1 :
缶 :
2007/05/09(水) 21:53:31 ID:JRkzuGy4 ポケモンを愛する人へ捧ぐスレです 所々でポケエロ小説見かけるので、ポケエロ小説書きたい人、ここで書いてください。 ただし、 @このスレでポケモンに対する残酷な虐待(切断など身体的障害が残るような描写)や殺しなどは書かないでください。ただしあまりに残酷でなければ和姦でなくてもいいことに Aテーマを統一したいのでなるべく【ポケ×ポケ】か【ポケ×人間】ものに。トレーナーなど人間同士を書きたいときは違うスレ立ててください このスレは、あくまでポケモンを愛する人がポケモンへの愛を深める意味でエロ小説を書く場所にしたいと思います。 sageるかどうかは自分で判断してください
エッチなのはいけないと思います
3
4 :
西野憲二 ◆2E1g97cXqQ :2007/05/09(水) 21:58:03 ID:VxyeiLjD
(完)
5 :
名無しさん、君に決めた! :2007/05/09(水) 21:59:00 ID:qPuZeYcX BE:198912342-2BP(0)
5
ピンクでやりなさい ピンクで
7 :
缶 :2007/05/09(水) 22:14:41 ID:???
殺しよりマシだろ
爽快自重しろ
9 :
名無しさん、君に決めた! :2007/05/10(木) 03:26:58 ID:xgIkfLmq
寂しそうな鳴き声 孤独の色を宿した瞳 親の身体にすがりつき、絶望の淵に震え…動けない幼いポケモン達 熱狂的な…ポケモンコレクターによる乱獲 希少価値の高いモンスターの裏取引 様々な反倫理的なポケモンの扱いから、1998年 5月某日、政府は異例の「ポケモン保護法案」を打ち出した しかし、人の欲望は果てしなく…法律は人間の闇の面を悪戯に膨張させる事になってしまった 全国各地に点在する闇市場 そこでは、様々な欲望に満ちたポケモンコレクターが集まっている 好きなポケモンを確実に入手できる 見たことのないポケモンを、自らの手に出来る 一見、普通のトレーナーの普遍的な欲望だ …が、どんなに世界を綺麗に着飾っていても、それはあくまで表立った面の話… 薄汚れた欲望に満ちた変質的なトレーナーもいるのが現実だ …これは、そんな世界に捕らわれた一匹のポケモンと、世界の闇を知らない少女の、出逢いの物語
まるで世界の全てを飲み込んでしまうのではないか… 膨大な質量と、圧倒的な衝撃が、あるポケモンの親子から意識を奪う 目が覚めた時に、子ポケモンの見た最初の場面は…あまりにも残酷なものだった 自らの周囲を漂う腐臭、冷たいナイフのように世界から自分を切り取る鉄の檻 そして…傍らで息絶えた母ポケモンの姿 しかし、絶望に震える体を、ふいに強い力で締め付けられる 革製の拘束具 締まる事は際限なく、逆に弛む事は決して無い 檻の鉄柵から、自らの身体に伸びる鎖 猿ぐつわを咬まされ、鳴く事すら許されない 自分の置かれた状況に震え、絶望に落ちる意識に人間の声が響く 「親の方はくたばったか、まぁ売り物にゃならねぇからな…」 「子供の方は結構良い面してんじゃん、調教さえ失敗しなけりゃ高値がつくぜ?」 「いや…コイツは駄目だな」 「あ?…捨てんのか?」 「違ぇよ、このの手のやつは調教して売るより【調教させる品】で出した方が良いってこった」 「ひゃは、変態根性だなオイ」 「…そう言うことだから、コイツにはもっと絶望しともらわないとな」 「了ぉ〜解〜、死なない程度に可愛がりますぅ〜」
二人の男の会話が途切れ、檻の鍵が外される 男の手には、明らかに異質な空気を醸し出す器具が握られていた 何度も何度も何度も何度も 意識を失っても、強制的に覚醒させられ、再び襲う暴力 死ぬことも許されぬ無限の苦しみ 叫びを上げることも、許しを乞う事も出来ず、自分の何倍もの体の怪物に嬲り続けられる恐怖 いつしか心を覆い尽くし、恐怖と絶望は…いつしか深い底無しの怨嗟へと変わってゆく そんな日々が一年続き、世界の闇に育てられた幼いポケモン…【カラカラ】は檻から出された 冷たいコンクリートの感触 暗く淀んだ空気 深く刻まれた人間に対する恐怖と怨み カラカラの目には、闇が宿っていた 深い深い闇の色…
「お別れだ糞畜生、立派な奴隷になるんだぞ?」 不条理で残酷な暴力を与え続けた男は、唇の端を歪めながらカラカラの頭を撫でる もう一人の男が、カラカラの頭に固く重いモノを被せながら、唄を口ずさみだした 「Mama we're all gonna die Mama we're all gonna die Stop asking me questions I'd hate to see you cry Mama we're all gonna die」 「…悪趣味だねぇ…俺が言えたもんじゃねーけど!ひゃは!」 被らされたモノが何なのか カラカラは瞬間的に理解した 匂いで、感覚で、何より…本能的に… 本来ならば、正しい姿なのだろう これがカラカラという種に受け継がれてきた本能的な行動の一つなのだから… だが、このカラカラにとっては…あまりに残酷で 残酷で… 日が沈みきった暗い道を、一台の軽自動車が走ってゆく カラカラを含めた闇に落とされた悲しいポケモン達を乗せて…
どれくらい車に揺られただろう 一匹、また一匹とカラカラの周りからポケモンが減ってゆく 聞き慣れた鎖の音と、悲しみからか恨みからか…もしくは僅かな希望にすがっているのか… 小さく鳴き声を漏らしながら、一匹、また一匹と… 周囲はまだ、闇に包まれている 車のエンジンが止まり、カラカラも外へと引きずり出される 「よぉ、調子はどうだ?」 「まぁまぁだ、こないだもガーディとパウワウが、それぞれ20で捌けた」 「良い腕だ、相変わらずコイキングもやってんのか?」 「あー…最近はパッタリだな、ネットの掲示板とかでも流れちまったからなぁ…」 「ひゃはは、今時コイキングをわざわざ買うやつもいないだろうな」 「うーるせぇよ、今度は何が入ったんだ?」 「お?…あーっと、カラカラとエイパム…あとサンドだな」 「丁度良いな、カラカラをくれ」 「直ぐ捌けるのか?」 「あぁ、珍しく真っ当なブリーダーからな、娘の最初のポケモンに欲しいんだとよ」 「あ…駄目だ、コイツはそういうのにゃ向いてねぇや」 「なんだ?いわく付きか?」 「まぁな」 「ソイツで構わねぇ、どうせこの街も…そのブリーダーで締めだ」 「そのブリーダーは、いくらでいける?」
「向こうさんは、50までなら構わないってよ」 「50!?馬鹿かソイツ…いや、カモだな…良いぜ、お前に預ける」 「決まりだ、30で良いか?」 「35だ、どうせふっかけるんだろ?」 「バレてら…ほらよ、カラカラ降ろすぞ」 こうして、カラカラは一人のブリーダーの元へと連れて行かれる カラカラから見れば、人間は皆同じに映っていた 捕らえ、嬲り、隷従させる それが人間の全てであり、カラカラ自身が体験した事実だったからだ ただ淡々と、カラカラは新しい主人について行く 逃げる事は考えてもいなかった 人間との初めての出会い…襲われたあの日、理解の範疇を超えた力で攻撃され、逃げる暇も与えられなかったという記憶 今までに与え続けられた苦痛 幼いカラカラの意志から、【逃げる】という選択肢を奪うには十分なものだった やがて大きな建物に着くと、カラカラは不意に抱き上げられた 不意過ぎて思わず体が硬直する その雰囲気を感じたのか、ブリーダーの男が笑いかけながら声をかける 「ごめんよ、驚かせてしまったね」 聞いた事の無い声 受けた事の無い声 たった一言だった カラカラの知らない、出会ったことのない人間の…たった一言
カラカラの心の奥底に揺らぐ怨嗟の感情が、ほんの僅かだが薄らいだ ただ薄らいだ…と云うだけで消えた訳ではないが、カラカラにとっては十分過ぎる出会いであり、この後に自分を待ち受ける更なる出会いが、どれだけ大きなものになるか… 予想など、できるはずもなかった 屋敷に入り、何人かの人間が近寄ってくる 僅かに怯み、思わずブリーダーの男の陰に隠れる 男は相変わらず優しい声で、 「大丈夫、君の新しい家族だよ、何も怖くない…大丈夫だよ」 近寄ってきた人間も、優しく…ゆっくりとカラカラの体に触れる 「あら…震えてるわ、よっぽど怖がりさんなのね」 「母さん、リンナは帰ってるかい?」 「もうすぐ帰ってくるわ、お友達の所へ行ってるから」 「ふむ、なら先に、この子にゴハンをあげておいてくれ、腹が膨れれば…少しは落ち着いてくれるだろう」 「ふふっ…そうね、さぁポケモンちゃん、いらっしゃい…」 カラカラは背を軽く押されながら、ゆっくりと歩く やや大きなテーブルのある部屋に入り、背もたれが小さな、足の長い椅子に乗せられた 僅かな不安に、カラカラの体は再び小刻みに震える
エ ロ パ ロ 板 で や れ
カラカラwktk
18 :
寝てた :2007/05/10(木) 08:30:21 ID:???
「あらあら、よっぽど怖がりさんなのかと思ったけれど…なんだか様子がおかしいわね…」 手にフードの乗った皿を持って、人間が近づいてくる この人間は、さっきの人間と違う種類だ… 単なる性別の違いだが、カラカラにとっては人間の男女の差など見比べた事も無く、区別する知識すら持ち合わせていなかった 「ただいま〜!」 与えられたフードを思わず口からこぼし、異常なまでに体を硬直させ…再び小刻みな震えを見せ始める 「…あなた、やっぱりこの子…」 「うん、母さんの考えてる通りかもしれない…多分、虐待を受けていたんだろうな…」 二人はやるせない表情でカラカラを見つめた そして、ゆっくりとカラカラの背中に手を当てる 「大丈夫、大丈夫だよ…もう怖いことも痛いことも、君が苦しむような事は決してない」 諭すように、包み込むように、優しい声がカラカラに掛けられる 「お父さーん?お母さーん?…いないのー…?」 先刻響いた声が、部屋の中へ再び届く 「リンナ、おかえり…こっちへいらっしゃい」 「お父さん?なにかあっ……」 声の主の少女、リンナは…部屋の入り口に立ち、カラカラの姿を見るなり満面の笑顔で叫んだ 「ポケモンだー!!」
瞬間的にカラカラはテーブルの下へ隠れてしまう すかさずリンナも、テーブルの下へ潜り込む カラカラは目を丸くしてカタカタと震え、リンナは目を爛々とさせニコニコと微笑む 「リンナも、もう生き物の命を背負う事の意味が分かる年だ、父さんも母さんもリンナを信じてる」 「…だから、そのカラカラは父さん達からリンナへのプレゼントだ」 「大切に育てるのよ?」 「うん、お父さん、お母さん、ありがとう!!絶対大切に育てるよ!」 両親の問いに、リンナは笑顔で頷いた 状況の分からないカラカラは、まだプルプルと震え続けていた カラカラを含め、三人と一匹となった家族の初めての団欒を過ごした後、カラカラはリンナの部屋へと連れていかれた 「んー…カラカラ…カラー…骨?」 カラカラの顔を見つめながら、意味不明な事を紡ぐリンナ 「アナタは男の子?それとも女の子?」 問うた所でカラカラが答えられよう筈もなく、不毛な一人芝居が繰り広げられる 「うーん…男か女か分からないまま迂闊に名前つけられないよね?」 ひたすら独り言を続ける少女に、カラカラは少しだけ安心していた
ころころと表情を変えるリンナを見ていると、カラカラの心の奥に潜んでいた人間への憎しみや恐怖が少しだけ和らいだ 自分の事を守ってくれる、この人間達なら信じても大丈夫かもしれない 確信とまでは行かない 全てを委ねるまでとはいかない …だが、明らかにカラカラの恐怖心は和らいだのだ 「ん、もう寝よっか?」 軽く欠伸をしながら、リンナはカラカラの手を引いてベッドへ潜り込んだ 「んふふー、あったかーい…」 初めて、カラカラは人に抱きしめられた それはとても不思議な感覚で、ずっと止まらなかった体の震えは、もう完全に止まっていた リンナの懐で丸くなり、カラカラはその体を完全に預け、深い眠りについた 深い深い…まだ母のガラガラと暮らしていた時の記憶を思い出しながら… 翌朝、カラカラが目を覚ますと、隣で寝ていたリンナの姿が消えていた 途端に不安になった、リンナがいない、なんで?、夢だったのか? また、あの苦しい生活に戻されるのか? 不安が極致に達し、頭の骨がカラカラと鳴り響く 突如としてドアが開け放たれ、リンナの声が部屋に響き渡る 「おっはよーー!やっと起き…た……ぁ?」
「どうしたの?カラカラ…」 カラカラは震えながら、リンナの腰にしがみついてきた 上目遣いで見上げる瞳には、涙が溜まっている 「うっわ…かわい…!……じゃない、ごめんね、一人にしちゃって」 ゆっくりとしゃがみこんで、カラカラの体に腕を回すと、やっと震えが止んでくれた 「甘えんぼさんだね…」 カラカラの過去に何があったのかなんて分からない それでも恐らく、私なんかじゃ想像も出来ないくらいに悲しい事があったんだ 絶対、絶対幸せにしてやるんだから もう怯える必要なんて無いんだから リンナはカラカラを抱きしめながら、強く誓った 不意に、二つの情けない音が部屋に響く 「あ…はは…、とりあえず…朝ご飯にしよっか?」 笑顔で立ち上がり、部屋を出ていくリンナ カラカラもその後を追い、小走りでついていく 二人は一晩で強い絆を作った もしも、リンナの父がカラカラを探していなければ… もしも、あの男達のやり取りが成立しなかったら… 二人が出逢うことは無かっただろう そして、これからの二人の運命も…
22 :
名無しさん、君に決めた! :2007/05/10(木) 10:02:58 ID:xgIkfLmq
やべぇ…なんも思い付かなくなった
イイハナシダナー(;д;)
叩こうと思ってきたんだけど何か目から汗出てきたから帰るわ
もう次スレは ソフトに泣けるポケモン小説 でいいよな
カラカラが、リンナのパートナーになって二週間が過ぎた 出会った頃のように、極端な緊張や震えを見ることは少なくなった ただ、電話の音や、急な来客があると…直ぐにリンナの後ろに隠れてしまい、おおよそ全てのトレーナーに共通するポケモンとのコミュニケーションでもある、ポケモンバトルに参加することは不可能な状態であった 「んー…可愛いから良いんだけど、も少し強くなって欲しいかなぁ」 カラカラの鼻先を指でくすぐりながら、リンナはどこか寂しげに見つめた どうしたら、この子に自信をつけてあげられるだろう どうしたら…もっと自由に世界を楽しませてあげられるだろう 「そだ、明日は学校休みだし…外に出てみようか?」 カラカラの脇をくすぐるように抱き上げ、鼻先に息を吹きかける 「そうと決まれば!さささーっとお風呂に入って早寝しちゃお!…ねっ?カラカラ!」 最初はカラカラがお湯や水を嫌ったため、リンナも渋々一人で入っていたのだが リンナの、水が怖いものではないという粘り強い教育の成果もあり、次第に一緒に入浴できるようになった 風呂で一通り遊び尽くし、一人と一匹は床についた 新しい出逢いが待つ、明日に備えて…
手早く朝食を済ませ、よそよそしく支度をしていると、カラカラが足元でかぶりモノ(骨)をカラカラと鳴らす 慌ただしい雰囲気を悟って、少し動揺しているのだろう 安心させるように、リンナは笑顔で頭を撫でながら、カラカラの尻尾にピンクのリボンを結び付ける 「ほら、私とおそろいっ!」 自分の髪にあしらえたリボンを指差し、再びカラカラの頭を撫でる カラカラは、この頭を撫でて貰えるという事が、何より好きだった たちどころに準備を済ませ 「行ってきまーす!」 明るい声が家に響く カラカラと外へ出るのは、これが初めてだ 見ればリンナの顔をずっと見上げながら着いてくる 「転んじゃうよ、カラカラ?」 言ったそばから転倒し、手に持っていた小さな骨棍棒をころがせる 尻尾が空を指すようにピンと伸び、僅かに震えている 「うわぁ…大丈夫?怪我はない?」 カラカラの体を起こしながら、怪我がないか撫でて調べる 目が潤み、切ない鳴き声をあげているが…怪我は無いようだ 「ゆっくり歩くから…はい、手を繋いで歩こ?」 カラカラの手を繋いで、ゆっくりと歩き出す それでもリンナの顔を見つめながら歩くカラカラだが、もう転ぶことは無かった
28 :
名無しさん、君に決めた! :2007/05/11(金) 11:49:29 ID:zpPStpgO
リンナの住む街には、小さなポケモンふれあい広場がある 管理しているのが街でなく個人で、凶暴性が低く、他のトレーナーやポケモンに威圧感を与えなければ、どんなポケモンでも参加できる寛大な施設だ 参加は無料で、経営団体としては飲食店やフレンドリィショップ等が点在している ふれあい広場のスポンサーとしてポケモンセンター等もあり、トレーナーやブリーダーにとっては至れり尽くせりである 当然ながら施設内でのバトルは禁止されているので、戦う事の出来ない未熟なトレーナーやポケモンでも安心して遊ばせられる 「うわぁ…意外と広いねぇー…」 カラカラにとっても当然初めての風景だが、リンナにとっても初めての風景だった パートナーがいないと、ふれあい広場を使用できない…と言う点は市営の広場と同じだからだ 「なんだかちっちゃいポケモンばっかりだねー、あ…あの子転んでるよカラカラ!」 ほんのりと顔を高揚させ、カラカラに笑いかける カラカラもそんなリンナの姿を見て、ちょっぴり興奮していた 尻尾をくるくると回しながら、周囲をキョロキョロと見回す リンナの影に隠れながらだが、それでも楽しそうな雰囲気が滲み出ている
和む
「アスレチックだって、行ってみようか?」 キョトンと見上げるカラカラの手を引いて、ゆっくりと歩き出す アスレチック広場には、緩やか傾斜の山や、ネットのタワー(網で作られた円錐形のジャングルジム)、様々な角度に棒が張り巡らせられたうんてい等、人もポケモンも楽しく運動出来るものがたくさん設置されている ことごとくの遊具で、落ちたり転んだりと…およそポケモンらしくない運痴振りを発揮するカラカラだが、どんな時でも「リンナが側で見守ってくれている」 そんなリンナのフォローに安心しきっていた 「そろそろお昼にしよっか?お腹がペコペコですよー」 丸太で作られた壁を夢中になって登るカラカラを抱き上げ、広場の中にある飲食店に向かって歩き出す すっかり臆病風が無くなったのか、カラカラはリンナの一歩前をてこてこと歩いている 時たまリンナを振り返り、顔を確認するとまた前を向きてこてこと… 「ん、ありがとう、立派なボディーガードさんだねっ」 少しだけの変化だが、自分を守ろうと前を行くカラカラを見て、リンナは幸せな気分になっていた ふと、カラカラが足を止めた 路肩の茂みを見つめて、微妙に震えている
「どしたの、カラカラ?」 後ろに回り、一緒に茂みを見つめる 「何か…いる?」 リンナはそっと、茂みを掻き分けてみた カラカラはすでにリンナの後ろで震えている 手に綿毛が触れ、潜んでいた影がゆっくりと起き上がる 「…ポケモン…だよね?」 思わずカラカラに問いかけるが、やはりキョトンとした顔で見返される 「ちっちゃーい…カラカラより少しちっちゃい…かな?」 広場には野生のポケモンはいない リンナは特徴的な大きな耳に触れてみる 驚かせないように優しく、ゆっくりと… 「………!?」 リンナの触れた右の右…頭部の付け根から耳の先端にかけて三カ所、明らかに人為的な穴が穿かれていた あえて表現するなら、まるで人間のするピアスの穴のような開け方だ 親指が通りそうなほどに広い穴、傷口は半乾きで軽く膿んでいる 「…どうしよう…どうしよう」 思わず手で口を覆い、反射的に涙が溢れ出す
時間は少しだけ戻り、二人が広場に来る4日前… あるブリーダーと、一匹のポケモンの話 今にも雨が降りそうな曇天の空 とあるアパートに独りの男と、そのポケモンは暮らしていた
男はブリーダーで、他人のポケモンを預かる託児所のような事をして生活をしていた 手持ちのポケモンは一匹だけ そして、その一匹を溺愛していた それはすでに、愛と呼ぶには余りにも変質的なもので、他人から見れば狂っているとさえ受け取れるものであった 「好きだよ…好きだ…愛してる…だから…今日も僕を…僕の全てを受け止めてくれ…僕の全て…僕の…」 体を固定されているわけでもなく、薬物を使われているわけでもない そのポケモンは、男の行為を微塵も拒まなかった 男がポケモンを手に入れたのは、リンナがカラカラと出会った日と同じ日だった そう…このポケモンも、暗く淀んだ世界に捕らわれてしまった不幸なポケモンだったのだ カラカラと違うのは、引き取り手の性質が…闇市の販売者よりはるかに悪質で変態的だった事だ 男がそのポケモンに求めたのは、性的欲求のはけ口、そして仕事のストレスのはけ口 引き取られたその日から、残酷なまでに肉欲と暴力をぶつける その過程で…いや、それ以前から既に壊れていた僅かな希望は、微塵の欠片もなく消えてしまった 男は上辺の愛を語り、語るより多くの苦痛を与え、いつしかそのポケモンは…
【トレーナーへの愛で進化するポケモン】 この類の進化性質を持ったポケモンは、トレーナーやブリーダーの質を表す評価として受け取られ、多くの人々は競って自慢のポケモンを育てていた 彼もその一人であった ただ彼自身、どこか心に闇を抱えていたのだ 間違いに満ちた愛を与え続け、間違いに気づく事も出来ず、理不尽に反応を求める 「なんで…なんで進化してくれないんだい…?…僕はこんなに愛しているのに…」 そのポケモンは…既に動かなかった 目を合わせることもなく、ただ虚空を見つめて… 体は白濁にまみれ、不衛生な環境が毛並みを悲惨なものにしている 自らの意志に反応を示さなくなったポケモンに、男は残酷な判断を下す トレーナーがポケモンと別れを決意する際に使用するマーキング用のスティック 男は…それをゆっくりと…ゆっくりとポケモンの耳にあてがう 空は低く厚い雲に覆われ、降りしきる雨に…悲鳴はかき消され… あるアパートで起きた悲しい残酷劇に気付ける者など、誰一人いなかった 救いは…訪れることは無かった 明け方、男は広場へ出向き…一匹のポケモンを茂みに捨てた なんの感慨も罪悪感も持たず、置き去りにしたのだ
「何があったの?動ける?…どーしよ…動かして大丈夫なのな?…」 傷つき、虚ろな眼差しでリンナを見つめる カラカラのように震える事もなく、ただぼんやりと…ぼんやりと… リンナは髪に結っていたリボンを、ポケモンの耳にあてがって軽く縛った まるで腐敗したヨーグルトのような粘液がへばり付き、全身から漂う生臭い悪臭は鼻を刺激する リンナはまるで躊躇う事無く抱き上げた 「待ってて、直ぐにポケモンセンターに連れて行ってあげるから!」 同時にカラカラを背に捕まらせると、脱兎の如く駆け出した 運び込んで直ぐに、緊急の処置が行われる 医師の判断によると、人為的な暴力と絶食から、かなり危険な状態だったという 身体中に付着していたモノについては、医師が告げる事は無かった 全ての事実を知った訳ではなく、ましてリンナ自身にはどうすることも出来ない状況 垣間見た人間の汚れた部分 ふとカラカラと目が合い、カラカラの寂しげで…どこか不安を訴えるような鳴き声を聞き、リンナはその場にうずくまる それを見たカラカラは、リンナを小さな体で覆い、震えながら医師を睨みつける
wktk
【リンナが医師に何かされた】 カラカラはそう感じたのだろう それを見たリンナは、少し微笑みながらカラカラを抱きしめ大声で泣いた 「ごめんね…大丈夫、大丈夫だよ…ありがとう…ごめんねカラカラ」 ……16:30 ふれあい広場の閉園時間 陽気な音楽と、それに合わせて帰路につく幸せそうな人々とポケモン達 涙でグズグズな顔を伏せながら、リンナはカラカラとポケモンセンターの待合いベンチに腰掛けていた 緊急のライトが消え、病室の中から看護士の女性が手招きする 中に入ると、片口や耳・腹部に包帯を巻き、見違えるぐらいに綺麗になったポケモンの姿があった 「良かっ…たぁ…」 再び目から涙を零れさせ、その場にへたり込んでしまう 医師からこのポケモンの処遇を聞かされ、リンナは迷うことなく引き取り手として名乗り上げた 「あの…この子の名前なんですが…」 「もう君のポケモンだ、好きな名前で呼んであげたら良い」 「あ…その…この子の種類…」 キョトンとした顔をしていたが、医師は直ぐにポケモンの種族名を教えてくれた
接する際の注意や、自宅でどんな手当てをするのかを聞き、一週間分の薬や包帯を貰って、リンナとカラカラと…新たな仲間になったポケモンは帰路についた 「初めての外出で大変な事になっちゃったねー、お母さんとお父さんに何て言おうか?」 訪ねられても、やっぱりカラカラには何の事か分かるはずもなく とてとてと歩きながら、リンナの顔と懐に抱えられたポケモンを見つめている 「ただいまー…」 「おかえり、…その」 玄関を開くと同時に父親と鉢合わせ、思わず扉を閉めてしまう だが外にずっといるわけにもいかず、意を決して中に入る 事情を一通り説明すると、両親共に快く了承してくれた 「良かった…少しだけ反対されると思ってた」 「心外ねぇ…傷だらけの子を外にほったらかしに出来るわけないわよ?」 母は少しふくれた顔で言い、 「ポケモンに関しては、お前が好きなようにすると良い…ただし、必ず幸せにしてやるんだよ?」 父は笑顔でこう言った 「うん!絶対幸せにしてあげる!」 リンナは笑顔で宣言して、今日3回目の涙を流した 夕食を済ませ、部屋にフーズを持っていく 部屋に寝かせたポケモンのために…
イイハナシダナー( TAT) こういういい話でのエロ展開かなり期待
「元気になるにはご飯が一番!…ね?カラカラっ!」 無邪気に微笑むリンナの様子に、思わず楽しい気分になるカラカラ 部屋のドアを開け、開口一番に出た言葉は… 「あれ…?」 ベッドの上に寝かせていたはずの姿が無い 窓を見ても開けられてはいない ふと…ベッドの下に気配を感じ、のぞき込んでみる 「いた…んっと…ご飯ですよー?」 一向に出てくる気配が無い 鼻先に近づけてもピクリともしない 「…こまったね?」 またカラカラに微笑むが、どことなく寂しげで、カラカラもそんなリンナの雰囲気を感じ取っていた 「持久戦かな…いいよ、食べたくなるまで待ってる」 言って、リンナは布団を床に敷き、鼻歌を歌いながら寝そべった カラカラもリンナの懐に潜り込み、もじもじと寝姿を探っている リンナは見つめ続けた ひたすら…ひたすら… 懐では既に寝息が聞こえ、時間もゆうに丑三つ時を過ぎていた それでも見つめ続けた 時たま振り返ってくるので、ご飯を近づけ微笑むが…結局、日が昇りきっても反応が変わる事は無かった 「んぅー…ねむ…」 結局、徹夜になってしまったが、リンナはまだまだ諦めなかった
学校から帰り、再びベッドの下にご飯を差し出す 何度も呼び掛け、何度も微笑む 何度も…何度も… それでも反応を見せてはくれなかった そんなやり取りが3日続き、リンナの体力に限界がきた いつも通りに夕食を済ませ、カラカラと部屋へ向かう ドアを開き、ベッドに歩み寄ろうとした瞬間… 「あれ……?……あ……」 まるで風に吹かれたトランプタワーのように膝から崩れ落ちる 温められたフーズも、皿と一緒に床に転がる ぴくりとも動かないリンナ 突然の事に、カラカラはいつもより一層激しく震え、悲痛ともとれる鳴き声をあげる 動揺は極地に達し、リンナの服を引っ張りながら鳴き声をより大きなものにする …と、ベッドの下から物音がして、カラカラは思わずリンナの脇に隠れる ベッドの下から出て来たポケモンは、ゆっくりとリンナに近づき…顔を覗き込んだ 「…ん……あは、出てきてくれたね」 自分を覗き込む潤んだ赤い瞳を見つめ、リンナはやっぱり微笑んだ 「おなか…空いたでしょ?」 頬に手を伸ばし、そっと撫でると…まるで感情を示さなかった赤い瞳がわずかに潤み、リンナの顔に一滴の涙が零れ落ちた 「いま、新しいご飯もってくるからね」
涙が込み上げてきた これやばいよ…やばいって…
また虐殺小説かと思ったら良い話だった。wktk
イイハナシダナー 表現豊かでスラスラと見られるのが良いな、今後もガンガッテくだしあ
未だに頭はふらつき、視界もはっきりとはしていない それでもリンナは、ひたすらの笑顔で食事を持ってくる あれほど頑なな反応を示していたが、もうベッドの下に潜り込む事も無く、無表情に見える顔にも、僅かに和んだ気配が伺える 「さ、いっぱい食べて、お薬のんで……早く元気になろっ?」 穏やかに語りかけながら、新しいフーズを目の前に置く おずおずと匂いを嗅ぎながら、最初の一口… 「……おいし?」 口をつけてからは、今までぷっつりと拒んでいた食事も、すんなりと食べてくれるようになった 一安心……に思えたのだが、日が経つに連れ、そのポケモンは異常な反応を見せ始める きっかけは入浴だった 包帯も取れ、医師からの「出来るだけ清潔に」という指示もあり、リンナはいつものようにカラカラとそのポケモンを連れて浴室に向かった リンナが服を脱ぎ、さぁ入浴……という所で突然倒れ伏したのだ 翌日も翌々日も、浴室に連れて行き、リンナが服を脱ぐと倒れるのだ 意識を失っているわけでもなく、負傷が有るわけでもない …それは、あの男が植え付けた恐怖の種子だった
超いい話しだ…(´;д;) エロ無しでも十分だよ…すごく面白い
度重なる【行為】の記憶が、体に動く事を止めさせ…意志を遠ざけるという防御反応をとらせるのだ これ以上の……苦しみを受けないように…… リンナはふれあい広場のポケモンセンターに出向き、医師に一部始終を話した そこでリンナは初めて知らされる 初めて出会った時の、ポケモンの身体中に纏わりついていた粘液と腐臭の正体を 以前に、暴力以外に受けていた最悪の行為の事を… 家に帰り、その当事者であるポケモンを見て、今までに無い量の涙が溢れ出た 抑えることも叶わず、カラカラが抱き付いても……涙が止まることは無かった 「……ごめんなさい、許してなんて……人間が言っちゃいけないよね……でも、謝ることしか出来ないよ……」 既に過ぎ去った事実 だが、たとえ過去の事であろうと、今……目の前で苦しんでいるのも紛れもない事実であり、この小さな存在を救うことの出来ない無力さに……リンナは謝ることしか出来なかった その思いはカラカラにも向けられていたのだが、当のカラカラはリンナを元気にしようと、ひたすらに鳴き続けていた
そのポケモンは、自分にぶつけられている感情に戸惑っていた 既に捨て去った希望 諦めていた救い 人間に対する恐怖 今、目の前で泣いている人間は… 嗚咽を漏らしながら泣き続けるリンナに、温かい影が抱き付いてきた リンナの顔を隠すように、溢れ出た涙を包むように 「……ん、泣き虫で、ごめんね? 守らなきゃいけないのに……泣いてばっかりじゃいけないよね」 涙と鼻水でクシャクシャの顔をそのままに、リンナはやっぱり微笑んだ 悲しくて、切なくて……やり切れない思いでいっぱいの心を誤魔化すように 二匹のポケモンに、最大級の幸せを与えるために 「……カラカラも、アナタも、私が守るよ! 苦しみは分からないかもしれないけど、これから一緒に幸せになろう?」 星の煌めく夜空の下、健気で小さな決意と希望は、一匹のポケモンから絶望を少しだけ切り取った 決して消えることは無いけれど、これから…より多くの幸せで満たされるであろうポケモンは、少しだけ強くリンナの懐に抱きついて…… 「……よろしくね、ミミロルっ」 リンナも言いながら、少しだけ強く抱きしめた
これにて、カラカラの話を締めくくらせていただきます 応援、お褒めの言葉、誠にありがとうございました 次に来る時は、エロを話に取り込めるよう頑張ります それでは ノシ
超GJです! ポケモンの正体はミミロルだったのか… 悲しいけど心暖まる良い話でした
( ;∀;)イイハナシダナー いや、むしろエロくなくていいよ
( ;∀;)リンナサンイイコダナー
( ;∀;)イイハナシダナー
チンコおったてて来たがもはやエロなんて どうでもいいやと思いつつ涙流してる俺がいる。
ポケモン板で涙を流すとは思わなかった。 イイハナシダナー
これはむしろエロくなくていい…スレ開く前の自分が情けないよ…(;д;`)リンナイイコジャー
エロ小説スレで泣くとは思ってなかったぞ
この小説に出会ったおかげでカラカラが最高に好きになった。 ミミロルは前から好きだったがもっと好きになった。
ミミロル幸せになれるといいね。
ちゃんとミミロップになるんだろうな…
愛があるからなるだろう
今からカラカラ育ててくる。 凄く萌えた。ダイパ持ってないからミミロル捕獲できない(´・ω・`)
ていうか、こんないい話書かれたら 誰もエロ小説なんて恥ずかしくて書けネーヨ。 良かったら続き書いて下さい。
で、ミミロル×カラカラ
沢山のレス頂き、俺自身泣かされそうな気分に満たされました 誠に感謝の極みでいっぱいです もう少し、リンナとカラカラ、それからミミロルのお話を続けようと思います 時間がかかると思いますが、生暖かく見守って頂ければ幸いです それでは、ネタを探してから夕方頃に話を再開したいと思います ノシ
幸せな世界があれば、残酷なまでに汚く暗い世界も必ず存在する 光があれば影が出来るように、その世界は確実に存在するのだ 【戦争】……人間が作り、人間が行う正義 バラしてバラして、理由を紐解いてみれば……子供のワガママのような理由から生まれる僅かな争い いつしか巨大な渦になり、人間に留まらず多種多様な生物まで巻き込む、身勝手で哀れな世界 古くから、人とポケモンは互いに世界を共有して生きてきた 時には傷つけ、時には傷つけられて… いつの頃からか、人間は大きな【力】を生み出すようになる 暮らしを豊かにするために 命を尊び守るために その力は、対等という言葉を軽く埋め尽くした あまりに軽々と……あまりに理不尽に…… 互いに高みを目指す中、ポケモンという存在に魔手が伸びるまで、そう時間はかからなかった 表立って行われることは決して無かった 人間には無い力 人間には作り出せない力 その力を手にするために、実に大量のポケモンが集められた 同時に、集められたポケモン達の存在は世界から消えた 光のある世界から……決して日の届かぬ闇の底へ…… 悲痛な叫びを上げる事も出来ず、救われる事も叶わず………
68 :
2 :2007/05/16(水) 15:34:36 ID:???
「炎系種族は戦闘可能です、あとは所属分隊との連携訓練ですが……」 一部で爆音や「何か」の弾ける音が響く中、比較的若い男の声が……かき消される事無く相手に伝えられる 受ける方は、いかにも戦歴を積んだという風体で、顔はやや頬が痩け、その視線は見る者に寒気を与える淀みに満ちていた 「連携訓練が済み次第、極東に輸送しろ……先方の状況次第では水と慰安部隊の方が求められるだろうがな」 「了解です、しかしながら…水部隊の事で少々問題が……」 部下と見られる男は、怯えの色を浮かべながら言葉を繋ぐ 「……調教に些か不備がありまして、何匹かの個体が……その……」 「……言葉を濁らすな、貴様……報告というものを舐めているのか? それとも、俺を舐めているのか?」 「……いえ、そんな事は……決して……」 明らかに畏怖を与える言葉を受け、部下である男は余計に萎縮してしまう 「ふん……なんにせよ、使いものにならんなら殺せ……他の個体に見せしめになるよう、目の前で、ゆっくりと、苦しみながら死ぬようにな」 部下の男に圧力をかけるように、重く……重く……残酷な言葉が吐き出される
69 :
3 :2007/05/16(水) 16:06:13 ID:???
身を震わせ、報告を終えた男は敬礼を済ませ部屋を出た 「……たまんねぇな……非武装国が……なんでこんな事してんだろうな……」 男は誰に向けるわけでもなく、通路の天井を眺めながら呟いた 丁度、公衆の電話BOXほどの高さの塀が囲む区画 内部には人工的な山と、自然物から切り抜いて作られたのであろう大きな沼が広がっていた 様々な兵器と呼ばれる物が点在し、場所によっては生々しい血痕が残っている これが……いわゆる戦闘区域に対応すべく訓練を受けるポケモン達の、強化養成場と呼ばれるものであった 地形を利用し、時には地形そのものを状況の次第によって変化させる 相手の兵器を無効化し、時には人間を……時にはポケモン同士を、その力で傷つけさせる その施設は元々、災害時の人命救助や非戦闘地区の援助など、より一層の円滑化を図って創立されたものだった しかし……諸外国からの圧力、内部からの金銭的な企み その他色々な事由により、施設の内容を不透明にしていった 各地域からは様々なポケモンが集められた 好戦的な存在は、それほど苦もなく受け入れた しかし、戦闘を拒否するポケモンもいた
70 :
4 :2007/05/16(水) 16:50:26 ID:???
訓練を受け、実際に相手を傷つける事を……躊躇い、拒絶する 次の瞬間には、二度と目覚めることの無い眠りについてしまう 目の前で起きた恐怖 言い知れぬ、見えない鎖 ポケモン達はいつしか、受け入れる道を選ぶようになる 従い尽くせば、少なくとも命を……長引かせることが出来ると……… 「よーし、其れではこれより、対湿地帯及び水域周辺における戦闘訓練を行う!」 男の声が響きわたり、様々なポケモンが兵士に連れられ技を繰り出す 仮想の敵と見なされるのは、戦闘力として能力が低いとみなされたポケモン そして……訓練に抵抗し、脱走を行ったポケモン 特に後者のポケモンは、凄惨を極める責め苦が与えられた 一部の兵士は目を逸らし、一部のポケモンは……泣いていた この施設では、子を宿すポケモンが多かった それは恐怖からくる種族維持本能なのであろう そして、自らを慰める行いでもあるのだろう…… そうして生まれた子共にも、変わらぬ訓練と、戦えぬ者への拷問が与えられた 狂っていた 常軌を逸する行い……流されるままに従う思考 人もポケモンも、いわゆる「普通」の世界から存在自体が隔離されているのだ
71 :
5 :2007/05/16(水) 17:34:59 ID:???
狂う事でしか……身を守る術が無いのだ…… ある夜、戦地へとポケモンを送り出すための護送車が、大型車とは思えぬほどの静寂さを纏ってやって来た 大量のモンスターボールを積み込めるよう、卵のパックの容器を思わせる特殊な棚に、黒い布で顔を覆った兵士が黙々とボールを積み込んでいく さながら死神を思わせる出で立ちと、無言の作業という不気味さが……作業の場に重苦しい沈黙をもたらす その静寂を、まるで女性の悲鳴のようなサイレンが切り裂いた 唐突な騒音に手を止め、警戒態勢をとる兵士達 普段からの厳しい訓練の賜物か、洗練された動きで警戒任務に移行していく アナウンスが流れ、これが訓練でない事を告げると……その施設ではありふれた警戒の理由が流される 『第三種特別警戒、第三種特別警戒、North Areaより脱走、繰り返す……』 「北だ! 捕獲部隊は北へ向かえ!! 海域へ出た場合は直ちに射殺しろ!」 直接的な殺害という言葉の含まれる命令に、躊躇いを見せる者は皆無であった 逃げ出したポケモンは、水部隊……主に水辺を得意とする者達であった 大抵は海に辿り着く前に捕獲されるか、辿り着いても射殺される それが今までの事実だった
72 :
6 :2007/05/16(水) 18:01:18 ID:???
何度も繰り返され、何度も失敗に終わっていた脱走劇 その日は、少々勝手が違っていた アナウンスが流れるまでに、既にポケモン達は塀を越え、およそ銃撃の届かぬ距離まで逃げおおせていたのだ それは、団体という怪物のような者達が集う中で、まだ狂わぬ若い兵士達の良心が成した反乱であった 組織内では決して許される事の無い行為 それでも、後にどんな処罰が待っていようと、彼等はポケモンを救う道を選んだ 一匹一匹の首には、ドッグタグと呼ばれる名札のような物を掛けられていた この施設で行われていた所業と、施設の所在地が記されたメールが備え付けられている もしかしたら……もう人間の目の前には現れないだろうポケモン達に、願いを託して 数メートル先すら見えぬ漆黒の海に、続々と聞こえる飛び込む音 ポケモン達を逃がした兵士達は、内部調査のすえに程なく捕まり…… 数発の破裂音とともに存在を消された それは社会的にも、物理的にも……二度とこの世界に舞い戻ることが出来ない事を告げる、残酷な音であった それから月日は少しだけ流れ……舞台はあの少女とポケモン達の住まう街へと移される
73 :
7 :2007/05/16(水) 18:46:36 ID:???
「あらリンナちゃん、随分早く出かけるのねー?」 「今日は海に行くんだよっ!」 年相応らしからぬ無邪気さで、近所の主婦に返事をする 薄い水色に白いラインの入ったマウンテンバイク 後部にはサスペンションを邪魔しない位置から、少々小さめではあるがポケモンを乗せるカゴが備え付けられている 週末にバイトをし、月々のお小遣いを貯めに貯めた努力の結晶 リンナは二匹のポケモンを、より遠くに連れて行くのを楽しみにしていた 限られた世界しか見て来れなかったカラカラとミミロルに、自分の力でより広い世界を教えてやりたかったのだ ウキウキとカゴに二匹を乗せると、リンナはいつにも増した笑顔で告げた 「行ってきまーす!」 涼しい顔で寝息をたてるミミロル 骨棍棒を強く抱きしめ、微かに震えるカラカラ ひたっすらの笑顔でハシャぐリンナ 三者三様の表情で、マウンテンバイクは清々しく街を駆け抜けた 道の舗装も甘くなり、路肩に土が見えるようになると、背の高い草が生い茂る河川が見えてくる 川幅は100メートルを越えているだろうか 中洲に大きな石が見られない事から、海が近いことが伺える 「もう直ぐつくよ、カラカラ、ミミロル!」
74 :
8 :2007/05/16(水) 19:10:35 ID:???
リンナが言うと同時に、路肩の草々はなりを潜め、代わりに青い世界が広がった どこまで見渡しても一面に広がる海と空 リンナの興奮も最高潮といったようで、道の端にマウンテンバイクを止めると、カラカラとミミロルを下ろして裸足になる 「行こっ、はやく行こー!」 いつにも増したハイテンションに釣られるように、カラカラの尻尾もクルクルグルグルと回転する 薄いピンクのリボンも、空に舞う蝶のように小躍りしている ここまで来る最中も、ずっと睡眠を貪り続けていたミミロルも……右の耳に結ったリボンを少しだけ振っている 波打ち際を競争したり(リンナの独壇場)、砂浜で巨大な山を作ったりと、ハシャぎにハシャいで午前中は過ぎていった 昼時を迎えると流石にリンナのテンションも落ち着き、持参した弁当を出して3人で小高い岩場に向かった 具合の良い丸い岩を見つけ、腰を下ろすと弁当を広げる カラカラとミミロルの分は、市販のフードだけでなく、互いの好みの食材を使った料理が入っていた 「ほらカラカラ、ごはん付いちゃってるよ?」 カラカラの頬に付いたごはんを指で取りながら、リンナはふと、ミミロルが何かを気にしている様な雰囲気を感じ取る
75 :
9 :2007/05/16(水) 19:30:47 ID:???
洞窟の入り口に一番乗りしたのは当然リンナであり、その異様な空気を悟ったのもやはりリンナだった 「臭……っ、むあー、何なのこの匂い……」 やがてカラカラとミミロルが辿り着くと、二匹共にその場に立ち尽くしてしまう 覚えのありすぎる匂い 肉の腐る……死の匂い 魚が腐乱した程度では到底及ばない、鼻の芯から突き刺す刺激臭 喉に絡みつくような……全身に纏わりつくような……不気味な感覚 カラカラはリンナに強くしがみつき、しきりに出口へと引っ張る ミミロルも入り口でへたり込み、動く事すら出来ずにいる 「なになに?どうしたのカラカラ!?……落ち着いて、大丈夫、大丈夫だから」 リンナは一旦外に出て、カラカラとミミロルを抱きしめる 二匹共に震え、その瞳は涙で溢れている カラカラはリンナの服をまだ掴んだままで、離す素振りもまるでない 「……気になるけど……しょうがないよね、帰ろうか?」 余りの二匹の豹変振りに、リンナは胸に不安を抱かざるを得なかった 二匹を胸に抱き上げ、もう一度洞窟の入り口を見つめる 「……」 リンナに帰宅を急かすように、か細い鳴き声をあげるカラカラ 呼応するようにミミロルも鳴き声をあげる
76 :
本当の9 :2007/05/16(水) 19:50:47 ID:???
>>75 の前に入るパートを間違えました
すいません
「どしたのミミロル……? なんか……前にもこんな事あったなぁ……」
それはリンナとミミロルが初めて出会った時の事だった
その時はカラカラが同じような雰囲気だったのだが……およそ気配を感じ取る能力においてはミミロルの方が上である
「……何かいるの?」
訪ねながらリンナは、ミミロルの視線の先を見た
パッと見ただけでは気づけなかっただろう
リンナ達のいる岩場から、砂浜を挟んで500メートルほど離れたもう一つの岩場その丁度、海面付近に……
「洞窟かな……?」
そのままズバリであり、ミミロルが見つめていたのは、その自然に出来たであろう洞窟の方向だった
ここで再びリンナのテンションが高まってくる
「んっ、行って見よっか?」
ごはんを食べ終えたカラカラとミミロルに視線を合わせ、微笑みながら空になった弁当箱を片付ける
「まだお日様も高いし、行ってみよ? 早くっ!」
小走りで洞窟に向かうリンナを追って、カラカラも慌てて後に続く
その後を追い、ミミロルも仕方なさそうに着いて行くが、やっぱりその耳は……どこか楽しそうに揺れていた
「うん、帰ろっ……早く帰って、みんなでお風呂パーティーしなくちゃね」 帰宅して夕食を済ませると、リンナと二匹は浴室へと向かった ミミロルの拒絶反応もすっかり収まり、今では専用のシャンプーハットを自分から被ってリンナを急かすほどだった そこに至るまでには、リンナの裸大作戦やら、カラカラの生贄大作戦などの様々な苦労があったわけだが…… 「一緒に入れるって、やっぱり嬉しいねっ」 リンナにとっては苦労なんて二の次らしく、二匹が楽しそうに風呂で遊ぶ姿が、何よりの幸せとなっているようだった 夜が明け、日が昇ると同時にリンナは出掛けて行った カラカラとミミロルを両親に任せ、あの洞窟のある海を目指して…… 大逃走劇のあった日から2日、一部の兵士の手によって解放されたポケモン達は、ほぼ全てが同じ海辺に辿り着いていた ほぼ……というのは、逃げる途中で力尽きてしまう者や、海に飛び込む前に射殺されてしまった不幸な者もいた……、という事実があると言う事だ 実質、生き残れたのは8匹だけで……その中でも十分動けるのは3匹だけだった 砂浜をぞろぞろと歩き、ポケモン達は洞窟を見つける
78 :
12 :2007/05/16(水) 20:13:07 ID:???
全員が洞窟に籠もり、動ける3匹は残りのポケモン達の分まで食料を集めて回っていた 次第に体力は回復し、中には子を宿したポケモンもいた このまま……何事も無く暮らせる ポケモン達は、いつか洞窟を出て海に戻るという希望に、胸を膨らませていた やがて宿した命が産声を上げ、いよいよ海へと還る…… まさに、その時であった 洞窟の入り口に、一匹のポケモン 仲間ではない かと言って、野生の匂いは微塵もしない 火薬と血と……人間の匂いで満たされポケモンの影 「……潰せ」 一言だった その一言でポケモンは余りに残酷で、見る者によっては美しくすら感じる殺戮を行った 一匹、また一匹と、岩壁に叩き付けられ、四肢を引きちぎられ、その様には……ありふれたポケモンの「技」等とは到底合間見えない、凄まじいまでの殺意だけが存在した 最後に残されたのは、命をこの世に生み出したばかりの……メスのミズゴロウだった その影は、ミズゴロウの姿を見て動きを止めた 今までの異様な殺意が消え、ただただ立ち尽くしてしまう 「……そいつで最後か」 不意に届く声に、二匹のポケモンは同じ方向に目を向ける 銃声 殺意も何も無い 無感動な一発
79 :
13 :2007/05/16(水) 20:45:37 ID:???
洞窟の中で起きた惨劇は、この一発で幕を下ろした 「タグを回収しろ、死体は奥に運べ」 そのポケモンは言われるままに、今し方殺したポケモン達を洞窟の奥へと運んでいく 最後のミズゴロウを、【一番奥の岩影】に寝かせる ミズゴロウを撃った男が洞窟の外へ注意を向けるのを確認し、ミズゴロウの影に【銀色のタグ】を忍ばせ……その顔に、愛しむように顔を擦り付ける 「……終わったのか? 早くしろ【ラグラージ】」 そう呼ばれたポケモンは、ゆっくりと出口に足を向ける ゆっくりと……ゆっくりと…… やがて洞窟内に静けさが戻ると、ミズゴロウの横たわる岩影から……弱々しく、切なげな鳴き声が溢れ出す その声は余りに悲しく、余りに頼りなく…… 家を出て、リンナは全速力で海を目指していた カラカラとミミロルの怯えようは、尋常なものではなかった あの洞窟に、何も無い訳がない こういう場合におけるリンナの感は、ずば抜けて鋭かった 砂浜にまでマウンテンバイクで乗り込み、持参した懐中電灯を用意する 洞窟の入り口に立つと、やはりアノ腐臭は変わらぬままに漂っていた リンナは逃げ腰になりながらも、ゆっくりと洞窟の奥に歩を進めた
80 :
14 :2007/05/16(水) 21:20:40 ID:???
入り口から8メートルほど進んだだろうか 「ちょっと……寒い……かなー……」 怖さを紛らわせるための独り言 勇気を振り絞る なぜこうまでして、洞窟の奥を目指すのか…… リンナはカラカラとミミロルの怯えた様を思い出していた あの子達の、怖がる理由が知りたい 恐怖を少しでも減らしてあげられるなら、私はどんなに怖い所でも進んで行ける 覚悟と共に、リンナは洞窟の曲がり角を進んだ 進んで、目にして、その場にへたり込んで……嘔吐した 肉 肉 肉 骨 血 肉 岩 血 血 皮 血 皮 皮 骨 骨 肉 血 皮 肉 肉 肉 骨 血 肉 岩 血 血 皮 肉 皮 血 骨 骨 肉 血 皮 肉 皮 血 骨 血 肉 岩 血 血 皮 血 皮 皮 肉 骨 肉 血 皮 眼前に広がる、無機質と……生物だったのであろう「モノ」の残骸 遠ざかりそうな意識を無理やり引き戻し、ふらつきながら立ち上がる リンナの思考は、ほぼ真っ白になっていた 何が起きたのか この原型すら確かめようもない肉片が何なのか……理解出来よう筈もなく…… 「……あっぅぅっ……苦しい……苦しいよう……」 尚も嘔吐は止まらず、涙混じりの嗚咽が洞窟の闇に木霊する
81 :
15 :2007/05/16(水) 21:45:14 ID:???
ふらつく体をなんとか支えながら、リンナは更に奥へと向かう ただ一体、死んでいることには変わらないが、まだまともな姿を維持しているミズゴロウの元へ…… 体は氷のように冷たく、ただ一点……不可思議な傷口を除いてはリンナが疑問を抱く事は無かった 「……これ……映画とかの…………?」 軽く気が動転しているのだろう リンナは独り言ですら奇妙な言葉遣いになっていた ふと、ミズゴロウの体の下から何か……金属片が覗いているのを見つける 震える手をミズゴロウに当て、その金属片を拾い上げる 「これ……メールが入ってる……?」 リンナはタグをカバンに仕舞うと、ミズゴロウを抱き上げた 外へ連れて行き、砂浜に穴を掘る また洞窟に戻り……今度は細切れになった肉片を腕に抱きしめ、ミズゴロウと同じ穴へ……そっと寝かせる 余りに細かいものを除き、リンナはほぼ全ての死体を穴へと移した 顔は蒼白で、涙も止まらない 未だ震える手で、リンナは穴に土を被せた 見てみれば、素手で穴を掘ったためにリンナの手は傷だらけになってしまっていた 海水で手を洗い、リンナはまた……洞窟へと入って行った 少しでも多くの手掛かりを見つけるために……
82 :
16 :2007/05/16(水) 23:02:03 ID:???
ミズゴロウの眠りについていた岩影……やや不自然な気配を感じたリンナは、その岩を押してみた 「あ……動いた……」 言うと同時に力を込め、バスケットボール二つ分ほどの岩が転がり倒れる その影には、小さなポケモンなら十分入れる程の窪みがあり、実際に幼いポケモンが眠りについていた 腹部を見ると微かに動いている リンナはそっと手を伸ばし、背に触れようとしたのだが…… 「痛いっ……!?」 即座に目を覚ましたのか、目を閉じていたポケモンは激しい唸り声を上げながら、リンナの手を強く叩き払った 幼いながらも、その迫力に思わずたじろいでしまう 「だ、大丈夫だよ? 怖くない……怖くないから」 リンナは再び手を伸ばすが、ポケモンは必死に払いのける しかし、その体はかなりの衰弱が見て取れるほどに痩せ痩けていた 「このままじゃ死んじゃうよ? お願いだから、一緒に行こう?」 何度払われても、リンナは幼いミズゴロウに手を伸ばし続けた やがて穴を掘った時の傷が開き、リンナの手からは再び血が垂れ始めていた 「……お腹……空いてない?」 リンナはカバンから小さな菓子を出し、ミズゴロウに近づける
83 :
17 :2007/05/16(水) 23:54:45 ID:???
「あっ……っう……痛いよ……いた……」 ミズゴロウはリンナの腕に噛みついていた それはもう、完全な拒絶であり……心を開く雰囲気など、一切感じさせない殺意にも似た感情を含んでいた それでも尚、リンナは諦めない 愚直なまでにミズゴロウに向かい合う そんなリンナの思いが、彼女自身を危険に晒す事になってしまう 丁度リンナがミズゴロウに腕を噛まれた時、洞窟の外には二つの影が佇んでいた 「……ったくよぉ……完璧な仕事をしてくれってんだよ、なぁカイリキー」 二つの影の正体は、あの施設の男とカイリキーだった 彼等は逃げ出したポケモンの死体が眠る、この洞窟の破壊を命令されたのだ 「んじゃ、手早く壊しちまえ」 言われてカイリキーは洞窟の壁面に拳をあてがう まるで蜂の羽音のような音が、一瞬だけ聞こえたかと思うと……硬いはずの岩肌が、砂浜に作った山が波にさらわれ崩れるように、もろく崩れ落ちてしまった 「……え? ……今の……」 リンナは突然の騒音に出口に目を向ける だが……今まで出口から、かろうじて届いていた光が失われたことで、洞窟がどうなってしまったのか…… 自分の身に何が起きたのかを無理矢理に理解させられる
グロい…
小説を書くことに異論はないけどここには書かないほうがいいんじゃないか さんざ言ってもこのスレ残酷禁止だし、立て主も 『このスレでポケモンに対する残酷な虐待(切断など身体的障害が残るような描写)や殺しなどは書かないでください』 って言ってるんだし、趣旨が曲がったスレでもいちおう言われたことは守ろうぜ
86 :
◆AnalSexRiQ :2007/05/17(木) 00:42:27 ID:5gub6hxV
この板はエロは削除対象になるけど、グロは削除対象にならないんだよね。 そこんとこよく考えて発言してるのかな?
このスレはなぜ消されないんだ?
>>84-85 不快な思いを抱かせてしまい、誠に申し訳ありません
取り急ぎだけれど、この後の話からは直接的な表現を変更しました
もう少し見る側の感覚を考慮すべきでした
本当に申し訳ない
89 :
18 :2007/05/17(木) 00:55:12 ID:???
「うそ……閉じ込められちゃったの? どうしよう……誰か……誰か!! ……助けてっ、誰か助けてっ!!」 必死に叫べど、大量の土砂に埋もれた洞窟からは、一切の音が外界に漏れる事は無かった 持参していた懐中電灯が無ければ、完全なる闇に包まれていたであろう 一切の光も無く、封鎖された洞窟内はみるみるうちに温度が低下し……リンナの体力を奪っていく どれくらい叫んだだろう……助けが来る事は無かった 叫び続けたために喉が嗄れ、まともに喋ることすら出来ない 僅かな電灯の明かりで手元を照らし、両手の傷を確認する 血が……止まっていない 「大丈夫……大丈夫だよね……」 自分に言い聞かせ、震える体を抑えつけ、涙と嗚咽を無理やり押し留める そこでふと、リンナはミズゴロウに懐中電灯を向けた 「……震えてる……寒いの? それとも怖いの?」 先刻、自分の手と腕を傷付けた事など既に頭に無いようで、すぐさまミズゴロウに歩み寄る そっと手を出すが、やはりミズゴロウはリンナの手を振り払う 「……もう怒ったよ……」 リンナは頬を膨らませ、ミズゴロウの体を無理やり自分に引き寄せた
90 :
19 :2007/05/17(木) 01:06:12 ID:???
ミズゴロウは本気で暴れていた いくら幼いポケモンとは言え、やはりポケモンである以上は本気で抵抗されればたまらない ひたすらに噛み、殴り、リンナの腕から抜け出そうとする だが…… 「ごめんね……怖いよね……みんな、みんな居なくなっちゃったんだもんね……私の事だって許せないよね……」 リンナはミズゴロウが暴れる事を止めなかった 「許してくれなくてもいいよ……あなたを独りぼっちにしちゃったのは人間なんだもの……」 尚もミズゴロウは抵抗する 「……それでも、あなたを独りぼっちには決してしないって願って……そんな人間もいることを……もう許してくれなくても良いから……あなたまで居なくなる事を選ばないで……」 決して叫んだ訳ではなく、特別強く抱きしめた訳でもない それでもリンナの言葉には、ミズゴロウの抵抗を止めるだけの力が込められていたのだろう 「……落ち着いてくれた? ……んふ、あなた温かいねー……ぇへへ……」 涙でぐちゃぐちゃになり、不安に満ち満ちていた顔には、呆れるほどの笑顔が張り付いていた 「……よっし、今度は食べてくれるよね?」 リンナはカバンから再び菓子を出し、ミズゴロウに与えた
91 :
20 :2007/05/17(木) 01:16:36 ID:???
ミズゴロウが落ち着き、リンナの手から菓子を食べるようになってから、15時間が経過していた 夜になっても帰って来ない時点で両親は捜索願いを出していた そして、その判断は正しかったのだが……依然としてリンナの行方は不明のままだった 両親の慌てふためく様を見て、カラカラもミミロルも、リンナの身に只ならぬ事が起きているのを悟っていた 両親が警察からリンナの特徴の確認を受ける隙に、二匹のポケモンは夜の外界へ走り出した 恐怖に縮こまる体を制し、リンナを助けるために 洞窟内では、リンナの体力に限界が近づいていた 暗闇と密室空間……加えて下がり続ける温度 そしてなにより、傷口からの感染症 極限状態のリンナは、それでもミズゴロウに優しく語り掛ける 「……もう、ごはんが無いんだ……ごめんね? ……もっといっぱい……持ってくれば良かったね」 すでにミズゴロウを抱きしめる力すら、リンナには残されていなかった しばらくリンナの瞳を見つめ続け、ミズゴロウは暗闇に姿を消した 「……死んじゃうかな……やだな……まだ、まだカラカラもミミロルも……幸せに………っ、幸せにしてあげられてないよ……」 「……ごめんね……ごめ……ね……」
92 :
21 :2007/05/17(木) 01:26:01 ID:???
意識が閉じる直前まで、リンナは謝り続けた ひたすらに……ひたすらに…… 再び目が覚めた時にリンナが目にしたのは、自分の頬に顔をくっつけて寝息を立てるカラカラとミズゴロウだった 「……あれ? なんじゃこりゃー……」 見れば記憶に無い部屋、腕から伸びるチューブ 両親もベッドの横で伏せるように眠っている 「お母さん……? お父さん……?」 声に気づき、両親が目を覚まし 母は号泣しながらリンナに抱きつき 父は呆けたままリンナの顔を見つめていた カラカラも尻尾を激しく回しながらリンナにしがみつく 「……何がどうなって……えと、取りあえず皆さん落ち着いてー……」 リンナが病院へと無事に辿り着くまでの経緯を、両親が手短に話してくれた カラカラとミミロルが家を飛び出した事 帰って来たと思ったら、カラカラと【知らないポケモンが二匹】がリンナを担いで来たという事 そして、知らないポケモンの一匹はミズゴロウで、もう一匹は病室の入り口から一際目立つ大きな耳を覗かせている事 ここからは誰も知らない、ポケモン達の救出劇 カラカラとミミロルが、リンナの元へ辿り着くまでのお話
グロは簡便だけどGJ、がんばって
良スレ発っ見〜(⌒▽⌒) ageteokimasune
テーマがテーマだけに、多少のグロはしかたないんじゃないかな? この作品は長く続けて欲しいな。素晴らしい
良スレ〜〜〜ッ!!はっo(⌒▽⌒)oけん〜♪ハジメマシテ〜〜〜ッ☆☆(*⌒ヮ⌒*) うーんとー、私ぃすっごくすっごく暇でー、\(⌒∇⌒)/ 探してたら(◎_◎)なんとっ!☆彡(ノ^^)ノ☆彡ヘ(^^ヘ)☆彡(ノ^^)ノ☆彡 素晴らしいスレ♪を発見!!!!(^o^)//""" パチパチパチ てなわけで、ついつい書いちゃったのらー(o^v^o) エヘヘφ(`∇´)φカキコカキコ♪
GJ!俺はグロくても構わないぜ!
前回を上回るGJでした。 確かに残酷な描写多かったけど シリアスな展開を進めるうえで仕方ないよね。 グロがあるからこそ、後半でのリンナさんとカラカラたちポケモンの 絆がより強く感じられるのだと思った俺でした。
GJ!俺はこんなポケモン小説が読みたかったのです…!
何という神スレ
101 :
缶 :2007/05/17(木) 17:53:16 ID:???
立てた事に反省し自ら消去願いを出そうと思いましたが 出せない空気になってきたなこれは…
まとめwikiとか作らないかぁぁぁぁぁ!?
続きまだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?
なんという良スレ
意見や応援、感謝です 夕方頃に続きを投下したいと思います
なにこの糞ス………稀に見る良スレか!?
wktk
それでは、始めさせて頂きます
113 :
22 :2007/05/19(土) 18:05:25 ID:???
家を飛び出し、カラカラとミミロルは迷うことなく海へと向かって走り出した 匂いだとか何だとか、根拠になるものは何も無い ただただ勘だけで、リンナと遊んだ海を目指して走った 海辺に辿り着くと、二匹はあの洞窟へ向かう 二匹にとっては忌まわしい臭いが漂う洞窟 入り口のあった場所に立ち、二匹はしばし呆然とする カラカラが骨棍棒で岩をどかし始めたのを機に、ミミロルも必死に岩をよけ始めた しかし……一向に塞がった入口は元に戻ってはくれない 洞窟の中では、ミズゴロウが入口を必死に掘り進めていた 手は傷だらけになり、回復仕切っていない体は重く、吐く息は上がりきっている 真っ暗なその洞窟の中で、恐怖と飢えに耐え、真冬の沼に沈められるかのような悲しみに飲み込まれていた…… そんな自分に向けられた、目を覆いたくなるほどの眩しい光 憎んでも憎みきれず、自分の全てを奪った人間が……自分に向けた温かい光 どんなに暴れても、どんなに噛みついても、泣きじゃくる子を抱き締める母のように、優しく微笑みながら包み込んでくれる ……守ってくれる ……自分はボロボロの癖に
ktkr、支援
115 :
23 :2007/05/19(土) 18:39:46 ID:???
……押し付けがましいほどに、優しい言葉をぶつけて ……その胸の中で溶けて無くなってしまいたくなるほどの想いをぶつけてくれる 人間は許せない 自分の家族を、仲間を、目の前にあった幸せを奪い去った許されぬ存在 でも、この人間は「その」憎悪を真っ向から受け止めて、馬鹿みたいに謝ったんだ 馬鹿みたいに謝って、自分の身なんか省みないで…… ほら見ろ、挙げ句に弱りきって死にかけてる ……穴を掘るミズゴロウの瞳からは、大粒の涙が零れ落ちていた 助けたい 助けたい この人間を助けたい 自分を抱きしめてくれた、母親のような温もりをくれた、『この人間を……助けたい!!』 傷ついたってかまわない どんなに痛くても、絶対にこの手は止められない もう二度と、自分に温もりを与えてくれた存在を、失うことだけはしたくない ミズゴロウは穴を掘る その手にありったけの願いを込めて カラカラとミミロルは、洞窟の中から掘り進んでくる気配に手を止めて、様子を探るように耳をすまし、鼻をきかせた 中から掘り進んでくるのはリンナではない ミミロルが鳴き声をあげる カラカラも中へ呼びかけるように鳴き叫ぶ
116 :
24 :2007/05/19(土) 19:04:44 ID:???
呼応するように、中からも叫びが返ってくるが…… カラカラもミミロルも、聞いた事の無い鳴き声に思わず後ずさる ……と同時に、土砂が少しだけ崩れて洞窟と外を繋ぐ隙間ができた その隙間からは、痛々しく傷ついた脚の先が見えている ミミロルは恐る恐る近づき匂いを嗅いでみる 確かに嗅いだ事のある匂い 間違えようの無い、優しい匂い ミミロルはわずかに空いた穴を必死に広げようとするが、とてもミミロルが太刀打ちできないような、巨大な岩石が邪魔をしている事に気づいた 中からの必死な叫び 外からも、カラカラとミミロルは必死になって鳴き叫んだ それなのに、リンナの声は聞こえない 二匹の焦りは最高潮にまで上り詰め、想いはより強い叫びになり、叫びは小さな体に……一つの奇跡をもたらせた その奇跡にカラカラは思わず骨棍棒を取り落とし、穴を掘るのも叫ぶ事も忘れて見とれてしまう ミミロルの体を微かに光が包み込み、体躯がスラリと伸び始める 特徴的だった長い耳は更に大きく、ミミロルの体を覆うように伸びてゆく 右耳に結われたリボンがほどけ落ち、カラカラの目の前に垂れ落ちる
117 :
25 :2007/05/19(土) 19:33:10 ID:???
人間と他の生物が分け隔てられるように、ポケモンが他の生物と区分される特徴の一つ 【進化】 リンナの危険を感じ取りながらも、非情なまでに立ち塞がる障害 募りゆく焦燥感 助けたい! 一途な願い…… リンナを想う、切なる願い 劇的な変貌を遂げた【元ミミロル】【現ミミロップ】は、ありったけの力を込めて土砂に食い込む岩石を蹴り上げた リンナと同じぐらいの体から繰り出されたとは思えぬ、強烈な衝撃 岩石は粉々に砕け散り、周囲には破片が雹のように散乱する 土砂の隙間は巨大な虚空になり、中にいたミズゴロウも、横にいたカラカラも……何が起きたのかを理解するのにタイムラグを必要としていた 二匹が「おたおた」としている間に、ミミロップは洞窟の中へと飛び込んで行く 横たわるリンナを見つけ、側に近寄り顔を覗くミミロップ 気が動転していたカラカラとミズゴロウも、ようやくリンナの元へと駆け寄った リンナの様子は、一目見ただけで危ういと解るほどに悪化していた 微弱な吐息、止まらぬ痙攣 顔は苦痛に歪み、あのハツラツとした笑顔も……温もりのこもった言葉も……すっかり失われてしまっている
118 :
26 :2007/05/19(土) 20:08:11 ID:???
3匹のポケモン達はリンナに寄り添い、体を温めるように抱き締める それでもリンナの震えは止まらない 残酷に葬られたポケモン達……彼等を地に還すための行いが、リンナの体を苦しめる結果になってしまったのだ カラカラ達も流石に気付いていた このままでいたら、取り返しのつかない事になる……、と と、ミミロップはその大きな耳を器用に動かし、リンナの体を包み込む そして、横たわるリンナの下に鼻先から潜り、耳を手のように動かしながら背に背負い込む 人間が【おんぶ】をするように、ミミロップの背中におぶさるリンナ 人間同士がするような様だが、リンナの体を支えているのは綿の花のように淡く、温かい色を纏った一際大きな耳である それでも手に勝るほどの器用な動きで、カラカラを拾い上げてリンナと同じように耳の中へとくるみ込む ふと、ミズゴロウを見やる 傷だらけの手 体中にまみれた泥 そして……潤みきった瞳から放たれる視線は、ミミロップを通り過ぎて背後のリンナに注がれている しばらく見やり、ミミロップはミズゴロウもその耳にくるみ込む カラカラとミズゴロウは、リンナがミミロップの体から落ちぬよう、しっかりと掴んでいる
119 :
27 :2007/05/19(土) 21:09:00 ID:???
それを確認したミミロップは、勢いよく地を蹴り飛ばす 力強く……力強く…… その勢いは凄まじく、走る……と言うよりも、飛ぶと言った方が的を得た姿 来た道を、ものの数十分で駆け抜けて行く 家の前では、リンナの両親がまだ警官の聞き取りを受けていた 両親共に、目を覆いたくなるほどの悲壮感に満ちた表情でリンナの特徴を伝えている そんな中、ゆっくりと近づく影に気づいたのは、父親だった 「この子は……」 家を飛び出して行った2匹のポケモン わずか1時間ほど前の姿が目に浮かぶ しかし、その特徴的な面影に、そのポケモンがミミロルの進化した姿だと直ぐに気づいた 正確に……確信を得たのは、ミミロップの背後に眠る姿を見てからだった しかし…… 「リンナ!? 何でこんな……血が……きゅ、救急車!! 救急車を呼んでくれ!!!」 ゆっくりとミミロップの背から下ろされたリンナを見て、父親は即座に叫び声を上げた 警官と後ろから様子を伺っていた母親も、その叫びを聞いてリンナに気づく そして、リンナの様態を見るなり……小さな悲鳴を上げて昏倒してしまう
120 :
28 :2007/05/19(土) 21:42:54 ID:???
ほどなく救急車が到着し、2人の患者を乗せ……1人と3匹の付き添いを伴い、救急車はけたたましいサイレンを鳴り響かせながら走り出した 救急車の中で、父親は3匹のポケモンに目を向けた 「……ありがとう、リンナを救ってくれて……ありがとう」 目に涙を溜めながら、心からの感謝を口にする 父親がミズゴロウも一緒に乗せたのは、その体が傷だらけだったからだ カラカラ達と同じように泥にまみれ、傷だらけになったその体は、リンナを救おうとしてくれたのを十分に語っていた 病院に着くと、リンナの治療が始まると同時にポケモン達にも治療が施された カラカラとミミロップは見た目ほど深くは傷ついていなかったようで、軽い消毒と包帯だけで済ませる事ができた ……が、ミズゴロウに関しては、負傷具合も衰弱具合も、リンナと同様に酷い有り様であった リンナが病院に運ばれてから二週間が経ち、カラカラとミミロップ……そしてミズゴロウも、驚くほどの回復力を見せていた まだ目覚めぬ娘に、父はゆっくりと語りかける 「リンナ……待ってる者がこんなにいるんだ、早く起きなきゃ……嫌われてしまうぞ?」 隣で見守る母も、リンナの手を強く握りしめ……
121 :
29 :2007/05/19(土) 21:54:44 ID:???
肩を震わせながら見守り続ける ポケモン達とは反対に、リンナの症状は非常に重いものだった 運び込まれてから3日目に、意識は戻らないまでも徐々に回復していた様態が、嘘のように急激に悪化する それは……病原菌による感染症だった 通常の感染症であれば、感染者の体力次第ではあるが8〜16日間の潜伏期間がある しかしリンナが患ったものは予想を遥かに上回る速度で、その体を確実に死の淵へと追いやった 面会謝絶 経験する者にしか分からない、重苦しい言葉 一切の接触を許されず、両親もカラカラ達も、世界を隔てるような薄いガラス越しに見守る事しか出来なかった 数回目かの血液検査の結果、リンナの体を蝕む病原菌の正体が判明し、即座に抗体が用いられる ……そして、なんとか一命を取り留めて……後は目覚めるのを待つばかりと至ったのだ リンナが運び込まれてから二週間目の昼……看病の疲れからか、不安と緊張からの疲れからか……おそらく両方なのであろうが、両親もポケモン達もリンナの病室で寝息を立てていた そんな風景の中、リンナはやっと……目を覚ます それにいち早く気づいたのはミミロップだった
支援支援
123 :
30 :2007/05/19(土) 22:07:00 ID:???
歓喜に思わず、抱きつき飛び込もうとしたのだが…… その体は意思と反して、病室の外へと飛び出していた 余りにも変貌を遂げてしまった自分の姿 目覚めたリンナが……あの優しい声を……温かい眼差しを……自分に向けてくれるだろうか 病室の中からは、喜びに満ちた声が飛び交っている やがて一段と強く聞こえてきたのは、「ミミロルは?」というリンナの声 バレバレではあるが、病室の入り口から覗き込むミミロップ その足元に、小さな影が寄り添った 真っ直ぐに見つめる ただただ真っ直ぐに、頭にかぶった骨を微かに震わせながら おずおずと姿を現したミミロップに放たれた一言は…… 「私が寝てる間に随分おっきくなっちゃったね……【ミミロルっ】!」 変わらぬ眼差し……変わらぬ声……
124 :
ラスト :2007/05/19(土) 22:08:34 ID:???
今度は……躊躇うことなく抱きついた 後に続いてカラカラも、競うようにミズゴロウも、3匹のポケモン達はリンナにすがりつく 「……ほんとに……甘えん坊さんだね……」 少し困り顔で、それでも微笑みながら、リンナは3匹のポケモン達を抱きしめ返した 退院を済ませ、帰路へ着くリンナとカラカラ達 降り注ぐ陽光の中に響く、リンナの声と3匹の鳴き声 風に揺れる、四つのリボン その姿を、眩しいぐらいの日の光が、微笑むように見送った
ほんとに長々と続いてしまいました お付き合い下さった皆様方には、感謝の念でいっぱいです それでは ノシ
この小説のためなら俺は死んでも構わないかもしれない
全俺が泣いた!! エエハナシヤナー。 ほんとこんないいお話書いてくれて、こっちこそ感謝感謝ですよ。
GJ・・・
この板に来てから最初で最大級の感動! うわああまだ胸がジンジンしてるよ! 本当に、本当にありがとう!
(´;ω;)GJ!!
ブワッ
とってもいい・・うん〜いい・・
でも今後も続けるなら別スレでやってほしい。 全然ソフトじゃないしエロでもないし。
あんたのせいで目から汗が出てしまった… 良すぎんだよ!GJ!!
GッJ!!!良いスレに出会えたよ…!
ポケモン自作小説投稿スレからきました こんな神スレがあっただなんて知らなかった……GJです!
続ける場所を変えたほうが良いと思います。
続くのか……?
続いて欲しいけど…無茶言っちゃいけないからなぁ…
綺麗に終わるのが一番さ 下手すると某スレのように、未完のまま書き手が潰れて終わることになったりするし
142 :
◆AnalSexRiQ :2007/05/21(月) 17:55:04 ID:K6oZ7wla
禿同
ま、書き手次第だよな。
アナルセックス無個性
今度はスレの主旨通り、エロで行こうと思います 全く別口の話になってしまう事を、先に詫びておきます あとロリポケが好きでごめんなさい これも先に詫びておきます 今日のAM 05:00頃から始めたいと思います
146 :
1 :2007/05/22(火) 04:57:36 ID:???
国道沿いの安アパート 小さなテレビからは、今日の最高気温を笑顔で伝えるアナウンサー その部屋の主は、ぼんやりと眺めながら呟いた 「頭悪そうな女……」 その声に反応したのか、薄いマットを敷いたベッドの中から、もぞもぞと1匹のポケモンが顔を出す 「やっと起きたかロコン……って、二度寝か……おい」 主人の顔を一瞥すると、枕まで歩腹前進するように動き、頭を乗せると再び寝息をたてる 「……生意気な寝顔だなぁ」 青年は携帯を片手に、ロコンの寝顔に指をあてがう 「こいつの変顔でメモリー埋まりそうだな……」 よっぽど好きなのだろう、部屋の中にはロコンと青年の写真が至る所に置かれている ロコンの頬をつまみながら写真を撮るアングルを探っていると、青年の手元から『Yellow Submarine』が流れ出す 「もしもし、おぉ……久しぶり、体はもう大丈夫なん?」 友人からの電話らしく、少し外面の声で会話が始まる 「あっははは、その調子なら大丈夫そうだな、カラカラ達も元気か?」 そんな調子で、会話は30分ほど続き 「おう、それじゃまた学校でな、あ! それと新しく仲間にした子と、進化したって子も見せてくれよな……ん、じゃな」
病み上がりの友人との会話を終え、ゆっくりと後ろを振り向く するとベッドの上からは、不機嫌そうな色を含んだ眼差しで、ロコンが尻尾を振っていた 「あー……ごめん、ごめんなロコン」 このロコン、実はかなりのヤキモチ妬きで、主人が特定の人間に接していると、あっと言う間に不機嫌になる 特定の人間というのは、主に女性を対象にしている節があるからで…… 今の会話相手も女性であり、携帯の隙間から聞こえて来る声で不機嫌になったのだろう 「機嫌なおしてくれよロコン、ほら、油揚げだぞー」 すぐさま冷蔵庫から油揚げを取り出し、わざとらしくロコンに見せびらかせる それは何時もの、いわゆる『お決まりのパターン』であり、これまでもロコンは油揚げを見れば機嫌を直してくれていた 今日はと言うと…… チラリと見て、少し躊躇いつつも機嫌を直す素振りが無い 「ほれほれ、食べたいんだろ? 無理は体に毒だぞロコン」 なおも青年は諦めず、油揚げをロコンの鼻先に近づけながら機嫌を伺う ピクピクと鼻先が動くが、そっぽを向きながら不機嫌オーラを強くする 「参ったなぁ……お姫様は完全にご立腹?」
148 :
3 :2007/05/22(火) 05:22:31 ID:???
困り顔で油揚げを戻し、自分の朝食を用意するために台所へ向かう ハムエッグにトーストと、安いインスタントの珈琲 シンプルで手軽な朝食を、テーブルに持って行き腰を下ろす 「いただきまーす……」 一応、皿に乗せた油揚げを横に置き、チラッとロコンに目を向ける 相変わらずのふてくされ顔で、目があった途端に明後日の方へと顔をそらすロコン 「今日は随時と根に持つな……」 青年は苦笑しながらも、朝食に口を付けた ふと、背後から『ぼてっ』という音が聞こえ、青年の背中に温かい感触が伝わる 「朝から……ひのこは勘弁して欲しいな……」 どうやら過去に『やられた経験』があるようで…… 青年は顔をひきつらせ、冷や汗を流しながら後ろを振り向く 「……ロコン?」 不機嫌な顔には変わらないのだが、ロコンは青年の背にもたれるように座り込み、青年のTシャツの裾を足で悪戯している 拗ねた子供のような姿だ 青年はロコンを抱き上げて膝へ下ろすと、体を撫でながら機嫌をとる 「ごめんな、もちっと気を使うようにするから朝飯食べてくれよ」 「な?」と、笑いかけながら油揚げを差し出すと、ようやくお姫様は口にしてくれた
149 :
4 :2007/05/22(火) 05:34:24 ID:???
朝食を済ませ、まったりとテレビを見ながら、ベッドの上で横になる すると、さっきまで不機嫌オーラ全開だったロコンが、青年の懐に潜り込んで頭をこすりつけてきた 「……? ……随分甘えてくれるな、めずらし……」 青年はロコンの瞳を見て、思わず声が止まるほどに見とれてしまった 切なげに潤んだ瞳は、青年の動きを縛り付ける 微動だにできない青年の首筋に、生温かくザラついた感触が触れる 頸動脈に沿うように這って行く感触は、うなじを伝い……顎の下を通り、やがて唇へと辿り着く 「んむっ……ちょっ……ロコンっ……」 青年の肩に足をあて、舌と唇から細い糸を延ばしながら……尚もロコンは潤んだ瞳で青年を見つめる まるで人間のような感情を見せる瞳と、突然の愛撫に、青年は正直……興奮していた ロコンは再び青年の顎に舌を這わせると、今度は体の下の方へと愛撫を移して行く Tシャツの襟から見える素肌に、別の生き物のような感触が蠢く 「……うっ……あぁぁ……ちょっ、待ってロコン、ロコン!」 突然の快感に、青年は慌ててロコンの動きを制するために、声に力を込めてロコンの名を呼んだ ……呼んだのだが……
150 :
5 :2007/05/22(火) 05:51:03 ID:???
青年の意志に反して、体の反応は実に正直なモノだった 加えて言えば朝と言うこともあり、青年は比較的ラフな格好をしていたため、トランクスの中ではすでに反応を示す膨らみができていた それが青年に軽い羞恥心を与える 「……嘘だろ? ……ポケモン相手に……っうあ!」 ロコンの舌が、薄い布越しに膨らみを滑回す 布越しでも充分過ぎるほどに伝わる、舌の熱と……微かな吐息 さらには潤んだ瞳が、上目遣いで青年の理性を崩しにかかる 「……父さん母さんごめんなさい、俺は堪えられそうにありません……」 意を決したように呟き、青年はロコンの腰に手をまわす 膨らみから舌を離し、青年の膝に足を乗せながら背筋を伸ばすロコン 体が少しだけ痙攣し、切なげな鳴き声を漏らす ロコンの腰を撫でながら、青年はその背後へと体をまわし、露のついた若草のように湿るその部分に指を当てる 前足を折り、腰を突き出しながら声を漏らすロコン 青年はおもむろにトランクスを脱ぎ捨て、はち切れんばかりに膨張した肉棒をロコンの口元へと近づける ロコンも抵抗無く受け入れ、先程よりも更に丹念に、より一層の快感を、青年自身に与えてくる
151 :
6 :2007/05/22(火) 06:01:11 ID:???
指であてがい上下するだけで、ロコンの小さな丘は片栗を溶いたような湿り気で溢れる 「……気持ち良くなってくれてんのかな?」 青年の声に答えるように、力の抜けた鳴き声が舌を伝い、粘液にまみれた肉棒に刺激を与える 思いがけない刺激に、青年は危うく達してしまいそうになる 慌てて腰を引いた 蜘蛛の糸のように、粘り気のある液体が宙に弧を描く ロコンは物欲しそうに舌で後を追おうとするが、青年が腰に両手を当てて後ろにまわると、潤んだ瞳を軽く閉じて腰を高く突き出した 特徴的な6本の尾を垂れ下げ、中心から綺麗に横へ分ける 「……挿入れるよ?」 右手で熱くいきり立った肉棒を、蕾を探るように擦りつけながら、ロコンの躰に覆い被さる 愛液で溢れた小さな蕾 無理矢理に花開かせるように、肉片が隙間へと押し込まれる ゆっくりと……ゆっくりと…… だが小指ほどの深みまで挿入いると、強く握られるように締め付けられ、その痛みから青年は思わず目を向ける 見れば小さな蕾からは、薔薇の花弁を搾ったように純粋な色を纏った赤い雫が垂れていた 「うわっ!? ごめ……大丈夫か?」
152 :
7 :2007/05/22(火) 16:17:14 ID:???
気遣って声をかけるが、ロコンはとろんとした瞳を向け、腰を小さく上下させる 青年は意を決し、その花弁を貫いた シリコンを、指で強く刺し貫いたような感触 強い圧迫感は、青年自身にも痛みを感じさせる お互いに息が乱れ、動く事も出来ずに時間が流れる やがて馴染んできたのか、圧迫感は少しだけ弱まり、ロコンの脈に合わせた肉壁の動きを感じられるほどに、余裕が持てるようになる ゆっくりと、蛞蝓が這うように…… 青年が腰を動かせば、ロコンの躰は素直に反応を返した 乾き始めていたはずなのに、再び溢れんばかりの愛液が滲み出て、その動きは徐々に加速していく 「……すっげ……! ……気持ち良すぎ……」 青年はいつの間にかロコンの腰を強く掴み、激しくピストンを繰り返していた 息は一層激しくなり、シーツには赤と白の点が無数に飛び散る ロコンは突き上げられる度に声を漏らし、前足はシーツを手繰り寄せるようにもがいている 痛みからか……快感からか……強く閉じた目からは涙が零れ落ちる それは突然の反応だった ロコンの躰が一瞬だけ、感じたことのない熱量を発し、小鳥の囀(さえず)りのような痙攣を繰り返す
153 :
8 :2007/05/22(火) 16:19:37 ID:???
聞いたこと無い甘い声、より激しく痙攣する肉壁 その扇動は、青年の肉棒を貪るように刺激を与え、その脳裏から思考を奪い去る お互いに達し、紅と白の混じり合った粘液が、水飴のようにシーツへ垂れる ロコンを労りながら、青年は歓喜とも後悔ともとれない、複雑な感慨にふけっていた 「……気の迷いとかじゃ言い訳出来ねぇよなぁ……この状況……」 時計を見ると、時間は AM 07:27 を指していた 行為に走っていた時間は、長いようで実に短いものだった ぐったりと胸に頭を預けるロコンを連れて、軽くシャワーを浴びる 学校へ行く準備を手早く済ませて、服を着込もうとトランクスを手に取った瞬間…… 「おっはよーっ! もう学校に行っちゃったかな……?」 後半の独り言すら聞こえるほどに、無邪気な少女の声が響く 部屋の中では驚きながらも、急いで支度を済ませる青年と、僅かに耳を動かして寝息をたてるロコン 「おっ……おっす、どしたのいきなり?」 「うんっ、さっき電話で話した子達……早く見せたくて……? ……どうしたの?」 「何で? なんも無いよ?」 「え?」 「あ……いや、大丈夫、実は寝起きでさ、頭がまだぼんやりしてる」
154 :
last :2007/05/22(火) 16:21:12 ID:???
「ふーん……」 苦しい言い訳だが、何とか場を正して鞄を持ち、外へ出ようとすると…… 玄関の先でロコンが少女を見つめている 青年はわずかに強張る 「おはよっ」 ロコンに笑顔で挨拶をする少女 数秒の間、時が凍りつく 「……あー……行ってくるな、ロコン?」 青年の声に、ロコンは部屋へと戻って行くが…… ふと振り返り、少女に瞳を向ける 『はん、してやったり』 微妙な沈黙の中、青年の耳にだけ……そんな声が聞こえたような気がした 後はいつも通りに、ベッドへ潜り込んでいくロコン 「……ははっ……行ってきます」 苦笑と共に出掛けの挨拶を放ち、青年は家を後にした 学校へ向かう道の途中、青年の頭には「帰りに油揚げを沢山買って行こう」という事でいっぱいになっていた
とりあえず、♀ロコン×♂名無しトレーナーの話はこれで終わりです 引き出しが少なく、物足りない部分が多いかと思いますが…… このスレで後に、より沢山のエロ小説がお目にかかれるよう願いを込めながら 締めの挨拶と代えさせて頂きます それでは ノシ
お嬢様ポケキタ―――
リンクして来やがったぁぁぁぁ!!GJ!!
GJだぜ!コノヤロー ロコン好きの俺にはたまらん。ハァハァ。
なんてことだ GJしか言葉が浮かばねえ
GJ!GJ!
期待age
162 :
名無しさん、君に決めた! :2007/05/24(木) 17:01:37 ID:SAU/6l/r
サーナイトとトレーナーの小説書けませんか?お願いします
削除依頼出しちゃった
このスレも後は消えてくだけか
立て主も立てたこと後悔しているっぽい。 消したほうがみんなのためだな。
このスレ結構好きだからなあ 残ってほしいと思うけど・・
なんか悲しいな。 良スレなのに消される運命って。
小説や絵関係は残って欲しい エロとかも
消える…消えるのか…!?
取りやめるとかは・・・無理か・・・
>>172 ソフトに泣けるポケモン小説
これを立てろってことか?
>>173 別スレ立てても書き手が現れるかは分からないよな
すまん、血迷った
気持ちはわかる。此処良スレだし… 別に立てちゃいけないわけでもないし… 試しに立ててみるか?どうなるかは解らんが… 削除依頼したらどのくらいで落ちるんだ?
新スレ立てするなら、ここが落ちてからの方が良いのかな? 小説スレは人工少ない印象があるんだ…… 立っても書き込み無しで落ちたりしたら…
じゃあ、此処が落ちたらいっぺん
やってみるか
あと、もうふたつ
ここで小説を二つ書いてくださった方、
このスレを企画倒れで落とさず続けてくださって
ありがとうございます。
此処の住人は皆あなたの事を素晴らしいと思っているでしょう。
この文面を見て、未だ小説を書きたいと思われたのであれば、
もし、このスレが落ちても、何らかのスレをたてて
あなたをお待ちしております。
それに彼じゃなくても書きたい人がいれば書いてみてください。
叩かれるかもしれないと思っても、
小説とかは人に見られて初めて価値が生まれて、
筆者自信も育っていくものだと思いますから…
>>1 じゃないけど、とりあえず。
生意気と思われても仕方ないが、
次スレ長生きして欲しいからな…
癇に障ったらゴメン。
>>178 そうなんだよなぁ…
まとめれれば良いんだけど…
まあ、とりあえず此処が落ちてしまったら、
新スレ立てるってことでおk?
180 :
名無しさん、君に決めた! :2007/05/26(土) 02:10:03 ID:5w0OgzJo
おk
上げるなアホが
ちょっと期待した俺が馬鹿だった ほのぼのとしたカラカラ達かなんかかと思いきや…… グロ画像とは……
なんだかんだいってまだ落ちてないよな…
あんなに焦って恥ずかしい…
もし、まだここが落ちなかったら、
(まあ、削除依頼からまだ四日しか経ってないが)
今書きかけてるやつ、載せて良いかな?
>>177 であんな偉そうなこと言っちゃったし…
あるいは、おちたら、
>>173 立てるわ。
うざいよな俺…ホントゴメン…
ウザ(・∀・)クナイ 期待保守
今北&全部読んだ スレ落ちる前に言っておくか (;∀;)イイハナシダナー
がんばるです
リンナ、カラカラ、ミミロップ、ミズゴロウよ、永遠に。
とりあえず書けたけど・・・ どーしよ?
行け行けどんどんか ニコニコバイバイか…… 漢なら、行け行けどんどんだ! 期待保守
途中送信しちまった
>>193 お願いします、是非に!
っしゃー!どうなっても知らんが 載せるぜー!1 あっ、叩かれるからエロは無しね 実は処女投降(汗)
沈みゆく太陽が、すっかり夜を迎えるのが早くなった、そして、 寒くなったその町を茜色に染める。 そんな陽光に照らされた町に、ポケモンが一匹。 人通りの少ない小路を歩く。 傷だらけで。 人通りが少ないとはいえ、誰もいないわけではなかった。 しかし、皆、それに対して目をそらす。 子供ははやし立てて逃げ、 大人はまるでそれが初めから何もないかのように振舞う。 先程の子供よりもさらに小さい子供が、指を指す。 母親があわててそれを止め、そそくさと行ってしまう。 皆が逃げる理由、それは実に簡単なものだった。 痛々しいほどの傷を負っている、厄介事を抱えていそうな ポケモンに関わりたくないから。 そして、何より、そのポケモンが、 【わざわい】ポケモンだから。 しかし、そんな厄介者に話しかける、変わり者がいた。
ハートフルストーリーキタコレ!
アブソルたんキターーーーー
>>200 ご名答。
言い忘れましたが後半
人間の腹黒い部分が出るので注意してね
「ね、ねえ、大丈夫?」 そのポケモンは話しかけられて驚いた。が、 その驚きはすぐに疑念に変わった。 もう何も信じられないほど、そのポケモンの心はバラバラだった。 そのことを体の傷が、はっきり過ぎるほど示していた。 そんなことはつゆ知らず、その声をかけた青年は目の前の怪我人を心配する。 「ポケモンセンター……っていってもわかんないか。 とにかく、傷の手当てしなきゃ。一緒に来t」 ガブッ!!!!!!! 「……ぎゃーーーーーーーーーーっ!!!」
ところかわってポケモンセンター そこでは今日、本来なら手当てを受ける必要の無い、(とゆうか対象外の) 人間の患者が手当てを受けていた。 医者があきれながら、先程の青年の右手を消毒していた。 「……たいした根性だね。噛み付かれたまま 引きずって連れてくるなんて」 「いや、だって離れなかったんですもん」 そんなやり取りの中、彼は自分の包帯ぐるぐる巻きの右手も他所に、 あのポケモンの容態のことで頭が一杯になっていた。 「あの、あの【色違い】のアブソルは……」 「傷の数はとんでも無かったが、幸い全部浅かったよ。 回復機で一日安静にすれば、すぐ回復するよ」 「よかったぁ……」 ホッと胸をなでおろす青年 しかし、医師の顔つきが重いものに変わる。
支援支援
「ただ、心が相当傷ついているんだよ……」 「えっ?心?」 「そう、君さっき色違いだって言ったよね?色違いは突然変異。 群れからは疎外される。そして追い出される…… すると、人里に下りる。君は、色違いのポケモン見たらどう思う?」 「どうって……めずらしいなあって」 「普通そうなるよね。トレーナーにとっては色違いを持っている ことは一種のステータスだ。すると、人間には、 それで儲けようとする輩が出てくる。あの傷はきっとそんな輩に つけられたんだろう……」 「心の傷……ですか…… で、でも治りますよね?」 医者は続いて申し訳無さそうな顔をする。 「……ここで体の傷は治せても、メンタルまでは治らない」 「そんな……治らないって……」
顔を伏せる青年。しかし、 「君が治してあげればいいんだよ」 青年はぴくっと反応して、伏せていた顔を上げ医師を見た。笑っている。 「君が【彼女】を飼って、治してあげればいい。 噛み付かれてまで連れてきたんだ。そんなに優しいんだから、 きっと立ち直ってくれると思うよ」 (「このまま野生に返しても、きっとまた、 今日の二の舞になる。そんなの可哀想だ。 それに……」) 青年は笑顔を見せ、 「じゃあ明日、引き取りにうかがいます」 医師も納得の表情だったが、 「あれ、ご両親に相談しなくていいの?」 別に他愛ない質問だった。だったのだが…… 「あっ、だ、大丈夫です。」 青年は急にたどたどしくなり、笑顔も明らかに引きつっていた。 まずい、と思った医師は、とっさに口を開いた。 「じゃ、じゃああした来てくださいね」 とりあえず、解ったことが一つ 「あの子、♀だったんだ……」
青年は家に帰り、まず携帯電話を手に取った。 プルルルルルル… 青年以外に誰もいない家に呼び出し音が響く。 「もしもし、父さん?あの、お願いがあるんですけど……」 {何だ?忙しいから30秒で済ませろ} 「……ポケモン飼っても、良いですか?」 {そんなことで電話してきたのか?} 「すみません……」 {そこの家はお前名義だろう?お前の好きに使えといったろうが。} 時間とらせるな。・・・・・・どころか・・までするか?} 「すみません……あっ、母さんに伝えといてk ブツッ 切られた。通話時間23秒 気が進まないが、最後のセリフは聞こえてないだろうから、母にも電話。 「もしもし、母さん?あの、お願いがあるんですけど……」 {あの人からさっき聞いたわ。ショウ、自分の言った事も忘れたの?} 「それは父さんが途中で切ったかr {・・・はあなた一人で充分なのに、あの人はもう…} ブッツッ さっきより強引に切られた。通話時間16秒 彼の通話履歴には1分以上のものは一つも無かった。 何故メールにしないのか?どうせ見てくれないと、 ショウと呼ばれた青年はわかっていた。 「電話、嫌い……」
すまないがつづきはあしたにし」てくら! ちょっとリアルワールドでトラブル発生した!
なんという厨 もう早く落とそうぜ
gj
GJ!
俺と同じ名前だ… 色違いアブソルも持ってる… 親身になってよめそうだ。 GJ!
只今帰還した!申し訳ない! もし構わないなら、続きを載せたい。 いいかな? 後、削除屋さんってスレみてから消すのかな? もしそうなら、削除とめてくれるようここに書き込みたいんだが、 マジレス頼む!
(;^ω^)…
とりあえず載せてみる @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ そう呟きながらケータイをいじっていると、 会いに来たよ♪会いに来たよ♪ 彼のお気に入りのバンドの着うたがメール受信音としてなる。 友人からだった。 少し遅めの正月旅行に家族で行っているという内容だった。 そのメールの内容にほくそえみ、 {楽しんでこいよ、皆で。}と送信。 羨ましがりつつ。 ピロリロ・・・ 今度はシンプルなメール着信音が鳴り響く。 ショウはさっきの暖かい気持ちが一気に冷める感覚を覚えた。 メールの主も内容もわかっていた。
消されたら小説スレに引っ越せばおk
>>216 致し方ないか・・・・・・
じゃあ、つづき
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
{カス}
予想道り。送り主もビンゴだった。
クラスのいじめっ子グループ、その三人のうちの一人。
ターゲットを絞り、そいつをいじめ倒して、飽きるか
先生に注意されると別にターゲットを代える。
そして今、ショウがターゲットなのだ。
ショウは無視を決め込んでいる。先生に話すのは癪であり、
ショウの親は子供がいじめられていても相手にすらしないのだ。
「ケータイ、嫌い……」
翌日、あのアブソルを引き取りにセンターへ。 昨日の医師がまた対応をした。 「ゴメンね昨日は……気に触ることいったみたいで……」 医師は反省をしているらしかった。 「子供が一人で病院に来たら親の事聞くのが普通じゃないですか。 謝る事なんて無いですよ。」 心からそう言ったのだが、それを医師はフォローと受け取った。さらに、 「アブソル、治していただいてありがとうございます。」 全く他人、いや他ポケの為に頭を下げて、医師にお礼。 その言葉とお辞儀に、医師はじーんと来てしまった。 「ほんとに優しいね。今時、君みたいな子なかなかいないよ……」
アブソルの入ったボールを引き取り、帰宅。 ボールを見つめながら、 (「先に謝っとくね。ごめん。嫌がってたのに無理やりこんな事して…… あの医者、僕のこと優しいって言ってた。でもそんなんじゃない。 僕、話し相手が欲しかった。寂しかった……。 そんな身勝手な理由で君を引き取った。 だから、僕に君の心を治させて欲しい。 出来るかどうかわからないけど。 でも、やらせてくれ。罪滅ぼしさせてくれ。 はは……やっぱり勝手だ……ごめんね。」) こんなことを思いつつボールから彼女を出した。 光に包まれて出てきたのは、 昨日見た赤い顔をした、翡翠のような緑眼をしたアブソル。 ショウの右手に噛み付いたアブソルそのものだった。 見たことも無い景色に戸惑い、周りをきょろきょろ見回している。
「これからよろしくね、アブソル」 そういいつつショップで購入したフーズを差し出す。 ……右手で。 フーズの匂いにひきつけられ、じっとショウを見…… ガブッ!!!!!!! 「……ぎゃーーーーーーーーーーっ!!!」 フーズを右手ごと完食。 「イテテテ……まあ、予想はしてたけど……」 アブソルはまだそこにいたので、コミュニケーションをとってみることに。 とりあえず触ってみる。 「わあ……ふかふかだ……」 感触を確かめていると、 アブソルはガクガク震え始めた。そして息も過呼吸のように荒くなり、 その痙攣と息遣いは今まで人間に、 どんな酷い仕打ちを受け、どんな酷い追われ方をしたかを物語っていた。
そして狂ったように暴れだした。そばにあった机が刃で真っ二つになった。 それを見て焦ったショウは、 あろうことかアブソルの攻撃射程圏内に入ってしまった。 歯をむき出して威嚇するアブソル。 しかし、ショウは平静を保って、自分に言い聞かせた。 (「落ち着け!僕がいなくなったら、この子はもう……」) 意を決して、バンザイし、敵意が無いことを示す。 「そんなに人間が怖いんだね……。それだけ酷い事されたんだよね…… でも!僕はそんなことしないから……誓うよ。君を守る。 もし破ったら、君を傷つけたら、僕を引き裂いてかまわないから…… 一回だけで良いから、人を……僕を信じてください!」 言ってはみたものの、アブソルは翡翠の瞳を妖しく光らせ歩み寄ってくる。 その目とショウの目が合う。 (「終わった……」) そう思って目をつぶる。
「あれ?」 何時まで経っても切り裂かれる感触が無く、恐る恐る目を開ける。 先程まで狂気に満ちていたアブソルは、ショウの前に座り込み、 おとなしくなっていた。目にもマイナスの感情がみられない。 どうやらショウは、一回だけチャンスを貰ったようだ。 「……ありがとう」 再びアブソルをなでる。拒絶反応は見られない。 それどころか食欲を見せたので、フーズを差し出した。 ……懲りずに右手で。 ショウはまた噛み付かれることを覚悟して、顔を引きつらせた。 しかし、悟られまいと優しい顔をした。でもそれは、本心からした事、 アブソルに不安にさせないようについた、優しい嘘。 アブソルは、右手の先刻自分がつけた傷を見て、さらにショウを見た。 笑っている。優しく笑っている。申し訳なく思ったのだろう。 傷の付いた箇所を舐めながら、フーズを口に運んだ。 安心したショウは、自分の身の上を話し始め、 ついに自分の一番重荷になっている話を始める。 「ぼくの親、二人ともとっても偉くって、 その子供だからたくさん期待されて、僕もそれに応えようって…… でもそうしようとすればするだけ空回りして…… とうとう、落ちこぼれの役立たずって、見切りつけられちゃった…… ……君にこんな事しゃべっても仕方ないのにね……ゴメン…… でも、君の役になら立てそうな気がするんだ。 だから、頑張るね!」
夜、シンオウ地方はとても冷える。そこに冬も相まって、さらに寒さは増す。 しかし、ショウの寒さはそれだけではない。もっと根本的なもの。 孤独 もう彼は親に一年近く会っていない。夜も昼もいつも独り。 心の寒さは、物理的なそれより数倍辛いものだった。 「もう明日から三学期か……早めに寝るかな……」 アブソルともっと触れ合って早く新しい環境に慣れて欲しかったが、 (「引越しの後は疲れるものだ。早めに寝かせてあげよう」) リビングの暖房をきかせてついさっき寝かしつけた。 自分も床につこうとするが…… 「眠れねえよぉ……」 早く寝ようとしたのもあるが、ショウの頭の中では、 昨日の昼、両親に言われた言葉がずっとリピートされていた。 気にしない、と思えば思うほど、気になる。 あの、自分の親の口から出たとは思えないほど、 酷い暴言を、気にすれば気にするほど…… 涙が、あふれてくる
すすり泣いていると、ドアの開いてきしむ音。 「アブ…ソル……」 泣き声を聞きつけたのか、ただの気まぐれかは定かではないが、 ショウにとっては、どっちであろうととっても嬉しいことであった。 「ゴメンね。起こしちゃった?情けないよね……こんな歳にもなって。 もう大丈夫だよ。おやすみ……」 だがアブソルは、帰るそぶりを見せず、そればかりか、 彼の寝ているベッドのそばにへたりこんだ。 「ここで寝てくれるの?……ありがとう」 ベッドの上から頭をなでなで。眠そうな声で鳴く。 「……かわいい」 もうアブソルのことしか考えれなくなった状態で眠りにつこうとする。
クチュン! 寒い廊下に出たからだろう。体が冷えているようだ。 「……やれやれ」 ショウは自分の被っている毛布をかけてあげる。 アブソルはその重みで目が覚める。 アブソルにとっては、自分を大事にしてくれる誰かは初めてだった。 噛み付いても暴れだしても自分を気にかけてくれる彼によって、 心の傷は少しづつ、しかし確実に癒えていった。 そして、彼の毛布はどんな暖房器具よりも暖かい気がした。 ごそごそ…… 「……ん?」 アブソルはベッドに登った。彼と一緒に寝るために。 「アブソル……あったかいな……」 その日、彼は孤独という名の寒さから開放された。
翌日、彼は始業式に出席した。ベルトに、ボールを一個ぶら下げて。 放課後、正月はどのように過ごしたかを皆で話した。 やはり皆、旅行に言ったり田舎に帰ったりだ。 「楽しかったなあ、ホウエン旅行。 ところで、ショウ、お前は……ってそうかごめん。」 あのメールをくれた友人だ。 「わざとらしいな、お前。あんまり酷いこと言うなって。 唯でさえ今あいつらにマークされてんだぞショウ……」 別の友人に注意を受ける。 「いいのいいの、あいつらしばらくしたらやめるし。 それよりさ、遂に僕もポケモン持ったんだよね」 「おっ、良かったじゃん。あの厳格な親よく許してくれたな。 それでいったい何を ここで会話は嫌なやつらによって中断される。
「ショウ、ひっさしぶり〜」 嫌な笑い方をした、前に述べたいじめっ子たちがやってきた。 ショウの髪を引っ張り、 「役立たずの落ちこぼれ君は役に立つようになったのかな〜?」 彼らはなぜか人の弱みを握るのがとても得意なのだ。 ショウが親になんて呼ばれているかすらも知っている。 「ま、役に立ってたらこんなとこにいないで親の手伝いに行ってるか…… 三学期も沢山遊ぼうぜ〜。じゃあな役立たず!」 リーダー格は取り巻き二人を引っさげ、帰っていった。 「ホント嫌い、あいつら……ま、それはそれとして、早く見せろよ!」 友人が急かす。 ショウはボールを開き、光が弾けるとともに、赤いアブソルは登場した。
クラス中一瞬沈黙 しかし、バーゲンセールのように、すぐに全員が押し寄せてきた。 {かっこいい〜!!アブソルだ!} {しかも色違いじゃん!レアってるなー} {目、くりくりしてて可愛い〜!} 最初は戸惑っていたアブソルも、すぐに溶け込んでいた。 また拒絶反応が出るんじゃないかと、ショウは畏怖していたが、 心配するだけ無駄だった様だ。 「すげえな〜、どうやってゲットしたんだ?」 「いや、傷ついて歩いてたから無理やりにでもセンターに連れてって、 その後 引き取ったんだ。野性に返したほうが良いかな、 とも思ったけど、密猟者とかに狙われちゃうからな……」 それを聞いて友人は、 「お前のその性格、羨ましいよ……」 「そいつはどうも。」 へへっ、と笑ってショウは応えた。 人ごみからアブソルの照れた表情が、ショウに見えた。 それをアブソルも気付くと、嬉しそうな表情を彼に見せた。 『ありがとう』 そう言っている気が彼にはした。そう思うと彼はとても嬉しくなった。 あの時声をかけてよかった。そう思った。そして呟いた。 「どういたしまして」
数日後の放課後、ショウが帰る準備をしていると、 「ショウ、あとで屋上に来い」 いじめっ子のリーダー格が彼の目の前を通るときそういった。 本来ならさっさと帰るのが当たり前なのだが、アブソルは女子に 愛でられている。飽きれば自分のところに来ると解っていたので、 「時間あるし、行くか」 アブソルを見る。 (「アブソルにとりあえず言っとこう」) 「アブソルちょっと屋上に行ってくるな」 そう言い終わるかそうでないうちに振り返ろうとするが、 アブソルは突然鳴きだし、彼を全力で止めようとする。 「大丈夫だよ。すぐ戻るから」
屋上には空っ風が吹きすさび、だいぶ遠くに彼らはいた。 「何のよう?」 気だるそうに問うと、リーダー格がゆっくり口を開いた。 「お前……マジでうざいんだよな。 せっかく俺らが可愛がってやってんのに。」 いつものチャラけた物とはまるで違う。 それに背筋が凍り、恐怖を覚えたショウは、 一目散にドアに駆けたが……
「ゲンガー、くろいまなざし!」 「ブラッキー、サイコキネシス!」 取り巻き二人のポケモンの二つの技によって、ショウの体は拘束される。 「がッ……」 もがくショウに冷ややかな目をむけ、リーダー格が近づいてくる。 近付きながらショウを蔑む。 「役立たずってさあ、この世に生きてる意味が無いよな?」 「なッ……」 「だってそうだろ?親からも見捨てられて、学校でもただダチとだべってる だけ……。知ってるか?お前嫌われてんだぜ?」 「嘘だ……ウソだ!」 そう、友人の件は、根も葉もないウソだった。 しかしそれを少しも疑わないことを、この状況がさせなかった。 「ウソじゃねえよ……。ヒヒッ、可哀想に。今まで知らなかったのか……」 ここで後ろのゲンガー使いが動いた。 「さいみんじゅつ」 淡々と指示すると、ゲンガーは催眠術をショウに放つ。 ただしそれは眠らせる為のものではなかった。
かけられた当人は、脳をシェイクされるような衝撃に陥る。 そして今まで溜め込んでいたネガティブな物全てが 堰を切ったように、走馬灯になって浮かんでくる。 >親からも見捨てられて…… あの時電話で言われたこと…… {時間とらせるな。役に立たないどころか邪魔までするか?} {厄介者はあなた一人で充分なのに、あの人はもう…} >知ってるか?お前嫌われてんだぜ? 始業式のとき…… 「ところで、ショウ、お前は……ってそうかごめん。」 「わざとらしいな、お前。あんまり酷いこと言うなって。」 あれが自分へのあてつけだとしたら…… ショウは絶叫した。 「あああああああああっーーーーーーーー!!」 それを見て、ショウのところまでたどり着いたリーダー格は 下卑た笑いをあげた。 「ヒャッハッハッハ!おもしれーーー!」 三人はショウが完全に壊れてしまったと思った。 初めからそれが狙いだったのだ。
しかし、ショウはまだ自分を失っていなかった。 最後の砦がまだあった。そこでショウははじめて気付いた。 長年一緒にいた友達よりも、 一番身近な自分の親よりも、 まだ知り合って3・4日しか経っていない、 あのアブソルのことが、 自分のことを信じてくれたあの子が、 何より大切なものになっていたことを。 だから…… 「僕は…… 「(ここで僕が壊れたら、アブソルが悲しむ…… 「僕にはまだ…… 「(約束を破りたくない……悲しませたくない…… 「役に立てる子がいr 「(だって、一番大好きだから!
かなり更新キテタコレ、GJ&乙です
235 :
a :2007/05/29(火) 00:03:32 ID:???
a
俺は伝説のポケモン ミュウを飼っている。無論虐待目的で。 夜、ミュウの寝ている間に木刀でミュウの頭を殴る。 そのあとは長い木の棒に包丁をつけた簡単な槍で腸、胃、喉などを 適当にえぐり、刺し、斬りつけた。そのあと30分くらい放置したら ただの肉の塊になっていた。俺はバクフーンを呼び出し、その 肉の塊を灰にさせた。その後ボールに戻し灰をゴミ箱へ捨てた。
>236 ミュウ虐待、虐殺房乙。 二度と書き込みすんな。 さっさと便所いって寝ろ。ok?
虐オタの文才の無さは異常
>>236 他のスレに迷惑かけるなよ。
せっかく専用のスレあんだからそっち利用しような。
このスレの利用者達、本当にすいません。
「あのアブソル」 その一言に、またも背筋が凍る 「ほんとにお前のこと信じてんのかな?」 なけなしの声を振り絞って、答えられないショウを他所に、尚も続ける。 「お前はあいつを無理やり拾った。あいつの生きる道を捻じ曲げた。違うか? 傷ついてたからとかほざいてるが、色違いだから欲しいとかそんな理由 だったんだろ?それどころか学校に持ってきて見せびらかして、 迷惑だとか思わないのか?まあ、おまえに拾われた時点で迷惑だがな。」 そのまま屋上の縁へ襟をつかんでショウを持っていく。 「全部お前の自己満足なんだよ……あのアブソルはお前なんかに感謝なんか 少しもしてない。むしろ迷惑がってると思うぜ? ……最後に一つだけ教えてやるよ」 最後の砦を攻撃されて、ショウの心は決壊寸前だった。
>>234 実はまだ続いてるんだな、これが。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
「お前には、何にも救えない」
心が、音を立てて崩れ去った。
(「そうだよ、僕は……話し相手が欲しかっただけ……
落ちこぼれの、役立たずのくせに、
助けたい、悲しませたくないなんて偽善者ぶって、
アブソルを苦しめた……
信じてくれたと思ったのも、
僕を信じてくれたと思ったのも、
『ありがとう』って思ってくれてる、なんて思ったのも、
全部僕の思い込み……
それなのに僕は、勝手な感情抱いて、助けようとして……
結局一番アブソルを苦しめてたのは……
僕なんだ )」
ショウの目の前には屋上の縁が。
「(ゴメンね、アブソル……)」
飛び降りた。
「(やっぱり僕は……)」
「え?」 飛び降りたはずのショウは無傷で屋上に戻っていた。目の前には…… 「アブ…ソル…」 彼女は……泣いていた。ショウを抱き寄せて。 そしてキッとした表情でショウを死なせようとした三人に向き直った。 そのとき聴いたこと無い声がショウの耳に聞こえた。 それは空耳でも、思い込みでもなく、本物の声だった。 『お前らなんかに、ショウを……殺させてたまるかぁ!」 声の主はショウにはすぐにわかった。 「アブ…ソル…」 「ちッ!ボールに入れてなかったのか! まあいい、あのアブソルごと潰すぞ!」 予想外のことに三人は手持ちを全部出した。 「やばい、アブソル……やめろ……」 ショウはアブソルを戻そうとするが、まるで手に力が入らない。 「いけ!」数匹のポケモンが、一斉に一匹に襲い掛かる。 アブソルは意を決したように息を吸い込み……歌いだした。 自分を、何よりショウを守るうたを。 自分と、ショウを永遠に結ぶうたを。 相手のポケモンがバタバタ倒れていく。 「滅び……の、うた……」 ショウは気絶してしまった。
「……はっ!」 暖かい感触に目が覚めると、ショウは屋上に寝そべっていた。 早く起きてと言わんばかりに、顔をアブソルが舐めていた。 三人組はもういない。逃げたようだ。 「ダメだよ、アブソル・・・」 何故?とばかりにアブソルは悲しい顔をした。 「僕、約束破ったろ?それもたくさん。君を守るって言ったのに、 逆に守ってもらっちゃって……こんなに君を悲しませるくらいなら、 あの時、君を拾わなきゃ良かった……最低だね、僕」 アブソルは再び、ぽろぽろ涙をこぼし始めた。 ショウは何とか起き上がり、アブソルを見やる。 すると、徐々に顔を近づけてきた。 (「やっぱり、か……僕が一番アブソルを苦しめてたんだ……」) 覚悟して目をゆっくり瞑る。
244 :
177ならびに179-28 :2007/05/29(火) 20:23:17 ID:zBi5MQfY
ちゅっ 「なっ!」 慌てて目を開くと、目を開くと、アブソルは彼のおでこに口付けていた。 そしてゆっくり唇を離し…… ショウに笑いかけた。 それはショウの人生の中で、何よりも美しい笑顔だった。 同時に、自分は誤解をしていると悟った。 こんな自分でも、役立たずの自分でも、 アブソルは自分をパートナーとして見てくれているんだと。 それは思い込みなんかではなく、紛れも無い真実なんだと。 いや、もはや誰かの役に立つかかどうかなんて、どうでも良かった。 人の評価、目の色を気にするより、 誰かを愛して尊敬して、一緒に笑いあって、 誰かに愛されて尊敬されて、一緒に生きていく。 それが何より大切だと、思ったから。 「アブソル……ありがとう」 ショウは最愛のパートナーを抱き寄せた。 そして、一番聞きたかったことを、面と向かって聞いた。
「アブソル」 答えはわかっていた。それでも確かめたかった。 「僕のこと……好き?」 ちゅっ すぐにキスが返ってきた。 唇に。 さっき壊れた心と、長い間傷ついたままだった心がお互いを治しあう。 そしてまた彼女の声が、しっかりと聞こえた。 『大好きよ。ずっと、ずっと……ショウ、ありがとう』 この前みたいに、どう致しまして、なんて言いたくなかった。 言いたかったのは…… 「こちらこそ……ありがとう……僕も、大好き」 ショウは自然にうれし涙がこぼれてゆく顔を、 アブソルのふかふかの毛にうずめて、いつまでも泣いた。 アブソルは最愛の人に伝えたいことを全て歌った。 ほろびのうた、もとい、あいのうたを。 その日、その学校は閉まるまで、 青年のうれし泣きと、 ポケモンの澄んだ歌声が、いつまでも、いつまでも ハーモニを奏でていた…… −−−fin−−−
なんだかんだで三日も引きずって誠に申し訳ない! 弁解したいが、言い訳にしか聞こえないだろうからしない。 28で上げちまったし……(これはもう、ホント反省) 厨とかアンチとか呼ばれても仕方ないと思う。 とりあえず、人間♂×アブソル♀は終了。 こんなうざいやつの文でも、感想を持ったのなら、書いて欲しい。 そんでお詫びに、今新しいやつ書いてる。 人間♂×草笛使えるポケモン(ヒント) このスレがひっそり生き残ってくれる低い 可能性を信じて、早いとこ書き上げたいと思う。 それでは ノシ
なんか感動したのでage
次スレはスレタイ変更希望
あまりにも感動してエロを期待しまくってたのも忘れてしもた
250 :
名無しさん、君に決めた! :2007/05/29(火) 20:50:50 ID:NbF3aTPC
ズッコンバッコン ズッコンバッコン ズッコンバッコン どぴゅっ!
251 :
缶 :2007/05/29(火) 20:59:10 ID:???
いい作品だからこそ、ここに書いて欲しくなかった…。
アブソルへの愛を感じた GJ
うわあああああん!! 勢いあまってアブソルをいっきに80LV以上あげてしまったじゃないか〜〜
予想以上の伸びだね、このスレ
一般サイト晒すなよ・・
気にしない方がいいよ
台詞の前にキャラの名前を入れてる時点で読む気なくした
面白いと思うけど小説ってジャンルに入るかは微妙だな。
自分は好きだなぁ、ナレーター式SS。 小説愛好家からは稚拙と一蹴されちゃう傾向があるけど。
とりあえず、生身の人間にサイキネと眼差し、催眠術のコンボをかます厨に殺意がわいた
これはひどい
ポケダン希望
ハイパー短編出していい?
>>267 準備完了しました!
いつでも投下おkですっ!
では。 うちの基本思考「考えながら打つ」だから辻妻合わなくても性格変わっても気にしないでくれ。 あと間にいろいろやるから時間かかるが勘弁してくれ。
8月 近頃の異常に蒸し暑い気候が今日も繰り返される。 学校に行けば冷房があるのだが行く間に干物になりそうな天気だ。 「………」 PCと向かい合っている目に汗が入る。 「あーっ、やってらんねぇっ」 PCを閉じて寝転がるとグラエナがやってきた。口に漫画をくわえている。
くわえたページには亀が載っている。 「…クーラーは無理だからな」 いつの間にか覚えたサイン。それに対する答えもいつも変わらない。 そしてこれも同じく諦めたグラエナは、横で寝転がった。 うーん。いつ見てもいい腹… なんてことを考えてたら睡魔にさらわれていた
…何か息苦しい それに重い… まさかこれが金縛り… はっと目が覚めると目の前にグラエナがいた。 「ちょっ…」 とっさに顔を上げようとするも動かない。 手でぺたぺた触ってみるとどうやら後ろ足でチョークスリーパーをかけられているらしい。ただし前後逆に。 「うーん…」 少し無理矢理だがさすがに足を外す。 でもグラエナの臭いをかぐのは久しぶりだな… そんなことを思い顔を擦り付ける。
まだ汗が残ってるなーと思った時 「ギャウンッ!」 いきなり暴れ出すグラエナ。 慌てて顔を上げる。 「何だ?」 睨むようでどことなく可愛い様な顔をするグラエナ。 「?」 何かあったのか?まあ大丈夫だろうと抱きしめてやる。なんとなく体が熱いが気にしなかった。そういえば汗は引いてたんだな…
夜 万年床はいかんので毎日布団を敷くわけだが今日はなぜかグラエナがついてくる。 そういえば飯を作る時もずっと着いてきたな…。何時もなら机から全く動かないのに… そんなことを考えながら敷き終わり布団の中に入る。当然グラエナも入るわけだがやはり何かおかしい。 そういえば顔を擦り付けた時からだよな… 気がつくとグラエナが体の上に乗っていた。こんなことはじめてだ。 さすがにこれは普通じゃないと気が付いた時、グラエナの顔は5ミリないとこまで近付いていた。 終わり
前述通りハイパー短編で5レスで終わらせました。 これ以上続けるとボロが出るので。ここソフトだし。 それにしても切りが悪い? これは読者のみなさんが続きを考えるという新しい形なんです(言い訳)
すまんが人いる?
277 :
◆AnalSexRiQ :2007/05/30(水) 23:32:35 ID:4QbRyZV+
いないよっ!\(^O^)/
上げるなアホ
やっぱりまだまだか… 精進します
280 :
◆AnalSexRiQ :2007/05/30(水) 23:46:39 ID:4QbRyZV+
書き込んだら上がるのは当たり前だよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
このスレタイトル的にアウトだから 上げたら管理人様の目に留まって消されるよ。 ま、君のせいになるだけだから構わんがな
282 :
◆AnalSexRiQ :2007/05/30(水) 23:53:59 ID:4QbRyZV+
何で俺に責任転嫁されなあかんねん。 メール欄なんやから、何を入れようが入れまいが俺の勝手やん。
ま、勝手になさい
メール欄に sage くらい書けや
285 :
◆AnalSexRiQ :2007/05/31(木) 00:11:01 ID:riB4uy3K
断る。
287 :
◆AnalSexRiQ :2007/05/31(木) 01:14:47 ID:riB4uy3K
汚物は消毒だーッ!
千春がブラッキーを預けに来たのは三日前の事だ。海外の叔父の家に遊びに行く事になった千春は、秋男にブラッキーを預かって欲しいと、突然家に押し掛けてきた。 千春のブラッキーは、大のモンスターボール嫌いで、一番なついている千春の命令でも絶対、ボールの中に入ろうとはしない。 そんなブラッキーを千春は無理矢理ボールの中に入れ入れることはなく、イーブイの時から大切に育ててきた。
千春のブラッキーはかなり臆病な性格だ、秋男の家の中に入れようとする時も、顔馴染みの秋男でさえ警戒し、まるで陰の用に千春の後ろにくっついて中々家の中に入ろうとはしなかった。 「この子、モンスターボールになかなかはいらないでしょ?だから向こうに連れていけないの、可愛そうだけどおねがい秋男預かって。他に見てやれる人いないから」 千春が言った言葉が秋男の頭をよぎった。 「おいブラッキー、そんな暗い所に居ないで一緒に遊ぼうぜ、せっかく俺の家に来たんだしさ」 秋男がボールを差し出してもブラッキーは家具の陰に隠れ中々興味をしめさない。黒い陰の中に白く光る目が秋男の方をじ〜と見つめていた。
「そんな目でこっちみるなよ…仲良くしようぜ。 な?」 千春からブラッキーを預かって二時間はこの調子である。ブラッキーは秋男の家に入るなり、すぐテレビを置いた家具の後ろに隠れてしまい、秋男が遊びに誘っても、ずっと秋男の方を見つめるだけだった。 「ボール遊びは嫌いなのか?わかったじゃあ…」 そんなブラッキーを見た秋男は何かを思い付いた様で、ボールを後ろに投げそしてモンスターボールを腰から取り出した。 「一緒に遊んでやれ、エーフィー!」 ボールから出てきたのは秋男の一番のパートナーエーフィー。クリーム色の紫の毛と大きな耳が特長の神秘的なポケモンだ。 つづく
>>288 【 千春がブラッキーを預けに来たのは三日前の事だ。】
すまん、これは無し。思い付きで書いたから間違いだらけだけど我慢してくれ。
書きながら年表みたいに、本筋とは別口のメモを用意すると、考える時に楽ですよ wktkしながら保守
293 :
267 :2007/05/31(木) 07:11:14 ID:???
>>292 関係無いがありがとう。
次はそれをやってみる。
いいスレだ…実にいいスレだ 続きに期待
中二病の鬱小説みたいな展開になるなら他所でやってほしいと心から祈る。
野暮な指摘だけどエーフィじゃね?
いあ、視点変わった時もエーフィーだから作者の勘違いかと
そんなことよりも、ブラッキーの目は赤色じゃないの
カラコンしてたんだよ。 多分
300越えおめ。
あ、知らずのうちに300とってたのね…
なぜならタイトルだけで糞スレ扱いされる可能性があるからだ
今から投下しますね
1日1日が意味もなく過ぎていく そんな日常に飽きた少年シュンは 昔からのパートナー マッスグマを連れて 竜の滝つぼへと向かう ―ところで じいちゃんは竜の滝つぼで あの竜を見たという。 だがそんなことは嘘だとシュンは思っていた。 なぜなら竜は希少価値の高いドラゴンタイプのポケモンだから… そしてドラゴンタイプのポケモンは許可を取らないと所持してはいけないポケモンだから… 許可は 竜の信頼があつい 保護のため…などの条件どれか1つをクリアしなければいけない その上バトルしてもいいのは 竜の信頼があつい をクリアした時のみ このような厳重な保護をうけている竜などそうそう見ることはできないのだ シュンの本来の目的は滝つぼで泳ぐこと 暑くなってきたこのごろでは最高の スポットだった。 だが人はあまりいない。 それはシュンの町は大して人のいない 田舎だったから そしてそこへ行くための道と 竜の滝つぼがのっている地図がないから シュンはじいちゃんに連れられてここを知ったのだ ここでなら思う存分泳げる。
テッカニンがうるさい中 10分近くあるいて―やっと ついた― モンスターボールからマッスグマをだした そして 「泳ぐか! あの岩まで競争だ!」 軽くうなずくマッスグマと一緒に澄んだ水に飛び込んだ。 両者待ったく引けをとらない いい勝負だ。 流れの速いところを避けて泳ぐシュンに対し マッスグマはその本能に従い直線で進む 岩を乗り越え 流されながらも… そして 勝ったのはシュン これはいつものことだった。 息を荒げながらシュンは思い出を振り返った。 ―ジグザグマのときはジグザグに来るから簡単に勝てたなぁ…― そしてマッスグマもゴール 負けているのは気にしていないようだ 「マッスグマ 後は適当に泳ごうか」 またしてもマッスグマは軽くうなずいた。 少し潜ってみると色々な水タイプのポケモンがいた。 コイキングが群れている。 ギャラドスが底のほうでアズマオウと戦っている… シュンはこうしたものを見るのが好きだった。 色々なことをすると 1時間 そして2時間 時間が飛ぶように過ぎてゆく 顔を上げたら マッスグマがうれしそうに ハスボーと遊んでいた。 「おーい!マッスグマ そろそろあがろう!」 するとマッスグマが直線でこっちに来る シュンはそれを見て思わず笑ってしまった。 「マッスグマ お前面白いな」 首を傾げるマッスグマが面白くてまた笑う。
ハスボーかわゆす^^
滝つぼからあがり 着替えていると 「? あれなんだ?」 よく見ると100メートルくらい離れたところで草むらが大きく揺れていた。 「マッスグマ!早くいくぞ!急げ」 急いで草むらに行くとムッとする臭いが立ち込めていた。 とりあえず草を掻き分けると… クサイハナが…何だろう シュンには分からない謎の長いポケモンを虐めていた 無抵抗のそのポケモンにクサイハナは容赦なく毒の粉やギガドレインを浴びせていた。 確かポケモンは瀕死つまり相手が戦えない状態になったら バトルをやめるはずだ しかしクサイハナはもう動いていない瀕死状態のそのポケモンに攻撃をしていた。 「おい!やめろよ!こいつ何もしてないじゃないか!」 思わずクサイハナに叫ぶと クサイハナはこちらを睨んでから また虐めを再開した… 「マッスグマ!こいつを助けてあげるんだ!」
マッスグマの きりさく がクサイハナの急所に当たった。 そして思い切りクサイハナは木に頭をぶつけた…クサイハナの標的はこちらに移った。 クサイハナの おまじない 急所が隠れた。 マッスグマの おんがえし 激しい攻撃でクサイハナは倒れた 起き上がったクサイハナの ようかいえき マッスグマに強い酸性の液体が降り注ぐ 苦痛に歪むマッスグマの顔 マッスグマのHPが危ない 「頑張れ!ずつき!」 マッスグマの ずつきが当たった! そしてクサイハナは倒れ 森の向こうに去っていった… 謎のポケモンに元気のかけらを使う するとそのポケモンは起き上がった。 そして鱗をとってこっちに差し出した… 「これもらっていいの?」 大きくそのポケモンはうなずいた。 そしてすぐにそのポケモンは 竜の滝つぼへ戻っていった。 「マッスグマ…あいつ何かしってる?」 答えは いいえ だと分かっていたがそれでも聞いてみた。 やはりマッスグマは首を横に振った。 「…帰ろうか マッスグマ…」 疑問を残しながら 僕とマッスグマは 帰り道を歩いた。
少しの間休憩(続き書く)ので 少し待ってて
家に帰ってからじいちゃんにこの鱗は何か聞いてみた 「じいちゃん この鱗何の鱗か分かる?」 軽く輝く青い鱗 それをじいちゃんに渡した。 「……ごめんよシュン じいちゃんにもわからない」 じいちゃん1000回以上 竜の滝つぼへ行ったはず… そのじいちゃんにも分からないポケモンがいたのだ そんなポケモンを見たと分かると思わずシュンの心は弾んだ。 「シュン…もしかしてこれは…竜かも知れんぞ?」 「え?竜? その割りに小さかったけど…」 「いや…竜だ」 そんな会話に耳を傾けていたマッスグマは思い切りあくびをした。 「マッスグマ眠いのか?」 そう聞いたときには マッスグマは眠っていた。 「じいちゃん 俺今日はもう寝るよ いろいろあって疲れた」 「ああ シュン おやすみ…」 ホーホーの泣き声が聞こえてくる…。
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数年後の朝 マッスグマが目を覚ますと ポケモンフーズ が皿に山盛りだった。 シャカシャカシャカシャカ… シュンの歯ブラシの音が聞こえてくる。 今日は何かが違う いつも起きるのが遅いシュンが早い。 そう思いながら マッスグマはフーズに口を付けた。 「マッスグマ。今日は久しぶりに 大きい町にいくからな」 高校生になったシュンがマッスグマに そういう 思えばマッスグマがシュンと出会って10年。 今となっては クサイハナと謎のポケモンの出来事もずいぶん前のことでいい思い出だった。 「マッスグマも もうじいちゃんだな…」 いたわるようにシュンがマッスグマに言う 首をかしげるマッスグマの毛には 白い毛が多くなっていた 「今日も遊んで 思い出作ろうな」 そう言って 空になった皿を台所に持っていくシュン その後姿はとてもたくましかった。 「いってきまーす!」 そういってシュンはマッスグマと出かけた。 2時間電車に揺られて その町についた。 大きなビルが立ち並ぶ 数時間ふれあい広場で遊び 運動した。 もちろんマッスグマは直線で走る。その動きは少し鈍っていた。
このスレはスレタイがまずいから ageると消去されるかもしれないよ。 いつ消されてもおかしくないからね。スレタイだけすると。 スレもろとも自分の小説を消されたくなかったら どこかにまともな小説スレ立てるべき
「お前らやめろよ!ゲットするなら早くボールを投げろよ!」 シュンは思わず叫んでいた。 「うるせぇ!この糞ガキ!黙ってろ! ゲンガーあいつに催眠術!」 人間に対する攻撃技は 法律で禁止されている。 だがやつらはロケット団だ そんなことをやつ等は気になどしない シュンは眠らされた。ボールに入った 老いたマッスグマを連れて ………… シュンの目が開く 腕と足が拘束されていて動けない 「起きたか?坊主」 うなずくシュンにロケット団員は言った。 「お前大人の事情に首を突っ込むなよ。金になるんだよやつ等は!」 TVで放送されていたとうりの事をしている。…無言でそう思っていた。 「返事しろよ…オイ!殺すぞ!」 そう言ってナイフをシュンの首に押し当てた。 「やってみろよ。どうせ出来ないだろ…」 そう言ったシュンの首に数滴の赤い液体が流れた。 「ッ…!!」 想像以上の痛みがシュンを襲った。
age
GJ&保守
また鬱グロ展開か…いい加減にしてくれよ。
まさか…… 未完のまま、書き手さん行方不明?
別スレで続きが載っていたよね 未完のままだけど
何気に1日1回はスレチェックしちまうぜ 1ヶ月おめ
あまりにも酷い荒れ様ですな・・
だから、純粋なスレに移住したほうがいい
続きが頭に浮かんでこない…
テラ過疎
まだ何かに期待してる俺がいる