新幹線の大規模改修、工法を工夫 全面運休回避へJR東海 2011/2/1 19:45
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E2E3E2EA998DE2E3E2E0E0E2E3E38698E3E2E2E2;at=ALL 東海旅客鉄道(JR東海)は1日、
2027年に予定するリニア中央新幹線開業に合わせて計画している東海道新幹線の大規模改修について、新幹線の終日運休日を設けずに工事を進める方針を明らかにした。
改修の方法を工夫することで早朝・深夜の一部時間帯の部分運休で済むようにして工事中も運行を続け、乗客への影響を最小限にとどめたい考えだ。
1日開かれたリニア計画を精査する国土交通省交通政策審議会(国交相の諮問機関)でJR東海幹部が方針を示した。
開業から46年を経過した東海道新幹線は将来の大規模改修が不可欠になっている。
JR東海は従来、改修期間を9年程度とみて、期間中に2日間連続の終日運休を計37回設ける予定だった。
鋼製の大型橋梁やその中核部品を一度に全て取り換えるとすると、1カ所あたり2日間運行を取りやめて工事を進める必要があるとみていた。
JR東海は橋梁などを複数回に分けて取り換える新方式を導入することで終日運休を回避。
1日の運行時間18時間のうち、早朝・深夜の計3時間の部分運休を計470回実施すれば作業が完了するようにする。
リニア開業で生じる新幹線ダイヤの余裕を有効活用する考えだが、工事費は終日運休に比べて多少割高になるという。