>>769 >鈴木大拙のこの読みは般若を誤解していると思う。
同意です。西田幾多郎もおなじです。
資料として、金剛般若経の代表例を提示します。
世尊 世尊よ。
如来所説三千大千世界即非世界 如来が説きたもう所の三千大千世界は、すなわち世界に非ず。
是名世界 これを世界と名づくるなり。
何以故 何を以ての故に。
若世界実有者即是一合相 もし、世界、実に有るならば、すなわち、これ、一合相にして
如来説一合相即非一合相 如来は「一合相は、すなわち、一合相に非ず」と説かれたればなり。
是名一合相 これを一合相と名づくるなり。
須菩提 須菩提よ、
一合相者即是不可説 一合相は、すなわち、これ、説くべからず。
但凡夫之人貪著其事 ただし、凡夫の人は、その事に貪著するなり。
(金剛般若波羅蜜経一合理相分第三十)