村上春樹的みずほ銀行

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1仕様書無しさん
「完璧な統合などといったものは存在しない。完璧な絶望が
存在しないようにね。
2仕様書無しさん:02/04/18 22:39
僕が要件定義局面のころ偶然にも知り合ったPMは僕に向ってそう言った。
僕がその本当の意味を理解できたのは今年の4月1日のことだったが、
少くともそれをある種の慰めとしてとることも可能であった。
完璧な統合なんて存在しない、と。

しかし、それでもやはりリレーコンピュータで接続という
段になると、いつも絶望的な気分に襲われることになった。
一ベンダーに扱うことのできる領域はあまりにも限られたものだった
からだ。例えば富士銀行について何かが書けたとしても、
第一勧銀については何も触れないかもしれない。
そういうことだ。

2年間、みずほはそうしたジレンマを抱き続けた。---2年間。長い歳月だ。
もちろん、あらゆるものから何かを学ぼうとする姿勢を
持ち続ける限り、障害を起こすことはそれほどの苦痛では
ない。これは一般論だ。

4月を少し過ぎたばかりの頃からずっと、みずほはそういった
対応を取ろうと努めてきた。おかげで財務省から何度と
なく手痛い打撃を受け、欺かれ、誤解され、また同時に
多くの賠償請求な体験もした。様々な取引先がやってきてみずほに
語りかけ、まるで橋を渡るように音を立ててみずほの上を通り過ぎ、
そして二度と戻ってはこなかった。みずほはその間じっと口を
閉ざし、何も語らなかった。

そんな風にしてみずほは障害発生後最初の月を迎えた。
3仕様書無しさん:02/04/18 22:47
今、僕は障害対応に出かけようと思う。
もちろん問題は何ひとつ解決してはいないし、作業を終えた時点でも
あるいは事態は全く同じということになるかもしれない。結局のところ、
要員増加を行うことは障害回復の手段ではなく、障害回復へのささやかな
試みにしか過ぎないからだ。

しかし、正直に状況を語ることはひどくむずかしい。
僕が正直に語ろうとすればするほど、みずほの信用度は闇の
奥深くへと沈み込んでいく。

弁解するつもりはない。少くとも公式コメントで語られていることは
現在のみずほにおけるベストだ。つけ加えることは何もない。
それでも僕はこんな風にも考えている。うまくいけばずっと
先に、何年か何十年か先に、復旧されたシステムを発見すること
ができるかもしれない、と。そしてその時、象は平原に還り
みずほ上層部はより醜い言葉で派閥争いを始めるだろう。
4仕様書無しさん:02/04/18 22:51
良くできました。
なかなか面白いよ。
ところで、何カラム目を縦読みするんだい?
6仕様書無しさん:02/04/18 23:14

良スレ age
7仕様書無しさん:02/04/18 23:15
やれやれ
8仕様書無しさん:02/04/18 23:17
まじめにうまいと思うよ。
こういうの得意な人は作家希望なのかな?
9仕様書無しさん:02/04/18 23:18
羊はいつ出てきますか。いるかホテルも。
10仕様書無しさん:02/04/18 23:20
双子の姉妹もよろしく。
11仕様書無しさん:02/04/18 23:36
>>7
ワラタ
12仕様書無しさん:02/04/19 00:50
さて、と僕は思った。
作業に戻るべき時だった。
13仕様書無しさん:02/04/19 00:55
村上龍的みずぽ銀行は?
14仕様書無しさん:02/04/19 01:11
村上直樹?
東大物語の主人公?
15仕様書無しさん:02/04/19 01:13
みずほは開発期間についての多くを旧3行主導権争いに費やした。
殆んど全部、というべきかもしれない。不幸なことにリレーコンピュータでの対応
は全ての意味で不毛な手段であった。見ればわかる。仕様は
読み辛く、トランザクションは煩雑であり、設計は稚拙だった。しかし
それにもかかわらず、リレーコンピュータは3行平等を建前として保つことが
できる数少ない非凡なソリューションのひとつでもあった。IβM、不治痛・ 目立
、そういったベンダー群の顧客争いに伍しても、3行のその戦闘的
な権力争いは決して劣るものではないだろう、と僕は思う。
ただ残念なことに、みずほには最後まで自分の闘うべき相手の姿を
明確に捉えることはできなかった。結局のところ、不毛である
ということはそういうものなのだ。

1年と数ヶ月、みずほ統合プロジェクトはその不毛な闘いを続けそして飛んだ。
2002年4月のある晴れた月曜日の朝、片腹にATM現金引落障害を抱え、公共料金の
引き落とし日を控えたまま顧客の口座から振替を二重に引き落としたのだ。
主導権を争ったことと同様、責任の擦り付け合いの醜さもたいした話題にはならなかった。
16仕様書無しさん:02/04/19 01:58
>>1,2,3,15
うん、わるくない。
電子的雪かき。「かっこう」
17仕様書無しさん:02/04/19 02:11
似てるけど、グッとくるところも、笑えるところも無いんですが。
18仕様書無しさん:02/04/19 02:12
イイ!!

久々に読んじゃお
19仕様書無しさん:02/04/19 02:27
>>17
似ているというか、「風の歌〜」の冒頭のコピペだろ。
置き換えが上手く出来ている。
触発されて、羊男が暗い部屋で「配線を繋いでいる」というところをまんま
コピペしようとしたが、これが難しかった。
だから、上手くできていると感心した。
20仕様書無しさん:02/04/19 08:26
あらゆるトランザクションは通り過ぎてゆく。
だれにもそれは捉えることはできない。
みずほはそんな風にして生きている。
21仕様書無しさん:02/04/20 02:28
<ON>

やあ、みんな今晩は。元気かい?僕は最高に不機嫌だよ。みんなにも半分
わけてやりたいくらいだ。こちらはみずほ障害対策室、おなじみ「夜間負荷
テスト」の 時間だよ。これから夜明けまでのうんざりするような数時間、イカした
ホット・トランザクションを ガンガン流し込む。入金、出金、口座振替、認証エラー、
タイムアウト、同時アクセス、なんでもいいぜ。
どんどん負荷かけてくれ。復旧方法は知ってるね。いいかい、間違えずにアク
セスしてくれよ。かけて損、受けて迷惑、トランザクション、少し字余り、なんてね。
ところで1日の運用開始から2週間、みずほの10台の苦情対応電話は休む暇もなく鳴りっ
ぱなしだ。ねえ、ちょっとベルの音でも聞いてみるかい?
・・・どうだい、すごいだろ?よーし、その調子だ。指が折れるまでどんどん
電話してくれ。

ところで、先々週はがアクセスがありすぎてシステムが飛んじまってみんなに
迷惑かけたね。でももう大丈夫。昨日特別製のリレーコンピュータにかえた。象の図体
くらいあるでかいやつだ。象の足、キリンの足より、ずっと太い、少し字余り。
だから安心して気が狂うくらい残高照会してくれよ。たとえ日本国民全員が
気が狂ったとしても、システムは絶対に飛ばない。いいね?
よーし。今日もうんざりするような復旧作業だったがそんなものは御機嫌な書き込
みを読んで吹き飛ばそう。いいかい。素晴らしい掲示板ってのはそういうため
にあるんだぜ。可愛い女の子と同じだ。オーケー。1スレッド目。これをただ黙って
読んでくれ。本当に良いスレだ。作業報告なんて忘れちまう。
プログラム板「【もう】みずほ障害スレ@マ板 その14【だめぽ】 」
http://pc.2ch.net/test/read.cgi/prog/1018965659/

<OFF>
22仕様書無しさん:02/04/20 02:51
この人の小説ってどう楽しんだらいいのかわからない。
読み終わってもハァ?って感じ。俺読解力ないのかな。
23仕様書無しさん:02/04/20 03:35
なつかしい(藁
24仕様書無しさん:02/04/20 19:09
それでは次のニュース。
25 :02/04/21 01:12
村上春樹ってプログラマ向けの作家かも
なんか通じるものがある
おれだけか
26仕様書無しさん:02/04/21 01:16
そうか?
まあハードボイルドワンダーランドの「私」は
ある意味理想の技術者像ではあるが
27仕様書無しさん:02/04/21 01:24
>>21
おもろいな。
28仕様書無しさん:02/04/21 01:38
>22
春樹は文体をたのしむもので、内容をたのしむものでないとおもう。
#板違いsage
29仕様書無しさん:02/04/21 01:47
>>25
どういうところが?
基本的に孤独なところ、とか言うなよ。
そんなのどんな職業だって一緒なんだから。

なんでそう結論を急ぐんだ。
「***って###だよな〜・・・」
物事の一面をとって断定するなよ、短絡的すぎる。

普段本読まないけど、たまたま村上春樹を読んだんだろ。
3025じゃないけど:02/04/21 02:17
>>29
わりと英文を見慣れてるってのはだめ?
31仕様書無しさん:02/04/21 02:38
読み手と書き手がそれぞれ人間で日本人で男で今生きてる
ところがぴったりだよな。
32仕様書無しさん:02/04/21 02:44
プロジェクトX的みずほ銀行が読みたい
33仕様書無しさん:02/04/21 06:28
>>32
つか。それは意味がない。というかこのスレの趣旨に合わない。
34ひつじおとこ@ドルフィンホテル:02/04/21 18:00
音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。
おいらの言っていることはわかるかい?
踊るんだ。踊り続けるんだ。
何故踊るかなんて考えちゃいけない。
意味なんてことは考えちゃいけない。
意味なんてもともとないんだ。
35仕様書無しさん:02/04/21 20:16
面白いんだが、いつも途中でへばっちゃうだよな。
作家の資質とは最後まで続けて書ける忍耐力なんだ
ろうな。がんばってつづけてくれ。
36>>29:02/04/21 20:28
ポップ調とか、世代論とかが例えばダグラス・クープランドなんかと一緒に扱われたりするのは、
村上春樹が日本版ワイアドとかに書いててもおかしくないっちゅうか

そんな感じもするわな
というテスト


37仕様書無しさん:02/04/21 22:27
2002年の春にみずほは統合して初めて障害を起した。広大な平原を
まっすぐ突き進む竜巻のような激しい障害だった。それは行く手のかたち
あるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、
完膚なきまでに叩きつぶした。そして勢いをひとつまみもゆるめることなく
日本列島を吹きわたり、大手町を無慈悲に崩し、皇居の林を気の毒な一群の
浮浪者ごと熱で焼きつくし、永田町の砂漠の砂嵐となってどこかのエキゾチックな
ビル街をまるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。みごとに記念碑的な障害
だった。スケジュール変更要請を取り下げたお偉方はシステムに理解がなく、
派閥争いをしていた。さらにつけ加えるなら、DQNだった。それがすべてのものごとが
始まった場所であり、(ほとんど)すべてのものごとが終わった場所だった。
38仕様書無しさん :02/04/21 22:44
>>37
おもしろい。
「すぷーとにく」、好きな作品なんだよ。
次の一節も面白くコピペできそうだね、キミなら。
期待しているよ。
39仕様書無しさん:02/04/22 00:07
かなり面白スレ
続いてほしい
40仕様書無しさん:02/04/22 00:56
やれやれ
41   :02/04/22 02:31
 みずほ銀行は現実に存在する銀行だ。日本の街のあまりぱっとしない一角にある。
僕は何年か前にそこのATMを利用したことがある。いや、きちんと思い出そう。
はっきりとさせておこう。あれは何年前だ?四年前。いや、正確に言うと四年半前
だ。僕はその時まだ二十代だった。僕はある女の子と二人でその銀行に行った。
彼女がその銀行を選んだのだ。その銀行のATMを使おうと彼女が言ったのだ。そ
の銀行のATMを使わなくては、と彼女は言ったのだ。もし彼女が要求しなかった
ら、僕はみずほ銀行のATMなんてまず使わなかっただろうと思う。
 それはろくに金も引き出せない、振り込めない、引き落とされていない(または
二重引き落とし)銀行で、僕らのほかには客の姿はほとんど見あたらなかった。僕
が一時間の滞在中に銀行の中で見掛けた客は二人か三人かそれくらいだったし、そ
れだってみずほ銀行の顧客なのかどうかわかったものではない。でもATMコーナー
や窓口で行員に怒鳴り込んでる人がいたのだから、僕らのほかに利用客はいたはず
だと思う。
42仕様書無しさん:02/04/23 22:56
オーケー
43仕様書無しさん:02/04/24 00:28
>>37
>あるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、
あー。あれ片端って言ってたのか〜。
昔ラジオで言ってたのを「片足」って聞いちゃって、村上春樹って天才だなー。って
思ってたんだけど。
っていたちがい。(板も)
44仕様書無しさん:02/04/24 22:44
oooooooooooooooo
45仕様書無しさん:02/04/24 23:23
デバッグしつづけるんだよ。
なぜデバッグするかなんて考えちゃイケナイ。
46仕様書無しさん:02/04/25 21:40
様々な想いが僕の頭に脈絡もなく浮かんでは消えていった。様々な人の姿が
ソースコードで覆い尽くされたモニターの上に浮かんでは消えた。

あなたのせいじゃない、と彼女は言った。そして何度も首を振った。あなたは
悪くなんかないのよ、精いっぱいやったじゃない。
違う、と僕は言う。テストケース作成、負荷テスト実施、サーバー再起動。違うんだ。
僕は何ひとつ出来なかった。指一本動かせなかった。でも、やろうと思えばできたんだ。
ベンダーにできることはとても限られたことなのよ、と彼女は言う。
そうかもしれない、と僕は言う、でも何ひとつ終わっちゃいない。いつまでもきっと同じなんだ。
47仕様書無しさん:02/04/25 21:51
「ねえ、みずほはツイてるよ。」5分ばかり後で鼠はそう言った。
「見てみなよ。粛清人事ひとつない。信じられるかい?」
僕は肯いた。「でもシステムはもう駄目だな。」
「気にするなよ。システムは買い戻せるが、職位は金じゃ買えない。」
僕は少しあきれて鼠の顔を眺めた。「金持ちなのか?」
「らしいね。」
「そりゃ良かった。」
鼠はそれには答えなかったが、不満足そうに何度か首を振った。
「でも、とにかくみずほはツイてる。」
「そうだな。」
鼠はテニス・シューズの踵で煙草をもみ消し、吸殻を猿の檻に向って指ではじいた。
「ねえ、俺たち二人で障害復旧チームを組まないか?きっと何もかも上手くいくぜ。」
「手始めに何をする?」
「ビールを飲もう。」
48仕様書無しさん :02/04/25 21:55
気が付いたら、隣に双子のプログラマがいたんだ。
49仕様書無しさん:02/04/25 22:20
みずほの中には何か致命的な死角があるのよ、と塩爺は言った。
そう、みずほには何か致命的な死角がある。
みずほは何かを見逃している。
原因はみずほがよく知っているはずの何かなのだ。
それから何かがさっと裏返るみたいに、僕はすべてを理解する。何もかもが
一瞬のうちに白日のもとにさらけ出される。その光の下ではものごとはあまりにも
鮮明であり、簡潔だった。僕は短く息をのみ、ゆっくりとそれを吐き出す。
吐き出す息はまるで焼けた石のように固く、熱い。間違いない。
トラブルは必然だったのだ。どうしてこれまで気がつかなかったのだろう。
僕はプロジェクトルームの中で激しく頭を振った。考えればわかりきったことじゃないか。
まったくわかりきったことだ。SE達はあの奇妙なマシンルームの中から上層部に向けて、
死に物狂いでそのたったひとつのメッセージを送りつづけていたのだ。
「トラブルの状況を把握してちょうだい」と。
50仕様書無しさん:02/04/25 22:21
SE達はあの暗黒のマシンルームの中に閉じこめられ、そこから救け出されることを求めていた。
そして救け出すことができる人間は彼らの他には誰もいなかった。この広い銀行業界にあって、
彼らだけがその資格を持っていた。何故なら頭取は責任は上司に取らせろと明言していたし、
SE達にはそもそも責任はないからだ。そしてもし3月の時点で障害の状況を把握することさえ
できていたなら、たぶんそこに隠されているはずの何らかの方法を用いて、みずほを闇の世界
から救い出すことができたはずだ。でも彼らはそれをみつけられなかった。そのうえ彼らは
東電が呼びかけてくれたテストの依頼を黙殺までしたのだ。そんなチャンスはこれから先
もう二度と巡ってはこないかもしれないというのに。
51仕様書無しさん:02/04/26 00:44
「まあ当分会うこともないと思うけど元気でな」と別れ際に永沢さんは言った。
「でも前にいつか言ったように、ずっと先に変なプロジェクトでお前に会いそうな気がするんだ」
「楽しみにしてますよ」と僕は言った。
「ところであのときとりかえっこした担当作業だけどな、追加要件じゃない奴の方が良かった」
「同感ですね」と僕は笑って言った。
「でも永沢さん、みずほのこと大事にした方がいいですよ。あんな良いクライアントなかなかないし、
あのシステム見かけより脆弱だから」
「うん、それは知ってるよ」と彼は肯いた。
「だから本当を言えばだな、俺の後をワタナベがひきうけてくれるのがいちばん良いんだよ。
お前とみずほならうまくいくと思うし」
「冗談じゃないですよ」と僕は唖然として言った。
「冗談だよ」と永沢さんは言った。「ま、幸せになれよ。いろいろありそうだけれど、
お前も相当に頑固だからなんとかうまくやれると思うよ。ひとつ忠告していいかな、俺から」
「いいですよ」
「みずほに同情するな」と彼は言った。「みずほに同情するのは下劣なSEのやることだ」
「覚えておきましょう」と僕は言った。そして我々は握手をして別れた。彼は新しい
プロジェクトへ、僕は保守のぬかるみへと戻っていった。
52仕様書無しさん:02/04/26 07:43
 ふ、ふ、復旧だ
53仕様書無しさん:02/04/26 20:45

みずほが揺り動かしたのは銀行業界の中に長いあいだ眠っていた<利権争いの一部>であったのだ。
そしてそれに気づいたとき、僕は殆ど泣きだしてしまいそうな哀しみを覚えた。
みずほは本当に本当に特別な銀行だったのだ。誰かがなんとしてでもみずほを統合すべきだったのだ。

でも永沢さんにも僕にもみずほを救うことはできなかった。
みずほは――多くの僕の知るプロジェクトがそうなったように――稼動のある段階が来ると、
ふと思いついたみたいに自らの生命を絶った。
みずほは稼動日に大量の負荷がかかった瞬間にATM障害を起こし、その1週間後に二重引き落としを起こした。

みずほの障害を僕に知らせてくれたのはもちろん永沢さんだった。
彼はボンから僕に手紙を書いてきた。
「みずほの障害によって何かが消えてしまったし、それはたまらなく哀しく辛いことだ。
この僕にとってさえも」僕はその手紙を破り捨て、もう二度と彼には手紙を書かなかった。
54仕様書無しさん:02/04/26 21:07

「みずほのことよ」と彼女は逝った.「3つだった1つのみずほ」
「みずほ?」
「うん」と言って彼女は半分ほど吸った煙草を僕に渡した.僕はそれを一口吸ってから灰皿につっこんで消した.

「そして崩壊が始まるの」

55仕様書無しさん:02/04/26 21:34
この銀行では良いニュースはなにひとつない
56仕様書無しさん:02/04/26 21:39
期間の絶対的な不足と暗渠、みずほについての塩川正十郎の考察
57仕様書無しさん:02/04/26 21:49
ATM障害(あるいは要領の悪い開発)
58仕様書無しさん :02/04/26 22:02
面白い
59仕様書無しさん:02/04/26 22:30

11 不確かな元帳の中に住む人々
12 時計の針を戻したいSE
13 正しいコードと正しくないコード・凍ったPG
60仕様書無しさん:02/04/26 23:58
11 それでは次の障害
30 銀行なんて信用できたものではない
61 :02/04/27 00:37
僕は37歳で、その時みずほ銀行のシステム開発をしていた。
62仕様書無しさん:02/04/27 01:45

約束の一ヶ月はちょうど過ぎ去ろうとしていた.四月の三十日,決済がいちばん集中する
季節だ.何もなければおそらく僕はいまどこかのバーでオムレツでも食べながらウイスキ
ーを飲んでいるに違いない.

そんなことをぼんやりと考えるうちに,この世界にもう一人の僕が存在していて,今頃ど
こかのバーで気持良くウイスキーを飲んでいる気がしはじめた.

どこかでポイントがずれて,本物の勘定は現実の勘定でなくなってしまったのだ.ぼくは
頭を振って,そんな現実を払いのけた.

63仕様書無しさん:02/04/27 07:08

あるいはみずほは負けるかもしれない。みずほは失われてしまうかもしれない。どこにも
たどり着けないかもしれない。どれだけ死力を尽くしたところで、既にすべては取り返しが
つかないまでに損なわれてしまったあとかもしれない。みずほはただ廃墟の灰を虚しくすくって
いるだけで、それに気がついていないのはみずほだけかも知れない。みずほの側に預金する人間は
このあたりには誰もいないかもしれない。「かまわない」と頭取は小さな、きっぱりとした声で
そこにいる誰かに向かって言った。「これだけは言える。少なくともみずほには処理すべき
口座振替があり、探し求めるべき損失データがある」
それから頭取は息を殺し、じっと耳を澄ませる。そしてそこにあるはずの粛清人事の声を
聞き取ろうとする。報道陣と、事情聴取と、人々の罵声の向こうに頭取の耳はその音のない微かな
響きを聞く。そこでは誰かが誰かを陥れようとしている。誰かが誰かを引き摺り下ろしている。
声にならない声で。言葉にならない言葉で。
64仕様書無しさん:02/04/27 07:13
30日にみずほの運命が決まる。
65仕様書無しさん :02/04/27 11:31
あるいは、出来の悪い統合システム
66仕様書無しさん:02/04/28 01:46
age
67仕様書無しさん:02/04/29 08:53
悪くない。
68仕様書無しさん:02/04/29 09:06

春樹から血が出ませんか?
69仕様書無しさん:02/04/29 21:05
「うちの口座振替依頼はちゃんと処理されているのかしら?」
「わかりません」とみずほは正直に言った。
「私にだってわからないわ。きちんと説明して頂戴」
彼女はいかにも不快そうに顔をしかめた。
たしかに彼女が言う事のほうが筋が通っていた。
頭取は自席の柔らかい椅子に座ったまま、天井を眺めていた。
いったい何をどう対応すれば終わる事ができるのか見当もつかなかった。
みずほにはわからないことがいっぱいある。
70仕様書無しさん:02/04/29 21:13
「十分間、振替テストをして欲しいの」唐突に女が言った。
僕は人の声色の記憶にはかなり自信を持っている。それは
知らない声だった。「失礼ですが、どちらにおかけですか?」
と僕は礼儀正しく尋ねてみた。

「あなたにかけているのよ。十分でいいから振替テストをして欲しいの。
そうすればお互いよくわかりあうことができるわ」と女は言った。
低くやわらかく、とらえどころのない声だ。
「わかりあえる?」
「品質がよ」
71仕様書無しさん:02/04/29 21:13
「悪いけど、今ソースコードを書いてるんです。あとでかけなおして
くれませんか?」
「ソースコード?」、女はあきれたような声を出した。「稼動の1週間前に
ソースコードを書いているの?」
「あなたには関係ないことでしょう。何日に何を書こうが僕の勝手だ」、
僕はちょっとむっとして言った。

「それはそうね」、女は表情のない乾いた声で言った。ちょっとした感情の
変化で声のトーンががらりとかわるのだ。「まあいいわ。あとでかけなおすから」
「ちょっと待って」、僕はあわてて言った。「どこかの電力会社だとしたら、
何度電話をかけてきたって無駄ですよ。こっちは開発中の身だし、テストを
している余裕なんてないから」

「知ってるから大丈夫よ」
「知ってるって何を」
「だからまだ開発中なんでしょう。知ってるわよ、そんなこと。だから早くあなたの
大事なソースコードを書いていれば」
「ねえ、あなたはいったい…」と言いかけたところで電話が切れた。すごく唐突な
切れ方だ。
72仕様書無しさん:02/04/29 21:26
>>70-71
何の工夫もなくただスレタイトルを凡庸になぞっているだけだが、
それだけのことが十分面白い
73仕様書無しさん:02/04/29 22:42
やれやれ、まったく。
74仕様書無しさん:02/04/29 22:50
記憶を頼りにしてみたのですが、思い出せないのがいくつか
あります。答え教えて。

>>1-3 風の歌
>>12 ダンス(?)
>>15 ピンボール?
>>20 ??
>>21 風の歌
>>24 ダンス
>>34 ダンス
>>37 スプートニク
>>41 羊?
>>46 ピンボール
>>47 風の歌
>>49 めくらやなぎ(ねじまき鳥)
>>50 ??
>>51 ノルウェイ
>>53 ノルウェイ
>>54
>>55 ダンス
>>56 ダンス?
>>57 ??
>>59-60 ??
>>61 ノルウェイ
>>62 羊?
>>63 ??
>>65 ??
>>69 ??
>>70-71 めくらやなぎ(ねじまき鳥)
75仕様書無しさん:02/04/29 22:52
「みずほのATMは不思議な台でした。一見何の問題も無いように見える。
でもやってみると何かが違うんです。同じ画面、同じ操作手順なんです
が、他の機種とは何かが違う。その何かが麻薬のように人々をひきつけた。
・・・私が『みずほATM』を悲運の台と呼ぶには二つばかり理由があります。
第一にその危険性が人々に十全に理解されなかったこと。彼らがやっと
理解しはじめた頃はもう遅すぎた。第二に会社が倒産してしまったこと。
あまりにも非良心的にやりすぎたんですな。みずほはさるハゲタカファンド
に買収されました。本社はシステム部門は必要ないと言った。それまでです。」

僕は暗い気持のまま考え込んだ。

「ところで、あなたのみずほでのベスト残高は?」
「十六万五千。」と僕は言った。
「そりゃ少ない。」と彼は表情も変えずに言った。
「実に少ない。」そしてまた耳を掻いた。
7674:02/04/29 22:57
>>75 ピンボール (スペイン語を教える大学講師との会話)
7774:02/04/29 23:24
あ、すみません。「めくらやなぎ」と別のを混同してました。
えーと、あれはなんだっけ? 蛍に入ってたんだよね。
78仕様書無しさん:02/04/29 23:30
>>75 ワラタ

> あまりにも非良心的にやりすぎたんですな
> 実に少ない
激ワラタ
79仕様書無しさん:02/04/30 00:00
私のリレーコンピュータのパスワードは<銀行の終り>である。
私は<銀行の終り>というタイトルのきわめて個人的な統合に基づいて
振込依頼MTの数値をコンピュータ用に計算用に置き換えるわけだ。
もちろん統合といってもそれはよく他行でやっているような統合とは
全く違う。それはもっと混乱しているし、明確な設計もない。
ただ便宜的に「統合」と呼んでいるだけのことだ。しかしいずれにせよ
それがどのような処理の物なのかは私にはまったく教えられていない。
私にわかっているのはこの<銀行の終り>という統合だけなのだ。
80仕様書無しさん:02/04/30 00:00
仮眠室のベッドにもぐりこんで時計を見ると、三時半だった。
やれやれと僕は思った。
いっそのこともう眠るのはあきらめてあのバグをつぶしてしまおうかとさえ思った。
でもそんなことをぼんやりと考えているうちに突然眠りがやってきた。
舞台の暗転みたいな一瞬の急激な眠りだった。
眠りに落ちた瞬間のことを僕はちゃんと覚えている。
巨大な灰色猿がハンマーを持ってどこからともなく部屋に入ってきて、
僕の頭の後ろを思いきり叩いたのだ。
そして僕は気絶するみたいに深い眠りに落ちた。

それはハードでタイトな眠りだった。
真っ暗で何も見えなかった。
「ムーン・リヴァー」も「恋は水色」もなかった。
シンプルで飾りのない眠りだった。

「ENVIRONMENT DIVISION.」のつづりはと誰かが訊いた。
「ENVIRONMENT DIVISION」と僕は答えた。
「ピリオドがない」と灰色猿が言った。
何かが僕を呼んでいた。
汽笛だろうか?いや、そうじゃない、違う、と鴎たちが言う。
誰かが鉄球をバーナーで焼ききろうとしているのだ。そういう音がする。
いや、違う、そうでもない、と鴎たちが声をあわせて言う。ギリシャ劇のコーラスみたいに。
電話だ、と僕は思う。鴎たちはいなくなっている。誰も答えてくれない。
どうして鴎たちはいなくなっちゃんたんだ?
僕は手を伸ばして枕元の電話をとった。
「誰かが未処理のMTを上書きした」
なつかしい僕のPMが言った。
81仕様書無しさん:02/04/30 01:47
僕は彼女の前に立ち、その懐かしいボードを眺めた。
深いダークブルーの宇宙、インクをこぼしたような青だ。
そして「MIZUHO」の文字。
僕は彼女のフィールドのガラス板に手を載せた。
彼女はやっと目覚めたように僕に微笑む。

入金はしないの?と彼女が訊ねる。
やらない、と僕は答える。

何故?
165000というのが僕のベスト残高だった。覚えてる?

覚えてないわそんなはした金。
それを失いたくないんだ、と僕は言う。
君のいたみずほの支店はまだ残ってるよ。道路の向かい側にもみずほの支店があるにもかかわらず。

まだそんなに残ってるの?
UFJや三井住友も変な形で密集してるからね。そういう時代だったのさ。
彼女は何度も肯く。あなたは今何してるの?
復旧作業さ。日々の泡のようなものばかりさ。一つの口座の引き落としを別の口座に移す。それだけさ。

楽しくないの?
どうかな?考えたくも無いね。

82仕様書無しさん:02/05/01 10:10
田代祭りの時も似たようなスレがあったが、こっちの方がずっと面白い
マ板だからなのかみずほだからなのか
83仕様書無しさん:02/05/01 10:14
1000レスいったら、
誰かまとめてどこぞにアップしてくらはい。
84仕様書無しさん:02/05/01 12:01
文学板とマ板掛け持ちしてるが、こういうネタスレも
かなり面白い。
85仕様書無しさん:02/05/01 13:37
「良い面だけを見て、良いことだけを考えるようにするんだ。
そうすれば何も怖くない。悪いことが起きたら、その時点で
考えるようにすればいいんだ」
-ファミリー・アフェア -

この作家は、全てを予見していたのだろうか?
86仕様書無しさん:02/05/01 13:39
「でもそううまくいくものかしら」?
「うまくいかなかったら、その時点でまた考えればいいんだ」
87仕様書無しさん:02/05/01 13:44
>>71 しかし、ソースコード=スパゲティ という置換が楽しい。
88仕様書無しさん:02/05/01 23:50
>>87
なるほど、確かに楽しいね。
このスレには、上手にコピペする人がいらっしゃるね。
面白いよ、マジでここ。
89仕様書無しさん:02/05/02 10:22
>>87 禿同 ポインタポインタポインタ
90仕様書無しさん:02/05/02 11:14
>>15 風の歌
>>41 ダンス
>>49 ねじまき鳥
>>50 ねじまき鳥
>>56 ねじまき鳥
>>57 ねじまき鳥
>>59 羊?
>>60 ダンス?
>>62
>>63 ねじまき鳥
>>65 ねじまき鳥
>>69 スパゲティー?

でわないかな
91仕様書無しさん:02/05/02 13:05
69 スパゲティー?
でわないな。ゴメソ
92仕様書無しさん:02/05/02 21:51

できることなら、みずほのことはなるべく早く忘れてしまってください。
正式に解約をして、あなたが新しい別の口座を開いていくことが、私たち
二人にとって最良の道なのです。みずほが今何を起こしていて、何を復旧
しているかはたいした問題ではありません。何よりも重要な事実は、何かしらの
理由によって、みずほと顧客とがすでに異なった世界に分かたれてしまったことです。
そしてそれはもう、もとには戻らないことなのです。わかってほしいのですが、
こうして月末に通常業務をしていることすら、みずほには身を切られるように
辛いのです。きっとあなたには想像もつかないくらい
93仕様書無しさん:02/05/02 21:52
だからそのことでもうこれ以上、みずほを苦しめないでほしいのです。あなたが
私のために何かできることがあるとしたら、それは一刻も早くみずほの存在を
忘れてくれることです。みずほとこれまで取引した年月を、存在しなかったもの
として記憶の外に追いやってくれることです。それが結局、みずほ自身にとって
いちばんいい結果をもたらすことなのです。私はそう確信しています。
94仕様書無しさん:02/05/02 22:06
「あなたは3月の頃何をしてたの?」
「コード修正に夢中だったよ。」2002年、我らが年。
「障害はどうなったの?」
「直らなかったね。」
「深刻だった?」
「遠くから見れば、」と僕はExcelシートを埋め込みながら言った。
「大抵のシステムは動きそうに見える。」

95仕様書無しさん:02/05/04 23:19
age
96仕様書無しさん:02/05/05 00:15
「いや、そういう問題じゃないんだ。つまりね、システムを統合することが本当に
正しいことなのかどうか、それがよくわからないってことさ。行員たちが成長し、
世代が交代する。それでどうなる?もっとシステムが肥大化してもっとトランザクション
が増える。もっとスピードのでるホスト機が開発されて、もっと多くのプログラマが
殺される。それだけのことじゃないか」
「それは物事の暗い面だよ。良いことだって起きているし、良い人だっているさ」
「三つずつ例をあげてくれれば信じてもいいよ」と僕は言った。
塩爺はしばらく考えて、それから笑った。「でもそれを判断するのはあんたたちの
子供の世代であって、あんたじゃない。あんたたちの世代は・・・・・・」
「もう終わったんだね」
「ある意味ではね」と塩爺は言った。
「統合は終わった。しかし、エラーログはまだ吐き出され続いている」
「あんたはいつも上手いことを言うね」
「気障なんだ」と僕は言った。
97仕様書無しさん:02/05/05 00:21
「その現実的な損失という点についての君の説明が聞きたい」
「我々のような仕事には現実的な損失はつきものです。クライアントの気分
ひとつで作ったものをつき返されるということもないわけじゃない。でも我々
のような小さな規模の会社にとってはそれは命取りです。だからそれを避ける
ためにクライアントの意向には百パーセント従います。極端に言えばコードの
一行ごとをクライアントと一緒になってチェックしていくわけです。そのよう
にして我々はリスクを回避します。楽しい仕事ではないけれど、我々は資源の
乏しい一匹狼ですからね」
98仕様書無しさん:02/05/05 01:20
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !
センスが無いから参加できんけど応援アゲ
99仕様書無しさん:02/05/05 03:03
「『みずほフィナンシャルの兄弟』を読んだことは?」と私は訊いた。
「あるわ。ずっと昔に一度だけだけど」
「もう一度読むといいよ。小説の終わりの方で頭取が若い新入社員にこう
いうんだ。
 君たちは将来とても不幸な人間になるよ。しかしぜんたいとしては責任
は上司にとらせなさい」
私は2本目のデータを修正し、少し迷ってから3本目にとりかかった。
「しかしそれを読んだとき僕はかなり疑問に思った。頭取自身に責任がある場合
は一体誰が責任をとるのかってね」
「だからあいまいな答弁に終始するの?」
「かもしれない」と私は言った。「僕はきっとマシンルームの中でディスプレイ
で殴り殺されるべきだったんだ。そういうのこそ僕の死に方にふさわしい気がす
る。直接的で断片的でイメージが完結している。何かを考える暇もないしね」

 私は時計を見た。二時二十二分だった。
「じゃあここで別れよう。僕はしばらくここにいるよ。人が働いている姿を見る
のが好きなんだ」
「さよなら」と彼女が言った。
 
 私は目を閉じて『みずほフィナンシャル』の3兄弟の名前を思い出してみた。

 杉田力之、山本恵朗、西村正雄、それに現社長の前田晃伸。『みずほフィナン
シャル』の兄弟の名前をぜんぶ言える人間がいったい世間に何人いるだろう?
100仕様書無しさん:02/05/05 03:50
「じゃあ、また気が向いたらプロジェクトルームに来いよ。
今月はまだずっとみずぽにいると思うから」と彼は言った。
そして、僕に向かってわざわざ来てくれて有り難うと礼を
言った。何もお構い出来なくて申し訳なかった、と。どう
いたしまして、と僕は言った。
社内SEのフライデーが僕らを送ってくれた。部屋の奥の
仮眠室にはカップ麺と吉牛の袋とウーロン茶が見えた。
「ヘビー・デューティーな生活みたいですね」と僕はフラ
イデーに言ってみた。
「やわじゃないですね」とフライデーはちょっと考えてから
答えた。「いわゆるプログラマというタイプじゃないんです。
何はともあれまずコーディングという人ですから」
「馬鹿みたい」と小さな声でユキが言った。
僕もフライデーも聞こえなかったふりをした。
101仕様書無しさん:02/05/05 04:02
「ねえ、みずぽに行かない?」と上司は言った。
「みずぽ?」と僕はびっくりして言った。
「PMが電話してきて、私にみずぽに来ればっていうの。あの人いま、
みずぽにいるの。みずぽで復旧作業してるの。ずっとシステムの
こと放っておいたんで、きっと突然心配になったのね。そして電話
してきたの。PMはまだしばらくシャバには戻れないし、どうせ私も
他のプロジェクトに行ってないしね。うん、まあ、みずぽって悪く
ないじゃない。それでもしあなたが来られるんだったらあなたの
分のお金も出してくれるって。だって私ひとりで行けないでしょう?
一週間くらい仕事に行こうよ。きっと面白いわよ」
僕は笑った。「ディズニーランドとみずぽの違いは何処にあるんだろう?」
「みずぽには補導員はいないわよ、少なくとも」
「まあ、悪い考えじゃないな」と僕は認めた。
「じゃあ一緒に行く?」
僕はそれについて少し考えてみた。そして考えれば考えるほどみずぽに
行ってもいいような気持ちになってきた。
102仕様書無しさん:02/05/05 12:57
「くだらない言い訳を燃料にして走る車が発明されたら、
みずほはずいぶん遠くまで行けるわよね」
103仕様書無しさん:02/05/05 14:55
age
104仕様書無しさん:02/05/05 16:09
「予定が変更された」と聞き覚えのある声が言った。「システムの具合が急に悪く
なったんだ。もう余り時間がない。だから君のタイム・リミットも繰り上げられる」
「どれくらい」
「一ヶ月。それ以上は待てない。一ヶ月たっても二重引き落としがなくならなければ、
君はおしまいだ。君が戻るべき場所はもうどこにもない」
一ヶ月、と僕は頭の中で考えてみた。しかし僕の頭の中では時間の観念が取り返し
のつかないくらい混乱していた。一ヶ月でも二ヶ月でもたいした違いがないように思
えた。そもそも一行のバグを探し出すのに一般的にどれくらいの時間がかかるかという
基準がないのだから仕方がない。
「よくここの場所がわかりましたね」と僕は言ってみた。
「我々には大抵のことはわかる」と男は言った。
「バグの場所以外はね」と僕は言った。
「そういうことだ」と男は言った。
105仕様書無しさん:02/05/05 17:29
うーん、決まったってカンジ
106仕様書無しさん:02/05/07 19:55
>>102 >>104
(・∀・)イイ
107仕様書無しさん:02/05/08 00:12
あげよう。
108仕様書無しさん:02/05/08 00:53
「ね、ここにいる人たちがみんな徹夜しているわけ?カタカタって?」と緑はみずほの建物を見上げながら言った。
「たぶんね」
「徹夜の人って出世のこと考えながらあれやるわけ?」
「まぁそうだろうね」と僕はいった。「株式相場とか動詞の活用とかスエズ運河のことを考えながら徹夜をするプログラマーはまあいないだろうね。だいたいは出世のことを考えながらやっているんじゃないかなあ」
109仕様書無しさん:02/05/08 01:12
あなたもこの1ヶ月安定稼動を待ちつづけて苦しかったかもしれませんが、みずほにとってもこの1ヶ月はずいぶん苦しい1ヶ月だったのです。それはわかってあげて下さい。
正直に言っていまのシステムの状況はあまり好ましいものではありません。システムはなんとか自分の力で立ち直ろうとしたのですが、今のところまだよい結果はでていません。
考えてみれば最初の徴候はうまく会議ができなくなってきたことでした。3月のおわりか、4月の初めころです。それから障害が少しずつ始まりました。
プログラマーがプログラムを直そうとするといろんな人が話しかけてきてプログラムを書くのを邪魔するのです。プログラマーが関数を選ぼうとすると邪魔をするわけです。
しかしあなたの2回目の訪問までは、こういう症状も比較的軽度のものだったし、私も正直それほど深刻には考えていませんでした。システムにはある程度そういう症状の周期のようなものがあるのです。
でもあなたが帰った後で、その症状はかなり深刻なものになってしまいました。システムはいま、引き落としをするのにもかなりの困難を覚えています。口座番号が選べないのです!!!!
それで一般人はいまひどく混乱しています。混乱して怯えています。会議もだんだんひどくなっています。
110仕様書無しさん:02/05/08 01:18
私たちは毎日専門家をまじえてセッションをしています。第一勧業銀行と富士銀行と日本興業銀行の3行でいろいろな話をしながら、システムの中の損なわれた部分を正確に探り当てようとしているわけです。
私はできることならあなたを加えたセッションを行いたいと提案し、専門家の人もそれには賛成したのですが、頭取は反対をしました。彼の表現をそのまま伝えると『会うときは綺麗なシステムで彼に会いたいから』というのがその理由です。
問題はそんなことではなく一刻も早く回復することなのだと私はずいぶん説得したのですが、頭取の考えは変わりませんでした。
111仕様書無しさん:02/05/08 13:56
>>99
>僕はしばらくここにいるよ。人が働いている姿を見る のが好きなんだ

むちゃくちゃワロタ
112仕様書無しさん:02/05/11 18:29
age
113仕様書無しさん:02/05/11 19:15
みずほ銀行を応援することは六個の弾装に四発の弾を入れてロシアン・
ルーレットをやっているようなものである。正確に引き落としが行われる
確率は大体3分の1くらいだからである。こんな銀行を応援していては
健康によいわけがない。

今でも覚えているのは数ヶ月前のシステム障害で、僕は女の子と一緒に
ATMの列に並んで先客が現金を引き出すのを眺めていた。
その預金者(気の毒なのでとくに名前を秘す)は「オーライ」と言う感じで
キャッシュカードを挿入し、現金が引き出されるのを待った。平凡な
光景である。しかしATMは―信じ難いことだが―キャッシュカードを
正しく認識せずにはじき返した。風も無く、それほど太陽が眩しくも無い
気持ちの良い昼下がりの出来事である。

「ねえ、あなたが預金してるのはこの銀行なの?」と女の子がきまり悪そうに
もじもじとしている預金者を指さしながら僕に訊ねた。
「まあね」と僕は答えた。
「別の銀行にした方がいいんじゃない?」と彼女は言った。
114仕様書無しさん:02/05/11 20:36
>113
(・∀・)イイ!!
115仕様書無しさん:02/05/11 21:32
それはある銀行のためにシステム統合の不具合を修正するという仕事だった。
僕とPMとでホスト機を幾つか検証し、僕が要件を定義し、プログラマがそれを
コーディングする。全部で3行。銀行というのはそういう仕事を求めているし、
誰かがそういうソースコードを書かなくてはならない。ごみ集めとか雪かきと
同じことだ。だれかがやらなくてはならないのだ。好むと好まざるとにかかわ
らず。
116仕様書無しさん:02/05/12 20:54
保守age
117仕様書無しさん:02/05/16 20:29
age
118仕様書無しさん:02/05/18 03:23
ねじまき鳥?
119仕様書無しさん:02/05/18 23:05
>>118
115の事ならダンスかと思われ
120仕様書無しさん:02/05/18 23:23
何も変わってやしない。いつだっていつだっていつだって、プログラマの在り方は同じなのだ。
ただOSが変わって、言語が入れ替わっただけなのだ。こういう意味のない使い捨てPGは
いつの時代にも存在したし、これから先も存在するのだ。月の満ち干と同じように。
121仕様書無しさん:02/05/18 23:27
僕は一時間、そのマシンルームでエラーログの盛られた机をぼんやり見つめていた。
ちょうど一時間後に、黄色く変色したワイシャツを着た派遣のプログラマが
やってきて、その束をしまっていいか、と遠慮がちに聞いた。僕は肯いた。
さて、と僕は思った。
ここから脱走するべき時だった。
122仕様書無しさん:02/05/19 01:54
>> 全部で3行

ソースコードの行数の事かと思った。鬱だ・・・。
123仕様書無しさん:02/05/21 17:58
あげ
124仕様書無しさん:02/05/21 19:21
125仕様書無しさん:02/05/22 00:35
みずほの処理が長引けば長引くほど金利がかさんでいった。
かといってまさかみずほを潰してしまうわけにもいかない。
クモザルやコウモリならともかく、みずほを一行潰すのは
人目につきすぎるし、もし真相が露見すれば大問題になって
しまう。そこで3者が集まって協議し、年老いたみずほの
処置についての協定が結ばれることになった。

(1)みずほは国が国有財産としていったん引き取る。
(2)役員を収容する施設は検察当局が無償で提供する。
(3)行員の給与は最終的に買収企業が負担する。
126仕様書無しさん:02/05/22 01:13
「だいたいこのことの責任は百パーセントあなたにあります。僕にはなんの
責任もない。あなたが始めて、あなたが拡げて、あなたが僕を巻きこだんだ。
順調なプロジェクトに勝手な機能を組み込み、偽の仕様書を作って僕にコーデ
ィングをさせ、『ユーザー』を裏切らせ、追加仕様に追いまわさせ、わけの
わからないデスマーチにつれこみ、そして今僕の睡眠時間を奪おうとしている。
こんなひどい話は聞いたことがない。そう思いませんか?とにかく家に帰らせて
下さい。」


#ていいたい。(T_T)
127仕様書無しさん:02/05/22 02:05
リク出してよい??
世界の終わり(略)の組織と工場の事を喋ってるあたりで作れないかな?
128仕様書無しさん:02/05/24 00:21
僕は終了をクリックし、次にメニューの中から「みずほ銀行クロニクル#9」
を選んでクリックした。僕はその話の続きが読みたかった。しかし画面は
開かず代わりにメッセージが浮かんだ。

「みずほ銀行クロニクル#9」はコードR24によりアクセスが不能です。
別の文書を選んでください。
129仕様書無しさん:02/05/24 01:28
応援age。
参加できる力量はないですが、おもろいです。
130みずほの終り:02/05/25 20:30
ドアの外にはPGのための場所がある。PGたちは夜の間そこで眠る。手を洗うための
洗面所があって、その水を飲むこともできる。その向こうには見渡す限りの簡易ベッド
がつづいている。まるで海原のようにどこまでもつづいているのだ。

「まああんたはここに来たばかりだから仕方ないが、それでもしばらくここで暮らして
きちんとすりゃ、同僚になんて興味を持たなくなる。他のみんなとおなじようにな。
もっとも納期直前の一週間だけは別だがな。」

納期直前の一週間、PG達が戦う姿は誰も見たがらない、と守衛は言った。
PG達は納期直前の一週間だけ、いつもの温和な姿からは想像もできないほど
凶暴になり、互いを傷つけあうのである。そして床に流されたおびただしい量の
血の中から新しいプログラムと新しいシステムが生まれてくるのだ。
131ハードボイルド・ワンダーランド:02/05/25 21:20
「いいですか、今リレーコンピュータ方式は完全に凍結されています。何故だかは
わかりません。たぶんなにかしらのトラブルが予想されるからでしょう。もしシステム
障害が起これば懲罰程度では済まないでしょう」

老人は依頼書類の入ったホルダーをまた私に差し出した。

「その最後のページをよく見て下さい。リレーコンピュータの使用許可がついてるはず
です」

たしかにそこにはリレーコンピュータの使用許可がついていた。全く上層部の人間が
何を考えているのか私には見当もつかない。穴を掘ったらそれを埋めろといい、埋め
たらまたそれを掘れと言う。迷惑するのはいつも私のような現場の人間なのだ。
132仕様書無しさん:02/05/25 22:02
>>131
> 全く上層部の人間が何を考えているのか私には見当もつかない。穴を掘ったら
> それを埋めろといい、埋め たらまたそれを掘れと言う。迷惑するのはいつも私
> のような現場の人間なのだ。

ここは一字一句原作どおりだと思うけど、まさにだめぽのためにあるような文章だなw
133仕様書無しさん:02/05/26 09:58
私のシャフリングのパスワードは<みずぽの終わり>である。
私は<みずぽの終わり>というきわめて暫定的な勘定系のために、統合後の支店コードを統合前のものへと置きかえるわけだ。
もちろん勘定系といってもそれはよく銀行でやっているような種類の勘定系とはまったく違う。もっとそれは混乱しているし、明確な筋もない。
ただ便宜的に「勘定系」と呼んでいるだけのことだ。
しかしいずれにせよそれがどのような内容のものなのかは私にはまったく教えられてはいない。
私にわかっているのはこの<みずぽの終わり>というタイトルだけなのだ。

この勘定系を決定したのは、旧3行の頭取連中だった。
我々がシステムを統合するための不毛な会議を何年にもわたってこなし、なんとか決まりかけたあとで、彼らは統合計画を凍結し、権力争いを続けたあげく、とりあえずリレーコンピューターでつなぐと定め、そして十分なテストもしないまま突入したのである。
彼らはそのシステムは<みずぽの終わり>で、それが人海戦術でシャフリングを永遠に続けなければならない理由なのだ、と教えてくれた。
そんなわけで、みずぽの勘定系は完全な二重構造になっている。
つまり全体としてのカオスとしてのみずぽ勘定系がまず存在し、その中にちょうど梅干しのタネのように、3つの勘定系の核が存在しているわけなのだ。
しかし彼らはその勘定系の核の内容を私に教えてはくれなかった。
134仕様書無しさん:02/05/26 11:34
「しかし結局それは間違っておった。何故なら次の一ヶ月に更に二重引き落としが発生し、
そのうちの30%は我々が徹底的に再チェックした口座だったからです。再チェックして
も何も問題はないと判断された口座がその直後にあっさりと死んでしまったわけです。これ
は我々にとっては大きなショックでありました。原因がわからないままに、すべての口座の
うちの半分が既に死んでしまったのです。こうなると適不適というよりはもっと根本的な
問題になるですよ。つまり三つの勘定系システムを統合して使用するということが銀行に
とってはもともと不可能であったということになりますな。それで私は『銀行』にシステム
統合の凍結を提案した。生き残った勘定系システムからリレー・コンピュータを取り除いて、
口座移転作業を中止するわけです。そうしないと全行死亡ということにもなりかねませんから
な。しかし、『銀行』はそれは不可能だと言った。私の提案は拒否されたわけです」
「どうして?」
「リレー・コンピュータは極めて有効に働いているし、今ここでそのシステムを全部ゼロに
戻すことは現実的に不可能ということでした。そうすると、『銀行』の機能が麻痺してしまう
のです。それに全部の口座が死ぬと決まったわけではないし、もし生き残った口座があったら、
それを有効なサンプルとした次の統合を進めればよかろう、と彼らは言いました。そこで私は
降りたです」
「そして僕の口座だけが生き残った」
「というわけですな」
135仕様書無しさん:02/05/26 11:56
「じゃあ教えてやる。バグはPGによってマシンルームの外へ運び出されるんだ。それが
かいだすということばの意味さ。PGはシステムのバグを吸収し回収し、それを外の世界に
持っていってしまう。そしてカットオーバーになるとそんなバグを体の中に貯め込んだまま
死んでいくんだ。彼らを殺すのはマシンルームの寒さでも吉牛の不足でもない。彼らを殺す
のはクライアントが押しつけた自我の重みなんだ。そして春が来ると新しいPGが生まれる。
死んだPGの数だけ新卒が生まれるんだ。そしてその新卒たちも成長すると掃き出された
クライアントの自我を背負って同じように死んでいくんだ。それが完全さの代償なんだ。
そんな完全さにどんな意味がある?弱い無力なものに何もかもを押しつけて保たれるような
完全さにさ?」
僕は何も言わず靴の先を眺めつづけていた。
136仕様書無しさん:02/05/26 12:05
「システムはそんな風にして完全性の環の中を永久にまわりつづけているんだ。不完全な
部分を不完全な存在に押しつけ、そしてそのうわずみだけを吸って生きているんだ。それが
正しいことだと君は思うのかい?それが本当のシステムか?それがプロジェクトのあるべき
姿なのかい?いいかい、弱い不完全な方の立場からものを見るんだ。SEやPGや派遣の
人々の立場からね」
僕は目が痛くなるまで長いあいだモニターの光をじっと見つめていた。それから眼鏡を
とって目ににじんだ涙を手の甲で拭いた。
「明日の三時に来るよ」と僕は言った。「君の言うとおりだ。ここは僕がいるべき場所
じゃない」
137仕様書無しさん:02/05/26 12:23
「どうしてPGたちは仕様の決定に参加しないんだろう?」と僕は訊いてみた。
「それはきまっていることなのよ。どうしてかは私にもわからないわ」とPMは言った。
「PGたちはクライアントが参加する会議には決して出席しないの。もちろん私たちが指示
すれば出ることはあるけれど、そうでない限りは出ないの」
マシンルームでは何人かのPGたちが背骨を折り畳むようにして身をかがめ、机の仕様書を
読んでいた。我々がすぐそばを通りすぎても、彼らは顔ひとつあげずに仕様書を読みつづけ
ていた。モニターの画面には彼らの白い顔がくっきりと映っていたが、それはまるで水底に
落ちた白い骨のように見えた。
138仕様書無しさん :02/05/26 12:32
。・°°・(>_<)・°°・。
139仕様書無しさん:02/05/26 13:08
「PGたちを見に行ったんですよ」と僕は言った。「ずいぶん死んでました。
8人か9人、いやもっとかな」
「これからもっと沢山死ぬことになるさ。カットオーバーのたびにね」
「何故そんなに簡単に死んでしまうんですか?」
僕は仰向けになったままタオルを顔の上から外してPMに訊ねてみた。
「弱いんだよ。クライアントの圧力にね。昔からずっとそうだった」
「死に絶えはしないんですか?」
PMは首を振った。「彼らはこれまで何万年もここで生きのびてきたし、これ
から先もそうだろう。カットオーバーで沢山のものが死ぬが、春になれば新卒
が入ってくる。新しい生命が古い生命を押し出していくというだけのことなのさ。
この会社にある案件だけで養えるPGの数は限られているからね」
「彼らはどうして別の仕事に転職しないんですか?街に出れば仕事はいくらでも
募集してるし、システム屋じゃなければそんなにプレッシャーもない。ここに
執着する必要はないと思うんだけど」
「それは私にもわからん」とPMは言った。「しかしPGたちはここの仕事を
離れることはできないんだ。彼らはこの仕事に従属し、捕らわれているんだ。
ちょうど私や君と同じようにな。彼らはみんな彼らなりの本能によって、この
仕事から脱け出すことができないということをちゃんと知ってるんだ。あるいは
彼らはこの仕事で貰える給料でしか食べられんのかもしれん。あるいは他の業種
に転職するときの経験の壁を越えることができないのかもしれん。しかしいずれに
せよ、PGたちはここを離れることはできんのだ」
140[email protected]:02/05/26 13:17

「高性能ビデオスタビライザー」です↓
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/NEO_UURONNTYA

店頭販売価格は、13900 円なんですが、
今回だけ、破格の 7700 円に設定して
おります。

購入希望の方は、名前の所にも書いて
ある、[email protected] 迄、
メールを下さい。

不安な方は、落札をして頂いても
構いません。
141仕様書無しさん:02/05/26 14:13
(・∀・)イイ!!
142仕様書無しさん:02/05/26 15:37
あげ
143仕様書無しさん:02/05/26 19:14
それは世界じゅうのバグというバグを集めて、
そのなかから誰が見てもバグだというものだけを
抜き出してひとつにしたようなバグだった。
>>143
そんなバグいやーん。
145仕様書無しさん:02/05/27 02:31
「そろそろカットオーバーだわ、おじいさま」と孫娘が言った。
「もう4月1日まであまり時間もないしね」
「気をつけてな」と博士は言った。
「金融庁の役人というのはこすい奴らだからな」
「大丈夫よ。ちゃんと動くようになる *はず* だから」と孫娘は言って博士の額に軽く唇をつけた。
「それからあんたがたには結果的に実に申しわけないことをしたと思っとるです」と博士はPGたちに向かって言った。
「かわれるものなら私がかわってあげたいくらいのものです。
私の場合はもうたっぷりと高給を受け取ったし、思い残すこともありませんからな。
あんたがたにとっては少し早すぎたかもしれん。
急なことで心の準備もできておらんだろうし、この世界にやり残しておるテストケースもいっぱいあるでしょう」

PGたちは黙って肯いた。

「しかし必要以上に怖れんで下さい」と博士はつづけた。
「怖れることはありません。
いいですか、これは死ではないのです。
永遠の地獄です。
そしてそこであんたがたはデスマーチ部隊の一隊員になれるのだ。
それに比べれば、この今の世界はみせかけのまぼろしのようなものに過ぎんです。
それを忘れんで下さい」

「‥‥‥‥‥‥。」

「さ、行きましょう」と言って娘が移行プログラムを起動した。
146バカ:02/05/27 04:41
(・∀・)スバラシイイ!
147 :02/05/29 23:11
あげ
148仕様書無しさん:02/05/30 00:22
他板のハルキスレより断然面白いな、ここは
なんでだろう、、
テーマの選び方が良かったのかも
1に感謝age
149仕様書無しさん:02/05/30 13:52
禿同あげ
150仕様書無しさん:02/05/31 00:14
 彼女は手のひらを僕のこめかみにあてた。
「もういいわ。考えるのはまたにしましょう。
 そのうちに何かふと思い出すかもしれないしね」

「最後にもうひとつだけ古い振替依頼を読むよ」と僕は言った。

「あなたはずいぶん疲れているようだわ。
 つづきは明日にした方がいいんじゃないかしら?
 無理することはないのよ。
 遅れている振替依頼はいくらでもあるんだもの」

「いや、古い振替依頼を読んでいる方が何もしていないよりは楽なんだ。
 振替処理のあいだは少くとも何かを考えずに済むからね」

 彼女はしばらく僕の顔を見ていたが、やがて肯いてデスクを立ち、MT置き場の中に消えた。

僕はデスクに頬杖をついて目を閉じ、暗闇の中に身をひたした。
トラブルはどれくらいのあいだつづくのだろうか。
長くつらいトラブル、と老人はいった。
そしてトラブルはまだ始まったばかりなのだ。
僕の体はその長いトラブルをもちこたえることができるのだろうか?
いや、僕自身この絡みあった不安定な心を抱えたままこのトラブルをのりきることができるのだろうか?

 彼女はMTをデスクの上に置き、いつものように湿った布でほこりを拭きとってから、乾いた布で磨いた。
 僕は頬杖をついたまま彼女の指の動きをじっと眺めていた。

「私が何かあなたにしてあげられることはあるかしら?」と彼女はふと顔を上げて言った。

「君はとてもよくしてくれているよ」と僕は言った。

 彼女はMTを拭いていた手を休めて椅子に座り、正面から僕の顔を見た。

「私が言っているのはそういうことじゃないの。
 もっととくべつなこと。
 たとえばあなたのベッドに入るとか、そんなことね」

 僕は首を振った。
「いや、君と寝たいわけじゃないんだ。
 そう言ってくれるのは嬉しいけどね。」

「どうして?
 あなたは私を求めているんでしょう?」

「求めているさ。
 でも少くとも今は眠るわけにはいかないんだ。
 それは求めるとか求めないというのとはまたべつの問題で、とにかく今は寝ているひまさえないんだ」

 彼女は少し考え込んでいたが、やがて再びゆっくりとMTを磨きはじめた。

僕はそのあいだ首を横に曲げて、散らかったマシンルームとそこに並んでいるアンバー色のモニタを見ていた。
たとえどれだけ僕の心がこわばりつこうと、たとえどれだけトラブルが僕をしめつけようと、今ここで眠るわけにはいかないのだ。
そんなことをすればデスマーチは今よりずっと混乱してしまうし、僕の喪失感はもっと深まっていくことだろう。
おそらく金融庁の役人は僕が眠ることを望んでいるのだろうという気がした。
金融庁にとってはその方がずっと権力を手に入れやすくなるのだ。

151仕様書無しさん:02/05/31 00:17
プログラマは教養があるってことですか
152仕様書無しさん:02/05/31 13:02
まずだいいちに彼らは銀行を統合するべきではなかったのだ。
あやまちはまずそこから始まっていた。第一歩から、全てが間違っていた。
最初のプログラムが書き違えられ、それにあわせて全てが致命的に混乱していた。
バグを正そうとする試みはあらたな細かい
―洗練されているとは言えない、ただ細かいだけだ―バグを生み出した。
そしてその結果、何もかもが大幅に歪んで見えた。
そこにある預金をちょっとおろそうとすると、ごく自然にATMが何度かエラーを起こしてしまうのだ。
そのようなバグ。
エラーと言ってもみずほなど使わないから特に実害はないし、べつに不便さを感じるほどでもないし、
それにずっとみずほを使えば馴れてしまうのかもしれないが、やはり些か気になるバグ
(それにそんなものに馴れてしまったら、今度はまともな銀行を使う時に首を傾げることになりかねない)
153仕様書無しさん:02/05/31 15:34
K……アルファベットの11番目の文字。
   (用例)「ある朝目覚めるとKはPGに変身していた」

ある朝目覚めるとKはPGに変身していた。
「参ったなあ」とKは思った。「よりによってPGなんてな」
PGになったKを最初に見つけたのは保険会社に勤めている友人だった。
「おい,冗談はよせよ」と彼は言った。「忘年会の余興の練習か何かかい?」
「いや,本気でこうなっちゃったんだよ」とKは言った。
「うん,ならまあそれでいいけど……。ところで変身届けは済ませた?」
「変身届け?」
「保険料が違ってくるんだよ。PGに変身した場合だと
保険料が50パーセントくらい高くなっちゃうんだ」
「まさか」とKは言った。
「いや,本当だよ。残念だな。PMだと15%くらいだったのにな」
154仕様書無しさん:02/05/31 23:28
age
155仕様書無しさん:02/06/01 04:05
「これはむずかしいぜ、カー二ハン先生」と僕は建物の最上階の頭取に向って言った。
もちろん頭取は何も答えなかった。頭取は頭がいいから、こういうことには一切関わり
合いにならないようにしているのだ。頭取も副頭取も会長も役員も、みんな頭がいい。
誰も返事をしない。聞こえないふりをしている。馬鹿なのは僕一人だけだ。いつも変な
システムと関わり合っている。そしていつもくたびれている。気持ちの良い春の宵に、
デートする時間もない。
156仕様書無しさん:02/06/01 04:17
僕はクライアントのところにエラーログと追加開発中に発生した分のバグリストを
メールした。すぐにフライデーから返事が来た。もっとバグを取ってくれ、と彼は
言った。
「頭取もこれでは気が済まんとおっしゃってられますし、僕の方も困ってしまい
ますので」とフライデーは言った。「ひとつここは死んでくれませんか?決して
あなた以外の人には死んでくれなんて言いませんから」
押し問答するのも面倒なので、わかった、今回はとにかくそちらの気の済むように
してくれ、と僕は言った。クライアントはすぐに30万行のソースコードを送ってきた。
中に業務委託契約書が入っていて、そこには「追加開発用」と書いてあった。
僕は契約書にサインして印鑑を押し、郵送した。何だって契約書になるのだ。
感動的な世界だ。
僕はその30万行のソースコードを金庫に入れて机の横に置いておいた。
157デフォルトの名無しさん:02/06/01 04:34
>>150
マジかよ。
さっき、読んでた部分だぜ、マジで。
すごい偶然もあったもんだ。
俺から切り取られた影みたいだな。
158133, 145, 150:02/06/02 01:14
恐れ入ります >>157
「世界の終わりと‥‥」は、このスレのテーマとぴったりなので (ワラ
とても書きやすいです。
つぎは「ノルウェイの森」で行きたいと思います。
159仕様書無しさん:02/06/02 01:18
「永沢君、あなたは支店コードの変換仕様もべつに理解しなくったっていいと思ってるの?」
とハツミさんが訊いた。

「君にはどうもよくわかってないようだけれど、
 人が仕様を理解するのはしかるべき時期が来たからであって、
 迷惑を被っている顧客が銀行になんとかしてほしいと望んだからではない」

「じゃあ私が誰かにきちんと仕様を理解してほしいと望むのは間違ったことなの?
 たとえばあなたに?」

「いや、べつに間違っていないよ」と永沢さんは答えた。
「まともな人間はそれを正常運用と呼ぶ。もし君が仕様を理解してほしいと思うのならね。
 みずぽのシステムはまともな銀行の勘定系のシステムとはずいぶん違うんだよ」

「でも正常運用してはいないのね?」

「だから君はみずぽのシステムを−−−」

「システムなんてどうでもいいわよ!」とハツミさんがどなった。
彼女がどなったのを見たのはあとにも先にもこの一度きりだった。

160仕様書無しさん:02/06/02 01:32
僕は椅子にもたれかかったまま、そんなみずぽのソースを眺めていた。
僕の方もみずぽのシステムも身動きひとつせずそこにいた。
トップの罵声だけが我々のまわりを吹きすぎて行った。
マシン室の中でPGたちがその無数の足をゆすりあわせていた。
僕はいつまでも待ちつづけた。

みずぽが正常運用されたのはずっと後のことだった。
161仕様書無しさん:02/06/02 01:43
4月のあいだに政府がみずぽに事態の早期収拾を要請し、
マスコミは紙面を割いて、中に篭っていた経営陣を全員吊るし上げた。
その当時はどこの銀行でも同じような合併をやっていたし、
特に珍しい出来事ではなかった。
みずぽは解体なんてしなかった。
みずぽからは大量の献金が投下されているし、
そんなものが消費者が騒ぎ立てたくらいで
「はい、そうですか」とおとなしく解体されるわけがないのだ。
162仕様書無しさん:02/06/02 02:01
私は一角獣の頭取を手に入れた

やれやれ、と私は思った。
163仕様書無しさん:02/06/02 06:58
ハードボイルドワンダーランドはネタの宝庫だな。
164仕様書無しさん:02/06/02 09:18
PGがプロトタイプの小説だから。
165仕様書無しさん:02/06/04 01:28
「だから祖父を許してあげてね」と娘が言った。

「僕が許しても許さなくても、そんなことは君のおじいさんにとってはきっと
 関係ないと思うよ」と私は答えた。
「でもどうして君のおじいさんは途中で統合プロジェクトを放りだしたりしたんだろう?
 それほど責任を感じているんならこれ以上犠牲が出ないように
 もっとデバッグやテストを進めるべきじゃないのかな?
 いくら大組織の中で働くのが嫌だといっても
 デスマーチで人がばたばた死んでいるんだからね」

「祖父は『赤みずぽ』そのものを信用できなくなったのよ」と娘は言った。
「Dの『赤みずぽ』とFの『青みずぽ』は同じ人間の右手と左手だと祖父はいっていたわ」

「どういうこと?」

「つまり『赤みずぽ』と『青みずぽ』を統合することは技術的には殆ど不可能なのよ」

「技術的にはね。
 でもとりあえずリレーコンピュータでつなぐだけなんだ。きっとうまくいくはずだ」

「でもね、もし」と娘は言った。
「『赤みずぽ』と『青みずぽ』が旧3行の多数決で操られていたとしたらどう?
 つまり2行より3行のほうが多数決で迅速に決断できるんだとか屁理屈をこねて」

私は彼女の言ったことについて考えをめぐらせてみた。
信じられない話だが、まったくありえないことではなかった。
「もし君の言うとおりだとしたら、ひどく難しいプロジェクトになるだろうね」
と私は言った。
「両方を競りあわせることによって、決断をいくらでも遅らせることができる。
 力を伯仲させておけば上層部は責任を取らされる心配もない」

「祖父はみずぽの中でプロジェクトを進めているうちにそのことに気づいたのよ。
結局のところみずぽはシステムの重要性を軽視した銀行にすぎないのよ。
祖父はもしこのままプロジェクトをつづけたら事態はもっとひどいことになるだろうと
予測したの。勘定系や元帳データはむちゃくちゃになってしまうだろうってね。
そこには抑制と歯止めがなくちゃいけないのよ。
でも『赤みずぽ』にも『青みずぽ』にもそれはないわ。
だから祖父は統合プロジェクトを降りたの。」
166仕様書無しさん:02/06/05 19:56
このスレの為に改めて「世界の終わり〜」読み返してみたけど、考えてみたら
この博士ってひどい奴だな。最初読んだときはそれほど感じなかったのに・・・。
167仕様書無しさん:02/06/07 21:30
金融庁の連中が3人やってきたのは3日後だった。一人はいつも私のところに来て
検査していく生意気なキャリア組の若い男だった。
「本当に実害はないんですね?」その若いキャリア官僚が抑揚のない声で言った。

「これはとても重要なことだからよく思い出してください。あとで訂正はききません
からね。電力会社は何の根拠も無く無駄な行動はとらない。彼らがあなたのシステム
について事前にテストをしようとしたなら、それはあなたのシステムにバグがある
と言う根拠があったからです。あなたがバグについて何の認識もなかったとは考え
られないんですがね」
「そんなに頭がいいんなら、そのバグの修正方法を教えてくれないかな?」

キャリア官僚はしばらくシャープ・ペンシルの先でこんこんと手帳のかどを叩いていた。
「修正方法はともかく、過去の事実関係についてはこれから調べ上げますよ。徹底的に
調べる。我々が真剣にやれば大抵のことはわかるんです。そしてもしあなたが何かを
隠していたことが判明すれば、これは厄介なことになりますよ。我々には国家がついて
います。というより我々が国家です。我々にできないことはないのです」
168仕様書無しさん:02/06/07 22:22
>>167
(・∀・)スバラシイ!
169仕様書無しさん:02/06/08 00:43
私の振替依頼は一つにまとまって吸い込まれているわけじゃないのよ。私の
依頼電文はばらばらになって、いろんなサーバの中に吸い込まれ、その断片は他の
人の断片と一緒に見分けがつかないくらい複雑に絡み合っているのよ。古い振替依頼
とはそういうものなの。誰にもそれを解きほぐすことはできないの。混沌は混沌の
ままで消えていくのよ」

彼女の言っていることはよく分かった。そして今僕に残された時間は二十一時間しか
ない。僕はその二十一時間の間になんとか彼女の口座に辿りつかなければならないのだ。

「私の依頼電文が本当に読めると思うの?」
「僕には君の依頼電文を読むことができると思う」
「どんな風にして?」
「それはまだ分からない。でもきっとできる。僕には分かるんだ。きっとうまい方法が
ある。そして僕はそれをみつける」




「私の依頼を見つけて」しばらく後で彼女はそういった。
170仕様書無しさん:02/06/08 01:06
169氏は新潮文庫版をお読みですね。
#この感動的場面、ついに9bit目が立つ頁でもある‥‥‥。
171仕様書無しさん:02/06/08 08:51
(・∀・)イイ!
172仕様書無しさん:02/06/08 09:14
ワロタヨ>159
173仕様書無しさん:02/06/08 13:12
列車に乗ると私は人気のない最後尾車両のシートに腰掛け、オート・リピートにして
ボブ・ディランのMDを聞いた。太陽が窓から射し込んで、私を光の中に包んでいた。
目を閉じるとその光が私の瞼を暖めているのが感じられた。

おそらく限定された人生には限定された祝福が与えられるのだ。

私はついでにSEとPGと派遣社員たちに私なりの祝福を与えた。他人に祝福を与える
権限が私にあるのかどうか分からなかったが、私はすでにプロジェクトを外れたのだか
ら、誰かにこの先責任を追及される恐れはまずなかった。

私はこの列車を運転する運転士もこの祝福リストに加えた。彼は徹夜続きの私を家路
まで運んでくれるのだ。リストに加えていけない理由は何もなかった。

私はデバッグのことを考えてみた。誰もプログラムにエラーが発生するのを止める
ことはできない。だれもデバッグ作業から逃れることはできない。

やがて、そのエラーログはぼんやりとした色の不透明なカーテンとなって私の
意識を覆った。

眠りがやってきたのだ。
174仕様書無しさん:02/06/08 13:15
「どうしてだ?君はこの間この世界から脱出するって約束したじゃないか?一体何が
君の心をそれほどがらりと変えてしまったんだ。女かい?」
「それももちろんある。でもそれだけじゃない」
PGはため息をついた。そしてもう一度空を仰いだ。

「君は彼女の振替依頼を修正したんだな?そして彼女とふたりでみずほで暮らすこと
に決め、俺を追い払うつもりなんだろう?」

「もう一度いうけど、それだけじゃないんだ」と僕は言った。
「僕はこのシステム障害を生み出したのが一体何ものかということを発見したんだ。
君はシステム障害を作り出したのが何ものか知りたくないのか?」

「知りたくないね。俺は既にそれを知っているからだ。このシステム障害を作り出した
のは、みずほ自身だ。三つの勘定系システムからリレーコンピュータから、非現実的な
作業スケジュールから、何から何までだ。このエラーログも、このバグもだ。
それくらいのことは俺だってわかるんだよ。」

「僕には僕の責任があるんだ。僕は上司から勝手に振られた仕事とはいえ、自分の
作り出したシステムやプログラムをあとに放り出していってしまう訳にはいかない
んだ。君の考え方は正しいと思うし、君と別れるのはつらい。でもここは僕自身が
住む世界なんだ。プログラムは僕自身の思考の流れのプログラムで、システムは
僕自身が作り上げたシステムなんだ」

「止めても無駄なことはよくわかった」とPGは言った。「しかしPGとしての生活は
君が考えているよりずっと大変なものだよ。生き延びるための勉強は厳しいし、デス
マーチは長くつらい。無能な上層部の下につくとなかなかそこから逃れられない。延々と
実りのない作業を繰り返さなければならないんだよ」
「そのこともよく考えたんだ」
「しかし心は変わらないんだね?」
175ノルウェイの森・文庫裏表紙:02/06/08 17:58
暗く重たい前評判とプレッシャーをくぐり抜け、
3行がみずほへと合併すると、日本中のテレビから
みずほの「世紀の大失敗」が流れ出した。
僕は2002年、もうすぐ24歳になろうとする春のできごとを思い出し、
激しく混乱していた。――限りない喪失と再生を巻き起こし
新境地を拓いたみずほグループの顛末。
176仕様書無しさん:02/06/08 18:04
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は一冊丸ごとみずぽ化できそうな勢いだな‥‥‥。
177仕様書無しさん:02/06/08 20:46
みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド
(・∀・)イイ!!
人生とはバグの増加の過程に過ぎないのではないかと、ふと考えることがある。
179仕様書無しさん:02/06/13 20:39
age
180仕様書無しさん:02/06/14 04:19
バグの無いプログラムは存在しないが、直せないプログラムは無い。
181仕様書無しさん:02/06/14 04:21
>>174
素晴らしい!、プログラマー辞めて小説家になれよ。
182仕様書無しさん:02/06/14 10:35
あの〜、恐ろしくスレ違いでごめんなさい。
春樹ファンのoffが今月ある予定だったのですが
そのスレが落ちてしまいました・・・
ここを読んでる人がいたハズなのであえてカキコしてます。
あのoffはどうなっちゃうのでしょうか?

邪魔してごめんちゃい。
スレ違いなのでsageます。
けどココは大好きなので応援してます。これからも続けてね。
183仕様書無しさん:02/06/14 12:32
システムは極めて緩慢な速度で崩壊を続けていた。
184174@Thank You!:02/06/14 21:40
>>181
もし、お見合いかなんかでそんなことを言ったら、何となく相手に気味悪がられて、
まとまる話もまとまらないかもしれない。
「先方は、村上春樹のコピペが趣味だっておっしゃるものですから、今回はやはり
ちょっと」「うーん、まあ無理もございませんわねえ、そうですか、コピペがご趣味
・・・」というような会話がどこかで交わされていそうな気がする。

沈む船同然の銀行に居座って、システムをおもちゃにして権力闘争するよりは遥かに
まっとうな趣味であるような気がするのだが、まあそれはそれとして。
185みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 27:02/06/15 02:28
「やれやれ」と私は言った。
「本当に何も打つ手はないのですか?あなたの計算ではいまの状況はどのあたり
まで進行しているのですか?」

「みずぽのシステムの状況のことですかな?」と博士は言った。

「もちろんです」と私は言った。他にいったいどんな状況があるというのだ。
「みずぽのシステムはどのあたりまで壊滅しているんですか?」

「私の試算によれば、青みずぽのシステムは既に、だいたい6時間ほど前に、
溶解しておるでしょう。この溶解というのはもちろん便宜上の用語であって
実際にシステムの一部が溶けておるということではなく、つまりーーー」

「リレーコンピュータがハングアップして、青みずぽのシステムが孤立した
わけですね?」

「そういうことです。だからさっきも申し上げたように、みずぽファイナンシャル
グループの中で既に補整ブリッジングが始まっておるのです。
仮払いというやつです。要するに勘定が再生産されはじめておるのですな。
比喩を使わせていただけるならば、みずぽ象工場の様式の変化に合わせて、
旧3行のあいだをつなぐパイプが補整されておるのです」

「ということは」と私は言った。
「コー銀もきちんとは機能していないということなのですか?
つまりコー銀の勘定は不突合を起こしているということでしょう?」

「正確にはそうではないです」と博士は言った。
「パイプはもともと存在しておるのです。いくら3つのシステムを並行して動かし
続けるといっても、そのパイプまで遮断するわけにはいかん。
というのはコーポレートバンクーーーつまりコー銀は、リテールバンクつまり
赤青みずぽの養分を吸って成立しておるからです。
そのパイプは樹木の根であり、アースでもあるわけです。それがないことには
みずぽファイナンシャルグループは機能せんです。
ところが赤青みずぽシステムの溶解によって起ったトラブルが
そのパイプに正常ならざるショックを与えたですな。
それでみずぽファイナンシャルグループがびっくりして補整作業を開始した
というわけです」

「そうすると、この勘定の新たなる生産はこれからもどんどんと続くわけですね?」

「そうなりますな。仮払いというのは簡単に言えばデジャ・ヴュのようなものです。
原理的にはあまり変らんです。そういうのが2400億円ぐらいにはなるでしょう。
そしてそれはやがてみずぽファイナンシャルグループの再編へと向う」
186村上朝日堂の逆襲:02/06/18 20:35
まあ銀行には銀行独自の価値観があり、世界の捉え方があるのだろう。
僕にはよくわからない。
まあ利子も少し出てきたし、預金もそこそこあったし、そんなに混雑する時間でもなかったし、
問題なく下ろせるだろうと予想していたので、ATMにあっさり冷たく断られてびっくりしてしまった。
それで、「いったいどうして駄目なんですか?」と理由を訊いてみた。
するとATMは打ち明けるように、「あのですね、このあいだWBS(某経済番組)
を見ていたら、*****(某大学教授)が出てきまして、その人が、『前田晃伸はもうだめぽ。
あいつはもう何もできない』と言っていたんです。ですから……」と言った。
「えーと、それで、それが預金が下ろせない理由なんですか?」
「そうです」

 さすがの温厚な僕も(ほんとかいな)それを聞いて驚きあきれ、すべての預金をその銀行窓口から
即座に引き揚げて、以来一切のかかわりを持たないようにしている。
ATMが大学教授の予言を信用し始めたら、これはもう誰がなんと言おうと世界の終わりである。
一人のおじさんが愛想良く寄ってきて、「今度うちの銀行がそこにできたんです。よろしくお願いしますね」
と言った。僕はまだ若かったし、テカテカのスーツにスラックスというかなり貧乏っぽい格好をしていたから
(考えてみたら今でも同じような格好をしているけど)、「僕なんかにわざわざ声をかけてくるなんて、
よほど暇なんだな」と思ったけれど、いちおうためしに「実はみずほの障害が発生したばかりで、
電気料金の領収書を郵送に切り替えなくてはいけなくて困っているんですよ」という話をした。
するとおじさんは「わかりました。私がなんとかしましょう」と言った。「ほんとかよ、このおじさんに
そんな力があるのかな?」と疑いながら中に入ったのだが、彼がPGに「このプログラムにすぐに
修正をいれてさしあげなさい」と言うと、確かにあっというまに紙の領収書が不要になった。
あとで名刺をもらったら、おじさんは実はSEだった。しかしSEが自ら歩道に出て客引き(というのでは
ないだろうけど、まあそんなもの)をするなんて、たいしたものだ。僕は感心してしまった。
189仕様書無しさん:02/06/20 11:42
>>185
すごく( ・∀・)イイ!
銀行に詳しい方ですか?
190仕様書無しさん:02/06/20 20:13
そして、それから時は過ぎ行き(夏などは、ビールを飲んでいる間にあっ
という間にすぎていく)今、僕たちは集まった。22世紀まで後、98年と
半年余りを残した初夏の日に、静かにこのプロジェクトは始まった。
「結果なんて後で考えればいいじゃないか?」
191仕様書無しさん:02/06/20 20:15
角川春樹的みづほ銀
「ヤクくれヤク。俺は黄金の三角地帯に逝ったんだ。ヤククレよヤク」
192仕様書無しさん:02/06/21 12:51
「誰が何と言おうと僕はこのスレを支援する。このスレに一票。」
僕は五反田君とウィスキーグラスを合わせた。
井上揚水の高音部のような心地よい響きが薄暗い部屋を満たした。
193ねじまき鳥:02/06/21 23:23
みずほ銀行よ

お前はどこにいくのだ?

経営陣はお前のねじを

巻かなかったのか?
194みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 27 ・つづき:02/06/22 10:34
「みずぽフィナンシャルグループの再編?」

「そうです。みずぽは今、別のシステムに移行する準備をしておるのです。だから
あんたが今メンテしておるシステムもいつのまにかすこしずつ変化しておる。みずぽの
システムというのはその程度のものです。業務改善命令ひとつでシステムが変化する
ものなのです。システムはたしかにここにこうして実在しておる。しかし現象的な
レベルで見れば、システムとは無限の可能性の一つにすぎんです。細かく言えば
前田社長が足を右に出すか左に出すかでシステムは変ってしまう。金融庁の検査に
よってシステムが変ってしまっても不思議はない」

「それは詭弁のように聞こえますね」と私は言った。
「あまりにも観念的にすぎる。あなたはスケジュールというものを無視している。
そういうことが実際に問題となるのはタイム・パラドックスにおいてのみです」

「これはある意味ではまさにタイム・パラドックスなのですよ」と博士は言った。
金融庁の役人は業務改善命令を出すことによって、彼らの自己満足的なパラレル・
ワールドを作りたいんです」

「とすると、僕のメンテしているこのシステムは本来のシステムからは少しずつずれて
いるというわけですね?」

「それは正確にはわからんし、誰に証明することもできんです。ただそういう可能性も
ないではないということを私は言っておるですよ。もちろん私は、赤みずぽと青みずぽの
ような極端なパラレル・ワールドのことを意味しておるわけではないです。あくまで
それは認識上の問題です。認識によって捉えられるシステムの姿です。それはさまざまな
面で変化しておるだろうと私は思いますな」
195みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 27 ・つづき :02/06/22 10:36
「そしてその変化の後でカットオーバーが行われ、まるで別のシステムが現われ、僕は
そこで再びデスマーチすることになるのですね?そしてその転換を僕は避けるわけには
いかない、座してそれを待つだけだと」

「そういうことです」

「そのシステムはいつまで持ちこたえるんですか?」

「いつまででも」と博士は言った。

「わかりませんね」と私は言った。「何故いつまででもなんですか?開発期間が
少なすぎるはずです。無茶なスケジュールだからテストなんてできない。
テストしていないシステムでは必ずトラブルが起きる。そうじゃありませんか?」

「それが違うのです。みずぽの工程表には時間という概念がないのです。それが
みずぽの工程表とまともなシステム開発計画の違いですな。みずぽの工程表では
一瞬のうちにすべてのコーディングができるつもりになっています。バグの無い
プログラミングができることになっているんです。正常系のみのテストケースを
設定してそこをぐるぐるとまわりつづければOKだと思っています。それがみずぽの
工程表というものです。まともなシステム開発計画のように現実的な見積もりをする
ということはない。それは百科事典棒に似ています」
196みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 27 ・つづき:02/06/22 10:37
「百科事典棒?」

「百科事典棒というのはどこかの科学者が考えついた理論の遊びです。百科事典を
楊枝一本に刻みこめるという説のことですな。どうするかわかりますか?」

「わかりませんね」

「簡単です。情報を、つまり百科事典の文章をですな、全部数字に置きかえます。
ひとつひとつの数字を二桁の数字にするんです。Aは0x41、Bは0x42、という
具合です。0x20はブランク、同じように句点や読点も数字化します。そしてそれを
並べたいちばん前に小数点を置きます。するととてつもなく長い小数点以下の数字が
並びます。0.1732000631‥‥‥という具合ですな。次にその数字にぴたり相応した
楊枝のポイントに刻みめを入れる。つまり0.50000‥‥‥に相応する部分は楊枝の
ちょうどまん中、0.3333‥‥‥なら前から三分の一のポイントです。意味はおわかりに
なりますな?」

「わかります」

197みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 27 ・つづき:02/06/22 10:38
「そうすればどんな長い情報でも楊枝のひとつのポイントに刻みこめてしまうのです。
もちろんこれはあくまで理論上のことであって、現実にはそんなことは無理です。
そこまで細かいポイントを刻みこむことは今の技術ではできません。しかしみずぽの
工程表というものの性質を理解していただくことはできるでしょう。
納期とは楊枝の長さのことです。中に詰めこむ工数は楊枝の長さとは関係ありません。
人員を追加投入すればいくらでも多くできます。無限大に近づけることもできます。
みずぽの余剰人員を全部投入すれば、ほぼ無限大です。終らないのです。わかりますか?
問題はプロジェクトマネジメントにあるのです。現場やベンダーには何の関係もありません。
それがFであろうがIであろうがあるいはHであろうが、何の関係もないのです。
SEやPGたちの肉体が死滅して意識が消え朽ち果てても、みずぽの工程表はその一瞬前の
ポイントをとらえて、それを永遠に分解していくのです。
“人月の神話”に関する古いことわざを思いだして下さい。『狼人間を撃つ銀の弾はない』
というあれですな。肉体の死は飛ぶ弾丸です。それはあなたの脳をめがけて一直線に
飛んできます。それを避けることは誰にもできません。人はいつか必ず死ぬし、肉体は
必ず滅びます。時間が弾丸を前に進めます。しかしですな、さっきも申し上げたように
みずぽの工程表というものは時間をどこまでもどこまでも分解していきます。だから
そのパラドックスが現実に成立してしまいます。銀の弾はいつか当たると信じられて
いるのです。」

「つまり」と私は言った。「デスマーチだ」

「そうです。みずぽの工程表はデスマーチなのです。正確にはデスマーチでなくとも、
限りなくデスマーチに近いのです。永遠の地獄です」
198仕様書無しさん:02/06/22 11:45
>>194-197
うまいな。
「みずぽフィナンシャルグループの再編」からこういうふうに
話がつながるとは思わなかった。
199 :02/06/23 17:13
牛島ヴァージョンギボンヌ
200仕様書無しさん:02/06/24 00:18
>>194-197
うまい!!落とし方も良かった

>>193
ワロタ

201 :02/06/24 22:27
>199
牛川じゃないのか?
202仕様書無しさん:02/06/26 04:45
                >199 
            か ?
          な  い  の
         川  じゃ
        牛  
       彡

(,,ノ゚д゚)ノ
2031973年のピンボール:02/06/26 23:36
「みずほ銀行の話をしよう。どうも気にかかるんだ」
二人は肯いた。
「なぜ死にかけてるんだろう」
「いろんなものを吸い込みすぎたのね、きっと」
「パンクしちゃったのよ」
「どうすればいいと思う?」
二人は顔を見合わせて首を振った。
「もうどうしようもないのよ」
204仕様書無しさん:02/06/28 21:06
ヾ(@^▽^@)ノわはは
205ねじ式鳥クロニクル:02/06/29 01:10
死んでこそ、浮かぶ瀬もあれ、みずほ銀―と僕はひとりごとを言った。
206みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 27 ・さらにつづき:02/06/29 02:25
「つまり」と私は言った。「デスマーチだ」

「そうです。みずぽの工程表はデスマーチなのです。正確にはデスマーチでなくとも、
限りなくデスマーチに近いのです。永遠の地獄です」


「あなたのプロジェクトの本当の目的はそこにあったんですね?」

「いや、そうじゃないです」と博士は言った。
「私も最初はそれに気がつかなかった。最初はほんのちょっとした興味本位で始めた
プロジェクトでした。しかしプロジェクトを進めるうちにそれにぶつかったのです。
そして私は発見した。みずぽにはシステムを統合する戦略は存在せず、システムを
リレーコンピュータでつなげるだけだったということをですよ」

「そしてみずぽをそのデスマーチにひきずりこんだのですね?」

「いや、これはまったくの事故です。私にはそんなつもりはなかったです。
信じて下さい。本当です。みずぽのシステムをそんな風にしようというつもりは
なかったですよ。しかし今となっては選り好みはできんようになった。みずぽが
デスマーチをまぬがれる手はひとつしかないです」

「どんな手ですか?」

「今すぐ合併を白紙に戻すことです」と博士は事務的な口調で言った。
「元帳データを統合する前に合併前に戻してしまうのです。そうすれば何も残らない」

 深い沈黙が洞窟の中を支配した。博士が咳払いし、太った娘がため息をつき、私は
ウィスキーを出して飲んだ。誰もひとことも口をきかなかった。

「それは‥‥‥どんなシステムなんですか?」と私は博士にたずねてみた。
「その合併前のシステムのことです」

「さっきも申しあげたとおり」と博士は言った。「それは安らかなシステムです。
旧3行それぞれが責任をもって構築してきた旧3行自身のシステムです。
彼等はそこで出身行の行員に戻ることができます。そこには何もかもがあり、
同時に何もかもがない。そういうシステムをあんたは想像できますか?」

「できませんね」

「しかし金融庁は実は秘密裏にその計画を作りあげておるのです。
それはどの銀行にでもできるということではないです。
矛盾したわけのわからんカオスのシステムを永遠に彷徨わねばならん銀行もおるのです。
しかしみずぽは違う。みずぽは白紙撤回にふさわしいシステムなのです」
207仕様書無しさん:02/07/02 21:41
208号室には誰かがいる。そして、あの208号室のマシンの中には恐らく何か
危険なものが潜んでいる。
208仕様書無しさん:02/07/02 21:42
「でも僕は間違いなく208号室に来ていた。ここはマシンルームだよね?」
「あなたはどこか別の間違った208号室にいたのよ。間違いなくそうとしか考えられ
ないもの」と彼女は言った。

彼女のシステムの中にはなにかしら不安定なものがあって、それが僕を少し落ち着かな
い気分にさせた。あるいはサーバーがダウンしかかってるのかもしれない。

「電話は死んでしまったんだね」
「そうよ」と彼女は気怠るそうに言った。「苦情が殺到して回線がパンクしてしまった
のよ。私は電話をかける方が好きだったんだけど」

「君がSEをここに閉じ込めているわけなんだね?」
「さあどうかしら。私にはよく分からないな」女は小さく笑った。
「この前にここに来てから、僕はずいぶん長い間君のことを考えていたんだよ。君は
一体誰だろう、そしてここで何をしているんだろうって」
「何だか面白そうね」

「実を言うと、僕は君のことをみずほだと思っている。最初は気がつかなかったけど、
だんだんそう思うようになった。」

「そうなの?」彼女は少し間を置いてから楽しげな声で言った。「本当に私がみずほ
さんなの?」
209私が208:02/07/02 21:44
一瞬僕はものごとの方向を見失った。自分がまったく見当違いなことをしているような
気持ちになった。僕は間違ったプロジェクトに参加して間違った上層部の下で間違った
プログラムを書いているのだと言う気がした。全ては時間の消耗であり、意味のない
回り道だったのだ。でも僕は何とか蛍光灯の下でもとの体勢を立て直した。

「つまりね、君がみずほだとするといろんなトラブルの原因がうまく説明できるような
気がするんだ。担当者は役員に対して何度も電話をかけていた。おそらく彼らは
そのとき何かの不満を伝えたかったのだと思う。PG達が抱えていた不満をね。
実際のPG達が実際にどうしても言えなかった事を、君がこの場所から代わりに世間に
伝えようとしてたんじゃないのかな。まるで暗号みたいな言葉で」

「そうか、うん、もしあなたがそう思うのなら、そうなのかもしれないわね。私は実は
みずほなのかもしれない。それで、あなたは私を探してここまでやってきたのね。
私に会うために?」
210仕様書無しさん:02/07/04 17:22
応援アゲ♪
211仕様書無しさん:02/07/05 11:41
おもしろい!
212仕様書無しさん:02/07/05 21:44
はじめて来たけど、1、うまいな〜。
213仕様書無しさん:02/07/07 16:06
牛河はコーヒーを一口飲んで顔をしかめた。それから検査官の顔を見た。
「そうですか。いや、話せというならそれはもちろんお話しますけどね.。
そんなに格別面白い話でもないですよ、これは。
実を言いますと、みずほフィナンシャルグループに一蓮托生でどこまでもついていこう
というような気持ちはですね、私にはそもそもの最初からなかったんです。
前にも言いましたように、今回の統合はいろいろありますが結局はコーポレート銀行
なんてのは、ごっそりとKou銀のポストと職員つきでの平行移動ですから、
わたしもそれの「込み」でKou銀からみずほへ乗り移りました。
それは悪い移動じゃありませんでしたね。客観的に見ればプチ官僚意識の染み付いた
Kou銀にいるよりはみずほにいくほうがよっぽど将来性があるように見えました。
わたしはみずほって言う銀行はこのままうまく行けば4大金融グループの中でそこそこに
のものにはなれるだろうと思ってましたよ。

でもね。それにもかかわらず、「前田社長とならばどこまでも」っていう気持ちは――
まぁ忠誠心といってもいいんでしょうかね――何故かわたしにはまるで持てなかったんですね。
このわたしにだってですね。変な話かもしれませんが、忠誠心というようのものはなくなないんです。
わたしはKou銀では、行内学閥からハズされたり、窓口でキューピー人形を片手にワリコーや
リッコーを売らされたり、もうへそのゴミ、耳クソ同然に扱われてきました。それに比べれたら
こんどのみずほなんか特にすでに統合を経験した銀行のぬるま湯的温情政策もあって
ずいぶん親切だったんですよ。
でもね、検査官さん。世の中というのは変なもので、わたしはKou銀にはいちおう黙って
へいへいとどこまでもついていったし、みずほにはそれがちょいとできなかった。
どうしてだかわかりますかね?」
検査官は首を振った。
「それは結局のところ、こういっちゃミもフタもありませんが、このKou銀出身の
わたしと前田社長が、東大卒ということでは根本で似ているからだと思うんです。
それがわたしには一目みたときから、ひなたで雨傘広げるみたいにぱっと
わかりました。
おいおい、この男は一応インテリの坊ちゃん面はしているけど、本当はとんでもない
くわせものだぞ、ろくでもない野郎だぞって。」
214仕様書無しさん:02/07/07 18:21
牛河登場!
でもプログラマー板からはやや板違い
215仕様書無しさん:02/07/07 22:31
>>214
いや、そうでもないぞ。
連載きぼーんぬ!
216調子に乗って、213です:02/07/08 01:21
いやね、なにもくわせものだからいけないっていうんじゃないですよ。
銀行統合の世界っていうのはね、あなた、一種の錬金術です。
わたしはあられもない露骨なポスト確保への下品な欲望が
実に立派な結果を生み出す例をいくつも見てきました。
またその逆の例をいくつも見てきました。
つまり高潔な大義――行内融和――みたいなものが相互牽制を甘くし
『呪縛』といったような腐り果てた結果を生み出すのも見てきました。
正直に言ってだからどっちがいいというようなものでもないんです。銀行統合の世界というのはですね、ああだこうだという理屈じゃなくて出てきた結果がすべてなんです。
対等合併といいながら、人材どころか再合併してみれば名前まで
抹殺されてしまった、三井住友・旧さくら・かっての太陽神戸でさえ、
結果で判断されるもんなんです。
しかし、この前田社長って人は、こう言ってはなんだがわたしの目から見てさえ
とびっきりのとんでもない方でしてね。あの人の前に出ると、
私の下司なエリート意識なんてものはちっぽけな猿みたいに見えた。
新入行員への「責任は上司にとらせろ」スピーチの嫌らしさ、
「実害はない」「担当銀行の責任」といった現状認識と責任回避
の姿勢。これは勝てっこないと思いましたね。
そういうのは同類には一目でわかるんです。下品な言い方ですみませんがね、
ちんぽの大きさと同じです。大きい奴は大きいんです。
わかりますか?」
217仕様書無しさん:02/07/09 00:21
てぃむぽ あげ
218仕様書無しさん:02/07/13 15:49
「でも、もう大丈夫なんでしょ?」緑は少し笑いながら言った。
僕は長い間電話の向こうで黙っていた。
まるで世界中の細かい雨が世界中の芝生に振っているようなそんな沈黙が続いた。
僕はその間ガラス窓にずっと額を押し付けて目を閉じていた。
「だめぽ・・」僕は心の中でつぶやいた。
219仕様書無しさん:02/07/18 21:42
age
220仕様書無しさん:02/07/18 22:58
age
221仕様書無しさん:02/07/19 15:03
age
222仕様書無しさん:02/07/22 20:41
続き期待age
223仕様書無しさん:02/07/25 22:32
age
224みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 25:02/07/25 22:47
「たからくじ?」

「一勧です」と博士は言った。「その街には一勧がおるのです」

「その一勧と、あなたが僕にくれた赤みずぽの支店とは何か関係があるのですか?」

「あれは私の作ったレプリカです。よくできておるでしょう。あんたのヴィジュアル・
イメージをもとに作ったんだが、なかなか苦労したですよ。別に特に意味があるわけでは
なく、ちょいと作ってみただけです。あんたにプレゼントしますよ」

「ちょっと待ってください」と私は言った。
「僕の意識の底にそういうシステムがあるということは一応わかりました。
そしてあなたはそれをより明確な形に構築し直して、みずぽのシステムの中に
赤みずぽとしてインプリメントした。次に旧一勧のシステムとその他の2つの回路を
リレーコンピュータでつなぎ、シャフリングした。そこまでは間違いありませんね?」

「間違いないです」

「そしてシャフリングが終った時点でそれらの勘定は精算され、旧一勧の勘定は
赤みずぽとしてそもそもの勘定に戻った」

「それが違うです」と博士は言って、首の後ろをぽりぽりと掻いた。
「そういけば事は簡単ですが、そうはいかんのです。リレーコンピュータには
自動精算機能がないのです」

「じゃあ僕の仮払いは払いっぱなしになっているのですか?」

「まあそういうことですな」

「でも、僕は今こうして赤みずぽの勘定系に従って勘定を締めていますよ」

「それはコーポレート銀行に不突合を起こさせているからです。
図にするとこういう仕組になっておるです」
と博士は言って、ポケットからメモとボールペンをとりだして図を書き、
それを私に手わたした。
225仕様書無しさん:02/07/29 17:26
保全あげ
226仕様書無しさん:02/08/01 23:59
定期メンテあげ
227仕様書無しさん:02/08/04 16:15
今日、何の気なしに「2ちゃんねる公式ガイド2002」買ったのですよ。
そしたら、プログラマ板の名スレにこの「村上春樹的みずほ銀行」が
紹介されていたのですよ。

スレ名だけの紹介なので買ってみるほどのものでもないけどな。と言いつつあげ。
228仕様書無しさん:02/08/04 16:20
>>227
おぉ、漏れもたまたま本屋に行ったら売ってたので買ってみた。
「お互いを認め合うのは難しいようだ」って書かれてるね。
そんなヤシは煽ることに生きがいを感じる一部の基地外だけなのに。
229仕様書無しさん:02/08/08 09:08
保守age
230仕様書無しさん:02/08/14 16:54
age
231仕様書無しさん:02/08/18 22:15
このスレ、一般書籍板よりレベル高いぞ。マジで。
PGってのはやっぱインテリなんだな、と思った。

232えーっと。:02/08/18 23:49
全レスの元ネタは何かな?
村上春樹はねじまき鳥とノルウェーの森しか読んでないんで他のネタはわかんない。
ハードボイルドワンダーランドと・・・あと、何?
233仕様書無しさん:02/08/19 03:21
プログラマは(聞かれなければあえて語りはしないけど)
平均的な日本人がテレビを見て過ごしている時間に
科学雑誌から小説までノンジャンルな本を読んでいるものなのだ。
一般書籍板よりレベルが高いのは当然。
234仕様書無しさん:02/08/19 22:24
他の誰かも書いてたけど、ハードボイルドワンダーランドが一番
ネタにしやすかったな。



235仕様書無しさん:02/08/22 00:03
僕らの銀行は本当によく似ている、と彼女は言う。

「何処が?」僕は驚いて彼女にそう訊ねてみた。
「全部よ。」と彼女は言った。

そのとおりかもしれない。
そしてそれは僕たちが五十何年間一緒に守り続けた監督官庁の指導のせいだと思う。
236仕様書無しさん:02/08/25 17:42
age
237仕様書無しさん:02/08/29 02:35
保守age
238仕様書無しさん:02/08/29 02:41
やみくろ…
地下鉄…
吉野家!
239仕様書無しさん:02/08/29 06:00
フフ ここ高級感のある笑みを誘いますね
240仕様書無しさん:02/08/29 23:22
ひとことで言えば、みずほは救いがたいオールドエコノミー企業であり、
頑迷でシニカルで、よく表現して世間知らずだった。いったん貸出し出すと
きりなく貸出していたが、気の合わない相手とは(つまり世の中を構成する
大多数の中小企業とは)ろくに口もきかなかった。経費をくいすぎたし、
統合するときまって障害を起こした。言葉で説明するよりも、写真が手もとに
あればいいのだが、残念ながら一枚もない。もし当時のみずほの写真があれば、
それはきっと、邦銀の持ちうるある種の特質についての得難い記録になったはず
だと思うのだけれど。  

すぷとにく
241仕様書無しさん:02/08/30 17:43
もうすぐ新作の長編が発売されるよね。
242仕様書無しさん:02/08/31 09:57
>>241
4月の統合日、頭取は夜行バスに乗り、家を出た。
一方、猫顔の老人・シオカワさんも、なにかに引き寄せられるように西へと向かう。
暴力と喪失の影の谷を抜け、銀行と銀行が結びあわされるはずの場所を求めて。
243仕様書無しさん:02/09/02 04:49
>>242
ワラタ。うまいよ。
244仕様書無しさん:02/09/02 11:11
>233
世のプログラマはすべからく荒俣宏なのでつか?
245仕様書無しさん:02/09/07 22:37
age
246みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 13:02/09/08 01:54
「あんたはわかってないようだな」とちびは舌打ちして言った。「次の質問は?」

「勘定系のバグについて知りたい」と私は言った。

「勘定系のバグは地下に存在するものだ。本店とか情報処理センターとか、
そういうところの地下にあるメインフレームに住んでいて、勘定の残りを食べ、
利息計算のうわずみを飲んで生きている。人間とまじわることはほとんどない。
だから勘定系のバグの存在を知るものは少ない。人間に危害を加えることはまずないが、
たまにはペイオフ解禁で地下にまぎれこんできた預金口座を食べることもある。
徹夜の移行作業で、口座の利息がときどき行方不明になることがあるな」

「政府は知らないの?」

「政府はもちろん知ってるよ。国家というのはそれほど馬鹿じゃない。
連中はちゃんと知ってるよーーといってもほんのトップクラスに限られているけどね」

「じゃあどうしてみんなに注意するか、駆り立てるかしないんだろう?」

「まず第一に」と男は言った。「国民に知らせると大パニックが起きる。そうだろ?
みずぽのような大きな銀行でもこんなデタラメを平気でやっているとなると、
みんな良い気はしないものな。

第二に、改善させるにもさせようがないんだ。自衛隊だって全ての都銀の情報処理センターに
行ってバグを一匹残らずつぶすなんてまずできない。暗闇は奴らのホーム・グラウンドなんだ。
そんなことしたら一大デスマーチになっちまうさ。
247みずぽの終わりとプログラマ・ワンダーランド 13:02/09/08 01:55
それから、こういうこともあるんだ。
奴らは政府のいろんなウェブサイトにバックドアを持っていてね、ひとたび何かがあると、
夜中にセキュリティホールを通って侵入してくるのさ。
そして首相官邸のトップページやメルマガのバックナンバーを好き放題書き換えることだってできる。
そんなことされたら日本は無茶苦茶になっちまう。そうだろ?
だから政府は勘定系のバグと事を構えずに、そっと放っておいているんだ。

それに、奴らと手を組めば逆に巨大な力を手中に収めることになる。
取り付け騒ぎが起きても、国債がデフォルトになっても、勘定系のバグと手を結んでいれば
絶対に負けない。たとえハイパーインフレになっても、奴らは生き残れるからね。
しかしいまのところ、誰も勘定系のバグと手を結んではいない。
何しろ奴らはひどく疑り深くて、地上の人間とは絶対に交わろうとはしないからな」
248仕様書無しさん:02/09/12 12:12
「海辺のカフカ」刊行記念新作期待 age
249仕様書無しさん:02/09/12 21:34
「それで、お金のことはなんとかなったんだね?」と
ミズホと呼ばれる少年は言う。いくぶんのっそりとした、
いつものしゃべりかただ。深い眠りから目覚めたばかりで
口の筋肉が重くてまだ動かないときのような。でもそれは
そぶりみたいなもので、じっさいには隅から隅まで目覚めている。
いつもと同じように。
250仕様書無しさん:02/09/13 11:57
春樹繋がりでリンクしておく。

村上春樹風に失恋話をするスレ
http://life.2ch.net/test/read.cgi/break/1030292381/

春樹文章を書くことによってささやかな自己療法に繋がれば、と願う。
251仕様書無しさん:02/09/19 17:56
保守
252仕様書無しさん:02/09/28 17:08
みずほは世界で一番タフな統合をしならなくちゃいけなかったんだ。なにがあろうとさ。
そうする以外にみずほが金融業界を生きのびていく道はないんだからね。
そしてそのためには、ほんとうにタフであるというのがどういうことなのか、
みずほは自分で理解しなくちゃならない。わかった?
253仕様書無しさん:02/09/28 17:17
たぶん。
254仕様書無しさん:02/09/28 21:40
その夜、後輩は仮眠室で眠った。僕は毛布を持って自席の足元に横になった。
でも眠ることは出来ない。目を上げるとモニタがあった。僕は長いあいだそ
のモニタの死んだ画面を眺めていた。その奥にはバグがいる。僕にはそれが
わかった。彼らはサンドボックスの中で待っているのだ。背筋のあたりに寒気
がして、それは時間が過ぎても去らなかった。
255仕様書無しさん:02/10/03 20:54
ストップ安、と僕は思った。
256仕様書無しさん:02/10/11 21:41
私のことを忘れないで。
257仕様書無しさん:02/10/12 08:34
ミズホとよばれる銀行
258仕様書無しさん:02/10/13 11:23
「ミズホは頭が悪いものですから」
259高粘性うんこ:02/10/17 00:44
おそらく既出ですが。
村上春樹的みずほ銀行
http://pc.2ch.net/test/read.cgi/prog/1019137149/

海辺のカフカは読んでないのですが、
これまでの作品を読む限り
傑作か?と問われれば、私は否と答えるでしょう。
260仕様書無しさん:02/10/17 00:46
>>259

釣り?
261高粘性うんこ:02/10/17 00:46
すまそ
誤爆しました。

【文学】村上春樹の『海辺のカフカ』は傑作か?
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1034776925/
262age:02/10/26 13:20
期待age
263名無しさん:02/10/27 11:18
アゲ
264仕様書無しさん:02/10/27 23:38
mizuhoはmizuhoでも統合リスク管理の方の香具師はいねーのかよ。
265仕様書無しさん:02/10/31 22:14
age
266仕様書無しさん:02/11/06 20:54
age
267仕様書無しさん:02/11/11 22:28
age
268仕様書無しさん:02/11/13 19:20
age
269仕様書無しさん:02/11/16 01:00
2ちゃん語と金融用語とはるき的文章とみずほの状況のミックスのしかたがウマー

続きまだー?
270仕様書無しさん:02/11/19 16:29
やがてみずぽはその姿を消した。
ある朝目を覚ましてテレビをつけると、みずぽはもう終わっていた。
街にはもうあののっぺりとしたみずぽの看板の影はなく、
そのかわりにどんよりとした重い空気が不吉な知らせをもたらす
使者のようにみずぽの支店の中に満ち溢れていた。
みずぽにとっては預金者は心地よく美しい来訪者だったが、
その滞在はあまりにも短く、その終焉はあまりにも唐突だった。
271仕様書無しさん:02/11/19 16:34
みずぽが去ってしまうとそのあとには暫定的な空白がやってきた。
円高でもなく円安でもない奇妙にしんとした空白だった。
日本を包む奇妙な安堵感は徐々にその輝きを失い、
まるで漂白されたような空虚感を増して、
恐慌の到来の近いことを人々に告げていた。
あらゆる企業とあらゆる金融機関が、凍りつく時代にそなえて
くびをすくめ、その表情をこわばらせていた。
272仕様書無しさん:02/11/19 16:36
恐慌の予感が目には見えない膜のように日本を覆っていた。
風の音や草木のそよぎや、夜の静けさや人々の立てる靴音さえもが
何かしらの暗示を含んだように重くよそよそしくなり、
破綻前にはやさしく心地よく感じられたみずぽ関連のニュースも、
もう僕の心を慰めてはくれなかった。
273仕様書無しさん:02/11/19 16:38
あらゆる金融機関が自らの存在を守り維持する為に
殻をしっかりと閉ざし、ある種の完結性を帯び始めていた。
彼らにとっては恐慌は他のどんな状況ともちがう特殊な状況なのだ。
行員たちの声も短く鋭くなり、ときおり彼らの咳払いだけが
その冷ややかな空白を揺さぶった。
274塩梅:02/11/22 15:11
久しぶりに覗いてみたよ。
275仕様書無しさん:02/11/24 22:50
age
276仕様書無しさん:02/12/02 00:47
月初めのage
277仕様書無しさん:02/12/06 01:06
新たなねたが無いと書きようがないのだろうな。
はやく国有化キボン
278モバ板住人:02/12/06 05:47
暇だったのでちょっと通りすがってみたが、思わぬ発見。
このスレに拍手!

本屋で夜勤中
Σ2+えっち

279仕様書無しさん:02/12/15 15:33
hosyu
280仕様書無しさん:02/12/16 02:01
金融相が更迭された後、10月の始めに、前田社長から報告書が届いた。
短い報告書だった。

「返事が遅くなってごめんなさい。でも理解してください。
プロジェクト計画を書けるようになるまでずいぶん長い時間がかかったのです。
そしてこの計画書ももう十回も書きなおしています。
プロジェクト計画を作るのは私にとってとても辛いことなのです。

結論から書きます。システム統合をとりあえず一年間延期することにしました。
とりあえずと言っても、もう一度システム統合プロジェクトが動きだすことは
おそらくないのではないかと思います。延期というのはずっと考えていたことなのです。
それについては柳沢前金融相に何度か話をしようと思っていたのですが、
とうとう切り出せませんでした。口に出しちゃうのがとても怖かったのです。

いろんなことを気にしないで下さい。たとえ何が起こっていたとしても、
たとえ何が起こっていなかったとしても、結局はこうなっていたんだろうと思います。
あるいはこういう言い方は柳沢前金融相を傷つけることになるのかもしれません。
もしそうだとしたら前金融相に謝ります。
私の言いたいのは竹中金融相は柳沢前金融相を責めたりしないでほしいということなのです。
これは本当に旧3行の上層部がきちんと全部引き受けるべきことなのです。
この一年あまり私はそれをのばしのばしにしてきて、そのせいで前金融相にも
ずいぶん迷惑をかけてしまったように思います。そしてたぶんこれが限界です。

281仕様書無しさん:02/12/16 02:02
旧3行のシステムを温存する方針を決めたあと、私はシステムコンサルタントに
どうすればいいか訊いてみました。
コンサルの話だとDとFのシステムは一長一短であるらしいので、
それを理由にシステム統合を先延ばししようと思いました。
正確な意味の理由ではなくて、単なる口実です。
細かいことについてはまた別の機会に書くことにします。今はまだうまく書けないのです。
今の私に必要なのは責任と遮断されたどこか静かなところで神経をやすめることなのです。

柳沢前金融相が任期中ずっと不良債権処理を先延ばしにしてくれたことについては、
私は私なりに感謝しています。そのことだけは信じて下さい。
前金融相が私を傷つけたわけではありません。私を傷つけたのは旧3行の頭取どもです。
私はそう思っています。

私は今のところまだ竹中金融相に会う準備ができていません。
会いたくないというのではなく、会う準備ができていないのです。
もし準備ができたと思ったら、私は竹中金融相にすぐにまた報告書を書きます。
そのときには私たちはもう少しお互いのことを知りあえるのではないかと思います。
金融相が言うように、私たちはお互いのことをもっと知りあうべきなのでしょう。
                               さようなら」
282仕様書無しさん:02/12/16 23:51
いいね。
283仕様書無しさん:02/12/22 20:42
うんうん
284仕様書無しさん:02/12/24 12:35
悪くない。
285仕様書無しさん:02/12/24 23:43
おーけー
286em:02/12/24 23:53
みずほ統合の話が出る前からワタナベはひどく疲れた顔をしていた。
システム部門の計算士たちは、そんなワタナベをみて「やれやれ」といったありさまだった。

ごめん、認めるよ。僕の書いた小説で多くのメンヘラーを生み出したことを
でも、おかげで僕は一生お金には困ることはないので...
287仕様書無しさん:02/12/30 22:34
それでは次のソース。
288仕様書無しさん:03/01/02 15:54
やれやれ。
289仕様書無しさん:03/01/03 02:47
ほかの人々に仕事をさせる仕事
290仕様書無しさん:03/01/06 23:39
291山崎渉:03/01/15 17:21
(^^)
292仕様書無しさん:03/01/17 03:54
オーケー。認めよう。
293仕様書無しさん:03/01/18 22:01
リレーコンピュータが動き出し、トランザクションが流れ、人々がほっと一息ついたころに
バグの大群がやってきた。

はじめのうち、それは巨大なネットワーク障害に見えた。次に、マスコミの大群がやってきた。
いったい何が起ころうとしているのか、誰にもわからなかった。

第一閑吟情報システムだけがそれを知っていた。

みずぽはオペレータたちに命じてコンソールのあちこちに張り付かせた。
洗いざらいのダンプに洗いざらいの人員をつけて解析させた。
そして行員たちには粗品をもたせ、別店舗への誘導を力いっぱいやらせた。

みずぽは(あとで誰もが認めたように)やれるだけのことはやったのだ。

しかし、全ては無駄だった。

何十万という電文が、RCを思う存分食い荒らした。
あとには何一つ残らなかった。

営業時間が終了してしまうと、みずぽは大口顧客につっぷして泣いた。

SEたちは誰も泣かなかった。彼らは遅延したバッチをひとまとめにしてホストに突っ込み、
処理し終わるとすぐにデバックのつづきにかかった。
294仕様書無しさん:03/01/18 23:42
「君は仕様変更のみが存在し、スケジュールが根こそぎもぎとられた状態と
 いうものを想像できるか?」と羊博士が訊ねた。

「わかりません」と僕はいった。

「地獄だよ。仕様書のみが渦巻く地獄だ。一筋の光もなくひとすくいの水も
 ない地底の地獄だ。そしてそれがこの3年間の私の生活だったんだ」

「統合のせいなんですね?」

「そうだよ。統合のせいだ。統合が私をそんな中におきざりにしたんだ。
 99年の夏のことだ。」

「そこで監督のために金融庁が業務改善命令を出したんですね?」

「役人なんてみんな馬鹿だからな。奴らには物事の真の価値などわからんのだ。
 あの障害のもつ意味の重大さも奴らには永遠にわからんだろう」
295仕様書無しさん:03/01/22 00:08
たっぷり一時間をかけて僕はみずほのマシンルームを捜し出した。
まわりのコンビニで調達した粉っぽい栄養ドリンクを差し入れてから
ホスト機にむかって手を合わせ、腰を下ろして煙草を吸った。
三月の柔らかな日ざしの下では、生も死も同じくらい安らかなように
感じられた。僕は仰向けになって目を閉じ、何時間もSE達の嘆きを聴き続けた。

この障害はそういった場所から始まった。そして何処に辿り着いた
のかは僕にもわからない。

「宇宙の複雑さに比べれば」と頭取は言っている。
「この我々のシステム障害などミミズの脳味噌のようなものだ。」
そうであってほしい、と僕も願っている。
296仕様書無しさん:03/01/25 00:40
(・∀・)イイ!
297仕様書無しさん:03/01/25 21:14
「いずれにせよ、みずほはろくでもない馬鹿だよ」と塩爺は最後に言った。
「それは言えてる」と頭取は言った。「実に本当にそのとおりだ。否定はしない。
みずほは自らの信用を損なっている。でもな、塩爺、これはどうしようもないこと
だったんだ。止めようもないことだったんだ。どうしてそんなことが起こったのか、
俺にもわからない。申し開きもできない。でもそれは起こったんだ。今じゃなくても、
いつか同じことがどこかで起こっただろう」
同じようなせりふを前に聞いたことがあるな、と塩爺は思った。「この統合は世界で
いちばん素晴らしい統合だと、記者発表をした夜に僕にはっきり言っただろう。
覚えているか?何ものにも替えがたい統合だって」
「それは今でも同じだ。それについては何も変わってないと思う。しかし、だからこそ
うまくいかないということだって世の中にはあるんだ」
「そう言われても僕にはわからないよ」
「塩爺には永久にわからないよ」と頭取は言った。そして首を振った。
会話の最後のひとことは常に彼がとった。
298仕様書無しさん:03/01/25 21:49
>>297
みずほパイ(・∀・)イイ!
299仕様書無しさん:03/01/26 23:59
上層部にシステム統合延期を申し込むことについて、PMは真剣に考え続けた。
一晩考えて、朝になってもまだ眠れないことが何度もあった。ある時期にはほとんど
仕事が手につかなかった。しかしそれでもなお、PMには決心がつかなかった。
考えてみれば開発チームとシステムとの関係は、そもそもの最初から一貫して、
ほかの誰かの手によって決定されていた。彼らは常に受動の立場に立たされていた。

みずほ統合プロジェクトと彼を引き合わせてくれたのは頭取だった。頭取が都銀の中
から二行をピックアップし、統合し、システム統合計画を作り、主導権争いをした。
そして今、予定通りの日程で稼動させることを開発チームに強制している。
もちろんPMは現状を理解している。疑問の余地はない。今が統合延期を勧告する絶好の
機会だった。たぶん開発担当者達は彼の申込みを拒まないだろう。それもよくわかる。
しかしあまりにも絶好すぎる、とPMは思った。そう思わないわけにはいかなかった。
彼自身の決定事項はいったいどこにあるのだ?
彼は迷い続けた。結論は出なかった。そして障害がやってきた。
300 :03/01/29 16:44
宮益坂、午後三時

彼はam/pmの前でここまでの逡巡を頭に広がらせたまま、立っていた。
いましがた買った熱いコーヒーは熱すぎて、
食べようとしたサンドイッチの味がわからなくなりそうだ。
そう、今こうしてこの場所にこうしている理由は・・・彼と彼女の未必の故意が僕に投影したんだ。

もともと二人は仮面の恋人 二人は、実は永遠に結ばれることなんてないんだ。
距離が二人の邪魔を?いいや、違う 千葉と多摩は太い絆で結ぶことができたはずさ
地位が二人の邪魔を?それも、違う お互い、傷つきあっていたから、ホントは誰かと癒し合いたいはずさ

二人は、ホントはこの世で一番結ばれたくない二人だったから。
だからかりそめの仲人が必要だった そしてそれが僕だ。

僕が選ばれた理由?わけもないことさ・・・
アリジゴクは、アリを陥れることなんて茶飯事。
もはやこの世界で瀬戸際のオレ、引きずり込む手管なんてホストの百の言葉よりも多い。
丸の内と大井町にいたら、二人に首を振らないでいるほうが、難しいのさ・・・

どうして二人は、涼しげなアイスティーとクロワッサンを選べないのだろうか?
彼はかたくなでずるがしこすぎる − 彼女は冷淡で先を読みすぎる −

やけどするヤツが、必要だったのさ それが、彼と彼女の、未必の故意。

また春がきてしまう 二人がそれと知りながら、運命を飲み干すように、
自らの過ちを飲み干す春が・・・
301 :03/01/29 16:49
道玄坂、午前九時

まるでここはハムスターでも飼うような空間だ。

ハムスター
ハムスターは今日もわっかを漕ぎつづける
こげこげこげよ ボートこげよ −
たぶん、僕はこのまま、レミングスを見ることになるのだろう

この倦怠、この戦慄、この怯え、、、

こげこげこげよ ボートこげよ −

もうぼくは、ボートなんてこぎたくないんだよ・・・
こうして今日も、夕方までボート小屋で怯えながら電話がくるのを待ちつづけている
302 :03/01/29 16:58
大井町、午後五時

喧騒の中で、また一日が倒れていく
こうして幾日も、太陽の日々を、月の方角へ倒していく − それが僕の保有する具有なのだろうな

彼をすり鉢に落としこむ、
彼をすり鉢の上から眺める、
甘美だ・・・あまりにも甘美だ・・・

過度の痛みは、これほどまでも人を甘くアルコールのように惑わす魔手なのだろうか ?

彼の痛みが僕とシンクロする − 
僕は彼をつきはなす、そして彼と彼女をも、ビリヤードのようにサイドポケットにすべらせる

僕は、魔弾の射手
射抜く

射抜かなければ、僕と僕の周りの世界は、迷いの森から出られない
でも僕は知っている − 

    この迷いの森からは、もう、誰も、出られることは、ないのだ、と・・・

うっそうとした森が、僕と彼と、彼と彼女の周りにおびただしく広がるのを感じた
塩じいは、そんな森に、僕等を置き去りにして恍惚の世界に旅立つつもりなのだろうか・・・

塩じい、もう、手遅れなんだと、思うよ
ここは深い森 狼しかいない湿った空気の土地
303 :03/01/29 17:05
永田町、午後六時

災いが、神代も知らぬ竜田川を滑りぬけて通りすぎる
全ては今日、決まったわけでは、ないのだ。

全てはあのとき − そう、あのときだ
風船にのって旅立ったとき、そこに命綱がないことに誰にも気づかなかったときに始まった。

あるとき、捨てれるものを皆捨てた、風船を上に上らせるために

だが、、、風船は天に近づきすぎると、内在する勢いで破裂してしまう
そして、それを地上にとどめる重りも、すでに失ってしまっている・・・

重りはお守り はは、なんてことだ・・・
なんて大きな過ちなのだろうか・・・

お守りを失えば、誰も行く末の守りを果し得ない。

ああ、僕は君に言ったさ、未来の僕等のことを。
でもそれは、失われた未来の話だって気づかない君も、悪いってことさ・・・
304 :03/01/29 17:13
新宿、午後4時

竹中の背中を、俺はいぶかしがりながら見つづけた
この後の、我々の行く末のことを

もう塩じいは、違う世界のことを考え始めているってことは、わかりきっていた
砂漠を見つづけて目がやられてしまったのだろう

でも、竹中すら目をやられたなんて − なんてことだ −

なんてことだ。
つまり、この砂漠からは逃れられないってことを予言してくれたってワケだ、
誰にもわからないように、秘密の言葉でね。

あと何日この砂漠で生きられる?
あと何日太陽と月しか拝むことのできない荒野に生きていられる?

僕は、最後の涙が頬につたわるのをいとおしみながら、
彼の背中を見送るしか、できなかった・・・
305通りすがり:03/02/01 20:44
せっかく書いたのに、3日もレスがないねえ。自作自演しなかった作者さんは偉い。
いや、私は、とうとうシステム統合だって言うから、見に来ただけ。
306仕様書無しさん:03/02/02 21:09
コノスレ(・∀・)オモシロイ!
ところでシステム統合っていつ?>305
307age:03/02/17 02:25
期待あげ
308仕様書無しさん:03/02/18 02:53
309村上春樹的仕様書無し:03/02/21 01:49
310仕様書無しさん:03/02/22 00:41
最近のは出来が悪い。
なんとかしろ。
311仕様書無しさん:03/02/22 18:17
ttp://www.mizuhobank.co.jp/ibanking/direct/info2_1.html

2003年3月10日(月)より、みずほインターネットバンキングはサービス内容を
一層充実し「みずほダイレクト」に移行いたします。(新たな手続きなしでその
ままご利用いただけます。)これにともない、
3月7日(金)15:00から3月12日(水)9:00まで、インターネットバンキング
およびモバイルバンキングのサービスを一時休止させていただきます。ご不便
をおかけいたしますが、なにとぞご理解いただきますようお願い申しあげます。

みずほダイレクトのサービス開始日時等は、やむをえず変更となる場合がござ
います。最新の情報は、みずほ銀行ホームページでご確認ください。

#祭りの予感
312村上春樹的りそな銀行:03/03/04 18:05
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030304-00000411-yom-bus_all
「人為的なミスで、システム統合とは無関係」
313仕様書無しさん:03/03/05 00:38
>>264
俺そうだけど、あなた誰さん?
314仕様書無しさん:03/03/10 21:49
315仕様書無しさん:03/03/10 21:54
それにしても何故プログラマー=ヲ太なのか。
316仕様書無しさん:03/03/11 16:38
『Y!ニュース - りそなホールディングス』
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/daiwa_bank_holdings/
> 注目の記事
> りそなが二重引き落とし EB手数料で2149件
>  りそなホールディングスは11日、
> 傘下のりそな銀行(大阪市)が10日に処理を行った
> エレクトロニックバンキング(EB)手数料などの口座引き落としで
> 2149件の二重引き落としがあったと発表した。
> [記事全文]
>
> <埼玉りそな銀>2日目でトラブル 二重の引き落とし536件 - 毎日新聞(5日)

――何かっ!?
317村上春樹的りそな銀行:03/03/25 00:00
318仕様書無しさん:03/03/25 06:08
>「完璧な統合などといったものは存在しない。完璧な絶望が
>存在しないようにね。

証明になってない
319仕様書無しさん:03/03/25 16:13
>>318
>「完璧な統合などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
これは証明ではない
320仕様書無しさん:03/03/25 16:17
では、証明でないことを証明してみせよ
321仕様書無しさん:03/03/25 17:59
やだ
322仕様書無しさん:03/03/31 22:57
みずほ銀行のローンカードで引き出そうとしたら
暗証番号の入力を要求されなかった。
変だと思いつつ1万円下したら残高が減ってないようだった。
明日もう一度確認しますが、
どうすればよいですか?
323仕様書無しさん:03/04/02 08:15
>>322
いいやないですか。
324仕様書無しさん:03/04/11 07:58
全額おろしてみる
325仕様書無しさん:03/04/13 01:11
有名な名スレも、そろそろネタ切れかな?
326仕様書無しさん:03/04/14 20:49
大学の授業で知識やら技術やらが、みずほでなにかの役にたつとはあまり思えないよ、たしかに。
教授だってほとんどはろくでもない連中だ。それはわかる。
でもいいかい、君は就職をするんだ。
そうなれば、これから先大学に行く機会といってもたぶんないだろうし、
大学で教わる事は好きも嫌いもなくひとつ残らず、しっかりと頭の中に吸収しておいたほうがいいぜ。
君はただの吸い取り紙になるんだ。なにを残してなにを捨てるかは、
みずほにはいってからきめればいいんだからさ。
327仕様書無しさん:03/04/15 19:58
>>325
期待するから、失望する。
328仕様書無しさん:03/04/16 23:45
あー このスレ見に来ると快感
329山崎渉:03/04/17 11:52
(^^)
330仕様書無しさん:03/04/17 16:00
保全
331あぼーん:あぼーん
あぼーん
332あぼーん:あぼーん
あぼーん
333仕様書無しさん:03/04/21 20:45
キャッシャー・イン・ザ・ライ
334仕様書無しさん:03/04/22 05:13
>>333
っぷ、自動支払機がライ麦畑のなかにあるのを想像しちまった。
335仕様書無しさん:03/04/25 16:29
>>333
原作:J・D・サリンジャー  訳 村上春樹@みずほ銀行

ttp://www.hakusuisha.co.jp/current/topics/rye1.html

336あぼーん:あぼーん
あぼーん
337仕様書無しさん:03/04/25 22:48
>>334
それも、やっぱり引き出せなかったりするんですかねえ。
338仕様書無しさん:03/04/26 05:16
サリンジャーでも、村上春樹でも、どうしようもないものが存在する。
339仕様書無しさん:03/04/26 13:46
Σヽ(゚Д゚; )ノ
340仕様書無しさん:03/04/28 01:56
>>338
それは統合だ。
341仕様書無しさん:03/04/28 04:31
>>340
いや、完璧な統合など存在しない。一方的な支配があるだけだ。
342仕様書無しさん:03/04/28 12:25
>>341
一強多弱、それは統合した後の銀行内にもある。
343あぼーん:あぼーん
あぼーん
344仕様書無しさん:03/04/28 12:30
いや一方的な支配のもとでは顕在的隷属と潜在的反発がある。
345仕様書無しさん:03/04/28 17:03
ライ麦畑でつかまえて@みずほ銀行

もし君が本当にみずほの話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、
障害がどの個所で発生しただとか、しみったれた開発期間がどんなものだったかとか、
僕が投入される前に担当者はどんな仕事をしていたかなんていう「プロジェクトX」調の
やつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれないんだな。
第1、そんなの僕自身退屈なだけだし、第2に、もし僕が銀行内部についてひどく私的なことでも話したと
したら、前田も監督庁もそれぞれ2回ずつくらい頭に血を上らせることになってしまうからね――。
346村上春樹的仕様書無しさん :03/05/04 01:19
とりあえず、印税はみずほにはあずけない。
347サリンジャー:03/05/04 01:40
わしもだ。
348村上春樹的三井住友銀行:03/05/04 02:15
預貯金はぜひともわたくしどもに。
349村上春樹的東京三菱銀行:03/05/05 12:39
いえ、私共に。
350村上春樹的村上春樹:03/05/06 00:51
なぜ、UFJの名前が出てこないんだろう?
351ホールデン・コールフィールド:03/05/06 03:07
>>350
だって、憶えにくいんだもん。なんだか銀行ぽっくないしさ。
352仕様書無しさん:03/05/06 14:14
たしかに、USJと紛らわしい。
353仕様書無しさん:03/05/06 14:57
漏れも、最初きいたとき、なんで銀行で火薬の量をごまかしたんだろと思ったよ。
354仕様書無しさん:03/05/06 16:37
漏れも、最初きいたとき、なんで銀行で水を(ry
355仕様書無しさん:03/05/06 20:42
ハリウッド張りの特殊メイクや、SFXは銀行でもみられたりして。
356村上春樹的アル・パチーノ:03/05/07 00:48
特殊メイクや、SFXで業績を糊塗しようとしたりして。
357仕様書無しさん:03/05/07 00:50
>>356
出来るかい、そんなもん!!
358仕様書無しさん:03/05/07 00:57
>>354
水増しはしてるかもよ。
359仕様書無しさん:03/05/07 02:34
焼け石に水だろう。
360仕様書無しさん:03/05/07 03:59
特殊メイク真っ青のグロテスクな顔の頭取がいたり、SFX顔負けのトリッキー
なロジックのシステムが走ってたりして。
361仕様書無しさん:03/05/07 04:46
ATMの前にたどり着くとすでにたくさんの人たちが並んでいて、
しかめっ面をしたり口々に文句を言ったりしていた。僕はすぐさま
そこを立ち去りたかったけれど、ATMの前にたどり着いて、言われた
とおりに合言葉を入力しない限り先に進めないことは分かっていた。
僕には他に選択肢は残されていないのだ。
362あぼーん:あぼーん
あぼーん
363あぼーん:あぼーん
あぼーん
364仕様書無しさん:03/05/08 00:05
>>360
東洋一の巨大ループとか。(藁)
365仕様書無しさん:03/05/08 01:37
株価はジェットコースター並かな(藁)
366仕様書無しさん:03/05/08 04:14
下がりの多いジェットコースターだね。
367仕様書無しさん:03/05/08 11:58
ジェットコースターはあがる事もあれば、下がる事もあります。
368仕様書無しさん:03/05/08 16:33
>>367
本質的には重力に引かれて落ち続けているのです。
369仕様書無しさん:03/05/09 00:40
地球そのものも落ち続けているのかもしれない。
370仕様書無しさん:03/05/10 00:43
村上春樹的ジャパンネット銀行の予感
371仕様書無しさん:03/05/10 01:13
じつは、どこの銀行のシステムも羊達が動かしている。
372あぼーん:あぼーん
あぼーん
373村上春樹的レクター教授:03/05/10 01:25
>>371
そして、その羊達は沈黙している。
374仕様書無しさん:03/05/10 01:28
>>373
確かに最近は沈黙してるな。
375羊男:03/05/10 01:29
メェメェ
376仕様書無しさん:03/05/10 06:50
>>375
羊男がが一匹、羊男が二匹....。
377仕様書無しさん:03/05/10 10:52
>>376
なんか悪い夢見そう...。
378仕様書無しさん:03/05/10 11:08
じつは、証拠が残らないよう、違法な書類は全部羊男に食べさせている。
379あぼーん:あぼーん
あぼーん
380あぼーん:あぼーん
あぼーん
381仕様書無しさん:03/05/10 13:22
>>376
村上春樹が一人、村上春樹が二人。
382あぼーん:あぼーん
あぼーん
383あぼーん:あぼーん
あぼーん
384あぼーん:あぼーん
あぼーん
385あぼーん:あぼーん
あぼーん
386仕様書無しさん:03/05/10 18:40
>>378
羊じゃなくて羊男に食べさせてるんだ。株安は羊男の祟りだったりして...。
387仕様書無しさん:03/05/11 02:20
なぜ、フィッツジェラルドではなく、サリンジャーなのか、それが問題だ。
388仕様書無しさん:03/05/11 17:35
>>378
いや、違法な書類は村上春樹に食べさせている。
389仕様書無しさん:03/05/11 17:50
じゃ、株安は村上春樹のたたりだ。(笑)
390仕様書無しさん:03/05/11 18:03
「完璧な翻訳などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
391仕様書無しさん:03/05/11 20:38
速報:小説家も統廃合
村上春樹の一強支配に対抗して、村上龍、島田雅彦、高橋源一郎の
三氏が統合。ペンネームは未定。体力面、ビジュアル面、教養面な
ど、おのおのの持ち味がことなることから統合に踏み切った。
392仕様書無しさん:03/05/12 00:15
>>388
うわぁ、想像しちゃった。悪い夢見そう...。
393仕様書無しさん:03/05/13 15:47
>>391
村上龍の胴体から島田、高橋、龍、それぞれの首がつきだしているキングギドラ
みたいなのを想像しちゃったよ。
394仕様書無しさん:03/05/16 15:11
>387
禿同。「キャッチャー」のことは全然評価してなかったのにね。
40代の時は「50になったらギャッツビーを訳したい」とか言ってたのに、
50の声を聞くと「60には」とか言い出だしてる。
いつ村上訳ギャッツビーを読めるんだろう。
395あぼーん:あぼーん
あぼーん
396こうべ予備校じじ:03/05/16 21:22
あえて、名スレにけちつければ、村上春樹の語りって
  ”なんか自分に保険かけてるようでいや”
かな
397仕様書無しさん:03/05/17 22:44
村上春樹の訳は非常にこなれた訳で大好きなんだが、惜しむらくは
「何を訳しても村上春樹」
ってところかな。
398仕様書無しさん:03/05/17 23:23
>>394
村上氏がいつもの調子で趣味的に訳して持ち込んだわけではなく
野崎訳がだいぶ古くなってきたからここらで新訳だそうかって
企画がまず先にあって借金苦の彼に仕事を振ったというだけの話。
大体奴はサリンジャーなんてぜんぜん評価してないどころか
ろくに読んでもいなかったんだよ。
399仕様書無しさん:03/05/17 23:38
>>398
村上春樹って借金あったの?
あんなに儲けてるくせに。
借金について詳細希望。
400仕様書無しさん:03/05/17 23:59
漏れもきぼーん。
たしかにここんとこ出版点数が異様に多い。
中には「出さないほうが今後のキャリアに・・・」と思ったのもある。
奥さんの投機の失敗ってほんとなのかな。
401あぼーん:あぼーん
あぼーん
402村上春樹的村上陽子:03/05/24 21:54
>>400
みずほの不良債権ほどじゃ無いわよ。
403村上春樹的村上陽子:03/05/26 00:15
ちょっと、なんで私の書き込みにレスつかないのよ。
404仕様書無しさん:03/05/26 02:01
>>403

はやいと女に嫌われますよ。あせらずにね。
405村上春樹的村上陽子:03/05/26 09:03
私は女よ。失礼しちゃうわ。
406仕様書無しさん :03/05/28 10:16
銀行の経営統合に伴うシステムの統合でおもしろいようにシステム障害が起きまくってるということは21世紀になってもブルックスの法則は健在ってことだな。
ってこれガイシュツか?
407仕様書無しさん:03/05/28 10:39
    ____
   /∵∴∵∴\
  /∵∴∵∴∵∴\
 /∵∴∴,(・)(・)∴|
 |∵∵/   ○ \|
 |∵ /  三 | 三 |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |∵ |   __|__  | < うるせー馬鹿!
  \|   \_/ /  \_____
    \____/

408あぼーん:あぼーん
あぼーん
409村上春樹的公的資金投入:03/06/04 09:49
>>360
メイクの時に特殊メイクってコマンドしないとコンパイルできないんだよ。
410ジェイズ・バー:03/06/27 01:12
age
411仕様書無しさん:03/07/03 07:06
自殺された 担当者への労災認定がされました。 合唱
412仕様書無しさん:03/07/03 08:43
 , , ,
「みずほバンクってすてきな名前よ」
413仕様書無しさん:03/07/03 12:35
倒産は設立と同時に存在する
414仕様書無しさん:03/07/03 12:35
倒産は設立の対極にあるのもではなく
415仕様書無しさん:03/07/03 12:37
今日の朝7時のNHKニュースのトップは
去年のみずほATM事故でSEが過労死していたことでした。
過労死をさせる日本ロジテム株も大暴落の予感
佐川とロジテムどっちがひどい?
田中真紀子と親密な日本ロジテム(日清系 上場企業 みずほの融資先)の
子会社せいも素(みずほの融資先)で  
サービス残業させすぎの過労死者を出した上、大量の不当解雇を行った社長の辻
にまた労働基準監督署の立ち入り調査があり,またも多くの勧告が出された。
http://www.samos.co.jp
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/company/1046775680/l50
.      / ̄\  +.  ∧_∧アハハハ テンゴクヘイッチャウヨー  +
  イクナヨー( ´∀`)    (´∀` )  
      (つ  つ     (つ  つ■
.   +  ( ヽノ      ( ヽノ
416仕様書無しさん:03/07/03 12:39
>>411
合掌
417仕様書無しさん:03/07/03 15:07
418仕様書無しさん:03/07/03 17:30
これも貼っとこう。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_07/2t2003070305.html

合掌。

オマエラも合掌されないようにな。
419仕様書無しさん:03/07/04 04:43
とうとう過労死が出たな
420仕様書無しさん:03/07/04 05:15
ひとごとじゃないよな・・・
421仕様書無しさん:03/07/04 06:44
今さら外出かも知れんが、聞いていい?


そもそもこの最初に起こったみずほの問題って、SEが悪いんじゃなくて
無茶なスケジュールを出したオヤジが悪いんだよな?
SE(開発側)の都合でみずほの統合スケジュールが決められたの?
もちろん、SEの意見が完全に無視されてる訳じゃないだろうけど。
422仕様書無しさん:03/07/04 14:53
システムの統合に問題が起こることは事前に分かっていたという噂があり
ましたね。旧三行のシステム部の連携が悪いというか、縄張り意識が強く、
責任の擦り付け合いというか、どこも火中の栗をひろおうとしなかったと
いう...どこかのマンガみたいな話ですが。
423仕様書無しさん:03/07/07 15:20
世の中にムチャではないスケジュールなどない。
また、達成できないスケジュールなどない。
ムチャなスケジュールに対して、物事全ての実装レベルを制御してなりたたせる。
その制御に失敗したプロジェクトだけが、失敗プロジェクトである。

決定要因はつねにニーズから。
これだけかかるからいつ、なんて決め方で回してるところなんてやりかたは
もはや仕事ではない。

みずほの場合、裾野がデカいので
システム都合以外の要因も工程に反映しなきゃなんない。
統合というのは、単にSE/PGが苦しめばできるなんていう程度の問題ではない。

しかも、みずほ利用者も国もささいな問題をことのほか大きな問題として煽ってしまった。
もともと無理のあるものであると、皆思っていたのだから、
4/1に利用できなかったときのコンテンジェンシープランくらい何故用意していなかったのか。

逆に、その程度の危機管理能力の国と国民相手に商売をするのであるから、
どうして4/1を延期しなかったのか?
リリース判定は4/1に間に合うかどうかを判定しているはずなのに。

そして、みずほにおいては、火中の栗を拾うのは富士通の仕事となっている。



・・・いずれにせよ、失敗してくれといわんばかりの態勢で進めたのが敗因だったな
424仕様書無しさん:03/07/07 16:53
2,3拾い読みしたけどいらいらするね
要点先に言えって感じ
425あぼーん:あぼーん
あぼーん
426大手5銀行に改善命令へ 金融庁3割ルール初適用:03/07/15 12:21
427仕様書無しさん:03/07/15 12:25
  ∧_∧
 ( ´∀`)< うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
428仕様書無しさん:03/07/24 00:06
みずほコーポレートなんかあったの?
429システム障害で決済に遅れ みずほコーポレート銀行:03/07/24 01:09
よる居眠りしている間に、小人さんが出てきて、プログラムを手伝ってくれました。
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
433仕様書無しさん:03/07/29 01:39
とりあえず、村上春樹的@半角文字列
http://okazu.bbspink.com/test/read.cgi/ascii/1055735221/
やれやれ…
435あぼーん:あぼーん
あぼーん
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
437仕様書無しさん:03/08/09 18:34
やれやれ
438仕様書無しさん:03/08/09 19:06
     彼氏が欲しいなっ!!     
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1060419314/39
やれやれ
440あぼーん:あぼーん
あぼーん
441仕様書無しさん:03/08/17 22:40
やれやれ、これ以上手数料をとらないでほしいものだ
442仕様書無しさん:03/08/17 22:51
やれやれ、最近の文体じゃネタにならんな。
443仕様書無しさん:03/09/07 21:47
ho
444さ迷える羊男:03/09/27 10:05
445仕様書無しさん:03/09/29 23:37
みずほ銀行的JR東日本
446仕様書無しさん:03/10/09 19:05
プログラムというものは、つねにバグの総体に過ぎない
447村上春樹的仕様書無しさん :03/10/11 09:51
>>446
バグのないプログラムは存在しないが、バグだけのプログラムも存在しないのでは?
448仕様書無しさん:03/10/11 20:31
やれやれ うんちがしたいぜ
449仕様書無しさん:03/10/11 20:40
僕が同僚のダメポを知ったのは、256個めの不具合を
かたずけている時だった。
450仕様書無しさん:03/10/26 03:10
まだまだ続くよね。
451仕様書無しさん:03/11/12 23:07
保守。かっこう。
452村上春樹的ヤスケン:03/11/19 14:54
453仕様書無しさん:03/11/19 18:37
めーい
454Object指向推進運動:03/11/19 21:02
IT業界にアージャイル開発とデザインパターンを広めよう!

C言語を使ってかなり苦労したので
その苦労を最小限におさえるために、同じ過ちを
繰り返して欲しくないがために
より多くの開発者にアージャイル開発、デザインパターンを
多くのプログラマに使って欲しいと思うことがある。

一種の挨拶みたいなものだね。
「なるべく挨拶を心がけましょう。」
「なるべき綺麗な字で書きましょう。」
のように

デザインパターンを使うこと、アージャイル開発することが
プログラマの習慣、常識になってほしい。

なんとか、デザインパターン文化、アージャイル開発文化を押し広げられたら・・・。

IT業界の将来はオブジェクト指向とアージャイル開発が握っています!
455村上春樹的転職:03/11/29 11:25
456仕様書無しさん:03/12/28 21:41
僕はみずほ銀行について何を思えばいいのだろう?
457仕様書無しさん:04/01/07 22:12
やれやれ。あげておかなきゃ。
458バックギャモン:04/01/09 10:25
「完璧なプログラムなどといったものは存在しない。完璧な絶望が
存在しないようにね。」
459仕様書無しさん:04/01/11 12:35
みずほにとって時の流れがその均質さを少しずつ失い始めたのは二年前ばかり
前のことだった。三行が統合された春だ。
三行が統合されたのにはもちろん幾つかの理由があった。その幾つかの
理由が複雑に絡み合ったままある温度に達した時、
音をたててシステムが壊れた。そしてある社長は残り、
ある取締役ははじき飛ばされ、あるシステムエンジニアは死んだ。
460仕様書無しさん:04/01/11 14:09
あ る シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア は 死 ん だ 。
461仕様書無しさん:04/01/11 14:46
武富士よりひどいという噂の会社
http://www.b-times.jp/backnumbers/20031027.html
http://www.b-times.jp/backnumbers/20031103.html#2
タイムカード改ざんでおなじみのあの会社がまた新聞の1面を飾った。
・これが過労死疑惑の実態か!?…日本ロジテム(みずほの融資先)
 〜子会社社員の勤務報告書を全面公開!!
 〜それでも疑惑否定する幹部と子会社セイモスの辻範夫社長!!
http://society.2ch.net/test/read.cgi/traf/1071281747/l50
http://tmp2.2ch.net/test/read.cgi/company/1065447680/l50
462仕様書無しさん:04/01/11 15:15
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040111-00000002-yom-soci
島根銀行でATM障害、今月2度目
463仕様書無しさん:04/01/14 01:49
「じゃあ教えてやる。バグはPGによってマシンルームの外へ運び出されるんだ。それが
かいだすということばの意味さ。PGはシステムのバグを吸収し回収し、それを外の世界に
持っていってしまう。そしてカットオーバーになるとそんなバグを体の中に貯め込んだまま
死んでいくんだ。彼らを殺すのはマシンルームの寒さでも吉牛の不足でもない。彼らを殺す
のはクライアントが押し付けた自我の重みなんだ。そして春が来ると新しいPGが生まれる。
死んだPGの数だけ新卒が生まれるんだ。そしてその新卒たちも成長すると掃き出された
クライアントの自我を背負って同じように死んでいくんだ。それが完全さの代償なんだ。
そんな完全さにどんな意味がある?弱い無力なものに何もかも押しつけて保たれるような
完全さにさ?」
 僕は何も言わず靴の先を眺めつづけていた。
464仕様書無しさん:04/01/14 02:13
aaaaaアアアい上尾。
あいうえお。
1234567890
1234567890
1234567890
465仕様書無しさん:04/01/15 00:39
>>463
・゚・(ノД`)・゚・
466仕様書無しさん:04/01/15 03:33
「じゃあ教えてやる。バグはM$によってパソコンの外へ運び出されるんだ。それが
かいだすということばの意味さ。M$はシステムのバグを作成し配付し、それを外の世界に
持っていってしまう。そして新OS発表になるとそんなバグを体の中に貯め込んだまま
忘れさっていくんだ。彼らを殺すのはマシンルームの寒さでも吉牛の不足でもない。彼らを殺す
のは政府が発表したオープンソースの奨めなんだ。そして春が来ると新しいバグが生まれる。
死んだバグの数だけ新しいバグが生まれるんだ。そしてそのバグたちも成長すると掃き出された
サポートの自我を背負って「仕様でつ」になっていくんだ。それが完全さの代償なんだ。
そんな完全さにどんな意味がある?弱い無力なユーザーに何もかも押しつけて保たれるような
完全さにさ?」
僕は何も言わずktermを眺めつづけていた。
467仕様書無しさん:04/01/17 21:43
名スレage


↓いちばん好きな奴

/*
「予定が変更された」と聞き覚えのある声が言った。「システムの具合が急に悪く
なったんだ。もう余り時間がない。だから君のタイム・リミットも繰り上げられる」
「どれくらい」
「一ヶ月。それ以上は待てない。一ヶ月たっても二重引き落としがなくならなければ、
君はおしまいだ。君が戻るべき場所はもうどこにもない」
一ヶ月、と僕は頭の中で考えてみた。しかし僕の頭の中では時間の観念が取り返し
のつかないくらい混乱していた。一ヶ月でも二ヶ月でもたいした違いがないように思
えた。そもそも一行のバグを探し出すのに一般的にどれくらいの時間がかかるかという
基準がないのだから仕方がない。
「よくここの場所がわかりましたね」と僕は言ってみた。
「我々には大抵のことはわかる」と男は言った。
「バグの場所以外はね」と僕は言った。
「そういうことだ」と男は言った。
*/
468仕様書無しさん:04/01/17 21:45
これも好き。


/*
ドアの外にはPGのための場所がある。PGたちは夜の間そこで眠る。手を洗うための
洗面所があって、その水を飲むこともできる。その向こうには見渡す限りの簡易ベッド
がつづいている。まるで海原のようにどこまでもつづいているのだ。

「まああんたはここに来たばかりだから仕方ないが、それでもしばらくここで暮らして
きちんとすりゃ、同僚になんて興味を持たなくなる。他のみんなとおなじようにな。
もっとも納期直前の一週間だけは別だがな。」

納期直前の一週間、PG達が戦う姿は誰も見たがらない、と守衛は言った。
PG達は納期直前の一週間だけ、いつもの温和な姿からは想像もできないほど
凶暴になり、互いを傷つけあうのである。そして床に流されたおびただしい量の
血の中から新しいプログラムと新しいシステムが生まれてくるのだ。
*/
469仕様書無しさん:04/01/17 21:46
・゚・(ノД`)・゚・


>>136

/*
「システムはそんな風にして完全性の環の中を永久にまわりつづけているんだ。不完全な
部分を不完全な存在に押しつけ、そしてそのうわずみだけを吸って生きているんだ。それが
正しいことだと君は思うのかい?それが本当のシステムか?それがプロジェクトのあるべき
姿なのかい?いいかい、弱い不完全な方の立場からものを見るんだ。SEやPGや派遣の
人々の立場からね」
僕は目が痛くなるまで長いあいだモニターの光をじっと見つめていた。それから眼鏡を
とって目ににじんだ涙を手の甲で拭いた。
「明日の三時に来るよ」と僕は言った。「君の言うとおりだ。ここは僕がいるべき場所
じゃない」
*/
470仕様書無しさん:04/01/18 20:31
いいねえ
471仕様書無しさん:04/01/19 02:19
>>293
>>294
イイ・・・
472みずほグループ動物園:04/02/04 01:38
みずほグループ動物園の動物たち

ハイエナ → ダマテンで、何でもヘマするにもかかわらず、まだ居る
ぴよぴよ → いつもぼそぼそとパンしか食わない。でも、最近鶏になるかも

みずほグループでSEをやったことがある人の中でこいつらを知っているひといる?
俺も動物になりそう
473みずほグループ動物園:04/02/04 01:39
ハイエナ、お前はもうクビだ・運命は最高で3月末だ
475仕様書無しさん:04/02/14 14:30
>>474
う〜む、いただけないオチがついているな。
頑張って欲しいとは思うが
476仕様書無しさん:04/02/23 20:59
477仕様書無しさん:04/03/23 08:08
新潮文庫『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』下巻P325-326

「冗長構成はうまくいっていなかったの?」
「冗長構成はとてもうまくいっていた」と言って、私は手につかんだマウスを眺めながら言った。
「でもそんなのはシステムの可用性とはあまり関係ないんだ。StarFire2台を同じラックで運用しても
障害発生中に動いているのは一台だ。僕の言うことはわかる?」
「ええ、わかると思うわ」
「総体としてのシステムを単純にタイプファイすることはできないけれど、システムの設計におけるヴィジョンは
おおまかに言ってふたつにわけることができると思う。完全なシステムによりダウンタイムをなくそうとするヴィジョンと、
不完全なシステムをactive-active構成で多重化しダウンタイムをへらそうとするヴィジョンだ。僕はどちらかというと
不完全なシステムに囲まれて開発をしてきた人間なんだ。そのシステムの異常時の基準なんて考えるべき問題じゃない。
フェイルオーバーが実行可能な段階に線がなくてはならないからそこに線があるんだ。でもみんながそこで
フェイルオーバーを認めてくれるとは限らない」
「そういう運用をする人であればそのシステムの耐障害性をなんとかもっと高めようと努力するものじゃないかしら?」
「そうかもしれない。でも僕はそんなあぶない真似はしない。ユーザみんながactive-activeな状態でシステムを
利用しなければならない、なんて理由はないんだ。一台でリアルタイムな要求を処理し、もう一台でバッチ処理を
動かしたからって、それでシステムの有用性が特に高まるものでもない。システムを運用するための手段が
複雑化したに過ぎない」
「あなたはactive-passive構成にこだわり過ぎじゃないかしら?」
「コンサルも同じことを言ったよ。」
「Sunのね?」
「そう」と私は言った。「二台同時に落ちたらどうなるかという明確なテーマを扱うには融通性が不足していたんだ。
豚丼は?」
「ありがとう」と彼女は言った。
私は4本目の差分バックアップのテープを取り出し、彼女にわたした。

478仕様書無しさん:04/03/23 23:14
>>477
うまいな。
479仕様書無しさん:04/03/31 00:07
このスレッドを久しぶりに読んだけれど、やっぱりいいスレだな……。
けれど、この姿勢でプログラマをやるのは、自分には不可能だと言う事が
プログラマを3年やった今になって、ようやくわかってきた。
今、これまで関わってきた中では一番悪い状況のプロジェクトに関わっていて
「やれやれ」なんて溜息がひどく身に染みる。

今入っている案件は、雪が振り続けている中で雪かきをするような仕事だ。
どうにか、駐車場から車を数台出すぐらいの余地はあげられるかもしれない。
けれど、それ以上の力は自分たちには無い。
車が数台移動した後には、多分雪かきを始める前と同じ光景が広がっていると思う。
なぜ、誰かが言わないのだろう?
「雪かきをするのは、雪が止んだあとにしましょうよ」と。
480仕様書無しさん:04/04/04 16:05
やれやれ
481仕様書無しさん:04/04/04 18:02
>>479
解熱剤を使うのは熱が上がりきってからの方がいいんだよ。
482仕様書無しさん:04/04/29 09:17
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(新潮文庫版) P232-

この口座を開いた頃、富士銀行はまだ健在だった。もう3年も前のことだが、
その当時私はよく新宿支店へ行って24時間営業のATMで金を下ろしたものだった。
富士銀行は当時としては24時間稼動のATMが多かったので、ときどき
システムのメンテをやる時間がないのではないかと心配したものだ。
私は私なりに、しょせん小口の預金者であるにせよ富士銀行の顧客だったのだ。

考えてみれば私はもう3年も富士銀行のキャッシュカードを使い続けているのだ。
3年前そのキャッシュカードには富士総合口座の通帳と富士テレフォンバンキングのカードが
添えられていた。最初に富士テレフォンバンキングが名前を変え、その次に
通帳が「みずほ銀行」のものになった。そして今、キャッシュカードが代えられようとしている。
私は吸殻でいっぱいになったコーヒーの缶に吸いさしのタバコを押し込み、
それから煙がくすぶる缶に水をかけた。どうしてこんな口座を3年も維持していたのだろう、
と私は我ながら不思議に思った。別にみずほなんて名前の銀行が
気に入っているわけではないし、ATM手数料だって決して馬鹿にならない。
赤みずほとの連携は未だに十分とは言えないし、行員も無愛想だった。
それに深夜にみずほの口座で取引ができるコンビニだってそう増えていると
いうわけでもないのだ。事務手続きのミスも多すぎる。
しかしいずれにせよ、彼らの統合計画はあらゆる犠牲を乗り越え進んでいた。

永遠のデスマ − と私は考えてみた。完成のない統合。

私は一生仕事ができる職場に行こうとしている、と上司は言った。工程表の
線の右端はプロジェクトの終わりではなく、新たなるバグへの対処を意味し、
そこで私はみずほ勘定系の矛盾に取り込まれ、かつてみずほが失い今失いつつある
エンジニアたちの後を追うことになるだろう、と。
483仕様書無しさん:04/05/26 11:04
ほしゅ
484仕様書無しさん:04/06/10 02:43
>システム統合準備のため、以下の期間すべてのオンラインサービスを臨時休止
http://www.mizuhobank.co.jp/info/rinji_kyushi.html

まだごたごた続いてたのかよ。
「みずほ」ってだけで祭りを期待してしまうな。
485仕様書無しさん:04/06/26 15:06
486仕様書無しさん:04/07/10 23:59
487仕様書無しさん:04/07/16 14:30
488仕様書無しさん:04/08/06 17:24
489仕様書無しさん:04/08/06 21:08
>>488
国境の南、太陽の西、以降はつまらんないと思っているが、新作と聞くと、また買っちゃうんだよなー
490仕様書無しさん:04/08/07 01:15
新作はUFJ銀行?
491仕様書無しさん:04/08/16 23:37
「煽るんだよ」羊男は言った。
「スレが続いている間はとにかく煽り続けるんだ。
 おいらの言っている事は分かるかい?煽るんだ。
 煽り続けるんだ。何故煽るかなんて考えちゃいけない。
 意味なんてもともとないんだ。そんなこと考え出したらレスが停まる。
 一度レスが停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。
 一般社会との繋がりはもうなにもなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。
 そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。
 どんどん引き篭もりの世界に引き込まれてしまうんだ。
 だからレスを停めちゃいけない。
 きちんとステップを踏んで煽り続けるんだよ。
 そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。
 まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。
 使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。
 怖がることは何もない。あんたは確かに疲れている。
 疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。
 何もかもが間違っているように感じられるんだ。
 だからレスが停まってしまう。」

僕は目を上げて、また少し上のレスをしばらく見つめた。

「でも煽るしかないんだよ。」と羊男は続けた。
「それもとびっきり上手く煽るんだ。みんなが釣られるくらいに。
 そうすればおいらもあんたのことを手伝ってあげられるかもしれない。
 だから煽るんだよ。2chの続く限り」
492仕様書無しさん:04/08/30 17:23
支援
493仕様書無しさん:04/09/04 11:24
そう僕は思った。
494仕様書無しさん:04/09/08 00:55
ゆっくり作れ、たくさん納期を見積もれ
495仕様書無しさん:04/09/14 16:08:42
#!/bin/ruby
# 村上春樹的人口無能
while true
 s = gets
 case rand(3)
  when 0: puts "やれやれ"
  when 1: puts "よくわからない"
  when 2: puts "そうかもしれない"
 end
end
496仕様書無しさん:04/09/24 07:10:54
保守した。そうぼくは思った。
497仕様書無しさん:04/09/24 12:14:55
りぼんとかなかよしは結構普通だが、
小学館はレディコミや少年向けマンガ真っ青の
エロセックス奨励マンガをどんどん出しています。
少女コミックはいまやただのエロ本だよ。
都条例が男性向け青年マンガにだけゾーニングだ何だってチェックかけてるけど、
少女向けコミックや雑誌の方が 数 百 倍 も エ ロ い !! 断 言 す る !!!
フェミやPTA団体は少年誌には目を光らせてるが
少女向けはほとんどノーチェック。
小学生向け少女漫画で普通に
「こいつ、性病持ちですけどいいんですか?」ってセリフ。
中見てマジびびった。血ぃとかでてるよ。
前の号では『初エッチ大特集』。
初えっちの過程を長々と、痛いケドがまん、血が出ましたyo!と。終わってるね。
なんか男用のえろまんがより女が描いてるから生々しい。

「恋のドキドキ」=素敵なセックスの期待
「ちょっと危ない雰囲気」=憧れのレイプの予感
「恋愛成就」=セックス。激しいセックス。
「小学6年生」はエルティーンとかセブンティーンへのセックス入門書の導入編でつよ?
お化粧、誘惑、セックスのやり方のハウトゥブックになってまつ。
これが小学生低学年向け少女マンガの実態。性と恋愛物ばかり。
要するに、どんどん欲望にちかづき、過激にしていかないと売れないんでつ。
アホばっかになるわけ。こんなん読んで、こんなん読む人の間で大人になる日本の女。
DQNアメリカでさえ貞操観念強くなってきてるってのにな。
日本って世界一ポルノが日常に氾濫してる国だって知ってた?
海外の図書館でヤフー・ジャパンに アクセスしようとしたら、
アダルト・ コンテンツを含むので接続できません
って表示が出てきたよ
498仕様書無しさん:04/10/12 22:04:52
このスレはプログラマの鬱を滋養に進行しているのか。
499仕様書無しさん:04/10/12 22:10:00
やれやれ、もうネタ切れか、と僕は思った。
500仕様書無しさん:04/10/20 01:08:04
「みずほ銀行はどこにあるのでしょうか?」
「じいさん、悪いけどオイラはそれについては、はなせないんだ。オイラの知ってる事は羊のことだけさ」

「ナカタは字がよめないものですから…ネコさんも分からないそうです」「オイラだってずいぶん長い間字なんて読んでないよ。なぁじいさんみずほなんてなくたって、だれも困らない。それにじいさんはネコとだって話せる。誰にだってできることじゃない。」
かっこう
501仕様書無しさん:04/10/20 03:50:22
あげ
502仕様書無しさん:04/10/20 11:23:27
>>500 コラボレーション
503仕様書無しさん:04/10/21 23:17:08
そうか、このスレはあの時から続いているのか
僕の時が止まってしまった2002年4月
みずほ関係のニュースを見ながらざまあみろとほくそえんでいたのは僕だけじゃあないはずだ
強面の議員達に囲まれ、震える手を必死に抑えながら報告書を読む頭取
それが自分の無能の結果だ、馬鹿め、いいざまだ
504仕様書無しさん:04/11/04 06:57:25
age
505仕様書無しさん:04/11/04 13:13:55
506仕様書無しさん:04/11/04 13:42:43
「神の子どもたちはみな踊る」はよかったんだけどね。。。
かえるくんの話が好きだな。
507仕様書無しさん:04/11/05 08:21:02
>>505
そこのレビュー、春樹ファンの特徴なのかどうか知らないけど
自分語りっぽさが濃すぎて、どれもさっぱり伝わってこないなぁ。
いかにも批評調の文体のレビューほど「閉じてる」のはどうしたものか。
508仕様書無しさん:04/11/16 13:48:04
一部支店で通帳記入内容に不具合発生です

旧富士銀行の支店の通帳記入をしてきた。毎月25日前後の日付で1カ月間の入
出金の総計を出してくれるやつがリニューアルして、「うち公共料金」という
のができた。ところが確かに公共料金の支払があるにも関わらず、表示はゼロ。

おそらくいまだにシステム統合作業をしているのだろうが、旧システムで貯め
たデータを新システムでさらったので公共料金の仕訳ができなかったってとこ
でしょうか。

同じになった人、手挙げて〜
509仕様書無しさん:04/11/16 15:17:31
>>508
やれやれ。
510508:04/11/16 15:38:51
一勧のシステムへの統合が原因だと電話が来ました。旧富士システムで記録し
たデータを一勧システムの自動集計サービスで記帳したためだそう。
富士銀の集計システムは公共料金を仕訳集計する機能がなかったから記録する
データも仕訳データがついてなかったということか。
511仕様書無しさん:04/11/20 12:02:02
>>508
事実なら、新聞社にタレ込んでやれ。銀行のシステム障害は、新聞沙汰にしてやる
のが暗黙の了解ってもんだ。
512仕様書無しさん:04/11/23 23:45:55
>>511
障害ではないとは思うが…
しかし、事前に発見できてなかったってのはだめぽ。
513仕様書無しさん:04/12/29 13:02:56
ほs
514仕様書無しさん:05/01/15 17:03:23
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_01/t2005011503.html

ロト6発券トラブル…売上過去最高64億円が理由
キャリーオーバー4億3000万円で買い手殺到

13日に抽選が行われた宝くじの第221回「ロト6」で、
同日夕、一部の売り場で発券トラブルが起きていたことが
15日、分かった。
“胴元”のみずほ銀行は、史上最高となる売上額約64億円に
達したことが原因と説明、「大変申し訳ない」と平謝りだが、
買えなかった愛好者は「当たる券が買えなかったらどうするんだ!!」
とカンカンだ。




で、なんで64億円なのよ?
515仕様書無しさん:05/01/24 00:09:18
>>514
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/mizuho.html?d=15fuji49483&cat=7

>この混乱に対し、みずほ銀行宝くじ部は「今回はキャリーオーバーが大きくなったことで人気となり、
>午後5時以降の発券業務が集中し、ホストコンピューターがビジーな状態になってしまった」と釈明、
>発券できなくなったわけではないとしている。

>こうした声に、みずほ銀行は「回線が滞ったため、結果的に買えなかった皆さまにはご迷惑をかけた。
>今後2度とないよう、システムの見直しを含めて改善に努めたい」と“謝罪”する。

漏れはオープン系PGだから勘違いしてるのかもしれないが。
「ホストコンピューターがビジーな状態」になっても発券業務を行えるのかよ!?

システムの欠陥を「トラフィック増大」のせいにして誤魔化そうとしてるように見えるな。
516仕様書無しさん:05/01/28 13:06:48
>>515
みずほの説明は説明になってないんだよ。
「ホストコンピュータがビジーな状態」
「回線が滞った」
話が全然違う。
たぶん、真相は後者。
517仕様書無しさん:05/01/31 19:10:28
>>508
スーパー定期が新通帳に繰り越されませんでした。
「定期満期日のご案内」のはがきと新旧通帳を支店に
持っていって待つこと15分。無事記帳されました。
行員に説明を求めたところ「記帳されなかった原因は不明です」とな。
まあ、そんな説明は信用してないけど。

もっとしっかりされたらお付き合いできるかもしれません。
いまのままお付き合いしても、
どちらも幸せにはならないと思います。

では、さようなら。
518仕様書無しさん:05/02/21 23:03:22
      キ        //   /::::://O/,|      /
      ュ     / |''''   |::::://O//|     /
      .ッ       \ |‐┐ |::://O/ ノ   ヾ、/
       :       |__」 |/ヾ. /    /
         ヽ /\  ヽ___ノ / . へ、,/
        /  ×    /  { く  /
        く  /_ \   !、.ノ `ー''"
  /\        ''"  //
 | \/、/           ゙′
 |\ /|\ ̄
   \|
519仕様書無しさん:2005/03/24(木) 11:47:27
>>517
やあ。ひさしぶり。
520仕様書無しさん:ぬるぽ暦4年,2005/04/03(日) 00:10:02
また会ったね。
521仕様書無しさん:ぬるぽ暦4年,2005/04/03(日) 01:40:53
みずほがまたやってくれた件について。
522仕様書無しさん:ぬるぽ暦4年,2005/04/04(月) 01:00:45
523仕様書無しさん:2005/04/19(火) 03:29:27
結局のところ、みずほはどうなの?
524仕様書無しさん:2005/04/23(土) 16:35:40
週明け25日に給料振り込まれない障害がでるかもしれない…
525仕様書無しさん:2005/04/24(日) 09:45:01
業務改善命令ってずーっと続いていたんだ!

「みずほFG:金融庁が業務改善命令を解除 経営転換に弾み」
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050424k0000m020128000c.html
526仕様書無しさん:2005/05/02(月) 21:47:02
http://vip.mapion.co.jp/custom/mizuho/index.html
みずぽサイトで店舗検索すると、「千駄ヶ谷」「百合ヶ丘」みたく「が」がつく店舗は、
「千駄ケ谷」「百合ケ丘」と、「け」じゃないとひっかからないぽ。
なぜか敗北感…。
527仕様書無しさん:2005/07/07(木) 04:06:19
hosu
528仕様書無しさん:2005/07/07(木) 19:48:43
「君は何か書く作業をしてるそうだな」と牧村拓は言った。

「書くというほどのことじゃないですね」と僕は言った。

「スレッドを保守する為の文章を提供しているだけです。
 何でもいいんです。字が書いてあればいいんです。
 でも誰かが書かなくてはならない。」
529仕様書無しさん:2005/07/24(日) 15:10:37
「まだ続けているの?もう意味がないことだってわかっているはずなのに。」
と裕子は言った。

「まぁね。」僕は振り向かずに答えた。

「でも、客観的に見て無駄だとしても、それに自分の判断を合せるなんて
 つまらないことだと思わないかい?」

そう続けてはみたけれど、やはり僕自身も無駄な作業だと思っていた。
530仕様書無しさん:2005/08/05(金) 11:38:35
「でも、みずほだけの問題じゃなかったんだ」
彼は言った。
「東京三菱とUFJの合併も延期になった。
誰もが用心深くなったんだ。」

531仕様書無しさん:2005/08/17(水) 11:16:27
スレの生きている間はとにかくage続けるんだ。
おいらの言っていることはわかるかい?
ageるんだ。age続けるんだ。
何故ageるかなんて考えちゃいけない。
意味なんてことは考えちゃいけない。
意味なんてもともとないんだ。
532仕様書無しさん:2005/09/15(木) 01:07:17
スレ違いは承知で
勘定系な方に素朴な質問
コンビニなどで、24時間引き落としできる今
給与の出金バッチって何時頃やってるの?
533仕様書無しさん
AGE