【部落解放同盟犯罪史】

このエントリーをはてなブックマークに追加
33もっこす
>>32

 4 市民の会の結成と反共宣伝

 小郡市民は真相を知りたがっている。私たちの出す一枚、一枚のビラが、真実を伝
える情報として、砂漠に水がしみこむように市民のなかに浸透していった。反応はビ
ラに敏感だ。打てばひびくとはこのことだろう。校長自殺事件の真相は、小郡市を中
心に三井郡から久留米市などの筑後地方一帯に燎原の火のごとく急速にひろがりだし
た。

 この世論が同和問題で沈黙をしていた小郡の市民たちを変えた。市民たちは「人権
と民主主義を守る小郡市民の会」を結成したのである。それは、画期的なできごとだ
った。市民の会の趣意書によれば「いま小郡市では、発達段階にある子どもたちの未
熟な理解からの言動が『差別事件』として社会問題化されています。これは、子ども
の人権をいちじるしく損なうものです。さらに、教師や父母の教育権を奪い、部落問
題解決のための自由な言論が抑圧されている事態があります。これは、民主主義の原
則を破壊する」として、良識ある市民の結集をはかり、活動するための市民の会をつ
くるというものだ。羊のように解同に従順だった市民が同和問題で口を開きだした。

 このことは解同や同推らにとって予想外だった。あわてた解同らは解同筑後地協、
部落解放共闘筑後地区連絡会議の連名で言い訳がましいビラを出してきた。ビラは「
前校長先生の死を悼み、生徒の動揺を沈静化する努力をしてきたが、日共=全解連に
よる無法なデマ宣伝で、子どもたちが混乱している」という。見出しも「子どもの教
育権より党利党略優先」というお決まりの反共宣伝だ。反共宣伝ですべてを糊塗でき
るという考えこそ、差別主義そのものではないか。第一、「すべての差別に反対を」
運動方針にしている団体が使う手ではなかろう。ビラの内容からしても、また、ビラ
の配布の主力部隊は同推を主体とした解放教育グループによるものだった。解同の姿
がない。解同の威を借る同推らが「解放・えせ人権教育」をひけらかして、「陰の校
長」として学校教育に君臨している。同推らのビラまきは、自己陶酔している解放教
育を墨守するための行動にちがいない。校長自殺の真相糾明が、自分たちの解放教育
、確認・糾弾に及ぶことを恐れている。だから、市民や私たちの真相糾明をもとめる
運動に、解同よりも危機感をつのらせている。県教委は、民主教育を否定することで
一致する、この反共=解放教育体制を容認しながら、同推教員を政治的に利用してい
るのである。ここに、福岡県の教育反動の本質がある。許しがたい。