ベンジャミン・クレームは、カトリック教会は「教義や教理・・・を放棄するだけの柔軟性」があれば、
自称「キリスト」の出現の後に特別な役割をもつだろうという趣旨のことをのべています。
(「マイトレーヤの使命」第一巻、邦訳p.87)
カトリック教会が信仰箇条として定義するものは、聖霊の助けによって不可謬的なものであり、
それゆえ、将来的な変更・放棄の余地は一切ありません。
(不可謬権の範囲については、
>>43のカトリック百科事典でinfallibilityの項目を参照)
このような不可謬の教義的権威がなければ、教義上の重大な疑義や紛争に決着がつかず、
人々が真理を認識し救いを得る上で差し支えが生じます。
それゆえ、教会の設立者である神は教会にそのような助けをお与えになる、というのがカトリックの正統的な教えです。
>>172の「カトリック教会のカテキズム」890前後も参照。