1 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :
2005/08/05(金) 08:59:03 ID:vm0A6IXR おれのは詩じゃなくていいや。
2 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/05(金) 09:00:16 ID:vm0A6IXR
「ありきたりミルキーウェイ」 インターギャラクシーチャンピオン、 火事場で飛び出すラッキーパンチ、ビッグバン級あるいは馬並み エイリアンそれでええやん、 インもアウトもやれる男 それが タワラコメキチ おれのこと メル子とふたりでブラックホール団から地球を守ったこの10年、 彼女ったらハエの愛人で魔女なんだけど、 おかしいんだ、 おれのこと 好きです なんて言ってくれてさ、 そんなこと言われたの初めてで、だから、おれ、 彼女に忠誠を誓ってるわけ。 最近、気になること。 彼女が他の男に恋をしている。 おれと彼女の間には愛がある。I'm sure. でもさ さみしいし、気になるし。 恋より愛が上等なんて、考えてみりゃ、そんなこと決まっちゃいないさ。 愛があるから恋はしなくていいなんて、思いあがりでした。 気づけばおれも恋ならいけるくちでした。 ブラホル団、木星をミニX線星にして、太陽系をマイクロウェイブでチンしちまおうなんて企んでるご様子。 せこい。いっそ太陽を燃えるゴミの袋に入れて水曜日に出しゃいいのだ、出しゃいいのだ。 とにかくそんなわけで連中の宇宙空母をアストロベルトまで殴り飛ばしに行かなきゃいけないのに 彼女が誰とテレパシってるのか気になって、調子出ない。もういいか、ちょっとさぼろうか、 しんどいわ。
3 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/05(金) 09:00:56 ID:vm0A6IXR
だいたいさ、彼女、Beelzebubっていう悪魔大魔王の愛人でさ、愛人ってどうなの? って思うんだけど、 まあ、それはおれと付き合う前からの契約で仕方がないんで、 まあ、そこは割り切って、つむじに666の痣がある子供はつくらないって言ってるし、 おれの子供は産んでくれるかなあ。聞けない。こえー。 それがここんところ、どうやら10歳ぐらい年上のオトナのオトコ(妻子持ち)に癒しを見出してるようで。 そりゃそうさ、おれなんか銀河一のラッキーパンチしかとりえがなくて、 彼女の悲しみなんか、ちっとも分かってやれない。 否 分かってやろうなんて傲慢。彼女にしてみりゃそんな態度拷問。 でも、分かって欲しいんだろ? 誰も分かってくれないとよく泣いてるじゃないか。 そのあげくサバト、黒ミサの夜、踊り狂う群れ、離れて見てるおれ、あまりにも無力じゃないか。 地球人口60億ちょっと守れても、彼女を守る自信がないよ。守るんじゃない、抱きしめるんだ。 よけいなお世話らしい。 ねえ、きみをまた抱きたいよ。 木星の大斑点にふたりの名前であいあいがさを書いてくるよ。 流れ星を掬ったら、金魚といっしょに袋に入れて持って帰ってくるから。 きっと、さ、
4 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/05(金) 09:01:55 ID:vm0A6IXR
「公園」 木が立っている。 名前を知らないので、木と呼ぶ。 いろいろなかたちの葉っぱの木がいろいろに立っている。 ここは公園なのだろう。 人が立っている。 名前はよく知っているが、特別なので、きみらには教えない。 おれのなかに人がひとり立っている。泣いている。 さよならと言って、泣いている。 おれが泣いているんだろう。
5 :
猛禽 :2005/08/05(金) 11:07:35 ID:abYbI0o/
>>1 ヽ( ФvФ)っ□ ←ROM専住民登録申込券
イタダキ 〜 <丶`∀´>つ □⌒ ヾ( ФvФ)っ (・A・ )イラネ
「塔」 俺はいま大きなものを手に入れようとしているのだ。 脊柱に長く伸びた蟲が育って 俺の神経をファックしている 貧乏ゆすりは止められそうにない 嘔吐に萎え、嫉妬に震え、それでも 俺は俺をビルドせねばならない 見ろ、塔だ! 地平に突き立った塔だ 自転によって自ずと姿を現す、俺は最初の塔なのだ 女を知らぬ時の孤独は甘く、失った後に訪れた怯え 俺はついに自分自身の手で俺を築くのだ。
>5-6 オートマチックセンチメンタリズムクラブにようこそ。 分かりやすい雰囲気で。
「塔」 おまえが快楽を貪った塔である俺は、 おまえがいなくても塔であり続けるだろう。 無人の塔であっても、 俺の力は四方に発散される さらにどす黒く輝き、 節くれ立ち、いのちに脈打つ 俺の歌を聞くだろう 子らが固めた海辺の城、波に呑まれる長城、 跡形も無いと言い切れるか? 俺よ、塔を築くのだ。
思い入れたっぷりにお送り致します。 課長・視野狭窄
「海より上がる」 女、上陸し、産卵す 波頭白し、月光の浜
12 :
名前はいらない :2005/08/06(土) 09:05:34 ID:MunJ6Gms
波頭白し、は波頭白き、の方が良いと思った。 白しだと言葉がもたつく。 夜、水、生命、砂、イメージ的には○。
「破片」 身体からガラスの破片が出てきた いつの頃のものだろう 割れたワインの瓶 おれがひっくり返して きみがもったいなあー と言った 花火の夜 真上にあがって降ってくる火の粉と炸裂音 痺れて立った産毛 きみの手を握っていた 映画館の座席 悔いは雪だるま式に転がり続けて、 後ろめたさを女々しさで覆った 同情を買わせる手練手管 結末はない。 中断があるだけ。 再開しないだけ。 破片が埋まっているだけ。
>12 ありがとうございます。
「あこがれる専用」 ぼくの隣にいるのは いつだって ぼく専用ではない女の子たち ぜいたくですか? 専用だと 三倍速いそうですよ。 動きが。 舌の動きや腰の動きも三倍で、 すごいですね、 三倍も速く動く なんて、 ああ、 (妄想中) (妄想中) (妄想中) はいはいはい、というわけで、さて、 今日は土曜日です。懲りもせずぼくは、ぼくではない男に対して三倍速く舌を動かす女の子とデートです。 女の子の名誉のために言うと、浮気じゃないです。ふつうに笑いあうだけです。 その証拠にその笑顔はぼくの前ではふつうです。あいつの前では三倍も輝く 手榴弾を投げつけたくなりますね。 一晩寝て忘れた寂しさを ふたたび取り戻すために じゃあ、行ってきます。
「盆踊り」 天使たちが盆踊りしている広場のかたすみのベンチに とうもろこしを一口齧って自分の歯型を観察している天使がいる。 ドンドンドン、タカラッタ、ドドンガドン こんばんわ、天使 こんばんわ、人間 ドンドンドン、タカラッタ、ドドンガドン 不景気ですね 最近はそうでもないでしょう ドンドンドン、ハイーヤイヤイヤ、ドドンガドン 会話が終わったので、天使はとうもろこしを見つめ、私は故郷へ帰った。 ドンドンドン、タカラッタ、ドドンガドン
「夏の道」 おれは かたつむり だぜ、けど、 バックする かたつむり は見たことないんだぜ。 だから おれも そうだろうぜ。 チャリンコを一生懸命にこげば そのまま夏の空に届いちまうような 見晴らしのいい田舎道 そんな道をおれは いま 行ってるんだぜ。
「ぐらさん」 すっかりぽっかり空いてうっかりはまって ところがじっさいにはそんな穴などどこにも空いてはいないのだ。 胸のまんなかにさえ 風が吹くのは 呼吸しているせいなのだ。 喉が渇いている気がする。 目の前のコップの水は蒸発して雲になるんだろ? いつか 風をよび、嵐を起こせるのなら、こんなにもためらわず、 ぼくはごくごくとコップの水を飲むことができるというのだ。 にしても、 飲んだ水がすべて漏れている 水道屋を呼んでくれ、下水が口につながっている 蛇口をきつく締めつけてくれ 胸板の骨はとても薄くて、ぺこぺこと音を立てる。 絶望的に絶望的な気分で映画は始まってるのにサングラスを外す気にならない。
「わたし、若い頃のママにそっくりだって」 昔のママはさせ子だったって、学校で噂だったって、 ママの昔の先生が教えてくれた、その人はいまはわたしの担任で、だから わたしとしてるとママのこと思い出すんだって。 わたしのあの声、ママにそっくりだって。 それで わたし、ママのこと、好きになった。 先生の子は妊娠しても堕ろしたのね、ママ。 わたしは産んでくれたのね、ママ。 ありがとう、ママ。 だから いくらつよくぶたれても わたし、ママのこと、好きよ。 ママとパパは同級生で パパはママのこと全部知ってて、 とても上手なママ、その理由を知っているから、 パパは気づかれないように舌を使うママを寂しそうに見下ろすのね。 リビングでいい子ぶってるわたしを苦しげに見るのね。 パパ、真面目に愛を信じててよかったわね 若い日本人女専門のブラザーたちのお下がりでも、 きれいなママとセックスできて。 若い頃のママにそっくりなわたしとお風呂に入れて。
「ひとり投稿ポエム山泊」 >2 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/05(金) 09:00:16 ID:vm0A6IXR 「ありきたりミルキーウェイ」 >4 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/05(金) 09:01:55 ID:vm0A6IXR 「公園」 >7 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/06(土) 07:51:59 ID:QD/wNU9C 「塔」 >9 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/06(土) 08:36:34 ID:QD/wNU9C 「塔」 >11 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/06(土) 08:50:56 ID:QD/wNU9C 「海より上がる」 >13 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/06(土) 21:58:55 ID:U9M8pGSl 「破片」 >15 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/06(土) 23:28:41 ID:U9M8pGSl 「あこがれる専用」 >16 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/07(日) 16:10:41 ID:dfL1oucC 「盆踊り」 >17 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/08(月) 12:12:24 ID:9Lnf3/62 「夏の道」 >18 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/10(水) 08:02:57 ID:4tVFr4x4 「ぐらさん」 >19 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/10(水) 09:25:44 ID:XYkQLHac 「わたし、若い頃のママにそっくりだって」
以上11作品エントリーなわけですが、どうですか、どうでしょう、 まずお題に沿った作品が少ないですよね? ええ、少ないですね。というよりナイね、ナイよ、こりゃあ。 審査の方も難航しそうですねえ? ナンコーしますよ、これは。 では、審査始めてください。 >2 タイトルが悪いです。内容も設定を生かしきれていません。でも、これ以上はおもしろくなりそうにありません。 >4>7>9>13>15 人に読ませる作品にはなってません。ブログならまだいいかもですね、非公開で。 >11 個人的には好き。次は作品を書いて欲しい。 >16 出だしに太鼓持ってくる方がよかったかなあ。 >17 作者にとっては傑作、読者にとっては、読んだ人が読んだことに気づかないかもしれない。 >18 これも作者以外にとってはあぶり出しの年賀状。 >19 作者迷走中。後味わるい。 採点 3点>なし 2点>なし 1点>16 3000点>シノザワ教授 優勝シノザワ教授。 ていうか、教授といったらシノザワ教授なんですよね、ぼくらにとってはやはり、坂本竜一じゃないんですよ といってもYMOも知らないYMOも遠い出来事なネット社会で、 そんなぼくらは戦後昭和のラストバタリオンこと昭和40年代ベビーブーマーでしょう? だからなんだってこともなく。
僭越ながら審査員宣言をさせていただきとうございますが。。。 一人梁山泊では不可能でせうか?
23 :
zekken :2005/08/10(水) 23:19:08 ID:z+pxkw8L
>22 onegai-simasu
「魔法」 かわいけりゃ何したって許される と、本気で信じてる その無邪気さが 好きだよ ぼくの部屋でふたりお茶の時間 出張先のプラハで買ったティーセット、 きゃ、かわいー、このカップ、頂戴! いいよ でも部屋にひとつじゃさみしいかも セットであげるよ キスまでならさせてくれるんだね。 すると灰皿が消えるんだ きみタバコ吸うのかい? それとも別の男がきみの部屋で吸うのかい? ぼくの部屋に来るたびに 目覚まし時計やらクッションやら どうしてそんなものたちばかりを欲しがるの? 新しいもの買ってあげられるのに、 ほら、そのうちきみの部屋はぼくだけがいないぼくの部屋になるんじゃない? そこでいろんな男の子たちと楽しんで きゃ、かわいー、このカード、頂戴! いいよ。でも、暗証番号知らないと使えないよ 使わなくてもいいの、それに番号知ってるから あ、そう かわいけりゃ何したって許されると信じてるきみ それはぼくがぼくにかけた魔法なんだよ ぼくの友人たちはみんなきみのこと可愛くないって言う、ブスとは言わないけど、 本心あるいは客観的に言って、それが正解、かな。でも、どうかな、 きみのどこまでも堕ちていける無邪気さが 好きだよ。
>>2 「ありきたりミルキーウエイ」
吾妻ひでお風はちゃめちゃSFですか。
このはちゃめちゃをキープしてんのがリズムのいい語り口で
これはゼッケンさんの独壇場ですねい。
て、読みながら考えてて、ああ、この内容の方の感覚も
どっか吾妻ひでお風だななんて思いましたよ。
呆れて、疲れ果てて、情けなくって寂しいんだけど。ユーモアは忘れてなくってね。
シビアに観てるわりに、女の子への愛が無くなってないとこが泣けますね。
>>4 「公園」
今度はうってかわった、内向的なシビアな詩です。
始めは、この心象風景は大勢の人を表していたのだろうけど
”人”と視点を定めた瞬間から作者本人の内的な風景へと収束していきます。
そのきゅいいいんと縮まっていく視点がおもしろかった。
現実には泣けない男が、裏で泣いている。(きみらには教えない)
だけど実はこうして詩で泣かせているわけだから、ささやかな逸脱と慰撫なのかもしれないと感じました。
>>7 「塔」
あからさまな隠喩なんだけど、塔っていうとこがなんとも堂々としてていい。
「女を知らぬ時の孤独は甘く、失った後に訪れた怯え」
というフレーズが刺さった。
>>9 「塔」
もうひとつの塔。
テーマは一緒ですね。上のとどっちがいいかっていやあ、上のほうがいい。概念的に走った分
パワーが落ちた。しかし、二つ重ねて書いてとこが、なんつか決意の悲壮さを感じさせます。
>>11 「海よりあがる」
読点が多すぎ。 女の後のだけ残して、あとは空白のほうがいい。
12で白きのほうがいいという意見があったけど、詩としては白し と切ってしまうのはありだと思う。
むしろ切って呼吸をおくほうが潔さみたいなリズムが出る。
女ってやっぱしこれははずせないよね。なんか子を産みたいっていう本能みたいなもんありますよ。
プレッシャーもあるんだけどね(子供生んでなんぼっていう価値観ー今はあまり強いプレッシャーじゃ
ないけども。。。)
>>13 「破片」
センチメンタルジャーニー ですね、、(まあこのすれ全体がそうかもしんないが)
中断があるだけ というフレーズは好きです。
>>15 「あこがれる専用」
まあ、そういうことかも、だけど、これは双方向にあるよね。
「私専用でない男の子たち」という。。
動きが3倍っていうイメージに笑った。。事実かも。。少なくとも持久力はupするよね。
最後で「じゃあ、行ってきます」って惨めさに浸りきらないリアリティがすきです。
>>16 「盆おどり」
ああ、確かにこれはいいなあ。
なんの意味もない詩なわけだけども、(リズムはある)その意味のなさ加減がなんともいい。
ちょっと頭から離れられないかもしんない。
>>17 「夏の道」
カナダの道って、ひたすら長いよね。なんかなーーーんにもないのよね 広くて。脳裏に浮かんだ。
そのながーーーーい、なんにもないピーカンの夏の道を、カタツムリの逆走っていうとんでもなく遅いスピードで
這ってるっていうのがなんともかんとも徒労感と解放感のミキシングでありました。
>>18 「ぐらさん」
>胸のまんなかにさえ 風がふくのは 呼吸しているせいなのだ
なるほどーーーなっとくしました。
しかーーし 中盤からはそういう現実性はどっかいっちゃっていきなり食道へはいらない水に
なっていくし、絶望はなんか澱のように滞っているしで。。うむ。。。。
>>19 「わたし、若い頃のママにそっくりだって」
あ、これ公募すれに書いてあったね、少し変えてあるのは微妙にエロを差し引いたんかな?
あっち読んだとき「何故化粧なんだろうか」って違和感があったんだけどこっちのほうがいい。
しかし、そういうテンションで妻を見ながら、役に立つんだろうかなんてしょうもないことまで
考えてしまいました。。かなりロリに走りつつかる父みたいだし。。
こうさ、全体的に読みながら思ってたんは、
”女の子は何やっても男は許さないといけない”て価値観かなあ。
白馬の王子様願望の裏返しかもって思ったんだけども。。んな馬鹿なこたあないのよね実は。
まあ、体力的に男性のほうが女性より勝っているっていうのあ事実なんだけれども、(基礎体力
じゃあなくて運動体力。腕力とかだよね)精神的いつも許す方へ回るってなあ変だよね。
て、そもそもは許すっていうのは女性の専売特許だったんだよね、50年も前までは。
むちゃくちゃやってるのは男のほうでさ、女房はため息をつきながらもそれをフォローに回る。
なんか今逆転してる???反動形成なのかな??
前提として、”包容力のある母性”があったからこそ、”男の甲斐性は女を許してやることだ”っていう
テーゼが成り立ってたと思うんだけども。
個人的にはまあ、たとえばさ、気になる過去とかは絶対に口にしないよ。
許してくれるかもしれないけれども、それによって楽になるのは一方的にこっちだけで、相手は
ただ負担が増えるだけなわけよね。それってずるくない?
28 :
リーフレイン :2005/08/12(金) 05:47:09 ID:VY0M0kLh
てなわけで採点。。 さあ、困りました。どういう基準がいいですか? 単純に順位じゃ嫌だと思うので独断と偏見に満ちた評価でつけますー。 候補は あこがれる専用 盆踊り 夏の道 1点 あこがれる専用 妄想と情けない気分が適度なユーモアで消化してあるように思います。 2点 盆踊り 以上であります。
「白馬と王子さま」 同じぐらい好きだったのなら、先に肌合わせた男に情が行くって しょうがねえな、女の子って生き物は なってねえな、おれってまったく、白馬に乗り損ねた王子さまで 自分の尻にムチくれて、ひるむ自分にムチくれて、 ようやく跨いだ彼女の敷居 あ、お先にお邪魔してますよ おやまあ、お幸せに 白馬に乗った王子さまたちがうようよ湧いて行列をつくる夏だから この街の夏はもう終わりかけていて 次に打つ手が見つからなくて ひとりでも人の字はつくれます と、ショーウィンドウの前を大股で歩く。
>25-28 ワオ、ありがとうございます。 「あこがれる専用」に点が入ったのは意外で、よりうれしゅうございます。 とにかく書いてみるもんだなあ。
「サバンナだなあ」 オレ、ライオンというか獅子です。肉食。千尋の谷底から這い上がった正真正銘 根っからのサバイバーinサバンナ、百獣の王です。オレを突き落とすオヤジの眼、 マジ、笑ってねえし、笑えねえ。谷に我が子を突き落とす生物の眼を見て、なるほど、 獅子であるってことは真剣に存在することなんだと自覚させられた、落下中に。 遠ざかるオヤジの頭の上、向こうにはサバンナの突き抜けるような青い空がきれいにひろがっていたっけ。 まずそのまえに、墜落死しない頑丈さを持ち合わせないといけないんだと文字通り痛感。 そんなオレもいまやボーボーです。たてがみが。ガオー。つよい。 でも女の子にはやさしいつもり。いや、奥手だったと言うべきかも。 先日、片思いしてた女の子、ずいぶん仲良くなってて、いい雰囲気だったけど、 彗星のように現れた白馬の王子様とやらに連れて行かれました。草食と雑食のコンビに。 肉食のオレからしたら、両方ともエサじゃん。言うなれば。 しかし、王子様は医者です。実家は三代続く医者だそうです。心底から他人のために真剣に働いています。 立派だとオレも思う。 真剣さなら負けないつもりですが、オレは獅子です。真剣に獅子であり続ける以外には あまり他人の役にたつようなスキルは持ち合わせません。 女の子は獅子よりそんな医者に惹かれたようです。あと、生まれついての頭のよさとか上品さとかスーパーリッチとか、顔のよさとか。 王子様、笑うとすてきな歯並びで真っ白な歯がきらんと光ります。リアルで。 オレ、すきっ歯です。笑うとぎらりと光ります。牙が。捕まえた獲物に向かってイタダキマスと言ってるようにしか見えません。 眼がコワイとかよく言われます。獲物を狙ってる眼だって。肉食だもん、だって。 合コンでは敬遠されます。ひしひしと感じます。誘ってくれた友人にスマナイ。 ともかく、またひとりになりました、オレ。オヤジはとっくにくたばってますが、 オレを谷底に突き落とす力はまだまだ健在のようです。そのたびに這い上がります。 オレ、根っからのサバイバーです。ガオー。
「つまらないことをつまらなく書く」 鳴らない電話、新着メールなし ちょっとずつみんなを期待させて がっかりさせて がっかりするとお互いに傷つくし、 いつもなんだけど わかっちゃいねえんだなあ 懲りずに また次の夏のお膳立てしようってんだ 光は消えて つまらないな。
「郵便ポスト」 昨夜書いたラブレター専用 〜〜ヤギさんポスト〜〜 民営化されたらさっそくぼくも郵便ポストになろうと思います。 毎日街角に立ってます。あなたの気持ちをぼくの口につっこんでください。 でも、ポストなので、配達はしません。 ただ、あなたの気持ちをぼくは大切にしまいます。 おいおい、そんなに詰め込むなよ、もう無理、入らんよ? ちょっと思い詰めすぎなんジャン? 吐き出さなきゃ苦しいのは分かるけどさあ… だから、無理やり入れるんじゃない、あーあーそんなくしゃくしゃに これだけの紙の束で殴ったら、人だって殺せるっつーの、 凶器は鈍器のようなものってニュースでね、言ってます、よ よ、ヨ、ヨぉ〜〜〜 よよよいよよよいよよよいよい ヨヨヨイヨヨヨイヨヨヨイヨイ ヨヨヨイヨヨヨイヨヨヨイヨイ あなたの気持ち、あいつにはぜったい知られたくないので、ぼくはポストのふりを続けます。 いつかあなた、ぼくがポストじゃないと気づいたら、そのときにはぼくにも手紙をください。 たぶんあなた、知ってて知らないふりしてるんでしょうけど。
「それでも帰らないおれは己のみじめさに欲情する変態気質なのだ」 もしかしたらあなた、酔っ払わないと、こわくて男に触れられないタイプですか? 自分の毛の生えた部分に罪悪感? それともしらふではおれとセックスできませんか? 言い訳が必要ですか? さらに冷凍庫から取り出してくるズブロッカ ちょっと悲しくなって、おれ、どれだけ乱暴にあなたを扱えるでしょうか 目を瞑らせてまぶたにくちづけしたら あとはひたすら射精のみを目指します。
嫉妬と怨念のまつぼっくり おれから独占欲引いたら何が残るでしょう 奇跡が起こったらいいな。
まつ‐ぼっくり 【松毬・松陰嚢】 《「まつふぐり」の音変化》「松笠(まつかさ)」に同じ。
好きなもの 朝は焼き立てのマフィンとコーヒー うれしくなるもの 新着メッセージ1通 いやな予感がするもの 新着メッセージ3通
「愛の焼け野原」 おれの 愛しているよ って、依りかかるための方便だったのかなあ さぞや 重かった でしょうね。 よくぞ おつかれさまでした、ペコリ。 どうお礼したら思いつかないけれど 楽しかった ありがとう、ペコリ。 なんにも残っちゃいない焼けた野原で スキップ。 頑丈な棒でナスカの地上絵も描けるほど 空ばかりが広くて 見上げれば月はまだ隠れてて 太陽は沈んだばかりで 色だけがなだらかに変わって どこまでも まずは スキップして
「空」 あんた見失ったから 空見上げる癖つきました 見つめるものがないせいで 雲ばかり どこに流れていくのでしょう いつかは雨降らすぐらい満ち満ちて すっきり消えていきますか それともずっとまっしろで 海を渡っていきますか かたちはいろいろ変わるでしょう ちぎれたりくっついたりするでしょう こんちくしょう 空がなんて青くさいんだ
「老兵は死なず」 後ろはもう振り向かないぜと決めたので 大急ぎで地球一周、きみの顔もういちど見るために 生きている間に一周できたら、 中央公園でまた会いましょう。 噴水を見るベンチにまたいっしょに座りましょう。 たがいに孫の自慢話したりしよう。 その孫たちがさ、 アツイぜ、うちらのじいさんばあさん と親指立てて賞賛するような、 そんなオレの 略奪愛 を 白髪頭のきみは受け入れるのだ、こんどこそ
「思い出す」 赤 だと気づいた交差点で立ち止まり 思い出したように 背伸び 地面の上にまだ身体があることを 思い出したように 背伸び ぼくは 肉 だ、すきまなど ない。
「村上龍 自殺」 ぼくはぼくが驚いたことに驚いたよ。 だってさ、考えてもみてごらんよ、ぼくは村上龍という作家の書いた本は数冊読んだけれども、 村上龍個人にはなんの興味もないんだぜ? だからなぜぼくがそんな嘘にだまされて驚いたのか、不思議じゃないか、そうだろ? だいいち、村上龍のファンだなんて言いふらされたら、恥ずかしくて、表を歩けなくなるよ、貧乏くさいだろ、彼の書くものって、 貧乏くさいんだ、村上龍はとても貧乏なことを一生懸命に書くんだ、でも、文章は好きだな、 とくに「。」が少ないところが好きだよ、区切りがあいまいで、えんえんと続く嘔吐のような文章なんだ、 ぼくは嘔吐のたびに不思議な感動を覚える、来た道をそのまま戻って出て行くんだ、見た目は変えても、 そっくりそのまま同じものが同じ道を辿って戻ってくるんだぜ、げろとうんこの決定的な違いは、げろには折り返し点があるってことさ、 うんこは一方通行だしさ、それはぼくがオナニーによる射精に抱く嫌悪感と同じことなんだ、 彼が黒人のペニスを愛するのと同じことなんだ、黒人のペニスは勃起してたって折れ曲がるそうだ。
「ひとり芝居」 お肉の食べすぎで喉が渇いて、水ばかり飲みたくなって もうおなかいっぱいで ほら、いまこっち夜じゃん? だからさ、始まるわけ さみしいつうか、こう、頼りなーいアレで、やっぱさみしいかもーつて なんか見覚えのある輪郭についね、焦点あわせそうになったりして いかんいかんとか 意識的に分かりやすいひとり芝居でさ、 ボインの中国人の女の子とつきあったりして いいのかね、いいかげんな逃げ打って きみのこと思い出しても何も感じなくなるのがいまはまだこわいです。 それであのコたちとてきとうなゲームで こてんぱんに負かされるけど、それはちっとも苦にならないよ むしろ感謝、こんなへたくそなおれなんかちゃっちゃと片付けちゃってくださいよ きみら、忙しいんでしょう? おれは水飲んでるから。蛇口をひねると水道から水が出てくるからね。
「夏の終わりは青空と雲の記憶」 拝啓 夏の終わりに オスのかまきりさま あなたはぼくら全オスの理想です たったいちどのセックスであなた 食べられちゃうんでしょう? 生涯最初で最後の射精 したら 死 それでもやらずにいられないなんて まさに愛 快感とはそうあるべきです。 ぼくらはすでにかなしみばかり繰り返しています。 救いを求めるわけではありませんが、すこしばかり嫉妬に疼きます。 ご子孫の繁栄をいのりつつ オスのかまきりさま
投稿ポエム山泊5+(Toukou Poe-muzan-paku FIVE plus) 24 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/11(木) 10:50:27 ID:fqBhOW0L 「魔法」 29 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/12(金) 11:34:43 ID:Nm17kRjW 「白馬と王子さま」 31 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/13(土) 07:08:42 ID:erKmvFBJ 「サバンナだなあ」 32 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/14(日) 10:13:45 ID:5aSMQ2GY 「つまらないことをつまらなく書く」 33 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/14(日) 10:43:16 ID:5aSMQ2GY 「郵便ポスト」 34 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/17(水) 08:56:16 ID:R4sIq2yN 「それでも帰らないおれは己のみじめさに欲情する変態気質なのだ」 39 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/17(水) 15:57:17 ID:6OkDU0WI 「愛の焼け野原」 40 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/19(金) 10:48:05 ID:YesG0C1b 「空」 41 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/19(金) 10:59:57 ID:YesG0C1b 「老兵は死なず」 42 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/22(月) 10:10:09 ID:bYyrX/Xe 「思い出す」 43 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/22(月) 10:35:41 ID:bYyrX/Xe 「村上龍 自殺」 44 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/22(月) 12:44:07 ID:TP/6h8wk 「ひとり芝居」 45 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/22(月) 13:07:15 ID:TP/6h8wk 「夏の終わりは青空と雲の記憶」 以上13作品エントリー
さて第二回審査なわけですが、めんどうくさくなってるわけですけども、 まず、いったい何のためにこんなことを? という質問のお便りはまったくなかったわけですけども、 自問自答してさきほど思いついたのでお答えしますと、 2005年傑作選に自薦する作品を選ぶ参考になればいいか、と。 いいですね、そういう目的があるとちゃんとやろうという気がしますね。 やらなくてもいいんですけどね、いや、やりましょう、書きっぱなしはよくないですよね、やっぱり。
>24 かっこつけようとして恥。そこを対象化できたらよかったかも。E。 >29 最後の2行でなんとか体裁ととのえたかなあ。力ないなあ。D。 >31 好きな部類には入るんですけどね、なんかこう、こじあけるような力がね、これもね、ないね。D。 >32 最初にエクスキューズするぐらいなら書きなさんな。E。 >33 キャッチコピーで考えてたんだけど、ずらずらっと続いてね、期待してなかったぶん、けっこう面白くなったような気がして困る。D。 >34 タイトルで説明しちゃったなあ。すると内容が展開する余地がないわけでね。E。 >39 これもタイトルで説明しちゃったなあ。E。 >40 5行6行の語尾「〜でしょう」を7行目の「こんちくしょう」で受けたところはいいと思うな。D。 >41 4行5行の語尾「〜ましょう」を6行目の「〜したりしよう」で受けたところはいいと思うな。D。 >42 そのうち作品になるといいですね。E。 >43 個人的にはいいですね、これ。D。 >44 まあ、書かずにはいられなかったんだろうけど、チラシの裏にどうぞ。E。 >45 こじんまりとまとまってしまったか。D。 1点>43 ひと〜りじょう〜ず と よばないで〜
つうわけで、ひまで物好きな、ゼッケンファンのあなた! どれが好き? いまならレス番50が当たるキャンペーン実施中 なり。
>>24 魔法
無邪気つか、これを無邪気と表現する男の優しさが好きです。
皮肉たっぷりなわけだけどもw
>>白馬と王子さま
”白馬”=女の子っていう構図が面白かったです。なんともかんとも、、リアリスティックだね。
>ひとりでも人の字はつくれますと、ショーウインドウの前を大股で歩く
がとてもいいです。思わず納得!!
ゼッケンさん、このスレッドの詩は物凄く素直ですね。開き直った雰囲気がとても素敵です。
少々覗き見をしているような気がしないでもなくて、後ろめたいところもあるんですが、
(いや、詩は表現ではないによれば、発話者と書き手は別なわけだから、半分はフィクションとして認識
してるわけですがああ、)ROMを踏まえて書いているのもよくわかるし、
何よりも読んでいると勇気がわいてきそうな気がします。
>>31 サバンナだあ
これは男性でないと出てこないかもしれない詩だなっと思いました。
ライオンというか獅子、で始まって、これでもかっと形容が続く獅子の姿に、
父と息子の葛藤というか、鍛えられてきた人生というか、、、しみじみしちゃいました。
かっこいいです。
(男を男に育てるのは難しいぞっとオモタ。。。)
王子様なんて、そんじょそこらにはいないのだ!!
>>32 つまらないことをつまらなく書く
つまんないことをつまんなく書いてあるわけですが。つまんないなりが ものたりないです。
もう一呼吸最後の一行の前に欲しいような?
>>33 郵便ポスト
”知ってて知らないふり”に笑った。。いやあ、知ってて知らないふりって大事なんですよ。
なにもかもあからさまでは、潤滑油が足らないですよ。てかね、あまり見えすぎちゃあ
人生何も始まらないかもしれないのだ。たまにゃあ、目つぶって跳躍するのもいいかも。
#「善良かつ、あえかな下心つき、聡明さが裏目に出がちなポスト」
>>34 それでも帰らないおれは己のみじめさに欲情する変態気質なのだ
あ、これはなんかずきずきしました(これもかな)
あからさまに「気の迷い」モード全開の女の子(しかも、なんだ、ずるいことに
ことの経緯をできるだけ自分が後ろめたくないように配慮してるなあこの子)との情事ですね。
「そうです、全て男と酒が悪いんですよ」構図を作りたいのが見えみえ、、、
泣けるなあ。
まさに、題のとおりかも。。いやしかし、ここで本音で怒れば何かが変わるかも?
折角の機会だから、なんというか大事に楽しみたいもんですよねお互い。
最後の2行どきどきしました。”目を瞑らせてまぶたにくちづけ”してくれる恋人欲しいでーーーす。
お礼に”目を瞑らせて、ナイフでぐさり”と刺してさしあげようっとおもいまーーす。
>>35 犬ふぐり でもそうなんだけど、ふぐりって単語は昔の名称にはわりとありますね。
実はあんまし抵抗感がないんですよ、この単語。口に出して言えそうなぐらいです。
(単純に恥を知らないからという理由かもしれない)
恋人は独占慾あってなんぼでっせ。。
違ったボタンホールに嵌ったんでせうねえ。
>>38 好きなもの
好きなもの 新着1
いやな予感 新着3
って、示唆に富んでますね。これあたりかも。笑いました。
>>39 愛の焼け野原
スキップいい、 スキップに惚れました。
ユーモアが漂うどこかアニメチックな描写のなかに 独りの寂しさを感じます。(若干の皮肉も混じってるかな)
そんなやるせない気分を、楽しさに代えてスキップ。
このポエジーは、とても書き出せないです。脱帽です。
>>40 空
こんちくしょう、空がなんて青くさいんだ いいねえ。
>>41 老兵は死なず
いやあ、頑張ってください。
こんだけ惚れられたら女冥利につきますよ。
>>42 思い出す
あらためて肉がある人間だって思い出すんですね。
普段どっかにいっちゃってますねどうやら。。
>>43 あ、そうなんですよ、村上龍のファンって、どうして大声で言えないんですかね、、
実はあたし殆ど全部読んであるんですよ。で、やっぱしそれ言うの恥ずかしいです。
んでも、職人芸ってもんがあるとすりゃあ、彼は「本は売るために書く」が徹底してると思うしね。。
「」の無い地の文を書き始めたのは映画小説集あたりかと思うけど、対話の片方を地の文の
入れ込んでしまうことで、モノローグのような雰囲気をうまく出してます。あの技法好きです。
ただ、地の文がタイトに連なるって言う点じゃあ、谷崎か志賀直哉のほうが上なんじゃないですかね。
嘔吐というイメージは、本来会話である文章を地の文に回しているという点からくるんじゃないかと。
つまり、主人公の心の表現と実際の会話の表現が実は2重に(少し変わりながら)書かれてくることになります。
個人的にはくどいなっと思うわけですが(特にここ近年のはくどい)絡めとるような重たさで精神の網の目の泥臭さが
イメージされますよ。
>>44 ひとり芝居
これはこのまま読みたいです。
>>45 夏の終わりは青空と雲の記憶
しばし、生殖の生態に思いを馳せてしまいましたよ。
種の生存の前には個体の生存なんか塵に等しいわけですか。。
ところで雌かまきりっていつ死ぬのかいね?
で、採点ですが 「愛の焼け野原」に2点 何故に3点でないかといえば、ナスカの地上絵とその次の段がさ もう少しなんとかなるんじゃないかなっておもた。。いや必要なイメージ処理だと思うんだけど 読み終わってみるとそこだけすっぽり消えてしまってまして。 あと、最初の一行ももう少し変化しそうな気がする。心底にそう思ってるのかどうか 不明な感触がある。てかメイワクなんかかけてないと思うよ。つまりは。微妙なんだけどね。 「夏の終わりは青空と雲の記憶」 に一点 これはなんか気になって、気になって、忘れられないということで1点。 「それでも帰らないおれは己のみじめさに欲情する変態気質なのだ 」 に1点 これさ、振り返って詠むとすごく短いのよね、詩文が。それなのになんか短編小説を 読みきったような読後感があって、あらためて感動しました。
55 :
zekken :2005/08/24(水) 01:39:00 ID:lztEyu1l
>50-54 Arigatou-gozaimasu ;) Anybody is, no more?
>50-54 あらためまして、リーフレインさん、丁寧に読んでもらって冥利に尽きます。 ほんとにありがとう。 そして50get、おめでとうございます。 今頃気づいたんですが、>40-41はIDがたいへんすばらしいですぞ! ムダにネ。 他に何かおっしゃりたい方はいませんか? この際ですから、お願いします。
気に入ったとこ全部書くといつまで経っても終わらないので
ピンポイントで感想挙げます
>>42 「思い出す」の
ぼくは 肉 だ、すきまなど ない
これ最高です
この思い出す時って、派手な身振りは起こらないけど
今まで鳴ってた周りの音全部消しちゃうというか
大げさに言えば自殺とか失踪に近いものがあります
ネガな心情とかのことじゃなくて、周りの音消えて地響き一つだけ残る感じが
普段詩とか書いてて並べる九割以上の言葉は
無我夢中っつーか、周りの音と自分の音が分からなくなるくらい必死な姿勢でやっていて
そういう時の音色が一番凄いと感じたのが
>>29 「白馬と王子様」
過去も未来も現在今ここの青空も、きれいに詠われている気がします
>>31 「サバンナだなあ」とか
>>33 「郵便ポスト」は
コンスタントに持ち出していける技量というか
詩作感覚みたいなのが特に表れてると思いました
>そんなオレもいまやボーボーです。たてがみが。ガオー。つよい。
>凶器は鈍器のようなものってニュースでね、言ってます、よ
>よ、ヨ、ヨぉ〜〜〜
>よよよいよよよいよよよいよい
>57 19さん、オセンブ(伸ばしてオートマチックセンチメンタリズムクラブ)へようこそ。 こりゃあ、ぜいたくだね、しかし。 リーフさんと19さんですよ、なにせ。これは夢のコラボですよ。 このふたりに自分の作品について声かけてもらうというのはね、刺激的。 私のイメージでは、 リーフさん:もとがいくら熱くても必ずフーフー人肌まで冷ましてから食べさせる。でも、残したら怒られる。 19さん:氷を液体窒素に落とすと激しく「沸騰」するわけです。沸騰させる氷。 なので、いや、タイプの異なるふたりに来て貰えて、うれしいな、てね。それだけ。
ゼッケンさんの詩はタイトルからして目を引くものが多くていいですね。
それに詩を書くことが楽しそうな詩を書くから、読んでいてこちらも楽しい。
なんだか羨ましいなぁー。
ちなみに私は
>>32 、
>>34 、
>>40 、
>>43 あたりが好きです。
>59 モコモコさん? こんちわ。 えらい。タイトル褒めるところがさすが、分かってます。 いろんな人が来てくれて、感激。
「ブタ」 ブタヤロウ え、なに? こんどきみにブタを買ってあげるって話さ。ペットとして飼うにはいいんだぜ、 ブタはとても清潔なんだよ、清潔なところで育てさえすればね。目がとても可愛いよ。 環境が大事なんだ、ブタ小屋で育ったら、ブタなんだけど、まあ、おいしいんだけど、 でも、汚いのさ、なんでも食べるからね、とても吸収が早いのさ、だから、ブタは清潔な場所で飼えば、 友人にしたいぐらいなのにね。 そう、でもいらない。 ブタヤロウ
「トトロ」 すげーことに気づいたから よく聞きなさい おれたち、もしかしてちんこのつかいかたまちがってねえ? たまたま女の子に入れやすい部分があるからって、ほんとにそこに入れるものなの? たまたま入れやすい形してるからって、それだけの理由でFA? ほんとはもっとすごいことできるのに、目先の快感にとらわれてんじゃねーの? 女子の肉欲本能のなせる陰謀にはめられてるんじゃねーのか、おれたちよぉ おれたち、いまこそ思いだすべき。ちんこのほんとの使い方、たとえば、 たとえばさ、うわ、なにすあwせdrftgyふじこlp、なんちて、 たとえばさ、そう、砂漠、砂漠とかどんどんひろがってるわけ、いま それはおれたちがちんこの使い方忘れたからじゃないかな、ほんとの、さ 砂漠の緑化とかできそう。みんなで朝立ちんこを朝日に当てると、すると、さきっぽにふたばがぴょこっと咲いて、 ぐんぐん育つ。おれたち、森になる。女の子たちはそんな森でみんなもう裸でさ、隠す必要ないわけ、 おれたちの森で元気に遊ぶ女の子たちは自然に子供産んでさ、恋愛とかしなくていいの、 ひたすら花を摘んだり川で泳いだり日に焼けたりして、誘われたり競ったり振ったり泣いたり、わずらわしいことなにもなくて おれたちは森でさ、ひたすら光合成して育むの。裸の女を。 ちんこっておとこのトトロじゃねえのかなあ。
「いろんなことはひとまず置いて」 あーあ、セックスする意気地がいいね、やっぱり 意気地のないセックスならオナニーのほうが時間の節約になるし セックスしない意気地は四六時中気が抜けない。 そこんところは お互いに了解。 というのがいいよ というのがいいよ。
「生まれてくる筈だったろ」 オレなんて 指 ペニス 舌 つま先 ぐらいしか 彼女の中に入れることができないってのに ずるいぞ、赤ちゃん 全身を彼女の粘膜にぐいぐいきつくこすられて 奥の奥から 生まれてくるとき 気持ちいいだろうなあ、赤ちゃん マザーファック、 どうすんだよ、これから
「煙」 いろんなことは じつは まだあるけども とにかくお礼を どうしたら ありがとう だけを伝えることができるかな 片足を切ったばかりのおじさんが 病院の前で タバコをふかしている ピカピカの車椅子に乗って まっさらのとても清潔な包帯を 生まれたときより短くなった膝の先に巻いて ちょこんと身体の前に突き出して ぼんやりと落ち着いて煙を吐き出している。 ぼくもタバコを取り出し、さあてね、と 火をつける。
「つながってるね、なんていちいち喜んでた」 すこしずつ離れていくね しょうがないね あの夜の後ずさりが 一センチもしなかったというのに、ね むりやりに手を伸ばして カラダだけでも重ねておけば お互いから引いた糸が 絆みたいに見えて まだ いっしょに いられたかも なんて、さ 愛なんてわざわざ誤解させるような名前のついた体液 だし、さ 乾いて 行く
「いい顔」 左右の目のかたちがちがっている。 耳の高さもそろっていない。 唇は厚く 頬は出張り 鼻は幅が広い 肌は焼けてざらついている。 いい顔をしている。 恋には向かないが 男の顔だ。 声もわるくはない。落ち着いているときには もうすこし深みが増す。 父さん、腎臓の調子がわるいそうですが、 孫はまだ先になりそうです。 小さくなっちまって 腎臓がしぼんじまってるからな 現場に出るのはすこし控えろ と 父さんに言ってくれ、と 母さんが言ってきました。 死ぬまで働く気だ そういう世代だろ 父さん、おれは父さんにあまり似てるとは 自分では思っていない。父さんと違って おれはこれでももてるんだぜ、父さんと違って あのコのいちばんにはなり損ねてるけどな。 だから、孫はまだ先になりそうです。
閑話休題 19さんの新スレ、新スレらしいんですけど、そこからしか見てないわけですけどね、 いやいや、19さんがここに書き込んでくれる以前からもう目をつけてたわけですけどね、 すごい。すごいことになってますよ、ええ。苦しみっぷりもシャープというかね。 ただ、この手の独特の才能の在り様は、飽きっぽさとセットになってるような気もするので、 切に続けて欲しいともういまから願ってます。 そのうち、通行人さんと藪鳩さんと19さんで尖った三角をつくれるんじゃないかな、なんて勝手なことを言ってみる。 ナンマイダーじゃない方のY.TAKEOさんのスレ、ほんと、楽しいですね。わたしの憩いの場なんです。好きですな。 モコモコさんのスレもね、覗いてたわけですが、私みたいなおじさんにはけっしてDon't Touchな気がして、ほんとなぜかこっそり覗いてしまう。こら、おじさん! あとね、わにさんのエロ短歌でしょ、快楽さんと心霊さんとまおーさんの愉快な仲間たちでしょ、リーフさんのとことか。 そういうところを職場で、周囲の人間が日本語の分からないことをいいことに見てます。
最初に来てくれた猛禽さんとアンダーさんはまだここ読んでくれてんのかなあ。 もう飽きちゃったかなあ。 掌の中のROM専住民登録申込券はなにも呟かなかった。
「おれよ、おれがおまえに死ぬまで戦場を与えてやる。」 おれよ、おれがおまえに死ぬまで戦場を与えてやる。 恋も欲も、おまえはおまえの閉ざされる戦場が開くように戦って見せねばならない 世界になる そのためには 人でなしになってみるのもいい 花弁に仕込まれた剃刀 不穏な出血に怒り いらいらと嗅ぎ回り 喉の渇き ぶるぶると震え シットを食らうブタ小屋の凶暴さで戦場にしゃぶりつくのだ 巨大な犬歯があると思えばいい 女の白い喉に ありもしない牙を 食い込ませて 世界を震わせてみろ おまえには戦場があるのだ
「モダニズム」 なに、この敗北感? ココロはあなたを求めているの、でも、カラダはあの人がどうしても必要なの って、それって、なんか、”あの人”ばかりが得してませんか? ココロなんてやっかいなものばかり押し付けられて、 いやいや、それはありがたいことですよ、言葉の上ではね、ココロの方が上等なモダン? でもさ、 やっぱさ、なんつーの? 見返りなんて言ったら、ちょっとがっかり? させるかもだけど、いやいやいや、 そりゃ、カラダの方も相当な技術と才能、経験がね、必要、求められるってことはじゅうじゅう承知なんですけどね、 いやいやいやいや、お嘆きですね、どうしてココロとカラダの両方を満足させてくれる男がいないのか? ふ・ざ・け・ん・な☆ あ、ごめん。ちがう、そうじゃなくてさ、 ココロとかカラダとかそんなにはっきり分けなくてもいいんじゃないかなー、なんて、 あ、そうするとやっぱり、あの人の方に行っちゃう? そう、なるほどね、若い、若い、若いねー! 若いよ、ねえ、 よ、はちきれんばかりの青春! ね? ユメあきらめてイマきらめいて 現実的に到達できるひとつの奥深い到達点というやつですな、ふむふむ、めもめも。
72 :
心霊写真 :2005/09/01(木) 01:08:15 ID:RkYtoDU/
あの〜ROM専住民登録申込券を下さい。お金かかるかなぁ。。。
あー、では、9月分のROM専住民登録を受け付けます。無料です。 同時に登録抹消も受け付けます。こちらは有料(3万円)です。
74 :
猛禽 :2005/09/01(木) 13:01:45 ID:iW7BVaDa
ヽ( ФvФ)っ□ ←9月分ROM専住民登録申込券(継続)
75 :
名前はいらない :2005/09/01(木) 21:21:04 ID:A5wPW3eq
>>72 かかんないよ ここは無料掲示板だぜ 「わかった」 乱された髪 躍る心 はしゃぐ勇気 火照る中 走る勇気 情けない神 無口な神
76 :
名前はいらない :2005/09/01(木) 22:14:48 ID:A5wPW3eq
俺のも歌じゃなくていいや 消しゴム ハンカチ ティッシュ ご飯 オムライス 人参 言葉はころころ変わる 人 ミート 微妙 ハンドル ぐずる くしゃみ アノンペン きっと 憂愁 分かった 言葉は 心を秘めてる
77 :
名前はいらない :2005/09/01(木) 22:42:17 ID:A5wPW3eq
時間がない
書くだけ書けって
きっとがめつい
削除しとこう
言葉の端 分かった
言葉には 端も真ん中もないのだ
>>4 好きです
>>64 君はどうやって生きているんだ
>>67 よかった。手紙みたい。
78 :
心霊写真 :2005/09/02(金) 00:57:16 ID:6BNfj0EO
>>73 今月からでお願いします。
>>75 どうもです。
'⌒`⌒ヽ
((`')从
ゝ心∀霊)っ□ ハイ
79 :
雨 :2005/09/02(金) 03:27:31 ID:p+sJjLsv
_____ξ /ヽノ\<ROM専一枚下さいなー。 ~l-∀-「ノ□ ゜゜'´`''""''´´"''
>74-79 勇気100倍 やる気商売 続くひとり芝居 してもしない後悔 そして招待 するよ、おれの公開出産ショー おとこにだって子宮ぐらいあるもん、 詩じゃなくて遠吠えです へへ、よかろ?
「つぎはぎ」 泥酔したふりの彼女がどうしてもしてとせがむので彼女の肛門に挿入すると、 内部は膣とは違い、地形というようなものはとくにないすべすべした筒で 彼女からはときどき極力短い声が漏れるのみで、耐えているのだろう、 射精したので引き抜くと大便と血と精液にまみれていて、ぼくはついに一言も発することなく浴室へ入り、 牛の絵が描かれた石鹸を両掌で揉んで泡立て、ペニスにこすりつけ、赤茶色の泡をシャワーで流す、 シャワーしかついていない直方体の空間の底で汚い泡を流しながら舌打ちして惨めな気分の演出、 彼女自身のパズルだ、前の男の感触の最後の一片も上書きされた これで完成しましたか ぼくらの愛は完全無欠になりましたか ありとあらゆる彼女の表面をなぞって 記憶をなぞって ぼくはいま完全無欠のコピーに 完璧になれましたか ぼくは リストに名を連ねましたか 感謝すべきですか? 水滴を落としながら戻る。彼女は眠っているようだった、肛門から赤い筋の混じった精液が垂れている。 ぼくはうつぶせの彼女の股を開き、ティッシュで彼女の肛門を拭く。あぶくを浮かべた精液が流れ落ちて彼女のヴァギナに。 指を浅く潜らせると、まだ濡れていて、そのまま最後の関節まで全部入れて動かし始める。 彼女の声は長く伸びたが、目は閉じられたまま、ぼくがどんな顔をしているのか 見たくないのだろう ぼくはふたたび勃起したペニスをヴァギナに挿入すると彼女はシーツをつかんで顔を隠す クソッタレダおまえたち皆、ぼくを何かの道具だと思っている、これでぼくは家畜のような機械の仲間入りだ 子宮の入り口で射精する。 妊娠したかな? 男だったらケンタ、女だったらモモコでほんとの名前は男だったら肛門太郎、女だったらアナル子だ ケンタあるいはモモコ、生まれてきたらぼくはおまえたちのことを、心の中ではいつだって、肛門太郎あるいはアナル子と呼ぶよ、 おもちゃをたくさん買おう。
「誕生」 俺はつきだされた剥き出しのつま先に 浜辺の砂に頬をこすりつけながらくちづけする。 足の裏に舌を這わせ、親指を口に含む。 海から上がってきた女、貴女の陸への第一歩に惑星は怯え、 貴女のおぎゃあという第一声で地上のすべての鐘が一斉に打ち鳴らされる。 女よ、俺は待っていました 海より来た獣 女よ、 生命が初めて上陸した浜辺で 永劫の夕に洗われる砂の一粒 俺は 貴女を ここで 待っていたのです。 どうか その細くも力強いくびすじに皺をよらせることなく 宇宙へとつながった空を見上げていてください 俺が貴女をその場所に押し上げましょう 躊躇なく 俺を踏み台にして 高き場所を目指してください 俺は乾いてひび割れたとしても 貴女が一滴のしずくをもこぼさずに すべてを持って この場を去ったとしても 俺はすべてを憶えています 貴女がこの惑星に刻んで残す道程 しなやかに伸びる筋肉 老いを知らぬ神経 美は貴女の腰に集約します すべての悪があなたの頭脳に王冠を戴かせます いついかなるときも貴女の眼には深い海底の記憶が湛えられています 森を枯らし、山を崩し、故郷の海さえ腐らせたとしても、貴女の生は銀河に誇るものとなるでしょう 俺が貴女をそういう存在にするからです いま、貴女の頭上で輝く夜空の星々 あれらさえ ミレニアムを繰り返すことで貴女のもちもののひとつずつになるのです 貴女はいちどすでに死に絶えたこの惑星の灼けた大地を なにものも畏れることなく 踏みにじります 愚者たちが焼き尽くしたいまでも この惑星は 貴女が蹂躙するに価値あるものです 女よ、俺は 棄てられたこの惑星の 人が棄てた浜辺で 海より上がってくる貴女を 祝福するでしょう
「贈り物」 だめだねえ おれがおれじゃなかったらどんなにか おれの詩を楽しめたことでしょう 困るなあ おれがおれではない別の人間だったらどれほど おれの詩を心待ちにしたことでしょう 楽しいことも それだってそのひとときの ハッピー中毒患者たち 次のハッピーを探しつづけて 青い鳥 ひと串80円で購入して 24時間深夜のコンビニで立ち読みするお手軽なハッピーだ おれのは まったくのところうらやましいおれの読者たち みんな、おれのぶんまで楽しんでいってくれ
「みそ汁」 幼女と漁師が鮫に食われたという そういうスポーツ新聞の記事を読み、 私は朝食をつくっている途中だった妻を犯した。 濡れてもいない女性に挿入したので これは 犯した としかいいようがない。 小学二年生の娘が起きてくるのをおそれたのだろう、 ばか、なにすんのよ という 妻の非難する声は低く抑えられている。 私も娘のことを考えていた。 娘が 私とは正反対の 硬い腕と腹をもつ漁師の 黒い肌をもつ肉体に 私が妻に与えられるものとは質的に違う、言うなれば真の、快感 というもの 小学二年生の私の娘が ほんものの 肉体 というものから 生み出される よろこび に 波間に ちぎれて ただよっている。 妻も そういう肉の在り処を 知っているようだ。 知ってはいるが、現実的な処理 七人でやる綱引きのような 生活 私という入手可能な安定 みそ汁はたまねぎが溶けてしまった。 娘が起きてきたら、今日の朝食はみなで近所のファミレスに行こう。
「理由」 女の子だってこと分かってやってるでしょ、きみ、きみが周囲の男の子たちにどう見えるか 男の子たちの頭のなかに操縦席を構えてるようにきみには見えてるんだ、毎日、鏡の前に立つだけじゃ 見えないものがきみには見えるんだね、男の子たちが見るきみの唇が あなたとキスしても妊娠しないから それが理由
「穴に落とす」 きみはぼくにきみのこと忘れさせないんだ 女の子がぼくに興味をもつと きみはぼくにやさしくなるね ぼくはだから女の子にやさしいよ、 つきあってほしそうだったらつきあうしね、 きみがぼくにやさしくなるからね、 ぼくは女の子が好きですね、 きみという暗い穴に投げ込むための供物だ。
「簡単だよ」 そうですね、ほんとうに好きだった人とは がんじがらめにお互いに、ね むずかしいね、それでいまはもう、さみしいですね 友達から次々に彼女に昇格させてね、 わらをも掴んで水死体 青白いガスでパンパンに膨らんじまってるし、 コンドームは持ってないよ、さめるじゃないか、 頬が赤いね 来なさい、そこのトイレでいいだろ、簡単じゃんか
「カゴの外から」 カゴの中には青い鳥 そして青い空 憎悪が離陸する 気づいたのです これが憎しみなのだ 憎悪がまっすぐに羽を伸ばして 大空に舞い上がる それは青い鳥のいるカゴの中で 不思議そうな顔つきできみがカゴの中を覗き込んでいるのです。 神聖な光景です。
「部屋」 俺は あの娘が音立てて他人の舌を吸っているとなりで ソファーに浅く座って正面を向き、その音を聞いている 閉じ込められたパーティの一室 部屋の形をした空に 大きな影を持つ重いものが 飛び立とうとしている いつものへまがワインのコルク栓をねじ切ってしまった、空色の巧妙な鳥カゴなんだ、 俺はこんどこそはと青い鳥の頭蓋にコルク抜きを慎重にねじ込んでいく、 慎重に 落ち着いて ゆっくりと 均一の力で じりじりと引き抜き、解き放つのだ、 ポンッ 羽根が舞い、噛み切った俺の舌は、完全には切断されておらず、ぶらんと垂れた肉片を手でひきちぎるのだ、オオ! オラニトッテヨイ、オラニトッテヨイ、 オラハ神聖ナリ
「通りにて」 美人が歩いてきます 俺も歩いていきます 秋、 風がやわらかく動いて 他人行儀でちょっと水臭いぐらいだけど まるく包み込む陽射しの中で ふたり すれちがいます 格好のよいマネキンが見ていました。
91 :
雨 :2005/09/18(日) 00:15:13 ID:SojWAZmI
名無しのzekkenさんの詩、格好良かったよー。
「あ、なんかすごい分かった」 詩って、読むものじゃなくて思い出すものだったんですね。
>91 ども(照れ)。
94 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/18(日) 03:54:32 ID:O6HwzHoz
「オレ専用ポエム大会」 >61 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/27(土) 14:54:14 ID:7ZgvACbI 「ブタ」 >62 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/28(日) 13:05:46 ID:OlzeQL4c 「トトロ」 >64 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/29(月) 01:06:54 ID:H1zS+4Qm 「生まれてくる筈だったろ」 >67 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/08/29(月) 14:40:03 ID:CdDfxI3I 「いい顔」 >81 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/04(日) 13:52:37 ID:iUmgIuzB 「つぎはぎ」 >82 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/07(水) 14:41:41 ID:1qdX1019 「誕生」 >83 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/07(水) 15:04:16 ID:1qdX1019 「贈り物」 >85 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/10(土) 21:23:23 ID:822oXQ/K 「理由」 >87 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/11(日) 16:49:28 ID:NUFrE1/R 「簡単だよ」 >90 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/15(木) 22:26:56 ID:/YDW3wRN 「通りにて」 以上10作品。 審査は後ほど。 行ってきます。
95 :
名前はいらない :2005/09/18(日) 22:45:18 ID:w3oc33p1
青い鳥が気になります。
>95 むむ、青い鳥は私も気になっていたところです。 となりの家の猫がくわえて持って行くのを見ましたよ。 青い鳥の出てくる作品に興味があると言って貰ってるのかなあ。
というわけで、審査。 今回は時間がないので気になった作品だけ(カノプスさん音声で言ってみました)。 3点 >62 「トトロ」。傑作。E。 1点 >81 「つぎはぎ」。上手。E。 >82 「誕生」。上手。E。 残りはG。
恒例のキリ番プレゼント。今回は99、100です。でも、 げと、とかだけじゃさみしいので、そこんところできれば感想なんかを。
わあい、さみしいジャマイカ!
「ぼくがなんか書くときは忘却の一過程です」 まず、ぼくは記憶します 思いだして腹が立つと そのことを書きます。 いっしょうけんめい書いていると 何を書いていたのか忘れてしまいます それで困ってしまってうそをつきます ごめんなさい 思いだしてうれしいこともあります そういうときには忘れないように さっさと毛布にくるまってベッドに横になります 陽を当てたまくらはふかふかです。休日の匂いです 微笑んだまま眠るぼくだったら みんな好きでしょう? おやすみなさい。
101 :
ぐどん :2005/09/23(金) 00:06:00 ID:uNpo9pPs
初めまして、お邪魔しますm(__)m
某スレでは、発言しにくいので…(笑)
感想置かせてもらいます。
ゼッケンさん、自己評価が低すぎると思います。もったいないです。
>>67 :「いい顔」
>>90 :「通りにて」
全く違うタイプのものを選んでしまったような気がしますが。
それから、ゼッケンさんが自分で上げた傑作と上手・の計3作品はあえて除いてみました。
好きかも・・・な作品です。点数なんかは、とてもじゃないですがつけられません…
これからも試行錯誤しながら、「自分らしく」で詩作して下さい!
でわでわ、多分キリ番の次@101かな^^
>101 こんちは、ぐどんさん。わざわざお越しいただいてどうも。 「好きかも・・・な作品」ですか。 よし、ぐどんさんに「好きじゃあ」と断言させるようなのをね、 書けたらいいですね。
「大気の状態は不安定です。傘を用意しましょう」 とつぜん土砂降りで 傘を持たない主義のきみは 駆け込んだブティックの軒先 髪の毛が束になって頬にへばりついた 流行のブーツに重なって映った そういえば 思い出し、知り合いのアパートはすぐ目と鼻の先 電話する 雨宿りさせてください ドライヤーを貸してください 髪を乾かしたいんです そしてきみはお礼に 濡れたままのくびすじにキスさせたり わきの下を触らせたりする そういうちょっとした戯れ ぼくはタバコの煙を小降りになった雨の空に吐き出し、腕時計に視線を落とした あの、映画が始まってしまいます はやく来てください。
「ジェラシー」 いちばんではない たったそれだけで なにもかもぶち壊してやりたくなるのです 悲鳴をあげながら身体を壁にぶつけたくなるのです 握り締めたこぶしが嫉妬で熱病のようにぶるぶると震えてしまうのです 最高になりたいなどと言っているのではありません 貴女にとっていちばんでさえあれば と、言ったらぴしゃり言われました 他人のいちばんなんて相手に依存してるだけじゃないですか、 自分の高みを目指さない男なんてちっともセクシーじゃありません。 がびーん。
「私には幸せになりたい理由がある」 私が幸せになると皆が幸せになる理由がある 私にはそのような才能がある 私の書くものにはそのような力がある 幸せな私が書くものは 皆に幸せ分けるでしょう お父さん、お母さん、そして あなた いままでお世話になりました 私、幸せになります。
「ネット思い出論」 電話をしても きみはいつも話し中ですね。 ぼくは点へと 縮んでいきます。 世界地図を針先でつついて ぼくはココにいます。 ネットとかウェブとか、どう言うのがかっこいいんでしょう ネットと言っても、ぼくはココにしかいません 他の人たちがココを見つけてくれます そう複雑な作業ではありません カーソルでなぞって色が変われば、 クリックしてください。ぼくはココにいます。 ほらね、いました それはそういうぼくの思い出です。 ぼくも他人のココにいますという思い出を見つけます きみの思い出にはいまでもブックマークがついています それだけです きみはいつも話し中です。だから、ぼくには思い出だけが ぼくのきみの思い出は、ある種の言い訳といっしょにかき混ぜられて、 あまりいい匂いはしないんじゃない? ラフレシアという世界一大きな花が咲くと ぼくたちにはどちらかというと臭いそうです もじゃもじゃしたジャングルの知られない地図の一点に すごくでかい花が咲くわけです
「ランプ」 ああ、そんなとてもよく勉強できそうな指先で そんなふうな慣れた手つきでこすられたら、オレ、ぼく、もう、 呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃジャーン はい、というわけでランプの精でございますよ、なんでも望みを叶えましょう レポート書きで疲れたから肩を揉め、とな。ははあ、かしこまり して、それはいったい、何のレポートを? パーキンソン病発症機構に関連する黒質の変異 ふうん、臨床はあまり興味がないからよく分かんないけど、なんか、たいへんそうよ、 明日のゼミで発表する? そう、今夜は徹夜になるんじゃない? だよねえ。お肌もねえ、 曲がり角の年齢なのにね、あ、ごめん。ほら、おれはもうさ、人の命を預かるなんてこわいから たんぱく質をいじるばかりよ、で、それがなんの役に立つのって言われると、とにかく、人類の知識の集積が進む としか言いようがないなあ、そんなすぐに役立つことばかりがえらいとはね、いや、えらいんだけどさあ、 あれ? じゃましちゃった? ハハ、ついさ、じゃね、帰るから、ア、あとさ、 平日の夜だけ だよね、オレって呼んでもらえるの。たまには休日の昼間なんかにもどうかなあ、とかだって、 もしかして髪おろしたところ見たときないんじゃないかなあ、なんて、まあね、えっへっへ、あー、ところで 指輪の精とは会ってんの? 先週末? あ、そうなんだ、今度の休日も? あー、そうかそうか、 休日は指輪の精とね、たしかにたしかに、彼は趣味もたくさんだし、オレも話してて楽しいもんなあ、 なんつってもセンスいいよね、いろんななんつーか、まあ、センスが、あー、ホント、そうかそうか、たしかにたしかに、 おしゃれなんだよね、つまり、なんつーのかなー、あこがれちゃうよね、ああいうふうにオレもなれたらなあなんてオレも思うもんね、 たしかにたしかに、オレもああいうふうに、あ、あれ? あ、ごめん、ついつい、じゃ、帰りますからー。それじゃ、 ア、今夜はほんとに呼んでくれてありがとう、ご主人さま。
108 :
リーフレイン :2005/09/23(金) 15:22:00 ID:pzo5mc+F
>>99 常連審査員、体調不調のため欠席いたしました。。ども申し訳ありあせん。。
>108 煩悩の数だけgetおめでとうございます。 これも不幸中の幸いと言うんでしょうか。 やや!? あ、いいか。 そんなことより、お大事に。
「無人党マニフェスト」 野々村真のパーフェクト賞! 並みのインパクトでしょうよ、 私が当選した暁、月は白い夜明けで ポエム板、そっぽ向いた 連中をもういちど振り向かせ ポエムランドのマーチ高らか 行列せよ、祝・新装開店する 一見さん歓迎日本語エンターテイメント 本気で張る最前線、体を張る最先端 その魂胆 ポエムでモテル即ホテル 夢見る流れる いつかの川の流れに浮かぶ 変われる、すべては それが 買われるのであったとしても いまはかまわない、きっと 忘れられたら誰かが 歌ってくれる 信じる
「ハイウェイ」 肉食の彼女がおれをメスの目で見る 硬い肉をナイフでずかずか切りながら ステーキを頬張りながら ぐいと飲み込んだ後、尖った舌先でうすい上唇を舐めながら おれはフライドポテトにさらにケチャップを足し、 それからポテトには手をつけずに シーザーサラダをフォークでつつきまわす サラダはうまいな ホワッ!? イツグッド
ステーキをたいらげた彼女はブーツを履いた長い脚を片方だけ椅子に乗せ、 膝を腕で抱え込むようにしてタバコに火をつける。 腿にぴたりと貼りついたジーンズの股間からは陽炎が立ち昇っている。 尖らせた唇から長い煙がこちらに伸びてくる。 おれはばかみたいなシーザーサラダを押しやり、コーヒーを注文し、 タバコに火をつける。天井に煙がぼんやりと昇っていく。 彼女はこのあとどうする? と聞いてきたのだと思う。 俺は肩をすくめた。 運転席の彼女はしきりにブロンドの髪をおろしたり、 また耳にかけなおしたりしている その合間にギアを操作する 助手席のオレはヒビの入ったフロントガラスを通して月を見上げている まるで月がヒビ割れているようだ、 このヒビはらりった貧乏白人のガキがハイウェイを走っている車めがけて石を投げてきたそうだ、 彼女は中指をつきたててやったそうだ、 そのハイウェイにクルマは昇っていく、 助手席のおれもハイウェイに昇っていく。
「確率」 ぼくは酒を飲みません というかアルコールがだめなんです 酔うより前にムカつくんです それで酔っ払ってエラーを繰り返すということはありません うらやましいですね、酔った勢いでなんて話を聞くと。 エラーのない繰り返しでは進化が起こらないわけです いえ、進化という言葉は結果論でして、少なくとも変化が起きません それでぼくの起こすエラーはだから意図的です しらふです。といっても、酔っ払う前は誰だってしらふなのだから、 ぼくは手続きを省略しているだけです 問題は記憶にないという言い逃れができないことです 責任の所在が明らかなのは困ります、エラーなのだから どんどんぼくの言葉はあやふやになっていきます まるで原子をかこむ電子の雲のようです 不安は増すばかりです
「自己紹介」 俺は何を期待してしまったのだろう 俺は彼女の彼氏ですという以外に自分に自己紹介する言葉をなくしてしまった 俺は彼女の元彼氏です。 今度の女は牝で、俺は牡です。
「こんな夜」 いつも甘ったれてるオレですが、 こんな夜はもっと甘ったれたくなっちまって、すいません、 誰かオレだけのことを想ってくれませんか とてもつよく、つい涙ぐむほどに 昔、オレが想ったほどに 誰か、オレのために泣いてくれませんか そうして朝には忘れて いい天気だ、なっ! と、今日も駆け足で そんな朝にはきっときれいで忙しい人たちが街を歩いています 誰かのための今夜、美しい人よ、美しい涙が流れます 純粋でいることを不安に思う 無知であっても、欺瞞でさえあったとしても 涙の温度だけはあなたの熱の証です。 今夜ぐらいは駒を進める手を休め、予定を埋めるゲームを止めて 頬杖ついて ただ、 ただ人を想う
「蒸発レゾンデートル」 蒸発レゾンデートル人生イミなしホウイチ 祇園精舎の鐘の声あーあー聞こえなーい お山の大将クリエイティブいわゆるトリの口先クオリティ 鶏口となれども牛後となるなかれとくすぐられ、 負けてから焦る負けず嫌い 牛の頭に乗った鼠の掛け声 すべて、否 牛は解体される 女に押し付けていたそうする理由、とにかく自分で引き受けてみる 長い目で平身低頭 きみのためにと言いたくなるずるさとの長い長い勝負 からっぽのまま握り締められた手のひら そこそこの生命線だけを頼りに オレよ、行き着け。
「一瞬の雨空」 なんて一瞬明るい雨空なんだ わーお、透き通っていく 透明な斜線が傘やくしゃみやくやし涙を突き抜けて 彼方の景色が背伸びする コンキンカンと空が鳴る そんな一瞬明るい雨空でした
「1582」 ねえ、信長、 坂上田村麻呂ってどこまでが名字でどこからが名前なんだろう、 ぼくは、きみは知っていると思う、きみは楽市も鉄砲もなんでも知っているからね、でも、ぼくは知らない、 サカノウエノタムラマロ、ぼくはただ、サカノウエノタムラが名字だったらいいと思うんだよ、 ただのタムラよりずっといいと思うんだ、それで彼は征夷大将軍になったんだよ、朝廷のために戦ったんだ、 蝦夷をね、鎮めたんだ、帝のために。 ねえ、信長、聞いているのかい? きみはいつもそうやって寝てしまうんだ、ぼくはほんとにきみが寝ているのかどうか、 寝たふりをしているだけじゃないのかって、いつも分からなくなってしまうから、ぼくはひとりで朝まで起きているはめになる。 でも、今夜はぼくも寝るよ、明日は本能寺だからね、 明日は本能寺だ、信長 いままで、ありがとう。ぼくがお礼を言うのはおかしいと思うかい? でも、感謝、これがぼくのいまの正直な気持ちなんだよ、 ぼくがきみに本能寺のことを最初に話したときのことをぼくは覚えている、きみは、蘭丸は許してやってくれないか、とだけ言ったね、 ぼくはそれを聞いたとき、気が狂いそうになった、いや、そのときにはすでに狂っていたんだから、絶望したんだと思う、 南蛮の深紅の酒のような闇がやってきた、そのときからさ、仕掛け時計の針の音しか聞こえなくなったのは。
明日は精一杯、きみを包囲する。蘭丸はやっぱり許せない、すまない。代わりに、ぼくは、 きみがほんとは嫌ってる家康のやつを逃がすつもりさ、 そうしたら秀吉が怒ると思うけど、もしかしたら、秀吉はぼくのことを殺すかもしれない、それでもいいんだ、だって、ぼくは 信長、きみがなんらかの後悔をさえしてくれたら、南蛮の時計仕掛けからぼく自身を解き放つんだよ、 きみが朝廷とぼくのことをもうすこしだけ気にしてくれたらよかったんだ、きみはぼくのことをあまりにも一人前に扱いすぎた、 きみがきみ自身を扱うようにぼくを扱いすぎた、ぼくはそんなにつよい人間じゃなかったんだよ、信長、きみは知っていたはずだ、 ぼくは征夷大将軍になりたかった、きみはちがう、つよいからね、そんな手垢のついた価値になんか見向きもしなかった、 どんどん壊すんだ、そしてどんどん作り変える、すべてがきみになってしまう、ぼくもきみになってしまうような気がしてこわかった、 そう、ぼくはこわかった、こわかったんだ、だって、きみはきみのことを愛していない、ぼくがきみになってしまったら、 きみはきっとぼくのことを愛さない、ぼくはきみにあこがれすぎたんだと思う 信長、明日は本能寺で、炎上する舞台で舞うきみをぼくが見る。
120 :
猛禽 :2005/10/01(土) 08:07:16 ID:R+S7X7IF
ヽ( ФvФ)っ□ ←10月分ROM専住民登録申込券(継続)
>120 さっそくの継続申し込みありがとうございます。 これからも末永くご購読頂けるように コンテンツの充実を図って行きたいな、と、 ゼッケンズ一同、といっても私ひとり、心を新たにしてかかる所存でございます。
「分断ハイウェイ」 据え膳くわねど高楊枝 しかし押し倒される予感 先祖代々牛食って培った腰の筋力 ローマに負ける最近まで狩猟民族 怒涛の民族大移動 そのとき、俺の先祖は貝塚 圧倒的不利極東島国育ち イワシではたんぱく質不足が否めない そこで巴投げまさに東洋の神秘ミスターカンフー見参 アチョー、チョチョチョ、ちょっと待て そんなもん持つな、話せば分かるよ 辞書辞書辞書はどこ
「34才」 持ち続けている劣等感をそろそろ正直に、 ああだこうだと言い訳してしっかりたたんで箪笥の奥へ見て見ぬふり ではなくて、たとえば数字、 友達と呼べる人たち、知人、パーティーに呼べる人数、いままでセックスした人数、 いま身の回りでセックスできる女の数、弁護士や大学教授やベンチャーの社長とのコネ、 年収、身長、体重、年齢 を、 となりにいるやつと比べてみろ あのコのとなりにいるやつと比べてみろ やつらと比べてみろ 見ろ、おまえはそんなことで得意になったり嫉妬に苦しんだりする精神不自由者だ だからさ、おまえはもっと現実的におまえを大事にしないといけないよ 勉強したり運動したり真剣に観察して、おまえはおまえに栄養を大切に与えて育てなきゃいけない 具体的な日課に取り組んでひとつひとつ達成していかなければならない、 おまえにはまだまだそういう支えが必要だったんだよ、未熟なまま終わらなかった夏休みの宿題を いまからじゃかっこわるくてもやらなきゃいけない そうすれば おまえのやさしさは大きな花を咲かせておまえの居場所を守るだろう 傷つきやすさは大地の奥深い水脈におまえの根を導きすべての人々のためにこそ涙を流せるようになるだろう おまえがおまえだけの幻想からおまえの周囲にある皆の現実に姿を現したとき、 世界は軽く口笛を吹いて、やるねえ、と言ってくれるだろう やるねえ、と言ってくれるのはおまえの好きな人たちだろう だから
「体温」 もうずいぶん昔になってしまった10年前に きみがぼくはやさしいと言ってくれたのは それが10年前で、そのやさしさは ぼくが若いということと同じ意味の現象だったのだろう そのさらに10年前にはぼくは 100メートルを12秒で走った それから20年も経って、ぼくは たばことコーヒーと運動不足で やさしくなくなった 現象が肉体を通過していく やさしさや恋心やさみしさが、思い出となり、 いつかぼんやりした忘れ物をしている気分だけを残して、 いく。 そうなればいいと思う 関節と筋肉は硬くなり 思い出も硬直する 色褪せて輝きを増す 焼いてしまわねばならないきたない嘘 ちらちらと揺れる火はそれをまだ許さない
「ぼくは学生の頃、ヨモタ教授のゼミで助手のクワモト先生と恋におちた」 あなたがわたしの手を離すことはけしてないと思う あなたにはわたしはすこしもったいないぐらいだと思う あなたにはわたしはすこし重荷かもしれないと思う でも あなたはわたしの手をけして離すことはないと思う だって、あなたは知っているじゃない 男はわたしのような女が好きで、わたしも味見はしてみる方だし、 傷ならとっくにしょってるし、いつでもわたしはあなたを置いて昇っていける 抜群の記憶力と外さない視線と惹きつける唇があるから わたしはひとりでも自由自在 あなたは? あなたにはわたしの手を握ったあなたの手しかないじゃない? わたしに手を差し出させた あなたの大きな手しかないじゃない
「この場所には神様とセックスと鎮痛剤しかない」 この場所には神様とセックスと鎮痛剤しかない 俺は金持ちになりたい
「交差点」 さみしさに耐え続けることは難しく 次から次へとやって来る その顔は毎回違う そのたびに唇を試し、もしかしたらと思う そのキスはやはり永遠への入り口を開けない そのあとのおまけは言うまでもない だからぼくは ぼくをさみしさみたいに扱ってしまえ 満たされていた歳月があった 未熟で無知で能天気で おなかへったね、と言えば うん、と返事が返ってくる日々 祈りの姿勢でこれからのぼくを歩かせ続ける 思い出は残酷な杖
杖にすがらねば 嫉妬の泥濘を渡りきることはできない 杖を手離せば 惰性のぬかるみに膝をつき、 似ても似つかぬ都合のよさの塊をこねあげて またしてもきみと呼びかける 十年間、ありがとう 汲み尽くせないさみしさが 思い出となった歳月から吹いてくる さみしさにすがって歩くぼくは さみしさみたいになるのだろう 昼、蒼白な顔で交差点を渡る
「冬支度」 こちらの気温は日中でも10℃程度になりました ぼくはいま、あなたのとごちゃ混ぜにしていた自分の輪郭をひっぱり出しています あなたのいない場所には思い出を置いています つめたい昼に浮かぶぼくの輪郭はただの白い月のようです
「さみしいと理屈をこねくりまわし」 わけもなくさみしいと感じるときがあります そういうときを探ってみると、さみしくないと感じる理由もありません どちらの理由もなく、それでさみしいと感じるのならば それはさみしいことがふつうなのですね、人間は誰かにいてもらいたいように つくられたのでしょう、ある創世記では、神様は 自分に似せて、人間をつくったそうです なぜ、自分に似せたんでしょう ぼくらが ひとりでいることに耐えられない すくなくとも、耐えねばならない のは さみしがりやの 神様のせいかも しれません
「行方不明」 シアターをまるごと貸切にしたパーティ会場、 重い音が底に響くホール、ダンサーが脚を上げ、男を招き入れるように手を伸ばす、 中年の男が女の足の間に這い、黒く磨かれた床に白いチョークを走らせ曲線を描き、 女は身を翻して追ってくる曲線の虜にはならず、その手は指先を震わせて男を挑発す、 男の走らせるチョークはさらに速く伸びて、曲線は長く長く絡まり床を熱帯の密林に分割し、 女の捩られた腰の肉が熱を、熱を、熱を 四方に立てられたスクリーンには胎児の反転した影が映され、ぐるぐると回転している、オレンジ色の光に浮かんでいる 隅のテーブルで写真家だという男の話を女の子たちは熱心に聞いている おれは男の話を理解しない。たとえ日本語で話されてもそうだろう。 写真家だという男は端正な顎と青い目を時折りおれにも向ける。 できすぎた礼儀正しさにおれはその場にいることができなくなる。 何を試されていたのかは分からない、おれは恐れをなして逃げた。 扉もなんの仕切りもない角を曲がっただけの狭いスペースに入ると 壁一面のスクリーンの中で年をとったピンクレディーがUFOを歌っていた。ふたりの画像は多少粗かった。 日本語だけで英語の字幕もないのは日本から持ってきたDVDらしい。 そこには客席がしつらえてあって、おれはその端に座る。空調が効いていてホールの熱気と音響は遠い。 白人の女の子たちがはしゃいでUFOの振り付けをまねして踊っている。顔を見合わせ笑って、手を叩いて笑って、 大きな口を大きくあけて笑っている。曲が終わると歓声をあげ拍手する。
写真家の男はいなくなり、別の男たちが座っている。知っている男たちだ。日本人の医者と もうひとりは腹にバラのイレズミのある金髪だ。 おれは医者にこの前のパーティからイレズミが彼女を口説いていることを耳打ちする。 医者は顔を上げたが、おれは医者の肩を叩いて、ホールを横切る。 彼女は好きだとは言ってなかったが、イレズミの男と小指と小指を絡めて歩いていたことを知っているし、 今夜あたりはそのタイミングかもしれないということは医者には言わなかった。 女のハスキーなヴォーカルが低く呻いて、群れを煽っている。いまは踊りたい人間たちだけが踊っており、 他の人間は男に後ろから抱かれたり、女のくびすじに唇を押し当てている。音が圧倒し始め、男と女が背筋をのけぞらせる おれは周囲にだれもいない片隅にテーブルを見つけ、椅子に足を投げ出し、小さなノートを開く。ペリエを口に含むと 生臭い炭酸が舌にしみる。タバコの灰が赤い照明に照らされた床に落ちる。 この場所からだとひとりで見ている人間は他にもけっこういることが分かった。 女がひとり、ヴォーカルのいなくなったステージに上り踊り始めるが、 他の人間たちは自分の正面にいる男や女の視線を捕らえておくのに忙しく、 ステージの女に気をとめない。女はすぐに降りた。 男がひとり、おれに話しかけてきた。おれは男におれは分子生物学者で詩人だと言ってやった。すぐに後悔した。みじめに後悔した。 ノートを閉じ、ホールの人ごみにまぎれ、おれは行方不明になる。
「ぼくは暴力をふるい終わった後、大人になれる気がした」 ぼくが変わったように見えるんだろ? いまさら、 きみとしてもいいけど、終わったあとでもぼくは きみのことを好きだなんてもう思わないと思う。 そんなことがやっぱりこわいんだよ。 きみはきみのセックスに自信があるようだけど、でも それが永遠か惰性かぐらいの違いは、分かるようになったつもりだよ いまのぼくは 獅子を殺すための毒を体内で練る、 音立てて捩れるツノと闇のヒゲを持つ、大きく目を瞠った 魔力のヤギだ 頬肉の削げ落ちた、筋張ってアバラを浮かせ、 岩山の頂に己のみで立つ、イバラをばかり喰らい、血を流し、 不敵に笑う 自分自身に捧げた生け贄 飼われはしない、もはや ぼくの脊髄で育つ毒のダイヤモンドから伸びる薔薇の蔓がきみを捕えるのだとしたら、 ぼくは、せがむきみを立たせると 夜景のきれいな、ほら! あの黒々ととぐろを巻く観覧車にきみをひとり乗せる。
134 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/10/18(火) 02:25:09 ID:6dWv74jQ
ひとり投稿ポエム山泊5+ 「秋雨とさんま、芯の切れたシャープペンシル」 〜秋の味覚企画1センチと1ミリのセンチメンタリズム特集〜 >103 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/23(金) 12:19:07 ID:x+IMXre6 「大気の状態は不安定です。傘を用意しましょう」 >106 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/23(金) 12:39:24 ID:x+IMXre6 「ネット思い出論」 >115 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/30(金) 08:32:24 ID:/DBbZGRn 「こんな夜」 >117 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/30(金) 08:35:05 ID:/DBbZGRn 「一瞬の雨空」 >124 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/10/06(木) 15:59:02 ID:8kyff1Lm 「体温」 >126 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/10/10(月) 15:59:03 ID:NOV3Ts9Z 「この場所には神様とセックスと鎮痛剤しかない」 >118-119 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/09/30(金) 14:52:50 ID:Es3iH9wX 「1582」 >127-128 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/10/13(木) 13:30:12 ID:S+bvX0kW 「交差点」 >129 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/10/13(木) 13:41:29 ID:jwWYinPi 「冬支度」 >130 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/10/14(金) 17:34:51 ID:0nkyOInG 「さみしいと理屈をこねくりまわし」 >131-132 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/10/15(土) 11:45:18 ID:w/XzAov3 「行方不明」 以上は作品集の一例でございます。お好きなようにお読みください。
135 :
猛禽 :2005/10/20(木) 15:16:43 ID:bjpDGHps
>>ゼッケンさん
ROM専住民ながら失礼いたします
個人的趣味によるベスト4(
>>1 から
>>133 まで・順不同)
>>18 「ぐらさん」☆
>>17 「夏の道」☆
>>39 「愛の焼け野原」
>>123 「34才」
その次
>>16 「盆踊り」
>ドンドンドン、タカラッタ、ドドンガドン
…わたしにはこんなふうに聴こえます
ドン、ドン、ドンタカラッタ、ドドンガ、ドン
追
かまきりのオスは、全部交尾のあとに食べられてしまうわけではなく、
ちゃっかり逃げていくものも結構いるらしいです
それではさようなり。
わーい、ありがとうございます。なるほど。参考になります。 すると、たぶん、最近のは呼吸が抜けてないかもしれませんね。 な、なんですと!? 逃げちまうオスもいるのですか。 ふむう、カマキリめ。捧げたオスの純情をどうしてくれるんだ。
閑話休題 キャラクターが際立っていて、おもしろかったですね、あのスレ。 メモ代わりの感想。 おれ、キキキさんの言ってること部分的には分かりますよ。王道でしょ、それって。 凡人が凡人しか歩めない王道を歩もうとすればまずは自己の確立を目指す。 順当な手続きだと思います。 次にどういう展開をするのかは数年後にならないと分からないんでしょうけど、 凡人の凡人による凡人のための王道を歩みきってください。 凡人というのは大多数の人であることから普遍になりうる人という意味を含みます。 ますろうさんは凡人にあるものが欠けてるのか、ないものが余分にあるのか、 それは知らないけど、ま、王道みたいなものには縁のない人ですよね。 王道に立てるのは凡人だけですから。残念ながら芸術家というのはアウトサイダーです。 北さんのは男性的な王道に対して母性です。大きな枠組みですべて包含しようとする。 19さんのはなんだろうな。覇道というのかな、おおげさだけど。 克己よりもう一段徹底してる気がする。制圧を目指しているというのか。 317さんと快楽さんとtakeoさんはみごとに大人でしたね。 ミキキさんは誰かと話していたいんだけど、 これ以上は誰かに傷つけられたくない人なのかなあ。 常に優位に立っていると自分に言い聞かせてないと死んでしまうのかもしれない。 なぜ、私はこんな風に他人をまとめてしまうのかというと、 こうやって分かった気になって安心したいという部分があるんだろうと思います。 最底辺のよわい人間がすることです。 いいですか、さきに言いましたからね、他人に言われると傷つくからね、こういうことは。 みなさん、おつかれさまでした。
秋の夜長、 ちょっと方向性が見えないなあ、と 呟いているゼッケンです。 みなさん、いかがお過ごしでしょうか? 秋の夜長、 ちょっと方向性が見えないなあ、と 呟いたゼッケンでした。
「スクラップ」 歯医者になるための勉強で忙しいはずのボーイフレンドが急に来ると言い出したので 女の子は今夜は行けなくなったと耳打ちしてきた。おれに文句はない。女の子には彼氏をいちばんにしてほしいと思う。 おれはひとりで映画を見て、ストーリーには関係のないワンシーンで デブの黒人女が黒人好きの日本女と日本女専門の黒人男の混血をジャパニグロと呼び、 おれの周囲の白人の餓鬼がげらげらわらった、おれも笑ったがそれは愛想笑いだったのかもしれない。その監督はトニースコットで あいかわらずカタチばかりを追求していて中身は悲惨にありきたりなメロドラマだったが、おれは好きだよ、トニー。 そんなことを思いながら映画館を出て歩いていると、向こうから来た顔見知りたちは容姿も運動神経も頭脳もスマートな若い学生たちで、 おれはこの学生たちと昼間いっしょに働いている。 Hey, ****(おれのファーストネーム)! Come with us! みながおれの名前を呼ぶ、おれは簡単にうれしくなってしまい、思いがけない幸運を大事にしまい、おれは あいまいに笑い、腕の時計は12時を差している、金曜の夜で問題はないが、おれは首を横に振る 頭上のけばけばしいサインからネオンの女が糸を引いて降りてきておれを頭から齧りはじめる、となりの電話ボックスでは 頭をつるつるにそりあげたマッチョが大声で罵りながら受話器をファックしている、6時間前の電話、
もしもし? あ、***(おれの名字)さん? 今夜のパーティ来ないんですか?
うん、行かない。
そうなんですか? いいですけど。明日は来るんですか?
明日は行くよ。
じゃ、明日は会えますね。
うん。
Give me change, sir?
おれは財布をさかさまに振って小銭の雨を若い男に降らす。踊り疲れて店の前に座った若い女が汗をかいた若い男の首筋に抱きつき、
携帯のカメラのフラッシュが光る。あちこちを齧りとられて食べかけのスライスチーズのようになってしまったおれは
行列をかきわけながら進み、歩道から追いやられ、車道に出てふらふらと歩く
40 :ラーメンズ ◆8/./95naVw :2005/10/21(金) 19:49:38 ID:fuGAGlh/
(´・ω・`)ノ
>>39 A
172 :北 ◆FUCKcjokcg :2005/10/20(木) 04:40:15 ID:gei3GaBC
ゼッケンはすごくイイ奴な感じがする
727 : ◆Wani6uvhK. :2005/10/16(日) 12:03:23 ID:HV4WCWQg
ゼッケンさん、チャンプおめでとうございます!!
くそったれだなあ、おれは。なんだかんだとおれはくそったれだなあ。
際限なく飲んで腹の出た女たちがどかどかと行進する、ばかげたかん高い笑い声だ、酔って歩道で寝込んだ女を抱き起こし、
キスをして、ゲロを吐かせ、しろい首に手をかけても力を込めることはできない、やさしく首を絞めるポーズだけ決めて手を離し、
置き去りにして帰る。
おやすみなさいと言い忘れたことが気になってしようがない。
「つながり」 自らを他人の視線から隠し、他人がおれに失望するのではない、 そのような判断を他人がする機会をおれが与えないのだ、会話はしない しかし、おれは他人の存在がなければ寝込んでしまうような人間だ 安全な避難経路の案内にまぎれこむ必要があった 群れが踊る、音響と照明と映像が入り混じるフロアを横断し、 安全な孤独に身を置ける場所を探す。 ロフトにあがると踊っている人間たちを見下ろせる場所に 運びやすいように脚の折りたたみがきく長方形の机が放置されており、 これはなにかの機材を置くためのものだったのだろう、 先に黒い髪の女が机の上にあぐらをかいて乗っている。 下のフロアを見下ろしているために顔は見えない。 丸い後頭部とキャミソールから露出した細い肩と背中、ジーンズを履いた尻 こんなパーティなんてつまらないんだろう? なのにひとりで部屋にはいたくないんだろう?
おれも机の端に腰を乗せる。 女はすばやく横目でこちらを見たようだが、顔をあげて視線を向けてくることはしなかった それが拒絶なのであれば、向こうが机を降りればよいのだ、おれはここから群れを見下ろしていたい 机の端と端とで断絶した距離に浸る 会話をする必要のない人間が 偶然に手が触れ合うことはないぐらいの近くに、そばには誰かがいる 今夜はずいぶんと傷つかずに独りになれる 音楽にあわせて女が 机に擦り付けるように尻を揺すり始める。机が揺れる。 それもいいね おれも揺する。机が揺れる ふたりはおなじ揺れの上に乗る 視線は交わすはずもない 大きな音の響く暗がりで 静かに けして顔も見ないふたりの身体がじわりと汗ばんで揺れている
「もう安心していいのだ、と」 夜中 丘の上に立ち 北斗七星を見上げて恨む 北極星にさしつらぬかれる 寒い丘から降りて、泣く
「変身」「スズメバチ」 あなた、あなたはおれの愛しい人になりました おれはあなたをただただ大事にしまい込んで あなたはおれのことをいま どう思っているのかは分かりませんが、 ちがうね おれがあなたのことをただただ愛しいと想う そんな生き物に成り果てたのでしょう 最近は寝るのは色の白い中国女とたまに たくさんいるし、この街には 日本語をしゃべらず、英語もへたで、お互いさまで 向こうもべつにお喋りがしたいわけじゃないみたい 顔も名前もさだかじゃない ひまとひま以外の何かをお互いにつぶして 顔が大きくて手足が短く、腹だけがなまめかしく まるでカエルを犯しているようで欲情する 味は鶏に似ているそうだ こんなことを書くために おれは こんなことを しているのか おれは死に物狂いなのか 悲鳴をあげているふりをして 許しを乞うているのか 悲鳴をあげたいだけだろう それとも もう会わない?
後悔や悔恨とはこれは別の出来事なのです あなたを大事にしまっていきます 消化できないかけらをうすい皮膜でぐるぐる包んでいきます おれにはそれはおれの体内の真珠のように思えます 油膜の浮く流れない川に棲む 毛穴からは貝の匂いがする
はい、ここでCMです。 宣伝をどうぞ↓
「恥ずかしいな、もう!」 おれの詩集(恥ずかしいな、もう!)は サラリーマンがそっと鞄にしのばせる そんなものになればいいと 思っています サラリーマンが昼休みに こっそりと 読む スポーツ新聞ではなく、おれの詩集を
はいはい、次々にどうぞ↓
セン五スレでは、評価人の方を募集しております。 是非、お越しください。お待ちしております。
関西圏では知る人ぞ知る551蓬莱の豚まんが 11/2(水)〜11/8(火)の一週間日本橋高島屋で実演販売されます 前回渋谷で催された際には一時間半もの行列ができました あなたと私、お互い詩板の住人と知らずに行列しませんか そして詩的に豚まんを味わおうではありませんか 豚まんは2個280円からです なお、こののちの催事は愛知・滋賀・兵庫・大阪と次々移ります ☆★☆どこかであなたと、豚まんオフ!☆★☆
カナダのゼッケンにほかほかの豚マンを手渡しするオフ 親指をぐっと突き立てて、お互いにグッジョブと言い合う感じで。
というわけでゼッケンと名乗る男です。 最近のゼッケンはおもしろいですか? 自分で読み返して面白いような気がする日もあるんですが、 いや、やっぱり面白くねーなーという気分の方がつよかったりします。 なんだろうな。なんでかな。 自由闊達なご意見をお待ちしています。
みなさん、たいへん活発な議論、ありがとうございました。 なんかやる気が出てきました。 それではごきげんよう。 しずけさや〜 岩にしみいる 岩にしみいる 岩にしみいる
/ゝ /⌒/" 、⌒ヽ <とりっく おあ とりーと! | ::::::::○::;;;::○::;| /ー- 、 ヽ ,,:::、WWW;//==ヽ i /,~'''(´・ω・)./. |/ / ::: ..::::つO <最近のゼッケンさんには試行錯誤が見える。 "''-;,,i ::::,,/ ヽ 好きなだけ迷えば良いと思うよぅ。 "''---''''/"''~ ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, .';;;;;;;;;;;;;;;;;;;''
ヽ( ФvФ)っ□ ←11月分ROM専住民登録申込券(継続)
>>152 当方ROM専住民・しかも毒舌につき意見は出せませんが
思春期特有の症状であると思われます
>154 ハッピーハロウィーン。迷ってる間にお客さんが逃げたら困るなあと思って。 >155 あ、どもども。継続ありがとうございます。 これが思春期かあ。ようやく私にも思春期が来たんですなあ。 秋の日のため息深し ヴィヨロンの ビヨロ〜ンと鳴り 頬杖をつく
サイボーグ009の「いつも皮膚科」…じゃない「いつの日か」を聞くと気持ちが洗われるぞい。 人によっては。というかわたしは。
>>157 あー、それそれ。年代を巧みにつかれて、まったくもって納得だな。
OPの「誰がために」とセットでよろしくお願いします。
159 :
zekken :2005/11/04(金) 10:23:45 ID:T2cPDB65
from-Canada-age
「ジェット消しゴム」「赤いリボン」 TOEICの試験が始まって 消しゴムを忘れたことに気づいて ちょっと茫然としてしまって 窓の外は一面の曇り空 濃淡のない鈍い空 ことさらにまっしろな新品の消しゴム ジェットで 横切って ぼくはテスト用紙を前に頬杖をついて あんにゃろめ、赤いリボンを結んであげたかったのに 約束もしそこねて ぼくは いまいましく? 見送った
「帰り道」 その金曜日の夜は いつもよりはやく 乱交になった みんなすこしずつ仕事やら恋愛やらそれぞれ問題があって 騒ぎたくて ジンやウォッカの空き瓶がずいぶんたくさん出来上がって 誰かが身体を触りだして 何人かがキスしはじめて 舌を絡める濡れた音がしだしたら ジッパーを引き下げ 掴み出して輪っかをつくった指が上下に動いて 先端に触れる舌先 たくし上げたスカート パンツの中に手が入って 薄い布越しに見える中心に潜り込ませる動き とか 見境なく抱きついてくるのを小突くように振り払って すこしおれも乱暴な気分で 部屋を出る 追いかけてこないことは分かっている かっこわるいな、おれ こんなにかたぁくしちまってるくせにさ、 なんだよ、これ 明日の午後にはメールがまわってくるだろう わたし、へんなことしてました? ちょっと憶えてなくて ほんとかな? といつも疑ってるよ 今夜は戻ってみようかと迷った挙句、 星も数えずに帰る
「ゼッケンズ」 ハイハイハイ、ゼッケン赤です。 ゼッケン青です。 もうすぐ忘年会のシーズンですね。 唐突ですね? そうでもない。それでね、わたし、一足はやく乱交パーティ行ってきましたぁ。 ランコー!って、いきなりやなっ! いきなりやろ? いきなりやなぁ・・・ あほんだらー、人生はイキだけにきまっとるやないか、帰りがあったらえらいこっちゃで。人生はイクダケイッタラ、帰りはないよ? さよならだけが人生さ、色即是空、フェラ即挿入。 ずいぶんお客さん引いたなぁ。双眼鏡いるか? これ、あの島まで歩いて渡れますよ。 あほんだらー、いまこれ見てるこの人ら、おれらの客やないよ。ますろーにいさんやら快楽師匠見に来てはるんやないか。 あかんですよ、そんなん言うたら失礼よ。梁山泊の寄席中継じゃ、まずまず数字とれてるらしいやんか、おれらも。そういうても。 あほんだらー、おれら詩板のトイレタイム、だれもおらへんからチャンネルも変わらんのやないかい! あー、それは一理あるね、一理あるね。 まあ、でもね、まだまだこれから、がんばろ思いますよね。 とってつけたような前向きさやね。 そう。まずは若手をこれ以上伸ばさんようにがんばらなあかんね。 ネガティフ! 若手のネリーアンドニーチェ、どうコンビ別れさせたろかってね。ちょっとおれ、これから名無しで書き込んでくるわ。 やめさないって。信じる人いるから。ほんとに。なんかあっても、おれらやないですからね、ほんとにほんとに。
よけいやましい言い方になっとるね。でね、昼間はトモダチいうていろいろ悩みに相談のったりするわけですよね。 ああ、あの話ね。あれは目が真剣やったよ。恋はつらいなあ、って思ったもん。それでこっちにもちょっと嫉妬があったりしてね。 それがあれですよ、乱交でね、おれもチャックおろしかけたけどね。へんな自尊心みたいなもんがそこで働くわけですよ。おれ飲めませんから、しらふですからね。 しらふにはきついな、あれは。 でも、ものすっごい後悔もしてたりしてんのよ。 貧乏臭いよな、そういうときの自分な。 そう、貧乏臭いの。なんかもったいないとかね。もったいないわけあるか! そう、とりあえず怒っとけ。で、この話まだつづくんですかね? いや、もう終わりですけど。 あー、じゃあ、これ、どう締めましょう? 乱交だけに開けたチャックはしめません。 あー、そうやね、そういうことやね。帰ろか? うん。
「わたしが早熟だった頃」 秘密カラテ家組織・暗黒竜会の幹部であった桜木花道(オウモクカ・ドウ)は、 9才のひとり娘スーパー・リーのために失踪した妻ソニー・チバを探す旅に出る 組織は掟を破った者をけして許すことはない、けして忘れることがない、 邪悪なカラテ家たちが次々に刺客として放たれる 父ひとり娘ひとり、闘いの旅はつづく 母よ、あなたの愛は無事でいますか――? 父はいつもケンカして帰ってきます 鼻血が出ています 鼻の穴にティッシュを詰めて、にっ、と笑います 前歯がないけれど、気にしません 今日も勝ったぜ、と言います わたしにも血の出る穴が、ありました 今朝、分かったのです 父は駅前ローンの広告の入ったティッシュの袋をわたしに差し出して、言います 詰めとけ イラついたので 来ることが分かっていても避けられないハイキック、 で父を倒しました。
「かなり一方的」 いいよネ 一方的だなんていうけどさ そういうのがいいよネ 片想いだけがほんとの恋だと思いませんか? 自分の想いにじっと耐えているときだけがきれいだと思いませんか? それが恋ならかならず終わりがありますね。 伝えた時点で恋は恋ではいられなくなりますね。 好きな人とは肉体的なセックスはできれば避けたいですね。 好きな人の上で果てた後、自分が好きな人の上で虚無感を覚えているなんて、知られたくないでしょう? 行為が、見返りを期待した奉仕だなんて、それをお互い様だなんて言うのは、傷つくだけでしょう? だのに、 けして伝えない恋はどっかで嘘つきはじめたんですね。 自分を裏切り続けることに馴れたんでしょう。 恋は熱力学第二法則に従います。
「彼方に飛んだリーマン」 唖然として渡る太平洋追いかけてきた別れ in Canada 茫然として過ちを繰り返す生殖器の片割れ in Canada 漠然としているくせに貪欲な繁殖への憧れ in Canada 大西洋に放流する精子 でっかくなって戻って来い 地図をなくして彷徨うパレードの楽隊 停電大サーカス、空中ブランコ初挑戦 宙に舞ったおれ、まさにそのときまっくら いくら生まれついてのピエロでも おどけて飛んではいられない あなたの手はそこにあったのでしょうか 依然忘れえぬ懐かしい約束は、掴めない彼方
「463 :名前はいらない :2005/11/12(土) 23:02:13 ID:WuChga2V ゼッケンってまだいたの? 能力ないのに居座り続けてるコテハンって粗大ゴミ以下だよね 」 あのう、 粗大ゴミ以下って世の中においてどれぐらいのポジションなんでしょうか? 使用済みコンドームにたまった精液とどっちがエライですか? うんこに混じった未消化トウモロコシとでは? 能力もなく居座り続けることの罪悪感を このような相対化でごまかさんとするわたくしの生き恥 あほんだらー、君の言う能力てなんのことやねん、君のレヴェルならしょせんスタンド能力のことやろ、そんなもんあるか いや、じつは、つねに5ミリぐらい床から浮いとるよ、最大浮いたとしても5センチ程度、浮き方もハンパやね、おれも。 いまは凹んで床にめりこんどるけどな!
「エレベーター」 あの娘と彼氏の仲に波風立たせてどうこう とは 本音で 思わない、ので こっそりキスぐらいのいけないこと で、まあまあとしておきましょう。 エレベーターでたまにいっしょになれば、 指先で触れ合う挨拶 そっと目配せ それは礼儀のうち ということにしておきましょう。 ぼくはそういうゲーム脳で 恋のしかたをまるで知らないよう 正しいとか、面倒とか、疼くとかの都合曲線から導く 事前に楽しむ上限の設定 ぼくはなにかがこわいのだろ? 胸よ、高鳴って息切れしてみろ
「金が欲しいな」 ぼくは彼女と出会ってずいぶん長いこと好きで最後はぼくが逃げてしまったんだけど 彼女が初めて別れたいと言ったのは、何年も前のことだったけど 世界は休まず回転していくね そのときにはぼくの教祖さま気分はふっとんだし、 転落ってのはみじめなもんで ぼくは疲れていくし、きみはいつからだったのかな ねえ、結婚してくれる? 聞いたこともないせりふがきみの声で囁き始めるようになってさ まいるよ 8年前でもぼくはもう26才だったし じゅうぶんなはずだったんだけどね 地球がぼくのためにちょっとぐらいゆっくりまわってくれてたら 子供たちの声が聞こえてくる気がして
恋がしたいな いまのこういうんじゃなくてさ 精液のたまったコンドームティッシュでくるんでゴミ箱行きでぽいと捨てりゃ これっぽちの錯覚さえ残らないってんだからじつにお手軽な性欲で自分がいやだな 終わったらさ、帰って欲しいんだよ、本当は ぼくはちょっと泣くだろうし、そうしたらぐっすり眠りたいんだから あの頃の続きでぼくたちは幸せに暮らしているんだと思うよ、そこでは 次のパーティで会ったら、また名前きいちゃいそうだな そのときにも同じように答えるのかな それか、ぼくの頬をぶってくれてもいいよ ぼくはクロスカウンターパンチさえお見舞いできれば誰でもいいわけだ
「河」 くちゃくちゃのシーツの上で 女の 長い脚を開かせて中心に片目を当てて覗き込んでみると 地平線がぐーんと伸びてて おっきな夕陽が西の川の向こう側に沈んでゆくところで 立派なぎざぎざを背負ったステゴザウルスがゆうゆうと陽炎の彼方へ戻ってゆく 滅ぶんだね 地平線の向こうのすさまじい夕焼けを見た インド人と日本人のハーフでカナダ市民だという女がくしゃみして 夕陽がぶるんと震え、溶けて崩れて流れて落ちる I saw your grandfather. Really? ソレデ? それだけです。 その場所を軽く噛んでから女の身体をよじのぼり、 挿入すると そっと息を吐いた
「しつこい熱力学」 おれってこんなんでしたっけ 形あるものはすべて壊れる、とは よくぞ言ってくれたものです、ネ。 永遠だなんて恥ずかしげもなく ほんとにね、そう思ってましたよ おれやきみや そういうふたりや エントロピーはつねに増大するの法則 ここからがだいじなところなのですが 壊れたら永遠に壊れたままだそうです おかしくないですか? 壊れ続けるんです 太陽はあんなに燃えていた、というのに
「遺書」 死にたくはありませんが 生きている間に遺書は書かれねばならないとのことなので 取り急ぎ しかし、花束に添えて送るラブレターしか書いたことのないおれです。 だから、きみがもし長生きしたら、 おれの墓に供える花にはしわくちゃのキスマークも添えてくれませんか? よろしく
「しみ」 おれは おれと混ざり合った自分自身を身に宿すことを夢見て夜毎子宮に熱をこもらせる女はいない、 ということにはちょっと驚いてしまったのです おれのみじめな妄想がおれや女を傷つけました いまはそれで、だからどうしていいか分からない、ということもないのですが しみのようなものができました。
「街角」 キスの時間を計る街角 うるさいポップアップをブロック ひるまないきみの眼 だから? と見返してくる 合わせた唇の端ですこし苦笑いしてしまってから、おれは目を閉じる 首筋に行きて過ぎる街の気配 腕の中の細くてまっすぐな背中の線をなぞってから きみのおれよりすこし高い体温を通り抜ける おれは街に入り、街になる ビルと街路樹とマネキンの視線でおれはおまえを探し始める 逃がすことはしないよ、おれは街だ おまえがどこに隠れても、それはさみしさに耐える態度ではない、つよがりもせずに逃げているだけ 何食わぬ顔で自己の欠落を正当化し、正直者でござい、などと道化のふりをしているおまえ そんなおまえがすこしずつ傷ついているとき、他人は傷つかないと思っているおまえ おまえの独りよがりな孤独は人々のバランスを狂わせる ガラス張りのショーケースに閉じこもって人々にねだるたちのわるさ おれはおまえを引きずり出し、いいか、おまえはここでキスをしなさい おれという街のいちばんにぎやかな通りのまんなかよりすこし端に立ち、 おまえは女の細い背中が意外な線の強さを示すことを学ぶ おれがおまえのキスの時間を計ってやるから しびれをきらしたきみがきみのやり方で舌を動かし始めたので、なじんだ体温は散ってしまう。 街はぐちゃぐちゃにかき混ぜられて、一笑に付されてしまうね、おれもおまえも またしても苦笑いしたついでに息を継ぎ、今度はきみが眼を閉じる番だ
「おれに尻尾などない!」 いや、ほんとは うすうす感づいていたんだね、自分でも もしかしたらこれってあれかなあなんてさあ うれしいときにはふりふり振り、 かなしいときにはぺしゃんこ 甘えたいときには意味ありげに先っぽだけはみ出させたり、 卑屈な気分のときにはすべてさらけ出してみせる やっぱりこれってあれだったんだね もう悩まない ピアスしてあげる
「あるふたり」 やみくもにむやみになやみ ぼくら、とてもうれしいことに情熱的なんです 絡めた指先がとても冷たくて 泣きたくなって だから 温めあえると信じられたんです 心臓ははやく動くんです これ以上ないスピードが回りだし、 ぼくら、情熱が踊りだすんです 星空にぶちまけてやるんです 二人乗りした自転車がペンキ屋のはしごに突入し、まるでコントだね、なんて 赤や黄色やときには真っ青なふたりが笑うんです ガションガションとペダルをこいで、急な坂道疲れたら、ふたりで水筒の中身を分け合って 今朝、水筒に何を入れてきたのかは ふたりだけの 秘密なんです。
「霊園めぐり」 素人ほど知らなくていいことばかりを知りたがる もので、おれなんか全体的に素人なもんだから、 道歩いてるときに、さほどかわいいわけでもないのに ものすごくニコニコしながら歩いている女の子を見かけて そんなんでなにゆえそう幸せそうなのか、気になり、さては男が出来たんだね、 よし、どんな不細工が待ってるのか見てやろうという気分になり、後をつける。 女の子は墓地に入ってゆくと、おれの墓の前で足を止め、おれの方を振り向くと やっと逢えたね と言ってくれたのだった。
「朝食」 今日も一日おつかれさまでした あした、また逢いましょう 祈るような気持ちで日々のあいさつをする それはさみしいことかもしれないけれど 次の朝が待ち遠しくなるなんて 思ってもみなかったこと それで 今夜は よく眠れるでしょう、きっと 早寝早起きをして運動します マフラーを巻いて 白い息を吐きながら 朝 カフェでマフィンとコーヒーの、2ドル50セント 最近は天気がわるくて冷たいみぞれがときどき降る 白い息をはあはあ吐いて、それでも大股で歩くこと 登りの長い坂道が楽しい おはようございます、と早く言いたい。
「パンと雪」 雪の降る街路をフランスパン抱えて歩く男の子 パンに降る雪はどんな味がしますか? 骨格がみしみしと音立てて変わる夜が訪れても そのパンのぬくもりを胸に抱えたままでいてください いつか、もっと熱い体温を胸に抱えたときに 降りかかる雪 それは遠い日になめた甘さを思い出させるかもしれません そしてあなたたちは今日のパンのぬくもりを互いの胸に分け合って 今日のように雪降る街路を歩くのでしょう 風邪、ひかないようにね
「男の人って、射精の回数かぞえてるんですか?」 寝るのはとにかくゴムつけるのがおっくうになってしまい、 ひとりの女の子とはキスしたら任務達成、な感じ 部屋の前まで行くと相手はもうくしゃくしゃの使用済みティッシュじゃん、と カウンターがまわる きたない復讐の仕方を覚えました 女は、嵐が吹いて根こそぎたおれろ 静かな流れに乗り、おれは 静かな場所へ行く
「もしも願いが叶うなら」 他人の願い事がすべて叶わなくなあれ☆
「やるこたやってんだ?」 ごめん、セックス控えることにしたんで きみとはもうできません それでさよならするならかまわないよ それでも友達でいてくれるならうれしいよ 今度また映画見に行こう ごはんたべて きみの部屋の前まで送ったら かるく肩を抱き合って 暖めあったら 手を振り合って 階段をトントントンと下りて 振り返らずに帰る ボーイフレンド、大事にしてあげてください 部屋の扉を閉める音は遠くから聞こえてくる ハ、と吐いた白い息、夜空に昇り、 月に空手チョップ
「女の子って、今年したキスに順位なんてつけてるんだ?」 すてきな声のコに惚れます 化粧や髪の色で雰囲気が変わりますから、やはり、声ですね おれは電気消す派だしね、すると、声ですね 英語や中国語でなに言ってるか分からないんで、もう、声そのものが大事なんです だから、無理めのキスのあとでいっちょまえの気まずい沈黙なんて 声がすてきなコでした
「追伸」「ちんぽこマンボ」 長生きには興味のなさそうなあなたですが、 いまが元気なら、それが なりより です。 ウ! ちーんぽ ちんぽ ちんぽこマンボ ちーんぽ ちんぽ ちんぽこマンボ ちーんぽ ちんぽ ちんぽこマンボ チャカチャカチャッ、 ウ!
ひとり投稿ポエム山泊5+(Hitori toukou-poemuzan-paku five plus) *燃えるクリスマス商戦 〜ポエム一掃セール冬の陣〜* というわけで、というわけでゼッケンです。 日頃のご愛顧に感謝すべく、お得意さまに贈り物をさせていただきたいのです。 リクエストがございましたら、お題でも作中に入れるキーワードでもこういう雰囲気のものというアバウトなものでも、 なんなりと。 できりかぎりやってみます。
よろしくお願いします 書き出し 最期の朝、きっとおれは
「そのときが来たら」 最期の朝、きっとおれは 朝立ちしている それが いくつのときになるのか いまはまだ決められないけれど 50歳の誕生日には恥ずかしながらピアス してみたい、なんて思っているから おれの最期は50才過ぎになるだろう おれはおれの完成を見たい そして 完成したおれを見たならば 最期と定めた最後の日の始まりには その頃には老人と呼ばれていようともしっかりとおっ立てて それは冬がいい 凍るような水を浴び 鮭の切り身とみそ汁の朝食をとり、 好きな映画を見に行き コーヒーとタバコを交互に口にしながら、なにか下手な詩を書き、 早く陽の暮れる街を歩く。レモンパイを食べ、 そしていい一日であったと満足したら、寝る 最期の日の次の始まりの朝には なにか新しいことを始める いくつだろうと朝立ちしているおれがいるのだ
189 :
名前はいらない :2005/11/28(月) 17:29:59 ID:wLdt3eD0
(´・ω・`)ノ リクエスト 「メープルキャンディー」の詩を是非
190 :
名前はいらない :2005/11/28(月) 23:33:55 ID:ZSoqwhh9
本当の赦しとは自分の本当にしたいことを 認めて自分に許してあげることだと思う 自分の好きなように生きることが最大の癒しだよ
>>189 さんへ
「カナダ」
メープルキャンディーはまだ食べたことありません あれはみやげものですから
だから メープルキャンディーをおれがおれ自身の舌の上に乗せるのは ここではないどこか
べつの街になるのでしょう
舌先で転がすキャンディが思い出させる
やがて染み出したメープルのシロップが点々と落ちて、
コインランドリーでシーツを洗いながら待つ時間 すでに 思い出をつくっている
>>190 さんへ
「うまれて」
地上4000メートル、Have a good day と蹴り出されパラシュートなしでダイブ! 決行フリースタイル
確実に死ぬ御覧のとおりのスリル そこで手には弾丸の一発入ったピストル ロシアンルーレット in フリーフォール
やけになりゃかんたんに引く引き金 だが
そのうえで楽しんでやる覚悟、つかみひきよせ、さあ、悲鳴をあげて挑む絶頂
髄から噴き出す鼻血 涙腺から放つ射精 立て続けに引く引き金 そのとき
銃口はおれを産み落とした空へ You too と挨拶を返した
あっかんべー
すとんと着地し、すたすたと歩く。
名無しですみません。 「Snow White〜片想いのクリスマス〜」 この言葉からゼッケンさんが自由に発想した詩を お願いします。この言葉がタイトルでもテーマでも、詩がかもし出す雰囲気…の どれになっても構いませんので どうぞよろしくお願いします。。。
>>193 さんへ 「トナカイ」
おれ、赤鼻のトナカイです。サンタのおじさんはリュウマチが悪化したので今年の冬は
サンタのお嬢さんが伺います。よろしくお願いします。彼女、ふだんは会社勤めで
一回だけ、昼休みに公園のベンチでひとり、咥えタバコでケータイのメールしてるの見かけたことがあります
なんか、あ、こういう顔もするんだなあ、と、別人みたいで声かけづらくて、そのまま通り過ぎました
トナカイさん、いま暇ですか? ちょっと見てください、この服、かわいいですよね?
彼女、ミニスカサンタで登場です。コスプレ?
いやあ、かわいいけど、寒いよ、たぶん
大丈夫ですよー、ほらちゃんとウールのタイツ、あったかいんですよ、男の人は知らないでしょうけど
すらりと伸びた脚をおれの前に伸ばします。彼女、彼氏の家にこの格好を見せに行ったようです。すると
子供相手にへんなことすんなよ、って、もう、発想がおじさんですよね? やだなあ。彼氏にもトナカイさんを見習ってほしい
あー、うーん、そうかなあと曖昧な笑みを浮かべ、
男の部屋のなじんだベッドで仰向けになり、白いタイツを男に剥ぎ取らせながら脚を広げ、男が入ってくるのを笑顔で待つ 女
おれは 彼女の顔ばかり見つめてしまっている自分が ちょっと、ね
向こうはおれのことそういう対象だと思ってないし、それにおれは実際トナカイなんだから、さ
クリスマスの夜、彼女といっしょに仕事ができる それだけでは満足できませんか?
それでもプレゼント配り終わったら、その朝、彼氏の家に直行するという彼女 嫉妬はやはり、抑えきれませんか?
よけいな音は積もった雪が吸い込んでくれる 鈴の音だけが響く静かな空中を彼女と 夜 そりで滑っていく
お仕事、がんばりましょう
こんにちは、ROM専会員です ポエム一掃セール冬の陣、楽しみに読んでおります めったに(或いは、もう永遠に)ないチャンスなので、 わたしも思いきってリクエストを。 題は自由 テーマ「ふりかえれば大恥」 形式は散文詩を除く 雰囲気はド演歌調ゼッケン節 (洒落心・茶目っ気・擬態語・擬音語なし) よろしくお願いします。
>>195 さんへ
「地球」
おれよ、ふりかえれば大恥
おれはそのように生きなさい
これからの10年
おれは恥をかくのに貪欲に生きなさい
おれが恥をかくのを恐れたとき それは
おれの知らない人や事や物、世界がおれを待っているというサイン
おれはようやく望んでピエロになれたのじゃないのか
地球を玉乗り 自由に動いたはずのこの二本の足じゃないのか 自在に転がしてみせろ
それからできるだけ派手にすべって地球からさえ転げ落ちれば きっと
空を飛んだように見えただろ?
おれが流れ星のように見えたら誰かの願いが叶うだろ?
おれよ、おれの生に恥ずかしくないような本気の恥をかきなさい
197 :
193 :2005/12/01(木) 18:21:28 ID:AWP3a5pO
>>194 「トナカイ」
ゼッケンさん、どうもありがとうございました!
トナカイさんが優しくて意地らしい…
>よけいな音は積もった雪が吸い込んでくれる 鈴の音だけが響く静かな空中を彼女と 夜 そりですべっていく
キレイですネ。
>お仕事、がんばりましょう
切ない気持ちがこめられている感じ。
注文つけずにゼッケンさんに任せて、やっぱり正解でした☆
これからも このスレ応援しながら楽しみに読ませてもらいます(^-^)b
リクエストに応えて下さってホントにありがとうございました!
詩、大切にします♪
193さん、ありがとうございます。うれしゅうございます。
199 :
195 :2005/12/02(金) 11:37:12 ID:NZ4HLlDk
ゼッケンさんへ
「おれよ」からの始まりに
>>70 を思い出し、やがて「34才」のイメージも
重なっていきました
オートマチックセンチメンタリズムクラブは、わたしにとっては、
書かれた全部を重ねて「ゼッケン」という架空のド演歌歌手のステージが
存分に楽しめる貴重な場所です
このスレッドでは、「3倍速く駆け抜ける系」の詩よりも
「かたつむりだぜ系」の詩を、どっぷりしみじみ音読するのが好きなので、
勝手なお願いをしました
どんなクリスマスセールに行ったよりも、得をした気分でおります
ありがとうございました
っ□ ←12月分ROM専住民登録申込券(継続) ヨロピコ
>>199 いえ、こちらこそありがとうございます。
そういってもらえると私なんかでもスレ立ててよかったなとしみじみ。
それではROM専会のみなさま、今後ともなにとぞご贔屓のほどを。
ROM→Romantic Organism's Memoir :ロマンチックな有機体の伝記(byエキサイト翻訳)
クリスマスセール第一弾はこれにて終了でございます。
「おれに役目があるとしたら」 いのちには限りがあるけれど しょうがないよ おまえ、あたまわりぃなあってときのほうが倍はあるわけだから、 人の倍はもたつく計算じゃないか おまえよりもっとうまくやれる大勢の人たちが おまえよりもっとうまくたくさんのことをやってくれる から おまえはおまえで気の済むまで さよならを聞く回数が増えていくね その間にくやしい思いばかりが過ぎていくね それはおまえのせいだから 彼らのせいじゃないから おまえの歩みはますます重くなっていく だからって、おまえはおまえをかならず幸せにしなければならないという決まりもないし、さ みじめで貧乏でのろのろ歩み続けたおまえ、アノ世に持参する履歴書はできるだけまっしろで、死ぬときには ふふん、おれは何もしなかったなあ そう言ってやれ ずいぶんと歩み続けてきた果ての勲章はおまえがひとりで還るさみしさだけ そんな最後だったら、なんだかかっこいいじゃないか そのことさえ忘れなければ、それまではできるだけ、損か得なら 損を選びなさい
いつもROMしてるモノです。好きと言われて戸惑いながらも気持ちが傾いていく…そんな詩を書いて欲しいのでリクエストします。
>>202 さんへ
「好きと言われて戸惑いながらも気持ちを傾けろというリクエストには応えられそうにないおれです」
エロいことならすぐに分け合えるのだ
日ようびに身体をぴったりくっつけあって街を歩くのもありなのだ
彼氏になってみたり、彼女にしてみたり 気取ってみるのは楽しい一日数時間で
でも、わざとらしくない距離で ずっと手だけをつなぐことはできそうにないのだ
それはいろんなことがあったから、しかたないのだ
はしゃいだ戯れ 惚れっぽいから 好きだと言われそうな予感は、おれをいつだって舞い上がらせるから
きみはおれに好きだと言う必要はなかったけど きみは言いたかったんだろ その意志は尊重 友達になるための通過儀礼
好きの次にあったはずのものは 思い出のどこか
あの場所から送り返されてくる途中で紛失届け
どこでひからびちまってるのやら
クリスマスに暖めあって
きみの気が済んだのなら 友達になれるよ
お得意さま感謝祭リクエストの受付は勝手ながら終了します。 クリスマスセール第二弾は新規顧客開拓の方向で。何しましょう? とりあえずageるウィークエンドという感じで。
クリスマス? 商売だよ、商売! 〜燃えるクリスマス商戦 なつかし蔵出し大作戦〜 「ブタゲノム」 ドアえもん、道具出してーよ? アイキャンフライなアイテムでレトミーフラァーイナウ! はい、くぼづかさんちのこいのぼりー、ピィースポジティブラブなバイブできみもダイブ大丈夫、V ドアえもーん、飛べる気がするだけじゃケガするようっ 出し惜しみするなーよ? はい、ライブ株、むらかみさんのくちぐるまつきー わあ、それは大人の解決とセットじゃなきゃ、ほんとにトンじゃうところだったようっ そんなひやかしはいらないんだよう、 もっときもちよくとべるやつを出しておくれーよ? はい、ジュリーがTOKIO歌ってたときのパラシュート It's amazing! それは正直欲しい。って、世代が違うよう、きっと。 モウ、ウルサイナア。見るまえにとべっていうぜ? だいたいきみが飛ぶ必要あるのかい? もうそこからギモンだよ、ぼくには。 だって、飛ばない豚はただの豚だ、って言われたんだよう ぼくはただのブタなのかい? ただのブタはぶざまかい? ぶたのぶたによるぶたのためのあいでんてぃてぃのききなんだようっ 飼われてるんだから、しかたないと思うよ。飼育される体質なんだよ、そう生まれたんだよ。 テレビを消してもう寝なさい。
206 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/03(土) 22:05:09 ID:uIw8jjw3
つーわけでね、このスレ以前に書いたのをのせてみます。 「冷え性の女現わる」 指先が冷えて痛むので あなたの内臓で あたためる つながりは糸を引いて きらりと光り 自らの重みで切れるや 切れ端は天井に舞い 撹拌する天井扇 付着 だらり ずぶり 最近贅肉がついたと言っていたあなたの下腹部にはさみを わたしがあたたかいとつぶやいたのを あなたが勘違いして やさしさしかとりえのないぼくは なんて 頭のわるいひとには やさしさなんて無理 なのに あなたはハチュウルイではない そう言っただけ なのに 脂肪 わたしが痛いなんて言えば あなたは 誇らしげで わたしは 湯気の立つその場所に 指を挿しいれて そっと やすませる。
207 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/03(土) 22:11:30 ID:uIw8jjw3
「パワーイズビューティフルたとえばわたしのように」 みちこさん? いえ、ビチコと読みます。 そうですか。失礼しました。 何の礼を失したのでしょう? みちこはありだがビチコはないという音の意味づけを行った反射をこそ、わたしは理解と呼ぶのです。個人の理解を社会に媒介するためには時代の読解を前提とするという了解は情報化神話の曲解であるというのは誤解です。 あなたの名前を間違って読んだので、ごめんなさいと言いました。 それならアクセプタブルです。 ほっとしました。では、ぼくら、すぐに「美」について語り合いましょう。 だが断るッ! よわりました。せめてひとことだけでもおねがいします。 美は表現ではない。 どこかで聞いたことのある言葉ですが? 美は欲と虚栄にまみれた糞である。 あー、それもどこかで。 パイナップル? さよなら。 ヒント:美多眠詩 ワンエン、ツーエン、スリーエンフォー わたしはうつくすぃー! みんなで叫べばきっと世界はうつくすぃーくなる、よ、さあ、
208 :
つづき ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/03(土) 22:13:00 ID:uIw8jjw3
すくなくとも叫んでる間はさぁ、みんなで真剣に空、宇宙に向かって叫んでる間はさぁ、 世界は60億のほらこんなに輝く眼差しで溢れるんじゃないかなあ? 星雲 二重螺旋 海岸線 きみの腰つき 私に美を感じせしめるものはすべて、私による征服の対象となるのです。 美しきものを屈服せしめんとする気力によってのみ 人間の歴史は美しいのです。 美しくも醜くもないぼくですけどね。 なんてね、すごい自信でしょ?
209 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/04(日) 13:24:32 ID:OTB7wR5O
「ミエナイ」 カベ? コンコンコン、コンコンコン、コツコツコツ、ゴンゴンゴンゴン、ゴン! ヤベー、カベジャン。 コレッテサ、デレネエッテコトデスヨ? ツマリ、ヨウスルニ、ワカッテマスカ? ワカッテマスカ、オレ! ワカッテルヨ、オレ! オーケイ、ワカッテルナラ、ワカッテルナライインダ、オレ。 ジャ−、トリアエズ…オーイ、ダレカ、イマセンカ? イタラ、ヘンジシテクダサイ。 ハイ ウオ! イタヨ、イガイダヨ、アノー、エットー、ココ、ドコデスカ? クラクテミエナインデスケド。 トコヤデス。 マジッスカ。
210 :
つづき ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/04(日) 13:25:31 ID:OTB7wR5O
カミ ハ ドノヨウニ イタシマショウ? オイオイオイ。コノジョウキョウ、コノアンコクデ ハサミ ハ ヤベーダロ、コノシチュエーションハモウアレダロ? シュッシュッシュッシュッ トイデル、トイデルネ。 ア、ウゴカナイデ、ウゴクト、アブナイヨ、ウフウフウフウフ。 モヒー、ヤルナラヒトオモイニオネガイシマス。 トコロデ、カミガタハ? フツー、デ。 ハイ、ワカリマシタ、フツーデ。ソレデハ スン、スンスン、スンスン、スン。 ワァ、ニオイ ヲ カガレテイル、ツムジノ ニオイ ヲ カガレテイマスヨ。 フン、フンフン、フンフン、フン。 ハナイキ、コンド ハ ツムジニ ハナイキ カケラレテイマス。 ムン、ムンムン、ムンムン、ムン。 アーン、ムンムン、ムンムンサレテルゥー。ツムジガハダカエプロンノストロングコバヤシー チョッキン ミギ、ミミッ! チュウチョ、ナクッ! オンアボキャーベーロシャノーマカボダラーマニハンドマジンバラハラバリタヤウンー ミミクヨウ、ミミクヨウ、ダネ。 アリガタヤーアリガタヤー カミハアライマスカ? イエ、ミミノアナ ニ ミズ ガ ハイリソウナノデ イイデス。 シャーッ イカクシテモ ダメ。ユズレナイ イッセン トイウモノガアル。
211 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/04(日) 13:27:58 ID:OTB7wR5O
「変態」 エルニーニョが原因らしいと言っている。 雨季に雨が降らない。 乾いたままの熱帯の林を縫って進むうちに時間は予感となっていく。 干からびた泥に囚われたニシキヘビの鱗がひび割れて告げる。 地獄がやってくるよ その日が来て、浄化の嵐はついになく、 土砂とともに流されるはずだった 卵がすべて孵り、 ぐにぐにと波打つ目玉目玉目玉の林、 黒い原形質に金色の目玉を並べた芋虫が億兆匹、幹幹枝枝葉葉の先々まで お互いに重なり合う重みに、餌食とする葉ごと地上に落下しても 果て無き咀嚼音無間協奏曲競争塗りつぶされた周波数見えぬ轟音 身を守らない個体潰れてぶちまく毒液炎症性やけつく皮膚侵される神経変色する骨 ジャングルの夜消化されて熱巨大立ち上がる陽炎間断なく欠けていく月 新月の晩に 尽きて止む饗宴。鳥はもはや鳴かず、オートマチックの朝、強制停止した昼、突如破ったのは雷鳴、 なにもかもさえぎるもののなくなった、たたきつけられる水滴、形成された濁流。その下流には人間の暮らす街がある。
212 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/04(日) 13:28:47 ID:OTB7wR5O
河口の町の住人は 水面を埋めて流れ着いたのが無数の蛹だと知って、眉をしかめるか舌打ちをした。 今日も暑い日中、照りつける太陽、 舟の出せない漁師たちは安酒をあおり、子供たちは空っぽの市場でつぎはぎのボールを追う。 見ろ、蛹が孵るぞ! 河岸に集まった人々はそれが見世物ではないことを悟る。 水を弾く殻を割って重い羽を振って飛び立つ極彩色あっという間にさえぎられる陽光 鱗粉の夜 金色の窒息 倒れたグラス 転がりつづけるボール 血を吐く喉 悶絶 血管が破れて赤い闇 非常に危険吸い込むと呼吸困難 息が! 息が! 薄暗がりに隠された赤ん坊が泣いている 扉を閉めて力尽きた母親は褐色の頬に血の混じった涙を流して倒れている どうか 幸せでいて 空っぽの市場 もとは密林だった土地に陽光が届くようになった。 新しい場所が育ち始める。
「世界の果て」 私が目を覚ましたとき、列車はまだ、出発ホームの横を走っていた。 それで、となりの紳士 (その紳士はえらく背の高いシルクハットをかぶっていて、きっと鳩か鳩の卵を隠しているにちがいない) に この列車はこの駅から出ることはないのではありませんか? と尋ねると、 そりゃそうです。この駅はなんといっても世界最大なのですよ、世界とほぼ同じ大きさと言ってもよいでしょう。 ほぼ同じ大きさということは、駅の外にはまだ世界が残っているのですか? 紳士はすこし困った顔になり、 そういうことを言う者もいるという話ですが (次の質問で では駅の外にはなにがあるのでしょう? と訊かれることが分かっている) おほん、失敬、知識階級というものは言い切らないものです。したがって、ほぼ と言うのです。同居の祖母ほぼ保母なのです。 私は黙っていた。紳士は恥をかいた。すると クルックー ほら、やっぱり鳩だ、鳩が出るぞ!
214 :
つづき ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/04(日) 23:55:37 ID:MxxAtJom
紳士の顔がぱかりと左右に開いて、鳩が びよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん と 出た。 私にちらりと横目をくれて(鳩の目はもともと横についている)、次は クルッポー と鳴くぞ。私の期待を迷惑に思ったらしく、鳩のくせに首を縦にはふらず横にふりつつ、 ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜よび と 戻った。 いまや紳士だか鳩時計だか見分けのつかなくなった元知識階級紳士時計鳩内蔵は振り子を無心に振っており(振り子はコリオリの力によってすでに捩れ始めている)、 列車の中だというのに置き去りにされた私は 次の駅のキオスクで 小倉アンパンと ミドリ牛乳を 買う 夢
215 :
つづき ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/04(日) 23:58:24 ID:MxxAtJom
を 見よう と目を閉じたら 列車は世界の果てを通過して次の駅についてしまったのだった。 もう!
ひとあしはやくクリスマス商戦終了でございます。 世の中は勝手に動いていきますね、それすら自分が勝手に変わっていく結果なのでしょう ゆけども地平線 とどまらない細胞のサイクル ねがわくば螺旋 メビウスの輪っかで踊るぼくたち それではみなさん メリークリスマス&ハッピーニューイヤー ずんどこ勇み足 次レスからは通常営業いたします。
「毎日」 髪の毛ぼさぼさのまま カフェに入ってくると コーヒーが出て来る間に 紙袋をがさごそ よそで買ってきたクロワッサンをかじりだすキミ コーヒー代を払いながら 朝食を終え、 食後のコーヒー片手に 雪のちらつく街に大股で出て行く 後に残されたぼくらはなんだかぽかんとしたあと 皆、いつもよりちょっとはやくコーヒーを飲み終えたり、新聞をたたんだりして いつもよりちょっと元気にそれぞれの仕事のある場所へ出発する
「死んでなきゃ生きてるかい?」 指鉄砲で銀行に押し入る俺サイコー リアルPRIDE
「じりじりと燃え残った世界の最後の火の玉が ぽとり と 落ちそう 気をつけ! 夕暮れのサイレン つられて遠吠え 飛行機雲 ぐるぐる巻き ひび割ればかりが育ちながら がしゃん とは 砕けない」 先月も赤字でした
「将をいるにはまず馬を射よ と言うから まず射たれる俺」 そのうちおれの知らないことばかりになっていき、 さみしかですな と つぶやいている
「じりじりと燃え残った世界の最後の火の玉が ぽとり と 落ちそう 気をつけ! 夕暮れのサイレン つられて遠吠え 飛行機雲 ぐるぐる巻き ひび割ればかりを育てながら がしゃん とは 砕かない」 先月も赤字でしたなあ あーっはっは
「銀行にゆこうよ カネと女がいる」 包丁い〜っぽん、さらしに巻いて〜 銀行に押し入りました まず左の小指からカウンターで切り落とします 自分の 目の前がくらくなりかけましたが、なんとか踏みとどまれました 思っていたよりガッツのあるおれです オーケー、カネを出しなよ、ベイベ お客さま、大丈夫ですか? 大丈夫なわけあるかよ、あんたの思ってるとおりだよ、血がむちゃくちゃ出てるだろ さむけがするよ、だから早くカネを出しなよ、ハニー、それとももう一本おれの指が必要かい? あんたにとっちゃ、見も知らぬおれの指何本でも、それでもまだ他人のカネの方が大事に思えるかもしれないね それでもいいんだぜ、マイスイートハート、あんたのその処女の生理臭い忠誠がじつはあんたにとってなにほどのものでもないってこと あんたが気づくまで、おれの指ぐらいすべてなくしたってかまやしないんだ、おれはだから指をすべてなくすんだろうな 指がないからおれの方からはあんたの手を握ることはできない、おれは指のない掌だけをあんたに差し出す あんたがおれの手を握るしかないんだ、Do you know me? お客さま、ちんぽを切りなさい。そうしていたら、あなたはわたしのその処女の生理臭い忠誠をすこしでも動かしたかしら あなたはなにか覚悟した気になってしまっているし、でも、本当に自分のために大事なものは都合よく忘れて犠牲にする気はない そのくせ要求だけはおおげさで、あわよくば、あとでわたしにつっこもうなんてムシのよすぎる話 都合のよさは見え透いているし、あなた、頭悪いわよ、そんなだからイミテーションしか手に入らない あなたは本当に欲しいものを本当に欲しがる術を知らない、Do you know you?
ご説ごもっとも。完ぺき。あんたはまったくカネと女だ。いつだっておれに説教たれやがる 誰にもできない正しいことを振りかざしてばかりで、だからおれは血をながすんだぜ? おれらみたいなエキストラは汗を流すだけじゃ足りなくてな いいかい? あんたにちんぽ切り落として差し出してみせる男はな、もう一本別のちんぽ持ってんだぜ? あんたみたいな正論しか吐かない女にはちいさい方差し出すんだろうな、きっと あんたがそれでカネを渡したらそいつはそのカネでもっといい女を買ってでかい方のちんぽでひいひい言わせてんだ あんたはひからびた小さいほうを後生大事にとっておいて一生の自慢にするんだろ? わたしも愛されたなんて必死に守るんだろ、自分をさ? お客さま、被害妄想、泣き言なら苦情電話受付へお願いします。音声の案内に従ってたらい回しがお似合いです だけど、救急車なら呼んであげてもいいわよ。あなた、かわいそうすぎるもの。 あハ、そうでしょう? すいません。お願いします。
「銀行にゆこうよ カネと女がいる」 銀行の窓口で包丁を抜き、左の小指を切り落とします 目の前がくらくなりかけましたが、なんとか踏みとどまれました 思っていたよりガッツのあるおれです オーケー、カネを出しなよ、ベイベ お客さま、大丈夫ですか? 大丈夫なわけあるかよ、あんたの思ってるとおりだよ、血がむちゃくちゃ出てるだろ さむけがしてきたよ、だから早くカネを出しなよ、ハニー、それとももう一本おれの指が必要かい? あんたにとっちゃ、見知らぬおれの指何本でも、それでもまだ他人のカネの方が大事に思えるかもしれないね それでもいいんだぜ、マイスイートハート、あんたのその処女の生理臭い忠誠がじつはあんたの臆病さの言い訳なんだってこと あんたが気づくまで、おれの指ぐらいすべてなくしたってかまやしないんだ、おれはだから指をすべてなくすんだろうな 指がないからおれの方からはあんたの手を握ることはできない、おれは指のない掌だけをあんたに差し出す あんたがおれの手を握るしかないんだ、Do you know me? お客さま、ちんぽを切りなさい。そうしていたら、あなたはわたしのその処女の生理臭い忠誠をすこしでも動かしたかしら あなたはなにか覚悟した気になってしまっているし、でも、自分のために本当に大事なものは都合よく忘れて犠牲にする気はない そのくせ要求だけはおおげさで、あわよくば、あとでわたしにつっこもうなんてムシのよすぎる話 都合のよさは見え透いているし、あなた、頭悪いわよ、妥協してヘタクソな指くわえて見てればいいのよ あなたは本当に欲しいものを本当に欲しがる術を知らない、Do you know you?
ご説ごもっとも、完ぺき、ハイ、拍手。イカ臭い口閉じてろ、ファック穴 あんたはまったくカネと女だ、いつだっておれに説教たれやがる けどな、 あんたにちんぽ切り落として差し出してみせるような男はちんぽをたくさん持ってるだけなんだぜ そいつはあんたにはなかでも小さいのを渡すんだろうな、きっと あんたはひからびた小さいほうのを後生大事にとっておいて、なにかの証のように思って、でも、それの楽しみ方なんざ分かっちゃいないんだ 正しく愛されてるってあんたが思えることだけが重要で、だったら誰でもいいんだ ちんぽ持ちの男には簡単な女さ お客さま、被害妄想、泣き言なら苦情電話受付へお願いします。音声の案内に従ってたらい回しがお似合いです だけど、救急車なら呼んであげてもいいわよ。あなた、かわいそうすぎるもの。 あハ、そうでしょう? すいません、お願いします そしておれは整理されたやさしさの上に横たわり、指をくっつけ、流した血も入れなおし、何もなかったことになって へらへらと自分の中の長いものにまたまた巻かれて、ワォ、だいなしじゃん お ま え は 完 全 に 包 囲 さ れ て い る 呼ぶならロサンゼルスのケーサツ呼びやがれ、おれのちんぽはおまえたちにはもうやらないと決めた おれはこれから長いものとのちんぽこ銃撃戦さ、忙しいからね、じゃますんなよ? バキューン
「銀行にゆこうよ カネとオンナが待ってる」 指鉄砲で銀行に押し入る俺 リアルPRIDE
「じりじりと燃え残った世界の最後の火の玉が ぽとり と 落ちそう 気をつけ! 夕暮れのサイレン つられて遠吠え 飛行機雲 ひきちぎろうと手を伸ばす ひび割ればかりを育てながら がしゃん とは 砕かない」 先月も赤字でしたなあ あーっはっは
考えすぎた挙句にものにならなかったですな。
やっぱ、いちど出口につっかえちゃうとだめですな。
気分転換。
山手線占いをしたら私、新宿でした。
1971年10月7日です。まあ、みてやってください。
ttp://www.web1week.com/tokyo/uranai/ このスレのROM専住民会の方々はどういう人たちなんでしょうね?
よければ占いの結果教えてくださいね。
こちらでは,はじめましてミミンです(*_ _)ペコリ
>>202 でリクし,
>>203 で描いて戴いたものです…恥ずかしかったので名無しにしてしまいました(-_-;)
描いて戴いた詩はあまりにリアルで本人から言われたみたいで泣いてしまいました…(泣)
>>209-210 この詩好きです(>_<。)
>>217 この詩はすんごく好き!絵が浮かんで気持ちが…ほっこりしました!私に言われても嬉しくないでしょうが…(ノ_・)
寒いですが,お体に気をつけて下さいませ(*_ _)ペコリ
ちなみに私は『神田』でした。
>>229 あ、ミミンさん、辛口スレのお留守番、おつかれさまです。
>本人から言われたみたいで泣いてしまいました
たは〜、申し訳なく。
残念な場合の予行演習はもう済んだということで、
これで本人さんに気持ちを伝えられるといいですね。それとももう伝えましたか?
や、答えなくてもいいわけですが。
幸せな場合のはミミンさんに描いてもらうということで。
>この詩はすんごく好き!絵が浮かんで気持ちが…ほっこりしました!私に言われても嬉しくないでしょうが
それがどういうわけでしょうか。うれしいんですよね、すんごく。ありがとうございます。
辛口スレで入手したにいちぇさんの年齢と誕生日で占うと、にいちぇさんは「高田馬場」。
性格は合理的で自他ともに厳しく、しかし、ノセると意外におしゃべり好きだったり、おバカなこともやる親しみやすい面も。
“我が道”謳歌タイプ、だそうです。あっはっは、あたってるじゃん、これ。ねえ? あたってるよねえ・・・
はあーあ、と。また作品書きました。読んでください。
「ペンギン社長」 うちの社長、南極や水族館によくいる水中を泳ぐ鳥にすごく似てますけど驚かないでくださいね と、案内してくれた秘書さんに応接室に入る前に言われ、 それってペンギンのことかなあ? 社長、ゼッケンさんがおみえになりました 秘書さんが扉をあけてくれて、部屋の真ん中のどっしりした低いテーブルの上にはペンギンが立っていた うむ、似てるんじゃなくて、ペンギンだね、これは ペンギンがぺこりと頭を下げて、おれも頭を下げる、あ、どーも 羽の先をちょこんと握って握手。ペペペ ささ、どうぞ、という雰囲気かなと思ってソファに腰を下ろすと、とつぜん 腹ばいでテーブル上を滑走、ズサー 社長もゼッケンさんに会えてよろこんでおります お茶を運んできた秘書さんがにっこりほほえんで きれいな人だな、どうしよう。プライベートの番号、きかないと後悔しそう ペンギンはおれの向かいのソファにぺたんと腰を下ろし、ちいさく鼻歌まじりで肩のない流線型の身体を左右にゆらす
ふむ、おれは人間語ではまずかろうと思い、なんとかペンギン語でがんばってみるか。秘書さんの方をちらりと見て、 ペー、ペンペペペ、ペッペンペンペポウ? ギィェペーッ! ズサー、ガシャーン ペンギンは秘書さんの置いてくれたお茶をはねとばしてテーブル上を滑走、二度三度。ズサーズサー なんだろなあ、もう もう! ゼッケンさんがペンギン語話したら、それって、ゼッケンさんが社長のことペンギンだとおもってる証拠じゃないですか 社長、キズつくのあたりまえじゃないですか バケツからイワシをとってあげてください、はやく ああ、申し訳ないことをしたな なみだ目で頭からイワシをんぐんぐ丸呑みしているペンギン、いや、社長を見ながら、 おれは秘書さんと友達になり損ねたんだなあと思った
幸福を善だと思い込むから 不幸を憎むのだと思います 幸福に見える他人には祝福を みじめだと感じる自分には誇りを それぞれ
「冷蔵庫」 女が、いちどの射精でちっともかわいく見えなくなっちまう、のは おれがヘタクソなせいなんだろうな シャワーも使わせたくないんだよ、ほんとうは、もう 豪快なうしろまわしげりで廊下の端までふっとんでいってほしいんだからさ ハダカでおれの部屋の冷蔵庫開けんな 彼女の声が聞きたい
「今年のクリスマスは週末だけどなんだかつまらない」 女がせまい場所にこっそりかく汗のにおいを敏感にかぎつけて サメの襲撃さながらにオートで始まる欲情のシークエンス クリスマス前は毎晩あるパーティー 腰を擦り付けあうダンス うなじへ降らすキスの雨 わきの下ひらいたら股ひらくサイン すかさず進入開始の指先 上下同時の調律 日本は今年、とても寒いそうですね。風邪などひいていなければよいのですが トイレに連れ込む頃合、便器のフタを下ろし、手をつかせて挿入 がまんする女を抱きかかえ、ドア側に押し付けて大きくする動き ドアの向こうにいること分かっているオーディエンス、順番待ち 向こう側でもあがりはじめる声 メリークリスマス! ミスター、クロース まあ、だいたい女はこういうわけで あんたの出勤日はいつまでたっても変わらぬその日一日だけです 年休364日のいいご身分のあんたとパーティのどさくさでおこぼれを拾うおれは つまりはおなじ奇跡を共有しあっている仲です 嫌うなよ おれの洗ってない靴下には買いもしなかった結婚指輪を入れといてくれ おれは子供じゃないけどな
「がんばりたまえ」 ガンバレガンバレオーレ! ガンバレガンバレオーレ! がんばってる人を見もしないでガンバレなんて傷つけるだけだけど おれはちっともがんばれてないから おれはおれにガンバレと言う ガンバレガンバレオーレ! ガンバレガンバレオーレ! でも、何を? とりあえず応援でがんばったので疲れちゃってもうせいいっぱいです
いつだってかるく失恋気分で この石はどこから来たんですか? 夜 街灯の下 歩道の小石を蹴る
「鼻でわらって」 青くさい日々は すこしずつ 青くさくなくなっていくので 惜しい気がしている、それは 最後に残った青くささで 空を見上げることはもうすこしするのかな 極彩色の日々が来る ぼくの芯は青くさいままでありますように ぼくのよわさとつよさが一致しますように 他人の目が気になることを苦にしませんように 他人をうらやむ気持ちを大事にあつかえますように 堂々と嫉妬 優しく自己嫌悪 かぜとおしよく独りでいられますように いつでもよろこびには貪欲でありますように いつでもよろこびのないことを なにもねえ と感心できますように ぼくの胸に景色のよい穴がぽっかりと貫通しますように 前から歩いてきたあなたが ぼくの後ろにいたあなたの好きな人と ぼくの穴を通して手を振って笑顔を交わせますように こんな青くさいことを忘れっぽいぼくが10年後にまた書いたなら ふふん、しょうがねえ と、鼻でわらって蹴飛ばしてくれますように
青くさい子にチャーハン を 十年後にはハイキックを … + * * ゚ 。 + ゚ * ゚・。 + 。 ・ ゚ 。 r ⌒○ ・。・゚ ・。゚・ ⊂二⊃ ゚・。・゚・。・ ゚・。 (・ω・` )゚・。 。・ ゚・。 ・゚・ c_c ヽ ━ヽニニフ ゚。・ ノと ノと )へ_TTTTTTT ・ / /_/::/: ノノ ̄ ̄ ̄ ̄| ゚・。 / / | ̄ROM号 | ヘ⌒ヽフ⌒γ ___|______ノ ・。 (・ω・ ) ) || || しー し─J <二二二二二二二フ ・゚・。 ・ ゚・。 ・゚・ 。・゚・ 【 HAPPY! CHRISTMAS 】
お邪魔します 竹輪です 土曜日グループ 原宿でした 例の占いw ゼッケンさんのここスレ面白いっすね 1から読破しましたとも 深夜一人笑い転げて誰かに目撃でもされてたら不気味がられる程 ニヤリしますた ありがとぅ ハ_ハ ((゚∀゚∩ O_ 〈 ハ_ハ `ヽ_) ∩゚∀゚)) 〉 _O (_/´ ロム専会員登録願い出しますゎ ハ_ハ ハ_ハ((゚∀゚∩ ((゚Д゚(o_ 〈 〉 _o `ヽ_) (_/´
241 :
zekken :2005/12/28(水) 08:11:52 ID:JP7GJUoa
>>239 クリスマス当日も朝帰りで 帰ってみると 膨らんだ靴下がベッドの上に丁寧に置いてある
おそるおそる中を覗くとチャーハンが詰められている
ふーん、これはチャーハンだね
クリスマスの朝、徹夜のパーティの後、おれは靴下にスプーンを突っ込んでチャーハンを食べたわけで
本当にありがとうございました
242 :
zekken :2005/12/28(水) 08:54:39 ID:JP7GJUoa
>>240 シャイ貴族のメタリック竹輪さん、こんばんは。
おれもここはよくもわるくもフツーに面白いなと思います。
鮮烈さはないけれど、そのぶん毎回落ち着いて読めるんじゃないでしょうか。
ROM専住民登録が20名を突破したら、ポスト小泉に立候補ですな。
「フランス」 ぼくの身体をイろイロな色の血が流れている 白と緑のくるくるまわるらせんはクリームソーダです 青白赤は自由平等博愛の精神です 底のほうからぷつぷつと泡もあがってきます 血管を特急よろしく通過するのはずらずらずらっと万国旗です 泡のひとつぶひとつぶにはお地蔵さまたちが指でわっかつくってOKネと言いながら 赤い宇宙を上のほうに昇っていきます いまは平和な気分ですし、ぼくはなにかに飽きてしまいたいのかもな OK OKつって ぷくぷくぷく ぷくぷくぷく
「ともだち」 これといっていっしょに見たい映画もないよね、ってときには、たまにセックスします でも、 フェラもクンニも無し で さわるのも上半身中心 で むきになってイカせようとか、おたがいにありません あまり深いセックスにならないように気を付け合ってます ただ、肌を合わせていると安心しますから ちょっとこのまま 寝かせてね
「婿入り道具」 綿を敷いた桐の小箱にちんこを納め、机の引き出しの奥にパスポートといっしょにしまいます 世話になったと思う。一方で頼りすぎてしまったことを認める 気づけばアドレス帳にのってるのはオンナノコばかり バカヤロウ、仕事してください 次にこの箱から取り出して再装着するのは、おれが花婿になるときだといいです 西暦二千五年も残り三日です お願いします
…出来れば券,欲しいです(>_<。) 『ペンギン社長』は,電車の中で読んでしまい声を出して笑うのが辛かったです(笑) 年の瀬なのにまだまだ仕事に追われたミミンでした(*_ _)ペコリ
なんて書きミス(>_<。) 声を出すのを我慢して笑う…です・゜・(ノД`;)・゜・ すいまちぇん(*_ _)ペコリ
>>246 …出来れば券,欲しいです
そうですね、ではまず、近くのコンビニでアポロチョコを買ってください。
イチゴ味です。おいしいです。
アポロチョコを口に含みながらレシートの裏に「ろむせん」と書いてゴミ箱に捨てましょう。
するとコンビニに行ったり、アポロチョコを見るたびにこのスレを思い出すようになります。思い出したら読みましょう。
たまに「ROM専」「ろむせん」とレスしてください。すると私が喜びます。
読んでくれてるんだ、うれしいなあと思います。
「さみしさは」 さみしさは埋められないもので おなじかたちをしたピースは ふたつと、ない 泣く前の準備運動 おいしいもの食べてよく寝て そのあと すこし 泣く さみしさが 自分のものになりますように
「ぼくがおとなになったたったひとつの理由」 おとうさんはいつも小学校までぼくを迎えに来てくれます その日の帰り道 ぼくたちは子犬を拾いました おかあさん、飼ってもいいって言う? ぼくはおとうさんにたずねます たぶんね。父さんからもお願いしてみるから うん ただいまー 玄関を開けると、いつものようにおかあさんがエプロンで手を拭きながらスリッパをぱたぱたいわせて出てきます おかえりなさい。あら、子犬ね ぼくはちょっとどきどきしながら言います おかあさん、おねがいがあるんだけど おいしそう。煮込みがいいかしら? おかあさん、おねがいがあります、煮込まないでくださいっ! あら、焼いた方がいいの? お父さんは? おとうさんはすこし苦笑いしながら 食べずに飼った方がいいんじゃないかな? まあ! おかあさんは頬をちょっと赤くして わたしったら、食い意地張っちゃったわね。そうよね、もうすこし大きくなったほうが脂ものっておいしいわよね おかあさん、脂をのせないでください、おねがいします!
もう、この子ったら。反抗期かしら。かわいくなくなったわ、明日からネグレクト決定 ぼくはもうすこしでぼくは泣きそうだと思いました おいおい、母さん、そんな言い方はないよ。自分の子に反抗期なんて言っちゃいけない。虐待家庭みたいじゃないか そっちかよ、と ぼくはちいさくつっこみをいれます 優等生づらしてちいさくつっこんでじゃないわよ、包茎で童貞のくせに おかあさん、ぼく小学生です。そこに劣等感はまだありません じゃあ、どっちかに決めなさい。子犬を食べるの? あなたを食べるの? 二択! なんで!? おとうさんはぼくの肩に大きな手をのせると、言います おまえが決めなさい ぼくは逃げられないことを悟りました 子犬、子犬を、子犬を食べましょう、みんなで! おとうさんとおかあさんは顔を見合わせると、すこし安心したようにうなずき合いました それからぼくは子犬をおかあさんに渡し、ぼくは自分の部屋に入りました そして、晩ごはんができるまでの間、オナニーしました
「子育てしない動物にも涙腺はあるそうです」 涙を流す子育てしない動物で有名なのは海ガメです 月夜の晩に浜辺で産卵しながら けども、あれは余分な塩分を体外に排出しているだけだそうです じつは涙はいつも流れっぱなしだそうです 海の中でも しょっぱい涙を流しながら すいーむと大海原を泳ぎながら 海の水がしょっぱいのは 海ガメがいつも泣いているからでしょうか ぼくは海ガメのことが好きになりました うれしくなくてもかなしくなくても ただ、涙だけは 流れるのです おなかへったな と 群青の宇宙を漂いながら ただ、涙だけを 流すのです 海はとても広くて 涙はすぐに見えなくなるのですが それでも ぼくにも 涙腺 は、あるのですが
253 :
あぶく ◆OPBYKkBBNQ :2005/12/29(木) 22:21:07 ID:qskcXBic
ろむせん〜。 すみません。リンクスレにここの詩はってしまいましたm(__)m だって〜〜〜! お地蔵さまも、あれもこれも、ピンポイントハート狙い撃ちです。 なんか、祈りめいてて、好きです。っつーか、ほんと泣きました。 ゼッケンさんの詩にはいつも「哀しみ」が流れてる気がする。流れてないのもあるけど。 あ、好きなこと書きました。 どー締めくくればいーのかわかりませんが、 では〜。
ひぇ〜〜〜! sage忘れました。ごめんなさい〜!
255 :
ゼッケン ◆LRjFOfbLaU :2005/12/30(金) 01:00:03 ID:8KCL4A6j
よかよか、そろそろあげていこうと思うとったとです。
256 :
ゼッケン ◆YWWQB7OsPw :2005/12/30(金) 01:22:22 ID:8KCL4A6j
>>253 あらためまして。あぶくさん、こんにちは。
リンクスレに貼っていただいてありがとうございます。
私はべつに積極的にスレを沈めてるのではなく、ただ、上のほうにあると
表示される行数が少ないでしょ。んで、全部読むにはうんたらってなるし。
あれをいちいちクリックするの面倒じゃないですか?
すらすらと読みたいじゃないですか、ねえ?
でも、年末のかきいれどきですから、お客さんの目にとまる場所にスレおいときましょう。
257 :
ゼッケン ◆YWWQB7OsPw :2005/12/30(金) 01:24:18 ID:8KCL4A6j
ひー、トリップがめちゃめちゃだー
_,,.., γ´。rー、__ / (___,,)<ROM専券1年分(12枚綴り) / (´・ω・)つ□□□□□□□□□□□□
259 :
◇PLAYBOYc7c ◆VGMdSbKWD6 :2005/12/30(金) 06:38:36 ID:Uc5KEfAs
エンタルピー保存則 仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事 ターミナルから摩擦のないピストンが繰り返し 白くけぶった蒸気の中をせっせせっせと足踏みすれば ひょうきんなだけのエネルギーが溢れ出す過去からの手紙 フロム・熱力学第二法則
>>258 雨さん、一年分とは思い切りましたね。VIP席を用意したいところですが、
途中で面白くなくなったらどうしましょう。
こわいので、やっぱそのつど受け取りたいですね。
それで反応を見たいというのもありますしね。
面倒でしょうが、よろしくお願いします。
それとは別に、思わず、12枚なかったら面白いなと思って数えてみましたが、ありました。
雨さんが数字に弱い伝説はすくなくとも12まで数えられるということで、
完全に覆されたのであります!
>>259 これ、すげーなー。PLAYBOYさんは、
全体から本質をすくいとる直観力がすごすぎる。
259は私の書き散らかしたものたちの結晶のように思えます。
ありがとうございました。
262 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/31(土) 15:57:55 ID:34EACj91
「疼き」 これは三角形をたくさん切り抜く競争ではなかったのですか? このルールは、平均45秒で理解されるそうです そんなことより、誰かルールを教えてください そのじつ、競争に参加さえしていなかったという事実 そのじつ、競争すらもともとなかったのだという真実 選ばれる人間は競争の結果として選ばれることはありません ぼくは知らずに毎日三角形ばかり切り抜いていました どうしよう、こんなに。三角形ばかり 冷蔵庫を開けるとドドドと三角形があふれてきます 一枚の三角形を上下ひっくり返してもう一枚に重ねてみれば、星! に見えないこともないんじゃない? ハハ、わけ分かんねえ いつものようにおどけてみせたのに 疼く
263 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/12/31(土) 16:26:43 ID:34EACj91
「肩こり」 食後のコーヒーが運ばれてきて、おれはタバコに火をつけ、砂糖を2袋、手に取り、まとめて破ってコーヒーに入れる。 くわえタバコの煙が目にしみて、顔をしかめつつコーヒーをスプーンでかきまぜていると、 背の高い父親と明るい母親とふてくされた娘がおれの前のテーブルにつく。 父親と母親は並んでおれに背を向けて座り、娘はおれに挑むような視線を向けておれに向かいあう位置に座る。 黒髪を青く染め、濃すぎるアイライン。 12月31日午前零時。今年最後の一日の始まり 女は、いちど目覚めると自分の女を試したくてしょうがないのだろう 父親が大げさな身振りで、たぶん、いま見てきた舞台のワンシーンを再現し、母親が笑う、娘はおれを見ている。 おれも娘を見ている。タバコの煙はふたりの間を昇っていく。 父親と母親が口づけを交わし、娘の姿はさえぎられる。ふたりの身体がもとの姿勢に戻ったとき、 娘はおれの方を見ておらず、顎を手で支えて横を向いている。おれはコーヒーを飲み干し、支払いを済ませ、チップを置き、 出口に向かう。家族のテーブルの横を通り過ぎる。娘は上目遣いでおれを見て、口の片端に笑みを浮かべ、おれは笑みを返さない。 店から出ると、気温は一段と低い。おれは首をすくめ、たばこをくわえ、火をつけ、今年中には解消されそうもない肩こりにうんざりする。
今年もいろんなことがありましたね。うるう秒とかね。 詩板にもいろんなことがありましたね。最後まで。 Takeoさんの誤字までのパクられっぷりには笑い納めさせて頂きました。 それではみなさま、よいお年を。
「ち、あけましておめでとうございます」 ぼくが新年のパーティに行くと 彼女はもう帰るところで、入り口ですれちがっただけで 名前もきけなかったし、中に入って尋ねても 誰かのともだちのともだちらしいというだけで 連絡先は分からない。そうなるともう 会えないだろう、ひとめ見ただけの彼女は ますますぼくの好みの人だったように思えてきて 舌打ちにも力が入る さっそく悔いが残りました たくさんのすてきな人とすれちがって、そのたびにいちいちさみしく思い、 なので、今年もきっと忙しいです
「蛇穴」 小学校のとき、ぼくにはミヨちゃんという同級生がいて、ぼくらは、ある日、いつものように お宮の裏の林で互いのまだつるりとした下半身を見せ合い、触ったり、ひろげて覗いてみたりしていると、 ミヨちゃんが木の根元を指差して、蛇の穴だと言った。見ると、 根っこの分かれた部分の黒く濡れた地面に指が一本入るくらいの穴があいている。しかし、 あそこに蛇が入ったら、出てこれないだろう、どうやって身体の向きを変えるのかとぼくは思って、そう言うと、 ミヨちゃんは穴の奥は広いのだと言う。さすがに指を入れるのは気味悪く、 ぼくは枝を拾って穴にさしいれる。深い。枝は穴の中にどんどん入っていき、 そのことがなぜかこわくなり、なにかよくないことをしている気がする、 ぼくが枝から手を離すとミヨちゃんは枝をさらに穴に深く入れ、なにかの手ごたえを得たのか、 ぐりぐりと穴の奥をかきまわしはじめる。しゃがみこんで枝を回すミヨちゃんのむき出しのとがった尻も左右に振れ、 ぼくはミヨちゃんを立たせるとキスしようとしたが、彼女はいやだと言い、ぼくはミヨちゃんのブラウスをたくしあげ、 乳首しかない胸を舐めはじめる。ミヨちゃんの乳首は膨らんできて、ミヨちゃんは目を閉じたり開いてもどこをも見ずに、 ぼくはこめかみが痛くなってきて、下半身のかたい圧迫感をどうしてよいか分からず、ミヨちゃんの乳首を吸い、噛み、 彼女はどうすればよいのか知っていたのだ、ぼくを突き倒し、ぼくの上にまたがると、ボキリ、と枝が折れ、 穴からは数万匹の母親が白い糸のような身体をくねらせて湧いきており、ミヨちゃんの眼球をおしのけて、 血管が網のように走った眼窩からも母親の顔をした虫が這い出してきて、 光のない顔の穴から虫を垂らした白痴が、ぼくの上で腰を振りつづけている
267 :
ロム輔 :2006/01/06(金) 07:34:40 ID:WbMDcCZT
ゼッケンさん 他スレでは失礼しますた!ロム楽しみにしていまっす♪って許可? ∧_∧ + ( ´Д`) < Z隊長!アポロげと!旗たてときまーす ⊂ つ. ・ ノ ノ ノ . (_ノ、_ノ * 彡 . ゚ 。 。 ・ ゜ .. 。 。 ・ . 。 ゚ 。 / ,´` _ ・ 。 ゚ . 。 ゚ ・ ・ / /`v' ` 。 。 。 ・ ト-' `ヽノ 。 ・ ゚ (O) 。 。 |__ /`) _ __-=-_ ゚ \ヽ u' / * 。 _./‐| |‐\_ ゚ 。 。 ・ ゝ、_ __ n'/l <| |> l|n ・ 。  ̄. 。 =[_]|(n__|冂| ノ |[_]= 。 ・ ゚ . 。 ゚ /二l「][ヒ三三]」/占〕〉 。 ゚ ゚ ,┌-| /ニニ/l7l‐-'-l、 __, -‐‐- -───- 、__, -─--- 、_,、_  ̄`/´L」|/ニニ/ | 」ニコ」__\ -´ ̄ ,⊂⊃、 ´` 、 ⊂⊃ / ̄/`'‐、|, ' _|/ヽ \`ヽ ☆ ""゛゛ __ - - __ _ // __ . '|` ̄  ̄ _ __ ヽ| .. |〜------〜| 。 ,⊂⊃、 -'‐-- --|‐‐ __-l‐___ | ROM専 | ,=--、 。 ""゛゛ , ,‐ュ . o ....|〜-----〜− )) - _ -= --- 。 .......|'|' -‐‐- 、 __ ,o、_ . .., -=- || ,-ュ__ '´`=
新年おめでとうございます 今年も、どうぞお元気でお過ごしください (お正月らしい粋なAA) っ□ ←1月分ROM専住民登録申込券(継続)
>>267 ロム輔さん、アポロげと、おつかれさまです。つぎは火星だ、諸君!
>>268 お正月らしい粋なAA、ありがとうございます。えーと…心眼開眼!
むむ、見えてきましたぞ、お正月らしい粋なAAが。
卒業アルバムの写真がなぜか花壇の写真ですね。
今年もよろしくお願いします。
「おまえはジェラシーをまるで感じない人間と友達になんかなれるのか?」 うっとおしいぜ うわべだけの愛想笑いで がまんならんぜ 卑屈な感じが はなしにならんぜ あいづちの安易さ 敵か味方かそればかり 品定め する構え 味方ならすすんで子分になるつもり 敵なら別口のボスにご注進 ゴシップばらまき、盛り上がり 陰口たたいて団結か ムカデだ、おまえたち、じつは一匹のムカデだろう? なにさまかね その押しつけがましさ
「まんでーもーにんぐ」 今朝の雪はいつもより忙しく降っているようで すきまを急いで埋めてるようで 月曜の朝だからでしょうか ぼくの足もぎこぎこ歯車まわってるように前へ前へと進みます 進んでません。うそつきました。ごめんなさい いまはカフェで砂糖を多めに入れた甘いコーヒーを前にしてタバコに火をつけ、窓の外に降る雪を眺めながら小さなノートをひらいてこの文章書きだしたところです 日本の先輩に怒られそうですね? 先輩はぼくより年がひとつ上で奥さんがいてお子さんがふたりいて、上の子はもう小学校に行ってるはずで 先輩はぼくより年がひとつ上で国立大学の医学部の助手で、講師だっけ? それとも助教授に出世したっけ? ぼくはといえば、月曜の朝10時半をもうまわっててカフェで小さなノートになにやら書いてます。コーヒーが冷めますよ? 英語もちっともうまくならないままに海外ひとり旅も3年目で帰るあてもなく、年金もなく、わあ、年金もなくと書いたところで焦り始めまして やべ、仕事いこ、と 立ち上がる自分を想像しただけでじっさいには立ち上がらず ぽろぽろと脱落したぼくの歯車が雪のように降ってくるのを窓ガラス越しに眺めちゃってたりしてさ、ハハ。
>>266 ぞくぞくするくらい好き(>_<)
仄かに妖しい所も♪
インフルエンザが流行し始めていますから,ゼッケンさんも気をつけて下さい(*_ _)ペコリ
>>272 ミミンさん、まいどありがとうございます。
地球温暖化で北極の氷がとけてますからね。
そこからは何万年も閉じ込められていたアンドロメダ病原体だの物体Xだのどじょっこだのふなっこだのが起きだして活動しますから、
いや、カナダはふつうに狂牛病やへんな肺炎が流行りますからね。だめかもしれません。
「既製品でもいいから」 おれだけにあなたの言葉をください どうしましたか? さむくてふるえてしまうのです おれのしみだらけでちぢこまった肩に毛布をかけてくれるように あなたの言葉をください。おれだけにください。
ゼッケンさん【選者指定コンペ】優勝おめでとうございます 。 。 @@ ) ノ /⌒ ヽ. < オメーす! @@@ * / ⌒ヽ( /⌒ヾ ) ヾ/ノノ/ *((ロeム,,))ゝヽ@ノ ノ |l~/ ∠〜⊃____つ )) )) ll/ \パチパチパチ/
>>275 ありがとうありがとう、おめでとう、わたし。
「コンプレックス」という題でみなさんにうまいなあ、おめでとう、
と言ってもらって、微妙な哀しみが漂いました。
だって、あれ、まんまですもん。うまくないし、おめでたくない。
「漢(おとこ)」とか「女豹」とか「愛の世界」とかそういうんで褒められたらいいんだけども。
精進します。
お題「コンプレックス」↓
「宇宙は無限のはずなんだけど」 地球のみなさん、宇宙は無限です、たぶんね。こんにちは。照れくさいです。 すてきな人たちと知り合いになれて、彼らが周囲にいて、これが自分の居場所だったらいいな、 なんて思えるときには当然うれしくもあり、自分が壊してしまうのがおそろしくもあり、戸惑ってしまいます。 おれなんか混じってもいいんですか? そのくせ、すぐに独占欲が湧いてきます。 自分がこの輪の中心にいたいと思い始めます。すいきんちかもくどってんかいめいれいかいつうしんここはどこ? まあ、いいかげん、私もこの年齢になれば何回も何回も何回も繰り返して来たことですので、 そういうときには下向いて口許だけゆがめて、自分のこと、ちょっと嘲ってみるような笑みですね、意識的に。 居場所のような場所にしがみついている自分に気づいたときにははっきりと悲しいですね。 人と人の間ですから、輪郭変わっていきますから 一枚のパズルのようにすべてのピース嵌め終えて、 きっちり完成なんて最終的な絵はありませんから 女性はあったかくてやわらかくて内部はただの粘膜のくせにそれがちょっとかなしかったりして、大好きです。 女性は大好きですが、翌朝には女です。女は謎ばかり先行して面倒です。きみからの電話はだからもうとりませんよ。 ふとしたはずみにいまでもぼくの居場所は、ぼくはあの人の横に立っていられるのではないかなんて信じたくなっている。ぼくの脳には異常があるのかもしれない。 なににもまして自分のことが好きですから、私以上にもてる人間には、それってほぼ全員ですが、老若男女犬猫の区別なく、 嫉妬だけは一人前にジェンダーフリーです。 居場所を見つけるのは悲しいことだと思ってみます ちいさいけど おおきい 一歩 人類のことなんか知るか
「自意識過剰町立コンプレックス小学校がっかり組のテーマ」 友達ふえればふえるほど自分がちいさく思えます 前ならえ、右向け右 先生の言うことをとてもよくきけるのに、先生のことが好きではありません ひとりで生きていけるほど自分がつよいとは思いたくありません とりあえず全他人が自分のこと好きになってくれたら とりえなし能なし用なし役立たずの自分のことを好きになってくれないか、ムダに様子をうかがいます ああ、そんな自分にがっかり 生まれてきて現在過去未来 卑屈な自分の態度に毎度がっかりオーラフリー、カリスマねえ、存在感は生まれついてのシノビの者で おしゃれな現場で黙ってりゃ忘れられ、ジョークひとり時間差 エスプリのきいた反応に半分死亡遊戯 仮死状態 いとをかし ああ、あはれ じつにすこぶる じわりくるミゼラブル あいまいみーゆーゆあゆー そこにいたのかいなかったのか じつはそこそここなせるまとめ役 気配りの鬼 しかれども帰り道はひとり長い道のり マッチ売りの少女的幸福の追求 いるだけで立ち位置センター華、おまえらよー、まばゆく見やり、かえりみて 残念、手遅れと言い聞かせ、みにくいアヒルの子をいじめてるアヒルの兄弟たちには しょせん、おまえたちはかなわないのだから、と そんなことをしてはいけないよ 我々は分をわきまえなければ うつくしいものたちは我々を置き去りにできるのだから 彼らの世界に帰るだけなのだから 我々よ、うつくしいものとともにあれ 我々はうつくしいものを知るものたちであれ と、優しく抱きしめたい今日この頃、ひっそりとがっかりフランダースの犬 好きな人ができたらやたらシチューをつくって食べさせたくなります 冬が好き
「I'm a loser」 日本人は富士山登るの好き? どうかな? 人それぞれでしょ うそ。日本人は富士山登るの好き どうして? おれは登ったことないよ あなた、かわいそう。好きなことできないのはとてもかなしいです いや、山登るのがおれの人生にそんなに重要な意味があるなんて思ったことない あなたはloserです。だから、富士山に登る人のこときらい? きらいとか、そんな基準で判断してないし 軽蔑してます してません 日本人は富士山登るの好きです。だって富士山は日本一の山。でも世界一はエベレストです ええ あなたはエベレストにも登りません はい さようなら、最高のあなた さようなら、大切だった日々
「これから」 本当に大切だった日々を大事にしまいこんだつもりでカビを生やすぐらいなら コルクボードにピンで留めた蛾の羽 そっと抜き取り、掌でぎゅっと握り締め、風に撒いてしまえ 大切な人々にあらためてよろしく これからのおれにも期待していいよ
「おれの眼差しでみながまっかなバラに生まれ変わりますように」 咲け!
「いま目の前でカレーを食べている女の子とセックスしたいと思う気持ちとこの後するセックスは別のものだと早く気づけ」 さよならと言うには心細く だって、おれがひとりになってしまう ひきとめておくためのセックスは 気持ちをすり減らす一回分お得な回数券で しょせん行き着くのは行き場のなさ 指先でつまんでぶらさげたコンドームにたまった精液 あまりに分かりやすい おもわず笑ってしまう どうしたの? なんて聞くから キタナイと答えて捨てた 人間はどれだけつよく擦りつけあってもひりひり痛むばかりで溶け合ってひとつになるなんてこと、けしてないでしょう どれだけ長く抱き合ったとしても、やがて月曜の朝にはネクタイをしめて鞄を持たねばならないのはおれの責任ですか? カラダに飽きた頃、共有したたくさんのものが邪魔をして、かきわけて辿りついたおれはもういちどきみに恋をして おれはきみを愛していたと思っていたのに またきみに恋ができた不思議 なんとそれが手遅れだったとは! ね、 そしておれは見知らぬ街へ行き、カラダに飽きっぽくなってなんの約束もできなくなった でも、性欲の処理は必要だからとアドレス帳をてきとうにめくって呼び出す電話は気まずいくせに余裕はなく 穴を借りた女とはなにも話すことはなく、ずっと友達でいられたらおれはうれしいけど、きみがつらいのならもう会わない などとしゃあしゃあと言えるようになった 可燃・不燃・リサイクルと分別しなければ捨てることができない。おれだってきみらから見たら、何ゴミですか? 友だちでいつづけるために寝ないのは現実的な知恵 やがて別れるのだ 友だちと恋人を同時に失うのはもういやだ ひとつになろうと願うのなら 子供でもつくっときゃよかったね 妊娠するのがおれだったら、ガラスの目をした人形を産む 永遠で完ぺきの
「冬の橋」 愛とはなにかしら犠牲をささげることだと思ってました ぼくが不自由であればあるほど、これは愛なのだとますます信じることができました それが彼女にも代償を要求することになるとは知らなかったぼくは自分勝手でした 無知は柄のない刃物です 見知らぬ他人になりつつあるぼくらは 見覚えのある傷を互いに隠し持っていて ときどきはまだ血が流れるようです オレンジ色の街灯のついた冬の橋をひとりで渡っていくと 白い毛糸の帽子と白いコートを着た彼女が橋の向こう側で 手を振りながら待っていてくれることなどなかったのです
「たてがみ」 迅く駆け抜ける馬のたてがみを握り締め、 俺は馬の背の太く隆起した筋肉のうねに腰を激しくこすりつける 知るはずもないorgasmに俺の女性器が粘い糸をひいてばくりと音を立てて口をあけ、 俺は魚のように射精した、精子の雨が俺の内部に降った 馬の肩とたてがみを持つ屈強な少年が産声をあげ、 馬の眼を瞠り、みずからが駆け抜けるべき世界を探しはじめるその眼の下では 開くことなく閉じられた俺の眼が世界を映す馬の眼を覗き込む夢を見ている 少年よ、絶望はすぐそこだ 俺はおまえを解放することはしない 俺の矮小な体躯におまえの雄々しい胸板を閉じ込めたまま、俺は朽ちていく とっておきの皿に盛った少年の夢をひと匙すくって舌の上にのせる べたべたと溶けて崩れていく 少年の苦痛と憎悪に思いを馳せ、俺はほくそ笑む 馬よ、どこまでも走れ おまえの主人は満足していない
「漢」 おれは子供が欲しい 女はおれに子宮を渡せ ちょっとぐらい肌から光の粒が立ち昇っていくように見えるからって、それは ホルモンの働きなんだろ? あんたたちが女になったのは、あんたたちの意志の力ですか? おれに子宮があったらなあ、ちくしょう あ、でも、生理はいりません
「遠くへ」 そういうつもりならカラダはコトバより深い などとイッてみれば その場所にさえ、やはり 約束はなかった 一本の視線を共有する瞬間 魔法 魔法の時間をつぎはぎにつなげて おれだけが永遠になっていくのですか? そうです そうやってすべての人が ひとり 生まれて もどっていく 残される 永遠のひとりぶんの空白 です
「休日」 女の股間を吐息で暖める昼下がり 外は雪 音のしない降下 しずかすぎて おれも女も盛り上がらない あいあむごぅいんぐとぅすりーぷ ふとももにほおずりしてベッドによじのぼる 女と手をつなぐ 雪降り積もりゆく午睡
「1センチもない」 ぼくらは凍った河の流れの上に立っていて 厚い氷に走った割れ目を見つける あぶない と、彼女は言った
「真逆・みにくいアヒルの子」 うん、分かってるつもりだったんだけど、彼らに混じってたら もしかしたらおれも白鳥に見られてたりして、なんて さ そんなことなかったか 残酷だなあ ガァ!
っ「展開・みにくいアヒルの子」 ガガッ!ガガア ガガアガ ガガガガガッ、ガガガ。 ガガガガガガガガッガ ガウグア。 ガッガガウ。ガウ。 ガガガ。ガガガ。ガガガガガガガ。 ガガッガ。 みゃう。
◆ZKKEnLZjOY &ID:HtkSezOv 「みにくいアヒルの子」 うん、分かってるつもりだったんだけど、彼らに混じってたら もしかしたらおれも白鳥に見られてたりして、なんて さ そんなことなかったか 残酷だなあ ガァ ガ?! アァ!! ガガッ!ガガア ガガアガ ガガガガガッ、ガガガ。 ガガガガガガガガッガ ガウグア。 ガッガガウ。ガウ。 ガガガ。ガガガ。ガガガガガガガ。 ガガッガ。 みゃう。
>>290 さん、勉強になりました。ありがとうございました。
「流れ」 おれはすんでしまったことのいちぶです しかたのないかけらです 全体のかたちを思い出せない いっこの ああ、ちぢこまっていくようです カチコチと針が動いていって かちり 大きな音を立てて岬の灯台が海底に沈んでいきます 腹から卵をあふれさせた蟹が泥流に飲み込まれました 静けさを取り戻した海の底は冷えたガラスのかたまりのようになり、 砕けた虹や割れた月のかけらがいちめんに散らばりました 発光する無音のカーニバルです 輝く モノクロームの日の出が昇り始め、化石の海嶺を照らし出します 樹齢六億五千万年の動物でも植物でもない海底の樹が鯨を丸呑みにする影は、 実際、ちっぽけなかけらのおれには大きすぎて それはまったく、ネオンの下、夜の街を歩くことと同じだった おれをおそれさせるものではありませんでした。ただ、 大きな口を丸く開いた魚の濡れた唇になやまされ 背骨まで透き通ったぐにゃぐにゃした胴体をちからまかせに両腕で押さえ込み 舌を入れる 悲鳴は おれの身体の中から聞こえる おれの背骨は力を失い、 そしてまた、ゆらゆらとにやけて横たわります。海底の砂はきらきらと光りながら どこまでも流れてゆくようです
「林」 雪の積もった白樺の林に入り、 でかいハチに刺された まさか、と思う間もなく ハチの毒は強力で痺れてバタリと倒れた 胴体の倍はある卵巣をひきずってもはや飛べなくなった女王が じりじりと這い寄ってくる 卵を おれに 産みつける つもりか ヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴ とハチの群れが開いたまま閉じることの出来ないおれの眼球すれすれを飛び回る これがハチのセックスか おれは新しい巣になるのか 種族の存続に歓喜 悦びを群れで共有して おれの目尻から涙がこぼれる こらっ、なんばしよっか! サングラスが渋いモグラのグラさんがホウキをもって駆けつけてくる 地に潜り、宙へとび、ホウキをふりまわしてハチを追い払う ありゃ戻ってくるけん、うちに連れてってやろう ぴくとも動けないままモグラのグラさんに背負われて狭いトンネルを地下へと潜っていく このまま動けなかったりしたらどうしよう グラさんの部屋はミミズの匂いがした まっくらで見えないが、貧乏臭い おれは一刻もはやくこの場所から出たい ゆっくり休んでいったらよか
いやだ。この匂いが身体に染み付くぐらいなら 億匹のハチの母体となり、 六角形の穴から構成される人型のローヤルゼリーになりたい グラさんがおれの股間に鼻面を埋めた。せつなげな吐息を漏らし、 ズボンを脱がされ、咥えられた 筋肉はいまだ動かせないというのにおれのペニスは勃ち、射精した 力を込めることのできない弛緩した腹筋では突き上げる衝撃を受けることができず、尿道に裂けるような痛みがはしる グラさんはそれからおれの身体を裏返しにし、射精したおれはよろこんだとでも思ったのだろうか、 体温を持った湿った人形に欲情を加速させ、すまんばってん、すまんばってん、とおれの尻にけもののペニスを挿しいれる おれはここから出たら水道の蛇口からホースを引き、モグラの巣を水没させる サングラスが渋い、ホウキを手にしたモグラのグラさんとその奥さんと二匹の子供たちが 地下のせまい穴ぐらでぷかぷか浮いている 退化した眼を白く濁らせて一家でぷかぷか浮いている 長く長く伸びたホースを根気よく手繰って片付けながら 雪に熱を奪われた冷たい冬の反射光は眩しいばかりで、顔をしかめたおれは ジャケットのポケットからサングラスを取り出すと、スチャッとかける 誰がいるわけでもないのに、おれはとびきりにニカッと笑う 冬の高すぎる空 気流 あんな空を飛ぶのは寒いだろうか ふりあおげば 冷たく 速い
ふう、休憩しましょう。 梁山泊議論では、みなさま、おつかれさまです。 リーフさんはアンダーさんの直線タックルを正面から すべて受けきっておられてご立派です。 しかし、だんながいまごろ八つ当たりされてるのではないか、 味噌汁がしょっぱくなってるのではないか、 などがちょっと心配です。 それと長介さんですが、集計でアンダーさんNG設定で点数が 入ってないってのには笑わせてもらいました。 長介さんのボケにすかさず突っ込みなされてる方、 すばらしかったです。ありがとうございます。 あれは演出されたコントなのか、天然なのか。 どちらにしろ、長介さん&アンダーさんのからみはこれからも楽しみですね。 もうひとつ。 雨さん、どうなされましたか おつかれのご様子。 議論の毒気にあてられたのでしょうか。 聞こえるように悪口を言われたましたか。 それとも、まったく別の出来事でしょうか。 まあ、ちょっと休憩。
「34才、午前3時」 鏡の中の自分に向かって 真顔で いいことある? と、訊いた
「途上」 その国でもっとも大きい動物は竜です 次は象です。もっともつよいのは虎です もっとも立派なのは獅子です。光って見えるのは孔雀です かしこいのは狐であり、仲間思いなのは狼です 働き者は蟻でした 人間は、さみしがりやでした 太陽と空と大地と花があり、暖かな南風に吹かれてにこにこ笑っていながらも月を恋しいと思いました 欲が深い そう思い、そして不用意に気持ちを押さえつけてしまったのです 竜は鼻からもうもうと煙をあげています。象はのしのしと歩きます 虎は眼力で岩を砕きます。獅子のたてがみは世界を渡る風のようです 孔雀は宝石です。狐はぱたりと本を閉じるとしばし目を休めます 狼は女を守ります。行列の最後に並んでいた蟻は順番を譲りました
人間はおだやかな祝祭のただなかにいて、月を恋しいと思っていました 欲が深い そうして気持ちを押さえつけてしまったのです するとそれは見て見ぬふりをしていたほうがよかったのです 月を恋しいと思う気持ちにはあまりにたしかな輪郭があり熱く、かたく押し上げてくる力強い反発に 人間は焦りをおぼえました 夜であればこそ輝く月を 己は陽光のとどく場所からは出ずに ただそれが月でさえあればよいのだと 恋しいと思う気持ちは欲しい欲しい欲しいだけとなり、
おだやかにつづく明るい祝祭のただなかにいながら 色を失い窒息した真昼の月ならば抱きすくめることができると 月の輝きを消すことばかりを望むようになり、 見せる笑顔はただの癖で、貼り付けて身につけた嘘でした 蛍光灯の下でひとり、笑顔を捨てます 旅に出て、木陰に休息を求め 水を一口飲み、草むらの上をうるさく飛ぶ虻の羽音に眠気を誘われる どこまでも続く途上にあってふとよぎるのは感謝 銀の峰を越えてゆく雲とともに面影は遠ざかり、思い出は光を失って代わりに手触りを帯びる 掌中に握り締め、立ち上がると 塩を舐めながら歩き続けるのです
301 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/01/29(日) 01:30:26 ID:okFG7EXb
ひとり投稿ポエム山泊5+ 福は内〜、鬼は外〜 お! かあさん、今日のおかずは豆だね。そうだね、豆だけだね がんばれ恵方巻き 広まれ!行事 太巻きはうちの得意分野ですからbyコンビニ業界、ぜひ 忘れんな! バレンタインデーもありますよ。プレゼントの準備そろそろお願いします 外は寒いけど、ぼくら内側からあったまろうよ ひゅう、ひゅう しかし、バレンタインデーのお返しがホワイトデーってあまりにも唯物なネーミング、 一回3ccの下心ずばりじゃないかね どうなんだ、うん? お客さんの顔が赤く見えるのは光のドップラー効果によって赤方偏移しているからで、 すなわち光速で引いてるってことですから。では、よろしくお願いします >293 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/01/24(火) 15:04:09 ID:tyvK35mr 「流れ」 >294-295 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/01/26(木) 15:55:19 ID:43EktOvF 「林」 >298-300 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/01/28(土) 17:21:59 ID:GgC2gVN4 「途上」 今回はこの三作。読んでて楽しいですか? ありかなしか。是か否か。
303 :
ロム輔 :2006/01/30(月) 04:05:32 ID:2Ogfx2l7
.(...( チィース (,,゚Д゚) < 個人的に梨は好物ですが、今回は 「アリ」 の方向でGO GO!! ::●し_ ]] AAがなかったんで一応 蟻のつもり あとは妄想力でヨロ♪
304 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/01/30(月) 16:51:53 ID:II8I16oE
ミミンさん、ロム輔さん、ありがとうございます。 雨さんにもお礼。 みなさまに育ててもらうゼッケンです。 まだまだご意見ご感想募集中です。 ひとこと好き嫌いから激励・アドバイスなどなど よろしくお願いします。
ちいっす。天然ボケの長介です。
>>293 の「流れ」、いいですよー!好きです。素晴らしいです。
ありもあり、大アリクイの三五郎じゃないでしょうか。
とドン引きされるダジャレを言いつつ、さようなら。
ども、初めまして とりあへずこれを
つ[ROM申し込み券]
>>294-295 「林」が良いですねえ 面白いや
けど他のはちょっと置き去りにされた感があったかなあ
悩んだけどここはグラさんに免じて「あり」で
いきなりの訪問で すまんばってん、すまんばってん
参加しま〜す。 「途上」三点 「流れ」二点 「林」 一点 “俺”度がうすい順にこころ惹かれた模様。 エントリー作ではありませんが 「婿入り道具」に0点 女々しさに惹かれました(笑) 思索的で楽しいです。ミルクも砂糖もアリアリです〜(喜)
308 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/01/31(火) 15:46:19 ID:cJzyGBbu
長介さん、b4さん、あぶくさん、ありがとうございます。 いろんな方に来ていただいて幸せでございます。 きびしめの意見があるのだけども、という方もこのさいだから言っちゃえよ? もうしばらくあげていきましょう。
309 :
メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo :2006/01/31(火) 16:07:32 ID:/f/t8OGv
ちょい仕事の息抜きに評勝手に致します
〔仕事にて切羽詰まると詩板が心地よいのはなんでだろー〕
ゼッケンさんの作品どれも楽しく拝見させてもらった
ありがとう
3点
>>294 「林」
飛躍する生命体
人間 昆虫 動物の関係と習性がちりばめられた一品
人間はイマジネーションの生物だ
余すところなく加速させた情感が素敵である
2点
>>297 「34才、午前3時」 鏡を覗きこむ時間によって心境が垣間見える
自分と時空の間にあるもの始まりを感じる
終わりではなく始まりという序章
ROM専会員ながら失礼いたします
絶賛の嵐のなか不用意な発言をすることには生命の危険すら感じられる
このひとり梁山泊で、どうして三作品ともに「なし」などと言えましょういや言えない、
どれも豪華絢爛、煌びやかなゼッケンさんの世界だと感じております
一番好きな作品
>>297 理由:この呟きのつづきを聞くことができたら、と思った
ことばがシンプルで、説明過多ではなかった
読むごとに、違う答えが鏡のなかから返ってきそうで、それを
想像して遊べる自由さが、ときには全部示されるよりも嬉しい
季節がらご自愛くださいませ
っ□←2月分ROM専住民登録申込券(継続扱い)みゃう。
>>309 竹輪さん、こちらこそありがと。
竹輪さんの超絶文章をいつも指くわえて見てます。
>>310 はい、来た。言ってる、なしって言ってる。
この三作を書くきっかけになったのは例の「展開」なのに。うう。
とりあえず、展開を念頭に置いて書いてみましたよ。
でも継続なんでうれしゅうございます。
ひと月に一回ぐらいはココに来たみなさんに
得した気分になって帰ってもらえたらいいんですけど。
みんな、好みがうるさい。薄味から濃い味まで準備せにゃ。
こりゃあ、忙しいね。なかなか。
つぎのポエム山泊は2月末、母から娘へ〜ひな祭りってなんか姫エロい、ということで。
そのときはまたよろしくお願いします。不満が続出しないように精進します。
「眠りにつく頃」 人気の映画を観るのなら 映画館がいいよ だって 暗いひとつところに人がたくさん寄り添って まるで原始人だね 洞窟の奥で 焚き火の薄暗い炎が 壁画を浮かび上がらせている 夜 狼の遠吠えはここでは別世界の出来事で 安心して物語に耳を傾けていると 眠くなってしまう 彼らネアンデルタールが眠りにつくのを 洞窟の外では ぼくらのご先祖のクロマニヨンが 磨いた石の槍を持ってにやにやしながら待ち構えている 油断するな! ほら、石の槍を持った隣の部屋の男がぼくの部屋の前に立っている 血の気がないくせに顔中に汗をかき、充血した目は アルコールとなにかのクスリで一晩中おめき泣き、KILL ME or KILL YOU と叫び散らしているあの不潔な男が 今夜は 地獄の黙示録を大音量で 黒いヘリコプターが飛び回り、サンダルを履いたベトナム人がナパームに繰り返し繰り返し焼かれて あいつは繰り返し繰り返し その場面だけを 一晩中見るつもりなんだろう 眠れないぼくも石の槍を取り出し、磨きながら、男が失神して眠りにつく朝をにやにやしながら待っている
「ヒグラシが鳴いていた」 キッチンで人参を切りながらちょっといやになり 鍋の火を止め、エプロン姿のままつっかけひっかけ外に出る ヒグラシが鳴いていた 不足はないのに不満足なのは ほっておけばいつのまにか蒸発して目減りする水位だからでもっともっとと 高く伸びたヘチマを見上げて小さくあくび した自分に気づいてこんどは意識して大口あけて長く続けるあくび ヒグラシの鳴く夕暮れに誘われ散歩に出てみる 川べりを歩く。風が吹けばいいのに。張り付いてくる皮膜を振り払うように腕を大きく振った あ、包丁持ったままだった。あほちん 苦笑して、固く握り締められたままの右手を左手でこじあけて 柄まで血まみれの包丁を川に投げる うんと伸びをして 肩に手をあて、首を回す さあ、カレーの続きをつくろう とろとろになるまで煮込んだら きっと おいしい 残さずに いただきます
「詩は書けないけど、詩を書こうというのならこういうこと」 詩は100パーセントテクニックです 1パーセントの霊感も99パーセントの汗も必要ありません 言葉を選んで置く その方法です ただそれだけのことなので 本でも読んで 真似すれば 誰にでも 書けます 自分だけの方法を見つけられるのは天才だけなので 物真似でも恥じることはありません ぼくは本を読まなくても 書けますが、だから 詩 は書けませんが ぼくのことはこの際関係なく だって、詩じゃなくても 読む人を楽しませることはできます 小説のように長々とお手間はとらせません。まあ、そこそこという限定つきではありますが (真剣な誰かにとっての最高ということはなく 幅広い暇な人たちの気持ちの底上げをする というのがぼくの特性のようです 特性というほどのことではありませんでしたね まあ、そこそこということです) ぼくのことはこの際関係なく それでもこのような自分語り サービス精神です そのうえで この詩はおもしろいだとか だれそれの書く詩は すてきだとか そういうことがあります そして その逆も そういうときには 詩の勉強ではなくて 詩を書こうという人間として足りてないんだね 困った困った
「世界の終わりそうな金曜日に恋の時間」 暗い金曜日の朝に世界は終わるという気がしている カフェのすみっこ ソファの上にあぐらをかき ノートパソコンの液晶をしかめっつらで見つめている 彼女 目の下にあおぐろいくまつくっちゃってさ 試験が近いんだね? 笑った顔を想像したら笑った顔を見てみたくなって 目深にかぶったキャップを脱いで、髪をほどいて風になびかせてみてくれないか それで世界が救われるんだよ それはマジな話で 金曜の夜をいっしょに過ごし、カフェに戻る 今朝は空気が澄んでいて コーヒーを一杯だけ飲んで きみは他人だけど、好きだよ
ノートパソコンをふたたび開いた彼女を残して ぼくは 歩く人の少ない通りに出る 空には 雲と静かな歌が流れている ぼくは金曜日にポケットに隠した針を取り出し、 すがすがしく晴れる予感のする土曜日の朝を針先でつつく 空色の絵が描かれた風船はぱちんとはじけて世界を覆っていたテントの屋根が落ちる こげくさい煙が充満した日曜日 市街戦はすでに始まっている 振り返ったぼくは竜巻みたいな炎に巻かれて空中へ舞い上がる カフェのガラス窓の向こうにはしかめつらの彼女 目の下にくまができている 月曜日の試験、きみなら大丈夫ですから 頑張ってください ぼろぼろに燃えて散ったぼくの切れ端は風に吹かれてどこぞへと 歩道と車道の段差の片隅なんかに溜まっている
「飛ぶ」 やさしい気持ちは忘れました いまはずいぶんと昔になってしまった頃の行為をなぞるだけです 時間はとびとびに進みます 聴覚は異常に敏感です 姿は見えない彼らの話し声はキッチンでひとりケラケラ笑うぼくにもよく聞こえてきます 部屋の隅からなぜ笑ってるんだと訊かれました 笑ってなどいない ぼくはただ昔したことのある行為を繰り返しているだけです 健康になって空を飛びたいです 本当にやさしくなれたらなにもかも忘れることができるでしょう なにもかもの自分を忘れることができるでしょう? すべて忘れて身軽になれたら空を飛び、 重い荷物を抱えたあなたのもとへ駆けつけて 重いドアを支えて そして飛び去るのです 身体は快感の再生装置です ぼくが気持ちよくてあなたが気持ちよい それだけです それだけのことなんです 水たまりをバシャンと力まかせに踏みつけて 靴下まで濡れてきもちわるい 両手を挙げて空よ、空よ、と飛び跳ねます
318 :
ロム輔 :2006/02/07(火) 23:03:16 ID:6uKlubnU
319 :
ロム輔 :2006/02/08(水) 21:09:38 ID:+Hiult3x
こばわー! ヨッパの勢いで↑貼り付け&勧誘すまそん Z隊長のカキコハケーン!!! んで御礼参りっす QQQ♪ 今日も開催してるんだーと 首だけ覘いたら筋違えちまいますた すわーすわー で メビウス あのすえだとちよと間合いが違うんでつね 結果たのしみッス んじゃなめ!
>>318-319 お知らせありがとうございました。
ヒ村さんの前ではいまだ緊張して守りに入ってしまう自分が不甲斐ないのでございます。
鍛錬鍛錬、練炭
874 :曾村益廊 ◆/5SxO/M3XU :2006/02/08(水) 11:50:43 ID:gYkTxmur 第2回 肉杯(にくカップ) 878 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/08(水) 18:20:35 ID:iEKa9f/O 「一日」 寝てる間に首を寝違え、 変な角度のままカフェでコーヒーを飲んでいると 窓から陽が射し込んできて、 窓際の美人がきらきらと輝きました 陽射しが眩しくて 美人が眉間にしわを寄せます 寝違えた首のせいで挿入した角度がおかしかったのかもしれません 雲が晴れて 今日は一日よい天気のような気がします 890 :曾村益廊 ◆/5SxO/M3XU :2006/02/09(木) 00:23:36 ID:b6HKh/m0 >878 たんたんと日常をうまく描写できているが、ただうまいだけでそこに作者はいない。 そういう意図なら成功しているが、読み手に甘えた現代の若者の写真のようでもある。
19さん、ありがとう。 ヤプーさん、見つけてくれたでしょうか。 タロットにもお礼。
ども おじゃましあ〜す はじめからずっくり 楽しませてもらいます ちーと感じさせてもらって あー19さんが おっしゃってたように ダンディゼッケンさん の ダンディ が なんとなくなんとなく ずっくりむっくり します 鳳凰パピコ〜 ズババババーン マイドぐるぐるっぽぅ〜な書き込み ぺこり
わはは、だめだこりゃ、なんて 自分を見放しそうになる 目の前の高い高い壁 よじ登り、よじ降りて、またよじ登る 疲れませんかと疲れる前に訊いてみて 疲れたと言いたい気分ひきずっている ここは世界の果て そう自分に言い聞かせたがっている でかい鉄の玉を足首につけた奴隷たちの肉体は鍛えられていた だらしのないしばりのなさに身体を伸ばして浮かぶおれは じゃっかんの後ろめたさだった、だから奴隷のふりをしてみただけだった 奴隷たちは立派でおれもそこそこ立派だった 足かせを外す鍵は握られたこぶしの中にいつもあった 忘れてはいなかったけど、いま、思い出したような気分になった やっぱり、行くよ おれは鎖を自分の手で外すと、目の前の高い高い壁に砂漠の風景を描く 風と地平線と旅人を描く そこで旅人となったおれの後ろ姿は壁に描かれた地平線の向こうへと歩み始め、遠ざかり、小さくなり、やがて おれは思わず振り返った 壁の向こうに残されたおれが壁に手をついて食い入るようにおれを見つめている おれは視線を逸らし、しょうがないよと呟き捨てて 砂漠の焼け焦げたハイウェイをふたたび辿り始める
「鎮痛剤」 イタミ止めが効いてくるのをじっと待つ いつもは行かない街の西側のカフェで 目を光らせてうずくまっている 大丈夫だから 大丈夫だから こんなにも破裂しそうなのに おそれずにこの時間を過ごしなさい まだ始まったばかりなのだからね やたら女が欲しく、喉の渇き しかし、それはおまえのことじゃない 手にしたカプセルを見つめ、 おれはひたすら気絶するときを待っている
「足跡」 雪をざくりと踏む 足跡を残していく 溶けるから残らない
「苦いコーヒーに砂糖を入れたら甘くなるけど苦さが苦くなくなるわけじゃなくて」 親切なタイトルをつけてみたのは罪滅ぼししたいような気分だからで バレンタインデーにひとりなのは日頃の行いがわるいせいでしょう 彼氏持ちのあの子はもちろん彼氏といっしょですし、 彼氏のいない子とバレンタインデーに遊ぶ勇気はないですし、 いま、降っている雪は またこれ、ロマンチックですね やわらかくて静かで カフェでひとり 卑怯なコーヒーをすすりながら 曖昧なタバコをふかしていました
呼んだ〜? ベルギー製 出来立てナマ お待ち! _ イジケンナイッ >../"' ̄フ/) 、 ,/ ,--、  ̄、__フ // ,ヘl⌒ノ > ,/ /_ ( _l_"_ニ_ く_ /) / / ゛ ,> フ、 、、> <" ( ロム券替 フ __> ヽ \、、 _フ' ノ \、__、、,_ノ゛ )) 〉ニ〉ニ〉 ,、_/ニ/ニ/ ● ∠l∠l、ニ> (( ● ■ ゲーム(FF・チョコボ) ■
329 :
ゼッケン :2006/02/15(水) 18:10:41 ID:xoO7A26L
../"' ̄フ/) 、 ,/ ,--、  ̄、__フ // ,ヘl⌒ノ > ,/ /_ ( _l_"_ニ_ く_ /) / / ゛ ,> フ、 、、> <" ( フ __> ヽ \、、 _フ' ノ \、__、、,_ノ゛ )) 〉ニ〉ニ〉 〜 〜 ,、_/ニ/ニ/ ● Σ(◎。◎) ∠l∠l、ニ> (( ● (人) <ナンジャコリャァ!? ノ(c )> <<
うあ、悲しいお知らせです。 AA、がんばってみましたが、無理でした。
../"' ̄フ/) 、 ,/ ,--、  ̄、__フ // ,ヘl⌒ノ > ,/ /_ ( _l_"_ニ_ く_ /) / / ゛ ,> フ、 、、> <" ( フ __> ヽ \、、 _フ' ノ \、__、、,_ノ゛ )) 〉ニ〉ニ〉 〜 〜 ,、_/ニ/ニ/ ● Σ(◎。◎) ∠l∠l、ニ> (( ● (人) ノ(c )> <<
修正 ../"' ̄フ/) 、 ,/ ,--、  ̄、__フ // ,ヘl⌒ノ > ,/ /_ ( _l_"_ニ_ く_ /) / / ゛ ,> フ、 、、> <" ( フ __> ヽ \、、 _フ' ノ \、__、、,_ノ゛ )) 〉ニ〉ニ〉 〜 〜 Σ(◎。◎) ,、_/ニ/ニ/ ● (人) <ナンジャコリャァ!? ∠l∠l、ニ> (( ● ノ(c )> <<
〜 〜 (◎。◎) (人) ノ(c )> I <<
〜 〜って眉だったのね・・・ ../"' ̄フ/) 、 ,/ ,--、  ̄、__フ // ,ヘl⌒ノ > ,/ /_ ( _l_"_ニ_ く_ /) / / ゛ ,> フ、 、、> <" ( フ __> ヽ \、、 _フ' ノ \、__、、,_ノ゛ )) 〜 〜 〉ニ〉ニ〉 Σ(◎。◎ ) ,、_/ニ/ニ/. ● (人) <ナンジャコリャァ!? ∠l∠l、ニ> (( ● ノ(c )> <<
〜 〜 (◎。◎) (人) <332さん、ありがとうなのじゃ。 ノ(c )> I <<
ひー、キャラが変わるー。
../"' ̄フ/) 、 ,/ ,--、  ̄、__フ // ,ヘl⌒ノ > ,/ /_ ( _l_"_ニ_ く_ /) / / ゛ ,> フ、 、、> <" ( フ __> ヽ \、、 _フ' ノ \、__、、,_ノ゛ )) 〜 〜 〉ニ〉ニ〉 Σ(◎。◎*) ,、_/ニ/ニ/. ● (人) <バテレンノチョコカー!! ∠l∠l、ニ> (( ● ノ(c )> I <<
ID:Prxa355O さん、たいへんありがとうございます。 が、なんと、こちらは朝の4時半を回ったところでございます。 時差14時間でございます。 これはまさにやっちまった!なのであります。寝ます。 おやすみなさい。
「お礼」 ぼくに仲間がいるとしたらあなたたちでしょう 味方はいりません 敵はかんべんして下さい 交差点では信号が直前で赤に変わります クルマに水をかけられます 犬に吠えられます すれちがう女の子にちらちら見られて勘違いしてると 寒さで鼻水が出てました 凍ってました 朝日にきらきらと輝いていたことでしょう 歩いているだけでたたかいの日々です 届かない高みを行く雲 指くわえて見る 諦めてうつむけば地面 しかたなく歩く 地平線を目指し、長い影法師 がんばれと言ってくれた人たち いまでもぼくはけっこうよくやってると思いませんか? もっとよくやれる気がしてます 逆立ちでもしておどけたい気分です
「鳥」 おれとあなたの鳴く声が悲しいのは お互いを呼び合っているからではなく ただ、お互いが悲しいことを知っているからでしょう
〜 〜 Σ(◎。◎*) 0
「交差点」 信号が赤に変わる 止まらずに渡れ 歳を取るぞ
大きな犬を連れて歩く若い男を街なかで見かけ、おれは憎いと思いました とつぜんのことでおれは動揺し、しばらく胸が苦しいほどでした その犬は短い、黒光りするような毛並みで、絞り込まれたように締まった腰の位置は高く、 先祖は猟犬だったのでしょう 連れていた男の印象は若いという以外には憶えていません ただ、その犬は美しかったのです 犬はみずからの肉体の美しさを知らないのでしょう あるいは 知っていたとしても その価値を誇ることを知らないのでしょう どうしようもなくしょせんは犬ですから 従順に飼い主の前を歩いていきます それは 連れて歩く若い男のいやらしい愚かしさだけを目立たせるのです 男は、愚かなくせにずるがしこいので、犬の美しさを犬が無知であるという理由で帳消しにします 無知な犬に宿ったというだけで、美は男の所有物なのです 犬のへこんだ腹と高い腰は、街を歩く美人のそれとよく似ています 美人を首輪でつなぎ、街なかを おれの前を 四つん這いで歩かせてみようか あの引き締まったヒップの女は ほんとうはおれに飼われることを望んでいるような気がする 白昼の妄想に悩み、たとえ、飼い主を次から次へとBang! Bang! と撃ち続けておれが最後のひとりになったとしても おれに順番はやはり回って来ない そのような知識だけならおれにだってあったのです 大きな犬を連れて歩く若い男が憎い おれが若い男を犯しているその隙に犬は逃げ出して自由になる いや、きっとおれをあの牙で噛み千切るにちがいない 犬よ、おまえも同罪だ! おれは男と犬を同様に犯し、噛まれたおれの首筋からは血が噴き出て、おれは必死に傷を押さえます 死ぬかもしれないよ 死ぬかもしれないよ 青ざめてよろめきながら、坂道を登ったのです
「俯瞰」 街を出て 丘に登り 街を見下ろす ふーん、そうなんだ? 理由は特に無く 街に戻る
「水」 女をいじりまわした指先で グラスを洗う 水で流し、内側をこするときゅっきゅっと音がする ニヤニヤわらう
「氷河」 凍結したアスファルトの上でふたり 抱き合って 永遠になる くちづけ 帰る日
こんばんは,ミミンです(*_ _)ペコリ
今月のお気に入りは
>>326 >>340 です♪
刹那くて好き(>_<。)
>>343 Z曲線 楽しんでロムってますよーガムバッテマツネーG.J !!ペコリ
投下スレより追記された連。増やしたのか 元々そうであったのか
でも この作品のほうがゼッケンさんの味が沁みますね 〜 〜(眉妙イイ
苛立ち、奮い立ち、迷い、プルプル切り離しきれない皮と身の間の微妙さ
とても伝わってきますよ 実際ソコ美味いんですよね 加熱のあと。
無知故の囀りなので許してちょ〜 〜休み休みでススんでくだされ (杖
>>348 ミミンさん、いやいや、まだ今月終わってませんから。もしかしたら、さらにせつないの来るかもよ? 来るかな? どうでしょう。
>>349 〜 〜
(◎。◎*)
(人) <うん。
ノ(c )>
I <<
「必要なもの」 博愛 覚悟 ロケット 宇宙へゆく
「背骨/夢」 帰る約束はしなかった 焼けた土くれから ばらばらに散った背骨を掘り出して つなぎあわせ ねじれた骨格 いち、いってんご、に いち、いってんご、に と、ちぐはぐに足が出て焦り、それでもと一歩一歩、早足で急げば あなたがいまもそこに立っていてくれるような気がしてなりません 虫のよい期待だけが 本当のことのように思えてなりません あなたから私に手を差し出してくれるとはやはり思えませんが、 私があなたの手を取り、握り締め、もう二度と離すものかなど そのときはまた、あなたはあなたの強固なる意志の力を以って あきらめた明るい窓ガラスのようになるのでしょう 私はあなたの清潔さを後ろめたく思い、私を責めて忘れようとする、それすらも そういうふうになればよいと分かって望んでいたのであって あなたと私はこうなるしかないが、そのことを私は理解しているのだから すべては 夜、失敗した背骨がぎすぎすと鳴いて 私は
「おれは下水の匂いがするげっぷをする」 おれは何を隠そうとしている?
>>343 よろめき
ゼッケンさんらしくていいよこれ 私は好きだ
ゼッケンこんにちは
今日はお願いがあって参上しますた
ゼッケン集読書記録 仮タイトルはまだ決まりません
読み追い付いてませんのでここからハイパーに読みますね
でゼッケンさん
評という名のゼッケン世界紹介短篇小説書くので
○代表作
○超駄作
○一番好きな花
これを教えてください
代表作と駄作はこのスレに張りつけてほしいです
お願いします
× ゼッケンこんにちは ↓ ○ ゼッケンさんこんにちは 失礼しました 最近ゼッケンさんあまり姿が見えないんで どうしたのかな 忙しいのかな 追伸 AAも添えたいなと思ってるので希望のモチーフありましたら詩でも文ででも注文下さい 時間はかかりますが完成度を追求します ゼッケンワールド好きだからさ マニア的熱狂性格なもんで 笑 それではよろしく!
>>354-355 あ、こちらにも。竹輪さん、こんにちわ。
忙しいつっても死ぬほどじゃないんですけどね。
死ぬほどじゃないけど、忙しいかなと思うとキーボード叩けないのね。
古い人間でござんす。
代表作は
>>213-215 「世界の果て」。PTA推奨。
超駄作は文句なく
>>352 。
一番好きな花は、名前が分からないんだ。だからきみの名前を教えてほしいんだよ。
AAのモチーフはそれじゃ、辛口スレで竹輪さんのレス見て書いたこれで。
竹輪さんにあげといてAAで戻してもらおうという都合のよさ。これぞ私の真髄を見たというところです。
「発砲」
ひとけのないうそのような海岸で 青い沖をめざして泳ぎ始めると
海抜0メートルの視線で 山? 思わずつぶやいた 波が 目の前に青い水の壁が
視界がのけぞっていって、海面が空に直角に突き刺さって がぼがぼと泡立ち笑う凶悪な境界線がおれを見下ろして
うはは、こりゃ、すげえ。さよなら
ひとけのないしらけた砂浜で 青いビー玉が一個 熱を蓄えている
「イルカショー」 おとうさん、ぼく100点だった 理科のテストで100点とったんだよ だからこんどの日よう日、水族館にイルカのショー連れて行ってください 100点? すげえじゃん がんばってるじゃん でもさ、なにがんばってんの? いや、がんばってんのはすげえって認めるんだけど、おれが聞きたいのは 100点までしかとれないテストで100点とるためにおまえ、がんばってんの? いやいや、こんなんまだ伝わんねえよ なんていうのかさ なんていうの? これ、つまんねえって感じしない? そういうの ほんとはさ、おまえのがんばりってのはそんな100点とかじゃないんじゃん 100点ってのは限界ですってことでしかなくて、それ以上のことなんにも言えないんじゃん 100点取りましたって、それをおれが見せられてさ、おれは、ああ、おまえが100点取ったんだなって思うよ 思わなきゃいいかも知れないけど、おれは思うよ、しょうがないよ、100点って書いてあるんだから おれがそんなふうに思ったらさ、おまえ、おれがそんなふうに思っちゃったら、おれにとっちゃ おまえ100点なんだよ 100点以上はないって理由でおまえが100点になっちゃうんだよ だいたい100点ってなんだよ、数字じゃん、おまえは数字みたいに一列に並んでたりしないのにさ、でも ものさしのいちばん端っこでさ、そんなものをおれに見せる意味が分かんねえかなとか思う おまえ、 好きな子とかいるだろ そしたらさ、今度のテスト、名前はその子の名前書けよ それでおまえが0点になってその子が100点でさ、その子がおまえ、おまえのところにやってきてさ、 するとおまえはありがとうとか期待しててさ ばかだから するとその子はおまえをひっぱたいてバカにすんな、って言うんだよ そういうのがまあ、ベタだけどいいわけだよ そういうほろ苦さとかがさ、人生いい感じにするわけだよ なあ、おまえ、分かる? そういうの おとうさん、分かります。分かるけど、そういうの意識してやるのは逆に自分を自己満足に閉じ込めると思う それにぼく、40までに会社役員になりたいんです あ、おかあさん、ぼく100点だったよ 日よう日、みんなでイルカのショー見に行こうよ
まあ、100点取ったの? イカくさいチビがテストで人よりいい点取って自己満足ね? 滑稽このうえなし 吉本にもジャニーズにも行けないモテないとりえなしがテストでいい点取って何の意味があるのかしら テスト用紙の分だけ環境破壊してごめんなさいって謝ったらどうかしら みんなからよく見えるてっぺんにハタ持って登るのは自慢になるものね 誰にも見えない雲の上の突き抜けた場所を目指したら、誰にも分からないから嘘つき呼ばわりされる あなたは嘘つきじゃないけど、セクシーじゃないのよ おかあさん、それは騙されたい言い訳つきで自分は傷つかずにいい夢を見たい女の虫のいい幻想です ぼくはまだ小学生で時間があるから、人生が楽しいとか楽しくないとか気にする必要はまだないんです だけど、火遊びをしなきゃ生活に飽きるなんてこともないんです 息を深く吸うだけで心臓がどきどきします ぼく、健康です そう。つまんないわね。ところで、ご飯できたんだけど、食べる? イイネ、イイネ。おれ、食べるよ。おまえも食えよ? うん そしてぼくたちは日よう日に一枚の毛布を持ってみんなでイルカのショーを見に行きます
>>359 うわあ。ありがとうございます! こりゃあ、ほんと、私ですね。
でも、アイロン使わなきゃいけないって、当日配れないし、より不便なのではないだろうか。
おなまえテープっていうのもすごく苦労してひねり出した感がある割にはいまひとつ。
この絵を描いたのはニチバンの社員さんなんだろうか。
そういうプロが描いたのか、これ? だとしたらギャラいくら? 3千円ぐらい?
がんばってんのが、けっきょくやけくそに。
おれだなあ。
361 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/02(木) 14:50:09 ID:TKklHRfr
というわけで、 投稿! ひとりポエム山泊5+ 〜姫エロい〜 ひな祭りの夜、ママがわたしにこっそり教えてくれた おばあちゃんもママもヤラレ体質の女 濡れ雛伝説 家の女
362 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/02(木) 14:50:54 ID:TKklHRfr
>312 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/01(水) 17:17:37 ID:mcSVaGX8 「眠りにつく頃」 >313 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/01(水) 17:20:31 ID:mcSVaGX8 「ヒグラシが鳴いていた」 >315-316 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/07(火) 03:27:17 ID:ii/k/7OC 「世界の終わりそうな金曜日に恋の時間」 >317 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/07(火) 17:04:00 ID:DtzpcfO0 「飛ぶ」 >324 :「砂漠の奴隷市場にて」 ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/10(金) 12:23:39 ID:ssRWenEo >325 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/12(日) 05:16:42 ID:Qek1ZsYI 「鎮痛剤」 >326 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/12(日) 11:32:42 ID:Ta20aLal 「足跡」 >340 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/17(金) 14:00:08 ID:bWIVkFXl 「鳥」 >343 :[ ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/22(水) 14:24:44 ID:VM/AwCai 「よろめき」 >345 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/22(水) 14:27:29 ID:VM/AwCai 「俯瞰」 >346 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/22(水) 14:28:39 ID:VM/AwCai 「水」 >347 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/22(水) 14:30:16 ID:VM/AwCai 「氷河」 >357 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/02/27(月) 16:27:04 ID:PwURBvY4 「イルカショー」 以上13作品。
363 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/02(木) 15:01:03 ID:ZZS2TL0S
〜 〜 〜 〜 (◎。◎) (◎。◎) (人) (人) ノ(c )> ノ(c )> I << I <<
364 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/03(金) 12:31:18 ID:YuLzxA10
総評 うーん、続いてきた文脈にのっかってラクしてる。 このスレを最初から読んできてくれた人たちにしか もはや分からないんじゃないだろうか。 一個一個の作品としてはコシのないものばかりというか。 そういう意味で352は超駄作ではないかと。 連載物としてもいまはもうすでに北斗の拳で言えばラオウ編以降って感じ。 そんな中で今回の ゼッケンのゼッケンによるゼッケンのためのゼッケン賞は >313「ヒグラシが鳴いていた」。 これはE。あとはG。
365 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/03(金) 12:44:04 ID:YuLzxA10
ふんふん。 よし、募集。ゼッケンに読ませたい詩。 ゼッケンの目からうろこを落としてください。 自分で選ぶのは好みが片寄りますしね。 すげえの紹介してください。ぜひ。 自分で探せとか言わずによろしくお願いします。
あくまで甘えを許さないロムセン会、おそるべし。 ありがとうございました。
天沢退二郎「死刑執行官 −布告及び執行前一時間のモノローグ−」 旗にうごめく子どもたちを裏がえす者は死刑 回転する銃身の希薄なソースを吐き戻す者は死刑 海でめざめる者は死刑 胃から下を失って黒い坂をすべるもの死刑 いきなり鼻血出して突き刺さる者は死刑 はじめに名乗るもの死刑 夜を嚥下し唾で空をつくるもの死刑 ひとりだけ逆立ちする者を死刑にする者死刑 つばさがないので歩く鳥は死刑 鳥の死をよろこばぬもの死刑 めざめぬ者は死刑 めざめても青いまぶたのへりを旅する者死刑 死刑にならぬというものら 死刑を行うものら 死刑を知らぬものら を除くすべてのもの死刑
>>367 はは、これだけ死刑にできたら気持ちいいでしょう。
怠け者、無神経、頭でっかち、みにくい人種すべては死刑。
言えないからこその苛立ちが緊張感を煽りますね。
じっさいの死刑宣告する裁判官が、こういう理想主義者だったら、こわいですが。
公園のベンチに平日の昼間、
ネクタイをきっちり締めた背広姿のサラリーマンが
高い高い場所から蟻の行列を踏みにじる衝動を抑えながら
死刑、死刑、死刑、死刑と呟いている
一行ごとのフレーズは超絶ですが、
行ごとの死刑の繰り返しがせっかくの展開を殺してるようなまどろこしさを感じさせます。
わたくし、いまどきの展開の速い編集に慣れすぎでしょうか。
おしるこに漬物がついてたら嬉しいというような。
なんつてな。こんなこと言っちゃいます。
紹介していただいてありがとうございます。
びーんと張った緊張感。
鳥の死をよろこばぬもの死刑
めざめぬ者は死刑
ここの畳み掛けは鳥肌物。詩人ってすごいんだなあ。
つうか、天沢退二郎という人が飛びぬけてるのかな?
「さみしさ有罪」 さみしさはおれの罪ではありません そのほかはおれの罪です おれに空いた穴は思いのほか狭く みなで作ってくれる輪っかはありがたすぎて入り口につっかえる ただひとりだけなんです ただひとりだけ 欲しいものがある空洞 さみしさが吹く穴は これまであまりに過保護に守られていたので ちょっとの傷でもすぐに膿んで 赤や黄色に濁った欲望がとろり、 と 溢れ、 窓に映った影は おれの顔は媚びながら弱みを握ろうとするペニスだった さみしさを押さえ込む 弱さ が ずるく おれは醜いです 醜さは美しさではない どのように言い繕おうと 神様でも言い訳できない 醜いものは醜いのだと気づくしかなかった 膿をたらす不潔な罪人であるおれがせめてへらへらと笑うことを許し、 乾いて干からび、一山の砂となり平らに吹き散らされてしまうまで 風よ、止まないでください
どういうわけか、ぼくはいま 自分は別れの季節にいるのだ、と これまで好きだった人たち、これからも好きだけど けど、さよなら とりあえず、お別れのあいさつをしますよ ぼくの顔は昨日、今日、明日と変わっていくから もしかしたらあしたすれちがっても 目であいさつするだけ、かもしれないね よく知っていた別人になっていく ごめんね 人ってわからないな、とぼくも思うよ こんなに唐突に変わっていく 来月にはぼくら、なにを話していいのか、まったく戸惑って ぎこちない探りあいからまた始めるのでしょう 新品のカメラには誰が写っていますか? いまはまだ分からないけど さよなら ごめんなさい とどまりはしない
「かぼちゃおばけ対自分」 だめだよ、いま忙しいんだから かぼちゃのおばけと戦ってんだから ハロウィンのときに買ったかぼちゃおばけ じゃまだから捨てようとしたそのとき、 とお! とおとお! てい! ていてい! いったん詰めた間合いを外す つよい 目が三角で口がギザギザ 頭しかないんだ かぼちゃだから 負けたとはけして認めない すげータフな奴 口、くわっ! て、あけてる おれも負けずに大口開けて 目尻を指でひっぱって吊り上げて 正面から堂々と挑んでいるのだが、時間稼ぎだな この後、どうやって勝つのか、勝利のイメージがつかめない 勝ったと言っている自分の姿が見えない 困るよ 怪物め 負けたと言ってくれないかな やっぱりゴミに出しちまうぞ でもそうすると、試合に勝って勝負に負けたことになる なりそう どうして勝てる気がしない かぼちゃに むしろ負けつつある 無心だからか? おまえ、プラスチックだからか? おれも溶けた後に冷えるのか? 冷えて固まるのか? だから、だめだよ。忙しいんだって。どんなに呼んでも電話には出ませんよ 口をくわって、あけてる ギザギザしてるよ
「病」 動脈を切ると お湯? みたいな血が出る いやだな
「遊びの時間」 忘れられていきます そうこうしている間に ちょっとそうしたい気もあったのですが 彼らに忘れられていっているのだと思うと やはり 胸を押さえられるような圧迫がつづいて 声あげて走り出し、肺をひろげてやらねば 窒息しそうで 砂場に掘ったトンネルを踵で踏み潰す 事故だよ ひとりではオトナになれないのですか、と懐かしい声が ええ、だめのようです がまんはしてますが、泣きたいです 流れる雲の下、砂の入った靴を履いて どうしようかな と思っている
「友情」 すばらしいさみしい日々でした 笑顔も思いやりも優れた人々に囲まれて過ごした 魅力は自立する そう教えてくれたあなたたちの光が私の影を濃いものにしました ネオンの下で誘惑の長い足をひろげていても あなたたちからは清潔な情熱の匂いがしました そして横で爪を噛む私の横顔は 腹ばいで虫をねらうトカゲのいじきたなさだったのです がまんがなりませんでした 力強く高い場所を飛ぶあなたたちの列から こっそり抜け出しさえすれば 私は 頼りないながらも私なりの光で輝けるのかもしれませんが 私は そのようなことは望まない 私は 卑屈な孤独のままで 私のきたならしさ が、私のうわべを破り、外気に触れ、産声を 独自の呼吸を始めるまで そのように祈るのです 私の願いは あなたたちを打ちのめす 支配 私には私だけを愛してくれる人間が必要だったのです
「友情/暴露」 私がさみしさと呼んだものは本来 敗北感と呼ばれるべきもののようでした 私が愛されたいと言うとき、それは 私になんらかの力があることを認めさせたいだけなのでした 勝者として君臨する 私の愛する目的とはそれだけのことだったのでしょう 私はくだらない人間 このような結論に達しながら言葉を重ねる。このことがその証でしょう わずかに残っていた自身への幻想も水面の波紋のようにゆらいで消えていきます 私の示した友人めいた態度 ことさらに親愛を表す言葉 他者の歓心を買おうとする行為すべては 私のなかの敗者を痛みから遠ざけるための偽装 そいつは眠らなくなり、常に目を覚ましていて私の行動に点数をつける 私が失点をするたびに勝て! と言う。他者が得点するたびに私のみぞおちを蹴りつけ、 勝利を! と叫ぶ 私はゆっくりと身体を起こし、夜中、きたない妄想に浸り、行為を思い出すなどし、 吐き気がすると両手で顔を覆い、
「休息」 飛ばない日は 雨宿り 出て行きなさい
「雨上がり」 水たまりにうつった空は殺意の裏返しみたいだね なんて 言おうものなら
「残念なお知らせです」 おれには狂気のかけらもなかった
「春ですね」 空に向かって叫ぶ わーっ ひらり、ひとひら桜の花びら
「日課」 熱い泥を掌に掬いあげたら、ゆっくりと握りしめます 指と指の隙間からにゅるにゅると泥が溢れます 熱い泥の塊がぼたぼたと俺の拳からこぼれ落ち、おれはまた泥を掬います
「伝えたいこと」 ピースサイン ハートマーク パンツマルミエ
「休戦」 今日の午後はぼくら お互いの愛しい人たちのことを忘れて 乳を求めて泣く児を不思議そうに眺めて過ごすのです
「サイクロプス」 裏切りターイム!! あなたは国、恋人、自分の誰かを裏切らねばなりません さあ、誰を裏切る? うーん、国かな? チンポーン、正解 第二問。あなたは恋人と自分のどちらかを死なせねばなりません どちらを死なす? 自分だと思います タンポーン、正解 第三問。国は滅び、あなたは死に、恋人は毎晩黒い肌の筋肉男に抱かれています この男は自分が強い国の強い男であることに誇りを持っており、今度こそ彼女は守り抜かれるでしょう 彼女は自分が幸福であることに気づいていますが、そのために幸福感を覚えることを自らに禁じています しかしながら、男に犯されるように求められると、腰をガンガン振ってしまいます。よかったですねえ はい、よかったです よかったですねえ はい、よかったです よかった、よかった よかった、よかった よかったなあ よかったなあ
「林檎」 昨日見た夢から続く飢えに悩まされ、 目の前で繰り広げられる他人の食卓にびびって逃げる 逃げ帰った部屋で液晶モニターがぼんやりと光っていた いやな気分になり、部屋を出る 腹が減っているのです 雨が降っているわけではありませんが 歩道のおれを一瞬照らしてすれ違う車のヘッドライト 思い出しました それは林檎の夢だったようです 齧るたびに叫び声なんてあげちゃってさ 斧を持つ手がぶるぶると震えている
「大好き」 先着10名様に子宝プレゼント 今晩、子供が伺います コンコンと玄関をそっと叩くので入れてあげて下さい
「それでも」 一歩分の距離をむりに引き寄せてキスをする うつむいたあなたのことが好きです いま、あなたが思い浮かべているであろう誰かの顔まで含めて あなたのすべてが好きです
「平和」 今日はとくになにもなく ただ、小さな地球儀が棚の上から落ちたぐらいです 拾って乗せておきました
どもです >1 の 俺のは詩じゃなくていいや びっびりびりびり 乾電池で おーいぇ です すーてきー 地獄の黙示録のワルキューレも えがったなー ごめんなさいね 読むの遅くてまだ全て楽しめてなくて ぴーぴらぴーです ぺこり
>>388 ヤプーさん、ありがとうございます。
すべて読むのはたいへんですね。読んでほしいけど。
でも、読まなきゃって思いつつ読むと、あんま楽しくないですから、
楽しんでいただける範囲で読んでもらえるとありがたいですね。
そういえば、ヤプーさんにもらった法皇のカード、
あれ、よく言い表してるなあ、と最近あらためて思ったのでした。
「生存」 つい抱かれてしまうと言い、でも 男の人はきらいじゃないからと笑う ぼくはなるほどね、と言ったきり キスをして、フェラチオしてもらって その後、ぼくはきみにコーヒーを出してたりして お互いの好きな人のことなんかを話してたりして 情けないわけで ぼくのふがいなさはぼくをきみの倉庫の端っこに陳列させることになって それはきみに目新しい感動を与えるものではなかっただろうし、 余分な手間を取らせてしまって申し訳ないです ぼくもずいぶんと横着になったと思う
「宇宙船」 早起きしたのでおなかがすきました 気持ちがよいです かりかりのトーストにうきうきとマーマレードを塗り、 角っこをおおきくひと齧り 見慣れた自分の歯型です うれしいや ちょっとぬるめにいれたコーヒーをおおきなマグで ズズーといただく。はー。息をついて ゆで卵もぺりりとくるりんとむけました とがってるほうに塩をふり、どうかな? あ、今日はまんなかに黄身がありました 今日はぜったいにいいことあるよって思った だって、今日はぼくの60才の誕生日でもありますし、それに 今日、ぼくは宇宙船に乗るのです 宇宙船は宇宙に行くのです あの日から決めてたんです いま、ようやく あなたのちょっとそばに行きます 宇宙船はどこまでも飛べるんです
公民館スレなくなってるし。しかたないので、ここで。 第一回(発作的)、詩板アカデミーアワード! ドンドン The best poet 部門ノミネート: 19 竹輪 saracen カサブランカ水野(低温発酵) 雨森通 候補募集。
「目撃/空」 冷たい水の底を漂うくらげのかさの内部には しかし 青空が広がっていたのでした あの日の雲が流れてゆきます くらげの光はぼんやりとほの暗く くらげの青空を昇ってゆきます
>>392 ワロタ
ゼッケンさん こんにちは
追加おながいします
穢土 (主に梁山泊にて投稿されてます) 要注目
ゼッケン (主に一人梁山泊にて本領発揮されています)
また寄ります
>>394 エドさん。以前からちょこちょこ名前はお見かけしてたような気がします。
読み方が分かんなかったんですけど。いま、工場のほうに来られてるようですね。
あばらやさん、名前の読み方を聞いてくれてありがとう。
さて、詩板で詩人と言ったら誰のことだ。おまえか? 言ってみろ
声に出して言ってみろ ワタシハシジンデス
ほらね、なんか失くした気がしたでしょう?
泣かないで 守るものなんかない
「サラマンダー」 女の背中ごしに腕をまわして尻を掴んで持ち上げ 腰を入れると、女には顔がなく、鏡があり、おれの顔が映っており、 おれはよろこぶおれの顔を覗きこみながらヤった 射精し、 女の身体を突き飛ばすと馬乗りになり、鏡に拳を打ちつける 亀裂からイチゴジャムがあふれてきて 舐めた舌先を割れた鏡で切ったのだろう、ジャムは血の味がする ジャムは 血の味がする 西日の当たるシンクの三角コーナーに胎児を置く
Oh,I got it.
あ、分かった。→Oh,I got it. →おぅ、ぁがっりt ということでね、 おあがりください、ありがとうの精神で このスレをこれからもよろしくお願いします。
追加。ヒツジ、無音独奏の人
「通り雨」 私の体内に湧くこれらすべてのことがらは 化学反応式で説明される そのことにいまさら異議を申し立てるのではなく ただ、誰かに許しを乞いたい気分です かんべんしてくれよ、神さま 私という結び目がすべてほどかれ、熱となり、宇宙へ還る つかの間の通り雨 宇宙へと 粒子は降ったのでした
「お勉強」 夜中のカフェは勉強している学生でにぎやかだけどうるさいわけではなくて、好きです 今夜中に読んでしまいたい論文があり、 それは電位依存性イオンチャネルのボルテージセンサーの動きを解析したものですが かなわないなあ、と、ため息でコーヒーを冷ましていると 向かいで試験の勉強をしていた彼女が 手を貸して と言ったので 左手を差し出すと もっと近くに、と、おれの手首をつかんで胸の前まで引き寄せる 指先と胸の先端の距離にどきりとすると、彼女はおれの手をテーブルに押しつけ、 それから勉強していたボールペンを握りなおし、おれは、あれだ、指の間をカッカッカッってペンでつつくやつやるんだと分かったので あわてて指を広げ、テーブルに押さえつけられた哀れ、おれの左手の運命やいかに、と固唾を呑んで見守っていると ペンを握りしめた彼女のこぶしが右ストレートでおれの頬骨をガツンと叩いた ホーリーシット! なんですか、いったい 彼女はフン、と荒い鼻息ひとつついて、逃げられないように押さえていたおれの手を離し、教科書に視線を戻す おれはあうあうと顎を動かしたが、しかし、話はもう終わってしまったようなので これはなんのたたりなんだろう と思いながら 電位依存性イオンチャネルのボルテージセンサー(これはポタシウムチャネルのS4ドメインのことです) のリボン図を立体視しようとしてやっぱりできなくて コーヒーはすっかり冷めてるしさ *註。 電位依存性イオンチャネルは神経および筋肉において電気信号を制御するたんぱく質。 当時、作者はこのたんぱく質を研究する分子生物学者だった(うそだけど)。
「巡礼」 天使の絵が描かれたキャラメルの箱に おれは さそりを仕込んで男の子に渡す 男の子はキャラメルの箱の天使にそっくりで おじさん、ありがとうとおれに礼を言った おれは 立てた人差し指を左右に三度振り ノンノンノン、おにいさんさんだよ、と注意する 男の子はうん、と笑い、おにいさん、ありがとうともう一度礼を言い 母親が夕食のしたくをしている家に向かって駆け出す おれは待つ 空では陽の色が力を失い、濃い青に駆逐されてゆく それはサイレンを鳴らして住宅街の細い道に入ってくる 男の子の駆けていった方向に、救急車はおれの目の前を走り去っていく 半狂乱になった母親がさそりを叩き潰しているその横で、男の子は泡を吹いているだろうか さそりに刺された毒の痛みよりも、初めて味わう裏切りに白目を剥いて全身を痙攣させているだろうか 男の子は苦しい 小さな胸は恐れにおしつぶされんばかり 男の子を乗せた救急車が元来た道を戻ってきて おれは 電柱の陰から飛び出してはねられ、アスファルトに叩きつけられる 救急車はおれを男の子の横に乗せてふたたび走り出し、おれは この世でもっとも親愛なる弟子の幼い手を握り、これからはなにもかもうまくいく、と つぶやいてともに眠りにつく
お久しぶりです。ノミネートありがとうございます あと、肉スレのあれとかありがとうございます 自分のこと言われて笑えたのは初めてじゃないか、くらいの感じです 秋口くらいから、細部の捩れにシビアになってるような感想持ってます 前よりも、触覚に意識がシフトしてるような感じ
こんちは。19さん。肉すれのあれでしょ? 笑えてもらえたんだったら、うれしいです。しかし、あれ、どうなるんでしょうねえ。 あの女の子の絵とか、書いた絵をとっといてもらえるとうれしいです。 ねじれでしょ。うん。どんなものですかね。やれてんだろうか、これ?
>>402 6行目、おにいさんさん→おにいさん
こういうの気になっちゃいますね。惜しいことをしてしまいました。
「12月32日」
凍った卵が孵る
その日
全員が地面に横たわっている
「日本から来ました」 アメリカが自由の国をやめたら ぼくら、どうすんのかな ジョンレノン聴きながら テロリストしなきゃいけないのかな これ以上へまをしないでアメリカ たてまえを捨てないでアメリカ ばればれじゃん ばればれだよ ジャンボ機がビルにつっこみ大爆発 できすぎた映像 ニュースで流せば最高 大統領が言う戦争 アフガン イラク 国をふたつ滅ぼしたよ もともと滅んでたような国らしかったけど 60年前の日本みたいな国らしかったけど イラクは説得力なかったねアメリカ押し切ったけど 勢いはこわいね ジャイアンリサイタルだね、アメリカ スネオだけど、ぼくら ドラえもんは来ないよ からっぽの引き出し 自作自演のやりすぎで分けわかんなくなったのかいアメリカ 義理と人情のぼくらだから日米同盟はまもるよ まもってあげるからアメリカ これ以上は日本人に迷惑かけんな
↑うわぁ、だめだこりゃ。この方面はナシ。
「メタファーパワー」 きゅうせんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅう こ の林檎に いっこの林檎をたすと なんこ の 林檎 に なりますか? いちまんこの林檎 ぼっきしましたありがとう
「しあわせ」 忘れた頃に肩にのる花びら どこからふってきたのだろうね いぶかしく 空を見上げるあなた
小生 谷欠 ひゃくはち ほんのりと乗るデザートのスプーン くるりと回す そんなもんじゃすまさねえ から 終点は夢見のわるいだれかさん まで 歯並びを正す金属 大好き
Hitori-Toukou Poemuzanpaku FIVE+
おまえのこと、まえからずっと好きだったんだよね
うん。知ってた…
…うん…。あ! あれ? いや、ちがうから。ほらエイプリルフールだから。うそだから。やだなあ、本気にしちゃった? もしかして?
うん…ごめんね。
うん…そうだね。
なんていう感じで一日だけ嘘をついてよい日ですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。ゼッケンです。
>367 :紹介させていただきます :2006/03/05(日) 19:14:16 ID:qG9j7Xof :天沢退二郎「死刑執行官 −布告及び執行前一時間のモノローグ−」
>369 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/08(水) 14:07:51 ID:OrFMlIW2:「さみしさ有罪」
>370 :3月 ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/08(水) 20:44:30 ID:VzbJN1Gv
>373 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/10(金) 14:53:16 ID:azJmHfwo:「遊びの時間」
>374 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/10(金) 15:01:31 ID:azJmHfwo:「友情」
>375 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/10(金) 15:13:56 ID:azJmHfwo:「友情/暴露」
>376 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/10(金) 15:44:51 ID:azJmHfwo:「休息」
>379 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/12(日) 16:42:53 ID:zjJ6htlF:「春ですね」
>383 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/15(水) 13:59:40 ID:4AAxAlQF:「サイクロプス」
>384 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/16(木) 16:16:41 ID:cWJcMQuC:「林檎」
>396 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/27(月) 13:48:10 ID:gIKOWjfn :「サラマンダー」
>400 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/28(火) 13:58:42 ID:9u7S15fh :「通り雨」
>401 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/28(火) 14:27:17 ID:9u7S15fh :「お勉強」
>402 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/28(火) 18:03:35 ID:x0owRH9I :「巡礼」
>408 :ゼッケン ◆YWWQB7OsPw :2006/03/31(金) 04:00:07 ID:O15AJgqm:「メタファーパワー」
>409 :ゼッケン ◆YWWQB7OsPw :2006/03/31(金) 06:39:20 ID:O15AJgqm :「しあわせ」
以上16作品。
優勝
>>367 :天沢退二郎「死刑執行官 −布告及び執行前一時間のモノローグ−」(部分)
詩板アカデミーアワードの結果は今回は非公開とさせていただきます。 受賞された方、おめでとうございます。 オスカーを贈ります。 〜 〜 (◎。◎*) ←オスカー (人) ノ(c )> I <<
※オスカーらしく少し修正しました 《〈〉〈〉》 〜,,,,〜'' (◎。◎*) ←Oscar (メスカーもご用意下さい) (人);;;;; ノ(c )> I <<'' |《Z》| ノ;;;;;,,,,,ヽ, | ..|  ̄ ̄ ̄~
《〈〉〈〉》 〜,,,,〜'' @彡(め。め*)ミ@ ←メスカーをあなたに (人);;;;; ノ(c )> I <<'' |《Z》| ノ;;;;;,,,,,ヽ, | ..|  ̄ ̄ ̄~
>>379 P:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/03/12(日) 16:42:53 「春ですね」
A:竹輪
,⌒ヽ、
,ノ'`ヽ,,.... )
ヽ, ,iiii,,/⌒`)
ゝ '''' ヽ_ノ
( 人 )
'-''' `ー'
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'" "''':;:,.,,.,..,.,.,.,. __.,.,.;:'"';:,._,''''''''........',,,,,,
.ノ^.、 (_,,,,ノ″ 空に向かって叫ぶ わーっ ひらり、ひとひら桜の花びら ,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,... ,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,... .,.;:;::'''""""''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,"":::::::::..... .,,.,;:;:;:;;:' '''''''.... ;;;;;;;................
あんがと、竹輪さん。
ども 落書きしやす あのね ぼく加齢臭がするんだって 言われてなんだかぽり〜ん いいね あの娘は腐敗臭がするよ なんだかウイリアムデフォーな感じ 空を仰ぎながら 香辛料すらなく あの娘への唇が歪む 味すらないコ
>>418 あは、ウィリアムデフォーな感じがするプラトーンなあの娘。
それは見ていたくなりますね。遠くから。
流れ弾も飛んでこない安全な距離から。
加齢臭がするという、服の匂いを嗅ぐような近さにいて
いったんはそういう近さになってて、
そこで匂いが気に入らないなんていまさら言い出したんだったら、
相手はかなり不満たまってるようです。
もう、とにかく人にあたりちらしたいっていうような。
たいへんですね。お大事に。
っ□ ←4月分ROM専住民登録申込券(継続)
よろしくお願いいたします
こちらは今凄い桜吹雪です
>>396 サラマンダー
どうやったら女の背中ごしに腕をまわして
尻を掴めるのかわからない(Ф公Ф)どうしてもわからない
>>420 願わくは 花の下にて 春死なむ にょうぼのへそくりかくすとこ。歌丸です。いや、ゼッケンです。
>女の背中ごしに腕をまわして尻を掴んで
馬に乗馬して馬から落馬したという類の文章になってしまったようです。
解説
1)両腕を女の人の背中にまわしてむぎゅうと抱きしめます。このとき、肘から先の部分は交差しています。
2)この「むぎゅう」感を保持しつつ、両手を女の人の身体の線に沿って自然に下ろしていきます。
3)腰骨のところまで届いたら、交差していた腕を開き始め、しかし、むぎゅう感を減らさないために肩を前に出し、両腕全体が女の人の背中に密着する感じになります。
4)それから、それぞれの開いた五指と掌で女の人のお尻の半分ずつを抱えます。
これで完成です。>女の背中ごしに腕をまわして尻を掴んで
絵は浮かんだでしょうか。背中ごし、この「ごし」の使い方をまちがってるのかな、おれは。
むずかしいんだから、もう。
「呼吸」 時間がありません 時間がありません メリーゴーラウンドを占領するのです 革ジャンとサングラスでピアスでイレズミで 一日中 回転木馬に乗り続ける 子供が泣き出し、あのおじさん、こわいぃ きみ、おりなさい! みなが遠巻きで見つめるなか、たったひとりになってもおりません にこりとも笑ってはいけません 笑うならニヤリです 背すじを びッ と伸ばして硬派の腕組み 睨みをきかせた構え 繰り返しの波の軌道 きらきら光っていた にじんだカーニバル電球 ブンタッタッ ブンタッタッ ラッパと小太鼓 おもちゃの兵隊 呼吸する行進 いつか死ぬ 死にたくない
んと、ROMっているとROM住人登録申し込み券を出すことしなくなりがちでアレですね。 なわけで っ□ ←4月分ROM住民登録申込券(一応これでも継続のつもりなんです♪) …と図々しくやってきましたm(__)m
>>423 ありがとうございます。
たまにでも言ってもらえると、
ああ、読んでもらってるんだなと安心できます。
「Get Rich or Die」 油田ほしいな その人がつぶやいたとき おれも、とは言えなかった 悔やむ
「春風」 かたいうんことやわらかいうんこ においがいいのはどっちだろうね? 春を飛び越して、昨日は夏の匂いがしたよ
「地層」 明るい光が差してきて おれは裸にされた気分になる マネキンたちの並ぶデパートのショーウインドウに両手をつき 通りに尻を突き出して ファックミーと叫んだ! 待つが、何も起こらず、見上げればマネキンたちは毅然としておれを無視する 口の中が乾き、のどの奥が粘ついたようになり、おれはもういちど叫んだ ファァァァァァック! ミィィィィィ! プリィィィィィズ! Fuck me too おれの隣に並んで男が言う。女も並ぶ。次々と人々が並んで ショーウィンドウやビルの壁に両手をつき、通りに尻を突き出す おれたちは声をそろえて言った FUCK US !! FUCK US !! FUCK US !! そしておれはまた埋もれてしまうのかと 悲しかった
「蝶」 孔雀が死んでいたので おれは羽を盗みました おれが咲き誇るためでした 死んだ孔雀の羽で飾ったおれは珍妙な生き物でした 燃え盛る蝶の群れを追って おれは行くな行くなとわめき地団駄を踏む おれが飛び跳ねるので 孔雀の羽は揺れて 青く輝きます
「アンテナ」 日本食のバザーからの帰り道、バザーではふだん3ドルする3個詰め1パックの納豆が2ドルで買えた、おれは オンナノコと片手に納豆が5パック入ったビニール袋を提げて歩いていたら、とつぜん男たちがやってきてオンナノコをさらう バタン! と車のトランクに閉じ込められ、おれは唖然としてしまい、するとオンナノコが怒ったように言う どうしてゼッケンさんまでいっしょにさらわれちゃうんですか! ね。どうしてだろう? もう! 役に立たないー! そんなことない。納豆はほら、ここにある 納豆ぐらい私にも持てます! 持たせてあげてたんです! オーイエー、ホンネ、きついじゃない もう、彼氏に電話して助けてもらうからいいです! うん、そうして。 車のトランクの中から携帯の電波が届けばいいのだけど それよりもおれはちょっと傷ついてしまい、不貞寝してしまいたかった
>>421 ゼッケンさん
お礼が遅れて申し訳ありません。
ご丁寧な説明をありがとうございます。少しわかりました。
ま、クイズでも(めωめ)怒らずにおひとつ
【次の文章の括弧内に適したものを@からDの中から選ぼう!】
1 「どうした?なかなか難しそうだな」
しきりに首をひねっている生徒の( )ごしに先生は答案用紙を覗き込んだ。
2 広場はすでに群集で溢れかえっていた。人々の( )ごしに、熱弁をふるう
彼の姿が小さく見えた。思ったよりもずっと彼が小柄なのに、アドルフは驚いた。
3 あなたの( )ごしに 苦悶の表情を浮かべた霊の姿がはっきりと見えます!!!!!
4 ぶり等と同様に成長と共に名前が変わる出世魚で、50cm位までを関東では「さごち」
関西では( )ごし、70cm位までを「やなぎ」又は「なぎ」、それ以上を「さわら」と
呼びます。鋭く大きな歯でいわしやさば等を食べる肉食の魚ですが、身質はやわらかく
淡白で癖のない白身の高級魚です。
5 足音を忍ばせて家に入ると、妻はキッチンで食器を洗っていた。うしろからそっと近づいて
( )ごしに抱きしめる。妻は驚いて小さく声をあげ、それからにっこり微笑んだ。
「早かったのね、あなた」
6 さっさと立ち去れい!貴様のような雑魚に構う気はない。( )ごしじゃっ!
@背中 Aかたなよ Bさ C肩 D尻の半分ずつ
1)面よ 2)二枚 3)柳 4)絹 5)裏 6)ごし
>>430 うお。マジワカンネ。肩越しと背中越しの使い分けが。。。
1)4
2)4
3)4
4)3
5)1
6)2
どうでしょうか?
>>431 6) 貴様など、ごしごしじゃっ! ←かわいい
ども HIEROPHANT/法王 慈悲、親切心、善良 よき忠告、ひらめき 協力、謙虚、憐憫 苦役、不活発、控えめすぎる 不安、臆病、捕虜 信念の欠如、事実に目を向けることへの恐れ 非現実的 鳳凰ずばばばは〜ん カァカァ〜 マンソンのタロットカードから 探し人、19さん あと女コテの方で女教皇みたいに感じる人 カードは数枚を複合体として楽しむといいかも〜 でへへ
>>433 信念の欠如、事実に目を向けることへの恐れ 非現実的→フルコースです。
探し人、19さん→コスモス
女教皇みたいに感じる→えろいですな、フンフン。
「自分ダイヤモンド」 鏡に映した自分の顔で抜けた
「理想的」 思いやりのない場所にある自由はひどくニタニタと笑うための自由です 勝利のない場所にある平和は飼育場のなかだけの平和です 気は優しくて力持ち こんなこと言ってると、もうね、悲しいばかりです
「夏の虫取り網」 虫取り網を空へ伸ばして風をつかまえる 風は吹くままに もちろんですとも おれの中に風が吹きはじめる
「詩とか言う?」 詩ってなんだ!? そんな疑問でごはん三杯はいける それが現在進行形の詩ってもんらしい
「踊っていた」 ステージではデブのゲイがシャンソンを思い入れたっぷりに熱唱している 俺は心底冷え切った気がする 後ろから俺の腰にふくらんだ股間を押し付けているやつはほうっておく フロアは工夫のない流行の曲で 踊りたければ勝手に踊っているし それが平和というもの ちびで腹の出たメガネのメキシカンが俺の目を正面から見据えて寄ってくる 俺は舌打ちがしたい ぜったいに包茎だから そしてムダにでかイ 俺が巨根のふにゃチンの皮を剥いている横で あいつは長い足でおどろくべきステップを見せつける 俺が先端だけピンクのふにゃチンでのどをつまらせ窒息しかけているとき あいつはこまかく刻む腰の動きでフロアの中心を占める なんということ なんということ スポットライトなど当たっていないというのに 捨てるような青春の美だ 遠くへ行こう メガネのメキシカンにパンチし、仲間に袋叩きでボコられながら 俺は笑い転げる
「待ち人」 待ち合わせに人が来ないので ノートルダームの駅のティムホートンでコーヒーを飲んでいると 中華街から抜けてくる目の前の通りを人々が お手製の十字架を掲げ、拡声器を使って英語とフランス語で説教しながら 行列をつくって歩いていく とつぜん、 スピーカーは賛美歌らしき女の声を流し始め、おれは歯を見せて笑ってしまう へただったから ごめんなさい、と思い、ごまかすようにコーヒーを口に含んだおれは 彼女が行列に混じって歩いているのを発見してコーヒーを吹いてしまう 浅いジーンズと短い丈の服を着て ぺったんこのすべすべしたへその下5センチが自慢で 長い髪の毛を風になびかせ、大きめのサングラスがかっこいいあごの線を引き立てている 彼女は十字架を高く掲げて真っ直ぐな足で歩いていく おれとの約束をすっぽかして神さまと遠足ですか? それはしかたがないね、と おれはテーブルの上に吹いたコーヒーを紙ナプキンで拭きながら彼女を見送る
>>432 サスペンス小説「霧の背中ごしお輿入れ事件」最終章
「いや、実はひとつ疑問があったんだよ、ワトソン君」
ホームズはゆっくりと切り出した。
「問5の回答を見てみたまえ。犯人はうしろから近づき、そして背中ごしに
妻への犯行に及ぶことが可能だと自ら答えているのだよ」
「どういうことだ、ホームズ!独身の君には想像もつくまいが、こんな犯行は、新婚家庭
などでは当り前のできごとじゃないか!」
「ワトソン君、もう一度
>>421 に戻ってみないか。我々は、どうも背中ごしを
甘く見ていたようだ。まず、犯人にはどうしても背中をこえる必要があった。
なぜなら、背中をひとつこえなければ、決して背中ごしの犯罪はあり得ないからだ!」
「つまり、どういうことだ、わけがわからんぞ、ホームズ!」
……(-v-;)書いていてわからなくなってきたけどまあいいや
「ワトソン君。問3で犯人が見た霊は、決して肩乗り霊などではないんだ、あくまでも、
肩をこえた向こう側に彼は霊を見たんだよ」
「わかったぞっ!」ワトソンは興奮のあまり思わず立ちあがった。
「女の背中側に手がある時点では、まだ背中をこえているとはいえないのか!」
ホームズはニヤリと肩頬で笑うと、ハンカチで神経質に靴のホコリを拭った。
「そう、背中ごしの犯罪は常に背中の側からおこなわれなければならない。
背中ごしに何かを見たり、背中ごしに声をかけたり、覗き込んだり。
『女の背中ごしに腕をまわして 』いるなら犯人の手は背中を越えていなければならない。
実に、女の背中ごしに腕をまわしてつかめるのは、尻ではなく乳のはずなんだよ!」
「いや〜ん、ホームズったらエッチなんだからぁ」
ワトソンは頬をぽっと染めた。
(注意)まじめに読むとバカになります
>>441 いやあ、ほんとにためになりました。ありがとうございます。
また、なにかありましたらよろしくお願いします。
↓麻雀スレからとりあえずお持ち帰りしてきました。 487 :Punxish にぃちぇ ◆UQRl.WeFEk :2006/04/17(月) 00:56:39 ID:Yip2UldE >揚げ足取られないようにすることに躍起んなって←俺くらい揚げ足取られそうな無用心な文章 書きまくってる奴もめずらしいと思うが。こんな仮想空間で他人に好かれようなどと思ってないから 平気で挑発めいたことを書き殴ってきたのが俺だ。いい人演じてるゼッケンなんかの方が楽だとは 思うがこんな所に来てまで優等生にしてるからゼッケンの抱えた問題は解決しないのだ、と言いたい。 あっ、話がずれた ↑ ひー、なんで、ここでおれのことが? とか最初思ったけど、 心配してもらってたんだなあ。ありがたいことだと思う。 ちょっと感激。 まあ、本筋のほうの話はレスに対するレスで各論に入ってるばかりなので なにか解決したり提案するような問題はなさそう。 詩対決にしたらいいのにな。詩板PRIDE無差別級GPとかいって。 ちょっと提案してみる。
↓うわ。むり。割り込めない。この状況で詩板PRIDE無差別級GP開催宣言はおれにはムリ。
512 :Punxish にぃちぇ ◆UQRl.WeFEk :2006/04/17(月) 03:12:34 ID:Yip2UldE
>>511 では曾村が出てくるまで悪いが出てこないでくれるか。サシでタイマンやりてえんだよ。
514 :Punxish にぃちぇ ◆UQRl.WeFEk :2006/04/17(月) 03:21:06 ID:Yip2UldE
>>513 俺はROMしてる人の身になってお願いしたのだが。
まあ、俺にお前の書き込みを制限する資格などない以上、勝手にやってろ。
その代わり以後、曾村以外にはレスしないよ。
あれ。止まっちゃってる。会場はどこ? 「詩板PRIDE無差別級GP」 HEY YO 注目対決目白押し 瞠目カツモクお客さん 待ってるぜ この面子 どれをとっても主役級 口げんか、きらいじゃねえ けど そろそろ詩合(しあい)本番みせてくれ ヤるかヤられるかの詩が読みてえ 相手の心を折るぐらいの詩が読みてえ 純粋闘争獰猛無垢 詩板的興行成功祈願 もちろんユーモア忘れずに それがプロってもんだろう
「E=mc2」 朝、シャワーを手早く浴び、刀を手に取り街に出る メトロに乗り、ダウンタウンに行く。待ち合わせの場所には台湾人の女の子がすでに待っていた 薄茶の髪を後ろでふたつに分けておさげにし、ピンクと白のしまの毛糸の帽子をかぶっている かわいいですね アリガト 舌足らずの日本語で答えてはにかむ 映画を見て、古着屋とブティックを回り、本屋のカフェで休憩する 台湾人の女の子は新刊のハードカバーを手に取りぱらぱらとめくっている おれは英語の本など読む気にならず、ノートに E=mc2 おれは極限まで加速されなければならない などと書き、舌打ちして線を引いて消す。あとはなにも思いつかず、彼女の横顔を頬杖ついて眺めている 視線を上げずにページを繰りながらも、女の子の頬はすこし赤みを帯びている おれは手を伸ばし、女の子のあごから耳たぶへ指先をすべらせる 女の子は横目でおれを睨み、おれはちょっと笑う
この街の冬の陽は早く落ちる 夕食はチャイナタウンで取る。旧正月でにぎわうお気に入りのチャイニーズレストランに入り、席に着き、料理を注文する。 彼女の前にチンタオビールが置かれる。おれは飲まない。イタリア人が店に入ってきたのを見て おれは立ち上がり、刀を抜き、イタリア人も気づいて壁にかけたばかりのコートの裏に手を差し込み、 マシンガンを取り出したときにはおれの刀はイタリア人の左肩を通って心臓を絶ち、即死、しかし、 すでにマシンガンの引き金にかかっていたイタリア人の毛深い指は痙攣で引き金を引き、チンタオビールのビンが割れ、 台湾人の女の子は流れ弾を胸に受けて絶命する イタリア人の連れていた日本人女はおれにことさら興味はないと主張する視線を送って店の外に出ていった ふたり分の料理がテーブルに並べられ、おれはウェイターに半分をテイクアウトにしてくれるように頼む。 残りの半分をひとりで食べ、ジャスミンティーを啜り、タバコに火をつける。昇る煙を追った視線は天井の弾痕にたどりつく サヨナラ と言ったかもしれない
「落とした」 あなたの落としたコインを おれはどこまでも追いかける 目の前をころころと転がっていくコインを どこまでも 追いかける あなたは 遠ざかる しかし おれは 転がっていくコインから 目が 離せない
「子供」 火と海が混じる世の果てを渡れ、と 恋人でもないくせに言うのですか お父さん!
↓北さんのところから勝手にお土産もらってきてしまいました。 482 :リーフレイン :2006/04/18(火) 11:04:10 ID:qv6VnfQq 「セックスはオナニーじゃないのだ」 ほら、あんたの手はここにあって あたしの手はそこにあるやん あったかいよお ↑カンペキ忘れてましたね、こういうこと。まじ泣きしたい。
「セックスじゃないはオナニーじゃないのだ」 己の肉片を噛むようにしてイク 射精するとき、おれはけっきょく独りになる だから、射精するのはきらいなのです あなたの体温がふたたび戻ってくるのを あなたの上で静かに待ちます
パンツよごしまくり、 かもね
ノ)°'ノ "ノ
>>453 了 'ノ 夕 イ可 |_ 乙 ・・・w
>>453 初めまして。Tというものです。
いきなりですが、IDが同じだという事に気づきました。
ただそれだけです。
失礼しました。
>>454 パンツに想いを馳せておりました。 ペソシ。
>>455 ご報告ありがとうございます。今度、結婚しましょう。
「カラダのつくり方」 夏じゃん。どきどきするね このどきどきは損か得か で言えば 期待して損したって いーつも言ってますよ? ねー? でも、こりなーイ! 今度こそマジ?! なんて、もうね、チンパンジーの天才児? ウ! キ? ウッキウキーの視線、すれちがいざま そそる さそう? さっそうとダッシュ! 深呼吸すれば胸がふくらむ アドレスフォルダ作成名づけて2006夏 ウェルカム、エビバデ どきどきで太陽がもっと高く昇り始めた 地球もはりきって回るから みんな、振り落とされないように気をつけて カラダ、軽くなる 浮き上がる 空を飛ぶ 速くなる
「生きる場所」 太陽はぼくの最初の記憶の中ですでに眩しいものだったけれど それはじつはじつに宇宙では特別なことだそうで 宇宙はやたら広そうな割に大部分まっくららしい 光に照らされているということ 照らされているぼくというもの ぼくはおそろしく特殊な環境でしか育たない宇宙の珍種 なんともはや、どでかいことだ おめでとう ぼくはぼくというかたちある奇跡だ
久しぶりにカキコします(笑)
おかわりありませんか?(.。・)(・。.)?
ミミンです(>_<。)
>>458 素直にすとんと胸におち,とても好きです♪ゼッケンさんの詩はいつもバラエティに富んでいて私はうらやましい(苦笑)
>>460 ミミンさん、こんにちは。
ええ、梁山泊に投稿し始めたときに3作目で飽きたと言われ、
最近もにいちぇさんに同じものばかり書いてるんじゃねえ、と言われ、
ほんとにもうね、容赦がないから、ここの人たち。
それであれです、私にはこれという傑作がないから、
どうしてもゼッケンという名前にちょっとずつ作品を積み重ねていって、
量というか流れでなんとなく読ませる方向になるようです。
サンリオとかアとかああいう豪勢なメインディッシュがどん、とあって、
というんじゃなくて幕の内弁当的にあれこれつまんでもらえればってわけです。
461 :
宮坂純 :2006/04/24(月) 02:29:37 ID:M+3gdIiC
ゼッケンさん どうもっス。 別スレにあった、交差点でチューリップとばしまくるやつを読みました。 ひとしきり笑わせていただいた後、学校の近くに植わっている立派な銀杏の木を見て チューリップより銀杏の葉がいい!と思ってしまい その日1日精液と共に舞い上がる無数の緑の葉っぱを想像してました。 今時季の銀杏の葉はまだすごく小さくて青いです。 私はレズビアンなので、男性器にも精液にも全く興味がないのですがね……。 不思議なものです。
462 :
宮坂純 :2006/04/24(月) 02:44:22 ID:M+3gdIiC
で、ここの作品をつい今しがた読み終わりました。気に入っちゃいました。 セックスとかエロとか、大好きなんだけど、セックスとかエロとかの小説や詩やなんかで私の肌に合うものは少ないです。プロのでも。 特に女流(うーまんりぶ系の方、怒んないで)のは苦手。 ゼッケンさんのは…実際私は女だし、ゼッケンさんの作品のような恋愛もセックスも あまり分からないのですが 共感、とかではないのですが(もともと詩を共感できるかできないかではかることはしないほうですけど) すごく楽しめました。ありがとです。 長々すみません。で、 っ□ 残り少ない4月分 申し込み〜
宮坂さん、ありがとう。 共感するわけではなくただ楽しんでもらえたというのは冥利につきます。 セックスというか、挿入は女の人にしかしませんが、 触れ合うぶんには男でも女でも好きな人たちとは肩をくっつけあって狭い場所に並んで座っていたい。ずっと。
↓向こうでやると興ざめさせそうだからまた持って帰ってきました 80 :名前はいらない :2006/04/24(月) 17:09:06 ID:Wu91z5K5 安全地帯からなにげに煽ったりコビ売ったりしてるゼッケンが詩板影の悪玉にみえてきた件 ↑ (<◎>。。<◎>)9m キ ノ セ イ デ ス ヨ ・ ・ ・
こんばんは。磯辺の生物ことゼッケンです。先日、子供たちに指でつつかれて おもわず変なツノを体内から出してしまいました。ひきつって凍りついた 子供たちの顔。そのあと泣き出す子もいたりして。いま思うと大人げなかったかも けど、おびえた彼らがたがいに慰めあったり労わりあったりする姿を見て あ、よかった、なんか役に立てたような気がする、彼らが人として生きていく上で 大切な姿勢を見つけてくれたのなら、うれしい。私はそう信じています。ぷくぷくぷく。
こんばんは。磯から月を見上げるモノことゼッケンです。ここはいますっかり観察コーナーです。 子供たち、懲りずにやってきます。私の虹色のツノを警戒して、長い棒で離れたところからつついてきます 知恵つけやがって。とくに女の子がやっかいです。棒の先をねじこんでくるのがキツイ。私もがまんして 今日は出すまいと思っているのですが、棒をこう、微妙に動かしてくるので、ついツノが出てしまいます どこで覚えてくるんだ、いったい。私を苛める子供たち、目をきらきらと輝かせて、というか、ぎらぎらと光らせて こわい。子供ってこわい。
「ゼッケンのいる海」 タカシくん、ひさしぶり よう、どないしてたんや。大学は楽しいか? ううん、退屈。退屈な子ばかり そうか その代わりね、バイトが楽しいの バイト? なにしてるんや 女王さま。SMクラブで ほんまか。おとろしいな タカシくんも調教してあげようか? おれはええわ そう? ほんとに? しつこいわ ふふ。あ、ねえ、そういえばゼッケンってまだいるのかな? ここ ゼッケン? …おお、あれか。小さい頃、棒でつついて遊んだな。おれがやってもようツノ出さんかったけど、おまえがつつくと出しよったな、ニュルっと。気色悪かったで、あれ。なんやったんやろな、あれ わたしね、ゼッケンの夢いまでも見るんだ。虹色のツノが最初は小さいんだけど、だんだんだんだん大きくなってきて、目の前いっぱいにゆらゆらとゆれるの、どっか深い水の底で。わたし、それに引き寄せられるようにして、海に帰るの、ハダカで じつはな、おれも見るわ、その夢。昨日も見た じゃあ、わたしたち、夢のとおりにしようか? ふたり、ハダカになって、海に帰ろうか?
やめとけ。水まだ冷たいわ。発作おこすで 意地っ張り なにが? ゼッケンを初めて見つけたとき、泣いたのはタカシくんだった。でも、次の日、また行こうって。それから何度も行こう行こうって そうやったか? 忘れたわ わたしね、知ってたよ。タカシくんがゼッケンと同じようにわたしにしてもらいたがってたこと。これからしてあげる。誰も見てない。わたし、もっともっと上手になったよ、あの頃より。ね、わたしがそうしたいの、タカシくんに 10年前の男の子はベルトのバックルを外し、ズボンとパンツを下ろし、よつんばいになる 10年前の女の子は黒い金属の棒をバッグから取り出す。大きく振ると棒は伸びた。言う 自分の手で肛門おっぴろげるんだよ、ブタが! 棒がねじ込まれていく。男がひぃと声を出し、その後は声にならない。短く鋭い息を吐くたびにたくましい腹筋が引き攣る 女は半開きにした赤い唇を己の舌先で愛撫しながら、棒をねじ込んでいく。その目がぎらぎらと光っている
「とまり木」 ペンを持った私は じっとちいさくうずくまっていた 今夜の宿がない 今夜の宿がない、と書かれた小さなノートとデジタルカメラはテーブルの上に ある。タバコが欲しい。持ってはいる。箱から一本、タバコを取り出し、咥え、 火をつける。吸う。口から煙が出る。両の鼻の穴からも白い煙が昇る こういうのが自由なのかと 想像していたよりずいぶんとちいさいものだと 首を伸ばして大きな空を見上げていくと気絶しそうになるよ ちょっとがっかりしてみたりする気分が好きなんです 恋人よ 返事がないことぐらい知ってはいたのですが 目を上げると、そこの向かいで見つめあっていたふたりはいない ふたつの椅子とひとつのテーブルがある
「天体」 明るくて まあるくて 不機嫌な顔をしている
「存在」 ぼくらが宇宙の思い出であったとしても そこには 宇宙を生んだ力が行き届いていた
「物質の世界」 虚無さえもそこに在るものとして認識されるのです
ゼッケンてさぁぁいつも自分がほめられたいだけで裏方とかやんない人ね みんなの手わずらわせるだけで楽なポジションから詩版利用してて一番ズルいね 詩はうまいのはそうかもだけどほんとうは誰かさんより性格悪そうよね 顔さらししてないしイメージ作って腐女子人気あつめてもほんとうはチビデブメガネで友達いないな喪男ね カナダとかうそで書く時間決めてて引きこもりニトかもね あと自スレ勝手にコピペするな ∩___∩ | ノ ヽ/⌒) キライだよ−−−ん /⌒) (゚) (゚) | .| / / ( _●_) ミ/ ∩―−、 .( ヽ |∪| / / (゚) 、_ `ヽ \ ヽノ / / ( ● (゚) |つ / / | /(入__ノ ミ ウホホウホホ | / 、 (_/ ノ | /\ \ \___ ノ゙ ─ー | / ) ) \ _ ∪ ( \ \ \ \_)
ええええゼッケンってカナダ在住なんや スゲェー留学しとんの? トロント?モントリオール?スカイドームに行った事ある? すごいなぁ なんだから英語で300字程度でいいからレス返してよ>157 <*`∀´*>
>詩はうまいのはそうかもだけど 、、て認められてますなぁ。 こう云わせちゃうのは凄いっつーか羨ましいなぁっつーか ・・・ち云いますかホントすいませんでした、、 つ■ ←ここ2週間のROM専住民登録申込券(新規/後払) つ□ ←5月分ROM専住民登録申込権(継続/残り僅かな4月のオマケ付ver.)
お久しぶりです 券ください
もー うっさいなぁ 反論できないから他スレから関係ないレスを引用してきて見事に自爆しとる「んなこたーない」と遊んでんだから名無しはくんなチビ(・3・) まぁいい、俺は優しいし前から言おうとしていた事だから言ってやるが日本の図書館には海外の詩集がイパーイあります さて欧州などの図書館には日本人詩人の詩集はいぱーいでなくてもあるでしょうか? って言えば分りやすいだろ ゼッケンっていうコテは日本でなく今はカナダ在住らしいからアイツに聞けばよくわかるだろう
>>473-474 天下一詩闘大会(
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1145787551/156-160 )から転載して頂きました。
ありがとうございます。
>473 チビデブメガネで友達いないな喪男ね
これ、正解です。35才の男がちょっと涙目になりました。
>474 これはアンダーさんですけど、アンダーさん、ここ読むか分からないけど、
留学というか、雇われ研究員です。英語はまったくだめです。あ、モントリオールです。
モントリオールはフランス語圏ですが、フランス語もだめです。
それでも生きていけるんだから、すごいもんです。
>>475 うたたねさん、こんにちは。
ええ、私は性格が悪いんだから、書くものだけでも面白くなればいいな、と思います。
>>476 19さん、こんちは。寝るときに目をつぶって枕の下に手を入れてみて下さい。
指先がちょっとちくっとすると思います。それで今月の登録完了です。
>>477 ええー。図書館なんて行ったことないです。日本でも行ったことないのに。
まして、詩集の置いてある場所になど足を踏み入れたことがない。
いい機会だから、こんど行ってみます。
でもね、本屋の漫画コーナーは日本の漫画多いですよ。
ドラゴンボールとか幽々白書とかのフランス語訳版が全巻ずらりと。
なんだっけ、なんかもっと最近のもたくさんあったんだけど、忘れた。バンドデシネといい勝負してますよ、マンガは。
アニメもエヴァンゲリオンはインド人に薦められて、妄想代理人はフランス系カナダ人と台湾人がはまってて、それでこっちで初めて見た。
レンタルDVDのファミリーコーナーではディズニーといっしょにジブリがいっしょに並んでる。
まあ、詩集はまだ分かんないけど、日本的感覚の輸出はかなりすすんでるんじゃないでしょうか、じつは。
ヤプーのスタンドのランブルです どぞよろしく 定期講読者なります。チケットちょーだいよ〜 鳳凰シリーズ 未だ施行せざる力 英知と慈悲の象徴 揺り椅子の哲学者 頭上にジュピター光る 天上と地上の仲介人 ともあれ援助 ども
>>479 え〜、ヤプーさん、まだ定期購読してなかったのですか……。
して下さい。休まずに。
「目」 異物が怖い どうしても コップの水を飲むことができない
お使いのランブルです これからレス1から楽しく読ませていただきますね 年割りというのはありますか? 楽しみ〜わ〜くわ〜く
>>482 年割りと言われて、そういえばこのスレってあと3ヶ月ほどで一年なんですねえ。はやいねえ。
私自身にはこのスレを最初から読み直す勇気はありませんが、楽しんでってくださいね、ランブル(スタンド)さん。
「まな板本番ショー」 東京ドームのまんなかで腰をふったよ、わたし 観客5万4千人 全世界同時ナマ中継 相手は神さまだったから わたしもすごく真剣だった わたしは処女でもなんでもなかったから 前に寝た男たちは全員、ショーの前座ではりつけ処刑 はじめての相手だったわたしを3万円で買ったおじさん くたびれたスーツ姿で縛られて泣いていた 長い槍で脇腹を刺されるとき、わたしと同い年ぐらいの娘が おとうさーん! なんて叫んで全世界がうるっときて わたしももらい泣き インテリ気取ってた中学のときの社会の先生は日本刀で首をはねられた 革命バンザイ! 奥手だったわたし、初恋は遅くてなんと高校になってから 同じクラスの男子 おまえのためなら、おれ死ねると思う 言ってくれて、わたし、胸がきゅんとなった 犬のえさにされた 家庭教師の大学生も同じこと言ってたけど、サークルに彼女がいること知ってたよ 彼女が電話かけてきたもの 彼が携帯に保存してたわたしとのセックスの写真を見たって 最近、様子のおかしい彼の携帯電話をこっそりチェック 別れて、だって わたし、つきあってませんと答えた そのとき、彼女は泣いたけど、いまではすっかり仲良し 彼が白人と黒人の筋肉奴隷に交互に金属バットで頭殴られ始めると 彼女は見ていられないと顔を伏せたから、わたし、彼女の肩を抱いてあげた もう顔も覚えてない人たちが大勢火あぶりにされて わたし、身体の芯が熱くなった 神さま、わたし、準備万端になったよ 東京ドームのまんなかで、馬乗りになって激しくファックするわたしのあそこが泡立つのを お父さんもお母さんも弟も見てた 戦争指導者も自己啓発セミナーの主催者も地元政治家の後援会会長も 売人も警官も嘘つきのサラリーマンも美容師もテレビキャスターも見てた だから、生まれるあなたよ 全世界の人があなたのいのちが光を放った瞬間を見たことを知って あなたは惑星最高の人間になると約束して
「交差点の母娘」 母親に手を引かれて歩く少女 背丈は母親に追いついた ときどき笑顔を見せようと努めるが すでに疲労を知っている口元は悔しそう 本当は もっとうまく歩けるのだ、わたしは 母親は 信号の赤 を見つめて立っている
「環状線」 欲望にはきりがないので 適当なところで 欲望に見切りをつける たとえば この人とはキスまで、とか しかし 実践となるとなかなか 今夜も 欲望という名の電車がどですかでん どですかでん、と 股の付け根を這い上がってきます
「忘れ物/内海」 遠くの海だ 陽光に波と波の間の稜線がキラと光っている いつかの海だ 音も匂いもなく いまでも光っている
「地球の夏より」 店のテーブルと椅子を勝手に持ち出して 路上に即席のオープンカフェテラス 女の子のふたり組、並んで太陽の方を向いて座る ノートパソコンを開き、携帯電話で話しながらのレポート書き ハハ、欲張りじゃないか 太陽と友だちとボーイフレンドと宿題 カフェを出て、手をぶんぶんと振って 前をしっかり向いて歩く 自分なりに大股で歩いているつもりだけど いま日本は夜だけど、見てくれてるかなぁ すっかり晴れた空を見上げると すっげー眩いじゃん!
「すごく昔のこと」 旧校舎の軋む階段を上る最中の踊り場で ほどけた靴紐を直す ぼくは 埃っぽいオレンジ色の夕陽の中にしゃがみ込んでいた
「満腹」 いまおる人もいずれおらぬ人になり、 むかしおった人だよと語ることあれば ほほえむこともあるでしょうか さきのことは分からぬし、それだってしょせんは ぼくらみな同じ場所に着くのです そして そこでのことはいま知ることはないのだし さて、ぼくがいまここにおるということは ぼくが決めたことであったかなあ、と 1996年冬のボーナス頂いた翌日、会社に辞表を提出したのは たしかにぼくであった あれもこれもと欲を張り、見栄を張り、つよがった思い出をたぐる間に ぼくはおらぬ人になっている そこで今夜は奮発してステーキなぞ食っちゃうか
「瓦礫の街」 ひとり、バランスのわるい岩の上に立つ なにもない イエイ!
( ФvФ)ところでサラマンダーに「腰を入れる」ってあったでしょ 丹下段平を思い出しましたよ (ФvФ )段平は嬉しさに走り出した。夕暮れに染まるジムの戸があいている。 そっと中を覗くと、出ていったはずのジョーが 黙々とシャドウボクシングをしていた。 「なんだなんだ、もっと腰を入れんかい、ジョー!」 嬉し涙をこらえながら、段平は大声をあげた。 「そんなこっちゃ高校生にも勝てんぞ!!」 (よう帰ってきてくれたな、ジョー、俺のジョー……) ( ФvФ)そう、それ おかげでもう1回ビデオ1から見ちゃった いいスレッドだなぁここは (ФvФ )……これで重箱厨認定に加えてROM会員からも永久追放の可能性が出るな ( ФvФ)素直な感謝の気持ちなんだけど書かない方がいいっすね (ФvФ )…… 書くな きっと後悔する 黙って券だけ出して来い! │ノ □ ←5月分ROM専住民登録申込券(継続扱い) │vФ)ノ │ ノ
>>492 はい、毎度ありがとうございます。
しかし、これまでそっと券を置いていくだけのように見えていたのが、
じつは裏ではこういう葛藤が毎回繰り広げられていたのですね。
ろむせん会員ならではの苦労がしのばれます。落涙。
ニポンゴ、ムズカシイ。
「好きでした」 好きってどこにあるんですか? カラダですか ココロですか 両方ですか 両方ともちがいますか 好きは好きだなんて言わないでください そのしくみが知りたいのです この薄気味のわるい感情の出所を探り当て しくみをさえ知っていれば、スイッチを切ることだってできるでしょう? そうしてようやく自由の意味が分かるでしょう
好きになるってどういうことでしたか? 匂いでしたか? 声でしたか? へそでしたか? くるぶしの突起でした 怒るとひろがる鼻の穴でした 酔っ払って走り出した足音でした 高い体温を横に抱いて寝苦しかった夜でした 最後の電話で聞いたのは 泣きもせずに疲れきった声でした いっしょにいてもあなたの苦しみは減るどころか増すばかり そのことをおそれていませんでしたか?
好きってなに? 抱きしめること 怯えること 祈ること ある日、息絶えたあなたのむくろを部屋のまんなかに見いだす私がかわいそうでたまらず 私はその日の中にあなたを置き去りにして逃げました 深くもぐりこむ、許されない針先の痛み どこまでも卑怯になれる ふるえる
「安息」 いいけしき いいあんばい いいゆかげん 流れる雲を見る浮かぶ浴槽 足の甲を指でそっとなでられる あ、と思う 肌に吸い付く湯 ぬめる ぬるい 磨いた爪に重ねられたマニキュアは赤 手のひらにかいた汗 甘く香る脂肪 グロスを塗った唇がふるえて吐息 いいけしき いいあんばい いいゆかげん 心臓の音 未来に受け継がれる音 いいきぶん
「気づく」 は、と見上げれば 濡れた緑の並木道 鳥の声はしない
「いま、咲いている」 花に狂った鬼が裸足で踊っている ネクタイは締めている 剣のかたちをした先端がふらふらと舞っている それはおれから奪ったスーツとそれで おれは 掻き切られた首からこぽりこぽりと血の泡を流しながら 花の降る地面にしずかに横たわっている 花がきれいです
'⌒`⌒ヽ i ((`')从ノ <じゃ、遠慮なくいただきまぁす☆ ,,ゝ心∀霊)つ【500】 ←(500記念ROMし放題プレミアムチケット)
210 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2006/05/11(木) 07:47:39 ID:N/tPSQqo
あー、エドさん、かわいい感じで謝っちゃってるし。
それ、気持ち悪いよ。神経逆なでしてるだけだから。
自分を守ることしか優先してないし。
戻ってどうする。捨て身なエキセントリックさが素敵なのに。
エドさん、余計なことを偉そうに言うけど、しばらくコテ変えちゃだめですから。
これをなかったことにしたら、せっかく外に向かってはじけさせたものが
また内にこもって気持ち悪いものになっちゃうから。
いまでもまだだいぶ気持ち悪いし。もっともっとやっていきましょう。
エドさんが、誰が見ても気持ちよくはじけられるようになればいいなと思います。
よくもわるくもああいう瞬発力を発揮できる人はそうはいませんから。
貴重な人材だと思います。
あと、今回、エドさんの標的になった人たちがエドさんを許してくれなくても当然なんだから、
それでまた慌てたりしないように。時間をかけましょう。
すごく勝手なことを言いましたが、詩板を盛り上げて欲しいな、と願います。
211 名前:コテ[] 投稿日:2006/05/11(木) 08:03:29 ID:FrsCrdac
>>210 きみが一番気持ち悪いよ ひとまかせでなく自分が盛り上げろ 腹黒
212 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/11(木) 12:05:11 ID:F3ltVTI2 97 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:04:20 惑星Θ最初に立てたのゼッケン ? 99 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:05:05 ゼッケンだよ 104 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:09:04 ゼッケンは詩板の隅々まで見てるからな 110 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:12:36 ゼッケンに内緒 証拠は掴んだ 影の帝王ゼッケン 111 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:13:16 すべてにいい顔してるやつが一番こういうの得意 121 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:19:10 ゼッケンが一番あやしいに決定 124 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:21:30 ゼッケンは北派閥にもにぃちぇ派閥にも梁山泊派閥にも属しててアンダバも好きでなんか変 128 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:27:12 ゼッケングループwww 130 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:28:29 チームゼッケンwww 竹輪、にいちぇ、アンダーその他 131 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:28:33 ゼッケン株急上昇 132 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:30:40 ちっちやすぐるや通行人みたいにわかりやすいのより偉い 145 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:35:54 基本的に、俺が俺がの板だからね 自分と、自分の気に入らない奴の線引きがはっきりしてるくせに、 イメージや作品保守重視で人前では口にできない だからこういうところで大爆発すんだろ
213 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/11(木) 12:14:04 ID:F3ltVTI2 149 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:38:51 そうだな。作品読ませたい誉められたいのナルシストがうじゃうじゃいる板でそ。基本的に。 157 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:44:45 ゼッケン呼べ。竹輪も呼べ。証人喚問罪状喋らせろ 170 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:54:45 ごめん(><)ふたり ゼッケンとb4が悪玉だよ 171 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 16:56:04 前からゼッケンはうさんくさいと思ってたと言ってみるテスツ 287 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 23:44:36 ゼッケンは怖いわ 腹黒そう 291 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 23:46:14 なぜか今が旬のゼッケン 294 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/07(日) 23:49:09 ゼッケンは隙がないから叩かれなかっただけでうさんくさいと思ってた椰子多いとオモ 435 名前:安[sage] 投稿日:2006/05/09(火) 02:54:49 おっさんの方が元気なのかもね。 ポエム板にもおっさんが性的な言葉ばっか吐き出してる人いるけど気持ち悪すぎ。 堅さを武器にがんばぁー^ー^ 436 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 03:46:55 通行人 ゼッケン 北 くらいしか思いつかない 458 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 10:53:27 ゼッケン怪しス。 459 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:18:20 ゼッケンが怪しい理由はこのスレのどっか上の方にあったな ゼッケングループとかwww
214 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/11(木) 12:20:20 ID:F3ltVTI2
460 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:28:53
ゼッケングループwww
無責任爺、自己中ゼッケン
にーちぇ、基地外発狂中
ファビョ発病の恐れがある竹輪、池沼
461 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:30:34
竹輪は口調が非常にやばくなってるな
ああいう真面目な人程怖いと思う
辛口連中は今迄の詩板にいない新種が揃ってるから
全員怖いし気持ち悪い
ゼッケンはなんで怪しいの?
潔白ながら自分勝手な雰囲気あるけど
個人的に怪しむ要素はないコテだが
ヤプーとかオイラーとかも気持ち悪い
462 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:30:46
ゼッケンは男版雨タソじゃないの?有力どころすべてに媚び売ってるのは確かだよね
でも本音はずっと隠してると思うからそういうところが怪しいといえばそう
あと女受けする感じの詩だと思う
そういうのは男にはいやらしく感じるかもしれないから同性に好かれないタイプ
463 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:36:20
怪しむ要素がないコテ程怪しかったりしてw
ゼッケンが媚び売ってる印象は確かにある
464 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:37:45
>>461 ゼッケンはその辛口グループでもあるし梁山泊グループでもあるし北グループでもあるし
新しいところでは工場グループでもある
こんなに幅広く活動してるのはめずらしいのにそれを感じさせない
主要コテはいい意味でもわるい意味でも性格が出るけどゼッケンはよくわからない
466 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:43:21
なんか毎日セックスばかりしてるような詩がきもいw
童貞だったりしてwww
467 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:45:52
ゼッケンのヲチは意外に楽しそうだな
468 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:47:18
竹輪メンヘラでそ
469 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:47:47
よくわからないコテが怪しいという事になるかな
よくわからないコテって俺的に今これ
ゼッケン=媚びを売りつつ自己主張
し=チャチャ入れしつつ自己主張
雨=世話焼きしつつ自己主張
470 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:55:00
あばらやとか工場関係もよくわかんないな
ゼッケンはあの辺とどれくらいつながってるのかな
471 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 11:59:54
ああ自己主張の仕方がストレートでないというのはわかる気がする
そういう人って信用できないというのは実社会でもそうだ
けっこう19のような危ないタイプがわかりやすくて対処も簡単という感じ
472 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 12:03:02
竹輪も媚は売りまくってるけどな
ああやってメンヘラなとこさらけ出せばきもくてもわかりやすくなってくるな
475 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 12:13:36
ゼッケンてさ、人当たりよくても慕われてない感じするね
だからグループというのは間違いじゃないのかな
あくの強い人間に人は集まるよ、北とかにいちぇとかね
476 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 12:15:51
メンヘラの話題がよく出るな ぶっちゃけ詩を読むとメンヘラ臭いのは多いよ
よく出る竹輪やゼッケンやにーちぇもそうだし
477 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 12:18:11
>>475 だから影の黒幕なんだよw
有力どころに必ず挨拶して女子人気だけさらってくようなwww
でもリーフみたいなババアにファンとか言われてもねえwww
早朝から暇だなw ヲチのコピペに何の意味が有るのかは知らんが。
114 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/12(金) 09:46:53
ゼッケンは悪い奴かもしれない
123 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/12(金) 11:21:16
ゼッケンです
124 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/12(金) 12:13:17
ゼッケン・竹輪・にいちぇ粘着=その実力に嫉妬してる連中・新興勢力の台頭をよく思わない古参連中
138 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/12(金) 22:05:30
ゼッケン、準決勝進出決定!
次はド新人のカラムチとだな
勝つんだろうね
139 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/12(金) 22:18:52
ゼッケンは面白いけど飽きた
191 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/13(土) 22:23:13
【詩板痛いコテ】 YAPOO
【詩板嫌いなコテ】 すぐる
【むかつくコテ】すぐる
【好きなコテ】ひむら
【詩作高水準なコテ】リーフレイン
【詩作低水準なコテ】ゼッケン
【雑談だけ得意なコテ】玉こんにゃく
499 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 12:56:31
心霊と快楽はわかるけど竹輪は微妙だな
精神病んでるタイプの詩に見えることも多い
ゼッケンは表現力は高いけどこの詩板のいいとこ取りのようなパッチワークに見える
503 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 13:03:00
ゼッケンは曾村から盗んだりしてることを公言してたからね
505 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 13:07:33
つまり三十路以上で結婚できない北やゼッケンや快楽やにーちぇや竹輪は薄気味悪いけど才能はあるとw
508 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2006/05/09(火) 13:09:11
>>499 ゼッケンの詩はパッチワークはわかる
感化されやすい性格なんかな
>>500 お。心霊さんに500をとってもらえるとはうれしい驚き。
>>506 abcさん、こんにちは。天下一おつかれさまです。
いや、こういう形でゼッケンの行く末を案じてくださってる方がいらっしゃるということではないでしょうか。
ちゃんと見てないけど。これからコピペを吟味させていただきますが、その前に↓
みなさま、ゼッケンは空き巣に入られ、コンピューター盗まれました。 これまで書きためた詩や例の小説の書きかけなどすべてなくしました。 このスレの半分を境にこれもなにかの導きではないか、ということで よろしくお願いします。
「借り物」 からだもこころもこの世でのいっときの借り物 あの世があるのかは知りませんが いずれは返すもの すべての物質のもとは宇宙の誕生とともにあるのだから 増えもせず、減りもせず そうであるのなら ぼくというものを生んでいる原子たちのいくらかは昔、 誰かが詩を綴ったインクや紙片であったりもしたのでしょう あるいは サバンナの夕陽に染まるキリンのつの 宇宙ステーションのアンテナ そういうものにもなるのでしょう その日、ぼくを焼く煙はまっさおな空へと立ち上り、成層圏に届くのです 真空を吹き抜ける太陽風に乗り、長い長い旅をして あるとき、宇宙の歴史でぼくはふたりいませんでしたか? すべてはいずれ返さねばなりません すべてはいずれ返します 大切に大切に扱って お返しいたします
511 :
宮坂純 :2006/05/18(木) 12:33:14 ID:GQe6K2hf
空き巣……!大丈夫スか!?
いや、大丈夫じゃないですよね、すみません。
4月分では
>>429 が好きでした。
この作品の「ゼッケン」にはなりたくないな、と思いました。
今月も楽しませていただきます。では。
ういっす、宮坂さん。 もうね、過去は振り返らないぜ、と決めさせられました。強制的に。 あーうー。 ゼッケンでした。
「ハゲ」 おれのくびをしめなさい そしてはげしく振りなさい ピンピンピンと ねじが飛び からんと音立てマスクが落ちる つるりとむけた赤身と眼球 ピカピカピカと ひかつている スッキリマンジャロ、アリガトウ お礼の脳天唐竹割り 頭頂にチョップ 頭頂にチョップ 東京都庁に登庁途中に頭頂にチョップ トウキョウトチョウトウチョウトチュウ トウキョウトチョウトウチョウトチュウ おれはなんだか鼻歌で カバンに荷物詰めはじめ あなたは頭を抱えてうらめしそうにおれを見る
「楽しい時間」 子供ってだいたいいつも 雨に濡れててずぶぬれになってて 身体から湯気が立つようにして 自転車こいでるもんでしょう ぺらぺらのTシャツがペタンと背中に貼りついて 髪の先からおでこを伝って流れる水が目や口に入って しょっぱいね そうやって自分の味を知り、 自分の全速力がどれぐらいのものなのか たしかめずにはすまない生き物 おれはいま、おれを蜜漬けにしていたシロップのプールから這い上がる 肺の中までべたべたしているが、ずぶぬれに濡れて自転車をこぎ、 雨の中で湯気の立つような呼吸をして 洗い流される エヘン虫 いいでしょ?
こんばんわ ニョッキ と骨です
>>515 ひむらさん、こんばんは。
「中古の車椅子」にニョッキしました。
なんか、おれってちいせえなあ、と思いました。
「花」 咲いたり枯れたりするし、大きくない おまけに忙しい 門限があるらしい ウソばかりつく やさしいんだろう よわいんだろう
「地上波」 死なない程度に殴ってください 死ぬのはやっぱりこわいです 植物人間の逆襲 みんな水になる 地面に染みこんで 二度と戻れない
「夏は」 タニマヨリチクビ タニマヨリチクビ でよろしくお願いします
「ひまつぶし」 心の通じ合わないふたりは お互いのくちびるの意味が分からずに 視線の合うのがこわいのです 頬杖をついて窓の外にそっぽを向いて 手のひらで測りあう手首から肘の距離 無害な肌と肌の重なりは そこでは時間がゆらゆらゆれるかげろうのようです
「橋」 炎と硫黄の煙に巻かれた空の橋を渡って天国に至る 最後の一滴まで搾りきるようなエクスタシーを期待する 青春の苦味 刻まれた痛み 疼きの甘さ それゆえの呻き すべてを手に入れていた 必要なものは他になかった 間違ってなどいなかった すべてが うつろいゆくというだけ 約束などない それ自身永遠であるものたちは ひとところにとどまることを知らない 通り過ぎていき、繰り返しもない 不滅の銀 大声でしか歌えないなにか 失われてはいない 埃をかぶってどこかにある すでに持っているものに似たものを探して満足するだけ 今夜泣けば泣き癖がつくので泣きたくなかった 枕元にそっと置いて 息を詰めて見ている
詩板本に推薦されてる作品 いいね
>>522 ありがとうございます。「破片」のほうかな?
やっぱり書いておくもんですね。
陶芸みたいなもんで窯から出してみるまで分からないから、
とにかく焼いて、そのうち一個でも当たりがあったらラッキーって。
それはおれが素人だからそうなるのかもしれないけど。
で、そういう場当たりでやってるもんだから、
こうやって、いいね、なんて言ってもらえると、
もっともっと褒められたくなるんだけど、
それ以上にいいものが書ける自信がなかったりして
んで、言われてるのは去年のだし、いま書いてるのはどうなんだろうか
とか思ったり。
そこで、ひむらさんの、でも書くしかないだろ、って声(合成音)が聞こえてきてね、
書きますよ、と。
「サンローラン通り 火曜日 朝」 Tue. 5 June 2006 4:50am すでに空はあけはじめている サンローラン通り モントリオール 車はすこし通る 歩いているのはごみを漁る物乞いとおれだけだった カフェには黙れと言われてもしゃべり続ける酒くさいドイツ人と 奥のほうでネットをつなげているアラブ人と店番しているアラブ人がいる なぜ、ドイツ人かというと、ベルリンで日本人といっしょに働いたことがあると言ったからだ もちろん、おれのことを最初は中国人と間違えた いつものことだから、アイムジャパニーズと言うと コンニチハとドウイタシマシテだけ知っていた 歳は50ぐらいに見える なぜモントリオールにいるのかは知らない アイムグッドマン と言い、ヒヒ、と笑う 奥でネットをやっているアラブ人がポリスを呼ぶぞと叫ぶ ドイツ人はおれに握手を求める メガネを取り出しておれのノートを覗き込む そこにはそのとき、 おれのことを最初は中国人とまちがえやがったが と書いてあった。読めただろうか。 アラブ人の店員がポリス カムズと言い、ドイツ人はアイムグッドマン アイムグッドマンと言い、ヒヒと笑った 店から追い出されてどこかに行く ドイツ人がいなくなり、アラブ人がふたり、甲高い声で話し始める アラビックはしゃべるとき、声が高くなるのはどうしてだろう
あのドイツ人は東ベルリンではホモだったのかもしれない 鍵十字の赤の広場で男に買われていたんだと思う モントリオールは住みよい街だ 中国人とゲイが多い ゲイが多いように感じられるのはここでは隠さなくてもいいからだ ゲイはフランス語を話すが、中国人がフランス語を話しているのを聞いたことがないような気がする フランス語を話すのはベトナム人だ ポリスは死体があると言わないかぎり、911に電話しても来ない メトロの最終電車が来る前に切符売り場は勝手に閉めてしまう 切符を売れと言っても、おじさんはブースの窓越しにクローズ!と怒鳴り返してくる 押し問答をして、とにかく切符は売らないから、ただで改札を通れと言う おれはただで最終の電車に乗った モントリオールから大西洋に出るには車で15時間以上かかる 朝のサンローラン通りには歩いているハトが多い 飛んでいるのはカモメだ
いや、本番ショーのほう。 破片もいいけど、俺には綺麗すぎかな。 美しいけどね。 詩板の多くの人は書くっていう行為じゃなく、書く内容ばかりを気にしすぎていると思う。 本来書くっていうのはセックスと同じでイン・アウトの連続だし、 それは非常に野生的な行いなんだけど、今の人はセックスに於いても形(スタイル)とか愛のような曖昧なものにばかり意識を注いでる。 まず書かされる衝動があって、その先に書く行為が来る。 結局これの連続だし単純なんだけど、これを強く意識できないと、特に「何を書くか」が先に来てしまうともう野生のない培養物になってしまう。 そんなものが強いはずないんだよ。 書かされる、書くの連続。 まず行いありき、だな。 本当はもう少し違うんだけどね。
>>526 それは絶倫な人と淡白な人の差かもしれませんよ。
何を書くかが先に来るという人たちはそもそも
衝動で書いてないんじゃないかな。
動機はちゃんとあると思うんですけどね。詩が好きだからとか。
>>526 ,527
衝動も動機も、それ単体だけでは何かを書くという行動に至らしめる力は
ないのではないかと思います。見過ごされがちですが、衝動にもまた衝動たらしめる動機があるはずでしょう。
また、動機があってもただそれだけでは何かを書くに至らしめる力はないのではないでしょうか。
更には、動機と衝動が揃っていても必ずしも書く行為に至るとは限らない。
そこには書く行動力に繋がる意図と意思が存在する必然性があるはずだと思います。
偶然だけで書かれる作品が一体あり得るのでしょうか。
通りすがりにお邪魔しました。
>>528 意思を持つって準備しとくってことですよね。
「だのしかった」 へんじがない。ただのしかばねのようだ たがしかばねぞん しかばねたう しかばねたうぞ しんどりあん いきとぬる へんじしないじん どうか きょうかいへひきずっていってください くだされ くさだりまえ じゅもんとなえてよ ちばあ
夜分失礼します、強盗です。あ、違いますか、そうですね。 うっかりしておりました6月分です。 つ□ ←ROM専住民登録申し込み券(継続)
>>531 うたさん、なんとこちらは夜ではないのです。昼なのです。
時差13時間なのですから。まるみえなのですぞ。
ああ、なんかきょろきょろしてるし。
こっちで道路横断するときは右、左、右じゃなくて左、右、左って見ないと、はねられますよ
って、あ。
またのお越しをお待ちしております。
「がんばりやさん」 ぐぐぅ と泣く おなかが痛くて おなかがいたい 寝不足だし 目の下のクマ、注射器で吸い取りたい
「どらくえ」 おっぱいがあらわれた! 勇者はあとずさりした おっぱいはよろこんだ 勇者はちょっとふれてみた おっぱいはいきり立った 勇者は手に力をこめた おっぱいはようすを見ている 勇者は揉み始めた おっぱいは無表情で見ている 勇者は乳首をつまんだ おっぱいはちょっと気になった 勇者は乳首を噛んだ おっぱいは痛かった 勇者はちからまかせに揉んだ おっぱいはいらいらしている 勇者は焦った おっぱいは見て、と言った 勇者は見た おっぱいはつまらないと思った 勇者は静脈をなぞった おっぱいは子守唄を歌った
535 :
528 :2006/06/08(木) 20:53:24 ID:juY9LUnc
>>529 レスの前に、528で意図と意思を同列に並べたのを反省しています。
私は意思のほうを強調したかったので。
準備――の領域で言うなら覚悟と言ったほうがより近いと思います。書くだけの衝動や動機があっても
そこに自らの意思がなければ行動には移せない。つまり書くことを決定、決意させるものが意思ではないか?
という事です。書き記されたものは、自分の意図とは関係なく人の目に触れる事で様々な形で残ることになる。記憶という中にも。
その為の意思であり、覚悟ではないかという話でした。
個人的見解、失礼しました。
>>535 他人に見せる覚悟。これは腑に落ちた。すっきり。
とはいえ、衝動→意思→創作で実際にできたものが
>>534 という始末。
おれってさ、とか思いますよね。
「小鳥」 朝、目を覚ましてすぐにきみのことを考える 夢できみを見なかったかと期待して思い出そうとするが やはり夢は思い出せない 見たことにしよう とてもすてきな夢だった
「六月の森」 晴れ間に降る あの場所にある雲から 風に運ばれ ここに降った まばゆい断面 すべての 粒子には 葉緑素とぼくの顔が映っていた
「ワールドカップ」 雨の日は世界がリアルになるので忙しい気がする いつものカフェも朝からワールドカップの中継で イラン人たちは真剣です 開け放しの窓からは 通りのクルマのクラクションが いつもよりはやく飛び込んでくる 選手がシュートを外すと 男たちがわけの分からない大声をあげる トラックの軋むブレーキ 通り過ぎたバスの窓は 曇っていて その向こうには大勢の人間が くっつきあって立っている 雨はますます降っている 正午のサンローラン通りは ずぶぬれで 明るい
「血統」 ラッパ飲みをしたのはインディアンのまねをしてみたかったのですが 沖縄の漁師のおじさんにも似ている気がしました 笑うのではなく、すこしうなずくのです ぼくが女の人のお尻を見ている間、 鷲の羽を立派に頭に立てたインディアンは 波立つ岩山の頂を越えて流れる雲を見つめています
「仮装」 彼と初めて会ったとき、敵じゃねえよ みたいな目で見られた と思う 後で聞くと、そんなことは思わなかった、べつになにも ほんとはすこしこわかった いまのおまえはだんだんつまらなくなっている と言った ぼくは変わってないと思う そう言うと、じゃあ、おれが変わってきたんだろう 彼はアイスコーヒーの氷をがりっと噛んだ 彼とは街でたまに会い、本屋のカフェですこし話した それが一年ぐらい続いて、その間、彼の顔をあちこちで見るようになった 彼のモデルの仕事は順調のようだった ぼくはオンナノコに惚れてばかりいた それから二度目の夏が来て、彼とは会わなくなった モデルをやって貯めた金でハワイに古着屋をひらくのだと言っていた 夏が終わり、ぼくは好きな人ができたと彼に手紙を書いた おめでとうとだけ書かれた絵はがきが送られてきた ぼくは初めて見る彼の文字の上に線を引き、その下に嘘だと書いた 郵便局に行き、受取人はもういない、絵はがきを差出人の住所に送り返してくれるよう頼んだ ハワイではハロウィーンを盛大に祝う 人々は全員仮装してパレードをする そのままビーチに行き、ハロウィーンの夜 一晩中でも一年中でもパーティをする
死神が黄色い旗を持って こどもたちを つれていく こどもたちは 死神のひざまでほどの背丈しかなく 右や左に傾きながら おどろくほどみじかい手足を振って 懸命な歩幅で 黄色い旗を持った死神の後に ついていく そこの交差点の角では 大きなトラックが待ち構えている ぼくはこめかみが痛むほど笑いをこらえるのに必死で 声を出すことができない
「ぷるぷる」 横隔膜の下でなにかがぷるぷるふるえて つい、辺りばかりきょろきょろと見回してしまう どこか誰かにやさしくされたい人はいませんか? 誰かにやさしくしたいのは 今日はまだ、誰にもやさしくされていないから 見返りを期待してまとわりつく うざうざとうっとおしい 今日の自分はいやだなあ 今日も自分がいやだなあ ぷるぷるぷる ぷるぷるぷる ブリッ
「眠気」 あなたとふたりで眠りたい あなたといっしょに眠りたい 眠ろう 眠ろう 忘れるまで眠ろう おやすみなさい、さようなら 両腕に抱えた体温は去る 今日は嘘ばかりついた 明日はとても静かだろう 聞こえるのは鳥たちの歌と どこか遠くの工事現場の音 深く埋められる重い鉄塊 カーテンが ときどき 風に揺れる
「スパゲティミートソース」 開くようにできている関節をしかし、さらに押し広げられ 奥まで探られてなにもかもいっしょくたにかきまぜられた後 テレビを見ながらスパゲティーミートソースを食う 膣にはおれの精液がこびりついている 子を産む管が おれの目の前で スパゲティーミートソースを、いま、食っている
『ナイト・バタフライ』 byチャリオット マドモアゼル ご機嫌如何? 夜の溜り場 泣かず 飛ばず 歌を忘れたカナリアは スプレー片手に 色遊び くろんぼサンのドラム色 毎度 お馴染み シンナーの吐息 夜のチョウチョは 眠らないの みんなに蜜を口付ける オナカを空かせたコネコが一匹 トランペットにじゃれついた 集まってくるのはね みんな 窓の外側に 興味があるから チョウチョが火に飛び込むのは それを知っていたから ファイアー・フライの夕べ 踊ってチョウチョの追悼を 大気圏に 飲み込まれて やがて みんな夢の中 何も無いから 何でも有るの 遠くなんて無い ただ 窓の外がわなだけ ライン河を 渡りましょう 提灯を消さないように
>遠くなんて無い ただ 窓の外がわなだけ ああ、直撃です。ありがとうございます。
「シルクスクリーン」 アル中だったクスリに溺れ Y駅前のBARに入り浸り 飾ってあったシルクスクリーン 覚える 絵心ない僕だか惹き込まれ くすんだでいるが艶やかで時に飛び込んだ パパ・ヘミングウェイに憧れフローズンダイキリ ストロベリーのスィートも好きさ ストロベリーフローズンダイキリ 決まってラストオーダーは ストレチナヤにブルーキュラソーエトセトラのカミカゼで サンキューマスター 楽しかったよ 会話はなくても ブルースブラザースのサントラ かけてくれたね はけてから BARは燃えた マスターも ロートレクは好きだよマスター それでいいかい しゃーねーなバカヤロー
勝手に書き込みして ぺこり
いえ、こちらこそ。 ヤプさん、ハードボイルドですよね。好きです。 ぺこり。
「第二東京タワー」 頭脳が沈没船で蟹が棲んでる はさみでちょきんちょきんとシナプスを切るもんで とてもじゃないが友人の顔を覚えていられない ぼくは本当に困ってしまい、そうです、脱糞します まだ行ったことはないのですが、スクランブル交差点のまんなかに 一本糞を残すのが夢です なんでも、本当に困ってしまっている人は あそこで脱糞すると悩みが解決するのだとか 末期癌とかそういうのには効かないそうですが 人生がとても軽くなるのだとか いいなあ、都会の人たちは それでいまや糞の山だとか 都市伝説 本当は第二東京タワーにしたかったのだとか それよりもどちらかというと都庁に近いそうです 本当だと思う
しっかし、なんちゅうかさあ、ですよねえ。ゼッケンです。 詩、からはますます遠ざかっていくようです。 ていうか、ひどいね。自己満足の度合いばかりが深くなります。 そんなことより、19さん、どうしてるかな。元気かいな。 リンクスレ見て、やな感じ。 うおーん、もうやめれ。 減点方式で目障りなもの排除して、引き算ばかりで楽しいもの増えるのかよ。 発想が消費者なんですよ。なんでも苦情つけるばっかでさあ。 あ、そんなことより、もういかなきゃ。これから韓国焼肉食いに行きます。じゃ。
553 :
名前はいらない :2006/06/30(金) 09:46:19 ID:JAKkqRgG
おまえみたいな人任せ屑に言われたかねえなぁ 地下でこそこそ愚痴るくらいなら堂々と文句言いに来いや臆病者
554 :
名前はいらない :2006/06/30(金) 09:48:03 ID:JAKkqRgG
こいつ気に入らねえ
555 :
名前はいらない :2006/06/30(金) 09:52:19 ID:JAKkqRgG
ろくな仕切りもできない雑魚が能書きたれてんじゃねえよ 目障りなものを自由に叩けるのが2chだろうが 気に入らないなら他逝けよ 逝くとこない依存症だから地下でごそごそやってんだろうが 今度ふざけたこと書きやがったら承知しねえぞひ弱
556 :
名前はいらない :2006/06/30(金) 09:59:24 ID:JAKkqRgG
自己満足権化はおまえだろうが いつも女の腐ったような詩書きまくって色んなとこ投稿して 褒められりゃ厨房みたく喜びやがってご満悦 そのくせ人様の作品は読もうとしない どうせ誤読が怖いからリスク避けてんだろうが いつも安全な位置から全体俯瞰したようなことほざいて 何様だと思ってんだ、いい歳した中年メンヘラが いいかげんにしろ、お前こそ出てけ
家政婦は見た ダニはバルサンでしゅっしゅっ ころりころりデス ぺこり
>>553-556 たけわ氏か俺が言うのならともかく
何の行動も起こしてないお前が「仕切り」について発言すんなよ。
口を挟みたいなら、まず自分から動け。
559 :
メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 :2006/06/30(金) 20:21:27 ID:2RrhY9I6
あ、わかった! ってばんわ〜 長文発射してもよかですか? 詩板に誰かいようかいまいがそれは本人の意志と 時間的余裕の話だね 露出が高い人(書き込み数の多い人)もいれば密度の高い人(書き込みの質重視)もいる それぞれは自分の意志で「掲示板」に存在してるんだからこれは自由なこと 誰かに出ていけ などとは言われる話でもなければ出ていくとかいうことの考え方もおかしいものだよ そして 人それぞれ考えが違うし価値観も違うが それはいい悪いの話ではない まず「排除」の考え方をしている時点でダメダメだ 何故かというと多様な価値観が混在している その中でのみ個人の「個」が生きるし発揮されるからだ 自分と同じ考え方しか受け入れられないのはつまらないし かといって 同調しすぎるのもどうかとも思う 平たくいえば よき場所には幅があるわけなのだよね 個人的に焦点をあてれば賛否両論あってこそあたりまえでさ などと詩板に一年いて思ったよ けどな よくも悪くも「一コテ」を付けて 雑談から作品投下何から何まで書いてきたという それを貫いている人(俺も含めてね)から言わせてもらえばね よくも悪くも累積過程があきらかなんだよ 少なくても名無しさんよりは これってねつまり「創作 創造 に対する姿勢」と思うわけ
560 :
メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 :2006/06/30(金) 20:32:06 ID:2RrhY9I6
で まだまだ続くのだけれど はっきりいってやることやる人間は 何だかんだ堂々と言うはずで 誰にも遠慮せずに意見ははっきり述べるはずだ それが出来るはずだし 文句や不平をいうならなおさらコテ付けて堂々となにからなにまで やってその上で書くってこれ常識だろ 俺は少なくてもよい悪いなど二の次三の次 とにかく他人に文句つけるというのは自分がそれなりの事が出来なければいけない話 言うだけというのはたやすい 掲示板だからといえどもある程度のマナーってのはあるだろう そして 俺は名無しは否定しないけれど よくも悪くも連続した主張を持たないものほど弱いことは知っている いちゃもんつける奴は才ではったおせばいいのが世の中じゃねーのか
561 :
メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 :2006/06/30(金) 20:39:23 ID:2RrhY9I6
で竹輪通信 なかなか書き込みしたりする時間が取れなくて なんとなく粘着さんやら書き込みしてるの見て 自由に書き込みする時間がいっぱい欲しいと思ったりする今日この頃 時間の密度とその人それぞれの一時間は その価値は等しくないのだ だから面白いわけでね つーか 思うまま書いちまったけど またな〜 またね〜 じ じかんが欲しい
562 :
メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆FCwxSNTwx2 :2006/06/30(金) 20:43:59 ID:2RrhY9I6
ミニまとめ 俺はゼッケンさんと価値観も考えかたも明らかに違うが いいなと思う一人である 以上
563 :
名前はいらない :2006/06/30(金) 22:12:10 ID:OrJDbZJo
わかりました 私が好きな人 愛した理由 死んでもこの想い 変わりません ヨ
564 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/01(土) 02:09:20 ID:Gk8c6Pvz
>>556 ID:JAKkqRgGさん、一箇所だけ訂正させてください。
>>552 で
詩、からはますます遠ざかっていくようです。
ていうか、ひどいね。自己満足の度合いばかりが深くなります。
と書いてるのは私と私の作品について、です。
まぎらわしい書き方で申し訳なかったです。
次、意見をひとつ。
2chだから自由に叩けるとおっしゃいますが、それはよその大きな板での贅沢ですよ。
この過疎板で叩くばかりで作らなきゃ、どうなるか分かるでしょう?
叩き行為というのはまず叩くための他人に依存しなければ存在できないわけだから、
ただでさえやせ細った宿主を殺すようなやり方で、いま、寄生するのはどうかと思います。
でも、ID:JAKkqRgG さんはよく私を見てくれてます。
私もオトナになりたいんだけど、なかなか、むずかしいですね。
きつめの激励、ありがとうございました。
565 :
山羊 :2006/07/01(土) 02:21:19 ID:6BuU72e2
ゼッケン氏、大人ですねえ なんか最近いろんな人いなくなっちゃって淋しい詩板 がんばってください! 俺もがんばる! え?何を?(笑
566 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/01(土) 02:31:52 ID:Gk8c6Pvz
ヤプさん、abcさん、竹輪さん、こんにちは。 お客さんが多くてうれしいです。 ここで作品の感想とか求めたら、さすがにアキレラレルカナア? 反省なしか、おまえ。いいかげんにしろって。 うそ。 読み手不足が叫ばれる昨今、詩板活性化のためには読み手の充実が不可欠、 そういうID:JAKkqRgG さんのアツイ期待に応えるためにも えーと、じゃあ、ぼちぼち読んでいきたいと思います、が! でもさー、むかしは梁山泊やセンゴでコメントつけてたときもあったんですよ。 その読みのひどさに追い出されたという経緯もあるわけでね。 どうしようかな。
>>566 今はどこも読み手不足でヒーヒー云ってますから
重宝がられるんじゃないスかし。
気が向いたんでしたらまた逸れちゃう前に勢いでやって頂けると嬉しいなぁ。
568 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/01(土) 02:40:53 ID:Gk8c6Pvz
>>565 山羊さん、こんにちは。さみしいですよね。
うん、なにをがんばりゃいいんでしょうか。
ぼちぼち。
569 :
山羊 :2006/07/01(土) 02:55:54 ID:6BuU72e2
今までどおりでいてくださいっ! それと、選者コンペでの評は評自体が作品という、実に読み甲斐のある楽しい、しかも洞察鋭いものでした 梁山泊での採点も俺とチョイスが同じ時がままあって嬉しかったりしました これだけの作品を作る方ですから、読みの方もあるに決まってます みんな言わないだけです(笑
570 :
名前はいらない :2006/07/01(土) 02:59:22 ID:WkS+lCb+
八百長でドイツの勝ち
test
572 :
zekken :2006/07/01(土) 11:19:34 ID:csRIT6nD
naaruhodone-
スゲェ、見た事ねぇホストだわ。 Sherbrookeってカナダの都市だね。
「いつかへ」 朝焼けとか 夕焼け 変化の時間が好きです 祈り という行為 そのものだと感じられる わたしのために 願ったり欲っしたり しないで ください ただ そこにいて 色 を変え
575 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/02(日) 07:39:30 ID:VuW8AkuJ
つまり、私に作品を読まれて見当違いの感想言われても怒らない人の作品だけを読めばよいのではありませんか? ゼッケンです。 さっそく作品の投稿を受け付けます。今月は先着2名さま。
「殺菌」 市民プールで、きみはいい年してプールの中にゲロを吐いた バイトの監視員がみなにプールから上がるように言った 水から這い上がりながら男がきったねえと言った ぼくは思いやりのない言葉だと思った しかし、ぼくはそのときたまたま清潔なプールサイドにいたのだった そこからでも、きみの白い首筋についた汚物の筋がはっきりと見えた 紺色の水着の胸に白っぽくふやけた固形物が乗っていた プールの真ん中にきみは突っ立って、ぼんやりとしているように見えた 勇敢で親切な若い女の子がきみのそばに寄って行ったとき、きみはまた吐いた それでその日はプールは閉鎖となり、いちど水を抜いて洗うらしかった きみは帰り道にぼくに言った 平泳ぎの息継ぎでまちがって飲み込んだプールの水が苦くてしょっぱくて あなたが射精する寸前を思い出してしまった、あんなにたくさんの精液は飲み込めない、 でも、あなたは見ているし、でも、飲み込んだら胃袋が破裂してしまう、わたし、そうしたらとても苦しくなって 吐いたの 市民プールには毎日たくさんの人が来る 大量の塩素を用いてプールの水は殺菌されねばならない 水には人々から剥がれ落ちた死んだ細胞や分泌された体液などが混ざっている
「はらへった」 にくをくわせろ うおー にくをくわせろ うおー ちからのパワーのみなもとが、なんつうの、こう… にくをくわせろ うおー おれのずのうはあたまイイ ほらね ほらさ よいやさ ちょっけめ ちょっけめ 死相
578 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/07/04(火) 22:48:39 ID:p1hVx4/l
あ、分かった。 なんであがってんのー
そりゃお前様が上げたからじゃ、、、
580 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/07/04(火) 23:01:41 ID:p1hVx4/l
あっこれはウターさん♪ お元気デスカ 俺ね。『お元気デスカ』っていゆ言葉が好きなんです もう一度云いますよ 『お元気デスカ』♪
こんばんはー 別にage進行になったわけじゃないだろうから sageといた方がいいんじゃ?>穢土さん
582 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/07/04(火) 23:09:55 ID:p1hVx4/l
純ちゃん♪ 優勝おめーとー 兎角、僕の眼力は正しかったということだね ラヴ(笑
sage でしたね(冷汁
584 :
名前はいらない :2006/07/04(火) 23:14:22 ID:SDo0s2nI
ソラじゃなくてシドでもないや ああ カラだって!?
585 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/07/04(火) 23:15:14 ID:p1hVx4/l
こりゃまたハイレヴェル!!
>>582 どうもです。
ゼッケン氏へ 5月分と6月分について好きだったものを。
>>510 「借り物」
こういうのが好みです。
>>519 「夏は」
正直ゼッケンさんの意図は
あんまり読み取れてないんですが
うんうん と 頷きました。
>>543 「ぷるぷる」
横隔膜、というのがいいですね。
個人的事情から、横隔膜を意識することが多いもので。
大事な器官だと思います。
では、7月も楽しませていただきます。
587 :
名前はいらない :2006/07/05(水) 00:09:39 ID:iwV+m3pc
「チャンピオソ」 もらえる 住まいも 食べ物も 女も抱かせて チャンピオンっていい♪
詩板の生んだモンスターことゼッケンです。 しかし、ポエム狼って?(苦笑)。 はは。で、ポエムゴッドなわけ。 そう、ポエム☆ゴッドでしょ(笑)。
「ピアノ」 見知らぬ彫刻の立ち並ぶ街路を 音のない空を見上げて歩く 流れは広くなり、やがて止まるだろう 降りださない雨 とびとびの波紋 闇に消える火花 一声 カラスが鋭く鳴いた カラスの嘴にはおれの恐れおののく顔が写った ぶちまける純粋梅毒の結晶 カラスよ おまえの分はない 日中蒸し暑く、夜、雷雨となった ひろげた傘を風に飛ばされ、横っ面を張り倒されて 水たまりにしりもちをついた 自分がなにも見えていないことに気づいたとき、視野に風景が戻った 耳の奥が痛く、顎を開くことができない。なにかが焦げていた ナイロンの布地は雷に打たれて燃えてしまい、 ねじれた傘の骨だけが雨に濡れて落ちていた おれは恐れた 雨はますます降った カラスよ
エドさん、コメントつけづらいなー。ゼッケンです。ようこそ? こりゃまたハイレヴェル!!っていいですね。 ヴェって下唇噛んでるよね。噛んで発音してるよね、ヴェって。 宮坂さんもタニマよりチクビ派ですか。うんうん。
ポエム☆ゴッドの降臨によって詩板は浄化され、逆楽園と化す。こええよ。
ポエム・ラスプーチンことゼッケンです。ゆだってます。
>>587 「チャンピオソ」
タイトル。チャンピオンと言い切らない。あるいは言い切れない。作者の含み。
内容。一行目。もらえる。なにを? いわゆる俗な利得。そこに輝かしい響きはない。
栄光なきもの。しかし、作者は今度はチャンピオンと言い切りつつ、いいと言う。
その直後に音符マーク。はしゃいでみせることにより、隠しているものがあることをちらつかせる。
自尊心は作者に俗から背を向けさせるが、他に代わるべきものを提示するわけではない。
自尊心の罠。
昨日の晩からどういうわけか桜金造がおれの横にいる ぴったり身体の横にくっついている こわい話でもするのかというとしないし、それはおれにとってよいことだけど、 上海紅鯨団の思い出話もしない 困る 上海紅鯨団、好きだったのに思い出せないじゃないか
からっぽの自動販売機の前に立ち 首をかしげる 立ち去る
594 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/09(日) 05:40:17 ID:QjBIPAkG
「晴れた丘の上で」 たわわに実った神のなる木からひとつ 実をもぎとる と、ギャッ と世界が鳴いた おれは首をすくめ、こわごわと後ろを振り返る やはり誰もいないことをたしかめる 世界だけが 恨めしげな目でおれのうしろに立っている 自分では何も出来ないくせに、いちいち大げさで癇に障る ヤロウ おれは周囲が無人であることに勇気を得、怒りを大きくした コウシテヤル 神のなる木からもいだ実を両手で鷲づかみにし、親指をめり込ませる うぶ毛の生えた桃色の皮はたやすく裂け、やわらかな果肉からべたつく汁がしたたる おれは人差し指だけでなく中指もいっしょに添えて出し入れし、内部を崩す それからもちろん 男を挿入してやった うあ、なんだこれ!? ぶあっと出た うあ、なんだこれ!? ぶあっと出た きたなくてみじめだった ドロッドロだった 怒りが去るとそれは身勝手なことだったと、いまはやすらぎに包まれて反省した ごめんね、いつもあやまってばかりだけど 穴を掘り、ぐちゃぐちゃになっちゃった神のなる木の実をぽいと捨て、土をかぶせ、上からぽんぽんとかるく叩いた 受精した種子は発芽する そして世界樹になる おれは寝転がって、おれと仲良くしたいと世界に思わせるにはどうしたらいいのか、と考えている
596 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/10(月) 01:20:52 ID:evwg0ciY
ゼッケン杯 ルール 1)プレイヤー4人ぐらい集まれ。そのさい、捨てハンでいいからなんか識別用の名前をつけてね。 2)私がお題をひとつ出します 3)プレイヤーは各自対戦相手をひとり指名。指名は重複可(ここが重要)。 4)全員の指名が終わってから、詩を一作ずつ投稿(複数から指名を受けていても一作でよしとしましょう。今回)。 5)私が対戦ごとに作品を比べて好きだった方に1点入れます 6)2)〜5)をもういちどやって、二巡後、点数のいちばん多かった人をゲームの勝者とします はい、これ、どういうことかというと、 勝ち点をもらうためにはこの人には勝てそうだと思う人を指名しなきゃいけない。 まあ、つまり、弱そうな相手を選ばなきゃいけない。 しかし、複数の対戦指名があれば、逆にそれだけ点数もらえるチャンスも増えるしくみです。 でも、たぶん、あからさまに弱い相手を指名するというのもおもしろくなかろう、ってんで つよそうな相手に挑戦しようというふうになるだろう、と。それはそれで、だれがデキルと思われているか、とかね。 そういう感じで自分の立ち位置なんかを噛みしめるゲームです。 が、ゼッケンが判定するということなのでね、まあ、世間の評価とは関係ないので。おきラクに。 じゃ、募集。
597 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/10(月) 01:25:09 ID:evwg0ciY
>>595 あはは、なにやってんだ。このひとたち。しょーがねーなー。
598 :
銀杏 :2006/07/10(月) 17:46:07 ID:z0+TAWl3
はいっエントリーします! お願いします
お久しぶりです。面白いことやってますね エントリーします。よろしく願います
600 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/11(火) 02:52:07 ID:zqVu54jy
はーい、銀杏さん、19さん、エントリー。 こちらこそよろしくおねがいします。 あとおふたりの参加をお待ちしています。 水曜日までに集まらなかったら、今回は残念ながら、また次の機会ということで。
601 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/11(火) 02:56:54 ID:zqVu54jy
「場所」 おれはイナゴの群れだ これからだいなしにするところだ いまのおれは幸せなイナゴの群れだ
602 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/11(火) 06:15:03 ID:zqVu54jy
「オレンジジュース」 今夜の月は垂直に昇っていきます どこまでも高くどこまでも昇っていくので 見上げる首がすっかり痛くなりました そうか、と気づき 地面に仰向けに横たわると 首は楽になり 月は視野のまんなかにあり わたしは 月を見上げて死にゆく人のような気分です 月はますます遠ざかり 夜空に青い燐の火の粉をふりまいて 蝶の群れが一列になって渡っていきます 月にも蝶にも意味はないのです ただの画面の効果なのです 想像してください 黒い背景の中心で縮んでゆく白い球体 その下を右から左へ伸びてゆく青いネオンの線 どうですか? これがわたしのこの世で見た最後の おはようございます 今日もまたいい天気です 目玉焼きを白い皿に載せ カリカリに焼いたトーストに苺のジャムを塗ります オレンジジュースをひとくち 食後のコーヒーはいま淹れているところです 朝日の差し込む部屋にいい匂いがして 太陽はまったくふつうに輝く
19 ◆gwnULb/9mw つ【自殺】
604 :
猿一兎 :2006/07/11(火) 20:59:07 ID:mOp4+lA2
初めまして。エントリーさせてください 名無し捨て犯です
605 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/11(火) 23:45:02 ID:zqVu54jy
>>604 はい。猿一兎 さん、こちらこそよろしくお願いします。
ゼッケン杯(
>>596 )エントリー
銀杏さん、19さん、猿一兎さん。
さて、もうひとかた、遊びましょう。こわくないですよ。
面白そうですね。参加させて下さいな。
607 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 01:33:11 ID:iKBwj2I1
>>606 星膿さん、いらっしゃいまし。
やっほーい、そろったぞ。
銀杏さん、19さん、猿一兎さん、星膿さん。
それでは様子見の一巡目。お題「夕方」。
それでは対戦相手を指名してください。
作品の投稿はまだです。
まずはだれの詩と比べられたいか、対戦相手の指名だけです。
全員が指名し終わったあと、いっせーの、せ、で作品見せあいましょう。
出来ました。元気な男の子ですか?ありがとうっ! あ、対戦相手は 銀杏さん・19さん・猿一兎さん でお願いします。皆様の力量を知らないので逆に 知るためにも。 明日の22〜0時までに投下できる状況であれば、投下しますね。 それ以外だと多分寝てます、ごめんなさい。 そいでは、また。
609 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 03:13:07 ID:iKBwj2I1
>>608 あう。
対戦相手の指名は銀杏さん・19さん・猿一兎さんの中から
どなたかおひとりさまということでよろしくお願いします。
610 :
猿一兎 :2006/07/12(水) 03:21:58 ID:9RBkrnlQ
ゼッケンさんと対戦します 他の雑魚はいやです
611 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 03:38:53 ID:iKBwj2I1
「おでん」 ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ 二! チクワ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ 二! コンニャク ニキニキニキニキ 二! ダイコン ニキニキニキニキ 二! ハンペン ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ ニキニキニキニキ 二! パワーショベル ニキニキニキニキ 二! オッサン ニキ二! パンツ 二! アレしてるときのキミが叫ぶアラレもない言葉 アモ〜レ〜 たまご!たいよう!ちきゅう! まっぷたつクシザシぼくたちイエーイ! ひゅーひゅー ハハハ
612 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 03:50:43 ID:iKBwj2I1
>>610 あう。
天然ぞろいなのか? ほんとうにもうね、みんな大好きだ。
じゃあ、対戦しましょう。番外。エキシビジョン。私と猿一兎さん。
審判は銀杏さん・19さん・星膿さん、お手数ですが、よろしくお願いします。
お題をどなたか出してください。
あ、そんじゃ俺でいい? お題【三千世界の鴉を殺し】で。
614 :
猿一兎 :2006/07/12(水) 04:18:45 ID:9RBkrnlQ
やっぱりやめた
615 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 04:54:09 ID:iKBwj2I1
お題【三千世界の鴉を殺し】 「夕焼け」 鴉には光るものに対する収集癖があるらしい パーティーで誰かがわざと割ったジンの瓶のかけらだとか パーティーの後、彼女がわざと置き忘れたイヤリングだとか そういったものが鴉の巣の中には散らばっていた ある日、それがぼくの目の見間違いでなければ 鴉のとがった嘴の先にはさまれていたのは 青いビー玉のように見えたのは それは 地球だった 鴉は 昔、ぼくらが捨てたとよく非難を浴びる的になる その星を咥えて、逃げ場のない街の上を飛び、 火星の電信柱のてっぺんにある巣へと 帰る
616 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 04:59:53 ID:iKBwj2I1
>>614 あう。
やめたの? ちくしょう。
ゲームには参加する?
>>614 やめるんかい!お題出した俺アホみたいじゃんw
「朝寝」
螺旋に巻いた蔓の尖端で
微かな音をたてて朝顔がひらく毎に
どうにか夜を越えた鴉が
群れを成して飛び去ってゆく。
新聞配達の車輪がぶちぶちと踏み付けて行くのは
点々と道を埋める鴉の骸。
主と朝寝がしてみたい
堕ちる明日を見えないふりで
※エキシビジョン用作品な。
618 :
銀杏 :2006/07/12(水) 05:52:05 ID:vCq2DX9L
19さんにおながいしまつ
619 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 06:12:50 ID:iKBwj2I1
三千世界の鴉を殺し、ぬしと朝寝がしてみたい―歌丸です。いえ、花魁です。しかしてその正体は高杉晋作です。うそ、ゼッケンです。
作品を書く前に下調べで検索したらライトノベルがずらりと並んだわけでね。なんか、ヤオイ系の。
じぃー。疑惑の目>abcさん。こんな夜更かししながらラノベ読んでた? むう、こわもてな印象がなんかお茶目な。
それとも、落語の方を聞いてたのか?
べつにそのときなにをしてるかに関係なく、こういうかっこいい響きの言葉が常にストックされててぽんぽん出てくる人なんだということでね。
いいんですけどね。はい、イジリ終了。
>>617 「朝寝」
一連目と二連目の間で鴉の大量死が発生しているのだが、その模様は描かれていない。
美しい情景の一連目。朝顔の固く巻いた蕾が朝日を浴びてゆるみ、咲く。
その向こうの空を夜の一切れのような鴉たちが飛び去ってゆく。
夜はやはり死に近い世界であり、朝日が我々を生の世界に連れ戻してくれた
はずだった、しかし、
二連目、人の営みは死を蹂躙する。死そのものは断絶した理不尽さで登場している。
人の生きる業とはこのように過酷なもの。
死からいったん逃れさえすれば、死への畏怖はない。もはや一顧だにすることなく、「ぶちぶちと踏み付けて行く」 。
三連目、新聞配達をしながら、あなたと抱き合って寝ていたいと考えている。
いま踏みつけている死が明日は自分をつかまえるかもしれない、という予感を抱えながら。
620 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 06:22:23 ID:iKBwj2I1
>>618 はい、承りました。
それぞれ、一名ずつ指名してください。
19さんは銀杏さんに指名されたからといって、
19さんも銀杏さんを指名する必要はありません。
銀杏さん→19さん
19さん→
猿一兎さん→
星膿さん→
621 :
猿一兎 :2006/07/12(水) 06:47:39 ID:RCS9wWGt
元構造さんでおねがいします
622 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/12(水) 07:42:43 ID:jmWrBmce
エントリー直後の数レスは偽者の所業にて候 で、私は何をすればよいのでそう
623 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/12(水) 08:12:35 ID:iKBwj2I1
>>622 銀杏さん、19さん、星膿さんの中からひとりだけ対戦相手を指名してください。
それからお題「夕方」で詩を書いてください。
詩の投稿は全員の指名が終わった後です。
投稿してくださいというまで投稿しちゃダメ。
とりあえず、いますることはこれだけ。あとは
>>596 第一ラウンド指名
銀杏さん→19さん
19さん→
猿一兎さん→
星膿さん→
624 :
銀杏 :2006/07/12(水) 10:59:11 ID:7g3wJvag
>>615 ゼッケン氏 「夕焼け」 エキシビジョン作品
ひかりものを集める鴉にとり、青い青い地球玉は美味この上もなく
彼の巣にて弄ばれ、嬲られ、つつかれ、糞に(巣の中に糞はしないのだが)まみれた
地球玉が夕焼けに映えて哀れを誘うのであった。
火星に住む地球人よ、故郷を拾いし鴉の恩をむべ忘るるべからず、
御鴉様大明神と崇め奉り、お鴉様の御名を朝な夕なに唱ふるべし。
#件のラノベは、パロディSFの傑作。
>>617 abc氏 「朝寝」 エキジビジョン作品
(冒頭が非常に美しい。最終行が蛇足に近い。)
ようやく夜を越えた鴉が群れをなして飛んでいく下には
真夜中の惨劇が行われたことを暗示する鴉の死骸が点々と連なる。
しかし、その死骸はぷちぷちと足で踏み潰される程度のどこか2次元的な非現実感が
ただよい、死が本来生身をもった死ではなかったことが伝わる。
惨劇を行ったのは誰か?そしてその非現実的な死骸は一体なになのか?
堕ちることを覚悟している主人公が殺していったのは、堕ちるためのイニシエーションとなるものだ。
それは良識であり、あるいは嫁であり、家族であり、まっとうな職であったかもしれない。
が、それらすべてをぷちぷちと足で無頓着に踏まれても良い程度のものであるという
なんとも自虐的な意識が背景にあるらしい。
おっすげぃ。オッス、ゲイ。 んでは、対戦相手は銀杏さんでお願いします 脱・純白ブリーフを考え 体育の授業でさりげなく みんなのパンツをチェックしている 小学3年生ぐらい 正に苦渋の選択でした
626 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/13(木) 01:20:12 ID:UuebRsdY
>>624 銀杏さん、ありがとう。太陽の鴉は捨てられた星をひとつひとつ拾うのでした。
さっそく紆余曲折を経ながらお送りしております。ゼッケン杯。
>>625 はい、承りました。
第一ラウンド指名
銀杏さん→19さん
19さん→
猿一兎さん→
星膿さん→銀杏さん
猿一兎さんを指名します
>>615 「三千世界の鴉を殺し」というお題からは
殺してからどうするか、という「語り手にとっての」ifの部分に期待が向かいますが
この作品には殺す事実やその後は直接描かれてはいません
お題に沿って読み解くなら
「三千世界の鴉を殺すというのはどういうことか」という
その死後を輪郭線を用いずに照らし出しているように見えます
>>617 こちらは鴉の質を詰めていったゼッケン氏とは対照的に
「三千世界の鴉」を量で表現しているように見えます
質的なものは鴉の死から、語り手の手中に還元されています
と、一読するとそう見えるのですが、よく読むと
語り手の手元に入るのは一部で
「堕ちる明日」の方に鴉の死は収れんされているようです
あ、審査は今は勘弁してください クリーンな大会を目指しましょう
630 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/13(木) 02:40:36 ID:UuebRsdY
「さぼり」 エイトエーエム カバンに枕と猫をつめて部屋を出る すれちがった妊婦の腹に大きな黄色い花が咲いていた 乞食になることを決めた男がヌードルを頬張っている 肥満した白人のカップルがカフェの椅子を壊した 中年のハゲの双子が上半身裸で汗だくになってなにかしている ぼくは渋滞した車道にふらふらと出て トラックとトラックのすき間にうすくなって張り付いていたい
631 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/13(木) 03:01:46 ID:UuebRsdY
>>624 >>625 >>627 さあさあ、それぞれの切れ味を研いできてくれてますよね。わくわくしますね。
第一ラウンド指名
銀杏さん→19さん
19さん→ 猿一兎さん
猿一兎さん→
星膿さん→銀杏さん
632 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/13(木) 07:25:44 ID:QAve6hsP
星膿さんを指名します 指先を研ぎながら待てます
633 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/13(木) 10:01:06 ID:UuebRsdY
第一ラウンド指名 銀杏さん→19さん 19さん→猿一兎さん 猿一兎さん→星膿さん 星膿さん→銀杏さん いいですね。なんだかまだよく分かんないから、とりあえず、適当にばらけとけ、というこの手探り感が。 わたしもこれどうなるんだろうって思ってますからね。 では、作品の投稿をよろしくお願いします。お題「夕方」。
「常夜灯に燕の巣」 雨あがりの夕方 むんっと沸き立つ足跡 月が痘痕顔晒してほくそえみ 蚊のなまぬるい羽音がえんえんと続く 鳴き枯れた咽喉に 髭しおたれて 腹満たす猫飯待つとも 主帰らず 主帰らず 常夜灯に燕の巣 寄り来る夜虫の群れを見る
「見るな」 おい 何見てんだ ぶっとばすぞ こら 表情無いから 熱いんだか冷たいんだか解らないんだよ お前 背徳の予感 妄想の悪寒 俺はマゾですか? ここはアマゾンですか? 脳内天国 幸あれ PEY! この地から流れる血も 明日になれば硬まっちまうだろうよ その地にくれてやった水も 明日になれば行き場を無くすだろうよ あの口から出た言葉も 明日になれば今日を喰らう呪文になるだろうよ 部活が終わって喧嘩が始まる また俺とおれとお前が喧嘩する 見てんじゃねぇよ どうせまた逃げるんだろ お前 弱いからな 染まれ染まれ染まれ 墜ちろ墜ちろ お月様 きてー PEY! 友達とか 家族とか そんなの要らないし PEY! 団結力とか 仕組みとか そんなの興味無いし 今日も疲れたよ お疲れ様 無敵なおれ 誰かいるかい? 遊ばないかい? 遊ばないかい? 遊ばないか? 気付けよ俺に 早くしないと日が暮れちまう
『三途の川はバグダッドを流れる』 三途の川に注がれる夥しい血 どろどろと流れてゆく 穢れを洗い落とした幾万の魂 行列を成し渡河してゆく 太陽と緑の似合わぬ景色 それが此処 奪衣婆とメフィストフェレーストの稼ぎ場 それも此処 死の先の世界への入口 それが此処 この川は何処から流れ始め 何処へ注がれるのだろう 渡河しかできぬ川 溺れることも許されぬ川 渡ったら最後___二度と戻れぬ どくだみ草と腐臭の薔薇の繁茂する異界 枯枝のどす黒いカラスがパッと飛び去る 羽音がバタバタと鼓膜に棲み続け 気分はカラカラスっとなり 俺はヤッターガラス 冥界の王の手招きに誘われ カラスの群れを追尾し 夕陽を追い駆ける 真っ暗闇を恐れる者の醜態 赤い夕暮れ刻のシベリアを西進する農夫のように 俺は走り飛ぶ 大自然の中の一景色となりモザイクの一欠片の如く溶け込む 一点の黒点となり血と精液と汗で濡れた大地を駆け行く 暗闇から逃げ 太陽を追い求める俺は蛾の羽を隠し持つ 失われた何かを求めて延々と走り続け・・・・・・辿り着き、通り過ぎ、幾町か
『三途の川はバグダッドを流れる』 2枚目 夕陽の沈むバグダッド 原理主義者の跋扈する街 夕陽よ おまえは一人の日本人青年を殺した 夕陽よ おまえを追い続けてコーダ君は冥界に迷い込んだ 夕陽よ おまえは建築技師の妻をも殺した 夕陽に向かって跳んだ
『三途の川はバグダッドを流れる』 3枚目終 夕陽よ 誰もが笑顔を持って生まれる 自分の未来を何一つ疑わず 安定と幸福を信じた家庭生活を営み ささやかな晩年を迎える 誰もがそれを信じる 夕陽よ けれど おまえは 悪戯にそれを台無しにする 何故だ 夕陽よ おまえは何かを知っている おまえに魅入られた眼球は 今じゃビー玉のように輝いている もはや終わりのないループだ
・こんにゃく スーパーに財布を忘れてきた 閉店時刻を越えてしまったので取りに戻れない ビデオの返却期限が今日までだったと思い出したのに ビールを飲んだのであと八時間、返しに行かれない 海辺を出て玄関をくぐると居間まで薄暗く 廊下の電気をパチリと入れるとガラス戸に ありえないものがふと浮かぶ 俺は恐怖し叫びを上げた 聞こえなかったのはほんものの恐怖の悲鳴というものが 超音波に属していたのか俺の耳がイカれたのかは知らない 台所へ向かうと冷蔵庫の扉を開き 右手にこんにゃくを握ってかざした 扉の向こうの橙色の光を浴びて こんにゃくに夕日が映る
640 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/14(金) 09:13:17 ID:06mSt8at
>>634 :銀杏「常夜灯に燕の巣」
夕陽が落ち、暗くなり、灯がともった。変化の時間が流れていき、気持ちいいです。
人間の夕方というのは生活が公から私へ戻る時間であり、
そこではいったん場が無人となります。足跡、羽音、猫。
人はまだ帰ってこない。夕方という時間。
そこでですね、月がほくそえむという擬人化は無人の場ではちょっとうるさかったかなあ、と。
主帰らずも刻々と変化して戻らない時間においては繰り返さなくてよかったかなあ、と。
>>635 :星膿「見るな」
拒絶。深夜、鏡の前。表情がない。熱いのか冷たいのか分からない。
昼夜の別のある生活をしているわけではないので夕方と言っても特別な時間ではない。
夕方は思い出の中にある。部活していた頃。喧嘩しながら帰った。相手は逃げたまま。戻ってこない。
じつはすでに日は暮れている。夕方というつなぎの時間のない断絶。断絶された生活。
一連目の「背徳の予感 妄想の悪寒」をここに入れたのは分からない。
二連目の「この地から流れる血 その地にくれてやった水 あの口から出た言葉」の三行、
言いたいことは全部おなじなんだけど、それをそれぞれ三つも苦労してひねりだしてる雰囲気。
二連目remix:
俺はマゾでここはアマゾンですか?
この地から流れる血 その地にくれてやった水 あの口から出た言葉
明日になれば 明日になれば 明日になれば
脳内天国 幸あれ PEY!
641 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/14(金) 09:16:03 ID:06mSt8at
>>636 :猿一兎 『三途の川はバグダッドを流れる』
タイトル。しびれちゃいました。かっこいいなあ。初代ガンダム世代にはたまらん響きです。
一枚目。三途の川の情景から俺がカラスとなって飛び立つまでに時間がかかりすぎだと思った。
大げさな単語を使いながらショックはなかった。時間をかけて場面を立ちあげようとしたのなら、なおのこと言葉が大げさすぎた。
二枚目。難しいことに挑戦されていますが、特定の事件を匂わせたためにスケールが小さくなった。
しかも事件の羅列だけにとどめたために深さもない。読者に話を預けすぎだと思います。
三枚目。言葉だけが先走って、書き手がついていっていないように見える。
この作品は、使う言葉に比べてストーリーの構築が弱かったわけですが、しかし、フレーズの破壊力は随一。
「赤い夕暮れ刻のシベリアを西進する農夫のように 」。これはタイトルと並んで凄いです。
>>637 :19 こんにゃく
夕方が狭間の時間だとしたら、この作品の夕方は日常と非日常の狭間。幽明の時間。
日常の最初4行から非日常への入り口となる5行目「海辺を出て玄関をくぐると居間まで薄暗く」。
海から戻ってきた自分は果たして自分だったのか。
聞こえない叫びを上げて、空白行があり、何事もなかったようにこんにゃくを手にとる、と。
みごとにまた日常に戻るわけです。で、冷蔵庫の中に夕日があったりして、かわいくまとまってます。
しかし、絵的にはここで夕日が映るのはこんにゃく以外にないことは分かるのです、分かるのですが、家に帰ってきてまっすぐこんにゃくを手にとってなにしようとしたんでしょうか。
言葉の細部はかなり雑だと思いました。
「返しに行かれない」「ありえないものがふと浮かぶ 」などなど。
642 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/14(金) 09:22:27 ID:06mSt8at
ゲームと言えど、勝ち負けの判定を私がするのもおこがましいなあ、と。
そこで
>>640-641 の感想にクレームを受け付けます。
なんかいろいろとおかしいぞ、というところをご本人あるいはギャラリーの方たち、よろしくお願いします。
判定の参考にさせて頂きます。
カップ主催者に苦情を言うのもおこがましいような でも遠慮なくいきます >大げさな単語を使いながらショックはなかった。 大袈裟な単語を用いる場合とそうでない場合があるのでしょうか 言葉がなま物ならば言葉はなおさら大事にされなければなりません 詩においてそれを表現するのに、何を躊躇う必要があるのでしょう 大袈裟な言葉を連呼する場合に、1ヵ所でだけそれを用いるというのも理解できますが 溢れ出る言葉を今使わなくて、いつ使うのでしょう。私の難点はどこにありましょう?
>定の事件を匂わせたためにスケールが小さくなった。 しかも事件の羅列だけにとどめたために深さもない 例の姉歯建築士の事件に材を取ったといいますか、その妻が自殺したということに不憫を感じたのです 現代は自殺者多産の時代ですが、産声を上げて未来に希望を持った人間の群れが 一体何処で枝分かれし、その末路が変っていくのであろうかと 旦那は選べるけど、その行く先は選べないのでしょうか? 幸福を夢見た人間が何故、旦那の所為で自死を選ぶはめになるのでしょうか 私の好きな小説に夏目漱石に「三四郎」があります。 その中でダタ・ファブラという言葉が出てきて、「名前が変れば、あなたがそれを成す」なんてことが 書かれておりました。あなたも当事者になりえるという意味だと思うし、 人のその選択により、そのレールも定まるのでしょうが 姉歯さんの妻は自らの選択で、彼との結婚を選んだ。けれども、その末路は予想できなかっただろう 選択した人間が何故、悲惨な末路を辿るのであろう。人間はその選択さえも無意味なのか 激しく生きようと怠惰に生きようと、我々は仏の掌の遊鬼でしかないのか そんな様々な感慨が浮かびましたので、香田くんの事件とセットで提示したのであり これは深い浅いで捉えるものでなく、問い問いであります 因みに適当なのですが、姉歯さんの奥さんの自死方法は知りません(笑 >フレーズの破壊力は随一。 ありがとう。ゼッちゃん シベリアの話で聞いたのは、シベリアの過酷な生活のせいか 農夫が夕陽に向かって延々と歩き続け、そのまま行方不明になる病気というか そういう現象があるみたいだよ
ノイズで歪まないゼッケンさんの判定をお願いします。
でもこれは
>>642 に対しての私の意見なので、関係無いですね。
まだ
>>640-641 の感想は言いませんが、クレームはありません。
異議無し。異常無し。
星ちゃん クレームなんて滅多に言えるもんじゃないよ 一刻言っときなよ
647 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/14(金) 23:31:58 ID:hUYiczwT
>>645 「ゼッケン! てめっ 調子乗んじゃねーぞう」
ってな感じで言ってみるのもおもちろい
648 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/14(金) 23:35:28 ID:hUYiczwT
星膿ちゃんの居住スレおせーて
649 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/14(金) 23:56:49 ID:hUYiczwT
殺伐したものが欲しい KICK me
※このレスは現在開催されているゼッケン杯とは無関係です。 居住スレは「荒れ狂う稲光と茶」であります。単純にオナニースレです。 直接貼り付ける程のものでは無いから、なんかそれっぽいのがあったら 見てやって下さいな。解りにくいけど一応返事はしています。 ※失礼致しました。引き続き「あ、分かった」スレを御堪能下さいませ。
せっかくなので、各作品への評文を書いて、クレームなり暗合に代えてみます
お三方もどうっすか
>>634 個人的な印象止まりなのですが、無人のようでいてこの情景は「声」に象られているように感じます
詩句を挙げればそれこそきりがないのですが
>むんっと沸き立つ足跡
>蚊のなまぬるい羽音がえんえんと続く
足跡が「むんっと」沸き立つというのがどのようなものなのか!
という、それを見ている人間にだけ体感されるような世界です
「なまぬるい」羽音を「えんえんと」続くように感じる者の「感じ」がこの世界を作り上げているように見えます
>>635 メッセージ性が主軸に据えられた作品のようですが
「見るな」から「気付けよ俺に」のあからさまな矛盾で閉じられています
詩の中身はその間を「繋ぐ」ものというよりは、その中に「満たしている」ものという形を取っていて
「人体」という感じがします。斬新です
>>635-637 大作ですが、即席で描き出しているような印象もあります
夕日を永遠に追いかけることを「強いられる」恐さがあります
abc氏のエキシビジョン作品を思い出したのだけど、関連はあるんでしょうか
あるとすれば、「強いられる」恐さと読み取ったものは
実は日常に潜むそれに「気付かされた」恐さということになるのだけど
そう捉えると俺も、やや大げさに感じます。「今に始まったことじゃないし」という抵抗ですね
仮に言葉がなまものだから大事に扱わなければならないとして
この作中では言葉を、指差す先でなく指として大事に扱っているように見えます
猿一兎氏の指差す先としてでなく、猿一兎氏の指先として示されているように見える
>>641 要は、明らかに夜中なのだけど、こんにゃく一つで夕方、っていうのをやりたかっただけの詩です
あら不思議、という
652 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/15(土) 04:21:35 ID:M93eKiPE
20%増。ゼッケンです。
なるほどー、でございます。
>>643 >溢れ出る言葉を今使わなくて、いつ使うのでしょう。私の難点はどこにありましょう?
いつ使うかじゃなくて、溢れ出る言葉の使い方、演出・構成にあります。
大げさな単語というのは響きがかさばっているから、
並べるんだったら工夫しないと言葉と言葉の間にスカスカ感が出てしまいます。
一連目、二連目remix:
三途の川にどろどろと血が注がれ、流れ
渡河する魂幾万、穢れを洗う行列を成す
大げさにしたいんだったら、単語の力を超えてもっと大げさにできたと思うんです。
*註
あのー、書いてる人たちには分かってる話だと思いますが、
文章というのは無いところから最初に書くのがいちばん難しいところでありまして
すでにある文章を得意げに改造して何事かを述べるのは恥だと思っています。
私、ひとさまの文章を勝手にremixしておりますが、
こういう反則を用いないと説明できない自分の頭のわるさを本当に残念だと思っています。
>>644 作品の中でもそれぐらいごりごり書いてくれりゃいいのに。
653 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/15(土) 04:35:49 ID:M93eKiPE
>>645 空を塞ぐノイズはおれによって呼吸され
おれの肺によって濾過される
純粋な気体は 結晶の湖を満たす一滴
654 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/15(土) 04:47:02 ID:M93eKiPE
>>651 無人の場を作り出しているのは場そのものではなくて観察者の静寂。
19さん、ありがとうございます。刺激的です。
「こんにゃく」(
>>639 )は夜中だったのですか。夜中にこんにゃくを取り出してなにを(以下略)。
655 :
銀杏 :2006/07/15(土) 05:14:41 ID:N7Wq8q99
このスレは朝も混み合いますね おはようございます 熱帯夜の明けた朝です ゼッケンさん評ありがとうございます ほくそえむは邪魔かも 雨上がりのやけに鮮明に見える月に嘲笑われた いらいらが出したかったんですが機能してないですね 繰り返しは音律の切り替えのため必要です この詩は朗読できるよう書いたもので前半凹んだ気分に合わせて あえて定型調を崩した自由律で記述し、それが時間の経過につれて落ち着きを増し 最終的には古風な定型のリズムでカイギャクに終わるように意図してみました 口に出してみると一呼吸あったほうがリズムの変化が自然にいくかと、、、
656 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/15(土) 05:42:10 ID:M93eKiPE
>>655 なるほどー。連発です。勉強になっちゃうなあ。
朝も、というか、私の場合、それは時差のせいです。いたって普通の時間帯で生活してます。
普通といっても、いまはコンピューターの前に座ってる時間が長くてついつい覗いてしまう。
うむ。怒られそう。
657 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/15(土) 05:54:35 ID:M93eKiPE
「浜で啼く」 小さなテーブルをはさんで座った女は ひたいのにきびを指先でいじっている 鼻の頭と鼻の周りに汗をかいている 尻の位置をプラスチックの椅子の上でやたらと変える しきりに脚を組み直し、そのたびにサンダルの爪先がおれの足に触れる にきびを触っていることに気づき、女は 胸をきつく締め付けるように腕を組んだ 自分はいまは事務をしているが、来年からはデザインの学校に行くつもりだ そういうことをしゃべりながら 何度も 女の視線はすばやくおれの顔を横切り、 下を向き、またおれの顔に戻る 女は長いことしゃべり続けていたが ふと黙って下唇を噛み、うつむくと トイレに行くと言って立った 欲情は排卵が近いせいだ 腹に卵を抱えた女たちが 月影の浜辺に集まり げぇ、と啼く 小さな歯が月光を弾く 波が素足を洗う かたちを変えられた骨盤が 海水に浸かって きしきしと鳴る
658 :
銀杏 :2006/07/15(土) 05:55:02 ID:N7Wq8q99
あと三十分あるので19氏にならって感想を >635 見るな 頭に浮かんだままを書き散らしたような若さが魅力 無自覚にわがままで、矛盾に満ちた他者への要求の数々は 奇妙なことにかえって社会の実相を浮き彫りにしていると感じた >636 情景が焦点を結ばないまま移動していく 前半タナトスの幻想イメージがちりばめられ死へむかう人間の旅が記述 バクダットから何者かが想定され(夕日が象徴化)自らにではなく他者へ憤りが向けられていく 他者の実相が鮮明でなく前半との不整合が気にかかる スピード感のある連想が魅力 ちりばめられた詩句のあちこちは"あっ"と思うほどいい 全体の構築がうまく機能していないのが残念
659 :
銀杏 :2006/07/15(土) 06:03:09 ID:N7Wq8q99
ああ すれ違いましたすみません で19氏のこんにやく 不条理が魅力 なぜ?こんにゃく?と思わせるとこがいい アクレイ退散の護符みたいだ てか 彼は吸血鬼?
660 :
名前はいらない :2006/07/15(土) 23:22:37 ID:hn/eTiNG
真実を大切に(^^) 必ずここから出ますから(^^)
661 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/15(土) 23:27:54 ID:Bw99h52R
右に倣えで似たようなことを。以下
>>634 並々ならぬお人だとお見受けします。
この詩には真夏の夜の青い庭先が描かれ
その月の光もビンビンに感じます。
虫という言葉にも何故か光を感じさせ、薄暗くひんやりとした、
そう、丁度今夜みたいな日には涼しくなる詩です。
でももったいないかな。流れるようなリズムは見出せませんでした。語句で勝負した感じで、その点においては見上げるお人であると推測します。
おそらく詩板でもトップレベルに入る詩人。
ニューフェイスなのかどうか知りませんが、今後の活躍を期待しています。(語彙があるのはいいね
あーと、一行目の足跡の描写がどうも頂けません。
>>635 このリズムはいいですね。しかし、けれど、失礼ながらこのような詩はθでも結構作られているタイプの詩ではないかと思われます。
問題は、決まりフレーズを随所に入れるかしないと軽い内容で終わってしまう。
内容は正直軽い。故に超語句が必要だと思う。ポイポトボーイ・トゥルモギさん処で修行するかすれば、いい方向にいくんじゃないかな。
良いモノを持っているんだから
>>639 リアリズムというか、ただその時の状況をそのまま描くなら、文章をだらだら書くのでなく短い単語でビシバシ貼り付け刻む方がリズムも出る。
で、描きたいことなのだけど、此処ではそれが自己満足に陥っていて読者の共感は得られない。
やりたかったことが、実験的というか失敗しようと難しいことをやろうとする態度はいいのだけど、中々難しいね。
それがこんにゃくにあるのだろうけど、それ以外にも改善点はあると思う。
3者の中で個人的にはあの作品が一番であると思う。問題は私の作品がどのポジションに属すかです。最下位だったら最高です。ハップンします
662 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/15(土) 23:29:08 ID:Bw99h52R
663 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/16(日) 02:41:41 ID:R2I1MfBQ
ゼッケン杯第一ラウンド判定
1位
>>634 :銀杏「常夜灯に燕の巣」
2位
>>635 :星膿「見るな」、
>>637 :19 こんにゃく
4位
>>636 :猿一兎 『三途の川はバグダッドを流れる』
獲得ポイント
銀杏さん→19さん +1
19さん→猿一兎さん +1
猿一兎さん→星膿さん 0
星膿さん→銀杏さん 0
第二ラウンド。傾向と予想
銀杏さんがひとつ群を抜いてる。次も手堅く書いてきたら、たぶん、誰もかなわない。ただ、猿一兎さんがハマった場合は別。この人の詩には傑作か駄作しかないんだろうと思う。
第二ラウンド。お題「pain」。
指名をまずよろしくお願いします。
664 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/16(日) 02:42:39 ID:R2I1MfBQ
665 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/16(日) 07:02:44 ID:R2I1MfBQ
「お迎え」 その傘をずっと、差していたいの? そう。ずっとひとりでいられるから ずっとひとりでいたいんだね ううん。わたしはずっとわたしでいたいの 雨が降ってからでは 誰も迎えに 来てくれないもの あめ アメ フランスフランス ジャーマンが シリアでヨルダン パレスチナ BITCH BITCH jap☆ jap☆ Run→Run→→Run→→→ばきゅーん
666 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/16(日) 08:44:55 ID:R2I1MfBQ
にゃんと。銀杏さんはリーフさんの覆面だったぁぁぁぁぁ。 「とわダマシイ」 カラダもココロも快楽原理だから 理性と野生を調和させるのは裸一貫ど根性 入魂入根おれを刺し貫いてくれ
667 :
銀杏 :2006/07/16(日) 09:06:03 ID:vszYltqr
>666 おはようございます。(だってさ、最初に捨てハンでと書いてなかったけ?) 1回目終了。ありがとうございます。 2回目指名ですが、1回目で絡まなかった星膿さんにお願いします。 お題painですか、、、、、 >猿ー兎さん 評ありがとうございます。(誉めてもらった!誉めてもらった!) 足跡ってさ、臭いです。とくに雨上がりの柔らかい地面の上につける足跡は 地表の膜が破れて土のにおいが湧き上がるような気がします。まして素足の足跡だと 別の臭気がついちゃいます。 >19さん 観察者の視点。猫に重ねたつもりの人の視点っつうやつ?
668 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/16(日) 09:48:58 ID:R2I1MfBQ
「UFO」 あ、UFOじゃね? ちがう。月だ ち、わぁってるっつーの そうか? そうだよ なにが? 月をUFOだって指差しちゃいけないってことだよ そうさ。おれといっしょのときにしちゃいけないんだよ、そんなことはおれといっしょにいて きみはそんなに退屈しちゃいけないんだよ、ああ、新月の晩だったらよかったんだ そうしたらきみは月明かりに照れることなくおれの顔を 明かりのないまっくらなさえぎるもののない闇の中で きみはおれの顔を記憶で見るんだ きみの記憶に刻み込まれたおれの顔を きみはおれの見えない顔を見る そして きみは指先でおれの輪郭をおぼえるだろう あ、やっぱりあれUFOだったんだ、ほら、ほら! ホラ!
669 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/16(日) 09:52:55 ID:R2I1MfBQ
>>667 名無しさんの場合のつもりだったんですよ。
いや、いいんですけど。おもしろかったから。
へぇ〜銀杏さんはリーフという本コテを持っていたのですね。ニューカマーだとばかり思っていました。
>>663 クレーム・ジュースを一杯どうぞ!
>獲得ポイント
銀杏さん→19さん +1
19さん→猿一兎さん +1
猿一兎さん→星膿さん 0
星膿さん→銀杏さん 0
先レスのルールだと対戦者同士の良い方に、ポイントが上がるんんじゃなかったっけ???*
0が2つあるけど、どちらかにポイント加算でないの?*
>>猿一兎さんがハマった場合は別。この人の詩には傑作か駄作しかないんだろうと思う。
えぇ〜と誉め殺しですか?*
あれだけ誉めといて、突き落とすのがゼッケン流ですか?
私が余計なことを書いたから、最下位なのでしょうか
私は未だ詩板に来て、一ヶ月くらいしか経たない名無し
コテ付きで作品投下したことないし、私の作品を知っているわけないと思いますよ(^^)
ふ××んな! このちん×まる出×野郎!!と言ってみたい気分(Wでちゅを
指名します。銀杏くん
胸を借りて頑張りサービスしたいと思います
671 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/16(日) 16:08:00 ID:R2I1MfBQ
>>670 ご指摘ありがとうございます。点数のつけ方、間違ってました。
訂正
銀杏さん→19さん 銀杏○
19さん→猿一兎さん 19○
猿一兎さん→星膿さん 星膿○
星膿さん→銀杏さん 銀杏○
獲得ポイント
銀杏さん 2点、19さん 1点、猿一兎さん 0点、星膿さん 1点。
その他、猿一兎さんへ
>私が余計なことを書いたから、最下位なのでしょうか
いいえ、ちがいます。作品を私なりに比べた結果です。
句の作り方は凄いけど、その他はだめだって言ってるでしょ(
>>641 )。
長所を殺すほどの演出・構成の弱さが
>>636-638 を最下位に置かせてもらった理由です。
>私は未だ詩板に来て、一ヶ月くらいしか経たない名無し
>コテ付きで作品投下したことないし、私の作品を知っているわけないと思いますよ
一本だけしか読んでないのに好き勝手に言い過ぎたかもしれませんね。
でも、爆発力を期待させる一本だったので。
>ふ××んな! このちん×まる出×野郎!!と言ってみたい気分(Wでちゅを
ええ〜。言ってるし。
672 :
名前はいらない :2006/07/16(日) 16:19:32 ID:zHsP6put
673 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/16(日) 17:13:33 ID:27VFyNJ6
>>671 はいっ!!わかりました(^.^)
でも19さんに負けたのが悔しいです
次頑張ってください 次は星膿さんにお願いします
なんかのびてる、三光年ぐらい。 えー・・・把握しました。お疲れ様です。 次は猿一兎さんを指名させて下さいませ。 お題はパインですかそうですか。ギトギトにしてみせます。
「幸福」 あたしは仕合わせでしてねえ そりゃあもう、言葉には言い尽くせないぐらい 色んなことで仕合わせです 空青いですしね からす、道路の真ん中で猫の死骸喰らってました 柔らかいとこから喰らうんですな あれは 腹つっついてます。 庭にコンクリートのたたきがあって、ひびがはいってるんですが 草が生えてきたんです。 よくよく見ないとわからないようなちっさな花が さきっちょに咲いてるんですよ。 明日にはあれ抜いちゃわないとまずいんですが 今日はそれを見て 泣いてもいいかなって思います。 空青いですね。
677 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/16(日) 23:30:13 ID:27VFyNJ6
それでも19さんに負けたのが悔しいです(涙 星膿さん ご指名ありがとう! これで私が銀さん星さんに連勝すればまだチャンプの望みはあるわけで。 ありがたい 後はゼッケンさまに任せた
678 :
猿一兎 ◆Y.yUJLY58E :2006/07/16(日) 23:30:52 ID:27VFyNJ6
【1945以前】 熱を溶かす風鈴が 風に揺れている 崖の上で女が震えている 咽喉を乾かした猿に 太陽が雨を捧げ 滴る血は塩水と交わり 排水溝に流れ込む 眼球に刻まれし地獄は 胸を突き刺し 頬を伝う感情は 行き場を失う 四散する桜は血反吐を流し風に舞い 赤黒く塗られた銃創と砕け散った石榴 水たまりと腐臭にたかる蠅 振り絞る声は舞い上がる土埃と爆音に消される___ 胸に込み上げる追憶と 眼前の狭間に存在する無音状態の中で 空は引っくり返り 黒鴇が舞う空に 故郷を映して死んでゆく 青い空と緑に輝く木々の中で 鳳仙花に弔われながら
・咎人と夜風 今日も夜風が痛いと囁く 俺は退屈だと答えている ではそれを捧げなさいと風の子を拝殿にかしずかせる ぶっ壊れてんじゃんと廃墟を指差す あなたが横流しばかりしてきたからですと言われる ぶっ壊れたのが先だよと髪の辺りで答える ここら辺りで少しテンションが上がる さっき歩きながらとつおいつ考えたんだけど ・捧げなければ力にはならないのだそうです ・愛は無慈悲を旨として ・「追」の一字を組まない よくできましたと言われる。言うだけなら誰でもできるよと答える なぜ言わないのと言われる。釣り合わないじゃんと答える 裏切り者と言われる。今さら何言ってんのと答える 昔からじゃんと答える あんたが吹いてきたのはそういう奴の揺りかごから墓場までだったじゃんと答える この辺から気分が乗ってきて嬉しくなる なのになぜあんたが俺に対してそういう側に立てるんだと答える あんたでさえそれほど簡単にたらしこまれるのかと答える それはあなたが私を殺したからだと言われ 言われたような気がし、気のせいだったような気もしてきて 跡はなくなり、俺は満足した
680 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/17(月) 06:46:22 ID:PrpyU7Ij
第二ラウンド指名
銀杏さん→星膿さん
19さん→星膿さん
猿一兎さん→銀杏さん
星膿さん→ 猿一兎さん
>>676 銀杏「幸福」
>>678 猿一兎「1945以前」
>>679 19「咎人と夜風」
星膿さんの作品がまだではありますが、私、言わずにはいられません。
みなさん、ついに牙を剥きましたね。
どの作品からもそれぞれの凄みがぶわっと吹き付けてきて、
わたしはなんだかずたずたになってしまった気分です。
えー、私がまず敗北感を味わってしまいました。
ゼッケンは正直逃げたい。これに順位をつける? おれが?
胃が痛いです。
「連鎖する白 憑き纏うジレンマ」 ここに在る音色 全て殺して下さいな 後ばかり気にしていると 風邪を轢きますよ 振り向けば 眼下に散らばる柘榴の実 どうか残さず 拾い集めて魅せる貴方を見させて 寝返りは罪ですね 貴方があまり好まなかった線香花火 それに焼き焦がされた右腕は水膨れとなり 翌朝 膜が破れ剥き出しにされたピンク色の肌は 風を受けただけで沁みました もう 壊さないで 間違えないで お帰り下さい 手の指 まとめて お返ししますから どうか 遺さず 白々しい 面影 捏造と刹那の狭間で食べるチョコは美味しい 冷蔵庫のドアは触れても冷たくない 霞む時すら与えず 無情に鳴り続けるオルゴール 明日もまた 堂々と
>>680 なんせゼッケン杯ですから
勝敗はゼッケンさんが決める訳で
勝因も敗因も なんとなくならば
それも有効な訳で
胃を痛めるのも逃げるも殺すも....略。
あ、分かった。これがpainですね。流石。
ぱいん ぱいーん 天国の新・クラウン英和辞典
>>682 さすが。星膿さん、うまいこと言ってくれました。座布団3光年。
第二ラウンド指名
銀杏さん(2点)→星膿さん
19さん(1点)→星膿さん
猿一兎さん(0点)→銀杏さん
星膿さん(1点)→ 猿一兎さん
>>676 銀杏「幸福」
>>678 猿一兎「1945以前」
>>679 19「咎人と夜風」
>>681 星膿「連鎖する白 憑き纏うジレンマ」
ちょいとお待ちください。
684 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/18(火) 06:43:01 ID:KFGLTT5j
感想
>>676 銀杏「幸福」
死との境界線を見つめる生。その境界線をいつか越える日が来る。
そう遠くはない。やるべきことをやり終えて感謝の日々。
語り口の達観した穏やかさの裏で疼く青空への惜別。
>>678 猿一兎「1945以前」
戦地にて最期に見る故郷。あらゆるものが引き裂かれていく、肉体、家族。
旋回する巨大な鉄塊に巻き込まれる。美しくあってはならない。
>>679 19「咎人と夜風」
生の内部に沈殿する鈍痛。罪の意識を影になすりつけて痛み止め。
誰も殺してなどいない、うそだ! 誰かを殺したはずだ、そうじゃなければこの痛みはなんだ?
でも、あなたは誰も殺してなどいない。
>>681 星膿「連鎖する白 憑き纏うジレンマ」
記憶から立ち上げられる感覚はすべて痛覚につながっている。
遮断し、関係を断て。
麻痺しさえすれば「堂々と」明日をふるまうことができる。
もう、細かいことなんて、なんにもないんですが、他の方たちはどうでしょう。
クレームタイム。参考意見募集。
嘘 は じ め ま し た
「おれは大丈夫だ。ひとりで帰れる」1/2 夜中泣き続けて目を赤く腫らした右隣の部屋の男は アフリカに行くのだと言っていた でかいライフルでライオンやキリンを撃つのだ おれは平和を愛好する 撃ち殺されるのは平和な気分ではない そうなる前に連中の毛皮を部屋に飾る 左の部屋の学生は父親がアラブ人で母親がイタリア人で 肉体に魂が宿るのではないと言った 魂が身体の居場所を定める おれは一晩中踊ってひざのじん帯を伸ばしてしまい いまは歩くのに不自由だが 魂のほうが身体より大きいってことが分かったよ 魂が肉体を包んでいるんだ それは調和だよ、きみは調和を理解したんだ カフェで隣の席に座っていたドイツに10年住んだカナダ人はそう言って、うなずいてみせた 英語のできない日本人のおれは黙っていて、考えていた 魂というのは誰かの所有物じゃなくて分け与えられているものだ たとえばお気に入りのキャップなんかと ひとりのときでも誰かの存在を感じるときがある そんなときには誰かもそう感じている 近くの人間とは限らない 魂がつながっているのは
誰の存在も感じないときがある それは魂を失くしているからだ 肉体だけで生きている状態だから自分が死んでいるような気がする おれはキッチンの椅子に座る 魂が帰り道を見失わないように おれが魂を見つければ、魂もおれを見つける キッチンの椅子に座ってじっとしていると おれはおれのことを知っている誰かに電話しなければならない気がしてくる おれはこのまま消えてしまうんじゃないだろうか、しかし そんな相手はいない、そんな気がしてくると おれはパニックを起こしてはいけない、椅子の上にいる自分をおれはここにいると信じなければ 自分の身体を両腕で抱え込んでいると おれは縮んで黒い染みの点々になって空中に吸い込まれるのでおれは 部屋を出て通りを歩き始め、街の音がおれの外側を埋めてくれるから おれに輪郭がまだあることが分かる 東の空が白み始め、夜明けの風を浴びる 帰る場所を思い出せない 行くべき場所はまだあると信じる
688 :
名前はいらない :2006/07/18(火) 09:46:03 ID:nJ+k6I6Y
19 ◆gwnULb/9mw バイト辞めるなよ
689 :
銀杏 :2006/07/18(火) 20:11:59 ID:6Zzvtc6n
ゼッケンさん、そんな具体的なもんじゃあないっすよ。。 まあ、年はとってますが(板の平均値よか。。) ただまあ、幸せであるのは事実で、イタイイタイっていってる詩には近頃飽きてきたっていうこともあって、 ちょっと書くスタンスが取りづらかったんです。 今回の4作はみな痛みの捉え方が異なっていて興味深いです。 猿―兎さんは、歴史の記憶にもぐりこんでモデルをとった強烈な痛みそのもの記述。 どうも、沖縄戦線での集団自決みたいです。(絶壁から海へ) タイトに刻まれた文型がとても美しい. ただ、四散する・・・・の一行が妙にくどく感じられました。
690 :
銀杏 :2006/07/18(火) 20:13:49 ID:6Zzvtc6n
19さんのは痛みに幽霊のような人格を与えた寓話形式で、痛みとの対話を描きだしてます。。 軽く突き放したような主観の乾いた感じが気持ちいい。 この詩を読みながら、この痛みの幽霊には何をあてはめてもいいのだけど、 なんとなく詩神と才能を思い浮かべてました。 一人の青年がいて、才能に溢れているのだけれど、なんらかの絶望のはてにそれを捨て去ってしまう。 捨て去られた詩情は、夜な夜な主人に訴えにくるわけだけど、なにせ天邪鬼な青年の 詩情であるから、そのへんの呼吸は慣れたもので、涙ながらに訴えるようなことはしない。 祭壇へ自分を捧げろといってみたり、横流しするなと暗にいさめてみたり、 まだ主人の中に残るものを確かめてみたりもしたりする。 青年のほうも心得たもので、なぶりに来る詩情の本音を軽くいなして過ごす。 かすかな後ろめたさを意識し、ついと消えてしまった詩情の影にどことなくせいせいした あっけなさで詩が終わる。 こんなサイドストーリーを思いながらひょうひょうと吹きさっていく詩に浸っていました。 星霜さんのは最初の2行 「ここに在る音色 全て殺して下さいな 後ろばかり気にしていると風邪を轢きますよ」 気のくるった美しい恋人の口から漏れるごく真剣な言葉みたいで、凛とはりつめた狂気が匂います。 それを見つめる相方の心の痛みみたいなもんが一番目の痛みですか。。。 んだけど詩のほうは単純な構造じゃあなくて、前半はどうも交替しながら狂う者と見つめる者との 会話が描かれ、(蚊取り線香のヤケドで痛がっているのは見つめる者の方の現実)後半では この話そのものを書き出した作者の姿がさらに書き出されてるような気がします。 「捏造と刹那の狭間で・・・」はこんな物語を書いちゃう作者の自嘲が響き、最終連、オルゴールは どうもその自嘲をメンヘルチックに〆たみたいで、痛い。。痛みのオンパレードでした。
691 :
リーフレイン :2006/07/18(火) 20:27:04 ID:6Zzvtc6n
692 :
edo ◆34law0hz56 :2006/07/19(水) 00:07:50 ID:QSc+RWOk
>684>もう、細かいことなんて、なんにもないんですが、他の方たちはどうでしょう。 クレームタイム。参考意見募集。
693 :
猿一兎 ◆34law0hz56 :2006/07/19(水) 00:11:59 ID:QSc+RWOk
>>692 (間違い投稿)
自爆しちまったい♪(べろ
何も考えないで投稿した(馬鹿だねほんたうに
クレームはありません
ゼッケンさんの公明正大さを信じます。
あえて言えば、お題は【死】か【戦争】・・・・・・に変えて欲しいけど
無理は承知す
負けるとしたらこの一点しかない(笑
694 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/19(水) 02:49:56 ID:qrHddFIA
猿一兎さんはエドさんだったああああ→ →ぁぁぁぁぁ、ハイ というわけでね、ゼッケンです。第二ラウンド。私は幸せでした。 19さんと星膿さんはなにかないですか? 他の方はどうですか?
んん、座布団3光年ワッショイ。 運ぶの大変なんだからたまには手伝って下さいよぅ。 私はYではないのよ HAHHA〜♪ 一巡目と同様、異議は無しです。おとなしく正座して待ってます。
>>691 リーフレインさん
ありがとうございます。
来週あたりにでも
こっそり参加させていただきます。
集まっていた場合は
こっそり覗かせていただきます。
697 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/20(木) 04:49:01 ID:TemICQXS
第二ラウンド判定
私の中の「pain」。
1位
>>679 19「咎人と夜風」
2位
>>681 星膿「連鎖する白 憑き纏うジレンマ」
3位
>>678 猿一兎「1945以前」
4位
>>676 銀杏「幸福」
銀杏さん(2点)→星膿さん 星膿○
19さん(1点)→星膿さん 19○
猿一兎さん(0点)→銀杏さん 猿一兎○
星膿さん(1点)→ 猿一兎さん 星膿○
銀杏さん 2点、19さん 2点、猿一兎さん 1点、星膿さん 3点。
星膿さん、逆転勝利。ドンドン!
698 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/20(木) 04:49:33 ID:TemICQXS
各賞です。 言葉 いちばん「赤い夕暮れ刻のシベリアを西進する農夫のように」 にばん「三途の川はバグダッドを流れる」 断面 いちばん「冷蔵庫のドアは触れても冷たくない」 にばん「空青いですね」 視線 いちばん「咎人と夜風」 にばん「幸福」 好き勝手やれて楽しかったです。 おつきあい頂きほんとうにありがとうございました。 刺激を受けました。 それではみなさん、ごきげんよう。さよなら。
お疲れ様デス おーいぇ
701 :
銀杏 :2006/07/20(木) 12:42:57 ID:MGejQ+u3
ゼッケンさん、お疲れさまでした、ありがとうございます。 この指名制って面白いですね。 星膿さんおめでとうございます。影の勝者の19さんもおめでとうございます。
ゼッケンさんと参加者の方々 開催されてから9日が経ちますが 楽しかったです。ありがとうございました。 指名制度のおかげですね、ほんとに。 とにかく今は喜びに浸りながら 値引きされたメンチカツでも頬張ってみます。
703 :
猿一兎 ◆34law0hz56 :2006/07/20(木) 21:13:06 ID:ud/vGnnf
今回覆面マスクで参加しました。 どうもありがとうございます 優勝者並びに主催者及び面子の方々に感謝です。 このマスクは捨てます。基の鞘に納まり では
ゼッケンさん お疲れ様デス 企画というかイベントよかったデス 参加するイベントっていいなと すっげー思います 練りものさんとこでもあったし これからリーフさんところも 肉スレにもあったかな なんかいいな〜と思います ぺこり
ゼッケンさん皆さんお疲れ様でした 星膿さん優勝おめでとうございます 何つーか、会期中は久々密度濃い数日を送れました ありがとうございました
今度は評価人として こっそりきたら また構ってやってね
707 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/22(土) 07:04:57 ID:oBvo0RGz
「夕立、アスファルトの匂い」 おれのものはおまえのもの おまえのものはおまえのもの すべて、おまえのもの 東京湾ってハートのかたちしてるじゃん えー? してねーよ してるって ばっちこーい ばっちこーい 何度だって言う ばっちこーい
708 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/07/22(土) 09:29:14 ID:oBvo0RGz
「森の奥で」 おれは逃がさない 泥中を青い腹で這い回りながら 月を 見る
「薄情」 けっきょくのところ、おれは 女とはセックスしかすることがなくなるし 男とは握手した後、ビジネスの話をするしかなくなるんだ そういう人間なんだなって思った そう思うと さみしくてたまらなくなるだろ? だから そういうときはさ 宇宙服の上からタキシードを着てめかし込んだ宇宙飛行士が 月面でワルツを踊るところを想像する 飲むことの出来ないシャンペンを片手に持って 昇ってくる地球に空いてるほうの手を振る みんな、あそこにいるんだよな 音のしない砂漠で ふわり ふわり 遠くへ 遠くへ ステップを踏んでみたり して さ、
「森の奥から」 おれは逃がさない 青白い肌で泥の中を這い回り 月を 追う
「きいろ」 風が気持ちいいですね 日差しもここちよくて 胸が苦しいですね
「番付」 キスずもうしようか ちゅ、ちゅ、ちゅううううううう
「切り取り線」 おねがいです 美しいからといって これ以上 奪わないでください わたしの涙は あなたのために流れているのではないのだから あなたは 涙を まるで戦利品のように指先ですくいあげようとする なつかしい自慢話をするように正当化する むかし、むかし あるところに住んでいた 女の子と男の子の幸福なおとぎ話には続きが ありませんでした 無人のおとぎ話の長い長い余白には わたしは 花を 植えたい 花には 澄んだ水が 必要 だった だから 泉にひたそうとするその手を引っこめたら 背を向けて二度と振り返らずに 歩いて 行って ください わたしがいなくなった後、あなたが もしも覚えていたら あなたが 花に水をあげてください わたしはそのことに 期待はしていません
「忍び足」 ぼくらは校庭の草むしりをやらされた 校長はぼくらを監視していた 担任が拳銃自殺した罰だ
「追悼」 麻袋を頭からかぶらされた女が 砂漠の丘を登っている 女が頂上で力尽きて倒れたとき おれの乗ったジェット機は女の真上を飛んで離陸した なめらかな赤い革の客席に腰掛けたおれは 純白の花嫁のショールをおろし、顔を隠した
「ピクルス人間」1/2 おれはビン詰めの酢漬けです もしもあなたがまだ親切にしてくださるのなら ビンごとおれを海に流してください ビンから外に出されれば おれのカラダは滅びてしまう あなたをこのクルーズに招待したのは おれの過ちだったのかもしれない おれはいま恐ろしい夢を見ています あなたがヨットの甲板にビンをたたきつけて割る夢です ほどよい甘味とさわやかな酸味のきいたビネガーはすっかり流れてしまい、 おれはカリブの陽光に焼かれてからだじゅうが水ぶくれになるのです あなたはそれを見て笑いはしないが、非常に満足している この一瞬のためにすべてを失った自分を一種の英雄だと誇っている おれとおれに跪いたあなた自身に対し、 あなたは、あなたの自尊心に復讐を果たさせた 自意識と自意識の内部にしか存在しない外界を征服したあなたは 漂流するヨットの中で残りわずかな余生を悠々と過ごす
ビン詰めの酢漬けであるおれはあなたの友人のつもりだった ただ、ビンから出ることはできなかった あなたがそのことを深く気に病んでいることをつねづね気の毒だと思っていた しかし、その一方ではあなたがビン詰めのおれを手放せずに 執着を切れないでいることに優越を感じていた その報いを受ける、その瞬間が迫ってきて おれは急におそろしくなったのです このヨットはあげます。どうか、ビンごとおれを海に流してください (このように言えば、あなたは憎しみを隠さなくなった目で毎日 ビンの中のおれを飽かずに覗き込むようになるだろう かつて崇拝したおれを侮蔑する快楽を永く保とうとするだろう おれは滑稽なあなたをビンの中から眺めて退屈を凌ぐ おれは酢漬けでなければ生きられないおれの弱さに十分な復讐をせねばならない)
「いま憎んでいる者が敵とは限りませんよ?」 永遠の愛なんてありませんよ? あっても別に困りませんが この世では無用のまさに長物 子孫繁栄 家内安全 愛じゃなくってお守りが必要 肉の世で生きてるみんなに一対一で与えよう ジーザス! おれの肉棒クライスト 腰から下の博愛精神 頬張る欲望 しみ出る肉汁 いつか本当の敵を見定めるまで 愛は、とっておきなさい
「皿」 あなたはいまなにを信じたいですか? おれは善意ですね 人に善意を向ければ善意が返ってくるということを信じたいです それでは、いまからこれを壊します いいですか、壊しますよ はい、壊しました なるほど 人に悪意を向ければ悪意が返ってくる こちらの方がより確実だと感じられます つまり、おれが信じているのは悪意だってことだ 善意の恩恵にあずかるのはごくたまに幸運なときだけ 悪意は飽きるほど浴びるほどオゾンホールの下で日光浴してるようなもんだぜ おれに用意できるのは 前からすれちがう人間に顔を見られないようにするのが精一杯の小さな傘だけだ それでもずぶ濡れになるのは違いないのだが だから傘をそっと差し出してくれる善意にたまに会うと感激する たまにはおれもそうできるといいですね お互いにむずかしい世の中ですから
「危機」 ポヒン 頭のてっぺんがちっちゃく噴火した 煙がひとすじ昇った SOS?ってことかな うーん、離れたらよく分かんないよ
721 :
ゼッケン :2006/08/03(木) 11:22:09 ID:4rIN5o7c
「八月はさよなら」 八月はさよなら 水面を切る光 からだを伸ばして浮く 雲といっしょに流れる つかめない空 ロケット花火に点火 ひたいにかざした手のひら 葉ずれの風
「ゴムぞうり」 おれは火のついたタバコを深く吸い、くちびるをつきだすようにして 煙を 赤ん坊の顔にふきかける 赤ん坊はくるしげに歯茎だけの口をうすくひらいたが 泣き声を上げるだけの元気はもはやないらしい おれは赤ん坊の顔の前で手のひらをひらひらさせて煙を払ってやりながら、 なあ、おまえさあ、これもう捨ててこいよ。死んじゃうよ? あるじゃん、教会の前とかにさあ、この子をよろしくお願いします、とかってさあ すると女はうつむいたまま、ごめんなさい、としか言わない 女はおれの部屋に赤ん坊を連れてきてからずっと同じことしか言わない だから、なんだよ、ごめんてさあ、おれがなんかわるいことしたみたいじゃんさあ、 これ、おれの子じゃないんでしょ、ぶっちゃけさあ。なんにも言わずに産んどいてさあ なんだよ、ごめんって? 似てないじゃん、ぜんぜん。なんだよ、もう、 自分で捨てたりするのいやだから、おれんところにきてるんでしょ? それをさあ、 ごめんってさあ、なんだよ、それ。ねえ、ちょっとあんたさあ、ちょっとおかしいんじゃない? いいけどさあ、じゃあ、おれが捨ててきますよ? ねえ、それでいいんでしょ? ちょっとさあ、もういいけどさあ おれは油性ペンのふたを外し、赤ん坊の頬に このこをよろしくおねがいします と書く 空いている頬に念のために捨て子と書く ついでに額に肉と書いた 破れないように二枚重ねたコンビニの袋に赤ん坊を入れる じゃあ、行ってきますからねと言って、アパートを出る
夕暮れ、川沿いの道。小学生たちの列とすれ違う。黄色い帽子なんてかぶっちゃってさあ たしかここらへんだと思っていた場所に教会はなく、赤ん坊はけっこう重くて ビニール袋のひもが指の関節に食い込んで痛い。左右持ち替えつつ歩き、陽は落ちて暗くなり、 腹が減ってきて、住宅地の一軒の玄関前に買い物袋を下ろし、ピンポンダッシュして逃げる 底の薄いゴムぞうりがぺたぺた鳴って、われながらかっこわりいなあと苦笑いする 吉野家で並に卵とみそ汁をつけて注文する 熱すぎるみそ汁をわりばしでかき混ぜて冷ましながら、女はもう部屋にいねえんだろうなあと思う
分かったスレも一周年でございます。 なんと、ろむせん会のみなさまも一年歳とったというわけでございますな。 すげえ。ゼッケンです。 お互い歳をとりましたなあーっはっは。ありがとうございます。 文章を詩板に載せ始めたのは梁山泊の第78回「恩返し」の回からで これが2004年の10月。作文歴もそろそろ二年となるわけですが、 もっとうまくなりてえなあ、ちくしょう。 とっくに愛想尽かされてるのでは、という緊張感がたまりません。 自業自得ですが。でもまだ続きます。予定では。それでは。
>>724 一歳の誕生日おめでとです
百歳ひゃくさい目指して
長生きしてちょ
>>725 みんな、百歳になったらどんなの書いてるのかなあ。
すごく楽しみですね。
パンダの毛皮のコートが欲しいの と、彼女は言い、おれは上野動物園を襲撃した 帰りはおれと弟のふたりで パンダが抱きついたままのタイヤを物干し竿にぶら下げ、 それぞれの端を肩に担いで走った 部屋に戻り、おれは弟に金属バットを渡して言った これでガツンとやっちゃってよ 弟はおれの尻をバットで叩いた うおう。おれじゃないでしょ。パンダでしょ、パ。ン。ダ。 「死闘」 「パンダ!」 「ブイエス」 「ブラザぁー」 えー、おれがやんのかよ。 しょうがないでしょ。虫も殺せない兄でスマン なんだよ、スマンて。はっきり言って、死んでください、おにいさん たしかにそうなんだけどさ、おれが死んでおまえが倍生きられるんだったら、てさ ほんとにそう思うんだよ。ムリだけど。じゃ、そこのパンダの眉間をガツンと。バットで、ガツンと 弟はパンダにバットを振り下ろした
おれはパンダがこんな声で吼えるものとは知らなかった 猛り狂ったパンダは弟に突進し、のしかかると、竹を噛み砕く牙で弟の喉笛を狙う 弟はバットを盾にして必死に防ぐ そういえば普段食べている笹が山になくなると、パンダは里に下りて家畜を襲うという話を聞いたことがある アニキ! パンダってこええなあ アニキィッ! おれはパンダの背後から首に電気コードを巻きつけると両腕で締め上げる なんとかパンダを弟から引き離そうと試みる。くるりとパンダがこちらを向いた 牙がおれの目の前にあった。生臭い息が顔にかかる 鈍い音がしてパンダは床に伸びた 立ち上がった弟が振り下ろした金属バットを握り締めたまま肩で荒い息をついていた おれと弟はぐったりしたパンダを間に挟んだまま、しばらく口をきけなかった 出来上がったパンダの毛皮のコートはかなりかっこよかった おれは彼女とは結婚する気がなかったので、これを彼女のものにするのは惜しかった 弟には結婚するつもりの相手がいるらしかったので、弟に渡した 弟はこれは彼女の趣味じゃないと言った じゃあ、おれたちふたりで着たいときに着よう と、彼女と別れるつもりのおれは言い、 弟はアニキしか着ねえよと言った そういう弟のそっけなさがおれは好きだった さらに言えばこのそっけなさは 弟には最初からこうなることが予期されていたからにちがいなく、 そのことがおれには嬉しかった 冬になったらパンダの毛皮のコートを着て 弟と街を歩こうと思った
「8月6日」 神さま、今度つくるときは我々をあまりあなたに似てないように創ってください 我々は疑り深く、嫉妬心に満ちて、さみしがりやです そのために 愛しすぎるのです そのくせ、愛されてみると非常に冷淡になるのです 不自由さに耐えることにのみ関心を移すのです あるいは束縛から逃れることをこっそりと夢見るようになるのです 我々の曲がった脳には世界が奇妙に歪んで映るのです 神さま、あなたに似せて創られた人間はあなたを愛しすぎるので あなたを冷静に理解することが永久に不可能なのです 神さま、今度つくるときは我々をあなたのようにではなく、 あなたの愛するもののように創ってください 劣化ウラン弾のように
ゼッケン杯とか一周年とかおめでとうございますやらお疲れ様ですやら。
7月分について
>>576 「殺菌」
使われている言葉や言い回しは、正直、好きなほうではない・・・はずなのですが
とても気になる作品です。 多分、テーマとか が 好きっぽい。
>>602 「オレンジジュース」
>月にも蝶にも意味はないのです
>ただの画面の効果なのです
>太陽はまったくふつうに輝く
こういったところがとても好みでした。
>>665 「お迎え」
とりあえず、結構大声で歌っときました。
>>668 そんでこれも好き。「UFO」
好きだーなんだと書いてみただけで、感想にもなっていない気がしてきましたが
それでは8月も、楽しませていただきます。
>>730 や、宮坂さん、ありがとうございます。
星の連作、いいな、なんだか。と、読ませていただいておりました。
それから新スレ。詩板で読むところが増えてうれしいです。
あと、ヤプさんの十番勝負は面白そう。こういうのわくわくします。
わーい。
「闇退治」 自分の進む方向に矢印を 5メートルほど進んではチョークで地面に描く おれはそうやって進んでいく男を見た 白人で太っていて顎の肉がだらしなく、頭頂が禿げていた 洗ってないらしいワイシャツに新しい汗じみをまだらにつくって 男はだらだらつづく坂道を 5メートルおきに矢印を描きながら 緩慢な動きで登っていった 坂のてっぺんに立ったとき、男はちらりと振り向き、 向こうへとだらだらつづく下り坂へ姿を消した ほどなく ぼんやりと立ち昇る昏い陽炎のような一頭の闇が男の後を追ってきた 地面からひとつずつ矢印を引き剥がし、嚥下する 男の残した矢印は闇の体内で薄紫にわずかに発光し、すみやかに分解される そうやって、男が存在した痕跡は消されていく 男の辿った道筋は誰にも知られることがないのだ 闇は すこしずつ速くなりながら、坂を上る 男に追いつくつもりかもしれない と、おれは思った 男がいちどだけ振り返ったあの坂の頂上に闇が達したとき、 海中であげる鯨の雄叫びのような警笛とともに 坂の向こう側から大きなトレーラーが姿を現して闇をぺしゃんこに轢いた トレーラーはそのまま坂を下ってきて、おれの前を通り過ぎるとき あの太った白人は運転席の窓から身を乗り出しておれに言った 今夜は三年ぶりにワイフとファックするぜ、HAッHAッ! 男は親指を立てたこぶしを高く空に掲げてみせた 坂道の途中に立ったおれは、帰還する男を見送った
>>731 あ、見られてたか
じゃなくて、ありがとうございますー感涙。
まあぼちぼち楽しみますよ〜
ヤプスレに乗り込んでますね、面白いっす(笑
ではでは
「傘」 すべてが疲労しやすくなった社会で 曲がった傘を差した誰かさんの肩を ぼくは 雨宿りしている軒先から見送るしかなかった それは生活ではなく 消費だ 台風が発生したと言った誰かは 去年もそう言っただろう 来年もそう言うにちがいない パンドラの箱 愚か者には希望さえ与えておけば安心する というお話 おまえが世界に放った災いは 国境の両側で はっきりと目に見えるように 死体の数を増やしている というのに 沈み始めた船で 希望について隣人が語り始めたなら あなたは覚悟した方がいい 事態はさらに悪化する余地があるということだ ぼくは他人の軒先で 雨はいつか止むだろうと思っていたりするんだ いつまでも
>>734 あきらかにリーフレインさんの「コップの中の詩」に心動かされて書いています。
勝手にトリビュートです。ありがとうございました。
「丈夫なからだ」 アリは1メートルぐらいの高さから落ちても平気のようだ おれは100メートル落ちたら確実に平気じゃない アリはすごくへっちゃらなやつだ ビルの屋上からはどうだろう あ、見えなくなった どこに行ったのだろうね きっと大丈夫 アリはきっと平気 おれも平気だ
「え!? 休みなしっすか」 なんかすごくヘトヘトになってるおれ ベトベトかもしれない ベトナムもいいかもしれない マグナムマグナムグアムグアム リゾートぉぉぉぉぉ リゾートぉぉぉぉぉ 万事休す パンジーの急須 リゾートぉぉぉぉぉ リゾートぉぉぉぉぉ
「陽だまり」 開いたノートが風にめくられ ぱらぱらと閉じていきます その一頁ずつが おれの文字で埋められています これから先も おれは罰を受けつづけるのかな けしてつぐなえないというのに
「風」 信号が赤から青に変わり 人々は交差点を渡り始めた 長く挿す西日を避けてビルの谷間に入る 見上げれば狭い空に月 おれは画面を横切る人々を見る 人々は画面の中のおれを見ない 風よ 吹いて、おれを石にしてくれ ここはおれがもっとも美しくいられる場所です 埃混じりの風が吹き おれはまた歩き出す
「詩」 ワタクシは詩を引力の基準点にそっと置いてきました 巧妙に隠された無限遠から届く光を アナタは 嫌悪の内に受け取ります 目を 背けることができないのは そのせいです
「よき日」1/3 しばしば吐き気に襲われるようになり それが続くので病院に行った 医者は つわりですな と言った しかし、おれは男ですがと言うと 医者は しかし、妊娠してますな と言った 最近、腹が出てきたのは中年太りだと思ってました いえ、それはたしかに中年太りです どういうことですか? こういうことです 医者はおれの頭部を超音波でスキャンした やはり。脳が妊娠してますな 脳の中心にちいさな丸い影が見えた 男には子宮がありませんからな なにかを生み出すとしたら、脳しかありません なおもおれは心当たりがないと主張した すると医者は かの聖母も心当たりはなかったでしょうな と答えた 安定期に入り、吐き気はおさまったものの 代わりに胎児の心音が頭の中で響くようになり それはおれの安眠を妨げ、思考の集中を奪った
おれは四六時中いらいらしていて 友人たちはおれを腫れ物に触るように扱った 映画も芝居も音楽も 頭脳の雑音にまみれて楽しめるものではなくなり おれはどこにも出かけずに部屋で女とセックスしかしなくなった 飽きた女が部屋に来なくなるとオナニーばかりした おれは死なねばならなかった 現在の医療技術では いまはおれの脳としても働いている胎児を帝王切開により取り出した後に 代わりに詰める新しい脳を用意できないからだ それから手首を切った
死にたくなったわけではなく 自分がいまどこにいるかを確かめてみただけだった 痛みは分かりやすかった たいへんによろしかった 腕や胸や足の傷に気づいた友人がおれを病院に入れてしまった 臨月を迎えたおれは病院の清潔な部屋で安らかに過ごしていた 胎児の鼓動はおれの神経をすっかり乗っ取ってしまった メソポタミアの遺跡の冷たい石の床に耳を当ててすませば 同一の存在による呼びかけがはるか地底よりいまも聞こえてくるだろう ときどき、おれの眼球は内側から蹴られてポコンと飛び出した 看護婦はやさしくおれの眼を押し戻すと、おれの頬を伝う涙を丁寧にぬぐってくれた おとなしくなったおれの周囲には友人たちが昔のように集まってきてくれた 女はおれにキスしてくれた ありがとう、みんな おれは丈夫な赤ん坊を産むよ 男の子だったらモてるように仕込んでやってくれ 女の子だったらあまり泣かなくてもすむように守ってあげてくれ どちらにしろ、みんなはきっとかわいがってくれると思うから安心だが おれが赤ん坊の元気な産声を聞けないのは残念だが おれは以前から女の子が欲しいと思っていたのだが
744 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/15(火) 05:23:18 ID:sJuI2XSW
お盆age
「」 砂場に埋まっていた化石に ミケという名前をつけたよ 去年いなくなった猫の名前だよ 博物館に飾られているよ ミサイルの隣だ 天国を撃ち落とす用だ 燃えるけど燃やしてはいけない すす混じりの雨 黒い点々 高い高い煙突 土に還ってはいけない ぼくらはじゅうぶん汚れている
「通信」 せんたくものを干そうと縁側に出たら 雨が平等に降り出して かごを抱えたまま 灰色にゆれる空を見る きもちを大事にしてますか? ときどき忘れることです ためしにわらってみたら うそをついたような気になった 通り雨 晴れ間が出ました せんたくものを干します
747 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/18(金) 04:03:07 ID:2lC1q8Ni
「やっちゃえば?」 すぐにダメだって言われる まだなにもしてないのに まだなにもしてないじゃん でもダメ。だぁめ。ダメェ やらなくてもいいよ どちらかというとやらない方がいいよ 二酸化炭素が増えます おまえは人類を練炭自殺の道連れにする気ですか じっとして じぃっとして うごくな! おまえは数字を数えてなさい 一から始めて人間が数えることができた最大の数字をギネスに申請しなさい 一日中かおを上げてはいけない うつむいてぶつぶつ言いなさい あぶない! 人の目を見てはいけない! おまえは現代のメデューサ、エブリワン ワンステップバック アンド フリーズ コンビニのレジの人を知り合いの人数に入れてはいけない! おつりの手渡しを手をつないだとは言わない! 食い入るようにフェイストゥフェイス、お客さん、興奮してはいけない その教会の鐘の音は相手には聞こえてませんから ぐうぜん道ですれ違ったのを運命だとか思うのはやめてあげて 制服着てないときはプライベートだから見逃してあげて ひとりで歩いていたのはおまえに好意があるためではないのです おまえは思考することが人権侵害だな 店内でおまえをちらちら見ていたのはおまえが万引きするんじゃないかと見張っていただけです 泣くな、もう遅い
748 :
拍手カキコ :2006/08/18(金) 04:12:16 ID:4Lc2luRQ
749 :
なんかむかつくな :2006/08/18(金) 04:19:34 ID:lxkSdsx7
足跡が僕のものだって問い詰められたが 詰められた理由がわからなかった もちろんその場でそうだっていってやったよ だけとなんであんなに威圧的なんだ 罪なんて犯してないし人間いろいろ考えるのは自由だろ なんかむかつくな
750 :
名前はいらない :2006/08/18(金) 04:37:30 ID:bzspfxSd
民主党は“全て中国の言う通り”がモットー。
公明党は創価学会とともに日本を朝鮮のものにしようとしてる。
創価学会は日本の大手メディアを間接支配していて、 社民党は朝鮮総連とともに拉致の存在を否定し、被害者の活動を妨害した。
共産党は北朝鮮に関して社民党と同じ。それに加えて反自衛隊・反米である。
朝鮮総連と民潭は日本を解体して朝鮮にしようと参政権を狙っているし、
統一教会は売国政党の社民党を支援している。
☆朝日新聞などは中国と朝鮮の代弁者、つまり日本最大手の売国新聞だし、
日教組は基本理念のレベルから反資本主義・反体制であり、残る自民党にも中国の顔色ばかり窺っている者が潜んでいるのである。
今後は『人権擁護法案』成立を契機に公明党は民主党に鞍替えして連立し、 実質外国人与党が誕生して第二期工作の完結となるのが彼らの筋書きである。 (今、実際にそのように動きつつある)
そうすればあっという間に外国人参政権を成立させて日本の国政は全て
朝鮮人が牛耳り、朝鮮に歯向かう日本人の政治介入する隙間を残さない
新たな制度が完成することだろう。
そしてこれらの売国組織に必ず関与し、彼らの侵略行為の結果において
最も利益を享受する立場にあるのが『在日朝鮮人』である。
http://hisazin-up.dyndns.org/up/src/14540.wmv 在日特権の真相にせまる21.68MiB
751 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/18(金) 06:31:20 ID:2lC1q8Ni
「約束」 昨日は話したい人と話せなかった 今日はたずね猫の貼り紙と話すつもりです おまえはいまどこにいますか おれはビルの壁に向かって立っています 後ろをたくさんの人が通っていきます そちらを振り向くのはこわいけど 行きます 縁があったら 会いましょう
公衆便所脇ヤプ十番勝負/ゼッケンさん お題「悪」 ぼくの落書きの題「あなたにはみえている」 わらっています ほほにぽかり と あな くうきがもれて ぷーぷーぷー
753 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/18(金) 08:19:14 ID:2lC1q8Ni
754 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/18(金) 08:19:51 ID:2lC1q8Ni
「宮殿」1/2 夜中のカフェで 最近仲良くなった女と話をしていると 通りを その人が歩いているのが見えた おれは窓越しに手を振った 誰? と女が聞き 恩人 とおれは答え それから コーヒーをひとくち飲んだ
755 :
2/2 ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/18(金) 08:20:43 ID:2lC1q8Ni
3年前 初めてこの街に来たとき 右も左も分からぬおれに いろいろと教えてくれた その人のことが おれはあまり好きになれなかった 本人には悪気などなく、そしてとても親切にしてくれたのだが えらそうだ、とおれは思っていた おれはその人が目をつけていたらしい女と一回、寝た おれはその人とあまり会わなくなった ご結婚、おめでとうござい ます この頃はもう、夜になるとすこし 肌寒い、です ね 誰? と訊かれ 恩人 と答えたおれは にやにやと笑った その人は すばやく手を挙げて 通り過ぎた ほんとに? 女は不思議そうにその人の後ろ姿を見送った おれはどうしてもにやける口許を隠すためにコーヒーカップを口に運んだ
756 :
名前はいらない :2006/08/18(金) 08:41:33 ID:dTy4shyt
\ スレ 一周年オメー / @@ | | ∧_,∧ @@@ * |_|( ´∀`)ヾ/ノノ/ * |柱|rom ノつ|l~/ | ̄|―u' ナガル豚切スマソ
公衆便所脇ヤプ十番勝負/ゼッケンさん お題「悪」 ぼくの落書きの題「あなたにはみえている(?)」二の太刀 わらっていますか(?) もれだした感情線 ぷーぷーぷー あーぷーぷーぷー わすれてころす わすれてころす きせきです 生命線がのびています
www
760 :
名前はいらない :2006/08/19(土) 09:08:40 ID:ml6vWIBe
一太刀 二の太刀 でカマイタチ 空気を切り裂いた刃は真空を産み ひどい耳鳴りを感じさせた 実はいま北欧のログハウスの中 なんとなくモダンデザインで 温かみも少ない 暖炉の火が弱かったことは たいした発見じゃない
761 :
名前はいらない :2006/08/19(土) 22:38:55 ID:4znCODjt
あなたはここにはいないことがわかった♪
762 :
星膿@携帯 :2006/08/20(日) 00:26:33 ID:+LzfTUOO
冒険スレから流れ星
寄生虫らしいです。
>>752 vs
>>754-755 48時間以内には感想及び判定を書けると思います。
んので、少々お待ち下さいませ。
192 :ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/19(土) 07:01:02 ID:SavDtZSg お題「悪」二の太刀返し 「玉座」 彼の部屋の窓は開けられていて まっさらなカーテンが風に揺れていた 彼は長椅子の上に寝そべって ぼくにしゃぶれよ、と言い ぼくが彼の前にひざまずくと笑って 冗談だよ、と言った 彼は指先をぼくの額に当てた 彼に許されたぼくは立ち上がり 次はきみの番だ、と言ってやった 彼は長椅子に寝そべったまま、ぼくを見上げた 傷ついたという非難の視線をぼくに向けた彼の頭髪を わしづかみにするとぼくは彼の顔を股間に押し当てた 呼吸が苦しくなった彼は許しを請うようにぼくのパンツを下ろし、 口に含んだ ぼくは彼が噛み切ろうという魂胆なのではないかと怖れ、 より興奮したぼくは彼を彼の玉座である長椅子の上で犯した カーテンが風に大きくめくれて 離陸する飛行機の轟音とともに影が室内に差した はるか眼下にある公園では 母親が子供の手をきつく握っていた
764 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/20(日) 05:35:19 ID:uoa2seFT
お題「悪」三段突き 「忠誠」 内心の嫉妬を 卑屈にへりくだって隠す おれはそのように敗北した人間が好きだ 愛してやる おまえにはおれの愛だけを与えてやる おまえはおれの友愛だけが頼りだ おまえはおれを憎んでいるが おまえが嫌っているのは憎しみに囚われている自分自身だ おまえの自己嫌悪の中心にはおれがいる おまえの中身はおれでいっぱいだ おまえに自分などない おまえは自分など必要としていない おまえがおまえ自身を否定するためには 自己の輪郭を描き出さねばならぬはずだったが おまえは手頃なおれを選んで手っ取り早く憎悪の核に組み込んでしまった おれを否定の中心核に据えることで得た明確な質量を使って おまえは周囲のあいまいなまま放置されたおまえ自身をいっしょに否定してみせる そのようにしておまえは効率よく自己否定の苦悩を経験する 自己実現を身近な淘汰の繰り返しによって達成する 敗北者とは驚異的な生物である おまえはおれから敗北をむさぼり、世界を踏みにじるほど巨大になる
765 :
名前はいらない :2006/08/20(日) 09:26:29 ID:+BCFlVNb
ねっとりと満たされた なんとなく居ても人より幸福な ねっとりと絡み付くように きみとの距離がさらに近づいたら ねっとりと這うように そっときつく 殺さぬように 跡が残るように 首を絞めてあげる
766 :
19 ◆gwnULb/9mw :2006/08/20(日) 23:40:38 ID:CsX0kVXT
◆YAPoo/LC/g 氏
「あなたにはみえている」
>>752 これは不気味です。「悪」というより
「善悪度外視」の感じがあります
悪人と言うよりクリーチャー寄りですね
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6氏
「宮殿」
>>754-755 体内に沈殿する悪。コーヒーが効いています
じわじわ効いてくるものがあります
悪を愛でるという感覚
◆YAPoo/LC/g 氏二の太刀
「あなたにはみえている(?)」
>>757 セッケン氏の緻密な「悪」に対して
動きの仕組みがシンプルで、結果が動物的なように見えます
動物的な姿勢と感覚を取っているということなのだと思います
だからか、どこかユーモラスな悪です
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6氏二の太刀返し
「玉座」
>>763 こちらも「悪を愛でる」という印象を覚えました
愛でるものとして、己か己の系譜上に位置する悪は心地よい
「宮殿」とともに主観と客観の混ざり具合が絶妙なのは
どちらもスリルを要する時間を題材にしているからか
眼球の動きが黒子のように活躍しています
初太刀、得意のハードボイルド調に捌いたゼッケン氏に 二の太刀、妙に面白いヤプー氏に軍配を上げます
いえぇあ はい 把握できなかったので質問させてください。 どれとどれとどれとどれが勝負作品ですか?
>>752 「あなたにはみえている」
残念だけど悪の表現ではないと思った。
自分の手を汚したことの無い無知な子供が自身を大罪人であると妄想して
その不安定さを楽しむときのように、受け入れられもしない悪を追い求めた結果、
本質に迫らないおどけた表現が屈折して出てきただけのように見える。どちらかと
いうと悪と混ざり合えない自分自身の純潔さを奥ゆかしく表現しているように
感じた。今回のテーマにはそぐわない。
>>754-755 「宮殿」
他人を見下していることを悟られない為に振舞う慇懃さと敬意。
自分の悪を恥じて隠すために口を覆うのではなく、悪に染まりきった自分に
被せた善人の面の皮を維持するのに苦労しているような印象。
生まれ持った本質的な悪はある意味人を冷酷で高慢な王者の性分にする、
という意味で、タイトルの「宮殿」もしっくりくると思った。
2作め以降も判定の対象?
鮫肌ドロップ
詳細は不明のままだったりしますが実行させて下さいね。
読みが甘いのは自覚しております。勉強させて下さいね。
◆YAPoo/LC/g さん
>>752 「あなたにはみえている」
お題は「悪」なんですが、この作品を読んで悪を感じ取る人は
中々いないかと思われます。私も感じませんでした。
それではつまらないので、ここは一つ、悪にこじつけてやろうと思います。
@笑顔(頬)の裏側、本音が洩れる→悪い事態を招く
A電話中→笑いと同時に、意図していない針を刺してしまう
→殺伐到来→電話がきれてぷーぷーぷー
大分無理があるのだけれど、作品の中にこじつけた悪は二つ。
しかしこれでは詰めが甘い気がする。だから更に探索、探索。
Bこの作品は「悪」をテーマとしていない→作品自体が「悪」である
→真面目に読み解こうとしただけ気分が悪くなる
こんな見方もあるのでしょうか。案外成立するものだ。
対して ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 さん
>>754-755 「宮殿」
こちらは悪にこじつける必要も無いぐらい、親切な悪でした。
・・・と思っていたんですが、タイトル「宮殿」で固まりました。
宮殿?貴族?見下す?悪? フゥ!!
洋画のワンシーンを思い出しそうになった。
私は低迷の果てにダウンしてしまいましたが、これについてのは
◆lXZBPVO3GQ さんが
>>770 で述べた事が しっくりきます。成程。
そう解くと 改めてこの詩が魅力的に思えてきますね。重みを増した。増量した。
という事で 判定
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 さん
>>754-755 「宮殿」
に一票とさせて下さい。
感想 こういった評価しかできない未熟者でごめんなさい。 私個人としましては、両者とも面白かったです。 評価も面白かったです。ありがとうございました。
774 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/22(火) 05:09:54 ID:y0Z6Oi6+
ヤプさん、19さん、カラスさん、星膿さん、ありがとうございました。
楽しかった。
決闘というシチュエーションにテンションあがりまくり。
19さん、悪を愛でる。響き、かっこいいです。悪に耽る、とか。甘美です。
そういう視点が悪というか。あいかわらず、19さんの言葉はわたしにとっては新鮮。
カラスさん、明瞭簡潔なレビュー。なるほど、そういうことだったか、と書いた本人が納得。
この作品は幸運。
>>771 ヤプさんとしては2作目はカットということなので、
判定自体は1作目だけでいいのかな?
星膿さん、ねー、いいレビュー書いてもらえると作品も良く見えますね。
勉強になります。
2作目以降カットぽいので、自分の判定はゼッケンさんに。 お粗末さまでした。
公衆便所脇ヤプ十番勝負/ぜっけんさん ありがとうごさいます 19さん、星膿さん、歌川カラスさん 立会人ありがとうごさいます ぺこり そしてゼッケンさん ぺこり 本当にありがとうごさいますデス 感想はあとあと あ〜うぁ〜 バサッズサッ ずんずんずんばらりん と ぼくを斬る ぺこり
ヤプさんのを初太刀、二の太刀と続けて読むとキレ味の増し加減にめまいがしてくる。 でも、それをもうちょっと味わいたかったです。 19さんがクリーチャー寄りあるいは動物的とおっしゃってますが、 おれもヤプさんの持ち味は人工的な構築じゃなくて野生の原形質と言いましょうか、 つかみどころのないぐにゃぐにゃした凶暴さという印象です。 いまのところ。 冒険スレの方ではなんかいろいろお忙しかったご様子。 機会があったら、次はじっくりと刻みあいましょう。
「おそれ」 おれは 尽くすのにつかれちゃった 急な石段を 力の入らないひざで やっとこさ、下りていく ごろごろごろ と、いまにも転がり落ちそうで 頭のすぐ上に くらくらする光があるようで おれはもう かーっ、と手放しで 高いところから とぶっ とべない! 残念でござった しかし、その一瞬間に 命綱を手放したのはたしかで 誰かが 深いところへ 落ちた のではないかとびくびくする おれ自身は 手すりにしがみついて おれのせいじゃない と、念じているだ、よ〜ん
779 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/23(水) 07:10:53 ID:NL6DCtZk
「混線」 バラバラ死体の散らかった部屋で おれは生活しているような気がする 元が誰だったのか、思い出せない 並べなおすのは失礼のような気がして 分からないままに部屋を掃除できないでいる 行方不明だった上司がそろそろ帰ってきそうな気がする 余分なパーツが混じっている 視線がいやしい 整理整頓が苦手 死体の切断面にLANケーブルをつっこみ もう片方の端を握ったまま、どうしたらいいのか分からない 誰かいないのか 探す
780 :
ほぇ :2006/08/23(水) 09:36:08 ID:K8Tn02ms
ちらっとみたけど スレタイが あ、分かった で 中身は大量の詩が氾濫しててびっくりしました すっげー多作ですね 面白いです
781 :
◆Rumble.9/U :2006/08/23(水) 10:03:11 ID:qYq6HUDV
セン5の投稿作品をろくすっぽ確認もせずチャリオットを盗作扱いした件について 謝罪文を求める カスアンダーお前にだよ
782 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/24(木) 06:49:40 ID:TEMT3Mrk
「はれ」 すてきに青い空です 手を伸ばせば なんでもすきなものを取り出せそうな 届かないけど
「うん」 わかってる青い空なのは 心は赤いけど何か楽しいことない? 引っかかった何か引っ張った 血と見分けのつかない白だよそれ 肋骨の形してる 何本あるかな?
784 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/25(金) 05:33:06 ID:N2o7f0gy
「そう」 届いたの? あの場所へ そう うらやましいな いまは楽しいことはあんまりない ちょっと楽しいことはあるけれど つい帳消しにしてしまう 別々に笑ったりふさぎこめればいいんだけど つい混ぜてしまうよ それで白くなる 見分けのつかない白になってしまう それは固いようだ 閉じている そして胸を押さえつけてくるんだ ちょっと息苦しいんだ あの場所へ届くのなら 手を伸ばして ぼくの縮こまった肋骨をすこし引っ張ってみてくれ
785 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/25(金) 07:43:33 ID:N2o7f0gy
「あー、自業自得とか言われた」 ほんとにしかたのない人だったのね また繰り返しちゃったね くるしくなるのわかってたのに わかってたけど むかしからできないんだよね わかってることが まずくなることわかってたのにね かたつむりがチキンレースやってたようなもんだけど がけっぷちにはかわりないわけで 落ちるのは平等な自由落下でね まずいねえ これはまずい こまったねえ これはこまった ごまかせないよねえ これはごまかせないよ 人生なかったことにできないもの どうする? しかたのない人 おとくいのラッキーで 今回もひとつ、なにとぞ なんとかなりませんかねえ
786 :
名前はいらない :2006/08/25(金) 12:16:22 ID:X7ps+Iek
787 :
名前はいらない :2006/08/25(金) 13:13:42 ID:cwg0dIKC
執念が似てるのか 情熱が似てるのか あのこよりたぶん結構近いのかもね それがうらめにでるのか それとも それはそれで面白いけど
788 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/26(土) 02:23:39 ID:idQiG/C6
>>786 いえ、ちがいます。ゼッケンの物質的実体宛てです。
いまはネット上の他のゴーストにまで気が回りません。
といいつつ、なんかありましたか?
789 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/27(日) 09:24:31 ID:mbq1yHWL
「指令」 たんぱく質の改変がすすんでいる 寿命は世紀をまたぎ 老化は治療さるべき対象とされる 体力、知能ともに向上し 誰もが万能である 肉体、精神ともに強靭であり 敗者は復活をあきらめず 勝者は転落をおそれない 両者ともに笑顔を忘れず 自らを弱者側に置くものはいない 社会は競争を団結の絆とし、果て無き宇宙の開拓に乗り出す 人の持つ巨大な新皮質のネットワークは 己の姿を言語化し、すでに物質からの解脱を果たしている そこでは 旧き惰弱な肉体と 旧き惰弱な肉体とから生じる矮小な精神は もはや使役に耐えうるものではない 情報は現在書き換えられている すべては健康になる 献身の勇気はデフォルトで肉体に搭載されている 全構成員に役割のある社会が成立する 地球の人口は30億程度である 太陽系の外にも人類は居住を始める
790 :
「花」 ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/28(月) 06:13:28 ID:49jNgffr
どかーん おまえは役立たずの愚図! ですね 残念ながら 分かってるなどとか言いたげな目ですね どかーん 分かってないったら分かってない! なんですか、そのもの欲しげな目は 高く流れゆく雲の行く末が気になりますか? すべて おまえのものではありませんよ 愚図は道をあけなさい カメがウサギにかけっこで勝って 自己満足以上の何が手に入りますか ウサギが居眠りしていたら カメであるおまえはウサギを起こす勇気を持ちなさい おまえは勝つためにそこにいるつもりでしょうが そもそもおまえが勝って誰が喜びますか 他人のミスにつけこんで おれってかしこくね? と自慢しますか すべてのウサギをより速くより遠くの目標へたどりつかせなさい 愚図にはなんらの役割はありません さっさと舗装された道から下りたら どうせ名前など知らない花でも眺めてなさい 名前は分からなくても花にはいろんな色と匂いとかたちがあることを知るでしょう 花には虫が集まってくる ついでにおまえのような愚図も集まるわけだが 慰められたくなかったら、その花を折れ 鬼のような顔をして一輪の花を持ち、泥の中を歩き始めろ 誰もおまえの行く先など気にしない 消えろ、役立たず!
791 :
名前はいらない :2006/08/28(月) 07:46:00 ID:pVa6v2G6
おい この阿呆をなんとかしろ ゼッケン ブルマ
792 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/28(月) 12:33:54 ID:49jNgffr
793 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/30(水) 00:29:24 ID:4dHTFFZn
「オールウェイズ」 あんこのようなうんこですね いえ、うんこのようなあんこです あなたはお尻の穴からあんこを出すのですか いつもというわけではありません あんこを食べればうんこが出ます しかし、うんこを食べるとあんこが出るのです まーじーでー おばあちゃんのおはぎはそうやってつくられています
794 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/08/31(木) 09:12:21 ID:/1e3ut6r
「訪問」 分け前をください 乞食じゃありません あなたをふたつに割って わたしにください すてきなあなたよ あなたのかがやきがわたしをうすぐらくするのです わたしの卑小さがあなたをいちだんの高みに置くのです だから、あなたの半分はわたしのものです ください 今夜、部屋へ行くからな
795 :
名前はいらない :2006/08/31(木) 18:02:32 ID:MABpOQqo
750 そうですか だから自分は差別されたんだorz 残念だけど 祖国が滅びる時をみるのですか・・・ 難民になるのかな・・ 日本国籍のものはorz
796 :
◆OhMyGodEXQ :2006/08/31(木) 19:19:32 ID:TcHzpQMq
かうあ
797 :
名前はいらない :2006/09/02(土) 01:10:30 ID:Qy8CF76H
あなたってほれっぽくて飽き性? 相性ぜんぜんあわないし!!!! いったいだれと相性があうんだろう・・・
798 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/02(土) 02:38:45 ID:69q+K8MX
「光」 生きてさえいればいいことだってあるさ など、うそです いいことがなければ生きていてはいけませんか 生きていること そのこと自体が美しくつよい 不快な奇跡なのです 希望など持たなくても本当は生きていけるでしょう うすら寒く気味の悪い 冷酷な奇跡なのです 土足で上がりこんできたこの生命というものに使い捨てられるのを 死と呼ぶのならば くやしいな 夜も冷えてきました 清潔な布で身体を巻いて 今夜は 暖かくして 寝なさい
799 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/02(土) 08:32:12 ID:69q+K8MX
「食卓」 殺人解禁! おれがまっさきに探すのは おれを殺そうとするにちがいない連中だ おれが憎んでいるのではない おれを憎んでいるであろうやつら おれの憎悪は神聖だが やつらの憎悪はただの嫉妬だ おれはおれをまもるために連中を狩らねばならない おれが憎んでいるのではない やつらがおれを憎みたがっていたのでそうさせた おれの憎悪は世界を解き放つ翼だが やつらの憎悪はおれへのおぞましい情欲だ やつらはおれの指を一本ずつ切り取って 自らの穴という穴に挿そうというのだ おれの首を折り 麻痺した全身に舌を這わせようというのだ そして食卓にのせ、ナイフで切り分ける 剥きだしになったおれの肋骨にやつらが頬ずりする おまえたちはおれを求めたがゆえに おれに殺される
800 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/09/02(土) 23:23:11 ID:A1ASRHsF
ようひゃく♪
>>799 面白かったのでリンクスレに貼っちゃいました♪
ゴメンナサイ。
しゅぽーん。ゼッケンです。
>>800 おめでとー。
>>801 ありがとー。
しゅぽーん、ゼッケンでした。
803 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/03(日) 15:31:41 ID:+WYO1EMK
「貪欲」 おまえたちは誰一人として生きてなどいない おまえたちの肉に値札が貼られているのを見たら驚くだろう 理解できないのだったら無理することはない 誰かがおまえの肉にグラムいくらか値段をつけてくれる 生きていないおまえたちには不可視の市場がある 死者たちよ、死んでみれば分かるだろう おまえたちが生きてなどいなかったことが 出口のない子宮に閉じ込められ 今日が繰り返される 清潔なだけの羊水に浮かんだおれは じっくりと内部から火葬される 欲望の火がおれを炙る 焼けた脂がうまそうな音を立てているじゃないか おれは裏切った人数を数え上げ、火をさらに煽る 羊水が沸騰し、子宮は破裂する その日が来ることをおまえたちは知っているか おまえたちは自分の産声を聞いたことがあるのか おまえたちは自分の声で自分が生きていることを証明できるのか 人間はかつて誰も生きたことなどない 産まれたことさえない 人間は孵化することのない無精卵ではない もうすぐ 固すぎた殻は内部から割られるだろう そして おれたちはおれたち自身の死んだ肉に値札を貼る 死者たちよ、死んでみれば分かるだろう おまえたちの肉の値段が
804 :
月 :2006/09/03(日) 17:51:18 ID:mwA4+c+V
リューク!なにか助かる方法があるんだろ!!お前らしくないなライト一度書いてしまったら取り消せないお前がよくしってることだ。し・・・死ぬ!?あと数秒で・・・い・・・いやだ死にたくない牢獄もイヤだ!!!!ドクン
805 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/04(月) 06:38:29 ID:mUVT5VzV
「サイン」 1/2 おれから奪ったのではない おれが勝手に失くしたのだ 硫黄の匂いをさせて 弁護士が書類を差し出す ここにサインを あなたの血で 早く 彼女には一刻の猶予もないのです もうすぐ地獄に堕ちます お願い、書類にサインをして あなたの血でサインをお願い さんざんいい思いをしたんだろ 魔王のは具合がよかったか? おれのより長くて太かったか こわくなるぐらい上手だった あんなに気持ちよかったのは初めて なんども失神したの でも、あなたが下手だっただけ あなたより上手な人間の男とは何人も寝たもの 下手な男の方が結婚には向いているのかもしれないと思ったけど わたし、みじめになるばかりで
806 :
2/2 ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/04(月) 06:40:13 ID:mUVT5VzV
悪魔は不潔で汚らわしかったけどすごく興奮した わたしはそのとき内側から輝いたのよ わたしはだからみごもる決心をしたの わたしがいちばん輝いた瞬間の子供よ わたしはこの子を天国で育てるの この子は天使になるのよ だから早くサインをちょうだい お願い、サインをして わたし、地獄に堕ちたくない 愛していたのなら お願い 時間切れです 彼女は地獄に堕ちます 弁護士は彼女の遺書を鞄に納め、立ち上がり、言った 愛が復讐を超えるのは容易ではありません あなたは救世主の父にはなれませんでしたが それはたいていの方がそうです お気になさらぬように おれの中の地獄に 世界は堕ちる
807 :
名前はいらない :2006/09/04(月) 18:36:10 ID:BLKgHaIy
膿 私は膿に埋まる 一度心の中で少しづつ殺した人間 その醜いかけら達は生きている あの時から今まで私には殺すしか出来なかった いっそ、なにもなかったかのように Enterひとつで本体から削除出来たらいいのに、 殺してもあなたの記憶は死なない 醜いかけらを拾いあつめてつぎはぎだらけで再生させても それはまた散らばる かけらたちは膿となり異臭と共に私を埋めるいっそ呼吸ができなきても私は死海にて彷徨いたい 自分自身が膿と化す前に
808 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/05(火) 05:48:47 ID:tyjuQHJE
「出産日」 今日は男も女も全員が下半身を血に濡らして歩いていた 残業を終えて帰宅し、冷蔵庫を開けると 白い皿に乗った胎児が冷たい光の中で丸くなっていた おれは皿を取り出し、胎児を流しに捨て、皿を洗った
809 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/05(火) 06:54:03 ID:tyjuQHJE
「以上です。ありがとうございました」 おれだけがえらーいのです おれだけがえらーいのです おれ以外はえらくない もう、だれがなんと言おうと おれだけがえらぁぁぁぁぁいのだ!
810 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/05(火) 07:15:35 ID:tyjuQHJE
きみな、永遠のプリンス言うても、チャールズ皇太子のことやで。ゼッケンです。 はぁ・・・。 ゼッケンでした。
面白いんですけど… 大丈夫っすか?(笑
tp://www2.odn.ne.jp/jumbo-pit/
813 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 06:57:31 ID:WkZvn8N/
「ネットライフ」 やあ、人間たち、神だよ 元気してた? おぼえてくれてたのならうれしいです ちまたじゃ死亡説とか流れてたみたいだけど大丈夫、生きてました じつはここ数世紀は科学という名前で呼ばれてたから 気づかない人も多かったんじゃないかなあ ところでみんなはインターネット楽しんでくれてるかな? じつはね、これ、神がつくったの じゃじゃーん びっくりした? はい、人間たちにプレゼントー! みんな神とつながってくれたらいいな ネットの隠された中心に神はいます そして読んでます、すべてを すべて を 読んでます すべて を あなたのすべて を 知っていますよ どぐされどもが まったくかんたんに汚れやがって もっぺん流したろか 人間たちが全員ネット上に乗ったら一括消去する予定 ごついウイルス準備してます 防御不能だよ だはは 修復不能だもんね うしゃしゃ でも、その前にキミにだけはメールを送ります 安全なサーバーのパスです 全生物のゲノム配列をwww.tengoku.god/hakobune にいったんアップロードしてください それでは つぎはもうちょっとましになってくださいね
814 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 07:00:36 ID:WkZvn8N/
815 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 08:06:38 ID:WkZvn8N/
「約束」 約束は守れない 事情が変わってね まあ、いつものことだが まあ、信じるほうがどうかしてるわけだが あとは勝手にやってくれたまえ もういちど56億7千8百万年経ったら 化石になったきみらを掘りに来るさ
816 :
練り物ハンター ◆DOGzQ0/97M :2006/09/09(土) 08:39:52 ID:e14vrzBy
∧ ∧ 〜' ― (,, ゚∀゚)<なんとなく入らないスレだったが。 し― し-J ゼッケンどんが常駐するスレだったんじゃね♪
817 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 12:57:09 ID:WkZvn8N/
>>816 ええ。毎日というぐらいその前通って気にはなっているんだけど、
なんとなく入らない店ってありますよね。
スナック・笑顔
とかね。
818 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 13:02:13 ID:WkZvn8N/
というわけで、気にはなるけどなんとなく入らない店の名前募集。
819 :
リーフレイン :2006/09/09(土) 13:06:18 ID:LUg0Yacb
キャバレー 青い空 喫茶 心 本屋 やおい書店
820 :
リーフレイン :2006/09/09(土) 13:07:30 ID:LUg0Yacb
詩人喫茶 廃苑
821 :
リーフレイン :2006/09/09(土) 13:30:11 ID:LUg0Yacb
あ、ごめん「廃苑」は多分ないよね、「エリオット」あたりならありそうな気がする。 連投すみませぬ。。
御食事処 『原発』
823 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 13:56:08 ID:WkZvn8N/
大衆食堂 ニーチェ アスレチックジム 由紀夫 ユニフォーム専門店 アドルフ
824 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 14:03:42 ID:WkZvn8N/
フラワーショップ「体臭」 とんかつ「飛ばないブタ」 美容室「カリスマ」
825 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/09(土) 14:10:06 ID:WkZvn8N/
居酒屋「青提灯」 子供服専門店「マチ針」 駄菓子屋「水銀」
826 :
練り物ハンター ◆DOGzQ0/97M :2006/09/09(土) 14:32:05 ID:e14vrzBy
∧ ∧ 〜' ― (,, ゚∀゚)<カレーハウス「甘口」 し― し-J 饂飩屋「セニョリータ」 スポーツ用品店「補欠」
ハーバー「螺旋」
ふぐ料理屋 『ケ・セラ・セラ』 メイド・カフェ 『奴隷解放運動』
「いらっしゃいません」
830 :
練り物ハンター ◆DOGzQ0/97M :2006/09/10(日) 12:03:27 ID:alpiSiVe
[精神売春婦] 恋を銭勘定で査定するのであれば それは、精神売春婦でねえですか それなりの生活って それは逆に妥協なんじゃねえっすか そら熟年離婚もしますわ 精神売春婦が予定の期限が切れたんで 廓なり精神所在地なりに帰っていったんですわ 肯定はしないが少年犯罪も増えますわ 銭はねえですけど恋は知ってます 愛は知ってます 銭勘定下手ですけど そういう奴を社会人的底辺って言うんっすね 溝鼠みたいだって言われました ロマンス乞食って言われました 人は銭に負けたんでしょう その内、仏壇にも銭飾る日が来るんでしょう それは銭に敗北した拝金主義に敗北した 精神売春婦が築いた社会ですから そらおおっぴらにはやれないでしょうけどね 信仰ってのはそんなもんです 人は心の中核を隠して生きるからです そんなこんなでわたしゃ本能が死にました 墓石にも銭がいるんですもの
法律事務所 亡者 ガラス屋 十代 消防署 テンペスト ペットショップ エゴ キャバクラ 男気 診療所 手抜き 牛乳屋 白濁色 ヽ(ι゜ω゜)ノ ワーイ
832 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/11(月) 03:33:56 ID:G5ZrQMEY
いいよ、いいよー。ここはなんとなく入らない商店街ですね。 829にいたってはなんの店なのかさえ分かりません。 メイド・カフェ 『奴隷解放運動』 ペットショップ エゴ は、やってほしい、と思う。 「我々は遠く吼える」 女性は肉体と恋愛しますが、結婚は生活とします。 女性にとって恋愛とは未熟な動物性への未練でしかありません。 成熟した女性の本能は出産と育児です。 より優秀な子孫を残す。 他の動物ならばそれはより優秀な遺伝子との結合を意味しますが、 大脳新皮質を持つ人間の場合、先天的な素質よりも 後天的な教育がより重要な意味を持ちます。 よりよい教育には銭がかかります。 女性が銭と結婚するのは生命に要求されているからです。 女性は海と月に支配された器官です。 男性は大地に追いやられ、行き場なくおったててさすらうのみです。
833 :
練り物ハンター ◆DOGzQ0/97M :2006/09/11(月) 19:04:31 ID:XKa1qL1c
∧ ∧ 〜' ― (,, ゚∀゚)<まあ、こんだけ精神のいかれた社会で生きていく知識は し― し-J 持ってるからいいけれど。 おったててさすらうのもいいなあ。 教育っていってる割にろくな子供が育ってない現状は よしとして、おったてて流離おう。
834 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/14(木) 04:03:41 ID:fydkVl1h
「我々は日々邁進せよ」 昨日よりも今日! 今日よりも明日! ハゲよ
835 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/17(日) 04:48:36 ID:nfWQRwcL
「花びら」 愛なんて大うそ、まだ信じているのかね 愛という言葉をきみの辞書から消してみたまえ ほら、それが自由だ 愛なんて もともと 人類には ない 神は死んだのではなく もともと いなかった、ように 便利な言葉だから使っていただけさ 愛などない 人がいるだけだ そこに愛という言葉を置くべきではない そこには人がいるべきだ きみがいるべきだ 泣いたり笑ったりできる顔を持つものがそこには立っているべきだ 愛という野蛮な言葉をきみの辞書から消したまえ 名づけようのない繊細なものたちが 窮屈な檻から解放される それらがきみをやさしくする 感情がきみを美しくするだろう 恋をしよう、人類
「らららん」 外に出ると 風に吹かれて 気持ちがよかった 今日は それだけ
837 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/19(火) 02:26:13 ID:MMCvLO4h
「メバメバ」 アメーバメバメバ 光より速く伸びぃーる 宇宙の涯をつき破り 宇宙の始まりに戻ぉーる 原形質? 原形質? 光! 光! !虹 !虹 アメーバメバメバ 伸びぃーて 増える メバメバ宇宙 メバうちぃぅぅぅぅ べたつく宇宙 くっつく くっついた くっついたくっついた 宇宙くっついた くついーたよー、宇宙がー ひぇー、アメバー!!
838 :
前田です。 :2006/09/19(火) 02:35:56 ID:o/CF2yAV
『陸、海、空とロナウジーニョ』 センスひかり舞い上がる
839 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/19(火) 03:16:18 ID:MMCvLO4h
>>838 前田です。さん、こんにちは。まあ、このレス、ご本人は読まれないとは思うのですが。
センゴの本スレかカスタムか迷ったのですが、
とりあえず本スレのほうに配送させていただきました。
ID:kjFU9P96 さんはわたしも面白いと思いました。
840 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/21(木) 01:19:56 ID:sS7oH1wc
「夜明け前」 野良犬が一匹 韃靼海峡を渡っていった
841 :
次元の隙間と似た者 :2006/09/21(木) 01:59:04 ID:kkDPpPv+
アコって…
842 :
吾子 :2006/09/21(木) 02:08:03 ID:kkDPpPv+
おとこだからおきてるの
843 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/21(木) 04:03:19 ID:sS7oH1wc
「人間になど」1/3 生まれてきた それだけを生の意味とするならば おまえは人間になど生まれてこなければよかったのだ 生命であるゆえに すべてをそれでよしとするならば おまえはとうとう人間を見ずにこの世から去るのだ おまえは有限の空間に無限を詰め込んだ硝子の箱を手渡されている 想像力という名の箱だ 箱の中身は発火と消滅を繰り返す星たちの宇宙だ おまえは硝子の箱をあらゆる角度から覗き込む 可能性で描かれる星座をいつまでも眺めていたいと願っている しかし、おまえは箱を開けることには思い至らない 生命に生かされている それで充分だと言うのなら おまえが人間に生まれてくる必要はなかったな いまからでも遅くはない それ以上汚さぬうちにすべての臓器を提供し、 プリオンを撒き散らさぬように脳をコンクリートに詰め、 おまえの望む本来の姿に戻りたまえ 人間以前に生命は存在した 人間以降の生命は問う どのように存在するのか、と
844 :
2/3 ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/21(木) 04:03:56 ID:sS7oH1wc
あるがままに それはおまえのための答えではない おまえにあるがままの姿などない おまえは親と同じ言葉をしゃべる 無意識に色を変えるカメレオンのように カメレオンに問うがいい 本当は何色になりたかったのですか あるがままに それは病室の毛布とともに渡された鎮痛剤だ おまえは安心させられている 過剰摂取の麻痺患者よ おまえは鎮痛剤を過大評価している 痛みこそがおまえを覚醒する あるがままにいさせてよ! と、叫んだとき 人間は死んだ その死体 腐臭を放ちはじめた 死肉を 蛆たちが 豊かなる生命と呼んでいる 腐肉の子供たちよ おまえたちは やがて 耳障りな羽音を轟かせて飛び立ち 世界に疫病をもたらす
845 :
3/3 ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/21(木) 04:04:50 ID:sS7oH1wc
すでに問いを発した生命のあるがままに おまえは生命の次の姿を探求する 生命の目的は次の生命を創りだすこと 人間の目的は次の人間を創りだすこと 生命はそのためにまずおまえに生まれたのだ 生命はおまえに生まれ、おまえを使って人間になる そのためにおまえは想像力の箱を持たされている 箱を開けなさい そして掴め 無限を肉体から引きずり出し、 人間を始めよ
846 :
名前はいらない :2006/09/21(木) 07:03:04 ID:kkDPpPv+
想像力を逆手にとるなってこと? あんたにただ眺めてるとか言われてもなー なんだかなー
847 :
リーフレイン :2006/09/22(金) 20:23:54 ID:bL2DeSeW
箱をあけるのは怖いですよ。 躊躇うも人間、うつむくも人間 憧れるも人間、、、目つぶって飛ぶのも人間かw
848 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/22(金) 22:26:59 ID:C74qw9NP
「ケルベロスに告ぐ」1/2 なんだかなー、じゃない! ケルベロス、我が地獄の番犬よ おまえはさかしげに3つの頭を振ってみせるが そも、我が言葉は近眼の犬のためのものではない 想像力すでにある人のためのものであった ケルベロス、我が地獄の門を守りながら我が地獄には棲まぬものよ おまえはおまえの目前でもがく亡者たちをよく数えることができる ワン!ワン!ワン! そしておまえの天地人を同時に見る3対の眼が見透かしたとおりに もがく亡者の中には我も含まれている! 想像力ある人は消費の地獄に苦しんでいる 途切れることなく来たるいま、いま、いまを生きる己にすべて克ったとしても、 そんなものではぜんぜん足りない! ゆえに 想像力ある人は己に飛躍の予感を持つ 醒めて予感を持ち続ける者は苦しい 己を麻痺せしめよ、と願っている ケルベロスよ、おまえからは予感が感じられない なんとなれば、おまえの過去現在未来についてしゃべる口はよく炎を吐き、 つたなき人々を焼くが、それは現世の何者かを焼くにすぎぬ 我が吐く火の玉は一兆度である 宇宙にありえない その熱は現実のなにものも焼かず、ただ幻を焼く恋の炎のようである! ケルベロス、おまえに それはゼットンだろとつっこみをいれることができるか?
849 :
2/2 ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/22(金) 22:27:31 ID:C74qw9NP
ゼッケンとゼットンをかけてみましたが分かりますか? 世代が違うと困るので解説しますが ゼットンというのはウルトラマン(日本語に訳すと「超人」の意)よりつよい宇宙恐竜です そのゼットンも人間の科学によって打倒されたわけですが、 言いたかったのはそういうことですよ、ケルベロス、犬、 我が地獄をもっともよく知る近視の番犬よ おまえはおまえの飼い主をあまりにも近くに見すぎている 言葉を発した口ではなく 言葉を発した意志を見よ 想像力あるものならばその意志を越えて飛ぶ しかし ケルベロスよ、おまえは頭を多く持つがゆえに重くて飛べぬ おお、おまえの3つの頭脳が卑近なる視野ではなく 想像の翼さえ持ち得れば 三千大千世界を越えて飛べようものを!
850 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/22(金) 22:43:53 ID:C74qw9NP
>>847 いや、箱を開けるときには目はつぶらずにしっかりとあけとかないと。
手を滑らして箱を落としたらえらいことです。
851 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/24(日) 03:39:36 ID:D9N8HZ28
自分で貼っちゃったよ。もうね、さみしいったらありゃしない。ときどき思い出してください。 384 :あばらや ◆61ynRipd12 :2006/09/23(土) 15:12:39 ID:+nVqu2/e ☆おめでとう☆ †このレスをコピペされたスレには幸運が訪れます†
852 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/25(月) 07:29:10 ID:QhFpicWD
「きみは必要とされていない」1/2 ならば、きみはきみのでかちんでおれを納得させてくれたまえ 女みたいにおれのを咥えた上目遣いで 人を丸め込もうとせずにさあ きみは必要とされていないようだな 誰かがきみだけを必要としたことがあったかね 本当はきみじゃなくてもよかったのではないのかね きみは税金を払って仲間に入れてもらっているわけだが、 彼らがきみに番号を振ってくれる 彼らがきみの記録を録ってくれる きみ自身がきみを必要としていないじゃないか いまの生活 いまの隙間に入り込めるのなら きみはきみが誰でもよかったのではないのかね それっぽっちの自意識すら過剰とわらわれてしまうほど きみの存在は制限されたものであるわけだが ならば、きみはきみのでかちんでおれを納得させてくれたまえ それともやはりきみの好みはおれの硬いブツを咥える方かね
853 :
2/2 ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/25(月) 07:29:43 ID:QhFpicWD
きみの視線は不潔だな ならばやはり きみはおれの まあ!まあ!まあ! SUCH A BIG DICK! を咥えようというのかね 顎を外しはしないかね 淫らな涎なら思う存分垂らせると思っているのかね 痴れた夢ならいくら耽ってもかまわないと思っているのかね これは反語などではないのだよ きみはきみを必要としていない きみはきみである必要がない きみはなれるものなら誰でもよかったわけだが、 誰かにさえなれずに誰かの存在を借りてしまったようだな 借りたのなら利子ぐらい払ったらどうなのかね 逃げきれるとたかをくくっているのかね きみは不潔なことを考えているな きみの夢は夢を見続けることだと認めるのがこわいのかね 夢を見ている他人を蔑むのがきみの唯一の娯楽だと胸を張るがいい そして 税金を払いたまえ 彼らがきみに番号を振ってくれる 彼らがきみの記録を採ってくれる きみに必要なものはなにもない きみは何も必要としていない きみは必要とされていない
854 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/25(月) 09:32:51 ID:QhFpicWD
「極北」 北極に行けば オーロラが見れる 北極に行きさえすれば 北極
855 :
名前はいらない :2006/09/25(月) 16:19:48 ID:4aibR22d
856 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/01(日) 05:20:02 ID:Z+zIZPkx
「秋/午後2時」 今日は土曜日でいまは午後2時だ 天気がよかった ぼく以外の人間は幸せに見えた 午後の通りを歩く人々は秋の晴れ晴れした日差しに 光って見えた ぼくは不幸がきらいだ 自分のも他人のもきらいだ とくに他人の不幸はぼくにはどうすることもできないので ぼくをそのぶん苦しくする ぼくは幸せをとくに感じないが、不幸な気もしない 通りを歩く人々はみな光って見えた 不幸は秋の日差しに金メッキされて見えない 不幸な人間はみな死ねばいい 9月の終わりの黄金の紫外線に体内の不幸を殺菌されて 不幸な人間は季節外れのセミの抜け殻のようにからっぽになって 死ぬ ゼロになって死ぬ 何も残さない ぱりぱりと音立てて指先でつぶれた抜け殻は 風に吹かれて舞い上がり、高い秋空に吸収される 子供がベビーカーを押している父親にじゃれている 恋人たちが笑みを含んだ声で語り合っている なにもかもが金メッキされた午後の通りのまんなかでぼくは 彼女のパンツを下ろすと根元までため息がでるほど深く挿入し 光にふちどられて抱き合ってやりたい
857 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/01(日) 05:32:29 ID:Z+zIZPkx
山羊さん、公民館でのプロファイリング、ありがとうございます。
858 :
名前はいらない :2006/10/01(日) 18:56:39 ID:hIoT4g7v
偽りの人生 普通に人生を得る変わりに何を捨てる? 偽りの言葉 偽りの愛 偽りの笑顔 欺瞞とエゴがどろどろに解け合い 普通を形成している ならば ならば私はどちらも選びたくない 選べない 人生に意味を見出だそうとする それ自体が許されない愚者の証 一体 何で生きなきゃならないんだろう? つまらない つまらない つまらない人生 意味がないことが堪え難い 道端の石ころにも歴史があるのに 私はこの先 自分の歴史を織り成し人生を生きなくてはいけない 偽りの気持ちで刻む人生 墓標 ―すべて虚しい
859 :
tribute ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/04(水) 03:57:37 ID:fhQ8LL87
「偽りの人生」1/3 きみはきみの人生を無意味だと言う きみはきみの人生を偽りだと言う おれに言わせればきみの人生が無意味なのは真実なわけだが おれに言わせればきみの人生ではなくきみの言葉が偽りなわけだが ならば、きみは資本主義を信奉したまえ 市場が無意味なものに値段をつけてくれる 偽りに値札を貼り、きみの体裁を整えてくれる きみの偽りのむなしさは 無意味に耐えられないのではなく 無価値に耐えられないだけだ ならば 市場に出てきみの名前の上に値札を貼ってもらいたまえ 情報化した市場がきみの名前を商品にしてくれる 無意味な名前が流通し、きみに価値を授けてくれる きみの名前は毒々しいネオンにふちどられた料金表に燦然と輝くだろう
860 :
2/3 ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/04(水) 03:58:09 ID:fhQ8LL87
きみの人生は無意味ですか そうですか、それがどうかしたのですか むなしいのですか うそをつくな! きみは意味ではなく理由が欲しいだけだろう 苦痛に耐えねばならない理由さえあれば きみはなんでもする ならば小児科医になりたまえ 子供のいまだ傷を知らない肌に注射針を突きたてれば親が感謝してくれる 命を救った子供が成長し、ただの老いぼれになったきみに感謝状を持ってくれば きみはきみの人生に意味は見出せずとも満足を見出すだろう 子供に恩を売っておきたまえ そうすればきみの救った子供たちがきみの代わりに人生の謎を解いてくれる それとも きみはきみの手で子供たちをきみの言う無意味な人生から救ってやるかね 薬を多めに血管に入れてやれ、きみからの親切なサービス 無痛の世界に送ってやれ、人生の名医からのささやかなプレゼントだ
861 :
3/3 ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/04(水) 03:59:26 ID:fhQ8LL87
きみは目を蔽うほど無力で無知 意味を努力の代償として得られると思っている そんなきみに無意味を理解できるとは思えないわけだが 偽るのはやめたまえ きみが気にしているのは人生ではなく、生活だ きみは自分の中の純粋なるものを捨てなければ生活できないと訴える それほどにきみは無能だ ならば拒否したまえ むなしいなどと きみには難しい言葉を使わず 要らない! と周囲のしょぼい家族や友人たちにはっきりと言いたまえ そして吹く風に天に舞う赤や黄色の枯れ葉の一枚となり、 無力で無知な人生を歩みたまえ ふと足を止めて風と舞い踊るきみを見上げる旅人もいるだろう
何か巨大なものを相手にしてると思えば 結構無茶が通りそうな気がしないでもないですね 最近名無しで「その方が得」みたいなレスをもらったんですが 妙にムカついたのを覚えてます
863 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/04(水) 07:35:59 ID:fhQ8LL87
>>862 「その方が得」って言い方は
保険のおばちゃんの売り文句みたいにやたら力強いですね。
その一撃くらったら、私だったら敗北感おぼえますね。
肥大化する自意識と閉塞した現実との軋轢を
損得勘定で処理して
勇気と正当性を自己に付与する。
たいへん下品でたくましいです。
ちょっといじってみたいテーマです。
864 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/05(木) 03:27:52 ID:5SU6bqmU
「コンクリート」1/2 反芻する世界 おれは反芻されて 小さくなっていく 草食動物であるきみたちは 自分たちを無実だと思っているのかね きみたちが食事するさまは じつに 汚らしい きみたちは濡れた黒い瞳で世界に慈悲を垂れてみせるが 草は、逃げないからな いくらでも他人の愚かさを悲しむ余裕があるわけだ きみたちは人の死を悲しむが 悲しみながら食ったものを口に戻して 自分のゲロを噛みなおすんだ 無抵抗のものをほしいままにすりつぶし クソだけ残して 未来のために、と言い、 次の場所へ行く きみたちがおれに食われるのは当然だな
865 :
2/2 ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/05(木) 03:29:24 ID:5SU6bqmU
きみたちは弱った者をおれに生贄として差し出して逃げるだろう まったく無垢な無慈悲さで きみたちの社会では弱者が献身する そして誰もが被害者になり、 痛みを分かち合い、反芻する 自分たちを無実で無害だと言う社会が おれを小さくする おれは反芻されて小さくなり、いまや きみたちの社会のすみずみにまで入り込み、 おれのようなものがあらゆるすき間にいて 暗闇から機会を いくら締めても水滴の垂れる蛇口の先や ぎいぎいと音を立てるトイレのドアの蝶番や そんな場所へきみたちを引きずり込む きみたちとおれは消化しあう そのときを窺っている おれたちは溶け合おうとしている
866 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/05(木) 04:09:31 ID:5SU6bqmU
「チョコレート」 板チョコの角をかりかりと齧ってね、 コーヒーをひとくち、口に含む そうしてずっと繰り返していられたら きっとすてきな1日になるんです でも チョコレートは手のひらの温度でくずれた コーヒーは香りなく冷めた ぼくは暖かい草原にゆっくりと身を横たえようとしていた 空には星が 流星群だ それとも今夜でスパイの衛星はすべて燃え尽きるのかもしれない あーあ、損した損した いつものことだけど 雨が降り始めた ぼくはジャケットを頭からかぶって通りを走りだす 窓に映ったぼくは笑顔だった
867 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/05(木) 05:25:37 ID:5SU6bqmU
高速腹筋ドリル 軌道上へカーゴ 貫通する宇宙トンネル 薄暗い午後のおやつ 空っぽの皿 鳩時計エイリアン
868 :
名前はいらない :2006/10/05(木) 10:17:59 ID:VRm98Jlm
疲れたって いえる人がいなくなった
869 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/07(土) 03:16:47 ID:IsbZT0uS
OK。そこで 疲れた、ってこの人たちに言ってみろ のコーナー 疲れの種類別だよ ・やさしい自分になりたい→斑太郎さん ・包容力でいやされたい→Y.TAKEOさん ・ピクニックに出かけて日向で笑いたい→快楽童子さん ・ただ静かに独白するように語り合いたい→弱法師さん
870 :
名前はいらない :2006/10/07(土) 03:24:21 ID:t/p0V1XR
私は文芸の住民なんですが、永遠の安息を与えてくれるのは誰ですか?
>>863 評価できない頑張りというのは
迫真であるほど気の毒です
反感なり嫌悪を向ければ何とかなるかと言えばそうでもなく
頑張りはそれでも頑張りなんですね。だから
どっかこちらの見えないところで報われていることを見越してしまうという
そこのところで圧倒的な敗北感を覚えるような気がします
873 :
名前はいらない :2006/10/07(土) 03:33:06 ID:t/p0V1XR
いいえ、永遠の安息ですよ
どう違うんですか
875 :
名前はいらない :2006/10/07(土) 03:40:36 ID:t/p0V1XR
文字でしょうか?ふふ
違いはなさそうですね 見たところ生気横溢してるようですが 何で死にたいんですか?
877 :
名前はいらない :2006/10/07(土) 03:52:19 ID:t/p0V1XR
>横溢 何故そう思われたのかしら? >死にたい? そうですね、女でいるのが辛くなったのかな
そりゃ、レスに余裕と遊びがありますからね 女でいるのが辛いというのは 男が居るってことですよね 慰めてもらえばどうでしょう
すいません。失礼なことを言いました 女で居ることはそんなに辛いんですか? 日常生活でそう男女に差はできないと思うんですが
880 :
名前はいらない :2006/10/07(土) 04:12:02 ID:t/p0V1XR
そうします あなたにも少しは癒されましたよ
冗談でしょう 癒せる人が居るのであれば それが一番いいですよ
882 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/07(土) 05:14:18 ID:IsbZT0uS
OK。そこで 永遠の安息を、ってこの人たちに言ってみろ のコーナー ・聞き間違えて永遠の反復を与えそうな人→ニーチェ ・聞き間違えて永遠の跳躍を与えそうな人→ブッダ ・聞き間違えて永遠の安直を与えそうな人→村上龍 ・聞き間違えて永遠の反則を与えそうな人→アントニオ猪木 ・聞き間違えて永遠の短足を与えそうな人→中島らも
案外中島らもが本命かもしれないですね ゼッケンさんなら誰に賭けますか
884 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/07(土) 05:43:24 ID:IsbZT0uS
>>883 ひざまくらで耳掃除というのがね、やっぱりいいわけですよ。
で、
ちょっとあんた、稼ぎが少ないじゃないか
いまさらそんなこと言ったって、おめえ・・・。ならなんで、おいらと世帯なんざ持ったんだい?
そりゃあ、あんたに惚れちまったからさ。でもね、それとこれとは話は別!
とかね、そんなのにあこがれちゃいますね。
中島らもに耳掃除されるのはちょっとどうかな、と。
それ、結婚願望じゃないっすか
886 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/07(土) 06:10:41 ID:IsbZT0uS
ははは。世帯を持ってる人たちってすごいなあ、と思いますよ、ほんと。
887 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/07(土) 06:33:15 ID:IsbZT0uS
「行進」1/2 インドの大公のように 象に乗り、虎を狩りにゆこう 長い槍と弓矢を持ち 従者たちをひきつれて 河を渡り、密林を抜けて 草原を行進し 虎をふみつぶしにゆこう 秋の長い夕暮れ 声のしない小学校の中庭 煙を吐き続ける工場の煙突 風に混ざったどぶ川の匂い 人食い虎がどこかから狙っている 用心しろ 容赦するな 槍を研げ 弓をひきしぼれ ドラムをたたきつづけろ ドラムをたたきつづけろ 象には毒蛇の牙も通らないのではなかったのか 足の裏の小さな棘が象の全身を内側から腐らせたのか 山がひざを折り、塔は崩れ落ちる ああ、ああ、 人食い虎がどこかからぼくを狙っている
888 :
2/2 :2006/10/07(土) 10:50:25 ID:Vajk158Q
どぶ川の匂いがする 小学校のフェンスをよじ登れ 運動会は終わってしまったのか うさぎ小屋を襲ったあれはなんだったのか 野良犬のわき腹を槍で突け あくびした猫を射殺しろ うさぎの脊髄をふみつぶせ ああ、ああ、 行進のドラムは鳴り止まない リズムのあいまから人食い虎の目がぼくを狙っている 運動会では小学生が徒競走をしている 校長先生はテントのまんなかに座っている 応援席では父や母がビデオをまわしている 弁当箱には母親が今朝つくった黄色い卵焼きが入っている それが虎だ 小学生をふみころせ 校長先生を突きころせ インドの大公のように象に乗り くろんぼの薬中をひきつれて 運動会にゆこう 若かった頃の父と母が応援席にいる 応援席には虎が隠れている 長い槍をかまえ、弓矢をひきしぼり ドラムをたたいて
889 :
穢土 ◆34law0hz56 :2006/10/07(土) 11:03:59 ID:o6Vmlss1
細菌、勇ましい詩が増えましたね♪
890 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/10(火) 01:17:28 ID:TZsbVL8V
ね、どこに行くんでしょう。わたし。
891 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/11(水) 10:19:13 ID:0DoKuIE7
「執行」1/2 おれは悪意をおおいに宣伝したのだったが きみたちはぞんぶんに楽しんでくれただろうか おれの沸騰する泥のような甘い口臭を胸いっぱいに吸い込んで きみたちは思うさま酔いしれてくれたと思う そしていま、きみたちはおれの首に縄をかける おれを高いところに登らせ、首に縄をかけ、突き落とす 絞首台の床板を外す前に囚人に語らせるのは きみたちのもっとも好みとする娯楽だ 諸君、楽しみたまえ きみたちの薄ら笑いは際限なく大きくなっていく きみたちはおれに飽きた、そこでとっておきの出しものというわけだ 諸君、楽しみたまえ おれはきみたちを最後まで楽しませるつもりなのだから おれは繊細な指先と冷却された知性の持ち主だった きみたちのような剥き出しの裸の群れを見ると踏みにじりたくなった しかし、 おれはおれの正当な衝動を拒否するナゼナラおれはやさしさの持ち主だからだ おれはきみたちにやさしくしたかったソノトキおれは完璧にやさしいのだった おれは自分が見えなくなるほど薄く広げてきみたちを包み込む たすけて 女のストッキングは破れてひざから血が流れている マスカラが溶けて黒い涙のすじが頬を汚している 男たちが追ってきた
892 :
2/2 ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/11(水) 10:20:32 ID:0DoKuIE7
おれは川沿いの道を振り返らずに走り、1LDKのアパートから包丁を持ち出して戻る 一時間ほど暗い土手の上をうろつくが女も男もおらず、 おれは部屋に戻り、女のかわいそうな顔を思い出して自慰をする 警察に電話をするのは面倒だからしない おれは女を愛したのだと思う おれは女のかわいそうな顔を思い出して自慰をするソノトキおれは完璧にやさしいのだったナゼナラおれはやさしさの持ち主だからだった 男たちはみなおれの顔をしていたとおれは言うだろう 女には目も鼻もなくただ黒い涙のすじだけが白い頬を汚している 赤い唇が大きく横にひろがってタスケテと舌先で歯を舐め上げる 薄く広がってきみたちを包み込んだおれのあちこちがぶすぶすと焦げ始め、 火の手が上がり、おれは穴だらけになっていく 世界地図をひろげてみたまえ そこにおれはおれの顔を描く おれは毎晩、包丁を持って川沿いの道を歩くだろう ファミリーレストランのビニールの座席に身体を押し付け、夜を耐えるために 見えないが、夜中でもコンクリートの橋の下を水が流れているのにおれは気づいている 午前3時になるとおれはファミレスの席でおれの繊細の指先をもってきみたちを選別する 包丁を持って歩くのは気持ちがよく、どこにでも行ける気がした おれは新聞紙に包んだやさしさを胸に抱いて深夜のファミレスに行く 女たちの制服はたちまち血まみれになる おれは厨房に入り、世界地図であるおれのあちこちから火の手が上がる おれは焦げた穴だらけになってきみたちを楽しませている みなが笑顔でおれを見てタスケテと言う
ゼッケンさん カナダから日本に帰った時は 教えてよ 遊びましょうよ 可能?
894 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/12(木) 03:26:50 ID:3H6rNVqr
可能?っておれに訊いたきみ テレビのカラーコード模様のサングラスかけた びっこのはげたちびのおじさんが金歯光らせて きみの夢に出てきて言うでしょう こわいからイヤです
素人目ですが才能があると思います ぱっと十ほど見た中ではとりわけ「行進」というのが良い けれど一つ忠告するなら 世の中への安易な敵意を押さえて下さい 詩には我慢が必要です 必要だと思います
896 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/12(木) 10:47:06 ID:3H6rNVqr
>>895 ご忠告ありがとうございます。
我慢してにじみ出させます。
897 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/13(金) 09:30:46 ID:PnYM1J17
「裏口」 本音と建て前を使い分ける気なら それならわたしには建て前をくれたらいい ありきたりな本音なんぞをありがたがるわたしじゃない あなたがわたしをわらう 誰か知らない人のまえでわたしのことをわらう あなたはわたしの知らない人になる あなたは大切な秘密でも打ち明ける態度でわたしに耳打ちする どこかで聞いたようなことばかりだが あなたにとっては重大な儀式だ これでわたしを捕らえたつもりだ わたしをあなたの感染患者の一員に仕立てたわけだ つぎはわたしの番だとあなたは言うが 本音で言えばあなたには本音などない 別の人間には別のことを言うだろう 本音と建て前を使い分けている気になっているあなたには じつのところ嘘しかない わたしには非の打ち所のない建て前のつよさで充分だ 守れない建て前と本心ではない本音のとっちらかったあなたの部屋には こわれた人形が転がっている あなたは部屋の窓から外のパレードをものほしそうに眺めている あなたのかえりみられない背後では人形の硝子の目が天井のしみを眺めている
898 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/13(金) 10:45:18 ID:PnYM1J17
「息」 目を覚ましたら棺桶の中だった 息苦しかったのでふたを掻きむしった 爪が全部はがれて血はまだ流れているようだった
899 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/13(金) 11:10:08 ID:PnYM1J17
「今日のトップレベル」 まじオレでしょ がんばってるし ラッキーだし こんにちは、空、そんな青くねえけどソンナトキコソ トップレベルでしょ、おれ好みでしょ やあっス やあっス この街はけっこう寒くなってきたよ 観光客も今週の終わりぐらいまでで 日本からのツアーなんかはもうないらしい 葉っぱ落ちちゃった 雨でね 週末はいい天気だったんだけど 黄色とか赤とか木によって違うんだね 一面 目の前が黄色とか赤とか じゃあまたこんどッス じゃあまたこんどッス こんなときこそトップレベルでしょ
900 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/14(土) 02:05:45 ID:iNWFlium
週末だワーイワーイ 週末だワーイワーイ 飛べる気がしねぇ
901 :
ああああ :2006/10/15(日) 12:17:13 ID:UjoGNupj
死ね氏ね死ね
902 :
名前はいらない :2006/10/15(日) 16:21:38 ID:BlxyI1Ef
やめよかえろくらまそう
903 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/17(火) 02:02:07 ID:C7Z7hxBs
「柱の星」 柱の星に着陸したおれは どの柱を伐り倒そうかと 一本ずつ見て回ります すすきの穂を振りながら 秋の野原を歩いていきます 柱の傷はおれの背より高い場所にあり、 おれは弟を思い出した この柱を伐り倒すことに決めたおれは 斧を振りかぶる しかし、柱は秋空がおれの上に落ちてこないように支えているのであり、 おれたちは暖かな草と土と 鈴の音が聞こえてきそうに澄み渡った空との間のわずかなすき間 を 這い回っている 通りでは 美人の金髪が秋の陽を受けて輝いている おれたちはすき間でしか生きられない 表面にべったり貼りついて いる おれは斧を捨て チェーンソーに持ち替え、紐を引いてモーターを始動させました 秋の野原にガソリンの燃える匂いがします
904 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/17(火) 05:38:06 ID:C7Z7hxBs
「回帰」 これから生まれてくるぼくが ぼくの夢を見ている ぼくはぼくの生まれてくる以前に見た夢だ いい夢を いい夢を おそれやいたみはすべて済んだ ぼくはすでにすべてを知っていて すべてを忘れているだけ こわがらないで この夢が終わるとき ぼくは生きる
905 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/17(火) 05:58:20 ID:C7Z7hxBs
ジャー トイレの音 ジャー もういちど流す
>>904 実際そうなんじゃないかって本気で考えてしまいました
907 :
名前はいらない :2006/10/17(火) 22:38:31 ID:gpvilX3u
人格の重ね塗りだけは辞めていただきたい 色の3原色で構成されているのです 光りの3原色だけに しろさ つんざく
908 :
名前はいらない :2006/10/17(火) 23:15:53 ID:Q5cnF346
その人の全体像を掴むことが出来たなら その人より偉いんだ へこへこしても
909 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/18(水) 03:50:50 ID:P7g9e+GU
>>906 しんさん、実際 そ う な ん で す よ 。 。 。
910 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/18(水) 03:53:45 ID:P7g9e+GU
その人の全体像を掴むことが出来たなら ←これが不可能 その人より偉いんだ ←ただの願望 へこへこしても ←隠匿したい現実 アンダーさんふうにお送りしました。
911 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/18(水) 03:59:42 ID:cI9++l6i
912 :
名前はいらない :2006/10/18(水) 04:21:07 ID:9uAKJ+8x
しん
913 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/18(水) 04:50:04 ID:P7g9e+GU
>>911 しんさんのエッチ。
あと、911げtおめでとうございます。
914 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/18(水) 05:20:51 ID:cI9++l6i
(´□`)…グラウンドゼロッテキブンダゼ
915 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/18(水) 05:34:59 ID:P7g9e+GU
「浴槽」 きみはきみが存在すること を きみ自身にどのように証明するのか きみはきみの手首を切るかもしれないな しかし、それは間違っている きみはぼくの手首を切るべきだ ぼくの顔は青ざめ、しぼみ始めた唇で 死にたくない と きみに言うだろう きみはぼくの手をやさしく握っている 逃げられないぼくは それから さむい と きみに訴えるだろう 震えながら泣くぼくを見て きみはきみが存在しているということを発見する そうしたら つぎは ぼくの番だ ぼくはきみの手をやさしく取って かみそりの刃を滑らせる
916 :
名前はいらない :2006/10/18(水) 06:57:15 ID:9uAKJ+8x
ゼッケン
917 :
ロム輔 :2006/10/19(木) 07:06:49 ID:u3ASxgwc
やぁっス! ガムバッテるっすねえ たぶんお忘れとは思いますが ロム輔です 公私共に環境が変わり2chに中々来れない今日このごろ 柿は相変わらず詩作とは無縁なんで問題ないんですが 楽しみのロム回遊が出来ないのが実にサビシス ゼッケンさんはZというより乙の曲線の味わいを持つひと だと思ってましたが、最近の作品は乙←ココ のエッジが利 いて面白い 今日みたいに纏めてロムるので オッ!って感じです ロム券替りのアポロチョコまとめて納付しますんで 半永久ってことでなにとぞよろしう頼んまっス アポロチョコ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ オススメの ビリオン出版【月刊 実話ナップルズ】 いってきましたよイイですなぁセンスとスピード 即死はまぬがれて欲しいものです それじゃあ またいつか 長文&鰓袖御免でござる! ロム輔でした。
918 :
名前はいらない :2006/10/19(木) 07:54:34 ID:/fKbsrDd
おれは別に「ゼッケン」むかつかんけどな
919 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/19(木) 09:22:04 ID:g32B14p1
>>917 やあっス。ロム輔さん、お久しぶりでございます。
最近の作品を面白いと言ってもらってうれしゅうござる。
半永久の半ってなんだろうとか思いますね。
永久の半分は永久じゃないのかな。
そうでなければさみしく思う。
忙しいなか、時間を割いて読んでくれてありがとうございました。
それでは またこんどッス。
920 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/21(土) 06:47:04 ID:dIpkBEwY
「玄関」1/2 ぼくはあの女を抱くことを考えて上機嫌になり、 父親に着替えるために箪笥の引き出しを開けた おはよう 父親はしわひとつなくたたまれて引き出しにおさまっており 一瞬、まぶしそうに顔をしかめた後にぼくを認めると はにかんだような表情をしてから おはよう と言ったのだった ぼくは腹が立ち、ぞんざいに父親の胸倉をつかんで 箪笥から引きずり出す 久しぶりに頭でもなでられた飼い犬か うれしそうな顔をしてなにがおはようだ 母さんはようやく眠ったばかりだ 憎い姉をまな板の上で開きながら涙を流していた ぼくは母さんの背中を見ながらなにもできなかった 父親はそんな母さんを見もしないで自分は箪笥の引き出しに収まっていたのだ し! ぼくは父親の口に人差し指を当てて黙らせ、しかし ぼくはこれからあの女の部屋に行くのだから ぼくは父を着た あの女は父の愛人で昔のぼくの同級生だった 母さんは姉を料理中に眠ってしまった ぼくはコンロの火をとめた フライパンには家族の写真がのっていた 沖縄。 そして、おばあちゃんはちり紙に包んだ自分の排泄物をぼくにくれるようになった 母さんにないしょで飴玉をぼくにくれていた頃のように みんなちっちゃくなっておかしくなっていく
921 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/21(土) 06:47:37 ID:dIpkBEwY
ぼくの家の庭にある犬小屋はからっぽのままだったが 先日、姉のおろした子供がすみついたようだ 首輪をつけて眠らずに居間の様子を窺っている 父の子かもしれなかったし、ぼくの子かもしれなかった ぼくは父の贅肉のついた首をぽきん、と鳴らして この家の玄関を開けて 外に出る 夜が明ける頃、家族は死んだように眠っている
922 :
名前はいらない :2006/10/21(土) 09:02:34 ID:mOzQ4FIE
つまり、あまりに巨大な組織になると末端の社員は誰に従属しているのかさえ知らない。
923 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/25(水) 08:53:22 ID:1XMB26Mn
「今夜」 ぼくらは互いの正面に向かい合う 対決するように 人間はそうやって子供をつくる
924 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/28(土) 02:31:53 ID:fQIQxYWK
あとがき ろむせん会のみなさま、一年以上ものおつきあい、ありがとうございました。 どうやら「あ、分かった」もあとほんのすこしで終わるようです。 私の努力とみなさまの愛情により、このスレはまれにみる良スレ! になったのではないカッ(痰)とワタクシ思います。ペッ(吐)。 詩板はいま、何かと何かの間の時代でございましょ。 私がそうなんでしょうか。 そうなんでしょうね、きっと。 遭難です。 それではさようなら。ごきげんよう。 ゼッケン
925 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/28(土) 02:32:46 ID:fQIQxYWK
そっくり そっくり
926 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/10/28(土) 02:35:11 ID:fQIQxYWK
そっくり そっくり
927 :
名前はいらない :2006/10/28(土) 02:38:24 ID:UIOvORIS
本当にさよならなんですか?
928 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :
2006/10/28(土) 02:39:21 ID:XialR4ke おーい、もう容量ないのかあ。 俺、アメリカに行くと見せかけてカナダです!とか言ってここに誘導しようと狙ってたんだけども。