【最終】仏陀はアートマンを説いた!?【決着】10

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662宝珠愚者 ◆9XuF3XEACk
>>616
 確かに、ガンジーは神智学の信奉者ではありませんが、彼がまだ19歳だった頃、自国
の誇るべき宗教すら知らない無神論者だった彼にバガヴァッド・ギーターを奨めたのが当
時のイギリス留学中に出会った神智学徒でした。
 ガンジーはギーターを読んで深く感銘し、それまでの自国の伝統も知らなかった自分を
強く恥じたのです。これがキッカケとなって神智学協会に足を運ぶようになり、それ以来、
ブラヴァツキー夫人に何度も謁見するようになったのです。
 ガンジーにとっては、ブラヴァツキー夫人は尊敬の対象であり、夫人の言葉がガンジーを
励まし、彼の独立運動への強い心の支えとなったのです。ガンジーが座右の著としていた
のがアインシュタイン同様、ブラヴァツキーの大著『シークレット・ドクトリン』だったのです。
 また、ガンジーにマハトマの称号を贈ったのは、二代会長のアニー・ベサントであったとい
われています。ベサントはインド国民会議(後に議長にも選任)に出席してインドの独立に
死力しました(ベサントがインド独立で表ざたされないのは彼女がイギリス人であったからと
いわれている)。
 安心して下さい。教科書にも載らない歴史の事実です(ガンジー自伝には夫人との謁見
が少しだけ書かれている)。

 シュタイナーは神智学からみれば異端派ですが、しかし、元々の彼はドイツ支部を任せら
れた逸材であり、神智学精神を受け継いだ霊的巨人であったことに間違いありません。
 彼が最後までキリスト教的世界観から抜け出れなかったのは非常に残念なことですが、
だからといって、彼の思想や行動が間違いだらけということではありません。その業績は多
岐に渡り、天才の名を欲しいままにしたのです。

 それは異端である大乗が、それでも仏教精神を受け継いでいるのと一緒です。