1 :
マイマイカムリ:
死んでもかまわない
死んでもかまわない
空は青く、風は吹き抜ける
道はまだまだ先まで
綿毛が舞う春にはきっと帰ってくる
探してくれるな、見つけてくれるな
死んでからでもかまわない
泣きまねして、抱きしめてくれ
髪をまさぐる手つき
白い雲が飛び去る頃、墓参りをする
気にしてくれるな、呼びかけてくれるな
死ななくてもかまわない
転がり出す、車輪があれば
黒い土がこむら返り
眺めているだけ、慕っているだけ
まともじゃないんだ、待ってはくださるな
2 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 00:42
ひとつ
かゆいかゆいところが、とてもかゆい
いたいいたい部分が、とてもとても
泣いて鳴いて、違えて違えて
ぐずぐずこきこき、どれどれかしかし
ずーんと奥深いどーんと下がった
ちょっとちょっと
飛んで歩く
ひとつがいのかゆみ
3 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 00:46
それは昔の話かもしれないが
決壊した堤の下草に溺れ死ぬ虫
限りない生命とたとえのない話
話し足りず数え足りず
比べてみては数本の思考の蘆
満天から星降るがのごとく
手を取ってあげよう
ほらと笑って逃げるじゃないか
4 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 00:47
かじかんだ
まあるい星あかるい夜
滑らないように転ばぬよう
よちよちそろりと靴底たしかめ
白い息とかじかんだ指に語り聞かせる
何もしなかった月日、ぽっかりとした時間
ヘッドライトに浮かぶ影、通り過ぎる赤
ぺたんと手をつけば、沁みてくる水
たしかな足音がついてくる
5 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 00:49
みんながみんな
鳴らない電話
読まない本
くだらないTVに
うつぶせのベッド
遅れた時計が
乱れたベッドが
歯を磨こうにも
靴を履こうにも
みんながみんな
それほど
待っているもの
色のない絵
待ち伏せアルファベッド
揺れない振り子
棒のように
まっすぐと
ただ片隅で
ただじっと
みんながみんな
きっと
逃がしたもの
海のない浜辺
底のない闇
あてどない鳥
金属の破片
人いきれが
押し寄せて
とても苦しい
みんながみんな
もっと
ほしがったもの
6 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 00:50
猫
深い傷や浅い瘡蓋をこしらえて
帰ってくる
缶詰と乾燥を食べて
出ていく
いくつかの家と
幾本かの指の記憶
耳の後ろに草の実つけて
不機嫌な横顔
どうだろうか
そろそろ落ち着いて
寝たらどうだい
声をかけて
そっと横たわる
上下する腹と
空気を吸い込む小さな鼻
お髭の数も減ったじゃないか
どうだろうか
目やにが出ている
眠たくはないか
7 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 00:51
遠い声
つまりそれは議論じゃない
そうさお喋りさ
まあ、考えるだけ無駄さ
お前にはわかるまい
必ず堂々巡り
論理はどこかへ消えて
妄執だけが苦い舌触り
いちど、いちどでいいから
黙った手で顔を拭ってみろ
だから、普通とは何なのだ
うんざりするぜ、その言い回し
とりあえず、戻ってみなよ
すっきり謝ってしまえ
脈絡はとうに失い
無駄なあがきに湿ったまま
何回でもいいから、
耳をこっちへ向けろよ
そう、それが重要だ
肝心要のとんちき野郎
肉感的な愚かさしか
持ち合わせまい
怒るときは鼻から
泣くときは耳から
かっちり決めてみろ
怖くなけりゃ
あっちへ行ってろ
後ろを向いてもいいから
まだ逃げ出すな
8 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 00:52
いらない
遅く起きた朝
バルコニーから冷たい風
トーストとマーマレード
コーヒーもほしい
新聞はいらない
セーターをはおって
もうすぐ太陽が照る
君の前のパステル色
シナモンをくれないか
スプーンはいらない
9 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 01:11
怪談
上野から郡山を経て
あるいは
内分泌系から自律神経を経て
でもいい
どこかに向かう列車に
乗っているとする
君が
新聞とコーヒー
を買って
前には
ハンカチを膝に広げた
美しい娘
名前を尋ねると
「……。」
怖いだろ
点も丸も
10 :
マイマイカムリ:2001/08/11(土) 01:13
不定愁訴
美しい響きです
カルテから滲みだしそうな
ボールペンのインクは青がいい
でもね
ハマチがブリになるように
なんとか症候群
になります
やがて
それまでは
声を
かけにくい
ですが
好きです
11 :
マイマイカムリ:2001/08/14(火) 01:28
無題
陰嚢が汗ばむ夏の夜
手淫にも飽いて
寝入りばな
静寂を破る蝉の一音
なんとずんずん近づいて
階下から上がってくる
なおも眼をつぶっていると
耳元に大音声
飛び起きれば
枕元に蝉をくわえた
髭の御仁
ポトリ
貢ぎ物はあおむけで
モーター仕掛けのように
ジリジリ回転
わが守護者は
いくぶん恥ずかしげ
しかし満足そうに
手で口を清め
ささ遠慮せずに
と横目遣い
心遣いはありがたいが
油ものはなあ
12 :
柚子:2001/08/15(水) 00:00
マイマイカムリさんの詩はこのスレッド以外でも読めますか?
あるなら洩らさず読みたいのですが・・・
マイマイカムリさん 惚れちゃいましたー!!
俺のこと 掘ってくださいー!!
13 :
マイマイカムリ:2001/08/15(水) 03:40
柚子さん、読んでくれてありがとう。
あなたがはじめての読者です。
「しのような、もの」はこのスレッドだけです。
>俺のこと 掘ってくださいー!!
どうして知ってるのかな(笑)。
14 :
マイマイカムリ:2001/08/15(水) 04:01
蕁麻疹
丘疹といってね
蚊に刺されたときのように
ピンク色に平たく脹れる
かゆいね
参拝といってね
2礼2柏手1礼する
ジャラジャラはいつ鳴らすか
前だろね
アスキーアートといってね
電脳の山下清かもしれない
棟方志功みたいにモニターのドットを睨めつけて
頭下がるね
滑舌といってね
立て板に水というのとは違うな
口跡がよいというのとは近い
口が滑るのとは関係ないね
怒ってるさ
わかるだろ
君が僕にしたこと
ひどいよな
蕁麻疹は丘疹が出るんだ
知って高い?
15 :
マイマイカムリ:2001/08/15(水) 04:18
ドリンクバー
コーラを飲んで
コーヒーを5杯
アップルティは2杯
図書館で借りてきた本が2冊
メンソールタバコが2箱
どこにも行くところがない
帰るところがない
トイレでマスターベーション
消費税込み189円
1円玉を用意していく
ハハハ
16 :
マイマイカムリ:2001/08/15(水) 04:41
凄艶
フェラチオ
頬を透かして俺が動く
見上げた眼を見返す
勝ったつもりか
髪をつかんで喉奥まで
むせて涙ぐむ
泣きたいのは俺のほうだ
後ろから抽送
顔をねじらせて唇をせがむ
何度も
届くもんか
その後頭部の髪の間から
俺を凝視する
黒く濡れた
眼!
笑ってない
俺は笑わない
笑えない
俺に出来る事
君にしてあげられる事
君に出来る事
何もない
御免
何もない
無力な抜け殻
いつも有閑
18 :
名前はいらない:2001/08/15(水) 06:37
その 琴 を 弾くな
はここからでていけ
まだ 王様に は なりたく ない
だろ?
19 :
胡椒(柚子):2001/08/16(木) 01:07
あなたが好き
そんな目を細めて俺を見ないでよ
猫のように愛されたいわけじゃないんだ
欲情してほしいんだ
猫より立派な髭がある
忙しいときは俺の手を
手淫に借りてやってください
1の家臣でござる。
この度は殿がかように愚かしき板を立ててしまい、家臣一同お詫びの
言葉もござりませぬ。
殿は先の戦での大敗以来すっかりお心を病んでしまい、昼は村娘をかどわかし、
夜ごと酒を召しては家臣に斬りかかる毎日でござる。
奥方様は病で倒れ、折からの飢饉で民は飢え苦しみ、近隣諸国の大名はこれ幸いと
ばかりにわが国との国境を侵し始めている次第にござりまする。
家臣の中にも殿に翻意をいだく者が多く、このままではお家存亡の一大事に
なりかねませぬ。
しかし、ご安心下され。間もなく殿には出家していただく手はずにござる。
殿が寺に向かう途中に手練れの者をひそませ、殿のお命を頂戴する算段が
整っておりまする。その後は殿の甥にあたられる茂名の上(もなのかみ)様を
殿として迎え我ら家臣一同忠勤を尽くす心づもりでござる。
皆様方には迷惑をおかけして、まことに申し訳ござりませぬが、今しばらくの
辛抱でござる。なにとぞ、なにとぞ殿の此度の所業をお許し下さいませ。
21 :
マイマイカムリ:2001/08/16(木) 17:36
渡る世間は鬼ばかり
観たことないだろな
一度くらいは観るといい
ホームドラマということになっているが
いわゆるドラマツルギーは
ないといっていい
固定された構図に閉じこめられカメラと同様に
登場人物は動かない
ストーリーは転がらない
というより筋立てが最初からない
風景もまったくない
屋内の様子も光景というには
ファミレスのように無機的だ
その代わりのように登場人物は喋る
内面を多弁に吐露する
いや、そうではないとすぐに気づくだろう
登場する人間たちは
はたしてそれを人間と呼べるかどうかは別にして
自らの関係性しか話さない
誰がどうしただから自分はこうした
ああしたそうしたもあるが
それがどうしたというのは
禁忌らしい
儀式や様式の型に近いものがあるようだ
関係性の鬼ともいえるほど
見事にそこには事実や論理への希求がない
だからすべての言葉はただ空中を漂うのみ
けっして内面化はされない
悪意も善意もない
異様でシュール
これに比肩しうる時空間があるとすれば
宇宙空間だけだろう
それくらい反物質的で還元的だ
世間とはこれなのか
あるいは世間はこうあってほしいのか
いずれにしろ。
22 :
柚子胡椒:2001/08/17(金) 00:21
心許ない
繋がりでしかない
ケーブル一本
千切れるだけで
あなたに会えない
心許ない
繋がりではあるけど
この想いは
本物です
23 :
八角:2001/08/17(金) 00:40
電気に魂を絡ませて
遠くまで走っていく
不安な顔した言葉に色を
橙色が温かくていい
冷たい色は自分で塗るから
橙色だけ塗ってください
24 :
柚子胡椒:2001/08/17(金) 22:09
高圧的で
決め付けた言い方は
思わず否定したくなる
たとえその通りであっても
ところで
貴方は私のことが好きじゃない
好きであるはずがないんだよ
貴方が私を好きである可能性なんて
万が一にもないね
一瞬でも
否定してくれたことを願って
25 :
柚子胡椒:2001/08/18(土) 19:21
メロンパンよりあなた
エビフライよりあなたです
26 :
青:2001/08/18(土) 19:53
空を見上げて
船のような雲を見つけ
「私も乗せて!」なんて叫んでみた
行き先はわからないけど
へたくそ〜〜
28 :
青:2001/08/18(土) 20:07
>>パンダさん
今回は、ちょっと自信がなかったんですよ。
走り書きですので、スマソ
おまえは許す。もう俺たちは普通の関係じゃ
ないし....。
青以外は全員へたくそ〜〜〜〜〜〜
30 :
青:2001/08/18(土) 20:17
>パンダさん
あのですね。
ネット恋愛とかは避けた方がいいですよ。
相手がどんな人か、実際わからないんですから。
ひょっとしたら私、とんでもない人間かも知れないんですからね。
例えば片足欠損していて、ハッカーで、鬼のような冷酷な人間なのかもしれませんよ。
ここでは書きづらい事があるので、一旦メル下さい。
即レスします。
31 :
OHATU:2001/08/18(土) 21:05
>>パンダさん >>青さん
まあ、今後はメールを中心にコミュってくださいな(汗
32 :
青:2001/08/18(土) 21:08
ポンペイのTV番組を見て
はるか昔に思いは馳せる
溶岩の下に埋もれた古い街
人の命は儚いけれど
33 :
名前はいらない:2001/08/18(土) 21:14
うんうん・・ネット恋愛を避けるのは賢い選択かもねぇ!
(絶対に、と言うわけでは、ありませんが・・)
34 :
柚子胡椒:2001/08/19(日) 23:52
愛を示す
僕はあなたの背中をじかに掻きます
どんな汗ばむ夏の日だろうと
一週間風呂に入ってなかろうと
生まれてこのかた一度も背中を擦ったことがなかろうと
あなたが痒いと言えば
僕はあなたの背中をじかに掻きます
爪の間にはさまる死んだあなたの細胞さへも愛おしい
愛とは じかにその者の背中を掻けるかです
35 :
マイマイカムリ:2001/08/20(月) 01:12
今日は会えなかった
拒絶のため息が耳朶にからみつく
エスカレーターを2度乗り降りしてから
映画館に入り
猫のようにからだを丸めて伸ばし
眼と耳を塞ぎ
暗闇に息を吐く
そんな男が15人もいた
日曜の昼下がり
36 :
po:2001/08/20(月) 02:50
何もない闇に
息がある
涙も
それは
君が望んだこと
37 :
マイマイカムリ:2001/08/20(月) 20:35
私は射精しない
脚に触れてくるおずおずとした手甲
はだけたシャツの間から差し込まれた指
芯を探り当てようと
背筋から這い上がる悪寒に近い波を数えながら
親指と人指指が語りかけてくることばに頷く
肩口まで露わにされ、突き出す胸は彼の頭が占めている
私のもっとも敏感なスイッチ
ベルトの金具がたてる音は聴こえない
くるぶしまで下ろされたスラックスと下着
耳朶にまとわりつく吐息と卑猥な称讃にうながされて
腰を浮かせ渋々迎え入れる中指
窮屈な襞に分け入る痛み
第1関節から先の柔らかく温かい進路
私のもっとも深い謎
これ以上がない滑らかな表面を口唇で測り
唾液とともに包み込む
先頭を喉奥の壁に当て
少し圧力を加える
頬をすぼめて上下する頭
血管や縁取りが濡れ光る隆起を見上げて
肯定されている私を知る
ほかの誰でもない私だけの創造物
狭い個室で向かい合い
ローションで滑る内腿に彼の隆起をはさみ前後する
それは私の入口をかすめ擦っていく
抑えこまれたうめきと吐息が交じり合う
腰かけた半身をまたぎ
後ろにまわした手指を添えて迎え入れる
角度さえ定まれば苦しみはすぐに消える
私の空白は満たされ充実がそこにある
私は射精しない
38 :
柚子胡椒:2001/08/20(月) 21:38
マニキュアは
イラナイ
マスカラも
イラナイよ
カミも濡れたままでいい
ムリでも会いたいなんて
リユウは聞かないよ
サン ダルひっかけ
スグにでも
キミのもとへ
39 :
マイマイカムリ:2001/08/21(火) 20:38
台風の日に
雨に湿った風がカーテンを吹き抜ける
弱々しい蛍光灯に羽虫が2匹
天井隅の蜘蛛の巣が揺れ
テラテラと笑うように走るゴキブリ
いやに元気なヤブ蚊の羽音
風呂場や冷蔵庫の上の猫は
薄眼を開けて
ぴんとヒゲを立てている
後悔しているように隣家の犬も静かだ
空はもっと昏くなるだろう
僕たちは待っている
40 :
柚子胡椒:2001/08/21(火) 23:17
どんな些細なことにも
理由があるなら
僕が君に恋した理由はなんだろうか
初めて君の詩をみたとき
すさまじい衝撃に僕の横隔膜はどこまでも下がり
それまで続いてたしゃっくりが止まったから
そんな些細なことで
君に抱いた恋心
信じてもらえるだろうか
41 :
名前はいらない:2001/08/21(火) 23:29
ピコピコピコピッピコ。
ピコピッピピコピコ。
諸行無常。
42 :
ななし:2001/08/21(火) 23:48
ボクは、詩というものをあまり知らない、疎いのですが、マイマイさんの詩は、読まずにいられない不思議な印象を受けました。
以前、ネット上で、今野和代さんという人のパセリ市場という詩にやはり不思議なインパクトを受けたことがあるのですが、
何か、似たような印象を受けました。
こういう文体というのはボクにとっては、新鮮なのですが、何か、流行とかそういうものがあるのでしょうか?
、、、まあ、以上は余計な質問なので、適当に聞き流し、また、し、のようなものを書いてください。
43 :
マイマイカムリ:2001/08/22(水) 02:30
>>42 はじめまして。読んでくれてありがとう、ほんとに。
私も詩歌に親しんだことはありません。
高村光太郎の「東京には空がない(と智恵子はいった)」と
円歌の「山のあなたの空遠く」はよく似た語感だなと思って
いたくらいです(苦笑)。ですから、流行の文体などまった
く知りませんし、ましてや自分に文体があるなどと大それた
ことは考えたこともありません。ただ、たぶんに古くさいス
タイルなんだろうと思います。
目標1000レス(笑顔だが汗をかいている顔文字)ですか
ら、また来てください。それから、よかったら、その今野和
代さんの詩が読めるURLを教えてください。
>柚子胡椒さん
はじめて書き込んでくれた人なので大切に思っています。
横隔膜が下がってしゃっくりが止まったというのは何か
おもしろいですね。覚えておきます。ありがとう。
44 :
柚子胡椒:2001/08/22(水) 06:22
あああああ〜〜〜!!
は、早起きは三文の得〜〜〜!!
(本当だったよおばあちゃん!!)
う、うれしい・・・
りょ、両想い!?
(早まるなー!)
本当はいつも不安だった
いつも感じてた
(私って・・・ストーカーっぽくねぇ??)
退かれてるんじゃないかって
心配ばかりしてた
その割りに書き込み遠慮ねぇなぁっていうのは気付かなかった方向で
退かれてたんじゃない・・・
私に惹かれてたんですね!!!
(・・・・・・・・・・・・ユ、ユルシテー!)
書き込ませて戴いてるのはみんなマイマイカムリさんを想って
掻いた・・あ、ちがった(汗)書いたものです。
38番のやつなんて偏執的っていうかイタさ丸出しって感じですが
・・あ、怪しくないですよー(ビクビク・・)
どうぞ背中が痒いときはおっしゃって下さい!
わたくしめがじかに・・・
(マイマイカムリさんの素肌・・・ハァハァ・・)
で、できれば別のところも掻かせ・・(紳士ですので自主規制)
45 :
柚子胡椒:2001/08/22(水) 06:34
どうかこれからもワタクシめの純粋な(汗)想いを書き込ませて下さいね。
お世話になります!
それと夜もお世話になっています!(いい加減それをやめれぃ)
書き込むのもそうですが、やはり一番楽しみなのは
マイマイカムリさんの詩が読めることです。シアワセ。
1000レスふぁいとー!!(ピッピッ)
愛してるー!!
46 :
マイマイカムリ:2001/08/22(水) 15:30
展覧会の繪
友だちの紹介で彼女に会った
ダブルデートというやつだ
とても小柄で髪と瞳がとても黒い
和食の後にバーのカウンターに落ち着いた
どんな話をしたか聞いたかもう覚えていない
それきりずいぶん会わなかった
その友だちとも仲違いしたし
映画や小説のようにはいかない
ときどきメールがきた
いつも明るくて元気だったが
少し苦痛がうかがえるときもあった
たいてい返事は書く
会いたいとはいうが
注意深く約束は避けた
パーティや展覧会の案内もくる
いつものように約束は破る
ごくたまに顔を出す
小柄な姿と笑顔が中心にいる
よく輝く瞳が私を見つけて少しくもる
紹介された人の視線が私の上で迷う
彼女はみんなに好かれている
黒い髪と小さな肩を眺めながら思った
彼女は私に何を求めてきたのだろうか
それはまったく思い当たらない
たぶん私こそが彼女に何かを求めてきたのだろう
だがそれもまったく見当がつかない
どうか振り向かないで
このままここにいて
少し考えさせてくれ
わかったら肩を抱くよ
47 :
名前はいらない:2001/08/22(水) 16:26
↑ おまえら馴れ合うんじゃね〜よ!!詩人は孤高なものだぞ!
それに、卑わいギリギリ書き、ふえてんなぁ!いいかげんにぃ
しとけよ コラァー!小汚いこと書いて面白がる傾向に落ちるな!
48 :
名前はいらない:2001/08/22(水) 16:36
このスレ 下劣な下ネタ に走りまくった時は 俺は叩きまくる!!
出動準備開始中!!!!!(w
49 :
柚子胡椒:2001/08/22(水) 22:03
え?馴れ合ってるように見えます??
やっぱ相思相愛に見えます??
よ、よかった〜。どーみても一方的にまとわりついてるだけだと
思いましたが、あなたのおかげで自信がつきました!!ありがとう!
願わくばこれが私とあなただけの思い込みでありませんように。
(その可能性が非常に高い気がするのは気のせいかな・・・)
ところで47番さん、「素直じゃないけど〜」のスレに来ませんか?
もーこれがまたどーしょーもなく人の来ないところでしてねぇ。
ある意味孤高・・・(それ違う!)とっても歓迎します。それでは。
50 :
柚子胡椒:2001/08/22(水) 22:04
噛む癖が抜けなくて
形の悪い私の爪
だから
あなたの前ではいつもグー
51 :
柚子胡椒:2001/08/22(水) 22:05
ジャンケンもグー
カーといえばGoo
検索エンジンはgoo
お腹減ってもグー
眠ってもグー
大宰府天満宮ー!!
52 :
po:2001/08/23(木) 01:45
見慣れぬ生活
怖いとさえ感じる
非日常的な感覚に
失望は感じない
伝えたいことはなく
ただ知りたかった
言葉ではなく
美しさでなく
殻の中の囁きを
53 :
マイマイカムリ:2001/08/23(木) 02:39
シベリア鉄道
踏切を待ちながら
遮断機に指を2本置いて
信号音を聴いている
矢印は右
新宿行きだ
近づく車輪の擦過音
点滅する信号灯
遮断機が上がれば
ハバロフスク
イルクーツク
ノヴォシビルスク
エカテリンブルク
歩幅広く歩いていく
足下を照らす
下弦の月
ハバロフスク
イルクーツク
ノヴォシビルスク
エカテリンブルク
長い影に追いついて
見上げれば
バイカルの星座
波の音
54 :
マイマイカムリ:2001/08/23(木) 04:13
ゴッゴッゴ、ゴーヤチャンプルー!
まずはゴーヤをまっぷたつ
スプーンで種をえぐり出す
トトンと薄く切ったなら
勝手にさらせ塩水に
苦み青みも10分まで
豆腐は木綿絹は嫌
焼けたフライパンの上
かどや純正胡麻油
たらりとすれば煙るほど
水切り豆腐つかんでは投げ
投げてはつかむと火傷する
豆腐に焼き目がついたなら
ゴーヤをくわえ
パラリンリンと塩胡椒
醤油の一滴
地獄の業火もかくなるや
まぜてかえしてちょうだいな
あとは2個の溶き卵
とろりと流してまぜません
揺すり傾け
蓋して1分
ちょとチャンプルー
ゴーヤチャンプルー
おいしいなったら
おいしいな
55 :
マイマイカムリ:2001/08/23(木) 04:37
じゃないよ
嘘じゃないよ
本当だよ
自慢じゃないよ
自信だよ
言葉じゃないよ
気合いだよ
夢じゃないよ
昨日だよ
遠くじゃないよ
ここだよ
君じゃないよ
僕だよ
愛じゃないよ
そうじゃないよ
泣いてないよ
嫌じゃないよ
好きだよ
疑うんじゃないよ
56 :
名前はいらない:2001/08/23(木) 04:46
57 :
忍者:2001/08/23(木) 13:07
宇宙
水溜りに
石を投げ入れる
幾重もの波紋
揺らし
伝わり
切れ目に吸い込まれ
静寂
58 :
マイマイカムリ:2001/08/23(木) 13:37
僕は喋るのが苦手
き、君がさ
し、しつこく
こ、怖い
ゆ、夢の話を
す、するよね
よね
ぼぼ、僕は
き、聴きたくない
まま、前からそれを
い、いいたかった
たかった
どどどうしてかって
いいうと
そそその夢には
ぼぼぼ僕がが
いいないから
からだ
お、怯えて
ふふ、震えて
ななな、涙ぐむ
きききき、君の傍には
には、には
い、いるべきだ
そ、その、小指を
ににに、握った
ぼ、僕が
き、君が
み、見たり
かか、感じたり
すすする
せせせ世界に
いいいいい
いない
ぼ、僕は
もももっと
ここここ怖い
僕は眼が見えないし
君は耳が聞こえない
君は話が上手だけど
少し意地悪だね
59 :
マイマイカムリ:2001/08/23(木) 21:05
暁に祈る
汗ばんだ背中に組み敷かれながら
小さく聴こえてくる歌
暴虐の雲 光を覆い〜
その野太い胴に脚をからみまわし
後頭部をかき抱く
敵の嵐は 荒れ狂う〜
差し入れられて逃すまいとすれば
痛くなるほど吸われて
怯まず進め 我らが友よ〜
潰された腰枕の位置を測り
男の尻に手をまわす
いまぞ 最後の戦いに〜
律動は深くゆっくりと
唇を固く結んで
眉宇を寄せてみせる
砦の上の 我らが世界〜
同期する身体
ひとつがいのスプーンのように
反り返る
築き固めよ 勇ましく〜
剥がれた口紅を舌先でたしかめながら
ペディキュアの足指にくるまって落ちそうな
ピンクの薄布を私は見ている
間接照明に浮かぶ私とあなたの病い
築き固めよ 勇ましく〜
砦の上の 我らが世界〜
60 :
マイマイカムリ:2001/08/23(木) 21:07
帰郷
母と父は老いていた
センサーが感応して足下を照らす
小さなライトがいくつも仕掛けられた
バリヤフリー2世帯住宅
自転車は2重施錠
3回目の車検が迫っている
置いてきた時間を責められたくはないのか
父よ母よ
墓参りの道順すら覚えない長男と
シュタイナー教育を信奉する次男と
残酷な瀬踏みをするまでに成長した甥と姪と
地雷原のようにセンサーライトが仕掛けられた
階下の暮らしに
父母はたしかに倦み老いていた
そこまでのそれだけのそれからはない話だ
バリヤフリーとは
あるいはユニバーサルデザインとは
「ご両親はお元気でしたか?」
と君が尋ねるから
答えたまでだ。
もう遅いからお先に失礼するよ
母さん父さん
おやすみなさい
61 :
マイマイカムリ:2001/08/23(木) 21:33
いびき
彼女のいびきを眺めている
だんだんお父さんに骨相が似てきた
なかば開き乾いた口
ときどき鼻がつまるのが愉快だ
投げ出された脚はずいぶん太くなって
まるで象の足のようだと悪態をつく
臍は整っているのに気づく
たぶん幼い頃のままに
でも明け方にはかならず
汽笛みたいなガスを鳴らすんだ
慣れないうちは驚くぜ
頬杖ついて相変わらず
彼女のいびきを眺めている
末の妹のような気がしてくる
守ってやりたい
いじめてやりたい
「俺の後ろに隠れていろ!」
そう怒鳴っている俺を想像して
いい気分になる
若くも美しくもないけれど
天上から
ろくでもない俺を救いに来てくれた
堕天使なのかもしれない
それにしても大きないびきだ
62 :
柚子胡椒:2001/08/23(木) 22:59
視野が広がったなんて
勘違いもいいとこだな
本当は
お前の箱が小さくなったんだよ
だから箱の中を見渡して
隅々まで見える!
全部見えるぞ!
視野が広がったなんて
勘違いもいいとこだよ
63 :
柚子胡椒:2001/08/24(金) 01:02
おい、アレって言ったら
爪切り渡して
噛んでばかりで必要ないけど
気にしないで
アレって言ったら
爪切り渡して
64 :
マイマイカムリ:2001/08/24(金) 01:27
モスクワには立派な地下鉄が
モスクワには立派な地下鉄がある
パリはずっと見劣りがする
東京とは比べようがない
世界には美しい女がいる
かわいい女もいる
セクシーな女も
だが、我が家には美しくてかわいくてセクシーな猫がいる
もちろん、手がかかる性悪だ
今頃はさぞや怒っていることだろう
君は賢くて立派な仕事を持ち自分のことは何でもできる
そのうえ今日のワンピースはよく似合っている
こよりのように細い肩ひもが素敵だよ
たぶんモスクワの地下鉄は世界一だ
君とは比べようがないだろう?
たぶん我が家の猫は俺だけがそう思っているだけで
実はありふれた赤虎に過ぎない
君とは比べようがないだろう?
だから、終電に間に合うように帰ろう
ほら
65 :
マイマイカムリ:2001/08/24(金) 01:45
モスクワには立派な地下鉄が
モスクワには立派な地下鉄がある
パリはずっと見劣りがする
東京とは比べようがない
世界には美しい女がいる
かわいい女もいる
セクシーな女も
だが、我が家には美しくてかわいくてセクシーな猫がいる
もちろん、手がかかる性悪だ
今頃はさぞや怒っていることだろう
君は聡明で立派な仕事を持ち自分のことは何でもできる
そのうえ今日のワンピースはよく似合っている
こよりのように細い肩ひもが素敵だよ
ヘプバーンみたいだ
たぶんモスクワの地下鉄は世界一だ
核戦争が起きたときのシェルターだからね
君とは比べようがないだろう?
たぶん我が家の猫は俺がそう思っているだけで
実はありふれた赤トラに過ぎない
おまけにゴキブリを食うんだぜ
君とは比べようがないだろう?
だから、終電に間に合うように帰ろう
ほら
66 :
忍者:2001/08/24(金) 11:04
井の中の蛙
世の変化
あまりに速く
生まれるもの
消えるもの
あまりに薄く
罵り声だけが
こだまする
ここは厄介だ
より易しい所は
ないものか
蛙飛び込む水の音
67 :
柚子胡椒:2001/08/24(金) 22:38
自分の名前が
ちょっとうらめしいのは
もっと身近なものであればよかったこと
そうすればあなたが同じ名前にであったとき
私のことを思い出してくれるかもしれないからです
マイナーな私は
塩胡椒の奴が憎い・・・
68 :
何億の宇宙の果ての惑星で:2001/08/24(金) 23:15
時間に追われて
何を追っているの
69 :
マイマイカムリ:2001/08/25(土) 02:31
残暑1(長文なので2回分載)
郵便や宅配や電気やガスや水道や新聞は
押しつけがましく聞こえよがしにノックする
仕事だから無理もないが
月に1度訪ねてくる彼女のノック音は
聞き逃してしまうくらいに小さい
しかし私は玄関へ急ぐことはない
留守かとあきらめてくれたらそれでいい
ノックしておきながらドアを開けると
予期していても間近なのに驚いてしまうことが
おたがいにあるものだが
彼女の場合、声をかけるためには一息必要なほど
ドアからかなり離れてところに立っている
そうした規則があるのかもしれない
「やあ」
と曖昧な笑顔を向けると
彼女はいつも少しおどおどした表情をする
少し丁寧すぎる会釈を返してくる
TVで洗剤のコマーシャルに出る人のように
白い歯と色白の肌がまぶしい
質素だがこざっぱりした格好をしている
強い陽射しなのに、いま涼しい木陰から出て来た
そんな様子で汗ひとつかいていない
小さな声でいつもの短い説明をしてから
私に小冊子を手渡し
伸びやかな肢体を折るようにお辞儀をして
去っていく
小冊子はどれも同工異曲なので
そのまま古新聞を入れた紙袋に直行する
半年ほど前の聖書だけはトイレに備えている
一度、少し離れたスーパーで買い物をした帰り
自転車に乗った彼女とすれ違ったことがある
普段着らしいノースリーブのワンピースにサンダル
何か楽しそうに歌いながら力強くペダルに体重を乗せていた
スカートを翻す太股の肉感的な豊かさにまず眼を奪われ
次に彼女と気がついた
70 :
マイマイカムリ:2001/08/25(土) 02:32
残暑2
彼女が訪問するようになってから5年は過ぎた
はじめて会ったとき、彼女の傍らには
小学校3、4年生くらいの男の子が立っていた
その子が気になって
彼女のあまり上手ではない説明を止めることができず
しかたなく幾種類かのパンフレットを受け取った
それ以来だ
私があの男の子なら
美しく優しい声を持つ母親をどんなにか誇りにしただろう
見知らぬ家を訪ねる母親の不安を分かち
その成功を助ける男のつとめに緊張しただろう
その後再びその男の子に会ったことはない
夕方の児童公園に集まる彼女の仲間たちを見かけるが
その子だけでなくほかの子どもの姿もなかった
教団の方針が変わったのはけっこうなことだと思った
彼女が訪ねてくると
あの少年の思いつめた眼の色や固く結ばれた薄い唇が
ほんの一瞬、脳裡をかすめるときがある
そのときかすかな背徳感を覚える
少し憎んでいることに気づく
それは彼女になのか、少年になのか、私になのか
考える前にドアは閉じられ
私はもう忘れ去っている
71 :
マイマイカムリ:2001/08/25(土) 02:41
訂正するとしたら大変なことになりますが、
やはり気になるので。
どうか藁わないで。
>>54 おいしいなったらおいしいな>削除
>>65 ワンピース>青いドレス
ヘプバーンみたいだ>削除
72 :
マイマイカムリ:2001/08/25(土) 02:44
もちろん冗談で言ったのですが、
目標1000レスは気が遠くなります。
100レスがいいところかな(笑)。
73 :
柚子胡椒:2001/08/25(土) 04:05
ちょっとお前さん、聞いておくれよ。柚子胡椒のことなんだがね。
調味料のくせに一丁前に恋してるみたいなのさ。
え?相手は誰だって?さぁねえ、そこまでは知らないよ。
毎晩パソコンのぞき込んじゃあ顔を赤らめてマイマイなんとかって
ぶつぶつ呪文みたいの唱えてるのさ。
え?変な宗教にでも入ったんじゃないかって?
いやあ、あれは恋をしてる顔さ。
あのオボコ、一丁前にすべてを捧げたいって顔してるよ。
私がお前さんにそうしたようにねえ。
え?情熱は今も変わらないって?
やだよお前さん。年甲斐もない。
・・・ところで今夜はやけに冷えるねえ。
そっちの布団に行っても いいかい・・?
74 :
柚子胡椒:2001/08/25(土) 04:06
先生、あのぅ、ウチの子のことなんですが・・・
あの子ったら毎晩毎晩遅くまでパソコンの前でにやにやして
マイマイなんとかってぶつぶつ呟いてるんですよ
あの、何かそういうのがクラスで流行ってるんでしょうか?
え?心当たりがない?
それじゃあウチの子だけなんですかねぇ
え?アダルトサイトでも見てるんじゃないかって?
んまぁ!ウチの子にかぎってそんなことは絶対にありません!!
でも・・・そう言えばあの子 ときどきハァハァ…って言ってる・・
あの、やっぱりそうなんですかねぇ
え?先生も若いときはそうだったんですか?
はぁ うちは母子家庭なものでそういった話はし辛いのかもしれませんねぇ
え?先生もまだお独りなんですか?
まぁ・・・え?この後ですか?
いえ 特に予定もありませんが・・・
そうですか・・ それじゃぁお茶だけでも失礼しようかしら・・
75 :
柚子胡椒:2001/08/25(土) 04:06
マイマイカムリさんへ
改訂版
1000レスふぁいとー!!(ピュッピュッ)
この私の熱き迸り受け止めてくだされ!!
76 :
マイマイカムリ:2001/08/25(土) 18:04
僕はお尻が好き1(長すぎるので分掲)
僕はいつも女のお尻を好ましいと思ってる
その温かな曲線(カーブ)を眺めると
とても気持ちがいい
出っ尻(でっちり)も柳腰もおまんじゅうみたいなのも
少年のように固そうなのもいい
「お尻なんて」
少し軽蔑気味にいう娘がいた
たしかにお尻はかなり鈍感なところらしい
強くつかんで揉みしだくくらいでないと
お尻には気がいかないようだ
だからお尻が誘うということはない
お尻は無自覚なのだ
鑑賞と持ち主に本質的な関係はない
君のお尻がどれほどにすばらしいか
それを知らない君には発言する資格はない
お尻の完全に比べれば
両脚の間のポヤポヤゴワゴワした茂みなど
理屈っぽくていけない
もうひとついっておきたいのは
ポーズを決めたとたんにお尻は
個性を失ってしまうことだ
自らのお尻を理解している女は少ないから
装飾が過ぎる多弁を雄弁と思いこむ
僕たちがバレーやダンスや舞に惹かれるのは
視角や光量や躍動によって
表情を変えるお尻に圧倒されたいがためだ
77 :
マイマイカムリ:2001/08/25(土) 18:05
僕はお尻が好き 2
日常生活においては
つまり状況や関係性によって
働くお尻や弛緩したお尻が
たとえようもない憧れや惑いの対象となる
それはたいてい男の誤解から生まれているが
お尻の率直なメッセージを受け取るのに
さしつかえはない
彼女を裏返してみなさい
掌の下の弾力をたしかめ産毛を吹き
頬ずりするのはしばらく我慢して
しげしげと全体を眺めなさい
彼女がクックッと笑い出したら
小さな声で叱りなさい
寒さに肌が粟立っているなら
もう少しだよと慰めなさい
不安や怯えの硬ばりを感じたら
背中をさすってあげなさい
あなたに怒っている
それだけはないから安心しなさい
ちょっとめったにはお目にかかれない
光景をあなたは見ている
それを幸福と呼んでもいいが
そんなことより先にすることがある
もういちど彼女を裏返して
その両脚の間に身体を
沈めさせてもらいなさい
両手を回してお尻をつかみなさい
それはあなたのものです
いまこのときは
これ以上は何も望まないから・・・メールください
79 :
マイマイカムリ:01/08/26 10:40
はい、柚子胡椒さん
あなたには珍しくおとなしいレスですね。
さきほどメールしましたよ。
80 :
マイマイカムリ:01/08/26 10:58
焦燥
雨が降っているが陽は射している
宙ぶらりんな私の心のようだ
メールは来ていない
電話はできない
会いにはいけない
こうして
週に一度のあいまいな約束が
月に一度になっていくのだろう
別れというにはあいまいな
出会いというにはおそまつな
私の欲望
赤い夢
僕が存在する理由は 誰かに望まれてるからじゃない
僕があなたを強く望んでいるから存在する それだけです
もどかしいって言うのは
スイッチ入れてパソコンが起動するまでの時間のこと
もどかしいって言うのは
ダイヤルアップが完了するまでの時間のこと
あなたに会うまで
もどかしい思いばかりです
2chは潰れるんじゃない。無に帰るんだ。
今まで人と話すことが出来なかった人。自分に鍵をかけてしまった人。
君らが手にしたインターネットという世界はいわば夢の世界だった。
パソコンの電源を入れる、ただそれだけでもう一つの世界へと繋がる
夢の世界へと繋がる扉だった。君らはこれを望んでいた。
2chに来れば、年齢、性別、性格、そんな物関係無しに、皆同じく
インターネットという扉から話すことが出来た。
自分に鍵をかけてしまってからずっと人と話すことを忘れてしまった人
そんなでも、誰だろうがかまわずにみんなで本音で話し合える場所。
君らはここで人生を学んだんだ。もう鍵を外しても良いんじゃないかな?
君らが学ぶには2chが必要、でもいつかは帰らなくてはいけない。
元の世界へ。今君は元の世界へ戻るんだ。
もう君は2chがなくてもやっていける。君はもう充分勉強したよ。
最後に、2chへ・・みんなへ一言言おう。
肝心なのは「さようなら」や「またね」じゃない。
「ありがとう」ってね。
84 :
マイマイカムリ:01/08/26 19:03 ID:nEQZADko
本当にコーマンしなくていいのかよ? 1(長すぎるので分載)
ギュイーンとさ
三宿の交差点を右折してさ
246をシブヤまで15分
スッゲー早かったろ
しっかしクソ暑くねえ?
そら109よりハンズだよ
でもさ、即行かますにはさ
ちょっと歩きゃ、ラブホなわけ
道玄坂はさ、ケヒヒ
どっかの立ちんぼのばばあが
殺されたってんだろ、知ってるよ
似たようなイケてねえ女が真似して
最近、ウロウロしてんだってな
俺もウリしたことあるよ
オタクさ、そうやってネチネチ聞くもムカツク
俺とコーマンかましに来たんだろ?
練馬区くんだりから、電車乗ってさ
オタク、腹減ってねえ?
牛丼食ってかない
バイト代入ったんだ、おごるからよ
卵つけような、2つにしてやろうか
しっかし、はじめてだな、卵2つってさ
食ってるの見るの
あーあ、牛丼屋で生姜焼きとかハンバーグ食う
バカが増えて嫌だねえ
おにいさん、俺たちこれからコーマンするわけ
そこのミルクってラブホでさ、聞いてねえか
ショウガはさ、貧乏たらしく隅に置かないでさ
こういう風にザザッとかけんだよ
あんだよ、オタクって呼ぶの変かよ?
お、がついてんだよ、お宅様っていうじゃねーか
じゃ、高田さんてか、そう大きな声で呼んでもいーのか
それで、俺のことは聡子ってか
聡子さん? ゲーッ
オヤジイ、ほんとオヤジな
これからオヤジにするよ
俺、ちょっとションベンしてくる
いいよお、牛丼くらい
でも、卵2つズルズルすすってる
オヤジの横で、俺、ちょっと恥ずかしかった
だんだん陽が暮れるの早くねえ?
部屋空いてるかな
もう秋だもんな
85 :
マイマイカムリ:01/08/26 19:05 ID:qGOrzCvA
本当にコーマンしなくていいのかよ? 2
なんか違くねえ?
ラブホの前でオヤジがグズグズして
フツー逆じゃねえ?
それとも、俺んちでしたいわけ?
タダだからな、このドケチが!
それとも5千円もねーの?
俺、2万円あるから心配すんなよ
いっとくけど
俺の部屋は俺の城だからさ
ひとりで守ってんだからさ
友だち以外は入れねえよ
なめてんのかよ
このまま歩きたい?
頭痛くなってきた
一人で歩いていけよ
情けなくて涙出てきた
サイテー
ウッセイな、見せ物じゃねえつってんだろ
触んじゃねえよ、お前らに関係ねえだろが
ぶち殺すぞ、てめえ!
本当にコーマンしなくていいのかよ
チンポおっ立ってるんじゃねえのか?
オヤジが好きそうな紐パンはいてきてんだけどよ
ケツに食い込んで痛えんだ、これが
ねえ、俺のコーマンってよくねえ?
本当に一緒に歩くだけかよ
卵2つも食ったのに
ほら、生卵みたいな月が出てるよ
びっくりさすんじゃねえよ
いきなり手握ったりして
ねえ、本当にコーマンしなくていいのかよ?
86 :
柚子胡椒:01/08/27 00:52 ID:wuUvKOcs
嫌われたかな
嫌われたかな
恐くないかな
恐くないかな
僕はあなたが好きだけど
逆のことをされたら恐いと思う
嫌われたかな
嫌われたかな
恐くないかな
恐くないかな
87 :
柚子胡椒:01/08/27 01:34 ID:XiB2X3xk
万が一の話をしよう
もしあなたとマグワうことが出来るなら
僕は能動態がいい
もしあなたがノンセクシュアルなら
僕は猫の次でいい
もしあなたが不安なら
僕は見せるから誠意
万が一の話
万が一の…
88 :
雲影:01/08/27 03:03 ID:Y2FgAjZ6
笑いながら死ね
けたたしく狂ったように笑え
それが哀れな貴様の唯一の存在価値になるだろう
苦しいか?
もっと苦しめ
潰されたゴキブリのようにもがき続け
死ぬ事も出来ず、生きる希望も無い貴様は
>>88 死ぬ事が出来ない奴に死ねって言っても・・
90 :
柚子胡椒:01/08/27 23:51 ID:xYm1893o
サ行の三番目と
カ行の二番目が
くっついて
ハート型の目には
あなたが映る
91 :
柚子胡椒:01/08/28 00:47 ID:IfpwC3LQ
今日は雨で
でも私はずっと濡れない所にいて
私は無神経で
でもあなたは丁寧に応えてくれて
あなたは思いやって
でも私はそれに気付かずにいた
明日も雨が降ったら
濡れて過ごそう
92 :
マイマイカムリ:01/08/28 02:40 ID:/hw2aXRw
シズル感 1(また分載)
こんにちは
待たせましたか
すぐにわかりましたか
すみませんね、暑いところを
一雨来るといいんですがね
私は温かいコーヒーを
じゃ、アイスと温かいの2つ。
いや、アイスが1つとホットが1つ
合計2つです
2人しかいないのにねえ
タバコ、吸ってもいいですか?
いえ、大丈夫です。
欲しいというより、習慣みたいなものですから
こういう喫茶店も少なくなったでしょ
コーヒーショップばかりで
もう神田くらいですね、残っているのは
昔、この近所に青鹿というちょっと怪しい店があってね
いつも女性ばかり、暗くてひそひそ話していてね
僕なんか冷たい視線で迎えられて
でも、本読んだり、考え事するにはちょうどよかった
ケーキでも頼みませんか
アップルケーキがなかなかいけます
あっ、そこにいらしたんですか
いいです、いいです
僕が伝票持って移りますから
すみませーん、コーヒーこっちへ
へえ、ビール飲んでんですかあ
暑いっすからねえ、ああ、どうぞ遠慮なく
タバコは、強いの吸うんですねえ
僕は最近メンソールばかりで
助かったなあ、よかったあ、吸えないとつらくて
私もビールもらおうかな
さすがに生はないですよね
昔、この近くに銀杯っておばちゃんばっかりの
居酒屋があってね、あ、知ってます?
安酒飲んでケンカするやつがいたりして
「おばちゃんに怪我をさせないでください」って張り紙が
あ、知ってる、でもおもしろいでしょ
張り紙がさ、ユニークですよね、ハハハ
93 :
マイマイカムリ:01/08/28 02:42 ID:/hw2aXRw
シズル感 2
でも、おかしいな
青鹿も銀杯も神田じゃなくて目白の店なんだがな
ねえ、マスター、ここ神田小川町だよね?
えっ、嘘、アカバネ? ここは赤羽なの!
どうして赤羽くんだりにいるんだろ、俺
カラオケ? やらないやらない、今夜は静かに飲みたいの!
じゃ、4b63、アレ、4b68?
それじゃなくて、おおたか静流バージョン!
覚えておいてよ、俺の十八番なんだからあ
最初、せいりゅうって読んで笑われちゃった
君、なんて名だっけか
ケイコちゃん、そうだった
昔、ここらへんにアカリってスナックがあってさ
まだいいんだって、2小節目から入るの、好きなんだよ、あそこが
でもさ、ケイコちゃんってのもとりつく島のない名だねえ
恵む子って書くんだろ、えっ、ホントなの、もしかして本名?
違うの? なんだかなあ
いいよ、ほっとけ、歌いたいやつが歌えばいいの
で、ここらへんにアカリってスナックがあってさ、そこに恵子という
つまんない名前の女の子が
あれえっ、この店がアカリなの?
すると、もしかして、念のために聞くけど
君は恵子ちゃん?
じゃないよな、んなはずはない
94 :
マイマイカムリ:01/08/28 02:43 ID:/hw2aXRw
シズル感 3
そうそう、何話してたんだっけ
あばずれの恵子とはじめて会ったのは
神田の、いや目白、あれ、青鹿という喫茶店で
銀杯だったかな
うーん、どうしたんだろ、俺
酔っぱらってるのかな
あそうか、しずるだよ、しずる!
夢のく〜ちづけ、夢のな〜みだ
シズル感っていってね
肉の旨味ぞんぶんにシズル感がたまりません
ってメニューに書くの
俺、以前はファミレスの店長だったからさ
シズル感ってのはさ、ステーキの外側はカリカリ
中は熱い肉汁が溢れてザクッて噛みきれる心地よさ
そんな意味さ
ファミレスはアメリカが本家だから
クリーンネスとかシズル感とか
そのままの用語なの
恵子の肉もシズル感があったな
旨かった、メニューに出したいくらい
嘘だよ、冗談
おっと、マスター、もう看板かあ
誰もいねえや
おおたかせいりゅう歌い損ねたね
恋は短〜い、夢のようなものだけど〜
喉がバックリ切れているから
ヒューヒュー音がするだけだな
ま、いいけど
誰も聞いちゃいないから
さてと、俺もそろそろ帰るか
どこへ? どこへだ?
おっ、恵子、いいところへ来た
迎えに来てくれるなんて
いいところがあるじゃないか
さて、どこへ私は帰るのでしょうって
悩んでいたところ
一緒に帰ろう、タクシーは拾えるだろ
でも、なんで俺がここにいるってわかった?
しかしなんだな、お前どうしてそんなに青黒いの
顔がむくんじゃって、飲み過ぎて寝不足か
それにどうした、身体の前が血だらけじゃないか
二の腕がザックリないけど
犬にでも噛まれたか
かわいそうに
そう、ネクタイを引っ張るなって
いま逝くから
95 :
マイマイカムリ:01/08/28 02:56 ID:/hw2aXRw
もうすぐ100レス!
************************
爪
夏に雨が降ると
部屋を閉め切って
クーラーを除湿にする
彼から電話が来ると
窓を開け放して
タバコの煙を逃がす
そして爪を噛む
叱られても
爪を噛む
96 :
マイマイカムリ:01/08/28 20:34 ID:/hw2aXRw
訂正
いいところがあるじゃないか >泣かせるじゃないか
さて、どこへ私は帰るのでしょう> さて、私はどこへ帰るのでしょう
そう、ネクタイを引っ張るなって>そうネクタイを
夏に雨が降ると>雨が降ると
97 :
柚子胡椒:01/08/29 01:04 ID:twC3nUxQ
僕の胸は鳩胸で
これがまあ少なく見積もってもFなんだが
どんなもんだろう
これもまあかなり苦しいのだが
くびれらしきものも
一応あることはあるのだ
どんなもんだろう
98 :
柚子胡椒:01/08/29 01:05 ID:twC3nUxQ
ある意味好きって言うことは
ある意味そうでもないってこと?
ある意味意味がないね
僕は君の事 好きだよ
99 :
柚子胡椒:01/08/29 01:06 ID:twC3nUxQ
ここはいいですね
好きって言っても嘘っぽくて
ここでしか言えないね
私はあなたが好きです
100 :
柚子胡椒:01/08/29 01:06 ID:twC3nUxQ
100番目いただき v(*^ー^*)v
いつか君の一番も頂戴したいものです
101 :
柚子胡椒:01/08/30 03:47 ID:TC18qeQ2
101回目というのは
何か特別なのかな
僕はそのように思わないけど
今日はちょっと特別にしてみようか
プロポーズをしたいとこだけど
今日は特別に意地悪をして
君のことは話さないよ(笑)
そうだなあ
今日は君の話によく出てくる
猫の話をしようか
101匹も猫がいたら
僕の嫉妬は追いつきそうにないなあ
もしかして
今日ばかりは君も
猫に嫉妬してくれたりなんかして
102 :
Baby−A:01/08/30 04:47 ID:bKohd5gA
一人の人間とは
わたし
そして・・・
それは
永遠に生きようとする
意志と
魂と
やがてやってくる死との
短い夢
103 :
Baby−A:01/08/30 04:57 ID:bKohd5gA
104 :
柚子胡椒:01/08/31 00:53 ID:sOyM6ayk
僕はそんな
晩生だから
気になる人がいても
アピールするとかは…
あ、かっぱえびせん食べます?
よかったらこれ袋ごとどうぞ
それじゃあ僕はこれで
‖|┃|||||┃‖|┃|‖
‖|┃|||||┃‖|┃|‖
090 8XX6 091X
105 :
柚子胡椒:01/09/01 03:40 ID:moUDdO72
もう少し待って欲しい
あと一ヶ月ちょっとで
未成年者略取ではなくなるから
そうなったら心置きなく僕をさらってくれていい
もう少しだけ待っていてくれ愛する人よ
金が欲しい、力が欲しい...そう、すべてが欲しい
> すべてが欲しいだって、では憎悪は欲しいのか?
いや、そうでない。
> では、破滅が欲しいのか
いや、利益になるのもが欲しいのだ。
> お前の言う利益とはなんだ、憎しみ利益にならないと、どうして言える。
いや、そうではない。
> では、それらが利益になるのか
おそらく..そうだ。
> それは結構だが、それで何を得る。今まで、
> 貴様が得たものは、憎悪と破滅ではないのか?
いいや、それは絶対に違う。
> それで、貴様の望みは何だ。
................だ
> ...よかろう望みを叶えよう。ただし、交換しなけらばならない。
それで、すべてが手に入るのか?
> そうだ。ただし..
わかった...
(煙草の火が静かに消える...)
> ふっ馬鹿な奴だ。
> そいつはお前を呪いながら死んでいった。
107 :
マイマイカムリ:01/09/01 09:30 ID:iNTJwcJg
ワンコイン・ブルース 1(またも分載)
朝目覚めるのがどんなにつらいか
月や星を眺めてはいくつため息をついたか
クソみたいな仕事にはがまんできねえ
おまえがそばにいないから
電話が鳴るのを待っている
ビールもウイスキイも心は酔わせない
バカみたいなやつらとはもう遊ばない
おまえが帰ってこないなら
オレを見て笑ってくれたはじめての女
おふくろにだって好かれちゃいなかったのに
俺はもう笑えない気がするよ
おまえが俺を憎んでいるなら
よくベッドでふざけあったな
幸福で胸が張り裂けそうなときもあった
それがいまじゃクソみたいな気分だ
おまえを二度と抱けないのなら
なあ、神さま
あんたはたった6日で世界をつくった
おかげで俺たちはクソまみれさ
だから俺はあんたを頼りにしたことはねえ
人を睨みつけて胸をそらしてやってきた
どうせこぎれいな天国には入れないさ
でも地獄にはまだ早すぎるだろう?
神さま、お願いだ
おれに電話するためのコインを一枚
彼女にやっちゃくれねえか
ほら、あんたの真下を歩いている
その赤毛の女だよ
108 :
マイマイカムリ:01/09/01 09:31 ID:iNTJwcJg
ワンコイン・ブルース 2
なあ、神さま
ちょっと斜視でそばかすの田舎娘が見えているか
あんたが気に入るような女じゃないかもしれん
教会には行かないし汚い言葉もつかうからな
でも悪い女じゃない
なあ、神さま
ちょっとばかし運が悪かったとき
彼女に手を差しのべるべき人間が
ろくなやつじゃなかった
かなりひどい目にあったとき
彼女に手を差しのべてくれる人間が
誰もいなかった
なあ、神さま
つらい目にあってきたのに
人を優しさで包むことができる女だ
おかげで俺も少しは人間らしくなれた
彼女の心には小さなクルスがあるんだ
数えきれないほど握りしめたせいで
プラザホテルの真鍮ドアのように
ピカピカに光り輝いている
なあ、神さま
そんな彼女を殴っちまった俺は
本当にクソみたいなろくでなしさ
あのとき俺はどうかしてたんだ
悪魔にキンタマをつかまれていたんだ
いまでも彼女の悲鳴が耳から離れないよ
神さま、お願いだ
おれに電話するためのコインを一枚
彼女にやっちゃくれねえか
あんたの真下を
泣きながら歩いてる
その赤毛の女だよ
コインを一枚
その足下に転がしてくれたなら
二度とあんたをクソッタレとは呼ばない
心からそう誓うよ
だからお願いだ
コインを一枚
109 :
マイマイカムリ:01/09/01 09:32 ID:iNTJwcJg
>>107,108
BGMはビートルズバージョンのBaby it's you
シャラララー♪
110 :
174-スカイ フレンドU:01/09/01 09:52 ID:JkCAwQUU
≫104 すげー新鮮!
111 :
柚子胡椒:01/09/01 23:51 ID:KH6t2DXQ
うーん、おかしいなあ…
そろそろ伏せてある数字も
教えてくれってオファーがあると思ったんだけど(笑)
************
漬け物は一夜
七味より一味
意外にも一途
結婚しないか?
112 :
名無しさん:01/09/02 17:18 ID:6GcwVmk.
マイマイカムリさんの詩、すっごい(・∀・)イイ!
107・108が特に・・・。
恋愛ものってあんまり好きじゃないんだけど、これマジ泣きました。
>>112 そですか? この手のタイプは昔っから黒人ブルースの歌詞に
腐るほどありますよ?
114 :
柚子胡椒:01/09/02 22:31 ID:5KcUe25A
>>109 今日帰りに買って聴きました。
シャララララララー♪
**************
季節の中でどれが好きってきかれたら
うーん 冬
冬のどこが好きってきかれたら
うーん 強いて言えば冷たい水が飲めるとこ
そんな
好きなものがあるようなないような僕だけど
あなたのことははっきりと好きです
115 :
マイマイカムリ:01/09/02 23:01 ID:zyQ.z59c
>111
>結婚しないか?
一途なだけじゃなく意外に古風でもありますね。
>112
ありがとう。また読んでください。
>113
ありがとう。模倣になっていれば嬉しいのですが。
ロバート・ジョンソンはアメリカを代表する詩人だと思っています。
あれほど少ない語彙でね。しかし、鈴木一朗みたいな名だな。
>114
うん、たしかにラが少なかった。
当分、耳について離れないかもしれませんよ。
116 :
マイマイカムリ:01/09/03 02:31 ID:wdvUA9b2
無題1(どうも長くなっていかん)
100円ショップのガラクタ棚に俺を並べるな
俺のタグやレシートやポイントカードを探すな
お前の自意識のPOSシステムと関係なく
俺が売れ筋でありお前こそが死に筋なのだ
マツモトキヨシで生理用ナプキンを買うお前の後ろに
俺が背後霊のようにぼんやり立っていると思うな
心霊写真のようなプリクラには絶対写らない俺だから
お前とは知り合いですらないのだ
俺は何々系でもない
俺の感情はたかだか数十種類の顔文字ではおさまらない
お前の上目づかいの怠惰な分類を押しつけるな
俺は砂のように流れるが一個の砂粒ではあるのだ
俺は留守番電話とは話さない
お前はなぜそこにいない人間に話しかけられるのだ
お前はなぜそこにいない自分に話しかけるのだ
お前はなぜ目の前にいる俺に話しかけないのだ
俺は待ち伏せを受けても予約はされない
俺の列の前にも後ろにも立つな
お前はわけもわからぬ行列に並べ
俺は俺だけの行列に真っ先に並ぶから
俺の心の中に降りてこようとするな
俺にはスキャンもシミュレートも無効である
俺は傷つける者であり傷つけられる者ではない
俺にトラウマや自傷や癒しは必要ない
俺はサイドにはいるがサイトにはいない
クリックしても砂時計は現れずリンクには飛ばない
俺はつねにここにいるしそこにはいない
お前はどこにもいないしいたこともない
117 :
マイマイカムリ:01/09/03 02:32 ID:wdvUA9b2
無題2
俺の手指や脚はランチの盛り合わせではない
相づちや吐息をトッピングしたつもりはない
俺の性感帯はPOPなアイコンによって指示されない
俺の血肉はいつも俺自身を裏切って心地よく動く
俺の冗談や皮肉に付箋を貼りマーカーで傍線を引くな
お前の想像力では俺をマーケティングできない
薄っぺらな傾向と対策を並べるそばから
行動規範は瞬時に電流となって神経を駆けめぐるのだ
俺は不法投棄された産業廃棄物の堆積を忙しく移動する
一体の古ぼけた探査ロボットのようではあるが
湿原をわたる東風になびく一本の蘆である
ブックマークからはずせ
お気に入りからはずせ
シュレッダーにかけろ
ゴミ箱を空にせよ
俺は永遠に蜘蛛の網にはかからない
マルチメディア以上の存在である
かつて茶色い眼と黒い髪を持つ東洋人が
顎先から流れるままに深い鎖骨に雨滴をため
いっぱいに開いた足指で黒い土を掘り返し
握り固めた両の拳を震わせ呟いた
お前はただの現在に過ぎない
118 :
柚子胡椒:01/09/03 23:03 ID:1FDZf8Yc
たまには(?)自分を売り込まないとね(笑)
************
・薄口醤油 5t
・卵黄 3個
・水 60t
・柚子胡椒 15t
・バター 60g
バター以外を湯煎にかけながらホイップし
仕上げにバターモンテをすれば
柚子胡椒風味のサバイヨンソースの出来上がり。
サッパリとして仔羊の肉とよく合います。
また、柚子胡椒そのものは
ネットリとしてあなた様とよく合いたがります。
どうぞお召し上がりください。
119 :
柚子胡椒:01/09/03 23:04 ID:1FDZf8Yc
古風が好き??
得意料理はきんぴらに書き直してっと
趣味はパッチワーク…
備考の欄には
いくらの醤油漬けが出来る…っと
これでよし。
もらってくれる?
120 :
柚子胡椒:01/09/04 01:39 ID:rxmWeaGI
君に逢うまでの僕は
鏡で自分の顔を見てばかりいる嫌な野郎で
君に出逢ってからの僕は
毎日パソコンばかり覗き込んでいる眉毛モジャモジャ野郎さ
会えないことを嘆くより
こんなモジャモジャな僕を見られないことに安堵してるなんて
僕もどうかしちゃったね
121 :
マイマイカムリ:01/09/04 03:16 ID:fQlScizw
マイ・フェバリット・シングス
僕は雨が好きだ
夕暮れやまだ夜が浅いときに降りはじめ
暗さが割り増しになっていくときがいい
空気を冷やし街を包むように濡らすくらいがいい
身幅以上の傘をさしたり足下のはね返りを気にするせいか
人々がちょっと遠慮がちに歩いているのがいい
いまいましげに空を見上げる瞳がすぐに気弱に瞬くのがいい
雨滴が伝い落ちるふろんとガラスに滲むテールランプの赤がいい
月や星がいなくなったかわりに街灯で輝くアスファルトがいい
眠気を誘う規則正しいワイパーの往復音に耳をあずけながら
分度器みたいな水跡が消えていくのを見ているのがいい
こうしてカフェの壁際の席から入口を眺め
傘立てにささった黒や紺以外の色や模様を数えるのがいい
少々の雨なら傘をささない僕だが
君がどんな傘をさしてくるのか想像している時間はいい
おや、はじめて見る傘だな
「やあ、早かったね。うん、僕もいま来たところ」
僕は君が好きだ
122 :
柚子胡椒:01/09/05 01:52 ID:Swk5/tc2
あなたは私の
高嶺の花なの
垂涎の的なの
私は
あなたのなの
123 :
柚子胡椒:01/09/06 01:28 ID:WByfBID6
あなたの目には
僕はわがままに映ってるかもしれないけど
本当の僕は
あなたの知ってる三十倍はわがままです
あなたが甘い物には目がないと
いうのなら
僕は全身をカラメリゼします
あなたが甘い物には目がないと
言うのなら
僕はその通り目をつむっています
だからどうかお願いです
早く口づけてください
コンピュータ回路のように
理路整然と物事を進められたらよいのだが
夏になると熱暴走しまくる
僕の頭はなんだか
とても人間らしいのだけれども
あまり熱を帯びてばかりというのも
ちっとも話がすすまない
なにかもっとこう
スカッと
いきたいものなのだが
どうだろう、そこのキミ
キミのクールな脳みそと
取り替えてみないか
キミは僕のわけのわからない脳みそに
ふりまわされるかもしれないが
126 :
マイマイカムリ:01/09/08 03:05
カエル 1(長すぎるので分載)
ゲイでインポだって言われるままに信じて部屋に泊め
パンツの脇から指入れられるまで気づかなかったってか
少なくともバイでゼツリンだったことはわかったわけだ
タトゥのアーティストで麻布十番にスタジオがあるってか
腕のドクロと人魚はシールのはずだがそれにも気づかなかったか
あいつはホームレスでプッシャー、ようするにクスリの売人さ
けっこうなことじゃねえか
どんなことでも理解が深まるってことはよ
で、ヤツと結婚を前提にしたおつきあいがしたいってか?
レズで不感症ってふれこみだったのにアソコはトロロ
痛がるのは演技かと思っていたらなんと初物だったと
男知らずなだけで実はサオの乾くヒマもねえヤリマンだったってか
後はクスリ使ってケツ穴もできるようにしてウリをやらせると
けっこうなことじゃねえか
1つより2つ、仕事の幅を広げるってことはよ
で、妹と結婚を前提にしたおつきあいがしたいってか?
たしかにあんちゃんには関係ねえよ
そうビビルなよ、おまえは知らなかったんだ
クソニニはねえだろう
だけどケジメはつけなくちゃな
二人っきりの血縁じゃねえか
短大まで出してやったのに
命までとろうとはいわねえよ
腰抜かして小便洩らしても
もうおまえや俺だけの問題じゃねえんだ
泣こうがわめこうが外には聞こえねえ
そういう場所なんだよ、ここは
わかった、わかった
じゃ、こうしよう
おまえら俺の目の前でやってみせろよ
その小便くさいマットレスで悪いが
俺の前でおっ勃てて濡れるなら
その惚れてるって与太を信じてやろうじゃねえか
10分待ってやる
127 :
マイマイカムリ:01/09/08 03:06
カエル2
汚ねえケツを向けるんじゃねえ
くわえている顔を見せろよ
へえ、髪をかき上げるなんざ余裕じゃねえか
そうそうカリは丁寧にな、なかなかうまいもんだ
小さい頃は忘れ物ばかりする不器用だったくせによ
前戯もなしにいきなり突っ込むかね
芸がねえな、もうすこし回すとかできねえか
痛がってるだろ、感じてるのか?
深く突っ込んでしばらく動かさねえ
おまえの形を思い出させるくらいがいいんだ
おうおうズッポリくわえこんで
パイパンだったのに真っ黒けになっちまって
「あんちゃん、置いてかないで」ってよくベソかいてたな
いまじゃ下の口でも泣くようになりやがって
おまえが中学の頃は俺のズリセンネタだった
いまおまえを見ても俺はもう何も感じねえ
白い腹さらして脚ピクピクさせたカエルみたいだ
いつのまにか俺がおいてけぼりを食ったようだな
バカみたいにケツ振っているこいつのケツアナに
このトカレフを突っ込んでぶっぱなしたら
2人ともおっぺしょられたカエルみたいになるだろうよ
そのうち俺も逃げることも走ることもできずに
飛び出した目玉だけをグルグル回しながら
おっぺしょられるのを待つことになるんだろうな
それまでは生きなきゃな
俺たちも
昔テレビで見ていた、ジュリアナでケツ振ってた様なネーチャンには
興味がないね〜まぁあれはあれで、俺のズリセンネタにはなったけれど
もな、終ると同時に吐き気を催したぜ、こんなもんなんか?全く俺自信も
生理的欲望も全て刹那の中での行為そのものでしか無かった様な気がす
るぜ
129 :
マイマイカムリ:01/09/08 15:04
無題
囁き声は
耳からこぼれて
足下にたまって
ちりぢりに
逃げていく
黙っているのは
さっきから
何もいわないのは
嘘をつかれたから
のみこんだ言葉を
胸まで戻して
裏切りはなかったと
あなたの代わりに
言い訳している
私という他人
見知らぬ人
130 :
マイマイカムリ:01/09/08 15:04
出会いは億千万の胸騒ぎ
バスに乗っていて
後ろ姿が気になる
たとえば女性
あるいは男性
彼や彼女が
降車していく
顔を見たいと車窓に
身を乗り出すが
たとえば電信柱に隠れて
あいにく見えない
発車するバス
徐々に遠ざかる街並み
歩いているその人を
ちらっと見るくらい
チャンスは何度もあるはず
でも意地悪されているように
どうしても顔を見れない
顔がないのかもしれない
私に背を向けている
すべての人たちは
そんな風に
けっして出会えない人が
この世にはいる
どんなに願っても
会えない人がいる
恐ろしいことだけれど
131 :
マイマイカムリ:01/09/09 03:34
くれる?
私を好いてくれる?
食べているのを眺めていてくれる?
顔を上げたら
ちょっと微笑んでうなづいてくれる?
私の数少ない美点を見つけてくれる?
約束の時間に遅れるのは
まじめ過ぎるからだと思ってくれる?
髪型や服装が変わったのに気づいてくれる?
「似合うかしら」と訊いたら
ちょっと大げさなくらい褒めてくれる?
私のくだらない話を最後まで聞いてくれる?
あなたのことを家族や友だちに
少しずつ打ち明けているのをわかってくれる?
煙草を吸うのはやめてくれる?
私の前だけでも
身体には悪いのだから
退屈しているんじゃと不安にさせないでくれる?
見つめかえしてくれる?
手を握っていてくれる?
あなたの話を聴いていなくて
形のよい眉や深い瞳
何よりセクシーな唇の動きを追っているだけだから
間抜けな相づちをしてもがっかりしないでくれる?
私はそれほど美人じゃないし
頭もよくないわ
素敵な服を選ぶセンスもないけれど
あなたがくれたお花は
とっても美しいと思う
あなたにあげられるものは何もない
それでも世界中の誰よりも
あなたを信じている
この私自身よりも
それを知っていてくれる?
さっき声をかけてきた
あなたのお友だちに
私を紹介してくれる?
男はみんな若い女が好きなんだと思ってた
気持ち悪いって言われるまではね
コンパニオンのバイトしてたとき
はっきり言ったお客さんがいて
お前らは女じゃないって
お前らは何考えてんのかわからなくて気持ち悪いって
そりゃあ自分の娘や孫くらいの歳のやつが
目の前でシナつくってたら複雑な気分だろうし
若いやつの言葉や行動というのも意味不明に映るんだろう
言い方がきつくて
嫌な感じがしたけど
思い上がっていた私にはちょうど良かった
何を考えているかなんて単純だよ
あなただけは理解に苦しむ顔なんてしないで
私はあなたが好き
それだけだから
ああ どんな魔法を使ったのですか
恥ずかしがりのこの僕を
こんなにも恥知らずにしてしまうとは
ああ どんなトリックを使ったのですか
淡泊なこの僕を
シーツも使わず獣に変身させるなんて
ああ どんな奇術を使ったのですか
視力の悪くないこの僕を
あなたしか見えなくさせるなんて
ああ どんな手段を使って届けようこの恋心
134 :
マイマイカムリ:01/09/11 02:31
虎及び猿として 1 (分載でごめん)
むろん中年男は若い女が好きであります
コンパニオンやレースクィーンには目がありません
寄せられた胸の谷間やぷっくらした恥骨に
性の恫喝に気圧されて
目のやり場をなくすのであります
よく張った大腿と足首の強靱な細さに
ひとつまみもできない脂肪の薄い背中に
動物としての優越の誇示に
はなから項垂れてはいるのですが
ジェンダーやセクシャリティという
仄暗い蝋燭の灯りの下に
醜貌を隠していないと
恋や愛とかいう理念の罠に
たぐり寄せてからでないと
口説き文句の梯子すら
私は降りることができないのです
私の武器はといえば
狡猾を理知
卑劣を逡巡
惨心を情熱
と見せかける擬態しかありません
遊弋しては隙をうかがい
機を見ては包囲を狭め
餓え狂うのを凝っと待つ
守勢に立たされたら樹上に逃げ帰る
ゲリラともいえない陽動作戦くらいしか
考えつかないのです
135 :
マイマイカムリ:01/09/11 02:32
虎及び猿として 2
一時期の
生命の旬を迎えた若い女は
いわば密林の虎のごとく
無敵であります
思い上がるのもむべなるかな
放恣な安息に飽いては
脚力にまかせて疾走したあげく
牙を剥き出して私を追い詰め
喉を鳴らし地を転がる媚態に陶然としているうちに
凶眼が瞬く速さで喉笛に食らいつくでしょう
私の熱く塩辛い血潮にむせる歓喜だけを
彼女は思い描いているはずであります
だがしかし
期待は空しく裏切られるのであります
私の偽肉は饐えた腐臭を放ち
冷えた偽血は錆びた鉄分を含んで苦く
内臓があるべきところには
黒い空洞しかありません
それは私の思念がつくりだした
一体の分身
双子なのであります
熱帯を破る彼女の怒りの咆哮を
震える心の裡に賛美しながら
私はまた樹木の陰から
おずおずと出でて
捨て身を晒すのであります
一匹のみすぼらしい
項垂れた猿として
ただ私が夢想して止まないのは
鮮烈な黄色と黒の縞模様が
見開いた瞳孔いっぱいに広がる
絶命の瞬間
至福の静寂であります
そして
鋭い牙と爪が引き裂く
血泡の祝祭
飲み尽くし食らい尽くされる
細胞の再生なのであります
そのように
新たな擬態を得て
私はまた
彼女を探すでありましょう
一頭の虎と一匹の猿として
咆哮と哄笑のうちに
私たちは出会うのであります
136 :
名前はいらない:01/09/11 04:48
あま駆ける
先人達の想い
幾重の層にも重なり
めくりめく想いよ
幾重の世が巡ったことだろう
誰あらん
あなたの想いと共に
そこはかとなく香る竜胆にさえ
あんたの想いを巡らしむ
我、空駆ける星とともに想い馳せる
古も今世も
人の魂の何が変わろうかと
我が身を振り返り
そこはかとない哀しみに暮れ様と
狂喜乱舞の日々に暮れ様と
その様何もかわらじ
いとおかし
いとあいらし
137 :
マイマイカムリ:01/09/11 19:51
君に教えてあげよう 1(続きます)
レストランやカフェで
女性を壁際のソファに座らせて
自分は通路側の椅子に座る男がいる
彼女によい席をあげた
自分は二の次でいい
そう思っているのだろうが
わかっていないなと思う
第1に
彼女の視界に入るのは自分だけ
そんな有利な状況を自ら放棄している
君は何のためにその店に彼女を誘ったのだ
壁際に座れば店内を見渡すことになる
インテリアや運ばれる料理
ギャルソンやほかの客の様子に
彼女はどうしても気を取られてしまう
慣れない店で気疲れするかもしれない
どうしたって君への集中力を欠いてしまうのだ
君が壁際を占めれば
慣れた店のいつもと変わらぬ光景を確認し
次なる場面の変化を予測すらできるだろう
たとえば簡単な話
オーダーするのにいちいち振り返り
ギャルソンを探す必要がないというだけでも
雲泥の違いがあるのだ
メニューを吟味しているときに
近づこうとするギャルソンを
首を振って制するという
高度な技も使えたりする
君は多くの情報を持ち
状況を正確に把握している
彼女を店に入ってきたままの
白紙の状態に留めるのだ
背後で何が起きているかわからない
無防備だという不安が
君を頼もしく感じさせ
顔だけでなく心も君に向けさせるのだ
138 :
マイマイカムリ:01/09/11 19:52
君に教えてあげよう 2
第2に
店内や人の様子に気を配り
万が一に危険なことや不測の事態が起こったときは
君にはすばやく動ける体勢がある
見知った男女にバッタリという場面も考えられる
躓いたギャルソンにコーヒーをかけられる
そんな間抜け役も避けられる
ついでにいっておくと
彼女がコーヒーをかけられたときは
君はすぐに立ち上がり
事態を周囲に知らせる騎士役を演じよう
視線を集めるヒロイン役を彼女に振るのだ
それは2人だけの小さな事件として
思い出に残るエピソードのひとつになるだろう
間違ってもギャルソンを叱ってはいけない
3秒くらい彼及び彼女を見つめて
「この後、ちゃんと対応してくれよ」
と心で念じるのだ
似たような課題として
君は車道側を歩くべきかというのもある
上記した同じ理由から
もちろん君が車道側を歩くべきだ
ただし
店内以上に危険で予測不可能な外では
周囲への目配りに忙しいあまり
結果的に彼女のまわりをウロチョロしてしまい
彼女を無用にイライラさせることが往々にしてある
そんな無様さを避けるには彼女との距離を狭めればよい
もっと密着して肩や腰を軽く抱いて歩けば
問題ははるかに困難ではなくなる
右折と折り返すときくらいなはずだが
彼女が車道側に変わってしまったときでも
少しも慌てる必要はない
「こりゃ、危ないな」
と軽く力を込めて彼女を制御し
反対の手に抱き変えればいいだけだ
彼女にとってはちょっとした驚きであり
君のとっては嬉しい役得である
それまで君の手指は彼女に軽く触れ
添えるほどでいい
話が上の空になっても
そこに神経を集中させて
手指で語らっていると思うべきだ
君が右利きなら
君の左手は
彼女の左側面の
腰や脇腹、肩や頭、髪など
すべてに触れることができる
右手ほど器用には動かず
もどかしいところが
抱いているというより
触れて話しかけている
ということなのだ
139 :
マイマイカムリ:01/09/11 19:55
君に教えてあげよう 3
少し歩こうと2人で決めて
肩や腰に手を回そうとして
「嫌らしい」
という女はよほど頭が悪いか
君が相手にされていないのだから
一緒に歩くという心弾む時間はあきらめて
早く立ち去った方がいい
ある意味ではセクスなどより緊密な
運命共同体的な合意を必要とするのだ
下手すると車や人や自転車で怪我するわけだから
2人の歩調が合わないときも
やはり考え直した方がいい
いうまでもないが
彼女が一日中立ちっぱなしの仕事である場合は
話はまったく別である
ゴールを切ったばかりのマラソンランナーに
2人3脚を強いるような真似をしてはいけない
ついでにいうと
並んで歩くというのはセオリーではない
どちらかが前後して歩いてもかまわない
彼女が彼の服の裾をつまんでついていく
その逆も悪くない
大切なのは互いが互いを充分に意識しているかどうか
同時に
樹木や草花ショウウインドウ店構え路地通行人犬猫鳥
など
視界を横切るすべてに好奇心や関心が全開しているか
なのだ
酔っぱらいや負傷者をひきずるように
もたれあって歩く男女はいかにも見苦しく
後者が乏しいことが問題なのだが
ホテルか相手の部屋をめざして
移動しているだけだろうから
大きなお世話というものだろう
140 :
マイマイカムリ:01/09/11 19:57
君に教えてあげよう 4
歩行や散歩の相手として
もっとも避けねばならない人とは
たとえばローマにいてパリを語り
青山にいて京都について話す人だろう
東京にいて故郷を語るのはもちろん別の話だ
眼前の事物や現象を受け入れずインスパイアされず
近くも遠くも
過去の似た体験を話して倦むことない人は
つまらないひとである
少なくとも
君もまた受け入れられていないと知るべきだが
誰をも受け入れない頑な人だから
それほど気にしなくてもよい
歩くことによる精神や身体の活性化については
よく知られているので今回は省略するが
そうして研ぎ澄まされた5感をもってしても
傍らの彼女を好ましいと思うとき
君を見ていない横顔を眩しく感じるとき
君は君の感情の淵源を知るだろう
間違いなく正確に
2人で歩くことによって
いうまでもないことだが
彼女が彼であっても
つまり男女を入れ替えても
そう大きくは違わないはずだ
また一方が車椅子など
何らかの障害があるときでも
歩く場所や触れる箇所が限られるだけで
君がなすべきことは
ほとんど変わりはない
しかし、君の場合はそれ以前の問題があるな
まず、足と手を同時に出してはいけない
ほら、蟹みたいに横歩きすると電柱にぶつかるぞ
こら、嬉しくともその人の周囲を走り回るな
犬じゃないんだから
最初の勘違いがなければ
もっとうまくやったはずなのに
呼吸を荒くせずに
はにかんで笑って見せたのに
あつかましくせずに
恥らってみせたのに
執拗に攻めたりせずに
追いかけたくなるよう仕向けたのに
欲しいものを目の前にしたときの本能として
保護欲を掻き立てる愛玩動物のような仕草も
今となっては使えず
私は相変わらずの私を晒すしかない
一過性のものでも興味を持ってくれれば幸いとして
***********
…(>_<)ナ、ナンチテ!今さら控え目ぶってみた。。。
旬というものが一時であるなら
その一時であるうちに
必ずや献上 馳せ参じます
***********
…(>_<)ナ、ナンチテ!やっぱ相変わらずだった。。。
143 :
名前はいらない:01/09/12 21:57
憂いを帯びた午後4時の紅い空
真っ黒な鳥が夜を纏って飛んで行った
ミルクを零した痕のように広がる天の川
当に体は動かないのに
腐り落ちた腕は海に溶けた
青い羊を探していたんだ
螺旋の奥の陽炎の果てには最後の扉
優しい歌を口ずさみながら
黄金の森の奥で眠ってるから
真っ赤な炎が消える頃には
沈黙をつれて朝が訪れるはずだよ
灰色の雪に塗れた白い肌が冷たい
凍える雲は月が怖くて泣いてる
さようならを言う前にその唇を剥がしてしまおう
有刺鉄線に捕らわれた胡桃わり人形
お迎えはもう来ないから
もう一度だけ言ってみせて
極上の甘い蜜でもって狂わせて欲しいよ
そして・・・
あなたの言葉 あなたの存在を前にして私は
顔が赤くなるの 発熱
動悸が激しくなるの 不整脈
クラクラするの 眩暈
胸が締めつけられるの 狭心痛
看病してもらえたらなぁ なんて
例えばの話をしよう
あなたが来る者拒まずのありがたい人だったら
猪突猛進駆け込んで行くんだけど
どんな場合にも例外があってこの場合
心に父ちゃんを飼ってるような奴は例外なんだろうな間違いなく
あなたが時々出来心を起こすありがたい人だったら
虎視眈々と時々を窺うんだけど
どんな場合にも例外があってこの場合
すぐにハァハァ…してるような奴は例外なんだろうな間違いなく
あなたが朝目覚めたら蓼食う虫に変身してるなんてありがたい事があったら
獅子奮迅の勢いであなたに食されることを所望するのだけど
どんな場合にも例外があってこの場合
いつも黴につつまれてるような奴は例外なんだろうな間違いなく
あれ、例えばの話なのに想いが叶わないぞ?
まあいいや
例えばの話だもの
例えばの…
146 :
マイマイカムリ:01/09/13 04:30
皆さん同じかもしれないが、もう2日徹夜に近い状態です。
きりがないのですが、とりあえず訂正(藁)
何が正しいのか?
>>135 期待は空しく裏切られるのであります>削除
一体の分身>削除
>>138 右折と折り返すときくらいなはずだが>道を渡ったときくらいなはずだが
>>145 私も父ちゃんファンです(笑)。
147 :
マイマイカムリ:01/09/13 04:32
いまはまだわからない
債権と債務の高殿に
突撃したのが
砂漠の戦士なのか
いまはまだわからない
だが彼らの遺志は明らかだ
コンクリとガラスの瓦礫に
埋まっているのが
「戦争」の犠牲者なのか
いまはまだ数えられない
だが彼らの遺志は明らかだ
2001年9月11日
血債は血債によってのみ贖われる
それが人々の遺志なのか
いまはまだ考えられない
だが血のように明らかな
私たちの意志が
私たちを変えるように
昔からこういうときに
私は何と言っていいのかわからなくて
あの子のお父さんが亡くなったときも
私は関係のないことをまくし立ててた
ハムスターのこと 弟のこと バトミントンのこと
あの子に起こった現実を
今ばかりは忘れさせてあげたくて
かけてあげられる言葉を持たない私に出来る精一杯だった
そんなことで あの子の前にある現実を
私が消せるはずもないのに
私がコレクションしてたシールの話をしてたときも
あの子の目には相変わらず現実があったに違いない
なのに 力なく笑ってくれたあの子見て
泣きそうになった
それからも私は ついぞあの子にお父さんの話をしなかった
かえって意識させてしまったのかもしれない
うわずった声で必死に次の話を探して 話し続けて
あの子の注意を引き続けていたかった
悲しい現実から少しでも離してあげたかった
あの子にある現実は変わらずそこにあるのに
昔からこういうときに
私は何と言っていいのかわからない
変わらずそこにある現実
力なく笑ってくれたあの子を思い出す
しゃっくりどころか心臓止まるかも(>_<)ドクドクッ
***********************
メロンパン
エビフライ
本
冷たい水
オムレツの練習
+)ケチャップで描くハート
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
x
x<you
犠牲者を悼む言葉の後に
せっかちな言葉が聞こえはしまいか
それは聞き慣れた
お前自身の声ではないか
報復は
まだか
報復 報復 報復
気付かないのか
涙に濡れているはずのその目は 輝いてるぞ
安全な場所にいて
次なる展開を待ち望む
最初から沈痛な面持ちなどするな
下卑た好奇心を曝け出せ
上辺だけあちらの土を被るなど
よりいっそう醜悪なだけだ
本当に気付かないのかお前は
痛めているはずのその胸は 躍っているぞ
151 :
マイマイカムリ:01/09/15 14:45
シベリアにて 1(長すぎるなあ)
10年くらい前
シベリアを旅したことがある
クリスマス前の冬だった
何もないところでねえ
文化果つる場所といったら
失礼だろうが
建築物も橋も通りにも
色彩もデザインも趣きも
心弾むものは何もなかった
僕がもう30歳をとうに過ぎて
若くなかったせいもあるだろうな
ちょうどゴルバチョフから
エリツィンに代わる頃で
警察官の月給が
長靴1足と等価だったから
みんな必死な表情してた
若い男には卑しい顔つきが多かった
飢えていると日本では聞いてたけど
食堂車でパンにバターを
載っけるように食べているのを見て
笑ってしまった
僕たちにはバターは塗ったり
舐めるものだけど
ロシアにおけるバターとは
塊を食うものなんだ
152 :
マイマイカムリ:01/09/15 14:46
シベリアにて 2
深刻な物不足は
昨日今日はじまったわけじゃない
ウォッカは自家製だし
野菜も庭でつくったり
物々交換がけっこうあって
自分の技能によっては
サービス交換や副収入も稼ぐ
あの国を訪れる外国人が
必ず聞かせられるジョークに
政府は給料を払うふり
労働者は働くふり
というのがあるが
かなり前からそんな二重経済なんだ
国営食料品店の棚はガラ空き
現金が手に入る自由市場には
食物が溢れている
国旗のように象徴的な現実なんだ
とはいっても
むき出しの格差には
やっぱり気が滅入る
街角では
たぶん年金暮らしのおばあさんが
ひねた人参や小さな玉葱の2、3個を
通行人に売っている
これが中年男になると
その数が1、2個増える
だいたい黙って立っているだけ
彼らは朝見かけて夕方にも立っている
自由市場の半分以下の値段でも
さっぱり売れないんだな
僕は高級ホテルで
赤いトマトにゆで卵
冬のシベリアではだが
大変なご馳走を
食べている
法外な高価でね
戸外の気温は零下くらいで
思ったより寒くはなかったけれど
153 :
マイマイカムリ:01/09/15 14:47
シベリアにて 3
抑留されて死んだ
日本人兵士の墓地にも行った
ほかに見物するところもなくて
申し訳ないけどしかたなくだった
痩せた犬しか見かけない
雪に埋もれた町はずれに墓地はあった
僕たちが車を止めると
どこからか3人ばかりの
太ったおばさんがあらわれ
小さな花のブーケを抱え
何かいって笑いかけてくるんだ
日本人の墓参目当てに花売りらしい
赤や緑といった
原色のネッカチーフを巻いて
とうの立ったマトリョーシカだな
もちろん相手にせず
墓地に入ったのだけれど
雪に埋もれているから
ここだと教えられても
墓地なのか空地なのか
何の感慨も湧かずに
ぼんやり立っているしかない
さっきの花を買っていれば
少しは格好ついたのにと
後悔していると
日本人は線香代わりに
煙草に火をつけて供えると教わってね
僕もそうした
つまんないことしているな
とすぐに思った
だってマルボロだもの
ちょっと話がそれるが
国家や経済が崩壊したり
機能していないとき
つまりその国の貨幣がゴミ同然である場合
それに代わる通貨はマルボロなんだ
1カートンのマルボロはちょっとした資産になる
キャメルでもケントでもなく
なぜかいつからかマルボロ
無秩序がふつうという国ではね
154 :
マイマイカムリ:01/09/15 14:49
シベリアにて 4
ちょっと話がそれるが
国家や経済が崩壊したり
機能していないとき
つまりその国の貨幣がゴミ同然である場合
それに代わる通貨はマルボロなんだ
1カートンのマルボロはちょっとした資産になる
キャメルでもケントでもなく
なぜかいつからかマルボロ
無秩序がふつうという国ではね
それはさておき
墓石らしきところの雪に
火のついた煙草を
2本さしてはみたけれど
あの戦争の時代には
フィルター付きの煙草なんてなかっただろうし
いがらっぽいロシアの煙草の方がマシだろうと
我ながら嘘くさいなと思いつつ
型どおりしゃがんで拝んだわけだ
安らかに眠ってください
とか念じようとするんだけれど
兵隊さんたちは迷惑だろう
こんな所に眠っていたくはないだろう
という思いの方が強かったな
墓地の出口で振り向いたら
煙草は風で倒れていて
投げ捨てたのと変わりなかった
帰りがけに
また花売りおばさんたちが寄ってきたけれど
必要がないから買うわけないよ
しおれた花なんて
155 :
マイマイカムリ:01/09/16 00:39
モスクワの少年 1(またもダラダラと)
10年ほど前にシベリアを旅した話をしたね
終点のモスクワまで行って
モスクワに1週間ほど滞在してから
国際列車でクリスマスのパリに抜けたんだ
モスクワはさすがに見るところは多かった
ばかでかいレーニン像ばかりそれまで見てきたから
メトロポールホテルは芸術だと感激した
プーシキン美術館で印象派も見た
赤の広場は悪趣味だと思った
でも
いちばん感心したのはメトロだった
ちょうどマクドナルドのモスクワ出店が騒がれた頃で
地図や地下鉄口のMのロゴマークがそっくりだった
エスカレーターで降りていくと構内は深いんだ
核戦争が起きたときはシェルターになると
いわれるだけ天井もはるかに高くて
ところどころ贅沢に大理石などを使っている
おまけに壁面や天井には彫刻が彫られていて
俗悪なポスターなんて一枚もない
まるで美術館の回廊を歩いているみたい
後で
モスクワはパリの模倣ばかりと知ったけれど
地下鉄はパリのほうがずっと見劣りがした
東京や大阪は比べものにならないね
156 :
マイマイカムリ:01/09/16 00:40
モスクワの少年 2
別に鉄道ファンではないけれど
当時発売されたばかりの
液晶画面がついたビデオカメラで
地下鉄の駅ばかりを撮影して歩いた
モスクワを起点にすべての路線に乗った
ちょっとした仕事がらみでもあったから
ちゃんと三脚かついで
バッテリーをたくさん持ってね
ビデオカメラは行き先々で大いに役立った
民警(ミリツァ)の警察官や地下鉄の職員に
不審がられたときでも
いま撮影した映像をすぐに再現してみせれば
驚いて感心して喜んでそれでお咎めもなし
人だかりができても
僕は得意気に自信たっぷりに操作してみせるから
力関係は一人でも大勢を圧倒できるんだな
ただし
ひったくられたり壊される恐れがあるから
けっして機材を触らせたり持たせたりはしない
地上駅は貧しい人たちの塒になっている
待合室は暖房に温められてすえた小便と汗の臭いが
こもってむっとくる
アメリカでは家を追い出されて
ホームレスになる人が多いけれど
モスクワのホームレスは
故郷の家を捨ててきた人が多いそうだ
ホームレスといっても
一人というのは少なくてほとんどが家族
幼児から夫婦あるいはその両親まで
一家そろって駅で暮らしている
だから
ちょっとビデオ撮影はしにくいんだ
どこにレンズを向けても
彼らの暮らしぶりを盗み撮りすることになるし
長回しだから盗み撮りにもならない
それに比べ
地下鉄ではホームレスは閉め出され
目的地に移動する乗降客ばかり
ずっと清潔で整然としている
撮影していても比較的に無関心な人が多い
157 :
マイマイカムリ:01/09/16 00:41
モスクワの少年 3
それでも
ちょっと困ったことはあった
日本でいえば小学校5、6年生くらいの少年が
僕の後をついてくるんだ
地下鉄のモスクワ駅を撮影しているときに
近くにいたのは知っていた
僕はたいてい一駅ごとに降り
ホームを端から端まで歩いて
アングルを決めるから
尾けてくる人間はすぐに見分けがついた
トウモロコシの毛のような髪
ほっぺたが赤く
痩せっぽちで
薄っぺらなジャンパーのポケットに
いつも両手を突っ込んで
つかず離れずの距離でついてくる
最初はかっぱらいかなと緊張したけど
眼が合うとはにかむようにしているし
暖房がある駅や電車で遊ぶ子どもは多いから
暇を持てあました家出少年かもしれない
とほっておいた
でもやっぱり気になるんだ
少し撮影に飽きていたのかもしれない
見物するのはおもしろいけれど
撮影手順は決まってきて単調になるからね
そこで
少年を手招きして呼んでみたんだ
言葉はまるっきりわからないから
ジェスチャーでファインダーを覗いてみろ
と躊躇している身体を押してやった
少年がいま見たばかりの
入線してくる電車と乗降客の様子を再生してみせたら
青い眼をほんとに丸くして驚いていた
やっぱりビデオカメラに興味があったようで
けっこう嬉しそうだった
お前を撮ってやるとカメラを向けたら
あわてて逃げ回るんだ
ロシア人というのは田舎者が多いけど
あんまり真剣に逃げるんでちょっと驚いた
僕をTV局の人間で
自分がTVに映ると勘違いしたのかもしれない
158 :
マイマイカムリ:01/09/16 00:42
モスクワの少年 4
これで気がすんだか
厄介払いできるだろうと思っていたら
その後も少年は相変わらずついてくる
手を振って追い払う真似をしてみせても
ちょっと立ち止まるくらいで
いつのまにか犬みたいに後ろを歩いている
貧乏たらしい子どもを連れていると
組易いと思うのか寄ってくる人がいて
それも面倒くさい
その人たちが少年に何かを尋ねて
顔を赤くした少年がモゴモゴしていると
関係ないのに何かみっともない気分になる
しかたなくまた呼び寄せて
重い方の三脚をかつがせてみた
助手代わりにしたら喜ぶのかと思ったんだ
また青い眼を見開いたけど
あれは癖なのかもしれない
ちゃんとかついでついてきた
ひ弱そうだから持ち逃げしても
すぐに追いつくと踏んでいた
本当にこき使ったわけじゃない
たいていは僕が持った
どこで降りていつ乗るか
僕の気ままだからね
159 :
マイマイカムリ:01/09/16 00:43
モスクワの少年 5
モスクワに戻ったら
まだ5時前なのに地上はまっ暗だった
地上に上がったところで
僕は少年に別れを告げた
少年は僕を見送っているようだった
車に向かって歩いていると
後ろからペタペタと駆けてくる足音がする
外国で駆け足を聞いたら気をつけなければいけないが
体重の軽い足音だから彼だなとすぐに気づいて
そのまま歩いていた
しまったと心で舌打ちした
撮影を手伝わして三脚を持たせたのだから
少し金をやるべきだったとね
振り返るとやっぱりあの少年で
走ってきたのと
僕に何か言おうとして息が白かった
けっこう必死な様子で
両手をポケットから出していたせいか
ちょっと怒っているようにも見えた
こいつ手袋もないのかと呆れた
金をくれというのだと思ったけれど
あいにくルーブルは少ししか持ち合わせない
子どもにやるにしても少なすぎる
かといってドルや円では多すぎる
しかしみんなルーブルには顔を顰め
ドルや円を拝む国だから
きっと少年もドル札を要求するのではないか
そんなことを考えながら
金を入れたウエストポーチをまさぐっていた
人通りのなか
カメラや荷物を足元に置いて金を数えるのは
ちょっとヤバイ振る舞いだ
正直だんだん少年が疎ましくなっていた
掌のルーブルを彼が取ってくれないかと差し出した
160 :
マイマイカムリ:01/09/16 00:44
モスクワの少年 6
少年はいらだたしそうに何事か早口で繰り返し
万国共通の首を横に振る拒絶のジェスチャーをすると
逆に僕の掌に何かを握らせ
きびすを返して駅の方角に駆けていった
手を開いてみるとそれはキーホルダーだった
小さな熊のぬいぐるみの人形が付いていた
西側がボイコットしたモスクワオリンピックの
キャラクターになった何とかというクマだ
少年の後ろ姿は急いでいるようで
帰る家はあるようだと少し安心した
彼は一度もこちらを振り返らなかった
ホテルに帰ってから
日本語のわかる人をつかまえて
少年が別れ際に繰り返した言葉を想い出し
何度か発音してみせて
ようやくその意味を知った
どうも「御礼」とか「償い」いう意味らしかった
ビデオカメラのファインダーを覗かせた
そのお返しにキーホルダーを上げます
そういうことのようだった
お湯の出の悪いシャワーを浴び
夜は埃っぽいディスコになる
ダイニングルームで食事を摂る間
マンガチックな小さい熊を見ながら
少年の行動を考え直してみた
ビデオカメラを見せてやったお返しだとすると
このキーホルダーを僕に渡したくて
その後もついてきたと思えた
そうではなくて
何か礼をしたいと思ったけれど
なかなか思いつかずにいたのかもしれない
それとも
一目で安物とわかる上に擦りきれたような熊人形だけど
愛着があって手放すにはけっこう決心がいったのかもしれない
僕の手にこれを握らせたとき
ちょっと誇らしげな顔をしていたようにも思える
何か見下されたような感じを受けたので
僕は数えもせずにルーブル札を差し出したのかもしれない
ようするに少年は
好意には礼をもって報いるという
男の子らしい矜持を僕に示したということらしい
もちろん
少年がくれたキーホルダーはどこかで失くしてしまった
僕はまだ旅の途中で
次に訪れるはじめてのパリに胸を高まらせていた
少年の顔もまったく想い出せない
ただモスクワの地下鉄が立派だったことは
いまでも忘れられない
161 :
マイマイカムリ:01/09/16 00:58
訂正
>>160 少年の顔もまったく想い出せない>もう少年の顔はまったく想い出せない
どうかしてるの
すぐに頭に浮かんでしまうのが
誰と? って
クリスマスなんて言葉にもすごく反応して
誰となんだろう? って
いったい何様なんだろうね
どうかしてるの
どうにかなりたいの
どうにでもして
欲しいの
163 :
マイマイカムリ:01/09/16 03:28
謝る男
ごめんな
俺はもうだめだ
お前には応えられない
お前が俺にではなく
俺がお前に依存している
とっくに気づいているんだ
俺は俺以上に見下げ果てた人間を知らない
もうこのまま消えてしまいたいんだ
俺にふさわしいゴミ溜で
腐っていくか
いっそ死んでしまえば
どんなにスッキリするかと
最近はそんな風にばかり
考えてしまうんだ
ごめんな
とーちゃんが忘れました
明日朝一番で買ってきます
ヤマキじゃなくてにんべんね
ごめんな
後5年かそこら
お前が成仏するまで
とーちゃんの膝はお前のものです
もう邪険に振り払ったりしません
だからそんな隅で俺を責めて鳴かないでくれ
こうして謝っているんだから
留守番電話を勝手に解除しないでくれ
俺のスコッチグレンの靴に小便を溜めないでくれ
俺の寝顔に肛門を押しつけるくらいはかまわないから
正直に言います
私の形いい鼻は
整形によるものです
中学のとき洗濯バサミの力を借りました
それでもよければ
この鼻は あなたのものにしてください
くちびるも
つめも
何もかも!
左利きなもので
お茶を立てるときなど
よく困ったものです
どうしたって
茶筅を左に持ったほうが
手首がよく動かせます
しかし
師範の目があり
そんなときは
正客を務める友人が
師範の注意を引き付けてくれるわけです
その間に私は
左で満足の行くお茶を立てられ
友人は
よく泡立ったお茶が飲める
師範は
気付いているのかいないのか
このように
私には右利きに直そうというような
殊勝な心がけがなかったりするわけなのですが
あなたに関しては
全く別で
あなたの望むままに
染まりたいのです
と言って
本当は
困らせてみたかったり
つまり
あなたの気を引くのも私でありたいのです
そんな私に
あなたは
気付いているのかいないのか
食いたいのです
何をかは言えません
食いたいのです
食みたいのです
何をかは言えません
食みたいのです
露骨なことなど言えるわけもない
日本女性の胸のうち わかってやって下さいまし
見たいような恐いようなもの…
あなたが使う顔文字…
******************
(笑顔だが汗をかいている顔文字)な
あなたに(ハァハァしてる顔文字)です。
私はあなたの手になりたい
あなたがものを食べるとき手を口に運ぶから
あなたが騒音に遭ったとき手で耳を塞ぐから
あなたが異臭を嗅いだとき手で鼻を覆うから
熱があるように感じたときおでこに手を当てるから
目をこするから
頬杖をつくから
こめかみを押さえるから
顎をのせるから
髭をなぞるから
私はあなたの手になりたい
でもあなたの手になると
あなたと手を繋げないからやっぱいい
でもでもあなたが もよおしたとき…
やっぱり私はあなたの手になりたい
『イスラムの地』
灼熱の季節
極寒の季節
枯れた泉
草を喰らう民
飢餓
戦い
廃墟
瓦礫の街
地雷
片足が無い 男の子 女の子
木の枝の杖
両足が無い 男の子 女の子
這う体
悪魔の所業
戒律
罪には処刑を
殉教者
ジハードを
狂信
絶望
170 :
名前はいらない:01/09/27 00:02
あげ
171 :
マイマイカムリ:01/09/27 00:06
唱ってください
ポッポッポ 鳩ポッポ
豆がほしいか イラネエヨ
みんなで仲良く イラネエヨ
かわいい かわいい 魚屋さん
こんちは おさかな いかがです
腐っていても 鯛ですよ
大きな栗の木の下で
あなたと私 仲良く生き埋めね
大きな栗の木の下で
ハイ!唱います!
お望みであらば脱ぎます!お望みでなくても脱ぎます!
************************
酸っぱい葡萄の心理がよく分からない
何故跳ぶの
分かりそうなものじゃない
自分が葡萄に届くかどうかなんて
私には真似できない
届く確証もない葡萄に飛び跳ねるなんて
私は跳んだりしない
葡萄なんて最初から食べたくないの
私は足元に生ってる西瓜が食べたいの
ほら甘くて美味しそうでしょ
そう言い聞かせる
跳ぶことすらしない
酸っぱい葡萄より卑しくも臆病な甘い西瓜の心理
そう謳いつつ
あなたという届かぬ存在に
今日も飛び跳ねる
173 :
名前はいらない:01/09/27 01:49
気色悪い・・・・・・・・・
オマエの不幸の詩声が
ヤケに耳障り
オマエの姿が浮かぶ時
吐き気を催す
いい加減通報するぞ
174 :
名前はいらない:01/09/27 01:58
俺が見てみぬ不利をした過去の人物・・・
図々しいにもほどがある・・・
ふてぶてしいにもほどがある・・・
オマエの特徴・・・
それはかつて見たどでかいケツと・・・
なんとも言えない嫌らしさと・・・
なんとも言えない奇妙な行動と・・・
人を人として見ない反抗的な態度と・・・
学力ウルトラスーパードキュンである事実と・・・
フレンドリーに気軽に話しかける図々しい態度と・・・
今、身売りで金を稼いでいるという事実・・・
俺はオマエのことを、知りたくもない・・・
逝ってくれ・・・
オマエに踏み潰されたくない・・・
175 :
名前はいらない:01/09/27 02:06
俺は考えた・・・
オマエと一緒になる位だったら
仮のガールフレンドをレンタルしてひけらかそうと・・・
176 :
名前はいらない:01/09/27 02:24
ついでに言うと・・・
その女も、ろくでもない人間である事も事実・・・
どうでもいいドキュンに変わりはない・・・
安心しろ・・・
オマエ以上にドキュンだ・・・
177 :
名前はいらない:01/09/27 02:27
話を聞くという名目で・・・
俺から金を巻き上げた下手女だ・・・
下らないプライドだけで、中身のないちんけなインチキブス女だ・・・
安心しろ・・・
そんなやつでも普通に働けるのだから・・・・・
178 :
マイマイカムリ:01/09/28 15:06
夜は眠る時間だ
月が出ていた
星もいくつか
青地の昏い空
たゆとうドレープ
ビロードの上辺に
白い月が浮かぶ
夜は眠る時間だ
そういっている
月と星と夜空と
落ち着きのない心を
持て余したあなたは
小さく鼻を鳴らして
ウヰスキーを傾け
氷の音を呑み下す
風が出てきた
這いだした虫も
後ずさりする夜の底
触覚を月に伸ばし
膨らんだ胴を震わせ
冷えた汗を舐める
夜は眠る時間だ
そういっている
月と風と虫と
諍いに飽いて
黙りこくった2人は
遠くを走る
サイレンの音を
追いかけて
たがいの瞳に
たどりつく
夢を見ていた
赤い夢を
幾夜を越えた2人に
月の光が落ちていた
煙草の煙が揺れていた
あなたの睫は濡れていた
私は膝を開いていった
夜は眠る時間だ
あなたと眠る時間だ
言葉がなければ
僕はあなたに存在すら伝えられなかった
言葉がなければ
僕はあなたの存在すら知らないままだった
そして恋というものも
僕の直接的な言葉にはまったく触れず
言葉を返してくれるあなた
どこまで僕をご存知なのだ
振り向かないあなたに
ますます夢中になる僕
あなたは確かにご存知なのだ
ああ 愛されてるなぁ …(笑)
ああ 妄想を口に出すのは かっこ悪いなぁ…
最後の一行
言葉の人質
返してほしくば
愛してください
独りよがりの独占欲
そう遠くない先のこと
公正取引委員会ににらまれる僕でありたい
俺は、本当に18才なのか?
なんか、もう、心が、年寄りどころか、死んでるような気が・・・
184 :
マイマイカムリ:01/10/01 01:57
失言
あなたらしいといったのは
たしかに私の迂闊だった
自分らしいとか
ありのままにとか
むやみな自己肯定を
実は好まない
そのままの君でいてとか
素顔のままでとか
押しつけがましいから
実は好まない
私はあなたを知らない
それを認めたくないために
とりあえずいいかげんな
知ったかぶりをしたのだ
自分らしさを失っていた
私を恥じるけれど
あなたに謝りはしない
だって私を混乱させたのは
他ならぬあなたなのだから
185 :
マイマイカムリ:01/10/01 22:33
今日の夕刊
僕は夕刊が好きだ
エラクて日本をウレウ朝刊より
宅配のためのイイカゲンなオマケ
週刊誌みたいにどうでもいい
うがった続報にフムフムとうなずき
映画演劇音楽会に落語日舞まで
ちょっと気取って物知り顔もできる
難しい科学技術や哲学のお話も
読まないけど読んだ気になる
イチローや野茂速報にもニッコリ
ほとんどの番組は観たことないけど
深夜TV欄のアリーmyラブは観たい気が
広告もビックリさせないのばかり
梨もぎツアーとか痩せる食生活とか
白松が最中みたいな小さいのもシブイ
ノロくてムダですぐには役に立たない
知識や情報ばかりだけど
夕方にドレドレと開くのは嬉しい
僕は夕刊が好きだな
こんな僕に
許しちゃだめだ
くしゃみ一つしても
あなたに「呼びましたか?」
と聞きそうで
本当はとてもひどく小心者
いつだって
大義名分落ちてやしないか
探してる
言い間違いの中にこそ真実がある
そう言ったのは誰だったかな
ユングだったかな
深層心理とかムツカシイことは
よくわからない
ただ僕は
照れくさそうに訂正するあなたが好き
今日も 太陽は 照っていて
今日も 貴方は 光ってた
眩しくて 眩しくて
目を開けていられない
明るい、あなた。
>>188 ユングで泣くってフロイトじゃん
『精神分析学入門』に出てくるよ
こんな僕
不粋にひとの愛の言葉を訂正する自分が嫌い
もういない はずなのに
夢でみると いつも
いつも、会いたくなる。
今でも 夢で あの場面が フラッシュバックする
あなたは笑って 笑って ・・・消えた
あっと言う間に 消えた
そういえば
昔 あなたと一緒に 蛍を見に行った
あのとき私は 無知な私で
蛍をつかまえて 死なせたんだっけ
ささやかな光さえ 私の手の中で消えていった
あのとき あなたが怒ったこと いまでも
覚えてる
命は大事だ って
大事に 大事に するんだ って
すごく すごく 怒ってた
じゃあ何で
何で自分の命は捨てちゃったの?
あたしなんかの ために・・・
今でも
今でも あの場面が
目に焼き付いて離れない
あのときのあなたの顔が
すごく すごく 優しかったから・・・
192 :
名前はいらない:01/10/04 03:25
>>188 過去の馬鹿・・・
なんだか可哀相だけど、さようなら
>>190 あ、まじ?(汗)スマソスマソ、ごっちゃになっててアホだった
ちょっと穴掘って来ます
温泉掘り当てたら
一緒に入って下さい
石油掘り当てたら
囲われてやって下さい
恥ずかしい間違いの中にこそオイシさがある
そう言ったのは誰だったかな
僕だったかな
防御本能とかムツカシイことは
よくわからない
ただ僕は
しれっとして落ち込まない自分が嫌い
>柚子胡椒さん、マイマイカムリさん
名無しで失礼します、お二方は技量はまだまだだと思いますが、
現在の詩板において救いかと思います。今後とも頑張って下さい。
以上、詩板の現状を嘆くものでした。
>196さん
どうもありがとうございます>頑張って下さい。
己の技量なさに思うところがあり、現在別ハンにて精進中(…?)です。
まだ少ししか書いてませんが。
これからも下がったいろんなところで書こうと思ってます。
詩をかく技量というのではなく(もちろんそれが私にないのは百も承知です)
自分の思いを表現する技量を身に付けたいと考えているので。
詩のカタチにはならないかもしれませんが、
自分が納得できるものを書けるようになりたいです。
それではしばし失礼を>196さん、マイマイカムリさん(はぁと。
(…ん?ここに書き込むときが失礼してるのであって、しばし控えようとするときは
寧ろやっと礼儀がわかったのかといった感じかもしれない…テ、テヘッ、、とかいいつつ…汗)
(そこらへん含め言葉の適切な使い方なども、、、勉強しよぅ、、、)
198 :
マイマイカムリ:01/10/15 01:17
>>196 >名無しで失礼します、
いえいえ。
>お二方は技量はまだまだだと思いますが、
かなり失礼ですね。
技量を云々する場とは思えませんが、私の技量はともかく、あなたの「技量」とやらを以下に書いておきます。
>現在の詩板において救いかと思います。
あなたの予断の押しつけですね。
>今後とも頑張って下さい。
べつにがんばるつもりはありません。
主体も客体も不明で無責任な言い方ですね。
>以上、詩板の現状を嘆くものでした。
これもあなたの勝手な予断の押しつけですね。
はた迷惑なだけで、まだアラシさんの方が読んでいて楽しいですよ。
ついでに、破壊神さんのようなごく常識的な批評&感想が受け入れられないのは残念ですね。
>>198 ∧⊂ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´∀`)ノ< まあ落ち着けよ、ジジイ
⊂| | \_______
| |
⊂ノ〜
∪
200 :
名前はいらない:01/11/07 10:15
__,,..、、- - - .、、...,,___
,,、‐''"~ ̄  ̄``''‐、、
/ \
/ ヽ
/ ヽ
/ / ~~` '' ‐- 、、 ,,__ __ ,,..、、 -‐ '' "~~\ ヽ
| / __  ̄ __ ヽ |
.| { ´ ‐- ....__ __... -‐ ` } .|
.| 〉,,・^'' - .,, ~ i ~ __,,.- ^`・、.〈 |
./ ̄| /,/~ヽ、 `'' ‐--‐ ,.| 、‐-‐'' "~ _ノ~\,ヽ | ̄ヽ
| (` | / ヽ,,_____`‐-、_、..,,___ノ八ヽ___,,.._-‐_'"´___,, ノ ヽ .|'´) |
| }.| ./' \二二・二../ ヽ / ヽ、二・二二/ 'ヽ | { |
.| //| .| / | |. \ | |ヽヽ|
.| .| | .| / | |. \ | | | .|
|ヽ.| | / .| |. ヽ .| .|./ .|
| .| | / | | ヽ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ .| | / .| | ヽ | | / | 要件を
.ヽ.| | / '二〈___〉二` ヽ | |./ <
| | `-;-′ | | | 聞こうか…
iヽ|. ,,... -‐"`‐"`'‐- 、、 |/i \_________
| ヽ /...---‐‐‐‐‐----.ヽ / .|
| ヽ. ,, -‐ ''"~ ~"'' ‐- 、 / |
.| ヽ ! ./ .|
201 :
マイマイカムリ:01/11/27 03:09
冬眠
起きてるかい
先日、亀を拾ってね
甲羅が指し渡り25cmもあった
道路の真ん中を歩いていたから
車に轢かれる前に助けたつもりだったが
バスルームの灯りの下で眺めたら
悪魔の使いのように真っ黒くて不気味
指を出すと「シューッ」と怒る
亀が鳴くなんて知ってたかい
風呂に入るので玄関に移したら
下駄箱に潜り込んでいた
途方に暮れて翌日
上野動物園に電話で相談した
「子どもが拾ってきてしまって」
と父親の振りをして
草亀という種類で
甲羅の大きさから10年以上は
生きているそうだ
爬虫類担当のおじさんは
親切に熱心に飼うように勧めるんだ
でも、冬眠するために腐葉土を
20cmくらい敷きつめた水槽と
暖かい部屋が必要だという
「そうするか」と亀に尋ねたら
険しい眼つきをした
いろいろ考えて
井の頭公園に連れて行った
自転車の篭に置いた郵パックの箱を
蹴り破るほど暴れていたが
池の水の匂いを感じたのか
公園に近づいたらピタリと静まった
水に入れたらキョトンとして
しばらく辺りを見回していた
向こう岸まで泳いで
岸の石に手をかけたので
陸に上がるのかと思ったら
方向転換して僕の方に向かってくる
あのキツイ視線が打ってかわって
波目になっているのには驚いた
そして僕の前でいかにも嬉しげに
手足をばたつかせて
濁った水に潜っていった
それきり浮かんでこない
冬眠したかったんだな
しし座流星群に何かお願いをしたかい
僕はあの亀がお礼に来ないようにとお願いしたよ
春になったら君と井の頭公園に出かけてみよう
あの池にあの亀がいるかもしれない
悪魔の使いのように真っ黒で不気味だったけど
もう一度会いたい気もするんだ
202 :
マイマイカムリ:02/01/19 05:35 ID:wShlzPQM
夜が来る
素肌をさらし
灯に顔をそむけ
左手をかざす
後ろめたい
逃げ出したい
墜ちていく
夜が来る
何も知らない
わからない
誰にもいえない
指輪が光る
夜が
はだけた肩
弾む息
声を殺し
静寂(しじま)を
騙し
甦る
赤い夢を
待つ
夜だ
吐息
瞳
叫び
爪
懼れ
唇
203 :
マイマイカムリ:02/01/23 00:38 ID:SzPsY+AQ
マイスイートホーム
一軒家からマンションに引っ越した
一軒家はいつも耳元に風が吹いていた
ホットカーペットの上にコタツを据え
ガスストーブを焚いても
6畳の居間は暖まらず重ね着をしていた
マンションではホットカーペットとコタツだけで
セーターを一枚脱ぐほど暖かい
布団の下にも別のホットカーペットを敷いて寝ていたが
マンションでは寝汗をかいてしまった
密閉されているから温熱効果が高いわけだ
ところが新しい問題もある
空気が淀むせいか少し頭が痛くなる
頭痛など仮病以外でなったことはないのに
そこで空気清浄機を購入した
夜明けにひどく喉が乾くので加湿器も買ってきた
電気とガスストーブにこれらが加わったので
コタツの周囲は障害物だらけになった
都心から少し遠くなったせいか
3階で庭がなくなったためか
友だちが訪ねてこなくなった
黒光りしてテラテラ笑うゴキブリ君たちを見かけない
タイルの目地に佇むナメクジさんもいない
食べこぼしたビスケット探して行進するアリ一党も
アックンアックンと喉を調整するカラス氏も
枝に突き刺したミカンに眼を細める山鳩翁も
手拭いを頬かむりして野良仕事をしているようなスズメっ子も
冷たいコンクリの箱には居場所がないらしい
相変わらず猫はいるがなんだか年をとったように見える
ボロ家と安マンションの話に過ぎないのだけれどね
縁側の陽差しにまどろむ猫を眺めながら
コタツに腰まで入ってミカンの皮をむく夢を見る
>>203 説明はやや冗長だけれど視点はいいと思う。
もう少しけずってみるとか、
イメージをもっと自由に拡げてみるとかすると良し。
何様のつもりとか言われそうだが、
期待してます。
205 :
マイマイカムリ:02/01/23 15:51 ID:ipfoNpSZ
クリティクさん 、的確な指摘をありがとう。
また、寄ってください。
206 :
マイマイカムリ:02/01/30 01:05 ID:5vzyl9pT
無題1
ドアを開くとセンサーが感じて自動的に便座が上がる最新式の洗浄
便座を買った/なぜか蓋と馬蹄形の便座が一緒に上がるのでそれな
ら男性の小便用に限られる/どうして女性小便用か大便用に蓋だけ
が上がらないのだろうという疑問が持ち上がるし/少なくともどち
らかを設定できるようにしておけば家族構成に合わせることができ
るだろうにと少し得意になったがそれはたんに大便をしたばかりと
いうむきつけな想像をされるのを避けてこの家ではせいぜい小便用
にしかトイレを使わないような清潔感あふれるご家庭というイメー
ジを守りたかったのかったのかもしれない/それとも便器メーカー
がアンケート調査したらトイレに入って便座が下りているとちょっ
と不愉快38.65%という結果が出たということも考えられる/最高級
品でもあるから温風やノズルの移動はもちろんあらゆる機能が付い
ていて設定すると3時間や6時間で自動的に電源を落とす省電機能
が目新しい/ただおかげでひどく頭でっかちになり一目では機能が
把握できないほど大小さまざまなパネルスイッチが配されていると
ころなどこれは何かによく似ていると思ったらそれはIH炊飯器だ
った/ほんと便座を上げて米を研ぎたくなるほどその気で便器を覗
き込めば一升炊きの容量というところか
207 :
マイマイカムリ:02/01/30 01:21 ID:5vzyl9pT
無題2
ただ電子機器だという見てくれにしては足下のセンサーに連動して
いつでも誰でも開くというのは女としたらあまり慎み深いとはいえ
ず尿意や便意を催していなくてただトイレットペーパーやタオルの
交換に入っただけでもふてくされたように開くというところなどは
頭のごく悪いあばずれのようでもありそんなことでは早晩男に捨て
られるぞとか優越感にひたっても86.42uにほかにトイレはないと
いう力関係にもすぐに気づくわけでなかなか単純な擬人化をしにく
い機械や設備というものは生活空間の潤いにとってはいかがなもの
だろうかという不満顔を見せるしかない/だからといって温湯のは
ずが硫酸が肛門に向かって吹き上げるといった反撃を受けることは
あり得ないがそのとき肛門と大小陰唇ではどちらがより凄惨な光景
になるかという想像もトイレで起きたことなど未来永劫誰も知るこ
とはないのだと思い至りもしトイレで死んだ場合一人寂しくという
描写は当たり前すぎるだろうしちょっと誰の理解をも超えるところ
などわるくない/これが日本家屋の和式トイレや無機質で清潔な会
社のトイレなら何か想像を刺激するものがありそうだが郊外マンシ
ョンの最新式高級洗浄便座が鎮座する垂直に立った棺桶といえるか
ら第一発見者や現場検証の警官もまずは死体よりこのハイテク?機
器に眼を奪われるのは間違いない/ただし自宅トイレで亡くなった
という話をまだ聞いたことはないのでそれは自宅トイレで死んだと
しても家族や誰かがそこから引きずり出して医者や救急車を呼んだ
ことからトイレで死んだ事実が後景に退き自宅で倒れたとか凡庸な
結末が用意されるのだろう/あるいはトイレで殺されるという場合
も考えられるがわざわざ狭いトイレに押し込んで刺したか首を絞め
たかする必然は考えにくいのでたまたまトイレで息絶えたというこ
とだろう/ともかくさっきからこの尻の下の最新式高級洗浄便器の
ニックネームを考えているのだが適当なものが思いつかなくて困っ
ているわけだ
208 :
マイマイカムリ:02/03/05 22:48 ID:3MlPvDgG
ゴミの日
月曜日は燃えないゴミの日
火曜日は燃えるゴミの日
木曜日はガラスなど有害ゴミの日
金曜日は燃えるゴミと資源ゴミの日
朝堆く積まれたゴミの袋が夜には跡形もなく消えている
夜コンビニ前に屯している生ゴミのようなガキたちも
朝虚ろな表情のプラスチックゴミのごときオヤジたちも
夕貧しさを身辺に漂わす資源ゴミみたいなムスメたちも
その腐臭や凹みや黄ばみからたちどころに分別できる
黙って水色の収集車に積み込まれるのを待てばいい
ゴミがきれいさっぱり消えてなくなった午後
胸いっぱい春の光と大気を吸い込み
せいせいとした気分が味わえる
大きな伸びをひとつくしゃみもひとつ
視界の隅を水色の車体がかすめた
角を曲がってこちらに向かってくる
はて今日は何のゴミの日だ?
209 :
しの:02/03/15 19:53 ID:nY4VlBs1
このまま
このまま何も変わらないでほしい
幸せの度合いも悲しみの度合いも
ずっとずっとこのままで
ずっとずっとこのままで
冷たい風が
暖かくなるとき
やさしくなれる気がする
僕は素直じゃないけど
今なら素直になれる気がする
ずっと心の引き出しにしまっていた
哀しい過去も
もうそろそろ捨てようか
春が来て
愛しくて やさしくて
そんな風が吹いて
僕の 目の前に
桜色の笑顔をした
君がいた
少し大人になって
少し何かを学んで
少し恋をして
ゼロに近い春を喜ぼう
211 :
わかったわかった:02/03/15 21:37 ID:87lURJCN
脅さないでくれよ。なんにもしてないやん
このスレ最近見つけて、面白いなって思って全部読んだ者です。
あなたの言葉は好きです。
なぜか凄く落ち着きます。
色々思い出して何度も泣き腫らしたりしました。
具体的にどこがどう良いとか、書けたらいいのですが
残念ながら、そんな文章力持ち合わせていないので
うまくは言えませんが・・・。
雰囲気が凄く好きです。
以上、一閲覧者の感想でした。
駄文で失礼しました。
213 :
マイマイカムリ:02/03/19 18:13 ID:HDzTJnfN
>212
全部読んでくれたとは、とても嬉しいです。
また気が向いたら寄って下さい。
何か気の利いたことをいいたいのですが、
私もうまく言えません。
ともかくありがとう。
214 :
あかいこ:02/03/20 11:41 ID:Mah0BBBd
また来ました。読み返していても楽しいですね。
前に誰かが言っておられましたが、
私も視点が良いと思います。
文が冗長なのも、私は好きです。
読んでいて、微笑ましく感じたりもします。
だから落ち着くのかもしれません。
男くさくて優しくて良い感じです。
と言っても私もそれ程、詩などに詳しい訳ではないので
やっぱり一個人の感想としてお受け取りください。
なんか偉そうに書いてしまって、すみません・・・。
次回作、楽しみにしていますので。あげ。
215 :
kanon:02/03/20 11:49 ID:pWrSGwM2
初めまして。今日このスレを見つけたのですがとても面白いです。
言葉の使い方がとても好きです。なんというか新しいのに懐かしい感じ。
なんか、凄く生きた詩です。頑張ってください。
216 :
マイマイカムリ:02/03/20 14:42 ID:H1o4maBY
>214
また来てくれてありがとう。できるだけ短くとはいつも思うのですが、なかなかうまくいきません。
これからもよろしく。
>215
ありがとう。かなり恥ずかしいけれど、やっぱり嬉しいな。
また寄って下さい。
217 :
マイマイカムリ:02/03/20 14:44 ID:H1o4maBY
僕は君と違ってね
キスは好きじゃない
うっとりしたことはない
愛を感じたことはない
結ばれたという気にはならない
頂点がないから終わりがない
はてしなくまさぐり合う技巧だけだ
俺は立ったままお前に挿入したい
そこが空港のロビーや駅のホームだろうと
せがまれるままにキスをするのは
根負けしてしかたなしになんだ
キスミントをガリガリ囓るのは
実に情けないものなんだ
俺は立ったままお前に挿入したい
いますぐに!
218 :
shell−boy:02/03/20 16:29 ID:8xk0RIym
移り変わる季節
冷たい風が暖かくなる。
少しだけ早めに咲いた桜の雪
その下で、あなたはやさしくほほえんだ。
その先にみていた広がる海原。
遠くには過ぎ去った入道雲
あれだけの轟音を撒き散らしていたはずなのに、
いまではまぶしく輝いて見えた。
胸に倒れこんだあなたを抱き寄せ、
入道雲の手前で、同じように輝いている、
金色のかもめに祈った。
この風景が
決して変わることがありませんように。
219 :
マイマイカムリ:02/03/20 17:12 ID:H1o4maBY
再投稿(ごめん)
僕は君と違ってね
キスは好きじゃない
うっとりしたことはない
愛を感じたことはない
結ばれたという気にはならない
頂点がないから終わりがない
はてしなくまさぐり合う技巧だけだ
キスをするなら
俺は立ったままお前に挿入したい
そこが街角や駅のホームだろうと
せがまれるままにキスをするのは
根負けしてしかたなしになんだ
キスミントをガリガリ囓るのは
実に情けないものなんだ
俺は立ったままお前に挿入したい
いますぐに!
220 :
あかいこ:02/03/20 19:34 ID:Xrx7uDBv
新しいの増えてて嬉しい。
「僕は君と違ってね」っていう台詞(?)が凄く良いなぁ。です。
別に無理に短くなさらなくても、良いと思いますよ。
長いものは長いもので、素敵です。
空気や言い回しなんかが、私は好きですね。
って、また感想ばっかり書き込んですみません・・・。
221 :
マイマイカムリ:02/03/21 02:04 ID:T3r6Ufpl
犬っころ 1(長すぎるので分載)
あなた、心って、その耳の上だと思ってない?
じゃ、好きになると胸がドキドキしたり
何かお腹からこみ上げてあわてるのはなぜ?
心って内臓なのよ、頭や脳じゃない
あなたのその間抜けな一物は内臓器官なの
外に飛び出しちゃった心の一部なのよ
女のグチャグチャした性器は内臓そのもの
だから男よりずっと心を感じるの
でも、心に入られるのって苦痛でもあるのよ
たいていの女が「優しくしてね」というわけ
話を元に戻すと
あなたが女心がわからないのは
あなたのせいばかりじゃなくて
もともと心を感じる機能が男は女より劣っているのよ
それを補うために脳で考えようとするのね
かわいそうなものね
心はここにあるのに
あなたはいつもそれに触れているのに
彼女の心がわからないとあなたはいう
彼女はね、なぜあなたがわからないか
それがわからないのよ、わかる?
聞こえていたよ
狭い2DKだからな
またくだらないご託を並べていたんだろ
あのお喋りが
話半分に聴いておけよ
俺が思うに
お前がまずいのは
女と犬っころは同じだ
そのことをいつまでたっても弁えないことだ
女と犬っころとの違いはな
犬っころは口紅を塗らないくらいなもんだ
222 :
マイマイカムリ:02/03/21 02:06 ID:T3r6Ufpl
犬っころ 2
お前は犬っころを拾ったことをときどき忘れちまう
拾うときに何を思ったかをいつまでも覚えていて
グジグジ考えこみ自分を責めている
そんなことより拾ってしまったことが大事なんだ
その前後に何を考えたか、ではなくな
拾ったら、お前の傍に居つくもんだ
居ついたら、面倒みてやらなくちゃならん
拾ったのを後悔しているんなら
捨てるしかない、わかるか?
お前は拾われた犬っころが喜んでいると思えず
後悔しているのではないかといつも気にしている
それだけならまだしも
犬っころに拾われてよかったか
それで幸せなのかとしょっちゅう訊いている
俺なんかよりずっと利口なはずなのに
お前の頭には砂が詰まっているのかと思うよ
そんなことは一目見りゃあわかるじゃないか
懸命に尻尾振って黒光りした鼻を鳴らして
切なそうにお前を見上げているだろうが
お前はそれを見かけだけだと拒否して
心の裡を知りたがり探ろうとしている
犬っころは何がいけないのかわからず
自分の尻尾を追いかけてぐるぐる
気が狂ったように回ってる
俺にいわせればいじめているだけだ
もしそれが狙いだとしたら
お前はゾッとするやつだと思わなくちゃならない
そのうえお前がややこしいのは
犬っころに自分を捨ててくれと頼んでいることだ
それを対等な関係と勘違いしていることだ
それはただ、自分が犬っころになろうとしているだけだ
俺もお前も犬っころにはなれない、なりたくてもな
俺はなりたくもないが
彼女はお前が拾ってきた犬っころなんだ
お前が選んだんだよ、犬っころが選んだんじゃない
手招きして頭を撫でて腹をさすって
俺の処に来いといったのはお前だろ?
くだらないことをいうな
彼女は人間で犬っころじゃないのは当たり前だ
犬っころは人間じゃない
でも、女は犬っころのようなものだ
傍に置くことも捨てることもできないなら
いっそ俺がきれいさっぱり殺してやろうか
いま家に一人でいるんだろ
心配するな本当に殺しはしないさ
ただな、彼女に電話しろよ
俺がいまから行くってな
2時間ほどここで待っていろよ
まあ、俺にまかせておけ
悪いようにはしないから
223 :
名無し:02/03/21 02:19 ID:OgX3BJCx
224 :
アカイコ:02/03/21 16:29 ID:DOJb6Ysu
存在が確認出来なくとも
この部屋に来ている事は確か
昨日の夜空はもう見えないけれど
私の記憶には刻まれている
三日月が何個も何個も
口に出す事は躊躇われるので
静かに静かに目を閉じて安心する
今夜の空に向けて
あなたを思うなどという
恥ずかしい行為は出来なくとも
また明日になれば目を開きに
この部屋に来てあの空を思い出すでしょう
遠回りにでも
ほんの僅かでも
この存在が伝わるのならば
もう何も言えなくて良い
詩書いてみました。
あと、名前カタカナの方が良いなって思ったんで
カタカナにしました(^^;。
225 :
マイマイカムリ:02/03/21 23:38 ID:T3r6Ufpl
ねえ、(タイトルです)
僕が勝つときはグリコ
負けるときはチョコレートかパイナップル
だから勝率は5分なのに、君はどんどん遠ざかっていく
ねえ、グリチルリチンサンというのもありにしないか
私はあなたよりずっと歩幅が小さい
だから勝率が5分なのに、あなたがどんどん遅れるのは変よ
顔はこちらに向けながら、あなたは後ずさりしている
ねえ、私以外の人ともグリコしているの?
226 :
マイマイカムリ:02/03/23 03:01 ID:ajkeg1O7
私のは「ようなもの」ですから、人の詩について批評など
できるタマじゃありません。とはいえ、せっかく書き込ん
でくださるのに黙ったままというのも愛想がないでしょう。
ということで、あくまでも気まぐれな感想です。
不快であれば、ご容赦&黙殺を。
>209 :しの さん
このまま、もっと続けてほしいですね。この書き出しなら、
全体で20行はいけます。私なら、「ずっとずっとこのま
まで」と着地するまでにダラダラ50行は引っ張ります(苦笑)。
>210 :カトリーヌ さん
「素直じゃないけど」フレーズなので柚子胡椒さんがハン
ドルを変えたのかと思いました(柚子胡椒さん、また詩を
書いてください)。
「冷たい風が〜もうそろそろ捨てようか」と振ったので、
次は「哀しい過去」について展開するのかと期待しました。
3つの塊は、それぞれ別な詩に成長するように思います。
>218 :shell−boy さん
桜・入道雲・海原・金色のかもめと色もイメージも飛躍が
過ぎて、ちょっと待って、置いていかないでくれという感じ
です。丁寧な情景描写ですが、同じ内容の繰り返しが多いよ
うな気がします。1〜3行目はくどいのでは。「桜の下で、
あなたはほほえんだ(orでいた)」で十分ではないでしょう
か。ですから、「胸に倒れこんだあなた」をもっと知りたい
と思いました。
>224 :アカイコ さん
何度か読み返しました。わかりにくいのか、何かひっかかるの
かを確認したくて(ひっかかるならヤラレタということです)。
タイトルをつけてくれませんか。「ねえ、」とかいいかげんなの
はダメですよ(笑)。「あなたがこの部屋に来て夜空を見る」と
いう謎を明かす(or秘めた)タイトルを。
それに肝心の今夜の空に何を見たのかを書いてくれないと、ヒン
トが足りなくて困ります。
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
購いきれぬ過ち いつも言い訳 逃げ切るつもり
傷つくことを恐れてる ひ弱な理性
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
過去に重なる憎悪 だから仕返し 責め切るつもり
拾った言葉返すだけ 狂った感性
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
ああ そこで答えを問い掛けても なにも帰ってきやしない
忘却に捨てた回廊 二度も三度も 繰り返すつもり
なにかと同じと気づかない 鈍った悟性
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
ああ 争いから得るものなど しなくて得られるものばかり
いづれ劣らぬ半端さで なにかに達することもなく
ただ いつまでも機械のように繰り返す
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
人は愚かだ
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
人が生まれ 志がバラバラに分かれ争う
人が育ち 高く伸びた大人も 子供も 気持ちは一緒なのに
どんな言葉も すぐ届かなくなる
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
忘れ去られた童心 いつもわがまま 甘えてばかり
人を選んで笑顔する 陰った善性
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
伝わらぬ苛立ち だからいたずら 暴れてばかり
閉じた心に壊れ行く 太った悪性
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
ああ だれかの問いに答えたら 自分の答えも見えてくるはず
WIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkusoWIZ糞クソkuso
私なんかの詩にわざわざ感想下さって、ありがとうございます。嬉しいです^^
でも、わかりにくかったみたいで、すみません・・。
タイトルはストレートに「落ち着く空」か「落ち着く部屋」にします(^^;。
「この部屋に来て夜空を見る」ってのは
「この部屋に来ると落ち着く」ってことです。
夜の空って見てると落ち着きませんか?
もちろん晴れてる時ですけど(笑
「今夜の空を見る時、あなたを思い出すなんてことは
恥ずかしくて出来なかったけれど、
この部屋に来ると、またあの空を見たような 気になるでしょう」みたいな感じです。
説明下手くそなんで、頑張って察してやってください・・。
でも思い付くまま書いてしまったので、わかりにくくなってるですね。
ストレートに書くのが恥ずかしかったので、
何を言いたいのか読んでる人にはわからないように書きたかったんです。
三日月とか、関係無いこと書いてみたりして。
真意をこうやって書くと、余計自分が恥ずかしいですね・・。
今度は、もっとわかりやすいの書きます。
それから、また次の楽しみにしてます。
(グリコ思い出すのにちょっと時間が掛かっちゃいました・・)
229 :
マイマイカムリ:02/03/23 14:44 ID:ajkeg1O7
ちょっとヒマなので、CHATみたいに。
>でも、わかりにくかったみたいで、すみません・・。
ごめんなさい、わかりにくいという感想だけではなく、何かひっかかるので
それは何だろうな、と考えています。
>タイトルはストレートに「落ち着く空」か「落ち着く部屋」にします(^^;。
ダメです(笑)。「この部屋」のリアリティ、そこから見る夜空、「あなた」
は傍らにいるのか、いないのか、などなどの広がりと深まりを「落ち着く」で
片づけないでほしいのです。なぜ、「落ち着く」のかを説明せずに、読む人に
わからせてあげてください。せめて「夜空」に。
>「この部屋に来て夜空を見る」ってのは
「この部屋に来ると落ち着く」ってことです。
夜の空って見てると落ち着きませんか?
不安になるときもありませんか? あなたの行間は揺れ動く思いの不安定を醸
し出しています。
>「今夜の空を見る時、あなたを思い出すなんてことは
恥ずかしくて出来なかったけれど、
この部屋に来ると、またあの空を見たような 気になるでしょう」みたいな
感じです。
それを「あなた」に伝えたいのか、自分に問うているのか。あるいは中途半端で
未整理な思いをそのまま投げ出したいのか。決めてほしい。最後がいちばん葛藤
するところです。
>三日月とか、関係無いこと書いてみたりして。
でも、月が思い浮かんだのです。月が鏡であったなら、という詩心は繰り返しう
たわれてきました。ということは、やっぱり「あなた」は傍らにいないのかな。
>真意をこうやって書くと、余計自分が恥ずかしいですね・・。
私も恥ずかしいことしているなと思いますが、これも何かの縁ということで。
>今度は、もっとわかりやすいの書きます。
いえいえ、気になさらず。でも、私は学がねーですから、優しいことば遣いがあ
りがたいです。
>それから、また次の楽しみにしてます。
(グリコ思い出すのにちょっと時間が掛かっちゃいました・・)
ありがとう。そうか、最近はグリコやらないのですか。
230 :
アカイコ:02/03/24 13:16 ID:LcSOMEyu
詩からです。こんにちは。
「最上階」
ベランダに出てみて
ほら 私しか居ない
背の高い安全柵から
頭突き出してるこの子は
少し怖がりながらも背伸びして
視界を街と空で覆って幸せそう
ベランダに出てみて
ほら 私しか居ない
まだ電車のある時刻
流れゆく光を目で追い
最終電車の歌を歌い出す
誰にも見つからない独りの為の場
篭の中しか知らないこの子は
月の光を瞳いっぱいに閉じ込め
夜景の端の空の色に微笑った後
どうやっても届きそうにない
真上の星に向かって涙した
ベランダに出てみて
ほら 私は居ない
レス嬉しいです^^細かくありがとうございます。
それでは、今回は私も細かく・・。
あの何かひっかかるという詩のタイトルは「夜空」にします。
ダメって言われたんで(笑
その時の感情というか、そういうのをひっくるめて
その場で考えて書いて、そのまま書き込んだので
あんな詩になったんだと思います。
確かに夜空は不安を感じたりもしますね・・。
揺れ動く不安定な思いっていうの、
なんか言い当てられたみたいで、図星って気がします。
あと、未整理な思いをそのまま投げ出したってのも、そうです。
「あなた」は傍らには居ないです。
「この部屋」っていうのもリアルに存在してるって訳じゃないです。
だからリアリティー無いのかも知れません・・。
「ここ」って書くのが、あれだったので「この部屋」に後で直しました・・。
つまりは、スレ見てますってことです(^^;。
あぁ、恥ずかしい・・。
今回の詩は、整理して書けてるはずです。
混乱させてしまった、お詫び。になったら良いんですが。
グリコは小学生の頃以来、やってないですねぇ・・。
でも、大人同士でグリコやってみたくなりました。あの詩は。
グリチルリチンサンで勝ってみたいなぁ・・って(笑
あ、でもそこしか読んでないっていうんじゃ無いですよ(^^;。
もの凄く長くなってしまいました・・。
この辺りで終わります。長々と失礼しました。
231 :
マイマイカムリ:02/03/24 15:08 ID:aKpKyJ96
こんにちは。
今日もヒマ(大丈夫か、私は)
>「最上階」
いいですね。「」はいらないです。
>ベランダに出てみて
ほら 私しか居ない
わるくない。最初に思い浮かんだか、とっかかりの言葉か。読む人をいき
なりベランダに連れだして広がる視界に対面させる積極的な姿勢がいい。
ただ、このフレーズがリフレイン効果をあげているかどうか、ちょっと考
えます。
>背の高い安全柵から
頭突き出してるこの子は
少し怖がりながらも背伸びして
視界を街と空で覆って幸せそう
3行目まではいい。4行目にもっと工夫がほしい。少なくとも、上記のよ
うに、読者はすでにベランダの「視界」に連れ出されている。また、「視
界」と「覆って」はほぼ同じ。つまり、表現として重複している。たたみ
かけるためなら、たとえば、「街と空をいっぱいもらって幸せそう」くら
いにしてもよかった。
そうすると、「怖がりながら」と「幸せそう」の対比が問題になります。
怖がっているという憶測は抑えた方がいいように思う。おじけづきながら
も、とか、そこまで描写してきたのだから、やはり描写にとどめて、内面
に入るのは4行目まで我慢するわけです。また、2行続けて憶測が入ると、
あなたと子ども?(犬猫、その他?)の距離感のなさがあからさまになる。
謎=イメージのふくらみがしぼむ畏れがあります。
続く
232 :
マイマイカムリ:02/03/24 15:09 ID:aKpKyJ96
続き
>まだ電車のある時刻
流れゆく光を目で追い
最終電車の歌を歌い出す
誰にも見つからない独りの為の場
3行目が光っています。
だから、よけいに4行目が惜しい。
>篭の中しか知らないこの子は
月の光を瞳いっぱいに閉じ込め
夜景の端の空の色に微笑った後
どうやっても届きそうにない
真上の星に向かって涙した
3行目。ネオンや街灯の夜景でも、よく見ればその端は本当の空の色に溶
け込んでいる。それはわかるのですが、いまいちわかりにくい。それに、
2行目と3行目を入れ替えてみた方がいいかも。
>ベランダに出てみて
ほら 私は居ない
やっぱり、これはいらない気がします。
すると、「涙した」という着地でいいのかどうか。
「私しかいない」から「私さえいない」という変化をどうするか。
233 :
マイマイカムリ:02/03/24 15:13 ID:aKpKyJ96
続き
細切れにするなど、不遜な感想文でお赦しあれ。
「おまいはどーよ」といわれそうですが、実作と鑑賞は別。岡目八目と
ご笑納ください。
>あの何かひっかかるという詩のタイトルは「夜空」にします。
ダメって言われたんで(笑
ごめん、あくまで参考です。
>その時の感情というか、そういうのをひっくるめて
その場で考えて書いて、そのまま書き込んだので
あんな詩になったんだと思います。
まず、わーっと最後まで書いて、少し時間を置いて、わーっと削って、
また少し時間がたってから、コツコツ削る。とても気に入っていたり、
浮いて気になる言葉やフレーズをあっちこっち移動させたり、言い換え
てみる。それから、ちびちび一字づつ削って、なんと無味乾燥な文よと
腐ってから、何度も読み返す。削り捨てた言葉は決して振り返らない。
それから、最後まで残していた件の言葉やフレーズを削るか、ありきた
りの言葉に置き換える。最初の1/10くらいの行数になりますが、このく
らい削ると行間が立ち上がってきて、わりと悪くない詩ができるはずで
す。私はようやらんのですが(笑)。
234 :
マイマイカムリ:02/03/24 15:15 ID:aKpKyJ96
ずっと続き
>「あなた」は傍らには居ないです。
「この部屋」っていうのもリアルに存在してるって訳じゃないです。
だからリアリティー無いのかも知れません・・。
「ここ」って書くのが、あれだったので「この部屋」に後で直しました・・。
つまりは、スレ見てますってことです(^^;。
やっぱり、このスレ=この部屋だったか。
でも、やっぱりあなたの部屋を訪ねさせてほしいですね。
>あぁ、恥ずかしい・・。
今回の詩は、整理して書けてるはずです。
混乱させてしまった、お詫び。になったら良いんですが。
よかったですよ。入り込める。いろいろいいましたが、あくまで勝手な
感想です。当たっていなくて当たり前。当たり屋みたいな予定調和では
おもしろくない。楽しみにしています。
>グリコは小学生の頃以来、やってないですねぇ・・。
でも、大人同士でグリコやってみたくなりました。あの詩は。
グリチルリチンサンで勝ってみたいなぁ・・って(笑
あ、でもそこしか読んでないっていうんじゃ無いですよ(^^;。
私が昔やったグリコは負けるとおんぶさせられます。あれはさすがに書く
のはハズイので、代わりに書いて下さい。ジャイケンは真剣にやらないとつまりませんから、彼女がへ
たばるまでやりました。アホです。では、また。
PS
「おじけずきながら」も似たような憶測ですね。スマソ。
235 :
Ohatu:02/03/24 17:38 ID:zY0wG0AB
あいまいな猫。
唄うときにでる
あいまいな猫は
きれいな玉のような
ホウレンソウ
離れていくような
感覚の中で
軌跡を描けば
2度と、虹がすくぅ
挨拶をしよう
小さな声で
フリーウェイ。ビィ、ア。
逆さまになったクリームソーダ
酔っ払いは
誰よりも上手に歩く
きみと、きみと、きみと。
飛行器のような空で
小人は。小人は。
愛されたい
チクタク チクタク
キスをする
新しい朝が
カレンダーにいたずらをして
大切ない1日が。
赤く塗られる
きみを忘れた
あいまいな猫、が。
太陽に焼かれて
あくびを、ひとつ。
またまた細かいレスとアドバイスありがとうございます^^
まず、「最上階」の詩のことから。
(ここでは「」つけさせて下さい・・)
「私」と「この子」っていうのは、同じ人物です。
ずっと篭の中に居てて、独りで初めて外に出たのが夜のベランダで、
その事をずっと閉じ込めていた相手に、伝える感じで書きました。
だから、最後の「ほら 私は居ない」は、
自分の状況に絶望し涙して、あなたの元から消えましたって事です。
(タイトルを変えて、ベランダを屋上にしようか
とも思ったのですが、それだと直接的過ぎるかな、と・・)
「ほら 私は居ない」をいらない気にさせない為に(笑
あと、アドバイスを参考に書き直してみました。
削るどころか余計な文が増えてますが・・、前のよりは読みやすいかな、と(^^;。
悪くなってるって言われたらどうしようかぁ。
まだまだな感じが凄くしますが・・。読んでみて下さい。
最上階
ベランダに出てみて
ほら 私しか居ない
背の高い安全柵から
頭突き出してるこの子は
少し怖がりながらも背伸びして
ガラス越しじゃない街と空に幸せそう
まだ電車のある時刻
流れゆく光を目で追い
最終電車の歌を歌い出す
あなたの居ない独りきりの時
髪が風であちこち舞うのが楽しくて
くるくる回り出すこの子は
向こうの建物の明かりが消える度
ここに居るのは自分だけだと確認する
篭の中しか知らないこの子は
夜景と空の境の色に気付き微笑った後
月の光を瞳いっぱいに閉じ込め
どうやっても届きそうにない
真上の星に向かって涙した
ベランダに出てみて
ほら 私は居ない
夜景と空の境の色は空らしくない色なので笑うのです(^^;。
オレンジっぽい赤っぽい黒で。可笑しいって思うのは私だけですか・・。
続きです。
(私も分けて書き込ませて下さい。長いと切れてしまうし、読み辛いですよね・・)
良い悪いを書いて下さると、とても助かりますし嬉しいです。
ほんとに、どうもありがとうです^^
それから、最初の詩のタイトル決めました。
自分の事を考えてだと「最初と最後の2行」です・・。
読み手の事を考えてだと、「未達成」でしょうか・・。
あ、逆かも。
自分でもうまいタイトルだとは思えませんが、
これは書き直すのも恥ずかしいですから・・こんなところです。
ご期待に添えてなかったら、すみません。
期待なんかしてなかったら、もっとすみません(-_-;。
それと、解ってらしたんですかぁ・・。
じゃ、話しは早いです(笑
あの詩は放置していて下さると助かります・・。
何も考えずに作ってしまったものですから。
感想下さった時はかなり嬉しかったのですが、正直焦りました(^^;。
無責任だなぁ、私って・・。ほんと申し訳無いです。
私の知ってるグリコは、負けてもおんぶはさせられませんでした。
それって、階段でやってました?
私は階段でするグリコしか知りませんが、
負けておんぶさせられるのは、階段だと相当体力が消費されるかと(笑
初耳だなぁ・・。そういうグリコもあるのですねぇ。
それから、代わりに書くとは
私が代わりに、負けるとおんぶするグリコの詩を書くって事ですか?
そういう風に読んでしまったのですが・・。
私なんかが代わりに書くなんて、とても出来ないですよ〜。
グリコの思い出だって、大したものがある訳でも無いし・・。
負けておんぶさせられた事もありませんし(汗
もし冗談だったら、私はかなり格好悪いレスしてる事になりますが(^^;
では、また来ますです。
238 :
マイマイカムリ:02/03/25 23:53 ID:ThdFVKPv
>まず、「最上階」の詩のことから。
(ここでは「」つけさせて下さい・・)
「私」と「この子」っていうのは、同じ人物です。
ずっと篭の中に居てて、独りで初めて外に出たのが夜のベランダで、
その事をずっと閉じ込めていた相手に、伝える感じで書きました。
だから、最後の「ほら 私は居ない」は、
自分の状況に絶望し涙して、あなたの元から消えましたって事です。
(タイトルを変えて、ベランダを屋上にしようか
とも思ったのですが、それだと直接的過ぎるかな、と・・)
いや、参った。完璧な誤読でしたね。
私は子どもか、ペットの他愛ない話かと思っていました。
だから技術論にとどめた。大失敗です。まったく的外れになってしまった。
「私」と「この子」が同じで、閉じこめた「あなた」が背景にいるという
入り組んだ構造なら、前詩でもほとんど口出すところはありません。
>「ほら 私は居ない」をいらない気にさせない為に(笑
わかってないなと本当に笑ったでしょう(笑)。
>削るどころか余計な文が増えてますが・・、
間違いだらけの前レスでしたが、「とにかく削る」だけは間違っていないはずです。
自分が何を考えているかを整理し、何を表現したいのかを絞っていく作業を通して
、自分に嘘をついていないかを他人の眼で見つめることですから。とはいえ、増え
てしまうこともありますね。
「最上階」はもうあなたの詩世界ですから、ただ次作を楽しみにするだけです。
もう書き直す必要はありません。以下は、一読者として気になった点です。
ふーんそういう読み方をする人もいるんだと次のときの参考にして下されば。
続く
239 :
マイマイカムリ:02/03/25 23:58 ID:ThdFVKPv
>背の高い安全柵から
頭突き出してるこの子は
少し怖がりながらも背伸びして
ガラス越しじゃない街と空に幸せそう
柵から頭を突き出しながら背伸びをする?
姿勢として少し無理があります。
>まだ電車のある時刻
流れゆく光を目で追い
最終電車の歌を歌い出す
あなたの居ない独りきりの時
あなたならもっと高いハードルが越えられるはずなので。
起承転結と落ちやまとめをしないというのもありです。この塊なら起承
転々でもいい。やはり、4行目です。「あなた」を出しながら、もうひ
とつ転がると凄い。
>髪が風であちこち舞うのが楽しくて
くるくる回り出すこの子は
向こうの建物の明かりが消える度
ここに居るのは自分だけだと確認する
前に「独りきり」、ここでも「自分だけ」と重複する。言葉はなるべくケチ
るほうが贅沢です。重複がいけないわけではないが、重複させる意味がある
かどうか。あなた自身にとって。閉じこめられて孤独だった「この子」がベ
ランダの解放感を楽しみ、同時に「孤独だ」と強調する意味とは何でしょう
か。
>篭の中しか知らないこの子は
夜景と空の境の色に気付き微笑った後
月の光を瞳いっぱいに閉じ込め
どうやっても届きそうにない
真上の星に向かって涙した
「篭の中」はちょっと違和感があります。あなたの言葉になっていない気
がする。もしくはすでに「ガラス越し」が出ている。2行目。たしかにおも
しろい色です。その発見を字数など気にせずもっと語ってほしい。乱調して
もかまわないのです。
240 :
マイマイカムリ:02/03/26 00:01 ID:nvphE6mN
続き
>真上の星に向かって涙した
涙しないでほしい。絶望しているなら。
>ベランダに出てみて
ほら 私は居ない
「この子」と「私」が最後に一致して、閉じこめた「あなた」が残り、いま
は風が吹いているのでしょうね。さて、私にはあなたもまた「この子」を閉
じこめたような気がします。なぜだろう。
>負けておんぶさせられるのは、階段だと相当体力が消費されるかと(笑
初耳だなぁ・・。そういうグリコもあるのですねぇ。
階段でおんぶさせられたら、これはいじめですね(笑)。
>では、また来ますです。
レスしなくちゃいけないのかと負担に感じる必要はありません。
気が向いたときに詩を書いて下さい。楽しみにしています。
241 :
アカイコ:02/03/26 18:50 ID:gpEt+/9h
こんばんは。
マイマイカムリさんのお気遣いがとても嬉しい私です。
気が向いたのでまた詩を書かせてもらいます^^
だけど、ほんとに私なんかの詩を楽しみにして下さるなんて
ありがとうございます・・。マイマイカムリさんのスレなのに、なんか悪いです(^^;。
と、言いながらも書き込む私・・。
前の書き直した詩にも、丁寧にレスを下さってどうもです。
昔、作った詩とかももう一度読み直して
あなたのレスを参考に、推敲してみようかと思います。
多分ほとんど自己満足になってしまっていると思うので・・。
良い感じの詩だけでも。
好き
夜中喉が乾いて目覚める時
ベッドの横のペットボトルに感謝するでしょ
あれは私が用意してるの
それからそれから
あなたが寝てる時
目覚める気配がしない時は
私の右手とあなたの左手を繋いでおくの
あなたが起きた時すぐに解るように
しっかり繋いでおくの
そんなに怒らないでよ
手錠してない朝もそうやって怒るくせに
私もずっとあなたと一緒に居たいの
あなただけの所有が良いの
外した片方の手錠はどこに繋いでも良いよ
あなたが繋ぎたいところならどこでも良いの
こんなこと言えるようになったのは
きっとあなたの所為ね
前のと雰囲気がかなり違うのですが、
こういうのも書きたい私です・・。
では、またです。
>>いかいか、というコテハンに「書き込み禁止警告」が
出されました。ついに来るものが来たか・・という感じです!
詩板では、今回で 2人目の警告となりました。
好きのち嫌いときどき雨
バレンタインチョコ
届いたかしら
あれ高かったの
ホワイトデーを
楽しみにしていたのに
部屋にいなかったね
会えないと気が狂いそうだし
会っているともっと苦しいの
2度と会いたくないくらい
あなたとはずっと話したかったけれど
電話しなかったのはそういうわけ
気をわるくしないでね
踊りやドライブにも誘ってくれない
黙りこくって時計ばかり気にしている
もうダメかもしれないって思ってる
はじめて会った頃と
あたしは何も変わっていないはずなのに
彼が変わってしまったのね
冷たくされても
あなたと会っていても
彼を思わずにはいられない
だってあたしはね
もう好きとか嫌いとかじゃなくて
愛しているの
津波なの
244 :
マイマイカムリ :02/03/28 00:51 ID:Q3YxlxLg
>243 は私です。
なんと2重にマヌケな!
245 :
よっかー:02/03/28 04:58 ID:Qkktmfcb
俺はお前とまだいたいのに。
分かれる時期じゃないのに。
なのにお前は分かれようとする。
何事もそうだ。
あせりすぎるとうまくいかない。
どろりと流れる生暖かい液。
そんな俺はまたやってくる。
かさぶた。
246 :
マイマイカムリ :02/03/31 12:42 ID:03WjZbUc
>235 あいまいな猫。
初めまして。
私にはちょっとついていけなくて。ごめんなさい。
とくに出だしの4行。
>245 :かさぶた
はおもしろい。そのかゆみや痛さ、疼きをともなう
生成・発展・死滅をもっとおもしろがれば、
もっとおもしろいと思います。
247 :
おやじに妄想:02/03/31 13:03 ID:OTGZqlkX
だと言われたYO
248 :
亀仙人:02/03/31 14:54 ID:9mCT/Uv1
白い太陽
1 ぼくは君より泥団子を上手につくれるのが自慢だった。
君はそんな僕を尊敬していた。
ぼくの提案で二人は三畳の部屋で同棲した。
おぜんと夫婦茶碗が二人の財産だった。
たった一度の口喧嘩のあと君は家を出た。
数ヵ月後のピアノの発表会で君にあった。
君は少しおびえながらかくれんぼを始めた。
僕はあとを追いかけた。
緊張
その首筋に添えられたこの足の爪
体温と肌の感触を無視し
安心しきったあなたを汚い妄想が追いかける
神様 この鈍い足音の目的は何ですか
さっき聞こえた恐ろしい大きさの不安は何の音ですか
ずっとこのままで居たい私と
眠れるまでずっと私の足を抱き続けるあなた
神様 さっきの音は私への怒りの合図ですか
これ以上あの人を蝕むと私はどうなるのですか
許しなど意味を為さず理由など要らず
私はただあなただけを信じ生の当てにしているだけ
確かめようのない緩い優しさだけでは飽き足らず
どこまでも侵食してしまうこの汚い欲求
私の肌や口唇 体全てから滲み出して
臭ってきそうな程 酷いことだって知ってる
あなたと居ると私の中は活性化してしまい
次から次から湧いてきては笑顔で隠し通す常
神様 私に伝えずあの人の心にその音をやっては下さいませんか
今にも気付かれてしまいそうで
もう全て見透かされていそうで
愛しているのかと尋ねられるのが怖くて
どんどん中に引き込まれる私の素直な汚さ
お久しぶりです^-^
こないだの一番最後に書いたやつは
削除出来るのなら削除したい位、後で後悔しました・・。
無理やりっぽくていけませんね(^^;
あれから昔の詩を推敲しようと、読み返してはみたのですが
出来ません・・、なんか。
誰にも見せないんだから、日記ってことで良いや・・
ってなっちゃいました(苦笑。
昔のやつはとりあえず置いておくです。
詩いろいろ増えてますね。
「津波なの」って言葉。私には思い付けません・・。
だけど私もその気持ちを想像出来るところが面白いです。
生意気な感想ですみません・・。
ピアノ
私の寝息に添えて
あなたの指から生まれる音
目眩を覚えるその音色
起きてる間中 絶えず聞き足りない
貰っても貰っても埋まらない
あなたの奏でる音の入るべき隙間
私の歌声を壊して
絡みつく程に相性の良いその指
あなたの音ならば何も痛くはない
疲れたらそこに私を呼んで
そして私が疲れたら再びその指を鍵盤に並べて
私の眠りを侵して
あなたの膝の上 二人の息遣い
目を開いて聞き続けるから
あなたの音に狂い堕ちる私の心
私の心に聞かせる為のあなたの音
誰にも奪えないこのピアノに繋がれる
>248
1の続きをお待ちします。
>249 緊張
>その首筋に添えられたこの足の爪
いい出だしですね、ぱっと状況が浮かびます。
女性の立場からセックスの場面を描いたとして、
以下に「あなた」と「私」を並べてみました。
安心しきったあなた
私の汚い欲求に蝕まれているあなた
緩い優しさのあなた
汚い妄想をする私
ずっとこのままで居たい私
汚い欲求を持つ私
酷いことだって知ってる私
緩い優しさに飽き足らない私
申し訳ないが、ただ鈍感な男と自意識過剰な女に見えます。
少なくとも、この女はこの男のセックスに満足していません。
だから、女は没頭できず、没頭できないのは自分が悪いのだと
男を免責することで、実は自分を免責しているように思えます。
セックスは男女共同責任です(エヘン)。
>249 緊張 続く、
セックスを描きながら、実は成り立っていないセックスを描い
ているのでは。ゆきずりや初めてしたのならともかく、慣れた
相手のようです。だから、「不安な足音」や「神様」に助けを
求める切実が読み手に伝わってこない気がします。「不安な足
音」が別れの予感であるなら、おいおいそれ以前にまだくっつ
いちゃいないよと茶々を入れたくなります(笑)。
ちょっと厳しいですが、男の視点かもしれません。私、「下手」
といわれたことあり(グスン)。
>250 ピアノ
私もピアノはバイエルまでやりました(笑)。
ピアノは魅力的なモチーフですね。
「緊張」と同様に、あなたによって私が解体されるというモチー
フかと思います。しかし、女は抱かれるだけでなく、男を抱いて
もいるのです。つっこまれるとくわえこんでいるという非対称な
事実であります。マグロなのに、一人でよがりたいというのでは、
ちょっと困る。男もよがり解体されたいのです。映画「ピアノレ
ッスン」のように。
>マイマイカムリさん
レスありがとうございます。
そうか・・。私はまだまだですね。
「緊張」はセックスを描いてるように見えるのですね。
でも、鈍感男に自意識過剰女っていうのは、その通りかも(^^;。
タイトル「弟」とか「姉弟」にしたら伝わるでしょうか・・。
もちろんセックスを描いたつもりは無いのです。
マイマイさんピアノ、やってらしたんですか(笑。
バイエルって懐かしいなぁ。緑のとオレンジのがありましたよね。
私はその次の、なんだっけ・・ヌエット?違うっぽい・・、
なんだっけ!確か男の子がほうき乗ってる絵の表紙で
上の方が青で下が白の表紙のやつ・・・。
その本までやりました(笑。難しくて嫌だった記憶が・・。
話しがずれちゃいましたけど(^^;
「ピアノ」はピアノの音が好きで気持ち良くて
それを綺麗に詩に出来たら素敵だろうなぁ、って
思って書いたのですが・・・、男と女から離れた方が良さそうですね。
未熟な私が書いても、私の駄目なとこだけが伝わってしまう。
「ピアノレッスン」借りてじっくり見ます・・。
また詩、書いて下さいね。
>253
また誤読でしたか。申し訳ないです。
「首筋に足の爪」で早合点しました。
「ねえ」とか甘えて、素足で押しているのかもしれませんね。
しばらく、感想文は自粛します。
アカイコさん、いくつか批評スレがあるようです。
そちらにも書き込まれると、私より適切な感想が得られるかもしれません。
いろいろな人と交流するのも醍醐味です。
練習
気がつくと私ひとりがぼんやりと
バーボンソーダの発泡を眺めている
誰の顔も輝いているというのに私ときたら
里子に出された子どものよう
気遣ってくれて何か尋ねられても
頭がよくない私は何のことかわからない
膝を進めてくる真剣そうな独白も
曖昧に頷いてぎこちなく微笑んだ後
笑ってはいけなかったのかしらと唇を噛む
興味を失ってくれるよう瞳を伏せながら
なのにどこかの会話に入れないものかと
猫のように耳を立て犬のように見えない尾を振り
台本にはないはずの私の名前を探している
コースは全部食べてデザートも出てきた
ワインを飲みたいけれど暗くて
メニューが読みにくいしキャンドルは遠い
少しも酔っていないのはもったいない
帰り支度の人たちの間で立ったり座ったり
いちばん最後にエレベーターに乗ったおかげで
いちばん最初に吐き出され会釈して歩き出している
立ち止まる理由は見つからないし呼び止める声もない
来なきゃよかったのにといつも思うのに
どうして来たかったのだろうといつも思う
別れ際だけでも笑って手くらい振ればよかったと
ポケットの中でちょっと練習してみる
256 :
マイマイカムリ :02/04/14 04:21 ID:Ko+Bdfkp
名もなき時代の名もない国で
聞いたこともない町で
Yシャツの裾を出して
靴をスリッパのように履く少年たちが
宿無しの読書人を
学習塾の行き帰りに殴り殺したとき
宿無し仲間は
隣のテントで膝を抱えて震えていた
「謝れ!謝れ!」
という叫びとくぐもった呻きを聞きながら。
先に手を出したのは町の読書人だったが
詫びの言葉はけっして口にしなかった
私たちは思わぬときに意外な人によって
人間の矜持の在処を知る
死に至る拷問に耐えたおかげで
読書人は失った名前を取り戻し
被害者と呼ばれることになった
会ったこともない老人が死に
残された夫人が玄関先で
新聞店の若者から
中途解約するなら
ビール券5枚の返却を
と迫られている
新聞も読まぬ夫人は
まだ葬式も挙げていない
亡夫の署名に愚痴る
私たちの貧しさはたいてい契約書に書かれている
桜が散り花水木が咲く見知らぬ舗道を
私の調書や契約書を探して
よろめき歩いていると
聞き覚えのある着信音が
私を呼んだので
涙ぐむほど嬉しくなって
見覚えのない電話番号に
かけ直した
相手が名前を呼んでくれるのを
互いに息をつめて待った
+++++++++++++age+++++++++++++
おいおいおいおい・・。
まっ、いっかぁぁ+++++++++++++++++++++
えっえっえっえっえぇぇぇ!!!!! ここもぉぉぉ!!!!!
そうなんです
、、、、と思われ、、、、
◆▼》∴≡≒∂∇≦℃⌒◇‥ あああ ‥●◎▼】∂∽∵】◆◇
264 :
こいつ:02/04/16 11:51 ID:???
265 :
愛新覚羅:02/04/16 14:57 ID:XnqACrYf
水都祭
1 朝礼のベルが鳴る
ぼくは放送席から君を捜した
青い空に煙突の煙が4本
君はいつものように眠げな顔をしていた
前の人との距離をとるのはお約束
君はチラットもみなかった
2 1年のとき君と同じクラスになった
最初の授業が始まる前売られた喧嘩があった
君と同じ小学校出身の生徒だった
勝つまでの30秒満座の注目だった
君だけ退屈そうに黒板をみていた
しかし君の背中は笑っていた
266 :
:02/04/17 12:55 ID:UhvBUqA6
>264
ですが、一度精神鑑定を受けた方がいいとおもれます。
日記を読む限り・・・犯罪を犯す前に・・・早く・・・
好きのち嫌いときどき雨 2
好きというなら
あなたの方が彼よりずっと好き
いまは前ほど好きになれないけれど
でも憎んだりしていない
彼なんか影も形もなかった頃から
あたしたちはあたしたちだったから
裏切ったなんて思っていない
あなたも苦しんでいたし
お互いに辛かったんだから
あなたはあたしによくしてくれた
あたしにはもったいない友だち
ずっとそう思ってきたの
何度も泣くだろうけれど
彼を忘れることはいつかできるはず
でもあなたと別れるのはいやなの
だからさっきから鳴っている電話に出て
彼にちゃんといってほしいの
もう2度と電話しないでって
彼に捨てられた上に友だちまで失うなんて
手紙やプレゼントを2人で眺めるなんて
あたしを思い出にするなんて
そんなのひどすぎる
友だちならできないはず
あたしがそう叫びかけたとき
雨に濡れた彼が入ってきた
彼女の髪が風に吹かれ
瞳に火がついた
僕はいってのけられる
手を出してみろ
といわれて
掌を差し出したら
叩かれた
乞食野郎と
罵られた
甲を出したら
踏みつけられた
舌を出してみろ
といわれて
嘘がつけるようになった
耳を貸せといわれて
もっとひどい嘘を信じた
足下を見ろ
といわれて
倒れている人をまたいだ
鼻を利かせろ
といわれて
匂いを失くしたのに
喋るな
といわれて
息が臭いことを知った
まだ生きているのに
少し驚いた
目を開けろ
といわれて
眼球の傷が動くのを
追いかけた
笑えといわれても
前歯がないから
小さな声が洩れただけ
下唇で涙を受けた
いちばんみっともないのは泣き笑いだ
いちばんみっともないのは泣き笑いだ
僕はそういってのけられる
僕はそういってのけられる
訂正
>>121 マイ・フェバリット・シングス
僕は君が好きだ>僕はその傘は好きだ
>>268 僕はいってのけられる
涙>>滴
励まし
「おつかれさま」といつも分け隔てなく声を掛けてくれる時給850円のキオスクのおばさんから夕刊紙と煙草を求めてから、
尿意を催したので駅のトイレに行くと折悪しく時給650円の掃除婦が清掃中の標識を出したところだったので、
しばらく待たされるのを覚悟してハキハキと正確に注文を繰り返す時給750〜1050円の女の子がいる居酒屋でいっぱいやろうかと考えたり、
それとも洋菓子店に寄って可愛いエプロン姿の時給750円の店員からチーズケーキとシュークリームを買って帰り、
時給800円で近所のスーパーでレジを打って家計を支えてくれる妻と分け合うのも悪くないと思い直したり、
しかし期間中割引クーポン券は妻が持っていることに気づいたので白いクリームが妻の唇で輝く光景は萎んでしまい、
ボクサーのように軽やかなステップを踏んで台をめぐる時給900円の若い従業員がいる駅前のパチンコ店でひと稼ぎできないものかと思案をめぐらしていると、
時給2500円の塾講師の説得力ある試験対策に眼を輝かせた時給1500円以上をめざす塾帰りの小学生の集団が駆けてきたのにぶつかりそうになって、
子どもが手に持った時給1000円のハンバーガー店のマネージャーから渡された時給800円の女子工員が生産したフライドポテトの香ばしい油が、
時給100円の中国娘が縫製した私の一張羅の春物スーツにつきやしないかとあわてて身をかわしたのに、
時給1200円のプログラマーがサービス残業してつくったテレビゲームの話に夢中な子どもらには私などまるで眼中になかったようで、
その自信に満ちた後ろ姿を見ているうちにパチンコで時給5000円を手にする計画が大胆すぎるように思えてきたところに、
励まし(続き)
「おまちどうさま」という掃除婦の声に促されて彼女の時給3000円以上に相当する完璧に施された仕事のおかげで光輝く陶器に放尿してから、
時給650〜2000円くらいの乗客たちと急行電車を待つ列に並び時給300円くらいでホームのゴミ箱から捨てられたマンガ雑誌を集めるホームレスを眼の端で追い、
車中では隣り合わせた茶髪娘のルイ・ヴィトンのバックが彼女の時給の何時間分かを計算してその健気さに心打たれてちょっと鼻がツンとしていると、
自宅のある最寄り駅に着いたことに気づき時給2000円のキャバクラ嬢がポーズを取る写真に眼を吸い寄せられながらも、
今日は失業保険の支給日で少し懐が暖かかったのに夕刊紙を買う以外の無駄遣いをしなかったと満足して、
時給2500円くらいは払ってもいいと思える夕暮れの心地よい風に頬を撫でられてふと立ち止まり、
職業に貴賤はない、ただ時給が違うだけなんだ、と誰かの励ます声を聞いた。
キャップのテスト、不悪。
返歌
マッチ擦るつかの間海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや
惜別の銅鑼は霧の奥で鳴る
274 :
名前はいらない:02/05/29 00:16 ID:9rgC5WDj
>>151-160 語調が違っていますが全く同じものを別のスレッドで前に見ました。
盗作というのでしょうか?
これだけ数があれば判らないかもしれないと思われたのかもしれないけど、
すごく残念に思います。
自分の作品で語ってください。
>>274 別スレで見たから即盗作と言い切ってしまう神経がわかりません。
マイマイカムリさんがご自身で書き込み及び練り直しされたものかもしれないのに。
っていうか、そのスレッドとレス番教えていただけないでしょうか?
>>274 どのスレでしょうか?
あんなに長いのを盗作するのですか? 物好きな。
もしかしたら
>>273から思いついたのかな?
「マッチ擦る〜」はご存じ寺山修司。「惜別の〜」は野村秋介。知ってる?
「返歌」というタイトルが私のオリジナルな決めつけなのね。
>>275 ありがとう。他で書いた覚えはないです。あれはほぼ実体験なので、
他の掲示板に似た訪ソ報告をした覚えはあるが。うーむ、274は正体探しが狙いか?
なら、都立家政さんの詩板発朗読会に参加するから、来ればいいのに。
なぜかキャップが違うのはなぜか?
>>268 訂正 スマソ
>掌を差し出したら
叩かれた
乞食野郎と
罵られた
掌を差し出したら
乞食野郎と
叩かれた
>下唇で涙を受けた
下唇で滴を受けた
>いちばんみっともないのは泣き笑いだ
いちばんみっともないのは泣き笑いだ
僕はそういってのけられる
僕はそういってのけられる
いちばんみっともないのは泣き笑いだ
僕はそういってのけられる
279 :
Rom:02/06/18 20:53 ID:???
お言葉に甘えてちょっとお邪魔しました(わたしも分割レスになりそう…)
ほんとうは昨夜のうちにすべて読ませていただいたのですが、 なんというか
すごくて…圧倒されて… ゆっくり落ち着いて考えてみたくて今夜になりました
マイマイカムリさんはすごい才能の持ち主なのですね。ただただ、驚いてます
お嫌じゃなかったら一つ一つの詩にすべて感想を述べたいくらいですが、
そうすると夜が明けますのでw、印象的な詩を選んで感想を言わせてもらって
いいですか? 私のような者が言うことですから、すべて戯言をお考えください。
280 :
Rom:02/06/18 21:11 ID:???
印象的な詩は とにかく たくさんありました
なかでも 最も心に残ったのは ロシア旅行の詩です
>モスクワの地下鉄、ロシア美人と我が家の猫の対比は とても新鮮な視点で、
>シベリアにて も好きです。
ちょっと冷めた つっけんどんな口調。シベリアの荒涼とした大地と疲弊した
経済、なぜか必ずいる太ったおばさん…情景描写がはっきりと脳裏に浮かびます
最後の >煙草は風で…投げ捨てたのと変わりなかった という表現が渋くて…
マイマイカムリさん自身も気に入ってらっしゃるのではないですか?
私もトランジットでモスクワに一泊しただけなのですが、それだけでも
とても興味深い体験をしましたよ 美人が多いw 目鼻立ちがくっきりして
必ず濃い化粧で、それが良く似合うこと。どうしてあんなマルマル太った
おばさまになるのか不思議ですw
>モスクワの少年 これがいちばん好きです 短編小説のようで、
オー・ヘンリーの『The Last Leaf』(日本名はちょっと忘れてしまって…)
を思い出しました。少年とのちょっとした交流をこんなステキな詩にしたこと、
軽い感動。
最後に少年が差し出したキーホルダーがお礼の意味だったなんて、まさにオーヘンリー
の世界ですね。
でも…マイマイカムリさんはいい方じゃないですね きっと…ww
>もちろん 少年がくれたキーホルダーはどこかに失してしまった… と
落としてます。心憎いといえばそうなんですが、
いい人は満足できない方ですか? 人間くさいわるい方?
281 :
Rom:02/06/18 21:28 ID:???
RomなんてHNでこんなにおしゃべりして、ちょっとずうずうしいですか?
でも、マイマイカムリさんの詩には啓発されるものがあり、オバカな私は
ついつい言いたくなってしまいます。
そして、あなたご自身についても、失礼を承知で どうしても考えてしまいます。
その他の詩で思ったこと
>10 不定愁訴 私も前から気になっていた響きの病気です ピアノ曲にすれば
ピッタリの美しくはなかい感じで、 にんまりして読みました
>14 蕁麻疹 >アスキアートといってね…棟方志功みたいに…頭が下がるね
という表現 キラキラしてます。ほんとグー。
>21 渡る世間は鬼ばかり この詩は なるほどと感嘆。マンネリのホームドラマの
ある意味心地よさなんでしょうけど、こういう見方で詩にできるマイマイカムリさんは
やっぱり非凡な方ですね
調子にのってどんどんいきます
>54 ゴッゴッゴ、ゴーヤチャンプルー! 極めて個人的なことなんですが、
偶然昨日私、ゴーヤ買いましてw、それも沖縄産の立派なの これを参考に
するとなんかすごくおいしいのができそうな気がして、是非トライしますw
282 :
Rom:02/06/18 21:50 ID:???
すこしうんざりしてませんか?
もう少し もう少しだけおしゃべりしていたいのですが、おつき合いください
長い詩も大好きです
>69>70 ほんと日常のちょっとした出会い(宗教の勧誘ですか?)を
よくこれだけ読ませる詩にできるものですね 才能とはすごいものなのですね
「残暑」というタイトルが何と気が利いているではありませんか
>76>77 僕はお尻が好き 思わず自分のお知りをさわりましたw
そんな目で見てるんですねw
>それはあなたのものです いまこのときは
よかよかという感じw
>84>85 こういう言い回しの詩 このなかにマイマイカムリさんの本質的な
何かが潜んでいるのですか? なんとも不思議な詩で…何かクリエイティブな
お仕事をなさっているの? そんな印象も受けました
(でも、単にコギャルと遊んでいるだけかもw すみませーん 失言です)
それから気になる
>16>37>217>219
あなたはやっぱりいい人じゃない 動かぬ証拠のような詩w
本当はですね 私、眉毛一つ動かさず、フッフンと鼻で藁ってバッサリ逝きたい
くらいなんですが、どうにも顔も目も合わせているので恥ずかしすぎて…
というか 度胸も経験もないことがばれてしまいそうで…
でも、柚子胡椒さんにだけは言いたい! 気をつけたほうがいいですよ!とw
途中からプッツリ登場しなくなりましたが、やっぱりマイマイカムリさんは
悪い人だ いい人じゃなーいと強く思いましたw
とまあ、いいたい放題で気を悪くなさったらごめんなさい。あまりにも詩も
あなたも魅力的でついつい… 切がないのでこのへんで。
朗読会を一部で切り上げたことを 今改めて残念に思っています
あのままいたら、あなたといろいろなことがお話できたのでは…と後悔してます
また、都立家政さんがご尽力なさることを期待して またROM生活に戻ります。
もし、気に障ったらほんとうにごめんなさい。
詩なんかほんとうは何も分からないのですが、
あなたの詩の創作力には 悪意とねたみのないサイエリになった気分で、
ただただ脱帽です。
283 :
Rom:02/06/18 21:55 ID:???
サイエリ 間違いです
サリエリ 正しい
知ってますよね モーツアルトにでてくる宮廷音楽家(確かかな?)で
モーツアルトの非凡さに嫉妬して、彼を死に追いやった人(でしたよね)
ROMさん、書き込んでくれてありがとう。
あなたの詩ならもちろん、好きな詩や感想など、なんでも書いてください。
>私もトランジットでモスクワに一泊しただけなのですが、それだけでも
とても興味深い体験をしましたよ 美人が多いw 目鼻立ちがくっきりして
必ず濃い化粧で、それが良く似合うこと。どうしてあんなマルマル太った
おばさまになるのか不思議ですw
20歳以下は本当に美しい娘がいますね。シベリア鉄道ではスターリン髭を
生やした女性機関士を見ました。
>54 ゴッゴッゴ、ゴーヤチャンプルー! 極めて個人的なことなんですが、
偶然昨日私、ゴーヤ買いましてw、それも沖縄産の立派なの これを参考に
するとなんかすごくおいしいのができそうな気がして、是非トライしますw
私は今日鹿児島産の立派なゴーヤを入手しました。100円だったので。
旨く仕上がるといいですね。ゴーヤチャンプルにはやはり炭酸のきついオリ
オンビール(沖縄産)が合います。
>でも、柚子胡椒さんにだけは言いたい!
最近ごぶさたですが、彼女もいつか朗読会にでも参加してくれると嬉しいの
ですが。「素直じゃないけどあなたが好きです」で会えます。
えーと、望外な感想をいただき、感謝(笑顔なのに汗を書いている顔文字)。
これだけ書くのに1時間もかかり、50行は削りました(上に同じ)。
ともかくありがとう(笑顔でバンザイしている顔文字)。
285 :
Rom:02/06/19 20:21 ID:???
こんばんは また 来てしまいました。 ゴーヤの報告とお礼をちょっと…
大成功! おいしかったぁ! 一味違いました 醤油をいれたくなったのを
ぐっとがまんして 書いてあるとおり料理しました。
塩とこしょうだけなのが とってもグー。 豆腐の焦げ目もいいし もう感激!!
オリオンビールがなかったので 発泡酒で…。
沖縄でむかし食べたものに近かったです。私のようなものでも腕が上がった錯覚がw
たいへんありがとうございました。
でも、マイマイカムリさんの詩をウプしたものを台所に持ち込んで、にらめっこしながら
料理している自分の姿にちょっと藁ってしまいました
ところで、私ちょっと…いや あの すごく反省しています。
夜にあまり書き込んではいけませんね。 よく「手紙は夜書いてはいけない」と
言うそうですけど…。
50行も削らせてしまって…マイマイカムリさんを困らせてしまいました?
警戒させているのかしら? 私のほうがよっぽど悪い人ですね いい人じゃないw
私の人生はいつも 先走りと後悔の両岸を行ったり来たりで ほんといやになります
(しかし、その50行が読んでみたいw)
白状しますが、あなたのエッチな詩大好きです これ以上は言えません 許して
とにかく、マイマイカムリさんの詩にひれ伏すものが また一人増えた と思って
いただけたら… そんな感じです。
>こんばんは また 来てしまいました。 ゴーヤの報告とお礼をちょっと…
大成功! おいしかったぁ!
それはよかった。私も夕食はゴーヤチャンプルーにしました。ゴーヤのほろ苦さと
卵の甘みがミックスして旨いですね。私も昔、沖縄に半年ほどいたことがあります。
酒と煙草が強くて安い、男にとっちゃ長居したくなるところです。海がきれいでね。
朝昼夕と何回も色を変えて。
>でも、マイマイカムリさんの詩をウプしたものを台所に持ち込んで、
にらめっこしながら料理している自分の姿にちょっと藁ってしまいました
わはは、あれはレシピにはならないと思うが、勢いはあんなもんです。
>ところで、私ちょっと…いや あの すごく反省しています。
夜にあまり書き込んではいけませんね。 よく「手紙は夜書いてはいけない」と
言うそうですけど…。
いや、とても楽しく読ませてもらいました。ご覧の通り閑古鳥鳴くスレで、こうして
やりとりするのも久しぶりです。全部読んでくれたこと、たくさん感想を書いてくれ
たこと、ほかにも感想があるほど味わってくれたこと、あなたの時間と考えをたくさん
使ってくれたこと、とても嬉しかった。これからもよろしく。
>50行も削らせてしまって…マイマイカムリさんを困らせてしまいました?
警戒させているのかしら? 私のほうがよっぽど悪い人ですね いい人じゃないw
私の人生はいつも 先走りと後悔の両岸を行ったり来たりで ほんといやになります
(しかし、その50行が読んでみたいw)
よし、釣れた!(笑)
50行はいつでも非公開で…(こんどはどうだ? 笑)。
>白状しますが、あなたのエッチな詩大好きです これ以上は言えません 許して
わはは、最近書いていませんが、そのうち挑戦してみます。
言い忘れましたが、朗読会であなたに席を譲ったのはkanonさんでした。
私が席を立とうとしたら、「いえ、僕が」ときっぱり。こいつは王子様かと思いました。
おかげであなたはハンサムな好青年と知り合うチャンスを失ったわけです。スマソ。
sageだろーが
俺たちの沖縄
沖縄に半年ほどいたことがある
海洋博は終わっていた
最初は那覇にいた
俺たちは飯炊きのばあさんを雇った
奥武島という小さな島出身だった
島といっても本島と橋でつながる
佃島みたいなものだったが
知り合った本島人たちの多くは
「おう(奥武)のもん」といってバカにしていた
親切顔で「あの島のもんは〇〇が多いから気をつけなさいよ」
と忠告してくれる人もいた。
しかし、奥武島のばあさんはとてもいい人だった
わけではない
どこにでもいるばあさんだった。
俺たちはばあさんの仕事に不満があった。
ばあさんは飯は炊くがおかずをつくらなかったからだ
大鍋いっぱいの具だくさんのみそ汁以外は
注意するとばあさんはブツブツ独り言をいっていた
翌日、みそ汁の他に
真っ赤なタコウインナが大皿に山盛りになっていた
また注意した。
翌日、みそ汁とタコウインナのほかに
シーチキンの炊き込みご飯が加わった
ようやく俺たちはばあさんの貧しい食生活では
それらがご馳走なのだと知った
ばあさんにNHKの料理テキストを買い与えた
しかし、ばあさんの料理の腕はあまり上がらなかった
名護に現場が移ったので
俺たちはばあさんに辞めてもらうことにした
ばあさんは収入がなくなると文句を言った
しかし、俺たちを奥武島に呼んで歓待してくれた
俺たちはそこではじめて
カチャーシーという踊りの手ほどきを受けた
俺たちはたくさんのオリオンビールと泡盛を飲んだ
ばあさんは笑っていた
俺は東京へ帰ってきたが
仲間の大半は沖縄で仕事を続けた
リーダーは現場の揉め事から腹を刺された
そのうち皆バラバラになり
海を渡ったり故郷に帰った
沖縄の海は一日に何回もその色を変える
きれいだった
>マイマイさん メル欄半角で打たないのはわざとなん?
>>289 あー、それでsageにならないのか。
なんで上がるかなあと首をひねっていました。
見た目たいして変わりないのです。
私のPCと視力では。
ありがと。
sage=全角
sage=半角
です。全角のままにしてるとsage出来なくて上がっちゃいます。
おせっかいかも知れませんが。
292 :
291:02/06/22 19:53 ID:???
>>290 あぁ、すみません。詩を読んでいたら、マイマイさんのレスが
ついてるの気づけませんでした…。申し訳無いです。
余計なレス付けてしまいました。
きっと誤爆なんだろうなあと思っておせっかいやいてみる。
27 :Rom :02/06/22 21:38 ID:???
マイマイカムリさん
こんばんは 待ってました あなたの詩を…。
何かのお仕事で沖縄にいらしたときの詩なんですね
「飯炊きばあさん」の様子だけで 沖縄を表現しているのは なんかマイマイカムリさんらしいなぁ。
日常のヒトコマを切り取るのがとても上手で(失礼な言い方でごめんなさい)
この詩に限らず、猫の詩(6・7?・11)も 君に教えてあげよう(137−140)も
何気ない日々の暮らしの中で 起こる出来事を見事に詩になさっているのには驚愕します。
(ちと おおげさかな?)
内地との経済格差、マイマイカムリさんがつらい思いをなさったこと(?)もなんとなく伝わってきます。
でも…
>カチャーシーという踊りの手ほどきを受けた…ばあさんは笑っていた
ほんとうに沖縄はこんな感じなんですよね、分かります。
私も沖縄には 随分前に 一度だけ行ったことがあります。石垣島だったでしょうか。
ダイビングが主で といっても 単にシュノーケルをつけて バシャバシャするだけのものでしたが、
とにかく 海がどこまでも青く透明なのにはビックリしました。
色とりどりの魚が無数に泳いでいて何時間潜っていても飽きることがなかった…。
(晩のおかずのお刺身まで 色とりどりの熱帯魚が出てくるのには面食らいましたが)
太陽がどこまでもまぶしくて 海の青がそれを反射して 吸収して とにかく
自分以外が すべて 空と海という空間は なんとも言えず開放感があって心地よいものでした。
>沖縄の海は一日になんどもその色を変える きれいだった
まさに そのとおりで 夕焼けを映した海は何か 胸に迫ってきて切なくなるんですよね。
あと レンタルのミニバイクを借りまして 那覇のホテルから 30分ほど走り ふらっと
立ち寄った農園の絞りたてのパイナップルジュースがおいしかったことが忘れられません。
100パーセント新鮮なパイナップルジュースは後にも先にも あれっきりです。
もう一度飲みに行きたいなぁ…。
マイマイカムリさんの詩でいろんなことを思い出しました。ありがとうございました。
294 :
Rom:02/06/22 22:52 ID:???
なぜか
>>293とわたしのレスが重複してるのでしょうか?
不思議ですね
295 :
Rom:02/06/22 22:58 ID:???
なぜ30分近いタイムラグがあって >293と重なるの?
なぜですか? 気持ち悪くて…。分かった方 是非教えてください。
訂正(スマソ)
>海を渡ったり故郷に帰った
>沖縄の海は一日に何回もその色を変える
>きれいだった
さらに海を渡ったり故郷に帰っていった
いまは誰もいない
沖縄の海は一日に何回もその色を変える
きれいだった
>>292 いえいえ(ぺこりと平伏している顔文字)。
瞬間的にでも、スレが先頭に上がるとギョッとします(和良)。
>>293-294 ROMさん、ありがとう。
sageもできない私には原因不明です。
そうそう、沖縄の寿司屋のケースに並ぶ極彩色の魚には、最初仰天しました。
海中の美しさは経験がない。パイナップルシュースも旨そうだな。「俺たち」より
ずっと豊かな沖縄体験みたいだ。また書いてください。
気を取り直して 少し書き込んでから寝ます
わたしも詩を書こうと思うのですが、へたっぴーなのでレスするのはちょっと気が引けてます。
末席を汚すなんてもんじゃない…w
わたしの机の上には、今詩集がいっぱいです。学生時代はあまり興味がなかったのにw
谷川俊太郎、キーツ、ランボー、萩原朔太郎、中原中也、シェイクスピア詩集、
トゥパック・シャクール等など、片っ端から好きなところから気まぐれに読んでいます。
が、どうもピンときません。
(谷川俊太郎は好きかな、トゥパックはそれなりに心惹かれましたが)
なぜでしょうか?
そこで マイマイカムリさんに少し質問してよろしいでしょうか?
1)あなたの好きな詩人は誰ですか?
2)なぜ詩を書いてるの? (ちょっと変な質問でしょうか?)
3)何年ぐらい書いてますか?
マイマイカムリさんの詩を 初めて知ったのが もし本屋だとしたら…
こんなに惹かれただろうかと ふと思います。手にとってパラパラめくって
ふむふむ面白いわ…で終わりだったかもしれない。
満員電車でたまたま乗り合わせて 偶然声をかけられて ひと言ふた言 言葉を交わし
その人から「これ僕の詩、よかったら読んでみて」と さりげなく出された本が
あまりにステキだった。出会いがあるから 起こる感動なのかも…
だって、一生知らないで済んだことです。知る必要のないこと そんなことに
意味を見出しているのでしょうか? 自分でもなぜこれほどまで あなたの詩に
魅力を感じるのか うかがい知れないのです。
いろいろ考えることがつきません。 今夜はこのへんで。おやすみなさい…。
298 :
Rom:02/06/23 01:31 ID:???
>>297 は わたしです。
今夜はどうも調子が悪くって どうもごめんなさい。
>>297 ROMさん、こんばんは。
私よりあなたに質問したいくらいですが。
>谷川俊太郎、キーツ、ランボー、萩原朔太郎、中原中也、シェイクスピア詩集、
すごいな。それぞれ断片的に何編か知っているくらいで詩集を読んだことはないです。
>トゥパックはそれなりに心惹かれましたが)
トゥパック・シャクールは若くして死んだラップ詩人兼俳優でしたっけ?
詩は知らないけれど、主演映画は観ました。わるくなかった(タイトル失念)。
>1)あなたの好きな詩人は誰ですか?
>2)なぜ詩を書いてるの? (ちょっと変な質問でしょうか?)
>3)何年ぐらい書いてますか?
前にも書きましたが、好きといえるほど詩を読んだことはありません。
最初に書いたのが、
>>1 です。これじゃあんまりだなと思って少し続けた。
その繰り返しです。なぜ書きはじめたか? 自分にもわかりません。
魔が差したんでしょうね。詩に限らず、文学少年や青年だったことはないので。
この詩人が好きといえるほど読み込んではいないですが、何編か好きな詩がある
人はいます。たとえば、中野重治。中野重治は「今夜お前の寝顔を〜」かな。
もちろん、有名な「雨の新橋駅」も胸に応えました。
詩人ではないけれど、詩的な気分になれるという歌手で、サム・クックかな。
1000円でベストヒットCDが出ているので、機会があれば聴いてみてください。
>なぜでしょうか?
それはあなたが物好きだからです(笑)。
>満員電車でたまたま乗り合わせて 偶然声をかけられて ひと言ふた言 言葉を交わしその人から「これ僕の詩、よかったら読んでみて」
と私がいうことは絶対にありません(笑)。
「Can I buy your drink ? 」と誘うことはあっても(和良)。
>だって、一生知らないで済んだことです。知る必要のないこと そんなことに
意味を見出しているのでしょうか?
買いかぶりすぎだと思いますが、不必要や無駄なことに惹かれるときは、何かの
助走期間なのかもしれません。
300 :
Rom:02/06/23 22:05 ID:???
こんばんは マイマイカムリさんとのおしゃべりは ほんとうに楽しいですね。
レスが上がっているのをみると 単純にウレシーイ。
クリックするまで期待度100パーセントです。
トゥパック・シャクールという人は ラップ詩人兼俳優だったんですかぁ。
知りませんでしたw。 そうかぁ そうして読むと、意味が深まる感じがします。
どうもありがとうございました。
2)3)の質問はうまく逃げられた感じですねw あなたのバックグランドが何も
わからないではありませんか!w でも、最初に書いた詩が>>1何ですか?
本当ですか??? すごーい 感嘆!!
中野重治氏がお好きなんですね。こんど是非読んでみます。刑事になったつもりでw
(ごめんなさい。ちょっと 意地悪したくなったんですw)
私は物好きなんですか?(大笑) そうですね、そうかもしれません、
でも 自分ではちょっとしたサリエリのつもりなんですよ。ほんとに…。
>買いかぶりすぎだと思いますが、不必要や無駄なことに惹かれるときは、何かの
助走期間なのかもしれません。
うーーん。そうなんですか? ワクワク… ドキドキ… なんでしょ?
何に向かって走り出して行くのでしょうか? とても楽しみです。
でも こういうせりふを 一番最後にもってくるあたり 心憎い詩人さんですねw
ところで 思い切って尋ね返しますが、
>Can I buy your drink? って どういう意味ですか?
あーーん なんか無教養まる出して 恥ずかしい…このままの意味じゃないですよね
きっと こういうことを尋ね返すのが どれだけ無粋なことかは よくわかるのですが、
是非 教えてくださいませ。 知りたーーいのです。今後の心積もりのこともあるしw
>私よりあなたに質問したいくらいですが
いいですよ。なんでも なんでも聞いてください。年以外はWWW
私もかんばってマイマイカムリさんのように うまく泳ぐようにかわすつもりですw
301 :
Rom:02/06/23 22:07 ID:???
ところで お願いがあります。わたしもこのスレに詩を書かせてもらっていいでしょか
最初に >あなたの詩ならもちろん…なんでも書いてください。
とおっしゃっているので、OKがでることは承知しているのですが、
やはり、あなたのテリトリーの城壁は高すぎて、せっかく柚子胡椒さんや他の詩人さんがた
と このようなりっぱなスレにされているので、まったく素人のわたしは気が引けて…
再度の許可を求めます。
もちろん、あなたが
>>238でおっしゃっているように 「自分が何を考えているかを
整理し、何が表現したいのかを絞っていく作業を通して、自分に嘘をついていないかを
他人の眼でみつめることです」、つたないながら、この作業はきちんとするつもりです。
なるべく失礼のないような詩を載せたいなぁ と思っています。
よろしくお願い申し上げます。
>>300-301 >わたしもこのスレに詩を書かせてもらっていいでしょか
前レスを少し補えば、この詩板でたくさんのいろいろな詩を読んだことで、
楽しそうだなと思ったのが動機のひとつです。楽しみにしています。
>柚子胡椒さんや他の詩人さんがたとこのようなりっぱなスレにされているので、
あなたのおかげでライバルの柚子胡椒さんの登場スレにレス数で並びました。
アカイコさんとのやりとりのように、まったく的はずれな感想を口走るかもしれ
ませんが、どうか気にせずに。昔の詩人は返歌や連歌、本歌どりなどで遊んだよ
うです。あなたが詩を書いてくれれば、私もいろいろな刺激を受けることができ
ます。
>中野重治氏がお好きなんですね。こんど是非読んでみます。
ちょっとした図書館なら、たぶん詩集があるはずです。政治的な批評の方が
有名な人で、詩は少ないけれど、男らしい詩の書き手です。中野重治はあなたに
とっては古い昔の人になりますが、私が同様に男らしい詩だなと感想を抱いた
現代詩人に荒川洋治さんがいます。あなたが手を後ろに回してしまった「お尻」は、
彼のエッセイを読んで同感したのがきっかけでした。
『坑夫トッチルは電気をつけた』が代表作とされていますが、私はエッセイや書評
を愛読しています。エッセイ『夜のある町で』、書評『本を読む前に』、最近では
岩波新書の「日記をつける」など、現代詩や文学の気分が味わえます。これらも
図書館で読めるはずです。
>>300-301 >2)3)の質問はうまく逃げられた感じですねw あなたのバックグランドが何も
わからないではありませんか!w
だからそれは非公開でw
では、質問。なぜ、あなたのように、一見、スクエアな人が詩板をROMしたり、
朗読会に顔を出す気になったのでしょう。もしかして、あなたも柚子胡椒さんの
ように、心に「父ちゃん」を飼っているのでしょうか?w
>Can I buy your drink? って どういう意味ですか?
キャナバイヨードリンク? と聞かれた場合、
「お嬢さん、私にキール酒などを奢らせてくれませんか?」から「一杯やっか?」
まで、相手と情況によっていろいろで、「飲みに行くぞ」と尋ねてさえいないとき
もあります。今回は…、だからそれは非公開でってw
誤解なきよう、私はエーゴはできません。あるパツキンのネーチャンと知り合いた
くて、いきなり「ふーあーゆー?」と聞いた男ですw
304 :
Rom:02/06/24 20:14 ID:???
こんばんは。(今夜は長くなる予感が…。わたしも分割レスポンス許してくださいね
また、今夜一度に読んでお返事くださらなくても結構です、たいへん
でしょうから…)
詩の許可 ほんとうにありがとうございました
>楽しみにしています といわれるとなーんか緊張しますね
>昔の詩人は返歌や連歌、本歌どりなどで遊んだようです と雅びにおっしゃられると
あぁ、侮れない、うかつな詩は載せられないと ますます緊張しますw
いま推敲中です。しかも苦戦中。でも頑張って一両日中にはお目にかけたいなぁ…。
中野重治氏の詳しい本の紹介、ありがとうございました 是非探して読んでみます
Can I buy your drink? の意味よくわかりました!というような よくわかんなーいと
いうような ステキなお答え ありがとうございました(軽笑)
しかも わたしの自尊心が傷つかないように >「ふーあーゆー?」と聞いた男ですw
と ちゃんとフォローまでして頂いて ほんとうに配慮があるいい方で、悪い方ですねw
それと非公開っていう言葉、いい言葉ですね。便利な言葉といった方が的確でしょうか?
この2ちゃんで「非公開でって」囁かれた場合、永久に可能性がないようでいて、また
すぐにでも可能なような なんともいえぬ浮遊感のある言葉に聞こえてきます。
でも、マイマイカムリさんの思いだけはしっかり伝わってきますよw
さて、今日の本題です。
>なぜ、あなたのように、一見、スクエアな人が詩板をROMしたり、朗読会に顔を出す気
になったのでしょう。もしかして、あなたの柚子胡椒さんのように、心に「父ちゃん」を
かっているのでしょうか?w
そうですよね、不思議にみられてもしょうがないですよね …つづく
305 :
Rom:02/06/24 20:40 ID:???
わたしは 何とか一日も早くここを抜け出したいと考えている部類の人間です。
2ちゃんになんか興味がなかったし、いまでもそんなに興味があるわけではない…
しょうがなく、ここを訪れてしまったといったらいいでしょうか? ここでわたしは
ある目的のために ぼんやりいるのです。その目的ですか? それこそ非公開でってW
というか、お話できないんです。こればっかりは…。
ただ、ひどく疲れまして、2,3ヶ月ここにいて…精も根も尽き果てて、体重もかなり
落ちました 2ちゃんってダイエットにいいんですねぇw
それでへとへとになったところで、ふっと目にとまったのが、この詩板でした。
へぇー 2ちゃんの詩ってどういうの? と 覗いてみたら、結構皆さん真剣に
詩を書き込んでいる…感動しました。どれもすばらしく、語彙、テクニック、素人の
わたしにはよくわかりませんが、すごいなぁ…と改めて2ちゃんの奥深さを思い知りました。
誤解を恐れないでいいますが、わたしは基本的には言葉はあまり信用しておりませんw
学生時代は別にして、社会に出てからは 言葉はあまり本質的な意味をなさないんでは
ないかと思うようになりました。特に人間関係において、言葉はあまりにも漠然としていて
惑わされることが多く 面食らうことばかりでした。
だから、わたし直接相手に会って、目をみて話すのが好きなんです、というより納得
できないの。目をみると相手のことがわかる気がして…あぁこの人はそうだと言ってる
けど、ほんとうはちがうと思ってるんだなぁとか、図太い感じの人かと思い込んでたけど
案外繊細なところがあるんだなぁ、とか 目をみて話を聞いていると不思議に伝わって
きて、安心できるんです。
だから、朗読会にも参加しました。どういう人たちなんだろうって、単純な好奇心から
くるもの…それとあと目的があったんですが、これは一生言えそうにありません。
浮いてましたでしょ?わたし…「異色でした」(Canopusさん談)って言われたん
でしたっけw 分かってますよ、それもそれなりの計算があったんですけど…。これも
言えそうにないんですw スマソン。 でも皆さん真剣に自己表現なさってて打たれもの
が確かにありました。ありがとうございました。
…まだまだ つづく…
306 :
Rom:02/06/24 21:04 ID:???
なんか ごめんなさいね。だらだらやたら長いおしゃべりで…もしお仕事とか他に
やりたいことがあったら 付き合わないでかまいませんので…。ヒマな女の独り言に
あなたのような方を付き合せては申し訳ないし…、お返事レスはほんとうにヒマなときでも
ですから 1週間でも2週間でも待ってますから…。
あなたとも一度目を合わせているので、画面だけの会話でも、しっかり目を見てお話
している気がしています。どんなきわどいこと言われても、さらりとカワセル自信が
ついてますw。どのへんまで甘えても大丈夫か、どの程度のことを述べても許されるか
非常に話していて楽で、大人の会話が楽しめる…この2ちゃんでは奇跡のような感じですw
そして、甘えついでに、「言葉」ということで どうしてもあなたに聞いてもらいたいこと
があるんです。 それは「2ちゃんと言葉」との関係です。是非あなたの意見を聞いてみたい!
今までのことに関してはレスいいですから、これからしゃべることに関してだけ、是非レス
ください。詩板らしく「言葉」という観点から2ちゃんを分析してみたいと思います。
なんか大学のレポートのようですねぇ…イロケがなくてお嫌かしら?w
2ちゃんで、はじめ驚いたのが、皆さんそうだと思うんですけど…その言葉づかいです。
独特の言葉がたくさんありますよね。スマソとかコテハン、ROMもそう、騙り、煽りなど
数え上げたら、切がありません。それほど2ちゃん用語があふれてる。そして、いつの間にか
それを使って会話をするように仕向けられるのです。
世代や社会的地位、生まれ育った環境その垣根をみごとに取り払ってくれるのが、この2ちゃん
用語だと わたしは考えています。これほどのアクセス数があるのは 匿名にしたことも
もちろんあるでしょうが、わたしはこの用語の意味もかなりウェートを占めてるんではないか
と思うんですよ …だんだんかいて気が引けてきました ちょっと疲れも…でも つづく…
307 :
Rom:02/06/24 21:27 ID:???
なんか たいへんでしょう? 読んでて疲れません? 正直わたし結構キテマスw
でも、一気にいってしまいます。すっきりさせたいので…
ほかの人に 2ちゃんのこと そんなにお話できないし、
しても興味持ってくれないんですぅ。おつき合いくださいね…。
どこまででしたっけ? あぁ、そうです。
この専門の言葉をわざわざ作ったところに、わたしは あめぞう氏かひろゆき氏または
そのまわりの人たちの 時代感覚とたいへんな才能を感じています。
脳ってだまされ易いんです、よく、ほら、花瓶だと思ってみていた絵が視点を変えると
人の顔だったという 心理学によく出てくる絵があるじゃないですか…
それと同じで、人の脳はすぐ影響されてしまう。自分では客観的に判断できている
つもりでも いつの間にか引きずられている。
だから、スマソとか藁とか言葉を使っているうちに、異次元空間に入りこみ、
まったくちがった人格をもった気になる、というより、気にさせるんですよぉ!
ここがポイント。これはたいへん計算高いやり方です。
また、話が衝突する、ウゼーと思うと氏ね!(決して死ねでない)とか 逝ってよし!
(これも行ってよしではない 心憎い) という2ちゃん用語を駆使して
地位や世代を超え、ほんとうに対等で共通心理、土台で勝負、鬱憤晴らしができる…
これもまた、ずるいほど考え抜かれた方法です。ほんと恐ろしいくらい…。
この一見 稚拙だが完成された言葉をみていると、人間がなんたるかを本能的に知っている
のではないか、また社会の混沌とした部分の抑圧を解放する術を 彼もしくは彼らは
悟っているのではないか そんな気がしています。
わたしはこのことにたいへんな驚きと興味を持っております。
2ちゃん自体はあまり興味ないんですが、この言葉を考えたヤシw には非常に
興味があります。会って話がしてみたい、目をみて話がしてみたいw という
強い欲求があります。
…へとへと でも もう 一レス 付き合って…おねがい…
308 :
Rom:02/06/24 21:51 ID:???
とにかく すごく長くなりましたね 自分でも驚いてます。この2、3ヶ月かけて
ツラツラ考えてきたことをなるべく 正当にしかも客観的に判断できる方に聞いてもらい
たいのです。 すみません…もう少しで終わりますから…
また、ひろゆき氏にしてもそうです。
彼はDHCの裁判で被告人として出廷していますが、第一回公判のとき、
「次回はラウンドテーブルでやります」みたいなことを裁判官から突然
告げられるたとき、「すみません、丸いテーブルだと何か変わるんですか?」
と即座に尋ねています。
これはすごいことだと思ったんです。なぜって、彼は気づいているかどうか知りませんが
非常に物事の本質をついているんですのもの…。
ほんとうにテーブルを丸くする意味がどこにあるのか?…和解にもっていこうとする
裁判所の意図を計っているようでもあり、もっと根本的に彼らを馬鹿にして愉しんで
いるふうにも取れる。サンダル履きで遅刻ギリギリに出廷してきた青年の口から出る
言葉ではない気がしてなりません。
かれには本能的に人間の本質みたいなものに切り込んでいける、他の人が頭の中で
それこそグチャグチャと言葉をこねまわして思考しているのを横目に、ポーンと
物事の核心部に入っていける 何か才能のようなものがある気がしています。
たいへんなものです、自分でも気づかない能力が相当あるのではないか…
是非いちど会ってみたい、人間として とても興味があります。向こうは嫌がる
でしょうけどw ウゼーーーーって言ってw
要するに何が言いたいかというと、この2ちゃんを管理・運営している人たちは
言葉に関して 鋭い感覚・嗅覚を持っている、脳で考えず、脊髄でもしかして
反射的に考えているのではないかと 思うほどの俊敏さで…。
でも、2ちゃんのすべてを認めているわけでは決してありません。批判もあります、
けれども、それは他の板で山のようにされているので、ここではしません。
意味がないから…。
以上です、ふうーーー
どう思います。是非意見を聞かせて下さい。 イロケがないことでスマソw チュッ
>>304-308 なるほど、公開でよかった。
あなたがなぜ2ちゃんねるをROMし、朗読会に顔を出したか、なんとなく見当が
つくような気がします。はずれているかもしれないが。
>この2、3ヶ月かけてツラツラ考えてきたことをなるべく 正当にしかも客観
的に判断できる方に聞いてもらいたいのです。
あなたが朗読会に来たきっかけの一つは、朗読会開催の告知やパンフレットに書
かれた微熱氏の簡潔な「2ちゃんねる論」ですね。あれには私も感心しました。
といっても、私に何かしら、2ちゃんねるやその言葉遣いについて持論があるわ
けではありません。私は詩板のほかに、2つくらいの板をたまに覗くくらいだし、
書き込むのはここだけです。つまり、よく知らない。もちろん、多少のことは知
っているし、確信を持って書かれた文章かどうかくらいは見分けがつくので、微
熱文はとても参考になりました。したがって、あなたの見方や分析は、私の知る
限りでは微熱氏に尋ねるのが適切だと思います。
彼のURLは、
http://homepage2.nifty.com/rakutaro/ です。
彼がつきあってくれるかどうかわかりませんが、朗読会で少し話した印象では誠
実な人のように思えました。聞いてみてはいかがですか。あなたにその気がある
なら、私からもお願いしてみます。
非公開でなくてよかった。面と向かってあなたの数ヶ月の思索をぶつけられたら、
しどろもどろしてしまい、あなたをがっかりさせるところでした。これ以上、
なお私に尋ねたいことがあれば、都立家政さんの「詩板発朗読会」の暫定掲示板に
メアドを晒しているので、そちらへどうぞ。
>イロケがないことでスマソw チュッ
何がチュッなもんか。てっきり私の男の魅力に参ったのかと思っていたら、
全然違っていたのね(グスン)。猫だっこして寝よ。
寝る前に一つ。
軽井沢、夕暮れ、アランフェス協奏曲
ブラウンケーキの堅いパイ生地に
上品な造りだがへなちょこナイフで挑むように
掘り始めの砕石混じりの堅い地面には
スコップはなかなか歯が立たなかった
ツルハシがあればと思いながら辛抱強く削った
徐々に柔らかく温かな黒い土層に変わり
やがて柄の部分まで深く入るようになった
アップルパイを切り分けるように
慎重に土塊を凹部に載せて運び終えると
スコップに残り付いた土を剥ぎ落とすために
刃先を横にして何回か地面を叩く
そのリズムがクレッシェンドになり
時折拳大の石に当たり中断すると
またアダージョからはじまる
ひとつのメロディが頭の中でリフレインしていた
二時間ほどで俺の棺桶は腰上まではかどった
長方体の内角をスコップの先で整えながら
あたふたと逃げ走る大小様々な虫を眼で追った
真新しかったスコップは土と俺の汗でまだら模様になり
光り輝いていたエナメルのスリップオンには
醜い横皺が重なっていた
「それ、こっちへ寄こせよ」
地上の男がちぎれ落ちた俺の銀のカフスを指さした
「安物だぜ」
男の靴も乾いた土で白く汚れていた
見上げた俺に夕日を背負ったシルエットがかぶさり
俺は俺の死神に笑いかけた
「そろそろかな」
俺たちの声が重なった
訂正(スマソ)
>運び終えると
運び上げると
312 :
Rom:02/06/25 01:23 ID:???
さっそくのお答えありがとうございました
いやーあなたはほんとうになんでも完璧にわかってるんでるんですね
うそが通じない 恐れ入りました(ぺこり) チュッの意味がわかるんですねぇ
そうか ほんとうに大人の男なんですね(あたりまえかぁw)
今変なことに感心して マイマイカムリさんの魅力を再認識しおります
それと 残念なのことにひどく落ち込んでいて あなたの詩 せっかく書いて
もらったのによく読めません スマソ スマソ のちほど…
メアド晒してるって どこですか もう少し具体的にお願いします
メールします 必ず こうなったら……。
どうも。リンクは
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/8641/ でおねがいします(笑) readme! に登録しているさびしんぼうなので。
で。>マイマイカムリさん
実は、先程メール書いたんです。でも、戻ってくるんです。
どうも、私のサイトのBBSに書かれていたアドレスに
何らかの誤りがあるのではないかと思います・・・。
よかったら、あちらの掲示板になにか書くついでに
もう一度お教え願えますか?
暫定掲示板のアドレスも同じみたいなので・・・。
もちろん、私宛にメールいただく形でも結構です。
アドレスは拙サイトにありますので。
実は、ここをひそやかに見ていました。
というメールを送ったのですが・・・。
んで。>Romさん
どうも、朗読会では挨拶も交わさず、ご無礼しました。
宜しければ、拙のサイトにもおいでくださいまし。
もし、マイマイカムリさんの代わりに回答することを潔しとされるなら、
成り代わってでしゃばる失礼をお許しいただけますか?
というわけで。
寝汗をかいて、むくと起き出してしまった、私。
何か失敗してしまったのか?
>>312 >それと 残念なのことにひどく落ち込んでいて
>こうなったら……。
だから、私は点と丸が怖いんだって(笑)。
えーと、私のせいじゃないよね(泣)。
晒しているのはこちら。
http://kweb21.com/203/bbs.cgi?real2ch でも、返ってくるそうなので、メール欄でお願いします。
>>313 >どうも。リンクは
紹介してはまずかったかしら?
荒らされたら責任感じるなあ(謝)。
事前にお願いするべきなのに快諾してくれて(謝謝)。
回答してくださるなら、あなたの掲示板を使うか、
3人が同報メールで議論してもいいですね。
私も勉強したいから混ぜてね。
>実は、先程メール書いたんです。でも、戻ってくるんです。
っかしいなあ。届いている人もいるのですが。
上記に同じです。すみません。
>>294-295 293をこのスレに貼った者です。間違っていたでしょうか。
293にあった文章は、全く別の、マイマイカムリ様とその詩とは無関係のスレッドに
書き込まれていました。わたしの目には、どうみても誤爆、でなければスレ違いでした。
その時、その書き込まれたスレッドの下がこのスレッドでしたので、
恐らくはこちらに書き込みたかったのではと思い、貼り付けました。
おせっかいでしたら申し訳ありません。
>>307 少し意見を言わせて頂くと、、、。
本来現実社会において人は世間体やルール、規則などで
「こうあるべきだと」という型を与えられている。
しかし、ネットではそれがぶっとぶ。
つまり、現実にいる自分とは違う自分をネットに存在させることが
可能なのである。
ネットにおいて人は個もしくは自我を持っているように表面的には
見えるがそれウソ。ネットでは個は公にのみこまれているのだよ。
317 :
Rom:02/06/25 08:34 ID:???
おはようございます
>微熱君 さん ありがとうございます。是非 立ち寄らせてください。
「2ちゃんねる論」でしたっけ…聞かせてくださいませ。
ただ 今は時間がないので のちほど… 心強い限りです ほんと…
>マイマイカムリさん
いやーほんとにあなたは よくわかっていて オモロイw
すみません すぐこのようなクチの聞き方でw 甘えてるんですよ 要するに…
>返ってくるそうなので メール欄でおねがいしますって どういう意味?
(もしかして すごーく 恥かしい質問のような気が……)
それから
>>315 ご苦労様です ほんと… これだけは言いたい!
う そ つ き (チュッ)
318 :
Rom:02/06/25 08:41 ID:???
>>316 なるほど…
ぶっとんだ のちの まやかしの 自我…かぁ
>ネットでは個は公にのみこまれているのだよ
公とはなんぞや? 公なんてあるの? カオスのこと
それとも 管理者の意思のこと?
あーーん 時間がないので また…
カオスですか?
わかったようなわからないような話しだ。
詩板の荒らしを礼賛するのは不見識というものだろう!
良く知らない者が、良く知っている風を装うのはウザイです。
ニワトリ小僧
たとえば君たちが個だという証明をするにはどうする?
体格、顔つき、思想、言動、価値観などであろう。
しかしネットでは言動や価値観や思想にたいする責任を
誰がおう?言った本人か?言った本人の特定ができないのに?
つまり、個は存在しない。
>いかいか微熱
オマエ、氏ね!
どこまでいっても個でありそれはつまり公なのだよ。
まぁ、あくまで今回の話は2Ch枠内にしておくか、、、。
>>328 色情狂のキズ物の落伍者がなにをほざくか!ニワトリ!
今日はだるかったので学校を休んだ〜。
>>329 いかいか
エロサイトにアタマを毒された18才。氏ね。
333 :
名前はいらない:02/06/25 09:16 ID:0sr0FKDD
これも風景♪ あれも風景♪ それも風景♪ あ〜あぁ風景♪(w
ほほう・・・(^ .^)y-~~~
キャップを変えます。
>>288 >沖縄に半年ほどいたことがある
海洋博は終わっていた
削除
>きれいだった
削除
スマソ
>>315 お手数でした。ありがとう。
私が捨てた…。(分載スマソ 1)
ある日、玄関のドアを開けたら捨てワニがいた
鼻先から尾っぽまで測ってみたら1.5m
風呂場をねぐらに与えたので
近くのスポーツジムを銭湯代わりに利用することにした
シャワーだけで浴槽がないのが難点だが
水道やガス料金を気にせず盛大に使えるし
おまけにシャンプーリンスは使い放題で快適だった
ナイト料金4,500円を工面するために
新聞購読をやめたおかげで
ワニの消息を探す記事が載っていたかどうかはわからない
浴槽にいつも湯を張っていても寒いらしく
昼間はベランダに出して日向ぼっこをさせるのが日課になった
風呂場からベランダへの移動の道すがら
居間にいる私の前をペタシペタシ横切るとき
私に眼を据えたら食事の頃合いだ
餌は鶏肉である
これは安いので助かった
1週間に1度10kgほどやればよい
赤城鶏とかやはりブランドの鶏肉が旨いらしく
安い鶏肉とは食いっぷりが違う
名古屋コーチンは食わしたことがない
牛肉並みに高いということもあるが
動物に美食させると後戻りができないことを
以前に飼っていた猫で知っていたからだ
ときどき半開きにした寝室の襖から
寝ている私を見ていることがある
気づいたときは起きていって
風呂場で背中に付いたコケをタワシでこすってやる
スニーカーを洗うよりは骨が折れるが
眼を細めて気持ち良さげにしている
糞はそこいらで見境なくする
後始末にうんざりして
お前の飼い主はさぞや心配しているだろうなあ
と聞こえよがしにいうと
涙ぐんでいるように眼が濡れる
あまり嫌みは通じないようだ
私が捨てた…。(2)
たまにいじめるときもある
狭い2DKに1.5mがいつも横たわっているのだから
ときどきはイライラするものだ
まずはつま先に鉄板の入った頑丈なワークブーツを履く
以前に寝ぼけたまま起きて便所前にいた背中を踏んづけてしまい
足の裏が血だらけになったことがある
次に掌部分にゴムが張ってある園芸用の軍手をはめ
幾重にもボロ布を巻いて松明のようにしたホーキをくわえさせる
それから折檻だ
厚く堅いブーツで意外に白く柔らかい腹を
サッカーのゴールキックのように蹴り上げる
もちろん暴れて抵抗するが
狭い室内では武器である長い尾っぽを振りようがない
悔し涙に暮れてホーキを噛みしめている
哀れな捨てワニである
それもほんのたまのことだ
わざわざ身支度するのは面倒くさいし
私は好んで動物をいじめるような人間ではない
そのうち私が買い物から帰ってくると
玄関で待っているようになった
スーパーのビニール袋を下げていれば
台所まで従いてくる
尾っぽは振らないがこのあたりは犬と変わりない
何のつもりか居間のTVに向かって
ずっと口を大きく開けているときもある
紙くずを丸めてはゴミ箱代わりに
いくつも放りこんでやった
ちょっとしたバスケットゲームである
一度、人気がないのを確認してから
深夜の公園に連れて行ったことがある
大型犬用の鎖を幾重にも胴体に巻いた姿は
一見、凶悪なプロレスラーのようだったが
野犬の声を聞いたとたん
公園のベンチの下に隠れて出てこず
体重30kgをひきずって帰る羽目になり往生した
以来、散歩はあきらめた
故郷のアフリカではどうかしらないが
練馬ではからきしである
私が捨てた…。(3)
名前はつけていない
他に生き物はいないから
おいとか、おまえで事足りる
あまり動かないから呼ぶ必要もないのだが
半年ほどそんな日々が続いたが
あまり面倒を見ることができなくなった
鶏肉をやるのは月に1、2度になったし
日向ぼっこさせることも減った
背中をタワシでこすってやることもしないので
風呂場には少し悪臭がこもってきた
彼女ができて忙しくなったからだ
贅沢をいう女ではないが
まさかワニ付きの男と暮らしてくれるわけがないから
悪いけど出て行ってくれないか
とワニにいってもしかたないので
夜に公園に連れていって放置し
早朝警察に電話した
ゴミ収集所で見つかったそうで
近所は大騒ぎになり
保健所の職員が連れて行ったらしい
どこかの動物園か暖かいワニ園にでも引き取られたのだろう
変な臭いがする部屋と彼女は顔をしかめていたが
一緒に暮らしはじめた
しばらくはそれなりに楽しかったが
1年も経つと
あまり動かないところや
口を開けたまま寝る姿
まったく役立たずなことは
ワニと変わらないことに気づいた
ある日、玄関のドアを開けたら捨てたワニがいた
とりあえず風呂場に隠して
寝ている彼女を叩き起こし
喚き罵る彼女の身の回り品をバッグに詰めて
部屋から追い出した
2匹もワニを飼うわけにはいかない
無口なだけ彼女よりマシというものだ
ワニが雄か雌かは知らない
いったい寿命はいくつなのかも知らないのだが
340 :
Rom:02/06/29 16:44 ID:???
お久しぶりです
マイマイカムリさんの詩の感想を少し…
>>310 軽井沢、夕暮れ、アランフェス協奏曲
>>337-
>>339 私が捨てた…。
ともに 個性ある印象的な詩ですね
マイマイカムリさんは 頭の中で
映像で考えながら詩作するのではありませんか?
場面場面が 読み手にはっきりと伝わってくるような気が…
(すいません また 生意気言いまして)
ところで 今飼ってるワニさんは どんな髪型のワニさんなんですかw。
わたしもRomの分際で「しのような、もの」を発表しようと決意しました
詩になっているかどうか 自分でもよくわかりません
何か伝わったらと、思っております。
341 :
Rom:02/06/29 16:51 ID:???
創作とは 1
青山外苑のイチョウ並木が 盛大に色づき
並木道一面に黄色い葉が 舞い落ち始めた頃
わたしは ある食事会に誘われた
そのイチョウ並木から 程近い
イタリアンレストランで開かれた ちょっとした業界の
30名程の小パーティだった
パーティにしては珍しく着席形式だった
わたしは ある初老の創作家の横に座ることになった
知名度がかなりある 彼の気難しそうな横顔に
かなり緊張しながら 背筋を一度ピンと伸ばした
おじ様キラーの異名をとる わたしは 力いっぱいの
微笑を湛え、とにかくまめに話しかけ、熱心に話を聞いた
彼の話は 第一印象と違い、結構面白かった
頑な中に 意外と子供っぽいところがあり
それなりに 好感が持てた
彼が最近、雑誌に発表したばかりの作品のこと
巨人が優勝したこと
イチョウには雄と雌の木があり、
古代からの変わらない化石のような木であること
取り留めのない話が続いた
なかでも、一番盛り上がったのは
彼が最近出かけた 豪華客船でのイタリア周遊の旅である
贅沢で優美なスウィートルームでの船旅の話は
印象的で 心から羨ましいと思った
342 :
Rom:02/06/29 16:58 ID:???
創作とは 2
だが、突然話が途切れて 重い沈黙が流れた
メインのラムステーキを 慣れぬナイフとフォークで
上品に骨から引き離す作業に注意をとられながら
何とか打開策を 探っていた
しかし、妙案が浮かばず 困ったわたしは うっかり
「創作にとって一番必要なものは何でしょうか?」
と 聞いてしまった 地雷を踏んだ気がした
ほら よく テレビで 無知で無能な聞き手が
プロの野球選手、作家、画家などに
「あなたにとって○○とは?」と尋ねる 例のあの質問に近い
大抵は「人生そのものです」という意味の答えが用意されている
この質問が出ると わたしは 軽い殺意を覚える
わたしの気まぐれな質問に 彼はにべもなく答えた
「やる気だよ」
心に この言葉が波紋のように染み渡ってきて
リフレインした
彼が高いレベルで創作活動をしていることが伝わってきた
長年歩んできたであろう 労苦と情熱と信念と気高さを
感じとれて うれしくなってきた
わたしの目の輝きを察知して
彼はこうも続けた
「作品を見ると 大抵のことがわかってしまいますよ
思想もある程度わかるかなぁ…
履歴書みたいなものですから生い立ちははっきりとわかりますね
でも、一番よく表すのは
日ごろどんなものを食べているのかということですよ」
343 :
Rom:02/06/29 17:05 ID:???
創作とは 3
熱心に話しを聞くわたしは 気に入られたらしい
今思うと、創作の質問もよかったらしい
物好きだと思われ興味を引いたということだ
それから、彼は頻繁にわたしを食事に誘うようになった
何かしら理由をつけて 会社に電話をしてくる
しがらみから わたしも 無碍にもできず
2回に1回は食事に応じた
グルメを自称する彼は いい店をたくさん知っていた
銀座や青山、渋いところでは人形町など
どれも 気が利いていて 高そうだった
講演の土産だと言って
ちょっとした名産品をぶら下げて現れることある
あるときは 宝石を何かプレゼントしたいと 言い出した
さすがにこれは 丁重にお断りした
面倒なことになりそうな気がしたからだ
彼の熱心さは 食事の回を重ねるたびに増していった
わたしの目を 盛んにほめる
知性と意志の強さとあり、表情があると最大限の賛辞
確かに わたしは自分の目をある程度信頼している
彼のいう個性が表れているかどうかは別にして
目に映るものは 一応分析して答えを出そうと努めている
会社にかかってくる電話の回数も増え
同僚のからかいの対象になり始めていた
何とか 初老のこの創作家の気持ちを傷つけないように
距離を置く方法はないものかと 思案していた頃
例によって 銀座の洒落たレストランで食事をしたとき
わたしは ちょっとした失敗をした
その日わたしは疲れ気味で
彼がすすめてくれる高級ワインを少し飲み過ぎてしまい
急に気分が悪くなった 元来 そんなにお酒が
強いほうではないから 余計酔いのまわりが早かった
申し訳ないが タクシーで自宅まで送っていてほしいと
頼んだ 彼は とても心配してくれて 心得たとばかり
すぐ 車の手配をしてくれた
344 :
Rom:02/06/29 17:10 ID:???
創作とは 4
車中で 激しい嘔吐感と闘った もうめまいまでしてきた
彼も 気を遣ってくれ 背中をさすってくれたりした
だが、これが悪かった
いきなり 彼が唇を求めてきたのだ
口ひげと生暖かな唇が 嘔吐と格闘している
わたしの唇に覆いかぶさってきたとき
何かが 音を立てて 切れた
残っていた渾身の力を振り絞って 彼を突き飛ばし
運転手に即座に止めてくれるように頼み
渋谷の246号線に這うようにして 下車した
次の日 彼から 無礼の断りと次回の誘いの電話がかかってきた
わたしも 丁重に失礼を詫びたが 誘いは強く断った
それから、2度と会うことはなかった
唇を奪われたことに腹を立てたからではない
タイプではないということが はっきりわかったから…
その創作家との付き合いはあっけない幕切れだったが
創作にとって
一番必要なものは何かという問いに対する答えは
いつまでもわたしの胸に残った
なぜだかは わからない
真実の言葉のような気がしたからだ
この電脳の森で 夜毎、朝毎、昼毎 繰り返される詩作
そこに 舞い降りるたびに 軽いカルチャーショックを受ける
言葉しか存在しない森に 白く光る言葉を武器に さらに深め
遊び、叫ぶ、或いはこころに近づけようと実をもぎ、血肉を通わせよう狩をする
自分を解放し木から木へ飛び移り、閉じ込めようと身を潜める
しかし、肝心なのは 言葉と自分のこころの距離なのだ
こころにぴったり寄り添う 恋人のような言葉をこの森で探している
その距離を縮めたい どうしたらいいのか…
自作自演あり、煽りあり、騙りあり、暴言もOK のこの電脳の森で
言霊に逆らわず、必死でほんとうの恋人を探して 迷っている
わたしには 才能は ない
語彙もとぼしく、技術は最低
感性も あるかどうかさえ わからない
やる気だけは あるような 気がしている
自分のすべてを見透かされてしまうことは いやだ
正直 こわい
だが、 それでも さらけ出したいと思うのは なぜだろう
すべてを見せて わたしが 何たるかを
電脳の森に 落としたいと 思うのは なぜだろう
345 :
Rom:02/06/30 00:26 ID:???
ファジーなこころ
好きと そうでもない の間に 気持ちがあるとき
人は どんな行動をとるのでしょうか
嫌いと そんなでもない の間に 気持ちが揺れ動くとき
人は どんな言い訳を 考えるのでしょうか
ここに いっぽんの道がある
どうしてか いっぽんしかない
こちらから 歩いてきて
向こう側へ 抜けるとき
いっぽんしかない道で
たった いっぽんしかない道で
わたしは さんざん 悩むのです
うろうろ うろうろ 行ったり来たりを繰り返すのです
結果はわかっていて
結論も手に入れている
なのに
なのに
どうしても 進めない
なぜだが 引き返すこともできない
ぼんやりと 向こう側を
見やって しょんぼりと
佇むのです
わたしの こころを 抱えて…
振られた腹いせに酷評する。
泣くんじゃないぞ。
まず、表参道にしろ外苑にしろイタメシ屋が気に入らない。
昔、高樹町に事務所があったので知っているが、あの辺りはろくな食い物屋はない。
嘘だと思うなら、あの辺りに会社があるか、住んでいる人に、「旨いとこある?」と
聞いてみよ。町の見方が皮相に過ぎる。
貧相なジジイの話に相づちを打って、度々メシをご馳になった。これはナンパだ。
どちらにとっても。なのにキスくらいで突き飛ばすとは。つまり、ジジイの社会的
地位しか眼中になかったということ。たとえ嫌悪でもかまわないが、対手と関係性が
築けていない。築くつもりがあったのかどうかさえ疑わしい。不実である。
銀座や青山、人形町、あげくに宝石をプレゼントとは、このジジイは東京WALKERで
も片手にしたカッペか。もしくはこういう店が好きだろとタカをくくられているか。
東京の名店は意外な場所の意外な店構えが多い。巣鴨の河豚屋など解体間際のバラ
ックかと思った。なのに、眼を剥くほど高い。健常な人は行かない。店と食い物が
粗悪になるのはこの2人の宿命である。
したがって、4の>この電脳の森で から上はすべて不要。これ以下の混乱と迷いを
もっと見つめて書いてほしかった。あなたがあなたの言葉に出会えるように祈っています。
>>345 こちらのほうがずっといいです。
タイトルはよくない。再考すべき。
まずキーワードを探してみてはどうですか。
それから、一行、どうしても書きたい、気に入っている、心にかかる、ざわつく、
それさえ見つけられれば、なんとかなります。考えて煮詰まっているときは苦しい
かもしれませんが、実はそんなときも楽しさは続いているのです。できあがってみ
ればわかります。
348 :
Rom:02/06/30 04:43 ID:???
>マイマイカムリ様
酷評 まことにありがとうございました
重々参考にして いきたいかと存じます
いやーー思ったとおりのお答えです
わたしも マイマイカムリ様のことですから
4の>この電脳の森で から上はすべて不要。
と言われるかもしれない とは思っておりましたが
それにしても
>町の見方が皮相に過ぎる。
>貧相なジジイの話に相づちを打って、度々メシをご馳になった。これはナンパだ。
>どちらにとっても。なのにキスくらいで突き飛ばすとは。つまり、ジジイの社会的
>地位しか眼中になかったということ。たとえ嫌悪でもかまわないが、対手と関係性が
>築けていない。築くつもりがあったのかどうかさえ疑わしい。不実である。
>粗悪になるのはこの2人の宿命である。
もう まあ なんというんでしょうか ここまで言うーー??? というのが
正直な感想です
確かに、わたしは 「ナンパ」です 「不実」です 「粗悪」です
見抜かれてしまいました
あなたのスレにこのような醜悪な詩を載せたこと ほんとうは 謝らなければいけないのかもしれません
でも 詫びません 断じてそのようなことは致しません
なぜなら、すべてがナンパで不実で粗悪ではないからです
このなかには わたしが絶対譲ることのできない真実が含まれているからです
思想と表現方法の稚拙さで、そのことが伝わらなかったのは 不徳の致すところですが…
>上はすべて不要
といわれた部分の 創作家の言葉だけは 認めてください
このような創作家は存在しません 確かです ただし
あるちがう創作家から この言葉をもらったのは 事実です
まあ、詩ですから、事実認定の有無は関係ないでしょうが
この言葉は 真実、 紛れもない真実だと 信じておりますものですから…
可愛げの なんと可愛げのない初心者でしょうか
自分でもそう思います そのことは素直にお詫びします
申し訳ございませんでした
なんとか 次回はあなたが うなるような作品を書けるよう努力いたします
ほんとうにありがとうございました
349 :
Rom:02/06/30 04:48 ID:???
マイマイカムリ様
>345に対する詩のアドバイスありがとうございます
>考えて煮詰まっているときは苦しいかもしれませんが、
>実はそんなときも楽しさは続いているのです。
>できあがってみればわかります。
このお言葉は励みになります ありがとうございました
このような初心者に お時間をとっていただき ほんとうに感謝しております
そのことは ほんとうにそう思っております
見捨てず ご教授くださいませ
しかし、あなたは創作に対するこだわりは相当なものですね
厳しさは それだけ詩に対する愛情のようなものあることを
感じました 心してまいります
350 :
Rom:02/06/30 05:18 ID:???
サリエリが モーツアルトの才能を妬み
死に追いやった気持ちが 1万分の1 理解できました
351 :
Rom:02/06/30 10:10 ID:???
題名の変更
>>345 ファジーなこころ → たった いっぽんの道
ドウデスカァ? (オズ オズ オズ…)
>>348 >もう まあ なんというんでしょうか ここまで言うーー??? というのが
正直な感想です
俺にはなびかないのに、くだらねえジジイとそんなことをしていやがったかと
少しアツくなってしまいました(藁)。私怨が入ったことをお詫びします。
これに懲りずまた書き込んでくださることを願っています(モウダメカナー 泣)。
PS:
>たった いっぽんの道
まだまだ、これから。うんと考えてください。
353 :
たけ:02/06/30 18:12 ID:RuIuM7sH
はじめて書き込みします。
あるメール友からここを紹介され,おととい一気に2回読んでしまいました。
圧倒されました。おかげで寝不足れす。
これからも時々寄らせてください。とりあえずご挨拶まで。
>>353 sageを E-mail:欄に入れなさい。
このスレが荒らされるのは悲しい。
355 :
たけ:02/06/30 18:34 ID:???
>>354 353が荒らしと言う意味ではなく,スレッドが上がると・・・ちゅうことですね。今度は大丈夫かな。2ちゃんバージンだったもので。申し訳ない。
>>353 ありがとうございます。そのメル友さんによろしく。
また寄ってください。おかまいもしませんが。
>>354 ありがとうございます。ぼちぼちやりまひょ。
357 :
たけ:02/07/03 01:33 ID:???
年を数える1
40才の出産の100人に1人
確率は1%なのに
羊水検査は100%の事実を突きつける
ヨードチンキを塗りたくったソナー
医者はいつもより饒舌だった
高橋先生足の先の空間を映してもうちょい下そうそう
麻酔?麻酔ったって表面だけで結局子宮は痛いんだよね
慣れない頃は俺も使ってたけど
それより手早くやるのが一番
寿司屋とおんなじさ
注射筒の中に吸い取られたハチミツ色の液体は空輸され
アメリカで8日間培養
コルヒチンで分裂を停止させ写真撮影
18番染色体は何本?細胞15個分を調べる
順調だが早すぎる最初の胎動が来た
ここはどこ?のモールス信号
母親を放棄しようとしている妊婦には
かけるべき言葉がない
代わりに聴かせるG線上のアリア
何度も右手で自動演奏を追いかける
本当は自分が気を紛らわせたいたいだけ
日ごとに信号ははっきりしてくる
ここはどこ?どうしてここにいるの?
間違えずに弾けるようになった時彼女は決心した
どうせ短い命なら*
今だけは思い切り甘えさせてあげよう
お母ちゃんはここよ だっこしてるのよ
ずっとずっと一緒だからね
最後まで一緒だから 最後まで
358 :
たけ:02/07/03 01:36 ID:???
年を数える2
検査結果は正常だった
よかったと言ってみる
何がだろう
生まれて来た子は健康そのもの
でも彼女には一目で99%だと分かった
私があの時抱いたのはこの子じゃない
あの子はここからは見えない時空へ行ってしまった
彼女は小さい小さい墓を心の隅に立てた
死産でも流産でも中絶ですらない死
6月の銀杏並木を自転車が走る
赤い自転車専用道路が続く歩道
あれからちょうど一年
彼女が ごめんね と唇を動かした時
声が聞こえた
ここ ぼくここ ずっといっしょだった
おかあさんすき けんちゃんすき ぼくすき
これからもいっしょ
ずっとずっといっしょ
ずっとずっと
*これは夫婦の決定です。
359 :
たけ:02/07/03 08:33 ID:???
>>357 訂正します。
本当は自分が気を紛らわせたいたいだけ
→本当は自分が気を紛らわせたいだけ
たけさん、ありがとう。
新作をUPしようと思っていたのを躊躇させる力作です(汗)。
感心しました。ただ、タイトルは直裁過ぎるような。しかしすぐに代替案を
思いつかないのでこれでいいかも。
>*これは夫婦の決定です。
これはいらないと思います。詩の中で説明する必要もないでしょう。
詩はあなたの倫理なのですから。
361 :
たけ:02/07/04 20:45 ID:???
マイマイカムリさん 身に余るお言葉をいただいた気がします。
>新作をUPしようと思っていたのを躊躇させる力作です(汗)。
>感心しました。
ホストを躊躇させるほど異質でしたか。ごめんなさい(汗汗)。
テーマが重いのでみんな引きますよね。
>ただ、タイトルは直裁過ぎるような。しかしすぐに代替案を
>思いつかないのでこれでいいかも。
別離した子と再会した子の両方に「年を数える」をかけて対比したかったんですが,失敗しました。
結局,すべて母親の観念の中での出来事で,いわばバーチャルな死児なんですが,
母親の実感ではあくまでリアルだったということでご理解ください。
どっち側から見るかでタイトルの付け方も変わると思います。
バーチャルチャイルド バーチャルベイビー 虚なる子
検査の落とし子 母親の実感 母親だけが知っている
分からなくなってきた。決断できないAB型です。
>>*これは夫婦の決定です。
>これはいらないと思います。詩の中で説明する必要もないでしょう。
あ,これは脚注です。欄外。
不特定の人が見るだろうから,つっこまれないよう予防線を。
差別発言と見なされてスレが削除されてしまったら,ここのファンに頃されます(汗)。
>>361 >テーマが重いのでみんな引きますよね。
そんなことはありません。他と違うのが大切。
異様や異質や違和感はストレートな賛辞です。
うんうんわかるその気持ち、これは多く迎合です
>でも彼女には一目で99%だと分かった
>私があの時抱いたのはこの子じゃない
という確信が凄いですね。
終始硬質な文体が効いて、子ども言葉が舌足らずに
流れない。
ぜひまた書いてください。
桃 (1続く)
躓いて不格好に折れ曲がった
脚と膝裏の白さが
隙だらけの肢体を
一瞬硬質に見せた
人知れずの照れ笑い
easycome easygo
幼稚な嘘とつましい見栄を
鼻先で笑いながら
追い求める瞳から
見つめられることのなかった
乾きには気づかない振りを
この卑しい街角に立てば
後腐れのない好都合な
来易く去り易い
女はすぐに見つけられる
俺は丸めた指をこすり合わせ
彼女は開いたマニュキュアを
「それ浴衣の生地みたい」
「そうかい」
(アホヌカセ コノアロハワ3マンエンモスル ビンテージモノダ)
「紙袋、重そうだな、何が入っているんだ?」
「アンタニワカンケイナイモノ」
座り皺の・ついた・膝小僧の・丸みを・確かめ・滑らかな・曲線を降りて・
毛先を舌で・こより・分け・日向くさい・よだれを・すする
その匂いの・ずっと奥・はるか彼方・白い陽射しに・麦わら帽の・影の下・
鼻の頭に・小さな汗を・光らす・肌色の唇の・少女を
私が・いま・見下ろして・いる・女は・誰かの・娘であり・姉であり・妹
である・やがて・母・となる・私が・父であり・兄であり・弟・であった・
かもしれないように
桃 (2)
白い滴りを膝裏に塗り込め
髪の地肌に汗の匂いを嗅ぎ
はみ出たルージュを舐め上げて
儀式の終わりをうながした
「ねえ、桃食べる?」
「くれるのか」
「アゲナイ アンタニワカンケイナイモノ」
来易く去り易い
誰もがそういう
もしも誰かに尋ねられたら
俺は何と答えるだろうか
easycome easygo
バス停まで送った戻り道
追い越したバスの最後部席
女が両手を振っていた
溶暗していく尾灯を見つめていた
後ろポケットに両手を
右手が触れるべきもの
そこにあるはずものがなかった
腹筋からせり上がってきた
痙攣に身をゆだね
俺は目やにが出るほど笑った
またてーせー(スマソ)
>>364 溶暗していく尾灯を見つめていた>溶暗していく尾灯を見つめて
そこにあるはずものがなかった>そこにあるはずのものがなかった
俺は目やにが出るほど笑った>目やにが出るほど俺は笑った
367 :
Rom:02/07/06 00:19 ID:???
力作 ありがとうございます 丁寧に何回も読みました
が、正直難し過ぎて よくわかりません
ただ、この複雑さが 総合的に 女というものを 書き表わして
いらっしゃるのでしょうか?
もっと 勉強すべきことが たくさんありそうで…
わたしは ただただ 脱帽です
いろいろ また 教えてください このあと 書くべき詩を考えてます
>>367 >力作 ありがとうございます
おいおい
369 :
たけ:02/07/06 15:07 ID:???
桃ほど厄介な果物はない
店では乙に済まして触らせてもらえない
そのくせ買って旨かった試しがない
当たりはずれが大きい
家族で食べれば明暗を分ける
皮が剥けそうで剥けない奴に当たったときの悔しさ
たまに剥けても指の跡が後ろめたさをさそう
食べ終わったあとの種と歯の間に残る筋
裏庭の桃の木には実が1年置きに2個だけついた
手間暇かけないと実が付かないのだが
庭にいる雑種犬と同様家族の関心は低かった
待ちに待った収穫の時に虫穴を発見し
食べたか捨てたか思い出せない
桃は缶詰に限る
醜悪おどろな種を見ずに済む
熱を出したときしか食べられなかった
甘く濃厚な香り あの時だけ優しかった母
あれを生に期待するのが間違いなのだ
生桃は高い生意気だ何様のつもりか
桃缶の奥ゆかしさを見習うように
でもみんな桃を見るとアガってしまう
旨かろうがまずかろうがどうでもよくなる
その完璧な造形に頬刷りしたくなる
要は美人と一緒なのだ
桃ほど厄介な果物はない
私は桃に生まれなくて本当に良かったと思う
370 :
たけ:02/07/06 15:35 ID:???
>>369 訂正させてください
>生桃は高い生意気だ何様のつもりか
>桃缶の奥ゆかしさを見習うように
→→しかし生桃は桃缶の奥ゆかしさを見習うべきである
おお、いつの間にか「お題」シリーズになっていましたか。
桃ね、果物を水菓子と呼ぶ時と場所があります。最初知らなくて、コンペイトウを噛み
砕くと甘い露が出るアレかと思い、メシの後にそんなものが食えるかと、仲居さんに
断固断ったら、ほどなく旨そうな梨とブドウが出ました。涙ぐんで見上げた月に兎は、
いなかった。
桃缶もわるくはないけれど
好物だけれど
あの産毛が苦手
かゆくなるの
そういうから
いつも僕がむいた
待ってましたと
かぶりつく
君を前にして
僕の手指は
べとべとだ
ティッシュでは
拭いきれない
君の唇と舌で
舐めとってくれ
僕の分はいいよ
君の唇を割って
味わうから
だからって
全部食べるか
ふつう
372 :
Rom:02/07/07 22:13 ID:???
果物を水菓子と呼ぶのは 東京近辺のことだそうですよ(間違っていたら スマソ)
わたしも はじめ 水羊羹が出てくるのかと思ってました(笑)
そうしたら おいしそーなメロンが出てきて…あっ、なーるほどと 心の中で ほくそえんだのを
覚えています わたしも お題シリーズに参加させてください
桃と麻疹
麻疹になった
この年で
3ヶ月前から
熱が38,5度あり
体もだるく 食欲もない
睡眠不足で おまけに
全身に 発疹がでている
大小不規則で
少し盛り上がった
煩悩という名の
赤い発疹たち
毎夜 不実な悪夢にうなされ
毎夜 正直な幻想と闘う
どうして わたしの人生は
肝心なとき いつもこうなんだろう
悩む
ため息
自己嫌悪
そんなとき
好きだったでしょ…と
やわらかく差し出された
郷里の桃
そっと 甘い匂いを嗅ぎ
そっと 唇を当ててみる
やすらかな
やさしく揺れる曲線
黄色いようで桃色
赤いようで白い
恥じらいの色気
滴り落ちる 甘美な汁気
柔らかな 果肉の充実感
一口 食べ 生気が
二口 食べ 憩いが
三口 食べ 希望が
一瞬で戻り そして
一瞬で消えていった
桃は 忘れられた砂漠のオアシス
桃は はかない喜びの子守唄
373 :
Rom:02/07/07 22:15 ID:???
>>368 力作という表現は 超初心者のわたしがするのは 確かに失礼でした
お許しくださいませ
ただ、マイマイカムリ様が 力を入れて…気持ちに力を入れて書かれた
ご様子が偲ばれて なんだか とてもかわゆく思えて
つい口にしてしまいました
だって 酷評した後というのは 緊張するものでしょうから…。(軽w)
>>345 題名の再訂正
ファジーなこころ → 佇むこころ
これ以上、考えられません スマソ
>>372 Romさん、いい詩です。唸りました。
儚げに見えながら清冽な強さを持つ桃そのものが語りかけて
くるような素敵な詩でした。ありがとう。
こんな素直な言葉で綴られた情感豊かな詩を読むと、自分が
所詮言葉遊びに過ぎないことを思い知らされます。
すでに2作できているのですが、ちょっと恥ずかしくなりました。
もうしばらく時間を置いて推敲してみます。
375 :
Rom:02/07/08 00:36 ID:???
昼下がりの情事 1
あなたの好きな映画は何ですか?
わたしはビリー・ワイルダー監督、
オードリー・ヘップバーン主演の
「昼下がりの情事」です
パリを舞台とした
小粋な恋の話
浮気調査専門にする
私立探偵の父をもつ
天使の笑顔
音楽院生のアリアーヌ
彼女の初恋の相手は
大富豪のアメリカ人で
世界を股に駆けた
名うてのプレイボーイ
彼女は父の探偵ファイル
膨大な情報を聞きかじり
プレイボーイとの恋の
駆け引きを 楽しむ
百戦錬磨の彼が
純真な小娘に
切り切り舞いさせられる
ウィットに富み
情愛豊かな ほんとうに
大好きな映画です
でも
もっとも好きな場面は
彼女が父親を出し抜いて
手にした 真っ白なテンの
毛皮を優雅に着て
彼との逢瀬を楽しむ
ところでもなく
リッツホテルのスウィートルームで
彼のお抱え楽隊の演奏
“魅惑のワルツ”に合わせて
二人で甘美に踊る場面でもなく
緑あふれる公園でのピクニック
挑発的なアンクレットをして
ありもしない男遍歴を披露して
プレイボーイにやきもちを
妬かせるシーンでもないのです
376 :
Rom:02/07/08 00:39 ID:???
昼下がりの情事 2
名優モ−リス・シュヴァリエ
演じる父親が
精一杯 背伸びをしている
無垢な娘を
心から愛していると分かる場面
娘アリアーヌは
探偵業に出かけようとする父親に
天使のように
にっこり笑いかけながら
こう言うのです
Papa, I love you very much.
(Papaは甘い破裂音、very muchは強めに)
すると ロマングレーの父親は
娘の額に 軽くキスしながら
笑って こう言い返す
I love you more.
(moreは 彼女の目をやさしく覗き込んで)
アイラブユー モア
この台詞がたまらなく好き
モアにこめられた父親の想い
恋愛映画の底辺には
こうして
父親の深い愛情の旋律が
絶えず流れていく
その洒落た設定
愛を支えるのが
もっと深い海のような愛という…
わたしもいま 好きな人が
突然 目の前に現れて
アイラブユーと言われたら
こう言うだろう
I love you more,○○○.
やさしく 笑いかけながら
まっすぐに その目をみつめながら
377 :
Rom:02/07/08 00:44 ID:???
>>374 マイマイカムリ様
望外なおほめのお言葉 ありがとうございます
とっても うれしく 励みになります
わたしも マイマイカムリ様の 次回作を 楽しみにしております
名前の無い草
夏の匂い
てんとう虫のデエトと
ブラウン管のなかの
熱闘甲子園。
ミヤマクワガタの大きさ比べ
そしてガキ共は知らない町へ
ビール飲むおっさん ビール飲むおっさん
崩れかけたバラック小屋の路地裏、
太陽に向かって真直ぐに伸びる向日葵の兄弟と
そしてガキ共は知らない町へ-
それは夜の公園に忘れられたラッキーアイスの当たりの棒と
黄昏時、
夏草の滑り台流れ落ちる雫。
379 :
Rom:02/07/08 16:46 ID:???
>>378 都立家政さん こんにちは その節はお世話になりました Romです
夏らしい 夏のにおい満載の すてきな 詩ですね
なんだか 遠い昔、みんなで遊んだ原っぱの草いきれがしてきそうな…
今日のような 暑い日には ぴったり。ありがとうございました
その桃は
季節が生みだした
糖度の高い
絶品の桃
その桃の汁は
甘くせつなく
滴るしずくから
華やかで艶やかな
何かを誘う匂いを放つ
乱暴に齧れば
だらだらと
だらしなく零れおちる
昨日の夜から
部屋には
果汁の匂いが
充満していて
その桃の汁は
甘く濃く
零れ落ちたまま
やがて乾いて
粘りつく
飴のように
昨日の夜から
きみの素肌には
乱暴に齧ったあとの
桃の汁が
零れたまま
粘りついて
乾いていく
ぼくの中には
その匂いが
充満していて
寝息をたてている
その新鮮な
産毛の生えた
桃のカラダを
ぼくは乱暴に齧った
だらだらと
だらしなく零れおちる
夏のはじまりの
白日夢は
桃の匂い
やあ、今日は暑かったですねえ。夕涼みの縁台に集うように団扇片手に三々五々、
閑古鳥もはや軽井沢にでも避暑に飛んだか。
以下、僭越ながら。
>>375-376 Romさん、タイトルにギョッとしたが、なるほど。快調ですね。
「桃と麻疹」もそうでしたが、今回も、言葉に過不足なく、つながりに
作為が見えない。何かつかんだみたいですね。書く楽しさが伝わってきます。
>>378 おもしろい。大阪の夏の喧噪と子どもの世界の対比が鮮やか。井上陽水的叙情
は意外だったといえば心外だあといわれそう。タイトルつけましょうよ。
「名前の無い草」がタイトルなのかな? 違いますよね。
>>380 大物の登場に感謝。しかし、もっとあられもない男であるべき。桃と女性の
直喩がかすむほどに。「だらだらと だらしなく零れおちる」に感じました。
やっぱり、タイトルつけましょうよ。
以上、あられもない男のらちもない感想でした。
さて、次のお題は、Romさんの映画か、都立家政さんの難題、ミヤマクワガタか(笑)。
訂正(スマソ)
以下を末尾に追加。ようやくケリがつきました。
ほかにも放置は多いが、もう少し待っててくれ。
>>117 無題3
そして俺は詩人である
>>140 君に教えてあげよう 4
なんだって?
彼女がレストランで窓際に座りたがり
車道側を歩きたいといったらどうするか?
君はいったい今まで何を聞いていたのか
簡単なことです
その通りにすればいい
383 :
Rom:02/07/09 21:22 ID:???
>>381 >マイマイカムリさん こんな 戯言のような“しのような、もの”に
またまた お褒めのお言葉 本当にありがとうございます
で、うれしくなって レスしますw
>タイトルにギョッとしたが、
そうなんですよぉw
「昼下がりの情事」っていうタイトルだから どんなに淫靡な映画かと期待して
レンタルしたら 完全にいいように裏切られましたw
「昼下がりの情事」には 男女のベッドシーンは一切ありません (がっかり?w)
ここが ビリー・ワイルダー監督のうまいところ、映画全体が締まりました。
(いまだと こういう映画の企画は まず通りませんねw)
あるのは 純真な音楽院生オードリーと プレイボーイのゲーリークーパー洒落た会
話が中心。底辺には 無垢な娘を心から愛し、大切に想う父親の気持ち…。
それでも 全然厭きない。あっという間に小粋な時間が 目の前を過ぎていきます。
わたしはこの映画は 恋愛映画の「星の王子様」ではないかと密かに思っています。
10数年前、この父親が娘に対して言った I love you more. を 初めて耳にした
とき なーーんて簡潔で いい言葉なんだろうと感動しました。
アイラブユーモアです モア モア モア モア なのです
相手が自分を好きでも、自分はもっとその人を想う、まっすぐに想う、
もっと愛する。
もっと、もっと、もっと どんなことがあっても もっと…。
でも、この言葉がすっと出るのは
すでに相手から十分な愛情を受けている場合が多いw
この映画もそう、娘は父親にぞっこん。だからこそ 尊いのです。
どうか マイマイカムリさんも その他の方も、ほんとうにロムしている方も
このモアを 大切にな人に向かって言ってみてください。
この映画も できたら 観てほしいなぁ。
ビリー・ワイルダーは この春 お亡くなりなりましたね。 95歳でした。合掌。
それでは たけさんが作ってくれた素敵な流れに乗り 次のお題に挑戦します
都立家政さんのミヤマクワガタです
384 :
Rom:02/07/09 21:25 ID:???
夏の匂い
虫の音が聞こえた 切なく胸に
電車に飛び乗り 郷愁を目指す
過ぎ行く窓の景色は ぼんやりと
夏の前ぶれ 木々のざわめき
遠くの雲が 田んぼと重なる
太陽は すでに 真上だ
おてんばといわれた頃
夏の匂いは カブトムシ
ミヤマクワガタは
そのとき 名前さえ知らず
気まぐれに 飛び込む
やせ我慢の大きな羽
鉛筆の匂いをさせ
自由奔放に飛翔する
魅惑のスイカにとまり
一時の馳走を
沈黙の喜びで表し
独り 高らかに
ラッパを吹き鳴らす
やがて 彼は
幼い少女の友となる
一日中 胸にとまり
どこへ行くにも いっしょ
なぜ 逃げぬかは 聞かなかった
一日中 胸にとまり
何をするのも いっしょ
なぜ 話しかけぬかは 聞かなかった
その夏も 景色ととも 遠ざかる
幼い匂いをつれて
385 :
Rom:02/07/09 22:38 ID:???
>>384 題名の訂正 夏の匂い → 夏の友
うん、この方が落ち着く…。スマソ
むかしむかし
遥か20年以上まえ
まだ世界がモノクロだった頃、
京都の高島屋で
百万円くらいの千二百円で
そう、
父さんに買ってもらった
いい顔をした
雄のミヤマ。
次の日の朝に
死んでいたのは
父さんに
内緒にしておいたヨ。
むかしむかし
遥か20年以上まえ
まだ世界がモノクロの季節だった頃、
京都の高島屋で
百万円くらいの千二百円で
そう、
父さんに買ってもらった
とてもいい顔の
雄のミヤマ。
次の日の朝には
虫かごの隅っこで
僕が食べた西瓜の横で
静かに
そう、
動かなくなっていた
実はよぼよぼの
おじいちゃんだった
夏のいい顔。
388 :
たけ:02/07/10 23:01 ID:???
こんばんは。今日はひどい天気ですね。
お題シリーズにするつもりはなかったんですが(汗)
ミヤマクワガタは苦しいっす。
ミヤマかも?
あのの少年と同じクラスだったから多分4年生の時
クワガタが夜の我が家に飛び込んだ
虫かごがないので紙箱に入れその少年にあげた
おまえあいつの彼女だってな3組じゃ有名だぜ
一年以上経って聞いたこっちが驚いた
クワガタあげただけなのに
その後 少年はぐんぐん背が伸び
バスケットの花形選手に
久しぶりに帰省したら
結婚してもう父親になったという
大変もったいないことをした気がする
クワガタあげただけなのに
389 :
たけ:02/07/10 23:06 ID:???
オリビアを聴きながらを口ずさみながら
今年の七夕は珍しく晴れ
雲間に光る一等星を初めてこの日に見た
横浜の空に川はないからただの遠距離恋愛に見える
旅客機の遥か上空を音もなく横切る米軍機
西の空にはぎんぎんに光る金星
ベガとアルタイルとの距離は14.4光年
光速でたった14年半とは結構近いじゃないか
その気になればすぐにも会えそうな
でも実際にその距離が縮まることはない
私たちのように
ひこぼしは牛かっておりひめはハタをうって
かみさまがふたりをけっこんさせたの
ふたりがずっと一緒にいて仕事をしなくなったから
かみさまがおこったの
本音を漏らせばたちまち平衡を失う綱渡り
14年後に堂々と会おうと勝手に決めていたけど
結局些細な出来事に耐えられず終わった
ちょっとロープをゆすってみたくなったのは
一体どっちが先だったか
ふうんそれで離ればなれにされちゃったんだ
まだ続きがあるの
とりが橋をつくったから会えたんだよ
よかったねー会えて
#1年に1度だけでも
フリーメールを着信拒否に設定しなおす
チェックの度にがっかりしないですむように
あの人はどうせ気づかないだろう
とにかく今夜はゆっくり眠ろう
390 :
たけ:02/07/11 00:00 ID:???
推敲不足,失礼しました(汗汗汗)。
あのの少年と同じクラスだったから多分4年生の時
→ あの少年と同じクラスだった4年生の時
虫かごがないので紙箱に入れその少年にあげた
→ 虫かごがないので紙箱に入れ少年にあげた
では、「着信拒否」というお題で
いつか王子様が… (分載 1)
「あーあーあー」
子どものように手放しで泣く顔を見下ろしながら
俺は女の身体をさらにせり上げた
チャイムを押して
室内から見られないように
ドア横の壁に身を寄せた
公団住宅の金属ドアが
重くきしんだ音をたてて
少し開いた
俺は素早く靴先を
その隙間に差し入れた
ドアチェーンはかかっていない
もしかかっていれば
そのまま引き返すつもりだった
女は口をOの字に開けたまま
呆けたように俺を見た
夫や子ども以外をこの玄関で見ることはない
そう信じ切っていたのだろう
あらかじめ女の会社に偽電話をかけ
今日休むことやたぶん一人でいることも
たしかめていた
ドアチェーン以外は
ドアを思い切り引くと
ノブをつかんだまま
女が出てきた
それと入れ替わるように
俺は玄関に
室内に進んだ
いつか王子様が… (分載 2)
幸せな親子4人
ありふれた3LDK
積み重ねられた洗濯物
麦茶のボトル
風鈴が鳴った
追いすがってきた女を
俺はものもいわずに
突き飛ばした
「ね、落ち着いて」
Take it easy
I'm afraid I wasn't able to deliver your message
to the following address.Because sender's mail address
is in recipient's blocking list.
女の小賢しい裏切りに俺はカッとなった
女はサマーニットのアンサンブルを着ていた
薄手のサマースウェーターとカーディガン
まるで主婦というタグでも付いているような
あか抜けなさに
その弛緩が
俺を刺激した
女を抱きよせ
唇を覆った
少し口臭がした
はじめて知った
固かった身体はすぐに
ぐったりした
そのままかぶさって
女の両手を
左手で抑えた
耳朶から首筋を吸い上げ
右手でスウェーターをたくし上げる
いつか王子様が… (分載 3)
青い静脈が浮かび上がる
白く豊満な乳房が晒された
乳首を含んだときも
女の抵抗は本気ではなかった
手も握らずにいた
3年間の抑制が
俺の中で弾けた
乱暴にスカートをまくり
白い大きめな下着に
手をかけたとき
はじめて気づいたように
女は激しく暴れた
女はとても濡れていた
指先にからめとった体液を
俺は女の顔になすくりつけた
その饐えた匂いを嗅ぎながら
唇を割って俺の唾液を注ぎ込んだ
女がノロノロと下着に足を通し
スカートの下に納めてから
俺はいった
「パンツ脱げよ」
「お願い、もうすぐ子どもが帰ってくるの」
「脱がしてやろうか」
俺が果てなかった不満と侮りの腰つきが
下着を足首に落とした
あの付け根の熱い奥に
ぶちまけなかったのは
寸前で腰を引いたのは
恐怖したからだ
泣きじゃくるだけの
無防備なこの女は
俺の子を産むのではないかと
いつか王子様が… (分載 4)
俺はまだ暖かい下着を受け取って
ズボンのポケットに突っ込んだ
Take it easy
エレベータを使わずに
外廊下の非常階段で下りた
西日射す団地の
影の下に入り
女のベランダを見上げて
姿を現すと賭けた
いつか王子様が… (分載 4)
ベランダの上と下で
俺たちは目を交わした
1時間前には麦茶を飲んでいて
いまは下着をつけていない女は
俺に軽く手を振った
少し微笑んでいるように
見えた
いつか王子様が…
蔦の絡まるバルコニーの代わりに
洗濯物が翻るベランダ越しに
俺たちは見つめ合った
俺はポケットから白い布を取り出し
わずかに黄色い染みの付いたそれを
鼻に押しつけた
そして純白の絹のスカーフのように
高く掲げて女に振った
俺は幾層もの城壁を抜け
4頭立ての馬車を駆り
夕焼けの町へ帰った
女の下着は
駅のトイレに捨てた
脚注
いつか王子様が…♪(by ミルト・ジャクソン)
追補
脚注
いつか王子様が…♪
Someday My Prince Will Come
(by ミルト・ジャクソン、マイルス・デイビス。
女性ボーカルなら、アーネスティ・アンダーソン、エッタ・ジョーンズ、
ヘレン・メリルといったところだそうです)
訂正というか改訂というか(スマソ)
拙速でなければならなかった、ので。
>>392 いつか王子様が… (分載 1)
4行目に
Take it easy
を挿入
>女が出てきた
>それと入れ替わるように
女が引っ張り出され
入れ替わるように
>>393 いつか王子様が… (分載 2)
>積み重ねられた洗濯物
>麦茶のボトル
>風鈴が鳴った
積み重ねられた洗濯物
子どものがらくた
麦茶のボトル
風鈴が鳴った
>「ね、落ち着いて」
>Take it easy
「ね、落ち着いて」
Take it easy
女の小賢しい裏切りに俺はカッとなった
に移動
>薄手のサマースウェーターとカーディガン
>まるで主婦というタグでも付いているような
薄手のサマースウェーターとカーディガン
約束のように第一ボタンだけを止めている
まるで主婦というタグでも付いているような
>>394 いつか王子様が… (分載 3)
>白く豊満な乳房が晒された
>乳首を含んだときも
白く豊満な乳房が晒された
うねるように上下する
乳首を含んだときも
>いつか王子様が… (分載 4)
コピペミス 削除
>>395 いつか王子様が… (分載 4)
>いつか王子様が…
いつか王子様が…♪
Someday my Prince will Come
また訂正(スマソ)
>>338 私が捨てた…。(2)
>悔し涙に暮れて
怒りに眼を充血させて
しかたなしに、400は自分でゲト
今夜はこんなものかな。
401 :
たけ:02/07/13 16:47 ID:???
騎士(ナイト)の来臨1
(続 いつか王子様が・・・)
突然男は身体を離した
全身でしゃくり泣きながら目を見開く私を
男は正気の目で見下ろしていた
畳の上を鑑識官のように這い
痕跡を粘着ロールにからめ
服を脱ぎ洗濯機に放り込んだ
男がここでタバコを吸わなかったのは
気遣いでも何でもないが
私は心から感謝した
シャワーの下で反芻した
何度も空想した男との逢瀬
そのどれにも似ていなかった一幕
男はとても乱暴だった
殴られるかと身構えたが
唇を塞がれ私は悟った
騎士の来臨
待ちわびる日は今日で終わった
安堵感で溢れる涙は
3年分のテキストを押し流した
親と再会した幼い迷子のように
意識を弛緩させて私は泣いた
日の落ちた教室の片隅
恋人の舌が唇が私の身体を確かめていった
あの光景がフラッシュした
402 :
たけ:02/07/13 16:50 ID:???
騎士(ナイト)の来臨2
(続 いつか王子様が・・・)
出産の傷が晒されるのは怖かった
妊娠に気づいたのは昨日
今日休んだのもそのためだった
言えば男は手を止めただろう
身体はじりじりとせり上がり
タンスに突き当たった
接合器官の怒濤の会話
熱は一点に収束し光を帯びた
途中で止めた理由は聞かなかった
経産婦のま○こじゃ行けねえよ
聞けばそんな下卑た答えが返ってきそうだった
洗い晒しのしかも汚れた下着
着信拒否への罰ゲームは
脱ぐことに意義があった
こうして仲直りの儀式は終了した
着信拒否は解除した
あいかわらず男のメールは来ない
それでもいらいらしなくなった
3年間どっちつかずだった関係
それも必要な時間だったと思えた
私はもう囚われのお姫様じゃない
男が傷つき倒れたら秘薬で癒す貴婦人
それを魔女と呼ぶ人もいる
------------------------
勝手に続編つくっちゃいました。
403 :
とっと:02/07/13 21:22 ID:???
>>401・
>>402 >たけさん
はじめまして Romと言います
年を数える1・2 そして
桃ほど厄介な果物はない などと
いつも素敵な詩をありがとうございます
先輩となる心強い詩人がこのスレに
参加されたと密かに喜んでおります
お題シリーズもおかげさまで順調ですし(笑)
ただ、今回はどうも なんというか
気になりまして 敢えて苦言を呈します
どうか 気を悪くなさらずに聞いてください
すべての創作は その人個人のものです
詩であれ、小説であれ、絵画であれ、
音楽であれ、なんであれ…
ですから、その人だけが創造しえ、その人だけが
完結できるものだ と思っております
ですから たけさんが マイマイカムリさんの
詩に感動され、触発されたことは よくわかるのですが、
>>騎士(ナイト)の来臨
(続 いつか王子様が・・・)
を 書かれたことは どうもルール違反のような気がして
仕方がないのです (2ちゃんでルール違反を言うのはとても変ですがw)
これでは マイマイカムリさんが 今後 書き難いのでは…
という気がしてなりません。
たけさんも 彼の詩がお好きのようですから
どうか この続編の創作だけは およしになってくださいませ。
もし、書くなら この題材でまったく別のたけさんだけの詩を
書くべきなのではないでしょうか そのほうが光るのでは?
ごめんなさいね ど素人の詩のことなどなーーにもわからない
わたしが たけさんのような練れた本格的な詩を書く方に
この言い方はないだろうと 思うのですが…
今後もぜひ たけさんにもこのスレに
素敵な詩を続けて書いてもらいたく申し上げました。
どうかどうか気を悪くなさらないように…。
出ていっちゃたりしないでね お願い!
もし、気を悪くなさったら、ヴォケ!、氏ね!と大きな声で言ってくださいね(笑)
どうか よろしくお願い致します。
404 :
Rom:02/07/13 21:24 ID:???
>>403 とっとって 誰?
あくまでもRomです スマソ スマソ
405 :
たけ:02/07/13 22:16 ID:???
>>403 Romさんはじめまして。
白状しますが
>>368は私でした。だから本当は初対面じゃない。
ごめんなさい。今後,多重HNは使わないとお約束します。
「新作」よりも「ありがとうございます」にひっかかっていました。
>年を数える1・2 そして
>桃ほど厄介な果物はない などと
>いつも素敵な詩をありがとうございます
ひっかかっちゃうんです。私はあなたのために書いてないから。
>これでは マイマイカムリさんが 今後 書き難いのでは…
>という気がしてなりません。
ご本人がどう思われるかわかりませんが,少なくともお一人,
Romさんがルール違反だとお感じになったということは,
重く受け止めます。ご忠告ありがとうございました。
>先輩となる心強い詩人がこのスレに
>参加されたと密かに喜んでおります
>お題シリーズもおかげさまで順調ですし(笑)
詩を書いたのはこのスレが初めてなので,Romさんのほうが先輩なんです(藁)。
だからお題シリーズにしたつもりはなかったって(藁)
誤爆のよしみで,これからもよろしくお願いします(爆)
406 :
Rom:02/07/13 23:39 ID:???
>>たけさん
ありがとう ほんとうにありがとうございます
気を悪くなさったら どうしようかと案じてました
ふうっーー よかったぁw
だって 数少ないマイマイカムリさんのお客さんのような方ですし(勝手な思い込み)
しゃしゃり出て余計なこと言って 出ていかれたらどうしようとw
>「新作」よりも「ありがとうございます」にひっかかっていました。
>ひっかかっちゃうんです。私はあなたのために書いてないから。
そうですよね そりゃそうだw
でも、わかってますよ わたしのために 書いてないことぐらい
ただ、いいなあと思う詩に出会うと なーーんか感謝したくなるんですw
まあ、くせのようなものですね
>詩を書いたのはこのスレが初めてなので,Romさんのほうが先輩なんです(藁)。
しっかし、ひょえーーですよね ほんとですか???
たけさんも 相当才能がおありなんですねぇ…。ため息ですw
大切な人のために、また ご自分自身のために これからも詩を書いていって
ください そのおこぼれに わたしはあずかります
どうか こちらこそ よろしくお願いします
>>384 Romさん、自然に恵まれた少女時代だったんですね。
夏の色・匂い・音をパステル画にしたようです。
といいつつ、私の小学生時代は東京のゴミゴミした
町工場街で育ち、コンクリートに囲まれたヘドロの
浮かぶ川で、フーゼル油の虹色の波紋を美しいと思
ったくらい。感性の差は如何ともしがたい。
>>387 そう僕らにとってはクワガタとかカブトムシは
すでに買うものだった。私の生育環境に近いな。
>>388 >クワガタあげただけなのに
価値の非対称ですな。たけさんにはただの虫。
男の子たちにとってはそうじゃない。
>>389 とてもよくまとまっています。
上の空の母親と覚えた話を熱心にする子どもの
対比。しかし苦くなく後味もわるくないと感心。
不満は2つのみ。
タイトルがあまりにぞんざい。
最終行。
>>401-402 なるほど。
>ま○こ
これは正直舌打ちしました。
いつか使おうと大事にしてきた呼称なので。
しかし、これも価値の非対称というか。もちろん
占有権などないのでしかたないのですが。
リアリズムとリリシズムを一緒にやろうという
私の狙い(成功しているとはいえないが)を
踏まえてくださっている。独立したanother story
になっていると思います(当たり前ですが)。
>>403-406 お2人とも書きはじめて間もないとのこと。
私の第1作は
>>1だもんなあ、鬱。
だんだん長くなっているしなあ、汗。
しかし、刺激になります。
正味2日で3つできました(しばらく寝かせますが)。
こんなことは初めてです。
ありがとうございます。
また書いてください。
といいつつ、下手な考え休むになんとか。
とりあえず、これ出します(神経衰弱か)。
ハーブ (そのいち)
最初は好きだと
思わなかった
一度だけ
くちづけを
かわして
みたけど
なんとなく
二度が三度に
度重なって
好きになったぜ
お前のことが
って何、これ?
だから、お前に捧げる俺の詩だよ
わるくないだろ
だって、これ「♪恋の奴隷」じゃない
うん、たしかにヒントはもらった
ていうか、ただのパクリじゃん
それにこれが花?
鉢植えだけど咲いてないよ
それはハーブだよ
レモングラスとかいうらしい
お前、詩とか花とか好きだろ
全然違うし
あんたにそんなこと頼んだ?
もう少し喜ぶかと思ったけど
まあいい
ところでな
俺たちけっこう似合いだと思うんだ
ええ、どこが?
最初にコンビニで会ったときから
なんていうか価値観が近いな
そう思ったんだ
お互いパジャマ姿だったから?
あんたも知ってる通り
あたしの部屋から近いし
あの夜はたまたまなのっ
ハーブ (そのに)
それだけじゃない
お前は俺にパピコをくれた
優しい女だと思った
それはあんたが物欲しそうな顔してたからさ
夜中の3時にパジャマのまま自転車でやってきて
カップ焼きそばを買うようなビンボウ人を
ちょっと哀れだと思ってさ
それでお返しに煙草を差しだしたら
珍しそうに吸って
むせたところが可愛いかった
ハイライトなんてキツイだけの安物を
吸ったのは高校以来だから!
コンビニの前で2人しゃがんで
夜空を眺めたよな
台風の後だから星がよく見えてな
そのうえ眼の前の産業道路には
ダンプがびゅんびゅん走っていてさ
でもキスしたよな
会って1時間もたっていないのに
お前は許してくれた
あれは失敗だったね
女にはそういう気まぐれもあんだよ
あんたが
わるいけどキスさせてくんないか
って道聞くみたいにいうからさ
つい
頼まれると断れない
性質(たち)だから
あたしは
な、そこだよ
俺がいいたいのは
お前が女で俺は男だ
わかるか
だから何が
誰もあたしが男で
あんたが女だとは
思わないよ
そういう理屈っぽいところが
俺は気に入っている
こうみえて俺は頭のいい女が好きなんだ
お前は高卒ってしょっちゅう俺をバカにするが
俺だって駿台の私大文系コースにいたこともある
頭はわるいけどそれほどバカじゃない
ハーブ (そのさん)
処置ないね
あんたそんなこと気にしてたの?
あたしのは面接だけで誰でも入れる短大なの
ほんとは美容学校に行きたかったけど
親が反対するから
そうか、ならいまからでも行けよ
俺が学費くらい出すから
あんたみたいにコンドー嫌いで
生でやりたがってちゃ
すぐにガキができて
学校どころじゃないだろ
それそれその話なんだ
話が戻ってこないんじゃないかと
心配したよ
俺がいいたいのは
どうせなら
この際一緒に住まないかと
何が、と、だよ
あんたの汚いアパートでってか
お前の部屋だってきれいとは
いえないよ
もう少し広いところに
引っ越してもいいよ
それでな
もしお前にその気があるなら
いずれ俺と結婚してもいいかなとか
思っていないか
いないよ
短気なやつだな
少しは考えるもんだ
あたしにだって選ぶ権利があるもん
それはそうだ
お前はなかなかいい女だしな
けどな俺もチラベルトに似ているって
いわれるくらいだしな
それに気が合うってことも大事だよ
俺はこんなに長く女と話したことないんだ
お前だってそうポンポンいえる男は
いまのところいないだろ
ハーブ (そのよん)
チラベルトに似ているって女に自慢する男も
めったにいないだろうね
じゃあ、あんたに聞くよ
あんたはあたしの話を聞いてくれるの
両親のことや妹たちのことや
友だちのことや仕事のことや
あたしの悩みや困っていることや
おもしろい話や楽しいことを
ちゃんと聞いてくれるの
あたしが毎日どんなことを
どんな風に感じているのか
ちゃんと最後まで
あたしが泣くまで
聞いてくれるの
どうして黙ってるの
お前怒るときれいだな
と思ってな
まあ待てよ
俺はな
お前がどんなことを
聞いてほしいのか
話したいのか
実のところ
よくわからない
でもな
お前が聞いてほしいなら
俺は聞いてやるよ
いつまでだって
お前が何をいいたいのか
わからないかもしれないけど
俺は聞いてやるよ
黙っていつまでだって
俺は聞いてやるよ
約束するよ
だからともかく
二人で暮らさないか
ナベさんの奥さんが
一緒になるなら
ハーブを分けてくれるって
たくさんあるんだ
そしたらお前の好きな
何とかスパゲッティとか
何とかティとか
作れるだろ
414 :
たけ:02/07/14 03:37 ID:???
マイマイカムリさん こんばんは
>392-395
私の勘違いかもしれませんが,389に返歌をいただいたと解釈しました。
インパクトありました。389なんぞ寝言だ。
>>401-402 は無断で申し訳ありませんでした。
実験のつもりでした。
Romさんからものまねとのおしかりが出たのもごもっとも。
>>411-413 こういうの好きです。リリシズムは関係性が鍵だなと一人合点。
「オリビアを聴きながら」お嫌いなのかなあ。
例によって訂正(スマソ)
>>410 ハーブ (そのいち)
>詩とか花
詩とか草花
>ええ、どこが?
ええっ、どこが?
>あの夜はたまたまなのっ
あの夜はたまたま
>>412 ハーブ (そのさん)
>あんたの汚いアパートでってか
あんたの汚いアパートでって
>ポンポン
ぽんぽん
>>413 ハーブ (そのよん)
>黙っていつまでだって
黙って
いつまでだって
分割改行
>>414 返歌でかまいません。
お題とは、同じ題で続けるというだけでなく、
何か刺激されて書き継ぐことでもありますから。
>無断で申し訳ありませんでした。
>実験のつもりでした。
いえいえ、とんでもない。嬉しかった。
しかし下着へ手をかけてから暴れ出したのが
一線を超えることではなく、出産の傷を晒す
ことへの抵抗とは! 女心はわからない。
だから、いつまでたっても王子様なのかな、
私は。
「ハーブ」、気に入っていただけてよかった。
杏里は嫌いじゃないが、オリビア・ニュートン・ジョン
はエアロビクスのおネエさんみたいで、どうも。
桑田佳祐の新曲「東京」はいいです。プロモビデオを
含めて、劇画的男のファンタジーに満ちているので
女性には受けないかもしれないが。
核之進さんからパクリ(スマソ)
しょくたく
ぼくはおさけをふくんで
きみはおみずをのんで
よっぱらっちゃったね
きみはころがっておおわらい
おつまみはもろきゅうと
はつきのしんしょうがをあかみそで
しろいやっこどうふには
おくらをきざもうね
せんぷうきがだれもいないとこへ
かぜをおくっている
ぼくたちがいどうしたからね
はあはあふうふうすこしあついね
ぼくのあせがきみのひたいにおちて
おとがしたときみはおおわらい
よくわらいよくなくきみに
ぼくもあきれておおわらい
てえせい(ごめん)
>ぼくもあきれておおわらい
あきれてぼくもおおわらい
だろうなあ。
419 :
Rom:02/07/14 21:41 ID:???
ふたりのために
笑いましょうか
ふたりで 思いっきり
お茶してもいいし
何してもいい
どうしても笑いたい
近所の美術館に行って
ピカソの絵なんか観て
笑っちゃおうかな
青の時代は
泣けてくるから
パス
やっぱり
キュビズムの時代かな
バイオリンこんなんだっけ?
マヤの人形がかわいいね
悲しいくらいおかしいね
笑っちゃおうよ
目を見て
声を出して
ケタケタ
わははは
うふふふ
笑っちゃえ
笑い飛ばしちゃおうよ
そうしたらさ
何かがちがってくるかも
期待しちゃだめ
そんなんじゃなくてさ
何かをちょっと
変えるため
そっと
囁くように
笑いながら
旅立つために
420 :
Rom:02/07/14 22:21 ID:???
>>406・
>>416 >たけさん >マイマイカムリさん
すみません(オズオズと申し訳なさそうに登場)
結局、ひとりで早合点して 混ぜ返しただけでしたね
スマソ スマソ
>しかし下着へ手をかけてから暴れ出したのが
>一線を超えることではなく、出産の傷を晒す
>ことへの抵抗とは! 女心はわからない。
そうなんです。たけさんの
>>401・
>>402は秀逸ですね
(いう資格は一切ないんですがw)
ある意味で マイマイカムリさんを超えているような気が…。
だから、危機感もあったんですよぉw
とにかく スマソです
421 :
Rom:02/07/14 22:27 ID:???
>>410-
>>413 ハーブ
>マイマイカムリさん
会話仕立ての詩が 現実感を醸し出していて
読んでいて 引き込まれました
ほんとうにこういうの お得意で、おまかせ!ですね
今までにも 会話調の詩にはたくさんありましたが
(例えば>>7遠い声、
>>84・85本当にコーマンしなくていいのかよ?
>>92-94シズル感、
>>151-154シベリアにて あと
>>155-160モスクワの少年 も 入るかな?)
二人の会話形式は 初めてではないでしょうか
新境地ですね なーーんか嬉しいですw
男女の会話を デバガメになって聞いてるみたいでw
楽しかったです
>>417 とにかく 楽し気な笑い声が ここまで聞こえてきそう…。
うらやましいなぁ こんな生活されてんですかぁ?w
422 :
Rom:02/07/15 01:00 ID:???
孤独な熱帯夜
胸が
胸が
張り裂けそうだ
叫んでも
泣いても
何も凌駕できず
こみ上げてくる
嘲笑する熱情
疾走する肉欲
どうしても
どうしても
こらえようのない
青い葛藤
試練とも
踏み絵とも
呼ばれる
道化の眠気
毒気のため息
時の狭間で
きりきりと
想いを刻む
423 :
Rom:02/07/15 01:07 ID:???
スマソ訂正
叫んでも ⇒ 泣いても
泣いても 叫んでも
ハーブいいですね。なんか泣けました。
一言感想挟んですいません。続きが読んでみたいな、とか思いました。
驚く程、状況が重なってたので感情移入しすぎたのかもしれません。
ここの詩は読んでてすごく良いです。これからもロムってますので
みなさん、頑張ってください。名無しで失礼しました。
425 :
Rom:02/07/15 07:10 ID:???
また スマソ訂正(この方法とても便利w)
>>422 嘲笑する熱情 ⇒疾走する熱情
疾走する肉欲 嘲笑する肉欲
疾走する肉欲
426 :
Rom:02/07/15 07:12 ID:???
あれ どうして?
最後の ポツンとある「疾走する肉欲」一行関係なし 削除!
スマソ スマソ(ほんと そそっかしい)
>>417 さいてえせい(かさねがさねごめん)
>よくわらいよくなくきみに
>ぼくもあきれておおわらい
きみのうえですべってころんで
ぼくはちょっとにがわらい
>>424 >一言感想挟んですいません。続きが読んでみたいな、とか思いました。
>驚く程、状況が重なってたので感情移入しすぎたのかもしれません。
こんな彼女がいたら、大事にしてください。続きは「しょくたく」のように
なればいいのですが。
>ここの詩は読んでてすごく良いです。これからもロムってますので
みなさん、頑張ってください。名無しで失礼しました。
スレ住人になりかわり、ありがとう。励みになります。また来てください。
429 :
Rom:02/07/15 07:18 ID:???
少し チャットしますw
おはようございます マイマイカムリさま
暑い一日になりそうですね よい一日でありますように…。
おはよう、Romさん。
あなたもね。
快調に飛ばしていますね。
感想は夜に。
431 :
Rom:02/07/15 07:27 ID:???
>>427 さいていせい前の方が 個人的には好きですが…。
今のマイマイカムリさんの心境はこうなんでしょうか?
わたしが申し上げることではありませんね…。
スマソ スマソ
432 :
Rom:02/07/15 07:54 ID:???
>>430 >快調に飛ばしていますね。
>感想は夜に。
たいへんありがとうございます うっれしいでーすw
では 夜を楽しみにしております (おーなんかすごいセリフw)
433 :
たけ:02/07/15 20:43 ID:???
>>420 >Romさん
Romさんのご心中お察しします。誤爆だし(藁)
びっくりさせてごめんなさい。
あんな消耗する作業はこりごりです。何行書いて消したか。
>(いう資格は一切ないんですがw)
こういうのはもう勘弁(藁)きらーくにきらーくに。
434 :
たけ:02/07/15 20:48 ID:???
>>416 >しかし下着へ手をかけてから暴れ出したのが
>一線を超えることではなく、出産の傷を晒す
>ことへの抵抗とは! 女心はわからない。
しまった。弱点を公開したか(冷汗)。
経産婦にとっての「一線」とは,出産の様々な痕跡を見せたくない,
精神的な壁だろうと考えています。
あれは女ではないという説もあります。
女心と言ってくださる優しさに感謝します。
>杏里は嫌いじゃないが、オリビア・ニュートン・ジョン
>はエアロビクスのおネエさんみたいで、どうも。
確かに「フィジカル」は痛かった。
私が好きな「オリビア・・」は尾崎亜美バージョンです。
星空にあなたの顔が浮かぶという2番にじわんと泣いてました。
>>417 に注文したいんですが。
しろいやっこどうふにはみょうがをきざもう
これ最強。あとキムチもあるとうれしい。
435 :
たけ:02/07/15 20:51 ID:???
料理
【肉欲チャーシュー丼】
肉欲のかたまりは
たこ糸でしばって
たっぷり塩胡椒して深めの皿に
皮付きの薄切り生姜とネギの切れ端
酒をどどとかけて蒸します
強火で15分弱火で45分
火のそばにいる必要はありません
しみ出た汁ごと一晩冷やします
肉の表面をフライパンで焦がし
汁の白く固まったアブラは捨て
ぷるぷるのエキスに砂糖酒醤油を加え
鍋で煮立て肉にかけながら弱火で煮ます
とろりつやつやになったら結構です
たこ糸を取ってスライスしてご飯の上にのせ
タレをちょっとかけて
焼いたししとうを添えます
たこ糸が面倒なら
しばらなくても結構です
【うそチャーハン】
普通のチャーハンと作り方は同じです
冷蔵庫にしまいこんだ
新しいうそ しなびたうそ
まとめてみじん切りにします
肉欲チャーシューの切れ端も
鍋はカンカンに熱くして
新鮮なうそは水分が多いので
入れた瞬間油がはねます
ご注意ください
【嫉妬シャーベット】
ぬるぬるの嫉妬は
凍らせればシャーベットになります
フードプロセッサーに嫉妬と砂糖水レモン汁
キルシュワッサーをひとたらし
がががと一気に砕きます
冷凍庫で固まったらフォークで崩して
もう一度固めます
夏をのりきるメニューでした♪
436 :
Rom:02/07/16 00:29 ID:???
>>433 たけさん こんばんは
>>(いう資格は一切ないんですがw)
>こういうのはもう勘弁(藁)きらーくにきらーくに。
いやー 参りましたね たけさんには…w。
あなたは わたしが防御線を張っている言葉に
ことごとく 反応していますw これで2回目ですw。
きっとあなたの感性が 何かを察知しているのでしょう。
今夜は お酒を飲んではいないのですが
気分もいいことだし 思い切って言っちゃいましょう!
そうです そのとおりです。
わたしは相手を思いやる振りをしながら、自分を防護する
という方法をしばしばとりますw
なぜなら、相手との距離感をしっかり掴まないうちは
非常に不安定な居心地の悪さを感じるからです。
とても臆病で細心な面があり、それに触れられたくなくて
距離をとり 間合いを計りながら 人間関係を構築していく
タイプの人間なのです
いえ、人間嫌いなのではないのですよ
相手の目を見ながら お話するのは 大好きですから。
ただ、相手との距離感が大切なだけなんです。
踏み込むタイミングを見計るために 自分を防御しながら
相手に触れていくのです。
その割にはマイマイカムリさんには 無遠慮ですがw
それは 一度だけ目を合わせたことがあること、
それと 詩をすべて読ませて戴き マイマイカムリさんが
どういう方か だいたい見当がついていることが大きいと思います
彼と距離感は すでに 測り終えているのです。
これはたいへんな方が このスレに参加されたようです
ますます 心していかないと と思っております はいw。
437 :
Rom:02/07/16 02:14 ID:???
苦笑い
あなたの苦笑いは
何度も見た
ほんとうに何度
見たことだろう
そのたびに
ひどく 自分が
意地悪な人間に
思えてくる
胸が疼くたび
寂寥感に襲われる
何度も叩くあなたの胸
何度も呼ぶあなたの名
2時間おきに目覚め
まどろみを求める
2時間おきにため息をつき
茫然と空を見つめる
その繰り返しの中で
たどり着く異国の地は
どこなのだろう
ほんとうは あなたの
笑顔だけがみたい
優しさだけを愛したい
あなたの苦笑いは 少年みたいに
ちょっと素敵だったりするから
わたしは やはり
見とれてしまう
これは 完全に病気だ
まことに 変な病気だ
>>431 では、
よくわらいよくなくきみに
ぼくもあきれておおわらい
をRomさんバージョンとして。
で、中をとって
>>417の最終バージョンは、
きみのうえですべってころんで
ぼくもなんだかおおわらい
とします。わたしもわらいたいもの。
>>435 いいですね。たけさんも破竹の勢いですね。
どれもすでに食べているような気になります(藁)。
>>437 キーワードの苦笑いをひっくりかえしてスマソ。
最近の3作、それにとっと作も含めて、メトロノーム
のようにくっきりとして、飾りや思わせぶりがない。
よく自分を見つめているから、甘いラブレターには
陥らない。心は動揺しても視線は相手をまっすぐに。
たけさんとやりあうだけあって、やはり芯は強い。
ま、弱い女と強い男は見たことないが。
440 :
Rom:02/07/16 05:29 ID:???
>>439 なにゆえ ageたんですか?
恥ずかしさで 身をよじるようです
マイマイカムリさんお久しぶりです。見つけちゃったですね。
あえて名のりませんが想像してみて下さい…… 顔が浮かびますよ はにゃ
ここでお話できるのは非常に嬉しい。非情ではないですよ…w
>>417 パクリなのですね。ふーん と何だか面白い…(汗
ということでパクリをパクリンしましょうか。
さて、ツーツーツーと聞こえてくる話中の受話器を手放してと
闇鍋
こそっとやるのがお決まりだよねと言った僕に
ちゃうやろ、ギャラリーも呼ばなアカンて
めっちゃ面白ろいネタ仕込んでや
美味い振りして食うてみいや
あいつらのあきれた顔を想像してみ
なんか笑えるやろ なっ! なっ! そう思わん?
と君
ふーんそうなんだ、そんなもんかなー…
じゃっとりあえず と銀杏のまな板に菜っ切り包丁握りしめる僕
大根削ってバズーカ砲ふたつ
弾はやっぱり真赤な京人参かな
いかにも黒ってのはユーモアが無いからね
地雷は何にする?
聞いても無駄かな、いつも君は食べるのが専門だからさ
戦争ちゃうねんで なんで武器ばっか作るんや あんた
と君
それもそうだねじゃぁ後は適当にやっとくから
君は円卓にガスコンロと箸立て (気が抜けるね… 戦場なのに
とレッドアイでもグラスに作っておいてよ (今度はドラキュラかよ ハイ…
悪魔の晩餐みたいなのが結構受けるんじゃないの
やっぱりドロドロじゃんか 自分が可笑しい
わはは 乗ってきたね こうゆう事かい 笑うってのは
と僕
↑↑↑
>>441のつづき
薬味は下仁田葱よりも細くてとんがったアサツキかなと
やっぱり一味利かせた紅葉おろしは欠かせない
鍋の中身は君と僕の分だけでいいだろ
仕込みは結構時間が掛かるんだよ
君は包丁持てないんだから
こっちの身にもなっておくれよ
僕らは雑食の人間だけどさ
一応食べれる物じゃないと 食べたくないだろ
土鍋のプライドだってあるんだよ (無いけどね…w
革靴はチャップリンにでも食わしときゃいいさ (もう居ないって…w
そろそろ煮えてきたな うん
食べて− いいよー
あ… 言うの忘れたけど
いま君が口に入れたハート型のヤツ
君の大嫌いなクワイで作ったんだけど
僕の皮肉に似た愛情だから 美味いだろ 吐かないでね
飽きれた君の顔が見てみたかったんだよ わはははは
ところでギャラリーってどこよ
いないじゃなーい ねえ
これから呼びにいくの?
あーなるほどね 居た居た そこの貴方 これ読んでる人達ね
あ そう言えば 電気消してなかったね
消したらギャラリーにもみえなかったって訳だね
めでたしめでたし
※クワイ=サトイモのよう変な芋
みなさま駄文で申し訳ない ごきげんよう
444 :
名無し:02/07/16 14:48 ID:SC2JcRwS
わからない。
雨上がりの感情。
有るのかもわからない。
菜に考えてるのかもわからない。
分からない
わからない
ワカラナイ
ここに自分はいるのだろうか。
それすらもわからない。
445 :
エゴ太:02/07/16 14:49 ID:???
わかってたまるか
しってたまるか
性欲はたまるか
446 :
名前はいらない:02/07/16 15:42 ID:ubtubdGY
447 :
Rom:02/07/16 23:51 ID:???
交差点
台風一過 真夏の昼下がり
青く透明な 街へ出た
偶然 表通りの大きな交差点で
軽くこちらに手を振るあなたを見た
少しはにかんで くわえ煙草
無造作に折り畳んだビニ傘を持ち
わたしを傷つけまいと 草履姿で
精一杯 背伸びをして小さくなっている
そんな あなたの姿が いとおしくて
ちょっとおかしくて 切なくて
炎天下 わたしも赤信号の下
同じくはにかんで 小さく両手を振った
お互いそれだけのことで
今、まさに今、すれ違おうとしている
交差点の真ん中 人に押されて
あなたが吸ってる煙草の匂いがした
わたしのつけてるトワレ
ジバンシィのアマリュージュは
あなたの鼻腔をくすぐったの?
軽く右肩が触れ 甘い痛みに胸が疼く
腕をつかみたい衝動 胸に飛び込みたい熱情
あなたは わたしの瞳の中
軽くほほえみながら
ゆっくりと足早に
過去へと 通り過ぎて行った
そのあとには 未来からのため息
大切なあなたを 街路樹の陰
小さくなるまで見送った
交差点の真ん中
熱風に煽られ すでに 信号は赤
たくさんの車が
目の前を行き交っている
誰一人クラクションを
鳴らす者さえいない
取り残された想い
風を切り名前を呼んだ
軽く両手で ノースリーブの
自分の肩を抱きながら
>>441-442 わかりません。はにゃとなる顔の知り合いはいないはずだが。
名乗らすために、ちょと馬頭。分載するほどじゃない。
まさか柚子胡椒さんではないだろうね。だとすると腕が落ちてるぞと。
>>448 マイマイカムリさま江
はぁ 柚子胡椒さんと間違われるなんて…
柚子胡椒さんに申し訳ない気持で一杯です。
マイマイカムリさんなら、すぐに突き詰めると思っていましたが残念無念…
僕の正体は永遠に未知とでも言いたいところ…
申し訳ないですね、僕は言語解釈を追及してるつもりもありませんし、
腕が落ちてると言われる理由も前例もありません。
天真爛漫に言葉を叫んでいるに過ぎません。
腕がおちてるぞ…
などと… 柚子胡椒さん宛てに届けられた返事に困っています
よく分かりました。
私には伝達能力がないと言う事なのですね。
うーん感想文は大の苦手、パクリって何?
僕には分かんないから、分かる言葉で説明してよ
パクリの気持も聞いてみたいのに
お皿にはスモモの寝顔しか乗ってないじゃない
こんな所でどうでしょうか?
>こんな所でどうでしょうか?
よけいにわからなくなりました。
>お久しぶりです
はほんとなのね?
参ったから、メールおくれ。
上の方で晒している。
451 :
たけ:02/07/17 04:15 ID:???
不思議
生きざまを語る詩人
目隠しされた顔写真
反抗しながら甘える子供
太りたくないのに食う女
時間つぶしで遅刻する就職面接
子供が欲しくないのにするセックス
感情論で知事をリコールする県議会
それらを看過する人
452 :
たけ:02/07/17 05:13 ID:???
>>436 ご心配なく。
これを読んで書く気が急に失せました。
一般に言ったもの勝ちとは言うが,
ここで見るのは耐えられない。
重大なチョンボハケーン!
>>410 ハーブ (そのいち)
>だって、これ「♪恋の奴隷」じゃない
だって、これ、♪奥村チヨ、じゃない
に訂正(スマヌ)
いやあ、朗読会では批評めいたこと喋っちゃいましたからね。
私も参加させてください。チャンプもときどき拝見していますよ。
しかし、Canopusさんの面倒見のよさには頭が下がります。
456 :
たけ:02/07/19 04:59 ID:???
お医者さんごっこ
どうしましたか
頭が痛いんですね
では検査します
あっ大変です
ムシがいます
マイマイカムリといって
耳の奥のカタツムリを食べるムシです
すぐ手術して出しましょう
つー すっぽん ちくちく
終わりました
もう大丈夫です
お大事に
次の方どうぞ
(患者の数だけ繰り返す)
457 :
Rom:02/07/19 16:20 ID:???
たけさん こんにちは
Romです ちょっとお話しませんか?
ここらで ちょこっとだけ
たけさんは 今幸せですか? (ちと 唐突だったかしら…。)
わたしは 幸せを求めています
毎日、どういう状態であろうと 幸せになろうとしています
苦しいとき、悲しいとき 自分が不幸だと感じたときは余計に
幸せになろうと 心に決めます、それを考えの中心に持っていこうとします
幸せになるには どうすべきか 自問自答する毎日です
なんなんだあ? って顔なさってませんか?
そうですよね 変でしょうかねw
わたし なんとなく たけさんにも幸せになってもらいたくて…。
いえ、別に新興宗教の勧誘なんかじゃありませんよ 心配しなくてもw
ただ、何と言えばいいのか たけさんの詩を読んでいるとそう感じるのです
幸せになるにはどうすべきか 人間は幸せになるために生まれてきたのです
みな 幸せになる権利がある
でも 同時に人は不幸になるのが上手な動物でもあるのです
だからね 勝手にたくさん泣きます わたしは 泣かなくていいことでたくさん泣きます でも 泣いているうちに考えるのです
どうしても幸せになりたいと…。
で、どうするかというと この世の真実について考えるのです
人間社会に、地上に数えるしかないであろう真実に根を張ろうとするのです
ちょっと話が見えずらくなってきましたねw
つづく
458 :
Rom:02/07/19 16:22 ID:???
>たけさん つづきです
要するに気持ちが揺れているとき、不幸なときほど 前を見つめようとするということです。その勇気をもらうために 先人たちが 見つけてくれた真実に
目を向けるのです、
それはいろんな所に落ちています、文学でも絵画でも音楽でも、芸術一般に見られるし そんな大げさなことでなくても 子供のちょっとしてしぐさにも 永遠の真実があるような気もします。
なるべく 美しいもの 力強いもの 確かなものを手元に引き寄せるのです
それを足がかりに 自分を鼓舞して前進しようと考えます
どんなにつらくても どんなに悲しくても 真実を手に前を向いていると
何かが変わってくるような気がしてくるのです 幸せに向かって…。
非常に抽象的な話で ごめんなさいね しかも唐突w
どれほど理解してもらえるか分かりませんね…。
たけさんにも もちろん幸せになる権利がある わたしと同じように…。
幸せになってくださいね 幸せを求めてください 精一杯に…。
459 :
たけ:02/07/19 20:19 ID:???
>たけさんは 今幸せですか?
今はこれ以上は望めないくらい幸せですが,何か?
Romさんの言うことは100%分かる。昔の私に似ているから。
でも敢えて言います。板がちがうぞと。
私がいいたいのはひとつだけ。
スレにも幸せになる権利があるってことです。私たち以上に。
460 :
Rom:02/07/19 21:58 ID:???
>たけさん
何か甚だしい勘違いをしたようですね
他人を捕まえていきなり不幸呼ばわりしたつもりはないんですが、
取りようによっては 確かに失礼でした。 平にお許しを。
>板がちがうぞと。
なるべく「しのような、もの」になる書き方をしたつもりでしたが、
力量不足でした。
>私がいいたいのはひとつだけ。
>スレにも幸せになる権利があるってことです。私たち以上に。
わたしもこのスレは大切に思っています。 人一倍…。
マイマイカムリさんの詩は大好きですし、このスレに集うすべての詩に
敬意を表してます。 もちろん たけさんにもです。
どうか これに懲りて出て行ったりなさらないでくださいね。
申し訳ありませんでした。
461 :
たけ:02/07/19 22:18 ID:???
名もなき冒険者
冒険とは運命に寄り添うこと
星もない暗闇
舫(もやい)につながれた小舟の上で
彼はまどろんでいた
神が与えた266日間の休息
聞こえるのは波の音ばかり
季節が巡り
風が湿り気を帯びる
時折寄せる大波
予兆に不安が湧く
やはり大嵐は来た
高波が彼を飲み込んだ
潮流は深みへ深みへと身を引き込む
圧力は心臓を鷲掴みし
頭蓋骨をぎりぎりと締め上げた
薄れゆく意識
水門が近づく
運命に身を任せ
彼は門をくぐった
突然圧力から解放され
重力が代わりに襲ってきた
光と大音響の洪水
彼は毒を含んだ気体を吸い込んだ
思い切り肺の隅々まで
あたりは極彩色に染まっていった
舫は断ち切られた
彼の新たな冒険の始まり
Bon Voyage!
462 :
たけ:02/07/20 05:07 ID:???
>>461訂正します。
>やはり嵐は来た
→嵐が来た
>あたりは極彩色に染まっていった
削除
463 :
たけ:02/07/21 14:59 ID:???
>>463 タイトル変更はいいですね。ただ、オチになりすぎるかも。
タイトルと本文は互いに規定し合うので、難しいですね。
チャンプに書き込んでくれればよかったのに。
465 :
たけ:02/07/22 22:49 ID:???
ははは。新入りは素振り素振り。
-----------------------
誕生part2(その1)
冒険とは運命に寄り添うこと
星もない暗闇
舫(もやい)につながれた小舟の上で
彼はまどろんでいた
神が与えた266日間の休息
聞こえるのは波の音ばかり
ひっひっふー ひっひっふー
イメージしてください
南洋の美しい海に浮かぶあなた
赤ちゃんと手をつないでいます
大きな波がきました やり過ごしましょう
ひっひっふー ひっひっふー
すーはーーー すーはーーー
風が湿り気を帯びる
時折寄せる大波
予兆に不安が湧く
ひっひっふー ひっひっふー
ひっひっふー? ひっひっふー?
ひっひっふー?? ひっひっふー??
まだいきまないで ゆっくりゆっくり
とうとう嵐は来た
高波が彼を飲み込んだ
ひっひっふーううう あと何回来る?
ひっひっふーううう 痛いのに内診やめて
ひっひっふーううう もう逃げ出したい
ひっひっふーううう 逃げるってどこに
466 :
たけ:02/07/22 22:51 ID:???
誕生part2(その2)
潮流は深みへ深みへと身を引き込む
圧力が心臓を鷲掴み
頭蓋骨をぎりぎりと締め上げた
全開です さあいきんで
息を止めて!できるだけ長く!
眼をつぶらない!眼を開けて!
薄れゆく意識の中
水門が近づく
運命に身を任せ
彼は門をくぐった
はっはっはっはっ はっはっはっはっ
突然圧力から解放され
重力が代わりに襲ってきた
光と大音響の洪水
彼は毒を含んだ気体を吸い込んだ
思い切り肺の隅々まで
舫は断ち切られた
次の冒険が始まる
古伊万里に 耳を澄ませば 水の音
468 :
たけ:02/07/24 22:49 ID:???
780円のかき氷機来る 戸棚の奥の1台は告げまい
ベビーバスで行水 子は水を叩く ヘレンケラーの如く
寒い暑い騒ぐ上司は更年期 大変ですねの科白飲み込む
お久しぶりです。マイマイカムリ様。
かの不明作者はわたくしでございます。
亀レス申し訳ありません。
やんちゃマイマイ兄さん、復活ご期待致しております。
土鍋の気持 知っちゃった
ピシピシ ちょんちょん
熱そうだから
炙るのやーめた
具は生で食べようね
それでは。。。
470 :
Rom:02/07/24 23:31 ID:???
ある右折 (1)
見慣れた青空に
北方領土返還の大音響が吸い込まれていく
毎回 飽きもせずに
ロシア大使館を目指して
交差点の青信号を 独り占めにして
数珠つなぎに行進する 黒い街宣車たち
わたしは この角を右に曲がりたいだけ
只 それだけの存在なのに
信号は ずっと 赤のまま
時間との競争で
ハンドルを握り締め 募る焦燥感
どうして そんなに元気がいいのか
定期的にここを通る意味があるのか
かーえーせー、かーえーせー
ああ、耳が痛い
祈祷師の祈りを思い出す
大きな声で叫ぶことに意味があるのだろうか
本当に返ってくるとは思っていないだろうに
あなた方でなくても
大声で叫びたいときが 確かにある
この時代は 急速に膨張し 縮小している
民度が低くなったと嘆かれて 久しい
真摯に生きれば 窒息する時代
老い、閉塞し、終焉へと向かう感さえある
わたしとて 革命を考えない訳ではない
革命… ああ この甘い響き
ショパンのピアノ曲のように
全てを破壊し 暴力的転換の中
新たな息吹を生み その胎動の気を吐く
特に マックのポテトを食べたことがない
という階級に出会うたび 革命の名を叫ぶ
でも 今 一番したいことは
この信号の交差点を
右に曲がるということ
それだけのこと そして
まっすぐ進むということ
471 :
Rom:02/07/24 23:33 ID:???
ある右折 (2)
切り込まれた青空の下 街宣車から
流暢なロシア語が聞こえてくる
相変わらずの大音響 だが、
北方領土返還もロシア語で聴くと
なんだかテノールのように美しい
早く 右に曲がらせてほしい
何分待たせれば気がすむのだろうか
ハンドルを握っている身にもなってほしい
相変わらず 信号は赤のまま
耐え難い疲労感が 胸に広がる
あなた方でなくても
大声で叫びたいときは 確かにある
この時代をさすらうとき
孤独の意味を突きつけられる
澱んだ空気を一掃する何かを
手に入れたいときがある
でも 果たして それは大声なのだろうか
無神経な雄叫びに 全てを託すことの
危険はないのだろうか
革命に憧れても 実際に遂行された場合の
リスクはどうだろうか
累々とした屍を 数える時の恐怖
血なまぐさい理想が 単に剥き出しの欲望だと
悟ったときの 深い失望
それを超えていく覇気が 強さが
わたしにはあるのだろうか
早くここを 右に曲がらせてほしい
とにかく 急いでいるのだ
結論も人生も すべて焦って急いでいる
ハンドルを ゆっくりと確実に右へ切りたい
ここを曲がれば きっと 解決するはずだ
今 一番したいこと
それは この信号を右へ曲がり
まっすぐ進むということ
振り返らずに 直進するということ
472 :
Rom:02/07/24 23:36 ID:???
ある右折 (3)
赤みを帯びた青空の下
ぼんやりと 街宣車の群れを見つめている
時々 彼らを無性に羨ましいと思う
無防備で陽気な大声 張り上げる元気さ
無視して 冷めた横目の通行人たちより
彼らを 幸せに感じるのはなぜだろう
このあと きっとビールを飲むために集うに違いない
祭りのあとに 打ち上げは つき物
こわごわと 後をついていき 仲間に加えてもらいたい
酒の肴は 混沌とし腐敗した政治でもなければ
出口の見えない 長期低迷状態にある経済でもないはずだ
誰が一番 大声で叫んだか
誰が最も 警察官の築いたガードまで近づいたか
誰が頻繁に 警察官を威嚇し 笑顔で言葉を交わしたか
わたしも 本当は大声で叫んでみたい
叫んでみたいのだ
だが、それをしたところで 一体何が変わるというのか
昨日と今日の違いを漠然と考え
今日と明日が無事に橋渡しできるように祈っているではないか
どんなに寂寥感があっても耐えること
どんなに殺伐としていても堪えること
飼いならされた羊のように 群れて明日へと消えていく
早くこの交差点を立ち去りたい
右に曲がる権利があるかどうかは分からない
でも もしできるなら
何も言わず大声で ハンドルを切りたい
直進し クラッシュしても 構わない
右へ曲がってしまうことに 意味があるのだ
>>469 >お久しぶりです。マイマイカムリ様。
>かの不明作者はわたくしでございます。
あー、そうでしたか。
馬頭して済まなかった。
小生、いたって小心者なので、
すぐにあわてるのね。
>やんちゃマイマイ兄さん、復活ご期待致しております。
ありがとう。でも、兄ちゃんはしばらく立ち直れそうもありません。
>土鍋の気持 知っちゃった
>ピシピシ ちょんちょん
>熱そうだから
>炙るのやーめた
>具は生で食べようね
何か、私のこと言われてるのかと兄(あに)さんは関係妄想気味です。
明日、早いので落ちます。忙しいでしょうが、どうか身体に気をつけて。
>>473 お気を落とさず御続け下さいまし。
兄(あに)さんがそんな事ゆうたら、難儀なこつなりますやろ。
僕は気にせえへんさかい、お気に召すままお好きにどうぞ。。。
>Rom様 純心なお心、羨ましい限りです。いつか貴方とチョコレートコーティングのマシュマロを
一緒に作ってみたいものです。素敵な詩を有難うございました。
475 :
Rom:02/07/25 00:52 ID:???
>核之進さん
こちらこそ ありがとうございます
いつか どこかで…。。。
>>474 核之進さん
えーと、あにさんが立ち直れないのはまた別なはなしで(苦笑)。
あなたもそのうちでいいから、ここに書いてね。私はあなたの好きです。
>>465-466 たけさん
出産の臨場感、見事です。次の課題としては母親の内面でしょうか。内面どころ
じゃないって、かもしれませんが。しかし、子どもへの思いはあるはず。
>>470-472 Romさん
力作ですね。しかし、もっと短くできます。私なら、2のロシア語のテノールから
入ります。また、政談はもっと整理できるはず。右へ曲がりたいのに曲がれない
「焦燥感」を基調音にしているのだから、「焦燥感」という言葉は使えない。
まず自ら規制を設ける。その言葉の規制を別な言葉で超えられるかという挑戦を。
あまりプロとかいう言葉は好みませんが、(だって、原稿料貰うプロより、ずっと
よい文章を高校生やそこらのばあさんに見るから)、プロとアマの違いはまず、
そして究極、具体的に書けるかどうかだと思います。もちろん、具体性はそれぞれ
違うのですが。もちろん、観念的な詩もありますが。少なくとも具体的に書けない
なら、観念にも翔べないでしょう。オレ、何いってるんだろ。チャンプスレ審査員
ボケしているような。とにかく、たけさんもRomさんも、まず具体的に葛藤しておら
れるので、嬉しいと。にわかヒョーロンカも明日まで。生意気いってスマソ。
ていただきたい。
477 :
たけ:02/07/27 01:28 ID:???
>>476 >出産の臨場感、見事です。
これで精一杯なんですが,自分としてはまだまだ納得行かないです。
>次の課題としては母親の内面でしょうか。内面どころ
>じゃないって、かもしれませんが。しかし、子どもへの思いはあるはず。
どうか無事で,の一言に尽きますが,その部分はぜんぶ病院に持っていかれてしまいました。
良くも悪くもこれが出産の現状です。
身近に不幸があり,しばらく投稿をひかえたいと思います。
478 :
たけ:02/07/29 21:04 ID:???
>>477 いかん。失言した。
皆様どうか続けてください。
479 :
Rom:02/07/29 23:37 ID:???
大幅 訂正をお許しを…
ある右折 (1)
切り込まれた青空の下
流暢なロシア語が聞こえてくる
相変わらず分別のない大音響
だが、
北方領土返還もロシア語で聴くと
なんだかテノールのように美しい
わたしは この角を右へ曲がりたい
ただ それだけの存在なのに
赤信号のまま 時間に屈服したまま
ハンドルを握り締めている
祈祷師の祈りにも似て 繰り返される
大きな声で叫ぶことに意味はあるのだろうか
あなた方でなくても
大声で叫びたいときが 確かにある
この時代をさすうとき
孤独の意味を突き付けらる
澱んだ空気を一掃する何かを
手に入れたいときがある
でも 果たしてそれは 大声なのだろうか
無神経な雄叫びに 全てを託すことの
危険性はないだろうか
わたしとて 革命を考えない訳ではない
全てを破壊し 暴力的転換の中
新たな息吹を生み その胎動の気を吐く
だが、
革命に憧れても 実際に遂行された場合の
リスクはどうだろうか
累々とした屍を数えるときの恐怖
血なまぐさい理想が 単に剥き出しの欲望だと
悟ったときの 深い失望
それを超えていく覇気が 強さが
わたしには あるのだろうか
早くここを右へ 曲がらせてほしい
結論も人生も 忙しく息の根を止めたい
ハンドルをゆっくり確実に右へ切りたい
ここを曲がれば きっと解決するはずだ
今 一番したいこと
それは この信号を右へ曲がり
まっすぐ進むということ
振り返らず 直進するということ
480 :
Rom:02/07/29 23:40 ID:???
ある右折 (2)
赤みを帯びた青空の下
ぼんやりと 街宣車の群れを見つめている
時々 彼らを無性に羨ましいと思う
無防備で 陽気な大声
張り上げる まっすぐな元気さ
無視して 冷めた横目の通行人たちより
彼らを 幸せに感じるのはなぜだろう
このあと きっとビールを飲むために集うに違いない
祭りのあとに 打ち上げは つき物
こわごわと 後をついていき 仲間に加えてもらいたい
酒の肴は 腐敗した政治でもなければ
出口の見えない 経済でもないはずだ
誰が一番 大声で叫んだか
誰が最も 警察官の築いたガードまで近づいたか
誰が頻繁に 警察官を威嚇し 笑顔で言葉を交わしたか
わたしも 本当は大声で叫んでみたい
叫んでみたいのだ
だが、
それをしたところで 一体何が変わるというのか
昨日と今日の違いを漠然と考え
今日と明日が無事に橋渡しできるように祈っているではないか
どんなに寂寥感があっても耐えること
どんなに殺伐としていても堪えること
飼いならされた羊のように 群れて明日へと消えていく
早くこの交差点を立ち去りたい
右に曲がる権利があるかどうかは分からない
もしできるなら
何も言わず大声で ハンドルを切りたい
直進し クラッシュしても 構わない
右へ曲がってしまうことに 意味があるのだ
>>479-480 Romさん、申し訳ないが、訂正前の方がよかった。
私のアドバイス(?)がまずかったかもしれない。
「もっと短く整理する」ためには、もっと考え込まなくては。
ロシア大使館前の渋滞に巻き込まれた焦燥感に街宣右翼のシュ
プレヒコールが重なる一光景を描いて、私が何を思い、何を考えたか。
(1)では時代の閉塞感や革命の無効に対して、(2)では彼
らの祭りを羨望視しながら行動できないことへ。重層的な焦燥
感がモチーフなのでしょう。だが、内容的にいうと、大変申し
訳ないが、(1)はちょっとお話にならないレベルです。一度
でもまともに革命や維新について考えたことがあるとは思えない。
これに対して、(2)では祭りの肉感的な魅力に飛び込んでい
く視線があって、ずっと説得力があります。以下、表現を中心
に雑感を述べます。
>切り込まれた青空の下
>流暢なロシア語が聞こえてくる
>相変わらず分別のない大音響
ロシア大使館前の交差点の広さ、街宣車の列とひしめく警察の
装甲車、そして渋滞。見慣れているだけに安易な視点になりが
ち。はじめて見るつもりでもう一度よく観察してみるといい。
180度の視界を30度ずつ、6分割して仔細に見聞してみる。
もっとくっきり映像化できるはず。ロシア人にも理解を求めて、
ロシア語でシュプレヒコールしている、鈴木宗男によって明ら
かになった今日的な日ロ間の北方領土問題をよく理解すべきです。
>北方領土返還もロシア語で聴くと
>なんだかテノールのように美しい
ロシア語は美しい音楽的な響きを持つ言葉です。イタリアやドイ
ツオペラとは異質なはずで、シャンソンのフランス語より骨太か
もしれない。「なんだかテノールのように美しい」ではいい加減
すぎる。「かーえーせー」という拡声器の重低音、車の騒音など
のなかで、どのように響いたのか、もっと音楽的に。
>わたしは この角を右へ曲がりたい
>ただ それだけの存在なのに
>赤信号のまま 時間に屈服したまま
>ハンドルを握り締めている
これはとてもいいです。
>祈祷師の祈りにも似て 繰り返される
>大きな声で叫ぶことに意味はあるのだろうか
あの拡声器で増幅されたダミ声が、「祈祷師の祈りにも似て」?
>この時代をさすらうとき
>孤独の意味を突き付けらる
>澱んだ空気を一掃する何かを
>手に入れたいときがある
時代、さすらう、孤独、などあまりに手垢の付いた言葉の3連発
はイタイ。
>でも 果たしてそれは 大声なのだろうか
>無神経な雄叫びに 全てを託すことの
>危険性はないだろうか
という20世紀の苦い認識はすでに共通理解のはず。
>わたしとて 革命を考えない訳ではない
>全てを破壊し 暴力的転換の中
>新たな息吹を生み その胎動の気を吐く
これもイタイ。
>だが、
>革命に憧れても 実際に遂行された場合の
>リスクはどうだろうか
「全てを破壊」するのにリスク? 前段とひどい矛盾。
>累々とした屍を数えるときの恐怖
>血なまぐさい理想が 単に剥き出しの欲望だと
>悟ったときの 深い失望
それじゃ、水戸黄門です。実に浅い失望。
>ある右折 (2)
>赤みを帯びた青空の下
>ぼんやりと 街宣車の群れを見つめている
>時々 彼らを無性に羨ましいと思う
>無防備で 陽気な大声
>張り上げる まっすぐな元気さ
>無視して 冷めた横目の通行人たちより
>彼らを 幸せに感じるのはなぜだろう
>このあと きっとビールを飲むために集うに違いない
>祭りのあとに 打ち上げは つき物
>こわごわと 後をついていき 仲間に加えてもらいたい
>酒の肴は 腐敗した政治でもなければ
>出口の見えない 経済でもないはずだ
>誰が一番 大声で叫んだか
>誰が最も 警察官の築いたガードまで近づいたか
>誰が頻繁に 警察官を威嚇し 笑顔で言葉を交わしたか
>わたしも 本当は大声で叫んでみたい
>叫んでみたいのだ
どうも(1)はつけたりの気がします。(2)の方がはるかに
素直に語られて好感が持てる。
>だが、
>それをしたところで 一体何が変わるというのか
>昨日と今日の違いを漠然と考え
>今日と明日が無事に橋渡しできるように祈っているではないか
>どんなに寂寥感があっても耐えること
>どんなに殺伐としていても堪えること
>飼いならされた羊のように 群れて明日へと消えていく
時代や革命ではなく、あなた自身の閉塞感をもっと赤裸々に解剖
した方がよかったと思います。気取っていないで。
少し手厳しい感想になってすみません。
ロシア大使館前の街宣運動をテーマにするのは実にユニークな試
みで、高く評価できます。惜しむらくは、自分との距離がうまく
測定できていない。本当にそう思ったのか、そう考えたのか、自
問自答してみるといいと思います。
484 :
とっと:02/07/30 06:53 ID:???
>Romさん、申し訳ないが、訂正前の方がよかった。
ガ〜〜〜ン めげます ダメポ…。
>惜しむらくは、自分との距離がうまく測定できていない。
>本当にそう思ったのか、そう考えたのか、
>自問自答してみるといいと思います。
距離の測定ができてないのは なんとなくわかります
要は 力量不足で…。
本当にそう思ってるから書くんですよ
わたしは少なくとも この詩を書いた最初の時点では そうです
あ〜 こうやって口答えをしているから こっぴどくやられるんですねぇw
たいへん 丁寧な添削 ありがとうございました
口とは反対に 頭がふか〜く ふか〜く 垂れます
感謝で…。 落ち込んで…。
もっと勉強して この道場に 出直してきます…。。。。。。。。。。
当分 来ません…。。。。。。。。
485 :
Rpm:02/07/30 06:55 ID:???
>>484 Romでした とっとって 誰なんでしょ?
486 :
Rpm:02/07/30 07:02 ID:???
なんか納得できませんね
>ロシア人にも理解を求めて、
>ロシア語でシュプレヒコールしている、鈴木宗男によって明ら
>かになった今日的な日ロ間の北方領土問題をよく理解すべきです。
彼らは わたしの観察ではロシア人に理解を求めることなど
考えていないのでは…? マイマイカムリさんはロシア大使館前の
大行進をごらんになったことがありますか?
あれは単に 彼らのお祭りです
警察官と戯れるための お祭りです
思想はそのための道具に過ぎません
少なくとも わたしの見方はそうです
楽しそうです 単に大声を上げる
シュプレキコールを上げることに意味があるように見かけられますよ
実際にごらんになれば 一目瞭然です
>気取っていないで。
気取ってなんかいません!!!
487 :
Rom:02/07/31 01:45 ID:???
想い
今夜 あなたを抱きしめて
泣きましょうか
好きになっても
たくさんの矛盾があることに
突き詰めて考えても
答えなどない
正直に好きだと言えない
まして
肉体関係など求められない
白い影を抱いているようなもの
夜毎
青い画面に
頬を寄せ合ってみても
どんな道を彷徨うのか
好きになることと
嫌いになることの
差がないように感じるときもある
どうして 求め合うの?
どうして 迷うの?
泣かないで
傷つかないですむ
道はないの?
488 :
Rom:02/07/31 02:03 ID:???
>>481-
>>483 もう一度冷静になって読み返してみました
やはり、おっしゃるとおりと 思うところと
ちょっと違うのでは?と 思うところがあります
でも、マイマイカムリさんの誠実な気持ちはありがたく頂戴致します
ありがとうございました
えーと、不愉快な思いをさせたみたいで、すみませんでした。
読み返してみると、詩の鑑賞ではないな、という反省はあります。
思ったまま、感じたまま、いいました、というほど傲慢ではないつもりです。
私はつねにそれなりの根拠に基づいていいます。
私は感性を信じていないところがあります。少なくともいつも疑っています。
自分の感性に委ねることはとても居心地がよくないです。
私が気になるのはつねに論理です。道理に適っているかどうか。
論理的とはとうていいえない人間なのですが。
だから、私のは「しのような、もの」なのです。
あなたが「ちょっと違うのでは?」という違和感を抱くのは当然です。
それは互いの資質の違いであり、ものの見方や考え方の癖が違うということでしょう。
ロシア大使館前の街宣を詩にしようなどとはたぶん初めての試みではないでしょうか。
それは政治を描くことです。大変なことです。いまさらですが、私のいったことなどで
萎縮なさらず、またこの路線に挑戦してくださることを願っています。
私も酷評しただけではないのですから。
490 :
たけ:02/08/01 00:21 ID:???
No.12 もしも
天安門事件の夜
臨時便が羽田に来なかったら
再会しなかっただろう
あの子&あなた
もっといやな人達だったら
楽だったろう
私
めそめそしなかったら
真珠のピアスをあの子に買わなかっただろう
あなた
あの子に振られなかったら
旅行土産のグッチは今なかったろう
うちの引き出し
喪中はがきが出てこなければ
途絶えていただろう
年賀状
来るたびに思い出さなければ
平安に暮らせただろう
私たち
あの時別れていたら
どうしてるだろう
10年後の今日
もう12作目になりましたか。
Romさんと共に、破竹の勢いですね。
お二方とも溢れる思いがあるのだな。
私は無理矢理つくったのがかなりあります。
「あの子・あなた・私」と「たら・だろう・ろう」のリズムが見事。
「あの子&あなた」からストンと乗れる。ここは「と」ではなく、
「アンド」なのだろうな。かなりいい作品ではないかと思います。
Romさんにも叱られたが、私は心の琴線がかなり狭いので、
微熱さんの方がもっと適切な評価とアドバイスができるかもしれない。
微熱さん、気が向いたらお願いします。
小さな事ですが、少し気になった点。閉じ開きの統一から、人達>人たち
、あの時>あのとき。それと、平安>平穏ではないかと。
さらにいえば(これがよけいな押しつけなのだろうが)、「10年後の今日」
からもう一展開、飛躍なり破綻なりを望むのは欲深かな。
No.12.1 もしも
天安門事件の夜
臨時便が羽田に来なかったら
再会しなかっただろう
あの子&あなた
もっといやな人たちだったら
楽だったろう
私
めそめそしなかったら
真珠のピアスをあの子に買わなかっただろう
あなた
あの子に振られなかったら
旅行土産のグッチは今なかったろう
うちの引き出し
喪中はがきが出てこなければ
途絶えていただろう
年賀状
来るたびに思い出さなければ
平穏に暮らせただろう
私たち
あのとき別れていたら
愛おしく疎ましい家族は得られなかっただろう
10年後の今日
---------------------------
飛躍も破綻もなくてスマソ。
リアルから離陸できましぇん。
>もう12作目になりましたか。
詩板に投稿したのが12作。公開できないのもいくつか。
>かなりいい作品ではないかと思います。
気に入っていただけたら嬉しいです。
>微熱さんの方がもっと適切な評価とアドバイスができるかもしれない。
>微熱さん、気が向いたらお願いします。
先日,微熱くんのスレ「■ 24Hour Ranking ■ 」に投稿(No.10)したら
「自作自演」と言われてしまいました。名誉なことです(笑)。
マイマイカムリさんのチャンプスレ批評は感嘆しながら拝読しました。
「批評する私」をこうも排除できるものなのかと。
事情が許せば,これからも批評でご活躍されんことを。。
新作も楽しみに待ってます。
No13 日本海の夏
自転車を立ちこぎで登る
峠の片側は崖
林を抜け藪をこぎ
ロープを頼りに赤土の壁を下りる
人っ子一人いない岩場
父ちゃんが教えてくれた
今年も来たぜ
ハチ公の形をした大岩の
てっぺんの松の木に
まず挨拶
岩カキ ヒザラ貝
ゆっくり歩くカニ
まるくなった火成岩
窪みに閉じこめられたハゼ
逃げ足の早いヤドカリ
堆く積もったゴミ
ゲンシリョク発電所ヨテイチって
おじいちゃんが言ってた
去年産まれたばかりの
小さい弟はここを知らない
訂正
産まれた→生まれた
>>492 >愛おしく疎ましい家族は得られなかっただろう
申し訳ないが、改悪です。「愛おしく疎ましい家族」と末尾に書いていいなら、
詩にする必要はないはず。これは説明であって表現とはいえないでしょう。
Romさんもたけさんも誤解しています。私は添削指導などしていません。
できるわけもない。次作の参考までに勝手な感想を述べているだけです。
次作とは、次次次作かもしれないし、次の10乗作かもしれません。
あるいは一顧だにされない履歴書であってかまわないのです。
かのタイガー氏もいっておられます。「オレとオマエは別の人間。たとえば、
オレが芋食ってオマエが屁をひるか?」
「飛躍なり破綻なり」を遂げるためには、何10行もの行間が必要です。
オチではない。いや、事大主義を避けて、オチで留まる詩があってもいいのですが。
あなたが書いて私が読んだときから、その詩は私のものでもあります。云々すれば
尚のこと。あなたへ伝えているようで、自問自答でもあり、私にも明確な答えはない
のです。ひとつたしかなことは、書いてくれてありがたいな、という思いです。
リアルの手触り、歯ごたえを確かめつつ、あなたの地平を歩いてください。きっと
鉱脈を見つけられると思います。
おながいします。スマソ。
496 :
Rom:02/08/04 12:36 ID:???
ダンスに寄せて
今宵
経験豊かな少年少女
軽く 公園に集い
柔らかくダンスを踊る
至福の
大ケヤキに囲まれた
ダンスホール
心地よい微風の伴奏
聴いて…
高く歌うのは
大ケヤキのベテラン歌手
サラサラと風に合わせて
囁いて…
近くで歌うのは
愛しい人の心臓音
トクントクンと風と共に
永遠に
穏やかな笑顔だけを見つめ
このまま 満ち足りた瞳に
リズミカルに 身を沈める
今
雄弁な苦しみから解放され
右へ左へ温かな体を揺らし
静かに落ちていく甘い時間
誰にも渡したくない
温かい心の一滴
何にもかえがたい
輝く幸せな一瞬
ただでさえ暑いのに申し訳ないですが,口答え。
質問すれば良かった。「どうしているだろう」と現在を放り出してしまった以上,
その先はないのにと悩みました。それで現在が書かれていないことがご不満なのか
と解釈したわけです。
「家族」には何十行もの行間がある筈です。誰にでも。それぞれに。
一般的には予断を誘う言葉かもしれない。でもあなたなら分かってくれるかと思った。
私が甘えてたんです。きっと。
>次作の参考までに勝手な感想を述べているだけです。
>次作とは、次次次作かもしれないし、次の10乗作かもしれません。
>あるいは一顧だにされない履歴書であってかまわないのです。
そうでしたか。了解しました。でも
>>491の最後の4行からそれを読みとるのは私に
は無理です。どうもスレの深読み指数が上がっている気がします。私にも責任がある。
>あなたが書いて私が読んだときから、その詩は私のものでもあります。云々すれば
>尚のこと。あなたへ伝えているようで、自問自答でもあり、私にも明確な答えはない
>のです。
掲示板詩の醍醐味はここにあると言えそうですね。
きっとお互い消耗する作業になることでしょう。
私が得るものは大きいですが,あなたは神経をすり減らすだけで終わりそうな気がします。
とにかく,読んでくださり,感謝です。
498 :
Rom:02/08/06 13:15 ID:U4ri1hOU
敬虔な食事
あの人は 祈るように
慎しみの中 食事をする
釜飯をモクモクと 沢庵をボリボリと
下を向き 噛みしめ いとおしむように
視線を求めても ふんわりと無視して
一度も目を合わせず 確実に嚥下していく
うっとりと眺めていると
ちょっと可笑しくなって
昔のえらい托鉢のお坊様を思い出す
わたしもつられて 祈りたくなる
静かに供花し 厳かに供物を差し出し
和やかにお布施がしたくなる
安らかに改宗もしよう
わたしも食べる
釜飯をモクモクと 沢庵をボリボリと
あの人と共に 祈りを捧げながら
499 :
Rom:02/08/18 17:47 ID:sEw5EXA/
銀座のジャズ
白い闇 ビルの谷間に
軽快なリズムが 雑踏へと響いていく
白い半月に照らし出された
ファンキーな音が ネオンに吸い込まれていく
才気ほとばしる歩道 通り過ぎる人々が
横目で聞き入る 若者の演奏
さあ、吹きまくれ ジャズはエロス
目を閉じて 揺れるアッパーヘア
女を抱くように 反応して
意のままに サックスは
本物の音を スイングしていく
さあ、叩きまくれ ジャズはカオス
祈るように 体を折り曲げ
男と格闘するごとく スリリングに
挑みかかる ドラムは
強固な魂を はじき出していく
さあ、弾きまくれ ジャズはチャンス
醒めた流し目に 細い長身
遥か遠くの風を 待つように
呼び起こされた ベースは
夢の野心を 抱きしめていく
若者よ 才能溢れる男たちよ
時代に乗れ 時代の音を目指して
ここで 幸運の女神を捕まえろ
>>499 一番最後の連だけいいかも。
あとは結構ダサく感じるんだけど、それは狙い?
501 :
Rom:02/08/19 07:32 ID:egPE44JC
>>500 そうですね わたしもハゲドウですw
最後の一連だけでも おほめいただきありがとうございます
よければ あなたも何か ここに詩を書きませんか?
80 :車いすと私(1) :02/08/12 12:00 ID:R66PTEIL
私は小学生だけど
自分だけの四りん車を持っている
速さは時速2キロメートル
エンジンはないから
これに乗ってどこでも行く
病院に行かない日は
学校へいく
小学生だから
お母さんは車いすの一部
車いすはお母さんの一部
そんな感じがする
べつの人に押してもらうと
どこかちがうから
最近お母さんはこしがいたそう
後ろからささえてもらって
歩きたい時もあるけど
がまんしている
かわいそうだから
81 :車いすと私(2) :02/08/12 12:01 ID:R66PTEIL
年はこせないでしょう
去年の秋
先生が母に言った
変な話だ
だって今はもう7月だから
今度の夏休み手じゅつする
頭を全部そった
せっかく生えてきたのに
もったいないな
しょうがないか
生きるためだから
行きたいところ
いっぱいあるから
>>502-503 某スレに匿名で投稿した作品です。
ここに置きたくてコピペ。まずかったら言ってください。
草引き(1/2)
趣味がないので
暇なときは草引き
社宅は新築
敷きたての芝生に
黄緑の脚をした
雀の大軍が攻めてくる
午後7時
赤ん坊は寝た
右手にドライバー
地べたを這う姿に
突然ヘッドライト
驚いたのは
私よりも5階のご主人
西窓と自転車置場との間
足首を覆う芝
セイタカアワダチソウ
猫の地雷に注意せよ
カタバミを摘んだ跡は
やらせのミステリーサークル
草引き(2/2)
よその部屋の前は
我慢我慢
引っ越す日に言われた
草むしりする人がいなくなるなあ
知れ渡っていた
無趣味な私の趣味
最後の荷物を積んだ
車から振り返る
我が子と共に
一人歩きを始めた芝を
元気で
-----------------
野坂昭如の「骨餓身峠死人葛」みたいなの
書きたい。書けない。(T_T)
ちょいとたて込んでいます。
書き込んでくれた感想はまとめて後日。
酷評はしないからご安心を。
よいものばかりです。
たまにはageとくと。
たけという名の男へ
あたしがネットで知り合ったたけと名前がおなじだから
だからだから
なんだか殺したくなってしまうんだ
もう生きることに喜びが 見出せなくなってしまったんだ
宇多田ヒカルがわからないんだとさ
あたしは精神病さ
あたしは精神病さ
働かなくてもいいのだよ
ネットしてればいいのだよ
ひとに夢を与えればいいのだよ
悲しみをくれるのがいいのだよ
オンをあだで返すことがよろこびという
あたしはすごく不幸なこころの持ち主です
誰か助けてください
あたしは皮膚がぴりぴりして
ベンザリンが効いてきて眠くなってる
ああ睡眠薬など本当はいらないけれど
薬によってねむることは不幸なことではないと思うけれど
あたしは薬を飲みたくなかったのに
ろれつが回らなくなる自分がこわかったのに
病院から離れられない性格になっていくようだよ
リアルキティとよばれ、一見猫のキティを想像したが
それは違ったらしい おかしいよ
おかしいよ おかしいよ おかしいよ
>>508 詩に関してではないんだけど、よけいなお世話かもしれないけど、
あまりネットに関わらない方が、いまの貴方にはよいのでは…?
パソコンに向き合うより、どこか静かな山の中とか、海辺とかで
ぼけ〜っとした方がいいと思うんだけど。
なんだか、詩を汚されているような気がするんだよな。
>>496 ダンスに寄せて
安定した恋情をうかがわせる、安定した筆致が気持ちいいですね。
ただ、気になるのは、「大ケヤキ」の重複。それに「甘い時間」にもう一工夫を。
>>497 たけさん
>掲示板詩の醍醐味はここにあると言えそうですね。
きっとお互い消耗する作業になることでしょう。
私が得るものは大きいですが,あなたは神経をすり減らすだけで終わりそうな気
がします
私は魯鈍ですからご心配は無用です。「掲示板詩の醍醐味」をどこまで味わえるか
、ついていけるか、お互い無益な時間と手間を楽しみましょう。
>>498 敬虔な食事
一瞬、一瞬に感じ入って素直に表現するところがRomさんらしいところですが、
ここでは安定した恋情からさらに生活にまで踏み込んだ第3の眼があります。
「食事」の見事な情景描写です。
>>499 銀座のジャズ
銀座はジャズですか。高田馬場駅前広場でジャズを聴いたことがあります。新宿
西口には南米から来ただろうフォルクローレのバンドがよくいます。仰天するほど
うまい。あなたが楽しんでいる様子に好感が持てます。いくらかチップは上げましたか。
>>502-503 車いすと私
出だしがいいです。くっと心をつかみます。自分以外の一人称になることで、より注意深くなり、
その分完成度を高めています。明るい暗さというか、未来は暗いけど日常は明るいというか、透徹した歩みが響きます。
>>505-506 草引き
失礼ですが、かわいい女だ、と微笑みかけたくなりました。
>野坂昭如の「骨餓身峠死人葛」みたいなの
書きたい。書けない。(T_T)
へえ、意外。その作品はもう覚えていないけれど、野坂昭如は最後の文豪ですね。
>>508 たけという名の男へ
たけさん、から想いだしましたか。しかし、人に読ませる表現にしていないような。
ということは自分も読む気がないのでは。繰り返し読んでいますか、いまでも。あなたは読んでいない気がします。
512 :
とっと:02/08/31 00:36 ID:ZAt6BFoK
>>510 >マイマイカムリさま
久しぶりの批評で びっくりしてます
相変わらず 丁寧なご批評 ありがとうございます
素直に頷きながら 読み終えました
499の銀座のジャズですが チップ上げ損ねましたw
財布まで出したのですが 恥ずかしくて…後で悪いことをしたと思い
引き返したのですが 演奏が終わっていて ますます上げにくい状態で…ww
あ〜〜実を言うと 普段の演奏場所と電話番号を訊きたかったんですぅw
それくらいかっこよかった… 一瞬惚れましたね クラクラしました
513 :
Rom:02/08/31 00:39 ID:ZAt6BFoK
>>512 Romです あくまでも… とっとって 誰でしょうねぇ(汗
>>502-503 テレビなどでたびたび取り上げられるテーマなので,なんで今更と反感を覚え
た人もいたようです。自分でネタばらししますが,この詩には「今」が2つ仕
込んでありました。作中の「私」が存命だった7月と,投稿した8月12日。投稿
日も作品に含まれていました。おめーは「頭の体操」の多湖輝か!
>>508 「たけ」は飼っていた猫の名前です。家族に寅年がいたので,猫が家に居着くように,竹薮にちなんだおまじないです。
>>512 >一瞬惚れましたね クラクラしました
「本物」は主観だったわけですね。やっとわかりました。
515 :
Rom:02/08/31 23:43 ID:nCij92zD
>>514 詩というのは そもそも主観なんじゃ ないですかぁ?
客観的なように 見えても 主観です
すべからく 主観です
>>515 素直に自分の読解力を恥じていただけなんですが。
誤読しまくりです。「白い半月」はライブハウスのスポットライト。銀座で
予定調和的スイングジャズを
生活の糧のために仕方なくやってる「才能溢れる若者たち」。いつかは新宿へ!と野心を燃やしつつ・・・
の物語か?でも歩道って何だ?
藁って下さい。
517 :
Rom:02/09/02 01:49 ID:m62FFnCo
>>516 そうですか
読み手も いろいろ忖度して楽しむんですねw
わたしは たけさんの 主観に満ちた 個性溢れる
>>505・
>>506が 結構好きですね
確かに ほほえましいw
175 :夏草 :02/08/20 22:31 ID:6Ns9/eu6
夏草を敷いて
君と僕
サンドレスを撫でる
葛の葉
道草を食う僕の掌
白く滑らかな
ねじ花の根
陽の当たらない君の股(もも)
揺れて天を指す
たち葵
逆光の中の君
草いきれを
小刻みに吐いて吸う
ひとつがいの昆虫になろう
------------------------------------
またコピペ失礼。
恋は愚かというけれど(1/2)
お前はいつものように前脚を叩き
オウッオウッと鳴きながら
俺の前へ進み出る
一心に俺を見つめる黒濡れた瞳に
視線を合わせ人差し指を立てる
グル〜リ 右へ ウネ〜リ 左へ
掬っては高く上げるビーチボール
西日の影差す寂れたマリンランド
工事現場の足場パイプを組んだ舞台
ギシギシ軋む板床に割れたスピーカー
白黒まだらの肌を晒したお前と
菜っ葉服に長靴の俺
お前は大胆に俺は控えめに
寄り添い離れる影のダンス
懸命な演技に報いるには
残り少ないバケツの鰯
恋は愚かというけれど(2/2)
さあ クライマックスだ!
俺はいつものように指を鳴らす
俺を押し倒しお前がのしかかる
どよめきと一瞬後の爆笑
いつものように照れ笑いを浮かべる俺に
お前は瞳を輝かせて囁いた
「愛しています」
俺の人魚は
俺の身体の上で何度も跳ね上がり
何度も俺を押し潰して歓喜した
俺は血泡に咽せながら
本当の照れ笑いを浮かべて いった
「俺も愛している」
>>518 他スレではどんな感想を得たのでしょうか。
たけさんにしては珍しい官能詩ですね。
気の利いた言葉がある。気に入った言い回しなのかもしれない。
しかし、どこか借りものめいて思えるのはなぜだろうか。
批判しているのではありません。
「そこから先がパラダイス」という歌の一節を想い出しました。
そこから先、が知りたいんだよな、断崖を見下ろすような気分を。
またわけのわからぬ感想でごめん。
>>518 の寸評です。まとめられないので長いですがコピペ。
>うーん、ことば遣いが美しいですね。最小限のことばでの情景描写が
>カッコいいです。三連目でのマクロからズームアップへの視線の転換は違和感
>がありますね。最終連でも、淡い色彩からいきなり濃くなっていますが、そこ
>は意識していたのかな。(Canopusさん)
>涼しげなエロチシズム。パーツに対する植物の暗喩が秀逸。(名前はいらないさん)
>今までの中では、いい出来のもの。植物の姿がうまく情景となっている。
>贅沢を言えば、葛、ねじ花、立ち葵はサイズも違えば生えている場所も
>違うので、そのばらばらさが公園での撮影会が終わって出来上がった写真を
>眺めるようなちょっとしらけた感じがします。(紅雀さん)
>>521 >しかし、どこか借りものめいて思えるのはなぜだろうか。
既視感がするということですね。ご明察のとおり,それらしい言葉を見繕ってき
た感じで書いてました。他スレの寸評も悪くなかったのに1点しかつかなかった。
納得。
アオカンの詩は萩原朔太郎の「二匹の蛇のように絡み合う(うろ覚え)」
がショックでした。アンアンか何かで見かけたのですが,詩ってこんなこと書いても
いいの???生々しいけどどこか清々しい読後感。
野外だったら昆虫のようにに毅然と厳かな営みでありたい,という願望があります。
Romさんの「敬虔な食事」は厳かで微妙にエッチだったなあ。
>そこから先、が知りたいんだよな、断崖を見下ろすような気分を。
男性は断崖ですか(メモメモ)。ジョンデンバーのアルバムに「鷲と鷹」といって,グランド
キャニオンの上空を滑空するような感じの歌がありました。彼には珍しくハイテン
ションの歌い出しに痺れてました。あれはX足しを感じてたのかも。
>>519-520 いつもより短めのような。行数制限のせいですか?
>>519-520 いつもより短めのような。行数制限のせいですか?
ですねえ。私はレス100行は欲しい。あまり短いと凝縮という美名の下に
虚仮脅かしを入れたくなります。
「鷲と鷹」の俯瞰というより、高所恐怖症的な畏れかもしれません。
もの狂おしい秋がやってきました。次作を楽しみにしています。
黒い詩人
Rudolf Steiner
瞳は黒いダイヤモンドの輝きで
顔全体を占領していた
黒いリボンタイは胸元の三角形を覆い
髪は年に不相応なほど漆黒のまま
目を縁取る隈は深い孤独
顔を刻む皺はエッチングの線に似て
遠目にはなめらかに見えた
心が黒い物に侵されている者
したり顔で語れば
暗雲のように立ち上がり
帰れと雷鳴のような声を轟かせた
カフカは言った
「意識と存在との間のクレバス
水滴と大海との間の緊張
彼はそこに身を置いている」
この世の黒を総身に吸い取り
子供に託した色鉛筆は
白も黒もない12色
ありがたがる親たち屈託なし
私は腰高く自転車のペダルを踏みつけた(1/5)
団地前の植え込みから
叱りつけるように私を呼び止めた声の主は
細い首を伸ばし明かぬ眼をめぐらせて
近づく気配を察知した
マッチ軸ほどの四肢なのに
すでに半透明の爪が伸び
私の手からもがき逃げようとする
拝顔の栄に浴した後吹き出すのを噛みこらえ
Tシャツの裾にくるむ
命名の筆頭候補は孫悟空
家へ駆け戻り
哺乳瓶からミルクを与えると
無毛の腹がみるみる膨らんだ
寝床に敷いた古いマフラーの波に
躓き溺れるほど弱々しくとも
私を探し求めるこの新しい重荷には
オモニになったような溜息が洩れる
私は腰高く自転車のペダルを踏みつけた(2/5)
その溜息は明らかに私の不実をなじって
肘上のたぷたぷした円周をなぞる
私の中指に感応したからではなかった
ノースリーブの肩口からはみ出した
ブラジャーの紐を弄びながら
「嫌われたくないから」と私
「なぜそんなに私の顔色を窺うの?」という質問
期待された答えではないことには気がついていた
「せっかく好かれているのに」
意味もない補いと唇を私は重ねた
拾われた犬のように女の匂いを全身にまさぐった
好いてくれる女の許にしか居場所がない
首輪の代わりに
雑草の種実をつけた汗臭い体躯を揺すり上げ
目やにの浮いた瞳をしばたたかせ
女の笑顔が戻るのをひたすら待った
私は腰高く自転車のペダルを踏みつけた(3/5)
愛という消費や流通に似て
所有や交換を引き出すクレジットカードを
私は一枚も持たない
人を切り裂く角に怯えて後じさり
通りかかる誰かれなく懸命に尾を振り鼻を鳴らした
ただアスファルトの下にも残る
拾い拾われ捨てられた
情の臭跡を嗅ぎ回りながら
無花果に似た無可有な甘露を
その遠い記憶を
味蕾に呼び起こす
みすぼらしい野良猫の仔と見くびられぬよう
ゴディバの空箱に入れてきた軽躁は裏切られ
獣医の診断は無惨なものだった
肛門上の傷口には蛆が産みつけられ
肛門括約筋を深く侵食していた
赤黒い穿孔から数十匹の蛆が
ピンセットによってつまみ出された
私は腰高く自転車のペダルを踏みつけた(4/5)
「お飼いになられますか?」と獣医
「生きている限りは」と私
また期待されぬ答えであることを
獣医の眼は物語っていた
手術にも抗生物質にも耐えられぬ
このちっぽけな命が
たとえ運よく助かったとしても
垂れ流しの一生だと最前に保証したのだから
「しかたないです」と私
また意味もなく言葉を継ぎお辞儀をした
伏せた睫にかかるしょっぱい滴を舐め取り
女の耳朶から首筋に口づけた
シンメトリックな笑顔はやがて片歪み
まっすぐ正面から私を見つめる瞳は
いつか所在なげに迷うようになるだろう
後日獣医が電話で告げたように
血肉はやがて冷える
遅かれ早かれ
私は腰高く自転車のペダルを踏みつけた(5/5)
肛門が血に汚れていたのは知っていた
眼も見えぬまま植え込みを這いずり回り
傷つけたのだろうが少し出血が多すぎた
盆休みにも診てくれる獣医をようやく見つけ
自転車の籠へ孫悟空を入れ
私は腰高く自転車のペダルを踏みつけた
お前はそのうち眼をいっぱいに見開くだろう
あの見事に咲き誇る百日紅の鮮紅色や
青空を分かつ飛行機雲を仰ぎ見て
孫悟空よ
お前の瞳は
そのとき何色に光っているだろう
私は力いっぱい自転車のペダルを踏みつけた
私が恋して別れたのは(1/2)
私が彼に恋したのは
悪戯っぽい茶色の瞳にまいったからじゃない
意地悪で皮肉屋のくせにすぐに眼を丸くするからじゃない
ぞんざいなお前呼ばわりするかと思えば
意外なときに丁寧な言葉遣いをするからじゃない
私が中座して電話に立ったときに見た後ろ姿の肩が
寂しそうにかしいでいたからじゃない
熱心に持論を展開してふと気づき
どうでもいい話だがと照れるからじゃない
女子どもとバカにするくせに女子どもに優しいからじゃない
階段を必ず2段ずつ上がるアキレス腱の筋が好もしいからじゃない
カクテルのオリーブをどうしたものか真剣に考え込んでいるからじゃない
食べるのが遅い私の皿の進み具合をたしかめながら
食べるのが早い自分のためにフォークを置くからじゃない
間が持たなくて私の水を飲んだから
私が恋して別れたのは(2/2)
私が彼と別れたのは
会っているときも他の考え事に沈むからじゃない
長い話し中だったのにかけ直したら電源を切っていたからじゃない
2人で行ったことのない場所の話をしはじめて
それに気づいてあわてて話を変えたからじゃない
メールの返事が短くなったからじゃない
テーブルの下で貧乏揺すりするようになったからじゃない
お風呂に入ったときに腰から下しか漬からなくなったからじゃない
コーヒーしか飲まなかったのに紅茶を飲むようになったからじゃない
注文を間違えたウエイトレスに嫌みを言うようになったからじゃない
料理を褒めるよりけなすことが多くなったからじゃない
目立ってきた下腹を気にするようになったからじゃない
私とキスした後歯を磨いたからじゃない
食べるのが遅い私の皿の進み具合を知りながら
煙草を吹かしはじめたから
>>525 おもしろいですね。ただし、白も黒もない12色〜ありがたがる親たち屈託
なし、の〜にいくつかの連が必要です。あなたのルドルフ・シュタイナー理解を
出さなければフェアではない。思想を扱ったのですから。
>遠目にはなめらかに見えた
ビュッフェの黒い稜線のように描いてきたので、少し違和感があります。
たけさん、一寸苦言。手慣れてきています。上手いといわれるのは忌避すべきです。
文章書きもまた体力です。一気に描き切る、あるいは言葉につっかえて立ち止まり
、流されない体力をつけましょう。お互いに。
>>525 >遠目にはなめらかに見えた
あそうか、遠目には、ね。また早とちりしました、スマソ。
しかし、鋭角な黒衣の印象を裏切るという意味なら、効果を上げていないような。
>あなたのルドルフ・シュタイナー理解を
>出さなければフェアではない。思想を扱ったのですから。
私のシュタイナー理解はタイトルに込めました。著作を残さず,ペテン師とも
預言者とも呼ばれた謎の多い人。彼に面識のあるカフカが語ったシュタイナー
観を読んで,彼は詩人である,と思いました。思いこみと言われれば,それま
でですが。
>たけさん、一寸苦言。手慣れてきています。
御意。
宿題のリポートみたいだなあと,自分でも感じていたところです。
536 :
Rom:02/09/25 03:56 ID:8Ad7TRMo
そもそも 人生とは何だろう?
人として この世に生きていれば
願いが叶わぬことばかり
今日という日は 憂いが尽きることがない
明日という日も 憂いが尽きることがないだろう
でも
悲しみばかりに気をとられていたら
きっと大切なものを見失ってしまう
だから
今日という日は
青い空に一片の雲がないことに感動するのだ
明日という日は
遠い月が真珠のように輝くことに感銘するのだ
だから
大切な貴方と出逢ったことがこれほど貴いのだ
これこそが これこそが 人生の妙味なのだ
叶わぬなら願わず
尽きぬ憂いを汲みあげて
今日を悲しまず明日を諦めず
ただ生きる限り傍にある大切なものへ
ちぎれ雲や高い梢を語りたい
現実の夢に黙して
願うなら叶えられず
憂いの井戸に礫を投げ入れ
水音に耳を澄まし波紋を思う
ただ生きる限り遠くまで行こうと
月に顔射す君にくちづけたい
現実の夢を黙して
538 :
醸造:02/09/26 04:19 ID:yOQrDOKL
しあわせ探して約30年(1)
四捨五入して30才の誕生日
しあわせ探しのお遍路さんになった
カツオブシみたいな耳垢
徹夜で読んだ文庫本
感じのいい美容院
ダリと猫と水が宙に浮いている写真集
疲れない靴
真夜中のミルクティー
やりがいのある職場
自分で借りたワンルームマンション
銀座からワンメーターで帰れる利便
仕事を辞めても1年暮らせる蓄え
第九の合唱練習
最後列で声を出せば何人か振り返る
心が和むたたずまいの指揮者
官能的な第三楽章
定期的に会う大学時代の友人
八百屋の店先の人なつこい黒猫
飲みに行こうと誘ってくれる同僚
何でも話せるすけべな彼
もう見つけたのに
手に入らないもの
彼の一言
届きそうで届かないしあわせ
映画館のCM鼻先で笑っても
しあわせ探して約30年(2)
痩せこけた私がいる
薄い肩を自分で抱き寄せて
羽毛ふとんにくるまりながら
しあわせがチャイムを押す日を
待っている
私に踏み出す勇気を下さい
夜明けの教会の前で祈った帰り道
かちどき橋の継ぎ目で自転車を止め
うすら明けた曇り空の下
私の真上で
旋回しながら急上昇するカラスの群を見た
私はどこに行こうとしていたのか?
あと少しで思い出せそうなんだけど
ええとカラスはカラスだから
友人からもらった弁当箱を今日から使おう
しあわせ色の野菜を詰めてみようか
それは私の身体に滲みていくだろうか
----------------------------------
>>538の名前は「たけ」です。間違えました。ごめんなさい。
>>535 彼は詩人である,と思いました。
なるほど、うーん、詩人ならどのような「白鳥の歌」を歌ったのか、
とまあ、それが知りたいわけですが。存在がすでに詩というわけか。
>>538-539 「しあわせ探して約30年」というタイトルがなんだかおかしい。
切実なんだが滑稽なその頃をおかしがっていてやはりおかしい。「約」がクスッ。
でも、私はテンポのよい(1)より(2)が好ましく思えます。整理がついていない分、
生な吐息が感じられます。
>ええとカラスはカラスだから
ちょっとわからなかったです。
>それは私の身体に滲みていくだろうか
くすんだ色の私を鮮やかなパステルカラーで染め上げてね、というところか。
(1)にあまりくすんだ印象がないので、もう少し色を感じさせる描写がほしかった
気がします。たぶん薄明のカラスがそれなのだろうが。
しかし、自分の30代を思い返すと、しあわせになりたいとは思っていませんでした。
早く何者かにはなりたいと思っていたけれど。しあわせという発想はなかったな。
ましてや結婚になど。うーむ、男女差か。たぶんとんちんかんな感想、御免。
>>536>>537 むう。かっこよく決まりましたね。
>>540 「しあわせ探して約30年」というタイトルがなんだかおかしい。
>切実なんだが滑稽なその頃をおかしがっていてやはりおかしい。「約」がクスッ。
あは。おおむね成功かな。「約30年」は25-29才の頃です。
結婚がしあわせなんて微塵も思っていませんでした。予想図にはあるのに。
出来ること,したいこと,すべきことがちぐはぐな時代でした。
>>ええとカラスはカラスだから
>ちょっとわからなかったです。
あの時はカラスが明るい物として心に映りました。
カラスは自分より堂々として見えた。カラスはただカラスだなあと。
何してもどこにいても。うらやましかった。そこに光明を見たような
気がしました。何にせよ表現不足,消化不足。
ウホッ
ウホッきょうのでわごめなさいウホッウホッ
たむごやきおいしかったうそでないウホッ
あなたつくてくれたわたしすごくよろこぶウサギつかまえたくらいウホッ
わたしことばたらないあたまもたらないもりのくらしそれいらないウホッ
わたしあなたのぺっとウホッとてもあなたすきなんでもたべるウホッ
たばこけむりでるおもしろいのろしウホッかだらにわるいそれほんと
あなたけむりきらいウホッくものようそらとぶきっとくもなるとおいウホッ
くるまぶーぶーけむりけむいたばこちいさいくるまおおきいのウホッ
おにぎりとりのももきうりたむごやきうさぎとしかつかまえたくらいウホッ
くりくりごはんごはんぴーまんたむごやきうさぎとうなぎとしかウホッ
あなたむねいたいわたしあたまいたいウホッ
あなたさびしいわたしずっとさむいこのみずいないにんげん
ほそいきをもつにんげんわたしこわがるわたしわらうわたしにげるさかないない
あなたにげないさかなにげないたむごやきウホッたむごやきウホッ
あなたまたくるたむごやきくりくりあまいかまきりいらない
ごめなさいむねいたい
ごめなさいねむたい
ごめなさいおこてる
ごめなさいきらいわたし
ごめなさいすきあなた
もしねがいかなうたむごやきくりくりあまいおかさん
もっともっとごめなさいあなたわらてくちおおきくわらてわらて
わたしわらてむしもわらてはなもきもわらてほしつきみずみてる
わたしたちむねいたいないウホッいたいないウホッ
ウホッウホッホッホッホッホッホッウホッウホッ
金木犀
行方不明者の人道問題と棚上げして
国交回復が先と拉致外にしたくせに
いまさら悪逆非道とは恐れ入る
強制連行と相殺する不拉致な人たちは
国交がない隣国とは交戦状態に等しかった
そう言い訳する外務省と好一対である
多国間の協調体制を後ろ盾に
非妥協な和解が強いられるとき
拉致された国益にようやく人々は気づく
したり顔や憤慨の面持ちで
拉致もない理屈を語る不拉致な人たちは
ただの誘拐であるとは決していわない
平和ゲームは終わってる
戦争ゲームが始まった
拐かされた私たちの隣人は
夜の道に香る金木犀のように
姿を見ないままやがて忘れ去られる
足音が遠ざかるにまかせて
ゆうかい
だって
ぜったいミーコだったもん
しっぽももようも同じだった
酒店のおばちゃん
ミーコが帰って来たって
すごくよろこんでたもん
うちの子猫
返してくれませんか
来てない?うそでしょ!
お宅のお子さん
きのうから
何度もうちをのぞいてたんです
抱いて歩いているのを
見た人もいるんです
店まで連れて行ったのか
ばか
俺がいきさつを説明してやっただろ
ほっときゃいいんだよ
うそついているかもしれないんだから
逃げ道を作ってやれよ
家出食
モスバーガー行ってやる
もう何年も横目で通り過ぎた
テリヤキバーガー食べてやる
妊娠授乳でずっと我慢してた
日曜日の午後三時
夫がもらした一言
毒ガスから逃れるように
息を止めて飛び出した
「最近仕事進んでないだろ
家で仕事やれよ」
できりゃやってる
できないなぜ
だれのせい?
外向きの一人掛けスツール
アイスコーヒーの氷を研ぎながら
次の行き先を考え
ガラス越しに見覚えのある親子
かくれんぼの鬼の顔で
張り付いていた
私も見つけられた顔を作った
あと1時間隠れていたかった
>>マイマイカムリ氏
突然お邪魔します☆
以前のチャンプスレにおけるマイマイカムリさんの審査員っぷりが
非常に評判よかったことを思い出し、また審査員のお願いに参りました。
いえ。私はドン亀という者なんですがね(藁
もしよろしければ、また今回限りで構いませんので、やっては頂けない
でしょうか? いいお返事、期待しております。
低い唸りが響く
北国の冬は
遠雷が刹那に輝き
低く鈍い雲の形を伝える
乾いているようで
独特の匂いを含んだ
冬の風が色を変えると
初雪は間もない
頼りなげに
生まれたばかりの
蝶のように
風に玩ばれる雪片が
凍える者たちの
胸の奥まで
冷やしていく
北国の奥の
陸はここまで
あとは海だけ
否応なく
逃げた者たちは
最後の選択を迫られる
激しい波が
黒々とした岩に砕けて
白無垢のように
美しくそして消える
低い唸りが響く
北国の冬は
遠雷が刹那に輝き
否応なく
逃げた者たちの
最期を
追いつめる
>544 ゆうかい
私も
>>543で目も当てられぬ失敗をしているので言いにくいのですが、
本作はよくわかりません。私側の問題としてではなく。24年間の人生を
全否定する人々や国から「暖かく迎えられた」5人の心底を思うと、やはり
惨いとしかいいようがありません。
>>545 家出食
今日、歌舞伎町のロッテリアで300円キッチリセットを食しました。
ろくな奴はいないなと周囲を見回して、鏡に映った私をハケーン。モスバーガー
とは裕福なことで(苦笑)。
よい作品だと思います。正直にいうと、推敲すればもっともっとよい作品に
なったと思います。
「妊娠授乳でずっと我慢してた」が導入でしょう。他人の肩を叩くなら、少し
強引なくらいでいい。「もう何年も」「ずっと」が行を接して重複しています。
一概に重複がいけないわけではありません。必要性の問題です。冗漫さを醸し
出したい場合を除いて、たいていは迂闊なことが多いので。
「毒ガスから逃れるように」、この程度の比喩で「ように」は使えません。
「ように」はハナから平易なので。
「できりゃやってる できないなぜ だれのせい?」
直裁に過ぎて、主婦の愚痴に堕してしまう。迂遠な技術を用いるか、
削除したほうが。
次の2連が泣けるのに、少し乱暴なため、狙いほどカタルシスを呼び込めないの
です。「窓に向かうスツール」でいいでしょう。「かくれんぼの鬼は」で「顔」は
いらないでしょう。しかし、「張り付いていた」のはどこにですか? 窓ガラスに?
それだと隠れていないのでおかしいですね。「私も見つけられた顔を作った」
ここはなんとか、「私は」を使いたいです。「で」や「も」は便利でたいてい使
えるだけに,
できるだけ使わないようにしたい(オレモナー)。「見つけられた顔を作った」
が白眉です。意表を突かれました。「あと1時間隠れていたかった」はいわずもがな。
>>548-549 微熱さんもチャンプ審査員でしたね。詩評上手に批評めいたことをするのは
ハズイですが。やはり連日の「拉致」に触発されたと思えるので短く。
あなたなら、もっと深い風土性を打ち出した描写ができるはず。詩言語を優先
させる前に。「遠雷が刹那に輝き」が2度出るのは疑問。
あなたが美しい詩の書き手であることを承知の上で、無理難題いいました。
スマソ。
>>550 誤解です。
>>543とは関係のない昔話です。タイミング悪くてスマソ。
報道は新聞の一面を眺めるくらいしか把握していません。
>>551 推敲,感謝というか申し訳なく思います。最近,推敲できなくなりました。
時間不足ではなく,根気がない。味がわからないのに味見しているような感じです。
>>552 批評どうも。
ただ、あれは雷が鳴ってるときに書いたんで、
拉致問題はまったく思い浮かばなかったです。
確かに私の故郷のすぐ近くで拉致された方もいらしゃったみたいですね。
>「遠雷が刹那に輝き」が2度出るのは疑問。
まとまりがつかなくて、1連目をリフレインさせました。
あまりやらないんですけどね。
ヤリ慣れないことはやるもんじゃないですね(笑)
また書きます。
>>553-554 おはようござい。ま〜た誤読をしたみたい。勘弁してください。
でも、誤読は権利であるからして、たぶんま〜たやるでせう(藁)。
たけさん、推敲していると、当初の思いや考えがどんどん揺らいできます。
「が」か「は」なのか、そこまでは書きたくない、受け狙いではないか、等など。
つまりは、自分についてわからないことが増えてきます。たいてい何一つ答えは
出ない。もういいや、と考えを投げる。次作でも同じ繰り返し。でも、1ミリく
らいは進んでいる、たぶん。推敲とは、乱暴にいえば、縮尺することです。あな
たは要約してしまうのではないかと思います。自分の考えを要約してみるのは有
意義ですが、推敲の作業としてはまず縮尺することです。すると、どうしても弄
りたくない残したい部分が見えてきます。膨らましたいと思ったりする。梗概や
要約としては落第文章になる、それでいいのです。口幅ったいことを書きました
が、実はあなたもふつうにやっていることです。もっと自覚的になれば、根気は
続きます。飛び飛びの時間しかつくれなくとも、自分の文章に飽きることは少な
くなるはずです。
落ち葉
何本目だろう?
失くしたというより置き去りにした傘は
何ほどの決心だったろう?
引き返さず探そうとしなかったのは
どうせ安物
無粋な色合いの
痩せた骨組み
ミュールの爪先に
街灯が照り返し
雨に膨らんだ吸い殻から
溶け出した汚らしい葉
風邪をひくから
あなたのために買ったのだからと
小さな肩が突き出す大ぶりな傘
かすめて走る車に舌打ちして
新しい煙草に火を点ける
置き去りにして失くしたのに
思い出す人間はいない
こんな冷たい雨の日に
落ち葉のように
濡れている私以外は
557 :
Rom:02/10/24 00:14 ID:huJELaJa
ペンダントヘッド (1/2)
打ちしおれた恋人のように
見えたかもしれない
二人でじっと地面だけを
見つめて歩いた
何もしゃべらず
高さの違う肩を並べて
歩道を食い入るように
引き帰した
商店街の角を
曲がったところで気づいた
母からもらった
大切なオパールの
ペンダントヘッドが
失われていることを
彼はすぐ踵を返してくれた
あると思うよとは決して言わない
横顔が真剣に地面と対話しているだけ
冗談で笑い合っていた時間を
もくもくと二人で戻る
558 :
Rom:02/10/24 00:16 ID:huJELaJa
ペンダント・ヘッド(2/2)
待ち合わせたファミレスの中へ
今しがた飲んだコーヒーカップは
とうに片付けられている
諦め加減のやせ細った気持ちで
和やかな出会いの椅子の下を見たとき
キラリと白く光るものを発見した
問題は解決した
一瞬で事もなく
彼の瞳に精一杯
お礼を投げ込んで微笑んだ
君の目がいいから
見つかったんだよ
いつの間にか
さっき生まれ落ちたばかりの
照れ笑いの真心も
いっしょに拾っていた
559 :
Rom:02/10/24 00:22 ID:huJELaJa
電話
わたしは
大概泣いている
嗚咽混じりの挨拶をする
波頭の昂ぶった気持ちが
彼の言葉に吸い込まれていく
泣いてもいいんだよ
涙をすかすと 紫煙の向こう
彼の曇った瞳が見える
しばらくすると 近況を伝える
つい昨日と今日にあったことを
彼は在るようにそこにいる
聞いているよ、いつまでも
少しずつ穏やかな声に顔を埋める
もうしばらくすると
夏空に虹を掴んだ女になり
仔犬のように笑い合っている
そのときまでには大抵
逢う日取りを彼が目の前に置いてくれる
そして 最後に
甘い匂いの音だけの世界を
二人で肩を寄せ合い聴いている
何事もなかったかのように
>>559 私の気持ち あなたに とどけ! オススメ コンドソラニ サケンデミテ
561 :
Rom:02/10/25 23:28 ID:aBpeJSs0
>>560 秋空へ 吸い込まれた わたしの心 アリガトネ。 マタネ…。。。
>>556 落ち葉
チャンプスレに投稿すればよかったのに。
自分の傘でなく,男のために買った傘を持って出る意味を考えさせられました。
自分の安物傘が捨てられるよりも,買ってあげた傘が粗末にされるほうがつらいもんなあ。
値段も数倍違うのだろうなあ。多分。
彼女には,今度雨が降ったら,傘を取りに行くふりをして戻って欲しいと思いました。
>>557-558 ペンダントヘッド
オパール,見つかって良かったですね。
奈良へ旅行の最終日,ドリームランドで札入れを紛失したことがあります。
出口の前で気付き,探してなくて事務所へ届け,カード停止の電話,警察で届け,空港でキャンセル待ち,
最終便で帰宅とえらい目に遭いました。翌日レストランから無事見つかったと連絡が。
かさぶた
かさぶたはまだ薄く
透明な体液を滲ませる
見ないように
触らないように
じっと待った二ヶ月
タマネギの根を切り落とす
ズックの中の砂をあける
ふと思い出す
あの女と差し違えた傷
いずれ厚く硬くなり
落ち葉のように離れる日が来る
薄いピンク色の皮膚が
引きつり気味に現れるだろう
私は拒否する
忘却が再生の条件ならば
うずくかゆみを引き剥がし
珊瑚色の珠を数える
負わせた傷の深さを
測り直そう
ROMさん、たけさん、ありがとう。
ちょっと留守していましたが、お二人とも好調で慶賀。
はからずも対照的な作品が並びましたね。
>>557 >彼はすぐ踵を返してくれた
>あると思うよとは決して言わない
彼の機敏な行動力と正直さがよく現れています。しかし、頼もしい彼への観察に
みえて、実はROMさん自身の投影もそこにあるわけですね。あなたもまた、すぐに
踵を返し、探し始めて繰り言はいわない。しかし、心中では、「失くしたらどうし
よう」という不安、母からもらった「大切な思い出の品」という惜しさ、しかし見
つからなくとも嘆くまいという決心、そうした感情が錯綜している。でも、探すと
いう目的に向かって、彼とあなたの行動は一直線で迷いはない。強い信頼で結ばれ
ていることがわかる。それらすべてが、このさりげない2行に込められ、行間から
立ち上がってくる。とてもいい。最終連も決まりました。
>>563 「落ち葉」ですね。これもかなりいいです。
かさぶたのクローズアップから、時間が経過し、その間の日常場面がフラッシュバ
ックする。4連から時間としては先に、心はいっそう内に向かっていく。確かな構
成です。しかし、4連からの後半に、もう1回、行為か行動に「拒否」や「凝視」
を暗喩させてほしい。何かとてもささいなことをしている場面にそれを忍ばせてほ
しい。淡々と、端然と、かつて傷を負い負わせた白光を、一瞬にきらめかせてくだ
さい。
下過ぎるので、一瞬ageておきます。
>>564 チャンプスレでは評をありがとうございました。
「三日月の香り」は私でした。
>>563はスルーして欲しかった(恥)。
>>565 すぐにわかりました。向田邦子路線、支持します。
チョコレートを三日月に見立てたのか教えて下さい。
「見立て」とすると、誰にでもわからないとちょっと困ります。
sageときます、ができないのは不便だな。
>>566 >チョコレートを三日月に見立てたのか教えて下さい。
>「見立て」とすると、誰にでもわからないとちょっと困ります。
そうです。ひょろっと細長くてちょっと反っていて,細めの三日月みたいな形です。
オレンジチョコを三日月に見立てるのではなくて,
三日月をオレンジチョコに見立てたつもりでした。
題が「三日月の香り」なのに「カカオと太陽の香り」は致命的でした。
>>566の メール欄,age になってます。
旅
それはちょっと
気取った苦悩かもしれない
ときどき
力いっぱい抱きしめてみる
この苦しみめいたものを
そして
こうも考える
雲ひとつない草原に
ふらりと旅をし
日がな一日
大きな牛によっかかり
反芻してみたいと
飽きることなく
のっそり寝転び
日が暮れるまで
あほのように
考え込んでみたいと
>>562 >たけさん、ありがとうございます
会社では「同じところを7回探せ!」と叱られてばかりいます
探し物は人間性が出ますよね
>>564 >マイマイカムリさん、じっくりの批評をありがとうございます
照れくさいですね 褒め過ぎではありませんか?
何も出ませんよw
突然ですが失礼します。はじめまして。こんばんわ。
先日の某投稿スレでの詩なのですが、そこでマイマイカムリさんに批評と点を
頂きました。「半月の恋人」という詩を書いたましゅうという者です。
評を読んで、なるほどと思いましたので、自分なりに考えてリライトしてみました。
それでも長さは変わってないので、ここに載せられないなと思い、私のいるスレに
載せました。ので、よろしかったら見てやってください。本当に、良かったらで良いので。
お邪魔してすみませんでした。どきどき。
ttp://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1029331712/215-216
訂正しないより、したほうがマシかどうか。
>>531 >寂しそうにかしいでいたからじゃない
心細げにかしいでいたからじゃない
>>532 煙草を吹かしはじめたから
煙草を吹かしはじめたからじゃない
別れてくれと言ったから
昼休みに何してるんだ私は(藁)。
>>571 二寸、待ってください。そちらに書き込みます。
三日月の香り 1/2
オレンジ色の三日月が
記憶の小箱をこじ開けた
夕焼けの残滓をまっすぐ追う
仕事帰りの産業道路
もう辞めたあなたの部下が
何度も話題にのぼる
あの頃できちゃったんやなあ
あなたは忘れっぽいから
俺についてこられるんは
彼女だけや
ええわあおっぱい大きいし
結婚してほしいわ
ビターチョコで包まれたオレンジピール
出産祝いのお返しは
ひょろっと細い三日月が
気取った小箱に2年分
うまいなこれ
あの頃できちゃったんやなあ
あなたの帰りを待ちながら
カカオとオレンジの香りにむせながら
私は菓子を食べ尽くした
三日月の香り 2/2
ああ(こんなに)わたし
最近(みだれる)変なの
彼女に焼き餅やいてるから?
唐突な問いはカミングアウトの響き
好きなのね。
うん。
似たもの夫婦の私たち
外見も思考も浮気なところも
ただ違うのは隠し事
私のほうが一つ多くなった
鼻の奥によみがえった
三日月の香りは
コンビニの角を右に曲がれば消えるだろう
尾いてくる月を
私は振りかえらないようにして
次々とかすめる流星に目を射られ
無灯火の自転車のギアを上げた
あとは直進するだけだ
あいつ
ヒデヤはこうえんで
三本いっしょに巻かれたテープをとらずに
まとめてかじってた
かっこよかった
あいつにはたくさんうらみがあるけど
おれにはまねできない
シュウがこっそり教えてくれた
「1本なら10円だ
2本だと21円だぜ」
天才だ
イイやつだ
かん字テストは6点だ
ヒロキのとうちゃんは
ふくろを全部とっておく
きれいに洗ってファイルしている
ヒロキもヒロキのとうちゃんも
ふくろははさみで開けろって
うるさい
おれは14本入りのふくろをもって
家のカギをかけてあそびに行く
ともだちと食べなさいって
かあちゃんが買ってきた
うまい棒全しゅるい
さいしょの1本はおれのもの
あいつさえいなければ
ドライブ
わかった わかった
君には勝てないな
よろこびに満ちた赤信号待ち
横目で軽くわがままを睨むあなた
あきれた笑顔は
前方のゆったりとしたカーブに消えていく
いつも結局
思い通りに地球を動かしている
ごめんなさいね
ためらいながら触ってみる
静かなため息の大きな手
いつのまにか包み込まれている
大粒な関節に息づく温かさ
わたしの幸せが
カーステレオから流れてくる
リズムよく曲がっていくヘアピンカーブ
微笑みはめくってもめくっても現れる
染め上げられた紅葉の上に
手をつないで降り立ったのは
霧の海
落ち葉の匂いただよう秋の底
寒気が非難を呼びかける
あなたのコートの中に
大好きな匂いに目の奥が熱くなった
それぞれの関係性
ああ、また始まった
あなたが口にする正論
それは
この上ない美しさに満ちている
どこからみても
完璧な幻影で構成されている
しかし、知っているだろうか
しなだれかかる胸をもたない
男として立っているのを
覚悟を決めて抗戦すれば
地の底へ沈んでいく
哀しい歌がよく似合う
胸のつぶれる想いをして
メールを送ったあとは
ぽたぽたと涙を落とし
いつまでも
暗闇の中に佇んでいる
涙 (1/2)
傷つけたあなたの分まで
はらはらとあふれ出てくる
深いため息に
みるみる押し出される
お気に入りのスカートを濡らして
つんのめったままの心は
乱雑に散らかって
肩で息をする心臓
たまらなく混乱するほってた顔
力いっぱい小石をほおるように
駄々っ子のわがままをぶつけた
思いやりの言葉さえ出なかった
後悔だけが胸にうずまいて
涙 (2/2)
あなたはじっとつっ立ったまま
ゆっくりと煙草に火をつけて
涙の機嫌を眺めている
降りしきる晩秋の雨
1時間の待ちぼうけ
たった1本の傘が守る
昨日までの天国をくれた
芯の冷えきった大きな手
いとおしさにたまらず
小さな両手がそっと温めた
凍えきった たくましい手を
だんだんゆるくなる空気
ちらっと目を合わせ
どちらからともなく
唇が近づいた
道化の悲しみ
終焉を知らせる
唇がやさしく近づいた
ま、悪いことは言いません。あんたら2チャンネラーに代表される
下界の凡人連中には、ベートーヴェンの晩年の弦楽四重奏がちょうどよいです
から、そのあたりをお聴きなさい。
間違えても、ぼくやドビュッシーの作品は聴かないように。
豚・に・真珠・でございましょう、ファッハッハッハッ・・・・・
で、ぼくのホームページK.OKADAワールド
(URL;
http://debu1957.hp.infoseek.co.jp/)には
あんたら2チャネラーには似合わない私の傑作の音楽がついていますので、
ぜーーーーーったいに来ないで下さいね。
そもそも 詩人とは 何だろう?
詩人が もっとも人を惹きつけるのは
詩才よりも その豊かな感受性だ
澄みきった瞳 小さなてのひら
生まれたままの無垢な こどものことば
すぐれた詩として 感動する理由は
きらめく感受性によるものなのだ
大いなる人生に船出して しばらく
大海原に沈む夕日
悲哀が 詩人に 詩をあたえる
満天の星空 身ごもった恋
詩人は踊る 詩とともに 永遠の愛を願って
青い砂浜
天国と見まがうばかりの歓び
詩人はのびやかに歌う 幸福の絶頂を
荒れ狂う波がしら 火のような苦悩
詩人は 詩と格闘する 冷たさに耐えながら
そして やっと辿りついた 真実の御前
ただただ 絶句して 叫ぶのだ
生まれたての 赤ん坊のように
マイマイさん、ROMさんこんにちは。
二回目の朗読会明後日に迫ってますけどマイマイさん元気ですか?
ROMさんもすっかり定着なさってもう「ROM」では無いですね<`ー´ >
朗読会スレのほうにも音沙汰が無いのでこうして参上してきたわけであります。
レス、メール等宜しくです。
たたかいごっこ
入浴前
15kgが59kgに宣戦布告する
湯船の中でイメージトレーニング
洗うのもそこそこに上がっていく
三分後
髪を洗う母親に近づいてくる
E音の泣き声
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
585 :
散光据:02/12/10 16:48 ID:u6/2S2aq
別れる準備をします! (1/2)
別れる準備をします!
世紀の大噴火
冷淡に投げつけたマグマのメール
飛び乗る 深夜の高速
渇望していた160キロ
ふりきる想いの極み
ひれ伏した分だけ
力のかぎり踏み込む 激情のアクセル
〈あんな言い方ないんじゃない?〉
〈どうして、いつもあれほど冷たいの?〉
くやし涙と 堪忍袋の尾
切れ端とともに ハラハラと降りそそぐ
光を分けてぶっ飛ばす
スレスレに追い抜いてみる大型トラック
呆れかえり 見送る 車たち
なんという苦痛の快感…
別れる準備をします! (2/2)
〈こんなにも可愛いくてやさしい女は
どこを探しても いないのに!〉
〈わからず屋!〉
神にひたすら祈りつづける
一人事故の幸運を
返上の覚悟
やっと手にしたゴールド免許
〈もう、あいつだけが男じゃない!〉
〈絶対何があっても引き返さない!〉
大音響のハートブレイク
風をきるヘッドライトの先
目いっぱい蹴り入れた 恋慕の葬送曲
別れの決心 きつく固むすびされて
彼からのお返事
“準備”って なんだよぉ?
なんで別れるのに “準備”がいるんだぁ?(笑)
ばれちゃったぁ
その気がないのが…
>>586-587 おお。Romさんの作品でしたか。これ,一番気に入ってました。
最後の2行はいらないのでは。それぞれの瞬間はすべて本気なのですから。
>>588 >たけさん
どうもありがとうございます うれっしいです
最後の2行、わたしも考えたのです おっしゃるとおりです
が、分かり易くするために 敢えて入れました
中間の激情ドライブシーンも もう少し激しくしたほうがいいという方と
ちょうどよかったという方と両方いて面白かったですよ
>>588 もう一言だけ
わたしはこの詩で笑いをとりたかった 単純なバカ笑いです
激情を笑いに変えたかったのです
それと、わたしの詩は技量がないので 完成のカタルシスを
「落ち」に求める傾向があります
それを今回のチャンプのお題「笑い」でいかしたつもりです
絶えまない渇望
それは焔だ
白い冷気
月夜に
身をしずめて
一心に燃えつづける焔だ
吐息が
熱愛のかげに
吐息を抱く
切なさが
うるんだ瞳に
切なさを見上げる
覆い立つ誘惑
とけあい
ゆさぶりおちて
匂い放つ
果てしなさは
永遠を渇望する
何の不思議もない
この一瞬が
千年であったとしても
愛慕
泣いているのは 嫌ですか?
笑い転げているわたしだけ 愛おしいのですか?
わがままは もう聞きたくないのですか?
どんなわたしだけ ほしいのですか?
いつも裸なのです
なんの飾りもなく
まる裸のまま 歩いている魂
幸せにしたいのでしょう?
何かを与えたくて たまらないのでしょう?
悦びだけ 胸に抱かせたいのでしょう?
いま瞳の中
抱き寄せている
あなただけのわたし
もう一度 名を呼んで
しっかりと 抱いてください
あなたを愛しすぎて
泣いているわたしを
証し
もう少しだけ見つめさせて
せめて もう少しだけ
あなたのすべて
深い胸
熱い瞳
愛されたばかりの掌
からだ全体を揺さぶり
夜へと
行き渡らせる
たった一つの愛撫
ほら 見て
たくさんの
零れ落ちた
狂おしい
哀訴のかけら
看た のちの想い
荒い呼吸に打ち負かされ
疾走する 熱風の密林
風邪のけものと闘いつづけ
きっと
わたしを想う
……正直に言えば
つらいのです
これ以上の
寂寥感はありません
瞳は
かなしみを
湛えているでしょう
唇は
ゆるしを乞う
子供のようでしょう
そっと額に手をあて
しずかに
この森から立ち去るのです
まやかしに
背を押され
傾いた気持ちのまま
薔薇のこころ
まるで
丸太を渡されたのかと
錯覚した
無造作に
束ねられた何十本という薔薇
生けてみて驚いた
あまりにも高潔な美しさ
白は白よりも 純白
赤は赤よりも 真紅
ピンクは春まっさかりの桜より
いさぎよく鮮やかなピンク
威厳あふれる女王陛下に
謁見を許された
晴れやかな娘の気分
しかし 次の日は
いつまでも手を振り
見送ってくれる
友をもったばかりの
幸運な異邦人の気分
完璧な美は 他人を圧倒し
こころをまるごと受け入れる
素敵な薔薇をありがとう
傍観者 (1/2)
あなたは
じっと
わたしを見つづけている
不遇な13歳のまま
消えずに残る
静かに不実をなじる瞳
不安げに憂悶に揺れる顔
あなたは
ずっと
訴えつづけている
無言のまま
聞こえずにいた
奥歯で耐えつづけていた25年の慟哭
微塵もゆるがなかった両親の救出の叫び
無意志な傍観者のわたし
ざわめく自己嫌悪に押され
アホのように食い入る画面
帰国者らの騒音の日々
あなたの15歳の娘
目をそらした
艱難辛苦のはじまりを告げる涙
傍観者 (2/2)
どうかあなたの手に
女となり
母親となった
あなたの美しい手に
両親との熱い抱擁を
奪い去られた同級生との
いい汗のバトミントンを
聡明な笑顔のコーラスを
堂々の帰国宣言を
どうか叫んで
声の限り
日本海を超える力を
生きて 生き抜いて
寒気と地獄の底から
力の限り
もう一度叫んで
あなたの命の声を
不遇という言葉遣いは違うのではないでしょうか。
不遇・不実・不安という不連続。無作為だったはずなのに作為が過ぎているのでは。
「不安げに憂悶に揺れる顔」は描写の重複。たたみかけにならないのは、どうして
あなたが感情移入しているのか不明だからではないでしょうか。
「13歳」のMさん、「女となり母親となった」Mさん、その娘のHさん、いった
い誰に焦点を当てているのでしょうか。統合した人物だというなら、それを明確に
想像できるあなたをわたしは少しも想像できないのはなぜでしょうか。いったい、
誰が誰を励ましているのでしょうか。「無意志な傍観者」を続けるのはかまわない
が、もはや「無意志な傍観者」ではないと、どうして思えるのかわかりませんでし
た。「勇気(or元気)をありがとう」という感動乞食から一歩踏み出してはいるが、
皇后の政治的発言を聞いた後ではいかにも物足りません。
汽水の二人
指についた女の血合いをシーツで拭い
煙草を取りにベッドを降りた
白い肢体をなぞりながら
窓のない部屋に煙の行方を追う
鈍色(にびいろ)の空に
一条の陽光(ひかり)が射し込めば
川面の白鷺は羽ばたき
薄暗い川床の鯉は揺れる
川を下り海に出ると信じた女に
そう信じさせた男は問う
「幸せか」
頷くことはわかっている
シーツを洗う洗濯機がないのを
わかっているように
>>598 「同情は最大の侮辱である」という言葉があるそうです。
“感動乞食”同然のわたしも、それを信条としております。
>>597は
>>543が書かれたほぼ同時期に作ったもの。あまりにクサクて
お蔵入りさせたのですが、年末のドキュメント大掃除で復活させてみました。
こうしてマイマイカムリさんの登場を仰ぎ酷評いただけるのですから、
充分に意味のあった詩だと喜んでいます。(皮肉じゃないですよw)
言葉使いも違うんでしょうねぇ。確かに「不遇」じゃあねぇ〜
鼻につくほど作為的かもしれません。わたしもそれが嫌なんです。
事態が毎日変化していく中で書いたものなので、焦点もぼやけているでしょう。
しかし、もはや「無意志な傍観者ではない」と謳ったつもりは一度もありません。
何をどう思おうが、わたしは題名どおり「傍観者」にしか過ぎません
何の力にもなれない者は、彼女らの前では「無意志な傍観者」なのです
ただ人間、物事を解決したい、打ち勝ちたい、幸せになりたい、現状を打破したい
と思うなら、まず生きることです。
どんなにつらい目に遭っても慟哭しても、生き抜いてこそそれが手に入る。
そんな気持ちでのみ書いた詩です。
当事者に伝えると、マスコミでよく流れているめぐみさんの写真のように
悲しい目をされるのでしょうけれど。
「だから、生き抜いているんですよ」と。
今年もよろしくお願い致します。どうかお手柔らかに。
ああまた
実家から柿が来た
4個x6列x2段
キッチンペーパーにくるまれて
ふわりと添えられた柿の葉
義母らしい心遣い
義父からの電話の背後から
義母の気配がする
あの夏以来会話がない
皮を剥くのが億劫で
箱を開けるのが憂鬱で
10個配って2個食べた
今年最後のゴミの日
2ヶ月ぶりに開けた箱の中は
3個だけ滲み黴びて
他は卵のように白かった
そっとつかむと
指がゆっくりと沈む
8年目の嫁はずくし柿
甘えが過ぎて持てあます
皮が破れませんように
血が出ませんように
消化しきって血袋となった
私をゴミ袋に収めた
>>602 改行規制にひっかかり,タイトルを投稿者名に移動しました。
おじゃまします。
>マイマイカムリタン
コテ辞典のプロフの"出現スレ"という項目にここのスレを掲載してもいいですか?
直リンが嫌なら、リンクを貼らずにスレタイのみの掲載でもかまわんす。
掲載自体がヤだったら仕方がないですけども、、
いかがでしょうか。
おっけーです。ありがと。
>>605 ご協力いただきthxですー。
ホント、アリガト。
んじゃ。
切れ切れの 契りし雲に 狂ふ月
見残した 夢はないのか ちぎれ雲
振り向けば あれが海かと 鳴く千鳥
608 :
山崎渉:03/01/19 13:56 ID:0KpP5AQU
(^^)
保
冷蔵庫の扉を何度も開け閉めし 食おうか止めようか四日目の牡蠣
生きてる?
612 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/03/28 19:34 ID:JY/Mbp3W
>611
生きてるよ
残念ながら
とつなげたので誰かこの後一行書き足してくれ。
そしたらまた誰かが一行加えると。
そんな風にやりますか?
名無しでもコテハンでも可。
613 :
名前はいらない:03/04/03 21:25 ID:hlPijhZa
>>612 マイマイさん、お久しぶりです。
お元気ですか?
614 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/04/06 05:26 ID:REnwYWMN
>613
といわれても誰だかわからないが、元気です。
もう花見はしましたか。
私は先日浜離宮で夜桜を見物しました。
徳川時代の庭園の周囲に2003年問題をひき起こしている
超高層ビルが林立して、ちょっとした異次元空間のような景色でした。
おすすめ。
>>といわれても誰だかわからないが、元気です。
warota
gbICieLBだよママン、といわれてもなあ、悪いけど覚えがないなあ。
hlPijhZaの人とは違うのかな。最近、書けなくてなあ。
書かなくちゃいけない約束もあるのに。
もちろんイラク侵攻なんて大状況は関係なく。
もうすぐADSLになるんだが、えーでエスエルという駄洒落しか浮かばん。情けない。
エスエルといえば蒸気機関車を思い浮かべる向きが多いだろうが、左翼セクトが浮か
ぶところがおっさんの証拠だな。
マイマイカムリは、おっさんなのかあ。
618 :
ジュン:03/04/09 00:02 ID:uMK+kxxo
もう会うことのない、かなへ
さよなら。さよなら。
君へのメールがあて先不明になって、
決心がつきました。
前にも言ったように、いつでも僕を切っていいように。
そのときが来たと、決心します。
好きでした。とても、好きでした。
でも、幸せにはできません。
さよなら。さよなら。
いつか。ふと、会った日は、君の幸せが見えれば、それでいいです。
心の片隅に俺を、刻んでいてくれれば、
それでいいです。
かなちゃん。元気でね。
君が最後に一番好きだったよ。
619 :
ジュン:03/04/09 00:33 ID:YHHhlTa1
さよならの言葉も無くて。
いつのまにか、消えていて。携帯のメールを間抜けに待つ俺がいた。
君の過去を心に止めて、自分なりに納得して。
すべての終わりにしようとしていた。
君はそれでいいのかな?わかっていたのかい?
今がすべてじゃないってことを。
誰も傷つけたくはない。心の中にいる、ホントの君がかわいそうだよ。
抱きしめたい、安らぎ中に思いが感じられるのならば。
いつまでも、いつまでもそのままでいい。
あの日の思い出のままでいられるのならば。
マイマイさんご無沙汰です。
朗読会の握手の温もりがヌクヌクと... 春ですね。 お恥ずかしい。
マイマイカムリは小笠原諸島の父島に住んでいた頃によく見かけました。
食用カタツムリの一種だったように記憶しています。
現在では食する人も少なく、ヤドカリ君達の住まいと化しておりますが、
道路には、ヤドカリ注意なる標識上にマイマイカムリの殻を被ったヤドカリ君の
絵が掲げられております。
マイマイカムリさんは、「食べられてしまうコテ・トップランキング」にエントリー
されてしまいそうな名前ですね。
しのようなものでも、何でもありませんが御挨拶がてら書きこみさせていただきました。
>617
そうだ。どう読んでもおさーん以外に書けないだろ。
>618
女と別れるときの男の最大公約数的な感慨ですね。
>619
618と同内容を繰り返しちゃってますね。ま、愚痴っぽくなるところが
よくあるパターンでもあります。元気出しなさい。女はいくらもいる、
というのは嘘。好きになれて好いてくれる女は希少。
>620
久しぶり、元気ですか。そういえば握手しましたね。
思いつきのコテなので由来を知らずにきました。
そうですか、食用カタツムリなのか。某氏から、逆にカタツムリを食うマイマイカブリという虫がいるがと聞かれて困惑したことがありました。はたして私は食う方か、食われる方か(笑)。表現というのは自分で自分を食うようなところがありますね。
島民だったとは意外。父島はホエールウォッチングができるところではありませんか。
まだ訪ねたことはありませんが、マイマイカムリウォッチングに行きたいですね。
世話になった人の葬式から帰った夜。
沈潜しているべきなのに、「東京ラブ・シネマ」(8CH)観てた。
江口洋介がいい。「ランチの女王」のときもそうだったが、ヒロインを光らせる。
もう雑談スレだな。
623 :
山崎渉:03/04/17 13:24 ID:GAm0uYE/
(^^)
624 :
山崎渉:03/04/20 01:59 ID:3rQpfsMd
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
カスタネットの鳴る丘で 1/2
朝と夕は自転車置き場に棲みついた猫に餌をやらなくてはならない
彼らは公務員上がりの舅のように時間に厳格だ
何本かの電話をかけ何本かの電話に出なくてはならない
(笑)(汗)(泣)をちゃんと使い分けられるか確認するためだ
2箱から3箱の煙草に火をつけ灰になるまで持っていなくてはならない
受動喫煙の健康被害を立証するための人体実験だ
空腹の不快を避けるために前もって食事の用意をしなくてはならない
他人に食事の用意を頼むのは自分で作るよりも不快だからしかたない
つくった食事を汗ばみながら咀嚼しなければならない
餌であることを忘れるには冷たく咀嚼しないですむ冷や奴のような料理が好ましい
風呂から溢れないよう湯が溜まるのを見張らなくてはならない
自動お湯張り装置を信用しないのではなく女声アナウンスが不気味だからだ
身体に石鹸をみみっちくこすりつけなければならない
本当はサンドバックのように大きな石鹸に身体をこすりつけたいのだ
乾いたバスタオルの裏表を均等に使って拭かなければならない
大口を開いた洗濯機の餌として拭き終えたタオルを投げ与える
新聞が届きTVが映るのを知るために読んだり視たりしなければならない
いつか新聞が届かずTVが映らなくなる日を待っているからだ
カスタネットの鳴る丘で 2/2
思考に霧がかかってきたら布団を敷かなくてはならない
その前に衣服を脱ぎそろそろ洗濯すべきかどうかも決めなければならない
明日身につける衣服は枕元に出しておくべきなのだ
明日はどんなゴミを収集する曜日なのかも確認しなければならない
起きてから確認するよりずっと未来志向といえるのだ
枕を整えて眠るように自分に言い聞かせなくてはならない
もしかしてこのまま死んでしまうかもしれない
からだ
そして私は夢を見る
サンダース軍曹が遮蔽物から手榴弾を投げるように
身を屈めながら腕だけを振るい
黄色い煙に変わりはじめた2B弾を放らなければならない
機関銃を乱射しながら突進してくるドイツ軍を黙らせるのだ
懐かしい火薬の匂いを吸い込み乾いた爆裂音を耳の奥に聴いた
ゆっくり10を数え塹壕から立ち上がると
そこはカスタネットの鳴る丘
だった
302 :雪の佐渡 :03/04/26 10:56 ID:jF6hbNHT
ぼたん雪が風に突き飛ばされ
きりきり荒海に落ちていく
短い蔓を伸ばす間もなく
うねりに飲まれていく
あれがちぎれた手紙なら
集めてつなげて読めるのに
ここに届くのは余白ばかり
言葉が水面に映るなら
底から透かして読めるのに
鉛の油に被われている
♪暮れりゃ砂山 汐鳴りばかり
雀ちりぢり また風荒れる
みんなちりぢり もうだれも見えぬ♪
海に降る雪
海に 降る雪
不平を言わない
======================
♪北原白秋『砂山』から引用
梁山泊からのコピペスマソ。
スレを見たら拉致問題の詩があったので,ここに置いていきます。
HSさんのことを考えながら書きました。
はじめて読みました。「不平を言わない」が凄いですね。
629 :
堕天使:03/05/10 19:41 ID:6cpwFHH+
630 :
627 :03/05/14 05:54 ID:KjTYjMIG
きのうのニュースによると,HSさんの手紙は届いたらしい。返事も来たそうで。
他の人のは断られたのもあるらしいですね。手紙一つに一喜一憂する事態は異常だ。
北朝鮮としては曽我ひとみさんを一本釣りしたいんでしょうね。
日本側の認定被害者に入っていなかった彼女を唐突に帰国させたところから
北朝鮮にとってアメリカをも巻き込む隠しカードであったのだろうが、その
意図はまったく裏目に出ました。
最初にたいていの人が稚拙と思うだろう彼女の詩を読んだときも、うん?と
少し考えるものがありました。その後、折々の所感、記者会見などの発言は
どれも注目すべきものでした。いったん日本語を奪われ、朝鮮語と英語を学
ばざるを得なかった多言語環境から、また日本語を解放された曽我ひとみさ
んの言葉は、きわめて明晰にして論理的な状況への発言でありながら、詩的
なまでに強靱な語り言葉の身体性をもって、私たちの胸の深奥を揺さぶりま
した。世界的な普遍性を備えた一個の表現だと思います。新聞記者や学者は
もちろん、少なからぬ小説家や詩人も心中蒼ざめていることでしょう。
632 :
bloom:03/05/16 08:29 ID:36go1TXG
633 :
_:03/05/16 08:30 ID:FxOQ9vg7
634 :
名前はいらない:03/05/16 13:50 ID:xuv4/w9e
635 :
名前はいらない:03/05/16 14:50 ID:MVgEL9b6
636 :
1000万円:03/05/16 15:06 ID:YD5ppCTU
てにいれた
うしなった
きみを
ぼくを
ひきかえに
ときをもどせるのなら
よろこんでこのなといのちをさしだそう
638 :
山崎渉:03/05/22 02:51 ID:R3rNNKvM
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
保全
640 :
山崎渉:03/05/28 11:24 ID:0k3PpwVO
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
保
ageてくれてありがとう。
詩を書いてくれるともっと嬉しいが。
ビデオで観た『マイノリティレポート』
スピルバーグ映画としては失敗。
原作が暗いからなあ。原作の勝ち。
643 :
名前はいらない:03/06/27 01:51 ID:nZ7cxnQo
君は遠くにいるのだろう
ひどく遠くへ
君が望むそのときだけ
私のもとへと降りてくる
私がいくら望んでも
君の元へは届かない
君が
苦しみ悲しみ
そして寂しくなったそのときだけ
私の所へ来れば良い
私はただその一瞬のためだけに生きている
644 :
名前はいらない:03/06/28 01:59 ID:bghzNDx6
昨日は新橋の骨ビルを窓から眺め オレの中の何かが壊れた
「行きたくない」
それでも足取りは会社へ向かう
今日も新橋の骨ビルを窓から眺め 俺の中の何かが壊れた
「生きたくない」
それでも毎日息をしている
しかしあのビルはいつ見ても気持ち悪いなぁ…
殺し屋(1/3)
色あせた紫陽花を背に
私は門扉の内側にしゃがんで待っていた
これなら通行人に見られることはない
玄関ドアのノブが回り
この家の主人が出てきた
訝しげにこちらを見た
左手に持った写真と比べながら近づいた
そっくりとはいえない
名前を尋ねた
違うとはいわなかった
男に囁きかけるように身体を寄せ
右手のナイフを肝臓の位置に定め
刺し通してから抉った
前にのめろうとする男を支え
首筋を抱えこんで
門扉前の小さな階段に座らせた
小さな溜息が洩れた
男か私のどちらが発したものか
少し考えた
殺し屋(2/3)
紫陽花の陰から踏み出し
門扉を閉めながら
酔いつぶれているような男を一瞥した
振り向きざまに何か柔らかいものに触れた
そこに10歳くらいの男の子が立っていた
いつからそこにいたのか
みすぼらしい格好に愚鈍な顔つきをしていた
とっさにその子の手を引いて歩き出した
人目につく車に乗ってこなかったのは正しい
後悔する必要はないと自分に言い聞かせた
とにかく駅まで歩くしかない
しばらくして小さな商店街が見えてきた
男の子の緊張が少し和らぐのを右手に感じた
コンビニでアイスクリームを買い与えた
男の子の表情がほころんだ
釣り銭も握らせた
アイスと小銭を握ったまま
困った表情を浮かべた
小銭を握った手を開いてやったら
眼を開いて数えていた
顔に信頼が浮かんだ
殺し屋(3/3)
コンビニの裏手でアイスを舐め終わるまで
20分以上はかかった
「家はあの近くなのか」
「うん」
「お父さんは何してる」
「いない」
「お母さんは」
「ビールをたくさん売ってるの」
「酒屋なのか」
「ううん」
「ビール工場にでも勤めているのか」
あいまいに頷く
「このあたりにビール工場なんかないぞ」
「お母さんがそういったもん」
「嘘つけ」
首を振る
「お母さんはどこで働いている」
「駅のほう」
「駅のどこだ」
私は木切れを拾って地面に直線を引いた
コーヒーの空き缶を真ん中に置いて
ここが駅だと示した
男の子は瞳を輝かせて地面に見入り
「ここに自転車屋さんがあって、ゲーム屋さんがあって、
なんでもない屋さんがあって、床屋さんの隣」
殺し屋(エピローグ)
ほどなく駅の北口にそれらしい一角を見つけた
なんでもない屋さんといったのは
閉じた小児科医院のようだった
そこには酒屋もビール工場もなかったが
男の子は嘘をついてはいなかった
たしかにビールをたくさん売っている場所だった
いまは車の下で仰向けになっている男の子
行方を気にする人間はたいしていないだろう
TVの公開捜査番組などで写真を見るのは
私にしてもゾッとしないことだ
上着の裾に付いたコーンの屑を払った
「殺し屋さんだね」
そんな声が聞こえるわけもない
溜息をついたのは誰なのか
今度は考えるまでもなかった
>いまは車の下で仰向けになっている男の子
いまは車の下で仰向けになっている男の子の
650 :
山崎 渉:03/07/12 11:17 ID:Cc9F2JY5
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
651 :
山崎 渉:03/07/15 12:01 ID:iuxfPmjy
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
653 :
阿麻:03/07/19 06:30 ID:rYFmUCcS
マイマイカムリさんへ
この前、煽りあいみたいなことになってしまってから、
マイマイカムリさんが朗読会スレへのカキコをなさらなくなってしまいました。。
いくら初参加とはいえ、ガシガシ質問させていただいた中で、マイマイカムリさんが
不快に思われるようなことがあったら、ごめんなさい。又、教えてほしいです、。
今後気をつけますので。
傷つけてしまったとしたら、どういう発言がそうしたのか、教えてください。
もうそういう発言はしないようにします。
アドバイスまで下さった方に対し、まじごめんなさい。
又、朗読会スレにマイマイカムリさんにカキコしてほしーです。でわ。
スレ汚しすま祖
654 :
阿麻:03/07/19 10:29 ID:rYFmUCcS
それからマイマイさんの詩、心にじわんと浸透してくる感じのが多くていーですねえ。。。
>>653 えーと、私はあまり雑談には参加しません。必要だと思ったとき以外は。
朗読会へはさまざまな予断や偏見もあるだろうから、その訂正のために
書き込んだまで。阿麻さんに向けているようで不特定n数に書いている
のです。したがってあなたに対して快も不快もありません。ついでに、
「ゆるい展開」といったのは、あなたのレスを含めたn個の書き込みの
流れに対してです。だから「展開」なのです。ま、第3回も着々と準備
が進んでいるようでけっこうなことです。がんばってください。
>>654 ありがとう。
>>646 そこに10歳くらいの男の子が立っていた
いつからそこにいたのか
訂正
いつからそこにいたのか
そこに10歳くらいの男の子が立っていた
657 :
山崎 渉:03/08/02 01:29 ID:8+jueK0E
(^^)
658 :
山崎 渉:03/08/15 13:35 ID:jFO+cPAl
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
659 :
練習ねほん ◆FSnm09kHak :03/08/15 14:10 ID:L8Bxsqj2
660 :
´Д⊂)゚。 山崎ねほん ◆FSnm09kHak :03/08/15 14:57 ID:L8Bxsqj2
「しのようなもの」
青いジック
お前のチャックだけど4核の穴から覗いた
機械の心臓
光の点滅が嘘を点いているように見えた
致命傷(1)
みんな終わってしまった
みんなみんな終わってしまった
返信を待ちぼうけたまま
沈みこむオドケタメール
7回ずつのコールが飲みほす
渇ききった留守番電話
とおく幕引きの合図
駆け落ちするわけにもいかないしな
耐え切れなかった滲んだ涙
疲れた煙草の灰が見える
致命傷(2)
何にもならなくてもいいのか?
そう訊かれたこともあった
最期のごほうびは
口移しのスイカ
ぬるい甘さが
さりげなく夢を断つ
聞き分けた想い出の中
微笑んでくる
すきとおったやさしさ
君のおかげだと…
身体に気をつけるんだよと…
何のために
何のために
たかりあった肉体なのだろう
保
664 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/11/10 11:33 ID:/KgmnN5x
「そんなことばかり考えるので、自分の詩や文章がおろそかになってしまった。
でも表現は全体でするものであり、誰かがいいものを書く、ということがたいせつ
であり、わざわざ自分がかくことはないのだ」(荒川洋治 『忘れられる過去』み
すず書房 159p)
いいなあ、荒川さんは。ほかの著述家が書かないことをさらっと書く。紫陽社とい
う自らがつくった詩集出版社の活動を振り返るなかの一節であり、以下に続く。
「自分が書く時期はおそらく、自分が思う以上に先に話なのである。文章や詩を書
く人のなかには、その書くことだけしか見えない人もいるが、ちょっと書くことの
周囲をみてみると、いろんなものがある。見えたところから先にはずいぶんひろい
世界がひろがっており、本をつくることもそのひとつだし、本をつくらないまでも
、興味ぶかいこと、ゆたかなこと、楽しいものが書くことのまわりには想像する以
上にある」
業界とは異なる「詩の社会」(これも荒川さんの言葉)から、「社会人」の先輩と
して、未だみぬ後輩への励ましだろう。
>>664 「誰かがいいものを書く、ということがたいせつ
であり、わざわざ自分がかくことはないのだ」
ここ、とてもおもろいですね。
666 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/11/10 20:03 ID:Kmjq3MJO
おもしろいでしょ。なかなかさらっと書けないことです。
詩や小説にかぎらず、音楽でも新しい表現は一群となって生まれてきます。
荒川さんの最新エッセイです。ちょっと高いが(2600円)、詩集出版についても書かれてあります。図書館にでもリクエストして、おすすめ。
667 :
名前はいらない:03/11/11 01:15 ID:dHhebvEU
詩人の日記
詩のようなもの
詩の自省
詩の哲学
詩のオナニー
???
668 :
マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 :03/11/11 11:13 ID:9hLc+vi5
>667
このスレについての感想なら、上記『忘れられる過去』の一読を勧める。
詩人がアウトローなどよりはるかに世界をはみだしていることがわかる。
俺なんざ、とても。
669 :
名前はいらない:03/11/11 16:59 ID:dHhebvEU
ああ、どうも。
あれは「詩のようなもの」であって「詩」でない
つまり感想(『一体なんのスレだろう……?』という)を書いてみました。
思いついた順です。
まーココで言っても嘘か本当か判断できないだろうけど、
私もつい最近、やくざの諍いに飛び込んで、痛い目あってきましたから。(笑)
な〜んとなく「詩を愛するものの、はみだし」は解りますよ。
常識よりも、内面の真実を信じるが故の齟齬と言いますか、
こんなんで俺、就職できるかなぁ〜っていう……
ン。本読みます。ど〜も、ありがd&hearts:
670 :
669=667ね:03/11/11 17:00 ID:dHhebvEU
あ……まちがえた……
恥ずかしい……(笑)
>669
ありがとう。
俺のこと? とは自意識過剰だったかなと思っていたところ。
この本は、書評や本にまつわるエッセイを集めたもので、中高生向けのように平易
ですが、随所にかなりなことを書いています。
荒川さんは食えない頃(いまもたいしたことないだろうが)、といっても若き日で
はなく、女房子どもを抱えた中年の一時期、ガス料金の集金人をやっていたことも
あるそうです。この本を読めば、こんな男でさえ曲がりなりにも家庭を築いてやっ
ていけるのだと心強くなるはずです。就職できるといいね。
>>660 >機械の心臓
>光の点滅が嘘を点いているように見えた
ねほんよ、いける表現だったのに惜しかったな。
機械の心臓/嘘が点滅している
とすべきだ。1行に点を2つも使うな、必然性もなく。
「ように見えた」なんて比喩はねえぞ。
腰が引けてる「ように見えた」と作文で使うのだ。
何かあったか何もないけど正月は帰ってくるのか母の電話の声のでかさ
お久しぶりです。
えー、朗読会のスレッドが消滅しているようなのですが、
何かご存知ですか?
>>674 いわれて気づいたけれど削除されたみたいですね。
やはり、自治スレがにぎわうとスレが削除されるという前例通りになりましたな。
ルールとは書き込みの内容や質には関係なく外形的な適用基準を満たしているかどうか
だけなんですね。まあ、そういうもんです。
先日、『明日を夢見て』(監督G・ペルナトーレ)という映画を観た。
身につまされた。
映画の中でシチリアの羊飼いの独白がある。
俺は羊飼いだ
羊飼いのいいところは夜に星を見れることだ
農民たちは星をじっと見たりしない
野原の羊飼いは夜になると違う人間になる
俺は時々星を見て話をする
世界は本当にあるのか?
ないと思う 幻想だと思う
殺したウサギを見てもそう思う
まだ生きている目が絵を見ているときみたいに
俺を見つめる
昔絵を見たことがある
俺がどっちに動いても絵はいつも俺を見ていた
ps:デンゼルワシントンの新作『アントワン・Q・フィッシャー』にも
よい詩の朗読がある。