287 :
285:2006/08/23(水) 20:13:50 ID:???
あ、ごめん
いろんな〜からは
>>283に対してな
わりぃ
ネンドール「私は警察を兼業しているのだ。数年前からこのユンゲラーを監視していたのだ。」
サンダース「で、その監視役の先生がどうして遅れてくるんですか?」
ネンドール「いや…申し訳ない。今日に限って、警察総動員で銀行強盗の追跡をしたので、監視できなかったのだ。」
シャワーズ「そうですか…」
ブースター「ううっ」
イーブイ「ブースターさん、気がついたよ〜。」
ブースター「僕は何をしてたんだ…そうだ、ユンゲラーは?押さえつけられていたイーブイちゃんは?」
イーブイ「…もしかして…覚えてないの?」
ブースター「覚えてって、何を?」
サンダース「(まるで、渋谷有…)」
ネンドール「さあ皆、帰りましょう。うちまで送ります。ところで、ユンゲラーはどうしたのだ?」
パッチール「この人がふっ飛ばした〜(フラフラ)」
パッチールがブースターを指差して言う。
ネンドール「そうですか…じゃあ、後で捜索するとして、まずはあなた達を送りましょう。」
ネンドールはシャワーズの家に皆を送る
シャワーズ宅前
サンダース「ふいー…どうにか一件落着だな」
ブースター「そうだね…」
シャワーズ「ありがとう、み…」
ネンドール「催眠術!」
ネンドールは、イーブイ・シャワーズ・パッチールを眠らせた。
サンダース「!!何をする!」
ネンドール「全て夢と思わせるためだ。そして、君たちの記憶も少しいじる。ユンゲラーがまた悪さをするかもしれないからな。」
ネンドールは、そう言いながらサングラスをかける。
ブースター「記憶をいじるって…」
サンダース「どうするんだ…?」
ネンドール「こうするんだ…」
ピカッ!
ネンドールはM○Bのピカット見たいなものをやった。
ブースター「…」
サンダース「…」
ネンドール「君たちは今日、ここから侵入したユンゲラー先生とばったり鉢合わせた。そして、君たちがコテンパンにして追い返した。ほかの三人は、夢だと思っているから心配するなよ。では私はこのパッチールを送り届けるので、君たちはこの二人を部屋まで運んでくれよ。」
サンダース「ああ」
ブースター「わかりました」
・
・
・
ブースター「ところで僕ら、何しにシャワーズちゃんの家に来たんだっけ?」
サンダース「とまりに来たんじゃなかったっけ?」
ブースター「あっ、そうだったっけ?」
サンダース「本当、記憶力悪いな。」
ブースター「…」
次の日
シャワーズ「変な夢…見たなあ…あっ、二人とも、おはよ〜♪」
ブースター「お…おはよう…」
サンダース「ああ…」
シャワーズ「どうしたの…二人とも眠そうだよ?」
サンダース「いや…なんでもないよ。なっ…(壁の修理をしてたからだけどな…)」
ブースター「う…うん」
シャワーズ「ん?」
サンダース「それよりイーブイちゃんを起こさなくていいのか?」
シャワーズ「そうだった…おーい、イーブイ…」
・
・
・
こうして、イーブイの力をめぐった戦いが終わって、イーブイズには平和が訪れた。
ユンゲラーは、証拠がないため逮捕はされなかったが、ネンドールが毎日監視の目を光らせていた。
そのため、戦争が終わるまでイーブイには手を出せなくなった。
戦いの前と、ほとんど何も変わらない日々が続く。
変わったのは、イーブイが力を使わなくなったのと、エーフィ・ブラッキー・デールの三人の関係が、少し微妙になってしまったが、またそれは別の話。
あの戦争なんて誰も予期できないようなイーブイズの平和な日が続く…
タマムシ大学物語 イーブイズと怪しい講師ユンゲラー先生
(完)
なんか中途半端で、最後もぐだぐだになってしまってスマソorz
こんな小説に見捨てないで付き合ってくれた人…ありがとうございます。
GJッス!!お疲れ様でした!!
ブースター ♂
大学生、遺伝学専攻。一応本編では主人公。実は、きれると蒼くなってとてつもない力が出るが、そのときは記憶がなくなる。実はこの能力、本編第一章では発動してない。
シャワーズ ♀
大学生、歴史学専攻。本編ではヒロイン、口癖は「えぇ、そうね」。カラオケの十八番は「粉雪」で、着メロも(本編第一章参照)
サンダース ♂
大学生、遺伝学専攻。本編ではブースターのライバル。電気技よりミサイル針を先に打つことが多い。
エーフィ ♀
大学生、歴史学専攻。頭がよくて、ツンデレで、ブラッキーとは幼馴染。実はブラッキーに好意を持っている。塾講師のバイトをしている。そして、なぜかテレポートが使える(本編第一章参照)
ブラッキー ♂
大学生、歴史学専攻。悪族幹部、6匹のなかでは一番まとも?エーフィとは幼馴染であり、好意を持っている。たとえ自分の気持ちに嘘をついても、エーフィの幸せを優先する傾向がある。
イーブイ ♀
中学生、シャワーズの妹。実はスゴイ力を持っている。暴走すると、とてつもないことに…(本編第一章参照)
ピカチュウ ♀
イーブイのクラスメート。イーブイの能力を唯一知っている友達。
パッチール ♂
イーブイのクラスメート。イーブイとピカチュウのことをストーキングするほど好きであり、いつも二人に似ている人形を持っている、いわゆる変態。
デール ♂
エーフィと同じ塾で講師をしている。エーフィに好意がある。ブースターとブラッキーの旧友らしい。
アブソル ♂
悪族幹部補佐。シャワーズの知り合いらしくて、イーブイの護衛を頼まれている。
ユンゲラー先生 ♂
遺伝学の講師でマッドサイエンティスト。普段は呆けているふりをしている。口癖は『フェッフェッフェッ』または『フェフェフェ』
ネンドール先生 不明(一応♂と思っている)
歴史学の講師。普段は印象が薄く、教師の癖にスロット好き。だが、実は警察業を兼業している。
295 :
名無しさん、君に決めた!:2006/08/30(水) 09:42:10 ID:TJl2DAhz
捕手安芸
じゃあ
■終了ですー
死ね終了厨
今はこのスレは再利用中なんだよ
いい加減この小説きもいんだけど
300ルギア
久々にこのスレ来た
いつのまにかイーブイズ小説スレになってるな
1つの戦争が終わりを告げた、しかし戦争の爪痕は残っている
子供たちの心に宿る醜い感情として…
エスパ(ニドラン♀)「やめて、やめてよぉ!」
マンキー「へへっ、なんか喚いてるぜ」
コラッタ「あぁ、毒族の癖にな」
エスパは苛められていた、その姿は日常となっていた
ポッポ「あんた達、何やってんの!」
高い声が響く、彼女は決してエスパの友達ではない
ポッポ「毒族なんかと一緒にいたら死んじゃうわよ!」
エスパ「ひ……ヒック……ひどい…」
マンキー「かまうもんかい!こいつは俺のけたぐりに強いからな、全力でけたぐれるぜ!!」
ガッ!!!
エスパの前に出たポケモンがマンキーのけたぐりを受けた
ラビ(ニドラン♂)「ん…くぅ…、てめえらいつもいつも…」
エスパ「ラビ…くん?」
マンキー「おいおい、随分と見せ付けてくれるじゃねぇか。」
コラッタ「今度はこれもかばってくれよ!なっ!」
電光石火、ラビには見切れるスピードでは無かった…が…
コラッタ「うぁあああ!!!イテェ」
エスパ「うぅ…痛いよぉ……」
苦しむ二人、コラッタはエスパの毒のトゲに触れてしまったのだ
マンキー「こ、こいつ。毒を食らわせやがった!やっぱり毒はヤバイぜ!!」
ポッポ「ほら、言わんこっちゃない。直接攻撃はだめよね、こうやってやればいいの、よっ」
ポッポは風起こしを繰り出した
ぐさり
ポッポの羽根には深々と角が刺さっていた、ラビの角だ
ポッポ「いやぁぁぁ!私の羽がぁぁぁあぁぁぁ!!」
マンキー「ヤバイよ、マジヤバイって!」
ラビ「お前、全力で殴れるって言ったよな…やってみろよ…」
抑揚の無い声でラビが呟いた、それがマンキーの恐怖心を煽った
マンキー「死ねよ!!!」
死んだのはマンキーだった、けたぐりに飛び出してきた体を角ドリルが刺し貫いた
その夜、2人は逃げるように町を出た
エスパ「どうして…みんなこうなっちゃったの…」
事の起こりは昨日であった
テレビ「かねの塔放火犯徹底分析!世界を混乱に招いた犯人のその素顔に迫る!」
ニャース「いやぁ、どうですか?確信に迫る事があるとの事でこの緊急特番となったわけですが」
キングドラ「フフフ、まぁ簡単な推理ですよ。状況証拠もありますがね…」
ニャース「いやぁぜひお聞きしたい!」
キングドラ「今回の戦争を起こして得をするポケモンを考えるんですよ、そう炎と水が争う事で得をするポケモン」
ニャース「なるほど、的確な推理ですね。で、そのポケモンとは?」
キングドラ「ズバリ、毒族でしょう。そしてその日の行動が不明である毒族の長…彼こ……」
ニャース「ちょっと待ってください。臨時ニュースが入りました毒族長老のニドキング氏が死体で発見されたそうです!」
キングドラ「フフフ、罪の意識に苛まれた自殺と言った所でしょうか」
ラビ「父さんが…死…うそ……犯人……」
次の日
マンキー「毒族って悪い奴らの集まりなんだろ、父さんが言ってたんだぜ」
2人はそれからも逃亡を続けた
向かってくる敵は倒した、そうしなければ生きていけないから
いつしか2人は進化し、ニドリーノとニドリーナになっていた
ガサッ
ラビ「誰だ!」
人間「うおっ、野生のニドリーノか」
ポリゴン「どうしますか、戦いますか?ご主人。回答の入力を」
人間「やめとこうぜ、お前今直接攻撃しか技無いだろ。毒消し無いからな」
ポリゴン「ならばゲットしてはいかがでしょう?ご主人。回答の入力を」
人間「確かにニドラン系持ってないけどよぉ。
結構めんどいんだぜ。技マシンと月の石はピッピとプリンに使う予定だから余分に無いしなぁ」
ポリゴン「命拾いしたな」
ラビ「おい」
ポリゴン「まだ用があるのか。お前とは戦闘はしない事になったは…」
深々と刺さった角によってポリゴンは息絶えた
人間「ひぃ!!逃げられなかった!?あぁ目の前が真っ暗に!!」
ラビ「ちっ、言いたい放題言いやがって…本当に………」
エスパ「ねえラビ。今の人間荷物落として行ってるわ」
ラビ「見てみるか?」
エスパ「そうね、見てみましょう」
ラビ「えっ」
ぱぁぁぁぁぁ
エスパ「なに?なんなの?」
2人はニドキングとニドクインに姿を変えていた
ラビ「進化…?なのか…?父さんと同じ…同じ姿だ…」
2人が逃亡生活を続けている間に故ニドキングに対する嫌疑は誤解であった事が証明され
かねの塔を焼いた犯人は再び謎になってしまった
しかし、疑いは晴れても、一度悪い方に傾いた感情が良くなる事は無かった
毒族の暗黒の時代が始まったのだ…
大気汚染、水質汚濁、土壌汚染
毒族とは関係の無い事象すら、毒族が存在している事が原因とされ
毒族排斥の気運が高まった
ラビ「エスパ、俺は俺の名を捨てる…」
エスパ「え…どういう事?」
ニドキング「俺はニドキングを名乗り、ニドキングとして毒族の長になる…
そして、あんな思いをする事の無い世の中にする」
エスパ「あなたが…そう言うのなら。私も…そうする、ニドクインになる
ニドクインになって、あなたを手伝う」
ニドキング「いいのか…」
ニドクイン「いいの……あなたがいれば…それがいいの…」
凄くシリアスな小説だな・・・・
作家さん乙です。続き頑張って下さい。
このスレすげえ
コイルA「やっぱ、釣りは夜に限るよな〜」
コイルB「よく言うぜ『ママ、夜釣りに行って来るから鍵はいつもの所にお願い』だってさ」
コイルC「ホント、ホント。釣りより楽しい事そに行くんだからな〜」
コイルA「まぁ、いいよ。さっさと待ち合わせの場所に行こうぜ」
彼らは釣りをしに行くというのは、親に外出の許可を貰うための口実
本当の目的は…
彼らが向かった先、海岸に数人の人影が見えた。
コイルA「やぁ、ちょっと遅れたかな?」
エレキッド「仕掛けもバッチリ、ちょうどいいタイミングさ」
コイルB「うようよいるな。ほんじゃま、始めるとしますか」
コイルC「合体!」
エレキッド「…いつも合体してるくせに。お前ら楽しそうでうらやましいぜ」
レアコイル「へへ、まぁね。ところでラクライは?」
エレキッド「あいつ、電気を引き寄せちまうだろ。もったいないよなぁ〜」
海の掃除、彼らは呼んでいるその『遊び』。そう、彼らにとってはただの『遊び』なのだ
エレキッド&レアコイル「「電気ショック!!」」
海中に仕掛けられた鉄線を伝い電気が流れ
その囲いの中にいたポケモン、メノクラゲは悶絶し弱い者はそのまま…
エレキッド「今夜もいいお掃除でした」
レアコイル「あ〜楽しかった。毒を撒き散らしてる連中を懲らしめるってのは気分がいいね〜」
そして家路につくのが彼らの楽しみであった
だが今夜は違っていた、その『遊び』の目撃者がいたのだ
ニドキング「なんて事を…ただ静かに…ただ静かに暮らしていただけのメノクラゲ達を…」
レアコイル「A「毒族だね。」B「掃除しようか。」C「そうだね。」」
1対2(4?)での戦いが始まった
レアコイル「掃除はキチンとしないといけないよね。そうだね。」
エレキッドが前進して行くのとは対照的に、
レアコイルはロックオンをしてニドキングに狙いを定めている
その考えに気付いているのかエレキッドは次々と雷パンチを繰り出してニドキングを追い込んでいた
エレキッド「いいか、お前達毒族は好きな時に好きなだけ倒していいんだよ!
それが俺たちの楽しみ!ゴミ掃除にもなっていい事なんだよ!」
レアコイル「そうそう、最高だよね!」
言い終わるが速いか、レアコイルが電磁砲を放った!
ニドキング「…それだけ…それだけの理由で…?」
無数の電撃を受けながらニドキングが呟く、しかし2人は答えない
いや、すでに答えている『楽しみ』だと
ニドキング「楽しみ、なら理由はいらないのか…?」
それでも2人は答える事は無い…ただ海からメノクラゲ達の苦しみの声が聞こえるのみ…
レアコイル「A「おい…おかしくないか?」B「なんで電撃が効いてないんだ?」C「地面だろあったり前じゃん」」
エレキッド「…しまった………こいつ地面タイプだ!!地震が来るぞ!!逃げろ!」
ガシッ
しかし、ニドキングの太い腕が2人を掴んで離さなかった
ニドキング「ここまでやって、ただで帰れると思ったか…。安心…しな…俺は地震は使えない…」
そう言うとニドキングは暴れた、ただひたすらに暴れた…暴れ疲れて眠るまで
ニドクイン「こんなになるまで暴れて…本当に仕方ない人…」
メノクラゲ「あ…あの……ありがとうございます…このお礼はいつか!必ず!」
ニドクイン「いいのよ、この人が勝手にした事だから。お礼なんて」
ニドキング「ムニャ…地震…地震が使えればムニャあんニャ奴ら………ムニャ」
勝ったように見えますが彼は負けてます…
32行に収めようと端折ったタメにワケわからん事に
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ギィィィィィィィィン
ニドキング「くぅっ!」
たまらず耳を塞ぐ、レアコイルの「嫌な音」だ
そしてがら空きになった体に向けてエレキッドが体当たりをする
エレキッド「おどかしやがって!」
ニドキング「てめぇ…(ギロリ)…ぐっ…あぁぁぁぁぁぁ」
ギィィィィィィィィィィィン キィィィィィィィン
レアコイルとエレキッドが同時に「嫌な音」を出す
耳をつんざく轟音に、ニドキングは身を屈めてしまった
レアコイル「お掃除、お掃除〜。C「あ、そろそろ帰らないと」」
エレキッド「じゃ、そろそろ帰ろうか」
レアコイル「オッケー、じゃ最後に一発」
力なく立ち上がろうとするニドキングに、トライアタックとスピードスターが叩き込まれた
ニドキング「ちっく…しょぉぉぉ……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちなみに、ゲームで言うとニドキングは「あばれる」を覚えるレベル
レアコイルとエレキッドは「いやなおと」を覚えるぐらいのレベルです
ダグトリオ「はい、皆さん分かりましたか。地震のコツは大地と呼吸を合わせて
一気に力を解放することで、地面を大きく揺らすんですねー」
サイホーン「はい!先生!」
ここは地面族の村、中立を保つ地面族であるが無力では無い
侵略されないための力を保持するため、有志での特訓が行われていた
そしてその中には、あのニドキングも…
ダグトリオ「それでは、もう一度やってみましょう、さんはい!」
ゴゴゴゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴ
・
・
・
そして、その夜
ニドキング「イテテテテ…」
ニドクイン「もう、張り切りすぎよ。地面には弱いって事いい加減自覚してよね」
ニドキング「あぁ、でもこの地震をモノにすれば……大丈夫なんじゃないかな?」
ニドクイン「…そう言う問題じゃないでしょ…」
?「仲がよろしいんですね」
ニドキング「ん…まぁな…長い付き合いだしな…。ところで珍しいな、俺たちに話しかけてくるなんて
一応地面タイプだが、俺は毒族だ近寄らない方がいいぞ。友達無くすぜ」
フライゴン「ハハ、僕友達いないんですよ。進化してドラゴンになったせいか
みんなよそよそしくっちゃって。竜族からは半端者って言われて馬鹿にされるし…
でも希望はあるんですよ。先の戦争で武功をあげたキングドラさん!
あの人は元々水族だったのに進化して竜族入りしたんですから!
目標はキングドラさんみたいな立派な竜族になりたいんです」
ニドキング「…尊敬してるんだな、頑張れよ…」
フライゴン「ハイ!一緒に頑張りましょう、ニドキングさん!」
『先の戦争で武功をあげたキングドラ』に引っかかるものを感じながらも言葉にはしないニドキングであった…
談笑をするニドキング達、彼らの事を快く思わない者達も当然いた…
サンドパン「なぜ、あのような者達を参加させるので?」
ダグトリオ「あのような者達?」
サンドパン「元々地面族生まれのフライゴンはいいとして…ニドキング、ニドクインです」
ダグトリオ「なるほど…君は毒族が嫌いなわけだ…(毒針を使うくせに)」
サンドパンがそう思うのも当然だった、誤解とはいえ重罪人を出した毒族
疑いが晴れた今も毒族に対する感情は良くない
ダグトリオ「かつてこう言われ毒族は迫害された『両陣営が争って得をする者が犯人』
すなわち、両陣営に属さない者が争いを望んでいる…。そして挙がった者がニドキング
彼は毒と地面、両方に属する…この事が分かるか?」
しかし、サンドパンはいい迷惑だと思い顔をしかめるのみだった
ダグトリオ「我々は傍観の一族、戦争には参加しない中立の立場。毒族もまた多数だが中立派
毒地面のニドキングを犯人に仕立て上げる事で、我々を攻める口実に使う気だったのかもしれない…
そう思うと、ニドキングは利用されただけ…我々に敵意を持つ何者かに…」
サンドパン「いい迷惑ですね…」
それは単なるダグトリオの取り越し苦労であったが
そのおかげでニドキング達は次の日も特訓に参加できるのであった。
そして月日は流れ
ニドキング「では、お世話になりました・・・」
ニドキング「なぁ、俺達と毒族再興の為に頑張ってみないか?」
マタドガス「いや…俺たちは…ここで静かに暮らせればそれでいい」
ベトベトン「外…怖い〜から〜…ここ〜いる〜」
ニドキング「ぐっ…」
ニドクイン「そう、邪魔したわね。お元気で…」
・
・
・
ニドクイン「これからどうするの…?」
ニドキング「ぐぅ…」
あれから数年、ニドキングは各地を渡り歩いた
彼らが見たものは廃液の海に追いやられたメノクラゲ達
放棄された実験施設のなかに隠れ住むべトベターとドガース
どれもこれも明るい生活とは程遠い姿であった
ニドクイン「みんな、自信を無くしてるのね…」
ニドキング「なんとか…なんとかさぁ…自信を持たせたいよなぁ…」
ニドクイン「そうね・・・」
2人はまた仲間を探しに歩き始めた
?「うおっ!野生っ!」
ニドキング「誰だ!?」
人間「…トレーナーも居ないみたいだし、よぉしゲットしてやるぜ!行け、キングドラ!そしてヤドキング!」
ニドキング「人間か…面倒だな…」
ニドクイン「向こうはこっちを捕まえるつもりみたいだし、逃げられないわね…」
キングドラ「フフフ、我が主人の『キングパーティー』を完全にする為に捕まるがいい…」
ヤドキング「…」
ニドキング「(トロそうなほうから仕留める…)メガホーン!!」
しかし、一瞬早くキングドラの波乗りが2人を襲った
人間「まだレベルが低いし、この程度じゃ倒せてないだろうな…このハイパーボールで…」
水がひくのを待ちモンスターボールを構える
しかし、その目に映ったものは貫かれたヤドキングと
ニドクインの馬鹿力で吹き飛ばされたキングドラだった
人間「なら、行け!キングラー、ケッキン…」
ニドキング「悪いが…いい加減にしてくれないか…こっちは気が滅入ってるんだ」
モンスターボールを投げようとした手をニドキングが掴み睨みつけた
言葉は通じていないが、その恐怖で腰を抜かすトレーナー
人間「ひぃ……キング…」
その言葉を言い残してその人間は気を失った
ニドキング「こっちの気分なんてお構いなしにきやがって…」
そう言いながら荷物を物色するニドキング
彼らは技マシンの存在を知ってしまった
だからこそ人間の目に付くように歩くのだ
『種族代表トーナメント開催決定!』
『予選、各種族による試合で代表を決定
決勝トーナメント、代表がトーナメント形式の試合を行う
只今参加者募集中!!テレビの人気者になれるチャンスかも』
ニドキング「ふぅん…」
ニドクイン「毒族で出てみたらどうかしら?強く戦う姿を見てみんなを勇気づけられるかもしれないわ」
ニドキング「そうか、そうだな。じゃあ出てみるか!」
ラッキー「はいどーも、参加希望の方ですねー。お客様は毒・地面ですがどちらで参加なさいますか?」
ニドキング「毒で頼む」
ラッキー「はい、『毒』ですねー。では控え室の方にどうぞー。そちらの方も参加をご希望ですかー?」
ニドクイン「いえ…私は付き添いで」
ラッキー「では、お名前の方をどうぞー」
名簿に『ニドキング』と書き込むニドキング、それを見て係員のラッキーが困った顔をする
ラッキー「いえ、種族名ではなく個人名でお願いしますー。」
ニドキング「俺の個人名は『ニドキング』だ…」
ガチャッ
控え室のドアを開いて中に入る。二人は粗末な作りである事を心配したが
用意された毒族用控え室は綺麗な物だった
ニドキング「しかし…毒族の参加者は俺しかいないのか……」
ニドクイン「だからこそあなたが戦って、皆を勇気づけなくっちゃ」
ニドキング「ああ、そうだな」
最後まで毒族の参加希望者は現れず、ニドキングはそのまま決勝トーナメントに進出する事となった
バクオング「えー、皆さんお待たせしました!いよいよ種族代表トーナメント
決勝トーナメントの開催です!!解説はマイクいらずの私達です!」
一試合目が始まった
ニドキング「初戦からエスパーか…厄介だな…」
エンライ(チャーレム)「お手柔らかによろしく」
ゴォッ
ニドキングのメガトンキックが宙を薙ぐ!
エンライ「既に見切っている…。ハッその程度で勝負しようとは片腹痛い、ほほほほほ!」
ガッ!!
再びニドキングのメガトンキックがエンライを襲い、そのままエンライは沈んでしまった…
バクオング「いやー『見切り』で攻撃を避けながら『いばる』、いい連続技ですが。相手の攻撃力を上げてしまうのが欠点ですねー」
ワーワー
ニドキング「(案外、受け入れられてるな…この分ならいけるか…?)」
ラッキー「ニドキングさん、次の試合です。
次の試合の相手はライチュウのバッツさんです」
ニドキング「サンドパンだと思ってたが…意外だな…」
第二試合
ガガッ!!
開始と同時に双方のメガトンキックが火花を散らした
競り勝ったのはパワーで勝るニドキング、ワッツは弾き飛ばされた
外したもののライチュウが物理技を使うと言う意外性に観客席は湧き立った。
メガトンキックを外したにも拘らず、ワッツは不敵な笑みを浮かべている
ニドキング「サンドパンに勝つだけあって、技が多彩だな…(ッ!?…体が…)」
ワッツ「(静電気…奴の動きは封じた)まぁね!もっと驚けよ!!」
ワッツは大きく後ろに飛びのくと波乗りを繰り出した!
ワッツ「そしてもう一回!」
水浸しになった会場の上で
さらに波乗りを繰り出すワッツ
膨大な水量が大きく揺れ動き、それはあたかも津波であった!!
だが、大きく波を揺らしたのはニドキングの地震…
それに気付いた時、既にワッツは負けていた
そして、会場を覆っていた水が退いていき
立っていたのはニドキングだった
次の試合の相手は竜族だった
ニドキング「竜族?こう言うのには参加しないと思ってたがな…?」
ラッキー「まぁ、こちらとしてもそう思ってましが。地面とエスパーの枠にも参加希望者がいますしー
興味無いってのは一族としての事で、個人の事じゃないって事ですかねー
?「層の薄い所を狙って参加したエンライさんはともかくとして。僕は真剣ですよ」
ラッキー「困りますよ、フライゴンさん。まだ試合前ですよ」
フライゴン「いいんです、知り合いですから。」
今一理由になっていないが、ラッキーは納得したようだ
ニドキング「フライゴンか…竜族の『フライゴン』で登録してるんだな…」
フライゴン「えぇ、竜族です。ここで名を売って、竜族に入り出世したいと思いまして」
ニドキング「そうか…頑張れよ…だが、俺は負ける気は無い事からな」
フライゴン「えぇ、一緒に精一杯頑張りましょう!」
ニドキング「準決勝か…」
17の種族から戦闘を好まない草族を引いた16人
その中で既にベスト4に入っているニドキング
ニドクイン「手を抜いてあげたら?もう十分じゃないかしら」
ニドキング「いや、優勝で無いといけない…毒族の勇気を奮い立たせるには勝つ!」
?「張り切るのもいいけどよ、周りの空気も読むべきだな。ケケッ」
そんな声が聞こえた気がした…
バクオング「では、栄光あるベスト4の発表を行いたいと思います!
最強の種族と呼ばれる竜族のルーキー『フライゴン』!!
圧倒的派閥を持つ水族の重戦車『カメックス』!!
重戦車の異名は俺のものだ?岩族の『ゴローニャ』!!
そして最後に、毒族の『ニドキング』!!
以上4選手が、今大会のベストフォーデース!!」
個人名を持たないポケモン達、彼らは自分たちの一族の代表であり
また、その事はそれまでの相手とはレベル自体が違う事を物語っている
ワーワー
準決勝第1試合 ニドキングVSフライゴン
フライゴン「まずはこれでどうです!?」
ゴゴゴゴゴ
大地が揺れニドキングを襲う!
フライゴン「特訓の成果見てください!」
ニドキング「フッ…何のための特訓だと思っていた!!」
ゴゴゴゴゴ
双方の起こす地震が互いにぶつかり合い、フィールドを破砕する!
ニドキングの周囲にはフライゴンの起こした振動が届かない
バクオング「あーっと!ニドキング選手、フライゴン選手の起こした地震を
自らの地震で相殺したーっ!!」
フライゴン「地震では埒が明かないってワケですね。ならば火炎放射で!!」
ニドキング「これだけ地面が隆起してるってのにな…」
すかさず穴を掘って身を隠すニドキング
フライゴン「『穴を掘る』ですか…宙を舞う僕に当たりはしません」
出てきたところを狙うために地面に意識を集中するフライゴン
だが、ニドキングの出てきた場所は意外にも隆起した地面の先端、フライゴンの頭上だった
ニドキング「もっと高い所で見下ろすべきだったな!炎のパンチだ!」
フライゴン「ッ!?」
すんでのところでかわすフライゴン、ニドキングは着地しそのまま地面に潜った
フライゴン「また…同じ手…?しばらく様子を見なくっちゃ…」
ニドキングの使った技を思い出し、高い所から見下ろすことにしたフライゴン
メガトンキック、炎のパンチ、地震、穴を掘る…どれも問題ないと判断しての事だった
ニドキング「フッ、おとなしく地震を使っていればいい物を…」
地中から炎が上がった、ニドキングの火炎放射だ
フライゴン「!?そんな?」
虚を突かれて正面から食らってしまうフライゴン、だがダメージは小さい
そして炎が去り、フライゴンの眼前には黒い玉
シャドーボールが迫っていた。火炎放射の直撃で体勢を崩したのが幸いし
やや首を傾けるだけでシャドーボールを回避することが出来た
だが、フライゴンの意識は冷静さを失ってしまった
フライゴン「なんで…なんでだ?なんであんなに技を…ッ!?」
すかさず雷がフライゴンの体を貫いた
地面タイプのフライゴンには全くダメージは無いものの
その閃光で視界を奪われたフライゴンはバランスを崩し、そのまま地面に落下した
ニドキング「(言っただろう、手加減はしないと…しっかりかかって来い!)」
無言で立ちつくし、倒れたフライゴンに追撃を加えるそぶりのないニドキング
彼はフライゴンに脅威を感じ様子を伺っている訳ではない
毒族に勇気を与えるための戦い、この戦いは勝つための戦い方ではいけない
だからこそ卑怯な戦い方をせず、真正面から力でぶつかって行くのだ
よろよろと立ち上がるフライゴン、その姿はすぐに砂嵐に隠れた
フライゴン「こちらも姿を隠させてもらいます!」
ニドキング「冷静になってきたな…」
耳を澄ますニドキング
……リ………リリ……リ…………
ドォォォン!!
砂嵐を裂いてソーラービームがニドキングに襲いかかる!
ニドキング「フッ、甘いぜ」
しかし軽々とかわされてしまう
フライゴン「そんな!?…向こうからこっちは見えてないはず、もう一回!」
ドォォォン!!
しかし、2発3発と放ったソーラービーム、火炎放射
そのいずれもニドキングにはかわされてしまった
そして、砂嵐がひいていった
ニドキング「羽音を消す特訓も必要だったな」
フライゴン「羽音!?なら真っ向勝負で行きましょう!」
ニドキング「望む所よ!」
一気に間合いを詰める両者、先に仕掛けたのは素早さに勝るフライゴン
フライゴン「ドラゴンクローで!!」
ニドキング「カウン…チッ!しまった!?」
カウンターを失敗し深く切り裂かれるニドキング、その厚い皮膚の下から血がにじみ出た
フライゴン「(当たった…)」
ニドキング「(あぶねぇ…セコイ技に頼った俺がバカだったぜ…)」
ゆっくりと拳を握るニドキング
フライゴン「鋼の翼で!」
砂漠の砂嵐にも負けない強靭な翼から繰り出される『鋼の翼』
それに向かってニドキングはパンチを繰り出した!
フライゴン「ぐぅ、あぁぁぁあ!!」
ニドキング「くっうぅぅぅぅ…」
冷凍パンチと鋼の翼がぶつかり合い、そのダメージで悶絶する両者
バクオング「なんと言う、ニドキング選手の技のバリエーションでしょう!!
一体彼はどれだけの技をその身に秘めているんだー!!」
ニドキング「やるなぁ…地面族の里で見た印象とは大違いだ…
あれから随分特訓したんだな…立派なもんだ
だが…だがよぉ…勝たせてもらうぜ!!」
フライゴン「僕だって!」
再びフライゴンが鋼の翼で襲い掛かり
ニドキングは拳に力を込め迎撃の態勢を取る!
両者がぶつかり合おうとするその時
ニドキングの体は技を繰り出す事が出来なくなってしまった!
?「ケケッ空気読めよ」
ガッ!!
鋼の翼の威力で吹き飛ばされ、気を失うニドキング
バクオング「なんと、なんと、なんとぉ!!!あれだけの技を誇る!
あたかも技のデパートであるようかのような!ニドキング選手を!
若手のフライゴン選手が倒してしまったぁ!!!
竜族のポテンシャルとはここまで高いのかぁ!!!!!!!!」
ワァァァァァァァ!!!
大歓声に包まれる場内、薄れ行く意識の中でニドキングは気付いてしまった
観客は毒族が勝利する事は望んでいない事を…
?「言ったろ、空気読めってケケケッ。まぁここで負けるのがお友達を引き立てれていいけどな、ケケッ」
ニドキング「あぁそうかもな…」
そして、トーナメントの優勝者は水族のカメックスに決まり
最大派閥の水族の優勝、トーナメントは何の意外性も無く幕を閉じた
ニドキング「終わっちまったな…」
気が付いたニドキングは誰へとも無く呟いた
負けた事よりも、自分が勝った時の歓声より他人の勝った時の歓声が
自分が負けたときの歓声が大きかった事が悔しかった…
ニドキング「こんなんじゃぁなぁ……」
ニドクイン「かっこよかったよ…とっても」
うなだれるニドキングを優しく抱きとめるニドクイン
彼女にはそうする事しか思いつかなかった
?「ケケッ勝つ必要は無いだろ?『勇気を持たせるための戦い』だったんだろ?」
ニドクイン「だれっ!?」
ゲンガー「お前達のファンさケケケッ」
ニドキング「その声っ…」
ゲンガー「あの歓声を聞いただろ、これ以上勝ったら反感を買って
毒族に対する風当たりが強くなるどころか生きて出られないかもしれないぜ
雑魚には勝ち実力者にいい勝負をして負ける、これがベストじゃないのか?
言っただろ?空気読めってケケッ」
ニドキング「…そうか…ありがとうよ…おかげで助かったぜ」
気を取り直し、闘技場を離れようとするニドキングの前にフライゴンがやって来た
ニドキング「…あぁ、君か。頑張ったな、準優勝だなんて立派なもんだ」
フライゴン「ニドキングさん…ありがとうございます…最後の…あの…」
ニドキング「お前の攻撃のキレが良かっただけだ、実力だよ。じゃあな、竜族でもしっかりやれよ」
ニドクイン「いつかゆっくりお話しましょう、さようなら」
二人はフライゴンと別れ、行く当ても無く歩き始め。その後にゲンガーが付いて行った
ゲンガー「毒族に勇気を与えたい…か。良い族長様になったもんだぜ、ケケッ」
今日も人間が通る所を歩き、トレーナーが落とした荷物を物色するニドキング
彼の行動が特に問題視される事は無い、人間の目からも
ただ単に野生のポケモンにバトルを仕掛け荷物を無くしただけだからだ
ゲンガー「なぁ、いつまでこんな生活を続ける気なんだ?」
珍しく真面目な顔でゲンガーが問いかけた
ニドキングは先の見えない今の生活を思い言葉に詰まってしまった…
ゲンガー「ニドクインはどうなんだ?」
ニドクイン「わ…私は…ニドキングと一緒に居られさえすれば…それで…」
ニドキング「俺は、毒族が安心して暮らせる世界を…作ろうと思ってる
だけど……だが、ずっと戦い続けて…何も変わらない…
明るい所で生きてる連中の気持ちが、好意に変わる事が無い…
戦争を起こせたとしても、俺たちはただの侵略者になってしまい
それは、連中の感情は変わらないだろう…だから…」
ゲンガー「ケケッ、いつになく弱気じゃねぇか?安心しな戦争は遠くない将来起こる
その時勝ちそうなほうに付いて、勝って英雄になれば良いってわけさケケケッ」
ニドキング「……」
ニドキングは答えなかった、毒族をここまで追い込む原因を作った水族と炎族
そのどちらもが憎かったから…例え英雄になれるとしても手を組むなどとは考えたくは無かった
ニドクイン「戦争が始まるまで待つ…ね、それならしばらく戦わないですむわね…」
ニドキング「あぁ…そうだな…」
ゲンガー「ケケッ…ゆっくり休めよ……ケケケッ」
それから3人は人の目の届かない地下へ潜り、少しづつ仲間を増やし
戦乱の時を待った…水・炎双方への憎しみを強くしながら
らふきれ本編に続く
〜完〜
あれー?ニドキングとニドクインの甘い生活を書くつもりが
いったいどうしてなんだろう…
ニド夫妻は大好きです
なんかいつの間にか変なストーリー始まってるな……
保守しますた
保守
あげ
ツンデレ落ちたな
■保守です―
良スレage
保守w
|∀・)…
保守しておきますね
保守
レジギガスwww