ドラえもん・のび太のポケモン小説【外伝13】

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1 ◆0oe33Tyq22
ここは、ドラえもんやのび太達がポケモントレーナーとして活躍する小説の13スレ目です。
このスレでは自分の書いた小説を投稿することが出来ます。

基本ガイドライン
▼喧嘩せずに仲良く利用する。
▼自演はしない。
▼荒らしには反応せずスルー。
▼sage進行

その他
▼次スレは>>970が立てること、
  容量で埋まってしまった場合はバーボンスレにて候補を挙げること
▼現在のスレを使いきる前に新スレ誘導をすること。

詳しいガイドラインは>>2-5あたりに提示。

前スレ
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1173961557/
バーボンスレ 雑談専用スレ
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1174634385/
AAスレ AA作品専用スレ
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1167484676/
まとめwiki 投下された作品はここでまとめて読める
ttp://www21.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/
ポケモン関係SSwiki 1乙作品がここで読める
ttp://www24.atwiki.jp/pokess-keeping/pages/4.html
外部板:ぽけもん板
ttp://yy47.60.kg/ch2poke/
2名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:31:16 ID:???
作者ガイドライン
▼作品を投下する際には酉と作者名を入れる。
▼自分の作品の質を向上させるよう、日々精進する。
▼一度始めた作品は何があっても完結させる。
▼作品を投下する時は、酉と作者名は必ずつける事。
※酉のつけ方:名前欄に作者・作品名#好きな文字列(全角最大4文字半角最大8文字)と入力
▼読みやすいように自分の前作品に対しアンカーをつける事。
▼自信がなくて怖い人やスレ違いと思う人はぽけもん板に書き込みましょう。

読者ガイドライン
▼作者が投下した後には、何かしら励みになるようなレスをする。
▼作者への批判や悪口は控える。
▼投下中には絶対に割り込まない。
▼作品の評価書き込みは冷静かつ客観的にお願いします。
ぽけもん板に作者考察スレがありますのでそちらも活用して下さい。
▼自分の気に入った作品の作者には応援書き込みをしましょう。
皆様の応援が作者の小説作りへの励みとなり、活力にもなります。
▼これは常識ですが、荒らし又はそれに反応する人は全てスルーして下さい。
荒れる元です。
▼作品を書くのは大変な作業です。
やたら「過疎、過疎」等と言わないで下さい。
作者、読者ともに以下の事に注意して下さい。
▼スレに偉い人は居ません。
皆平等です。
差別、中傷行為は止めましょう。
またその相手をすることも止めましょう。


テンプレ終了。たぶんこれで3度目のスレ立て。
3名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:33:48 ID:???
>>1
4 ◆0oe33Tyq22 :2007/03/27(火) 23:33:56 ID:???
おまけ 投下する言ったけど眠いから投下できない
    ごめん
5葵 まつり ◆1aXZn4gkZE :2007/03/27(火) 23:34:04 ID:???
>>1
乙です
6名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:34:26 ID:???
>>1お・・・なんだ、ドラAAモンか

7名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:34:28 ID:???
乙!
8名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:34:54 ID:???
>>1乙
羨ましいな……ドラーモン氏の最高の>>1乙が貰えて
9名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:35:06 ID:???
>>1
10名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:37:26 ID:???
>>1
乙ですー
11名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:48:42 ID:???
777 名前:名無しさん、君に決めた![sage] 投稿日:2007/03/27(火) 23:42:11 ID:???
         ___                _
       / ____ヽ           /  ̄   ̄ \
       |  | /, −、, -、l           /、          ヽ
       | _| -|  ・|< ||           |・ |―-、       |
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}         q -´ 二 ヽ      |
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ          ノ_ ー  |     |
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \        \. ̄`  |      /
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |         O===== |
      `− ´ |       | _|        /          |
         |       (t  )       /    /      |
 「俺・・・この戦争が終わったら死ぬ」
                         「それはよかった」

777おめ
12名無しさん、君に決めた!:2007/03/27(火) 23:50:46 ID:???
キリバンで埋めれて気分が良いので戦争行ってくるわ
13名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 01:28:34 ID:???
>>1
14ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:02:17 ID:???
投下する
いつになくシリアスだけど気にしないでくれ
15ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:04:01 ID:???
その後、僕はあっさりと負けた。ペリッパーというポケモンの存在を知らなかったためである。
といっても、既に悔し紛れの台詞でしかないのだろうが……

ピピピ……ピピピ……

何だろう。突然電子音が鳴った。
どうやら僕の半ズボンの後ろポケットからなっているようだった。
早速僕はそのブツを取り出した。
なぜかは知らないが、金銀で出てきたポケギアが
僕のポケットの中に入っていた。
金銀リメイクの伏線なのだろうか。
とりあえず僕は電話にでた。

「おうのび太!元気にしてるか?俺だ、ジャイアンだ!」
ジャイアンが電話をかけてきた。なぜ電話番号を知っているのだろうか。
「俺さ、実はな……自信がなくなってきたんだ。」
ジャイアンにはあるまじき発言だ。とりあえず僕は、適当に相槌を打ちながらその話を聞くことにした。
この技は長電話には必要不可欠な技である。
「俺さ、スネオと組んでただろ?実は、俺裏切られたんだ。
もちろん、俺も対抗したさ。でもな……あいつ、おれをコテンパンに打ちのめしやがった。
俺、一人になってわかった。……俺は一人じゃ生きていけない。
気づいたら、いつもスネオやお前、そして母ちゃん、父ちゃんがいたんだ。
のび太……一人はさびしい。だから、来てくれ……。」
僕は今、泣きながら話すジャイアンの話を聞いている。

「俺は今、頑張ってヨスガシティって所についたんだ。お前、今どこにいる?」
僕は、今自分の現在地を話した。
「お前、もうそんなところにいるのか!おどろいたな。
じゃあ、ちゃんと道案内するからな。きいてろよ。」

相変わらず自己中心だが、弱気なジャイアン。それに僕はちょっと驚いた。
16ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:04:55 ID:???
そして、ジャイアンにナビゲートされ、ヨスガシティ前のゲートに着いた。
「さぁのび太、そこを通ればヨスガシティだ。
……これまですまなかったな。いろいろと迷惑をかけて。
この冒険がおわったら、いっぱい遊ぼうな!」
いつもとは違う優しいジャイアン。
そっくり人間かと一瞬思ったが、そんなわけが無い。
僕はヨスガシティに足を踏み入れようとした……


そのとき!
「ぐわっ! ―――ドサッ―――」
何があったのかは分からなかった。
ただ、ジャイアンの身に危機が迫っているということだけが分かった。
そして、僕のポケギアから、ニュース番組でよく聞くヘリウムガスを使ったような声が聞こえた。
「のび太、聞こえるか。ジャイアンを助けたかったら、ロストタワー左のくぼみまでこい。
話はそれからだ。じゃあな。」
ま、待ってくれ―――

ガチャ ツー ツー ツー

突然の出来事だった。僕は急いでヨスガシティに向かったが、既にそこにジャイアンの姿は無かった……
17ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:07:28 ID:???
そして、僕は奴のいったとおりにその場所まで行った。
そこには、十字架に磔とされているジャイアンと、茶色のローブと仮面をまとった奇妙な人間がいた。
そして、その奇妙な人間が僕に話しかけた。

「地獄へようこそ。私の名は……そうだね、ゲマとでもいっておこう。
私はゲームが大好きなんだ。だから……私とゲームをしようではないか。」
ゲーム、だと?こんなときに。
「まぁ、ゲームといっても、人の命がかかったゲームだけどね。
ルールは単純明快。お互いにどちらかを早く気絶させたものの勝ちだ。
君が勝てばジャイアンは助けてあげよう。
だが、負けたら……その場で君とジャイアンはお陀仏だ。」
……もし、僕が逃げたら?
「その時は、すぐにジャイアンを殺し、即座に君を追いかけ、殺す。」
つまり、逃げ場は無い。そういうわけだな。
「その通り!今僕はアタック25にはまっているんだ。
…そんなことはどうでもいいか。さぁ、早くゲームを始めようではないか。」
こんな勝負、生まれて初めてだな。……でも、負けるわけにはいかない。
18ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:08:37 ID:???
「のび太!俺の事はかまわない!さっさと逃げろ!」
ジャイアンが僕に話しかけた。
「うるさいなぁ……周りにばれたらどうするんだよ。
ストライク、奴をだまらせろ。」
奴がストライクに命令し、ストライクがジャイアンに攻撃を仕掛けた。
「ぐわっ!の、のび太……ぐふっ。」
ジャイアンは何も話さなくなった。
「じゃ、ジャイアン!お、おまえ…よくもジャイアンを殺したな!」
僕はおもわず奴に殴りかかりにいった。
だがしかし、さっきのストライクに止められてしまった。
「大丈夫だよ、さっきのはみねうちだ。ただ単に気絶しているだけ。
…気絶するときの台詞が死んだように見えただけだよ。」
ほっと一安心。…はできない。
はじめから本気で行かなくては…。
19ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:09:18 ID:???
「いけぇ!ギラティナ!」
僕はギラティナを出し、まずは敵にプレッシャーを与える行動にでた。
「な……!ぎ、ギラティナだと?!」
案の定相手はビビッている。ひとまずは作戦成功である。
「だ、だが所詮相手はのび太…この私にかなう奴などいない!
さぁ、出番だストライク!」
だがしかし、それほどまで予想通りというわけではなかった。
逃げ出すかと思ったのだが。
「ギラティナ!あの技だ!」
僕はギラティナにそう指示した。
あの技というのは、無論……
「シャドーダイブだろ、あの技っていうのは。」
な……見破られた!?
「大体君の考えることは分かるんだ。
相手の実力が分からないからとりあえず大技を決めておく……
だけどね、これはポケモンバトルじゃない。言っただろ、ゲームだって。
先に相手を気絶させたほうの勝ち…だろ?」
奴はそういうと、ストライクに指示を出した。
「ストライク、
    きりさくだ。」
20ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:11:43 ID:???

ストライクは僕に向かっていき、鎌を向けて僕に切りかかった。
僕の眼鏡に血がついた。体がドクドクなっているのがわかる。
下は見たくない。いや、見ることができない。
もう体が動かないのだ。
地面から何かが出てきたような音がする。
おそらくギラティナだろう。そして、ギラティナが僕のそばにやってきた。
何かを語りかけているようだった。
…でも、僕には何も聞こえない。

死ぬのかな、僕。
急に家族が恋しくなってきた。
ママ、パパ…、ドラ…え…もん……
21ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:13:01 ID:???
(のび太気絶のためここから作者視線に変わります)
「ん…んん…」
ジャイアンが目覚めたようだ。だが、ゲマは気づいていないようだ。
ジャイアンが気絶していると思い込んでいるゲマは、そのままジャイアンに話しかけた。
「どうやらのび太は負けたようですねぇ。うらむならあの無様に負けたのび太君を恨むんですね。」
その言葉を聞いたジャイアンは、ついにキレた。
「ふざけるんじゃねぇ……。」
「ん?もう目を覚ましたのか。さすがはジャイアン、ということでしょうか。」
「ふざけるんじゃねぇっつってんだ!人の命をまるでおもちゃのように扱いやがって……。
もうゆるせねぇ。俺が直々にお前のそのひねくれた根性たたきなおしてやる。」
ジャイアンは鎖につながっているまま暴れ狂っている。
「へぇ、そこからどうやってこの私を倒そうというのでしょうかねぇ。」
ゲマは余裕に高笑いをしている。
「くっそお、こんな鎖!
ぬっ!ぬおおおおおおーーーっっ!!」
ジャイアンは掛け声をあげると、その馬鹿力でその身を拘束している鎖をぶちこわした。
22ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:14:15 ID:???
「なにぃっ!あの鎖をぶち壊すだとっ!そ、それは予想外だ。
だが!」
そういうとゲマはストライクに指示し、のび太の首元に鎌をおいた。
「さぁ、どこからでもかかってきてください。
ただし、この少年の命は保障しませんよ。」
ゲマがそういうと、ジャイアンはゲマに向かっていたこぶしを自然におろした。
「そう、それでいいんです。
さぁ、カイリキー。存分に彼を痛めつけなさい。」

ドカッ バキッ ボコッ ベコッ ペコッ

カイリキーがその四本の腕を使いジャイアンを痛みつける。
そして、カイリキーの攻撃がを20数発食らったところでついにジャイアンも倒れてしまった。
「ふふふ、彼もなかなかねばりましたね。でも、力キャラの彼が同じ力キャラに負けるなんて、
恥もいいところですね。くくく…ひーっひゃっひゃっっひゃ!」
ゲマが高笑いする。だが、ジャイアンも虫の息ながら立ち上がり、のび太に話しかける。
「のび太! のび太! 気が ついているかっ!? はあはあ……。
たのむ! また 母ちゃんに会いたいんだ! だから…… 俺に かわってゲマを」
「最後までうるさい奴ですね、まったく。
ギャロップ!奴を燃やし尽くしなさい!」
ゲマがそう指示すると、ギャロップは特大な火の玉を出し、ジャイアンのほうに放り投げた。
「ぬわーーーーーーーっっ!!」
ジャイアンが悲鳴をあげ、火の玉に巻き込まれていく…
23ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:15:31 ID:???
「くくく…ひゃーっはっはっはっは!人を殺すのは実に愉快だ!
さぁ、のび太も殺すことにするか。それとも、もう死んでるかなぁ?」
ゲマが高笑いしたそのとき!

ファンファンファンファン
サイレンの音が鳴り響いた。
「ちぃ、警察か。…命拾いしたな、のび太。せいぜい私の手のひらの上でもがきくるしむがいい。」
そういってゲマは去っていった。



(ここからのび太視点)
う、うう…僕は…生きて…いるのか…?
でも…動けない…もう…だめだ…

…?なぜかは知らないけど、元気が沸いてきた……いったいどうしてだ?
そう思って僕が振り向いた。すると、そこにいたのは―――
「ラッキー?そうか、君がたまごうみをしてくれたのか。助かったよ。」
そのとき、僕はラッキーがその手に何かを握っているのが分かった。
早速僕はそれが何なのかを調べた。
どうやら紙切れのようだ…何かが書いてある。
僕はそれを読んでみた。
《お前がこの手紙を見ているとき、もう既に俺はこの世にいないであろう。
そのラッキーは、俺のポケモンだ。もらってもかまわねぇ。
他のポケモンは野にはなっておいた。あいつらだけは自由になってほしかったんだ。
やつ…ゲマを絶対にたおしてくれよな、のび太!
 心の友―のび太へ ジャイアン》
汚い字だった。おそらく貼り付けられているときに書いたのであろう。
 ……自然に涙が出てきた。泣き虫だなぁ、僕。さっさと止まれよ、涙……。
24ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:16:32 ID:???
手紙を読み終え、僕は近くのポケモンセンターで休むことにした。
さすがに体がもたない。

そのとき、誰かに呼ばれたような気がして、ふと後ろをふりかえった。
ジャイアンが見えた…ような気がした。でも、現実は違う。

今僕が見ている方向には ダレモ イナイ……。


GAME OVER ジャイアン


―――第一章 始まりのレクイエム 完―――
25ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/03/28(水) 10:18:02 ID:???
投下終了。
一部ジャイアンの台詞がどっかのRPGの父親と酷似しているが、
狙ってやった。申し訳ない。
26名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 10:19:35 ID:???
27名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 10:20:47 ID:???
ゲマ噴いたw
28名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 11:25:53 ID:???
ぬわーワロスw
29名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 11:26:19 ID:???
ぬわーーーーっっワロタwwwwwwww
30にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/03/28(水) 12:57:41 ID:???
投下開始!
31にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/03/28(水) 12:58:25 ID:???
「俺も行くぜ、ドラえもん。」
危険をかえりみず仲間を想うジャイアン。
人間としてこんなに立派なことはない。
「ありがとう・・・。ジャイアン・・・。」
それからボクとしずかちゃん、スネオも一緒についていった。
だってドラえもんを見捨てるなんてできないしね!
僕らは防空壕とは反対の方向を目指し歩いていった。
でもあそこには何もないはず・・・。ドラえもんは何を考えているんだろう?
「よしこの辺かな!」
ドラえもんはそう言うとポケットからある道具をとりだした。
「これはポップ地下室といってね、地面にコレを埋めて・・・と。」
そう言うとドラえもんは先の黄色い直方体の物体を地面に埋め込み始めた。
深く埋め終わった後、先ほどいれた物とひもで繋がっているスイッチを押した。
ボフン!
すると地面に穴が開いた。この中に入るのだろうか。
穴に入ってみるとそこにははしごがあり、下に下りられるようになっていた。
「わぁ広い!ここなら快適だね!」
そこには防空壕よりは劣るが広い空間が出来ていた。
「ここは結構頑丈だから何が来ても平気だと思うよ。」
そう言うとドラえもんは奥の大きなコンピューターに近づいていった。
ドラえもんはコンピューターを起動させ、光を浴びる。
そして大きなモニターにある人物が現れた。
頭はツルツルで黒くて丸いサングラスをかけている中年の男性。
「お久しぶりです、ドクターK」
「おまえさんも元気そうだな。」
32にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/03/28(水) 12:59:14 ID:???
「それにしてもドラえもん・・・よく無事だったな」
「何のことです?」
ドラえもんは首を傾げる。
「今レプリロイドの大半は狂ってる。どこからか怪電波が放出されているんだ。
そしてその電波を浴びたレプリロイドは・・・発狂する。」
「あ、あ、ああああ!」
なんか見たことあるなぁと思ってたらそうだ!思い出したぞ!
「アナタはポケモンに出ていた、グレンタウンのジムリーダー、カツラ!?」
「ドクターK。すなわちドクターKatsura。彼はジムリーダーカツラのモデルになった人さ。」
ドラえもんはのび太の方を向き説明する。
「それで今日本はどういう状態に陥ってるのですか?早急に教えていただきたい。」
ドラえもんは急にマジメな顔になり、ドクターKに問う。
「なにから話してよいのやら・・・。とりあえずお主等らの周りで起きている事から話そう。
とりあえずこのモニターを見てくれ。」
そう言うとモニターからドクターKの姿は消え失せ、違う光景が映った。
焼け野原で煙が立ちこめている。周りには機械の破片があちこちに転がっている。。
「ここは戦場じゃ。まずこのレプリロイドを見て欲しい。」
モニターから声だけが聞こえる。
普通に歩いているレプリロイド。
別に対したことのない平凡なレプリロイドだ。
するといきなりガタガタと震え始め、様子がおかしくなった。
33にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/03/28(水) 13:00:29 ID:???
『ギャハハハハハハハ!よわすぐうし!よわすぐうし!』
さっきまで普通だったレプリロイドが謎の言葉を発し走り回っている。
一同は息をのみモニターに釘付けになる。
「どうしたの?コレ・・・?」
ぼくの口から自然とこぼれた一言。
そしてその問いにドクターKが答えた。
「これは怪電波を浴びたレプリロイドだ。今、君たちの周りで火が飛び回ったりしてるだろう?
それらも全部このレプリロイドのしわざだ。
怪電波は彼らのプログラムを破壊しコントロールしているみたいだな。」
「じゃ、じゃあこのレプリロイドはイレギュラーとして処分されるんですか?」
ドラえもんの声が震えている。
当たり前だ。何もしていないのに処分だなんて・・・。
ひどすぎるよ・・・。
「今、政府はレプリロイドを破壊している。イレギュラーでもなくともとりあえず破壊するんだ。
イレギュラーになる危険性があるからね。」
「そ・・・そんな!じゃあドラえもんも、ってこと!?」
涙ぐむのび太の肩にジャイアンの手が置かれる。
「政府?なんだそら。俺はドラえもんを絶対破壊なんてさせやしねぇ。
ドラえもんは俺の心の友だからな!」
ドラえもんの目から涙が一粒こぼれる。
やっぱりジャインはいいやつなんだなァ。
「まぁまぁ聞きなさい。とりあえず君たちは正常なレプリロイドの集団。
レジスタンスへ行ってもらう。そこならドラえもんは安全だし、君たちの身の保証もされるだろう。」
「ママも!?」
スネオの目が輝く。さっきから落ち着かないと思ってらママの事考えてたのか。
「いや・・・君たちの親は既に政府に拘束されている。理由は分からないが。」
一瞬ぼくの目の前が真っ暗になった。
ママが・・・パパが・・・政府に拘束・・・?
34にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/03/28(水) 13:01:47 ID:???
「さて、これからが一番重要な話だ。君たちの友達、出木杉英才。
彼は今アメリカに留学しているんだよね?」
ぼくはうなずいた。だからどうしたんだろう?
「実は彼の寮の近くにバイオテクノロジー研究所があってね・・・」
ドクターKの言葉をジャイアンがさえぎった。
「バイオテクノロジーってなんだ?」
すかさずドラえもんが答える。
「生物を研究したりすることだよ。たとえばクローン牛とかね。」
やっぱりドラえもんはすごいなぁ。色んな事を知ってるんだもん。
「話を続けるよ。それで近年バイオテクノロジーはある合成生物の実験に成功したんだ。
それは史上最強の合成生物・・・Pokemon――――」
『ポケモン!?』
嘘だ。ポケモンが現実にいるなんてありえっこない。
でも、もしいるんならブースターにもふもふしたいなぁ。
「それでだね。ポケモンはあらゆる自然現象を起こしたりするから大変危険なんだ。
当然彼らは研究所を破壊し、逃走。アメリカは核で処分しようとしたけど間に合わなくてね。
今世界各国に逃げ回ってる。当然日本にもいるはずだ。で、出木杉君なんだが彼の寮が破壊されてしまってね。
行方が分からないんだ。それで、だ。この最新鋭のモンスターボール、という物を使ってポケモンを捕獲してもらう。
使い方は・・・もう分かるよね?」
「つーと俺等はポケモンを捕まえまくればいいんだな?
簡単だぜ!出木杉だって死ぬわけないじゃん!俺達の仲間なんだぜ!」
ジャイアンの鼻息が僕の髪の毛にかかる。ずいぶん興奮しているなぁ。
すると、モニターの横にある転送装置にボールの入った箱が送られてきた。
「それじゃあ頼んだぞ。英雄・・・。」


―――――――――――プツン

35にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/03/28(水) 13:03:29 ID:???
箱の中にはボールが全部で30個入っていた。
一人5個の計算だな。
「6個だよ、バカ!」
スネオに頭を殴られた。え・・・だって30÷5は5で・・・あれ?
まぁいいや、わり算なんて後でやれば。
「ハイしずかちゃん。」
ぼくはしずかちゃんにボールを渡そうとした。
が、なにか様子が変だ。
「しずかちゃん!?」
苦しそうだ。そういえばさっきから何も話してなかったっけ。
しずかちゃんの額を触ってみた。熱い。
これは熱があるぞ!
「ドラえもん!お医者さんカバン出して!」
「ご、ごめん。今修理中なんだ・・・。ど、どうしよう。」
みんなオロオロしてる。どうしようどうしようどうしよう。
「そうだ!」
ドラえもんが何か閃いたみたいだ。
「レジスタンスベースに行って看病してもらおう!」
「成る程!ソレはいい案だ!で、どこにあるの?」
ドラえもんはレーダーを取り出し、レプリロイドの反応を探る。
「どこだ?この赤い点は僕だろ。あれ?なんでこんなに反応が強いんだ?」
僕はドラえもんの手にあるレーダーを見た。赤い点が異常なほどに光っている。
「そうか!わかったぞ!みんなこっちに来て!」
ドラえもんはしずかちゃんをおぶりはしごを登る。
「異常なまでに光っていたのは真上にいたからだ!」
みんな地上に着くとあるものが目に入った。
とてつもなく大きな飛行船。ずっと見とれていたら懐かしい人物が下りてきた。
「ドクターKの紹介状により、お前達をレジスタンスベースへと案内する。
それと・・・久しぶりだな・・・。ドラえもん。」
「ドラ・ザ・キッド!?」
そう、下りてきたのはいつも空気砲を手放さないドラ・ザ・キッドだ。
36にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/03/28(水) 13:04:06 ID:???
投下終了
やっとポケモンを絡められた
37名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 13:09:49 ID:???

よわすぐうし ワロタ
38コロシアム ◆ivRnQo8vbI :2007/03/28(水) 13:17:39 ID:???
旅行で来れませんでした。
投下します
39コロシアム ◆ivRnQo8vbI :2007/03/28(水) 13:18:38 ID:???
ん・・・ここは・・・?)
のび太が目を覚ましたのは何か柔らかいものの上だった。
僕は野比のび太。
チャンピオンロードの川で誰かに押されて、
滝に落ちた。
それではここはどこだろう?
疑問に思ったのび太は、辺りを散策することにした。
とりあえず自分の体を包む袋のようなものから出た途端、
のび太の鼻につんとする磯の香りが漂ってきた。
(・・・・・・船?)
のび太がいたのは船の甲板の上、
入っていたのは救命ボートだった。
「おーい、誰かいるのかー?」
誰かが近づいてきた。
(まずい!!)
本能的にそう感じたのび太は近くの扉に飛び込んだ。
40コロシアム ◆ivRnQo8vbI :2007/03/28(水) 13:19:09 ID:???
(暗いな・・・そうだフラッシュフラッシュ・・・)
暗い部屋の中でモンスターボールを探す。
が、ベルトにはフラッシュ用のマタドガスはおろか、
ボールなどひとつもついていない。
(どうしよう、なくしちゃった!!)
のび太は慌て、辺りの床を探りだす。
そうこうしているうちに、部屋の奥まできていた。

半分泣いていたのび太がふと顔を上げると、
鎖に繋がれた黒と薄紫の2匹のポケモンが目に入った。
(きれいなポケモンたちだなあ)
金銀を持っていないのび太は知らないが
黒いほうはブラッキー、薄紫はエーフィというポケモンだ。
『あなたは・・・?』
「うひゃあ!だれ!?」
突然聞こえた女性の声に飛びのくのび太。
『頼む・・・この鎖をはずしてくれないか?』
今度は男の声だ。
「え・・・鎖?もしかして君ら、ポケモン?」
『ええ・・・私はエーフィ、彼はブラッキーです。』
「しゃ、喋れるの?」
『いや、テレパシーのようなものだ。君も声に出さず思うだけでいい』
話しながらも近くの貨物から空のモンスターボールを
2つ取り出す。
のび太がボタンを押すと2匹は赤い光となり、
鎖をすり抜けてボールに収まる。
『ありがとう・・・』
ボールの中からでも声は聞こえた。
(いや、いいんです。僕もポケモン達のボールなくしちゃって。
 ところでここはどこです?何で僕はこんな所にいるの?それになんで君達は鎖に繋がれてたの?)
『質問が多いな・・・』
2匹は語りだした。
41コロシアム ◆ivRnQo8vbI :2007/03/28(水) 13:19:39 ID:???
『まず一つ目の疑問から答えよう。
 わかっているとは思うが、ここは船の上だ。
『行き先はオーレ地方よ。』
『そうだ。2つ目の疑問、君がなぜここにいるかだが・・・俺達は知らない。
 3つ目は・・・
 俺達はもともとジョウトに住んでいた。
 だがある日、オーレ地方のスナッチ団とか言う悪党どもやってきて、
 ポケモンたちをさらいだしたんだ。
『オーレ地方はほとんどが荒涼とした砂漠ですから。
 ポケモンは他の地方から連れて来なければならないんです。』
『俺達も抵抗したが、黒いもやをまとったポケモンにやられた。
 捕まった俺達は実験を施され、俺達はテレパシーを得た。 
 そしてポケモンの力を抑える鎖に繋がれてこうして運ばれていたわけさ。』
『他のポケモンたちは他の船に乗っているわ。お願い、助けるのに手を貸して欲しいの。』
42コロシアム ◆ivRnQo8vbI :2007/03/28(水) 13:21:36 ID:???
投下終了です

それとにゃーす氏乙です
43コロシアム ◆ivRnQo8vbI :2007/03/28(水) 13:25:49 ID:???
投下終了です

それとにゃーす氏乙です
44名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 13:35:17 ID:???
にゃーす氏乙
wkwkが止まらない
あとトレーナー氏
二重書き込みには気をつけろよ
45名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 13:41:41 ID:???
にゃーす氏とコロシアム氏乙
46ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/28(水) 16:33:28 ID:???
人気投票は6位か…なんか痛いとこ突かれまくったorz
やっぱいきなり登場でラスボスはまずかったな

投下する
47ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/28(水) 16:35:28 ID:???
「フリーザー、吹雪よ」
氷の翼を羽ばたかせ、吹雪を起こすフリーザー。
サンダー戦の蓄積ダメージもあってか、ネンドールはあっけなく倒れてしまう。

ドーム観客席。
「実力はほぼ互角……か」
ボソッと呟くスネ夫。
それに出木杉が反論する。
「いや、あいつ……リンは、まだ切り札を隠してる。そんな感じだ」

一方、闘技場では激しいバトルが繰り広げられていた。
「ユレイドル、原始の力!」
ダイゴはアーマルドを犠牲にし、やっとユレイドルでフリーザーを倒したところだった。
「中々やるのね、御曹司さん」
リンは一つ一つのボールを掴み、その中から一つのボールを選ぶ。
「でもね、もう飽きちゃったの。だから……もう、終わりにするわ」
そう言うと、リンは空高くボールを放り投げる。
「こ、これは……!」
そのポケモンを見た瞬間、ダイゴの体中に戦慄が走った。
繰り出されたのは紫色の破壊神――ミュウツー。
48ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/28(水) 16:36:10 ID:???
観客席からどっと歓声があがる。
ミュウツーなんて滅多に見られるポケモンじゃないからだ。
「やはり、持っていたか……」
ダイゴの表情が、少し強張った。
「ええ。これは作り物じゃなくて、オリジナルよ……」
そう、このミュウツーはデボンの研究員達が使っていたのとは全く別の個体。
つまり、オリジナル。本物なのだ。
「冷凍ビーム」
冷気を帯びた光線が発射される。
それは、ユレイドルの体力を奪い切るのには十分な威力だった。
『くそ、残りはメタグロス一体……』
苦しげな表情をするダイゴ。
そして、ついに最後のボールを放った。
「出ろ、メタグロスッ!」

ドーム観客席。
「伝説の鳥ポケモン三匹にミュウツー……勝てるはずがないわ」
首を横に振り、諦め気味のしずか。
その時には、あの出木杉さえもが自信をなくしていた。
「本当に、勝てるのか……僕は……」
辺りに暗い雰囲気が漂った。
49ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/28(水) 16:36:44 ID:???
対峙する二匹のポケモン。
先に動いたのは、スピードに勝るミュウツーだった。
「火炎放射」
メタグロスに灼熱の業火が放たれる。
だが、メタグロスはギリギリの所で持ち応えていた。
「コメットパンチ!」
繰り出される反撃のコメットパンチ。
だが、こちらもミュウツーの体力をゼロにするには至らない。
『くそっ!ここまでか……』
敗北を悟り、天を仰ぐダイゴ。
『ここで僕が負けたら……くそっ!』
ダイゴは顔をうつむけ、自らの拳を強く握り締める。
握った拳はプルプルと震えていた。

ドーム観客席。
「負けるのかよ?あのダイゴさんが……」
信じられない、というような表情のジャイアン。
だが、闘技場にある現実が全てを物語っている。

敗北を悟り、顔をうつむける元リーグチャンピオン・ダイゴ。
勝利を確信し、満足げな表情で最後の命令を降そうとするリン。
次の瞬間、バトルは終焉を迎えた。
50ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/28(水) 16:37:18 ID:???
「終わりよ、火炎放射」
ミュウツーの右手から、燃え盛る炎が放射される。
それはメタグロスだけでなく、ダイゴをも射程範囲内にとらえていた。

「終わりだ、メタグロス」
悲しげな表情をするダイゴ。
その間にも、炎はどんどん迫ってきている。
「もう終わったんだ。僕の戦いも、僕の人生さえも……」
ダイゴの両目には、涙が溜まっていた。
滅多に見せない、元リーグチャンピオンの涙が――
「僕は終わった。……だが、まだ終わっちゃいない」
迫り来る灼熱の業火を目の前にして、一人呟くダイゴ。
『僕が死んでも、きっと……きっと……』
ダイゴは一縷の望みを託し、観客席の方を見る。
のび太達が座っている所だ。
「後は頼んだよ、ノビタ達……」
次の瞬間、紅蓮の炎がダイゴを包んだ――

その場に残ったのは含み笑いをするリンと、ミュウツーだけ。
炎の洗礼を受けたダイゴは、跡形も無く消え去っていた――
51ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/28(水) 16:38:05 ID:???
少ないけど投下終わり。4月上旬には終わらせるつもり
52名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 16:38:21 ID:???
おっつー
53名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 16:43:54 ID:???
54名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 16:57:09 ID:???
あなたはトレーナー氏ですか?
55ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/28(水) 17:05:27 ID:???
違う。俺は一作目を完結させてから書くから
56ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 18:43:44 ID:???
これから投下します。
最近ジャイアン氏が来ないのが悲しいです。
57ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 18:46:09 ID:???
それからの展開は早かった。

ドラえもんとトシミツは通り抜けフープにより、間一髪爆死の危機を免れ「ドンブラ粉」を使い地面への衝撃も防ぐことが出来た。
その後、トシミツは破壊されたラジオ塔を見て、抵抗する事を断念。
数分後、ラジオ塔に駆け付けたコガネのトレーナー達に自ら身柄を引き渡した。

ドラえもん達もスネ夫、のび太、そして生存が確認されたジャイアンと合流することに成功し、ジャイアンの無事を一人を除いて心から喜んだ。

ちなみにその時、幹部のカホウ、キキョウは身柄が拘束され、後にラジオ塔の三階からコウの物と見られる爆死体が発見された。

コガネの住民はすぐにでも我が家に帰りたいという意思を示したが、雨の為の事故、大人数の移動による大混乱を引き起こす可能性があり、それは却下。
次の日から少しずつ移動することに取り決められた。

色々とあってあっけない幕切れの様だが、今回の事件は一応の解決を見る事になる。
しかしある人物達の戦いは、まだ終わってはいなかった。
58ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 18:46:57 ID:???
ジャイアン「ブハァ!うめえ!」
ジャイアンはペットボトル一杯のサイコソーダを一気に飲み干す。
現在はラジオ塔の事件解決の宴の真っ只中。
家に帰れない住民達が、せっかくだからと良心で取り繕ってくれたのだ。

ジャイアンは山の様に積まれた料理を鬼の如く食い荒し、一方スネ夫は今回の事件でのエピソードを、色々と肉をつけて住民達に話し、いい気分に浸っていた。
ドラえもんに至ってはまさに「溺れる様に」、どら焼きを貪り続けている。
皆楽しそうだ。

しかし、全員がそうであった訳ではない。

「そいつ」の中では、まだ事件は終わってはいなかった。

アカネ「なんや、あんまり楽しそうやないなあ?」
アカネは「そいつ」に近づき、顔を覗き込む。
アカネは「そいつ」の席の隣に座った。
アカネ「なんか、まだ難しそうな顔してんなあ。
事件は終わったっちゅーのに。
まだなんかあるんか?のび太。」
アカネはのび太に訊く。
のび太はコップの飲み物で少し喉をうるわすと静かに言った。

のび太「例の物は……。例の物は用意したかい……?」
59ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 18:47:54 ID:???
のび太に言われ、アカネはポンと手を叩く。
アカネ「ああ、アンタの言っとった「アレ」か。
一応用意しといたで。」
アカネは胸ポケットから小さなディスクを取り出す。
のび太「ありがとう。」
のび太はそれを受け取り、一礼した。
アカネ「でもなあ、アンタそれ、何に使うん?」
アカネは好奇心からか聞いてくる。
のび太はそれを軽く受け流した。
のび太「これから一番大切な事……さ。」
のび太はアカネに見えない角度で薄気味の悪い笑みを浮かべる。

ラジオ塔の爆破も、ディスクを手に入れた事も、ジャイアン達を始めその他のトレーナー達が自分の言うことを守ってくれたのも、全て自分の策通り。

あとは仕上げだけ。
いうなれば画竜点睛。
竜の絵に瞳を入れるのは自分!

のび太はそう確信していた。

ドラえもん「ウップ、ウップ。食べ過ぎた……。」
すると、そこに腹に大量のどら焼きを抱えた奇妙生物が二人の目の前を通り過ぎようとした。

アカネ「ああ、ちょっとそこの青狸君、待ちいや。」
ドラえもん「僕は狸じゃない!」
アカネはドラえもんを呼び止めた。
60ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 18:49:00 ID:???
アカネはドラえもんに言う。
アカネ「アンタ、誰か忘れたけど呼ばれよったで。
向こうのテントで待ってるやて。」
テント?ドラえもんは頭を捻る。
これから誰かを呼ぶつもりだが、誰かに呼ばれるような記憶は無い。
ドラえもんが必死に大きな頭を抱えていると、彼が探していた少年が視界に飛込んできた。
のび太はドラえもんに気づいてか気づかずか、しらんぷりをしている。
ドラえもんはそれに近づく。

のび太の計画では今日は何も起らないハズだった。
しかし耳元で囁かれたドラえもんの言葉は、のび太の計画そのものに危険をきたすものであった。
ドラえもん「僕の用事が終わったら、君と二人っきりで話がしたい。
場所は作戦会議用のテント。時間は20分後。
遅れないようにね。」
のび太『何ッ!?』
ドラえもんはそう言い、その場所を離れてゆく。
のび太「…………あいつ……。」
残されたのび太は、ただ呆然とその後姿を見送る事しかできなかった。
61ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 18:53:03 ID:???
今日はここまでです。
これからは全て伏線消化に充てます。
正直、露骨にやり過ぎました。
のび太の策も今まで例のスレ主にバレなかったのが奇跡的なくらいです。
今回は連載の始めから積み上げてきた伏線なので、最後は静かに見守ってやってください。
62名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 18:53:49 ID:???
乙Z乙
63名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 18:54:16 ID:???
ジャイアンはぽけもん板に投下してるが・・・
64 ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 18:56:42 ID:???
>>63
入れないです。
ちなみにテンプレにあった評価も見れないので、誰か知らせてくれたら有難いです。
自分も投票したかったです
65名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:03:30 ID:???
>>64
なんで入れないの?
66 ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 19:07:22 ID:???
家、パソコンなくて入ろうとしたら表示できませんになります。
ここも、携帯専用で入ってます
67名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:07:39 ID:???
>>64
乙。
星も居る?
居るなら少し時間かかるが評価ならスパットコピーしてくる。
68名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:09:42 ID:???
>>66
できるかどうか分からんがひょっとしたら、入れる方法があるかもしれん
69名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:10:00 ID:???
>>67
ありがとうございます。
感謝します。
70名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:11:02 ID:???
>>68
どうするんですか?
71名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:11:07 ID:???
>>69
わかった。
バーボンのほうが良い?
それとも外伝?
72名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:12:44 ID:???
73 ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/28(水) 19:14:29 ID:???
>>72
入れました。本当にありがとうございます。

>>71
お気使いありがとうございました
74名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:15:47 ID:???
>>73
よし、じゃあ御役御免と言う事で、失礼。
75名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 19:16:05 ID:???
>>73
まさかとは思ったがwwww
役立てて光栄だよ
76携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 21:58:07 ID:???
ノート氏乙です。
そろそろクライマックスでしょうか、
月(のび太)とニア(ドラ)みたいなやり取りが展開されるのでしょうか?

マキシマム・ザ・ホルモンの歌ってかっこいい!
と思ってたけど、ボーカ…ゴホン!
失礼。
人気投票で、嬉しくも、ジャイアン氏と同位だった。
携帯獣です。(ど真ん中)
投下します。
77携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 21:59:45 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第九話 「逆襲のオリー」

ドラえもん達が敵と交戦している一方、
のび太とオリーは次々にクラウドの部下達を蹴散らしていた。
二人の周りには、気を失った部下とそのポケモン達が倒れている。
「ほ〜、結構強くなったやん、特にその眼鏡」
クラウドは関心したように言う。
部下が散っていくのを見ていたにも関わらず、余裕を保っている。
「今度は気絶だけじゃあ、済まさないわ」
オリーは静かに言う。
オリーは以前のような、狂気に満ちた目をしておらず、
獲物を追い詰めた鷹のような目をしている。
「やってみぃや」
クラウドは完全に戦闘態勢に入った。
「先手必勝や!ドラピオン、どくづき!」
クラウドの指示を受け、ドラピオンはもの凄い勢いで、のび太に突っ込んできた。
「うわあ!」
のび太はシューズを起動し、ドラピオンの攻撃を避けた。
ドラピオンのツメはアスファルトに突き刺さった。
「うはあ〜、危なかったあ!」
「ボーっとしない!」
オリーの怒声がのび太の耳に届く、それと同時にオリーのエアームドがのび太を鷲掴みにし、宙を舞った。
「な、何を……うわあ!?」
のび太が驚いた理由、それは、のび太がさっきまで立っていたところに、
ドラピオンの尾が突き刺さっていたからだ。
78携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 22:00:20 ID:???
「エアームド!エアカッター!」
エアームドはのび太を掴んだまま、翼を振るい、衝撃波を放った。
エアカッターは、ドラピオンの背に直撃した。
「エアームド、のび太君を降ろして、ドリルくちばし!」
エアームドは、のび太を手早く降ろし、くちばしを軸に高速回転し、
ドラピオンに突撃した。
「ドラピオン、つぼをつくや!」
ドラピオンは自分のわき腹の辺りをツメでぐっと押した。
すると、さっきのび太に向かって突っ込んできたときよりも、更に速いスピードで、
エアームドの攻撃を避けた。
「! どういうこと?」
オリーもこのことには驚いている。
クラウドは右手でサングラスをクイっと持ち上げる。
「まあ、この技覚えるやつは少ないからなあ、教えたるわ。
この技は、まあ、人間にもあるけど、ツボを突くことで、肉体を活性化する技なんや。
どや、予想外ってやっちゃろ?」
クラウドは自慢げに語る。
その時のび太はこのことになにも関係無いが、以前、ママがぎっくり腰の治療のため、
針灸に通っていたことを思い出していた。
79携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 22:01:01 ID:???
つぼをつくにより肉体が活性化されたドラピオンは、
先ほどまでとは、雰囲気が違った。
「かかってこいや」
クラウドがオリーを挑発する。
「いいわ、さっさと終わらせる。
エアームド、かげぶんしんからこうそくいどう!」
エアームドは十数匹の自分の分身を作り出し、
分身と共に、一斉にドラピオンにもの凄い速さで突撃した。
「難易度高いなあ、この的当は!ドラピオン、遊んだれや!」
ドラピオンは口を大きく開き、迫ってくるエアームドの分身達を、
ミサイルばりで次々に消していった。
「エアームド、分身を解いて更に加速!」
エアームドの分身が全て消える。
残ったのは、もちろん本体のエアームド一匹。
しかし、エアームドは、今までと比べ物にならないスピードで、
ドラピオンに迫る。
「はがねのつばさ!」
エアームドの翼が銀色に輝く。
「ドラピオン、シザークロス!」
ドラピオンは向かってくるエアームドに上手くタイミングを合わせ、
両腕を振り下ろす。
「とった!」
「まだよ、そのままみきり!」
ドラピオンのシザークロスが当たる直前、エアームドはもの凄いスピードで旋回し、
攻撃を避けた。
「なにっ!」
「いっけええええええええええ!!」
エアームドは一瞬で体制を立て直し、刃のような翼でドラピオンの腹を切り裂いた。
ドラピオンの腹の傷口からは、大量の鮮血が溢れ出す。
ドラピオンは口から血の混じった泡を吹きその場に倒れた。
80携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 22:01:41 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第十話 「毒雲」

「くぉの……よくもわいのドラピオンを……」
クラウドは息絶えたドラピオンを見つめ、肩を震わせている。
サングラスをかけているので、直にその目は見えないが、
のび太は、怒り狂ったときのオリーと同じ雰囲気を感じた。
「エアームド、いきなさい!」
オリーの命令でエアームドは、羽についた血を振り落とし、
真っ直ぐクラウドに向かって、突撃した。
「ドクロッグ!!」
クラウドは、ドクロッグを繰り出した。
「(あの目……オリーちゃんが狂ったときの、ミミロップとかと、
同じ目だ! あれはヤバイ!!)」
のび太は直感的にそう感じた。
「モウカザル、援護するんだ!」
モウカザルは走り出す。
しかし、エアームドは既にドクロッグと対峙していた。
「つばさでうつ!」
エアームドは翼を振るい、ドクロッグを襲った。
ドクロッグはエアームドの攻撃をもろに受けたが、不敵な笑みを浮かべた。
「(な、何!?)」
オリーは、その笑みに悪寒を感じた。
「かわらわり!!」
ドクロッグは思いっきりエアームドの頭を殴りつけた。
エアームドへのダメージは大きいようで、エアームドはバランスを崩し、倒れてしまった。
「エアームド!」
「終わらんでぇ!! ドクロッグ、仕留めろ!」
オリーが腰から、ボールを取り出すよりも速く、
ドクロッグは拳にある、毒のツメをにゅっと出し、
それを、エアームドの目玉に突き立てた。
81携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 22:02:46 ID:???
エアームドは、目玉を刺された直後に、ボールに回収された。
「エアームド! エアームド!!」
オリーは動かなくなったエアームドに必死に呼びかける、
しかし、エアームドはぴくりともしなかった。
ドクロッグのツメには猛毒がある。
それを、脳に近い、目に突き刺されたのだから、ひとたまりもなかったのだろう。
「いやぁぁぁぁぁぁぁあぁああ!!」
オリーは涙をこぼしながら、その場に膝まづいた。
「オリーちゃん! くそお!モウカザル、かえんぐるまだ」
モウカザルは尻尾の先にある、炎を大きくし、前回転しながら、ドクロッグに突進した。
「避けろ、ドクロッグ」
モウカザルの攻撃はいとも簡単に避けられてしまった。
しかし、ドクロッグの特性はかんそうはだ、直接触れなくても、
高温で、体が乾いてしまうようだ。
その証拠に、右肩が、少しパリパリになっている。
「ドクロッグ、どくづき!」
ドクロッグは、怒りに満ちた瞳で、モウカザルをひと睨みし、
あの猛毒のツメを立てて、飛びかかってきた。
「負けるか!マッハパンチ」
モウカザルは足の力を最大限に発揮し、もの凄い速さで間合いを詰め、
ドクロッグの顔面を殴った。
ドクロッグはカウンターの右ストレートを顔面に受け、ノックダウンした。
82携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 22:03:21 ID:???
「さあ、次を出せクラウド! やっつけてやる!」
のび太はかなり興奮していた。
オリーのエアームドが殺されたこともあるが、
自分やポケモンの力が確実に以前よりも高まっていることに、
不謹慎ではあるが、喜びを感じていたのだ。
「じゃかましい! 調子こくなよ餓鬼ィ!!」
クラウドはニドキングを繰り出した。
ニドキングは以前と同様に、冷たくて、見下した目をしていた。
「はかいこうせん!!」
ニドキングの口から、衝撃波が放たれる。
「ベーだ!当たるもんか!」
のび太とモウカザルは、はかいこうせんを避けた。
しかし、クラウドは攻撃が外れたにも関わらず、
ニヤニヤと笑っている。
「(何が可笑しい……? まさか!!)」
のび太は慌てて振り返った。
はかいこうせんは、それほどスピードはないが、
オリーの方へ、真っ直ぐ向かっていた。
オリーは泣き崩れていて、そのことに気づいてはいない。
そう、クラウドは最初から、オリーを狙っていたのだ。
「オ、オリーちゃぁぁあん!!」
83携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/03/28(水) 22:05:28 ID:???
終わりです。
手持ち、世界観ガイドは、
「ネクロムシティ」編が終わってから、
雪崩のごとく、投下したいと思います。

では、函館行ってきます ノシ
84名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 22:17:05 ID:???

ポケモンがバトル中普通に死ぬ小説ってこれが初めてかもな
85名無しさん、君に決めた!:2007/03/28(水) 23:33:34 ID:???
乙なんだけどさ
毒タイプの攻撃は、鋼タイプには効果ないんだ
毒の爪を突きたてたと書いてあるんだが、どうなってるんだ?
86名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 00:02:10 ID:???


…上野発の夜行列車降りたときから〜〜♪
87名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 11:17:04 ID:???
携帯獣氏、乙です。
今から投下します。
88ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/03/29(木) 11:17:48 ID:???
「ピジョン、体当たり!」
ハヤトの指示を受けたピジョンは、ハネッコ目がけて走り出した。
(効果抜群な風起こしを使わないなんて、随分と手を抜いてるじゃないか)
ハヤトが本気を出していないことが分かり、スネ夫はほくそ笑む。
「舐めてるのはぼくじゃない、あんたの方さ。ハネッコ、毒の粉!」
ハネッコの至近距離にいたピジョンに毒の粉が直撃した。
「ハネッコ、続いてフラッシュ!」
ハヤトとピジョンに少しの暇も与えず、スネ夫はハネッコに命令した。
眩い光がジムを照らす。
「目が、目がぁッ!」
ピジョンはもちろん、ハヤトも思わず目をつぶった。
スネ夫はどこに持っていたのか、しっかりとサングラスを装着している。
「秘伝マシンを持っていたのか……」
ハヤトは目を押さえながら呟いた。
そう、フラッシュを含むすべての秘伝マシンは、
ポケモン図鑑やポケギアと同様に、
ゲームが開始したと同時にプレイヤーに配られている。
一つしか手に入らないものであるため、
二人以上でプレイするときは全員に配られるように設定されているのだ。
スネ夫はさらにフラッシュを命じ続ける。
ハヤトの目が回復するころには、ハネッコはすでに六回目のフラッシュを終えていた。
それからは一方的な戦いだった。
ハネッコに攻撃はほとんど当たらず、たまに当たってもすぐに光合成で回復してしまう。
ピジョンはと言うと、毒に少しずつ体力を奪われ、加えて攻撃を食らっていた。
それから数分後、ピジョンはとうとう体力が尽きて倒れた。
「……おれの負けだ。これを受け取ってくれよ」
ハヤトはスネ夫にジムバッジと技マシンを渡す。
「ありがとうございます」
(技マシンは泥かけか。正直いらないなぁ)
スネ夫は口先でだけ礼を言うと、ジムを出た。
上機嫌で鼻歌など歌うスネ夫の耳に、聞き慣れたあの声が聞こえた。
「スネ夫、勝負だ!」
89ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/03/29(木) 11:18:46 ID:???
ジャイアンからしてみれば、さしたる理由はなかった。
ただむしゃくしゃしていたから、そしてその目の前をスネ夫が通ったから、
ジャイアンはスネ夫に勝負を挑んでいた。
「ジャ、ジャイアン。それはちょっと勘弁してくれないかなぁ」
スネ夫は必死でジャイアンとの勝負を避けようとする。
今戦える手持ちはハネッコしかいないのだ。
「ぼく、一応ジム帰りだから手持ちが」
「うるせぇな、勝負しねぇなら全財産よこせ!」
さすがジャイアン、めちゃくちゃである。
スネ夫の脳みそは経験上、こう言っている。
機嫌の悪いジャイアンに逆らうことは最も無駄な行為の一つであり、
無駄どころか危険なのでやめた方が賢明だ、と。
諦めがついたスネ夫はハネッコを出した。
ジャイアンはオニスズメを繰り出す。
結果は言わずもがな、ジャイアンの楽勝であった。
「ありがとな、スネ夫。いいストレス解消になったぜ」
ジャイアンはスネ夫の所持金の半分を奪い、ジムへと向かっていった。
90ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/03/29(木) 11:19:49 ID:???
 ここは31番道路
 キキョウシティ …… ヨシノシティ

「やっと着いたよ、キキョウシティ」
のび太はキキョウシティ入口を前にして呟いた。
「正確にはまだ31番道路だけどね」
あと一息、と入口に入ろうとしたそのとき。
「ぐはッ!」
扉が勢いよく開き、のび太の顔面にクリティカルヒットした。
ついでに鼻血が出た。
「あっ、ごめんなさい!」
のび太の耳にかわいらしい声が届いたが、当然その程度では痛みは治まらない。
「ごめんですんだら警察はいらないんだよ、ってしずちゃん!」
「あら、のび太さん!」
扉を開いたのはのび太の思い人、しずかだった。
「ほんとにごめんなさい!」
「いや、全然平気だから気にしないで」
しずかは腰を深く折り、のび太に謝罪する。
のび太は鼻にティッシュを詰めている。
「そんなことより、しずちゃんはどうして戻ってぐふッ!」
のび太の言葉はそこで途切れた。
驚きながらしずかが呟く。
「あれは……ホーホー?」
のび太は今度は野生のホーホーに後頭部を攻撃されたのだ。
91ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/03/29(木) 11:20:42 ID:???
「この……ヤドン、体当たり!」
ヤドンの体当たりがホーホーに当たり、ホーホーは千鳥足になる。
「よし、あれ?」
のび太はポケットを探るが、モンスターボールがないことに気付く。
どうやらイトマルと会ったときに、驚いて落としてしまったらしい。
「仕方ないや。しずちゃん、ボールを投げて!」
「わかったわ!」
しずかはボールを取り出し、ホーホーに投げつけた。
ボールは二、三度揺れて動きを止めた。
「よかったね、しずちゃん」
初めてポケモンを捕まえたしずかはうれしそうだ。
「そうだわ、のび太さん」
しずかは名案を思い付いたかのような顔でのび太に尋ねる。
「一緒に行かない?」
のび太から誘うことはあっても、しずかから誘われるなど滅多にないことだ。
これは千載一遇のチャンス、逃してなるものか。
「とんでもない、喜んで!」
いまいちどちらなのか判断しづらい返事をしてしまった。
「それってどっち?」
しずかの一言でのび太は冷静になった。
「えぇと、オッケーってことです」
「よかったわ。これからよろしくね、のび太さん」
しずかの言葉にのび太はすっかり舞い上がってしまった。
92名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 11:21:51 ID:???
投下終了です。
あちらのSSも楽しみにしております。
それではまた。
93ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/03/29(木) 11:23:00 ID:???
ただの金銀のようだ氏乙です
はじめまして今から投下したいと思います。
94ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/03/29(木) 11:25:06 ID:???
「エンテイ!!フレアドライブ!!」
「ボーマンダ!!逆鱗!!」

ポケットモンスター、それは今、子供たちに大人気のゲームである。

「また俺様の勝ちだ!!」
この威張っているデブはジャイアン。本名剛田剛。
将来生活習慣病で死ぬかも。ジャイアン死んじゃいやん

「やっぱりジャイアンは強いね。」
このゴマすり少年は骨川スネオ。
口の形が変わっている。
あと、こいつとこいつの母が似ているのは納得がいくのだが
こいつの父と母が似ているのは納得いかない。

95ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/03/29(木) 11:26:21 ID:???
「君達改造なんかして恥ずかしくないのかい?」
このイケメンの少年は出木杉英才。
ちょっと前までサザエさんの中島君そっくりの声だった。

「おもしろそうね。」
この少女は源静香。
実は源頼朝の子孫なのかも

「いいなあ。僕もポケモンほしいなぁ。」
この貧乏くさい顔の少年は野比のび太。
名前の変換がうっとおしい。

「あのママがポケモンなんか買ってくれると思っているのかい?」
この狸っぽい自称猫型ロボットはドラえもん。

この6人の冒険が今始まる・・・



96ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/03/29(木) 11:28:18 ID:???
投下終了です。今回はキャラクター紹介だけですが。
今は未熟ですけどよろしくお願いします
97名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 11:42:56 ID:???
ちょwwww
生活習慣病で死ぬとかwwww

因みにジャイアンの本名は剛田武だぞ
98名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 11:49:20 ID:???
作品名のテンションの高さに吹いたwwwww
99ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/03/29(木) 13:29:02 ID:???
ヨーダ氏、ワンダー氏乙。
二人共期待してるから頑張ってね。
こんな時間だけど投下します。今回は短め。
100ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/03/29(木) 13:30:10 ID:???
『つまらない…』
 
「先生!これ小学生の問題じゃないです!」
「ああ?野比、それはお前の才能が無いだけだ。
 あいつを見習え!出木杉、お前この問題を解いてみろ!」
「はい、それは8です」
「そうだ!正解!
 円周率の小数点第三十位の数字は何か……答えは8!
 みんな、出木杉君に拍手をやろう!」
 
パチパチパチパチ
 
鳴り響く拍手、みんなからの憧れの視線、一部からの嫉妬
『どうでもいい…』
出木杉はこの世界に絶望していた。
出木杉は少し努力すれば、すぐに何でも出来る天才。
だが、その才能は出木杉の思想をねじ曲げ、
この世界で生きる意味の分からない、孤独な少年へと出木杉を変えてしまった。
 
天才であるが故の悩み
 
それは……誰にも相談出来ないが、日に日に大きくなっていく。
『僕は……いったい何の為に生きているんだ?
 どうして神さまは僕にこんな才能を与えたんだ?』気づけば出木杉は感情を心に隠す少年になっていた。
楽しくないのに笑い、怒っているのに笑い、悲しいのにまた笑う。
貼りついた笑顔。
その笑顔の裏の絶望の顔を皆は知らない。
『みんな……消えちまえば良い』
黒い感情が……隠されたその笑顔の裏を……
101ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/03/29(木) 13:31:21 ID:???
「遊戯王カードしよ!」
突然の言葉。
ゴクがジャイアンの控え室に入り、そう言った。
「は?」
当然のジャイアンの返事。
だが、ゴクはその言葉が気に入らなかった。
「はっ?……って何だよ!
 せっかくこんな小汚ない部屋にわざわざ来てやったのにさぁ!」
『何だこいつ……DQNか?』
「ゴク、帰れ!
 俺は敵とほんわかするほどお人好しじゃない!」
ジャイアンの怒りの叫び。
しかしゴクはそんな言葉を無視し、
部屋の奥のイスに座り、机に置いてあったせんべえを食べ始めた。
「ふぁふぉんなにおふぉらないおふぉらない。
 ひあいがふぁじまるふぁでひかふぁかほくふぇきないんふぁから」
「……殺すぞ?」
「ゲホッ!」
ジャイアンの一言に驚いたゴクは、側にあった烏龍茶を飲みほした。
「この会話の少し上の会話は、
『まぁそんなに怒らない怒らない。
 試合が始まるまでしか仲良く出来ないんだから』でした。
 パソコンの前の読者は分かったかな?また次回会いましょう!」
呆然とするジャイアン。
そんなジャイアンを置いて、ゴクは帰っていった。
 
「読者って……誰だ?」
ジャイアンは自分以外誰も居ない部屋の真ん中でそう言った。
102ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/03/29(木) 13:32:50 ID:???
《ガガッ…ゴクさん、どうでした?》
「うん、予想通り。
 イアンが試合で使わないのはブーバーンだよ。
 次の試合で使うフィールドは、あの例の奴にしといてね」
《ガガッ…了解しました》
ゴクは通信機の電源を切り、笑う。
「ひひっ、バカだねぇ。
 使わないボールを机の上に置いておく何て…」
ゴクはあの時見ていたのだ。
机の上に置かれたネストボールを……
本当は使わないポケモンを、自然と口に出させるつもりだった。
だが、良い意味での予定外。
ジャイアンは使わないポケモンを、すでに腰から外していたのだ。
「どんなに弱い相手でも徹底的に倒す。
 そうすれば……相手は絶対に僕にひれ伏すんだ。
 どんな奴でも……ね」
103ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/03/29(木) 13:33:41 ID:???
…ジャイアン選手の入場です!」
凄まじい程の歓声。
入場は3回目のジャイアンだが、今でもあまりの声の大きさに圧倒される。
「あっ、のび太達だ。あれ?母ちゃんも居るじゃん」
膨大な数の観客だが、
意外にもフィールドからはキチンと顔を判別出来る。
ジャイアンはしばらくの間、この最高の眺めを堪能していた。
「あの…ジャイアン選手?」
「あっ、わりぃわりぃ」
我に還るジャイアン。そう、今は試合。
相手は…
「イアン、早くしてよぉ!退屈しちゃうじゃんかぁ」
清姫極。
圧倒的な強さを持つ幹部のリーダー。
そして、対戦相手を傷つける残虐な性格の持ち主。
 
『俺は勝つ!』
ジャイアンは、決意を胸に自分の立ち位置へと向かった。
「今回も特殊なフィールドで戦って貰います。……スイッチオン!」
ボゥ!
爆発音と共に周りに、激しい炎に包まれる。
さらに、ドームの上部に現れた巨大なライトから、暑い紫外線が発せられた。
その様子を笑って見ていたゴクは、ジャイアンの方を見て言った。
 
「教えてやるよ……地獄の炎と呼ばれる僕の実力を……」

104ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/03/29(木) 13:44:03 ID:???
投下終了
まとめ忘れてた……
>>100-103
ゴク書くのって本当に難しいな……
105名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 14:04:31 ID:???
じwwwwごwwwwwwwwwwくwwwwwwのwwwwwwwwww炎wwwwwwwwww

106名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 14:10:45 ID:???
ゴク最高
107名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 14:13:42 ID:???
ゴォォォォォォォォォォォォォクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
108虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/29(木) 14:25:11 ID:???
ヨーダ氏、ワンダー氏、ミュウ氏乙です。
投下いたします。
109虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/29(木) 14:25:49 ID:???
「行け!コラッタ!」「い……行くんだ! ウパー!」
ポケギアのバトルガイド機能によるとこちらのレベルは5、対して相手は4。
レベルでは若干こちらが有利だ。力押しで勝てる。
自分が有利、ということで若干緊張がほぐれたのか、のび太の表情から曇りが取れた。
「ウパー、水鉄砲だ!」「遅い! 電光石火!」
一瞬の間にコラッタはとてつもないスピードへ加速していた。速い。水鉄砲もかわされてしまっている。
気が付けば、ウパーは攻撃を受けて倒れている。かわす暇もなかったようだ。なおコラッタは砂埃を上げて駆け回っている。
「ウパー、速さにひるんじゃダメだ! 構わず水鉄砲を続けろ!」

しかし同じことであった。電光石火の動きに追いつけるほどの動体視力がウパーには備わっていない。
水鉄砲をかわされては電光石火でダメージを受ける。そのような光景が何度か続いた。
緊張が取れて表情が晴れたのなど束の間の話であった。のび太の額には早くも冷や汗が光りはじめている。
何度水鉄砲を指示してもかわされては攻撃を受けてしまう。もうウパーの体力は半分もない。
のび太は勝負をあきらめ始めていた。
初めての勝負でいきなり負けるだなんて、こっちの世界に来てもぼくは……
いいんだ、ぼくは。いつもこうなんだから。テストも0点、ジャイアンやスネ夫にバカにされ、ママにも叱られて……
現実世界での暗い日常がスライド写真のようにのび太の脳裏をよぎる。

だが、のび太がそのような暗い思いに浸っている間にもウパーは攻撃を受け続けているのであった。
「勝負の最中に暗い顔なんかするな! コラッタ、とどめの電光石火!」
我に返ったのび太が慌てる暇もなく、ゴロウのコラッタはウパー目掛けて突進していた。
110虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/29(木) 14:27:20 ID:???
傷だらけになったウパーには立ち上がる気力もないように見えた。
自らの出した水鉄砲で水溜りだらけになった広場にうつ伏せで這いつくばっている。
「久しぶりの勝ちだな。お疲れ、コラッタ」
対してゴロウのコラッタは無傷だ。うれしそうにゴロウのもとへ寄ってくる。
「……ありがとう、ゴロウくん」
のび太は礼を言うと暗い気持ちのままコラッタをボールに戻すゴロウを眺めていた。
「あぁ。ところでのび太、君はトレーナーになったばかりか?」
ゴロウは身支度を整えながらこんなことを訊いてきた。
「うん。そうだけど……」
「じゃあもっとポケモンをいたわることを覚えるんだな。
 俺はまだ弱いトレーナーだけど、コイツのことは一番分かってやれる自信がある。
 お前のウパーは相手の俺から見てもかわいそうだったぞ。
 ん? ウパーを見てみろよ。……後はのび太の仕事だな」
賞金を受け取り、じゃあな、と言い残してゴロウは広場を出て行った。
いわれたとおりウパーを見るとのび太の方を見て尻尾に力を込めては立ち上がろうとしているのだった。

取り残されたのび太とウパーの周りには咲きそこなった桜のつぼみが転々と散らばっていた……
111虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/29(木) 14:28:35 ID:???
ゴロウが去ってからどれくらいの時が経ったろう。
ポケギアを見ると実際は10分も経ってないのだが、とてつもなく長い時間に思えた。
のび太は依然と暗い顔のまま傷だらけのウパーを前にして広場にしゃがみこんでいた。
まだウパーはのび太の目を見ては立ち上がろうとしているのだ。
不意にのび太はボールを取り出すと戻れ、とつぶやいてウパーをボールに収めた。
やりきれない思いだった。
「ウパーがかわいそうだったぞ」、とゴロウの声が脳内をぐるぐる回っている。
勝負の最中に勝手に自分が落ち込んだせいでウパーをこんなにも傷だらけにさせてしまった。
自分はウパーを疎ましく思っていたが、思えばウパーは自分を気に入っていたようなのだ。
ボールから出していきなり飛びついてきたり、最後まで自分の方を見て立ち上がろうとしていたのだから。
どうしてぼくはそれに気が付かなかったんだろう。挙句の果てにはドラえもんに「ウパーはイヤだ」とまで言って……
ぼくの方にもウパーを大切に思う気持ちがあれば……それに、ぼくにもっとトレーナーとしての力量があれば……
とにかく、ウパーをこんな状態にしておくわけにはいかない。
そう決心したのび太はウツギ研究所の方角へ駆け出していた。
目にいっぱいの涙をたたえながら。
112虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/29(木) 14:30:05 ID:???
投下終了。今日はここまでです。
ほとんど投下ペースも同じヨーダ氏はもうキキョウ……
展開にメリハリ付けられるよう頑張りますね。
113名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 14:32:38 ID:???

ヨーダは最初っからキキョウだったからw
気にすることはないよ
114名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 14:40:16 ID:???
>>113
本当だorz
ありがとうございます。
ヨーダ氏失礼しました。
115ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:21:31 ID:???
ナルト疾風伝おもすれー


あ、投下します
116ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:22:02 ID:???
本来なら、高らかに勝利宣言をするところだ。
だが、審判は黙っていた。
「審判さん。勝利宣言は?」
まどろっこしそうに聞くリン。
だが、審判は首を横に振ったまま何も言わない。
あんな光景を目の当たりにして、口を開けなかったのだ。
「しょ、勝者……」
体をブルブルと震わせ、小声を出す審判。
「勝者……リン選手」
それを聞くと、リンは満足げな顔をして闘技場を出ていった。

ドーム観客席。
「そんな……ウソだよね?」
信じられないという表情ののび太。
そして、すぐさまのび太は駆け出した。
「うわあああああっ!」
猛スピードで階段を駆け下りるのび太。
だが、彼の足はそこで止まった。
「離せよ!離せってば!」
のび太を掴んでいるのは、出木杉。
そして、出木杉はゆっくりと口を開いた。
「やめておいたほうがいい。決着は……バトルでつけよう」
のび太はその場に崩れ、ありったけの涙を流した。
117ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:22:44 ID:???
同時刻、闘技場の方では準決勝の説明が行われていた。
「……準々決勝は明後日の9時となっております」
だが、会場は沈んでいた。
さっきのバトルのせいである。
「では、組み合わせを発表します」
司会の声と共に、モニターに組み合わせが映る。
そこにはこう書かれていた。

第一試合 のび太VS出木杉
第二試合 スネ夫VSリン

トクサネシティの宿。
試合を終えたのび太達は、一旦ここに戻ることにした。
「はぁ……」
まだ涙を流しながら、仰向けになっているのび太。
そんな時、突如として部屋の窓が破られる。
そこにはエアームドがいた。
「君は……?」
よく見ると、ダイゴのエアームドに似ていた。
「あっ……」
ついてこい!と言わんばかりに飛び立つエアームド。
のび太は宿を出て、その後を追っていった。
118ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:23:23 ID:???
「待ってよ!エアームドー!」
のび太の叫びも虚しく、エアームドは海の方向へ飛んでいく。
「仕方ない……いけ、ペリッパー!」
のび太もペリッパーに乗り、海に繰り出した。

トクサネシティ周辺の海底。
エアームドにここで潜れ、と促されたのび太の行きつく先はここだった。
「ここは……まさか!」
のび太はその場所に見覚えがあった。
「……デボンの本拠地?」
そう、前に乗り込んだデボンの本拠地だ。
のび太は奥へ進むことにした。

「んー……」
ひたすら奥へ進むのび太。
その頃の記憶がだんだんと蘇ってくる。
「ここでジャイアン達が食い止めて……」
そんな時、のび太は古そうな机の上にある小さなノートを見つけた。
「これは……?」
のび太は何故か興味をそそられ、ゆっくりとノートを開いた。
119ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:24:20 ID:???
ノートに記述されていたことは以下の通り。

1ページ目。
今、この世界に危機が迫っている。
早く、一刻も早く英雄達を仲間にしなければならない。

2ページ目。
父さんの水晶玉に映っていた子供達。
父さんの話によると、彼等がこの計画の障害になるらしい。
僕も詳しいことはわからないが、彼等がこの世界を救う英雄なのかもしれない。

3ページ目。
彼等の仲間と思われるロボットが捕らえられた。
そのポケットの中には、様々な道具と思われるものがある。
それも、化学では証明できていない原理のものばかりだ。
もしかしたら、このロボットが……。

4ページ目。
父さんとの密約者、リン・サブラスがロボットのことを聞きつけた。
どうやら、このロボットは自分のものにするらしい。

5ページ目。
行動は早く起こさないと意味がない。
英雄と思われる彼等のうちの一人、眼鏡をかけた少年の力量をはかった。
その為に、あのロボットが持っていた道具を使ってあのロボットに成りすましたが……。
今はまだ未熟だが、ひょっとしたらこの子かもしれない。
120ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:25:10 ID:???
6ページ目。
計画が段々と進行してきている。
また行動を起こさないとならないようだ。

7ページ目。
前戦った眼鏡の少年と戦ってみたが……あまり進歩はない。
ポケモンを託し、僅かな望みにかけることにした。

8ページ目。
ついに計画が実行された。
ギリギリの所でコールをかけたから何とか食い止めれたが……。
その後、例の少年達と会った。襲撃は明日だ。

9ページ目。
襲撃は成功した……だが、父が殺され、リン・サブラスは消えていた。
不成功というべきなのかも知れない。

10ページ目。
チャンピオン・リーグが開始された。
僕が巻いた種なんだ。リン・サブラスには必ず勝つ。
だが、もし勝てなかったら、その時は……

記述されているページはそこまでだった。
その時は……の後には何か書いているような跡があったが、綺麗に消されていた。
121ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:26:14 ID:???
「これは……ダイゴさんのノート……」
のび太の頬を涙が伝う。
「ダイゴさんは……ずっと僕らを見守ってくれてたんだ……」
流れる涙の勢いは、強まるばかりだ。
「ああ、ダイゴさん……」
暗い暗い部屋の中に、少年の泣き声が響き渡った。

トクサネシティ。
真っ暗闇の中、のび太は宿へ戻る。
そして、ある決意を固めた。
『ダイゴさん……僕、勝つよ。絶対に優勝してみせるからね』
そのまま目を閉じ、深い眠りにつく――

その翌日に、のび太は皆にその事を伝えた。
「そうだったのか……」
出木杉が悔やむ。
すると、のび太がゆっくり立ち上がった。
「どこいくんだよ。まだ朝だぜ?」
呆然とするジャイアン。
「修行してくるよ。誰にも負けないように、ね」
のび太はそう言い残すと、部屋を出ていった。
122ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/29(木) 21:27:56 ID:???
投下終わり
正直、かなり無理のある展開だったかなーと思う
でもこうしないと繋がらないんだよな……



木の葉戦記おもすれー
123名無しさん、君に決めた!:2007/03/29(木) 21:44:19 ID:???


木の葉戦記とはまたマイナーなものを……
持ってるぜ
124挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:13:53 ID:???
ある時の思考
(甘かった……まさか話があれほどまで肥大するとは)
(ああ、自分の作品にかける時間を忘れていたな)
(それに俺はwikiの方であの宣言もしてしまった)
(まぁそれは仕方ない。俺の様々な難題を潰す苦肉の方法だからな)
(そのために『挑戦者』を切りのいいところまで持っていく)
(第一編のときは切り口が解れたからな)
(難しい所だ。ところでこのアニメはやっぱりやってくれる)
(思わずテレビジョン確認しちまったぜ……)

みんな乙。
投下開始。
125挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:15:07 ID:???
〜〜ある日の夜――

鉄に響く靴音がだんだん近づいてくる。
気づいたジャイ子は格子の奥から覗いた。
「……誰?」
「しっ!静かに……へへ」
そいつは鍵を使い、錠を外す。
「あなた、もしかして」「いいから、早く出るんだ」
ジャイ子は牢を抜け出した。
スネツグに腕を引っ張られながら。

「ちょっと、スネツグ!あたしは逃げたくないのに」
「いいんだ。あいつが連れて来いって言ってるんだよ!」
スネツグのポケモンで眠っている守衛の間を駆け抜けて、外へ出た。
月明かりの下、路地裏へ入る。

「連れて来た」
壁に突き当たると、スネツグが声を出す。
すると、上からペリッパーが降りてきた。
静かに羽ばたきながら着地する。
「よくやってくれた。スネツグ君」
ペリッパーの背にいたのは、ドラえもんだ。
126挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:16:04 ID:???
モテ夫は創られたこの世界を支配しようとした。
まず、のび太をある場所に監禁し、この世界の崩壊を防いだ。
そしてギンガ団首領、アカギを見つけて接触した。
現実世界でゲームをプレイしていたモテ夫。
当然神と呼ばれしポケモンのことも知っていた。
それを話にすると、アカギは好意的にモテ夫を迎え入れた。
モテ夫のお陰で、ギンガ団の研究は進んでいった。
当然モテ夫の地位も上がり、首領と肩を並べるほどになったのだ。
だけど、実際はうまくいかなかった。
ゲームとこの世界との差異。
モテ夫はそれに気づき、考えを巡らした。
このままでは好意的だった組織の連中から信用が消える。
だから秘密裏にロケット団と手を組んだ。
これによりアカギはそう簡単にモテ夫に手を出せなくなったわけだ〜〜

「君たちが話してくれたことは有難かった」
ギンガ団本部内。
ドラえもんは礼を伝えた。
「なぁに、お安いごようさ」
スネツグがどこか楽しげに言う。
「もうモテ夫は僕らの上にいない。
 あんな奴はとっととやられちまって正解さ!」
ドキッとしながら、ドラえもんはスネツグを振り向いた。

実はまだ、ドラえもんはモテ夫の死を誰にも話していないのだ。
127挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:16:39 ID:???
研究室――そう扉には書かれている。
三人は足を止めた。
「……ジャイ子ちゃん。ここが本部なんだよね?」
ドラえもんが質問した。
「ええ。
 だから多分、モテ夫さんが話した神と呼ばれしポケモンに対することがあるんだと思う」
「なら、きっとこの中に何かあるはずだ。
 もしかしたらギンガ団の奴らがいるかもしれないから気をつけて」
もっとも、すぐそばのドームでポケモンリーグが開催されている。
ここがリーグ本部とされているのだから当然ギンガ団主催のはずだ。
きっと連中は今忙しい。
ドラえもんはそう踏んで、ここへ来ていたのだ。
扉にグッと手を押し付け、引いた。
研究室へ。

「ようこそ」
研究室内には、一人の少年が座っている。
三人は一瞬かたまった。
「出木杉……」
搾り出すようなドラえもんの声。
出木杉は微笑みながら、頬杖をつく。
128挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:17:22 ID:???
「どうしてここにいる!?」
ドラえもんが手を突きつける。
「君らがここに来るのはわかっていたんだ。
 ジャイ子を仲間に入れていることを知っていたからね。
 けど、残念だったね。ここはギンガ団のアジトじゃないんだよ」
「そ、そんなはずはないわ!モテ夫さんはあたしに」
話し出すジャイ子をドラえもんが手で制す。
「モテ夫はロケット団と組んでから、ギンガ団のアジトを離れていた。
 その間にギンガ団はここを離れたんだ。
 周りの人間がギンガ団の存在を疎ましがったから。
 ちょうどテンセイやまの反対側だよ。現アジトはね」
「なるほど。状況はわかった」
ドラえもんは目を据える。
「君はわざと、スネツグを泳がせたんだ」
「ぼ、僕を!?」
スネツグが自分の名前に思わず反応する。
「ああ、僕が君を見つけなければ、僕はジャイ子を脱走させなかった。
 それに恐らく出木杉、お前は守衛にも仕込んだな」
すると、出木杉は静かに笑った。
「ああ、ロケット団をね。
 あいつらは使えるよ。その気になれば政府にだって干渉出来る。
 しかし何故わかったんだ?」
「理由はまだ聞いてないが、ジャイアンとスネ夫がある囚人を脱走させた。
 その時、僕はスネツグがやった方法を薦めたんだ。
 だけど翌日にはもう新聞に取り沙汰されていた。
 だから気づいたんだ。僕がジャイ子を助けたときは意図的な理由があるって」
129挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:18:03 ID:???
パチパチと、出木杉は拍手した。
「素晴らしいよ。ドラえもん。
 やはり未来のロボットというだけのことはある」
「ふん、お世辞は終わりだよ」
ドラえもんは鋭く告げた。
「さあ教えるんだ。出木杉。
 君は何の目的でギンガ団と手を組んでいる?」
やがて、出木杉は頷く。
「もちろん。そのために君たちを集めたんだ。
 僕の目的はこの世界を支配することだよ。
 しかもモテ夫より確実な方法で、誰にも縋ることなくね」
「……いったいどうやって?」
ドラえもんが聞いた。
「簡単だよ。
 人々を支配する絶対の方法。
 力の行使だよ。それ以外に何がある?」
「みんなを支配するほどの力がお前のどこにあるんだ?出木杉」
「……来るんだよ」
呟く様に、出木杉は言った。
「いるんだ。今このリーグに来ている連中に。
 力を呼ぶものがね」
「いったいどういう――」「さて、そろそろ帰ってもらわなきゃ」
出木杉はポケモンを繰り出す。
「逃げよう!」
真っ先に言って駆け出したのはスネツグだ。
三人は出口目掛けて駆けて行く。
130挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:18:49 ID:???
「くろいまなざし!」
出木杉の声が響く。
「うわ!」「きゃ!」
「スネツグ!ジャイ子!」
ドラえもんは振り返ろうとするが、
「いいんだ、ドラえもん!早く!」
「外へ出て、ドラえもん!」
逃げられない二人が必死で懇願する。
「で、でも」
「いいこと教えてあげるよ。ドラえもん」
躊躇っているドラえもんへ、出木杉が声を掛ける。
「ギンガ団はリーグ関係者としてテンセイやまにいる。
 山での予選が終わったら実験を始める気だよ。
 早々に止めに行けば、僕の計画を止められるかもね」
ドラえもんは悔しそうに駆けていった。

「わからないな」
スネツグが動かない足の上で話す。
「何がだい、スネツグ?」
「どうしてあんなことをわざわざばらすんだい?」
すると、出木杉はにやりと笑う。
「実験と僕の計画は関係無いからね。
 出来れば実験も成功してほしいけど、ちょっとぐらいスリリングでもいいと思ってね。
 さて、言いたいことが済んだなら眠ってもらうよ」

ドラえもんはギンガ団本部から出てきた。
リーグはまだ続いている。
131挑戦者 ◆QdjHBvZg5s :2007/03/29(木) 23:21:06 ID:???
投下終了。
さて、これで切りの良いところだ。
次の投下は4月。変化をつける。
では。
132名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 00:43:23 ID:???
乙です。
133DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/03/30(金) 01:43:32 ID:???
人気投票も終わったということで、投下しますね
134DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/03/30(金) 01:44:10 ID:???
第4話『これから』#1

草木の香り香るシンジ湖のほとり。
「いい加減にしろォ〜!」
と痺れを切らし、地団駄を踏むジャイアンの叫びがこだまする。ちなみに、地団駄が癖になっていることに本人は気付いていないようだ。
「おいドラえもん! いつになったらタマゴが孵るんだよ!」
ジャイアンがそう言うのも、スネ夫が旅に出てから約3時間ないし4時間の経過。自分も早く旅に出たくて仕方なかったからだ。
「まあまあ。気長に待ってよジャイアン」
ドラえもんがそう宥めると、とりあえずは静まるジャイアン。だが食いしばった歯の隙間からは、シューシューと息が漏れている。
「くっそー! スネ夫にだけは負けたくないのに・・・・・・」

程無くして。
ジャイアンの思いが通じたのだろうか。
タマゴの天辺から地にかけて、落雷のようなヒビが入る。
しかし、そのタマゴはジャイアンのものではなく、源 静香のものだった。
「って俺のじゃないのかよ!」と自らの膝を叩くジャイアンとは対照的に、
「ウフフ。何が生まれてくるのかしら。楽しみだわ」可愛らしく微笑む静香。

タマゴの殻が勢い良く吹き飛ぶ。
中から飛び出したのは桃色の星。の、形をしたポケモン。
ほしがたポケモンのピィだ。
「まぁ可愛い!」と、静香は生まれてきたピィに大満足。
「これからヨロシクね」
静香はそう言うと中腰になり、握手を求める。が――
パチンと静香の手を叩き落とすピィ。
「・・・・・・生まれたばかりだものね。まだ私が怖いのよね」
静香はそう言うものの、ピィは「怖い」といった様子ではない。
静香をあからさまに毛嫌いしている――そんな感じだった。

そして静香はそれに気付いていない――そんな感じだった。
135DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/03/30(金) 01:45:31 ID:???
第4話『これから』#2
――静香's report――

初めまして。源 静香です。
スネ夫さんの次は私のレポートね。
私の最初のポケモンはピィという名前のポケモン。そう武さんが教えてくれたわ。
生まれたばかりで、まだ私に懐いてくれてないけど、一緒に旅をしていれば、いずれ懐いてくれるよね?

「じゃあドラちゃん、私もそろそろ行くね」
「頑張ってね。静香ちゃん」
ドラちゃん――ドラえもん、だからドラちゃん――に別れを告げて、早速旅立とうと思ったのだけれど・・・・・・ピィちゃんがなかなか付いてきてくれないわ。
どうしようかしら。
私がポケモントレーナーになって、初めての壁ね。

――武's report――

おーれはジャイアーン♪ ガーキ大将ー♪
フゥ・・・・・・。イライラが少し治まったぜ。
俺の名前は剛田 武。皆からはジャイアンと呼ばれていて、すっげぇ頼りにされてる。
俺の男らしさ故だろうな。あとルックスとか。歌唱力とかも。まぁ挙げればきりがない。

それにしても、スネ夫も静香ちゃんも羨ましいぜ。
早く俺の卵も孵らないかなぁ。
まだかなぁ?
そろそろじゃないか? そろそろだろ? そろそろなんだろ? そうだろ。ああそうだ。
なぁ? オイ。まだかよ。
コラ。
・・・・・・。

「いい加減に生まれやがれ!!」
136DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/03/30(金) 01:46:59 ID:???
第4話『これから』#3
――武's report――

俺の今の状況を端から見ると、タマゴを天に掲げたカッコいいお兄さん程度にしか見えないだろうが、
実は俺は今、これから生まれてくるであろうタマゴの中のポケモンと交信している。
(早く生まれてくるんだ。そして一緒に歌おうじゃないか!)
――しかし生まれない。何故だ?
いや、その理由は分かってる。アイツのせいだ。
さっきから何やら頭を抱えている静香ちゃん。
の、足元にいるピンクの丸っこい奴。
ピィだ。ピィがさっきからこっちを、じっと見ている。
きっと俺の交信を邪魔しているに違いない。

こっち見んな!
そんな念をたっぷり込めて、俺はピィに睨みを利かせた。
そしたら、効果は抜群。
ピィは俺に恐れをなして、どこかへ走り去ってしまった。
さすが俺。

あっ! しまった!
ピィは、静香ちゃんを放って何処かへ行ってしまったことに気付いた。ごめんよ静香ちゃん・・・・・・。
呆然と立ち尽くす静香ちゃん。
おさげとスカートをバタバタと靡かせ、去り行くピィを見つめる姿は、どこかカッコ良かった。
137DP3 ◆S8Db4rRwl. :2007/03/30(金) 01:57:33 ID:???
まぁ何というか・・・・・・色々あって変なところで投下終わり。
ほんとキリが悪いですが、広い心で許していただきたい。

また近々投下しますね。
ではでは・・・・・・
138名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 01:59:31 ID:???

近々の投下に期待するぜ
139名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 08:22:08 ID:???
乙です
流石DP3氏……
俺も期待してます
140名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 08:52:26 ID:???
激激激激激乙!
141のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/03/30(金) 17:40:11 ID:???
新人です
これから投下させてもらいます><
142のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/03/30(金) 17:41:06 ID:???
〜9日27日〜
「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・!」
一人の少年が息を弾ませ颯爽と町内を駆け抜ける
赤の他人が見れば陸上でもしているかと思うだろう
・・・しかし、この少年のゴールは自分の家の2階だった

「ドォラえぼ〜ん!だすけてぇ!」
部屋に入るなり鼻水と涙を噴水のように噴出する少年
「窓から見てたけどのび太くん、ずいぶん足が速くなったね」
その少年を「またか」というような目でみつめているのは猫型ロボット、ドラえもん
「で、今度はなんだい?ジャイアンに虐められた?しずかちゃんに嫌われた?それとも――」
「これだよこれ!」
そう言ってドラえもんに一つの本を押し付ける
「・・・そういうことか」
ドラえもんが目を付けたのはその本、『コロコロ』のポケモン最新情報というぺ―ジだった
「世の中は不受理だよ、こんなに純粋な子供に少しのご褒美も与えてくれないなんて――」
・・・面倒なのでのび太の演説は割合しよう
「つまり、ポケモンダイアモンド&パールを買いたいけどお金がない、だから道具で何とかして欲しいと・・・」
「流石ドラえもん!話が分かる!」
さっきまでの涙が嘘のように笑顔になるのび太・・・本当に嘘かもしれない
しかしドラえもんの言葉は厳しかった
「駄目」
143のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/03/30(金) 17:41:44 ID:???
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
「ああもう、なんでまた泣き出すんだ!」
話は再びふりだしに戻っていた
「ドラえもん頼むよ〜!一生のお願いだから!」
「あのねぇのび太くん、僕は君に欲しいものを買ってあげるために来たわけじゃないんだ」
至極真っ当な事を言うドラえもん
しかしそんな理論は駄目人間代表ののび太には通じない
「だって、明日が発売日だよ?もしポケモンが買えなかったら僕は負け組みだ〜!二―トまっしぐらだ〜!」
「別にポケモン買えないくらいで・・・」
「いいや、これはとても重要だよドラえもん!」
もう呆れきっているドラえもんの言葉を遮りさらに言うのび太
「もしポケモンを買えなかったらみんなの話題に付いて行けなくなる、劣等感を感じた僕は学校を休みがちに――」
――やはり面倒なので割合しよう

「あ〜もういい、わかったわかった」
のび太の演説が10分を過ぎた頃、ついにドラえもんが根を上げた
「やったぁ!ありがとうドラえもんソフト代はいつか必ず・・・」
しかしその青狸の返答は意外なものだった
「のび太くん、みんなを連れてきなよ僕は準備をしてるから」
「えっ、どういう意味?」
しかしのび太が聞き返した時にはもうドラえもんは机の引き出しに入っていた。
144のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/03/30(金) 17:42:31 ID:???
30分後、のび太の部屋には4人の客がいた
「なんだよ急に呼び出して!これから野球に行くところだったのによ!」
そう言っている大柄な少年はジャイアン、典型的なガキ大将だ
「そうだぞ、のび太。面白くなかったらすぐ帰るからな!」
ジャイアンに便乗している彼はスネ夫、狐のような性格の持ち主だ
「のび太さん、ポケモンとか言ってたけど・・・一体何をするの?」
この紅一点のオニャノコはしずか、のび太の未来の婚約者だったりする
「あと1時間後塾があるんだけど・・・面白いことをやるって聞いたからさ」
そして端正な顔立ちのこの少年は出木杉、なぜか苗字でしか呼ばれない

「よし、全員揃ったね・・・じゃあ後はドラえもんを待つだけ――」
その言葉を待っていたかのようにドラえもんが引き出しから出てきた
「みんなお待たせ!いや、交渉に少し時間がかかって」
誰もドラえもんの話を聞いていない、なぜなら全員その青狸が持っているゲーム機のようなものに注目していたからだ
「ドラえもん、その機械は何だ?」
ジャイアンが興味津々の表情で聞く
「ふふふ・・・よくぞ聞いてくれました」
不適な笑みを浮かべるドラえもん
「なんとこれは・・・2130年発売のゲーム機、「WII360」なのだぁ!」
何かが混ざったようなゲーム名だがそこは気にしないでおこう
145のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/03/30(金) 17:43:37 ID:???
「すごい、未来のゲーム機なんて夢みたいだ!」
出木杉が感嘆の声を上げる
「ねぇドラえもん、そんなゲーム機買うお金どこにあったの?」
「のび太くん、僕はこう見えても人脈は広いんだ」
・・・カッコイイことを言ってるように見えるが要は借りてきたという事だろう
「ドラえもん、それでどんなゲームをするんだい?」
スネオが聞く
「ああ、そういえば説明してなかったか・・・これだよ」
そういってドラえもんがみんなに見せたのは・・・
「ポケモンじゃねぇか!」
そう、今この場にいる全員が一番欲しいゲーム、ポケモンダイヤモンド&パールだ
「やったぁ、ダイパだぁ!」
のび太が歓声を上げる
「驚くのはまだ早い・・・このゲーム機はそのソフトの世界に入って遊べるんだ」

――沈黙

「そ、それって・・・本当にポケモンと旅ができるってこと?」
のび太が恐る恐る言う
「そういうことだね」
そのドラえもんの一言で全員がワッと騒ぎ出した
「すげぇぜ!」
「やった、流石ドラえもん!」
「本物のピカチュウを早く触りたいわ!」
「ゲームの世界に人が入れるなんて・・・未来の技術はすごいな」
「ドラえもん、早く行こうよ!」
146のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/03/30(金) 17:44:21 ID:???
「まぁ落ち着きなよ、ちょっと設定を確認するから・・・」
ドラえもんがルールを言っていく
・チャンピオンに誰かがなった時点で終了
・ゲームの中での1日は現実世界の1秒
・ゲーム内でした怪我は現実世界に帰れば治る
・他プレイヤーといっしょに行動することは可能
「ルールはこのくらいで良いかな・・・それじゃ起動を――」
「ちょっと待った」
そう言ったのは出木杉だ
「ん?どうしたんだい出木杉」
「ゲームはフェアな条件でやるべきだろ?だからドラえもんのそれは卑怯だと思うんだ」
出木杉が指差したのは・・・四次元ポケットだ
「僕がポケットなんて使うわけ無いじゃ――」
「いや、あるね」
今度はスネ夫が遮る
「ドラえもんはともかくのび太が道具をせがむかもしれないじゃないか」
「確かに、それに鼠ポケモンが出てきたらドラえもんだって使うかもしれないぜ」
「この!ドラえもんはともかく僕が道具をせがむわけが・・・」
自分だけ弁解する所がなんとものび太らしい
「はぁ・・・もう分かったよ、みんなの言う事も分かったし」
結局はマジックセメントでポケットをくっつける、ということで解決した
「では、改めて・・・起動!」


こうして6人の旅が始まった
147のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/03/30(金) 17:45:06 ID:???
投下終了です><

一生読み手、そう思っていた時期が俺にもありました
148名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 17:46:27 ID:???
のび太の冒険活劇氏乙

>>97
亀だけどありがとう
149ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/30(金) 17:46:45 ID:???
みんな乙。
今日はちょっとだけだが投下する
150ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/30(金) 17:47:26 ID:???
スネ夫の部屋。
ここで、スネ夫は一人考えていた。
『僕が戦う相手は、あのリン・サブラス。ダイゴさんを上回る実力者だ』
スネ夫の頭の中に絶え間無く不安が過る。
だが、無理も無いだろう。ダイゴとのあんな試合を見せ付けられた後なのだ。
ひょっとすると、自分の命まで奪われてしまうかもしれない。
スネ夫はそれを恐れていた。
『僕はまだ……死にたくない。こんな所で死ねるもんか。でも……』
負ければ、多分死ぬ。
今のスネ夫には勝つ自信が無かった。
『だけど、僕は勝たなくちゃいけないんだ』
モンスターボール1個1個の感触を確かめるスネ夫。
そして、自らを奮い立たせた。
『相手が誰であろうと負けないさ。僕は……勝つ』
ゆっくりと立ち上がり、ボールを持つスネ夫。
そのまま扉を開け、部屋を後にする。

『さぁ、ラストスパートだ』
太陽がじんじんと照りつける中、スネ夫は最終調整に臨んだ。
151ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/30(金) 17:48:02 ID:???
サイユウシティ。
のび太は一通りの修行を済ませ、ドーム観客席へ向かった。
『明日、ここで出木杉とバトルか……』
のび太が思案に暮れている時、突如としてその視界に何かが入った。
いつしか見た、オレンジ色の髪の少女。
『まさかっ!』
のび太は咄嗟の判断で、その少女の元へ走っていく。

ドーム闘技場。
「はぁ……はぁ……」
そこにいたのは、リン・サブラス。
のび太の予想通りだった。
「あら、前に会ったわね」
オレンジ色の髪を靡かせるリン。
対して、のび太は怒りで震えていた。
「お前……お前が……お前が、ダイゴさんを!」
力任せに殴りかかろうとするが、止められる。
「邪魔だったから消しただけよ。悪い?」
悪びれもなく言う少女、リン。
のび太は再び手を構え、リンの顔面を殴ろうとした。
152ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/30(金) 17:48:45 ID:???
「無駄よ。やめておきなさい」
のび太の拳は容易く掴まれる。
すると、のび太は小さく口を開いた。
「……んで……」
「え?」
「……なんで僕達の目の前に現れたんだ!」
そう、それはミュウツー襲撃事件の時だった。
「あの時の君は、凄く楽しそうで、純粋で……何でなんだよ!」
のび太の目には涙が溜まっている。
「何で……こうなっちゃったんだよ……」
拳を握り締めるのび太。
それを見て、リンは吹き出した。
「……ププッ!アハハハハハ!面白いことを言うわね、あなた……」
リンは何とか笑いをこらえようとしている。
「あれは演技よ、演技。
あなた達がここまで来ることはわかっていたわ。
私が優勝してこの世界を壊そうとしている事も知ってるんでしょ?
だから、予めああしておいたのよ。
なんか、裏切られた気分でしょ?アハハ!私はそういうのが好きなの。
物凄い快感よ。たまらないわ。アハハ!」
のび太はただただ黙っていた。
握った拳を必死に押さえながら……。
153ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/30(金) 17:49:18 ID:???
「あら、今度は殴らないのね」
リンがいうと、のび太は顔をあげる。
「ああ。決着はポケモンバトルでつけてやる。お前みたいな奴には……絶対負けない」
のび太は夕日を背に、ドームを後にした。

トクサネシティ。
ペリッパーに乗って戻ってきたのび太は、真っ先に宿へ向かう。
そして、自分の部屋に入った。
『いよいよ明日か……。今日は早めに寝よう』
布団に入り、グーグーと寝息を立てるのび太だった。

燦然と輝く綺麗な星空。
月明かりを受け、煌びやかに光る海。
今日は、いつもと比べて賑やかな夜だった――
154ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/30(金) 17:50:58 ID:???
投下終わり。
今日は即行で書いた。






木の葉戦記のキンが強い件
155名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 17:55:02 ID:???
乙Z乙
156DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:39:54 ID:???
投下
157DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:40:52 ID:???
しず「よく頑張ったわ、お疲れ様。」
しずかは自分をこうてつ島から背中に乗せて
海を渡ってきたブニャットをボールに戻した。
ブニャットで海を渡った理由はもちろん、手ごろな水ポケモンを持っていなかったからだが、
ブニャットのダイエットのためというのもあった。
しず「さて、ここはどこかしら?」
しずかはクレセリアを逃がさないために
こうてつ島から一番近い陸地に上がったつもりだった。
しかし、肝心のクレセリアは見当たらない。

草むらをぬけると、工場らしき建物が建っていた。
しず「『タタラ製鉄所』・・・・成程、
どうりでコリンクとかしか出てこないわけだわ。」
しずかがクレセリアの分布を調べたときにクレセリアがいたのは205番道路で、
ここはタタラ製鉄所。どうやら微妙に場所がずれていたらしい。
しず「ここにクレセリアがいないのは分かったわ。
だけど、そろそろ手持ちを増やしておかなくちゃ。」
158DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:42:13 ID:???
しずかの手持ちは今三匹。
一匹は伝説のダークライなので、普通の戦闘には使えない。
となると、残りはハヤシガメとブニャットだけ。
実際こんなパーティでミオシティジムバッジを持っているのがおかしいが、
しずかの地道なレベル上げがそれを可能にしているのだ。
『レベル10のブニャットが10匹集まってもレベル100のブニャットには勝てない。』
これがしずかの考えだ。
さらに、手持ちのレベルが高ければ後に育てるポケモンもより早く育てられる。
つまり、しずかはまず2,3匹のポケモンを育て、
その後により強く、より見た目がいいポケモンを育てるつもりだったのだ。

―――そして今、しずかもようやくパーティの穴を埋めようとしていた。
しず(ミオシティのジムでは苦戦したわ。
今後鋼タイプに対抗するポケモンが一匹は欲しいところ。
・・・・・だけど、多分ゲンさんから貰った卵の中身で鋼対策は大丈夫ね。)
アーロン似のトレーナーがドサイドンを使ってくる時点でタマゴの中身は決まったようなものだった。
159DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:43:48 ID:???
しず(今私が一番欲しいポケモンはクレセリア。
多分、逃げ回るポケモンだけあって素早さはかなりのもの。
となると、その素早さに対抗できて、
なおかつ相手を逃がさないポケモン・・・・・)
しずかの希望が固まった。
そして、是非私を捕まえてくださいとばかりに
草むらから真っ先に飛び出してきたポケモンがいた。
しず「え・・・パチリス?」
はっきりいって微妙だったが、とりあえず捕獲しておいた。

捕獲後、パチリスについて調べるたびに後悔の念が襲ってきた。

シンオウ図鑑
055 パチリス
056 ブイゼル

しずか(進化しねえーーー!)
そしてステータスのしょぼさ。
しず(捕獲用としても使えねーーー!!)
かくして、パチリスは物拾い用としてしずかチームのイスをいただくこととなった。
160DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:45:02 ID:???
しずか自身にも多少の遅れを取っている自覚はあったので、
草むら散策をそこそこに、場所を移動することにした。

少し南に進み、あたりは一面の花畑になった。
以前にのびたが訪れた『ソノオの花畑』だ。
しずかはポケッチのダウジングマシンを使い、
所々に埋まっている道具を掘り出す。

そしてすぐにまた南下した。
しず「岸に上がってからずっと気付いてたわ。
この辺にはクレセリアの気配がまったくしてないことぐらい。」
しずかはこの世界に来てから独り言が多い。
今に始まったことではないが、
この世界に来て以来、5人は一緒に行動することが少なかった。
ジャイアンはのっけから単独行動。
スネオ、しずかもコトブキシティでのびドラと別れ、
そののびたもドラえもんを残し、一人でファイトエリアに旅立ってしまった。
161DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:46:01 ID:???
もともとゲームというのは一人でするもの。
Wi-fiなどがあってもそれは根本的に変わるわけではない。
友達がいない奴は家にこもり、ニンテンドーDSもしくはパソコンと戯れているのだ。

このまま一人旅を続けると、
のびたたち5人の中にそんな奴が現れるかもしれない。
ドラえもんはそれを恐れてのびたと行動をともにしたのだ。
4人の内でもし引きこもりやニートが出るとすれば、それはおそらくのびた。
いつも共にいる仲なら一緒に行こうと誘うのは簡単だった。

プレイヤーは、ゲームをしている内はプログラムに操られている存在だ。
だから、ゲーム内でイベントが起こったら逃げられない。
その事件やバトルなどを解決しないと思考を現実世界に戻せないのだ。
そうなると、プレイヤーの日常生活に影響が出てくる。
そこで、ゲーム製作者は現実世界と空間の隔たりを作って時間の進みを遅くしたのだ。

しかし、時間の進みが遅くなったことで
今度は調子に乗ったプレイヤーがゲームをやりすぎるようなこともある。
プレイヤーは四方八方を立体映像に囲まれているので、
適度な目の休養が必要で、それを怠ると視力低下は免れない。
ドラえもんはロボットだからまだ良いが、他の4人は大変だ。
下手すると全員のびたの様に眼鏡をかける羽目になってしまう。

とにかく、このゲームは十分な注意のもと行うものであり、
ロボットが1台ついているだけでは注意不足な面もある。
それを怠ったがために今、ゲーム内に何者かの侵入を許しているのだ。
162DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:47:00 ID:???
しず「ソノオタウン……確かのびたさんとドラちゃんが行ったところだわ。
まさか、まだここにいるなんてことは……」
なかった。
ドラえもんとのびたは今ファイトエリア。
途中、ドラえもんが先走ったり車に乗ったり船に乗ったりと
なかなか移動速度が速いのだった。
しず「南にいくとコトブキシティね。
私達が別れた場所だけど、もう行く意味はないわ。
ドラちゃんたちを追いかける形になるけど、ハクタイシティに行きましょう。」

道中でリオルの卵が孵り、しずかの手持ちは一気に増えた。
だがしずかは物足りない。
パチリスはもともと戦力にするつもりがないため、
実質手持ちはまだ3匹なのだ。
他のプレイヤー、特にスネオなどは既に珍しくて強いポケモンを揃えているだろう。
ハヤシガメとブニャットのレベルなら誰にも負けないはずなので、
今専念すべきことはポケモンの捕獲。
しかし、この辺の草むらには強そうなポケモンが一匹もおらず、
レベルも低いので、レベル上げにすら使えない。
それでもしずかは諦めなかった。
しず「草むらが駄目なら水上や水中がある。
とにかく色んなポケモンを見つけるのよ!」
このしずかの粘りが功を奏した。
水上の捜索を始めた矢先、様々な幸運が襲って来たのだ。
163DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:47:45 ID:???
まず、釣り糸をたらそうと水面に目を落とすと、
遠くに光るものが浮いているのが見えた。
しず「ここからじゃ見えないわ。もう少し川上に行ってみなきゃ。」
そこで、たにまのはつでんしょ方面から回り込むと、
確かに、トサキントにつつかれながら金属片のようなものが浮いていた。
木の枝でそれを取ると正体が分かった。
しず「これは…コールバッジ!!」
確かに予告画像で最初のジムバッジとして出てきていたものだ。
こんなものが川上からどんぶらこと流れてくるイベントがあるのだろうか。
しず「……ありがたく頂戴しましょうか。」
そう言ってしずかはトレーナーカードにバッジをはめ込み、
回れ右してその場を去ろうとした。
が、そこで足に何かが当たり、しずかはずっこけた。
しず「痛っ…なにこれ?」
黄色と黒色をした箱だった。
しず「ゲームキューブ?変な色。だけど、これも道具なのかしら。」
スマートだったしずかのバッグにエレキブースターが入って角ばった。
しず「予想外の収穫だったわ。さあ、ハクタイに行きましょうか。」
今度こそその場を去ろうとするしずか。
そんなしずかを第三の幸運が待ち構える。
164DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:51:03 ID:???
しず「あれは何!?」
発電所前の看板に風船が絡まっている。
それだけならいいのだが、その風船は何やらもぞもぞと動いていた。
しず「図鑑図鑑っと……フワンテ?」
フワ「ぷわわ〜」
フワンテがこちらに気付いたらしく、急に焦りだした。
しず「絡まって動けないのね?ようし、私が助けてあげるわ。」
そう言うとしずかはパチリスを出した。
しず「心配しないで、もがかないようにしてあげるだけ。でんじは!」
パチリスはフワンテにごく微量の電流を流し、大人しくさせた。
しず「この子は強くなりそうだわ。移動手段にも良さそう。」
しずかは未来への期待をこめつつ、
フワンテをモンスターボールに入れた。
そして、ようやくこの日のゲームに見切りをつけて
ぼうけんノートを書いた。
165DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/03/30(金) 20:56:31 ID:???
終わり
166名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 21:03:43 ID:???
投下が終わったのか?
それとも連載が終わったのか?
はっきりしろやクズ
167名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 21:04:29 ID:???
投下が終わったに決まってんだろwww
いちいち突っかかるな
168名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 21:05:55 ID:???
ごめん
読んでないから勘違いしたんだ
169名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 21:11:53 ID:???
170名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 21:26:48 ID:???
171 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:38:09 ID:???
投下いたす
172ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:40:49 ID:???
強い日差しの中、グラードンと対峙するジャイアン。
「くそ、次はコイツだ……ボスゴドラァッ!」
グラードンに負けじと現れたのはボスゴドラ。
圧倒的攻撃力と防御力を誇るジャイアンの主力ポケモンだ。
「ま、まもれボスゴドラ!」
再びグラードンから衝撃派が発せられ、ボスゴドラに襲いかかる。
かろうじて守ったが、あんな攻撃を食らえば一撃で終わりだ。
そしてジャイアンは分かっていた、このポケモンでは絶対に勝てないことを……
ジャイアンは手持ちのポケモンを確認する。
残るはトドゼルガ、そしてリザードン……
「いや、リザードンじゃねえ。確か戦いの前に……」

最後の戦い、直前。

「ジャイアンの相手ってアスナだろ?リザードンは使いにくくないかな」
「ああ、けど炎と炎で全力でぶつかりたいって気持ちはあるんだよ」
ジャイアンは未だにアスナの変心を認めたくない部分があった。
炎ポケモンで戦えば、以前のように応えてくれるのではないか、と。
そんなジャイアンを、スネ夫は危ないと感じた。
アスナは使用ポケモンのこだわりを捨てつつある。
そんなアスナに対して、リスペクトを求めるのはあまりにも危険な賭けだ。
173ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:43:05 ID:???
「ジャイアン、これは僕からのお願い。リザードンを止めて、このポケモンを使ってくれよ」
スネ夫はひとつのボールを手渡す。
「いらねーって、俺はリザードンで戦うんだよ!」
そう言い張るジャイアンに、ドラえもんが口を挟む。
「スネ夫は僕のためにもポケモンを育ててくれたんだ。これは絶対に助けになるよ」
ジャイアンはまだ納得しないが、この戦いは負けられない戦いだ。
『リスペクトより、友情をとるとするか』
ジャイアンはそのポケモンを受け取った。

再び舞台は戻る。


「グラードン、じしんよ!」
グラードンの放つ超衝撃が連続の守るを失敗したボスゴドラを一撃で葬る。
やはり圧倒的。
『こうなれば、友情の証を使うっきゃねーな』
飛行タイプを持つリザードンならば、この場をしのげたかもしれない。
『リザードンより弱けりゃ恨むぜ……』
日照りの中、汗を拭うジャイアン。
「信じてるぜ、スネ夫!!」
ジャイアンはそのモンスターボールを放った。
現れたのはかつてスネ夫が使っていたポケモン……ダーテングだ。
「ダーテング、炎ポケモンの使い手であるアタシに対してダーテングだって?」
アスナはその愚かなチョイスに笑いが止まらない。
174ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:47:05 ID:???
「てっきり水タイプのポケモンでも出してくると思ったら……まさか草ポケモンとはね、ハハハっ!」
「ふん、コイツは対アスナ姉ちゃん用に育てられた特別製だぜ……」
ジャイアンが合図を送ると、ダーテングが矢のように飛び出す。
「は、速いっっ……」
アスナは失念していた。
おそらくダーテングの特性は葉緑素。
日差しが強い時には倍の速度で動けるのだ。
『だが、どんな攻撃も当たらないわ』
回避率の高さで敵の攻撃をかわし、カウンターで噴火を当ててやる。
「さぁ、来なさい!」
ジャイアンはスネ夫に言われたことを思い出す。
「ビルドアップ対策だったが、この場で使わせてもらうぜ……じこあんじィッ!」
ダーテングが自らに暗示をかけていく。
そして次の瞬間、すさまじい速さでグラードンの噴火攻撃を回避してしまった。
「じ、じこあんじ、ですって……」
まさかこのような切り返しをされるとは思っていなかったアスナ。
あのダーテングも攻撃と回避が限界まで上がった状態になったわけだ。
「やってくれる……だが、まだこちらが有利」
グラードンにはダーテングに効果抜群の技があるが、ダーテングが持つ技ではおそらく一撃で沈むことはないだろう。
175ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:48:59 ID:???
「なんにせよ、時間がかかりそうね……」
だが態勢はこちらが有利。
「もう一度ふんかよ!」
アスナの命令を受け、噴火攻撃を行うグラードン。
だがやはりダーテングには命中しない。
『外れたか……ん、何か……おかしい……』
そう、葉緑素で素早さが倍になっているはずのダーテングの攻撃がこなかったのだ。
「あえて後攻になったの……ま、まさか!」
ダーテングが手に持っている扇を振りかざす。
「ダーテング、ふきとばせッ!!」
ジャイアンの叫びと共に、すさまじい風が巻き起こる。
「あああっ、ぐ、グラードンっ!」
グラードンはその風に耐えきれず、モンスターボールに戻ってしまった。
代わりに現れたのはグライガー。
「能力変化をコピーし、そしてふきとばし……こんな対処法があったとはね」
グライガーで再び補助効果を積もうとするが、日照りの効果が残っているこの場でダーテングより素早く動けるはずもない。
そして砂嵐はグラードンが出た時点で収まってしまっている。
「ダーテング、だましうちだ!」
グライガーは動くこともできず、騙し討ち一撃で戦闘不能になってしまった。
こうなった以上、おそらくグラードンを出しても勝つことはできないだろう。
176ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:49:54 ID:???
自分の積んだ効果によって敗北する。
自分が育てたトレーナーに敗北する。

「自業自得……というやつか」
目の前のタケシは本当に強くなった。
そして今、アスナを越えていく。

グラードンが咆哮を上げながらゆっくりと倒れていく。
「グラードンも落ち、これが最後のポケモン……」
最後に残ったアスナのポケモン、それは草タイプでも地面タイプでもない。
「行きなさい、ブーバー!」
最後に現れたのは炎タイプのポケモン、ブーバーだ。
おそらく、勝つことはできないだろう。
だが、アスナは今まで繰り出したどのポケモンより心強いと感じていた……


アスナは大の字になって天井を見つめている。
タケシはすでに仲間たちを追ってこの場を立ち去っていた。
「タケシ、アンタの仲間……救ってやんな」

アタシのように。

アスナは心地よいバトルの疲労に包まれ、満足そうにそのまま眠りについた。
177ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:51:01 ID:???
ポケモンリーグ、最後の間への階段━━

「はぁっ、はぁっ……」
長い階段を必死で駆け上がるドラえもん。
早くのび太に合流し、協力して出木杉を倒す。
そしてもしもボックスを捜索しなければならない。

あれから何度も考えたが、やはりもしもボックスは「その道具の持つ役割」を分かっている出木杉が隠しているとしか思えない。
もしかしたら出木杉の部下の独断行動かもしれないし、それこそ推測はいくつでもできる。
だが、出木杉が絡んでいるのは確かだ。
「もしもボックスは多分、出木杉が持っているはずだ。それしかあり得ない……」

「残念、ハズレよ。ドラちゃん」

不意に浴びせられる応答に、ドラえもんはその顔を上げた。
階段の上にいる人影、それはドラえもん自身もよく知っている、そして探し求めていた人物だった。
「し、しずかちゃん!!」

なぜ捕えられているはずのしずかがこんな場所にいる?

そして彼女はもしもボックスの行方を知っているのか?

現段階で導き出される結論はひとつだ。
ドラえもんはその最悪の推測を口にする。
「まさかしずかちゃんは、出木杉とグル……なのか」
178ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:51:56 ID:???
『しずかちゃんを疑いたくはないけど、それならほとんどの疑問が解決する』
しずかの誘拐未遂から始まった一連の事件。
あらゆる事が、出木杉としずかを中心として動いている。

「残念、それもハズレね。私は出木杉さんの味方ではないわ」
全てを見切ったようなしずかの回答が返ってくる。
だが、ドラえもんは引き下がらない。
「いや、それはウソだ!じゃなければ君が出木杉から逃げ出してここにいる理由が説明できない!」
非力な女の子ひとりで、今の出木杉の手から逃げることは不可能だ。
だが、答えは意外なところから返ってきた。

「しずかちゃんを逃がしたのは私よ、お兄ちゃん……」
しずかの後ろから現れたのは、ドラえもんの兄妹であるネコ型ロボット。
本来ここにいすはずのない存在。

「ド、ドラミ……なんで……」

ドラえもんの目の前にはしずかとドラミ、あり得ない組み合わせが立ちはだかっている。
「お兄ちゃん、ごめんなさい」
ドラミが謝罪の言葉を述べるが、ドラえもんにはその意味がさっぱり分からない。
混乱するドラえもんを前に、ドラミが語りはじめた。
179ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:52:56 ID:???
「全てはあの日から始まったのよ……」


それはいつのことだろうか。
セワシにせがまれて、ドラミは結婚したのび太としずかの様子を見に行ったのだ。
こっそり隠れて新郎となったのび太の様子を見るドラミ。
セワシは来るなり目的も忘れ、21世紀初頭の世界見物に行ってしまった。
「のび太さん、立派になって……」
ドラミは、兄の成果であるのび太の様子をみて満足そうに微笑んだ。

「ドラミちゃん……あなた、ドラミちゃんね」
「ひっ!」
不意に背後から声を浴びせられ、思わず声を漏らしてしまうドラミ。
恐る恐る顔を後ろに向けると、そこには美しい女性がニコニコと笑っていた。
その顔立ちには見覚えがある。
「し、しずかさん……」

野比しずかとドラミは、近くの喫茶店で積もる話をすることになった。
だがそこで聞かされた話は、ドラミの心を暗く沈めていくことになる。

「のび太さんはとってもいい人よ。だから私も彼を選んだ……」
しずかがそうのろける。
しずかが結婚に至るまでの思い出話を楽しそうに語っていく。
ほとんどはのび太の失敗談と、それをフォローするしずかのやり取りだが、しずかはそれを苦には思っていないようだ。
180ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:54:14 ID:???
そんな幸せトークの中、ドラミはふと思った事を冗談半分で口に出してみる。
「のび太さんには悪いけど、しずかさんは出木杉さんを選ぶと思ってたわ」

その瞬間、しずかの顔が豹変する。
「あんな変態、近づくのもおぞましいっ!!!」
怒りと恐怖が混ざったような複雑な感情をぶつけてくるしずか。

そう、それが全ての始まり。

いや、二回目の始まりだったのだ。


「後は私が説明するわ」
ここまで語ったドラミを制するように、しずかが後を継いで語り始める。
「今の話を聞いて推測できるでしょうが、私はこの時代より未来から来たしずか。野比しずかよ」
「そうか、ドラミのタイムマシンで……けど、いつから入れ替わっていたんだ?」
ドラえもんはしずかと一緒に旅をしている間、しずかの変化に全く気付かなかった。
今のしずかの様子は明らかに大人びていると分かる。
あれだけの時間いっしょにいて、違和感が出ないはずがないのだ。
「私は入れ替わってなどいないわ、最初からこのゲームに参加していたのよ」
「そう、のび太さんがしずかさんをこのゲームに誘う時から全ては始まっていた」
しずかの説明にドラミが補足する。
181ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:55:10 ID:???
ポケモンリーグ、第1の間。

氷漬けにされたスネ夫を見て、しずかが泣き崩れる。
「ごめんなさい、ごめんなさいスネ夫さん。もうひとりの私のせいで……」
ダイゴとミツルは辺りを警戒しながらその様子を見守る。
スネ夫と戦い敗北したツツジも、捕えたはずのしずかの出現に驚きを隠せない。

「やはり、彼女らの目的は……」
「ええ、ノビタとデキスギが戦い、ノビタが勝つ。そしてその記憶を消させない……」
もうひとりのしずかが、しずかに語った事。

全てが、野比のび太の成長のために仕組まれた事だったのだ。


チャンピオンの間の前。

ドラミが、しずかに聞いたことをドラえもんに語って聞かせる。
「しずかさんは小学生の頃、のび太さんに誘われてこのゲームに参加した……」

そして、出木杉の恐るべき本性を知ってしまったのだ。
そしてこの世界でしずかは今のように誘拐され、のび太達は出木杉に立ち向かったのだ。

「けど、のび太さんは勝てなかった。ドラちゃん、貴方が出木杉さんを倒したのよ」
そしてドラえもんは、このゲームに参加した全ての子供達の記憶を消し、現実世界は再びいつものように動き出したのだ。
182ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:56:27 ID:???
「けど、しずかさんは記憶が消えなかった。どうやら何かの要因で、忘れろ草の香りを嗅がなかったのね」
鼻が詰まってたのよ、としずかが口を挟む。

そして、しずかは出木杉の本性を記憶に残したまま日常に帰った。

それから、出木杉はしずかに何度もモーションをかけてきた。
だが、その爽やかな物腰の裏にある黒いものを真のあたりにしたしずかは、決して出木杉に心は許さなかった。

そして、彼女は野比のび太を選ぶ。

「出木杉さんの闇を知った私にとって、のび太さんの愚直な純粋さは救いだった。彼を夫にしたことを後悔はしていない」
しずかが顔を赤らめる。

だが彼女にとってひとつだけ、どうしても許せない事があった。
のび太は、恋のライバルである出木杉に対してどうしようもないほどの劣等感を持っていたのだ。

結婚に関しても、しずかの側が気のある素振りを見せていなければのび太は切り出さなかったかもしれない。

「私は、何としてものび太さんに出木杉さんを乗り越えてもらいたいの」
しずかは目を閉じ、未来ののび太の優しい笑顔を思い出す。
そう、彼は出木杉などよりよっぽど素晴らしい男なのだ。
183ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:58:33 ID:???
「だから、私は再びこのゲームに参加した。全てを変えるために……」

のび太の劣等感を打ち消し、成長してもらう。

しずかは、決意を込めた口調でそう言い放った。


再び、第1の間。

スネ夫を助けだしたしずかは、全てをスネ夫に説明する。
「私はもうひとりの私とドラミちゃんから全ての話を聞くと、部屋に閉じ込められた」
そして、もうひとりのしずかは小学生以降の記憶を封じ、小学生の姿でゲームに参加したのだ。
「記憶は、ジムバッジを手に入れるたびに徐々に戻るようになっていたみたい」
そう、だからドラえもん達はしずかが入れ替わった事に気付かなかったのだ。
スネ夫がワナワナと身を震わせる。
「そうか……僕らも、出木杉さえも手の平で踊らされていたってことか」
となると、おそらくのび太は出木杉に勝利することになるだろう。

だが、何かが納得いかない。

自分達の未来を全て操られているような、そんな感じだ。
「やっぱ、このままじゃいけないよね」
スネ夫の問掛けに、しずかも頷いた。
「皆のところに、行こう!」
184 ◆xqjbtxNofI :2007/03/30(金) 22:59:55 ID:???
投下終わり
185名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 23:00:20 ID:???
謎はとべてすけた!
186名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 23:00:22 ID:???

ドラーモン氏天才すぎる
187名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 23:01:44 ID:???
なるほど…
流石だ、乙
188名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 23:07:35 ID:???
謎は全て解けた
コナン=新一
189名無しさん、君に決めた!:2007/03/30(金) 23:12:27 ID:???
>>188
ねーよwwwwwwwwwww
190ドラBBモン ◇藤崎:2007/03/31(土) 17:26:37 ID:cOTpR7Nl
こんにちは!!!
僕も面白い作品を書こうと思います!”!
でもまだ書いてる途中なので後でします!!!!
ちなみに名前はカッコ良さそうな人からもじりました!!!
191名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 18:04:00 ID:???
>>188
バーローwwwwwwwwwwwwww
192名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 18:53:00 ID:???
>>190
トリップの使い方も分からない消防は帰れ
193名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 19:09:59 ID:???
>>192
ヒント
218 :ドラBBモン ◇藤崎 :2007/03/31(土) 17:27:35 ID:cOTpR7Nl
外伝スレに基地外が居る件について
194ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:31:05 ID:???
投下します
この作品も後5,6回ぐらいの投下で終わりか……
195ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:31:40 ID:???
ドーム闘技場。
「ワー!ワー!ワー!ワー!」
会場全域に響き渡る観客の声。
何せ、今日は準決勝なのだ。
「では、選手入場です!」
右サイドからのび太が、
『僕は勝つ。出木杉に勝って、あいつを倒さないといけないんだ』
左サイドから出木杉が出てくる。
『野比君。悪いが、ここで散ってもらうよ』
両者がそれぞれの位置につく。
そして、審判が大きく旗を上げた。
「では、準決勝第一試合……始め!」
両者、ボールを放つ。
「ペリッパー!」
「ヘラクロス!」

ドーム観客席。
「ついに……始まったね」
スネ夫が言った。
だが、彼としては他人の試合を悠長に見ている場合じゃなかった。
『やる事はやったんだ。今は……見よう』
スネ夫は震える足を押さえ、闘技場を見つめた。
196ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:32:20 ID:???
「つばめがえし!」
二撃目を食らい、倒れるヘラクロス。
『チッ、相性が悪かったか……』
「次はお前だ……ボーマンダッ!」
繰り出されたのは青き竜、ボーマンダ。
「ドラゴンクロー!」
必殺の一撃がヒットするも、ペリッパーは持ち応えていた。
「そんな!」
見ると、ペリッパーの羽には一本のハチマキが結び付けられている。
「くそ、きあいのハチマキか……」
悔やむ出木杉に追い討ちをかけるように、冷凍ビームがボーマンダにヒットする。
だが、それを持ち応えたボーマンダは二撃目でペリッパーを沈めた。

「頼んだよ、アブソル!」
のび太が次に選んだのはアブソルだった。
『アブソルか……。かわらわりで仕留めてやるよ』
「かわらわりだ!」
ボーマンダの手刀がアブソルを襲う。
だが、アブソルはギリギリの所で持ち応えた。
『攻撃力の高いアブソルでも、一撃では仕留めきれないハズだ。次のかわらわりで決める!』
しかし、出木杉の考えは脆く崩れ去ることとなった。
「アブソル、冷凍ビームだ!」
4倍ダメージ。ボーマンダは沈んだ。
197ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:33:10 ID:???
「冷凍ビーム……だと?」
まさかアブソルが特殊技を使ってくるとは思わず、呆然とする出木杉。
対して、のび太はニヤニヤ笑っていた。
「僕だって、何も考えずに技を覚えさせているワケじゃないさ」
そう、のび太はデボンの本拠地で出木杉と戦い、その後の出木杉とダイゴの戦いを見ている。
「ボーマンダとレックウザ……二匹とも氷に極端に弱いからね」
のび太はこの出木杉戦のために、特別にアブソルの技を変えたのだ。
「くそ……なら、サクラビスだっ!」
サクラビスの耐久力なら、確実に一発は耐える。
そして、返しの一撃でアブソルを倒すのが出木杉の考えだった。
「アブソル、シャドーボール!」
黒い玉が綺麗にヒットする。
だが、それなりのダメージを与えただけで致命傷には至らない。
「トドメだ!波乗り!」
サクラビスが強力な波を起こす。
その波に飲み込まれ、アブソルは体力を失った。

ドーム観客席。
「すげえよ、二人とも……。まさかのび太が出木杉と対等に戦えるなんてな」
感嘆の声を漏らすジャイアン。
スネ夫もそれに続く。
「強くなったな、のび太……。このままいけば、もしかしたら……」
「出木杉さんに、勝てるかも知れないわね」
しずかが更に続いた。
198ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:34:07 ID:???
続くベトベトンのヘドロ爆弾によって、サクラビスの体力が奪われる。
『ベトベトン……厄介なポケモンだな。だが、対策がないワケじゃない』
「いけ、サーナイト!」
当然といえば当然なのだろう。
出木杉はタイプ的に有利なサーナイトを繰り出した。
「催眠術だ!」
案の定、催眠術は見事にヒットしてベトベトンを眠りにつかせる。
『後は補助技を積んで、押し切るだけだ』
出木杉が薄ら笑いを浮かべる。
――だが、それはすぐに不安の表情になってしまう。
「甘いよ、出木杉」
ニヤニヤと含み笑いをするのび太。
そう、ベトベトンは起きていたのだ。
「眠気を覚ます木の実……というわけかい」
驚く出木杉を他所に、ベトベトンのヘドロ爆弾がサーナイトの体力を奪った。
「まさか、君相手にここまで追い詰められるとは……いけ、リザードン!」
出木杉は空高くボールを放ち、リザードンを繰り出した。
「地震だっ!」
地響きが起き、衝撃波がベトベトンを襲う。
ベトベトンはヘドロ爆弾で抵抗するも、次の地震でやられてしまった。
そして、のび太が次なるボールを放つ。
「頼んだよ!ハリテヤマッ!」
199ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:34:53 ID:???
「食らえ!つばめがえし!」
先手必勝、リザードンが一撃を加える。
だが、一撃では倒せなかった。
「ハリテヤマ……がんせきふうじ!」
「しまった!」
反撃のがんせきふうじを受け、リザードンが沈む。
そして、出木杉は最後のボールに手をかけた。
「いけ……レックウザ!」
最後はやはり、切り札のレックウザ。
甲高い咆哮を響かせ、その威容をあらわにする。
「コイツは一筋縄じゃいかないさ……つばめがえしっ!」
レックウザが一瞬でハリテヤマの目の前に現れる。
そして、その長い尾を振り下ろした。
「……何!まだ倒れないのか!」
舌打ちをする出木杉。
ハリテヤマはまだ倒れていなかったのだ。
「どういうことだ?リザードン戦の蓄積ダメージを考えれば倒れるハズなのに……」
そんな出木杉に対し、のび太が答える。
「ハリテヤマの首を見てみなよ、出木杉」
首で促すのび太。
ハリテヤマの首には、貝殻でできた鈴があった。
「貝殻の鈴……か」
歯噛みする出木杉と、自信に満ちた表情ののび太。
いつの間にか、試合はのび太ペースになっていた。
200ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:36:07 ID:???
「ハリテヤマ、にほんばれだっ!」
ハリテヤマが天に手をかざし、日差しを強くする。
「ふふ……ハハハ!」
おかしくてたまらない、と言いたげな表情で笑う出木杉。
「何をするかと思えば、にほんばれなのか……ハハハ!」
だが、のび太は至って冷静だった。
次の攻撃で沈んだハリテヤマを戻し、新たなボールを放つ。
「いけ、ダーテング!」
ダーテングを見ると、出木杉はどこか安堵したような素振りを見せた。
「野比君、君の考えはわかるさ……。前に戦ったときと同じ、大爆発で倒すつもりなんだろう?」
のび太は頷く。
「……ハハハ!甘いな、君は。僕のレックウザはダーテングより速い上に、ダーテングを一撃で仕留めれる」
余裕の表情で言い放つ出木杉だったが、のび太は動じない。
そんなのび太を見て腹が立ったのか、出木杉はすぐさま指示を降した。
「レックウザ、大文字だ!」
――だが、レックウザは動かない。
「どういうことだ?」
出木杉がわからない、という表情をする。
すると、そんな出木杉を嘲笑うかのように――のび太のダーテングがゆっくりと動いた。
201ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:36:51 ID:???
ヒュンと空中で飛び、レックウザの懐に入り込むダーテング。
「何故だ?何故、レックウザが先に動かない……」
顔を硬直させ、首を横に振る出木杉。
そんな出木杉を見て、のび太はゆっくりと口を開いた。
「葉緑素、だよ」
葉緑素。日差しが強ければ、素早さが2倍になるという特性。
出木杉はこの特性の存在を失念していたのだ。
「そうか!だとしたら、さっきのにほんばれは……」
そう、のび太はダーテングが先手で大爆発を行えるようにする為に、にほんばれを指示したのだ。

試合直前――
「のび太、これやるよ」
大急ぎで走ってきたスネ夫が、何かをのび太に手渡す。
「これは……技マシン?」
突然のことに戸惑うのび太。
「ポケモンに覚えさせておくといいさ。きっと役に立つだろうから」
その技マシンには「技マシン11 にほんばれ」と記述されていた。
「それじゃ、僕はこれで」
観客席の方へ戻っていくスネ夫。
のび太はよくわからないまま、ハリテヤマににほんばれを覚えさせたのだった。
202ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:37:40 ID:???
『ありがとう、スネ夫……』
心の中で礼を言うのび太。
そして、最後の指示を降した。
「これで終わりだ……ダーテング、だいばくはつ!」
ダーテングの周囲に光が集まる。
段々それは眩しくなり、大きな爆音と共に弾けた。
「ダーテング!」
「レックウザ!」
大きな爆音が鳴り響き、辺りを爆風が支配する。
やがて煙が晴れ、力尽きたダーテングとレックウザが現れた。
「野比君にはまだメタグロスが残っている……」
出木杉が首を横に振る。
自らの敗北を悟ったからだ。
「僕の……勝ちだね」
ダーテングを戻し、言い放つのび太。
その顔には何か凄いことを成し遂げたような、そんな偉大なものが表れていた。
「そんな……僕の、負け?ウソだ……」
頭を抱え、ひたすら首を横に振る出木杉。
そんな出木杉を、のび太は何も言わず見守っていた。
「勝者、のび太!」
203ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 20:39:33 ID:???
投下終わり。
なんか、道具使いすぎちゃったなぁ……

反省。
204名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 20:47:12 ID:???
オトゥ
205名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 20:49:59 ID:???
206虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/31(土) 20:59:29 ID:???
ルビー氏乙です。
完結間際の作品が増えましたね……
しかしドラーモン氏の種明かしには驚いた。
投下します。
207虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/31(土) 21:00:03 ID:???
ここはウツギ研究所。ワカバタウンのシンボルともいえる場所だ。
ポケモンの回復サービスも行っていて、界隈のトレーナーは結構お世話になる場所でもある。

「のび太くん、回復終わったよ」
若くて華奢なウツギ博士は、小さな顔とは不釣合いなメガネの奥にある目をふっとほころばせて言った。
博士の言葉を聞くや否や、研究所内の椅子に腰掛け、声を殺して泣いていた少年の表情がぱっと変わる。
「わぁ! ウツギ博士、ありがとうございました! よかった、ウパー!」
少年は先ほどまでとは打って変わって手放しで喜んでいる様子だ。
いやいや、どういたしまして、のび太くん、と返すウツギ博士の心は久しぶりに和んでいた。
ここまでポケモンに対して親身になれるというのも珍しいものだ。
また、のび太の様子はポケモンが好きで仕方のなかった自分の少年時代と重なって見える。
懐かしいな、思えばポケモンが好きという気持ちだけでここまでやってきたんだっけ……
十数年前の想い出が1つずつ現れてはシャボン玉のように消えていった。
208虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/31(土) 21:01:03 ID:???
ウツギ博士が思い出にふけっている目の前で、のび太はたまらずボールから出てきたウパーをその胸へと抱きとめていた。
「ウパー、ごめんね……ぼく、もうお前をこんな目に遭わせたりしないから!
 ……そうだ、ウパー、一緒にチャンピオン目指さないか? 大丈夫! ぼくはもう絶対に負けないって決めたんだ!
 協力してくれるよね?」
ウパーは喜びの声を上げてのび太の腕から飛び出し、尻尾を上げてガッツポーズのような動きをした。
「よし、決まった。じゃあ、行こうか! あ、博士、お世話になりました!」
目の前の少年がポケモンチャンピオンを目指すという。
それを聞いたウツギ博士はある決心をした。
「いや、水を差すようで悪いがのび太くん、ちょっと待ってくれないか」
そういいながらウツギ博士は研究室の方へ行くと、しばらくして卵のようなものを持ってきた。
普段は絶対に通りがかりの少年に仕事を頼んだりはしないが、ウツギ博士はのび太にどこか愛着のようなものを感じていたのだった。
それに、将来のチャンピオンならば育成の腕も申し分ないだろう。この少年からはなんともいえない将来性のようなものを感じるのだ。
「のび太くん、これはどうやらポケモンのタマゴなんだけど、どんなポケモンかまだ分かってないんだ。
 ヨシノシティの先に住んでいる変なお年寄り―――ポケモンじいさんって言うんだけど―――が見つけてきたものなんだけどね。
 君を信用して、これを預けたいんだ。いいね? もしも孵ったときのために電話教えとくから何かあったら連絡して?」
ウツギ博士の真剣さに若干気圧されながらのび太はタマゴを受け取った。
「じゃあ、頼んだよ。それと、期待してるからね、チャンピオン」
「はい! あ、今度こそ、お世話になりました!何かあったら連絡しますので!」
ウツギ博士の返事も待たずにのび太は研究所を飛び出していった。
春の空は蒼く澄み渡っている。
満開の桜の木さえもその新たな旅立ちを見送っているかのようだった……
209虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/31(土) 21:02:31 ID:???

のび太の旅立ちから2時間ほど経った。
ここはヨシノシティ。街の西には花が咲き乱れ、東に行けば海が見られるという大変美しい街だ。
この街にはフレンドリィショップと隣接してポケモンセンターがあり、いつもは観光客やトレーナーで大いに賑わっているのだ。
だが……今日のセンター内は閑散としている。いったい何故であろうか?
―――その理由を語るものはセンター内のソファーで眠りこけていた。

青い狸ともダルマとも取れぬ生物だ。いや、生物かどうかさえも定かではない。
数時間前に血相を変えて突然入ってくると「ネズミ怖い……」と一言つぶやき、寝入ってしまったのだ。
ほとんどの客は驚いて出て行ってしまった。また、残りの客さえも用を済ませるとさっさと帰ってしまっている。

客がこの青狸一匹になったのは1時間半くらい前だ。
センターのスタッフはこの不気味な生命体の処理に困っていた。ソファーに化け物が寝入っているのではトレーナーに気軽に利用してもらえないではないか。
1時間前に勇敢な若いスタッフが起こそうと近づいていったが、突然「のび太くーん!!」と絶叫したため驚いて退散してしまった。
今思えば寝言だったのだろうが、怪しすぎる。のび太くんとはいったい誰なのだろう……
スタッフの間では旧ロケット団の幹部、チャンピオンワタルの弟など冗談交じりの仮説が乱れ飛んでいた。
また、あまりの不気味さに女性スタッフのうち一人が倒れてしまっていた。本当に迷惑な客だ。
210虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/31(土) 21:03:09 ID:???
そんなとき、突然センターの自動ドアが開いた。
「あれ?誰もいないんだ。おかしいなぁ。あれ?ドラえもん?」
一人の少年がコツコツと足音を響かせながらセンター内に入ってくる。よく見るとなかなかの美少年だ。
カウンターにポケモンを預けると、美少年はなんとあの化け物のところへ近づいていった。化け物の体をゆすりながら叫んでいる。
「ドラえもん、ドラえもん!こんなところで何やってるの?」
「んー……ムニャムニャ……あれ?出木杉くん」
「あれ?って……しかし悔しいなぁ。僕が一番乗りだと思ってたよ」
「あぁそうか、ぼくはネズミが怖くて……」
出木杉は仕方ないか、というとポケモンを受け取りに行った。ドラえもんはまだ寝ぼけているようだ。
「じゃあ僕は買い物して先を急ぐから。僕だって負けるのはイヤだからね!」
ドラえもんに別れを告げると出木杉はセンターを出て行った。フレンドリィショップに行くようだ。
「……はっ!そうか!ポケモンの世界に来て、ネズミが出てきて……
 道路にでてきたらまたネズミがいっぱいいて怖くてここまで走って来ちゃったんだ!
 途中で何匹もポケモンをなぎ倒しちゃった気がするけどどうしよう……
 あっ!それよりも!」
ドラえもんはスタッフにすればわけの分からないことを長々と口走ると「のび太くんが気がかりだ!」と叫んで慌てて出て行った。
本当に最初から最後まで不気味な化け物だった、とドラえもんはヨシノポケモンセンターのスタッフの記憶に深く刻み込まれてしまった。
ちなみに、倒れたスタッフは3日間休んだようである。
当のドラえもんはしばらくして深夜ラジオへの投稿でその存在が全国に知れ渡ることになろうとはまだ知らない。
211虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/03/31(土) 21:04:27 ID:???
投下終了です。
実は書き手になったのはドラーモン氏の小説に影響を受けたからです。
エロは書けませんがね……。
出来るだけ追いつけるように頑張りたいと思ってます。
212名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 21:51:55 ID:???
乙。
ルビー氏も乙だが、
レックウザはエアロックの特性で
天気無効じゃなかったっけ?
勘違いだったらすまん。
213名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 22:12:26 ID:???
確かに。
214名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 22:13:47 ID:???
>>212
調べてみたら
バトル中の全てのポケモンに天気の効果が無くなると書いてあった
215ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/31(土) 22:20:14 ID:???
これから投下します。
かなり短いです。
216ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/31(土) 22:20:56 ID:???
―のび太がドラえもんとの約束終えた10分後―

ガチャ。
例の部屋の中に一人の人影が立ち入る。
「キョロ、キョロ。」
その人影は辺りを見回すと、まだここには誰も居ない事を確認した。
のび太である。
ドラえもんに呼び出されたのび太は、これからの事態に対処すべく、約束の時間よりも少し早い時間にきていた。
のび太「さて……。これからどうするか……。」
のび太はノートを開き呟く。

のび太はドラえもんの名前を知っている。
殺ろうと思えばいつでも殺れる。

しかし、ここでヘタに殺す訳にはいかない。
奴は、多分仲間に「のび太は時間犯罪者だ」とまでは言っていないだろうが、「僕が不自然に死んだらのび太を疑え」というような「保険」をかけてる可能性がある。
ジャイアンとスネ夫はすぐに動き出すだろう。
そうなれば策を実行する時間が無くなる上に、デキスギ達との戦いが有利に進まなくなる。


だが、場合によっては殺す事も考えなければならない。
のび太は事前にその準備をするためにここに来たのである。
217ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/31(土) 22:22:28 ID:???
のび太は、シャープペンシルを取り出しノートにいそいそと何かを書き始めた。
記入内容は以下の通り

名前【トラえもん】
手持ち【ヌオー・キマワリ・デンリュウ・エイパム】

トラえもんは間違いではない。
非常事態に備えての策である。
必要な時、いつでも濁点を入れて名前を完成させる事が出来る。
ノートは切り取ってポケットの中に入れておけば話ながら自然に奴を殺せる。

のび太「よし……。
これで準備は整った……。後は奴がどのように攻めてくるか……」
のび太は呟き、ふと時計を見る。
時計の針はいつの間にか10分の時が過ぎた事を告げていた。
部屋にはカチカチと秒針が時を刻む音が支配し、他の音の存在を許さない。
しかし、すぐに静寂は破られる。
目の前のドアがギィと開き、そこから大きな青い球が顔を出した。
ドラえもん「待たせたね……。」
218ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/03/31(土) 22:24:27 ID:???
今日はここまでです。
ルール〜その18〜
死神は操っている人間にノートを書かせる事は出来るが、自分のみでは不可能である。
219名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 22:25:09 ID:???
このドSがぁ!乙
220名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 22:25:20 ID:???
>>218
このS野郎
221ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/03/31(土) 22:45:36 ID:???
ノート氏乙。

>>212
……アッー!
精進します……orz

222名無しさん、君に決めた!:2007/03/31(土) 22:58:08 ID:???
>>218
このS野郎ッ!
223ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:45:20 ID:???
ルビー氏、虹色氏、ノート氏乙
誰もいなさそうだけど、これから投下する
地獄少女とかハリーポッターとか色々テレビ見てたら
遅くなっちまった
224ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:46:36 ID:???
雨に降られ、土砂崩れに巻き込まれたりもしながら、俺はトバリシティについた。
しかし既に空は、紺色になっていた…疲れた。
暗くならないうちにジムに行くか……
俺は重い足を動かしながら、ジムに向かった

―――トバリジム

いかにも格闘道場という雰囲気で、ポケモンだけでは無く、人間まで修行をしていた。
「挑戦者ですね?少々お待ちください。ポケモンを回復させて来ますから」
……ポケモンを回復させたということは、ついさっきまで誰かと戦っていたということか…?
「やぁ、久しぶりだね。」
こいつは……出木杉……
俺達と一緒に、マサゴタウンを旅立った一人だ。
「お前か?このジムでさっきまで戦っていた奴は?」
「そうだよ、もうバッジは3つもゲットしたよ。」
コール、フォレスト、そしてコボルバッジ……
「それじゃあ、僕はもう帰らせてもらうよ。」
出木杉は清々しい顔をしながら、去っていった。俺も早く追いつかなければ……

「お待たせしてしまってすいません、準備が出来ました 3vs3でいいですね?」
「問題無い、ちょうどこちらの手持ちも3匹だ!」
『では勝負です!』
225ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:47:49 ID:???

「分かりました、ゴーリキー行ってください!」「ゴルバット行けっ!」
相手の先鋒はゴーリキー……単純な相性ではこちらが有利だ。
「翼で打つだ!」「岩石封じです」
やはりその技を覚えていたか……ゴルバットの周囲に岩が落下してくる。
「怯むな!岩を回避してそのまま翼で打つを打ち込んでやれ!」
落下してくる岩を回避しながら、ゴーリキーに接近していった。
『受け止めなさい、ゴーリキー!』
翼を掴まれてしまった……どうやら相手はゴルバットが怯んでいる隙に、気合溜めをしていたようだ。
「そのまま地球投げ!!」
ゴルバットは、床に叩きつけられてしまった。
「地球投げなら、相性関係無くダメージを与えられます。」
「だがタイプ相性に頼った方がダメージは大きい!」

ゴルバットはゴーリキーから離れた、これで次の一手は食らわないだろう。
「ゴーリキー!また岩石封じです」
「二回目の攻撃は簡単に通らない……怪しい光だ。」
ゴルバットは怪しい光でゴーリキーを混乱させた、岩石封じは失敗し自分に攻撃してしまう。
「そのまま翼で打つだ!」
混乱していて判断能力の鈍っている、ゴーリキーは翼で打つを回避することはできなかった。
『反撃です、しっぺ返し!』
ゴーリキーは危ない足取りで、ゴルバットに接近してくる……かかった!
『エアカッターだ!』
空気の鎌がゴーリキーを切裂く、そしてそのままゴーリキーは戦闘不能になった。
226ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:48:31 ID:???
「これで一体戦闘不能だな……次のポケモンはなんだ?」
「そう焦っても勝機は舞い込んで来ませんよ、行ってくださいスリーパー!」
二体目はスリーパー……格闘タイプじゃ無い、最近のジムリーダーは皆こうなのか?
「チッ……エアカッター。」
ゴルバットがエアカッターを繰り出したが、サイコカッターがエアカッターを切裂き
さらにそのサイコカッターが、ゴルバットに命中し、戦闘不能となった。

「……次はこいつだ、ロトム!」
フィールドにロトムが飛び出した。
「珍しいポケモンですね、サイコカッターです」
サイコカッターがロトムに向かって放たれる、空気を切る音が鳴り響いている。
『影分身から怪しい光!』
ロトムの体が分裂し、それら全てが発光した。
「これ以上、変化技を使われるのは厄介です、挑発しなさい。」
酔っ払いの罵声のような声を発する……ロトムの体が怒りで紅潮し始めた。
「これで攻撃技以外使えなくなったか……ならそのまま攻撃、電撃波!」
フラフラとしているスリーパーの足元に、電撃波がヒットし転倒した。
「連続で攻撃だ、電撃波。」
倒れているスリーパーに再び電撃波が命中する、しかしこれでの混乱は解けてしまった
「今頃混乱が解けても遅い、止めの電撃波だ!」
電撃波が、スリーパーに向かって撃たれる
そしてスリーパーは、戦闘不能となった。

「なかなかやりますね……行きなさいルカリオ!」
俺の持つリオルの進化系…ルカリオがフィールドに現れた。
227ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:49:03 ID:???
「ロトムはゴーストタイプ……格闘タイプには有利だ、電撃波だ」
『シャドークロー!』
黒い爪がロトムを切裂いた、そのままロトムは宙から落ちた。

「ば、馬鹿な!?たった一撃でロトムがやられるなんて……」
ルカリオの一撃で、ロトムは簡単に瀕死となってしまった。
「早く次のポケモンを出してください。それとも棄権しますか?」
「誰が棄権などするか、行けリオル!」
ルカリオより、一回りほど小さいリオルが出てくる。

「ルカリオの進化前ですか……面白いですね…はっけい!」
「こっちもはっけいだ!」
お互い同じ技でぶつかり合ったが、レベル差や能力差のあるリオルは撃ち負けてしまう。
「同じことをやったら当然こちらが勝ちますよ、ドレインパンチ」
右手に橙色の気を纏い、リオルに攻撃を仕掛けて来る
「電光石火で回避しろ!」「無駄です!」
電光石火のために加速をしだした瞬間を狙い、ルカリオはリオルに拳を入れた。
ドレインパンチは相手の体力を吸収する技、厄介な技だ……
「負けるなリオル!電光石火からはっけいを命中させろ!」
指示通りリオルは加速し、ルカリオに向かって突進する。
「はっけいです」「遅い!」
リオルはルカリオにはっけいを命中させる、しかしルカリオのはっけいもリオルに命中してしまった。
「もうあなたのリオルは限界です!戦い続けても勝ち目はもうありません。」
「リオルにはHPの残りが少なければ少ないほど威力の上がる技がある……」
「……起死回生!?」
『そう!だから今までわざとダメージを受けていたんだ
リオルの進化系の使用者としての判断を誤ったな、起死回生だ!』
リオルは加速し、ルカリオへと突撃した。
228ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:49:36 ID:???
砂埃がフィールドを覆っている……
「リオルがルカリオに進化すると鋼タイプが追加される、進化したから強いというわけでも無い。」
「確かにその通りですね……しかしフィールドをよく見てください。」
「………な……」
砂埃が引くと立っていたのはルカリオだった……リオルは倒れている。
『リオル立て、立つんだ!なにやってるんだ!?』
『もうあなたのリオルは瀕死です、もう戦うことはできません!!』

―――無言でリオルをモンスターボールに戻す。

「ルカリオの技ははっけい、ドレインパンチ、シャドークロー……そして見切り。
 最後の最後に判断を誤ったのはそっちのようですね……私もルカリオ使いです
 あなたの起死回生での逆転も読めてましたよ……」

あのときの起死回生で驚いていたのも演技か……俺の完敗……
俺は走ってジムを出て行った。ポケモントレーナーとなり初めての敗北だった。
229ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:50:18 ID:???
ポケモンセンターに戻り、倒されたポケモン三体を回復させた。
傷心の状態で、この施設の入り口に突っ立っていた。
すると後方から、俺に話しかける者が居た。

「私はあの方の命令であなたを連れて行かなければならない、一緒に来てもらえるかな?」
「お、お前は!?」
「大衆の目の前で正体を明かされると私は困るのでね、話なら後で願おうか」
「……そうだな……俺も長話は好きじゃないからな」
「じゃあ行こうか…顔は隠した方がいいな、誰かに見られると困るだろ?」
黒く大きなマントを渡される、それを羽織った。
そしてポケモンセンターを出た。

ナナシ
リオルLv31 ゴルバットLv28 ロトムLv26
230ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/01(日) 00:51:28 ID:???
投下終了

それよりもやっちまった……
つい好奇心でやったんだ……今は後悔してる

淫乱テディペア検索しちゃった
思わずうわぁぁぁぁぁって叫んだぜ
231名無しさん、君に決めた!:2007/04/01(日) 01:14:12 ID:???
乙乙〜
232携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/01(日) 23:39:47 ID:???
ギンガ氏乙です。
ナナシ初の敗北。謎の人物の接近。
同期としても、目がはなせませんな。

エアームドは鋼タイプだから、毒は無効では?
そんな意見が出ましたね……
フフ、そろそろ、来るころだと思ってましたよ(←誰だテメエ)

函館遠征から、昨日帰還した、携帯獣です。
本編投下では、ありませんが、
今回は、アルセイオのポケモンについて少し紹介していきたいと思います。
233携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/01(日) 23:40:23 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
世界観ガイドX 「アルセイオ〜ポケモン編」

1、ポケットモンスター
ポケットモンスター。略してポケモン。
これらの生物は、私達が、目にする、イヌ、ネコ、カラス、ヘビ等とは、
かけ離れた生物である。
また、ヒトとも大きくかけ離れている。
ポケモンには、誕生秘話があるが、これは、作品のクライマックスに明かされるので、
伏せておく。
生息場所は、草原、湖、森林、海、山岳地帯など、あらゆる場所に生息している。

2、特性
ポケモンには生まれつき、その種にある、保護機能が備わっている。
例 ピカチュウ:せいでんき 体毛に、微弱な電気を常に張り巡らせることで、
       襲ってきて、体に触れた敵を、麻痺させる特性。
また、ポケモンの中には、二つの特性を持ったものもいる。
例 ロゼリア:しぜんかいふく 毒に感染したり、麻痺したりしても、小休止をとることで、
              自ら治癒する能力。
       どくのトゲ ロゼリアの場合は、頭部、花の中にあるトゲを敵に触れさせる、
            もしくは、自ら突き刺すことにより、敵を毒状態にすることが出来る。
234携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/01(日) 23:40:58 ID:???
3、属性
基本的には、我々がしている「ポケットモンスター」のゲームと、
変わりは無いが、
オリーのエアームドが、毒によって死亡したように、
ゲームとは異なる点がいくつかある。
例 エアームドが、毒で死亡:エアームドは鋼タイプのポケモンであり、その硬化した羽毛は、
              あらゆる、強酸、強アルカリにも溶けることはない、
              しかし、硬化した羽毛が無い部分(今回の眼球や、口の中など)
              には毒が通用してしまう。
これが、オリーのエアームドが死亡した理由である。
また、毒を受け付けないポケモンもいる。
同じ毒タイプのポケモンや、特性が、体内で毒を浄化できる「めんえき」の
ポケモン、血液の代わりに磁力が流れているメタグロスなどがそうだ。

4、即死技
ゲームでは、一撃死の技と言えば、つのドリル、ハサミギロチンなどがあるが、
この作品では、必ずしも、即死。とは言えない。
では、どんな技が即死技なのか?
生物の常識と照らし合わせて欲しい。
強烈な酸で溶かすようかいえき。
焼き尽くすかえんほうしゃ、だいもんじ。
溺死のなみのり。
圧倒的な破壊力のはかいこうせん。
例を挙げればキリがない、兎に角、「当たり所が悪ければ、ある程度の技は即死」
と、考えていいだろう。
流石にはねるでは、死にはしないが、というかダメージがない。
235携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/01(日) 23:44:45 ID:???
エアームドの死亡の件。
多少は納得できたでしょうか?

他にも色々書きたいことはありますが、
右手が限界です……
昨日あるスポーツで、強打されて、大量出血しましたからね……
なんつうか、エグレた?
では、おやすみなさい。
236名無しさん、君に決めた!:2007/04/01(日) 23:47:01 ID:???
乙。
237名無しさん、君に決めた!:2007/04/01(日) 23:48:09 ID:???
全然乙なんだけど
238挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/01(日) 23:58:21 ID:???
ある時の思考
(さて、ドラえもんは長い間『あったまてっかて〜か』と歌っていた)
(『それがどうし〜た、ぼくドラえもん』って奴だな。だから何だっていう話だけど)
(待て、その後歌は『未来の世界の〜』と続いたはずだ)
(……?それがいったい何だ)
(元来『毛』というのは外敵からの保護、体温の保温などの目的で生えているはずだ)
(つまり未来のネコ型ロボットであるドラえもんに毛が生えている意味など無いのだよ)
(な、なるほど。。だから『それがどうし〜た』と続いているのか)
(ロボットだから細菌にやられるはずも、体温が下がるはずもない)
(そうだ、生物では無いからな)
(!いや待て、ならQ太郎は何なんだ?あいつはお化け、つまり生きてないのに毛がある!)
(ああ、あの毛に生物が持つ毛の能力は備わっていないだろう)
(じゃあ、Q太郎に毛が生えている訳は?しかも三本だけ!)
(……ここでドラえもんのヒゲを思い出してみよう。あれは確かレーダーだ)
(壊れているがな……いや待てよ、もしかしてQ太郎の毛も何かしらの能力が!?)
(そうに違いない。しかも作中に登場するお化けの中で毛があるのはQ太郎一族のみだ)
(遺伝的なものだったのか。そういえばP子も毛が生えていたな)
(さて、お化けと言えばこのアニメだ)
(いつか言いそうだな。『真実はいつも一つ!』って)

みんな乙。
投下開始。
239挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/01(日) 23:59:00 ID:???
ギンガ団壊滅――それが残したものは大きかった。

 ギンガ団の被害を受けた町はテンセイシティを含めかなりの地域に広がっていたが
 組織が首領の下す命令を絶対として行動していたこと、さらにアカギの爆死により
 その目的、研究、実験結果等は完全に消失し公になることは無かった。
 だが、組織の行ってきたことは確実に『何か』をもたらしている。
 組織が最期に実験を行ったと見られるテンセイやま付近では相変わらず
 環境が変化を続け現在も立ち入り禁止特区になっている。
 さらにその変化が周りの地域に広まっていることも発表されたことであり
 人々は全員山間部を離れ、臨海部に避難することを義務付けられた。
 ところが南の孤島で謎の強力な生体反応が確認されると共に
 全国のポケモンたちが海を渡って孤島へ向かう行動が見受けられるようになった。
 当然海を渡れないポケモンもいるわけだが、そういった種は全て海辺に集まり
 人々に危害を与えるため南の臨海部住民は別の町への移動を余儀なくされた。
 ここ最近異常気象が続くこともあり、人々の不安は確実に広まっている。
 高名な民俗学者、及び神話の所縁の地域から来た人々の中にはこの現象を
 世界の終わりと決め付け、周りを仄めかして暴徒化することも起きている。
 日が経つに連れポケモンに侵食されていく住居可能区だが政府に決定的な
 打開策は無く有力なポケモントレーナーにより捕獲していくことで済ましている。
 もちろん現れるポケモンの数は増えているので、必要なモンスターボールの数も
 限られている現状では近々この方法が行えなくなることは明白である。
 人々の不安は苛立ちに変わり、滞った政府への憤りが広まっている。
 荒廃が続きながら、ギンガ団壊滅から既に三ヶ月の時が流れた。
 
 ここまでが一般に語られている話だ。
240挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/01(日) 23:59:44 ID:???
ドラえもんたちはギンガ団本部での戦いから
 自分たちがこのままでは無事に元の世界へ帰れないことを知る。
 例え帰れたとしてもその世界は今までの世界と確実に変化しているためだ。
 考えた末、彼らは一つの答えを導き出す。
 簡単に言えばこの世界を『元々存在しなかったもの』としてしまうことで
 そのためには消失したのび太の居所を掴むことが絶対条件だった。
 ギンガ団の研究資料を手に入ると、彼らは計画の礎を築いていく。
 ところが最も肝心な道具が紛失していた。
 そこへ一通のメールが届き、彼らは南の孤島へ招待される。
 また、同時にこの世界が直面している本当の危機にも気づかされたのだ。
 
 『早くしないとあいつは僕らの元へ来るかもしれない。
  誰にも危害を与えずに決着をつけるにはこの機会しかないんだ。
  これを逃せば元の世界とか言ってる間に、僕らの存在はあいつに掻き消されてしまうぞ……』

〜〜そらのひかり みだれるとき つまりそれが めざめのとき……
                              (古文書より抜粋)〜〜
241挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/02(月) 00:00:29 ID:???
南の孤島――
そこには古城が、ひっそりと屹立していた。
もともとは昔の大富豪が、別荘として使用していた。
それ以前にはとある冒険家が自分の拠点としていたらしい。
他にも処刑場、生贄の送られる所、あるいは聖域ともなっていたとか。
島の歴史は数あれど、遡って共通していることは一つだけ。
この島の歴史が変わるときは必ず、多くの人々が嘆き、苦しみ、死んでいたのだ。

……もっとも、そんなこの島の歴史など、あいつにとってどうでもいいことだ。

古城の最上階――
あいつは椅子に座りながら、窓の外を見つめていた。
ギャラドスやサメハダーの群れが、暗い海を泳ぎ回っている。
空にはひこうタイプのポケモンたちが、星空を裂くように旋回していた。
水平線の遥か彼方がだんだんと白みがかって来た――もうじき日が昇るのだろう。

「……あと120体」
あいつは呟いた。
その言葉はあいつの欲望を贅言無く現していたが、焦燥な様子は微塵も無い。
(招待状は出し終えた。奴らも必ず来るはずだ。
 出木杉は俺の暗号に気づいただろうからな。うまく仄めかせた。
 来るのは5人……そしてこの場にあらかじめ呼んだ16人を合わせて……)
悪辣そうな笑みが、あいつの表情に浮かばれる。
(十分だ。予備もあった方がいいだろうからな……)

再び俯瞰する外では、朝と夜が入り混じっていた。
242挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/02(月) 00:01:27 ID:???
投下終了。
第三編だけでも物語を楽しめるつくりになっている。
では。
243挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/02(月) 00:03:14 ID:???
て、まだ三レスだけだったぁ……ま、次回持ち越し。
では。
244名無しさん、君に決めた!:2007/04/02(月) 00:09:43 ID:???
乙。
245ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/02(月) 11:50:52 ID:???
挑戦者氏乙

投下します。相変わらずクオリティ低いけど・・・
246ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/02(月) 11:51:25 ID:???
「ねえドラえもんポケモン最新作ほしいよ」
のびたが言った
「それならママにおねだりすればいいじゃないか」
「そんなんで買ってくれるわけないだろ!!」
のびたが少々興奮して言った
「まあ物は試しだ言ってみなよ
ドラえもんが言った
「分かった!!僕ママのところに逝ってみるよ!!」


ママの部屋
「ママ〜ポケモン買って〜」
「だが断る」
「そこをなんとかたのむよ〜」
「テストで百点取ったら考えてあげてもいいわよ」
「そんなのこの作者の文章力と精神年齢が上がることくらいありえないよ〜」

247ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/02(月) 11:52:22 ID:???
のび太の部屋
「やっぱり無理だったよドラえも〜ん」
「残念だったねのび太君」
(まあある程度予想はしていたが)
「ポケモンほしいよドラえも〜ん」
半泣きののびたが言った
「それなら実際にポケモン世界に行ってみるのはどう?」
「いいねそれ!!みんなも呼ぼう」
展開ベタすぎ


空き地

え〜これで全員だね

空き地に集まったのは

ドラえもん・のび太・ジャイアン・スネオ・静香・出木杉・クリスチーネ剛田・茂手もて夫・安雄・はるお・多目

「さあ、行こうか」
248ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/02(月) 11:53:06 ID:???
投下終了です
キャラ多いな・・・
249名無しさん、君に決めた!:2007/04/02(月) 13:26:43 ID:???
誰が言ったかをはっきりとさせること。それを徹底的に意識する。
早いうちに癖をつけたほうがいい。

「やっぱり無理だったよ……ドラえも〜ん!」
自分の部屋に戻ったのび太は早速ドラえもんに泣きついた。
「残念だったね、のび太君。(ある程度予想はしてたけど) 」
これがいわゆる本音と建前。社会人としてなくてはならないスキルである。
「ポケモンほしいよぉ!お願い、ポケモンができる道具だしてー!」
虹ができるほどの涙を出しながらドラえもんを揺さぶるのび太。
その姿は見ていて手を目に当てたくなるほど痛々しい。
「うーん。それなら実際にポケモン世界に行ってみるのはどう?」
ここで何も無いといったら物語が進行しないということを察知したドラえもん。
仕方なく案を出した。
「いいねそれ!!みんなも呼ぼうよ!」
それを聞いてすぐに泣き止むのび太。
いわゆるぶりっ子。
「なんという情けない姿…。」
いつものごとく嘆くドラえもんであった。

こんな感じで。
うん、俺が誰だかすぐに分かってしまう文章だ。
しかし、そういうインパクトを与えることも重要だと思う。
250名無しさん、君に決めた!:2007/04/02(月) 17:53:03 ID:???

文章力低いのが気になる
251名無しさん、君に決めた!:2007/04/02(月) 17:55:50 ID:???
>>249
>>250
ありがとうございます
252出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/02(月) 22:58:45 ID:???
今から投下します。
今日は投下する人少ないですね・・・
253出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/02(月) 22:59:39 ID:???
 前までの話はwikiで。

 新たな仲間、タマザラシを入手してポケモンセンターに戻って来た僕は、早速先程の戦いの事をポケッチを使ってドラえもんに報告した。
信者によるサファリパーク乗っ取り事件はテレビを通してカントー全土に知れ渡っていたのでドラえもんも知っていたが、その裏で僕たちが活躍したことを知って驚いていた。
そしてのび太がさらわれた事を告げると、ドラえもんの声はかなり震え出した。
「の、のび太君が、誘拐されたなんて・・・」
「ドラえもん・・・僕はこれからどうすればいいんだい?」
僕の質問にドラえもんが素早く答える。
「決まってるじゃないか!のび太君を助けに行くんだ!」
「でも、それは無理なんだ・・・」
そう、のび太を助けるのは現時点では不可能なのだ。
敵の消息は不明、ポケッチも繋がらない・・・彼が何処に連れて行かれたか全く分からないのだ。
僕がそのことを告げると、ドラえもんはガッカリしていた。
とりあえず今は焦っても仕方がないから今まで通り旅を続ける。
ただし、何か分かればすぐにのび太を助けに行く・・・それが僕たちの出した結論だ。

 今まで通り旅を続けることが決まったので、僕は早速セキチクジムを訪れた。
一刻も早くバッジを集めなければいけない、ここで立ち止まっている余裕は無いのだ。
セキチクジムの中にいたのは、20代後半くらいの忍者・・・いや、くのいちの格好をした女性だった。
最初はコスプレだと思ったのだが、ここのジムリーダーが忍びの風貌をした四天王キョウの娘であるアンズだったことを思い出した。
つまり、目の前にいるこの女性はコスプレイヤー等ではない、立派なジムリーダーなのだ。
向こうも僕が挑戦者だと言うことに気付くと、早速戦いの準備をし始めた。
お互いがボールをフィールドに投げる。
敵はマタドガス、こちらはサンダースだ。
254出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/02(月) 23:00:53 ID:???
 敵は毒タイプの使い手、ここはエスパータイプの技を使えるサーナイトやポリゴン2で攻めるのが妥当だろう。
だが2匹がやられたとき、最後に残った敵の切り札を倒せるポケモンがいなくなってしまう。
だからこの2匹は切り札として後に取って置き、先に他のポケモンで敵の弱いポケモンと戦うのだ。
そして僕が最初の1匹に選んだ俊足の切れ込み隊長、サンダースは早速影分身を始める。
敵の脅威は何と言ってもジワジワと体力を削り取るどくどくだ。
だから僕は回避率を上げてどくどくを当てさせないようにする手を選んだのだ。
作戦は大成功し、サンダースはマタドガスの攻撃を一度も浴びないまま敵を倒れる寸前まで追い詰めた。
最後は捨て身の自爆をしてきたが、運よくこれも外れてマタドガスは自滅した。

「なかなかやるわね。でも今度はうまくいかないわよ。」
アンズが自信満々で出して来たのは毒タイプの中でもかなり弱いほうに分類されるモルフォンだ。
どくどくも通常攻撃も当たらない、一体何処からこの自信が出てきているのか?
僕の疑問はアンズの一言がすぐに解決してくれた。
「モルフォン、見破るからどくどくよ。」
見破るを使うと攻撃を回避率の影響なく命中させることが出来るのだ。
サンダースは毒を浴びてしまい、苦しんでいる。
「ならモルフォンだけでも倒させてもらう、10万ボルトだ!」
強烈な電撃がモルフォンの体力を大幅に削る、だが次の瞬間にはモルフォンの傷は癒えていた。
「羽休めよ。どうやら、私のほうが一枚上手だったようね・・・」
「いや、それはどうかな?」
自信に満ち溢れていたところに僕の思わぬ反論が飛んできたので驚くアンズ。
だが次の瞬間、彼女は更に驚くことになる。
「ど、どうしてこのポケモンが・・・サンダースは何処に行ったの!?」
彼女の視線の先にいたのは僕の切り札、サーナイトだった。
255出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/02(月) 23:02:07 ID:???
 モルフォンが羽休めを使ったあの時、僕はサンダースが奴に敵わないことを悟った。
そしてサンダースは最後の役目を果たした・・・バトンタッチだ。
補助効果を引き継ぐこの技によって、回避率UPという強力な盾を手に入れたサーナイトが姿を現した。
サンダースで行けるところまでいき、後は回避率が上がった無敵のサーナイトで残りの敵を倒す・・・全ては僕の計画通りに進んでいたのだ。
サーナイトは早速サイコキネシス一撃でモルフォンを葬り去る。
次に出てきたアリアドス、そしてアンズの切り札だったクロバットまでもがサーナイトに傷1つ付けられないまま倒れていった。
僕は初めて一体もポケモンを倒されないままジム戦に勝利したのだ。
「完敗です。こんな素晴らしい挑戦者は久しぶりですよ・・・」
アンズからベタ褒めされて満足感に浸る僕。
だがいつまでも浮かれている場合じゃない、早くバッジを集めることが先決だ。
次の目的地は海の向こうにあるグレン島、そこで七つ目のバッジを手に入れるのだ。

 セキチクの南に広がる大海原、早速タマザラシをボールから出し、僕を乗せて海を渡らせようとする。
だがそれは不可能だった、タマザラシは僕を乗せるにはあまりに小さすぎたのだ。
ここはゲームの世界ではない、物事は現実的に考えなければ・・・いや、ゲームの世界ではあるのだが・・・
仕方なく僕は周囲のトレーナーと片っ端から戦って、タマザラシをトドグラーに進化させた。
次こそいよいよ海へ・・・僕はトドグラーの背中に乗り、広い大海原へと繰り出した。
海で出会うトレーナーとは積極的に勝負をした、グレン島に着く前に少しでも手持ちのレベルを上げておきたかったのだ。
僕は全員をうまく使い分けてレベルをバランスよく上げながら、広い海を進んで行った。

256出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/02(月) 23:03:25 ID:???
 絶海の孤島、グレン島に行くには二つの方法がある。
一つはセキチクシティから双子島を経由して行く方法。
もう一つはマサラタウンから南に向かって真っ直ぐ進んでいく方法だ。
出来るだけ早くバッジを集めたい僕にとっては、マサラタウンからのルートの方が明らかによい。
何故こちらのルートを使わなかったのかというと、一つは空を飛ぶの秘伝マシンを入手していないため、マサラタウンに戻るのが面倒だったのだ。
ちなみに、空を飛ぶの秘伝マシンはドラえもんが沢山入手したので次に会った時にくれるそうだ。
そしてもう一つは双子島を通りたかったからだ。
ここには昔、伝説の鳥ポケモンフリーザーがいた・・・もしかしたら会えるかもという願望があったのだ。
だが僕の願いは届かず、双子島のどこを探してもフリーザーの姿は見当たらなかった。
バッグに忍ばせた大量のハイパーボールも出番がなくて何処となく寂しそうだ。

 双子島を出た僕の顔はすっかり暗くなっていた・・・が、またすぐに明るさを取り戻した。
遂に、グレン島が見えてきたのだ。
僕は上陸するとすぐにポケモンセンターに向かい、回復を済ませた。
今にでもジム戦に向かいたかったが、海上の旅で疲れた体がそうはさせてくれない。
僕はセンターに宿泊し、ゆっくりと疲れを取った。
僕のポケモンは海の旅の間に確実に強くなった・・・明日のジム戦に期待を膨らませながら夢の世界へと落ちていった。
257出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/02(月) 23:07:22 ID:???
     現在の状況
       グレン島
    手持ち リザードンLV42、サーナイトLV40、ポリゴン2LV36、サンダースLV39、トドグラーLV36
    バッジ 6個

     出木杉メモ
  名前     手持ち
  のび太    ヤルキモノ、キノガッサ、ディグダ(クチバシティ時)
  ドラえもん  フシギソウ、ピジョン、ビリリダマ(タマムシシティ時)
  静香     ロゼリア、他不明(セキチクシティ時)
  ジャイアン  エビワラー、ニドキング(シオンタウン時)

投下終了です。
バーボンであった合作の話ですが、最近忙しいし、この作品に専念したいので参加できません。
それとミュウ氏や赤髪氏が書いてる推理物の話ですが、自分はどうなってもいいので好きにやっちゃってください。
推理物は好きなので期待してます。

258 ◆OVcEruNBe6 :2007/04/02(月) 23:08:12 ID:???
>>257
ありがとう、そして乙
259名無しさん、君に決めた!:2007/04/02(月) 23:30:31 ID:???
乙ね。
あとありがとう、未来氏。
260のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/02(月) 23:48:02 ID:???
投下します
前回は>>142-146
261のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/02(月) 23:48:45 ID:???
ここはマサゴタウン
うみにつながる すなのまち

「うおおおおおおおお!これがポケモンの世界か!」
「見て、あそこにいるのってムックルじゃないかしら!?」
「すごい!本物だ!本物だ!」
実際ポケモンの世界の人から見たら奇妙な発言だろう
しかしそんな事も考えず一行は騒いでいた

それを見て満足そうに微笑んでいるのはドラえもん
(やっぱりこのゲームにして正解だったな・・・)
最初はゲームをのび太に無料でやらせるのは気が進まなかったがこれなら別だ。
旅をさせるのは教育上悪くないし、のび太の運動不足解消にもなる
(それにみんなと協力することで道徳の心も身につくし目標を目指す競争心も・・・)
のび太の本当の親はドラえもんなのかもしれない

「ドラえもん、一つ聞きたいんだけど」
騒いでいるジャイアン達の方から離れてきた出木杉が尋ねる
「なんだい出木杉?」
「いや、最初の町が何故マサゴタウンなのか聞きたかったんだ・・・ゲームはワカバタウンが最初だからね」
流石秀才、目の付け所が違う
「う〜ん、このゲーム機はプレイヤーが遊びやすくする為に設定を少し変更したりするからね・・・だけどキャラとかは忠実だよ」
「成る程・・・ありがとう、ドラえもん」
納得したように言う出木杉
そのとき、少女の声が聞こえた
「ドラちゃ〜ん!スネ夫さん達はもう研究所に行っちゃったわよ」
「ん、そういえばポケモンを貰わないとね・・・行こうか出木杉」
そう言ってしずかの方へ走り出したドラえもんと出木杉
しかし・・・この時ドラえもん一行はある過ちを犯していたことに気付かなかった
262のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/02(月) 23:50:09 ID:???
〜ナナカマド研究所〜
「お、おいスネ夫。お前が話しかけろよ」
「い、いやここはジャイアンが第一声を・・・」
研究所の入り口でしどろもどろしているジャイアンとスネ夫
その理由は・・・研究所の奥の方で背を向けながらなにか作業をしている男だ
作業をしているだけなら良いのだが、その背中から発せられる恐ろしく重い空気に二人は縮こまっているのだ

「ジャ、ジャイアン、一旦出直そうよ。ドラえもんの所へ戻ろう」
「そ、そうだよな・・・あいつはこっちに気付いてないみたいだし」
そう言って出口の方向を向く二人・・・だが
「・・・勝手に入ってきて帰るのは失礼じゃないか?」
低く、重苦しい声が研究所に響いた
「くぁwせdrftgyふじこlp;」
「ママー!助けてええええええええええええええ!」
完全にパニッくってる二人を男は気にもとめず見ている
「・・・ポケモンが欲しいのか?」
男が静かに言う
「あ、いやまぁその・・・はい」
スネ夫が動揺しながらも答える
「・・・なら、さっさと言えば良いだろう・・・さぁ、ポケモンをあげよう」
263のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/02(月) 23:52:13 ID:???
「・・・へ?」
余りにもあっさりとした言葉に呆然とする二人
だが次第に彼らの顔に笑みがこぼれ始める
「や、やったぜ!遂に俺のポケモンが貰えるんだな!」
「やったねジャイアン!」
さっきの重い雰囲気も忘れて喜ぶ二人・・・と、ここで研究所に新たな来客が現れた
「失礼しま〜す」
しずか、出木杉、ドラえもんだ
「・・・君たちもポケモンを貰いに来たのか?」
「はい、ナナカマド博士」
出木杉が礼儀正しく答える
「そうか5人か・・・困ったな、今この研究所には新人用ポケモンが3匹しかいないんだ」
その言葉に騒ぎ出すジャイアン達
・・・だが一人だけは別の部分に反応していた
「ちょっと待ってください・・・5人?」
ナナカマドの言葉を繰り返すドラえもん
そして・・・研究所をよく見渡してこう叫んだ
「の、ののののび太くんがいない!」
264のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/02(月) 23:53:14 ID:???
「みんな〜!どこにいるんだよ〜!ドラえも〜ん!」
少年が草むらを掻き分けながら歩き続ける
その少年というのは勿論・・・野比のび太だ
「ムックルをみんなで見てたはずなのに・・・さてはみんな迷子になったんだな」
そう愚痴をこぼしながらみんなを探すのび太
・・・が、実際はマサゴタウンからどんどん離れていっていることを彼は知らない
「それにしても早くポケモンが欲しいなぁ・・・ジャイアンをバトルで打ち負かしてしずかちゃんに・・・フヒヒ」
どうみても不審人物だがそこには触れないでおこう。
しかし、しばらく歩いているうちに段々彼の暢気さも続かなくなってきた

「さ、流石に歩き続けるのも疲れたな・・・本当にみんなどこに行ったんだろう・・・」
息を切らしその場に座り込むのび太、彼の運動神経の無さはある意味才能だ
「もういっそここで誰かが来るのを待とうかな・・・」
そんな弱音を吐いた直後
――爽やかな風がのび太の体を癒すように流れていった

「この風・・・」
自然の素晴らしさなんて考えたことのない彼でもこの風には人を惹き付ける力があると感じた
彼がゆっくりと風が吹いてきた場所を見ると古びた掲示板を見つけた
『この先、シンジ湖』
「・・・」
暫く悩むような表情を見せるのび太
が、やがてゆっくりと吸い寄せらるかのようにその掲示板の向こうへと歩き始めた・・・
265のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/02(月) 23:53:56 ID:???
投下終了
ロッカーハウスに入り浸ってると作品書けなくなる悪寒・・・
266 ◆9i43zxbeXs :2007/04/03(火) 00:00:43 ID:???
乙です
活劇氏はロッカー出た後作品かいてたのか……
片や好きだった女の子に2時間も電話してる俺。何やってんだか……
俺も頑張らなくちゃ
267名無しさん、君に決めた!:2007/04/03(火) 09:34:33 ID:???

文の最後に「。」をつけたほうが読みやすいし見栄えもよくなると思う
268にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/03(火) 09:41:13 ID:???
投下開始!
269にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/03(火) 09:42:39 ID:???
飛行艇の中はかなり広かった。
最新鋭のシステムを投入し、装甲は政府のものにも劣らないほど頑丈らしい。
一通り見終わった後、僕らはキッドに案内されコックピッドに足を運んだ。
ちなみにしずかちゃんは今ベッドで寝ている。どうやらただの熱らしい。
良かった……。
「キッド、僕たちはレジスタンスベースで何をすればいい?」
ドラえもんが深刻な顔で質問する。
「なんだお前等Dr.Kから何も聞いてねぇのか?」
「確か…ポケモンの捕獲とか何とか…。」
そうだ。Dr.Kはその言って僕達にモンスターボールを転送してくれたんだっけ。
すっかり忘れてたよ。
僕はポケットの中にあるボールの数を確認した。よし!全部あるな。
「まぁそんなところだな。詳しくはドラミに聞いてくれ。」
「ドラ美?なんでドラミなんだい?」
そうだよ。意味がわからないよ―――。その後キッドの口から信じられない言葉
が飛び出した。

「は?何言ってんだ?ドラミがレジスタンスの指揮官だからに決まってんだろ。」
270にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/03(火) 09:44:56 ID:???
「ドラミが指揮官…?」
ドラえもんはあっけにとられている。
そりゃあ自分の妹がそんな偉い位についてるいるんだから当然といえば当然のリアクションだろう。
「ドラ美はお前と違って優等生だったからな。」
「一言多いんだよキッドは。で、しっかりやってる?」
「あぁ、アイツはスゲェぜ。お前とは比べ物になんねぇな。」
「だからキッドは一言多いんだよ!」
そんな会話を聞いていたら小腹が減ったので、ジャイアンとスネオと軽く食事をとる事にした。
飛行艇にはキッチンもついていてお腹が減ってもすぐ食べられるようになっている。
いくらか食べ終わった後、僕はどら焼きを頬張りながら甲板に散歩に行った。
甲板に出ると強い風が吹きつけ、僕の髪をなびかせてきた。そこから見える景色はとてもキレイで今朝の出来事は嘘の様に思えてきた。
いや、もしかしたら嘘だと思いたかっただけかもしれない――――。

燃え上がる家々。
逃げ惑う住民達。
出木杉の安否。
政府に拘束されたママやパパ。
狂い始めたレプリロイド。

そんな事を考えていると涙ぐんできた。
あの頃に戻りたい。
またみんなで笑いながら遊びたい。
271にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/03(火) 09:47:17 ID:???
「やっぱりどら焼きにはケチャップとマスタードだよな。」
鼻歌を歌いながらキッドがこっちに来た。
「よォのび太。どら焼き食うか?」
そう言うとケチャップとマスタードでうめ尽くされているどら焼きを差し出した。
「あ、いいよキッド。お腹減ってないんだ。」
「そうか?旨いんだけどなァ。」
そう言うとキッドはその大きな口でペロリと食べてしまった。
よく食べられるな、こんなやつ…。
「キッド、レプリロイドが狂い始めているのは知ってるよね?キッドは大丈夫なの?」
しまった!ちょっと失礼な質問だったかもしれないな。
「あぁ、多分大丈夫だろ。でも人間は絶対レプリロイドを迫害し続ける。
もう一生レプリロイドと人間が判り合える日なんて来ないのかもな…。」
反論できない。
実は僕もそう思っていた。これから人間はレプリロイドに対して今まで通り接する事が出来るのだろうか?
いや、決して出来ないだろう。レプリロイドは狂ってる、というイメージがついた今、このイメージをひっくり返す事は難しいだろう。
夕日に照らされているキッドの横顔が少しばかり淋しそうに見えた……。
272にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/03(火) 09:49:15 ID:???
キッドと話した後、僕はみんなのところに戻った。
「しずかちゃんは?」
「薬が効いて寝ているよ。明日までには熱は下がりそうだね。」
ドラえもん、今までずっと看病してたんだ。偉いなァ。
「ドラえもん……。僕はいつでもドラえもんの友達だからね!」
非常に悲しくなってきた。涙が止まらない。ドラえもんがイレギュラーとして処分される日もそう遠くはないのかもしれない。
もう会えないのかもしれない――――。
「おいおいのび太君。一体どうしたんだい?」
「ううん。なんでもないよ。なんでもない。」
僕のいきなりの行動にドラえもんは戸惑いながらもつぶやいた。
「のび太君。何があったのかはわからないけど、僕達には明日がある。一日一日を精一杯生きよう。」
「そうだね…!」
その心は僕の心の奥底に響いた。
そうだ。僕達は無限の可能性を秘めている。まだ諦めるのは早いじゃないか!
273にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/03(火) 09:50:51 ID:???
投下終了!
274名無しさん、君に決めた!:2007/04/03(火) 09:53:20 ID:???


僕達には明日がある。一日一日を精一杯生きよう。
ちょwかっこいよすぎw
275名無しさん、君に決めた!:2007/04/03(火) 09:54:04 ID:???
激乙!
泣かせてくれんじゃねぇか・・・
276名無しさん、君に決めた!:2007/04/03(火) 19:39:33 ID:???
激乙

全米が泣いた
277名無しさん、君に決めた!:2007/04/03(火) 22:37:55 ID:???
ロッカールームに夢中になってちゃいけませんね。
投下投下。
前回はwikiでも
278新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:39:06 ID:???
セキエイ高原牢獄前

『確かかなり地上に離れていたよな……これは死んだかな。
 皆……ゴメンね。僕が失態を犯すなんて』
諦めて眼を閉じる僕。
だが眼を閉じた瞬間、何かに抱きしめられた。
ソラさんだ。
「ソラさん? 何をする気ですか?」
あれ? 僕は驚いているはずなのに。
何でこんなに冷静なんだろう。
もう死ぬのに。
「私がクッションになります。地面に私が先に当たり貴方のマット代わりになりますよ」
何を言ってるんだこの人は?
こんなに震えているのに。
震えている?
いや震えているのは僕の方か……。
でもねソラさん。
僕は無い可能性よりある可能性に賭けるんだよ!
「ソラさん……最後のボールには何が入ってるの?」
「最後のボールですか? 私の最後のポケモンです。決して言う事を聞いてくれませんがね」
――ポケモン!
まだ可能性はある。
もしかしたら彼女の言う事を聞くかもしれない。
「ソラさん。やらないよりはやるほうがいい。出してそのポケモン」
「……わかりました。左の肩の所に入っていますので取ってください」
「僕が?」
「私では手が届きません」
言われた通りに僕はドレスに手を入れる。
手以外の女の子の素肌を触るのは初めてかもしれない。
……よし、これだな。
279新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:39:51 ID:???
僕がボールを投げて出てきたのは赤と白の綺麗な身体をしたポケモン。
ホウエンの伝説、ラティアス。
「ラティアス、言う事を聞いてくれない?」『嫌』
ソラさんの言葉も空しくラティアスは何処かに飛び立っていった。

「やはり無駄ですか……いつもああなんですよ」
「そうなんですか……これで万策つきましたね」
もうしょうがないや。
僕の頭でもこの状況を脱出する手段は無い。
こんなに可愛い女の子と一緒に死ねるなら、それでも良いかもしれない。
さようならドラえもん、のび太君、しずかちゃん、スネオ君、タケシ君。
僕のせいでゲームのクリアに失敗して、ゴメン。
目を開けるとすぐ近くに地面が見えた。
僕の人生も後わずかだ……。

僕が目を開けると青い空が見える。
天国にも空はあるのか……綺麗だな。
でも少し胸が冷たいかな。
「……何で私のネイティオがここに?」
隣に居るのはソラさんか。
無理も無いか、一緒に死んだんだし。
一緒に天国にきたって違和感は無いよな。
……ネイティオ?
まさか……僕は生きているのか?
僕は横を見て確認する。
そこにはネイティオとボールを肩に閉まっているソラさんが見えた。
280新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:40:23 ID:???
「ソラ! 何やってるんだよ!」
仮面をつけた男がやってくる。
出木杉がゲームで見たことのある顔だ。
「イツキ! どうしてここに!?」
『ソラさんが知っている。と言う事は多分ロケット団か』
出木杉は考え事にふける事にした。
「僕だけじゃない! ハルもヒョウも……カイ様も居るよ」
ネイティオを撫でるイツキ。
嬉しそうにネイティオは翼を揺らす。
「よーし、いい子だ」
「……私のネイティオをイツキが面倒見てくれたの?」
「ああ、カイ様にも頼まれたしね。さあ行こう! 皆待ってるよ!」
仮面から笑顔が垣間見える。
だが、ソラの表情は違っていた。
「私は正式に脱退しました。今はナナシマリーグ筆頭リーダーです。
 貴方達と会う訳にはいきません」
冷酷な表情でソラは腕からナイフを取り出す。
出木杉が今までに見たことの無い表情だ。
「そうはいかない……君には一回強制的にでも来てもらわなきゃいけないんだから。
 でないと……そこの男の子、殺すよ?」
仮面の奥から冷酷な笑みが浮かぶ。
出木杉は背中に汗を感じていた。
「カリン……貴方がそうしているのはそう言うことですか」
少女は髪を握り締めて悔しそうに俯く。
その様子を見て、出木杉は状況に気がついた。
「自分の命が天秤にかけられている気分はどう? お坊ちゃま」
自分の胸にナイフが突きつけられていることに。
281新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:41:08 ID:???
セキエイ高原牢獄

結局僕の命と引き換えに僕とソラさんはロケット団に招待された。
僕は女の子に命を救われたわけだ。
「私は戻りませんよ。いざとなったら力づくでも逃げます」
「相変わらず本気になったら怖いわねえ。でも、ソラは逃げれても隣の男の子は逃げれないわよ」
言葉にソラさんはカリンさんを睨みつける。
その様子を見たイツキさんが僕にこっそり囁いてきた。
「気にしないで、君はすぐに帰れるから。
 それにソラも組織に戻す気は無いよ。ただ……」
「イツキ!」
僕に囁くイツキさんにカリンさんが怒鳴る。
「怖いなあ、タイプも悪ばっかりだし……僕は君が一番苦手だね」
「それはただの僻みじゃない……」
「僻みでもなんでも良いよ」
そう言うと、イツキさんとカリンさんは口論をはじめた。
見かねたソラさんが二人の頭を叩く。
「煩いよ二人とも。……全く、私がいなくなったって言うのに……ちっとも変わってないじゃない」
「変わってた方が良かったの?」
「そ、そう言うわけではないけど。でもヒョウとカイ様に負担かけすぎです。
 少しは真面目にして下さい!」
「仮面をつけた僕が真面目だと思うのかい?」
ごもっともだ。
僕もそれには同意する、っていうか思ってるなら外せばいいのに。
「着いたわ。じゃあ少年と私たちは先に入るから……入ってきたら少年を殺すわよ」
扉を開けてカリンさんがソラさんに告げる。
「じゃあ、行こう。ソラ、僕たちがいいというまで入ってくるんじゃないぞ」
僕は扉の向こうに連れて行かれた。
282新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:41:54 ID:???
セキエイ高原本部

「ドラえもん!」
全員が帰ってきたドラえもんに賞賛の言葉を与える。
だが一人浮かない顔をしている。
のび太だ。
「ドラえもん……話があるんだけど」
「何?」
「実は」
だが少年の声は最後まで発せられなかった。
少年の姿は一瞬で消え去ったからだ。

「ここは?」
「ここは最後の間だ。僕とキミとの最終決戦に相応しい場所だろ」
奥の道から登場する青い髪の少年。
その顔には笑顔が浮かべられている。
「まさか全員負けるとは思わなかったよ。
 キミとこうして向かい合うなんて事は考えていなかった。
 キミの仲間たちは素晴らしい活躍をしたんだ。
 感謝すべきだよ、キミの頼れる仲間達にね」
少年が頭を下げる。
「一度名乗ってるけど改めて自己紹介させてもらうよ。
 僕の名前は「ドラえもんだろ?」
少年の言葉に口を挟むのび太。
その顔には自信が満ち溢れている。
「へえ、何でそう思ったのか推理を聞きたいな。
 聞かせてよ、キミの推理を」
283新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:42:35 ID:???
「まず最初にお前は名前を尋ねられた時慌てていた。
 何故か……それはDだけだったらばれる可能性があるからだ。
 後……お前は僕たちのフルネームを知っていた。
 未来犯罪者は偶発的に狙ったと言うドラえもんの意見とは食い違いができる。
 ……お前の正体がばれないようにする為のカモフラージュかな?
 決定的だったのは名前そのものだよ。
 お前の偽名、『ノメアロD』はローマ字筆記では『NOMEAROD』
 これを逆から読むと『DORAEMON』、『ドラえもん』だ!
 だから君の正体はドラえもんの道具じゃないかな?」
言い終えたのび太が大きく息を吸う。
少年はずっと聞いていた。
そのうち少年から一つの音が聞こえてきた。
手を叩く音が。
「正解! 凄いね、まさかキミに名前がバレるとは思わなかったよ。
 天才少年が居ないから安全と思ったのは間違いだったみたいだね。
 ……一つ聞きたいんだけどそのローマ字筆記と言う言葉、何処で覚えたの?
 オリジナルの記憶の中にはそれは存在していないんだけど」
Dの問いにのび太はボールを一つ取る。
「それは……教えないよ。でも一つ言う事があるなら……。
 頭の悪い僕をサポートしてくれるポケモンが居るって事かな」
「ふうん。ダレだい、それ?」
ボールを取り出しDは尋ねる。
「それも言わないよ。でも僕は君に言いたい事があるんだ。
 それはね……しずかちゃんとスネオに謝れって事だよ!」
のび太は言葉を言い終えて息を大きく吸い込み、ボールを力強く投げた。
284新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:43:08 ID:???
「エーフィ!」「ゲンガー!」
最初のポケモンはスピードアタッカー対決。
単純にこの勝負はスピードの速いほうが勝つ。
今まで戦いをしてきた者にはわかりきっている事。
二人は単純にポケモンの持つ最強の技を指示した。
「エーフィ、サイコキネシス!」
「ゲンガー、シャドーボール!」
先に動き出すのはゲンガー。
黒い弾を当て、エーフィを吹き飛ばす。
――だが、エーフィは一撃では倒れなかった。
一撃を受けきったエーフィからゲンガーに思念波が放たれる。
その攻撃はゲンガーを仕留めるには十分なものだった。
思念波を受けてゲンガーはあっさり倒れた。

「気合の襷か。そいつに持たせているならゲンガーは催眠術を打つしかなかったって事だね」
冷静に状況を分析してDは笑う。
「その通りだよ。まずは僕に先手が渡ったね」
眼鏡を直してのび太は告げる。
Dはその様子を見て考える。
『オリジナルの記憶とは大分違う……ただのへタレのはずなんだけど少し頭も使ってくる。
 この世界に入って成長したか……オリジナルと僕の無駄な計画は意味があったわけだね』
少年は溜息をついてボールを取り出す。

「第一ステップはクリア。じゃあ次のステップに入ろうかな」
285新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:43:58 ID:???
Dが投げたボールから出てきたのは赤い髪が伸びた黒いネコ。
「あっさり行くよ、氷の礫だ!」
瞬間的に氷を投げつけられエーフィは崩れ落ちた。

ポケモンを見て、のび太は目を丸くする。
「な、何だ、そいつ!? 改造か!?」
慌てるのび太にDは溜息をつく。
「図鑑を見ても良いよ。人の言葉を受けてばっかりだと成長なんて出来ないからね」
図鑑を見るよう指示を出し、Dはポケットからスイッチを取り出す。
のび太は図鑑をポケットから取り出す。

ポケモン図鑑は10歳以上の者が手にする事ができる冒険の必需品だ。
この図鑑はポケモンの詳細を確認する物だが他にもいろいろな機能がある。
ポケモンに向けると自動的にそのポケモンのページに変わる機能があり調べる時にはもってこい。
自分のポケモンのステータス確認や、通信機としても使える。
この高性能の機械は、ほとんどのトレーナーが持っており戦闘中に使うものも居るぐらいだ。
なお公式大会では使用を禁止している。
トレーナーの知識も戦闘力と見るためだ。

「成る程、そいつはニューラの進化系なんだね」
嬉しそうに声を上げて図鑑を閉じるのび太。
喜ぶのび太を悲しそうな瞳で見つめるD。
「……キミはダイヤモンド・パールをやったことが無いんだね。
 オリジナルもずるい事をするな。はっきり言って卑怯だね。
 キミ以外のメンバーは全員プレイしているのに。……キミには同情するよ。
 だからそんなキミにも復讐のチャンスをあげるよ」
Dはスイッチのボタンを押す。
――爆音が響いた。
286新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:44:51 ID:???
「な、何の音だ!」
「キミの仲間たちがここに来る音だよ」
Dの周りに四本のカプセルが飛び出す。
中に入っているのは緑色の液体に飲まれた大切な仲間達。
「しずかちゃん! スネオ! ジャイアン! ドラえもん……」
のび太は心配そうな表情で三人を見つめた後、複雑な表情でドラえもんを見つめる。
「この作戦はオリジナルと僕は関係ない。素直に心配して良いよ」
すかさず言葉を入れるD。
その言葉を受けてのび太はDを睨みつける。
「皆をどうする気だ!」
「僕はどうにもしないよ」
言葉に即答するD。
「決めるのはキミだ、野比のび太。今……キミはこの子達を見殺しにする事も助ける事もできる。
 見殺しにする場合はキミ一人を現実世界に帰してあげよう。
 助ける場合は僕を倒したら全員を解放しようじゃないか。
 キミに選択権を与えるよ。さあ、彼らの命の選択を!」
「……」
無言で俯くのび太。
確かに今考えたら自分の知らないルールで戦うのはしんどかった。
出木杉に負けたのもルールのせいかもしれない。
のび太の頭に色々な事が思い浮かんでくる。
「キミは頑張った。ここで諦めても問題はないよ」
『じゃあ……諦めても良いかな?』
のび太が甘い考えに揺れる時、男は言葉を続けた。
「でも……キミより自分達が圧倒的に有利なルールに勝手に決めた連中でも大切と思えるなら……キミは僕と戦え。
 選べ、野比のび太! キミの取る道はどっちだ!? 戦うならボールを僕に向けるんだ!」
言葉にのび太は顔を上げる。

のび太の選択は――
287新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/03(火) 22:45:24 ID:???
投下終了。
後4回ぐらいで重大発表があります。
ではまた投下時に
288名無しさん、君に決めた!:2007/04/03(火) 22:51:59 ID:???
おちゅ
289ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/03(火) 23:06:41 ID:???
投下する
今回で重大発表かな
290ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/03(火) 23:07:49 ID:???
「久しぶりだな……このビルに入ったのも」
「思い出に浸っている場合じゃ無い、早くアカギ様のところへ行ってもらえないだろうか?」
「ああ…悪かった、しかし本当になつかしいなここ……」
俺はギンガトバリビル内を、ギンガ団幹部であるサターンと一緒に行動している。
エレベーターで最上階まで行き、大きな扉の前に出た。
サターンは俺を案内すると去っていった、俺はポケッチを扉の傍の機械に当てる。
すると"カチャ"という音とともに鍵が開いた。
そして俺はその大きな扉を開けた。

そこには薄い青色の髪をした男がデスクに座っていた。

『久しぶりだな……ナナシ…』

『こちらこそ久しぶりだよ…"父さん"……』

この人こそが俺の父親、ギンガ団のボス"アカギ"……
俺のリオルやポケッチ、ポケモン図鑑などは全て父さんから貰ったものだ。
「私がプレゼントしたポケモンはどうだね?なかなか手に入らない珍しいポケモンなのだが」
「強いポケモンだよ……俺にもだいぶなついてくれたよ」
「リオルはトレーナーを、自分の主人として完全に認めると進化するのだがな……」
「つまり俺もまだまだということか……」
「……今日はもう暗い、昔お前が使っていた部屋があるからそこで休むといい、これがカードキーだ」
銀色のカードを渡される、これがあればギンガ団のアジトのキーは全て解除できる。
「ありがとう……じゃあ失礼させてもらうよ……」
大きな扉を開け部屋を出た。
291ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/03(火) 23:08:27 ID:???
白い壁に木で出来た床、そしてその隅に置いてあるベッド……
ここは昔、俺が使っていた部屋だ。
まだギンガ団が、どのような組織か分からない頃から使っている部屋……
数年前からほとんど訪れていなかったが、部屋は意外と綺麗であった。
誰かがずっと清掃してくれていたのだろう。

――俺はギンガ団の次期総裁になることになっている。

ただしそれには条件があった、シンオウのポケモンリーグを制覇すること
いくら現在のボスの息子でも無能な人間をボスにするわけにはいかないのだろう……
ギンガ団幹部が、今まで俺を狙ってきたのは、
俺を倒すことによって、次期総裁になる権利を得ることが出来るから
ボスが幹部より実力が下であっては、話にならないからな。

結果、幹部全員を倒せたのだが、別の人間に負けてしまった。
しかもその原因は俺のミス……
リオルを無駄に傷つけ、そして放った一撃は見切られて終わった。
完全に俺が相手のペーズに呑まれ、起こしたミス……
いくらポケモンが優秀でも、トレーナーが無能では力を発揮できない。
俺はこのまま、ギンガ団次期総裁になってもいいのだろうか……
292ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/03(火) 23:09:18 ID:???
ギンガ団の次期総裁になるのは昔からの夢だった……この部屋を使う前から
そしてこの組織がどんな組織か知った後も。
ただし俺は、ポケモンを道具だとは思っていない
ちゃんとした生き物でもあり、パートナーでもある
だがそれはギンガ団の考えと、正反対のものだ。
そんな者が、ボスになってしまっていいのだろう?

そう思ったときに、ベッドに置いてあったボールの一つが振動し、中からリオルが出てきた。
「リオル……俺はこのまま俺のトレーナーで居ていいのか……?」
リオルは俺の目を数秒見詰めた後に、首を大きく縦に振った
"私は最後までお前に付いていく"
そう聞こえたような気がした……すると突然リオルの体が輝きだした
―――リオルはルカリオに進化した
俺の頭の中に響いた声は、リオル……ルカリオの声か?
……それはおそらく答えは出ないだろう。
しかし俺がギンガ団の次期総裁になってもいいのか?
それはこれから続ける旅で答えを出す、絶対に……
ルカリオをボールの中に戻し、目を閉じた。

ナナシ
ルカリオLv31 ゴルバットLv28 ロトムLv27
293ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/03(火) 23:10:14 ID:???
投下終了
まぁ皆気づいていたとは思うけどね
294名無しさん、君に決めた!:2007/04/04(水) 00:33:20 ID:???
295にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/04(水) 11:23:04 ID:???
投下開始であります!
296にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/04(水) 11:24:30 ID:???
夜が明けてのび太達の寝室に朝日が差し込む。
「起きろォ!ベースに着いたぞ!」
キッドの声はよく響くなァ。
ぼくは紺色のカーテンを開け外を覗いて見てみた。
学校の何倍もの大きさの建物がずっしり構えている。
大きな家、というより巨大な要塞なイメージだ。
「あれが…レジスタンスベース。」
あんな立派なベースのリーダーがドラミちゃんなのか。凄いや。
それから僕達は朝食をとって飛行艇から降りることにした。
飛行艇から降りると中華服を着た猫型ロボットが出迎えていた。
あれは…ワンドラだ!
「キッド。ドラミさんが呼んでいます。早く行ってください。」
「お、おう。」
「ワンドラ。君もレジスタンスだったのか!」
ドラえもんはとても嬉しそうだ。親友にこんなに会えたんだから当たり前か。
「ええ。他のドラえもんズもいます。これから私がベースを案内しますので着いてきてください。」
それから僕達は色々な部屋を案内された。
大広間、談話室、食料庫、機関室、厨房、メンテナンスルーム…。個人の部屋もあった。色々あって全部は覚えられなかったが、大体把握出来たと思う。
「次は指令室です。ってアレ?のび太君は?」
「アイツ迷子になりやがった!」
「ここでも迷うなんて迷子の天才だね。」
「そんな事言ってる場合じゃないよ!早く探しに行こう!」
297にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/04(水) 11:26:47 ID:???
「はぁはぁ…みんなどこ行っちゃったのー?みんな歩く速度速すぎるよォ。」
迷子になった僕はとりあえず手前にあるドアを開けた。
「うわァ。広いなァ。」
そこは大広間より広いドーナツ状の部屋だった。
中心には神々しい感じの巨大な天使の様な機械がある。
『ようこそ、野比のび太君。』
「う、うわ!しゃべった!?」
「そのロボットは僕達のベースを管理しているマザーコンピューター``メイジェル``さ。」
僕の目の前にワンドラが現れ、``メイジェル``について説明してくれた。
メイジェルはいつどこで誰の手によって作られたのかは不明で、昔からマザーコンピューターとしてベースにいたらしい。
「メイジェルには493個分のモンスターボールを保管する場所があるんだ。
それで全てのボールが集まった時、世界に平和が訪れる、って伝説を信じて僕達はポケモンを捕獲してまわってるってわけ。
実に簡単だろ?さ、そろそろ指令室に行こう。」
僕とワンドラは部屋を出て指令室へ向かった。
指令室の前に行くとみんなが待っていた。
「遅いぞのび太!」
「まったく…グズなんだから…。」
「のび太君どこ行ってたの?」
「のび太さん早く早く!」

これから一体何が起こるのかは想像もつかない。
でも僕は決して現実から逃げやしない。
僕は…絶対平和な暮らしを取り戻してみせる!
298にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/04(水) 11:28:54 ID:???
ワンドラが左腕にはめている腕輪をセンサーに近付け、ドアの電子ロックを外した。
腕輪がキーになってるのか。ハイテクだなァ。
「さ、入ろう。」
僕達はワンドラの後ろについて行き奥へ進んだ。
ながい廊下を渡りきるとまず大きなモニターが目にはいった。
だいぶ大きいなァ。映画館ぐらいあるかも……。
モニターとは反対側の椅子にドラミちゃんは座っている。
椅子といっても周りにはコンピューターに囲まれていて指揮官らしい椅子だ。
ドラミちゃんの傍らにはオペレーターが2人座っている。

「こんにちわ、みなさん。そして…ようこそ!レジスタンスベースへ!」

299にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/04(水) 11:30:10 ID:???
「Dr.Kから紹介状をもらっています。レジスタンスへの入団を許可しましょう。
ま、無くても許可してるだろうけどね。」
ドラミはクスッと笑う。良かった…。いつものドラミちゃんだ。
「僕達はこれからどうすればいいんだい?」
ドラえもんの質問にワンドラが答える。
「あなた達には私達と同じくミッションについてもらいます。」
「そういう事。じゃあミッションについてはまた後で説明するわね。
呼び出しがかかるまで自分の部屋で待機してもらえるかしら?」
そう言われると僕達は指令室を出た。
一旦解散してそれぞれの部屋に戻ることになった。
まだ昼前、特にする事もなくあやとりをして暇を潰していた。
「あぁ〜暇だ。昼寝しようかなァ…」

ピンポンパンポーン

『ドラ・ザ・キッド、野比のび太、ドラえもん。
以上3名は至急指令室にまで来てください繰り返します…。』
今、寝ようとしてたのに…まぁいいや。何だろ?

300にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/04(水) 11:32:40 ID:???
部屋を出るとジャイアンとスネオが道をふさいでいた。
「のび太のくせに生意気だぞ!なんでお前だけ呼ばれたんだ!」
「そんなのわかんないよ!」
そう言えばそうだ。
なんでキッドと僕とドラえもんだけなんだ?ジャイアン、スネオ、しずかちゃんはどうなるんだろう?
「のび太君、早く行こう。キッドが待ってる。」
ドラえもんがこっちに歩いて来た。口の周りにあんこがついてる。
今までどら焼き食べてたんだな。
「じゃあまた後でね。」
不服そうなジャイアン達を後に僕達は指令室へ向かった。
301にゃーす ◆Isj2JLl8Ps :2007/04/04(水) 11:34:34 ID:???
投下終了であります!
302名無しさん、君に決めた!:2007/04/04(水) 11:58:20 ID:???

期待してるよ
303名無しさん、君に決めた!:2007/04/04(水) 12:26:25 ID:???
乙!
密かにだけど応援してるよ
304名無しさん、君に決めた!:2007/04/04(水) 20:20:54 ID:???
過疎
305携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/04(水) 20:32:19 ID:???
寂しいぜ……
ここはおろか、ロッカーにも
自分とへどまさんとレインボーさんしかいねえ。

ニャース氏乙。
元ネタはロックマンゼロかな?

投下!
306携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/04(水) 20:32:49 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第十一話 「血」

瓦礫が散乱し、気を失った人々が倒れているこの場所は、
ジャイアンとユウマが熱戦を繰り広げていた、
捕獲装置の製造現場だ。
ユウマはあれからも、フライゴンが疲れきるまで、
怒りに任せ、はかいこうせんを撃ち続けたのだ。
もちろん、他の団員には当たらないようにだ。
「もう、死体すら残ってはいないだろうな」
ユウマは、フライゴンの背から降り立ち、
クレーターと化した、ジャイアンのいた場所を歩いた。
「しかし、なんだって『エルド』を裏切るようなことをしたんだ……」
ユウマはジャイアンとの短かったが、なんとなく楽しかった時間を思い出していた。
「いや、あの裏切り者のことはもう忘れなくては。
とりあえず、クラウドさんに、現状報告をしなくちゃ」
ユウマは、クレーターから出て、通信機のある場所へ向かった。


「これで、よし。あいつがアンテナを折った所為で、時間かかったよ」
ユウマは回線を回復させ、クラウドと連絡を取ることにした。
ユウマはクラウドの無線のIDを入力した。
本来ならば、ここで画面に「通信中」とでるが、
「エラー」の画面が表示された。
「? まだ駄目か……仕方ない、もう一度」
ユウマは回線を直そうと、振り向いた。
すると、彼の目の前には、砂だらけになったジャイアンが、仁王立ちしていた。
「ひっ!!」
ユウマは思わず、変な声を発してしまった。
ジャイアンは何も言わず、ユウマの顔面を力いっぱい殴った。
307携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/04(水) 20:33:36 ID:???
ジャイアンに殴られたユウマは、鼻血を噴出し、転倒した。
「ぐうう……何故生きてる?」
ユウマは鼻を抑えながら、ジャイアンに問う。
「てめえの一発目のはかいこうせんのとき、
俺は、ドードリオを出し、あの場所から離脱したんだ。
で、お前がそれに気づかず、撃ちまくっている隙に、
俺はキングラーのあなをほるで、隠れていたわけよ」
「ひ、卑怯な……」
「うっせえ!気づかないやつが悪いのさ!!」
ジャイアンは再び、ユウマの顔面を殴った。
ユウマは、鯨の潮吹きのごとく、鼻血を噴出し、
気絶した。
「……おめえとは、もう少し仲良くなりたかったぜ」
ジャイアンは、どこか寂しげな、表情を浮かべ、
ユウマを見つめていた。
「おっと、そろそろやらねえと」
ジャイアンは、捕獲装置を破壊するため、
工具入れに入っていた。爆弾らしきものをいくつか引っ張り出してきた。
ジャイアンは、それを捕獲装置に縄を使って巻きつけた。
「さて、あとは火だな」
ジャイアンは、バーナーを取り出し、爆弾から長さが80mほどある導火線に
火をつけた。
308携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/04(水) 20:34:48 ID:???
導火線についた火は、一気に爆弾をめがけた。
「トンズラするぜ!」
ジャイアンはドードリオを出し、建物から脱出した。
そして、その数秒後。
建物からもの凄い爆音が響いた。
ジャイアンの作戦は、成功したのだ。
「よし、これで地龍は捕まらねえだろ。
次は本部だな。まさに俺ってヒーローだな」
ジャイアンはブツブツ言いながら。
建物を後にしようとした。
すると、彼の肩に、一滴の水が落ちた。
「ん?雨か?」
ジャイアンはふと上を見た。
そこには、一塊の真っ黒な大きな雲が頭上を覆い尽くしていた。
ジャイアンが、驚きのあまり、口をパクパクしていると、
雨が一気に強くなった。
「な、なんだこりゃ?」
「雨、好き?」
ジャイアンの背後から、突然少女の声がした。
ジャイアンは恐ろしくて、振り向けなかった。
「あたしは好きよ、だって、雨って……」
少女が何かポケモンを繰り出した。鳴き声は豪雨のせいで聞こえない。
「返り血をながしてくれるもん」
ジャイアンの顔がさっと青ざめる。
それと同時に、ジャイアンの首筋を何かが掴んだ。
「あたしは『時雨巫女 レイン』。天国へのおみやげにおぼえといて」
ジャイアンの首から鮮血が噴出す。
309携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/04(水) 20:37:42 ID:???
おしまい
310名無しさん、君に決めた!:2007/04/04(水) 20:41:39 ID:T2i58Drv
もつ
311名無しさん、君に決めた!:2007/04/04(水) 22:08:11 ID:???
312シナリオ ◆7lleF/dno. :2007/04/04(水) 23:26:18 ID:???
初投下させて頂きます
これからよろしくお願いします
313シナリオ ◆7lleF/dno. :2007/04/04(水) 23:27:41 ID:???
 今僕たちは怪しげなビルの前にいる。
「今から突入するよ、そっちはどう」
「完璧さ」
「俺様の出番だぜ」
 皆気合い十分である
「よし、いこおぉぉぉぉぉぉぉ・・・

「のび太ーもう8時だぞ、遅刻するぞー」
窓が割れそうな大声でドラえもんが叫んでいる。
その後はいつも通り平和な光景だった。
ドラえもんに泣きつき、喚き、文句を言い、パンを口にくわえたまま泣いて走り出した。
そして、廊下に立たされ、怒られ、笑われ、いじめられ・・・、
そして帰ってきた。
その瞬間ドラえもんは言う
「ジャイアンを倒す道具なんてないよ」
・・・泣いてない 絶対に泣いていると思ったドラえもんは驚いた
「空き地に来て!」
それだけ言うとまたのび太は走っていった。
おかしい、今大人気のポケモンのゲームを持って行かなかった
気になったが、取り寄せバッグがあるのでドラえもんも持って行かなかった・・・

空き地にはのび太の友達がいた
空き地に来たドラえもんは出木杉の一言を聞き驚いた
「テレビトリモチでポケモンを出すだって!」

出木杉は計画を簡単に説明する
「DSとテレビをウルトラミキサーで合体
そして後はみんなでテレビトリモチでポケモンをだしていくのさ」
みんなが期待に胸をふくらまして声を上げた
314シナリオ ◆7lleF/dno. :2007/04/04(水) 23:29:22 ID:???
ドラえもんは言う
「シナリオライターを使えばもっと簡単だよ」
みんな驚いた。天才出木杉の計画に穴があったことに
「邪魔な青狸だな・・・・」
出木杉は小さく舌打ちをした。怪しい、怪しい目で・・・

ドラえもんがシナリオライターに入れた文章
 地球にそっくりの星にポケモンが誕生する
 何らかの理由でその星に一時的に地球の人間が全員移住する

作戦は3日後実行された
まず、ドラえもんは呼び出しブザーで知っている人を呼び説明し相談した
意外とみんな乗り気のようだ

ルールはこうなった
 1バトルの時1つだけ秘密道具を使って良い。
その道具はバトルの前に決めておかないといけない
2移住先の星の生活や法律などは、政府やNASAなどに任せ自分たちは普通に生活
話し合いが終わると世界、いや宇宙が光で包まれた
そのとき、ある星にポケモンが生まれた・・・

3時間後
地球に危機が迫っているらしい
偉い学者がしゃべっているが意味がわからない、難しすぎる。
解ったのは地球からいったん待避しないといけないこと
そして、人の住める星が見つかり、輸送手段も見つかったこと
そんなところである。
315シナリオ ◆7lleF/dno. :2007/04/04(水) 23:32:10 ID:???
「大変なことになってきたね」
のび太が呟く
「うん」
そんな会話をしていると、どこで知ったのかドラえもんの所にも大臣など偉い人が来た
政府はその星にポケモンがいることを知った、タイムテレビを見せたからだ
世界中にそのことは知れ渡った。
もちろんシナリオライターのことはその人達にも話していない

空き地でスネ夫が呟いた
「全てはドラえもんのシナリオ通り・・・か」
無邪気に「やったー」と叫ぶのび太
こいつはバカだ、どうでもいい
「地球は大丈夫かしら」
静香ちゃんが心配そうに言う
「一時的にと書いたから大丈夫だよ」
と出木杉が言う
その通りだと思うがこいつが言うと苛立つ

そこにドラえもんが駆け込んできた
「ハツメイカーでモンスターボールを作ったよ」
疲れているようだが続けて言う
「みんなには自分にあったポケモンを一匹ずつプレゼントするよ
ポケモンは機械が選んだから僕に文句を言わないでよ。後、地球では開かないようになっているから」
そう言ってみんなに配っていく
最初に相談した人には全員配るみたいで、渡し終わるとすぐに空き地を出て行った。
「さすがドラえもんだ、混乱を起こさないようにしてあるのか」
小声だったので、だれにも聞こえなかった、もちろん誰が言ったのかも解らない。
その後少し雑談した後解散となった。
316シナリオ ◆7lleF/dno. :2007/04/04(水) 23:33:13 ID:???
家に戻るとママに怒鳴られた
「この家から出て行くんだから早く準備しなさい、どうせポケモンと遊んで泥だらけにな るんでしょ」
でも、ママも少し笑っている、やっぱりママもドラえもんがくれたポケモンが楽しみのようだ
準備が終わると僕たちは空港に行った。
そこには不気味な機械がそびえ立っている
みんなそれに吸い込まれるように乗り込んでいく、ロケットかなにかのようだ。
僕もそれにゆっくりとそれに乗り込んだ・・・

そんな様子を見つめる者が一人
「シナリオ通り・・・」
彼も、それにゆっくりと乗り込んだ。
彼の目は怪しい、怪しい目だった・・・
317シナリオ ◆7lleF/dno. :2007/04/04(水) 23:35:43 ID:???
投下終了
最初に言うの忘れていた。携帯獣氏乙
後、もしよければアドバイスお願いします
318名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 01:40:22 ID:???
設定は面白いけど、ちょっといろんな面で説明不足かな?
てか話の展開が早すぎて、今の状況が分かりにくくなってるんだと思う。
でも、何か俺の作品に感じが似てるし、期待してるよ。
319ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/05(木) 13:58:51 ID:???
投下します
>>249
あまりかわってなくてすいません

320ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/05(木) 14:00:08 ID:???
「わ〜ここがカントー地方か」
感動で涙目になっているジャイアンが言った。
「え〜とオーキドの研究所はここか。」
IKKOじゃなかった一行は研究所の中に入っていった。
321ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/05(木) 14:00:51 ID:???
「やあ君たち。わしがオーキドじゃみんなからは糞爺と呼ばれておる。
で、何のようかね?」
「ポケモンよこせ」
おいいくらなんでもずうずうしすぎるぞのび太。
「よかろうこの中から好きなのを選びなさい。」
良いのかよ
322ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/05(木) 14:02:01 ID:???
「よ〜しまずは俺様からだ」
ジャイアンが威勢よく飛び出していった。
「よし!!俺様はこいつにする。」
ジャイアンが選んだのはラルトスだった
「常識わきまえろ」
「え〜」
「ひくわ〜」
「ふざけるな」
「無礼なことをするな。たかがジャイアンが。分をわきまえんといかんよ。
たかがジャイアンっていったってきれいなジャイアンもいるけどね。
ジャイアンがそんなポケモンを選ぶ協約上の根拠はひとつもない。」
「き〜み〜た〜ち〜!!ボコボコにされたいのかな?」
ジャイアンは噴火寸前である。
「ラ〜ル〜(争いごとはやめて)」
「あ〜よちよちごめんねラルトスたん」
まるで別人だ。
323ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/05(木) 14:03:12 ID:???
「次は僕だ」
スネオが言った
「僕はこれにしよう」
スネオはルギアと描かれたボールを手に取った。
「いけ!!ルギア!」
「ポワーオぐちょぐちょぐちょ」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・なにこれ・・」
「ルギアってNNのトリトドン。」
「ふざけるなもうツボツボで良いよ」

切れ目おかしいけどとりあえずここでいったん切ります。
つづく
324ワンダーランドへGO!! ◆rtAa8E3kDU :2007/04/05(木) 14:06:52 ID:???
投下終了です
シナリオ氏乙です
なんか1レスごとのやつが短いですね
>>321の最後の「はミスですすいません
あと前回は>>245です



325名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 14:08:05 ID:???
ルギアの名前が見えた瞬間 うどん かと思ってしまった
326名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 14:39:27 ID:???
最初の3レスは十分1レスで纏められるぞ
327名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 18:16:54 ID:???
ふざけてんのか?
328名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 20:12:36 ID:???
とりあえず笑いを無理をとろうとするのは、止めた方が良いよ。
あんまり笑いにこだわると、作品自体が崩壊しちゃうからね。
329 ◆ePxtyQg3Mk :2007/04/05(木) 20:41:20 ID:???
投下する
330DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/04/05(木) 20:42:37 ID:???
「どうした?」
出来杉の声で目が覚めるドラえもん。
彼の思考回路は凍っていた。
「お、おいドラえもん!」
ジャイアンがドラえもんの肩揺らすも、まったく気づいてない。
これじゃあ起きるのに時間が掛かりそうだ。
「ジャイアン!コイツら止めたいんだろ!?」
のび太が一歩前に出、叫ぶ。
親指の方向は伝説のポケモンらだ。
赤い鎖は既に壊れそうにさえボロボロになっている。
唯でさえ不完全なものだ、赤い鎖が耐えてくれるのもそう長くは無いだろう。
「あぁ、止めたいさ」
「ポケモンバトルしようよ!お前が勝ったらコイツ等をマスターボールで捕まえて、
 渡してやってもいいぜ」
のび太は更に一歩踏み出し、手にモンスターボールを握る。
出来杉は近くの岩にもたれかかり、俺達の方をいやらしい笑みを浮かべ、見つめていた。
(性的な意味ではない)
「行け!ギャロップ!」
「チャーレム!頼むぞ!」
331DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/04/05(木) 20:43:34 ID:???
「ギャロップ、フレアドライブだ」
単調な命令に反応し、ギャロップは炎の塊となり突進してきた。
チャーレムも俺の指示に従い、横っ飛びで攻撃を避ける。
が、ギャロップは止まらずにそのまま突進を続けた。
「僕の狙いはポケモンじゃないよ、君さ」
「なっ、クソ!ハガネール!」
俺は咄嗟にもう一つのボールを取り出し、自分自身を救うことに専念した。
が、俺を守ったハガネールの巨体は横倒れとなる。
「いきなり一体瀕死かよ……ってアッー!?」
ハガネールの倒れた先はさっきまでドラえもんが直立不動していた場所だ。
つまり下敷きに……。
「もう一度フレアドライブだぁああ!!」
のび太の声が不意に耳を通り抜けた。
すぐに横を振り返るが、もう遅い。
時速何百の炎が俺に突進してきたのだ。

ジャイアン「あぁ、その時は本当にやばかったよ。もう2度とあんなことはしないさ」
と、ジャイアンは戦闘後に語った。
332DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/04/05(木) 20:44:27 ID:???
俺が目を開けたとき、前にはギャロップが倒れていた。
その脇にはチャーレムが立っている。
「助かったぜチャーレム!」
「……行け、ラムパルド、マスキッパ」

「もうルールは関係なしか、面白いぜ」
本当の事を言うと面白くない。
それよりか危機的状況だ。
俺の手持ちはドダイドスとドンカラスのみ。
のび太はゴルダック、そしてエテボースだ。
分が悪い。
俺はいやに冷静な頭で速攻で戦略を練る。
が、導き出した答えは一つ、「ただ突っ込む」これだけだ。
「よっしゃあ行け!ドダイドス、ドンカラス!」
「おいおい、お前の手持ちそれで全部だろ?
 僕は控えにまだ2匹もいるんだぜ?」
「知るかそんなもん!」
理屈じゃ勝てないのかもしれない。
でも俺はそんなもんに頼らないで、自分の力で奇跡みたいなのを起こしてやろうと思うわけだ。
「総攻撃だ! 地震に辻斬り、飛び膝蹴り!」
何時か聞いたことある。
奇跡って起きるもんじゃなくて、起こすものって。
「思念の頭突き!パワーウィップ!」
こんなこと言ったら笑う奴も居るかもしれない、だけど。
俺はその言葉、信じてる。

その砂埃の中、立っていた奴は誰一人と居なかった。
333DPでも書こうか ◆ePxtyQg3Mk :2007/04/05(木) 20:45:01 ID:???
投下終了
今度の投下で完結だぜいやっほぅうう
334名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 20:45:16 ID:???
乙乙乙
335名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 20:45:43 ID:???
otuotuotu
336名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 20:49:02 ID:???
337名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 20:50:02 ID:???
乙武
338名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 20:54:29 ID:???
339名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:00:04 ID:???
340ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/05(木) 21:08:45 ID:???
糖化する
341ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/05(木) 21:09:30 ID:???
ドーム控え室。
「待ってよ!出木杉!」
無言で立ち去る出木杉を心配し、追いかけるのび太。
「うるさい!来るな!」
出木杉が大きな声で怒鳴る。
いつも温厚な出木杉にしては珍しかった。
「さっさと出ていってくれ!目障りだ!」
立ち尽くしているのび太を他所に、続ける出木杉。
彼は今、凄まじいほどの屈辱に襲われていた。
『なんで僕が……野比君に……』

出木杉は現実世界で何においてものび太より上だった。
勉強も、スポーツも、何もかも。
だが、あろうことか全てが自分より下回っているのび太に負けたのだ。

『なんで……なんで……』
のび太が手を差し出そうとするが、出木杉はありったけの力で振り払った。
「いいから……さっさと出てけよ!」
出木杉が怒鳴るのはこれで3度目になる。
のび太はしぶしぶ部屋を出ていった。
342ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/05(木) 21:10:38 ID:???
ドーム観客席。
「あ、のび太さん」
遠くから走ってくるのび太を見て、しずかが言った。
「はぁ……はぁ……」
全速力で走ったのか、ゼエゼエと息をつくのび太。
「のび太、しずかちゃん。スネ夫の試合が始まるぜ」
ジャイアンが首で促した。

ドーム闘技場。
「話はのび太から聞いた。お前は僕がここで倒すさ」
試合開始前から挑発するスネ夫。
「口だけなら何とでも言えるわ……本当に私を倒せるのかしら?」
リンは何事も無いように言い返した。
「これから証明してあげるよ。そんな口がきけなくなるようにね……」
「じゃあ、楽しみにしてるわね」
両者言い終えると、それぞれの位置についた。
『対策は万全。勝つのは僕だ!』
『あの威勢……いつまで持つのか楽しみね』
それぞれの思いを抱えながら、ボールを構える二人。
そして、試合開始のホイッスルが吹かれた。
「それでは、準決勝第二試合、始め!」
343ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/05(木) 21:11:21 ID:???
両者からボールが放たれる。
スネ夫はテッカニン、リンはファイヤーだ。
「身代わり!」
ボールから出てくるやいなや、テッカニンが身代わりを作り出す。
「火炎放射」
テッカニンの身代わりが破壊される。

その後も同じような光景が繰り返されていた。
『そろそろだな』
「テッカニン!」
頭の中で計算を済ませたスネ夫が叫ぶ。
すると、テッカニンが輝き始めた。
「チイラの実の効力さ。そして……バトンタッチ!」
そう、スネ夫の目的はバトンタッチで補助効果を引き継がせる事だったのだ。
「戻れテッカニン……そしていけ、ナマズン!」
満を辞して登場したのはナマズン。
それも数回の加速とチイラの実により、素早さと攻撃力が数段アップしている。
『このナマズンで一気に押し切ってやるさ』
次の指示で、ナマズンのがんせきふうじがファイヤーをとらえた。
344ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/05(木) 21:11:51 ID:???
「出てきなさい、フリーザー」
煌びやかに光る両翼を羽ばたかせ、フリーザーが現れる。
「一撃で散ってもらう!がんせきふうじ!」
ナマズンが先手を取って攻撃する。
だが、がんせきふうじはフリーザーを捕えきれていなかった。
「くそ、外したか!」
がんせきふうじの命中率は80パーセント。
リンのフリーザーにとっては危惧すべき技なのだが、リンは全く動じていない。
『どういうことだ……』
スネ夫が怪しく思ってフリーザーを見ると、案の定キラキラと光る粉が見つかった。
『光の粉か……。だけど、次は外さないさ』
「フリーザー、心の目!」
フリーザーがナマズンに照準を合わせる。
『心の目から絶対零度か……ここで外せば、間違い無くやられる!』
少し戸惑うスネ夫。
だが、すぐに指示を出した。
「何をしたのか知らないけど……決めなさい!絶対零度!」
突如、猛吹雪が発生する。
「さあ、終わりよ」
吹雪はナマズンを完全に捕えていた――
345ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/05(木) 21:12:25 ID:???
「フン……甘いんだよ」
猛吹雪で姿が隠れているスネ夫が、嘲笑うかのように言い放った。
「これは……まだ倒れてないのね」
ナマズンはまだピンピンしている。
その周囲は青い防御壁で囲われていた。
「まもる、だよ」
吹雪が止み、うっすらとスネ夫の姿が現れた。
スネ夫は絶対零度が放たれる直前に、ナマズンにまもるを指示。
そして、見事に攻撃を避けたというワケだ。
「トドメだ!がんせきふうじ!」
二発目は当たり、フリーザーを一撃の下に降した。

ドーム観客席。
「スネ夫、すげえ……こんなに強かったのか」
驚きの声をあげるジャイアン。
それにのび太が反論する。
「ジャイアンはスネ夫と戦っただろ?今更言うことじゃないんじゃない?」
対して、ジャイアンはいつになく真面目な顔で答えた。
「いや、俺と戦った時よりも強い……これは、勝てるかも知れないぜ!」
「そうね……このペースなら、勝てる可能性は十分にあるわ」
しずかもジャイアンに賛同する。
だが、のび太はイマイチそんな気がしなかった。
『確かに、スネ夫は強いけど……アイツはまだ切り札を隠してる、そんな感じがする』
言うなれば、真っ暗闇の奥に何かがある……そんな感じだ。
一抹の不安を抱えながら闘技場を見つめるのび太だった。
346ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/05(木) 21:13:11 ID:???
投下終わり
347名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:13:40 ID:???
ZZZ
348名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:15:20 ID:???
書こうか氏、ルビー氏乙
349名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:15:49 ID:???
フン……乙なんだよ
350名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:17:16 ID:???
話はのび太から聞いた。お前は僕がここで乙るさ
351ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/05(木) 21:26:45 ID:???
これから投下します。
ルビー氏、書こうか氏乙です。
352ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/05(木) 21:27:37 ID:???
ドラえもんはそう言い、部屋の中に入ってきてパチンと灯りのスイッチを入れた。
部屋が一気に明るくなり、人型、ダルマ型の二つの影のシルエットが出来る。

人型の影の口が動く。
のび太「いや、僕も今来たばかりだよ。
っていうかなんだい?
僕を突然呼び出して。」
のび太は言った。
ドラえもん「まあまあ。
二人っきりで話したい事もあるもんだよ。
まあなんだい。これでも食べて機嫌直してよ。
チョウジ特産のいかりまんじゅう。美味しいよ。」
ドラえもんはのび太をなだめながら、自分の手の様に丸いまんじゅうを差し出す。
のび太は怪訝そうな顔をしていたが、やがてそれを手に取り、口に入れた。

ドラえもんは満足そうな笑顔を浮かべ、話を切り出す。
ドラえもん「のび太君。
君の望み通りロケット団の連中の被害は最小限に抑えたよ。
負傷者はたくさんいるけど死者はコウただ一人だ。」
のび太は口をもぐつかせながら話を聞く。
のび太「それは良かった。
敵も味方も傷つく人は少ない方がいいもんね。
まあ、コウっていう人は残念だったけど……」
のび太はまんじゅうを呑み込み言う。
その時、ドラえもんの目がキラリと光った。
353ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/05(木) 21:28:59 ID:???
ドラえもん「そう!
話はコウについての事なんだけど……。
くだらないと思うけど少しで良いから聞いてくれないかい?」
ドラえもんが言う。
話し方は穏やかだが、何か、威圧感というか、「聞かなければただじゃおかない」。そんな空気をかもしだしていた。
それを感じてか、感じずか、のび太は椅子に深く腰をかけ、話を続けてのジェスチャーをする。
ドラえもんはそれを確認し、礼を言って話し始めた。

ドラえもん「まず、僕が不自然と思った点の一つ、コウの死に方から話していこう。

以前にも話したと思うけどこの世界の人間は、外部からの人間、すなわち僕らから直接的でも間接的でも、何らかのフラグを立てられなければ、「勝手に」死亡したり居なくなったりするのは有り得ないんだ。
簡単に言うと、
1・僕らが死ぬ様に仕向ける。
2・僕らが直接殺害する。
以上の二点以外の理由で、キャラが死ぬのは有り得ないという事だよ。
そしてコウは殺されたのではなく、自らの不注意からの死亡。

それは1の「何者かがコウが死ぬ様に仕向けた。」ということを示唆しているのは分かるね?」
ドラえもんに訊かれ、のび太は頷く。
ドラえもんは続けた。
354ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/05(木) 21:30:02 ID:???
ドラえもん「そして、その死亡フラグを満たせるのはゲーム外の人間だけだから、コウが死んだフラグを立てたのは僕らの誰かか、もしくは時間犯罪者ということになる。
そしてそのフラグを立てたのは十中八九時間犯罪者だろう。
以上の事からある事実が浮かび上がる!
時間犯罪者はあの日、コガネ内でコウに遭遇しているということだ!」
ドラえもんの声が静が支配するこの部屋に響く。
のび太が何事か口を開こうとした。
声が裏返りそうで出る気がしない。
のび太は爪を噛む。
暗がりでよく見えないが、鬼人の様な目付きで相対している。
のび太の反応を待たず、ドラえもんは続ける。
ドラえもん「だが、ここでまたある疑問点が浮上する。
それは「果たしてあの完璧な包囲網とロケット団の見張りをかいくぐり、コガネ内に侵入できるか?」ということ。
答えはほぼ不可能。
皆コガネに内に戻った奴は居ないと言っている。
故にコガネには幹部と僕らしか居なかった事になる。
僕はラジオ塔前に居たしからコウに接触するのは不可能。
ジャイアンもスネ夫も幹部と闘っていたから不可能。
すると、コガネ内にいた人物でアリバイが無く、コウと接触出来るのは……」
ドラえもんはのび太を睨んだ。
ドラえもん「君しか居ないんだよ………のび太君。」
355ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/05(木) 21:32:57 ID:???
のび太「何!?ドラえもんは僕が時間犯罪者って言いたいの!?」
のび太は膨れっ面をして言う。

まだ………まだ誤魔化せる。決定的な証拠は無い。

のび太は爪を噛み続ける。うっすら血が滲んでいた。

ドラえもん「いや、君が時間犯罪者と言ってる訳じゃない。
ただアリバイが無いからあの日何をしていたのか聞きたいんだ。」
ドラえもんが言ってくる。

のび太「………場所何て分からないよ。迷ってたんだから……。」
のび太は小さく答えた。
ドラえもんが畳み掛けてくる。
ドラえもん「誰とも会わなかった?戦わなかった?」
のび太「会ってないよ。戦ってないよ。」

ドラえもん「ふーん。
誰とも会わなかったの。おかしいなあ。
じゃあさ、君の首の後ろにある傷。
それはどうやって出来たの?
何処かにぶつけた様な傷じゃない。
何か鋭利な刃物で切り裂かれたみたいだね。」
のび太「なっ………!」
やられた。
のび太はそう思った。
ドラえもんはのび太に歩み寄る。
ドラえもん「その傷は侵入前には無かった。
君、絶対中で誰かと戦ってるよね?
嘘をついた理由。今度はそれを聞かせて貰うよ。
まあ、理由は分かりきっているけどね。
君は僕の策にハマったんだよ。」
356ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/05(木) 21:34:23 ID:???
言い逃れ出来ない。
のび太はそんな状況に陥った。

のび太はポケットに手を突っ込み暫し黙っていた。
そして小さくポツリと言った。
のび太「………だから。」
ドラえもん「は?聞こえない」
最初、ドラえもんは聞き取る事が出来無かった。
しかし、のび太の中でプツンと何かがふっ切れ突然狂った様に笑いだした。
そして今度ははっきり聞こえる様に言った。
のび太「俺が……俺が時間犯罪者だからだよ。
ドラえもん。」
357ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/05(木) 21:35:20 ID:???
今日はここまでです。
決勝は4対2で負けました。
358名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:39:28 ID:???
ノート氏はポジションどこですか
359名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:41:42 ID:???
状況によってセカンド、ショートを。
正ポジションはセカンドだけど
360名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:42:10 ID:???
乙です
361名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 21:46:12 ID:???
腰には注意してください
僕は腰痛で春の試合出れませんでした
362名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 22:11:21 ID:???
盛り上がってキター
363名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 22:14:23 ID:SxgekC/J
364名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 22:15:19 ID:???
365名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 22:20:37 ID:???
乙です
366名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 23:23:56 ID:???
流石このスレNo.1のSだ……
ノート氏乙
367名無しさん、君に決めた!:2007/04/05(木) 23:28:49 ID:???
あつ
368名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 13:19:19 ID:???
保守 次は保守しない
369名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 13:44:30 ID:???
>>368
二度としなくていいよ
370名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 17:56:19 ID:???
切り抜けるのか終わるのか…盛り上がる所だな。

371名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 22:07:33 ID:???
上げ底
372名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 22:12:33 ID:???
セリフの前に名前付ける小説は糞。
373名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 22:40:47 ID:???
>>372
台本小説というんだよ
374名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 22:45:22 ID:???
>372 しかも糞じゃないよ
375名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 22:51:19 ID:???
>>373-374
春消は鼻で笑ってやればいいのさ
376名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:08:49 ID:???
>>372
(´_ゝ`)プッ
377名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:16:13 ID:???
>>372
(´,_ゝ`)ブッwwww
378名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:17:29 ID:???
379名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:19:57 ID:???
もうやめてー>>372は再起不能よー
380名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:35:04 ID:???
>>372
ネーヨwwww(*´・ω・)(・ω・`*)ネーヨwwww
381名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:35:43 ID:???
許さん……!
382出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/06(金) 23:36:04 ID:???
ノート氏乙。
今から投下します。
383出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/06(金) 23:37:47 ID:???
>>257の続き

 グレンジムに入った僕は、そこにいる人物を見て驚かされた。
サングラスをかけた老人、間違いなくゲームでもここのジムリーダーだったカツラだ。
以前は黒かった少ない髪が白く染まっているのが時代の流れを感じさせる。
あれから10年もたった、ゲームの時にかなり高齢だったカツラなら間違いなく引退していると思ったのだ。
こんなに高齢なトレーナーを見るのはこの世界に来て初めてだ。
だが敵は最低でも13年以上ジムリーダーを勤めているベテラントレーナー、油断すれば間違いなくやられる。

「さて・・・始めるようか、少年。」
カツラがバトルの始まりを告げる。
僕の1匹目はサンダース・・・セキチクジムの時と同じく、影分身をしてから出来るだけ粘り、その後バトンタッチで回避率を引き継いだトドグラーで残りを倒す作戦だ。
だがその目論みはあっさりと崩されてしまった、カツラの一匹目であるマグカルゴの一撃によって。
まさか1匹目がいきなり自信を使ってくるとは・・・昨日立てていた計画が早くも崩され、焦りによって思考能力が低下する。
とりあえずまずはマグカルゴを倒さなければ・・・焦る僕はいきなり切り不意だトドグラーを出し、波乗り一発でマグカルゴを沈めた。

 次に敵が出してきたのはギャロップ、交代は出来ないルールになっているので僕はトドグラーのままだ。
スピードで圧倒的に勝るギャロップが先手を取り、大文字をしてきた。
水タイプであるトドグラーに炎技、一見おかしいように見えるが、トドグラーは氷タイプもあるので効果は通常通り1倍・・・いや、むしろタイプ一致で1,5倍になってしまうのだ。
大文字は一発でトドグラーの体力を半分以上削ってしまった。
ここで波乗りをしても一撃では倒せず、次のターンでやられてしまうだろう。
ああ、僕のトドグラーの特性が厚い脂肪だったらもっと耐える事が出来たのに・・・ん、特性?
そうだ、トドグラーの特性をいかせばこの状況から脱出できるかもしれない。
確信は無いが、僕はその戦法で行くことにした・・・そしてトドグラーに命じる。
「トドグラー、霰を降らせろ!」
384名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:37:53 ID:???
>>379
は な せ !
385出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/06(金) 23:38:42 ID:???
 今は呑気に天候を変えている場合じゃない、誰だって僕の行動をおかしいと思うだろう。
だが、おそらくこれがトドグラーがギャラドスに勝つ唯一の手段なのだ。
「よくわからんが、そのトドグラーは倒させてもらうぞ!大文字じゃ!」
大きな炎がトドグラーに直撃する、だがトドグラーは倒れなかった。
「何故じゃ?1発目のダメージを見る限り、これで倒れるはず・・・」
カツラはまだ分かっていないようだ、僕は自慢げに答える。
「原因は空から降り注ぐこの霰ですよ・・・
 トドグラーは特性“アイスボディ”の効果で、天候が霰のとき体力を少量回復できるんですよ。」
そう、体力を少し回復していたのでギリギリで倒れなかったのだ・・・さあ、今度は僕の番だ。
ここは豪快に波乗りをくらわせたいところだが、今の状況では倒すことが出来ないだろう・・・今の状況では。
ここは今にも尽きそうな体力を回復することが先決だ。
「トドグラー、眠る。」
トドグラーは一瞬にして眠って体力を完全に回復し、また一瞬にして目を覚ました。
「成程、カゴの実を持たせていたのか・・・ギャロップ、もう一度大文字じゃ!」
だが大文字はトドグラーには当たらなかった。
大文字は命中率85%・・・3回中1回くらい外れてもおかしくは無いだろう。
「さあ、今こそ反撃のときだ。波乗り!」
巨大な波がギャロップをのみこみ、瀕死状態にする。
「なぜじゃ、波乗り一撃程度でわしのギャロップは倒せないはず・・・」
「これも霰の影響ですよ・・・毎ターン霰による蓄積ダメージが溜まっていたんですよ。」
まあ、毎ターンとか蓄積ダメージとかい言っても2ターンだけの出来事なんだけどね。

 次に敵が出して来たキュウコンも同じような戦略で戦い、最後は敵の火炎放射でトドグラーが倒れ、その後の霰の微量のダメージでキュウコンも倒れるという同士討ちに終わった。

386出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/06(金) 23:40:29 ID:???
 トドグラー1匹で敵を最後の一匹まで追い詰めることが出来た・・・これにはさすがのカツラも驚いている。
「こんなに骨のあるトレーナーは久し振りじゃな・・・しかし、こいつを倒すことが出来るかな?」
カツラがそういって出したポケモンはウインディ、僕の方はリザードンだ。
「リザードンか・・・ならウインディ、雷の牙じゃ!」
敵は目にも止まらぬ速さで予想外の技を使ってきた。
弱点を付かれたリザードンはかなりのダメージをくらっている。
どうやらリザードンでウインディを倒すのは不可能なようだ・・・ここは少しでもダメージを削らなければ・・・
切り裂くで4分の1ほどのダメージを削った後、2度目の雷の牙によってリザードンは倒れた。(この時すでに霰はやんでいる)

「次はお前だ、ポリゴン2!」
僕の予想では、フレアドライブを使って一撃で倒してくるだろう。
だが、反動によるダメージの大きさを危惧したのか、敵が使った技は火炎放射だった。
ポリゴン2は強烈な破壊光線で敵の体力を半分以上削った後、2度目の火炎放射によって倒された。
 
ついに僕も最後の1匹、サーナイトまで追い詰められてしまった。
敵はまた火炎放射、僕は瞑想で能力UPだ。
「これで終わりじゃ、火炎放射!」
敵が2度目の火炎放射を放つ、だが瞑想で特防を上げたサーナイトはギリギリで持ちこたえた。
「今度はこっちの番だ!サイコキネシス。」
これでウインディが倒れれば僕の勝ち、倒れなければ僕の負けだ。
両者の熱い視線を浴びるウインディがサイコキネシスによって吹っ飛ばされる、そして・・・立ち上がることは無かった。

387出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/06(金) 23:41:15 ID:???
 バトルを終え、カツラがと僕にバッジとオーバーヒートの技マシンを手渡す。
「いやあ、見事じゃったよ。その若さでこの力・・・大したもんじゃ。」
最近のジム戦ではこういった事をよく言われるようになった、それだけ僕のトレーナーとしての実力が向上したと言うことなのだろうか。
ジムを出ようとすると、ふとジムの壁にある写真が目に付いた。
この老人2人が肩を組んで笑っている写真についてカツラに尋ねてみると、それはカツラとその親友であるフジ老人を写した物だそうだ。
それからはカツラの体験談を聞かされ、フジ老人との絆についてしつこいくらい話してきた。
後半は疲れてあまり覚えていないが、2人の中がかなりよいということだけは理解できた。
放っておくと何時間話すかわからないカツラをなんとか切り抜け、ジムを出た。

 ポケモンセンターで回復をすました後、僕はとりあえずグレン島の中を見て回ることにした。
島は狭いので1時間もあれば一周することが出来る。
ふと、町の外れにある不吉な建物が目に入った。
あれはポケモン屋敷?10年前の噴火の後もしつこく生き残っていたのか・・・
少し悩んだが、ゲームではレアなポケモンも生息していたので、不気味な屋敷に行ってみることにした。
「しかし本当に不気味なところだな・・・」
などと独り言を呟きながら進んでいると、ふと何かを感じて足を止めた。
これは・・・人の気配?
怖くなって走り出したが、その気配はずっと僕に着いてくる。
逃げることを諦め、覚悟を決めて恐る恐る後ろを振り返ると・・・そこには誰もいなかった。
「なんだ、僕の気のせいだったのか・・・」
安心して再びいままで向いていた方向に戻ったその時!後ろから強力な衝撃が頭に放たれる。
そこで、僕の意識は途絶えてしまった。
388出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/06(金) 23:43:04 ID:???
「・・・ん?ここは・・・」
僕はゆっくりと目を覚ました、どうやらまだ生きているようだ。
どうやら先程まで、何者かに後ろから頭を鈍器のような物で叩かれて気絶していたようだ。
でもさっき後ろを見たときは誰もいなかったのに、何故?
だがその時、僕に考える猶予も与えぬようにポケッチの電子音が鳴り響いた。
どうやらドラえもんからの電話のようだ・・・ゆっくりと電話に出ると、ドラえもんの口から驚くべき言葉が放たれた。
「のび太君が見つかったよ!今すぐグレン島のポケモンセンターに来て!」
僕は急いでポケモンセンターへと駆けて行った。

 センターにはすでに僕以外の全員の姿があった、勿論のび太もいる。
「全員揃ったね。じゃあのび太君、誘拐された後どうなったか教えてよ。」
ドラえもんに指示されたのび太は早速話を始める。
「あの後、僕はどこか狭いところに閉じ込められた・・・そして、隙を見てポケモンを奪い返して脱走したんだ。」
まさかのび太が脱走したとは・・・彼にそんな大それた事が出来るとは思えなかった。
「それで、捕らわれていた場所はどこだったんだい?」
ドラえもんが質問を続ける。
「それは・・・フーディンのテレポートで逃げたから分からない。」
その回答を聞いてみんながガッカリする。
結局、今回の事件では敵について分かった事は何も無かったと言うことだ。
長い沈黙が続く・・・だがそれをのび太の声が打ち破った。
「あの、実はもう一つ・・・いや、やっぱりやめとくよ・・・」
のび太は何か言いかけたがすぐにやめてしまった。
「なんだい?大した事じゃなくてもいいから言ってみてよ。」
僕に追求されたのび太は複雑な顔をすると、静かに口を開いた。
「本当に、言ってもいいんだね?」
のび太の問いに全員が頷く。
「実は僕が逃げようとしたその時、そこに僕たちの仲間の1人がいたんだ。
 向こうは見られたことに気付いてなかった見たいだけど・・・」
何ということだ!まさかこんなところで裏切り者の正体が明らかになるとは・・・
「で、それは一体誰だったんだい?」
僕の問いにのび太は躊躇いながら答えた。
「僕の見たあの人物・・・間違いない・・・あれは、あれは・・・出木杉、君だったよ・・・・・・」
389出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/06(金) 23:45:16 ID:???
     現在の状況
       グレン島
    手持ち リザードンLV42、サーナイトLV41、ポリゴン2LV36、サンダースLV39、トドグラーLV39
    バッジ 7個
 
     出木杉メモ
  名前     手持ち
  のび太    フーディン 他不明(グレンタウン時)
  ドラえもん  フシギソウ、ピジョン、ビリリダマ(タマムシシティ時)
  静香     ロゼリア、他不明(セキチクシティ時)
  ジャイアン  エビワラー、ニドキング(シオンタウン時)

投下終了。
390名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:46:44 ID:???

投下中の発言すまない
391名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:55:26 ID:???

のび太って出木杉に君は付けないんじゃない?
392名無しさん、君に決めた!:2007/04/06(金) 23:55:41 ID:???
すまない
393名無しさん、君に決めた!:2007/04/07(土) 00:04:18 ID:???


地震が自信になってたりギャロップがギャラドスになってたり…
もうちょっと見なおしてから書いたほうがよくね?
394出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/07(土) 00:08:50 ID:???
今見直してみたらミスがかなりありました。
今日は急いで書いたからだと思います。すいません。
次からはちゃんと見直してから投下します。
395名無しさん、君に決めた!:2007/04/07(土) 11:00:03 ID:???
原作だと「出木杉君」と「出木杉」の二通りあるから困る
396名無しさん、君に決めた!:2007/04/07(土) 21:39:21 ID:C0G416ba
浮上
397トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:32:44 ID:???
忘れられるのが怖いので少量投下。
まだ本編終わってませんが
398トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:33:33 ID:???
〜荒筋〜
いつもと同じ日常に嫌気がさしたのび太少年はドラえもんの道具を使い、この世界をポケモンの世界に変えた。
そして彼はトレーナー試験の存在を知り、それを受験する事を心に決める。



No.004『INVITATION』




トレーナー試験。

年に一度、各地方及び各地域で開催される一大イベント。
その試験には老若男女問わず様々な人々が受験しにくる。
故にその倍率は5000倍を超える物であり、トレーナーの資格は弁護士、税理士等の数ある資格の中でも最も難易度が高い。
にも関わらず、小学生や老人まで参加してくるのは、それは単なる試験ではなくポケモンと触れ合うイベントという側面を併せもっているが故だろう。

参加するのも簡単。
参加申し込みの電話と書類を送れば、100%と言って良いほど参加が許可され、試験前日に招待状が送られてくる。
それは、かののび太少年も例外では無かった。

ここからはまた、のび太少年の視点で話を進めてみよう。
399ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/07(土) 22:33:46 ID:???
さぁ、久しぶりの投下!
400トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:34:17 ID:???
「…………うーん……」
僕はむずがゆい気持ちに唸り声を上げる。
今は試験前日の夜。
そろそろ「招待状」が送られてきてもおかしくない。
しかし、僕の家には僕のはおろか、ドラえもんの「招待状」さえ送られて来ない。

不安から僕はドラえもんにつっかかる。
「いったいどうなってんの!?
ドラえもん、本当に申し込みしたの!?」

「したよ!もうちょっと待てないのかい!?君は!?」
ドラえもんもピリピリしている様子。
彼も緊張してるのかな。

険悪なムードの中、僕らは十分おきに交代交代ポストの中を確認しに行くが、中は常に空っぽ。

あと一時間待って、来なかったらキレようかなと僕が思った時だった。
ドタバタという音を立てながら、ドラえもんがポストの確認を終え帰ってきた。
「着いたよ!」
手を見ると二枚の紙が握られている。
恐らくそれが「招待状」だろう。
「よかったぁ〜…」
僕は喜びの声をあげ、ドラえもんから「のび太様宛て」の招待状を受けとる。

黒と緑に縁どられた単純なデザインのそれは招待状と呼ぶには些か質素で、特筆すべき点といえば真ん中に「集合場所:東京ドーム 開催時間:AM9:00」と小さく書いてあるだった。
401トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:35:14 ID:???
ミュウ氏が投下するそうなので、また今度
402ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/07(土) 22:39:24 ID:???
トレーナー氏ごめんね……
俺のことはほっといて続きの投下をして下さい。
間違えて書き込んじゃっただけ何だよ……(;A;`)
403トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:41:34 ID:???
自分が後で良いですよ。ミュウ氏。
早くミュウ氏の続き読みたいですから。
404名無しさん、君に決めた!:2007/04/07(土) 22:43:07 ID:???
>>403
ここはトレーナー氏に投下してもらいたい
後で混乱するから
405トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:44:39 ID:???
それなら続きを投下します。
406トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:45:31 ID:???
「なんか貧乏臭いなあ……。
もっと派手だと思ったのに。
それに何?集合時間が9時って。」
僕は愚痴を溢す。
招待状は貧乏臭いし、この時間は嫌がらせとしか思えない。

僕がぶつくさ文句を言ってると、突然ドラえもんは怪訝な顔付きでこっちを見つめてきた。
「何?」
僕は彼の視線が気になり、訊く。
ドラえもんは驚いた表情で僕に言った。
「のび太君。君、今集合時間が9時って言った?
おかしいなあ。僕の招待状には昼の12時からって書いてあるよ。」
「えっ?」
僕はドラえもんの招待状をひったくり、その中心に目を走らせた。
それには間違いなくAM12:00との記述がある。
しかも、集合場所は渋谷のセンター街とある。
「おかしいなあ?僕が間違えたのか?」
僕は自分を疑い再度自分の招待状を確認する。
しかし、それの内容は以前見たそれと全く変わらなかった。

僕とドラえもんで集合場所も集合時間も違う?
訳が分からない。どっちが本当なの?

僕の脳はパニックを起こす。
すると、腕組みをして考えてる僕にドラえもんが自らの見解を述べた。
「きっと、会場が分かれてるんじゃないかな?」
407トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:48:19 ID:???
「それだ!」
僕は相槌をうつ。
成程。確かに会場を区切れば大人数を一気にさばけるし、人見知りの人同士で協力しあうことを出来ないようにすることも出来る。

「それにしても……9時は酷い。」
僕の気持ちは既に明日の朝の気分だ。
起きれるかなぁ。

僕が沈んでいるとドラえもんは僕の肩を叩き、言った。
「まあまあ、君は明日が早いんだから早く寝なよ。
布団は敷いてあげるからさ」
ドラえもんは押し入れから布団を取り出し、畳の上に敷いてくれた。
確かに何時までもグジグジ言ってたって仕方ない。
今は明日に備えて寝よう。
「ありがとう。おやすみ。」
「おやすみ。明日は頑張ってね!」
僕はお礼を言って目覚ましをセットし布団の中に潜りこんだ。
明日の事を考えると少々寝苦しかったけど、眠りに定評のある僕は一分足らずで意識を吹っ飛ばす事に成功した。



試験前日の夜。他の受験者達も明日の試験に向けて英気を養っているだろう。


試験は既に始まってることも知らずに。
408トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/07(土) 22:49:44 ID:???
今日はここまでです。
ミュウ氏、投下良いですよ。
ついでに感想やアドバイスも受けれると嬉しいです
409名無しさん、君に決めた!:2007/04/07(土) 22:50:19 ID:???
よし、ミュウ氏マリカやろうぜ
410名無しさん、君に決めた!:2007/04/07(土) 22:58:18 ID:???
ミュウ早く投下しろやボケカス
411携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/07(土) 23:38:53 ID:???
投下してもおkかしら?

トレーナー氏お疲れ様でした。

ロッカーの常連のひとり、携帯獣っす!
短めだが投下
412携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/07(土) 23:39:44 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第十三話 「死?」

「ぐお……」
首から血を吹き出したジャイアンは、ドードリオの背から落ちた。
そんなジャイアンに追い討ちをかけるように、雨は一層激しくなる。
「ま、まだ死ぬわけには……」
ジャイアンはポケットをまさぐり、「ヒトデマン軟膏」を取り出した。
「なにやってんの?」
レインはジャイアンに行動に気づいたようだ。
「無理しちゃ、だぁめ」
ジャイアンを襲ったポケモンが、ジャイアンの手から軟膏を叩き落とす。
ポケモンの正体は、オーダイルだった。
「ぐ、いけドードリオ……」
ジャイアンの必死の命令に応えたドードリオは、オーダイルに突撃した。
「皆、たの……む」
ジャイアンは手持ちを全て繰り出し、必死に抵抗した。
しかし、首から流れる血は収まらず、どんどん流れていく。
「そろそろ、まずいんじゃない?」
ジャイアンの耳には、レインの言葉がほとんど届いていなかった。
豪雨のせいもあるが、彼の意識は消え入る寸前だったのだ。
「ちくしょ…う、俺は…絶対的な……」
ジャイアンはとうとう、その場に倒れてしまった。
413携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/07(土) 23:40:41 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第十四話 「葛藤」

ところ変わって、ドラえもん達。


あれからも、女の猛攻は続き、頼みの綱のしずかのガラガラも、
苦手な湿気で、疲弊していた。
『そろそろ、諦める?』
相変わらず、女は霧の向こうから挑発する。
相手をじわじわとなぶり殺す戦法が好きなのだろうか?
よっぽどドSであるのか?
「ドラちゃん、次に敵のライボルトがとっしんしてきたら、
私のガラガラが……」
しずかは、ガラガラの頭を優しく撫でる。
ドラえもんは怒っていた。敵に対してだけでは無く、
幼い少年少女を助けることすらできない自分に腹が立っていたのだ。
『そろそろ、終わりにしましょう?だって意外にあなたたち抗わないもん』
女の声が途切れる。その直後、しずかのガラガラが悲鳴を上げ、倒れた。
「ガラガラ!」
しずずかが、ガラガラを回復させようとする。
しかし、無情にも、ガラガラは、頭がかち割られ、死んでいた。
「いやああああああ!」
しずかが絶叫する。その時、彼女の背後に人影が現れた。
414携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/07(土) 23:42:07 ID:???
投下終了(短っ!!)
ロッカーは麻薬だなありゃ。
話題に入れなくなるときもあるけどね
さらば
415名無しさん、君に決めた!:2007/04/07(土) 23:50:36 ID:???
ZZZ
416挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/07(土) 23:56:37 ID:???
(さて、結局土曜日になってしまったが)
(仕方ない。第三編投下するしかあるまい)
(とりあえずここの投下は決めたとおりにしなければだからな)
(大丈夫か?向こうはこっちの三倍速で無ければ台無しだぜ)
(単純計算での結果だ。いざとなれば切るべきことはたくさんある)
(しかしまさかこういう結果になるとは思いもしなかった)
(泣く泣くカットしたシーン、全て書けるからな。重さが段違いだが)
(その辺はまあ、なんとかなるさ。成長したってことで)

みんな乙。
投下開始。
417挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/07(土) 23:57:17 ID:???
それほど良い天気ではない。
薄い雲に隔たれ、星の光はどこか遠いもののように感じられた。

病院の屋上で、出木杉は夜空を仰いでいた。
(……僕に出来ることは全てやり切ったわけだ。
 僕のことも、あいつの目的も全てドラえもんたちに話し終えたわけだから)
ヤミカラスの一団が、海へと翔けていく。
夜、ヤミカラスを見ると不幸になる――そんな話を急に思い出して、出木杉は身震いした。
(この世界も壊れつつあるんだ。
 あいつのせいで……僕があの時計画を成功させていれば)
憤りが出木杉の内側で広がっていく。

(僕が成功していれば、少なくとも世界が崩壊することはなかった。
 でも、失敗がこんなに恐ろしいことになるなんて、思いもしなかった。
 ……これは誰のせいだ? 
 この世界の成り立ちそのものが問題ならば、悪いのはあの人だ――)

「おーい、出木杉ぃ!」
いつの間にかジャイアンが屋上に来ていた。
「宴会やるぞ、宴会!」
「ぇ、宴会!?」出木杉は口をぽかんと開ける。「ここは病院だけど」
「バカ野郎! 戦い前の宴会だよぉ! じゃ、お前の部屋でな!」
ジャイアンは踵を返し、病院へ戻っていった。

フッと、出木杉は微笑み、また夜空を仰いだ。
「博士……悪いけど絡糸は切れちゃったみたいだよ。
 切らされたんだけどね。友達に。
 だから……約束は守れないみたいだ」
418挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/07(土) 23:57:52 ID:???
「本当に行くのですか?」
ポケモンセンターの中から、ミカンが出てきた。
今しがたボーマンダを出したばかりのしずかは、微笑で返す。
「もちろんよ。招待されたんですもの。
 行かなくちゃ失礼よ。あの人に対して」
しずかの右手には招待状が握られていた。
ミカンも招待状が来ていたことは知っている。
いや、おそらくゲン辺りが同盟中に広めているだろう。
もっとも今鋼同盟は政府からの仕事で忙しい。
その上ギンガ団討伐の時に多くの人員を失った。
なので少人数しか残ってはいないだろうが。
「危険ですよ」「えぇ、きっとそうね」「……いえ、絶対危険に決まってる!それでも」
「行くわよ。あたしはあの人を救いにいかなきゃなの」
考えを変えないしずかを見て、ミカンが悔しそうに唇を噛んだ。

ボーマンダに乗りながら、しずかはミカンを見下ろした。
「あのね、救えって言われたから救いに行くんじゃないの。
 救いたいから救いに行くのよ。
 あたしの大切な人だから」
溜め息混じりの声が、しずかから発せられる。
「……故人の行為を蔑むつもりはありません」
俯き加減に、ミカンが言う。「ただ、どんなに強い人でも死ぬんです。ギンガ団討伐の時のように」
「わかってる。トウガンさんを責めるつもりは無いわ。
 さて、そろそろいかなくちゃ。ドラちゃん待ってるから」

ボーマンダが、微弱な星明りに照らされて羽ばたく。
寂しげなミカンを残して。
419挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/07(土) 23:58:30 ID:???
「――くそ!何だってんだよ!?」
病院の外へ叩き出され、ジャイアンが吼えた。
「病室で騒げばああなるだろうね」
歩きながら病院を出てきたスネ夫が言う。
「じゃあ何で俺だけ力ずくなんだ!?スネ夫はどうして」
「何もされていないか、だろ?
 だって僕何にもしてないからね。ベッドも壊さなかったし、暴れなかったし
 下手な歌で歌わなか――はぅぁ!?」
「ス〜ネ〜夫〜君?」

「外が騒々しいね」
ドラえもんが眉を吊り上げて窓ガラスを覗く。
「犬でもいるのかな。……ま、いいか。
 ゴメンね。出木杉君。うるさくて」
「良いよ。別に」
ベッドに座りながら、出木杉は首を横に振る。
「こんなに楽しいのは久しぶりだからね。
 ……ギンガ団を統べていた頃はこんなことなかった。
 僕もどうかしていた。きっとあの機械の作用だろう」
「それだけじゃないよ」
ドラえもんは窓から出木杉へと目を移す。
「魚は陸に飛び上がっても、すぐに死んでしまう。
 普段いる環境から別の環境に変わった時、絶対に良くないことが起こるんだ。
 死じゃ無いにしろ、あの機械が僕らに悪影響を与えたことは確実なんだ。
 そして、今僕らに出来ることは一つ」
ドラえもんが凄みを効かせて出木杉に告げる。
「招待されたところで全てを戻すしかない」
420挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/07(土) 23:59:00 ID:???
「ドラちゃん!」
病室の扉に、誰かが現れる。
しずかだ。
「来てくれたんだね」 ドラえもんが顔を綻ばせた。
「えぇ、あたしのボーマンダで飛んできたのよ。
 リーグ前に一度あたしをこの町に呼んだでしょ?
 だからきっと今回もこの町に集まっていると思ったのよ。あとはジョーイさんに聞いたわ」
「来てくれてありがとう。
 ここで待っててね。今外にいるジャイアンとスネ夫を呼んでくるから」
ドラえもんは病室から出て行った。

「……ここに来たってことは、しずちゃんにも招待状が?」
出木杉はしずかに質問した。
「えぇ、来たわよ。
 『旅のレオ』――ふふ、なかなか洒落た名前よね」
「……しずちゃん。さっきの推理で気づいたんだけど。
 君も気づいているんだよね?その招待状――」

「ほら、早く戻るよ!」
ドラえもんはジャイアンの右腕を掴む。
だが、ジャイアンの左腕はスネ夫の首を捕らえたままだ。
「落ち着くんだ、ジャイアン!
 ここで体力を温存しておかないと、あいつを倒せないぞ!」
スネ夫が必死で説得する。
その言葉で、ジャイアンはハッとする。
「おぅ、そうだ!その通り!
 まだ体力とっとかねえと、思いっきり暴れられねえもんなぁ!ガハハハ!!」
すっかり気分を良くしたジャイアンが、病院へ戻っていく。
421挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 00:00:30 ID:???
出木杉がしずかにこれからのことを伝えた。
ジャイアンも喋っていたが、恐らく彼女の耳には入っていなかっただろう。
とにかくドラえもんの意図は通った。
「さぁ、今はどうやって島に行くかだ」
「俺に良い案があるぜ!」
ジャイアンが挙手して、誰にも言われる前に語りだす。
「この町の港にいるハギ老人。
 俺、リーグは中断した後に修行に連れて行ってもらったから知り合いなんだ。
 あの人はどんな海でも渡るって行ってたぞ」
「でも、この世界の住人が許してくれるかねえ」
スネ夫が不安げに呟く。
「最近あちこちで宗教信者目にするんだけど、ああいう奴らに僕らの正体ばれたらと思うと」
「大丈夫だって!ハギさん信者じゃないからよぉ!」
「でも、たとえそうであっても危険はあるよ」
ドラえもんがジャイアンを見据える。
「この世界の歴史だと、ただでさえ人が寄り付かない島だったらしい。
 そんな島がこんな形で注目を浴びているんだ。不気味に思わない人間なんていない。
 そこへ行こうとする人間も奇異の目で見られるはずだ」
「……じゃあ、いったいどうすればいいんだ?」
ジャイアンが参った様子で言った。
422挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 00:01:05 ID:???
「一番いいのは、僕らのポケモンで行くことだ」
出木杉が眉を寄せながら述べた。「誰にも迷惑を掛けることはないからね」
「そうだね」ドラえもんが頷く。
「みんな、『そらをとぶ』か『なみのり』を覚えたポケモンはいる?」
「いや、『そらをとぶ』はまずい」
出木杉が口を挟む。
「きっと海を渡れるポケモンはみんな行ってしまった。
 今は空を飛べるポケモンが島に行く番。衝突はなるべく避けたほうがいい」
「なるほど。確かに群れで飛ぶポケモンの姿は見かけた。
 じゃ、『なみのり』を覚えたポケモンは?」
すると、その場にいた全員が頷いた。
「『なみのり』を覚えさせるのは定石だからね。
 ギンガ団討伐直前の買い物の時にちゃっちゃと買っておいたよ」
スネ夫が得意そうに話す。
「良し。あとはみんな、準備を済ませるんだ。
 明日の朝早く、日の出前にに出発する。誰にも見つからないようにね」
ドラえもんの決定に、反論するものはいなかった。

「よぉーし、気合を入れるかぁ!」
ジャイアンが手を突き出す。
「ほら、みんな乗っけろよ」
ふと、旅立ちの日の事が、各々頭に浮かんだ。
あのときと同じように、みんな手を乗せあう。
出木杉は少し戸惑ったが、一番上に手を載せた。
その上をにドラえもんがちょこんと手を置く。
「じゃあ行くぞ!世界を救いに!」
掛け声が病室に響く。
その後、怒った看護師たちが飛び込んでくるまで、そう時間はかからなかった。
423挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 00:01:41 ID:???
投下終了。
では。
424虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/08(日) 00:04:35 ID:???
挑戦者氏乙です。
では投下させていただきます。
425虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/08(日) 00:05:41 ID:???

歩き始めて数時間。ジャイアンこと剛田武は未だ29番道路にいた。
早い話、道に迷っているのである。
おかげでパートナーのワニノコもずいぶんと成長したが、先に進めないのではその強さも全く意味がない。
歩き始めたばかりの頃は唄を歌いながら、まさに行進といった感じで歩いていたのだが・・・・・・。
何しろ何時間も歩き続けることに耐えられる性格では決してないジャイアンである。歩き疲れてかなりイライラしていた。
自分の歌によって失神してしまったポケモンたちの屍の山を乗り越えてジャイアンはまだ八つ当たりをしながら進む。
「ホントにどうなってやがんだ・・・・・・ドラえもんのヤツ!今度あったらギッタギタにしてやるからな!」

道に迷っているのは実際はジャイアンが悪いのであるが、自分が悪いなどと認めているようではガキ大将の名が廃る。
母ちゃん以外のものには負けない、自称天下無敵の男がジャイアンなのだ。
ジャイアンはなおもわき目も振らずに適当な方向に歩いていくのだった。
426虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/08(日) 00:06:39 ID:???

まだ着かない。
出発してからどれくらい時間がたったのだろうか、もうそろそろ日が沈もうとしている。
その夕日を見ていると、ジャイアンはどっと疲労が押し寄せてくるような気がした。
ジャイアンは彼らしからぬ足取りでとぼとぼと歩く。流石に疲れきっているのである。
そんな状況であるから、途中でリュックのきのみを落としたのにも気が付かなかった。

「おい、そこの子供、きのみ落としたぞ」
不意に後ろから声がした。ジャイアンが振り向くと、男が一人、きのみを持って立っている。
背はあまり高くない。しかもやせており、若干骨ばって見えるほどだ。
だが、ワイルドさというのだろうか、体型の頼りなさを補って余りあるほどインパクトのある風体をしている。
細い肢体を甚平で包み、はだけた胸からは雑草のような体毛がのぞく。
脚にはぼうぼうとスネ毛が生え、顔の髭もしばらく剃っていないようだ。
ただ、よく見るとその豪快な特徴の割には意外に若い。20代半ばといったところだろう。

いまどきテレビでも見たことがないような男だった。
427虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/08(日) 00:07:23 ID:???

さらに、近寄ってくると虫除けスプレーと男自身の体臭が混ざり合って、なんともいえぬ強烈な臭いがするのである。
「ほら、きのみ。どうしたんだ?こんな時間にこんなところで。子供は家に帰る時間だろ」
「ああ・・・・・・」
やたら子供子供といってくるのが気になるが、ジャイアンには言い返す元気もない。
「なんだ?礼くらい言えよ? お前、ものすごく疲れてるようだけど何かあったのか?」
「道・・・・・・」
「ん?」
「道を教えてくれ・・・・・・」
ジャイアンはうつむいた顔から搾り出すようにそう言った。
すると、男は快活にカラッと笑い、面白がっているような顔を近づけてきた。やはり臭い。
「な、何だよ・・・・・・?」
「道を教えてくれって、お前、腕には何がついてんだ?ん?」
見ると、腕にはポケギアがついていた。そういえばこれには地図機能がある。
地図など読めるはずがないことをすっかり忘れて、ジャイアンはポカーンとしている。盲点を突かれた。
「ハッハッハ、やっぱり気づいてねぇんだなwしかたがねぇ、ヨシノシティまで行くんだったら送ってやるよ。ついてこい」
「あ、え・・・・・・」
「なんだ、いやなのか?お前、このままじゃ野宿だぞ?」
「ん・・・・・・いや、ありがとうございます」
「最初からそうすりゃいいんだよ、じゃあ行くぞ」
結局、ジャイアンはこの男に連れられてヨシノシティまで行くことになった。
以前スネ夫が言っていた「地獄に仏」という言葉をジャイアンが思い出したのはこのときである。

男は名前を「シン」というらしい。どうも、名前と見た目が合ってないような気がする。
ジャイアンに語ってくれたところによると、シンは仕事でこの辺りに来ていたらしい。
ポケモンを捕まえる代行をする仕事だそうだ。
ジャイアンが駆け出しトレーナーだと聞いて、シンは捕獲のテクニックを事細かに語ってくれた。
内容が難しくて、ジャイアンにはほとんど理解できないことばかりであったが、それでも、感心して聞くことが出来た。
シンの仕事に対する情熱が良く理解できたからだ。
428虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/08(日) 00:08:28 ID:???

ヨシノシティまでほんの30分。たったそれだけの間でもジャイアンはシンの豪快で兄貴肌な性格が気に入ってしまっていた。
ポケモンセンターまで送ってもらった後、ジャイアンは泣いてシンに礼をいったのだった。
「ありがとう、俺はこの恩は一生忘れない!」
「おいおい、大げさなこと言うなよ。じゃ、俺は仕事の続きあるから」
「待って、何か俺にできることは」
「残念だけど、ない。それに、仕事に一日中歩き回ったようなヤツを連れて行くことは出来ないから。
 じゃあな、タケシ。またいつか会ったときにな」
シンはそういうとジャイアンに背を向けて歩き出し、しばらくすると見えなくなった。
気が付くと日はすっかり沈み、頭上には一面の星空が広がっていた。

「いい人だったなぁ〜」
ジャイアンは独り言を言うとポケモンセンターで回復を済ませ、そのままセンターの簡易宿泊施設で一泊した。
ポケモンの世界での第一日目は苦あり楽あり、ジャイアンにとって思い出深い日となったのだ。
ベッドに入ると忘れていた疲労がどっと溢れ出し、思い出に浸る暇もなくジャイアンは大きないびきをかきはじめたのだった。
429虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/08(日) 00:10:07 ID:???
投下終了です。
毎回、ごちゃごちゃして読みづらい感じがあったので今回から最初の一行を空白にしました。
春休みの課題終わりそうにないわ
明日は映画見てきます、それでは。
430のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/08(日) 02:03:52 ID:???
投下します、前回は>>261-264
431のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/08(日) 02:04:35 ID:???
「綺麗だなぁ〜!こんな湖初めてだ!」
賞賛の言葉を述べるのび太。
彼が見ているのはシンジ湖、シンオウ地方の3大湖として名高い湖だ。
「なんか不思議な湖だなぁ・・・この世界中の宝石をちりばめたような輝き・・・実にいい」
普段からは考えられない言葉を並べながら湖を覗き込む。
湖の輝きと爽やかな風、温かい日差しがのび太を包み込んでいく。
「うん・・・こんないい天気は・・・昼寝でもしたいな〜・・・」
一応口では「したい」と言ってるが彼の体はもう完全に寝る体制に入っている。
「今日も1日晴天なり・・・むにゃむにゃ」
草むらで大の字になっていびきを掻き始めるのび太、もはや当初の目的を忘れている。

――そう、彼はこの世界で草むらに入るという行為がどういう意味かすっかり忘れていたのだ。

「――!」
「な、なんだぁ!?」
不意に鳴り響いた甲高い声に思わず起き上がる。

まだ寝ぼけ眼ののび太が見たものは・・・
「ム、ムックルだ・・・!」
そこにいたのはこの世界に来たときのび太達が飛んでいるのを見ていた椋鳥ポケモン、ムックル。
ただ少し違うのは・・・ムックルが目の前にいて群れで彼を威嚇していることだろう
「・・・助けてドラえも〜ん!」
まさしくお約束。
432のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/08(日) 02:05:23 ID:???
一方、ナナカマド研究所では・・・

「こんな所にいる場合じゃない!すぐにのび太くんを探さないと!」
「そうね・・・野生のポケモンに会ったら大変だわ」
のび太のことを心配して研究所を出ようとするドラえもんとしずか
だが、それを快く思わないのが二人いた。
「おいおい!のび太なんて探してたらいつ旅に出られるんだよ!」
「そうだよ、どうせのび太の事だからその辺で昼寝でもしてるだけさ」
そう言っているのはジャイアンとスネ夫だ。
「二人とも、のび太くんだぞ!今頃間違いなく災難に巻き込まれてるに決まってる!」
ドラえもんが負けじと言い返す。
「んなこと言ったって――」
・・・と、口論が激化する寸前、あの博士が口を開いた。
「私が口を挟む問題ではないが・・・ポケモンを持ってないのに友だちを探すのは危険だと思うぞ」
その重い声にジャイアンが出かかった声を飲み込む。
「・・・だ、だけどポケモンは3匹しかいないんじゃ・・・」
しずかが恐る恐る尋ねる。
「ポケモンはいる」
ナナカマドが静かに答える
「ただ新人用ポケモンは3匹までだ・・・誰がもらうかは相談して決めるんだな」

――数分後、5人の手の中にはモンスターボールがあった
「こいつが俺のポケモンか・・・」
(ジャイアンに勝てそうに無いのは残念だが・・・まぁいいか)
「やったわ!私この子が一番欲しかったの!」
「良かったね、しずかちゃん」
「さぁみんな!早く手分けしてのび太くんを探そう!」
こうしてのび太以外は全員ポケモンを手に入れたのだった。
433のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/08(日) 02:07:08 ID:???
そして再び場面はシンジ湖に戻る
「うわあああああああああ!誰か助けてええええええええええ」
なにもかも透き通る湖の周りで鳥と戯れる少年・・・と言えば聞こえはいいが現実は違う。
半べそ掻いた少年が敵意丸出しの鳥の群れに襲われるという何とも情けない状況だった。
「くそ・・・こんな時にポケモンを持ってれば・・・ん?」
不意にのび太が走りながらも何かを閃いたような表情を見せた
(そうだ・・・確かゲームではナナなんたらのバックからポケモンを手に入れるんだ)
とことん低い記憶力を奮い立たせながら走り続ける。
(バックが落ちているのは確か湖で・・・ん?湖?)
その瞬間、彼の記憶が一気に蘇った
「そうだ、そうだよ!この湖、シンジ湖にナナカマド博士のバックが落ちてるんだ!」
そういって興奮しながら自分の足元を見るのび太。
「・・・なんで何もないんだよおおおおおおおおおおおおお!」
現実のあまりの理不尽さにその場でへたり込むのび太。
だが、そんな彼の目の前には・・・

「あははは・・・君たち何の用だい?」
散々のび太に逃げられてイライラしているムックルの群れだった

「・・・はぁ・・・逃げないと・・・」
なんとか震える足を奮い立たせ逃げようとする・・・が
「に、逃げ道が・・・」
のび太がへたり込んでいる隙にムックル達がのび太を囲んでいたのだ
そして背後はシンジ湖・・・まさに絶対絶命の状況だ。
434のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/08(日) 02:07:48 ID:???
(ゲームの世界でなんでこんなひどい目にあわなきゃいけないんだろう・・・)
ムックル達が徐々に囲いを縮めていく
(こんなことなら大人しくDSが安くなるのを待てば良かった・・・)
――群れの中の1羽がのび太に向かって飛び掛かる
(・・・ジャイアンのパンチほど痛くありませんように!)

――その瞬間、彼は自分がムックルに殺されたのではないかと思った

何も見えない、見えるのは眩い紫の光だけ・・・
だがどこか暖かなその光はのび太にやすらぎを与えてくれた
(これが天国なら悪くないな・・・)
そんな事を漠然と考えていたその時、光は少しずつ薄れていった。

「・・・ん?ここは?」
まるで寝起きのように辺りをキョロキョロ見渡すのび太
最初に見たときと何も変わらない、綺麗なシンジ湖だ
「・・・あ、あれ?そういえばムックルはどこだ?」
自分がさっきまで危機的状況だったことを思い出し慌てるのび太。
だがその慌てっぷりに答えるかのようにムックル達が高音を出しながら上空を飛翔する
「どうやら行ったみたいだ・・・それにしてもあの光は何だ――」
突然のび太が言葉を止めた。
しばらくの沈黙・・・そして

「・・・君は何?」
そう言ったのび太が見ているのは・・・シンジ湖の中心に浮かんでいるピンク色の生き物だった
435のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/08(日) 02:08:53 ID:???
投下終了です、終了です、眠いです
436名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 07:54:44 ID:???
乙なのかしら
437ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:18:46 ID:???
皆乙。
昨日は迷惑かけてごめん。
今度こそ、今から投下します。
438ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:20:54 ID:???
>>104の続き…
 
「出てこい、バンギラス!」
フィールドにバンギラスの巨体が姿を現す。
『ゴクの主力は炎。
 バンギラスならタイプ的に有利のはず!』
そう、ジャイアンの使えるポケモンは2体のみ。
このバンギラスで、相手の手持ちを出来るだけ減らすことが重要なのだ。
しかし…
『……勝った!計算通り!』
しかし、ゴクはジャイアンが炎に有利なバンギラスを使うことを予想していた。
ジャイアンの欠点は正直過ぎる所。
少し頭を使えば、ジャイアンの行動など簡単に予測出来る。
そしてゴクは、ジャイアンのその欠点を利用したのだ。
「ヒャハハ、さぁ楽しいゲームの始まりだぁ!出てこい、マグカルゴ!」
 
「マ、マグカルゴだと!」
439ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:22:58 ID:???
【マグカルゴ】
その弱点の多さと能力の低さで、
一般的には卵要員としか使われない悲惨なポケモンである。
 
「ゴク……お前ふざけてんのか?」
「何言ってんのさ。僕はバトルの時はいつでも本気だよ」
「だ、だよなぁ…」
だが目の前に居るのはマグカルゴ。
ジャイアンは、ゴクの行動が不思議で堪らなかった。
『まぁ俺からしたらラッキーだ』
「バンギラス、波乗りであのカタツムリをナメクジにしてやれ!」
ブン!
「ヒャハハハハハ」
バンギラスが津波を起こそうと手を振り上げた瞬間、ゴクの笑い声がドームに響いた。
その声に驚き、バンギラスの手が止まる。
「ヒャハ、あっ、命拾いしたね」
「どういうことだ?」
「ハハハ、簡単なことだよ。
 このマグカルゴに波乗り何てしたら、観客の命が危ないってことさ」
 
ゴクの意味深な言葉。
だが、その意味が掴めない。
何故、マグカルゴに波乗り したら観客の命が…
『普通のマグカルゴなら危ない訳が無い』
「まさか…そのマグカルゴ、改造されてんのか?」
ジャイアンは思い出した。
地下アジトで戦った、炎に強いアリアドスのことを。
「あっ、イアン改造のこと知ってたんだ。
 そのとーりだよ。こいつは雷電が改造した僕専用マグカルゴなのさ」
440ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:25:24 ID:???
「水蒸気爆発って知ってる?
 すっごい熱い液体に、冷たい水がかかることで起こる爆発のことなんだ(例:火山の噴火)。
 まぁ、詳しいことは自分でぐぐってよ、説明めんどいからさ」
「……なるほど」
とりあえずうなずくジャイアン。
細かいことは分からないが、波乗りをしたらマグカルゴが爆発すると言うことは分かった。
「だけどよぉ、爆発が起きても俺のバンギラスはマグカルゴと離れてるから平気だぜ?
 なのに何で命拾いになるんだよ?」
ジャイアンの言葉を聞いたゴクは、やれやれといった顔をし言った。
「危険なのはイアンじゃない。
 僕達の周りに居るこの観客達さ」
「な!?」
マグカルゴの体は高温のマグマ。
もし、そのマグマの体がここで爆発すれば……
「そう、観客達は大火傷に、いや死んじゃうだろうね」
「ゴク、てめぇ卑怯だぞ!」
「卑怯?作戦と言ってくれたまえ、イアン三等兵。
 バトル何てものは所詮殺し合い。殺し合いにルール何て無いのさ!」
「クソッ!
 バンギラス、ストーンエッジ!」
「無駄だよ、地震だ!」
バンギラスが岩の固まりを造り出す前に、地面が唸りを上げ、バンギラスの体力を奪う。
 
『ヒャハハ、焦りはミスを招く。この試合……貰った』
441ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:26:52 ID:???
「くっ、バンギラス!」
相手が使ったのは効果抜群の地震。
いくら巨大バンギラスでも体力をかなり削られたのは明らかだ。
しかもバンギラスの巨大な体は、その圧倒的な攻撃力の代わりに素早さを犠牲にする。
波乗りなどの遠距離系の技ならともかく、
ストーンエッジなどの直接当てる技、または発動に時間が掛かる技は当てられないだろう。
 
『いくらトロいマグカルゴでも、地震なら確実に体力を削られる。
 もし、あと一発でも地震をくらえばバンギラスは終わりだ!』
「ヒャハハ!いくら考えても無駄なんだよ!無駄無駄ー!!!
 さぁ……これでゲームセットだ。マグカルゴ、地震!」
大きな地響きがドームを包みこむ。
「バンギラス、負けるな!こっちも地震だ!」
ジャイアンの声と同時に強くなる揺れ。
その大きな揺れはフィールドを崩壊させ、差別することなく二匹を傷つけた。
「ヒャホホっ!、何て揺れだ!?」
思わず座り込んでしまうゴク。
二匹同時の地震。しかも一体は巨大バンギラス。
こんな状況では、人間が立っていることなど不可能に近い。
いや、人間だけじゃなくポケモンだって…
「ぐぅ、負けるなマグカルg…………はぁ?」
思わず目を疑うゴク。
「ハハハ…うわぁぁぁ!!!」
フィールドに砂煙が舞った。
別にバンギラスが攻撃した訳じゃない。
地震の揺れで体が傾いたバンギラスが、ゴクの方へ倒れてきたのだ。
何とかゴクは逃げ切れたが、動きが遅いマグカルゴは文字通りぺしゃんこになった。
 
「勝った……計算通り!」
442ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:28:07 ID:???
「…まさかイアンがここまで考えていたとはね。
 だけど君は1つ気づかなかった点がある。何か分かるかい?」
「…何だよ」
「ヒャハハ!こいつに勝てたら教えてやるよ!
 出てこい、ファイヤー!!!」
美しい炎を纏った鳥がフィールドに現れた。
その姿は、まるで日本の神と言われる朱雀の様だ。
「ゴク、バンギラスにファイヤーは…」
ジャイアンがそう言いかけた、その時…
 
シュン
 
一瞬、空気を切り裂く様な音が聞こえた。
そして、顔を横に向けるとバンギラスから炎の線が延びている。
いや……違う。
良く見るとそれはファイヤーの残した軌跡だった。
『は、速すぎ…』
 
ザクッ!
 
バンギラスの悲鳴がドームに響く。
ファイヤーの鋭いクチバシが、バンギラスの右肩を貫通したのだ。
暴れるバンギラス。
だが、ファイヤーはクチバシを突き刺したまま動かない。
「…あっ。バンギラス、雷のキバ!」
我に帰ったジャイアンが支持を出すが、
その支持を実行に移す前に、ファイヤーはバンギラスから素早く離れた。
 
「ヒャハハハ……どうだい?イアン。
 岩をも貫くクチバシと、圧倒的な機動力を持った僕のファイヤーは…」
443ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:31:12 ID:???
バンギラスの顔が痛みで歪む。
右肩を骨ごと貫かれたのだから、その痛みはかなりのものだろう。
「不味いぞ……ゴクのやろうとしてることは分かった。
 きっと両肩を潰して、バンギラスが攻撃出来ない様にする気だ」
ほとんどの攻撃が、発動する前に何らかの形で手を使う。
もし、もう片方の肩まで潰されたら事実上の戦闘不能になってしまうのだ。
「さぁ、行くよ。
 ファイヤー…ゴッドバードの準備だ!」
ファイヤーの周りに炎が集まっていく。
今回のフィールドは炎に囲まれているので、その炎の勢いも一段と激しい。
「今しかねぇ!
 バンギラス、ストーンエッジだ!」
バンギラスが片手が岩の固まりを作り出した。
「良し!それをファイヤーに…」
遅かった。
ファイヤーはもうバンギラスの目の前まで来ていたのだ。
「バ、バンギラス!?
 ガードだ!左肩を岩で守れ!」
左肩を守るバンギラス。
だが、ファイヤーはそれをあざ笑うかの様に動きを変えた。
「バンギラス!」
ファイヤーはバンギラスの右膝を貫く。
血が吹き出し、バンギラスの悲鳴がジャイアンの耳に入った。
 
「ヒャハハハハハ!本当に恐ろしいのはまだこれからだよ!
 君たちは僕の前にひれ伏すんだ!僕の家来となってね!」
444ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:33:04 ID:???
「……酷すぎる」
観客の1人が誰にも聞こえない様に言った。
あれから10分。
ゴクはわざと左肩を狙わず、
バンギラスの体の他の部位ばかり串刺しにし、じっくり、じっくりと苦しめている。
「…気に入らないなぁ、その目」
もうフラフラのバンギラス。
だが、まだその目には闘志が込められていた。
「両足、腹、腰、胸。
 普通なら死んでもおかしくない程攻撃を受けたのに……まだそいつは立ってくる。
 何で?倒れや良いじゃん!じゃないと死ぬよ?イアンも何か言えよ!そいつが死んでも良いのかよ!」
目が虚ろのジャイアン。
周りが火の海の状態でもう40分も戦っているのだ。
喉も乾くし、頭もフラつく。
だが、ジャイアンはこの試合、まだ一度も倒れていない。
「ゴク…俺達は倒れる訳にはいかねぇんだよ。
 お前には分かんねぇだろうな。人を守るってことがよ。
 俺やバンギラスを支えてんのは筋肉や骨何かじゃねぇんだ。
 俺を支えてんのはなぁ……大切な奴を救いたいって叫ぶ俺の中の魂なんだよ!」
再びバンギラスの体に力が入る。
そして片手を掲げ…ボクシングの構えをとった。
「バンギラス!俺達の魂、見せつけてやるぞ!」
「ヒャハ…ヒャハハ」
今まで呆然と話を聞いていたゴクは急に笑い始めた。
「ああ臭かったぁ。
 そんな恥ずかしい言葉を良く人前で話せるねぇ、尊敬するよ。
 でも、それももう終わりだ。ファイヤー、最後の攻撃の準備をしろ!」
445ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:34:31 ID:???
「くっ!熱い…」
激しい熱風が辺りを包み込む。
ファイヤーが体に周りの炎を自分に引き寄せ、巨大な炎の固まりを作っているのだ。
「美しい…美しいよ。さすが僕のパートナーだ」
自分の世界に入り込むゴク。
その目はもはや、炎を纏ったファイヤーの姿しか見ていない。
「キモ…」
観客の女子高生がそう言った。
 
「地獄へ旅立つ準備は出来たかい?
 さぁ…ファイヤー。トドメのゴッドバードだ!!!」
「くっ、バンギラス!来るぞ!」
睨み合う二匹。
先に動いたのは…ファイヤーだった。
 
シュン
 
近づくファイヤー。
指示を出そうとジャイアンが口を開…
 
「イアン、予選で君が戦ったカンナは僕が殺したよ」
「!? 今何て…」
 
ブシャ!!!
 
446ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 12:38:07 ID:???
「し、しまった…」
気づいた時にはもう手遅れ。
ファイヤーのクチバシは左肩を貫通し、バンギラスを完全に戦闘不能にしていた。
後悔するジャイアン。
だけど今、ジャイアンを支配していたのは怒りだった。
「ゴク…てめぇはぁ!!!」
ゴクの方へ走り出すジャイアン。
ゴクはもちろん、司会者や観客までもが驚いた。
「イ、イアン?落ち着こうよ!ね?ね?
 僕だって悪気があって殺した訳じゃあ無いん…ダベラッパ!!!!」
奇声を上げて吹き飛ぶゴク。
ゴクの顔に赤い拳の痕が残った。
「…立て、ゴク。お前だけはこの俺様が直々にボコッてやる!」
「…ちょっと体がデカいからって調子に乗りやがって!
 おい、ファイヤー!いつまでそんなデカブツの相手してんだ!
 早くこっちに来て、このブタゴリラを焼き豚にしてやれ!ミディアムでなぁ」
ゴクが叫ぶ。
だが、ファイヤーは動かない。いや…動けない。
「ファ、ファイヤー…」
「バンギラス、まさかお前…」
バンギラスは意識を失いながらも、
ファイヤーに噛みつき、密着した状態から動けなくしていた。
しかも、周りの炎とファイヤーの体の火により熱せられたバンギラスの岩の体は、
密着していたファイヤーの体をも焦がし、その体力を奪っていたのだ。
もう、すでにファイヤーの意識は無い。
バンギラスは勝った。
確かに試合上は引き分けかも知れないが、
バンギラスの強い魂が、確かにファイヤーの力を上回ったのだ。
447名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 12:46:19 ID:???
ダベラッパwwwww
448名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:03:50 ID:???
ミュウどこいった?
449ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 13:19:46 ID:???
「バンギラス、ありがとな…」
ボールに戻すジャイアン。
ジャイアンは、さっきの自分の行動を深く反省した。
『バンギラスは、俺の失敗のせいで倒されてしまった…
 もう惑わされない!バンギラスの為にも……この試合絶対勝つ!』
『目に…また力が戻ったな。
 ヒャハハ。でも、もうタイムオーバーだ。僕の計算だと……あと10分以内に……』
「なぁ、イアン。さっきの問題の答え知りたくない?」
「うるせぇ、早くエンテイを出せよ」
「(くっ!)まぁまぁ。
 おかしいと思わなかったかい?僕が水蒸気爆発なんて言葉知ってること」
「思わねぇよ!」
「(なにっ!?)ハハハ。まぁ落ち着こう。
 実は言うとね、水蒸気爆発なんて言葉僕良く知らないんだぁ。
 ぷぷっ!イアンも読者も騙されたぁ!小学生がそんなの知る訳無いじゃんw」
1人で笑うゴク。
ジャイアンはそんなゴクを見かね、腰からボールを取った。
「ゴク、早くお前も…ボールを……と…れ」
思わず膝をつくジャイアン。
「な、何だよ、これ…体が、言うことを…聞かねぇ……ぞ…」
「ヒャハ…ヒャハハハハ!タイムオーバーだぁ!
 体が動かない理由を教えてやろうかい?君は僕の作戦にハマっていたのさ!」
 
次回決着
450ミュウ ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 13:24:04 ID:???
焦ったぁ……
急に「バイバイさるさん」って書かれてアク禁になったのさ。
ちょっとミスが多いのは見逃してね、ごめん。
 
ゴクvsイアン >>438-446 >>449
水蒸気爆発何て小学生が知ってる訳無いじゃんw
451名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:30:52 ID:???
なんというこじつけ・・・
泣きたくなった
452名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:31:57 ID:???
korehahidoi
453名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:33:13 ID:???
体が動かない理由が火山ガスとか言ったらキレるぞ
454名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:35:05 ID:???
・・・・・(^_^;)
455名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:36:43 ID:???
これでミュウのかなしばりとかだったらミュウぶちかます
456 ◆NPxbYyE1hc :2007/04/08(日) 13:37:01 ID:???
>>451 (゚Д゚ )…………
 
こじつけに見えるのは途中でアク禁になったからだから許してくれよ。
しかも嘘の脅しってゴクっぽいし、今まで誰もやって無いでしょ?
457名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:38:31 ID:???
ゴク「あひゃひゃひゃひゃひっかかったひっかかったぁ」
458名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:40:46 ID:???
>>456
貴様の矛盾、徹底的に突くッ!
459名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:47:10 ID:???
>>458
まずぽけもん板見て来て。
アク禁になってすぐ、続き書けなかった理由書き込んだから。
最後の最後の投下でアク禁になって、
狙ってやったことがミスだの矛盾だの言われる側の気持ちを考えろっての。
460名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:51:40 ID:???
ゴク「ごめんなぁ(笑)!!!!!!!!」
461名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:55:35 ID:???
ミュウってよく自分の気持ちを相手に考えさせるな
誰か叩かれてるときも「投下中にエロネタにされた俺の気持ちを考えろ」
と言っていた
462名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:55:49 ID:???
>>460 修正
「アヒャヒャヒャ、ごめんねぇww」
やるからにはきっちりやりなさい。
463名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 13:58:09 ID:???
ミュウ「罪の無い作者を傷つけて・・・
いい加減にしろよ!出木杉!」
464名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:05:03 ID:???
ミュウ面白いよ!!1
水上気爆発何て普通の人には考えつかないよ!
みんなミュウいじめの辞めて!!!!!
465名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:14:49 ID:???
>>464
読んでない子は黙ってようね
466名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:32:46 ID:???
>>464
まずは漢字の勉強でもしようか
話はそれからだ
467名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:41:28 ID:???
ミュウ小説やめろよ
昨日は散々待たせた癖に今度は訂正か?
都合のいいやつだ
468名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:44:59 ID:???
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
469名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:47:04 ID:???
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
470名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:48:55 ID:???
ヤメテー!
ミュウが死んじゃう!
471名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:51:20 ID:???
お前ら流石にやりすぎ。
ミュウの気持ちになってみろボケカス
472名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:53:01 ID:???
ミュウの文体の特徴

「〜なんて………」と表記する所を「〜何て……」と書く
さあ皆でレッツミュウ!
473名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:53:03 ID:???
>>471 うるせえー! お前も一緒に
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
474名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:54:53 ID:???
ミュウとミュウアンチ死ね
目障り
どっちかというとアンチ死ね
475名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 14:56:58 ID:???
>>472
日本語でおk
476名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:00:45 ID:???
今北産業
477名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:01:47 ID:???
ミュウ

やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
ガキの漫画じゃないんだからww ゴク…てめぇはあああ! とかやめてwww
478名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:04:22 ID:???
>>477 日本語?
479名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:06:25 ID:???
>>478 君も一緒に
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!

ミュウの小説よりノートの方が絶対面白い
目に見えた事だが
480名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:08:25 ID:???
>>479
新カントーなめんな!(`・ω・´)
481名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:11:34 ID:???
>>479
通報したから。
君はもう二度とこの板に来れないから。
いい気味だね。
482名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:12:22 ID:???
ふぅ・・・まったく
ここで俺が投下したらどうなることやら
483名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:14:59 ID:???
ミュウがやめたら愛知県を吹き飛ばす
484名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:15:33 ID:???
ミュウ
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
485名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:15:35 ID:???
愛知県民の俺をも巻き込むのか!?
486名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:17:53 ID:???
そんなに俺を叩いて楽しいの?
今から通報するけど謝れば許すよ
俺もガキじゃないし。
487名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:18:35 ID:???
サトルっぽいのを重点的に潰す
488名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:20:32 ID:???
>>486 文体がガキっぺ。
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!



489名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:21:21 ID:???
里中悟
490名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:24:48 ID:???
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
491名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:26:42 ID:???
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
やーめろ!
492名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 15:31:51 ID:???
沈静化
493名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 16:17:36 ID:???
荒れてますな
494名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 16:21:26 ID:???
君がageたからまた荒れるかもよ
495名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 16:34:03 ID:???
確信犯だ
496名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:15:58 ID:???
>ぷぷっ!イアンも読者も騙されたぁ!

かなりうざいんだが
497名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:37:51 ID:???
だがそれが良い
498名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:40:23 ID:???
それでこそゴク
499名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:41:16 ID:???
ゴククオリティ
500名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:47:56 ID:???
どんどんキャラが研ぎ澄まされてるなw
501名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:47:56 ID:???
ゴひゃクget
502名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:52:02 ID:???
>>501
この果てしなく続く空の下
俺達はほぼ同時にマウスをクリックした
運命だとは思わないか?
503名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 17:57:24 ID:???
ああ、しかしこれは次のキリ番までの俺達の新たな闘いの始まりなんだ
504 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:05:08 ID:???
投下いたす
505ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:07:59 ID:???
ポケモンリーグ、チャンピオンの間。

全てがしずかが仕組んだこととも知らないのび太と出木杉。
だが、その戦いは始まってしまった。

(まずはこちらに有利な状態にしないと……)
のび太はホウオウを前に、二個のボールをその両手で投げる。
現れたのはメタグロスとドククラゲだ。
その様子を見て出木杉もボールを構える。
「ダブルバトル……というわけかい?まあ、付き合ってあげるよ」
出木杉はもう一つのモンスターボールを投げる。
ホウオウに続いて現れたのは、銀色に輝く巨体を翻すポケモン……ルギア。
『馬鹿なのび太だ、この2体で瞬殺してくれる』
ルギアはドククラゲの弱点を突けるし、ホウオウはメタグロスの弱点を突くことができる。
「のび太、すぐに終らせてやるよ!」
ルギアが先制し、神通力をドククラゲに放った。
だが、その攻撃は見えない力に弾かれてしまう。
「ちっ、守ったか……」
いくらのび太とはいえ、ここまで勝ち上がってきたのだ、馬鹿ではない。
「だが、ホウオウの攻撃は避けられまい……せいなるほのお!」
吐き出された輝く炎はメタグロスに炸裂する……はずだった。
だが、メタグロスはその攻撃をわずかな動きでかわしたのだ。
506ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:08:56 ID:???
「よし、やったぞ!」
のび太がガッツポーズをする。
「メタグロス、かげぶんしん!」
メタグロスの姿がぶれ、その回避率を上げる。
出木杉が舌打ちする。
「まさかヤツは、せいなるほのおが来ることを読んでいたのか?」
聖なる炎は破壊力が高いが、命中率が少し落ちる。
そのわずかな可能性にのび太は賭けたというのだろうか。
『なら、やはりコイツは馬鹿だ』
そんな無謀な確率論でバトルをするなど、やはり劣等生の浅知恵だ。
「まあいい、次は確実にドククラゲを落とす」
守るを連続して使うと成功率が落ちるため、ドククラゲは次のターンに守るは使わないはず。
「ルギア、ホウオウ、二人がかりでドククラゲを血祭りにあげろっ!」
二体の伝説ポケモンがドククラゲに殺到する。
「まずは一匹……」
のび太ごときに大人気ないことをした、と再びマユミの奉仕に体を預ける出木杉。
だが、そのまま快楽に身を委ねることができないような光景が目に飛び込んできた。
「な、なにっ!」
ドククラゲはルギアとホウオウの神通力をいとも簡単に弾いたのだ。
「ここで……二度目の守る、だと……」
のび太の馬鹿さ加減はつくづく分かっていたつもりだが、まさかここまでとは。
507ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:10:27 ID:???
だが、そののび太の分の悪い賭けは今のところ成功を続けている。
「メタグロス、しねんのずつきだ!」
メタグロスの突撃でホウオウが吹き飛ばされた。
「く……調子に乗るなよ、のび太……」
出木杉は欲望をマユミの口にたっぷりとぶちまけると、ゆっくりと自身を短パンに収める。
「僕が本気にならなければならないとはな」
うやうやしく下がるマユミを乱暴に追いやり、出木杉がバトルフィールドに立った。
「ルギア、めいそう。ホウオウはじこさいせいだ」
ルギアが目を閉じると、その戦闘力が上昇していく。
ホウオウはメタグロスに受けた傷を完全に癒してしまった。
「持久戦になればプレッシャーを持つこちらが有利。君の攻撃は全部受けきってやるよ」
『その前にルギアの攻撃に耐えられれば、だけどね』
瞑想を積んだことで、ルギア単体でもドククラゲは確実に落とせる。
そしてホウオウはメタグロスの攻撃を相手のPPが尽きるまで受け続けるだろう。
ルギアに攻撃を仕掛けてきたとしても、メタグロスの主力技にはルギアに大ダメージを与えるような技はないはず。
万が一敗北しても、こちらにはまだ伝説のポケモンがたくさん控えているのだ。
「遊びは終わりだ……」
508ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:11:55 ID:???
ポケモンリーグ、第3の間。

スネ夫、しずか、ダイゴ、ミツルの四人は先を急いでいた。
「いいか、ドラミ達はおそらくドラえもん君やタケシ君をノビタ君に近付けまいと立ち塞がっているはずだ」
ダイゴの言葉に、スネ夫も思案する。
「!」
「どうしたの、スネ夫さん」
急に立ち止まったスネ夫に、しずかが心配そうに声をかける。
「いや、皆は先に行ってくれ。僕はやることがある」
スネ夫は先に行く皆と別れて、四天王控室への扉に向かった。

スネ夫は控室に入ると、PCを起動する。
「ダイゴさんの話を聞くに、のび太は出木杉に絶対勝つだろう」

実はのび太は自分も知らないうちに、ダイゴを通じてドラミの助力を受けているようなのだ。

『ドラミちゃんの力は脅威だ。こっちもそれなりに対処しなければ……』
使う予定のなかったあのポケモンを使うしかない。
スネ夫は自らのポケモン達を回復させながら、その控えポケモンが転送されてくるのを待つ。
「間に合えばいいんだけど……」
509ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:13:02 ID:???
ポケモンリーグ、最後の間への階段━━

「どうなってんだ……」
ジャイアンがこの場に来たとき、目の前は信じられないものばかりだった。

拐われたはずのしずか。
いないはずのドラミ。
それに対峙しているドラえもん。

全然状況が理解できないが、とにかく全員見知った顔だ。
「おい、おまえら!にらめっこしてないで皆でのび太を助けにいこうぜ!」
だが、ドラえもんはそれを制した。
「ジャイアン、あのドラミとしずかちゃんは敵だよ……」
ドラえもんはジャイアンにそれだけ言う。
おそらくジャイアンに詳しい事情を言ったからとて、理解はできないだろう。
「よくはわかんねえが、確かに素直に通してくれる雰囲気じゃねえな」
ジャイアンも分からないながらに、何か感じ取ったようだ。
「あらタケシさん、お久しぶり」
しずかが懐かしい者を見るような態度でそう言った。
「しずかちゃん、今はのび太を助けにいきたいんだ。どいてくれよ」
ジャイアンの言葉にドラミが返す。
「大丈夫よ、のび太さんは絶対に負けない」
「なぜそう言い切れるんだ!」
妹の言葉に、ドラえもんが問いかける。
あらゆる状況を考慮しても、のび太が出木杉に勝てるとは思えないのだ。
510ドラーモン作大長編 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:14:03 ID:???
「それは……」
「私がノビタ君と接触したから、かな」
自分の背後から声が上がり、びっくりして後ろを振り向くドラえもんとジャイアン。
ドラミの発言をさえぎったのは、ダイゴだ。
そして、ダイゴの後ろには二人の子供が息を切らせて立っていた。
ジャイアンはその二人を見て、かろうじて声を絞りだした。
「ミツル……と、しずかちゃん?」
再び頭を階段の上に向けるジャイアン。
そこには全く同じ姿のしずかが立ちはだかっている。
「しずかちゃんが……二人……」

源しずかは、野比しずかを真っ直ぐに見据える。
「はじめまして、じゃないわね。子供の私……」
「ええ、二回目ね。未来のわたし」
今にも飛び出しそうなしずかを制し、ダイゴが声を上げる。
「私がノビタ君に伝授した戦術、あれはマトモなものではなかった」
ダイゴがのび太に指南した戦術は、戦術とはいえないほどのお粗末なものだった。
わずかな確率に全てを賭けるという、あまりにも楽天的な戦い方に技構成。
あれでは普通のトレーナーにすら勝てはしない。
「だがドラミ、君はそれでも勝てるといった。なぜだ?」
「その答えは、貴方も気付いてるんじゃなくて?」
ドラミはそう言った。
511 ◆xqjbtxNofI :2007/04/08(日) 18:15:21 ID:???
投下終わり
512名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 18:15:46 ID:???

今ノート氏に近いものを感じた
513名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 18:16:41 ID:???
一味違うな
514名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 18:17:22 ID:???
乙です
ここで切るか・・・
515名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 19:08:57 ID:???
516ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/08(日) 21:18:20 ID:???
投下します
517ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/08(日) 21:19:03 ID:???
「さあ、次は何を出す?」
試合の流れが自分に向いているからか、余裕のスネ夫。
対して、リンは顔色一つ変えずにボールを放った。
「ミュウツー!」
繰り出されたのは破壊神、ミュウツー。
「あなたもすぐに葬ってあげるわ……あの御曹司のようにね」
ナマズンが地震を起こすも、ミュウツーの体力は残ってしまう。
「サイコキネシス!」
ミュウツーから強力な念波が放たれる。
だが、これも同様に体力を奪いきることは出来なかった。
「もう一度、地震だっ!」
スネ夫が二回目の地震を指示する。
『これで倒れてくれ……』
だが、スネ夫の願いも虚しくミュウツーの体力は残っていた。
そのままミュウツーがサイコキネシスを放ち、遂にナマズンが倒れてしまう。
「ふふ、あなたの手持ちにミュウツーを倒せるポケモンはいるのかしら?」
ナマズンを倒したことにより、勝ち誇ったような笑みを浮かべるリン。
ミュウツーは絶対に倒されない――彼女はそんな雰囲気を醸し出していた。

――だがこの男、スネ夫は違った。
『いくら強いミュウツーでも、僕の前では無力さ』
「いけぇっ!」
スネ夫が次なるモンスターボールを放った。
518ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/08(日) 21:20:00 ID:???
繰り出されたのは、モンスターボールさながらのポケモン。
その周りでは電気がバチバチと音を立てていた。
「これは……マルマインね」
リンが苦い表情をする。
「ふふ……先手を取って倒させてもらうよ」
マルマインのスピードはミュウツーのそれを上回っている。
スネ夫は、ミュウツーに攻撃される前に倒してしまおうというのだ。
『急ピッチで育てた甲斐があったってもんだよ……』

二日前――
『ミュウツーか……どうやって倒そう』
先程のダイゴとリンの試合で、ミュウツーの圧倒的な強さを見せられたスネ夫。
彼は今、ミュウツーの対策法を考えていたのである。
『今のポケモンじゃ、間違い無く勝てないな』
ミュウツーは凄まじい破壊力に加えて、素早さも高い。
覚える技も豊富なので、弱点を突かれて一撃死ということも十分に考えられる。
『仕方ない……アイツを使おう』
スネ夫が考え出した対策法は、至極単純なものだった。
『こっちが先手の一撃で倒せばいいんだ。それをやるにはアイツしかいない』
スネ夫は大急ぎでビリリダマを捕まえ、育て始めたのだった。

舞台は戻る。
『今のミュウツーなら、大爆発を使わなくても倒せるな』
「マルマイン、十万ボルト!」
強力な電撃がミュウツーの体力を奪った。
519ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/08(日) 21:20:48 ID:???
無言でミュウツーをボールに戻すリン。
その顔は屈辱で歪んでいる。
さすがの彼女も、ミュウツーが倒されたことには動揺を隠せないようだ。
「……サンダー!」
リンが次に選んだのはサンダーだ。
甲高い咆哮をあげ、スネ夫を威圧する。
『サンダーならマルマインにあまりダメージは与えられないハズ……どういうことだ?』
スネ夫は疑問を抱く。
だが、既に彼の腹は決まっていた。
「マルマイン、大爆発!」
マルマインの体に光が集まっていく――
そして、次の瞬間……それは一気に弾けた。
「やったか!」
目をこらし、爆発のあった所を見るスネ夫。
彼の目は期待に満ちていた。だが……
「……残念ね」
不意に、リンの声が聞こえてくる。
スネ夫は更に目をこらし、勝敗の行方を確かめる。
「これは……しまった!」
スネ夫が見たのは元気に羽ばたいているサンダーと、力尽きて倒れているマルマインだった。
520ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/08(日) 21:21:28 ID:???
落胆するスネ夫を嘲るかのように、空中を旋回するサンダー。
「あなたが大爆発を指示する前に、見切りをさせたのよ」
見切り……守ると同じく、相手の攻撃を無効化できる技だ。
「……くそ!」
自らの判断ミスを恨むスネ夫。
何せ、冷静になっていれば簡単に予測できた事なのだ。
「ふふ、勝負を焦りすぎたわね……」
リンがほくそ笑む。

ドーム観客席。
「ああっ!スネ夫のバカ!」
顔を真っ赤にしながら地団駄を踏むジャイアン。
それに、すかさずしずかがフォローを入れる。
「でも、スネ夫さんの優勢は変わらないわ。あっちは3匹も消耗しているんですもの」

舞台は闘技場へ。
「いけ、ユレイドルッ!」
大爆発の不発によって落胆したスネ夫だったが、落ち着きを取り戻してボールを放つ。
「鋼の翼よ」
サンダーの翼がユレイドルを切り裂く。
「負けるなユレイドル!原始の力!」
今度はユレイドルが反撃する。
その後、もう一度同じ光景が繰り返され、サンダーが先に倒れた。
521ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/08(日) 21:22:10 ID:???
「やったぞ、ユレイドル!」
歓喜の叫びをあげるスネ夫。
リンは愚者を見るような目でサンダーを見つめていた。
「戻りなさい、サンダー……」
サンダーをボールに戻し、ため息をつくリン。
そのままボールを取り出し、放り投げた。
「レックウザ!」
レックウザ……これまた伝説のポケモンだ。
「ドラゴンクロー」
即座に指示が降され、レックウザの鋭い爪がユレイドルを襲う。
先程の蓄積ダメージもあり、ユレイドルは耐えることが出来なかった。
「こうなったら……フライゴン!」
ボールからフライゴンが出現し、すぐさまレックウザに一撃を与える。
「ドラゴンクローね……なら、こっちもよ!」
レックウザも反撃する。
食らったダメージはフライゴンの方が大きかった。
「フライゴン、もう一度!」
またもやフライゴンが攻撃し、レックウザの反撃が待ち受ける。
フライゴンが次の攻撃を受け切るのは不可能だった――
522ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/08(日) 21:23:17 ID:???
投下終わり。
思えば終盤はバトルばっかだなぁ……
523名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 21:23:45 ID:???
乙乙乙
524名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 21:23:52 ID:???
525名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 22:18:28 ID:???
乙だけど、技の撃ち合いだよな
526携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/08(日) 22:41:05 ID:???
ルビー氏乙。ロッカーではオレの暴走に付き合ってくれてありがとう。
さあ、投下だよ
527携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/08(日) 22:42:58 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第十五話 「覚悟」

「しずかちゃん!後ろだ!」
ドラえもんが叫ぶ。
「えっ?」
しずかは振り向くも、時既に遅く、しずかは、凄まじい蹴りを喰らって、
宙を舞った。そしてそのまま、地面に落ちた。
「これで2匹目ね」
女がゆっくりとドラえもんの方を向く。
女は眼鏡をかけ、水色の長い髪を腰まで伸ばしている。
「初めまして、ドラえもん君。私は『エルド』の幹部の『魔霧乙女 ミスト』よ」
「か、幹部……?クラウドと同じか?」
ミストはククっと小さく笑う。
「まあ、立場上では同じだけど、あいつより私の方が数倍強いわ」
ミストは自信たっぷりに言う。
その間ドラえもんは、こっそりとボールを手にしていた。
「(今、こいつは自分の自慢話に夢中だ!パッチールで混乱させて、一気に叩く!)」
意を決したドラえもんはボールをもっている右手を振り上げる。
しかし、その瞬間。パッチールのボールは真っ二つにされてしまった。
中に入っていたパッチールは、もちろん無残な姿になっている。
「な……」
ドラえもんはミストの方を見る。
ミストは片足をドラえもんの方に向けていた。
彼女の履いている靴から、機械音がしている。
528携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/08(日) 22:43:33 ID:???
「ウフフ、びっくりした?
私が、戦闘用の手持ちが少ないのは、私自身が戦えるからよ。
それも、並のポケモンは瞬殺できるわ。
そこのパッチールみたいにね」
ミストはドラえもんのパッチールを指差す。
「そ、その靴は一体?」
「ああ、この靴? いいわ、教えてあげる。
この靴の名は「エアロ・ウォーカー」。
言うなれば、ランニングシューズの改造版かしら。
さっきみたいに、この靴の裏からは、エアスラッシュ並の
空気の刃が飛ばせるの、よッ!!」
ミストは説明していたかと思うと、いきなり片足を振り上げ、
ドラえもんに刃を飛ばした。
ドラえもんはそれを受け、吹き飛んでしまった。
頑丈なドラえもんでも、かなりのダメージを受けた。
「ふ〜ん。やっぱそれなりに頑丈なのね」
ドラえもんはふらつきながらも立ち上がる。
「僕は負けない! おまえらみたいな悪党なんかには決し」
ドラえもんは言い終わらないうちに、蹴り飛ばされてしまった。
やはり、ランニングシューズのような、加速能力があるのだ。
「バッカじゃないの!? 勝てないってわかってるじゃないの!」
ミストは更にドラえもんに猛攻を加える。
529携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/08(日) 22:44:16 ID:???
ドラえもんはあらゆる場所を蹴られ続けた。
彼は、意識がもうろうとしていた。
「さあ、トドメ!!」
ミストは凄まじい蹴りをドラえもんの腹に浴びせる。
「あっ……ガ……」
ドラえもんは腹の方から「カチッ」という音を聞き、倒れた。
ミストは息づかいが荒いまま、ドラえもんの頭を踏みつけた。
まさにSだ。
「さあて、そろそろ壊れてもらおうかしら」
「ま……まだだ!!!」
ドラえもんは力の限りミストを払いのけた。
「僕は皆を守らなきゃいけないんだ!! お前なんかに倒されているヒマはない!!」
ミストの目が冷たくなる。
「なら死ね!」
ミストの放った刃がドラえもんめがけ飛んでくる。
「僕は、負けない!」
ドラえもんが叫ぶ、その瞬間。
ドラえもんのポケットが光り輝いた。
「こ、これは!」
ドラえもんは素早くポケットに手を突っ込み、あるものを取り出した。
次の瞬間。ミストは腹から血を噴出していた。
「え……!?」
ミストはその場にがっくりと膝を落とす。
「私の刃を跳ね返したとでも言うの……? あんたの手持ちにはミラーコートなんて使えるやつ……」
ミストはそこで、倒れた。
ドラえもんの手には、赤いマント―ヒラリマントが握られていた。
530携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/08(日) 22:45:02 ID:???
投下おしマイケル。
……最近みねえな、マイケル。
531名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 22:51:05 ID:???

ダンディ坂野とかも居たよな
532名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 22:54:04 ID:???
533挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 23:31:49 ID:???
みんな乙。
投下開始。
534挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 23:32:30 ID:???
「……では、少年たちが本当にそう話していたと?」
「えぇ、その通りです。耳だけは達者なもんでね。
 しっかり会話が聞こえてきました……」
「なるほど。で、その少年たちは?」
「四人がポケモンセンターに。そしてもう一人はそこに」
つかつかと、歩いてくる音が聞こえてくる。

病室の扉が開かれた。
入ってきた人物はそこを確認している。
「……誰もいないぞ?」
すると、年寄りの声が聞こえてきた。
「へえ?そんなはずは……おれがこの部屋の前を通るときたしかに……
 考えられることはポケモンセンター側の子供たちが、ここの子を連れ去ったのでは?」
「ふん。面倒なことになった」
病室から出て行く人物。そのまま、扉は閉じられた。

ベッドの下から、出木杉は這い上がる。
(まさか聞かれていたとはね……あいつらは信者か)
短い思考を終え、出木杉は窓を開ける。
「フライゴン、僕を連れて行け」
外に発射された赤い光が、一体のポケモンを繰り出した。
出木杉はフライゴンの背に乗ると、ポケモンセンターへと向かう。
(予定はだいぶ早くなうそうだよ。ドラえもん)
535挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 23:33:15 ID:???
ジョーイから部屋番号を聞いた出木杉は、ドラえもんの部屋の扉を叩いた。
「ドラえもん、起きているかい?」
暫く反応が無い。時間帯のせいだろうか。
出木杉が仕方なくボールに手を掛けたその時、扉が開いた。
ドラえもんが、あまり冴えない目で出木杉と対面する。
「……その様子だと何かあったね?」
出木杉は頷き、話し出そうとするが、ドラえもんがそれを制した。
「待ってくれ。こういうときも考えてあった」
ドラえもんはロゼリアを繰り出す。
「ロゼリア、アロマセラピー。
 これでみんな起きてくるはずだよ。扉を叩けば出てくる」

集められた三人を加え、出木杉は病室での出来事を話した。
「恐らく島へ行くことを禁忌とする連中だよ」
スネ夫が半眼のままおびえた様子で言う。
「速くここから出なきゃ、僕らなにされるかわからない」
「うん。まずはここを出よう。
 それから、海へ出るんだ。人と出くわさないようにね」
「そのまま島へ行くんだな!」
ジャイアンが意気込んだ。

一行はポケモンセンターから出た。
町はひっそりとしている。民衆はまだ寝ているんだろう。
「ジャイアン、港はどっち?」
「あぁ、向こうだ」
ジャイアンの示す方向へと、一行は進みだした。
536挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 23:33:52 ID:???
不気味なほど閑散な町。
人々の不安や絶望が、そんな雰囲気を醸し出しているのだろう。
町は人によって出来ている。だからこの町は今、廃れている。

砂浜にはテントがいくつもあった。
「どういうことだ?何だあれは」
ジャイアンが首をかしげて、集団を見つめた。
「連中は島に行く人間がいないか、監視しているんだ」
スネ夫が目を細めて言った。
「どうしよう。砂浜はびっしりと埋め尽くされている。
 あれじゃ海へ行けないよ」
ドラえもんは少し唸り、それから結論を出した。
「まずは……」

砂浜では三人ほどが座っていた。
夜の番をしているのだろう。
ふと、テントから不思議な音色が聞こえてきた。
三人の監視員たちはその音を耳にすると――眠りに落ちた。
「くさぶえは聞いたね」
ドラえもんがロゼリアをしまいながら伝えた。
「今だよ。みんな」
小さい号令が交わされ、五人は飛び出した。
まっすぐ海を目指して。

だが砂浜を半分駆け抜けた時だった。
「!みんな止まれ!」
敏感に変化を感じ取ったジャイアンが叫ぶ。
地響きがして、砂浜から何かが飛び出した。
537新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:33:57 ID:???
昨日に今日に皆さん乙です。
今から投下します。
前回は>>278-286
538挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 23:34:30 ID:???
砂が五人に吹きつけてくる。
「バンギラスだぁ!」
スネ夫が叫んだ。
地中から飛び出したバンギラスが、特性により砂嵐を起こしたのだ。
「みんな、僕に掴まって!」
ドラえもんが声を出した。
「僕の目は赤外線機能がついているから通れるよ」
ゆっくりと、ドラえもんの体に四人が寄ってきた。
だが同時に、人々の声も届いてくる。
「どうやら、バンギラスの特性が目覚ましになっていたようだね!」
出木杉が振り返りながら言った。
「ドラちゃん、急いで!」
しずかがはやしたてる。
こくんと、ドラえもんは頷いて一歩踏み出した。

砂嵐の壁の向こうで、人々の集まる姿がぼんやりと確認できた。
大声で話しているのだろう。言葉が聞こえてくる。
侵入者とか、禁忌とか、抹殺とか、不穏な言葉ばかりだ。
五人はバンギラスから離れ、海面を目指していく。
砂嵐はだんだんとひどくなっていった。
そのせいか、歩みも遅くなったように思える。
「おいドラえもん、もっと速く……ぅげほ、ごほ!」
「しゃべるなジャイアン!」
ドラえもんが一喝し、振り向く。
その時、みんなの後方に近づいてくる影を見た。
その人ははっきりと手を伸ばして――
ドラえもんは咄嗟に叫ぼうとした。
539挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 23:35:05 ID:???
何かが掠めて、人影に攻撃した。
人の呻きと、鋭い斬撃音が聞こえてくる。
それは確かに、エアームドだった。
ドラえもんは瞬き、呆然とした。
四人も振り向く。
誰かが戦っているのが、ぼんやりと見えた。
「誰だあれ?」
ジャイアンが眉を顰める。
「とにかく好機だ。きっと味方なんだよ」
スネ夫が急き立てた。
ドラえもんは頷く。
「その通りだ。行くよ、みんな」
一行が進みだす頃、しずかは砂の向こうでちらりと見た。
ハッサムがポケモンをなぎ倒している姿を。
フッと笑みを浮かべ、しずかは歩き出した。

海岸につくと、不思議なことに砂嵐がやんできた。
上には雲が集まっている。
「みんな、ポケモンを繰り出して」
そうして各々がポケモンを繰り出した。
「さっきも言ったように、僕の目は赤外線機能つき。
 だから僕が先導する。一番生物が集まっているところがあいつのいるところだ」

『すなあらし』がおさまったのだから、視界は良好になった。
これでヨルノズクのさいみんじゅつや、ピクシーのうたうも当てやすくなったわけだ。
そうして彼女らは、その場の連中を一網打尽にした。
540挑戦者第三編 ◆QdjHBvZg5s :2007/04/08(日) 23:35:35 ID:???
投下終了。
では。
541新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:36:46 ID:???
昨日に今日に皆さん乙です。
挑戦者氏申し訳ありませんorz。
今から投下します。
前回は>>278-286
542新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:37:19 ID:???
「……キミは偉い子だね、野比のび太。僕だったら真っ先に帰るよ」
Dはボールを自分に向けている少年を複雑な表情で見つめる。
「……僕は自分一人助かっても皆が生きてなきゃ楽しくなんか無い。
 大切な友達を……僕は助けたい。
 だから僕は戦う。
 最後まで諦めない!
 君を倒して皆で現実世界に帰る!」
言葉を終えてボールを投げる。
出てきたのは電気ネズミ。
『これで彼の心の強さのテストも終了。
 後試す事は的確な判断力ぐらいかな。
 取りあえず……彼らが入っているのは生命回復装置と言う事は内緒だね』
考えを纏めて、Dは髪をかきあげる。
「さあ、戦闘再開だ!」

セキエイ高原牢獄

ポケモン達の回復を終えて、ソラはボールを触る。
『暇なのか、ソラ』
「貴方はどの面下げて私にそんなことを言うのですか? カイリュー」
先程回収したラティアスは何か知らない物を持っていた。
綺麗な宝石のようだがラティアスが拒否するのでソラはあえて何も言わずに放っておいた。
『悪かったとは思っている。しかし』
「今は言葉を聞きたい気分ではありません。弁解は後で聞かせてもらいます」
ボールをドレスの肩の部分に入れて、ソラは溜息をつく。
「入っておいで、ソラ」
耳にカリンの声が届く。
言葉を受けて、ソラは扉を開けた。
543新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:37:53 ID:???
『おめでとう、ソラ!!!!!』
ドアを開けた瞬間、クラッカーの音が盛大に響く。
「……これは何事ですか?」
冷静を装って、ソラは隣に居るカリンを見た。
「貴方のお別れパーティーよ。ついでにナナシマリーグ筆頭リーダーのお祝いの式でもあるわね」
「そう言うことだよ、ソラちゃん!」
声に思わず髪を握り締めるソラ。
マントをつけた赤い髪の男が近づいてくる。
その顔に、ソラは見覚えがあった。
「貴方はワタルさん。……何故捕らえられていないんですか?」
ソラの言葉にワタルは目を丸くする。
しばらくして思い出したかのような動作を取り、ワタルは笑った。
「そういえば君も知らなかったんだね。この戦いの本当の意味を」
「本当の意味?」
すかさず聞き返すソラ。
「それはね」
「そこから先は俺が答えるよ、ワタル殿」
歩き出してきたのは今、ソラが最も恐れている相手。
「カ、カイ様……」
「ああそうだ、カイ様だ」
黒いスーツを着込んだ男、カイ・バレフィルドだった。
544新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:38:33 ID:???
「何故ここに居るのですか!? 貴方は今リーグに居るはずです!」
髪を握り締めながらソラは叫ぶ。
今にも涙が出そうな表情を浮かべて。
「穴抜けの紐でここに帰ってきた。俺の戦闘は終わったしあっちに残る意味も無い」
問いに答えるカイ。
タバコを吸いながら失望した様な表情でソラを見つめる。
「……で、お前の事だから俺の為に動いたのだろう? 
 俺の事を思うなら行動はしないはずなんだがな」
「それは……」
強く髪を握り締めるソラ。
言葉を一度止めて、カイを睨みつける。
「いえ、これは私の意思です。
 むしろ……カイ様は私をこういう風に動くよう誘導したんじゃないんですか?」
言葉に溜息をつくカイ。
タバコを携帯灰皿に押し付け、吸殻を仕舞う。
「お前が動くのは計画の範囲外だよ。Dに言われて俺は釘を刺しに言ったんだぞ」
「で、でも! この様子を見ると私が来るのをわかっていたようじゃないですか!」
ソラは慌てて言葉を返す。
言葉にカイは後ろを向いて言葉を発さなくなった。
後姿をずっと睨みつけているソラ。
この様子に一番慌てているのはソラでもない、カイでもない。
パーティーをする為に集まった団員達と何故かここに居る出木杉英才だった。
545新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:39:04 ID:???
「とにかく、パーティーを始めませんか?」
険悪なムードの中、声を出したのは仮面をつけた男、イツキだった。
「……もう勝手に始めてもいいんじゃない?」
イツキの言葉に呆れたように答えるカリン。
「こういう催しでは祝われる者が最初の言葉を言わなければならないのだが」
二人の言葉に口を挟んだのは金髪の男、ヒョウ。
刹那、ヒョウの身体は蹴り飛ばされる。
同幹部、赤いバイクスーツを着た女、ハルによって。
「頭が固いんだよ、アンタは!」
「何も蹴る事は無いだろう! 全く、お前は乱暴な奴」
「…………もう煩い!!」
叫んで叩きつけるような足音を立てて、ソラは壇上に向かう。
「私が言えばいいんでしょう! 全く、全然変わってないんだから!」

「いつもああなんですか?」
出木杉英才は隣に居た男の四人組に話し掛ける。
顔が似ている所を見ると兄弟らしい。
「ソラちゃんはいつもからかわれてるのさ」
「団で真面目なのはソラちゃんとヒョウ様とカイ様だけだから」
「そんなヒョウ様もハル様と一緒に居られるとただのヘタレに変わってしまうんだよ」
「だから……からかいにくいカイ様の代わりにいつも他の幹部にからかわれるのさ。
 そんな真面目でいい娘のソラちゃんだからこそ、人気投票で一番人気が出るんだろうけどね」
出木杉は言葉を聞いて壇上に上がっていく少女を見る。
少女は呆れたように笑いながら壇上のマイクの前に立って、マイクを握った。
「皆様、私のためにお集まりいただき、真にありがとうございます。
 では……皆様、式を祝して……」
全員がグラスを掲げてソラの言葉を待つ。
それを見て、ソラは笑顔で言葉を放った。
『乾杯!』
546新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:39:41 ID:???
式が始まると凄い勢いで食べ始めるロケット団。
出木杉は知っている顔が居ないのでソラを探していた。
「何処に行ったんだろう……」
人が大勢居るせいか見つけることが出来ない。
皿に盛ったスパゲティをバランスよくもって歩く。
「やあ」
声をかけられて後ろを振り向く。
居たのは四天王の大将、ドラゴン使いのワタル。
「改造……」
言いかけて言葉を止める。
幸いワタルは気が付いていないようだ。
「ワタルさん。この計画の本当の意味って何ですか?」
「……君も聞きたいだろうね。いいだろう、教えるよ。
 まず、この世界は君たちが言う現実世界によって作られたんだ。
 それはわかるね?」
無言で頷く。
「で、ここからが本題だ。
 落ち着いて聞いて欲しい。
 ……今の君達の現実世界は現在存在しない。
 この世界は今、君達の現実世界と入れ替わってるらしいんだ」
「何だって!?」
衝撃の言葉を受けて出木杉は皿を落とす。
『これもあの青い髪の少年がやったことなのか?』
「そして……それを阻止する為に君達は戦わなきゃいけない。
 本当の未来犯罪者とね」
「本当の未来犯罪者!?」
またもや驚く、出木杉。
『つまり、あいつは……誰なんだ?』
「そして……倒せるのは現実世界から来た者達だけ。
 つまり君達だよ。僕達は君達を試す為にこの計画を起こしたのさ」
547新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/08(日) 23:40:44 ID:???
投下終了です。
挑戦者氏すみません。
次からは気をつけます。
本当に申し訳ありませんでした。
ではまた投下時に
548名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 23:41:12 ID:???
乙乙乙
549名無しさん、君に決めた!:2007/04/08(日) 23:44:16 ID:???
乙乙
550名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 00:00:56 ID:Fh6P5gzF
551名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 00:13:54 ID:???
乙 もう少しドラえもん臭がほしい オリキャラと半々ならここでぶっちゃけしなくていいしさ 便乗してただ小説書いてるよう見える
552名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 00:17:07 ID:???
>>551確かに最近の小説はオリキャラ多すぎだな
553名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 07:50:20 ID:???
俺のことかーーーー!!!
554名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 09:23:08 ID:???
>>400
でした
555名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 13:53:38 ID:nMnn3xeI
でもさ、ポケモンゲームのストーリーにドラえもん乗っけただけでも飽きるんだろ、あんたら
オリジナリティ溢れるのがいい、しかしオリキャラ多すぎは駄目なんて唯のワガママじゃん、
556名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 13:54:24 ID:???
sage忘れたごめんなさい。
557名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 14:11:24 ID:???
キャラじゃなくて要素を組み込めば良いのに
558名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 14:30:15 ID:???
>>557同感 てか>>551はわがままかもだがオリジキャラ多すぎたら小説が読みにくい気がする
559ばんがいへん:2007/04/09(月) 14:38:37 ID:???
ドラえもんが言ったんだ…。どら、えーもんやったろかぁ。

……その下らないシャレが彼の最期の言葉だった。
今、僕は出木杉と共にネコ型ロボットを開発している。
560ばんがいへん:2007/04/09(月) 14:39:11 ID:???
約束は守ったぜ……
561名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 14:43:53 ID:???
乙、感動しました
562名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 15:03:43 ID:???
乙。

563ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/09(月) 19:52:14 ID:???
これから投下します。
564ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/09(月) 19:54:03 ID:???
俺は時間犯罪者だ。

のび太の冷たい声、それに伴う薄気味悪い笑いが室内に響く。
目付き、顔付き、かもしだすオーラ。全てがのび太少年のそれとは違う。

間違い無い。正真正銘、コイツは時間犯罪者だ。

今まで求めていた敵。それに辿り着いたドラえもん。
丸い額にはうっすら汗の様な物が見える。

身構えるドラえもんに、のび太が言った。

のび太「ドラえもんよ……。
まあ、そう身構えなさんな。とりあえず、一つ話をさせろよ。」
ドラえもん「……話はこのままで聞く!」
のび太が言うが、ドラえもんは臨戦体制を崩さない。
手にはボールが握られている。
今にも攻撃を開始しそうな勢いだったが、ドラえもんがそれを実行することは無かった。
のび太の口から思いもよらない衝撃的な言葉が飛び出したからだ。

のび太「おお、恐えなあ。
まあ、俺の話を聞いてくれ。
お前の言う「遠隔で人を殺す方法」を教えてやるよ。」
565ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/09(月) 19:55:23 ID:???
ドラえもん「なにッ?」
思わずドラえもんも足が止まる。
のび太はキシシシシシと笑った。
自分の会話のペースに相手をひきずきこめれば完璧に有利になれる。
それをのび太は熟知していた。

のび太『もう殺すのは確定だから別に見せても構わないだろう。』
のび太は机からノートを取り、ドラえもんに見せる。
のび太は言った。
のび太「全てのタネはこのノート。
信じられねえだろうが、このノートに人の名前と手持ちポケモンを書けばソイツは死ぬ。
死因、死亡時間も書けばその通りになる。
便利だろ?」
ドラえもんのドングリ眼が見開かれる。
にわかには信じ難かった。
そんなものは22世紀にも存在しない。
だが、それは高確率で本当の事だろう。
そう考えれば、しずか、コウ、ミカン、ヨシト等の死亡が全て納得のいくものに変わる。
そして自分達が生きているのも。
ドラえもんはのび太の言葉の衝撃に驚きを隠せなかった。

しかし、その驚きは次第に怒りに変わる。
コイツはゲームとはいえ、その殺人ノートでしずかちゃんを殺した。
スネ夫、ジャイアンにも恐怖を与えた。
目の前にいるのび太はやはり消されてすり変わっているのだろう。
と、言うことはコイツはのび太の命も奪った事になる。
ドラえもん「絶対に許せない!」
ドラえもんは怒りを爆発させた。
566ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/09(月) 19:57:22 ID:???
そしてその怒りにより青い顔はトマトの様に赤くなる。

ドラえもん「許せなーい!!絶対に許せなーい!」
ドラえもんはボールに手をかける。顔は鬼の様な形相。

しかし、それに臆する事なくのび太は言った。
のび太「キシシシシシ。今更もう手遅れだよ。
お前の名前は……」
のび太は自らのポケットをまさぐる。
そして一枚の紙を取り出した。
のび太「既にこれに書いてあんだよ!キシシシシシ……。」
のび太が取り出した紙。
それは先程書いていた名前の未完成なノートの切れはし。
しかし、今のそれは血の濁点が振られ完全な物になっていた。

ドラえもんのは青ざめ、元の色を取り戻した。
ドラえもんは力無く膝をつく。
のび太はゲンガーを繰り出し言った。

のび太「お前に残された時間はあと10秒。おっと、自分はロボットだから効かないなんて甘い考えを抱くなよ。
死、終わりは平等。
これはこの世の全ての物に言える事だ。」
ノートの効果発揮まであと、5秒。
4秒。
3秒。
2秒。
1秒。
0。

のび太「時間だ。死ね。」
567ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/09(月) 19:58:55 ID:???
………………………。





のび太「?」
時間は間違い無く40秒経った。
ドラえもんは普通なら死ぬハズ。
しかし何故。何故。
のび太「何故テメエは………何故テメエは死なねえんだあああ!!!!」
のび太の叫びが響く。
信じられ無かった。
確実に書いたのに生きているハズが無い。
でも、目の前の青狸は死ぬどころか、苦しむ様子さえも見られない。

のび太『ヤバイ。ここまでバラしたのに何故死なない!』のび太は焦る。

ドラえもんも訳が分からない。
ドラえもん『奴の驚きっぷり。かなりイレギュラーな事態なんだろう!』
ドラえもんはこれを千載一遇のチャンスと考えた。
ドラえもん「うがあああああ。」
ドラえもんはのび太に飛びかかる。

ドラえもんの球状の手がのび太の顔面に伸びようとしたとき、のび太は我に帰った。

のび太「安物ロボットの癖に俺に触れんじゃねえええッ!
シャドーボールだ!」
のび太の本体は、ドラえもんに向けて漆黒の球を放った。
568ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/09(月) 20:00:32 ID:???
今日はここまでです。
後少しですが、新学期より次からは不定期かつ少量投下になります。
トレーナーの方も同じです。すみません。
それではまた。
569名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 20:26:31 ID:???
オチュ
570名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 20:37:50 ID:???

やはりトレーナー氏もノート氏だったか
571名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 20:47:45 ID:???
あえていおう









S
572ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/09(月) 21:16:01 ID:???
初めての投下
573ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/09(月) 21:17:57 ID:???
ドラえもんがポケモンの世界に行こうとかいっている。
正直どうでもいいが暇なので皆を誘って行くとしよう。
ジャイアンとかを誘っていざポケモン世界へ。 なんだ、タイムマシンじゃねえか。
到着。 マサラタウンだ。 家が三軒しかない。 どこが町だ。
オーキドからポケモンを貰い、旅へと出発しよう。
グリーンの家に来た。 中には女が一人。 なかなか美人なので手足を縛って犯した。
初体験だった。
大人の階段を少し昇った気がして、家を出た。
女がついてくるので仲間にした。
仲間が二匹になり、心強くなったところで町を出た。
574ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/09(月) 21:19:41 ID:???
ポケモンが出てきた。 コラッタだ。
バットで前歯を折ったら仲間を呼んで来た。
二十匹は面倒だったので女に任せて次の町へ。
トキワシティ。 ジムがあったが開いていないので爆弾で爆破した。
警察来る前に次の町へ。
森に来た。 ドラえもんがいた。
虫取り少年をいじめている。 なまぬるい。
ドラえもんが去った後に少年のパンツを脱がして町へ放り投げた。
町の視線が集まっている。 やっべえ
森を走って逃げていると警察が後ろから追ってくる。
マッチを後ろに放り投げて火炎防壁を作って撒いた。
ハナダに着いた。 森は炎をあげて燃えていた
575ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/09(月) 21:21:26 ID:???
終了でやんす セリフないね。 ほとんど。
576名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 21:31:52 ID:???

だがダークのびたて……
よわすぐうしスレ連想する
577名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 21:32:56 ID:???
よわすぐうしどうにかならんのか?
せめてsage進行とか

乙 ダークだな
578名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 22:00:02 ID:???
よわすぐうしが止まらない
579名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 22:05:48 ID:???
面白いwwwwww
580名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 22:10:18 ID:???
・・・・・・・・
581ブラックのび太 ◆JmN2slV/F2 :2007/04/09(月) 22:55:51 ID:???
「のび太君、寝てばっかりじゃなくて外にでも遊びに行こうよ……」
「っせーな! 猫が喋るな!」
俺は座布団に再び頭をつけ、すっと目を閉じた。
……アイツ、ドラえもんは俺の捻くり曲がった性格を直すために
未来から来たらしい。
もちろん俺は自分自身を直そうとは思わないし、したくもない。
まったく、誰が送り込んできたのやら。
お陰で俺の部屋も狭くなっちまったぜ。
俺はふぅ、と溜息をついた後手探りで自分のDSを探そうとした。
どうも2度寝はニガテだ。
「そうだのび太君! ポケモンの世界に行こうよ!」
バタンとフスマを乱暴に開け飛び込んできた奴。
俺は鏡で見なくとも分かるくらい「嫌」な顔をするが、
内心どうしようか考えていた。

俺、ポケモン好きなんだよね。
582ブラックのび太 ◆JmN2slV/F2 :2007/04/09(月) 22:56:25 ID:???
(どうしようかな……確かにコイツの力じゃそのくらいは簡単だ
 だけどだるいしな……)
俺が上半身を上げようとしたその時、インターホンが鳴った。
「おっじゃましまーす!」
「あ、もう仲間は呼んだんだ」
ドラえもんが下に降り、奴らを出迎える。
(結局無理矢理連れて行く気だったのかよ……)
俺はまだだるい体で立ち上がり、「う〜ん」と声もを漏らしながら背伸びした。
「のび太君、行こう!」
ドラえもんの声がヤケに小さく聞こえる。
……まだ完全に目は覚めて無い様だ。
俺は時々「ふぅ」やら「はぁ」やら溜息を連発しながらもしもボックスへの中へと入っていった。

「此処がマサラタウンだ……よ…!」
眠くて奴の声が良く聞こえないが辺りを見回す俺。
家が三件しかねぇじゃねぇか。
何が町だボケ。
「い……−い……!早速……るぜ…!」
「ってよ…イアン!」
「……しも!」
次々と声が聞こえるが、俺はそんなことも無視してその場に大の字になった。
「ねぇ、折角遊びに来たんだから……」
ドラえもんが心配そうに手を近づけるが、
俺は汚いものでも取り払うかのように手を突き飛ばした。
「俺は眠いんだよ、後で行く」

俺は人を愛してないが自然は愛してる。
583ブラックのび太 ◆JmN2slV/F2 :2007/04/09(月) 22:57:03 ID:???
「……夜、か」
俺が目を覚ましたときには当たりは既に暗かった。
月明かりだけがこの町を照らしている。
「深夜か、流石に寝すぎたかもな」
しかし既に人生の半分を寝ることで過ごしている俺に大した支障はない。
俺はドラえもんはから貰ったポケモン、フシギダネ
(正直使えない)
をパートナーに、旅へと出ることにした。

「いや、先にタウンマップだよな、うん」
ポケモンのことなら何でも知ってる俺。
しかしいくらゲームだとしても此処は現実世界のソレに近い。
道中迷うようなことがあったら困る。
俺は「面倒だ」と呟きながら着た道を戻ることにしたのだ。

特に気にする様子も無く、俺はドアを開けた。
いくら暴れようが此処はゲームの世界。
現実世界とは違うのだ。
そう思うことによって俺はしたくても出来なかった(ドラえもんが居るから)
「悪いこと」をとことんやりたい。
俺の頭で思い浮かぶことと言えば……えーと、えーと……
銀行強盗くらいしかない。
流石に殺人は嫌だし、俺は火が嫌いだ。
「うーん……」
俺はタウンマップを取りに来たことも忘れ、一人椅子に座り考え込んでいた。
「フシギダネ、お前はどう思う」
「犯せば いいと 思うよ」
584ブラックのび太 ◆JmN2slV/F2 :2007/04/09(月) 22:58:21 ID:???
……一瞬喋ったような気がしたが俺は無視し、また考え始める。
「おい、聞いてるのか」
俺は段々怖くなってきて口笛で誤魔化す。
「気づいてんだろ?気づいちゃってるんだろ?」
俺は「猫踏んじゃった」のメロディーを必死に奏でた。
しかしフシギダネの語り声は消えない。
おい勘弁してくれよ、俺怖いのニガテなんだよ。
「猫踏んじゃった」が「あわてんぼうのサンタクロース」になった頃
俺は勇気を振り絞って聞くことにした。
乾いた唇がよくくっ付くのが分かる。
「もしかして、喋れんの?」
「当然だろ、お前ポケモン舐めてんのか?」
俺がフシギダネから聞いたことは嘘か本当かは分からないが……

この世界では俺が神に匹敵する存在らしい。
585ブラックのび太 ◆JmN2slV/F2 :2007/04/09(月) 22:59:51 ID:???
「ゲームの世界の住人はお前達プレイヤーの言うことには絶対に逆らえない
 言葉は嫌がってたりしてもな」
「本当かよ……」
俺はカタカタ椅子を前後に動かしながら話しを聞いていた。
その時、不意に階段が軋む音が聞こえ始めた。
俺は咄嗟に逃げようとしたが、フシギダネが
「逃げんなよ」
と低い声で言っていたのでとりあえず足を止める俺。
「誰か居るの……?」
女の眠たそうな声が聞こえる。
俺は早く逃げたいと思ったが何故か体が動かない。
足を見るとフシギダネが俺の脚をガッチリと掴んでいたのだ。
(ツルのムチで)
「おい、チャンスだ
 お前が神だということを試してみろ
 ついでに童貞卒業だ」
「ど、童貞……?」
聞きなれない言葉に戸惑う俺だがフシギダネはそんなこと気にしてない。
「じゃ、俺が捕まえておくから後は好きにしろ」
フシギダネはふぅと小さく声を漏らした後、触手を数本伸ばした。
その触手は女の体に巻きつき、その自由を奪う。
「ひゃあ!?」
「…………」
「な、何!」
「…………」
俺はしばらくその間に立ち尽くしていたが、フシギダネが「早くしろ」
と催促したため、俺はゆっくりと暗闇の中を歩み始めた。

つまり ぼくの いいたいことは
今は反省している
586名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 23:17:38 ID:???
ちょwww 変わりすぎ
あのトントン拍子のほうが好きだ
587ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/09(月) 23:41:17 ID:???
さっきは短すぎたので追加投下。
588名無しさん、君に決めた!:2007/04/09(月) 23:42:56 ID:???
ニビシティに着いた。
ここはなかなか建物が多い。 出口まで10歩程で行けるが。
博物館へ行ったら50円よこせとか生意気を言うので、ナイフで脅して売上金を頂いた。
全部50円玉だが十万はある。
財布が一杯になったところで博物館を出た。
他にやることといえば、ジムだ。 さっきのは開いてなかったがこれは開いている。
ジムに入り、像を見る。
タケシにんていトレーナー! ドラえもん スネオ ジャイアン 出木杉 しずか
みんなに先を越された。 悔しいので入口のオヤジを半殺しにして森に捨てた。
589ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/09(月) 23:44:43 ID:???
途中の雑魚はスルー。
ジムリーダーは糸目の男だ。 ウホッ いい男…
そういえば初めてのバトルだ。 自分のポケモンすら把握していない。
ボールを投げたらコイキングだった。 もちろん試合は負け。
ジムを追い出された後に、コイキングをムニエルにしてみた。
不味いのでそこらへんに捨てたがな。
こうなったら自力でやるしかない。 釘バットを持ってジムへ。
たんぱんこぞうが「バットは持ち込み禁止だ!」とかうるさいので軽く三発。
「タケシさんにちょうせんしようなんて…」 五発。
ジムリーダーの前なのでレポートを書いた。
590ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/09(月) 23:45:59 ID:???
今度こそおしまい
すいません 二回も
591名無しさん、君に決めた!:2007/04/10(火) 10:31:21 ID:???
テラカオスwwwww
592名無しさん、君に決めた!:2007/04/10(火) 11:22:35 ID:???

トリップは一つにしろよ
593名無しさん、君に決めた!:2007/04/10(火) 15:32:52 ID:???
ダークとブラックって同一か?
594ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/10(火) 18:11:09 ID:???
>>593 ちがいます。 別人? です。
595名無しさん、君に決めた!:2007/04/10(火) 19:25:19 ID:???
>>594
うは、早とちりしちまった
スマンカッタorz
596名無しさん、君に決めた!:2007/04/10(火) 23:12:23 ID:???
見事に一日中投下がない件
597名無しさん、君に決めた!:2007/04/10(火) 23:14:33 ID:???
人が居るか居ないか分からんから投稿のタイミングが分からん
598名無しさん、君に決めた!:2007/04/10(火) 23:22:31 ID:???
10分に一回は見るから大丈夫
599ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/11(水) 01:07:35 ID:???
投下開始
600ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/11(水) 01:08:34 ID:???
さて、書き終わった。 書くことなんて特に思い浮かばない。
仕方ないから初体験だけを書き記した。
タケシとのバトルが始まった。
相手はイシツブテを出した。 これはバットでホームラン。
飛ばされたイシツブテがタケシの顔に命中。
タケシは顔から血をだして気絶。 大勝利だ。
タケシからバッヂをひったくり、イワークを貰ってジムを出た。
ジムから出たらジャイアンが待っていた。
僕はボコボコにされた後、有り金の50万を持っていかれた。 いつか殺してやる。
ジャイアンの復讐を腹に決めて町を出た。
601ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/11(水) 01:09:59 ID:???
おつきみやまの前の道路を歩いていると、プリンが出てきた。
僕はなぜか一瞬頭にある事がよぎり、ストローを穴に入れて膨らました。
やばい。 面白い。
プリンは一時間近く膨らました後、爪楊枝で破壊した。
そしておつきみやま。 正直イワーク一匹では心細い。
臆病な僕はいざと言うときのためにダイナマイトを持参。
階段を降りたらパラスがいた。 蒸し焼きにして山男に食べさせた。
ミニスカートがいる。 レイプした。 仲間が増えた。
ロケット団だ。 イワークで潰した。
出口でミニスカートにさよならを言ったあと出口を爆破した。
602ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/11(水) 01:11:20 ID:???
途中、鉢巻きをした男が言い争っている。
話しかけると技マシンをくれた。 しかも二つ。
イワークには使えないので自分に使用したら、パンチとキックがとてつもなく強くなった。
師範に別れを告げてハナダシティに着いた。
スネオと出木杉が戦っている。 加戦しよう。
イワークでスネオのズバットを叩き潰し、ナイフで出木杉のピカチュウを惨殺。
その後、スネオにボコられた。 やはり僕は最弱だ。
ハナダの見物といえば、ゴールデンボールブリッジ。 金玉橋だ。
ラストの人がロケット団に誘ってきた。 悪くないが契約金に不満だった。
603ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/11(水) 01:12:26 ID:???
ロケット団を一蹴して持っている金の玉を全部奪った。 30個はある。
ピクニックガールを発見。 性欲をなんとか抑える事が出来たがその後のミニスカは我慢できずにレ(ry
マサキの家。 ポケモンが泥棒に入っていたので殺した。 なんて優しいんだ。
留守なようなので金目の物を貰ってそこを後にした。
金が200万を超えたので自転車を購入。 なんでこんなに高いんだ。
ジムに挑戦する前にレポートを書いて終了した。
604ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/11(水) 01:13:19 ID:???
ポケモンレポート

みつけたかず13
てにいれたかず2
ついた称号
レイプ魔 放火魔 動物虐待
不法侵入 空手師範代 強盗 ほかetc.
605ダークのび太 ◆RbdsL/2C4E :2007/04/11(水) 01:15:31 ID:???
投下終わり。

プリンのあな? 鼻の穴ですよ
606名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 01:15:57 ID:???
607名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 01:20:40 ID:???
608名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 01:24:45 ID:???
609名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 01:27:13 ID:???
正直不快 下ネタ連発すんな



でもそれがいい
610名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 17:40:18 ID:???
乙鍋
611名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:02:11 ID:???
612名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:08:44 ID:???
>>611
は?
613名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:11:31 ID:???
>>611
絵文字貼るな氏ね
614名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:41:29 ID:???
ダークのび太はつまんない。
ブラックの方がクオリティも高いし面白い。
615名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:44:44 ID:???
>>614 語爆乙
616名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:48:42 ID:???
>>613
それは携帯厨氏ねと言ってるのか
617名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:52:35 ID:???
>>616
絵文字貼る奴の方が珍しいと思うんだが
618名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 22:54:29 ID:???
携帯は損だね。 PB買おうかな
619ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/04/11(水) 23:06:26 ID:???
久々に投下する
620ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/04/11(水) 23:07:31 ID:???
第二章 終わらないレクイエム

ジャイアンという友を失った僕。
ポケギアに入っていたデータを使って、僕は皆を呼び寄せた。


「な、なんてことだ…まさかこのゲームに脱落者が出るなんて…」
この予想だにしない状況に、ドラえもんは動揺している。
だが、動揺しているのはドラえもんだけではない。
「どういうことだよ!こんなことが起こるなんて聞いてないぞ、ドラえもん!」
最初にスネオがドラえもんに文句をいった。
それに続くかのように、静香ちゃん、出木杉も文句をいう。
「どうすればいいのよ!どうすればタケシさんを生き返らせることができるのよ、ドラちゃん!」
「そうだよ、まずはタケシ君を生き返らせることが先決よ!」
皆言いたい放題だ。
でも、僕には何も言わない。「大丈夫」の一言も…
621ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/04/11(水) 23:08:04 ID:???
この言い合いは長引き、気がついたら朝から夜になっていた。
「…とりあえず、各自注意するように。以上。」
結局議論は進まなかった。
「おいドラえもん!何でペアで行動しないんだよ!」
スネオはまだドラえもんに反論している。
「だからそれは…」
「この中にタケシさんを殺した人がいるから、でしょ。」
ドラえもんの口を挟むように静香が話しかける。
どうやらドラえもんのことを察したようだ。
「どういうことだよ、静香ちゃん!」
「あなた、のび太さんの話を聞いてなかったの?
のび太さんが言うからには、その犯人はのび太さんやタケシさんの名前を知ってたっていうじゃない。
まぁ、もっとものび太さんが犯人という可能性もあるけど。」
やっぱり僕の疑いは晴れないようだ。
僕中心で話を進めてきたのに犯人なわけないのに……
622ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/04/11(水) 23:08:56 ID:???
「じゃあ、今度こそ解散にしよう。」
ドラえもんの一言で、皆は散り散りに散っていった。
僕は……育てやさんにジャイアンのラッキーを預けることにした。
持っているとジャイアンのことが思い出されて、目から鼻水が出てしまうからだ。
育てやさんにラッキーを預けた僕は、ポケモンセンターで休むことにした。
さすがの僕も今は眠れない。
暇をつぶすために、近くでポケモンの育成に励んだ。
近くで同じ事をしているような音がした。
やっぱり、気が気ではないのだろう。
あっという間に夜が明けた。スボミーは一向に進化も何もしない。
せっかくなので、僕はスボミーと会話をすることにした。

できるわけなかった。
でも、なんとなくスボミーのことが分かったような気がする。
そんなとき、スボミーの体が黄色く光った。
進化だ。
何で進化したのかは知らないけど、朝早くからバトルするのはいいってことかな?

※だからといって夜更かしはやめましょう!しまじろうとのお約束だよ!
夜更かしするとめまいがするよ!ロッカールームで同じような症状がでたひとがいるよ!
623ドラAAモン ◆0oe33Tyq22 :2007/04/11(水) 23:09:30 ID:???
投下終了
短かった正直反省している
624名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 23:10:28 ID:???
otu
625名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 23:10:45 ID:???
626名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 23:33:47 ID:???
ダークもブラックも消えろ
二度と来るな
627名無しさん、君に決めた!:2007/04/11(水) 23:42:44 ID:???

>>626
バーボンでどうぞ
628名無しさん、君に決めた!:2007/04/12(木) 00:35:15 ID:???


バーボン荒れすぎでワロタ
629名無しさん、君に決めた!:2007/04/12(木) 23:06:01 ID:???
過疎すぎワロタ
630名無しさん、君に決めた!:2007/04/12(木) 23:07:30 ID:???
過疎化
631携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/12(木) 23:29:22 ID:???
投下開始だよ!
632携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/12(木) 23:29:55 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第十六話 「復活のドラ」

ドラえもんはヒラリマントを握り締めたまま、
呆然としていた。
「……どうして、ポケットが使えるようになったんだろう?」
ドラえもんはおもむろにポケットに手を突っ込み、
まさぐってみた。
すると、手に懐かしいものが触れた。
「タ、タケコプター!!」
ドラえもんの十八番のタケコプターが久しぶりに顔を出した。
「あ、そうだ! しずかちゃんとスネ夫君を治療しなきゃ」
ドラえもんは一縷の希望にかけ、ポケットを再びまさぐった。
「あ、あった。おいしゃさんカバンだ!」


しずか、スネ夫は早めに治療したかいもあり、すぐに意識を取り戻した。
しかし、霧は晴れる様子はなかった。
「スネ夫君、君はこの霧を発生させているポケモンを見たんだね?」
スネ夫は頷く。
「そうさ、コータスとオニゴーリの二匹で何かしてたよ」
「そのポケモンが原因とみて間違い無さそうだな」
ドラえもんはポケットに手を突っ込み、タケコプターを三つ取り出した。
「ド、ドラちゃん!!どうしたのよこれ?」
しずかは目を丸くして驚いている。
「さっきの戦いでポケットが使えるようになったんだ。
さあ、これで、ケリをつけに行こう!」
三人はタケコプターを頭に着け、大空に飛び立った。
633携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/12(木) 23:31:51 ID:???
霧を脱出した三人はすぐに、霧の元である、
コータスとオニゴーリを見つけた。
二匹は双極に位置していて、
コータスは熱気を、オニゴーリは冷気を口から放っていた。
「霧の発生は……あったかくて湿り気のある空気が、
冷たい空気と混ざってできる……。
成る程ね、ミストはそれを戦闘に利用してたのか」
ドラえもんが関心している。
「どーでもいいから、あいつらを倒そう!」
スネ夫がイライラしながら言う。
「わかったよ、じゃあ、僕がコータスをやっつける。
しずかちゃんとスネ夫君は、オニゴーリをお願い」
ドラえもんの指示に二人は頷く。
「さあ、あいつらを倒してのび太君を助けに行こう!」
三人は二手に分かれて、敵に殺到した。
634携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/12(木) 23:33:13 ID:???
すまん、ここまでが限界だす。
もうそろそろで、長ったらしいネクロム編が終わります。
そんじゃあまた。
635名無しさん、君に決めた!:2007/04/13(金) 01:40:27 ID:???
636名無しさん、君に決めた!:2007/04/13(金) 14:36:20 ID:???
いつも乙です
637名無しさん、君に決めた!:2007/04/13(金) 22:28:28 ID:???
よいしょ
638名無しさん、君に決めた!:2007/04/13(金) 22:38:15 ID:???
639名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 12:26:26 ID:???
ここまで人いないのも珍しいな。
640ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/14(土) 20:44:12 ID:???
最近鬱気味の俺が投下します
641ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/14(土) 20:44:47 ID:???
『敵のレックウザはかなり消耗している……ならば!』
今なら一撃でレックウザを倒せると悟ったスネ夫。
無造作にボールを取り出し、それを放った。
「ジュカイン!」
繰り出されたのは幾度と無くスネ夫のピンチを救ってきた相棒、ジュカイン。
即座にレックウザに飛びつき、必殺のドラゴンクローを浴びせる。
「どんなもんだい!」
思わずガッツポーズを決めるスネ夫。
だが、レックウザをボールに戻すリンの顔からは余裕さえ感じられた。
『奴の手持ちは残り1匹……こっちは体力全快のジュカインと、残り体力が僅かなテッカニンだ』
数では勝っているが、テッカニンは相手に一発当てるのが限度。
ジュカインでなるべく相手の体力を減らさねばならない。
「……もう、終わりね」
冷たい表情で最後のボールを取り出すリン。
その雰囲気から見るに、自分が負けるとは思っていないようだ。
「出てきなさい……」
リンがふんわりとそのボールを投げる。
「こ、これは……!」
繰り出されたポケモンを目の当たりにして、絶句するスネ夫。

現れたのは、赤と緑で彩られたなんとも奇妙な生き物だった。
その肩と思われる部分からは触手のようなモノが伸びていて、その異形をより引き立てている――

――そんな異様な姿を露にしたそのポケモンの名は、デオキシスという。
642ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/14(土) 20:45:34 ID:???
「デオキシス……だって?」
口をポカンと開けたまま、立ち尽くすスネ夫。
その存在は知っていたが、まさか使うトレーナーがいたとは……。
「まさか、あなた如きに切り札を出す事になるとはね」
驚くスネ夫を他所に、嫌らしい笑みを浮かべるリン。
「冷凍ビーム」
「させない、見切りだ!」
デオキシスから氷の光線が放たれるも、ジュカインはそれを避ける。
だがこの時、スネ夫は悟っていた。
『ジュカインじゃデオキシスには勝てない……』
例え一撃目を避けたとしても、次なる攻撃が待ち構えている。
「冷凍ビーム」
スネ夫は見切りを指示したが、やはり失敗。
ジュカインはまともに冷凍ビームを受け、倒れた。
「お疲れ、ジュカイン」
ジュカインをボールに戻すスネ夫。
『後は……残り体力僅かのテッカニンだけか』
だが、スネ夫は安堵した。
『テッカニンのスピードは、デオキシスよりも上!この勝負、勝った!』
デオキシスの耐久力ならば、先制の一撃で倒せるだろう。
スネ夫は余裕の表情で最後のボールを放った。
643ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 20:45:51 ID:???
これから投下します。
644ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/14(土) 20:46:54 ID:???
「いけ、テッカニン!」
ブンブンと羽を羽ばたかせ、テッカニンが姿を現す。
依然無表情のままのリンを見て、スネ夫が口を開いた。
「僕の……勝ちだよ」
だが、リンは全く動じていない。
どこかスネ夫を哀れむような、そんな雰囲気を醸し出していた。
「何言ってるの?あなた」
挑発気味に言い放つリン。
それを聞いたスネ夫は、余裕をかまして言った。
「デオキシスなら、テッカニンは確実に先手を取れる。そして、デオキシスの防御力は極端に低い。これがどういうことかわかる?」
リンは鬱陶しそうにスネ夫の方を見ている。
その態度が気に食わなかったのか、スネ夫はテッカニンに指示を出した。
「それは……お前が負けるってことなんだよ!テッカニン、シャドーボール!」
テッカニンが漆黒の玉を作り出す。
そして、それをデオキシス向かって放ち――

「どうしたんだ!テッカニン!」
テッカニンは黒い玉を作り出したまま、動かない。
先程ののび太と出木杉の試合を観戦していたスネ夫は、ようやくこの事態を悟った。
「テッカニンの方が遅いということは、まさか……先制技かっ!」
そう、スネ夫はデオキシスが覚える唯一の先制技の存在を失念していたのだ。

そして――
「残念だったわね。先に動くのはデオキシスよ」
首を振って目の前の光景を否定するスネ夫を嘲笑うかのように、リンが囁いた。
645ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/14(土) 20:47:40 ID:???
「しんそくっ!」
リンの命令と共に、デオキシスが姿を消す。
「あ、あ、あ……」
依然首を横に振ったまま、狼狽するスネ夫。
焦点の定まっていないその目で、必死にデオキシスの行く手を探る。
そして――
「デオキシス!」
リンの声が響き渡る。
その瞬間、デオキシスの姿で太陽が隠れた。
「テ、テッカニン!」
テッカニンの姿が、デオキシスの暗い影に覆われる。
だが、それと同時に闘技場全体――いや、観客席までもが暗くなっていた。

刹那、轟音を伴って雷鳴が轟く。
それは丁度デオキシスとテッカニンの居る位置を捕え、その周囲を照らす。
「決めなさい!」
眩い光を伴いながら、テッカニン向かってフルパワーで突進するデオキシス。
次の瞬間には衝撃音が聞こえ、テッカニンは鈍い音を立てて倒れた。
「勝者、リン選手!」
審判の声を聞くと、リンは満足げな表情で闘技場を出る。
「そ、そんな……」
テッカニンをボールに戻さず、天を仰ぐスネ夫。
その時、彼の顔に一滴の雫が落ちた。
「ああ……」
土砂降りの雨に打たれながら、ただただ立ち尽くすスネ夫だった。
646ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/14(土) 20:48:51 ID:???
投下終わり。最近だりいやorz
647名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 20:49:49 ID:QsU3DT0r
ZZZ
648名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 20:50:10 ID:???

ノート氏も待ってる
649 ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 20:51:05 ID:???
ルビー氏乙です。
投下中被ってしまいました。
すみません。
また今度投下します。
650名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 20:52:12 ID:???
いやいやいや
今投下してくれよ
651名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 20:52:28 ID:???
いやいや投下してくれ
652名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 20:53:54 ID:???
いや、別にいいですよ。
今投下してくれて結構です。寧ろしてほs(ry
653 ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 20:58:08 ID:???
では、少々用事が出来たので一時間後に。
折角なのであと4、5レス程書いてから来ます
それでは
654名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 21:05:44 ID:???
なんというS
655名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 21:17:02 ID:???
流石ノート氏!そこに痺れる!憧れるぅ!
ぐふっ
656名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 21:19:32 ID:???
一時間で5レスも書けるとは・・・
俺は酷いときは一レス位しか進まないのに・・・(´・ω・`)
657名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 22:06:05 ID:???
そろそろだな
658ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 22:07:32 ID:???
これから投下します。
ロッカールームですか……。
まあ、別にいいですけどね。
659ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 22:08:35 ID:???
スネ夫「ジャイアン、あれ、どういう事だと思う?」
宴の中、とうとう住民から相手にされなくなったスネ夫はジャイアンに話しかける。

ジャイアン「は?はには?はんのほろら?」
それを聞くジャイアンの口の中には大量の食べ物が詰め込まれている。
これではまとも会話にならないので、スネ夫は先にそれを呑み込むように促す。

口の中のを物を異に収めたジャイアンは下品なゲップを上げ、言った。
ジャイアン「で、何のことだ?」
スネ夫「さっきドラえもんが言ってた事だよ!」

ジャイアン「ああ、のび太が時間犯罪者だとかいうアレか。」
ジャイアンは、興味は無いよとばかりに呟き、食事に戻った。
スネ夫「……………能無しが。」

実は二人は、既にドラえもんから二つの事を言われていた。


一つ目はのび太が時間犯罪者であるかも知れないということ。
二つ目は、今日を境にドラえもんが行方不明になる、若しくはドラえもんが明らかに誰かに襲われて壊れているのを発見した場合、のび太を時間犯罪者として優先的に疑え、というものである。


ジャイアンはそれを笑い飛ばしたが、スネ夫は正直それに何処か思い当たる節があった。

なんというか頭が良くなった、そんな感じである。
660ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 22:11:25 ID:???
だが、その疑念も実際はあって無いような物。
しかし、有り得ない事では無いのでとりあえず注意する必要はあると思い、ジャイアンに相談しようとした訳だ。


しかし、そのジャイアン。
食事に必死でスネ夫の話を聞いてくれない。
今も軽くあしらわれたばかりである。


スネ夫「ジャイアン、ジャイアン?」
話をしたいスネ夫はジャイアンの背中を擦り呼び掛ける。
しかし、食事中のジャイアンは止められない。
ジャイアンはスネ夫に一発裏拳を食らわすと
スネ夫「ボッ!」
と言いスネ夫はその場に倒れた。
ジャイアンは依然と栄養補給を続ける。

スネ夫「イテテテテ…………」
スネ夫『このゴリラいつか殺す』
スネ夫は鼻を押さえて立ち上がる。
鼻からは鼻血が出ている。拭かねば。
スネ夫がティッシュを探していると、誰かが手を差しのべてきた。
「鼻血が出てるよ。はい、ティッシュ。」
スネ夫「ん?ああ。」
スネ夫はなんの違和感も無くそれを受取り、鼻に詰め鼻血を止める。
一通り作業が終わったスネ夫は礼を言うために顔を上げた。

スネ夫「ありが……わわっ!」
スネ夫は一風変わった叫びを上げると目の前の人物の名前を言った。

スネ夫「のっ、のび太!!」
661ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 22:12:47 ID:???
スネ夫は思わず後退りし、唾を呑み込む。

噂をすれば影。
そんな諺がぴったりな状況だった。
しかも、こののび太、心なしかいつもののび太と違う気がする。


のび太は後退りするスネ夫を追う様に一歩こっちに踏み出してくる。

のび太に今の話を聞かれたかな?
もしも、もしも聞かれていて、もしもドラえもんの考え通りなら……。


ケサレル。


スネ夫「うああああッ!」
恐怖によりスネ夫は後ろに飛び退いた。
その勢いで尻餅をつく。
ジャイアンはまだ気づいていないようだ。

のび太は尚も近寄ってくる。
そしてスネ夫にのび太の手がのびる。

スネ夫『マッ、ママァァーッ!』
スネ夫は目を瞑った。

のび太の声が静かに響いた。



のび太「スネ夫……。ティッシュ返して。」
662ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 22:13:42 ID:???
スネ夫「へ?」
スネ夫はふぬけた声を上げた。

のび太は更に手をつきだす。
のび太「返してよ、ティッシュ。」

スネ夫「ええ、ん、ああ。
ほら。」
予想外(?)の言葉に一瞬動揺したスネ夫。
おぼつかない手付きでティッシュをのび太に返す。

のび太にそれを渡すとき、スネ夫はある者の存在に気づいた。
真ん丸二頭身の体に青色ボディ。
それは間違い無く

スネ夫「ドラえもん……。」
だった。

スネ夫を見下ろしのび太は言う。
のび太「スネ夫さ、なんで僕にそんなにヒビってるの?
あ、まさか……

僕の事を時間犯罪者と思ってるの?」
スネ夫はその質問に目が泳いだ。
そんな単刀直入に言うとは。
なんと答えればいいのか流石のスネ夫も分からない。
663ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 22:15:32 ID:???
黙り込むスネ夫の返答を待たず、のび太は言った。
のび太「大丈夫だよ。
さっきドラえもんと話したんだ。誤解はすっかり解いたよ。
ねぇ、ドラえもん。」
ドラえもんはコクリと頷く。

スネ夫は予想だにしない展開にポカーンとしていた。

のび太「あ、それだけ言いに来たから、じゃ、行こう。ドラえもん。」
のび太はドラえもんを連れて去って行った。
スネ夫はただそれを呆然と見つめることしか出来なかった。




スネ夫達のいる場所から少し離れた所で、アカネはいかりまんじゅうをほうばっていた。
そして、彼女の手が19個目のまんじゅうに伸びた時、あることに気付いた。
アカネ「あれ?ウチのボールが一個足りん……」
664ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/14(土) 22:16:27 ID:???
今日はここまでです。
さっき書いた分は明日投下します。
それではおやすみ。
665名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 22:17:59 ID:???
乙です
666名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 22:18:57 ID:???
>>664
うわ〜〜〜〜〜

そんなとこで切りやがって。流石ドS

だが乙
667名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 22:37:58 ID:???
ドSがぁぁぁああぁぁぁああ

668名無しさん、君に決めた!:2007/04/14(土) 23:25:00 ID:???
この糞眼鏡がああぁぁぁぁぁぁ

669DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/15(日) 11:16:01 ID:???
前の投下からいろいろありましたね。
未だに俺の作品の中では去年の九月です。
投下します
670DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/15(日) 11:17:27 ID:???
 9月30日

のび「ごちそうさまー」
のびたのパパ「どうしたんだ?そんなに残して。気分でも悪いのか?」
のび「ううん、心配ないよ…」
この日、朝ごはんの食卓にドラえもんの姿はなかった。
ポリゴンの強力なシグナルビームを浴びて気絶状態なのだ。
数年前に起きた事件と似ているが、少し休ませれば大丈夫だろう。今はのびたの部屋で寝かしてある。
ただし、のびた達4人と違ってゲームの世界に入ったままだ。
玉子「ドラちゃんもお昼時になったら起こしてね。
いつもはのびたよりも早く起きるのに……昨日のゲームで疲れたのね。」
のび「うん、そうだと思う。」
のびたは二階に上がった。

さて、ドラえもんをどう片付けよう
のびたは畳に寝そべっているドラえもんを見下ろした。
ジャイアンたちが来たときにドラえもんが寝そべっていたら怪しく見られな
だけど、見かけによらず超重量級のドラえもんをどうやって移動したものか。
のびたはあれこれ考え、スペアポケットを取り出すと、
タケコプターをドラえもんにつけて押入れまで飛ばした。
671DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/15(日) 11:18:38 ID:???
ピンポーン
のび「ジャイアンたちだ。」
のびたは階段をダッシュで駆け下りた。
が、玄関口にのびたの期待した人は立っていなかった。と言うかジャイアンしか来ていない。
ジャ「今日はしずかちゃん、出木杉と勉強会するって。
お昼過ぎたら合流するってさ。あ、後スネオは塾」
のび「なあんだ……じゃあ、とりあえず上がってよ。」
ジャ「おっ邪魔しまーす!!」
ジャイアンはのびたより早く階段を駆け上がっていった。
のび「やれやれ、くれぐれもドラえもんがいないことにはつっこまないでほしいな。」

のびたが自分の部屋に行ったころにはジャイアンはゲームの世界に入っていた。
のび「しずかちゃんが着くまで待ってらんないよ……ぼくも始めよちゃおうっと。」
のびたはゲームのスイッチを押した。
たちまち、のびたの視界は目に悪そうな光に覆われた。
672DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/15(日) 11:19:58 ID:???
昨日のびたがレポートを書いた場所は、
勇ましいBGMのファイトエリア。
のび「たしかここで次にどこに進むか決めてたんだよな。
えっと…カラナクシで波乗りは出来ないから、北に進もうか。」
のびたの都合で進路は225番道路となった。

のび「ゼ〜〜〜ッ!!ハア〜〜〜〜ッ!!!ゼェ〜〜〜〜〜ッ!!!」
タウンマップを見れば分かることだが、225番道路は起伏の激しい場所。
もともと運動音痴なのびただが、今日は朝ごはんもろくに食べなかったのが災いし、早くも体力が尽きたようだ。
のび「フーーッ……いやあ、なかなか歩き甲斐がありますな。」
見栄を張りつつものびたはボールからエレブーを出した。
どうやらおんぶしてもらおうとしているようだ。
のび「な!エレブー!ちょっとぐらい良いじゃない、
ご主人を助けると思ってさ!」
エレブーはそっぽを向いた。
捕まえられたときにエレキブースターを捨てられてしまったのをいまだに根に持っているのかもしれない。
のび「何だよ、何か欲しいの?」
エレブーはこれを聞いて少し希望を持った。
『エレキブースター』の大きさに手で立方体を形作る。
673DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/15(日) 11:21:36 ID:???
のび「なにそれ?失くしちゃったの?」
エレブーはうんうんと頷いた。
のび「仕方ないな。探してやるよ。」
エレ「…………」
落としたのはここじゃねえよ!たにまのはつでんしょだよ!
第一、 てめえが捨てたんだろうが!!
こんなことを思いっきりぶちまけられたらどんなに良いか。
しかし、ポケモンは喋れない。
のび「あれれ〜?何かあったよ、これのこと?」
のびたが見つけたものを草むらから拾い上げる。
エレキブースターと形は似ているが、紫で半透明だ。
エレ「……( ̄△ ̄;)」
のび「そうか、違うのか。でも一応バッグに入れとこう
……うーん…あまいみつの箱で入んないよ。ポリゴン2にでも持たせとけ。」
バッグの整理が苦手なのびたはポリゴン2に変な箱を渡した。
その途端、
ポリ「;asne4cto0w.a34:@^to0c/w[45」
のび「え?!なな何で?」
ポリ[(@○@)(@○@)(@○@)(@○@)(@○@)(@○@)」
のび「うわああああ!!戻れポリゴン!!」
炸裂音と共にポリゴン2はボールに戻っていった。
のび「ハア…ハア…ポリゴン2が……壊れちゃった…………?」
のびたがポリゴン2のステータス画面を見る。
ステータスになんら変化は見られない。ただ、持ち物の所には『あやしいパッチ』という表示があった。
674DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/15(日) 11:24:33 ID:???
投下終わった。
さァッ!叩くならさっさと叩きやがれッ!
675名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 11:24:58 ID:???
乙だ馬鹿!
676名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 11:25:39 ID:???
乙って言ってんだろアホ!
677名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 11:26:21 ID:???
678名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 11:51:02 ID:???
乙だボケェェェッ!
679名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 12:16:55 ID:???
>>664
わ、分かったぞ!メタモンをドラえもんに化けさせたのだ、
そしてドラえもんは…
680名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 12:21:49 ID:???
>>679
氏ね
681名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 19:19:33 ID:???
>>674
乙だっつってんだろ糞眼鏡ェッ!
682名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 19:29:26 ID:???
糞眼鏡乙
683名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 20:34:28 ID:???

ノート氏まだかな
684名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 20:53:35 ID:???

俺もノート氏待ち
685名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 21:19:25 ID:???
DPその2初めて読んだが面白くね?
結構文章力もあるし。
686名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 21:45:54 ID:???
コロシアムどこに行った
687名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 21:57:43 ID:???
>>686 何?
688ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/15(日) 22:59:13 ID:???
これから投下します。
689ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/15(日) 23:00:22 ID:???
ここは35番道路の右側にある草むら。
元々裏道のここは人通りが少なく、時間帯が夜であることも人寂しさに拍車をかけている。

のび太「……ここまで来れば誰も見てねえよな。」
暗闇の中のび太は辺りを見回す。
手には何か大きな袋を持っている。
傍らにはドラえもんもいた。

用心深く辺りに人がいない事を確認したのび太は、指をパチンと鳴らす。

すると、ドラえもんの体が突如、ウニョウニョと変形し始め、不定形の姿になった。
のび太「ふぅ、念の為にあの女からメタモンを盗んでて良かったぜ……。
バッジのお陰で言うことも聞くしな。」
のび太はそう呟くと袋を開け、中身を辺りにバラ蒔いた。
中からは青メッキのかかった謎の鉄クズが溢れる様に出てくる。

余りにも無機質なその様を見てのび太はニヤリとする。
のび太「これで俺の邪魔者は消えた……。
スネオやジャイアンは偽の青狸に騙されてる。
明日までは時間が稼げるだろう……。」
闇の中、のび太の呟きのみが響く。
690ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/15(日) 23:01:39 ID:???
―あの時―
すなわち、のび太とドラえもんが一騎打ちになった時のこと。
互いの勝負は一瞬でケリがついた。

のび太に飛びかかったドラえもん。
しかし彼がのび太に攻撃を加える前に、ゲンガーの放ったシャドーボールはドラえもんの頭部を吹っ飛ばしたのだ。

そして、のび太はそこらじゅうに散らばったドラえもんの残骸を一欠片も残さず集め、その部屋を後にした。



のび太は袋の中身を全てバラ撒き、土を軽く被せる。
発見を困難にする為だ。
一連の作業を終えたのび太は一息つくと近くの岩に座り込む。

のび太『少々あっけなかったがこれで、一番マークすべき人物であった青狸は片付いた。しかし余りにもあっけなさすぎたな……。』
そこでのび太はある一つの可能性を懸念した。

倒したドラえもんの正体が「偽物」の可能性があることである。

確かにその可能性は高い。

普通、得体の知れない殺人の能力を持つものに対して高いリスクを払い直接接触を求めてくるだろうか。いや、普通は来ないだろう。

それに「偽物」を使えば自分は安全な所に避難しておける上に、「偽物」が殺られたとしてもこちらを油断させる事が出来る利点がある。
まさに今の自分の様に。
691ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/15(日) 23:03:52 ID:???
ノートが効かなかった事から考えてものび太が殺った「アレ」は「偽物」である可能性が高い。

だとすると、奴はその間安全な場所で此方の様子を見ていたのだろう。だとしたら今だ青狸の「本体」は何処かにいることになる。


そこまで考えてのび太は呟いた。
のび太「だとしたら運が悪かったな。奴は。」
のび太は不敵に笑う。


もし、殺ったのが「偽物」だとしても奴の名前、及び手持ちは既にノートに書いてある。何処かで勝手に息絶えているのが関の山。

だが、ノートで殺った青狸の「本体」の残骸が見つけられた場合、先程まで一緒にいた自分が疑われるのは明白だろう。
しかしそれは余り心配しなくてもいい。
692ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/15(日) 23:05:10 ID:???
スネオやジャイアンは奴の残骸を見つける事は絶対に出来ないだろう。
青狸は奴らの助力を受けている様子は全く無かった。則ち、今回の事は完璧に奴の単独行動。理由は恐らく全滅を防ぐため。

まあ、俺の能力が謎だった訳だから、それは賢明な判断だろう。

青狸の単独行動故に「隠れ場所」を二人が知っている可能性は極めて低い。
多分、場所も自分達では発見が困難な場所だろう。
奴らに見つけられるということは、逆を返せば自分にも見つけられる所であるということだからだ。
故にもう青狸の心配はしなくていい。
今、大切なのは明日の策だ。

のび太は再び思考を巡らせる。
693ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/15(日) 23:06:13 ID:???
―そして10分後―


のび太「よし、これでいくか……。」
のび太は一通り考えがまとまると、岩の上から立ち上がった。
そしてポケットを探りアカネから貰ったディスクを取り出す。
のび太「今日は徹夜の作業だな……。
まあ、全ての仕上げと考えるか!キシシシシ。」
のび太はそう呟き、夜の闇に消えた。

冷たい夜風は容赦なく青い鉄クズを吹き付けていた。
694ポケモンとのび太とノートと ◆C1aEnJaUS2 :2007/04/15(日) 23:08:12 ID:???
今日はここまでです。
695名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 23:09:25 ID:???
>>694
乙!
その文章力に痺れるぜ!
696名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 23:10:08 ID:???
ここで止めるか……

このS野郎め、乙
697名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 23:12:18 ID:???
ドS乙
698名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 23:16:04 ID:???
699ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/15(日) 23:31:28 ID:???
投下が無いと忘れられるから投下する
今回はギャグに初めて挑戦してみた
700ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/15(日) 23:32:17 ID:???
夜が明け、俺は目覚めた。
ここでは布団などは直す必要など無いのだが、旅をしてきた癖で布団を畳んでしまった。
悪いことでは無いから、別にいいのだがな……
そして立ち上がり食堂へと向かう、昔は毎日ここで食事をしたものだ。

食堂へ向かうと、結構な数の下っ端が食事を摂っていた。
ギンガ団は朝は皆一緒に食べるのだ、俺も食事を取りに行く。
お盆の上に乗っていたのは、白米、味噌汁、焼き魚、そして牛乳瓶……和食だ。
お盆を持ちながら、テーブルに座る。
下っ端は下っ端同士で、幹部は幹部同士で、食事を摂ることになっていた。
座る位置までもが、指定されている。
ついでに俺は、幹部が座るテーブルに座った。

既にサターン椅子に、座り待機していた。
俺は無言で椅子に座る、7時になるまでは食べてはいけないんだよな……
10分経ち、ほとんどのメンバーが揃った。
そして幹部の机の前にボス……父さんが来た

『しっかり食事は摂っておけ、一日の始まりは朝食からだ!!』

『いただきますっ!!』

下っ端全員が、丁寧に手を合わせ"いただきます"の挨拶をした。
701名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 23:32:54 ID:???
俺含め、幹部達は黙々と食事を摂っている。
最初のいただきますの声は大きかったものの、その後は静かだった……幹部たちだけはな。
下っ端の方々は、雑談に力が入っていて、盛り上がっている。
人数の差か?こちらとは別世界だぞ?
痛っ……喉に魚の骨が刺さった、ご飯を飲み込まなきゃな……
お椀に箸を突っ込み、白米を飲み込んだ。

「急いで食べると喉に詰まるぞ」
サターンが俺に流し目で忠告する、それを無視し二口目を口に入れる。
……白米だけを食べ続けても少し味が薄いな、味噌汁を飲むか。
湯気の立っている、味噌汁を飲んだ。
『熱っ!!』
舌が火傷するかと思った、そういえばここの味噌汁は凄い熱かったっけな……
「フハハ、急いで食べるからそうなるのだ、落ち着きが足りない」
うるさいな、中年のおばさんかお前は?
焼き魚に再び手をつける……また喉に骨が刺さった。

その後数回このループを繰り返し、食事を終えた。
すると新たにワゴンが食堂に入ってきた。

『食後にはデザートだ、糖分を取ると一日が快適に過ごせるぞ!!』
……あれは、タマムシヨウカン!?
もりのヨウカンとライバル関係にあるほど、有名なヨウカンである。
それが各自に配布される、甘党の俺にとっては物凄いサービスである。
……あれ?俺にだけ配られないぞ、なんで?
まさか、俺は今日突然ここに来たから、俺の分までは用意できなかったのか!?
………仕方が無い、誰かのを奪い取るか。
702ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/15(日) 23:33:38 ID:???
「待て、同じ地位を持つ幹部だというのに、俺にだけ羊羹が無いのは不公平では無いか?」
俺がそう言い放つ、すると俺を哀れむような目でジュピターはこう言った
「突然来た人間に、デザートがあるわけないじゃない」
な、なんだと!?俺は一応ボスの息子なんだぞ、この意見を主張しようと思った。
しかし光の速さで俺の頭の中を思考が駆け巡る、そしてある一つの結論が出た。

「そんなの関係ないわ、団員食事は皆公平なの」

こう言われそうだな、ここはあの手で……

「俺にだけ羊羹が無いのはやはり不公平だ、ここは古代から伝わる正統な方法で……」
『待て』
サターンが俺の言葉を止める。

「じゃんけんなどという運頼みの方法などよりも、もっと画期的な方法がある。」
その方法とは?言って見ろ。
「ギンガ団幹部ともなれば、戦闘の実力に加え知識も重要となる……
 ポケモンに関する問題の出し合いで、勝者三人が羊羹を食べれる……どうだ?」
面白い。俺はトレーナーズスクールの卒業生だ、知識なら自信がある。
「面白そうじゃない、私は乗ったわ……マーズも当然乗るわよね?」
サターン、ジュピター……そして俺がマーズの顔を見る。
「わ、分かったわよ!どうせ断らせてくれないんでしょ?あたしも乗った」
こうしてタマムシヨウカン争奪戦は始まった。
703ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/15(日) 23:34:35 ID:???
ポケモンに関するクイズを出し、早押しで答えられた人から先に羊羹を貰っていくとのことだ。
単純な早押しクイズである……しかし早くも問題は生まれた。
誰が問題を出すのか?である。
数秒話し合った結果、じゃんけんで一人抜けれる人間を選ぶことになった。
その人間には無条件で羊羹が手に入るというのだ。
俺は羊羹さえ手に入れば、後はどうだっていい、いざ勝負!!

………一瞬にして、決着はついた。
マーズ以外の全ての人間はパー、そしてマーズはチョキ。
早くも可能性が一つ減ってしまった。

「じゃあ問題出すわよ、えぇ〜と、この中でカイリューが覚えない技はどれ?
 1逆鱗 2龍の舞 3冷凍パンチ 4バリアー」
フッ……こんなの簡単だ、答えは4のバリアーだ。
『4番のバリアー!!』「はずれ。」
な、なんだってー、バ、バリアーは覚えないぞ。
「簡単よ、冷凍パンチ。」「ジュピター、正解」
ちょw待てwwカイリューはバリアーを覚えないぞ、どういうことだ!?
「ジョウト地方のチャンピオン、ワタルのカイリューはバリアーを覚えてるわよ」
ちょwwwそれは改造だろwwww
「とにかく正解は正解、この羊羹は返してもらうわよ」
ジュピターは、テーブルの中心に置かれている羊羹を取った
残りの羊羹は一つ、早くもピンチだぜ。
704ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/15(日) 23:35:43 ID:???
「早くも最後の問題ね、えぇ〜と、この中でボーマンダが覚えない技は?
 1龍の舞 2鉄壁 3逆鱗 4流星群」
今度はもう騙されないぞ、おそらく3を選べば某編集者のネタを出される。
他の技で覚えれなさそうなのは、2番の鉄壁。
『2番の鉄壁!!』「はずれ。」
な、なんだってー、ま、まさかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
「こんなのも分からないのか、3番の逆鱗だ!」「サターン、正解。」
ちょwww逆鱗は某編集者のボーマンダが使ってくるだろうがwwww
「何を言っているのだ?ボーマンダは逆鱗を覚えないし、一部のボーマンダは鉄壁は使えるぞ。」
ほ、ほんとうだ、くそっ、俺の……俺の羊羹が……

俺の決死の挑戦は無謀にも、失敗として終わってしまった。

しかし、そこに救いの手が差し伸べられた。

「まだ余りの羊羹が一つあるよ」
ワゴンを運んできてくれたおばさん、そしてその手にはタマムシヨウカン……
さ、最初からくれれば良かったじゃないか、なんでだ?

「いつもおばちゃんが二つ食べてたんだけど、今日はあんたが居たからねぇ
 ちょっと残念だけどあんたにあげるよ」
羊羹を俺の手に持たせ去っていった。そういえば焼き魚もちゃんと人数分あったなぁ……

こうして、この大変くだらない戦いは終わった。


ナナシ 
頭が堅すぎます、もう少し柔らかい頭を持ちましょう。
705ギンガ ◆pXSMZkovvI :2007/04/15(日) 23:36:52 ID:???
投下終了

後悔はしていない
706名無しさん、君に決めた!:2007/04/15(日) 23:45:46 ID:???
ワダマンダワロタwwww
707名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 18:53:49 ID:X9e04Eiw
708ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:08:10 ID:???
久しぶりに投下。
709ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:09:38 ID:???
目の前には戦闘不能状態のヒコザルが倒れている。
手持ちのビッパ、ナエトルは戦える状態ではないので仕方がなくポッチャマで戦
ったのだが、相性を関係なしに見てもその実力は圧倒的だった。
「お前強いなァ。俺のヒコザルじゃ全く歯が立たなかったよ。」
彼がそう言うとのび太は照れながら右手を差し出した。
「ありがとう、君のヒコザルだって強かったよ。
僕の名前はのび太。君は?」
のび太の右手にもう1つの手が重なる。
「俺はコウジ。よろしくな!」


それから僕はトレーナーズスクールを案内してもらった。
そこには何人もの人が勉強しており、活気づいていた。
塾長にタイプの相性の事や性格によるステータスの変わり方を教えてもらっている間に日が暮れかかっていた。
「あ、もうこんな時間か!そろそろ行かなくちゃ。今日はありがとうコウジ。」
「ああ、また勝負しようぜ。」
塾長にも礼を言い、建物を飛び出して噴水の前へ向かった。
外は朝とは違い雨雲が広がっていた。
その場に着くと既にヒカリが待ちくたびれた様子で座り込んでいた。
「遅〜い。何してたのォ?」
「ゴメン。ちょっと勉強してたんだ。」
ヒカリはのび太が勉強していた事が信じられなかったが、今にも雨が降りそうだったので早足でポケモンセンターへ向かった。
710ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:11:00 ID:???
どうやらヒカリが先にチェックインしていたらしく、僕はビッパとナエトルを受付に預けて自分の部屋へ向かった。
と言っても自分の部屋、謙ヒカリの部屋だ。
「ゴメンのび太!部屋一つしか借りられなかったんだァ。その代わりにホラ!」
ヒカリは青い腕時計を手渡した。
「これポケッチって言うの。とっても便利なんだから!」
のび太はポケッチしげしげと眺めた後、腕にはめ、窓際にある椅子に腰掛けた。
「そういえばのび太の友達の事あまり聞いてないよね。教えてよ!」


それから約1時間。
外はどしゃぶりになりながらも、のび太は目をキラキラさせながらずっとみんな
の話をしていた。
「でさ、ジャイアンって奴がいつも僕をいじめてくるんだよ。オレンジ色の服を着ていてね…。」
ヒカリがのび太の話を遮ぎり、窓に向かって指を指した。

「あんな感じの色?」

ヒカリの指の指す方向には体格のいい子供が傘もささずに雨の中フラフラ歩いていた。

「ジャイアン…?」
711ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:12:18 ID:???
「ジャイアン!」
のび太はそう叫ぶと部屋を出て走って行った。
「またァ〜?」
ヒカリは溜め息を付きながらも、のび太の後を追った。

間違いない!昼間に見た人もやっぱりジャイアンだ!今度は見失わないぞ!

入り口の自動ドアが開き外に出る。
靴に水が染みるがそんなことどうでもいい。
「ジャイアン!」
のび太はジャイアンの肩を掴んだ。
だが彼は無反応で、ただ立っているだけだった。
「ジャイアン…?」
のび太は前に回り込み彼の顔を覗く。
目の焦点が合っていなく足元もフラフラだ。何を言っても反応を示さない。
「ジャイアン!僕だよ!のび太だ!」
のび太が自分の名前を叫ぶと彼の身体がブルッと震えた。
「のび…太…。のび太…?のび太…!ハハハ…ハ!」
ジャイアンがいきなりおかしな様子で笑い始めた。
「のび太!ギッタ…ん…ギッタ…にして…やる…。」
そう言うとジャイアンはのび太に殴りかかって来た。
しかしその攻撃はあまりにもひ弱なものだった。
のび太の薄い胸板の上でかろうじて音をたてる程度の威力。
笑いながらひたすらのび太を殴りつけるジャイアン。
「ジャイアン…。」
「ハハ…ハ。どうだ…のび…太。思い…知ったか…。」
のび太の目から漫画の様な量の涙が溢れてきた。あんなに…力強かったジャイアンが…こんな…こんな…!
嘘だ…!きっとこれは夢だ…!
だが激しく打ち付ける雨がのび太の思考を冷静にさせた。

「ジャイアンはもう…壊れている…。」
712ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:13:45 ID:???
「のび太…。たけし君は…?」
ヒカリがのび太を心配そうな目で見る。
「ジャイアンは病院で精密検査を受けてる。
悪いけど…一人にしてくれないか。」
そう呟くとのび太はセンターの屋上へとゆっくり足を進めた。
びしょ濡れの状態で屋上への階段を登る。
階段を1段1段登るたびに水の染み込んだ靴が小さく叫び声を上げた。

ザ―――……。

激しい雨がのび太の足元に叩き付けられる。
服も水を吸いすぎて重たくなっている。
のび太は青いポケッチで時間を確認し手すりに寄り掛かった。
ボーっとするのび太の頭の中で忘れたくても忘れられない言葉がこだまする。


『お前の物は俺のもの、俺の物は俺のもの』


『のび太のくせに生意気だ!』


『おお心の友よ〜。』


まどろみかけた彼の目には灰色の雨雲で覆われた空しか映る物はなかった。

決して…鮮かなオレンジ色など映る事はなかった…。

713ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:15:32 ID:???
朝日がのび太の身体を包み込む。もうすっかり雨は止んだようだ。
屋上にいたはずなのに何故かベッドの上にいた。
びしょ濡れの服は既に洗濯してあって干されている。
今は白のシャツにスウェットをはいていた。
隣のベッドにヒカリの姿は見えなかった。
ドアに目をやると、ちょうど良くドアノブが回った。
「おはよう、のび太。よく眠れた?」
ヒカリが満面の笑みで部屋に入って来た。
「ジャイアン…は?」
「…意識はまだ戻ってないみたい。でもあの時のび太が見つけなければ命の保障はできなかたって。」
ヒカリの話が終わるとのび太は再び布団に潜りこんだ。
その瞬間聞き覚えのあるうるさい声が部屋を圧迫した。
「のび太!何してんだ!早く起きろォ!」
「コウジ!」
コウジがのび太の布団をはぎ取る。
ヒカリが彼の名前を叫んだ事から見てコウジを知っているのだろう。
「ちょっとヒカリ。席外してくれないか?」
のび太の真上に乗っているコウジは言った。
しぶしぶ部屋から出て行くヒカリをしっかり見送った後のび太の胸ぐらを掴みコウジは叫んだ。

「てめぇ…なにヒカリに心配させてんだよ…!」
714ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:16:41 ID:???
「まさかのび太がヒカリの知り合いだったとはな…。」
コウジが胸ぐらを掴みながら続ける。
「お前…ヒカリが心配してやってんのにその態度はなんだ?ああ!?」
のび太はコウジの手を払い再び布団に潜りこんだ。
「もう…どうでもいいよ…。」
気弱になっているのび太の態度を見てコウジの怒りが爆発した。
「どうでもいい!?お前ヒカリの記憶取り戻すって誓ったんじゃねえのかよ!?
自分にちょっと嫌なことがあったからってもう諦めんのか?」
「ヒカリにこの気持ちはわかんないよ…。」
その言葉を聞いたからかコウジはあきれたようにドアノブに手をかけた。


「ああ、ヒカリにはわかんねぇだろうな。
何しろ友達との記憶が一切ないんだもんなァ。
悲しみたくても悲しめないんだもんなァ。
いいか…ヒカリはなァ…お前の何倍も絶えてるんだよ!そんな事もわかんねぇのか。
少しでもお前をライバルと思った俺が恥ずかしいぜ!」


そう言うとコウジはドアを力一杯閉め、去って行った。


「ヒカリは僕の何倍も絶えている…か。」


715ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:17:43 ID:???
ヒカリはポケモンセンターのロビーでうろたえていた。
「何すればいいんだろ…。」
朝食は食べ終えたし、のび太はコウジと何やら話しているし…。
何もすることのないヒカリはとりあえずテレビを見て時間を潰すことにした。

『次のニュースです。
昨夜、ズイタウンの育て屋が何者かによって破壊される事件が起きました。
警察はハクタイの森半焼事件と手口が類似している事から、同一犯として捜査を進めています。
また育て屋の老夫婦が行方不明になっており…。』

「ヒカリ。」

名前を呼ばれ後ろを振り向くとのび太が立っていた。
「コウジと話は終わったの?」
「うん。さあ行こうか。」
「もう大丈夫なの?のび太。」
ヒカリが目を丸くする。
「ああ。ヒカリに励まされたからね。」
首を傾げるヒカリ。
私何かしたっけなァ?
ま、何はともあれ出発のために荷物整理しなきゃね!
そう呟くとヒカリは嬉しそうに部屋へ走って行った。
ヒカリが完全に立ち去ったのを確認したのび太はこう言った。

「ここを出る前に…もう1回勝負だ!コウジ!」
716ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:18:43 ID:???
「チッ、ばれてたか。流石は俺のライバルだな。」
コウジはポケモンセンターから出てボールを構え、空中に放った。
「行け、ヒコザル!」
全身が炎に包まれたポケモン、ヒコザルがボールから飛び出した。
「コウジ。一つ謝らなければいけないことがある。
あのポッチャマは僕のじゃない。ヒカリのだ。」
「ヒカリの!?ヒカリ、あんなに強くなったのか…。」
コウジの話を遮って、のび太は続ける。
「でも僕はヒカリのポッチャマに負けないぐらいのポケモンが…相棒がいる…!
行くぞ!ビッパ!」

太陽の下、二人はお互いのパートナーと供に戦っている。

朝だというのにその日の太陽はのび太の白いシャツをオレンジ色に染めていた―――
717ワタリ ◆wtriJfTC.Y :2007/04/16(月) 23:21:07 ID:???
投下終了。
急いで書いたから文章は雑かも。
718名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:21:58 ID:???
719名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:22:26 ID:???


久しぶりだな
720名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:22:43 ID:???
乙乙乙乙乙
721名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:23:27 ID:???
乙 夏帆とはどうなった? あまり悩むなよ
722名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:23:56 ID:???
ドラえもん達クソの僅もいらなくね?
723名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:25:12 ID:???
ペロッ。
「これは厨の味だぜ。ジョルノッ!」
724名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:26:21 ID:???
乙 電気分解とはどうなった? あまり変な知識ひけらかすなよ
725名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:29:56 ID:???
>>717
ただポケモンとの小説書きたいだけなら
このスレ行けば?http://game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/1173253059/

ぶっちゃけドラえもん達邪魔だろ?
726 ◆.5v/XTmZsM :2007/04/16(月) 23:31:15 ID:???
ワタリ・・・
727名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:33:01 ID:???
これは酷い自演
728名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:35:41 ID:???
少なくとも俺のレスが一個あるから自演じゃない
729名無しさん、君に決めた!:2007/04/16(月) 23:47:32 ID:???
ワタリ氏乙ですー
730名無しさん、君に決めた!:2007/04/17(火) 19:57:01 ID:???
ワ女タリ乙
731名も無き原魚 ◆NJjxjy4S0M :2007/04/17(火) 20:41:01 ID:???
小説を投下したいと思うがいきなり投下するのはありか?
732名無しさん、君に決めた!:2007/04/17(火) 21:49:28 ID:???
ありとか無しとかの話じゃなくて自分で決めな
733携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/17(火) 22:39:06 ID:???
ワタリ氏乙っす。

誓いの投下開始!
734携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/17(火) 22:40:02 ID:???
『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』
第二章 ♯第十七話 「怒りと信念と」

ところ変わって、のび太&オリー組。
クラウドのニドキングが放ったはかいこうせんが、
今まさにオリーに命中しようとしていた。
「オ、オリーちゃああああああああん!!!」
のび太は声を張り上げ、オリーの元に走った。
しかし、シューズの力を持ってしても、
光線は追い抜けなかった。
「逃げてぇええええええ!!」
のび太の必死の声にオリーは、はっと顔を上げた。
しき、無情にも、はかいこうせんは、オリーに直撃し、爆音を上げた。


「そ、そんな……」
のび太は煙が立ち込めるオリーのいた場所を前に、
膝を落とした。
「ハハハハハハハハハハハ!! ざまあないなあ!!」
クラウドが腹を抑えて大笑いをしている。
ニドキングも満足そうな顔をしている。
のび太はその笑い声を聞きながら、唇をかみ締め、涙をこぼしていた。
そして、クラウドを睨みつけ、モウカザルと共に突撃していった。
のび太の目はかつてのオリーと同じく「憎しみ」の一文字で表せた。
735携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/17(火) 22:41:21 ID:???
「モウカザル! かえんぐるまだ!」
のび太は喚き散らすように、モウカザルに命令した。
モウカザルは火炎を纏い、ニドキングに激突した。
しかし、ニドキングはケロリとした表情を浮かべ、
モウカザルを払いのけた。
「くそおお! マスキッパ、ヤミカラスも行けえ!」
のび太は二匹を繰り出した。
「マスキッパは、ニドキングを押さえ込め!
ヤミカラスはとにかく攻撃だ!」
のび太の命令通り、マスキッパは触手を伸ばし、ニドキングの手足を縛りつけ、
自由を奪った。
「よし、やっちゃえ、ヤミカラス!」
のび太はほとんど勢いに任せ、ヤミカラスに指示した。
それが裏目に出るとは分からずに。
「あほかおのれは!!」
「え」
クラウドが一喝する。
その直後、ニドキングは両手足に巻きついた触手を力いっぱい引きちぎった。
マスキッパの触手のちぎれた部分から、緑色の血が吹き出す。
そして、ニドキングはそのまま、突進してくるヤミカラスをなぎ払った。
736携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/17(火) 22:42:04 ID:???
「マスキッパ、ヤミカラス!」
のび太は慌てて、二匹の元に駆け寄った。
マスキッパは大量に出血し、ヤミカラスは翼が片方折られていた。
「ったく……これだから、ガキは……。ようく見てみいや」
クラウドはのび太の後方を指差す。
のび太はさっと振り返った。
「! あああああ!」
のび太の視線の先には、オリーが倒れていたのだった。


「オリーちゃん!」
のび太は、三匹をボールに戻し、クラウドがいるのにも関わらず、
オリーの元に駆け寄った。
「オリーちゃん?」
オリーは気絶しているだけで、呼吸も正常だった。
体は爆煙のススで汚れていたものの、怪我は何一つ無かった。
ただ、オリーの右腕―機械の腕はグシャグシャに壊れていた。
「ど、どーゆーこと?」
「わいも気づかへんかったけど、そいつ、その機械の右腕を盾にしたみたいやな。大したやっちゃ」
クラウドが言う。
「さて、そろそろ頭冷えたか? さっきは、自分のポケモンに酷いことしちゃったなあ」
「うん……僕は馬鹿だ……。ポケモン達にイライラをぶつけた挙句に、怪我をさせちゃった。
でも、僕はふっ切れたよ!」
のび太はまだ、元気のあるモウカザルのボールを握る。
「僕にまた力を貸してよ、モウカザル?」
その言葉に呼応したように、モウカザルは紅く輝きだした。
最終進化の兆しだ!
737携帯獣 ◆LJ35tJImvc :2007/04/17(火) 22:43:07 ID:???
こ、ここまでだす……
最近忙しいのよ
738名無しさん、君に決めた!:2007/04/17(火) 22:45:02 ID:???
乙乙乙
739名無しさん、君に決めた!:2007/04/17(火) 22:45:21 ID:???
乙 オリィィィィィ


あ、生きてた
740名無しさん、君に決めた!:2007/04/17(火) 22:46:46 ID:???
741名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 00:01:24 ID:???
乙だけど…最近グロい描写が多いな
742名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 00:03:54 ID:???
これから1日、投下が無かったらヒカリは頂く
743名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 07:25:32 ID:???
ヒカリいらね
744名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 19:09:25 ID:???
あと5時間か… 頑張って! 俺!
745ロッカーのだれか ◆AO0lyY40tE :2007/04/18(水) 20:07:49 ID:???
11時まで何も投下なかったら
あれ投下して阻止してやる
746名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 20:13:47 ID:RdoQrDRb
>>745 残念ながら短編じゃなくてこのスレでだよ。
悪いがヒカリは貰った
747ロッカーのだれか ◆AO0lyY40tE :2007/04/18(水) 20:15:16 ID:???
残念だったな
このスレに投下してやるということさ!
748ロッカーのだれか ◆AO0lyY40tE :2007/04/18(水) 20:17:09 ID:???
>>746貴様がヒカリをいただく条件として提案した>>742には投下のことしか言及されていないぜ
749名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 20:18:17 ID:???
>>747 ageてすまん
(゜*゜) ( ゜д ゜)
750名も無き原魚 ◆NJjxjy4S0M :2007/04/18(水) 20:18:22 ID:???
あは
751名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 20:20:29 ID:???
やめろぉぉぉ ま、どちらにしろ今日は鬼ごっこでヒカリを戴くがな
752名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 20:25:39 ID:???
正直に言おう
お前らキモい
753名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 21:31:43 ID:???
空気嫁よ……
754名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 21:49:22 ID:???
>>753 誰が
755名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 22:22:39 ID:???
>>754
お前しか居ないよ……常識的に考えて
756名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 22:31:31 ID:???
>>755 ふざけてるのか?
757名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 22:40:13 ID:???
これ以上言っても君が突っかかってくるだろうし止め、な
758名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 22:41:00 ID:???
ごめん、な 自分で気付かなければいけないこと だ
759名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 22:44:16 ID:???
鬼ごっこだろ。
事情知ってる俺から見てもキモイよ。
しかもバーボンでやれやカス共
760名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 22:45:04 ID:???
……^^;
761ロッカーのだれか ◆AO0lyY40tE :2007/04/18(水) 23:00:53 ID:???
可哀想だからヒカリあげるよ
762赤&緑 ◆iyy1VCfA8c :2007/04/18(水) 23:14:26 ID:???
投下
763赤&緑 ◆iyy1VCfA8c :2007/04/18(水) 23:15:46 ID:???
ドラえもんとサカキのバトルは続く。
「ラプラス! れいとうビーム!」
「何を血迷った事を… サイドン! 地震だ!」
スタジアムに激しい振動が起こる。
「カハハハハ さっきのターンに波乗りでもしておけば良かったものを!」
ラプラスは、地震により、瀕死になったが、ドラえもんは笑っている。
「…? 何が可笑しい?」
「上を見てみろよ。」
サカキは言われるがままに天井を見上げる。
「こ、これは!」
天井に大きな氷柱が出来ている。 冷凍ビームによって作られたのだ。
764赤&緑 ◆iyy1VCfA8c :2007/04/18(水) 23:16:59 ID:???
「フ… これがどうした?」
「さっきの地震で落ちかけているよ。 それ。」
「な、なぁにぃ!?」
「終わりだ、カビゴン 地震!」
「た、助けてくれぇぇぇ…」
「自分で選んだステージを恨むんだな」
氷柱がサカキめがけて、落ちてゆく。
バリーン………
「僕の勝ちだ サカキ。」
ドラえもんは、大地の間を出た。
765赤&緑 ◆iyy1VCfA8c :2007/04/18(水) 23:18:31 ID:???
幻影の間。 スネオは、苦戦を強いられていた。
「そろそろ止めだ! シャドーボール!」
「かげぶんしん!」
「甘い! シャドーパンチじゃ!」
必中技のシャドーパンチが、スネオのゴルバットをせめる。
(まずい… 回避を上げなければシャドーボールがくる…
しかし上げればシャドーパンチが…
かといって攻撃技は尽きた… 万事急須か…)
「シャドーパンチ!」
「これに賭ける! あやしいひかりだ!」
(頼む― 当たれ!)
回避を上げたゲンガーに、あやしいひかりがヒットする。
「いまさら時間稼ぎなんかむださぁ! 終わりだ」
766赤&緑 ◆iyy1VCfA8c :2007/04/18(水) 23:19:32 ID:???
投下終了
前回はいつだっけ
767名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 23:20:11 ID:???
スマン、前の投下はいつ?
768名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 23:26:59 ID:???
>>767 ずいぶん前
忘れちゃった
769名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 23:30:45 ID:???
>>768
前の投下分とかが読めないから、楽しもうと思っても楽しめない
770名無しさん、君に決めた!:2007/04/18(水) 23:42:24 ID:???
すまない。
771名無しさん、君に決めた!:2007/04/19(木) 00:04:16 ID:???
772名無しさん、君に決めた!:2007/04/19(木) 00:09:10 ID:???
>>771
773名無しさん、君に決めた!:2007/04/19(木) 00:17:32 ID:???
>>772
つまり・・・眠たくて若干誤爆った
スマソ
774ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/20(金) 18:49:44 ID:???
昨日修学旅行から帰還した俺が投下します。
775ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/20(金) 18:50:14 ID:???
「というワケで、決勝戦は明後日となります」
司会の声が会場に響く。
そして、それを神妙な顔で聞いていた少年が一人。
「明後日、か……」
その顔はいつものふぬけた顔ではなく、強い決意が表れている顔だった。
雨に打たれ、真剣な眼差しで司会を見つめている。
「そして、決勝戦に進めるのはこの二名です!」
観客席の上の方にあるボードに、決勝戦に出場する選手の名前が映される。

野比のび太 ― リン・サブラス

それを見ると、少年は少し安堵したような表情を見せる。
すると少年は闘技場に背を向け、観客席と下の階を繋ぐ廊下を進む。
聞こえるのは、切なく響くトン、トンという足音だけだ。
少年は廊下を渡り終え、階段を下りていく。
明かりが全くついていない、暗い階段。
そして最後の一段を踏みしめた時、一階の明かりによって少年の顔が照らし出される。
その少年――野比のび太は真っ直ぐ扉を見据え、会場を後にした。
776ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/20(金) 18:50:50 ID:???
トクサネシティの宿。
のび太がここに戻って数時間、まだ雨は降り続いていた。
何のためらいも無く寝転ぶのび太だったが、彼には一つ気がかりな事があった。
『ドラえもん……』
そう、リンに奪われたであろうドラえもんの事だ。
ダイゴの日記にそう記してあったから、おそらく間違いはないだろう。
『そうだ!』
拳で手のひらを叩くのび太。
どうやら何かを閃いたらしい。
のび太は急いでレインコートを羽織り、宿を出てペリッパーに乗る。
その行き先は――サイユウシティ。

「はぁ……はぁ……」
ペリッパーから降りるやいなや、ドームへ向かって走り出すのび太。
そのままドームの扉を開け、中に入った。
「よし、行こう」
ゼエゼエと荒い息をつきながらも、のび太は走る。
彼が足を止めたのは、闘技場だった。
「やっぱり……」
のび太は数日前の事を思い出していた。
ここ、闘技場でリンに会った日の事だ。
そして、今も数日前と同じ――闘技場にリンが立っていたのだ。
「あら、あなたなの」
リンは、以前と同じ冷たい表情でのび太を見つめた。
777ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/20(金) 18:51:26 ID:???
のび太はゆっくりと口を開いた。
「ドラえもんをどうした」
その声は小さいものだったが、妙な威圧感が混じっていた。
リンは依然表情を変えない。
「ああ、あのロボットのことね」
まるで「忘れていた」とでも言いたげな感じだ。
「あのロボットは、御曹司さんが見つけたものを私が貰ったのよ」
「それは知ってる。そこからを知りたいんだ」
今の事は、ダイゴの日記に記してあった事と同じ。
のび太はその先を知りたいのだ。
「大丈夫よ。壊しはしてないわ」
「じゃあ、どうしたんだ」
間髪入れず、鋭く問うのび太。
「ただ……ポケットの道具を取っただけよ。ついでにそのポケットもね」
その言葉を聞くと、のび太は安堵した。
ドラえもんはまだ生きている、ということがわかったからだ。
「わかった。だけど、これで終わりじゃない」
のび太が、今度はハッキリと聞こえる声で言った。
「何?まだ何か用なの?」
鬱陶しそうに聞くリン。
それをのび太は厳しい表情で見据え、口を開いた。
「ドラえもんを……返せ!」
778ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/20(金) 18:52:17 ID:???
のび太の声が響き、リンが静まる。
だが、それも束の間だった。
「……アハハ!そんなにあのロボットを返してほしいの……」
「ああ、そうだ」
のび太が言い終えると、リンは意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「ダメよ」
一瞬、その場が静まり返った。
そして、数秒が経つとのび太が沈黙を破った。
「何で!何でだ!」
「だって、面白くないもの。その代わり……私に勝ったら返してあげるわ」
のび太は悟った。
もう、バトルで勝つしかない。
それ以外にドラえもんを取り返す手段は皆無なのだ。
しかも、のび太が負けたらリンの望みが叶ってしまう。
世界が滅ぶなんて事になったら、最早ドラえもんどころの騒ぎじゃない。
「ああ、受けて立ってやる」
そう言うと、のび太はボールからペリッパーを出した。
「勝負は明後日……その時にケリをつけてやる!」
ペリッパーに乗り、雨に打たれながら飛び立つのび太。
彼は闘技場の方を振り向かずに、サイユウシティを後にした。
779ルビー ◆ChfQmyJ5GM :2007/04/20(金) 18:53:47 ID:???
投下終わり。
780名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 18:58:45 ID:???
781名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 18:59:11 ID:???
782名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 19:07:48 ID:???
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙!
783名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 19:23:10 ID:???
乙ですよ!
784トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 21:57:51 ID:???
これから投下します。
785トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 21:58:46 ID:???
No.005 『TOKYO通信』

東京ドーム。

日本有数の観客収容力を誇る、言わずと知れた読売巨人軍の本拠地でありノンプロの方々の甲子園的な場所でもある。
この広大な球場はただ、野球のみに使われるのではなく、ボクシングのタイトルマッチや、アーティストのコンサート会場と、色々なイベントを執り行う施設になっていて、毎日人の出足が絶えない。

そんなモンスタードームに、今日も人々は続々と詰め掛ける。
しかし、その人々の目的は、阪神×巨人戦でも無ければ、ローリング・ストーンズのコンサートでもない。

己の夢、ただそれだけである。

そしてその中には我らが主人公、野比のび太も例外に漏れずやって来ていた。

「あ、あ、あ、あ、あ」
ドームの前で奇声を発するのび太少年。
無理も無い。
筆者も、初めて東京ドームに行った時、余りのインパクトに少なからずヒビった経験がある。

しかし、彼が驚いているのはその事では無い。

余りの人の多さに驚いているのだ。

「大丈夫かなぁ……。」
弱気なのび太は呟く。
見渡す限りで既に一万人は超えているだろうその人数。
倍率が懸念されるのと共に、そんな中に知り合いも無く放り出された不安も襲ってくる。
786トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 21:59:50 ID:???
そもそものび太は、一人で遠くに出掛けた経験がこれといって無い。
空き地の土管に家出するような人間である。

「はぁ、こんな時にドラえもんが居てくれたら……。」
のび太の半ベソをかき、吐いた愚痴がため息になった時だった。

ふと、目の前を見るとアカの他人の山の中に、見知った顔が一つ。

団子っ鼻の小学生らしからぬガタイ、オレンジのシャツ。
そして何よりあのゴリラ顔。
あれはまさしく……
「ジャイアン!!」
である。

「のび太じゃねえか!」
のび太の呼び掛けが聞こえたのか、ゴリラ顔、もといジャイアンは人波をかきわけのび太の元へとやって来た。そしてのび太に言う。
「お前も試験に参加すんのか?」
のび太は、うん、と答えるとジャイアンは辺りを見回すとのび太に抱きついてきた。
ジャイアンの体からはちょっと酸っぱい臭いがした。
「おお!不安だったぜ!心の友よぉ!!!」
787トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 22:03:49 ID:???
よくよく聞いて見ると、クラスでここが試験会場であるのは、のび太とジャイアンだけらしい。
体は大人とはいえジャイアンもやはり小学生。
心細さを隠せなかったのだろう。

これで、孤独の心配は無くなった。
のび太はそう思った。
すると、
「ゲート開きまーす!持ち物検査を行うので順番に並んで下さい!
プラスチック、金属品等は外しておいて下さーい」との声がした。
どうやらやっとゲートが開くらしい。
ジャイアンはゲートを指差して言った。
「おっ、入場ゲートが開いた様だな。
いくぜ、のび太。俺様についてこい!」
突然ガキ大将の風格を取り戻したジャイアンに、のび太は少し吹き出しそうになった。

二人はゲートでの持ち物検査が終わると駆け足でドームの中に向かった。
788トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 22:05:05 ID:???
ドームの中は凄かった。
だが、単にドームの装飾や広さや看板が凄かった訳では無い。
そこを埋め尽す人の数が異常だったのだ。
「…………すげえ。」
ジャイアンはドームの観客席から感嘆の声を上げる。
流石の彼も三万人はいるであろうその中に、少なからず驚異を感じている。

「これから試験が始まるのか……。
なんだかなぁ。」
のび太お得意の弱気が始まる。

いつもはそれを「ばかやろう!」と打ち消すジャイアンも、今はそんな気分になれなかった。
やかましい会場の中、沈んだ気持ちになる二人。
しかし、それで潰れるジャイアンではない。
ジャイアンはのび太に言った。
「まぁ、沈んでても仕方ねぇぜ!俺達は俺達で頑張ればいいんだ。
一次位は突破して……」

「アハハハハハハハ。
それは無理だね。
一次試験は君達みたいな劣等生を叩き落とす為にあるんだ。」

突然、ジャイアンの言葉を何者かが遮った。
のび太とジャイアンは驚いて、その方向を見つめる。

すると、そこにはつり目で口のとんがったスネ夫的なオーラを持つ人物がいた。
「ズル木……。」
のび太は言う。そう、彼は隣のクラスのズル木だった。
ジャイアンは言う。
「それはどういう意味だ……?」
789トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 22:07:22 ID:???
彼のその口調は文字にすると、落ち着いてる様に見えるが、ジャイアンは指をポキポキさせ臨戦体勢に入っている。
返答次第ではぶん殴る、そんな感じ。

ズル木は言った。
「おっ、おっ脅しても怖くないぞ!
おっ、おっ、お前らみたいな塾も行ってない馬鹿がパスできる試験じゃないんだよ!
このゴリラ!」
「な ん だ と !!!!!!」
しかし、このズル木少年。
中々のしたたか者である。リアルファイトでは勝てないのを熟知している彼はそう言い捨てると、細身を利用し人波に逃げ込んでしまった。
ジャイアンは構わずそれを追い掛けようとする。
「ズル木!殺してやるぅ!」
「ま、まずい、こんなとこでジャイアンが暴れたら……」
暴れ牛の様に興奮するジャイアンをのび太は食い止めようと努力した。

ゴチン!

ジャイアンのフラストレーションは、ズル木の代わりにのび太の頭で晴らされる事になった。

「ひっ、酷い……。」
「おい、のび太、ちょっとアレを見てみろ。」
のび太が今日二度目の半ベソをかいたとき、バックスクリーンの電光掲示板にある人影が映し出された。
790トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 22:08:18 ID:???
その映し出された人間は、ペコリとお辞儀をする。

邪馬台国人の様な特徴的な髪型に、地味な色の服。
のび太はその人間に覚えがあった。
「あれは………。」

のび太が言うが早いか、いつもはウグイス嬢のコールに使われるスピーカーから、女の声が響いた。
『お集まりの皆様、今年もトレーナー試験にご参加頂きありがとうございます。
私は、協会公認のカナズミジムリーダーのツツジです。』
「ツツジ?知らねえな。」
ジャイアンが呟く。
どうやら彼女はこの世界でも地味な存在らしい。

放送は尚も続く。
『第一次試験の試験官は、この私が務めさせて頂きます。
どうぞ、皆様、どうか観客席からグランドの方へお集まりください。』
プツン。

ここでアナウンスは終わった。
周りの人達が一斉にグランド内に詰め寄せる。
「のび太、早く行こうぜ。」
「うん。」
のび太達も人混みの中、グランド内へ向かった。
791トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 22:09:24 ID:???
グランド内に人が移動してから10分、未だに次の放送は無い。

ガヤガヤ、ガヤガヤ、。

「なんか……訳が分かんねえな……。」
人波に揉まれながらジャイアンが呟く。
「アナウンス……始まらないね……ぶごっ!」
のび太の鼻に誰かの肘が当たる。
のび太はその肘の主を探すが、分からない。
それほど混雑しているのだ。
「ベゲッ!」
ジャイアンもまた、その洗礼を受ける。
「くそっ!誰だッ!
居ねえッ!今度見たらギタギタにしてやるッ!
チクショウ!それもこれも……」

あの地味な姉ちゃんのせいだ!
ジャイアンがそう言おうとした瞬間、やっと電光掲示板に再びツツジの姿が映し出された。
スピーカーから、また声が響く。
『みなさん、大変長らくお待たせいたしました。
これから、第一次試験を開始します。
みなさん、足元をご覧下さい。』
「足元だって?」
のび太はそう言われ、足元を見る。
すると、みるみる内に、グリーンの芝生が赤色に変色してゆく。
「なっ、なんじゃこりゃあー!」
ジャイアンは叫んだ。
周りからもどよめきが聞こえる。
『みなさん、お静かに。』
騒ぎの静まらぬ中、ツツジは一呼吸おくと、言った。
『これから第一次試験の課題を発表します。
第一次試験の内容は、○×クイズです!』
792トレーナー ◆e0ecEtFYBA :2007/04/20(金) 22:11:03 ID:???
今日はここまでです。
SOUL'd OUTかっこいいよSOUL'd OUT。
TOKYO通信はあまり好きじゃありませんが。
793名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 22:12:30 ID:???
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙だぁ!
794名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 22:13:31 ID:???
何かデジモンを思い出した

795名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 22:15:23 ID:???
乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙ゥ!
796名無しさん、君に決めた!:2007/04/20(金) 22:20:59 ID:???
これ、ノート氏が書いてんだよな?
797名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 06:07:50 ID:???
オラオラオラオラオラオラオラッ!!
乙なのはテメェの小説だっ!














乙です調子に乗りましたごめんなさい
798名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 15:57:41 ID:???
トレーナー氏と呼ぶべきかノート氏と呼ぶべきか
799コア ◆eCIyafgL6c :2007/04/21(土) 17:03:07 ID:???
初投下します。  アドバイス等ありましたら下さるとうれしいです。
800コア ◆eCIyafgL6c :2007/04/21(土) 17:04:03 ID:???
夏休みのある日。
「皆、新しいゲームを買ったんだ。 一緒にやらない?」
と、この青いロボット、ドラえもんがいつもの皆を誘う。
「え〜? 君のゲームはいつも危険じゃないか こないだだって…」
「今回こそは絶対安全! プロモだって付いてるんだよ。」
「いったいどんなゲームなんだい?」
「それは見てからのお楽しみさ。」
ドラえもんに説得され、のび太の家にジャイアンとスネオ、そしてのび太が集合した。
「これだよ。」
押入れのドアに映された立体映像。 それには奇麗な草原や賑やかな町がある。
しかし何よりも驚くのは、奇妙な生き物が元気よく走り回っている事であった。
『ポケモンを手にしてチャンピオンを目指せ!! ポケットモンスター!!!』
プロモが終わると、3人は石のように硬直していた。

801コア ◆eCIyafgL6c :2007/04/21(土) 17:04:34 ID:???
「どう? ポケモンの世界に行きたくない?」
「「「行く!!」」」
3人一斉に声を張り上げる。
「じゃあ他の子を誘っておいでよ。4人じゃつまんないからさ。」
彼らは勢いよく家を出て、友達を誘いに行った。
―小一時間後・・・
「結局5人か…  まあいいか。」
「他の子は家族と旅行に行ってたよ。」
連れてきたのは、出木杉としずか。 
「かわいいプリンとピッピに早く会いたいわ!」
(しずちゃんの方が可愛いよ…)
「じゃあ行こう。  この機械に乗って。」
6人は、スポーツカーのような機械に乗り込む。
「それじゃあ、レッツゴー!」
期待を寄せて、旅立った。
この後、どうなるかも知らずに…


802コア ◆eCIyafgL6c :2007/04/21(土) 17:05:30 ID:???
「始まりはマサラタウン。 自然が綺麗ないい町だよ。」
「そんなこと分かってるよ。」
異次元の中を通り過ぎ、ようやく一行はマサラタウンに到着した。
「………!!」
6人の全員が息を飲んだ。
目の前に広がっている景色は、想像していた物とは全く違う。
空は薄暗く、黒い雲が広がり、まるで魔界のようである。
「おい、全然違うじゃねえかよ!」
「お、おかしいな… バグかなぁ…」
ゲームが壊れているのなら、イベントは進まない筈。
ドラえもんは、草むらへと足を運んだ。
『おーい、まて、まつんじゃあ!』
遠くから老人が走ってくる。  シナリオ通りだ。
「安心して。  バグじゃないよ。 ただの天気だよ。」
「全く焦らせやがる… おい、じいさん。 あんた誰だ?」
ジャイアンが老人に話しかける。
『ポケモンを持たずに草むらにデるのは危険ジャ。 そうダ! ちょっとキなさい!』
ジャイアンを無視して、ドラえもんを引きずって研究所の方へ歩いて行く。
「た、助けてくれ〜〜」

803コア ◆eCIyafgL6c :2007/04/21(土) 17:06:03 ID:???
「ドラえもん!」
のび太はドラえもんの腕を掴むが、老人は構わずに引きずっていく。
「うわあああああ」
ドラえもんの腕をとのび太は、研究所へと引きずりこまれた。
「なんで僕をこんなところに…」
『はて…キみはなぜここにイるのかな?』
「あんたが連れてきたんだろ!」
『おお、そうじゃ。 わしがつレてきたのジャ。』
一見会話が成立しているように見えるが、なにかこの老人は違和感がある。
何ていうか…言葉に生気を感じない。
「…まあストーリーではここでポケモンがもらえるんだ。 じっとしておこうよ。」
『〜〜〜 〜〜〜 さあ! 3つのなかから1つえラぶのじゃ!』
(おかしいな… 本来ここでライバルがいるはずなのに・・・)
『おお、わかったわカった!  おまえにもやロう!』
突然、老人がのび太に向かって話しかける。
「え? な、何?」
のび太が聞き返しても、反応をしない。
ドラえもんとのび太は、訳が分からなくなってきた。
804コア ◆eCIyafgL6c :2007/04/21(土) 17:07:21 ID:???
投下終了です。  訳わからないかもしれません。
805名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 17:11:35 ID:???


突然、居なくなったりするなよ
806廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 17:46:27 ID:???
初小説に挑戦。今から投下いたします。
807廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 17:49:00 ID:???
午後、学校が終わるや否や勢いよく少年少女たちは校門を抜ける。
そして、家へと帰ると、ランドセルを投げ捨てゲーム機を片手に
三本の土管が目印の空き地へ向かう。

そんな当たり前の毎日が過ぎていく・・・・。
皆、そんなことは当たり前のように毎日を過ごしていた。
午後、学校が終わり、いつも通り家へと
向かう少年がいた。
その少年の名はのび太といった。
のび太(よぉ〜し、今日こそは皆に負けないぞ!!)
負けるとは今世間で流行っているゲーム『ポケットモンスター』での話だ。
808廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 17:49:54 ID:???
のび太は家へついたようだ。
のび太「ただいま!!」
青い狸みたいなのが、階段から飛び降りてきた。
彼?(ロボットなのだが・・)の名はドラえもんといい、
自称、二十二世紀から来たネコ型ロボットなのだそうだ。
ドラえもん「おそいよのび太くん。早く空き地へ行こうよ。のび太くんを待ってる間に
ドラ焼きを6個も食べたんだぞ!!」
のび太「6個も!?・・・あ!!僕の分は!?」
ドラえもん「!!!・・・食べちゃった・・・。」
のび太「なんだよ!!この使えないロボットがぁ!!」
ドラえ(ry
話が長くなりそうなので、とりあえず空き地へと向かわせます。
809廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 17:51:10 ID:???
今日は全部で5人と1体、(ここは6人にしておいてあげます)
が空き地へ集まった。

「のび太!!遅ぇぞ!!!」
ゴリラ顔の少年が怒鳴っている。
コイツこそジャイアンである。

「いつまで待たせるんだよ!!」
ジャイアンの隣に居るキツネ顔のツンツンリーゼントがいった。
コイツの名はスネオ。

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて・・。」
これは、これは。のび太くんの宿敵?(のび太の頭の中で)の
出来杉くんではありませんか。いい子ぶりやがって。
作者もあまりすきじゃありません。

「そうよ。出来すぎさんのいう通りよ。」
この方はみんなのアイドルしずかちゃん。
のび太が密かに狙っている。


とりあえず幾らか話しをしてから皆で通信をする。
『ポケットモンスター』でバトルするつもりなのだ。
810廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 17:51:41 ID:???
〜数時間後〜

結果は以下の通り
のび太:0勝5敗
ドラえもん:2勝3敗
ジャイアン:3勝2敗
スネオ:1勝4敗
出来杉:5勝0敗
しずか:4勝1敗


のび太「そ・・・そんなぁ・・・。」
ジャイアン「のび太とバトルするだけ無駄だな」
スネオ「そうだねジャイアン。今度一緒にラジコンで遊ぼうよ。」
――― このときスネオは知らなかった。ラジコンでしばらく遊べなくなることを。
ドラえもん「元気出しなよのび太くぅん。」
しずか「そうよ。ドラちゃんの言う通りよ。」
出来杉「のび太くんなら何時か絶対に強くなるよ。」
のび太「・・・・・。」
のび太(ポケモンの世界なら絶対僕が一番強いに決まってる!!)
811廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 17:52:58 ID:???
とりあえず、投下は一区切り
812名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 19:29:12 ID:???
813名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 20:04:32 ID:fm6WFBvI
新人作家多いな。
814名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 20:05:33 ID:???
すまん。sage入れるの忘れてた。
815名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 20:13:27 ID:???
両者互いに乙。
816名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 20:30:22 ID:???
乙  どっちも期待してるよ
817出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:43:17 ID:???
コア氏、廃人デブー氏乙。
期待しているので頑張ってください。
それでは、今から投下します。
818出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:44:43 ID:???
>>389の続き 

 裏切り者の正体はこの僕、出木杉英才だった・・・
のび太がそう告げると、全員の視線が僕へと注がれた。
「出木杉、本当に君は裏切り者なのかい?」
ドラえもんが僕に問う。
僕が・・・裏切り者?
あまりにもの唐突な展開に一瞬頭が混乱したが、今の状況に気付くとすぐに大声で叫んだ。
「裏切り者?僕が?ふざけるなよ!」
おそらく、今まで生きてきた中で一番大きな声を出したと思う。
否定はしたものの、ドラえもんはいまだ疑いの目で僕を見ている。
「でも、のび太君は君の姿を見たんだよ・・・」
「僕の姿を・・・そうだ!こいつが嘘をついているんだ!僕を罠にはめるために!」
頭の中はもう真っ白だ・・・気がつけば僕はのび太の胸ぐらを掴んでいた。
生まれて初めて人を殴ろうとした僕を、ドラえもんは必死に止めようとしている。
「落ち着いて出木杉さん、のび太さんは嘘をつくような人じゃないわ・・・」
静香の一言でやっと落ち着きを取り戻した。
たしかに、自分の知っているのび太は嘘をつくような人物ではない。
しかし、今回の件に関しては嘘をついていると言わざるを得ない。

 僕がのび太から手を離し、再び席に着いたところで話し合いが始まった。
「じゃあ出木杉、のび太君が君を目撃した昼の1時ごろ・・・君は何をしていたんだい?」
そうだ、その時間に僕が別の場所に居たことを証明できれば、僕の疑いは晴れるのだ。
でも、それは不可能だった・・・僕はその時間何者かに襲われて気絶していたのだ。
そのことを皆に伝えたが、やはり半信半疑のようだった。
その後一応僕の荷物を調べることになったが、やはり怪しい物は出てこなかった。
結局僕の疑いが晴れることも無ければ確信に変わることも無いまま、話し合いは終わろうとしていた。
だがこのままでは納得出来ない人物が1人居る・・・そう、僕だ。
僕はある決意を決めると、静まったその場を切り裂くように大声で叫んだ。
「待った!まだこの話し合いを終わらせるわけには行かないよ・・・」
819出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:45:42 ID:???
 再び全員の視線が僕に注がれる。
「なんだい、もう話すことは無いからこの場は解散・・・さっきそう決めたばかりじゃないか。」
ドラえもんが早速口を開いた。
「確かに君たちはこれでいいかもしれない・・・でも僕はこんなの納得出来ない!
 疑われたまま旅を続けるのは嫌なんだ!だから・・・・・・」
僕の言葉がそこで一瞬途切れた。
だが、ここまで来て言わないわけにはいかない・・・僕は覚悟を決めて話を続ける。
「だから、僕が見つける・・・この中にいる、裏切り者を・・・」
この仲間たちの中にいる裏切り者を探す・・・それはつまり、皆を疑わなければならないのだ。
そんな最低な役をやろうと決めた僕の決意を感じ取ってくれたのか、それとも自分は疑われたくないという思いからか、皆僕に協力してくれることになった。

 最初に、のび太が僕を見たという時間の全員のアリバイを聞いてみたが、ここでは特に怪しい点が浮上しなかったので、深追いするのはやめておいた。
次に行ったのは全員の持ち物検査だ。
ただし一応僕は疑われている身なので、持ち物検査にはドラえもんが同行することになった。
 最初に調べたのはジャイアンの持ち物だ。
バッグの中身の殆どは食料、それもかなりの量だ。
傷薬やモンスターボールといった類のアイテムは殆ど無く、いかにジャイアンが所持金を食料費に費やしているかがわかる。
さすがはジャイアン・・・といったところか・・・
 続いて静香の道具を調べた。
ジャイアンとは逆に食料と呼べる物はお菓子が少しあるだけで、あとはほとんどが生活用品とアイテムだった。
生活用品が多いのは彼女が綺麗好きだから、アイテム、特に回復系のものが多いのはポケモンを大事にしている彼女の性格からだろう。
 その次はのび太の道具だ。
以外にも、のび太のバッグは殆どがアイテムで埋め尽くされている。
しかも、僕も使っていないようなスピーダーやヨクアタール等の戦闘用アイテムまで使っているようだ。
820出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:46:16 ID:???
 結局、この三人の持ち物から怪しい物を見つけることは出来なかった。
だが本番は次、ドラえもんの荷物調査だ。
正直言って、僕はドラえもんを少し疑っている。
今起こっている数々の事件は、あまりにも不可解な謎が多すぎる。
だがその不可能なトリックを可能にする奇跡を起こすことが出来る方法がある・・・そう、ドラえもんの秘密道具だ。
裏切り者が起こす事件の裏には、間違いなく秘密道具が潜んでいるに違いない。
だから一番怪しいのはその道具をいつでも使えるドラえもんだということだ。
ただ、他の人物がこっそりドラえもんの道具を持ち出して使っている可能性もあるのだが・・・

 ドラえもんは皆とは違って、アイテムをバッグではなくポケットに収納している。
そしてそのポケットからどこからともなく様々な物が出てくる。
ほとんどが回復や戦闘などのアイテム、それからボールも数個ある。
そしてあとは肝心の秘密道具・・・・・・ん?
「あれ、秘密道具はこれだけかい?」
「うん。ここに来る前、ポケットの整理をしていたからほとんど置いてきちゃったんだ。」
肝心の秘密道具はたったの6個しかなかった。
この6個を参考に裏切り者の犯行方法を解明しなければならない。
とりあえずドラえもんに全ての道具の効果を聞き、まとめておいた。
821出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:46:48 ID:???
        道具のまとめ

1、どこでもドア
このポケモン世界の中の一度行った事がある全ての場所に行くことが出来る。
行き先は何番道路の草むらの真ん中辺り、といった細かい指定も出来る。

2、通り抜けフープ
壁の手前と向こう側に特殊な穴を開け、通り抜けることが出来る。

3、動物変身ビスケット
動物の形をしたビスケット、食べればその動物に変身する。
ただし効果は五分しか持続しない。
ちなみに、この世界ではポケモンのビスケットも自動生成されており、食べればポケモンに変身する(効果は同じく五分間)

4、着せ替えカメラ
服の絵や写真を入れ、人にピントを合わせてシャッターをおすと服を作り出してその人に着せることが出来る。
ちなみに絵や写真をいれずにシャッターを押すと、対象の人物が裸になってしまう。

5、声紋の特徴をとらえてキャンディにする機械(声紋キャンディと命名)
機械の本体に付いているマイクに声を吹き込むと、キャンディが出てくる。
キャンディを舐めると吹き込んだ人物の声で喋れるようになる、ちなみに効き目は30分。
あと、直接吹き込んだ声でなく録音された音声でもキャンディを作ることが出来る。

6、しずめ玉
この玉を投げると、周囲にある物体を地中に沈めることが出来る。
822出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:49:54 ID:???
 調べることがもうなくなったので、僕は皆と別れ、旅を続けることにした。
裏切り者を探すことも大事だが、やはりもっとも優先すべきはバッジ集めだ。
ゲームクリアまでに裏切り者の正体とその手口を探し出すことは不可能かも知れないが、僕がスネ夫のために頑張ってクリアすれば疑いが晴れるかもしれない。
正直、裏切り者は知りたくない・・・だから僕としてはこのほうが嬉しいのだ。
という訳で、今僕はレベル上げを終え、最後のジムがあるトキワタウンを目指している。
ちなみに、グレン島でドラえもんが全員に“空を飛ぶ”の秘伝マシンを配ってくれたので(居合い切りの時のお礼だそうだ)移動がかなり楽になった。
裏切り者のことをずっと考えていると、いつのまにか目の前にはトキワタウンがあった。



823出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:50:50 ID:???
 まずはポケモンセンターで一休み、と行きたいところだったが、僕は真っ直ぐトキワジムへと向かっていた。
一刻も早くこのゲームをクリアしないと大変なことになる・・・確信は無いが、いやな予感がするのだ。
トキワジムの認定トレーナー欄にはまだ誰の名前もない、僕が一番最初の挑戦者みたいだ。
「・・・挑戦者か?」
ジムの玄関に立っていると、奥から声が聞こえてきた。
その声の方向へ向かって歩いていくと、1人の男がいた。
黒い服に、細い目、そして何より頭上に君臨する赤い髪が特徴の20歳くらいの若い男だ。
僕が近寄ると、男が喋りかけてきた。
「やっと挑戦者が来たと思えば、まさかこんな餓鬼とは・・・
まあ、俺もお前ぐらいの年のころにはポケモンリーグに挑戦したがな。」
「あのー、早くバトルを始めませんか?」
男が一方的に話してくるので少々鬱陶しくなってきて思わず言ってしまった。
「ああ、悪かったな。ジムリーダーになって初めての挑戦者が来たから少々興奮してたのさ。
それと・・・俺の名前はシルバーだ、よろしく。」
シルバー・・・間違いない、金銀でライバルだった男だろう。
まさか、この男がジムリーダーになっていたとは・・・
「出木杉英才といいます、よろしく。」
僕は自己紹介を終えると、モンスターボールを取り出した。
「出木杉か・・・じゃあ始めようか、俺のジムリーダーとしての初バトル、そしてお前のバッジ集め最後のバトルを。」
シルバーもボールを取り出し、バトルが始まった。

824出木杉の未来大冒険 ◆dqVzDvT5pM :2007/04/21(土) 21:53:31 ID:???
     現在の状況
       トキワタウン
    手持ち リザードンLV45、サーナイトLV43、ポリゴン2LV38、サンダースLV42、トドグラーLV40
    バッジ 7個

     出木杉メモ
  名前     手持ち
  のび太    フーディン 他不明(グレンタウン時)
  ドラえもん  フシギソウ、ピジョン、ビリリダマ(タマムシシティ時)
  静香     ロゼリア、他不明(セキチクシティ時)
  ジャイアン  エビワラー、ニドキング(シオンタウン時)

投下終了です。
>>822>>823が短いのは、本文が長すぎると言われたから半分にしたためです。
今回は入念にチェックしたから誤字はないはず・・・

825名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 21:57:44 ID:???
やっぱおもしれぇ

826廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 21:59:19 ID:???
乙です。
827廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 22:00:34 ID:???
今から自分も投下します
828名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 22:00:45 ID:???

文の最初に空白を入れるのは見にくいからやめたほうがいいと思う
あとトキワタウンじゃなくてトキワシティね
829廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 22:01:27 ID:???
翌日。
午後、学校が終わり家へ帰ったのび太は
その日空き地へ行こうとはしなかった。
何故なら、彼はまた連敗してしまったからである。
そんなことを考えつつ、やはり人間は卑劣な生物だ。
都合の良いことに彼は自分はポケモンの世界なら
一番強い等と現実逃避なことを言っていた。
しかし、大方は当たっていたようだった。

のび太「ただいま!!」
家に帰るとのび太は階段を登り走っていった。
――――途中で階段を転げ落ちたのは内緒だ。
830廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 22:03:12 ID:???
のび太「ドラえもぉおおおぉぉん!!!」

〜〜〜〜〜シ――――――ン〜〜〜〜〜

のび太(ドラえもんは何処に行ったんだろう。何時もこういうときに限って
いなくなるんだから・・・。)

突然、「ガタガタガタ!!!!」
――――のび太の机の引き出しが動き出した。

のび太「ド・・ドラえもん!?」
ドラえもん「の・・のび太くん・・・・。お・・重いからのび太くんも持つのを手つ・・手伝って!」

のび太&ドラえもん「「ふぅ〜!!」」

のび太「ドラえもん、これは一体なんなんだい??」
ドラえもん「これはね、二十二世紀の特注品なんだ。」
のび太「それは分かったけど、何に使うんだい?」
ドラえもん「聞いて驚くなよ。これはね、なんと『ポケモン』を
バーチャルに体験できる優れものなんだ!!!」
のび太「な・・なんだって!?でかしたぞ、ドラえもん!!」
のび太(これで、言う必要もなくなった!)
のび太「とりあえず、皆を呼ぼう!」
831名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 22:28:07 ID:???
どした?
832廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 23:05:48 ID:???
〜10分後〜
ジャイアン「のび太の癖に呼び出すとは生意気だな!」
スネオ「そうだぞ!!のび太の癖に呼び出すなんて生意気だ!」
出来杉「お邪魔します。」 いい子ぶりやがっt(ry
しずか「のび太さん、ドラちゃん、こんにちは!」

のび太「何故、今日集まってもらったかというと、なんと『ポケモン』をバーチャルに
体験できるコイツで皆で遊ぼうということになったからなんだ!」
ジャイアン&スネオ「「す・・凄い!!」」
出来杉「へぇ〜!!ところでルールって無いの?」
ドラえもん「とりあえず、この中の誰か一人がチャンピオンになればいい。
それだけ分かっていれば大丈夫だよ。」

っと、色々皆で話し合ったとさ。

そして、旅立ちの時。
のび太、ドラえもん、ジャイアン、スネオ、出来杉、しずか
「「「「「いざ、出発!!!!!」」」」」
833廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 23:50:31 ID:???
>>831
ごめ、なんか、アク禁になった。

とりあえず、投下一旦切る。
834名無しさん、君に決めた!:2007/04/21(土) 23:57:27 ID:9mqLpBLK
835名無しさん、君に決めた!:2007/04/22(日) 00:06:31 ID:K1y4mGJ5
836廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/22(日) 00:15:01 ID:???
見れないが。
837名無しさん、君に決めた!:2007/04/22(日) 09:21:26 ID:???
>>834-835
空気嫁
838コア ◆iyy1VCfA8c :2007/04/22(日) 22:53:29 ID:???
こんな空気じゃ投下しづらいな   明日にする
839コア#:2007/04/22(日) 22:59:57 ID:???
なんていうか…  酉忘れた
840名無しさん、君に決めた!:2007/04/22(日) 23:04:16 ID:???
>>839
ちょwwwwwwwwwww
841名無しさん、君に決めた!:2007/04/22(日) 23:05:33 ID:???
>>839
  _  
( ゚∀゚)
842名無しさん、君に決めた!:2007/04/22(日) 23:07:35 ID:???
さらば――コア ◆eCIyafgL6c
843のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/22(日) 23:57:14 ID:???
投下します
前回は>>431-434
844のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/22(日) 23:57:47 ID:???
〜219番道路〜『マサゴの浜』
マサゴタウンの特徴とも言われるこの浜辺、海の先には珍しいポケモンが生息しているらしい。

「ジャイアン、もうここにはのび太もいないし他の場所を探そうよ」
「いいや、まだだ!この俺様の勘がここにレアアイテムがあると告げているぜ!」
何も無い静かな砂浜を一人で探索しているジャイアン。
そんな滑稽な光景をスネ夫はイライラした表情で見ていた。

(くそっ、ジャイアンの馬鹿さ加減はここでも同じか)
この浜辺は現時点でどう考えてもただの通過点、スネ夫はそう確信していた。
分かりやすく転がっていたのは毒消し一つ、貴重な道具がこんな所に隠されているとは思えない
(おまけにトレーナーさえ一人もいやしない・・・みんながのび太を探してる隙にレベル上げしようと思ったのに!)
自分の計画が潰された事に思わず舌打ちをするスネ夫。
だが――
「ん?スネ夫なんか言ったか?」
ジャイアンが砂浜を漁るのを止めてスネ夫の方を振り返る。
「な、なんにも言ってないよジャイアン!そ、それよりあっちの方が怪しくないかな?」
とっさに遠くにある岩陰を指差す。
ジャイアンがしばらくその指先を訝しげに凝視する。
(ま、まさか適当に言ったのがばれたんじゃ・・・)
だがその心配は杞憂に終わる
「成る程、確かに怪しいな・・・流石、俺様の子分だ!」
そう言ってジャイアンは岩のほうへ猛然と走り出したのだ。

「・・・・・・ふぅ」
その姿が小さくなってきた時、スネ夫が小さくため息をつく
(あぶないあぶない、ここで一番重要な計画を台無しにする所だった)
そう、序盤でのセコいLv上げなんてどうでもいいのだ
「勝つのは僕だ・・・見てろナエトル、僕が馬鹿の扱い方を見せてやるよ」
モンスターボールを握り締めながら呟く彼の眼には卑屈な闘志が浮かんでいた。
845のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/22(日) 23:58:37 ID:???
〜201番道路〜

「のび太く〜ん!いるなら返事をしろ〜!いなくても返事しろ〜!」
ドラえもんの独特なだみ声が草むらに響く
「そんな遠くには行っていないと思うけどポケモンも持ってないしな・・・」
元々はのび太の頼みだったとは言え、このゲームを提案したのは自分だ。
今頃ポケモンにボコボコにされているかもしれない、と思うとドラえもんの胸に罪悪感が押し寄せる。
(早く見つけないと・・・待ってろよのび太くん!)

と、ドラえもんが走り出そうとしたその時――

「わっ、何だこいつは!」
突如ドラえもんの目の前に立ち塞がったのは前歯が特徴的なポケモン「ビッパ」だ。
円らな瞳で青狸を興味深げに見つめている

「野生のポケモンか・・・こういう時はこれだ!」
そう言ってドラえもんが投げたのはナナカマドから貰ったモンスターボールだ。

そのボールから出てきたのは・・・
「ラプラス?」
ピンク色の体をしたラプラスのようなポケモン、『カラナクシ』だった。
846のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/22(日) 23:59:53 ID:???
「こいつ、ラプラスの進化前とかかな・・・。だけどラプラスは青色だし・・・」
目の前のカラナクシに色々な思考をめぐらすドラえもん。
だが、今はそんな事を考えている時間は無い。
「えっと・・・ひとまず君ができる技をあのビッパに使ってくれない?」
目の前のポケモンに命令するドラえもん。

だが、動かない

「ちょ、ちょっと!動いてくれよ!」
慌てて命令し直すがカラナクシは全く動じない。
と、そんなやりとりをしている内にビッパが遂に動き出した。
「まずい!おい、動くんだ!頼むから!」
助走を付けたビッパがカラナクシに飛び掛る――

ドラえもんは一瞬何が起こったのか理解できなかった
「な、何でビッパが・・・」
何故か飛び掛ってきたはずのビッパが逆方向に吹き飛ばされて地面に叩き付けらダウンしているのだ。
そしてカラナクシが自慢げにドラえもんの方を振り向く
「・・・ひょっとして君がやったの?」
恐る恐る聞くドラえもんにカラナクシが首を縦に振る。
「すごいじゃないか!どうやったか知らないけどすごい!」
『カウンター』を使っただけなのだかそんな事も知らずドラえもんはカラナクシを褒め称えている

――と、そこへ一人の少女が近づいてきた
「ドラちゃん、一体何してるの?」
しずかだ。
「あ、しずかちゃん。実はさっきビッパと戦ってて・・・それはどうしたの?」
ドラえもんが目を付けたのはしずかがも持っている小型の機械だ。
「ポケモン図鑑、ナナカマド博士から貰ったのよ!だけどドラちゃんったら直ぐに研究所を出て行くから・・・」
そう、ドラえもんは博士からボールを受け取るなり話も聞かず飛び出して行ったのだ
どうやら図鑑を貰ってないのはドラえもん、そしてのび太だけらしい。
「そうだったのか・・・そうだ、しずかちゃん。ちょっと図鑑貸してくれないかな?」
847のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/23(月) 00:01:32 ID:???
カラナクシ タイプ・水
みずべに せいそくする。
せいそくちの かんきょうに あわせて からだの かたちが へんかした。

「カラナクシって言うのか・・・これから宜しく、カラナクシ!」
ドラえもんの声に応えるようにカラナクシが鳴き声を出す。
「良かったわね、ドラちゃん。可愛いポケモンが貰え――きゃっ!」
不意にしずかが悲鳴を上げる。
突然、しずかの前にピンク色の影が飛び出してきたのだ。
「野生のポケモンか・・・カラナクシ、もう一回頼むよ!」
「ちょっと待って!ドラちゃん、このポケモン少し普通のポケモンと違うと思わない?」
しずかに言われて改めてドラえもんはそのポケモンをじっくり見た。
ピンク色の頭に薄紫色の体・・・頭に付いている紅の水晶のような物体
そして何よりその小柄な体から威厳のような物をドラえもんは感じた
「確かになんか妙なポケモンだね」
「それにね、この草むらにはムックルとビッパしか出てこないって確かに書いてあったわ!」
しずかが意外と発売前情報を知っているのはともかく本当にこのポケモンは只のポケモンでは無いようだ。
だが、当の本人は子供のように純真な目でしずかと青狸を観察している。
「一体どうすれば・・・そうだ!」
ドラえもんが秘密道具を出すような口調でエムリットの前に突きつけたのは・・・ポケモン図鑑だ。
(これでポケモンの正体が分かるぞ・・・)
だが、次の瞬間。ドラえもんはこのポケモン図鑑が不良品では無いかと疑った

エムリット タイプ・エスパー
かなしみの くるしさと よろこびの とうとさを ひとびとに おしえた。
かんじょうのかみ と よばれている。
848のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/23(月) 00:02:23 ID:???
「感情の神かなるほど・・・・・・って神だって!?」
「ド、ドラちゃん、『神』って事はこのポケモン、ひょっとして伝説のポケモン?」


それから暫くドラえもんは頭をガンガン両手で殴りつけていた
「僕の馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿、伝説のポケモンが野生で出てくるなんて有り得るか、設定も碌にできないロボなんて・・・」
「ドラちゃん落ち着いて!ね?」
自分を責めるドラえもんと必死でそれを宥めているしずか。
そしてその二人をクスクス笑いながら浮遊しているエムリットというおかしな光景が完成していた。
「ったくもう、笑わないでくれよ・・・」
エムリットを恨めしそうに見るドラえもん。

その時、少年の弱弱しい声が草むらに響いた
「はぁ・・はぁ・・お〜い!どこ行ったんだよ〜!」
と、その声に反応するようにエムリットがドラえもん達から離れていった。
「見て、ドラちゃん!」
しずかの指の先では小柄な少年とその影に飛び込んでいくエムリットがいた。
その少年は走り疲れたらしく直ぐその場にへたり込み、その周りをエムリットが楽しそうに旋回している。

「しずかちゃん・・・僕は目の機能も駄目になったボンコツなのかな」
「違うわ、ドラちゃん・・・確かにあれは・・・」
やがて、その少年が二人の方を何気なく見た。
少年は目を見開き、そして大声で言った。
「ドラえも〜ん!しずかちゃあ〜ん!一体どこ行ってたんだよ〜!」
涙をボロボロこぼしながらこっちに向かって来る「伝説ポケモンの使い手」を二人は呆然と迎えることになった。
849のび太の冒険活劇 ◆lbNRv1fVMg :2007/04/23(月) 00:02:54 ID:???
投下終了です、新人のくせにサボりまくってごめんなさい
850名無しさん、君に決めた!:2007/04/23(月) 00:05:27 ID:???

所々「。」がついてないとこがあるから、全ての文につけたほうがいいかと思う
851名無しさん、君に決めた!:2007/04/23(月) 00:07:58 ID:???


久しぶりだな、おい
852虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/24(火) 00:40:02 ID:???
お久しぶりです。
新学期が始まって以来顔出せてませんでした。
Wiki補佐氏が帰還されて安心しました。

活劇氏乙です。
それでは投下します。前回は>>425-428
853虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/24(火) 00:40:52 ID:???

ここはキキョウシティ。
1000年以上も前から存在したことが確認されている歴史ある街だ。
そのせいか、街の北東にはマダツボミの塔がそびえ、古風な建物もちらほらと見受けられる。神社や寺が多いのも特徴だ。
その中でもいくつかは全国的に有名で、行楽シーズンには観光客が押し寄せるのであった。
ただ、普段はのどかな街であり、住人たちはのんびりと日々を過ごしている。

今夜は月が美しい。マダツボミの塔の奥でうさぎが餅をついている。
もう真夜中近くだというのに月明かりで灯がなくても十分外を出歩けるくらいだ。
月明かりに包まれたキキョウシティ。街の中心にあるポケモンセンターで少年が一人、宿泊の手続きをしていた。
小柄で奇妙な髪型。緑色のポロシャツに黄土色のハーフパンツ。
もちろん骨川スネ夫である。

ワカバタウンの空き地でジャイアンに敗れたスネ夫は今日一日いったい何をしていたのか。
少し振り返って見てみることにしよう。
854虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/24(火) 00:41:59 ID:???

のび太とドラえもんの視線を背に受け、ブツクサ言いながら旅立ったスネ夫。
その心のうちには小さな炎が宿っていた。復讐心である。

そもそも普段からスネ夫はジャイアンのことが気に入らなかった。
あいつは現実世界でも常にボクの物を勝手に持って行っては「永久に借りておく」といったり、軍事利用可能としか思えない歌を聞かせたり。
普段は「長いものには巻かれろ」ということであいつに従っているが、結果、毎日小さなフラストレーションがたまっていくばかりである。
そのたまったフラストレーションはたまにドラえもんが出す道具で発散していた。
だが、塵も積もればなんとやらだ。
もう我慢できない。なんとか策を張り巡らせてあいつに一泡吹かせてやる。
このように考えていた矢先、ポケモン世界での冒険の話が来た。

ポケモン世界に来てまでジャイアンのいいようにされてしまった今、ついにスネ夫の復讐心に火がついたのだった。

ボクの恐ろしさをとくと思い知らせてやろう。
待ってろよ、ジャイアン。

薄ら笑いを浮かべ、スネ夫は早足でワカバタウンを後にしたのだった。

こうしてようやく29番道路に出てきたスネ夫。
やはりゲームとは縮尺がまるで違う、というのが道路を見ての彼の感想であった。
手元のポケギアによるとヨシノシティまで15km。普通に歩けば3時間ほどで到着だ。
その先は……キキョウシティまではおよそ30kmとある。
現在時刻は昼の1時。頑張れば日付が変わるまでには着くだろう。
(現実世界での疲れを感じないところを見るとどうやら時差ボケは自動修正らしい、流石は22世紀だ)

大人でも徒歩旅行は一日30kmを目安にするという。
半日で45kmなんて無謀にも程があるが、スネ夫はなんとしても早く前に進みたかったのだった。
無論、誰よりも早く力をつけてジャイアンを見下すために、だ。
こうして簡単に計画を立てたスネ夫はヒノアラシとともに目の前の草むらへと踏み出したのだった。
その腕のラジオからは「ポケモンこもりうた」が流れていた。
855虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/24(火) 00:44:06 ID:???

このような過程を経、歩くこと正味9時間弱という大強行軍を達成したスネ夫はここ、キキョウシティで宿泊の手続きをしているわけだ。
道行く野生のポケモンはヒノアラシで薙ぎ払い、道行くポケモントレーナーはヒノアラシで蹴散らし進んできた。
戦うヒノアラシの背中の炎はスネ夫の心を映すかのようであった。
だいたい復讐という動機がなければ1日45kmどころか10km歩けるかどうかすら怪しいスネ夫だ。今の彼には炎が似合う。

しかしいくら燃えていても所詮は小学4年生だ。
宿泊の手続きを終えたスネ夫は部屋に上がると、ベッドを見つけるなりそこに倒れこんで糸が切れたように眠ってしまった。

窓から入る月明かりがスネ夫の青白い顔をさらに青白く照らしている。
一瞬、月明かりをさえぎるものがあったが当然スネ夫は気づくことはなく、気持ちよさそうに寝返りをうった。
窓の外では一陣の風が吹き、草むらのマダツボミを身震いさせた。
856虹色 ◆9i43zxbeXs :2007/04/24(火) 00:45:29 ID:???
投下終了です。
次回投下は未定ですが週末を目標に。
遅筆なの何とかならないかな……。
それでは。
857名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 00:48:35 ID:???
乙乙乙
858名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 01:18:16 ID:???
新人の復活にwiki管氏の帰還とは
嬉しいことばかりだ

859新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:33:46 ID:???
虹色氏乙です。
投下致します、前回は>>542-546
860新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:34:37 ID:???
セキエイ本部

「マニューラ、冷凍パンチだ!」
「ピカチュウ、アイアンテール!」
指示に従い足に力を溜めて飛び掛るマニューラ。
飛び上がってとてつもなく素早い動きを見せてピカチュウを殴りつける。
だが、一撃では倒せない。
ピカチュウは尻尾をマニューラに叩きつけてガッツポーズを取る。
ガッツポーズの通り、一撃でマニューラは崩れ落ちた。

「やるね。そのピカチュウ」
ボール回収を終えて、次のボールをポケットから取り出すD。
「僕のポケモン達は皆一緒に育ってきた。
 僕の為に力を出してくれるんだ!」
叫ぶのび太。
Dは叫びを終えたのび太を見て、呆れたように髪を触る。
『ポケモンのレベル自体は僕と大して遜色が無い。
 後はトレーナー自身の腕ということになる。
 ……試してみるか。本来はガブリアスなんだろうけど……。
 あくまでもこの戦いはテスト。だから……ゴメンねラグラージ」
861新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:35:37 ID:???
「ラグラージ!」
ボールを投げるD。
顔には迷いの表情が色濃く出る。
その表情に気が付かないほどのび太は鈍感ではない。
『何だ、あの表情? 僕の次に言う技がわかっているのか?
 だったら何でラグラージを出すんだ?
 ……考えたって仕方ない。僕が勝たなきゃ皆が死ぬんだ!』
のび太は眼鏡を掛け直して指示を出す。
「ラグラージ、地震!」
「ピカチュウ、草結びだ!」

『やっぱり覚えさせていたか……。
 これで全部の試験は終了。
 彼の強さは及第点以上、合格だ。
 ……後は皆が来るまでの時間稼ぎ。
 あっちはカイとソラが揉めてるんだろうなあ……長い時間を稼がなきゃ』
倒れたラグラージを回収するD。
「ゴメンね、ラグラージ」
ボールに向かって謝って、次のボールを投げる。
出てきたのは鮫のようなポケモン。
『何だ、あいつ!?』
表情を見てDは溜息をつく。
「わからないって言うんだろうけど、時間はピカチュウを倒した後にあげるから。
 ガブリアス、地震だ!」
「ピカチュウ、電光石火!」
高速に動いて、攻撃を放つピカチュウ。
だが大して効いた様子も無い。
ガブリアスから放たれる地面の揺れ。
その攻撃を受けて倒れない事は無かった。
862新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:36:16 ID:???
「ご苦労様、ピカチュウ」
ボールを回収して図鑑を開ける。
のび太が見ている間にDは残った三つのボールを取り易い場所に置いておいた。

「成る程……そいつはガブリアスってポケモンなんだね」
図鑑を閉じてのび太が嬉しそうに呟く。
その様子を見て溜息をつくD。
「キミはこの後しっかり勉強する事だね。
 ポケモンや普通の勉強もね。
 これが正式ルールの場合、キミはもう負けているよ」
言葉を詰まらせてのび太はボールを投げる。
出てきたのは恐竜、ラプラス。

「ガブリアス、逆鱗だ!」
「ラプラス、冷凍ビーム!」
炎を纏い突進するガブリアス。
突進を受け止めて氷を吐くラプラス。
ガブリアスは攻撃を受けて一撃で倒れる。

「サンダース」
雷を発して現れるポケモン。
すぐさま電撃を放ち、ラプラスを一撃で倒す。
863新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:36:51 ID:???
『相手はサンダース……カビゴンで行くか』
「カビゴン!」
現れる巨体のポケモン。
思わずDは顔を歪めた。
「サンダース、十万ボルトだ!」
「地震だ、カビゴン!」
電撃を発して巨体のポケモンに当てる。
だが大して効きもしない攻撃にカビゴンは腹を掻いて地面の揺れを放った。

「追い詰められたよ……まさか僕がパートナーを使う事になるとはね」
最後の紫色のボールを上にかざす。
複雑な表情で腕に力を込めた。
「出て来い、マイパートナー! その圧倒的強さを相手に見せつけろ!」

プレッシャー。
目の前に居るポケモンから伝わってくる感覚。
のび太は終始自分に有利な展開に持ってきたつもりだった。
事実、持ってきていた。
しかしその有利な展開が嘘だったかのような絶望感。
前のポケモンから感じる圧倒的な力。
((何故私は此処に居る?))
黄色の弾で瞬間的にカビゴンを吹き飛ばす。
出てきたのはカントー最強のポケモン、ミュウツー。
その膨大な力で目の前の物を捻じ伏せる圧倒的な力の持ち主だ。
864新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:37:26 ID:???
『とうとう僕の出番がきたんだね』
そう言って、のび太の腰のモンスターボールから出てきたのはのび太の切り札。
「うん。とうとう君の力が必要になったんだ、ミュウ」
笑顔で隣に居るミュウに答えるのび太。
前に居るミュウツーはミュウをただ睨みつけている。
((やはり貴様か……部屋に小僧が入ってきた時からずっと感じていたぞ))
ミュウはいつもの無邪気な様子を見せず、ただ前に居るミュウツーを見据える。
『久しぶりだね、ミュウツー。
 君は落ち着く為にハナダの洞窟にいったはずなのに何で此処にいるの?』
周囲の物をサイコキネシスで吹き飛ばし威嚇するミュウ。
((私は共に歩く事ができるパートナーを見つけた。
 同じ境遇の私達にオリジナルである貴様がわかる筈も無い。
 これ以上私の友を追い詰める気ならば……私と貴様の戦いがまた始まるだけだ!))
同じく天井のライトを叩き落しミュウを威嚇するミュウツー。
両者の間に火花が散り、天井が砕け落ちていく。
落ちてきた破片で四本のカプセルが割れた。
緑の液体が飛び散り、中に居た四人がのび太の前に転がっていく。
「ミュ、ミュウツー……落ち着い」((黙っていろ!))
仲裁に入ろうとしたDをサイコキネシスで吹き飛ばす。
のび太はその様子を見て、口を開けて呆然としていた。
『いつまでたっても人の話を聞かないね。
 それに親に対する口の利き方がなってないんじゃない?』
((貴様が親だと……貴様は親などではない! ただの目の前に居る敵だ!))
黒い弾を作り出しミュウに向けて、撃つ。
間一髪でミュウはその弾を避けた。
『……お前はいつまでたっても子供だ! 一回わからせてあげるよ!』
((黙れ! 子供は貴様の方だ!))
865新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:38:05 ID:???
セキエイ高原牢獄前

「結局……貴方は私の言う事を聞きませんでしたね」
ソラはラティアスのボールを持ち、聞いてみる。
『聞く気も無いのに聞くわけ無いでしょ。
 元々私はお兄様とも離れて気分が悪いのよ。
 あーあ、カイも何で私を貴方に預けたのかしら』
先程からソラが機嫌が悪いのをわかっているのか、いないのか。
今すぐボールを握りつぶそうかと考える。
「……まあいいよ。それより私は今からリーグに向かうんだ」
『それがどうかしたの?』
とぼけたように聞いてくるラティアス。
ソラはボールに力を込める。
「連れてって」
『嫌』
叩き潰す。
ソラは頭の中で決意した。
力をこめて、握り潰そうと思った時、足音が耳に入った。
この足音にソラは聞き覚えがある。
「……何か用ですか?」
「俺たちもリーグに向かわなければいけないのでな。
 お前のカイリューに乗せてもらおうと思って来たんだが……無理だったか?」
ソラは言葉を聞いて、顔を背ける。
背けた先には出木杉の姿が見えた。
「僕からもお願いだ! ソラさん、連れてってくれ!」
頭を下げる出木杉。
それを見て、ソラは諦めたように肩に手を入れた。
「…わかりました、行きましょう」
866新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:38:50 ID:???
野比のび太は呆然としていた。
目の前の光景をただ呆然と見詰めることしか出来ない。
「いてて……」
勝手に戦い出すポケモン達から目を離し言葉を発した少年に目を向ける。
「ミュウツーの奴、完全に戦闘モードに入ったな」
少年は呟きながら頭をかいて、腰のボールに触る。
サイコキネシスで浮きあいながら技の押収を繰り返す二体。
両者の手にに橙色の輝きが灯っていく。
それを見ると否や少年がのび太の周りに気絶している四人を集めた。
「ロクデナシ! リザードンを出して皆を連れて逃げろ!」
「どうして!?」
「此処に居たら確実に死ぬ! 此処でキミ達が死ぬわけには行かないんだ!」
少年の慌てた様子を見て、リザードンを出す。
リザードンに全員を乗せて、少年はのび太に乗るように促した。
壁にもたれかけ、少年は自分のボールを触っている。
「……君はどうするの?」
リザードンに乗って少年を見下ろす。
「……僕はミュウツーを見届けなければいけないんだ。
 あの状態のミュウツーはボールに入ってくれないからね」
言葉を受けてのび太はリザードンから降り、少年の隣に立った。
「……どういうつもりだ?」
「ミュウは僕のポケモンだ。君が残るなら僕も残るよ。
 リザードン、行け!」
のび太の声に反応して飛び立つリザードン。
天井の穴に向かい、翼をはためかせる。
「…これで僕達二人がミュウツー達を止められなかったら僕達は終わりだ。
 覚悟は出来てるの……のび太君…」
「出来てるよ! 二人でミュウ達を止めるんだ!」
867新カントー物語 ◆Tq6F3QrRYQ :2007/04/24(火) 17:39:40 ID:???
投下終了
868名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 18:13:17 ID:???
オツ
869名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 19:03:42 ID:???


久しぶり
870名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 19:33:51 ID:???
まだ続いてんのかよ。
871名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 19:45:59 ID:???
新カントー様乙でございます



>>870
新カントーなめんな!(`・ω・´)
872廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/24(火) 21:12:04 ID:???
新カントー氏乙です。
今から投下開始します。
一回目>>807-810
二回目>>829-832


873廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/24(火) 21:13:15 ID:???
ここは、緑が綺麗なマサラタウン。
突如、空間のネジれから人間が降ってきた。

ピュ――――ン・・・・・ドスンッ!!!!


ドラえもん「全く、着地くらい真面に出来ないのかい??」
ジャイアン「そんなこと、のび太には無理に決まってるだろw?」
スネオ「ギャハハハハハハ!!ジャイアンの言う通りだwww」
しずか「のび太さん、大丈夫?」
出来杉「のび太くん、大丈夫かい?」
しずか様の台詞をパクるな!!・・・おっと、、これは失敬。
のび太「ドラえもぉおぉん!!痛いよぉおぉおおおっぉお!!
うわぁあああぁああぁぁあぁぁぁぁああぁぁあぁあん!!」

・・・・彼の方がある意味痛い。
のび太(くそぉっ!!ポケモンバトルで皆を見返してやる!!)

出来杉「ところでドラえもん。さっきはルールが略され過ぎて
いなかったかい??」
ドラえもん「・・・・・正確にいうと、自分でルールを決めら
れるんだ。でも、それだと皆が好き勝手に決めちゃうだろ?」
出来杉「それじゃあ皆で公平にルールを決めようジャマイカ。」
874廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/24(火) 21:14:02 ID:???
6人が知恵を出し話し合った(正確にいうと、のび太以外の5人)
末、以下のルールに決定した。

1)6人の内の誰かがチャンピオンになった時点で
ゲームが終了し、強制的に終了する。

2)四次元ポケット(中の道具も)の使用は禁止する。
故に現代の道具も使用不可とする。

3)出現ポケモンは初代〜ダイパまで。



ドラえもん「ルールも取り敢えず決まったし、
そろそろオオキド博士にポケモンを貰いに行こう!!!」

ジャイアン「段々本格的になってきたな!!!」
スネオ「そうだね!ジャイアン!」
スネオ(この単細胞め!!この世界では僕が上ってことを
教えてやるよwww)
875廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/24(火) 21:14:56 ID:???
―――――オオキド博士の研究所前・・・・

ドラえもんたち一行は、緊張しながら研究所へと入っていった。
ドラえもん「オ・・オオキド博士はいらっしゃいますか??」
この一声は研究所内の奥隅まで響き渡った。
それほど、所内の人間は真剣に研究していたのであろう。
オオキド「呼んだかね?」
皆「「「「「「はい!!」」」」」」

ドラえもんはオオキド博士と色々話し合い、核心を言う。
ドラえもん「実は、僕達はトレーナーになりたいのであのー・・そのー・・・・」
オオキド「分かった。ポケモンが欲しいんだろ?」
皆「「「「「「はい!!」」」」」」
オオキド「丁度ココに6個のモンスターボールがある。好きに選びたまえ。」
ジャイアン「よぉ〜し。俺様が一番最初だ!文句ねェよな?」
スネオ「それじゃあ、僕は二番だw」
ドラえもん「そ・・それじゃあ僕は三番で・・・。ご・・ごめんね。」
しずか「気にしないで、ドラちゃん。それじゃあ私は四番ね。」
出来杉「それじゃあ僕は五番で。」
こんなに順調に順番が決まっていく中、一人だけ会話に入れない少年がいた。
のび太「ぼ・・・僕が最後!?」
ドラえもん「ま・・まぁ『残り物には福がある』っていうじゃないか。」
876廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/24(火) 21:15:45 ID:???
そんな会話も終わり期待を膨らませつつ、握っているボールを
投げはじめる少年がいた。
ジャイアン「よぉ〜し!!出てきやがれ!!」
ボールから何やら凶暴そうな目つきのヨーギラスが出てきた。
ジャイアン「うほwいい感じのヨーギラスだ!これから宜しくな!!」
スネオ「次は僕だ!!さぁ出て来い!!」
スネオが投げたボールからは、ワニノコが出てきた。
スネオ「ワ・・ワニノコだぁ!!やったぁあああ!!」
感激しているスネオを尻目にドラえもんがボールを投げる。
中から出てきたのは、アチャモだった。
ドラえもん「アチャモか!これからよろしく!」
しずかも続いて投げる。
ボールからはフシギダネが出てきた。
しずか「まぁ!序盤では有利だわ!宜しくね!」
フシギダネの頭を撫でながら言った。
次は、出来杉。投げたボールからはラルトスが出てきた。
出来杉「ラルトスか。これなら戦力になるな。」
最後に回されたのび太くん。ドラえもんのいう通り『福』Iはあるのだろうか。
のび太「よぉ〜し!!いっけぇ〜!!」
ボールが開いた。皆は笑っている。
肝心なのび太は、というと。
のび太「うわぁああああん!!何処にも福なんて無かったよぉ!!
なんでビッパなんだよぉ!!!」
・・・・かなりの不運かに見えた。
が、このビッパは後々、幸福に繋がるのだった。
877廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/24(火) 21:16:35 ID:???
皆の手持ち(現在)
のび太:
ビッパLv5

ドラえもん:
アチャモLv5

ジャイアン:
ヨーギラスLv5

スネオ:
ワニノコLv5

しずか:
フシギダネLv5

出来杉:
ラルトスLv5
878廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/24(火) 21:17:47 ID:???
今日の投下は終了。
ふぅ。いつもより疲れた。
ロッカー逝ってくる。
879名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 22:01:39 ID:???

オオキドじゃなくてオーキドね
880名無しさん、君に決めた!:2007/04/24(火) 23:44:08 ID:???
>>879
どもw
今までオオキドと思っていますた
881コア ◆eiTDE7I/IU :2007/04/25(水) 00:03:16 ID:???
投下します。
酉は… 気にしないでくれ
882コア ◆eiTDE7I/IU :2007/04/25(水) 00:06:00 ID:???
よくわからないままのび太達は研究所を出た。
「なんだったんだ…? 所々鈍りみたいなものもあったし…」
「実はあれ、ロボットなんだよ。 この世界の人は皆ロボットなんだ。
それでも何か違和感はあったな…」
先ほどの老人はオーキド博士である。
この世界のロボットには、ドラえもんと同じように「自我」を持っていて、
本来ならば新しい冒険者にあれこれ説明する説明書のようなものだった。
しかし、さっきのは違う。 ゲームと全く同じ台詞を話していた。
やはりバグだろうか…
ドラえもんとのび太は皆の元へと歩いていった。
883コア ◆eiTDE7I/IU :2007/04/25(水) 00:07:20 ID:???
「遅かったな… 待ちくたびれたぜ」
「ごめんよ、ジャイアン。 でもいちおうポケモンも貰えたし、シナリオ通りには進んでるよ。」
ドラえもんとのび太は、モンスターボールから、ヒトカゲとゼニガメを出した。
「でも、少し気になる事があるんだ。 聞いてくれる?」
ドラえもんは、一部始終皆に話した。
「…そんな事があったのか…」
「でもオカシイんだ。 僕は喋ってもないのに急に反応したりして…」
「…まさかのび太君がライバルって設定になっているんじゃないかな。 ドラえもんが主人公で。そしたらつじつまが合わないか?」
出木杉が答える。
「どういう事だよ! わけわかわんね〜よ!」
「剛田くん、落ち着いてくれ。
ドラえもんが草むらに踏み出そうとした時、博士は止めにきたよね?
本来の主人公と同じ行動パターンだ。
そして、のび太君に言った言葉は、ライバルに言うはずの言葉だろう?」
やはりこいつは頭がいい。
「どっちにしろ、この世界で何かが起きている事は確かだよ。」
「何が起きているんだ……!」
スネオが独り言を言うと、何処からか声が聞こえてきた。
「教えてあげようか」
884コア ◆eiTDE7I/IU :2007/04/25(水) 00:08:35 ID:???
「誰だ!」
ドラえもんが振り向く。
「そう警戒するなよ。 敵じゃないさ。」
しばらくして、声の主が出てきた。
「君達は冒険者だね? きっとこの世界の事を知らないだろう。」
声の主は、丁度のび太達と同じくらいの歳だろうか。
しかし、ここの住人である以上、ロボットであることは間違いない。
しかし、さっきのオーキドとは、完全に違う。
顔色は良く、眼も澄んでいて、いかにも人間らしい。
本来なら、このようなロボットでいっぱいだったのだろう。
885コア ◆eiTDE7I/IU :2007/04/25(水) 00:09:45 ID:???
「君… なら教えてくれないか?
この世界に何が起きているんだい?」
ドラえもんが少年に問う。
「ああ、話は長くなるけど。」
少年は話を始めた。
「三ヶ月前… この世界のほとんどの住人が、急に体調不良になりました…
住人だけでなく、ポケモンまでもがその病にかかりました。
誰もが、死を覚悟した時、ある医者が「病にかかった人を治す」と言いました。
住人は大喜びし、その医者に診てもらいました。
そして、病にかかったポケモンと住人は、直って帰ってきました。
しかし…住人達はまともな状態ではありませんでした。
帰ってきた住人の全てが… 感情が無くなっていました。」
一通り話し終えると、ドラえもんたちはキョトンとしていた。
886コア ◆eiTDE7I/IU :2007/04/25(水) 00:10:56 ID:???
投下終了です。
887名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 00:18:57 ID:???
おまえさあ、酉無くすとか馬鹿杉
つーかもう書くな。目障り
888名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 00:20:47 ID:???

>>887
テラツンデレwwwwwwwwww
889名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 00:22:40 ID:???
コア死ね
890名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 00:25:46 ID:???
大体、説明長いんだよ。
すごい長い文書いて文才あるように見せたいんだろうが
きもちわるい
891名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 00:27:49 ID:???
乙だよ。
892名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 00:29:33 ID:???
これはレベルの低い投下
893名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 00:34:30 ID:???
二度と来んな。 乙
894名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 01:02:37 ID:???
コアとかキショい 激乙!
895名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 18:19:47 ID:???
お前らツンデレ杉
896名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 18:27:06 ID:???
ツンデレワロタww  乙
897名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 19:48:47 ID:???
デブーパクり杉じゃね?
最初の投下なんてワタリにそっくりだぜ?
もう書くな糞が
898名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 19:51:27 ID:???
ワタリ

空き地―――



そこは近所の子供達の遊び場となっている。
彼らは野球をしたりサッカーを楽しんだり...
最近、その子供達の間ではポケットモンスターの新作が大流行していた。
学校が終わると即、DSを片手に空き地へ行く...
そんな子供達ばかりだった。




もちろん少年のび太も例外ではない。

デブー

午後、学校が終わるや否や勢いよく少年少女たちは校門を抜ける。
そして、家へと帰ると、ランドセルを投げ捨てゲーム機を片手に
三本の土管が目印の空き地へ向かう。

そんな当たり前の毎日が過ぎていく・・・・。
皆、そんなことは当たり前のように毎日を過ごしていた。
午後、学校が終わり、いつも通り家へと
向かう少年がいた。
その少年の名はのび太といった。
のび太(よぉ〜し、今日こそは皆に負けないぞ!!)
負けるとは今世間で流行っているゲーム『ポケットモンスター』での話だ。

これか
899名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 19:52:55 ID:???
パクリ死ね
900名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 19:59:26 ID:???
>>899  まずは様子見だ   900get
901名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 20:04:00 ID:???
こう比べてみると実力の差がはっきりと別れるなw
デブー文章力低杉w
902名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 20:29:22 ID:???
そんなに叩いたるなって。
新参の人は温かい目で見守り、その人の成長をみんなで願っていこう。
俺今良いこと言ってるよな?
903名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 20:41:04 ID:???
829 :廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 22:01:27 ID:???
翌日。
午後、学校が終わり家へ帰ったのび太は
その日空き地へ行こうとはしなかった。
何故なら、彼はまた連敗してしまったからである。
そんなことを考えつつ、やはり人間は卑劣な生物だ。
都合の良いことに彼は自分はポケモンの世界なら
一番強い等と現実逃避なことを言っていた。
しかし、大方は当たっていたようだった。

のび太「ただいま!!」
家に帰るとのび太は階段を登り走っていった。
――――途中で階段を転げ落ちたのは内緒だ。

新人がキョーコ氏のネタ使うなや
死ね。氏ねじゃなくて死ね
904名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 20:43:04 ID:???
830 :廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/21(土) 22:03:12 ID:???
のび太「ドラえもぉおおおぉぉん!!!」

〜〜〜〜〜シ――――――ン〜〜〜〜〜

あまりの厨臭さにワロタ
もう来なくていいよ
905名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 21:15:23 ID:???
>>903
スマン。以後気をつける。
>>904
自分で読み返しても吐き気がする。
ただ、消臭いと言われなかった点が良かった。

皆に悪いが、こんなことでは投下は止めない。
必死だがこれだけ言っておきたかった。

マジレスすまん。
906名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 21:20:16 ID:???
>>905
自分で自分の書いた物を完璧に否定するのはどうかと思う
過去に自分もやったが、後で見ると凄い苛々するよ

後、今は誰かの作品に似ていても後に変えていけばいい

アンチは居るが頑張ってくれ
907名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 21:23:06 ID:???
新人は大きな壁を超える必要があるよな
908名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 21:25:36 ID:???
>>907
手持ちが似るくらいはよくあると思うんだよな
909名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 21:28:08 ID:???
>>906
実を言うと少々めげたが、
あなたの様に陰で支えている存在があることに気が付いた。

南下更に厨臭くなった希ガス
910名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 21:32:17 ID:???
>>909
これ以上はバーボン行こうここは投下専用スレ
911名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 21:32:28 ID:???
>>907  まとめてみた
1、まずは構成に悩む(これが出来なければ書く権利なし)
2、始まり、動機付けに悩む。(マンネリになってしまう)
3、アンチに悩む(これを超えてようやく一作者)

これを踏まえた点で、作品を書いてほしい。 
912DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:43:07 ID:???
俺は1、2、3全てを乗り切ったはず
投下
913DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:45:13 ID:???
ノモセシティの朝は爽やかな鳥の声とともに訪れた。
ジャ「ッァーあ…ねみい。昨日も結局遅くまでしちまったな。」
ジャイアンは服を着た。
そして、町の真ん中で大声を出し気合を入れる。
朝一でノモセジムに挑戦するのだ。

ジャ「たのもーーーー!!」
ジムに挑むときはこの一言がないと始まらないとジャイアンはそう思っていた。
マキシマム仮面「ぅおう!挑戦者かぁ!丁度良い!今暇してたとこだ!どっからでもかかって来い!!」
ジャイアンは一歩踏み出し、ジム全体を見渡した。
部屋全体がプール、といった感じだった。
深さがまちまちで、水を入れるボタンがあちこちにある。
マキ仮面「おう!どうした!?早くこねえか!」
ここのジムリーダーはマキシという親父だ。
どうやら語尾に!を付けるのが癖らしい。
ジャ「今行くぜ!」
ジャイアンも負けじと声を張り上げる。
マ仮面「元気が良い坊主だな!いいか!
ポケモンは3匹までしか出せねえぞ!じゃあ初め!」
マキシさ…マキシマム仮面はアズマオウを繰り出す。
ジャ(俺のポケモンは3匹しかいねえ。ってことは全員参加か)
ジャイアンは仕方なくモウカザルを繰り出した。
マキ「おう!モウカザルかァ!………でもちょっと頭の形がおかしいなあ?よっぽど激しいファイトをしてきたんだな!」
ジャイアンはマキシマム仮面の喋り方がしゃくに触った。
914DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:47:14 ID:???
マキ「悪いが!ここのフィールドは俺の管理下にあんだ!水を入れさせてもらうぜ!」
マキシマム仮面はそう言って足元のボタンを踏んだ。
すると、タイルの表面から染み出してきたように水が出てきた。
ジャ「うわっ、また濡れちまった!」
マキ「水は良いよなあ。自由に動けるし!立たなくて良いし!何より気持ちいい!試合の汗を流すのに最適!」
ジャ「こいつ変人だ…まー、個性を出さないとジムリーダーとして目立たないもんな。仕方ないか。」
ジャイアンがマキシマム仮面のテンションに引いているのをよそに、
本人は水に飛び込み、アズマオウと戯れている。

ジャ「うへぇ……見るに耐えねえ。ところで、もう攻撃してもいいのか?」
モウカザルはちらりとジャイアンを振り向いた。攻撃の命令を催促している。
ジャ「よし、大丈夫だよな!かえんほうしゃだ!」
モウカザルの尻尾から火の玉が飛び出し、水面を焼いた。
蒸気が立ち上る。
マキ「うあちゃちゃちゃ!!あっぶねーな!俺がここにいるのが見えねーのかよ!!」
ジャ「戦いを忘れてそうだったから思い出させてやっただけだ。
俺はお前との勝負に全力で臨む。だからお前も余裕こいてないで全力でかかって来い。」
ジャイアンの啖呵でマキシマム仮面の顔から笑いが消えた。
マキ「おい小僧、俺にそんな口を利かないほうが良いぞ。
ジムリーダーってのはいろんなレベルのポケモンを持ってるもんだ。
良く『バッジを手に入れた』なんて言ってる奴らがいるがそれはジムリーダーの方が手加減してんだぜ。
俺達はいつも弱いポケモンを先に出し、相手の実力を測る。
そして、お前らの実力に等しいポケモンじゃなく、少しレベルが高いポケモンを出す。
最近の挑戦者は少し頑張れば勝てるものをちょっと強いからってすぐ降参しやがる。
覚えておけよ、ジムリーダーは決して強すぎもせず、弱すぎもしない。
ただ、結局は一般トレーナーを育成するために程よく負けなけりゃなんねえだけだ。」
ジャイアンはポカーンとした。
さっきまで怒鳴ってばっかりだったマキシマム仮面が急に静かになり、がらにも無く説教を始めたのだから。
915DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:48:19 ID:???
マキ「今の話で俺のアズマオウがいわゆる『弱いポケモン』だって事が分かったろ!早く倒せ!」
ジャ「分かったよ、かえんほうしゃ!」
業火が水に映り、辺りはまた黄色い光に包まれた。
そして、元通りの明るさになったときにはアズマオウは水面に力なく浮いていた。
マキ「フー…まあまあのトレーナーだな。じゃあこいつだ。」
マキシマム仮面のスーパーボールが開かれ、マンタインが現れた。
ジャ「勝負決めるぞ、かえんほうしゃ!」
三度モウカザルの尾が火を噴く。
(この勝負が始まってからジャイアンはかえんほうしゃしか使っていないが、それはモウカザルが水に入れないためだ。)
マンタインのぬるぬるしたボディを火があぶるが、効いていない。
モウカザルはバブル光線の反撃を受けて瀕死になった。

ジャ「ドーミラー行け!」
ジャイアンの手持ちのニューカマーだ。
マキ「成程ドーミラーかあ!かえんほうしゃ!」
ジャ「かえんほうしゃぁ!?」
マンタインはかえんほうしゃを使えないはず。
だがマンタインは指示通り鰭から細い火を出した。
間一髪でジャイアンのドーミラーはそれを避けた。
ジャ「じんつうりき!」
決まった。ドーミラーの不思議な力でマンタインは苦しんでいる。
ジャ「マンタインがのたうち回ってるうちに質問だ。
何でマンタインはかえんほうしゃなんて使えるんだ?」
マキ「あー?知らん!自分で理由を探せ!」
マキシマム仮面は答える気が微塵も無い。
916DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:50:25 ID:???
ジャ「まさか改造じゃねえだろうな……」
脳裏によぎる疑惑。
マキ「何ボーッとしてんだ?かえんほうしゃだ!」
ジャ「は!?」
何故かじんつうりきで拘束されているはずのマンタインからまた炎が吐かれた。
そしてそれはドーミラーに直撃した。
ジャ「ドーミラアァァ!!」
鋼タイプに炎攻撃は命取りだ。ジャイアンはドーミラーに駆け寄った。
ジャ「ドーミラー!大丈夫か?」
平気だ。
ジャイアンは捕まえたポケモンの特性を選んだりはしないので、偶然ドーミラーは耐熱だった。それだけのことだった。
ジャ「ん?何だか元気そうだな。まだ戦えるか?」
ドーミラーは頷く代わりに瞬きした。
ジャ「そっか、じゃあみらいよちしとけ。」
技の相性不利と見たジャイアンはドーミラーを捨て駒にし、カブトで勝負に出ることにした。
マキ「コラァ!最後まで戦え!
確かにドーミラーじゃ決定力に欠けるが、それはドーミラーを囮にする理由にはならねえぞ!」
そろそろジャイアンもこのやたら説教を垂れるジムリーダーに腹が立っていた。
917DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:52:32 ID:???
ジャ「うるせえええっ!!!」
幾度と無く同年代の友達を黙らせ、自分の意見に従わせてきたこの一言。
さすがにマキシマム仮面は多少怯む。
ジャ「ドーミラー!みらいよちは済んだな?交代だ、カブト!」
ボールから飛び出すと共にカブトは水に潜る。
ジャ「水中から奇襲しろ!」
マキ「オーロラビームだ。」
マンタインは七色の光でカブトを威嚇する。間合いに入らせない。
ジャ「オーロラビームまで使えるのかよ。お前……まさかとは思うが……マンタインに手を加えてなんかいないよな?」
マキ「何言ってやがる。俺のポケモンは100%オールナチュラルだ。
改造なんてする人間は勝つことしか考えられないような奴だ。」
ジャ「じゃあ…何でさっきから変な技ばっかり使うんだ?お前こそ勝つことしか考えられない奴なんじゃねえのか!!?」
その言葉はマキシマム仮面を黙らせた。
ジャ「どうした、何も言えねえのかよ…がっかりしたぜ。トレーナーを育てる云々より大切なことが有るだろ。」
ジャイアンはここぞとばかりにマキシマム仮面を攻め立てる。
918DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:53:58 ID:???
マキ「お…俺は……今まで一度も勝つことなんて…。」
ジャ「もう分かった。何も言うな。俺がお前を負かすことでお前を楽にしてやる。行け、カブト!……カブト?」
カブトの様子がおかしい。
体が小刻みに震え、激しい光と熱を出している。
ジャ「し…進化か!……これはいいタイミング。」
進化を終えたカブトの体は大きく、スマートになった。
強靭な鎌を持つ古代ポケモン、カブトプスだ。
ジャ「覚悟しろよ、マッドショットォォォッッ!!」
カブトの時とは比べられない量の泥がマンタインに飛んでいく。
が、それを易々とかわすマンタイン。
ジャ「飛行タイプか!」
マッドショットが利かない理由に一瞬で気付いたジャイアン。というよりこれはポケモンの基礎知識だ。
そして、考えてというよりは野性の勘でカブトプスに次の指示を出す。
ジャ「切り裂け!」
鎌を生かした単純明快な戦法だ。
だが、マキシマム仮面が正面から突っ込んでくるカブトプスを易々と通すわけが無かった。
マキ「タネマシンガン。」
919DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:54:39 ID:???
あっという間にカブトプスはジムの床に伏した。
ジャ「お前はそこで見てろ。今楽にしてやるって言っただろ。」
マキ「俺はな、ずっと………為に…戦って…」
ジャ「(何か言ったか?)お前は技のレパートリーで勝ったつもりだろうが、
こっちにはすいとるがある。」
ジャイアンの声で再びカブトプスが動いた。
マンタインまでアクアジェットで移動し、その体にしがみついたのだ。
ジャ「カブトプスはこうやって食事すんだよ。」
カブトプスのすいとるがマンタインの体力を奪う。
草タイプとは違い、相手の体液を直接口ですするのがカブトプス流だ。
ジャ「これで体力はそっちの方が少なくなったはずだろ?大人しくやられてくれ!」
ジャイアンのカブトプスの鎌が今度こそマンタインを捉えた。
マキ「はねる……」
ジャイアンに悟られない程度に指示を与えるマキシマム仮面。先ほどのジャイアンの一言から声が小さくなっていた。
はねたマンタインは辛うじてきりさくの直撃を避けることが出来た。
―――が、完全に回避したわけではなかった。

ドスッ!
進化したてで異常に鋭いその鎌は、マンタインの鰭の一部を削ぎとってしまった。
タイルの床を滑り、音も無く水に沈むマンタインの肉片。
ジャ「うわあああああああああああ!!!!!!」
もはやジャイアンは喋るどころではない。
普段スネオの家にあるゲームでしか見る機会がないような光景を間近で拝み、呆然と立ち尽くしていた。
920DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:55:51 ID:???
マキ「やっちまったか。」
マキシマム仮面は水に飛び込み、マンタインの鰭の一部を拾い上げた。
ジャイアンはそれを直視できない。
ジャ「早く……早く捨ててくれ………本当に悪かった、すみません。」
ジャイアンをじっと見つめるマキシマム仮面。
ジャ「そんなつもりは無かった……信じてくれ………。」
その場に膝をつき、許しを請うジャイアン。
そんなジャイアンをマキシマム仮面は責めなかった。
マキ「まあまあ、仕方ねえ事だ。今回の勝負はお前の惨敗ってことにして、それで許してやるよ。」
ジャ「………ごめんなさい。」
最後にジャイアンはそれだけ言い残すと、トボトボとジムを出て行った。

マキ「………いつまで死んだフリしてるつもりだよ。」
マキシマム仮面がそう呟くと、ジャイアンがマンタインの肉片だと思っていた部分が元気に泳ぎだした。
その正体は噴射ポケモン、テッポウオだ。
マキ「バトルのスタイルに特徴や勢いはあってもやっぱり消防は消防だな。
図鑑をちゃんと読めばテッポウオがマンタインにくっつく性質があることぐらいすぐ分かるのにな。」
マンタインをさするマキシマム仮面。
マキ「よし、無傷だ。」
確認が終わると、テッポウオがマンタインに張り付く。
この二匹はマンタインがタマンタから進化するときからずっと一緒だったのだ。

ポケッチが振動し、マキシマム仮面は電話に出た。
マキ「おうメリッサか。何?また俺のファイトマネーを使う気かよ。
勘弁してくれよ、しかもあんな奴のために…………同期の仲?お前何か頼むときはそればっかだな。
……分かった分かった、行きゃ良いんだろ行きゃ!」
マキシマム仮面はポケッチを床に叩きつけると、乱暴に扉を開けて外に出た。
そして、ニョロボンを出すとその背中につかまり、どこかに向かって海上を泳いでいった。
921DPその2 ◆Dy4EDQYuSY :2007/04/25(水) 22:57:06 ID:???
投下おわた
922名無しさん、君に決めた!:2007/04/25(水) 22:57:49 ID:???
乙乙乙
923名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 00:03:36 ID:???


まさにその発想は無かった
924名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 00:30:12 ID:???
マキシuzeeeeee
乙だわ
925名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 00:58:47 ID:???
まさかこういう発想とはwww

926廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/26(木) 21:10:04 ID:???
今、俺が盗作とかそういう話題やってる中だが
投下しまつ。盗作の疑いはバーボンスレで話合おう(偉そうに逝ってスマソ

前回の投下は
>>872-877
色々忙しくて今日の投下は短め。
927廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/26(木) 21:11:09 ID:???
一先ず会話は沈んだが(のび太のビッパ騒動が原因)
その重苦しい空気を突き破ったのはドラえもんだった。

ドラえもん「と・・とりあえずポケモンも貰ったんだし、今から冒険を始めようよ!」
出来杉「そうだね。じゃあ僕はもう行くね。」
しずか「ちょっと待って!!集団行動っていうのは良くないかしら。」
スネオ「集団って何人くらい?」
しずか「うーん・・・。6人居るんだから3組に分けましょう?
ドラえもん「よし、じゃあジャンケンで決めよう。」
のび太&出来杉(しずかちゃんとグループになりますように!)
928廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/26(木) 21:11:57 ID:???
〜結果〜
「のび太&出来杉」チーム

「ドラえもん&ジャイアン」チーム

「しずか&スネオ」チーム

のび太(あー!!何でしずかちゃん一緒になれなかったんだよ!!!
しかも出来杉がチームだなんて・・・・。)
出来杉(し・・しずかちゃんと離れちゃった・・・。ま・・まぁのび太くんと一緒なんだしいいか・・・。)
しずか(スネオさんとチームね。案外頼りになるかもしれないわ。)
スネオ(ははw単細胞と離れられたw精々ドラえもんにでも縋るんだなw)


出来杉「のび太くん、そろそろ行こうか。」
のび太「そ・・そだね。」
のび太たちはトキワシティに向かって歩き出した。

ドラえもん「残ったのは僕たち4人か・・・。
そ・・そうだ!!折角チームに分かれたんだし、ダブルバトルしようよ!」
ジャイアン&しずか&スネオ「そうしよう!!」

「ドラえもん&ジャイアン」VS「しずか&スネオ」
・・・・今、戦いが始まろうとしている。
929廃人デブー ◆bb.qyldWHE :2007/04/26(木) 21:15:06 ID:???
今日はこれで終了
930名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 21:16:48 ID:???
みじかっ!  乙
931名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 21:17:56 ID:???
おつDEATH
932名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 21:28:04 ID:???
偉そうに逝ってスマソ
偉そうに逝ってスマソ
偉そうに逝ってスマソ
偉そうに逝ってスマソ
偉そうに逝ってスマソ
偉そうに逝ってスマソ
933名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 21:28:56 ID:???
少しはまとめて投下しろ屑
934名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 21:31:59 ID:???
パクリとか以前の問題だな
935名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 21:46:36 ID:???
屑とか童貞とか包茎とか言ってやるなよ
まだはじまりだから分からないぞ
936名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 21:54:36 ID:???
>>935 んなこと言ってねえよ
937名無しさん、君に決めた!:2007/04/26(木) 23:27:38 ID:???
お前屑だな
絶対童貞だろ?
もてそうにもないもな
奇跡的に彼女ができてもどうぜ包茎だから即ふられるな
938名無しさん、君に決めた!:2007/04/27(金) 07:07:51 ID:???
■ おすすめ2ちゃんねる 開発中。。。 by FOX ★
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どうやら俺以外にも特撮!板に行っている奴が居るようだな
939名無しさん、君に決めた!:2007/04/27(金) 14:08:27 ID:???
>>937
マジレスすると仮性なら問題ない
940名無しさん、君に決めた!:2007/04/27(金) 16:36:59 ID:???
のび太が30分後に首を吊るって予言されて
「吊りたくはない…!吊りたくない者が吊るわけがない!」

30分後

「のび太さ〜ん!」
「しずかちゃん。」

「羽根が屋根にのっかっちゃったのー」
「よーしちょっと待ってろよ!」

「よいしょっ!お、わ!!」

「ぎゃあ〜!」

ジャイ子「やーい首吊りだわ〜」

「!?」
941 ◆OgMOWRDE.s :2007/04/27(金) 17:01:31 ID:???
オヒサシブリデス!
ミジカイデスガトウカシマス。
942ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/04/27(金) 17:03:03 ID:???
「一番乗りがスネ夫、次がジャイアンだったんだ」
夜もだいぶ更けた。
のび太としずかはキキョウジムに挑戦し、
のび太はヤドン、しずかはホーホーを使用し、ハヤトに勝利した。
そしてのび太は帰り際に、ジムの入口の認定トレーナーの名前を見て呟いた。
「あら、ほんとね。どうしたのかしら」
それを意外に感じる二人。
二人の知る限りでは、ジャイアンはスネ夫より早く進んでいたので、
スネ夫よりジャイアンの方が早いだろうと考えたのだ。
ところがジャイアンは、ゲームの説明もろくに聞いていなかったため、
秘伝マシンをもらえるわけでもないのに、マダツボミの塔に立ち寄った。
きちんと聞いていたスネ夫は塔には行かずに、ジムに挑戦した。
よってジャイアンは、スネ夫に遅れを取ってしまったというわけだ。
もちろん二人には、それを知る由もない。
「のび太さん、今日はもうポケモンセンターで休まない?」
しずかの言葉にのび太は頷き、二人はジムを出た。
943ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/04/27(金) 17:05:45 ID:???
 この先繋がりの洞窟

「暗いよ寒いよ怖いよぉ!」
スネ夫は泣きそうになっていた。正しくは少し泣いていた。
もともとスネ夫は臆病な人間で、それゆえにジャイアンを味方につけているのだ。
洞窟を一人で進んでいて怖がらないはずがない。
加えて今は真夜中。
洞窟の暗さ、寒さにも拍車がかかる。
「……ジャイアンに会うわけにはいかないからなぁ」
今晩を32番道路のポケモンセンターで過ごせば、
またジャイアンに会い、戦闘になる恐れがある。
現実に帰ってから仕返しをされるかもしれないということを考慮すれば、
決して勝つわけにはいかない。
とは言え、負けてまた所持金を半分も奪われてしまうのは手痛い。
これらの理由から、スネ夫はもともとジャイアンとのバトルだけは、
なるべく避けようと思っていたのだ。
初日にして運悪く遭遇してしまったが。
「のび太とかに会ったら腹癒せにぼっこぼこにしてやる……」
それにしてもやっぱり怖いよぉと呟くと、スネ夫は立ち止まり、
すべての手持ちのポケモンを出した。
ケーシィとハネッコ、そして新たな手持ちのウパーが目の前に現れ、スネ夫は呟く。
「うぅん、ちょっと安心……」
どうやらこの行動は怖さを和らげるためだったようだ。
スネ夫は三匹を連れて歩き出した。
944ただの金銀のようだ ◆OgMOWRDE.s :2007/04/27(金) 17:07:07 ID:???
 ここは32番道路
 キキョウシティ …… ヒワダタウン

「おれの優勝は決まったようなもんだな」
32番道路のポケモンセンターで休むことにしたジャイアン。
ジャイアンの最大の懸念はスネ夫の存在。
ジャイアンが現実で通信対戦をして負けたことがあるのはスネ夫だけ。
とは言っても、ジャイアンは知らなかったが、
通信相手がジャイアンを恐れてわざと勝たなかっただけである。
そしてもちろんその後、スネ夫はジャイアンによってぼっこぼこにされた。
そのスネ夫に勝利を治めたのだ。
「ジムがどうだの言ってたが……まぁどうでもいいぜ!」
ジャイアンは基本的には人の話を聞かない。
それが災いして、ジャイアンは自分を過信してしまっていた。
スネ夫にさえ勝てば、あとはもやしっ子眼鏡とか弱い女の子のみ。
スネ夫は先に進んでしまったようだが、多少の遅れくらいは平気だろう。
ジャイアンの気持ちはすっかり大きくなっていた。
行き過ぎた自信が一体なにを招くのか、ジャイアンはまだ知らない。
945 ◆OgMOWRDE.s :2007/04/27(金) 17:09:34 ID:???
投下終了。
絵を描いてたり、本を買って読んでたり、
あとテストが10点代だったりとかしたんです。
マジでごめんなさい。
アドバイスなどいただけたら幸いです。
ではまた。
946名無しさん、君に決めた!:2007/04/27(金) 17:16:12 ID:???
つまんねーーーー
947名無しさん、君に決めた!:2007/04/27(金) 19:06:22 ID:???
948名無しさん、君に決めた!:2007/04/27(金) 20:23:56 ID:???

>>946
まぁ一辺小説書いてみようや
949名無しさん、君に決めた!:2007/04/27(金) 20:55:44 ID:???
>>946
口に出すなカス死ね。



ヨーダ氏乙
950名無しさん、君に決めた!
アドバイス。
絵を描けよ、絵を