>>715 >ツォンパカやダライ・ラマは間違っているのですね?
間違っているのではなく、方便だと思います。
ジェ・リンポチェの中観は、明らかに『入中論自註』で否定されているものです。
ジェ・リンポチェは月称菩薩に従っているように書いていますが、月称菩薩の敷衍解釈であるジャヤーナンダを否定することで間接的に否定して読み替えていることは確かなことです。
>>龍樹菩薩を詭弁に近いと考えていては、分かっていないと告白するようなもの。
>桂紹隆さんなんかは「詭弁に近い」ではなく「詭弁」を使っていると考えているようですが。
>ちなみに私もそう思います。
それは桂さんの誤解でしょう。なぜなら、西洋論理学の同一律などを基盤に考えているからでしょう。論理学者のプリースト、仏教学者ガーフィールドと非古典論理として捉えようとしてますが間違った方向でしょう。
それより、ティレマンスやマティラルのように論理的に捉えようとする方向が正しように思います。
そういえばティレマンスは、ツォンカパの四句分別解釈は様相論理への変換とし、それはエレガントでないと述べていますが、これが正に方便です。
凡人でも扱える論理に書き換えて教えられたと考えます。なぜなら、禅定に入れない人に本物の中観を説いても意味がないからです。