部落解放運動史−同和問題

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1部落解放運動史(1)
日本の各地に「被差別部落」「未解放部落」あるいは「同和地区」など、いろいろな呼び方をされ、
そこに住んでいる人、生れ育った人が他の人々から特別視、差別されているところがある。
「同和」という言葉は昭和に入って、被差別部落のために、政府が特別に作った行政用語である。
被差別部落=同和地区の人たちへの差別に対して、結成された差別解消のための運動組織が、
「部落解放運動組織」=「同和団体」である。

1965年8月に同和対策審議会から出された『同和対策審議会答申』によると、
部落解放運動とそのための組織について
●「みずからの努力で同和地区を改善しようとする自主的な運動」
●「差別撤廃のために闘争する自主的団体」
という規定をしている。
「同和団体」は、まず被差別部落の人が、差別に対して闘う自らの運動ということである。

部落差別に対して、一般民衆の側にも、部落の悲惨な状況に同情して、解消を目ざす動きとして
1887年(明治20年)頃、近畿地方に「逓余会」という青年団的組織ができて、
寺院で補習教育をしたり、三重県で各部落に「自営社」という団体が作られ、
改善活動が行われたりした。
このような外部の動きの一方で、被差別部落内部からの動きも起こり、
差別に対する抵抗が次第に増え、組織化された自主的な運動が起こってきた。

>>1-(←全文を読む)
2部落解放運動史(2):2000/12/01(金) 09:54
1892年(明治25年)、和歌山県の青年たちによって作られた「青年進徳会」、
1898年(明治31年)、静岡県に生まれた「吉野村風俗改善同盟」、そして
1902年(明治35年)、岡山県の青年たちが作った「備作平民会」。
その翌年には、大阪に「大日本同胞融和会」が結成され、全国から代表が参加した。
1912年(大正元年)、「全国細民部落協議会」が開かれ、奈良県の「大和同志会」をはじめ、
各地に部落住民による改善運動組織が結成された。これにつづき、
1914年(大正3年)には民間運動を代表する「帝國公道会」が創立された。

しかし、これらのほとんどは、多分に国に依存し、一般からの救済や同情に頼って運動を展開、
部落内部の改善によって一般大衆との「融和」をはかろうとしたものだった。
差別された自らの立場を大胆に打ち出し、社会にその撤廃を積極的に求める、
本来の意味での自主的な部落解放運動ではなかった。

被差別部落住民が立ち上がって作った自主的、積極的な組織として注目される
はじめての組織が、「全国水平社」である。1922(大正11年)年3月3日、それまで
全国各地で解放運動に取り組んできた被差別部落の人々によって、全国水平社が結成された。
被差別部落民が、自ら差別撤廃のための団結と闘争を掲げた、初めての自主的な組織であった。
創立大会には、近畿地方はじめ、中国、九州、四国、関東、中部各地方の被差別部落代表
約2000人が参加した。
3部落解放運動史(2):2000/12/01(金) 09:54
それまでの経緯について、先に引用した「同和対策審議会答申」では
次のように述べている。
―――――――――――――――――――――――――――――
同和問題が政府をはじめ広く社会一般から注目され、深い関心を持たれるようになったのは、
大正時代後半のことであり、その契機となったのは、(大正)7年7月勃発した米騒動と、
11年3月結成された全国水平社の運動である。

米騒動は、米価の暴騰により生活難に陥った広範な低所得者層の憤激が
自然発生的に暴動化したものである。この暴動に…都市における同和地区住民が…
一般大衆とともに多数参加し、激烈な行動に出たことは事実である。…
けれども、同和地区住民のみで米騒動を起こしたのでなければ、
差別問題が原因で暴動化したものでもなく、また、同和地区住民が計画的、組織的に
暴動を指導したものでもなかった。しかし、第1次大戦の経済的影響による
未曾有の好景気のなかで、同和地区住民の大多数が差別の中の貧困ともいうべき
劣悪悲惨な生活状態におかれたことと相まって、長年にわたってうっせきした
差別圧迫と憤まんが爆発して、多数の地区住民をして米騒動に参加させた。

政府をはじめ社会一般の関心は、そのような反社会的エネルギーが潜在する
同和問題の深刻さと重大さに集約される。言いかえれば、米騒動によって
同和問題は新しく再発見され、重大な社会問題として認識されたのである。…
―――――――――――――――――――――――――――――
4部落解放運動史(4):2000/12/01(金) 09:55
全国水平社創立大会において、「全国に散在する吾が特殊部落民よ団結せよ」で始まる水平社宣言、
※「絶対の解放」をうたった綱領、※「徹底的糾弾」を期した決議は、
その後の部落解放運動の理念の原点として、極めて重要なものである。

※融和運動を批判し、
※被差別部落民の人間的尊厳の自覚と団結をうたい、
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と結んだ、あの有名な水平社宣言の
冒頭の「全国に散在する吾が特殊部落民よ団結せよ」の言葉は、
※マルクスの『共産党宣言』の冒頭に出てくる「万国の労働者よ団結せよ」を模倣したものとされ、
部落解放運動の原点、基本的理念を指し示すものとなっている。

全国水平社は、1922年の結成第1回大会から、1925年の第4回大会までは、
水平社結成決議のいう※「徹底的糾弾」を唯一の戦術として、差別的言動に対する
糾弾闘争を積極的に展開してきたが、
1926年の第5回大会後、※マルクス主義の理念を持つ活動家が主導権を握り、
資本主義、地主制度、天皇制に対する※階級的身分制度の撤廃闘争の色彩を強めた。

さらに、昭和に入り、被差別部落民の悲惨な生活を改善するための日常闘争の展開による
大衆的な闘争へと戦術を広げていった。
5部落解放運動史(5):2000/12/01(金) 09:55
第2次大戦への突入によって、他の社会運動団体とともに、水平社の運動への弾圧も強まり、
1940年8月の第15回大会を機に、その活動は停止、組織は解体に追い込まれて、
1942年法的に自然消滅したこととなった。

1945年、日本は戦争に敗れ、米軍の占領軍となった。その翌年の
1946年2月、全国水平社の指導者、戦前の活動家、部落改善事業にたずさわっていた
融和事業団体の役員などが京都に集まって、全国部落代表者会議を開き、
「部落解放全国委員会」を結成した。のちの部落解放同盟の前身である。

呼び掛けのビラは「全国水平社」となっていたといわれるが、新しい組織の名称には
全国水平社の名を踏襲しなかった。
そのことについては、被差別部落民による水平運動や融和運動の立場を越えて、
部落解放を目ざす全ての人が、幅広く加わることのできる「大同団結」の組織を、
という考えからだったとされている。

その後、全国委員会の中に、部落差別は単に部落民への偏見、差別観に由来するのではなく、
資本主義体制下の社会、経済、政治構造の中にその根拠、本質があるとする考えが強まり、
運動も、差別者への抗議、糾弾から、行政上の責任を追及する「行政闘争」の姿勢へと
向かっていった。
6部落解放運動史(6):2000/12/01(金) 09:56
全国水平社、そして戦後の全国部落解放委員会から部落解放同盟へと、
部落解放運動へと、部落解放運動が進む中で、共産党もその組織の中にあって、
互いに連帯し、補完し合いながら、運動を進めていっていた。

しかし、初代の委員長・松本治一郎氏が社会党から参議院に立候補して当選するなど
解放同盟中央が社会党との連携を強めていく一方で、共産党も次第に力をつけていくに従い、
解放同盟内部で、その主流の部分と、共産党員・支持者の部分との間に、
解放運動のあり方、進め方をめぐる意見の対立が起こりはじめた。

さらに同対審答申の評価をめぐっても意見がわかれ、その対立は次第に深刻化、
ついに1970年6月、共産党員の同盟員らが開放同盟を脱退、それらのメンバーを
中心にして、「部落解放正常化全国連絡会議」(略称・正常化連)が結成された。

ここに、全国水平社いらい48年の伝統を継ぐ部落解放運動が分裂することとなった。
正常化連は共産党のバックアップも加わって、組織を拡大、
1976年、「全国部落解放運動連合会」(略称・全解連)と改称した。
部落解放同盟から完全にタモトを分かつ、自立した部落解放運動組織としての
スタートであることを明確にしたのである。
7部落解放運動史(7):2000/12/01(金) 09:56
さらに、部落解放同盟、全解連とともに、部落解放運動組織として
「全日本同和会」が1960年に誕生した。
被差別部落や解放同盟内の保守的な層の人々の組織として生まれたもので、
解放同盟の運動のあり方に反発して離脱、あるいは脱退したメンバーが
中心になったといわれる。結成には、自民党のてこ入れがあったとされる。

ここに、部落解放運動は3つに分裂し、別個の運動を展開する「3つの運動団体時代」、
そして1986年にいたり全日本同和会が分裂して「全国自由同和会」が誕生、
水平社以来64年にして「4つの運動団体時代」になった。

全日本同和会は、保守系の部落解放運動団体として自民党のバックアップを背景に勢力を伸ばし、
公称の組織人員は解放同盟・全解連をはるかにしのぎ、
全国大会などには多数の自民党国会議員、秘書が列席する盛大さをみせていた。
しかし、深刻化する内部対立と、相次ぐ不祥事に、連帯していた自民党も連帯関係を見合わせ、
総務庁もそれまでの対応を留保、1986年11月、政府への意見具申作業のため、
運動団体から意見聴取を行っていた地域改善対策協議会も、それまでの全日本同和会にかわって
全国自由同和会を保守系運動団体の代表として意見聴取を行った。

この動きに対し全日本同和会側は危機感を深め、自由同和会入りした県などで
新しい県連組織を新発足させるなどし、ところによっては両者の険悪な対立状況も生まれた。
8部落解放運動史(8):2000/12/01(金) 09:56
各組織事務局による、以上の4運動団体の組織勢力(1987年5月時点)は以下の通り。

▽部落解放同盟/約17万4200人、43都道府県連
▽全解連/約8万人、36都府県連
▽全国自由同和会/約4万人、13府県連
▽全日本同和会/約35万人、43都道府県連

解放同盟は、よく「6000部落、300万人の兄弟」を合言葉にする。
それに基づけば、この3運動団体の被差別部落関係者の組織率は、4分の1以下
ということになる。

※組織員すべてが被差別部落出身ではないことも加え、
組織、運動を避けようとする被差別部落住民、出身者が多数を占めている。
これらの運動団体間の軋轢を複雑にするものとする、それぞれが結びついている政党、
さらに、労働組合組織、学者・文化人組織の問題がある。

・部落解放同盟/社会、公明、民社各党、総評、部落解放研究所
・全解連/共産党、自治労の一部、部落問題研究所、国民融合を目指す部落問題全国会議
・全国自由同和会/自民党、地域改善対策研究所
・全日本同和会/保守系
9編者:2000/12/01(金) 09:58

(ここまでの全文を読む)>>1-8
10同和問題(1):2000/12/01(金) 09:58
罪状を問いただし、非難することを意味する「糾弾」は、差別をして者に対する
解放同盟の抗議行為としてとくに用いられ、「糾弾権」といういい方もされるが、
別に法的な根拠があるものではない。

時には人の命をも奪う差別を取り締まる法がない以上、差別を行ったものに対して
「糾弾」するのが正当な権利というのが、解放同盟側の言い分である。
解放同盟は、その根拠を「吾々に対し…侮辱の意思を表示したる時は徹底的糾弾を為す」
という、全国水平社結成時の決議に置いている。

当初は差別的言行を行った個人に対して「徹底糾弾」が行われるなどしたが、
現在は「確認・糾弾」として、そのやり方に手続きを決め、行き過ぎを戒めている。
しかし、時に糾弾が過激に走り、批判、反発を起こす事態があることも否定できない。

この解放同盟のいう「糾弾権」については、法廷でも問題となり、
「限度を越えている」など厳しい判断が下されている。
11同和問題(2):2000/12/01(金) 09:59
●「八鹿高校事件」裁判
(1974年、生徒が学内に部落解放研究会をつくりたいと要求したことをめぐり、
これに反対する教師と、抗議する解放同盟員が衝突、教師ら多数が重軽傷を負った事件)

1983年12月、神戸地裁は「糾弾の手段方法は社会的に相当と認められる程度を
明らかに越え、被害結果も甚大で法秩序全体からみて可罰的違法を優に肯定できる」
として、13被告に有罪判決を言い渡した。

1984年6月、地対協が政府に提出した「意見具申」もこの「糾弾」問題に触れ、
「民間運動団体による行き過ぎた確認、糾弾をはじめとする行動形態に
起因すると考えられるこわい問題であるとの意識の発生」
「同和問題に関する自由な意見の潜在化傾向については、民間運動団体による
行き過ぎた確認、糾弾がその原因となっていることは否定できない」
と指摘している。

この地対協の意見具申に対して解放同盟は「差別事件をひきおこした個人にとどまらず、
個人を生み出した社会意識としての差別観念と、それを支えている差別の実態を明らかにし、
取り除いていく闘いとして位置づけられている。」と主張、
今後も「糾弾」をつづける方針を示している。
12同和問題(3):2000/12/01(金) 09:59
部落解放同盟や全解連、全日本同和会などの、歴史、伝統をもつ全国的な部落解放運動団体の
ほかに、「同和」を名乗る団体が1980年前後から全国的に姿を現し、急速に増加してきた。

これらの団体は、被差別部落――同和地区の差別解消とは関係なく、
「同和はこわい」の幅広い、遅れた意識に付け込んで、
行政をゆさぶり、企業に圧力をかけて、利権やカネ、物を奪い取る。
警察が手を出しにくい、民事のトラブルをエサに甘い汁を吸うのが一番目立つ手口だが、
「差別」の重大さを悪用して、「同和はカネになる」と生まれてきた利権、暴力団体、
「同和」を暴力の代名詞にして、カネや利権をあさっている、※「えせ同和」なのである。

1984年6月、地域改善対策協議会が政府へ行った意見具申は、今後の同和問題にとっての
眼目である啓発を進める上での重要な案件の一つに、この「えせ同和」問題を取り上げ、
注目された。

「(啓発上の要件の一つは)いわゆる、えせ同和団体の横行を排除することである。
…その活動が同和問題の解決を阻害し…利権を得るため行政等に不当な圧力をかけるなど
目に余る事態が発生している。…同和問題解決のため長年にわたって地道に続けられてきた
努力とその成果がこれらによって踏みにじられ、同和問題が国民からますます遊離したものに
なってしまう。…行政レベルにおいて速やかに情報の把握を行うなど工夫をこらして、
対応を検討すべきである。国民も企業においても、不当な要求に屈することなく、勇気をもって
これら団体に対処するとともに、最寄りの関係行政機関への情報の提供という面での
協力も期待される」

部落開放同盟、全解連も無視出来ず、いずれも85年度の全国大会で、この問題を
取り上げた。
13同和問題(4):2000/12/01(金) 10:00
94年1月初め、解放同盟高知市連絡協議会事務局ポストに
「差別手紙」が送られてきた。内容は同市内にある高知市立特別養護老人ホーム
福寿園にかかわるもので、解放同盟では、手紙に福寿園の内部事情が
書かれていたことを理由に、「犯人」は同園職員と断定する。

高知市も、同園職員が書いた可能性があるとして、全職員に個別に面談をするなど
調査を行う。
ところが市の内部調査が始まってしばらくして、前年まで福寿園に勤務していた
高知県のある係長が、手紙を書いたのは自分であると、「自首」してきたのだ。
しかもこの係長は、これまでに解放同盟と結びついて、職場の「差別落書き」事件などを取り上げ、
職場で部落問題の学習サークルを作ったりしてきた熱心な「活動家」だったのである。

「自首」したのは、市の調査が筆跡鑑定などまでに及びはじめたことで
追い詰められた結果と見られている。同盟と一緒に活動してきた人物が、
なぜみずから「差別手紙」を書かなければならなかったのか。
係長は次のように動機を語っている。

「(市に)人権条例を制定させるには、いろんな差別事例が必要だった。
…部落解放のためにやった」
14同和問題(5):2000/12/01(金) 10:00
滋賀県野洲町の野洲中学校では88年11月から翌年6月にかけて
37件もの「差別落書き」事件が起き、大きな問題になった。
しかしこれもまた、同校内で解放同盟などが主張する「解放教育」を進めようとする
教員による「自作自演」の疑いが極めて強いことが、今日では明らかになっている。

教育委員会は同盟などは「犯人」は生徒という前提のもと、
同校での同和教育の不十分さを問題にした。事件後、この中学では
それまで校内で反対の強かった解放教育が取り込まれていく。

ところが後になって、事件を追及する先頭に立っていた解放同盟滋賀県連教育対策部長の口から、
意外な真相が語られる。90年6月に滋賀県のある自治体で行われた「同和研修」の講演で、
この「差別事件」について、教育対策部長は次のように述べたのだ。
――――――――――――――――――――
「野洲中の落書きをしたのは実は大人なんです。そして学校内部の人間なんです。
だれやと思います? 実は先生なんです。だいたいわかってますけど、
言うてしまうといろいろ問題になるし、子どもらもちゃんと知っているんです。
ほんなん先生しかできひんわ、いうているんです。わたしらいいひんとき、
何で差別落書きが出てくるんか、おかしいやんか、みな言うんです」
――――――――――――――――――――
教師が「差別事件」を演出し、生徒を「差別者」にし、そして反発の強かった
特定団体の意向に沿った教育が強引に導入されていく――という仕掛けなのである。
15同和問題(6):2000/12/01(金) 10:01
兵庫県篠山町で83年8月に開放同盟中央糾弾闘争本部長の車などに、
スプレーで「ヨツコロセ」などと書かれた落書きが発見された。

町は大揺れに揺れた。篠山町の同盟支部は行政闘争の方針を決めた。ところが支部内部から
落書きは支部長の仕業との疑惑が提起された。
「この頃支部の活動が盛り上がらないので、差別落書きを書いたらどうか」
などと言っていたというのだ。

その後も、支部長が犯人であることを示す証拠が次々に出てくる。
ところがこの「差別事件」は84年3月、最悪の形で終結してしまう。
疑惑がいっそう深まる中、この支部長がガス自殺してしまったのである。

これらとは別の意味で、「差別落書き」発生の原因は、運動の側にもある
という声が解放同盟内部からも聞こえてくる。
藤田敬一氏は『「同和はこわい考」通信』という個人通信紙を発行している。
『通信』は、「差別」−「被差別」の立場の絶対化・固定化を前提に進められる
部落解放運動に疑問を呈する人たちの交流紙的な性格をもっている。

「運動体は、行政や落書き場所の企業に防止を要請するばかりで、
自ら何かを積極的にするとこともありません。これらの落書きの書き手の真意は
分かりませんが、自分は行政の啓発不足より、運動のありようの方が
大きなウエイトを占めているように感じます」
16同和問題(7):2000/12/01(金) 10:01
それにしても「同和」「部落」ということがわかると、
なぜ人びとの表情は硬くなり行動がぎこちなくなってしまうのか。
「落書き」にしても、「同和」以外の内容なら、これほどの反応を示していないだろう。

また、たとえば市民向けに行われている同和研修の場でしばしば見られる情景――
うつむいて押し黙ったまま時間の過ぎるのをひたすら待っている参加者――
を生み出す原因はなんだろうか。

私自身、こんな場面に出会った。2月には毎年、部落解放同盟京都市協議会などの主催による
「京都市集会」が開かれる。その集会でのことだ。

ある分科会で、講師として招かれた大学の研究者がこんな趣旨の問いかけをした。
「差別行為」をする人についてはもちろん批判をしなければならないが、
その人がそのような行為に及ぶ背景について具体的に知る必要があるのではないか。
たとえば運動団体の一部に、あるいは「同和地区」住民の一部に、
悪感情を抱かせる要素はないと言えるのか、と。

途端にフロアーから、「活動家」と称する女性が激しく反論した。
「差別されるのは部落の人の責任だと言うのか。こんな集会の場でそんなことを言って欲しくない」
17同和問題(8):2000/12/01(金) 10:02
気まずい雰囲気になった。多くの参加者は、まるで自分が批判されたかのようにうなだれ、
盛り上がりかけた討論はしぼんでしまった。分科会の終わった後、参加者の一人が
講師をつかまえて小声で言うのが聞こえた。

「思い切ったこと言われますね。私ら行政の人間があんなこと言ったらどえらいことですわ」

実際、たいへんなことになるだろう。「同和」と聞けば一方では過敏になり、
もう一方では無反応になってしまう現実がある。この現実のもつ意味を考慮することなく、
「啓発」や運動を繰り返してもそこからは何も生まれないのではないか。
――――――――――――――――――――
『「同和はこわい考」通信』の藤田氏はこんなことを書いている。

「部落解放運動は、なにかといえば70年の歴史を誇るけど、ほんとの友人をつくってこなかった
のでないかとの感慨をいだきます。ほんとの友人とは、苦言や直言を呈し、ときには率直な批判も
してくれる、気のおけない身近な人のことでしょう。ところがここ二十数年、
『部落民でないものは差別者だ』という断定がまかりとおり、協同者であるべき人を萎縮させ、
疲労させ、挫折感にさいなまれるような状態に陥らせているのに、いっこうに気づかぬ風情。
そんなことでは、いかに人間解放の希求を語ったところで説得力があるはずもない。心底そう思う」
18編者:2000/12/01(金) 10:04

>>1-17(←全文を読む)

《引用文献》
●新・同和団体と同和問題
高木正幸著/土曜美術者出版販売

●だれも書かなかった「部落」
寺園敦史著/かもがわ出版

《編者より》
部落解放運動・同和問題に関して、必要最小限知っておくべきと思われる
事象をまとめました。
そろそろこの問題は決着をつけるべき時期に来ていると思います。
運動員の方々は、最後の藤田氏の言葉を読んでよくお考えになってください。
活動内容が過小評価されているとの不満を招く内容かもしれないのですが、
なるだけ党派色を薄めた結果ですのでご了承ください。
19腐れ厨房:2000/12/01(金) 11:49
ご苦労様です。わかりやすくて為になりますです。
「東北人は木訥で不器用だ。」
「関西人はがめつくせっかちだ。」
って言う批評や言動はあたりまえに出来るのに
「部落はタチが悪いのが多い。」
っていうのを事実であっても許さない過剰な反差別運動や風潮がエタ公さん達が部落差別とは無縁な一般人にも嫌われる理由だと思いますです。
20名無しさん@1周年:2000/12/01(金) 13:48
>厨房

最悪。あんたのような程度の低い人に向けて書いたものじゃないよ。
21腐れ厨房:2000/12/01(金) 14:56
>>20
こゆ人がいるから>>19なんです。
22腐れ厨房:2000/12/02(土) 07:26
ageです。
23名無しさん@1周年:2000/12/02(土) 15:25
24編者:2000/12/04(月) 10:32
結局、腐れ厨房さんは、悪口を言わせろと
主張してるようにしか見えないけど。

そういう低レベルな話は関係ないの。

これは命がけで政治活動をしてる人同士の話。
この問題は過激派とかも絡んでるから
関わりあいになりたいなら覚悟してね。

>>1-17(←全文を読む)
25腐れ厨房:2000/12/04(月) 10:55
>>1-17を編集した人とは別人ですよね?
もし同一人物だとしたら内容も理解せずに編集してるみたいです。
全くもって低レベルです。↓

>これは命がけで政治活動をしてる人同士の話。
>この問題は過激派とかも絡んでるから
>関わりあいになりたいなら覚悟してね。
26>編者さん :2000/12/04(月) 12:14
>そういう低レベルな話は関係ないの。
>これは命がけで政治活動をしてる人同士の話。
>この問題は過激派とかも絡んでるから
>関わりあいになりたいなら覚悟してね。
あっ、それじゃ無理だ。
まず、レス付けた人に「低レベルな話は関係ないの」で片付ける態度。
「命がけで政治活動をしてる人同士の話」と定義付ける非常識さ。
「関わりあいになりたいなら覚悟してね」という異常な態度。
どれもスレッドを立て、意見を交換する人の所業じゃないね。
面白い問題提起のスレッドだと思ったけど、立てた本人に問題があるね。
俺も低レベルだし、命がけで政治活動してない上、覚悟もないんでもうレスしないけどね。
言っとくけど、今後、このスレにレス付ける人は以上の三条件を満たした上でのレスだと思ったら、それは編者さんの勘違いだよ。
27>厨房:2000/12/04(月) 12:40
なんであんたを人権派がほったらかしにしてるのか
わかったような気がするよ。道化師として最適の人材だからね

>19 名前:投稿日:2000/06/26(Mon) 05:45
> ところで、くさちゅうって、誰よ?
>20 名前:投稿日:2000/06/26(Mon) 16:46
> >19
> 地名総監を欲しがってる人
> 差別発言をする事でキャラを確立しようとする輩です
>21 名前:投稿日:2000/06/26(Mon) 18:49
> くさちゅうとは、腐れ厨房という人で、20さんの言う通りの人です。
> 差別発言は別として、キャラ的には俺は結構好きだけど。
28編者:2000/12/04(月) 12:49
>26
>>19が悪口を言わせろと主張してるようにしか見えない
ので低レベルと判断したいうこと。

「関わりあいになりたいなら覚悟してね」というのは
的確な忠告ですよ。危機感がなさすぎます。
29編者:2000/12/04(月) 13:05
これ読んでごらん
過激派との関連がわかるから

●新・同和団体と同和問題
高木正幸著/土曜美術者出版販売
30腐れ厨房:2000/12/04(月) 13:12
>>19が悪口を言わせろと主張してるようにしか見えない
「悪口を言わせろ」とゆのも主張の一つですけど、エタ公さん達は裸の王様だってコトが趣旨です。
ちょと悪口が入ると正常な判断が出来なくなるよです。お里が知れますです。
31腐れ厨房:2000/12/04(月) 14:05
>的確な忠告ですよ。危機感がなさすぎます。
危機意識が過剰です。つまり危機管理能力が無いってことです。低脳さんですね。
あと世を恨むエタ公さん達の団体は反社会勢力と関連があるなんて誰でも知ってることです。
32>厨房:2000/12/04(月) 15:01
>>27
への感想は?
33編者:2000/12/04(月) 15:10
>誰でも知ってることです。
大衆レベルだと団体の存在すら知らない人が大多数だと思うけど?
実態を知っていれば「危機意識が過剰です」なんて言葉は
出てこないよ

>>8-10(←読むべし)
34腐れ厨房:2000/12/04(月) 15:28
>>32
誉められてるよなけなされてるよなよく和姦ナインです。
>>33

>大衆レベルだと団体の存在すら知らない人が大多数だと思うけど?
そかもですね。でもある程度常識のある人なら同和団体の様々な問題(エセ行為や行き過ぎた糾弾など)は知ってると思いますです。

>>8-10(←読むべし)
この程度のことなら僕は知ってましたです。それより>>28で「危機意識がなさすぎ」と言ってる理由を教えて下さいです。
きっとロクな説明はできないでしょけど。
35>厨房:2000/12/04(月) 15:48
>誉められてるよなけなされてるよな
んー、馬鹿にされてるんでしょ。

>危機意識がなさすぎと言ってる理由
「エセ行為や行き過ぎた糾弾」に対する危機意識のこと。
厨房さんみたいに子供の喧嘩レベルの
言葉を吐いてるとテロを誘発するよ。
36腐れ厨房:2000/12/04(月) 16:04
>んー、馬鹿にされてるんでしょ。
ありゃそでしたか。

この板のスレッドで「子供の喧嘩レベル」のカキコしたぐらいで過激な活動家が危ない橋まで渡ってテロまですると考えるとはお笑いぐさのくさ、くさぁ〜い腐です。
過激派さんもそんなヒマじゃないです。キチガイさんにつけ狙われる可能性は0じゃないですけど無視できる危険率である程度対処も可能な危険です。
やぱロクな説明じゃなかたです。
37転載くん:2000/12/04(月) 16:12
西日本の某国立大学の正門の前で、「前進」を配っていた。
友達が読まずにすぐにごみ箱に捨てた。
そしたらヘルメットにマスクをした中核派に取り囲まれた。
こちらが「マスクをとって正々堂々と名乗れ!]って言ったら
黙り込んだ。その後、尾行したらしく、夜中の1時に下宿に踏み込まれた。
この時はさすがゾッとした。
38>厨房:2000/12/04(月) 16:18
あなたが>>37のような状況に遭遇したら
どのように対処なさいますか?
対処が可能とおっしゃるなら説明してください。
39腐れ厨房:2000/12/04(月) 16:22
>>38
単発のキチガイさんのお話です。
誰も国立大正門の中核派の対処なんて言ってないです。
40>厨房:2000/12/04(月) 16:30
このケース>>37の場合、あなたは対処ができるのか
と尋ねているのですが?
できないのですか?
41>厨房:2000/12/04(月) 16:32
>>37は過激派の行動様式の一例ですよ。
これに対処できないのに過激派をなめた発言してて
いいんですか?
42腐れ厨房:2000/12/04(月) 16:39
なんか>>40>>41って>>38の話の流れのよに誤魔化してますけど「対処が可能とおっしゃるなら説明してください。」ってことについての訂正も何もナインですね。
訂正した上で出直して下さいです。
43>厨房:2000/12/04(月) 16:48
逃げるの?
訂正は不要。この事態に遭遇したときに、
あなたがどう対処するのかと尋ねているだけだよ。

>西日本の某国立大学の正門の前で、「前進」を配っていた。
>友達が読まずにすぐにごみ箱に捨てた。
>そしたらヘルメットにマスクをした中核派に取り囲まれた。
>こちらが「マスクをとって正々堂々と名乗れ!]って言ったら
>黙り込んだ。その後、尾行したらしく、夜中の1時に下宿に踏み込まれた。
>この時はさすがゾッとした。
44腐れ厨房:2000/12/04(月) 16:54
>逃げるの?
低レベルな煽りです。
>>43さんは編者さんと同一人物でしょか?
だとしたら>>1-17の要約文と>>18のあとがきを含めてとてもいい内容だとは思いますが、一皮めくれば一皮めくれば一皮めくれば一皮めくればこんなもんなんですね。
45>厨房:2000/12/04(月) 17:02
質問に答えましょう。
この事態に遭遇したとき、 あなたはどう対処するのか。

>西日本の某国立大学の正門の前で、「前進」を配っていた。
>友達が読まずにすぐにごみ箱に捨てた。
>そしたらヘルメットにマスクをした中核派に取り囲まれた。
>こちらが「マスクをとって正々堂々と名乗れ!]って言ったら
>黙り込んだ。その後、尾行したらしく、夜中の1時に下宿に踏み込まれた。
>この時はさすがゾッとした。
46:2000/12/04(月) 17:08
・・・不毛ですね。
”強盗にあいましたどうしますか”って
言うのと同レベルな気がするんですけど。
47腐れ厨房:2000/12/04(月) 17:09
>・・・不毛ですね。
一皮めくれてますので当然毛は無いです。
48名無しさん@1周年:2000/12/04(月) 17:11
>>37のような事態に対処する心構えとか覚悟が
ありますかと問うているんですけど?
49腐れ厨房:2000/12/04(月) 17:16
>>48
なんかHNがコロコロ変わってるみたいで訳ワカメです。
>>37のよな事態にならないよな気遣いはしてますです。心構えもあるつもりです。
んでその具体的な手法は説明する気はありませんです。
50名無しさん@1周年:2000/12/04(月) 17:19
>事態にならないよな気遣い
ではなくて、事態に遭遇してからの心構えですよ。
51腐れ厨房:2000/12/04(月) 17:21
>>50
こゆ意味です。

>>37のよな事態にならないよな気遣いはしてますです。そのような事態になった場合の心構えもあるつもりです。
んでその具体的な手法は説明する気はありませんです。
52>1:2000/12/04(月) 21:46
いやー。予想通りのスレになりますなあ。
せっかく面白いテーマだったんだけど、チラシ配りの犯罪者への対応問題になっちゃってる。
ここは匿名2CHだよ。本題の議論をする条件が一方的に厳しすぎる。
「これは命がけで政治活動をしてる人同士の話」なら、ここ匿名2CHは不向きだよ。
だいたい、「人同士」ってことは自分は少なくとも、そうだって言いたいのだろうが、その証明はむりだろ(お互いに)
その上
「関わりあいになりたいなら覚悟してね」というのは的確な忠告ですよ。危機感がなさすぎます。>>28
か…。
レスつけた人にレスをつけたことを説教しちゃうのね。自分は偉くて「的確な忠告」ですか。
本題の議論まで行きませんな。
53名無しさん@1周年:2000/12/05(火) 06:09
最初に言って置くけど、私は上記三条件に合致してないからね。
その上での発言だからな。(めんどくせいな)
あんたのスレいいよ。ある意味では核心を突いていると思うな。
特に後半部分は判りやすいし、説得力もある。
もし、この提案なり素材をベースに議論したら面白い議論ができたと思う。
でも、結局あんた偏狭だったのかな?
自分の立てたスレに対する応答が異常だよ。謙虚さのかけらもないよ。
でも、スレのテーマがいいだけに惜しいな。
きっと若い人なんだろうが惜しい(若くなければ単なる馬鹿)
がんばれ。
54腐れ厨房:2000/12/05(火) 09:31
いくらテーマや主張が優れていてもそれを扱う人間が卑しく穢れてるとダメダメっていう教訓ですね。

ところでざっと目を通して見ましたが過激派との関連なんて書いてないよでしたです。
この本は主にエセ同和について書いてますです。

29 名前:編者投稿日:2000/12/04(月) 13:05
これ読んでごらん
過激派との関連がわかるから
●新・同和団体と同和問題
高木正幸著/土曜美術者出版販売
55名無しさん:2000/12/05(火) 09:32
クサチューがなんでわざわざ相手のレベルまで降りていくのか分からん。
56名無しより愛をこめて
あげる