1 :
◆pIzFRdQNI. :
日本近代詩の頂点ですね、ある意味。
藤村をかなり意識していて、
その脱構築みたいなことをしようとしてたのかな、
という印象がありますね。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/25(日) 20:26:18 ID:YMbrvGm1
頂点か、・・・そうかもしれん、ある意味
八月の石にすがりて云々はいいね
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/26(月) 22:46:41 ID:M4OhsyDV
戦争翼賛詩はどう思う?
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/27(火) 22:03:03 ID:OOQxeffS
詩人に限ったことじゃないけど
秋山清だけかな時勢迎合詩を書かなかったのは
吉本がてなこと書いてたと記憶するが、今は昔と。
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/01(木) 10:16:18 ID:yMAU+KL+
4
確かに吉本の自慰サンがそんなこと書いてたな。
秋山清の白い花は絶賛してたよね。
一方、自慰サンの伊東静雄評価は散々だけどね。
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/01(木) 20:18:07 ID:0nKygKwq
吉本さんのその評論、オレも読んだことある。
アッツ島の詩も評価してたっけ。
伊東さんにたいする評論は、確か四季派といっしょに
気持ちいいほどバッサリと斬ってましたね。
そんでも、オレは伊東さんの詩は好きです。
吉本は碌な詩も書けないくせに生意気w
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/02(金) 08:12:52 ID:zv/60DPF
おおよ、吉本は確かに生意気だよな。
早くクタバレと言いたい。
が、伊東への評価は無視できないよ。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/02(金) 19:12:00 ID:JIs7g9P0
惜し気の表情ね
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/02(金) 21:06:50 ID:DJivcPJV
吉本の伊東静雄評、うpしてくれ。
吉本がダメと言ったらダメなのか?そんなわけねー。
吉本ってのはものすごく偏った文学評論家だよ。
確信的に偏ってるんだから、本人に文句言っても仕方ないが。
つーかぶっちゃけて言うと、ウヨクサヨクって枠組みから最後は抜けられない人だ。
そんな吉本が、伊東静雄を評価するわけがねえだろ。
虚心坦懐に読んで、伊東静雄は凄い詩人だと思うがね、俺は。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/07(水) 12:13:46 ID:rOuwUvYe
その通り。
誰がナント言おうと好きなモノは好きだし、
駄目な伊東静雄は駄目さ。
いかなれば今年の盛夏のかがやきのうちにありて、
なほきみが魂にこぞの夏の日のひかりのみ鮮やかなる。
夏をうたはんとては殊更に晩夏の朝かげとゆふべの木末をえらぶかの蜩の哀音を、
いかなればかくもきみが歌はひびかする。
いかなれば葉廣き夏の蔓草のはなを愛して曾てそをきみの蒔かざる。
曾て飾らざる水中花と養はざる金魚をきみの愛するはいかに。
この根本から反語的な精神。これを痛切だと感じるか、ロマンチックに過ぎると感じるか。
それが伊東静雄を好きになるかどうかの分かれ目の気がする。
日本浪漫派?そんなものは、この人の詩にとっちゃただの飾り紐だよ。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/08(木) 08:58:46 ID:cbD8aZC2
叙情的に過ぎるね。
まぁ、伊東静雄から叙情を取り去ったら
なーんにも残らないもんね。
抒情詩人から抒情を取ったら、そら何も残らないだろう。
何言ってるんだ?
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/09(金) 08:38:03 ID:wTm+eMkc
じゃぁ、それでいいじゃん。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/10(土) 22:29:36 ID:p8NysJD5
「叙情的」といえば否定になると思ってるような単純な鑑賞力では
伊藤静雄は理解できんだろうね。
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/15(木) 14:32:58 ID:MrECIc6e
保田再評価の文脈である程度は伊東も読めると思うが。
伊東の詩を評価する人は、はっきり二つに分かれてるからね。
管野昭正とか、現代詩系の人とかは、「哀歌」を、つまり
硬質なアイロニーで異様な思念空間を表現し
叙情しながら叙情を解体するような詩を書いた
初期の伊東静雄を評価し、「春のいそぎ」以降を全否定する。
いっぽう、庄野潤三や浪漫派の流れを汲む人たちは
「春のいそぎ」「反響」の後期伊東静雄に、優美な日本語の極みと正しい庶民精神を見る。
どっちかに与した評価をするのは簡単だが、どっちも正解って気がしない。
まあ伊東の評価が割れる理由は、狷介でマニフェストを書かず
振幅の大きい道を歩んだ本人のせいなんだが。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/20(火) 06:04:20 ID:2FehCjWZ
初期がいいと思う。
伊東、読みてえ
23 :
http://tsukindustries.blogspot.com:2007/03/26(月) 05:05:39 ID:uocx7PH1
伊藤美咲、抱きてえ
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/28(水) 22:18:03 ID:f9A7TBuI
なんというか詩を論じる人って詩が読めてないから(特に国文系)
マニフェスト書いてないとどう位置づけていいのかわからないんだろうね
高校初期に好きだった。あれから大分穢れちまったなあ。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/05(木) 16:49:32 ID:P6A3Cz1C
昔よく読んだな伊東の詩。
いまだに哀歌なんかは暗唱できる。
彼の抒情詩は叙情一辺倒ではなくて、
冷たいもう一人の自分がその叙情に口をはさむって感じがいいんだな。
叙情が理性によって支えられているから、硬質の抒情って感じるのかな。
ところで、「わが人に与ふる哀歌」の最終連の言葉で
「如かない」の具体的意味を解説できる人いますか?
あと「晴れた日に」の
「お前」は誰なのでしょうか?百合子以外でお願いします。
>>27 「如かない」は、「かなわない」というぐらいの意味じゃないかと。
つまり、「歴然と見わくる目の発明」は、「人気のない山に登り〜遍照さする」
という行為に比べれば、ぜんぜん意味がないよ、と。
こうやって書いてても、ものすごいひねくれた語法だよなー。
「晴れた日に」の「お前」については、杉本秀太郎が言う
「作者の中のボヘミアン的な半身」という説が、いちばん正しいんじゃないかと俺は思う。
「春のいそぎ」以前の伊東の詩の主題を
ロマンチックな嘘(幻想)に生きようとする自分と、現実の厳しさに生きる自分との葛藤、
というふうに見る杉本の説は、かなり説得力があると思う。
そう考えると、難解な「晴れた日に」は、そういう主題の象徴的な詩になる。
伊東が処女詩集のトップにこれを持ってきた理由もわかる、気がする。
>>28 レスありがとう。
晴れた日にの解釈は完全に同意するかな〜
自分で読んだときは、解説に「お前」=恋人って書いてあったんだけど、
自分では、伊東の中のもう一人の自分って解釈してたんで、なんか嬉しい。
「如かない」については、
次に続く「人気ない山にのぼり」って言葉とのつながりから、
求めるもの(人)にとどかずに(およばずに)、誰もいない山に一人登っていく
ってイメージしたんだけど、そっちの解釈もあるのか。
押入れにある本を引っ張り出してもう一度読み直してみるよ
かっこいい
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 01:23:35 ID:65sXDaxp
あGIH
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 01:51:51 ID:ajxXUaFU
後の伊東四郎である
「太陽の美しく輝くことを希ひ」
「切に希はれた太陽をして」
「希ふ」はどう訓むのでしょうか?
ねがう、こいねがう?
今さらですみませんが教えてください。
ああ その
まつたきひかりの日にわが往きてうたはむは何処の野べ。
ああ その
完全な光輝の日に、わたしは何処の野辺に行って歌うのだろう。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 10:01:45 ID:Cwrkw6vq
「反響」以後が好きな人っていない?
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 08:16:13 ID:ABqIWJle
ある一時期に惹かれても、一生読む詩じゃねーぞ。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 21:21:46 ID:1ib4DEOp
伊東静雄のいいところは、
「わがひとに」〜「夏花」〜「春のいそぎ」〜「反響」〜それ以後と、年齢に応じて味わえるところじゃないか?
若いときは「わがひと」あたりに惹かれるだろうし、年とってくると戦後のものが魅力的になる。
立原なんかには、こういうのはないだろう。
某大学の老教授も戦後のやつを絶賛してたな。
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 10:13:28 ID:ZFZT6++s
小・中学校の教科書専用詩人か?
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 21:54:11 ID:+PR2QENU
【 わがひとに与ふる哀歌 】
伊東 静雄
太陽は美しく輝き
あるひは 太陽の美しく輝くことを希ひ
手をかたくくみあはせ
しづかに私たちは歩いて行つた
かく誘ふものの何であらうとも
私たちの内の
誘はるる清らかさを私は信ずる
無縁のひとはたとへ
鳥々は恒に変らず鳴き
草木の囁きは時をわかたずとするとも
いま私たちは聴く
私たちの意志の姿勢で
それらの無辺な広大の讃歌を
あゝ わがひと
輝くこの日光の中に忍びこんでゐる
音なき空虚を
歴然と見わくる目の発明の
何にならう
如かない 人気ない山に上り
切に希はれた太陽をして
殆んど死した湖の一面に遍照さするのに
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 23:40:14 ID:fvY7Qjqt
ださい
端的にいって普遍性がない
やはり有名じゃないのにはそれなりの理由があるね
>>41 君はスピッツの草野正宗の詩でも読んで満足しておればよろしいw
43 :
名無しかへらず:2007/08/13(月) 01:59:42 ID:I9mXkYLL
伊東静雄が「有名じゃない」は笑える。
>>41にとっては
阿久悠が最高の詩人ってことになるんだろうか。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 08:57:23 ID:Rh4SCQZA
>>43 だが、伊東静雄は最高じゃない、ってのは確かだろ。
高々、叙情を唄っただけだもんね。
45 :
名無しかへらず:2007/08/13(月) 11:46:07 ID:TXnlD0h7
>>44 それは同意。
だがドイツロマン派詩人を直訳したような詰屈とした文体で
特異な叙情詩を書いた詩人としてユニークな存在だと思う。
>>41の、静雄の詩に「普遍性がない」という指摘も、
分らないではないが、詩の価値は「普遍性」だけではないと思う。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 15:05:55 ID:ajgq1Wps
あげ
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/05(金) 15:58:11 ID:6NjdAYfs
あげ
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/16(火) 12:50:56 ID:8K/YFiGS
普遍性がない?
伊東は普遍性の極致だろ。
>>40 読んでみろよ
まさに普遍性と個人の相克だろ?
個人を吐露するのにも、きわめて慎ましやかで
まるでそれが罪悪のように秘められている。
この多元性の生み出す、詩の普遍性を理解できないかね?
というより普遍化するからこそ、多元的に分裂するんだけど。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 04:24:51 ID:ASwKBrOB
>>48 代表作と思うものを幾つか教えて欲しいです・・・
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/17(水) 18:36:04 ID:5fvCjEmX
まぁ時代を考えないといけないが、作品は極めて凡庸だな。
凡人に限って凡作とか言うんだけれど
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 01:41:42 ID:ts4W7OyE
凡庸だからしょうがない。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/18(木) 23:47:20 ID:V86p0zLD
俗物に限って凡庸とか言うんだけれど
つか伊東静雄を読むだけの教養がないってだけのこと。
伊東静雄は突っ込みどころがたくさんある詩人だが
「凡庸」ってのはない。字面しか読めてないって告白してるようなもん。
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/03(土) 18:01:09 ID:lsnBlqKZ
伊東関係でもっとも読むべき評論とか研究所って何?
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/04(日) 14:01:50 ID:aq+wCY+5
>>55 筑摩書房から出てる、杉本秀太郎の「伊東静雄」を薦めたい。
あとは富士正晴の「伊東静雄研究」あたりかね。
昭和の頃には代表的な研究書といわれてた小高根二郎の本は、現在ではほぼ無価値。
三島との関係の粗探しとか、哀歌のモデル探しとか、つまんないことばかり書いてる。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/05(月) 00:41:12 ID:fWO4PY6z
まぁ凡庸だな。
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/07(水) 13:23:20 ID:+dgp5rtW
>>57 なるほど、詳しく教えてくれてありがとう。
両方とも読んでみます。
>>58が凡庸、凡庸とつぶやきながら海苔巻きを二本平らげた。
わたくしは
>>58がすでに食欲の異常をきたしているのを見て
こうつぶやいた。
「メタ凡庸。」
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 10:13:13 ID:hfzBIv6y
>>58が凡庸、凡庸とつぶやきながらコーヒーに砂糖を十杯入れて飲んだ。
わたくしは精神に異常を来たした人間は極度の甘党になるという説を思い出した。
南無・・・
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12:30:32 ID:EJFp3BB1
>>58が三島由紀夫の愛読者である可能性は極めて高い。
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 17:33:32 ID:AZoHCVjC
>>62 三島は、伊藤の「八月の石にすがりて」を絶賛してるぜ
三島が嫌ったのは太宰だろ、勘違いしてないか?
>>63 三島はもともと伊東の大ファンで家を訪ねたこともあるが
伊東は三島を認めず、日記に「俗人」とひそかに書いていた。
それを伊東の死後知った三島は、「あの人は小人物だった」と
悔し紛れの言葉を書いている。つまり、愛憎渦巻く関係なのよ。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 20:36:26 ID:k9b2AUFQ
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 21:38:10 ID:bnZRq2Mt
>>65 事実、身長155cmしかないチビだった。
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 23:29:24 ID:ZWGxFt80
∩___∩ |しかし凡庸だな。
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| | J
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/10(土) 11:56:01 ID:Yt8C++C2
|しかし凡庸だな。
|
|
|
J
+
へ へ +
//',',\ /,⊂⊃ヽ
_//〃',〃ヽ/■\| + ウホホーイ!
ゝ'〃',〃.,/';"( ´O`) / .・.・:☆
´〃///〃⊂ つ/
/ / / +
+ し' し'
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/10(土) 14:48:37 ID:eDLlfIaS
あの詩人が凡庸だとすると、世界のどれだけの詩人が凡庸になる
だろう。いやマジで。
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/10(土) 15:28:11 ID:EQt6YL2E
>>69 日本の詩人はほとんど全員
外国の詩人でも、一部の革新的な一流どころ以外は全部
おそらく伊東を凡庸だと感じる人は、逆に伊東の作品を詩の典型のように捉えているんじゃないか? 文語調だし・・・
それでありきたりのイメージを持ってしまっているのか?
「行って お前のその憂愁の深さのほどに」
大いなる鶴夜のみ空を翔り
あるひはわが微睡む家の暗き屋根を
月光のなかに踏みとどろかすなり
わが去らしめひとはさり……
四月のまつ青き麦は
はや後悔の糧にと収穫れられぬ
魔王死に絶えし森の辺
遥かなる合歓花を咲かす庭に
群がる童子らはうち囃して
わがひとのかなしき声をまねぶ……
(行って お前のその憂愁の深さのほどに
明るくかし処を彩れ)と
…たとえばこれが凡庸な詩に見えるとしたら、やっぱり詩を読む感性がないとしか
言いようがないな。
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 19:18:29 ID:0ox6gQ/V
>>71 これは凡庸だな。
というかこれを非凡とする感性が凡庸なんだな。
凡庸でいいじゃないか。貶してるわけじゃないよw
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 22:41:53 ID:CsIf0wz/
>>72 この詩のどこが凡庸なんだよ・・・
ムキになるのはみっともない。詩的でないw
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 00:37:42 ID:IVnaEanu
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 07:17:15 ID:ho/CYeQX
いや、ただ三島由紀夫が身長155cmのチビって
書いてあったね。
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 09:35:43 ID:GozLFk5J
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 11:47:53 ID:pHDrdXd7
凡庸ネタは凡庸なので飽きた・・・
伊東静雄の詩の中でベストだと思うのは何だ?
俺の中では水中花がベストだが。
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/12(月) 18:57:36 ID:IVnaEanu
>>78 「水中花」は凡庸だとは思わないが、俺には単なる夜店での幻想みたいな感じで、そんなにいいとは思わないな・・・
やはり、巷で代表作と考えられてる類の作品が好きだ。
>>71 先生、口語訳してください、分かりません!><
巷で代表作と考えられてる類の作品w
哀歌なら哀歌って言えばいいじゃん
じつは伊東の詩を読んでないんじゃねえのw
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/14(水) 20:24:02 ID:roOCU/cQ
教師やりながら詩人とか、ヘドが出るわ。
トマトを盛つた盆のかげに
忘れられてゐる扇
その少女は十九だと答へたつけ
はじめてひとに見せるのだといふ作詩を差出すとき
さつきからの緊張にすつかりうけ應へはうはの空だつた
もつと私が若かつたら
きつとそれを少女の氣隨な不機嫌ととつたらう
或はもすこし年をとつてゐたなら
かの女の目のなかで懼れと好奇心が爭つて
強ひて冷淡に微笑しようと骨折るのを
耄碌した老詩人にむける憐れみの目色と邪推したらう
いま私は疊にうづくまり
客がおいていつたノート・ブックをあける
鉛筆書きの澤山の詩
愛の空想の詩をそこによむ
やつと目覺めたばかりの愛が
まだ聢とした目あてを見つける以前に
はやはげしい喪失の身悶えから神を呼んでゐる
そして自分で課した絶望で懸命に拒絶し防禦してゐる
あゝ純潔な何か
出されたまゝ觸れられなかつたお茶に
もう小さい蛾が浮んでゐる
生涯を詩に捧げたいと
少女は言つたつけ
この世での仕事の意味もまだ知らずに
>>83 ニートやりながら廃人のお前なんぞとは格が違うんじゃないの w
>>82 意見が違うと侮蔑か?
哀歌だけが代表作でもないだろ。伊東の作品は全部とは言わないが相当読んでるぞ。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 10:51:59 ID:jgrPs99C
アンチはついにIDを変え始めたらしい。
>>86 つか代表作っていえば「水中花」なんて
まさに世間では代表作と言われてる作品だと思うんだが。
具体的に伊東の代表作ってなんだよ。曠野の歌か?八月の石にすがりてか?
「世間でいいと言ってるものがいいと思いマース」なんて書いたら
馬鹿にされるのは当然だ。
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 14:21:33 ID:viheztcy
駄々や醜流を詩だと考える人にとっては
彼の詩は絶対凡庸に違いないよ。これ常識。
だから、新氏を問題にするほうがおかしい。
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 16:45:00 ID:MwOPW2tb
18歳“早撃ちマック”逮捕…大阪、19〜71歳女性に射精
大阪市鶴見区で19〜71歳の女性が若い男に精液をぶっかけられるなど
する事件が続発し、大阪府警鶴見署は9日、隣接する同市城東区のアルバ
イト店員の少年(18)を強制わいせつ容疑で逮捕した。
ホシは捜査員の間で、米国の西部劇アニメよろしく「早撃ちマック」と
呼ばれていた。
調べでは、少年は8月19日午後1時50分ごろ、鶴見区鶴見の公園内で、
女性(62)の髪の毛を後ろから引っ張り、自身のイチモツを出して
女性の服や髪の毛に射精。さらに女性の口に持っていこうとしたが、
抵抗されて未遂に終わった。
同区の約500メートル範囲内でこの半年間に同様の事件が10件
続発(5件は不発)。
いずれもレイプ目的ではなく、ほとんどが自身の“ガン”を取り
出してしごいていた。
71歳が引き倒されて顔にぶっかけられたほか「とにかく早い。
すぐに出る。被害女性が振り向いたら、出ていたというケースもあった」
(捜査関係者)といい、“早撃ちマック”のゆえんとか。
5件の現場の体液はDNA鑑定で一致。同署は捜査線上に浮かんだ
少年が飲食店で使ったコップを入手、だ液をDNA鑑定したところ
一致したため逮捕した。
調べに対し「携帯電話のアダルトサイトを見ているうちにムラムラ
した。ほかに何件かやった」と供述。
サイトには女性に精液をかける場面があり「やってみたかった」
という。
91 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 18:41:16 ID:3Z4eGVbm
>>85 でもさ、やっぱり教師やりながら詩人なんてクズだよな?w
>>88 そんなことでお前と議論する気にはならんな。
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/15(木) 22:33:49 ID:bDkt4WX0
>水中花がベストってw
>じつは伊東の詩を読んでないんじゃねえのw
>「僕は水中花がベストでいいと思いマース」なんて書いたら
>馬鹿にされるのは当然だ。
こんな風に書かれたら、どんな気持ち?
こういうレスは生産性がないしガキっぽいのでやめましょうね
そうでなくても、凡庸だの、教師で詩人はクズなんて言ってる電波がいるんだから。。
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 18:37:10 ID:9fyBGbTM
>>93 うん、あんた自身が凡庸過ぎるからそう思うだけなんだけどなw
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 18:44:43 ID:6925at7T
しつこいね。つまんない奴。お前には詩より死が必要だな。
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/16(金) 18:56:53 ID:9fyBGbTM
釣り人とガキを相手にしないようにお願いいたします!
スレッドが腐ります。
98 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 09:10:09 ID:Zs+02uaj
>>96の心
建前「なんだよ、その素人みたいなダジャレw」
本音「カチン・・・なにこいつムカつく」
もっと頭のいい人が読んでるイメージがあったよ・・
頭がいいふりしたいバカしかいないね。
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/17(土) 22:01:44 ID:LdkOzY1e
2ちゃんだからな
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/20(火) 12:13:32 ID:jqky8caS
書き込んでおくけど、三島は小人物っていっているけどそのあとに、
飛びぬけた詩人ってすぐ言い消しているよね。
wikiも信用ならねえな。
102 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/12/01(土) 02:47:32 ID:T8aJLPWI
行つて お前のその憂愁の深さのほどに 明るくかし処を彩れ
yama「煙などが立体的に描かれる必然性は観測者と対象の距離によって決定される。
雲は近づけばただの霧であるように規模の小さい、それこそ触れるほどの距離にある煙を
物体として処理してしまうちぐはぐさには虫唾が走る。
煙を描こうとするのではなく、煙が巻き起こっている世界を描こうとすること
常に単一光源を意識された美しい立体
余計な中割など不要とする無機質な発想
まるで世界にしか興味がないよう。情感は欠如。
巨大さ、と言う服をまとった時間を操る 立体構造よりも色の面、俯瞰したときの相を取る
物理世界は段階ごとにいくつかのフェーズが存在する
”われわれが普段目にしている規模”がテクスチャとしては無限大であるため
どうしても個々の物体の質感にとらわれがちになるが
(逆に極小世界では極大世界と同じような法則が支配している)
規模が拡大するほど、物体としての特性は雲散し、単なる「総体」としての様相を呈すことにな(ry」
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/17(月) 14:12:07 ID:5TrsbLAF
しずちゃん
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/05(木) 22:20:14 ID:A3X8zeGY
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 05:38:41 ID:uGyMoSRd
水中花が一番すき
107 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 18:55:49 ID:SY/lAHj4
吉本隆明の自慰サンからは否定されてた記憶が。
108 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 20:38:29 ID:c37XnHje
人は人、俺は俺。
つか、こと詩を読むってことにかんしちゃ
吉本隆明は根本的に狭い人だから。
じぶんの左翼的文学理論を尺度にして全部斬ろうとする。
詩を読むのにはいちばん向いてない画一的な態度。
吉本にとっちゃボードレールもクズだしエリオットもクズ。
そういう読みがあってもいいが、他人が鵜呑みにするのは滑稽だな。
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 18:27:57 ID:8DCcSfLM
>>108 大賛成!!!
107は何を言いたいのだ?
吉本隆明の自慰サンの評価が107の評価なのか?
いい加減にしろと言いたいね。
>>109 「吉本隆明は左翼的文学理論を尺度に・・・」って書いた時点で、
109は根本的に無知な人ってことが自分で暴露してしまいました。
もっとも、優れた選手が優れた監督には成りえないように、
優れた詩人が優れた批評家には成れないってこともよく在ることで。
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 09:44:23 ID:Tl1Yjp4S
>>107 ただ、そんな吉本隆明も戦前には、
つまり天皇制ファシズムにいかれていた頃には
戦争にコロリと加担してしまう心性で溢れている伊東静雄の歌を
満喫していたと想うな。
つか、伊東の歌は甘いのよ。かれの歌を詠んだ日本人の多くは
その甘い心性にはまっちまうのよ。
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 10:12:02 ID:NEulRPQ8
詩は女のようなものだ。好きか嫌いが一番大事。吉本の爺さんがなんていおうが、
ソンナノカンケイナイ!
著名人で、三島とか他にも誰だかいたな
心服してるの
江藤 淳
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 13:46:38 ID:DeFTZiX/
井上靖、大江健三郎
116 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 18:53:50 ID:dX24oMub
桶谷秀明、梶木剛といった吉本に近い批評家はたいたい評価してる
吉本をつうじてな
だから、107、109は無知すぎ
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 11:55:31 ID:fp3d6YYf
>109
>吉本にとっちゃボードレールもクズだしエリオットもクズ
なら鮎川を激賞しない
だいたい、どこでボードレールやエリオットをけなした?
そんな作品はないぞ
と、初期からの重要なものすべてを読んでいるおれが言う
「曠野の歌」 を書いた人が弱ったら「夏の終わり」に流れる、なんか悲しいと思ったよ 伊東にして曠野の歌 では死ねなかったんだよな
119 :
◆z.O8FNjgNo :2008/12/11(木) 00:34:19 ID:4Lo5/n4u
ん
120 :
◆z.O8FNjgNo :2008/12/11(木) 22:41:41 ID:4Lo5/n4u
hai
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/25(木) 17:34:43 ID:kOFtXDyC
予知能力があった三島。↓
伊東静雄氏の御夢の御話、まことに御奇縁にて、光栄と存じましたが、それでは今後、もしお逢ひできる折ありとすれば、お逢ひするのが大へん憚られます。
こんな男かとお呆れあそばすのが屹度(きっと)落ちでございませうから。
平岡公威(三島由紀夫)17歳
清水文雄への書簡から
この人の詩は文語が難しくてほとんど意味がわからない…
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/27(土) 23:27:03 ID:eYrSjHpE
伊東氏からは御親切な葉書がまゐりました。
その内、「これからも沢山書いて、新しき星になつて下さい、それを信じて待ちます、」とある、「それを信じて待ちます」に深い感動をおぼえました。
かうした高貴な謐かな目がみまもつてゐて下さるといふことは、どんなに大きな強い慰さめになりますことか。
人様から頂いた、私の作品に対するお言葉のなかで、こんなに深い御愛情にみちたお言葉ははじめてで、私、洵に感激にあふれたものがございました。
平岡公威(三島由紀夫)17歳
清水文雄への書簡から
昭和19年5月22日
学校に三時頃平岡来る。夕食を出す。俗人。
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/28(日) 18:32:26 ID:nXDJkEJf
126 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/28(日) 18:33:55 ID:nXDJkEJf
101:名無しさん@お腹いっぱい。 2007/11/20(火) 12:13:32 ID:jqky8caS
書き込んでおくけど、三島は小人物っていっているけどそのあとに、
飛びぬけた詩人ってすぐ言い消しているよね。
wikiも信用ならねえな。
127 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/02/20(金) 14:56:58 ID:5QIL/G2R
戦後、私は決定的に詩から遠ざかつた。
…戦後、伊東静雄氏も病が篤くなられた由で、沈黙を続けられた。
…氏は純潔で、わが少年期の師表であつた。しかし今、氏の作品を読み返してみると、その徹底的な孤独に対して、文字どおり騒壇の人となつた自分を恥ぢるのみである。
記憶はおぼろげながら、あの貴重な面晤の際、何か氏の大事な訓戒を耳にしたやうな気がするのである。
思ひ出すことの困難さが、氏のやさしい、しかし厳しい沈黙の表情ばかり思ひ出される。
氏が教を垂れたのは、「沈黙」についてではなかつたか?今、氏の三詩集を順次に辿つてみると、戦後の氏の「沈黙」も一つの詩であり、詩人の営為であつたことが、はつきりして来た。
三島由紀夫
「伊東静雄氏を悼む」より
>>40 >わが
>私たち
こういう言葉が気になる。あまり使ってほしくない。
>>71 >わが
同じく。
>>84 駄作だね。
詩人なら言葉を吟味してほしい。
言葉の上っつらだけしか見られない薄っぺらい奴が
得意気に語る現在のわが国
挽歌がいいな
131 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 17:18:24 ID:vRgOfr2A
寺
132 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 15:39:37 ID:Q8Xu8MWs
あげます
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 06:51:27 ID:AIwUUTcH
アロイジオ
お葉書うれしくありがたく拝見いたしました。(中略)
久々のお便りに愚痴もいかゞかと存じますが、東京のあわたゞしい生活の中で、高い精神を見失ふまいと努めることは、
プールの飛込台の上で星を眺めてゐるやうなものです。といふと妙なたとへですが、星に気をとられてゐては、
美しいフォームでとびこむことができず、足もとは乱れ、そして星なぞに目もくれない人々におくれをとることに
なるのです。夕刻のプールの周辺に集まつた観客たちは、選手の目に映る星の光など見てくれません。
たゞかれらの目に美しくみえるフォームでとびこんでくれることを要求するのです。
『私が第一行を起すのは絶体絶命のあきらめの果てである。つまり、よいものが書きたいとの思ひを、あきらめて
棄ててかかるのである』川端康成氏にかつてこのやうな烈しい告白を云はせたものが何であるかだんだん
わかつてまゐりました。しかも川端氏のやうなこの一言が云へる境地に、一体達することができるかしら、と
たへず不安に見舞はれます。
三島由紀夫
昭和23年3月23日、伊東静雄ヘの書簡より
東京では印象批評が滅び去りました。たとへば中里恒子や北畠八穂のやうな美しい女流作家が不遇です。
川端康成氏が評壇から完全に黙殺され、日夏耿之介氏はますます「枯坐」して化石してしまひさうです。
横光利一氏の死に対してあらゆる非礼と冒涜がつづけられてゐます。私の愛するものがそろひもそろつてこのやうに
踏み躙られてゐる場所でどうしてのびのびと呼吸をすることなどできませう。
斎田君も今の東京で仕事をすれば苦しむことがわかつてゐます。美しいものが美しい故に死刑に処せられるのです。
マリー・アントワネットの最も華麗な言葉、「人民は何をさわいでゐるの?パンがないからですつて?それなら
お菓子をたべればよいのに」といふ言葉はギロチンへみちびかれる他はありません。
三島由紀夫
昭和23年3月23日、伊東静雄ヘの書簡より
ギロチンへみちびく民衆は笑はない民衆です。おそろしくシリアスな、ニイチェ的笑ひとおそろしく無縁の民衆です。
共産党系の雑誌や新聞に出てゐる漫画は笑ひを凍らせます。かれらはデスマスクをかぶつた民衆です。
美の死刑執行人であるといふ自負すらもちえない精神です。
銀蠅が芥箱から出てきてそこらをとびまはつてゐます。ブンブンといひて夜もねられず、といふところでせうが
――かれらは「海」とは無縁の精神です。蠅は海のまへで引返します。かれらは翼をもたないくせに翅(はね)を
翼だと思つてゐるのです。(中略)
――たゞ一意専念、あの未知の国から一条の光をこの地上へもたらせば私の仕事はすみます。
どうぞ時々お暇な折に励ましの御言葉をいたゞきたうございます。詩人に対し要求することは罪であると知りつゝ、
敢て(「要求」とは失礼ながら)お願ひいたす次第でございます。
三島由紀夫
昭和23年3月23日、伊東静雄ヘの書簡より
137 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/01(月) 01:39:45 ID:JT6Xsd2j
未発表の日記が思潮社から出ますね。
138 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
「二三日前来た伊東静雄の手紙。素直な手紙。而して素直なだけ。
ああいふ人はどんな気で生きているのか。アイドントノウ」
1935年11月30日 中原中也