死者の復活を明確に否定している↑ため、もし批判する機会があったなら、
トマスによる福音書をエイレナイオスは否定する、と断言できる。
なぜ言及されないグノーシス福音書があるか、考えられるのは
・彼がいた場所・時代では、そうした福音書を持つグループが弱小か活動が不活発だった。
・グループでも秘儀、秘密文書扱いで外部に露出することが少なかった。
あたりだな。
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/psy/1279528604/117 >ヨハネ伝より前に存在したトマス伝とマリア伝は、「異端反駁」の中でも
>コメントされることはなく、ただ「四つだ!」宣言に入らなかったので
>幻の福音書となったという経緯も調べております。
コメントされることなく幻の福音書になった過程は簡単だ。
「正統派」キリスト教共同体の内側で成立したモノではなく、
他所のグループが作ったものだからだ。だからグループの消滅とともに
グノーシス系福音書も散逸する。
「コメントされることなく」には「検証することなしに」という非難めいたニュアンスが感じられるね。
グノーシスというヘブライ型宗教観とは全く相反する宗教が作り出した「異端」文書を、
自分たちの「正典」に入れるかどうかの審査対象に含めると思うか?