ドラえもん・のび太のポケモン小説【外伝16】

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1名無しさん、君に決めた!
ここは、ドラえもんやのび太達がポケモントレーナーとして活躍する小説の16スレ目です。
このスレでは自分の書いた小説を投稿することが出来ます。

基本ガイドライン
▼喧嘩せずに仲良く利用する。
▼自演はしない。
▼荒らしには反応せずスルー。
▼sage進行

その他
▼次スレは>>970が立てること、
  容量で埋まってしまった場合はバーボンスレにて候補を挙げること
▼現在のスレを使いきる前に新スレ誘導をすること。

詳しいガイドラインは>>2-5あたりに提示。

前スレ
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1179632942/
バーボンスレ 雑談専用スレ
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1180262925/
AAスレ AA作品専用スレ
ttp://yy47.60.kg/test/read.cgi/ch2poke/1177234802/
まとめwiki 投下された作品はここでまとめて読める
ttp://www21.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/
ポケモン関係SSwiki 1乙作品がここで読める
ttp://www24.atwiki.jp/pokess-keeping/pages/4.html
外部板:ぽけもん板
ttp://yy47.60.kg/ch2poke/
ドラえもん・のび太のポケモン小説 ロッカールーム
ttp://uzeee.orz.hm/bargiko/bargiko.php?type=game&id=1175497168477
2名無しさん、君に決めた!:2007/06/06(水) 23:09:26 ID:???
ヽ( ・∀・)ノ ウンコー
3葵 まつり ◆1aXZn4gkZE :2007/06/06(水) 23:09:39 ID:???
>>1
スレ立て乙です〜♪
4名無しさん、君に決めた!:2007/06/06(水) 23:10:54 ID:???
作者ガイドライン
▼作品を投下する際には酉と作者名を入れる。
▼自分の作品の質を向上させるよう、日々精進する。
▼一度始めた作品は何があっても完結させる。
▼作品を投下する時は、酉と作者名は必ずつける事。
※酉のつけ方:名前欄に作者・作品名#好きな文字列(全角最大4文字半角最大8文字)と入力
▼読みやすいように自分の前作品に対しアンカーをつける事。
▼自信がなくて怖い人やスレ違いと思う人はぽけもん板に書き込みましょう。

読者ガイドライン
▼作者が投下した後には、何かしら励みになるようなレスをする。
▼作者への批判や悪口は控える。
▼投下中には絶対に割り込まない。
▼作品の評価書き込みは冷静かつ客観的にお願いします。
ぽけもん板に作者考察スレがありますのでそちらも活用して下さい。
▼自分の気に入った作品の作者には応援書き込みをしましょう。
皆様の応援が作者の小説作りへの励みとなり、活力にもなります。
▼これは常識ですが、荒らし又はそれに反応する人は全てスルーして下さい。
荒れる元です。
▼作品を書くのは大変な作業です。
やたら「過疎、過疎」等と言わないで下さい。
作者、読者ともに以下の事に注意して下さい。
▼スレに偉い人は居ません。
皆平等です。
差別、中傷行為は止めましょう。
またその相手をすることも止めましょう。
5名無しさん、君に決めた!:2007/06/06(水) 23:13:39 ID:???
6名無しさん、君に決めた!:2007/06/06(水) 23:14:31 ID:???
>>1
7名無しさん、君に決めた!:2007/06/06(水) 23:35:58 ID:???
1000取り合戦に敗北、阿部さんまで用意したのに
8名無しさん、君に決めた!:2007/06/06(水) 23:40:15 ID:???
デオキシス速はふらの劣化のくせに調子コキ過ぎ
9名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 00:54:55 ID:???
>>1
出木杉未来氏も乙
10名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:14:30 ID:???

元々俺はそんなに気が強いわけでもなく、
どちらかと言うと友達の家に遊びに行ってインターホンを押すか押さまいか、
悩んでしまうタイプだ。
つまり、世間一般で言うヘタレみたいなもんだ。
俺こと>>1は特に非日常的な生活をするわけでもなく、平凡な毎日を送っている。
何故学校へ行くか?って聞かれたら
「昼休みのためだ」
と即答するような人間だ。

「よう、>>1
「ん、あぁ、おはよう」

ここまで書いてとりあえず死んだ
11名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:19:13 ID:???
>>10
ルビー乙
12名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:28:13 ID:???
しゃしゃんなルビ―
13名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:29:52 ID:???
すんません
14名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:30:40 ID:???
ですがルビー氏のために言いますが、俺はルビー氏ではありません
しがないM男です
15名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:33:45 ID:???
>>14 赤髪乙
16名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:39:14 ID:???
1乙

ここはポケモンセンター。
>>1はポケモンマスター…略してポケマスになるための旅の途中、傷付いたポケモン達の治療のためにここに立ち寄っていた。













色々あって>>1はチュッチュしました。

めでたしめでたし!
17名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 18:53:13 ID:???
何かあるかもと思って前スレのdat保存した
18名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 19:30:04 ID:???
バーボン次スレヨロ↓
19名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 19:33:23 ID:???
やってくる
20名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 19:38:47 ID:???
21名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 19:41:09 ID:???
おつ
22ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/07(木) 21:58:10 ID:???
投下
23ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/07(木) 21:59:25 ID:???
サカキ「ワハハハハハー 悪の波動!」
ドラえもん「カ、カイリュー!?」
特性「ナイトメア」+悪夢+悪の波動
一見地味だがかなり強力だ。
ドラえもん「やばい! カイリューがやられた!」

サカキ「さあ、次を出しなさい。」
ドラえもん「メタモン!」
サカキ「眠らせて悪夢だ!」
メタモンも一撃でやられてしまった。

ドラえもん「な、何て速さだ…
あいつを上回るスピードでなきゃ倒せない…
…いや、まだアイツが残っている!」
ドラえもんは、最後のモンスターボールに手をかけた。
ドラえもん「いけぇ! トゲキッス!!!」
24ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/07(木) 22:01:24 ID:???
サカキ「…なんだそのマヌケ面したポケモンは?
思わず吹き出してしまったぞ? プッ」
ドラえもん「こいつをあまり舐めない方がいいよ。」
サカキ「眠らせろ!」
ドラえもん「みがわりだ!」
サカキ「チィ… 眠ったのは身代わりか…」
ドラえもん「かげぶんしんを積みまくれ!」
サカキ「糞… ダークホール連発だ!」
時間をかければかけるほど、命中率は下がっていく。

ドラえもん「そろそろいいかな… 電磁波!」
サカキ「糞! 糞! 攻撃が当たらないだと!?」
……………………………
ここから先の展開は、分かるだろう。
ダークライは何も出来ず倒された。
ずっと彼のターンだ。
25ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/07(木) 22:02:45 ID:???
サカキ「ダ、ダークライが…」
ドラえもん「流石キッスだ!」

サカキ「…仕方あるまい。 これで最後だ青狸!
ペルシアン!」
「フナーゴ!」
ドラえもん「ね、猫… キッス! 電磁波で動きを止めろ!」
サカキ「遅い! 猫騙し!」
トゲキッスは、ひるんで動けなかった。
ドラえもん「く…やはり猫騙しか…
いや、それにしても…」
おかしい。 猫騙し一発でトゲキッスの体力は三分の一程削られた。
先の身代わりで、もう体力は半分しかない。
ドラえもん「何て攻撃力… 影分身でかわせ!」

しかし、ドラえもんの願いは届かず、ペルシアンの爪が、トゲキッスを切り裂いた。

とうとう、最後の砦まで倒されてしまった。
26ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/07(木) 22:03:49 ID:???
終了ですー


多分次の投下で終わるだろう
27名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 22:04:58 ID:???
乙!
素早さとかは敢えてつっこまない
28名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 22:08:26 ID:???

本当にどんどん完結してくな
29名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 22:10:41 ID:???
疑問点一杯だったな…

・すばやさ種族値125のダークライを85のキッスが先制身代わり
・影分身限界まで積んだキッスにペルシアンがいともたやすく猫騙し&切り裂く
・ペルシアンの攻撃力
30名無しさん、君に決めた!:2007/06/07(木) 22:15:39 ID:???
>>26
>>29つっこむんなら乙位言え
31セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/08(金) 01:04:58 ID:???
投下する
テマリ可愛いよテマリ
32セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/08(金) 01:06:45 ID:???
「……スネ夫さん?」
僕の目の前の静香ちゃんが口を開く。
僕は無言でボールを放ち、ゴウカザルを出した。
「さあ、静香ちゃんも早くポケモンを出しなよ。
じゃないと……」
ゴウカザルに合図を送る。
すると、ゴウカザルが静香ちゃんの近くに火を吹いた。

「きゃあっ!」
静香ちゃんが叫ぶと共に、エンペルトが戦闘体勢をとる。
「やっぱりギンガ団に……頼んだわよ、エンペルト!」
エンペルトが静香ちゃんの前に立つ。
その隙を僕は見逃さなかった。
「一気に決める!ゴウカザル、インファイトだあッ!」
エンペルトを標的に、無数の拳を繰り出すゴウカザル。
「耐えて……エンペルト……」

静香ちゃんの願いが通じたのか、ボロボロになっても尚エンペルトは立っていた。
そして、反撃の波乗りがゴウカザルを一撃でダウンさせる。
33セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/08(金) 01:08:19 ID:???
「ビークイン、トドメだ!」
体力が残り僅かのエンペルトが沈む。
これで僕も静香ちゃんも失っているポケモンは一体。
だけど、いかんせん分が悪い。
データによると静香ちゃんのポケモンは四匹。
対するボクは三匹しか居ない。

「こうなったら……アレしかないか」
ビークインを戻し、クロバットを出す。
今回の僕の任務は静香ちゃんを捕える事。
わざわざバトルに勝つ必要は無い。
出来ればやりたくなかったが、恐らくやる他無いだろう。
僕は前方の静香ちゃんを見据え、クロバットに指示を出した。

「クロバット、エアカッター……」
34セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/08(金) 01:09:26 ID:???
「きゃああああああああああっ!」
耳を劈くような静香ちゃんの悲鳴が、雪原中に響き渡る。
クロバットの放った空気の刃は静香ちゃんの体の各所を掠った。
赤い血が、真っ白な雪原の上に流れ落ちていく。
そして、それを見た静香ちゃんは力なくその場に崩れ落ちた。

静香ちゃんが完全に気絶した事を確認し、ゆっくりと歩み寄る僕。
「さて……後はアジトまで運ぶだけ」
口ではそう言ったものの、当然本意でやる事じゃない。
静香ちゃんの顔を見ると、どうしても躊躇ってしまう。
今までの静香ちゃんとの思い出が、頭の中に現れては消えていく。
「くそっ……!僕は……僕は……!」
右手を震わせながら、静香ちゃんに手をかけようとする僕。
僕の体の中で、この右手だけが僕の物じゃないような気さえしてしまう。

「やるしか無いんだ。ゴメン、静香ちゃん……」
僕は意を決して静香ちゃんを担ぎ、ゆっくりと雪原の上を歩いていく。
血で染まった雪を握り締めながら――
35名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:10:15 ID:???
紫煙
36セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/08(金) 01:10:29 ID:???
#静香サイド

「……ここは……?」
私は目を覚ました。
何も見えない……恐らく暗い洞窟か何かかしら。
少しふらふらする頭で必死に記憶の糸を手繰り寄せる。
確かスネ夫さんにバトルを挑まれて、クロバットが私に攻撃を……
それでその後、私は気絶しちゃって……

見ると、手と足に幾つかの傷が残っていた。
今確かなのは、スネ夫さんがギンガ団に加担した事。
そして、私を捕らえようとした事……。
……まさか、スネ夫さんがここまで運んできてくれたのかしら。
そうなると、まだ良心は残っているという事になる。
「とにかく……皆にこの事を伝えないと」

やっと目が慣れ、少し辺りが見えるようになってきた。
外は依然、かなり吹雪いている。
この吹雪ならそう遠くまで運ばれてない筈。
私は暗い洞窟を抜け、キッサキシティに向かって歩き始めた。

皆の手持ち
静香  エンペルトLv47、ミミロップLv43、ロズレイドLv44、パチリスLv40
スネ夫 ゴウカザルLv44、クロバットLv43、ビークインLv43
37セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/08(金) 01:12:00 ID:???
投下終了
テンテン可愛いよテンテン
38名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:14:35 ID:???
Z
39ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:16:20 ID:???
セカンド氏乙
投下する
40ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:17:15 ID:???
その後、俺はカンナギタウンへと到着した。
カンナギタウンは、ハクタイシティと似たような雰囲気を持ち
歴史の重みを感じる町である。

ポケモンセンターでポケモンを回復させる。
そして、その裏で再び変装をし、遺跡へと向かった。

遺跡の入り口には二体の神話に出てきそうなポケモンが描かれている。
中は見えない、仮面のせいで視界が悪い。
だが今から入ればいいことだ、俺は遺跡へと足を踏み入れようとした。

『待ちなさい!』

声のした方向を振り向く。
そこに居たのは黒いコートに身を包み、金髪かつ長髪の女性だった。
「なんのようだ?」
「その遺跡は一般人立ち入り禁止よ」
「じゃあどうすれば入れるんだ?」
「私のお婆ちゃんの許可が要るわ、でもギンガ団であるあなたには許可はでないわね」
『そうか、なら力ずくで入らせてもらおうか!』
俺はモンスターボールを投げた。
41ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:18:14 ID:???
「ミロカロス、ハイドロポンプ!」
ミロカロスのハイドロポンプで、俺の最後のポケモン、ルカリオは瀕死になった。
俺は相手のポケモンを、一体も倒すことなく全滅してしまった。
「今のあなたじゃ私に勝つことなんてできないわ」
「くそっ……」
倒れているルカリオをボールに戻す。
悔しい話だが、この人に今の俺が勝つのは不可能だ。
「何者だお前は……?」
「私はシロナよ、今日のところは見逃してあげるからさっさとここから立ち去りなさい!」
シロナ……現シンオウリーグチャンピオン、シロナのことか!?
そ、そんな相手に敵うわけがない……
敵が情けを掛けてくれている内に立ち去るしかない。

俺は重い足を上げ、カンナギタウンの出口へと進んでいった。
42ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:20:20 ID:???
今、俺は変装を解き、霧の深い道路の岩陰に身を隠している。
一度は退散したものの、俺には任務失敗という現実ができてしまった。
いつかはギンガ団の総裁となる俺にとって、任務失敗など論外。
なんとしても遺跡の中に入って、中を調査しなければならない。
しかし、あそこを見張っているシロナを倒すことは不可能。
どうすればいいんだ……

「なにやってるんだい、ナナシ君?」

声のする方を向くと出木杉が居た。
「なんの用だ、出木杉?」
平然を保っているつもりだが、心臓がバクバク鳴っている。
今、俺を何一つギンガ団だと認識させる物は無いはずなのに……
「ちょうど良かった、今から一緒にカンナギタウンの遺跡を見に行かないかい?」
……こいつを利用すれば、シロナに疑われることも無くあの遺跡を覗けるのではないだろうか?
「ああ、別にかまわん」
立ち上がり、出木杉と一緒に再びカンナギタウンに戻ることにした。
43ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:21:34 ID:???
「お使いごくろうさま、出木杉君」
出木杉は何かの入った袋をシロナに手渡した。
「じゃあシロナさん、遺跡を見せていただけますか?」
「ええ、約束だものね」
そうか、それでさっき出木杉に会ったのか。
おそらく、シロナは出木杉にお使いに行って欲しいと頼んだ。
出木杉は交換条件に、遺跡を見物させて欲しいといったのだろう。

「そっちの子は出木杉君のお友達?」
俺のことだ、シロナに上から見落とされる。
ほんの一時間前に俺のポケモンを全滅させ、この町から追い出した人間……
今は変装はしておらず、俺をギンガ団だと結びつけるものはないが
もしも正体を見破られたら……その恐怖が俺の頭を駆け巡って行く。
「ええ、僕と一緒に旅立った仲間の一人です。
 遺跡を見物したいと言っていたので、僕と一緒に見せてはもらせませんか?」
「出木杉君がそういうなら私はかまわないわ、あなたの名前は何?私はシロナよ」
俺は簡単な自己紹介をした、正体を見破られまいと神経をすり減らしながら。

「お喋りもそろそろ終わりにしましょうか、じゃあ遺跡の中を案内するわね」
シロナはそう言うと、暗い遺跡の中に足を踏み入れて入った。
44ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:22:51 ID:???
暗い遺跡の中を懐中電灯で照らし、コツコツと足音を立てながらシロナは進む。
その後ろを俺と出木杉が歩いていく。
「さあこれが遺跡の壁画よ、あんまり人に見せたりはしないのだけれど特別よ」
持っていた懐中電灯で、壁画が照らされた。

壁画は正三角形が基礎となっており
それぞれの角に、妖精のようなポケモンが描かれていて
その正三角形の内部には、二つの球体……
そしてその中心には……用途不明の道具が描かれていた。

「これが大昔から伝えられている壁画よ」
「三角形の角に居るポケモンはなんですか?」
「アグノム、ユクシー、エムリット……
 過去にディアルガとパルキアを、コントロールしたと言われているポケモンよ」
ディアルガとパルキア……遠く昔から記憶の片隅に置かれていた。
この二体こそがギンガ団の目的とするポケモンだ。
おそらく、父さんはこの二体の入手方法を、探って欲しかったのだろう。
「この三体はどこにいるんですか?」
「それは教えられないわ、ごめんなさい」
さすがにそう簡単には教えてもらうことはできないか……
下手に探りを入れると感づかれるかもしれない、ここは引いておこう。
45名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:24:13 ID:???
支援
46ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:25:07 ID:???
「貴重な物を見せていただき、ありがとうございました」
出木杉が子供とは思えないほど丁寧な挨拶をする、俺も見習いたい。
「いいのよ、お使いに行ってくれたお礼だから」
俺も簡単なお礼を言った。
「そういえばさっきギンガ団がこの近くに現れたから、気をつけてね」
「あの仮面をつけた奴ですか?」
「あなたも会ったのね……」
仮面をつけたギンガ団……間違いなく俺のことだ。
再び冷や汗が俺の額を走る、手が震えている。

『あっ! 今日は私の家に泊まってったらどう?それなら絶対に心配いらないわ』
「はい、僕はそうします。ナナシ君はどうするんだい?」
普通だったらここで泊まると言っていただろう。
しかし、俺はギンガ団……泊まっていったら確実に正体を見破られてしまう。
「お、俺はまだ行きたいところがあるんだ、じゃあな」
俺はカンナギタウンの出口目掛けて走っていった。
47名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:26:00 ID:???
支援
48ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:26:09 ID:???
――ギンガハクタイビル内部

テンガン山を経由して、ここに訪問した。
ここならば本部であるトバリと連絡が取れる。
俺は電気をつけて、パソコンの前に座った。

「私だ……カンナギの遺跡について調査は完了したか?」
「成功した、これから写真を送る」
ポケッチをパソコンにセットし、画像をパソコンにコピーする。
そして、そのままギンガ団の本部に画像を送信した。
「ほぅ……これはなかなか興味深い、ごくろうだった」
一回失敗はしたものの、任務は成功した。

「……ところで、カンナギでシロナという女に会っただろ?」
……なぜだ、なぜそれを知っている。
『答えろ』
あの時の同じ感覚がする。それは今日で二回目だった。
その威圧感に押し負け、俺は今日の出来事を全て話した。

「そうか……まぁとにかく今日はそのビルで寝ろ、食料なら二階に置いてある」
「ありがとう、そろそろ接続を切るよ」
俺は、パソコンの電源を切った。
49名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:26:46 ID:???
支援
50ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:27:05 ID:???
二階にあったチョコドーナツを食べ、俺は寝る事にした。
ベッドは純白のシーツに包まれており、毛布も真っ白である。
毛布を体にかけ、体を横にした。
天上をみつめていると、昼間に言われたことを思い出した。

《今のあなたじゃ私に勝つことなんてできないわ》

「くそっ……」
勝つことができない……それはレベルが足りないという意味だろうか?
それとも、俺のトレーナーとしての力量が足りないのか。
……どちらにしても、まだ俺の経験が足りない。
いつかは……勝てるだろうか?

この時に、ふとヒロトのピィのことを思い出した。

ギンガ団がポケモンを殺す。
その事実は耳に入れてはいたものの、そこまで気には留めて居なかった。
だが最近、初めてその被害者を見るのは初めてだった。
俺は、他人のポケモンを殺すなんて行為はできない……
一体……俺は本当にギンガ団に次期総裁などになっていいのだろうか?

そんなことを考えているうちに、俺は夢の世界へと落ちていった。

ナナシ
ルカリオLv44、クロバットLv42、ロトムLv40、ラグラージLv43
51名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:27:33 ID:???
支援
52ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:28:02 ID:???
投下終了
これ以降の長い話は全て二分割してあるから問題ない……はず
支援してくれた人ありがとう
53名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:29:02 ID:???
54名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 01:29:13 ID:???
55ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/08(金) 01:33:29 ID:???
×だが最近、初めてその被害者を見るのは初めてだった。

○だが、その被害者を見るのは初めてだった。

あからさまに文章がおかしいんで、修正しておいてください
56ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/08(金) 19:42:56 ID:???
とーか
57ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/08(金) 19:43:52 ID:???
ドラえもん「くっそーー! ラプラス! いちかばちかの吹雪だ!」
サカキ「効かん! 切り裂く!」
同様に一撃でやられるラプラス。
ドラえもん「そんな… 有り得ない攻撃力…
ツボツボ! 頑張れ!」
サカキ「フン… 切り裂く!」
ドラえもん「が、がまん!」
さすがの切り裂くも、ツボツボの装甲は破れない。
ドラえもん「頼む!耐えろ!」
サカキ「馬鹿め… にらみつける」
ドラえもん「まずい… 」
サカキ「もう一度だ。」
ドラえもん「畜生!畜生ォ!」
ツボツボのがまんが解かれた!
ペルシアンはピンピンしている。
ペルシアンの切り裂く!
急所に当たった!
ツボツボは倒れた。
58ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/08(金) 19:45:01 ID:???
ドラえもん「ま、負けた………」
サカキ「終わったな、青狸。」
ドラえもん「うわあああああああ!!!」
ドラえもんはサカキ目がけて空気砲を連射したが、ひらりマントによって届かない。
サカキ「負け犬の悪あがきか! 笑わせてくれる、
おい! こいつを牢屋に閉じ込めろ!」
したっぱが駆け付けた。 ああ、僕も終わりか。
こんなとこに来るんじゃなかった。 そしたらドラミも…
ドラミ…? そうだ、ここで僕がこいつを倒さなかったらドラミは…
ドラえもん「僕は死ぬ訳にはいかない!」
サカキ「無駄だ! 攻撃は効か…」
バチューン!
59ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/08(金) 19:47:01 ID:???
ドラえもん「!!!?」
サカキ「が………はぁ」
突然、銃撃音が鳴り響いた。
ドラえもん「あ、あなたは…」
「タイムパトロールです。 どうやら、このゲームには、バグがあったようで…
源しずか氏から、連絡が届きました。」
ドラえもん「しずちゃんが… 助かったぁ……」
「よって、この世界に関する出来事や記憶は全て消させて頂きます。」
ドラえもん「つまり… 皆は帰って…」
「きません。」
ドラえもん「嘘だッ」
しかし、タイムパトロールは首を横に振る。
「嘘じゃないですよ。
死んだ人は帰ってきません。 源氏の記憶は既に消してあります。
次は貴方の番…」
そして僕の記憶は途切れた
60ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/08(金) 19:49:10 ID:???
気が付くと、僕はある部屋にいた。
何をしていたのだろう。 ここは誰の部屋だろう。
辺りを見回すと、そこは機械の国。 そうだ、ここは二十二世紀だ。
しずか「あら、ドラちゃん。」
この女の人は…しずちゃんだ。
そしてその横にいるのは…
思い出した。 長い夢を見ていたから忘れてた。
夢の中では、のび太とかドラミとかいうのがいたから、混乱していた。
僕は、はるおとしずかの家の召し使いロボットだ。
はるお「さあ、早く僕のしずかの朝飯作れよ。」
ドラえもん「…はい、はるお様。」
しずか「あら、あなた ドラちゃんに失礼じゃないの。」
はるお「ああ、悪かった。 早くしてくれ。
腹ペコなんだ。」
ドラえもん「は、はい。 ただいま。」

僕の名前はDORA-158。 ただの召し使いロボットだ。



61ドラミ ◆WFpmBdSaYs :2007/06/08(金) 19:51:06 ID:???
完結ですよっ
五ヶ月前に「もうすぐ完結」とかほざいたけど結局長引いたさね

オチが分かり難いかもしれないな すまない(´・ω・`)
62名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 19:51:25 ID:???
なんという鬱エンド
63名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 19:52:28 ID:???
うわツマンネ(;^ω^)
64名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 19:54:53 ID:???
初期作品は欝エンドが多いな
お疲れ
65名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 19:59:46 ID:???
後悔はしてないぜ
因みに夢オチとか考えてたが叩かれそうだったから止めたんだぜ
66名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 20:00:57 ID:???
おつと言う価値もないな
もっと他の作品を見習えよ…
しねよマジ
ローソン行けばよかった…こんな糞見るより
67名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 20:01:57 ID:???
こうして また くそさくしゃ が このスレを さった とさ
おしまいおしまい
68名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 20:07:18 ID:???
>>66
そうだね、素直じゃないね
69最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U :2007/06/08(金) 20:58:12 ID:???
皆様に支えられて投下しております。
今日はロッカーで大変お世話になりました。
それでは投下します。
70最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U :2007/06/08(金) 20:59:16 ID:???
ジャ様「マジかよ!やりぃ。ヒトカゲだぜ!」
俺たちならどんな相手でもイチコロだ!
と言わんばかりに僕達はいきなりマサラタウンを駆け抜けた。

スネ「ジャイアンばかりには負けられないからね!僕ももう行くよ!ばいばぁいww」
そういうとスネ夫もジャイアンに続きマサラタウンから出て行った。

のび「僕達もこうしちゃ居られないよ!!出発だ!!」
かくしてご主人様たちの冒険ははじまった。

皆の手持ち
ジャイアン様→ヒトカゲLv5
のび太→ガルーラLv5
スネ夫→ストライクLv5
静香→フシギダネLv5
出木杉→ケーシィLv5
ドラえもん→ニョロモLv5
71最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U :2007/06/08(金) 20:59:56 ID:???
―――その頃、現実では…
[野比家]
玉「のび太!お使いにいってちょうだい?」
・・・・・。全く返事がない。それを確認した玉子は部屋で昼寝でもしているのだろうと思い
階段を登り部屋の前まで来ていた。だが静まり返った部屋の中は物音一つしない。
玉子は決心して・・・
玉「のぉびぃ太ぁああ!!!」
怒鳴ったのは良いものの誰一人いない・・・。
玉「変ねぇ・・・・。」
玉子は部屋を見渡し、首を傾げる。
すると、一つの箱が目に入った。
玉「何かしら・・・。これ・・・。」
玉子がそう言って触った瞬間…―――

玉「ここは・・・何処かしら・・・。」
玉子は当たりを見渡したのだが一度も見たことの無い光景に驚いた。
何せここは、ロケット団の秘密基地なのだから・・・。
光景が嘘の様に一転したことでキョトンとしていると背後に人の様子が伺われた。
?「君は・・・したっぱかね・・・?」
玉「何の・・・話かしら・・・・・・・!!!!」
72最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U :2007/06/08(金) 21:00:30 ID:???
その瞬間、玉子の思考回路はフル回転する―――…

のび「ただいま!!」
玉「のび太ぁ!!テスト返ってきたんでしょ!?」
のび太は状況を把握した・・・恐らくこの後は鬼のように怖いママの説教を聴かなければ
ならない・・・。それを悟り少し泣きそうになった。
のび太は半分泣きかけながらランドセルを探る。
暫くすると中から一枚の紙が出てきた。
その紙には見事に大きな"丸"が一つ付いていた。
それを見た玉子の一変した表情を見たのび太はもう泣く寸前だった。
雫が瞼へ・・・。
その綺麗な雫は次の玉子の一言によって落下するのであった。
玉「のぉびぃ太ぁ!(怒)また0点なんか取って!!今日からゲーム没収!!!」
のび「ぞ・・・ぞん゛だば・・・(そ・・・そんなあ・・・)」
もう泣きじゃくりながら喋るのび太は鼻水や涙で見ていられないえげつない表情になった。

そして、のび太からゲームを取り上げるのだった。
玉「のび太ったら、どんなゲームをやっているの・・・?」
玉子は興味本位でのび太のゲームをプレイする。
時間なんぞ忘れ既に5時間くらい熱中していた。
そのお陰というのかのび太の弱小パーティがいつの間にか強化されていた。
73最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U :2007/06/08(金) 21:01:21 ID:???

5時間前のパーティ
リザードLv19
ピカチュウLv8
ポッポLv4
コラッタLv2
マンキーLv4

現在のパーティ
リザードンLv45
ライチュウLv43
ピジョットLv48
スターミーLv44
ウツボットLv44
オコリザルLv46

玉「ウフフ・・・面白いわね・・・シルフカンパニーなんて実在してそうな名前だわ・・・」
なんなく雑魚トレーナーを蹴散らし最上階へ付いた。
そこにはダンディーなオジサンがいた。
74最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U :2007/06/08(金) 21:02:14 ID:???
玉「なッ・・・!!!何よ!このイケメンは!!」
なんと、玉子は画面内のサカキに一目惚れしてしまったのだ。…―――

玉子はビックリした。
何故なら目の前に立っている男の顔を一度見たことがあるのだから。
その男がサカキで一目惚れした相手だから。

玉「サカキ様!!けっこn」
サカ「いつもご苦労だね。ところでボールを持っていないようだね。取り敢えず理由は聞かないからボールを受け取って。」
玉「ありがとうございます、サカキ様!!ところで、けっこn」
サカ「これからも頑張りたまえ!ワッハッハッハ!!」
75最終兵器ヒトカゲ ◆9u2muKti1U :2007/06/08(金) 21:04:55 ID:???
今日はここまでです。
これからもお世話になりますが
その都度にちゃんと反省します。
それにしても未来氏の終わり方は最高でした。
後、ギンガ氏に質問なんですが
仮面を被ると被らないとで声の質とか聞き違えるくらい
変わってくるんですか?
76名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 21:26:42 ID:???
乙^^
私、公平となら…
不覚にもおっき
77 ◆OgMOWRDE.s :2007/06/08(金) 22:15:59 ID:???
堀北真希かわいいよ堀北真希。
投下します。
78ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/06/08(金) 22:16:49 ID:???
 ここは34番道路
 コガネシティ …… ヒワダタウン
 途中ウバメの森

ジャイアンは34番道路の草むらを歩いていた。
アカネに負けたことをきっかけに、新たに手持ちを増やすことにしたのだ。
「悔しいが力負けしちまったし、なんかこう、いい感じのやつ……」
求めるものが曖昧極まりないが、要するにジャイアンは、
アカネをぎゃふんと言わせられるようなポケモンを探していた。
「ん?」
そのとき、草むらががさりと揺れたのを、ジャイアンは見逃さなかった。

 ここは36番道路

「そっかぁ……こいつがあったかぁ……」
スネ夫は頭を押さえた。
目の前には変な木。
ここを通るにはゼニガメじょうろが必要であることを思い出したのだが、ふと考える。
「別に水技で行けるかも……」
イベントすっ飛ばしが可能なこの世界、
じょうろがなくても進めるのではないだろうか。
そこまで考え至ったスネ夫はヌオーを繰り出した。
「ヌオー、あの変な木に水鉄砲!」
水がかかった変な木はざわざわ揺れて、正体を現した。
木に擬態するポケモン、ウソッキーだ。
「見た目が木のくせに岩タイプなんて、生意気なやつだ」
スネ夫はウソッキーに対し、情け容赦なく水技を浴びせる。
ほぼ瀕死、というところまで追い詰められたウソッキーを見て、
スネ夫は思い出したように言う。
「一応珍しいし、捕まえとくか」
こうしてウソッキーは、スネ夫の気紛れにより捕らえられてしまった。
79ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/06/08(金) 22:17:54 ID:???
「まだだ、まだ終わっちゃいない」
のび太はゆっくりと最後のポケモン、サンドを繰り出した。
ツクシは鼻で笑う。
「もう終わりだよ。サンドよりぼくのストライクの方が速い……えッ!」
ツクシの確信染みた予想に反し、先に動いたのはサンドだった。
イトマルの置き土産、糸を吐くのおかげだ。
「泥かけだ!」
のび太のサンドがストライクの目に泥を投げ付けた。
「命中率が……」
「泥かけはダメージを与えつつ、命中率も下げる。
 つまり攻撃と防御が同時にできる技さ」
なんとなく、ハヤトの真似をしてみた。
そんなぼくに、ツクシは若干イラッときてる。そりゃそうだ。
「た、たかが一発の泥かけじゃ、外す確率はまだ低いよ。
 ストライク、連続斬り!」
しかしお約束の展開と言おうか、ストライクの鎌は空しく空を斬った。
「な、なんてラッキーな子なんだ……」
のび太がラッキーボーイなのか、
はたまたツクシがアンラッキーボーイなのか。
とにかくストライクの連続斬りは外れ、
加算された連続斬りのダメージは元に戻ってしまった。
「はぁ……ストライク、連続斬り」
ツクシは完全にやる気をなくしてしまったようだ。
そんなツクシにのび太は叫ぶ。
「トレーナーが諦めたらそこで試合終了だよ!」
そんなことを言いつつ、泥かけを指示し続けるぼく。抜け目ない。
しかし、
「あ、当たったぁ!」
「な、なんだってぇ!」
ストライクの攻撃がサンドにヒットし、二人がそれぞれ叫んだ。
喜ぶツクシ、驚くのび太。
これは一体なんの勝負だよ、と二人の戦いを見ていたジムのトレーナーたちは思った。
80ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/06/08(金) 22:20:21 ID:???
 コガネシティポケモンジム
 リーダー アカネ
 ダイナマイトプリティギャル!

「なんや、また来たん?」
アカネはジャイアンを見ながら呆れたように言った。
ジムに再挑戦するトレーナーは別段珍しいわけではない。
アカネが嫌がった理由はただ一つ、
再挑戦すんのはええけどな、今何時やと思ってんねん、ということだった。
「ウチは眠いねん。また明日来いや」
あくびをしながらジムに戻ろうとするアカネに、ジャイアンは言う。
「逃げんのかよ、貧乳!」
本日二回目の本人にとっては不名誉な暴言に、
眠気のせいもあり、アカネはブチ切れた。
「ええわ、そこまで言うんやったら相手したるわ!
 ただし、ウチが勝ったらもう二度と来るんやないで!」
あと貧乳やなくて美乳や、と主張するアカネにジャイアンは言葉を続ける。
「あと頼みがあるんだけど」
そしてジャイアンは、中指と人差し指を立て、アカネに見せた。
「ダブルバトルで勝負しやがれ!」
81 ◆OgMOWRDE.s :2007/06/08(金) 22:21:39 ID:???
投下終了です。
テストが来週ですが気にしません。
自分は部活にも入っていないので、
テスト終了後は投下ペースをアップしたいですね。
それではまた。
82名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 22:24:48 ID:CbGOryT1
乙!…だが…

どろかけは〜地面技〜

ストライクは飛行〜

83名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 22:25:53 ID:???
>>82
ゲーム対戦なら駄目だがアニメ対戦なら良いんじゃないか?
84名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 22:28:20 ID:???
なるほど!

アニメ対戦か、納得

あと上げて















正直スマンカッタ
85名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 23:40:26 ID:???
堀北もかわいいが…… 井上和香も捨てがたいってばよ
86名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 23:42:02 ID:???
>>77
87名無しさん、君に決めた!:2007/06/08(金) 23:48:04 ID:???
>>85
大した奴だ
88主役記のいない冒険 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/09(土) 05:14:19 ID:???
投下します。
89主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/09(土) 05:16:27 ID:???

「うわぁ〜っ、これがポケモンのいる世界かぁ〜っ」  

 扉を開けた先に待っていたのは、透き通るような草原を敷き詰めた田舎町だった。
 ざっと見渡しても建物なんて3、4件しか立ってないし、サイズもいたって普通だし、
 少なくとも僕のうちに匹敵する大きさの建物はないな。

      第二話 パチモンクセェ臭いがプンップンするゼェ―――ッ!!
 
 ……おっと、自己紹介が遅れた。僕は「骨川 スネ夫」。
 まぁ大体のことはわかっていると思うので略するけど、一つ言いたいのは僕はジャイアンの子分じゃなくて友達。
 あくまで対等な立場であるということだけかな、グフフ。 

「この寂れ具合からいって……ここはゲームで言う『マサラタウン』ってとこかな? 
 だとするならあの大きい建物がオーキド研究所で、奥に立ってる二件がレッドとグリーンの家じゃない?」
「お〜っ、あれが……ひゃっほう!! 俺たちは本当にポケモンのいる世界にいるんだな!!?」
「ちょっとスネオくん。そんなわけ無いだろう、ここは現実の世界なんだよ。ゲームのような架空の世界じゃないんだ。
 それに剛田くん……ここに来た目的は、あくまでものび太くんの捜索なんだからね」 
「わかってるって。ん? おーい皆、なんか看板があるぜ!」

 浮かれた調子で一人突っ走ってたジャイアンが僕たちを呼ぶ。
 近づいてみると、そこにはゲームそっくりの木の看板がたっていた。

「どれどれ、なにがかいてあるのか……なっ!?」 

 こ……これはっ?
90主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/09(土) 05:19:18 ID:???

「どうしたスネオ!? 何が書いてあった??」
「スネオくん?」 

 看板を読んで青ざめた僕を一応気遣い、ジャイアンと出木杉は身を乗り出して看板に目をやった。
 次の瞬間には、2人とも目が米粒みたいに点々になってたけど、まぁ無理ないね。
 看板にはこう書かれてあったんだ。

【ここは マソラ タウン マソラは まっしろ はじまりのまち】

 さすがに沈黙するでしょ、これは。
 やっと口を開いた出木杉も薄ら笑いを浮かべるのがせいぜい。おーい、顔引きつってるって。
 ジャイアンはジャイアンでなんか「期待通りだったぜ、ひゃっほーい!!」みたいなこと言いたそうな顔してるし……

「きたい通りだったぜ、ひゃっほーい!!」

 ……僕ってすごい? あ? ジャイアンが単純なだけ? そうだよね……はぁ。
 ってしずかちゃん!? 何草むらはいろうとしてるの! 危ないよ!!
91主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/09(土) 05:25:18 ID:???

「……仮にここがゲームの世界だとして、どうやって博士からポケモンをもらう気なの?」

 しずかちゃんが僕に言ったのはそれだけだったけど、僕にはそれですぐに意味が理解できた。
 それは出木杉も同じようで、わかってないのはただ一人。言うまでも無いね、となりであたふたしてるジャイアンだ。

「おい、どーうことだよ? スネオぅ?、出木杉?」
 
 焦りのためか、うまく言葉を言えてない。僕は一息ほどつくと、ジャイアンに言った。

「ジャイアンさ、どうやってポケモンをもらう気だったの?」
「そりゃ決まってんだろ! 研究所行って博士にもらうんだ!」 
 
 自信満々に鼻息を鳴らすじゃイアン。はぁ、やっぱりジャイアンはジャイアン、わかってないというかなんと言うか……

「……あのねジャイアン。常識的に考えてさ、子供とはいえ、僕らみたいな見ず知らずの人がいきなり
 「ポケモンください」なんて言って、博士は事情も聞かずに、いたって素直に「ああ、いいよ」
 なんて言ってポケモンくれると思う? 折角研究していた大事なポケモンを譲ると思う?」
「うっ……いや、それはだけど博士やさしいだろうし」
「優しいくらいで貸すと思う? 考えてよジャイアン。ジャイアンが大切にしてるカラオケマイクを
 イキナリやってきた見ず知らずの人間にゆずるかい? そんなことしないだろ、それといっしょだよ」
 
 ひとしきり言い終わるとジャイアンは駄々をこねるように地団太をかまし、
 
「じゃあ、どーすんだよ? ポケモンもらえないなら何もできねぇじゃねぇか!?」
「ジャイアン。ゲームを思い出して――と言ってもRSEや金銀のことじゃなく、初代赤緑やFRLGのことだよ!
 主人公は、まずなにをするっけ?」
「パソコンを調べ「違うよ!」母さんにはな「違うよ」研究所に行「違うって! 草むらに入るでしょ!!」……あ!!!」 

 そう、初代赤緑青黄、FRLGの主人公はまず草むらに入る。
 そしてその後に出会うんじゃないか、今後の冒険を共にする、パートナーを。
92主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/09(土) 05:29:27 ID:???
第二話前半投下終了です。 
今見て気づいたんですが、初っ端からタイトル間違えてましたorz 。
93名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 08:48:03 ID:???
乙巳已zZzZ
94名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 09:23:07 ID:???
95名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 13:54:16 ID:???
96引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/09(土) 22:33:28 ID:???
投下するよー\(^o^)/
97引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/09(土) 22:35:04 ID:???
「次のパーティーはどうしよう…」
一回戦を無事突破したのび太は、次の試合に向けてのパーティーを考えていた。
(…次の試合はしずかちゃん…一筋縄じゃいかないぞ…)
のび太は先ほどまで、二回戦で自分とぶつかる対戦相手の試合を見ていた。
そこで見たのは…しずかの圧勝…
しずかは可愛い系のポケモンばかりを使っているのに、相手を圧倒していたのだ。
「う〜ん…ここは…」
「お悩みのようね。」のび太の前に現れたのは…
「!? しずかちゃん…。 …一回戦突破おめでとう。」
「ありがとう。のび太さんも突破おめでとう。まさか先生がこんなところにいるとは思わなかったわね。」
「僕も思わなかったよwまさか先生がね…」
このような調子で二人は10分ほど話しこんだ。
まるで次に戦うとは思えないようなふいんきだった。
「そろそろ時間ね。私は先に会場行っておくわ。それから…」
「…?」
「私はのび太さんに勝って、そして……優勝するわ!」
98引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/09(土) 22:35:56 ID:???
「え…ちょっ!待っ…アッー!」
のび太は足を絡ませて倒れてしまった。
その拍子に…
「ああ!僕のDSカードがあ!」
ポケットからのび太のソフト(メインロム)がこぼれ落ちた。
「危ない、危ない。これがないと本戦を勝ち抜けないからなぁ。」のび太は落としたソフトを拾うと、試合会場へ向けて歩きだした。
そんなのび太を見つめる影…
(なるほど…あれには…そんな強いポケモンが…)

会場は広く、福岡ドームほどの大きさだ。人も多い。だからなのか…のび太は後ろから迫る俺に気付くことができなかった…。
「うわぁ!」
「おっとごめんよ!」男はそれだけ言ってまるで逃げるように去って行った。
(あれ…なんかポケットが軽いような…)
のび太は恐る恐るポケットを見た…
「アッー!!!」
ポケットにDSがないのだ。
99引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/09(土) 22:36:50 ID:???
「ど、どうしよう!あっ!あの時…」
のび太は先ほどの衝突を思い出した…。
「あの時だ…って考えてもしょうがない…どうしよう……」
のび太が困りはて泣こうとした…その時だった…
「おう!のび太!どうしたんだ?早く行かねーと失格だぞ。」
ジャイアンが現れた。
「ジャ、ジャイア〜ン」
のび太はジャイアンに泣きついた…。すぐにジャイアンに殴られたのだが…
「なにい!?DSが盗られた!?……なるほどさっきぶつかった男か…俺も見てたぞ。
分かった!俺がそいつを見つけてギッタギタにしてやる!」
「でも…DSとソフトが無いんだ…」
「あ〜うじうじうっせ! もう一枚お前はサブロム持ってただろ!俺のDS貸してやっから行ってこい!
俺のソフトは貸すこたあ出来ないがな。」
のび太はジャイアンからDSを受け取った。


「あ、ありがと〜!行ってくるよ!」
あの後のび太は急いで会場に走って行った。行く前に、のび太は泣きながらまた抱きついたきたので蹴り飛ばしてやった。
さて俺もやらないとな… のび太のために…
100引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/09(土) 22:37:52 ID:???

ジャイアンと別れた僕はすぐに指定された会場へ向かった。
急がないと…って、そういえば僕のサブロムにはまともなポケモンがいない…ネタパくらいだ…大丈夫だろうか
「のび太さん、遅かったわね…」
しずかちゃんは少し待っててくれたようだ。
優しいなぁ

会場についた僕は急いで台に向かいパーティーを編成した。
正直、これでどこまでいけるか分からないが、後は全力を尽くすだけだ!


こうして本戦二回戦は幕を開けた…

  のび太VSしずか
101引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/09(土) 22:38:45 ID:???
投下終了/(^o^)\
102名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 22:38:58 ID:???
乙乙乙
103名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 22:39:02 ID:???
104名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 22:41:29 ID:???
ヤバイ、ひきこもりかなり面白い
105名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 22:44:39 ID:???

のび太は勝てるのか?
106ドラモン作短編 ◆IsatNuNknw :2007/06/09(土) 23:05:25 ID:???
すたいかうと
107ドラモン作大短編 ◆IsatNuNknw :2007/06/09(土) 23:08:56 ID:???
溜めてたの消えたので終了
108名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 23:09:46 ID:???
109名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 23:10:52 ID:???
激乙
110名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 23:11:54 ID:???
超乙
111名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 23:16:28 ID:???
乙乙乙
112名無しさん、君に決めた!:2007/06/09(土) 23:19:39 ID:???
乙Aは仲間を読んだ!
乙Eがあらわれた!
乙Bは仲間を呼んだ!
乙Fがあらわれた!
乙Cは仲間を呼んだ!
乙Gがあらわれた!
乙Dは仲間を呼んだ!
乙Hがあらわれた!
…おや? 乙たちが…
彡乙乙ヾ
彡乙乙乙ヾ
彡乙 乙ヾ
113のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/10(日) 02:30:59 ID:???
投下させていただきますで御座います
前回はウィキをご参照いただけるとありがたいで御座います。
114のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/10(日) 02:31:49 ID:???
「確かにこの辺りから聴こえたんだけど・・・よく見えないなぁ」
不思議な鈴の音に釣られて茂みを探しに来たのび太とエムリット。
だが、暗闇で地面は碌に見えない上に何時の間にかあの音も途絶えてしまった。

「結局何も無しか・・・やっぱゲームみたいに特別なイベントとか起こるわけないよね」
ゲームの世界でそう愚痴をこぼすのび太。
その落胆が引き金となったのか再びどうしようもない疲労と眠気、その他諸々の絶望感が彼を襲う。

「仕方ない、ここは大人しくコトブキシティに――いたたた、耳引っ張るなって!」
本日、エムリットから二度目の攻撃を受ける羽目になったのび太。
思わず肩に乗っているそれをのび太が睨み付ける。
「もう何だよ!どうせ此処には何も無いんだから・・・・」
のび太が突然口を閉ざした。
睨み付けたピンク海月が必死で何かを訴えているような表情をしていたからだ。

「・・・どうしても探さないと駄目なんだね?」
エムリットが大きく頷く。
それを見てのび太は暫く俯いていたがやがて顔を上げ、そして――
「分かったよ・・・鈴の音の正体を突き止めればいいんだろ?」
そうのび太が言うなりエムリットが肩から飛び上がる。
その姿は伝説ポケモンと言うよりも純粋な子供のようだ。

だが、その姿が今ののび太には何処か嬉しかった。
「よ〜し!こうなったら朝まで探してやるぞ!」
もはやヤケクソなのか吹っ切れたのかやる気の表情を見せるのび太

と、その直後。
――リーン
鈴の音が闇の中で小さく鳴り響いた。
115のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/10(日) 02:32:39 ID:???
「はぁ・・・はぁ・・・!ったく、待ってよエムリット!」
音を聴いた瞬間、一直線にその方向へ向かっていくエムリットを追いかけるのび太。
そしてエムリットが止まった場所でのび太が見たものとは・・・。
「鈴?」
そこには大きな鈴らしき物が転がっていた。
「まさかとは思うけど・・・いや、まさかな」
恐る恐る鈴を持ち上げてみるのび太。
だが、次の瞬間。
「うわぁ、動いたぁ!」
思わずその鈴を放り投げそうになるのび太。
だが、不意にその鈴と『目』が合った時に彼は落ち着きを取り戻した。

リーシャン すずポケモン
跳ねるたびリリンと音を出す。高い周波数の泣き声で相手の耳を聞こえなくする

「リ−シャンか・・・可愛いポケモンだなぁ」
見たことの無い新ポケモンに興味津々ののび太。
だが、改めてリーシャンを観察しているうちに彼はある事に気付いた。
「こいつ、怪我してるじゃないか!」
暗くて気付かなかったが、リ−シャンの体にはあちこちに傷が付いており、今にも気絶してもおかしくない状態だった。

「一体なんでこんなボロボロに・・・ってそんな事言ってる場合じゃない!」
急いでリ−シャンを抱えて街へ行こうとするのび太。
と、エムリットが三度何かを言いたげにのび太のズボンを突っついて来た。
「何だよエムリット――あぁ、そういうことか!」
慌ててポケットを裏返すのび太。
そして出てきたのは・・・最後のモンスターボールだ。
流石にこれだけ至近距離ならボールを外すことも無い。
体力を失っているリ−シャンはあっさりとボールに吸い込まれていった。
「よし、それじゃあ急ぐよエムリット!」
そう言って遠くに見えるコトブキシティへ走り出すのび太。
ポケモンを捕まえるという当初の目標を達成できた事に彼が気付くのはリ−シャンをポケモンセンターに預けた時だった。
116のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/10(日) 02:34:11 ID:???
――翌日

「はい、昨日お預かりしたリ−シャンも元気になりましたよ!」
「ふぁ・・・ありがとうございましたぁ」
寝ぼけ眼でボールを受け取るのび太。
時刻は朝9時、ポケモンセンターのロビーは宿泊していたトレーナー達で賑わっていた。

(確か昨日はリーシャンを捕まえたあと、急いでポケモンセンターに行って・・・ボールを預けた後ここで寝ちゃったんだな)
普通は部屋を借りるものだが、ボール代に全財産をつぎ込んでしまったのび太にはそんな選択肢は無かった。

「・・・さて、どうしようか」
ポケモンセンターを出た後、のび太は考えていた。
一応ポケモンは二匹に増えたものの今の状況はかなり厳しい。
一匹はご存知眠ることが得意技
捕まえたばかりのリ−シャンでこの先を進むのは少し無謀な気がしてきたのだ。

「やっぱ、もう少しレベル上げとかをしようかな、それにこの街も大きいし何か見つかるかも・・・」
一見のび太の特性「なまけ」が発動したように見えるが彼なりに精一杯考えた結果だ。
・・・昨日、短パン小僧にフルボッコにされたのがトラウマになっているというのもあるが。

「よ〜し、ひとまず今日の予定はまず街をけんが――」
「野比くん・・・?野比くんじゃないか!」
のび太の声がピタリと止まった。
そしてゆっくり話しかけてきた人物の方を見る・・・。

「げぇ、出木杉!」
のび太が色んな意味で苦手な好青年、出木杉英才がそこにいた。
117のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/10(日) 02:36:35 ID:???
短いですが投下終了させて頂きます
そろそろ考査の時期ですが次の投下は早めにしたいと思います。
どうしようもなく亀ですが今後とも何とか頑張りたい所存であります。
118名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 02:36:58 ID:???
乙乙乙
119名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 02:37:13 ID:???
120名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 06:46:34 ID:???
121名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 09:51:30 ID:???
122ハイド:2007/06/10(日) 11:44:45 ID:???
ミロカロス
123ハイド:2007/06/10(日) 11:48:20 ID:???
…くらえ!ラピュタ王の雷を!
  ‖  ‖
    ‖  ‖
    》  》
   《  《
    》  》
   《  《
    》   》
《  《   《
 》 》   》 《
.《 《 ∵ 《  》
  》 》 ・:. 》《
 《 》: . 》 》
.、、、《    《,,,.
 ゙゙゙゙""゙"""゙""゙゙^^
124 ◆9u2muKti1U :2007/06/10(日) 12:12:47 ID:???
※実話
頑張って書き溜めてたのに……
消えてしまうなんて…orz
今から頑張ってぼく、もう一度書いてきます。
それにしてもちくしょう!
馬路でむかつくな。
ま、頑張ればいいか…。今日中には10スレ分くらい復活させます。
125名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 12:18:58 ID:???
10スレ・・・
一万レス分も今日中に書くお前のスピードは露伴並だよ
126名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 12:25:17 ID:???
誰か分からんな…Wikiにないから蟲?
待っとるぞ
127 ◆9u2muKti1U :2007/06/10(日) 13:35:19 ID:???
wwミスったwwwwww
10レスね^^;
最終兵器ヒトカゲ
128名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 13:37:34 ID:???
>>127
はいはい
129名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 13:38:45 ID:???
>128作者を煽るなよ…
130名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 13:39:05 ID:???
挙手厨の方がよっぽど鬱陶しい
131名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 13:42:04 ID:???
誰か同調させよってするのがうざい
煽るなら一人で煽れ
132名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 13:43:45 ID:???
>>129-131
なんという自演(ry
133名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 13:52:46 ID:???
>>132
図星つかれて何も言えなくなれば自演扱いか?

言っとくが自演じゃないから
134名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 13:54:55 ID:???
端から見ると
>>127-133はみんなくだらん低レベルな争いだがな
135名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 14:07:36 ID:???
はいはいこの話終わり
136 ◆0oe33Tyq22 :2007/06/10(日) 16:29:05 ID:???
はいはいその話終わりにして投下しますよ
うん、モンハンにはまったのが運のつきだったんだな。
137 ◆0oe33Tyq22 :2007/06/10(日) 16:30:46 ID:???
そして、気がついたら僕の周囲は全身タイツ人間でいっぱいだった。
さすがの僕でも、この数を相手にするのは無理だ。
まずは相手を脅かすしかない…な。
「お前ら、勢いよく俺の周りを囲んだのはいいが……命の保障はしないぞ。
なんてったって、俺はさっきそこらに爆弾をしかけたからな。
スイッチを押したら……ドカン、だ。」

「いや、お前スイッチどこにもってるの」

あっさりバレターーーーッ!
「お前ら!あの眼鏡があんなはったりをかましたということは、あいつに手はないということだ!
さぁ、いっせいにかかれーーーっ!」
『おーっ!』


ど、ドラえも……

いや、いつまでもドラえもんに頼ってちゃだめだ。
決めたじゃないか、ここの世界にきたときに。
ここは……僕一人で行くしかないっ!

でも……

「いけっ、ズバット!」「いきなさいドクロッグ!」

お……   お……       お……

「きゅうけつ!」「どくづき!」

おうえんだーんっ!
138 ◆0oe33Tyq22 :2007/06/10(日) 16:32:11 ID:???
そんなこといってもくるわけないわな。
……さて、どうしようか。早速技を繰り出してきたわけだし。

あれ?あの技は僕のポケモンに繰り出したわけじゃないから……僕に向けての攻撃?!
ままままずいよ、とりあえずポケモンを出さないと!
えーっと、あれでもない、これでもない…ってこんなことしてる暇じゃないよ!
とりあえず適当につかんだこのボールを出すしかない!


ああ…ごめんよ、チリーン。君のガラスの体に傷をつかせて。敵はきっと僕が取るから。
さぁてと……反撃といくか

「バレットパンチ!」
ええええっ!早すぎないか?ととと、とりあえずまたしてもチリーンごめん!
で、この間に。いけぇ!(ギラティナを除いた)皆ぁ!

……あれ?僕こんなに手持ちいたっけ?まぁいいや。
まずは……ドダイトス以外は皆ドータクンに乗って!そして、ドータクン!地震だ!


あ、僕がドータクンに乗らなくてどうしろってんだよー!
しかも建物内だから床が抜けて……ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぇぇぇっぇっぇぇっぅぇっ
姉葉建築かよぉぉぉぉぉ
139 ◆0oe33Tyq22 :2007/06/10(日) 16:33:40 ID:???
目を開いたら……何も見えなかった。目を閉じているような感覚。いや、視覚。
確かいつかテレビで聞いたことがあるな……。何もないところ、閉塞された空間にいたら、気が動転し、死…
いやだよおおおおおおおっぉっぉぉぉぉぉ
こんな所で……こんな所で死ぬわけにはいかない…ジャイアンの敵をとるまでは…
お……お……

おうえんだん――……


『溺れる者は藁をもつかむ』だっけ?よくわからないけど。
いまがまさにちょうどその状況だな。
ふぅ……幻聴まで聞こえてきたよ。
なんで応援団2のラスト面の曲でしかもチアなんだよ…。
こんなギャグの展開で死ぬとは……
嗚呼…せめて静香ちゃんのチアリーダー姿を見て…死にた…かっ…た……



GAME OVER のび太?
140 ◆0oe33Tyq22 :2007/06/10(日) 16:34:34 ID:???
投下終了
追加資料も持ってくる、すこしまっててください
141名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 16:43:07 ID:???
カオスwwwwwwwwwwwwww

142 ◆0oe33Tyq22 :2007/06/10(日) 16:45:28 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=Yqp3DLv9iSE
追加資料、これ一応見てください。あんまいみないけど。
ちなみに今回の投下の半分は応援団をやった後の作者のノリでできています
simatta,ki-gakurutta.
143名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 16:48:17 ID:???


何ていうか…カオス
144 ◆0oe33Tyq22 :2007/06/10(日) 16:52:36 ID:???
da,dareka ki-no naosikatawo osietekudasai
nazeka ro-mazi nyuuryokuga dekinai
145名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 16:58:20 ID:???
再起動してみたら?
146名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 16:59:59 ID:???
たまに俺もなるんだが、ボードの左の方にあるcapslockってところを押せば直るかもよ
147名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 17:01:02 ID:???
日本語でおk
148名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 17:04:47 ID:???
乙 トレーナーと間違えたwww
149トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/10(日) 17:32:34 ID:???
これから投下します。
ドラAAモン氏乙です
150トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/10(日) 17:33:58 ID:???
No.008『最初っからSTuTTA-LuTTA』


人と人との出逢いは不思議なもので、誰でも一生に一人は最高に気の合う人物が存在するという。
それは親友と呼べる存在なのか、はたまた愛しあった末の結婚相手なのかは分からないが、そういった『最高の相性の人』が人には存在することは紛れも無い事実である。
しかし、悲しいかな。人と人との間には『その逆』も存在する。
しかも『そんな人』との出逢いは得てして多いものである。
エラぶってる教師、ムカツク先輩、生理的に受け付けないようなクラスメート等数えてみればキリが無い。


―――――
話は戻り、トレーナー試験会場。
ツツジの策略により大量の受験生の足切りが行われたにも関わらず、かのスネ夫によく似た少年、ズル木は無事に一問目の問題をパスし二問目の問題を待っていた。
いや、無事というのは少し間違った表現かも知れない。
彼の頭には立派な一つのコブができていたからだ。
「あー、あのド低脳共が。本当にイライラする。」
一問目を突破したにも関わらず、ズル木は怒りを含んだため息をつく。その怒りは山より高く海より深い。
何故ズル木がこんな感情を抱くのかは、ジャイアンとのび太の事も絡めてこれから説明することにしよう。
151トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/10(日) 17:35:04 ID:???
一問目の問題が出題された時、彼は運良く最初から正解のエリアに居た。よって彼は人混みの中を移動する必要も、人混みをかきわける必要も全く無かった。
「優秀な人間は運も味方につけるもんだよ。ウヒヒヒヒヒ。」
彼が優秀な人間かどうかはここでは触れないが、彼が運が良かったのは事実。
一問目を難無くパス出来る事は誰の目から見ても疑い無かった。
「さて、ゴリラと超劣等生は何をしてるのかな♪」
心に余裕が生まれ、気が大きくなったズル木はニヤニヤしながら呟く。正直キモイ。
そして丁度制限時間が残り僅かになったところで彼は境界線の部分が一層騒がしくなった事に気づいた。
「なんだろう?」
耳をすますと、聞き覚えのある声が聞こえてくる。

「ジャイアーン!急いでー!」「ふぬぉぁぉぉお!」

「なんという馬鹿声。
一発で分かってしまった。
あれは間違い無く(ry」
のび太とジャイアンである。
「奴ら、正解のエリアに入れて無いなw」
会話の様子で彼らの慌てっぷりを悟ったズル木は一層顔をニヤつかせる。
級友とか知ったこっちゃない。自分より劣った奴が落ちるのを見るのは最高に気分が良くなる。

そんな彼はこれから自分に振りかかる不幸を全く知らなかった。
152トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/10(日) 17:36:37 ID:???
『残り4秒』
「ジャイアン早くぅ!」

超劣等生の悲鳴が聞こえる。
どうやら、ゴリラはエリアに入れたが、超劣等生は無理だったようだ。
「ちぇ、まとめて落ちれば良かったのに。
まぁいいか。奴らのことなんか。」
ズル木はそう呟くと、満足そうな笑みを浮かべる。
「後一秒か。終わったな。」
その時、
「うおおおおおおおお!」
「うわあああああああああ!」
超劣等生とゴリラの声が響いてきた。
「あいつらうるさ………ん?」
突然、照明で照らされてるハズのズル木の上がフッと暗くなった。
ズル木は不審に思い、ふと上を向いた。
するとそこには丸い眼鏡の劣等生が空をダイブしていた。
「あ、舞空術……」
そして、こともあろうにそれはズル木少年の居た場所、丁度に落下してきた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「まおぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ゴチン。
『終了ですー。』
153トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/10(日) 17:38:32 ID:???
―――――という訳である。
簡単に説明すると、時間切れの瞬間、ジャイアンはのび太を正解のエリアに投げっぱなしジャーマンの要領で、打ち上げ花火のように投げあげたのである。
まぁジャイアンにしては考えた作戦であったし、のび太もそのお陰でなんとか脱落せずに済んだが、如何せん周りの迷惑が全く考えていない。
そしてたまたまその犠牲者にズル木少年が選ばれてしまったのである。

――――――

ズル木はのび太との接触で出来たタンコブを触りながら言う。
「劣等生が!ゴリラが!調子に乗りやがって!
死ね、死ね、死ね!」
絶対にあいつら潰す。
ズル木はそう誓った。



のび太、ジャイアン、ズル木【一次試験第一問突破】
154トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/10(日) 17:40:08 ID:???
今日はここまでです。
基本的に一作目とは違った作風で書いてみたいと思います
明日は自主練なんでまた明日
155名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 17:40:42 ID:???
156名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 17:40:48 ID:???
157名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 17:41:25 ID:???
158名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 17:41:29 ID:???
159名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 18:20:00 ID:???
オッー!!
160名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 18:33:11 ID:???
161名無しさん、君に決めた!:2007/06/10(日) 19:16:44 ID:???
162ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 00:57:21 ID:???
皆さん乙
投下する
163ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 00:58:24 ID:???

朝……日当たりが悪いせいか俺は目覚めるのが遅くなってしまった。
パンにジャムを塗り、口に入れる。
その時に、ふとジャムの瓶を見てみたら
『ギンガジャム』と書いてあった。
ギンガ団は食品会社もやっているのだろうか?

色々と身支度をして、俺はギンガ団のアジトを出た。

外は懐かしい光景――
数週間前に訪れたばかりだが、非常に懐かしい。
ナタネにまた会いに行こうかと思ったが
忙しそうだし、会うのはやめることにした。

206番道路を通る。
ここででジャイアン、スネオ、俺の三人で探検隊なんてやったっけな……
スネオ……しばらくは会っていないが、次に会った時は――
拳を強く握り締めた。

クロガネシティに着いた後に、クロガネゲートを潜った。
ここではズバットを捕まえたな……俺が初めて自分で捕まえたポケモンだ。
"バチンッ"
またしても、ズバットが俺に体当たりしてきた。
もう慣れてしまったがな……

コトブキシティに着いた。
ドミノのように並んだ高層ビルが目に着く。
俺の目的地はミオシティ……もうすぐだ。
164ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 00:59:14 ID:???

ラグラージに乗って、ミオシティまで来た。
その途中、気持ちわr……特徴的な感触がした。

ミオシティは船の町……といっても過言では無い様な町だった。
町の真ん中は海と通じており、常に船が三着ほど停まっている。
町の感想を言うのもここまでだな……
毎回のこと、俺が一番に訪れたいのはポケモンジム。
しばらく訪れていなかったせいか、のんびりとしそうになった。
なるべく急いで進みたいからな……

名残惜しい気もしたものの、俺の足はジムへと進んでいた。
165ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 01:00:05 ID:???
ジム内は、何かの特訓場のような雰囲気……というよりも特訓場そのものだった。
「私に挑戦しにきたのかね?」
マントを羽織った中年の男性が、俺に話しかけてきた。おそらくここのジムリーダーだろう。
その質問に首を縦に振って答える。

「そうか、まず始めに自己紹介と行こう。
 私の名前はトウガン、クロガネジムのヒョウタの父親だ」
ヒョウタ――俺が初めて戦ったジムリーダーだ。
「その様子だと、もうクロガネジムのバッジを手に入れたようだな
 全く……今度また稽古でもつけてやろうか、最近は負け続きのようだしな」
トウガンは天上を見上げて、ぶつくさと愚痴を言う。

「ここのジムはどういう形式で戦うんですか?」
「あぁ……ちょうどいい、ちょっと私の実験に付き合ってくれないかね?」
実験?なんだろうかそれは……
「今回の君との対戦はポケモンバトルでは無い
 簡単なゲームみたいなものだ、当然私に勝利すればジムバッジは贈呈する」
どんな方法であれ、ジムバッジを入手できればそれでいい。
俺はトウガンの実験に付き合うことにした。
166ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 01:00:53 ID:???
「まず一回戦、どちらがたくさんの動くフリスビーを破壊することができたか
 使用ポケモンは一体だ、私はこのポケモンで行く」
トウガンの投げたモンスターボールから、巨大な鎧の様なポケモン……
クロガネの博物館で見た、アーマルドが出てきた。

俺はルカリオで参戦することにした。

「では行くぞ……」

ピィィィ――――

ホイッスルの合図と共に、機械からフリスビーが飛んできた。
「ルカリオ、波動弾だ!」
俺がルカリオをこの競技に選んだ理由……
それは『波動弾』があるからだ。
波動弾は必中技であり、この競技にはもってこい。
この勝負……貰った!

波動弾は的確にフリスビーを捕らえ、粉々にしていく。
「なるほど……必中技ならどんなに早く動いていても関係ないからな
 だが、まだ甘い。ロックブラストだ、アーマルド!」
アーマルドがたくさんの石を連射する。
「くっ……そういうことか……」
例え命中率が低くかろうと、一発の威力が低かろうと
この競技は脆いフリスビーを破壊すればいい。

ロックブラストは半分以上外れたものの、波動弾より多くのフリスビーを破壊していた。
167ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 01:02:14 ID:???
この勝負の結果は、こちら側が二十三個、相手が三十六個で
完全にトウガンの勝利だった。
「くそっ……」
「ハハハ、まだ慌てることは無い。勝負は二回戦、三回戦とあるからな」
二回戦、三回戦……次があったとしても既に敗北は許されない状態だ。
気を引き締めて次の競技に望まなければ。

「次の競技は陸上だ、当然ただ走るだけじゃないぞ」
トウガンが指を鳴らす。
すると、突然強風がジム内を襲った。
「こ、これは……」
50mほどの長い道の奥に、巨大な扇風機が設置されていた。

「この強風の中、先にゴールしたほうが勝ちだ
 ついでに、一度競技に参加したポケモンは参加することができないぞ」
単純なルール、しかしそれはとても難関のように思える。
既に使用したポケモンは競技に出せない。
なら残りは、クロバット、ラグラージ、ロトム。
すぐに吹き飛ばされてしまいそうなロトムは却下。
すると、残りはクロバットかラグラージ。
……ここは元から素早さの高いクロバットに任せるか。

俺は、クロバットのモンスターボールを宙に投げた。
168ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 01:03:41 ID:???
「ほぉ……クロバットか、なら私はこいつで行く!」
クロツグの投げたボールからは、トリデプスが出てきた。
こちらは元からの素早さに頼る、相手は下の素早さは低いが確実性を重視し一歩ずつ進むタイプ。
正反対の戦法だが、どちらが勝利するか……
勝つのは……俺だ。

ピィィィ―――

「行けぇ! クロバット」
クロバットは強く羽ばたき、前へと出た。
しかし、思ったより前へと進めない。
前へ進んでも、強風で吹き飛ばされ後ろへ戻ってしまうのだ。
トリデプスはゆっくりだが、確実に一歩一歩前進している。
このままでは、また敗北してしまう。

「ここでお終いかね? どうやら期待外れだったようだな」
……こんなところで敗北してしまったら、俺はギンガ団次期党首になどなれない。
クロバット……お前に大きな負担が掛かるが我慢してくれ……

『ブレイブバードだぁ!』

クロバットは羽を折りたたみ、強風を切裂きながら進む。
「なるほど……これなら強風など問題無く進める。だがいつまで体力が持つかな?」
『最後まで突き進めぇ!』「む、無理だ、クロバットへの負担が半端無いぞ!」
そんなこと分かっている……だがクロバットならやってくれる。俺は信じている!

ピィィィ―――――

再びホイッスルがジム内に響き渡る。
そのホイッスルはクロバットがゴールしたことを表していた。
169ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/11(月) 01:04:49 ID:???
現在の状況
一回戦、×ルカリオvs○アーマルド
二回戦 ○クロバットvs×トリデプス

投下終了
毎回戦闘ばかりじゃつまらんと思って、実験的に書いてみたんだがどう?
170名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 01:05:53 ID:???
乙乙乙乙乙
171名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 01:06:15 ID:???
172名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 01:06:26 ID:???

新感覚で面白かった
173名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 01:14:16 ID:???
174名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 01:16:52 ID:???
175名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 17:21:52 ID:???
確かに、トウガンとクロツグは間違えそうだが…触れないでおく
176トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 20:55:44 ID:???
ギンガ氏乙
初投下します。
177トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 20:57:39 ID:???
「…び太君……のび太君……のび太君起きて……」
だれかの声が聞こえてくる、でも反応しようとは思わない。
今、この心地よい場所から出たくない、もっとこの場所にいたい……

「のび太君、起きろおお!」

突然の叫びによって、野比のび太は現実世界へと引き戻される。
「もー、夢がいいとこだったのに……
そんなに大声出して起こすことはないだろう、ドラえもん。」
少年のび太は、目をこすりながら文句を言う。
それに対し、猫型ロボットのドラえもんはこう答える。
「君が何回起こしても起きないからだよ! 今何時だと思ってるんだ!」
ドラえもんの手元にある時計には、現在の時刻が午前7時40分であることが表示されている。
まずい、このままじゃあ遅刻してしまう!

眠気を吹き飛ばし、驚異的なスピードで着替えをすましたのび太は猛スピードで階段を駆け降りる。
そして台所へ向かうと、食パンを一つ取り出して口にくわえる。
「こら、朝ごはんぐらいちゃんと食べなさい!」
母、野比玉子の怒声を背にのび太は玄関を飛び出した。

のび太が通う『トキワトレーナーズスクール』の門限は8時、急がなくては……
のび太は食パンを口に押し込みながら必死で学校へと向かう。
学校が見えてきた、時計には7時59分の文字が示されている。
まだ間に合う、急げ!

178トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 20:58:51 ID:???
廊下を猛スピードで駆け、3年生の教室へと向かう。
教室に入ったら元気よく挨拶しよう! そうすれば怒られないかも……
「おはようございまーす!」
明るく挨拶をすると、そこには目を丸くしているクラスメイトたちの姿があった。
どうやら、挨拶は完全に裏目に出たようだ。
静まり返った教室の中に、先生の声が響く。
「ほう、野比……こんなに遅れてくるとは、私の授業など受ける必要がないということかな?」
「い、いえ、決してそんなことは。」
のび太の言葉など先生の耳には全く入っていない。

「じゃあ質問だ、カイリキーがヤミラミに空手チョップをしました。
さて、これは効果抜群でしょうか?」
意外と簡単な質問だった、のび太は胸を撫で下ろしながら答える。
「そんなの簡単ですよ……ヤミラミは悪タイプ、だから効果は抜群です。」
何の迷いもなく答えると、教室がさらに静まり返った。
そして次の瞬間、物凄い勢いの笑いが教室を包んだ。
「野比、ヤミラミにはゴーストタイプもあるんだぞ……」
そういえばあったな……と、のび太は今頃になって思い出した。
そして次の瞬間先生が発する言葉、何度も聞かされているのび太には予想がついていた。

「バカモーン、廊下に立っとれー!」

皮肉にも、予想通りのび太は廊下に立たされてしまった。
廊下に歩いていくのび太に、今だやむことのない笑いの渦が降りかかっていた。

179トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 21:00:01 ID:???
廊下に立たされたのび太は、今朝のことを思い出していた。

―――猛ダッシュで学校に辿り着いたのび太の目に映ったのはあまりにも悲しい光景だった。
校門は既に閉められ、その鍵を持つ生徒指導の神成さんは校舎内へと戻っていた。
諦めて溜まるか、と校門の上から無理やり入ろうとしたのび太。
だが、その選択が間違いだった。
運悪く、後ろを向いた神成さんにその光景を見られてしまったのだ。
「こらー、何をしている!」
その迫力から『雷さん』の異名を持つ神成さんの怒りのいかずちがのび太を貫いた。

結局のび太は生徒指導室で30分程度の説教を受けてから教室へ向かった。
そしてその結果が、先程のザマだ。
もうこれで今年度20、いや30回目くらいだろうか、廊下に立たされたのは……

授業の終了を告げるチャイムがなり、のび太はようやく教室に戻してもらった。
次の授業はポケモンの生態を学ぶポケモン学、のび太が最も嫌う教科だ。
ポケモン学を担当している藤山は、その寂しい頭故に、『ハゲ山』というニックネームを密かにつけられている。
ポケモン学の授業はとてもつまらない、楽しみといえばハゲ山の頭を見て笑うくらいだ。
それにも飽きたのび太には、ハゲ山の声が安らかな子守唄にしか聞こえない。
……そういえば、昨夜は遅くまで漫画を読んでいたなあ。
眠りを欲する己の細胞に身を任せ、のび太はゆっくりとまぶたを閉じる。

この後、のび太がこの日二回目の廊下に立たされる罰をくらったのは言うまでもない。

180トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 21:01:03 ID:???
下校時間を告げるチャイムが鳴る、やっと学校から解放されたのだ。
今日も嫌な一日だったな、とのび太は深い溜息をつく。
「近頃この辺りで起きているポケモン消失事件に巻き込まれないように、さっさと家に帰るように。
それじゃあみんな、さようなら。」
「「「さようなら」」」
先生との挨拶が終わり、ようやく帰宅時間となる……のび太を除いては。

「ハァ、どうして僕がこんな目に……」
本日あった様々な出来事の罰として、のび太は教室の掃除をしてから帰ることになっていた。
これ以上罰が増えたら困る……不本意ながらものび太は真面目に掃除をしていた。

そんなのび太に、1人のクラスメイトが声をかけた。
「おやおや、のび太は今日も居残りかい?」
彼の名は木鳥高夫、通称『ズル木』のび太と同い年の少年だ。
「そんなんだからお前は2回も昇級試験に落ちるんだよ、ハハハハハ!」

そんな様子を見ていたほかの少年がズル木に近づいていく。
「お前だってまだ3年生じゃないか、ズル木!」
大声で叫ぶ彼の名前は剛田武、ジャイアンと呼ばれるガキ大将だ。
「そうだそうだ、ジャイアンの言うとおりだぞ。」
ジャイアンの意見に賛成するこの少年は骨川スネ夫、2人とものび太と同い年だ。
「君たちは僕が2年連続体調不良でテストを受けられなかったことを知っているだろう?
僕は本来なら今頃5年生、君たちみたいな落ちこぼれとは違うんだよ!」
その言葉を聞いたジャイアンの中で、何かがプツン、と切れた。
「ズル木、てめええええ!」
怒り狂い、ズル木の胸ぐらを掴むジャイアン……そんな彼にズル木は言う。
「やめろよ、ここで僕を殴ったら今度こそ退学だよ?」
その言葉を聞いたジャイアンはズル木から手を放し、のび太に何か囁くと教室を出て行った。
スネ夫とズル木もそれに続き、教室に残されたのはのび太1人となった。
181トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 21:02:02 ID:???
放課後、のび太は真っ先に学校から少し離れた空き地へと向かった。
教室でジャイアンに、放課後ここに来るように言われたのだ。
ジャイアンは大事な話があると言っていた……何を言い出すか分からないので、正直不安だ。

空き地にはすでにジャイアンとスネ夫の姿があった。
のび太の到着を確認したジャイアンは話を始める。
「よし、全員揃ったな……じゃあ今から大事な話をする、よく聞けよ。」
ジャイアンの顔はいつになく真剣である、のび太とスネ夫も気を引き締める。
「正直俺たち3人は今、崖っぷちに立たされている。
昇級試験に2年連続滑り、問題行動も多い……このままじゃあ退学もありえる。」
ちなみに、ジャイアンたちの問題行動とは野球で近所のガラスを割ったり、立ち入り禁止の場所に入ったりしていることだ。
のび太の問題行動はもちろん、遅刻と居眠りである。

「俺たちが無事に4年生になるためには、先生たちの評価を再び上げるしかない。
そこで、俺たちで今起きているポケモン消失事件を解決しようと思う!」
あまりにもの唐突な提案に、のび太とスネ夫は口をポカンと空けていた。
ポケモン消失事件……最近ここトキワシティで起きている事件だ。
朝起きると突然自分のポケモンがいなくなっていた、という怪奇現象である。
それを自分たちで解決して評価を上げる……凡人には考えることもできないアイデアだ。

「で、でもポケモン消失事件は警察でも手を焼くような事件なんだよ。
それに、もしかしたら犯人と戦闘になるかもしれない、でも僕たちはポケモンを持っていない……」
のび太の弱気な一言を聞いたジャイアンは、恐るべし言葉を発した。

「それなら問題ねえ……今日、俺たちで学校のポケモンを盗み出すんだ。」

―――この時、運命の歯車は既に回り始めていた。
182トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 21:03:06 ID:???
       学校制度について
この国の児童は7歳になったとき、トレーナーズスクールか普通の小学校のどちらかに進むことができる。
小学校の方は現実世界と全く同じ6年制、その後3年間中学校に通って義務教育は終了だ。
ここでは、トレーナーズスクールの制度について説明する。

      トレーナーズスクールについて
トレーナーズスクールは小学校と同じ6年制、ただし、2年生からは上の学年に上がるには昇級試験に合格する必要がある。
ちなみに、進級試験に3回連続で落ちた生徒は退学となり、小学校に通うことになる。
↓各学年の特徴
1年生・・・小学校1年と同じように、履物のそろえ方やトイレの使い方なんかを学ぶ。
勉強はほとんどなし、よって進級試験もない。
2年生・・・ポケモンの名前を覚えたり、バトルの相性を覚えたりする。
進級試験はとても簡単で、のび太でも一発合格出来たほどだ。
3年生・・・ポケモンのタイプや生息地、技などについて学ぶ。
進級試験はやや本格的になっており、のび太たち3人は2回落ちている。 
4年生・・・4年生になると、学校からパートナーポケモンを一体貰うことができる。
ここからバトルの簡単な戦術を学び、コンテストについても少し学ぶ。
5年生・・・5年生はポケモンの詳しい特徴について学ぶ。
バトルやコンテストについてもさらに深く学ぶ。
6年生・・・6年生の学習内容は5年生と対して変わらない。
卒業後に向けて、ポケモンに関わる様々な職について勉強するのが付け加えられている。
トレーナーズスクールを卒業した生徒は社会に出てもよいし、トレーナーズハイスクールに進むこともできる。

トレーナーズハイスクールについてはまた次回       


183トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/11(月) 21:04:24 ID:???
投下終了です。
ちなみに、のび太たちは最初からポケモン世界の住人という設定です。
以後よろしくお願いします。
184名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:05:35 ID:???
これは……乙
とんでもない新人が現れたもんだ
185名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:06:17 ID:???
なんか冒頭とかがトレーナーと被るな・・・
まぁ乙
186名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:19:04 ID:???
確かに面白いけど……トレーナー氏を改善しただけの感じがする
ズル木ってオリキャラを出したのは酷すぎる
187名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:23:12 ID:???
>>186
それはもしかしてギャグで言っているのか
188名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:25:20 ID:???
>>186
ズル木は普通にドラえもんに居るぞ
しかしなんというか・・・こりゃあ最初の展開が被り杉だな
189名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:26:07 ID:???
>>186
ズル木はオリキャラではなくドラキャラ
明らかに釣りかもしれんが一応言っとく

後、乙
190名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:51:49 ID:???
お、おつ

ズル木といい、学校といい、トレーナーの影響を多いに受けたっぽい感じだな…















例えるとバレーボール使いがマサルさんをパクった感じに似てる
191名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 21:53:24 ID:???
192名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 22:03:51 ID:???
だ、駄目だ。 トレーナーの印象が強すぎるせいでうまく楽しめない……














そういえば今日トレーナー来る日
193トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:41:50 ID:???
これから投下します。
トキワ英雄伝説氏、乙です。
194トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:42:57 ID:???
No.009『SMELLS LIKE A TEENS SPIRIT』


『では次の問題……コイキングははねると体当たりしか覚えない。○か、×か。』
試験は順調に進んでいた。
一問目に波乱があったが、それ以降は受験生の大量脱落も無く試験は淡々と進んでいた。
まぁ、大量脱落は無いと言っても、この10問程の問題の間で参加者は開始時点の四割程に減っているのだが。
そしてその三割の中に奇跡的にあのジャイアンとのび太も残っているのである。
まぁゲームのポケモンの知識を身につけているのび太が居るので、当然と言えば当然か。
「コイキングはじたばたも覚えるから……。
ジャイアン、×だ。」
「おう。移動するぜ。」
二人は×のエリアへと移動する。
受験者の激減により、移動はかなり楽だ。

そして三十秒程時が経ち、たくさんの人々がいる×と、明らかに過疎地な○とに別れた。そして正解が発表される。
『正解はー、×です。
コイキングある程度根気よく育てるとじたばたを覚えまーす。』
正解を告げるツツジのアナウンスが響くと、○に居た人々は何処かへとワープしていった。
「ここまで順調だな」
「うん、ジャイアン」
195トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:45:35 ID:???
―――――

一方、順調なのび太達とは裏腹にゴロウはツツジと一緒に、モニターを見つめ苦い顔をしていた。
「ヤバイな……。」
ゴロウは小さく呟く。
「何がヤバイんですか?ゴロウさん」
ゴロウの声は小さかったが、ツツジはそれを聞き逃さない。

ゴロウの顔は明らかに焦りの色を見せている。
「いやね、明らかに他人の動きを見ながら移動してる人がいるんですよ。
それもたくさん」

移動式の○×クイズの性質上仕方ないとはいえ、これは酷すぎる。
こちらとしては、かなり際どい難問を出しているつもりだ。
しかしそれにしては人数の減りが悪い。
それもこれも『長い物に巻かれる連中』が居るせいだろう。
人数の多い方に流れておけば自ずと正解に導かれるという、この○×クイズの性質を理解したのだ。
そのせいで、余りにも場違いな頭の悪そうな連中まで残れているという始末。
それに、なんだあの明らかに馬鹿そうなゴリラ顔と、何をやっても駄目そうなメガネは。
なんであんな奴が残ってんだ?おかしいだろ、おい。
俺は試験受かるとき相当な苦労したんだぞコラ。
196トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:47:01 ID:???
あの時の苦労を思い出し、思わずゴロウはモニターを殴りそうになる。
ツツジはその様子を何か汚物でも見る様な目付きで見やった後、言った。
「その位は予想の範疇よ、ゴロウさん。」
「えっ?」
「ちょっと静かにしといて」
ツツジはそう言うとポケットから小型無線機のような物を取り出し、何者かと会話を始めた。
「もしもしー、……はい……そろそろですね……はいーはい、それじゃあ手筈通りに……はーい、はーい。それじゃあ」
プチン。
ツツジは無線機のスイッチを切った。
『そろそろ?』『手筈通りに?』なんだそれは?
疑問の眼差しでツツジを見つめるゴロウにツツジは一言だけ言った。
「ふふふ……、何だかわからないって顔をしてるわね……。
まぁ時期に分かるわ」
ツツジは笑みを浮かべながら、マイクのスイッチをオンにした。
ゴロウはツツジの中に何か黒い物が見えた気がした。
197トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:49:08 ID:???
―――――

一方、ジャイアンとのび太は、
「ぶいぇくちょばん!」
「どうしたの、ジャイアン?……ハックション!」
「誰かが俺達の噂してるな……」
とまぁ、呑気な会話をしつつ次の問題を待っていた。
自分達がバカにされてるのも知らずに。
その時、
『次の問題です』
アナウンスが鳴り響いた。
「あっ、ジャイアン、問題が始まるよ」
「ぐへへへへへ、待てよ、のび太。
いいこと考え付いたんだ」
突如、ジャイアンが奇妙な笑い声を上げる。
ちょっぴり涎が垂れている。
「何?良いことって?」
のび太は気になり、聞いてみた。
「シッ、よく聞けよ……。
俺、気づいたんだけどさ……。
答えが分かんねえ時、他人の動きを見て決めれば安全だぜ」
ジャイアンは自慢気に言う。
「成程!流石ジャイアン!頭いい!」
のび太は素直に感心する。
他の人々からすれば「何をいマサラ」的なものであったが、悲しいかな馬鹿な二人は、さぞ大きな発見でもしたかの様にはしゃいでいる。
そして周りの受験者が二人に冷ややかな目線を浴びせた時、やっと問題の出題が始まった。
198トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:51:32 ID:???
『問題です、イーブイに炎の石を当てる事で進化するポケモンといえばブースターですが、ではブースターは炎最強の物理技であるフレアドライブを覚える。○か×か』

「ブースター」
高い攻撃力と特殊防御を持つイーブイの七つの進化系の一つ。
しかし、中途半端な素早さと物理技の貧弱さもあり対戦にはあまり向いていない。
ある大型掲示板では、金銀の某伝説ポケモンと境遇が似ている事から、彼のことを唯一王と呼んでいるスレッドもある。
そしてのび太はこの事を……
『ブースター?ネタポケじゃんww』
知っていた。
知っているのなら話は早い。読者の方々も知ってると思うが、確かにブースターはフレアドライブを覚えない。答えは×。
今居るのが×のエリアであるため、移動する必要は何ら無い。
とりあえず、その旨をジャイアンに伝えるとしよう。
「ジャイアン、答えは×だ。
僕達はこのままでいいよ。」
「そうなのか?
よし、じゃあここに止まって……いや待て、のび太……あれを見ろ」
のび太はジャイアンが指差した方向を見る。
するとそこにはのび太にとって信じ難い光景が繰り広げられていた。

なんと、当然の様に止まると思われた周りの人々が、何の迷いもなく○のゾーン目指して移動しているのだ。
それも一斉に。
199トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:52:52 ID:???
『あれ?ネタポケとして有名なのはエンテイとブースターだよね?
なら、この人たちは………何?』
異常な事態にのび太は首を傾げる。
のび太は少々自分の記憶を疑ったが、その考えに間違いは無い。
多分この世界の人々は、技の習得とかこういう事には疎いんじゃないだろうか。
それに、これだけは絶対に自信を持って言える。
ブースターは絶対にフレアドライブを覚えない。
これは絶対です、はい。

のび太がそういった考えを巡らせていると、突然、彼の襟首に何者かの手が伸びてきた。
「おわっ!」
突然のことに思わず声を上げるのび太。
のび太は反射的に捕まれた箇所を見る。
浅黒い大きな手。まさにジャイアンのそれだった。
「ジャイアン!何をす(ry」
のび太の発言はジャイアンがのび太の体を引く力に制される。
のび太を引っ張りながら、ジャイアンは言う。
「のび太、見ろよ、周りの人達を。
みんな○のエリアに向かってるぜ
多い方に行けば大丈夫さ。多分お前が勘違いしてるんだよ。よし、行こうぜ」
「いや、ジャイアン、ブースターはネタポ……」
「ダイジョブ、ダイジョブ、心配すんなって。
俺に任せとけ!」
「いや、そっちは……」
「黙ってろ!」
ジャイアンはのび太の頭をポカリと殴ると、そのまま彼を引きずっていった。
200トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:54:49 ID:???
――――――

「なんだこれは!!!」
はたまたモニタールームでは、もう一人この状況に釈然としないものを感じる人物がいた。
ゴロウである。
彼は知っていた。ブースターはフレアドライブを覚えない事を。

確かに希少価値の少ないイーブイにこれまた希少価値の少ない炎の石を使って進化するブースターは、とても一般人には身近な存在とは言い難い。
故にポケモン図鑑を配布されていないトレーナー資格を持たぬ人々には中々の難問と言えるだろう。
しかし、しかしだ。
不正解者が………余りにも多すぎる。
ざっと見る限り8割を越えているではないか。
こんなの常識では考えられない。
まさか……
「ツツジさん、何かやりましたね?」
ゴロウはツツジに問いかける。
すると、
「ええ、やりましたよ。
すごく大きな事をね。
いや、やっていましたよって言うのが正しいのかしら」
ツツジは何の悪びれも無く答えた。
「何をしたんですか……?」
ゴロウが静かに聞く。
肩をすくめ、椅子に腰を下ろしながらツツジはそれに答える。
201トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:55:58 ID:???
「いやね、実は私デボンコーポレーションのツワブキさんと少々コネがあってね、まぁどんなコネかは秘密だけど。
ちょっとそのよしみで彼の会社の社員を貸して貰ったのよ」

社員?貸す?

ゴロウは最初、どんな事を示唆しているのか全く分からなかった。
しかし、モニターを見る内に彼女の言わんとすることがじきに分かった。
「まさか……あの人達は……サクラ?」
「正解〜」
ツツジはクスリと笑う。
そんな馬鹿な。なんて大掛りな。
呆然とするゴロウにツツジが説明を始める。
「実はね、全体の人数の三割位の人々をサクラとして送り込んでたの。
あ、もちろん一問目の正解のエリアにね
彼らは私の思い通り動いてくれる駒みたいなものよ」
ツツジはニヤリと笑う。
ゴロウは少しサディスティックな恐怖を感じた。ツツジは続ける。
「あなた、二択の問題があって周りの人の意見が聞けるとしたらどうする?」
意地悪そうに聞くツツジ。
「そりゃ、周りの人の意見を聞いて多い方に……………あっ!」
ゴロウははっとした。
「そう、この作戦により『長い物に巻かれろ精神』の奴らを一気に潰せるのよ。
それに……この作戦の意義はこれだけじゃないわ」
まだ何かあるのか。
悪魔の周到さに、ゴロウは体に寒気すら感じられた。それを見てツツジは言う。
「気になるようね。まぁそれは後で説明するわ。ふふふふふ……。」
ゴロウは思った。嫌な女だ、と。
202トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/11(月) 22:57:08 ID:???
今日はここまでです。
明日からまた残った人達で合宿再開らしいです。
もう泣きたい。
203名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 22:57:48 ID:???
ここで終わりとかああああああああああああああああああああああああああああああ


乙乙乙乙乙乙乙
204名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 22:57:57 ID:???
乙面白い
205名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 22:58:34 ID:???

合宿は……耐えてくれ、ドンマイ
206名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 22:58:47 ID:???

甲子園出たら報告しろよ
207名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 23:05:00 ID:???
大変だな……
208名無しさん、君に決めた!:2007/06/11(月) 23:05:01 ID:???
おつ



209名無しさん、君に決めた!:2007/06/12(火) 19:15:51 ID:???
210 ◆xqjbtxNofI :2007/06/12(火) 23:51:57 ID:???
本編のフラッシュメモリが行方不明なので、外伝投下。
211ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/06/12(火) 23:53:49 ID:???
ドラーモン作大長編外伝【誰も知らない秘密の出来事・前編】

ドラえもん達がついにしずかとドラミに遭遇した頃のチャンピオンロードのお話。

「はぁ、はぁ……」
「や、やるわね爺さん……」
そこで戦っていたのは一人の娘と老人。
彼等はかつてフロンティアブレーンと呼ばれていた。
壮絶なポケモンバトル……決着は意外な形でついた。
老人・ウコンのケッキングが捨て身タックルで娘・コゴミのヘラクロスを沈めるも、自らも反動で戦闘不能になってしまったのだ。

「引き分け、か。ウコン爺の悪知恵だな」
見物人のダツラがそう評価する。
このダツラという男、実は生来の怠け者。
今回の世界の命運を分ける戦いにも参加せず、ただポケモンを貸出して傍観者を決めこんでいた。
内心では「勝った側に取り入ってハッピーライフ」などと企んでいたりもする。

「ダツラさん、物知りですね」
「カッコイイー!」
ダツラの抽象的なバトル解説にいちいち感動しているのは二人の少女、マホとナホだ。
単なるチョイ役である彼女達がこの場にいるのは、筆者が贔屓しているからに他ならない。
本来は出木杉に××されてしまう運命だった二人も、どうやら貞操は守りきったようだ。
212ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/06/12(火) 23:55:13 ID:???
コゴミもウコンも手持ちのポケモンを失い、戦うことができない。
普通ならここでバトルは終わりのはずだが、この話は外伝。
このまま終わるわけがない。
「さて、ポケモンもいなくなった事だし……次はこっちで戦おうか」
コゴミが何やら物騒な構えをとった。
そう、コゴミは拳法をたしなんでいるのだ。
岩をも砕くその正拳は大陸まで知れわたり、彼氏ができない原因となっている。
「い、いや、ちょ……!」
ウコンが慌てて背を向け、逃げ出す。
それはそうだろう……ウコンはフロンティアブレーンだが、ただのジジイだ。
「ダツラさん、ウコンさんを助けて!」
そんなマホの叫びに、ダツラは爽やかに答える。
「無理無理、俺身体弱いし」
完全に嘘をついている目だ。
マホはそんなダツラにツバを吐きかけると、いてもたってもいられずに駆け出した。
ダツラはツバを吐きかけられ、なぜか興奮している。
どこまでも救い様のない男だ。

ウコンはその老体からは想像できないような俊敏さでコゴミから逃げ回る。
まさに死に者狂いというやつだ。
「チョロチョロと逃げやがって……なら、こうだ!」
コゴミが懐からモンスターボールを取り出し、大きく振りかぶる。
213ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/06/12(火) 23:56:53 ID:???
「コゴミ流拳法……奥義、怪物球破砕撃っ!」
松坂もかくや、といったダイナミックなモーションでボールを投げるコゴミ。
それは真っ直ぐに飛んでいき、逃げるウコンのテンプルに直撃した。
凄まじい回転を与えられたボールに弾かれ、キリモミ回転で吹き飛ぶ細い肉体。

「ストラーイク」

コゴミは会心の投球に満足して舌なめずりをした。

「はて、それはどうかな?」
「な……ウコン!」
いつの間にかコゴミの背後をとっていたウコン。
コゴミはその異様な気に、うかつに動けなくなってしまった。
「確かに、私の球は直撃したはず……」
「ウコン仙術、変わり身……というわけじゃ」
ウコンが指した指の先には、テンプルが陥没して気絶しているダツラが倒れていた。
「変わり身……そんな……」
「コゴミ、主はワシを怒らせてしまったようじゃな」
背後のウコンの気が高まっていく。
『こ、殺される!』
身の危険を感じたコゴミは、とっさに裏拳を放つ。
だが、その場にはすでにウコンはいなかった。
「……ど、どこだ!」
「フハハハハ、ここじゃここじゃ」
声がしたのは近くの木の上。
ウコンは木の枝に座ってハチマキをしめている。


ハチマキ?
214ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/06/12(火) 23:58:32 ID:???
「フフフ……ウコン仙術、下布剥がし!」
コゴミはそのハチマキを知っていた。
いや、それはハチマキではない。コゴミが胸に巻いていたサラシだ。
「きゃあっ!」
格闘娘とはいえ、コゴミも女だ。
上着を着ているにも関わらず、恥ずかしさで胸を両手で隠してしまう。
「な、なんて早技……」
「ウコンさん、スゴーイ!」
マホとナホも感心している。
「いや、ウコン爺さんの凄さはそれだけじゃないぜ?」
「ヒッ、ダツラさん生きてたの?」
「ああ、ちょっと気持ちが悪くて吐きそうだが、なんとか大丈夫だ」
そういうダツラの目は焦点がまるであっていない。
口から泡まで吹いている。おそらく、脳に重大な損傷でもあったのだろう。
「で、ウコンさんの凄さって何?」
「……お前達、スカートの中を確認してみろ」
「……!」
「下着が……無くなってる!」
マホとナホが驚いて樹上を見上げると、ウコンはこれ以上ないくらいの笑顔で額の汗を拭いていた。
「あの汗を拭いている布は……」
「ア、アタシ達のパンツ!」
「そうだ、あの一瞬でウコン爺さんは君達の下着まで取っていたんだ」


「……ただのエロジジイじゃない。」
「そうね」
マホとナホは、そう言い捨てた。
215 ◆xqjbtxNofI :2007/06/12(火) 23:59:59 ID:???
投下終わり。
アチャー、なんだこりゃ……
216名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:00:18 ID:???
乙乙乙
217名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:00:42 ID:???
ドラーモン氏もSか……

218名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:01:54 ID:???
otu
219名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:03:31 ID:???
ダツラとウコンのイメージが崩れ去った
220名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:04:17 ID:???
 お つ 
221名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:12:08 ID:???
おつ
222名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:18:37 ID:???
コゴミが出てこないと思ってたら……orz
223名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:20:36 ID:???
http://uzeee.orz.hm/bargiko/bargiko.php?type=game&id=1181661336922
ロッカーをリフォームした
次回からはこのURLで
224トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:21:03 ID:???
トレーナー氏、ドラーモン氏乙
そしてトレーナー氏、昨日はありがとうございました。
投下します。
225トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:22:05 ID:???
ポケモンを盗む?
ジャイアンのあまりにも唐突な提案に、のび太たちはしばらく黙り込む。
そして、ようやくスネ夫が喋りだした。
「ポケモンを盗む……それもトレーナーズスクールから?
いくらなんでも無理に決まってるじゃないか。
スクールの防犯システムの凄さは、ジャイアンだって分かってるでしょ?
それにもしバレたら、僕たち絶対退学だよ?」

スネ夫の意見に、のび太もそうだそうだと同意する。
だがジャイアンは諦めなかった。
「大丈夫、俺には作戦があるんだ。
それに、お前たちだって欲しいだろ、ポケモン。」
その通り……のび太もスネ夫も、今一番欲している物はポケモンなのだ。
自分と同時期に入学した生徒たちは、特別な事情があるズル木を除いては皆4年生以上。
つまり、彼らはみんなポケモンを貰っているのである。
かつて同級生だった者が、4年生になってポケモンを手に入れる。
そんな光景を見てきたのび太とスネ夫にとって、スクールの初心者用ポケモンとは特別な意味を持つのだ。
226トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:23:05 ID:???
「ねえジャイアン、どんな作戦を考えているんだい?」
スネ夫が尋ねる、どうやら彼はもう誘惑に負けてしまったようだ。
「簡単さ、俺たちにはドラえもんっていう心強い味方がいるじゃないか。」
それを聞いたは『あっ、なるほど!』と声を上げる。
だれもが知っている事だとは思うが、ドラえもんは未来から来たロボットなのだ。
ドラえもんは未来の不思議な道具を持っていて、その力は現代では奇跡と思われることを簡単に成し遂げることができるのだ。


「ただし、この作戦を成功させるにはのび太の協力が必要不可欠だ。
のび太、やってくれるか?」
突然ジャイアンに話をふられたのび太は驚いた。
この作戦を成功させるには、ドラえもんの身近にいるのび太の協力が必要なのだ。
しかしのび太は正義感が強い人間である、この犯罪行為に加わるにはいささか抵抗があった。
だがポケモンが欲しいのも事実である、のび太は少し躊躇いながらも言った。

「うん、僕も手伝うよ……」

「よーし、これでメンバーは揃ったな!」
……といっても三人だが。
「でも、ドラえもんがこんな計画に手伝ってくれるとは思わないよ?」
のび太が疑問を投げかける、ドラえもんの真面目な性格は皆よく知っている。
「そんなの分かってるよ! わざわざ協力してもらわなくても。こっそりスペアポケットを持ってこればいいじゃないか!」
つまり、のび太はこの日もう一つ犯す罪が増えたことになる。
だが彼の決意は揺るがない、その目には決意の色が宿っていた。

「じゃあ今日の深夜3時、学校の校門前に集合だ!」
ジャイアンの一言で、僕たちは別れて自宅へと向かった。
227トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:24:03 ID:???
―――星たちが輝き始める頃、野比のび太は目を開けた。
時計を見ると、そこには現在の時刻が2時25分であることが示されている。
のび太の見事な寝たふりに騙されたドラえもんは心地よく眠っている。
押入れの中にあるスペアポケットをこっそり拝借し、息を殺して玄関へ向かう。

「おせーぞのび太ぁ!」
まだ集合時間はきていないのに、すでに校門では2人が待ち構えていた。
3人とも気持ちが高ぶっている、そんな感じだった。

「じゃあ早速例のものを……」
ジャイアンに指示されたのび太はスペアポケットから二つの道具を取り出す。
壁の手前と向こうを穴を開けて結ぶ通り抜けフープと、だれからも気にかけられないようになる石ころ帽子だ。
「ちゃんと三つあるな……じゃあ行くか!」

通り抜けフープを使って校舎内に進入した3人は、石ころ帽子をかぶって警備室に向かう。ポケモン保管庫には防犯カメラがある、その電源を警備室で落とすことができるのだ。
警備室には警備員が1人いた。
ジャイアンが後ろからこっそり忍び寄る、石ころ帽子のおかげでまったく気付かれない。
事前に科学室から拝借していた薬品の匂いをかがせ、警備員を眠らせる。
「こうしていると、まさに犯罪者になった気分だね。」
スネ夫が言う……実際そうなのだが。

これで姿が映ることもない、後はポケモンを盗むだけだ。
三人は慎重にポケモン保管庫へ向かう、そこに罠があるとも知らずに……
228トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:24:55 ID:???
ポケモン保管庫に三人が一歩脚を踏み入れたその時! 突然防犯ブザーのような音が校舎中に響き渡った。
「なんだなんだ、何がどうなってるんだ?」
ジャイアンが驚きの声を上げる。
実はこの部屋にはもう一つ、赤外線センサーという物があったのだ。
このセンサーは鍵を開けずにこの部屋に入った者に反応する。
通り抜けフープを使って入った三人もその対象になったということだ。

「まずい、これだけ騒がしかったらさっきの警備員が起きるかもしれない。
実際はあの薬品をかがせた者は丸一日は眠り続けるのだが、彼らはそのことを知らなかった。
それに、突然の出来事に気が動転しているのだ。

「とにかく、警備員が起きる前に早くここを出よう。」
「でも、ポケモンは?」
「その辺にあるのを適当にとって行け!」
三人は近くにあるモンスターボールを一個ずつ取り、急いで部屋から脱出した。

「ハアハア……ここまで逃げれば大丈夫かな?」
ジャイアンが呟き、他の2人もそれに同意する。
……彼らはいま、昼間集まっていた空き地まで逃げて来ていた。
そろそろ体力の限界を迎える三人は走るのをやめ、その場に座り込んだ。

229トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:26:06 ID:???
「しかし、今思うとモンスターボールを6っこずつ持ってきたほうが良かったね……」
スネ夫が後悔するように言う。
勿論、今更もう一度ポケモンをとりに行く気力などないのだが。
「まあいいじゃない、ポケモンも無事手に入ったことだし…
そうだ! 手に入れたポケモンが何かまだ見ていない!」
のび太がこの一言を聞いた三人は早速モンスターボールを取り出す。

「じゃあまず俺のポケモンから……出て来い、俺のパートナー!」
ジャイアンのボールから放たれたポケモンはヒトカゲ、炎タイプのポケモンだ。
ヒトカゲが好きだったジャイアンは満足気に笑い、ヒトカゲと語り始める。

「今度は僕のポケモンだ……強いポケモン、来てくれよ……」
スネ夫のパートナーはミズゴロウ、水タイプのポケモンである。
スネ夫は微妙な表情を浮かべる……
ミズゴロウは進化すればかなり強くなるが、ビジュアル面に少々難があるのだ。

ジャイアンはヒトカゲ、スネ夫はミズゴロウ……
どちらも、使いやすくてかつ強くなる初心者向けのポケモンだ。
なら自分にもきっと彼らのようにいいポケモンが出るはず……のび太はそう考えていた。
「いでよ、僕のパートナー!」
のび太は勢いよくボールの中身を放つ……これから起こる惨劇も知らずに。
ボールから現れたそのポケモンを見て、三人は言葉を失った。

「コイキング……」

のび太がボソリと世界最弱のパートナーの名前を呟いた。
普段ならこの状況を笑い飛ばすジャイアンとスネ夫も、さすがに何も言わなかった……いや、言えなかったというべきだろうか。
のび太はコイキングショックを背負ったままトボトボと家へ帰っていった。
のび太を慰めていたジャイアンとスネ夫もやがてそれぞれの家へ帰っていき、何事もなかったかのように夜は過ぎていった。
230トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:27:06 ID:???
       トレーナーズハイスクールについて
トレーナーズハイスクールは、トレーナーズスクールを卒業した人ならだれでも通える上級学校である。
一年生、二年生といった学年などの区切りはない、最大5年まで通うことが許されている。
また、入学時に学科を一つ選ぶことになっており、選んだものについて勉強する。

       学科について
全部で5つの学科がある。
バトル科・・・バトルについての戦略や知識などを極める。
最も人気があり、クラス数は最大の15クラスもある。
コンテスト科・・・近頃のコンテストブームに便乗して作られた新しい科。
名前の通りコンテストについての様々な知識やポロック等の菓子に研究したりする。
作られたばかりにも限らず、生徒数はバトル科の次に多い。
ポケモン学科・・・ポケモンの生態についての研究を行う、いわゆる生物学。
多くの有名な学者を輩出している、有名なオーキド博士などもここの出身である。
ポケモン世界学・・・ポケモン界の歴史や、伝説のポケモン、歴代の有名トレーナーなどについて学ぶ。
基本的に地味なので、あまり人気がない学科である。
ポケモン医学科・・・ポケモンの医者やポケモン看護婦(いわゆるジョーイさん)になる資格を取る学科。
資格はポケモン医療専門学校でも取ることができるのだが、こちらのほうが学費が安いので人気がある。
231トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/13(水) 00:28:09 ID:???
投下終了です
232名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:28:20 ID:???
今度は初代のパクりか。
鼻糞が
233名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:29:20 ID:???

トキワ氏は学校を軸に話が進むのか?
234名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:29:23 ID:???
チンカス
235名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:30:29 ID:???
パクりは駄目だろ常識で考えて・・・
236名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:30:45 ID:???
おつ
237名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:32:18 ID:???
のび太=コイキング=初代
238名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:34:22 ID:???
そうだね、盗キワ英雄伝説だね
239名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:34:32 ID:???
まぁパートナーぐらいは許容範囲内だろ…
240名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:36:52 ID:???
まぁこれから個性を付けていけばいいさ
241名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:37:19 ID:???
盗キワは創造力が無いな
242名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:38:46 ID:???
243名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:39:21 ID:???
>>238
盗キワwwww
244名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:41:50 ID:???
ときわ乙

盗作うるさい奴がいるな
仮にトキワが盗作でも、ワンピースのパクリのRAVEも結局そこそこは面白かったし、面白ろければいいんだよ…多分
245名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:43:47 ID:???
おもしろけりゃいいってもんじゃない
246名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:44:11 ID:???
叩いてる奴じゃないけど>>244には引いた
面白ければ盗作おkなのかと
247名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:45:12 ID:???
>>246には同意

これから個性を出していけばいいと思うよ
248名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:45:20 ID:???
初代までパクルなんて盗キワは許せん!
249名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:46:51 ID:???
>>244
なら、俺これから黒しずか使いながらジャイアンのジャイアン使いながらノート使いながらドラーモンの如くエロを書き、コピペを駆使するが面白ければいいんだな
250名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:50:06 ID:???
盗作どんどんおっけー
はダメだろ

まぁパクる奴がパクってもその題材を上手く活用出来ないだろうがな
251名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:50:22 ID:???
>>249
多分君の力じゃ面白くまとまらないと思うよ
252名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:53:50 ID:???
>>249
やろうとしても不可能だな
253名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 00:57:04 ID:???
だって俺盗キワみたいにパクりの才能無いもん
254名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 01:14:15 ID:???
みんな俺を叩きやがって!!!
パクってもおもしろければいいんだよ!!!
255名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 01:15:46 ID:???
盗キワだってパクッテモ面白ければいいんだから気にすんな!
面白ければいい!
256名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 01:15:51 ID:???
>>254
スレ汚すな

スレ汚し失礼
257名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 01:17:19 ID:???
パクれパクれどんどんパクれ
258名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 01:19:09 ID:???
パクり盗キワはスレ汚し
259名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 01:21:33 ID:???
>>244、254-255は俺
あとは知らん
260名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 01:24:06 ID:???
>>253>>249は俺
後は知らん
261???:2007/06/13(水) 21:51:02 ID:???
ネタが似てくるのは仕方ないよねけど似すぎなのも嫌だけど
トキワさんのはこれからって感じだし楽しみ
262初代 ◆8Oqfyj08BA :2007/06/13(水) 23:32:57 ID:???
コイキングぐらい許してやれよ・・・・・・
酉忘れた
263名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 23:35:13 ID:???
>>262
本物か・・・?
264初代 ◆8Oqfyj08BA :2007/06/13(水) 23:50:05 ID:???
>>263
酉を忘れちまったんだそれ以上それ以下もない。
265名無しさん、君に決めた!:2007/06/13(水) 23:51:21 ID:???
>>264
さっさと投下しろ
266ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/14(木) 00:04:57 ID:???
投下する
D−HERO強いね
267初代:2007/06/14(木) 00:05:20 ID:???
すまんな。ノート潰れてるから投下出来ん。酉を忘れた俺が言うのもアレだが・・・。
268ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/14(木) 00:05:54 ID:???
「大丈夫か、クロバット?」
クロバットの息は荒く、目も閉じかけている。
「ありがとう、ゆっくり休んでいてくれ……」
クロバットは赤い光に包まれ、モンスターボールの中へと帰っていった。

「これで一対一、次の競技で勝敗が決するわけだ
 最後の競技に私は参加しない。ナナシ……お前とポケモン一体だけが参加するのだ」
どんなルールだ?
「この鋼の城を二十分以内に登りきることが出来たら、マインバッジを進呈しよう」
鋼の城……競技中からずっと俺の目前に聳え立っていた。
これを二十分以内に上りきる。それは難しいかもしれない。
だが、あそこで死力を尽くしてくれたクロバットのためにも俺は上りきらねばいけないのだ。

「準備はいいか?」
「大丈夫だよな? ロトム」
ロトムはニヤリと笑う。問題は無いようだ。

「なら開始するぞ、よーいドン!」

『行くぞ、ロトム!』
269ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/14(木) 00:08:03 ID:???
乾いた足音が響く中、俺とロトムは鋼の城を進んでいる。
運動に特別な自信があるわけではないが、このまま進めばおそらくゴールできるだろう。
……それだとパートナーとしてロトムと一緒に来た理由が無くなる。
おそらく、なにかの仕掛けがあるはずだ。油断はできない……

想像通り、道の途中に罠が仕掛けてあった。
だが問題なく突破することができた。、
これくらい難しくなければジムバッジを手に入れても嬉しくない。
俺は再び足を進めた。

「ハァ……ハァ……くそっ……」
なぜこんなに疲れているかと言うと、途中で強固な壁があったからだ。
ロトムのパワーではなかなか破壊することができず、破壊するのに時間がかかってしまった。
破壊できたときには、既に残り時間は五分。
急いで走ってきたがもう限界だ、ゴールはもう見えているのに―――

俺がここで諦めてどうするんだ? クロバットだって同じようなことをしたんだ。
なのに俺が諦めてしまったらクロバットに申し訳ないだろ。
まだやれる……やらなくてはいけないのだ。

鉛となった足を立たせる、残り時間は既に一分を切った。
このまま走ったとしても、ゴールできる保障はどこにも無い。
だが……一つだけ方法がある。
270ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/14(木) 00:08:54 ID:???
「ロトム、俺を怪しい風でゴールまで吹き飛ばしてくれ」
ロトムは戸惑ったような表情をする。
「大丈夫だ、いざとなったらこのパラシュートを使う」
このパラシュートは、万が一の時のためにトウガンから受け取っていた。
これを見てロトムは安心したような表情を見せる。

『じゃあ頼むぞ……怪しい風だロトム!』

怪しい風で加速し、向こう側までジャンプする。
下は見ていない、見たら怖くなってしまうからな。
トウガンの叫び声が聞こえる。
なんて言っているかはよく聞こえない。
もう少しだ、もう少しで頂上の足場に手が届く。
もう少―――

伸ばした手は空中を切る、足場には届かなかったのだ。
まずい、このままでは落下する。早くパラシュートを……
しまった…ジャンプ中に地上に落としてしまっていた。
体から血の気が抜け、顔は真っ青になってしまっている。
もう駄目だ……
271ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/14(木) 00:10:30 ID:???
突然体が宙に浮き、頂上の足場へと着地することができた。
これは……俺の側にはロトムが居る。
そうか、ロトムが二回目の怪しい風を使用してくれたおかげか……
頂上に置かれていたマインバッジを手に取り、その場に寝転がった。


「全く…なんて無茶をしてくれるんだ。私のジムで死者が出たなんていったら洒落にならないぞ」
「すいません……」
「まあその勇気は認めるがな、君に進呈しよう、そのマインバッジは」
手にある小さいながらも重みのあるバッジ、それを手に入れることができたのだ。
「次のジム戦も頑張ってくれよ、じゃあな」
トウガンは手を振っている。
俺は鋼の扉を開け、外へと出た。

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ

電子音が発生する。
音源は……俺の左手に装着されているポケッチ――

「すぐにトバリビルへと戻って来い、仕事だ」

ナナシ
ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv43、ラグラージLv46
272ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/14(木) 00:11:28 ID:???
投下終了
次回からは新展開、やっと中盤に入ったって感じかな
273名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 00:11:45 ID:???
乙乙乙
274名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 00:12:02 ID:???

ポケモンのレベル高いなw
275名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 00:14:24 ID:???
ヒトカゲ氏の質問に答えるのを忘れてた

実を言うとね、そこまでは考えてなかった
仮面を被って、フード付きのマントも羽織ってるから
ちょっと声が似ている程度じゃばれないんじゃないかなぁと思ったからさ

もう少しよく考えるよ……うん、ごめん
276名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 17:53:13 ID:???
過疎ってるな・・・。
ギンガ氏乙!
277名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 18:49:21 ID:???
人影は銀河に求愛しているが
278DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/14(木) 21:52:08 ID:???
投下す
279名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 21:52:32 ID:???
KTKR
280DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/14(木) 21:53:08 ID:???
「ありがとうございました。」
ウイーン、と今作から加わった効果音と共にのび太はリゾートエリアのポケモンセンターを出た。
その手にはプレミアボールがしっかりと握られている。
のび「君は砂漠で倒れた僕達をここまで連れてきてくれたんだね?」
ボールの中の伝ポケ、ヒードランは自慢げにこっくりと頷いた。
何故かのび太に懐き、今しがた彼の手持ちに入ったところだ。
のび「やっぱりそうか!ありがとうヒードラン!!」
のび太に感謝され、ヒードランはますます鼻高々だった。
「良かったねのびた君」
のび「うん!本当に良かっ………」
その場に凍りついた様に動かなくなったのび太。顔が青ざめている。
のび(そうだった……ここには…リゾートエリアには……)
ドラ「しばらく振りだね。」
ドラえもんがのび太の背後に立っていた。

ドラ「どこ行ったのかと思ったよ。全く、人騒がせだなあ。」
そう言いながらドラえもんの顔はヘラヘラと笑っている。
言うまでもなく、言葉とは裏腹にのびたとの再開が嬉しいだけだが、のび太本人は違っていた。
のび「うん…そうだね。そうそう、ドラえもん……これ。」
のび太がドラえもんにモンスターボールを差し出した。
中身は、ヒードランを運ぶ際に助けてもらったブビィだった。
281DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/14(木) 21:54:11 ID:???
ドラ「!!のび太君……」
感激して声も出ないドラえもん。
のび「いや、シンオウは寒いから。」
ドラ「ありがとう!よし、じゃあ次は何処に行こうか…?僕としては……」
のび「うん、ぼくは海を渡ってポケモンリーグに行く。ドラえもんは……勝手にすればいいさ。」
数秒の沈黙が流れた。
ドラ「ぼくはずっと君について行くよ!君はまだ未熟なんだからね、人として。」
何を感じたのか、のび太の手は自然に拳を作っている。
ドラ「ポケモンリーグはねえ、ちょっと君には早……」
のび「……ドラえもんさあ、ぼくの行動に対して…その、頼みもしないのにうるさく言うのやめない?
親じゃあるまいしさ……ぼくもいい加減迷惑してるんだよ。」
ドラ「は……?」
のび太の言うことが全く理解できないドラえもん。
のび太の言葉は、高速船でドラえもんを攻撃してしまったことで芽生えた感情によるものだ。
何の迷いもなく、すぐそこまで迫った勝利をつかもうと早まったことをしてしまったのび太は、そのことで悩んだ。
そして、ドラえもんをこれ以上傷つけない為に別々の旅路を行こうと決めたのだ。
のび「じゃあね。」
のび太は、トリトドンを出し、ドラえもんを一瞥もせずに海に漕ぎ出した。
当然ドラえもんもビーダルで後を追う。
ドラ「待ってよのび太君!何かあったの?」
暗い海がのび太の心情をそのまま表しているようだった。
282名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 21:55:28 ID:???
wktk
283DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/14(木) 21:55:48 ID:???
ポケモンリーグに上陸したのび太。
まだドラえもんは彼に追いついていない。ビーダルの方が素早さが高いが、乗っている人の体重の差だ。
のび太はドラえもんから逃げる形でここに来たのだが、その場に腰を下ろし、ドラえもんを待った。
到着したドラえもんを口で迎え撃つのだ。

程無くしてドラえもんが沈みかけたビーダルに掴まって上陸した。
ドラ「のび太君、何のつもり?水道に指定されていない海を渡るなんて、どれだけ危険か…」
のび「ここがポケモンリーグ。…少なくとも、シンオウ地方ではポケモンの最高機関……」
ドラえもんの話を遮ってのび太は話し始めた。
のび「ここに名を残すことは、トレーナーにとって最高の喜びだ。最高の……」
ヒードランが加わった自分の手持ちを眺めるのび太。
自分にとっての喜びのみならず、ポケモンにとってもそれは誇らしいことだと、そう感じているに違いない。
ドラ「君には早い。絶対に。」
きっぱりと殿堂入りの可能性を否定したドラえもん。
しかしのび太も退かなかった。
のび「この世界ではポケモンの実力が全てだ。」
ドラ「だから何だよ!まさか君はぼくより強いから四天王にも勝てるとか、そんなことを」
のび「うん、まさにそれだよ。」
のび太はまたドラえもんの話を遮った。自分の意見は自分で言う、とばかりに。
ポケモンリーグ、巨大な城に向かって歩き出すのび太。
ドラえもんがその前に立ちはだかる。
ドラ「リーグには行かせないよ。君はまだ幼い…未熟だ……」
284DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/14(木) 21:57:28 ID:???
のびたは意を決してドラえもんに攻撃を仕掛けた。エレブーのほうでんだ。
ドラえもんもその攻撃を受け止めるべくすぐさま自分のポケモン達を繰り出す。
が………その電撃を受けきったポケモンは一匹もいなかった。

ドラえもんのポケモン達は攻撃を受けた体勢のままピクリともしない。つまり戦闘不能ということだ。
ドラ「そんな……ほうでん一撃でロトムが…リーシャンが……」
のび太はため息を落とすと、エレブーを戻し口を開いた。
のび「少なくとも、ぼくは君に勝つことが出来る。ぼくが貰えなかったハクタイのジムバッジを手にした君に……」
ドラえもんはしきりに口をパクパクさせたが、声が出てこない。というより言い返す言葉が出てこない。
実際にはドラえもんはジムリーダーを脅すような方法でバッジを手に入れたのだから。
のび「ぼくは――自分で言うのも何だけど――強くなったんだ、トレーナーとして。」
自分で自分を称えるような言葉を並べ、それを噛みしめているのび太。
のび「だから……ぼくはリーグでも勝てないことはない。さっきも言ったみたいに、この世界ではポケモンの実力が全て。」
のび太は遠回しに言っているが、要約すると自分はドラえもんより強く、偉くなったと言っているのだ。

ドラえもんはのび太を怯えたような目つきで睨むと、ポケモンリーグに駆け込んだ。
それを見届けたのび太は今度は安堵のため息をつく。
のび「やっと追い払えた。全くドラえもんもつくづく馬鹿だなあ。
ドラえもんどころか、ぼくでもポケモンリーグで殿堂入りなんて出来る訳無いのに、そんなことも分からないのか。」
のび太は回れ右してチャンピオンロードへ足を進めた。
ドラえもんを追い払ったからには隠れる必要は無い。堂々とポケモン育成に励むのである。
少しでも四天王、チャンピオンに近づく為に……
285名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 21:58:09 ID:???
dpその2面白いですよ
286DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/14(木) 21:58:31 ID:???
投下終わり

正直、この完成度はいただけないと思った
287名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:00:00 ID:???
288名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:01:19 ID:???
面白いな やっぱりいつもそこそこ面白い つなぎの回みたいなのがない気がする

289名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:02:23 ID:???

投下中に発言する奴はなんなの?
290名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:03:49 ID:???
>>ドラえもんのチンポは肉圧を受けた体勢のままピクリともしない。
ドラえもんのチンポはしきりに割れ目をパクパクさせたが、液が出てこない。


テラワロタwwwwww乙
291名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:05:36 ID:???
>>289
支援って知ってる?
292名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:06:42 ID:???
>>291
支援だったのか……
誤解してた、ごめん
293名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:06:51 ID:???
>>291
凄く一生懸命な支援ですね^^
294名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:10:25 ID:???
291:名無しさん、君に決めた! :2007/06/14(木) 22:05:36 ID:??? [sage] >>289
支援って知ってる?






これくらいでサルになるわけねーだろ
お前にそのセリフは返したいね
知ったばかりだなサルを…まぁドンマイ
これから色々覚えていけ
あとDPその2おつ
295センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/14(木) 22:47:56 ID:???
皆さん!!!
はじめまして!!!!
これから仲良くしてください!!??
296センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/14(木) 22:51:06 ID:???
「こんな文字通り雑魚ポケモン要るかあぁぁぁあっ!!」
肩で息をしながらのび太はその「文字通り雑魚ポケモン」を地面に叩き付けた。
(僕のパートナーと交換したのに……あのスネ夫の奴……!)
ピチピチと無駄にはねるコイキングに殺意さえ覚えるが、
ここは一旦落ち着くべきだろう。
のび太はコイキングをボールに戻し、地面に座り込んだ。
夕焼けに目が眩む。
「折角僕が天下になったというのに……もう無理、目も開けらんねぇ」
独り言をボヤボヤと呟いた後、彼は少し前のことを思い出していた。
297名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:51:44 ID:???
ロキの香り
298センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/14(木) 22:52:01 ID:???
ポケモン!
このクラスのポケモン!
それは暴力的な意味において今日のそれと少し違っていたッ!
(主にジャイアンのせい)
このクラスは学問以上にポケモンで優る事を望み
単なるゲームを超え宗教に近かった!
(主にジャイアンのせい)
その意味はこの空き地に居る子供たちとて例外ではなく勝者は英雄だったッ!

と、言うわけで良くも悪くもそのクラスの皆はポケモンが好きなわけだった。
いつも空き地に集まるメンバーの中ではもちろんと言ったらもちろんなのだろうが、
こののび太がいつもビリだった。
「それじゃのび太、お前のメタグロスは貰うぜ」
自慢のボスゴドラで適当にのび太をあしらった
ジャイアンがのび太のアドバンスを無理矢理取り上げた。
「そ、そんな! ソイツを育てるのにどれだけ時間が……」
「何だ、文句あんのか?」
「……ありません」
そんなこんなで今日ものび太はボックスのポケモンが
一匹と言わず5匹程度居なくなったのである。
本当のことを言うと10匹は取られたのだが、
その内の5匹を出木杉が奪い返してくれたのである。
持つべきものは友達だね、うん。

ポケモンを返してくれたときの出木杉が妙に照れていたのは気のせいだ。
顔が少し赤かったのも夕焼けのせいだろう。
絶対そうだ。

のび太は内心出木杉に何か只ならぬものを感じていた。
299名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:53:02 ID:???
またコイキングかw
300センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/14(木) 22:53:30 ID:???
さて、それはともかく、遂にのび太はドラえもんに頼んでしまった。
「ねぇ、ドラえもん! ポケモンの世界に行きたい!」
「何でまた」
漫画に目を落としたままドラえもんが口を開く。
「ゲームでは負けっぱなしの僕も実際ポケモン操ってみれば
強いんじゃないかと……」
「成程……要するにジャイアン達を見返してやりたいんでしょ?」
「正解です! もしかして地元の方ですか?」
と、まぁそんな会話をしつつ、案外分かってくれるドラえもんに承諾を得たのび太だった。

翌日――
「どーまんせーまんどーまんせーまん♪」
静香ちゃんが妙な鼻歌を披露する中、僕は昨日のことを皆に打ち明けた。
もちろんジャイアン達をぶちのめすため、とは言ってないが。
「面白そうじゃねぇか、流石心の友だぜ」
「もちろん行くのはホウエン地方だよね!?」
ジャイアンとスネ夫が必要以上にテンションを上げながら質問責めをしてくる。
僕は右からきたものを左に受け流すように適当に相槌を打つことしにしていた。
301センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/14(木) 22:54:32 ID:???
「皆来たみたいだね、ほら、これが【もしもボックス】」
それほど広くない部屋にこれほどの人数が来ると正直何か辛いものがあるが、
僕らは素直にドラえもんの説明を聞いていた。
「――と、言うわけでこの中の誰かがチャンピオンダイゴを倒し、
殿堂入りすれば現実世界に戻ることができる」
「分かったから早く行こうぜ!」
『話し聞いてたのか?』とでも言いたげな顔をしたドラえもんだったが、
すぐにジャイアンに従った。
「よし、それじゃのび太君にジャイアン、スネ夫に安雄君、はる夫君と出木杉君、そして僕と静香ちゃんだね」
ドラえもんが再度人数を確認すると、【もしもボックス】の中に全員を押し込んだ。
いくらかは大きいとは言え、少々狭い。
のび太は顔面をガラスに無様にも張り付かせながら今か今かと
ドラえもんが例の言葉を言うのを待っていた。
「皆、準備はいいよね?」
ドラえもんがくどい確認をするが、誰も答えようとしない。
と言うより声を発するのさえ困難な状況だ。

「それじゃ……もしも、この世界がポケットモンスターの世界になったら」
302センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/14(木) 22:56:18 ID:???
投下終了です!!!!!!!!
コイキングが進化するとカッコいいのでのび太のポケモンです!!!???

訂正、>>300
×適当に相槌を打つことしにしていた。
○適当に相槌を打つことにしていた。
303名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:58:27 ID:???

文章力とかは悪くないからさ……少しテンションを落とそう
でもわざとなんだろうな、きっと
前にここで作品書いてたんじゃないか・
304名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 22:59:01 ID:???
センター氏乙かれ
頑張ってねこれからも
305名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:00:19 ID:???
これは酷い引きこもり&おばあちゃんへの冒涜
306名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:01:16 ID:???

ちょっと?とか!がうざいかな…
あとホウエンは今少ないからいいと思う。がんばれ
307センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/14(木) 23:07:42 ID:???
無駄に高いテンションは正直言うと狙ってた。
すまない、本当にすまない。
次回からはテンション低めでいく。
308名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:08:55 ID:???
センターとセカン(ryが被る
309名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:10:53 ID:???
セカン(ryと比べるのはセンターに失礼
310名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:12:24 ID:???
このままファーストとかサードとかライトとか来る予感
311名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:14:59 ID:???
>>310
それはない
312名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:21:55 ID:???
>>309
現時点でストーリー性が分からない以上、文章力は場数を踏んで鍛えられたセカン(ryの三作目の可能性は完全には否定出来ない
313キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/14(木) 23:40:43 ID:???
投下します
314キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/14(木) 23:41:28 ID:???
僕の冒険が始まったのはあの時だった。
よくよく思えば…僕が言わなければ…よかったのかもしれない…
「ポケモンの世界へ行こう!なんて」














「ドラえもーん!」
今日も僕は…このお決まりのセリフを、一緒に住んでいる同居人、「ドラえもん」にぶつけるのだった。
315名無しさん、君に決めた!:2007/06/14(木) 23:41:45 ID:???
>>313
だが断る
316キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/14(木) 23:42:14 ID:???
「はいはい」
…ドラえもんは慣れたような感じで僕に対応している。
「はいはいまただね」という態度が丸見えだ。まぁそんなこと気にせず僕は言った。
「ジャイアンとスネオが…
のび太はDSも買うことが出来ないのか? m9(^Д^)プギャー
…って…」

「それは残念だったね。のび太君も日頃貯金してないからこうなるんだ。今度から貯金するんだね。」

やっぱりドラえもんは僕が困ってるのを分かっても助けてくれない。
もういい!ドラえもんなんかに頼らず僕一人でやってやる!

その日の夜中…僕は押し入れの中から白い袋…「スペアポケット」を取り出した。これを使って僕は…どうにかしてやる!
317キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/14(木) 23:43:05 ID:???
僕はスペアポケットから「悪魔カード」を取り出した。
この道具は一振りするごとに300円が出てくる魔法のカードだ。
しかしデメリットもある。一振りごとに身長が縮んでしまうという…
僕は前このカードで散々な目にあった。しかし対処法は分かってる!

スモールライトと兼用することによっていくらでもお金を出すことが出来るのだ。

この作戦を行うため、僕はポケットからスモールライトを出そうとした。…出そうとした時…ある道具が目についた。
「もしもボックス」だ。この道具は
「もしもこの世界が〜だったら!」
と叫ぶことによって一定期間、思い通りの世界にすることが出来る。

僕は…ここであることを思いついた。

この道具があれば…
318キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/14(木) 23:43:53 ID:???
投下終了です。
319トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/14(木) 23:57:23 ID:???
皆さん乙
投下します
320トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/14(木) 23:58:03 ID:???
「のび太君、起きろ!」
「うわああああ!」

ドラえもんに布団を取られ、のび太は叩き起こされた。
「ほら、早くしないとまた遅刻するよ?
全く、いつになったら1人で起きられるようになるんだか……ブツブツ……」
ドラえもんの愚痴を聞き流しながらのび太は急いで支度をする。
そして昨日と同じように食パンを口に放り込み、すぐさまに学校へ向かった。

校門に着いた時刻は7時58分、今日は何とか間に合うことが出来た。
だが教室に入った瞬間、すぐに宿題をしていないことに気付いた。
もう先生が来る時間だ、間に合わない……
のび太が今日も廊下に立たされることを想定して落ちこんでいる時、突然意外な放送が入った。

「ただいまから、緊急職員会を始めます。
生徒の皆さんは、教室で自主勉強をしてください……」

緊急職員会? 何かあったのかな……
疑問に思いつつも、この機会を逃すわけにはいかないのび太は早速宿題を始めた。
だが鉛筆を握ると突然、物凄い眠気がのび太を襲った。
今までにここまで一度もここまで眠くなったことはない……一体何故?
結局一文字すら書くことが出来ずに、のび太の意識は途絶えていった。

321トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/14(木) 23:59:14 ID:???
1時間目に続き、2、3、4時間目もずっと自主勉強となった。
のび太はその間、ずっと眠り続けていた。

先生が激しくドアを開けたときの音で、のび太はやっと目を覚ました。
時刻は12時、ちょうど給食前の時間である。
周りの生徒たちはザワつき始めるが、のび太は以前眠そうな顔をしている。
だが次に先生が発した言葉は、のび太の眠気を一瞬で吹き飛ばした。

「これだけ授業を潰したので隠しておくわけにもいかないから言っておく。
―――昨日の深夜、この学校に泥棒が入った。
盗まれた物はポケモン保管庫にあった3個のモンスターボール、いずれもレベルの低い初心者用ポケモンだ。
犯人の手口はいっさい不明、ただ今調査中だ。
以上、これ以上は教えられん。」

周りの生徒がさらに騒ぎ始めた、それと同時にのび太の眠気も吹き飛ぶ。
学校に忍び込み、モンスターボールを盗んだ犯人……まぎれもなく自分のことだ。
激しい眠気のせいですっかり忘れていた、昨晩自分を含む3人がやった罪のことを。
この眠気も、昨夜全然寝る時間がなかったからだろう。
同じ犯行仲間であるスネ夫と目が合った、彼はこっそりと合図する。
『あんまり不自然な態度をしていると、バレちまうぞ』と。
彼の言うとおり、のび太はあくまで今回の事件に驚く一生徒を演じておいた。

結局この日授業はまともにできず、のび太の宿題も見られずにすんだ。
複雑な雰囲気の中下校時間を迎えたのび太は、早速ジャイアンたちに声をかけられる。
今日も、空き地に集合するそうだ。
322トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/15(金) 00:00:11 ID:???
トキワシティの空き地には3人の少年が集っている。
のび太、ジャイアン、スネ夫……トレーナーズスクールからポケモンを盗んだ真犯人である。
そしてその盗賊が、ポケモン消失事件を解決するという善行のために作戦を立てているというのだからなんとも不思議な話である。

「じゃあ集合時間は夜12時、場所はこの空き地でいいね。」
スネ夫の提案にすかさずのび太が口を挟む。
「異議あり! 集合時間はまた夜なの? 睡眠時間が減っちゃうじゃないか。」
「……あのなあのび太、昼にそんなことしてたら目立つし、ポケモンを持っているのが見つかるかもしれないんだぞ。
それに消失事件が起きているのは全部夜だ、昼に操作したって意味がないんだよ。」
のび太のわがままな反論にあきれながらスネ夫は説明した。
その言葉を受けたのび太は、『そんな、貴重な睡眠時間が……』と嘆いていた。

―――そして時は11時30分、のび太は昨日と同じように目を覚まし、空き地へ向かった。
その手に、スペアポケットとコイキングのモンスターボールを持って。

やはり、空き地にはすでに他の2人が来ていた。
のび太はみんなにタケコプターを配り、スネ夫は家から持ち出したポケッチ3個を配る。
今回の作戦はそれぞれ別行動で上空から手がかりを探し、何かあったらポケッチで連絡を取り合うというものだ。
彼らが出発しようとしたまさにその時、突然近くから声が聞こえて来た。

「何してるの、武さん、スネ夫、のび太さん……」

近づいてきたその少女の名は源静香、のび太たちと同い年でトレーナーズスクール4年生だ。
323トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/15(金) 00:01:02 ID:???
源静香の家は、この空き地のすぐ近くにある。
ふと目が覚めた彼女は、気分転換に窓を開けて外の景色を見ていた。
そこでのび太たち3人の姿を見かけた彼女は、何故こんな時間に彼らがここにいるのか気になった……普通はそうなるだろう。
そして着替えてからのび太たちに会いに来た、というわけだ。

静香がそのことを伝えると、のび太たちの表情は真っ青になっていた。
偶然姿を、それも同い年の少女に見られるとは……運がなかったとしかいいようがない。
「静香ちゃんには、隠せないな……」
3人は覚悟を決めて全てを話した。
ポケモン消失事件を解決するために集まっていることも、ポケモンを盗み出したこともだ。

静香はとても真面目な少女である、すぐに自分たちが泥棒であることを先生に報告するだろう……
そう考えていた3人に対し、静香は意外な言葉を口走る。

「やっぱり……ポケモンを盗み出したのはいけないことだと思う。
でも、ポケモン消失事件を解決するために努力しているのはとてもいいことだと思うわ。
だから私は、あなたたちが事件を解決するまでこのことを誰に喋らない。
そのかわり、この事件が解決したら自分の口から先生たちに喋ってくれるって……誓ってくれる?」
静香の問いに、3人は首を縦に深く振った。

「……それともう一つ、条件があるわ。」
静香が少し間をおいてから言った。
「私にも手伝わせてほしい。
ポケモンだってちゃんと持ってるし、邪魔にはならないと思うの。」
最初は反対した3人も、静香の瞳に宿る固い決意を見て断ることをやめた。
こうして、のび太たちに源静香という仲間が加わったのであった。

―――のちに固い絆で結ばれる4人……彼らが初めて仲間となった瞬間であった。
324トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/15(金) 00:02:08 ID:???
野比のび太に、思わぬ幸運が訪れた。

ことの経緯はこうだ。
急遽仲間になった静香の分のポケッチがないので、静香は一番頼りないのび太と2人行動にしてはどうか、とスネ夫が提案した。
全員それに賛成し、静香はのび太と行動することになった。
何を隠そう、のび太は昔から静香に淡い恋心を抱いていた。
その静香と2人で行動……のび太は自分が頼りないと言われたことにも気付かず舞い上がっていた。
そんなのび太とは対照的に、静香は冷静に上空から地上の様子を見ている。

しばらくして、突然静香がのび太に声をかけた。
「ねえのび太さん、あれ見て!」
静香の示す先にいたのはラムパルド、こんな大きなポケモンが何故こんな時間まで外にいるのだろうか。
しかもこのラムパルド、空に浮いて移動しているのである、傍から見ればかなり不自然な光景である。
のび太はすぐにジャイアンとスネ夫にも連絡を取った。

ジャイアンとスネ夫が合流し、ラムパルドを引き続き追跡する。
やがてラムパルドはある建物のなかに入っていく、その建物を見てのび太たちは驚愕する。
「ここ、僕たちの学校じゃないか……」

ラムパルドを追って、のび太たちも校舎内へ入っていく。
勿論、通り抜けフープと石ころ帽子を使ってだ。
昨日の事件で警備員への信頼をなくした学校は教職員を警備においている、なぜラムパルドの進入に気付かないのだろうか……
と、その時! のび太が派手に転んでしまった。
すると、何者かが声を上げた。
「誰だ! 誰かそこにいるのか!」
その声を聞いた静香が呟く。

「今の、間違いなく藤山先生の声だった……」
警備担当のハゲ山こと藤山が今の音に気付いて、ラムパルドに気付かないというのはありえない。
一体この学校で、何が起きているというのだろうか。
325トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/15(金) 00:03:04 ID:???
投下終了
これからは他の作品と被らないように工夫していこうと思います。
326名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 00:03:31 ID:???

頑張れ
327名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 00:04:36 ID:???

トキワ氏は学校を中心に話が進んでいくのか?
328トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/15(金) 00:06:44 ID:???
>>327
前回も質問していただいたのに答えるのを忘れていました、すいません。
とりあえず現時点ではあまり多くのことは言えませんが、
学校が中心になることはない、と言っておきます。
329名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 00:10:15 ID:???
通常のドラえもんの世界とは違うと考えていいの?
330トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/15(金) 00:12:58 ID:???
>>329
いいです。
ドラえもん世界の住人がそのままポケモン世界へ移ったと考えてください。
ちなみに、ポケモン世界の人間も出てきます。
331キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 00:42:28 ID:???
トキワ氏乙
ちょっと追加投下です
332キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 00:44:32 ID:???
訂正したのを保存してなかったので、すいません
忘れてください
333名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 13:19:39 ID:???
334キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 17:05:15 ID:???
投下します。
335キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 17:07:08 ID:???
っと思ったけど、僕はやめた。
この道具は安易に使うととんでもないことが起きる気がする。
僕はまた、ポケットからスモールライトを探し始めた。
今度は靴のようなものが見える。…なんだろ?
引っ張り出して見ると「絵本入りこみ靴」だった。
「これは…使えるかも!」
この道具を応用して使えばゲームの世界に入れるかもしれない!

こんな時の僕はすごい! とりあえず僕は上手く行くかどうか試してみた。
ちなみにソフトはゲームボーイのレッドバージョン。
回りは今はDSなどとうつつを抜かしているが、僕にはこれで充分だと思う。……うん…。
さっそく靴を履いた僕はソフトに向かって歩を進めた。
数秒後…僕はポケモンの世界にいた。
「すっすごい!ぽ、ぽけもんだあ!」
336キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 17:08:34 ID:???
目の前の青い空には…ポッポ、大地にはコラッタ。
「ぽ、ポケモンの世界…本物だ!」

僕はとりあえず今日の探索はやめ、明日再度踏み入れることにした。
「しずかちゃん…ウヒヒヒ」
明日はしずかちゃんを誘って行こう。
明日が楽しみだ。


――翌日――
学校が終わった僕は、放課後すぐにしずかちゃんに話しかけた。
「しずかちゃん、ちょっと面白い話があるんだ!放課後遊ばない?」
僕はこのあとの展開に胸を踊らせながら話しかけた。
「のび太さん、いいわよ。なにがあるの?」
「それは後の楽しみだよ! 放課後に空き地に来てね!」
それを言って、僕は急いで家に帰った。

「面白いことだって…いいことを聞いたね。」
「のび太だけにいい思いはさせねえ。俺達も行くぞ。」

家に帰った僕は、スペアポケットを持って空き地に向かった。
337キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 17:09:24 ID:???
「やぁ、のび君。しずか君から聞いたよ。面白いことをするそうだね。」
空き地に着いた早々、計画外のことが起きている…なぜ…なぜ出木杉が…ここに!?
「な、な、なんでお前がいるんだ、だよぉ。」
僕は挙動不審になりながら話しかけた。
「私が呼んだの!みんなでする二人でするより、三人でする方が楽しいと思って」

まさかこんなところで計画が崩れさるとは…ここで更に僕に追い討ちをかける出来事が起きた。

「よう!のび太あ! 俺達も混ぜろよ!」
現れたのはジャイアンとスネオ…
…な、なんで…
って…そういえばしずかちゃんと話す時…後ろにオレンジ色の人影があったような…
338キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 17:10:31 ID:???
「ところで何をするんだい?」
もうだめだ…僕の計画が成功するはずがない…僕はみなに昨日の出来事を話した。
「す、すげえ…のび太のくせに!」
あまり…褒められた気はしないが、みなから同じようなことを言われ、僕は有頂天になっていた。
「じゃあ行こうか、みんな。」
みんながうなずく。

みんなは靴を装備している。
これで準備は万端だ。
「じゃあ、みんな!ポケモンの世界へレッツゴー! 後でまた会おう!」



こうして僕達の冒険は始まった。


プロローグ 完
339キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 17:11:59 ID:???
投下終了です。

前回は>>313-318
340名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 18:25:26 ID:???
341名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 20:31:47 ID:???
乙さん
342名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 21:09:40 ID:???
絵本入り靴でゲームの世界行けるわけないだろ・・・常識的に考えて
まぁ天才ヘルメットとかで改造したなら別だが
343名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 21:11:50 ID:???
つ絵本入りこみぐつ
344 ◆xp.W.uL1VI :2007/06/15(金) 21:23:21 ID:???
>>342
悪い そこはご都合主義なんだ。
345センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/15(金) 22:13:44 ID:???
2回目の投下で意向を話すのもアレですが、とりあえず。
この作品は特に変わった設定もなく、所謂王道を行こうと思います(予定)
「センター」と言う名前もそこからつけました。

とりあえず毎日投下を目指して頑張ろうかと。
346センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/15(金) 22:15:57 ID:???
気がつくと僕らは知らない土地に居た。
きっとここがミシロタウンなのだろう。
一面に広がる緑が既に別の世界に居るということを強調してるかのように見えた。
「それじゃまず皆にパートナーを決めてもらおうと思う」
ドラえもんは唐突に【もしもボックス】の中を漁り始める。
「えーと、……そうそう、コレコレ」
ドラえもんは皆の前にモンスターボールを広げた。
「この中から各自選んで、一番最後のを僕が貰うから」
そうドラえもんが言った瞬間皆が一斉にモンスターボールに突っ込んだ。
のび太と出木杉、静香はそれに乗り遅れ、もみくちゃになっている4人が自分のボールを決めるのを待つことしかできなかった。
「じゃあ僕はコレにしようかな……」
「私はこのボールよ」
「僕は……えーと……」
他の2人が適当にボールを持っていったのだが、のび太はまだ地面に転がっている
ボールとにらめっこを続けていた。
優柔不断なのび太には2つあるものから1つ選ぶのは時間がかかるらしい。
「じゃあこの右のに……いや、でももしかしたら左の方が……」
のび太が無駄に悩みこんでいると、イライラが爆発したジャイアンがのび太の右手を強引に?み、右のボールを握らせた。
書き忘れていたが全員がパートナーを決めるまでボールを開けてはいけないということにしたのだ。
「となると僕はこのボールか」
最後のボールを取ったドラえもんはまじまじとそれを眺めていた。
流石に22世紀にも生物を瞬時にこのようなカプセルに収めることは不可能なのだろう。
「じゃあ皆、真ん中のでっぱりを押して開けて」
ドラえもんの合図と共に、次々とボールから……
そう、ポケモンが出てきた。
347センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/15(金) 22:16:55 ID:???
「おぉ! コイツはヨーギラスか!」
ジャイアンの足元には緑色の小さなポケモンが不機嫌そうな顔をして突っ立っていた。
しかし当の本人はそんなことに気づかず、レアなポケモンが自分のポケモンになったことにただ歓喜している。
「これは……ヨマワルか」
スネ夫のポケモンはヨマワルだった。
赤い一つ目がギョロギョロとせわしなく動いてる。
何となくそれが周りの人物の顔色を伺っているようにも見えて、スネ夫に似ているのかもしれない。
「ナックラー、か……悪くはないかな」
出木杉はナックラー。
ナックラーは出木杉を穴の開くほど見つめていたが、それに飽きたのか
地面に蹲るとのんびりと昼寝を始めた。
「私は……イーブイ?」
静香の周りを走り回る茶色のポケモンはイーブイ。
静香はイーブイの頭を撫でると、満足そうに両手で抱いた。
「オレはニドラン♂か」
はる夫のポケモンはニドラン♂。
カッコ良いのが好きなのか、はる夫の息が荒い。
「……メ、メタモン……?」
そして安雄はぐにゃぐにゃに変形しまくったメタモンだった。
ひ弱すぎるパートナーを見た安雄は項垂れている。
「僕は……キモリみたいだね」
ドラえもんのボールから出てきたのはいたって普通のポケモン、キモリだ。
何と言うか、ドラえもんらしいのかもしれない。
「ぼ、ぼ、僕は……!?」
挙動不審になりながらものび太はガクガク震える手でボタンを押した。

出てきたのは誰もが予想しなかった狂暴かつ凶悪なポケモンだった。
348センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/15(金) 22:18:17 ID:???
身長はのび太より数十センチ大きいようだが、上から見上げると大分高く見える。
大きく広げた翼は紫色となっており、翼の先には鋭い爪が伸びている。
強靭な顎とノコギリのようにギザギザな歯はどんな堅いものでも一瞬で噛み千切れそうだった。
「こ、これ……プ、プ、プテラ、だよね……?」
異常な程まで足が震えるのび太が皆に問いかける。
しかし全員が全員。
恐怖を絵に表したような顔をしている。
スネ夫は遂に最愛の母親のことを叫びながら草むらへと逃げていった。
「の、のび太……食われても知らないからな……」
安雄、はる夫、ジャイアンさえもが青い顔をしながらこの場を立ち去る。
「のび太さん、あの、私は先に行くわね……」
「のび太君、命令には従うハズだけど……あの、その、気をつけてね」
静香、ドラえもんも冷や汗をかきながら小走りで逃げるように(と言うか完璧に逃げてた)ミシロタウンを出て行った。
出木杉はしばらく旅の準備をした後、(もちろんのび太から避けるようにだが)出発していった。

とりあえず、色んな意味で最悪とも言えるし最高とも言える旅は始まった。
349センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/15(金) 22:20:07 ID:???
投下終了

前回>>296 >>298 >>300-301
350センター ◆URJ3y7RhXU :2007/06/15(金) 22:23:47 ID:???
訂正
×右手を強引に?み、右のボールを握らせた
○右手を強引に動かし、右のボールを握らせた
351名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 22:31:19 ID:???

安雄とはる夫にどんなキャラ付けがされてくるのか期待してる
352名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 23:20:49 ID:???
英雄伝もセンターもキャッチャーも面白いぜ!!!
ギンガ氏の投下マダー?
353名無しさん、君に決めた!:2007/06/15(金) 23:21:04 ID:???
三分間待ってやる。誰か投下しろ
354ロキ ◆zCpebmpy/g :2007/06/16(土) 00:50:40 ID:???

(´・ω・`)
355名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 11:17:09 ID:???
356短編 ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/16(土) 11:39:39 ID:???
投下する
357短編 ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/16(土) 11:40:36 ID:???
のび太「バルス!」














ちんちんぴろろーん
358短編 ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/16(土) 11:42:26 ID:???
ドラえもん「バルス!」












「バルス」…それは…魔法の言葉…
359短編 ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/16(土) 11:43:38 ID:???
ポケモンとのび太とバルスと















近日公開!
360短編 ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/16(土) 11:44:43 ID:???
投下終了本編はそのうち
361名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 11:44:55 ID:???
wktk







するわけねーだろ
362セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:19:59 ID:???
久々に投下する。
363セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:20:44 ID:???
#スネ夫サイド

「……何をやっている!」
僕の目の前のアカギが怒声を飛ばす。
理由は言わずもがな、僕が任務を失敗したからだ。
憤怒のあまり、アカギは傍にあったデスクを叩きつける。

ボクは静香ちゃんを気絶させた後、確かに静香ちゃんを担いだ。
でも、中々次の一歩が踏み出せない。
友達を捕えるなんて……到底出来る筈が無かった。
そして決心した僕は、結局近くの洞窟に置いていったのだった。

「すいません、ボス……」
心にも無い事だが、こういうのはもう慣れっこだ。
僕の言葉を聞いたアカギは無言で部屋を去っていった。
「はぁ……」
空腹と落胆のせいか溜息しか出ない。
そう言えば、今日は朝から何も食べていなかった。
さっきからしきりに腹がグーグー鳴っているのもそのせいか。
「……もうすぐ夕食時だな」
そう呟いて部屋を後にするボク。
向かうは食堂だ。
364セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:21:37 ID:???
「いやー、美味しいねぇ」
食堂で食べたギンガすき焼きは、僕の胃袋を満たすのに十分過ぎる程だった。
やはり巨大な組織だけあって、食材が高級なのだろうか。
ひとまず僕はうるさい腹を黙らせる事が出来たのである。
……時計を見るともう九時だ。
「そろそろ風呂かな」
食堂を後にして、風呂場へ向かう。
風呂場は思ったより綺麗で、不潔な感じはこれっぽっちも無かった。
このアジトの設備には度々感心させられる。

「疲れが取れるなぁー……」
暖かい湯に浸かっていた僕は誰とも無しに呟いた。
足の重みが一気に取れ、体全体が軽くなったような気がする。
「……そういえば」
すっかり忘れていたが、のび太達は今キッサキシティに居る。
……という事は、シナリオ通りに進めば次の目的地はここだ。
近いうちにここ……ギンガ団アジトを襲撃してくる筈。
その時にアイツ等の内の誰かと接触するのは明白だ。
「決戦は近いな……」
天井を見上げ、ポツリと呟く。
365セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:22:29 ID:???
それから僕は暫く考え込んでいた。

(アイツ等が襲撃してくるなら、恐らくこのアジトは潰れる。
何せあっちは四人。それもジムバッジを七つ集めたトレーナーだ。
対してこっちはボクとアカギの二人だけ。
他の幹部と出木杉は先にテンガン山に向かうと言っていた。
……つまり、ボクとアカギは時間稼ぎ。
ギンガ団の総裁たるものが時間稼ぎをするのは矛盾しているような気もするけど。
もしかしたら、出木杉達は予め準備をしておくのかな……?)

頭の中を巡り巡る思考。
「……まぁ、明日になれば分かる事だよね」
いい加減蒸せてきた。
僕は熱気と化してしまった快楽から脱するべく、軽くなった足を上げる。
そして体を拭き、服を着て寝室に向かおうとする……。
その時だった。
366セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:23:21 ID:???
「あら。初任務、失敗したんだってね」
寝室に向かう僕の前に現れたのはジュピター。
僕は望ましくない来客者に舌打ちし、眉を顰めた。
「……何の用だ」
僕が尋ねると、ジュピターは嘲笑混じりに言った。
「特に用は無いわ。任務を失敗したあなたがどんな顔をしているのかな、ってね」
これにはカチンときた。
コイツ……まさか僕をからかいに来たのか?
「……用が無いなら消えてくれ。僕はもう寝たいんだ」
そう言ってジュピターの横を通りすぎる僕。

「……待って!」
不意に、後ろから呼びかけられる。
振り返った僕の眼前には、決意の表情でモンスターボールを突きつけるジュピターの姿があった。
「バトル……しましょ」
「え……?」
唐突すぎるし、生憎もう眠い。
とてもやる気にはなれなかった。
「いや、僕はもう寝……」
僕の言葉は途中で止まってしまった。
目の前のジュピターが悲しげな顔をして僕を見つめていたからだ。
367名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 21:23:54 ID:???
支援
368セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:24:13 ID:???
「ど、どうしたんだよ……」
急に表情を変えたジュピターを見て焦るボク。
そんな僕を見つめ、ジュピターは話した。

「……近々、ボスはテンガン山で伝説のポケモンを復活させるわ。
それがギンガ団の最終目的であり、私もそれを望んでいる。
でも……その目的を達成すればギンガ団は解散するの。
仲間内の繋がりも、全て無くなっちゃう。
……負けっぱなしで終わるのは嫌なのよね、私」

ジュピターの表情は真剣そのものだった。
そう言えば、テンガン山のイベントが終わればギンガ団は居なくなるんだった。
ゲーム通りなら、主人公に敗北して終わってしまう。
そう考えると、何だか切ないな……。

「……いいよ、バトル」
そう言って、僕はいつに無く早足で歩き出す。
後ろにジュピターを連れて。
369セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:25:05 ID:???
外に出た瞬間、心地良い夜風が僕の体を包んだ。
僕とジュピターはそれぞれの位置につき、対峙する。
「……さて、やりましょうか。
使用ポケモンは三体でいいかしら?」
「ああ、いいよ」
僕の返事を聞くと、ジュピターがモンスターボールを取り出し、投げる。
それがバトル開始の合図となった。

「行きなさい、スカタンク!」
「いけ、ドータクン!」
任務でアジトに戻る道中に捕まえたポケモン、ドータクンを出す。
それを見てスカタンクが火炎放射を放つが、ドータクンの耐久力の高さは折り紙つき。
当然の如く耐え、催眠術で相手を眠らせる事に成功した。

「嫌らしい戦術ね……戻れスカタンク!」
スカタンクがボールに回収され、ジュピターの次のポケモンが現れる。
ゴーストポケモン、ムウマージだ。
「チッ……」
好ましくない状況に苛立つ僕。
スカタンクに対して放った地震攻撃は、浮遊を持つムウマージには効果が無かった。
370セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:25:55 ID:???
その後結局催眠術は外れてしまい、合計二回のシャドーボールでドータクンは倒れた。
「仕方ないか……いけ、ドククラゲ!」
僕が繰り出したのはドククラゲ。
これまた今日捕まえた僕の新戦力だ。
「サイコキネシスをお見舞いしなさい!」
ドククラゲに向かってサイコキネシスが放たれる。
「甘いよ、それぐらいじゃドククラゲは倒れない」
そう言い、僕はドククラゲに指示を出す。
次の瞬間には、ドククラゲの攻撃によってムウマージは倒れていた。

「えっ……?」
その光景に唖然とするジュピター。
僕は含み笑いをしながら言った。
「ミラーコート。特殊攻撃を倍のダメージで返す事が出来るのさ」
その言葉を聞き、ジュピターはムッとなってムウマージを戻す。
だが、次のポケモンを出す様子は無い。

「私の最後のポケモン……ユキメノコを出しても到底勝ち目は無いわ。
どうせあなたの最後のポケモンはゴウカザルでしょ?」
その問いに頷く僕。
「やっぱり今の私じゃ勝てなかったのね……良く分かったわ。
もう寝ましょう。明日の事もあるし」
そう言い終えると、ジュピターはアジトの中へと入っていく。
複雑な心境になった僕は、それを呆然と見つめていた。

皆の手持ち
スネ夫 ゴウカザルLv47、クロバットLv46、ビークインLv44、ドククラゲLv42、ドータクンLv40
371セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/16(土) 21:27:24 ID:???
投下終了
少しやる気が低下してたのと、今現在テスト期間なのとで遅れてしまった。
372名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 21:28:04 ID:???
373名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 21:30:31 ID:???
スレの着火剤だな。乙
374DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 21:50:03 ID:???
投下する
375DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 21:51:02 ID:???
ジャ「着地!」
ジャイアンはマスキッパに掴まり、ヨスガシティに戻ってきた。
今現在しずかもここにいるがジャイアンはそんなことは知らない。
ジャ「戻っちまったか…ノモセの親父に復讐するのは後回しになるけど、この町にもジムリーダーはいたっけな。」

昨日ジャイアンが訪ね、リーダー不在で追い返されたジムは開いていた。
ジャ「たのもぉぉ!!」
ドアを蹴破ったジャイアンは銅像のそばの男に目もくれず、上の階に進むリフトに乗った。

数回部屋を間違い、ジャイアンはリーダーの部屋に辿り着く。
ジムリーダーは穏やかにジャイアンを迎えた。
メリッサ「オマチシテマーシタ!!ワタシ、この町のジムリーダー!」
ジャ「ああ、外人もどきのジムリーダーか。」
メリ「エー…ワタシに、チャレンジしなさーい。アナタ。」
何とかジャイアンにも通じる言葉をメリッサは絞り出し、試合に入ることが出来た。
メリ「てこ調べです!ゴースト、イキなさーい!!」
ジャ「よーし、ドーミラーだ!」
エスパーがゴーストの毒タイプに有利だと言うことでドーミラーが選ばれた。
メリ「さいみんじゅつデース!」
早速眠らされたドーミラー。しかもゴーストはあくむをかけ、ドーミラーの体力が睡眠の合間に奪われていく。
ジャ「(焦るな。すぐ起きる。そしたらあの技を…)」
ドーミラーの体力が4分の1を切った頃、ジャイアンはその技を実行した。
ジャ「しんぴのまもり!!」
眠りが浅くなっていたドーミラーが驚いて目覚めた。
指示通りに状態異常から守る技を出すドーミラー。
もう一度眠らせようとしたゴーストのさいみんじゅつがそれによって阻まれる。
376DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 21:52:12 ID:???
ジャ「隙が出来たッ。じんつうりきを出せ!」
まずは最初の一匹を慎重に倒したジャイアン。
続いてメリッサが場に放ったのは、このゲームで追加されたムウマの進化系。ムウマージ。
ジャイアンはさほど驚かず、また興味も示さなかった。
ジャ「ステルスロック!」
ドーミラーではこのポケモンは倒せないとジャイアンは悟ったらしい。補助技をかけている。
メリ「知っているのでーすか?ワタシの最後のポケモンを」
若干動揺した様子でムウマージにシャドーボールを打たせるメリッサ。
ドーミラーが倒れたがメリッサの持ち駒は既に2体。ジャイアン有利に変わりはない。
ジャ「シラネ。次!マスキッパ!」
ジャイアンの新たな仲間が早速ジム戦に駆り出された。
メリッサのムウマージはくろいまなざしでマスキッパを逃げ出せなくした。つまり交代が出来ないのだ。
ジャ「くろいまなざし?確か……」
急に考え込んだジャイアンの頭に浮かんだのは現実世界のとある日の空き地。

ジャイアンが最後のポケモン――バンギラスを出し、まだ余力を残している対戦相手のスネオに反撃を試みたときの話だ。
スネオは倒されたポケモンの代わりにルージュラを出し、先程のメリッサと同じ様にくろいまなざしをかけてきた。
それで………その結末は―――

メリ「試合に集中しましょうネー?」
ジャイアンは慌てて思考をゲームに戻した。
そして思い出しかけた記憶と同時に突然湧き上がった不安を振り払い、マスキッパに怒鳴った。
377DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 21:53:12 ID:???
ジャ「だましうちしろ!」
マスキッパがジャイアンに従順にムウマージを攻撃した。
その攻撃力を初めて見たジャイアンだったが、ムウマージが技の衝撃でふらつくのを見ると感心した。
ジャ「(こいつ、モウカザル達が進化するまでは役に立ちそうだ……)追撃だ!」
マスキッパが口を目一杯開いてムウマージに襲い掛かる。かみつくだ。
見事にムウマージの首を捉えたマスキッパ。
メリ「オーーウ……何とも痛々しい…痛いの痛いのー…飛んでけ!いたみわけデス!!」
バシッ!と鋭い音が響いた。ジャイアンは慌てて周りを見渡す。何も起きていない。
ジャ「良かった。攻撃を受けた訳じゃな……」
突然『浮遊』の特性を持つマスキッパが地面に落下した。
愕然とするジャイアン。
図鑑を見たところ、マスキッパの体力が急に半分以下まで落ち込んだようだ。
ジャ「いたみわけ……ってそんな技だったのか……?」
図鑑から顔を上げたジャイアン。メリッサはポケモンを交代し、
ジャイアンにとっては始めて見るポケモン、ユキメノコが姿を見せていた。
メリ「あなたも早くポケモンを交代したらいかがデス?」
ジャ「何だと!?」
メリ「マスキッパはもう瀕死デース。ムウマージの滅びの歌で天に召しました……」
床のマスキッパは再び浮き上がる気配がない。いや、それ以前に動かない。
ジャイアンは慌ててまた図鑑に目を落とす。
ついさっきまで半分近くまで伸びていた緑のライン―――マスキッパの体力を表すメーターは真っ白になっていた。
メリ「黒いまなざしで逃げないようにする、滅びの歌で体力を奪う……これがワタシがさっき使ったコンボデース。
ちなみーに、滅びの歌はアナタがボーッとしている時に使いました。試合に集中しましょうとワタシそう言いましたよ。」
378DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 21:54:24 ID:???
ジャイアンはメリッサを睨みつけ、モウカザルを出した。
その途端ユキメノコが白く透き通るような吐息をモウカザルに浴びせ、動きを鈍らせた。
メリ「あいーてのすばやーさを下げるのは重要なテクニックデース。覚えておきましょーう。」
喋り方がますますゆったりとして説明口調になってきたメリッサ。
滅びの歌に対処できなかったジャイアンを見たメリッサは彼を初心者と勘違いしたらしい。
最も、ポケモンについてジャイアンはさほど知識があるわけではない。
ジャ「素早さなんて関係ねえ。先制技のマッハパンチだ!!」
モウカザルの腕は凄まじい速度でユキメノコをすり抜けた。
ジャ「しまった!ゴーストタイプだった!」
メリ「サイコキネシス!!」
強烈な念波が勢い良く転んだモウカザルに炸裂した。
ジャ「耐えろおおおお!!!」
何とかポケモンの気合を高めようとするジャイアン。ポケモンよりも無駄に大声を上げた自分の方が白熱していた。
それはともかく、何とかサイコキネシスに耐え切ったモウカザル。
ジャイアンの指示を受けてユキメノコに火炎放射で止めを刺した。
ジャ「ステルスロックでもともと体力不足だったな。あんたのユキメノコ。」
メリ「確かにそれはそうデースが……アナタは人の事、言えませーん。」
道連れを使われ、モウカザルもまた体力が尽きていた。
ジャ「分かってるよ!あんたのムウマージと俺のカブトプスが一騎打ちだって事ぐらいな。」
メリ「良く出来まーした。」
そう言うとメリッサは腰からムウマージのボールを抜いた。
379DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 21:55:38 ID:???
ムウマージとカブトプスが対峙した。
ジャ「さっきの戦いとステルスロックのダメージを考えればあんたの方が不利だな。」
メリ「今の内に強気な発言をするのは自由デースが後で後悔しないよう、マージカルリーフ!!」
ムウマージの体の何処からか魔法のように綺麗な葉っぱが飛び出し、カブトプスを切り裂いた。
想像以上のダメージに慌てるジャイアン。
メリ「いかんせーんアナタ知識が足りません。」
ジャ「黙れ!どっちみちお前の負けだ!!辻斬りっ!」
邪悪な一撃をムウマージはすんでのところで避け損ねた―――

バッジの所持数がようやく1に戻りジャイアンは町を出ようとしていた。しずかがこの町にいる事にもに気づかず。
そんなジャイアンを町の住人が呼び止める。
山男っぽい人「君君、良かったらさ、このポケモンをズイタウンの育てやさんに届けてくれない?」
ジャ「はぁ?」
タウンマップによればズイタウンはジャイアンの目的地――ノモセシティとは全く別の方向。
マキシの親父に復讐を、ともくろむジャイアンにとっては是非とも行きたくないルートだ。
ジャ「嫌だね。」
山男っぽい奴「そんなこと言わないでさ、お願いだよ。このポケモンをズイタウンの育てやさんに届けてくれない?」
ポケモンの世界のお馴染み、主人公が断ったら同じ質問を繰り返し、
嫌でも「はい」と言わせるゲームの住人の必殺技が炸裂した。
その質問が続く間は一歩も動けない。故にいつかは「はい」と言わないとフリーズよりむなしい無限ループが待っている。
ジャイアンは100回程断り続け、遂に折れた。
山男っぽい輩「おじさん、足痛めちゃったんだよ。頼んだね。」
380DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 21:57:12 ID:???
投下終わり。
ゲームのシステムに沿った戦闘はどうしても技の打ち合いになりそうだ…
381名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 21:58:09 ID:???

ゲームに沿った戦闘は難しいよね…
382名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 21:59:33 ID:???
DPその2氏乙。
何か皆がゲーム式の戦闘に悩んでいるのを見ると、
凄く申し訳なくなる自分が居る……
383DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/16(土) 22:01:30 ID:???
いや、俺はゲームに沿った戦闘じゃない
384 ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:07:15 ID:???
DPその2氏乙。
いや……俺からしたら皆ゲームに沿ってるよw
セカンド氏も乙。忙しいかも知れないけど、頑張ってね。
385ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:09:53 ID:???
と言った所で投下する。
今回の投下は、凄く意味不な点が出てくると思うけど、
まだその意味を教えられないから……スルーをしてくれ。
386ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:11:57 ID:???
 
「出木杉、宿題見せてくれよ」
「…良いよ、剛田君。はい、ノート」
「サンキュぅ!さすが俺の心の友だぜぇ!」
 
そう言って、ジャイアンは自分の席に戻っていった。
出木杉は、顔が緩み、本当の表情が出そうになるのを必死で隠す。
『何が心の友だ……毎日宿題を見せてやってるだけじゃないか…』
心でジャイアンを罵倒する出木杉。
だが、決してその本性を周りに見せる事は無い。
何故なら、周りの人にとって出木杉は、人を馬鹿にする様な人物ではないからだ。
  10才
まだ……大人にはなるには早すぎる年齢だ。
では、何故出木杉の性格はこの様に歪んでしまったのだろうか?
 
その答えは……小学生低学年時代のアルバムの中にあった。

387主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/16(土) 22:12:57 ID:???
皆様乙。
久しぶりに投下します。
388ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:13:01 ID:???
アルバムには約50もの写真が残っており、
その一枚に一枚に幸せそうに笑う出木杉家が写っていた。
だが、その写真にはある異質な点がある。
それは……父親の顔があるはずの部分が、無惨にも切り裂かれている点だ。
そして、さらに目を凝らすと、もう1つ気付くことがあった。
それは、出木杉英才の顔に小さなアザがあること。
そのアザは、アルバムの時が進む毎に大きくなっていた。
 
そう、出木杉英才は父親の虐待を受けていたのだ。
毎日続く、暴力と罵倒……
いつでも愛想良く笑い、泣かず、反抗をしない。
 
そんな苦しい生活が続き……出木杉英才の心は死んでしまったのだ。
 
彼に、作られた笑顔と性格を持つ、新たな人格を残して……
389ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:13:53 ID:???
だが、彼には支えがあった。
それは、母である出木杉照代。
彼女は英才を苦しい生活の中から解放し、心に明るい灯りを灯した。
彼女は、たった1人の家族である出木杉の事を心から愛し、
出木杉もその思いに答えるため、いつまでも彼女の事を守ることを決意したのだ。
 
決意したその日から、
英才の心の中には2つの感情が混ざり合うようになった。
――1つは、母を守るために強くなろうとする感情。
そして、もう1つは……父親に植え付けられた、世界の全てに絶望する闇の感情。
心の大部分を占めていたのは、闇の感情の方。
だが、出木杉の心を支配していたのはもう1つの方だった。
どんなに心が闇に侵されそうになっても……絶対に支配されはしない。
それは、出木杉の母への思いが強かったからだ。
 
出木杉にとって彼女は……唯一の希望…だったのだ。
390ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:15:29 ID:???
事件発生の8ヶ月前……
その日は、空を泥雲が包み、静かな雨が降り続いていた。
 
英才は、いつもの様に家で本を読み、横目で窓の外を眺めていた。
……すると、遠くにある物が見えた。
それは、真っ赤な色の傘。
照代がいつも使っている、英才が去年あげた誕生日プレゼントの傘だった。
ニッコリと笑う英才。
彼は急いで立ち上がると、走って照代を迎えに行った。
――手を振る英才――微笑む母――
照代は、少し早歩きで十字路に足を踏み入れた。
だが、その時……    「母さ…」
 
照代の横から、巨大なダンプカーが走り抜けてきた。
雨で音が聴こえず、傘で横が見えなかったの原因だろう。
鈍い音を発て、照代の体は遥か高くへ飛び上がった。
 
「う…うわぁぁぁぁ!」
 
走って照代へ近づく英才。
照代の血が地面の水溜まりへ流れ、辺りは一面赤色に染まっていく。
近くの病院までは15分は掛かる。
まだ小学生、携帯電話も持っていない。
ただ…泣いて母にすがることしか出来ない……
「英才…」  照代が震える声で呟く。
 
「幸せ…に……生き……て…」
 
雨が降り続く中、英才の叫びが木霊した。雨の勢いは強まり、出木杉の腕を、体を、心を濡らしていく。
だが……出木杉の心には激しい炎が燃え上がった。
憎しみという名の……炎が……
391ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:17:18 ID:???
「なるほど……アイツにはこんな過去が…」
 
アゴ髭を生やした短い髪の男は、目の前の画面を見ながらそう吐いた。
「Bさん、何やってるんですか?」
「おっ、ノラミャー子か。これ見てみろ」
Bが椅子の横のボタンを押すと、画面は横へスライドし、ノラミャー子の前へ移動す
その画面には「200X年‖小学生仮想立体事件」という文字が映っていた。
「成る程、情報収集ですね。
 でも、あまり良い情報は見つからないと思いますよ。
 その事件、余りに被害者が多すぎて、最終手段「デリート」を行ってますから」
「そのくらい知ってる。
 10年前、俺もこの事件に関わってるからな」
「10年前って……Bさんは、つい数日前にこの事件に関わったばかりじゃないですか。
 私にはBさんの言ってることの意味が分かりません」
「まぁ、少し待て」
Bはタバコに火をつけ、一服すると言葉を続けた。
「ノラミャー子、お前だって知ってるだろ?
 タイムパトロールには交代制度って物がある。
 それぞれの時代のタイムパトロールは、一度出動する毎にある程度の休息が貰えるんだ。
 まぁ簡単に言うと……この事件を解決に導くパトロール部隊は、10年前の俺が居た部隊になったって訳だ」
392ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:18:56 ID:???
「そのこと……クッド君は知ってるんですか?」
「知っているだろうが、細かくは覚えてないはずだ。
 でも、パトロール内のほとんどの隊員に知られていないが、
 実は、クッドはあの事件に深く関係する重要な人物なんだよ」
「何ですって!?でもクッドさんはまだ2…」
「この事は秘密にしろ。
 クッドは、攻撃の開始までまだ時間があると思ってるからな」
「でも、それじゃあのび太君達は…」
「平気だよ。あいつらは俺たちが思ってる以上に強い。
 それに、事件が解決していなかったら俺は今ここに居ないしな」
 
 
未来では、のび太達の知らない内に最終攻撃の準備が進められていた。
それも、クッド達が居る時代とは違う時代のパトロールによるものである。
それは、のび太達に残された時間が……残り僅かである事を示していた。

393ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:20:25 ID:???
 
再び時は戻る…
これは、タイムパトロールも知らない出木杉変貌の真実だ。
 
「うっ…ううっ……」
出木杉英才は、母が死んだその日から、失意のどん底に落とされていた。
心が闇に包まれていく。
怒りの感情が外に漏れそうになった。
でも、それを母の最後の言葉が押し止める。
《幸せに生きて》 「や、止めてくれ…」
《幸せに生き…》 「止めろぉ!!!」
出木杉は手を壁に叩き付けた。
手から血が流れ、出木杉の腕を伝っていく。
その血の赤色が、あの日の記憶を鮮明に思い出させた。
頭を抱え座り込む出木杉。
そんな出木杉の後ろから、年老いた老人が現れた。
「ホッホッホ」「誰だ!?」
フードを深く被り、闇に溶け込む様な不気味さを持つ老人。
その老人は、出木杉に近づき、ある提案を持ち掛けた。
「母親を……蘇らしたくはないかな?」
「な…んだと?お前は一体…」
「ホッホ、わしは只の老人じゃ。少ーしだけ訳ありのな。
 取り引きは簡単。わしが君に、知識と力と冷酷さを与える。
 その代わりに、わしをこの時代に住まわして欲しい。勿論周りには内緒でな」
 
……長い沈黙……
出木杉は、老人に頭を下げて言った。
 
「何でも…言う事を聞く」

394名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:21:03 ID:???
>>387
氏ね
395ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/06/16(土) 22:24:27 ID:???
投下終了……
出木杉の過去>>386 >>388-393
 
この交代制度ってのが、実は物語の最後に深く関わったりする……
どうか忘れないで、ノラミャー子が居たってこともね。
ここら辺の伏線はバレない自信はあるけど……バレるかもね。
396名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:32:57 ID:???
397名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:33:41 ID:???
遅れてごめんよミュウ氏。
ドラニャー子の発言に少しきになってたの。
398名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:34:35 ID:???
冒険記まだ〜?
399名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:36:29 ID:???
400名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:39:08 ID:???
>>367 ドラニャー子wwwwwwwww
401 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/16(土) 22:47:06 ID:???
ミュウ氏、申し訳ありません。
完全にこちらの不注意で流れを切ってしまいました。
読者の方々にも不快な気持ちを感じさせてしまったこと、深く反省します。
どうでもいいことかもしれませんが、ことをしでかしたすぐ後に投稿するのはずうずうしいとことと思いますので
冒険記の投稿は後日にさせてもらいます。本当に申し訳ありませんでした。
402名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:47:30 ID:???
時間の関係とかで冒険記も分からなかったんだろう。
あんまり叩くなよ
前もこういうの見たけど、作者によって態度あからさまに変えるなよ
403名無しさん、君に決めた!:2007/06/16(土) 22:47:55 ID:???
冒険記、気にせず投下しろ
404名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 00:54:10 ID:???
>>402
こういう奴が桃戦車氏ねとか言ってそうだと思う
405名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 00:58:13 ID:???
>>404氏ね
406名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 01:02:45 ID:???
>>404
ぶっちゃけ言うと挑戦者は嫌いだ。戻ってきてほしくない
だがそういう直接的中傷はしていない。
ただ自演はやめろと言った。
407ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/17(日) 01:33:37 ID:???
――トバリビル

このビルの最上階には、俺を含むギンガ団の重役五人が集まっていた。
「突然の呼び出しすまないな」
「別に問題は無い、ちょうどジム戦が終わったところだったからな」
「そうか…ならよかった。今回の仕事は大掛かりなものとなるのだ」
今回の仕事……旅の途中でも、ギンガ団の行ってきた仕事をいくつか耳に入れたが
そこまで目立ったことはしていなかった。でも……今回は違う。
なにか……大きな目的のある仕事だ。

「もうバッジを六つも手に入れたのか……」
サターンが無機質な目で俺を見つめる。
「シンオウのチャンプになれるかもね」
マーズがどことなく裏のありそうな顔をして、俺に話しかける。
ジュピターは真顔でアカギの顔を見つめていた。

「では話そう、今回の仕事の内容を……」
408ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/17(日) 01:34:28 ID:???
「ヨスガシティの近くにウラヤマという男が住んでいる、知っているだろう?」
前にのび太と静香の三人でお邪魔した家の主人か。
「そこの主人が、伝説のポケモンに関わる道具を持っているという情報を手に入れた
 今からそれを奪い、伝説のポケモンを捕獲するのだ」
伝説のポケモンの捕獲……すんなり進む仕事とは思えないな。

「マーズ、ジュピター、サターン……
 お前ら三人はウラヤマの屋敷を襲い、伝説のポケモンとかかわりのあるアイテムを奪って来い
 ナナシ……いやソーラ。
 お前はハクタイにあるビルで待機していろ」
なぜ俺だけがハクタイのビルで待機していねばならないのだ……
なにか作戦があるのだろう、今はそれに従っておこう

「さあ行くのだ! ギンガ団の未来のために」
409ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/17(日) 01:35:56 ID:???
投下終了
バーボンに投下してしまうとは……不覚
教えてくれた人ありがとう、そしてごめんなさい
全然気づいてなかったwww

明日も投下しようと思ってる
410名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 01:36:30 ID:???
乙乙乙
411名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 01:37:26 ID:???

バトエンは関係ある?
412名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 01:41:19 ID:???
バトエン氏とは別人
俺の予想はミュウ氏
413名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 02:04:27 ID:???
そうか…違うのか…

もうまったく検討がつかん…

414名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 08:44:30 ID:???
ギンガ氏面白杉
乙!
415名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 12:46:33 ID:???
本当にデオキシス自重汁よ…
416引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/17(日) 18:26:45 ID:???
投下するよー\(^o^)/
>>96-101
417引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/17(日) 18:28:13 ID:???
のび太としずか、二回戦が今始まった。

のび太の先鋒はオオスバメ、対してしずかはマリルリ。

(…ほとんどが種族値430以下のポケモンだからなぁ…厳しい戦いになりそうだ…)

のび太が今回組んだポケモンのほとんどは種族値430以下だ。
しかし、430以下と言ってもそこまで弱いわけでもない。オオスバメは特性で攻撃力を上げ、中堅程度の力になれる。


オオスバメの先攻、初手は守る。
マリルリはたきのぼり、守るによって攻撃は通らなかった。
(みがきあを入れておけばよかったわ…)
オオスバメに火炎玉が発動した。
次のターン、やはりオオスバメが先制、からげんき!急所に当たった。マリルリは倒れた。

(ついてないわね…)

しずかが次に繰り出したのは…
418引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/17(日) 18:29:12 ID:???
サンダース。
(サンダース相手はは分が悪いなぁ…)
のび太はオオスバメを引っ込めた。出てきたのはツボツボ。
サンダースの10万ボルト。ダメージはあまりない。
「さすがツボツボなんともないぜ。」




僕はツボツボを出した。サブロムにいたポケモンの中で種族値が高い方で、やってくれそうなポケモンだ。
こいつでなんとかしないと…
しずかちゃんは分が悪いと思ったのか、サンダースを引っ込めてくれた。チャンスだ!
代わりに出してきたのはスイクン。
大方、耐久型のツボツボと思ったのだろう。ねむねごで瞑想を貯める気だろうけど、僕のツボツボは…



ツボツボのパワートリック!
(パワートリック…やられたわ…)
パワートリックでツボツボは防御力が大きく下がるが、特防は前と変わらずかなり高い。普通に特殊は受けることが出来るのだ。
419引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/17(日) 18:31:05 ID:???
スイクンの波乗り。サンダースの攻撃なども合わせて、半分以上はダメージを与えた。
ツボツボのストーンエッジ!スイクンは倒れた。
「……」
しずかの次に出したのはマニューラ。
次のターン、マニューラのつじぎりでツボツボは倒れた。
のび太の三番手は…ウソッキー。
なんとウソッキーが先制。
アームハンマー! 効果は抜群だ!
マニューラは気合いの襷で持ち堪えた。マニューラのカウンター。ウソッキーは倒れた。

(襷カウンターとは…やられた…)

次のターン、すかさずのび太はオオスバメを出し、電光石火でマニューラを倒した。
マニューラが倒れた後、しずかはサンダースを繰り出した。
オオスバメの電光石火。ダメージは少々。
サンダースの10万ボルト。オオスバメは倒れた。

のび太の次のポケモンは…
420引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/17(日) 18:32:06 ID:???
 エ ン テ イ !

(エンテイを本気で使う人がいるとは…のび太さんは……本当にバカね…)
(頼むぞエンテイ!)
サンダースの10万ボルト! 
エンテイのストーンエッジ! 攻撃は外れた。
「OH!アウチッ!」
次のターン…サンダースの10万ボルト! エンテイはギリギリで耐えた。
エンテイのストーンエッジ! サンダースは倒れた。
(たとえあんなのでも伝説のポケモン…油断は出来ないわ…)


状況
のび太
オオスバメ ×
ツボツボ ×
ウソッキー ×
エンテイ 体力ギリギリ
???
???

しずか
マリルリ ×
サンダース ×
スイクン ×
マニューラ ×
???
???
421引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/17(日) 18:33:09 ID:???
投下終了/(^o^)\

ぶっちゃけご都合主義は許してクダサイ
422名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 18:37:15 ID:???


唯一神 光 臨か
423名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 18:37:42 ID:???
乙 大好きだぜ
424名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 18:54:19 ID:???
相変わらず素晴らしいものを見せてくれるなw
乙乙乙
425名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 18:55:03 ID:???

あんなのwwwww
426主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:16:26 ID:???
……それでは投下します。
427主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:17:32 ID:???
「おーい、待て。待つんじゃ! おーい!」

 声をかけられたのは草むらに入ってほんとすぐのことだった、
 四人はほぼ同時に振り向き、声の主を探す。 

「ふぅ、危ないところじゃった……」
「…………あれ?」
 
 姿を見て、最初に呆気の無い声を上げたのはスネオ。
 続くように全員が目を点にし、その男――――【青年】を見やる。

「はぁ、はぁ、危ないところじゃったな、草むらでは野生ポケモ……」
「いや、あんた誰?」

 スネオが疑問を声に上げた。
 目の前にいる青年が、肩で息をはきながら(どうやら、体力はなさそうだ)小さく「えっ?」と言い、続いて「知らないのかい、ワシを? ……変だなぁ」
 と付け加えた。青年は、まさに権威的な研究者……とは言いがたい、実によれよれした格好をしていた。
 
 はじの曲がってしわだらけのネクタイに、同じくしてクシャクシャの小豆色のシャツ、外側に来ている研究者の証――『白衣』も
 実によれよれで、なんだか錆びや煙草の吸殻みたいなもので殆ど茶色に染めあがっている。
 彼自身もくたびれたようにボロボロだった。顔にも顎のラインをなぞる様に無精ひげが立ち並び、精悍な顔立ちであるにもかかわらず、
 彼を見る人に『薄汚い』と思わせる。 
 
「まぁ、いいか、ワシの名はオーツド。皆――と言っても、今はこのマソラタウンだけじゃが――からはポケモン博士と言われておるよ」 

 出木杉を除く三人は一瞬、くらりと眩暈を感じかけた。
 
 ……今、はたしてなんて言った? この人は――――――?
428名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:18:03 ID:???
ボツ
429主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:18:24 ID:???
「オーキド博士じゃねぇのかよ!? 何なんだ!? マソラタウンと言いよぉ、パチモンだらけじゃねぇか!?」

 研究所、という中々大きな建物に案内されて、開口一番に叫んだのはジャイアンだった。さっきまでの興奮と感動に浸っていた姿はどこへやら、
 その顔を今や「納得できねぇ!」とでも言い出しそうに真っ赤にして、八つ当たりするものを探すように腕をぶんぶん振り回している。

「あぶないよ、ジャイアン」

 それは当然周りの三人にとってはかなり邪魔になる。スネオはジャイアンの手を身を反らして避けると、ジャイアンの肩を掴んだ。
 何が屈辱的だったのか、ジャイアンは余計に暴れだしそうになり、仕方なく。といった感じで参入した出木杉の説得でようやくおとなしくなった。

「ジャイアン。気持ちはわからないでもないけどさ、とりあえずポケモンはちゃんといるみたいだし、
 それらはパチモンでもなんでもない本物だった。……確かに町の名前や人物名が偽者くさいけどさ、ちゃんと人が生きている世界で、
 現実の世界でむしろこれだけゲームの世界に似ているんだよ、そう考えたら僕ら、ゲームプレイしたことあるだけラッキーじゃない?」  

 スネオがジャイアンの耳元でぼそぼそとつぶやいた。
 ジャイアンはまだいささか不満そうな顔だったものの、邪魔くさそうに出木杉の腕を払いのけ、踵を返した。 
 そのまま悔しそうに足元の箱をけると、ボンッと音がして箱は倒れた。

 確かに、似すぎている――偶然とはいえ無いほどに、あの架空の世界にここはあまりにも似すぎている。
 
 スネオはすぐさま考えにふけった、そうだ、この世界はあまりにもゲームに似すぎているんだ。
 それは偶然なんて陳腐なもんじゃなく、まるで誰かが必然的にこの世界を“創った”ように、この世界はあまりにもニセモノ臭い。
 おそらくジャイアンは嗅ぎ取ったのだろう、ああ見えてやはり素直な男だ。こういう類には反応を示すし、
 この世界に来てまだ一言しかしゃべってないしずかちゃんだって、それに対してはずいぶんと驚いているようだった。
 実際、今も片腕を抑えながら、疑るような顔色で自分なりの考えにふけっている様だった。
430名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:19:35 ID:???
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431主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:20:47 ID:???
ただ、僕には少し頭に引っかかることが一つ…………出木杉。  

 オーツドの出現に対し、こいつだけが驚きに顔を歪めなかった。一人だけ平然とした顔で事の成り行きを見守っていたのをスネオは見ていた。
 いや――それだけじゃない。こいつはこの世界に来たときも、ただ一人だけ種類の違う笑みを浮かべていたような気がする。
 でも、出木杉はこの町の名前――――マソラを知ったときの顔は本当に引きつってたし、
 そう考えると冷静な出木杉のこと、その時点ですでにオーツドのような存在を予想していたのかもしれない。

 疑りだしたらきりが無い。それでも、疑ってしまうのは僕の性だ。
 四人の立ち位置が、まるで領土を争う国同士のように均等な距離になっていたのに僕は気づかなかった。
 いや、誰も気づいてはいなかった。

「おー、すまんのぅ。ずいぶん待たせてしまったわい」

 研究所の奥から能天気なオーツドの声が聞こえたのは、それからすぐのことだった。
432名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:21:58 ID:???
支援支援支援支援支援
433主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:22:05 ID:???


「げっ、俺は最初は炎タイプにするって決めてたのによぉ」
「文句言うなや、えーとジャイアンくん。それにそいつは最近発見された珍しい種類じゃぞ」
「って言われてもよぉ……」
 
 足元にいる(足に擦り寄ってくる)ミズゴロウをみて、ジャイアンは少し怪訝そうな顔をしていた。
 ジャイアン、残念。炎タイプのヒノアラシは今しがたしずかちゃんがもらったボールみたいだよ。
 そう思いつつ、僕は台の上で眠たそうにあくびをするフシギダネを見つめた。 
 まさか、ジャイアンがいくら我が侭でもしずかちゃん相手にそれを押し通すことはしない、こう見えて、
 ジャイアンは結構フェミニストだからな。
  
 ……さて、何で僕たちがポケモンを持っているのかというと、理由は簡単。
 オーツドはさっき奥にポケモンをとりに行っててくれたのだ、初心者用のポケモンたちを。
 やっとポケモンがもらえる。そう思ってさすがの僕も、出木杉も、暗い表情だったしずかちゃんも、
 顔に楽しさや嬉しさ、早い話がワクワク感が漂い、あふれた(ジャイアンは言うまでも無く狂喜乱舞した)。
 目の前に置かれた四つのボール、当然僕たちは「フシギダネ」「ヒトカゲ」「ゼニガメ」そして「ピカチュウ」が入っているものだと
 予想し、それぞれの順番を決めた。
 (モンスターボールの色が赤白じゃなくて青白で、某ポケモン漫画のとは違い中が見えなかった) 

 出木杉は最後にもらうよと言って先を譲った。しずかちゃんもほぼ同様に後でとると言ったので、残りは僕とジャイアンになる。
 ここで意外だったのが、ジャイアンが僕に先を譲ったことだった。
 理由はわからなかったが、先にとれ。とせかすジャイアンには逆らえず、僕は勢いで一番右端にあったボールをとった。
434名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:22:51 ID:???
支援 頑張れ
435名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:23:38 ID:???
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
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支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
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支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
436名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:23:39 ID:???
支援だぜ
437名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:24:27 ID:???
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
438名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:24:52 ID:???
支援
439主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:25:02 ID:???
「み、見てもいいですか?」

 この手にポケモンがいる、という感動でうまくろれつが回らなかったが、僕は嬉しそうに煙草をふかすオーツドにたずねると、
 あっさりといいよと言ってくれた。 

「よーし、でてこ……」
「まぁ、待て!」
 
 ボールを投げようとした腕を、誰かががっちり掴んだ。
 振り向いた先にあったのは、不気味に笑うジャイアンの顔。

「どうせなら、みんなもらった後、いっせいに見てみようぜ」
「そうね。……あとで文句を言わないように、自分で選んだ子を責任持って育てれるようするためにも、そうしましょう」

 と、しずかちゃん。出木杉も言葉には出さないが小さくうなづいている。
 僕はしぶしぶ腕を下げた。

「よーし、次は俺様だぜ!」
「それじゃあ、私はこれで」
「なら、僕がこれだね」

 まさに三者三様に選ぶ。
 僕たちは円になって、向かい合った。
 
「よし、自分が選んだやつだ。後悔すんなよ!」

 ジャイアンの大声をスイッチに、僕たちはボールを投げた。
440名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:25:39 ID:???
441名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:26:03 ID:???
まさか・・・猿さん?
442名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:26:53 ID:???
ドSだな!
443名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:27:00 ID:???
>>441
まさか・・・支援が足りなかったか
444名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:27:43 ID:???
いや、足りてるだろw
445主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:27:44 ID:???

 ……で、最初のようになっている。
 ちなみに、出てきたポケモンたちを見て、 真っ先に不満の声を上げたのはジャアンだったりする。
 自分で言ったことを早くも自分からやぶるあたり、さすがジャイアンだ。
 しかし、ポケモンたちがそれぞれゲームで言う「カントーの草」、「ジョウトの炎」、「ホウエンの水」だったことに驚いた。
 まさか、初めに選ぶポケモンも変化球がかけてあるとは、思いも寄らなかった。ただ……

「おっと! ははっ、可愛いものだな〜、こいつ」

 ダイゴさん、では無くて大誤算だったのは、出木杉の手持ちがピカチュウじゃなくてイーブイだったこと。
 たしかにピカチュウバージョンではライバルはイーブイをもらっていたけど、まさかそっちで来るとは思いも寄らないだろ? 普通。

「おい出木杉! 何でお前だけイーブイなんだよ!?」 
「さぁ、残り物には福があった、ただそれだけだと思うよ?」

 そう言ってイーブイとのじゃれ合いに戻る出木杉。こんなに嫌味なやつだったっけ? 
 ていうかそのポジションは本来僕じゃん!? 

「たけしさん落ち着いて。とにかくこれで私たちは旅に出れるの、のび太さんを……探す旅に……」

 悲観漂うしずかちゃんの声に、皆がぴたりと動きを止める。そうだった、ここに来た理由を忘れていたよ。
 たしかにいろいろあるけど確かにのび太を探すためだったな、いっけね。

「しずかちゃ「ノビータを探してるじゃと?」」 

 切なげな顔でつぶやくように言ったのは出木杉だったが、その言葉はさえぎられた。
 オーツドがなぜかのび太の名前に反応して、身を乗り出すようにして四人の輪の中に入ったのだ。

 知ってるんですかとしずかちゃんが一際大きな声で言った。本物の期待と喜びが混じったような、やや涙声に聞こえる。
 そんなしずかちゃんに押されたのか、やや後ずさり気味に、しかし、確かにオーツドは口を開いた。

「知っていて当たり前じゃ、ノビータは現トーカン・ショウト両地方の、ダブルチャンピオンじゃ」
446名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:28:36 ID:???
とりあえず支援
447主役のいない冒険記 ◆MqBGA3ICnc :2007/06/17(日) 19:30:02 ID:???
長くなりましたが、投下終了。
448名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:30:40 ID:???
449444:2007/06/17(日) 19:30:44 ID:???
乙割り込んですまん
450名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:31:18 ID:???
>>447

お礼位はいっといたほうがいいぞ
マナーとして・・・
451名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:31:20 ID:???

結構面白そう
452名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:32:04 ID:???
支援
453名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:32:12 ID:???
支援w
454名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:33:41 ID:???
>>452-453
ケコーン
455名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:34:52 ID:???
死援
456名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:40:04 ID:???
自演
457名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 19:49:31 ID:???
甲支援
458キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/17(日) 20:04:05 ID:???

投下する
459キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/17(日) 20:04:54 ID:???
目を開いた時、僕は前来た時と同じ場所にいた。 回りを見回す。

ここはマサラタウンみたいだ。
周りを見回すとみんなの姿があった。

「ここがポケモンの世界…スゲー!」

みんな驚いているようだ。僕も前来たけど、まだ慣れてはいない。
とりあえずみんなで相談して、ひとまず研究所に向かおうってことになった。
ポケモンがないと何も出来ないからか。みんな考えてるなぁ。

僕達は研究所に着いた。中に入るとゲームで見たことがある…そう、オーキド博士がいた。
「おお!よく来たのう。君達も新人のトレーナーかね?」
「はい。そのためにこの研究所のオーキド博士に会いに来ました。」
出木杉が礼儀よく挨拶する。…僕達はトレーナーなのか分からないけど、ポケモンをもらうためか。なかなか頭が回るなあいつ…。
460キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/17(日) 20:05:53 ID:???
僕達は出木杉のおかげでポケモンを貰えることになった。なにが貰えるかwktkだ。

「ちょっとすまないが、今は初心者用のポケモンはいないんじゃ。この中の5匹から選んでくれ。」

オーキド博士は奥から五つのボールを持ってきた。どれにしよう…

「俺はこれにするぜ!」

僕が考えているとジャイアンが真ん中のボールを持っていった。
それに続いてみんな続々とボールを取っていった。気付いた時には僕の前にボールは一つしかなかった…

「じゃ、じゃあ僕はこれ…」

僕はしぶしぶ、目の前のボールを手に取った…。
残り物には福があるはずだ!…うん…
手に持ってみると、中身は盛んに震えている…意気のいいポケモンが入っていそうだ。
461キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/17(日) 20:07:43 ID:???
みんなで一斉に中身を見ることにした。
ジャイアンの中身は…ガーディ、スネオの中身はディグダ、しずかちゃんはパウワウ、出木杉はヒトデマン、
僕は…
ボワン
ボールの中から出てきたのは…タマタマだった。
なんとも言えない微妙な感じだ…
「あと…ほれこれがポケモン図鑑じゃ。これから諸君は図鑑を埋めるもよし!チャンピオンを目指すのもよし!自分の道を目指してがんばるのじゃ!」

こうして僕達は旅だった。
みんなとりあえず自由に冒険して方針を決めるのだと言っていた。
僕はどうしよう…とりあえずこれから旅をして決めようかな。

のび太 タマタマLV5
出木杉 ヒトデマンLv5
しずか パウワウLV5
ジャイアン ガーディLv5
スネオ ディグダLv5
462キャッチャー ◆xp.W.uL1VI :2007/06/17(日) 20:08:41 ID:???
>>334-339
投下終了です
463名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 20:09:59 ID:???
もつ
464名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:46:18 ID:???
初投下する
465ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/17(日) 21:47:22 ID:???
「バルス」
すべては…この言葉から始まった…

















ポケモンとのび太とバルスと
466ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/17(日) 21:48:17 ID:???
「バルス!」

テレビの奥からムスカの悲鳴が聞こえてくる。
(やっぱりバルスはかっこいいなぁ…)
僕とドラえもんはすっかりテレビに見入っていた。
あ、失礼。僕の名はのびのび太、童貞さ。

僕は今この映画【天空の城ラピュタ】にはまっているんだ。
本当にこの映画は素晴らしいね。名言もいっぱいだし。
あっ、あとゲームにもはまっているね。
ソフトは勿論ポケットモンスターダイヤモンド。
なぜなら…このソフトもまた、特別な存在だからです。


まぁ自己紹介はこのくらいにしておくかな。

これは僕とポケモンとバルスの不思議なお話
467ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/17(日) 21:49:16 ID:???
のび太「ドラえもぉおお〜ん」

今日も少年のびのび太は、ねこがたロボット、ドラえもんにほぼ日課となっているセリフを叫んでいた。

ドラえもん「またジャイアンにいじめられたのかい?」
のび太「ジャイアンが野球に誘ってやるからこいっ!って…
しかも40秒で支度しろ!って…無理だよおお。しかも今日はポケモンをしたいんだああ。」
ドラえもん「よし!僕が今日はガツンと言ってやる!空き地へ行こう!」

のび太とドラえもんは空き地へ向かった。
まさか、こんなことであんな大冒険が始まるとは…まだ彼らは分かっていなかった…。

ドラえもん「やい!ジャイアン!」
ジャイアン「うあ!?なんだドラえもん!」
ドラえもん「う…のび太君に無理に野球に誘うのはやめろ!」
468ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/17(日) 21:50:17 ID:???
ジャイアン「んだと…おお!?」
ジャイアンがバットを持ってドラえもんに迫っていく。
のび太(ややや…ヤバいよ…ドラえもん!)
ドラえもん「そ、そう言ってるのも今の内だ! ひこうせき〜!」ドラえもんは何やらポケットから石の様な物を取り出した。
スネオ「なんか…あれ…見覚えあるなぁ…」
のび太(ど、ドラえもん…それってまさか…)
ドラえもん「さあのび太君! 僕の手に手の平を合わせるんだ!」
のび太「う、うん!」
ジャイアン「お前らあ!何をするきだ!ギッタギタにするぞ!」
のび太とドラえもんは目を合わせ、そしてあのセリフを言った。

「バルス!!!」


ジャイアン・スネオ「目が目がああああ」

のび太「ど、ドラえもん!僕も目が…」
ドラえもん「うっ僕も…」
みんな「うわああああ!」



のび太達に起きた異変とは!?
そして謎の言葉「バルス」
果たしてのび太達の運命は!?
469名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:51:45 ID:???
キモ
470ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/17(日) 21:51:57 ID:???
今日は終了です
471名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:52:48 ID:???
死ねよ何がしてえんだよkasuga
472名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:53:28 ID:???
>469これはお厳しい
473名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:54:22 ID:???
スレ汚しにしか見えないんだよクズ
474名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:55:06 ID:???
突っ込み所がおおすぐるwww
475 ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/17(日) 21:56:53 ID:HIoxRUTY
>>471>>473
バルスとポケモンを絡めたシリアスなストーリーを展開したいと思っている。
しばらく待ってくれ
476名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:57:35 ID:???
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
477名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:58:32 ID:???
>>475
期待はするけど上げるなよ
478名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 21:59:06 ID:???
479名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 22:00:14 ID:???
>>474>>477
自演
480名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 22:01:29 ID:???
>>477スマン
>>476お厳しいな
>>474ありがとう
481名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 22:02:19 ID:???
いちいちレスに反応しなくていい
482のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/17(日) 22:08:05 ID:???
投下いたします。
前回は>>114-116です。
483のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/17(日) 22:08:47 ID:???
(くそっ、まさかこんな所で出木杉に会うとは・・・)
目の前の相手に冷や汗をかくのび太。
自分の今の状況を一番知られたくない相手に会ったのだからそれも当然だろう。

そんな彼の葛藤も知らず、出木杉はいつもの爽やかな口調で話しかけてくる。
「野比くん、久しぶりだね!君だけどうしているか分からなかったから気になってたんだ」
「ああ、確かにそうだね」
そういえば出木杉とはポケモン世界に入った直後に会っただけだった。

と、ここでのび太はある事を思い出した。
「出木杉、何で僕を探しに行った後、研究所に帰ってこなかったんだい?」
のび太が問う。
「あ、あぁ・・・君がコトブキシティにいるんじゃないかとずっと探してたんだよ、そしたら何時の間にか日が暮れてて・・・」
突然、さっきまでの調子を崩し動揺する出木杉。
その様子をのび太は訝しく思ったが特に追求はしなかった。

「そ、それじゃ僕はそろそろ次の街に向かおうかな・・・野比くんまた会おう」
まだ幾分慌てた様子でその場を立ち去ろうとする出木杉。
何で慌てているかは分からないものの、自分の状況に触れずに天才が去ってくれただけでのび太にとっては十分だった。
「ふぅ・・・それじゃあ邪魔者もいなかったし今度こそ街見学に――」
のび太は突然口を閉ざした。
さっきの出木杉の言葉が頭にこだまする――
『そ、それじゃ僕はそろそろ次の街に向かおうかな・・・野比くんまた会おう」

「・・・出木杉ぃぃぃぃぃぃぃ!」
484のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/17(日) 22:09:47 ID:???
姿が小さくなっていく出木杉を凄まじい勢いで追い掛けるのび太。
そして・・・出木杉に凄まじい勢いで飛びついた。
「わっ!ど、どうしたんだい野比くん?」
慌ててのび太を振りほどく出木杉
もし一歩遅かったら出木杉の服はのび太の涙と鼻水で大打撃を受けていただろう。

「うぅ、嬉しいよ出木杉・・・まさか君が僕と同じ境遇だなんて」
涙をぬぐいながらライバルに話しかけるのび太。
「お、同じ境遇?どういう意味だい?」
思いっきり迷惑そうな表情で出木杉が言うとのび太が
「どうもこうも無いさ!君も『次の街』を目指すんだろ?」
「そうだけど・・・」
まだ訳が分からない、と言う様な感じの出木杉。
そんな彼を気にせずのび太が今度は暢気に話し出す。

「いや、実は僕も昨日やっとここに着いた所でさ〜!もう誰もこの街にいないんじゃないかと不安で不安で・・・」
完全にライバル意識も放り出し浮かれているのび太。
だが、その一言で出木杉はようやくのび太の言いたい事が分かったようだ。
「野比くん」
「まぁ今後も同じ境遇の者として頑張ろ・・・何だい?」
マシンガントークを途中で切り、出木杉の方を見る。
「これを見てくれ」
そう言って何かをこちらに突きつける。
「これは・・・?」
「コールバッジ、クロガネジム公認のバッジだよ」
その言葉を聞いた瞬間、のび太の目の前は真っ暗になった。
485のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/17(日) 22:10:52 ID:???
「はぁ・・・何やってんだろ」
エネルギー都市、クロガネシティでのび太は呆然と立ち尽くしていた。
出木杉と話した後、のび太はほとんど勢いで行動していた。
トレーナーに話しかけられる前に草むらを駆け抜け、野生のポケモンの攻撃をエムリットに受け止めて貰い、
荒れた抜け道のズバットを自分が仲間になったのかも把握してないリーシャンにお願いして追い払ってもらい・・・そして今に至る。

分かっている、分かっているのだ。
今の自分が次の街へ行っても意味無いことくらいは分かっている。
しかし出木杉との差を見せ付けられた今、暢気にコトブキの街を見学する度胸はのび太には無かっのだ。

(全く出木杉め・・・もうバッジを手に入れてるなんて馬鹿かあいつは!)
何が馬鹿なのかは良く分からないが心の中で毒を吐くのび太。
それから数分間、出木杉に呪いをかけてみたが余りに虚しくなってきたので途中で止めた。

「ひとまず必死で走ったらお腹が空いたな・・・何か食べよう」
フラフラと近くにあったフレンドリーショップに立ち寄るのび太。
だが、現実は彼に更に追い討ちをかける

所持金260円
「どうぞ〜!食品売り場はこちらです〜!」
ポップコーン 1000円
やきそば    600円
ポケモンフード 100円
この胸に秘められし愛と闘志  Priceless

「・・・・・・」
486のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/17(日) 22:11:50 ID:???
「美味しいかい?ポケモンフードは」
のび太が口いっぱいにご飯を頬張るエムリットとリーシャンに問いかける。
「美味しいよね、良かった、うん」
そう言うのび太の顔は思いっきり老け込んでいた。
理由は単純・・・お腹が物凄く減っているのだ。
いっそポケモンフードを食ってやろうかとも考えたがジャイアン並みのレベルに堕ちたら終わりだと思い踏みとどまった。
(しかし、あの店のぼったくり具合はともかく、このままだと本当に餓死するな・・・何とかしてお金を集めないと)
そう言っては見たものの彼の頭には良い案が浮かんでこない。
この世界でお金を手に入れるにはポケモンバトルをして勝つしかないのだ。
(だけどここに来る道のトレーナーも何か少し強そうだったし、もし勝負をしかけて負けたら・・・)
「やっぱ前の街でレベル上げしとけば良かったな」
後悔して見るがもう遅い。
(はぁ・・・誰か今の僕でも勝てそうな相手が現れてくれたら・・・)
のび太が念じたその時。

「のび太さ〜ん!」

「この声は・・・しずかちゃん!?」
一瞬空腹も忘れ素早く反応するのび太。
声のした方向を振り向くと彼が思いを寄せる少女――源しずかがジムからこちらに手を振っていた。

「のび太さん、こんにちわ!・・・顔色悪いけどどうかしたの?」
どう見ても空腹が原因です、本当にありがとうございました。
「いや、何でもないよ。それよりジムに挑戦してたの?」
ジムから出てきたという事はそれしかないだろう。
487のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/17(日) 22:13:08 ID:???
「ええ、綺麗でしょこのバッジ?」
彼女の手には出木杉に見せられたのと同じものが握られていた。
「うん、良かったね。しずかちゃん」
正直言ってしずかにも一歩負けている自分を殴りたくない衝動に襲われたがそれを必死で抑える。
「そういえばのび太さん、ドラちゃんが心配してたわよ?」
「え・・・僕を?」
突如ドラえもんの話題を振られて困惑する。
「何だか災難に巻き込まれている気がするとか・・・だけど、勘違いだったようね」
「そ、そうだね。ドラえもんも何言ってるんだか」
友人の素晴らしい予測能力に舌を巻いたのは内緒だ。

その後、暫く二人は他愛も無い話をしていた。
この世界に来て驚いた事、本物のポケモンについて、この世界の食べ物・・・
どうでもいい事だが憧れのオニャノコと話しているだけで彼の疲労感も随分薄れていた。

(あぁ、幸せだなぁ・・・)
ぼんやりと幸福を噛み締めるのび太。
だが、そんなのび太の頭が突然電波を受信した。
(今の僕でも勝てる相手、それはしずかちゃんじゃないのか?)
普通に対戦したらまず勝てる相手では無いだろう。
だが、しずかはジム戦をしたばかりだ。
つまりリーシャン一匹でも十分勝機はある!
(我ながらなんて完璧な計画なんだ!・・・だけど、何か卑怯なような・・・)
自分の良心がうずく。

そして、彼が最終的に出した答えは――

「しずかちゃん、僕とバトルしない?」
……色気より食い気、か。
488のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/06/17(日) 22:14:13 ID:???
投下終了
ウィキの3ページ目まで来てまだジム戦にすら入らない僕を許してください
489名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 22:17:40 ID:???
otu
490名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 22:18:30 ID:???
乙乙乙
491名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 22:18:50 ID:???
492名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 22:27:20 ID:???

のび太の書き方が上手い
493セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/17(日) 23:42:59 ID:???
投下するよ
494セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/17(日) 23:44:30 ID:???
ほぼ同時刻、ギンガ団アジト内。
アカギは自らの部屋で伝説のポケモンに纏わる本を読んでいた。
右手で次々とページを捲っていくが、突如手の動きが止まる。

「……そこに居るのは分かっている」
静かに、けれども威厳のある声でアカギは言った。
すると、暗闇の中に一人の少年の姿が浮かび上がる。
「バレちゃったか。流石はギンガ団の総裁ですね……。
……まぁ、それも今日で終わりですけど」
暗闇からその姿を露にしたのは出木杉英才。
その右手には一つのモンスターボール。

「大体見当はついていた。いつか貴様が裏切るだろう、とな」
アカギもモンスターボールを取り出し、言う。
それを見て、少年……出木杉は笑い始めた。
「ハハッ……。なら今から僕がやる事は分かってますよね……?」
出木杉はモンスターボールを構え、放つ。
それとほぼ同時にアカギもモンスターボールを投げた。

「ああ、分かっている。それに、準備も出来ているさ。
貴様を埋葬する準備がな……いけ、ドンカラス!」
495セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/17(日) 23:45:47 ID:???
アカギのドンカラスに対し、出木杉はフーディン。
「フーディン、電撃波だ!」
両手で電気の球を作るフーディン。
だが、先に動いたのはドンカラスだった。
「決めろ、ドンカラス!」
アカギの指示と共に、ドンカラスがフーディンに体当たりをかます。
「……不意打ちか!」
不意打ち……相手が攻撃技を指示していたら先手を取れる攻撃技。
出木杉は「しまった」という顔をする。
それを見て、アカギは言い放った。
「私を見縊るなよ……まだまだ貴様如きには負けん」

「ちっ……次はお前だ、ガブリアス!」
出木杉が放ったボールからはガブリアスが繰り出される。
「……ところで、アンタはどうして僕が裏切ると思った?
ボスに忠実な幹部を装ったつもりなんだけどなぁ〜」
頭を掻きながら出木杉は言う。
アカギはそれを眼光鋭く睨みつけた。
「私は何百……いや、何千の部下を従える組織の総裁だ。
部下の考えは全てお見通しだ……貴様が愚行に走る事もな」
「あっそうですか……でも、それとこのバトルでアンタが勝つかは別問題だよね。
ガブリアス、ドラゴンクローだっ!」
出木杉のガブリアスの鋭い爪が、ドンカラス目掛け振り下ろされた。
496セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/17(日) 23:47:14 ID:???
「しぶとい奴……もう一発お見舞いしちゃえ!」
ドンカラスの攻撃を耐えたガブリアスが二発目の攻撃を当てる。
それを受けたドンカラスは、鈍い音を立てて倒れた。

「いけ、マニューラ」
次に出てきたのはマニューラ。
拳に冷気を込め、それをガブリアスにぶつける。
「どうだ、出木……何!」
ガブリアスは弱点の攻撃を受けて尚、その場に立っていた。
それを怪しく思ったアカギは、ガブリアスの手に握られたタスキを見て狼狽する。
「甘い甘い……ガブリアス、地震!」
ガブリアスの地震攻撃により、衝撃波が発生した。
衝撃波は速さと鋭さを増し、前進する。
マニューラとアカギの方向かって一直線に。

「ぐわああぁぁああぁあっ!」
衝撃波に直撃したアカギは、激痛のあまりその場に倒れ込む。
傍らのマニューラは当然の如く瀕死状態になっていた。
「あっ、ごめんなさい……トレーナーに攻撃しちゃダメでしたよね……」
不敵な笑みを浮かべ、ゆっくりと歩み寄る出木杉。
497セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/17(日) 23:48:19 ID:???

「……ぐは!」
無様にも地にひれ伏したアカギが、出木杉に蹴り飛ばされる。

「これでもうアンタは動けない……。
伝説のポケモンを従えるのはこの僕さ。
……それじゃあ、さよなら」
ガブリアスを戻し、出木杉は部屋を後にする。
恐らく、出木杉が伝説のポケモンを復活させるのも時間の問題だろう。
もう、一刻の猶予も許されないところまで来ているのだ。

一人取り残されたアカギは、言葉を搾り出すように言った。
「ダメだ……アイツは……
このままじゃ……きっと……
大変な……こと……に……」
そこまで言った時、アカギは意識を失った。
そう遠くない未来に思いを馳せ、長い眠りについていく――
498セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/17(日) 23:49:11 ID:???
投下終わり。
499名無しさん、君に決めた!:2007/06/17(日) 23:52:20 ID:???
おつ
つお
500セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/18(月) 00:02:20 ID:???
お手数かけますが>>497

長い眠りについていく――

深い眠りに落ちていく――

に訂正しておいて下さい。
501名無しさん、君に決めた!:2007/06/18(月) 00:13:04 ID:???

やっぱりボスはあまりいい役目をもらえないんだな
502トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:41:48 ID:???
皆さん乙
投下します
503トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:42:47 ID:???
>>324の続き

最早この学校が、ポケモン消失事件と関わっているのは間違いないだろう。
事件の謎を解く為、のび太たちは意を決してラムパルドの向かった方向へ進む。
そして辿り着いた場所は……

「ここは……科学室?」
薬品の特異な匂いが微かに漂うそこは、間違いなく科学室であった。
「でも、ラムパルドはどこにもいないねえ……」
たしかに、ラムパルドはここの部屋に入ったはずだ。
しかし、この部屋には怪しい匂いを放つ薬品位しか目に付く物はない。
一体ラムパルドはどこに消えたのだろうか? そんな疑問を男三人が頭に浮かべていたその時だった。

「ねえ、ちょった!」
静香が声をひそめながら足下を指差す。
そこには、鍵穴がついている一つだけ色の違う床があった。
この床なら科学室での授業で見たことがある、この下は収納スペースか何かだと思っていたが、もしや?
静香が口に人差し指を当てて『静かに』という仕草をしながら床を空ける、鍵は開いているようだ。

床を取り外すと、地下へと続く階段が現れた。

おそらく誰も知らないであろうこの下の地下室。
そこに、ポケモン消失事件の真相があるはずだ……
のび太はゴクリと唾を飲む。
そして、まるで地獄へ続いているような禍々しい階段を一歩、また一歩と下りていった……
504トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:43:47 ID:???
地下室では、衝撃的な光景が待ち構えていた。

そこには先程のラムパルドに、エスパータイプのポケモンフーディン、そして……
この日、この学校の警備担当になっている教職員、藤山の姿があった。

この瞬間、だれもが悟った。
ポケモン消失事件の真犯人が、この学校の教師である藤山だったことを。

しかし、自分の教師が犯罪者だったという驚くべき光景を見ても、誰も言葉を発しない、
この部屋に入る前、何があっても声を出さないようにすることは決めていた。
いくら石ころ帽子を被っていても、声を聞かれたらおしまいだからだ。
……でもこの場合は、声を出さないではなく、『出せない』というべきだろう。
彼らの予想を遥かに上回っていたこの展開に、だれもが腰を抜かしていた。

当の藤山は、教え子が間近で見ていること気付くよしもない。
自分の手持ちであるフーディンの頭を撫で、『よくやった』と微笑みかけている。
その光景を見た4人のうち、頭の回る静香はあることに気付いていた。
ラムパルドは、フーディンの念力で運ばれていた、だから浮いて移動していた、ということだ。

そして、のび太も別の光景を捉えていた。
彼は普段は頼りないが、いざという時に物凄い集中力と観察力を発揮する。
そんな彼の目は見逃していなかった……フーディンに向かって微笑む藤山の口元が、醜くゆがんでいることを……

そして次の瞬間、藤山はフーディンにサイコキネシスを命じた。
サイコキネシスによって空間が歪められ、ラムパルドの体が変形していく……
そして次の瞬間、ラムパルドの首が吹き飛んだ。
藤山は落ちた首を拾い上げると、悪魔のように高笑いをした。
あまりにもグロテスクな光景を目の当たりにし、ラムパルドの飛び散った血を体に浴びた4人の精神的ダメージは、あまりにも大きかった。
505トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:44:41 ID:???
のび太たち4人に、数時間前までの勇ましい姿はなかった。
嗚咽を必死に堪えているのび太と静香。
放心状態になり、下半身を少し濡らしているスネ夫。
口をポカンと開け、その場に立ち尽くしているジャイアン。
どの人物も、この世のものとは思えない絶望の表情を浮かべていた。

一方、藤山はラムパルドの首を持ったまま壁にあるスイッチを押す。
すると、奥から巨大なカプセルが現れた。
中にはポケモン……のような物が入っていた。
だが、それはとてもこの世のものとは思えない姿をしていた。

胴体+足、腕、翼、尻尾の4つの部分が、色も構成も違うのだ。
まるで、いろいろのポケモンの部位をつぎはぎして作られたかのように……
しかもこの物体……
「あ、頭がない……」
のび太が思わず呟いたが、カプセルに目を奪われている藤山は気付かなかったようだ。

そして、藤山は狂ったように独り言を言う。
「後はラムパルドの頭と、フーディンの脳を加えるだけ……
こいつを完成させれば、この世界をぶっ壊すことだってできる! ハハハハハ、アーッハハッハッハ!」

おぞましいその姿を目の当たりにしたのび太が思わず後退する。
その時壁に当たって、ドスンという鈍い音が部屋中に響いた。
さすがの藤山も、これを聞き逃すことはなかった。
「やっぱり誰かいるのか! 出て来い、さもなくばこいつの餌にするぞ!」

その一言を聞いた4人は慌てて逃げ出した。
何とか校舎外まで逃げてきた3人は、一言も喋らずにそれぞれの家へ戻っていった。

506トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:45:38 ID:???
―――翌日、野比家

「のび太君、起き……あれ、起きてたの?」
「……うん。」
パッチリと目を開けているのび太の姿に、ドラえもんは目を丸くしていた。
「昨日は眠れなかったんだ……さっさと学校に行ってくるよ。」
のび太がそう告げるとドラえもんはさらに、満月のように目を丸くした。
世界一寝付きがよいのび太が眠れなかった……明日は嵐が来るかもしれない。

のび太本人から言わせてもらえば、眠れなくて当然である。
昨晩、あんな光景を目の当たりにしたのだから……

授業は全く頭に入らなかった、頭の中では昨日の光景が何度も繰り返し再生されている。
放課後、ジャイアンとスネ夫がのび太の席まで近づいて来た。
藤山がポケモン消失事件の犯人で、とんでもない怪物を生み出そうとしていることを先生に告げようという相談だった。
先生なら何とかしてくれるかもしれない……その考えに同調したのび太は早速先生の元へ向かう。
だが先生から返ってきたのは残酷な対応だった。
「何を言っているんだお前たちは!藤山先生がそんなことするわけないじゃないか。」

後に優等生である静香も加えてもう一度言ったが、やはり先生の答えは変わらなかった。
4人は裏切られた気分で空き地へ向かう、これからのことを相談するために……
「このまま放っておいたらこの世界がどうなるかわからねぇ! 一体どうすればいいんだよ!」
苛立つジャイアンの姿を見て、スネ夫は涙ぐみながら言う。
「ジャイアンが、ポケモンを盗もうなんて言わなきゃこんなことに巻き込まれなかったのに!」

「やっぱり、ポケモンを盗んだのは君たちだったのか……」

スネ夫が発言した瞬間、突然1人の少年が空き地に現れた。
507トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:46:29 ID:???
少年の名前は出木杉英才という、彼ものび太たちと同期に入学した1人だ。
同時期の生徒で唯一、一度も昇級試験に落ちずに5年生になっている。
おまけに容姿端麗でスポーツも得意、美術や音楽の才もある。
いわば、筋金入りの『天才』である。
そんな彼は見抜いていた、教師ですらわからなかったポケモン窃盗事件の犯人を。

出木杉には何を隠しても無駄だろう、のび太たちは彼に全てを話した……昨夜のことも、だ。
全て聞き終えた出木杉は予想外の言葉を投げかける。

「よし、僕も手伝うよ! 藤山先生をこのまま放っておくのは危険だ!」
昨夜静香と同じような展開を繰り広げたが、昨日以上にのび太は驚かされた。
出木杉はかつて有名なトレーナーで悪の組織とも戦った父の正義感を受けついでいる。
そんな彼がいまの話を聞いて、黙っていられるわけがなかったのだ。
それに彼は父のバトルセンスを受け継いでいる、加わればかなり役に立つだろう

とりあえず出木杉の提案で、いろいろなところに助けを求めることにした。
だが警察や軍隊に電話しても、先程の先生のような反応しか返ってこない。
「やっぱり、僕たちだけで戦うしかないのかな……」
諦めたように呟く出木杉に、のび太は言った。

「協力してくれる人、1人心当たりがあるよ!」

508トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:47:31 ID:???
その時、ドラえもんはのび太の部屋で好物のドラ焼きを堪能していた。
虫の音一つ聞こえない静かな空間……だがそれは突然崩壊する。
部屋のドアが開き、突然5人の子供たちが入ってきたのだ、驚いたドラえもんはドラ焼きを喉に詰まらせてしまった。
そんな様子など気にとめずのび太は言う。

「ドラえもん、僕たちに協力して欲しいんだ! 頼れるのは君しかいないんだよ。」
のび太はドラえもんに全ての事情を説明した。
話を聞き終えたドラえもんは言う。
「それで最近おかしかったのか……のび太君、君には言いたいことがたくさんある。
でも、今はその藤山という先生を止めるのが先だ。
僕にできることがあるなら何でも協力する、誓うよ!」
めでたく、ドラえもんも仲間に加えることができた。

静香が今日チェックしてきたところ、今日も警備担当は藤山になっているそうだ。
つまり、あのポケモンらしきものが完成するのも今日ということになる。
その時に備え、6人は作戦を立て始めた。

「相手はどんな手を使ってくるかわからない、でも僕には秘策があるんだ。」
出木杉のアイデアを聞いた他の5人は、彼の考えに感心する。
さすがは出木杉、といったところか。

さらにスネ夫が家にある戦闘用道具を持ち出してきてくれることになった。
気合の襷などの強力アイテムもあるらしい、あるのとないのでは大違いだ。
一通りの話し合いを終えたところで、皆はそれぞれの家へ帰ることになった。

「じゃあ今日の12時に、空き地に集合だよ!」
ドラえもんが念を押すように告げる。

―――決戦の刻は、もうそこまで近づいてきていた。
509トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/18(月) 00:48:17 ID:???
投下終了
510ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/18(月) 01:00:07 ID:???
皆さん乙
投下する
511ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/18(月) 01:01:23 ID:???
―――ウラヤマ邸

ここには今、ギンガ団の三人の幹部と百人近くの下っ端が訪れている。
この館の主人ウラヤマは、椅子に座らされ拘束されていた。
「答えろ、伝説のポケモンと関連すると言われている道具はどこにある?」
「ワ、ワシは知らん! そんなものはこの家に無い!」
「あら、嘘はよく無いわよ、ウラヤマさん」
「誰かぁ〜助けてくれぇ」
ここに勤めていたメイドと執事は、拘束され、別の部屋に監禁されてしまっているのだ。
「無駄よ、周辺に居たトレーナーは皆追い払ったし、
 あなたの執事やメイドも別の部屋でお寝んねしてるわ」

「そろそろ吐いてもらおうか……伝説のポケモンと関わりのある道具の在り処を」
「し、知るか! ワシはそんなもの知らん。ホントじゃもーん」
「なら仕方が無いな……今からここの執事やメイドに話してくることにしよう、過去にあなたが犯した罪をね……」

この言葉を聞いたときに、ウラヤマの顔は青ざめ、目が引きつった。
『や、やめてくれぇ〜そのことだけは誰にも言わないでくれぇ!』
512ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/18(月) 01:02:40 ID:???


―――数年前

どこかに静かに佇む洋館。
ここには年配の男と、その男の娘が暮らしていた。
そして、その男の友人……それがウラヤマだった。

この男とウラヤマは、昔からの付き合いだった。

ある日ウラヤマは、『そこにある二つの石像を譲って欲しい』と言った。
軽い気持ちで言った。それほど値の張る物にも見えなかったのだから。
だがその男は拒否をした。
そこでもう一度ウラヤマは、石像の話を持ちかけた。
すると男は、普段の時には見せることの無いような顔でウラヤマを怒鳴った。

この時、ウラヤマの中には二つの負の感情が目覚めた。
それは『欲』と『怒』
二つの石像を手に入れたいという欲望、意味も無く怒鳴られたことに対する怒り。

ウラヤマの負の感情は、男……そして男の娘を襲った。
513ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/18(月) 01:03:48 ID:???
男と男の娘を殺害したウラヤマは、
我に返ったウラヤマは、自分の行った行為に嘆いた。
だが、ウラヤマは自分の欲望を優先させた。

ウラヤマは自分の執事を呼び、石像を運ばせようとした。
執事は拒否したが、ウラヤマの目の奥に潜む狂気に逆らうことができず
ウラヤマの命令に従った。

この時にウラヤマは、なぜか石像を一つしか持ち帰らなかった。
家に持ち帰ったのは『満月の石像』だけ
対と成っている『新月の石像』は未だその洋館に放置されているのだ……

ウラヤマはその後、二人の死体を洋館のどこかに埋め、去っていった。
514ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/18(月) 01:04:53 ID:???

『言うな、言うなぁああああああああああああああああああ』
ウラヤマは目から涙を流し、狂乱する。
「あなたが私達に情報を教えてくれさえすれば、誰にも公表しないよ
 さぁ……教えろ、満月の石像はどこだ、どこに隠した?」
「そこじゃ……そこの床の下じゃ……」
涙の滲む目で、ある一箇所を見つめ続けるウラヤマ。
そこの床を外すと、中から石像が発見された。
「その石像を破壊すれば中から満月の石が出てくる……それが伝説のポケモンに関係してるはずじゃ」

「もういいじゃろ……離してくれ……ワシらを開放してくれぇぇ」
「まだもう一つ聞きたいことがある、お前が殺した男の在住していた洋館はどこだ?」
「ハクタイの森の洋館じゃ…さぁこれで―――」

「塩水!」「火炎放射!」「種爆弾!」「10万ボルト!」

突如、洋館内が攻撃される。
「誰だっ!?」
「お前らに名乗る名前なんて無ぇんだよ! ぶっ飛ばしてやれドダイトス!」
洋館内で盆栽のようなポケモン……ドダイトスが暴れだす。
他にも、エンペルト、ゴウカザル、ライチュウが居る。

「の、のび太君に静香ちゃん!?」

「はい、僕らが来たからには安心してください、ウラヤマさん」
515ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/18(月) 01:08:32 ID:???
のび太
ライチュウLv44 残りの手持ち不明
静香
エンペルトLv48 残りの手持ち不明
スネオ
ゴウカザルLv45 残りの手持ち不明
ジャイアン
ドダイトスLv46 残りの手持ち不明


今回と次回はナナシ視点では無く、三人称で進む
なるべく少なくしてるが、ここだけはどうしようも無かった

これからしばらく続くのは、DP発売からしばらく噂になってた
ポケモン屋敷と森の洋館の関係性、そしてあるポケモンが主軸になってる
どうしても書きたかったんだよな

長々とごめん、投下終了
516名無しさん、君に決めた!:2007/06/18(月) 01:09:55 ID:???
颯爽と乙乙乙
517名無しさん、君に決めた!:2007/06/18(月) 15:27:00 ID:???
518ロキ ◆zCpebmpy/g :2007/06/19(火) 00:49:17 ID:???
519名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 13:23:07 ID:???
保守
520名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 17:05:55 ID:???
>518ロキ戻ってこい お前の作品は若干好きだった
しかも作品を見る目もあったし
521名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 18:58:57 ID:???
ロキ(笑)
ロキ(苦笑)
ロキ(嘲笑)
ロキ(爆笑)
522名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 19:09:03 ID:???
ロキ(論外)
523ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/06/19(火) 19:33:44 ID:???
懐かしの投下開始
524ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/06/19(火) 19:35:03 ID:???
203番道路

「クロガネシティ!?
止めた方がいいよ。悪いことは言わない。すぐに引き返しなよ。」
あっけにとられるのび太とヒカリ。
颯爽とその場から立ち去ろうとする短パン小僧、トモキのTシャツの裾を掴んだ。
「行かない方がいいってなんで!?僕はバッジを貰いに行くんだ。理由を教えて!」
「離せよ。少し年上だからって調子にのるなよ。
クロガネシティ…。あんな終わっちまった所…クソッ!」
そう言うとトモキは腕を振りはらい走ってコトブキシティの方へ走って行った。

「終わっちまった所…ね」


525ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/06/19(火) 19:36:17 ID:???
「ヒカリ、終わっちまった所ってどういう意味か分かる?」
ヒカリはのび太の問いにゆっくりと顔を縦に動かした。
「私聞いた事ある…。
数年前に炭鉱から全く石炭が出なくなって…、町の人々は職を失い、他の町に引っ越した。
町の人達は次々と引っ越して僅か1週間で町の人口は10%にも満たなくなった…。
今は全盛期の頃とは見る影もないみたい…。」

なるほど…
それで終わっちまった所って事か…

しかし一つ疑問が生まれた。

何故トモキはクロガネシティに行くことを反対したのだろう…?
彼と何か関係があるのだろうか?
いくら考えても答えが出る訳でもないので考える事を中断し、行動に移した。
「とりあえずバッジを手に入れたらさっさと出て行こう。
「うん…それが一番いいと思う…。
何か嫌な予感がするから…。」
気のせいかヒカリの顔がいつもよりも青白く見えた。

526ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/06/19(火) 19:37:46 ID:???
クロガネシティ

のび太達は真っ暗なクロガネゲートを出、目的の町に着いた。
「ここが…クロガネシティ…。」
建物という建物が全て錆び付いており、人っこ一人いない。
まるでゴーストタウンだ。
「のび太…早く行こう…。なんかここ怖いよ…。」
やっぱり変だ。
ヒカリはこんな弱音は吐かない。
一体どうしたんだ!?

「おや、珍しいね。観光…な訳ないよね。」

ヘルメットに作業服を着ている長髪の若い男がツルハシを持って話しかけてきた。
のび太は少し戸惑いながら答えた。
「あ、あのう…僕、ジムに挑戦しにきたんですけど…」
「へえ…ジムね…。道分かる?教えてあげようか。」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
その男は作業服に汚れをほろうと背中を見せて歩き出した。
「良かったね、ヒカリ。
早くこの町から出られそうだよ。」
「…うん……。」

527ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/06/19(火) 19:38:48 ID:???
ジムに行く道の途中で色々な物を見た。
折れたツルハシ、地面に転がっている持ち主のいないヘルメット、壊れている機械、そして乞食や浮浪者…。

「酷いもんだろ?
昔はこんなんじゃなかったんだけどなぁ…。」
長髪の男がふと呟いた。
「なんで…アナタはここに残っているんですか?
まだ若いし、違う仕事もたくさんあるのに…。」
「僕はここで生まれてここで育った。
他のみんなは出て行ってしまったけど、僕のふるさとはこの町だ。他のどこでもない。
だから石炭が出るまで堀続ける。
石炭が出たらきっとみんな帰って来てくれるはずだ。
昔みたいに笑いながら暮らせる様になりたいから…。」

ふるさと…か。
僕はまだそんな自覚はないけど、大人になって町を出て行くことになったら、きっと懐かしく感じるんだろうなァ…。
そんな事を考えている内にジムの目の前に着いた。
僕はお礼を言おうとしたが、彼の行動に口をあんぐりと開けていた。
なんと勝手にジムの中に入り、奥のジムリーダーが座る椅子に寛いでいるのだ。

「それともう一つ。
僕がクロガネジムのジムリーダー、ヒョウタだからだ!」
528ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/06/19(火) 19:40:51 ID:???
投下終了
世界史だけ赤点取ったからこれからも投下は難しい
他は全部9割いったのになぁ…
世界史は一夜漬け無理です
カタカナばっかりで発狂しそうです
529名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 19:44:17 ID:???
他は9割…!?はああああ!!?
Sugeeeeeeee!!
てか乙!
復活よかったよ
530名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 19:47:57 ID:???
おつ!
やっぱ面白いわ
531名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 19:53:13 ID:???

まあ無理せず頑張れ
勉強の方が大事なんだから
532名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 19:53:30 ID:???
消えんなよ!
533名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 19:54:17 ID:???
otu
534名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 20:21:26 ID:???
ワタリ氏乙ですー
535名無しさん、君に決めた!:2007/06/19(火) 23:51:52 ID:???
ぽけもん板で投下してる奴…
536名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:05:45 ID:???
出木杉「僕が・・・除名・・・?」
ドラえもん「うん、君、頭が良いからメンバーに加えてやってるのに
結局どの作品でも暴走して悪役になるだけじゃないか。
そんなワンパターン人間はドラポケに不要だ、今すぐ帰ってくれ!」
出木杉「はは・・・わ、悪い冗談を・・・」
537名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:08:11 ID:???
出木杉「そうだ。『出木杉の未来大冒険』では僕は暴走してないし
     主人公まで務めてるじゃないか!」
538名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:17:47 ID:???
出木杉「やあ皆、ポケモン世界に行くんだって?」

ドラえもん「・・・ちっ!・・・」
のび太「・・・・・・はぁ・・・・」

出木杉「・・・・・・・・・」
539名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:29:18 ID:???
出木杉「と、とりあえずさ、ルールを決めようよ!!」

ジャイアン「……糞が…」
スネ夫「あ〜あ……」
静香「………ハァ………」

出木杉「……………」
540名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:31:09 ID:???
かへれ
541名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:33:17 ID:???
すまんかった、反省している
542名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:40:14 ID:???
ドラえもん「じゃあ、手持ちを決めよう」

のび太…イーブイ
ドラえもん…ピカチュウ
ジャイアン…ヒトカゲ
スネ夫…ゼニガメ
静香…フシギダネ
出木杉…キズぐすり

ドラえもん「よし!ポケモン世界に出発!」
みんな「おー!」

出木杉「…………」 
543名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:44:17 ID:???
>>542
吹いたwwwwwwwwwwwww
544ロキ ◆zCpebmpy/g :2007/06/20(水) 00:51:38 ID:???

久しぶりに来たら変なのが沸いてるな
545名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:51:54 ID:???
いい感じで面白い…けど書き貯めしてくれ

続きは気になる
546名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 00:58:40 ID:???
>>545
これはリレー小説みたいになってるんじゃないか?
>>538では・・・だけど>>539では………だし

547名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 01:04:06 ID:???
リレーか…深夜限定でしか無理だな…
てかきずぐすりはwwwwwww
548名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 13:04:24 ID:???
「ちょwwwwきずぐすりwwwこれでどうしろってんだよばーろwww」
出木杉は困っていた
と、そこに

「よう出木杉!いきなりだがお前をぶちのめしてやるよ」
現れたのはのび太。横には戦闘体制のイーブイがいた
「はぁ?このキズぐすりでどうやってたたかえtt・・・」
「問答無用!僕のしもべよ!できすぎを殺せ!」
のび太の指示とともにイーブイが勢いをつけて出木杉に飛び掛かる――

「うわああああああああ!」
絶叫する出木杉
だが、いつまでたっても彼の身には何も起こらない
(どういうことだ?)

疑って目を見開いた出木杉は信じられない光景を目の当たりにした
「お前・・・キズぐすり・・・なのか?」
そう、出木杉のパートナー・・・キズぐすりがイーブイの攻撃を止めていたのだ
549名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 13:11:24 ID:???
「・・・何がどうなってるんだ!?!?」
信じられない光景を前に狼狽するのび太
必死にイーブイの攻撃を止めるキズぐすりを見て出木杉は感動した
(・・・もしかして、キズぐすりにも技があるのか)
攻撃を止めれるということは、もしかしたらポケモンに近い存在なのかもしれない
もしそうなら「技」が使えるはずだ
(いちかばちか、賭けてみるか)

「キズぐすり、体当たりだ!」

・・・だが、なにもおこらない

「キズぐすり、突進!」

・・・だが、なにもおこらない

(・・・もうヤケクソだ!)

「キズぐすり、はかいこうせん!!!!!!」
550名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 13:16:25 ID:???
「な、なんだってーーーーーーーー」
のび太が叫ぶ
さっきまで彼の目前にいたイーブイはあっけなく横倒れとなっていた
キズぐすりが使った技「破壊光線」によって――

「・・・凄い!凄いじゃないか!」
出木杉はこれ以上ないほど喜んでいた
まさか、あのキズぐすりが破壊光線を使うとは夢にも思わなかったのだ
心なしか少しキズぐすりがかっこよく見える
実際にはただの安値のキズぐすりなのだが・・・

こうして、出木杉は無事マサラタウンを出た
自身のパートナー、キズぐすりと共に。
551名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 13:20:32 ID:???
ちょw氏w
552名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 13:21:00 ID:???
ここまでにしとくか
553名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 17:41:57 ID:???
542まではよかった
554名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 17:56:51 ID:???
>>548-550も悪くは無いと思ったが
>>542の続きとしてはなんかいまいちな気がする


555名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 20:42:43 ID:???
出木杉「僕が最強だああああ」
のび太「マンネリ乙」
ジャイアン「分かってるっつの お前が黒幕だろ?」
ドラえもん「はいはいワロスワロス」
しずか「せいぜい足餓きなさい蟻ども」
スネオ「ドンタコス」

出木杉(´;ω;`)
556名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 21:08:42 ID:???
出木杉「ジムに挑戦しにきた!」

タケシ「バッジやるから帰れ」

出木杉「…………」
557名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 21:20:06 ID:???
そろそろやめてくれ…
書き貯めるか深夜か平日の午前中にやってくれ
もし作者来ても投下しにくい
558名無しさん、君に決めた!:2007/06/20(水) 22:23:11 ID:???
バーボンでやれ
559名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 13:46:33 ID:???
適当にバーボンで連載するか
560DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:26:41 ID:???
投下します。今回の戦いには結構時間を掛けました。
561DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:27:55 ID:???
ポケモンリーグ  

ドラ「ブビィ炎のパンチ!」
のび太から譲ってもらったブビィの炎技でドラえもんは
四天王、リョウのポケモン――コロトック、ガーメイル、ミノマダム(地)、ヘラクロス――を全滅させたところだった。
ドラ「よし、ブビィも進化したぞ。」
パーティが少しはましになったところでドラえもんは次の部屋へ急ぐ。

キクノ「おやまあ、色違いのビーダルが迷い込んできたよ。いい子だからこっちおいで。今ここから出して…」
ドラ「ビーダルじゃないっ!!1!行けビーダル!」
キク「トレーナーかえ?よしよし、見た目は気にする必要なんか無いでな。ウソッキー、相手してやんなさい。」
ビーダルとウソッキーがフィールドの端と端で睨み合った。
先に動いたのはウソッキー。
キク「けたぐり。」
ウソッキーが短い足で器用にビーダルを転ばした。
キク「ウッドハンマー!!」
ウソッキーだけの特権、石頭による無反動のウッドハンマーがビーダルを戦闘不能に追い込んだ。
ドラ「頼んだペラップ、ものまね!」
ペラップがウソッキーのウッドハンマーをコピーした。
そして、ウソッキーが何の準備も出来ずにいるうちにその技で反撃した。
キク「ウソッキーが倒されたら…ああ、もう駄目だね。私に勝ち目はない。」
そうキクノは呟き、残ったポケモンを全て出した。
ヌオー。ナマズン。ゴローニャ。成程ウッドハンマーが4倍のポケモンばかりだ。
ドラえもんは一礼してウッドハンマーで端からなぎ倒していった。
562DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:29:03 ID:???
ビーダルの回復を済まし、早くもドラえもんはシンオウ四天王の三人目の部屋にいた。
競技場の真向かいに立っているのはだらしない格好で赤いアフロヘアーの
「オーバだ。以後よろしくな」
オーバと名乗る男は意外に快活な声でそう言った。
ドラ「四天王は名乗ったりしなくても同じだと思うけど……礼儀かな。」
ドラえもんは一応自己紹介をし、ブーバーを出した。
それを見たオーバが突然絶叫した。
オー「ブウウゥゥゥバァァァァ!!?きっ君!そのポケモンを何処で捕まえた?」
ドラえもんはオーバの激しい形相に怯みながら返答した。
ドラ「えっと、ハードマウンテンの辺りかと。」
それを聞いたオーバはまたしてもオーバリアクションで反応する。
オー「あそこかああああああ!!!くそう…こないだバクに頼んどけばよかった。」
ドラ「さっきから一体どうしたんですか?」
地面でのた打ち回っていたオーバは起き上がり簡単に理由を説明した。
彼が言うには、シンオウ地方には生息する炎ポケモンの種類が乏しく、
自分(オーバ)も炎ポケモンを専門としているが、数の少なさゆえにパーティの頭数も揃わないそうだ。
オー「見てくれよこのポケモン達。野生で手に入るのはポニータぐらいなんだ。」
オーバの手の平にはたった二つのモンスターボール。中にはギャロップと腰つきの魅力的なポケモンミミロップ。
ドラ「聞いたことあります。シンオウは寒いからなあ……でもガーディがどこかに生息しているんじゃ無かったっけ?」
オー「うほっガーディ!早速探してくるわ。ありがとなっ、ビーダル君。」
四天王という仕事をほっぽりだして部屋から駆け出したオーバ。
ドラえもんは一応迷う素振りを見せ、次の部屋に続く通路に入った。
563DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:31:22 ID:???
メガネの怪しい男が本を読みながら挑戦者を待ち受けていた。
どうやらドラえもんは気付かれていない。
集中を乱すのは気が引けたので、こっそりドラえもんは背後に回り、本の内容を盗み見た。


『ポリゴンに関する考察』
ポリゴンとは1995年、ゲームフリークという会社が創り出した人工のポケモンである。
当時のポリゴンは体の表面すら安定せず、ポケモンとしての能力値は決して高いものではなかった。
が、それから長い年月に渡って研究が続けられ、1999年には
アップグレードによって大幅な小型化・軽量化を果たしたポリゴン2が誕生した。
その時、多くの科学者はポリゴンが完成したことを悟った。

だが、とある場所ではポリゴンの研究が未だ続けられているという。
目的は「戦闘において強いポリゴンを作ること」
この研究によって最近、新たな発見があった。
それは「ポリゴンに人のような閃きを持たせることが出来れば、特殊攻撃力が格段に上昇する」という事だった。
人工のロボットなどに閃きの可能性を与えるのは容易ではない。
だが、この発見をした研究所はこの研究について既に何らかの成果を挙げているという。
ポリゴンをポリゴン2に進化させる為に作られたアップグレードの様な道具が完成しているというのだ。
閃きをポリゴンに与える方法は不明だが、無理にそんな事をプログラミングしたら確実にポリゴンが狂う事になる。
道具の形、色、正式名称などこそはっきりとは明かされてはいないものの、
この結果は近々ポケモン学会に衝撃を与えるものとされている。
564DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:32:32 ID:???
読み終わったドラえもんにゴヨウが気付く。
ゴヨウ「おや?挑戦者君かい?」

ゴヨウがトップバッターのフーディンを繰り出すのをドラえもんは先に見て、それからゴーストタイプのロトムを出した。
ドラ「(四天王最後のトレーナーだ。慎重に行こう。)怪しい風だロトム!」
先制されて一撃を受けること前提で放った攻撃はフーディンを直撃し、早々と戦闘不能に追い込んだ。
ドラ「あれ?フーディンはロトムより速いと思ったんだけどな…」
ドラえもんはボンヤリとそんなことを考えていたが、
ゴヨウの二番手キリンリキが高速移動を積むのを見て我に帰り、慌てて無効化しようとロトムに電磁波を命じた。
ドラえもんの指示が聞こえなかったのか、怪しい風を出すロトム。
当然の事ながらノーマルタイプのキリンリキには全く効かない。
ドラ「ロトムしっかりしろ!電磁波だッ、電磁……まさか!」
ドラえもんがロトムのステータス画面を確認すると嫌な予想が当たっていた。
ゴヨ「怪しい風がフーディンに放たれる前にトリックを使ったのさ。
こっちの持ち物は無くなったけど、君のロトムにはこだわりメガネを持たせてあげたよ。」
フーディンにロトムが先制した理由、ロトムが命令に背いた理由がこれで分かった。
ドラえもんは苦々しい思いでロトムを控えポケモンにし、代わりにペラップを出す。
ゴヨ「高速移動をさせたのが運の尽きだ。噛み砕く!!」
キリンリキが恐ろしいスピードでペラップに食らいついた。
その痛みにペラップも録音したドラえもんの声で悲鳴を上げる。
ゴヨ「このまま抵抗されなければサイコキネシスでそのまま瀕死に持ち込める……」
わざとらしいゴヨウの独り言にドラえもんは過敏に反応した。
ドラ「フェ、フェザーダンス!」
ペラップは噛み付かれたまま羽根を撒き散らした。
キリンリキの攻撃力が半分まで落ち込み、緩んだ顎をこじ開けてペラップも何とか脱出に成功した。
565DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:34:04 ID:???
ドラ「勝負はこれから!オウム返しだペラップ。」
ペラップがキリンリキの噛み砕くをそっくりそのまま相手に返した。
何処から出てきたのやらペラップの鋭い牙がキリンリキを貫く。
ゴヨ「そうそう、いい感じだ…パワースワップ。」
キリンリキとペラップの間に不思議な色の糸のようなものが一瞬繋がり、消え去った。
ゴヨ「技の解説をしよう。パワースワップは自分と相手の攻撃・特攻の能力変化を入れ替える技。
余り知られていないけど、覚えさせて損はない。」
ドラえもんはゴヨウの言った事の意味を考える。
ペラップがフェザーダンスを使い、キリンリキの攻撃を半分まで下げた。だけどそれをパワースワップされたから……
ドラ「逃げろペラップ!!」
ドラえもんの警告は一瞬遅かった。
キリンリキが首の一振りで嘴の力が弱ったペラップを地面に叩きつけ、踏みつける。
ドラ「ペラップから離れろ!この野郎!お喋りするんだァ!」
意味不明な言葉でペラップが喚くとキリンリキは混乱でふらつき、ペラップが自由になった。
ドラ「今だ!大音量のお喋り!」
ペラップが渾身の力で止めを刺そうとすると、今度は技が全く当たらない。
キリンリキの不可解な動きによって全て回避されている。
ゴヨ「補助技をもう少し覚える必要があるね、君。キリンリキが君に気付かれないように使ったのはスキルスワップ。
特性を入れ替える技さ。君のペラップの『千鳥足』の特性を借りることにしたんだ。
……さて!瞑想も済んだし、最後のポケモンに交代するとしよう。バトンタッチ!」
ゴヨウがボールを投げた。
566DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:34:59 ID:???
ドラえもんにとっては拍子抜けだったが、ボールからバリヤードが姿を現した。
ゴヨ「ペラップなんか瞬殺さ。往復ビンタ!」
張り手の猛攻でペラップが墜落した。
ドラ「ビーダル頼む!波乗り!!」
ビーダルの作り出した高波がバリヤードに向かう。
ゴヨ「光の壁。力押しは時に無意味になる。覚えておくと良い。」
瞑想で特殊防御が上がっていたバリヤードだが、わざわざ光の壁を使い、波乗りを完全にシャットダウンした。
ゴヨ「本当の波乗りを見せてあげよう。まねっこ!!」
いましがたバリヤードを襲っていた物が方向を変えたようにビーダルに向かっていく。
元々特攻が高いバリヤードをバトンタッチで引き継いだ瞑想が後押しし、波はとてつもなく高くなっていた。
ドラ「避けろビーダルッ!」
ドラえもんの叫びもむなしく、ビーダルは断末魔の叫びすら残さず波に埋もれた。
しかもその波はまだ物を飲み込み足りないとばかりにドラえもんに向かってくる。
ドラ「うわあああああああああ!!!」
叫ぶだけ叫び、ドラえもんもまた水圧の餌食。
波にもまれ、叩かれ、潰され、ドラえもんとビーダルは仲良く部屋の端まで流され、
数分前にくぐった扉に思いっきり背中をぶつけ―――
567名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 18:36:48 ID:???
支援
568名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 18:42:02 ID:???
支援
569DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/06/21(木) 18:42:47 ID:???
投下終わり。

以前このスレでゲームのバグの「謎の場所」を使って短編を書くのが流行りました。
その時には「DPその2」の中でもそのネタを使う予定だったのですが、
マンネリを無くしたかったのとパクリだと言われるのが嫌で一時シナリオの変更も考えました。
しかし、実際自分がこのネタを、下手でもいいから使いたいのと、
ポケモンリーグの近くの伝説のポケモンを取り入れて差別化することで結局このネタを使うことにしました。
「謎の場所」が分からない人は読み飛ばしてもらって結構です。
570名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 18:45:44 ID:???
571名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 18:52:08 ID:???

面白
572名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 18:55:08 ID:???

新月島はもう黒歴史になっているかもな
573名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 18:59:40 ID:???
おつ


574名無しさん、君に決めた!:2007/06/21(木) 21:25:28 ID:???
>420 ここら辺かな
575シンオウ ◆RRUGRhidwg :2007/06/22(金) 21:42:54 ID:???
投下します。
576シンオウ ◆RRUGRhidwg :2007/06/22(金) 21:43:39 ID:???
2006年12月23日。 クリスマスの一日前。

のび太「ドラえもん、今年もクリスマスがやってきたね。」
ドラえもん「そう、クリスマス!
ミィちゃんと熱い夜を過ごし…  ムッハー」
のび太「も ち ろ ん クリスマスプレゼントあるよね?」
ドラえもん「や、やはりそう来たか…」

のび太「個人的には新型ゲーム機『wii』がいいなあ。
実際に体を動かして、ゲームをする…
それほどワクワクする事は無いと思うね。
人類が一番望んでいた事さ。」


ちなみに、のび太の熱弁は、30分にも及んだ。
577シンオウ ◆RRUGRhidwg :2007/06/22(金) 21:44:38 ID:???
ドラえもん「そんなにお金、無いんだ。
21世紀の最後に発売された中古ならセワシ君の部屋にあるけど…」
のび太「今でいうとファミコンみたいなやつか。
でも今なら超最新に代わりないや。
で、どういうゲームなの?」

ドラえもん「wiiの進化版みたいな奴さ。
実はwiiはテレビ画面上でしか実感できないでしょ?
それに不満を持つユーザーがいたんだ。
だからゲーム会社は、今持つ最大の技術を用いて、進化型の『wii+』を作ったんだ。
それの特徴はただ一つ。

立体空間でゲームが出来る事さ。」
578シンオウ ◆RRUGRhidwg :2007/06/22(金) 21:45:33 ID:???
のび太「つまり、実際のゲームの世界を体感できる…?」
ドラえもん「そういう事さ。」
のび太は唾をゴクリ、と飲む。

のび太「ギャ、ギャルゲーとか恋愛シミュレーションも?」
ドラえもん「残念だけど、そういうカセットはないんだ。
でも、専用のカードリッジを使えば、DSソフトやGBAのソフトにも入れるよ。」

それを聞いたのび太は、急いで机の引き出しをあさる。
中から出てきたテスト用紙が宙を舞う中、のび太は一枚のカードを取り出した。

ドラえもん「それは?」
のび太「ポケモンダイパさ。」
579シンオウ ◆RRUGRhidwg :2007/06/22(金) 21:47:01 ID:???
ドラえもん「ポケモン… そういや君はまだ小5だったか…
もうすぐ中学なのにね…」
のび太「なんだその目は!
ポケモンなんて廃人が2割を占めry」
※占めてないよ

ドラえもん「…まあ、いいか……
僕には関係ないし…」
のび太「よし、明日出発しよう。
皆に伝えるから未来に取って来てよ。」


のび太「明日、僕の部屋に来なよ。
ポケモンダイパの世界に行けるから。」
ジャイアン「うおおおお!  やったぜえ〜」


のび太「明日、僕のry」
スネオ「ふーん、面白そうじゃん。」


のび太「ry」
しずか「分かったわ。行く!」


ry「ry」
出木杉「クリスマスはしずちゃんとデートがあるんだ、ごめんね。」

580シンオウ ◆RRUGRhidwg :2007/06/22(金) 21:48:10 ID:???
2006年、12月24日。


ジャイアン「お邪魔しまーす」
スネオ「お邪魔します、おばさん」
しずか「お邪魔しますわ」
たまこ「はい、いらっしゃいな。」


空き地。

出木杉「しずちゃん遅いなあ…
今日は二人でブートキャンp
ハァァァァァァァックシュゥゥゥゥゥン」


のび太「よく来たね、皆。
さあ、ドラえもん!
行こうではないか! ネバーランドへ!」
ドラえもん「いってらっしゃぁい」

のび太、スネオ、しずか、ジャイアンの4人は、ポケモン世界へと旅発った。

ドラえもん「ミ〜ィちゃん」
ミィちゃん「ミィアン」

2006年、12月24日。 伝説はkskする。
581シンオウ ◆RRUGRhidwg :2007/06/22(金) 21:49:42 ID:???
投下終了です。
今は読めなくても、2週間くらいしたら読んでみて下さいませ。
582名無しさん、君に決めた!:2007/06/22(金) 21:56:42 ID:???
583名無しさん、君に決めた!:2007/06/22(金) 21:57:59 ID:???
どういう意味だ…?

584名無しさん、君に決めた!:2007/06/22(金) 22:23:57 ID:???

12月24日はクリスマスイブだぞ?
585引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/22(金) 23:24:49 ID:???
シンオウ氏乙
\(^o^)/投下するよー
>>416-421
586引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/22(金) 23:25:42 ID:???
しずかの五番手は…
「このポケモンよ!」
しずかの掛け声と共にゲーム画面から現れたのはムウマージ。
次のターン、エンテイはムウマージのシャドボールで倒れた。

(これで形勢は五分五分…しかもこっちにはまだあのポケモン…勝てるわ!)

エンテイを倒されたのび太の、次のポケモンは…レディアン!
(なに…あのポケモン…マイナーにも程があるわ…)
ムウマージのシャドーボール! 急所に当たった。
レディアンのHPは…かすかに残った。

(危なかった…レディアンは特防が高くてよかったよ…)

レディアンのアンコール。ムウマージはアンコールを受けた!

(アンコール…? なにか考えがあるみたいだけど…このまま押し切るわ!)
587引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/22(金) 23:26:43 ID:???
のび太はレディアンを引っ込めた。

変わって出てきたのは…
マッスグマ!
ムウマージのシャドーボール! マッスグマには効果はなかった。

(のび太さんのくせに…
まぁいいわ。このポケモンで決着をつける!)

次のターン…
しずかはムウマージを引っ込めた。出てきたのは…
「のび太さん、これが私の切札よ!」
ゲーム画面の、しずかのボールから出てきたのは………カイオーガ!

(カイオーガ…恐らくポケモンの世界で最強といってもいいポケモン…でも…僕は勝つんだ!)

マッスグマは身代わりを使った!マッスグマの分身が現れた。
588引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/22(金) 23:27:47 ID:???
(スカーフ潮吹きでけちらしてあげるわ。)

カイオーガのしおふき!
マッスグマに代わって分身が攻撃を受けた! マッスグマの分身は消えてしまった……
しかし、
マッスグマの身代わり! マッスグマの分身が現れた。
のび太のマッスグマはすぐさま身代わりを作り出した。

(しつこいわね…でもその内もう…)
カイオーガの潮吹き!
マッスグマの分身は消えた。

(今だ!)

マッスグマのはらだいこ! マッスグマはパワー全開になった。
マッスグマは、カムラの実で素早さが上がった。
(まさか…この戦術はあの…)
「しずかちゃん、僕の勝ちだ!いけえマッスグマ!」
マッスグマのじたばた!
カイオーガは倒れた。(なんて攻撃力…大したポケモンだわ…)

そして…
589引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/22(金) 23:28:49 ID:???
マッスグマのシャドークロー! ムウマージは倒れた。

この瞬間…のび太の勝ちが決定した。



なんとか勝てた…二体の神のおかげだ。

「のび太さん」
試合終了後、しずかちゃんが話しかけてきた。
「まさかあんなメンバーに負けるとは思わなかったわ…
最後のマッスグマの戦術も…すごかった…。次の試合もがんばってね。」

「ありがとう、しずかちゃん! しずかちゃんの分まで頑張るよ。」
「それじゃぁ…ね」

しずかちゃんは小走りで消えていった。 何か急いでる様子だけど…なんだろう?

………って…アッー! 肝心なことを忘れてた…メインロムだ…。
ジャイアンは上手いことやってくれただろうか…心配だなあ。
590引きこもり ◆Bm82Mk3J2Y :2007/06/22(金) 23:29:44 ID:???
/(^o^)\投下終了
591名無しさん、君に決めた!:2007/06/22(金) 23:30:18 ID:???

大した奴だ……
592名無しさん、君に決めた!:2007/06/22(金) 23:31:58 ID:???
スーパー乙
593名無しさん、君に決めた!:2007/06/23(土) 23:17:26 ID:???
>>584
おいおい…普通に考えてイブ=クリスマスになってるだろ…
594ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 00:06:29 ID:???
投下開始させてもらいます。
595ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 00:07:36 ID:???
私はのび太です。
趣味はお昼寝。 暖かい日差しがさすなか草むらでねるのは最高ですね。
でも私のロボットドラえもんは寝ると怒ります。
だから私達はポケモン世界に行く事になりました。


「のび太、俺と勝負だのび太。」
ジャイアンですね。望む所です。
「死ね カイリュー地震だ」
おやおや 最初のポケモンがカイリューとは
彼は未だかつてないラッキーボーイ、ジャイアン。
私のヒトカゲは一撃でやられました。ヒトカゲはやられました。
「勝った勝った」
負けたら異常ですが勝ちましたね。おめでとう。
「じゃあな!」
はい、さようなら
596ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 00:09:35 ID:???
私はマサラタウンを出ました。
草むらがあります。
おや、よく見れば今日は晴れています。
草むらでお昼寝をしましょうか。
私一人じゃ心細いので、ヒトカゲ、一緒にお昼寝しましょうか。
「しましょうか。」
おやおや、このヒトカゲは人間のことばが話せるようですね。
賢いですね。
はい。

さて、草むらに寝転びましょう、ヒトカゲ。
「はい、のび太さん。」
おやおや、賢いですね。
「さん」付けで呼んでくれる人は静とジャイ子だけでしたよ。
いままでは。 そう、いままでは。
さて、寝ましょうか。
おや、ヒトカゲの尻尾の火が草に移ってしまいましたね。
急いで逃げないと、焼け死んでしまいそうですね。
逃げましょうか、ヒトカゲ。
「そうですね。」
草むらは、大きな火を上げて燃え上がりました。
中にバッグを忘れてしまいました。
これはshit!
597ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 00:10:46 ID:???
さて、トキワシティに着きました。
スネオがポケモンセンターの前にいます。
どうしたのですか?
「ああ、のび太か。 僕は考え事をしてるんだ。」
そうですか。頑張って下さい。
「うん」

ジムに挑戦しましょうか。
「いやトキワのジムリーダーは最後のリーダーです。
今の我々では勝てないでしょう。
まずはニビシティに向かうのが得策かと。」
ヒトカゲは物知りですね。
そうですね。 そうしましょう。
そのためにはトキワの森に行かなければ。
行きますか。
「行きましょう。」
ええ、行きましょう。
598ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 00:12:49 ID:???
トキワの森は薄暗いですね。
こんな場所じゃ私の大好きなお昼寝が出来ませんね。
「野比くん」
おや出木杉君
「バトルしよう。 そうだな…負けた方が勝った方の言う事を聞く、というのは?」
いいでしょう。
「いけ、キングドラ」
ヒトカゲ、頑張って下さい。
「みずでっぽう」
かわして下さい。
「上に逃げても無駄だ、上にみずでっぽう」
まずいですね、空中では身動きが取れません。
ヒトカゲ、火炎を吐いて水を蒸発させて下さい。
「まずい―――、と言うと思うかい?
かかったね、水を蒸発させたら何が出るのかな?」
水蒸k
「次にお前は『それは水蒸気』と言う」
水蒸気ですか?
599ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 00:13:46 ID:???
「水蒸気は冷やされる事によって水に戻る…
こごえる風だ」
寒いです。
周りの蒸し暑さが急に冷えました。
水蒸気となったものが雨となり降り注ぎます。
「キングドラの特性『すいすい』ですばやさupだよ
ハイドロポンプ」
ヒトカゲに直撃してしまいました。
これ以上のバトルは危険でしょう。
「僕の勝ちだな。
言う事を聞いて貰う。
…腹、殴らせろよ」
いいでしょう。負けたのだから。
「ドゥクシッ」
ウガ いいでしょう。負けたのだから
「ドゥクシドゥクシ」
グフォグフォ いいでしょう。負けたのだから。負けたのだから。
600ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 00:14:42 ID:???
投下終了です。ええ。
601名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:20:31 ID:???
ヤベエwwwwww面白えwwwww
602名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:22:47 ID:???
何このシュールの塊w
603名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:22:57 ID:???
わさとだろうけどのび太のキャラが出てないのがな
604名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:23:29 ID:???
まずのび太じゃないでしょ…
605名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:24:44 ID:???
ギャグだしいいんじゃね?
606名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:25:17 ID:???
一人称が俺ののび太だって居るんだぜ?
607名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:26:07 ID:???
ギャグといっても、これはのび太という名だけでのび太じゃないと思うんだが
608名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:27:00 ID:???
黒静香の比じゃないくらい
のび太が崩壊してるとオモ
609名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:29:07 ID:???
だがそこがいい
敢えてそこで笑いを狙ってんだろ
まぁとりあえず話すならあっちで話そうや
610名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:33:19 ID:???
フヒヒヒ…
ノビタ氏乙……

611コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:34:20 ID:???
――千年パズル事件から十日後――

今日ものび太達はポケモンカードで遊んでいた。
のび太「このターン、僕のリザードンで、スネオのフリーザーに炎渦!!! サイドカードを引いて…僕の勝ちだ!!」
スネオ「ひでぶぅひっ!!!」
のび太はスネオに勝利した。
ジャイアン「さすがのび太だぜ!」
しずか「かっこいいわ! のび太さん!」

この間の一件以来、のび太への周りの態度は変わっていた。
千年パズル事件を解決したヒーローとして…
のび太「ハハハハハ!僕は最強だあ!」
のび太自身もまんざらでもなく…調子に乗っていた。そんな時…
???「…のび太君…」
のび太「おう!出木杉じゃないかあ! 久しぶりだなあ。どうしたんだい? カードを教えて欲しいのかい?」
出木杉「…僕と勝負だ…」
612名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:34:37 ID:???
まさかおばあちゃんがッ!?
613コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:35:18 ID:???
のび太「君が僕に勝てると思ってるのかい?wwwww
いいよ。勝負しようよ!サイドカードは二枚だ。」

   決闘(デュエル)!

ドン☆

のび太「出木杉!僕が先攻を貰う! ドロー、僕は最初にセットした、ヒトデマンに、水エネルギーを付ける!ひらてうちで攻撃して、ターンエンドだ!」

ヒトデマン HP50
 水 ひらてうち 20
逃げる 無
弱点 雷
抵抗力 無し


出木杉「…僕のターン、ドロー。セットしていたフシギダネに草エネルギーを付けて…更にきずぐすりを使って、ターンエンド…」
フシギダネ HP40
 草草 やどりぎのたね 20
ダメージを与えたらこのカードから一つ、ダメージカウンターを取り除く
逃げる 無
弱点 炎
抵抗力 無し


きずぐすり
ポケモンからダメージカウンターを二つ取り除く
614コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:36:24 ID:???
のび太「僕のターン、ドロー…」
(来たっ!)
のび太「僕は、ベンチにヒトカゲを召喚!無色二個エネルギーを付ける。
ドン☆☆
ヒトデマンで攻撃してターンエンドだ。」

ヒトカゲ HP50
 無 ひっかく 10
 炎無 ひのこ 30
自分についている炎エネルギーカードをトラッシュしなければ、この技は使えない。
逃げる 無
弱点 水
抵抗力 無し

出木杉「…僕のターン、ドロー。ベンチにベトベターを召喚。トレーナーカード、エネルギーリムーブを発動。ヒトデマンの水エネルギーをトラッシュする。
フシギダネに草エネルギーを付けて、やどりぎのたねでヒトデマンを攻撃!ターンエンドだ。」

エネルギーリムーブ
相手の場のポケモンを一匹選ぶ。そのポケモンについているエネルギーカードを一枚選び、トラッシュさせる。

ベトベター HP50
 無 ベトベト 10
コインを投げて表なら相手をマヒ状態にする。
 草 小さくなる
次の相手を番、このカードが受けるダメージは「−20」される
逃げる 無
弱点 超
抵抗力 無し


のび太 サイドカード二枚
出木杉 サイドカード二枚
615コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:37:46 ID:???
のび太「ドロー…よし!ヒトカゲをリザードに進化だ! 更に水エネルギーを付けてターンエンドだ。」
リザード HP80
 無無無 きりさく 30
 炎炎炎 かえんほうしゃ 50
自分についている炎エネルギーカードをトラッシュしなければ、この技は使えない
逃げる 無
弱点 水
抵抗力 無し

出木杉「…僕のターンドロー。フシギダネをフシギソウに進化。ベトベターもベトベトンに進化。
フシギソウに草エネルギーを付けてディフェンダーも付ける、そしてヒトデマンにつるのむちで攻撃! ヒトデマン撃破。 サイドカードを引いてターンエンドだよ。」

フシギソウ HP60
 草無無 つるのむち 30
 草草草 どくのこな 20
相手を毒状態にする。逃げる 無
弱点 炎
抵抗力 無し

ベトベトン HP70
 特殊能力 ???
 草草草 ヘドロ攻撃 30
コインを投げて表なら相手を毒状態にする
逃げる 無無
状態 超
抵抗力 無し

ディフェンダー
このカードは貴方の場にいるポケモンに付けて使い、次の相手の番の終わりにトラッシュする。このカードをつけているポケモンがダメージを受ける時「−20」する。

のび太 サイドカード二枚
出木杉 サイドカード一枚
616コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:39:15 ID:???
今日の最強カードはこれだ!


【ポケモンいれかえ】
【あなたの控えポケモンを一匹選び、あなたの対戦ポケモンと入れ替える】

ノーコストでポケモンの入れ替えが出来るカード!上手く使えばとても便利だ!









また見てくれよな!
617名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:40:13 ID:???
618コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:40:15 ID:???
フヒヒヒ…
今日は…終わり…

ブヒッフヒヒッヒヒヒヒヒ…
619名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:41:18 ID:???
おつ


620名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:42:24 ID:???
乙 カードの能力を書いたのは良かった
621名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:42:44 ID:???
おちゅ^^
622コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:48:10 ID:???
今あっちは使ってるからこっちで言うけど、状況が判断しにくい所に正直困ってた
台本にしてカードの効果を一応書いたけど
ちょっとまだな…
623名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:48:22 ID:???
至高の乙
624名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:50:42 ID:???

俺も少しだけやってたから分かるんだが
おばあちゃん氏のは初期カードしか使用してないよな?
625名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:51:25 ID:???
確かにこの台本化は正解だと思うな
626名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 00:52:59 ID:???
強いて言うなら会話文とカードの説明だけだと少し状況が把握し辛い気がする
627コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:54:47 ID:???
>>624 カードGBを見て思いついたくらいの作品だからww
本当に軽く書いてるよ
>620、625みたいな意見はありがたい
628 ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 00:57:47 ID:???
>626 なるほどな
考えてみる
629名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 01:02:10 ID:???

ベトベトンは
状態 超 じゃなくて
弱点 超 じゃないか?
630 ◆qd1EkoaKMw :2007/06/24(日) 01:06:08 ID:???
ちょっと…うとうとしてたからか…

悪い
631名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 01:23:45 ID:???
おばあちゃん氏乙で〜す
632トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:35:26 ID:???
今日、組み合わせが発表されました
相手は万年一回戦敗退チームですが、気合い入れて行きたいと思います
では記念に投下
633トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:36:58 ID:???
No.010『カメレオン執事には色のセンスが無くて〜Pivot〜』

人間には人それぞれ、能力の差がある。運動神経、成績、ルックス、感性、頭の回転等。
そして、自分には良く基準がわからないが、平均的な他者の能力より大きく優れた能力を持つ者を『優秀な人間』と呼ぶらしい。

――――――

問題が発表されてから20秒、青と赤のエリアの境界線で何やらウロウロしている少年がいた。
彼の名はズル木――自称『優秀な人間』である。
しかし、今の彼は脂汗をダラダラ流し、目も血走っていて、お世辞にも『優秀な人間』とは呼びにくい姿を晒け出している。
「キィィィィッ!分からない……分からないィィィッ!」
ズル木は叫ぶ。何故に優秀な彼が、そんな姿を晒け出しているのか?本当に問題の答が分からないのだろうか、いや、そうではない。
彼はちゃんと、ブースターはフレアドライブを覚えない事を知っていた。
しかし……しかしだ。
彼の周りの人々はズル木の意思に反して赤のエリアへと歩みを進めている。
このことが彼の混乱の原因である。
最初は「プフフッwこんな事も分かんないのバカスwww」と笑っていたが、次々に移動する人々を見て彼の心は揺らぎ始める。そして彼の心の中に一つの疑念が生まれた。
自分が間違っているのではないか、と。
634トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:38:07 ID:???
確かにそうかも知れない。
人が沢山の赤のエリアに比べて自分が正しいと信じる青エリアには人がポツポツとしか居ない。
やはり本当に自分が間違っているのだろうか。
周りから声がする。

「やっぱりさ……ブースターはフレアドライブを覚えるのかなぁ」「多分な」「は?覚えるに決まってんじゃん」「っていうか人が居る方が正しいんだし」「赤ブーン⊂(^ω^)⊃」

色々な声がズル木の精神を揺さぶる。
「愚民共が……勝手に言っとけカス。
しかし……」
ズル木の心は確実に揺らいでいた。

――――――
一方、モニタールーム。
モニターに移った恐らくサクラであろう人物の会話を眺めながら、ゴロウが訊く。
「ツツジさん、あれもツツジさんの仕業ですか?」
「ええ、そうよ。
ちょっとサクラの方々に頼んでやって貰ってるのよ」
ツツジは悪びれた様子も無く即答する。
その顔からは笑みが伺えた。
ツツジは続ける。
「でもね、この作戦の最も恐ろしい点はここからよ。
ゴロウさん、ちょっとあそこを見てみて」
ツツジが指を差したモニターは、数人の男達が何やら話をしている光景を映し出している。
635トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:39:18 ID:???
「あの人達がどうかしたんですか?」
ゴロウが聞く。
連中の様子見る限り、なんともまぁサクラ臭い会話を繰り広げている。現に、そいつらの様子を見て他の受験者も動揺しているので、多分そうなのだろうが。
しかし、ゴロウのそんな考えは次の瞬間打ち消される事になる。
ツツジは言った。
「いいえ、あれはサクラじゃないわ。
あれは正真正銘、ただの受験者よ」
「えっ?」
意外な発言に戸惑うゴロウ。
てっきり、あれはサクラと思っていた。いや、現にサクラっぽい行動をしているから確信していた。
そして、ツツジはゴロウの様子を見て含み笑いを浮かべる。
「ふふふ。驚いた?
実はこの試験の大きな肝はここなのよ。
サクラに動揺を誘われた受験者が、更に他の受験者の動揺を誘う。そして、その受験者が更に更に他の受験者を……
そして、受験者はどんどん長い物に巻かれてゆくのよ……」

なんて女だ。

ゴロウはそう思った。
そして彼は言う。
「最早……クイズじゃない気が……」
どちらかと言えば、独り言に近い言葉のトーンだったが、ツツジは聞き漏らさなかった。
636トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:41:30 ID:???
「そうね、これは確かにただのクイズじゃないわ。
どちらかと言えば心理的圧力をかけている分、よく企業がやる圧力面接に近いかもしれないわね。
でもね、可哀想だけどトレーナーに心の弱い人は必要ないのよ。
頭が弱い人もね」
そう言って、彼女は冷酷な笑いを浮かべた。

ゴロウは思った。
『この試験が終わったら俺、この人の元から離れるんだ。』




ゴロウは死亡フラグを立てた。
637トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:42:28 ID:???
―――――
そして話は再びズル木小年へ

「おーい、こっちだ」「ブースターはフレアドライブを覚えるよな」「ああ覚える覚える。「アアアアア赤キタ――――(・∀・)―――」「あれ、あの人まだ境界線にいるよw」

うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。

ズル木の耳に容赦無く響くサクラ達(多少釣られた受験者も混じっていたが)の声。
地味だが、着々とズル木の自信を削ってゆく。
いや、削られているのは自信だけではない。
彼の、自分は『優秀な人間』であるという自尊心も削っているのである。
『くぃィィィッ!
ボクが……このボクが間違っているというのか……認めない……認めない………ミトメナーイ!』
治まらぬズル木の葛藤。彼の中で何かと何かが戦っている。
『ボク……はマ違っテイナイ……
ゼッタイニ……』
半狂乱状態のズル木は青いエリアに踏み込もうとする。
しかし、
「うわー、何あの人。青行ってるよ」「可哀想にここで落ちるんだな」「うはwwwwアイツテラバカスwww」
様々な声がズル木の心を揺るがしてくる。
彼の思考回路はまさにショート寸前。
638トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:43:49 ID:???
「赤なのにねー」

うるさいうるさいうるさいうるさい。

ズル木の思考はショートして、

「彼はここで終わるのか、気の毒に」

うるさいうるさいうるさいうるさい。

ズル木の思考はループして、

「馬鹿だなぁ、長い物に巻かれろって言葉知らないのかなw」

うるさいうるさいうるさいうるさい。

彼の心は打ち砕かれ、

「あれ何ー?」「指差しちゃだめよ!」

うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさぁぁぁーいッ!

そしてズル木は一歩を踏み出した。
脱落という現実の待つ、赤のエリアに。
そして、彼の顔からは、先程の自信は嘘の様に消えていた。
639トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 01:44:48 ID:???
今日はここまでです。
明日も来れるかも。
640名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 01:45:19 ID:???
乙乙乙乙乙乙、乙乙乙、乙!GJ!
641名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 01:45:40 ID:???

野球もがんがれ
642名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 01:45:55 ID:???
643名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 01:48:15 ID:???
精神攻撃wwwwwww
644ロキ ◆zCpebmpy/g :2007/06/24(日) 02:04:04 ID:???
645名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 11:06:47 ID:???
>>464-470
投下する
646ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/24(日) 11:07:53 ID:???
いたた…僕が目を開いた時…
そこは見慣れた空き地の風景ではなかった。

のび太「こ、ここは…って…うわあああ!」

空を…飛んでる!?…いや落ちてる! ヤバいヤバいヤバい! 誰か…誰か助けて…
その時、僕の手の中にあった石が光りだした。
いつの間に手の中に…
その石が光り始めると…次第に落ちるスピードが遅くなってきた。
これは映画で見たような…

……思い出せない…ってまた意識が朦朧と…
ガクッ

のび太の記憶は…そこで途切れた…

その頃、下では…
???「ん?なんだ!? …空から何か降ってくる! 親方〜」
647ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/24(日) 11:09:03 ID:???
チッチッチ…

僕は目を覚ました時、ベッドに居ることに気付いた。
のび太「ここは…」

周りは見覚えのない景色。…なんだ?上からなにかの音がする…なんだろう…。
僕は上に向かった。

そこにはラッパを吹いている少年がいた。
???「やあ!目が覚めたかい?」
のび太「う、うん…君は?」
アウー「ああ、僕の名はアウー。ポケモンマスターを目指すただのしがない少年さ。
それより君は空を飛んでたけどすごいね!どうなってるんだい?」
のび太は手に持っていた、石を見せた。ずっと握り締めていたみたいだ。
のび太「分からないんだ…それよりここは…」
アウー「ここは僕の家さ」
のび太「ふ〜ん…ってポケモンだって!!?」
アウー「君はポケモンを知らないの!?…ポケモンはそこらへんにいっぱいいるだろ。ちなみに僕は、ポケモンと一緒にラピュタって場所に行くのが夢なんだ。
でも場所が分からなくてね…」
648ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/24(日) 11:10:12 ID:???
のび太(ラピュタって映画であった…ってポケモンもいるし、この世界はなんなんだ!?)

アウー「そうだ。君はポケモンを知らないみたいだったね。これがポケモンだよ。」
アウーが投げたボールからはもふもふとした毛皮が生えた、茶色のポケモンが現れた。

のび太(イーブイ…本当にポケモンが…)

「このポケモンはイーブイっていうんだ。」
イーブイはのび太を見るなり走りよった。
のび太「な、なんだい…?」
アウー「こいつはおどれえた!そいつ、人には全然なつかねーのにのび太にはなついてるみたいだな。
よし!そのポケモンはのび太にやるよ。大事にしろよな。」

「い、いいのかい?ありがとう!大事にするよ!」

それからも二人は他愛のないことを話しあった…そして…
649ポケモンとのび太とバルスと ◆Z7XOOXPuOk :2007/06/24(日) 11:11:28 ID:???
アウー「もう行くのか?」
のび太「うん。友達を探さないと…いけないんだ!」
アウー「気をつけろよ。最近は変な集団が色々いるからな。
あとこれを持っていけ。モンスターボールだ。
野生のポケモンはこれで捕獲出来る。いつまでもイーブイ一匹だときついからな。」

のび太「ありがとう! 本当に君には世話になっちゃって…」
アウー「気にすんな!俺もその内旅に出る。どこかで会えるといいな。」
のび太「うん!その時はバトルだよ!」


こうして…のび太のこの世界での冒険は始まった。
果たして…のび太の旅の行方はいかに…


のび太 イーブイLv5
スネオ、ジャイアン、ドラえもんは行方不明
650ポケモンとのび太とバルスと:2007/06/24(日) 11:12:26 ID:???
投下終了
651名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 11:23:35 ID:???
652ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:35:23 ID:???
コンピューターおばあちゃん氏
トレーナー氏
ポケモンとのび太とバルスと氏
乙です

前回は>>594-600です。
投下します。
653ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:36:34 ID:???
「じゃあの」
さようなら。 ひどくお殴りになられましたが、拳が痛いのでは?
「心配には及ばない、僕は天才だからワハハハハ」
流石出木杉君ですね。

ニビシティに到着しました。 ひどく大きな建物がありますね。
「あれは博物館ですね。」
流石ヒトカゲ、物知りです。
「まずはジムに行きましょう。」
そうしましょうか。

「タケシさんに挑戦しようなんて1000000光年早いんだよ!」
1000000光年は時間じゃなくて距離、ですね。
このお方はひどく頭が悪いです。
ヒトカゲの火炎で彼のポケモンを蹴散らし、とうとうリーダーに挑戦です
654ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:37:48 ID:???
「挑戦か。ようこそ、ニビジムへ」
はい、お邪魔します。
「いやに礼儀正しい奴だなあ…
お手並拝見、イシツブテ」
ヒトカゲ、火炎を吐いて下さい。
「ハハハ、イシツブテにそんな火、効かぬわ」
まずいですね。あの装甲は簡単に破れそうにない。
ヒトカゲ、イシツブテに火炎を吐き続けて下さい。
「効かないと言ってるだろ!」
まだまだです。ヒトカゲ。
「効かん!」
おや、イシツブテがひどく紅潮し始めました。
ヒトカゲ、尻尾で叩き付けてやりなさい。
「イシツブテが……やられた…
いや、ぺしゃんこになっただと!?」
655ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:39:37 ID:???
流石ヒトカゲ。尻尾の威力も尋常ではありませんね。
とてもナイスです。
「何故だ…イシツブテが」
「製鉄所、見たことありますか?
あそこは鉄を熱して、加工するんです。
ですが加工するには鉄が赤く紅潮するまで加熱を続けなくてはならないんです。
逆に言えば、紅潮したら加工出来る、という合図なんです。
まさにそのイシツブテはHBのエンピツをバキッとへし折る事と同じように砕けましたよ。」
流石ヒトカゲ。私の代わりに代弁してくれましたね。
「なら…次はイワークだ」
これはひどく巨大な蛇ですね。
656ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:40:53 ID:???
途中中断させてもらいます。
すいません
13時に投下します
657名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 12:43:01 ID:???

俺は好きだぞ
658ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:52:41 ID:???
ごめんなさい。
投下再開です。
659ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:53:38 ID:???
「イワーク、しめつけろ」
ヒトカゲ、ジャンプしてかわして下さい。
そして、下に火炎を吐き続けなさい。
「成程、火炎をホバーのようにして空中戦に持ち込むか。
イワーク、いわなだれだ」
天井から岩が雨のように降り注ぎます。
ヒトカゲ、火炎をやめて下に降りなさい。
「かかったな、叩き付けてやれ、イワーク」
ヒトカゲは壁に叩きつけられました。
しかし、全て計算通りですよ。
「何!?」
上をみてご覧なさい。
イワークに岩が降り注ぎます。
「まさか…イワークをこちらに誘導するために…ッ」
下は火の海、上は岩雪崩。
逃げ道は無いでしょう、
660ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:54:28 ID:???
「戻れ、イワーク。
俺の負けだ。 バッヂを受け取れ。」
分かりました。さようなら。


外にはしずかちゃんがいました。
「のび太さん、私は今ムシャクシャしているの
殴らせなさい。」
おやおや、バイオレンスガール、しずかちゃん。
なぜムシャクシャしているのですか
「タケシに負けたからよ
カビゴン押し潰せ」
非常に巨大で糸目で未塵も愛嬌が無いポケモンが出て来ました。
その非常に巨大で糸目で未塵も愛嬌が無いポケモンはその巨体からは想像出来ない程の跳躍で私の上を捉えました
661ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:55:30 ID:???
「ワハハハハ。のび太さんワハハハハ。」
しずかちゃんが笑っています。
しずかちゃんの笑顔はいつ見ても可愛いです。
「戻れ、カビゴン  のび太さんワハハハハ」
私の上に乗っかっていたポケモンが戻りました。
「! 何故生きている!?
紙一重で避けたか…」
いいえ、私は避けてなどいません。
しずかちゃん、さようなら。
「何故生きている?」
どうぞお帰り下さい。
「質問に答えろ」
東の方に出口がありますので、どうぞお帰り下さい。
「フンッ 今日は見逃してやるわ」
お気を付けて。結局殴らなかったしずかちゃん
662ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 12:56:41 ID:???
やあ。僕ドラえもん。
のび太君の腐抜けた生活を整えるために、ポケモン世界に来てるんだ。
さらにのび太君には「性格強制薬」を投与しておいたんだ。
この薬は、その人の性格を良くしたり悪くしたり出来るんだ。
ポケモン世界に着いた瞬間に、僕はこの薬を彼に飲ませたよ。
そしたら案の定。いつもののび太からは想像できないような性格にする事が出来たよ。
これぞ僕の求めていた状態だ。
僕が未来に帰れる日は近いだろう。
でも、多分ジャイアンとかがいじめるだろうから帰れないのが現実なんだよなぁ…
今回の旅でのび太が成長したら…
663名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 12:59:52 ID:???
664名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 13:21:43 ID:???

俺には叩く理由が見つからない
665名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 13:24:06 ID:???

これはギャグ作品として書いていくつもり?
666ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/24(日) 13:33:04 ID:???
あちらは議論で忙しいようなので


とりあえずキャラが壊れている理由は勘がいい人なら気付いているでしょう。
この作品は「すらすら読めて楽しめる作品」を目指して書いているので、現在はギャグ方面に走っています。
でもシリアスな時もあるので、飽きずに読んで頂ければ嬉しいです。
667ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/24(日) 17:22:27 ID:???
投下する
昨日投下しようと思ってたけど、ローゼン原作のあまりの糞さに萎えてた
668ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/24(日) 17:23:53 ID:???
「お前は……さっき追い払った餓鬼ぃ
 仲間を連れて戻ってきやがったのか……」
ジュピターは憎々しげな表情で、ジャイアンを睨む。
「私達はギンガ団幹部だ、お前ら如きすぐに潰すことも可能なんだぞ」

『うるせぇ!』

ジャイアンが大声を上げる。それにギンガ団幹部は全員怯んだ。
「俺達はそんな脅しには屈したりしねぇ! 勝負だ、ギンガ団幹部共!」
ジャイアンが、威勢よく一歩前へ進む。
それに会わせて、他の三人も前へと進んだ。
「ねぇ……出木杉やナナシ君には連絡がつかなかったみたいだけど大丈夫なの?」
この威勢を掻き消すような声で、のび太が呟く。
一瞬だけギンガ団幹部が、驚いたような表情をしたが、すぐに普段の表情に戻った。
「あんな奴ら必要無いよ、それに僕らには最強の味方がついているからね」
「最強の……味方?」
この瞬間、なにかが部屋の中に侵入し、サターンに体当たりをした。

「な、なんなんだ一体!?」
部屋の中に入ってきたのは、かぎつめポケモンマニューラ。
「その子は私のポケモンよ……」
「「「お、お前は!?」」」
669ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/24(日) 17:24:45 ID:???
部屋の中に入ってきたのは、現シンオウリーグチャンピオン、シロナ――
「なぜ貴様がこんなところに……」
「あら、この地方の悪を潰すのはシンオウチャンプとして当然のことでしょ?」
シロナは冷酷な視線を三人の幹部に向ける。

『くそ……今だ! 我々を援護しろぉ!』

サターンは発汗し、明らかに冷静さを失っている。
「無理よ、あなたの部下たちは既に私が全滅させたから」
「う、嘘でしょ!?」
マーズが外を見る、そこにはたくさんの下っ端とそのポケモンが地面にひれ伏していた。
「ちっ……こうなったら数で戦ってやる! マーズ、ジュピター、行くぞ!」
ギンガ団の三人の幹部は、手持ちのポケモンを全てその場に繰り出した。
670ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/24(日) 17:25:59 ID:???
「マニューラ、辻斬り!」
マニューラの鋭い爪が、フーディンを切裂く。
この攻撃でフーディンは戦闘不能となった。

「馬鹿ね……数で勝負をするならこっちが有利に決まっているじゃない」
ギンガ団側は三人、それに対してシロナ側は五人も居る。
数的勝負だったらシロナ側の圧勝。
なのに、それを挑んだギンガ団側の作戦負けだったのだ。
「くっ……」
「さて、あとはジュンサーさんに連絡を……」

「クククク……馬鹿め」
サターンがふらふらと立ち上がる。それと同時にフーディンも立ち上がった。
「そ、そんな!? なんであの攻撃を受けたのに立ち上がれ……」
立ち上がったフーディンには、何かの布切れのような物が持たされていた。
「気合の襷……この道具の効力は分かるよな?」
気合の襷、HPが満タンの時に瀕死になる攻撃を受けたとしても、HPを一残して耐える道具である。
「既に我々は欲しい情報は手に入れた。
 後はあいつが実行するだけだ。これで我々は失礼させてもらう……」
「逃がすか! ドダイトス、種爆……」
『テレポート!』
フーディンと幹部達の周りが光に包まれる。
そして、一瞬のうちに消滅したのだった。
671ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/24(日) 17:27:32 ID:???
「ちくしょー、逃がしちまった」
ジャイアンが床に八つ当たりをする。
その間にマニューラが、ウラヤマを拘束していたロープを切裂いた。
「大丈夫ですか? ウラヤマさん」
「だ、大丈夫じゃ……」
口ではそう言っているものの、手は恐怖で震え、顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている。
「……先ほどの話、聞かせていただきました……」
この言葉でウラヤマは脱力し、ヘナヘナとその場に座り込んだ。
「ウラヤマさん……」
のび太と静香は、ウラヤマを悲しむような目でしばらく眺めていた。

「それより大丈夫かよ! このままじゃギンガ団に石像が」
「満月の石像はなんとか守りきったわ、でも新月の石像は……」
「ハクタイの森の洋館……多分あそこに間違いないよ」
過去にのび太とナナシが一緒に宿泊した、不気味な洋館である。
「今から行っても間に合わないよ……」
「大丈夫よ、いま私の知り合いを向かわせたから」
「知り合い?」
672ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/24(日) 17:28:57 ID:???
―――ハクタイの森、森の洋館付近

俺はサターンから連絡を受け、この森の洋館へと走って行っている。
元からこの森は暗いが、変装のために仮面を装着しているのでさらに視界は狭まっている。
できればこの仮面を外したい、だが誰かに姿を見られたらまずいからな。

この後も数分走り続け、ついに森の洋館へと辿り着いた。

過去に訪れたとき、また来ることになるかもしれないと思ったが
こんなに早く訪れることになるとはな……
それにナタネから聞いた噂、その鬼の正体はウラヤマさんだったのか……
にわかに信じがたいな。
そろそろ仕事を始めるか……

俺は森の洋館の門へと手をかけた。

『マジカルリーフ!』

俺の周囲を大量の派が通り抜けた。
「シロナさんから連絡を受けてここに来たけど……」
この声と、マジカルリーフの技……やはりあの人か。
『ギンガ団! ハクタイジムリーダーの私、ナタネが退治してあげる!』
673ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/24(日) 17:29:43 ID:???
ナナシ
ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv43、ラグラージLv46
のび太
ライチュウLv44 残りの手持ち不明
静香
エンペルトLv48 残りの手持ち不明
スネオ
ゴウカザルLv45 残りの手持ち不明
ジャイアン
ドダイトスLv46 残りの手持ち不明


投下終了
最近さるさんに引っ掛からなくなって嬉しいよ
674名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 17:31:48 ID:???
(´・ω・`)ローゼンなめんな
675名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 17:32:07 ID:???
テラ乙ぬるぽガッやらないかウホッいい男だが断ると、貴様は次に言うとでも思ったか?
676名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 18:15:56 ID:???
テラ乙ぬるぽガッやらないかウホッいい男だが断る
677トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:25:19 ID:???
これから投下します。
ギンガ氏乙です、赤髪氏乙です
そして、ノビタ氏にニューウェーブを感じたのは自分だけでしょうか?
678トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:26:35 ID:???
No.011『イルカ』

そして、はたまた、のび太とジャイアンはというと。

「ジャイアーン!そっちは違うよぉーッ!」
「うるせえなぁー!
俺様がこっちと言ったらこっちなんだよぉーッ!」
同じく不正解へと向かっていた。
『ヤバイ……このままじゃ、このブタゴリラと一緒に不合格になるじゃないか!なんとかしないと……』
すると、焦るのび太の前に一人の見知った少年が見えた。
ズル木だ。どうやら、境界線上で迷っているようだ。

「おっ、ズル木だ」
ジャイアンも、それに気づく。

ここでのび太は考えた。
この前のネッシー議論(コミックス参照)のおかげでズル木の頭の良さ、知識の深さはのび太もジャイアンも十二分に知っている。
と、いうことはズル木が正解を知っている可能性は低くない。
ズル木が青に行けば、ジャイアンも考え直してくれるかもしれない。

のび太はそんな期待を持ちながらズル木の動向を見守る。
すると、ズル木は期待に答えるかの様に青のゾーンに一歩を踏み出そうとした。
「あれ、ズル木の奴、青に行こうとしてるぞ」
それに気づいたジャイアンは言う。
679トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:27:24 ID:???
『やった!思い通り!ラッキー!』
のび太は心の中で踊る。
しかし……
「あれ……」
ズル木は何を思ったか、再び境界線に引き返してきた。
しかも、頭に手を当て、なんだか普通じゃない様子が伺える。
『何やってんだよ!ズル木の奴!
迷わず青に行けばいいのに!』
のび太がそう心の中で悪態をついた瞬間………ズル木は赤のエリアに踏み出した。
「え?何あれ、マジで?」
のび太は思いがけないその行動に、呆然とする。
そして、それを見てジャイアンは言った。
「のび太よ、ズル木も赤に行ってんじゃねぇか。
やっぱ赤でいいんだよ。早く行くぜ」
『ノォーーーーン!』
哀れ、引きずられてゆくのび太。

彼の目には、うっすら涙が浮かんでいた。
しかし、今は泣いてる場合ではない。
ズル木でなんとかならなかった以上、どうにかしてこの暴君ブタゴリラの手から逃れなければならない。
だが、かと言ってジャイアンを見捨てる事は出来ない。一応友達なのだから。
ジャイアンを救い、自分も助かる。
何かいい策は無いものか。

そのとき、
『あと10秒です』
アナウンスが鳴り響いた。よし、残り時間は少ない。
680トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:28:17 ID:???
ここはなんとかして、後10秒この青ゾーンに止まらせなければならない。
しかし、
「急ぐぞ、のび太」
ジャイアンが更にのび太の手を引く。
『こうなったら……。』
のび太は覚悟を決める。
多少、殴られても、後で分かってくれるならいいだろう。
赤いゾーンまで、あと10メートル程。
一回転べば、到着は難しくなるだろう。
ごめんね、ジャイアン、仕方ないんだよ。


『死ねぇぇぇッ!』
バキッ!

日頃の恨みも含んだのび太の水面蹴りが、ジャイアンの足にヒットする。
不意を突かれたジャイアンは……
「ぷべし!」
転んだ。
681トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:32:21 ID:???
そして、その瞬間、
『終了ですー』
問題の回答時間が終わった。
「良かったぁ……」
のび太はホッと胸を撫で下ろす。
のび太は地面に伏したジャイアンに言う。
「ごめんね、ジャイアン。
でも正解出来たから良かったじゃん。
ブースターは本当にフレアドライブを覚えないんだよ。
だから某大型掲示板ではネタポケとして…………え?」
のび太はそこで絶句した。
次の瞬間彼の視界に映るものは、一変していた。彼の目の前は東京ドームなどではなく、広い道路が広がっている。
呆然としたのび太は言う。
「まさか……ワープしたの?
ということは………もしかして、僕不正解?」
ということは……。

「のぉびぃ太ぁ〜〜………」
ジャイアンは怒り心頭の様子で指を鳴らしている。
「ヒィィィィィィッ!」そして……
「ギッタギタにしてやるぅーッ!」
「あーん」
のび太は、また泣きそうになった。
682トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:34:21 ID:???
――――
のび太がジャイアンに叩きのめされている丁度その頃、モニタールームでは……。

「うーん、疲れたわ……」
椅子に座りツツジは体を伸ばす。
そこへ、
「ツツジさん、今回の一次試験の資料です。どうぞ」
アシスタントのゴロウがツツジに何やら書類を手渡す。
ツツジはそれを受け取ると、ざっと目を通した。
「一次試験突破者は、この会場で約250人か……
まぁ上出来なんじゃない?」
ツツジは呟く。
「一次試験突破者は、皆次なる試験会場にワープさせました。
すぐに二次試験は開始される模様です」
「そう、ご苦労様。」
ツツジは再び伸びをする。
そして、呟く。
「まぁ、今年は二次試験に進まなかった方が良かったのかもね。
試験管はあの人だし。」
「知ってるんですか?っていうか、そんなに酷い試験なんですか?」
「ええ、死人が出るかも。」
「まさか……そんな……」
「有り得るわよ、あの人頭悪いし。
昔あの人の特訓に付き合って再起不能になった人もいるくらいだしね」
「……………」
ゴロウは押し黙った。何て恐ろしい人がいるもんだ。
そんな奴に試験管をやらせるなよ。
ゴロウはため息をつく。
683トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:35:08 ID:???
「まぁ、死亡事故があっても、それはそれで面白そうなんだけどね♪私関係無いし♪
そうだ、ツワブキさんにたっぷりお礼しなくちゃ」
「………………」
ツツジは気づいていない。ゴロウが彼女に冷たい視線を送っている事に。

そうだった、自分の師匠も同じ様な人間だった。


ああ、どっかにまともな神経持った人いないかなぁ。


ゴロウは切実にそう思った。



【一次試験突破:ジャイアン、のび太】
木鳥高夫(ズル木):リタイア
684トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/06/24(日) 19:36:55 ID:???
今日はここまでです。
一応ストーリーは試験終了後の分も考えてますが、いかんせん時間が無い。
次の投下はいつになるやら。

ちなみに二次試験管は、皆も大好きなあの人です
685名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 19:37:53 ID:???
乙乙乙乙乙、GJ!
686名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 19:48:37 ID:???
皆も大好きなあの人……
オーバのことか

687名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 20:00:43 ID:???

何故そんなに面白い…
688名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 20:00:59 ID:???
乙!
みんな大好きってやっぱオーバ?

それとも…
689名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 20:12:06 ID:???
多分前作で死んだひ(ry
690名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 20:21:12 ID:???
ポケモンキャラとは一言も言ってないよな?
691名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 20:23:35 ID:???
阿部さ(ry
692名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 21:27:03 ID:???
出木杉「アーッ!アーッ!」
静香「もう止めて武さん!出木杉さんが死んじゃう!」
693名無しさん、君に決めた!:2007/06/24(日) 21:32:11 ID:???
仮面のあの人だろ。常考
694ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:38:08 ID:???
ギンガ氏、トレーナー氏乙
投下します
695ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:39:14 ID:???
のび太です。
ただいま私はおつきみやまに到着したところです。
「のび太君!のび太君じゃないか」
おや、青い皮膚をした丸顔で2頭身の人がいますね。
なんですか?
「なんですか?って… 
大体青い皮膚をした丸顔で2頭身って僕だよ!ドラえもんだよ!」
そうですか。
青い皮膚をした丸顔で2頭身な人、用件を言って下さい。
「用件って… 久しぶりに会ったんだから挨拶くらいしとかなきゃ」
そうですか。
ところでいつお会いしましたでしょうかね。
「しっかりしろのび太君」
私はいつでも確りしています。
青い皮膚をした丸顔で2頭身な人、帰って下さい。
696ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:40:13 ID:???
「いい加減にしろ」
グヘァ
青い皮膚をした丸顔で2頭身な人、殴らないで下さい。
「まだ言うか せいやぁ」
グヘァグヘァ
いいでしょう、気が済むまで殴りなさい。
「目を冷ませ ドゴゥドゴゥドゴゥドゴゥ」
グヘァグヘァグヘァグヘァ。
なかなかいいパンチです。
気が済んだなら帰って下さい。
「いい加減に…」
「のび太さん、のび太さん」
おや、ジャイコです。
用件を言って下さい。
「新しい漫画のネタが欲しいから、バトルよ」
いいでしょう。
いろいろ取り込み中ですが受けて立ちます。
697ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:41:12 ID:???
「カイリキー、のび太さんにメガトンパンチ」
グヘァ。
ヒトカゲ、負けずに火炎の壁を作りなさい
「カイリキー、そんなの気にせずのび太さんにメガトンパンチ。」
グヘァ。
「いい加減にしないか!
さっきからのび太君に攻撃してばかり、もう許さん。
フーディン、その筋肉パンツにサイコキネシス」
筋肉パンツはやられました。
これはひどく酷い事をする。
「まだ私のポケモンはある、行けゲンガー
そこのヒゲを黙らせろ」
ヒゲとは、フーディンの事なのか、青い皮膚をした丸顔で2頭身な人の事なのか。
698ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:42:28 ID:???
「グヘァ」
どうやら青い皮膚をした丸顔で2頭身な人のようです。
もう戦えないでしょう。
「ワハハハハ。ゲンガーそこの髭狐にシャドーボール」
以上、ジャイコでした。


おつきみやまを、進んでいくと、黒ずくめの男達がいます。
怖いです。
「おい貴様」
なんでしょうか。
「ここらにはロケット団という怖〜い組織があるから気をつけろよ。」
ありがとうございます。
気をつけます。

先に進むと、眼鏡に白衣という、研究者のような人が佇んでいます。
「この化石は僕んだ」
そうですね。あなたが見つけたのだからあなたのですよ。
699ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:43:31 ID:???
おつきみやま抜けました。
トンネル抜けたらそこは、夢の遊園地、ではなくハナダシティ。
まずはジム戦をしましょう。


「うおーす!未来のチャンピオン」
おや、この人は確かニビジムにもいましたね。
お疲れ様です。
「私はカスミ、このジムに来たからには勝負するしかないわ。」
そうですか。
「私は水ポケモンのエキスパート、カスミよ。」
そうですか。
「水ポケモンの弱点なんて、草か電気しかないわ。
最強、水ポケモン!」
そうですか。



ジムの前にいる人、分かりやすいモノマネでジムリーダーの特徴を教えて下さり、ありがとうございます。
700ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:44:19 ID:???
「私はカスミ、水ポケモンのエキスパートよ。
早速勝負といきましょう」
そうしましょう。
ヒトカゲ、焼いてあげなさい。
「水ポケモンのエキスパートだって言ってるのに、ヒトカゲ!?
ふざけるな、ヒトデマン」
ヒトデですか、ヒトカゲ、プールに火を
「水鉄砲」
かわしてプールに火炎を。
「何する気か分からないけど、ヒトデマン、水鉄砲」
不運にもヒトカゲ、水鉄砲に当たってしまいました。
でももう勝負は付いています。
「何?」
周りを見回してごらんなさい。
「ヒ、ヒトデマンがプールに浮いている!
いや、浮かんでいる!」
701ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:45:55 ID:???
「水ポケモンの弱点、それは水に入っていなければ動きが鈍くなる事!
だから水ポケモンは攻撃する時殆どの場合水に浸かる!
まさか、プールに火炎を吐いていたのはプールの温度を上げたのは
プールに入る事を見越していたからなのー?」
ご明答。
これであなたのポケモンはプールに入った途端に湯でタコになる。
さらに、水鉄砲を打つ為の水も、熱湯と化しているので、内部からも攻撃している
もう勝負も決まりました。
「わ、私の負けよ…ブルーバッヂを受け取るがいいわ…」
さすがヒトカゲ、私の命令を忠実にこなす。
最強の手駒ですね。
…フハハハ フーッハハハハハハハ
702ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/25(月) 17:46:51 ID:???
投下終了です。
703名無しさん、君に決めた!:2007/06/25(月) 18:02:13 ID:???

ジム戦はマジメにやるんだなw
704名無しさん、君に決めた!:2007/06/25(月) 18:35:47 ID:???
投下終わりですか、乙です。
705名無しさん、君に決めた!:2007/06/25(月) 19:04:51 ID:???

これはシュールだな……
706名無しさん、君に決めた!:2007/06/25(月) 19:16:02 ID:???

面白杉るんだがwww
707セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:21:51 ID:???
いい年してポケモンキッズ買っちゃった俺が投下するよ
708セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:22:44 ID:???
#のび太サイド

「……よし、皆準備はいいか?」
ジャイアンが僕、ドラえもん、静香ちゃんの三人に問う。
「うん、いいよ」
「ええ、問題無いわ」
僕と静香ちゃんは答えたが、ドラえもんはしかめっ面をしただけだった。
因みに、今は深夜。
僕達はここ、ギンガ団アジトの前に居る。
本当は明日襲撃する予定だったのだが、ジャイアンの提案で覆されてしまった。

事は一時間前に遡る――
「なあ、襲撃は今夜にしないか?夜ならアジト内の警備も手薄な筈だぜ。
それに……俺達、昨日と今日で大分強くなったじゃねえか」
唐突に提案するジャイアン。
僕は賛成したが、ドラえもんはやっぱり反対だった。
「ダメだよ!静香ちゃんは今日襲われたところでまだ精神が不安定なんだ!
早くても明日じゃないと……」
「いや、遅くても今日じゃないとダメだ!もう我慢できねーよ……」
「だから静香ちゃんが――」
ドラえもんの言葉は途中で止まった。
今まで黙っていた静香ちゃんが、急に立ち上がったからだ。
「もう……やめて……」
709セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:23:25 ID:???
熱弁していたドラえもんとジャイアンがしぶしぶ座る。
それを見た静香ちゃんは一呼吸置き、言った。
「ドラちゃん、私の事はいいの。心配してくれてありがとう。
私は今日でも問題無いわよ、武さん」
その静香ちゃんの言葉を合図に、僕達はポケモンセンターを出た。
そして飛行タイプのポケモンを出し、それに乗る。
僕達は夜空を翔け、トバリシティへ向かった――

――そうして、今僕達はこうしてアジトの前に居るというわけだ。

「じゃあ、行くぞ皆!」
ジャイアンが僕達を先導してアジト内に入っていく。
ワンテンポ遅れて静香ちゃん、ドラえもんも小走りでその後を追う。
僕も躊躇する事無く、吸い寄せられるようにアジトの中へ入っていった――
710セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:24:23 ID:???
僕達が侵入して間も無くの事だ。
「侵入者だー!侵入者がいたぞー!」
アジト内に響く下っ端の声。
それを聞き、目を凝らしたジャイアンは舌打ちをする。
大勢の下っ端達が雪崩のように押し寄せてきたのだ。

「随分と手荒い歓迎だこと」
静香ちゃんがエンペルト、そしてロズレイドを繰り出す。
下っ端達もそれぞれのポケモンを出すが、虚しくすぐにやられてしまう。
間髪入れず、エンペルトのバブル光線が放射されたのだ。

「のび太さん達は先に行って!ここは私一人で十分」
二匹のポケモンを駆使し、相手のポケモンを次々と倒しながら静香ちゃんは言う。
「……わ、わかった」
僕はそう短く告げ、ドラえもんとジャイアンと共に走っていった。
711セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:25:28 ID:???
「で、これからどうするよ」
息を切らせながらジャイアンが問いかける。
「んー、どうしようk……」
答えようと思った僕の言葉は途中で止まった。
というより、止まることを余儀なくされた。
また……下っ端達がやってきたのだ。

「鬱陶しいね……」
額の汗を拭いながら、ドラえもんはそう吐き捨てる。
「へっ、丁度いい!ここでウォーミングアップといくか」
ジャイアンがボールを構える。
「え?ジャイアン、どうするの?」
「お前は先にいけよ。コイツ等は俺とドラえもんに任せてくれ」
胸をドンと叩き、任せてくれといったような表情のジャイアン。
僕はコクリと頷くと、傍にあったワープパネルに乗った。

「……ここ、どこだろう?」
薄暗い部屋に辿り着いた僕は、暗闇に向かって呟く。
そして、僕が数歩歩いたその時だった。
「よう、のび太」
「え?スネ夫……?」
712セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:26:10 ID:???
暗闇の中から現れたのはスネ夫だった。
「スネ夫、久しぶり……」
そう言ってスネ夫の方へ駆けて行く僕だったが、それは虚しく遮られてしまう。
スネ夫の傍らのポケモン、ゴウカザルによって。

「僕がギンガ団に入ったって事はもう知ってるよね?」
一歩、また一歩と退く僕に、スネ夫が問いかける。
僕はそこで後退を止め、言った。
「知ってるさ。どうしても……やらなくちゃいけないの?」
その言葉を聞いたスネ夫は、ゴウカザルに指示を出す。
それと共に、物凄い威力の炎が僕の居る所を襲った。
「くっ!」
苦しい呻き声を上げ、辛うじて避ける。
そのまま、僕は宙にボールを放った。
それがバトル開始の合図となる――

「さあ行けドラピオン!どくびし!」
「燃やし尽くせゴウカザル!フレアドライブだあぁっ!」
僕の指示に従ってどくびしを撒いたドラピオンに、炎の塊が突っ込んできた。
713セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:27:17 ID:???
「まだ倒れないよ。雷の牙だ!」
辛うじてゴウカザルの攻撃を耐えたドラピオンが、電気を纏った牙で反撃する。
でも、次の攻撃を受けて耐えられる筈が無かった。

「次はヨルノズクだ!」
「蹴散らせぇ!フレアドライブッ!」
再三フレアドライブを行うゴウカザル。
ヨルノズクは何とか耐え、それを見た僕は薄ら笑いを浮かべた。
「スネ夫、まさかフレアドライブの追加効果は忘れてないよね?
何度も行った反動で、ゴウカザルの体力はかなり減っている筈だよ。
……エアスラッシュで決めろ、ヨルノズク!」
刹那、放たれる空気の刃。

「くそ……戻れゴウカザル」
スネ夫がゴウカザルをボールに戻す。
次に出てきたのはビークインだった。
「どくびしの効果で、毒状態になってもらうよ!」
スネ夫のビークインが毒に侵される。
「そんな事ぐらいわかってるよ……ビークイン、つばめがえしだ!」
714セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:28:13 ID:???
「ギャロップ!」
僕の一声と共に、投げたボールからギャロップが現れる。
「これで決めるよ……フレアドライブだあッ!」
ギャロップが赤い炎を帯び、ビークインに突進する。
スネ夫はすぐさまビークインを戻したけど、次のボールを出す様子は見せない。

「……はは、合格だよ。のび太」
突然笑い出したスネ夫が言う。
僕には何の事だかさっぱり分からなかった。
「僕はギンガ団に加担する気なんてさらさら無いよ。
ただ……ちょっとお前の実力を試したくてさ」
「はぁ?」
何と言うか、一気に気落ちした。
「……一体どうなってるの?」
「詳しい事は後で話すよ。とりあえずここを出よう」
いきなりすぎて状況を把握しきれない。
スネ夫は頭に疑問符を浮かべている僕を他所に、先に部屋を出ていった。

皆の手持ち
のび太   ライチュウLv48、ヨルノズクLv46、ギャロップLv47、ドラピオンLv46
ドラえもん ムクホークLv49、ムウマージLv47、ヌオーLv45、バリヤードLv42、ウソッキーLv40
静香    エンペルトLv51、ミミロップLv48、ロズレイドLv50、パチリスLv46
スネ夫   ゴウカザルLv48、クロバットLv46、ビークインLv45、ドククラゲLv43、ドータクンLv42
ジャイアン ラムパルドLv50、マスキッパLv47、ギャラドスLv45、ドンカラスLv43
715セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/25(月) 22:29:52 ID:???
投下終了
今までテスト期間だったから中々書けなかった。
即行で書いたから文が稚拙になってるかも…
716名無しさん、君に決めた!:2007/06/25(月) 22:59:09 ID:???

やっぱ安定して面白いわ
717ロキ ◆zCpebmpy/g :2007/06/25(月) 23:03:52 ID:???

718名無しさん、君に決めた!:2007/06/25(月) 23:06:48 ID:???

安定してるよな
こういう作品が一番強い
719名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 00:45:32 ID:???
こういう指摘をするのは野暮なんだけど……
ビークインにどくびしって効くっけ?
720 ◆AX.L.nmoTY :2007/06/26(火) 00:54:03 ID:???
ごめんミスったorz
721名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 07:41:14 ID:???
>>719
レックウザが天気を無効化できない作者だ
しょうがない
722トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:01:13 ID:???
セカンド氏乙
投下します
723トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:02:09 ID:???
時は午後11時30分、ドラえもんは押入れから出てのび太を起こしに行く。
だが、のび太は起こすまでもなくすでに目覚めていた。
「あれ、のび太君起きてたの?」
「うん、全然眠れないんだ……」
「そうか……最近いろいろあったもんね。」
ドラえもんが意味深に呟いた。

「じゃあ、行こうか!」
服を着替え、のび太はドラえもんとともに玄関を出る。

のび太とドラえもんが来たとき、空き地にはまだ誰もいなかった。
しばらくして1人、2人と集まり始め、集合時間の5分前ぐらいには全員が集まった。

「スネ夫君、例のものは持ってきた?」
「もちろんさ、こっそり持ち出してきたんだから丁重に扱ってよね。」
出木杉に問われたスネ夫が、持っていた袋の中身を取り出す。
気合の襷、先制の爪、貝殻の鈴……などなど、かなり貴重かつ強力なアイテムである。
「何もなしで戦うのは危険だからね、皆で手分けして使おう。」
出木杉に言われて、みんながアイテムを一つずつ取る。

「じゃああとは今日立てた作戦通りに行こう。
そのためには早く行かなければいかない、急ごう!」
「よっしゃあ、行くぜえ!」
出木杉の言葉を聞いたジャイアンが早速走り出した。
「もう、武さんったら。」
「ハハハ、頼もしいなあ。」
その姿を見て、静香と出木杉が笑いあう。

そんな光景を見て、のび太は軽く舌打ちをした。
724トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:03:01 ID:???
出木杉英才と源静香、どちらも優等生である。
勤勉な静香は出木杉によく勉強を教えてもらっている。
また2人は仲がいい、2人で遊んでいる風景をのび太も見たことがある。
仲良しの美少年と美少女……そんな2人は学校でも『ベストカップル」として評判である。

のび太は、そんな出木杉が憎かった。
静香に好意を抱くのび太にとって、出木杉は恋敵だったのだ。
だからこの戦いに出木杉が加わると言ったときも、のび太はあまり嬉しくなかった。
でものび太は気付いていない……

自分が抱いているのは『憎しみ』ではなく『妬み』そして、『憧れ』であることを。

「静香に近づきたい、仲良くしたい。」
そんな自分の願望を見事に実現してみせている出木杉。
5年生までストレート進級し、頭もよくてバトルの才能もある出木杉。
自分がいつしかそんな出木杉に憧れ、目標としていることにのび太はまだ気付いていない。

「おいのび太、ビビッてんのかぁ?」
いきなり、ジャイアンがのび太の背中をおもいっきり叩いた。
「もー、やめてよジャイアン、僕は全然怖がってなんかいないよ!」
「またまた……ん?」
ジャイアンが驚いて目を見開く。
自身の言うとおり、今ののび太の顔にいつもの怖気づいた様子は見られなかった。

「着いたよ、トキワトレーナーズスクールだ。」
何度も潜り、見慣れてきたはずの校門が、なぜか禍々しい気配を漂わせているように見える。
「じゃあ皆、石ころ帽子を被って!」
ドラえもんの合図で全員が帽子を被る。
その瞬間、急に仲間の気配が消えて自分1人になった気になる。
闇の中孤独に立たされた6人、その心には恐怖という感情が湧き上がっていた。
725トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:05:58 ID:???
学校内へ繋がる通り抜けフープ、そこを最初にくぐりぬけたのは以外にものび太だった。
「みんな、早くきてよー!」
校門の向こう側から聞こえる声を聞き、残りの5人はのび太が既に第一関門をクリアしたことを知る。
「のび太が行ったんだ、俺だって!」
ジャイアンがのび太に続いてフープをくぐりぬける。
他の4人も続いて建物内へと入っていく。

「ねえ、はぐれたらいけないから手を繋いで行こうよ。」
スネ夫が提案する、内心ではおそらく孤独が怖くなったのだろう。
他の5人はそれに賛同し、手を握り合って校舎内へと向かった。

他の人物が闘いのことを考えているなか、のび太だけは別のことを考えていた。
自分の右手に握られている丸い手、これは間違いなくドラえもんだろう。
しかし左手を硬く握ってくるこの手は?
小さな手のひら、細い指……間違いない、静香の手だ。
静香と手を繋げる機会が来るなんて……おそらく今自分の顔はにやけていることだろう。

廊下を恐る恐る進んでいると、突然物音が聞こえてきた。
ガタガタと、机が動いている音だ。
発生源は、のび太たちが見慣れた3年生の教室だった。
その音が怖くなったのか、静香は手をさらにキツく握る。
それに合わせて、のび太の顔もますますにやけてくる。

「とりあえず、音の正体を確かめなきゃね。」
ドラえもんが声をひそめて言い、6人は勇気を出して教室へと入る。
中に入った瞬間、ジャイアンが驚いて声を出す。
「ズ、ズル木!」

そこにはクラスメイトの1人、ズル木の姿があった……
726トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:07:25 ID:???
ジャイアンたちが驚いているが、もっと驚いているにはズル木の方である。

石ころ帽子を被っている6人の姿をズル木は見ることができない。
つまり、彼の視界には誰も映っていないのだ。
しかし、たしかに今声が聞こえてきた。
それも、何もない空間から、だ……

どういうことだ? 今のは確かにクラスメイト、剛田武の声だった。
しかし、そこには誰もいない。
混乱するズル木の思考が出したのは、とんでもない結論だった。

「まさか、剛田が幽霊になって僕を呪いにきたんじゃ……」

ジャイアンはまだ生きている、だから幽霊になるわけがない。
というかそもそも、幽霊なんて存在するかどうかもわからない。
しかし、ズル木はこの状況をこんな風にしか捉えることができなかった。
そして、いもしない幽霊に対しての恐怖がこみ上げてくる。

「う、うわあああああ! た、助けてえええ!」
下半身を濡らしながら必死に教室を駆け回るズル木。
そんな彼に、いつもの優等生の姿は微塵も見当たらなかった。

「ったく……黙ってろ!」
ジャイアンがズル木の頭をしばいて静まらせる。
「とりあえず、今日ここで起こったことは忘れてもらったほうがいいよね。
……本人のためにも。」
ドラえもんはポケットから『忘れろ草』を取り出し、ズル木に嗅がせる。
ズル木を保健室まで移動させると、6人は科学室へと向かった。
727トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:09:39 ID:???
―――科学室の地下室

怪しげなカプセルの前に立ち、同じくらい怪しい笑みを浮かべる男が1人。
男の名は藤山、この学校の教師である。

「待て、そこまでだ!」

突然、部屋の中に大声が響き渡った。
声の主は剛田武という彼の教え子だ、他にも4人の教え子がいる。
藤山は一瞬何が起こったのか理解できなかったが、状況を把握すると落ち着きを取り戻した。

「そうか、昨日ここにいたのはお前たちだったのか……
おそらく、ポケモンを盗んだのもそこにいる落ちこぼれ三人なんだろう?」
藤山がのび太、スネ夫、ジャイアンの三人を指差して嘲笑う。
「このやろ・・・「待って」
藤山に向かっていこうとするジャイアンを出木杉が止める。

「……それにしても君たちはラッキーだよ、こんな瞬間に立ち会えるなんてね。」
藤山は不気味な笑顔を浮かべて言う。
「見せてあげよう、私のポケモンを!」
藤山が壁のスイッチを押すと、奥にあったカプセルが開き、中のポケモンがでてきた。

「鉄をも砕くラムパルドの頭! どんな敵も絞め殺すハッサムの腕!
バンギラスのダイアモンドの如き強度を持つ胴体と、大事を揺るがす強靭な脚!
鋼のように硬いボスゴドラの尻尾! 目にも止まらぬスピードで空を翔るプテラの翼!
そしてコンピューターを軽く凌駕するフーディンの頭脳!
ミュウから作られた伝説のポケモンはミュウツー……
なら私が生み出したこの最強のポケモンは、『フジツー』だ!」

藤山の言葉を聞いた静香が呟く。
「この人、完全にイカれてる……」
728トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:10:44 ID:???
「みんな、作戦通り行くよ!」
出木杉の合図とともに、5人はモンスターボールをフィールドに投げた。
のび太は昼間、出木杉が言っていたことを思い出す。

『どんなに強いポケモンだろうと、生まれた時は必ず『レベル1』なんだ。
だからそのポケモンがレベルを上げて強くなる前……
つまり、生まれたばかりのときに速攻で倒してしまえばいいのさ。』

かなり単純だが、言っていることはもっともである。
いくら強いポケモンの強い箇所を組み合わせて出来たポケモンでも、レベル1なら大したことはない。
今こそが、フジツーを倒せる最初で最後のチャンスなのだ。

「行くぜヒトカゲ、体当たりだ!」
ジャイアンの命令を聞いたヒトカゲはフジツーの前へ向かう。
だがヒトカゲはフジツーの前に立つと、攻撃をやめてしまった。
援護に向かったスネ夫のミズゴロウ同じ状態になる。

「ど、どうなってるんだ?」
ジャイアンが不思議に思っている間にヒトカゲとミズゴロウはやられてしまった。
「これでレベルは6、まあヒトカゲにたとえてやるとレベル30くらいかな、ハハハハハ!」
藤山が勝利を確信したかのように笑い出した。

「な、何が起こってるの? スボミー、吸い取るよ!」
主人である静香の命令にスボミーは答えない。
それを見た出木杉が驚きながら言う。
「そんな、まるでポケモンが操られてるみたいだ……ん、操る? まさか!」

「そのまさかだよ、私はポケモンを洗脳することが出来るのさ。」

藤山の一言を聞いた瞬間、少年たちの頭から『希望』の2文字は消えてしまった。
729トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/06/26(火) 15:14:34 ID:???
投下終了
テストの関係でこんな時間にしか投下できませんでした
730名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 16:03:30 ID:???

だんだん始まってきたな
731名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 16:59:25 ID:???
駄目だこいつ……早くなんとかしないと
732ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/26(火) 17:04:01 ID:???
投下します
733ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/26(火) 17:04:58 ID:???
ハナダジムを出ました。
ここは確か金玉橋がありますね。
いい機会です、我が手駒を育てるか。


「ベストをつくしたくいはない!」
「ベストをつくしたからくいはないわ!」
「ベストをつくしたくいはない!」
「ベストをつくしたからくいはないわ!」
「ベストをつくしたくいはない!」
弱い、弱すぎる。 芋虫や鳩では相手にならない。


「の、のび太君、君がこれをやったのかい?」
やあ、ドラえもん。
「うう、のび太、こんなに成長したなんて…
もう僕は必要無いかな…」
待てよ
734ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/26(火) 17:05:48 ID:???
君は覚えている?
「?」
君が一度未来に帰った時。
あの時、僕はジャイアンに勝ったから君はもう未来に帰れる、と言ったよね。
「ああ、忘れる訳ない、君があのジャイアンに勝った時の事を…」
あれはね… 芝居なんだよ
「何?」
最初は、僕もアイツに勝つつもりだった。
でも、やはりあいつには敵わなかった。
散々やられた後、僕はジャイアンに脅された。
『ドラえもんに、ジャイアンに勝ったから心配せずに帰れと言え。』と言われた。
勿論僕は断ったさ。
するとジャイアンは僕に再び殴りかかってきた。
僕は、ボロ雑巾になり、条件を飲んだんだ。
735ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/26(火) 17:06:40 ID:???
「つまり…」
僕はまだジャイアンに勝っていない。
でも、ポケモンなら勝てる。
もし僕がジャイアンに勝った時は、安心して帰ってくれ。
「…分かった。 のび太君の気持ちはよく分かった。
でも何故おつきみやまで僕に冷たかったんだい?
あれには流石に傷付いたんだけど。」
それは…… グッ
「!? どうしたんだい?」
とりあえず今は時間が無……い…………
「のび太君?のび太くーん?」
また青い皮膚をした丸顔で2頭身な人がいます。
帰って下さい。
「まさか君は… 糞ッ僕の薬のせいでッ」
さようなら、ドラ…青い皮膚をした丸顔で2頭身な人。
736名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 17:07:24 ID:???
紫煙
737ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/26(火) 17:07:50 ID:???
「やいのび太君」
出木杉君ではありませんか。
「バトルだ」
いいでしょう、リザード
「キングドラ、ハイドロポンプ」
当たるか、リザードほのおのうず
「馬鹿め、ハイドロポンプはお前を狙ってなどいないわ。
ハイドロポンプの狙いは……天だ」
成程、つまり、当たらないハイドロポンプを
敢えて外す事によって悔しさを半減するという効果が得られるかもしれませんね。
「よく喋る口だ、ハイドロポンプを見てみろ」
「ま、まずい、ハイドロポンプと冷凍ビームを同時に打つ事によって
巨大な氷の塔が出来ている…」
738ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/26(火) 17:09:49 ID:???
「よく気付いたな、これぞ神技フォースブリザード」
小学生が考えそうな名前ですね。
「悪いが僕は小学生だ
あまりの頭の良さに年齢が狂うだろうがな。」
炎で溶かしてしまいなさい。
「馬鹿ッやめろ!」
逆らうなら殺します。
「チィ」
そう、それでいい。
「馬ーー鹿めぃ
この東京タワー程の高度があるフォースブリザードの根を溶かしたら
貴様に倒れるのだよ!
おや、もうメキメキイッてるな…終わりだのび太
策士策に溺れるとはまさにこの事。」
知るものか、続けなさい。
739ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/26(火) 17:11:08 ID:???
投下終了します
740名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 17:49:34 ID:???
相変わらずカオスだな……
741名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 19:17:04 ID:???
お前の話は
つまらん


縦読みに挑戦してみた。最低レベルだなこれは
742名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 19:19:33 ID:???
>>741
縦読みとかやめてくれ
最初の方がいいんだが、皆が真似して段々うざくから感じるから
743名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 19:27:10 ID:???
>>471
お前が全然面白くない
縦読みからセンスを感じない

あとノビタ氏乙
744名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 21:28:49 ID:???
縦読みとか>>742が言うとおり段々うざく感じてくるし、
読みづらいからやめてくれないか?
みんなもそろそろ大人になろうぜ?
最近の奴らは本当に何と言うか・・・そう、中学生臭い。
高校生とかも居るらしいが、別に対して変わりはしないよな。
745名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 21:37:15 ID:???
>>744
お前、いい事言ったな。
まあ、所詮ポケ板、焼酎の溜まり場だから、言っても仕方ないけど、
高校生が餓鬼臭かったらマジ引く
もう少し大人になれよ…
なかなか伝わらないこの気持ち
746セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/26(火) 22:22:18 ID:???
投下する
747セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/26(火) 22:23:01 ID:???
#ドラえもんサイド

「よし、後はこのボタンを押せばいいだけだな」
ジャイアンが機械のボタンを押す。
すると、瞬く間に三匹の伝説のポケモンは消えてしまった。

「じゃあ、戻ろうか。さっきの下っ端の話によると、かなりヤバイ状況らしいし」
僕はジャイアンを先導して部屋を出る。
下っ端の話によると、出木杉がアカギを倒し、幹部達を連れてテンガン山へ向かったらしい。
そこで出木杉が伝説のポケモンを復活させ、この世界を――

「おい、何してんだよ。さっさと行くぞ」
さっきまで僕の後ろに居た筈のジャイアンが、いつの間にか僕を先導していた。
僕はボールを懐に戻し、その背中を追いかける。
やっと出口に辿り着くと、そこには静香ちゃんが居た。
「良かった、二人とも無事だったのね。
……あれ?のび太さんは?」
「のび太は……スネ夫を連れ戻しにいってるぜ」
「そう……じゃあ、ひとまずポケモンセンターに戻りましょう」
僕達は静香ちゃんと共に、ポケモンセンターへ向かった。
幾分滑稽に見えるアジトに背を向けて。
748セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/26(火) 22:23:44 ID:???
「のび太君を悠長に待ってる場合じゃないし……仕方ないか」
これからの事を話し合い、外に出た僕達。
相棒のムクホークを出し、満月の浮かぶ夜空へ繰り出す。
のび太君とスネ夫君は、恐らく後で来るだろう。
今は先にテンガン山へ向かわないと。
「よし、行こう!」
僕がそう言い、ムクホークにテンガン山へ向かうように指示したその時だった。

「おーい!みんな、待ってよー!」
「の、のび太君?」
アジトの中から飛び出してきたのは紛れも無くのび太君だった。
のび太君もヨルノズクに乗り、此方へ来る。

「無事だったのね……スネ夫さんはどうしたの?」
静香ちゃんが即座に質問する。
「スネ夫は後で来るってさ。話はスネ夫から全部聞いたよ。
出木杉がテンガン山で伝説のポケモンを復活させようとしている事。
そして、ギンガ団のボス……アカギが出木杉に倒されたこともね」
「なら話は早いぜ!俺達と一緒に来いよ!」
ジャイアンがフッと笑みを浮かべ、暖かくのび太君を迎える。
僕達は決意を固め、トバリシティ上空を飛んでいった――
749セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/26(火) 22:25:03 ID:???
※ここからは三人称で進みます

「……洞窟から出たらこんな所に出るのね」
テンガン山の内部を歩き、やがて雪原に出たのび太達。
ジャイアンとドラえもんは平気そうだが、のび太と静香は相当疲れていた。
「はぁ……もうダメぽ」
息を切らしながら、のび太が情けない声を漏らす。
そんな時だった。

「やっぱり来たのね、アンタ達」
少し休んでいた四人の前に現れたのはギンガ団幹部、マーズ。
それを見て、ジャイアンは懐のモンスターボールを手に取る。
「……待って、武さん」
ジャイアンを遮り、静香が一歩前へ出た。
首で皆の方を一瞥し、言い放つ。
「この女は私に任せて。
恐らくこの山には他に二人の幹部がいる筈よ。
だとしたら、一人一殺でいかないと出木杉さんまで辿り着かない。
それに……体力の無い私がいても足手まといになるだけよ」
それを聞いたドラえもんは止めようとしたが、言葉が出なかった。
静香の表情には、何かを決意したような――そんな力強いものがあったのだ。

「じゃあ、静香ちゃん……頑張ってね」
のび太が照れくさそうに言う。
そんなのび太の顔を見た静香は、フッと微笑んだ。
「ありがとう、のび太さん」
750セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/26(火) 22:26:11 ID:???
のび太達を見送った静香は、ボールを二つ取り出す。
「行きなさい!エンペルトとミミロップ!」
雪原に、静香の従える二匹のポケモンが現れる。
「ダブルバトル、ということなのかしら」
マーズも躊躇する事無く、二つのボールを放った――

――――――――――

やりのはしら。
テンガン山の山頂であるここは、そう呼ばれていた。
沢山の柱があり、床に刻まれた紋章がシンオウ地方の深い歴史を感じさせる。

この場所に一人の少年が現れたのは、つい先程の事だった。
激しい強風を肌で感じ、嫌らしい笑みを浮かべる。
(恐らくもうすぐ野比君達が来るだろう。
山中に配置した三人の幹部が足止めしている間に……とっとと復活させようかな)
少年、出木杉は床に刻まれた紋章に近づく。
「赤い鎖……これを使えば……」

出木杉が、湖のポケモンから作り出した赤い鎖を天に翳す。
それと同時に、空から一筋の光が降ってくる。
その光は紋章のある所に直撃し、巨大な二体のポケモンの姿を形取る。
片方は、時間ポケモンディアルガ。もう片方は、空間ポケモンパルキア。
両方とも、このシンオウ地方において神と称されたポケモンだ。
751セカンド ◆AX.L.nmoTY :2007/06/26(火) 22:27:45 ID:???
投下終了
テストの方はまずまずの出来だった。
やっぱ450の壁は高い…
752名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 22:31:23 ID:???

気にするな
俺なんか600満点のテストで370だ
753名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 22:36:04 ID:???

もうすぐ完結か?
754名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 22:41:54 ID:???
ルビーが頭の悪い工房かリア厨ってのが分かった
755名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 22:50:41 ID:???
>>754
頭の悪い工房…6〜7教科、450以下/600〜700=最高にアホ
リア厨…5科、450以下/500

下っぽいな
756名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 23:04:32 ID:???
前回からいきなりスネオが仲間に入った感じだけど、抜けてない?

757名無しさん、君に決めた!:2007/06/26(火) 23:07:00 ID:???
やはりリア厨だったか


(´._|壁
(´._.`)三|壁
<いぢめないで
758名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 01:22:31 ID:???
中学はともかく高校は学校自体のレベルがそれぞれ違うから
一概に比べられないだろ……常識的に考えて……

と進学校で落ちこぼれになってしまった俺が言ってみる
ちなみにうちの高校は8教科で800点満点だ
点数は秘密


何でこんなこと外伝で話してるんだろ(´・ω・`)
759ロキ ◆zCpebmpy/g :2007/06/27(水) 01:26:48 ID:???
高3です
760名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 10:06:46 ID:???
高3にもなってなにやってんの?
761 ◆cAII3gBk5. :2007/06/27(水) 20:07:00 ID:???
大学生になった男が投下しますw
今回は戦いまでの繋ぎ。続きは週末に投下予定。
762名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 20:11:38 ID:???
ミュウ(・∀・)キター
763名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 20:14:22 ID:???
どうした?
764 ◆cAII3gBk5. :2007/06/27(水) 20:14:54 ID:???
「ハァ…ハァ…助け、ぐばぁッ!」
「おら、愚痴を溢すなぁ!」
 
【ドーム地下:労働力監禁所】
此所では、バトルに負けた者が働いている。
休憩は1日2時間だけ。
少しでもサボッていると、監視役のイマク〇?にムチで叩かれてしまうので、
皆顔を歪めながらも必死で働いている。
「オラオラオラオラァ!
 ちゃんと働かないとイマ〇ニウィップをお見舞いしてやるぜぇ。
 俺が可愛いと思った女の子以外は、容赦致しないからなぁ!」
イ〇クニ?は嬉しかった。
〇マクニ?は、ポケモンカード初期の頃以外に仕事が無く、
最近はマックで働いていた程だ。
何より、ここに居る女の子達(小学生)をイジメるのは、この上無い喜び。
イマ〇ニ?は、今日もこの仕事をくれた出木杉に感謝しつつ、労働者を監視するのだった。
「な、何だあれは…」
ふと横を見たイマクニ〇。
そこには、岩が剥き出した地面とは釣り合わな過ぎる高級ベッドが置いてあった。
そこで寝ていたのは……やっぱり、さっき戦いに敗れたゴク。
ゴクは、限度を超える程、堂々と仕事をサボっていた。
もちろん、ドSのイ〇クニ?は黙っていない。
〇マクニは、ゴクに向かって大声で怒鳴った。
「お前何やってんだ!?」
「見て分かんない?暫しの休息だよ」

「おま、休息って…お前労働者だからね!働かないとダメだからね!」
「僕、労働者じゃないもん。神だもん。
 僕が働く何て、人間がプランクトンのために餌を用意してやる様なものだよ」
『コイツ…狂ってる……』 全身黒タイツのイ〇クニ?は、そう思った。
765ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/06/27(水) 20:18:08 ID:???
「もう良い!お前みたいな奴にはお仕置きをしないといかん!」
イマク〇?は、ムチを振り上げ叫んだ。

    バチィッ!
快音が、洞窟内に響き渡っる。
『痛……くない?』
「お、お前は…」
イマ〇ニ?のムチは、間に入ってきた男に止められた。
「大丈夫か、紅い髪のガキ」
男は、〇マクニ?からムチを奪い取る。
そして、イ〇クニ?の黒いボディに素早い一撃を決めた。
「あひぃッ!」
強烈な快感を覚えるイマ〇ニ?。
その快感の中、イマク〇?は地面に伏した。
「あんた、名前は…」
男は、麦わら帽子を頭から取り、口を開く。
「俺様を知らんとは……良く頭に刻み込んどけ。
 俺様は、神に選ばれた人間であり、この街の真の支配者、
 虫採り中年ゴヘエ様だ!ハーッハッハッハ!」
 
『この男……まさか僕と同じ…』
 
ゴヘエの笑い声が響く中、ゴクはこの男に興味を持ち始めていた。
766ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/06/27(水) 20:19:30 ID:???
『僕は、アイツに勝てるだろうか?』
少し早めの夕食を摂りつつ、スネ夫はそんな事を考えていた。
今の手持ちは、ジバコイル、ナッシー、クロバットの三体。
明らかに、他の二人より戦闘力が低い。
次の相手は、あのクリスだ。
今の手持ちじゃ……100%勝ち目は無いだろう。
「クソッ、僕はどうすれば…」
バンッ! 「さぁ、メシだ、メシィ!」
大きな音を発て、ジャイアンとのび太が控え室に入ってきた。
どうやら、もうゴクとの戦いでの傷は大丈夫の様だ。
「ん?スネ夫…何かお前暗くないか?」
「…いや、ちょっと」
「もしかして……お前ビビってんのか?」
『ドキッ!?』「そ、そんな訳無いじゃないか!」
明らかに嘘と分かる慌てよう。
スネ夫は、自分の事ながらも恥ずかしくなった。
「スネ夫、何恥ずかしがってんだよ。
 ビビったって、別に良いじゃねぇか」
『えっ…?』予想外のジャイアンの言葉。
「ど、どうして?」
スネ夫は、思わずジャイアンにそう聞いてしまった。
ジャイアンと言えば、「ビビるな」とか「負けるな」と言う男。
そんな男が、今「ビビったって良い」と言っている。
スネ夫には、ジャイアンがそんなことを言うのが信じられなかった。

767ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/06/27(水) 20:21:08 ID:???
「スネ夫、正直に言うぞ。
 俺はゴクとの試合の前、完全にビビってた。
 ゴクの怪しい行動に、気付きもしないくらいな」
「ジャ、ジャイアンは良いよ!
 ジャイアンは勇気があるし…試合だって勝て…」
そう言いかけた瞬間、ジャイアンの拳がスネ夫にヒットした。
スネ夫の体が、控え室の机に当たり、床に倒れる。
ジャイアンは、怒りの表情で叫んだ。
「俺が試合に勝てるだと?ふざけんな!
 俺が使えたポケモンは2体……普通に考えたら勝てる訳無いだろ!」
「でも…ジャイアンは勝ったじゃないか!」
「それは、俺が諦め無かったからだ!
 俺だって……戦うのはめちゃくちゃ怖かったよ。
 でも、俺は絶対に諦め無かった!だから勝てたんだ!
 ビビったって良い!
 お前の全力を……アイツに見せつけてやれ!」

「ジャイアン…」

…… 
……………
スネ夫は目を開け、過去から現実に戻った。
このゲートを潜れば、ついにクリスとの戦いが始まる。
スネ夫は、しずかに貰った腕輪を見つめた。
「僕は……諦めない」
スネ夫は、強い決意を胸にゲートを潜り抜けた。
768ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/06/27(水) 20:24:16 ID:???
途中で改行制限にorz
 
>>764-767 短くてごめんよ…
でも、次の投下でスネ夫とクリスの戦いは一度決着する予定だから。
あと、無駄にゴクとゴヘエを会わせた……様に見えるかな?
769名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 20:37:02 ID:???
ごへええええええええええええええええええええええええええええ
770名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 20:38:34 ID:???
ヤバイ、ミュウ、ヤバイよミュウ
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙
771名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 20:39:30 ID:???
ゴク様ヤベええwwww
772名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 20:41:28 ID:???
ゴク目立ちすぎでwwっうぇwwwwスネ夫wwww涙目wっうぇwwっうぇw
773名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 20:45:33 ID:???
スネ夫VSクリスか・・・
何だか物語が一本の線に繋っていってるみたいだな
イマ○ニ乙乙
774名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 21:07:19 ID:???
ゴク様乙
775ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/27(水) 23:10:58 ID:???
投下します。
ミュウ氏乙です。
776ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/27(水) 23:12:00 ID:???
「死ね」
メキメキ倒れてきます。
「ヒャーハハハハハハハ
潰れやがった!
ぺっしゃんこに潰してやったぜえー!
ヒャハハハハハハハ」
痛い痛い。
だがこの程度の傷で僕は倒せないですよ。
「な、なにい!高さ333mの巨大氷タワーを喰らってまだ…」
喰らった?
私はあのタワーなど当たってすらいません。
外傷はただの擦り傷だけですよ。
「し、信じられん…
あの太さ5mはあるタワーを…」
ではさようなら、出木杉。
君はジャイアンを倒す為の経験値と化してもらいます。
「バッ…やめろ!」
火炎放射
「熱ゥイ!熱ゥゥゥイイイ!」
777ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/27(水) 23:13:06 ID:???
「ピギャアアアアアアア…ァ…ァァ…………ブッ」

人を倒す度に、私は強くなれる。
少年、出木杉英才はその礎となったのですよ。
安心なさい。貴方の魂は私の心の中にずっとあるから。
「やりやがった…出木杉が黒炭になってやがる…」
出木杉のキングドラか。
丁度いい
今ここで死ぬか!私と一緒に来るか!どちらか選べえええええい!
「あ、行きます。」
では行きましょう。


クチバに到着しました。
潮の匂いが心地よいです。
早速ジムに挑戦しましょう。


「welcome」
Hello
「My name is Machis」
日本語でおk
「チッ 折角人ガ分カリヤスイ日本語デ言ッテルノニ!」
778ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/27(水) 23:14:30 ID:???
「Youハチャレンジャーダロ?」
ええ。
「Meノポケモンノタイプはエレクトリック!」
ほう。
「Youのポケモンビリビリネ!」
成程。
「Go!ビリリダマ!」
ヒトカゲ、火炎…
「オット、ビリリダマの別名ハ何カ知ってるのカイ?」
火炎…放射
「ス、ストープ!ストープ!
ビリリダマ二発火すr…
アッーーーウチ」
まずは一匹、いい出だしです。
「テメエ、ちょっと待テと言ったダロウが!」
タフですね。さすが大佐。
「次はピカチュウ!」
火炎放射
「アッーーーウチ、アッーーーウチ!」
弱いですね、大佐。
「う、うるせえ!調子乗りやがってクソガキが
大人を舐めたら許さんぞ?」
779ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/27(水) 23:16:14 ID:???
「もう許さん、ライチュウ!」
火炎放射
「馬鹿め、こいつは今までの屑とは違う!
俺様が小佐の頃からの相棒だ!
そんな火炎、指一本で止めれる!」
本当に指一本で止めました。
ライチュウ涙目
「涙の数だけ強くなれる!
ライチュウ、からげんき!」
「ま、まずい!ギァァァァァァ」
リザードが一撃…出来ますね。
キングドラ、氷タワー
「フォースブリザードだ!」
「馬鹿め、下がガラ空きだ
足払い」
「バッ…やめろ!」
バランスを崩されました。
キングドラ、なみのり
「よし、水中ならバランス関係ない
考えたなのび太」
ジムの窓やらドアやらから海水が流れてきました。
もう勝負は決まりましたね。
780ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/27(水) 23:17:00 ID:???
「アップ、アップ」
マチス大佐、溺れてます。
「アップ、アップ、助けてアップ」
マチス大佐、溺れてます。
「アップアップアップアップゴップ」
マチス大佐、溺れてます。
「ホップたステップすジャンプけアップアップゴップて」
助けて欲しいなら先に言えばよろしいのに。
キングドラ、助けてあげなさい
「フゥー…助かりマーシタ
ユーは強いノデバッヂあげマス」



「のび太さん」
けれはしずちゃん。どうされましたか?
「武さんが…武が…」

「プ」




「チャンピオンになっちゃったの!」
781ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/27(水) 23:18:27 ID:???
投下終了デース
デース
デース
デース
デース
782名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 23:32:47 ID:???
ヤベェwwwwwwwwテラワロス
783名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 23:43:24 ID:???
あ、なりますって…キングドラwww
784名無しさん、君に決めた!:2007/06/27(水) 23:45:53 ID:???

のび太紳士だな
785名無しさん、君に決めた!:2007/06/28(木) 21:03:04 ID:???
フヒヒヒ…
786コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/28(木) 21:03:59 ID:???
のび太「僕のターン…ドロー!!トレーナーカード、マサキを発動してカードを二枚ドロー…
(ktkr!)
出木杉!もう君の負けかも分からんね^^ 僕はリザードをリザードンに進化!
無色二個エネルギーを付けて、フシギソウに攻撃!炎の渦」

リザードン HP120
特殊能力エナジーバーン
(この力は、自分の番の中で何度でも使える。このカードについているすべてのエネルギーは【炎】エネルギーになり、自分の番の終わりに元に戻る)
炎の渦 100
自分についているエネルギーカードを二枚トラッシュしなければ、この技は使えない
逃げる 無無無 弱点 水 抵抗力 闘

出木杉「おっと!ベトベトンの特殊能力を忘れてないかい?」
のび太「なに!?」

ベトベトン
特殊能力かがくへんかガス
(このカードが場にある限り、【かがくへんかガス】以外、すべての特殊能力は使えず、その力は消える)

のび太「そ、そんな…」
出木杉「フハハハつめが甘かったね。僕のターン……

787コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/28(木) 21:05:00 ID:???
ドラえもん「みんな、なにをやってるんだい?」
ジャイアン「なんだドラえもんかよ。のび太と出木杉が勝負してんだよ。」
ドラえもん「そうなのか…って(出木杉君の首にあるあれは…)」
ジャイアン「どうしたんだ?ドラえもん」
ドラえもん「いや…なんでもないよ…(なにか嫌な予感がする…)」


出木杉「これで止めだよフシギバナ、ソーハービーム!」
のび太「そ、そんな…僕が…負け……あべしっ!」
のび太は出木杉との勝負に敗れた…。

ジャイアン「なんだやっぱりのび太はのび太だな。」
しずか「…あべしっ!って…ワロスwww……ゴホンッンッンゴホン!
やっぱり出木杉さんはすごいわ!」

出木杉「のび君残念だったね^^まぁこれからもいいライバルでいようじゃないかwww」
のび太「…くそっ!」
のび太は空き地から逃げ出した。
ドラえもん(やっぱり出木杉は…そしてのび太君…)

のび太はこの日以来空き地に姿を見せなくなった。

のび太「畜生…畜生っ…うう…」
788コンピューターおばあちゃん:2007/06/28(木) 21:05:55 ID:???
――出木杉とのび太の勝負から10日後――

のび太はあれからポケモンカードに触れようともしなかった。
しかし…その変わりに…
のび太「ヒカルの碁カードゲームもつまんないなぁ。」

のび太は他のカードゲームに手を伸ばしていた。
ヒカルの碁、テニスの王子様、シャーマンキング、etc…

しかしのび太の満足出来るゲームはなかった…。
ドラえもん「のび太君、出木杉君が大変なんだ、空き地で暴れてて、千年アイテムに操られてる!
解除方法はデュエルで勝つのみ、のび太君しか勝てる相手はいないんだ!」

のび太「…僕には関係ないよ…。」
のび太は横になりながら言った。
ドラえもん「君がそんなにダメな奴とは思わなかった!もういい、僕が行く!」
ドラえもんは空き地へ向かった。
のび太「僕だって……ぐぅ…」
のび太は夢の中へ入っていった。
789コンピューターおばあちゃん ◆qd1EkoaKMw :2007/06/28(木) 21:06:45 ID:???
今日の最強カードはこれだ!

【ミニスカート】
【お互いのプレイヤーは手札をすべて見せ合い、それぞれの手札にあるすべてのトレーナーカードを、それぞれの山札に戻す。
その後、それぞれの山札をよく切る。】

中々玄人好みのカードだ。上手く使えば相手に精神的ダメージを与えられるだろう



ミニスカート…ハアハアハアハア……ウッ!…






ま、また見てくれよ!
790 ◆qd1EkoaKMw :2007/06/28(木) 21:08:22 ID:???
フヒヒヒ…
今日は少ないが…終了……
ブヒヒヒヒヒ……
791名無しさん、君に決めた!:2007/06/28(木) 21:14:09 ID:???
千年リングか千年タウクか……
ここまで清々しく遊戯王ネタが入る作品は初めてだ
792名無しさん、君に決めた!:2007/06/28(木) 21:15:17 ID:???
乙乙
MTGを忘れてるぜ
793ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/28(木) 22:48:20 ID:???
投下しますが、今回は正直繋ぎです。
あとストーリー進まないし、次の展開が読めてしまいそうなので、
見たくない人は目を瞑って下さい。
794ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/28(木) 22:49:41 ID:???
しずちゃん、それは本当ですか?
「もちろん、私は強い男が好きなの、
だから今私は武さんの所に…
あんっ…」
「ガハハハハのび太、なに勃起してやがる。」
勃起などしてませんよ。
この程度で惑わされる程の器じゃないですから
「下半身は正直だな。
まあいい、兎に角俺様がチャンピオンだ
俺はおうさまだ。
逆らうものは死刑!
ガハハハハ」
立体映像でいくら吠えようが構わない。
だが私には目標ができたという…ただそれだけの事
「さらばだのび太君
あぁ…シバさん、そんな所……アッー」
生意気な立体映像ですね。
795ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/28(木) 22:51:09 ID:???
〜カオスすぎて流れが掴めない君へ〜
現在の状況

野比 のび太 

この作品の主人公。
ドラえもんに飲まされた薬により、性格が補正された。
しかし、元の良い性格まで補正してしまい、時々豹変する。
手持ちは
リザードとキングドラ。
キングドラは出木杉 英才(故)から授かったものである。
時々補正される前の性格が出るようだが、詳しくは後程分かるだろう。

ドラえもん
のび太の親友。
カイリキーのパンチを喰らって顔が真四角になっている。
相棒はフーディン。
彼の運命は、物語の最後に決まる。
断言しよう、ハッピーエンドだ
796ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/28(木) 22:52:31 ID:???
源 しずか
皆のアイドル、しずかちゃん。
のび太に飲ませた薬の効果により、性格が豹変している。
相棒はカビゴン。
ジャイアンの所にはいない。


出木杉 英才
死亡した。
彼もまた、薬の効果を受けていたのである。

骨川 スネ夫
面倒なのでスネオと表記されるが、本名はスネ夫である。
相棒は不明。
金持ち。


剛田 武
ジャイアン。
のび太が彼を倒す事が出来たら、ドラえもんは安心して未来に帰れると信じている。
のび太の最後の敵だ。相棒はカイリュー

ジャイコ(本名不明)
ジャイコです。
相棒はカイリキー
797ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/28(木) 22:54:06 ID:???
疑問その1:なんで皆狂ってんの?

実は、まだ壊れていないキャラがいますよね。
ドラえもん・スネオ・ジャイアンです。
スネオはまだ分かりませんが、ドラえもんとジャイアンが狂っていないのは確実です。
性格の豹変は、ドラえもんの薬による物ですが、機械であるドラえもんには効きません。
次はジャイアン。
彼には何故感染していないのか。
元々、薬は寄っただけで感染はしません。
しかし、覚えていますか、マサラタウンを出たときの事。
のび太はバッグを忘れていきましたよね。
もしあれに薬が入っていたら…炎により、気化し、それを吸う…
これ以上はノーコメントです
798ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/28(木) 22:56:38 ID:???
投下終了です
専ブラ使わないと携帯からだとエラーになるのは仕様か
799名無しさん、君に決めた!:2007/06/28(木) 23:03:46 ID:???
800名無しさん、君に決めた!:2007/06/28(木) 23:09:42 ID:???
乙乙乙乙
801ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/29(金) 21:14:07 ID:???
間違いました、投下します
802名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:14:48 ID:???
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援

支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
803ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/29(金) 21:14:57 ID:???
イワヤマトンネルに着きました。
「やらないか」
やりません。私はひどく急いでいます。


「あらのび太さん」
ジャイコです。
「あなたのお陰で最高の漫画が出来たの。
その名も『愛のアイゼンティティー28』」
それはよかった。殴られたかいがありました
「ところで死んで貰える?カイリキー」
いきなりですか。
キングドラ
「カイリキー虹ビオレッタを撃て!」
カイリキーの股間からビオレッタが放出されました。
「こいつぁ喰らったら虹のビオレッタ。」
キングドラがおかしくなりました。
こちらもビオレッタです。
804名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:15:52 ID:???
うわwwwwwつまんねwwwwwwwwwwwwwww










無駄だよ
805ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/29(金) 21:15:58 ID:???
「喰らえ、虹のビオレッタ!」
「そんなビオレッタ効かないわ!
ビオレッタ、ビオレッタよ!」
そちらのビオレッタもなかなかビオレッタ。
ビオレッタがビオレッタする事によりビオレッタのビオレッタをビオレッタさせてビオレッタ。
「ビオレッタ、ビオレッタ」
キングドラが倒されてしまいました。
「ガハハハハ、どうだ、私のビオレッタは!」
リザード、火炎放射
「無駄だカイリキー腕で風を作りな」
カイリキーの腕が扇風機のように回り出しました。
風が巻き起こりました。
火炎が消えました。
806名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:16:45 ID:???
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
807ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/29(金) 21:17:15 ID:???
「カイリキーそのまま穴を掘る」
「アッー」
リザードが掘られました。
効果ばつぐん、少しピンチです。
「まずいぜのび太さん…火炎が掻き消される…」
ん、良いこと思いついた
「お前、俺のケツの中でションベンしろ」
「アッー は、早くしてくれのび太さん」
リザード炎の渦
「効かん、効かぬわハハハハハー
何度でも掻き消してやれ」
それはどうでしょうか
「何!? …カイリキーはピンピンしとるわ!」
それがおかしい事に気付きなさい。
あれだけの火炎を風で消せるとでも?
「それは……不可能だわ」
808名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:17:19 ID:???
(´<_`)
809ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/29(金) 21:18:19 ID:???
私が狙ったのは、カイリキーの風。
腕を回して風を作るので、風は正面と背後にできるのです。
「ほう。」
それを見破れたのは簡単。
洞窟の中なのにジャイコのスカートが捲れ、パンツが見えたからです。
「み、見たの?サイテー」
炎の渦は、カイリキーを中心に発動させました。
しかし、炎の渦は高速で回転しているので、細かい火の粉が出ます。
それを風に乗せた結果が…これです。
「……何?」
後ろを見なさい。
「…………!!
ジャイコ!」
そう、炎の渦はあなたを攻撃するためではなく、ジャイコを攻撃するためだったのですよ^^
810名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:18:56 ID:???
つまんね
811名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:19:14 ID:???
無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
812ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/29(金) 21:19:23 ID:???
「ジャイコ…ジャイコーーーー!
お前…新しい漫画完成させたばかりなのに…」
ジャイコは死んでませんよ、私の中にいます。
そう、一生ね。
「そうか。ならよかった。」
来い
「うん」
カイリキーが仲間になりました。
これで私のパーティは充実してきました。
以上、ジャイコでした。


「ガハハハハ、出木杉の奴死んでやがる。
しかもあんな金玉橋の真ん中で。愉快愉快。」
そう言いつつジャイアンは元気のかたまりを出木杉に食わせる。
「ア、アー」
「お前は俺の奴隷だ」
「ド…レイ……ノ……ビタ……ビタビタ………ビオレッタ…………」
813名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:19:45 ID:???
814ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/29(金) 21:20:26 ID:???
投下終了です
815名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:20:55 ID:???
おもしろくなさすぎワロタ
文章力低いってレベルじゃねえwww
816名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:21:23 ID:???
817名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:22:57 ID:???
おもしろすぎ!
ものがたりの序盤からここまで引き込まれたのははじめてだ。
しかものび太のキャラ凄いし。
ロマンに溢れてるね、うん。
くらい感じがするけど……
なんとか続けていければかなりの良作になる
いまのままでもいいから、がんばれ
818名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:28:46 ID:???
立て読みか
819名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:39:31 ID:???
普通に面白いんだが
820名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:48:18 ID:???
ノビタ氏乙

必死で下手な縦読み考えた荒らしも乙
821名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 21:51:56 ID:???
ノビタ氏、乙。こういう異色の作品は大好きだよ。
まぁ、一度のミスで叩いたりすんのは止めようね。
このスレの精神年齢が低いと思われちゃうからさ。
822名無しさん、君に決めた!:2007/06/29(金) 22:05:22 ID:???

いずれは全員死にそうだな
823ロキ ◆zCpebmpy/g :2007/06/30(土) 13:51:20 ID:???
流石に俺より文章力低い奴はいない
824名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 14:10:58 ID:???
>>823
俺がいる
825ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 16:45:50 ID:???
投下します。
今日はまた夜に投下するので短め
826ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 16:47:05 ID:???
タマムシに到着しました。
早速ジムに行きましょう。
ジムの前にお爺さんがいます。
手を上下に高速移動しています。
「ハァ…ハァ……ウッ」
取り敢えず110番でしょうか。
「はい、警察です」
怪しい人がジムの前に…
「それはけしからん!逮捕だタイホー」
ご苦労様です。



ジム内は、とても臭いです。
なんというか、花粉の香りがします。
「ポァラァァァァ、勝負ですわ!勝負ですわよ!!」
これがタマムシジムリーダーのエリカさんですか。
噂と違って随分壊れてますね。
「黙れ、ポァラァァァァ」
827ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 16:48:09 ID:???
「クサイハナ、ポァラァァァァ」
ポァラァァァァ、リザード、火炎ポァラァ
「そんなの!効くか!ですわよポワハハハハハハハハ」
ならばきりさくです。
「クサイハナ、交わすですわ!
交わしたらソーラービームです!ポァラァァァァ」
交わせますかね。リザード。
「俺はヨクアタール毎食後1本飲んでるんだよ!」
「馬鹿っ!何あんなトカゲにやられてんだ!ですわ
許さん許さん許さん許さん許さん許さん許さんで
ラフレシア殺せポワワワワワワワワワ」
「ギァァァァァァァァァァ」
リザードがやられてしまいましたポワァァァァァァ
828ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 16:49:09 ID:???
「早く!次の!ですわ!」
カイリキー
「ポワァァァァァオ 破壊光線ですわ!」
あなをほるで交わして地面の中から百烈拳です。
「じしん!ポァラァァァァァァァァァァァァ」
まずい
「もう遅いわァァァァァァァァァァァァ」
キングドラ、波乗り。
「!さ、させるかァァ 直径10mのソーラービーム!ポワワワワワワワワワワワワワワ」
キングドラ!
「……ポワハハハハハハハハ 私の!勝ち!ですわよ!
歯医者は失せ!ですわ!ポワワワワワワワワワワワワワワァァ!」
くそ、こんな調子ではジャイアンなどには勝てない…
829ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 16:50:19 ID:???
投下終了。
ではまた夜。
830名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 17:00:34 ID:???
交わせ?
回避のことか?

まぁ乙
831名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 18:49:10 ID:???
乙だが同じネタはちょっとな・・・
832スタープラチナ ◆wtzq8Sh9DI :2007/06/30(土) 21:29:16 ID:???
これから投下しない
833名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 21:54:47 ID:???
誰も立てないのか?なら俺が立てますよ
834名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 21:55:40 ID:???
頼んだ
835名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 21:57:20 ID:???
>>833が無理だったら俺が立てる
836名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 21:58:36 ID:???
無理だった・・・↓宜しく
837名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 22:00:26 ID:???
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1183208352/
俺じゃないが誰かが立ててくれた
838名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 22:00:30 ID:???
>>835
お前に託した
839名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 22:02:10 ID:???
こっちを見ずに立ててしまった……
申し訳ない
840名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 22:05:55 ID:???
>>839
いや、スレ立ては悪いことじゃないし謝る必要は全く無い
841ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:21:30 ID:???
投下する
未だにローゼン完結から立ち直れない……
そのせいか投下頻度も随分と落ちた
842ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:23:33 ID:???
「クロバット、翼で打つ」
クロバットは旋回し、ロズレイドにを羽で叩き付けた。
その攻撃でロズレイドは瀕死となる。
「つ、強い……でも私は負けない!」
既にナタネのポケモンを、二体撃破している。
それに対し、俺はまだポケモンを一体も消費していない。
だがまだ油断はできない。

「お願い、リーフィア!」
イーブイの進化系のリーフィア、防御が高いが
毒タイプと飛行タイプを持ち合わせるクロバットの敵では無い。
「電光石火!」「クロスポイズン!」

――数分後、リーフィアは体中に傷を受け、横たわっていた。
「リーフィアァ!」
ナタネはリーフィアを抱きかかえている。
ジムで戦ったときに使用したポケモンは二体。
ロゼリアが進化したと思われるロズレイドと、ウソッキーは既に戦闘不能。
新戦力のリーフィアも倒した。もう手持ちは残っていないだろう。
「クロバット……催眠術だ」
「うっ……」
クロバットの催眠術を受け、ナタネは夢の世界へと落ちていった。
843ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:26:07 ID:???
「これか……新月の石像は」
俺はナタネを倒した後、洋館内に侵入した。
そして俺の目の前には今、新月の石像がある。
「確かこれを破壊すればいいんだよな……ルカリオ、波動弾だ」
ルカリオが石像に手を置く、すると次の瞬間石像は粉々になった。
しかし、その中に一つだけ無傷の石がある。
「これが新月の石か……」
俺は新月の石をリュックの中にしまい、洋館を出た。

外へ出る、すると俺を待ち構えていた人間が居た。
「お前がギンガ団の最後の幹部か……」
トゲトゲした髪形で、狐顔の男――スネオだ。
「女性に手を上げるなんて野蛮だね、僕がぶっ倒してやるよ」
スネオは、腰に装着していたボールを持つ。
こいつにはトバリシティでの借りがある。
あの時の屈辱、ここで晴らしてやる。
「勝負だ!」
お互いにモンスターボールを投げた。
844ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:28:04 ID:???
スネオの一番手はテッカニン、対する俺はクロバットだ。
「テッカニンのスピードに追いつけるかな? 剣の舞だ」
テッカニンが鋭い舞をする。攻撃力の増加か。
詰まれると厄介だ、一度の攻撃で叩き潰す。
「追いつく必要など無い、ブレイブバードだ!」
『なに!?』
テッカニンの素早さを持ってしても、ブレイブバードを回避するのは不可能だった。

クロバットの奇襲を受け、一撃で戦闘不能となるテッカニン。
「戻れテッカニン! 行って来いトリトドン!」
倒れたテッカニンをボールに戻し、スネオは新たなポケモン、トリトドンを繰り出した。
このポケモンは、カウンターやミラーコートを使いこなす反射型ポケモン。
ならこちらはこのポケモンで行こう。
「戻って来いクロバット、ルカリオ行け!」
俺がルカリオを出した理由はただ一つ、ルカリオには物理型と特殊型の二通りがあるからだ。
おそらく、スネオはこのルカリオがどちらの型だかは分からないだろう。
すると行うのは……普通の攻撃技だ。
845ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:29:04 ID:???
「地震だ、トリトドン!」
トリトドンが地面を揺らし、衝撃波を発生させる。
「電光石火で木に飛び移れ」
ルカリオは素早く木に飛び移り、地震を回避した。
この行動でスネオは笑みを浮かべた。

「水の波動を木に当てるんだ!」
リング状の水が、木に向けられる。
「電光石火で背後に回れ……」
再びルカリオは電光石火を使用し、トリトドンの背後に回る。
この瞬間、スネオは満面の笑みを曝け出した。
『この瞬間を待ってたんだぁ! トリトドン、カウンターだ!』
「波動弾」
物理攻撃を反射するために待機していたトリトドンに
特殊技の波動弾が命中する。
隙だらけのトリトドンは、波動弾をモロに受け、一撃で戦闘不能になった。
846ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:30:21 ID:???
「そんな……僕のトリトドンが……」
スネオが瀕死になったトリトドンを庇う、いい気味だ。
電光石火を使用し、ルカリオを物理型だと誤認させる。
そして、その後特殊技を使用すれば大きな隙ができ、波動弾は急所に命中するのだ。
「大丈夫か、スネオ!?」
この声はのび太……?
他にももう一人居る、あれはシロナ……
こんなに早く再開することになるとはな。

「大丈夫、ナタネ!?」
シロナがナタネを抱き起こす。
「う……シ、シロナさん?」
ナタネが目を覚ました。催眠術の効果が切れたのだろう。
「ごめんなさいシロナさん! 私……私……」
「謝ることはないわ、それよりもそこの幹部!
 今から私が相手をしてあげるわ、今回は前みたいに手は抜かないわよ」
まずい……今の実力じゃシロナに勝利することなどできない。
「僕に続けさせてくれ、このままじゃ収まりがつかない!」
初めて見るスネオの勇姿、心に来る物がある。
だがスネオ……お前が勝利することは無い。
トバリシティでの怨み…晴らさせてもらう。
847ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:32:41 ID:???
「行けぇゴウカザル!」
スネオの最強のポケモン、ゴウカザルが出てくる。
ルカリオとは僅かにレベル差があるが、それでも素早さで勝利できるかどうかは怪しいな。
「ゴウカザル、森に身を隠せ!」
ゴウカザルは飛び上がり、森の中へと去っていった。

「何の真似だ?」
「見てれば分かるさ」
これでは何を仕掛けてくるか、どこから仕掛けてくるかが全く分からない。
だがこれは致命的なミスだな。
ルカリオにとって、ゴウカザルとは天敵の様なもの。
それならば交換するのは当たり前の話だ。
スネオはわざわざその隙を、俺にプレゼントしてくれたのだ。

「戻れルカリオ、行けラグラ――」
『カクレオン、あいつの仮面を剥ぎ取ってやれ!!』
「なっ…しまっ……」
突然、俺の目の前にカクレオンが現れる。
その瞬間、俺の視界は一気に明るくなった。


ナナシ
ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv43、ラグラージLv46
スネオ
ゴウカザルLv44、トリトドンLv41、テッカニンLv39、カクレオンLv37
848ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/06/30(土) 23:34:24 ID:???
投下終了
今日は執筆を頑張ってみる
849ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 23:35:29 ID:???
ギンガ氏乙です。
投下致します。
850ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 23:36:20 ID:???
体の奥から沸き上がる悔しさ。
それに飲み込まれ、私は修行の旅へ出ます。
「修行って……どこでだよ」
チャンピオンロードです。
「工エェェ(゚Å゚)ェェエ工」
だまらっしゃい。
「チャンピオンロードは流石に……」
「命がいくらあっても……」
「ていうかバッヂないから入れないし……」
強攻突破です。



「ここから先はレインボーバッヂが……」
これでいいでしょう?
「よろしい」


(通ったな)
(通ったな)
(通れたな)
人間に不可能はありません。
いざ、チャンピオンロードへ。
851ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 23:37:53 ID:???
野生のゴーリキーが出て来ました。
「ウホッ」
カイリキー、相手してやりなさい。
まずはパンチを肩に!
そのあとキックをスネに!
そして頭にチョップ!
「こ、この技は……」
これぞ秘技、三連殺
「ブ、ブルァァァァァァァァ
みなぎるゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
カイリキーは成長しました。次はリザード。
「は、はい?」
あなたが一番レベルが低い。
あなたを育てますか。
だが生憎チャンピオンロードには相性がいいポケモンいないですね。
こうなったら力づくで倒しましょう。
丁度いい、あのゴローニャなどはどうでしょう。
852ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 23:39:22 ID:???
「無理だろ…相性的に考えて……」
生物に不可能はありません。
リザード、みずでっぽう。
「で、出ねぇ」
生物に不可能はありません。
リザード、冷凍ビーム。
「で、出ねぇ」
何度も言わさないで下さい。
リザード、なみのり。
「ド、ドルァァァァ」
ザッパーン
はいよく出来ました。
ゴローニャも倒れてますよ。
「や、やりましたぜ兄貴……」
では次、あのゴーリキーに空を飛ぶ。
「ウ……ウウ…ウウ………メリメリィッ」
私の目の前にいたのはリザードに蝶の羽が生えた生き物。
私はこれをバタードと呼ぼう。
853ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 23:40:42 ID:???
「バタード…悪く無い名前だ…」
ではバタード、かぜおこし。
「せいやぁせいやぁせいやぁぁぁぁ」
お見事。ゴーリキーは吹き飛びましたよ。
おや?リザードの…いやバタードの体が光ってますね。
「これはまさか……進化!」
バタードの羽が……どんどん翼へと変化していきます。
見ていてとてもグロテスクです。
おめでとう!バターはリザードンに進化した!
「やったよ、博士。俺…ドラゴンになったよ」
リザードンに進化しましたね。
しかも蝶の羽はついたままなので安心です。
さて、修行も終えたのでポケモンリーグへ行きましょう。
854ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/06/30(土) 23:41:52 ID:???
投下終了です
次回、感動の最終回!?
みんな、見てくれよな!
855名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 23:42:44 ID:???
ギンガ氏乙

ノビタ氏乙
856名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 23:43:06 ID:???
857名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 23:43:16 ID:???
ハヤッ
858名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 23:43:55 ID:???
もう完結かよwwwwwwwwwwwwww
859名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 23:45:01 ID:???
ギンガ氏乙 来週が気になるよ
860名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 23:46:30 ID:???
>>854
この作風…作品から感じるオーラ………
まさか……まさかとは思うがあんたの正体はジャイ(ry
861名無しさん、君に決めた!:2007/06/30(土) 23:47:11 ID:???
>>860
それはない
862名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 09:03:13 ID:???
ギンガきめぇwww
だがそれがいいwwwww
863名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 11:33:17 ID:???
ギンガファイト!!
864名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 12:52:23 ID:KoCKB3PS
ギンガさんの作風大好きです!
ナタネさんがやられるところ想像して萌えた
865ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:31:39 ID:???
投下します。
866ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:32:52 ID:???
なんだかんだ言って結局チャンピオンロードを抜けました。
仕掛けは全てジャイアンがやっていたので^^
「今の」
「俺達なら」
「楽勝だぜ!」
息ピッタリの三匹を引き連れ、いざポケモンリーグへ。


「ようこそポケモンリーグへ
私はカンナです」
カイリキー
「そんなアシュラマンなんか氷漬けにしてやんな!
パルシェンつららばり」
氷柱がカイリキーのパンツを貫きます。
「い、痛でええ!」
負けずに三連殺
「頭!スネ!肩!
これぞ我が奥義三連殺!
ブルァァァァァァァァ」
パルシェンは砕け散りました。
フハハ、いい気味でし。
867ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:34:05 ID:???
おっとパルシェンの破片がカンナさんの頭に刺さっていますね。
ひどく痛そうです。
「わたしの負けよ……」
さようなら。


「俺はシバ!ウーッ・ハーッ!!!」
バタ子よ
「海老藁!沢村!」
ダブルバトルか、良いでしょう。
キングドラ、バター、ハイドロポンプ
「リザードンがハイドロポンプだと!?
改造厨め…そんな実用性もない改造しおって…
海老藁は破壊光線、沢村は破壊光線だ」
四本の光線が激突します。
バター、ねむりごな。
「パタパタパタ……」
シバさんと改造ポケは寝てしまいましたね。
これが改造の末路ですか。
皆様も改造はやめましょうね。
868ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:34:50 ID:???
「四人は私、ゴースト使いのキクコ」
とかいいつつ、毒使いのキクコさんですね。
「黙れ!初代のゴーストは3匹しか居ないんだよ!
ゲンガー」
バター
「どくどく!」
アロマセラピーです。
「サイコキネシス!」
影分身です。
「サイコキネシス!サイコキネシスサイコキネシス!」
影分身影分身影分身影分身影分身影分身影分身
「糞ッ初代の影分身の……優遇…はんそ………ぐふっ」
私のせいじゃないですよ。
多分寿命です。


「よくきたなのび太」
おや、四天王の最後はワタルでは…
「人間に破壊光線撃ったり改造したりするからクビになったらしいよ」
そうですか。
いきますよ……



出木杉君


「いや、待て。僕は君にキングドラを取られたからポケモンは無いんだ。先行けよ」
869ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:35:38 ID:???
※ここからはナレーション視点で行きます


「よく来たなのび太ぁ!はっはっ……嬉しいぜ!」
「頭が痛いので早く終わらせましょう。
君を倒さないと……帰れないのです」
「何言ってやがる!
あ、そうだ、ゲストがいるんだぜ。
スイッチオン」
ジャイアンが手元のリモコンのスイッチを入れた。
するとジャイアンの背のシャッターが大きな音を立て、開いた。
「の、のび太君!」
「ガハハハハ、コイツの目の前で敗北するんだなー」
「誰ですか、その青い皮膚をした2頭身で丸顔の人は。」
のび太の口から出た言葉は、あまりにも酷い言葉。
870ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:36:29 ID:???
「ハッ!そうだ、のび太君はあの薬のせいで…
これを飲め!」
ドラえもんがのび太に薬瓶を投げる。
それをゴクリと飲み込むのび太。
「…ドラえもん?」
「よし!」
目の前にいるジャイアンを見てのび太が叫ぶ。
「ジャイアン!貴様を倒す!」
「そうだ!我を越して見せよ!」
ジャイアンはキングラーを繰り出した。
「僕はキングドラだ!」
のび太はキングドラを繰り出した。
「ねむねごハサミギロチン!」
一ターンでその3つの行動を全てこなしたキングラー。
ジョキィィン
キングドラは見るも無惨な姿となった。
871ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:37:24 ID:???
「次はカイリキーだ!」
「寝言!」
特性ノーガードカイリキーは、見るも無惨な姿となった。
「まずい…僕も加勢する……」
「待ってくれドラえもん!」
のび太がドラえもんに手を突き出す。
「リザードン!」
「何で…何でだのび太君!」


「リザードン、火炎放射!」
「眠りが覚めたか…眠るだ」
「と見せかけて悩みの種!」
眠るは失敗に終わった。
「何!?」
「リザードン、炎の渦!」
部屋の真ん中に渦が出来た。
「リザードン、僕を乗せて飛べ!」
「馬鹿め、上にバブル光線だ!」
リザードンに乗ったのび太にバブル光線が直撃する。
872ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:38:56 ID:???
「のび太くぅぅぅん!」
リザードンから垂直に落下するのび太。
「フーディン、念力でのび太君を!」
「や    め     ろ!」
空中で叫ぶのび太。
それに怯むドラえもん。

地上まであと3m……
「僕の力でジャイアンを倒さないと…」



地上まであと2m…
「ドラえもんが安心して…」
よくみるとのび太はジャイアンの真上にいる!



地上まであと1m…
「 帰 れ な い ん だ !」
のび太の渾身の蹴りがジャイアンの頭に炸裂する。
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁ」
炎の渦へ飛んでいくジャイアン。
着地するのび太。
見たこと無い光景。
873ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:40:32 ID:???
「……見ろよドラえもん。」
炎の渦が消えた。
中には黒焦げになったジャイアンがいる。
「のび太……のび太君…………」
「もうこれで安心できるだろ…?僕は強くなったんだ」
ドラえもんがうんうんと頷く。
「だから……安心して………」



















「土に還れよドラえもん」
のび太の蹴りがドラえもんに炸裂した。
ドラえもんは砕け散った。
874ノビタ ◆UIEMKhGpfE :2007/07/01(日) 14:42:01 ID:???
ドラえもん、ポケモン世界から帰り、パパとママにこの話をしたよ。
そしたらパパは「ワハハハハ、ナイスジョーク!」
と言ってくれた。
ママは「キャハハハハ、座布団100枚!」
と言って僕に座布団を買ってくれたよ。
だから安心して……



「天に還れよドラえもん。」
「ハハハハハ、ナイスジョーク!」
僕の家には笑いが耐えない。
875名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 14:49:36 ID:???
激乙
876名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 15:18:02 ID:???
しずかとスネちゃまが(ry

877名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 15:23:02 ID:???
878名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 15:45:00 ID:???
土に還れクソワロタ
879名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 18:31:00 ID:???
やっと駄作が終わったか レスが無駄杉だったな
880名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 18:32:49 ID:???
>>879逝ねや
881 ◆cAII3gBk5. :2007/07/01(日) 19:24:14 ID:???
ギンガ氏、ノビタ氏乙。
てかノビタ氏完結早えぇww
そんじゃ投下を始める。
今回は絶対さるさんになるから二回に分けて投下しますよ。
882ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/01(日) 19:25:54 ID:???
「今回の特別ステージは……これです」
そう言って、司会者が右手のボタンを押す。
すると、ステージの床が金網に変化し、その穴から風が吹き始めた。
「何だよ、これ」
「このステージでは、強力な竜巻が起きます。
 真っ直ぐ立って居る事すら難しい、このステージでは、上手く風を利用したトレーナーが、勝利を掴む事が出来るんです。
 それでは、準備をして下さい」
『出木杉の奴……また姑息な手を…
 この風じゃ、クリスの攻撃を避けるのは余計に困難だ』
そんなスネ夫の考えを知ってか知らずか、クリスは言う。
「…早く……始めるぞ…」
スネ夫は、左手でボールを取った。
 
「試合……始め!」
 
「レジアイス…」「ジバコイル!」
2体のポケモンがステージに現れる。
でも、先手を取ったのはジバコイルの方だった。
 
「ジバコイル、かみなり!」
 
激しい雷音を発て、レジアイスに雷がレジアイスに直撃した。
だが… 「くっ、そんな…」
 
「…ははっ…そんなの無駄…」
 
レジアイスのボディには、傷1つ付いてはいなかった。
883ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/01(日) 19:26:42 ID:???
「ジバコイル、10万ボルト!」
強力な電撃が、レジアイスを襲う。
だが、やはりレジアイスの体は傷つかない。
「クソッ、何でだ!」
「…レジアイス……ド忘れ…」
スネ夫の気持ちとは裏腹に、クリスの指示でさらに特防は上がっていく。
「…最大限まで…特防を上げた……レジアイス…」
「ぐっ、また改造ポケモンか。
 でも、スネ吉兄さんは最後の1体まで追い詰めてた。
 勝機は絶対あるはず!
 ジバコイル、どくどくだ!」
ジバコイルの両腕から、勢い良く黒い液体が吹き出す。
「よしっ!これで持久戦に…」
「…ははっ…無駄……無駄無駄……」
「なっ、どくどくが…」
ジバコイルから噴出した毒液は、強風により掻き消された。
そう、このステージでは、どくどくの様な液体を当てる事は不可能。
クリスは、その事も理解した上でこのステージを選んだのだ。
 
「…もうそろそろ…反撃を始める……」
クリスの言葉で、レジアイスの巨体が動き出す。
その透き通った体の中央にある目は、スネ夫を捉えていた。

884ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/01(日) 19:28:04 ID:???
「…レジアイス……原子の力…」
巨大な岩石の塊を軽々と持ち上げ、ジバコイルに投げつけた。
「ジバコイル、避けろ!」
ジバコイルが体を横へずらそうとする。
だが、強風に煽られ、体は思う様に動かない。
石の塊は、巨大な金属音を発ててジバコイルに直撃した。
「ジバコイル!?」 「…ふふっ…もっと……もっとよ…」
次々と岩石が投げ込まれ、ジバコイルに反撃の余裕を与えない。
ジバコイルは、急所に当たるのを避けるので精一杯だ。
だから気付けなかった。
レジアイスが、ゆっくりと接近している事に…
「な!?ジバコイル、離れろ!」
ようやく気付き、叫ぶスネ夫。 だが、もう遅い。
すでに、ジバコイルはレジアイスの射程範囲内に居た。
 
「……レジアイス…アームハンマー…」
こん棒の様な右腕が振り上げられる。
クリスは勝利を確信し、フードの下で不気味な笑みを浮かべた。
 
だが、予想とは裏腹に、その腕の動きは止まった。
885ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/01(日) 19:30:18 ID:???
「…!?……どうして…」
初めて、感情が入った声を漏らすクリス。
そんなクリスを見て、スネ夫はにやりと笑った。
 
「幾ら硬い氷の塊だって、確実にダメージを与えれる技はあるさ。
 そう、ソニックブームって技がね」
 
「…ソニックブーム…ですって?……
 …なるほど…この風に紛れて…大量のソニックブームを当ててた……って訳ね…」
「へへっ、その通りさ!
 さっき原子の力を撃っていた、あの時にね!」
 
『まさか、この風をそんな風に使う何て…
 でも、甘い。まだ、レジアイスには力が残ってる』
 
「レジアイス…大爆発…」「!? しまっ…」
 
レジアイスの体が、眩しい光に包まれる。
そして、巨大な爆発が起こり、ジバコイルの体を一撃で吹き飛ばした。
 
「クソッ、まだあんな元気が有った何て!」
「…ははっ…勝負は……振り出しね…」
 
両者は、共に腰のボールを掴む。
そして、ボールから2体のポケモンが飛び出した。

886ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/01(日) 19:32:23 ID:???
「……アンタ…バカ?…」
クリスの二番手はレジロック。
それに対して、スネ夫が出したポケモンはクロバットだった。
「バカじゃないさ。クロバットなら勝機がある。
 そう思ってコイツを出したんだ。例え、コイツが飛行タイプでもね」
「…そう…レジロック…ストーンエッジ…」
巨大な岩石の嵐がクロバットに迫る。
「クロバット、飛び上がれ!」
だが、スネ夫の指示により、クロバットはストーンエッジを避けた。
「…バカ……この風で……上手く飛べる…訳が無い…」
「どうかな?僕のクロバットを舐めるなよ」
スネ夫の言葉通り、クロバットは風に負けず、空を自由に飛び回っている。
それは、スネ夫が今までクロバットを必死で鍛えてきた証でもあった
 
「これが僕の一番のパートナー、クロバットの力だ!」
「…生意気な……ハエ…
 でも…私には……関係無い…」
レジロックの腕が、スネ夫の体に向けられる。
「クロバット!」 「…電磁砲…」
電撃の塊がスネ夫を襲う。だが、間一髪クロバットがスネ夫を助け出した。
「忘れてたよ…お前が人を狙う冷酷な奴だって」
「……はは…」
冷酷な目で、空中のスネ夫を見上げるクリス。
その顔は、既にスネ夫の心臓を握ったかのように、余裕に満ちていた。
887名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 19:33:06 ID:???
支援しればおけ


だから分けないでくれ;;
888ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/01(日) 19:34:54 ID:???
それじゃ、また12時くらいに。
スネ夫が、ジバコイルにソニックブームを覚えさせてた理由を、
書き足すのを忘れてた……(;ω;`)
そこら辺は脳内修正を…
889名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 19:35:02 ID:???
支援
890名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 19:37:55 ID:???
畜生、ミュウ氏乙だぜ。
支援じゃ駄目なのかぁぁぁぁぁぁぁあ
891トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:03:30 ID:???
ギンガ氏、ノビタ氏、ミュウ氏乙
投下します 
892トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:04:03 ID:???
洗脳されたポケモンは、敵の思うように動かされる。
たとえ伝説のポケモンでも、洗脳されてしまえば勝ち目はないのだ。
あまりにも強大な敵の力……その前に落胆する少年たちの1人、出木杉英才が問う。

「ポケモンの合成、そして洗脳……
どちらも普通の知識だけでは不可能なハズ……
まさかあなた、『遺伝子学』の研究を?」
「その通りだよ、やっぱり君は察しがいいねえ」
藤山が笑う、少年たちが驚く。

遺伝子学、とは名前の通りポケモンの遺伝子に関する学問である。
数年前まで、たくさんの学者がポケモンの遺伝子について研究を深めていた。
だがある日、いきなりその研究が止められることになる……

……グレン島に、遺伝子学について研究していた『フジ』という学者がいた。
彼は幻のポケモン、ミュウの遺伝子からミュウツーというポケモンを作り出した。
ミュウツーの力は凄かった……いや、凄すぎたというべきか。
ミュウツーはフジ博士の屋敷を破壊して脱走、フジ博士の生死はいまだ不明だ。
このようなことを二度と繰り返させないために、ポケモン学会は『遺伝子学』の研究を禁止したのだった。

「遺伝子学は国によって禁止され、今ではほとんどその知識が残されていないはず……
なのに、どうしてあなたはポケモンを洗脳出来るほどの知識を持っているんですか?」
出木杉の問いに対して、藤山は衝撃的な答えを出した。

「なぜ私がこんなに遺伝子学について詳しいのか……単純なことだよ
『藤山』という現在の名前は偽名、私の本名は『藤 理科雄』

かつてミュウツーを生み出したフジ博士とは、私のことさ!」

893トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:05:02 ID:???
数年前『消えた』はずのフジ博士が目の前にいる……
そして、かつてミュウツーを作り出したように、今度はフジツーを作り出した。
それを知った少年たちは、宝くじで3億円を当てたような驚きを見せた。

「さて、正体を教えたからには生きて返す訳にはいかないなあ……
フジツー、スボミーに火炎放射だ!」
静香のスボミーは一撃で倒された、残りはのび太のコイキングと出木杉のムクバードだけである。

「ムクバード、翼で打つだ!」
「コイキング、体当たり!」
2人が必死で命じても、洗脳された2匹にその命令は届かない。

「藤山、いやフジの手元にあるリモコンのような機械……
おそらくあそこからポケモンを洗脳する電波的なものが出ているんだろう
あれを奪うか壊すかすれば、洗脳が止められるかもしれない!」
出木杉がフジの手に握られている機械を見ながら呟く。
その呟きを聞き取ったフジが答える。

「その通り! でもフジツーがいる限り、お前たちはこれに触ることもでき……
「それはどうかな?」
突然、フジの手元にある機械が奪い取られた……何もないはずの空間から。

「お前の最大の誤算は、6人目の存在に気付かなかったことだ!」
石ころ帽子を脱いだドラえもんが勝ち誇ったように言う。
その姿を見た出木杉とのび太が叫ぶ。

「「さあ、反撃開始だ!」」

894トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:06:12 ID:???
突然現れたドラえもんに驚きながらも、フジの顔にはまだ余裕が残されていた。
「その機械は私しか扱えない、よって君がフジツーを洗脳することは不可能だ
そしてそのムクバードでは今のフジツーに勝つことは出来ない! コイキングなど論外だ!
どう足掻いても、君たちが私に勝つことは出来ない!」

その通りである、今のフジツーならムクバードなど1発で倒すことが出来るだろう。
だが、少年たちはまだ諦めてはいない。

「まずはそこの雑魚から消してやろう、踏み付けだ!」
もとはバンギラスのものだった巨大な足がコイキングを踏み潰した。

「ハハハハハ! これで残りは後いっ……ぴ、き?
え……そ、そんな馬鹿な!」
フジが驚いたのも無理はないだろう、コイキングの体力がまだ残っていたのだから。

「スネ夫から授かった気合の襷のおかげだ!
さあ、今度はこっちの番だ! コイキング、じたばただ!」
気合の襷で体力を限界まで減らしてじたばた、もっとも基本的な連携技の一つである。
のび太が勝ちを確信した笑みを浮かべる。

「これで敵の体力も残り1だ……出木杉、後は任せたよ」
「ああ! ムクバード、電光石火だ!」

フジツーの残り体力をムクバードが削る。
体力が無くなったフジツーは瀕死状態になり、後ろ向きに倒れる。
……藤理科雄を下敷きにして、だ。

数分後、のび太たちの通報で警察が駆けつけ、奇跡的に生存していた藤理科雄を逮捕した。

こうして、ポケモン消失事件はめでたく幕を閉じたのであった。

895トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:07:04 ID:???
―――今、のび太たち5人は職員室で先生と向かい合っている。

あの後、ポケモン消失事件はポケモン学会によって隠匿された。
藤理科雄の生存、ポケモンを洗脳する技術などの真実を公表すれば、必ずそのことを研究しようとする輩が現れる……
だから、この事件は闇に葬っておこうと判断されたのだ。
この事件のことを知っているのはポケモン学会を始めとする国の機関の一部の人間、現場に駆けつけた警察、トキワトレーナーズスクールの教員、そしてのび太たちだけだ。

危険極まりないフジツーは学会の手によって処分され、藤理科雄は死刑となった。
遺伝子についてあまりにも多くを知っている彼を生かしておくのは危険、そう判断されたのだ。
死刑直前、彼はこう言ったという。
『私を殺しても、必ず第二、第三の私が現れる……
その人物はこの世に破滅をもたらす、お前たち人間がそれを止めることはできない!』

一方、見事にフジ博士の野望を止めたのび太たちはというと……
静香との約束通り、先生にポケモンを盗んだことを報告することになった。
教員たちはのび太たちが事件を解決したことは知っているが、そのうちの3人がポケモンを盗んだことはまだ知らない。

のび太が恐る恐る、先生に真実を告げ、頭を下げる。
それと同時に、ジャイアンとスネ夫も一緒に頭を下げた。
先生は一瞬困惑した表情を浮かべたが、すぐにいつもの怒りの表情を見せた。
「ばっかもーん! お前たちは自分が何をしたのかわかっているのか!」
静香と出木杉が必死でなだめるが、先生の怒りは止まらない。
3人はこの時、『退学』を覚悟した。

896トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:08:07 ID:???
数分後、落ち着きを取り戻した先生は校長室へ向かった。
しばらくして職員室へ戻って来た先生は、のび太たちに冷静に話しかけた。

「先程校長先生と、君たち3人の処分について話してきた
何度も言うが、ポケモンを盗んだという君たちの行為は許されないことだ
だが、藤理科雄を捕まえた点は評価しなければいけない……
我々は彼の身近にいながら、彼のやっていることに気付くことができなかった
それに、私は君たちが相談してきたにも関わらず、君たちより奴の方を信じてしまった
そのせいで君たちは大人の協力を得れず、自分たちだけでフジと勝負することになった
そして見事、彼に勝った……そこで、だ」
先生が一度会話を切る。
のび太たち3人が息をのむ。

「ポケモンを持つことが許されるのは4年生以上、だからお前たちを4年生に進級させることになった!
お前たちにはそれだけの実力がある、そう判断されたのだ」

退学を間逃れたどこらか、まさかの4年生への進級……
それを聞いた3人は一瞬凍りつき、次の瞬間――
「やったー!」
と子供らしくはしゃぎ回った。

一応、今進級すると他の生徒が不審に思うので進級は今年度末ということになった。
だが、合格は内定したので、試験に苦しむ必要もなくなったのだ。

のび太はこの一日の学校生活を上機嫌で凄し、鼻歌を吹きながら家へと向かった。
897トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:09:22 ID:???
家に帰ると、のび太は駆け足で自分の部屋へと向かう。
そして部屋の中にいるドラえもんに、興奮しながら今朝のことを話した。
だが、それを聞いたドラえもんの返事はそっけないものだった。
「そう、それはよかったね」

その顔は、どこか寂しそうにも見えた。

「ねえ、どうしたのドラえもん? もっと喜んでよ!」
興奮するのび太、だが次のドラえもんの一言で彼は急激に静まることになる。

「のび太君……僕、未来に帰ることになったんだ」

あまりにも突然なドラえもんの発言にのび太は驚く。
「そ、それってどういう… 「あのね、のび太君……」
ドラえもんが口を挟まさまいという態度をとる。
「僕の仕事は、君を一人前の人間に育てることだった……でも君はもう、立派に成長していたんだ……
ポケモン消失事件を見事に解決したし、今度は4年生になる
もう、僕の役目は終わったんだ! だから、僕は未来に帰らなきゃならない……」

ドラえもんの目には涙が浮かんでいた。
一番つらいのはドラえもんなんだ……その彼が決めたんだから、止めるわけにはいかない!
そう決心したのび太は、彼が未来へ帰って行くのを黙って見送った。

数分後、部屋に1人残されたのび太はひたすら泣きつづけていた。

―――これがまだ、後にトキワ英雄伝説として語り継がれる七年後の出来事の序章に過ぎなかったことなど、この時の彼には知る由も無かった。

     ――――――トキワ英雄伝説 プロローグ完――――――

898トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:10:15 ID:???
投下終了です。
今までのは序章で、次回からが本編ということになります。
wiki収容時も、そのような形で分けて下さい。

で、本編の話なんですが、トーナメント戦を題材としています。
ゲーム形式の戦闘、4体4のチーム戦などで、出来るだけミュウ氏と被らないようにします。
もしミュウ氏を始めとする他作者と被るような展開が何度も出た場合には、執筆を中止する覚悟で書きます。
899名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:11:11 ID:???
じたばたとがむしゃらを間違ってるぞ

おつ
900名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:12:14 ID:???

頑張ってくれ
901名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:14:52 ID:???

盛り上がって━━キ(゚∀゚)タ━━!!!
902トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:20:43 ID:???
>>899 指摘ありがとうございます >>894の訂正版投下しときます
改行制限にかかったので↓に
903トキワ英雄伝説 ◆eNlSemdwK6 :2007/07/01(日) 20:22:02 ID:???
突然現れたドラえもんに驚きながらも、フジの顔にはまだ余裕が残されていた。
「その機械は私しか扱えない、よって君がフジツーを洗脳することは不可能だ
そしてそのムクバードでは今のフジツーに勝つことは出来ない! コイキングなど論外だ!
どう足掻いても、君たちが私に勝つことは出来ない!」

その通りである、今のフジツーならムクバードなど1発で倒すことが出来るだろう。
だが、少年たちはまだ諦めてはいない。

「まずはそこの雑魚から消してやろう、踏み付けだ!」
もとはバンギラスのものだった巨大な足がコイキングを踏み潰した。

「ハハハハハ! これで残りは後いっ……ぴ、き?
え……そ、そんな馬鹿な!」
フジが驚いたのも無理はないだろう、コイキングの体力がまだ残っていたのだから。

「スネ夫から授かった気合の襷のおかげだ!
さあ、今度はこっちの番だ! コイキング、じたばただ!」
じたばたは、自分の残り体力が少ないほど相手に大ダメージを与える技だ。
気合の襷で体力を限界まで減らしてじたばた、もっとも基本的な連携技の一つである。
のび太が勝ちを確信した笑みを浮かべる。

「これで敵の体力はかなり減ったはずだ……出木杉、後は任せたよ」
「ああ! ムクバード、電光石火だ!」

フジツーの残り体力をムクバードが削る。
体力が無くなったフジツーは瀕死状態になり、後ろ向きに倒れる。
……藤理科雄を下敷きにして、だ。
数分後、のび太たちの通報で警察が駆けつけ、奇跡的に生存していた藤理科雄を逮捕した。

こうして、ポケモン消失事件はめでたく幕を閉じたのであった。
904名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:23:35 ID:???
じたばたじゃフジツーは倒せないだろ〜

しかもコイキングもまだ低レベルだろうし、フジツーはヒトカゲのレベル30くらいの力があるんだろ?
仮にコイキングのレベルを5としてじたばたも遺伝したとしよう。(したっけ?)
コイキングのHPが1でじたばたしてもヒトカゲLV30にそんなにダメージは与えられないだろう

このことからのび太のコイキング=改造
ということになる
フジツーと同じなんだよ。コイキングは

即刻この話は書きなおした方がいい。
強さの大幅な矛盾だ。
905名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:26:44 ID:???
もうコイキングの記述を全部コラッタにすれば解決するだろう
906名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:27:31 ID:???
確かにコイキングのじたばたはそんなにダメージ与えられないような
907名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:29:49 ID:???
強さをあいまいにしておけばまだ誤魔化せたが…
フジツーがヒトカゲのレベル30と同等と明言してるとこから誤魔化しはできないと思う。

ちょっと厳しいけど

特別にがむしゃらを覚えたコイキングにするって手もある
908名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:36:52 ID:???
伏線かも知れんし黙って見ようぜ
909名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 20:56:54 ID:???

確かにじたばたのミスはきついが……
まあ後でフォローすればいいんじゃね?
910名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 21:28:20 ID:???
兎に角、暖かく見守ろうぜ。
話の筋は悪くないんだし。

ギンガ氏の投下マダー??
911名無しさん、君に決めた!:2007/07/01(日) 21:39:56 ID:KoCKB3PS
まあまあ、量より内容なんだから急かさないで待ちましょうよ
912 ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:25:24 ID:???
皆寝たな?……
投下するならイマノウチ!
913 ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:27:24 ID:???
    「…破壊光線…」
鋭い閃光が空を割き、クロバットに乗ったスネ夫を襲う。
強風が吹いてる上、クロバットは高速で飛行しているのに、
レジロックの光線はクロバットの翼をかすめた。
『何て奴だ……こっちは避けるだけで精一杯だってのに…
 だけど、破壊光線を撃った今がチャンスだ!』
一気に急降下し、クロバットがレジロックの体に飛び込む。
「クロバット、鋼の翼!」
クロバットがレジロックの体を通り過ぎると、一瞬で肩の岩が砕けた。
「クロバット、さらに鋼の翼!」
Uターンし、またレジロックに突撃する。
レジロックが防御の構えを取った時には、既に足の一部が削り取られていた。
『…レジロックの硬い体が簡単に……
 風の回転と、落下の勢いを利用してるのね。全く…何て悪賢い奴なの…でも』
「……でも…もうお仕舞い…」
レジロックの体に、再び力が戻る。
「…レジロック…ロックオン…」
腕を前に突き出し、動き回るクロバットの体を捉えた。
      「!?」
「…ははっ……レジロック…電磁砲…」
クロバットとスネ夫に、強力な電撃の塊が迫る。
『しまっ…避けられ…』
空中で爆発が起こり、眩しい閃光が弾けた。
914ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:29:38 ID:???
「……はぁ、はぁ…うぐっ!」
スネ夫もクロバットも生きていた。
だが、無傷のクロバットと違い、スネ夫の体には大量の傷が付いている。
しかも、スネ夫の右半身の神経は、電撃によりマヒしていた。
「…まもるで……防いだの?…
 でも…アンタ自身は…守り……切れなかったのね…」
「…へっ!だからどうした!
 こんなの痛くも痒くも無いさ!(痛いよぉ、ママァ、助けてぇ)
 クロバット、また鋼の翼だ!」
また、クロバットの攻撃が再開する。
その激しい連続攻撃により、レジロックの体はかなり削り取られた。
「…無駄な……こと…
 こっちは…もう一発……当てれば…勝てる…
 …レジロック…ロックオン…」
再び、レジロックが先程の構えをとった。
「…終わり…ね……電磁…」
「同じ手を食らってたまるか!クロバット、超音波!」
ドーム内に強力な音波が響き、レジロックの電磁砲は足元に放たれた。
「…うそっ…」
「クロバット、鋼の翼!」
その隙を逃さず、クロバットの翼がレジロックを砕く。
気付くと、レジロックの体は、最初の頃よりかなり小さくなっていた。
「戻れ、クロバット」
クロバットが戻り、スネ夫は地面に尻餅をつく。
そして、代わりにナッシーが現れた。
「これで終わりだ、クリス」
915ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:31:17 ID:???
「…そんなポケモン……潰して…やる…」
「出来るかな? ナッシー、サイコキネシス!」
「…無駄よ……レジロックには…そんな攻撃…」
そう言い切るクリス。
だが、そんなクリスの予想は外れ、レジロックの体は空中に浮き上がった。
「…そんな……有り得ない…」
「バカだね。
 レジロックの重さを限界まで減らす為に、
 僕はクロバットに今まで鋼の翼で攻撃させてたんだ。
 それに、下から追い風だって吹いてるだろ?」
どんどんレジロックの体は上に上がっていく。
そして、天井ギリギリまで上がると、勢い良く地面に放たれた。
「戻れ、ナッシー…そして、クロバット!
 レジロックに向かって、最大まで加速して鋼の翼!」
「…レジロック……下に破壊光線…」
 
破壊光線がクロバットに当たる。
だが、クロバットの勢いは止まらない。
 
勢い良く落下するレジロックと、飛び上がるクロバットが上空で交わった。
 
レジロックの落下速度、クロバットの加速、下からの追い風……
 
その全てが足された渾身の一撃が、レジロックを切り裂く。
そして、レジロックの体は空中でバラバラに砕けちった。
916名無しさん、君に決めた!:2007/07/02(月) 00:35:20 ID:???
支援
917ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:35:29 ID:???
「さぁ、後はレジスチルだけだね。早く出しなよ」
スネ夫は、勝利を確信してそう言った。
スネ夫はまだ2体残っている。
幾らレジスチルが強くても、状況は絶対にスネ夫が有利だからだ。
「……ふふっ…バカな…男……」
「何だと!」 クリスの言葉に反論するスネ夫。
クリスは、笑みを浮かべたまま言葉を続けた。
「…最後のポケモンが……レジスチル……って保証は無い…」
「…何!?」
クリスが空高くボールを投げる。
すると、ボールから見たことも無いほど巨大なポケモンが現れた。
「こ、このポケモンは…」
「…ふふっ…レジスチルは……前の戦いで…爆発した…
 だから…この子を…代用……これは…仕方がないこと…
 この……レジギガス…をね……」
デカイ とにかくデカイ ジャイアンのバンギラスよりもデカイ。
スネ夫は、しばらくその姿に腰を抜かしていた。
『ビビるな、僕!
 レジギガスは、特性のせいで出たばかりの時は少し弱い。
 倒すなら今のう…』   ヒュンッ!
そう思っていたスネ夫の横を、何かが通り過ぎた。
激しい轟音が鳴り響く。
横を見ると、クロバットにレジギガスの腕がめり込んでいた。
「そ、そん…な…」
「…悪い特性は……全て排除……ははっ…
 限界まで能力を上げ……特性も無くした……レジギガス…」
スネ夫は、全てを理解した。
このレジギガスの強さを……そして、自分の勝てる確率の低さを…
呆然とするスネ夫。
スネ夫は、完全に試合を諦めてしまった。
918ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:36:34 ID:???
『この試合…勝った』
そんなスネ夫を見て、自分の勝利を確信するクリス。
だが、そんな二人を見ていない所で、予想外の出来事がていた。
「…何?……レジギガスの様子が…」
急に苦しみ始めるレジギガス。
その腕には、ボロボロになったクロバットが噛み付いていた。
「クロバット、お前…」
「…レジギガス……そいつを握り潰せ…」
激しい音を発て、クロバットの体が潰される。
力無く地面に落ちたクロバットに、スネ夫は走って近づいた。
919ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:38:02 ID:???
「…!? クロバット、お前さっきの攻撃…」
苦しそうな顔で笑うクロバット。
そんなクロバットを、スネ夫はボールに戻した。
 
「ナッシー、後は頼んだぞ」
 
ボールから無傷のナッシーが現れる。
だが、その瞬間、さっきと同じ様にナッシーにレジギガスの拳が襲った。
「…終わり?……じゃない…」
「ナッシー、最大パワーでリーフストームだ!」
ナッシーは倒れず、残った力で巨大な竜巻を作り出した。
ヨロヨロとバランスを崩しかけるレジギガス。
その姿を見て、スネ夫は一瞬希望を抱いた。
『やったか?』 「…甘いわ…」
竜巻が弾け、元気なレジギガスが姿を現す。
そして、その巨大な腕が空高く振り上げられた。
「……さよなら…」 「ナッシー、こ…」
腕が勢い良く叩きつけられ、地面が激しく砕け散る。
ナッシーがどうなったかは、簡単に想像がついた……
 
「お、おい…あれ…」
観客の誰かがクリスを指差した。
一斉に、ステージのクリスに視線が集まる。
クリスの被っていたフードは、さっきの攻撃の風圧で外れていた。
「な、そんな…ウソだ…ろ?」
長い黒髪、痩せ細った小さな顔、そして、大きな丸鼻。
面影はまるで無いが、その顔は、のび太達が良く知っている人物だった。
   「ジャイ子!!!」
ジャイアンは、我慢出来ずにそう叫んだ。
920名無しさん、君に決めた!:2007/07/02(月) 00:38:59 ID:???
頑張れ支援
921ミュウ ◆cAII3gBk5. :2007/07/02(月) 00:44:02 ID:???
スネ夫VSクリス
>>882-886 >>913-915 >>917-919

次回、準々決勝編完結

支援してくれた人ありがとう。
ようやく執筆スタートから温めてた伏線が回収出来たよ。
まぁ、詳しい説明はまた次回に……
922名無しさん、君に決めた!:2007/07/02(月) 00:45:15 ID:???
激乙
923名無しさん、君に決めた!:2007/07/02(月) 00:45:50 ID:???
otu otuotu
924名無しさん、君に決めた!:2007/07/02(月) 00:50:37 ID:???
いと乙なり
925名無しさん、君に決めた!
な、なんだってぇ!?