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ただ、同公園での餌付けを全面的に禁止するとハクチョウやカモがほかの川や池に移動し、管理の及ばない
場所で餌付けされることも考えられる。このため、福島市では同公園内に利用者がハクチョウと接触できない
観察場所を確保した上で、関係者だけが餌付けできる態勢を整えることを検討。餌付けの自粛を呼びかける
看板を設置するなどして、周知に努めることにしている。
ハクチョウが同公園に飛来するのは毎年10月中旬。日本野鳥の会福島支部事務局では、「人と鳥が直接触れ
合える貴重な場所がなくなるのは残念だが、多くの子どもが集まる公園なので仕方ない」としている。
今や全国的に野鳥への餌付け自粛が広がっているが、渡り鳥の生態に詳しい東京大学の樋口広芳教授(保全
生物学)は、「ほとんどの野鳥は強毒性のウイルスに感染しておらず、すべてが危険なわけではない。誤解を
招かないよう、鳥インフルエンザについて正しく理解してもらう努力も必要だ」と指摘している。
(2008年10月11日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20081011-OYT8T00006.htm