1 :
この子の名無しのお祝いに:
代表作
「七人の侍」「生きる」「私は貝になりたい」「黒い画集」「切腹」
「白い巨塔」「日本のいちばん長い日」「砂の器」エトセトラエトセトラ・・・
何でも書けて、そのどれもが傑作、名作、佳作。
脚本デビュー作が「羅生門」というところから、もう尋常ではない
この人がいなかったら、日本の映画史は大きく変わっていたろう・・・
2 Get
3 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/06 19:24 ID:79CkYOuB
( ´_ゝ`)フフ〜ン♪
タイトルにタブーの「幻の湖」を出してしまった時点でネタスレ決定。
「羅生門」の脚本は黒澤がかなり修正したので大傑作になった。
橋本一人で書いた脚本はあんまり面白くないね。
6 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/06 22:31 ID:X46cTwCd
愛の陽炎
映画ぢゃないけど橋本先生の弟子である中島丈博先生の
『牡丹と薔薇』はおもろいね。
8 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/08 20:53 ID:PphkgLxJ
何の予備知識もなく直感で
「幻の湖」のDVDを本日買ったら、このスレ発見。
幻の湖を直感で……
10 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/09 00:28 ID:M55DV/8h
出刃包丁を持って走る南條玲子のジャケットを見て
躊躇しなかった8に乾杯!
11 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/09 00:58 ID:WsbTVTBe
世界大戦争の橋本NGシナリオ版観てみたかった。
不眠症の友、マボウミ
「八つ墓村」(1977年・松竹)も橋本脚本ですか?
侍、生きる、霧の旗、羅生門、切腹、白い巨塔、砂の器、その他諸々。
この人の書く、切なく印象深いラストシーンが好きだ。
で、なんで幻の湖ができちゃったの?
骨太のストーリーが書けるのは見事だが、
ユーモアの資質がないのがどうもねえ。
17 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 02:11 ID:RXKDAjyI
この間「幻の湖」をやっと見て、改めて橋本忍の天才を確信した!
あのような独創的なクライマックスシーンを、他の誰が思い付けると言うんだ!
18 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 03:30 ID:ctA3q029
>>16 確かに、そういえるかもしれんが、『切腹』なんぞ最高のユーモアだぜ。
はじめて見たときなんか、千々岩求女が、
切腹に追いやられる展開で笑いをこらえるのに必死だったけどな。
武士の型どおりの台詞が、そのまま笑いにつながるんだから、究極の技だな。
「武士に二言は無いはず。(間)相成らん!」
19 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 08:38 ID:pmN5qpgO
「座頭市と用心棒」の最初の脚本だったらしいんですね
降板したみたいですが
>>10 事前に知ってる情報があのジャケットだけだったら俺も
買ってたかも。
21 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 20:05 ID:xv4UPgxe
22 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 21:16 ID:orKATNc+
>>16 ユーモアなんて不要な作家にはまるで不要。
23 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 21:20 ID:UakgASxW
「用心棒」も最初は橋本忍だったらしい。
24 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 21:24 ID:mIq44KNf
>NHKと脚本家鎌田敏夫氏に対し、1億5400万円の賠償や再放送・ビデオ化の
>差し止めなどを
ケツの穴の小さな事言ってるな。盗作とオマージュの区別もつかんのか>黒澤遺族
訴えるなら先にユルブリンナーとジョンスタージェス訴えろよ
ついでにセルジオレオーネも訴えるか
25 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 21:28 ID:UakgASxW
>>24 「荒野の用心棒」は訴えて、配給の何パーセントかを得るようになったと思う。
「荒野の七人」はユル・ブリンナーが正式に権利を買ったんじゃなかった?
『荒野の七人』はパクリじゃなくて、正式なリメイク作品。
ただし、東宝が黒沢にも橋本にも黙って勝手にリメイク権を売ってしまって、
後に黒澤らが東宝を告訴。
裁判では、「映画のストーリーについての著作権は、脚本化が有する」という判決が出た。
これ以後、製作会社が脚本家と取り交わす契約書のテンプレートが書き換えられた。
27 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/20 21:42 ID:mIq44KNf
>>25 >「荒野の用心棒」は訴えて、配給の何パーセントかを得るようになったと思う。
マジで?だったら手塚治虫の遺族も訴えればいいのに>ディズニー
ガイナックスもいけそうだな。日本のアニメ関係者結構なゼニ巻き上げられるぞ
28 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/21 02:29 ID:IcUhMF+V
29 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/21 08:30 ID:yRPnfRlq
「武蔵は盗作」NHK提訴 黒沢氏「七人の侍に酷似」
七人の侍って1954年公開だよな。
すると、今年で50年。丁度著作権が切れる年だ。
それで、提訴。1億5千万か。
まあ、最後の機会だよな。親父の最高傑作で金を儲けられるのは。
しかし、もう、公共のものだろうが、いい加減にしろよドラ息子が。
作者が死んでから五十年じゃない?
>>30 権利の所有者が個人の場合ね。
所有者が会社や団体とかの場合は「公表後」50年。
だけど、映画の著作権の有効期限は
公表後70年に延長されたんじゃなかったか?
32 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/23 22:58 ID:7tjQ0NdR
橋本忍は「影武者」も題名は「幻」がイイ!と言っていたそうだ。
33 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/25 19:05 ID:gj+WxY70
34 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/26 21:03 ID:0UWvnVEJ
日本映画ベスト1とワースト1を書くダイナミックレンジの広い偉大な脚本家
どうして「映画作家 橋本忍」を語った書物がないのか。
また橋本自身書かないのか。
川本三郎あたりが取り上げてもいいだろうに。
35 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/26 21:18 ID:xWKFrVLB
「切腹」とか「八つ墓村」なんかは
ストーリーだけ追ってると最後の方は自爆というか、
ほとんどムチャクチャな展開なんだけどな。
やっぱ監督の力量に負っている部分も大きいと思う。
したがって自分で監督やっちゃった「幻の湖」は(ry
「生きる」や「羅生門」も自分で監督やっちゃったらえらい事になったんだろうか。
なにかいろんな意味でドキドキする。
37 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/06 19:41 ID:uwN5BiPX
とは言うものの、昨今の希薄なドラマに辟易してるいる私には、橋本御大の作品が
いかに優れたものであったかを再三思い知らされる今日この頃。御大は間違いなく
世界最高峰の名脚本家です。間違いない。
38 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/06 20:27 ID:QAhFR9/e
マスコミなんて、ただの伝書バト。
ハトがいきがって情報に手を加えてんじゃねえよ!
お前らは俺たちのところへ情報を運んでくるだけでいいんだ。
要するに、トラックの運ちゃんとなんら変わりないんだよ。
運ぶ手段が車か電波かということだけだ。
情 報 を 判 断 す る の は 俺 た ち だ ! て め え ら じ ゃ ね え ん だ よ ! ! !
橋本忍というと、
「上意討ち」がやたらテンポが悪かった気がしたのを
思い出すのだか…。
40 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/07 03:09 ID:alcyuctt
この方まだ生きてんるですか?幻見たんだが・・・ボけ
手他としか思えない。だって、他は名作ばっかりやん。
41 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/07 04:06 ID:Fiu7W1fr
>>35 「切腹」は完璧なシナリオだと思うが、
「むちゃくちゃ」という理由を聞かせて欲しい。
>>37 おおお、禿同。オレの好きな邦画を上げてみると、
七人の侍、切腹、砂の器、八甲田山...
私にとって橋本忍はストライクど真ん中らしい。
43 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/07 10:15 ID:/KPtpjIj
37です
>>42さんへ
切腹・上意討ち・仇討の三部作は外せないのだな私には。
マニアックなところでは、「いろはにほへと」がしびれるな。
そうは思わないかい?ふくもっちん。
羅生門、切腹、天国と地獄、侍、生きるが好きだな。
侍のラストは背筋がゾクゾクする。
45 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/09 20:00 ID:NGhot6CI
無名時代に芥川の羅生門をシナリオ化しようなんて普通の感性じゃないぜ。
原作選び、というのも橋本氏の力量の一つだ。あの実験精神に感服だ!
>芥川の羅生門をシナリオ化
プッ
薮の中もいいけど、報恩記も橋本脚本でやったら面白くなっただろうな。
今日発売のサンデー毎日に砂の器秘話を語る御大が登場してたよ。
大したことは言ってないけど。
リタイヤされてから長いけど、ご生存されていたのですね。
もうカンバックのチャンスはないのかな?
49 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/10 21:30 ID:q2DRpWgR
若い頃はかなりの男前だ。
50 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/10 22:13 ID:SyJSNt1n
笠原和夫の「昭和の劇」みたいな本だして欲しい。
それとも、それに値するような(自作について詳細に語ってる)本ありますか?
51 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/10 22:36 ID:wPw7OH3t
>>48 親子巡礼のアイディアを思いついたのは橋本なのか?山田なのか?
そのへんのことはっきり言ってなかった?
52 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/10 23:29 ID:q2DRpWgR
>>51 橋本忍が原作にアンダーラインをし、山田洋次に対して
「ここのところが映画になる!」
と言った。
サンデー毎日は読んでませんが、山田洋次の著書に記述がある。
御大は引退表明を綴った手紙を関係各人に送ったそうな。
会社勤めをしていた頃の律儀さがその辺に現れていたとは
某氏の言葉。
54 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/11 00:40 ID:6i4PHS0Z
>>29 いや、あれはNHKが悪質だよ。
ああいうエピソードがあたかも大昔から定説のようにあると知らない者は錯覚する。
七人の侍のオリジナリティを汚すようなものだし、
あの映画が日本映画の財産としたら、日本文化を汚す行為であるといっても
過言でない。
謙虚さがないのが問題だし、意図的だとしたら悪意を感じる。
55 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/11 13:32 ID:DD898wFx
『八つ墓村』でも原作では単なる時代背景に過ぎない大虐殺を映画最大の見せ場にしていた
『砂の器』の巡礼シーンといい、素晴らしい脚色だなぁ
某クライアントも憤慨した!!!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
新人レイプマン誕生!スーフリとの関連は?!
電通のレイプマン
サトウ食品のバカ息子を追放せよ
広告板は今お祭り騒ぎ!!
http://society.2ch.net/test/read.cgi/koukoku/1076247919/l50 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
電通社員と受付嬢が会議室でバックでやってるところを会議室の監視カメラが
しっかりと記録していて、受付嬢だけが首になった。社員はというと・・・、結局
なんの影響もないし。
これってどうなの?
顔がキモイので学生時代モテなかったらしい
それで親のコネで電通入社
モテなかった反動からか、電通内部でやりたい放題
電通社員2年目で和田さん並の暴れん坊に昇格。
この底辺生物(サトウカズヒロ)に社会的制裁を!
57 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/15 13:46 ID:vixGg6Lm
ageてみる
59 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/12 20:49 ID:rrYq7HzO
あがってないよ
60 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/02 21:02 ID:yxRk4er2
で、なんで、幻の湖なんか作ったの?
1.魔がさした
2.監督業は向いてない
3.トンデモ映画を狙っていた
4.その他
さあどれ?
62 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/02 22:49 ID:yxRk4er2
うーん、あれだけのトンデモを撮れる力量というのはある意味凄いよ。
狙ってたんなら尚更凄い。人知を越えるくらい凄いと思う。
でもなぁ。あれだけ凄いメンバーで撮ってたわけで、そこが理解出来ないんだよなぁ。
誰が見たって、あんな変な作品はあり得ないと言うくらい変だしなぁ。
ロケに一年もかけたくらいだし、あの変さにスタッフの誰も気付かないと言うことは
あり得ないしなぁ。
やっぱ、幻の湖は色んな意味で理解不能だわw
63 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/03 03:30 ID:rVSUic44
遺作は『鉄砲とキリスト』になるのか?
誰か映画化してくれ。
64 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/03 04:41 ID:Es/gLvjz
>>60 「砂の器」「八つ墓村」と同じコンセプトの映画を
自分でも演出して作れると勘違いした。
65 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/03 23:53 ID:Hcxs2tSD
>>62 黒澤はアドバイスとかしなかったのかな?また映画見たんだろうか?
このスレ見て幻の湖DVDほしくなってしまった…
68 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/16 15:09 ID:5WEL0Bn1
主演女優が「乱」にも出てるから
見たんじゃないのか?
黒澤はホントに映画を見たのかね。もし見たのなら、なんと言ったのかね。
「……しようがねえな、橋本も」とか。
70 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/16 20:24 ID:v3C/CtVd
「八月の狂詩曲」の時、黒澤とスタッフがファンの質問を受けるシンポジウムがあった。
その時、最近は脚本を合作しないのはなぜか、と訊ねられた黒澤の答え。
「まぁ、いっしょにやっていた人たちはね、死んじゃった人もいるし(井手雅人)、
トシとっちゃった人もいるし(小国英雄)、堕落しちゃった人もいるし……、
言いにくいね、こういうのは(大笑)」
とはじまって、自身の作風の変化について解説したのだが、堕落したのは忍ということだろう。
いや、そりゃどう考えたって菊島隆三の方だろう。
72 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/15 20:48 ID:Dke+fi0c
ところで
七人の侍 ほどの映画が単独スレないの
おかしくないか
誰か立てろよ
73 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/16 00:15 ID:8NSobN0s
>>70の時って菊島はしんでたっけ?
まあ「トラトラトラ」以降決別してるから「堕落」は菊島のことだろうけどね
74 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/06 14:15 ID:Vxr0+YyY
藤本真澄にキチガイと言われたそうですが、そんなに変わった人なんですか?
75 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/13 04:40 ID:xydoMS0W
『愛の陽炎』もすごいね。
脚本だけ橋本で他の監督が撮ってたらどうだったろう?
鈴木清順が撮ってたら蓮実あたりが褒めてたかも(w)
77 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/30 23:41 ID:h8KUZvB+
俺は三池崇史に撮らせたかった。
78 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/20 23:35 ID:IS/17REP
あげてみよう
79 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/21 00:28 ID:pSaCnIVI
橋本忍って「八甲田山」のシナリオ本出してなかったっけ?
父親が死んだんで棺に八甲田山の完成台本を入れたとかw。
80 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/21 08:11 ID:/cuhrBDR
>>34 ん?俺橋本忍の分厚い本持ってるよ。
部屋のどっかに埋もれててすぐに出てこないが。
戦国鉄砲商人伝って文庫化されてる作品もその本の
中に確か収録されてた。
>>80 橋本単独の本?題名と収録内容教えてくれー。
シナリオ作家協会のHP見てみたけど
既刊書の所に無かったから絶版かもね。
神保町に確か映画や戯曲なんかを専門に扱ってる
古本屋とかあったよ。
84 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/23 07:11 ID:qVmaZm82
>>82>>83 うおー!マジThx!!リンク先見てみたけど、これは是非読みたい。
丹波先生が「人間革命」について語ってるのかよw
神保町のが近いんで、そっちを先にあたってみるよ。
85 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/23 09:45 ID:InFCFkyZ
>>79 出してる。っていうか、いま、目の前の本棚にある。
父親が死んだときに橋本が棺の中に入れたのは、『砂の器』の撮影台本。
>>83 矢口書店だね。前にその本を見かけたときは、確か6000円くらいの値が付いていたと思う。
>>84 いや、人間革命については語ってないような気がしたんだが。
なんかあのページの内容おかしいような…。
でも俺の記憶もいいかげんだしな。
>>85 そうそう矢口書店だった。
高いなー。でも元から安い本じゃないし絶版なら仕方ないか。
いろはにほへと
がいいな。
人間革命がみたい。
88 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/28 07:44 ID:HvVvX/0m
回想形式を大胆な形でドラマに持ち込むことが多いよね。
『21グラム』の時間軸分散を観てたら、改めて忍の仕事を思い出した。
89 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/28 10:41 ID:cFGyDCEV
『人間革命』はうちのおかんが、ガッカイの友人から
券をもらったので一緒にみに行った。
たんばのパワーがすごくて、圧倒された。
終映後には拍手もあった。ガッカイの拍手って、普通の拍手が
「パチパチパチ」だとすると、「パチパチパチパチパチパチ」なんだよ。
90 :
この子の名無しのお祝いに:04/08/24 05:08 ID:C4f3UkzS
橋本先生のスレが落ちるわよシロ
91 :
この子の名無しのお祝いに:04/09/12 21:40:50 ID:hQ8Ww5xw
関西で深夜から松竹版八つ墓村放送age
観た事ないから楽しみ。
>>16 いや、橋本先生の作品にはかえって
真面目くさった顔で飄々と冗談を言うタイプのユーモアを感じるのだけど。
「切腹」だって、よく考えたら何で切腹しなきゃいけないんだ?という
コミカルなユーモアを感じるし、「幻の湖」はいわずもがな。
93 :
この子の名無しのお祝いに:04/12/09 19:23:53 ID:wel4rS1S
この人の書く妙に芝居がかったセリフが恥ずかしくてヨイ。
>>92 >>16じゃないが、橋本忍にはユーモアの要素はあまりないと思うが。
「切腹」にしても、武士道の愚劣さを浮かび上がらせるなかでのシニカルな笑いはあっても、
本来の意図は武士道=封建制への批判だと思うが。「仇討」あたりと共通する苦い笑いというか。
「いろはにほへと」とか「白い巨塔」みたいなブラックユーモア的な要素も、
あくまでテーマを優先させた上での味付けだろう。
「幻の湖」はまた、本人がいたって大真面目になったところから醸し出される
別次元の笑いかつ天然の味。決して意図した笑いではない(と、信じたいw)
95 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/13 08:40:31 ID:6fHqvJpd
昨晩「幻の湖」を見た。
チマチマした箱庭劇のような邦画が多い中で
20年以上も前にこのように時空を超越した作品が
創られていたことに感激した。
鑑賞者の共感や感情移入を許さない迫真の演技もすばらしい。
通常の大衆映画の登場人物は鑑賞者に向けて演技する。
しかし「幻の湖」の登場人物は鑑賞者を完全に無視している。
従って、鑑賞者は映画から突き放され、不安定な位置におかれる。
鑑賞者が不安定な位置におかれたまま、映画の中の世界は
勝手にどんどん進む。
不安定感を不快に思うか、それとも不安定感を楽しむかは鑑賞者次第だ。
だが、仮に天上から神が人間世界を覗いたら、おそらくは「幻の湖」の
鑑賞者と同じような不安定感を感じるのだろう。
96 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/13 13:46:21 ID:fhp2VRTh
小説家としての橋本忍、というのはどうだろう?
「幻の湖」と「戦国鉄砲商人伝」(「鉄砲とキリスト」の小説化・88年集英社文庫)
があるけれど。
98 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/13 19:03:34 ID:WAK137ip
『悪の紋章』、『独裁者のラブレター』もあるでよ。
99 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/10 22:34:35 ID:WGcMRYuL
ファントムではなく、イーグルだ。イーグルは既に実戦配備についている
>>93 日本沈没のくどさあふるる台詞たちよ
日本海溝、にっぽんかいこう!
恐竜の血は冷たい、しかし、人間の血は暖かい!
私には間違ってもかけません橋本さん
101 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/18 03:39:30 ID:WDYW7UcH
『鉄砲とキリスト』映画化キボン
102 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/02 22:27:34 ID:EB6ayO9h
日本の一番長い日見たいなぁ・・・・うちの近所のツタヤにはないんだよなー
私は『真昼の暗黒』も好き
ラストが・・・・ラストがああああ
103 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/10 18:51:47 ID:fCodqw54
映画『白い巨塔』は150分あっという間。
これだけ巧みに省略しても、原作を読んでしまうと、
全体に駆け足気味、という印象は免れないな。
9日の朝日新聞夕刊に野村芳太郎監督追悼の文章を寄せてた
105 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/01(水) 23:20:57 ID:+PN8LMJ8
なんとなくage
市川町に記念館とかあるヨ!
108 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/08(金) 00:54:29 ID:vg94al7b
>>104 最新号の「キネマ旬報」の、野村芳太郎追悼特集にも談話が載ってるね。
でも、この人って映画界から引退して20年近く経ってるし、殆ど表舞台にも
出てこないんだけど?一応、最近の談話みたい。
109 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/14(木) 15:27:40 ID:JPLNPdVF
今月の衛星劇場、「追悼特集野村芳太郎の遺産」に出てますね。
110 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 11:17:21 ID:ru73bI6g
まぁ、実際「私は貝になりたい」っていう大傑作も監督してはる訳やが、
「幻の湖」のせいで
「橋本は監督に向いてない」
っつー事がどうしても定着してしまうんやね。
監督やっている間に何本も脚本書けるからね。
特に「私は貝になりたい」の当時だと。
会社はどうしても脚本家続けさせたいでしょう。
112 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/24(日) 23:26:41 ID:vJF4jWvS
ドラマ版私は貝になりたいを見たがつまらんかった。 脚本も映画と同じで演出もほぼ同じ。もちろん台詞も。だけど所が大根だった。 所の演技で私は貝になりたいと言われてもそれは困る。
113 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/25(月) 16:27:01 ID:lM5nsBXC
俺はむしろあの大根っぽさが良いと思ったけどな。
所バージョンは、ドラマの間に挿入されるCMスポットにも
所が起用されててお笑いやってて、
それが「雰囲気ぶち壊しだ」と当時非難ゴウゴウだった記憶が。
115 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/09(金) 02:05:22 ID:757+gZ0e
『脚本家・橋本忍の世界』集英社新書
読みましたか、みなさん?
>114
「コミカルなイメージの強い所さんを主役にしたところがインパクトがあった。
戦争の残酷さ、理不尽さを印象付けた。」という投書もあったよ。
118 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/24(月) 23:05:34 ID:Lst1Qf1h
>115
「『砂の器』の映画に感動し、期待して清張の原作読むと実につまらない」
というくだりで、
「よかったぁ、オイラだけじゃなかったんだぁ」
と安心しますた。
119 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/25(火) 22:18:58 ID:sVGZ+BHu
>>115 この本の著者は「岡本喜八は草書は書けても楷書はかけない」という談話を紹介して
草書とは時代劇、楷書とは現代劇と解釈してるんだが、
そうじゃなくて楷書とは「シリアスなドラマ」の意味だよな?
120 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/26(水) 16:24:55 ID:CIYtClBg
80年代以降の黒澤作品をただ「駄作」の一言で片付けた上に
(なんぼなんでも一言じゃあイカンだろうよ)
「七人の侍」脚本の何割が橋本の作か・・に固執したパラグラフ読んでガックリ。
まぁ棄てるのは勿体ないんで新幹線で斜め読みだ。
マンセーのあまり、他を一切認めないって進め方、ガッコのセンセらしいっちゃらしいけどね。
>>119 「かっちりとした作劇のあるドラマ」部分やそういう映画のことでしょうね。
映画観りゃ一目瞭然だよね。どの映画も構成がグダグダ。
122 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/10(木) 14:29:38 ID:SSOGiZ8f
「脚本家・橋本忍の世界」はマシなほう。
さいきん「日本映画はアメリカでどう観られてきたか」を読んだ。
黒澤にはシェイクスピアやゴーリキーの影響が見られるという新聞記事を引用して、「芸術史上の錚々たる顔ぶれと、黒沢が同列に並べられている」と感心しているのだが・・・それは誤読だろw
それほど橋本先生の作品を選んでいるわけではないのですが、
「君、東京の人口はいったい!…」(日本沈没)
「雪中行軍隊の指揮権はいったい誰に!…」(八甲田山)
「井田さん、あなたはまだ、事の成功不成功を!…」(日本の一番長い日)
などなど、敢えて文の末尾を切り、そのぶん感情をこめるセリフ回しの多用が特徴ですよね。
セリフ聞いているだけで、あれ、これも橋本先生の作品かな、とわかるくらいです。
さすが、と思わせるテクニックだと!…
124 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/18(日) 19:34:31 ID:XWi6qvVe
『日本沈没』での丹波哲郎が扮した山本総理が地震の際のセリフ。
「山本です。門を開いてください。非常災害対策本部長、内閣総理大臣の命令です。
直ちに門を開いて、避難者を宮城内に入れてください!」
確か、このシーン、公開当時のなんかのCMでも使われていたような気がする。
でも、今は宮城という言葉は戦前の言い方で、今は皇居という言葉なんだけど、
意図的に変えたのかな。
125 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/23(金) 15:36:18 ID:Px9B69so
明日浅草東宝オールナイトでかかるよ。
この映画に色々難癖つける人は、是非あそこの大スクリーンで見てほしいな。
126 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/24(土) 00:23:19 ID:MWNj4AX3
つっこみOKナイトですね。
オレ、報知グラフ別冊「映画・人間革命特集」ってのを持ってるが、
橋本さんの文章が面白い。いちいち上げるとキリがないが、
「東宝の田中友幸プロデューサーが話を持ってきて、強引な態度で
『話さないぞ』と言った。書くまでの研究段階で3か月かかった」って
いうのはすごいな。今の世の中じゃ、仕事に取り掛かるまで3か月
なんて誰も待ってくれん。
『ゼロの焦点』映画観てから原作読んだ。
こりゃ映画のほうがいいな。ストーリーがうまく改善されてる。
山田洋次がどこまで貢献したのかわからんけど。
129 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 07:33:16 ID:e1fd5nQ7
>>128 あれ、「砂の器」と同じで、清張が連載途中で苦し紛れにオチを思いついたのが
ミエミエなだんよなあ。
それを自然な展開に脚色しちゃうんだから、やっぱ橋本先生は偉大だよ。
清張作品の評価ってのは橋本脚本で上積みされてる部分が結構大きいんじゃないかな?
>>127 逆に今は、出資社を探したり配役を調整したりウロウロしているうちに1年や2年はすぐ
経ってしまうよ(「電車男」みたいな即製の例外もあるけど)
当時はまだ、東宝(東宝映像)内では、田中氏と本社の一存でスポンサー
(シナノ企画)に話をつけコヤを押さえて・・・ということが即決で出来たんだろうな。
>>129 清張も気分でタイトルを決めて全て粗筋が出来上がっていないうちに書いてしまう
人だったみたいですね。だからどうとでも取れる象徴的な題名を好む。
赤川次郎も書きながら考えるそうだが、多作型作家はそういう人が多いのかも。
>>129 けど、清張の作品はプロットだけでも十分いけるよ。
プロット考案の天才だと思う。なんせあの膨大な作品数だからな。
石井輝男が清張原作の「黄色い風土」撮っているけど、
「橋本清張先生の原作は、出来の悪いのは安い。
値切れば安くしてくれるんじゃなくて、最初から低い価格が付いてる。
ご本人もその辺は客観的にみているんでしょうねえ。」って言ってた。
132 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/08(水) 13:00:05 ID:8O95wboG
「幻の湖」で、戦国時代のエピソードが出てくるが
北大路の信長はあまり話題にならなかった。
しかし、お市の息子万福丸の串刺しのシーン....
酷すぎてトラウマになりそうだった...
133 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/15(水) 10:22:10 ID:Lq9yqZp6
ドラマ「女王の教室SP」のCM
道子がシロの亡骸を抱きしめ咽び泣くDVD裏面スチールを彷彿とさせるシーンが…
134 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/26(日) 15:29:02 ID:nBzKf8Ym
「幻の湖」の主役の南條玲子、どうしているのだろうか?
津川雅彦と競演した映画では、シャワールームとかベットで
すごいシーンばかりだったけど・・・。
135 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/08(土) 12:19:28 ID:pbwePwdz
>>134 95年あたりに引退したって話。
その後結婚&出産らしいよ。
137 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/25(日) 09:12:56 ID:SpTvFWNM
複眼の映像―私と黒澤明
なかなか面白く読ませていただきました
おもしろかったね。
体調悪いのに良くあんな力作が書けるね。
自作「幻の湖」は不条理、不自然、無理な失敗作と断じてあってワラタ
小國英雄に指摘されていた強い筆力で強引に辻褄を合わせる欠点が出たと分析。
小國曰く、シナリオライターには二種類、指先に挟んだ筆ですらすら書くタイプ、
手のひら全体の力で書くタイプ、ほとんどこの二種類。橋本は肘で書く、腕力で書く。
その腕力でお前にかなう人間は日本にいない。腕っぷしが強すぎるから、
無理、不自然なシチュエーションを作る。うまく行けば拍手喝采だが失敗しやすい。
シナリオは、冬があって、春がきて、夏がきて、秋がくる…こんな風に書くんだよ。
実際「複眼の映像―私と黒澤明」も凄い力作だ。
思いつくまま書いてあるんじゃなくて、ちゃんと構成してある。
139 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/10(月) 19:28:05 ID:X/30/Tqh
ほほう。今度買ってみるか
>>138 黒澤総合スレに書いたが、一人で「影武者」を観ながら、
出来が良くないのに愕然としながら、それを分析するシーンで、
途中降板したばかりの小國英雄との「影武者」話がカットバックするのワラタ
またカットバックか、橋本、またカットバックか!
141 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/12(水) 21:49:38 ID:Ew+rhRMy
この人の才能尋常じゃない。
142 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/17(月) 21:11:12 ID:tblO8AHe
143 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/22(土) 19:21:43 ID:CCz54O7p
「複眼の映像」のエピローグは明らかに邦画業界への遺言として書いてるな。
凄いことだ。
144 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/23(日) 09:27:50 ID:rffzCfaH
「生きる」観ました。
頑張るぞ〜ってなってから、渡辺がすぐ死ぬのが、ビックリ
斬新だけど、公園を作るという大事業のプロセスを省略してしまう
ズルイ逃げの手口にも感じた。
前半の、作家と役所の女の子と遊びまわるところは
同じようなことを何回も反復して、退屈に思えもした。
145 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/23(日) 09:30:00 ID:rffzCfaH
まあ、公園を作るのは、役所の各部署がやる気になれば、
本当は簡単なことで、
それでもやろうとしないダメな役所っていう、
製作者側の認識なのかもしれず、それなら納得だけど
s
146 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/27(木) 18:18:33 ID:RGpVD7OP
今日、野村芳太郎の「事件」やってた。
これも橋本脚本だっけ?
148 :
ずるずる階段:2006/08/14(月) 23:37:28 ID:L39ev4dj
スカパー日本映画専門チャンネルで10月に橋本忍特集ありますね!
もちろん「幻の湖」も!楽しみすぎ!!!
149 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/01(金) 05:26:12 ID:Pha1ZBBT
スカパー入ろうかな。高い?
印税収入すごいだろうな・・
151 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/02(土) 05:31:52 ID:zLhHbRaB
橋本本読むと、小国英雄に対するリスペクトもすごいね。
確かに凄い脚本家だと思う。死後はあたらしき村の墓場に
葬られたそうだが。晩年はどんな生活をしていたのだろうか?
153 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/03(日) 01:59:56 ID:ur/O4OFq
1年ほど前地下鉄銀座線で目撃!黒澤さんのドキュメンタリーに
出てた格好そのままでした。その日はたまたま青山一丁目で降りたら
路上で新藤監督とすれ違い!
なんという1日だったんでしょう。
154 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/03(日) 02:45:51 ID:EE53axqV
銀座線て古い映画人よく乗ってるよな。
俺は大滝秀治見かけたことある。
目があったけどうっかり席譲るの忘れた。
>>154 大滝秀治は、なじみの店を紹介するというコーナーで、
渋谷の立ち飲み屋を紹介していたよ、4,5年前だと思う。
// 銀座線の終点は渋谷です。> 首都圏じゃない人
156 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/13(水) 20:41:38 ID:xeiVLs+1
幻の湖は日本版2001年宇宙の旅と考えていいですか?
ダメです
>>156 猿人が骨を持って叩くシーンが、
ヒロインが包丁を持って走るシーンに変わりました。
つまりプロローグだけで時間使い果たしちまった訳か
衛星劇場
日本映画脚本家列伝 橋本忍
『羅生門』で脚本家デビュー、その後『生きる』『七人の侍』など黒澤映画の名作を共同執筆し、『切腹』や『砂の器』など数多くの映画史に残る傑作を書いた日本映画界最高の脚本家・橋本忍。
その橋本忍の仕事をインタビューとともに振り返るスペシャル企画です(日本映画専門チャンネルも共同企画として『七人の侍』『羅生門』などを放送)。
第1回 伊丹万作との出会い
最初の脚本「山の兵隊」 10月 19日 31日
第2回 羅生門
閃きを掴む男・黒澤明 10月 20日 31日
第3回 生きる/七人の侍
水先案内人・小國秀雄 10月 23日 31日
第4回 ライターとは何か
「七人の侍」創作ノートから 10月 24日 31日
第5回 私は貝になりたい
テレビでの仕事/橋本プロ設立 10月 25日 31日
第6回 芸術家になったクロサワ
そして再び、伊丹万作へ 10月 26日 31日
(全6回、各回15分)
(続き)
脚本家・橋本忍の仕事
砂の器 10月 26日
私は貝になりたい 10月 23日
首 10月 05日 21日 25日
真昼の暗黒 10月 03日 19日 27日
切腹 10月 09日 14日 24日
張込み 10月 20日
八甲田山(完全版) 10月 15日 27日
162 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/15(金) 18:44:15 ID:AqPqusNg
個人的には「首」が最高傑作だな
163 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/16(土) 01:13:21 ID:NpDkO3Lx
漏れは「ゼロの焦点」か「八つ墓村」だな。
百年後まで残るのは「幻の湖」だけ。
165 :
名無し映画ファン:2006/09/16(土) 10:21:42 ID:Ay7oQ/Fq
>>163 「ゼロの焦点」も松本清張特集で放送される。
こちらは山田洋次と共作
166 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/18(月) 19:45:36 ID:+pCkyk71
複眼の映像、素晴らしい本だ。下手な小説より面白かった。
167 :
名無し映画ファン:2006/09/19(火) 20:58:28 ID:GWC5ZK0a
>>165 放送日は 10月 11日 19日 29日です。
168 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/02(月) 10:52:30 ID:M0+TlYAb
人とシナリオ絶版?どこにもねぇ・・・orz
169 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/02(月) 18:45:36 ID:OyIp8hEV
監督デビュー作の「私は貝になりたい」は
何度も観たくなるような傑作だったのに、
「幻の湖」は…。どうしちゃったんだろう?
あの南条何某というのは演技が大根のような希ガス。
170 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/03(火) 03:33:05 ID:x4vrOXLL
日本映画専門チャンネルで
>>160の第2回見たけどまだまだ元気そうだね。
171 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/03(火) 05:10:17 ID:fRJBg02a
>>169 あれはどんな名女優がやってもダメでしょ。
172 :
160:2006/10/03(火) 10:15:03 ID:5GJ589DW
>>170 あれもうやってんだ。日本映画専門チャンネルの方が、
1. 10月03日(火)16:35
2. 10月02日(月)15:30
3. 10月04日(水)16:05
4. 10月05日(木)17:30
5. 10月10日(火)15:35
6. 10月12日(木)16:25
が多いんだね。
やる映画は、
「南の風と波」「幻の湖」「羅生門」「白い巨塔」「上意討ち 拝領妻始末」
「七人の侍」「日本のいちばん長い日」「生きる」「悪い奴ほどよく眠る」
「悪い奴ほどよく眠る」の脚本には、
ほとんど参加してなかったんじゃなかったかな?
橋本氏って兵庫出身らしいけどデビューしてからずっと東京住まい?
いや、しばらく前職をこなしながら、兵庫から東京へ通い。
そのあとはずっと東京のはず。
176 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/05(木) 20:01:00 ID:mlpaJqSq
177 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/05(木) 22:34:52 ID:ItHesRPP
そう言えば、石井輝男と組んだ異色作「現代任侠史」は放映されないのかな?
石井とはかなり険悪な雰囲気だったらしいが。
「石井輝男映画魂」によると、脚本の意味不明な部分について石井が訊ねても、
関係のないことをひたすら話すだけでまともに答えなかったらしいからな。
橋本さんはやくざとやくざ映画のことが何もわかってない人でした、とまで言われている。
>>177 元々、石井は自分でホンを書けることもあり、一旦は脚本家と決定稿を上げてインしても、撮影
中に勝手に監督直しをしてしまうので脚本家とは仲が悪いことが多かった。
「現代任侠史」では撮影の古谷伸とも揉めたはず。
>>178 あれを読むと橋本が悪い印象になるよね。つまりは初めから合わない人
たちだったのでしょう。
橋本はちょうどそのころ自分で映画を製作できるようになってきていたから、
余計監督にいじられたりするのを我慢する気にはなれなかったのだろう。
輝男の方は、清水宏、成瀬巳喜男の助監督で、
監督至上主義をたたき込まれている上に、
「網走番外地」シリーズで黒澤映画を上回る興行成績を上げているので、
相手が橋本と言えども、そう簡単に譲ることはないし。
小津はセリフ回しを少し変えるときだけでも、撮影所から共同脚本家の野田に電話で
了解を取っていたらしい。
そも少しも「てにをは」や語尾くらいだとか。
184 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/07(土) 22:23:33 ID:WA2Bv+IW
「幻の湖」こそ、石井輝男に任せるべき作品だったと思うw
185 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/07(土) 23:06:50 ID:eL5wGl1B
>>179,181
邦画(日本だけじゃないかもしれないが)は脚本通りに撮るほうが珍しいでしょ
三池が「脚本は多少ルーズなほうが発想が広がる」と言ってたけど多くの監督の本心じゃないかな
現場でアイディアが閃いたとか役者に喋らせて動かしてみたら違和感を感じるとか
橋田壽賀子なんかは現場でいじられるのが嫌でテレビにいったらしいし
笠原和夫も「昭和の劇」なんかを読むとかなり現場でいじられているしね
186 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/09(月) 03:30:34 ID:SbMo8gd7
>>178 石井の「橋本さんはやくざがわかってない」と評は当たってるだろうな。
「生きる」の宮口精二演じる組長、ありゃ何だwって感じだったからな。
187 :
186:2006/10/09(月) 03:35:12 ID:SbMo8gd7
「現代任侠史」も石井が現場で相当直したから、健さん以下みんなまともなやくざキャラになったんだと思う。
(安藤昇のようなホンモノも出てたが)
石井の「顔役」観るとやくざが分かるとはとうてい思えないが、
橋本忍との比較なら、まあ分かる部類だろうな。
この人の監督デビュー作「私は貝になりたい」
やっぱり何度観てもいいわ。
フランキーが死刑だと分かって、面会に来た新珠三千代のシーンがすごく
いいんだけど…。
確か新珠三千代はこの作品でブルーリボンの助演女優賞を取ったはず。
DVDで出ないかなぁ(´・ω・`)
>>191 私は貝になりたいです。見たことないので。
193 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/11(水) 21:28:29 ID:f+8NhHx9
>>186 「生きる」の宮口精二はたしかに笑えるが、
あれは橋本じゃなくて現場の黒澤の責任だろ。
宮口の場合は本人の責任の場合も…
微妙な隙が味を醸し出している人だから。
橋本忍記念館て遠出してでも行く価値ありますか?
何か氏の関連商品みたいなもの売ってます?
行った方いましたら教えてくらさい。
脚本家・橋本忍の世界という本を購入して読んだが、こりゃあとんでもない駄本だな。
橋本忍信者なのかなんなのか知らんが黒澤を貶しすぎ。両者が好きな俺としてはムカムカしたぜ!
一緒に買った複眼の映像読もっと・・・。
197 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/17(火) 14:26:55 ID:bUQZCmeR
津雲の津は大津の津。雲は空の雲でござる。
日本映画専門チャンネルでやってた「南の風と波」めちゃおもろかった。
正直期待してなかったけど監督としての実力もあるね!
199 :
怪獣きちがい:2006/10/23(月) 21:05:38 ID:cUsGlJhV
日本映画大好きで、特に映画では「七人の侍」が世界最高と思っていたわたしにとって、はずかしい話「幻の湖」の情報を今日まで何も知らなかった。
橋本忍の原作脚本監督作品。1982年度作品。
『とすると「八甲田山」直後の作品か、これは観なくては!』と日本映画専門チャンネルでお昼に放映してたのを本日観ました。
とはいえ、あまり期待して観た訳ではない。もし名作なら、あらゆるメディアで語られていたはずなのに、今までその噂を聞いた事がない。
この長い作品を見終わって『なんか、専門学校の学生が個人の思い込み満載で撮った自主制作映画みたいだ」という感想。
もちろん、学生映画であんな大物俳優達は使えないし、莫大な製作費がかかってそうな時代劇セット、特撮、美術、スタッフ、などは使えない。
「あそこは変だな」というような疑問の残るシーンがたくさんあった。奇妙な映画だと思い、また仕事に戻ったが、どうも釈然としない。そこで戯れにネットで検索してみたら事情が分かって来た。
『東宝の50周年記念超大作だったが、客足が伸びず、公開から一週間で打ち切り。無かったことにしょうと封印された映画。以後、テレビ放映も皆無、名画座のレイトショー等でしか観られない、文字通り「幻の」作品。』
ところが、後年一部で人気が出た。突っ込みどころ満載で、その辺が受けて、いわゆるカルト映画的に見るファンも多いとか。しかし、とにかく全体的に評価はあまり良くない。
しかし、不思議な魅力の映画です。少なくともこの作品に嫌悪感はない。また観直してみたい。
知ってますか?当時製作された他の映画、たとえ客が沢山入って興行成績が良い映画で、それなりの評価を得たとしても、品のない駄作映画がいかに多かった事か、と今にして思う、、、
200 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/24(火) 01:13:21 ID:tBWZG/sX
>>199 最強の邦画・七人の侍の脚本を担当した橋本忍。
「脚本の教科書」とまで言われる超名作・切腹を書いた橋本忍。
「原作より良い」と、原作者を唸らせた傑作・砂の器を脚色した橋本忍。
名作・私は貝になりたいの脚本&監督でもある橋本忍。
カルト的人気を誇る迷作・幻の湖の脚本&監督でもある橋本忍。
色んな意味で幅広いw この人は世界最高の脚本家と言ってもいいと思う。
201 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/24(火) 01:17:45 ID:6ONZTeoM
202 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/24(火) 22:13:44 ID:p5O0p7jc
琵琶湖の上に笛置いても、自由落下で、最後は落ちちゃうんじゃないの?
203 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/24(火) 22:22:40 ID:f9cnErNv
仮に静止軌道に置いたとしても地球や月の引力でいずれは落下してしまう。
まぁ、日本史と同じぐらい物理学の知識に乏しい爺の脚本に文句をいっても仕方がない。
204 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/26(木) 01:15:51 ID:+Ot00QFf
>>198 「南の波と風」確かにいい作品ではある。
でも、突然、西村晃や夏木の乗った船が遭難して結局、死んだことになって
葬式して……。
結局、あの作品は夫や恋人を失った新珠や星が吹っ切れて
女の生きる強さを描いた映画のように感じた。
俺的には釜足のとぼけた演技や飯田蝶子のおばぁちゃんがよかったように
思う。それに新珠三千代はひどくブスのように思えた。
あの人は和服も似合って、それに庶民の役もこなせて…。
今時、あんな女優っていないよな?
俺が見た限りでは小雪が最も近いかな?と思う程度。
205 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/26(木) 01:17:19 ID:+Ot00QFf
207 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/27(金) 01:42:04 ID:PG5MhPgf
>>203 >日本史と同じぐらい物理学の知識に乏しい爺
時代物は得意分野だろう?
208 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/27(金) 02:26:48 ID:eArpN1DA
>ラグランジュ点に置けば良い
結局、地球は自転するから琵琶湖の上に置いたことにはならないかと。
>時代物は得意分野だろう?
チャンバラに日本史知識は不要だからね。
209 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/28(土) 01:40:25 ID:KSfs1XMq
時代物が史実に忠実だと思っている馬鹿発見!!!
210 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/28(土) 04:09:26 ID:LHmKsc29
だいたいそんなこと言ってたら「切腹」なんてもともと無茶苦茶な話だろ。
211 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/28(土) 07:33:34 ID:J2csVidW
「切腹」は原作の脚色だぞ。
原作読んだか?
原作がむちゃくちゃ
213 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/28(土) 15:49:24 ID:AUTIv93h
私は「幻の湖」を公開初日に千代田劇場へ観にいった男です。
当時は口が裂けても人には恥ずかしくて言えない雰囲気でしたが、
今では自慢にさえなっちゃています。良い時代になりました。
214 :
sage:2006/10/28(土) 17:22:32 ID:h+DmdCQz
>>213 パンフは持ってます?
自由が丘武蔵野館で上映された時、パンフのコピーを一部100円くらいで販売してて、
買っちゃいました。www
3年くらい前かな、幻の湖のパンフレット通販で売ってたから買った
中途半端にカルト映画の事情知ってる古本屋なんかは値段ふっかけてるけど
そこは普通に在庫扱いだったので格安で手に入れた
216 :
この子の名無しのお祝いに:2006/11/30(木) 19:49:14 ID:6u3tYmcK
>>178 プロデューサーの俊藤浩滋はヤクザ映画のこと知らない人間に書かせて、
異色の物を作るのがねらいだったみたい。
共同執筆だが、橋本忍は「生きものの記録」が好き。
ラストの病院での三船のセリフが恐ろしかった。
218 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/05(火) 22:41:20 ID:uEZAqZNj
生きものの記録は私も好きだ。
橋本氏自身は失敗作と言ってるけど。
遅ればせながら「複眼の映像」を読んだが面白かった。
内容は先日のCSインタビューと被っているところが多かったけど、
読みどころ満載だった。
特に野村芳太郎が出てくるところが面白い。さすが脚本家の本だけあって、
チョイ役にインパクトを与える技巧をよく分かっている。
野村芳太郎の黒沢にとっての橋本忍のコメントは、かなりインパクト大。
それと橋本が言うほど影武者は駄作ではないと思ったけど。
確かに脚本家から見たらストーリーは破綻しているかもしれないけど、
それ以外の部分で見るべきところは、いくらでもあった。
ただし、野村が言うとおりのことになっていたら、影武者ももっと面白く
なった可能性はあるけど。
220 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/08(金) 21:02:51 ID:I8JWvdVz
乱はさらに酷評されてたけど俺は好きだな。ビジュアルの面で。
切腹の脚本の完成度は異常。
>>220 橋本の言っているのは脚本のことだから。
乱は主人公に感情移入し過ぎていると言っていたな。
橋本は映画を見ている途中に主人公と黒澤がダブッタと書いていたが、
後だしで言うわけではないけど、私は黒澤がリア王をやると聞いたときから、
自分のことをやるんだなと思った。
結局、自分の分身である主人公に黒澤が感情を入れすぎて、盟友の小国さんも
匙を投げてしまったという感じかな。なんかそっちのほうがシーェクスピア劇みたいだけど。
224 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/17(日) 19:57:50 ID:cBe2oqTN
>>200 2時間サスペンスの定番・断崖絶壁シーンを「ゼロの焦点」で発明した橋本忍。
も加えてやってくれ。
一応そういうことになっていますよ。
俺は80年代以降の橋本は呆けてしまったのかと思っていたけど、
「複眼の映像」を読んでそうではないことが分かった。まだ頭は冴えている。
90近い爺さんの文章とは思えないくらい、冴えてるよな。
228 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/23(土) 22:48:50 ID:tVzjZJ9C
「ゼロの焦点」のクライマックスのあのシーン、
警察もその場にいない民間人だけの激論で犯人だということがバレたからって、
何もいきなり飛び降り自殺しないでもなあ。
「八つ墓村」も、鍾乳洞の中で凄まじい修羅場が展開してるというのに、
その地上では渥美金田一が村人相手にのんびり謎解きしてたりして。
まあ、あの辺のトンデモ無さというか強引さが
橋本脚本の魅力、素晴らしさではあるがな。
229 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/24(日) 00:12:06 ID:DhD7UowD
>>5 欧米では以上に評価が高いが
映画自体は特に大傑作ではない
他の黒澤作品と比べると凡作むしろ駄作
>>226 結局「幻の湖」だけ壮絶にコケたんだろう。
「複眼の映像」でも小国さんに、お前はヒジで書くタイプだから、コケるときは
思い切りコケると指摘されていたけど、過去にもそういう作品があったとしても、
プロデュサー、監督が客観的に見て没にしたり修正したりしていたと思うけど、
「幻の湖」の場合、脚本、制作、監督を自分でやっちゃったから失敗したんだろうな。
監督の能力に関しては、「私は貝になりたい」があるから一概に無いとも言えないと思うし。
とにかく、80過ぎであんな本を書けるというのは凄過ぎるとしか言い様がない。
私が今まで読んだ映画本で、一二を争う面白さだった。
>>228 粘着するつもりはないから軽く聞き流して欲しいが、
自殺は、警察に追い詰められてというよりも、
過去の人間関係のしがらみや自己確立の在り方から、
現状を受け入れかねてやる場合が多いと思う。
複眼の映像すごいね。決して読み易いとは言えないけどドンドン読めてしまう。
夏に記念館行った時、掲示板に貼られてた氏のメッセージに、うろ覚えだが
「複眼の映像で遺言のようなものは書いたから、今度は小説を書こうかな」的なことが
書いてあったので楽しみだ。
ちなみにそのメッセージによると、複眼の映像は完成まで3年掛かったらしい。
確かに複眼の映像は遺書みたいな感じがした。
小説は楽しみだけど、どうせ書くなら兵隊で病室に送られたときに初めてシナリオ
を読んだところから、七人の侍を書くまでを半分フィクションでもいいから
シナリオにして欲しいな。
だけどそういうベタな感動物は書かないんだよな、あの人。
ああ、それなら、七人の侍を書いているところから始まって、
黒沢「橋本、おまえが神戸から出てきた時…」
で昔のカットバックが始める構成でいいな。
235 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/29(金) 14:48:04 ID:r91v6+Eu
そのうち、テレビドラマで「日本映画の歴史を作った脚本家・橋本忍物語」とかやるんじゃねーか?
>>235 恐らく、その類の企画は業界内で何度も出たことがあると思う。そして蹴られている。番
組の企画は大小の限られた枠に局の内外から殺到するからね。とくにスペシャルドラマ枠な
どは数十本〜数百本単位で局の内外から企画が上がってくるわけで。
やるとすれば、NHK(総合・教育・BS)などで教養番組・ドキュメンタリーとしてや
るとか、土日の昼間に地方局(ちなみに橋本さんは兵庫県出身ですが)制作
のドキュメンタリーやドキュドラマとして制作されるとか、民放の教養番組(「未来創造堂」など)の
枠の中でやるとか、そういう形じゃないですかね。
あるいは、既にどこかの局で放送されたこともあるんじゃないの? この類の
番組は気付かないうちにいつのまにか放送して大半はそれっきりだからね。
黒澤の好きなタルコフスキーの映画の脚本を
橋本はどう評価してるのかなあ。
238 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/30(土) 01:02:50 ID:7NwMnXbp
うーん、ドラマ化すれば色んな映画人が芋蔓式にたくさん出てくるから
面白いとは思うんだがなあ。
橋本本人はともかく、
黒澤明とか野村芳太郎とか山田洋次とか渥美清とか誰が演じるか・・・興味は尽きない。
> 山田洋次とか渥美清
出てこないだろ。
240 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/30(土) 20:18:41 ID:UOL6+kzA
つ砂の器
241 :
この子の名無しのお祝いに:2006/12/30(土) 21:21:39 ID:STpq0xt/
山田洋次は脚本家としては橋本の愛弟子だぞ。
長谷川ショパンにとって、この作品はウルトラマン80と並んで、なかったことにしたい作品
ショパンさんは「北京原人」にも出ているからなー
あとは「シベ超」に出るだけだなー
244 :
>>239:2007/01/01(月) 02:21:40 ID:Osj0nB3X
>>238 >>244 「七人の侍」などの黒澤の現場の秘話については、もう何度も繰り返しTVでは
取り上げられたと思う。橋本だけに焦点を当てた番組を作るのは難しいんじゃないの?
あるいはあれだけの有名人だけにこれまでも作られたことはあるような気もしますが。
例えば犬塚稔については、02年にNHK-BS2で放送したことがあるが、あれも
あの時に放送したっきりだったねえ。
新藤兼人(と乙羽信子・近代映協)はドラマやドキュメンタリーの形で何回もやってるけどね。二次利用や
番組の書籍化もあることはあるけど、基本的にTVは本放送時に放送したらそれっきりなのよね。
藤子不二夫は繰り返しCSで放送されているのにね。
あれは、マタ−リ見るには楽しい。
>>246 トキワ荘の話も何度もTVではやっている。銀河テレビ小説版の「まんが道」(正続篇)
はCS(CATV)では繰り返しやっているしソフト化もされた。
81年にNHK特集枠で制作された「わが青春の「トキワ荘」 〜現代マンガ家立志伝〜」も
最近、NECOでやったみたいだし、以前にビデオ化もされている。
この類のTV番組はたまに面白いものがあっても、二次利用や書籍化がない
限り、基本的には消えものとなってしまう。
橋本さんの師匠である伊丹万作についての番組を5〜6年前にNHK愛媛で制作したこともあるが、
あれもそれっきりだね。姜尚中や佐高信を出して万作の反戦的な側面を語らせたり、構成は散漫でそん
なに面白いものではなかった記憶があるが、ただ一つだけ覚えている(そして驚いた)のが、
山本晋也ホストで東映京都でロケしたパートに、その当時はまだ御存命だった佐伯清が出てきたこと!
映画だったらそこそこの本が出きれば小泉堯史が食いつきそうな気がするが。
出来は「博士の愛した数式」程度でいいや。あまり多くは望まない。
249 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/03(水) 00:30:34 ID:IkMEIA1t
複眼の映像で触れてる、羅生門最終稿でラストが肩透かしで納得いかないと言われることを
想定してた黒澤の案て何だったんだろ?
それは事実をはっきりさせることじゃないか。
あの映画は事実が最後まで曖昧なのがミソなのだが、黒白はっきりさせなきゃ
気が済まない人たちにとっては肩透かしになる。
なんとあれは実は全部映画の演技だった!
253 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 22:10:33 ID:SlgX5UDK
橋本さんの弟子になりたいorz
254 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 22:29:33 ID:2QRSSJJu
山田洋次に弟子入りすれば、孫弟子にはなれる。
幻の
256 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/27(土) 13:22:47 ID:MT33SW49
八甲田山あげ
257 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/31(水) 19:58:31 ID:8hFpXHsh
昨日の日テレの2時間サスペンス「地方紙を買う女」、
「原作 松本清張 脚本 橋本綾」というのが
一瞬「脚本 橋本忍」に見えて、狼狽えてしまったぜ。
娘だな
最後のほうだけ見たけど、
ヒロインのモノローグが延々続いて心情を全部台詞で説明する下手な脚本だった
才能は遺伝して無いようだ。
二時間サスペンスではああいう分かりやすいホンのほうが受けるのかもしれんが…。
260 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/01(木) 01:43:35 ID:5UojuVXQ
橋本綾は田村高広と安田成美の「霧の旗」の脚本も書いてるな。
フィルム撮りのそこそこ面白いドラマだった。
「されど我らが日々ー」を映画化した「別れの詩」も、親父の監修つきで脚本を他の誰か(女性だった)と書いていたが、原作のポイントを外しまくった出来だった。
橋本綾にどんな長所があるのか俺には判らない。
261 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/02(金) 23:10:37 ID:JUCWAVph
さすがに娘だと、「クライマックスで断崖絶壁」とかは
恥ずかしくて書けないんだろうな。
白い虚塔がこれだけインターナショナルになったのは橋本忍のおかげ。
263 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/04(日) 00:40:00 ID:bXGX/fQi
南條玲子には大分お世話になりました
タイプでしたので
また思い出しながら・・
南條玲子は大スターになると思っていたのになあ
確かあのあと学校に戻ったんだっけ
264 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/05(月) 19:12:29 ID:/pU6il7L
切腹はもっと評価されていい
265 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/08(木) 06:43:13 ID:XM3fboYK
>>221 そういう次元じゃない
あれ食べたら他のチャーハンは食えない
266 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/08(木) 19:10:51 ID:0ZF4bq5D
誤爆?w
267 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/14(水) 20:50:18 ID:tYVyu/5U
真昼の暗黒DVD化キボン
伊丹万作の弟子
269 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/08(木) 17:45:43 ID:fODtnUMz
新作まだ
270 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/08(木) 22:31:42 ID:q2dY2zeR
幻の湖は鑑賞回数を重ねれば重ねるほど道子にシンクロしてくるんだよな。
今の俺はシンクロ率61%くらい。
観ながら「シロ走らせて!」って呟いている。
おまいらも同じだろ?
271 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/08(木) 22:34:48 ID:q2dY2zeR
>>192 >私は貝になりたいです。
なっちゃえよ!
ホタテ貝ビキニ
273 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/19(月) 19:27:16 ID:m9+RVA/v
切腹は幻の湖と同じ人が書いた脚本とはとても思えんな。
274 :
名無しだョ!全員集合:2007/03/20(火) 01:38:50 ID:ieoFYrPN
>273
よく「・・・・の神様が舞い降りてきた」というのがあるが、
橋本忍にはその神様が常駐していて、
幻の湖の前に逃げ去ったんだろうな。
幻の湖の場合は狂った神様が取り憑いた感じ
276 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/21(水) 14:34:34 ID:cLFhMbsW
>>270 「東京中の人が私に意地悪してる」と思う瞬間はあるな。
277 :
名無しだョ!全員集合:2007/03/21(水) 17:55:35 ID:B4RqyNu+
278 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/21(水) 19:56:53 ID:PpJ16PZ5
戦国時代の話が出てくるのは長尾が戦国武士の子孫だからだし、宇宙船が出てくるのはたまたま長尾がそういう仕事をしているからだし、少しも難解な映画ではないと思うのだが?
279 :
名無しだョ!全員集合:2007/03/22(木) 02:00:26 ID:uNjDbjgt
>278
ソープ嬢の友人がスパイだったのはどういう説明なのかな。
280 :
278:2007/03/22(木) 09:27:20 ID:UbzVZQqg
日本の性風俗の実態についてレポートを書くため、と映画の中で暗示されていたやんか。
281 :
278:2007/03/22(木) 09:28:22 ID:UbzVZQqg
日本の性風俗の実態についてレポートを書くため、と映画の中で暗示されていたやんか。
282 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/22(木) 09:40:14 ID:Z7cqQd4P
283 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/25(日) 21:36:27 ID:EIDA7Y3f
原作を読むと、なんでソープ嬢がスパイをしていたのか、きちんと説明されていた。
ソープ嬢がスパイをしてたんじゃなくてスパイがソープ嬢をしてたんじゃないの?
285 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/26(月) 08:50:52 ID:dpfKxq8i
どっちだろうね?
スパイがそのためにソープ嬢になるというのは、非現実的な気もするが。
286 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/27(火) 10:27:17 ID:pb/m0yqc
>285
まぁまぁ、突っ込むところはそれだけじゃないし。
他の突っ込むところに比べたら些細な所ですよ。
288 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/30(金) 11:36:02 ID:lxjKjCiJ
124 :この子の名無しのお祝いに :2007/03/22(木) 19:54:17 ID:JGL4Ta1g
橋本忍が、この幻の湖の脚本も書いてるんですか?!
信じられません。
127 :名無しだョ!全員集合 :2007/03/24(土) 00:17:35 ID:6qSxCTlG
>124
「橋本忍としては、順風「まんぽ」、まさに輝くような人生の途上にあった。
そこに思いがけない映画監督の依頼が舞い込んだ、
彼にとっては初監督の仕事、その脚本に「幻の湖」を選んだことが・・・・・・」
「いえいえ、その点は橋本の自供を待つより仕方ありませんが、
こういう推測が成り立ちます。
その映画は東宝50周年記念作品に該当したため、
相当なプレッシャーがあり、失敗は許されなかった。
そこで当初は女性の復讐話「だけ」だったのが、
超大作で制作費が際限なく使えるため、
そこに色々なヒットした映画の要素を織り込んでしまった。
これは橋本だけじゃなく、東宝側にも問題があった。
東宝が、全ての権限を彼に与えてしまったために、
誰も橋本を止めることが出来なかったことだ。」
・
・
・
・
「今西さん、橋本はもっと映画作りたかったでしょうね。」
「そんなことはあたりまえだ。
彼の次の映画は、彼の頭の中で制作されているに違いない。」
128 :この子の名無しのお祝いに :2007/03/24(土) 20:17:20 ID:oS5n7XQO
>>127 >「そんなことはあたりまえだ。
どうせなら「そんなことは決まっとる!」って書いてくれよ。
>>288 > 彼にとっては初監督の仕事、その脚本に「幻の湖」を選んだことが・・・・・・」
間違っとるがな!
それから「こういう推測が成り立ちます。」の後が、
回想カットバックになってないのが残念。
私は貝になりたいって傑作の監督やってるし
292 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/30(金) 23:29:44 ID:dHqy8w3T
古本屋で「橋本忍 人とシナリオ」ゲット記念age
293 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/07(土) 19:46:34 ID:ByNh2956
#535000※5※#
>>195-196 >>201 >>224 どうもありがとうございました。
このスレで、「複眼の映像」(橋本忍 著)のことを知り、読んでみました。
いやぁ面白い。一気に読んでしまいました。
自叙伝であり、同時に黒沢明日秘話であり、シナリオの書き方のコツの教科書であり、
映画論であり。。。とにかく面白かった。一気に読まさせていただきました。
でも、この本は、ただの本ではなく、橋本忍氏渾身の「遺書」のような気がしました。
理由は、自叙伝は遺書だとするP250の記述と、「夢」を黒沢監督の映像での遺書だと
受け止め、同時にそれを一番好きな作品だと言っていたからです。
たぶん、橋本氏は、残る力を振り絞り、全力でご自身の生のエッセンスをこの本に
こめたのではないかと、そんな気がしました。
内容的には、前半のワクドキと対照的に後半のすすけた感じが気になりました。
あけっぴろげに書けない何かがあるのかもしれません。
ただ、シナリオの書き方の精神的なシステム(手の内)をさらけ出したりしてるので、
シナリオライター希望者にはまた別な面白さを感じるかも。
久々にいろいろな意味で、面白い本でした。
ご紹介いただきありがとうございました。
後ろの1/5くらいは、うまくまとまってないね。
野村芳太郎の話が思ったより少なかった。
断片的な記述だけでも、かなり過激な話をしていたように思えるのだが。
296 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/08(日) 12:25:32 ID:L8h0xCSW
去年読んだ本の中ではダントツに面白かった>複眼
そうだねえ。
脚本もそうだけど、散文でも引き込まれるね。
全然違う創作物なのに不思議だ。
誰か謎を解いてくれ。
そういや笠原和夫のエッセイもいい語り口だった。
しかし、橋本忍ってすごいね。
デビューが「羅生門」で、そのあと「生きる」と「七人の侍」って、、、、
黒沢明の本命の代表作ばっかりじゃん。
全盛期の黒沢明とぶつかったからこういう仕事ができたのか、
あるいは、橋本忍とであったから黒沢明が全盛期の作品となれたのか。
相乗効果、って言っちゃうとみもふたもないんだけどね。
299 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/10(火) 20:07:47 ID:ld01k0bq
黒澤は羅生門以前の単独脚本の映画も面白いし、橋本が参加してない「どん底」以後の映画も面白いよ〜。
黒澤は「敵中横断三百里」 橋本は「切腹」
が一番好きだな。
300 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/10(火) 20:33:27 ID:uRf2WMwg
しかし「羅生門」も「生きる」も「七人の侍」も撮るべきでなかったと野村芳太郎はいう。
野村芳太郎は「砂の器」を撮るべきではなかった。
野村芳太郎は「八つ墓村」を撮るべきではなかった。
303 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/18(水) 23:44:21 ID:lTCiU5ay
「八つ墓村」 以外に大結構ヒット
・主人公が勤務するジャンボジェット機と400年前の落ち武者という、
現代と過去の対比が、意外なおもしろい効果をあげている。
・要蔵がライフルと刀を持って村人を殺しまわるシーン、
さらに、小川真由美が鬼のような形相で追いかけてくるシーンは観客をトラウマにさせる。
コレだ!次回作はコレでいこう!
・こんどはスペースシャトルと400年前の戦国時代を取り入れよう。
・主人公は女。包丁持って追いかけてくるシーンを山場にしよう!観客はビビるぞ。
どうだ、いいアイデアだろ?「八つ墓村」を越える大ヒット間違いなし。もしかしてオレって天才?
・・・ってできたのが「幻の湖」やろな。
304 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/18(水) 23:52:26 ID:lTCiU5ay
ソープ嬢が主人公ってのは、ちょっと失敗だったかな。
次の主人公は若くて清純な女性にしよう。アイドルタレントを配役に抜擢しような。
ストーリーは・・・そうだな・・・
恋人に裏切られて”丑の刻参り”で恨みを晴らそうとする。
迷信だと思われた”丑の刻参り”が、ほんとうに人を殺してしまう!
うんうん、我ながらいいアイデアだな。
・・・ってできたのが「愛の陽炎」やろな。
305 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/19(木) 19:59:15 ID:y8tqJOSz
本人逝ってから、しきりに黒澤脚本とかで映画出てるけど、どれもレベル低くて
黒澤とか言ってほしくないようなのばっか。あれ息子の久雄が適当に作ってる
んじゃないの? スレチスマソ。
306 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/19(木) 21:55:41 ID:PvfXiPbD
>>303 「幻の湖」の製作には野村芳太郎も加わってるから、意外と当たってるかもな。
切腹もこの人だっけ?
あれすげー面白かった
308 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/19(木) 22:54:11 ID:CXWTLBw9
「切腹」。大傑作と評価される。
・愛するものを失った主人公が復讐に燃える
コレだ。今度はこれでいこう!
・今度は愛犬を殺された女の復讐劇にしよう。
こうして(以下略)
切腹は仲代にも三國にも感情移入できるように練られてる脚本なのがgood
310 :
この子の名無しのお祝いに :2007/04/22(日) 11:33:37 ID:TKV/4QzX
>306
>308
それにジョキングの要素を入れたのが????だな
あのときは、現在のように健康ブームじゃなかったからな。
なんか「早すぎただけ」みたいな言い方だなw
時代が付いて行けてなかっただけw
313 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/22(日) 19:01:07 ID:UzIBhHCh
>>310 「砂の器」が原作を越える名作と評価される。
・原作にはない、美しい自然を背景に父と息子が歩く姿が感動をさそう。
コレだ! 今度はこれでいこう!
・美しい琵琶湖を背景に、女が走る映画にしよう。
314 :
この子の名無しのお祝いに :2007/04/22(日) 21:01:12 ID:TKV/4QzX
砂の器の前年の1973年に「イエロー・ドッグ」という映画の脚本をやっている。
あらすじから「幻の湖」の試作品ともいえる作品かもしれない。
是非観たいがビデオ化さえされていないようだ。
制作年が73年なのに公開年が77年というのが引っかかるが。
ttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1725 田宮二郎主演の外国物スパイ映画だが、
日本公開は遅れに遅れた珍作アクション。
諜報部員である田宮がスパイに狙われた科学者の
研究論文を守るため、ロンドンに飛んで活躍する。
日本語のナレーションが邪魔な気もするが、
田宮自身は日本食をイギリス人に振舞ったり
旅客機をハイジャックしたりと色々頑張っている。
脚本が「砂の器」の橋本忍というのも凄いが……。
315 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/22(日) 23:11:28 ID:4Nlg6RpG
日本沈没(1973年)
↓
砂の器(1974年)
↓
八甲田山(1977年)
↓
八つ墓村(1977年)
↓
幻の湖(1982年)※監督
↓
愛の陽炎(1986年)
↓
旅路 村でいちばんの首吊りの木(1986年)
あらためて振り返ってみると、スゴイ・・・すごすぎる。
一気に頂点まで上り詰めて、そのまままっ逆さまに崖下に転落してしまった、ってカンジ?
「悪いもの」観た。
うまくまとめるのは苦しい題材だと思うが、やはりうまいな。
いま、他スレのリンクで見つけたんだけど
憎いもの
1957年(S32)/東宝/白黒/61分
監督:丸山誠治/脚本:橋本忍/原作:石坂洋次郎
撮影:西垣六郎/音楽:伊福部昭
藤原釜足、安西郷子、小泉博、中田康子
賀原夏子、東野英治郎、千石規子
東京で働く娘からの仕送りを貯め、仕入れのために上京した田舎の雑貨商。
親子水入らずで楽しい日々を過ごした最後の夜、ともに上京してきた男に
無理やり連れていかれた売春宿で出会ったのは…。“ダイヤモンド・シリーズ”の一本。
プログラムピクチュアだけど・・・これ面白そうだなあ。
今ラピュタ阿佐ヶ谷でやっているんだ。
319 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/28(土) 00:23:20 ID:C2T1GqcR
人とシナリオってどうすれば手に入りますか?
今TBSラジオに出演してるぜ
321 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/06(日) 23:30:28 ID:VEOeFcQN
へぇ・・・ラジオどんなやった?やっぱ「幻の湖」は禁句?
来週も出演なんだね。
黒澤が砂の器に口出してたとは
しかも野村呼び出しかよ。さすが天皇。
327 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/14(月) 18:25:20 ID:jr9SrweH
私は貝になりたいリメイク執筆中キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !
嫌な予感。。。
kwsk
330 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/16(水) 02:04:39 ID:0K4ZeCtL
今度はスペースシャトル出すなよ
331 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/16(水) 16:29:29 ID:adUtCT9m
幻の湖の脚本の問題点を洗い出して箇条書きにしてみたい。
シナリオの勉強になるかも。
あと黒澤の感想はどんなだったか知りたい。
332 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/18(金) 02:06:43 ID:wlesciWQ
「複眼」読むと橋本は青二才の青年みたいで、
黒沢や小国は生きているようだ。
>>327 それは具体的な企画なんですか? あれもTV・映画でもう3回もやっている(ソフト化
されたことがあるのは所ジョージ版だけですが) あれは戦後の事後立法的な裁判で戦犯を裁くことの理不尽を批判
しつつ、その向こうにある戦争そのものの無意味さを描くことが目的でしょ?
いま映像化してもネウヨに「無実のBC級戦犯を殺した東京裁判史観に屈服するな!」
という方向に曲解されるだけじゃないの?
あるいは「大東亜戦争で戦った者を屈辱的に描くな」と批判されるか。
今の映画・TVのスタッフに当時の再現を行う能力は衰えているし、作品的にもさとうきび畑だの
原爆ドラマだのみたいなものしか出来ないんじゃないの?
残念ながらあらゆる意味で今の日本に戦争をリアルを描くことは無理という気がします。
もちろんそれは今の日本が平和な証拠でもあるわけだけど、代わりに妙な難癖を
つける連中も跋扈しているわけでどうしようもない。
327じゃないけど、橋本氏が出演してた
>>322でパーソナリティが最後に言ってただけでしょ。
本当かどうかは橋本のみぞ知る
複眼の影武者評は完璧というしかない。
>しかも野村呼び出しかよ。さすが天皇。
野村は松竹で黒澤の助監督やってなかった?
>あと黒澤の感想はどんなだったか知りたい。
「幻の湖」の主演女優は「乱」では自害する側室役なんだよな。
黒澤が、「幻の湖」を見て起用を決めたとしたら
面白いじゃないか?
>>336 やってたよ。
けど普通一本立ちしたら遠慮するもの。
しかも他社だしw
340 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/23(水) 06:20:29 ID:3wfSf36q
>>339 4度目の映像化ですが、福澤克雄は「砂の器」の際に橋本さんに会っている
のではないかな? あれは「潤色」として「橋本忍・山田洋次」の名前があったように、
野村芳太郎版「砂の器」を下敷きに使っている。
福澤氏は体調を崩して「涙そうそう」を撮れなかったのでこれが映画は初監督となる。
でもこれ、いまやってもネウヨに「反東京裁判」映画と誤解されるか、もしくは
「TBSの反日自虐映画」と攻撃されるんじゃないの?
しかも福澤さんはほとんど時代考証が出来ない人でしょう? 橋本さんの脚本に
書き込まれたことをそのまま忠実にやればいいのでしょうが・・・。
341 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/23(水) 06:39:38 ID:/Tlkr3M6
>>340 右も左も巻き込みゃいいんでないかい?
それが映画ってもんだろ
>>340 そんなにネウヨに叩かれるのが嫌なのかね?
BC級戦犯の裁判がずさんだったことを描くと、
「反東京裁判」に、もしくは「TBSの反日自虐」になる。
それを右の人が叩く。
ってどういう頭の構造してんの?
344 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/23(水) 21:43:39 ID:Xh/7zG/6
ともかく楽しみだ。
映画は観に行かないだろうけどシナリオは読みたいw
345 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/24(木) 13:12:45 ID:dC9wwbJL
捕虜虐待シーンと裁判シーンと処刑シーンがカットバックするんだろうな。
346 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/26(土) 06:14:18 ID:Wh9nC2U6
「幻の湖」「愛の陽炎 」は無かったことにして、過去の栄光にすがりつきたいのね。
「幻の湖」「愛の陽炎 」も過去の失態だが
>>346は「幻の湖」をリメイクすればこれまた怒るんだろw
349 :
この子の名無しのお祝いに:2007/05/26(土) 16:20:57 ID:Wh9nC2U6
リメイクはもういいから、ギブミー新作!
90近い病あけの爺さんに無茶いうなよ
351 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/15(金) 20:34:04 ID:DRaacbbl
「複眼」読んだらついついこの人の黒澤映画の評価に引きづられてしまうけど
俺が一番だと思うのは「どん底」
橋本御大は、『どん底』はしんどそうなので未見
と書いていたね。
しかしあんな素晴らしい脚本書く人がシェイクスピアを1冊も読んだことがないって、オラ驚いたぞ!
やっぱ万作すげー!
おれだって読んでねえぞ。
やっぱりおれすげー!
355 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/17(日) 21:46:57 ID:NPgtjwYn
面白かったなぁって思って後でこの人の脚本だったって映画が10本以上有るわ
特にお気に入りは「切腹」、これってチャンバラ映画の最高峰じゃね?
ちょっと変化球だけど、時代劇傑作の一本だね。
357 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/18(月) 19:45:21 ID:F9KHDptp
平安時代映画の大傑作・・・羅生門
戦国時代映画の大傑作・・・七人の侍
江戸時代映画の大傑作・・・切腹
昭和時代映画の大傑作・・・日本のいちばん長い日
言われてみると、室町期が舞台の映画って思いつかない。
なにかあったかな。
「一休さん」とか言うなよ。
一休さん
360 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/18(月) 22:17:36 ID:sRL6Orl5
桔梗屋さん
弥生さん
新衛門さん
363 :
この子の名無しのお祝いに:2007/07/08(日) 22:39:10 ID:XbavMr1O
じゅんぷうまんぽ
364 :
この子の名無しのお祝いに:2007/07/08(日) 22:57:31 ID:r/q3ZXJJ
神話時代映画の大傑作・・・日本誕生
奈良時代映画の大傑作・・・大仏開眼
平安時代映画の大傑作・・・美女と怪竜
鎌倉時代映画の大傑作・・・かくて神風は吹く
365 :
この子の名無しのお祝いに:2007/07/08(日) 22:58:07 ID:r/q3ZXJJ
ここ橋本スレか
すまん
>>339 まったく期待しない
脚本書き直すそうだが最早高齢杉。
悪口は言いたくないが、仲居の演技力に期待するヤシも居まい。
そうだな、仲居が坊主にでもするなら少し見直す。
367 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:35:20 ID:3SsTgGQ1
切腹!
砂の器見た。
よくあんなつまんない原作をここまで面白く出来たなw
いやーすごいw
369 :
この子の名無しのお祝いに:2007/08/13(月) 01:23:09 ID:AdSNXF1c
山に登る。山頂に辿り着く。あとに待っているものは?
そう、下りだ。ひたすら下る。
え?楽チンだろだって??実は登りよりも下りのほうがキツイのだ。
日本映画最高傑作を書くと言う事は、映画という山の山頂へ到達した事と等しい。
では、あとに待っているものは?
八つ墓村 → 幻の湖 → 愛の陽炎 → 旅路・村で一番の首吊りの木・・・活動停止
まるで坂道をコロコロと転がり落ちるように、下り、下り、下ってしまったのだ。
370 :
この子の名無しのお祝いに:2007/08/13(月) 11:43:53 ID:hh4CINyq
そして「複眼の映像」と「私は貝になりたい」のリメイクで再び頂点へ登りつめるという訳ですな
371 :
この子の名無しのお祝いに:2007/08/13(月) 20:23:10 ID:geUW8V3s
確かにミステリスレとかでも言われてるけど砂の器は最低の小説
松本清張は短編は名手だけど連載の長編はぐだぐだのものばかり
映画見た後で小説読んだら橋本を褒めるしかないよな
昨日の朝日新聞にインタビューが載ってたが
御大、90を前にしてすこぶる体調が良いそうで何より
後2本くらいは新作を書くつもりだとか、
内容は破天荒なものになるそう
373 :
この子の名無しのお祝いに:2007/08/15(水) 14:12:10 ID:T0aw6A5K
スペースシャトルだけはヤメテクレ。
突然、時代劇になるのもヤメテクレ。
数少ない東映での仕事、市川右太衛門・中村賀津雄主演「八百万石に挑む男」これ傑作
あれは、好きじゃないわ。
いかにも東映的な右太衛門の演技が…
脚本、演出、賀津雄はいいんだけどね。
378 :
この子の名無しのお祝いに:2007/08/25(土) 00:12:51 ID:g+KZWHzP
今日ドラマやってた加藤哲太郎の「私は貝になりたい」を読んだら、橋本との著作権問題に相当ページを割いてたな。
379 :
この子の名無しのお祝いに:2007/09/11(火) 18:19:58 ID:dbjpg0mp
来年リメイクされるらしいな。
59年版のDVD出ないかなあ
切腹>七人の侍
381 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/15(月) 19:26:31 ID:o+snWc34
保守
七人の侍と切腹は兄弟企画
383 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/22(月) 18:33:17 ID:WsDJgZ9T
完全新作読みたいな〜
384 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/23(火) 02:35:35 ID:Jm/Vmdji
「幻の湖」の文庫、古本屋で発見した。
解説だれだか忘れたけど、すごい真面目に書かれてあった。
200円くらいだったんだが、これって買うべきだったのかなw
385 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/23(火) 03:55:39 ID:JTIdARaM
文庫本か・・・
いつか橋本忍に直接会うチャンスがあるかもしれない。
そのときのために持っていてもいいかもしれないな。
文庫本を差し出して、「サインください」とせがむ。
橋本先生、どんな顔をするだろう。
386 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/23(火) 15:41:55 ID:LV0Qwh5P
橋本忍:兵庫県神崎郡市川町鶴居(国鉄・鶴居駅前の出身)
387 :
この子の名無しのお祝いに:2007/10/28(日) 23:06:05 ID:aLZfWVDO
388 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/01(木) 23:25:50 ID:3XlLc14E
384ですがついに文庫入手しますた。150円でした。
秋の夜長にぴったりと思ったら、何故大津の石鹸ランドが・・・
誰か500円で買いませんかw
389 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/06(火) 19:34:39 ID:rwuo0t3X
1950〜60年代のこの人の脚本すげえ
390 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/07(水) 04:55:34 ID:Q1VUBQJj
80年代のこの人の脚本は別の意味ですげえ
それを予言していた小国も凄い。
393 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/04(火) 20:51:30 ID:B4RilbVM
394 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/09(日) 21:00:51 ID:cQEi5ILJ
>>294 > 「複眼の映像」(橋本忍 著)
この本読んだけど、一緒に仕事をした仲間からの黒沢”天皇”に対する冷めた目線での
文章は確かに新鮮だったなぁ。黒沢本って黒沢”天皇”万歳! のが多くて正直食傷
ぎみだったし。「影武者」以降の黒沢映画への評価の低さは的を得てる希ガス。
ただやっぱり「幻の湖」についてはあまり書いてないのね……まぁ自身でも失敗した
ことを痛感してるみたいなのは伝わってきてかわいそうな気もするけど、その辺の
話をもう少し書いてほしい気もする
ところでこの本で気になったのが、野村芳太郎との会話で映画「ジョーズ」について
> ”全部OKカットでつないでる。これ以上の映画はスピルバーグは作れない”と野村芳太郎
> に言われてその後スピルバーグの映画を見てないし、人からの評価を聞く限りそれが
> 正しいらしい
みたいなことを書いてること。まぁ確かに一理ある話かもしれないけど、彼らの映画に対する
後ろ向きさも垣間見た気がするのよね……
嫉妬したんだよ野村は( ´∀`)
>>394 失敗だと断言しているし、その理由も書いてあるから、それでいいんじゃない? > 幻の湖
橋本忍が「ジョーズ」の次の「未知との遭遇」を見なかったのが残念。
見ていたら、「幻の湖」にファンタジーの要素も入ったかも知れない。
>黒沢本って黒沢”天皇”万歳! のが多くて正直食傷
ぎみだったし。
それ、君の勉強不足。
撮影の上田正治のインタビューなんて
爆笑もんだよ。
影武者のロケの時に
やけに粘ると思ったら
久雄が新婚旅行行って寂しいから
家に帰るのが嫌だっただけだったとか。
それから、顧問弁護士の手記なんかも
黒澤を尊敬しているんだけど、けして神格化もしてないし
醒めた視線(ちょっと馬鹿にしてるような箇所もある)で描いてある。
堀川さんの本もそんな感じだな。しかしマンセー本の方が圧倒的に多いと思うよ。
複眼の映像は、黒澤越えなんて時間の問題だろ→この人には勝てない・・・→そもそも越えるとか
追い抜くなんて考えるのが間違いなんだ、と達観していく心境の変化がオモシロカタ(´д`)
>>389じゃないが、「黒澤越え」ってのは脚本家としての話。
401 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/11(火) 19:07:38 ID:TyIzwig0
ファンだからというか思いっきりファン補正入るけど、脚本家としては黒澤を超えてると思う
黒澤の脚本も好きだし毛色が違うから比べること自体意味ないが
>>399 そうだね、好意的に見すぎている本の方がずっと多い。
>>398みたいな信者には理解できないだろうけど。
>>好意的に見すぎている本の方がずっと多い。
見すぎているという根拠は?
それは君の視点からにすぎないのでは?
自分の見方が一番中立で公正だとでも
思ってるの?
>>398みたいな信者には理解できないだろうけど。
その言葉そっくり君にお返ししますよ。
何とかという女の評論家が
黒澤をもち上げたキアロスタミを
リップサービスだと断言したが
こいつと君は同じ臭いがするよ。
感情的だねw
406 :
この子の名無しのお祝いに:2007/12/29(土) 17:11:08 ID:y6GHlXzc
>>403 402じゃないけど、本屋さんの映画本コーナー見てると黒澤マンセー本が多いよ。
まぁ本として出すくらい黒澤大好きな人が書く事が多いんだろうし、実際に後期を
除く黒澤作品はすばらしい作品が多いからね。
まぁ黒澤”天皇”と一緒に仕事をした経験を持つ橋本忍の黒澤に対する視点は
面白かったと思うよ。影武者以降の黒澤作品に対して根拠を示した上で駄目
だという烙印を押してるし。
ただ出来れば”幻の湖”がどうしてあんなしおしお脚本になったのか、黒澤に
対するのと同じ視点で書いてほしかったとも思う。
自分、しかも自分の恥を客観的に見れる人間なんてめったにいないし。
あそこまで述べただけでも大したもの。
影武者の脚本の駄目なところは技術論で語れるけど、
幻の湖の脚本は話が強引すぎるってことなんだから、
各論で話すのは意味がないだろ。
影武者の脚本は駄目なところのある脚本で、
幻の湖の脚本はもうお話にならないのだ。
ご本人の書いたことを読むとそうとしか解釈できない。
>本屋さんの映画本コーナー見てると黒澤マンセー本が多いよ。
というより、小津マンセー本も溝口マンセー本も
スピルバーグマンセー本もヒッチコックマンセー本も
北野武マンセー本も、XX監督マンセー本だらけだろ。
なんでことさら黒澤だけマンセーすると
批判の対象になるんだろう。
ファンというより度を超した信者が多いから。
黒澤と小津が圧倒的な数
412 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/02(水) 18:51:25 ID:CyY6ReIx
橋本さんの脚本て語彙が豊富で大好き♥
スカパーでずいぶん前に録っておいた「黒い画集 あるサラリーマンの証言」やっと観たんだが、
やっぱ橋本先生の脚本は凄いな。
橋本氏って、まさか層化じゃないよね?
「どですかでん」や「人間革命」を観て(後者は無理やり見せられた)思ったけど。
シナノ企画とは関係深いね。
創価ではないよ
奥さんが病気で倒れたときは完全に宗教がかってたようだが、
既存の宗教に頼らず、自力で作りそうな勢いだな。
>>416 ああよかった。嫌いにならずに済んだ。
学会員だらけの町に住んでたから、大嫌いなんだよな。あいつら。
>>408 「幻の湖」以降も
伊藤麻衣子が丑の刻参りする「愛の陽炎」とか
早見優が出てる「旅路 村でいちばんの首吊りの木」とか
いっちゃてる脚本書いてるんですけど
すべて常人には理解不能。
こんな人に「影武者」の脚本批判されてもなあ。
脚本を書いたことすらない
>>419に「愛の陽炎」の脚本批判されてもなあ。
421 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/06(日) 22:36:44 ID:UkiEqm4f
すでに 「八つ墓村」 の時点で逝っちゃってるでしょ〜
八つ墓村のあの脚色が大好きな横溝ファンもここにいますw
すべては「八つ墓村」 のたたりじゃー
424 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/07(月) 05:35:46 ID:Rx7Xp0HS
田宮二郎が出てた「イエロードッグ」なんていうのもあったな。
見てないけど酷い映画らしい。
黒澤が橋本を切ったのは
正解だな。
仮に「影武者」の脚本に
橋本が噛んでいたら
考えるだけで恐ろしい。
橋本も関わりたくなかったからお互いに成功だな。
>>425 橋本一人で書くわけじゃないから大丈夫。監督もやらないしw
429 :
この子の名無しのお祝いに:2008/01/10(木) 18:43:50 ID:o8Vf8F64
最近何してんだろ
日本のいちばん長い日おもすれー
431 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/05(火) 18:29:05 ID:P+dzARw8
あげえ
切腹
433 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/19(火) 23:08:48 ID:QpdQyWkA
434 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/19(火) 23:34:47 ID:QpdQyWkA
この公式HP,「幻の湖」が代表作に入ってないw
「日本のいちばん長い日」はせめて入れてほしかった。。。
しかし橋本さんが世評よりずっと
黒澤、菊島を、たとえ酷評でも、
信頼していることが分かって、いい話だね。
映画人の小津マンセーもすごいなあ
山田洋次なんて絶賛じゃん
若い時の山田洋次監督は小津先生をまったく評価してなかった
侘び・寂びがわかってきた年齢になってきて
リメイクとはいえ橋本脚本が映画化されるのは約30年ぶりか・・
>>438>>439 政治でしょ。山田の小津誉めは。
寅さんで大船が安泰だった頃は無視だったよ。
城戸は礼賛していたけど。
443 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/25(月) 20:58:12 ID:8NzAQXaY
そういえば「真昼の暗黒」はなぜDVD化されないのか。
「それでも僕はやってない」なんかより100倍すごい作品だぞ。
444 :
この子の名無しのお祝いに:2008/02/25(月) 21:40:00 ID:FbKUc9Px
>>438 確かに気持ち悪いぐらいね。まるでなんかの宗教みたいな感じだ。
共産教です。
大船撮影所復活のためにはシンボルがいるのです。
寅さんと言いたいところだけど、
策略家だから若い頃は無視していたけど小津にしてます。
清順によると、自分らの助監督時代は「打倒小津」だった。
大島、山田の世代になると「小津を無視する」。
>>443 同意する。
フランキー版貝になりたいもDVD化してホスイ
橋本さんの脚本作品は(黒澤以外でも)凄いんだけど、
売れ要素に欠けるところがあるよなあ。
449 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/02(日) 18:05:11 ID:NK3Z4hqA
ハイビジョン特集 日本映画を書いてきた男 〜脚本家・橋本忍〜
BShi 3月10日(月) 午後8:00〜9:50
脚本家・橋本忍、89才。黒澤明監督の『羅生門』『生きる』『七人の侍』を始め、
『切腹』『白い巨塔』『日本のいちばん長い日』『砂の器』『八甲田山』など日本映画を代表する傑作を書いてきた。
ここ20年ほど度重なる病の為、執筆活動ができなかった橋本さんだが、一昨年、黒澤明監督について綴った
「複眼の映像」を出版したのをきっかけに、創作の気力を取り戻した。
そしてテレビドラマ創世期屈指の名作と評価されながらも、橋本さん本人は満足していなかったという
『私は貝になりたい』に大幅に筆を加え、それが映画化されることになった。
さらに新たな作品の執筆にも取りかかっている。
今、橋本さんは、黒澤明監督のことや自分の全てが集約されているという『砂の器』など、
60年の映画人生について語り、それを記録したいという思いが高まっている。
番組は、不屈の脚本家・橋本忍にロングインタビューを行う。そして映画の名場面や関係者の証言、
作品ゆかりの地の踏査等を丹念に組み合わせ、橋本さんが日本映画に刻んできた足跡と創作の秘密に迫る。
http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/ 地上波でやってほしいなぁ・・・。最悪ニコニコでもいいから見たい・・
450 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/06(木) 21:10:51 ID:iKY039Up
>>449 >『私は貝になりたい』に大幅に筆を加え、それが映画化されることになった。
>地上波でやってほしいなぁ・・・。最悪ニコニコでもいいから見たい・・
劇場に観に行けよw
451 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/07(金) 20:21:57 ID:MFmPq/77
>>450 地上波でやってほしいってのは、この特集番組のことですw
うちhi見られないんで・・。
bs見れない貧乏人の俺涙目(´;ω;`)
454 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/10(月) 20:03:28 ID:1iXZQuUe
楽しみだなBS
89才でワープロ使っているよ、凄い
455 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/11(火) 00:10:48 ID:uSs7eZ2C
>449
この番組見たが、
橋本忍の父が、「砂の器」の脚本を死ぬ間際に褒めた話は素晴らしい。
それがあったから、映画化に向けて動き出して、
自らプロダクションを作って、やっと12年後に映画化された。
軍服姿の橋本さんはかっこよかったな
457 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/11(火) 03:40:28 ID:RdESGvWw
>>453 ケーブル、月4000円だが無理か?
酒か煙草をやめれば
458 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/11(火) 05:08:17 ID:eAuZqN8E
リメイクするならこのキャストで
勘兵衛(7人の頭目、歴戦の兵)=北野武
五郎兵衛(参謀格、勘兵衛の右腕)=真田広之
七郎次(勘兵衛の戦友)=竹中直人
平八(お調子者のムードメーカー)=西田敏行
久蔵(凄腕の一匹狼)=Gackt
勝四郎(美形の若侍)=滝沢秀明
菊千代(暴れん坊の野生児)=長瀬 智也
うpおながい
460 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/11(火) 12:10:45 ID:7VSNMtWI
>>454 すごい早い時期から仮名タイプを導入してた。
内容は知ってる話ばかりだったけど、やっぱり本人の口から聞くのじゃ
重みが違うなぁ。あと、本木荘二郎の顔写真は初めて見たような気がする。
462 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/12(水) 02:20:01 ID:AxE8qaHG
羅生門
生きる
七人の侍
これの脚本を書いたというので、
アメリカで表彰されてもおかしくないよな。
羅生門と七人の侍は相当影響を与えたし、
生きるは現在リメイクしているし。
463 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/12(水) 07:51:14 ID:0dORXAqv
総合で再放送キボン
幻の湖には触れたの?
465 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/16(日) 12:26:46 ID:uZdgI+Jw
ハイビジョン特集 日本映画を書いてきた男 〜脚本家・橋本忍〜
BShi 3月10日(月) 午後8:00〜9:50
「黒澤から離れた理由は三つある
金にならない、名声を得られない、やりたい物が出来ない」
以外な話だった
似たようなことは前から言っていたよ。
これまでも、黒澤とはもうやらないのかって話の時、
自分は一本立ちしたのだから自分のやりたいことをやる
拘束時間が長い
全て黒澤さんの手柄になる
というようなことを話した事がある。
467 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/16(日) 18:35:23 ID:W2T1yCC6
>464
なかったことにされてた
468 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/16(日) 19:18:45 ID:d+j9dtCi
いや、並んだシナリオの中にあったからそんな事はない。
NHKの自主規制と思われ。
469 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/16(日) 19:23:05 ID:d+j9dtCi
これまた矢的猛にアスカの親父に岸田隊員と特撮天国だな。
youtubeうpまだー?
>やりたい物が出来ない
「幻の湖」がその成果だなw
映画や創作とは無縁の仕事を目指してる者だが、BSの特集見て衝動買いした
複眼の映像が大変面白く且つ勉強になった。
このような本を読めて本当に幸せ。ありがとう。
473 :
この子の名無しのお祝いに:2008/03/18(火) 19:39:15 ID:LJlFrqRy
「幻の湖」は、いまや喜劇として超一級作品か?
シーンごとに見ると、すごく丁寧に撮ってあることがわかるが、その組み合わせが
狂気じみてる。
また切腹みたいな脚本書いて!
典子を無視しやがって。
476 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/21(月) 05:17:45 ID:t3LN1o6+
日本のいちばん長い日スバラスイ^^
477 :
名画座:2008/04/21(月) 20:06:15 ID:+kk9UGkc
478 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/23(水) 12:11:18 ID:p3j3NrMn
橋本さんは国鉄に勤めている時期、播但線の乗客のあいだでは『美男の切符切り』
と言われていた。
俳優の志村喬は播但線の生野の出身。
志村喬は下戸である、植木等も、酔っ払い役はうまい
481 :
この子の名無しのお祝いに:2008/04/25(金) 18:27:45 ID:mCdguFeP
卜全もね
482 :
下戸:2008/04/26(土) 23:18:59 ID:eyBQyLY+
高倉健 1日にコーヒー70杯飲む
若山富三郎 孫とハミコンするゲーマーだった
三國連太郎 食後に羊羹二切れ
橋本忍は競輪でいくらスッたんだろうか。あるいはいくら稼いだのだろうか。
『映画に賭ける〜脚本家・橋本忍〜』BS2、5月1日木曜、午後4時〜午後5時50
ニコニコにうpよろ
486 :
幻の湖:2008/04/29(火) 10:28:03 ID:agUqADTp
487 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/02(金) 09:45:50 ID:zld/XyOV
歌舞伎役者なんか文化功労者、文化勲章をよくもらうけど三船、志村喬、橋本忍
は縁なく終わりそうだな。
488 :
名画座:2008/05/02(金) 11:19:34 ID://bL5kmm
489 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/17(土) 16:02:55 ID:83lHE0/W
『幻の湖』はいいね。
490 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/21(水) 02:48:43 ID:i7I2zToW
うん。もういいよ。
491 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/24(土) 03:32:20 ID:oO9LaO3g
「仇討」、今井正の演出がタルくていまいちだったな。
話自体は面白いんだが。
まあ「切腹」の二番煎じを狙ったんだろう。
それよか脇役で丹波さんと加藤嘉が相対する場面があったが、
加藤が「そんな人知らねえっ!」と言い出しそうでハラハラしたw
二番煎じを狙ったというのはおかしいな。
柳の下のドジョウを狙った、の間違いだろう。
493 :
この子の名無しのお祝いに:2008/06/08(日) 14:17:41 ID:Jop1dNY8
神脚本家age
大作ならこの人。
帝都物語の脚本を書いてもらいたかった。
切腹みるとはじめがやっぱうまい。
家老が日記をつづり、今日は別に何にもなかったけど、
ただ午後に変な浪人が・・・とナレーションが入ると
仲代の意味ありげな後姿が。
回想を織り交ぜる手法を多用してるのに面白く見せられるのはスゴイっす^^
498 :
この子の名無しのお祝いに:2008/07/20(日) 16:14:12 ID:ASfH6+U3
橋本忍監督・脚本、フランキー堺主演 東宝映画『私は貝になりたい』
2008年10月24日 DVD発売決定
499 :
この子の名無しのお祝いに:2008/07/21(月) 16:24:09 ID:+pFsA9w5
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
待ってたぜ!
脚本2ch検索でここ来ました。大変参考になりました。
名無しの皆さんdです。
という訳で記念に。
501 :
この子の名無しのお祝いに:2008/07/21(月) 19:36:12 ID:etJacmfX
>>495 不忍の池のまわりを加藤が延々と走り続ける映画になったと思う。
複眼の映像面白すぎワロタ
505 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 19:46:03 ID:D7ohrIMB
知性も教養もほとんど感じられない中居や仲間にどうして
キャスティングしたのか?
彼らは無性格でな二枚目であって、
役に掘り込んだり、一筋縄ではいかない人間性をあぶり
出すようなタイプの俳優ではないではないか。
どうしても二枚目を使いたいなら、
セクスィ部長じゃなかった沢村一樹とか、
お笑いなら、とことん役を掘り込みそうな千原ジュニアとか、
面白そうなのは一杯いるではないか。
やはりプロダクション間の思惑で決まったのだろうか?
キャスティングで妙な取引をするのはやめたらどうだろうか?
あるいは、関係者のサラリーマン化した思考(興行的な成功の可能性だけを
単純に追求)のせいなのか?
いやいや、根はもっと奥深い。教養が根本的に欠けているのだ。
黒澤さんや橋本忍がどういう作品を作ってきたか、それが日本の映画史に
どういう位置づけなのか?そういう教養が根本的に欠けてた、いや
このキャスティングを決めた連中は、そもそも”映画”そのものにすら
特に思い入れが無いのではないか?いやそもそもビジネスハウツー物以外の
質の高い教養を得るための読書のための読書をするのか?
日本という国は、資源も土地も無い。頭を使って、物を創って今日の
繁栄を見たのだ。それが没落していくとすれば、まっとうな知性と教養を欠き、
食う、やる、寝るという三大欲望にただひとすら忠実で、表面はこぎれいだが、
その実、禽獣となんら変わらない連中が増加していく事が引き金となるだろう。
何が良いもので、何が陳腐なのか、区別がつかない、その連中の仲居と仲間という
選択に、私は日本の暗い将来の予兆を見る。
>>505 どこを殺陣読み? オリジナルのフランキー堺も当時の人気タレントだから
キャスティングされただけでしょ? 結果的に伝説化されただけ。
今回のリメイクは、オリジナルという自社の貴重な資産を使って大作を
作りたかったTBSと、今までの3回の映像化では描き込めなかった部分をや
りたかった橋本さんの思惑が巧く一致したのでしょう。
恐らくは『砂の器』のリメイクで橋本さんがTBSのPDと会った際に
(94年版は橋本・山田版の脚本を底本に使用)、「あれもまたやりたいけど、どうかなあ?」
と言い出したのが発端と考えるのが最も自然。プロデューサーも監督も同じだしね。
507 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 21:07:47 ID:D7ohrIMB
>506
あぁ、そうでしたか、勉強になりましたって、
それは、今回のリメイク成立の経緯でしょう?
自分は、キャスティングにケチをつけたかっただけんだんだけど。
でも、まぁいずれにせよ個人的な思いですよ。もっと癖のある役者にして欲しかったって言う。
(しかし、実際、中居君で見る気がします?)
橋本さん自身が「中居君ならやれる」とかおっしゃったそうですが、
LSとしか思えませんしね。
でも、橋本さんが「分かった!海が足りない」!という直感が吉とでるか凶と出るか
興味津々ではありますが。
>>506 訂正
94年版は橋本・山田版の脚本を底本に使用
→04年版は橋本・山田版の脚本を底本に使用
>>507 >しかし、実際、中居君で見る気がします?
そう言われても、興行的にはジャニーズは手堅いのだろう。SMAPのメンバ
ーにせよ興行的にみんな一応は当ててるしね。橋本さんの盟友(というよりお弟子さん)
である山田洋次もキムタクを立派に使いこなしたからね。
>橋本さん自身が「中居君ならやれる」とかおっしゃったそうですが、
>LSとしか思えませんしね。
リメイク『砂の器』の主演も中居でしたね。基本的には映画でもTVでも脚本
家・監督・プロデューサーは新しもの好きだから、旬の人気タレントは使ってみた
いものですよ。この点は映画マニアの方が遥かに保守的だよね。
リップサービスでもないと思う。
509 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 22:59:45 ID:D7ohrIMB
>508
終始冷静な応答、感服しました。ありがとう。
われながら、矯激な意見というのは、見栄えのいいもんじゃないですなぁ(苦笑)
とはいえ拙者の保守的思想は変わりませんが、先入観を拭ってリメイク3作目を鑑賞
してみますか。
フランキー堺は確かに人気タレントでもあったけど、
芸達者ないい役者でもあったよ。
他の映画も見りゃ分かるよね。
フランキーは一高、東大を目指してて、成績的には十分行けたらしいし。
中谷昇に「君は東大に行く顔じゃないな」って無茶なことを言われてやめたけど。
大学行けば教養があるってわけじゃないけど、今の大学とはレベルは違うだろう。
512 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/05(火) 19:14:13 ID:NugaoLqY
御大の約20年ぶりの脚本ってだけで1800円払う価値があるだろ・・・・常考
>知性も教養もほとんど感じられない中居や仲間
あの夫婦はどちらも「知性も教養も」持ち合わせない一介の市民だと思うわけだ。
適役だとは俺も思わんが、批判ポイントとしては完全にズレてるだろ。
仲間なら、ひめゆりの塔だろ。
515 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/06(水) 00:44:58 ID:EIvnENCO
うん?
床屋の夫婦が知性と教養があるかどうかは関係なくて、
あの夫婦の境遇と内面を想像できるような、時代背景と心理への洞察が
可能な程度の、知性と教養があったほうがいいんじゃないの?
知性と教養は無くても、演技や監督はできるかもしれんが、
あったほうが、質の良い結果が出ると思うけど。
知性と教養って言葉は手垢にまみれてて使いたくないんだけどね。
なんかいい言葉無いかね。
最近手垢にまみれてる品格じゃどうかね。
今使われてる「品格」なんて爺さん婆さんのタワゴトを美化するために濫用されてるだけじゃねーか。
理論的根拠の一切ない、ただの個人の好みを正当化するために「品格」って言ってるだけ。
>515
だったら単に「力不足」って言えば済む、無理して格好つけた言葉使おうとするから頓珍漢になるんだよ。
518 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/07(木) 01:04:51 ID:w/QuJ/78
品格と知性と教養は独立してるような気がするな。
論語に「文質彬彬」という素晴らしい言葉があるけど、
これは、内容と外見が充実して調和していることだから、
役者に合ってるかもしれない。
519 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/07(木) 21:42:15 ID:wxJZPysI
複眼の映像以外にこの人の自伝らしい本とかってない?
521 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/08(金) 18:19:27 ID:4qUmZlbF
>>520 おお、ありがd 調べてみたら絶版なのね。
古本屋巡りでもするか・・・。
>>521 驚くほど法外な価格がついているから
心の準備をしておいてください。
図書館にあればいいね。
524 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/12(火) 01:37:43 ID:UK+hP97v
この人てどうやって脚本を学んだか知ってる人
いますか?
伊丹万作に師事、というから
伊丹万作がすごかったのでしょうか?
その息子もすごいし。
この人のは才能によるところが大きいと思う。
>>524 具体的な学び方は語られてませんが、年に何回か自宅まで伺って指導受けたらしいから、
やっぱり伊丹さんの教え方が上手かったんじゃないかな。
知る限りだと
・シナリオを伊丹さんに送り、添削付きで返ってきて、またシナリオ送って(ry の繰り返し
・通勤の空き時間に電車内で書きまくってたらしい
こんなところ
>>525 氏は「才能無い」って自分で言ってるよ。
他人より長けてた所があるとすれば、忍耐力なんじゃないかって自己分析してたキガス
基本的には独学だもんなぁ、バンサクに毎回見てもらっていたのは確かに大きいけど。
忍耐力と万作の添削だけで、
才能のない人間が「羅生門」の脚本が書けるとは思えない。
プロローグ、エピローグ付与以外はほとんど橋本の書いたままだし。
橋本の脚本は、どれも橋本の刻印がしっかりと押されているし。
529 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/13(水) 01:38:19 ID:hWR1IhXy
>>526 レスありがとうございます。この人の凄いところはエピソードの
積み重ね、後半で畳み掛けるところ。上手いですよね。普通、映画で話を
進めるときに、ありきたりになっちゃうじゃないですか?
なのに「生きる」「七人の侍」「切腹」など前半で徐々に盛り上げで
終盤でちゃんと収束されているんです。
あの勢いがすごいです、長いのに冗漫な感じにならない、
ネタがよくあれだけ思いつくと思います。
530 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/13(水) 20:52:54 ID:NUBupH92
切腹のシナリオは読み始めると止まらなくなる。面白すぐる!
531 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/14(木) 20:04:43 ID:5PSPjRT4
「橋本忍 人とシナリオ」が、アマゾンのマケプレ「複眼の映像」で売りに出てるけど、値段が高すぎる。
532 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/16(土) 12:10:03 ID:s5f6cef/
何故橋本氏の後に続く人間はいないのだろうか?
人のまねしたってしょうがないだろw
534 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/16(土) 12:53:36 ID:s5f6cef/
いや、そういう意味でなく、このような硬派な
ドラマが少なくなったなぁと思ってさw
もしこの人のレベル並みの脚本家が今の時代に
少しいれば、大河ドラマもあそこまでクソになってないだろうに・・・
535 :
521:2008/08/17(日) 04:26:01 ID:J32SwZRN
都内を徘徊しまくって綺麗な状態のを見つけました。
中古なのに定価なのが少々気に食わなかったですが、この嬉しさに比べれば些細なものだ!
あー嬉しいいいい( ^ω^)
536 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 19:47:03 ID:cZS66GVi
「羅生門」とか「砂の器」とか脚色ばかりじゃん。
こんなの俺だって書けるね。
>>536 お前は「幻の湖」のようなオリジナルも書けるのか?
538 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 21:16:53 ID:l+iZW41Q
あれは駄作じゃんwwwwwあんなの寝てるうちに
書けるよ
539 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 21:22:20 ID:/blNU4lv
>>536 オマエ、羅生門も砂の器も原作読んでない厨房だろ。
砂の器に至っては原作者の松本清張でさえ橋本の脚色に脱帽している。
相手にならん方が・・・
ところで、↓放映が迫ってますね。
黒澤明 没後10周年企画 「七人の侍」はこう書かれた
〜脚本家・橋本忍が黒澤明を語る〜
8月28日(木) 午後9:00〜10:14 BS2
541 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 22:07:13 ID:l+iZW41Q
俺が目指すのはハリウッドだからねえ〜
橋本レベルなんて楽勝でクリア。
東大A判定がマーチ受けるようなもんwww
542 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 22:18:35 ID:l+iZW41Q
来年のアカデミー脚本賞は俺が受賞
>>534 日本の場合、まずTVは過度の視聴率偏重で視聴者の嗜好を先取りするうちにそういう
ものが書けるライターだけが残ってしまい、中身がグダグダになってしまった。
これは倉本聰が嘆いている通り。またTVにホンが分かるPDがいなくなったのは、そういう文芸志向
の奴はオタク的でしばしば現場で使いにくいので制作会社も局も採用してこなかったから。
古参のホンが分かるPDも自分が採用側に回るとそういう人間はうざいから落とした(んだと思う)
今はそういう人の大半は引退したか偉いさんに回って自分では余り現場をやらなくなった
けど、「今時のドラマは・・・ブツブツ」とか言っている当人がTVを駄目にした可能性はあると思う。
それと映像ドラマの脚本家全般でいえば、脚本は志望者が脚本家・監督・プロデューサー等の書生
や内弟子のようになってプロット・習作や下書きを出していくことで徐々に書かせて
もらえるようになり、やがて一本立ちするのが昔からの慣習。
スクールやコンクールも実際には講師(審査員)と弟子が出会うきっかけに過ぎず、
そこからプロ作家やプロデューサーと個人的に親しくなり稽古をつけてもらうのが基本。
ここで映画の場合、今でも制作本数だけなら多いけど、昔以上に監督・プロ
デューサーが安い値段で何ヶ月もの拘束に付き合ってくれる脚本家を優先させるよう
になったので、本当の意味でのプロが育たなくなってしまったんだよ。
これは大半の映画では単にお金がないことが最大の理由だろうね。
こんな時代に、『私は貝になりたい』を橋本さんが自らリライトというのは本当に奇跡的なことなんだよ。
>>534 まあ、80年代以降は時代的にも、何でも読んで(観て)いてストーリーのパターンを何でも知っ
ている文学青年みたいな人が余りいなくなってしまったせいもあるんでしょうね。
今の志望者は小説でもシナリオでも何も読んでいない(観ていない)人が大半だもん。
もちろん知っていれば書けるというわけでもないけどね。
>>532 サスペンスものはTVだけど忍さんの娘さんの橋本綾さんが継いだでしょ?
信吾さんが今は何をしているのかが分からないんだけどな。
まあライターさんは修行が辛い
>>543 割に報われない仕事なので、いい後継者が出な
くなったのもやむを得ない部分は大きいと思うよ。
アメリカは映画もTVも制作費の桁が違うから払いがいいだろうけどな。それと
向こうはいいシナリオ=いい企画=金になる(あるいは興行的に駄目でも賞が獲れそうなホンは監
督やスターが興味を示す)という好循環や批評的な鑑識眼がまだ生きているんだよ。
日本はホントにいい加減じゃないですか。三丁目とかそういうのでも誉めるプロがいるんだもん。
しかもその程度でもヒットするんだもんね。
545 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/18(月) 00:09:24 ID:2DeKA/hg
橋本なんて大正うまれwww
センスふるすぎwww
平成の俺に勝てないぜwwww
平成生まれには、センスのかけらも残ってないがな。
橋本さんの様に文芸性のある作家性の強い脚本家は、今はでにくいでしょうね。
山田太一さん辺りか。橋本さんの弟子の中島さんはどうなんだろ。
大河ドラマは、自分も好きじゃないけど、狙いが全然違うから、
橋本さんに書かせても、かえって本人が困るだろうね。
橋本さんは、作品の質と量という点で、黒澤さんに似ていると思う。
しかも、橋本さんは脚本の奥義を窮めて2周くらい回っちゃって幻の湖にいっちゃったけど、
それも3週くらい回って不評を買ってる黒澤さんに似てる。
548 :
この子の名無しのお祝いに:2008/08/19(火) 21:21:36 ID:RTd4uNMU
今時文芸性のある脚本家なんていらんだろwww
タランティーノを見て勉強しろよwww
何かw連打するしか能の無い夏厨が湧いてますな。
まああと数日の我慢ですんでスルーしましょ。
実際文芸作品の新作はほとんどないよね。
あっても単館レベル。
BS2見た。女子アナウザ杉。橋本さんの話の腰を折るな。
最後の学生との質疑応答が面白かった。
「批判力をゼロにしたときシナリオが生まれる」とのお言葉に、
「幻の湖」が頭をよぎった。
>「批判力をゼロにしたときシナリオが生まれる」とのお言葉に、
>「幻の湖」が頭をよぎった。
飲んでた茶、鼻から吹いたw
あの女子アナは、確かに少々うざかったが、
大筋で的外れな言動は無くて、うまく話を聞きだしていたと思うよ。
(内容は「複眼の映像」の通りだったけど)
ただ、最後の誰もがやる例の思考停止質問はやめて欲しかった。
インタビュアーにとって、無能で何も考えていない事の端的な証拠だから。
相手にも非常に失礼だ。
「橋本さんにとって、黒澤監督とはなんですか?」
「橋本さんにとって、黒澤映画とはなんですか?」
554 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/04(木) 03:20:33 ID:Gd1euYwq
今回の特集を含めた今年の黒澤関連の特集番組、
いつかDVDでまとめて出して欲しいなー。
555 :
この子の名無しのお祝いに:2008/09/24(水) 16:33:38 ID:ZVTeC0Tn
「黒澤作品とは何か?」という質問は、抽象的すぎて批判があるけど、
でもNHKは番組を台本通りに進行するので、おそらく橋本氏へは
事前に質問するリストでも先渡しされているだろうな。
黒澤さんはそういった丸投げの質問を嫌っていたようで、
いきなり訊かれて不機嫌になることがあるよね。
556 :
この子の名無しのお祝いに:2008/10/19(日) 14:21:33 ID:WX3hfzTV
年齢が年齢だけに酷な言い方になるかもしれんが、もっともっとあなたの作品が見たい
557 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/06(木) 20:39:53 ID:F2ko2kNA
貝のシナリオ本が出るらしいよ。
558 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/07(金) 16:28:26 ID:XDK4f1jv
大菩薩峠も橋本さんですよね。観た人いますか?
観るべきでしょうか。
「侍」「大菩薩峠」「日本のいちばん長い日」、
岡本喜八とコンビの三本はいずれも重量級、みごたえあり。
「ああ爆弾」で好き勝手やった喜八に、藤本真澄は「これからは第一稿は書かせない。
変化球を投げるだけでなく、ちゃんとした脚本で撮ってみろ」と
橋本脚本をあてがった。喜八としては不満だったろうが、やはりいい作品になった。
560 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/08(土) 22:32:11 ID:c1HisU5f
今更ながら複眼の映像を読んだけど、ライター先行型と呼ばれる、第一稿をベースに、
みんなで同一シーンを書いて、その中からベストな部品を集めて作ってゆくっていう、
共同脚本の書き方は凄いな。
今だったらワープロでもっと楽に編集できるんだし、今の映画人もやればいいのに。
ただ、同じ共同脚本でも、橋本さん本人が疑問に思ってたように、いきなり決定稿システムの方は、
確かに無茶だ。
いくら事前に話し合っても、叩き台のシナリオがなければ、同一シーンは
まとめあげられないくらいバラバラになっちゃうと思うんだが・・・。
とはいえ、蜘蛛巣城も悪い奴ほどよく眠るも隠し砦の三悪人も、面白いと思うけどね。
批判力をゼロにしたときにシナリオは生まれるというのは至言だ
ただ映画の製作段階のどこかで批判力を発揮しなければ大変なことにはなるだろうが
だから、プロデューサーは脚本書いたら駄目なんだね。
後になって一番大変な役目だったとわかった、という小国英雄の役割を果たせる人材がいないんじゃないのかな。
あの時代に橋本脚本に文句言えそうなのは田中友幸ぐらいだけど、
幻の湖には関わってないな。
共同脚本の行司役が小国だったってのが面白いね。
普通は監督である黒澤が、ライターたちの書いたものをジャッジして、取捨選択して
ゆきそうなもんなのに、彼はあくまで一ライターとして橋本たちと競って書き、
小国のジャッジを待つ立場だったったのが興味深い。
最近よくメディアに出てるね。
567 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/11(火) 18:34:19 ID:bZk2mNxw
>>批判力をゼロにしたときにシナリオは生まれるというのは至言だ
これって具体的にはどういう意味なんですか?
シナリオを書いてると、どうしても途中で自分の書いたものを批判してしまって
なかなか書き進まないが、内容は稚拙でもいいからとにかく最後まで書ききる。
手直し(自己批判)は書き終えた後にいくらでも自由にできるんだから、とにかく最後まで書きなさい!
という感じの言葉だったと思う。誰か訂正よろ
そう
そんな風な意味
現代の教育は、創造力ではなく批判力ばかりが身についていく偏った傾向がある。
だから往々にして若い人が (以下、
>>568 に続く)
たくさん書いて、創造力が身に付いてくるまでは自分の批判力を封印しておきなさい・・
こんな風に俺も受け取った。さすが、と感心して納得した。
まあ、情報と過去の遺産が増えたことによって、
現代のクリエイターは、ツッコミ世代ではあるよな。
どうしても先人たちの業績を知ってる分、なにかアイデアを考えても、
「これは○○○であったパターンだ」って、思考になりやすい。
若い人といっても、すでに今の4〜50代くらいからそれに入ると思うが。
そうなんです。書いててどうしても自分が過去に感動した
ストーリーに似てくるので困ってます@修行中
橋本さんは原作ものの習作をたくさん書いたんだよね。
批判力を少なくするいい方法だろうね。
でも批判力を無くして「切腹」や「七人の侍」のような
登場人物が魅力的で、きちんと伏線が張ってあって無駄が無く
ストーリーが面白い、ほぽ完璧に近い作品が出来るもんかね。
自己批判の欠片も無い「恋空」なんかのスイーツ話は突っ込み所
満載だが。
七人の侍は、複眼の映像によれば、橋本と黒澤が無我夢中で書いて、
小国旦那が批判力を担当したようだ。
だから隙がない。共同脚本の最大の利点が出てる。
切腹はどうだろうな・・・まず最後まで書いた後、時間をおいてから、
ブラッシュアップしていったんじゃないのか。
>>573 橋本忍は、村井にこう語った:p167
「(師匠の)伊丹万作さんが、あるときぼくに『君、オリジナル脚本ばっかり持ってくるけど、
原作ものはやらないの』と言うから『僕はやったことがないんですけど、
やるんだったらこんなふうにやりたいです』って言ったんだ。
柵の中にね、牛が一頭いるんだよ。何日も何日もその牛を見に行くんだ。
じーっと見ていて、ここが急所だ!と思ったら、柵を開けて中へ入って、
鈍器で一撃のもとに倒して、鋭利な刃物で喉を切って、頸動脈の血を
バケツに入れて持って帰って、それで(脚本を)つくる。原作の姿形なんて
まったく要らない。欲しいのは生き血だけ。やるんだったら、そういうふうに
やるって言ったんだ。
そしたら伊丹さんは『橋本君の言う通りかもしれんな。一番効率的で手っ取り
早いだろう。だけどこの世の中には、やっぱり殺さずにね、いっしょに心中し
なきゃいけない原作もあるよ』って言われたんだよ。それはよく覚えている。
だけど、僕にはやっぱり、一撃のもとに倒すことが大事なんで、殺し損ねて
暴れ出したら手がつけられなくなる。だから原作は二度と読まない。
脚本を書くときも読まないし見ない。もう、要らないものになっているんだよ。
50年やってきたけど、心中しなくちゃいけない原作なんて、とうとう一遍も
会わなかったよ。ない。そんなもの、ないよ。
一撃のもとに殺したときが一番効果がある。手間がかからない。小説と脚本は
そもそも全然違うんだから、こだわっても意味はない。本を書くときに原作を
読み返さなければいけないときは、失敗作だよ」
それ読むと、いつも「キャリー」を思い出すんだ。
いや、言ってること自体には心から感心、同意してるんだけれども。
複眼の映像が面白すぎる件
>>567の話といい、複眼の映像といい、橋本忍って頑固で偏屈なおっさんだなって
つくづく思ったよ。
ジョーズが完璧すぎたから、スピルバーグの作品はもう観てないとか、
夢が黒澤の遺作として完成してたから、八月とまあだだよは観る必要ないと思ったとか、
観ないと決めてた影武者をついうっかり観せられて苦痛だったとか、
ものすごく好き嫌いが激しく、自分の思い込みを最優先に信じる人なんだなって。
心中しなくちゃいけない原作なんかない、って言い切っちゃうのも、
他人の作品よりも、自分の作品こそ第一だからだと思うよ。
そういう強固な俺様主義な信念の持ち主だからこそ、傑作がたくさん描けたとも言えるし、
幻の湖の大コケも理解できるw
だいたい心中したい原作がないって思えちゃうのは、ライターというよりも、
作家の発想だと思う。
この場合の作家っていうのは、原作を自分で作り出すタイプの作家。
たとえば小説家、漫画家であれば、他人の小説or漫画に心中しようとは
まず思わないわけで。
>>579 まあ、あまり映画観なくなる人が多いけどね、映画の仕事始めると。
自分がどうするかって事が一番大切だから。
ああいうやり方もあるかってのは、修行時代にやればいいことだから。
切腹の原作である滝口康彦の「異聞浪人記」読んだことある人いる?
ネットで感想探しても、ほとんどいないんだよな。
原作はたった18ページらしいってのは分かったんだけど。
800ページの砂の器と、18ページの異聞浪人記を、同一脚本家がシナリオ化したのに
上映時間が同じくらいってのは考えてみると凄いな・・・膨らますのも、圧縮も
両方上手いってことだから。
貝観ました
やっぱ橋本さんの脚本最高っす
次は幻の湖の改稿か・・・
585 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/22(土) 16:43:02 ID:qOQA+EVD
貝ひどかったす。
「貝」+「砂の器」+「明日への遺言」÷5位の薄さ
心中したいほどの原作に出会えなかったというのは、ある意味不幸だったといえるのかも
オリジナルの果てが「幻の湖」で「貝」のあのリメイクっていうんでは…
80年代以降を無視すりゃ不幸でも何でもないだろう。
心中って表現はオーバーだけど、本当は凄いって思った原作はあったと思うよ。
素直じゃないからそう言えないだけで。
今回の貝の追加部分はまぁ良かったが、BGMや演出に少々クドいとこがあったのが残念。
貝が酷かったってどう酷いの。筋だけでも泣ける話なんだが、、、?
591 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 18:31:18 ID:pGUAFW16
フランキー版にあった何か得体の知れない不条理さがあまり無かった。
これ以上不条理にする必要もないだろ
んだ
つまらない。長い。芝居がオーバー。砂の器のパロディ。
以上。
オレはフランキー堺のも感動したけど、今回のはもっと感動したけどねー
人それぞれなんだなー
ついでだけどさー
オレは新田次郎先生の本を読み出したのも、山登りを趣味にしだしたのも、映画の「八甲田山」がきっかけなんだなー
来年、浅野忠信主演で「劒岳 点の記」やるだろ
あれも今から楽しみの一つ
597 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 22:12:02 ID:ykf986dm
今日リメイク観てきた。
作品スレよりこっちの方がいいだろう。
中居が仲間から散髪してもらうシーンで回想とカットバック、橋本キター
時々入る不自然なモノローグ、橋本キター
台詞の中止法、繰り返し、橋本キター
まだまだ健在だわ。
切腹の脚本読みたいんだが、本出てる?
もちろん
>>599 「橋本忍 人とシナリオ」っていう本に載ってるよ
真昼の暗黒と砂の器の脚本も収録されてる
今は絶版だけど
実にくだらん
むしろ、「幻の湖」をリメイクすべきだろう、中居正広は雄琴のソープにやってくる作曲家の役で
>>598 なんかそうやって分析すると、中止法はともかく、回想やカットバックや
モノローグの使い方は、最近の漫画に似てるな。昔の漫画じゃなくて今の漫画。
もちろん橋本忍が、(クドカンのように)漫画に影響受けたとかじゃなくて、偶然だろうけど。
ちなみにビリー・ワイルダーの映画でも似たような事を思った。
冒頭、いきなり主人公が、ナレーションのようなモノローグと共に登場する所とか、
ああ漫画の新連載第1話だなと。
映像よりも文章上で必死にシーンを考えて、セリフづくりに命をかけてそうなあたりも、
忍とワイルダーって似てる気がする。
>>603 > 偶然だろうけど。
どう考えても漫画の方が影響受けてるだろ。
606 :
この子の名無しのお祝いに:2008/11/29(土) 06:27:17 ID:+yj9HUZd
>>599 人とシナリオは4年くらい前に出身地にある記念館(市川町文化センターって名前だったかな?)で
限定復刻したらしいから、そこに問い合わせればまだあるかもしれない。
こいつの傑作といわれている作品ってほとんど共作じゃん。
他人の手柄を自分のものにしていばっている奴の典型的な例だな。
日本のいちばん長い日のシナリオって売ってる?
>>606 人とシナリオは、kosho.or.jpに行けば山ほどあります。
どの脚本家のものも。
仇討、DVD化されてないのか・・・
武士道残酷物語はされてるのを知ってなおさらショック
切腹の原作の、滝口康彦「異聞浪人記」を読んでみた。文庫でたった31ページだった。
映画はこの原作の内容をほとんど変えずに、ほぼ全部使ってる。
「張込み」みたいに大幅にオリジナルエピ付けたしをしたのではなく、
地の文章も映像化したり、セリフにしたりして、膨らました感じ。
大きな付け足しは、全体を井伊家の覚書による語りという形式にしたことと、
丹波哲郎との決闘、クライマックスの仲代大暴れ&赤鎧をぶっ壊す所。
(原作では半四郎はあっさり3人を片付け、語り終わった後、その場で無抵抗で斬られる)
また、何度も回想を挟んでゆく形式は、橋本御大っぽいけど、これは原作も
同じ構成なので、御大が回想形式に改変したわけではない。
映画が上手いなと思ったのは、3人から切った丁髷を、決闘の回想の前に見せる所かな。
原作だと3人を倒した回想の後に髷を見せるんだが、映画では先に見せることによって、
ミステリー色を強めることに成功してると思う。
まあ原作も決して悪くはないが、忠実に映像化してる分、やっぱり映画を見ちゃうと、
原作小説が映画のあらすじ説明文に見えてしまうというか・・・仕方ないけど。
長文失敬。興味のある方は図書館かなにかで探されては。
レポ乙
いつか読んでみる
「仇討」のビデオをやっと見つけて観た。
「切腹」の2回目と一緒に借りて続けて観たんで、両方を比較できたが、
やっぱり切腹の方が、原作があるぶん緻密で隙がないな。
仇討も悪くないが、オリジナル脚本で御大が好き勝手やったぶん、
アラが結構あるなあと。
ただ、アラを含めて、橋本節が全開なのは仇討の方だなと思う。
あとこれは脚本ではなく、監督の演出だと思うが、丹波哲郎が決闘に行く前に、
カメラ目線で観客に向かって、えいやっ!と斬りつけて場面転換とか、
仇討会場で、藩のお偉いさんが開会挨拶してる時の声が、運動場でマイクで
喋ってるような音声(微妙にエコーつき)にしてるのは、なにかのギャグかとw
細かいところでは、主人公(武士)が「兄貴」「おじいさん」って言葉を使ったりとかもあって、
以外とリアリズム一辺倒でもないんだなと。まあ別にいいけど。
七回書き直す
「旅路 村でいちばんの首吊りの木」
橋本忍が事実上の引退となった、最後の作品。
やっとビデオを入手して、きのう鑑賞を終えたところ。
おもしろかったよ、これ。きのう徹夜で3回観た。
たしか、公開当時は日本アカデミー賞を総なめした・・・よね?記憶があやふやだけど。
ネタバレするとつまんないから具体的な事は書けないけど
ハデさは全く無い。とにかく地味。暗い映像が延々と続く。ほっと一息できる場が全く無い。
登場人物も極端に少なく、ミステリー映画として観たら”犯人”がすぐわかってしまう。
動機もあいまい。なぜそうしなければならないのか。そうした結果の将来を考えないのか。
ツッコミどころ満載。でも、これはそういう映画では無いと思う。
タイトル「旅路」が大きな字で、サブタイトル「村でいちばんの首吊りの木」が下に小さな字だけど
むしろ逆の方がよかったと思う。ストーリーは、最初に 「村でいちばんの首吊りの木」 という
フレーズを思いつき、その後から、それに合わせるように肉付けしたのではなかろうか。
「病院坂の首縊りの家」をパクったようなタイトルなんで、当時は敬遠して観なかったけど
今観てみると、じんわり来る。エンターティンメントを期待するとハズレだけど、
しんみりしたいならオススメだな。
日本アカデミー賞では主演女優生と録音賞で複数作品でノミネートしてるだけだった。
原作は辻真先なんだな。
御大は原作付きか共作の方が面白いな。もちろん悪い意味じゃなくて、
そういう才能の持ち主だということで。
今回の私貝のリメイクで、もう完全引退するつもりだろうか。
まあ、もう仕事を依頼されることもないか・・・
>>616 > タイトル「旅路」が大きな字で、
> サブタイトル「村でいちばんの首吊りの木」が下に小さな字だけど
> むしろ逆の方がよかったと思う。
当時はCMの関係もあって、
「村でいちばんの首吊りの木」が全面に押し出されていた。
確か「村でいちばんの首吊りの木」とナレーションが入って終わるものだった。
結果的にはこのキャッチフレーズが興行失敗に結び付いたと思う。
620 :
この子の名無しのお祝いに:2008/12/23(火) 00:06:17 ID:LwRMZxuD
橋本先生、丹波哲郎の声に似てるね
雑誌「シナリオ」にインタビュー。
既出の話も多いけど面白かったよ。
黒澤映画の共同脚本のシステムは、複眼の映像を読んで理解できたが、
砂の器の時は、山田洋次とどんな風に役割分担して書いたんだろう?
知ってる人いますか?
いません。
>>622 橋本の先行型でしょ。
監督と直しする時に山田も参加という形だと思う。
これまでのいろいろな情報を総合すると。
黒澤も自身が先行で書けば、他の脚本家も参加しやすかったんじゃないか。
先行型は直される、つまり駄目出しされるからきついということを、
橋本さんが書いてたよね。自分が同時に書こうと提案したと。
これが失敗だったって。さらに小国さんは裁定役だったのに、
駄目出しされて怒った黒澤が、一緒に書けと迫ったと。
だから昔から良くあるやり方で、若い脚本家に書かせて、
監督が直すというのが人間関係も含めて理想型なんだろうけど、
黒澤は最強脚本家軍団を手放したくなかったんだよね。
橋本さんもそれで満足しているのかと思っていたけど、
この前の本で早く独り立ちしたかったと書いていて意外だった。
やはり精神的にきついのだろう。
後、黒澤は、
製作主任、助監督時代: 一人で書いてる
戦中監督時代: 自分で書いてる
組合管理時代: 他人の脚本で撮らされてる
芸術家グループ時代: 菊島共作
羅生門以後: 軍団執筆(橋本は途中で離脱)
夢、八月の狂詩曲、まあだだよ: 一人で
という感じで、共作のきっかけは、激動の時代だと思う。
題材の模索に他人の力を借りたのではないだろうか。
「一番美しく」、「続姿三四郎」(ここで終戦)、
「明日を創る人々」(脚本クレジットなし)の後、
初の共作「わが青春に悔なし」だから。
生きる、七人の侍の時は、黒澤がと橋本がプロットとキャラを作って、
それを元に橋本が第1稿を書き、それを土台に黒澤と橋本が決定稿を同時に書いて、
小国がそれを判定してゆき、優れた部分を集めて一本のシナリオに編集してゆく・・・
それはわかりやすいが、その次からの、いきなり決定稿システムってのは
難しいだろうな。
基本線となる先行の第1稿が無い状態で、複数人数で書いたら、
たとえプロットが用意してあっても、内容がバラバラになっちゃって、
編集が難しくないか?
>>622 『映画に賭ける〜脚本家・橋本忍〜』
BS2、2008年5月1日木曜、午後4時〜午後5時50 分
>砂の器の時は、山田洋次とどんな風
このとき確か山田氏ヘのインタビュウも交え、
この件も結構克明にやった記憶。
また再放送すると思うから、NHK BS2をマークしておくと良いよ。
複眼の映像は、「生きる」の創作過程が一番面白かったな。
まず黒澤がテーマを出し、橋本がプロットを作り、小国を加えて三人で人物の掘り下げ、
それを元に橋本が第1稿、続いて3人で決定稿・・・と、気持ちいいくらい共同作業が
有益に働いてるのがよく分かる。
キャラとテーマとストーリーが全部「あと75日しか生きられない男」に
統一されてるのもお見事。
>>630 橋本「それじゃぁ途中で死んじまいますよ」
小國旦那「死んだっていいじゃないか」
・・・これですね。
忍が複眼〜で、後世に残したい!と熱弁してる、共同作業システムって、
今のハリウッドで普通にやってるよな。
それこそ10人20人体制で、恋愛シーンのセリフ専門のライターとか、
アクションシーンが得意なライターとかを集めて、各シーンを分業させたり、
シナリオドクターと呼ばれる直しの専門家がいたりと、黒澤体制の比じゃなく、
複眼どころか、複々々々々々々々々々々々々眼状態。
なのに、決して傑作ばかりが生まれてるわけでもないのは何故だろう。
凡人が20人集まっても、2〜3人の天才には勝てないってことかな?
ハリウッドは先行型が多くて、
仲間で脚本について議論することは少ないよ。
脚本が複数書かれたり、脚本家の間を渡っていくだけ。
それに最後に決めるのはプロデューサだから眼は一つだ。
手は凄くたくさんあるけど。脚本家はプロデューサの道具って感じ
ハリウッドの映画の脚本がつまらなくなったのは
「こういうスタイルにすればヒットする」というパターンを決めてしまったために
似たような映画ばっかりになってしまったから
「マッドマックス」みたいな映画を見ると、ハリウッドとはまったく違うので新鮮
しかし、ハリウッドスタイルで続編を作って、見事に陳腐化
>>634 決めてしまったというか、
マーケティングの手法でやってる。
統計駆使してね。だからすごく制約がある。
なぜか格闘シーンが入ったりw
共同っていうより厳密には分担って感じだからじゃない?
複眼では、黒澤監督のリーダーシップと強固な連帯感があったからあのシステムが成り立ってた
と言ってた気がするから、やっぱり一緒の部屋で同じシーンを
同時に書き進めなきゃダメなんだと思う。
ゴッドファーザーのコッポラとプーゾが同じような体制じゃなかったっけ
なるほどねえ・・・
そういや、ビリー・ワイルダーもそうだったな。
相方の脚本家と一緒に、ずっと部屋に篭って書いてたらしい。
若い頃、師匠のルビッチとそうやってたから。
あけおめ!
三谷幸喜がどう頑張っても、尊敬するワイルダーと比べてワンパターンで、
どんどんマンネリになっていってるのは、才能だけじゃなくて、
もう一つの「眼」を持つ、いい相方がいないからだろうな。
日本人の脚本家って才能ある人は基本的に一人で仕事するから、
黒澤のチームみたいな体制は例外中の例外で、再現は難しいだろうな。
有名脚本家2〜3人が組んだ脚本なんて話、最近ほとんど聞いた事がない。
忍ちゃんがいいって言っている先行型の直しなら、
お家芸なんだけどね。昔は。
弟子に書かせて、大家が直すってパターンは。
クレジットされてないのは山ほどある。
クレジットされていて、なおかつ師弟関係にないのでも、
成瀬巳喜男の映画では松山善三→井手俊郎ってパターンが結構ある。
これは松山が書いて、井手が意見を言って、という直しを続ける。
場合によっては井手も書く。さらに成瀬が台詞を直し、削る。
「幻の湖」って、あまりにもキチガイじみているので
「このシーンは削ったほうがいい」とか「ここはもっと詳しく掘り下げたほうがいい」とか
助言することすら不可能になって、あのまんま脚本になってしまったのではないかな
黒澤明は橋本忍に会ったことが不幸だったと、
橋本忍に面と向かって言った野村芳太郎が、
「幻の湖」の製作に名を連ねているんだけどね。
どういう流れでああなってしまったかも記録に残して欲しいね。
野村芳太郎は橋本プロの人間だから不思議はないよ。
八甲田山のプロデューサーもやってる。
橋本は野村に脚本の感想を聞いて、野村は「この脚本は実際につくってみないと
どんな映画になるかまったくわからない」といって逃げた。
忍も単独脚本だと、やっぱりオリジナルより原作付きの方が面白いな。
幻の湖は論外だとしても、仇討よりは切腹だと思うし。
まあ原作付きでイマイチなのもあるけど・・・
そしてやっぱり共同脚本はハズレが少ない。数も少ないが。
>>640 じみてるんじゃなくてキチガイだろ。
アメリカのスパイがトルコ風呂で働いてるとか
コメディーみたいな設定を大真面目な映画にしようとしてる時点で。
まあ、確かにキチガイ脚本だわな
織田信長の妹のお市の方の呪いが現代に・・・というだけなら
単なるファンタジーとして納得できるが
「宇宙パルサー」だの、「ファントムではない、イーグルだ」とか
トルコ嬢が、飼い犬を殺された恨みを晴らすためにマラソンとか
だ が そ れ が い い !
647 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/02(金) 17:17:04 ID:4RrcRQ/u
「切腹」見たけどそんなに面白くなかったよ。
よくある時代劇の話でしかも殺陣まで話を
引き伸ばし過ぎ。結局仲代は討ち死にで三國連太郎は安泰だし
親も「この話は酷過ぎやしないか」ってブーブー文句垂れてた。
ここで大絶賛されてるからDVD買って損しちゃった。
スレのせいにするなよ。
金だしたのは自己責任だろ。
>>643 構成が巧いんだよな。話の創作よりも。
堀川弘通の「白と黒」には痺れたわ。
ネタは本格推理ものとしては反則っぽいんだろうけど、
全体の構成、シーンの積み重ねが凄い。
特に女性の使い方がすごーくうまい。
清張ものよりも女性脇役がいい。
>>647 親子揃って素晴らしいです。
>>647 竹光の詰め腹は何とか観ていられるんだが、
「赤ん坊が熱出してんのに、薬が買えず死亡、岩下志麻が発狂」
あまりに陰惨、可哀想で観るに堪えない・・・・
これが私的な近年のパタアンなんだが、
このあたりのクダりは何ともないのかね、貴方は。
651 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/18(日) 16:51:09 ID:CstkN+GV
最近生で見る機会があったけどお元気そうですね。
5、6年前の黒澤監督のDVD特典映像で見たときより
喋りもハキハキしてるし。
今回の貝のリメイクで、さすがにもう引退かな。
653 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/08(日) 18:44:09 ID:wDkHCHZM
もっと活躍してもらいたい
654 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/08(日) 19:38:52 ID:iMadMnb/
「ゼロの焦点」リメイクが公開されるまでは元気でいてほしいな。
655 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/10(火) 17:38:33 ID:q3gYEnJm
老いたカメラマンが死ぬまで現役でいたいって言ってたけど
>647
親も「この話は酷過ぎやしないか」ってブーブー文句垂れてた。
そんな貴方には、お口直しに今井正の「武士道残酷物語」を、
切腹の連続の果てに素敵なハッピーエンドが待っています。
パヤオにも信頼する脚本チームがいればな…
658 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/20(金) 22:13:03 ID:wF09yYRT
人間革命の脚本書いてるのはどういうことなの?
結局金なの?
もともとは笠原の実録共産党みたいなノリを狙ったんじゃないのかな。
出来た映画はアレだけど。
>>658 学会員なのか、橋本プロを運営していく上でシナノ企画との連携が必要なのかどっちか。。
後者ははっきりしている。
盟友である東宝にその必要があるんだから。
砂の器や八甲田山でシナノ企画の協力を受けて、その借りを返したって感じなのかね。
663 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/21(土) 19:39:54 ID:UHpGllAe
日本共産党員(あるいはそのシンパ)である山田洋次が参加してる作品に
学会が金出すってのは当時問題にならなかったのかな。
今だったら考えられないが。
>658
日本沈没を引き受けた時と似たような経緯だったり
665 :
この子の名無しのお祝いに:2009/02/22(日) 17:32:20 ID:1bL4VnAZ
俺が革命だ
松本清張監修で、「人間革命」と「実録・共産党」の競作でもやったら
面白かっただろうに。
667 :
この子の名無しのお祝いに:2009/04/06(月) 20:46:05 ID:5uPKfJc/
まだ現役でやる気なんだ・・・
まあ、年上の新藤兼人がまだいるんだし、頑張ってほしい。
職人は生涯現役でなきゃ!
記念館行ってきたどー!
672 :
この子の名無しのお祝いに:2009/05/31(日) 17:38:13 ID:C4HvSsnM
ほしゅ
基本的に朝鮮人は議論できない国民であると考えています。こちらが個人的な
感情を抜きにして議論したいと考えていてもまともな議論などできたためしが
ありません。大半と言うよりもほとんどすべてですが、噛み合わない議論の繰
り返しと自分の考えに固執する人たちばかりです。
その理由はどこにあるのかを考えると精神的に自立できない国民性であり、ま
た幼児性にあるのではないかと考えています。しかし、この問題に深入りする
ならば向こう一年間はこの問題だけについて書き続けなければならないほど大
きな問題です。
これを仏教の観点から解説するならば、現実を現実とし受け入れたくない逃避
でしかないと考えます。高橋信次氏などは釈尊の説かれた八正道とは、反省の
基準であると説かれているようですが、日本人は八正道とは反省の基準ではな
く、現実を現実として受け入れるための方法だと考えます。
674 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/03(木) 18:13:18 ID:F1hwOmLy
ほす
675 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/05(土) 11:22:28 ID:aOIihMKr
「幻の湖」がうちの近所のビデオ屋の「名作コーナー」に置いてあったw
676 :
この子の名無しのお祝いに:2009/11/11(水) 18:11:37 ID:yI4kndZo
真昼の暗黒おもしれー
「八つ墓村」は傑作。脚本を読みたいな。
萩原健一の自叙伝「ショーケン」によると、野村監督は本番までパチンコやっていて
川又昂カメラマンが監督代わりを務め、リハーサルが終わると
「監督、本番ですよ」
「ハイハイ」
だそうだ。
一度、笠原和夫と共作してほしかった。
679 :
この子の名無しのお祝いに:2010/02/24(水) 05:07:18 ID:xDGSgUwP
真昼の暗黒と同じく、正木ひろし弁護士の扱った「首なし事件」をモデルとした
「首」が観たい。
内容も「首なし事件」の概要を読むと、凄まじいのがありありと想像できる。
DVDはおろか、ビデオ化もされなかったのは何か問題があったのか。
VHSあってでしょ?
橋本の暗黒面が顕になり始めた脚本だよね。
いやソフト化はまったく無いみたい。
ネットで感想書いてる人たちも、名画座にかけられたのを
観たみたいね
>>681 衛星劇場や日本映画専門チャンネルで何度か放送していますよ。
複眼の映像 私と黒澤明
橋本 忍・著
定価:780円(税込)発売日:2010年03月10日
ん?文庫化か?
なにか書き足しがあれば買うけど、それより、黒澤と仕事しなくなったあとの
時期の話をもっと詳しく記した、「単眼の映像 私と幻の湖」を出してほしい。
文庫用の書き下ろしがないならイラネ
あとがきは増えるだろ
増えてなかった。しょうもない解説が載ってただけで。
岡本とか小林とか今井とか、他の監督との仕事のことも読んでみたい。
野村芳太郎とのことは、複眼〜にもちょっとあったけど。
それに自分で監督やった時の体験も。
誰か、笠原和夫の「昭和の劇」の、橋本忍版を出してくれ。
今が最後のチャンスだ。数年経てば、たとえ亡くならずとも、ボケちゃうかもしれんし。
解説が6ページほど追加されてただけだったわ
691 :
この子の名無しのお祝いに:2010/04/14(水) 19:39:44 ID:I2iBqjuA
日本のいちばん長い日鑑賞age
^^;
694 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/07(月) 14:07:03 ID:lZBHfs7Y
仇討みた。
討たれるのが錦ちゃんなのは知っていたが
討つほうが石立鉄男でびっくりしたぞ。
695 :
この子の名無しのお祝いに:2010/06/08(火) 23:15:02 ID:71CJJMhh
橋本忍さんは映画人間革命に関わってへんな方向に行ったから
幻の湖なんて珍妙な映画を作ってしまったのか、もともとそういう方向に
興味ある人だったのか、どちらかといわれればどちらも正しいような気が
します・・・
と、「幻の湖」を見た創価学会員の俺が言って見ます・・・
人間革命って未見なんだけど創価とか抜きで映画としてはどうなの?
創価抜きだと五島勉抜きの『ノストラダムスの大予言』みたいな映画だ。
丹波が自信満々にイミフな演説をしまくり、まわりが呆然と聞いてるだけといった印象の。
伊丹万作エッセイ集
伊丹 万作 著 , 大江 健三郎 編集
映画芸術のバイブル
卓抜したシナリオ作家、映画監督伊丹万作は、絶妙な批評の名手でもあった。映画論、社会評論など、その精髄を集成。
シリーズ:ちくま学芸文庫定価:1,470円(税込)
刊行日: 2010/06/09
エッセイのテーマ絞った選集ってことかね?
スレ違いって書かれるかもしれないと思ったけど。。。
生涯の恩師っていってるけどちょっと見てもらただけだろ。すぐ死んでるし
けど、出会わなければ、脚本家になれなかった可能性高いわけで。
黒澤は、尊敬していた伊丹の唯一の弟子だから目をつけて、
羅生門の脚本を読んでみたのが縁だと思うんだが。
小国も、弟子を取らない伊丹の唯一の弟子ってことを知って驚いてたし。
(小国の方は、複眼の映像の描写を信じればの話だが)
なんにせよ、伊丹の弟子って看板がなければ、黒澤との接点は
無かったかもしれない。
伊丹の弟子が、伊丹が死んだ後、
橋本を引き継いで、東宝に紹介したらしい。
伊丹は役者経験もある美男子で、橋本さんも若い頃の写真を見たら、
なんで役者を目指さなかったのか、不思議なほどの美青年だった。
そうなると、弟子を取らない主義だった伊丹が、一介の素人でしかなかった
当時の橋本を弟子に取った理由も、なんとなくわかる。
いや、わかりたい。
でも、最初はド素人の橋本が脚本送ったら、返事が返ってきたのがきっかけで、
見た目云々は関係ないかと。
弟子を取らない伊丹が採用するほどよほど才能がずば抜けたんだろうな
雑誌のシナリオを読んで「このくらいなら自分にも書ける」って思ったのがきっかけの一つらしいけど
やっぱ結核になるまでに沢山本読んでたのかなあ
素養はそれなりにあったんだろう。
ただの素人の一筆目が、伊丹が弟子に取るほど
高く評価するとも思えんし・・・
プロになるまでは、努力で自分を叩き上げてきたタイプだと思うし。
結構な教養人だっただろうなとは思う。
「本朝武芸小伝」なんてのがサラっとでてくるあたり見ても基本的な教養のレベルが相当高いんだろう。
その辺は伊丹から読んでおけと言われた可能性あるんじゃないかな。
脚本家の文章読むと、古典中の古典を修行時代に先輩に読まされてるね。
711 :
この子の名無しのお祝いに:2010/07/22(木) 18:02:35 ID:AhI/4blk
「無法松の一生」を観た。
いい映画だった・・・残念ながらリメイク版だけど。
それにしても回想使いまくりだね。他の伊丹脚本作品もそうなのかな?
だとしたら、忍の回想好きは、確実に師匠から影響を受けたんだろうな。
8月下旬
黒澤明「七人の侍」創作ノート 文藝春秋 B5 200P 3800円
黒澤明 著 野上照代 解説 最高傑作を撮るにあたり、監督自ら人物設定や物語のアイディアを記したノート6冊を公開。巨匠の創作の秘密に迫る。
713 :
この子の名無しのお祝いに:2010/07/25(日) 15:53:54 ID:y9I/XTIO
黒澤デジタルアーカイブで見ることができるものを、紙媒体に編集した。
なんだかんだいって、黒澤という名前を使って金儲けをしようという
感じに思えてしまう。
本は資料として価値あるとは思うが・・・・・
いまだに続いているからなぁ、書名に黒澤と付ければ売れるから、という雑誌社、編集者のいやらしさは。
でもあれだな、これを読めば、橋本の最初の脚本をどこまで使用していて、
どこからが黒澤のアイデアか(橋本の第一稿に付け足したか)、
分かりやすくなるかも。
715 :
この子の名無しのお祝いに:2010/07/25(日) 16:53:17 ID:TlgCehIl
デジタルアーカイブ見た事無いのか? 知らんのか? あそこ行って必要な資料だけDLすれば、そんなこと今すぐにでもできるだろ?
716 :
安芸:2010/07/28(水) 14:59:01 ID:B1lnwc7Y
橋本忍は岡山で、病院のベッドが伊丹万作と隣同士になり、ずぶの素人から
脚本を書き始め、だから師匠は伊丹万作。30年代には黒沢と問題作を共同で随筆
黒沢以外にも 松竹で野村芳太郎とコンビで忘れられない佳作[張り込み)がある。
当時の蒸気機関車の車両を借り切り 佐賀までの刑事[大木実、宮口清二)の道中が東海道、山陽道 と ドキュメント風で
秀逸 佐賀ロケも当時の佐賀市内の雰囲気や張り込み旅館の ムードなど抜群 野村の演出も良い。
高峰秀子を訪ねる 犯人の田村高広を待つ 旅館の2階、高峰が出かける 後を追う この辺が当時の佐賀市内が素晴らしい。
野村監督が松竹へ お願いして製作した そして実現、お金がかかるかららしい。
717 :
この子の名無しのお祝いに:2010/07/28(水) 17:04:45 ID:n5me785b
↑ 最初の一行からとんでもない間違い書いてるアホ!
1行目で読む価値がまったくない事を自ら知らせるとは親切なやつだな
719 :
この子の名無しのお祝いに:2010/07/28(水) 20:49:16 ID:n5me785b
感謝しる!
って何が間違いか分かる奴、どんだけいることやら??
最後の行も大間違いだしなあ…
[張り込み)
[大木実、宮口清二)
この括弧のつけ方意味あるの??新鮮ではあるが
722 :
この子の名無しのお祝いに:2010/07/29(木) 11:12:45 ID:8NXEzfRJ
キーボードの打ち方になれてない、お爺さんが書いているんじゃないのか
(頭の)弱い者いじめの時にはスレが伸びるってのも切ないねえ
海老蔵主演で切腹リメイク。監督は三池崇史。
あの話は旧劇の人には向いてないと思うがね。
演技が臭くなり過ぎるので。
727 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/17(金) 09:39:42 ID:GObymEpF
風林火山で、「攻めて来るのは”来週”」ってセリフがあって、
忍さんは細かいことは気にしない性格だってことが分かった。
こんなの、ミスなら気づかないはずがないから、分かりやすいから
これでいいやって思ったんだろう。
細かいことを気にしていたら「幻の湖」は撮れないわな。
あまり時代考証にはこだわらんよな。
上意討ちでも、
>>614みたいな指摘があるし・・・
黒澤と組んだ時は、そんな事は出来ないようだが。
1人だと結構甘くなる。
わざとやってる可能性も高いが。
あ、仇討でも〜だった。
ドリフの時代劇だと思えば腹も立たない。
732 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/19(日) 19:02:10 ID:hdIW8pxK
>>727 「ファントムではない、イーグルだ」に比べれば
何ということも。
「侍の一日」では城中で弁当を喰う確証がない、だけで企画その物をオクラにしたのにな。
734 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/20(月) 01:59:16 ID:rk1+r2Uw
>>733 オクラ入りの判断くだしたのは黒澤でしょ、でしょ。
弁当にオクラが入ってたの?
基本設定の考証にはこだわるんだよ。でもセリフはこだわらない。
黒澤と組んだ時代劇も、これ現代語じゃねーのっていう、
怪しいセリフは結構あるよ。
ストーリー面では、池波正太郎が上意討ちを批判してたな。
最初っから三船を鉄砲で殺せばいいのに、30人もの家臣を差し向けて
全員殺されてから、じゃあ仕方ないから鉄砲だ・・・なんて展開、アホかって。
どうしても30人とのチャンバラをやりたきゃ、バカ殿に
「鉄砲は武士として卑怯であるから、刀で討ちとれい」
とか言わせりゃ自然になるだろって。
東映のチャンバラ映画だと思えば腹も立たない。
大和を温存して連合艦隊が壊滅状態になってから
じゃ仕方が無いから大和を出して沖縄特攻だみたいな?
>>739 自分が先に出しもしないくせになに言ってるんだか
>734
「複眼の映像」読め
池波の指摘は確かにその通りなんだが、
>>738の日本軍の例のとおり、
組織ってのは、後世の目から見たら、とんでもなく不自然かつ
愚かでアホな選択をして、大失敗したりもするんだよな。
だから上意討ちのあの展開も、ある意味でリアリティがあるとも言える。
家臣団は、30人殺されるまでは、三船親子を舐めてたって解釈も成り立つし。
とはいえ、反面、映画でそんなリアリティを持ち出すのは駄目だとも思うけど・・・
例えば、911のテロは、現実だからこそ、あんなバカな特攻が成り立つんであって、
映画や小説のテロリストにあんな事させたら、評論家にも客にも
「ありえねえ!こんなアホなテロリストがいるか!」と、馬鹿にされるだろうって
意見もあった。
池波の批判も、そういう目線からだと思うが。
上意討ちは人気のある作品だけど、ちょっとテンポが悪いと思う。
けど池波の指摘もちょっと外していると思う。
そこ直しても映画としてよくなるってもんでもない。
後半もっと切り詰めたほうが良かったんじゃないか。
日露戦争の推移なんて史実じゃなかったら、
絶対勝てるわけのない日本を無理矢理勝たせるためのご都合主義だらけにしか見えないだろうな。
>絶対勝てるわけのない日本
いやいや、全ロシア軍じゃなくて極東軍だから。
>>743 その流れに乗らせてもらうと、一度失敗してるのに何度も同じ作戦を
繰り返して、同じように敗退ってのを、陸海軍問わずいろんなところで
やってるからなあ。
陸軍のガダルカナルが有名だけど、海軍でも何度沈められても軍艦の配置位置を
変えず、また同じパターンで配置してボカチン食らうとかね。
喜劇でハクチ役がやりそうな繰り返しのヘマを何度もやってる。
そういう組織の狂気が産む喜劇みたいなのを体験した世代だから、無駄死にを
さらりと書いたんじゃないかとも思える。
>>746 どっちかといえば、太平洋戦争終盤の米海軍の
ワンサイドゲームっぷりは子供向けアニメみたいだよ。
750 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/24(金) 17:59:21 ID:HW1gjhLw
上意討ちで一番リアリティがないのは
三船が最後のシーンで敵から銃で何十発も撃たれてるのに
なかなかくたばらないところだろ。
切腹で一番リアリティがないのは
仲代が最後のシーンで敵から弓矢で何発も射抜かれてるのに
なかなかくたばらないどころか、力みかえって床の間の重い
鎧を担いで見栄を切るところだろ。
その辺は両方、映画だしいいんじゃないの?
本当にリアリズム追求したら本当に切腹しなきゃならないもんね。
普通、銃で数十発撃たれた程度じゃ死なないだろw
太陽を盗んだ男で、文太の不死身ぶりが当時批判されてたけど、
はるか昔にこういう前例があるのにねえ。
>>752 だよな。池波の指摘とは次元が違う問題。
上意討ちでいえば、多人数と斬り合い結んで次々に返り討ちなんて
あり得ないとケチつけるようなもんだから。
映画なんだから、剣豪だから、主人公だから、見せ場だからで良いわけで。
八つ墓村の落ち武者大将、夏八木勲もなかなか死ななかった。
758 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/26(日) 12:33:32 ID:QT3ZFwnU
>>748 作戦を変更するということは、前回の作戦は間違いだったと認めることだからな。
自分の間違いを認めるというのは勇気がいる。
上の方でふんぞり返ってるような奴は、大して能力もないくせに自分は有能だと
プライドだけが無駄に高い。
軍隊に限った話じゃなく今日の組織においてもよくある事。
菅直人とかw
760 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/27(月) 12:35:44 ID:KuQeV+2y
>>748 七人の侍で野武士がやられてもやられても同じ村を襲うのは
何でかなと今まで疑問に思っていたけど、
その話を聞くと納得出来るね。
>>760 野武士が何度も襲うのはバカだからじゃない。
あの村にはこっぴどくやられちまったからもうよして別の村にしよう
と言った時点で武力で統率されている集団は崩壊する。
その集団を結び付けている唯一の根拠が力の恐怖だからだ。
その力のなさをトップが認めた時点で政権交代ののろしが上がる。
それはもちろん力によるトップの交代。
だからいくらやられても勝つまで同じ村を襲うしかないんだ。
それがボスが生きながらえる唯一の道なんだから。
他に選択肢は無い。
>>761 いや・・・あのね、そういう合理的な判断ができず政治的(つまり内向きな)理由で
失敗を繰り返して、最後は組織自体を崩壊させてしまう、組織特有の権威主義的な体質を
「バカ」と言ってるんだけど。
761の書いた内容なんて、台湾沖航空戦からレイテ決戦へ突入する、
とても史実とは思えない、どこの3流台本かと思うほど愚かな陸海軍の姿そのままじゃんw。
>>761 > その集団を結び付けている唯一の根拠が力の恐怖だからだ。
あほくさ
そもそも「七人の侍」はいったいいつの時代の話だってツッコミは昔からあるがな。
中世は兵農未分離で村落は自ら武装して自衛してるし、
徳川時代以降は野武士集団なんぞがあんな無法行為できるわけねーし。
実は巻物に書いてあった本物の菊千代の年齢で、
天正14年(1586)の出来事と、はっきりしてる。
ちなみに時代的には、秀吉が天下統一まであと一歩のあたり。
残る秀吉の大きな敵は、島津、伊達、北条ぐらいだったから、
全国的に戦乱は終息に向かってた。
勘兵衛が若い頃、戦場で活躍していたってのは、一応は辻褄があってる。
でもまあ、年代は出さずに誤魔化した方が無難だったな。
この時代、武士が職を失って困っていたのは、
秀吉が天下統一後の朝鮮出兵をやめた後から、
徳河幕府の最初期まで。戦がなくなっちゃったので。
一時大阪冬の陣、夏の陣その他で盛り返したが。
この辺は高校レベルの常識かと。
>>765 一応っていうか、菊千代は戦で手柄を立てて出世する侍に憧れてるDQNという
で、勘兵衛は敗け戦で主家を失った初老のツワモノという設定だから、時代劇映画や
講談や大衆小説で戦国ものを見慣れた当時の観客には、自然と戦国末期だろうと
観客に判る仕掛けだと思うな。
だからさ、そういう歴史理解(農民と武士が対立していた)ってのは
その当時の、つまり一昔前の中世史研究に基づいてるんであって、
最新の研究だと、秀吉が刀狩りやる以前は農民/武士という身分分離自体がありえないってことになってるんだよ。
古い歴史観だと一向一揆の連中とか雑賀鉄砲衆とか理解不能だろ。
あの連中は普段は土地耕してる農民なんだから。
(その意味でいうと、山本薩夫の「忍びの者」シリーズなんかの方が今見るとリアリティがある)
768がなにを言ってるか意味わからん。「農民と武士が対立する関係にあるというのは
古い歴史観」というが・・・。
>最新の研究だと、秀吉が刀狩りやる以前は農民/武士という身分分離自体がありえないってことになってるんだよ。
なんだこれw? 刀狩りで兵農分離したってのは昔から教科書でも教えてたことじゃん。
武装農民があたりまえだったから、刀狩りで専業化させたなんて小学校でも習うことだぞ。
足軽が武士ではないとか、武士と農民の両面併せ持つ半農半兵階層がいたなんてのも
通俗時代小説でもあたりまえに描かれたし。
江戸時代になってから階層固定され、身分移動は厳しく禁じられたがな(抜け道もあったが)
それに「七人の侍」って、襲っているのは武士じゃなくて野武士だぞ。
所領安堵を受けていない地方の武士集団も野武士と呼ぶが、
「この映画における野武士」は単なる武士崩れで野盗に堕した集団だw
何しろ一領具足のような地侍なら徴収権を主張するし、領主の庇護に浴してないのだから
村人とは通じてる関係にある(地侍に従属していれば良いのだからな)。
一向一揆や雑賀衆が古い歴史観では理解できないってのも理解できない。
塩飽水軍とか、中世ワンダーランドは半農半兵の地侍や武装村民でいっぱいじゃw
理解できないのはあんたの頭じゃね?
>768
後知恵って万能だよね
>>768 上から下まで全部一緒のライフスタイルじゃないし、
土地を取られてるのに地侍が全員安泰なわけない。
言っていることが極端すぎ。
戦国時代の武士は全員農業兼業ですか?
で、秀吉の刀狩り以前なのに、なんでこの映画の農民は武装自衛してないの?
教えてよ。
あと、農村が野武士に襲われるってのがよくあった話だとしたら、
どうしてそういう事例を研究した歴史書が無いの?
もしあるんだとしたらそれも教えて。
野盗から村を守るため侍を雇った実例が存在する。
だから七人の侍は作られた。
これは脚本書いた橋本忍が言ってる。
最低限、この程度の知識はもったうえで時代考証オタは
書き込むようにw
それから秀吉の刀狩り以前と書いてるが、刀狩りはそれより前に始まってるよ。
>>772 ひょっとして網野善彦のフォロワーあたりに最近触れて、「過去の歴史観は
間違いだらけだ!」と思いこんじゃった10代くらいの人? 向学心は結構なことだけど。
それとも皆の間違い指摘に目もくれないところや、主客の区別がついていなさそうな性質を
見ると糖質な人かしらん。
史学を持ち出して整合性の無い批判をしたかと思えば、
今度は映画の歴史考証をいきなり求めだしちゃうし。
>>774 >野盗から村を守るため侍を雇った実例が存在する。
>だから七人の侍は作られた。
>これは脚本書いた橋本忍が言ってる。
橋本忍は脚本家としては偉大でも、歴史家ではないからな。
だから、歴史家によるちゃんとしたソース出してもらわないと困るんだよ。
そもそもこのスレは「橋本忍はけっこう時代考証いいかげんだ」という流れになってきてるんだから、
なおさらだよ。
間違い指摘や問題点はぜんぶ無視して逸らしてるんだな。
これまでの人生もずっとそんな風に「マトモに取り合わない」ことで
「常に正しいオレ」でやってきたんでしょw?
あのさ、所詮フィクションなんだから、
「だいたい、これくらいの時代」
「おおよそ、農民は専業化していて、野武士と化した盗賊に襲われることがあった」
「農民の生活は苦しかった」
くらいの「映画の中の世界」の設定が、
一般常識を持った観客たちに理解できる範囲で説明されていれば、
ディテールなんてどうでも良いんだよね。正直言って。
時代が移り変わっても、「制作当時の一般常識はこんなもの」という共通認識があれば、
その時代の一般常識や教養が、その後に誤っていたものだったと判明しても、
な〜にも問題ないわけだよ。
779 :
この子の名無しのお祝いに:2010/09/30(木) 21:50:38 ID:NGwz07ZL
確かに作り物である映画に対して史実に合ってないとか
リアリティがないと言って文句を言うのは筋違いだし、
ナンセンスだな。結局面白いかどうかが一番大事なんだから。
じゃあ、「七人の侍」が「幻の湖」と同じネタ映画ということでいいんだな?w
これがキチガイか
782 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/01(金) 23:21:59 ID:MunTA+BV
>>780 ということは上意討ちもリアリティがないから
幻の湖同様にネタ映画ってことだなw
「八つ墓村」ももちろんネタ映画だよなw
上意討ちはともかく、八つ墓村は、幻の湖と同様に、
もっとバカにされるべき映画だと思うんだ。
まあ八つ墓村はまだ力で押し切ってる感があって見てる間は面白いけど、幻の湖となるともうフニャ
フニャで見てる最中から・・・だからなあ
橋本の脚本は普通に読んだらおかしい箇所がたくさんあるのがデフォなんだよ。
でもそんなこと一々気にせず、おかしくないように撮って見せるのが個々の監督の腕前ってことで。
でもたまに石井輝男みたいに監督側から「これおかしいでしょ」って
クレーム付いたりすると、喧嘩になっちゃったりする。
まあ、石井みたいに監督の方も頭おかしかったりすると、うまくいかないってことなんだなw
『八つ墓村』はそもそも原作自体がとてもつまらない。
それは同意
>>786 石井輝男からクレームが来て、
舛田利雄なら自分で処理してくれるのにと愚痴ったらしい。
>橋本の脚本は普通に読んだらおかしい箇所がたくさんあるのがデフォなんだよ。
「真昼の暗黒」にはないと思うんだが。
切腹も、辻褄が合わなかったり、心理描写の流れとして、
なんでやねんって突っ込みたくなる場所は特にないな。
いや、現実的にこんな事が起こるかってのは別として。
それは原作からしてそうだし。
浪人の自分語りを、家老が延々と聞いてやってるのは突っ込みどころだな。
完全に自然かっていわれるとあれだが、三國が「もういい!」
みたいな事は何度か言ってるし、でも耳を傾けざるをえないような
フックをいくつか作ってるよ。
仲代が一枚づつ、持ち手札を見せてゆく感じが上手いと思った。
役者でも「八つ墓村」のショーケンが
「何なんだよこの脚本」とかブツブツ言いながら芝居してたらしいけどな。
ソースは?
横レスだが、自伝の「ショーケン」だな。
野村芳太郎が、リハーサルは撮影監督と助監督に任せっきりで、
自分は本番の時にだけやってきて撮るだけってのも暴露してた。
橋本御大との往年の名コンビぶりを考えると、ちょっとショックだったな。
いつからそんないい加減な姿勢になったのか知らんが、
張り込みの頃は、そんなことはなかったのかねえ。
「生きる」の中村伸郎もさあ、
いくら部下とは言え、人の葬儀に来て態度や口のきき方が横柄すぎるだろ。
当人に言えよ。
よく映画を評する時、破綻があるぐらいの方が勢いがあって面白いって言うけど、
橋本御大の作品は、破綻が少ない方が傑作が多いと思う。
黒澤と組んだやつは”複眼の映像”だから、破綻が少ない上に傑作揃いだし、
真昼の暗黒、切腹、砂の器と、評価が高い脚本ほど破綻が少ないと思う。
もっとも砂の器には、なんで丹波が和賀の戸籍を調べに行ったのかが
わからんってところが最大だろうが、初見では気づかなかったなあ。
あとは紙吹雪の女の記事を、森田が偶然発見するあたりか。
でもこれは原作でもあったような。
>>797 ああいう奴いるだろ。
石原閣下とか橋下とかw
>>796 姫田真佐久が暴露した佐藤純弥の話とそっくりだな
「砂の器」の最後の捜査会議も、
観客からしたらあの親子放浪シーンが被さってるからそんなに不自然ではないけど、
ただ延々と捜査報告してるだけで最後に突然涙ぐむ今西はかなり変なオッサンだw
砂の器、親子放浪のシーンは丹波の妄想で、犯人はもっと利己的な奴である事を加藤剛の演技は
示しているように思うんだが。
加藤の演技は、どっちかっていうと原作の和賀だな。
橋本御大が、和賀は本当は利己的で保身しか考えておらず、少年時代はともかく、
大人になった今、父親に会いたい気持ちや、三木を殺した罪悪感など一切ないが、
丹波刑事が夢見勝ちな妄想で、悲劇と宿命の男に仕立て上げてるんだよ・・・
みたいな意図で書いてたとしたら、なんだかゾッとするが、さすがにそれは
ないだろうな。
逆に、そんなテーマで別の脚本を一本書けそうだ。
複眼の映像面白いわー
807 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/11(月) 19:42:12 ID:VzeguOQJ
そう言えば「現代任侠史」の冒頭、
健さんが日本刀持ちながら飛行機のタラップ降りてくるシーンがあるけど、
「オイオイ、ハイジャック全盛期にあんなもん機内に持ち込めるわけねーだろ!」
ってツッコミは当然ありだよなw
石井輝男がクレーム付けたのはあのあたりか?
石井輝男にさえクレームつけられちゃ、おしまいだとも言えるなw
この人もいい加減、荒唐無稽な映画ばっか撮ってる人だし。
映画館で和賀のニュース映像を見て、その足で面会に行ったってのもな。
和賀ほどの著名人なら面談に漕ぎ着けるまでに、三木のアクセスの痕跡が残るだろうし。
松本清張って、本格ミステリじゃないせいか、背景の作り込みは見事だけど
事件と捜査については偶然頼りというか、展開は恣意的ことが多いよ
有名な「点と線」だって、ホームが見通し出来るわずかなタイミングに目撃者を
誘導できるかどうかはかなり不確実だしね。
(原作でも触れられてたけど)むしろ、そんな凝ったトリックを入れることで
犯罪じゃないかという疑念を呼んでいる。
>>808 初めから荒唐無稽な内容の映画と違って、一応リアルな映画に荒唐無稽な
シーンがあると物凄く違和感があるわけで。
笠原和夫も著作で荒唐無稽や無理のある脚本や演出に苦言をよく呈してるけど
もともとが荒唐無稽なストーリーの場合にも、どれくらいのリアルさが必要なのかは
よくわからんところがある。
関東緋桜一家で藤純子の父親の俊藤浩滋にケチをつけていたけど、好みの問題としか思えん。
笠原さんは取材の鬼だが、徹底して噛み砕いて、荒唐無稽にも出来るタイプだな。
ただ、奔放な橋本御大と比べて、ここは絶対に資料や史実を無視しないって
ルールをがっちり決めてると思う。方言なんかにも強いこだわりがあるし。
どこかで言われてたが、「日本のいちばん長い日」を、
この人が取材して書いたらどうなったか興味があるなあ。
「昭和の劇」と「複眼の映像」は、まさに脚本家の二大バイブルだね。
この二冊を読むと、今の脚本家が、昭和の怪物たちに勝てるわけが
ないってことがよくわかる。仕事に打ち込む姿勢が違いすぎる。
>>812 > まさに脚本家の二大バイブルだね。
それはどうだろ? 二人ともちょっと特殊だし。
「ゼロの焦点」クライマックス、断崖絶壁上で関係者達が
延々と推理しながら議論している場面って、
あの当時だったらツッコミどころだったのだろうが、
今では2時間サスペンスでお約束の場面になってしまったので、
なんか当たり前に見られるようになっちゃったな。
自分は好き勝手に荒唐無稽な映画を撮るが、
人の脚本の荒唐無稽なところにはいちいちケチつける。
それが石井輝男クォリテイー。
天下の橋本忍相手でも、自分が撮るのに都合のいい脚本を求める。
監督として当然だろう。
羅生門は、黒澤は、「橋本君が書いてきた藪の中の脚本を、
僕が羅生門でブリッジをかけた」てコメントしてるが、
「複眼の映像」では、橋本忍が「羅生門とくっつけましょう」って提案してる。
まさに真相は藪の中だな。
もっとも、その後の経緯の証言は一致してるけど。
橋本の、藪の中の多襄丸と羅生門の下人を同一人物にした、合体脚本は没になって、
橋本がヘルニアで倒れたから、あとは黒澤が一人で仕上げたっていう。
でも、下人=多襄丸バージョンも、ちょっと見たかった気もする。
黒澤は書いたのが自分だって言っているだけでは?
橋本君が持ってきたって言ってるだろーが!
黒澤は結構そういうこと言うんだよ。
「生きる」についても、「主人公を役所の人間にしたのは・・・」とか、
さも自分で設定を考えたように言ってたし。
井上ひさしに、生きるの脚本を、黒澤さんはどの部分を書いたんですか?って聞かれて、
「みんな僕とも言えるし・・・」って言いかけて、あわてて「いや、三人ですよ、
特に小國には助けてもらった」って言ってたけど、
あらすじと主人公の設定から、第一稿まで仕上げた橋本御大かわいそうw
上に出てきた池波正太郎が、文句言ってたけどね。
黒澤も、もうちっと(インタビューの時)脚本家の名前も出して、
功績を称えてやればいいのに、どうなってんだって。
821 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/16(土) 05:27:14 ID:GNUPmyAA
関係ない池波正太郎なんかにそんなこと言われる筋合いはないけどね。
そんなこといったら、2ちゃんの名無しが誰かに関して書く筋合いはないな。
>>820 逆に、自分で書いたように思えないような脚本で
撮影してる監督の方がやばいと思うよ。
橋本忍が映画『ゼロの焦点』1961で発明したとされる2時間ドラマ独特の構成法「加害者・関係者の終盤の延々とした告白」パターン
原作あるけど…
原作には断崖絶壁上で3人が激論を交わす場面は無い。
清張の原作を強引にねじ曲げたという点では「砂の器」よりも「ゼロの焦点」の方が凄いと思う。
影の車なんかは、淡々とした原作より全然良かったけど、
あれは御大の脚色が良かったというより、野村芳太郎の功績って気もする。
それまでは渥美清の喜劇しか観てなかったんで、
こんな、現実と妄想の境界線を漂ってるような、神経にチクチクくる
演出もやれるんだと驚いた。
原作から先に読んでたんだが、ああなるほど、そういうオチか、
ぐらいしか感じなかったのに、映画を観たら、あの幻惑するような
悪夢的な映像にアテられた。ほとんど同じ筋立てなのに、はるかに怖い。
ああ、あと、あの映画は音楽の力も怖さを激増させてる。。
御大の脚本って、演出を支配しちゃうほどのパワーがあるんだが。
これは逆に、御大と清張の活字力が、映像と音楽の力に、
ねじ伏せられちゃったような気がする。
砂の器だと、いい勝負だな、だから万人ウケする名作なんだなって感じだけど。
影の車、10年ほど前にドラマで風間杜夫がやってたけど、びっくりするぐらい怖くなかったなー
鮮明な映像で子供が殺意持ってるの見せてるから、逆に怖くない。
省略したり、映像をぼかしたりした映画版の方が、想像力を喚起させられて怖い。
そしてあの音楽!サスペンスっぽいというより、不条理なムードで、本当に怖い。
うーむ、確かに橋本さんの事を語っても仕方ない作品かもしれん。
杜夫版、調べてみたら、脚本が御大の不肖の娘じゃねえか・・・
野村さんは凄い実力の持ち主。
橋本さん以外の脚本家でも、凄い磁力をほとぼらせている。
特に問題起こしたわけでもないのに不肖の娘といわれるんだから、
偉人の子供ってのも大変だな。まあ親の加護も大きいんだろうけど。
だってロクな脚本書いてないだろ
宮崎吾郎や手塚眞や深作健太と同じだな。
偉大な作家の子は、別に犯罪者とかじゃなくても、作品を創って勝負する以上は、
親父と比較されて、不肖扱いされる覚悟がいるってことだな。
二世タレントと違って、二世作家が少ないのも分かる気がする。
綾も含めてこの4人は、親父の才能の足元にも及ばんもん。
たいていは見切りをつけて、黒澤の息子みたく、親父の作品を製作・管理する会社の
経営者なり、プロデューサーなりになる。
今村昌平の息子の天願大介は?
手塚眞は漫画を描かないし、その面子の中だといちばんマシかな。
手塚治虫もアニメだと二流で、製作者の側面が強いし、監督としては息子の方が上かも。
837 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/21(木) 16:07:23 ID:P6ro66WM
>>836 手塚アニメは冨田の音楽は今でも一級品。
追加レス。スレチですまん。
手塚のテレビアニメだと「悟空の大冒険」がマイフェイバリットなんだけど
これは杉井ギサブローの功績だし。『海のトリトン』も『ワンサくん』も
素晴らしいけど、富野や西崎の手柄だし。
>>837 音楽だとか、「千夜一夜物語」にはじまる大人向けアニメ映画のスタッフ選びのセンスとか
そういう面では、超一流のクリエイターだと思うよ。
>>796 野村は昔の撮影所育ちの監督だから、そういういっけんいい加減な事を平気でしたのでしょ?
自分の演出を知り尽くしている気心の知れたカメラマンと助監督に任せておけ
ば勝手に段取りが出来上がっていると知ってるから。
昔の撮影所育ちの職人監督は最終的な出来不出来の責任さえ自分が取れていればいいと思ってるからね。
昔の大船の監督なんかいい加減だった、というのは前田陽一もどこかに書いてたね。
当の晩年の前田さんもいい加減だったような話も聞いたことあるし。
>>802 でも長谷部安春とかも現場は結構いい加減だったらしいけどな。俳優の芝居観てないとかw
結局、2本ぐらいはやったけど姫田が佐藤と個人的な相性が合わなかっただけでしょ?
>>821 恐らく池波さんは自分の友人の脚本家(恐らく井手雅人辺り)に黒澤さんはひどいと愚痴られたんだよ。
黒澤天皇に誰もモノ申せないから池波さんが代わりに言ってあげたの。
>>832 だいたい、TVドラマと映画を比べちゃねえ・・・。橋本綾は忍さんの作った数々のパターン
(ゼロの焦点の「崖」など)をあくまでTVドラマの中で応用しているんだから、
「不肖」とか言っちゃ可哀相だよ。
>>835 天願は明らかにアホだとは思うけどw
野村芳太郎は親超えただろ。
伊丹十三はこえてるだろ。橋本はなんか言ってたか知ってる?
顔合わせたことあるの?
原作の短編『証言』は、一筆書きのスケッチのようなあっさりとした作品なので、映画向けに橋本忍がどう脚色したのか、それを確かめたかったのだ。
結論からいえば、原作をうまくふくらませ、飽きずに楽しめる佳作に仕上がっていた。さすが橋本忍。
ところで、オープニングの構成がビリー・ワイルダーの傑作コメディ『アパートの鍵貸します』のオープニングに酷似していたので、びっくりしてしまった。
主人公が同じサラリーマンだということを掛けて、たぶん監督の堀川弘通と橋本忍が相談して“いただくことにした”んだろう。
しゃれたことをするなぁ、と思ったのだが、少し気になったので映画を見終わったあと、両作品の公開年を調べたところなんと、同じ1960年!
しかも、『黒い画集 あるサラリーマンの証言』のほうが先に公開されている!これはどういうこと?
845 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/22(金) 04:30:35 ID:leFsHkwm
>>840 >黒澤天皇に誰もモノ申せないから池波さんが代わりに言ってあげたの。
だからそれが大きなお世話なんだって。
そういう文句があるなら井手たちが直接黒澤に言うべきであって
関係のない池波が言うべきことじゃないんだよ。
>>844 え、そうだっけ・・・両方とも観てるけど、まるで似てるところが思い出せない。
社内不倫って部分ぐらいしか共通点が思いあたらん。
オープニングのどういう部分?
>>845 交際があるわけでもなく、文句を言ってくれと頼まれたわけでなく
義憤で文句を言ってるんだから、直接言うほうが変だろ。
池波は自分の文筆家としての名を利用して黒澤批判することで、黒澤に具体的な
影響を与えようとしてるんだから。
黒澤の態度や言動があらたまったのかは知らないけど、お陰でこうして何十年も後に
黒澤映画の脚本は本人が言うよりも脚本家の手柄の部分が大きいってことが論じられてるじゃん。
>>841>>842 どっちも親も相当凄いぞ。
>>834を読んで名前が浮かんだが、
反例として書くのはちょっとためらった。
>>839 清水宏も「しいのみ学園」の頃は、
石井輝男に段取り任せっ放しだったというけど、
映画見ると完全に清水の映画だもんね。
優秀な監督、それに助監督ってそういうもんでしょ。
それに野村さんは本当は城戸に監督止めさせられて、
製作部長になるはずだったのだけど、
(父親の跡を継ぐ形で、松竹を任せるつもりだった)
本人が固持したので、後輩育成も考えて現場を仕切ったはず。
849 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/22(金) 21:50:06 ID:leFsHkwm
>>847 >交際があるわけでもなく、文句を言ってくれと頼まれたわけでなく
義憤で文句を言ってるんだから、直接言うほうが変だろ。
お前は読解力がないの?
文句があるなら井手たちが直接黒澤に言うべきだと書いてあるだろ。
池波が黒澤に直接言えなんてどこに書いてるんだ。
>池波は自分の文筆家としての名を利用して黒澤批判することで、黒澤に具体的な
影響を与えようとしてるんだから
黒澤の態度や言動があらたまったのかは知らないけど、お陰でこうして何十年も後に
黒澤映画の脚本は本人が言うよりも脚本家の手柄の部分が大きいってことが論じられてるじゃん。
何が言いたいのかさっぱりわからん文章だな。
読解力のない奴は文章もロクに書けないっていうことがよくわかるな。
>>849 >文句があるなら井手たちが直接黒澤に言うべきだと書いてあるだろ。
読解力ないねえw なんでおまえのその考えを否定するのに
斟酌する必要があるんだよww
流れで文脈が読めないって、まじもんでリテラシーが欠如してるよ。
それに下4行が意味がさっぱりってのはディスクレシアとかじゃねえか?
妄想の段階にすぎないものを、あたかも既定の事実のように扱い
自分に都合のいい結論を出して、他人を貶めるのはいかがなものか
と思ったが、このての奴には何言っても無駄だな
延々と、自分に都合のいい主張を繰り返すのみ
ところでみんなが一番好きなシナリオ何?
僕は日本のいちばん長い日
853 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/26(火) 23:09:45 ID:LpdMEN9d
幻の湖
マイク水野と橋本忍は一生忘れません。
複眼の映像読んでいる途中だけど突然過去のシーンになるのが多くて読みにくいな。。
忍初心者め
忍初心者の頃に読んでたけど、わかりにくいとは思わなかったな。
複眼の映像は、セリフも字の文も、御大の脚本のセリフやト書きと
同じ調子なのがちょっとワロタ。
幻の湖にはガッカリさせられたけど複眼の映像はネタ抜きにめちゃくちゃ面白かったわ
ファジェーエフの壊滅のパクリなのに一言も触れてないのがせこいな
ここは氏にインタビューするところだろNHK!!
何これ すごく読んでみたいんですけど・・・・
>>859 黒澤自身は「戦争と平和」のパクリですと
明言してたんだけどな。
井上ひさしとの対談で。
どちらも読んだことないがwww
戦争と平和なら影響を受けたって程度で聞き流せるが
ファジェーエフの壊滅なら笑ってゆるせるもんじゃないだろ
笑って許せるレベル
867 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/03(水) 17:39:33 ID:OLT6OJau
おい何でいつの間にか黒澤の話になってるんだ。
ここは橋本のスレだからスレ違いだぞ。
868 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/04(木) 03:10:50 ID:i1+dqqFU
そうだ、今こそ『愛の陽炎』について語り合うべきだ。
869 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/05(金) 15:02:52 ID:/iJobuAQ
>>867 ときどき糞尿が沸いてきて強引に黒澤の話題に持っていこうとするから
気をつけないと駄目だな。
生きるはトルストイ イワン・イリッチの死のパクリ
>>869 おまえがいちばん肥だめ臭い。巣に帰れ、シッシ。
873 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/07(日) 23:23:23 ID:5GGFQzXq
874 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/09(火) 14:25:26 ID:EL+vpKZ+
今日観た時専の「荒野の素浪人2」第6話「影を斬る」だけれど、
脚本が珍しく橋本忍。そのせいか(?)
主演の三船敏郎の台詞が「俺は斬る、影を斬る」これだけだった。
話も複雑でなんだかすごい、というか、悪くいえばわかりにくかった。
そんなドラマがあったことも脚本を手掛けてたことも知らなかったw
情報ありがとう
峠九十朗w
何気にテレビの仕事も結構してるんだが、情報も少ないし、
スポットが当たらんねえ。
878 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/10(水) 19:34:30 ID:Uxv4Dc9t
>>877 私は時代劇が好きですが、橋本忍の脚本は
>>874以外見た事がありません。
他にご存知でしたら教えてください。
ちなみに「荒野の素浪人2」第6話「影を斬る」の演出は
大映の田中徳三監督、撮影は東宝の斎藤孝雄。これくらいの人材を持ってこないと
橋本脚本はうまく撮れないのかもしれない。
俺もテレビで観た御大の脚本作は「泣いてたまるか」ぐらいかなあ。
あれはDVDがあるからな。
話はそれるが、あのドラマって、野村芳太郎や山田洋次の単独脚本が
あるのは何気に驚く。しかも演出は別人がやってて、ライター専業だし。
>>878 CALの「剣」シリーズ。
初期のCALは社長が青柳信雄で取締役が橋本忍、菊島隆三、小国英雄、井手雅人
という黒澤と関係が深い面子が仕切ってた。
1ヶ月ちょいで打ち切りになった原田芳雄主演のアクションドラマ「真夜中の警視」ってのもあるが、
鑑賞の機会がないのでどんな出来なのか気になる。
第1話が橋本忍で、第2話は新藤兼人が担当
882 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/11(木) 12:41:19 ID:nKGnLY38
よく見れば結構あるのですね、橋本脚本。
>>881 >「真夜中の警視」
すごいメンツ!すぐに打ち切りになったということは、
内容が濃すぎてテレビには不向きだったという事だろうか?
斎藤孝雄は当時三船プロ専属だ
徳三が人材ねえ…
884 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/11(木) 16:39:48 ID:nKGnLY38
>>883 >徳三が人材ねえ…
あれ、あまり好きでない?いい監督だと思うけれど。池広一夫とか。
好きだけどいい監督じゃない。
>>882 シナリオ作家協会が財政難になったので、穴埋めのために
協会企画のドラマを作って、幹部連中がただで一本づつ脚本を書くことになった。
原田が撮影中に、無免で自動車事故を起こしたので打ち切り。
887 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/12(金) 09:41:27 ID:1infKfIs
>>885 「いい監督」「いい脚本家」の定義って各自それぞれで難しいよね。
俳優でも、「好きだけれどうまくないと思う俳優」っているし。
>「真夜中の警視」
新藤兼人がアクションドラマねえ・・・本当にピンとこないな。でも
観てみたい。
徳三に限らず旧大映京都系監督は好きだけど、徳三はお膳立て次第の人だからな。
その話は見てないけど、難解な脚本を巧く撮れるような人じゃないな。
でも徳三、晩年の錦之助が「雲霧仁左衛門」に主運したとき(あれも世評ほどよくはないが)、「最も信頼する監督」とか持ち上げられてたな。
池広が松方主演で撮った「雲霧」の方が面白かった。
まあスレ違いです。
889 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/22(月) 14:31:24 ID:bz7jJj6p
「荒野の素浪人2」で「日本沈没」「八甲田山」の森谷司郎監督が演出していた。
確かにTVドラマというより少し「映画」の香りのする雰囲気だった。
前後のバランスが悪かった気がするが慣れの問題かな。
ゲストの大友柳太朗がちょっと浮いていた気がする。
>>888 >(田中)徳三はお膳立て次第の人
脚本が悪いとすぐ諦めてしまう人らしいからね、失敗するとハデにこけちゃう。
でも橋本脚本の回はうまくまとめていたように思うよ。
890 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/22(月) 16:07:49 ID:S8fiArTX
シナリオライターになります!
『天武の夢』 橋本 忍
蘇我父子の専横許すまじ── 日本誕生を描く、衝撃の大河小説
(『オール読物』12月号)
まじで!?
カットバックの嵐がありそうな題材…
冒頭は天皇になったところ、あるいは崩御の時だろうか。
前に書いた脚本を小説化したのかな?
なんだこれw ちょっと買ってくるw
昔の未発表とかじゃなくて、最近書いたのかね?
それと、92歳の処女作とあるが、確か以前に何作か小説も書いてるはず。
ちょっと読んだことあるが、エッセイや脚本と似た感じの
文体やセリフづかいだった。
「橋本よ・・・伊丹万作に代わって言う」
「黒澤明にとって、橋本忍は・・・出会ってはいけない男だったのです」
みたいな、小國も野村芳太郎も、本当にそんな言い方したの?
って疑いたくなるような言い回しでw
ワロタ
>>895 今年の週刊誌で池部良など元気なお年寄りが特集されてたときに
壮大な大河小説執筆中って言ってたから、書き下ろしだろう。
映画会社は、御大に脚本の依頼をしないのかねえ?
貝のリメイクや、今回の小説を読む限り、まだ頭はボケてないと思うんだが。
大家はPが自分の思い通りにコントロールできないから
避けられてるのかね。
899 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/23(火) 09:21:45 ID:juIEaeNk
御大ともなると、もう誰に遠慮もないし
とんでもないのを書かれても映画会社としては
映像化しなければならず困ってしまうからじゃないかな。
すみません、
>>898の「P」って何?
>>898 「複眼の映像」を書くまでは病気がちで半引退状態だったんでしょ。
ところがあれを書いたら元気になってしまったという…
市川森一脚本の、「羅生門」のリメイクTAJOMARUが、
(正確には「藪の中」+オリジナルストーリーだが、
明らかに映画の「羅生門」からもいろいろ取り入れてる)
あまりに糞脚本だったので驚いたんだが・・・
本人が衰えたというより、セリフの端々が大御所とは思えないほど陳腐にだったり、
客をバカにしてんのかってくらい説明過多だったり、
70近い脚本家なのになぜか少年漫画チックだったりと、
他人がいじったとしか思えなかった。
近年、プロデューサーが口出しして糞にするって事が
昔よりももっと多いのかもしれない。
だから御大も、今の業界の状態では、自分でプロデュースもしなければ、
やりたくないのかもしれない。
天武の夢、来年単行本として出すらしい
>>902 そんな凄い脚本家さんですかね?
「異人たちとの夏」はよかったけど、
あれ山田太一が原作だしね。
905 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/24(水) 22:58:08 ID:oUo6If4G
市川森一なんて糞脚本家だろ。
改悪した「生きる」のリメイクドラマなんかほんと酷かったからな。
あれは監督とプロデューサーにズタズタにされたらしいよ。
まあ今時のプロデューサーなんざボンクラが多いからなあ
縁故とかな。
>>906 いい映画の脚本書いたことある人が言うなら聞く耳も持つけどね。
>>908 甘い!聞く持たない奴もいるから恐ろしいんだよ。
だから大物脚本家の作品なのに、信じられない駄作も生まれるし、
これなら自分のクレジット外してくれって言い出す脚本家もいる。
市川がそうだとは言わないが。
すごい読解力してるなあ。
それとも俺の読解力がすごいんだろうか。
912 :
この子の名無しのお祝いに:2010/11/29(月) 04:45:14 ID:h3MmDFJV
>甘い!聞く持たない奴もいるから恐ろしいんだよ。
聞くもたない奴ってどういう意味?
うん。
でも俺が間違ってる可能性も少しはあるから気にしないでくれ。
914 :
この子の名無しのお祝いに:2011/01/15(土) 19:14:38 ID:6RsXysn6
切腹面白すぎワロタ
915 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/15(金) 03:26:33.39 ID:9Y1mUCjX
市川海老蔵主演の切腹リメイクがやっと公開の目処が立ったそうな。
916 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/15(金) 19:09:38.88 ID:w+XwJJoQ
そんな企画あったんだ・・・また椿とか隠し砦みたいな末路を辿るのか
917 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/16(土) 04:59:54.30 ID:e08i8P+E
918 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/18(月) 01:46:19.54 ID:Co1rCei6
3Dって
まさか切腹シーンで内蔵ドバーとか
血がドバーとか
刀や槍を使う度に突き出てくるとか
鉄砲の弾丸がスローで飛んでくるとか
斬られたマゲが飛んでくるとか
変なポーズをとる海老蔵が飛び出します
920 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/18(月) 20:14:42.72 ID:t+Mn2A91
921 :
この子の名無しのお祝いに:2011/04/18(月) 21:06:43.60 ID:bC8SnR2Z
悪魔のはらわたと2本立てがいいね!
そういや三島由紀夫が自作自演した「憂国」ははらわたドバーッだったらしいな。
今では確かめようもないが。
DVDになってるが。
さて、今日も批判力をゼロにして小説でも書くか
山田の脚本のうまさは定評のあるところだ。
「砂の器」では、最初の橋本忍の脚本がいつもの橋本パターン(回想場面カットバック挿入の連続)
だけのもので、そのままでは撮影できないと考えた野村芳太郎が、
とっくに一人立ち監督デビューしていた弟子の山田をわざわざ呼んで直させたくらいだ。
直させたんじゃなくて、脚本に山田も参加した。
橋本は忙しくていつも居たわけじゃないみたいだが。
松本清張 霧の旗 角川文庫 '64 解説橋本忍
931 :
黒澤:2011/10/04(火) 21:34:53.28 ID:3zTnwCeu
近頃、サイレント時代のシナリオをいろいろ読み返してみるが、その明快なのに賛嘆したが、これは音や言葉がない不自由の故に」、
かえって感じさせることに徹した結果だと思う。思えば、映画はトーキーになって言葉や音を自由に入れて大変豊かになったようだが、実はプラスしたものは決して多くない。
むしろ、なくしたもののほうが多いくらいである。その中で最も大きなものは、今言った感じさせる能力の減退ということだと思うのだが、それに関して、近頃のシナリオの画の不足という問題がある。
元来、トーキーの力は見せる力プラス聞かせる力であるべきはずだが、実際上は大抵見せる努力の幾割かが聞かせる努力にさかれている。
その結果が貧困に陥っている。
しかし、聞かせるよりも見せる力の方が幾倍か強いのだから、こういう傾向は余程考えなければならない問題だと思う。
画の貧困と僕は言ったが、ここでいう画とは絵画的な画を意味しているのではない。映画の視覚的な表現力をいっているのだ。
その場面構成や場面と場面との接続から生ずる表現力をいっているのだ。
そういう表現力がヴィッヴィッドに感じられるようなシナリオこそ、我々の最も望むところである。一読して画が出てこないようなシナリオは、どこか映画になるためには弱いところがあるのだと思う。
レッドサン
パンフに載ってたけど、橋本忍がわざわざ渡仏してホテルにカンヅメ状態で
書き上げた脚本が却下されたのは可哀想だと思った。
933 :
この子の名無しのお祝いに:2011/10/22(土) 19:51:28.50 ID:rd6XHlPT
海老蔵・瑛太による切腹リメーク、あちこちで相当議論呼んでるなー。
935 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/12(月) 01:51:13.27 ID:BjTRy+4a
風林火山って最初は黒澤が撮る予定だったんだっけ?
黒澤が撮らせろと言ったが、それでは三船プロが潰れてしまうのでプロデューサーの三船が断った。
せめて川中島だけでも撮らせろと黒澤は食い下がった。
そりゃ三船プロ潰してでも撮って欲しかったなぁ。
最初は1960年頃に東宝で稲垣監督で映画化が企画された。
で、橋本忍がシナリオ書いたけど、もの凄く金がかかるということで頓挫。
映画化権が東映に移るも、東映でも手が着けられず映画化権を手放した。
橋本は最初弟子の国弘威雄に書かせたが、まとめきれずに電話帳くらい分厚い脚本を書いて来た。
仕方がないので自分で書き直した。
連名になっているのはそのため。
最初の東宝版配役予定では信玄が三橋達也だっけか。
風林火山って観てないんだけど
「来週攻めて来る」ってセリフがあるって聞いたが本当?
聞いたやつに聞けよ。
お前の言ったことは本当かって。
じゃお前も天国に行ってから聞け。
つうか死ぬ前に聞けばよかったろう。
>>938 東映では片岡千恵蔵が山本勘助をやりたがっていた
>>946 どうせ行方不明になる時、
くっさい芝居してどこかに立ち去るつもりなんだろw
948 :
この子の名無しのお祝いに:2011/12/19(月) 22:27:59.08 ID:UANjP9jt
949 :
この子の名無しのお祝いに:2012/01/30(月) 22:48:39.88 ID:zBULykgV
この前の朝日新聞に出てた。
御年93歳。御存命。
シミなのか、病気みたいな顔だった。
砂の器かなと思ったが、パピヨンを思い出したらライとは似ても似つかない顔だったな。
950 :
この子の名無しのお祝いに:2012/02/15(水) 00:03:05.14 ID:7EtOZpma
さあいよいよ幻の湖のリメイクです。
951 :
この子の名無しのお祝いに:2012/04/16(月) 20:01:15.02 ID:6KTK+DXo
age
952 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/09(月) 18:21:25.38 ID:5r0UP5VF
あげ
953 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/10(火) 13:27:53.92 ID:W53IiaDk
なにが「来週攻めて来る」だ。
日本語もまともにできないくせに
脚本や脚本家を語るな。
954 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 14:48:03.89 ID:uxEQ8csL
ここででてる作品はもちろん好きだけど、
「人斬り」「大菩薩峠」このふたつ大好きです。
大菩薩峠の机龍之介の解釈なんて、すばらしすぎる。。
955 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 14:53:50.06 ID:ZuLjTyS6
956 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 14:54:45.90 ID:ZuLjTyS6
957 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 15:59:04.32 ID:ZuLjTyS6
黒澤ばかりにスポットがあてられて脚本家やカメラマンが忘れられている
958 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 16:27:06.27 ID:ZuLjTyS6
959 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 16:54:03.03 ID:ZuLjTyS6
NHKはこの人の特集をすべきです!
960 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 18:00:51.09 ID:ZuLjTyS6
961 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/12(木) 18:02:57.03 ID:ZuLjTyS6
黒澤作品は莫大なお金がかかるからなぁ
962 :
954:2012/07/16(月) 13:45:07.37 ID:44kRotY/
>>956 うわぁい、レスついててうれしいです。握手です〜。
元々は仲代達矢を追いかけだして、すごく好みだったのが全て橋本忍さんの脚本だったので
それから橋本忍さんのも同時に追っかけだしました。
「人斬り」は武市半平太のセリフまで覚えちゃいましたよ、、><
武市に「〜人を斬るにはどう斬るか、とくときっぱり目をすえてな」と命じられて
吉田東洋暗殺を物陰で見るシーンなんて、雨の中をある謡が流れる箇所とか
めちゃ意味深だし。うわぁ、こんな風にいれてくるのかぁってかんじで。台本読んでみたい!
「大菩薩峠」の解釈はホントにすばらしい、、ああいう風に人物造形してくれてると
机龍之介の刀への思いやなぜ人を斬るのかというのも、音無のかまえも、生き方も
すべてにおいて筋が通ってくるし、当時の背景が鮮明にみえてくるし。
脇役の造形もセリフも、すごく効いてたり。もちろん、ラストの立ち回りの凄まじさも
あるけれど、どうしてあそこまで逝ってしまうのか伏線がとてもきいてて説得力あります。
あの机龍之介の造形って、「砂の器」の和賀にも通じてて、刀が音楽になっていく。
(これは勝手な自己解釈)
このスレで話題の「幻の湖」はまだ見ていないのですが、今度レンタル探しにいきます。
にしても、どうしてもこれを描きたかったという軸があるはずなんで
それを、ご本人が語ってくれてたら聞いてみたい。。
あと、ここであげられている本とかも、図書館でまずリクエストかけて読んでみます。
とても興味深いスレです。長文すみません。
そいつミフネキチだよ
563
965 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/08(木) 20:07:59.33 ID:TO2vRqxe
なにが「来週攻めて来る」だ。
日本語もまともにできないくせに
脚本や脚本家を語るな。
「週」は必ずしもキリスト教専用ではない
そもそも「週」は漢字であるからして、古代中国にすでにあった概念であると言えよう
起源は天体の七曜(日、月、火、水、金、土)とも陰陽五行(日、月の陰陽に5つの元素)とも言われる
西洋では四大元素(気・火・土・水)論が支持されたから、
むしろ東洋の方が七を単位とする概念の起源と言っても良いかもしれない
この思想は当然キリスト教伝来よりずっと以前から日本にもすでに入って来ていたと思われる
967 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/10(土) 00:12:17.50 ID:TY+RA/4H
ものすごい馬鹿が現われた
お前もネタ投下ぐらいしろよ
人任せにするな
969 :
この子の名無しのお祝いに:2012/11/11(日) 19:34:23.10 ID:IizYIT5h
>>968 このスレ立てたのお前か?必死だな
>>966もお前か?
ネタ投下ぐらいしろなんて言ってる段階で程度が知れる
廃れて当たり前
なんですって!キィーッ!
それだ!
m
m
246
!!
^^
^^
^^
^^;