1 :
1 :
03/12/20 09:15 ID:udkkraRv 時代劇撮らせたら、黒澤よりも断然この人。 スレ無いようなので立ててみました。 さあ語れ。
2 :
1 :03/12/20 09:21 ID:udkkraRv
ちなみに俺のおすすめは切腹だな。 効果的な音楽と相まって、 スクリーンの中にどんどん緊張感が溜まっていき それが臨界点に近づいていってるのが目に見える。 なんで手がバッテンなのかは謎だけど。
3 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/20 09:28 ID:ExyI8Xvs
セルジオ・レオーネが某インタビューで「切腹」を黒澤作品だと完全に勘違いしてました 黒澤明の双子の弟。という風に俺には見える。岡本喜八よりはむしろ小林のほうが。 でもなぜか松竹出身。
4 :
1 :03/12/20 10:56 ID:udkkraRv
>セルジオ・レオーネが某インタビューで「切腹」を黒澤作品だと完全に勘違いしてました
5 :
1 :03/12/20 10:59 ID:udkkraRv
>セルジオ・レオーネが某インタビューで「切腹」を黒澤作品だと完全に勘違いしてました ぬお! 分かりすぎるその気持ち。 『上意討ち』とは、なんであんなに違うんですかね。 そういや外人が切腹見て気持ち悪くなったのって カンヌだったっけ?
小林桂樹とよく間違えます。どちらも好きなのに。 「切腹」は本当にいいね。
7 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/20 12:11 ID:ThL5b5gk
「いのち・ぼうにふろう」は傑作 「人間の條件」はゴミ
8 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/20 14:44 ID:ExyI8Xvs
>>7 ゴミか。すごい評価だな
かなり前に見たんでよくは覚えてないが、ゴミ扱いされるほどヒドイ映画だったかな?
延べ上映時間世界最長記録だっけ?>人間の條件
「戦争と平和」「宮本武蔵」とどっちが長い?
9 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/20 18:23 ID:nrvBfwEp
なじみが有るのは「東京裁判」だけだな。
10 :
1 :03/12/20 20:58 ID:udkkraRv
人間の條件
11 :
1 :03/12/20 21:01 ID:udkkraRv
また途中で送っちゃった。 『人間の條件』悪くないんだけど、 超人的な個人の力で当時の軍部にあそこまで対立できたかどうかは疑問。 ゴミは・・・すごい評価ですね。 そもそもあんなに長い必要あったのかな?
12 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/20 21:13 ID:Veqoyy2n
『人間の條件』は、五味川純平の原作をかなり上手に映像化した大傑作だと思う。 あれはそもそも五味川の実体験が元になってるし、小林もソ満国境に出征し、 ソ連の捕虜になっていたのだから、梶は二人にとっての「理想の人物」ということだろう。 「あの時代にあんな理想主義で反抗的な人間おったか〜?」 という疑問は当時からよく出ていたようだが、まったくいない、とも言い切れないわけだし。 原作読むと、むしろ梶の観念的理想論と超人ぶりがやたら鼻につく。 映画はリアルな「苦悩する主人公」、として肉付けができていたように思う。 やはり小林にとっても『壁あつき部屋』を先に撮っていたことが大きいのでは? 『まごころ』も好きだし、『黒い河』もいい。 『怪談』以後は、『地獄の黙示録』以後のコッポラ同様、ちとつらいものが……
13 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/20 21:18 ID:LGBvpYVs
2ちゃんねらーは戦後民主主義的な価値観が感じられるもの は全てゴミなんじゃないのかな。 映画自体なんかどうでもいいと思うよ。 「怪談」も傑作。
14 :
名無し草 :03/12/20 21:40 ID:S5wyKQIc
>>7 は釣りでしょ(w
自分の評価は人間の条件>>>>>>>(超えられない壁)>いのちぼうにふろう
それはそうと、今スカパー!の日本映画専門チャンネルで小林正樹プチ特集
やってるぜ。
「化石」「日本の青春」
実は結構両方とも面白いんで、みてみそ。小林監督は何気にユーモアセンスが
良いんだよな(w
15 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/20 23:28 ID:Veqoyy2n
「日本の青春」は、こないだラピュタ阿佐ヶ谷でひさびさに観たなぁ。 ちょっと偶然に頼りすぎなストーリーと、「良心」の問題が妙に堅苦しいのが 気になるけど、けっこう楽しく観られた。 山茶花究の発明家の親父とか、三島雅夫のナレーションが可笑しいんだよね。
16 :
1 :03/12/20 23:44 ID:udkkraRv
>>14 マジですか?
あースカパー見たいいい。
小林正樹のユーモアは『あなた買います』でも
いかんなく発揮されてますね(ちょと黒)。
切腹と怪談の戸田重昌の美術は 世界映画史に残るものだろう。
どなたか、数年前の早稲田の「小林正樹追悼セミナー」みたいなのに出かけた
人はいませんかね?
その中で、小林監督と同じゼミだった早大教授が若いころのエピソードで
イチゴパフェを日本に定着させたのは小林正樹だと言っていたのですが、その
店が新宿中村屋だったのか、タカノフルーツパーラーだったのか、忘れてしまっ
たのです。
>>1 さん
その教授の話によると、学生時代の小林監督はかなりお茶目でワルだったみたい
ですよ。
でも、松竹助監督時代を知っていた人の話によると、とても物静かな紳士だった
そうで…。戦争行って、人柄が変わってしまったんでしょうか…。
19 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/21 16:48 ID:inPhUnIy
「食卓のない家」見た人いまつか? 長年見たいとオモテて見れない映画のひとつ。
20 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/21 17:53 ID:yKCH9UkO
上位討ちは見る価値ありますか?
>>19 ,20
「食卓のない家」
見る価値の有無は微妙です。ひとつの作品の中で、出来のいい場面とそうでない
場面の落差が激しいので、覚悟してください。映像の美学は流石です。それと
男同士の友愛の美しさも(父と子、友人同士)良いです。
>「上意討ち」
一見の価値はありかと。しかし「切腹」の完成度を期待されないほうが吉かと。
三船ファンなら堪らない作品かと思われます。
22 :
1 :03/12/21 23:03 ID:NpGS4vXc
>>18 興味深いお話ですね。
小林正樹について書かれた本などを寡聞にして見たことないので
こういうエピソードはすごい面白いです。
映画から受ける印象は、表面的にはふざけてても根は生真面目
って感じだったので。
戦争で人柄が変わってしまったのだとしたら、そのことを頭において
もう一度『人間の條件』見直してみようかな。
>>12 さんの話もふまえて。
長いけど・・・東京裁判に比べたら。
23 :
1 :03/12/21 23:08 ID:NpGS4vXc
>>20 普通以上には面白いですよ。
切腹見たことない人だったら十分満足できるはずです。
三船敏郎がかっこよすぎて泣けます。
って
>>21 さんと同じこと書いてるなw
24 :
あなた買います :03/12/22 13:27 ID:KpqqScbD
俺は『切腹』も好きだけど『上意討ち 拝領妻始末』のほうが好きです。 友達と観に行って、終映後、席を立ち映画館から出て、いつもの飲み屋にたどりつくまで 二人とも一言も口がきけなかった。おしぼりで手を拭きながら「…いや〜、凄かった!」 と語り合ったものでした。再見したら「たいしたことない」のかもしれないけど、 観ている時はドップリ浸ってますた。 同時上映は確か…『怪談』、そっちが霞んでしまいました。 『食卓のない家』は観たい観たいと思ってて、やっと5〜6年前にフィルムセンターで観ることが出来ました。 なかなか良かったです。静かな映画。これは再見したい。
25 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/22 15:13 ID:NJKE3sdO
田中絹代と親戚だけど、田中は下関で監督は北海道出身だよね。 親は下関からの開拓移民だったのかな
26 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/22 18:30 ID:cNanva2r
『食卓のない家』は、俺もずーっと観たくて、 3年前のフィルムセンターでやっと捕まえた。 正直、黒澤の『まぁだだよ』や新藤兼人の『三文役者』に 通じる「巨匠が年取ってフリークアウトしちゃった」映画に見えた。 これの脚本、珍しいことに小林が一人で担当しているが、 思いが観念の方に向かいすぎて、いつもの小林美学が希薄だったような。 でも、もう一度観たい。
27 :
名無し草 :03/12/22 20:41 ID:SKOGsNeF
ここは1さんのおかげで、良スレになってくれそうな予感が…。
>>25 田中絹代は下関出身なんですか!ご教授ありがとうございます。
小林監督は小樽出身ですよね。でもお父上の仕事の関係でいろいろ転々と
しているそうです。
小林監督のあの独特にして淡々としたユーモア感覚は、北海道人特有のもの
だと思っていました(漫画家だと佐々木倫子とか…)。
「切腹」は今見たら、逆怨み自爆テロ映画だろうな。
小林監督作品は「怪談」しか観てないけど参加させてください。
美術の戸田重昌、音楽の武満徹の仕事が凄まじかたです。
第一話の「黒髪」はこの映画のエッセンスが凝縮していましたね。
(ちょっとネタバレ 注意)
肉体が崩壊しても執着や怨念が残存するお話で、
肉体と家屋の崩壊がリンクし、しかも主人公の侍も妻の肉体の崩壊発覚
に合わせて急激に老いていく恐怖にはグッときました。
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=4986 肉体と家屋の崩壊を同時進行させる劇的な視覚効果を狙っての
不必要なぐらいバカでかいセットが映画的興奮をそそりました。
なんでも、撮影期間は当初の倍の1年に延び、美術費だけでも当初の
総制作に達してしまったとか、小林監督は自宅を売却。
仲代達也は有り金を上納し英雄的な映画バカぶりを発揮したそうな。
最近の映画でそんな執念がこもったエピソード聞きませんよね。
結局、金のかけ過ぎでプロダクションの「にんじんくらぶ」が倒産。
怪作!の一言につきます。
24番さんは同時上映の「上意討ち 拝領妻始末」に心奪われたとか、うーん
観てみたい!「切腹」観てみたい!「食卓のない家」観てみたい「人間の条件」
長いけど観てみたい!
>>28 かも知れないが、いくらなんでも竹光で腹切らせるのはひどいじゃないか!という趣旨だと思う
>>29 まだ観ていない作品が多いということは幸いです。
これから観るという楽しみがあるのですから。
小林作品は昨今天然記念物並に捕獲(鑑賞)が難しいものと化していますが、
がんばってみてください。
「人間の条件」小林監督の映画バカっぷりが気持ちいいですよ。
戦闘シーンの撮影のために、反戦?映画だと隠して自衛隊から戦車を借り出したとか
ラストシーンで仲代達矢を半殺しにしたとか、いろいろウラ話もありますし、
なによりも、思想うんぬんは抜きにして、純粋に「娯楽映画」として楽しめます。
あ、「可笑しい…」と思う場面はおもいっきり笑っていいんですよ♪
痛いだろうな。竹光で切腹。 あの時の丹波も良かったね。
33 :
1 :03/12/25 00:35 ID:KOMWNaAg
ほうれ、もっとかき回しなされぇ!
でしたっけ?あ・・・思い出したら腹が・・・イテェ。
>>27 テレマス。
正直、人気薄だと思ってた小林正樹スレに
人が集ってくれてうれしいですねー。いろんなエピソードも聞けて。
34 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/25 01:47 ID:3FNbE3V+
この人が撮るはずだった「日本のいちばん長い日」が見たかった…。
35 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/25 12:31 ID:fR2w4FLE
梶の妻(新珠美智代)が梶の頼みで全裸になるシーンで、パンフに 「吹き替えのヌードを相手に奮闘する仲代達矢」と書いてあるからどんなシーンかと 思ったら、裸の背中のシーンがちらりと出てくるだけ。 昭和30年代って、清純派はあれでも「吹き替え」と断らなければならなかったのね。
36 :
12ですが :03/12/25 16:42 ID:0Z9E1uae
情報を一部修正します。 監督自筆の年譜によると、ソ満国境にいたのは1944年、 終戦時には宮古島で飛行場建設に従事していたとか。 その後、嘉手納で米軍の捕虜になっていたとのこと。 一方、五味川原作者は梶のように途中で倒れることなく、 ソ連の収容所から満州まで歩いて帰って来たそうだが、 それにしても信じられない体力だ。 その過程でたくさん殺人を犯した自責の念と、 誰一人生き残れなかった戦友への追悼の思いをこめて、 『人間の條件』を書いたんだとか。
37 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/25 18:56 ID:PdAGReE0
今年は京橋、池袋、阿佐ヶ谷、浅草、下高井戸、横浜で 「切腹」「上意討ち」「人間の条件」「怪談」「からみ合い」 「化石」「壁あつき部屋」など代表作がバンバンかかってました。 来年もは劇場で小林作品を楽しみましょう。
38 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/26 22:15 ID:jqfrbXlp
「黒い河」「あなか買います」も必見だね。 小林監督が突然変異をし始めた頃の傑作!!
39 :
38 :03/12/26 22:17 ID:jqfrbXlp
あなか→あなた ですた。。。スマソ
>>37 都会に住んでる人はうらやまスィだ…。
でも「壁あつき部屋」は今観ても映像美が斬新だよな。あの「ぼこぼこ」どーやって
撮影したんだろう。
(子猫蹴っ飛ばすシーンさえなければなあ…)。
41 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/28 17:23 ID:5LXLFUQM
『怪談』以後の作品では、やはり1に『東京裁判』、2に『化石』を買う。 3は『いのち・ぼうにふろう』かな。 『化石』はDVD買いたいんだが、画質が悪い、とのことなので迷っている。 でもバージョンアップ版が再発されるとも思えないしなぁ。 16ミリとはいえ、岡崎撮影の代表作なんだから、丁寧にやってほしいよな。
42 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/28 17:36 ID:GhL/YPk5
スカパーの録画じゃ駄目なの?
あぼーん
思想的に正反対だったから絶対無理だろうが(特に宮島義勇) 「怪談」のスタッフで三島由紀夫の「金閣寺」を撮ったら 面白い物になったんじゃないかな、と思った。 主演はもちろん、中村賀津雄で(w
ひさしぶりに「いのちぼうにふろう」見たけど駄作決定。 こいつ、娯楽映画の作り方が根本的にわかっていない。 あの面白い「深川安楽亭」があんなふうになってしまうとは。 東映チャンバラでも見て研究すれば、あんなへたくそなカット割にはならない。 たぶん小林はものすごく頭の悪い監督だと思う。 効率の悪い撮りかたをすれば巨匠と呼ばれるんだから世話ないよ。 三隅研二のほうが百倍名匠だとおもうね。
46 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/31 19:26 ID:+ebUnfLC
また立ったか、小林正樹スレ。 今度こそ長続きすることを祈ります。 俺、「いのちぼうにふろう」はおもしろい映画だと思うんだけど、 栗原小巻の、演劇丸出しの台詞回し(「あそこに、お地蔵様が、とう、見えるでしょ」とか)に萎える。 あと、中谷一郎の「時計は、だ〜いみょう、道具だぞ」という台詞も…。 中村カン衛門と神山繁、萌え。
>>45 は釣りかと思われ。
それか、他の作品観てないんだろうな…。
でもまあ、小林作品は確かに好き嫌いがわかれるからなあ…。
といいつつ、自分も「いのちぼうにふろう」はイマイチです。あれは仲代が悪い。
仲代ファンだが、あえて言っちゃうぞ!(w
あ、今気づいたんだが、小林正樹に「娯楽作品」を求める45は、ある意味凄いと
思ったぞ。
48 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/04 20:55 ID:TkkHB4Y+
佐藤慶、「切腹」のどこに出てるんだよ
49 :
45 :04/01/05 01:54 ID:5mI2fgaE
>>47 悪いけど、俺全作見てるよ。(フィルムセンターなどで)
いいと思ったのは、「この広い空のどこかに」と「あなた買います」だけ。
この人、やっぱものすご〜く下手な監督だと思う。
映画全体のグランドデザインが全くできてないから、全体的に平板になっちゃう。
黒澤が「山脈」だとしたら小林は「高原」。
要するにすべてのシーンを同じテンションで演出してるから緩急がないんだ。
「切腹」や「日本の青春」の脚本読んでみな。
小林以外が撮ればもっと素晴らしい作品になってるはずです。
別に釣りじゃないよ。
俺は小林に「娯楽」を求めてるんじゃない。「映画」を求めてるのだ。
50 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/05 20:13 ID:vbqQVODe
>>45 全部観てるとはエライね。私は『三つの愛』を逃したままだ。
まぁ、45さんの言うように「鈍重」とか「メリハリに欠ける」とかの
批判は昔からあったようですね。
新進画家でありながらロシア文学にも傾倒していた黒澤と違って、
東洋美術の研究者だった小林の映画は、木下惠介の影響作を撮っているうちに、
だんだん物語や人間を画面デザインで表現することに興味が移っていき、
独特の美学映画を完成させたと思うのだが、平板と思う人が出るのはしかたないな。
吉田喜重や押井守の映画を見ると、小林と同じ匂いを感じる。最近では、
チャン・イーモウの『英雄』なんかも『怪談』っぽかった。
三隅健次の自由奔放な美しさも面白いけど、軽すぎるのが私には好みに合わない。
『黒い河』以降の小林映画の「画面をコントロールしたい」、という欲望満々の映像を愛するのです。
51 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/06 18:37 ID:LimNCd39
天才美術監督・戸田重昌は小林の映画でデビューしたんだよね? 戸田は小林・篠田・大島以外の仕事で印象に残ったのある? しかし仕事量が少なすぎるね
52 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/06 23:44 ID:rSvmVk4E
戸田は『人間の條件』で平高主計の美術助手をずっとやってて、 『からみ合い』でデビューしたんじゃなかったかな。 例の3人以外とほとんど仕事してないから印象に残りようがないな。 でも吉村公三郎の『襤褸の旗』なんか驚いたぞ。田中正造の国会質問シーンのセット、 すべて黒バックで熱演する三國をえんえん撮ってるだけ。 『怪談』や『戦メリ』みたいな大予算映画をもっとやってほしかったね。
53 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/09 18:21 ID:FZ0XfsCx
「人間の条件」より「戦争と人間」の方が面白かったよ。 あ、違う監督の映画か。
大昔のキネ旬で「切腹」の参考に三隅研次の「斬る」を観たと 言ってたな。どちらもスタイリッシュといえばスタイリッシュだが、 うーん何かが違う。何だろ。
55 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/12 17:13 ID:kJ9b225H
山本薩夫はダイナミックな監督ではあるが、 小林正樹のような美学と完全主義は持ってないな。
56 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/13 20:39 ID:RfBevGTU
「上意討ち」 三船敏郎と加藤剛が親子、というのが濃すぎる。 スレ違いだが、「K-16」ハリソン・フォード=艦長、リーアム・ニースン=副長に 匹敵する濃さだ。 あの最期も止む無し、と言ったところか・・・・
三船と松本幸四郎が親子の「侍」もどうかと。
三船スレと間違えた。すまん。
59 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/13 22:46 ID:RfBevGTU
すると松本幸四郎(白鸚)−三船敏郎−加藤剛、という家計図が出来るわけだ。 なんだか精子が濃そうなラインだな・・・ あ・すみません、話を元に戻してどうぞ。
60 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/15 10:38 ID:9xMkKiRA
>>59 私は初心者なので、
なぜその3人の精子が濃いのかよくわかりません。
いきさつを教えて下さい。
単に顔の濃さと絡めてるだけでねえの?
「怪談」はもっと評価されてもいいと思うのだが
63 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/20 15:25 ID:lvbGO4pQ
「東京裁判」が凄いよ。 あれはドキュメンタリーを超えている。 佐藤慶のナレーションもGOOD!!
>>63 おいらも好きです。
昔テレビで見たときは感じなかったけど、大画面で見たら、音楽と映像の組み合わせ
の見事さに絶句。
既成のドキュメンタリーフィルムつなぎ合わせてるのに、なんであんなにかっこよく
出来るんだろう…と思いました。一流の監督は編集技術も一流なんすね。
あげ
「切腹」 山本一郎どこに出てるの?
腕の交差は構えの一種なんですかね。 刀持ってるほうを内側にしてると、振りづらい気がしないでもないんですが。
68 :
この子の名無しのお祝いに :04/02/11 03:38 ID:pis8jfns
上意討ち見ますた。 正に三船映画って感じでした。 仲代も三船も格好よかったけど、剛が全然活躍しないんだね。 二人で戦ってあのまま江戸にいってほしかった。 なんていうか、剛がやられちゃうまではすごいよかったんだけどなあ。
69 :
この子の名無しのお祝いに :04/02/17 15:11 ID:yZM8K7uf
『燃える秋』で、真野響子をナンパする佐分利信が好き。 場所は美術館。 彼女が煙草を持ったままマックス・エルンストの絵に見とれていると、 信が彼女の煙草をスッと抜き取るんですな。 「指を……焦がしそうだったものでね」 と、微笑む信。そして煙草を灰皿で消しながら、 「君のような若い女性に、マックス・エルンストは毒だ」 ……シビれました。
美術館でタバコ吸っていいのかよ!
71 :
この子の名無しのお祝いに :04/02/23 04:16 ID:/WyPNcC1
『燃える秋』は、主題歌が印象的。 「も〜え〜る〜あ〜き〜」 と唄うのは金庫破りのハイファイ・セット。 作曲はやっぱり武満徹。ほんと職人だね。
72 :
この子の名無しのお祝いに :04/02/23 04:30 ID:ZALYDVNe
「黒い河」 レイ―プ→仲代の性奴隷化していく有馬稲子たんの描写がえげつなくてイイ! 冒頭では白いパラソルを持った清純な美人が、途中からは 「あの女、自分から舌入れてくるんだぜ・・へへへ」とかいわれちゃうの。 終盤にいたっては「ねええん、今晩抱いてえ・・」とかってセリフまで・・ 稲子たんハアハア・・・
怪談のオリジナル版と短縮版の違いって、田中邦衛のコントシーンだけだよね?
74 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/01 23:49 ID:AeiBKGmX
『怪談』の中村雁治郎、ちょっとしか出てないのにすごいインパクト。
75 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/04 11:55 ID:h12wDqdy
>>73 『黒髪』のラスト、三國連太郎が逃げまどうシーンが無駄に長い。
76 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/06 01:19 ID:ocXn/No4
無駄ってことはないと思う。 でも、『茶碗の中』がいちばん面白かったな。
77 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/06 15:58 ID:+Yx9TSMS
>>69 カコイイ!
当方男(30代)ですが
そんなナンパされてみたいものです。
78 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/15 22:33 ID:gtgaKAVB
テレビマンユニオンに小林正樹という演出家がいるらしく、 ときどきテレビ見ていてドキッとする。
>>78 「超星神グランセイザー」のクレジットに、今村昌平という助監督がいるのが笑える。
80 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/21 20:00 ID:g2KYEknc
NHKハイビジョンの『会津八一』って放送されたの?
81 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/30 22:00 ID:7/8DIwv1
『壁あつき部屋』DVDにしとくれ。
82 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/31 16:54 ID:sZercwnv
「人間の条件」みなはどういう形で見たのかな? (1)小生のように映画館で全6部を一気に。 (2)2部ずつ3回に分けて。 (3)1部ずつ。 (4)ビデオで。 (1)だと泣ける。でも、疲労のせいかも・・・ (4)だと画面が小さいので、なんともちゃちな映画に見える。
83 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/31 17:13 ID:uqUv42+f
84 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/31 21:09 ID:sZercwnv
>>83 ほ〜、TVで一挙があったんですか。今の地上波では考えられませんね。
ついつい「昔は良かった」などと言ってしまいそうです。
『黒い河』で中村是好(だったかな?)が共同住宅の便所から汲取ったウンコ を自家菜園に撒いてると、他の住人が「あんただけのウンコじゃねえぞ!」
86 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/23 08:24 ID:XfwFC8M0
「からみ合い」好き。
87 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/23 22:57 ID:G9X1G4eQ
「からみ合い」の音楽、かっちょいいね。 タイトルバックの銀座の町並みに合ってる。
『からみ合い』も『化石』も扱っているテーマはほぼ同じだと思うんですが 劇中の音楽が前者はジャズ、後者はクラシックというイメージが強いです。
「切腹」は全然面白くないので途中で見るのやめた。 何か見ていて息苦しかった。 この監督って時代劇撮る才能ないんじゃないの?
というより橋本の脚本が駄目だろ。 あと役者の演技がみんな硬すぎるしキャラに個性が無いよ。 まるで人形劇を見ているようだね。
91 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/18 14:12 ID:Jnq1aGfZ
あのフンバリズムに魅力を感じないとは気の毒。
92 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/18 14:18 ID:31AttP7/
糞ババリズムだろ あんな糞時代劇
>まるで人形劇を見ているようだね。 同感。 なんか人間臭さがないんだよな。
94 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/18 20:48 ID:2KCH8/v9
経歴見てみたら、同じ高校じゃないか。 今度観てみよう。 東京裁判辺りが良いかな・・。
95 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/20 18:03 ID:DlW2d0Dx
「切腹」そんなボロクソに云わんでも・・。 様式美だとか硬派の演出だとかエラソーには云えないけど 真相が明らかになってからの画面、可哀想で観てられなくなるほど 感情移入しちまった。ちょっとした嗜好の違いだけの話ではないのかな。 あと、竹光の切腹は未だにミニトラウマ。
96 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/21 06:18 ID:3OirQvts
>まるで人形劇を見ているようだね >なんか人間臭さがないんだよな 正にそれが監督の描きたかった事。ガチガチの建前と嘘で塗り固められた 武家社会(日本的管理社会)に棲息する、悪意に満ち微塵も「人間臭さ」の 漂わぬロボット的サムライ達(社畜リーマソ)、そこからリストラされ落ちこぼれたムショーク ブチ切れオヤジが辿る血塗られた運命。落ちこぼれには全然ヤサシクない、今も昔も 変わらぬ日本のイジメムラ社会で演じられる、血も通わぬ人形どもの「人形劇」。 まあ、小林監督が満身の悪意を込めて日本社会に捧げた、アフォには分からん 傑作だという事だ(アヒャ
幾らロボットサムライ映画を賞賛してもつまらんものはつまらん。 これは覆しようのない事実だ。 仲代と小林昭二が同じリズムで歩いているシーンはまさにロボットみたいだった。
>幾らロボットサムライ映画を賞賛してもつまらんものはつまらん。
>仲代と小林昭二が同じリズムで歩いているシーンはまさにロボットみたいだった。
上の流れからこの2文を見ると、
>>97 はもの凄くアフォだな。決定的だ。
本筋関係無しsage
99 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/23 01:25 ID:pxEaj33a
押井守の映画とか、チャン・イーモウの『英雄』とか、 画面のすべてをコントロールしたいという願望が剥き出しになっているあたり、 全盛期の小林正樹に似てるような気がした。 あまりに美学的なのが「鈍重」とか「人間味の欠如」とか映る人は公開当時からいたようだけど、 美だけにかまけるのではなく、ちゃんと人間の業を見据えて「悪」とは何かを追求する作家だったと思う。 「キャシャーン」の監督がこの境地に達することができるのはいつのことだろうか。
丹波との決闘シーンをちゃんと最後まで見せてほしかったなあ。
101 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/29 20:26 ID:K6Ks7hdL
>>100 『上意討ち』の三船VS仲代で我慢しとけ。
>>100 あんな決着のついた勝負は見せてもしょうがない、ということ。
こんなことまで美学的に云々する気はないが、
何でも見せたがる今の日本の風俗を天界で巨匠はどう思ってらっしゃるだろうか。
103 :
:04/05/30 21:51 ID:dG526lXE
DVDで、3部と4部見た。 …
104 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/31 00:27 ID:nEaj9e+w
「(銃の不発に気付き)死ぬな、というのか……そうだ、死ぬのは、いつでも出来る」 と、生きる希望を取り戻した次の瞬間、銃が暴発する小原二等兵がスキ(ノ∀`) アチャー
105 :
:04/05/31 02:05 ID:cGi+r1BC
「徳永看護婦 みだりに部署を離れるわけを言え」 とブスばばぁが美人お姉さんに詰め寄った瞬間、俺の中で何かが爆発した。(#`Ж´)プンスカ
106 :
:04/06/01 02:26 ID:/8jWgJ5L
「会いたい奴には会えるものさぁ」
107 :
:04/06/08 23:59 ID:Bb61cjAl
「ここに白樺の木しか生えていないのが、俺の責任か?!」
108 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/09 01:45 ID:m3OmXFSi
(梶に避難民の姉弟をどうしたのかと詰め寄られ) 「知りてぇか? 露助の汚れを浄めてやったのよ!」 と吐き捨てる桐原伍長は最高に憎たらしかった。
109 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/10 00:01 ID:eICEUGnc
110 :
:04/06/12 13:23 ID:1N8TRDum
「お前がいなくなったら、せいせいするぞ」
糞時代劇「切腹」が好きな奴は切腹汁w
112 :
:04/06/13 04:00 ID:Wmw1woEA
>>111 そう言うお主が好きな時代劇は、何でござるか?
113 :
111 :04/06/13 07:40 ID:US+z7iNF
「ラストサムライ」だな。あれこそ真の時代劇だよ。
114 :
111 :04/06/13 18:37 ID:StCBjjDj
忍者ハットリくん
115 :
:04/06/14 02:10 ID:Q9eZih9H
DVDで、5部と6部見た。 … 凹みまくりだ…
116 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/14 22:20 ID:hZ7nMUcO
「死ね! 貴様は死ね! 貴様のようなやつが精算されるには、 時間がかかりすぎるんだ! その前にいい奴がまいってしまうんだよ!」 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!という感じでした。
117 :
111 :04/06/14 23:03 ID:lTaYJhMM
あずみ
118 :
111 :04/06/16 19:33 ID:d24mMmnV
ジャズ大名
119 :
:04/06/17 00:03 ID:HBWIzc2q
「わっ悪かった。あっ謝る。。。ウゴッ! ぶくぶくぶくooo。。。」
「だっ誰かぁいないかぁ〜?」
121 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/21 22:29 ID:+W3jf+qY
「おう、ここだぁ」
122 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/29 00:32 ID:d8+t/FQx
四騎の会に参加してるけど、黒澤は小林正樹を評価してたの?
仲代達矢は「出演した映画の中で一番好きな作品は?」と質問された時 「切腹」と答えていた。
124 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/05 06:07 ID:ELMEGF7w
>>122 不明です。ただ国際的評価は高いのに国内はイマイチとかで、シンパシーは
あったのではないかと。
でもあの会は元々、国内で映画とりにくくなった黒沢監督のために出来たんじゃ
なかったっけ?
125 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/05 14:04 ID:X0yiOl6l
>>122 黒澤は最初、あまり仲代が好みでなく、
森谷司郎に薦められても渋っていたのを、
『人間の條件』を観て気に入り、『用心棒』に起用したそうだから、
チェックはしてたんだろうね。
126 :
:04/07/06 02:20 ID:9SabsE8N
>>125 本筋ではないですが、ちょっと。
黒澤が用心棒を撮ったのは、人間の條件の撮影中。
黒澤が小林に、ちょっと仲代君を貸してって、お願いしたそうな。
人間の條件は足掛け何年かかったのか、ちと忘れちゃったけど。
双葉十三郎の邦画本(文春新書)が出てたんで、帰りの新幹線で読んだ。 「上意討ち」、俄然観たくなってしまった。
三百人劇場にて大特集アリ。人条が一日で全部見られるのがいい。
129 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/07 13:58 ID:DMbufZ4B
>>126 『人間の條件』の1、2部と3、4部は1959年公開。
『用心棒』の撮影は1961年の1月。公開は4月。
仲代は『用心棒』の撮影を終えてから、『人間の條件5、6部』に参加。
よって、黒澤は途中まで観て仲代起用を決断したと思われる。
仲代いわく 「ガチガチの悪役は、気分転換になってよかった」そうな。 でも初めは「黒澤監督?いじめられるからいやだなあ(7人の侍でさんざ しごかれた)」と思っていたそうで。 小林監督とは、公私共に本当に仲良かったからねえ・・・仲代は。
竹の筒みたいなのを指に嵌められて、一本一本「バキっ」と折られるシーン ガキの頃観てややトラウマ気味なんですが、これ「人間の條件」でした? 内務班での虐待シーンであることは確かなんですが・・・それとも「兵隊やくざ」シリーズだったかな? 話の腰折ってスマソ。
132 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/07 22:40 ID:TpYSx2Xr
双葉十三郎みたいなじいさんに新しいことを求める気もないが、 それにしたってとんちんかんなこと書きすぎだね。 今更あんな本、よく出版したな。>文藝春秋 スレ違いスマン
133 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/07 23:08 ID:DMbufZ4B
>>128 情報サンクス。
でも『三つの愛』やらないのか。(´・ω・`) ショボーン
>>131 竹の指折は、人間の條件にはないです。
肉体的苦痛を与えるのは、
ビンタやゲンコツ、腕立て、スリッパ喰い、棒突き位か。
人間の條件は心に痛い折檻が多いと。
135 :
131 :04/07/11 17:35 ID:p+TvkjzU
>>134 ご教示ありがとうございました。んじゃ「兵隊やくざ」ですね。
136 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/13 20:44 ID:YhkJBxkk
『上意討ち』のDVDが東宝から出るぞ。
137 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/15 11:17 ID:10GSiN/o
>>136 本当か!
だとするとうれしいな。
この調子で「日本の青春」と「いのちぼうにふろう」も出してくれ。
今さらネタバレでもなかろうが、一応注意を。 小林監督は、 倒れた梶に雪が降り積もるラストシーンで、 本当の雪で、倒れた仲代が雪で小山になるまでOKを出さなかったと。 仲代『ありゃ、参った。』
139 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/02 17:34 ID:g82IlgM2
三百人劇場 エアコン入れると寒すぎ、切ると暑すぎ、中庸ってもんを知らないのか!
140 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/02 20:08 ID:LlFpF1fp
三百人劇場って、なんか画面も暗めだし、なにより音響がいまいち の気がする。どうも音量は大きいんだけど、聞き取りづらい。 あと、昨日なんか「泉」という映画で、途中でフィルムがゴワゴワ になってヒドイ状態の上映が5分くらい続いて、短時間中断したし。 「人間の条件」が同じような状態で延々みせられるとなるとチトつらい。
141 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 00:35 ID:3ygEdDcD
三百人劇場で映画を観るときは、映写機とスクリーンを結んだライン上の前寄りに座席を取らないと、暗くてどうしようもない。 >ヒドイ状態の上映が5分くらい続いて 差だ刑事が和歌山へ行ってからのシーンでしょ。
>>141 そうそう。彼を一途に慕っていた女性との、再会のシーンで、まあ
結構重要なシーンだったと思うんですが、結局あの前後、なんだか
ようわからんままだった。
それ以外のシーンも、台詞聞き取りにくかったし。
音響だの、画面の明るさだの、映写の仕方だの、映画館の設備に由来する
条件が悪すぎる。
NFCあたりではそこらへんは完璧で、問題があるとすれば9割がた
プリントそのものにある、とわかるんだけど。
あれでは浅草東宝よりひどい。しかも各回入れ替えで1400円取って
あれでは納得いかず。
143 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 19:41 ID:3ygEdDcD
今日、「壁あつき部屋」見に行って開場を待つために並んでいたら その前に上映中の「切腹」にトラブルがあって15分ほど遅れた。 「切腹」観てた客には振り替え入場券を配っていたけど 何があったんだろう。 観た人、教えてください。
144 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 19:56 ID:MiW6EMan
何かトラブル続きですなあ。なんでだろ。三百人劇場って いつもこうなのかね。
145 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 22:28 ID:UYu6QHkj
音響が悪いなんて聞いたら、小林監督、墓場から飛び出してくるよ(w (封切り劇場まで行って、音響技師に文句を言っていた伝説の持ち主)
146 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/04 09:52 ID:b2pw+Nji
147 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/04 23:39 ID:b2pw+Nji
今日、「人間の條件」一気に観てきました。 今回は特にトラブルなし。 フィルムの状態もよかった。 >小林監督、墓場から飛び出してくるよ これ読んで、「できることなら墓場から飛び出してきてまた映画撮って欲しいよ」 と思い、ちょっと涙した…
148 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/07 12:53 ID:QL+wA+na
日本映画学校の特集で『小林正樹ノ世界』をやった時、 退色しまくりのプリントで『怪談』が上映されるのを観て、 「あれは私の作品ではありません」 と言って会場を出ていってしまったのだとか。
149 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/07 17:22 ID:aiwTKwfo
『あなた買います』みてきたんですが、確かに冒頭から妙に画面が暗い のが気になったのですが、映写上の問題なんですか? 内容的には伊藤雄之助と佐田啓二の演技合戦? でも心中をモノローグ で語るのは・・・。これで男優賞か。岸恵子もなんだかうざい。 昭和31年には目新しい題材だったのかな。小沼勝の『ドラフト』もみ たい。山田宏一氏に遭遇。
150 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/09 21:53 ID:kT4rROjX
「あなた買います」の見所は、 被害者意識の強い岸惠子の傲慢さにある と、断言できよう。
151 :
ななしのごんべ :04/08/09 22:25 ID:7/LgEF3D
切腹はすごかった。40年前に見た映画ですがすごかった。 仲代達也の侍が武家屋敷に殴り込みをかけぶった切ってゆくシーンは未だに覚えている。 丹波哲郎も若かったね。 ちょん髷を切られるところもリアルだった。
152 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/10 23:22 ID:y740SSBR
『この広い空のどこかに』みてきたんですが、残り10分でフィルム炎上、 4回再上映トライするも、やはり燃えてしまい、上映中止、招待券GET。 しかし、こっちも都合つけて来てるんだから、最後まで見せてほしかった。 内容的には、筋書きとして時代を感じさせる古さはあるものの、見ごたえが あって、タイトルそのものの希望もあるいい映画だと思います。高峰秀子が 出てくるとまた映画が違って見えてきて、やっぱり凄いね。内田良平が若い。 今日は上映前になんと仲代達矢に遭遇。前の上映を観に来てた?日本映画史 屈指の主演俳優ながら、(いい意味で)スター然としてなかったな。感激。
153 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/11 00:37 ID:X8f1o4bO
最後の10分というと、物干し台に登ったあたりですか?>152
154 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/11 02:56 ID:is4pUhEK
川島雄三と中村登特集のときにパスを買って通ったけど、真中中央あたりに 座ると、地下の便所の臭気が立ち込めてた記憶がある。
155 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/11 07:42 ID:SGJ+p/JH
153さん、その象徴のシーンは無事クリアしていて、渡辺粂子のお母さん が田舎に行った高峰秀子に逢いに出発するところでした。 だから多分、ほとんど終わってるはず?招待券もらってしまうのは悪い ような気もするのですが。劇場側も何とか最後までやりたかったのでしょう が(説明、謝罪など対応は悪くなかった)。
156 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/11 13:39 ID:X8f1o4bO
仲代、『いのち・ぼうにふろう』見に来たのかな? 「知らずの、さ・だ・し・ち…。なんか、用か!」
157 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/12 00:12 ID:OE9y2Rgc
仲代さん観たかったなあ。 今年の公演が「いのちぼうにふろう物語」だから、覗きに来てたんですかね? ちゃんとした格好してましたか?ヒゲはもう落としてましたか? >「この広い空のどこかに」 実はビデオはあったりします。新宿TSUTAYAならばっちりです。 結末お知りになりたいようでしたらどうぞ。 (しかしあの場面の後は、今の感覚だとかなり恥ずかしくもかわいらしい展開に・・・)
158 :
152 :04/08/12 08:04 ID:RkV5BCDM
157さん、ご教示ありがとうございます。あの後、恥ずかしくもかわいらしい 展開があるのですね。 仲代氏はキャップを目深にかぶった、いつもの(?)スタイルです。ヒゲはま だあったかな。若い女の腰にさりげなく手を回したり、カッコよかった。 やっぱり公演の関係ですかね。ビデオじゃなくて、映画館で上映しているから 見に行こうということで劇団員を引き連れてきたというなら、映画は映画館で と考えている1ファンとしても嬉しいな。
159 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/13 01:31 ID:IuMbcW12
なんだか作り物っぽ過ぎるんじゃないかと食わず嫌いしていた『いのち・ ぼうにふろう』みてきました。 が、やはりイマイチ乗り切れず。セットとか撮影はいいと思うのだけど、 全体的に妙に芝居がかっているのがどうもなあ。善行(?)に走る動機 が観客にとってはよく分からない。 しかし、そういった空間でも勝新は突出。『影武者』の主演が・・・、 という邦画ファン共有の妄想にしばし。
160 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/13 16:52 ID:bzYFJxdv
中村カン衛門、萌え〜
161 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/13 18:13 ID:53nTSMlD
>>154 フィルムセンターの名物じじいがいたからじゃないの?
自分も川島特集で見かけて、こんなとこにも出没するのかと思った。
>>159 でも、「いのちぼうにふろう」出演を勝に勧めたのは確か仲代だったりする。
この演技で勝は毎日映画コンクール(日本アカデミーより業界内では格上)
の助演男優賞を獲得した。
周りは煽っていたけど、本人同志はものすごく仲が良かったそうだ。
黒澤も惨いことを・・・。
163 :
159 :04/08/13 23:26 ID:IuMbcW12
勝新と仲代達矢にはそんな人間関係があったんですね。 小林監督で勝新主演、というのも妄想してしましますが。 まあでも、黒澤・三船、小林・仲代みたいな(観客にとって) 幸福な監督・主演関係は勝新にはありえなかったのかな。
いのちぼうにふろう、死ぬほどつまんなかった 脚本が単調なのではないか あと三百人劇場は音が変に響いて聞き取りにくい
165 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 22:03 ID:xYtA6eNT
竹光での切腹シーンで悶え苦しむ石浜を見ながら、 「存分に引き回されよ」「まだまだ!」 等の台詞を浴びせる丹波の変態ぶりは尋常ではない。
「切腹」は全然面白くなかったな。 脚本と演出が中途半端だった。
>>166 別の映画を観たんじゃないのか?とマジレス。
それともハリウッド映画マンセーなヤシとか?
168 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/24 01:54 ID:BCQTKIcG
もっと評価されるべき監督だよな。
169 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/24 16:18 ID:+w0/25Pk
黒澤、小津は今でも根強い人気があるけど、小林は知らない人も多いかも 知れないね。いい作品作ってるんだけどな。 ただ、ちょっと小難しい印象があるね。それがあまり人気でない理由かな。 もっとも当時の事は知らないけど。
171 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/04 23:41 ID:CorZe+MB
『からみ合い』もすごく面白い。 本当に、もっと多くの人に観てもらいたいよ。 『敦煌』撮らせてやりたかったなぁ。
172 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/14 21:25:14 ID:DMWxqo50
「切腹」マジでハンパねえよ。 そりゃ黒澤明の「七人の侍」がイチバン迫力あっけど これはまた「七人の侍」とは別の意味で迫力があったぜ。 つーか、圧倒だな。んで重いし、なんか映画を通して 何か訴えてるっていうのをマジ感じた。なにかわかんねえけど。 邦画も捨てたもんじゃねえな。
173 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/15 21:41:13 ID:G09cmaHA
>>172 おう!あんた!あんがとよ!
KOBAYASHIスレでこんな勢いのいい発言を聞けるたぁ、
思わなかったぜ!
174 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/25 16:59:05 ID:GmKu1gUZ
『黒い河』の有馬稲子がすげぇよかった。
「切腹」は何か堅苦しくて面白くない。 もうちょっとユーモアがほしかったな。
176 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/09 22:20:27 ID:54Xs3UQK
ユーモアの不足、は確かに小林の弱点ではあるね。 コメディのはずの『日本の青春』もすっかり重苦しくなってしまった。 でも、美学を楽しむ監督なのだからいいのさ。
>>175 そうだね。「仁義なき戦い−代理戦争」みたいな
ズッコケ芝居が見たいかも。
178 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/11 17:56:28 ID:LZQnbNYL
今村昌平が『息子の青春』に助監督でついたときのエピソード 不覚にも<淋しい病気>に罹ってしまい、 治療のため撮影を抜けて帰ってきたとき小林にした言い訳 「えー、これがそのー『息子の青春』というやつでしてぇ」 以後小林に口をきいてもらえなかったらしい(笑
179 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/11 18:07:34 ID:QSCkm3iH
>>177 介錯人が、血を見たとたんに気絶するとか?
180 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/13 13:38:33 ID:Ndmz6riz
「化石」は結構笑ったけどなあ。 「人間の条件」とか、結構爆笑してました。梶が天然ボケキャラで。 まあ「ユーモアがない」と捕らえる人とは、笑いの捕らえ方が違うんだろうけど。 よくも悪くもヨーロッパ系映画のノリだからな。
181 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/17 15:49:15 ID:q7Uj8r4L
おまいら、『上意討ち』のDVDが12月23日発売ですよ。
182 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/17 16:59:01 ID:KIC9uxG+
>>67 腕の交差は構えの一種なんですかね。
>>刀持ってるほうを内側にしてると、振りづらい気がしないでもないんですが。
超亀レスですが、刀を持ってる右手を内側にして、左手で押さえると
右手の力が抜けるんです。長く構えていても右手が疲れません。右肩
の力も抜けるんで、次に早く刀が動かせます。
183 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/20 10:14:03 ID:nM+ckQ57
公開当時、「あの構えはヘン」とよく言われたらしく、 小林正樹も「実際の剣法にある構えです」と言ってたね。
腕十字交差剣法、「用心棒」や「椿三十郎」の久世竜の殺陣に対抗して考案された。
同じものかは忘れたけど、居合いの型にあるんだよ。 群集を掻き分けて斬り進む技らしいんだけど。
う〜む、「切腹」か。 事情を仲代が井伊家の家臣に語るくだり+映像。 結婚して子供が出来てからというもの、 あそこがどうしても胸に迫り、切なくて殆ど正視に堪えない。 昔は丹波との決闘や最後の立ち回り見たさによくレンタルして観てたんだが・・ 歳は取りたくないっつーか。
187 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/23 21:28:31 ID:NlHr2nCW
人間の條件TBS版の藤由紀子萌え。伊東美咲を上品にすればあんな感じか。
スカパーでは梶に会いに行くところまで話が進んでいて もう美千子の出番ないぞ。
189 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/28 13:10:18 ID:Fnmto2kz
『化石』のDVD買った。 おまけの8?@メイキング映像が得した気分。 小林監督は体がでかい人だったのね。
190 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/28 16:44:46 ID:OZRgDiu8
>>189 うわあ!貴重な情報だ。
小林監督は仲代よりでかいよね。
「切腹」では主演俳優に間違えられたらしい(w
191 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/30 07:12:12 ID:co/+AWhD
『壁あつき部屋』 『あなた買います』 『黒い河』 『からみ合い』 せめてこれだけはDVD化たのんます、松竹サマ……
192 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/03 18:56:52 ID:XYiHEn39
切腹いいですね これを否定していた小林信彦信用できなくなった 単なる先物買いの人だったのね
193 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/16 04:45:42 ID:zIe3NLVm
ひさびさに『切腹』と『怪談』をDVDで観賞。 『切腹』はこの踏ん張りズムがくどくてガマンならん、 という人が多いらしいが、正樹ファンにはこの重さ、くどさがたまらんね。 でも、個人的には『怪談』の方が好き。 これも公開当時はさんざん叩かれたそうだが(まー、チミノの『天国の門』みたいなもの?)、 時間が経ってから観た方が、本当に一巻の芸術作品のように目で愉しめる。 これがヒットしていれば、正樹も借金こさえずに『敦煌』を撮れたのになぁ。
194 :
梶 :04/11/18 10:20:39 ID:CC2w0buW
美千子! このままでいたら俺は人間じゃなくなるんだよ。
195 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/19 19:50:18 ID:/v0h4iZZ
196 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/21 16:53:15 ID:em7gmcwU
宮島義勇と仕事を続けてほしかった。
197 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/21 20:17:37 ID:aCjFR2US
『切腹』の仲代さん・・ 「マーフィの戦い」「オレンス」「将軍たちの夜」の ピーター・オトゥールと共振してるような・・ 頭のねじが外れてあつくるしく狂っていく男たち・・ その狂気の深淵に総毛立ち、涙できる方に幸あれ。
198 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/24 13:06:03 ID:jXUz5VNO
ほほう、3人とも本日に限ってお差支えあるとは、これは奇態な。わはははは・・・
199 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/26 02:26:35 ID:QHcSVyqm
いいよなぁ、凛とした作風で、 テーマが深くて美学的な色気もあって。 こういう作家が今とても少ない。
そーいえば、流れ板マンガ『包丁無宿』(たがわ靖之) に『切腹』をパロディした話があるんですよね。
201 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/26 23:07:32 ID:QHcSVyqm
>>200 それは読んでみたい。
料理人が切腹しにやってくるの?
>>201 流れ板前である主人公(暮 流助)が雇ってくれと老舗料亭を
訪問すると、試験として料理勝負で腕前を見せてもらうと言われる。
流助は「本日は特別なお計らいを以って丹波三郎さんにお相手願いたい」
と言う。しかし、丹波は病気を理由に欠勤していた。さらに流助は二人の
板前を指名するが、彼らも同じく病欠……。というお話です。
確か、流助の旧友がその老舗旅館でさんざん辱められたので復讐しに来た、
というそのまんまの設定だったはず。
載ってたのが第何巻かは忘れちゃいました。なんせ『包丁無宿』は全45巻もあるので。
203 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/28 02:19:50 ID:zLZ0Ik98
>>202 面白そうだな。
病欠の板前はその数日前に主人公に料理勝負でノックアウトされてたんでしょうな。
204 :
この子の名無しのお祝いに :04/12/17 02:32:00 ID:9vbGWUXV
もうすぐ『上意打ち』発売age。
205 :
この子の名無しのお祝いに :04/12/24 18:21:37 ID:XRCq7xC8
『人間の條件』は、 1、2部の安部徹、3部の南道郎、5、6部の金子信雄という、 悪役連の芝居が最高に好きだ。
206 :
この子の名無しのお祝いに :04/12/26 11:06:16 ID:JmoHGgdT
サンデープロジェクトに「あなた買います」出てたよ!
207 :
この子の名無しのお祝いに :04/12/26 12:18:17 ID:5kQX2cJI
>>206 初めてワンシーンを観たよ。
佐田啓二が栄養費渡してたナw
正直「切腹」はユーモアが無くてつまらなかった。 殺陣シーンだけ良くてもねぇ・・・。 俺は岡本喜八の時代劇のほうが遥かに面白いと思う。
はぁ(´Д`) 武士道の残酷さや、人間の業を描いた作品にユーモア求められても。 理解できんのやろなぁ。
210 :
この子の名無しのお祝いに :04/12/30 15:24:31 ID:U/bfnRdB
同意 岡本喜八は、ただひねれば良いという撮り方(撮影も作劇も含めて)をする人だから、 それと「切腹」を比較されてもなぁ。
211 :
この子の名無しのお祝いに :04/12/30 15:52:20 ID:grazYolL
『上意討ち』のDVDやっと届いたよ! 画質はだいぶキレイになっているとはいえ、 ネガ自体の状態が悪い箇所がアチコチ…… 東宝さんたら、ホントにフィルム保存が杜撰なんだから。
212 :
この子の名無しのお祝いに :04/12/31 02:53:12 ID:sll95+ND
今日「切腹」と阪本順治の「顔」の二本を借りてきて見たのだが、先に見た 「切腹」が凄すぎ。 「顔」も最近では評判の良い映画のようだけど、あれを見た後だと、とても 薄味な感じがしてならない。 昔の映画界のパワーはやっぱすごかったんだなあ、とひたすら実感。
213 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/02 12:40:24 ID:N2blFVey
切腹は良いんだが、上意討ちがどうも…… カメラワークが酷いと思ったのは俺だけ? 下手っぴいなズームばかり、なんで あんなに使うかなあ。パン撮影もダメ。どうして宮島義勇か宮川一夫にでも撮ら せなかったのか。
214 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/02 17:52:44 ID:galZhq8L
三船プロ製作なんで、社員の山田一夫に担当させたんでしょう。 大体、宮島や宮川なんかにやらせたら、コントロールできなくて独立プロは潰れちゃうよ。
215 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/04 12:03:36 ID:KqvKw76t
>独立プロは潰れちゃうよ。 それはに○じんくらぶのことかーっ!(w
216 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/06 16:25:26 ID:dMOUeXsB
『上意討ち』はキネ旬ベストワンに選ばれているが、 小林自身が 「意外に思っている。この作品は独立プロの寄り合い所帯だったため、 全体の調子を以前のレベルに持ち上げるだけで大変だった」 というようなコメントを発していたな。 極端な望遠レンズを使ってのピン合わせなど、俺はけっこう面白かったけどね。 なお、この作品で使うズームレンズを借りに、小林は岡崎宏三の家を訪れ、 それが縁になって『日本の青春』から担当してもらったらしい。
217 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/13 21:59:33 ID:8vMuYiyu
218 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/22 00:51:38 ID:+e16HXiA
『からみ合い』の川又昂のカメラだってけっこうすごいぞ。
219 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/25 11:35:27 ID:JYenJ9CG
こないだ初めて「切腹」観て感動しまくった正樹初心者ですが、 次に観るなら何がいいと思われますか?
『怪談』『上意討ち、拝領妻始末』『いのちぼうにふろう』
221 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/25 14:50:38 ID:lTsc1eZj
20数年前、大学生のころ オールナイトで「人間の條件」を 見たときは、こんなに悲惨で救いの ない映画はないなって思っていた。 きのうDVDで一気に見直したら あれだけ思い通りの言動ができた 梶は、ある意味幸せだったんじゃないか と思ったな。 特典映像の仲代インタビューがよい。 佐藤忠男の声が聞きづらくうざいけど。
222 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/26 02:41:50 ID:8ivw7aVZ
>>219 ここはやはり『人間の條件』にチャレンジするべきかと。
223 :
この子の名無しのお祝いに :05/01/29 21:10:56 ID:C9MV2eCS
小林正樹は大船に来た黒澤明がうらやましがったほど、 木下惠介に対し、忠実かつ優秀な助監督だったそうだ。 でも、あまり優秀なので、木下は現場でケチつけることがなくなってしまい、 不機嫌になってしまうこともしばしば。 「あんなイヤな人はいなかった」と小林は岡崎宏三にコボしていたそうだ。 もちろん尊敬した上でのことなんだろうが…… しかし、『破れ太鼓』で正樹が共同脚本というのはちょっと驚いた。
224 :
この子の名無しのお祝いに :05/02/01 01:22:19 ID:stgUHkgZ
『黒い河』の宮口精二はよかった。朝鮮人の役だっけ。 アパートの便所のウンコをみんなで肥料に提供しよう、と提案するのな。 そしたら山田五十鈴(だったか?)がイヤがって。 すげぇ面白かった。
225 :
この子の名無しのお祝いに :05/02/10 21:39:40 ID:yNugH5ZP
>>83 地上波テレビ一挙放送は
テレビ東京(東京12チャンネル)の
お正月企画12時間ドラマ一挙放送でしたよね。
大金かけてつまらんドラマ作るくらいなら、
もう一度、「人間の條件」一挙放送してほしい
ですよね。
若い人にぜひ見てほしい映画です。
見るべきなのは人間の條件よりも東京裁判のほうだと思う
『人間の条件』の原作、岩波から再版されたね。
228 :
この子の名無しのお祝いに :05/02/18 03:38:22 ID:WDYW7UcH
原作『人間の條件』も面白かったが、映画の方が、まだ梶のスーパーマン化を押え、 適度なリアリズムを与えていたことがわかって興味深い。
229 :
この子の名無しのお祝いに :05/02/22 23:14:03 ID:cTPb0Dw7
「日本の青春」DVD化望む
>>226 両方観れば良い。
>>228 ホントにその通り。あ〜DVD欲しくなってきた。画像は良いのかな。
231 :
この子の名無しのお祝いに :05/03/08 23:13:05 ID:oet0vkfL
原作にあった梶の赤星や小野寺たちへの“精算” 映画でも欲しかった。 映画で『精算するどー』って言わせていたから。
233 :
この子の名無しのお祝いに :05/03/15 00:56:04 ID:6DJIxLab
小林監督、生きていたら「神聖喜劇」を撮ったかもしれないな。 ていうかこの原作を映画化できるのは小林正樹しかいないような気がする。
234 :
蓮実 :05/03/20 13:04:27 ID:G+4VTeu7
「切腹」は過大評価されすぎ。 様式美やリアリズムを追求しすぎて全体的に重苦しく全然面白くない。 脚本はいいと思うのだが、小林監督のせいで台無しにしている。 記号化されているキャラクターも単調で魅力がない。 この映画は脚本の面白さをうまく映像化していない失敗作だと思います。
オカマが来たな(w
236 :
この子の名無しのお祝いに :2005/03/27(日) 17:34:37 ID:x43w+ZNH
映画ではオシマイの方に三千子は登場しない、 原作とテレビでは三千子は出ていた ただ梶の行動だけが延々と描かれている。凄く重たい。 最後梶が脱走するあたりからは目をつぶりたくなる。 ふと思ったのは「梶は力つきたけれど、また起き上がるんじゃないか」 勝手にそう考えた。ビデオ買ったんだけど画像ひどく悪い
ユーモアを描けない監督はつまんないよ。
ユーモアを見出せない人間はつまんないよ。 切腹なんてユーモアの塊みたいなもんじゃないか。
239 :
この子の名無しのお祝いに :2005/04/20(水) 17:18:09 ID:4AawWpL+
『怪談』もユーモア満載。
240 :
この子の名無しのお祝いに :2005/04/20(水) 21:39:35 ID:AmVtMSQU
「東京裁判」スレからやってまいりました。 現在、「人間の条件」3部まで観終わりました。 皆さん、色々と観ていらっしゃいますね。 今度「壁あつき部屋」を観たいんですが、どこで観れるんでしょうか・・。 ところでNHKの「大地の子」ってドラマ。 上川達也の父親が梶役の仲代さんでしたよね。 キャスティングの際には「人間の条件」が念頭にあったんでしょうね、きっと。
242 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/04(水) 21:20:38 ID:gToU9Cl6
『食卓のない家』は笑わせる気はサラサラないのだろうが、 結果的には笑えないギャグ満載の映画だったような。
243 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/13(金) 19:01:47 ID:XBeNOBi1
『怪談』で燃えつきたのかな。借金抱えたし。 『東京裁判』があるとはいえ、『敦煌』が観たかったね。
>>238 「切腹」からユーモアを見出すのは困難すぎる。
三国の顔
246 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/01(水) 08:43:52 ID:SFP8WCt4
三国の前での仲代のおとぼけ演技が笑えるのでは?
ユーモア至上主義はユーモアに欠けてつまらないよ。
248 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/05(火) 20:06:05 ID:sUq2oUfU
『あなた買います』、『黒い河』はブラックコメディ的な側面があったな。
小林監督って海外では評価高いの?
250 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/07(木) 01:53:01 ID:ogzQk7UQ
カナダでは日本最高の映画監督、という認識らしいぞ。 ヨーロッパ圏ではカンヌで賞とった『切腹』や『怪談』はDVDが人気あるそうだね。 マーティン・スコセッシは『上意討ち』がお気に入り、となにかで言ってた。
>カナダでは日本最高の映画監督、という認識らしいぞ。 ソースがないと信じられない。
252 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/18(月) 23:47:24 ID:gGcul7pV
札幌では明日から「人間の條件」上映始まります。 なんせ長いので評判を求めてここに来たのですが、どうやら見ておくべき映画のようですね。 めったにない機会ですし、心してかかります。
253 :
252 :2005/07/23(土) 09:43:08 ID:PFzN9Dpc
「人間の條件」1,2部 観てまいりました。 お客は30人程度、小さい映画館ですので半分くらいの入りでした。 中国人労働者の痩せっぷりが妙にリアルで怖い。 山崎豊子の小説「大地の子」の労改場面を思い出しました。 以下ネタバレ含みます。 最期の方で、王が脱走に成功したと聞いて梶は喜びますが、 それが独自ルートでの脱走ならともかく、金姐と朝鮮人の仕切ってた従来ルートなら 彼らは結局別のところに売られて、おそらくはこれまで以上の奴隷労働に 従事させられちゃうわけですよね。 救いがないのは承知の上ですが、やっぱりやりきれないですね。
>>253 そのやりきれなさって、ポイント違うんでないか。
梶に視点が行かんのかな?
ちなみに自由を求めて脱出。結果としてより過酷になったとしても、
王なら自分で求めた道なので、その状況を受けいれるのでは。
3部4部も見て下さいね。
255 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/01(月) 21:58:35 ID:4KrbldZI
上意討ち 観たけどやっぱ切腹と比べると幾分か劣るねぇ。 ストーリー全編セリフで分からせるってのも頂けない。それでもかなりおもしろかったけど。 で、なんかユーモアがどうたらこうたら言ってる人がいるようですが それがないと映画を楽しめんってのは相当かわいそうですね。 そもそもここで言う ユーモア の定義って何よ。
256 :
252 :2005/08/11(木) 00:19:07 ID:XSihplJt
3,4部見てきました。 254さん ポイント違いますか。なんだかそんな気がしてきました。 253を書いた時点では、とにかく梶がすごく喜んでたじゃないですか。狂ったかってくらい。 王が自由になれたならその代償(てのも変な言い方ですが適切な言葉が思いつかない)に 自分はどれだけひどい目にあってもかまわないとでも言いますか。 あの瞬間だけは、むしろ妻以上に王が生きるよすがであった様にも見えたので、 その王の自由は実は幻想に過ぎないのかもしれないというのがひどく残酷な事だと思えたのです。 が、3,4部を見て少し見方が改まりました。 新庄(てこの字でいいんでしょうかね)氏の脱走は、梶もその行末にある種暗いものを予見しつつ、 それでもやっぱり「逃げろ」と言うんですね。 要はその結末がどうであれ、今あるくびきを脱することに価値があり、 この映画はその連続を描こうとするものではないかと、今更ながら思い至ったわけです。 それならむしろ、行末が明るくないことにこそ意味がある、のかも知れない。 まあ、明るくないと決め付けるのも如何なものかとは思いますが。 なんだかまとまらない長文ですみません。
切腹、クライテリオンからDVD出るね。
258 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/30(火) 00:18:51 ID:XvI23CZK
>>252 その後お便りがありませんが、5、6部はご覧になりましたか?
「逃げた」梶はどうなったか……
259 :
252 :2005/09/02(金) 20:27:01 ID:XHgi6q/U
ああ、わざわざのレス痛み入ります。 5,6部はとっくに見たのですが、なんかもう、こんなの見せられて何が書けるのと言う感じでちょっと逃避してました。 終わったときは正直ほっとしてしまいました。いやほっとしちゃいかんのですが。 今年の夏は、「人間の條件」を観たということで長く記憶に残りそうな気がします。 いや、凄い映画でした。
260 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/04(日) 13:25:35 ID:t9/xVoUa
黒澤の『乱』は今後評価が上がっていくような気がするが、 小林の『食卓のない家』はこのままスルーされた方が幸せな映画かもしれない。
261 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/19(月) 01:02:07 ID:Aq4S/Hn/
♪も〜え〜る〜あ〜き〜
おい、初年兵!使役に5人出ろ!!
263 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/24(土) 15:09:59 ID:tY2D0syz
『怪談』が資金難に陥った時、師匠の木下惠介に一千万円貸してくれ、 と言ったら五千万円貸してくれた、と篠田正活のインタヴューに答えていたが、 返済したのだろうか。
264 :
この子の名無しのお祝いに :2005/10/11(火) 14:23:39 ID:/5//JaO8
今月 日本映画専門チャンネルで「ピーマン80」放送
265 :
この子の名無しのお祝いに :2005/10/11(火) 18:25:37 ID:fpgszCcv
マツケンの人間の條件を見てみたいものだ。
>>265 TV版「人間の條件」
1962「奥様劇場『人間の條件』」TBS 制作=大映テレビ室、TBS 全26回 監督=赤坂長義、阿部毅
脚本=桂一郎、赤坂長義 出演=加藤剛
1976「人間の條件」CX 制作=日活(日活テレビ部)、CX 全55回 監督=沢田幸弘、吉田憲二、白鳥信一
脚本=稲垣俊、岩間芳樹 出演=松平健
(TVドラマデータベースより)
>>266 さんくす。
TBS版は去年CSで全話見て映画版というか原作に忠実で
かなりの出来だったけどフジ版はDBを見るかぎりはやっぱり
奥様向けのようだね。
268 :
この子の名無しのお祝いに :2005/10/11(火) 20:11:16 ID:78LgjEbR
テレビ版は渡会憲兵軍曹、吉田上等兵、桐原伍長の3大萌えキャラが 誰によって演じられていたのかが気になる。
映画版の吉田をやったこの版でも有名な南道郎氏が渡会だったような気が
270 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/01(木) 23:39:49 ID:y+VtPYlS
『ピーマン80』に出演してるってホント? 何役で?
271 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/02(金) 00:23:11 ID:6WvlSswl
>>267 マツケンの人間の条件は佐藤勝音楽で戦争と人間のノリだが
いちばん驚いたのは、赤紙がきたとこで
出征前にわかれをおしむということで
1回まるまる夫婦のセックスなんだよね。テレビの性表現がいちばん過激な
じきだった70年代後半ならではだが
妻の堀越陽子が脱ぎまくって松平と折り重なって
乳首は出しっぱなしだし、まっぴるまから驚いたわけだ。
この濡れ場は放送前にだいぶ話題になって、俺も小学校からすっとんでかえって
親に隠れて一生懸命みたわれだが。
でもこれ近年、しーえすでやったんじゅありませんでしたか。
272 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/02(金) 00:25:33 ID:6WvlSswl
その堀越陽子が最近横内との離婚騒動でテレビに出てくるわけだが もう面影がないなあ。
273 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/03(土) 02:43:46 ID:wEAVM1FK
堀越陽子が美千子ってだけでウヘ、って気がするけど。
切腹DVD げっとぉおおおーage
275 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/20(金) 00:05:54 ID:BVQHll+X
>>251 私は250ではありませんが、そのソースは
「第一回日本映画の発見 '88SINJUKU 小林正樹ノ世界」
というテアトル新宿で催された映画祭のパンフレットに
登川直樹が1966年にカナダ国立映画庁を訪れた際の出来事として
「カナダと小林正樹」という文を執筆しています。
276 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/30(月) 21:22:14 ID:Y9qcvl9k
以前、北海道新聞の「私のなかの歴史」という欄で 小林監督が自分史を語っているけっこう長い連載があった。 札幌の知り合いからコピーをもらって読んだけど、おもしろかったですよ。 それにカンヌのレストランかなにかでヴィスコンティと握手してる写真が まるで位負けしてなくてカッコいいの! 今年は没後10年だねえ。
277 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/30(月) 22:47:47 ID:J8IFddqz
>>276 「北海道新聞」ですね。
探して読んでみようと思います。
278 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/30(月) 23:15:21 ID:H86GKa0I
脚本がいいね〜 中盤から目が離せない!
279 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/21(火) 14:29:29 ID:SFURV+0g
武満徹も今年没後10年。こないだ命日だった。 このコンビで『敦煌』観たかったなぁ。
280 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/21(火) 21:18:48 ID:T4f1izd6
「切腹」見ました。 子供に論語を教えているわりに竹光の理由も説明できない ノータリンのお陰で双方が不幸に陥る何とも爽やかな 娯楽時代劇でした。どうもありがとうございました。
281 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/23(木) 03:05:04 ID:5QU3LZ0a
ちょっと前にCSの衛星劇場で『あなた買います』見たけど 期待よりは面白くなかったです。
282 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/05(日) 21:44:13 ID:emCfUq+x
>>281 そんなことはない
小林=切腹と人間の条件しか語られないが
あきらかに不当評価
あなた買いますは上記の二作と比べても遜色はない
283 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/05(日) 22:00:41 ID:emCfUq+x
あとあなた買いますの 初めの方の山の爆破シーンってあれって極めて偶然? それとも演出?
284 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 01:53:28 ID:55S/lJ81
『切腹』VHSで観て、とても気に入ったのでDVDを購入しようと調べたらDVDは時間が短いのですが、カットされてるのはどこですか?
285 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 12:36:59 ID:9jxLUal6
>>284 本当に!?
俺、VHSもDVDも両方ソフト持ってるけど気がつかなかったよ。
今度、並べて再生してみる。
286 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 14:00:22 ID:Nv3v09+V
VHSの時間表示が適当なだけでは? カットはないはずだが。
287 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 19:09:03 ID:55S/lJ81
皆様ありがと♪購入決定!
288 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 20:26:45 ID:9jxLUal6
早く「日本の青春」DVD化されないかな〜
289 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 21:31:46 ID:n+vCjhKK
>>283 あれは演出
小林が山を爆破するように指示した
しかし金がかかりすぎた割には大した意味がないと木下から非難をうけた
290 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 22:57:53 ID:UV2XlLG6
>>284 竹光での切腹を迫られて動揺し、トチ狂って竹光を
肛門に突っ込んで入れたり出したりしているシーンが
カットされてます。
「美わしき歳月」全然話題になっていないけどおもしろかった。
292 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/32(土) 23:19:35 ID:rxk9xUWE
『美わしき歳月』、新宿ツタヤであったな。 今度借りてみるか。
293 :
291 :2006/04/02(日) 22:09:37 ID:CiWDZKT+
正確には、“全然話題になっていないわりには”おもしろかった。 松山善三脚本の辛気臭い青春ものです。木村功がいい。
294 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/30(日) 12:57:44 ID:8ZxxvnVm
切腹age
295 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/01(月) 07:49:00 ID:cl3r8wB9
6月に衛星劇場で特集があります。『人間の条件』も放送されます。 この作品は非常に有名なのでいつかNHK衛星で放送されると思っていたのですが 放送されませんでした。録画しておきたいと思います。
296 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/01(月) 23:22:13 ID:XWq05ht/
小林正樹作品で一番好きな『日本の青春』 仕事忙しくて観に行けなかった。 悲しい…。 一昨年の三百人劇場、その前は3年前のLaputa、 今回久しぶりに観れると思って楽しみにしていたのに…。 次の上映はいつどこになることやら…。
297 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/11(木) 00:39:47 ID:yHPnp3Bx
日本映画専門チャンネルの方は、 1 いのちぼうにふろう 2 上意討ち 拝領妻始末 3 怪談 4 化石 5 日本の青春 6 燃える秋 ですね。番組紹介が格好良かった。
かなりの日本映画通でもこの作品をしらない。かく言う私も数年前アメリカで見るまで 知らなかった。ぶっ飛んだ。こんな凄い映画があったとは驚きだ。何より役者が違う。 仲代達也、三国連太郎、丹波哲郎、岩下志麻。錚々たる顔ぶれである。小林正樹は黒沢 明の陰に隠れているが、芸術と娯楽を高い次元で融合させたその作風は黒沢に一歩も 引けをとらない。本作は一種の密室心理劇だが、凄惨な場面と適度なユーモアが交錯して、 独特の緊張感を作り出している。能の静謐さと歌舞伎の迫力を融合させた見事な演出を バックに仲代、三国らの迫真の演技が冴えわたる。戦後日本映画の最高傑作と呼ぶに ふさわしく、一度見ると最後まで目が画面に釘付けになること請け合いだ。今は亡き 武満徹の音楽も見事。 投稿者: 七海耀 from 埼玉県さいたま市 (Jan 4th 2005)
301 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/25(木) 17:18:34 ID:eFf70wYF
>>300 >かなりの日本映画通でもこの作品をしらない。
映画ファンの中学生でも知ってるよ。
知ってる奴は中学生でも小学生でも知ってるだろうし、 ともかく日本映画好きなら名前くらい知ってるんじゃなかろうか。
303 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/25(木) 23:38:53 ID:u9XAio4L
映画版『スキージャンプ・ペア』を小林正樹が監督!? と思ったらテレビマンユニオンの演出家だったのか。
304 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/28(日) 20:40:13 ID:SEMe339r
>>303 ほんと、紛らわしいですよね。
小林正樹氏に、責任はないですが…。
305 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/28(日) 20:42:46 ID:LvhvkQyi
六月はW杯サッカーもあるので、リピートの少ない特集はキツイ。
306 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/28(日) 21:01:15 ID:SEMe339r
>芸術と娯楽を高い次元で融合させたその作風は
俺は、「一番好きな映画監督は誰か」と問われたら
間違いなく小林正樹をあげるが、
>>300 の意見には「はぁ?」と思わざるを得ない。
307 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/01(木) 00:37:22 ID:i5aQ8qen
『黒い河』のロケ地ってご存知の方いますか? 神奈川の大和のような気がするんですが、どうでしょうか。
308 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/02(金) 14:57:44 ID:c+ozixyx
確か座間キャンプだと聞いた記憶があるが ソースはなんだったけな?
309 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/08(木) 17:40:11 ID:juvwNgxW
衛星劇場の特集は嬉しいが、一回きりの放送というのは何故だろう? 韓国系のプログラム優先はおかしい。
310 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/08(木) 21:23:09 ID:+bUPgIXX
昨日、日本映画専門チャンネルで 「日本の青春」を観た。 主人公が家庭に戻る決意をしたとき思わず 涙が出た。 佐藤慶の嫌味な主人公の元・上官は見事なはまり役だった。
311 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/08(木) 22:47:11 ID:xoFGzzsb
>>309 衛星劇場は一回限りの連続放映企画をやった後、
翌月以降にリピートしてくれるはずですよ。
来月は別の小林監督作品を放映するようなので、
再来月以降かな?
韓国製ドラマが多すぎというのは同感ですけど。
次いつやるか分からないんだよな。 一月分しかのせないから。
「この広い空のどこかに」観た。 内田良平と久我の関係がかつてどの程度だったのかよくわからなかったが、 [旦那じゃない男(内田)と並んで歩きながら泣き出してしまう久我]に対して、 当然ご近所の目は厳しかったはずなのだが…。
314 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/10(土) 16:28:21 ID:QrkUUyM0
小林信彦の『切腹』評 ・節度のない流血ショー ・竹光のような切れ味の鈍さ ・主人公が喜劇的過ぎて、三國の方が説得力がある 俺は首肯できないが
315 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/10(土) 17:24:48 ID:JsVnuAge
>ご近所の目 日守新一や三好榮子だな
316 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/10(土) 17:25:10 ID:ojeTJSK0
昨日、実家に帰って兄から聞いて驚き、怒りと悲しみに震えました。
邦画の愛好家の方にも知ってもらいたくて、インターネットの書き込みをコピーしました。
「女子高生コンクリート詰め殺人事件」/転記
足立区綾瀬の少年らは、夜8時過ぎ帰宅中の女子高生を拉致し、自宅2階に
40日間監禁、殺害した。遺体はドラム缶に入れコンクリートで固め、江東区の
空き地に棄てた。監禁中、手足に揮発性油を塗りライターで火を付け、被害者が
熱がるのを見て笑い転げた。肛門に瓶を蹴り込んだり、性器を灰皿代わりに
したりと陵辱の限りを尽くした。監禁場所は木造家屋2階であったが、階下に
同居する少年の両親は、「知らなかった」と主張し逮捕さえされなかった。
事件詳細:
http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/lynch.htm 実際は「事件詳細」に書いてあるより何倍も惨いそうです。 許せない!
>>314 「切腹」は好きだが、
> ・竹光のような切れ味の鈍さ
は肯定できる部分があるな。切味鋭くではなくて、
鈍器で殴られ続けるような切迫感がある。
最後ももっとすっきり終える方法あると思うけどちょっとぐずぐずな終わり方。
けどそれがいいんだよな。だから不正物はいい作品が多いんだと思う。
318 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/10(土) 18:00:30 ID:2LPAXE7U
森卓也も『切腹』は嫌いらしい。 ああいう、洒脱で軽妙な映画が好きな人たちには向かないんでしょ。 実際、小林映画はユーモアがないから嫌いだ、と発言する人は多いみたいだし。 俺は『切腹』の仲代のオトボケ演技はユーモアだと思ってるが。
319 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/11(日) 01:17:08 ID:CM4Gjsoo
「怪談」の雪女が 妙に怖かった。「子供達がいなければお前はとっくに殺してる!!!」 マジでビビった。と同時に岸恵子に萌えた(´∀`)
320 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/11(日) 02:02:46 ID:HABYTUFg
どうも岸稽古は滑舌が悪くていかんな。 「美少年ね」 なんて、とても生身の人間のしゃべる台詞とは思えんかった。 雪女だからいいんだ、と言われりゃそれまでだが…
321 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/11(日) 09:10:16 ID:CM4Gjsoo
>>320 雪女だからいいんだ(`A´)
黒髪の新珠三千代もよかった〜(´∀`)
萌えた。
怪談の天地茂もよかった。 与え門役は素晴らしい。
324 :
320 :2006/06/13(火) 00:51:37 ID:W78jLWzB
>>321 > 黒髪の新珠三千代もよかった〜(´∀`)
これは同意、俺も萌えた。
が、やっぱり岸稽古は滑舌悪い。
小林作品では「からみ合い」が最悪。
映画は好きなんだけど、岸のモノローグが多いので…
325 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/15(木) 16:02:09 ID:WmKBKu8f
切腹の終盤、丹波さんとの決闘の途中に主人公が仮面ライダーアマゾンみたいな構えをしますが、 あれはどういう意味なのでしょうか?
326 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/15(木) 16:25:00 ID:ZHGz037C
切腹って20年ほど昔19時〜22時位の枠 地上波放送で結構視聴率取ったんだよなあ確か。 モノクロ トリミング無し なんて いまぜったいTVで見ないよなあ・・・
327 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/15(木) 18:58:39 ID:RMyKlFBI
>>325 ギギの腕輪の力を呼び起こしているんじゃね?
328 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/15(木) 19:05:09 ID:dBpOfpw6
このスレで全く話題に上がってない、燃える秋はどうでしょうか? 真野響子のボデイダブルが萎えますね、佐分利信の 性の探求者振りが変ですね。
329 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/15(木) 22:00:22 ID:xkf4aRET
生の真野響子だったら、良かったのにね
330 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/16(金) 11:35:50 ID:jjVRnY9Z
過去レスを見ろと言いつつ、きっちりレス番まで書き込む親切な
>>330 萌え
332 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/16(金) 15:14:50 ID:jjVRnY9Z
>>331 お褒めくださり、ありがたく存じたてまつる
333 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/16(金) 21:39:30 ID:VFNhyRgc
『燃える秋』と言えば、ハイファイ・セットを思い出す。 その後、金庫破りになろうとは……
334 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/16(金) 22:31:05 ID:PDXuTLum
BS、痴情派ふくめて、『燃える秋』は なんで放映頻度が高いんだろうか?
竹光徹
336 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/11(火) 13:13:34 ID:+zI9Ocb3
日本映画専門チャンネルでTVドラマの「人間の條件」をやっとるが映画版と良くにとりますな、 時間は3倍くらいあるはずだが、どこが伸びるのだろうね?
にっぽんちんぼつに小林正樹出てたね。
338 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 14:26:02 ID:PgMtjuNg
CSの「人間の條件」TVドラマ版、回が進む従い、梶の人道主義的行動が焦点になり、中国人捕虜がそれを信じるか否かに。更に、この関係性を 深くやると如何にも中国人捕虜が日本人と、交渉できる対等な関係にあった という感覚がふかまり、戦争への反省より梶という英雄の話になっていく。
339 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/23(日) 09:16:01 ID:iM+rus1X
masakikobayashi
340 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/30(日) 14:48:24 ID:l4NVq8cE
今、『人間の條件』リメイクしたら梶はやはり織田裕二なのかね。
341 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/31(月) 20:56:23 ID:Qy0ajelX
小林正樹は過小評価されすぎ
342 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/01(火) 11:44:49 ID:hi8NBFS8
344 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/11(金) 22:25:38 ID:I1tnF7px
今のNHKだとアホみたいに人間の條件放送しそうなのに意外としないもんだな 明らかにシナが好きそうな内容じゃないか
『切腹』の丹波と仲代の殺陣、もう少しなんとかならなかったのか
「上意討ち 拝領妻始末」の三船と仲代の殺陣も酷いし、 そういうの分からない人なんじゃないの? > 小林 運動音痴とかさ。 両方とも他がいいだけにもったいないね。
349 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/27(日) 23:20:45 ID:V0EMZCAU
350 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/28(月) 15:35:20 ID:dMfynQu1
『切腹』や『上意討ち』の殺陣を黒澤より数段上、と思った俺はどうすれば。
351 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/28(月) 16:17:42 ID:hgVPGAMh
俺は市川崑の「股旅」の殺陣が好き。 実際のチャンバラってあんなもんだったと思う。
352 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/29(火) 10:40:16 ID:Yn9JI/13
>>346 >>347 おまいら歌舞伎崩れか田舎芝居の竹光チャンバラをいい殺陣だとカンチガイ
してるだろ。居合や剣道形で毎日真剣振ってるおいらにゃ震えがきたぞ、
あの「殺陣」というにはあまりにもリアルな「撃剣」にはw。機会があれば
真剣持ってみろ。でも、チャンバラ大好きなおまいらには危ないから絶対
振るなよ、真剣はw。
>>345 中国人捕虜に同朋の慰安婦が宛がわれてたとか認めたくないから北京からストップかかってるんだろ
感傷的な私は「まごころ」見て泣きました。 窓越しに見つめあう二人は美しかったです。
いまwowowで「人間の条件」見てるんですが、 公開当時は、1部2部、3部4部、5部6部、をそれぞれ一緒にやったんですね。 と、若輩モノは考えたのですが。 公開当時にご覧になったかたいらっしゃいますか?
当時は観てないけど、 当時は二本立て興業が主流だった。 二部を二本に見立てての興行。
なるほど。 第二部はタイトルもなく、いきなり“第二部”の字幕のみで始まってしまうので、wowowは放映マスター間違えたのかと思ってしまいました。 昔は、上映時間が長い作品は途中休憩入れたって聞きますから、案外そんな感覚だったんでしょうね。 興業→興行 ですね。こまかいとこをすんません。
358 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/30(水) 20:08:33 ID:6ZjDMDrW
>>354 重厚な作劇だ、社会派だと言われているが、
この人の魅力は、叙情性にあると思ふ。
俺に言わせれば
>>352 居合抜きの有段者なんかは、みんな手や腕がごっついもんな。
前に日本剣道形のDVD借り手見たことがあるけど、ありゃ凡人には理解出来かねるw
見る人間が見れば凄いんだろうけどさ。
今更なんだけど、最近「切腹」を見てブッ飛びました。 黒澤とは別の意味での面白さがあった。 脚本、演出、撮影どれをとっても素晴らしい出来だと思うが、 あの仲代と三国の応酬が凄かった。 あれだけ、緊迫感のある会話が延々と続く映画なんて見たことがない。 筋とかも全然知らずに見たのだけど、本当に良いものを見せてもらったという感じだ。 仲代は黒澤よりも、こっちのほうがいいね。
この時期の橋本忍は天才ですな。
同意 橋本さん素晴らしい。脚本家を大事にしない邦画逝ってよし
363 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/06(水) 06:01:11 ID:vImAfQ9K
小林正樹が『怪談』の次に『敦煌』を撮っていれば…… キューブリックの『ナポレオン』同様に惜しい企画だ。
360ですが、今まで小林正樹の作品は「東京裁判」しか見ていなく敬遠していたのだが、 これから見ようかなと思っているのですが、「人間の條件」とか敷居が高そうで、とっつき にくそうで敬遠しているのですが、実際のところどうなんでしょうか? 漠然とした質問で申し訳ないのですが、見た方は思うところ教えて頂ければ結構です。 ちなみに「東京裁判」は、封切りで見たのですが、かなり長時間のドキュメンタリーだったけど、 全く飽きずに見た記憶があります。あの作品はもはや映画というジャンルを越えた、 当時の膨大なフィルムをまとめた歴史的価値があると思います。 国会議事堂には豪華な試写室があるらしいのですが、国会議員は必須としてあの映画を 見せるべきだと思います。
365 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/12(火) 01:28:57 ID:bggUK19c
DVDが入手できるなら迷わず『人間の條件』に挑まれることをお薦めする。 戦争の認識がどうのこうの言う以前に、内容が濃くて映像が美しい人間ドラマである。 『怪談』、『からみ合い』、『壁あつき部屋』、この辺はマストよ。
>>364 世間の評判で映画を観るんじゃ、つまらないんじゃないかな?
興味持ったら観ればいいじゃない。他人の感想は他人のもの、
自分にとってはつまらないかもしれないよ。
先入観を持って映画観たって、つまらないだけだと思うけど。
家の近くのレンタル店でなければ、TSUTAYA-DISCASやDMMレンタルで借りられるよ。
>>364 まさに
>>366 の言うとおりだね。自分で確認するのが一番いい。
「とっつきにくそうで、敷居が高そう」という考えを取っ払って何でも観るのがいいと思います。
368 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/03(火) 16:04:24 ID:SjAYdpo1
そうだね、まずは映画を観て自分なりの感想を持つところから始めるのが最低条件だと思う。
>>364 は結局観たのかな?長編だからね、観るのは大変だけど。
丹波さんも「切腹」で重厚な役を演じておられた。合掌。
369 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/10(火) 11:36:01 ID:IRtPw+b8
ttp://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=home&NWID=2006101001000238 多々良純さんが死去 映画、舞台の名脇役
「人間の条件」などの映画や、劇団民芸の舞台で貴重な脇役として活躍した
俳優の多々良純(たたら・じゅん、本名田足井重二=たたらい・しげぢ)さんが
9月30日午後零時40分、肺機能不全のため東京都内の病院で死去したことが10日、分かった。89歳。宮城県出身。
葬儀・告別式は親族のみで済ませた。喪主は妻田足井加代子(たたらい・かよこ)さん。
劇団民芸で「炎の人ゴッホ」などに出演。映画でも積極的に活躍し、1950年代には黒沢明監督「七人の侍」、
山本薩夫監督「太陽のない街」、小林正樹監督「人間の条件/第一・二部」、稲垣浩監督「無法松の一生」などの作品で、脇役として異彩を放った。
その後も映画やテレビドラマに、頑固だが根は優しい老人といった役どころで出演し、喜劇的な演技もこなせるベテランとして存在感を示した。
哀悼の意を表します
370 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/10(火) 14:45:15 ID:heg/2LYV
合掌。
371 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/22(日) 03:43:48 ID:NjT7Ujr1
去年アメリカで発売された「切腹」HARAKIRI の CRITERION COLLECTION 二枚組みDVD、小林監督(聞き手は篠田正浩)、仲代、橋本両氏のインタヴュー 付きで、本編はクリアなHDTVディジタル処理ワイドスクリーン。しめて$27で お買い得で、感動しますた。本当に素晴らしい。もちろん、日本語音声、英語 字幕つき。英語翻訳もこの版のたみに全面改訂とかで、このDVD絶賛されてるよ。
三島由紀夫は『切腹』の竹光切腹シーン、確実に見てるんだろうな〜。 んで「えくすたしい〜〜〜〜っ」だったんだろうなあ〜。
海外での題は「HARAKIRI」なの???なんかかっこ悪い。「SEPPUKU」の方がよかった。 元々日本じゃ腹切りってあんまり使わんしなぁ。
374 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/24(火) 15:59:00 ID:v7auO6Y2
ハラキリって外人でも知ってる言葉だからしかたあんめぇ。
375 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/05(日) 13:14:05 ID:1L47oZdA
過小評価されすぎてる監督の代表格
>>375 映画監督など現場を退けば忘れ去られる。小林正樹は巨匠意識の塊のような人で、
贅沢な撮影が嫌われたのか後年はほとんど仕事をしなくなっていた。
晩年も何で食っていたか不明。篠田正浩とゴルフとかしていたらしいが、
どうしてそんな余裕があったのだろう?
377 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/06(月) 01:46:20 ID:n3gTxr/L
>>376 晩年は、(株)仕事の故・佐藤プロデューサーと組んだ作品が多い。
佐藤さんから様々な企画を持ちかけられては断ったり、
それを準備して頓挫したりを繰り返し、
そのたびに企画費として幾ばくかの予算というかギャラをもらっていたのだと思う。
まあ、私の勝手な想像ですが…。
佐藤さんの言葉として、「俺がいくら企画をあげても、
小林の鬼はこういう作品(「東京裁判」のこと)しか乗らないんだよ」
と語っていた。
378 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/24(金) 09:28:53 ID:JMRBym6i
元女優の奥さんがなにか働いていたのかもよ。 それはそうと『壁あつき部屋』と『からみ合い』DVDを早く。
379 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/27(月) 13:52:21 ID:pmZVE5Rn
『からみ合い』は欲しいが 『壁あつき部屋』はちょっとな
380 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/06(水) 02:05:51 ID:ngZfqWHw
上意討ち観た。最初は三船が例の一本調子かなと思ったが、なかなか良かった。 でも会津藩なのにみな東北弁使ってないのはどうしてなんだか・・・
381 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/20(水) 10:03:29 ID:kV7d4A7L
『切腹』・・・2回目の東MAXやらなければ完璧な作品だったのになぁ
382 :
この子の名無しのお祝いに :2007/01/05(金) 13:29:15 ID:mRUkmE68
age
383 :
この子の名無しのお祝いに :2007/01/21(日) 14:16:06 ID:mH+j7cDq
津雲の津は大津の津
384 :
この子の名無しのお祝いに :2007/02/11(日) 14:05:58 ID:FXFRmubU
『化石』の佐分利信は重厚すぎ。満腹。
385 :
この子の名無しのお祝いに :2007/02/12(月) 11:48:10 ID:ljslfsxT
雲は空の雲でござる
386 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/05(月) 18:16:55 ID:EOHGgajU
俺は「切腹」よりも「上意討ち」派。 武家社会の矛盾や不条理は勿論だが 三船御大の人間味があって情に厚く真直ぐで尊く潔い一騎当千武士キャラに惚れました。 なんていうか「愛」があるんだよね。
387 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/05(月) 18:53:55 ID:aOihnywy
「切腹」で、求女、金吾、美保が立て続けに死んでいく回想シーンで 号泣してしまうのは俺だけか?
388 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/25(日) 13:10:06 ID:3yaz18dP
こりゃこりゃ
ほほう
390 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/25(日) 15:33:56 ID:V1QnjTR8
あんまりレスつかなくて悲しいなこのスレ みんなもっと頑張ってageようぜ
391 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/25(日) 15:36:17 ID:V1QnjTR8
「怪談」のDVD欲しいけど、黒澤作品並みに高くて 貧乏学生には手が出せない・・・。
392 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/27(火) 05:42:27 ID:mwiA4tHi
切腹は宮島キャメラマンの技術も生きてたよな
切腹のOP超カッコイイな
394 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/29(木) 02:53:15 ID:VJZTmvcP
広島市映像文化ライブラリー名作映画鑑賞会
●4/1(日) 怪談
1964(昭和39)年 文芸プロダクションにんじんくらぶ カラー 161分
監督/小林正樹 出演/三國連太郎、仲代達矢、岸 惠子、中村賀津雄
小泉八雲の原作から4編を選び、オールスター・キャストで映画化したオムニバス作品。
怪奇と幻想の世界をセット主体の撮影で描き、撮影監督・宮島義勇の重厚な画調、
美術の戸田重昌による巨大なセットが見る者を圧倒する。
開映 @10:30〜 A14:00〜 鑑賞料/大人500円・こども250円
ttp://www.cf.city.hiroshima.jp/eizou/4calendar.html
395 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/29(木) 21:34:52 ID:9aNT8M8j
広島は遠すぎるorz
396 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/31(土) 21:48:23 ID:GtLHeRDa
>161分 短縮版かよ!
397 :
www.sakutv.com :2007/04/01(日) 00:39:25 ID:0vZI6Lnn
398 :
この子の名無しのお祝いに :2007/04/06(金) 05:56:35 ID:/ZU0Qh9k
今年デジタルWOWOWで人間の條件を放送してたのを録画し、 やっと時間ができてこの間見た。 昔の映画だから早口でセリフを言うので疲れたw 梶は簡単なことを難しく言い過ぎ。でも面白かったよ。 ああいう映画は女性は見ないだろうな。 相変わらず仲代は見た目が格好良い。 新玉美千代、なんかきれいだった。当時の理想的な女性か。
399 :
この子の名無しのお祝いに :2007/04/17(火) 01:57:16 ID:HLiMJDBd
「切腹」観た すごい映画だね、これ こんな面白い娯楽映画を撮った監督の名前すら今まで知らなかったよ 俺が馬鹿すぎるのか日本の教育システムが狂ってるのかどっちだw 「ハリウッドに比べて邦画はつまらない」なんてでたらめ普通に信じてたよ マスコミの宣伝は全部インチキだな
>>399 その通り!!小林正樹はもっと評価されていい。
個人的には黒澤の次に好きな日本人監督だ。
402 :
この子の名無しのお祝いに :2007/04/28(土) 10:06:12 ID:bqqaZyi5
>>391 バイトしてまずUniversal DVD Playerを買い、次にアメリカのアマゾンで
MASAKI KOBAYASHI
KWAIDAN(怪談)
と
HARAKIRI(切腹)
(コレクターズエディション豪華特典監督&橋本忍インタビュー付き二枚組)
DVDを日本よりはるかに廉価でお買いになることをお勧めつかまつる。
なお、更に小林作品に興味があれば、
Human Condition I, II, III
(人間の条件全3巻)のDVDも米国アマゾンでは安く購入可能でござる。
>>399 「人間の條件」もお勧め
最近の戦争映画が薄っぺらく感じると思う
404 :
この子の名無しのお祝いに :2007/04/29(日) 11:24:17 ID:Uk8s1Pdg
>>391 追加。上記HARAKIRIコレクターズ・エディションの特典DISC2所載の小林監督
(インタビューアーは篠田正浩)、仲代達也、橋本忍各氏の「切腹」に関する
裏話インタビューは絶品wなので絶対に見逃さないことw。
405 :
この子の名無しのお祝いに :2007/04/29(日) 12:19:20 ID:owzu2FpI
>403 兵隊さんが薄っぺらいね。弱弱しくてもう・・・ ww
>>404 391じゃないけど、それ見たい!
正規版持ってるけど英語版も買おうかな・・・。
407 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/01(火) 11:25:54 ID:n35uO7Ih
>>406 英語版つっても字幕が英語なだけだよ。HARAKIRIコレクタース・エディション
DVDはシネスコサイズでHDTV用デジタルマスターだから映像はそれはそれは
シャープ。お買い得さw。
409 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/01(火) 20:20:17 ID:Aavd8f59
ちょっとお聞きしますが、クライテリオン版は英語字幕を消せれるのでしょうか?
410 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/02(水) 10:04:02 ID:aUYQnA7U
>>409 消せませぬが、どうせシネスコの下段枠外でござればお許しくだされい。
つーか、元々安いんだから贅沢言わないでちょんまげでござる。
411 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/02(水) 10:11:47 ID:aUYQnA7U
>>409 再度御免つかまつる。今確認つかまつったが、SUBTITLE OFFで消せまする。
お慶びくだされい。完全版ハイビジョンデジタル・マスターで楽しまれよ。
412 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/02(水) 21:00:05 ID:121BvzOo
>>411 ありがとうございます。
以前銀座並木座で見た「近松物語」等に英語字幕がついていて
邦画に英語という組合せに違和感を感じたので、聞いてみました
413 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/13(水) 19:32:40 ID:ZJzX5lmj
切腹sugeeeee
414 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/14(木) 14:05:32 ID:U0O/WH7n
『からみ合い』はいつDVDになるのだろうか。
415 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/15(金) 14:15:23 ID:VbPSUlQ9
>>414 まったくだ。
最後に観たのは2年前の夏、三百人劇場にて。
それ以降は武満全集のサントラを聴いて
なんとかしのいでいるよ。
それと『日本の青春』もソフト化してくれ。
上意討ちの神山繁の側用人はこの人のベストだな
417 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/23(土) 22:48:01 ID:N5j7JPth
同意する。
418 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/24(日) 01:31:52 ID:6DXKAv8E
晩年の木下と小林の関係ってどうだったの? 小林は木下の事を最後まで慕ってたの?
419 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/24(日) 13:35:53 ID:tWPLP6iz
木下は晩年、義弟である楠田浩之と気まずくなったため、岡崎宏三をカメラマンに起用するが、 これは小林が推薦したためらしい。
>>416 神山繁のワーストは『女王蜂』だと思う。
422 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/25(月) 16:32:34 ID:tpOVkKX6
クラプトンが尊敬してる日本人で、クロサワ、コバヤシっていってたな。 この人は本物だと思った(w。
>>418 小林は義理堅い人だから、最後まで敬意を失わなかったのでは?
425 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/26(火) 00:08:41 ID:gk3b9ZoH
今現在小林と木下ってどっちのほうが監督として評価高いの?
426 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/26(火) 23:16:32 ID:dKQ0yQ6c
俺も
いま木下恵介が好きだというのはかなり勇気がいる。 とても恥ずかしい。 「二十四の瞳」や「野菊の如き君なりき」に涙した自分自身を、 どこかで恥じていて、それを他人には隠しておきたいような気持ちにかられる。 50年代にあれほど輝いていた木下恵介が60年代以降、急速にフェイド・アウトしていき、 いまや黒澤明や小津安二郎、あるいは溝口健二や成瀬巳喜男と対照的に、 ほとんどまともに論じられなくなった大きな原因は、この「涙」と無緑ではないと思う。
ショーチクも木下のDVDボックスなんて出す余裕があるんなら 小林作品をDVD化して欲しい。
430 :
この子の名無しのお祝いに :2007/08/10(金) 18:04:44 ID:VX+mLzs5
このスレ、レス少なくて寂しいな 「切腹」は本当に素晴らしい映画だった。人生変わった。 小林監督、ありがとう。
431 :
この子の名無しのお祝いに :2007/08/11(土) 00:09:32 ID:/s5bygkt
切腹は素晴らしいね。 あれこそ神映画と呼ぶに相応しい。 人間の条件もオススメ
432 :
この子の名無しのお祝いに :2007/08/11(土) 00:10:40 ID:/s5bygkt
切腹は素晴らしいね。 あれこそ神映画と呼ぶに相応しい。 人間の条件と怪談もオススメ
433 :
この子の名無しのお祝いに :2007/08/11(土) 07:14:14 ID:CfPQ/ubV
「東京裁判」15日にヒストリーチャンネルでやるみたいだ これも素晴らしいよな。単なるドキュメンタリーの枠を超えてる
434 :
この子の名無しのお祝いに :2007/08/18(土) 00:51:44 ID:ROUmauTb
じつは俺は黒澤明や市川崑よりも小林正樹が好きだ。 『黒い河』も早うDVD化してほしい。 松竹もBOXの企画ぐらい進めろよな。
435 :
この子の名無しのお祝いに :2007/08/18(土) 07:31:34 ID:PJScGONz
俺もだ。黒澤作品は確かに面白いと思うけど、小林作品 の様な人間を深く掘り下げるような重厚な作品は少ないような気がする。 それにしてもDVD化された作品が少ないよな・・・orz
436 :
妻が猿と :2007/09/03(月) 00:24:31 ID:Y0aFQBn2
娯楽性の高い黒澤作品はプロレスで、ソリッドに本質を追求する小林作品はガチのシュートっていうイメージかな?
437 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/03(月) 01:32:48 ID:W8ioibs1
俺が日本人監督で好きなのは黒澤と小林だけ
リアルで小林正樹の映画知ってる人に会ったことないんで寂しいわ。 同世代の人間は邦画なんて…といった感じで目もくれんしね。
439 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/08(土) 18:17:59 ID:e8J2pOVw
普通、昔の映画は物語そのものに時代を感じるが、 「切腹」は仲代の剣のありえない構え方を除けば、 ほとんど色あせていないね。 すごい映画だよ。
440 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/08(土) 18:39:55 ID:QnTRnFtq
441 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/08(土) 18:55:29 ID:e8J2pOVw
あ、いやいや、「ありえない」ってのは絵的にってこと。 実在するかしないかじゃなくてね。 実在するってのはこのスレの前のほうでも語られてる。 日本刀の殺陣でいまどきあの構えでは、まるでハリウッドの 忍者映画みたいだよ。
442 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/08(土) 19:54:26 ID:y/ZnmlOd
胸(;´Д`)ハァハァ
443 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/08(土) 20:00:03 ID:QnTRnFtq
ニンジャ気取りの外人が斬り合う前に意味のないポーズを連発しているようなw 感じを受けたってことなのかな。 あれってこの映画では珍しくけれん味を効かせたシーンだから、某かの意図があった筈なんだよね。 どこかにコメント残ってないもんかね。
>>441 まあ、あんたの目が節穴だってことはわかった。
441じゃないが、小林の殺陣は何だかよくわからない。 実戦と型がごっちゃになっていると思う。他は好きなのに…
446 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/11(火) 23:04:03 ID:WX4HEYb+
「切腹」はまごうことなく傑作だと思う。 だけど、あの胸の前で腕を交差させる仲代のあの構えだけは何度観ても 違和感があるよ。スタンダードな中段とか、居合いとかのほうがよっぽどホントっぽいのに と思うな。俺「切腹」に不満があるとしたら、あのへんてこな構えだけ。
447 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/19(水) 18:45:08 ID:YWxd5CkM
『壁あつき部屋』をもう一度観たいのだが、ソフト化されないのかな。
>>447 力作だとは思うけど、今観るとちょっと苦しいな。
ところで他に浜田寅彦主演の映画ってあるのかな?
449 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/25(火) 22:48:01 ID:2rtMZ1f1
小林正樹の人気が無い理由 ・重苦しくユーモアのかけらもない二流映画が多い ・脚本を自分で書かないなど小林の映画への情熱が感じられない ・観客を楽しませようとするサービス精神が小林には無い ・アクションが古臭い ・基本的に暗くて退屈な作品ばかり ・単純明快で見ていてスカッとする娯楽作品がない
唐沢俊一並みの独善的見解乙。
遅ればせながら「切腹」を観たが興奮した。 内容と演技と物語の構造に感心したよ。 疑問があるとしたら内職で数年来、剣の練習をしていないらしき仲代が あそこまで強いかなっと、思ったこと。
>>451 シーン70 井伊家 庭先
半四郎「風を利用されたまではお見事、しかし刀は斬るだけでなく、突くこと、いや、叩き折ることさえ出来る。
実戦の経験を得ぬ剣法、所詮は畳の上の水練、フフフ、・・・・・とは言いながら、
大阪の陣以来刃の下を潜るのは拙者正に十七年振り・・・首を取るのも難しい、
しかし髷だけ頂戴するは更に一苦労、ハハハハハ!」
生まれて初めて切腹見たら眠れなくなった 凄まじいパワーだね なんか茫然としてしまった
454 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/11(日) 16:18:19 ID:oDC+lfpZ
ほほう
455 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/11(日) 16:44:02 ID:k4jaQrul
シネマアートンで12/2に『怪談』の161分版を上映するぞ! 今はむしろ短縮版が貴重かも。
456 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/11(日) 18:09:31 ID:4PUx3OGk
繰り返すが 「あ、こりゃこりゃ」
457 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/16(金) 01:22:06 ID:WJZaSPKx
こいつの映画全部駄作だよな。 特に切腹なんか見ていて全く面白くない。 この作品だけ過大評価されているのが謎。
>>440 ああいう状況で袖摺返の腕を交差する型になることを想定している流派ってあるの?
知る限り、全ての流派と想定が違うと思うんだが。
基本的に押し合い圧し合い状況を打開して前方の将を切るための型。
だからその動画でもかなり強く腕を開いているし、その後すばやく踏み込んでいる。
相手を腕で払うように去なして後ろから上段という流派もある。
こちらの場合、振り向く運歩が隠されているらしい。(口伝される)
こんな時代劇を撮れる人材は今は絶滅しているが、将来的に現れる可能性 は限りなくゼロに近い。
460 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/18(日) 14:27:52 ID:CNy2ZpQ/
確かに、こんな監督はもう出ないな。
461 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/28(水) 15:16:29 ID:q2MoEg4Y
尼損からDVDキタワァ(n'∀')η゚*。:*!! 今日発売\2075でお買い得
462 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/28(水) 19:50:43 ID:+wDkjfkU
小林正樹の時代劇は黒澤を知的にした感じで日本映画の奇跡だと思う。
463 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/30(金) 04:12:28 ID:891/NIe7
椿なんかより切腹リメイクしろよな 宣伝部長は亀田次男な
464 :
この子の名無しのお祝いに :2007/12/05(水) 18:39:15 ID:FsFiwX+1
邦画娯楽作品オールタイムベストだと思う
465 :
この子の名無しのお祝いに :2007/12/05(水) 19:23:56 ID:9zYCkMoQ
「切腹」、「怪談」。
上意討ちをB2で見た シナリオ自体は面白かったんだが話の展開があまりにも遅すぎて疲れたなあ 何でこんなに無意味にもっさりした映画になっちゃったんだろ?
468 :
この子の名無しのお祝いに :2007/12/30(日) 17:51:47 ID:J1DJd2Zt
「怪談」観た すべてのカットが美しい、撮影も美術も最高 だけどホラーとして観ると全然怖くないなw オムニバスだけど特に共通したテーマが有るわけじゃなし ちょっと散漫な印象 外人に見せるためにオールジャパンで気合入れたのかな 「切腹」の後で観たから期待が大きすぎて脚本の違いにがっかりした 橋本忍が脚本に参加してたらなぁ
469 :
この子の名無しのお祝いに :2007/12/31(月) 12:13:42 ID:ojJmRv8M
水木洋子は橋本忍に勝とも劣らない最高の脚本家だぞ。 「妄執」をあの4話の組み合わせで描く構成は彼女ならではだろう。 ホラーとしては確かにアレだけど「茶碗の中」はかなり怖い。
471 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/01(火) 03:51:29 ID:nfBaU8sq
>>470 なるほど、谷口千吉の妻たちが初代妻に嫉妬心をたぎらせて……
って、マニアックなボケだな。
水木洋子が一流の脚本家だってことは否定しないけど 怪談の脚本が今イチだってことも事実だろ 水木は成瀬の映画がいいね
473 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/02(水) 14:24:54 ID:YQxHRcAD
「切腹」は確かに面白かったけど、 後になって、ここまで複雑な仕掛けを こしらえなければ、武士道とやらを 貶すことが出来ないのかと思った。
474 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/02(水) 21:47:07 ID:Gt+kwNvT
この前「上意討ち」を見たけど、 最後のシーンで三船があれだけ銃で撃たれてんのに なかなか死なないのにはうんざりしたな。 あれは根性で踏ん張ってたっていうことなのか。
475 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/03(木) 00:14:07 ID:S7GOafHd
彼は『太陽を盗んだ男』の菅原文太刑事の祖先なのだろう。
476 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/03(木) 10:40:07 ID:b/bD5cMD
ワロタwww
477 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/03(木) 18:55:01 ID:KFZBSixe
『いのちぼうにふろう』を初めて見たんだがなかなか良かった、特に脇役が。 岸田森の神山繁に中村翫右衛門も良かったが、一番印象に残ったのは勝新。 「邪魔しねえでく、くんなあ・・・」は思わず泣いてしまった。
478 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/04(金) 21:47:19 ID:dD3yxFQn
便所行ったら中二のかわいい娘の太い大便があった 流れないって恥ずかしそうにいうので菜箸でほぐして流した 菜箸はよく洗わないと使えそうにないな 昨日食いに行った焼肉の焼き野菜のコーンが入ってた かわいい顔して、彼氏までいるくせに 糞はやっぱくせーな! しっかし、背だけでなく糞の太さまで抜かれちまったな 娘の成長に微笑 複雑な微笑
コンタックの風邪薬のCMを見ると毎回「切腹」の仲代&丹波の 決闘シーンを思い出す。
480 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/10(木) 15:06:10 ID:1VE49Nok
>>478 娘「まだまだ! もそっと存分に引き回されい!」
481 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/31(木) 01:19:32 ID:JzZeIhpg
『化石』の佐分利はよかったな。
>>472 成瀬の場合は、水木だけの力じゃなくて、
成瀬の脚本刈込み力で、磨かれてるからなあ。
水木の脚本が(素のままで)一番活かされているのは
今井正の作品じゃないだろうか?
>>473 武士道を落とすことが目的じゃないので。馬鹿馬鹿しすぎ。
483 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/31(木) 14:50:28 ID:aqiW3m3+
こないだ「人間の條件」見た。 当時の日本でよくあれだけの大作を作れたね。 この監督の作品で最も多く主演したのは仲代達矢かな?
この切腹と砂の女の二本はなぜか海外でえらく人気があるよな
短いし聞いた話が多いが、映画秘宝にインタビュー
486 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/09(土) 22:03:16 ID:x/c04eXF
この人結婚してたの。
487 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/09(土) 23:39:23 ID:cJlWJlzR
奥さんは松竹女優の文谷千代子。
488 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/10(日) 07:45:32 ID:qpql2/Gk
>>487 女優の人か。てっきり普通の人と結婚してるのかと思ってた。
>>485 は「小林桂樹」スレと間違えて誤爆したと思われる。
490 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/22(土) 12:35:58 ID:u5yudCko
「上意討ち・拝領妻始末」観た 面白かった、なんも考えずにわくわく出来る娯楽映画の王道だな この監督の物では「切腹」が凄いと思ったけど、これもなかなか 撃たれても撃たれても立ち上がる三船すげぇええええええ
市原悦子のパイオツは 吹き替えかな?
492 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/22(土) 22:01:51 ID:Za3f2W3u
>490 >>撃たれても撃たれても立ち上がる三船すげぇええええええ 見てて爆笑しちゃったけどなw
493 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/23(日) 01:39:22 ID:WkrMv/ZW
『上意討ち』はラストの決闘でえんえん雲待ちして、製作兼務の三船をカッカさせたらしいな。 しかし三船は小林を高く評価して、『黒部の太陽』の監督を依頼したが、断られたとか。
494 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/23(日) 02:36:02 ID:x+D7wSBX
>>493 そういうデタラメを平気で書くんじゃない。
495 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/25(火) 00:13:36 ID:yvF8JyNW
>>492 NHK大河ドラマ「風林火山」の山本勘助の最後もゾンビのようだった?
切腹見た 面白い 構図が秀逸 テーマは、武士の体面とは、権力側が自分に都合良く作り上げた、人間の感情を無視した虚像に過ぎないって所かな
497 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/25(火) 10:11:05 ID:gDAg5//h
切腹のシナリオが載ってる「橋本忍 人とシナリオ」は俺の家宝
499 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/31(月) 01:37:07 ID:G+zXVWdS
切腹面白いな 現代社会の大企業病を皮肉ったようなシナリオとシグルイばりの殺陣 今こんな時代劇作れる人いないのかな、 もっと見たいよこういういろんな見方のできる深い映画
やっと、500か……
502 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/21(月) 16:48:14 ID:mGlUApLr
「切腹」は構図やストーリーもさることながら、音楽がすごい。
「切腹」はあのヘンな剣の構えさえなければ完璧だったんだが・・・
「上意討ち」。 司葉子が18才から23才ぐらいまでの設定だったけど、それほど 違和感はなかったな。
司葉子がスッピンになって、眉毛のない顔で演技するシーンはちょっとひいたけどな。
506 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/24(木) 10:00:07 ID:QfB6hk7I
>>458 に書いたが、
実戦でああいう風に使う型じゃないはず。
小林の注文で型想定外の変化として使ったんじゃないのかな。
古武術は型をどう使うかを秘伝にするから。
508 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/24(木) 23:14:55 ID:sILeWEg5
切腹はその構えも変だけど、 なにより殺陣がしょぼすぎるな。
「黒い河」って大島渚が助監督やってるのね。 下っ端なんでノンクレジットだげど…。 厚田雄春ってあんなにコントラストの強い画も撮れるんだね。 山田五十鈴の出っ歯がキョ〜レツ。 宮口精二のチョ〜セン人がいい味。 有馬稲子タンをあんな風に調教してみたいナ。
510 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/25(金) 13:38:38 ID:4NlPZZQa
『黒い河』は渡辺文雄のデクノボウぶりもいいな。 早くDVD化を!
饅頭こわい
512 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/30(水) 10:07:14 ID:moj+drb4
『切腹』は傑作とは思うが、最後の斬り合いは半四郎の約束破りじゃね? 真ん中アタリに、「話を聞いてくだされば、存分に斬られもしましょう」などという セリフがあったと思うが。 それに、あそこで殺される井伊家の家来には、何の落ち度もない。
だからああいう終わり方なんでしょ。 終わらせようのない映画というか。 斬り合いはほとんどなく、あっさり殺されて終わり、 そのくらいしか収まりのいい終わり方が思いつかない。 けどそれじゃ鬱すぎる。
514 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/30(水) 12:05:47 ID:4lajwCBn
>>205 あれ?金子だったかな 糞まみれにして殺したやつは?
ざまー見ろ!と心の中で叫んだ
「人間の條件」をくずだと書いた釣りがあったけれど、単なる左翼の単純な
反戦映画じゃないお 日本陸軍を内部から批判すると共にソ連をも批判している
515 :
514 :2008/04/30(水) 12:07:17 ID:4lajwCBn
×糞まみれにして殺したやつは? ○梶が糞まみれにして殺した悪党は?
516 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/02(金) 07:22:53 ID:ihja+T2W
昨日『切腹』を見返した。タイトルバックに出てくる江戸屋敷の図面は本物?
517 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/02(金) 14:52:46 ID:tid0FH7I
>>513 金子信雄だったね。
金子と安部徹はあの後、日活で憎たらしい役を一手に引き受けるようになった感が。
金子信雄は最初からろくな奴じゃなかったぞ。
519 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/05(月) 12:44:23 ID:4r69mUVR
千々岩求女しゃん・・・
520 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/20(火) 01:14:02 ID:LpOXjKfT
切腹は最高 市川昆は才能ゼロ
竹光切腹痛すぎ\(〇_o)/
ホーホケキョ
切腹がカンヌ映画祭に出品されてグランプリを逃すと、 小林と仲代は国内で散々悪口言われたらしいね。
524 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/23(金) 23:15:08 ID:ynq3pla3
『切腹』の年のグランプリはヴィスコンティの『山猫』だもんなぁ。相手が悪い。 『怪談』の時はリチャード・レスターの『ナック』がグランプリだから、 さすがにみんなムッとしたと思うけど。
今見終わった。 30歳の仲代さん、凄すぎる。三国もいい。 現代日本の名優はどこにいるのだ?仲代、三国を超える役者が渇望される。
切腹って104分と133分と二つのバージョンがあるんですか? もうすぐ発売される安い奴が104分なんですが
そんなのないでしょ
藤田まこと、結構ヤバイらしいんだが 何かあったら『日本の青春』がソフト化されるかな?
松竹ON LINEみたら、『黒い河』が近日公開予定になってる。 この調子で『からみ合い』もよろしく頼む。
怪談が8月にBS2で放送されるらしい。 実況が楽しみだ。
今、時代劇専門チャンネルで上意討ちやってるな
今、時代劇専門チャンネルで上意討ちやってるな
不埒があったとは言え第二子の生母を家来に下げちゃうとは… まぁ理不尽なのが前提か
>>534 8/7の深夜、日付変わって金曜って事です
KUWAIDAN 何度も放送されているし、DVDでソフト化もされているので いまさらどうでもいい。 「日本の青春」をやって欲しい。
レンタルビデオで「人間の条件」見ました。 大スクリーンにははるかに及ばないだろうが、ものすごい迫力に圧倒された。 梶や寺田くんが気の毒で、バカげたことだが、彼らのことばかり考えている。 現実にソ連収容所から生還した日本人は少なくない。もっと要領よく立ち回って いれば・・・とか。 ハッピーエンドなら興醒めだが、深層下ではそれを望んでいる。そのような甘い 期待を無残に裏切ったことで忘れられぬ映画になった。「たかが映画ごとき」に これほど心を奪われたことは、これまでにない。
538 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/21(月) 00:27:30 ID:yDgpRh7L
橋本忍氏の自称最高傑作との事で、ずーーーーーーっと 見たかった「切腹」観た。 驚愕の映画だった。魂が抜けるほど面白かった。 はっきりいって、今まで神だった黒澤が自分の中でかすみ始めている。 井伊家の官僚的非情と浪人の演劇的な迫真のドラマ、その対立が極点に達したとき、 髻を2つ投げ出して「当家にお返し申す」というセリフから、一気に後半の カタルシスとしての決闘と大立ち回りへ流れ込む構成の妙。 元々黒澤が撮るはずで、時代考証で一点クリアできないことがあって オシャカになった橋本氏の切腹ネタ脚本の筋がものすごいもので、 これを超えるものがあるのかと思っていたが、いやはや超えていた。 自分は「用心棒」を100回以上観ていると思うが、切腹もこれから見返す ことだろう。竹光切腹はキツイから飛ばすけど。 因みに、この映画を「封建主義の非人間性への批判」というのはどうだろうか? 逆に本策を矮小化するようで、違和感がある。封建制は、飽くまで人間をあぶりだし、 ドラマを成立させるための、装置なのではないかと思えるのだが。
539 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/25(金) 14:12:39 ID:uMxQ16Eo
切腹は凄い映画だと思うけど、観るたびに新たな発見がある っていう映画とは違うね。人を不眠にさせるほどインパクトは あるんだが、ふくらみがないというか。あそこまで残虐なシーン は本当に必要なんだろうか。大立ち回りも正直あまりカタルシス は感じないんだが。
俺はそれほど残虐なシーンだとは思わない。 残酷な話であるとは思う。
541 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/26(土) 01:00:56 ID:YiirRmDb
>残虐なシーン は本当に必要なんだろうか。 それ、自分も考えたんだけど、 あの、お白州での大乱闘が正当化されて見えるためにはどうも必要なんだよね。 あの残虐無比なリアル竹光切腹が無いと、あの大乱闘は多分、 逆切れ男の単なる理不尽な殺生に見えてしまう。
542 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/26(土) 02:33:27 ID:epUvbD9y
ほほう
おれのように初見で竹光切腹の所で卒倒して見るの止めた人間もそこそこいるんじゃないかな? 乗っけからこんな壮絶なグロシーンならこの後、見るのが恐ろしすぎると思ってさ。 まだ初見の頃はインターネットもなくてあらすじや映画レビューなんか簡単に調べられる時代 じゃなかったからなあ・・・ まあインターネットが普及して映画レビューとかでも評判がいいから見直してみたんだけどさ。 それでもいつ仲代達矢が最初の竹光切腹シーンを上回る切腹をいつ始めるのかと 気が気でなくて緊張しながら見てたよ。
俺は、冒頭の切腹が情け容赦のない描き方をされていたので、 中盤で赤ちゃんの具合が悪くなったあたりで 「こりゃ、トラウマ決定シーンがくるかな」とドキドキしちゃったよ。
545 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/26(土) 14:35:40 ID:Tzf0qYAN
539だけど、541の言ってることはわかる。ただ、あそこまで 露骨に見せるのはどうもねぇ。他に方法はないのかな。 それから立ち回りのシーンがリアルという評判があるけれど、 そんなにリアルだろうか。リアルに拘るなら、ドラキュラが棺桶に 入ってるみたいな、あのX字攻撃はやらないほうが良かったんじゃないか。 この映画で一番リアルだと思ったのは、あの赤ちゃんだなぁ。本当に病気 なんじゃないかと思うほど、表情も半開きの口の開け具合も完璧で、 リアルさでは、仲代、負けてたと思う。
赤ちゃん、「天国と地獄」の権堂さんと名前が同じなんだね。
「切腹」は、むかーし小学生の頃見たけど、セリフがわからなくて難儀したな。 仲代が何度も「ジジィは求め」と言ってるのが、何のことやらさっぱりわから なかったんだけど、名前だったんだな(W
548 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/27(日) 01:26:32 ID:kwN/EZw8
仲代の長セリフ、何かににてるなぁと、思ったら、 梶原一揆原作の、スポコン漫画に似てるんだ。 「○○流の免許皆伝とはいえ、所詮畳の上の水練。とはいえこちらも戦は大阪の陣以来、 しかも髻だけを着るのは、首を取るより困難」 なんか、こんな感じの説明台詞が、巨人の星とか、空手バカ一代の説明長セリフ に似てると思った。個人的感想だけどね。
それは講談調ということでしょう。
550 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/28(月) 14:56:30 ID:mhIDa/cg
講談調で様式美で固めた映画なんだからいわゆる「リアル」とは違うだろう。 あの仲代の十字の構えもこの映画のスタイルの中だからこそ成立している。
いかに仲代が剣豪だからつっても、同じく剣の使い手らしき 動いている丹波から丁髷だけ切り取るのは難しそうだが。 それに、あの丹波なら髷切られた時点で腹切るのでは?
552 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/29(火) 01:14:43 ID:RpolJRur
しかし、あの決闘には、真剣使ったって言うし、 (だから妙に動きが重くてかえってリアル) リアルさを目指したのも事実。 そもそも物語ってのは、かの近松門左衛門が喝破したように、 虚実皮膜の間(嘘とリアルの絶妙の狭間)にあるわけで。 リアルだから良いとかリアルじゃないから悪いとかということ じゃないよね。
ネット時代のおかげだな。さもなくば、切腹を知らずにすごしていたと思う。感謝感謝。
>>551 例えばスポーツの世界を見ると分かるが、
超一流は一流の中でも抜きん出ているもの。
例えばマラドーナの対イングランド五人抜きゴール。
東京裁判って面白いのになんで南京の偽写真使ってんだよ
556 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/29(火) 15:22:25 ID:8zw3Zf4j
当時は資料がそれぐらいしかなかったからだろ。 それに裁判の内容に合わせるとああいう映像を入れないわけにもいかんし。
>>548 黒澤の用心棒の時の仲代を見るとあしたのジョーの力石は仲代がモデルじゃないかと思うw
人間の條件で、将校でもない梶が、 女房と外泊する場面があるけど、そんな事が旧帝国陸軍で 許されたんですか そんな事があっても古参兵はリンチで殺したりしないんですか DVDを見てたら、気になって仕方ないんで どなたか教えて下さい
二等兵だって外泊くらいできるよ。 許可制だけど。
560 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/31(木) 23:06:25 ID:mMVlS/Xu
わざわざ嫁さんが無理して会いに来てくれたんだから、 上官だって少しは温情見せるんじゃない? 原作でも映画と同じだったよね。
558 ありがとうございます 死んだ ばっちゃんが、嫌がらせで面会時間を短くさせられた とかの話をしてた覚えがあるんで作戦行動中の 部隊で外泊が許されたのか疑問になったんで
562 :
この子の名無しのお祝いに :2008/08/07(木) 00:09:34 ID:w/QuJ/78
切腹と上意討ちを借りて、繰り返し見た。 繰り返し鑑賞に耐えるのは、切腹だった。 上意討ちは、最後の仲代との決闘がどうも不要に思える。 神山家老を斬ったまでは良かったが、もっと、こう ぐっとくる結末は無いかねぇ。 例えば・・ 神山家老を斬ってから、庭へ出てみると、笹原家親戚一同が並んでものすごい 形相でにらんでいる。三船、思わず無言で立ちすくむ 親戚代表「その首だまって差し渡してもらいたい」 三船「・・・」 親戚代表「かくなった上は、お主が首を差し出して、かなわぬまでも、お家存続を 殿に願え出るのが、唯一の道」 三船一同を見据えて、庭に出て静かに座り、服をくつろげる。 親戚代表近づいて、鯉口を開く 三船「介錯は、倅の与五郎に頼む」 親戚代表「与五郎は、もうおらぬ」 三船「おらぬとは」 親戚代表、合図をすると、布に包まれた与五郎の首を持ってくる 親戚代表「与五郎には、お主の先途を務めてもらっておる。親子の首差し出さぬでは 様にならぬのでな」 三船、怒りに顔をゆがめる。そして勢いよく、腹をかっさばく。(完) -- われながら、どうなんだろ、これ。仲代が出てこないし(汗)
今、怪談がBSで放映中。 なんて、美しくて、格調高い映像。 本当に昔の日本の底力には感心します。 どうやったら、これを現代によみがえらせることが出来るのだろうか?
>>562 仲代との殺陣が長すぎんじゃないかな?
切り合いにサスペンスを感じるような状況じゃなくなってるのに。
怪談みた。 モノトーンのお寺の中にぽんっと置いてあるスイカの赤とか、映像の 美しさには本当に感動したけど、同じくらい役者がみんなうまくて 感動した。 茶碗の中のお侍さんとかすごすぎる。なんであんなにかっこいいんだ。
>茶碗の中のお侍さんとかすごすぎる。なんであんなにかっこいいんだ 「いのちぼうにふろう」のカン右衛門もカコイイよ。
茶碗の中の侍、42インチの画面で、一人で見たら、 ちびってしまうくらい、怖かったよ。 落ちの不条理感も良かった。 芳一が平家の亡霊の中で、平家物語を語るシーンが良かった。 黒髪で三国が、うあぁっぁぁぁぁあってなるのも良かった。 #黒髪の三国錯乱の場面で、板の音を画面とわざとずらしてつけている工夫について #武満と小林が語っているのも面白かった。youtubeにある。
「怪談」今回やっと録画できたのでじっくり観ます。
570 :
この子の名無しのお祝いに :2008/08/09(土) 04:33:08 ID:3YH02leq
怪談見た。冗長だし実につまらなかった。大コケしたのもよくわかる。
>>556 資料って・・・馬鹿なの?
悪質なのは小林が偽写真だと知っていて使ってること
572 :
この子の名無しのお祝いに :2008/09/10(水) 12:01:02 ID:4EDa3ks+
秋には『燃える秋』を放送しろ。
573 :
この子の名無しのお祝いに :2008/09/21(日) 16:44:08 ID:W2eVN2Nc
切腹はすごい
「怪談」は監督の並々ならぬ意気込みは十分に伝わってくるが、 残念ながら失敗作だねぇ… 鮮やかな色彩美術や大金かけたセットが全部カラ回りになっている。 4話の中では「耳なし芳一の話」が比較的いいが、なにか全体的に メリハリがないのが欠点。
第四話の壇ノ浦の部分は結構よかったけどね。 いっそあの話で一本作った方がよかったのではないかと 思ったくらい。 平氏の滅亡と平家蟹の寓話は世界的に有名らしいから、 外国でも受けたんじゃないかな?
小林さんは基本的にかっちりとした脚本以外は苦手なんじゃないのかな。 ドラマがきびきびと進んでいく話が得意というか。
577 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/04(土) 02:53:41 ID:ka5FwbPg
「燃える秋」の、ワンカットで真野響子本人とダブルのヌードをパンするショット、メイキンクとかあったら抱腹絶倒だろうな。 岡崎も、なんでこんな面倒な撮影をさせるんだと怒ってなかったろうか? しかし娘よりよほど美人だったな。若尾文子に雰囲気が凄く似ていた。
岡崎さんはほっとくとやりたい放題の人なので…
>>576 橋本忍、松山善三脚本の作品の印象が強いけど、
スチールマン出身の斎藤耕一さんと近いところがあるね。
絵作りへのこだわりが非常に強くて。
まったり進む「切腹」は最後に鬱憤を張らしているように思える。
580 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/04(土) 21:14:08 ID:aEyWAzU4
『怪談』の次に『敦煌』を撮れていたら、また監督人生変わっていたんだろうな。
実は黒澤監督の映画に出演する前に、小林監督に黒澤監督の映画に出演していいかどうか聞いてみたんです。
すると小林監督は『出演してみなさい。この映画の主人公の梶とは全然違うキャラクターだし、
黒澤監督の映画に出演することが『人間の條件』にとっても効果的になるはずだよ』と背中を押してくれたんですね。
国宝級俳優!仲代達矢が『七人の侍』『人間の條件』の撮影秘話をニューヨークで語る!
ttp://cinematoday.jp/page/N0014300
( ;∀;) イイハナシダナー
この人はやはり松竹時代が「人間の条件」を筆頭に1番充実した作品が多いね。 映画全盛期、すべてに恵まれて撮っているものね。後は東宝で1・2本、俺は その後は「化石」が好き、若い人にはまだ実感が無い映画だけれど年齢を重ねる とあのテーマがよく理解できる。「人間の条件」長編だけどぜひトライして欲しい。
切腹は映画自体とても好きなんだけど、殺陣がちょっとなぁ・・・。 ずっと重い緊張感をもって話が進むにもかかわらず、 チャンバラになると急にマンガチックになってしまう。 よく話題に出る『十字の構え』とか、何度も刀をぶつけ合ってチャリチャリ音がするとか、 丹波との一騎討ちが消化不良で終わってしまうとか。(あの丘まで仲代と丹波が歩いていくところは名シーンだと思うが) むしろ三人の剣士との回想シーンはなくていいんじゃないかとさえ思った。
585 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/10(金) 10:38:45 ID:n0h4NoH8
あれ実在する剣法じゃなかったっけ?
切腹の殺陣は本身(真剣)でやったと聞いたことがある… 本当かどうかはわからないけれど。
ラピュタ阿佐ヶ谷でからみ合いやってるよ 今日で終わりみたいだけど
588 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/11(土) 12:40:55 ID:P4d3Vn5u
『からみ合い』こそじつは最高傑作。
奥に山村が寝ていて、人が集まっているシーン あそこのセットがもうちょっと良かったらなあ。 狭いところで無理やり撮っている感じがある。 壁がとっぱらえないセットなんだろうか。
590 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/16(木) 22:37:23 ID:Jvnwx6kr
「切腹」を見て思った素朴な疑問。 仲代は、あれだけの剣の達人なら御前試合なんかで 簡単に優勝できる腕前ってことだろ? だったら、いくら戦国時代じゃないからっつても、 ずーっと浪人のままなんてありえんのじゃない? (決してあら探しでなく、本当に思った素朴な疑問だす)
591 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/17(金) 02:39:46 ID:cGTSMuXQ
所詮フィクションなんだから無理が出てきても当然だよ。
592 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/27(月) 16:59:09 ID:vpWJklWS
>>590 宮本武蔵とてあれだけ仕官を望みながら果たせなかった。
593 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/27(月) 17:23:06 ID:Qqj3TIeO
仕官は無理でも道場くらいは開けるんじゃないの? あれだけ強いんだから。
594 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/28(火) 22:17:09 ID:VtKaDiTS
所詮フィクションだから。そうしないと話が成り立ないもん。
595 :
この子の名無しのお祝いに :2008/10/29(水) 00:48:57 ID:q/xy0wQY
そういう突っ込みは原作者にすべきだろう。 故人だけど。
仕官しなきゃ浪人だしな。 まして道場開いたらそれが公然となる。 完全な都落ちだ。
597 :
この子の名無しのお祝いに :2008/11/09(日) 18:12:49 ID:D9N09rA1
やはり福島正則の元家臣という経歴がヤバかったんじゃね? 本当に晩年は幕府からいじめられっぱなしだったから <福島正則
598 :
この子の名無しのお祝いに :2008/11/09(日) 19:50:05 ID:0XVqbNW/
道場開くにゃ金がいる。 用心棒になるにはプライド高い。 生きるのに不器用な奴だったんだろう。
599 :
この子の名無しのお祝いに :2008/11/09(日) 23:42:17 ID:WkYsHRs5
岩下志麻を側室に出せばその藩に仕官できたかもしれなかった・・・
600 :
もしもの為の名無しさん :2008/11/15(土) 12:40:52 ID:coKltvI+
『壁あつき部屋』の後、ツルゲーネフの『父と子』の翻案を企画し、 安部公房に脚色を依頼したそうだ。 安部が乗らずに流れたが、水木洋子あたりに声をかければよかったのに。
小林さんは、こっちの人がだめならあっちの人 ということができないタイプでしょう。 そういう意味では、もっと早く武満と知り合って欲しかった。 「人間の條件」なんて、武満がどんな曲をつけたか 観てみたいよ。
602 :
この子の名無しのお祝いに :2008/11/20(木) 13:31:45 ID:o6E+pvx9
>>590 多分、極端に実戦的な強さであって、竹刀や木刀の道場剣術ではさほどでもなかった
んじゃない? 真剣勝負でこその強さ。しかもそういう強さの人は実戦の修羅場をく
ぐった経験のある人には珍しくなかった、と考えればそう不自然にも思われませんが。
「吹く風も枝を鳴らさぬこの時勢では……」とも言ってますしね。
603 :
この子の名無しのお祝いに :2008/11/21(金) 15:37:49 ID:0cPMczHp
「日本の青春」、重いテーマを軽妙なタッチでうまく描いてる。 しかも、今どきの若い映画監督の作品と違って、 「商品」としての娯楽性もちゃんとキープしてる。 しみじみとよい映画です。 当時は「首」と二本立て。斜陽だ、斜陽だといわれても、このころは映画として充実してたね。
「日本の青春」も「首」もDVD化して欲しい。
初見で先ほど見終わりました。 前半から大興奮だったんですが殺陣で皆さんと同じような感想持ちましたw 真剣と聞いて納得です。 とにかくこれはすごいわ。 この映画からパクってる外人監督たくさんいるだろ。
それと、お〜い!竜馬の山内容堂はこの映画の三國を模写したね。 間違いない。
607 :
この子の名無しのお祝いに :2008/11/25(火) 09:58:54 ID:UYIuT2QB
>>605 お若い方、小林正樹監督のこの「切腹」と今井正監督の「武士道残酷物語」
を二本立てで続けて見たら、お主もようやく一人前じゃ。ふぉふぉふぉぅw
わが日本文化が世界に誇る、救いようのないマゾ奴隷・サビ残奴隷根性精神
の根源たる、被虐的武士道精神じゃwww
仲代の最初の「ほほ〜う」で三國が「なんだこいつは・・やべーのがきたぞ」みたいな顔してるシーンが大好きw 三國は演技うますぎ。
>>590 あんたはそう思う。しかし製作者はそう思わなかった。
そういう問題じゃないw
>>597 の言う通り、福島正則の元家臣が問題になったと思う。
当時は徳川譜代の武将でさえ、幕府から遠ざけられて、
官僚がどんどん徴用され、
武を誇る武士が居場所がなくなったいた時代。
指南役はお家で流派を固めちゃうしね。
611 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/15(月) 05:20:30 ID:ACNPM0iP
207 :この子の名無しのお祝いに:2008/12/13(土) 15:43:28 ID:LbS90NL8 滝口竜彦の短編「異聞浪人記」は、松竹で「切腹」として映画化され、 記憶に残る名編だが、当初は東映で企画された。勿論大友先生の主演だ。 千千岩求女は北大路欣也、妻の役で可憐丘さとみ等がキャスティングされた。 仲代某などでは珍妙なだけの、あの腕を交差させる剣の構えは新国劇出身の 先生の為に編み出されたものであり、それはそれで説得力が有る。ところが、 ホン読み段階で津雲の津は大津の津、雲は空の雲、くらいまでは良かったが、 其のあとの、永ったらしい身の上話に大友先生の喋りがママならず、これでは 喜劇になってしまうと企画はお流れになってしまった。なお、丹波哲郎の役は 南原宏治で、後年南原は明治座の舞台で逆に津雲役を演じている。 大友柳太朗スレでこんなこと書かれてたけど本当なのか?
もしそれが本当でそのまま東映作品になってたら、今頃は誰一人として覚えてない愚作になったろうな。
>>608 「切腹」で三國の巧さに唸らされたみんなには、小林監督ではないけれど、「本日休診」
という映画をぜひ観てほしい。キ印の復員兵を演じているんだけど、絶対こいつ本物に
しか見えないという域まで届いた神憑かり演技がいつまでも記憶に残る。
ちなみに「本日休診」はかつて小林信彦が「日本映画名作50選」にも挙げています。
614 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/23(火) 00:24:34 ID:8WFMSBWq
615 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/28(日) 01:36:46 ID:xd14j9hC
『本日休診』は渋谷実だったな。 あれは佳作だった。
616 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/03(土) 15:18:44 ID:qRSAUqF0
「切腹」って佐藤慶がどこに出てたか分からないんですが・・・・・・
618 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/09(金) 10:19:11 ID:L93JL+mo
>>616 広島藩(福島家)取り潰しの責をとって切腹する家老だったか普請奉行。
津雲(仲代)の上役。
619 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/22(木) 15:57:15 ID:gVcW+CHn
『壁あつき部屋』はDVDにならんのかー。 『私は貝になりたい』なんぞよりはずっとよい映画なのに。 安部公房の脚色もよかった。
620 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/27(火) 02:38:00 ID:YQO2LP3R
切腹みました。 主人公が、悪役からダークヒーローへ穏やかに変身していく流れが、純和風でいいですね。 最近、直江兼続の小説を読んでいたので、この時代にすんなり感情移入できました。 天下太平が武士に多大な影響をおよぼしていたんですね。 一騎当千の真の武士(ラストサムライ)というのは実はこの時期に絶滅していたのではないでしょうか。 ラストの大立ち回りとは裏腹に、これから二百何年もこのような静寂な時代が続く、というような何ともいえない空虚な雰囲気も妙味でした。
621 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/27(火) 12:36:26 ID:NNHYmH5z
「切腹」、最後の三国連太郎のぼうぜんとした顔に、うならされた。 見栄や体裁を批判し、かっこつけで切腹するなどと言う輩に制裁を加えたつもりだった。それが竹光での切腹だ。 ところが、 髷を取られた家臣を病気といつわる。 庭先で暴れる浪人に一太刀も浴びせることができず、種子島を使わなければならなくなる。 こういった事実を隠蔽し、日誌には「浪人はみごと切腹した」と嘘を書く。 一番見栄や体裁にとらわれていたのは、三国演ずる家老自身だったのだ。 あのぼうぜんとした顔は、自分でそのことに気づいてしまったからだろう。
622 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/27(火) 12:54:16 ID:f5XQZf63
今日、文芸座で『切腹』と『黒い河』を上映してるね。
プロットも内容も良いんだが、圧倒的な暗さが付きまとうね。 徹底的なリアリズムとエンターテイメントは相容れないのが残念。
624 :
この子の名無しのお祝いに :2009/02/18(水) 13:04:51 ID:m64qNYHy
「よくぞ血迷うた。拙者褒めてやりたい。」というセリフが忘れられない。
625 :
この子の名無しのお祝いに :2009/02/19(木) 14:33:47 ID:/j2ChLV9
>>33 亀レス
たしかこんなふうだったと記憶している。
「ううっ・・・、斬れ、斬れ!」
「まだまだ。まだまだ。存分に切り裂きなされい!」
壬生義士伝に似たようなシーンあるよね なかなか介錯してくれなくて「早くしてくれー!」と叫んでる人に 「まだじゃ!」って言うの 鬼のようだ
627 :
この子の名無しのお祝いに :2009/03/16(月) 02:14:28 ID:5IEHEJaX
「切腹」「上意討ち」良かったです。 小林監督でなくてもいいですが 武士道を描いた様式美のすばらしい映画 ほかにあったら教えてください。
>627 武士道がテーマって訳ではないものもあるが、 今井正の「仇討」 篠田正浩の「暗殺」 岡本喜八の「侍」,「斬る」 工藤栄一の「十三人の刺客」,「大殺陣」 加藤泰の「幕末残酷物語」 五社英雄の「三匹の侍」,「獣の剣」 倉田準二の「十兵衛暗殺剣」 三隅研次の「斬る」 森一生の「薄桜記」 あたりは必見です、ググってみてちょんまげ。
629 :
この子の名無しのお祝いに :2009/03/16(月) 04:11:51 ID:CJVWBbLd
630 :
この子の名無しのお祝いに :2009/03/16(月) 22:45:58 ID:XG2PjXMl
レスどうもです。参考にさせてもらいます。 武士道残酷は見ました。コワかったがまあ良かったです。 「薄桜記」「斬る」も見ました。「薄桜記」は好きな作品です。 五社は下品で嫌いな監督なんですが、品よく仕上げてますか? 上品で格調高い武家モノってなかなかないもんですね。
小林監督の「切腹」と「上意討ち」ファンの方なら 五社監督のベスト作である「御用金」がお勧めです。 未ソフト化でテレビ放送も少ない事から 中々観られないんですが、機会があれば是非。 所謂、五社イメージとは異質な硬派の内容で、 小林監督の時代劇に最も近い作品だと思います。
632 :
この子の名無しのお祝いに :2009/03/18(水) 01:43:16 ID:lPWVUpii
そうですか。五社はどうも苦手だけど まともな作品もあるんですね。 知られてるほとんどの作品がかなり下品で エロ志向すぎるので意外です。
633 :
この子の名無しのお祝いに :2009/03/18(水) 11:40:22 ID:BF8IYota
>>630 じゃあ、僕の大好きな
三隅研次「剣鬼」 。
「斑平さぁ〜〜〜〜ん!」
634 :
この子の名無しのお祝いに :2009/03/26(木) 16:37:28 ID:Yr/aV8Sl
人間の條件の原作を読んだ。 ビビッていたほど硬派な小説じゃなくて 良い意味で大衆小説って感じなんだね。 梶以外の人物の思いとか、背景とか、小説ならではの細やかな描写もあって 面白かったし、映画の良さも再認識した。 映画の方は他の登場人物に関しては役者の表現に任せて 描写そのものは梶の視点に集中したのが成功している気がした。 たとえば美千子達のその後は映画では不明だけれど、 彼らがどうなっているのか知らないままで行動しなければならない 梶の焦慮に、見ている側も共感する、というか。 あんな長いものそうしょっちゅうは見返さないだろうと思い、 レンタルで済ませちゃったけれど、BOX欲しくなっちゃったよ。
自分では未読だけど、昔出版関係の知り合いに聞いた話では、あの原作は 戦後出版の世界で空前の大ヒットをしたらしい。印刷屋から仕上がってきた ばかりの本を各社の取次(本の仲卸)が待ち構えてて奪い合いしたそうな。 版元の三一書房ではこの本の売上であっという間に自社ビルが建ったと…。
軍隊のリンチ場面は、映画版よりもテレビ版の方が リアルで強烈。 小原二等兵が陰湿ないじめを受け続けて自殺に いたる過程が丁寧に描写されていた。
>>636 うわ、映画でもきっついと思ったのに、あれより強烈とは。
田中邦衛の小原、自分かと思ったよ。
俺は体力もないし、今の世の中だから平穏に暮らしているけど
状況が違えば邪魔者扱いだったろうな。
逆に、今の世の中だからつまらんって人もいるんだろうけど。
自殺を思いとどまった瞬間に銃が暴発するのは かわいそう過ぎ。 テレビ版ではたしかうまく引き金が引けず、部屋から 出て行くときに引き金が釘かなにかにひっかかって ズドン、だったかな? 「自転車」や「セミ」のリンチもあったような。 この時代の戦争ものは、軍隊のリンチ場面がこれでもか、 というくらいに描かれていたね。 「フルメタル・ジャケット」見て、米国も同じだったんだと 思ったよ。
639 :
この子の名無しのお祝いに :2009/04/06(月) 03:04:52 ID:5IEfoV8K
『フルメタル・ジャケット』よりずっと陰湿だよ〜。 TV版って加藤剛の? 松平健? 一度見てみたい。
もちろん加藤剛だよ。 つーか暴れん坊バージョンなんてあったのか? …あっても見ないがw
『怪談』観たけど全てが最高だった。ある意味底抜け大作だけど、武満徹の音響にそう言わせない迫真さがあったと思う。
642 :
この子の名無しのお祝いに :2009/05/06(水) 00:46:37 ID:UtOk7Vfp
『怪談』いいよねー。 なんでこれがバカにされがちなのか、わからん。 こんな映画、今誰も撮れないだろ。
643 :
この子の名無しのお祝いに :2009/05/24(日) 00:00:19 ID:LBwu3AgA
『化石』のテレビ放送バージョンとか保存されてないのかな?
>>637 体育会系の世界だよな。
実際、体育会で、いまでもちょくちょく聞く話ではあるな。
このスレで登場する丹波哲郎も、殴られたそうだ。
しかも、(主観として)他人の10倍ぐらい殴られたそうだ。
>>627 映画じゃないけど、
深作欣司監督のテレビドラマで、
「阿部一族」がいいかと。
DVDがでているので容易に見ることができる。
って、このスレ見てないかもしれないが。
646 :
この子の名無しのお祝いに :2009/06/04(木) 02:45:56 ID:Q23NglTc
>>645 久しぶりに戻ってきました。レスどうもです。
深作 五社 どうも個人的に好きじゃないんですよね。
くずれた三流駄作の臭いが鼻につく。あくまで個人的主観だけど。
小林監督の「切腹」とか「上意討ち」とか
若いころの仲代を上手く撮ってる監督が好きです。
あくまでも品をくずさず渋い武士道モノありませんかね。
市川雷蔵のサムライ物もかなり好きでほとんど見てます。
ミフネの「用心棒」もいいですがちょっと明るすぎますね。
陰影のある武士道モノほかにあったら教えてください。
647 :
この子の名無しのお祝いに :2009/06/05(金) 11:06:30 ID:4W3fkuUn
『人間の條件』見始めてしまった。(しまったという感じ) 1巻目で「暗い、暗すぎる、やめよう」と思いつつ2巻目、3巻目。 やっぱり重い。けど最後まで見るんだろうなぁ・・・ 新玉三千代さん、無茶しすぎ。乱暴されても仕方ないようなシーンにどきどきするわ。
新珠さん好き
649 :
この子の名無しのお祝いに :2009/06/19(金) 02:55:00 ID:i0MjpuI+
650 :
この子の名無しのお祝いに :2009/07/07(火) 00:30:46 ID:peWCX6wS
ラピュタ阿佐ヶ谷の特集『武満徹の映画音楽』で、 『日本の青春』と『いのちぼうにふろう』が上映されるぞ。
651 :
この子の名無しのお祝いに :2009/07/28(火) 02:28:38 ID:6HvpZj6o
652 :
この子の名無しのお祝いに :2009/08/09(日) 01:24:39 ID:cOSJNWyv
銀座シネパトスで『人間の條件』上映中!
『切腹』っていう映画、ネットで拾って今見終わったんだけど 三國連太郎を最後まで峰岸徹だと思ってみてたわ。 にしても、これはすごい傑作。
654 :
この子の名無しのお祝いに :2009/08/19(水) 18:30:09 ID:zKY2Il00
良かったらDVD買ってください
>>654 「切腹」
付録の予告編は別テイクが多くて楽しめる
やっぱり本編で使われたもののほうが完成度が高い
最初のほうで仲代がウルトラマンの隊長に導かれて廊下を歩くシーンは
本編では後姿だけだが、予告編では前からも撮られている
やっぱり後姿だけのほうが良いと分かった
656 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/01(火) 19:41:10 ID:Jb+hh0aX
史実としては、福島正則は大坂夏の陣には出馬していないんだよな 豊臣との関係を疑われていたから それから、寛永7年には井伊家上屋敷は外桜田(現在の憲政資料館)の場所にはなかった
>>656 > 寛永7年には井伊家上屋敷は外桜田(現在の憲政資料館)の場所にはなかった
そうだったんだ。
今まで国会図書館に行くたびに、「ここか」と思っていたよ。
>>655 そういえば、「切腹」撮影時、仲代さんが萬屋錦之介と演技論について語り合っていたら
熱くなって喧嘩になり、顔にあざができたから後姿のシーンを撮った、
といったことを日経の私の履歴書で述懐していたのはそんなシーンじゃなかったっけ。
言明していたはずだけど、当時は観ていなかったからよく覚えてないな・・・。
659 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/06(日) 14:01:04 ID:OMLoraoS
神保町の佐田啓二特集で『この広い空のどこかに』上映してたね。 行けばよかった。
660 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/09(水) 22:39:13 ID:FlTYlriG
>>657 「切腹」の冒頭に出てくる江戸屋敷の図面は、寛永より後代の、
外桜田にあった上屋敷のもの。
彦根美術館がもっているんだっけ?
セットはそれに基づいて作られているし、
彦根藩上屋敷といえば外桜田だから、だれも気づかないと思ったのだろう。
昔、後輩が深夜放送でゴッドファーザー2を見て「すげえ!これを超える 映画は存在しねえ!」と心で叫んだあと、すぐに続けて「切腹」が始まった。 「なんか暗そうだな」と見ていくうち、血が凍るほどのショックを受け、 終わったあと、「これを超える映画は存在しねえ!」とまた叫んだらしい。
663 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/10(木) 01:42:38 ID:iKNRW6nu
>>662 そんなすごい番組が? いつ、どの局で?
664 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/13(日) 08:04:52 ID:iJf9oarS
「切腹」は、殺陣がもっとなめらかならなあ 小林は、出演者を動的に扱うのが下手だな
宮島天皇のせいじゃないの?
>小林は、出演者を動的に扱うのが下手だな 確かに、「上意討ち 拝領妻始末」でも「いのちぼうにふろう」でも 殺陣のシーンは、ものすごく不自由さを感じさせる展開だよな。 例えて言うなら、筋肉が凝り固まったみたいな。 あれは、狙っているのとは違うような気がする。 小林にアクションの爽快さとかを求める気はないけど、 それにしてももうちょっとと思ってしまう。 これについては、宮島義勇は関係ないと思う。
切腹って評価が高い割には面白くないんだよな
マキノ雅弘や岡本喜八のような流動的なアクションを狙っているわけじゃないから、 小林作品の殺陣はあれはあれでいいんじゃないかね。 なんというか、鬱勃たるパトスが迸るようなむやみな観念臭が感じられる。
>667にとっては評価が高い作品だそうです。
671 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/23(水) 03:30:38 ID:67nq8qKW
小林監督に『影武者』や『乱』みたいな史劇を撮らせてやりたかったです
>>666 小林は運動音痴なんじゃないのかな。
けど「切腹」は、苦手を排除して、
それを逆手に取ったような対話劇で素晴らしいよね。
>>671 登場人物がごちゃごちゃするので、あまり得意じゃない気がする。
山薩はそういうの得意だけど。
673 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/24(木) 17:48:02 ID:fFyqgcrU
仲代達矢は、「切腹」を自分が出た映画の中で最高傑作と考えているようだ
先日廉価DVDコーナーに「あなた買います」があったので買ってきた。 内容は重すぎずユーモアや苦味も適度にあってちょうどいいテイストだった。 なにより佐田啓二と伊藤雄之助が好きなのでかなり満足。
675 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/25(金) 10:50:18 ID:4QTcLmMq
スレ全部読んで無いから話が被るだろうけど、 田中絹代の評伝を読んだら田中絹代の甥だと聞いて ちょっとびっくり。田中絹代も監督をしていたから そんなDNAが最初からあるんでしょうかね。 原作の五味川と同じ会社に勤めていて、梶のモデル の一人と言われる後の東京女子大学長をした故人の 隅谷三喜男先生は、五味川が尊敬するほどのパワー の持ち主で梶が懲罰応召される原因になった、中国 人労働者の殺害阻止を図り憲兵隊に連行されてボコ ボコにされたそうだが、戦後もその事にはあまり触 れたがらずモデルと言われるのも好まなかったそう だ。そんな人柄だから戦後旧満州の大学から教授と して招聘されたりと日本人の良心を示していると思 うし、映画や小説で取り上げられて後世に伝えられ る事は喜ばしいと思います。 ただし、五味川さんは、不倫で映画のモデルの奥さ んは不倫とはちょっとびっくりしましたが、純愛で あったことは確かなようですね。
隅谷さんはクリスチャンです。 牧師の資格を持ってる。
ところで、そ の変な改行はど ういう理由だ?
678 :
この子の名無しのお祝いに :2009/09/28(月) 06:42:55 ID:D5j329iI
五味川さんの奥さんは自分がモデルの役を 新珠美千代のような美人に演じられることがひどく恥ずかしかったそうだね。
まだご存命だったらシグルイを映画化してほすかった
680 :
この子の名無しのお祝いに :2009/10/07(水) 02:42:47 ID:eJjB1sZJ
『シグルイ』は今井正の方が合いそうな気がする
そういえば武士道残酷物語は原作南条範夫だったな。 まぁほぼノンフィクションなんだが。 人間の条件のクライテリオン盤を買ってみた。 スリムなデジパックに本編3枚+特典1枚。 これは買い。
682 :
nrkasa :2009/10/12(月) 14:14:13 ID:Tjo529Rj
隅谷三喜男先生の一番売れた本って、中央公論の 「日本の歴史22巻大日本帝国の試練」で、その印税でマンション買って 中国人留学生たちを住ませてあげてたんだって。 それから、東大の退職金はみんな中国の大学に寄付してしまったんだって。 奥さんができた人で良かったね。
>>682 戦前の汎アジア主義者とやっていることは同じだな。
>>681 南条範夫はけっこう映画化されてるんな
15本あって、14本が58年から65年の間に集中してる
鈴木英夫の「悪の階段」なんて見てみたいな
勝新の「月影兵庫」(安田公義監督)は原作に忠実なのだろうか
「からみ合い」は、このスレでも評判がいいな
「上意討ち 拝領妻始末」DVDで観た。 まずは、城をモチーフにしたあの重厚かつ堂々たるオープニングに拍手! 千鳥破風のみのスキッとした天守を持つあのお城、実在するのかな? 話の展開が読めずハラハラする筋書きは「切腹」に通ずるものがあるが、 ひとつ残念だったのは加藤剛の息子のキャラクターの印象がやや薄い点。 三船プロ作品だけに父役三船の存在感が大きく、描写にかたよりがある ため、ややもすれば「父のおまけ」みたいな存在に見える。 「主家に思うまま操られる理不尽に対する反抗」がテーマの作品だけに、 隠居した父と家父長となった息子の関係も本来なら息子 > 父、あるいは 少なくとも対等でなければならないのに、肝心なところでは息子を叱咤し 前に出る父、気を呑まれたかのようにそれに従う息子…これではテーマ の訴求力が弱くなってしまう。そこのところ、本当は脚本では違っていた んではないかな(あまりにも強くひたむきな息子の妻への愛に己を振り 返り、少しずつ変貌していく父)?――などと邪推してしまった。 そんな点も含めて、良くも悪くもまさに三船プロ的作品だと思った。 最後に。あの場合「さっさと出家して尼になる」のが一番いいのではと…
菅井きんのオッパイはスタントでしょうか?
687 :
この子の名無しのお祝いに :2009/10/16(金) 21:43:56 ID:utitPDrt
上意討ちで三船が最後に銃で何発も打たれても なかなか死なないシーンは刑事ドラマみたいで笑ったなw
>>685 そもそも加藤剛がミスキャスト。
彼の演技力ではあの役は無理。
まだ石濱朗の方が良かったと思う。
その加藤が後年テレビのリメイクで三船の役を…
「切腹」より「上意討ち」の方が好き 画面の構図にしびれる
691 :
この子の名無しのお祝いに :2009/10/21(水) 15:10:37 ID:AIjE9fcf
黒沢作品と小林作品では三船のしゃべり方が違うよね。 黒沢作品ではテンポよく勢い付けてしゃべるようなセリフを、 小林作品では噛みしめるようにゆっくりとしゃべっている。
三船は、稲垣作品でも成瀬作品でも、演じ方が微妙に違う。 三船を「不器用な俳優」と評する向きもあるが、意外と 器用なところがある名優だと思う。
成瀬作品のサラリーマンに扮する三船はなんとも妙なふいんきだがw
694 :
この子の名無しのお祝いに :2009/10/24(土) 21:49:27 ID:uJc847UX
成瀬作品の三船は1人だけ浮いてるというかなんか違和感がある。
そうか? 「石中先生行状記」の三船は、なかなか良かったぞ。
696 :
この子の名無しのお祝いに :2009/10/28(水) 22:22:45 ID:EkTW7TkU
>>694 それだけ三船の存在感が凄いってことなんだろ。
697 :
この子の名無しのお祝いに :2009/11/15(日) 00:19:41 ID:s1BFs7iJ
三船は『黒部の太陽』を小林に依頼したんだよね
698 :
この子の名無しのお祝いに :2009/11/15(日) 02:57:15 ID:+cwtTJxz
「化石」は面白い?
ヤフオクに「化石」出ているね。
入札しようと思ったが、結構人気だな。
「化石」はgyaoで配信してるよ
>三船が撃たれてもなかなか死なない そりゃぁ〜普通の人よりは、強いだろ三船さんなら
703 :
この子の名無しのお祝いに :2009/12/23(水) 06:03:14 ID:anABL+nq
『化石』は佐分利信がカッコよすぎ
704 :
この子の名無しのお祝いに :2010/01/06(水) 19:27:27 ID:mt1HIllR
切腹を見返した 照明がリアルで、時刻の移り行きがよく分かる 殺陣が最後のほうに集まりすぎている気がした
705 :
685 :2010/01/15(金) 08:28:38 ID:t6dGGA5j
昨夜は「怪談」をDVDで鑑賞。 武満徹の音楽、目にも彩な美術セット、手錬れ揃いの俳優陣による これ以上ない夢幻の世界。特に第一話「黒髪」の荒れ屋敷シーンと 第三話「耳なし法一」の壇ノ浦合戦&亡霊屋敷で異界と現世が交雑 するシーン、鳥肌が立つほどの壮絶な映像美に酔えた。 尼のDVDレビューで「フランス人の友達経由で知った」という人がいて、 般若心教を体に書くシーンはピーター「ZOO」グリーナウェイあたりが 好みそう的な書き込みがされていたが、確かにあのシーンはエロい… しかも、法一役は中村嘉津夫というナイスキャスティングなせいもあり、 観ていて萌え死にしそうになった。 ところで特典映像にあった予告編には岸田今日子のクレジットがあった けど本編には出ていなかったような…? 途中降板したのかな?? 事情通の方ぜひご教示を。
>>705 自己レス。
今読み返してみたら、寝起きで誤字だらけだった! 相すまぬ >all
法一→芳一、般若心教→般若心経、嘉津夫→嘉葎雄が正しい表記。
707 :
この子の名無しのお祝いに :2010/02/05(金) 00:38:56 ID:zFVVhNIa
俺は黒澤の「用心棒」なんかより、「切腹」「上意討ち」の方が好きだ。
よく行くレンタル店に快楽亭ブラックという外国人落語家のDVDが置いてあって、 その中の落語の演目のひとつに「マラなし法一」というのがある。 裏の解説を読むと、「子供の頃、『耳なし法一』の話を聞いて思った。耳に 書き忘れるはずはないだろう、しかしマラなら、、、」と書いてあった。
709 :
この子の名無しのお祝いに :2010/02/14(日) 05:26:52 ID:/Bjz1/1W
>>707 いちいち黒澤のこと引き合いに出すなよカス。
710 :
この子の名無しのお祝いに :2010/02/14(日) 14:11:29 ID:qv9M1VNg
>>702 こないだ30才の子と喋ってたら三船知らなかったよ。
上智出たインテリ層なのに…ショックだった。
>> 710 それは 1)三船(の知名度のなさ)に対してショック 2)上智(もたいしたことないってこと)に対してショック 3)30才とのジェネレーギャップにショック 4)自分の見識のなさにショック 5)その他にショック どれかしら?
上意討ち、やっと初めて観た。
切腹に、笠原和夫の総長賭博+溝口の近松物語÷3って感じで、
俺好みの要素ばかりで、凄く良かった。
それにしても、司葉子は34歳だったのか・・・なんか44歳くらいに見える。
三船嫁役の大塚道子と実年齢が4歳しか違わないってのもまた。
>>710 俺は29歳高卒だけど知ってるぜ。
知ったのは19歳くらいにビデオで七人の侍観てからだけど。
713 :
この子の名無しのお祝いに :2010/02/18(木) 03:34:12 ID:FlB32D5E
上意討ち見たけどつまらんかった。 最後の三船が銃で何発打たれてもなかなかくたばらない場面は 漫画みたいで笑ったけどなw
↑小学生か
上意討ちのみどころは、市原悦子のパイオツ
だから三船なら普通の人より 弾丸余計にくらっても大丈夫だろっと
追悼番組 「熱唱!藤田まこと フランク永井に捧ぐ心の歌」 こんなのどうだっていいから、「日本の青春」やってくれよ。
切腹いくら何でも面白すぎるだろ・・・
うむ
720 :
この子の名無しのお祝いに :2010/02/27(土) 11:08:58 ID:tMvra9XT
切腹いくら何でもつまらなすぎるだろ・・・
721 :
この子の名無しのお祝いに :2010/03/11(木) 02:59:55 ID:Eit9rRwR
いや
切腹いくら何でもどっちつかずだろ・・・
切腹は、もうつかないぞ・・・
724 :
この子の名無しのお祝いに :2010/03/27(土) 12:07:14 ID:Q8+3OMSv
文芸座で上映の『からみ合い』、巻が入れ違っていたらしいな。
725 :
この子の名無しのお祝いに :2010/03/27(土) 20:43:29 ID:pK8xz+Io
今「切腹」見終わった。 これは凄い。 あまりの凄さに見てる間に何回もニヤニヤしてしまった。大傑作だな。 黒澤はだいたい全部見たから、最近他の昔の日本映画を色々見てるが、凄いの が多いな。もちろんたまにはずれるけど。いやーあんまりDVD化されて ないのか、近所のツタヤがおいてないのか知らんけど、もっと色々あるんだ ろうな。 山ほど映画見たけど最近、見てなかった昔の日本映画に圧倒されまくり。 八甲田山、二百三高地、三匹の侍などなど
それなら同じ小林正樹の『上意討ち』はもとより岡本喜八の『斬る』『大菩薩峠』や、 『十三人の刺客』『忍びの者』『忍者狩り』『暗殺』『仇討』『十七人の忍者』、 『沓掛時次郎 遊侠一匹』『血槍富士』『武士道残酷物語』『柳生一族の陰謀』 などのハード時代劇をぜひ観て欲しい。
727 :
この子の名無しのお祝いに :2010/03/31(水) 00:02:54 ID:FlRm9HtU
>>726 ありがとう。
「上意討ち」はなんか代表作の1つのようなので是非みたいんだよね。
時代劇はあまり好きじゃないんだけど、レンタル出来るようなら借りてみるよ。
どーも最近60〜70年代の洋画以外は、洋画を見る気がしなくて、邦画も
古いのばっか興味を引かれる。
だからオススメされるのは嬉しい。知識というか好みにあいそうな作品をあ
まり知らないし、そういうコーナーもツタヤとかにあまりないし
728 :
726 :2010/03/31(水) 02:00:05 ID:yGzy3vvA
あーそれよく分かる。 俺も最近の甘ったるい邦画が全然ダメで昔の硬質な雰囲気の邦画が好きだなぁ。
729 :
この子の名無しのお祝いに :2010/03/31(水) 03:16:52 ID:1NYkvJRP
才能はないね全然 ただ手を抜かず真面目に撮れば映画なんて 誰でもこの人程度には撮れるという事がよくわかる
730 :
この子の名無しのお祝いに :2010/03/31(水) 03:21:00 ID:GNXx90Hw
手を抜かず真面目に撮れる人こそ「才能」があるんだよ
>>729 で、誰なら才能あるっての?
で、よくわかるってとこもっと説明してちょ
732 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/13(火) 03:27:31 ID:K4bH70PQ
>>729 釣りだと思うが
「切腹」ほどの時代劇はレア。
演出・脚本・演技・美術・音楽等々
何度か見ているがスキがない。
733 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/13(火) 11:42:42 ID:jst4jDdQ
まあ切腹くらいだなこの人の作品の中で傑作って言えるのは。 あとは凡作、駄作のオンパレード。
>>732 だよね。構図もカメラワークも脚本も演出も演技も何もかもキマりすぎてる。
ぜってー完璧主義だと思った。だから干されたんだっけ?
>>733 上意討ちは結構好きだ。
735 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/14(水) 09:11:13 ID:v+ArDz1D
「切腹」なんて駄作。仲代達矢の話がムダに長すぎる。 さっさと腹を切ればいいのに、いちいち「ご家老!」って 止めてうるさい。全体的に中だるみして冗長な感じ。 俺だったら90分くらいの内容が締まった映画に出来る。
仲代の長々しい語りを楽しむ映画だし… 「切腹」以外はやりすぎて空回りしている感はあるなあ。
>>735 リメイクの「夜霧のブルース」は90分くらい。
なかなか「切腹」のような緊迫感が味わえる映画ってないよ。 やっぱり白黒なのがいいんだろうね。
新免一郎!
740 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/15(木) 02:02:27 ID:m0K97PiS
741 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/15(木) 03:32:08 ID:nnjVX30S
『壁あつき部屋』、『この広い空のどこかに』、『あなた買います』、 『黒い河』、『人間の條件』、『からみ合い』、『怪談』、『東京裁判』。 『切腹』を超える傑作はこのぐらいかね。
742 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/16(金) 06:41:19 ID:50zMLD83
この人は「切腹」以上の傑作は作ってないよ。
>>737 「夜霧のブルース」はリメイクなの? パクリなんじゃないの?
>>741 ちょうどその一行目の三本立てを見たのが、小林作品初体験だった。
「壁あつき部屋」は凡作だと思うけどな。
「この広い空のどこかに」は、その後の日本のホームドラマすべてに多大な影響を与えてるね。
一般的に代表作と呼ばれている作品は、「切腹」にせよ「怪談」にせよ「東京裁判」にせよ、
観客を選ぶ作品だと思うよ。少なくとも自分は駄目だった。
「この広い空のどこかに」「あなた買います」のような地味な題材の作品の方が、ずっと好きだ。
744 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/17(土) 02:06:54 ID:+OeDeJcX
小林の作品歴で言えば、『切腹』は上の下の部類ってとこだね。 もっといい映画がたくさんあるよ。
745 :
この子の名無しのお祝いに :2010/04/17(土) 04:27:09 ID:jBWsZ3cT
切腹より上の作品なんてないだろ。
>>743 > 「この広い空のどこかに」は、その後の日本のホームドラマすべてに多大な影響を与えてるね。
ろくに邦画観てないことが分かるな。
747 :
この子の名無しのお祝いに :2010/05/01(土) 12:57:11 ID:bRyNurm7
『黒い河』DVD出せや
749 :
この子の名無しのお祝いに :2010/05/09(日) 12:38:12 ID:vXKx2RZO
再評価の必要がある巨匠だと思うんだけどね……
750 :
この子の名無しのお祝いに :2010/05/21(金) 15:43:19 ID:tDR9pIT7
751 :
この子の名無しのお祝いに :2010/05/26(水) 01:27:26 ID:lkKZu5qG
じつは最高傑作は『あなた買います』ではないかと思う。
100年後まで残っているのは「怪談」。
753 :
この子の名無しのお祝いに :2010/08/06(金) 17:31:12 ID:k6lfFMdQ
『怪談』の季節になったねぇ。
切腹がリメイクされるそうですが 絶対無理だと思う あのクオリティ再現するの
755 :
この子の名無しのお祝いに :2010/09/17(金) 06:51:17 ID:9opz7Mmv
リメイクされるのは良いことだ。 この埋もれた名作が見直されるいいきっかけになる。
小林監督の作品を井筒監督、スマップでリメイクしてほしい
757 :
この子の名無しのお祝いに :2010/09/26(日) 12:05:16 ID:Ne2DzV4s
SMAPのメンバーで『いのちぼうにふろう』とか?
>>754 もう絶対無理
三池&海老蔵だよ?やめてくれよ
仲代「なるほど三池は血迷うた…。だがよくぞ血迷うた。拙者そう言って誉め…ん?」
切腹は映像、音楽、素晴らしいですね ただしかし井伊家はすごい災難だなとw
761 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/14(木) 21:16:56 ID:Pz3TxIr6
よく考えたら井伊家ってそんなに悪いことしてないよな。
海老蔵が仲代やるの? 無茶だろ
三國さんの役は佐藤浩市さんにやって頂きたいが。
緒方直人とか巧そう。
切腹の仲代はめちゃかっこいいね 用心棒の軽い仲代とは別人に見える
切腹は超名作だとは思うが、正直立ち回りだけはかなり不満。 編集といい、カット割といい、なんだかすごく切れが悪い。 丹波との対決などは変に戯画化されているが、にもかかわらずかっこよくも無い。 物語がリアルなのだから、もう少しドキュメンタリックにやるべきじゃないかと思う。
>761 悪くない。しかしだからこそ重い。 悪いとは言い切れない・・・としたら問題は何処にあったのか?と考える。 そして侍の面目そのものが封建社会矛盾の象徴であり、 すべての侍がその仕組みの中に縛られていたのだという事実にたどり着く。 井伊家が悪いければ、井伊家だけの問題になってしまう。
>>766 俺は小林は運動音痴だったと確信してる。
769 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/23(土) 18:54:07 ID:GlAF6R4l
監督の運動音痴は関係あるのかw
スタッフに殺陣師がいるから小林監督だけが悪いとは思わない 俺はけっこう満足して観ていたし
772 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/23(土) 22:18:07 ID:BzqldiRE
アクションシーン撮るのが下手なんだろ。 巨匠って言われる人も得手不得手っていうのはあるからね。
切腹の殺陣はいわゆる殺陣師じゃなくて剣道家がつけたらしいね。 真剣を使うことも含め、そういうのがリアリズムだとも思わないけど。
>773 その人が「仲代VS丹波」の殺陣をつけたのなら、 映画のコンセプトを分かっていなかったのかも。 専門家のはずなのにあたまがチャンバラ全盛期だったとか。 井伊家の方だったら、殺陣はともかく撮り方が悪い。
最終責任は監督だよ。松竹の場合。
えーあの殺陣いいじゃん。いかにもマジで勝負してますって雰囲気出てるし。
刀が重そうなところがいいな。実際真剣だから重いんだろうけど。
それにあの斜めの構図も大好きだ。
>>767 半四郎の行動は武家社会全体の欺瞞に対する反抗だよね。
ある意味逆ギレだけど。
777 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/26(火) 04:57:00 ID:WrWjJga0
仲代が胸の前で両腕を十字に組むあの変な構えには笑ったなw
778 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/26(火) 05:05:20 ID:y79L0Sqp
あれは本当にある構えらしいぞ。
自分は時代劇映画あまり見ないうちにあれを見たからか妙にカッコ良く思えたわ スペシウム光線みたいでwハッタリが効いてていいじゃん
いや、話のシリアスさからすればちょっとマンガチックな気がしてしまう。 むしろかっこよくない方がいいのに変なポーズと、やたら気張った雄叫び。 ちょっと醒めたよ。
でもまあ井伊家の庭の方は、いい意味でグダグダ感があって、そういう点ではよかった。 ただ結局何しにきたんだよみたいな疑問がちょっと出ちゃうね。 おとなしく切られた方が、何も言わんとしていたのかがよく伝わったかもしれない。
腕を組むあの構え、オリジナルの『十三人の刺客』でも似たような構えを誰かやってない? 一時この映画と『十三人の刺客』を立て続けにビデオで見たことがあったので そういう印象があるのだが あのころにつくられた時代劇映画では結構やってる構えなのかと思ったりもした。
井伊家が大変ですよ
竹光ではなく本身(真剣)だとしたら、刃がついてなくても(研ぐ前状態でも) 体に当たればよくて打撲、下手すれば骨折して最悪かたわ者になるか死ぬ。 そんな背景あってのあの殺陣だと思えば、そもそも美しい美しくないの段ではない。
半四郎の行動は野村芳太郎の「鬼畜」みたいな徹底的な貧乏生活の果てにあるものだからね。 あれでいい。椿三十郎の三十郎のように上段(胴をさらす必殺の構え)に構えた達人を相手に上手く 切り抜けることなどできないし、する気もない。 だからあの肉を斬らせて骨を断つかのような腕を十字に組む構えでよい。 ところで福島家は大阪の陣に参加していないわけだが、半四郎は夏の陣が終わったあとに福島家に やってきたの? 原作読んだ人いたらその辺を詳しく教えて欲しい。
786 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/29(金) 22:09:46 ID:wXfZj5VD
あの切腹シーンがもし本番だけ真剣にすり替わっていたら、、、
787 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/29(金) 23:34:07 ID:7Kjy2ST1
確かにこの映画殺陣のシーンがショボイよな。 その上仲代のあのへんてこりんな構えで余計萎えるし。
仲代は今年の香取座頭市でもあのへんな構えをやっていたような気がする。
黒澤、小津、溝口、成瀬、小林 日本五指に入る監督やな
790 :
この子の名無しのお祝いに :2010/11/02(火) 11:09:32 ID:wyRasE3+
『切腹』3Dリメイクがどうなるか楽しみだね。
やっぱり飛び出して来るんだろうなあ。モツ。
シグルイ並の切腹やってくれるなら評価する。
「切れませぬ。竹光かと」
794 :
この子の名無しのお祝いに :2010/11/02(火) 22:31:37 ID:wc1z11iU
憂国並みに切腹見せてくれないかな。
上意討ちはいいですね。神山さんがいい。
上意討ち見たいんだけど近所のツタヤに置いてない
最寄りの図書館検索してみれば?
クライテリオン盤が画質よくてお薦め。インタビューも付いてる。
800 :
この子の名無しのお祝いに :2010/11/23(火) 15:35:31 ID:qnrRbpyf
クライテリオン盤って、リージョンフリーの再生デッキが必要なんだろ?
クライテリオン版の上意討ちはUSリージョン(1)だから、 国内オンリーの再生機では無理。 まあPCだったらなんとかなってしまうけれど。
ブルーレイだったら、海外版も同じリージョンだったりフリーだったりするのにな。
七人の侍が日本でLD化される以前、 クライテリオン版のSeven SamuraiLDをよく見ていた。 副音声で演出意図の解説や俳優の紹介をしていたけど 英語だったから1/5くらいしか理解できなかった。
リージョフリーのプレーヤーはオクで安く買えるぞ。 3000円もかからないはず。 『切腹』のクライテリオン盤もなかなか豪華な仕様だった。
805 :
この子の名無しのお祝いに :2010/12/01(水) 23:42:07 ID:fPMr+IdN
仲代主演だし黒沢映画かと思って借りて見たけど違ってた。 似てるからわからんかったわ 正直、黒沢映画より良いな。 回想シーンで、最初に千々岩求女が恩賞欲しさに切腹しに来た時は、俺自身、「ザマァ〜死にさらせ〜」って思ったもんな。 もっと攻めろ丹波!っな。 そしたらあの展開だしな… 完全に監督の術中にハマったよ 視聴者全員が井伊家の侍になった気分だろな それが狙いだろうがお見事な演出だったわ 小林監督!貴方なかなか見上げたるご心底 いや恐れ入ったよ。
このスレで殺陣が批判されてるから言いにくかったけど、 俺も黒澤の「用心棒」や「椿三十郎」より小林の「切腹」の方が好き 「七人の侍」「切腹」「十三人の刺客」はいつ観ても面白い なんというか、魂がこもってる
807 :
この子の名無しのお祝いに :2010/12/02(木) 06:17:04 ID:XSie8J7T
「切腹」見たけど名作って言われる割には はっきり言って全然面白くなかったな。 「用心棒」や「椿三十郎」のほうがずっと面白いよ。
レベルに低い反応をするのはやめなさい。
>>805 つ 脚本家の橋本忍の術中
カットバック大好きな人なんで。
>>805 俺もちょっと自業自得wwって思ったけど竹光は流石に気の毒になった。
橋本忍はインタビューで「回想は流れを切って戻るものなので難しいが、『切腹』はどんどん謎を解き明かす前に進む回想だから成し得た」
みたいなことを言ってた。
海老蔵 不祥事で切腹リメイクは無くなった?
812 :
この子の名無しのお祝いに :2010/12/03(金) 07:31:45 ID:Mb5lj5Gx
誰か代役立ててやるんじゃない。
津雲半四郎なら、本来は役所広司でもいいような年齢設定の役だよな。 ついでに言うと斎藤勘解由は佐藤浩市にやって欲しいきもする。
814 :
この子の名無しのお祝いに :2010/12/04(土) 00:38:23 ID:GZukDA90
今の無精髭のままなら山田孝之もアリだな シワを増やせば年齢も誤魔化せる
>>813 忠臣蔵とかぶるな
山田孝之なら求女の方がいいんじゃない?
不憫な役よく似合うし。
816 :
この子の名無しのお祝いに :2010/12/04(土) 03:35:54 ID:0SlfsKZJ
海老蔵、事件の数日前で撮影全部終ってたらしいぞ。 でも困るよな。 奴がどんなに強そうな津雲半四郎を演じても、 いつパンツ脱いで土下座するのか気が気でなくなりそうだ。
山田じゃ若すぎる。海老蔵でも若い。 孫がいる話なのに。 このキャスティングを聞いて、 オリジナルと比べて、若いころからの半四朗もっときっちり追いかける演出になっているのかな。 と思っていたが、はたして。
北村一輝なんか良いかも 海老蔵より目力あるし
>>817 でも『切腹』当時の仲代って30で今の海老蔵より若いよ。
まぁ演技力は比較にならんけど。
撮影完了とは言え、ここまで派手にイメージダウンしちまって公開は成り立つんだろうか。
>>818 北村は声が軽いんだよな
丹波の役ぐらいが適当では
丹波の役は青木崇高らしいっす モトメは瑛太。
>>822 調べたら竹中直人もでるのか。三國の役しかないね。
>>823 役所広司が出るらしいから
三國さんの役は役所さんかな?
竹中直人は髷切られる中の1人?
役所の悪役ってあんまり見たくないわ・・・
3Dで瑛太のはらわたが飛び出すなら評価する。 津雲半四郎:海老蔵 千々岩求女:瑛太 斉藤勘解由:役所広司 沢瀉彦九郎:青木崇高 こんな感じかな? 竹中直人は千々岩陣内というのもありそうだ。
827 :
この子の名無しのお祝いに :2010/12/30(木) 02:26:27 ID:im4pKUjt
竹中直人は中谷一郎の役がいいなぁ。 髷を刈られる時に「やめて、とめて、やめて、とめて」と言ってほしい。
人間の条件二部まで見たけど重いなあ 主人公も中国人もひたすらいじめられて救いがない。 その後ちょっとはスカっとするのか?あの憲兵が殺されるとか
829 :
この子の名無しのお祝いに :2011/01/11(火) 13:02:05 ID:jApS2Eov
映画の神がエビ象事件を起こさせた。 神様本当にありがとう。
丹波とのチャンバラ最後まで見せてよ
4部まで正直かったるかったけど5部は面白かったな。 4部までは先に戦争と人間見てたから似たようなネタの使いまわしに 辟易してた。なんか男塾と極道高校というか刃牙と飢狼伝というか。 戦争と人間では赤は正義の味方、日本軍は完全な悪者 という感じだったがこっちは赤も一皮向けば戦時下では日本軍と同じ 野獣だという視点もフェアでいい感じだ
833 :
この子の名無しのお祝いに :2011/01/19(水) 02:30:00 ID:roci/gP8
俺は先にこっち観たから、『戦争と人間』がネタの使い回しに見えた。 っていうか、こっちが早いしな。
原作者
836 :
この子の名無しのお祝いに :2011/01/20(木) 00:55:52 ID:7fsr0nAD
どっちも五味川純平原作やね。 著者の体験が反映されてるんだろうから、ネタがかぶっていてもしかたがない。
837 :
この子の名無しのお祝いに :2011/01/22(土) 15:05:04 ID:byGrM5F4
838 :
この子の名無しのお祝いに :2011/01/22(土) 15:34:49 ID:Io8mEnDU
人間の条件最後まで見た。5.6部がよかったな。 1〜4部は太平洋戦争映画のワノブゼムって感じで眠い。 しかし良識も良心も通用しない戦時下のなか人間であり続けようと する主人公というのがテーマだとは思うんだが2部まではそれは 濃厚に感じるがそれから以降はまともなやつにすら辟易される偏屈者 って感じだな。ちょっとからかわれるとすぐブチきれるし
839 :
きくちお :2011/01/22(土) 18:58:57 ID:Ubs8PY7U
「7人の侍」は後半の有名な戦闘シーンよりも、 7人そろうまでの前半が極めておもしろいと思う。
840 :
この子の名無しのお祝いに :2011/01/26(水) 06:55:18 ID:WG0+fDe3
スレ違いだから消えろよキチガイ
海老蔵&三池版が10月にクラインクイン予定だったから、 予定としては完成記者会見と合わせて発売発表だったんだろうな。
>>841 1層じゃねーか。こりゃクライテリオンに頑張ってもらうしかないな。
>>840 おまけに「7人の侍」だもんな。
こういう奴は「椿30郎」とか「3船敏郎」と書くのだろうか。
「203高地」とかな。 ただ、あの映画も公開当時、おいおい「二○三高地」だろ!「二百三高地」じゃ髪型の方だよ! って散々突っ込まれてたけど。
12人の怒れる男(リメイクが数字、オリジナルが漢数字)とか13人の刺客も何かむかつく。
そんなもんで怒るな
あなたには映画への愛が足りないわ
>846 十三人は今回も漢数字だよ。
>>851 あっよう出てきたなぁ
チミはバカを克服できるかもしれないぞ
人のせいにしないことを覚えれば
何も人のせいにしてないけど
854 :
この子の名無しのお祝いに :2011/03/10(木) 18:20:34.14 ID:wAQuGn+M
なんか名匠のスレに似つかわしくないバカが多いスレだな。 「切腹」リメイクのキャスティングの話なんかしてるし。 まず反対だろ。 これを陵辱、強姦と言わずになんというのか。 それか関係者全員に切腹を促すとか。
「切腹」DVD見たけど、たしかに丹波との勝負で腕をクロスする殺陣は変だ。 あれでどうやって勝ったのか?その後を端折っているのも納得いかん。 リメイクするなら最後までちゃんと見せてくれ。
「切腹」のタイトルは権利関係で使えないらしいな。> 海老蔵のリメイク
>855 766以降でも書かれてるが、自分も同意。
なぜ浪人は自死を申し出たのか・・・ あれは、一種のタカリである。 メアの発言に噛みついているサヨマスゴミだが、 姜尚中あたりが「日本人の気質を表してる」とか言ってそう。
859 :
この子の名無しのお祝いに :2011/03/13(日) 02:41:04.02 ID:dbMJUB6/
リメイク版のタイトルは『乱心』らしいね。
860 :
この子の名無しのお祝いに :2011/03/13(日) 08:08:04.40 ID:rNA4ep1/
よくぞ血迷うた! ということですか。
861 :
この子の名無しのお祝いに :2011/03/13(日) 08:52:56.33 ID:SMitazlH
パンツ一丁になって土下座する半四郎なんて嫌だ。 リメイク絶対反対。
>>859 マジで? いやまぁ半四郎の行動は確かに乱心だけど・・・。
863 :
この子の名無しのお祝いに :2011/03/14(月) 21:13:51.21 ID:M5lhKEy/
乱心してるのは海老蔵だろ。 リメイクはやめて伊藤リオン事件のドキュメンタリーのタイトルを「乱心」にしろよ。
864 :
この子の名無しのお祝いに :2011/03/14(月) 21:24:35.58 ID:gCAy0xBs
>>862 井伊家を、又は双方を指して「乱心」かもよ。
海老蔵がやるなら引っ越しおばさんの調子で。 伊井家の隣に引っ越してきて「切腹、切腹、とっとと切腹〜」 海老蔵と三池にはそんなのがお似合い。
>>863 ,865
とっくのむかしにクランクアップしてるよ。
暴力事件がらみで公開延期中。このままお蔵いりかもね。
867 :
この子の名無しのお祝いに :2011/04/03(日) 02:17:31.37 ID:h/5n43bp
BSの「山田洋次が選んだ100本の映画・家族篇」で『人間の條件』全編放送するね。
さすがNHKすな〜
切腹リメイクは作り直してはいかが? 海老蔵が求女。伊井家でパンツ一丁で土下座して命乞いをする役。 伊藤リオンは半四郎に髷を切られて仮病をつかう、自称「腕におぼえあり」の見かけ倒しの木偶の棒で ラストはリオンが命乞いむなしく惨めったらしく詰め腹切らされてエンド。 演技なしでやれるから三池みたいなボンクラでもそれらしく撮れるかと。
871 :
この子の名無しのお祝いに :2011/04/23(土) 18:21:30.60 ID:MbS7Suo8
この広空が久々に見れるな。うれしー
>>870 ホントに『乱心』だったんだよ。
海老蔵の事件をイメージするから変えたらしい。
>>873 なるほど。松竹もつくづくいい迷惑だな。
切腹のブルーレイが届いたので早速観た。 黒味がよく出ていて陰影が濃くなった。DVDに比べ一層非情な雰囲気が強まった感じ。 見事な高画質なので買い替え推奨。
876 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/03(火) 13:17:47.57 ID:JIJm7ri8
BDに買い買えて見直すなんて バカだねこいつも。愚の骨頂もいいとこだ 頼まれもしないのに商品の批評で 悦に入ってるところなど相当におめでたい 時間と金の無駄遣い 「切腹」なんて そんなに入れあげるほどの映画じゃない
バカだねお前も。愚の骨頂もいいとこだ 頼まれもしないのに俺を貶して 悦に入ってるところなど相当におめでたい 時間の無駄遣い 俺のレスなんてそんなに入れあげるほどのことじゃない
伊藤リオンは手癖が悪いから出てきてもどうせまたすぐにパクられて、「乱心」が蒸し返されるよ。
パトスで『この広い空のどこかで』と『まごころ』見て来たけど、 プリントが痛んで飛び飛びなのがなー。面白いけど。
切腹見たんだが、どうも仲代の役がアンフェアに見えて仕方ない 最初に来たとき求女を知っているかと聞かれて知らないと嘘をついているし、 話を聞いてくれれば切られてやると言っておきながら最後まで抵抗するしさ
無抵抗で切られてやるとは言ってないんじゃないの。 あの後、実際切られているだろうし。
自分から切腹させてくれって言ったんだから最後はしなきゃだめじゃん しかも介釈人を先回りで潰しとく卑怯ぶり
>>882 もう映画とか見ないほうがいいと思うよ。向いてないよ。
この映画見て仲代に共感して無条件に傑作だと思わないと映画に向いてないっての? 全員が同じ感想の映画なんて存在しないだろうに
共感は関係ない。 登場人物に対する共感では、作品の良し悪しは判断できない。
だよな 共感できないってだけで作品自体は傑作だと思ってるよ実際
そもそも仲代は復讐のために参上している訳だし、多勢に一人で最初から 死ぬことは決定的なんだから卑怯っていうのは的外れでしょ。
復讐と言ったって逆恨みも甚だしいよな まあ多少扱いが酷いってのはあるけど、たかり目的だったのは事実でしょ 切腹させられても文句は言えんと思うが
だから自分も死にに来たんでしょ。 仕返しに辻斬りするだけじゃなくて。
だからどっちもどっちというか、どちらにも理があるよな 議論を呼んでこそ優れた映画だと思うよ
それは仲代がちゃんと言ってるじゃん。 武士とて人間なんだから庭先切腹でたかりにきたのは よほど困ってのこと。 その困窮して思い余って訪ねて来た人間が 「必ず戻ってきるから一度帰宅するのを許してくれ」と 懇願しているのに聞く耳を持たない非情さに義憤を感じたと。 でも仲代が本当に怒ったのは、「武士の体面」を掲げて 一人の浪人を竹光で残酷に切腹させたくせに、自分らは 髷を斬られるという辱めを受けたにも関わらず、病気を 理由に登城せず、家でこっそり髷が生えるのを待っている という情けなさ。 お前らに石濱を嗤う資格が果たしてあるのか、と同じ武士 として問いかけに来たんだよ。
聞く耳を持ってたとしても結局切腹は免れないとは思うけどな しかし一度帰宅してどうするつもりだったんだろうか? 最期の別れか
>聞く耳を持ってたとしても結局切腹は免れないとは思うけどな 石濱も死ぬつもりだったし、仲代も切腹自体は仕方ないと思ってるのは 映画を見ればわかるはず。 >しかし一度帰宅してどうするつもりだったんだろうか? それも映画の中で仲代が説明してるよ。
それもちゃんと説明してるじゃんよ。 映画みたんか?
895 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/20(金) 00:21:52.30 ID:FFRo5Txr
>>891 髷を取られたのを隠すだけじゃない。
あれだけ大勢で寄ってたかっても、庭先で暴れる仲代に一太刀も浴びせることができず、
ついに種子島で射殺するはめになった。
それなのに日誌には「浪人はみごと切腹した」と嘘を書く。
一番見栄や体裁にとらわれていたのは、三国演ずる家老だったのだ。
ラストシーンの三国のうつろな表情は、そのことを自覚してしまったからだろう。
朝のワイドショー、カンヌがらみでちょっと『一命』の映像を流していたな。 やっぱ海老蔵はひげ面の30台にしかみえなかった。 求女のときはぴーかん。半四朗のときは雪が降っていた。 映像は『十三人の刺客』と違って明るくクリア過ぎてテレビっぽかった。 すれ違いだが一応報告まで。
897 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/20(金) 08:22:28.05 ID:KPlM06J8
海老蔵なんだから土下座しなきゃダメでしょ。 切腹しようが立ち回ろうが、取り敢えず土下座をする。 それでこそ海老蔵を起用する意味があるというものだ。
エビゾー土下座ナンパ 今日の獲物は宍戸エリカちゃん似のリヨンちゃん
899 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/20(金) 17:49:28.53 ID:1UUiXyUb
同じリメイクの十三人の刺客と比べると派手なアクションもないし、 ストーリーも暗いから見事にコケそうだな。
よく考えたら『切腹』当時の仲代は今の海老蔵より若いんだな。 それでも老人役が全然違和感ないのはさすが。
あの時代の初孫は40前後だろ。老人じゃない。
原作に「年の頃かれこれ五十五、六であろうか」とあるんだが
「切腹」の仲代・石浜親子より「上意討ち」の三船・加藤親子の方が 違和感あったけどな。 ところで「上意討ち」はキネ旬ベストワンなのに「切腹」は第三位。 「上意討ち」も力作だが「切腹」の方が完成度は上と思ったので、 この結果は意外だった。 「切腹」の年の一位は「私は二歳」で二位は「キューポラのある街」。 「キューポラ」はともかく市川昆のホームドラマが「切腹」を上回るとは どうしても思えない。 別ジャンルの作品を比較しても意味がない、という意見もあるだろうが、 昭和37年当時、「私は二歳」が「切腹」を凌駕すると評価された時代背景に いかなるものあったのか、日本映画史の論考に値する事例だと思うが… ちょっと大げさかな?
『上意討ち』が『日本のいちばん長い日』に勝ってるのも意外。 まぁキネ旬は節穴ということだな。俺はブルーリボンを一番信用している。
国内は毎日とブルーリボンだろ。 まあ毎日も「上意討ち」だけどw
>>903-905 上意討ち 拝領妻始末(1967)は、……
●切腹(1962) →翌年カンヌで審査員特別賞
●怪談(1964) →二度目のカンヌ国際映画祭審査員特別賞
&アカデミー賞外国語映画賞ノミネート
上記2作の次に作った映画、しかも時代劇で脚本は切腹と
同じく橋本忍。そのへんの事情もかんがみるべきと思うよ。
一命の画面がクリアなのは3Dだからかな つか、あの映画を3Dにしてどうすんだって感じだが
908 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/27(金) 21:45:52.67 ID:Fe6U8srq
韓国では特に評価が低い監督 韓国ではこの程度では一流監督とよばれない
909 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/27(金) 22:06:23.78 ID:K+bIRidS
911 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/27(金) 22:35:16.86 ID:2Rlg7/i1
ありがたやありがたや。「バカの一つ覚え」の良い標本だ。
「上意討ち」では三船が実に良かった。 黒澤や稲垣の映画とはまた別の魅力があった。 ただ、加藤がどうしようもない大根ぶりだったのが…
913 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 04:57:14.66 ID:OFDeiOZl
韓国では特に評価が低い監督 韓国では一本撮ったら次は撮らせてもらえない
914 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 10:19:59.82 ID:NuCD0QFN
切腹観ました。 あれだけ刀で斬り合っておきながら、最後、唐突に鉄砲の登場。 やはり、戦前の軍国主義批判を武士道批判の背後に重ねているのでしょうか?
915 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 10:33:50.37 ID:PMfomb5b
なるほど、そうかも知れない。現代の我々の思考回路では即結び付かないが、当時の 観客には自然に連想が働いたかもね。と言うのも、舛田利雄監督の「完全な遊戯」で、 小林旭が梅野泰靖の責任を追及する場面に、監督は「戦争責任」を重ね合わせていた と言う。当時の観客にはそれが通じたと。
916 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 10:42:17.93 ID:NuCD0QFN
僕も親父に指摘されて気付いたんですが。 それにしても、立会いシーンはすべて真剣を使っているらしいですね。 すごい映画です。
917 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 10:58:47.11 ID:PMfomb5b
この映画の魅力は殺陣よりも圧倒的にストーリーなんだが、考えようによっては、 真剣を使ったがために、殺陣の迫力が減殺された部分も有ったような気がする。 殺気は凄まじいが、ケレン味は抑えられたと言うか。ま、稀代の傑作だけどね。 あと、考えてみれば、日本に武士道精神は滅び、軍人精神も過去のものとなった が、同じものが「サラリーマン精神」として続いている気がする。リメイク作が どんなものかは知らないが、もし現代とつながる回路があるなら、そこだろうね。
918 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 11:17:47.86 ID:NuCD0QFN
サラリーマンの切腹か。なんかコメディになりそう。
919 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 11:24:40.46 ID:PMfomb5b
イヤイヤ、そこはあくまで「におわせる」だけで(笑) でも、過去には「サラリーマン忠臣蔵」ってのもあるか。
920 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 11:43:02.56 ID:PAej2SlJ
>>915 クレージーキャッツの「ゴマスリ行進曲」なども、
当時は日本軍内の上下関係のきびしさをはっきりと記憶していた人が沢山いて、
青島幸夫はそういう人たちのことも意識しながら作詞したんだろうし、
だからこそ世間の人々におおきな衝撃を与えることになったけど、
いまの時代にあの曲を初めて聴く人には、そういうことは伝わりにくいだろうね。
「仁義なき戦い・広島死闘編」で北大路欣也が演じた役が、特攻隊崩れで、
戦時中の体験をトラウマとして背負っているという設定だって、
映画の中ではちょっとしか触れられてないが、当時の観客には身に詰まされたんだと思う。
あの男が最後、組長からあっさりと裏切られるところは、天皇の人間宣言とダブる。
921 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 11:48:51.86 ID:PAej2SlJ
>>917 三池によるリメイクと言えば、この前の「十三人の刺客」は、
元々の工藤栄一監督版は明らかに安保反対運動の暗喩だったよね。
それがリメイクではそういうニュアンスはバッサリと切り落とされて、
ストレートなアクション時代劇になっていた。
三池はオリコウサンだよ。
今度の「一命」も、きっと、「すんなりとわだかまりなく感動できる映画」になってるんだろうな、
と、簡単に想像できる。
922 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 11:54:25.83 ID:PMfomb5b
なるほどなあ。俺が「仁義なき戦い」シリーズ全般に全く面白みを覚えない理由が 一つ明らかになった気がする。やくざの抗争に興味がないせいだと思っていたが、 そういう面でのメッセージも受け取れて無かったわけか。だが「日本一のゴマスリ 男」はそういう面抜きで圧倒的に面白かったし、「切腹」も観ごたえたっぷりだっ たわけだが。
武士道の非人間性と現代サラリーマン社会の非情さを 重ね合わせた映画なら今井正の「武士道残酷物語」。
924 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 12:31:50.61 ID:NuCD0QFN
> 安保反対運動の暗喩 それは知らなかった・・。単にだらだらした眠い映画で終わってた。
925 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 12:42:14.41 ID:PAej2SlJ
工藤栄一の集団抗争時代劇については、公開当時から、どの評論家もみなそう指摘していたよ。
(俺はだってずっと後の世代だから、映画雑誌のバックナンバーを読んで知ったんだけど)
この本(↓)では、「真田風雲録」も又、安保闘争の暗喩だと指摘している。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087507637/ 深作は忠臣蔵映画を二本撮ってるけど、それも両方とも、安保闘争映画だよね。
926 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 12:54:26.99 ID:PMfomb5b
そして「竜馬暗殺」(74)は学生運動の内ゲバか。 時代劇ってのは、結構同時代とつながろうとしてきたんだね。 それが作品としての面白みにつながってるかは別だが。
927 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 13:10:06.90 ID:PAej2SlJ
そうそう、「面白みにつながってるかは別」というのは、まさにその通り。 深作は最初に会社(東映)から「忠臣蔵を撮れ」と命令されて断ることが出来ず、 四十七士たちを革命組織とみなして転向者や脱落者の問題を持ち込むことで、 何とかして自分に「やる気」を起こさせようとしたんだが、 会社が作らせたがっていたのは飽くまでも萬屋内蔵助が大活躍するチャンバラ活劇だったんで、 出来上がった作品は中途半端で、焦点が定まっていない駄作になってしまっていた。 この場合は、下手な暗喩など持ち込まずに娯楽活劇に徹してれば良かったという最良の例だよね。
928 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 13:13:28.86 ID:PAej2SlJ
深作が、松竹に場を変えて、その復讐戦として挑んだ『忠臣蔵外伝・四谷怪談』は、 全編コレ暗喩だけというトンデモ映画だったけど、この場合はやり過ぎで、 「革命における‘党’の意味、意義」について関心がない者にとってはチンプンカンプンな作品になってしまっていた。 俺自身は大好きだけど、面白い映画かというと、まったくそんなことはない。
普通に面白いよ、『忠臣蔵外伝・四谷怪談』。
930 :
この子の名無しのお祝いに :2011/05/29(日) 15:18:53.71 ID:KLJdBVsF
討ち入りの場面の高岡早紀 恥ずかしくて正視できなかった
>>927 会社としては客が入ればそれでいいんであって、むしろ錦之介が活躍していた時代の
チャンバラ活劇は時代遅れとされていたから、深作に忠臣蔵を作らせる以上、若い客層
にも受ける作品を期待していたんじゃないかな?
映画が中途半端になったのは、萬屋が「新しい忠臣蔵などない」と言って、深作の最初の
構想を否定して譲らなかったこと。
錦之介は彼なりに「仁義なき戦い風の忠臣蔵だけは絶対に作らせない」という、往時の
時代劇スターとしての意地があったのだと思う。
>>914 穿ち過ぎ。単に何が何でも半四郎を始末しようとする井伊家のあせりを表現してるだけだと思う。
>>921 安保闘争云々なら『十三人の刺客』より『大殺陣』の方が色濃い。
ガヤにデモの音声かぶせてるぐらいだし。
>>927 >>931 『赤穂城断絶』は色々チグハグだけどヤクザの出入りみたいな立ち回りは好きだな。忠臣蔵ものでは一番だと思う。
ってか俺が言うのも何だがここは小林正樹のスレだぞ。お前ら東映時代劇スレでやれよ。
なるほどねえ…真剣だったのかあのシーン なんか緊張感は凄いんだが動きがぎこちないと思ったのはそのせいか でも実際の決闘ってのも案外あんな感じだったのかもね
戦国時代はとうに終わって天下泰平の世の中なんだから、野原での決闘はともかく、 跡をつけられたくらいで宮仕えの侍が城下で刀を抜くというのはあり得ないんじゃないの? それともまだこの時代はこういうこともあったの?
>>933 仲代本人も北米盤DVDのインタビューでスローテンポでチャンバラらしくないと言ってたな。
>>934 自分たちが自殺に追い込んだ奴の義父がおっかない目付きで近づいてくるんだからそりゃ警戒するだろ。
いや。そういうこと言ってるんじゃなくて、別に斬り付けられたわけでもないのに、 城下で武士が武士に対して、いかに浪人相手とはいえ、刀を抜くか?という疑問。 刃傷沙汰を起こして、万一相手に非がなかったら、それこそ切腹ものじゃないの?
武士の風上にも置けないキャラとして描かれてんじゃないの?
それは分かるんだが「武士の一日」の脚本執筆の際、当時の武士の昼食が 弁当持参だったのか城で給食だったのか、それとも昼飯抜きの一日二食 だったのかが結局不明なため映画化を断念し、黒澤に怒鳴られても引かなかった ほどリアリティを重視した橋本忍だけに、いい加減なシチュエーションは 作らないと思うんだよね。 それだけにちょっと気になった。
だから、いい加減じゃないんだよ。きっと。
難しく考えすぎじゃないか。 江戸で侍同士が斬り合うのって時代劇ではありふれたシチュエーションだろ。 ただ実際にそういうことがほとんどなくても作劇の上では関係ないと思う。 例えば刑事ドラマだとパンパン拳銃撃つけど、実際の警察が銃撃つのって極めて稀じゃん。
しつっこいようだが、ごく普通の娯楽時代劇ならわかるんよ。 でもこれは実話を基にしたシリアスドラマでしょ? ある意味、武士の昼飯より、城下なのに跡をつけられたくらいで抜刀 するかどうかの方が重要なポイントだと思うわけよ。 どうでもよさそうな武士の昼飯問題に異常にこだわって黒澤天皇が 怒り狂っても一歩も引かずに脚本を没にしたほどの人が…と思ったわけよ。 だって、江戸時代は武士とはいっても今のサラリーマンみたいなもんだから、 刀を差していても、これを抜く、ということはまずなかったわけでしょ?実際は。 なにかの本で読んだが、かっとして刀を抜くことを恐れてツバを針金で固定して 抜けないようにしていた武士も多かったらしいし。
>実話を基にしたシリアスドラマ ィ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゛t, 彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''ソ~ヾ:;;;;;;゛i, t;;;;;;;リ~`゛ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ i,;;;;;;! ゛i,;;;;t ヾ-‐''"~´_,,.ィ"゛ ヾ;;f^! / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ト.;;;;;》 =ニー-彡ニ''"~´,,...,,. レ')l. < おまえは何を言っているんだ t゛ヾ;l __,, .. ,,_ ,.テ:ro=r''"゛ !.f'l. \____________ ヽ.ヽ ー=rtσフ= ; ('"^'=''′ リノ ,,.. -‐ゝ.>、 `゛゛゛゛´ ,' ヽ . : :! / ~´ : : : : : `ヽ:. ,rf :. . :.: j 、 . : : ト、.、 : : : : : : : : : : ヽ、 /. .゛ー:、_,.r'゛: :ヽ. : :/ ヽ\、 :f: r: : : : : : : : !丶 r-、=一=''チ^ ,/ !:: : :`丶、_ : /: : : : : : : : :! ヽ、 ゛ ''' ''¨´ / ,i: : : l!: : : : :`ヽ、 〃: :j: : : : : : : ゛i `ヽ、..,,__,, :ィ":: ,ノ:: : : : : : : : : : : :\ ノ: : : : : : : : : : :丶 : : ::::::::: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :\
いやどうも誤解を招く書き方で悪かった。 もちろんストーリー自体は完全なフィクションだけど、 庭先拝借の切腹タカリというのは実際にあったらしいから、 原作はそれをもとに書かれた物語で、橋本忍はそれを いかにリアリティあふれるドラマにするか苦心したわけよね? と、いうことで話は戻るが、まあ要するに怪しい武士がいる というだけで抜刀するのが普通の話なんだったら文句ないので それを問いたいだけですが。
さっきも言ったがこの場合>怪しい武士がいるというだけで抜刀するのが普通の話 であるかどうかはどうでもいい。 っていうか時代劇では普通の話だけどね。 まぁそれはともかく矢崎は迫ってくる半四郎に対し身の危険、命の危険を感じた。 だから刀を抜いて先手を打とうとした。ただそんだけの話じゃない。 だって命狙われてるんだよ? 決まりも外聞もないって。 ということにしたら?
いや、あれだけでは自分の命を狙っているかどうかは分からないと思う。 身の危険を感じたら遠くに走り去ればいいわけで、得体の知れない相手に いきなり斬り付けるのがこの時代の常識というには無理があると思う。 半四郎が求女の敵討ちに来たと知っていたなら別だが。 この時点ではただの不審な武士にすぎない。 昔も今も、怪しいだけでいきなり抜刀したり発砲したりはしないだろう。 無頼のやくざではなく宮仕えのサラリーマン武士なんだから。 繰り返すが、普通の時代劇なら構わないが、問題にしたいのは橋本忍の 脚本家としての整合性。
そんなこと言ったら、なかなか切腹しない仲代に我慢して付き合ってる三國らの 方がおかしいよw
全くだ。何かにつけてもっともらしい屁理屈こねるし。 >いや、あれだけでは自分の命を狙っているかどうかは分からないと思う。 とりあえず不穏な動きを感じたのは確かだろ。 >身の危険を感じたら遠くに走り去ればいいわけで、得体の知れない相手に いきなり斬り付けるのがこの時代の常識というには無理があると思う。 矢崎の常識ではそうだった。 >半四郎が求女の敵討ちに来たと知っていたなら別だが。 おおかた想像付くだろ >この時点ではただの不審な武士にすぎない。 昔も今も、怪しいだけでいきなり抜刀したり発砲したりはしないだろう。 無頼のやくざではなく宮仕えのサラリーマン武士なんだから。 矢崎は怪しいだけでいきなり抜刀する奴だった。
948 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/02(木) 04:02:47.71 ID:JIErkrUu
矢崎はむしろ嬉しそうに抜刀してるんだから、殺人嗜好症なんだろう。
引っ込みつかなくなって足掻いている感じだな。
オモダカ彦九郎(?、丹波ね)なんか事情を察して殺しにきてるぐらいじゃないか。
951 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/02(木) 11:01:03.71 ID:Tu05lwVQ
仲代さんこのときまだ三十路?すごい貫禄やね
「清兵衛ぇ、おめーはきたねぇ」って言ってたのが三年前? 同じ人とは思えない。
ローマの休日も荒れてるが、ここも詰らんことで長引くな。
いきなり斬りつけたら双方命に関わる果し合いと認識しているわけではないので、 おそらく辻斬りとみなされて、引廻しの上、斬首でしょう。
>>953 ワロタww ジェラートとかどうでもええわww
956 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/03(金) 21:28:11.89 ID:zxWMNP9V
息子が死んだときのもとめの嫁の「あああああ・・・」って声がリアルだった
岩下志麻姐さんですわ。
958 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/04(土) 09:33:39.45 ID:6o/ZNkKc
>>914 >>915 そうじゃなくて、
「家老の命令で家臣たちが武士道にふさわしくない行為に走ってしまった」
という表現だよ。
「武士道」「武士道」と言い張って、困窮状態の浪人に竹光の切腹を強いていながら、
この連中はなにをやってる!?
と、訴えるための演出だと思うね。
「軍国主義批判」とまでは考えすぎだと思う。
刀や槍で勝てないから鉄砲を使うのは理にかなっているじゃないか。 武士道は騎士道じゃないんだから。 そもそもあの人数でかかっていること事態、決闘としては卑怯だ。
まあ受け取り方は人それぞれということで・・。 でも、戦前の軍の中身のない精神主義のバックボーンは 武士道にあったわけで、その武士道を中身の無いハリボテと して見せることで軍国主義批判へのアナロジーとするのは ありえるのじゃないかなあ。
961 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/04(土) 10:41:49.34 ID:STf2/SHa
>>958 どうも見当違いの解釈に思えるなあ。つまり君は彼らが「真の武士道精神」を守っていない、
という様な考えらしいが、この映画のメッセージはそうじゃないんだよ。真の武士道精神な
んかない。武士道の本質は、結局のところこういう汚いものに過ぎない、ということだと思
うな。つまりは、あれが武士道なのだよ。
「秩序」「体制」「組織」「権威」といったものを維持していくのに都合の良い様に、権力
者が作り上げただけのもの=武士道・軍人精神・サラリーマン精神ということなのさ。「会
社員だから、プロだから、給料貰ってるんだから、身を粉にして働き給えよ!」「はい!」
なんて頑張っても、不景気になったら簡単にリストラ。ということさ。
そうだよね、武士道なんて建前でしかないハリボテだと暴いてゆくところが面白いと思うんだ。
963 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/04(土) 12:39:46.73 ID:STf2/SHa
でも考えてみれば、彦九郎たちも可哀相だよね。藩の利益のため、ご家老たちの意を体して 動いた挙句が、高々髷を切られたくらいで詰め腹切らされるんだから。武士道の不条理さと しては、こっちの方がよく体現しているかも。
964 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/04(土) 12:51:34.83 ID:8WT314Yz
結論。 すべて丹波が悪い。
965 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/04(土) 13:28:09.00 ID:STf2/SHa
確かに。あの会議のやり取りは 三島「適当にあしらっときましょう」 丹波「徹底的にやり込めてやりましょう」 三国「(実はそこまでやろうと思ってなかったんだが、この流れだから)腑抜けたことは 考えてないぜ。苛め抜いてやる」 って感じに見えるから、まあ言わば、部下の丹波が上司の点数かせぎに過激なことを言い、 三国が乗せられて引くに引けなくなった、とも言えるもんね。戦争中なんかも、軍の会議 では過激な主戦論が通りやすかったと言うけど、状況としては似ているね。 つまり、丹波は自業自得ってことですか?
求女は妻子のために刀すら捨てたんだものね。 半四郎は娘、婿、孫という刀よりずっと大切なものを失った。「武士の常識」ために。 丹波らが体面のために詰め腹切らされたのは半四郎の自省と被っているのでは?
ageるなよー
>>963 あの3人が進んで切腹を強要した訳じゃん。
藩の利益というか個人的な考えに基づいてるだけだと思うな。
勘解由も言ってたが井伊家の家臣でありながらどこぞの浪人者に髷切られたら恥さらしもいいとこ。
補足すると683年の結髪令から日本人はずっとちゃんまげを結ってたから、当時の日本人にとっては魂みたいなもんだよ。
明治になってちょんまげ廃止されたらすげえ猛反発があってちょんまげ一揆とかもあった。
だから「不面目。不始末。死をもってさえあがない得るかどうか」となる。
>>965 まぁ自業自得といえばそうなのかな。
でも沢瀉は点数稼ぎというか自分の考えを押し通しただけじゃないか。
求女に竹光切腹を強要したのも「武士でありながら刀を売るとは言語道断」という論理に基づくもの。
まぁ髷切られたら自分から進んで切腹して責任を取ってるから、矢崎や川辺と違って一応筋の通った行動をしてる訳だ。
968 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/04(土) 14:30:32.97 ID:STf2/SHa
そうだ。確かに彼は他の二人よりも筋を通している。それだけ深く「武士道」に染まってる。 つまり、それだけご家老や藩にとって都合の良い人間になっている。ご家老が鬼のように冷 酷な人間だとしても、部下に切腹を命じるのが良い気分のもので有るはずはない。自分から 切腹したと聞いて、きっと有りがたく思ったろうね。
武士道武士道って言っている人は武士にも首代あったの知ってるの?
挑発するかのようなものの言い様はお控えくだされい。
「求女」という名はこの時代の武士につける由緒ある名前なの? 「女を求める」って、なんか勇ましい武士らしくない名前だと思うんだけど。 なんか女中を募集している求人広告の張り紙みたいじゃない? それともなにか武士らしきいわれがあるのかな?
三代目市川左團次の当たり役で"烏帽子折"求女ってのがある。 実は藤原鎌足の息子、藤原淡海で美男子の設定。 他の演目でも見た記憶がある。
973 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/06(月) 18:23:50.79 ID:HVBN3Mfj
切腹みたいな傑作時代劇って他にない? 重厚なやつがいいんだが
岡本喜八の「侍」、内田吐夢の「大菩薩峠」シリーズ、今井正の「夜の鼓」、稲垣浩の「風林火山」
今井正「武士道残酷物語」(東映)
今井は「仇討」もいいね。 脚本も橋本だし。 自分は娯楽性もある「十七人の侍」と 「忍者狩り」を推薦する。
失礼「十七人の忍者」だった。訂正。
>>976 を読んで「十一人の侍」の書き間違いかと思って、
「集団抗争時代劇から一本というのなら『十三人の刺客』だろう」
と書こうと思ったところだった。
同じ集団抗争時代劇でも、忍者映画は重厚感よりもスピードを重視してて、
>>973 さんが求めてるモノとは違うと思うけどな。
「風林火山」も、明朗すぎる。
>>974 自分のオススメは、加藤泰の「幕末残酷物語」。
公開時にパクりを指摘したのは小林信彦一人だな。 脚本が橋本の弟子の国広威雄なので何らかの了解はあったんじゃなかろうか。 深夜に何気なく見たらビックリしたよ。
982 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/07(火) 14:26:17.16 ID:n5yrnPa+
>>974-981 ありがとうございます、いきなり質問したのにこたえてくれて。
挙げてくれた中では十三人の刺客だけ大昔に見たことある
ただ殺陣シーンが長すぎて途中で飽きてきてしまったのを覚えてるかなー
個人的に、幕末残酷物語、武士道残酷物語ってのがすごい気になる
他もレンタルから見始めてみます
侍、斬る、暗殺、大殺陣みたいなシンプルなタイトルな映画って昔の傑作って感じがしますw
983 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/07(火) 14:43:40.21 ID:n5yrnPa+
>>981 あー、仇討が凄い気になる
表面の写真とタイトルがかっこよすぎる
しかしこれ海外のアマゾンっぽいな…
後、東映時代劇傑作DVDコレクションっていうのが出てたのか
これは安いし、買いまくる!
大殺陣と十一人の侍はこないだNHKBSでやってたな
>>983 仇討と御用金は国内盤DVD出てないからね。
あとVHS借りるぐらいしか手がない。
>>984 仇討もやった。
986 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/07(火) 18:36:55.58 ID:rWZiCQJ7
>>985 仇討と御用金ってどない感じの映画なの?
国内版はなぜ出てないんだ?マイナーだから?
「御用金」は期待して観に行ったけど豪華キャストの割にはイマイチだった。 最後の決闘が終っても映画はダラダラ続いてるので何処かの爺様が喚いてた。 五社の時代劇なら「人斬り」がいい。
「大菩薩峠」は雷蔵版や仲代版より知恵蔵版がいいと思うけどな。 机役はたしかに雷蔵が最も適役だと思うが、映画の出来はやはり知恵蔵版。 どうせリメイクするなら「十三人の刺客」より「大菩薩峠」を作ってくれんかな。
知恵蔵は千恵蔵の間違い。 千恵蔵が一発変換されないところが悲しい。 御大はドラえもんより下なのか。
>>983 >>627 以降のレスも参照
>>986 『仇討』中村錦之助が神山繁と些細なことから口論になった挙句、決闘。
倒したはいいが今度はその弟の丹波哲郎から付け狙われ・・・。
錦之助が段々身動き取れなくなるという悲惨な映画。
『御用金』海沿いの小藩の家老の丹波は財政窮乏のため幕府の御用船の積荷-御用金の強奪を画策。
そして神隠しと称し口封じのため村の住人を皆殺し。
丹波の部下の仲代はやり方に不満を覚え脱藩したが、再び神隠しが行われると聞き・・・。
仲代・丹波・錦之助が出てくる娯楽時代劇。
>>988 『人斬り』も立ち回りはいいがダラダラした展開だからなぁ。
五社英雄ならやはり『三匹の侍』
>>989-990 スレチだが俺も千恵蔵の大菩薩峠好きだよ。無常感はあれが一番よく出ている。
喜八の大菩薩峠は全くベクトルの違う面白さがある。あのハチャメチャさがいい。
三隅研次のはあんまり特徴ないな。もうちょっと後に撮れば雷蔵の演技にも深みが出たと思うけど。
グーグル日本語入力なら片岡千恵蔵も一発変換できるぞ。
岡本喜八の「大菩薩峠」は、仲代‘陰’vs.加山‘陽’の対比が如何にも喜八らしい。 内田吐夢の「大菩薩峠」は、ひたすら‘陰’の情念劇で、これも如何にも吐夢らしい。 同じストーリーなのに、まったく違う映画のようだ。
994 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/08(水) 23:49:32.51 ID:kIk6ssX0
小林監督ってあまり実生活の話聞かないが、夫人は一般人? 木下の門下生というのに美人女優紹介してもらえなかったのかな?
996 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/09(木) 07:52:12.14 ID:30Hle5Qv
997 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/09(木) 09:52:32.10 ID:51+eMD0Q
そういえば「人間の条件」の新珠美千代の役を香川京子がやっていたらどうだったかな。
つまらないだろうね。まじめすぎて。
999 :
この子の名無しのお祝いに :2011/06/09(木) 12:35:01.83 ID:bS80FZFH
「用心棒」よりは「切腹」の方が良いのは事実。
馬鹿が一人で書いてるんだもんな 新スレいらんかったよ
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