【最終】仏陀は転生(再生誕)を説いた!?【決着】9

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954宝珠愚者
>>947>>951
 シャンカラは「隠れ仏教徒」とも評されている方であり、シャンカラは仏教も学ぼうとして仏教徒に変装し
て精舎に入り込んだことがあったといわれています。もちろん“当時の仏教徒”の主張は把握しています。

---面白い書評を紹介
 『シャンカラの論では、仏教思想は大きく三分される。一切は実在すると説く「説一切有部派」、識別作用
のみがあるとする「唯識派」、すべてが空であるとする「空論派」である。
 シャンカラ自身の思想はというと、『ウパデーシャ・サーハスリー』(岩波文庫)などに書かれていることから
すると、「唯識論」に近いと思われるだけに、みずからの思想に近似している仏教の学説を批判していくあ
たりは、実に微妙で、しかも論理のたたかいが最高度に洗練されている観があり、読んでいて手に汗にぎ
るほどスリリングでチャーミング。その前の実在派否定は、カントがあっさり実在論を論駁した手つきにも似
て、冷やかでクール。さて、次の「空論派」となると、インド論理哲学史上、シャンカラに匹敵する高峰たるナ
ーガルジュナ(龍樹)批判になるはずで、これは見逃せないと思ったところが、シャンカラは「空論派はそもそ
も最初から矛盾しているので批判に値しない」と一行で退けて、直接たたかうことを避けている。これはうが
った見方をすれば、最大の強敵のナーガルジュナだけは、サウザーとのたたかいを避けたラオウのように(?)
回避したと見ることができる。しかし、すべてが空であると言明したときに、その言明もまた空ではないかと
反撃されて、空論派はそもそものよりどころを持たないという初歩的な弱点があるため、シャンカラはそこを
突けばよしとしたのかもしれない。』
http://homepage2.nifty.com/kkomori/doku0402.htm