【最終】仏陀はアートマンを説いた!?【決着】8

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920神も仏も名無しさん
>>703の最後で、著者増谷氏による「釈尊の所説に即しながらも」という解説を、「釈尊によって
肯定されています。」と誤記してしまいました。ここに訂正させていただきます。

角川選書版には記されていない正確な結末は、以下のようになっています。
>もろもろの長老の比丘たちは、長老ケーマにいった。「…長老ケーマは、かの世尊の教えを、
充分に説いて、教え、示し、説明し、明晰にし、開示し、分析し、啓発した」
…かくして、そのような教えが説かれた時、六十人の長老の比丘、および長老ケーマとは、
もはや執するところなくして、もろもろの煩悩よりその心解脱することをえた。
 (増谷文雄『阿含経典 第二巻』筑摩書房 178ページ)

雑阿含経(103)でも「すなわち、よく広く如来応等正覚の法を説くに堪えたり」と、同じ趣旨の
ことが記されており、ケーマ長老の説いたことは世尊の教えに合致する、と見なされています。

>>705 ケーマ長老が〈我あり〉と言う場合は、五蘊を離れずに、ということですから、
言いかえれば、五蘊を離れたものにおいて〈我あり〉とは見ない、ということになりましょうか。
>>707 肯定される我は五蘊の仮和合、ということです。

>>706 すでにどなたか書かれているように無記答です。またこれもすでに書かれていますが、
パッグナ経にあるように、「誰が(食する)」という問いの立てかたは退けられます。
常住・断滅ではありません。