スタインバック神父様のお話をさせていただきます。
神父さまはそれはとても真面目で、聖母様信心に忠実なお方で、奉仕精神豊かな司祭様でした。もてるものは人に与えるというタイプの。
神父様は緑の聖母会を京都で主催なさり、緑のスカプラリオをよくお配りになっておられました。
それは愛徳姉妹会のビスケースルー修道女が聖母様の幻を見て造るように勧められた改心といやしのスカプラリオでした。
人を疑わない純朴な田舎の司祭様であられ、誰からも好かれた方です。
ところが、この司祭様の元に、リトルペブルが現れたのです。巧妙に聖母信心に尽くしている信徒を装って。
スタインバック神父様はすっかり彼を信じました。聖母を愛するが故にです。
後にリトルペブルが詐欺師であることが発覚したときに、神父様は信用を大きく失い、日本を追われることになりました。
最後にカナダで、極貧のうちに、病床で、苦しみと後悔の中で亡くなられました。
代える下着もないほどの極貧であったと見舞いに訪れた知人姉妹が申しております。
リトルペブルはスタインバック神父様が改心に成功を収めていた緑のスカプラリオをヒントにして以来、何も知らない人々を集めるのに、この準秘蹟を使うようになりました。
そのため、緑のスカプラリオの信用性まで疑問視され、今では教会ではほとんど表だって使われなくなりました。リトルペブルの回し者と誤解されるからです。
また、スタインバック神父様がそそのかされて、苦労して訳して会報に載せた、「霊界からの警告」というスイスでの祓魔式で悪魔が告白した資料は、リトルペブル側が今や自分たちの私物として出版しています。彼らは人を利用するだけ利用するのです。
スタインバック神父様は騙された側ですから、罪はありません。罪深いのは詐欺を働くリトルペブルです。
どうか、偽預言者、偽キリストに注意してください。注意を怠ると、大変なことになります。騙された人達の最後は悲惨です。
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