1 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :
03/10/18 14:41 ID:/o8dbb66 これは名作。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/18 16:35 ID:2OlEImfZ
影武者と云えば勝新太郎。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/18 17:04 ID:aR7J1Hlg
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/18 21:38 ID:u6uflh8D
影武者公開後のコメント 勝新「俺の方が適役だ。失敗作だな」 黒澤「失敗したのは勝君の方だろう。なにしろ役を降ろされたんだから」 映画より場外乱闘のほうが面白いかも
□□□■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■□□□□□ □■■■■□□□□□□■□□□□□□■■■■■■□□□■□□■□■■□ □□□■□□□□□□□■□□□□□□□□□□□■□□□■□□■■□□■ □■■■■■□□□□■□□□□□□□□□□□■■□□□■□□■□□□■ □□□■□□□□□□■□□□□□□□□□□□■□□□□■□□□□□□■ □□□■□□□□□■□□□□□□□□■■□□□□□□□■□□□□□□■ ■■■■□□□□□■□■□□■□□□□■■■■■■□□□■□□□□■□ ■□□■□□□□■■■□■□■□□□□□□□□□□□□□■□□□■□□ ■□□■■■□□■□□□□■■□□□□□□□□□□□□□■□□■□□□ □■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■□□□□
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/18 22:09 ID:dcAHTqnp
「なんだかなー」の人が、勝と黒澤の確執の一部始終を目撃していてテレビで話してたが内容忘れた。 勝つがビデオ化なんかに撮影風景を収めようとして、黒澤の逆鱗に触れて「はい、勝クン明日から来ないでいいから」と言われたんだっけかな
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/18 22:49 ID:pplY7hTQ
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/19 00:11 ID:6mlH9Pu/
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/19 02:51 ID:vQEnixgW
勝新が影武者を演じてるリハーサル映像見たことあるけど やっぱり黒澤に反抗的な態度をとってたよ。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/19 08:29 ID:N5hcIhwB
密偵(乱波というの?)たちが本当に忍者という 感じで良かったですよ。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/19 22:35 ID:MPlinQqa
影武者が健在ぶりをアピールする為に馬で疾走するシーンがカコイイ!!
仲代の信玄は外国人みたいだ。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/20 00:16 ID:qwJbkzd3
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/20 09:24 ID:eQvwH4Vi
なんだかんだ言って仲代よりは、勝新のほうが信玄の有名な肖像画には似てるよね まー、あの肖像画自体、偽物という説もあるけど
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/20 13:22 ID:zARqA79e
仲代でよかった。べつに勝新のなんて見たくもねー
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/20 13:56 ID:JEhUdmT1
馬、麻酔打ち過ぎて死屍累々、と聞いたが。
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/20 15:09 ID:52pCS5+o
誰に?
18 :
16 :03/10/20 15:23 ID:JEhUdmT1
何かの雑誌(ひょっとしてミニコミ誌か?)で読んだ記憶がありますが。 だから正しくは「聞いた」ではなく「読んだ」ですね。スマソ。
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/21 00:06 ID:R7MlWDni
戦闘シーンが間接描写になっているのが残念。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/21 05:22 ID:1lgQxk4e
●●●マスコミの「盗聴、盗撮」は許されるのか?その8●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1011/10115/1011522150.html 138 名前: バイバイ 投稿日: 02/02/05 01:17 ID:slQzB43S
>>134 うん、おれは奇人だと思われてるよ。そのおかげでマスコミ業界がどれだけ利益を得たか
想像できないくらいだ。こう言ってもふつうはバカかと思われるだけだ。あいつらずるいからね。
こっちに証拠が何もないこと、味方がつかないことはよくわかってる。それで食われまくりだな。
腹がたつなんてのはとうに超えている。あきれるのも終わった。今じゃどういう気持ちか。
言ってやりたい気もするが、もういい。今日はNステでもラジオでももろバレバレの言動が
あったのを確認した。今まで少しはマスコミを信じてたのが間違いだった。アフォですわ。
「調査員」のせいか近所受けも良くはない。ま、振り回されたくないから自分の利益だけ
かんがえることにする。つまらんことやってるな、マスコミ。
240 名前: 213 投稿日: 02/02/10 15:36 ID:jE2ivfkk
一般人で「お部屋拝見」で見せている人も、実は陰で裏切られている
(盗聴されている)んだと思うと、可哀相だなと思う。
芸能界に入りたいと思った事は無いが、
マスコミや華やかさに憧れるのは、別にその人の勝手だし、有名になるのが好きな人は、
その人なりの夢なんだろう。その夢まで何か言おうとは思わない。
でも、そういう人だからといって、盗聴されたり、嫌がらせを受けていいわけではない。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/22 14:51 ID:c7HldwS9
>>19 いまだにそんな事本気で思ってる奴がいたことに驚き。
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/23 13:27 ID:xYFjj8nr
演技指導中、森蘭丸役の美少年に、デイープキスかました黒澤。 嫌だ、もう辞める、と少年が騒いで一悶着あった。 ・・侍大将役、清水のぼる証言 俺的には、ピュアな黒澤像が垣間見れて、結構イイ噺だと思うが。 清水のぼる が現在何やってるか調べると是またオモロ。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/23 17:49 ID:fxad8lT6
森蘭丸役の美少年は「夢」の雛人形役で出てるから そんなに、イヤでもなかったのかも。
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/23 18:33 ID:dldVBlEl
勝新「カンヌの威光も落ちたという気がする。あの映画は黒澤さんがタクトの振り方を間違えた失敗作。カンヌはいい誤解をした」 勝新は大人気ないよ。
隆大介の信長マンセー!
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/25 13:34 ID:VCp+hAAn
>>8 ピーター?なんで?
黒澤追悼番組でピーターが言ってたんだけど
「乱」でピーターは殿に無礼な口をきく役だから
撮影中は自分にも敬語を使うなって黒澤に言われてたんだって。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/25 14:58 ID:7FHL2LFy
「天と地と」のほうが名作
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/26 00:33 ID:80GsUzNt
「天と地と」は戦闘シーンが「影武者」より迫力があるだけだろ。 「影武者」はカンヌでグラプリ獲ったけど「天と地と」はあまり賞を獲ってないし。 50億もかけてあの出来じゃ駄目だね。
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/26 01:38 ID:G1+fh6rn
>「天と地と」は戦闘シーンが「影武者」より迫力があるだけだろ。 エキストラの人数が多いだけ。 もったいない使い方してるよ。
しかも「天と地と」は室内シーンが大河ドラマレベル。 その点「影武者」は室内シーンでもしっかり作りこんでいる。 冒頭の信玄と影武者の対面シーンや山県が信玄を叱り付けるシーンなどは秀逸だ。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/26 02:42 ID:j/tB6ODR
>>30 >冒頭の信玄と影武者の対面シーン
「信玄が三人いる」
という台本のト書き通りのシーンだったね。
初めて観たのは厨房の時だったけど、あれでもうすっかり引き込まれた。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/26 14:12 ID:Hi3zuDNe
>「天と地と」は戦闘シーンが「影武者」より迫力があるだけだろ。 影武者の数倍の予算使いながらあの程度か?
「ワーテルロー」みると、「影武者」も「天と地と」も泣けてくる くらいショボいな。
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/27 20:43 ID:EVA8qCed
「ワーテルロー」製作費130億 エキストラ12万人 「影武者」製作費12億 エキストラ500人 ショボく見えて当たり前。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/29 17:56 ID:NsxD+XyU
俺は夕日を見ながら、影武者のテーマを聴くのが好きだ。
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/30 00:48 ID:8vPqnchV
大滝秀治が素晴らしい演技をしているね。 黒澤さんが頭を下げて出演を要請したのも頷ける。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/30 22:33 ID:87nPJp7o
そっくりの男が三人、薄暗い広間にぽつんぽつんと座っている不気味な静謐が、 見事に映画の中へと見るものをいざなっている。 しかも、この持続した緊張。生半可な演技は許さない、許していないのだ、 という黒澤監督の気迫がみなぎっているようだ。
でも映画自体は死んでいる
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/30 23:10 ID:87nPJp7o
泥水で全身茶色に染まった伝令が、石垣の間にうずくまる雑兵たちの間をぬって武田の本営へ向かうシーンは、 壕の中の疲れきった兵士を激励しに巡回するカーク・ダグラス大佐を、 ワイドレンズのトラッキング・ショットで執拗に追ったキューブリックの「突撃」を思い出す。 だが、スタンダードサイズを生かし切った「突撃」のシーンに対し、「影武者」はさらに絵巻物のスペクタキュラー性が加わっているのだ。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/31 00:18 ID:ollCBprd
砂丘に長い影を投じながら走り下りてくる騎馬武者軍団の重量感にみちた迫力には圧倒された。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/31 00:19 ID:x+vN0GQk
>39 ついこの間泥武者の走るシーンを撮影した安土城址の裏側石垣数年ぶりに行きました。 前回までは映画と同じ状態で感動で涙したけど今は草ボーボーで歩けもしないデス。 残念でした。あんなカッコイイ冒頭シーンの映画は殆ど無いです。
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/31 00:22 ID:K0KATlc9
テーマ曲が風雲たけし城。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/31 19:32 ID:5xCeuh+4
光と影と色彩をエレガントに使いこなした高天神城の合戦シーンが好きで 何十回もビデオで繰り返し見たのが懐かしいな。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/01 18:16 ID:4jKnl5dA
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/01 22:23 ID:rAlIgOTK
糞作品「酒井法子ヤッピー!」作った奴が偉そうに吠えるな。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 00:10 ID:lX1o777i
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 00:16 ID:xvJntngZ
国内よりも海外で評価が高い。 カンヌ映画祭グランプリ イギリスアカデミー賞 監督賞 衣装デザイン賞 フランス・セザール賞 最優秀外国語映画賞 ベオグラード国際映画 最優秀芸術賞 作品賞 美術賞 ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞 監督賞 ヴィットリオ・デ・シーカ賞 イエズス会文化センター サン・フェデーレ賞 テキサス州ヒューストン映画祭 最優秀作品賞 チリ映画祭 最優秀映画賞 イスラエル政府より 最優秀映画賞 イタリア批評家賞 最優秀監督賞 ヴェネズエラ文化映画センター 最優秀外国映画賞
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 01:52 ID:8FYyJOmz
あとアメリカアカデミー賞の外国語映画賞ノミネート。 日本映画では滅多にない。(その後は「泥の河」だっけ) 最優秀取った「モスクワは涙を信じない」を去年やっと見て 名作だとは思うけど「影武者」の方が見所が沢山ある。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 04:00 ID:vSZs/4Xa
信玄が被ってる兜のデザインが凄く好きなのだが あれは黒澤監督自らデザインしたのだろうか?
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 09:09 ID:mA9hYUz5
ショーケンはずいぶん叩かれてた記憶があるけれど 黒澤さんは実にいいキャスティングをしてると思う。 ああいう演技をするショーケンを他で見たことない気がするんだが、 わがままで短気なぼんぼんがはまってたよ。不思議と。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 15:05 ID:chxCt0eu
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 15:07 ID:chxCt0eu
『影武者』の撮影のとき、私がお仕えしている人が倒れたので、駆け寄る
というシーンがあって、着ている着物のことなんか構わず走って行った。
そしたらスソを踏んでストーンと転んじゃったんです。
そのとき、スタッフが笑ったら、黒澤監督が怒ってスタッフに向かって
『笑うな!』と。
後で考えたら監督は私が一生懸命やってた気持ちを分かってくれたのかなあ、なんて思いました。
http://www.m-baisho.com/moroioka.html
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 15:09 ID:chxCt0eu
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/02 22:47 ID:IbfamXIu
黒澤明 ある日、アメリカの全然知らない人から手紙を貰ってね。 「ジョン・ヒューストンにお礼の手紙を書いたほうがいい」って書いてあるんだ。 テレビ番組でゲストのジョン・ヒューストンが遅れて現れて、 「今、すごい映画を見てきた」って言ったきり、あとは「影武者」の話ばかりしてたって言うんだよ。
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/03 00:05 ID:ROmLYEZH
この映画のラストシーンは黒澤映画のラストシーン中では一番好き。 川に流されていく仲代、ゆらめく旗、そして壮大な音楽。 このカットを観れば「いい映画観たなあ」って気になれます。途中少々眠りこけたとしても。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/03 00:13 ID:Z/DpV2br
山田五郎が死体役で出演しているよ。
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/03 02:15 ID:f1NQc4fF
「影武者」の織田信長は歴代信長ベスト1です! 馬上から宣教師に向かって「アーメン!」と言うところなんかゾクゾクするほどカッコイイ!
>>44 黒澤の実績に比べたら田中の実績は寝屁程度の価値しかない
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/03 05:51 ID:jx3eeUrn
「乱」衣装担当のワダエミによると黒澤作品の衣装はどれも素晴らしい、 が、「影武者」だけは × だそうだ。 着物屋、かつら屋、とのゴタゴタが有ったとも聞く。 詳細知る香具師おらぬか?
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/03 23:13 ID:dRCHlgBP
泥武者が通ったあとから、疲れて寝そべっていた雑兵や武者が、もこもこと身を起こすという、 スローモーションの逆まわりでドミノ倒しを見せるような描写が面白かった。
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 00:20 ID:aVCDs6AI
「影武者」の信長の西洋風鎧兜のデザインは参考の一つにナチスドイツ の将校の制服もインスパイアされてるらしい。 それにしても信長役の人当時22歳です。とても見えない。
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 00:28 ID:di5baDIf
あるレビューに「影武者」の信長は映画版信長最低ランクって批評があったんだけど あんなにイメージ通りの信長はめったに無いと思う。
凡庸なレスと引用ばかり。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 00:40 ID:aVCDs6AI
ちょっと外れるけど信長役でわりと評判いいとあちこちよく聞くのが 大河ドラマ「太閤記」の信長役の高橋幸治(二?)。 その「太閤記」が信長死ぬ本能寺の変以外残存してなくて1度見たけど 迫力はあった。 一方「影武者」の信長は役者が若いので躍動的という信長の性格を良く 表わしていてこれも好きだ。 躍動的というのは1秒たりとも無駄にしないで生きるという精神の表れ。 「これから伊勢長島の一向一揆を片付けに参る。忙しい事よ。」 カッチョエェ〜。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 00:44 ID:aVCDs6AI
>63 ここは凡庸なレスと引用ばかりを言う所ダヨ〜ン。 そんな偉大な貴方様も自己顕示欲がお強くて凡庸。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 00:46 ID:di5baDIf
信玄の影武者より信長を主役に撮ったほうが良かったかもw
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 01:00 ID:aVCDs6AI
>66 黒澤監督も「AKIRA」の大友克洋との対談で「信長は好きですね」って 言ってました。安土城の黒金門だかが普通は城の入り口にあるのに信長は 本丸のすぐ下に作っているのが「やっぱり信長は違うなと思いました」 と褒めてましたね。 しかし映画にするにはあまりスケールがデカ過ぎる気がする。 ホント信長って最高。フランスナポレオン?日本は信長だ〜〜!イエイ。
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 01:12 ID:UcV2Sfky
宮崎駿、「影武者」の宣伝を観て・・・ 「信玄の閲兵式でね、足軽の一人がホコリから顔を背けてるんですよ! 黒澤監督がこれに気づいていないはずが無い! この時私は黒澤監督も底がみえたと・・・(以下延々罵倒)」 ↓ 後に黒澤と対談時・・・ 御大「(おずおずと)これだけ軍兵がいると、端まで目が届かないって事があるんじゃないですか?」 黒澤「いや、それは分ります。ひとりでも手抜きしてたらすぐ分る!それはさせない。」 御大「は・・・・そ、そうですか・・・」
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 02:37 ID:aVCDs6AI
名優山崎努映画出演数あれどオレは「影武者」の信廉が一番好きだな。 勝新に合わせてホッペタ肉つけたそうだけど何したんだろうね。 で、勝新降板。で顔戻したらしいけど一種の被害者だね。 山崎信廉イイナ〜。
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 02:42 ID:5tMUDGZh
勝頼「父上!ご指図を!!」 影武者「・・・・・・・動くな〜。山は動かんぞ。一同、大儀であった」
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 03:04 ID:aVCDs6AI
信廉「あの男・・・ほほほ・・それをヌケヌケと裁きよった」 一同「ハーーーハッハハッ」 山崎信廉イイネー。
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 03:12 ID:5tMUDGZh
山県「あの大将恐いぞ!!アーーハハハハハハ!!」 山県「殿は所詮甲斐の山猿じゃ、甲斐の山で木の実でもお拾いなさるがよいわーー!!」 山県「殿には当分奥方様に乗るのも控えて頂く・・・アーーハハハハハハ!!」 大滝秀治がイイ!!
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 03:35 ID:aVCDs6AI
大滝さんの声がまたネ〜・・・イブシ銀で最高で。 フランス人聞いた〜?イタリア人聞いた〜?アメリカ人聞いた〜?って 世界で「カゲムーシャ」見た外人達に訴えたいね。 この声は世界遺産登録だって。別名「声の白川郷」。 ちなみに上の「カゲムーシャ」はカンヌ映画祭グランプリ発表の時の カークダグラスの発音のモノマネだす。イエイ。 「殿はいくつになられた。確か53歳。53歳にもなって5歳のワッパの ようにオムズカリめさるな!!」 >72真ん中セリフにバトンタッチ。イエイ。
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 13:50 ID:2r0cFPXL
>「影武者」の信長の西洋風鎧兜のデザインは参考の一つにナチスドイツ の将校の制服もインスパイアされてるらしい。 それは「乱」の間違い。 アルマーニが影武者の衣装もデザインしたらしんだが クレジットに名前がないのは謎。 信長のマント辺りかな?
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/04 18:13 ID:GtUufjwu
大滝秀冶て今いくつ? 大昔「特捜最前線」出てた時とあんま変わらんナ。
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 00:03 ID:VPYoVe2J
>75 1925年6月生まれの78歳らしいです。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 00:10 ID:VPYoVe2J
大滝さんのドキュメントが以前フジテレビで放送されてたけど「影武者」 の撮影現場のあまりのプレッシャー(緊張感)に一人コモルための別荘を 購入したってありました。 あの大滝さんにして鬼のクロサワはやはり難儀だったようで。
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 00:21 ID:VPYoVe2J
>74 アルマーニって初耳です。勉強なります。アドバイザーだったのか。 「乱」でしたか?「巨匠のメチエ」じゃなくて他で黒澤さんか村木さんの コメントでナチスの制服が鎧兜のデザインの参考の一つになったと聞いて 「巨匠のメチエ」での信長兜のトンボを誉めてるのとゴッチャになったか。 でもナチスと信長ってなんか違和感がなくて。違うけど。
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 00:25 ID:QOk0adGe
内藤昌豊役の人は黒澤によく怒られていたな。 これに懲りたのか「影武者」以降出演作も無いしw 黒澤「あんた下手なんだから俺の言う事素直に聞けよ!!」
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 00:40 ID:VPYoVe2J
原昌胤役の清水のぼるもボロクソコテンパにやられて(笑) 天下の黒澤映画でも次にオファーがあっても考える(断るって事でしょ) って出演者対談会で言ってた。
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 01:18 ID:QOk0adGe
阿藤海も歩くだけで50回NGが出たと言ってたな。
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 01:41 ID:VPYoVe2J
>81 スゴイネ。ガハハ。 特にオーディション組みは人格人間性全否定されるほどやられたんじゃないの?(笑) 薬物疑惑も出てた。そりゃぁやらなきゃ耐えられんでしょ。(笑) 広めたのはヤッパあの人かな。(笑)
>>79 NHKのドキュメンタリーですね。
その周りいた大滝秀治も顔がかなり緊張してましたね。
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 02:02 ID:4ZnAT+vE
そのNHKが製作したドキュメンタリーは黒澤が怒っているシーンばかり編集したので 黒澤をさらに怒らせる結果になったw
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 02:14 ID:VPYoVe2J
NHK「黒澤明の世界」でビビッたセリフ集。 「ド素人がやってんじゃないんだ!」ブルブル1 「こんなものが見えてて言い訳ないだろ!」ブルブル2 「大滝さんなんて硬くなっちゃ困るよ!」ブルブル強度3 (室田に)「そのごめんなさいっての止めろよ!何いってんだ!余計なこった!」 「誰々に任せたなんて言わないでオマエがやれぃ!」ブルブル4,5 「全く時間ばっかり使わされてカナワナイよ! シっかりしてくれぇーー!!!!! 」ブルブル強度MAX
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 02:21 ID:iRVdvAi1
でも自殺未遂したような弱虫だったりする。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 02:26 ID:VPYoVe2J
でも身体26箇所切ったってのはまいくタイソンも出来ないってまいくも誉めてた。(笑)
88 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 02:45 ID:zclbFyzM
「トラ・トラ・トラ」の破綻プロジェクトは、それまでの黒澤を破壊し尽くしたんだな
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 02:55 ID:lReqsn/J
「やいやい、寝ぼけ眼を開いてしかと見ろ、御屋形様はあれに御座るわ!」
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 02:55 ID:VPYoVe2J
で、 デルス経て「影武者」で不死鳥の如く「黄泉がえり」したのだ、とフォローする。
91 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 03:00 ID:HNK+mqNF
「影武者」のときの黒澤は、実は本多猪四郎が演じてた影武者かもよとネタを振る。
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 03:05 ID:VPYoVe2J
実際クロサワ病気の時はイノサン現場で演出したらしいね。 どこか知らんけど。
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 03:07 ID:VPYoVe2J
NHK「黒澤明の世界」もバカにできないんだ、コレガ個人的に。 ラストの方の北海道ロケの騎馬隊が走るパンのロングショットは(これ個人的にね) 本編超えてるカッコよさがあったりする。個人的にね。 いや、何回も繰り返して見てホレボレしたりしてた。 アレアンチ的か?そうじゃないよ〜ん。(笑)
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 03:08 ID:lReqsn/J
>>91 「やいやい、寝ぼけ眼を開いてしかと見ろ、黒澤天皇はあれに御座るわ!」
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 03:19 ID:HNK+mqNF
>>94 その後いきなり落馬するシーンでピアノ線バレバレだったりして。
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 03:21 ID:HNK+mqNF
>>93 俺も何回か繰り返して見たよ。
普通の人間達が一生懸命、力を振り絞って仕事してる姿にしびれた。
97 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/05 03:36 ID:VPYoVe2J
>96 あのね、テレビの人は普通に取ってるつもりなんだけど映画と全く違った 角度からのショットがあったりしてハっとしたりする。 くどいけどラスト(番組の)の騎馬隊を遠くから延々ずーっと近くまで 追いかけて撮ってるのは映画じゃ不可能で恐ろしいほどカッコイイ。 テレビの本人たちはただテロップ用に撮ってるだけらしいけどね。 そうそう、怒鳴られながらも皆必死に動いてたよね。「乱」の時も。
98 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/06 03:55 ID:qx7LiyK0
夢のシーン賛否両論あるけど俺は好きだよ。
99 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/06 12:57 ID:U7D5O9SN
勝頼「父上!ご指図を!!」 影武者「・・・・・・・動くな〜。山は動かんぞ。一同、大儀であった」 この後、小姓がにやりと笑うんだよね。 こういう、細かい演出がいい。 あと、ワインを飲んだ家康が吹き出すのを見て 森蘭丸が笑いかけて、まずいかなと思って信長を見ると 信長も笑ってるんで、安心して笑い出す。 この演出もいい。
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/06 17:25 ID:XpKGuzqz
信長と蘭丸の関係を知らない(外国の)人にもこの二人の関係が分かるように 脚本と変えて監督が演出したんだってね。 この信長かっこいいな〜と思ってたけど、他に比べて不評なんですか。 でも蘭丸役と年齢差あまりなかったのかな?ビックリ。
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/06 17:40 ID:yG6faqBf
蘭丸が常に信長を熱い視線で見つめてる。 いいなあ。
102 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/06 23:43 ID:QZtuL7XF
風 馬場信春 林 内藤昌豊 火 山県昌景 山 武田信玄
103 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/07 00:59 ID:uaMcHvZN
>99 細かい演出と言えば信長たちの偵察隊が見守る中で影武者信玄が重臣と能舞台 見る場面で後ろの大滝山県がちょっと手を上げてスっとおとすシーンで ジッちゃんが戦いの憩いに酔っ払ってんだなぁ〜って思ってたら確かあの能の シーンが信玄が好きだったかでそれを思い出して感に浸っているとナンカで読んで 細かい演出だな〜と感心したりもしまシタ。
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/07 01:06 ID:uaMcHvZN
>100 >>でも蘭丸役と年齢差あまりなかったのかな?ビックリ。 つーか隆大介老け過ぎ。三船や仲代の老け役ってメイクの力だけど隆は わりと素で40代イケテタ。 でもこの間TVで34歳の千葉真一見たら50歳くらいに見えた。 アレには隆も負ける。時代かな。
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/07 01:11 ID:hHpQsVP+
戦国自衛隊のほうが面白いと言う香具師は消防 天と地とのほうが面白いと言う香具師は厨房
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/07 22:50 ID:j1mc/xwJ
「黒澤明の世界」 これ観て、三船ちゃんはじめ、常連さん達を尊敬しました。 勝新には、できねえよな。
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/07 23:06 ID:uaMcHvZN
>106 なるほどね。三船さんや演出補助の本多イノさんなんか軍隊行ってたから 耐えられたか。(笑)クロサワの現場軍隊みたいだからね。 勝新軍隊行ってたか?「兵隊やくざ」では行ってたが。(笑) 信玄の弟信廉に初めにオファー行った若山富三郎はクロサワと勝新喧嘩するの 見越して断ったらしい。賢い。(笑)
108 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/08 01:30 ID:f8FT15uP
影武者の正体は宇宙人が作った信玄のクローン人間だと思う。
109 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/08 02:14 ID:G+GxPoV2
でも黒澤御大は戦争行ってないんだよな……。
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/08 02:45 ID:7/3zVTe7
勝新の代役として当初は緒形拳と原田芳雄も候補に挙がってたらしい。
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/09 11:34 ID:GfjtM++b
本当の名作は「風林火山」
>>107 戦争いけるわけないだろ。何年生まれだと思ってる?お前はちゃんと
近代史学んでるのか?
113 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/10 00:00 ID:9/ozMvk3
>>107 ちゃうでー。若山せんせーへのオファーは信玄そのもの。
で、勝がその影武者。
当初はそういう構想だったらしい。
114 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/10 00:50 ID:AYkWSjFn
「乱」よりも「影武者」のほうが好き。 エンディングなんか100倍ぐらい「影武者」が勝っている。
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/10 13:15 ID:G6jEPQ3V
>>113 あなたの話が本当かどうかはともかく。
その方がしっくりするよね。
どうも、勝の信玄てのは想像できない。
泥棒はともかく。
116 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/10 22:21 ID:5noV6q7Y
・信玄(勝新の方がいい)と重臣(みんなこちこち。大滝はいつもの通りのくさい演技だし)の キャスティングが失敗 ・音楽がよくない(軽すぎ。池辺の軽快な作風はこの映画には合っていないと思う) ・編集がよくないところがある(信長が城で馬を乗り回すところ。ラストの馬の死ぬシーン 長すぎ) だけどすげーきれいな様式美の映像ですごくすきな映画。
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 03:46 ID:vSROO9k+
俺が好きな「影武者」のシーン ●冒頭の信玄と影武者が対面するシーン ●泥武者が雑兵を避けながら武田の本営へ向かうシーン ●武田軍が囲んでいる城の周りで笛の音を聞き入ってるシーン ●影武者と侍大将が整列している武田軍の前を馬で疾走するシーン ●信長が宣教師に向かって「アーメン!」と叫ぶシーン ●山の軍が高天神城を目指して行進するシーン ●赤々と燃え盛る高天神城をバックに勝頼が闊歩しているシーン ●侍大将たちの号令の下、火と林と風の軍が陣形移動するシーン ●本多平八軍が遥か遠くにいる山の軍を傍観しているシーン ● 山県、馬場、内藤が「御屋形様の下で又会おう」と言いお互いの槍を当てるシーン ●長篠の合戦の突撃シーンと戦死シーン
118 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 05:01 ID:04HYKkyl
>>116 大滝の演技は絶品だろ。
池辺の音楽も重厚でいいよ。
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 16:05 ID:HZm5P5iA
大滝の演技はいいよ。 くさいんじゃなくて、みんなの気持ちを引き立てるために あえて、芝居がかったおおげさな笑い方したり。 ネット通販で売られてるサントラCDのなかでは「影武者」かなり 売れてるらしいよ。 人気があるのは確か。 いい意味で通俗的な音楽つけてると思うけど。 ●侍大将たちの号令の下、火と林と風の軍が陣形移動するシーン ここなんか、燃えるなあ。
>>64 ,
>>100 伝説の織田信長役といえば、やっぱり高橋幸治ということになる。大河『太閤記』
と『黄金の日日』で二度やってる上に、『太閤記』の頃に「殺すな」と視聴者の嘆願
書が殺到して本能寺の変が伸びた話は有名。ちなみに高橋幸治は大河『天と地と』で
は武田信玄の役をやってる名優。
隆大介の織田信長もよかった。同じ無名塾の役所が大河『徳川家康』でやった信長
よりもよかったと思う。けど、大映ドラマ『おんな風林火山』で信長役をやって『影
武者』のよかった信長のイメージを自らぶち壊しにした。
黒澤映画に出てるイメージ大事にしすぎてる間に、似たキャラクターの渡辺謙が台
頭してきちゃって、出番がなくなってしまった気の毒な俳優だと思う。
>>64 重複でスマヌが『黄金の日日』の信長は全部残っててDVD出てる。
122 :
116 :03/11/11 18:22 ID:AM1wNQBO
だっていつもの大滝の演技じゃん 「まあだだよ」の松村にいつもの演技をさせずにさらりとやらせたのに比べて、影武者の 大滝はいつもの大滝。つまらない。 あと佐藤に比べたら池辺の音楽は全然重厚じゃないでしょ。
123 :
116 :03/11/11 18:34 ID:AM1wNQBO
それにしても冒頭の合成シーンはおそろしくよくできてるな
124 :
64とかいろいろのバカ :03/11/11 20:21 ID:29UQQxl8
>112 勝新の軍隊って文の流れで真に受けてもらってもねぇ。誤解あったら許してください。 >113 「巨匠のメチエ」で井手さん言ってませんでしたか?それ以外の情報源是非お教え下さい。勉強の上で。 >118 佐藤さんはクロサワの既存クラシックの曲に合わせて編集したらしいですね。 「赤ひげ」もブラームスの苦し紛れにオリジナルにしてるけどさすがに「影武者」激怒して 降りて、武満さんの紹介で池辺さん選ばれたんでしょ、確か。その制約の中で頑張ってると思う。 >120 「太閤記」の高橋幸治の本能寺は異様な迫力でした。反町はアレが一番って言ってました。 「黄金の日々」もでしたか。チェックですな。ありがとう。 隆がその後出演作が今ひとつのですな。「ブラックジャック」とか。
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 20:55 ID:29UQQxl8
黒澤御大が軍隊行ってないのは親父さんのおかげらしいんですが、クロサワの男性的 硬派主義的(そうじゃないのも勿論ありますが圧倒的にやはり硬派的と思われ) 作風っていうのは幼少時のひ弱な体験と軍隊免除のコンプレックスがバックボーンに あるのではってのは考えすぎですか。
126 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 21:08 ID:oUBNvUMm
陸軍一兵卒・黒澤というのも笑えるな。 南京大虐殺かなんかして帰還してきてB級映画戦犯で貝になり隊
127 :
馬に鹿だよオレは :03/11/11 21:40 ID:29UQQxl8
クロサワの年齢から考えて徴兵されてたら日中戦争に送り込まれ南京加わった可能性あり。 で、目の前の惨状にショックを受け、十八番(おはこ)の勝気で上官に楯突く。28回殴られる。 さらに最前線に送られる。肩に銃弾を受け倒れる。空見る。つぶやく。 「そうだ、俺にはこの空があったじゃないか!」 この経験が後年「影武者」で長篠行く勝頼諌める重臣が「あの空を見よ!」 につながる、って事があったかもしれないと強引にスレに合わせる。(笑)
128 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 22:04 ID:AM1wNQBO
このスレ読んで影武者見なおした。 やっぱりいい映画だった。 ところで海外バージョンのDVDはどこかで入手できないのだろうか?
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 22:22 ID:w+E3rBZd
影武者なんかより風林火山のほうがよくできてる。
あぼーん
131 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 22:36 ID:29UQQxl8
>128 東京だったら秋葉原石丸ソフト館の何件か隣の交差点のDVD屋で海外輸入の クロサワDVDは昔よく買ったけど「影武者」はどうでしょう。 アジア版も多いし。後はヤフオクによく出てる香港版とか。
132 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 22:59 ID:AM1wNQBO
香港盤は字幕消せるんでしょうかね? あとリージョンフリーのプレイヤーを用意しないとな…… 海外盤の方が編集がよくて面白いという説があるので一度見てみたい
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:01 ID:AM1wNQBO
ちょっとスレ違いになるけど 七人の侍 海外短縮版と国内短縮版はDVDにはしないのだろうか。 どっちも黒沢が短縮しているので、一応価値はあるきもするんだが……。 東宝じゃそんな親切なことはしないかな。
134 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:09 ID:29UQQxl8
>132 ヤフオクで香港版クロサワ中期セット何年か前に買ったけど字幕消せたはずです。 日本の普通のDVDプレーヤーで見れました。 画面が白っぽくて酷いですが、当時は貴重でした。 「影武者」欧米版の方が謙信のシーンカットしたりコンパクトらしいですね。 ジョージルーカスらのアドバイスなんですかね。 自分も見た事ないですが。 あと「七人の侍」の昔の映画祭用のだかは前半をコンパクトにしてラストの 合戦シーンが凄く迫力が出てたと本人言ってましたね。 これも見てみたい。普通のはちょっと長いかな。
135 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:23 ID:29UQQxl8
>133 「七人」国内短縮版もありますか。海外のは確かにクロサワ編集らしいので見てみたいですね。 東宝はもうDVD無理でしょう。でもメイキングのDVD出したのはエライ。 ついでに新旧クロサワ雑映像集のようなDVDも欲しい所だった。 一番先に買いますが。(笑) あと「影武者」「黒澤明の世界」のお蔵フィルム膨大にあると思う。 これもNHKBS等の深夜にでもやってほしいところ。 とくに宮川さんとのロケハンシーンは全部随行してるようだし。
136 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:26 ID:2URcic9B
七人の侍短縮版は見たことあるんだよなあ ボク全が米つぶ拾うシーンとびわ法師のシーンがなかったくらいしかもう覚えていないけど
137 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:29 ID:2URcic9B
「七人」海外版が2時間40分くらいで、国内短縮版が2時間30分くらいじゃなかったかな。 どこかで文献見たと思うんだが、手元になくて確認できない。 もしかするとこっちの記憶違いか、その文献自体が間違っている可能性もあるかも?
138 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:35 ID:29UQQxl8
40分以上カットとはスゴイですな。 でもその位が丁度いいかな。 136さん羨ましい。
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:38 ID:29UQQxl8
ちなみに「影武者」海外版は時間はどの位なんでしょう。 ご存知ですか。
140 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:42 ID:2URcic9B
影武者も2時間40分くらいじゃないですか?
141 :
139 :03/11/11 23:52 ID:29UQQxl8
スイマセン、「影武者」DVD付録に海外版についての記述ありました。 仰る通り2時間40分あたり(詳細は39分6秒だって(笑))でした。 で、タイトルが英文とのこと。驚き。漢字がカッコイイんですがね。 で、カットされたのはあの信長の「アーメン」ってのも驚き。決まり文句のシーンが。 あと南蛮医の見舞い(田口?)もカット。ってことは海外版志村さん出番なしか? で、最後の馬死屍累々もコンパクトになってるらしいです。 まあ、賛否両論的カットかと思われ。
142 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/11 23:57 ID:2URcic9B
志村さんはでてなくて原田真人か誰かが怒ってなかったっけ アメンは南蛮医を送るからみのシーンだから、連動して切られるわけですな
143 :
141 :03/11/12 00:04 ID:c7PyZVwH
怒ってましたか。そりゃ「七人」の勘兵衛の最後の勇姿ですからな。 ガイジンにも見せてあげたかった。 >アメンは南蛮医を送るからみのシーンだから、連動して切られるわけですな あ、なるほどね。どうもでした。
144 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/12 07:03 ID:CTpPdWWR
しょうがないよ、謙信と信虎の事は外国人にはちょっとな・・・ ある程度の日本史の予備知識がないとわからん。
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/12 15:30 ID:8sdo0np4
(93)信長石垣上の南蛮僧へ 「アメン」と手を上げる迄。 以下このシーンオミット。 とのことなので、アメンは海外版でも残ってるよ。 海外版の編集については淀川長治との対談でいろいろ言ってるよ。 国内版は時間がなくて、編集が不十分。もっと切りたかったのにって 黒澤本人が認めてます。 兼信については、兼信が黙祷するところ、あそこで本当は、川中島で 信玄に切りかかる場面が挿入されるはずだったのが、時間が無くて 撮影できず。(刀傷の伏線としてこのシーンは意味があったのだが) これがないと、兼信がなぜ登場するか海外ではわからないということで カットされたみたいです。 アルゼンチン公開版てのもあって、これは普通の海外版より数分長いらしいんだけど アルゼンチンって日系人が多いから、ひょっとしたらこの兼信のシーンは アルゼンチン版にはあるのかも。 海外版の原版は20世紀FOXが保存してるみたいだけど、DVDでフィルムにしみが 見える部分はこちらのフィルムではどうなってるのか? アメリカの方が保存はきちんとやってそうだから、この部分だけでも何とか ならないものか。
146 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/12 15:41 ID:8sdo0np4
>志村さんはでてなくて 信玄の父が京都に追放されていて云々というのが 海外ではわかりにくいというのが、その理由らしい。 ただ、薪能のシーンで大滝が涙が拭うシーンをわかりにくいから (日本人でもわかる人はあまりいないだろう)カットしたらどうか というルーカス達の提案を拒否したらしいからね。 どうしても必要だと思ったらカットしなかっただろう。
147 :
ヌケサク141 :03/11/12 19:01 ID:c7PyZVwH
>145,146サマ どうも!ぬけさくと申します。(サンピンもなお可) 訂正どうもありがとう。極めて重要なご指摘で御座いました。嗚呼、我情けなし。 しかし、アレ解りずらくてね。もうちょっと解り易く「信長のアメンあり、その後カット」がいい。(苦) オミットって何?映画ファンは当たり前の用語ですか。ラッシュムビオラパンみたいな。 クロサワも会話をダイアローグと言ってたな。長島に若干近し。(ワン失点) アルゼンチンの話ためになります。
148 :
続ヌケサク141 :03/11/12 19:02 ID:c7PyZVwH
謙信はあの川中島の絵コンテは凄いけど。映画のあれを謙信って解るのは日本人でも歴史通の人では。 雪(春日山とはすぐ解らん)と出家姿だけがキーでセリフで「この謙信も〜」と家康や信長のように説明して欲しい所です。 フィルムのシミってその信長アメン信虎シーン後の勝頼諏訪湖畔走るシーンの黒いのですか。他にも? 志村さんはやはり外国人には「七人」のあの人って事で紹介して貰いたかったですよね。 薪能のシーンは「瀬田の唐橋」って所で山県が感極まって泣くので海外版なら字幕で解り易いのではと思います。 却って日本人の方が解らない時代用語がまあいろいろありますな。他が補って余りある好きな映画だけど。アリガトウ。 ところでDVDの字幕初めの野田城軍議のシーンで跡部が喋ってるのに(信廉)になってませんか?
149 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/12 22:23 ID:8sdo0np4
>オミット というのは省略するという意味です。 一応国語辞典にものってるんで映画界の専門用語というわけでもないでしょうが。 あまり一般的な言葉じゃないですね。 >フィルムのシミってその信長アメン信虎シーン後の勝頼諏訪湖畔走る シーンの黒いのですか。他にも? そこです。もう一箇所諏訪湖畔を伝騎が走るシーンにも。 なんで、湖畔のシーンだけこんなしみが出てるのか。 >跡部が喋ってるのに(信廉)になってませんか? なってます。他にも高天神城のシーンで「前備え」という号令に「前へ進め」って 字幕ついてる。台本と照らし合わせて明らかに違う部分は実際に聞こえた 台詞にしてあるらしいが、結構ミスありそうですね。
150 :
148 :03/11/12 22:52 ID:c7PyZVwH
>149サマ 度々どうもデス。 オミットよりそのまま「省略」にすりゃぁいいですな。長島じゃないんだから。(笑) シミ、そうでしたか。どうもあの現場でのミステイクのような気がしますが。 DVD化で最新の技術でもダメだったようですから。斉藤さん監修でしたか。 多分のアメリカ保存のも同じなのではないですか。 字幕ですが、冒頭シーンですから跡部が喋っていて(信廉)ってのは聴覚障害の方が 初めて見た場合清水紘治が信廉という事になってかなり致命的ですな。まあ、重箱のアレでもありますが。 これが映像絡みだったら「七人」に続いてのまた回収騒ぎで。(笑) ご指摘有難う御座いました。
151 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/13 02:09 ID:szJTH1fJ
〜 〜 /\ /掠\ /如 疾/ 〜〜 /火 如/ /不 風/ /動 除/ 〜 /如 如/ 〜〜 /山 林/ 〜〜 〜 /\ 侵/ / \/ 〜 / 〜
152 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/13 02:32 ID:72jsc6m+
153 :
:03/11/13 08:39 ID:/aDsRC/Q
>>66 >信玄の影武者より信長を主役に撮ったほうが良かったかもw
それいいね。その方がサスペンスがある。
154 :
:03/11/13 08:55 ID:/aDsRC/Q
NHKのドキュメンタリーに一瞬、勝新出ていたけど やっぱりイイ。本当に信玄だった。 もったいないなあ。
155 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/13 13:34 ID:SkCDavbZ
かわぐちかいじは、勝はぜんぜんダメだって。
156 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/13 13:36 ID:SkCDavbZ
逃がした魚は大きい。 実際のところはわからんよ。
勝は「影武者」降板後、勝プロが倒産したり麻薬所持で逮捕されたりで不運続きだったな。
158 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/15 06:47 ID:6aB3RcWm
勝新版も観てみたい気もしつつ…… あの繊細な脚本(クライマックス以外は巧みに二重構造になっている)が 勝新流にアレンジされてしまうのは、嫌かもしれない。
159 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/15 06:57 ID:UwMqERvT
降板してなかったら世界の勝新になってたのに。
160 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/15 21:40 ID:J5oN816a
黒澤が主演すればよかったんだ。 「ばけやろー!何やっテンダー」 で貫禄タップリ
>>160 ちょっと小突かれるとすぐ手首切っちゃうからダメ。
162 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/16 11:00 ID:woo6Qrtx
山県「方円の陣!」 パパパーパパパパッパーパパパーパパパッパッパーー♪ カッチョエ〜!
163 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/16 17:34 ID:VXOuYtiN
164 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/17 13:01 ID:4qSVklij
黒澤と勝のトラブルは勝が一方的に悪い。 勝は偉大な先輩への敬意がなさすぎるよ。 大映の監督と同じ態度で臨めばもめるよ。 自分も監督経験があるのにね。やりずらい事はわかるはず。 残念なエピソードだ。
165 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/17 13:38 ID:nwBSINeV
>大映の監督と同じ態度で臨めばもめるよ。 大栄のときは、それで通ってたんだ。 勝はいろいろ口出ししてたらしい。
>>164 >勝は偉大な先輩への敬意がなさすぎるよ。
大映育ちの勝にとっては黒澤などただの東宝の監督。「偉大な先輩」でもなんでもない。
あのスタッフ中、勝に注意できるのは「撮影協力」になっている宮川一夫しかいなかっただろう。
>大映の監督と同じ態度で臨めばもめるよ。
大映の勝映画を観たことがあるのか? 大映の勝映画は、勝と監督の丁々発
止から生まれていたし、それで上手くいっていた。
>自分も監督経験があるのにね。
勝プロデュースの映画・TVは、気心の知れた役者・スタッフのファミリーで
作る、良くも悪くもワンマンな作品。そんな勝が黒澤に気を使うとでも?
敢えて勝の肩を持つが、勝に対して黒澤流が通ると思っていた方が見当違い。
167 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/17 16:33 ID:kbzi/Q7t
>>166 感情的な文章だな。
勝は大スターで名優だが黒澤以上の大物とは思えん。
所属映画会社が違っても業界の大先輩。
勝が化け猫映画に出演してる頃に黒澤は日本一の監督の評価を確立していた。
影武者は大映製作じゃないよ。勝の本拠地じゃないんだぜ。
大映での勝映画(プログラムピクチャア)の作り方と
影武者のような大作を同じにされてもね。
勝のワンマン体制を全面肯定のようだが、それゆえに活動領域が狭くなった事
を残念に思うファンも多いよ。
盲目的な勝信者は知らんが、多くの映画ファンはあの決裂を
痛恨の事と思っているよ。
168 :
166 :03/11/17 17:04 ID:5uZ9M9wj
>>167 >所属映画会社が違っても業界の大先輩。
良し悪しは別として、勝はそんなことは全く考えない人だから仕方がない。
>影武者は大映製作じゃないよ。勝の本拠地じゃないんだぜ。
だから勝はそんなことは考慮しない人。勝に言うことを聞かせたければ、せ
めて宮川さんに全編キャメラを任せるぐらいしか方法は無かっただろう。
>勝のワンマン体制を全面肯定のようだが
全面肯定はしていない。つまりは黒澤サイドが勝を甘く見ていただけのこと。
それこそ貴方のように「勝は大スターで名優だが黒澤以上の大物とは思えん」
という思い込みがあったのではないか? 勝は勝。黒澤とは価値観が違い過ぎた。
ちなみに中村玉緒は以前TVで、「人のせいにしてはいけませんが、亡くなられた
藤本真澄さんだったらうまく収めたんじゃないかと思うんですよね」と言っていた。
ちょうど亡くなる直前の頃で、体調も良くなかったらしい。
169 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/17 17:47 ID:kbzi/Q7t
>>166 丁寧な返答ありがとう。感情的云々は撤回する。
要約すると勝に世間の常識は通用しない。見通しが甘いという事だね。
しかしあの事件で勝を避ける空気が決定的になった。
倒産もあって勝の活動は狭まったね。
勝の自分流を変えない姿勢が新しい展開を阻んだと思う。
勝のプライドや意地がネガティブな結果で表れたね。
勝も三船プロや石原プロ、東映の俊藤作品に出演するときよりも
突っ張って構えた姿勢だったように感じたね。
京都派の面子かな。
170 :
166 :03/11/17 18:50 ID:5uZ9M9wj
>>169 ファミリー意識の強い勝が、黒澤さんに親しみを感じなかったのではないでしょうか。
現に、気に入れば、勅使河原宏や黒木和雄といった商業映画外から出てきた
才能とも組んでいた訳だし。
NHKの大河ドラマが勝を引っ張り出したときは、クランクインの遙か前から、
勝に専従スタッフが付き人のように張りついていたそうで、まずは勝に名前
を覚えて貰う、親しくなって貰うところから始めたとか。
いずれにせよ勝が心を許さないと、誰が叱っても言うことを聞かない。黒澤
さんもこんなことは久々で困り果てたんでしょう。
171 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/17 19:43 ID:oQnCduYx
>大映の勝映画を観たことがあるのか? 大映の勝映画は、勝と監督の丁々発 止から生まれていたし、それで上手くいっていた。 勝が他の役者の演技にまで口出すことについて大映の監督は内心よく思ってなかった ようだ。インタビューで確か田中徳三が言ってたな。 >そんな勝が黒澤に気を使うとでも? 撮影前に京都で、黒澤にご馳走したり結構気を使ってたるよ。 撮影前に仲代に「今度黒澤映画にでるけどどうしたらいい?」 って質問してたぐらいだ。 仲代の答えが「監督の言うとおりにしろ」 勝も「そうする」と(笑) 堀川弘通によると彼の作品に出た時の勝は初めての東宝作品だった せいか、大人しくて全然わがままいわなかったらしい。 まあ、勝にもそんな面があるんですよ。
172 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/18 09:23 ID:P27HNiAi
好きな映画だけど虹の合成がヘボいのは残念だったな。
勝アカデミーで降板直後に生徒の前で言った話だと「(信玄の)扮装してなきゃ 謝ってた」と。武田信玄だったので、「監督よりエライんだ」というなりきりモ ードになってて、つい謝ることをしなかったらしい。 勝降板後、仲代よりは三船敏郎でやってほしかったな。
174 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/18 13:32 ID:4z+sdbyU
巨匠監督の時代劇に出演した男優談。 「そのロケ宿で夜、いかつい顔の悪役俳優Mさんに 『ちょっと部屋にこいよ、面白いもんがあるから』と誘われた。 行ってみるとmさんと、グループサウンズのボーカルから転じた性格俳優のHが マリファナを吸いながら抱き合っていた。俺はビビったが 2人は当然のようにそのまま男色行為を続けていた。 そして映画の打ち上げの席上、べろべろに泥酔したHが 『おれ、s(その時代劇のプロデューサー)にやらせたよ。まあ、これも仕事のうちだからしょうがねえよな』 と大声で叫んでいた。だが同席していた共演者もスタッフもそれを聞いて表情一つ変えなかった。 そのMとHは後に覚せい剤や大麻取締法違反で逮捕されている」
175 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/18 14:23 ID:dwDkeptE
いまごろ映画の天国で 勝と黒澤が仲良く呑んでたりして。
176 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/18 21:37 ID:mxHAB7Bo
スレ違いで恐縮ですが、「乱」の秀虎=三船敏郎 鉄=高倉健・・・というキャスティングが予定されていたという情報に 詳しい人いまへんか?
黒澤の作品はただでさえセリフが聞き取りにくいので 勝がやったら主人公が何を言っているのかさっぱりな 映画になるとこだったかもな
179 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/21 14:34 ID:yFKPyYzJ
信長「信玄死んでくれたら助かる。だから死んでほしい。いや、死んだと思いたい。 ・・・・それだけのことかもしれん・・・・・ははははは」 家康「ははははは・・・」 信長「ふはははははは」 家康「ははははは・・・」
やまぁがぁ動いてはっ!それまでよっ!(苦笑
181 :
織田信長 :03/11/23 01:06 ID:rpguQMK6
人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり
183 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/25 14:30 ID:iU3VRqZQ
>>67 大友と対談したことあったの?知らなかった。
184 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/27 16:54 ID:xiEABguv
風林火山見たけど影武者より断然おもしろいね。三船もでてるし。
>>184 そりゃ、「影武者」は、役者・スタッフ・技術などの蓄積が薄くなった時代
に凝った大作を撮ろうとしているので、汲々とした映画になってしまった。
それに稲垣は徹底して娯楽の人なので、クロサワみたいに余計なことは考えないでしょ。
原作の井上靖にしてからが、文豪ぶってたけど、手堅い中間小説の書き手で、
別に深遠な(?)思想なんか無い人だしね。
186 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/27 18:59 ID:VaT2EJan
いくら、面白くても 映像自体に力がない映画ってのは繰り返し見る気にはならないな。
187 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/27 19:15 ID:Kqd5GiMx
『風林火山』黒澤が撮ってたらどうだったかと、思うよ。 あの時、東宝制作だったらなぁ。
>>187 クロサワだったら完成してないでしょw 錦之助や裕次郎はクビじゃないか?
緒形拳の役なんかは大きくなっただろうね。ああいう脇役は好きそうだし。
ところで、「風林火山」の三船の軍師キャラは、「大阪城物語」と同系統だよね。
189 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/28 02:02 ID:ahoOtS1u
風林火山の矢が突き刺さるのは蜘蛛巣城のパクリだしなー・・・。
>>184 そうか?
戦闘シーンはショボイしこれといって見所の無い凡作と思うけど。
三船の目に矢が刺さるシーンはいいと思うが。
『風林火山』は失敗作だろ。 だって信玄が錦之助で謙信が裕次郎だぜ。 明らかにミスキャストなんだが・・・。
>>184 自分も
>>191 と同様、裕次郎が全てをぶち壊したと思う。海音寺潮五郎原作の
『天と地と』の方が物語としても重厚でよい。
ただし、角川映画の方はお奨めしない。自分が奨めたいのはたった1本残っている
1969年のNHK大河ドラマ『天と地と 第50回川中島』の方。謙信の石坂浩二はいいとは
思えないけど、武田信玄役の高橋幸治がすごくカッコイイよ。中井貴一の5倍はいいと
断言できる。
影武者>>>天と地と>>風林火山>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>NHK大河ドラマ
194 :
:03/11/29 02:09 ID:fpAUCxV+
王子と乞食。太陽がいっぱい。 レミング。御法度。
195 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/29 02:24 ID:vaIVWPJM
信長役の隆大介の「アーメン!!」にシビレまくり、 女友達に彼の魅力を語りまくったのに、 理解して貰えなかった私の女子高生時代。
196 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/29 08:25 ID:BDVBIQ+O
今、話題の「ラストサムライ」、砲列への密集騎兵集団の全滅突撃。 結局、黒澤は最後の20年間、あれやりたかったんだなあ。 だから長篠合戦やら、梓が原の無様な突撃にこだわったんだ。 シェイクスピアの翻案だけじゃなく、西洋の騎兵突撃(正確に言うなら クリミア戦争のバラクラヴァ英騎兵旅団)映画撮りたかったんだよ
197 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/29 12:44 ID:j1EcPlHz
「影武者」見直しましたけど、イイですね。 黒澤の演出力は落ちてないですよ。 役者も、すごくキビキビ演技している。 あの張り詰めた空気がクセになります。 仲代ですが、良いと思いますよ。ただ時間がなかったとは思う。 下賤の身ぶりを身につける時間がなかった。 高貴な顔と、下卑た身ぶりのギャップが表現できれば…と とにかく素晴らしい映画ですよ。
198 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/29 17:06 ID:ypEr8+F4
199 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/29 18:49 ID:YPi/28cC
調子に乗って馬走らせるシーンは仲代の影武者。 高天神城で落馬して骨折。馬に乗れず。 ひょっとして、丘の上に現れるシーンも代役かな。
美術は重厚だが、平凡。 特に武田の屋敷は空間の無駄遣い。 同時期の大島渚の戸田重昌。 鈴木清順の木村威夫の仕事を見ていと 残念でならない。
戦闘シーンが無いのに興奮するのは黒澤演出の凄さなのか?
202 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/30 01:29 ID:/k5h7flp
だから風林火山こそ真の名作だよ!影武者なんて糞ですよ。天と地となんて下痢のような映画ですよ。
>>200 「影武者」の美術は村木与四郎ですね。クロサワは往年の東宝作品の美術の
ように、がっちり作られていないと納得しなかったのでしょう。
大島+戸田や鈴木+木村は、撮影所を離れて以降、限られた空間を二倍も三
倍も膨らませる仕事をしていましたからね。
>>202 風林火山厨うざいぞ。ここは影武者のスレだ。
205 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/30 16:35 ID:AP8jcxhW
木村の美術ってそんなにいいか? 「海は見ていた」なんて・・・
206 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/30 18:54 ID:47SHz5cs
「ツィゴイネルワイゼン」と「影武者」の美術をどう比較するのやら。
207 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/30 21:17 ID:fz07RS52
ちゅうか「風林火山」ってそんな絶賛するような作品だったかいな? 何時もの大味凡庸な稲垣作品じゃん 「影武者」は観てないけど、それ以下だったって事か?
208 :
この子の名無しのお祝いに :03/11/30 21:51 ID:t3s5Kdf8
風林火山のラスト.三船の眼に矢が刺さるシーンは 黒澤のパクリと思うのは私だけなのか
「風林火山」好きだったけど「影武者」観てから嫌いになった。 それだけ「影武者」のほうが完成度は高かった。
>>198 いいね〜、惚れ惚れしちゃう。
元ネタの「騎兵隊」OPより遥かにカッコイイ!
211 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/01 20:56 ID:x7llierF
自分としては乱のが好きなんだが ラストシーンでは確実に影武者のが上だね 流れていく風林火山の旗とついに信玄にはなれなかった男の悲痛な表情 そして壮大な音楽 最高じゃん
ラストが三の城攻防だったら凄かったのでは? 秀虎が狂って去っていく場面でエンディング。
213 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/03 01:52 ID:8GJwQzKe
>>212 乱の終わり方は悲惨すぎる
「ちくしょおお!!この世に神や仏はいないのかあ!!」
三の城攻防をラストにして
素直に秀虎死んでたら良かったかも
214 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/03 08:23 ID:pLM2YgLL
「AK」とか見ると、三の城落城撮影時、フランス人相手に 「これが編集で、どう化けるか、期待していてください」 とかいってた。 根拠無いんだけど、あれ、絶対に「地獄の黙示録」のワルキューレの騎行 念頭にあって、あのあたりの感覚、狙っていたんだと思う
勝頼の城から、湖が見えるけれど どこで撮ったのですか? 風がびゅんびゅん吹いて 袴がなびいてよいですね。
216 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/04 00:33 ID:VuaioIGh
琵琶湖だよ。 ちなみに、信玄の死ぬのも比叡山
217 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/04 00:39 ID:o0kDSYdP
長篠の合戦で敗北した武田騎馬軍団を見てせせら笑う信長のシーンを入れてほしかった。
>>216 おお!サンクス。
そういえば、黒沢が琵琶湖を歩くスチールがありましたな。
映画に出てくる諏訪湖はちと大きすぎて
見る人によっては海に見えてしまうのでは
ないか、と心配でなりませんでした。
>>217 ナイスアイディアだよ。
嫌味なく、豪快に笑ってほすい。
220 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/04 01:03 ID:GNch8oHq
豪快に笑っている信長に対し家康はなぜか神妙な表情をしているってのがいいかも!
221 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/05 05:52 ID:c7afdlRk
何気に桃井かおりが出演しているんだね。
222 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/05 06:11 ID:+bOS1Buo
223 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/05 06:43 ID:W/Ktl46R
信長のそんなシーン入れたら無常感がなくなるよ
225 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/06 00:09 ID:nnkLpiV7
「この映画には差別的表現が云々」みたいな字幕が出るけどさ、 あれってやっぱり信長の 「間者ども盲か!」 のせいだろうか。それ以外には特別差別的表現はなかったが。
226 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/06 14:39 ID:b9fm8bXX
長篠の合戦で 信長と家康の会話の後セリフが無いんだよね 勝頼の家臣の制止をふりはらう雄叫びらしき怒号除いて 10分以上
227 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/07 13:13 ID:Ij6WvXSt
音楽どうしてもっと批判されないんだろ 最後の最後にトランペットですよ。 時代劇なのにベートーベンとブラームスのまんなかみたいなオーケストレーション。 なんとかしてください
228 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/07 14:50 ID:+uWLt4V2
>ベートーベンとブラームスのまんなかみたいなオーケストレーション。 もっと派手だろ。
ベートーベン第七の二をテーマ曲にしなかったのが、 この映画の失敗の唯一の要因。
230 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/08 07:13 ID:ZnSDRMwu
>信長役の隆大介の「アーメン!!」にシビレまくり、 私もシビレました。
231 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/08 07:23 ID:C4+OA1oV
隆大介の信長は歴代信長最高峰だろ。
232 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/08 14:45 ID:cFz6VZae
赤い夕日をバックにぞろぞろ歩いてくとこの曲、べトの第3の第二楽章くさい。
ちゃんと信長の定番「にんげんごじうねん〜」をやってるのが笑える
234 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/09 23:56 ID:B6w+P0lY
池上遼一の「信長」は「影武者」のカットを引用しまくっている。
235 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/10 02:46 ID:40bt0LWR
↑そんな事今さら・・・・・・・・ 黒澤演出で信長の生涯の映像化を見たかった俺は、スペリオール連載中 から「次はどのカットを持ってくるんだ?」と楽しみにしてたよ。 同時に、いつ問題になって打ち切りになるか?とハラハラしながら。 それと、カットだけじゃなくて、小道具や衣装も使いまくりね。
だからクレーム来て、終わっちゃったw
237 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/11 01:16 ID:ywtZPyh4
信廉が刀を床に叩いて「よく聞けー!」と言う場面は何度見てもシビレル。
238 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/12 23:28 ID:GeJ8ZSAy
燃え盛る高天神城。それを後方で見守っている影武者と侍大将。 映画史に残る素晴らしいショットですね。
240 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/13 11:08 ID:Mc6jWiy/
241 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/16 04:24 ID:dy6KGpdU
信長ばかり評価が高いが徳川家康もなかなか良かったぞ。
242 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/17 18:08 ID:Am9yQlF/
ラスト侍みて、やっぱ黒澤はスゲーやと影武者思い出しながら考えた。
243 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/18 08:18 ID:wIlngp3I
ズウィックごときが黒澤を超えることは無理。 凄いのはアクションシーンだけ。
俺が感動した「影武者」のシーン ●冒頭の信玄と影武者が対面する合成シーン ●泥武者が雑兵を避けながら武田の本営へ向かうシーン ●武田軍が囲んでいる城の周りで笛の音を聞き入ってるシーン ●影武者と侍大将勢が整列している武田軍の前を馬で疾走するシーン ●信長が南蛮の宣教師に向かって「アメン!」と叫ぶシーン ●山の部隊が高天神城を目指して行進するシーン ●赤々と燃え盛る高天神城をバックに勝頼が闊歩しているシーン ●侍大将勢の号令の下、火と林と風の部隊が陣形移動するシーン ●本多平八軍が遥か遠くにいる山の部隊を傍観しているシーン ● 山県、馬場、内藤が「御屋形様の下で又会おう」とお互いの槍を当てるシーン ●長篠の合戦の突撃シーンと戦死シーン ●風林火山の旗が流れるエンディングシーン
245 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/26 01:27 ID:GBgZwrMt
影武者はkurosawa というドキュメンタリの中の映像の方が 東宝の普通のDVDよりも色がきれいだと思うのは私だけ?
あぼーん
247 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/31 01:00 ID:euepW/zt
池辺晋一郎の音楽、好きです。 影武者の音楽を担当したときは、NHKの大河「黄金の日々」で ポピュラーになりつつあったときでした。 リアルタイムでレコードを入手していなかったので 昨年、サントラが発売されたときは感激でした。 「お屋形さまは、あれにござるわ!」のときの音楽など 震えがくるくらいです。
俺は高天神城で武田軍が陣形移動する時の音楽が大好きだ。
249 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/31 13:01 ID:CzatE6DM
信玄を狙撃した俳優は誰? この映画を見た時、家康は手柄を立てた彼に金子を何故上げないのかと 思ったよ
250 :
この子の名無しのお祝いに :03/12/31 20:23 ID:T04EUPeH
よくテレビの「風雲!たけし城」でスッペの軽騎兵序曲よろしく 「影武者」のサントラが使われていた。 下らない画面が一層悲惨さを増して見え、笑えた。
ドリフ大爆笑でも影武者の音楽がよく使用されていたよ。
252 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/10 14:19 ID:jUAhuXgP
あの風って送風機使ってるのかな? 旗・幕が凄いことになってるんだけど 黒澤のことだから強風待ってたってこともありえるかもしれんが
253 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/10 15:08 ID:TOE+ir2a
>>249 「ウルトラマン80」で、デブのセラ隊員を
演じた人。
254 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/11 19:17 ID:ucxGsXwz
武田信玄が死ぬシーンが素晴らしい。 武将が死ぬ瞬間を見事に表現した映画は「影武者」以外他にありません。 「我が旗を京に立てよ!」
255 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/11 19:55 ID:WlYmxLrM
風は自然のもんじゃない? 乱の時は台風の中で撮影したらしいけど
256 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/11 20:42 ID:2N8Gw+V6
影武者の盾になって死んだ者を弔う美しい場面が強烈に印象に残ってます。
257 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/11 20:48 ID:rZ+LOcnR
風林火山のほうが最高!
258 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/12 05:07 ID:KamC+T0K
このスレ見付けて「勝新話を・・・」と思ったけど、過去レス見て 雰囲気察しましたので自粛します。 俺の言いたい事はもうみんな言っていたし。
勝新殴りかかってプロデューサに止められたって話がまだだね。
よく覚えてないけど、 夜戦で、武田の武将三人が刀を差し上げ交差させて「オー!」、 キラッと光る刀三本の正面アップ、っていう東映の子供向け 特撮TV映画みたいなカットがあったよね。あれ嫌い。
↑ 長篠の合戦の時じゃないの? あのシーンは黒澤さんの遊び心みたいなものがあって俺は好きだけど。
263 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/21 03:15 ID:VU4TEzK5
この映画をロードショーで観たのは、まだ大学生の頃で、当時は中学2年の時に テアトル東京で観た「七人の侍」の衝撃が強くて、いまいち感動できなかった。 今から考えると、どんな黒澤映画にも「七人の侍」で受けたインパクトを期待してしていたんだな。 でも、20代、30代、40代と撮影時の黒澤の年に近づくにつれて、「影武者」への 感動が違ってきている。 いやぁ、傑作だわ。こんな凄い映画を、映画不況の中でよくぞ創った! また大きなスクリーンで観たいなぁ。
264 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/26 22:24 ID:vrI5cnMp
>>85 「メイキング・オブ・乱」でも天皇がお怒りになっているシーンが・・・。
「そこの槍の後列・・・何だ!モタモタして!もっと勢いよく飛び込んでこなきゃ駄目だ!勢いないぞ!!」
めちゃ恐い・・・。
二木てるみ「撮影が長引いちゃって修学旅行もいけなかったし、 何回も何回も同じことやらされて、とても怖かったんだけど、 ある日撮影が終わって外に出たら、『修学旅行いけなかったんだってね、ごめんね』だって、 この人さっきの監督と同じ人かしら、と思った」
266 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/27 02:42 ID:AjFTiEGC
確かに、黒澤のイメージって、NHK特集の影武者メーキングで、侍大将役の 役者をドナリつけている怖い親父ってイメージが俺にも焼きついちゃった。 でも、なんか意図的なモノを感じるな---NHKが設定した「黒澤=コワイオヤジ」的なステレオタイプが。 でも、昔のスタジオシステムが存在して、全てのスタッフが超一流のプロとして 黒澤組として映画つくりに参加していた環境を知っている黒澤としては、 久しぶりの日本のスタジオでの映画つくりにあたり、あの時のスタッフや役者さんたちの 仕事ぶりにはイライラさせられうるものがあったんだろうね。 でも、いろんな人の話を聞いているうちに、どちらかと言うと あの番組でショーケンや他の役者と一緒に飲み屋で騒いでいる映画オヤジの黒澤の 方が、ホンモノじゃないか?と感じている今日この頃です。 (もちろん、俺は監督と一緒に仕事したこと無いですから、単なる想像ですが)
267 :
この子の名無しのお祝いに :04/01/27 02:53 ID:+R2Qw72r
山崎「君(家康役)素直なほうがいいよ、素人なんだから」 黒澤「でもねぇ〜、玄人でも見縊られると困ることが実際よくあるんだよ」 山崎ショーケン苦笑。
>>266 昔から怖いので有名だったんだよ。
ところがロケで撮影が終わると大広間に集まって歌を歌ったり、フォークダンスを踊ったり。
撮影とその後が全然違うのは昔から。どっちもホンモノの黒澤。
270 :
この子の名無しのお祝いに :04/02/02 01:04 ID:97e1sxmN
信玄映画の最高傑作だよね。
271 :
この子の名無しのお祝いに :04/02/04 00:21 ID:Kw4MLqOH
勝がビデオ・カメラをスタジオに持ち込み、 自分の出演場面を弟子に撮影させようとしたためである。 黒沢はこれを静止したため、勝と口論になった。 「勝さん、そんなことをされては困る」 「自分の演技を検討するためです。いけませんか」 「いけない。それは私の主義に反する」 ↑この「私の主義」ってのはどういう主義だろう。
273 :
この子の名無しのお祝いに :04/02/04 01:55 ID:Kw4MLqOH
「勝君!そんなことをするな!」 「俺の演技を検討するためだ!駄目か!」 「駄目だ!それは俺の主義に反する」 実際はこんな口論だったと思われ。
俺様主義。
>自分の演技をビデオに撮って見たいという勝に、 >「私が見てるから、その必要はない」と黒澤に拒否され、 >勝が怒って帰ってしまったのが原因でした。
「余計なことするな!」 「俺は自分で演技を確かめたいんだよ!」 「デコスケ! そんなことされて監督ができるか!」 こんな感じでは。
「勝!」 「何だ!」 「負!」 こんな感じでは。
最終的な決裂の場は、確か車の中。勝が中で黒澤が外。 そこで仲直りすることが期待されたが、どちらからも歩み寄りがなく、 最後は勝が殴りかかって廻りに止められて終わったとか。 同席していた人の本に書いてあったけど、誰だったか忘れた。
野上照代の本だろ 止めたのは田中友幸
決裂話 DVDの根津甚八が語ってたのしか知らないや
,.--'" ``¬ー--、 / _,.- ''_二ゝヽ j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_ r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ ! /// _,-'" ヾミミ、ノ /;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._ |V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V フィルムを縦に切れ! ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _ ',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ --、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄ ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、 \ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ. -- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,) シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄ / `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’ 〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
283 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/09 16:59 ID:mlMKmfeY
勝新が武田信玄の甲冑きている スチール、見たことあるのですが、 誰かご存知ありません?
284 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/12 09:02 ID:jRdnnZMb
同じ騎馬武者がぐるぐる同じ場所を回っていたのは笑えた。 黒澤は完璧主義といわれたけど・・・
285 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/12 13:49 ID:X+ORh6WR
>同じ騎馬武者 どうしてわかったの?
286 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/12 14:19 ID:w5SUiry1
メイキングで見た
287 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/13 16:49 ID:5GIAH6rc
プロデューサーの藤本真澄が撮影直前に死去し、宮川一夫が眼の病気で降板したのが痛かった この二人が撮影に関わっていたら黒澤と勝新の衝突を収めることができたと思う 二人とも黒澤・勝新双方に接点がある実力者だからね
影武者ってタイトルなかなか渋いぜ!
>>288 英語で言うと「シャドウナイト」なのか?
宮川一夫は、後になってから勝新に意見してるよ。 「監督を差し置いて、ビデオで演技みたいというのはやっぱりおかしい」と。 入院中じゃなければ、当然その時に出向いただろうね。
291 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/26 02:29 ID:nU7Z3NFi
勝新が着ていた信玄の陣羽織って仲代のとデザインが違うんだよね。 仲代の陣羽織は信廉と同じデザインになってる。
292 :
この子の名無しのお祝いに :04/03/27 07:37 ID:vbK8wbtB
正月 伊達政宗の再放送で実況スレで 勝新秀吉が能の獅子(赤毛)のシーン ほとんどの人が「信玄じゃん」
293 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/03 13:29 ID:9WQrVelw
,.--'" ``¬ー--、 / _,.- ''_二ゝヽ j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_ r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ ! /// _,-'" ヾミミ、ノ /;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._ |V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V アーメン! ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _ ',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ --、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄ ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、 \ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ. -- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,) シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄ / `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’ 〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
294 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/12 22:36 ID:NiTaqPRQ
この前蔦やに黒澤明のDVDが並べてあって、たまたま影武者を借りました。 直前にマトリックスやSWATとかの下らない映画を見ていた者には 影武者は衝撃でした。映像が美しいし手が込んでるし、仲代達矢の演技も すばらしい。特にラストシーンとか。 影武者公開当時子供だったので、キャストでいざこざがあったのは知りません でしたが、もし影武者役を勝新がやっていたら、大麻所持で捕まって、 ワイドショーで変な言い訳したりとか悪いイメージが頭をよぎり 映画の良さがぶち壊しになっていたかも。 仲代達矢なんて、この映画で始めて知りましたが、何の予備知識もなかったので 余計すばらしく思えたのかも。自分でも無知と思いますがある意味幸せかも。
295 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/13 17:53 ID:llmkx2Lw
「影武者」については主役交代が有名になりすぎて 仲代が損してるなあ。 「隠し砦の三悪人」の藤田進や「羅生門」の京マチ子については 何にもいわれないのにね。
それには「影武者」がおもしろくないのもあるでしょ
297 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/14 04:21 ID:4ACWLRFV
>おもしろくない 「隠し砦の三悪人」や「用心棒」期待してたらそう思うわな。 俺はこの2本よりも好きだけどな。
298 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/14 11:38 ID:aqXPl5in
>>295 前者が松たか子の爺ちゃんってのは有名だが、
後者は誰?
299 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/14 12:51 ID:1uGkfMbZ
後年、飛行機内で黒沢久雄に遭った勝は、 お父さんに、今度ゴルフでもやりましょう、と伝えておいて下さい。 と言ったそうな。 ホッとする話だ・・・・ この映画、ニューロティックな異常神経映画でもありますね。 自分の目の前で、自分を守るために人がバタバタと死んでいくのを眺めているうちに 自分でも自分のことを巨大なカリスマだと信じ込んでしまう男の話・・・ 極めてユニークな怪奇映画の側面も持った映画だと思う。 「黒き死の仮面」も実現していたら凄い映画になっていただろうに
301 :
怪奇風に :04/04/16 10:40 ID:UwdSANZb
>>300 > 後年、飛行機内で黒沢久雄に遭った勝は、
> お父さんに、今度ゴルフでもやりましょう、と伝えておいて下さい。
> と言ったそうな。
黒澤明、死んでからじゃないでしょうね。
マジレスすると、勝新の方が先に御昇天
303 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/16 14:51 ID:5WEL0Bn1
> 後年、飛行機内で黒沢久雄に遭った勝は、 > お父さんに、今度ゴルフでもやりましょう、と伝えておいて下さい。 > と言ったそうな。 勝「映画では勝てなかったけど、ゴルフなら勝てそうだから。」 といったそうな。
織田信長だけでも見る価値あるよ。 マジ惚れ惚れするくらいカッコイイ。
305 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/16 22:25 ID:5WEL0Bn1
「使い番! 鉄砲隊の者どもへ、しかと申せ まず、馬を射よとな。 武田の騎馬武者いかに強しといえど 馬がなければ戦にはならん。」
306 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/17 02:10 ID:PMaCy76c
>>305 それよりもやっぱり「アーメン!」でしょ。
コッポラが隆大介の演技を絶賛したのも頷ける。
「これから伊勢長島の一向一揆を片付けに参る・・・・忙しいことよ」イイ台詞。 NHKのドキュメントでテッテ的に演技指導される隆のシーンがありましたが、 NGのたんびに遠景の軍勢をリセットしなけりゃなんないから大変だったって。 ・・・あの調子で「なに!山が動いたか」も随分NG出たんぢゃないか、と想像しておりまする。 でも隆の信長は本当にイイですね。西洋風の甲冑、めっさカックイイ。
仲代も冒頭のシーンでかなりNG出されていたね。 「悪人呼ばわりされる・・・」ってとこ。 黒澤「なんかやっている事が分かりすぎているんだよね・・」 黒澤「ポカーンとした・・ある間が欲しいですね」 さすがの仲代も黒澤天皇の前では新人って感じだったよ。
室田がNG出して「ごめんなさい」と謝ったら 黒澤が「そのごめんなさいって言うのやめろよ!俺それ大嫌いなんだ!」 と激怒したのを覚えているなー。
311 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/19 12:35 ID:lmDaHE6l
「所詮、殿は甲斐のやまざるじゃ 木の実でもひろっているのがよろしいわ」 by山県 笑えた 普通言うか?家臣がこんな事
312 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/19 12:49 ID:6PWeXo84
>>311 言うよ。きっと。
戦国時代はまだまだ上下の関係が緩やかだった。
家臣が言わないようなことを言うからこそ、両者の信頼関係と 信玄の度量の大きさが分かろうというもの。 家臣たちを演じる俳優達に対する、撮影中の黒澤の怒りについて 黒澤自身がテレビで、 あの家臣たちはアレック・ギネス級の人に演じて欲しかった。 アレック・ギネスのような人たちが死んでいけば、最後の無謀な突撃の無意味さや悲しみが・・・ といった意味のことを語っていました。 あの映画の大滝秀治は、そのレベルに達していたと思う。
314 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/19 17:03 ID:lmDaHE6l
なるほどね でもやっぱり君主は恐れられてるほうがいいと思う。謙信(この人は敵からか)や 信長はそれで成功してるし
315 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/19 19:16 ID:6PWeXo84
>>314 いい悪いを議論できないよ。
成功かどうかは、歴史感が違えばまた変わる。
それは、もし自分が君主ならってこと?
もし自分が映画撮るならってこと?
もしも自分が大滝さんなら、せりふ変えるってこと?
316 :
314 :04/04/19 19:45 ID:lmDaHE6l
「この信長、天下に怖いものは〜」 このせりふだけはやめてほしかった。2千の兵で3万敵本陣につっこん だり、天下の堅城稲葉山城に何度もごりおししたりできる人間の思うこ とではないと思う。万が一思ったとしても、そんな泣き言部下の前では決して 口にしないはず。「邪魔くさい」は名言。 言い換えるとすれば 「この信長天下に怖いものは何もない」これで決まり。
317 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/19 20:23 ID:KE09/2jH
>万が一思ったとしても、そんな泣き言部下の前では決して 口にしないはず。 むしろ、「怖い」とはっきり言うのが大物の証拠だろ。 小物ほど強がりたがるもの。 (石原慎太郎みたいにな) 戦評定のシーンで大滝も「あの大将怖いぞ」と 家康のことを評してたしな。 「酔いどれ天使」の志村も三船に説教してただろ。
318 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/19 22:39 ID:T2IS9HQ3
件の台詞、 「この信長、天下に怖いものは・・・死んでくれれば大いに助かる・・・京に上って・・」は、 その前シーンの 「この家康、三方原の一戦に敗れたとはいえ、敵将の死を喜ぶほど腰抜けではない」と、 対比させたい意図もあるように思いますね(一部不正確スマソ)。 如何に信長が従来の枠をはみ出た異才であったか、そのあたりを強調したい感じ。
319 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/19 23:56 ID:6PWeXo84
少なくとも、 「口にしないはず」と思い込んでる時点で読み込みが浅くなるよ。 「口にしてほしくない」なら心情としては理解できるけれど。
つまりだ 家臣がずけずけ文句をいうのを笑っている信玄も度量が深ければ ライバルが死んだのを喜ばない家康も度量が深いし 怖いものを怖いと率直にはっきり認める信長も度量が深いってことだよ
信玄は城を持たず、居に垣も持たず、
「人は城、人は垣」って人だけど、そのありきたりのセリフを言わせずに、
>>311 みたいなことで表現するのは巧いと思う。
322 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/20 08:07 ID:myAWO7+d
うーん、このあたり問題だ。 黒澤の意図としては、「共に同程度の規模の戦国大名だが、 信玄>信長>家康=信玄家臣団>勝頼とその取巻きという 力量差が勝敗を分けた」 と甲州流軍学の受け売りをやりたい。 家康に匹敵する存在として信玄の重臣を描きたいのだが、 黒澤本人が撮った「画」がそれを裏切っているのが皮肉。 「世界貿易圏の一方の雄」VS「甲斐の山猿」というか 「文明ある騎士団」VS「辺境の蛮族」という映画的対比 が露骨すぎる。 大滝秀治以下の演技の巧拙以前の、脚本の最大の問題だろ う。 信玄が生きてようがいまいが、勝敗は変わらないよと見えて しまうのがマズイ。
323 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/20 09:43 ID:a4ob7QuC
山県「所詮、殿は甲斐のやまざるじゃ 木の実でもひろっているのがよろしいわ」 信玄「・・・わかった もういい(このじじい 山猿だけはいうなっていつもいってるのに) 山県「殿!聞こえましたぞ」 信玄(やば) 山県「怖いぞ俺は ワ〜ハハハ」
324 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/20 13:52 ID:1hxoTPpk
>「文明ある騎士団」VS「辺境の蛮族」という映画的対比 が露骨すぎる。 あの映画みて武田が「辺境の蛮族」に見えるのか?
325 :
316 :04/04/20 14:35 ID:a4ob7QuC
蒸し返すようだが
>>317 むしろ、「怖い」とはっきり言うのが大物の証拠だろ。
恐怖というものは伝染します。それを聞いた配下がさらにその配下へと
信玄恐怖信者が増えて戦争どころじゃなくなる。そんな初歩的なミスを
信長がするとは思えない
>>320 怖いものを怖いと率直にはっきり認める信長も度量が深いってことだよ
度量は重要だと思う。でも配下に言うのは間違い
>325 なんだかんだ言って要するに「俺の信長様はああじゃない!」って言いたいだけだろ? 自分を「沖田の生まれ変わり」とか勘違いしてNHKの新撰組に文句つけた デムパ垂れ流しまくりの漫画家ババァとなんにも変らんと思うぞ。
327 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/20 16:56 ID:DyAdXfiD
326は口が悪いが、 ずっと自分も同じことを言いたい。 信長が史実どんな人物であったかは知らないが 君は、黒澤の解釈をどう思うのかを議論することと史実を議論することとを 混同しているようだよ。 誰も、君の信長像は間違っていると言ってるわけではない。 「間違い」「しないはず」 といった表現が適切でないので、誤解を招いているのかな。
俺が好きな「影武者」のシーン ・冒頭の信玄と信廉が影武者と対面するシーン ・泥武者が雑兵を避けながら武田の本営へ向かうシーン ・武田軍が囲んでいる城の周りで笛の音を聞き入ってるシーン ・影武者と侍大将が整列している武田軍の前を馬で疾走するシーン ・信長が南蛮の宣教師に向かって「アメン!」と叫ぶシーン ・山の部隊が高天神城を目指して行進するシーン ・赤々と燃え盛る高天神城をバックに勝頼が闊歩しているシーン ・侍大将の号令の下、火と林と風の部隊が陣形移動するシーン ・本多平八軍が遥か遠くにいる山の部隊を傍観しているシーン ・山県、馬場、内藤が「御屋形様の下で又会おう」と言って三本の槍を当てるシーン ・長篠の合戦の突撃シーンと戦死シーン ・風林火山の旗が流れるエンディングシーン
乱の方が批評的な評価は高いようだが、好き嫌いでは影武者の方が乱より好きだという人 がたぶんおおいだろうな
330 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/20 20:53 ID:Hqh81MD0
「虎の尾を踏む男たち」見たけどさすがに黒澤でもあの時期(1945年)では あれが精一杯だったのかな?
「虎の尾を踏む男たち」の撮影中にジョン・フォードが見学に来たんだよね。 これ以降、黒澤明と心温まる交流もあったらしいが。
躑躅ヶ崎に帰還、私室で近習・小姓になじられた影武者、
「これならどうだ」と脇息引き寄せ髭を嬲り始める。
あまりの生き写しに皆、(他人だと判っていながら)徐々に容儀を改めざるを得なくなる・・シーン。
・・・
>>328 (ちっとばかしアザトイが)もし宜しければこのシーンも入れといてね。
後の二人が泣いてるんだよな いいシーンだ
>なじられた なじるとはいわんよ。 たしなめる。 あの時はじめて、影法師と近習たちの間に 親しい感情が生まれる。
>>333 「これならどうだ」と言って信玄の真似をしている時は二人とも泣いてないよ。
むしろ馬鹿にした表情をしていたような・・・。
あまりのそっくりさに 驚いて顔を見合わせる二人。 という演出だよ。 そう見えなかったとしたら 黒澤に代わって俺があやまっておこう。
337 :
332 :04/04/21 10:18 ID:mRS+fhKY
>334 全くその通り。ごめんなさい。
甘利おくらは腹抱えて笑っているように見えるけどな。
RB:どうして影武者に出演しなかったのですか?
YT: 舞台の仕事のスケジュールとぶつかったのです。
数回黒澤監督は私に出演を依頼しました。
少なくとも3回直接話をしました。
黒澤監督は私に舞台の仕事を全てキャンセルして
映画に出演しろと主張したことさえありました。
すでにその芝居のポスターに私の顔が印刷されていたにもかかわらずです。
RB:黒澤監督は影武者ではどの役を演じて欲しいと?
YT: 侍大将の一人、風の部隊の大将です.
YOSHIO TSUCHIYA: Conversing with the Controller
http://www.dalekempire.com/TsuchiyaInterview.html
長篠の合戦で敗北した武田軍と瀕死の馬を延々と撮っているシーンはスゲー! これ見て黒澤明は神と思った。
高天神の攻防シーンは影武者登場のシーンから風林火山の旗がはためくシーンまで シェイクスピア的シュトロハイムばりの映像の連発で感動しっぱなしだーー!!
おれは暗くてなにやってるかよくわからんから、今いちなんだが……
↑ ブラウン管でしか見ていない人ならではの感想ですな
山県を火に信玄を山に例えた黒澤さんの解釈に感心しちゃいました。
高天神城の夜の戦闘は 白黒撮影に着色処理をすると絵コンテに書いてあったと思ったけど 実際そうなってるんでしょうか? カラー撮影のように見えるんですが。
347 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/28 19:07 ID:eSlMRq6R
1979年の「ロードショー」を読んでたら、吉永小百合と 大竹しのぶがオーディションに出たんだってな。 んで、勝新降板後は原田芳雄と緒方拳が候補だったんだってな。 原田はナシだよね。
ピーターや黒部進もオーディションに出たらしい。 あと小堺一機なんかも。 「ごきげんよう」で黒澤久雄がゲストの時に言ってた。
>吉永小百合と大竹しのぶがオーディションに出た あ〜、こういう「一生懸命の熱演」しか芸のないタイプは黒澤映画じゃ問答無用で 落とされるよな、っていう顔ぶれだね(w
350 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/29 17:15 ID:Gotx92MH
アメリカ版のポスター、むっちゃ格好ええねん。 影武者のシルエット(イラスト?)にバックが 真っ赤。だれか画像持ってないでしょうか?
>>350 そのポスター、オリジナル版を20年程前に買いました。
4000円で、当時の私にはキツイ値段だったけど、どうしても欲しかった・・・
デザインの違うフランス版のポスターも同じ価格で売っていたけれど
何といってもアメリカ版は黒澤自身のデザイン。
同じデザインの日本版のティーザーポスターもあるけれど、なぜかこちらはモノクロ
ちなみに、イラストではなく写真です。
356 :
この子の名無しのお祝いに :04/04/30 09:04 ID:NOVfoGLM
〉355 これや! く、くれ!
>>354 「乱」のポスターは黒澤も認めそうな出来だね。
359 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/01 13:21 ID:dT3DWtU4
Designer: Waldemar Swierzy いい根性してるよw、YMOの海外リミックス版のジャケみたいでw ソ連東欧は???なポスター多いね。「ポスター」の概念が違うんだろうな。
360 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/02 21:49 ID:IIn3ioKa
黒澤の作品は全部見た訳じゃないけど、やっぱり影武者が一番好きだなあ。 黒澤がどっかのインタビューで最近の映画はせりふが多すぎる、映画はせりふ がなくても成立する、みたいな趣旨の発言をしてたけど、個人的には 影武者にはそんな考えがよく反映されていると思うね。仲代の演技なんか、 後半はほとんどせりふがないけど、城を追われた時の哀れさとか、 戦場での驚愕とかパントマイムみたくうまく表してるし。 あと、城中で近習・小姓達が影武者のあまりのそっくりぶりに驚いて 居ずまいをただすところとかも演技がうまいなあと思った。 それと映像で心情を表現するところもいい。 例えば、勝頼がお城から諏訪湖を見下ろして信玄の悪口を言っている場面で、 湖面が波立っているところ。勝頼の心情を荒れる波で表しているのかと。 映像については、シーン毎に黒澤のこだわりが感じられるね。武田軍が 野田城から引き返すときの逆光背に立つ雑兵とか。別に普通に撮ればいいのに なぜか夕日。薄日射す諏訪湖の湖面に立ち込める霧(煙起したんだと思う) とか。映像は計算しつくされている感じがする。 音楽も同じモチーフの繰り返しなんだけど、信玄が登場すると急にアップ テンポに変わって勇ましい感じをだすとことかね。 影武者は何回かみたけど、見る度に新しい発見があって、その度にすごいなあ と思う。その点、赤ひげとか、生きるは全部言葉で説明してくれるから一回 見るともうお腹いっぱいな感じになるんだよね。でも、古いファンの人は それに慣れてるから、影武者見たとき良くわからんと感じたんだろうけど。
361 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/02 22:22 ID:GTZGH5N4
>>355 影武者(Kagemusha)→THE SHADOW WARRIA
なんの予備知識もなく、このポスターを見ただけで映画館にいったアメリカ人の観客の
戸惑う姿が目に浮かぶ
362 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/02 22:30 ID:GTZGH5N4
THE SHADOW WARRIA →× THE SHADOW WARRIR →○ ね
363 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/02 22:37 ID:48a+vIuN
>>361 残念ながら、まずあり得ないね。フリで入るってのは。
当地の映画マニア、黒澤ファン向けのポスターだもん。
ま、君のスペルだと余計に訳わからんけどね・・・
364 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/02 22:44 ID:48a+vIuN
横から一言 THE SHADOW WARRIOR じゃよ
366 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/03 04:56 ID:BZJEUU+S
>>362 おい、訂正するならチャンと正解してくれよ!w
まさか二重に間違ってるとは。よく見もしなかった。
それとも、俺、巧妙に釣られたの?
367 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/04 21:58 ID:Hy9cOWGU
影武者を最初に観たのは中1の頃。 最初はわけがわからなくて2回続けて観て やっぱりわからなかった。 今では繰り返し見るたびに新たな発見や感動がある。 当時クソミソに言ってた評論家も同じなんじゃないかな? ワンシーンごとに命を賭けている感じがするね。 その頃「徹子の部屋(っだった気がする)」にクロさんが 出ていて黒柳さんが「なぜ、三船さんを使わないのですか?」 と質問されて「三船は円熟しちゃったから・・。」 と寂しそうに答えていたことを記憶しています。 確かに当時の三船さんは大御所扱いで首から上の演技しかして なかったからなー。 今思えば、残念。
黒澤が「徹子の部屋」に出たことはありません
>最初はわけがわからなくて2回続けて観て >やっぱりわからなかった。 頭が悪いことをしっかり自覚してるようでw
>>367 > 「三船は円熟しちゃったから・・。」
> と寂しそうに答えていたことを記憶しています。
>
> 確かに当時の三船さんは大御所扱いで首から上の演技しかして
> なかったからなー。
本当にそういったかどうか知らないけど、
言葉を額面通りに受取りすぎです。
なんといっても土屋さんにも出演拒否されている黒沢さんですから。
>>370 各スレ回って ひたすら つまらないレスの応酬ご苦労様
どこでも相手にしてもらえず、とっても気の毒なので、せめてここでは反応してあげるよ
・・・・・・・
372 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/05 17:06 ID:QcPY94VQ
そうか、徹子の部屋には出ていなかったか・・。 でも、何かのインタヴューの記憶があるんだよね。 悪気は無いので許してね。
373 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/05 17:19 ID:v9WmDxdm
黒澤がテレビ番組に出演したことは一度も無いと思う。 本人も「テレビ番組ラジオ番組には一切出演しません」と言い切っていたから。
1981年4月4日フジTV「天国と地獄」ノーカット放映の時に黒澤は 千秋実・藤原釜足・上原美佐と共に座談会で出演しています。
375 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/05 17:25 ID:m3E5bwu2
ニュース23で見たぞ。
私の知る限り黒澤のTV出演は、NHKの「今、映画を語る」 塩野七生がインタビュアーをしていました。 それから、やはりNHKの若者向けの番組の、愛読書について語るコーナーに 数回分出ていました。 後に芦屋小雁と結婚した若手タレント(名前失念)がインタビュアー。 「白痴」の回に、黒澤が熱く語っても、そのタレントが全く乗ってこないので見ていてハラハラした。 さすがに黒澤も「読んだ?」と尋ね、彼女は全く読んでいないことを告白 黒澤はムッとする様子も無く優しげに笑っていて、人柄が垣間見えた。 「徹子の部屋」に白井佳夫が出た時、 黒柳徹子は、黒澤さんには何度も出演依頼しているんですけど、と言い 白井は、猛烈な照れ屋だから絶対に出ないだろう、もし出たら処女のごとく真っ赤になってしまう、 と語っていた。 それから・・・これは見たことがある人も多いでしょうが、 テレビで北野武と対談していました。 更に、これは見た人がもっと多いことでしょうが、 宮崎駿との対談も民放で、しっかり時間を取って放送していましたね。 まだ何かあったような気がするのだけれど、どうしても思い出せない・・・ いずれにしても意外とテレビ出演を受けていますね そろそろ録画テープをDVDにダビングしようと思っているのだけれど GWも終わってしまった・・・・・
あ、それから
>>374 さん
それは「隠し砦の三悪人の」放映の際です。
上原美佐がカチコチになっていましたね
378 :
374 :04/05/05 19:05 ID:10Iqf+xg
379 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/05 22:17 ID:ywDdYEgK
>>377 黒澤「スターウオーズのデカイのとチビのロボット、君達をモデルにしたってルーカス君が言ってたんだよ」
千秋、藤原「・・・はあ・・・そうですか・・・」(あまりピンと来てない様子)
何となく可笑しかった記憶が・・・・
スターウォーズ、知らないのかな?w
で、千秋実と藤原釜足でスターウォーズを観に行ったと
>後に芦屋小雁と結婚した若手タレント スレ的にはどうでも良い事ですが斉藤とも子でしょうね。 さらにどうでも良い情報としてはその後小雁とは離婚しますた。
384 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/06 20:17 ID:E1EwLGwd
>>379 ルーカスが上手いといえば上手いといえるのは、
隠し砦を見たことがある者なら誰でも分かること(二人の百姓のキャラ拝借)
だけは(隠しても分かるから)ちゃんと言って正直者っぽく見せておいて、
実は殆どの部分をパクってるっていうことを言わないところ
スターウォーズEP4のエンディングは「蜘蛛巣城」で千秋と三船が行進するシーンそっくり。
>>386 それもありかも
でも基本はやっぱり隠し砦って感じがする
百姓の二人を除いて主要キャラがみんな正装してるとことかね
冒頭のシーンで、影武者の影だけが後ろの壁に大きく浮かび上がっているのを見てさすが黒澤だなと思った。
>>388 なにぃっ!
それは気づかなかった…
側室達とのシーンの最後はハッキリ分かったけど
この映画は初めビデオで見て、その後30回くらい見た。 でその後名画座で初めてスクリーンで見たら、 これが意外なほど面白かった。 やっぱ映画館で観ると違う
>>388 その影があたかも信玄の影のように見えているのがいいんだよな。
さすがクロサワ!
七人の侍単独スレがなくて影武者があるということは影武者が邦画NO1ということか? 世界のオールタイムベストテン入りか? 俺的には断然オッケーだ!
┏━━┓ ┃掠疾┃ ┃如如┃ ┃火風┃ ┃不徐┃ ┃動如┃ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ┃如林┃ 孫子の旗を見れば家康も動くまい ┃山侵┃ \_ ____________/ ┣━━┛ ∨ ┃ ∧//∧ ∧//∧ ┃ ( ^×^) ( ・∀・) そだね ┃ ∪ ∪ ∪ ∪ ┃ (__)_) (__)_)
394 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/14 01:56 ID:5BLZDlGA
温井平次役の井口成人は「ルックルックこんにちは」でレポーターをしていた人だね。
>>393 で思い出したんだが (細かくてスマソだが)
「侵掠如火」を「しんりゃくすること火のごとく」って読まれると、
必然的に「侵略」が頭に浮かんで来るから、その時点で意味が変わっちまうのな。
漢文の読み下しなんて、どう読んでもピッタリ来る訳ゃないんだが、
せめて「侵し掠むること」って読んで欲しい・・・「疾きこと」は「ときこと」だし。
確か劇中でも竹丸が「しんりゃく」って云ってなかったかな?
396 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/14 17:21 ID:z/TiJY43
>>395 それ、あったね。俺もちょっと気になった。
現代人に分かりにくいし、たぶん「おかし」って台詞が「犯し」と受け取られたらまずいからかな、と思った。
397 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/14 17:31 ID:N1ri8LEr
後にそれ自体が完成した作品といわれるようになった黒沢の絵コンテだが、 「影武者」製作当初は、黒沢自身思うように筆が走らず、「製作延期か…」と 関係者をヤキモキさせるほど仕事が遅れていた。 当初、「影武者」の特報は、黒沢の絵コンテと城郭のイメージカットを組み あわせて作ることになっていたが、期日までに1枚も仕上がらなかった。 急遽、撮影所の建物の屋上に、倉庫から引っ張り出してきた武田菱の旗指物を 2,30本ほど立て、夕暮れの逆光にスモークを焚いてそれらしい映像を でっち上げて急場をしのいだ。スモークを焚きすぎて近所から火事と間違われる というおまけまでついた。
398 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/14 18:00 ID:XshRi3fE
>影武者」製作当初は、黒沢自身思うように筆が走らず、「製作延期か…」と 関係者をヤキモキさせるほど仕事が遅れていた。 あの絵コンテは、「影武者」の製作決定前に描かれたもの。 DVDの野上さんの話きいてみろよ。
399 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/14 23:18 ID:w8QRueL6
おれが編集させろ。「影武者」を後期の最高傑作にしてみせる。
400 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/14 23:26 ID:cLvqGZ8u
>>399 正しく日本語表記出来ない人間に何が出来る?
信玄を討った男が家康に説明している場面はもっと短くしたほうが良かったね。 みんな演技が下手だから見ていて苦痛だ。
>>399 たぶん海外版の編集の方があんたよりうまいと思う……
>>401 俺はそのシーン好きなんだよね。
信玄を撃った小太りの人は名演だと思うよ。
>>信玄を討った男が家康に説明している場面はもっと短くしたほうが良かったね 特筆すべき優れた場面だと思うが・・・ あの小太りの、大変な手柄を立てたのか、大変なことをしでかしたのか、 自分でも良く分からず緊張している様子が実にいい
「戦争と平和」のナポレオンの前で緊張する兵からとったんだそうだ
406 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/15 14:35 ID:gSisGJs4
有名俳優の「緊張してる演技」では無く 無名の若者に「緊張させて、台詞言わせてる」ような。 上手いなーと感じましたね。 記憶が曖昧ですが、NHKのメイキングドキュメントで 監督を囲んだ酒席で、山崎努に 「アンタ、素人なんだから、黙ってなさい!」 と諭されてるのは、現在AX男優の某氏ですか?
>>406 家康役の油井昌由樹だと思う。
あと正確には「あんた素直なほうがいいよ。素人なんだから」と言ってたけどね。
408 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/15 15:26 ID:gSisGJs4
>>407 多謝。自分の記憶のイイカゲンさに眩暈がします。
409 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/15 15:43 ID:p80y4cBr
>有名俳優の「緊張してる演技」では無く >無名の若者に「緊張させて、台詞言わせてる」ような。 >上手いなーと感じましたね。 「まあだだよ」で駅名をいってる人 杉崎明彦(現・杉崎昭彦)の芝居について、それを見てた 大滝秀治たち他の役者がひどく感心してたらしい。 「あのリアリティはなんだろう?」
410 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/15 22:33 ID:5WN3Q2mq
竹丸だけはちょっとな・・。 油井のセガレなんだよな、確か。 チゴー、コレワ、オヂヂデハダイ!
影武者「よく見ろ!わしは御屋形様とは違う!・・・・・・はーはははは!おーほほほほほ!」 と言った後、信廉にウインクするんだよね。 こういう演出はなかなか新鮮で良かった。
>>407 油井じゃないでしょ
重臣たちのシーンだし
>>407 ああ、ごめん酒席のシーンか
撮影シーンで怒ったところかと思った
414 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/16 00:18 ID:YfIGp3+V
でも、油井っていい役者(夕焼け評論家) だと思うんだけど、何だってデカレンジャー なんだろう。 キャリア積めると思うんだがな。
本人が俳優業に集中する気がないんじゃないの。
>>401 他でも書いてるけど、このときの演技は
それを見てたベテラン勢がみんな感心したらしいじゃん。
阿藤快達との座談会でそれを聞いた本人は
「うおーっ!」って喜んでたね
信長好きで観たんですが、長篠の合戦は正直参りました。 あ り え ね ー よ なんすか?あの貧弱な柵は?鉄砲隊も敵に丸わかりだし。 有名な屏風絵をまんま実写化したようで萎えました。 そこに突っ込んでいき倒される武田もアホの子かと。 兵士視点で考えたらわかるだろーに。
というより武田側も鉄砲隊を使えば良かったのに。 高神城城を攻める時は使ってたんだし。 この辺がよく失敗作と言われる由縁か?
高天神城ね
>>417 そういうあんたは「ニ百三高地」を見てみなさい。あんなもんじゃないから馬鹿加減が。
なにしろ小山の上の、大砲と機関銃がある要塞に、正面から生身でつっこんでくんだから。
ありえないけど実際の歴史。
421 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/16 17:27 ID:LcSLIIss
あれは映画だからだよね。 実際の戦闘は鉄砲だけで終わるわけないでソ。
>>420 長篠の戦いが影武者のように行われたと思ってるの?
>>417 ちなみに信長はどうだった?
やっぱありえねー感じだった?
424 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/16 22:29 ID:y4tK850t
417じゃないけど信長のパッチワークの衣装、ありえねー。 よく言われる用心棒の時のマフラーだってありえねーんだし、 知っていてわざとする分には映画なんだからいいとおもう。
>>424 衣装等が気になる人もいるんだろうけど、
俺的には信長自身の描き方がどう思われてるかぜひ知りたい
黒澤映画の凄さは設定は嘘なんだけどそれが本物に見えてしまうところだと思う。
>>420 思ってないけど、過去の歴史から見てある程度の無謀な突っ込みはあっただろうということ
>>426 そうかあ? むしろ影武者の場合は様式美のウソくささがいいんだと思うんだが
428 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/17 14:31 ID:4ONpe+1p
「御屋形様はあれに御座るは!」 のシーンの雑兵たちの動き、立ち姿、指差すポーズ。 全部計算されてる感じで良いね。 本当に美しい絵だ。
429 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/17 15:22 ID:SuXcb4H9
>>428 あれ、電撃ネットワークの南部虎弾だ、
って友人が言い張るんですが、ホントですか?
430 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/17 16:58 ID:9yQbcmJV
合戦シーンがない。クロサワ映画なんて。馬が転がるだけの合戦で我々 ファンの期待は失われる。 口直しに「ラスト・サムライ」の合戦モップシーンにクロサワの影武者 を重ねて、脳内オナニー。
南部虎弾は武田軍が笛の音を聞き入っているシーンのどこかにいると思う。
>>430 でも面白いっつーか、いい合戦シーンってどの映画でのだろう?
オレ的には今まで見た記憶ないな。
もしあったらぜひ教えて欲しい
いい加減騎馬で戦うのはよして欲しいよ。
いまだにいるんだね
青い色を塗ったのに、赤くないと批判する人・・・
>>430 黒澤に深く同情したい
取りあえず、この言い回しだけは直ちに止めて頂きたいものだ
>>我々ファン
キミと一緒にしないでくれよ
我々って言い方は蓮実とかの影響なのかなあ…… 友達もいないくせにこういう書き方する人間が多いんで昔から不思議だ
友達もいないくせに、ってのはおいといて、 まぁ大抵の人が自分が思ったり感じたりすることのみが 正しくて、そんで他人もそう思ってるって思うみたいだしね 特に映画とか音楽とか料理とかの、感覚的なことにおいて 顕著のような感じがするな
437 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/18 13:50 ID:FRhCS/DE
合戦シーンが無い!って的外れな批判は公開当時あらゆる所から散々噴出。 今もって指摘する者がいるとは驚きだ。 >青い色を塗ったのに、赤くないと批判する人 黒澤の、この発言さえ、自己正当化だ、言い訳だと、茶化されたり、批判された。
438 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/18 14:30 ID:2T/Bibds
>合戦シーンの不在 乱の習作だったからな。 いまでこそ子供向けの学研のムック本で 「ながしの3だんうちは無かったんだよ」 「戦国のきへいしゅうだんはしばりょうたろうのねつぞう」 て姦しく騒いで文句つける小中学生多いけど、 「乱」なんか公開当時、はじめて火力中心の合戦映像みせただけでも 衝撃だったけどな。
小中学生にとってこの映画は笑える映画になっていくんだろうね。
いえいえ設定を馬鹿にしても映像美に感動します。 とにかく冒頭の信玄と影武者の合成はお見事! 奇跡としか言いようが無い。
442 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/18 17:39 ID:9hnJ19gZ
いえいえいえいえ、設定も馬鹿にしちゃ駄目です。設定が歴史的事実と違うから ダメだなんて言い出したら、すべての時代劇、歴史劇がダメだということになります。 ラストの合戦シーンは凄いシーンです。隠し砦や用心棒とはやろうとしてることが 違うんです。
確かに描写の造形力は凄い。
その部分だけでも映像へのフェティッシュを喚起する。
でも、
>>430 の意見がわからない訳でもない。
ことストーリーに関して言えば、あまり感情移入も出来
なかった影法師が最後に自滅して川に流れて行っても
そんなに感動は湧かない客層もいると思う。
444 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/19 02:18 ID:E4ZeirnZ
>その部分だけでも映像へのフェティッシュを喚起する。 わかるわかる。 何度もビデオを止めて繰り返し再生したくなるような映像。 目のご馳走なんだけど。 あの、味がわからない人にはつまらないだろうな。
「影武者」そのものの印象やら意見、見た人それぞれなのは勿論だが・・ 「ラストなんやら」を引き合いに出すのは(煽りにしても)痛い。 激痛といっていい(←司馬遼ふうの言い方)。
>>445 俺は「影武者」が大好きでラストもなんら文句ないんだけど、
でも「紅の豚」のラストはなんやら、って言いたいんだけど、
それってどう思う?
447 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/20 15:48 ID:brmjVI+l
>>443 は別にあのラストがダメだといってるわけじゃ
ないんじゃないの。
そう思う人もいるだろうということで。
そもそも感情移入させようなんて最初から考えてないでしょ
この映画。勝が降ろされたのはそれを理解できなかたんだろうな。
448 :
445 :04/05/20 15:49 ID:DlW2d0Dx
>>446 ごめんなさい。
「ラストなんやら」とは、上の方で挙げられてた「Last Samurai」のつもりで書いたものです。
演出以前に最低線の考証がなっていない映画を引き合いに出すのはどうか?
・・との趣旨です。「紅・・」は未見です、ご容赦下さい。
例のNHKの番組でやたらと怒ってる監督が出てきたけど、 あれって殆どが武田の重臣達のシーンだよね まぁ七人の侍みたいに個性的で素晴らしい俳優を揃えろ、 とは言わないけど、でもやっぱり 武田家を支えてる人達なんだから、そういう重みは欲しかったみたいね。 往年の黒澤映画の俳優達ならもうちょっといい感じになったのではないか と考えてみた
高天神城の攻防、影武者信玄の本陣で、 影が段々と目覚めていく場面。 直接刃を交すことはなくても、本陣の正面からのカットで、 合戦の状況がわかる最高のシーンでした。 もちろん影の成長にも感動。 最高の合戦シーンだと思ってます。
452 :
戦国合戦屏風の再現 :04/05/22 22:45 ID:A/tkB33x
江戸時代に日本にあった根付(印籠や煙草入れに紐で結わえ付ける人形細工) というのが英国人コレクターの間で100年も前から人気で、その伝統が 今も海洋堂の食玩のイギリスでの人気につながっていると思う。 日英には、共通でミニチュア文化というか、「箱庭の中の人形の群れ」に 小宇宙の美を感じる嗜好があると思う。 ・・・いや、何が言いたいのかというと、今、黒澤が「乱」を作成する中で 一番影響受けたと思われるトニー・リチャードソン「遥かなる戦場 THE CHARGE OF THE LIGHT BRIGADE」 見てるんだけど、豆粒のような兵隊の群れを望遠レンズで撮る戦場シーン見るたび、 ああ、黒澤明は「乱」や「影武者」で、これをやりたかったんだなあ思う。
453 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/22 22:52 ID:A/tkB33x
「影武者」って、じつはNHKの製作ドキュメンタリで数カットしか 見たこと無いんだけど。 彼方の山の稜線を織田の騎兵集団が疾走し、望遠レンズが引くと、手前の丘で 織田信長と蘭丸?だったか、南蛮傘をさして布陣だか信玄の生死だか 語り合うワンカット。 あれは凄かったなあ。一枚の絵の中に戦場の全ての現象を封じ込める中世絵画の 技法言うか、カメラ引きのキューブリック風(wというか。 「乱」こさえる時、黒澤は「神の視点で見下ろす映画をこさえた」とよく連発したけど、 あれは「邦画では滅多に無い、むしろ英国映画風の引きのカットの多い映画」いう 意味だと妄想。
454 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/23 12:34 ID:9DrGyxtZ
俺はスカパーで断片的に見た。 それまでは後期黒澤作品は食わず嫌いしてたんだけど、 白黒時代の作品と楽しみ方を変えれば、素晴らしい作品だよな。
455 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/25 11:26 ID:F/TrVpKe
久しぶりに影武者観ました。 キャスティングがいいよね。 これを踏み台にした「乱」のキャスティングに 比べると、ずっといいと思う。 どーでしょうか?
456 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/26 05:44 ID:VE963n8m
>454 そうそう、赤ひげ以前とあとを、全く別の監督が撮った映画と思えば素晴らしく思えてくる。
457 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/26 08:10 ID:VI00QjuM
>>456 いっそのこと、名前変えればよかったのにな。
458
>457 それで思い出したが…。 シリーズ物のTVドラマで主役やってた頃だから80年代くらいだと思うけど、 京マチ子がTVのワイドショーかなんかに(多分番宣で)出た時に司会者から 「羅生門」とかあの辺の頃に海外で賞取りまくった「国際女優」って話題が出たら 「さあ、あの人は先代ですから」って返してて流石と思った事がある。 色が付いてからの御大もきっと「2代目」なんだよ、うん…。
460 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/27 00:29 ID:HkNkBEwT
白井さん合掌
461 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/27 00:45 ID:qrnbI1ex
「影武者」で馬術指導、牧場経営・白井民平さん自殺? 黒沢明監督作品の映画「影武者」(1980年)で馬術指導を担当した北海道門別町の軽種馬生産牧場「白井牧場」経営者、白井民平さん(59)が26日午前、平取町の牧場施設で死亡しているのが見つかった。 遺書があり、門別署は自殺とみている。白井さんは25日午後から行方が分からなくなり、家族らが探していた。 白井さんは東京都出身。大学時代は馬術選手として活躍。卒業後、北海道に渡り、68年から門別町で軽種馬生産牧場を手がけた。78年には、観光牧場「日高ケンタッキーファーム」を開設して乗馬を普及した。アトランタ、シドニー五輪に連続出場した白井岳選手は長男。 生産、育成者としては、2000年のG(1)レース桜花賞を制したチアズグレイスなどを送り出した。95年から03年まで、日本馬術連盟理事を務めた。(読売新聞)
>>459 > 「さあ、あの人は先代ですから」
ワロウタ
>462 いや、勿論京マチさん。
466 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/29 19:44 ID:esGPPTbA
レス違いだが 海外では山田五十鈴が未だ現役なのでびっくりするそうだ。 歌舞伎役者の襲名のように、 「イマノ ヤマダイスズ ハ ナンダイメデスカ?」 と聞くらしい。
信玄の兜のデザインがいい。 ちゃんと山になっているんだよね。
>>466 黒澤が気違いじゃなかったら、
山田の映画現役ももう少し続いていたわけだが…
(散発的には出ているけどね)
469 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/30 18:13 ID:qz5OSHQ2
あの兜、赤影のビデオジャケットにも似たようなのが写ってるが、 何か元になったのが有るんですか?
471 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/31 20:03 ID:bc4q/Hm4
黒澤明の「乱」製作ドキュメンタリ『メイキング・オブ・乱』(88分)+『AK』(74分) 欲しいなあ。 DVD黒澤明 創造の軌跡ってのに収録されてるけど、これ12600円もするんだよね。 この値段だったら、いっそNHKの影武者ドキュメンタリも収録して欲しいけど・・・。
>>471 俺両方見たけど、でもAKはかなり今いちだったな
一応メイキングだけど、作ってる人の個人的な気持ちが
かなり入ってて気持ち悪かった。
もう一方の方は確かBGMとか一切なくて淡々と
撮影風景が収録されてたけど
そのまんまが見れるからありがたかった(顔の汚しメイクの
あたりとか面白かった)
でも一般的には途中で飽きそう…
473 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/31 20:46 ID:bc4q/Hm4
>472 メイキング・オブ・乱はLDで持ってるけど、なかなか良かったんだよ。 じゃクリス・マルケルのAKはどうかな思って。 フランスamazonで、ブックレット80Pついた「RAN」のDVDにAK 入ってるようだから、じゃこっち買ってみるかぁ。 夕べは暑くて眠れずに「真夏の夜の夢」みたいな映画見たい思って、 久しぶりに「乱」みたけど、良かったなあ
474 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/31 20:56 ID:6N5l3sHE
AKは日本語ナレーションがイマイチ。
AKは好き クリス・マルケルらしいもん 乱のメイキングと思わず「ラ・ジュテ」や「サンソレイユ」の監督作品として楽しむべし
>>473 あと「AK」はナレーションわかんないと楽しくないよ
>>473 あんた見たことないでしょ
ってことじゃなくて、俺の感想としては
ということで書きました
>>474 同意
>>475 そう思った。これはメイキングというよりも
乱の撮影風景を元にした映画なんだろうなと
でも個人的にはあぁいう感じは苦手
ナレーションのせいかもしれないな…
478 :
この子の名無しのお祝いに :04/05/31 22:04 ID:bc4q/Hm4
いや>473 べつにそんな悪くは全然とらえてませんので(w じゃAK入りのフランス版DVD買ってみるか。 送料込みで6000円前後だからなあ
TUTAYA新宿店あたりにレンタル置いてある気もするが…… ヤフオクを待つのも手のような気もするが まあ「乱」と抱き合わせでその値段なら相応か?
AKの日本語ナレーションは蓮實重彦だっけ?
この映画ちょっとホラーが入ってるよね。 やっぱり黒澤は蜘蛛巣城を意識して作ったのかな。
>>482 あの夢シーンはどうですかね。
全編を通してあそこだけはどうも今イチに感じてしまう…
484 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 05:59 ID:rAO/2Ns9
映画より勝新とのケンカのほうが面白かったりして
485 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 12:02 ID:G8nc8pMe
影武者演出のドキュメンタリみると、黒澤はフェリーニやコッポラや あるいは夏の嵐の頃のヴィスコンティ映画みたいに、 「役者の自然な演技」 いうのにこだわってるからなあ。 勝新みたいに現場にビデオ持ち込んで、自分の演技見直して 自分で「一番いいカットを決める」みたいな演技修正されると、 黒澤の「10テイク撮って、監督の恣意で最高のワンカットを選ぶ」 みたいな編集作業が不可能になるから衝突したんじゃないの?
「影武者」は、より自然な演技ってのを求めて出演者の大半を 一般オーディションで選んだわけだからね。 まぁでも気持ちは分かる。 んで、勝新との諍いってのは、単に「監督は二人もいらないでしょ」って ことでしょ
487 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 12:45 ID:kAI/rqLK
仲代達矢氏の演技はどうおもわれますか?
>>487 他はどう思おうが、黒澤監督は彼を使いたがったわけだよね。
天国と地獄なんかは後半はほとんど彼が主役みたいに活躍するし。
あと、特に椿三十郎の室戸役は秀逸だと思う。
三十郎と室戸が二人で酒を飲んだり、夜の道を歩くシーンは今見てもスゲーと思う。
仲代の室戸のあの重さがあったからこそ三十郎のカッコ良さが際立ったと思う
ただ影武者だけは、彼なりには頑張ったんだろうし、監督も頑張って演出したんだろうけど、
でも脚本の初めのイメージには重ならなかったような気がする
難しいことは分からないんだけど、NHKのドキュメンタリーで 勝新の甲冑姿(“山”の前立て兜かぶって)がチラっと映った時、 「確かに信玄のイメージは勝新の方が濃厚だなあ」と直感した記憶がある。 それと同じ番組中、冒頭シークエンスのリハ風景。何度も仲代にNGが出るんだが 御大、「いろいろやろうとしすぎ、難しく考えないで(不正確スマソ)」みたいな注文出してた。 このあたりが本人、黒澤ともに仲代起用のツラい部分だったんじゃ? 勝新ならイメージ押し出して、ずけッとこなしてしまうように想像してしまうなあ。 ・・・そりゃあんな状況じゃ致し方ないとは思うけど、やはり勝新降板は惜しいと思います。
>>489 誰も勝新の影武者での演技を見ていない
っていう書き込みがあるけど、
俺はずっと前に放映された「独眼竜政宗」での秀吉役を見て
これは秀吉というよりそのまんま信玄だろ、と思ったな。
あのときは渡辺謙もなかなかいい感じだったけど、でも
勝新を前にするとそのオーラっつーか存在感は雲泥の差だった。
「影武者」って、なんで影武者になる男がなんで初めに
影武者になろうと思ったかというと、冒頭のシーンで本物の
信玄の人間性にうたれたからだよね。
でもどうも仲代の信玄だとそれが今いち感じられない。
でもあの独眼竜での勝新の雰囲気で信玄をやってたら
影武者になる男が「へへぇ〜っ!」ってなるのは分かるな
と思った
491 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 19:30 ID:wzz/5nft
>>489 野上照代いわく
その勝の芝居に黒澤は違うって腹立ててたらしいよ。
「勝、違うって言ってるだろ!」
そもそも、そんなに勝の演技が素晴らしいんなら
降ろすわけないだろうが。
>>490 あの冒頭のシーンはあれだけキャメラ引いて撮ったら
誰がやっても大差ないよ。
492 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 20:29 ID:3VqaJQWr
冒頭のシーンは神クラス。 信玄と影武者の合成も凄いが、あのカメラを決して動かさず寄らさない徹底性が素晴らしい。 このシーン見ただけで「影武者」が大傑作だと分かるよ。
>>491 俺は分かると思う
>>492 俺も冒頭のシーンは好きなんだけど、でも
劇場で見ると合成されてる部分が凄い揺れて気になるんだよな…
494 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 22:20 ID:HroNjj5J
オープニング、勝新のイデーは、 コソ泥、信玄の威厳に魅せられ、とうとうひれ伏す、 信玄、突然立ち上がり問答無用にコソ泥の背中斬りつける(!) 弟、荒塩ぶっ掛ける。 信玄と同じ傷を背負わされたその男は・・・・ だったと武に語ったそうだ。
495 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 22:26 ID:mU6jy61D
>>493 へえ。おれもすごい合成シーンだと思ってたけど、劇場だとばれるんだあ……
>>494 そういう風に勝がしたいということかな?
勝新はたとえばもちこまれたテレビドラマの出演の話でも、勝手にどんどん脚本を
変える事をプロデューサーに要求したらしい。
黒澤がそんな勝新を許すわけないよな。
その性格上、残念ながら降板劇は必然とも言えたのかも……
めちゃめちゃな勝新をコントロールできるプロデュサーやスタッフがいなかったのが
きつかった
498 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 23:14 ID:HroNjj5J
>>496 そりゃ傷が新しい、だとか、その場その場で勝がアドリブで決めるんだろうw
89年座頭市がその撮り方。
もともと黒澤とは、無理があったって事だろうな。
家臣たちの「蒸し風呂」シーンまで要求したらしいし。
499 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 23:20 ID://6Z+7J8
>黒澤とは、無理があったって事だろうな。 89年座頭市は五社英雄二に監督頼みにいって断られてるよ。 むしろ、勝みたいな真似されて黙ってる監督の方が異常だと思うが。
蒸し風呂シーンってなに? ラストの戦いで蒸し風呂になるってこと?
501 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/04 23:49 ID:HroNjj5J
>>500 勝の勝手な提案。
・信玄、家臣一同、風呂に入ってる。
裸同士なのに、振る舞い、入浴順、で、各自の性格、上下関係
が段々解って来る、って設定だったような。
黒澤も怒るっての。
>>499 なにしろ宮川一夫が「もう自分で監督やったら」っていうくらいだからね。
宮川さん倒れずに現場にいたらもうちょっと勝も大人しくなったかも。
>>497 山崎努の役は初めは若山富三郎にオファーがいったらしいけど、
うちの弟と黒澤さんは絶対にもめる。それに自分が巻き込まれるのは嫌だ
って言って断わったらしいけどホントにその通りになったわけだね。
そんで「めちゃめちゃな勝新をコントロールできるプロデュサーや
スタッフがいなかったのが きつかった 」ってのはホントそう思うね。
影武者の脚本者もそんな感じのことを言ってたな
>>501 すごいな
大体、戦国時代にそんな銭湯みたいな入浴方法あったんだろうか
505 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/05 01:05 ID:gmf5uumh
朝丘雪路?だったかクランクイン直前、勝に、 ホテルのスイートに飲みに来い、と誘われ、ドア開けたら 黒澤から借りた資料、コンテが散乱。 奥の部屋に勝ならぬ「武田信玄」が居たそうだ。
かなりの入れ込みようだったらしいからな。 ただ「武田信玄」に入れ込んでいて「影法師」に入れ込んでいたかどうかは疑問だが……
「影武者」は大劇場で3回見ているけれど、冒頭の合成場面、継ぎ目が分かるなんてことは 全く無かったと記憶している・・・ むしろ、3者の動作の反応のタイミングが微妙にずれていることが分かってしまう。 それでも、映画のファーストシーンとして卓越したものであることは言う迄も無し 土屋嘉男の本に登場する勝は、粋な人間性の持ち主だけど 野上照代の本を読むと、撮影開始前、一生懸命に黒澤を歓待する勝に対して、 既に黒澤が違和感を感じていたことがよく分かりますね。 これは以前にも書いたかもしれませんが、黒木和雄の「浪人街」に 車椅子の宮川一夫が特別強力として参加したのは勝対策の意味が大きかったのかもしれません。 それでも現場で勝は、黒木和雄を無視して他の俳優に演技をつけていたとのこと。 私自身は「影武者」を、怪奇映画、異常神経映画として猛烈に大好きなので 主役は仲代でよかった、というよりも仲代になったのは必然だとすら思っています
>>507 俺は名画座で見たけどさ、合成部分のあまりの揺れように
他の客がザワザワすんじゃねーかと思ってハラハラしたよ
いずれにせよ、(他の映画もそうだけど)この映画は 劇場で観ると面白さが全然違うな
510 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/07 18:07 ID:Gx5l2w3l
>俺は名画座で見たけどさ、合成部分のあまりの揺れように 合成部分がゆれてたんじゃなくて、映写技師がフォーカス調整やって たんじゃないの? 名画座ならありうる話だよ。 「あっ、ピンボケだ。あっ前行きすぎ、もうちょい後ろか まあ、こんなもんか」
511 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/07 18:11 ID:Gx5l2w3l
「七人の侍」と「用心棒」の2本立てで 「七人の侍」のラストで突如シネスコサイズに画面が変わってびっくりした。 映写中にレンズ交換するなよ。
>>510 そうじゃなくて、合成部分が揺れてたんだよ
画面全体は安定してんだけどつなぎ目がハッキリ合ってなくて
揺れてたの
513 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/08 04:40 ID:SUi8oqQF
いいじゃん。 黒澤全作品の特撮は、総て「大胆」=「モロバレ」だし。 味だよ。
>>512 ファーストシーンの合成に関しては公開時の批評でも(映画自体に批判的な批評でも)
見事だと賞するものが幾つも目に付いた。
第一、合成部分がそんなに揺れているのなら、ビデオ、DVDでも分かってしまうはず。
いや、それ以前に黒澤がOKを出すまい
ロウソクの光がゆれてるの勘違いしたか?
あくまでそうだと言われれば水掛け論じゃないのかな。 公開時に観た数少ない黒澤映画だけど、その時もまったく気にならなかった。 我ながら割とこういうのにウルさい、ヤなタイプなんだが。 (影)「・・どうとでもしやがれッ(大の字になる)」 (信廉)「・・・」(刀を手にやおら立ち上がる) (信玄)「まて」 このあたりのタイミング、凄く良かったがなあ。
>>514 そうやって言うのは分かるけど、
でもそうやって見えたんだからしょうがないじゃんか(ちなみにローソクの光うんぬんではなく
板の継ぎ目で合成してあった)
黒澤がOKしたからいいだろ、ってのも分かるけど、でも
「蜘蛛巣城」の動く森とか「夢」のハイビジョン合成の例もあるからね
でも一応言っておくけど、だからダメだって言ってるわけじゃないんでよろしく。
当時の合成技術だったらあんな感じになるのかもしれないし、
あのシーンは個人的に非常に好きだ
518 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/08 11:14 ID:DEcUqqt4
「乱」の燃え上がる姫路城の(いたしかたないが)ミニチュア合成シーン の例もあるしなぁ
>>514 > 第一、合成部分がそんなに揺れているのなら、ビデオ、DVDでも分かってしまうはず。
「影武者」がどうなのかはしらんが、
差し換えってのは結構行われています。ロードショーが始まってからも、
特定の缶だけ入れ替えるのは珍しいことじゃありません。
地方はそのままって事もあります:-)
だから合成がバレバレじゃなかったことの論拠としては弱いと思います。
>>514 あ、そういえば、俺は劇場に行くまで最低でも20回はビデオでこの映画見たんだけど、
でも合成シーンは全く違和感なかったよ(どこで合成してあるか分かんなかった)。
でも劇場で観たら…
って感じだったんだ。まぁでも文句ではないのでよろしく
521 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/08 14:18 ID:Ht7lzJdE
合成部分が揺れるってことは有りうる話なの? 継ぎ目がバレルってのならわかるけど。 むしろ、揺らせる方が技術的には大変そうだけど。
とりあえず、劇場の大画面で見ないことには結論は出ないだろう。 みんな劇場へ走れ!
走ったけどやってなかった……(´・ω・`)
それにしてもこの映画が10数億で出来たというのは驚きだな もの凄く豪華に見える
>>519 >>差し換えってのは結構行われています。ロードショーが始まってからも、
>>特定の缶だけ入れ替えるのは珍しいことじゃありません
「影武者」は、公開当時、とにかく大変な超話題作で、、
ファッションショー形式の記者会見の映像で構成した予告編が上映されると
場内がざわめく、ということを東宝系の映画館で何度も経験しました。
キャストの豪華さ・・・特に萩原健一、根津甚八、桃井かおり、の出演は
黒澤を知らない世代にもアピールしました
更に、勝新の降板に加え、公開が予定より一週延期され、
東宝が約1億の損害を被った、ということも芸能マスコミをにぎわせました。
そしてカンヌでパルムドール
当時を知らない人は、これほど高度かつ通好み、かつ長尺の映画が大ヒット作となったことを
奇妙に思うかもしれませんが、黒澤の十数年ぶりの時代劇という期待に加えて、
こうした話題性もあり、当時の日本映画史上の最高のヒット作となったわけです
で、何が言いたいかと言いますと、
それほどの話題作が、公開後に最初のリールが差し替えられる、という事態になったら
ちょっとした話題になっていたはず、ということです
しかし、この映画に関して 当時そのような話は聞いたことがありません
>>521 今みたく、デジタルで処理される場合は合成のつぎめとか
わかりにくいと思うけど、でも昔だったら余裕で分かるよ
例えば「隠し砦〜」のナイトシーンなんかは揺れてるからバックと合成してるのが
メチャクチャ分かったよ
まぁでもそういうもんだと俺は思ってたから気にならなかったけど、
でも一緒に観に行った友達は「バレバレじゃん」って言って笑ってた
ナンセンスだけどね
>>524 多少制作年は異なるけど、でも「天と地と」なんかは確か40億くらい
使ってるわけだよね。
それに比べたら影武者なんてもの凄いよね。
外国スタッフが、日本に帰らずこっちで撮れ、って言った
気持ちがよく分かる
「影武者」は大ヒットしたのに「乱」があまりヒットしなかったのは何でだろ?
娯楽映画じゃないから
内容もさることながら、宣伝&話題性の差が大きいと思う。
>>528 深く考えたことなかったけど確かに不思議だな
勝新とか、黒澤久々の時代劇大作みたいな感じの話題は
なかったにしろ、もうちょっと客入って良かったような
お客は入ってるよ 配給収入20数億 影武者が30億 乱は制作費とお客の入りのバランスが悪かった
533 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/08 22:54 ID:IRF5XDNN
今なら、50億くらいは稼げるのでは? 80年代って総じて邦画が不作だったし。 さらに言うと、今だったら影武者でも乱でも 後20億ぐらい制作費にかけられたようなカンジだなー。
たしかにコッポラも影武者があんな制作費で出来たなんて アンビリーバボーだって言ってたらしいな。 影武者や乱を10億だの20億で創ったことに拍手だね。
それは黒澤が偉いんじゃなくて、その金で作らせた製作者の手柄だよ
けど、天皇黒澤もいきなり「乱」は無理だから、 まず予算かからない「影武者」やって、 それを当ててから「乱」をやるくらいの分別はあった。 本当は「乱」をやりたかったんだけど。
537 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/08 23:24 ID:HqI3BYdU
>公開が予定より一週延期され 3週間 >配給収入20数億 15億ぐらい
>>537 15億じゃないよ
20数億と原正人が自著に書いている
539 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/08 23:36 ID:tKe/qopz
>>533 黒澤は「影武者」のプロデューサーもしているぞ。
>>535 黒澤監督自身は、これこれこうやってこうやったから
あんなに安い制作費で済んだんだ、って説明してたね
541 :
539 :04/06/08 23:38 ID:tKe/qopz
合成のところで芝居のタイミングがずれてると感じるのは俺だけなのですか? ノブカドが刀をつかんで影武者が「ひっ」ってひるむのが早すぎるっていうか刀つかむ前に反応してない?
始めのシーンのことね
546 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/09 01:21 ID:ie9WsgSg
杵順には 16億0000万あるが。
>>525 は私ですが・・・
>>「影武者」は、公開当時、とにかく大変な超話題作で、、
>>ファッションショー形式の記者会見の映像で構成した予告編が上映されると
ファッションショー形式の予告は「乱」でした・・・私としたことが・・・
>>542 それは私も感じていました。
スクリーンで見るとあまり気にならないのですが、どういうわけか
プラウン館で見ると気になってしまう。
でも、あの場面自体の見事さの中ではたいしたキズだとは思いませんが・・・
かっこええ
>>548 どこか胡散臭く感じてしまうのはなぜ?w
551 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/28 21:23 ID:k0VRjr2M
仲代「嘘だと思うならこの信廉殿に聞いてみるがよい」 黒澤「信廉殿はいらない」 仲代「嘘だと思うならこの信廉殿に聞いてみるがよい」 黒澤「信廉殿はいらないって言ってんだろーー!w」
552 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/29 00:59 ID:IB4R5lo8
昨日、未知との遭遇(1977)みて、ゴビ砂漠ジープが走っている時、 国連旗だかモンゴル国旗だかパタパタはためかせ、走行しているシーン 「影武者(1979)の旗指物騎馬武者の影響か!?」 一瞬思った。 もっとも製作年次があわないけど、暴走機関車こさえた黒沢マニアの監督なんか アメリカのブルドーザーのCMで、もろ高天神城夜戦からの引用で真っ赤に燃え上がった 夜景の下を旗をはためかせた重機が無数に走り回る格好いいCMこさえている。 旗指物のハタハタは「蜘蛛の巣城」からの黒沢のフェティシズムだし、 スピルバーグもちょっと引用したのかなと、勝手に妄想しておこう
554 :
この子の名無しのお祝いに :04/06/29 11:36 ID:zjWDI2hg
あ、そうか!>7人の侍の野盗 あの旗指物が集団ではたはた動く風景は、日本の合戦のみ?だから 外国人の目にも格好よく映るのかな。 中世のポーランド騎兵もあんな感じで長い羽飾りをつけてたけど
「東京オリンピック」の準備段階で会場周囲のポールに掲げられた各国国旗が 「風がなくても常にはためいていなければ」映画を撮らないとゴネて、 ポールの先端から空気噴出させる装置をスタッフが真剣に検討したそうだからなぁ。 ある種の「旗フェチ」なのは間違いなかろう。
556 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/08 02:29 ID:s4NWvJrG
根津ですが、なにか質問でも?
ほんだーーーへいはーーーーち!!
558 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/09 00:40 ID:FfhKPiRS
オレの周りにもやっぱり黒澤を ほめてる人間っていない。 もしかしたらいるのかもしれないけど、 黒澤信者って言ったら、マジ引かれることになる。 そんなキチガイジジイが世界の黒沢って言われてるのが不思議で仕方ない。
お、臭い、臭いぞ、はらわたの腐った匂いがする
お馴染みの精神異常者
>>558 が舞い戻ってまいりました。
こんなキチガイにもキチガイなりにレスに個性があるってことが笑えますな
>>556 黒澤監督から「乱」の出演依頼をされた時、監督から
「おまえがやりたい役を選べ」と言われ一番出番の多い次郎を選んだのは本当ですか?
黒澤世代じゃないけど影武者は映画史に残る名作だと思う。 そこらのレビューじゃあんまりよくないみたいだけど、自分は好き。 個人的には隆大介の信長がよかった。 信長のイメージのまんま。 あとラストの仲代が流されていって孫子の旗でエンディングには感動。 池辺晋一郎の音楽も絶妙
あの、流されていく時 呼吸はどうしているのでしょうか。 仲代さんご本人ですよね?
564 :
野上照代 :04/07/16 12:18 ID:ZAFEHPSQ
仲代さんは金槌で泳げないのよ。 あれは水泳の名人が代役やってるの。
>>562 あれ?これ俺が書いたっけ?
って思ったほど同意
あの信長は最高だった
566 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/16 20:28 ID:frbXqEAq
アメン!
567 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/17 12:14 ID:LoXOsIdL
「なにッ、山が動いた?」・・・あそこ観るたんびに「何回NG出ただろう」と想像しちまう。 いえ、例のNHKのナニで「忙しいことよ」を見てるもんだから。
569 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/21 23:27 ID:j4+V+fn1
この前DVDで見たけどこの映画はやはり映画館でみるべきだよね。 どっかで上映してない?
まぁどの映画も映画館で観た方がいいんだろうけど、 この映画は特にそう思ったね
まったく同感。過去の優れた映画を上映する映画館って必要だよ。 俺は影武者を映画館で見たことがない。やってるとこないんだから。
572 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/22 14:09 ID:VoTm3GXb
この映画で残念なのは、高天神城(字あってる?)での戦いが 暗くてよく見えないとこだな。夜敵が直前まで迫ってくるシーンだ。 画面は兜とかが時々光る以外殆ど真っ暗闇。そのかわり、歩兵が動いたり 騎馬隊が地響きをあげて近づいてくる音で緊迫感を演出してるともいえるが。 黒澤のことなんで全て計算の上で撮ったんだろうけど、素人からすると もうちょいはっきり見えればなあと思う。
573 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/22 14:35 ID:II2FAT/E
>画面は兜とかが時々光る以外殆ど真っ暗闇。 どんなモニターで見てるの? 暗いけどはっきり見えるよ。 ノートPCの液晶画面で見てるけど。 ちなみに、前使ってた古い輝度が低いノートPCの画面でも そんなに、見づらくはなかった。 (輝度最高に設定)
映画館で観たらどう見えるかってのは重要だよね。 俺も映画館で観たけど、そんなに違和感はなかったように思う。 でももっと明るくても良かったようにも思う
575 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/22 17:46 ID:gWuHU1+W
黒澤映画をやる映画館があってもいい。 黒澤の映像の凄さは映画館で見ると分かるって言ってたリアルタイムの人がいたが・・・
576 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/22 21:29 ID:gvVVdv+C
脚本がよく出来てんだよね。 三部構成になっていて 第一部では信玄の死をクライマックスに観客の興味をひっぱり 第二部では影武者の活躍と「いつばれるか?」のスリルでもたせて 第三部では影武者の死と武田家の滅亡で感動を味合わせる。 娯楽作品の脚本として完成度が高い。
チク生、映画館で見たくてたまらなくなったじぇねえか
>>576 俺はビデオで見たらちょっと難しい内容の映画かな
と思った(近所の時代劇好きのおばちゃんも途中でリタイアしたし)。
でも、何十回もビデオで見て、それで初見からかなり経ってから
映画館で観たらものスゴく面白くて娯楽映画のように感じた。
あれは不思議な感覚だった
579 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/23 01:15 ID:CDz9jnA5
この前からDVD買おうかと迷ってるんだけど、特典映像ってどんなの。 好きな映画だが、いつも見るものでもないと思うんだよね。 禁酒後に飲む酒が激旨なのと同じで、たまに見る方が新たな発見もあって 感動も大きい感じがするんだが。
580 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/23 01:24 ID:UPERLxl6
望遠レンズで撮ってるみたいな画面だから(チクショウ、うまく表現できん) テレビモニターで見ると、まるで劇場中継のように 「なんか遠くでやってるなァ」と感じてしまい迫力に欠ける。 人間の聴覚は、視覚情報の距離感を無意識にとりこんで補正するため 「遠い」と目で感じたときは、耳で感じる音=セリフの認知も低くなり、 ストーリーを租借する度合いも低下するのだ……って以上、妄想的解釈。 ともかく、やっぱり劇場で見たいよね。 前スレにあった夜戦のシーンなんか劇場で見ると いいんだ、これが。
>>580 望遠はかなり使ってるよね
主人公が、俺を影武者に使ってくれって重臣達に
お願いするところは特に印象に残ってるな
まぁ俺的には、物語りを咀嚼する度合いが低くなる
わけではないと思うけど
582 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/23 01:52 ID:CGzNskwM
「なんか遠くでやってるなァ」 それが狙い。 感情移入しにくくなる というより、感情移入させないように撮っている。
でも望遠使ってるって、詳しい人なら一目瞭然 だろうけど、一般の観客が分かるかな?
60年代英国映画「ズールー戦争」とか「軽騎兵旅団突撃」とかで 超望遠レンズで人馬を俯瞰で豆粒のように撮るのが流行ったんだよ。 キューブリックもその系譜
望遠って、豆粒に撮るんじゃなくて、 遠くのものをアップ(もしくはそれに準ずる)で 撮るもんだと思うけど違うのかしら 豆粒に撮るんだったら望遠レンズ使う意味があんまり ないと思うんだけど…
586 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/23 18:36 ID:LXPJeMMe
>>582 >「なんか遠くでやってるなァ」
それが狙い。
違うよ。
あれは役者にカメラを意識させない方法らしい。
>585 いや、おれじゃなく黒沢やトニー・リチャードソンに 言ってくれ
588 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/23 19:14 ID:PtreV1cE
>>586 望遠レンズ使ってアップを撮ることもできるけど
影武者は意図的にアップは少なくしてある。
という意味。
589 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/24 00:43 ID:y3Ivz8FD
>>585 言わんとする事は理解可能だが、も少しレンズの特性理解されたし
>>589 意味がよく分からないのでもうちょっと説明お願いします
,r::::::::::::::::::::、:、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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⊂(@∀@)つ|:::| <
>>1 クズ・・・っ!ゴミ・・・っ!
//(手 塚)//::::!
|:::|/とヽ ♂ θ|:::| :::/
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
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592 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/24 04:04 ID:l86+M/zv
「二百三高地」の丹波哲郎カッコよすぎ。 「影武者」の大滝秀治と山崎努カッコよすぎ。 どちらも仲代達矢が主人公だけど、脇役の方が光っているような気がする。
あ〜、確かにねぇ
>>584 キューブリックのレンズの使い方で最も顕著なのは
紛れも無く広角ですが・・・・
>>590 黒澤の映画の一番の特徴は、てんぱった登場人物だが、
人物を同じサイズで撮ると、望遠の場合、背景があまり写らない。
だからどうしても人物に力点が置かれることになる。
しかも深度が深くなるから、前後に人物を配置して演出する妙味もある。
>>595 >黒澤の映画の一番の特徴は、てんぱった登場人物だが、
多くの黒澤作品には当てはまることだろうけど、影武者は
そうじゃないとこが魅力のひとつだと思うよ。
597 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/24 22:56 ID:nxrgxNZ4
598 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/24 23:15 ID:ykHnOOUM
「夜毎尺八なぞさせおって中だししておる。」
599 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 07:32 ID:uAxsGSpP
志村喬は分かったけど、藤原釜足ってどこで出てきたの? 知ってる人いたら教えて。
600 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 09:44 ID:R5jex8zd
志村喬を偲んで 買ってきた「たい焼き」を正面から見つめる。 喬……
「影武者」の中で唯一理解できないのは、長篠決戦の武田の騎馬軍団が連合軍に 突撃する場面で、織田の鉄砲隊に撃たれてバタバタ倒れる騎馬軍団の様子 が描かれていないことだ。 攻め込む騎馬軍団→鉄砲隊の一斉射撃→地面に倒れてもがく馬と騎馬武者 →呆気にとられる勝頼や重臣たち 以上のカットが繰り返されるだけで、肝心の馬や兵士が撃たれて倒れる カットがないので迫力が全然ないし、見るものも何が起こっているのか頭では理解 できても、悲惨さが感覚として伝わってこない。
602 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 10:57 ID:uPlQ9WrP
>602 次の「乱」でそれやりたくて、飛ばしたんだよ。 「影武者」は「乱」の習作って影武者の製作当時から明言してたし、 外国映画にある「騎兵の全滅突撃」や、平家物語の一族滅亡やりたいってのが 黒沢の長年の願望らしいよ。 (黒沢は平家物語好きで、「7人の侍」の冒頭でも琵琶法師いれて「さては 壇ノ浦で♪」と唸らせてる) ・・・ただ三の城落城こそ映画史に残るスペクタクルだけど、梓が原の騎馬武者全滅突撃は・・・。 うーん・・・・。銃刀法とか火薬取締り罰則とか予算の問題でああいうしょぼい映像 (ひたすら落馬の連続)になったんだろうな
604 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 12:29 ID:B3Cmwb4a
>>601 実際「手抜き」だよな、あれは。
戦闘シーンを省いたために、静かな「絵」と化してしまった。
息つくまもない鉄砲の一大連続射撃で「ワイルドバンチ」並み
の大殺戮を描くこともできたはず。10分程度かけて、閃光の中で
馬と武者がなぎ倒されていく光景が見たかったな。
そして、その残酷さがあってこそ、影武者が河に倒れ込み、流さ
れていく情景に、無常観が強調されるというものだ。
605 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 13:55 ID:CrnBidOi
>604 そんなシーンを入れるくらいならなら ファーストシーンからもっと違う撮り方してるよ。 と淀川との対談で語る黒澤
606 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 14:00 ID:mLecHjwG
笠井「四方へぱっと」というときに、栄夫さんの演技でまわりの敵の兵士たちが
どよめいて後じさりした姿が見えた。
能夫 黒澤明の映画だな。
笠井 本当に空気が変わった。これは観世流の型だとか、喜多流の型とかいうことを越えて
景清という役の内実が表現されていたから、栄夫さんがぱっととやったときに
その瞬間に生涯忘れ得ないその時の興奮と戦場の世界が今ここにまざまざと再現された。
戦場の空気が変わる、はっとまわりが構えて後ずさりする空気が伝わってくるの。
能夫 それは僕、黒澤の映画を見ていて感じたことがありますよ。
影武者だったかな、織田と武田の騎馬軍団が戦っていて、映像は武田方の
大将たちが何人か立っているところを追っている。
戦闘場面は映っていないんです。そして、その大将たちが高台から戦闘場を見ていて
二、三歩後ずさりをするんです。その映像を見て、ああ武田は負けたんだなというのを
観るものは想像し理解する。ああ、黒澤という人は能を飲み込んでいた人だし
喜多六平太のファンだったし、だからそういう描き方をするのだと思いましたよ。
大将たちがオーッと後ろに下がる映像だけで、騎馬軍団が鉄砲に打たれ、バタバタと
馬から落ちているというような戦場の大パノラマが見えてきたもの。
戦闘場面は一つもないのに。
笠井 能は常にそういう表現方法じゃない?
能夫 だから、そこです、勉強になったのは(笑い)。
Welcome to Adobe GoLive 6
http://awaya-noh.com/rongi/kenture_8/kenture_8.html
607 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 14:21 ID:JIUSidh4
映画に能の表現方法を取り入れるのはあまりにも無理がありすぎるよ(笑い)。
608 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 14:42 ID:ARkQVE/0
「乱」のために見せ場を(予算の都合もあり)ぽつんと ひとつ抜いただけじゃないの? 黒沢も「影武者」も「乱」も好きだけど、そう何でも神格化せんと。 まあ「乱」ではいろんな意味で能表現引用はしてるけどさ
609 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 15:03 ID:B3Cmwb4a
結局、「影武者」以降、芸術性を強めたため、大衆から 乖離してしまった感じがする。 仲代に代わった時点で、この映画は非常に線の細いものに なる危険があったし。 武田騎馬軍団は、やはり血と硝煙の中で滅亡すべきだった。 「乱」のスケッチのため、戦闘シーンを省いたというのは、 何かいいわけじみて聞こえる。
610 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 15:10 ID:mLecHjwG
>武田騎馬軍団は、やはり血と硝煙の中で滅亡すべきだった。 とあなたは考える。 黒澤はそう考えなかった。 水掛け論だからこの辺でやめたらどうですか。 一番いいのは、あなたがそういう映画を自分でとってみせる ことですよ。 「口先だけなら何とでもいえる。」
612 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 15:19 ID:YCaAiM5p
省略されてるのは、最後のシーンばかりじゃなくて 高天神城でも攻めてる家康側は最後の方でちらっ。 すぐ引き上げてるし。 信玄狙撃シーンも(検証してる場面はあるが)省略。 全部意図的にやってることは確か。
613 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 16:03 ID:F4WSiaUU
>志村喬を偲んで >買ってきた「たい焼き」を正面から見つめる。 懐かしや、ビックラゲーショんのネタだね。
黒澤もうざい 三船もうざい。 お前らいつまで生きてるきだ。 お前らのせいで日本映画が駄目になる。 早く死ね。
615 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 16:33 ID:njciz0oK
この映画の輸出版って現在見る方法ありますか? 最初のテレビ放送がそのバージョンでしたね
616 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/29 20:27 ID:I95KMd6M
まあ、戦闘シーン厨がいくら非難しても海外では絶賛されてる訳だが カンヌ映画祭グランプリ イギリスアカデミー賞 監督賞 衣装デザイン賞 フランス・セザール賞 最優秀外国語映画賞 ベオグラード国際映画 最優秀芸術賞 作品賞 美術賞 ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞 監督賞 ヴィットリオ・デ・シーカ賞 イエズス会文化センター サン・フェデーレ賞 テキサス州ヒューストン映画祭 最優秀作品賞 チリ映画祭 最優秀映画賞 イスラエル政府より 最優秀映画賞 イタリア批評家賞 最優秀監督賞 ヴェネズエラ文化映画センター 最優秀外国映画賞
「影武者」を普通に見ていて、最後に迫力のある戦闘シーンを見られることを期待する奴ってのは それまでの2時間45分ほど、何を見ていたのだ? 寝ていたのか?
>>619 「生きる」で、渡辺勘治が暴力団事務所に乗り込んで
大立ち回りをする場面を期待するかい?
>>620 しないけど、それだとストーリーが変わってるでしょう。
影武者はあくまで、ストーリーにのっとった形でも迫力ある戦闘シーンを
入れるのは十分可能じゃないのかな?
622 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/30 15:02 ID:DY4bPHzr
>>616 ワタシは影武者のその評価は妥当だと思うが、
乱がどうしてあそこまで評価されているのかワカランプイ
やっぱり外国人は知的水準が低(ry by.ナカソネ
それはお前の知的水準が低 いから理解できないのですよ。
迫力ある戦闘シーン入れて、 「合戦!すげえ!合戦すげえ!大迫力!合戦すげえ!合戦!これ!合戦すげえ〜〜! 」 って観客に思われたらブチ壊しだからでは。
>>624 「乱」での、最後の次郎・三郎戦では、初めは
もっと盛り上がるような面白い合戦も考えられたけど、
624が言ってるような理由で変更されたみたいだね
626 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/30 18:56 ID:JVtig1E2
迫力ある戦闘シーンを入れても失敗するケースもある。 「天と地と」はそのいい例。 そもそも信玄の影武者になった男の悲劇を描いているわけだから 迫力ある戦闘シーンを入れる必要はあまり無い。 長篠の合戦を間接描写にしたのは正解。
>>626 まぁ天と地との場合は、作品が全体の
出来が、ね…
>>624 >>626 もっともな意見だけど、それと観てる側が戦闘シーンを期待しないのとは
別問題じゃないだろうか。別に映画史上に残るようなものとかで無くともいいから、
悲惨さを強調するのに馬・人が倒れるシーンとかはあっても良かったと思うが。
というか、戦闘シーンを期待するのがなんで悪いのか?時代劇だしなぁ。
>「乱」での、最後の次郎・三郎戦 あれはあれでいいんだよ。 映画全体のバランスを考えたら。
>>629 一応言っておくけど、俺はダメだ
とは言ってないからね
ただそういう話があったということ
長篠のシーンは省略の仕方が中途半端なんだよ。鉄砲隊の一斉射撃のカットが あるから観客の意識が銃弾の行方に引っ張られるわけで、そこで馬や兵士 がバタバタ倒れるシーンがないと肩透かしを食らったような気分になるわけ。 途中までスペクタクル手法で描いておいて肝心なとこを抜いちゃうから見る側に 欲求不満が残るんだよ。
>>631 そうだね、ジェリー・ブラッカイマー製作の映画や
マイケル・ベイ監督作品は、ああいった映画的感性を揺さぶるような高度な省略法は使わないものね
ある種の観客には欲求不満を残すよね
その手の客は「省略の仕方が中途半端」と思っちゃうのも無理ないよ
自分の教養や素養や感性や資質に見合った映画だけ見てれば
「欲求不満」や「肩透かし」を喰らわずに済むよ
これが結論・・・
まぁ、
>>632 のような低級のレベルの感性には出来損ないでも
満足しちまうわけだがw
>>632 ろくに説明もせずに勝手に腹を立てるような人間が、そんな他人を見下すような
文を書いてはいけないな。誰がどの映画にどんな感想を持とうとその人の自由。
あんたは自分以外の人の感性は認めないらしいね。映画を真剣に観る人もいれば、
息抜きで観る人もいるんだよ。
635 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/30 21:27 ID:JVtig1E2
影武者が一人で突撃して死ぬシーンがあっただろ。 結局、黒澤監督はこれを入れたかったんだよ。 主役はあくまでも影武者です。 武田騎馬軍団でも山県や馬場でもありません。
>ろくに説明もせず 高度な省略法なんだろ
>>誰がどの映画にどんな感想を持とうとその人の自由。
>>634 今まで映画板で何度この手の良識ぶった退屈なレスを見たことだろう
当たり前すぎてアクビが出る
自演乙
639 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/31 05:23 ID:XI5c3TJm
>>631 そうそう、そんな感じだな。「高度な省略」(?)のせいで感情移入
ができない。一方的な銃撃と死体の山。長篠はそんな単純な殺戮では
なく、柵をはさんだ接近戦も行われている。
黒沢監督は、この日本史上まれな戦役をどう描くのかと期待して見てい
た観客もいる。しかし戦いのシーンはなく、「結果」だけ延々とスロー
モーションで見せられるだけだから、腑に落ちないわけ。
「芸術性の」ため「子供だまし的な戦闘シーン」を省いたとすれば、
かえって逆効果ではなかったかな。
↑ もう同じ意見、飽きたよ
影武者に関する戦闘描写の問題は公開直後から言われていた問題で、 これは何がいいんだか結論は出ないと思うよ。 ピカソの「ゲルニカ」(この絵も今ではスペインの至宝だが、返還前までは NY近代美術館の階段に埃被って展示されていた)を彷彿するような人や、 黒澤を是とする人には割合すんなり入って行けると思うんだけど、そうでな い人にはやはり説明不足なのは否めない。 また馬の苦悶の様子が延々と続き長いという感想も、昔「野良犬」で三船 が東京中を探索して歩き続けるシーンが「長すぎる」と批評家から攻撃され たみたいだけど、戦争直後の風景が消え、世代代わりするとともにあまり 言われなくなった。「影武者」もあと何年かしたら違う見方がされるかも。
青い色を塗ったのに赤くない、と批判する人は、このスレに関しては、おとといから突如現れ 執拗に同じ事を主張し、同じ意見の者が複数いるように捏造するために妙な頑張りを見せているようだけど 思えば夏休みなんだね・・・・ ごく普通にあの映画を見ていれば、終盤 突如として戦闘スペクタクル場面が登場したら あの映画にとって大事なものが壊れてしまったであろう事は容易に想像がつくと思うが・・・ 「影武者」に戦闘場面を期待することは、「乱」の落城場面に現実音を期待する程度に 愚かしいと思う
>>642 「長すぎる」って話でちょいと。
確かにあの場面でなげ〜なぁと思う人もいるだろうね(まぁ俺もだけど)
あと長いといえば例えば「蜘蛛巣城」の冒頭で、霧の中、主人公達が
城を捜し続けるシーンや、「隠し砦」での、砦に向かうときに百姓二人が
山を登っては転げ落ちるシーンなんかがあるけど、
でも、個人的には長いと感じるけど、作者としては
あれくらいの長さが必要だと思ってやってるんだろうし、
実際、あれくらいあった方がいいと思う人もいるんだろう
と思うので、個人的には納得してる
ただね、「影武者」では、もうこれで終わりか?と思ったら
また パパパ パァ〜♪ ってラッパがなってちょっとズルっとくるんだよなぁ
という、個人的な感想
645 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/31 12:07 ID:JF4pIkiU
>>643 >同じ意見の者が複数いるように捏造するために
ほとんど被害妄想だな(w
>長篠はそんな単純な殺戮では なく、柵をはさんだ接近戦も行われている。 黒沢監督は、この日本史上まれな戦役をどう描くのかと期待して見てい た観客もいる。 だからさ、そもそも笛を聞きにきた信玄が狙撃された (伝説としてそういう話はあるが) とか そっくりの泥棒が影武者になるとかがフィクションなわけ。 それなのにどうして、そこだけ史実を持ち出してくるわけ? 勝頼はあんな無能な男じゃないとか批判する人も要るけど この映画ではああいう性格設定になってるわけで実際に勝頼が どんな人間だろうとかまわないんだよ。 (長篠についても同様) この映画は史実を忠実に再現しようとしてるわけではない。 史実をネタにしたフィクションなんだよ。 そこのところがわかりませんか?
>「長すぎる」って話でちょいと。 確かにあの場面でなげ〜なぁと思う人もいるだろうね(まぁ俺もだけど) 「国内版の編集は時間がなくて不十分になった。 もっと切りたかったのに」 黒澤自身もそう思ってるから安心してください。 だから海外版では短くなってます。 本来、御殿場でロケ撮影するはずの「夢」のシーンが 時間がなくてスタジオセット撮影になり 川中島で兼信が信玄に切りかかるシーンも省略されてしまったりと いろいろあるんだよ。
>>644 >>あと長いといえば例えば「蜘蛛巣城」の冒頭で、霧の中、主人公達が
>>城を捜し続けるシーンや、
あの場面は「蜘蛛巣城」編中の中でも最もユニークで美しい場面の一つだと思うが
それを長すぎると思う人にとっては、「影武者」のあの場面を長く感じるのは全く当然で
大いに納得できる。
649 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/31 17:46 ID:C8m2puDc
映画を「部分」で見るか「全体」で見るかの話かもね。 まあ「部分」を楽しむのも悪くはないけど、まずは「全体」を大切にしないと。 さいきんでは客ではなく作り手側にまで 「なんでもいいから戦闘シーン増やすよっ」 みたいな奴が混じるから始末が悪い。 エフェクトシーンだけ突出したあの映画とか 技術はすごいけど話がトンチンカンなあのアニメとか 「部分」ばかりが凝っていて「全体」がバラバラな作品が多いこと。
>>648 君には妄想癖があるようだな。
「俺の意見に反対する奴は、IDが違っていても全部同一人物で、しかも夏房」と考えたくて仕方がないようだ。
「映画の感想は一人一人違っていて当たり前」と言いつつ、「俺と同じ考え方じゃない奴は頭が悪い」と言う。
要するに、自分は何が何でも特別な人間だと思いたいわけだな。
まぁそういう思考自体否定はしないが、とても万人を納得させるには至らないだろうて。
午前2:40から ここに張り付いていながら、 黒澤について一言も書けない気持ちの悪い奴 W8j+GzuW の人生って一体・・・
653 :
この子の名無しのお祝いに :04/07/31 21:44 ID:ecHP7Hxj
いかにも2ちゃんねるらしいやりとりですね
>>651 ん、スマソ。何しろ1.2回しか観てないんで、記憶が曖昧なんだよね。
黒澤映画は白黒の方が好きだな。エンターテインメント性の高い奴が単純にいい
>>648 作品に関して言ってることは結構同感。
でも一言多いんだよ。
657 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/01 07:47 ID:H+ya11PK
>>646 >この映画は史実を忠実に再現しようとしてるわけではない。
>史実をネタにしたフィクションなんだよ。
だからといって出鱈目が許されるわけではないだろう。
実際この長篠は全部「フィクション」、監督の「脳内幻覚」
といってよいだろう。リアル感があればいいが、それもない。
鉄砲というより、大砲の至近弾を受けたような馬と兵の倒れ方、
オレンジ色の血(これもあえて意図的に行ったというのかな)。
映像にかぶる安っぽい感傷的なトランペットの響き。戦場の悲惨さ
など少しも伝わってこない。主人公が1人で突っ込む間抜けさ。
結局、人間を描けなくなったものだから、己の「美学」「世界観」に
こだわったのが、この「影武者」なのだろう。
アンタも いい加減 くどいね・・・・ おとといの「朝まで生テレビ」の三宅級だな >>人間を描けなくなったものだから ↑ こういう言い回し、太古の昔から映画のエの字も分からない手合いがよく使う・・・ 自分のことを何様だと思ってるのやら
>>657 俺なんかはあのトランペット好きなんだけどね。
でも外国人なんかが聴くとちょっと驚くらしいね(武満 談)
こいつの場合、 >>主人公が1人で突っ込む間抜けさ。 この一文だけで、「影武者」という映画を何一つ分かっていないことが明白なのだが 分からないなら分からないで、自分の素養の貧しさを恥じればいいものを 作品を高みから批判しやがるから イタイこと この上ない。 こういう人は、生涯、ただ同じ位置に留まり続け、 自分には映画を見る眼がある、批評眼があると頑なに虚しく自分に言い聞かせ続け 自分の理解が及ばないものは批判し続ける生涯なんだろうね・・・ 思えば、快楽亭ブラックなんてのも同類なのだろう 悲しいなぁ〜
662 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/01 11:05 ID:lWDuhXG5
いや・・・・・・ぽつんとひとつ抜いた長篠の違和感は 蓮実をはじめ当時から言われたことだから、 そこまで「すべては完璧」って神格化すると 逆に抜け落ちるものがあると思うのだが。
663 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/01 11:30 ID:Mjz6HXqm
この映画のサントラ完全版って出てました?
>>662 抜いてるのは狙ってやってるように見えるんだけどね。
途中の、戦評定が行われるときに各武将が 馬で武田屋敷に駆けつけるシーンは 映像も音楽もカッコイイ
666 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/01 14:35 ID:cuIXgcvM
>この映画のサントラ完全版って出てました?
http://www.toho.co.jp/music/st-shop/kurosawa3.htm >安っぽい感傷的なトランペットの響き
これについて池辺が
隆大介に文句いわれたって言ってた。
隆は無名塾で音楽担当だったらしい。
あそこは本当は普通のクラシックのトランペット使うつもりだったのが
何度やっても演奏者が途中で引っかかってしまうので
ジャズトランペットで試しにやったらうまくいったので、それでOKになったと。
武満もジャズトランペットについて批判してたけど、もちろんこういう裏事情は
知るわけもない。
黒澤は録音前日のリハーサルに立ち会うはずだったのが編集作業が遅れている
(満足のいく映像が撮れていないため)という理由で現れなかったぐらいだから
ね。実際公開は3週間遅れになった。
668 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/01 14:56 ID:UBA+HjlD
製造業の現場を知ってる人ならわかるだろうけど 物づくりってのには予算や納期の制約があるから 本当はOKじゃないけど、心ならずもOKにしなくてはいけない場合ってのが あるんだよ。 琵琶湖ロケの諏訪城の勝頼と家臣のシーンで 「芝居もそんなに悪くないからOKにしとくか」 といって黒澤がOK出してたらしいけど、この気持ちわかる人には わかってもらえるかな。 「七人の侍」みたいに粘ってたら自分に次の映画はないぐらいの 覚悟はあったでしょう。
この映画は予算守れるデモンストレーション的作品で、 本当は「乱」を狙っていたんでしょ。
670 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/02 01:54 ID:CvYvOEVK
>いや・・・・・・ぽつんとひとつ抜いた長篠の違和感は 蓮実をはじめ当時から言われたことだから はす民は抜いたことについては何もいってない。 別のことでねちねち愚痴ってたけどね。
高天神城のシーンで勝頼が叫んでいるセリフが分からない。 「さきたまりもうにもーす!今宵のうちにすわれおしばれ!火を燃やせー!」 って聞こえる。
勝頼は、何度見ても、ただのアホにしか見えないな。 ただ、勝頼がいる部屋の窓から見える、琵琶湖の黒い波が不安げに ざわめいてるシーンは心に残る。
673 :
671 :04/08/02 21:26 ID:JixvQyer
で、何て言ってんの?
674 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/02 22:09 ID:7P2Kx0vj
「先手の者に申す!今宵のうちに城へ押し込め!いや・・・燃やせー!」 確かに勝頼の台詞は聞き取りにくいけどこれぐらいわからないか? こういう文語調の言葉に慣れてない最近の若い奴はだめだな。
675 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/02 22:17 ID:i5SzQlCR
字幕表示させて見れ>DVD
>城へ押し込め!いや・・・燃やせー! この台詞は勝頼の判断力の無さを表現していてイイ。
678 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 04:15 ID:qwF5ERXh
この映画を19才の頃に見て、大いに感動して戦国好きの友達にも勧めた。 だが、戦国時代好きの友達曰く、「勝頼の描き方がねぇ〜・・・・・。あんなに勝頼は怒りっぽく、 無能ではなかったハズ。勝頼について誤った印象を与えてしまうな。」 でも、まあ、この映画は勝頼が無能でないと話が成立しなくなってしまうわけで、あくまでも 戦国娯楽映画だから仕方がないんだけど。
>>674 >確かに勝頼の台詞は聞き取りにくいけどこれぐらいわからないか?
>こういう文語調の言葉に慣れてない最近の若い奴はだめだな。
「これぐらいわからないか」とはなんだ?
おまえは一体何様なんだ?
おまえはどんな権利があって「最近の若い奴はだな」と
決めつけたもの言いをしてんだ?
勝頼といえば、最後の長篠の合戦で、 自軍が次々とやられていって本陣が動揺する場面で、 周りの重臣が止めるのも聞かず 采配をふるうときの「あぁー!」だか「がぁー!」だかと 叫ぶとこが好き
683 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 12:32 ID:lj2CLQGj
評論家と作家と観客とでは誰がいちばん偉いですか つかその中で誰がいちばんバカでつか
684 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 12:54 ID:WQvxWkVo
何もしない奴が一番賢いに決まっている。
作家が一番に決まってるだろ? 作家が作った作品がなきゃ話にならないじゃないか。 評論家にはまれに自分の気づかなかった視点を教えられる。まれに…だけど。
この映画好きな人ってあの夢のシーンは どう評価してるんだろう? 俺は唯一あそこだけは苦手だ
>>686 最近のCGを多様した安っぽい映像よりよほどマシだと思うぞ
あのバカバカしいまでにハデなセットから大道具さんの苦労が偲ばれるw
688 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/03 21:38 ID:YIOysMRj
好きな「影武者」のシーン ・冒頭の信玄と影武者が対面するシーン ・泥武者が雑兵を避けながら武田の本営へ向かうシーン ・武田軍が囲んでいる城の周りで笛の音を聞き入ってるシーン ・夕日をバックに武田軍が行進しているシーン ・影武者と侍大将達が整列している武田軍の前を馬で疾走するシーン ・信長が南蛮の宣教師に向かって「アメン!」と叫ぶシーン ・武田軍が高天神城を目指して行進するシーン ・武田軍が集合して来るのを侍大将達が見守っているシーン ・赤々と燃え盛る高天神城をバックに勝頼が闊歩しているシーン ・侍大将達の号令の下、武田軍が陣形移動するシーン ・本多平八軍が遥か遠くにいる影武者を傍観しているシーン ・山県、馬場、内藤が「御屋形様の下で又会おう」と言って三本の槍を当てるシーン ・長篠の合戦の突撃シーンと戦死シーン ・風林火山の旗が流れるエンディングシーン
・家康が洋酒でむせて、信長が笑ったのを見て蘭丸も笑うシーン
・信長との会談後、引き上げようとする家康が刀を忘れたと思ったらすぐに蘭丸が差し出すシーン
691 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/04 12:12 ID:zk7S43JB
さんざん概出だろうが、 夢のシーン、ライト見切れてるよね。
692 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/04 12:14 ID:ynAN9ZrJ
このレスを見た人は三日以内に死にます それを回避する方法は二つ 1,自分の代わりに友達を死なす 2,このレスを別々のスレに貼っていく(10回) これをしなかった大阪府の中井さんが車に撥ねられて逝きますた
693 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/04 20:24 ID:hzpef0xb
冒頭の超長回し合成は何度見ても萌える
694 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/04 20:40 ID:em1hn4PJ
・倒れた馬がちんちんむき出しでもがくシーン
それはおまえの密かな同性愛願望の現われと思え
・影武者が大瓶の中に入れられていた信玄の屍を見て腰を抜かしフンドシが見えているシーン
「 動くなあ 」 「 山は 動かぬものぞ 」
698 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/05 12:19 ID:nW9aX9Kq
影武者が縛られて尋問うけているときに流れるチェロの音楽が好き。
699 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/05 23:25 ID:Eg2oxsxQ
土家嘉男が、影武者の閲兵シーンだけ人が生きてる、って本に書いてたのが印象的。 しかもそのシーンは仲代が病気で休んでて、影武者の影武者を使ったってのがオモシロイ。
黒澤に面と向かってそう言える土屋嘉男も立派だが その意見に素直に同意してみせた黒澤も度量が深い。 黒澤の周りはイエスマンばかりになったとホザいた自称・事情通もいたが 少しは関連本を読んでみな
土屋は、黒沢の周りにいなかったじゃん。 出演依頼も拒否だしね。
702 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/06 15:33 ID:0nX42QOI
土屋の指摘はうなずける部分もあるが 「影武者の閲兵シーンだけ」というのは違うと思う。 というより、土屋が指摘するまでもなく 黒澤自身が撮影中から気にしてたことだよな。 「側室に乗るのも控えていただく」 一同爆笑。 このシーンで、庭からのショットに切り替わるのは なぜだか考えてみればわかる。
703 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/06 17:16 ID:AhkbgETi
704 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/07 08:04 ID:WMhOXhb1
・小姓役の根津が、乗馬中バイクと接触して人身事故を起こすシーン
705 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/07 13:58 ID:BAJL6pO+
>小姓役の根津が 小姓じゃねえよ。 近習番頭。 英語でいうとチーフボディガード
706 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/08 00:49 ID:zTmvJ3HX
「御屋形様か?」 「御屋形様はまだ見えぬが、しかし見事な眺めだな」 「武田の精鋭一糸乱れず」 「やい!列を乱すな!」
707 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/08 08:03 ID:BuX1utg7
泥武者が雑兵を避けながら武田の本営へ向かうシーン 泥武者「土木課長!土木課長・・」
土木課長 「衛生課。」
709 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/08 10:45 ID:BuX1utg7
衛生課「しかし・・城を落とすということは、これは 二十四将の管轄事項でして・・・」
全然面白くないよ
まあまあ織田くん、いいじゃあないか。
下水課長 「下水にいるでかいゴキブリ旨いよ。ムシャムシャ」
初めのあたりの、「父君信玄公はここにござる」ってシーンでの、 真正面を向いてニヤ〜っと笑ってる山崎努の演技がイイ
715 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/08 18:09 ID:I9zFR6/5
>山崎努の演技がイイ 少なくとも山崎は黒澤に「笑え」といわれたから 「笑いました」というような芝居はしてないよ。
716 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/08 23:31 ID:FLbc2IKa
>>714 俺は勝頼に「貴様!下賎の身だな!」と言われニヤ〜っと笑ってる仲代の演技が好き。
717 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/09 00:09 ID:7N5Y4Rk4
>>714 俺はその横で、豆鉄砲くらったような顔してる
ショーケンの芝居がすき。
718 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/09 12:21 ID:eJhZPt7F
ショーケンは「芝居」というより、「地」をそのまま 出している印象だった。
演技でいったら俺としては 信長の隆大介を推したい 家康がワインをまずそうに飲むときの笑顔がイイ
720 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 08:39 ID:v26xL20w
きょう初めて影武者見たよ。 「乱」を何十回もDVDで見た後だから、正直物足りなかった。 一族崩壊と影武者がばれるかばれないかのドラマツルギーとか 予算とか ・・・あと合戦シーンの欠如とか。 「見せないことで観客の想像力に委ねる能の手法」とか いろいろ後付けの理屈はあるし、黒澤もそのつもりだろうが、 どう考えても「乱」製作のための習作だろう。 はっきりいうぞ。 ラストの騎馬武者着弾シーンをいれれば、「騎兵全滅突撃映画」として一本の 完成作となるが、これじゃ練習作品だ
その退屈で愚鈍な意見、もう皆、飽き飽きしてるよ
ふーん、俺は「乱」より「影武者」の方が好きだなぁ。よく黒澤は強烈な 日差しや雨、風とか使って“自然に演技させる”って言うけど、「影武者」は その特質がよく出てる。影法師を初めて武田家重臣らに引き合わせる場面とか 強風に揺れる陣幕や篝火が、いかに武田家が大きな危機を迎えているかを 視覚的に一発で観る者に伝えてしまう。 「乱」は三の城落城場面以外はあまり“自然が強烈な演技をしてる”場面は少ない。 『黒澤の映像が持つ、美学的な力』って言うのかな・・そういうものは「影武者」 の方により強く感じたよ。
723 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 09:59 ID:v26xL20w
よくわからんなあ。 俺が見るには 家康、信長、武田一門という巨大な題材に比して影武者は予算が足りない。、 衣装は呉服屋仕立てだし、映像もあちこちでTVドラマ風の安っぽい レフ反射がある。 そういうのを踏まえたからこそ、乱では統一された幽玄な雰囲気が全編を 覆ったのではないか? ただし、騎馬武者の突撃や、風雨の演出、強烈な風というのは影武者のほうが 確かに上手だが
724 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 10:15 ID:v26xL20w
おっとおれがよくわからん言うてるのは>721に対してだ。 >722の意見はよく判る。1行たりとも間違っているところなんか無いと思う。 というか同感だ。 おれが判らんのは>721、あんたは影武者をあれで完成してるとか 完璧だとか思ってるのか?
725 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 10:29 ID:v26xL20w
おれが嫌いなのは 「あの映画に(俺の好きな)○○が欠けている。だから不完全な映画だ」 いう奴だ。 だから、「騎兵の殺戮シーンが無い長篠合戦映画はダメだ」いう意見がこの スレで嫌われるのも判る。 ただなぁ、高天神城野戦にしても、カメラの固定した舞台劇みたいに ひたすら寄せ手が現れては消えていく手法に、 「そういう映画だ」 と言われればそれまでだが、黒澤も正直、金さえあれば撮りたくも無かったんじゃないかと 思う。 「見せないことで観客の想像力に委ねる」 そりゃ結構だが、最終的には映画そのものを否定する発想だし、 おれは「見せるための乱」への事前ステップとして「影武者」は 未完の映画だと思うね。 「見せないことが能の表現だ」 ・・・これこそ愚鈍を通り越してこじつけなんじゃないか
おいおい、この人、黒澤の代弁を始めちゃったぞ・・・ >>黒澤も正直、金さえあれば撮りたくも無かった >>未完の映画だと思うね。 一体、どうやって育てられたら【作品】や【表現】というものに対して ここまで傲慢になれるのだろうか >> >721、あんたは影武者をあれで完成してるとか 完璧だとか思ってるのか? もちろん完成していると思っている で、完璧って何だね? 私は映画に対して完璧であることなど求めていないよ。 映画史上において完璧に近いと思える映画があるとすれば 「黄金の馬車」「ゲームの規則」「父ありき」「浪速悲歌」「駅馬車」 「奇跡」「神の道化師フランチェスコ」「ラルジャン」などを挙げたいところだが これらの作品に対する敬意は、【完璧】という概念によるものではない
727 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 11:01 ID:v26xL20w
そりゃ完璧な映画など無いさ(w 映倫とって公開すれば完成さ。 なぜ<「乱」の準備作にすぎない「影武者」>という観点を あんたがそうまで拒否するかだ。 フランチェスコがどうとか言われてもなあ。 それとも「影武者」は「乱」の準備作ではないのかな?
>>「乱」の準備作にすぎない「影武者」 やれやれ・・・・ 一体、どうやって育てられたら【作品】や【表現】というものに対して ここまで傲慢になれるのだろうか
この調子の一人相撲を続けるつまりか? ↓ おれが判らんのは>721、あんたは影武者をあれで完成してるとか 完璧だとか思ってるのか? そりゃ完璧な映画など無いさ(w 映倫とって公開すれば完成さ。
やれやれ。語る言葉が無くてコピペか。 傲慢じゃないということは語彙不足なんですかね(w
731 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 11:13 ID:v26xL20w
早い話が721の頭には淀長ばりの「映画に未完成は無い」という 単語だけあって、言ったはいいが、裏づけが無いというだけなのかな? 神の道化師とか無関係なタイトル名をあげるのは構わんが 何のためかおれには理解できん。 今一度問う なぜ<「乱」の準備作にすぎない「影武者」>という観点を あんたがそうまで拒否するか?
まともに相手にして語りかけるに値する手合いではないと明白になったからな・・・ 時間を無駄にしたようだ
今一度かまってやる なぜ<「影武者」は「乱」の準備作にすぎない>という観点に あんたがそうまで固執するか?
それから・・・・ 誰か物好きな人 >>淀長ばりの「映画に未完成は無い」という 単語だけあって ↑ 気が向いたら、これに突っ込んでやってくれ
>映画に対して傲慢 はははは。中身が無い人間ほどコピペに頼るな。 結局回答できないと言うことか。 <「影武者」は「乱」の準備作にすぎない> この観点を否定できないという事を認めざるを得ないということか(w
>>725 >「見せないことが能の表現だ」
>・・・これこそ愚鈍を通り越してこじつけなんじゃないか
それがこじつけなら ↓こっちもそうだね。
>黒澤も正直、金さえあれば撮りたくも無かったんじゃないかと
>思う。
>おれは「見せるための乱」への事前ステップとして「影武者」は
>未完の映画だと思うね。
>>736 > それがこじつけなら ↓こっちもそうだね。
>
> >黒澤も正直、金さえあれば撮りたくも無かったんじゃないかと
> >思う。
いや、これは本当でしょ。
「乱」を撮りたかったんだけど金がかかるから、
安く済む奴をやって、しかも赤字を出さないデモンストレーションとした。
だからといって、いい加減に作ってはいないから、
> >おれは「見せるための乱」への事前ステップとして「影武者」は
> >未完の映画だと思うね。
の二行目は馬鹿げてるけどね。
738 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 14:48 ID:v26xL20w
まあ、影武者というのは特殊な映画なんだよ。 <「影武者」は「乱」の準備作にすぎない> このテーゼは動かないし、見るべき点、息を呑むカットも多いと思う。 だが黒澤はジョン・フォードを愛し、「進め竜騎兵」を見て育った人間だ。 黒澤自身が心苦しい点、本当は彼だってもっと派手にやりたかったシーンを あたかもゴダール映画の批評みたいに、能だの映像言語だの訳のわからぬジャーゴン で評するのは愚鈍を通り越して自堕落だといいたいわけだ。
739 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 15:02 ID:MLoaD5Uf
オレも「乱」より「影武者」の方が好きだ。 でも作品的にどっちが上だとか完成度か高いとか、そんなことは知らん。 自分の好きな映画を自分が見るにあたって、そんなこたぁどうでもいい。
おいおい、夏休みのガキを甘やかすから、傲慢クンが、こともあろうに <「影武者」は「乱」の準備作にすぎない>とやらを、テーゼとまで言い出しやがったぞ しかも、どうしたわけかマイケル・カーティスの映画を引き合いに出してきたぞ。 バカなりに、必死で検索して理論武装したつもりなんだろうね ところで、誰か物好きな人、気が向いたら、このイタ過ぎる一節を一緒に笑おうではないか ↓ >>あたかもゴダール映画の批評みたいに、能だの映像言語だの訳のわからぬジャーゴン >>で評するのは愚鈍を通り越して自堕落だといいたいわけだ。
さっきから君一人で頑張ってるね。 僕はあまりひとを罵倒するほうじゃないが、 君は喧嘩っ早いが、他人に頼るばかりで・・・ 何と言うか、ネット弁慶というやつかい? まあ、あまり興奮せず、どこがどうバカだと説明してくれ。
では、ボクチャンに、直接 尋ねてあげるけど どうして、「進め竜騎兵」を引き合いに出したのかな? それから、これ、どういう意味? >>淀長ばりの「映画に未完成は無い」という単語だけあって、 もう一つ、もし自分で自分の書いていることの意味が分かっているとするならば これ、解説してくれ。 大笑いさせてもらったよ ↓ >>あたかもゴダール映画の批評みたいに、能だの映像言語だの訳のわからぬジャーゴン >>で評するのは愚鈍を通り越して自堕落だといいたいわけだ。
さあ? おじさんがコピペして、 >大笑いした >バカだ とレスを付けることしか出来ない・・・。 しかし以外と自分自身に何か・・・過大な期待をかけている感じはつかめるのですが? 何を受信してモニターの前でひとりで笑みをこぼしているのか? 大宇宙の電波の内容をすこしご教示いただけないでしょうか?
ボクチャン、急に今までとレスの調子が変わったね
早く
>>742 に答えてくれないか
ぼくちゃん自身のレスの一節をを坊やにかえしておくよ
↓
結局回答できないと言うことか。
おじさんがリストラか就職浪人か何かで著しいストレスに さらされてなければいいのですが・・・。 >「進め竜騎兵」 これは黒澤が好きな映画です。 >淀長ばりの ・・・いや、言いにくいのですがこれはオジサンが、何かどこかで聞いた風な 生半可な事を言い出したので、あれれ(w思って書きました。 >ジャーゴン いや・・・気に障ったらゴメンナサイ。 オジサンの人生を侮辱する気は・・・。いろいろお辛いこともありましょうが キネマ旬報にオジサンの投稿文が載った過去は動かさざる栄光だと思います。 お気をどうか、お強く
ぼくちゃん、答えになってないし、狼狽振りが痛々しいよ
おじさんもね(w
>ぼくちゃん自身のレスの一節をを坊やにかえしておくよ ぼくちゃんと坊やが二重ですな。 短文なら、せめて落ち着いて(w
749 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 16:43 ID:v26xL20w
なぜ<「乱」の準備作にすぎない「影武者」>という観点を おじさんがそうまで拒否するか? 準備作でないなら、おじさんこそ、そろそろ回答を・・・
確かに答えてないな
まあ「進め竜騎兵」を黒澤が好きだから引き合いに出しただけで 「=理論武装」と言われると、当方もこの人はどんな理論闘争を 行っているんだと思っただけで(w りろんぶそう・・・とは何か問いたいね。 生半可なジャーゴンはそれからだよ、おじさん
「映画に未完成は無い」 ぼくちゃん、 いい加減気づけよ・・・せっかく構ってあげてるのに疲れるよ それから、ジャーゴン云々じゃなくて、2ちゃんねるの似非映画ファンの大半がそうであるように ゴダールを無邪気に否定的に引用する頭の悪さを笑ってあげてるんだから 気づけよ
さあ、オジサンは実体が無いから、 「映画に未完成は無い」 のどこを自分が勘違いしてるか、言えないんだろうな(w 言えない しゃべれない。 ほのめかすだけ。 ま、言えないからいつまでも粘着して誤魔化すと・・・ いや、おじさんこそ立派な2チャネラーですな。 在宅が長いんですか?
754 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 16:56 ID:v26xL20w
オジサン、そろそろ気づいた? それともちょっと幼い気もしないでもないけど。 「映画に未完成は無い」 何を勘違いしているか明文化できるかな? 「映画に完成は無い」という耳障りの言い言葉じゃないぜ、あの鼎談は(w
ぼくちゃんが気付くまで待ってあげようか 淀川さんも浮かばれないな・・・・ で、ぼくちゃんは「進め竜騎兵」を・・・見ているわけ無いわな 「影武者」すら今日見たそうだから。
おい引きこもりども。 スレ荒らすな。
おじさんが永遠に答えられず、虚勢を張るので精一杯に米100俵賭けよう。 おじさん、明文化待ってるよ(^0^)Y
ん? オマエか今まで一つでも何か答えるに値する質問をしたっけ?
759 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/15 20:31 ID:TkzIs/SA
自己満足野郎どもはもう寝ろ。
あっ、ゴジラスレの嫌われ者
>>759 が、こんなところにも来やがった
>せっかく構ってあげてるのに疲れるよ ・・・ 弱い、弱すぎる。 歳だな・・・コイツw
またバカが来たな
吐き気がするやり取りだな
年寄りもいい加減退去しろよ。うぜえから
昨日の夏休み厨、よほど悔しかったと見える・・・・ バカが身のほど知らずに、自分のことを映画の分かる人間に擬態しようとするから そうなるのだ。 見ていて痛々しいぞ。 おい、昨日の夏休み厨、こそこそせずに、きちんと自分こそが 昨日の粘着厨です、と名乗ってみろ。 どこで必死に検索したか知らないが、オマエが頑張って引き合いに出した 「進め竜騎兵」に関するイタ〜イ勘違いについて、気が向いたら教えてやってもいいぞ
いつまでやってる気だ? 恥というものを知らないのか
そこの口をモゴモゴさせてる奴
>>768 や・め・ね・ぇ・かっ!!
by 菊千代
773 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/16 18:08 ID:nbT1iSSJ
∧_∧
( ・Д・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`∀´)/
(_フ彡
>>769
あ〜面白れぇ面白れぇ、オメェのレスは面白れぇよ by 菊千代
>>769 ,
>>774 ( ´,_ゝ`)プッ
コイツ ソウトウノ 糞池沼。
ヴァカ マルダシ
× by 菊千代 → ○ from 菊千代
777 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/16 20:44 ID:DRolCb8h
ラッキー777げっと
勝新「俺は武田信玄だ。武田信玄が監督の言うこと聞けるか!」 バカは降板して当たり前。
観客としては勝新の信玄を見てみたかったな。
780 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/17 18:30 ID:bI11mns8
影武者見たあと乱見たら 確かに影武者でやりたくてもやれなかったことを 乱でやったんだろうな〜という感想は拭えない。 両作品とも一本の映画として完結したものに違いは無いけれども DVDなりビデオなりでくりかえし見ることができる現代だからこそ 「このシーンは予算が無くて逃げてるんだろうな」とか 「この表現は乱につながってるなぁ」とか 分析的な見方も有りなんじゃなかろうか。 映画は観客のもの。観客がどう見ようが勝手。 人の見方にけちはつけられんよ。
781 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/17 18:44 ID:mR/Ocp6O
>確かに影武者でやりたくてもやれなかったことを 乱でやったんだろうな〜という感想は拭えない。 逆もあり。 影武者でやったから、乱で省略されたシーンもある。
「このシーンは予算が無くて逃げてるんだろうな」と思う人もいれば 「このシーンがやりたかったんだろうな」と思う人もいる。 ってことだろ。
>>780 >>「このシーンは予算が無くて逃げてるんだろうな」とか
>>「この表現は乱につながってるなぁ」とか
具体的に、どの場面についてそう思うのか言わなければ
先日の愚にもつかん夏厨の下らん勘ぐりと同レベルだぞ
784 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/18 04:35 ID:D/8A65Wj
>>783 影武者から乱への流れについて、
演出的な話で行けば
白兵戦をほとんど描かず
火器による攻城戦としたのは影武者から乱への流れを感じた。
同じ戦国絵巻でも蜘蛛の巣城に比べれば
鉄砲足軽の存在感の大きさはこの二作品に共通してはいまいか。
信長が出てくる影武者はともかくとして
架空の武将を描いた乱ですら銃が攻城戦の主戦力として演出されてる。
天守閣内を執拗に銃撃し続ける描写もあったし。
予算がなくて逃げてるんだろうなと感じるのは
乱の例を出すのはちょっと違うかも知らんが
三の城炎上に対して
一の城炎上のミニチュア処理。
影武者なら予算の関係で撮影が断念されたと言われている
謙信と信玄の一騎打ちの描写辺りではないでしょうか。
>>784 う〜ん・・・アナタと私は映画の見方が全く違うようです。
一つも賛成できません・・・・
>>白兵戦をほとんど描かず
>>火器による攻城戦としたのは影武者から乱への流れを感じた。
言わんとする意味は分かります。
ただ、そもそも「影武者」には攻城戦がありませんし、
白兵戦どころか戦闘それ自体を直接描写しないことを眼目にしています。
一方「乱」は城攻め及び騎馬の狙い撃ちですから、戦の描写へのアプローチ自体が
まるで違います。
それより何より、悲惨さ、残酷さを突き抜けて、
遂に「美」の高みにまで達してしまった「乱」の三の城の場面は、
戦争の描写として映画史上に特筆すべき驚異的な突出した唯一無二場面だと私は思っています。
もう誰も あんなシークェンスは撮れないだろうとすら思っています
「蜘蛛巣城」に関しては、何よりもまず「マクベス」の悲劇であり
戦争を描くものではありませんので、戦国時代ということだけで括ることには
無理が無いでしょうか
>>予算がなくて逃げてるんだろうなと感じるのは (略)
>>三の城炎上に対して一の城炎上のミニチュア処理。
一の城の炎上を実寸代の城のセットを作って燃やそうと言い出すのなら
それは完璧主義でもリアリズムでもなく、狂気だと思います。
映画製作の常識として、あれは合成で処理するのは当然のことではありませんか。
>>予算の関係で撮影が断念されたと言われている謙信と信玄の一騎打ちの描写
これは確かに脚本にあった場面ですし、「予算の関係で撮影が断念」したのかもしれません
私は必要ないと判断して撮らなかったのだと思いますが・・・
そもそも謙信によって信玄が傷を追う場面は謙信の回想として描かれる場面。
しかも謙信の登場場面は序盤のそこだけ。
ファーストシーンの「古傷が痛む」という台詞だけで充分と判断したのかもしれません。
実際、たとえ僅かな回想場面でも あの映画の序盤だけに 戦闘場面が挿入されるのは
些か奇異だったと私は思います。
786 :
784 :04/08/18 07:15 ID:D/8A65Wj
>>785 >>そもそも「影武者」には攻城戦がありませんし
高天神城攻めの序盤の場面は攻城戦では?
堀に簀巻きの藁を立て弾除けにしつつ、徐々に石垣に迫っていく
一連のシークェンスはまぎれもなく戦国時代の攻城戦の演出そのものだと思うが。
話の中身じゃないんよ。それを取り巻く環境の演出について。
蜘蛛の巣城、影武者、乱は舞台として近い時代を描きながら
その戦力構成はまるで違う。蜘蛛の巣城に鉄砲足軽は出てきただろうか?
影武者、乱では当たり前のようにうろうろ出てきたのに。言いたいのはその辺のこと。
>>一の城の炎上を実寸代の城のセットを作って燃やそうと言い出すのなら
それは完璧主義でもリアリズムでもなく、狂気だと思います。
別に実物大のセットを作れといっているのではない。
乱の話はすれ違いだけれどこれ見て
「あ、ごまかしたな、黒澤明!」と思っちゃったんだから仕方がない。
だって一瞬ながらミニチュアと分かったし。
ま、例を挙げれと言われたから思いつく範囲で例を挙げてみたまで。
影武者が好きなのに代わりはないんよ。
むしろ予算とか別にして気になったのは
長篠の戦いの直前で侍大将が槍をちゃりーんと合わせるシーン。
あれは見てて力が抜けた。。
あれさえなければ…
>>だって一瞬ながらミニチュアと分かったし。 そう言われても・・・あの城はミニチュアではなく実際の城の合成。 ちょっと記憶が曖昧だけど、熊本か姫路だったはず・・・ >>侍大将が槍をちゃりーんと合わせるシーン。あれは見てて力が抜けた。。 確かにアナクロっぽいカットだけど、私はあれこそクロサワだと思います。 「影武者」に批判的な双葉十三郎は、「あのカットだけよかった」と言っています。 それはそれでカチンと来る言葉だけど・・・
>>778 宮川さんが目の病気で降板しなかったら、
間に入って衝突しないようにできたと思う。
役者の資質(ギラギラ系)としては黒澤の映画に向いているだけに残念。
>>785 文章が長いだけでつまらない。
789 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/18 14:02 ID:34ebUkWW
>あの城はミニチュアではなく実際の城の合成。 ミニチュアです。 使われてたのは姫路城。 実際問題として、国宝燃やすわけにいかないんだから 仕方がないでしょう。 本当は一の城もセットで作りたかったんだろうが。 >「予算の関係で撮影が断念」したのかもしれません 淀川氏の対談で時間がなかったので撮影できなかったと 監督が明言してます。 海外版で兼信がカットされたのは、このシーンが撮影できなかったため 兼信が何故登場してくるのか意味不明になってしまったからとも発言してます。 >「影武者」に批判的な双葉十三郎 デルスをつまらないと切って捨てた人ですから「影武者」のようなタイプ の映画は嫌いでしょうね。 >役者の資質(ギラギラ系) 「影武者」にはどうかというところでしょう。 「用心棒」みたいなタイプの映画なら 合ってたでしょうが。
>>788 人のレスに >>文章が長いだけでつまらない。 とたげレスを返すような輩に
更にレスを返すのは不本意だが、あまりにも浅薄なことを書いているので
ひとこと言っておこう
>>宮川さんが目の病気で降板しなかったら、
>>間に入って衝突しないようにできたと思う。
そんな単純な問題であったら誰も苦労しない。
あの勝が宮川一夫には一目置いていたのは有名な話だが、宮川一夫が
撮影を担当していた大映作品でも、撮影に遅れてくることが状態だったとのこと。
宮川一夫が車椅子で参加した「浪人街」でも、勝は黒木一夫を無視して
他の役者に演技をつけたりしたていたそうだ
>>役者の資質(ギラギラ系)としては黒澤の映画に向いているだけに残念。
完成した「影武者」を見てもなお、
ギラギラ系が主役に向いていたと思える感性は笑止。
「KUROSAWA」のアメリカ版dvdのボーナストラックにおける仲代達矢の
インタビューは、クロサワが主役の演技に何を求めていたかが分かり
非常に興味深い。
仲代のあのコメントは、クロサワ研究の上でもっと重要視されて然るべき
>>788 くだらない。
>役者の資質(ギラギラ系)としては黒澤の映画に向いているだけに残念。
短くても鑑賞眼の低さは隠しきれてない。
792 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 14:37 ID:XFO83ynC
一の城の炎上シーンはミニチュアではなく 実際のお城の映像に炎を合成したものと思われます。 炎の色に、合成画面特有のくすみがあり 建物との対比にもズレがあるので判ります。 おそらくデン・フィルム・エフェクトあたりの仕事だと思われます。 ま、ミニチュアにしろ、合成にしろ、ちゃちくみえる城 一瞬「あっ」と思うよね、悪い意味で。 なければないで、いいのに。
793 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 14:50 ID:wEMzIsMt
一の城の炎上シーン、そんなにちゃっちいかな? 当時の日本の特撮に比べると、さすが黒澤、と 思ったもんだが。 すみません。
794 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 15:23 ID:SM6pvVii
>>792 絵として面白いと思ったし、画面の狙いも明確でダイナミックだと思ったが・・・
そりゃぁ技術だけを見れば、現在の技術と比較して明らかに ちゃちだろうけど
795 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 15:41 ID:+S+LDukH
796 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 17:30 ID:XFO83ynC
>>793 特撮には落とし穴がある。観客に「心の準備」がないと
どんなにハイレベルな画面を作ってもチャチに見えてしまうのだ。
黒澤はそれをよく判っていたから、特撮については、ギリギリの使い方をする。
蜘蛛巣城の動く森や、影武者の琵琶湖上空がぼんやりと色を帯びるシーンなど
もっと派手にできるのに、あえてブレーキをかけて、リアリズムを失わないようにする。
一の城の場合、あからさまに特撮をもちいた画面のために
それまでのリアルな文法から、そのカットだけが浮いてしまう。
そのため妙な目のひきかたをしてしまうのだ。
797 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 18:15 ID:FYG/czJD
1の城炎上をミニチュアにするの 本田猪四郎の進言だったりして…
鎧姿のゴジラが1の城を焼き尽くしてくれたらよかったのになあ。 ゴジ武者 あるいは ゴジラ対影武者 監督 本多 助監督 黒沢
799 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 19:50 ID:PAYDOIwm
>一の城の炎上シーンはミニチュアではなく 実際のお城の映像に炎を合成したものと思われます。 ミニチュアを使った撮影シーンのスチール写真があるよ。 もちろん城門の部分とかはミニチュアじゃない。
800 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 20:03 ID:GeTCvbZp
「乱」のはなしはやめて「影武者」のはなしにしる
801 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/19 20:10 ID:GRY/1fD1
森の中を進軍するようなシーンが欲しかった。 なんかだだっ広い平原ばっかりで。 昔の日本を知らんからなんとも言いようはないけど それでももっと鬱蒼としてたと思うんだが。 白神山地とか、吉野とかでロケできなかったんだろうか。
802 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/20 07:16 ID:jR4BCnFI
諏訪の湖に信玄の遺骸を沈めるシーン、 侍大将越しに遠景の舟を見るシーンって 舟の動きがぎこちないんだけど 合成かな?
構ってやるとかいってる奴が一番長文かいてるな(w
生暖かく見守ってやれ
夏の生ゴミの腐敗臭が漂ってきたと思ったら 今だに悔しくて悔しくて仕方が無いらしい「つまんね」厨が 分かり易い自演をなさってます ここは大人の映画ファンの場所だ。 消え失せろ!
>>805 少なくとも、お前のような態度をとる人間を、人は大人とは見ない
807 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/20 20:59 ID:H8UOYBM4
808 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/20 21:12 ID:VsqFJ1UF
>>801 >なんかだだっ広い平原ばっかりで。
昔の日本を知らんからなんとも言いようはないけど
それでももっと鬱蒼としてたと思うんだが
まるでモンゴルの砂漠状態だったな。嘘くさいよな。
809 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/20 22:23 ID:YW0mWEpC
日本の特撮は全て幼児番組。 釈迦もキスカも夜叉ヶ池も全て幼児番組。 黒澤映画でも蜘蛛巣城や影武者は幼児番組だ。 特撮使ってるからな。 ただし夢は特撮使っていても幼児番組では無い。 特撮部分を海外(ILM)が担当してるからな。 この辺の見極めが難しい。
811 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/20 22:30 ID:aojWz+OP
>>810 「悪い奴ほどよく眠る」はいかがでしょう
全て幼児番組。
813 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 01:07 ID:C27VFndZ
ショーケン「これまでで会って凄かったのは黒澤明監督。 映画「影武者」で四年半付き合ったけど、 人生観が変わるくらい演技を叱られ、しごかれた。 僕は恥も外聞も捨てて教わった。 だけど、影武者は勝新太郎がやるべきだったね。 監督と勝さんがもめた時、僕が間に入って現場に来ない勝さんを迎えに 行った。「殺すぞ」とか言われたけど。 僕がちょっと現場をはなれたスキにクビ。 あれは本当に残念だった」
815 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 03:05 ID:idKlmQdO
「影武者」ワールド・プレミアに出席した監督 ウイリアム・ワイラー サム・ペキンパー フランシス・F・コッポラ アーサー・ペン ピーター・フォンダ 凄い豪華だな。
思わせぶりはいかんよな。 懸命に年上ぶっても、ただの厨房は反論できない時、 相手の片言遍句をとらえてコピペして「間違っている」 とか暗示する。 説明を求められると罵倒する。 つまんね厨は底の浅さが透けて見えていかんよ(w
このバカ、よほど悔しかったんだな・・・・
しかも自分で自分のことを
>>つまんね厨は底の浅さが透けて見えていかんよ(w
どうやら壊れつつあるようだ
>>815 「影武者」ワールド・プレミアの時のペキンパーの醜態は
あまりにも哀れ・・・・
>>816 面白いなぁ、お前。全部自分に当てはまるじゃん
おまえら釣られすぎ(w
816の文章に傷ついた魚が猛然と食いついてきてますな
>817 おまえの脳内は敵だらけだな。攻囲妄想なんじゃねえの?
822 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 09:27 ID:+bh5WB5p
>>813 >ショーケン「これまでで会って凄かったのは黒澤明監督。
映画「影武者」で四年半付き合ったけど、
人生観が変わるくらい演技を叱られ、しごかれた。
その結果、ショーケンの「演技」があれではな。
823 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 14:39 ID:4aY3WxMV
黒澤は誉めてたよ。
824 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 15:49 ID:7S9cD16P
監督がいくら誉めても観客になにをいってるかわからんようでは困るw
「影武者」は「乱」の準備作にすぎない。
826 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 22:54 ID:4aY3WxMV
「映画批評」1958年2月号 [座談会] ヨーロッパの若いもの―黒澤明大いに語る― 出席者:黒澤明、藤原杉雄、堀川弘通、中平 康、川頭義郎、若杉光夫、曲谷守平 注:「写真」というのは「映画」という意味。 (座談会最終部分) ・黒澤 ところで、この間小林秀雄さんと座談会をやったけれどもとても面白かった。 あなたの写真は一本も見ていないですというところから始まってね。 そして、いちばんおもしろかったのは、僕も古いものが好きだろう、小林さんも古いもの が好きだから、こんな話になった。たとえば「平家物語」という本を読んでおってもわか らない。具象的にはわからない。ところがあの時分の鎧なんかを見る。 ほんとうに好きになってみれば、そこからイメージというのが出て来る。 前田青邨さんが持っている鎌倉時代のしゃもじ、そのしゃもじを見ると、鎌倉という時代 はこういうものかというものが出てくる。そのしゃもじがすごい。いまのしゃもじはこうでし ょう。平べったい。そうじゃない。掴むところがこういう具合に三角になっていて、ここから こういう厚みのあるしゃもじですよ。それを見ると、そのときの人間の状態がわかる。 それが飯器というこういうもの、こういう足のついている。それに山の様に盛っためしの上 にそれが垂直に立っている。それをこう持って、こういう具合にとって、めしをよそう・・・・ そういうものを想像して、そういうものから入っていかなければ、古い時代のイメージは なかなか出て来ない。 そのときも言ったんだけど、批評家の一人が溝口さんが骨董屋からつまらないものを 集めて、なんてどこかに書いていたけど、こんなに腹が立ったことはないな。溝口さん の写真はそういうのがこやしになってあの写真が出来ている。 にせ物をつかんだ事もあるだろうけれども、そうじゃなくて、ほんとうのいい物を集めている。 そういう勉強をずっと積み重ねてきて、溝口さんの写真が出来ている。あんなつまらない 物を集めてというのは腹が立った。 ・藤原 これは絶対速記にとどめておいて下さい。
827 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 22:56 ID:4aY3WxMV
・黒澤 ものを作るのには、滋養分を摂らなければならない。つまらないものを集めて・・・・冗談 じゃない・・・・大体今のセットというのは・・・・僕なんかうるさく言っているけれども、こういう セットを出来るようにしたのは溝口さんなんです。こういう昔の建築や道具もそういうものを 厳密に調べてやかましく言って作らせてきたのは溝さん、これは大変な事だと思うのだ。 溝さんが突破口を作ってくれたからぼくたちもできる。それも、溝さんふる道具や何かから 吸収したものから出ている、それを・・・・大体自分がわからないものはくだらないという人 がいて困るよ。それからね、話は変わるけど、悪いという事にピントを合わせるなよ。 人の映画を見ても何を見るにしても、何をするにしても、自分の仕事についても、ゴルフで も、トミー・アマーというゴルフの巨匠が言っているけれども、スイングで悪かった点を考え るな、こういうふんにふればよかったというようにものを考えなければいかんとね。 堀川なんか覚えているかもしれない。中平君なんかも覚えているだろう。助監督さんが写真 を見てきて、あそこがつまらない。つまらないと言っておったらダメだと言うのだよ。 どんな写真でもあそこはよかったというところは一つはあるというのだよ。ここはよかった、 よかったというところはプラスになっている。悪かったといっても、肥料にも何にもならない。 ・川頭 黒澤さんがおっしゃった事は木下さんもよく言うのです。だからつまらない映画でもつまらな いと言っちゃいけないということをよく言っております。 ・黒澤 それからね、外国で、そういつまでも溝口さんや僕では駄目だよ。新しい人が出て行かなけ れば駄目だよ。 ・藤原 ここにいらっしゃる方が世界的になるべきだよ。 ・黒澤 銀ちゃん(藤原)もそうなれ。みんなそうなれ。今日はそれを言いに来たのさ。 ・本誌 どうも長時間にわたって有難うございました。
828 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/21 22:58 ID:Wh3fz01x
>>827 コピペ乙。
>>827 分には誤字があるので再度。
・黒澤
ものを作るのには、滋養分を摂らなければならない。つまらないものを集めて・・・・冗談
じゃない・・・・大体今のセットというのは・・・・僕なんかうるさく言っているけれども、こういう
セットを出来るようにしたのは溝口さんなんです。こういう昔の建築や道具もそういうものを
厳密に調べてやかましく言って作らせてきたのは溝さん、これは大変な事だと思うのだ。
溝さんが突破口を作ってくれたからぼくたちもできる。それも、溝さんが古い道具や何か
から吸収したものから出ている、それを・・・・大体自分がわからないものはくだらないという人
がいて困るよ。それからね、話は変わるけど、悪いという事にピントを合わせるなよ。
人の映画を見ても何を見るにしても、何をするにしても、自分の仕事についても、ゴルフで
も、トミー・アマーというゴルフの巨匠が言っているけれども、スイングで悪かった点を考え
るな、こういうふうにふればよかったというようにものを考えなければいかんとね。
堀川なんか覚えているかもしれない。中平君なんかも覚えているだろう。助監督さんが写真
を見てきて、あそこがつまらない。つまらないと言っておったらダメだと言うのだよ。
どんな写真でもあそこはよかったというところは一つはあるというのだよ。ここはよかった、
よかったというところはプラスになっている。悪かったといっても、肥料にも何にもならない。
・川頭
黒澤さんがおっしゃった事は木下さんもよく言うのです。だからつまらない映画でもつまらな
いと言っちゃいけないということをよく言っております。
・黒澤
それからね、外国で、そういつまでも溝口さんや僕では駄目だよ。新しい人が出て行かなけ
れば駄目だよ。
・藤原
ここにいらっしゃる方が世界的になるべきだよ。
・黒澤
銀ちゃん(藤原)もそうなれ。みんなそうなれ。今日はそれを言いに来たのさ。
・本誌
どうも長時間にわたって有難うございました。
Q:黒澤監督の影響、というのは?
A:食卓のシーンの撮り方はわかるけど、戦闘シーンの撮影は未体験だったんだ。
だから、人々が個性を失ってパターン化された行動をとる狂乱の場所を、
どうやって描けばいいのか、全くわからなかったんだ。
そこで黒澤明監督の『影武者』や『乱』を思い出したんだよ。
彼はユニークな方法で戦場のシーンを映像化する、本当に素晴らしい監督だ。
人々の動きを通して物語を伝えるという手法は、彼が発案したといっても過言では無いと思う。
そのやり方を、今回僕は喜んで拝借させていただいたというわけなんだ。
アンソニー・ミンゲラ監督 来日記者会見
http://www.flix.co.jp/v2/article/A0000618/A0000618.shtml
素晴らしい「影武者」のシーン ・冒頭の信玄と影武者が対面するシーン ・泥武者が雑兵を避けながら武田の本営へ向かうシーン ・山県昌景が信玄を叱り付けるシーン ・武田軍が囲んでいる城の周りで笛の音を聞き入ってるシーン ・夕陽をバックに武田軍が帰還するシーン ・影武者と侍大将達が整列している武田軍の前を馬で疾走するシーン ・織田信長軍が出陣するシーン ・信長が南蛮の宣教師に向かって「アメン!」と叫ぶシーン ・影武者、侍大将、山の部隊が高天神城を目指して行進するシーン ・侍大将達が見守る中、武田軍が集合して来るシーン ・赤々と燃え盛る高天神城をバックに勝頼が闊歩しているシーン ・侍大将達の号令の下、武田軍が陣形移動するシーン ・影武者を守って討ち死にした小姓と兵士を弔うシーン ・本多平八軍が遥か遠くにいる影武者を傍観しているシーン ・影武者が動かざること山の如く「動くな!」と叫ぶシーン ・家康が洋酒でむせて、信長が笑ったのを見て蘭丸も笑うシーン ・山県、馬場、内藤が「御屋形様の下で又会おう」と言って三本の槍を当てるシーン ・長篠の合戦、風の部隊が疾きこと風の如く突撃するシーン ・長篠の合戦、林の部隊が徐かなること林の如く突撃するシーン ・長篠の合戦、火の部隊が侵掠すること火の如く突撃するシーン ・武田騎馬軍団の戦死シーン ・風林火山の旗が川を流れるエンディングシーン
シーンは確かに素晴らしいが、主人公に最後まで感情移入できなかった。 (これが勝新だったらな、と勝手に想像する、もう一人の観客が自分の 中にいる)
仲代達矢は、インタビューで、 信玄と影武者の両方を演じることは役者として大変面白いことだけど 黒澤先生は、影武者の演技について、面白くやらないでくれ、これはあくまでも信玄の悲劇なんだから と、語っている。 仮に新太郎が演じていたとしても、黒澤はいかにも勝的な豪放磊落な演技はさせなかったと思われ・・・ ビデオ持込以前に黒澤は勝の演技のありように不満だったのかも。 と、なると、悔やまれるのは、勝の降板ではなくて、勝を起用してしまったことだと言えるかもしれない。 最初から仲代だったら、撮りたい場面の全てを撮り終えることが出来ただろうから・・・・
833 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/23 13:38 ID:+edMgqZs
しかし、仲代達也はデリケートで繊細な役者。 素の図太さ、豪放さというものに欠ける印象はぬぐえない。 盗人としての影武者も、素で演じると言うよりは 器用にこなしていた感じだった。 確かに彼は巧いんだろうけど、 信玄も影武者も仲代の良さを生かしたキャラではない。
黒澤はよく、俳優が役柄に対して頑としたものを持ってきてしまった時、 こちらに引き寄せても中間よりこちらには来ない、そういう時は俳優の考えを押してやれ、という 山本嘉次郎の言葉を引用したけれど、 それを実践した「生きる」の志村喬の演技が必ずしもこの人の最良の演技ではないように 「影武者」で勝新が降板しなかったとしても、黒澤は勝新の演技を押す以外には無く・・・・ というような結果になっていたのではないだろうか
勝新で見たかった勝新厨は大河ドラマ「独眼竜正宗」で秀吉を演じている勝新を見て我慢汁
西洋風の甲冑を着て長篠の合戦に現れる織田信長はマジかっこ良かった!
>>836 「武田はこれで滅びまする」
「山が動いてはおしまいよ・・・・使い番!・・・
鉄砲方の者共に申し伝えよ。先ず馬を撃てとな」(一部不正確スマソ)
このシーンっすね。延々伸びる柵の向こうから来る信長、家康を超望遠で狙ったショット。
いや、イイですねえぇえぇえ。
838 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/29 07:01 ID:8m0vy5qD
信長がワインを飲むシーンがあったが、あれは映画的嘘だろ? 実際の信長は酒を飲まなかったとか。
839 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/29 08:52 ID:Ri3E4e/X
南蛮の酒いうことで新奇ものの好きな信長は飲むんじゃないの? それに1杯か2杯は飲むでしょ、でなきゃ敦盛舞った後の一杯いう 桶狭間が成り立たなくなる
興奮した馬を信長がなだめるシーンは 信長の短気な性格を上手く表現しているなと思った。
841 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/29 18:30 ID:Jdsfr96S
842 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/30 10:58 ID:+XjkWfti
>>837 あれは格別に格好いい名シーンだな。
ただ、その後の3段打ちの「射撃音」がチープで不満。
何か、怪獣映画によく登場する自衛隊の戦車の砲撃音のよう。
パンパンパンって、トタンを叩くような感じ。
>>720 > はっきりいうぞ。
> ラストの騎馬武者着弾シーンをいれれば、「騎兵全滅突撃映画」として一本の
> 完成作となるが、これじゃ練習作品だ
・金がないから出来なかった。
・史実に存在しないシーンを入れるのは抵抗があった。
両方ですかね、それとも片方だけですか。
>>843 オマエのくどさは病的だ。 一度 診てもらえ
845 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/30 13:49 ID:6zOpEpHi
>パンパンパンって、トタンを叩くような感じ。 実際の火縄銃の発射音ってどんな音がするんでしょう。 効果音担当者は当然知ってるでしょうね。 ステージガン特有のピンクの煙とか書いてた人がいたから よく見てみたけど、白いよね(W
「仲代達也」などと書いてるヤツは語る資格なし。
>>845 個人的には「パン」が最も適当な擬音だと思います。
少なくとも「バキューン」とか「ドーン」ではないな。
ただ、音は強烈ですよ。
耳の鼓膜をつんざくような破裂音が短く響くのです。
多分、実際にぶっ放していたら何も聞こえないぐらいうるさかったと思います。
848 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/31 10:32 ID:UG07mK+n
この映画の海外輸出用(カンヌ出品用)短縮版って 見る手段あります? 輸入DVDなんかはどうなってるんでしょうか
>>848 確かDVDは未発売だと記憶しています。ビデオのみかと。
でも、調べておきますネ。気長にお待ち下さい…(・ω・)
>>845 「(W」なんか迫力あってワラタ
>>843 いろんな本を読んでみましたが、本作においての「資金難」は相当な悩みだった由にござります。
「乱」はその点で様々な協力が得られ、「影武者」を上回るスケールになっているのは確かです。
>>848 「影武者」のカンヌ出品版は日本公開版と同じ180分だったはず。
短縮版159分バージョンの海外DVDなら持っているけれど、はっきり言って
画質が良くない・・・・冒頭、20世紀FOXのロゴからして画質が悪いので
ガッカリしますよ。
それでも、どうしても欲しくて、リージョンフリー機を持っているならば
イギリス盤は安いショップで8ポンドで買えます。
中古盤を探せば5ポンドで買えるかも(保証はしませんよ)
>>850 大変助かります。詳細ありがとうございます!
既出ですが、謙信登場シーンその他がカットされてたりするんですよね。
チャチャチャチャ〜♪チャチャチャチャ〜ラ〜、チャチャチャチャ〜ラ〜、チャチャチャチャ〜(ピピピピ!ピピピピ!笛の音)♪
>>849 >>「乱」はその点で様々な協力が得られ、
>>「影武者」を上回るスケールになっているのは確かです。
「影武者」よりも「乱」の方か製作費がかかっているのは事実ですが
あくまでも資金調達、に関しては「乱」のほうが困難を極めたはず。
フランス側からの出資に関してクリアすべき障壁が多すぎて
撮影開始が一年遅れたのは周知の事実。
最高級の生地を集めていたワダエミさんは、撮影中止になっていたら
億単位の借金を背負ったかもしれなかったそうです
853 :
849 :04/08/31 17:28 ID:szXNtqAp
>>852 重ね大変意義深いレスをありがとうございます。「乱」は衣装が艶やかで、素人目に見ても豪華絢爛だった印象がありました。
>>852 さまの仰る苦労話、色々伺っております。
>>849 では「影武者」はスケール云々でなく素晴らしい作品だと言いたかったのです。
語弊がありました事をお詫びします。スレ違いすみません…
☆
ところで多くのクロサワ作品に漏れず「影武者」は音楽についても賛否両論のようですが、小生は肯定派です。
中でも、影法師が兵の前を疾走するシーンで流れる「閲兵U」、野田城攻めから一転して甲斐の国へ引き返す引き返す夕日をバックに流れる「落日」、
高天神城での攻防、本田忠勝の軍が退くシーンで影法師が「動くな!」と武田軍を一喝するカットに重なる「山は動かず」
といったあたりが好きです…
音楽については、このスレのみなさんはいかがですか? (・ω・)
あ、いえいえ私のレスの言葉遣いが粗雑だったようで。御容赦のほどを・・・ 「乱」のマーラーに比して、「影武者」の音楽はブルックナーを連想させますね
855 :
この子の名無しのお祝いに :04/08/31 18:24 ID:2erK9J4h
>「影武者」のカンヌ出品版は日本公開版と同じ180分だったはず。 出品されたのは海外版のほうよ。
>>832 俳優の特色かもしれんけど、
仮に勝新が、仲代と同じ言い方、同じ動作だったとしても
やっぱり勝新の方が合ってたんじゃないかと思う
857 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/01 14:03 ID:IyNUBffV
「〜と思う」のは人それぞれだから、文句言いっこなし
>>856 悪いけどアンタの言い分、もう飽きた・・・
街角で同じ繰り言を呟いている徘徊老人みたいだぞ
まだ言い足りないのなら、自分のメモ帳にでも書いといてくれ
859 :
平出丹後 :04/09/02 05:02 ID:rNjP2R1y
狂われた
狂ったこの世で気が狂うなら 気は確かだ。
861 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/02 16:17 ID:pJdJaOAu
山県「さればこそ!あの信長公もその右腕と思うておる!恐いぞあの大将!あーははははははははは!」 大滝の山県最高。
>>861 俺、そのセリフ、
「クワイ河の大将!」だと思ってた。
でもそれだと意味が通じないよな、と思ってて、
脚本かなんかを読んでやっと分かって納得した。
「恐いぞ」のあとに一拍おいてくれたら分かったと思った
大滝秀治は本当にいい演技をしているよな。 信玄に対して激怒するところなんか最高だった。
865 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/02 22:54 ID:QcXuffM6
つまらん!お前の話はつまらん!
すまん862だ
「影武者」のカンヌ出品版が短縮版だったという話は聞いたことが無いなぁ〜 公開を遅らせるほどの厳しいスケジュールだったこの映画のプレミアは、 80年の4月23日、カンヌは5月14日 完成したオリジナル版があるのに こんな短期間で慌てて再編集する必要があっただろうか? ちなみにアメリカ公開は10月 もしカンヌの時点で短縮版が出来ていたとしたら、パルムドール受賞作の公開を 5か月も待ったことも不可解 参考までに、イギリスDVDは短縮版ですが、フランス盤はオリジナル版です
869 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/04 13:50 ID:DLxxzK/u
>>837 「山が動いてはこれまでよ・・・・使い番!・・・
鉄砲隊の者共にしかと申せ。先ず馬を撃てとな。
武田の騎馬武者いくら無敵と言えども馬が無くては戦にはならん!」
武田の騎馬武者いくら強しと言えども でしょ
872 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/04 18:35 ID:b0217j+h
信廉が影武者に 信玄の部屋を案内するくだりが好き。 自分が影武者になったような気になって楽しめる。
初めて「影武者」を観たのが小学生の頃。 その時はTVの時代劇とは違う、重厚な雰囲気を感じた。 最高に面白いとは思えなかったけど、一緒に観ていた両親は 「黒澤映画にしてはそれほどでもない」みたいなことを言ってた。 それで気になって、厨坊の頃に「乱」と「羅生門」と「椿三十郎」を観たら そっちの方がいいかも、と思ってしまった。 でもまわりをみても、黒澤映画を観る厨坊なんていなかったな…なんでだろ。
874 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/08 00:07 ID:vKFSl+KN
塩野…名は失念したが(女性です)、この人の影武者のエッセイは読んだ? 信長と蘭丸について書かれていて、へぇーと思った。 目の付け所が違う。
>>874 読んだことないけど、二人がとっても深ぁ〜い関係にあったことが何気ない仕草で表されているってとこ?
876 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/08 13:16 ID:jKCcQkYt
蘭丸を信長が「お蘭」と女扱いしてるとこかな? 常に信長に熱い視線を送ってるとこか?
877 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/08 16:19 ID:vKFSl+KN
今手元に現物がないのでうろ覚えなのだが、 「何! 信玄坊主が死んだ!?」のところで、蘭丸が信長に命ぜられるまえに 床几をもって主人のもとに駆けつけるシーンがあるけど、命令されて動くのでは 奴隷と同じであって、そうではない描きかたで二人の関係が西洋人でも理解できる、 だったような。分かりづらい文章でスマン。後日現物を見ながら書きこむ。 それと塩野七生女史は、隆大介の信長を激賛してたよ。
>>877 >命令されて動くのでは
>奴隷と同じであって、そうではない描きかたで二人の関係が西洋人でも理解できる
って、果たして黒澤たちはそこまで意識したのか?
ただ単に、命令される前に床机を運んでくることによって、蘭の有能さと、主人との阿吽の呼吸を表したかっただけなのでは・・・?
塩野七生が言う迄も無く、信長と蘭丸がそういう関係にあった、というのは昔からある 通説です。戦国武将の多くがそうであったように、信長もバイであったようです。 黒澤がそれを知らなかったはずがありませんが、 凄まじい美少年だったといわれる蘭丸に、一目でそれとわかる美少年を キャスティングしなかったあたり、黒澤らしいですね。 ついでに言うと、「乱」のメイキングだったか、NHKの番組だったかで、黒澤自身が 秀虎と狂阿彌もかつてそういう関係にあったことを演出で匂わせた、と語っていましたが それが匂わないあたり、黒澤らしいです。
>>876 秀吉さんの正室「ね」さんもそうでしたが、
「お」がつけば女性への呼びかけだったんでしょうかねえ…
881 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/09 13:48 ID:Y24Vx6ep
>「お」がつけば女性への呼びかけだったんでしょうかねえ… 「お」は歴史考証的には問題かもね。 >江戸時代の庶民の女性名は「はつ、せん、せい、かめ、とら」等大部分が >2文字で、これらはしばしば接頭語に「御【お】」を付けて呼ばれたようです。 信長の時代にそんな呼び方してたのかどうか。 秀吉の孫の「お拾い様」とか「おね」は敬称の意味でおがついてる。 影武者でどちらの使い方で使ってるかは、わかるでしょ。
882 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/09 13:59 ID:EGsYwGBM
>一目でそれとわかる美少年を キャスティングしなかったあたり 一目でそれとわかる美少年だったと思うけど・・・ >それが匂わないあたり 匂ってるよ。
883 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/10 01:03 ID:GNhMmTKN
どうせ既出だろうが。 蘭丸役の少年に、黒澤、演技指導と称してデイ−プキスしちゃって 少年が辞める辞めますと泣き出して大変だったと。 しかしファーストキス(多分)が世界のクロサワって凄い人生。 今何してんだろ・・・
884 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/10 03:15 ID:WV14Dimp
>>883 自分男だが、可哀想なんだか羨ましいんだか・・・微妙なとこだよ
その後大林の転校生にも出てたし 「夢」のお雛様で出演してるぞ。 白塗りだからわからんけど。
黒澤ホモ説を主張し続け、折に触れてガサネタと妄想を書くキモチ悪い人が 相変わらず粘着しているようですな。 こういう人には反応せず、そっとしておいた方がいいよ
887 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/10 05:23 ID:GNhMmTKN
黒澤がホモだとは書いてないし、想定もしていない。 ただ自分が創り上げた蘭丸の魅力に、思わずキッスを、という行為は ホモでない自分でも充分理解出来る。 むしろ大芸術家によく見受けられるピュアな、イイエピソードだと思う。 ソースは某出演者(調べりゃ判る)と親交のあるジャーナリスト本橋信宏。 >ガサネタ(ママ)と妄想 と断言するのも勝手だし、現に俺も100%鵜呑みにしてはいない。 ただ黒澤を奉るが余り、勝手に自分のイメージの型にはめていないか (それも妄想だ)考えたほうがイイ。
>>GNhMmTKN
>>883 >>蘭丸役の少年に、黒澤、演技指導と称してデイ−プキスしちゃって
>>887 >>ただ自分が創り上げた蘭丸の魅力に、思わずキッスを、という行為
アンタ、ホモ板かヤオイ板に行けよ(そんな板があるかどうかは知らんが・・・・)
890 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/11 02:42:28 ID:7jRIDBiS
>>886 >>888 ID:9kJ6UWRv
ホモとか やおい しか連想できんのか。貧困な思考力だな。
大体、こういう人は放置せよ、と提案しつつ、自分が率先してレス付けてるし。
頭悪杉
「演技指導と称してデイ−プキス」と
「自分が創り上げた蘭丸の魅力に、思わずキッス」じゃぁ全く違うわけで
いずれにしてもレスした人の捏造が入ってんだろうね
はっきり言わせてもらうが、キモチ悪いよ
個人的には、強度の照れ屋で知られる黒澤がそんなことをするとは思えないし、
当時、映画雑誌で撮影ニュースが連載されていたほど注目を浴びていた映画の現場で
そんなことがあったら、話題になっていたはず。
一部の出演者がクスリをやっていたという噂はあったけれど、
ネタモトの俳優ってのも、ひょっとして・・・・・
>>890 愚にも付かない煽りは2ちゃんのクズ仲間がいる他のスレでやってくれ。 迷惑だ
NHKのメイキングドキュメントで放送していた黒澤監督を囲んだ酒席の場面で、 監督の横に恥ずかしそうに座っている蘭丸に萌え。
>強度の照れ屋で知られる黒澤がそんなことをするとは思えないし 「八月の狂詩曲」の試写会か何かで黒澤が孫役の4人に 一人ずつ花束を渡された時、みんなにキスしてたぞ。 結構、ねちっこく。
894 :
880 :04/09/12 03:26:13 ID:9BqKkAod
895 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/14 16:33:50 ID:aSyC2lF+
孫は好きなんだよ。自宅のホームパーティでは、「タイムボカンの着ぐるみショー」をやってたんだぞ!世界の黒沢の前で着ぐるみショーをやる根性も凄いのだが。
>>891 ネタ元は本橋と親しい清水大敬(「影武者」に出演)らしいが、黒沢が「影武者」
で蘭丸役の俳優にちょっかいを出したとされるエピソードは有名だし、業界の定説だよ。
撮影中、真偽は知らないが、バイのショーケンや室田が酒席で乱れた、という話もあったね。
そんなに躍起になって否定するほどのことでもない。まあそういうこともあるだろうな、とは思う。
モーホー説はネタ?マジ? ((((:゜д゜)))))
898 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/14 21:59:34 ID:l42nzHMx
実際高坂昌信という重臣は信玄の寵童だった。
>>896 >>ネタ元はと親しい清水大敬
おいおい・・・大笑いしちゃったよ
本橋とやらのネタモトは、よりによって清水大敬かよっっっ!!!
黒澤を敬愛する者として、物凄く安心した。
情報を有難う!!!
これは決して嫌味でも皮肉でもありません。
黒澤にまつわる気色の悪い告発(?)のネタモトが、その種の人だと分かって
大いに安心しました
>>899 ネットの書き込みをそのまま信じてるお粗末な自分に早く気づけよ
901 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/15 01:07:27 ID:RD8iH5Q+
可愛らしく感じて、頬擦り程度の事をしたら 子供ゆえ、退いてベソかいた、てな話に尾鰭が付いたんじゃないの? 気色の悪い告発(?)とは思わんね。 黒澤の名誉を毀損するとも思えない。 最近娘の語る、「人間」黒澤像に重ねると面白い。
>>896 >>そんなに躍起になって否定するほどのことでもない。まあそういうこともあるだろうな、とは思う。
俺もそう思う。
なんで897、899がそんなに過剰反応してるのか分からない。
影武者スレッドは人口が多いから ときには激論も起こり、 打ち負かされた方が 「あの時のあ奴に復讐してやる」 と虎視眈々と常駐してるんだよ。 問題は、誰彼構わず、ある日突然、<噛み付く>点だ。
>>901 >>902 >>気色の悪い告発(?)とは思わんね。
今回の話題に限らず、2ちゃんでは「影武者」撮影中の黒澤の同性愛的振る舞いについて
以前から繰り返し書いている奴がいたのさ。
その文面では、黒澤をバイどころかホモ扱いしていた。
充分に気色が悪い・・・・と思うが・・・
>>903 具体的に書きなされ。どのレスのことを差して言っているのか、検証してみろよ。
私も黒澤を敬愛する者であり、「影武者」を傑作と思っている者であるからして
>>903 のような具体性を全く欠いた「気色の悪い」レスは気分が悪い
>899 「その種の人」ってどういう意味かな? 「AV関係者の発言なら信憑性は低くて当然」とでも言いたいのだろうか? 清水氏の「映画」に賭ける情熱は決してニセモノではないと思うのだがね。 未だに「エロだから作ってる人間も低俗」とでも思ってるんだとすれば、 本木荘二郎氏の晩年もあなたにとってみればただの敗北でしかないんだろうね。 映画への情熱があるからこそ、エロであろうと映画作りに従事し続けるんだろうに。
まあ、説得力に欠けるのは事実だと思うけどね!
908 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/16 03:53:51 ID:C7jNw4G3
本橋氏のサイト、日曜からアクセス急増だそうな。
まさか
>>889 の直リンが原因って事は・・・
本田の手勢が夜の闇に紛れて本陣に攻め寄るクライマックス、 「山は動かず」が流れるシーンは、完全に影法師が武田信玄を体現した最高潮のシーンであり、 そこから正体が家臣らに露呈してしまうまでのあっけなさが非常に物悲しい。
910 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/16 14:45:18 ID:jlCJenxO
「噂の真相」には「小姓」(欄丸とは書かれてなかった)が キスされたことに腹をたてて、火縄銃を持ち出してきて 黒澤を殺すとか騒いだなんて話まで書いてあったが。 こういう話は尾ひれがついておもしろおかしく語られるもんだ。 話半分に聞いとけば十分だろ。
三船が酔っ払って、「黒澤のバカヤロー」と大声で叫びながら 車で黒澤宅の周りを走り回り、猟銃をぶっ放した、 なんて伝説も、黒澤和子さんがあっさり否定しましたな
912 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/18 19:39:57 ID:okNyLwPS
913 :
911 :04/09/18 22:57:43 ID:vL3JH3VL
間違いだった。 あっさり否定 → あっさり肯定
914 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/18 23:27:29 ID:H96xmmdD
復習してやるっ!
>>911 黒澤和子さんの出している本読むと、
なんかこの人信用出来ない気がしちゃうんだけど…
身内意識が強すぎて冷静さがないというか…
916 :
この子の名無しのお祝いに :04/09/19 04:39:04 ID:uDUsX5mm
でも魔女宅観て泣いた、なんて娘にしか言わないでしょう。
>>912 >>ホントはあれもっと喜劇タッチが入るはずだったらしいよ
それが大ウソだってことは、仲代達矢の発言で明白
>>913 気色の悪いキチガイだな、おい
けど、黒澤はメインキャストは当て書きするから、 勝新を想定して書いたに違いないと思うけどね。 黒澤は自分の書いた脚本の型に嵌め込んじゃう脚本家、演出家じゃないし。 役が変った時点で、演出構想も変ったと見做すのが妥当でしょう。 勝新/仲代で、同じ映画を撮ろうとするなんてあり得ない。
分かってると思うけど、
>>913 は、他人に成りすましたクズ
>>918 黒澤は仲代に、面白く演じないで欲しい、と言ったそうだから
むしろ必要以上に面白く演じてしまう勝の演技を受け入れ難かったのかも・・・
> 分かってると思うけど、
>>913 は、他人に成りすましたクズ
2ちゃんでは毎度のことだが。
つーか「影武者」的だな(和良
922 :
武田信廉 :04/09/20 01:35:34 ID:M5SPd+V6
>>913 よ、
まずは否定堂に入り続いて肯定の間で謁見を受ける。すべてはここ数日に打ち合わせたとおりやればよい。
何事にも動じてはならんぞ。
お前ら己がまなこをかっぽじってよーく見るが良い。
御屋形様は
>>913 に御座るわっ。
>>920 勝新でいってうまくいったとは到底思えないけど、
仲代が、勝新を想定していた頃の脚本読んで、
やろうとした演技を、そういう言い方で止めて、
やり方を変えさせた可能性もないではないよね。
「仲代君、勝新と違って君には無理だ」って言うわけにはいかんし、
脚本を書き換えている時間もない。
925 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/04 19:48:51 ID:YSePgHKB
阿藤快「歩くだけで何回NG出たか(笑)。「駄目なんだよ、そうじゃないんだよ、 こう歩けばいいんだ」と監督がやってみせてくれるんだができない。 もう、こっちは完全に気が舞い上がっちゃってて、顔が青くなってたものね。 それに仲代さんと山崎さんを待たせていたしね。俺がうまく歩けないと、 次の芝居にならないわけよ。結局、4、50回やらされたんじゃないか、歩くだけで」
926 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/11 12:11:40 ID:6ywc24nx
諏訪勝頼を跡部大炊助が焚きつけるシーンなど甲陽軍艦からの引用しすぎ。 長篠の戦いも鉄砲の威力を強調しすぎ。これは甲陽軍艦、信長公記を信用しすぎ。
>>918 勝新を想定して書いたってのは
脚本家が「ハッキリ意識して書いた」って言ってるね
928 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/11 15:01:26 ID:dfCOX5NQ
>長篠の戦いも鉄砲の威力を強調しすぎ。 信玄は家康の兜をかぶってますが?
>>927 若山が信玄、影武者が勝新、実現したら面白かったね。
実現しないに決まっているけど…
930 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/11 16:09:37 ID:dfCOX5NQ
>若山が信玄、影武者が勝新 若山が信廉 勝は信玄と影のダブル 本当は若山の方が兄貴だけどね。
>>929 若山は出演を拒否したらしいけど、
もし実現してたら面白かったと思うね
932 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/12 16:05:51 ID:4NZP1dMU
石田純一は「影武者」のオーディションを受けたらしい。
933 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/12 19:04:32 ID:wWd5ZEzk
隆大介の《信長》よかった。
あの信長は最高 あれを見て以降、他の役者がやる信長が 信長に見えなくなった(それまでは高橋英樹のが一番だったんだが…)
935 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/12 23:25:58 ID:XaR3feZL
一番酷かったのは反町の信長だな。 隆大介を起用して見事な信長にしてみせた黒澤は天才だよ。
936 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/12 23:43:38 ID:21moXHJq
私の認識では、反町は芸ノー会でも1、2位を荒そうド大根
>>935 同意
例のNHKのドキュメンタリーで
隆に芝居をつけるシーンがあったけど
あぁやって彼を信長にしていったんだなぁと思ったよ
正直黒澤じゃなかったら三船も大根だったがな
隆以前なら、小生は高橋幸治だった。 あと、反町以上に最悪だったのは緒形直人。 ま、スレ違いだし どーでもいいけどね。
>>938 いえいえそんなことはありません。
黒澤以外にも旨く使った監督は居ますよ。
まあ芸達者って事は絶対にないね。
941 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/14 19:44:42 ID:piRXnNvL
また隆ネタに戻っちゃうんだけど... 「信長」が城内で着ていた衣装って、日本史の教科書にでてくるものと同じだったので 妙に感動したのを憶えております。 話ズレるんだけど、みなさんは「乱」好きですか?
予告編は好き。
943 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/14 21:42:10 ID:8xOuTtbq
特報は?
「乱」好きだよ。 影武者はみんな、実在の戦国武将出ている分、思い入れあるから人気高いんだろうけど
「乱」はやっぱり三の城攻防シーンが神だね。 あとアカデミー賞受賞したワダエミの衣装や 武満の悲壮感漂う重厚な音楽 黒澤小国井手のシェイクスピア真っ青の脚本 黒澤天皇の75才を感じさせないパワフルな演出。 何で日本では評価低いかな。
「乱」は衣装や美術が統一とれてるんだよ。 「影武者」のときは京都の呉服屋さんとのタイアップでどうしても 化学繊維風のてかりや20世紀の曖昧な色彩だったけど、 「乱」は安土桃山風でワダエミがうまくゼロからつくりあげた。 三の城もよく考えれば「側近30騎」のみ従う山城になぜ槍を持った足軽や 騎馬武者が隊伍を組んで突撃しなけりゃならんのか判らんけど(w でも絵のインパクトは凄いよ。 だってさ、考えてみなよ。1984年だかその頃で、「一族滅亡」なんて24億もかけて スペクタクルやるなんて。こんなデカダンスの極み、黒澤以外の誰がやれると言うんだ。 おれは好きだな
947 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/15 14:03:03 ID:YLjO/UN1
30人以上死んでる気がするけど。 太郎の家来の中でも、裏切りに参加せず秀虎側で戦った奴が 結構いたんだろう。
948 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/16 00:41:49 ID:UfqcAkRc
一文字孝虎、なんであんな早く画面から消えちゃうのぉ! 撃つなよ、鉄。
太郎殿討ち死に! (なにぃっ?!) しまった天守から狙い撃たれた。 これも武運。 殿は武運がお強い。 (大殿は?) ご切腹でござろう。
950 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/16 09:09:26 ID:3mg5X3ja
スレタイ読めおまいら 「乱」の話なんかしてんじゃねぇよ
なんにも話題がないよりはいいんじゃないの。 そこから「影武者」の話に戻ることもあるだろうし ということで、聞くとこによると「夢」はもう日本では 劇場で観ることは出来ないって話だけど(ホントかどうか知らんけど)、 「影武者」とか「乱」がまた劇場で観れる機会ってないのかね
>「夢」はもう日本では 劇場で観ることは出来ないって話だけど アレはワーナー映画だからプリントが存在しない。 ひょっとすると、日本語クレジットタイトルの入った ネガ廃棄したんじゃないか?
953 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/16 18:43:32 ID:UfqcAkRc
黒澤監督は「乱」を作るために「影武者」つくったんでしょ。
954 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/16 19:39:19 ID:JWaF6cVd
『乱』のテストケースとして『影武者』があった、 とは撮影の斉藤さんもそう言ってるね。 実際、脚本は『乱』が先。
>>951 「夢」は国内上映権(期限付き)を誰かが買えばOK。
ふと思い出したが、山城新伍が今は亡きEXテレビ大阪で、 「俺は黒澤さんの写真も貸してもらえないんだ。俺は由利徹さんで 「影武者」のパロディの「禿武者」っていうのを作ったからねw」 とかって言ってたな。確かそのとき黒澤vs勝の確執を話していた。 あと談志が黒澤のことをコキおろしていたのを記憶している。
立川談氏は「影武者」は面白かったって言ってたはず。 でも立川談志とか三輪明宏とか妙に持ち上げられてるけど 偉い人なの?
「禿武者」なんて黒澤サイドは相手にしてないだろ、つか多分知らない。 山城が黒澤に嫌われてたとしたら「日本アカデミー賞」関連だろうね。 黒澤が影武者の受賞を拒否した時の授賞式司会者が山城で、 式の間中、なにかといっては黒澤批判を繰り返してたから。 しかも、その批判が「黒澤はこの賞に権威がないというが、 こうして米国アカデミーからも祝福の電報が来ている、 立派に権威があるじゃないか」といった浅薄極まりない擁護の連続で、 かえってそのおかげで一層権威を地に落としていた印象しかなかった。
「権威がない」と思うなら黒澤は協力しても良かったと思うが、 黒澤や溝口に人徳求めても仕方ないしな…
「権威がない」云々ってのは実は山城が勝手に言ってたフシがあるんだよね。 あの時黒澤が言ったのは「日本には映画芸術科学アカデミーがない。 それなのになんで賞の名前だけアカデミーなんだ?」って主旨だったと思う。 この点についてだけは全く同意するんだよな、なんで「日本映画大賞」 とかじゃないんだ?と。お前「アカデミー」って言いたいだけちゃうんか?と小(ry
最初に野田城のとこで、「父君信玄公はここに居られる」って山県昌景が言うよね?あのときに昌景の隣にいた影武者って信廉?
ま、日本アカデミー賞に関しては、2回以降を見ても分かるように 今年は東宝の年、次は東映の年、といったふうに持ち回りが露骨だったからね。 黒澤は、あの賞のいかがわしさを見抜いていたってことでしょう。 市川崑のように、一切コメントを出さずに ひたすら出席を拒む、というやり方もあるけれど 第一回目が「影武者」の年だったから、そういうわけにもいかなかったんでしょうな
あんたヘタなんだから、そんな真ん中で堂々としてるんじゃないよ! 注意したら逆に怒り出しゃがるんだ、めちゃくちゃだよ・・・・頼むからちゃんとやってくれ! ・・・こんな感じだったですよね、現場の怒声。
>>956 立川談志「アカデミー賞貰った時に映画がよく分からないとおっしゃってたけど
もうちょっと素直な気持ちで言ってほしかったなと思う」
こんな感じだったね。
あと、ある番組ではこんな事言ってたよ。
立川談志「黒澤の野郎!70才になっても映画撮りやがって」
談死は関西の番組でやしきたかじんと大喧嘩したらしい。
967 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/26 22:29:09 ID:ml5eRUH3
>>964 怠けていた助監督にも怒っていたけどね。
「みんな出て行けーー!!」
黒澤天皇に怒られてすごすごと部屋から出て行く大滝や清水が面白かったw
>>964 あれは武田家の要となる重臣達がシッカリしないと話にならないから
特に怒ったらしいね
969 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/29 00:49:19 ID:JE3PO4SF
ジョン・ヒューストンがアメリカのテレビ番組で「影武者」を絶賛したらしい。
970 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/29 11:27:54 ID:eFtyPUfS
ニホンの皆さん、はじめまし、てー。 ワタシはドイツで武田騎馬軍団やってるハンスいいます。 カンスケ・ヤマモト、最高です。 ブシドー精神、マンシュタインの後の先理論に通じる 戦略眼を感じます〜。 ・・・・なんて、カキコあったらいいな
971 :
この子の名無しのお祝いに :04/10/31 15:18:25 ID:MK4sd4/C
アメン!
はっきり言って予告が一番良かった スッペの『軽騎兵』にのって騎馬隊が次々に駆けていくところは 鳥肌モノだと思った その後本編を見て………_| ̄|○ でも前半だけは傑作だと思っております。
974 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/04 20:44:18 ID:a7ddi6CB
黒澤映画に出てくる騎馬隊の渡河シーンってカッコよくね。
975 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/04 20:45:15 ID:a7ddi6CB
あっ、カッコよくね?
976 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/04 20:47:28 ID:a7ddi6CB
「乱」の三郎とか…。また「乱」いっちった。
977 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/04 21:55:46 ID:LA0MSvQw
>騎馬隊の渡河シーン ♪ダダダダダン、ダン。ダダだダンダン。(ティンパニの連打) しゃっししゃザザあざザあ。(川を渡る騎馬隊) ♪ダダダダダン、ダン。ダダだダンダン。
978 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/05 00:41:37 ID:F3PoHmeL
鳥肌もんです・・・。
979 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/05 12:17:50 ID:qkEL9bkT
>騎馬隊の渡河シーン 誰か落馬していたよね? よくNGにならなかったな。
980 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/05 13:05:27 ID:celhNiBV
落馬というか、人馬諸共連鎖ゴケするしない の直前でフィルム切ってない?
981 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/05 14:39:49 ID:F8xGCI+I
落馬というより、馬ごと川に倒れこんでるよ。 先に川を渡った奴が、後ろを気にしてるので気が付いたけど・・・ 水しぶきやなんかで、よくわからないから、そうでもなけりゃ 気が付かない。 けが人が出たか何かで撮影続行不能。 あのフィルム使わざる得なかったんだろう。 あの、後ろ振り向いてる奴が目障りだけどな。
982 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/05 15:30:51 ID:celhNiBV
三の城の門から、ドバーっと雑兵が走り出てくる所も コケてる馬鹿いるね。
983 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/05 21:42:48 ID:F3PoHmeL
うしろから馬に蹴られる。こわっ。
984 :
堀川弘通 :04/11/06 02:35:03 ID:LfBySLIJ
許せん!
何で誰もショーケンをネタにせんのだ。許せんッ! あの当時からろれつが回っていなかったのも…
先手の者に申ぉ〜す ・・・DVDで字幕見るまでナニ云ってんのか判らんかった
987 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/06 16:10:45 ID:DDN4SO5I
988 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/06 18:27:27 ID:OwjHd0hv
黒澤から 「君、台詞何言ってるか解らない!!」 って怒鳴られてたね、ショーケン
989 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/06 18:28:15 ID:WOyIV2is
勝頼に見応えが出てくるのは長篠のあとだもんねっ。
990 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/06 19:15:32 ID:ByJBwfNn
悪声だし裏がえるよねしばしば、透光の樹も秋吉久美子との 衝突や声が裏返るのを指摘されてキレまくり、降板したね。
でも、それが当初からの狙いなのか、結果オーライなのかはともかくとして 勝頼をショーケンってのはハマリ役だったと思う。 神代辰巳はショーケンに関して、物凄く巧い役者だと発言していた。
俺も勝頼の長篠前の台詞が全然聞き取れなかった 「我が・・・足利・・・公以来、敵に後ろを見せたことはないッ」
993 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/07 18:50:34 ID:+OIQ4P3I
このスレで最後の長篠の合戦シーンが、「物足りなすぎる」と言っている人が多いようだけど、 じゃあ、「戦国自衛隊」、NHKの「武田信玄」の川中島合戦のように、長々と1時間ぐらい続けば、満足 したワケ?しかし、予算というものがあるからねぇ・・。「トラ!トラ!トラ!」の時も予算の関係で、 黒澤監督は降板したワケだし。
寅寅寅で思い出したが、空母からゼロ戦が飛びたつシーン が延々と描かれるのが最高に良かったな。
995 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/07 19:49:41 ID:VPKzMs36
>933よ 黒澤は「予算の関係」じゃないんだよ。
零戦と九九艦爆、九七艦攻(発艦順)。
>>988 ショーケンはいろいろと問題のある人だけど、
こういうのに食い付いていくところが良いよね。
黒澤の映画だからと頑張ったに違いない。
ファンファンが釜掘られるのを怖がって、
ビスコンティのオファーを断った時、
「ビスコンティだぜ!ビスコンティ!
岡田さん、何言ってんだよ。
俺だったら尻でもなんでも貸すぜ!」だって。
いい映画出たいって気持ちは凄いもんがあるね。
実録「Wの悲劇」だね。
998 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/08 00:27:57 ID:VBcvE8Bc
長篠の合戦のシーン、あれはあれで良かったと思うけどなぁ・・・。
999 :
この子の名無しのお祝いに :04/11/08 02:34:56 ID:R7HR00IF
オレもあれでよかったと思う。「二百三高地」、「戦国自衛隊」の戦闘シーンのように、血しぶきが飛び、 雑兵が悲鳴をあげながら倒れるシーンがダラダラと続いてしまうと、”黒澤映画らしさ”が失われて、 B級の歴史劇になってしまっていたと思う。 ところで、次スレ誰か立てないのか?
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