小山市は20日、9日に開いた「おやまサマーフェスティバル」花火大会に伴い思川河川敷に設置した
仮設トイレ56基すべてが、翌10日午前中に思川の急激な増水で流出したと市議会に報告した。
19日までに36基を発見、うち10基を回収したが、20基ほどが見つかっていないという。
トイレはレンタルで、10日午前中にくみ取り作業を行い、同日午後撤去する予定だった。
しかし台風9号の接近で県北を中心に激しい雨に見舞われ、思川も朝から急激に水位が上昇。
作業車が河川敷に入れず、56基すべてが流されてしまった。
市は、思川を管理する県、利根川上流河川事務所、同下流河川事務所や関係漁協を訪れて報告。
関係機関の協力も得て、これまでに36基と部品10個ほどを発見した。
このうち21基は茨城県取手市以南の下流域で見つかったという。
20日から専門業者による船からの回収作業を下流域で始めており、新たな発見にも期待している。
市は「58回の歴史の中で初めて。今後必要に応じて夜中でも撤去できるような態勢を整えたい」と言う。
環境への影響は「水量が多かったため、ほとんどないのではないか」としている。
市によると、同様のトイレは新品で約40万円ほど。トイレや回収費用の弁償・補償はレンタル業者の試算を
受けた上で協議する。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20090821/195288