イエスは洗礼の時になってはじめて「キリスト」になった(ルドルフ・シュタイナー)とか、
「キリストは三年間にわたってイエスの体をのっとった」(Benjamin Creme,The Reappearance of Christ and the Masters of Wisdom,p.53)
というようなニューエイジ系統の異端的キリスト論に関する研究は、
Ron Rhodes,The Counterfeit Christ of the New Age Movement(Baker Book House)
が詳しい。本書では他にスパングラー、マシュー・フォックス、テイヤール・ド・シャルダン、アリス・ベイリーのキリスト論も批判されている。
>>21の文書でも本書についての言及がある。
>>35補足
要約すれば、エッセネ派の厳格な律法主義とイエスの態度の差(マタイ2、マルコ7:5など参照)やエルサレム神殿に対する考え方の違いなどからして、
イエスが単なるエッセネ派であったとか、あるいは「義の教師」であった、などという主張には根拠も妥当性もない、ということです。
これは、エッセネ派にキリスト教と類似する思想が見られることや、初期のキリスト教との関係を否定するとかいうことではありません。