1 :
名前はいらない:
2 :
名前はいらない:05/03/16 21:25:19 ID:Amxktt88
2げとー
3 :
兎:05/03/16 21:29:24 ID:pp974MPH
1様、ご苦労様です。
4 :
名前はいらない:05/03/16 21:29:35 ID:hbQKGDlU
真の2GET
5 :
名前はいらない:05/03/16 21:34:33 ID:Ojyfqe3y
∧ ∧ 〜♪ 現在、テーマ【涙】で作品募集中。
(*゚ー゚) (審査員:心霊写真様)
、ノ つC□
(_,,う▲□□凸□ あと2作品ですよぅ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
6 :
薄雲 さらら:05/03/16 22:01:22 ID:jDx5S/nM
涙ぽとぽと泣いたって
過去は過去だとぼとぼとぼと
それでもぽとぽとさせましょう
優しく涙をぽとぽとと
みんなでぽとぽときれいだよ
気持もきれいにならしてしまっとこ
7 :
名前はいらない:05/03/16 22:08:20 ID:hbQKGDlU
涙は心の海
荒波の轟く
天然にがり
しおあじで
俺はお前を
包むだろう
8 :
◆L4LyBSss3w :05/03/16 22:15:01 ID:Ojyfqe3y
;;; :::: ... ::::: ::;;;:::.....
;;;; ,,, 、、 ,i' :;;::.,,: 丶;;:;;:
ヾヾ ゞ ```
ゞゝ;;;ヾ :::,r' ` ` i、;;;ヽ;;; ヾ;;;
i;;;::::′~^ ` ` ;;; ″~ ~
ii;;::iヽ / ` ゞ:,,,:: ヾ 〃::;:
iii;::i ` ` ii;;;;::: :: ` `
iii;;::i ` ` ` iii;;;;::: ::
iiiii;;::i 10作品あつまったよぅ… ` ` iii;;;;::: ::
iii.,ii;;:i, ∧_∧ iii;;;;::: :::
iiiii゚i;;:i ( ・ω・) ` iiiii;;; :::::
iiiiiii;;::i (つ旦 ) ||iiii;;;;::::
iiiiiii;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"'';;,,, /iiiiii;;;;o;;;
iiiiiii;;::;';;" `;;/i:ii iii;;;;;::::
9 :
名前はいらない:05/03/16 23:06:33 ID:rpESm+2Z
短時間に1人3作品はどうだろう
テンプレ嫁
10 :
心霊写真:05/03/17 01:06:49 ID:fyjrsS0h
もう集まったとは、、、展開が速すぎるわ。。。
∧_∧
∧_∧ (´<_` )
( ´_ゝ`) / ⌒i 募集しといて文句言うなよ兄者。
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ KUK / .| .|____
\/____/ (u ⊃
では早速審査を♪・・・じゃなくて。
えーと
>>9さんは多分薄雲さららさんの事を言ってはるんでしょうけど、
あの、、、さららさんのは連作じゃないのかな?って勝手に思っているのですが。
続いてるように見えるんだけど、全スレの二つの詩。
続きにしては時間開いてるのですが。このスレのは一つの作品なのかな?と思いました。
もしかして三つで一つ?一個目に「 」付きの題があるし判断つかないのね。
一つの詩の中で色々パターン作ったりもあるだろうし。。。なので
薄雲さらら(なんて読むの?)さん、
☆三つで一作品
☆前スレ860と864の二つで一作品と
>>6の一作品の計二作品
☆一つづつで三作品
、、、そこんとこ教えてもらえないでしょーか?
えーっと、さららさんに確認待ってみて、もしも返答が無かったらまた考えます。
お待ちの皆様すみませんがお待ちください。
11 :
ネル:05/03/17 04:03:24 ID:woJh5CCA
前回、評価して下さった方、ありがとうございます。ところで微妙に10作品なんかなぁ??
残念(´〜`;)
12 :
ネル:05/03/17 04:26:03 ID:woJh5CCA
残念ついでに…
大会に参加出来ないかもしれませんが…。
皆様の瞳汚しに…。
『曇り空』
薄曇りの空
ただ静かに立ちすくむ
淀んだ心が解き放たれ
微かな涙が頬を伝う
冷たい言葉の破片で
傷付けてしまった
少しのプライドと
たくさんの妬気持ち
本当に必要な君を
傷付け、泣かせ
幼い僕は心しか動かせず
少しの季節が僕に教え
少しの風が君を知る
薄曇りの空
僕は宙を見つめた
その瞬間
瞳が熱くなった
次回から連作の場合はすみっこに1/3とか付けるように制度化すると
わかりやすいわな
「慕情」
とうに枯れた枝に、一輪の花が咲いた
折りとらずに置く。
はらはらと、落ちるのは 枯れ果てたはずの雫。
--------------
心霊写真さん。。。。(涙。
15 :
名前はいらない:05/03/17 11:40:40 ID:cil6einh
せっかくプラス2作出たんだし、連作ならこれで10作でよしだし、
バラで3作品なら1作品に絞ってもらうというのはどうかな?
あらら・・遅かりしせっかくなのでワタクシも便乗〜何かネルさんのと趣向が似ちゃった・・・・
「春天」
青い惑星に腰を掛け
生きて行けぬとつぶやく君よ
小さな共(とも)は足元で選び
羽ばたく鳥を見ようもせず
駆け抜ける風は遠くの景色
いかように生まれいかように育ち
通れる道も避けて歩いた
渡れる橋も渡らず歩いた
それも君が選んだことだ
僕は裸足で君の共を連れ
柔らかな草を踏みしめて去ろう
甘い匂いと季節が運ぶ
暖かい恩に涙しながら
17 :
薄雲 さらら:05/03/17 14:03:48 ID:J48wDd6M
>>10 すいません・・・
テンプレちゃんとよんでなかった
気をつけます
うすぐもさらら って読みます(そのまんま)
18 :
名前はいらない:05/03/17 19:22:14 ID:QXMS4QzF
>>17 あやまるよりも、ちゃんと質問に答えようよ。
あなたの名前の読み方だけを聞いているわけじゃないんだよ。
>>10 >☆三つで一作品
>☆前スレ860と864の二つで一作品と
>>6の一作品の計二作品
>☆一つづつで三作品
このうちのどれなのかを、答えて欲しいんだ。
それによって、後から出された詩が審査対象に入るかどうかが変わるからね。
テンプレ読んでなかった、ということは、
>☆一つづつで三作品
だと思っていいのかな?
19 :
心霊写真:05/03/17 23:49:12 ID:fyjrsS0h
>>17うすぐもさんなのね。教えてくれてどうもです。
全部で一つと言う事で良いですか?それとも三作品なら
>>15さんの言うように、出来ればどれか一作品に絞ってもらうと
わかりやすくてありがたいっす。
>>18さん突っ込みお疲れさま。
ま、も少し待ちましょーう。
どっちにしても作品は10作品は集まっているようですし、
涙ポエム募集は締め切りますよね。皆さんお疲れさまでした。
審査外ではありますが10作品以降のポエムも感想は書きます〜。
あ、せっかく書いたのに間に合わなかった人とか
俺の涙を読みやがれって奇特な人はこの際はってもらえたら
感想で良かったら書きます。
そうそう、おめでと言うてくれた方、ありがとーう。
リーフさん泣かない、泣かない♪o(^-^o)(o^-^)o♪
お待ちの皆様すみませんが、さらにお待ちください。
一日待って返答無い場合は勝手に判断して審査始めますよね。ではまた〜☆
20 :
名前はいらない:05/03/18 04:07:53 ID:gGJ7Q+el
↑こら!
あげてから寝ろよ!
「パートナーシップ」
全てのやさしさは痛みから産まれたものだから
受け取った幸せがかなしくて
苦労一つ知らぬ自分が どうして抱きしめてあげられないんだろうと
悔しくて泣いていた
私と云う名の代理品が 演じるを止めてから
口にすれば一言で済む程の年月が経ち
諦めきることを強要してた本当はわかりもしない他人の価値を
今度は自分が苦渋を舐めた風にしか当て付けずにいられない
矛盾に気付き 悔しくて泣いた
どうして嫌うことができる?
どうして憎むことができる?
ただ、あんまり過ぎる自分がそれでも、それでもと
求めずにはいられないさもしさが 悔しくて泣いている
こう在ればいい、こう成りたいと、勝手に動き出す理想の中で
遠い先の自分が今の自分を鼻で哂った気がした
テメエだけには絶対に負けたくない…
唇を噛んでみた 顔一つ知らないのがかなしいと今更思った
∧,,∧
(;´・ω・)<もう定員オーバーだよぅ…
c(,_U_U 次のテーマまで待って欲しいよぅ。
23 :
モコモコ:05/03/18 20:15:07 ID:pvJs/7JQ
>19
二つ目なのですが、もしよければ感想お願いします。
泣いたら
泣いた分だけ強くなれって
あなたは言った
けれど私は
あなたに寄り掛かり
泣き続け
弱さは増していった
そんな私が強くなれるように
あなたが用意した物が今なら
そんな物欲しくはなかった
今すぐ強くなって
あの頃私を取り巻いていた全ての物を
取り戻したいけど
私は弱さから逃れる為に
また泣いてしまう
だから
いつまでたっても終われないけど
少しずつ強くなるから
もういちどそばにきてほしい
そういうスレではないと思うのだが・・・。
25 :
心霊写真:05/03/19 01:26:30 ID:3m2wRzKp
ややこしいのでまとめてみます。
――――――――――――――――――――――――
854 徳太郎 ◆VoA9SPxmjsさん 「ナミダでドミノ」
856 ID:PiThyA2Mさん 「無題」
857 ID:G+OkIf+Oさん 「無題」
858 兎 「無題」さん
860〜 薄雲さららさん 「想い」
861 ID:D31/6Bssさん 【常夜灯】
863 モコモコさん 「無題」
>>7 ID:hbQKGDlUさん 「無題」
>>12 ネルさん 『曇り空』
>>14 リーフレイン@遅刻さん 「慕情」
――――――――――――――――――――――――
この10作品を投稿作品としますよね。
薄雲さららさんの作品は勝手ながら連作にして読んでみます。
感想のみ書きます。
>>16 cレール ◆n/ANJuS0Pgさん 「春天」
>>21 空色蛙さん 「パートナーシップ」
>>23 モコモコさん 「無題」
前スレ867-868 ID:tXRnZz9Eさん 「無題」
>>20ごめんなさい。おやすみ^^
>>22いつも可愛いですね。お疲れ様^^
>>24ごめんなさい。私が感想書く言うたからです。
アナウンス不足の癖に余計な事、言ったりして・・・と少し反省。
それでは読ませていただきます。結果は明日の深夜となります、多分。では〜☆
26 :
ネル:05/03/19 02:54:23 ID:z3oe0AZK
心霊写真さん頑張って下さいね♪
この辺で皆さん終了にしちゃいましょう!
最初に書き込んじゃったのは私ですが…(^-^;
切っ掛けはほんの偶然だった
私の人生を変えたあの瞬間
もう二度と訪れる事のないあの瞬間
でも、今のわたしがあるのは、あの瞬間のお陰
29 :
心霊写真:05/03/20 01:46:34 ID:7C0soL/e
始めに言い訳してすんません。批評じゃなくて感想になりました。
どこかがしっくり来ないなと思っても的確なアドバイス等は無理で
しかも一人よがりな感覚で読んでます。読み間違い等気分悪くされたらごめんなさい。
では、始めますね〜。
>>26さん、ありがと。
>>27さん、ごめんなさい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
854 徳太郎 ◆VoA9SPxmjsさん 「ナミダでドミノ」
『可愛い涙』です。
涙のドミノが並ぶ部屋で一人ぼっちの男性。
パタパタパタポタポタポタと倒れていく涙ドミノに囲まれてる感じで。
詩っぽいのかな。リズムは良いし、見せる構成も良いです。
ドミノっぽい字並びも面白いし。でも、まとまりすぎな感じで。
言葉も少しありきたりな感じがするなぁ。流れる☆に頼りすぎてはござらんか。。。
856 ID:PiThyA2Mさん 「無題」
とても綺麗な涙流す描写が続きますね。なのになぜか涙ではない感じがするなぁ。
涙を流す人を感じる事が出来ないんです。涙とは人が流すものですよね。あれ?
ふむ。涙とは潤いと緩和を与える水の防護幕なのですね。
水仕事前に塗るクリームの宣伝詩みたいです。
857 ID:G+OkIf+Oさん 「無題」
泣きそうになる自分をアイスで抑えて甘さに慣れて
冷たくなって温もりが欲しくなる。そうなのかー。
そんな想い→「甘さに慣れて冷たくなって温もりが欲しくなる」
もフリーズするの?どうしてでしょう。。。強引な感じがしました。
改行の仕方とかが結構好みかもなぁ。。。少しスカスカしてますが。
30 :
心霊写真:05/03/20 01:48:43 ID:7C0soL/e
858 兎 「無題」さん
可哀想ですね。お父さんとお母さんが居ない一人きりの男の子の涙。
「テレビで遠い異国の料理紹介が始まって」・・・って所が良いと思います。
何だか、ベタベタのギリギリな感じで良いと思います。
でもですね、夢ネタの場合は「そりゃあ夢ですわっ」ってぶっとんで起きる位か、
夢から覚められない位もの凄いリアルじゃないと難しい気がするのです。
父さんと母さんがいないのが夢だったら良かった、楽しい夢なんていらないものね。
そうだね、悲しいね、悲しい夢だったね、泣いちまいなさい、で終わってしまいました。。。。
860〜 薄雲さららさん 「想い」
三つ連作にして読んだのですよ。勝手な事してごめんなさい。
「1%の希望はのこしてくべきなのだ
そうかい?君にはそれ以上の希望があるね 〜
わくわくする出だしです。期待を呼びます、良い感じ。でもですね。
後は削れる所があると思うし改行を押すタイミングも早すぎる感じがします。
三作品をまとめてみると意外と短い詩だと思うのですが、
短い中に(そんな・それ・そう)を多用していて邪魔に感じます。
一つ目と二つ目の半ばまで自問自答を繰り返し、ポタンと涙を落とし
「時間だけは誰も待ってくれないのだ 」と色々諦めるのでしょうか。
孤独な感じが伝わりました。でも妙に淡々として根っ子はそんなに暗くない感じが良いね。
そして涙の描写の三つ目。ぼたぼたと流れる弱さの涙で己を浄化するような。
うーん。無理矢理まとめようとしているように見えてしまったり。
一作目二作目をもっときっちりと繋げて所々削ってまとめると
読む人の共感を呼ぶ事がもっと出来る詩だと思います。
うー。。。三つ目ははぐれものだったのかな?
31 :
心霊写真:05/03/20 01:52:53 ID:7C0soL/e
861 ID:D31/6Bssさん 【常夜灯】
生々しい「私」の快楽に溺れる「私」の底辺ではプラトニックを望む「私」の
離人症まがいの「私」のクールな目線が睨む、肉体あっての『業』みたいなものを
自慰ではどうにも出来ず溢れる自責に『悔し涙』なのかなぁ。
「分析が済んだら興味は無いのですぐ忘れる」この一行が淡々としてて好きなのだ。
「常夜灯の深い橙色だけになった部屋」思い浮かびますね。
「突然フラッシュバックの様に昼間の光景が体を貫く」そうそうそうですよ。
そんな感じですよ。ありがとう。いきなり襲ってくるので眉をしかめるしかないですよね。
じーんとした熱を感じました。でも何か足りないような・・・気がします。
エロ女友達が「今日こんな事があったの」とか前置きしてから
こういうメールを送ってきやがったら「やるな流石にエロいな」と尊敬の念しきり。
全体的に見ても構成にセンスを感じますし、うまくまとまっていると思います。
863 モコモコさん 「無題」
口下手で泣いてばかりなら彼氏も眉をひそめるしか無いですね〜。
じつは『涙で出来ている私』自身を削ってまで彼氏に伝えたいものは何でしょう。
「せつないほど甘い味」ですか。その「甘さ」と「せつなさ」らへんを
何とかけっぱって別の言葉で表現してもらいたいです。
全体として見て短い連を作りすぎてる気がします。そこに個性を感じますが
もう少し言葉を繋げて連を少なくする方が視覚的に訴える効果があるような。。。
32 :
心霊写真:05/03/20 01:53:51 ID:7C0soL/e
>>7 ID:hbQKGDlUさん 「無題」
たった6行で横幅も短いときました。
これでは私にはわからない!と思っていたのですが。
良いですよ、これ。「涙は心の海」はありきたりすぎてよろしくない。
演歌ですか。本当にチャンプ狙う気あるんでしょうか、あなた
って位、ありきたりすぎていただけない気がしました。
でもですね、その後が好きです。
「天然にがりしおあじで お前は俺を包むだろう」
このまま一行詩にしても良かったんじゃないでしょうか?
左端でなんだか小さくコロコロまとまっちゃってて余白が邪魔で。
でも良いなあ。。。一人で泣いている男の人が見えるような。
それは寂しく虚しく格好悪い情景にもかかわらず爽やかで壮大な感じがする。
そして私は男に憧れてしまうなぁ。孤独が似合うんですよ、おっさんて。
その肩に騙されても別に全然良いです。涙は塩味。塩分は大事。
にがりはにがくて重い味。うーん。。。気に入りました。
>>12 ネルさん 『曇り空』
シンプルな自分になった時本当に必要な対象が見えてきて
色々な事が解って涙するのでしょう。後悔のうたでしょうか。
解りやすくて良い言葉で表現されていると思います。
最後に僕の感情が「ぶはっ」と溢れる感じが良いですね。
改行をもう少し少なくして横に伸ばしてみても良いかも?
改行によってぷつんぷつんと言葉が途切れる度に
思考も一時的に途切れて残念な気がしてしまうのです。
33 :
心霊写真:05/03/20 01:57:33 ID:7C0soL/e
>>14 リーフレイン@遅刻さん 「慕情」
「とうに枯れた枝に花が咲いた」
枯れた枝は花を見る主人公自身でしょうか。花は主人公の恋心でしょうか。
でもそれは叶わないと客観的に鑑賞を決め込むのでしょうか。
主人公の恋を代弁するように咲いた花を見て主人公は泣くのでしょうか。
はらはらと花びらが落ちてそれを暗に涙(雫)と言っているのかなーとも思ったり。
静かな情熱とそれを押し殺す決意みたいなものを感じました。
短いのに読んでみると想像が巡り巡って良いなーと強く思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ここからは感想です。
>>16 cレール ◆n/ANJuS0Pgさん 「春天」
弱虫な「君」に捧げる別れうたでしょうか。
柔らかな足場に身を置いて色々な事を伏し目がちで生きる「君」を
「僕」は諦める。「君」を解りえなかった「僕」の「諦め涙」でしょうか。
どんな人にも季節は変わりなく訪れて、春が暖かく訪れて。
そういえば春は別れの季節でもあると改めて思いました。悲しいです。
何だかお日様の匂いがした。鼻がつーんとして寂しいのに
清清しい気持ちにもなりました。
34 :
心霊写真:05/03/20 01:59:43 ID:7C0soL/e
>>21 空色蛙さん 「パートナーシップ」
「全てのやさしさは痛みから産まれたものだから・・・」
と唐突な語りかけの始まりは何だか良いですね。
確かにそうかもなと思います。
優しすぎる人や気遣いばっちりすぎる人を見ると
「この人はどんな事があってこんなにきっちりと優しくなってしまったんだろう」
とかたまに思うし。そういう優しい人達(人に限らんかもしれんね)に対して
「苦労一つ知らないのに不平不満等でいっぱいいっぱいで他人を思いやれない自分」
に対する「情けない涙」なのかな。。。抱きしめてあげるべきは自分自身じゃないかな。
自分を演じて他人に理解してもらうべく弱みを見せ付けて(当てつけて)
それでも他人はわかってくれなくて、でも結局は自分自身が他人を受け入れられない
(価値がわからない)のだからしょうがないのでしょうか。。。
うーん。読み取れないかもです。読んでる内に主人公が多重人格っぽい気もしました。
「パートナーシップ」という題ながら一人だけって感じがするから。
未来の自分が今の自分を鼻で笑うという事は未来のあなたは幸せなんだろうか?
つまんない事で泣いてるんじゃねーよと笑っているのでしょうか。
うーん。。。鼻で人を笑うような人が幸せとは思えないしなー。
ごめんね。よくわかんなくなってきて長くなって感想全くまとまりません。
35 :
心霊写真:05/03/20 02:01:43 ID:7C0soL/e
>>23 モコモコさん 「無題」
強くなるように依存関係よりも別れる事を選んだ「あなた」を思う「わたし」
泣いてばかりの「わたし」を突き放した「あなた」は優しいのでしょう。
て言うか、とっても優しい人だったんだろうなーと思います。
寄りかかれる「あなた」をなくし一人泣く「わたし」が可哀想です。
少しづつ強くなると良いね。しかし詩というよりも日記に感じました。
日記ならもう少し自分に正直に書いてみても良いかもです。
怨怨鬱々アイタタタな感じで書いてみてはいかがでしょう。
過去を取り戻すのは難しい話なので、ももぐもぐしないで、ごっくん或いはぺっしてみましょう。
前スレ867-868 ID:tXRnZz9Eさん 「無題」
「つかみ所の無いあなた」に「戸惑っているわたし」が
「あなた」を批判しているのでしょうか。うーん。。。
「あなた」のつかみ所の無い感じが伝わるのですが、、、
小道具(タンポポの綿毛)を生かしたいなら最後までそれを使い切った方が
効果的に思えて勿体無いなー。〜だけ、〜だけと続いて理屈っぽい気がします。。。
もっともっと残酷に辛辣に「あなた」を突き放しても良いかもしんないです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
全て読み終わった感想は、、、実はもう少し意外性のある「涙」が読みたかったりしました。
もっと物語性があったり展開展開、そのまた展開、みたいなものが。
贅沢にも色々なめくるめくような「涙」を読みたかったのでした。
題がそのまんますぎた事もあったので、しょうがないかなとか思ったり。
もう少し捻れば良かったのかな。。。文句たらたらで、ほんとごめんなさい。
36 :
心霊写真:05/03/20 02:02:45 ID:7C0soL/e
では審査結果発表ですよ。ここまで長くてごめんなさい。
三つが優勝候補でした。詩と言うものの優劣はよくわからないので私の好みで選びました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
三位の発表です。
861 ID:D31/6Bssさん 【常夜灯】
所々のナイス表現が光るだけに中頃の流れがぎこちない気がして少し残念なのです〜。
でも良いと思う。このエロティックさを極めてもほしいし、
こういうの書く人の全然違う感じの詩ってのも読みたいなぁ。
二位の発表です。
>>7 ID:hbQKGDlUさん 「無題」
とても好きなのです。かっこいい。でも好きだからこそ手厳しくなっちゃうね。
リズムも良いし色々良いのですが「涙は心の海」←ここも少し何とかならないかな。。。
天然にがりしおあじでお前は俺を包むだろう←ここが好きでたまらないっすよ〜。
一位の発表です。
>>14 リーフレイン@遅刻さん 「慕情」
ある程度長さがある詩の方が私的に好みなのですが、
この短さの中の独自の静かな佇まいにまいりました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
>>14 リーフレイン@遅刻さん 次のお題提供&審査、よろしくお願いします。
37 :
心霊写真:05/03/20 02:05:35 ID:7C0soL/e
あ、読ませてくれてどうもでした。楽しかったです。
余計な事ばかり言うてるくせに肝心な事はいつも忘れてるな。。。ではでは。。。
38 :
雨 ◆L4LyBSss3w :05/03/20 02:14:58 ID:SLVzqPKR
ウワーマタイイヒトドマリダヨー
.へ. .へ おお、リアルタイムで審査見ちゃったよ。
/ \ / \ 861書きましたー。批評有難うです。精進します(汗)
~l ・∀・「 ~l・∀・ 「マタダネー 個人的には…やっぱリーフレインさんかなぁ。うん。
|L ./ ̄ ̄ ̄/ 」|||
 ̄ \/.焼イカ. /  ̄ ̄ ̄ ̄ おめでとうです。お題よろしく!
39 :
ネル:05/03/20 04:17:41 ID:4IB64R8I
心霊写真さん
ご苦労様です!
リフレインさん
おめでとう!
たまには優勝したいものですね(苦笑)
次回は頑張ります♪
p(^^)q
ありがとうございました。
自分なりの思想をこめると無視されて飾りの部分ばかりにコメントされるし、
Jポップの歌詞みたいにわかりやすくするとありきたりといわれるし、
バランスが難しいですね。
今回は「常夜灯」が好きでした。
理性を磨き客観的に生きようとする精神と
切り離せないものとしてどうしてもある自らの身体との葛藤。
それだけなら一行目の内容と同様にどこかの本から拾ってきたような話だけど、
常夜灯の暗喩(暗喩と読んだ)が生々しく、ここに詩が支えられている。
淡々とした文章も内容にマッチしているし、構成表現ともに過不足がない。
この涙は軽くない。精神であろうとする身体が流す涙は、
矛盾しながらもどうしようもなく流れざるをえないのだ。
これは生きることに由来する涙だ。って、本で読んだことがあるし、
自分でもそういう涙を流したことがあるので。
41 :
名前はいらない:05/03/20 16:03:59 ID:D9e5EQ1p
あたしは一体何をしているんだ。
こんなバカ社会の中で、一体何をしているんだ。
しがらみとか、愛情とか、
憎ったらしい。
それに何故、従服しないと生きていけない?
なんで?
なんで?
何であの人は止めたのだろう。
なんでもうちょっとのところでうまくいくはずのところで。
聞いても、答えたことが本当かは、わからない。
そんな世界も、イヤだ。
そうゆう思考回路している自分も。
どうして。
どうして。
認めたくない、聞いたら落胆してしまう。それを判っているから、
なにも、
動けないんだ。
flog-of-skyblue@ezweb.ne.jp
43 :
名前はいらない:05/03/20 19:42:29 ID:f8lwx4t0
今回レベル低。殆ど日記orメモじゃね?
心霊タソ乙。リーフタソおめ。
>>40 審査員でもないヤッコさんが評をするのもおかしな話。
優勝してからにしろw。
それよか変な荒れ方してるなw
一時のレベルの高さはどこいったw
リーフレイン気持ち悪い。
馴れ合いオーラ出して
いかにも人気者っぽいけど
冷静に見たらすごくウザい…。
45 :
名前はいらない:05/03/20 20:26:40 ID:f8lwx4t0
>>42 一体どういうおつもりなのかと小一時間メールで問い詰めたいw
>>44 ヤッコさんが冷静になれw
やっかみにしか聞こえないよん♪
俺も荒らしみてーw
んなこたーない。
俺はここを愛してます♪
46 :
リーフレイン:05/03/20 21:05:07 ID:B290uyR/
えっと、ありがとうございます。遅くなってしまってすみません。。
心霊写真さん、オツカレ様でした。
次の御題だしますね。 「扉」です。
多様なイメージをお待ちしております。
47 :
曾村益廊:05/03/20 21:34:51 ID:tJmXDXNM
『何かと引き換えに』
どうしても、
我慢しきれないなら、
してもいいけど、
できればもう少し、
頑張ってほしいなぁ、
トビラの奥は、
花束でいっぱいよって、
綺麗な唇からこぼれたその笑い、
どさくさに紛れて、
少し出しちゃったのに、
そのままでいてって、
だんだん痒くなってきても、
あなたのその強烈なパーソナリティが、
拒否することを拒否させて、
被れたところに、
でっかい金蠅が寄ってきて、
尻の肉を噛むのよ、
トビラの奥にはまだいっぱいの、
つぼみや花が、
あふれ出す瞬間を、
今か今かと待ちわびているの、
我慢している君の顔って素敵だなぁなんて言わないで、
恥ずかしくて尻から、
火が、
じゃなくて屁が、
出そうなのよ、
どうかしてるわ、
でも、
こんなプレイばかりするあなたが大好き。
48 :
千葉県人:05/03/20 22:02:36 ID:R7G+AvEg
[扉]
ノブの外れた扉は
もう長く外の世界を
閉ざしている
たまに外からノックされるが、開けられない
ノブを外したのは僕
だから、扉越しに作り笑いをする
ノブの外れた扉を今日もノックする人がいる無駄だよノブを外したのは僕自身だから
>>33 心霊写真さんご負担かけてごめんなさい〜そして、ご感想ありがとうございました。
自信作でもなかったので軽い気持ちで便乗しちゃってみなさんごめんなさい。
リーフさんおめでとです。審査頑張ってくださいね〜
50 :
AA:05/03/20 23:33:07 ID:jTq0558o
目の前に並ぶ無限の扉
くぐれるのは一度きり 一つきり
戻ってもう一度くぐったつもりでも
何かが違う
くぐった先にも並ぶ無限の扉
永遠に続く取捨選択と
通過儀礼
「相思相愛」
旅立ちの朝だ
今頃、彼らも荷物をまとめてるだろう
屋根裏のネズミみたいな彼らの事だ
この部屋に住み始めてもう5年
初めて訪れた時から鳴り止まない屋根裏の物音
最初は何の因果でこんな部屋に当たったのかと
散々愚痴っていたが慣れてみると、なんだ、なんてことはない
逆に今日の旅立ちで彼らが残ると言い出したらどうしようかと思うくらいだ
言い出したらと言っても言葉を交わしたこともなければ
その姿を見たことも無いんだが
とりあえず旅立ちの朝だ
引越しの土産話に彼らの正体を暴くのも一興なんだが
5年も現状を保ってきたんだ、このままでもいいんじゃないかと思う
人間知らなくて良い事のほうが多いんだきっと
首を突っ込んだらギロチンを落とされる可能性もあるのだから
だけど、好奇心ってのはそうじゃないらしい
僕は新しい住所を書いたメモを何もない部屋の真中に置き
さよならと独り言を言いながら玄関の扉を開け、
そして扉から出る振りをして扉を閉めた
息を殺し目線は部屋の真ん中に固定したまま
カタッ ピシッ
天井の板が一枚ゆっくり動きぽっかりと四角い穴が開いた
するとその穴から細長い手が数本ニョロニョロとメモのある床まで伸びた
3メートルはあろうその手達はメモを手にするとまた同じように屋根裏へ帰っていった
僕は安心した、彼らも僕と離れるのは惜しまれる事らしい
52 :
◆/6VdJ/VkEI :05/03/21 00:46:24 ID:0oQWPZ/Q
誰でも通れるけど
誰をも通したいわけではない
蝶番に油を差して
待っている
閂ごと扉を破ってもらう
その時を
その人を
53 :
モコモコ:05/03/21 00:49:16 ID:sEldn24M
>35心霊写真さん、我が儘言って感想を2つも書いてもらってすいません。そして、ありがとうございました。
リーフインさんおめです!!!
『4つの扉』
4つの扉のどこにも納まらない
けれど どこにもあてはまる私
最近では
その部屋にかかる赤いもやが
濃くなってきて
自分でもわからないままに
4つの扉 出たり入ったりしてるみたい
それでも 4つの扉の先
待ってる人は一人で
その中で思い描く事も1つだから
私がどこにあっても同じ事なのでしょう
54 :
名前はいらない:05/03/21 00:50:53 ID:t2Bso3gh
扉を開けたら、何か恐い物がありそうで
何か別の世界に行ってしまいそうで
なかなか扉を開けられなかった
扉を開けたらいいのに
開けられない僕は、ただの臆病者なんだろうか
[霧]
路面はぬらりと凍りつき
朝の霧に食われた月
重なり透ける遠くの潅木
車内密かに勃起する僕
タバコ排ガス排気音
白に浮かんだ白輝の日輪
谷の底の見えない水面
霞の先につながる電線
トンネルひとつで霧ははれる
君
君
街
56 :
.:05/03/21 02:18:12 ID:IP9hVOee
「理解」
その扉を開けたむこうは、本当の空虚だった
酸い霧のようなものが鼻から脳へとのぼっていく
何も見えなくなり、自分が中空で溺れるのを感じた
そして突然、僕は理解した
これは安全弁だ
これを開けてはいけなかったのだ
僕の精神は、すぐにばらばらになるだろう
全宇宙に霧散して、もう二度と僕には戻れないだろう
「Watching」
1
暗がりの高台に火を焚いて
レトリーバーの背中を撫でながら下方に目を遣れば
光輝の筋が幾千万と見つかる
それらが収束する位置に在るただ一つの扉は
脇の灯火のために浮かび上がっている
発光する軌跡を残して進む人々は
それを目指して触覚をのばしているらしかった
2
扉に到着する人は絶えない
開いては閉じ開いては閉じを繰り返す
その先はどこに繋がっているのであろう
昨晩戸をくぐった老人が
今朝アメリカのテレビにうつっていたけど
ずっと昔に ドアノブに手をかけて
にわかにこちらを見遣って笑みをこぼした少女を思い出す
3
扉は扉へ繋がっているのだ
むろんワンクッションおいて
人はバッテリー・パーク等で息抜きする
焼け落ちる夕日を鏡に見て
愛犬の呼吸を感じて 残してゆく寂しさを思いもするだろう
それは偏に次の扉のため 次の次の扉のため
ぼくは白い犬を繋いで
真夜中の坂道を駆け下りてゆく
<きっとある時それは急に>
忘れてた夢思い出して 胸の鼓動に気づいた
氷りついてた時間の底で 深く息吸った
深い眠りの霧の中から すぐ羽ばたいて
モノクロの雨雲を裂く 七色を書けるよ
放課後の滲んだ教室
手を振った坂の上
いつだって世界と僕は
どこかで隔たれてた
今は芋虫でもきっと目覚める
意外とありきたりな暗号で
知らない扉ひらいたら
知らない色の蝶になれる
知らない自分に変われる
手を握れた海の匂い
同時に滲んだ想い
いつだって世界と僕は
どこかで繋がってた
今は雨空でもきっと晴れる
単純明快な合言葉で
知らない扉ひらいたら
知らない色の蝶になり
知らないはずの虹を翔る
きっとある時それは急に、いつか思い出せる
ゲッローッ!! 11作品目!?
間に合わんかったー・・・
やるせなくてヤバイわ。脳腫瘍くらいヤバイ
産まれた瞬間から脳腫瘍 くらいヤバイ
次がんばります
リー・フレインさん審査とかふぁいとー
∧,,∧
(;´・ω・)<は、早すぎる…
c(,_U_U 乗り遅れたよぅ…
61 :
リーフレイン@携帯:2005/03/21(月) 07:34:17 ID:61MfYn2p
オオ、 ハヤイデスー
ジカン クダサイ。ガンバリマス
リーフレインさん人気すご。
63 :
リーフレイン:2005/03/21(月) 11:48:39 ID:6FAd4t9Z
>>47 曾村益廊さん 『何かと引き換えに』
いつもながら、強烈にエロい(てかグロイ)詩なわけですが、
今回はどうも媚が感じられてうっちゃりが足らないですねい。
女性視点のせいかな?
『何かと引き換えに』という題が意味深です。
羞恥心と引き換えなんでしょか?倫理観と引き換えなんでしょか?
清潔さと引き換えなんでしょうか?
それらと引き換えの「愛と欲望」(藁)?。
ちなみに、スカトロ氏は、しばしば食べるものへの制限をつけるようです。
蛋白質は避けて、フルーツに限るらしいです。(趣味によりますが)
>>48 千葉県人さん [扉]
ひきこもりさんの意地悪さを感じてしまいました。
”扉越しに作り笑いをする”というところに恣意を強く感じます。
ノックしてくれる人がいる状態を逆説的に楽しんでいるのが伝わってきます。
>>50 AAさん 無題
そう、扉をくぐるのは、一期一会です。その時しかない、
その時にしか現れない扉をくぐります。
永遠に続く取捨選択と通過儀礼という言葉が少々深化がたりない。
くぐった瞬間の想いをもっと詩的に表現してほしい。
通過儀礼というイメージが唐突に浮いてしまっています。
64 :
リーフレイン:2005/03/21(月) 11:49:38 ID:6FAd4t9Z
>>51 抑揚 ◆YKYOnzxNCQさん 「相思相愛」
いやあ、いいですねえ。ながーーい手が伸びてきたところが
ぞくっとしました。ねずみとかを想像してたんだけども、ベッドの下の
怪物に近い。。しかし、部屋に残ったままでそれを見ていた彼は
この先どうなってしまうのだろうか??
>>52 ◆/6VdJ/VkEI 無題
小品ながら、エロいですね。(と読んでしまう私がエロいのかもしれない)
題が欲しいです。是非。題つけるとまた少し複雑なイメージがつきますよーー。
>>53 モコモコさん 『4つの扉』
微妙にわかりにくいです。
貴方は4つ並んでいる部屋の外の廊下にいて、扉をみているのか、
一つの箱型の部屋に扉が4っつあるのか?貴方が一つの部屋の中にいて
扉が4っつあってどこから出ようか困っているのか?
まあ、なんとなくですが、4人の男性で選びかねている女性のような気も
しないでもないです。
まあ、なんというか、女性ってなあ賞味期限付な存在なんで(正直なところ)
どっかで決めないとあかんでしょうなあ。。選択の余地があるというのは羨ましい!!
65 :
リーフレイン:2005/03/21(月) 11:50:07 ID:6FAd4t9Z
>>54 ID:t2Bso3ghさん 無題
臆病もんですね。。w。「何か怖いもの」をもっと克明に描写してください。
「何か別の世界」も描写が欲しい。あなたがどんな危惧を抱いているのか
具体的に知りたいです。
詩世界の扉も、まだ半開きの様子です。この扉はすぐ開きます。がんばってください。
>>55 ID:6E7KN13Rさん [霧]
>路面はぬらりと凍りつき
この一行で、いきなり引き込まれました。いい導入です。
>朝の霧に食われた月
ここもいいですね、霧の深いなかで、白いつきがおぼろげに見えるような見えないような
雰囲気がわかります。
ここから後は、なんていうのか、練炭自殺を連想してしまったのは深読みしすぎ?
走っているのではなくて、どっかで車を止めてエンジンをかけながら物思いにふけって
いるような気がします。どこか乾いた幻想感と孤独が美しいです。
>トンネルひとつで霧ははれる
そのトンネルの向こうにあるのは君と街。。改行が効果的です。
扉は、きっとトンネルなんですね。孤独を抜けだすトンネル(扉)。
客観的に自分をみているような、突き放したような幻想性がとても気に入りました。
66 :
リーフレイン:2005/03/21(月) 11:50:46 ID:6FAd4t9Z
>>56 .さん 「理解」
これは、ショートショートに近いですね。扉の向こうの描写をもっと工夫したら
いい小品になるかもしれない。
しかし、どんな扉だったんですか?ものすごく知りたいです。
>>57 ID:skzv7XKyさん 「Watching」
サンリオ文庫に、ダーセックシリーズというのがあって、トランスポータという瞬間移動
装置で扉一つくぐると別の場所に移動できるという世界設定でした。
これを思い出して読んでました。
この扉は死への象徴かもしれないし、人生の選択という意味かもしれない。
そしてSF的な異世界かもしれない。(発光する軌跡、触覚,という言葉がSFチックです。)
そうした読みの幅を残しながらとてもいい詩世界ができています。
愛犬をうまく使って、生身の現実感と異世界感が融和しています。
楽しませていただきました。。
67 :
リーフレイン:2005/03/21(月) 11:51:38 ID:6FAd4t9Z
>>58 ID:I3Itd0srさん <きっとある時それは急に>
全体に推敲不足です。。(ごめんなさい)
まず一連目、これがたぶん最初浮かんだイメージだと想うんですが、
目覚めの象徴を描いてます。
そうしておいてから、2連目からは孤独な自分、希望、真実への目覚め、未来、
と時系列に丁寧に展開して、最後の一行でまとめという形ですね。
一連目は本当はここになくてもいい。かえって詩のネタばらしを先にしてしまうようで
インパクトが薄れるよな気がします。
あとは、ちと厳しいですが、比喩が単調というか今ひとつ迷彩に欠ける。
もう一歩踏み込んだ鮮やかさを目指して欲しい。
最後に、
>きっとある時それは急に、いつか思い出す
の〆が、「きっとある時」「それは急に」「いつか」という時間を示す言葉が
乱立していて、混乱します。少なくとも「いつか」はいらない。
変化を待つ夢という主題はよくわかります。こうして書くことそのものも
一つの扉であるのだろうと感じました。
68 :
リーフレイン:2005/03/21(月) 12:43:39 ID:6FAd4t9Z
結果発表
>>51 >>55 >>57 から、
>>55の[霧]を優勝とします。
詩世界としての美しさを評価しました。
ども、辛口になってしまってすいませんです。。。
[霧]さん、おめでとうございます。
69 :
モコモコ:2005/03/21(月) 13:22:40 ID:+IZC7XhN
リーフさん評価乙です。そしてありがとうございました。
>53は恋してる女のこをイメージして書きました。4つの扉は喜怒哀楽のつもりで…わかりにくかったですね。頑張ります。
というか、霧さんおめでとうございます。
70 :
曾村益廊:2005/03/21(月) 13:58:46 ID:VQLmFSC0
>リーフレイン
評価ありがとう。
おつかれさま。
71 :
ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2005/03/21(月) 15:09:04 ID:PeF8TAsi
リーフレインさんどうもありがとう!
「霧」書きました。
評価オツカレです。
俺の住んでる地域っていうのが霧が有名で、日本で有数の霧が深い場所らしいんですが
冬の朝にともなるとひどいときは50m先もよく見えなかったりするんです。
んでもトンネルで山をこえるとほんとにキレイサッパリ霧が晴れるっていう極端な場所なんですよね。
練炭自殺は笑いました(苦)
丁寧に読んでくれてありがとう。
次のお題は「うつる」。
はいそーぞ
72 :
千葉県人:2005/03/21(月) 17:57:19 ID:fQZ7bCoW
リーフレインさんお疲れ様です。[扉]書きました。千葉県人です。いやぁあの文では引きこもりと感じてしまいますよね お恥ずかしい 出直します
73 :
モコモコ:2005/03/21(月) 19:49:55 ID:+IZC7XhN
「実像」
苦い風が運んできたのは
見栄という名の病魔
その中で覚えたのは虚勢
温い海が映すのは
欲に食われた月
その月の中に映り込むのは
歪み始めた虚像
伸びた陰拾う
堅い土が教えたのは
地に足をつけた
僕の実像
熱に浮かされた 虚ろな眼差し
浅い呼吸 重い身体
そんな全てを共有したくて
熱い吐息と粘膜を感じ
全てを受け取るように
火照った唇から
全てを引き受けられるように
深く 深く 吸って 絡めて
痺れて白くなる思考は
既にうつった様だ
75 :
名前はいらない:2005/03/21(月) 23:39:46 ID:LYET2+h/
「瞳」
目の前はとても何もないんだ
二人は何を見ているのだろう
恋するアノ子はS&M
縋り縋られ媒体関係
何かを見ようとしているみたいだけど
何も見えない 二人は使役されてるのだ
限りなく分断された中で何もない何かは蠢く
99.9999………パーセンテージ 体内までも犯されるさ
透明な世界の中で
二人は虚ろいながら踊る
76 :
6456:2005/03/22(火) 01:03:52 ID:iwnTVy3D
「淵」
黒き深淵を 少女が覗く
暗き水面に 映るのは
欺瞞の耐えぬ 人の闇か
偽善の消えぬ 世の闇か
少女は覗く 深淵の中を
深き真実に 腕を伸ばして
堕ちることすら 気付かない
闇の虜が またひとり
77 :
スプリング:2005/03/22(火) 02:43:10 ID:LkDP7MjT
「病」
すれ違うたび 声を聞くたび
僕の心に君がうつる
ふと気まぐれに振り返る
君の瞳に僕がうつる
うつってしまえこの病
君の心の奥底に うつってしまえこの病
78 :
.:2005/03/22(火) 15:36:18 ID:U/RjdX7+
おれは静子の眼の中に住んで
もう十年にもなるが
ここは暖かく、居心地もよくて
申し分は無いのだが、ただ
時々おれを睨みつける
あの男は誰なんだ
やつの存在は
おれを激しく不安にさせる
だからいまはやつを消す
算段を立てているところだ
79 :
@規制中…:2005/03/22(火) 18:13:31 ID:MOqrlzQ3
『金曜日は冷凍食品4割引』
少し早めの退社だから、坂を上って土手沿いにスーパーへ向かう
油の切れた自転車はきっきっと抗議の音を鳴らす。
頬に当る風が冷たい、でも痛くは無くなってる
遠くに見えるお城にほんのり薄紅色が開き始めた
ビニール袋を持って土手を歩く、つくし狩りのお婆さん。
春が来たのは、知ってた。
でも、ここに春が在るなんて気付かなかったよ。
なんとなく自転車を停めて、手袋を外した。
金曜日は冷凍食品が4割引
前カゴに山盛り買い込んで、おんぼろ自転車で土手沿いを走る
きっ、きっ、き、と、唄うように。
80 :
名前はいらない:2005/03/22(火) 18:47:28 ID:Yx8l+eTG
「逃げ水」
すべらかな皮膚のアスパラガス
アスファルトでステップ
ゆるやかなその夏服の裾に
砂金の息づかいをこぼしてあげるよ
ガードレールに腰かけて息を殺す
深呼吸するのは私の方だ
内ポケットで汗ばむ包み紙のキャンディー
永遠に届かないフーガ
独りきりのパレード
81 :
名前はいらない:2005/03/22(火) 20:56:29 ID:ePna9LfP
「雨あがり」
湿気が上がるまえの、清しい風
白い雲
空に鋭く輪郭線
水たまりに映る青い空
空を跳ね上げて遊ぶ 小さい黄色い長靴
記憶の中に 幼い笑い声
ぽつんぽつんと弾いたピアノの波紋が広がった。
82 :
名前はいらない:2005/03/22(火) 21:16:05 ID:KvVLGLvl
「月曜日の部屋」
君がベッドの上に座って本を読んでいる
褐色の指に革張りの赤い表紙
黒のデニムの揃えた膝に ぎゅっと丸めた十本の足指
テレビが失踪事件を報じる継続的な音声は
しかし君にも私にも聞こえていない
ただ繰られる本のページが一時だけ沈黙をやぶる
ページをめくる音が止んで
次にページをめくる音がするまで
それだけの切り取られた時間を繰り返し繰り返し
君の脳裏で移っていく世界を見る
ドアの向こうで換気扇が突っかえて止まる音がした
83 :
名前はいらない:2005/03/22(火) 21:24:56 ID:ePna9LfP
10作品揃いました。審査オネガイシマス。(しかし早いね)
>>83早いねー。でも最近みてなかったからこんなもんなのかと思ってた。
俺早くて投稿できなかった記憶しかないですもん。
早い流れが続くようなら「お題がでてから24時間後に投稿開始」みたいに試しにしみてもいいかもね。
さて、ぱっと見でおもしろい作品がけっこうあるなー
俺審査系のことがはなはだしく苦手なのでちと心配なんですが、まあいっちょやってみます。
時間がかかったら申し訳ないです。
85 :
名前はいらない:2005/03/24(木) 23:45:08 ID:AgmnqCfc
まだかな〜?
86 :
名前はいらない:2005/03/25(金) 08:41:12 ID:c+lJC4zA
加熱気味だったからクールダウンに丁度いい
でもまだかなー
87 :
名前はいらない:2005/03/25(金) 12:35:22 ID:uLWXKkiw
>>85>>86 うわ。すません。
も、もうちょっと待ってください。
申し訳ないです。
89 :
名前はいらない:2005/03/25(金) 22:46:39 ID:TO+lE87A
>リーフレインさん
「Watching」投稿いたしました。ご高批賜りまして、誠にありがとうございました。
お楽しみいただけましたようで、大変喜ばしく思っております。次なる創作への
意欲と言うものが昂進してゆくようです、はい。そしてサンリオ文庫、と…
大変遅くなりました&審査中に申し訳ありませんでした。
>ウノさん
1番おめでとうございました!審査の方、頑張ってください。
どうでもいいんですが「うつる」の前のお題候補が
「ジュリア(ユリア、アンナ等意味不明な異国の少女の名前)」
で次が
「幾つもの夜を越えて」
でした。共にイタイ詩スレのイタイ言葉集より拝借。時間稼ぎに必死だったわけだけどこれらにしてたらめちゃめちゃ審査やりにくかっただろうな…
まあ結局テンパってるんですが…
>>73 一連、二連の虚勢、虚像は三連で語られる実像の陰として描かれているんだろうね。
でも虚像と実像の対比にどうして虚勢が絡んでくるのかちょっとわからなかった。
虚実を実存とか現代社会とかにあてはめて読んだんだけど虚像が実像のアンチテーゼならその矛盾はどこで止揚されるんだろう。個人の内面なのか現実なのかはたまた愛か。なんか電波な感想ですまん。
>>74 最終連、
「既にうつった様だ」ていう表現はもう少しどうにかならないもんかと思うけど
テンションが伝染する様子というふうに読んだらとてもエロかったです。
どっちかが燃えるとと相手にそれがうつるってことあるよね。
…。ねちっこく描写してるんだけどちょっと平坦かも。起承転結の転の部分がほしかったところです。
>>75 「二人は」と第三者の視点なんだけどどうみても主観的な事を描いているよう思えて
エッシャーのだまし絵を見ているような感覚におちいりました…。
使役されているという発想がおもしろい。
人間考える事はできても感じることに対しておもいどうりにならないですよね。とくに恋愛なんて。
目の前に何もないという表現が真にせまっていると思います。
>>76 夜の真っ黒の水面からすくいとられる真実。
気づかぬうちに水面を揺らせて 水底に堕ちてゆく「何か」。
暗い水面にうつりこんでいるものや、
堕ちる事も気づかずにおもわず手を伸ばしてしまう「淵」の
あやうい魅力みたいなものを描写してほしかった。
どうでもいいんだけど初見でなんとなく縦読みして背筋が寒くなりました。
>>77 病気やなんかみたいに恋の病が伝染してったらえらいことになるよなぁ。
うつしたりうつされたり、人を選ばず流行する病。
地獄絵図のような学級閉鎖を想像してしまった。…すまん。
ちょっと「うつってしまえ〜」が唐突で、起から結へ一気にとんでしまった感があります。
>>78 あの男は誰なんだ 熟練のカップルに現れた恋敵というやつですか。
しかし消す算段を立ててるところって穏やかじゃないっすね。
その飛躍にリアルな狂気を感じました。
>>79 いやいいっすねー。
どこかにある何かのスイッチが、ささいなきっかけで決定的に入れ替わってしまう瞬間とでもいいましょうか。
自転車のかすれる声はおなじ波長であっても、ライトがついている状態ときえている状態くらいに決定的に違う状況として感覚されたんでしょうね。
行間から春風が吹いてくるような気がしました。
ただ「金曜日は冷凍食品が4割引」はタイトルになっていることもあって特別な意味を感じてしまい、ちょっとだけ気になりました。
>>80 とても丁寧に言葉がえらばれてる印象をうけました。
かろやかな学生服やはりつめた呼吸や
折れてしまう決心がうまく表現されているとおもいます。
最後の2行がとても鮮烈で心に残ってます。
でもちょっと解読が必要だった。
それと、なんとなくで悪いですが「アスパラガス」だけ異質なものをかんじてしまいました。
>>81 灰色の道に溜まった思い出。ひろがる波紋。
たどたどしいピアノの音色が青空に横切る様がなんともいえずノスタルジックです。
空白や行間が効果的ですね。
>>82 部屋にながれる雑然とした沈黙。
有機的な音にときおり交じる有機的でない音。
衣擦れや、息づかいや、ほこりが積もる音まで暗に描かれているようです。
高気圧と低気圧が出会うようなこの空間の空気感が魅力的で、
そこはかとなく刺激的でした。
>>79 「金曜日は冷凍食品4割引き」
>>80 「逃げ水」
>>81 「雨あがり」
>>82 「月曜日の部屋」
で迷いましたが
>>82「月曜日の部屋」を優勝とさせていただきます。
やっぱり慣れなくて時間かかってしまった。申し訳ない。
たのしかったです。ありがとう。
96 :
D.C.:2005/03/26(土) 02:09:57 ID:RQQXcKGP
ウノさん、きめ細かに読みとってくださってありがとうございます
「逃げ水」かきました、D.C.です
(解読、アスパラガス、そのとおりとおもいました)
82さん、優勝おめでとうございます
____ マタイイヒトドマリ…
│ │
│ ∧_∧
>>79書きましたー。批評ありがとです。
│ (´・ω・`) …本当に金曜が特売なんです(汗)
| ⊂ | 個人的には
>>81が好きだな。
| ⊂_ ノ@
_| |_
>>82さん、おめでとー!お題よろしくですー。
98 :
6456:2005/03/26(土) 18:47:16 ID:Ee/tg2m4
ウノさん、批評ありがとうございました。
>>76「淵」を書いた、6456です。
今回はシンプルにポイントを抑えて、
韻を踏んだものを中心に押さえていましたが、
ウノさんの言うように、もう少し深く掘り下げても良かったかもしれません。
82さん、優勝おめでとうございます!
(最後の換気扇の引っ掛かる音、なぜが妙にリアルに頭の中で聞こえました…すごい)
結構前から名無しで書き込んでますが名前が欲しくなったので名乗ります。
>82書きました。
ウノさん、読んでくださってありがとうございます。
詩としての存在意義というよりもただ自分の好きなものを
表現するつもりで作ったもので、
こういう詩に共感してくれる人がいるのは凄く嬉しいです。
また頑張ろうと思いました。
次のお題ですが、「旅」でお願いします。
100 :
リーフレイン:2005/03/26(土) 22:23:55 ID:9h3ZmM+2
>ウノさん、お疲れ様です、ありがとうございました。「雨あがり」です。
(あれ、実は、最後の連の前に 残響 って一行が入ってたのに、
PCに書き落とす時に書き忘れてしまったんですよ。。無念。。)雨さんアリガトーー
>>99 シナさんおめでとうございます。 なんか、人の頭の中に溶け込んで
いくような不思議な感覚に浸りました。。次は「旅」ですか。。
夜の帳と共に
たった一枚の扉によって
二人の世界は分かたれる
僅かに残された 視線のみの繋がりに
断たれた感覚の全てを込めて 絡ませる
けたたましい 鈴の音と共に
その姿さえ 引き裂かれてゆく
君よ
違う空 違う夢 違う世界を
同じ月 同じ記憶 同じ心の元で
感じているか
102 :
めぐりあい:2005/03/27(日) 21:24:07 ID:KiVN2SFC
いずれは空に戻ると知っても
それでも雨は降りますか?
星にかどわかされ、大地に忍び込み
川へ迷い込み、海と混じりあい
またもとの空に戻るあいだに
いったい何を見ているの
いったいどこへ行こうとするの
君はどこへも留まれないよ
君のままではいられないよ
私は想像する
いずれは空に戻ると知っても
それでも線を描く雨を
あるいは意識のままの姿で
望んで旅をする雨を
私は想像する
何度も繰りかえしながらも、記憶されない風景を
絶えず姿を変えながらも、何者にもなれぬ魂を
私は想像する
誰のためでもなく流される涙を
かなしみのためですらなく零れ落ちる涙を
想像している
103 :
名前はいらない:2005/03/28(月) 00:01:11 ID:oLEOyv0P
魂の旅
それが人生
回帰は
死の 祝福
「省エネは僕の家の経済事情に相応しい言葉だ」
ソファの上で眺めていた雑誌
オランダの農耕の風景 イギリスの首都
ちょっと違った世界にチャンネルを合わせて
肉体のアンチテーゼの世界へ飛び込むのさ
何も変わりはしない
そこには「さっきの」世界の風景ばかりが存在する
そうやって充分に楽しんだら、還ってソファで寝付けばいい
こうやって省エネするのもなかなかいいもんだよ、実際
還ってきた僕は、スコッチを飲んでから熱いシャワーを浴びに風呂へ向かった
そこは紛れも無い自宅だった
105 :
黒太:2005/03/28(月) 13:59:57 ID:IBGk+Ro5
空が映すコスモス畑
こんな風景が一番好き
太陽が花びら一つ一つを照らして
その花びら一つ一つがやけに眩しくて
自動的に心に刻まれた
花の音も
風のニオイも
本当の気持ちも
あのときのまま
106 :
黒太:2005/03/28(月) 14:00:56 ID:IBGk+Ro5
sageるの忘れた(-_-;)ごめんなさい
107 :
通行人:2005/03/28(月) 15:06:37 ID:Mb6n7FTX
『黒い点に乗って』
娑婆で帰路に還り着き
南国の空見上げる日曜日
俺は望郷を機械化したトラックに乗って
まるでサイゴンかどこかの様な夕立ちに降られる
女の顔がちらつくノイズがかったテレビ画面の映し出すビデオの映像は酷くぼやけていて音も途切れ途切れだ
白いマスクをした兵隊が隊列を崩し気侭に歩く姿
夕焼けは赤く
対岸の火事、焼き払われた村、戦火の爪痕
象に踏みつぶされピンクとオレンジ色した内臓を路に吐き出す少年の人形
銃弾が頬を掠め摩擦で皮膚がめくれあがった老人の乾いた膚
俺は防毒マスクをした
もうすぐ最後がやってくる
グレーの帽子が空に広がり
X線照射が始まる
肌色の子供はすぐに灰色の皮膚に生まれ変わり死に変わる松の樹の影でグッタリ横たわる運命の影だ
考えることをやめた老人に奇跡の一冊をすすめる国際救急師団の金髪女
空気が腐ってきた
土地は緑色を吸い上げ
点滅を繰返すライトの光が眼を灼き
村中が一斉に紫色の叫び声をあげ、それは空の色とまったく同じだった
深夜の闇は世界の端を映し続ける巨大なスクリーンだ
. ∧∧∩゛
( ゚Д゚)/<現在6作品だよー。
Λ_Λ. U /
( ´∀`) __| |_____
( ) /.~∪∪ ./|
| | |._| ̄ ̄ ̄ ̄| .|(-_-)_<アト…4サクヒン…
,(__)_)| 詩 |/(∩∩)/|
| ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄| |
「禁煙車に於いて」
ねぇ 泣く僕がみすぼらしいのに
吐き出した息は光合成すら出来ない
鳴り出したベルは塞ぐ事すら出来ない
少しだけ馬鹿みたいに考えてみた
目の前のドアが開く前に
今迄 君に吐いた嘘を
修正ペンの白さで覆ってみた
そしたら頭も踵もほとんど白い液にまみれた
今更。
教えてくれたのは君だったと思う
上を向けば首が痛くなるし
下を向けば目が回りそうになる
左右を見たって危険なものはそうそうないし
後ろを向いたら転びそうだ
だから前向いて煙草をふかすのが一番楽
車内は禁煙
でもちゃんと
セブンスターは手の中にある
今迄吐いた嘘も
修正ペンも
―‥ごめん
「旅」
行き行きて、鞄の重みにうちひしがれて、
還るあてのないままに、次の街へと歩みを進む。
明日の糧を今日紡ぎ、今日の屋根を今日稼ぐ。
一本の蝋燭を灯す皿が、どこかにあればいいのにと
一本の蝋燭の光の中に、笑顔が見えるといいのにと
行き行く道にうちひしがれて、
なお還るあてもなく、歩みを進む。
何故、旅に出たのだろうか、風が問う。
流れのままに、来ただけなのか、
足を止めるは、勇気だろうか、
足を踏み出す、勇気だろうか、
冷たい蒲団に夜の不安をくるみこみ、
時計の針が、とろりとろけて、
夢と一緒に流れ落ちるのを じっと待つ。
111 :
あて無き旅人:2005/03/28(月) 23:58:40 ID:TiwAsum7
女達は古びた喫茶店で珈琲を飲んでおりました
一人は目が覚めるような紅色のジャケットを着て一人は黒いタートルセーターを着て
二人、同じくらいに薄い肩を寄せて互いの手をきつく握り合っておりました
私はあて無き旅人でフライドポテトと生ビールを頼み隣りの席に座る女達の話を聞いておりました
白い泡と黄金の液体が5対5で現れた生ビールに指を突っ込み掬い取った泡を舐めとりながら
「私達 ずーっとお友達よ」
「あんなにひどい事をしたのに許してくれるなんて」
「何言ってるのずーっとお友達よ」
「嬉しいわ良かったわ」
「私も嬉しいわあなたには笑顔が似合うわね」
ひどい事をしたらしい紅色のジャケットの女を許す黒いセーターの女
笑い合う二人の真ん中に珈琲の湯気が立ち上りゆらゆらと揺れております
あて無き旅の今日の行き先を決めた私は、より激しく揺れている湯気の方を
黒いセーターの女の珈琲の湯気が織り成す暖簾を潜る事に決めました
暖簾を潜るとそこは温かな湖がありました
珈琲色の湯を右手で一混ぜするともくもくと立ち上る蒸気の中で
黒いセーターの女の真実の声が浮かんでは沈んでいくのです
あなたいつだって笑ってばかりじゃない ずるいわ でもね
悪い事をするとかならず不幸は訪れるものなの そういうものなの
あなたに笑顔がなくなって 苦しみに歪む顔を見るようになるまで
私達 ずーっとお友達よ
やれやれ 女達の旅に終着はあるのでしょうか
冷めて残り少なくなった珈琲の湯気の暖簾を頭を低くして潜り抜け
生ビールが待つ席に戻った私は女達のあて無き旅の始まりを見届ける事にします
珈琲が完全に冷めるまで ビールの泡が消えるまで
「地面」
旅先で感じる様な居心地の悪さ
胸のいちばん底が、ぎゅっと焦れるみたいで息が苦しくなる。
友達となんでもない話で笑う、笑いあう。
その隙間に、ほんの一瞬堕ちてしまう冥い穴
何故こんな所に私は居るのか、と。
目を覚ませ
お前が幸せで良い訳が無いだろう
帰って来い、早く
顔には笑顔を貼り付けたまま、瞳の後ろで私は冷えてゆく
間違いで得た幸せが続くなんて期待してはイケナイ
ほんの暫く空に浮いただけの肉塊だから
還る場所は地面に決まってる。決まっている。
はい、10作品揃ったよー。
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ カタ カタ
( ゚Д゚)____
. / づ_|| ̄ ̄ ̄~|
..(_|\|| LaVie |
\|=======|
 ̄ ̄ ̄ ̄
なんか知らんが、俺が見に来るタイミングにはいつもコレがある、
「10作品揃った!」ってレスが・・・、全然投稿できねーじゃんっ!
畜生覚えてろよ次こそは投稿してやる!
おかげで暇だから、まとめてやるよ。
>>101 無題 ID:eZtTPHV9
>>102 めぐりあい ID:KiVN2SFC
>>103 無題 ID:oLEOyv0P
>>104 「省エネは僕の家の経済事情に相応しい言葉だ」 ID:LsdRIcTB
>>105 無題 黒太
>>107 『黒い点に乗って』 通行人
>>109 「禁煙車に於いて」 ID:c8tn7kp3
>>110 「旅」 ID:xMs32ftE
>>111 あて無き旅人 ID:TiwAsum7
>>112 「地面」 ID:t4Sjw2kp
115 :
名前はいらない:2005/03/31(木) 11:15:38 ID:aWG4FP1u
∧,,∧
(;`・ω・)<審査待ちに踊るよ!
(( / o o ))
しー-J
"""""""""""""""
すみません、遅くなりました。
>101
夜のホームでの別れの風景から一転して主人公の独白へ。
この時間・空間のジャンプが、二つの場面をそれぞれ際立たせています。
最初の場面は主人公が夜空を見上げるたびフラッシュバックするであろう
鮮烈な記憶として、四連目の呼びかけは例え意識していなくても
常に叫ばれているであろう思いとして、ともに主人公にとっては
不変なものなのでしょう。
すごくいい構成ですが、言葉が若干シンプルで広がりが足りないかなと。
これを書いた人なら、もっと研ぎ澄まされて豊かな言葉を
使うことが出来るのでは。
そうすれば最終連への転換がより生きてきたと思います。
今は四連目で詩がバッと広がりそうで広がらない感じがします。
>102
深いや、二連目から輪廻とかこの世の理みたいなものが伝わってきました。
この涙はいいです。単純な前向きさではなく、
しみじみと救われる感じがします。個人的に好きな詩です。
一連目が強くない。ここで、空に帰ることを知っていて降る雨に
語り手が抱く疑問の、根拠や出処が感じられれば問いかけに真実味が
出て、二連目での「想像」もより活きたかと思います。
>君のままではいられないよ
変化に踏み切ろうとする雨に対する語り手の問いかけとしては
不自然では。もしくはこれは雨の返答なのか?
>103
もっと下さい。最初の二行には力があるし、強さを持つ詩だと思いますが、
>回帰は
>死の 祝福
ではこの詩を終わらすには物足りない。
これだとまだもう何連か欲しいです。
>104
想像の中の旅の世界、体がそこを動く事はない自宅というもう一つの世界。
経済事情を苦にせず、悠々と両者を行き来する主人公が小気味良く、
親しみやすく思われます。
チャンネルを合わせるという表現はリモートな感じが出ていて
適切な言葉選びに思えます。
二つの世界の描き込みがともに少なく、両方ともビビッドに見えてこないのが
勿体無いです。ヨーロッパの気候とか、スコッチの味とかがもう少し感じてみたい。最終行はなくても意味は通るので、この一行を入れるなら
説明ではなく、自宅にいる主人公の心持ちを表すものにするとよいかと思います。
>105
素直な詩ですね。情景を伝えるというより、子どもの独白を聞くような。
「空が映すコスモス畑」「花の音」なんて言葉から、主人公の
この風景に対する愛着が素朴に伝わってきます。
「自動的」という言葉の使い方には違和感があります。他にいいのがありそう。
>本当の気持ちも
>あのときのまま
こういう、読み手が想像するしかない要素で終わらせてしまうと、
広がりが出る場合もありますが、下手をすると
放りっぱなしの宙ぶらりんになってしまいかねない気がします。
ここでは全体の雰囲気を壊さない終わり方になっていますが、
出来れば作者の手で世界を綴じて欲しかった。
>107
凄いですね。暗喩が多く使われ、時に秩序を崩しさえする言葉で
混線するかのように入れ違う鮮烈なイメージ。
最後の「紫色の叫び声」が空にまで広がる様子に呑まれました。
構成がまた巧みです。
帰路から開始する旅、冒頭のテレビ画面の中の不鮮明な映像の中から
浮かび上がる人物、そして全体を染め上げるような赤色。
いつの間にか画面の中の世界に立っている主人公。
カタストロフ的な盛り上がりを失速させず一気にスクリーンへと回帰する。
4,5連目の戦闘地帯の、特に犠牲者の姿や原子爆弾の描写に、とても
具体的である反面、形だけで現実味を帯びない感が時々ありました。
贅沢な要求ですが具体描写から滲み出てくるものがあれば良かった。
>109
後ろ髪を引かれる旅路。
離れて一人でいるからこそ一人の人に思いが向う。
首をどこに向けるかとか、修正ペンと煙草など、
手に取る事の出来るもの一つ一つが、ぽつりぽつりと吐露される
思いを纏って詩を作り出す。
手の中にそれらを握ったままの最後の一言に心がこもっています。
「ごめん。」こんな意味の言葉だったのかと改めて思わされました。
一つ一つの言葉をとても大切に扱っていますね。
良くも悪くも、一つの空間から動かず、そこで温まっていく詩だと
思いました。
>110
行き先が見えない人生のような旅ですね。
終わりのないような旅路で、一本の蝋燭への憧れが強く響きます。
周りに何も見えない、風の音しかしない詩。
どの町も風景も、主人公にとって空虚で意味がないのだとわかります。
最終連、不安の中で眠りに落ちる様子の描写がいいです。
この旅人ならまさにこうやって眠るのだろう。比喩が装飾のためではなく、
この詩でたった一つ表現されている旅人の心情から直接来ているような、
しっかり身の詰まった詩だと思いました。
>111
面白いです。歌を聴いているような気がするほど、
独特の雰囲気が出ていて、読み終わるまで読み手を離さない詩でした。
暖簾に見立てられる珈琲の湯気、女達の服装や時代がかった愛らしい喋り方、
ビールに指を突っ込む仕草などが、この喫茶店と詩の雰囲気に合っていて、
レトロで魅力的な空気を作り出しています。
あてなき旅人に観察されるあてなき旅とは。確かに彼女らの行く末は長そう。
観察者がこの場所に何の関連も持たない旅人だという事も、
「あるところで起きたある事件」としてのこの話の魅力を引き立てています。
>112
>旅先で感じる様な居心地の悪さ
この感覚は理解できませんでした。どんな旅先のどんなシチュエーションなのだろうか、説明が欲しかったかも。
ふとした瞬間に蘇る押し殺した罪悪感を、呼びかける何者かの声で表現してます。
繰り返しなどを駆使して雄弁に感情表現をしていますが、
理由や背景のない(そしてそれに関する想像を掻き立てるものもあまりない)
心境の描写なので、余程強烈な表現がないと読者を置き去りにしてしまうと
思います。
瞳の後ろで冷えていくという表現はよいと思いました。
審査です。
今回、お題が「旅」でしたが、意外と内省的なテーマにもなり得るもので、
実際に旅(移動)して見せた人は少なかったです。(それもまた良いですが)
今回の優勝は、その意味でも随分旅していた、
>107 通行人さんの「黒い点に乗って」とします。
詩の流れ、世界やディテール、場面転換のビビッドさが圧倒的でした。
次のお題、よろしくお願いします。
121 :
通行人:2005/04/02(土) 09:20:24 ID:SNLhymBC
>シナ ◆CinnaL4kxA さん
評価ありがとう、お疲れ様でした。
書き終えた詩に対してなにか言うのはあまり意味がないのでやめておきます。
ただ、今回のお題の「旅」は良かった。
人は常に意識の流れ、旅を繰り返して生きていると感じているので、グッときました。
ここでの優勝は初めてなので、素直に嬉しいです。
次回は「ファッション」でお願いします。
122 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/04/02(土) 21:14:54 ID:nGM3id68
∧,,∧ 112書きました。
(´`Д´`)<今回は通行人さんに完敗です…
/ つと.l テカホントスゴイトオモタノ。
しー-J
123 :
名前はいらない:2005/04/04(月) 03:03:26 ID:UvRVHcXL
「桃色地獄」
風柔らかに吹く桃色天国桃源郷
サクラ咲き乱れる並木道
四方遠方までも続く天国色と甘い香り
目にギラ付くは桃、緑、幹の茶のコントラスト
その中で浮いた衣の我が漆黒
溶け込む事への拒絶を突き通す
鮮やかに咲く美しさに憧れぬわけではない
されど例え真似て蕾み開けども
我が中にどれ程の色が潜むやら
花咲けど漆黒変わらぬ惨めさを
恐れつ今日も膝抱え座り込む
風柔らかに吹く桃色地獄桃源郷
臆病な私にとってその美しさは
地獄へと誘う罠に見える
「風まかせ」
電動コケシにインストールされた発情と瓦礫のアエギ声は
スイッチを入れぬまま掘削を始め僕の母を悦ばせる
青い星は素人企画のダシにされ事務所所属にゲリラされ
偉大なる妄想をそのThePenisに抱きそのIDを維持できぬまま果てる
僕たちの記念カキコが発掘されるころ人類はニャンタマ星に達しており
皮をかぶりジッパーを下げ皮をむいてカウパーをかけ
残り少なくなった子孫達へ皮膚病を織り交ぜながらDownloadにはげむ
それこそが僕たちのファシズムだとパッションを組み込み
アンインストールされたメル友予備軍は今日もシコリズムにいそしみ
母が果てるころ大家族はエンターテインメントになりきれず
いっそ真空中をただよう一筋のドレミファソラシドに座を譲る
ニートしている僕たちは毎日毎日オナニイショウを繰り広げ
そのたびにふすまの向こうで父や母や妹が乱交をしているのを知らず
ランダムに起きるタイタンのスキップにサーファーは嘆き
見たこともないサカナに食われている同胞を見なければならない
無残にも放置された母の裸体に幕をかけるころ一面にカーネーションは咲いて
ここは僕の庭なんだと思い知らされひたひたと涙がこぼれていき
その足で一面の花園にダイビングして殺人予告をタイピングして
電車に乗るたびに酔っ払いのオヤジと清楚な女を捜し
結局発情と瓦礫のアエギ声はやまずギシギシアンアンの夜を過ごし
それがポエムクォリティーだと自分にいいきかせてクリックし
一枚また一枚と再生紙を含まない白銀の世界に僕は放出した
純粋な気持ちだけでは 外気に耐えられないから
私は あなたへの想いを着る
あなたへの言葉を被る
無機質名本能の衝動だけでは 物足りないから
あなたからの想いを纏う
あなたからの言葉を履く
着崩れないように
着倒れないように
見せる為に 隠す為に 露出の仕方
細心の注意を払い
身に付けてゆく
実用を越えた実用
数限りない出会いの中で
あなただけに選んでもらえるように
あなただけが見失わないように
全ては あなたに 一枚ずつ 剥ぎ取ってもらう為に
126 :
リーフレイン:2005/04/04(月) 22:21:30 ID:g7JjyEyg
>>120 シナさん、ありがとうーー。お疲れ様でした。遅くなってすみません。
>>110 の「旅」を書きました。。。
通行人さん、おめでとうございます。いつもと傾向は違えども、通行人さんの
センスが光る詩ですね。次は「ファッション」ですか。。。。。。。。。。。。。
『理想のファッションリーダー』
背が小さいのが好き
ピンクの口紅が良い
セミロングが可愛い
スカートが似合ってほしい
貴方の好きな事は 全て文字となって私の前に現れる
声になっても マイクにろ過される
だから 本当の口から聞けるよう 直立不動の鏡の前で
貴方の理想と化す
『君は僕の理想だ』
私の目を見て そう言って 私一人に そう言って
その舞台からじゃない
私と同じ 観客席で言って欲しいの
私は
貴方の為に 綺麗になる
私の為に 綺麗になる
私を犠牲に 綺麗になる
128 :
リーフレイン:2005/04/05(火) 15:50:28 ID:F4Kj93ym
「必然性のもたらす美」
肥料屋でもらった帽子、運転に支障が無い程度のつば。
四角いレンズの大きめのサングラス。飛散防除用。
首に巻いた白いタオル、農協のロゴ。汗取り兼用。
朱色のビニールヤッケ。
たぶたぶした厚手でしなやかなズボン。
強化ビニール製の地下足袋、着脱用チャック付き。
2重にはめた軍手。一個5円也。
480馬力のトラクターに乗って、公道を走る。
129 :
モコモコ:2005/04/06(水) 23:53:29 ID:M5gfPelW
『夜の町、華』
空の錆びが治まる頃
この街には色とりどりの花が咲き 乱れる
危険な針を持つ
蜂にさされる事があっても
花達は咲き 誇る
花は枯れる事を知らない
何時までも
甘い香りを振り撒いて
狂おしく 咲く
「黒いカイト」
ワタリ80cm ボトム19cm ハイウエスト20cm
Vカット5cm 3タック 前ボタン8ヶ
オールクロスループ使用で裏地は赤サテン
その名もThunderCrest
風の強い日ポッケに手を突っ込み目一杯に広げたら
私を空の彼方まで連れて行ってくれたよね
踵が引っ掛かって脱ぐ時大変
そんな自慢のボンスリが
私の自慢のボンスリが
在日朝鮮人の学生達の手によって
今 狩られようとしているのです
131 :
名前はいらない:2005/04/08(金) 16:51:12 ID:BMc13plk
作品募集あげ
あなたは私のファッション
私を綺麗に仕立てるもの
あなたを連れて歩けば ほら
みんな振り向くから
だから必要
あなたを傍に置いておく
私はあなたのファッション
あなたの輝くアクセサリー
私を連れて歩けば ほら
みんなあなたを羨むでしょう
だから必要
あなたの傍にいるのでしょ
お互い様じゃない
お互い様でしょ
あたしじゃなくても
あたしはかまわない
あなたもかまわない
あたし達はお互いのファッション
「オールド・ファッション」
思いのたけを表すために
明日着るシャツを紅茶で染めた
角砂糖は三個
たえない憂いを表出せんと
髪は梳かさず寝癖のままに
帽子に黄色い花を一輪
誰に見せようためでもなくて
何と競おうつもりもない
群青色の足跡つけて
ふらふら歩く桜並木は
ちょっと歩けば一周できる
月面上の一本道だ
だけど不思議だ残念だ
ひとたび誰かと行き逢えば
たちまち知らしめられるのだ
実に残念だ残念だ
頭の先から足の先まで
まったくのところ
これのすべては流行遅れ
134 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2005/04/09(土) 01:58:43 ID:FTM5jNp3
あと1作品だな
いっつもかわいらしいAAで
場をつないでくれる人は最近来てないな、、、
136 :
名前はいらない:2005/04/09(土) 06:16:47 ID:WC0/6lmf
【自画像】
鏡と、カンバス。
荒い布目にざりざりとナイフで色を貼り付けてゆく。
鏡越しに見る、モノとしての自分。
感情も思い入れも殺して、只、かたちを拾い上げる。
油の匂いでむせ返る部屋
暑くも無いのに、額から頸、胸までを汗が伝って流れる
叩く、擦る、引っ掻く、撫でる、
ひたすらに。
大きく息を吐いて崩れ落ちるみたいにカンバスを離れた。
生々しく赤黒い自画像を、他人事の様な心で眺める。
…何なのか、これは。
まるで空腹の野獣を思わせる、目。
これが自分か、と思うと笑いがこみ上げてきた。
せめて優しさを纏わせてやりたいものだ、こんな奴には。
137 :
名前はいらない:2005/04/09(土) 06:24:44 ID:WC0/6lmf
^ | i
| ______/ ` |
| i | ..``‐-、._ \
! i `..`‐-、._ \ …10作品集まったよぅ。
i . ∧∧ ../ ..`‐-、\
i. | (*´・ω・) / ∧∧ | 審査開始ですよぅ。
i / o〆 (・ω・ )
| しー-J uu_)〜
139 :
名前はいらない:2005/04/12(火) 06:29:42 ID:ZMC4Hexh
ひむちゃん、集まってるわよ♪
140 :
曾村益廊:2005/04/12(火) 11:05:00 ID:FNYW183E
みなさん、申し訳ありませんが少々まってください。」
よろしくお願いします。
曾村益廊
┴┬┴┬┴┬┴┬;;;;┬;;;;; ┴,;;;┴┬┴┬┴┬┴┬┴
┬┴┬'''';┬┴┬;;;;┴┬┴┬┴┬┴┬ ;;┬┴┬┴┬
┴┬┴┬┴┬|l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|┴┬┴;┬┴┬┴┬┴
┬┴,;;;;┴,,,, ┴|l.[ポエム大会].|┬┴┬.┴┬┴┬┴┬
┴┬┴┬┴┬|l,,,, 。 ;;;|┴┬┴┬.┴;:,;:┴┬┴
┬┴┬┴┬┴|l _,,/ヽ_,,,,, .|┬.;"┬┴┬;┴┬┴┬
┴┬┴┬┴┬|l,, .!審査中.!○|┴┬┴┬┴┬;┴┬┴
┬┴┬┴┬┴|l '''~ ̄'''' ...|┬┴┬┴┬┴┴┬
┴┬┴┬┴┬|l |┴┬┴┬┴┬┴┬┴
┬,,, ,,;;''┴┬┴|l;;;;; '''''|┬┴┬┴┬┴┬┴┬
,.:-一;:、
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ
,r( ´・ω・) …まだかな…
ツィー=ニ彡'
〜'l つとノ
u‐―u'
【夢の遭遇とは、偶然ではない出会いなのである。】
部屋の片隅に、ぽつんとある花。
鉢に凛と一本、つぼみのままの花。
誰が置いたのか、分からない。
花は白く、陽に反射して目が痛くなる。
目が醒める美しさ、頭の奥が痛くなる。
誰がその花を部屋に持ち込んだのだろう…
「きみが持って来たんだ、私見てたもの」
好奇心で触ったりしなければよかった。
でも、もう出会ってしまったんだ。
僕は君を探していたんだ、ずっと前から。
「やっと会えたね、僕も君もこれからだよ」
143 :
142:2005/04/12(火) 23:28:24 ID:W+x1vcBm
すいません、毎回テーマがあったとは知らずにレスしてしまいました。
僕が書いた
>>142の詩のテーマは「夢」でした。
なんか、勝手な事やってしまった感じで…。ゴメソ
144 :
曾村益廊=通行人:2005/04/14(木) 09:56:38 ID:PgvmZNE/
みなさん投稿おつかれさまでした。
そしてありがとうございます。
さて、今回の感想ですが、率直に言ってひどくガッカリしたというところが本音です。
まずテーマがファッションというだけで、こうも服に関係した詩が多いとは、詩板住人の想像力の貧困さに呆れざるをえない。
詩というものが、個人の内面から来る言葉によって形成されるか否かはこの際置いておき、外からの刺激でもなんでもよいのですが、
視点、発想、言葉遣い、構成、すべて未熟で貧弱、気分だけで書いているという感じです。
本当に一級のエンターテイメントであれば、まあそれも良いのですが、皆さんもご承知のように今回投稿された中にエンターテイメントと呼べるものはひとつしかありませんでした。
詩は自由でもあり不自由でもある、今後はそこを理解して書くということが必要なのではないでしょうか?
それでは、投稿された10詩の評価に参りたいと思います。
145 :
曾村益廊=通行人:2005/04/14(木) 09:57:07 ID:PgvmZNE/
>123
「桃色地獄」
まず音が鬱陶しい。
そして言葉の選択も鬱陶しい。
表層的な表現(言葉や音)ばかりが先行し中身がついて来てない。
>124 「風まかせ」
テーマがファッションでなくとも書ける詩である。
ではそれはいけないのか?と問われれば、面白ければ問題ない、と私は答える。
そしてこの詩は文句なく面白い。
テーマを与えられ何かを創作するというのは、実は創作の苦しみの半分以上を、つまり主題を考えるという苦しみを背負わないことであり、
酷くイージーな創作への招待であり、産みの苦しみという逆説的な快楽装置の廃棄である。
そしてこの詩はまったくその逆に、作者自ら主題を作り出している、つまりテーマからの逸脱であり、ルールからのアナーキーな横滑りである。
何を問うかではなく、何を見せるか、それを高いレヴェルで実現しているエンターテイメントなのである。
>125
薄い、詩自体がとても薄い。
作者にとってファッションとはなにか?
これが答えならば、テーマがファッショでなくとも書けるだろう。
>127 『理想のファッションリーダー』
これも125と同じで、テーマがファッションでなくとも書けるものの例。
ファッションを使った恋愛詩のつもりなのだろうが、ちっぽけなものを誇張した表現が更に作品を安っぽくしている。
>128 「必然性のもたらす美」
服がこの詩を形成する文の服装になっているが、作者の意図はそこにはなく、その言葉が説明する状況、それを淡々と書いている。
しかし、それとて詩全体の堅牢さを支える程の力はなく、いまだ作者の力不足を感じないわけにはいかない。
今後飛躍する可能性はあると思う。
146 :
曾村益廊=通行人:2005/04/14(木) 09:57:42 ID:PgvmZNE/
>129 『夜の町、華』
これは序章である。
物語はまだ始まっていない。
詩になっていない。
>130 「黒いカイト」
最終的に作者の言いたいことへの布石が弱い。
この詩の主題が強固なものである以上、そこまでの道のりは主題以上に強固でなければ詩としてのパワーを持てないだろう。
>132
関係性を作った言葉遊びとしてはそこそこ面白いが、ただそれだけ。
頭で考えただけの関係性を綴るだけでは、他人はなにも面白くない。
>133 「オールド・ファッション」
一応、人(人間性的なもの)を書くことに成功していると思う。
しかし自己満足。
>136 【自画像】
私詩とでも言おうか、非常に個人的な臭いがする。
そしてこの詩は外ではなく内側へ向かっている。
ならばもっと突っ込んでいかなければ面白くない。
残念ながら不足。
147 :
曾村益廊=通行人:2005/04/14(木) 10:02:19 ID:PgvmZNE/
それでは、10作品の評価を終えましたので、今回の優勝作品を発表したいと思います。
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今回の優勝は、 >124 「風まかせ」 快楽童子氏に決定します。
みなさんお疲れ様でした。
148 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2005/04/14(木) 12:23:12 ID:OjbebBO0
(快∀楽)ノ オツアンドサンクス
一応「ファッション」を「流行」ととらえ
現在見えているその流れを表現してみました。
違う題ならばもっと構成に凝ったかもしれませんが
ファッションということでラフにスケッチしました。
では次のお題は
「母影」
通行人さん、評価ありがとう。
快楽さん、おめでとう。
「黒いカイト」書いてる頃は、
俺、反日ブームにハマリまくりでしたね。
今読み返すと「何で?」って・・・
若気の至りだったのかなぁ
_ノ⌒ヽ ♪
♯ / ) ∧∧
>>136書きました。
♪. / /(・ω・` ) …未熟なりに全力で書いたので、
/____/ヽ.cc ̄ )|| 全力で切り捨てられるのは、快感です。
|_____|二ニi .ノ_|| 気合を入れ直して、頑張ります。
| |l || | |l ||∪|: :|
_|_|l_||_|_|l__||_|:_:|_ 快楽童子さん、凄いなぁ…。
曾村益廊=通行人さん、評価お疲れ様です、ありがとうございました。
133を書きました。言われたとおりと思います、精進します。
快楽童子さん、優勝おめでとうございます。
152 :
リーフレイン:2005/04/14(木) 21:38:08 ID:4FW4nh/e
通行人さん、批評ありがとうございました。
そう、書きたいことの片鱗ぐらいがあったんだけども。焦点が結ばなかったんです。
だけど、ファッションっていうのは実はあたしには鬼門でして、、、
なんかファッションと聞いただけで鳥肌が立ちそうになるくらい、拒絶反応があります。
未熟な作品で申し訳なかった。です。
快楽さんおめでとうございます。
『おっぱい』
おっぱい揉みました
お母さんのおっぱい揉みました
小学生の頃です
お母さんのおっぱい揉みました
夜中ふと目が覚めて
二段ベッドから下りると
ダブルベッドにお母さんが寝ていました
おっぱい揉みました
ひたすらにおっぱい揉みました
怒られました
今でも
おっぱいに触れると
あの時のことを思い出すのです
情けなくて
恥かしくて
また怒られるんではないかと
ぼくはおっかなびっくりおっぱいに吸い付くのです
吸い付き舌で転がしながら
ぼくは
「吸い付きました お母さん ぼくはおっぱいに 吸い付いているのです」と
ぼくとぼくにちゅうちゅう吸われているおっぱいの女を
茶化しながらでないと
まともにおっぱいと戯れることができませんし
目を離すたびに
おっぱいの女の顔がお母さんになるから
ぼくはいつも横目で女の顔を見つめながら
おっぱいを弾くのです
154 :
カス詩人 ◆/gJlT.e1eU :2005/04/15(金) 02:20:38 ID:Hl/gmbXs
ドリアンを真似て
東京駅のコンコースで
ようこォ〜〜〜〜〜! 置いてかないでくれよォ〜〜〜〜〜
と叫んでみたら、50人振り返りました
上野駅中央改札前で
けいこォ〜〜〜〜〜 行かないでくれェ〜〜〜〜〜
と再び叫んだら、20人こちらを見ました
戸越銀座商店街のアーケードで
ふでェ〜〜〜〜〜 もっと速く歩けェ〜〜〜〜〜
とつぶやいたら、一人だけ振り向きました
多摩動物公園入場口で
なおみ、ゆか、さおり、ちぐさ、かな、はるえ、よしの、きょうこォ〜〜〜〜〜
なんでだようォゥ ォゥ ォゥ〜〜〜〜〜
と叫んでみても、誰も振り向きませんでした
休園日だったからです
155 :
カス詩人 ◆/gJlT.e1eU :2005/04/15(金) 02:28:43 ID:Hl/gmbXs
突然、叫んだりして、すいません
似てたもんですから、あのひとに
全部、俺を捨てた女です
きのうアパートの上の階の住人が文句を言いにきました
夜も寝言で叫んでいるようです
もし、間違って俺が結婚したら
子供を10人生みます
全部、女の子で、上から順に
ようこ、けいこ、なおみ、ゆか、さおり、ちぐさ、かな、はるえ、よしの、きょうこ
と名づけようと思います
そうすれば、これからは心おきなく名前を叫べるし、
変な顔して誰もこちらを見ないと思います
ふで、とは名づけません
なぜなら、うちのオカンの名前ですから
156 :
抑揚@123:2005/04/15(金) 02:31:30 ID:4Xx5k5lq
曾村益廊さん、有り難うございます。
123を書いた。鬱陶しいか、詩が自身を体現したかな。
>表層的な表現(言葉や音)ばかりが先行し中身がついて来てない。
このコメントを見る限り、ファッションってお題にかなり沿ってるんだがな。
とりあえず創作というスキルが悩む事で進歩すると信じて書き続けます。
お疲れ様です。
157 :
名前はいらない:2005/04/15(金) 02:36:30 ID:UPFBCG8I
「母影」
自分の右手をじっと見る
158 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/04/15(金) 02:44:27 ID:/UfP3jJ5
「肉汁」
彼女はサーロインステーキ、アメリカンではなかった。
ゴンドラから見渡す夜景は大砲玉を網羅する。
胃袋宇宙を捩り、椅子を畳んで仕事に出かけ、
残業が今夜も忙しい。
二人きりのオフィス、シャーペンの芯が折れ、
また折れた。折れた。折れた。折れた。
もう覚え書きが消しゴムで消せない、
早く、ゴミバコに捨ててしまいたい。
目の前の彼女は、死んだ母親にそっくりだ。
159 :
抑揚:2005/04/15(金) 02:51:37 ID:QtuSUBvg
「生命の母」
木木がざわめき
足早き風が砂舞い上げて踊る
僅かな窪みに垂れ流された雲の露を呑み
生命の維持を信じる輪の中で
弱者がざわめく
土を蹴る音
捕食する者が蹴る音
捕食される者が蹴る音
捕食した者が貪る音
捕食された者が事切れる音
輪唱し続ける生命の性が
永劫終らぬように見守る大地
叶わぬ儚き願いなれど
今日を生きた者達は
そんな母の慈悲に感謝するだろう
160 :
「あなたに勝てないと知りながらもがくプランクトン(1/2)」:2005/04/15(金) 09:59:12 ID:Kns8fkf+
俺には自信がある
母がいなくても生まれて来れた自信がある
あの土星の輪を見ろ
万物による排泄物の球体を取り巻く虹
あれが俺だ
全人類は自信をもつべきだ
母がいなくても生まれて来れた自信をもつべきだ
あのおばさんを見ろ
全ての美しいものにケチをつける低俗な化粧怪物
あれはただの子宮だ
「すべての美しいもの」
美しいものとは何だろう?
それは俺がちゃんと俺の尻を舐めれることだ
無菌処理されたヤツデの葉っぱなどではなく
自分の糞のついた尻に自分の舌を調和させることに成功したなら
その時俺は青い地球に仲間入りをする
っていうか既にした
「調和する」
調和するとはどういうことだろう?
それは俺が昔から知っているあのおばさんとセックスすることだ
金を払って夢を見るグラビアアイドルの飾られた膣ではなく
自分の出て来た道に鼻を摘みながら性欲の暴れん坊を巨大なまま挿入できたなら
その時俺は美しい獣の仲間入りをする
もちろん既にした
161 :
「あなたに勝てないと知りながらもがくプランクトン(2/2)」:2005/04/15(金) 10:19:57 ID:Kns8fkf+
「美しい獣」
美しい獣とは
ライオンの牙で磨かれ屍肉になったインパラのことだ
もう何にも脅えることはない
「脅えること」
なんてお前には話が通じないんだ!
もちろん俺は
快楽童子に対してだけ詩を書いているわけではない
まだ俺に兄弟がいなかった頃
若くてそこそこ綺麗だった母さんを
俺は大地と思ってしがみつき
全てを母さんに敗北していた
俺に弟が出来た頃
そこそこ若くて女神よりも綺麗だった母さんを
俺は遠くに眺めて泣きわめき
早くに遊牧民になることを決めた
ごめんなさい
母さん
母さん
母さん
俺があなたを失って久しい
162 :
「あなたに勝てないと知りながらもがくプランクトン(余り)」:2005/04/15(金) 10:21:34 ID:Kns8fkf+
俺はプランクトンだから
俺は太陽を母にする
勝利する気も起こらない太陽に
前脚をのびやかにぴくぴくさせる
(了)
「鏡」
やりたくもない仕事を抱え
こんなはずじゃなかったんだと
ついたため息だけでネイルも乾く
今日も残業5時間コース夕飯ほか弁
職場の空調で乾燥したかぴかぴお肌に
お高いローションを百均の安売りのコットンにつけて
ぴたぴたと肌に刷り込む刷り込む叩き込む
昨日の仕事の失敗を振り返りながら
コエンザイムとヴィタミンCの配合された
美容クリームを塗りこむ塗りこむ小じわに塗りこむ
明日の仕事の予定を考えながら見えた鏡の中の顔は
母に事あるごとに反抗していたあのころの私が見ていた
むかついて仕方なかった母の顔によく似ていた
小じわもくたびれた目も難題を抱えてしまった眉毛の間も
【あかい口紅が嫌いだった。】
ドアの隙間に母親の姿を見付けたのは、11歳の春。
見知らぬ男と絡み合いぬらぬら蠢く肉の触感に凍りつく様なおぞ気を感じた。
トイレで胃の中身を全部戻して、汚らわしさに何度も何度も体を洗った。
念入りに化粧をして、夜を待たずに家を空けるようになった母。
一度きり、鏡越しに目が合った。
そこに居たのは、母親などでは無く、白く美しい、おんな。
微笑みのかたちに歪んだ唇の、ねっとりした毒々しい赤。
もう、耐えられなかった。
逃げ出す様に一人暮らしを始めた、20歳。
それなのに鏡に映る自身の貌が、あの女に似通ってゆく嫌悪感。
小難しい本を山積みにして、肉欲に塗れた奴より高くあろうともした。
乞われるままに「お付き合い」を幾人かと試してもみた。
その度に襲われる徒労感と失望。
どうでもいい、それが口癖になった。
24歳。
まだ、何の答えも出ては居ないけれど、だけど。
鏡に向かって、嫌いだった筈の赤い口紅を差す自分がいる。
あの日の、いやらしく妖しい母の輪郭をなぞる様に。
そして、その人の抱擁を期待してじわり、と潤う。
きっと母も濡らしていたのだろう。
少しの嫌悪感と共に、家を出て初めて母の顔を見たいと思った。
∧ ∧
(,,・ω・,,)<あと2作品ですよぅ。
( つ(\
(\_ノ(___)⌒ ⌒ヽ_
) ____ ・_つ<ハヤイモノガチー
(/ (/
。 ゚
。
166 :
子守唄:2005/04/15(金) 23:12:40 ID:RLlxsCkC
私が眠れぬ夜いつも思い出すのは
ほんとうは私の記憶ではないかもしれない
「優しい母」がほんとうにいたのか
それが信じられないからだ
それでも思い出す声と匂いと手のひらとが、私を引き戻す
夢と現実がまじりあって溶ける
涙は出ない、今夜も
月曜げんきな白ヤギさん 画用紙むしゃむしゃ白い顔
(僕のテストも食べてくれたらなぁ)
(何言ってるの。しっかりお勉強してかしこくなるのよ)
火曜かわいい赤ヤギさん リンゴむしゃむしゃ赤い顔
(ぼうや、ちゃんと歯磨きしてから寝るのよ?)
(ヤギさんも歯磨きするのかな?歯ブラシ持つのたいへんだよきっと)
水曜すました青ヤギさん お空むしゃむしゃ青い顔
(お空なんか食べれないよ?ずーと上のほうにあるもん)
(ぼうやが眠ってるあいだに、ヤギさんは鳥になって飛んでいくのよ)
それは失われるべきではないものだったし
損なわれてはならないものだったと思う と同時に
失ってはいけないものだったのだろうし
捨ててしまってはいけないものだったはずだ
167 :
-つづき-:2005/04/15(金) 23:13:20 ID:RLlxsCkC
(木曜モゾモゾ緑ヤギさん キャベツパリポリねむい顔)
(金曜キラキラ銀ヤギさん 小銭カチャコチャかたい顔)
(土曜ドンヨリ灰ヤギさん 雲に飲まれて行方不明)
(日曜みんなでピクニック 太陽食べたらまっくろこげ)
最後の「まっくろこげ」で笑うんだ
弟がもう寝息をたてているから、ふたりでクスクス笑う
その声が聞こえる、今夜も
それから、あっという間にすぎた日々と、最後の背中を思い出す
母さん、あなたも鳥になって飛んでいきたかったの
それとも私の記憶は間違っているの
私もいつか飛んでいく
眠りのあとで鳥になって
ぜんぶ吐き出しに空へいくんだ
忍者の家族には決まりがあります
夕ご飯は必ず5人揃って食べなくてはいけません
お風呂の掃除は持ち回りですから
汚くても文句を言ってはいけません
作戦行動中はコードネームで呼び合います
間違っても「かあちゃん」とか「ひろき」とか言うのは無しです
笑われますから
今夜は次女の誕生日なんですが
忍犬の散歩に行った長男が帰ってこないので
家族総出で捜索です
実は彼らは水団の術の秘密特訓中であるわけなのですが
最近は川が随分汚れてきたので
流石の一家にもなかなか見つけられません
だけど日が暮れてきたらちゃんと見つかるから
見てなさい
と母さんは言うのです
実際そろそろ太陽は西に傾いて
からすが鳴きながら赤い雲間を帰っていくところで
(風呂敷広げた姉ちゃんが混じっていた気もするのですが)
川のほうからびちゃびちゃ言う六本分の足音と
きまり悪そうに鼻をすする音が聞こえてきた気がしたものです
すみません、上のタイトル「母影」でお願いします。
∧,,∧
.. (´・ω・`) <10作品集まりましたよぅ。
 ̄| ̄ ̄U| ̄U ̄| ̄ ̄ ̄|. ̄ ̄ ̄|\
 ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|\|
 ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|\|
 ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|\|
171 :
名前はいらない:2005/04/16(土) 21:21:40 ID:XNvE3qEP
∧,,∧
(;´・ω・)<…age
c(,_U_U
>>153 『おっぱい』
俺母親に聞くとおっぱいほとんど吸わなかったらしくて
じゃあ何吸ってたって聞いても別に何もって感じだったらしい。
えーまず、
>二段ベッドから下りると
>ダブルベッドにお母さんが寝ていました
二段ベッドの下段には誰がいたんだろうとか気になった。
で、母親のおっぱいで何らかの失敗してるって言うこの子が気になった。
あんまり「あまい」感じはしなかったけれど、母との間に
おっぱいのことでトラウマがあるっていう設定はなかなか魅力だな。
そのことを具体的に書かずぼやかしてるところがまたいい。
>>154-155 オチに使ってきたか。まぁ「ふでェ〜」の時点であやしいと思ったがな(快∀楽)
最初まぁ別にたいしたオチじゃないななんて思ってたけど
読み直してみると結構すごい。
全体におちゃらけてるけどしっかり読ませることを意識している。
なんで、東京駅のコンコースで母親の名前を呼んだのか。
読み流してる奴はもっかい読んどきなさい。
>>157 「母影」
こういう短い詩はその言葉が強力かつその構成が斬新でないと
なかなか心に伝わりにくいな。俺なんか右手みるたびに
もっとごつい手になりたいなんて思っちまう。苦労をしらない手だ、なんて
言われてうるせえとか思っちまう。そういえば啄木は貧乏を詩ってたなぁ。
で、タイトルはまんま「母影」なんで、右手は、うん、母影なんだろう。
ちょっとぼやかしすぎだな。
関係ないけど今食ってるイチゴすんごく甘くてうめえや。
>>158 「肉汁」
北らしいというか、一見バラバラに配置された言葉が
最後にビシっと、かみあわない。
いいんですよこれで。俺みたいにつじつまつけようと
なんかオチをつけようとする人間にとってこういうのはうらやまい。
宇宙にオチはいりません。自然にそうなっているのです。
これは右脳で読むものです。
>>159 「生命の母」
こう、肉を手でちぎってまな板の上で各部位に仕分けするような
そういった作業を経て分かってきたのはこの肉は母なんだと。
そしていつしか自分もその輪廻のコンベアーにのせられて
ひきちぎられていくのだろう。ひょっとしたら母の慈悲とは
その輪廻から解脱させてくれるさとりなのかもしれない。
しかしまた骨の音が響く大地にいて、結局母の慈悲とは
まったく源であるということだけなんだと気づく。のかもしれない。
>>160-162 「あなたに勝てないと知りながらもがくプランクトン」
ふむ。うまくループさせてるね。最後だけまんまにしてないのがイイ。
カッコイイね。ただ技巧に走りすぎのきらいがあるかな。
いや、技巧はあるにこしたことはないんだけど、それが前面に
出すぎてて何回も読もうという気がおこらないのが難点といえば難点。
例えばスーマリでもこちらが裏技やバグ技を「探す」喜びがあったりするけど
この詩にはそれを拒否しているような感じが見えた。
最後まで読みきってしまうと一連目がちょっと鼻につくような、
内容からしても逆効果で少しもったいない気がした。
>>163 「鏡」
上手いね。ただ、こう、どこかしらねっとり来るような感じではなく
お題「母影」でリレーエッセイの骨子という感じ。
文体にケチをつけるつもりはないけれど、ここまできたら
いっそエッセイにしてもっと詩情を出してもよかったのではないか。
>>164 【あかい口紅が嫌いだった。】
女性の場合は母親に対する近親憎悪ってまたすごいんかしら、、、。
やっぱ女性視点の詩ってけっこうぞくっとくるの多いね。
濡れる感覚なんて分かんないから
>きっと母も濡らしていたのだろう。
っていうのがあると寒気すらするね。
「きっと父も先走りしていたのだろう。」じゃ様にならんもんな。
自分と母がダブりそれをまた激しく嫌悪しつつやがては
似たものいや同じ生き物なんだと気づく所はドロドロしつつもせつないね。
>>166 子守唄
童謡スレに書き込んでほしいくらいだなぁ(快∀楽)
元々童謡は今から見ると残酷な面があったらしいけど
この詩も優しく包んではいるけれどその残酷面を描いている。
リズムもなかなかいいし、文章も丁寧だし好感度。
>(金曜キラキラ銀ヤギさん 小銭カチャコチャかたい顔)
これだけなんかつい笑ってしまったな。どんな顔だろうって。
子守唄が聞こえてきつつ最後はゲラゲラパンと夢の風船が割れて
現実に戻るのはいい構成。最後の方はもう少し削るとインパクト大かな。
>>168 「母影」
忍者の意味がいまいちつかめん、、、。
三丁目の夕日風で読みやすくていい。ただ本当に忍者の意味が分からん、、、。
母がワンショットだけアップになるけどもう少し、こう、存在があればなぁ。
読み終わって「母影」というより「忍者家の一日」みたいな、、、、、
、、、、、、、、、、、あ、、、、、、、、、、ひょっとして、、、、、、、、「赤影」、、、、?
176 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2005/04/17(日) 00:39:54 ID:dqlPJ2Bw
えーでは今回の快楽杯の結果を発表します。
その前に意図というかそんな感じのを。
お題が「母」ではなく「母影」ということで、直接的な対象というよりかは
ぼやけた輪郭だけのようなそれをみてみたいなぁと思いました。
もちろん「母の影(の部分)」など様々な取り方はあるかと思います。
でも今回はその「ぼんやりとしたそれ」といったものを推したいと思います。
>>164 【あかい口紅が嫌いだった。】
が優賞です。
今作は唯一母が輪郭というか影で見えた作品でした。真っ黒。
しかも自分と重なって離れてまたのしかかってと、まさしく影。
おめでとうございます。
他のみなさんもおつかれさまでした。
本音を言うと「母影」なので「母」と一文字も使わない作品を
ちょっぴり期待してたような気もしました。
スカイラークって最近見かけなくなったけど
ガストがたしかあの系列だったかしらね
スカイラーク同時さんお疲れサンシャイン
子守唄書きましたや
書いたあと他の人の見てて「今回リキサク揃いやなー」っておもてたよ
僕も
>>164 【あかい口紅が嫌いだった。】にグビビッとキましたよ
こいつぁかなりのデキですね 完成度が高いうえにお題にカッチリやし
かなわねーなー って思ってた。
178 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/04/17(日) 19:07:20 ID:0aRiNezD
;;''""''';;
∈・,,,,,,,,,,ミ 164書きました。
トベルカナ….(´・ω・`) 快楽童子さん、審査お疲れ様でした。
ミ,,"""彡
"o-o" 見ての通り、自分の切り売りしか出来ないので
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ
>>160-162さんの詩に憧れます…。
,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
... | l,_,,/\ ,,/l | それでは…次のテーマは、
ri '"l\,,j / |/ L,,,/ 【空を飛ぶ方法】で、お願いします。
「変身」
生まれたての黒蝶が
醜い芋虫であるように
世の常分からぬこの身は
新しい姿を求めてる
深い地中であぐねいて
羽ばたく未来を信じてる
背中に漆黒の羽が
風と戯れる軽い身体が
甘い花にしがみつく足が
醜さを殺してくれる
美しさを与えてくれる
kidding kidding kidding
僕は今でも飛び立てる
醜い身体で汗をかいて
泣きながら泥だらけになりながら
蝶でなくても鳥でなくても
蝶になれなくても鳥になれなくても
僕は今でも飛び立てる
新しい姿は
醜い身体を誇れる
僕の中で静かに呼吸を始める
180 :
兎:2005/04/17(日) 22:14:49 ID:Woa/VLuR
「決心」
―上は海と同じ色をしていて
恋焦がれ続け、ただただ渇望する。
―日は照っていて
視界もよく、「今日こそは」と
―それでも 雨はしとしとと降り出しやがって
望んだ時に、心が決まった時に限って 落ちて来る。
いったい何度目だろうか?
―行くべきか行かないべきか
本日も残すところは後一歩。
どうするべきか
うまく行けば、世界は広がる
失敗すれば、世界は閉じる
世界が…閉じる。
―そうするうちに日は暮れる
「晴れればきっと飛べるだろう」 そっと呟く風見鶏
晴れを望まぬ 風見鶏
きっとあの子も 風見鶏
快楽童子さん、評価ありがとうございました。
すみません、やっちゃいました。多分赤影です。
googleでお題を検索したら忍者が沢山出てきたので。
雨さん、おめでとうございます。
>>181 ぐぐってみたら時代劇で名前に使われてるみたいだね〜<母影
発想はおもしろいと思ったよ。梁山泊なら1点入れてるな(快∀楽)
快楽童子さんありがとうございました。
快楽さんの「上手いね。」だけで飯三杯はいけそうです。
雨さんおめでとうございます。
自分のとシチュエーションが似ている(鏡の中の自分の顔)分、明暗はっきり。。。
くぅぅ。
悔しいけれど完敗です。ぞくぞくする、影が背後に忍び寄っているみたい。
ほんと、今回力作ぞろいでしたけど
>>154-155が一番好みだったかもしれない。
ふでさんによろしく
「ふと、春の子どもに感じた戯言」
およそ、文字を記すためだけにあったはずだ
手紙であり楽譜であり、時には複雑な数式の羅列であった
子どもの遊びから生まれたのだろうか
それとも今で言えば航空力学にあたるような
論理的な学問から排出されたものなのだろうか
いずれにせよ、それは今存在していることは確かだ
子どもならば知らないものはないほどの遊具であり
無知から誕生する遊技は実に多彩であった
速さを、距離を、時には落ちる美しさを競い合う
作成過程ですらも遊技の1つである
しかし、今や20半ばを過ぎた私の中には
この遊技の存在は消えてしまっていたのだろう
作り方を、遊び方を思い出しても
何が楽しかったのかを知ることはできない
無知の知を語ったソクラテスですら幼少の頃の力を
無知から知を生み出す力を忘れていたに違いない
そこにあるのは人類が夢見たものであり
はたまた科学の結晶でもあり
見るものが見れば、文学的でもあろう
わずか1枚の紙の中に無限が埋め込まれているのだ
185 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/04/18(月) 06:55:23 ID:o1+/w0Qn
>>173 おつかれさまでした。
ありがとうございました。
「ブタゲノム」
ドアえもん、道具出してーよ?
アイキャンフライなアイテムでレトミーフラァーイナウ!
はい、くぼづかさんちのこいのぼりー、ピィースポジティブラブなバイブできみもダイブ大丈夫、V
ドアえもーん、飛べる気がするだけじゃケガするようっ
出し惜しみするなーよ?
はい、ライブ株、むらかみさんのくちぐるまつきー
わあ、それは大人の解決とセットじゃなきゃ、ほんとにトンじゃうところだったようっ
そんなひやかしはいらないんだよう、
もっときもちよくとべるやつを出しておくれーよ?
はい、ジュリーがTOKIO歌ってたときのパラシュート
It's amazing! それは正直欲しい。って、世代が違うよう、きっと。
モウ、ウルサイナア。見るまえにとべっていうぜ?
だいたいきみが飛ぶ必要あるのかい? もうそこからギモンだよ、ぼくには。
だって、飛ばない豚はただの豚だ、って言われたんだよう
ぼくはただのブタなのかい? ただのブタはぶざまかい?
ぶたのぶたによるぶたのためのあいでんてぃてぃのききなんだようっ
飼われてるんだから、しかたないと思うよ。飼育される体質なんだよ、そう生まれたんだよ。
テレビを消してもう寝なさい。
187 :
モコモコ:2005/04/18(月) 18:53:00 ID:c0R97e5I
遠くの銃声で今日も目を冷ます
川は血液と変わらない程深い赤
浮かぶ死体
素足のまま駆けたあの日
今も鮮明に残るは父の死に顔
戻らない今日 変わらないあの日
憎しみが僕の背中で羽と化す
あの日 あの場所に今舞い戻る
188 :
リーフレイン:2005/04/18(月) 20:40:01 ID:fwqxsS10
「ああ、彼方の岸辺へ至る鳥が、窓辺に暫し足を留めたんだ」
夢を見た。
空を泳ぐように飛ぶ夢を視た。
飛行機なんかに頼らず、
手足で空気を切って
密度の濃い空気の間隙に身体を挟み込んで
滑るように空を飛んでいた。
音の波紋が
色のグラデーションになって見える。
朝もやの薄薔薇色から白の縞模様のなかに、
空が切り裂かれる音が
「ミョーーーン」と薄い黄色の楕円を描いた。
指先から蒼い粒子。
世界はゼリーのプールのように濃密だ。
189 :
名前はいらない:2005/04/18(月) 21:08:22 ID:QTErCAI2
「忘れていたモノに肩を叩かれたように」
不意に視界の全てがオレンジ色に染まる
車が 道路が ガードレールが 前行く人が
振り向けば 中天の三倍にもなる夕日が揺らめいていた
ゆるやかな光に当てられ 意識がにじむ
空は鮮やかなオレンジから徐々に紫がかり
夜の足が起こす 少し冷たい風に 桜は最後の花びらを舞わす
惜しむように全身で光を映す雲に羨望を感じた
昼と夜の間の一瞬
空のグラディエーションが一段階進み 藍色が空に顔を見せる頃
にじんでいた意識は 私 に集約される
そして背中で雄大な夕日を感じながら 変わらず歩いていく
190 :
◆BLACK.e3Hc :2005/04/18(月) 21:22:45 ID:apjuWytB
「反感」
光。それは華やかで明るい世界を創ってくれる。青い空を描いてくれる。そう表の世界。皆が光によって目に見えるものを信じて疑わない。
だけど光は星を隠してしまう。星は闇の中でしか見ることが出来ない。裏の世界でしか見ることができない。
星は光というバリアーによって隠されてしまうのだ。表の世界は真実を嫌う。隠そうとする。
残念ながら私の目には、バリアーが作られている。見えてるようで何も見えてはいない。だからこそ闇を好み光を嫌う。
そんな私はくだらないバリアーのせいで表へは出られないのだ。
191 :
名前はいらない:2005/04/18(月) 21:27:07 ID:Nxvcc2tu
(,,,,)
ノ::\
/::::::::::)
/;;;;;;;;;;;;;(
(____)
( ´ ・ω・) <現在8作品だよぅ。
( ∪ ∪
∪-∪ あと2作募集中ですよぅ。
192 :
◆BLACK.e3Hc :2005/04/18(月) 21:28:34 ID:apjuWytB
ぅわ、やばい…。1をちゃんと読んでませんでした。お題があるんですね…
>>190は無視してください
193 :
◆L4LyBSss3w :2005/04/18(月) 22:02:01 ID:rqzvRIUV
>>192、◆BLACK.e3Hcさん。
…駄目です(笑)こんな良い詩を逃がすつもりは有りません♪
194 :
◆BLACK.e3Hc :2005/04/18(月) 22:18:05 ID:apjuWytB
>>193 でも、お題にそってないですよ?
今のテーマは空を飛ぶ方法ですよね?思いついたら投下してみます。
」空で出来た乙と甲で出来た空「
誰のものでもないあの青い水溜りに
手を浸したまま日々呼吸するものがいる
古墳の土天井に開いた不用意な穴からのそれ
行き場なく丘の上に密生してのびるのびる竹の揺れる
その上にその振幅を波紋にして映すようなただ飲み込むようなそれその
青 青
誰にも届かぬ水色に頭を浸し 濡れそぼつ巨人のように
あの青に泳いだまま生きていることができる
もろい時間のさしずめに泥の上に転がって
初めて天と向かい合いこれを所有する虫のごとくに
見えさえしないそれをもつねに持っていられる
そら そら
午後の紫外線 自然放射線の
明るい通りに立つ(川辺が近い)
影は濃く人影はなく
自転車の車輪は道路に焼け付きそうで
また風が出てくるまでは
首に巻いた糸から白い凧を揚げて走るように
空の上を歩いた
196 :
黒 ◆BLACK.e3Hc :2005/04/18(月) 23:08:44 ID:apjuWytB
『反抗期』
ある朝、目を覚ましたら、ベッドに縛り付けられていた
目の前には時限爆弾
私に与えられた選択肢は2つ
その選択肢が運命の別れ道
一つは死ぬ
もう一つは爆風に乗る
そして誰にも止められることなく飛ぶ
いづれ着地はするだろう
だか、恐れてはいけない
そこから新たな冒険が始まるのだ
実は俺自身の反抗期を飛ぶのに例えて書いた詩です。親のいいなりだった自分の反抗期を描いてみました。
つかみにくい内容だと思うので書いときます。
こういう説明って、いらなかったらすいません。
197 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/04/18(月) 23:35:53 ID:rqzvRIUV
;;''""''';;
>>196、黒 ◆BLACK.e3Hc さん。
∈・,,,,,,,,,,ミ
(´・ω・`)<…じゃ、
>>190と差し替えで。
ミ,,"""彡
"o-o" あと1作品ですよぅ。
「おじいちゃんと空飛ぶ布団」
周りの人が泣いている
少し目を瞑るだけ少し寝させてくれ
今まぶたの裏で空を飛んでいる途中
向こうには花畑
空の雲に繋がる階段
その前に少し空を飛ばさせてくれ
次はボートを漕ぐ
今日の夢はやけに忙しい
今日の夢はまるで天国だ
おじいちゃんと空飛ぶ布団
おじいちゃんだけの世界
誰にも邪魔することは出来ない
ただ唯一邪魔できるのは閻魔大王くらいだろう
_
|| ∧ ∧ ∩
||_(´・ω・)彡 それでは、審査開始です。
`\( ⊂彡)) …済みません、暫く時間を下さい。
200 :
すぐる:2005/04/19(火) 00:15:37 ID:GzyqrBzd
200ずざぁ
201 :
名前はいらない:2005/04/19(火) 10:24:01 ID:xX5SG9OV
201は俺様がとる今日この頃
…お待たせしました。
始めに書いておきますが、私には詩の優劣を判定出来る程のちからは有りません。
単純に、「雨 ◆L4LyBSss3w」個人の、独断と偏見による極個人的な解釈です。
>>179・「変身」
美しい詩だ、と思います。蝶と芋虫、空と泥。タイトルの「変身」を軸として
相対する要素を幾何学的に結び付けた、完成度の高い作品、ですね。
(詩の構成そのものさえ、世界/自己の対称形に作られてるし)
…何故、空が希望で芋虫は醜いのか、と言う疑問は残るのですが。
>>180・「決心」
その一歩を踏み出す勇気に欠けた私には、正視出来ない位に堪える詩、です。
>「―それでも 雨はしとしとと降り出しやがって」…そう。進めない悔しさも本当だし、
先延ばしに出来た安心も、やっぱり本物。きっと、渇望が破裂する迄続くのでしょう。
…最後の一行、「あの子」が唐突に現れたのは?ちょっと疑問符が。
>>184・「ふと、春の子どもに感じた戯言」
かみひこうきを巡る思考と推論、と言った趣の、密度の高い詩だと思います。
これ程みっちりと検証しながら、尚、もっとも大事な筈の「よろこび」についてだけは
自分の内から失われた、と書くに留まるのが潔くて、だからこそ哀しいな、と。
無限は、無邪気に紙飛行機を飛ばす子供達だけの特権なのかな。
>>186・「ブタゲノム」
パーツのそれぞれがナマ物で、本当に「今」しか存在出来ない作品、ですね。
テンポの良い漫才風に描かれた(いや、これ本当に漫才化しても笑えるよね)、
でも本質は「空を飛ぶ必然性」に疑問を呈した、良質でブラックな詩です。
…>ジュリーがTOKIO歌ってたときのパラシュート、って?
>>187 5作目で初めて、「希望」以外の文脈で空を捉える方が現れた。嬉しい事です。
>憎しみが僕の背中で羽と化す…ここ、真っ黒な羽が見えてきそうで良いなぁ。
ただ、羽を成す程の感情を書くなら、もっとしつこく描写しても、と思いました。
洗練された分、匂いや味、痛みが見えないのが残念、かも。
>>188・「ああ、彼方の岸辺へ至る鳥が、窓辺に暫し足を留めたんだ」
溜息が出る程濃密で豊かなイメージのスープ、ですねぇ。飲むのに覚悟が必要です。
音が「見える」、私には持ち得ない共感覚的な描写を、いとも容易くこなしますか。
悔しいんで、何処かにケチつけてやろうか(笑)って思う程、羨ましい。
>>189・「忘れていたモノに肩を叩かれたように」
美しい、と感じる心の何割くらいが「美しい筈だ」、って思い込みなのかな。
だからこそ、不意を突かれて、雑な言い方をすれば「もってかれた」んですね。
その深い酔いが私にも伝染りそうな、精緻で簡潔な文章がとても佳いと感じました。
どれ程の美しさを見逃してきたのか、多少の反省も込めて。
>>195・ 」空で出来た乙と甲で出来た空「
タイトルからして空に開かれた、何度もなんども読み返したくなる、言葉です。
清冽な「青」の、音や匂いさえ漂って来そうな描写。豊穣な感覚。
…いや、余計な言葉を貼り付けるのは辞めます。
>>196・『反抗期』
具体的な描写を抑えた、戯画化された人生の選択肢。面白い表現です。
個人の焦りを越えて、誰もが持つ普遍の分岐点に響く可能性を感じます。
…だからこそ、「詩」の外側に言葉を置いて、解釈の幅を狭める事については
反則云々では無く、ひたすら勿体無い、と思えてなりません。
>>198・「おじいちゃんと空飛ぶ布団」
童話の様に優しく、どこかで可笑しい。扱っているのは深刻な話なのに。
>おじいちゃんだけの世界…多分、安らかな寝顔、なのでしょう。
旅立つひとに、その先が楽しくあれと願う。作者さんの優しい人柄が見える様です。
そして、何時かやって来る自分の日にも、この世界があれば素敵ですねぇ。
205 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/04/20(水) 04:52:36 ID:nlE5iXe7
それでは、結果発表を。
>>195・ 」空で出来た乙と甲で出来た空「 を推させて頂きます。
選びたい詩は、他にも沢山有った。でも、もう一度読みたいと痛切に感じたのは
この作品が一番、でした。
参加下さった皆様、本当に有難う御座いました。
未熟な読みこなしに不満の方には、申し訳有りませんでした。
∧∧ ♪
(´・ω・) …では。次のお題をよろしくだよぅ!
|⊃ っ _ _\
〜O- つ |_|≡□| ♪
 ̄ ̄
206 :
リーフレイン:2005/04/20(水) 10:42:42 ID:ys8OACfn
>>205 雨さん
ありがとうございましたーーーー。微妙に誉められたような気がして
なんとなくこそばゆいですーー。
>>195 さん 空で出来た・・・ おめでとうございます。
いい詩ですねえ。 最初のフレーズに惚れました。かつ、そこで満足せずに、
追いかけるようにイメージがふくらんでいって、めちゃめちゃ綺麗です。
イメーシ世界に遊ぶことができるって最高です。
207 :
名前はいらない:2005/04/20(水) 12:06:32 ID:6ps8qQFB
>186
俺的には凄いすきww
良質でブラックだなんてそんな、もう本気にしちゃうなあ。雨さん、ありがとうございます。
「ブタゲノム」書きました。
ジュリーのパラシュート、それは20年早すぎたひとりシルクドソレイユ、まさにイリュージョン。
ステージ上で歌っているはずながらも東京の空から降ってくるスーパースターを目の当たりにして、
日本国民は度肝を抜かれたのでした。
そういう雰囲気のものです。うまく説明できません、すいません。
蛇足の上にさらにツノを付け足すような初参加の感想を。
ここは10作品という枠があるので、書くのに勢いが必須というか、
迷ってると投稿すらできない。私が普段出入りさせてもらっている
梁山泊とはまた違った筋肉を使いますね。
行き詰ったから、続きはまた明日考えようなんて言えないところが面白かったです。
きっかけをつかんだら最後まで詩にする瞬発力。。。
そういうスリルアンドサスペンスななかで優勝した195さんおめでとうございました。
>>205 雨さん
評価ありがとうございます。
「ふと、春の子どもに感じた戯言」を書きました。
やはり、他の方の詩に較べると見劣りしてしまいます。
もっと感性を養わないといけません・・・
>>195さん
とても不思議な詩だと思います。
動きがあり、またどことなく時間を止めたような・・・
おめでとうございます。
210 :
黒 ◆BLACK.e3Hc :2005/04/20(水) 13:59:40 ID:wa6PzTuf
>>195さん
おめでとーごさいます。俺もそんな素敵な詩が書けたら良いなと思います。
雨さん評価してくれてありがたいです。俺のは詩になってませんね…もともと国語って苦手なのに、調子に乗って投稿してしまいましたorz 本当にお恥ずかしいです。もっと感性を磨いていきたいですね。
211 :
兎:2005/04/20(水) 23:19:04 ID:aEJZNzG5
雨 様、お疲れ様です。
最後のあの子ってのは鳥さん本人が気づいていないだけで
実は他にもいるのかもね〜って意味でした〜。
改めてお疲れ様、そしてありがとう。
>>195 様
おめでとうございます。
カッコいい詩ですねd
212 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/04/21(木) 01:04:16 ID:qdrGXw9G
遅くなりました。195書きました。
雨さん、評価お疲れ様でした。
優しく読んでくださってありがとうございます。嬉しかったです。
コメントをくださった方々も、ありがとうございました。
もっと頑張ります。
次のお題は、
「誰か/何かに捧げる詩」
でお願いします。
自分以外のなにかのために詩を書いてください。
「お前の前だけ、俺」
愛とは何だ
恋とは何だ
お前は一体誰なんだ
幼顔のハニー
豊満ボディ
それより魅力的
手を繋ぐ胸の高鳴りは
そこらの美人じゃ味わえない
ハードなパターンを刻む
硬めの骨格俺と同じ骨格
ふくよかさの欠片も無い
華奢なのに厚めの胸板
知らない世界
関係ないと思っていた世界
好意とは何だ
行為とは何だ
俺は一体どうしたんだ
胸の空白埋めてくれるのが
何故お前なんだ
友達じゃないか
友達だったじゃないか
真実なのか
これが俺の真実なのか
拒めないキスは
お前の目が嘘を吐かないから
愛されてしまう毎日は
涙が出るくらいお前が特別だから
たった一人特別だから
他の誰とも共有できない罪悪感
お前だから喜びに変わる
「ひゅうひゅう風」
ひゅうひゅう
僕と笑う彼女とのこの空気
察してるんなら黙っててくれ
ひゅうひゅう
僕と黙る彼女とのこの空気
お前が招いたんだ吹き飛ばしてくれ
思い出の場所とか運命的な出会いとか
ないんだけれども
この愛を成功させることだけには燃えていた
それがどうだ ひゅうひゅう
お前の吐息のせいで火は吹き消された
こんな言い訳通用するはずも無いか
ひゅうひゅう 寒くなる
愛 凍りついた模様
215 :
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :2005/04/21(木) 22:12:09 ID:jCQPz4nO
「我が友に捧ぐ詩」
お前のようなものを人が作り得たとは思い難い
おそむらくは天におられる神が下さったものなのだろう
健やかな眠りを授けてくれる我が神への祈りは後でするとして
この空気と大地の融合たるや!
目の前に迫り来る天使のクチヒゲ!
どうだこれほど至高の瞬間があるだろうか
体内に潜む力の奔流に飲み込まれた自由という名の思考は
今や鎖を引きちぎらんとばかりに我が耳から吹き出し
いかなる苦痛からも肉体を解放せんがために奈落へと落とし込む
翌朝に襲われる耐え難い疲労!
そう、快楽と代償!
お前は神の遣わされたものではなく悪魔であったか
あ、頭痛い
216 :
ティン?:2005/04/21(木) 22:50:31 ID:J7WNLUqc
バス停でさよなら
最後のさよなら
僕は泣かないよ
一秒でも長く
君と笑っていたいから
ラララ ラララ…
2分が僕と君をつなぐ
後少しだけの言葉
本当に悲しく感じるよ
だけど僕は笑うんだ
君が好きだから
ラララ ラララ…
君は去る
小さな背中を
ふるわせながら
君は去る
ラララ ラララ…
僕はもう泣よ
君が好きだから
ラララ ラララ…
さよならさよなら
217 :
リーフレイン:2005/04/21(木) 23:11:59 ID:nihXkLNI
「華奢で誇り高い蝶」
ガラスでできた蝶が
生きて羽根をはためかせていた
あの日。
もろく、本当に壊れそうに見えて
手に触れるのも怖かった
あの時。
濁った壜の壁にぶつかってきた
蝶が
かしゃーんと音を立てて割れた。
薄紫と薔薇と浅黄色の破片が
白熱球の光を反射して
とりかえしのつかない後悔を彩っていた。
218 :
モコモコ:2005/04/21(木) 23:34:54 ID:PIB9b7pu
雨さん、評価ありがとうございます。お疲れ様です。
シナさん、いい詩ですね
「飛んで火にいる夏の虫」
炎に恋する虫が一匹
ただただじっと見続ける
まるで壊れてしまったかのように
それ以外を忘れてしまったかのように
煌々と光るあなたはなんと美しいのだろうか?
向日葵にとっての太陽のように
水連にとっての己の姿のように
私にはあなたが眩いのです。
ああ、一度で良いから触れてみたい
願わなければ苦しまずにすむものを
憧れだけなら良かったのに
ああ、不可解。
でも、もしあなたが私を受け入れてくれるなら
思いが通じ合うのであれば
この身をあなたに奉げよう。
―たった一瞬の恋仲だった。
220 :
モコモコ:2005/04/22(金) 00:12:01 ID:CbOhpenz
形容しがたいこの気持ち 体の奥底から熱が溢れていく 血液が強い力で叩く音
投げつけたい言葉は涌き水のように頭を流れる けれど声にはならない
傷付け合うだけで もう何も変わらない事は はっきりとしているから
どうあがいても彼の中で 目の前にいる私は過去
途切れたままの会話に息がつまる 喉を誰かが締めつけているようだ
私は本当にその白い指先が首にかかる事を願った
あなたが 白黒になる前に もう一度言いたい
ただ「好きです」と
「タクシーに捧ぐ」
タクシーの運転手は背筋がよわい
毎日プロテインを飲んで筋トレをする
休日はハンドルをケータイに持ちかえ
お得意さまを仲間に振り分ける
人造皮革と煙草とガソリンのにおいが嫌いで
白い手袋は部屋干しトップで手洗いして陰干し
カアちゃんとはかけおち同然で苦労したけど
今じゃ息子も独立して運転手しなくても食えるよ
でもあたしゃコレが生きがいだからね
残業あがり深夜3時につかまえたタクシー
眠るタイミングを逸して聞くかれの半生
オレンジのトンネルの向こうは
しらじらと夜が明けていた
『焼き尽くす捧げ物』
渺たる砂礫 四囲に満ち
風塵集い また散りて
暗きみ空に 雲も無し
一条煙る 燔祭の
火の焼き尽くす 捧げ物
拭えぬ罪に 贖いを
消えぬ憂いに 安らぎを
炎も清き その宵の
風はた清し 肌寒し
神人出でて 説くは法
いよよ光の 輝ける
守るべかりし み教えへ
消えぬ誠を 証せし
火の焼き尽くす 捧げ物
宥めの香 敬いの思
清めの火 償いの印
沖天の煙 白くたなびき
見上ぐる高き空の上には
大いなる手の影あり
※レビ記参照
223 :
名前はいらない:2005/04/22(金) 02:53:26 ID:3Oi/aofq
『きみにささげるうた』
私たちの 手 は
きみの 血涙で 紅くあかく 汚れて いる。
死んでしまったら、終わりだ。
どんな言葉も うた も 聞こえない。
高らかに泣いて。
まるで悲しんでいる様に、泣いて。
その隙に きみの遺骸で 返り血を拭う。
死んでしまったら、終わりだ。
どんな言葉も うた も 聞こえない、から、
安心して 私たち は
うそっぱちの
きみにささげるうた を うたう。
224 :
名前はいらない:2005/04/22(金) 03:01:34 ID:3Oi/aofq
+ ;;''""''';; +
∈・,,,,,,,,,,ミ トビタイ…
(・ω・` )
+ ヽ つ はい、10作品集まりましたよぅ。
(⌒_ノ
し'ゝ ;;::⌒:::⌒:
投稿ありがとうございます。
今回のお題は誰かに「捧げる」詩だったということで、
ある意味結構難しいお題だったと思います。
誰か・何かに向けたものでありながら、
自分とその人・それの間のみで成立するものを越えて欲しかったわけで。
思いの詰まった詩が多く、おこがましいとは思うのですが、
そういう基準で審査してみたいと思います。
>>213「お前の前だけ、俺」
ストレートで強い吐露。
それだけに真っ直ぐ伝わるものがあります。
書かれている以外のものを想像させる余地がなく、
ちょっと個人間の手紙みたいに思えました。
>愛とは何だ
>恋とは何だ
それを読むものがこの詩から読み取れたらもっと素敵だろうと思います。
「お前」がどう特別なのかも。
>>214「ひゅうひゅう風」
ユーモラスで切なくて、洒落た映画みたいですね。
風と対話する傷心の主人公が良い感じで、感情移入しやすい。
音もリズミカルで、読みやすくまとまっています。
「愛」という言葉が、この詩全体の重量に対して少し重く、
使いどころをもう少し吟味できるかも知れないと思いました。
感覚的な話ですみません。
>>215「我が友に捧ぐ詩」
何だこりゃ?好きです。
重々しい言葉遣いの中の奇妙さ、
『不思議の国のアリス』の海亀スープの歌みたいで面白かったです。
前半の古典詩の翻訳のような文体が良く、
折角なので翌朝の疲労(後朝?二日酔い?)に関しても
一席ぶってからラスト二行に落として欲しかった気がします。
>>216 歌っちゃった。
素敵な曲をつけたら良い歌になりそうですね。
脱字と数字表記の統一にご注意を。
詩としては表現が目新しくないし描写も足りないのですが、
バス停というシチュエーションと柔らかい文体、
あとラララって言われるとつい一緒に歌ってしまって
感情移入させられてしまうのでズルイと思いました。
>>217「華奢で誇り高い蝶」
ボードレールの詩に通じるようなものを感じました。
瓶の中で生きている硝子の蝶はさぞかし綺麗でしょうが、
その蝶が割れた瞬間がこの詩の中で一番美しい部分ですね。
生きた蝶への憧れと最終連のどこか心地よい絶望、喪失感を含め、
この瞬間に詩の全てが集約されて、
手にとって大事に仕舞っておきたいような作品になってます。
>>219「飛んで火にいる夏の虫」
一途でひたむきな恋の寓話ですね。
小さい虫の思いを込めた言葉がいじらしいです。
宮澤賢治の『よだかの星』を思い出しました。
こんな相手にこんな恋をするのも良いかもしれないなあとか思いました。
(なかなか現実には無いですよね)
水連→水仙でしょうか。
ラストを、もっと膨らませたり展開したり丁寧に終わらせることが
出来そうな気がします。
>>220 これは、誰に向けた詩なのであろうか。どちらかというと独白に思えます。
自分の心情描写に留まっていて、状況、「彼」の姿すら見えてこない。
心情を書くなら、それをもたらしたものが提示されていないと
共感するのはなかなか努力が要る作業になると思われます。
>>221「タクシーに捧ぐ」
こういうのは良いと思います。
親しみを込めた丁寧な描写で、主人公の運転手に対する気持ちが伝わると共に、読んでいるほうも自然に彼への好感が湧きます。
深夜のつらつらした語りから夜明けへ、読後感も良いです。
>>222『焼き尽くす捧げ物』
厳かなシーンにふさわしい、力強い言葉です。
かの時代、場所に連れて行かれたような気がしました。
情景の描写のなかから、祈りのような意志のようなものが伝わります。
最後の、煙が手の影になる様子が、
語られていない人々の思いを雄弁に語っています。
>>223『きみにささげるうた』
殺したのは私たち、か。
死んでしまって本当にせよ嘘にせよ聞こえない「きみ」のために、
しかしそれでも歌を歌うという矛盾。
「まるで悲しんでいる様に」とあるにも関わらず
確かに伝わってくる、慰めを求めない分深い乾いたような悲しみ。
一筋縄では語れない心情が想像を刺激します。
229 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/04/23(土) 01:40:50 ID:Em0/xb0o
審査です。
217,221,222,223が特に印象に残りましたが、
今回の優勝は、中でも鮮烈だった
>>217「華奢で誇り高い蝶」としたいと思います。
音と光、色や質感がとても鮮やかで、
さらに心情が隠れて乗せられているのがよかったです。
では、次のお題をよろしくお願いします。
読めてないところなどあったらすみません。
キョウモトベナカッタヨ…
;;''""''';; 223書きました。批評有難うです。
ミ,,,,,,,,,,,,・∋ え、と、
>>213が好きです…腐女子っすか?
(;´・ω・)
c(,_U_U リーフレインさん、やっぱ凄い。お題よろしくですー。
雨さんって心霊写真さんですか?
…え?違いますよ?
でも、私と心霊写真さんを結んだ理由が知りたいなぁ(笑)
ワオ
ありがとうございます。
シナさんお疲れです。
で次ですが 「反日」
(立場はどちらでもかまいません。)
234 :
モコモコ:2005/04/23(土) 11:55:29 ID:Q0sv7oAt
220書きました。
シナさん、乙です。それから批評ありがとうございます。
リーフインさん、おめです。綺麗な詩でした。
「金曜日は王様」
我々は日曜日の一週間入りに断固反対する。
我が月曜日がこれほど負担に感じられ、忌み嫌われるのは、日曜日があるためである。
また、土曜日がかつて半ドンに分割されたのは日曜日に責任がある。そして現在、
休日とは名ばかりのサービス出勤日、曜日そのものの存在がイリーガル化したのも然り。
日曜日の輝きがいかに、我々、月曜日と土曜日の犠牲の上に築かれたか。歴史を認識せよ。
公園を見よ。
日曜日には見た目幸福そうな男女が人前をはばからず愛のめくばせ。
月曜日には見た目わけありな背広の男が読みもしない日経新聞で顔を隠している。
ブランコが揺れている。意味はない意味ありげな自嘲な微笑。それがわたしだ。
そこで提案する。月曜日を休日に!
月曜日を休日にしよう!
土曜日は、まあ、どのようでもよい。あえていうなら、
土曜日はしとしと降りの雨の土曜日がいちばん好きだ。
「最後に笑う人」
日本の店なんて潰れろ!
日本の利益になるような物は全部潰せ!
ハッキングしろ!
同じ中国人だろうと関係無い!潰せ!
小さな箱の中響き渡る罵声
石が投げられる
バットで叩かれる
卵が飛んでくる
逮捕も糞もないのかこの町は
小さな箱のなか
吠え面かいて喚きつづける
こいつら馬鹿じゃないの?って
ソファーに腰をかけのんびり笑う僕
237 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/04/23(土) 17:40:33 ID:JhZz/Aqu
「節子」
銀色の系譜は紙切れ一枚で抹殺したのだ。
節子は始末するように裏の白紙に百通りの名前を書いた。
「接吻は渡り鳥が浚って行ったの。」
節子は砂漠のように冷たくなったり、ミカンのように閉じ篭る。
喧騒が彼女を絞りあげると、足跡は砂のように脆く崩れやすい、
皮を剥くだけでオーロラ。
一時として、ガラスの湾曲した一升瓶から這い出ることはなく、
歪んだ景色だけを見てきた節子。
そして今日、手渡された紙切れに俺は判子を(つく)吐くしかない。
用紙は海のように濡れている。
几帳面に書き揃えられた文字からは怒涛がうねる歴史のように。
突き上げてくるのは、にじにじと朱肉に俺が押し付けているもの。
「暗記なんです」
ぐつぐつとした熱気の中で
いろろな想いが色づいて
夏の暑さのようにじりじりと照らしてる
太陽の暑さは北極にいればわからないが
暑い事だけは知っている
そこにも暖かさを象徴する火もあるから
でも関係なくなると
結構忘れてしまうのは
人であるがゆえなのかもそれない
なぜなら過ちは何度も繰り返すては
歴史の暗記を増やして
私を苦しめたから
「ひのまる」
ねえさまたちがあいつらの相手をする小屋のその横の河原でわたくしはサックを洗うのです
わたくしたちとあいつらとの関係のように凍えるような冷たい水に指をいれ
吐きそうになるのを堪えながら白くて汚い廃液を洗わなければなりません
ひび割れた指から血がぽたりと白く濁った川の水に落ちたとしても
まだまだあるサックを洗い続けなければなりません
それはあいつらの排泄物
ねえさまのいる部屋の前でもうズボンを脱ぎ始めるほどの獣の零す臭い涎れ
匂いを嗅がないようにしてもこの手に残るぬめりはいつまでも手に残り
それはささやかな食事のときも唯一の休息である眠るときも
感触がぬぐえないのでわたくしは自分の身体が愚かで卑しい臭いがしてくる気がするのです
それでもねえさまたちのようにあいつらの相手をするよりはましなのだとおもいます
日に日にやつれてゆくねえさまたちは一年で老婆のように美しかった横顔もうつむき加減で
わたくしのヒビだらけの霜焼けの指なんかよりもとても痛い とても痛いのです
そんなねえさまが唯一休める生理の日は傷口が少しふさがったすこし柔らかい顔になるのです
あいつらの相手をしなくていい一週間の休暇だけは自分に戻れる時間ですから
だから下着に血でできた赤い染みに顔はほころびるのです
でもそれはわたくしたちの嫌いなあいつらのシンボルによく似ているのです皮肉なことに
>>236は無しで。余りにも糞なため。
もっと練ってからにします。
あと「反日」難しいな・・・・。
スイマセン。訂正。
老婆のように美しかった→老婆のように 美しかった
ほころびるのです →ほころぶのです
推敲不足でしたわ
243 :
名前はいらない:2005/04/24(日) 01:01:46 ID:2TZL6baB
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋∧_∧
( ´・ω・)(・∀・ )<あと6作品ですよぅ。
O^ソ⌒とO^ソ⌒とヽ …色んな意味で難しいお題だよぅ。
(_(_ノ、_(_(_ノ、_ソ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝
朝っぱらから シューマイだった
ご飯と味噌汁と シューマイだった
テレビを付けると 似たり寄ったり
グリーンピースすら乗っかってない
乱暴に醤油をかけただけのシューマイ
テレビを見ると 日の丸が焼かれてた
シューマイを箸で突き刺し 口に放り込む
そこに白米も一緒にかっ込む 美味しい
テレビを回すと あいも変わらず
戦争にならなきゃいいなぁ
上の視点から偽善者ぶってみたり
正直 どうでもいいわけよ
245 :
抑揚:2005/04/24(日) 01:57:46 ID:e6EfP+dB
「三国の歌」
[ 一番:中国 ]
中国のハッカーが作った
ウィルスで風邪をひいた
季節の変わり目のせいかもしれない
衣替えをして
短くなった袖だと
触れ合う多少の縁も少ないか
早く良い縁談をまとめて
結婚でもしたい
まだ少し寒い夜
[ 二番:韓国 ]
ペ様が微笑みをくれたので
キャンディーズの如く微笑み返しを放った
早く普通の女の子に戻りたい
恋とかしてみたい
告白してプロポーズされて
指輪をもらってそれを質屋に入れて
ふところを暖める
まだ少し寒い夜
[ 三番:北朝鮮 ]
拉致され監禁されるような束縛は
恋愛にはいつも付き物で
幸せの副作用なのかも知れない
それでも幸せを求めて
食べる量を減らし運動をする
走る自分の吐息が白く色付く
まだ少し寒い夜
246 :
ティン:2005/04/24(日) 03:16:22 ID:MdTPZ6Oj
スクラブルー交差点、行き交う人たち
何を想い生きてるの?急ぎ足でどこへ向い生きてるの?
平和は一人じゃ生まれてこない待ったてきやしない
一人一人立ち止まり手をつなごう世界を手で結ぼう
みんなで平和を産むのさ
もう二度と憎しみで悲しみを産むなもう二度と悲しみで憎しみを産むな
今度はみんなで平和を産もう
お国のプライドなんて邪魔なもんは捨てちまえ必要なのは共に尊敬しあい認め合うこと
日本よ過去を恥じれ
中国よ今を恥じれ
韓国よ今を恥じれ
そして共に前を見よう
平和は一人じゃ生まれてこない待ったてきやしないから一人一人立ち止まり手をつなごう世界を手で結ぼうみんなで平和を作れ
もう二度と憎しみで悲しみを産むなもう二度と悲しみで憎しみを産むな
ハンカチ片手に汗をぬぐうおやじの姿は平和なのさ平和なのさこれが平和なのさ溶け残った黒く汚れた雪を眺める平和への歩みさぁ
>>242 わたしの弟子ですか〜・・・
あえて変な人の弟子になろうだなんて冒険家だなぁ
(私、>236スキです。ちょともったいないです。。。)
「フロウ、ロアー、ペリッシュ (Flow, Roar, Perish)」
父の血は大地から流れ来
母の血を太陽が暖める
土地をへだてる深い川で生まれた
夜毎土の下で古い血が泣き喚き
そのリズムに乗って工場がビルが商店街が高くたかく建ちならぶ
踊りながら
(わたしの子らはかの子らを呪う わたしの子らはかの子らを呪う)
子らは陽の光を受けて 笑って春の街をゆく
しかし彼らの手には 何百年の父母の血の
染みこんだ土がそっと握られ
父は鞭打たれた 母は凍えていた
はるか昔から止む事を知らず
いつも響き続けてきた 忘れ得ない憤怒の声
母の血を忘れるな 父の血を忘れるな
誰が償えばよいのだろう
どうすれば取り戻せるのか
ゆりかごの中眠る子は
同じ日に生まれた子の仇敵だ
249 :
つづき:2005/04/24(日) 08:21:20 ID:oT3c4eDR
(わたしの子らはかの子らを呪う わたしの子らはかの子らを呪う
ああ悲しい)
血の染みた貨幣がじゃらつき
土で出来た言葉が礫となって投げつけられる
誰もが古く冷たい血に塗れている
それでも私たちが生まれたのは陽光が暖める川の中だ
土地から土地へ流れ
土地と土地を繋ぎ育む
今も流れ込む苦い血をも
手を差し出して待ち迎える
生きた大地の血管
父母の血は凝固した土の中ではなく
わたしの心臓を流れている
動脈を伝い 皮膚の下で陽を浴び
あの川へ流れ込む 誰もと同じに
すべての土地は経過地点で
私たちは流れている
誰のどの憎しみも痛みも贖いも 限りなく身のうちにいだきながら
そして出会うのだ 武器と貨幣と王勺持って
流れの中で出会うのだ ふたたび
『知らぬが仏』
大きな左手が指差す
右手で人を人を
押し流していく
指の中すり抜けた人は
向こう岸で無頓着で冷めた奴らは
声も出さずに 口元だけで
笑うんだ
幸せかそうじゃないか
押されてる事知らない人は
わーわーわーわー
そうじゃない人だって
わーわーわーわー
あの左手はいつか複雑骨折するぜ
右手に押し流されいく人が
左手を押してしまってるんだから
海の向こうへ届かんばかりに
心の鉄砲撃ってる
ちょっと後ろの
仏教徒の怒りや悲しみやなんかわかんねえんだな
知らぬが仏か
薀蓄好きな人は
そういうの知ってるから
余計に 余計にな
知らぬが仏か
コテ出し忘れ
252 :
名前はいらない:2005/04/24(日) 14:29:15 ID:CTsV1dMS
『鬼』
なんて、楽しそうな貌。
路に落ちている銀貨を懐に入れる事さえ躊躇しそうな人達が
正義を背中に纏ったら、こんなにも狂う。
完全無欠の日本鬼。
打ち倒すべき怪獣は、大きく強く卑劣で有ればある程気持ち良い。
脳漿をぶちまけろ
正義の為に
総ては正義の為に
日の丸の旗が燃やされる
晴れやかな貌の男達によって
私には燃やすべき旗の在処さえ分らない。
253 :
名前はいらない:2005/04/24(日) 14:32:39 ID:CTsV1dMS
+ ;
* ☆_+ ヽ``^' /
: , xヾ:、__,..-‐‐:、、,へ.........._
く '´::::::::::::::::ヽ
/0:::::::::::::::::::::::',
= {o:::::::::(´・ω・)::} <審査開始ですよぅ。
':,:::::::::::つ:::::::つ
= ヽ、__;;;;::/
し"~(__)
254 :
名前はいらない:2005/04/24(日) 15:38:35 ID:KlD+i34D
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / 戦闘機
( ヽノ 飛びて暮れける
ノ>ノ 春の夕
三 レレ
255 :
黒 ◆BLACK.e3Hc :2005/04/24(日) 18:51:42 ID:ZLyvMI3v
『片思い』
君が好き。静寂で孤独で暗い世界。しかし、私はそこは華やかで美しい世界を創る。私と君だけを中心に廻っている世界。
君が好き。この思いは届かないだろう。私の描いた世界は何て脆いんだろう。
君は別の世界に生きている。君が望まない限り世界に訪れることはない。
だから私は決意をしたのだ。泣きながらも堅く決意した。君が幸せになれる世界を私が手伝おう。それは私にとって辛いだろう。感謝もされないだろう。だが決意した。君を不幸にするものは私が許さない。全て私が殺してやる。君の幸せのためならば…
256 :
黒 ◆BLACK.e3Hc :2005/04/24(日) 19:03:50 ID:ZLyvMI3v
あら…もう終わってましたか。ずっと考えてたので確認せずに投稿してしまいましたorz
気にしないで下さい
257 :
リーフレイン:2005/04/24(日) 20:12:18 ID:TOsCsn+6
週末は徹底的に時間が取れないので、しばしお待ちください。
しかし早い。
審査対象にはしませんが、この題で書きたい方があればどうぞーー。
258 :
名前はいらない:2005/04/24(日) 20:38:53 ID:8KDrIitb
今回
お題が難しかったのに
作品はレベル高いのが集まったね
>>258 難しすぎて考えてる間に終わっちゃったよお兄ちゃん。
>259
漏れも…orz
261 :
書いていいなら・・:2005/04/25(月) 00:41:09 ID:ETHTL6g9
刄を下ろし
時は流れ
傷は癒える
だか疼く
傷跡は疼く
いつまでも
ふみにじられた日常
だからこそ
日常に疼く
いつまでも
欲しいものは 勝利ではない
欲しいものは 補償じゃない
欲しいものは 謝罪じゃない
奪いたくも 取り戻したくもない
ただ 疼きのままに続く連鎖
本能のままに続く 人のサガ
262 :
永遠:2005/04/25(月) 01:15:33 ID:Rq3YaqLx
波打つ夜の海に君といっしょに・・・
星々は僕らに微笑み、月は君を美しく映し出す。
疲れたよ・・・何もかも。
そっと目線をやると君は笑みを浮かべる。
間違ってはいなかったけど結局は間違ってしまった。
こんなに君を愛しているのに結果、傷つけてしまった・・・
そんな自分に彼女は優しく手をひく
波打ち際ではしゃぐ君、まるで時間が止まったかの様だ。
・・・きずいたら君と小さな船に乗っていた。
すべてが驚くほど美しい、すべてが透き通っていて
すべてが神秘的な輝きを浮かべる。
きずいたら、彼女は僕に寄り添って寝ていた。
じゃあ僕も寝ることにしよう・・・
果てない水平線に向かって船は進む。
戻らない・・・
263 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 11:29:51 ID:uFaaYQQU
武田泰淳という作家が「滅亡について」という評論を書いているんですが、
(今、岩波文庫で復刻してますね)おぼろげに思い出しながら題を出しました。
彼は中国研究にいそしんでいた学生でありながら、一兵卒として中国本土への
戦争に参加したわけですが、こよなく愛した中国を 書物を、文化を街を人を
自らの手で殺戮していくのを経験した作家でもあります。
「私はもう中国を語らない」という対話集があったんですが、
「ぼくはね、ぼくに罰が与えられていると思うんです。それで、僕に罰を下すのはね、
日本政府じゃなくて、中国人民だと思います。そのことだけは明らかで、もう
どうしてもしょうがないんだな。だから僕の地獄であるわけで、地獄行きにせよ
極楽往きにせよ、最後の瞬間は中国の方角からやってくると思うんだ」
というかなり有名な言葉があります。
私自身は戦後の生まれで、大東亜戦争、第2時大戦、朝鮮戦争 という言葉は
文字でしかないです。多分ほとんどの人がもうそうじゃないかと思います。だから、
「いつまで非難を受けないといけないんだ」
という実感も判る。で一方では「反省が足りない」という主張もあるだろうと思うんですよ。
「戦争は悲惨なんだから仕方ないじゃないか」
という一言で無思考に陥ってはいけないんだと思ったりします。
少なくとも、何がなされたかについては知っているべきであるし、泰淳が終生感じていた
罪悪感を理解していたほうがいいのだと思います。。
とはいえ、詩を書くというのはメッセージでもあります。
「自分は悪くないんだ、仲良くしてくれ」という主張もしていいし、
「どうしたら気持ちが安らかになるのか?」という疑問を発してもいい。
264 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 11:51:11 ID:uFaaYQQU
寸評いきます。
>>235「金曜日は王様」
題の意図とはかなり外れてしまいましたが、字面だけで判断すればこれも
ありですね。。面白かったです。。どことなく外に出る楽しみから疎外されている
孤独な作者の姿が浮き彫りになってるところが、アジテーションチックな攻撃的な
文体の硬さを緩和してます。
”土曜日はしとしと降りの雨がいい”は感じが出ていてよかった。
>>236 スプリングさん 「最後に笑う人」
引っ込めてしまったわけですが。。。
いやあ、この能天気ものめ と叱ってしまいそうでっせ。。
中国に進出してる企業が一斉に中国国有化(安価で買い取られて)
しちまったらどうしよと思いましたよ。30万人ぐらいあっちにいっている
日本人は路頭に迷うのみならず、生産拠点のほとんどをあちらにおいている
企業は軒並み倒産でっせーーー。しかもそうなっても不買運動はできない。
すでに頼りすぎてるっつう話と、戦争と天秤にかけないといけなくなるからね。
てか、追い討ちをかけてはあかんかったですね。どもすみません。。。
>>237 北さん「節子」
始末する百通りの名前ですか。。
銀色の系譜とは何の比喩なんだろうかと暫く考えていましたが、どうも
イメージで走ったような気もしました。
後ろめたく離縁をつきつけられている姿がデモと重なります。
265 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 12:03:10 ID:uFaaYQQU
>>238 「暗記なんです」
正直な気分ですね。そうなんですよーーーたくさん試験範囲になっちまうんです。
>>239 わにさん 「ひのまる」
からゆきさん という言葉があるんですが、従軍慰安婦のみならず、
まあ娼婦として唐(から)に連れていかれた女性の別称です。
一時期は、きちんとした教育を受けたような娘さんもお国のためという言葉に
釣られて混じっていたそうです。戦線が拡大するにつれ現地調達という形に
なっていったという話もあります。漫画家の石坂さんもこの主題で短編書いてましたね。
日本人が被害者の立場に立って書いたという事ではなくて、
引き裂かれた女性の立場にたって同じ女性が共感を起こしたのだと思って読みました。
>>244 よつめさん 「朝」
朝っぱらからシューマイは嫌ですよ。
ああ、そんな感じでした。この感覚は鋭いです。
正直 どうでもいいのかーーーーー。 まあ正直な本音かも。
266 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 12:10:18 ID:uFaaYQQU
>>245 抑揚さん 「三国の歌」
最初の1行に色をつけてみたけれども、基本的には日常的な感覚を書いたような
詩でありました。。
まだ少し寒い夜 ていうフレーズがきいてます。
>>246 ティンさん 無題
いやまあ、微妙かなあ。。。
中国よ今を恥じれ
韓国よ今を恥じれ
というフレーズはかなりかちんときました。
日本人がこれ書くと彼らは怒るかもしらんよ。
だけども、これもまた本音ですね。
>
えっと時間切れであとは後ほどーーー。お待たせしまくっててすみません。。
267 :
雨:2005/04/26(火) 16:57:26 ID:i0auogan
∧,,∧ :
((;゙゚'ω゚'')): マタカ?マタスルーナノカ?
: / つとl :
: しー-J …と敢えてボケてみる。
268 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 21:20:39 ID:wFXU7qKs
>>248 「フロウ、ロアー、ペリッシュ (Flow, Roar, Perish)」
(流れ出し、叫び、死滅す。)
民族の血に潜む怒り、記憶、怨念と にもかかわらず 子供が生まれていく。。
”血”の流れを主題にとてもドラマチックな仕上げになっています。
>(わたしの子らはかの子らを呪う わたしの子らはかの子らを呪う )
という言葉がずきずききます。
最終的に、滞る血ではなく、流れていく部分をクローズアップし、
流転、邂逅する運命に詩がおちつきました。諸行無常に通じるかもしれないなと思います。
>>250 softさん 「知らぬが仏」
実はこれちょと良く解からなかった。
最初の 大きな左手が指差す 右手でて
という部分が、要するに右手で人を押している。で、左手はその右手を指差しているのかな?
視覚イメージでいえば、左手に向かって右手が人を寄せている感じかなあああ???
それは別にして 煽動 と無思考での流れへの迎合の危険性が指摘されているんだと思います。
どんなメッセージ(反日も含めて)であれ、反対者はいるだろうし、刺激的な論理であればあるほど
実際には少数派の意見でしかないことが多いですね。
269 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 21:21:16 ID:wFXU7qKs
>>252 「鬼」
これはストレートに映像を詩に落としましたね。
破壊というのは快感を伴うものだと思います。カタルシスがありますね。
一説には、国内の収入格差(町と田舎の)が拡大しすぎてしまって、その軋轢を
反日運動へ昇華させたという話がありました。眉唾かもですが。。もしそうなら、まさにその快感を狙ったデモだと思います。
つい1ヶ月前には農業税の改革が発表されて、収入に比例する収税(農家の税金はいままで収入とは
別個にかかってたんですよ)に変更された事だし、中国全体が共産主義的な経済体制から資本主義的経済体制に
移行しつつあるんでしょうねえ。。(一部の経済特区のみではなくてという意味ね)
>私には燃やすべき旗の在り処さえ分からない
この行が意味深です。作者本人の国家への帰属意識が薄いのであるのか。それとも作者が怒りと想う象徴が
定まっていないのか・・・。ある意味曖昧なこの一行で、この詩が単なる叙事から作者の不安定な感情を暗示した詩に
変化したような気がしました。
とりあえずここまでが審査対象です。
気にいったのは、「節子」 「朝」「フロウ、ロアー、ペリッシュ」
「節子」の暗喩も捨てがたいですが、独特のリズムで 呪いのような 雅唄のような響きを創り出した
「フロウ、ロアー、ペリッシュ」を選びたいと思います。
>all
けったいな御題 ご苦労さまでありました。いろんな意味で正直な心情が読めてとても嬉しかったです。
270 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 21:33:58 ID:wFXU7qKs
さて、追加投稿部分 感想いきまーーす。
>254
こういうの好きです。 とはいえ、まだ戦争にはなってないので気が早い。
>255 黒さん「片思い」
限りなくストーカーに近いですね、この人は。。。かなり迷惑な人かもしれないと思いました。
詩の形式として、べたにべたべたと書き連ねる方式はそれなりに面白いです。
実際に何をするつもりなのか是非知りたい。
>261 書いていいなら さん
題欲しいっすね。。
そうですね、感情のジレンマなんだと思います。
こないだとある板で、幼女暴行犯人の煩悶がスレッドになってたんですが、服役を終えて出てきた
彼が、社会復帰したいのにできないっていう愚痴が愚痴ぐち書いてあって、それに対して、
酷い事したんだから仕方ないでしょ。という意見が次々かかれてました。
被害者の思いというのは、連綿と残るものだと思います。
詩としてですと、最初の2行がなかなかいいです。あとは説明文になってしまっていてども読みづらい。。
>262 永遠
反日が題でこれを書いたんだろうか???
心中の歌のようですね。
あまり・・・を多用しないようにしてくだされ。 気がつく ー> 気づく なので、送り仮名はづです。。
情景をもっと具体的に描写すると美しさが眼前に展開されますよーー。
評価感謝です。
リーフレインさん、ありがとうございました。
お題、かなり難しかったです。。。。
私のは日の丸=生理っつー発想から単純に考えちまいました
それでも今の「反日」の現状について感じたことを織り込めたと思います
「わたくし」は近くにいるけど傍観しているだけのもの=自分自身と思って書きました
自分はかわいそうだなと思いつつも自分のことだけsか考えられずただ眺めているだけです。。。。
あと、からゆきさんは初めて聞いた言葉です。勉強不足です。
>>248作者さんおめでとうございます。
なんか底知れぬ怒りみたいなものがかんじとれて、これがきっと彼らの怒りなんだろうなって想像できました
いい作品、ご馳走様でした。
273 :
抑揚:2005/04/26(火) 22:16:21 ID:cwoCvvn7
リーフレインさん乙、
>>248さんオメ
>>245の三国の歌書きましたですよ、
あまり御気に召されなかったみたいで残念ですよ
書きたかったことは、反日を掲げる人々に対して
日本人って大してなんの感情も抱いてないんかなぁー
ってゆーか、ぶっちゃけシカトするのが吉ぐらいの勢いなんだろうな
ってことで、"興味の無い日本人"ってのを詩に込めたつもりだったんですが
全然伝わらないこの力不足にティ・トゥ・ワ
.;;;''""''';; __
ミ,,,,,,,,,,,,・∋||\ \ 252書きましたー。審査お疲れ様でした。
.( ´・ω・) || LaVie| …今回アタマが発火しそうに難しいお題だったです。
( つつ ||/ / 実は
>>235が凄く好みでした。
|二二二二二二二二二二|
|| ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄||
>>248-249さんの正体が楽しみで仕方無いですよ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ おめでとう、お題よろしくー!
275 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/04/26(火) 22:34:36 ID:lh5/mPZH
>りーふれいん
ありがとうございました。
276 :
リーフレイン:2005/04/26(火) 22:43:09 ID:wFXU7qKs
>>273 あいや、すみません。意図して軽く扱ってたんですね。
色づけに使ったのかなって思っちゃいました。。。雰囲気はいいもんがでてたんですが、
題からは、ずれたなって誤解してしまいました。すいませんーーー。
277 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/04/26(火) 22:58:41 ID:xkDc5qEO
リーフレインさん、ありがとうございました。そしてお疲れ様です。
248書きました。
完全に意図どおりのものが出来たとは言えず、
能力以上のものに挑戦してしまった感はあります。
でも目標を外したら前歯を折るつもりで体当たりした詩だったので、
本当に嬉しいです。わー。
本気で考えさせるお題をありがとうございました。もっと頑張ります。
softさんの詩の最終連の、言葉がごく自然に読み手のところへ転がり出てくる感じが
いいなと思いました。羨ましいです。
今度のお題ですが、「つながり」でお願いします。
クソウオレもいつか力つけて投稿しチャル!!!
「金曜日は王様」書きました。
リーフレインさんおつかれさま、シナさんおめでとう。
にしても、24日付けの記事でヨンさま見たさに
「日本からのツアー客約二千六百人が二十三日、ソウルに集結」
で、
「韓国人たちは『領土・歴史問題を突き抜けている』と驚いていた」
そうです。うわ、負けたって思ったことですよ。駄洒落てる場合じゃなかった。
私も、突き抜けている!って、読む人を驚かしてみたいなー。
大胆な行動に出てみようと思います。
「エロティック・ルーム」
いつもより空気が違う白い布団の上で
二人は包まれながら愛を繰り返す
確かめ合うならこの方法がいい
シャベルで発掘作業をするだけで良い
柔らかめな穴を掘るのが今夜の仕事
ちょっと暗めなこの部屋は
僕のセンスの結晶
マシュマロみたいな膨らみを
何時になったら開放するんだ
それが今夜のデザートだ
二人一緒に楽しもうか
快楽!快!楽!
少しのことで繋がり合える
単純な生き物
「乗り換え」
寝ぼけて飛び乗る青梅線
人気もまばらな車両で
まだ昇りきらない太陽を眺める
緑の景色が流れていく青梅線
乗り入れて変わる中央線
座ってる僕への視線を感じ
人ごみで奪われていく気力
コンクリートの間を走り抜ける中央線
無理やり乗り込む山の手線
誤って他人の足を踏みスイマセン
舌打ちを貰って覚える眩暈
景色を見れない山の手線
ウンザリでもまだ乗り換え地下鉄線
いままでの乗車時間を足してみて
やっと着くのに足が重くなる
真っ暗な景色の地下鉄線
282 :
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :2005/04/27(水) 07:57:45 ID:kmpzr2Tx
「感性と理性」
感性によってとらえた物事は
心の中で形を作る
その過程を人は想像と呼ぶ
人は自らの想像を表現する
絵画であったり音楽であったり
時には詩であるかもしれない
その全てが感想である
理性によってとらえた物事は
頭の中で形を作る
その過程を人は思考と呼ぶ
思考された物事はやがて1つの形になる
方法であったり犯人であったり
時には定義であるかもしれない
その全てが決定である
知性、すなわち感性と理性によって生まれたものは
想象と思考を合わせたものとなる
それがどのようなものであれ、思想と呼ばれるものになる
人はみな思想を持つ
自らの意思がそこにはある
「鳥」
籠の中の鳥は
鎖につながれ泣いてる
自分に似ていて恐らく空は
悲しいくらいに飛べません。
暗くて狭い店の中
それは誰かに連れて行かれ
交換 交換 連れて行かれ
後姿は用無しに
日々を暮らせば籠の中
それでも幸せ籠の中
望みはなくてもあるのです
迎えに行くよと言っていた
後姿は用無しに
飛べる鳥には用はない
だって逃げ出てしまうから
細い線に囲まれて
誰かが来るのを待っている。
後姿は用無しに
籠の中の鳥はいついつ出会う?
振り返れずに沈んでる。
きっと だぁれもいないから。
それでも居るよと待っている。
284 :
名前はいらない:2005/04/27(水) 09:44:34 ID:54/oAJD9
予定調和
職人の業で華麗に彩られる鮮魚と酢飯
下魚といわれながらも連綿と続きしそれは
時を経て頂点に立った
油を纏い線の中にあって燦然と輝きし点
だかそれ故に彼を必要とした
場の隅に申し訳なさそうに佇彼は
身を朱に染めながら役目を果たす
油に塗れた舌に清涼感を与えるために
華々しく立ち並ぶ一同に入れない彼だけが
中央に鎮座するトロの油を打ち消す
故に点は線でいられる
調和の為に必要不可欠なもの
彼の名をガリと言う
「冷え性の女現わる」
指先が冷えて痛むので あなたの内臓で あたためる
つながりは糸を引いて きらりと光り 自らの重みで切れるや 切れ端は天井に舞い
撹拌する天井扇 付着 だらり ずぶり 最近贅肉がついたと言っていたあなたの下腹部にはさみを
わたしがあたたかいとつぶやいたのを あなたが勘違いして やさしさしかとりえのないぼくは なんて
頭のわるいひとには やさしさなんて無理 なのに あなたはハチュウルイではない そう言っただけ
なのに 脂肪 わたしが痛いなんて言えば あなたは 誇らしげで わたしは 湯気の立つその場所に
指を挿しいれて そっと やすませる。
>>268 感想どうもです。
ポエム大会は3スレ目に入ってからROMで楽しんでたんだけど
リーフさんが審査やってくれるとわかって、こりゃ書かなきゃと思ったけども
そうわかった時期がそろそろ10作品締め切りという所でもあったので
かなり勢いに任せて書いた感のある詩です。
左手だ、右手だ、しかも押されて複雑骨折だとか
よくわからないと思うんだけど、それはそう狙った節があったりします。
”よくわからない”を比喩的に使用して、つまりを言うならそれだけ中国の反日はよくわからないものだと言いたかった。
もちろん自分の頭の中ではちゃんとビジョンが描かれてるんですよw
シナさんおめでとうです。
287 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/04/27(水) 16:47:33 ID:LosuhyQW
「偶然と必然の狭間で」
海さ越えでロッテルダムの
景色っこさ日本がら眺めでいると
おらの嫁こさ、めんこい
白人の男と接吻しとるだ。
こんれはえれーところ見でしもたと
両手で両目をがぐじで(隠して)いると
後ろからおらの娘っ子さ、おらのあたまに
ピストル突きつけてるだ。
おら、もう八方ふさがりだ。
東北弁への冒涜。
289 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/04/27(水) 17:13:34 ID:LosuhyQW
290 :
288:2005/04/27(水) 20:01:09 ID:tS5l3tt/
>>289 そうじゃなくて、ほんとうの東北のひとがきいたら
怒ると思っただけなんですの。
ごめんね。極力短くしようとしたらすごく感じ悪い文になりました。
わたしは東北で育ったので。ほんとにごめんなさい。
行儀良く並んだ蛍光灯は 滲み出る不満を照らした
長い休憩に 心が休まる時はない
誰かの弁当の臭いが 空っぽの胃に届いき
吐き気と痛みが同時に襲う
当事者になる事を 回避しようとする者達が 集う食事会は
本日も変わりなく開催されたようだ
懸命な努力 騙し合い 三流以下の演技頂けない
遠くで響く 大袈裟な作り笑いは重なって
黒板を引っ掻いた時のように不快な高音
この重苦しい箱の中で ユダは見つけるより先に
自分がユダになれたなら勝てる事
気付いているのは
その食事会にすら参加できない 私くらいだろう
292 :
291つづき:2005/04/27(水) 22:03:29 ID:oxf0iC6T
強い陽射しが刺すこの空間に
交わる人間模様 図式は暗い
薄い壁に仕切られた空間 そこに押し込まれただけの繋がり
それだけの事に
惑わされる周囲も
揺さ振られる私も
濁った 同じ空気を 吸い込むという
欝陶しくて 恐ろしい行為を繰り返していく
昼十二時 「教室」という名のその箱は 広がる不条理を絞め殺す狭い戦場
カーテンから覗く空 鱗雲に露骨な水色
見上げただけで むせ返りそうになった
293 :
抑揚:2005/04/27(水) 23:44:23 ID:hdnvjGTX
「愛妻家の日常」
起きてすぐに妻のための朝食を作る
寝起きは不機嫌な彼女だから
ご機嫌取りの為に腕を振るう
朝食の用意が出来たら寝室でイビキを奏でる
愛しい妻を揺り起こす
多少殴られても気にする事は無い
多少怪しげな言動で夢と区別できていなくても気にしない
寝惚けて虚ろな妻が朝食を摂っている間に
風呂の準備をする
熱過ぎると危険だグーパンチは逃れられない
寝起きの身体には少し温いくらいが良い
しかし、一度入ってしまえばすぐに追い炊きしないと
今度はぬるいとヘッドバッドをかまされるのは百も承知
歯ブラシに歯磨き粉を載せて上げるのも忘れてはならない
風呂から出たらTVを点けてあげる
8:00のニュースのおはようございますを一緒に合唱すれば
ようやく目を覚ましてくれる
すでに疲れきった私は化粧を施す妻の隣で
うたた寝を始める
しかしすぐにニュースについてのコメントを求められ
眠りを阻害される
これ以上は涙で雲って画面が見えず綴れない
愛妻家の日常は毎日妻を介護しているようなものだ
そこまで頼られてる事に私は嬉しくて常に瞳を潤ませている
294 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/04/28(木) 00:22:59 ID:OHXdQmzg
>>290 ほんなら、おうちが関西弁つこたらわい気分悪ーしまんのか?
それよりわし、本当は出身愛媛なんよ。そやけんこんな方言もたまに出よるけど
ぜんぜんはずかしいなんておもわんのよ。そう、オレのもうひとつの故郷は三重県なんさ、
あんご、ごうわくこともないんさ。
【断】
彼女の漆黒の髪と、凛として韓国姓を名乗る立ち姿に憧れた
私の染めた様な薄茶色の癖っ毛が羨ましい、と何度も指で摘まれた
混ざり物同士、ともだちだ、と思っていたよ。
一回だけ、内緒でチョゴリを着させて貰ったね
どこか異質なしゃらんとした肌触りに、禁忌に近づいたみたいで胸がきゅっと締まった
あの時だけは、微かに混じった血の国を知っておけば良かったと後悔した。
誇りだ、と何度も口にした歴史とか血も
笑いながら交わした幾つものいくつもの約束も
みんな、彼女が生きるには足りなかった
足りなかった
足りなかった
二人乗りの自転車でマックまで道草するのが日課だった
ナゲットを頬張る時も背筋が伸びている彼女は、幸せそうに見えていた
混ざり物同士、ともだちだ、と思っていたよ。
足りなかった。
296 :
名前はいらない:2005/04/28(木) 03:20:00 ID:JMOThlZ9
/⌒⌒ヽ、
/:::::::::::∧:::::::ヽ
|::::L⊥l l⊥」::} <それでは審査開始ですよぅ。
|:ぃ{ ひ}^{ひ}/,.ヘ
|::::|:|、 ヮ ノ, ヘノ
|::::/´ヽlwl/ /
∨ l ):))'
了解です。
すみません、ちょっと週末までかかってしまうかもしれないです。
.: *・゜☆.。. :* ☆.。:::::::::::::::.:*゜☆:::::::* ☆
::::::::::: :::::::::::::::::: :::::::::。.: * ・゜☆ :::::::::::::::::::☆.
: : :: ::::::::: ::::::::: ::... ......... ........: : :: ::::::::: ::::::::: ::... .........:::: ::....... ....
: :: ::::::::::::::::::: ::..:::____ : :: ::::::::: ::::::::: ::... ....: :........
:::::::.::.. ::....::..::.: /\ \ <のんびり審査待ちだよぅ。
:::::::: ::..::....::: ;;;''""''';; \ ::: ::::::::: ::... .::::: ::::::::: :::::::::: :::
:: :::::: :::::: /ミ,,,,,,,,,,,,・∋\ \'::: ::::::::: ::::::: ::::::::: :::::::::: :::
:: :'::'::: / ( ´・ω・) \ \::: ::::..::::::: ::::::::: :::::::::: :::
:::ヽ./ ∨ \/ \/;,゜::::::: ::::::::: :::::::::: ..::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
お待たせしました。
>>280「エロティック・ルーム」
>快楽!快!楽!
球場の応援の、三!振!みたいで笑ってしまいましたすみません。
一連目の4,5行、一寸唐突に即物的な描写が入ったかなと。
作業の仕事のってそれは。
題においた「部屋」という閉鎖空間を作品に仕立てるという試みが、
うまくいきかけて中途半端なところで終わってしまっている印象があります。
独白として、主に自分の印象、自分のなかの世界を書いているのにも関わらず
「二人一緒に」という言葉が実体を伴わず出てきて、最終連も生きてこない。
印象を選び取るセンスはいいと思うので惜しいです。
>>281「乗り換え」
深々とお疲れ様です。(実話なら)
同じ形式の繰り返しからなる色違いの四連がそのまま電車を連想させる、
よく出来た構成です。展開も丁寧かつスムーズで、感情移入しやすい。
シンプルな描写なのに電車の混み具合まで伝わり、次第に疲弊してくる
主人公に読み手もシンクロさせられる。完成度高いです。
繰り返しによって作り上げられていくものに加えて、
アクセントになるものがあればいっそう面白くなると思います。
>>282「感性と理性」
得ようとする答に向ってひたすら黙々と考えを進めていくような、
無駄な色気のないストイックな詩です。
最後の知性についての答を、もう少し詳しく聞きたかったです。
「感性と理性によって生まれたもの」とはどのようなものなのか、
今ひとつ思いつきづらかったです。
こういう思考の末に一つの自分なりの結論を得た、答の瞬間には
なんともいえない静かな感動がありますよね。
淡々とした言葉から確信が伝わってきます。
>>283「鳥」
翼がある身でありながら、誰かに所有され、自由を奪われ、
心をも束縛されてひたすら待っている鳥の姿。語り手が自分にも重ねているそれは、
その境遇に望んで甘んじているようにも見える。
わらべ歌のようなリズムに郷愁が誘われます。
センチメンタルな詩なのですが、もう少し引き込むものが欲しかった。
「さみしいんだなあ」で終わってしまって、深く共感するところまで行かない感じです。
「後姿は用なしに」って、誰にとっての用なしかとか
判りづらかったのですが、フレーズ自体が印象的で素敵です。
>>284 予定調和
日常の中にあるものから詩を見つけ出すという試みが好きです。
最初3行のもったいぶった言い方、それで最後
「彼の名をガリと言う」。いいです。
観察したものを作品に精製する過程に少しムラがあって、
ホットケーキから小麦粉のダマが出てくる感じが残念です。
油に塗れた舌とか身を朱にとか、少し描写過剰かなと。
「油」が三回も出てきたあたり、推敲の余地ありそうです。
あと4行目のメタファーがよく解りませんでした。
>>285「冷え性の女現わる」
生々しくてビビッドですね。刺激強いです。
男女のつながりの内なるすれ違い、それに伴う冷ややかな残酷さ。
冷え性の指に剥き出しの内臓、裸の肉に金属の挟、この温度差が生きてます。
語り手ひとりの意識の中で作り出される、それゆえに純度が高く濃厚な世界。
描写も、五感全てが刺激されるような木目細かな出来になってます。
>>287「偶然と必然の狭間で」
ひょーい困ったね。自分なら取り合えずそのままの姿勢で海へ飛び込むかな。
憎めないやつですが、タイトルからして何か家族に恨まれる事してそうですね。
もうどうしようもっていう不幸さが妙に笑えます。
このあと「帰ってきたヨッパライ」に続きそうな雰囲気。
まあ何ですねフランス人の描いた漫画に出てくる日本人とか面白いですよね。
>>291「昼十二時 歪む箱」
隅の席から覚めた目で有象無象を眺めるような、斜に構えた分析。
序盤の描写が親切でなく、「教室」という単語が出るまで状況が掴みづらかったです。
前提なしの「休憩」(何からの?)「当事者」(何の?)「ユダ」(何への?)等の使用が
もどかしさの原因かと思われます。
割と自分のなかの前提をもとにして印象を語っていて、何が主人公を
このような見方に導いたのかが今ひとつ表されていない感があります。
教室を箱に見立てる感覚には、実感が篭っていて説得力があります。
余計なことですが世界は広いですよ、教室の外は言わずもがな教科書のなかですら。
>>293「愛妻家の日常」
愚痴の一つを挟むでもなく、一つ一つの雑用を述べたてていく調子の中に、
夫の妻に対する愛情と二人の関係性が生き生きと表されている。
この夫を表すのに潤んだ目というのは非常に自然で魅力的な、
良いモチーフだと思います。泣き笑い。
皮肉もありますが読んでいて暖かい詩でした。
良い詩なだけに「あげる」変換の揺らぎとか「曇る」気になります。
302 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/05/01(日) 08:13:02 ID:u0qkdKhD
>>294【断】
救われようとか考えさえしない、厳しい自責と後悔。
魂が込められているような強い言葉。
断片的な思い出や思いの吐露から、主人公の喪失感、無力感が強く伝わってきます。
自国の歴史と血を誇りとする彼女と、「混ざり物同士、ともだちだ、」と思う主人公の
間には明らかな相違があり、主人公の「足りなかった」のみでこの詩を締めるのは
処理不足かと思います。気持ちは痛いほど伝わるのですが、
「何故か?」という部分に目と耳を塞いでいるような感じがあるのです。
それを問うてもどうしようもない、やりきれなさはありますが、
彼女の思いはどうであったのだろうかと考えてしまいます。
審査です。
特に良いと思ったのが281、285、293、294でした。
迷いました。それぞれに良い詩だと思いましたが、
今回は【断】の、思いの強さがあまりに印象的だったので、
色々言いたいことを言いましたが、これを優勝とさせていただきたいと思います。
次のお題よろしくお願いします。
お待たせしてすみませんでした。
284書きました
テーマが『つながり』と言う事で、
マグロって英語でツナ。
生姜って専門用語でガリ。
それだけで突っ走ってしまいました。
思いつきで参加してすいませんでした。
次回はもう少し練ってから投稿しようと思います。
304 :
名前はいらない:2005/05/01(日) 11:42:47 ID:7L73HQDy
『神戸牛』
おいしいね☆おいしいね
神戸牛☆
一万頭食べても
他の奴には絶対渡さない☆
神戸牛は食の神だ☆
>>299 シナさん
ありがとうございます。
実は、書いてから失敗した・・・と思った作品です。
詩と呼ぶにはあまりにつたなく、
ただ自分の中でまとまったものを書いただけになってしまいました。
そのようなものにも素敵な対応をしていただいてとても嬉しいです。
>>295の【断】
凛として深い想いのある詩だと思います。
おめでとうございます。
あと、個人的には予定調和の謎かけのような詩、好きです。
最後に「これだったのか〜」って思えて。
ノーリスクノータリーン、ナマステ。
>>285「冷え性の女現わる」を書きました。
シナさん、ありがと。すごくよく読んでもらっちゃいました。
でも、頭ひとつ抜けるアピールがない、と。
ここに来てようやく、あ、私の作品には気魄がこもってないんだな、
って、295さんの作品とそれに対するシナさんの評で気づかされた
と言って、だからどうする? 分かんね。とりあえず、
剣豪の気分を想像しつつよろしくお願いします。
307 :
304:2005/05/01(日) 14:59:49 ID:hGSM+LQx
>304を書きました。
なんか、今回のテーマを勘違いしちゃって、実家の牛の気持ちになってしまいました。
やっぱり肉って牛肉(うしにく)のイメージがずっとあって、それで、えっと、とにかく肉ってなんかよくって、それで、
みなさんの詩ぜんぜん読んでないけど、なんかすごくいいなーって、思って、それで、ぼくも書こうと思いました。
ありがとうございました。
優勝した人おめでとうございます。
あと、肉ってなんかいいですよね。
308 :
名前はいらない:2005/05/01(日) 18:07:30 ID:L+trA8He
僕はエポムを書き続けるよ
誰かがどこで笑っていようとも
僕はエポムを書き続けるよ
馬鹿といわれるのは慣れている
309 :
北 ◆Ui8SfUmIUc :2005/05/01(日) 18:16:27 ID:HKUyxrf+
>シナ
ありがとうございました。
310 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/01(日) 20:08:21 ID:lekZrld6
__________
(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( ) 295書きました。
|:::::| ̄ ̄8 ̄ ̄8 ̄ ̄|:::::| …正直、反則くさい詩、ですよね。
|:::::| ;;''""''';; /゙ .|:::::| 名を伏せたまま敵前逃亡したい気分です。
|:::::|∈・,,,,,,,,,,ミ/゙ |:::::|
|:::::| ,.(・ω・` ) |:::::| 「ツナ!」「ガリ!」が大好きです(笑)
|:::::○ ○ノ |:::::|
_|:_/_<_<__/)_ |:::::| それでは、次のお題は…
(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( ))) .|:::::|
 ̄|:::::| ̄ ̄ ̄ ̄ .|:::::| 【分岐点】、です。
.....,,,.,. |:::::|,,,.,.,.....,,,.,.,.....,,,.,.,...,.,|;;;::|,,,.,.,.....,,,.,.,.
「
左に繋がる道があり
右に繋がる道がある
後ろの選択肢が消えて
前に新しい選択肢がある
どぶに映る太陽が美しい
黒に光る月が美しい
左に絶望 右に絶望
この場にリセットボタンがある
さぁ どっち?
悩んだ末は雲の上
313 :
283:2005/05/01(日) 20:26:13 ID:NgyAZA25
「鳥」書きました。
籠の中のアレは待っているけど、迎えは来ないと知っていて
現実から逃げ切ることは不可能で。
後姿は自分の理想の姿、憧れの人、逃げ出した自分って所です。
ちなみに籠は世界です。
人の輪であったり、社会であったり。
でも結局飛べない鳥は自由な中では生きれらなくて
どこかで周りと繋がっていないと生きられない。
それなのに外から迎えが来ることを待っている・・・フリをしている。
そんな鳥さんでした。
シナさんお疲れ様〜。
あなたの解釈の方も好きですよ☆
314 :
抑揚:2005/05/01(日) 20:29:25 ID:ToRL0ev5
>>シナさん乙
愛妻家の日常は前書いた奴をひっぱり出してきました
そんくらい”つながり”というお題は難しかった。
315 :
抑揚:2005/05/01(日) 20:31:34 ID:ToRL0ev5
「ドンキホーテ」
どうして何処へ何故其処へ
何時何がどのようにこうなったのか
誰も知らない日々が繰り返された
誰も気付かずに日々は繰り返された
まだとても決めることなんて出来ない
明日が今日が昨日が過去が
それらしい方向を教えてくれない
ドミノドミノ 彼らは道を知っている
316 :
名前はいらない:2005/05/01(日) 20:46:31 ID:daSTVwQu
>>299 281書いたモノです。
先週あたりからスレをみるようになり初出品でした。
レベル高くて出品した後に半分後悔してましたが、
こうやって評価してもらえるのは嬉しい限りです。
ちなみに通勤で満員電車に乗る事はないです。
>>295【断】 と
>>287「偶然と必然の狭間で」 好きです。
評価ありがとうございました。
「納得いかない進化論」
気がつけば
戻れない分かれ道
僕は上で
君は下
それだけだったのに
気がつけば
戻れない分かれ道
君はいつのまに
そんなに偉くなったんだい?
僕らの仲間を閉じ込めて
檻の外で観察中
それはすなわち
ダーウィンの進化論
ちょっとした違いが
永遠の違いとなった
戻れない分かれ道
わずかに名残を残すだけ
「相談」
右か左か、って思ってたらさ、
上にも下にもあってさ
なに、ななめ上なんてのもあんの? なんてさ
もうしょうがないからミチナリニマッスグ、て、
言ってみたりして。
どっちに進んでも先はつながってる、かもね。
それよりさ、時間。時間も大事、いかんよ大臣
人生っておぎゃと生まれてからの残り時間、悩んじゃうけど、とりあえず足はすすめとくみたいな。
行き着ける場所があったとして、時間切れでそこに行きつけないことの方がこわくない? こわいっしょ。
選択を間違えて失敗したらってね、そういうことも思うんだけど、
そこで思ったのね、
あ、最高の選択してもしなくてもたいした違いはないわ、おれ。すごい平均値。
ね? いや、劇的な人生ってのもあるんだろうけど、
それはどうも自分だけで決まるもんじゃなさそう、かな?
で、じっさい、悩んでる間はなにしてればいいかというと、
詩でも書いてなさいってことじゃん?
「抜け道を探していた」1/2
いつもの渋滞
幾つもの分岐点
動けないのは
袋小路が怖いから
列を外れた自動車が
右の小道に消えていく
その角には立て看板
進入禁止の道路標識
だから私は曲がれない
カーナビが怒鳴っている
「次の角を曲がりなさい」
あの道を入ったら
置き自転車に阻まれた
だから私は曲がれない
「抜け道を探していた」2/2
目の前に聳えた銀色の
車体が黒い煙を吐いて
ヴェオンブオンと動き出す
だから私はゆっくりと
アクセルを踏んで
後を追う
いつもの渋滞
幾つもの分岐点
見えない信号が青になるまで
待ち続けるのはバカですか
ここでハンドルを切ったなら
何かが少し変わるでしょうか
試す時間が惜しいから
袋小路が怖いから
私は前を見据えてる
321 :
カス詩人 ◆/gJlT.e1eU :2005/05/01(日) 23:27:26 ID:zt3ynPVp
何よ、その格好
――僕はなけなしの金をはたいて、今日のためにバーバリーのコートを買ったんだ
猫と犬
――え? いま、なんて言った?
だから、猫と犬よ
――それが、どうしたの?
猫はなんて鳴く?
――にゃー
犬は?
――わん
続けて言ってみて
―にゃー わ…
だから、似合わないって言ってんのよ
思えば、あの日のデートが僕たちふたりの分岐点でした
―
「予測値」
終わりがないハジマリは知らない
終わりが見えてるハジマリもしらない
僕は機械じゃないから
機械だけの結末を知らないんだ
そうさ、それでも地球は汚れていく
そうなんだろ?
結末を戦争で作って
誰かを蹴落としながらも
そうやって生きてきたんだ
僕ら結末を知らずに
時に恐れて
楽しんだりもするんだ
カレンダーをめくれば明日になるし
知らない間に明日は来てる
僕らは機械じゃないから終末を形づくれない
でもそうじゃなくても死に行くんだ
ねえ、そうだろ?
「左へ進む」
「右へ進む」
→右
「女の子を助ける」
「女の子を助けない」
→助ける。うへへ。
「お金を払う」
「お金を払わない」
→払わない。え、誰この人。いてて。
「お金を払う」
「お金を払わない」
→なんだよ、、、なんですか、、、イテッ!イテテテ!、、、はらいますはらいます
「歩く」
「ちょっと立ち止まる」
→うん、、、ちょっと、、、腹もふところも痛いや、、、ははは、、、
「歩く」
「スキップする」
→歩くにきまってんだろ!スキップする気分じゃねえあwせdtghjk
「ダイドーで買う」
「コカ・コーラで買う」
→んー、ダイドー、、、あれ、出てこねえぞ!おい!
「叩く」
「もう120円いれる」
→とっくに叩いてるよ!この!くそ!返せ!あ、、、ヤバ
「走る」
「スキップする」
→あのさあ、、、いやもう走ってるよ、うわ!誰か来てる!やべ!
「右に進む」
「左に進む」
→ハァ、ハァ、ハァ、、、サッキハアレダッタカラ、、、イヤデモヒッカケカモ、、、右で
「目をそらす」
「目をそらさない」
→そらしますごめんなさいごめんなさいごめんなさい
「殴る」
「蹴る」
→なななな何いってんのよ、ちがうちがうちがいます俺じゃない
俺いってないッスよ!あいてててててて!うぎゃー!!
「へこむ」
「とつむ」
→とつむって何よ?
「おうむ」
→はぁ?
「お前が好きだ」
→、、、アンタ誰?
「受けいれる」
「ふってみろよこのやろう」
→いや、、、ゴメン、、、
「、、、いきなりごめんね」
「、、、よくもふりやがったなこの」
→、、、ごめんなさい
「ずっと見てた」
→あ、そうなの、、、
「うん、ずっと、、、ずっと、、、ずっ、、、と」
→あ、え、う、うん、、、
「なんか、ごめんね」
→、、、あ、いや、こっちこそ、なんか、気まずくなってゴメ、、、
「じゃあ、、、さようなら」
→え?なんで?
「いかなくちゃ」
→あ、そうなの
「うん」
→あの、、、名前は、、、
「 」
→、、、、、、うん?
「 」
→
→
「案山子」
このささやかな人生遍歴で
ありきたりなことに我輩 道の上のみをひたすら歩いてきたわけだが ふむ
おかしなことがひとつあるのだよ おほん
道には当然 まっすぐ道 のぼり道 ぎざぎざ道 まがり道と 色々あるわけだが
そのなかで左右に続く分かれ道にだけ 決まってあれがあるのだよ えほん えほん
あれだよ君 竹の棒に服と帽子を着させたような
案山子が決まって立っているのだよ 分かれ道のまんなかに決まって 決まってだよ君
火曜日午前11時 ぱらつき始めた小雨のなか
カバンから透明の携帯レインコートを用意よく取り出しつつツーベルクール氏は証言した
私の靴ですか?褒めていただいてありがとうございます
これは特注でございまして ほかでは手に入らないんですの
歩いたあとにつく足跡も ほら変わっておりますでしょう?
だから私のあとを誰か尾行しようと思ったら 見失いようがないんです ほっほ
水曜日午前9時40分 リップヴェルゼル夫人は機嫌よく記者への対応を行った
案山子の作り方なんて何十年変わってねえよ竹を組んで服を着せるだけだ
こちとらほかの仕事がうなってるんだ邪魔しねえでくれ
そこの三叉路まで行って案山子おっ立てたか?ふざけちゃいけねえ
どこの----が畑でもねえ所にそんなことするって言うんだ
月曜日午後16時 ビル・サモットは散乱した農具を拾い歩く手を止めず
勢いあまって作業用馬のソロモンの左臀部に突き当たった
わたくし友人は多いほうですの お話するのが好きなのね
ですけどそれだけお別れの機会も多いのよ
今日みたいに楽しくお話していて ね お客様がお帰りになる時間はとても寂しいのよ
ねえ 紅茶をもう一杯いかが?
鳥には個人的に興味があってねえ えへん ごほん
この双眼鏡を持ってだ 度々観察という事を行っておるのだよ
それで得た結論はだね 君 案山子なんぞで怖気づく鳥はいないということだ
そもそもあの案山子というやつらは必ず両手を左右に広げているが おほん
いずれ効果がないのだ いっそ手なんぞつけなくていいというのが我輩の結論だ どうだね君
注記しておくが 道というのは例えでしかない
案山子に名前がついてるって この---- どこでそんなこと聞きやがった
-- 確かにそれは本当のことだよ それだけ聞いたらもういいだろう
からす麦の案山子と大麦の案山子がごちゃごちゃにならねえためだよ
作ってねえときは仕舞ってまた出すんだからな ほかに意味なんかねえ
案山子が自力で移動した可能性? 本当に帰れお前
でこぼこ道 草ぼうぼう道 死屍るいるい道と 本当に色々あるわけだがね 君
私が一番好きなのは雑木林の中の道だ えへん 鳥が沢山いるからな
それでだね 私が一番嫌いなのはね わかれ道だったのだよ
それも 最近までだがね おほん
わたくしと仲のいい友人が一緒に公園をお散歩してるとしますでしょう
(わたくし 誰とでもすぐ仲良しになれますの)
肩を並べて 湖の傍を通ったり お花の咲いた土手を眺めたり
やがて昼下がりになって午後になって 一緒に帰り道に着きますでしょう
(わたくし 誰かと一緒の帰り道って 大好きですのよ)
だけどわたくしと友人では帰るおうちが違うから どこかでわかれ道に差し掛かるでしょう
そこでもうお別れだから わたくし寂しい気持ちになるの
けれど 昨日のことだったわ 不思議なことが起きたのよ
お友達とお別れするとき わたくし寂しい顔はしないのよ
だってお互い笑ってお別れするのが一番良いでしょう?
わかれ道でお別れをして ひとりで歩いて帰る時 わたくし後ろを振り向いてみたの
友人の姿はもう見えなかったけれど わたくしがちょうど歩いてきた道にね
わたくしの足跡がずっとついているのだけれど そう この珍しい足跡よ
その足跡のそばに並んで ずっともう一つの足跡がついて来ているの
ちょうどわかれ道のところからね
気になってまるで探偵みたいに足跡をたどってみたわ
友人がこっそり付いて来たのかと思ったけれど そうじゃないの
わかれ道から どこからでもなく 足跡が一緒に歩いていたの 私と並んで一緒に
三叉路に立つは案山子ひとり
右の手は右の道 左の手は左の道
三叉路を行くは人
人がどこに行くにせよ
ひっそり見ている
「32歳。」
世の中が
四番目、輪の有無で 私を計るようになった
私はそんな年月の流れを知らぬ間に過ごし
気付けばこんな所まで来ていた
指に残る 日焼けのあと
もう意味はない
けれど
瞳に写り込めば 今でも
私の持ち合わせている感情全てが溢れ 掻き乱される
「結婚」
世間一般でいう追加点に突発的な恐怖を覚え
裂けて通った私に刺さる 社会の目は冷たい
あの時… あの時…と
後悔は私を削るように痛め
それでも
この左手の薬指には はっきり刻んだ跡が
過去と現在の境界を照らし出しているのだった
331 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/02(月) 02:01:29 ID:+sBn9eFk
/⌒⌒ヽ、
/:::::::::::∧:::::::ヽ
|::::L⊥l l⊥」::}
|:ぃ{ r=}^{r=,}/ <…はい、審査開始ですよぅ。
|::::|:|u ヮ ノ:!
|::::/´ヽlwl∧| って早すぎですー!
∨ l |)::))! 少し時間下さい、お願いです…。
/ L.」w|{ | __
厶_スr'__リ⌒)⌒)_)
――おしマイケル――
まだかなぁ?
>332
ひつけーよ
334 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/04(水) 10:08:23 ID:90GwyKHS
お待たせしました。審査、行きます。
>>311さん:「末路」
何処かゲーム的な匂いのする、シンプルにまとまった佳い詩だと思います。
即興で書いたのかな?(お題を出して7分だもんな)掌の中に有って扱い易い
抽象的なことばで構成されていて、それだけなら薄っぺらくなる所を
>どぶに映る太陽が美しい、この一行で光や匂いを取り込んだ。いいなぁ。
>>315さん:「ドンキホーテ」
行く先を知っているのは、分岐点を知っているのは、只流れるドミノだけ。
正しささえ時代の流れで決まるのなら、誰にも道なんて見えない、のですね。
それでも、見当違いでも、風車に向かって走り出す勇気?それとも蛮勇?
考えさせられる詩、です。
>>317さん:「納得いかない進化論」
今回の中で、一番スケールの大きな分岐を見せて頂きました。進化論かぁ。
分かれ道の上と下、って所が水に棲むものを想わせて巧いなぁ。
ただ、概念を概念のまま描くよりも、例えば生臭さとかぬめり、みたいに
肌で感じるものを織り込むと、読む側にぐぐっと迫る勢いが備わると思います。
335 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/04(水) 10:08:53 ID:90GwyKHS
>>318さん:「相談」
一見、詩に見えない軽口。でも、深くて暖かいことば、です。
うん。本当に、迷った時にこんな話を聞けたなら、胸のつかえが落ちそう。
審査とか関係無く、読めて良かった、と思える詩、でした。
>>319-320さん:「抜け道を探していた」
渋滞で途方に暮れる時間の、答えの出ない思索。やるせない言葉、です。
比喩でも有り現実でも有る分岐点で、身を翻して逃げてゆく者達を眺めながら
日常から踏み出せない理由を求める。「袋小路」を恐れる、でも本当は
目を逸らしている姿が重い、です。勇気が全てでは無い、筈なのにね。
>>321さん。
えーと、本当に此処が分岐点なのか?温度差がありありと見えてるよ?
…なんて思ってしまう、何でもないけど表情が浮かんでくる会話、いいなぁ。
お題として「分岐点」と言うキーワードが提起されている時に、そのままの形で
詩に書き込むのは、ちょっと手触りが強すぎて違和感が残るかも。
>>322さん:「予測値」
どの道を歩んでも、やっぱり争いは絶えなくて、先が見えない。
なのに、不思議と悲観的な匂いのしない、猥雑なちからに満ちた言葉、です。
どんな途を辿っても、やがては「死」に行き着く。それを見据えたからこそ
不条理で不透明な世界を突っ走れる。とても、とても人間的な詩だと思います。
336 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/04(水) 10:09:21 ID:90GwyKHS
>>323-326さん:「二人羽織」
これを「詩」か?と問われたら、勉強不足の私には即答が出来ません。
ですが、「面白いか?」と聞かれたら、諸手を挙げてYES!と断言出来ます。
シュールで笑えて余韻もあって、視点のアクロバットまで盛り込んだ傑作。
エンターテイメント…か。あーっもう、悔しいなぁ。こんなの描きたい。
>>327-329さん:「案山子」
「短銃」と書かれたら、それは発射されなければならない…だったかな。
本当に巧い、詩だと思います。ディテールを積み重ねて、構成を練り尽くして。
反則にさえ思える「例えでしかない」という直接的な指示さえ違和感を持たせない。
只、その巧さ故に却ってぼやけるものも有る、のでしょう。射たれなかった銃。
>>330さん:「32歳。」
詩を「創る」のでは無く、自分の内から「掘り出す」、そんなタイプの方、なのですね。
この場合、もう構成とかテーマは動かしようが無くて、勝負はひたすら表現の純度に
掛かって来る。何処を削って、どの肉を多く残すのか。…どうかな。少しだけど、
手触りが粗い気がします。もっと磨けた、勿体無い。そう思えてなりません。
337 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/04(水) 10:09:48 ID:90GwyKHS
今回の印象は…少し、薄味だったかな?と。
お題提出から終了までに4時間半を切った無茶な高速進行では有りましたが、
それでも、せめてあと5分吟味をすれば印象の化ける筈のものも在っただけに、
ちょっと立ち止まって欲しかったなぁ、と感じました。
あ、勿論、時間と詩のちからが正比例するとは思いませんが。
で。掛け値なしに一番面白かったのは、
>>323-326さん:「二人羽織」。
他者の視線を計算に入れる、という部分で、二枚も三枚も抜きん出ていました。
悔しいけど、素直に脱帽です。
それでは…323-326さん、お願いします。
338 :
モコモコ:2005/05/04(水) 11:39:54 ID:B08+4op3
雨さん、お疲れ様です。
330書きました。
>326さま、おめでとうございます。面白かったです!それではお題はどうぞ。
>>337 (快∀楽)ノ オツ
えーでは次のお題は
「おっさん」
「おい、おっさん」
誰かの声がする
俺の事だろうか
俺の事なんだろうな
少し照れくさいような
少し残念なような
「おい、おっさん」
まだ声がする
おちびちゃん
君が振り向く事ないだろうに
呼ばれてるのは俺さ
「コンブ的ワイン」
時間が怖かった
老いるのが
今が終わるのが
自分じゃなくなるのが怖かった
しわがより
舌が回らない
白髪だらけの
老人になるのが怖かった
ある日テレビに白髪の生えたおっさんたちがいた
彼らは老いていた
老いを恐れずに
それを胸に抱き
胸をはり
一人は宇宙へ旅たとうとし
一人は老いを誇りにして
思いを言葉にぶつけていた
いい味出しているなぁ
コンブみたいだ
長く干したぶんうまいじゃないか
いやむしろ人間はお酒のようなものだ
そうだワインの瓶だ
赤い液体が流れる
渋みの中に温かみがある
そうか
これがおばあちゃんのやさしさか
童心に返りながら
1つ楽しみが増えた
「俺は俺にもお前にも同情しない」
お前 もう考えるのをやめろ
抑揚の無いタバコふかしながら
工事中の看板踏み倒して いつもの近道をする
お前 もう考えるのをやめろ
ぬめる頭皮を 電車の扉に捻じ込みたがってる
お前 もう考えるのをやめろ
40年分 ちびてカピカピの武勇伝に
小麦粉パン粉をまぶしてさ 油で拍手喝采 揚げてみりゃ
食品ではありません
ゴム製メンチカツになるゲロ
お前 もう考えるのをやめろ
脳味噌 蚊に刺されたんじゃねーの?
俺がムヒ塗ってやるよ ケーキみたいに塗りたくってやるよ
マイルスみたいにクールになれるぜ?
だから その間
お前 考えるのをやめろ!
318「相談」です。ずいぶん流れが速いようですね。
そちらはまだゴールデンウィークですか。うまやらしいです(変換不可)。
「38歳、俺。まだ30代だ!」
必要な物を失い
拒否したい物は身体にいつの間にか巻き付く
それが最近の…俺。
例えば 髪…白髪は染めればいいとして…。まだ禿げるには早いんじゃないかな…。7:3にするのは抵抗あるんだけど…仕方ない、ズラよかましか。
例えば 臭いや脂
…何時からだ?電車で女子高生が俺を避けるようになったのは…。自分じゃ、臭いなんかわからんけど、明らかぁーに避けてるよな、あれ。
会社の子には気持ち悪がられ、毒男の俺サマはどーすりゃいいのよっ?!ねぇ、神様、不公平じゃないか…?なぁ…。
346 :
345つづき:2005/05/04(水) 17:05:32 ID:B08+4op3
でも神様、俺気付いてるだけいい方だよな?幸せだよな?
家帰ったら、真っ暗で…ひとり冷や飯食う生活だけど…。その後は2ちゃんの毒板で煽りばっかしてるけど…。今、一番の生きがいは、プリキュア見る事だけど…。
俺、幸せだよな?!…あ、プリキュアの時間だ…。
オデ幸セダヨ!!プリキュアがアル限リ、幸セダヨ!!!
オデ、負ケナイ。ガンガルよ、ネ甲…。
(あ、間違えた…「甲」じゃなく、「申」だ。まぁ、いいや。神様なんかいねーし)
彼、38歳男性のおっさん化はこれからも禿しく続いていくのでした。
「おっさん王様」
なんらかの支配者たらばやと
手元のものは重要物と非重要物に仕分けし
届かぬものも重要物と非重要物に仕分けし
自らをも無意識のうちに仕分けし
かくして世界は整頓された
周知のとおり赤ちゃんは世界の王様です
世界の片隅で何の力も持たなくても
世界中のおっさんたちが固めた綺麗な樹形図の どこにも支配されません
樹形図の書き手たるおっさんは
いまも仕分けをしています
お金を借りた奴は上
お金を貸した奴は下
こないだパチンコで負けたから
奥さんの地位は相対的に上
見上げれば樹形図は天まで届き
積み重なった線分の重みで押しつぶされそう
おっさん 世界を動かしているのはおっさんです
おっさんの愛するものが世界の宝
おっさんが唾を吐きかけたものこそが悪です
ほこりまみれの廃ビルに切り取られたそのすすけた空こそが
世界の臍の記念碑です
だから自在のジャングルジムに
立つおっさんを我々は見ます
針金のスクラップを踏みつけた
おっさんの言葉を待ちます
「案山子」書きました。雨さん、的を射た評価ありがとうございました。
次はもっとじっくりと、引き金を引ききろうと思います。
快楽童子さん、おめでとうございます。
「快楽童子〜絵本〜」
これは嘘ではない本当のお話お話
あるひおとこはいいました
だれかのかおがみたいなぁと
そしてみんなはかおをみせあい
じぶんのかっこよさをしゅちょうしました
あるおとこものりがのりで
さらしました
するとものすごくはなしがのびて
みんながばくしょうしました
てめぇぶっころす
りあるでころす
みんながこわがるにげないでくれ
1人の男と電脳世界
写真はぶれるし
もう散々だ
誰かお休みと言ってくれ
350 :
名前はいらない:2005/05/04(水) 22:20:11 ID:Rsulptb/
「玉」
えーまぁ、暇だったんでパチンコですよ
休日はほとんどコレですわ
なんていうか、時間を忘れるんですよ
あの打ち上げられては落ちていく玉見てると
ほら、あれです
社会に放り出されていく若者みたいでしょ
ぴょーんと飛び出して
あっちこっちぶつかる奴、まっすぐ落ちていく奴
たまに勢いが足りなくて戻ってきちゃう奴までいるでしょう
そんな玉も見方によってはかわいいと思いません
ふふっ、僕が落ちこぼれに共感してるだけですけどね
で腹が立つのが釘にブツカリもしないでルーレット回し始める奴
私に言わせれば何も苦労しないで才能で生きてる奴でしてね
せめてボコボコぶつかりながら入ればまだ可愛げありますがね
他の奴からみれば腹立たしいだろうなって思うわけですよ
もっとも、出来の悪い奴ばかりじゃ金が流れていくだけで
打ち続ける事が出来ないから必要なんですけどね
そんなことばかり考えているから最近つくづく思うんですよ
パチンコの玉でさえこんなに楽しいのだから
会社の社長ってのはさぞかし楽しいだろうなとね
で、「しょーがねーな」なんて言いながら
きっと僕みたいなのが面白がられてるんですわ
>>334 評価ありがとうございました。
的確なアドバイスありがとうございます。
雨さん審査ありがとう、快楽童子さんオメデトウ!
>>319-320を書きました。
読んで欲しいように読んでもらえて嬉しかったです。
「夕焼け」
私と君はスカートの丈を長くしたり短くしたりした
ツギハギをおぼえた私達に自由と言う文字は良く似合い
二人乗りの自転車の籠に切り売りしたわが身を回収して回る
「あいつなんか忘れたらええねん」と私が言った
「それでもあいつがええねん」と君が言った
「あいつのセックスがええねん」と続けて君が言った
「最低」と私が言って
「知ってる」と君が言った
空を見上げると消えそうな飛行機雲が一本
「この背中が男だったら良いのに」
聞こえるように言ったけれど聞こえてへんわ
君じゃなくて飛行機雲が聞いてるんやろう
後ろに乗っている私を君は忘れてる
置き去りにされる気がしてぎゅうと背中にしがみつく
生ぬるい風を切らずにゆっくり自転車は進む
少女達の一部始終をおっさんが見ていた
後ろに座った少女の台詞は飛行機雲じゃなくて
犬の散歩中のおっさんがうんうん頷いて聞いていた
俺でも良いのかな とか、思ったりしていた
「おっさんのかなしみ」
おっ(か)さん
蚊取り線香を縁側に
蚊帳の内で見た夢は昔
悲しみなど忘れた振りして
おっ(か)さん
金縛りにあった夜も
家内は隣で寝ていたよ
かなぐり捨てたら何が変わる
おっ(か)さん
必ずしも望み通りでなく
でもこれが望んだこと
言い聞かせて
老いてゆく(か)
『クソオヤジ』
いつでもお酒の後の酸っぱい匂い、無精ヒゲと半分開いたチャック。
街で見掛けたら遠回りして避ける、我が家のくそ親父。
みっともなくて、大嫌い。
今日もズボンをずり上げながら仕事に出掛ける。
毎日ワンカップをふたつと鮭トパか七味かわはぎを一袋買ってくる
「これだけが楽しみなんだよ」もう聞き飽きたよ、その愚痴も。
てっぺんまで上がった額に張り付く髪と油が気色悪い。
今日もズボンをずり上げながら仕事に出掛ける。
どこからどう見ても立派にショボいおっさんで
どう引っ繰り返してみても只の貧相なおっさんで
友達にも恥ずかしくて紹介出来ないけど
100万人のおっさんの群れに混じっても、間違えたりしない。
おおきなげっぷをしながら尻を掻きながら洗面所に向かうくそ親父。
毎日毎日代わり映えもしない顔を洗うくそ親父。
みっともなくて、大嫌い。
今日もズボンをずり上げながら仕事に出掛ける。
| |;;''""''';
| |,,,,,,,,,,,,・∋
|_|´・ω・`) <はい、審査開始ですよぅ。
|鬱|(:゚::)oノ
| ̄|―u'.
"""""""""""""""""""
うーん。週末に審査します。
しばらくお待ちを。
358 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2005/05/07(土) 02:07:44 ID:qZM4/Ij5
今回ざっと読んでおもしろかったのは
>>353と
>>355 でも一回読んだくらいじゃ分からないのでもう少し読んで見る。
詩的という意味では
>>343>>347なんかまとまりがあって
いいんじゃないかって思う。で、
>>341-342や
>>345、
>>350 この辺りの作品も冒頭から少しずつ光が当てられて姿の現れていく
早朝にも似た風景でいいんじゃないかと思う。
結局なにがいいのよって話なんだけど、今回けっこう読み応えが
ある作品多いよね。ただその中でも少し特殊というか
一見主題をずらしつつあるようだがなかなかのテクニックでまとめた
>>354なんかあって、もうね選ぶのむずかしいよ。
ここまで来ても
>>353や
>>355は個人的に好みだから捨てがたいし
他のもいいんだよなぁ。みんな優勝だ。嘘だ。
ただ、
>>349みたいなタイトルだけ100万ドルの価値がある作品
もあるし
>>340のように素朴だがいい味だしてるコンニャク作品もある。
ここだけの話だけど
>>349で語られてる人物はダンディらしいな。
一応一日くらい空けて再読してみた。
>>340。これがいい。これに決めた。
リンクだけだと不安だな。
>>340「おい、おっさん」
softウンコ優勝。
おい、おっさんマジかよ。。
よし、お題はずばり「2ちゃんねる」
よろしくどうぞ
ちなみに感想とか審査とかめっちゃ苦手だからそういうのはあまり期待しないでな。
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,・∋ *、/ 355書きました。
___ (´・ω・`) (''''') 快楽さん、お疲れ様でした。
\ ⊂ つ⊥ …
>>347さんの詩が大好きです。
 ̄ ̄ゝヽ(⌒)⌒) ゝ ̄ ̄
∧  ̄ ̄ ̄ ヽ てーま「2ちゃんねる」って…難しいよぅ。
362 :
名前はいらない:2005/05/07(土) 05:25:52 ID:20CWVYK4
チョン死ねチョン死ねチョン死ねよ
「ラジカルタイム」
幼がてら兄貴と奪い合ったぜ
ファミリーコンピューター
しかも三兄弟末っ子俺の番なんて
待てど暮らせど来ませんのことよ
独り暮らしも長くなった今でも
入力切替と間違えて押してしまうチャンネル
長い事何も映らなかったそのチャンネル
色々な思いが込もった砂嵐が今
電話回線を通じて甦る
良い大人が必死で奪い合ってる
下らない数字と他人の少しの笑顔
ラジカルタイムはどんなに歳喰っても癖になる
快楽童子さん、審査お疲れ様でした。347でした。
softさんおめでとうございます。
「1000取り合戦」
誰かが話してラッパ吹きゃあ
そこは武田と織田の戦場か
のんびりと過ごしのんびり寝れば
次の日には首と胴が別になる
夜に寝てたら寝首はかかれ
朝に起きると絶望が襲う
深夜に寝る武将の笑い声と
名も語られない農民の涙
勝利を手にしていても
また次の戦で栄光は失われる
ただ語られないこの戦は
何のために存在するのか
っていうか1000を取る事に何の意味があるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
『俺』
皆死んでしまえばいいのに。
構ってほしいナルシストおばかさん達が、やたらと集い
無駄事に意地になって競いたがる
ちっさな光が集まって俺の目をチカチカと悪くさせながら伝えるのは
目的すら曖昧な険悪な物
でもまぁ、俺も仕方なく、その中のひとりに成り下がってやり、
辞書にも載れない、必要以上にばかで乱暴な言葉をつらつらと画面に押し込む
リアルでは味わえないような傲慢な態度もここでは問題無し
でも会社の子にこんな事がバレたら毒板住人ケテーイ…
2ちゃんねる、それは嘘のかたまり、幻の世界
ちなみに漏れ、ここで演じるのはイケメソキャラ…
368 :
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :2005/05/07(土) 18:39:18 ID:Oc1PCwZw
「自由人の階段」
千まで続く 白い階段
一段ずつ 想いを刻み込んでいく
初めはいつも一人だけ
顔の見えない同行者
いつの間にか手を取り合って
罵倒もあった 笑いもあった
悪意の風が吹きすさんでも
やり過ごす強さがあった
階段の重みに地面が崩れれば
チタンの素材で作り直し
燃やされた祈りを西に見れば
願いを乗せた白鶴が天に舞った
誰も追わず 誰も拒まず
幸せを望む自由人を抱きながら
階段はただ時代を刻んでいく
369 :
D.C.:2005/05/07(土) 19:22:14 ID:hOCMnd11
快楽童子さん、審査ありがとうございました
354「おっさんのかなしみ」書きましたD.C.です
(なんだか勢いで書いてしまっておはずかしいです)
あ、>367のタイトルは
「嘘のかたまり2ちゃんねる」でよろしくお願いします
『他人事(バーチャル)』
モニターという泥で
聴覚を 打ち消し
味覚を 無効化し
嗅覚を 掻き消し
触覚を 鈍らせる
匿名という茂みで
道徳を 封じ
律を 麻痺させ
社会性を 遮る
あらゆるものが画一化される沼に
言葉だけが往来する
其れは むき出しの心
其れは 増幅された抑圧の反発
そこで試されるのは
律の源が 内在か 外来か
渾然一体の沼の泥になり泥を見る
372 :
心霊写真:2005/05/07(土) 22:57:59 ID:O/uWrFkj
ソフトさんおめでとうございます。
353「夕焼け」書きました。快楽さんお疲れ様です。
掲示板
駅前の地下通路に、両足の膝から下がない兵隊が
膝まづいて座っていた。
両手を通路にひいた筵につき、
古びた歩兵帽子のひさしの中にはぎらついたマナコがあった。
音がとぎれとぎれになるカセットの軍歌。
前に置かれたアルマイト製の弁当箱には、10円玉が数枚。
筵の横には、取り外された足が2本。
薄汚れた包帯を巻いた松葉杖が2本。
地下通路の端のほうは、乾いた小便の匂いが鼻につく。
その匂いがきれるか切れないかの微妙な場所に座る。
点滅する天井灯。
誰とも知れぬ落書きが壁に浮かび上がる。
気がつけば、壁は落書きでいっぱいになっていた。
薄い影のような男女が笑いざわめきながら通路にひしめき、
書かれては消されていく。
夕方、ハーモニカを吹く青年が階段に現れる。
空き缶を踊り場の隅に置いている。
明るい音が通路にあふれた。
疲れたような兵士は筵をたたみ、ゆっくりと足をとりつけ、
ぼろぼろになった背嚢を背負う。
ハーモニカの青年に一瞥を送り、通路向こうへ去っていった。
かつん かつん。
374 :
ななほしてんとう:2005/05/08(日) 08:38:05 ID:lyue+1F+
『ピコ!』
「「「子供は寝なさい と 母が言うもんで、私は兄と結託し 母の息の根を、止めたのです
白い画面には 倍賞智恵子のグラマーな身体が ぼくたちの欲望の対称人形として映り込んでいて
あの日 影のほうが父を殺し、白い画面に白い画面にシロイガ…メ…ン…が僕らの希望に変わり、
庭や、椰子の木や懐中電灯、布団 車 階段 鉄塔 靴下 アイロン 小銭 出目金その全てが凡百の有象無象の変化する影象
アリアを歌い 速めの歩調のその中で、返る小熊の廂の先で 歌い遅れた遅漏で きみで 百の言葉を かどわす あなた
その中間トーンは激しく揺れ動くバイブレーションの壁伝いの蔦、蔦、蔦、蔦、蔦の絡まる白い家家
アゲハが唸る ダンスビート ビート ビート・イット 嫉妬 shit ファック ミット嫉妬ミット嫉妬 敷き居死後展
ガチャガチャ無線とポリ公台風 夕焼け空は 真っ赤っか お猿の尻も 真っ赤っか 吹き出たお股の血の海山椒 ピリリと辛い小粒のハート
叩く早さのキーボード、陰る画面は煙りの向こう 野武士と乞食の殴り合い そのうえ今まで屍体知らずの島国根性 愚民愚民愚民!
衛生的なホワイトノイズが絡まり合うのは電気のコードと言葉の信号 αの壁をπで超え エクトル線が引き起こす
光の中の小人の戯れ 歩く先から壁だらけ 溶けたとこから 臭いが発生 兄の股間に顔うずめ 母の母乳を絞り出し
校舎の上で空を見る 父から貰ったカスタムネット、脳のプラグにエジェクション 蛾が蛾が蛾が蛾が蛾が蛾が画面が付いた!
それではみなさんさようなら。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。」」」
『群盲象を撫でる』
煙草のねっとりした苦甘い匂いが嫌いだから、一番はシャワー。
冗談みたく立ち上げに時間の掛かるPCを横目に見ながら
適当に買ったサラダに塩を振り掛ける。
液晶モニターの向こうに映るのは
途方も無く大きな、うねうねと出鱈目に蠢く集合体。
触れるだけで私も機関の一部に変わる。
飲むヨーグルトのパックにストローを突き刺して、おにぎりを頬張る。
片手でお気に入りを選択しつつぼんやりと咀嚼。
髪から雫がキーボードに落ちて慌てふためく。
封を開くごとに溢れこぼれる濁流
俯瞰さえ出来ない濁った大海を漂うみたいに泳ぐ
僅かな満足と引き換えに膨大な時間を失くす。
夜が明ける頃
眠気に支配されかけた頭に、ふと浮かんだ疑問。
誰一人、気付かないのかも知れない。
本当はとても禍々しい姿をしている筈の、この巨大な生き物に。
ささやかな、手の届く範囲だけの感触が
私にとっての、2ちゃんねる。
>366を作品として含んだらあと、一作品か…。
;;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,・∋ ♪
( ´・ω・) <判断はsoftさんにお任せ。
⊂(⌒) つ とりあえず後1作品募集だよぅ。
∪ ノ ♪
Y⌒Y⌒ ∪
378 :
名前はいらない:2005/05/08(日) 22:37:18 ID:z1+jYKux
あと1つだよ〜
379 :
ギンレ:2005/05/08(日) 23:22:24 ID:u4rq621P
「架空広場」
リアルな夢を見たんだ
幾百万もの可能性の中から生まれたひとつぶのたね
初めは黙って見ているしかなかったけど
わけもわからず楽しみになってく
そんな夢
ああ声は聞こえないはずなのに
誰かが笑い
さんざめき
時には怒号が聞こえるような気がするよ
でもこれは夢だから
聞こえるはずもないんだ
わかるはずもないんだ
ボタン一つであたりは
すべて元のまっくらやみ
リアルな夢
本当のような嘘
だけど一つでも信じることができたら
それは夢のようなリアル
なぜなら
形が消えても思いは残る
「2ちゃんねる」
懐かしのゲーム用チャンネル
今は違うゲーム用チャンネル
シナリオのないゲーム
世界最大のMMO
その先になにがあるのか
求めるものは人それぞれ
進めかたも人それぞれ
クエストをこなすか
ギルドを広げるか
PKに興じるか
ルールは1つ
楽しむこと
終らない世界の果てに
今日もまた人々が集う
381 :
380:2005/05/08(日) 23:24:30 ID:R1vWTcO+
ごめんなさい、リロード忘れました orz
10作品集まったのでage
明日の夜審査しますね
今日一度読んで明日再度読み直してという感じで
+ *
∧_∧ *
(0゚・∀・) + ワクワクテカテカ
oノ∧∪ ∪
(0゚(0゚・∀・)+ ワクワクテカテカ
∪(0゚∪ ∪
/ヽ_と__)__)/ヽ +
(0゚ ・ ∀ ・ ) <そろそろですかー?
(0゚ ∪ ∪ +
と______)______) +
+ +
>>363 TVの方のかよ!
ファミコンの時代は確かに2chにゲーム画面が写ったなぁ。
久しぶりにそういう事思い出した
>>365 意味を考えたら負けだw
>>366 そういう事は俺もよく考えるよ。
もう少し肉付けして3行くらいにはしよう
>>367 2ch玄人は煽りすら超越しますよ。
あなたはまだ中堅ネラーです
>>368 何とも言えぬ風がある。
果たして白い階段を上り下りしてる連中は本当に自由人だろうか。自由が皆無に近いからこそ
自由を疑似体験できるこの場にいるのではないか、と思ったり
>>371 2chは完全なる無法地帯ではないんですよ。よく外部の人はそう言いたがるあれがあるようだが。
ちょっと休憩。。
>>373-374 すまないがわからない。わからないただそれだけである
>>375 最終連だけでもいいのでは?と思えますね
最後の疑問に至るまでで、伏線かなにかを用意していたのか
していたとしたら俺は見逃してしまったのかもね。
>>379 ええ、信じたもん勝ちかもしれないねぇ。
ていうかこの詩もあんまよくわからんかったんだがな。
ふぅーやっと終わった
>>368 がやはり読み直してもいいなぁと思う。
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw さん、次お願いしまーす
386 :
ななほしてんとう:2005/05/10(火) 08:12:40 ID:njhi1wwm
えーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
なにそれ!
わからんて、、、、もの書いてんだから多少の感性はあるだろう、、、、わからんはねぇだろぅぅうぅわからんは、、、うぇ〜ん。
最悪だーーーーーーーーーーーーー…。
うわ〜ん。。
評価ありがとう&お疲れ様。
>>373-374の作者さんには本当に申し訳ないんだけど、俺と相性が悪い詩でした
何を言いたいんだろうと3,4回は読み直したんだけれども。
388 :
リーフレイン:2005/05/10(火) 12:52:18 ID:2yZZPlst
>>387 いや、その、373書いたのあたしです。。すみませんーー。
審査お疲れさまでした。。。どもども。
優勝の容量少な目さん、おめでとうございます。
>>386 かどわす てな かどわかす かな?それとも交わすかな? 造語?
2chがこんなに混沌に見えますかい? どこの板覗いてるかわかるよな気がするよーー。w
389 :
ななほしてんとう:2005/05/10(火) 13:59:54 ID:oQTiHJGD
>388
「かどわす」は「かどわかす(勾引す)」と同義語。
あの部分は音で駆け抜けるから、「かどわす」のほうが流れとして良いの。
それから2chが渾沌に見えるとかそういうことはどうでもよくて、私から見た世界のすべては渾沌でなければいけないの。
そうじゃないと意味がないの。
あと2chでは此処とカメラ板しか見てないわよ。
390 :
ななほしてんとう:2005/05/10(火) 14:02:49 ID:oQTiHJGD
>388
なんか以前より書くものがドライでウェットになったわね。
覚悟でもできたのかしら?
悪くないわよ。
391 :
名前はいらない:2005/05/10(火) 19:41:42 ID:aAH//5LX
ドライでウエットって何?
392 :
リーフレイン:2005/05/10(火) 20:42:38 ID:2yZZPlst
>>389-390 いや、どうも失礼しました。(このとこ、トーナメントの余波で変な板にいく癖が。。)
ナンカウレシイ。。アリガトーー。
| |;''""''';;
| |,,,,,,,,,,,,・∋ 375書きました。
|_|´・ω・`) softさんお疲れ様でした。
|雨|旦oノ
| ̄|―u' …容量少な目さんの作品、好きです。
""""""""""""お題よろしくですー。
>>385 softさん
ありがとうございます。
久しぶりに「自分の詩」と思える詩を描くことができて
それだけでも満足ができました。
選んでいただいて光栄です。
リーフレインさん、雨さん、祝福ありがとうございます。
どの詩も私なりに感じるものがありとても良かったと思います。
失礼かと思いますが、softさんがわからないと仰った詩と
残念ながら審査対象とはならなかった詩について
少しだけ感想を書かせていただきたいと思います。
>>373 2ちゃんねるを戦後日本の古いイメージに重ね、
全てを見ることのできない薄暗い雑然とした中に存在する
傷ついた人々と輝く人物。
暗い世界の住人には輝く太陽は目に痛いもの・・・
10円玉、という表現にvipを思わせるものがありました。
>>374 狂った記号の羅列と同時にあるわずかな秩序。
憎悪、怒り、妬み・・・快さ。
それでも好き、という心が伝わってきます。
ミット嫉妬ミット嫉妬 のリズム、好きです。
>>380 2ちゃんねるとオンラインゲームの相似はなるほど、と思いました。
スレに沿ってネタを出すもよし、雑談に興じるもよし、荒らすもよし・・・
この巨大掲示板という社会の中を以前、“るつぼ”と表現した方がいましたが、
おそらくそうなのでしょう。
現実には相互関係を気にしすぎてできないことができる。
もしかすると、本当の人間関係、というものがここにはあるのかもしれません。
396 :
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :2005/05/11(水) 06:35:59 ID:BDRv4HUv
拙感失礼いたしました。
それでは次のテーマです。
「 子 ど も の 詩 」
よろしくお願いします。
397 :
ななほしてんとう:2005/05/11(水) 08:31:15 ID:TFikxAxw
>395
あぁ、ありがとぅ。
いいやつだね、君は。
おめどとぅ。
398 :
リーフレイン:2005/05/11(水) 10:26:40 ID:tZ/n5we/
>>395 ありがとーーー。この両足のない復員兵さんはね、実は実際に見たんですよ。
ほんとに小さい頃だったんだけど、一日座ってるんで身体が痛いらしくて、
両手を床についたままの姿勢で前後に揺れてました。こっちもちっさかったから
多分かなり長時間見つめてしまったんだと思うわ。今思えば悪かったなあ。。
膝の下にクッションあててあったよ。アルマイトの弁当箱じゃなくて飯盒だったなあ。。
399 :
うひょー ◆joNtVkSITE :2005/05/11(水) 16:19:13 ID:abI+ipOe
鉄棒
頭の上にさっき蹴り上げた地面がある
初めて逆上がりをできた日を思い出す
今では小さい鉄棒にぶらさがる君
逆上がり、できたらいいね
400 :
子供の詩参加作品:2005/05/11(水) 16:50:05 ID:Mj5AXQcP
「直角アイスバーン」
夏のはじまり
名前を知らんおばちゃんの
暇潰しで営業される小さな食料品店には
ホームランバーしか売っていなくて
それでもぼくは構わなかった
ヒットさえ打ったことのない少年
ぶさいくというわけでもなく
ただしとまどいレターメン
中華そばよりアイスクリームより味つけ海苔が似合うくせに
ばかの夏
はじまりより終わりはなぜか日本晴れ
なにもはじまらなかったような顔して愛の歌つっかけながら
あいつの投げる直角カーブが羨ましかった
あのカーブでならぼくは
腕を折ってもいい
草にまじって焼肉の臭い
きっと出会わなかった恋人の
腸を焦がす臭いもそこにはあるからぼくは
雪国で臭いも凍るアイスを売ることに決めようかなぁ
どうしようかなぁ
「8歳」
おじいちゃんがこのあいだ死んだ
このあいだっていっても、もう何十日も前だ
建国記念日の前の日の
北風が冷たい夜だった
しょうがないじゃないの 人間はいつか必ず死ぬんだから
母はふしぎにおちついていた
そんな母を見ていたら
なんだかおじいちゃんより母の方がかわいそうになってきた
葬儀の日 おじいちゃんの顔を見た
おじいちゃん小さくなっちゃったね
ひとりでに声に出てしまった
「君の日記」
名を知らぬ花を慕いて名を問わば
名もなき花と母は答えて
名を知らぬ花を心に留めんと
愛しさ連ね
愛しき君よ
>>395 優勝おめでとう&評価ありがとう!
>>380を書きました。今日は間に合ってよかったです。
404 :
思想都市:2005/05/11(水) 19:52:51 ID:SSGEoUn0
思想都市
高層ビルの隣にダンボールハウスが建っている
スクランブル交差点のど真ん中に電信柱が立っている
繋がるはずの電線は絡まってしまい明後日の方向へ
信号は様々な形と色をしており 様々に認識される
それは決して間違いではない それがルールだから
止まれという人がいて 飛ばせという人がいて
混乱しつつも その流れはとても心地が良くて
エレベーターとエスカレーターをたまに間違える
上ですか?下ですか?
街灯がお喋りだ ネオンサインが優しかった
ガードレールが泣いていた テールランプと恋をして
タクシーを探すカメレオン 酔っ払って管を巻くニシキヘビ
この場所は深海の如く 群がる羽虫の愚かさのようで
七色の泡がたくさん漂い 朦朧とした意識が充満してる
輪郭を必要とせず 表情など皆無であり 命は記号
思想都市
太陽が無い
ぼくな空見たら なみだがでるねん
青い空をみたら かってに出よるねん
なんでか分からへん
悲しいないし
誰にもいじめられてへんのに
なみだが ポツンて出るねん
なんでやろ
この前うちでこうてたねこが死んでん
その時出たなみだはトロンとしとった
ぼくびょうきなんやろか
なんで空見たらなみだが出るんやろ
空が青いから
目がいたがってるんやろか
あああ コテ晒してしもた・・激しく鬱や・・・・
>>405 すんません。題名書くの忘れてました。「僕の目」でヨロシクです。
>406のスレ汚しすんません。ちとパニクッたです。ごめなさい。スルーして下さい。
『ふとん基地』
暗くて暖かなふとんに頭まで潜り込んで
一生がこのまま過ぎればいいと願った。
誰かが泣いたり怒ったりするのが怖くて痛くて嫌なのに
何故母も父も毎夜怒鳴りあうのだろう
ふとんに潜って耳を強く、ぎゅっと塞いで眠ろうとした。
誰も入ってこないで
此処だけが私の秘密基地
なんにもいらないから
他にはなんにもいらないから
只、眠らせて下さい。
暗くて暖かなふとんに頭まで潜り込んで
一生がこのまま過ぎればいいと願った。
それだけを、願った。
リーマンガーデン
リーマンガーデン晴れ晴れと
痛み分けするネクタイを
ぱらりはだけて納まるベンチ
ワイフが創りし嵩張るランチ
ぼさぼさぼさと食べ溢し
さめざめざめと泣き寝入り
けらけらけらと子供が笑う
俺がそんなに可笑しいか
詰まりし目鼻誇らしく間延びした顔笑うのか
はためく旗が目印の砂のお城の大将よ
拭いても拭いても付くものを滑り台に擦り付け
キャラメルはカアメル
トウモロコシはトウコロモシで
リンゴはジンゴでそれは林檎だ
何を食べるのにも食べて良いかと訪ねる君が
許しを乞わず手に取るそれは林檎だ
てっぺんから投げ落とすなら下で待とうか
恍惚の君が滑り落ちる登り棒
途中に立ち塞がる巨大な眼に唾を吐き
巨大な口に毛虫を入れ巨大な耳に叫び声を
巨大な鼻の毛穴に一輪挿し込む白い花
林檎が落ちるまで君は子供だ
リーマンガーデン晴れ晴れと
リーマンガーデン晴れ晴れと
410 :
名前はいらない:2005/05/12(木) 01:43:25 ID:Er9ywXBx
(⌒;;) (;;⌒)
ヾ (⌒;;) 〃
∧___∧ (⌒;;)
/・ ・ヾ <あと3作品募集中ですよぅ。
(⌒;;)/ ヾ
| ω | =(⌒;;) ド カ ー ン
(⌒;;)= |... |
ヽ__ ___/ ノ
. ノ/ /
ノ ̄ゝ
411 :
名前はいらない:2005/05/12(木) 01:44:54 ID:Er9ywXBx
うわ!済みません、あと2作品でした!
412 :
高橋聖良 ◆2/H4.jSbDg :2005/05/12(木) 15:37:41 ID:68IorQ7G
「地球は宇宙の家」
黒いプラ板にラメの星
そのままにして一時間
動かなくなったらできあがり
果てしない外へ駆けて出られる
見えない粒を投げて
放物線をつくる
好きなものなんてないから
次から次へと好きなものができる
あまのがわ
ららら
白いプラ壁にラメの星
つけたらすぐに鉄棒でまえまわり
マメつくるまえに飛び降りて
果てしない外に落ちてみせる
「母のぬくもりの頃」
幼い頃は
毎日、その日の力を
その日にすべて注ぎ込んでいた気がする
泣くときも
笑うときも
怒るときも
いつも目一杯に自分を表現していた
気分によって世界がくるくると色を変え
それでも、必ずどこかしらに希望の光りがあった
思いひとつでなんにでもなれて
願いひとつでなんでもかなうと
心から思っていた
それなのに…
私はあの頃の気持ちを
いつ
どこに置いてきたのだろう
今からでも帰れるだろうか
母のあたたかい
ぬくもりの中に
もう一度
414 :
名前はいらない:2005/05/12(木) 17:23:53 ID:G5owN0tZ
| | オトシチャッタ…
| | ∧_,∧
|_|( ´・ω・) <はい、審査開始ですよぅ。
|雨|つ つ ;;;''""''';;
| ̄|―u' ミ,,,,,,,,,,,,・∋
それでは審査させて頂きます。
総評ですが・・・少々残念な面があります。
今回のテーマは「子ども」ではなく「子どもの詩」。
秋風に木の葉が渦巻いているのを見て、
「おかあさん、木の葉が洗濯してるよ」と言うような・・・
そんな詩を期待したりしてました。
語彙が少ないから知ってる言葉で表そうとする。
それがたまらなく面白い表現になったり。
さて、参ります。
>>399 親子を感じる詩でした。
自分の通った道を進む幼子を見守る目。
鉄棒って、なんで必要なんでしょう。
>>400 思春期の中学生くらい・・・でしょうか。
でもどことなくおとなな印象もあります。
直角カーブ見てみたいです。
>>401 8歳くらいになると人の死を理解できるかもしれません。
でも「葬儀」は8歳では書けません・・・
小さくなっちゃったね、は子どもっぽい感じがしました。
>>402 戦前、戦中の雰囲気があります。
もしかするとその頃の子どもなら書く詩なのかもしれません。
詩として好きです。
>>404 子どもの心の中を表現した詩でしょうか・・・?
雑然、騒音、混乱。
白昼夢。
>>405 これは確かに子どもの詩だと思います。
自分の中にわからないものがあれば病気だと思い・・・
ぎゅっ、ってしてあげたくなります。
>>408 かわいそうな少女の詩ですね・・・
何かきっかけがあれば転落してしまいそうな感じです。
喧嘩はいいですが、仲が悪いのは哀れです。
>>409 団地の公園で父と子が遊ぶ情景が浮かびます。
こんな情景をベンチに座って小一時間見ていたいです。
無邪気さって卑怯だと思います。
>>412 プラ板、懐かしい響きです。よくトースターで焼きました。
小さな空間を世界に変えてしまう。
子どもは本当に素敵な存在です。
>>413 手加減を知らない子ども時代だからこそ
本当に力いっぱい生きることができたのかもしれません。
でも、子どもはまだ私たちの中にあります、たぶん。
418 :
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :2005/05/12(木) 21:49:35 ID:/9AuoC3h
私が感じた「子どもの詩」は
>>402、
>>405、
>>408、です。
中でも、一番子どもの視線で書かれていたのが
>>405だと思いました。
場所の描写はなかったのですが、
土手で一人哀愁を背負う坊主頭の少年がイメージされました。
みなさん、素敵な詩をありがとうございます。
>>405を書かれた鍵盤さん、次のお題をお願いします。
419 :
名前はいらない:2005/05/12(木) 22:07:37 ID:/jMkCpQE
某熟女板に最近出没し始めた、自称「ポエム男」の作品です。
乳うpおばさんに対しての愛のメッセージ。
周りが、キモいから止めてくれと懇願していますが、本人は
「 心が汚れているんじゃないの?綺麗な文章なのになぁ。。。( ー_ー) 」
と譲りません。
546 :♥:2005/05/12(木) 17:30:37 ID:???
愛しのhiro♥僕は朝起きて君の事を想い、夜寝る前に君の事を想う(〃 ̄ー ̄〃)
君無しの生活は考えられない・・・それほど君を愛しているという事さ|^ー゚)
君の存在は僕の生きる理由、、、君の笑顔は僕の元気の源、、、君の・・・・・、、、
僕には君が要る、君には僕が要る(*´ー)*´ー)
また来てね、待ってるよ♥hiro♥
420 :
名前はいらない:2005/05/12(木) 22:40:40 ID:3e86sLfv
421 :
名前はいらない:2005/05/12(木) 22:41:24 ID:3e86sLfv
>>418 容量少な目さん
ありがとうございます。
>>421さんもありがと!
あまり何も考えずに書きました。
僕の中には「関西弁・子供」=「灰谷健次郎」のイメージがあって、
ちょっと躊躇したのですが、、結果オーライって事で、、、かたじけないっす。
さて、それでは次のお題ですね。
次のお題は・・・・
「 下 半 身 」
・・・・宜しくお願いします。
鍵盤さんおめでとうございます。結果オーライっす。
容量少な目さん読んで頂きありがとうございます。
>>409書いたものですが子供の詩って題でありながら大人目線でした。
反省しつつ、下半身とは良い題ですね。
「ホットドッグ」
すみません ホットドッグは焼けてますか
ええ。焼けてますよ。しかも今日はサービスで肉を増量しました
じゃあ 頂きますね お口から
ええ お口から
あぁ やっとケチャップが出ましたよ おまたせしました
ええ いつもより濃い味 好みだわ ありがとう
お口がケチャップまみれですよ
「ロマンス」
喧嘩売ってるわけじゃない
私の左手中指見てごらん
そう爪が無いんだ
違和感を感じたら
もう始まっている
筋に舌先沿わせ チリチリ
小さな窪みなぞる チロチロ
右手人差し指と親指の輪 ミホトケ
先端から根元迄潜らせ ミチミチ
左掌上にして ダイブツ
中指差し込み メキメキ
残った指と掌 フウワリ
包み揉み サワサワ
唇窄め ペッポン
頬肉絡ませ モゴモゴ
全てスライド シュピン
口中で一気に膨張
ドン!
ああ 遊んでる指 どーか伸びてください
いい 舌 どこまでーも伸びてください
うう 関節 どこまーでも伸びてください
+ * + . ;;;''""''';; * + . + *
. ミ,,,,,,,,,,,,・∋ *408書きました。
* + * (´・ω・`) …転落はしてない、筈です(笑)
+ * (((つ つ ))
>>412さんの作品、好きです。
/ ノ
し―-J 鍵盤さんオメデトー!…か、下半身?!
あ、
>>404を書いたものですが。
すいません、前の「2ちゃんねる」への作品でした。
>>402 書きました。評価ありがとう。古っぽいのはクセですw 鍵盤 さん、おめでとう!
鍵盤さん、おめでとう!
こどもの詩、ということで、島田雅彦が「天国が降ってくる」の中で書いていた
「子供は大人がびっくりするような天才的表現をしばしばしてみせ、
親を喜ばせるけれど、なんてことはない、それは語彙が少ないからだ」
というのは頭にあったんだけど、大人の私がそれを真似しても白々しいだけかなと
思い、等身大の大人の視点から見たこどもの詩を書いてみました。
次は下半身ですか。
キワドイのもありっすかね?(ワクワク)
>>426 ありがとーo(^-^)o
『私の存在理由といびつな穴の価値』
足のつけねの大きな穴
この穴がある為に
私は、私の望んだ
完璧な人間にはなれない
私は価値を貰う側で
価値を与える側には
一生かけもなれない理由
私を対等にさせないが為に存在する
いびつな穴
私の生きる意味の大半を占めるこの穴は
今日もあの男の手で
不満の味した蜜を流されるのだろう
431 :
名前はいらない:2005/05/13(金) 14:56:58 ID:H8K4b7m/
大地を踏みしめる足
身体立てる膝
両の脚をつなぎ 身体を支える腰
足元の感触を身体に伝え
身体からその動きを伝えられる
どことなり行ける我が半身
当たり前のように存在し 自在に動く
この素晴らしさに気付いたのは
半身が冷たく銀色に光る タイヤ付きの椅子に変わってから
半生を供にした骸を抱いて
新たな半身に血を通わせ育てながら
悔恨の涙が止まらない
432 :
うひょー ◆joNtVkSITE :2005/05/13(金) 17:09:56 ID:kAY2Hfdi
ジェットターボ
僕は水鉄砲
トイザラスに売ってる安物さ
他のみたいに大きくなくて皮みたいのなのも覆ってる
出会う人からはダメねと言われ続けて
でも僕にはたった一つの武器がある
ジェットターボ
パワーを溜めた僕はぶちまける
誰よりも熱く誰よりも多く誰よりも早く
それが当たった人は一気に僕のとりこになるんだ
僕は水鉄砲
433 :
美薇:2005/05/13(金) 19:05:05 ID:FsuqmxXF
つくられた大人
白い砂浜
みちがえた若者
ひとときだけの
ブルーハワイ
私のグラスをあなたは 味見させてと
全てをのみほした
ラメが輝いてる爪で
ひっかいてやりたい
そんな衝動をおさえ
平穏な日を保っている
434 :
名前はいらない:2005/05/13(金) 19:48:15 ID:v0o3mf7B
「麻痺」
お布団は底なし沼
もう動けそうにない
足元から石になってゆく
繫がれた管は蜘蛛の糸
自縛霊はそれでこの世界に繋がってる
重い足だったものを支えるために
動く上半身は必死に糸をつかむ
目が覚めて
動かなくなっていたカラダ
足はあるのに自分のものではない
幽霊になっちゃったと母に告げた
でも重たくってぴくりとも
動きそうにないから笑える
「あぁ、自縛霊みたいだ」
【公園。雨。】
丁寧に整理して、埃がうっすら積もる程そっとしておいた玩具箱を
一気に蹴散らし蹂躙して掻き混ぜられた。
口から侵入して、頭とこころを。
脚の間から、他の全部を。
今日の為に買ったブラウスなのにボタンが跳んじゃったな、とか
華奢に見えるのにこんな強いなんて、体中痛いなぁ、とか
割とどうでも良い事ばかり、切れぎれに浮かんで来る。
密着した身体の隙間からむん、と汗の蒸れた匂いが漂う
ばらばらに壊されながら、きみの顔を見ていた。
なぁ、なんで泣きそうな表情してるんよ
こんな本気、もっと早よ見せて欲しかったな
アホやな、初めから何処にも行かへんて
通り雨は、止まない。
436 :
「可能性」:2005/05/13(金) 22:53:07 ID:p7e6gjlB
人魚姫は
人間の足がほしいと泣くけれど
私には知れないその気持ち
私は
足が不自由ではないけれど
だからといって足が自由なわけではない
真夜中の廊下を忍び歩いて
王子の部屋へ急ぐとき
私は下半身だけの化け物だった
あの時私は蛇でありたかった
蛇ならば
音もなく這い
気持ち悪いと詰られても
チルチルと舌を出し
腹でくねり
ああやはり蛇はいやだ
陸上少年は私を抱いた後で
100メートルを10秒で駆け抜けられないと嘆いたけれど
私は本当はそんな話には興味もなかった
魚になれば
100メートルを10秒で泳ぎ遂げても
気づきもしないだろう
永遠に先があるだろう
それでも人魚姫は
人間の足がほしいと泣くのだろうか
437 :
きみの宇宙:2005/05/14(土) 00:02:18 ID:bg2yLAgZ
世界は軟くメタファリカルで
個体はよっぽどミニマルで
孤独さえ、必然かもしれないけれど
この僕に詰まってるのは
ありったけの言葉と
くびったけの思いだ
世界に放てメッセージ
天をつらぬけわがムスコ
産まれていままで生きてきた
すべての
記憶を、経験を、情報を
発射する一瞬・・・!!
億万の思い
億万の命
受け取る相手はいない
太陽さえも幻で
月なんかまるでたとえ話さ
億万光年のこの僻地で
天をつらぬけわがムスコ
宇宙に放てメッセージ!!
ありったけを
くびったけを
魔法のように放ちたいのさ
438 :
名前はいらない:2005/05/14(土) 00:11:42 ID:zBOkZYf7
/⌒⌒ヽ、
/:::::::::::∧:::::::ヽ
|::::L⊥l l⊥」::}
|:ぃ{ r=}^{r=,}/ <はい、審査開始ですよぅ。
|::::|:|、 ヮ ノ:| __
|::::/´ヽlwl∧| ト′!
∨ l ):))ンヽノ
く_| |w| |、_/
(__リ |::::| |
乗り遅れた…
「下半身」=「性」の意味でこのお題を出しました。
「性」ってのは、男女によってその捕らえ方が違うのは当然の事として、
年齢によっても、その捕らえ方が変わってくるので面白いかな、と思って。
子供には子供の、思春期には思春期の、大人には大人の、老人には老人の
それぞれの「性」があって、随分と脳味噌から遠い場所にあるのに、
気持ちとか、内情とかとは隣接していて、その都度物語があるよなぁ・・と僕は思うのです。
その気持ちとか内情を詩情たっぷりに書き上げた作品を評価したいと思います。
(突き詰めていけば、「性」とは「生」になるのだろうが、、それはまた別の話で・・・およよ)
ま、ゴタクはここらへんで置いといて・・・審査しますね。
素人もっこり審査で御免ください。
>>424 「ホットドック」
ホットドック屋さんでのワンシーンですね。
なのになぜか淫靡な匂いが漂ってきます。
お口をあんぐり開けて、ホットドックを食べるからでしょう。
>>425 「ロマンス」
ペッティングの描写でしょうか。
「チリチリ」とか「チロチロ」の擬態の中に「ミホトケ」や「ダイブツ」と
およそその行為に似つかわしくない言葉が紛れ込んでいるのに
面白さを感じました。
>>430 「私の存在理由といびつな穴の価値」
フェミニズムの観点から言うと、「私を対等にさせないが為に存在する
いびつな穴 」ってのは間違ってるけれど、
でも作者の孤独が伝わってきました。
生きる事を模索している姿が映し出されています。
>>431 下半身不随の方でしょうか?
視点がさっぱりしすぎている気がしました。
もう少し心の井戸掘り下げて、出てきた言葉を汲み上げて欲しかったかな。
>>432 ジェットターボ
「水鉄砲」ですか。発想がすごいですね。
でも、「皮みたいのなのも覆ってる」「水鉄砲」って・・・。
『性』の勢いを感じました。
>>433 「つくられた大人」
「下半身」と関係あるのかな?
「下半身」からくるウズウズした情をさらりと書いたのかも・・・?
>>434 「麻痺」
病院での風景でしょう。突然、下半身不随になった作者。
その現状を「自縛霊」と喩え自嘲する。
構成がちょっと読みにくかったです。
「繋がれた管は蜘蛛の糸」の表現がよかった。
「蜘蛛の糸」は天国へ繋がる糸だからね。
>>435 「公園。雨。」
公園での彼のいささか乱暴な愛情表現。
それを受けとめる女。「通り雨」が二人を隠す。
一度は経験のある、あるいは経験していみたい
切ないほど強い愛され方、愛し方ですね。
>>436 「可能性」
理想と現実の狭間で惑う女心でしょうか。
「人魚姫」が欲しがるもの、「私」が欲しいもの、
「陸上少年」が欲しがるもの・・・。
現実はいつも不公平で、でもその中で何かを見つけて生きていこうとするものですね。
>>437 「きみの宇宙」
自慰行為謳歌。
「ミニマル」って・・・たぶん『ミニマム』の最上級なのでしょう。
一瞬空しさを感じる自慰行為を「宇宙」を引き合いに出しながら
見事謳い上げました。ね。
さて、この中で僕的に良かったと思う作品は
>>425 「ロマンス」 と
>>435 「公園。雨。」 。
このふたつを天秤にかけると、(僕の中では)圧倒的に
「公園。雨。」です。
お見事でした。
それでは「公園。雨。」の作者さん。次のお題をお願いします。
それでは、
444 :
モコモコ:2005/05/14(土) 15:17:49 ID:wlqSvWw1
430書きました。
鍵盤さん批評、乙です。ありがとうございました。
それから、>435タソおめです。それではお題どぞっ
>444
モコモコさんの詩も良かったよ!
かなりの二日酔いの状態でコメント書いたから、グダグダな文章でごめん・・。
446 :
心霊写真:2005/05/14(土) 22:42:43 ID:oyM4rwu8
審査お疲れ様です。「ロマンス」書きました。
〜僕的に良かったと思う作品は
>>425「ロマンス」 と
>>435「公園。雨。」〜
との鍵盤さんのコメントでわーい♪となったのですが、
〜二つを天秤にかけると(僕的には)圧倒的に「公園。雨。」です〜
の所で…あり。。。となりました。持ち上げられたのち、ドンと落とされた感。
それが面白くて、ナイス題とナイスコメントありがとうございました。
435さん、おめでとうございます。
447 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/15(日) 06:49:58 ID:PrhxyHVO
::::::::::::::::::::::::::::,.(⌒ 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. ⌒ ⌒):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(⌒ r':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r ⌒ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
: : : : : ,.(⌒' : : : : : : : : : : : ,.(⌒ ⌒): : : : : : : : : : : : : : :
: : ( : : : : :(⌒ : : : r'⌒ヽ: : : : : : :
: : : : : :;;''""''';;: 435書きました。
..,.:,.. ,.:,...,.:,.. ,.:,. ,,; ':∈・,,,,,,,,,,ミ .::. ;' ,.,::..,. ,.:::., ,.,::..,.
..:.. :, ...:, ..,.:,..-'" :. (・ω・` ). ..::. .…コメントは勘弁して下さい(汗)
;;.:,..:.. :,. .,.:,..'"::...::.::...::.と つ ::...::.:.... ,' ,.:,.. ,. :,..,.:,.. ,.:, .
.,.:,.. -'"::...::. ::...: (~)、 |〜:...:.....
>>436さんの詩が好きです。
, - '"~ ::...::......... ::. ..::. `J :::...:.. ... ;'.,.:,.. ,.:, .,.:,.. ,.:, ::., 、
では…お題は【境界線】でお願いします。
448 :
ぎふあおき:2005/05/15(日) 07:38:39 ID:6xfNqvr9
見せ掛けだけの世界
そこには
愛も夢も希望も未来もある
絶望の歌を
絶望の絵を
愛も夢も希望も未来も何も無い
笑う笑われ笑い共に笑う
糞とゲロと腐乱死体の笑顔
不快がいずれ幸せになる
現実と幻想
ああ ツキニダマサレ
ダマサレテ ナニモミエナイ
気付いた
449 :
ぎふあおき:2005/05/15(日) 07:45:01 ID:6xfNqvr9
誰でもいい。早く評価してください。
450 :
ぎふあおき:2005/05/15(日) 08:12:19 ID:6xfNqvr9
世界中に響く愛の歌
あまりにも優しい
さあ、賢くなろう
ドアの向こうは現実
答えは狂っていく
流れる視線
壊れた未来を眺めて何を思う?
脱糞する 脱糞だ
それでも愛と夢と希望を歌おう
変わったね お前さん
451 :
ぎふあおき:2005/05/15(日) 08:30:32 ID:6xfNqvr9
嘘
まともな歌なんて歌えない
あるとするならここに書かれるあなたの純粋な歌
だからどんな言葉も美しいと思う
賢い貴方…よく耳を澄まして…
心地よい嘘が形を変えて糞に変わる
愛しい愛が言葉を変えて妬み…憎しみに変わる
絶望を…優しく包んだ…希望に
賢い貴方…気付かないでいて
452 :
抑揚 ◆zdToTOrock :2005/05/15(日) 10:11:49 ID:IgVH6kQb
>>448-451 頭の悪さをヒシヒシと感じる。
しし、し、し詩板をは、はは、は半年DOMOってろろ!
453 :
名前はいらない:2005/05/15(日) 10:17:52 ID:hmT6oAga
454 :
名前はいらない:2005/05/15(日) 12:28:58 ID:eQZPdJMN
非対称
目を閉じれば 雨
開けば 目に痛いほどの 青空
左腕に残った傷跡
右腕は綺麗なままで
頭の中で世界が壊れていくのに
足は正確なリズムを描き続けて
左手に持ったナイフで
右手を貫けたら
一つになれるかな
明日は雨が降ればいい
そうすれば全部が一つになって
その後で全て洗い流して
赤く汚れた僕の
罪と 罰を
455 :
ボーダーライン 1/2:2005/05/15(日) 13:11:44 ID:qlmjISqa
誰だ!
鉛色の脳細胞に巣食う
もうひとつの影
ブラリと怠惰を覗かせて
そのくせやたらと嗅ぎ付けやがる
呼吸の隙間 物乞いの眼球は
壊れた壁掛け時計の
チチック タ タタタック
三半規管で蠢いている
見るな!
肩甲骨の裏側で囁きあって
痙攣ついでにガソリンを零す
右心房の唇がニヤリ 地軸だけ傾く
456 :
ボーダーライン 2/2:2005/05/15(日) 13:12:33 ID:qlmjISqa
何をしている?!
脾臓を揺り起こすパナウェーブ
火打石のカツリカツリが鼻腔で呼応する
喉の真ん中 甲状軟骨に群がる蟻が
有象無象の幾何学を積み上げる
駄目だ!やめろ!
海綿体の気だるいトルク 柔らかな痛み
空を大地を見紛う液晶の夢幻
煩悩が鼓動する・・・百七・・百八・・
・・・・クリック!
ああ!!
おれは今日
初めてエロサイトに踏み込んだ
457 :
そのポイント:2005/05/15(日) 14:32:37 ID:EKS8siqG
僅かな差の裏側に見える慈しみ
揃えておきましょう あなたの眠る中に
雨上がりがまた明日の逆らい腰
人に一つや二つあるものに嫉妬してますが
私は常に胸に秘める恋心
解け方はchを交わした衝動
きっと誰も動かせないね
またまわる一日の喜び
探してる熱で愛してます
愛変わらず空を観てます
唯一、セカイに近いイスで
なんて
あなたには絶対云えない
ううん、あなたにしか絶対云えない
私はもうあなたに会えない
あなたにしか会えないなんて云えない
雨ね、止んだら
あなたはまた一戻り
フリダシ近くでダッシュして
迷いの森で手を繋ごう
458 :
名前はいらない:2005/05/15(日) 15:40:03 ID:cz5SHNG9
夕暮れ
赤く染まった雲はだんだんその色彩をなくす
西の空にも星がうっすらと輝き始め
夜がだんだん近づいてきた
ふと海に目を落とすと
水平線だけが朝の始まりのように生き生きと輝いていた
あれは昼と夜の境界線
目を離せずにじっと見つめていると
朝の輝きは夜の輝きになって
昼が夜に溶けた
459 :
うひょー ◆joNtVkSITE :2005/05/15(日) 15:41:04 ID:cz5SHNG9
ああ、これは俺ってことで一応トリップつけといたよん
460 :
太郎:2005/05/15(日) 15:53:04 ID:kwcTtX8T
ぬるポエム
462 :
名前はいらない:2005/05/15(日) 16:21:35 ID:eQZPdJMN
僕 と 彼
僕は一人で二人です
傍にはいつも誰もいませんが
時折もう一人一緒にいます
いえ 違うのです
見えないだけでいつも一緒にいるのです
表情も声もないもう一人
僕の足元に黒く伸びる
いつも一緒です
しかし最近おかしな幻覚にさいなまれます
まるで彼と僕が入れ替わっているかのような
その時間はだんだん長くなっている気がするのです
気のせいかもしれませんが
いえ 気のせいでしょう
彼と僕は隔たった存在なのですから
僕が彼の世界をわからないよう
彼には僕の世界がわからないのです
しかし眠い 近頃眠くて仕方がないのです
おやすみなさい
……長く長くおやすみ、お馬鹿さん
463 :
Hare:2005/05/15(日) 19:32:14 ID:ucw8zyqo
「ソレ。」
良心の止まった
心の止まった
知識の止まった
脳みそ止まった
心臓止まった
進化の止まった
物?動物?人?
ねぇ何処からが人なの?
ねぇ何処までが人なの?
人として生きたいんだ
だから
キッチリ線引き出来ると良いな
キッチリ線引きできないと良いな
息をしているだけならば楽なのに
ジッとしていれば楽なのに
飛んで火にいる夏の虫
この文を書き止めた
この分に目を止めた
・・・
一体何に尋ねているんだろうか?
鏡に映る毛むくじゃら。
湯気で曇ったホワイトボード
そっと書いてるこんな事。
464 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/15(日) 19:54:06 ID:dC7crXcG
465 :
Hare:2005/05/15(日) 19:55:42 ID:ucw8zyqo
>>463 5連2行目
この分に目を止めた→この文に目を止めた
です。
「心と非常口」
暗いドームの中で一人
阪神対巨人戦があっても
ここは賑わう事は無いだろう
寂しいという感情は無いけれど
ここを出ると自分はどうなるのだろう
もとい外の一人の人間は
どう変化してしまうのだろう
1人と2人
1人は苦悩してる
もう1人は分からない
閉じこもる 閉じこもる
閉じこもる 閉じこもる
閉じこもる 閉じこもる
閉じこもって決断は
非常口の前に立つ
467 :
名前はいらない:2005/05/15(日) 20:58:59 ID:cz5SHNG9
あと3作
「ライン」
ここまで来たら捕まえてしまえ
あの子を好きだという事にしておいて
こうガバッとガバッとガバッと
ハッ
行っちゃったよ
次だ次
こんなことを1時間
捕まったのは新宿2丁目眼鏡デブ
これでもいっかー!
線は遠くに行ったと思えばいいのさ
アハッハー!
469 :
堕天使:2005/05/15(日) 22:36:49 ID:SDySh7P1
〜刹那でセツナクて〜
苦しくて、苦しくて
どんなに叫んでも、どんなに愛しても、
僕とキミはひとつになれない
交わるカラダ、交わすキス
終わりなんて見たくない
いつまでもこうしてたい
僕とキミの幻想世界
心が壊れてく・・
コワレテク・・
木の棒でがりがりと地面に引いた線の
向こうの空気には薄く ある色がついているような気がする
踏み出しがたく 踏み出しがたく 線の上に足を置く
戻りがたく踏み出しがたく
線の上に目を落とす
「線の中点は存在しない
なぜなら線を区切ったその点を顕微鏡で見れば
拡大されてそれは更に半分に区切れるからだ」
棒の跡上 センチ ミリ
砂の一粒まで目を凝らし 踏み出しがたく 目をそらし難く
きょうかいせんに目をこらし
「この小さな砂粒を割って割って どんどん小さくなって
もう割れないのが分子なの?じゃあその分子を割ったらどうなるの?」
行かず戻らず
境界線の中点の中点の 割って割って 狭まる 焦点の
突如として行き 当たった 最後に
深く見返す ある眼差しに出会ってしまったのだ
↑題 「30分間の正午」です。すみません。
;;''""''';;
∈・,,,,,,,,,,ミ
(´・ω・`)<はい、審査開始しますよぅ。
(つ雨と) …少し時間を下さい。
`u―u´
473 :
心霊写真:2005/05/16(月) 01:01:52 ID:4RpgO/p0
参加出来なかった落胆の勢いでまとめてみまっす。
雨さん審査まったりファイトでございます。
えーとコピーしてペーストしてコピーしてペーストして。。。
∧_∧
∧_∧ (´<_` )
ポン (# ´_ゝ`) / ⌒ 兄者は暇なんだね。。。
ポン ∩ \ .| |
/ /ミ / ̄ ̄ ̄ ̄/| |
__(__ニつ/ poem /__| |__
\/____/ (u ⊃
お題「境界線」審査員 雨◆L4LyBSss3wさん
―――――――――――――――――――――
>>454 非対称 ID:eQZPdJMNさん
>>455-456 ボーダーライン ID:qlmjISqaさん
>>457 そのポイント ID:EKS8siqGさん
>>458 夕暮れ うひょー ◆joNtVkSITEさん
>>462 僕 と 彼 名前はいらないさんID:eQZPdJMN
>>463「ソレ。」 Hareさん (5連2行目変更あり…分→文)
>>466「心と非常口」 スプリング ◆0zNSR4UTE.さん
>>468 「ライン」 名前はいらないさんID:+2VJcC8Zさん
>>469 〜刹那でセツナクて〜 堕天使さん
>>470「30分間の正午」 名前はいらないさんID:ifI/bxXwさん
474 :
うひょー ◆joNtVkSITE :2005/05/16(月) 08:40:44 ID:ECcSsajQ
GJ!
さて、審査がまだなようだし
今のうちに雨さんの審査締め切りだよぅのAAを作って
お株を奪おう。
476 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/17(火) 13:16:24 ID:MIMMhq+g
>>473、心霊写真様。
…あ、有難う御座います〜助かりました〜。
それにしても、最近のポエム大会、無茶苦茶ゴッドスピードですねぇ(汗)
何日、じゃ無くて何時間、の勝負だもんなぁ。
…と、言う訳で。
え、と、今回のお題は【境界線】。鮮やかな断層を見せて下さい。
>>454さん。
自我と世界の齟齬、は肌がひりひりする程感じます。が…、「罪と罰」って、何?
例えば…「お茶碗」なら、御飯とか家庭とか、そんな感じの連想を引き摺ってる訳だけど、
何の限定も無く「罪」とか言われたら、宗教や倫理観とか存在価値等、無茶に大きな塊を
突付けられてしまう。ビーフシチューを食べようと思ったら牛が丸一頭出て来るみたいな。
料理と同じで、言葉の「大きさ」も揃えた方が、食感が良くなりますよ?
>>455-456さん。
これは笑える!あまりマニア方面に沈まない様にご注意を(笑)
しかも、巧いんだよね。上でも書いた食感、と言うか「語感」を意識して、敢えてガチガチな
辞書から卸したての言葉で揃えてる。おバカな内容とのギャップがもう、楽しい!
477 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/17(火) 13:17:10 ID:MIMMhq+g
>>457さん。
こう言う、「不条理」を題材にした詩に、解読は無力ですねぇ…。
いや、単純に私の読みが足りないだけだ、と言われたら頭を垂れるしかない、のですが。
意味として読まれない言葉、読む事を拒絶した構成は、「セカイに近いイス」に座った、
セカイと断絶したココロの独白、なのかな…
>>458さん。
水平線を「あれは昼と夜の境界線」、と見立てたのは見事です。
これだけ鮮やかな視覚イメージを中心に置けるのなら、構成を工夫しても良かったかも。
大輪のバラをアレンジする時には、控えた色合いの花を併せてモチーフを押し出すのが
基本セオリーなんです。まぁ、姑息な技術なのでお勧めはしませんが。
>>462さん。
幻想文学の一節を思わせる作品です。彼、と呼ばれる「影」。入れ替わり。
只、どうしても違和感が残ります。それは、この作品が誰に向かって語られているのか、
その視点が揺らいでいる所に原因が有るのでしょう。他人に偉そうな事は言えないのですが、
読者の視線を意識する、そこから始めましょう。自省も込めて。
>>463さん。
ヒトとサルは、遺伝上97%同じだそうです。自分がじぶんで有る、ヒトで有る基盤なんて
案外脆弱なのかも、ね。「毛むくじゃら」で示す、実は幾らでも交換可能なヒトの概念。
不安を誘う、感慨深い作品です。…人間でなくても良いのにね、とは只の私見ですが。
478 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/17(火) 13:17:39 ID:MIMMhq+g
>>466さん。
引き裂かれて抑圧された、読み方によっては多重人格を思わせる「自分」の決断。
暗いドームから連想される、ドアの向こうの光。踏み出した後の景色が知りたくなる、
心に引っ掻き傷を残すような詩、ですねぇ。あ、「阪神対巨人戦」の意味が掴めなくて、
最初に一読した時に戸惑ったのは私だけ、なのかな?
>>468さん。
なんとゆーか、無闇にリビドー溢れ返る感じが楽しい作品ですね(汗)
個人的にはスカウトやナンパは絶対無視、というより怖いのですが、一つの出会いと
捉える人達もかなり多くて、たまに悩んだり。うん、この詩みたいに、自分の拘りさえ
あっさりと変更して適応してしまえる、しなやかな生き方に憧れます。
>>469さん。
黒で血で狂気でコワレル、地上30cmに浮かんだゴスでロリな言葉の集積、ですね。
綺麗、だとは思います。でもね…ステンドグラスは、美しい色硝子だけで創られる訳じゃ無い。
その間を繋ぎ支える、鈍くて重い鉛。その骨組みが有ってこそ、形を成すんです。
詩を書く事を、自慰行為より少しでも重く考えるなら、地に足を下ろそう。
>>470さん。
お題を出した時にね、境界、じゃなく境界線にしたのは、その「線」の意味合いを
突き詰めてくれるのを期待してたんです。…来たよ、最後の最後に。
うん、嫉妬したくなる程鮮やかな回答です。
479 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/17(火) 13:20:27 ID:MIMMhq+g
…一作だけ選ぶのって、やっぱり難しいですねぇ。
巧いし笑える
>>455-456さん、ヒトの意味を問う
>>463さん、線分を哲学した
>>470さん。
どれも一等賞に推したい、良い作品なんです。
ですが。たった一人、境界【線】を題材に置いてくれた方。
>>470 「30分間の正午」 ID:ifI/bxXwさんを、今回の優勝とさせて頂きます。
それでは、バトンタッチ。
>>475さんにお株を奪われない内に、お題をよろしくお願いします。
(もしかして、また同じ人を選んでしまったかも…嗜好の偏りかなぁ)
雨さん。乙です。
「ボーダーライン」書きました。鍵盤です。
「境界線」で思いついたのは実は空海が見た景色(空海は空と海だけしか見えない
岩の洞穴で悟りを開いたそうです・・・たしか・・・違うかもしれないけど・・・)
で、それを書こうかと思っていたけど、さすがに根性がいる作業になるので、
今回はネタ詩にしました。ごめんなさい・・・。
境界線って、面白い所にもあるんだなぁ、と日々の生活の中で考えていました。
たとえば、「親友」と「友だち」の境界線とか・・。
「善」と「悪」なら中間にグレーゾーンがあるけど、ベクトルが同じ場合
何処で線引きしていいのかは個人の判断に掛かってくるんだろうな・・・って。
それを見事描いた
>>470さん!おめでとう!
長々とスンマソ・・・・。今日は時間があるのもで・・・。
481 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/05/17(火) 20:27:45 ID:Jofn1yiY
雨さん、評価お疲れ様です、ありがとうございました。
470です。
ちょうどいい場所で発生できてこの詩はラッキーなやつでした。
読んでくださってありがとうございます。
今度のお題は「熱」でお願いします。
,〃"´´"':、
;;゙ :::゚ω゚;; モシカシテ オレッテ
;;' U :;; スゴク バカカモ...
;;: ::;;゙
':;, ,,;;゙
゙'し"'U'"
シナさん。おめでとう!
「熱」頑張ります!
どうも、
>>457書いた者です。雨さん審査お疲れさまでした。
>>意味として読まれない言葉、読むことを拒絶した構成
読み手にとってはその通りかもしれません。
ちょっとズレてるかもしれませんが、自分は詩を書くとき感覚で
「なんかいいな」っていう言葉を「なんかいいな」っていう構成にして
最終的に「なんかいいな」ってなればいいという考えです。
だから自分の「なんかいいな」に合わなかったら「なんだこりゃ」になるのもわかってます。
なんだかハチャメチャな文になってしまいました……。
スレ汚しスマソです。
…やっぱり、シナさんでしたか。予想通りだぁ… orz
>484
へ、へこまないでくださいすみません。
色んなものを書くように心がけていたつもりが、
わかってしまうものですか。こっそり嬉しくはありますが、
…さし当たってなのだ口調を直してみます。
『情熱』
一途な脳味噌に
詩を書くことを覚えた
見通せぬ 朝霞の白い地平で
ひたすらに網膜を衝く 何と鮮烈なる照り返し!
雪走る丘に登り
太陽の子を孕む
それはくろがねをも溶かす熱量で 覆う
冷えたトタン伝いに屋根から屋根へと
人間が 俺が 脈打つ世界を
たちこめる錫の焦げた匂いに
いくらかの慕情を感じえず
涙の飛礫を掃おうともせず
ただ昇る天界の 巨大な竜を拝む
ただ溶かされて 混じり合う時節を待つ
ペンを置く間も無く
一瞬の空白も許されない この壮大な演目の中で
日々繰り返される 言葉と言葉と言葉
その引力の所為に任せて ただ回り続ける
止まらぬ小さな心臓を抱いて ただ回り続ける
487 :
名前はいらない:2005/05/18(水) 14:25:10 ID:lqlExk8I
風は野原をゆらして
たんぽぽは綿毛を飛ばして
私は君をおんぶする
電池は時計を動かして
時計は時間を流して
君は子供をおんぶした
僕が思い出したのは
背中にあった君のぬくもり
488 :
ねむい:2005/05/18(水) 16:52:23 ID:FbjNmY+o
「情熱」
今日は飲みすぎてしまった。
冷たい水で顔を洗っても、まだ残る火照り。
僕の心とは裏腹に、
僕の身体は熱を持つ。
少し頭が痛くなってきた。
明日に差し支えなければいいけれど
向こう見ずなことはもう、
したくないし、できないんだ。
どんなに手を伸ばしても
届かないものがある。
いくら逆立ちしたって
太刀打ちできない人がいる。
重い身体に鞭打って
ぬるいシャワーをひとりで浴びる。
火照った体は冷まされて
僕の全てはつめたくなった。
諦観にはもう慣れた。
余計なことはもうしない。
熱い涙は流さない。
拳は二度と握らない。
そんな決意をしてみたら、
僕の心はカァっとなった。
それはごくわずかな時間。瞬間。
489 :
名前はいらない:2005/05/18(水) 17:10:28 ID:x7ZFXIz5
「アカイセカイ」
テレビ画面の中で赤く燃える世界を見た
真っ暗な闇の中で咲いた花のようだと平和な意識が告げた
初夏だというのに外は冷たい雨が降っていて ひどく寒かった
真夜中にふと目を覚ました
冴えた目が眠るのを拒否している
寒い 体がだるい
熱を計れば38.6度
薬を飲むためにインスタントでいいから何か食べよう
暇つぶしにつけたテレビにまた映る赤い世界
誰かが嘆くのだろうか
炎に焼かれた町はきっと
たくさんの人が泣いていて
たくさんの人が飢えていて
熱いだろうな と思った
テレビの画面に触れて 冷たいと思った
そんな当たり前のことが 悲しかった
三分に設定しておいたタイマーが鳴る
その音になぜかはっとして
ずるずると暖かいラーメンをすすった
「赤ちゃん」
耳も、目も、鼻も
全てがちいさい
まるでおもちゃのよう
上質の陶器に似た、白いほほが
よりそう感じさせる
もう私にはない
肉のづき方をしたてのひら
そこに小指をのせると
五つにわかれた、やわらかな指先に包まれ
微熱程度のあたたかみが
じわじわと私の中に染み込んできた
この熱を私がうみだしたなんて
こうして触れていても信じられない
このこも
私のたるんだお腹も
白い室内も
全部が嘘みたいだ
だけど、このいとおしい熱が
失われる事を
私はもう考えられなくなっていた
熱
最近は便利だから
冷凍庫を開くと
勝手に氷ができている
それをざっくりとグラスへ
麦茶を注ぐ
氷の熱が麦茶を温め
麦茶の熱が僕を暖め
ああここちよい
492 :
容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :2005/05/18(水) 21:50:55 ID:sT786AeK
「ビッグバン」
何も ない 世界
たった1つの点
点ですらなかった
何も ない 世界
全ての可能性を持って
ただ 空白の暗黒が広がる
何も ない 世界
始まりは 無
途端 生まれる 光
無限の時間の憤りを
全て吐き出すかのように
膨大な熱が 爆発し 霧散し
広がっていく
光 散らばる世界
初めて持った あたたかさ
生命の源がそこにある
造るもの 育むもの
熱を帯びた心は
私たち人間は
宇宙がまばたきする間
地球と共に ある
口の中にとろろ昆布がへばり付いているような
5月18日午後9時23分
僕は綿菓子の頭脳で鉛筆が作られる工程を考える
まず木が切られ 海辺の工場 トラックトラック運ぶ運ぶ
大きさ揃え 適当に ベルトコンベアー動き出す
その道十年ベテランが 特殊な工具と特殊な眼鏡
上手い具合に六角形 細細長く 削る削る
待ってましたとその中心を キリでくりぬく喧嘩上等 あんちゃん大将
開けては開けて 暮れても開けて
その頃インドで石炭掘られ タンカー揺られ はるばる日本
上手い具合に細かく砕き ニカワで固める女工さん
細細長く 均一に 伸びた芯は 黒光り
最後はこれだ 合体だ 精神集中ピチピチドカン
あれよあれよと言うま間も虚し たちまち鉛筆出来上がり
でもまだこれでは未完成
それから暫く馴染むまで 寝かせて熟成 いい色香り
鼻からあくびが出てきたら あなたの町へと送られる
!
その工程の途中には 自然破壊と謗られて 割り箸割り箸もっと悪い 反論したり揶揄したり
九官鳥と休憩したり 慕情があったり凄腕の 鉛筆検定免許皆伝 忘れられたるFがひょっこり
蒸気機関車 横流し 石炭泥棒叫んだり
する
はずもなく
僕の熱は38度線を越え北に向かった
「夏の魚」
夕焼けの浜辺にたたずみ
素敵な人の顔を太陽に映して
太陽の光でそれが見えなくなってしまう
三角座りで放射能を浴びる
海を見ていた
眩しいような綺麗なような
自我すらも保てていない事は確定
未だに愛しているとか
そんな陳腐なラブソングを唄いたくない
でも未練があるのは確かなこと
自分がトラクターで破壊されていく
海で魚になって
人間が生まれてない
自分があるべき姿に帰り
太陽に近づくのが
脳の電卓でがむしゃらに叩き出した答え
『掌に残る、熱さ。』
クロすけが子供を生んで、四日目。
お乳にあぶれて毛布の谷間でもがいてる子猫を、初めて触った。
掌の内でにごにごと動く、肌色。
ぷっくりと柔らかいお腹が、呆気に取られる程、熱い。
怖い程に脆い、なのに、確かに、
生命が、在った。
いつもお乳にあぶれていた。
兄弟が目を開けて歩き始めても、赤ん坊のままだった。
いつもの様に、毛布の谷間から掬い上げた。
掌に残る、感触。
ただ、それだけを思い出した。
;;;''""''';;
, ミ,,,,,,,,,,,,・∋
;;゙ ::´・ω・;; <はい、審査開始ですよぅ。
;;' U :;;
;;: ::;;゙ …可愛いんで使っちゃったよぅ。
':;, ,,;;゙
゙'し"'U'"
了解です。時間がかかってしまったらごめんなさい。
498 :
名前はいらない:2005/05/22(日) 23:05:01 ID:GRFPowGB
マダー?
,.、 ,r.、
,! ヽ,:' ゙;.
. ! ゙;; }
゙; ii ,/
,r' `ヽ、
,i" _, _ ゙; <まったり待ってるよぅ。
!. ・ ;;''"''';; …今規制中なんだもん(泣)
ゝ_ xミ,,,,,,,,・∋
/`''''''''''''( ´・ω)
! 二つo ,ノ゙
゙''::r--、::-UJ'
゙'ー-‐゙ー-゙'
500
501 :
Cコン ◆xZLF5v1eYM :2005/05/24(火) 18:00:47 ID:4w1BJxUo
ルールは何処に書いてますか
探せません
>>501 それぞれの心にあります。修行がたりませんね。
修行のため
>>1を100回読みましょう。
503 :
名前はいらない:2005/05/24(火) 22:35:36 ID:H7XGCTM4
んで、審査は?
早く次のに参加したいんだけど…
土日はさんだのに!!早く審査カモーン
504 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/24(火) 22:45:46 ID:weQtO4D6
>>503さん。
まぁ、ゆっくりお待ち下さい。
小回りと融通が利くのが此処の良い所、ですから。
気長に待っていたのですが・・・さすがに・・・憂慮すべき事態かと・・・・
もしかして、優勝者「シナさん」に不測の事態が発生したのではないかと、
僕は思っったりしてますが・・エブリバディは如何に??
なんにせよ、パソコンなり携帯から「2ちゃんねる」を見たり、
書き込んだりする事が出来ない状況に「シナさん」があるのは事実でしょう。
このまま待つのもいいですし、この機会にルールの改正をしてもいいかもしれません。
僕は不精なので、(ほんとは)そんな事どっちでもいいのですが、、、。
ただ、シナさんの身に良くない事が起きているんじゃないか、とそれだけが心配で気掛かりです。
早く元気なお返事ください。>シナさん 「もうちょっと待って」でいいですから・・。
506 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/26(木) 01:18:06 ID:X+uBqxma
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋ <…うわ、いきなり不安になってきたよぅ。
(;´・ω・) シナさん大丈夫?無事?何か書き込んで!
c(,_U_U
507 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/05/26(木) 03:45:59 ID:dihOi0El
大変お待たせしました。事情により大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
>>486 雪の上に溢れるように振り注ぐ太陽光の「熱」を、詩作のインスピレーションに重ねた雄大な世界。
空間が広くあかるくて、心惹かれます。
もうひとつ、この世界が深くなるポイントがあるとすれば、4連目の心情描写がそれであると思います。
それまでの世界を中心とした描写から転じての「慕情」「涙」、これがもっと迫ってくるような書き込みがあればよかったかと。
今は少々これらの語句が浮いている感じがします。
最後の、詩を書く主人公の視点への回帰が、描いた世界をそのままに良い締めくくりとなっていると思います。
>>487 飾りのない、しみじみとした詩ですね。
2連目から3連目にかけての移り変わりが、少しスムーズでなかったたように思います。
たんぽぽの野原、電池、時計、それぞれいいモチーフで、余計な説明無しにぽんと置いてある感じが好きなんですが、
もう少し効果的に置いてあげて欲しかった気もします。少し放りっぱなしな感じがあるので。
>>488 疲労がもたらす諦観、本物の絶望のように思われて、底に残っている「熱」。
全体の疲れたムードにもかかわらず、最後の数行に、生きる上での強い意志が感じられます。
冒頭の説明っぽい口調が少し気になります。
>>489 温度の対比によって表される、空間的距離と感覚的遠さ。
488と同じく一人称の文の難しさだと思うのですが、二連目、出来事や心情の羅列が単調になる部分があります。
三連目のストレートな感情は現実感があって効いてます。
ここで、想像する先にもっと自分をひきつけていればずっと鋭くなるし、最終連も生きてくると思います。
508 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/05/26(木) 03:46:50 ID:dihOi0El
>>490 時間が止まったような世界。命としての熱。「信じられない」「嘘みたいだ」という言葉にリアリティがあります。
この詩で惜しいところは、主人公が見聞きしているものが多く描写されず前提になってしまっているところかと思います。
「私にはない」どのようなものなのか?とか、赤ちゃんの様子ももう少し描写が見たかったです。
>>491 熱と冷の逆転。
この感覚は斬新で面白いと思いますが、読み手を共感にひきずりこむには「ここちよい」では足りない気がします。
>>492 世界の始まりを描写している、ある意味思索的な詩ですね。
「生命とは何か」に迫れそうです。「何もない世界」に何を見るか。壮大なテーマをいかに手の中の暖かさに持ってくるか。
意味づけがもっと欲しい。
>>493 おもしろいです。発熱時の精神状態こんなですよね。
一つのものの細部にまで囚われて延々考え続けたり、変な方向へ飛んだり。
発熱の感覚を直接書くわけでないのに、状態が伝わってくるのが上手いと思いました。
>>494 自分を客観的に見ようとしていながらそうしきれていないという印象がありました。
気取りや気負いのようなものを除いて、素直に書いてみるのも良いのではとも思います。
例えば、魚になって太陽へという印象には惹かれるものがありますが、この感覚を言うのに電卓を出してくる必要はなかったのでは。
>>495 言葉に生気があって、実際に感触がある詩です。温度がメタファーになっているものを、直に触っているような。
愛着のこもった観察からくる説得力のある描写と淡々とした喪失。
間の使い方が上手いと思いました。
509 :
シナ ◆CinnaL4kxA :2005/05/26(木) 03:47:43 ID:dihOi0El
審査です。今回の優勝には、
>>493『北へ向かう』を選ばせて頂きたいと思います。
読んでいて面白かったのと、テーマの使い方が工夫されていて創意が感じられました。
以上です。遅くなりすみませんでした。
510 :
雨@携帯:2005/05/26(木) 07:11:27 ID:KlWvvbB0
495書きましたー。
シナさんが無事ならOKだよ〜。
511 :
名前はいらない:2005/05/26(木) 16:05:00 ID:AxQX0q21
はい意味不明。しなとかいったいなんなの?!
評価とかできるうつわじゃねぇし。評価が意味不明
512 :
名前はいらない:2005/05/26(木) 16:53:32 ID:azHr5cD9
かなしいね 人は評価で生きるのか?
選ばれなくても いいじゃない
だって 人間だもの
>>509 シナさん。お忙しい中評価ありがとうございました。
ご無事でほっとしています。良かった。良かった!
「北へ向かう」を書きました。
シナさんありがとう!
と、いう訳で、早速ですが、お題を出します!!
お題は・・・・
「 は み だ し 者 」
宜しくお願いします!!
516 :
名前はいらない:2005/05/26(木) 19:53:09 ID:AxQX0q21
ちなみに言っとくけど俺は詞かいてないから。残念でした
評価で生きてるんじゃないの?学校の成績でたいていの場合将来決まるし。会社でも評価されるし。
最後かっこつけてだって人間だもんとか言ってるけど意味不明だから。人間は評価されて生きていくのわかるかい?
517 :
名前はいらない:2005/05/26(木) 20:01:57 ID:HmF5c3lH
シナさんのは誠意のある評価ですよ?
なんでつっかかるんですか?
値しないって言っても
このスレのルールは
前回チャンプが評価するわけだから
前回選ばれたんだから評価するに値する人物だって事になる
それに評価批評してもらえるだけでもありがてぇことだよ
他人の作品をじっくり読むのだけでも
難しいことだもの
本当にすみません、言われていること全てもっともです。
お恥ずかしいですが正直なところ不調に陥って、思うように詩が読めなくなっていました。
精一杯やったつもりですが、評価に不満がある方には本当に申し訳ないと思っています。
昨日はレスを読む勇気がなくブラウザの更新しないまま書き込んでしまい、
ご心配かけていたのに答えもしていなかったのは重ね重ね申し訳ないです。
こういうことは二度とやりません。
>>508 シナさん
評価ありがとうございます。
おっしゃる通り伝えるもののない詩でした。
精進していきます。
>>514 鍵盤さん
おめでとうございます。
最後の一行、とても好きです。
520 :
名前はいらない:2005/05/26(木) 21:53:40 ID:wxtN5VeH
『牛肉〜そして、ビフテキ』
俺が好きなの牛肉なんだ
豚じゃねぇ!
鳥じぇねぇ!
ましてや羊はねぇ!
一度は馬刺しに浮気もしたけど
やっぱり牛が好き!
俺が好きなのビフテキなんだ!
カレーじゃねぇ!
カルビじゃねぇ!
ましてやコロッケはねぇ!
一度はマックに浮気もしたけど!
マックは牛じゃねぇ!
>>518 シナさん。
ご自分を責めなくても全然大丈夫ですよ。
詩を書き込まずにヤンヤ言うのは荒らしと一緒。
気にしないでいいですよ。かる〜く流せばオールOK!ですよ。
かる〜く行きましょうよ。かる〜く・・・ねっ!
>>519 ありがとうございます!今回もネタっぽくなってしまった・・・申し訳ないです。
今読むとやり直したい所てんこ盛りです・・恥・・。
今回のテーマ(難しいかな??)での
容量少な目さんの詩・・・お待ちしています!!
(某スレでお会いした事ありますよね・・??たしか・・・たぶん・・)
「シティジパングワールドスペースマン」
一攫千金げにまっこと面白き男
実直すぎるバディ、ハツ、ブレーン
損得換算するジパング and ザ・ワールド
バット生き方一つ芯通してアズユーライク
無頼が寄り付くハエトリ紙
ビコーズカモネギカモネギ
でもね、左曲がりのダンディーも右曲がりのセレブレディも
猪突猛進止められずに男は壁に額をゴンゴゴン
あっぱれ一攫千金げにまっこと面白き男
あっぱれ一発千金げにまっこと面白き女
真実現実二の次三の次
愛くるしい心意気買ってやってもらってやって
ライアー得するノットライアー損するジェネレーション
少数派の定規野郎がアウト・オブ・ワールド
たったそれだけそれだけの事
ならず者は笑うよ人生面白おかしく
だけど正直者も笑うよ真面目に実直に慎ましく
アイハブグッドアイディア
全部愛そうじゃない 全部許そうじゃない だってしょうがないじゃない
523 :
名前はいらない:2005/05/27(金) 18:58:25 ID:o9SyhfWo
しなごめん
スレ汚しまで申し訳ない ごめんなさい
ありがとうございます
保守
526 :
名前はいらない:2005/05/28(土) 20:08:53 ID:OIVqak2V
『昼下がり』
午睡から醒めると、風が止んでいた
微かに汗ばむ胸元。
隣には
だらしなく寝相の乱れた、いつもの君。
トランクスの裾から
たらん、と零れた陰茎。
汗の匂いに、ほんの少し欲情しそうになる。
手元に有った金魚の団扇で
ぱたぱたと風を送ってみたら
ころん、と君は寝返りを打った。
もう少し寝よう、と
隣に寝転んで
突然泣きそうになる、そんな自分に驚く。
そんな、午後。
527 :
名前はいらない:2005/05/28(土) 20:41:10 ID:Hkr/mD+G
あげ
528 :
名前はいらない:2005/05/28(土) 22:06:46 ID:sJLIYCUa
「はみだしリーマン」
あいつは噂の はみだしリーマン
いつもどこかで はみでてる
今日はでっかい商談あると
鞄を持って家を出た
ローンの残った一軒家
見上げて ため息 やつれ顔
朝は公園 鳩につつかれ
昼はパン屋でミミをもらい
夕日を背負って帰宅する
嫁には邪険にあしらわれ
させられるのは 未だに慣れない
ビデオの予約 失敗しては怒鳴られる
娘が言うには 「お父さん
今度の木曜 会議ある?」
「ないよ 早く帰ってくるよ」
「じゃあ パチンコにでも行っていて
その日は彼氏がうちに来るから」
薄くなったね バーコード
はみだしリーマン
ほんとはお仕事 やめていた
月一回の給料は 退職金から少しずつ
涙こぼれる はみだしリーマン
いつもどこかで はみでてる
529 :
名前はいらない:2005/05/29(日) 00:05:04 ID:Y7S3xTYa
ハ /ヽ
/:::::;ゝ--ーー- 、./:::::|
/-‐''" ヽ::::|
/ ノ ヽ| <あと6作品募集中ですよぅ。
| ● ヽ |
l ''' ● l
`、__ (_人_,ノ ''' ,/
/`'''ー‐‐─‐┬''''"´
l / |
`ー<. /"''V"ヽ
`ー-{___人__ノ
530 :
名前はいらない:2005/05/29(日) 00:33:49 ID:MKK6X8zR
「私が死んでもこの世界は終わらない」
私が死んでもこの世界はいつも通りの日々を送る
朝、学校に行く子供、出勤する人達
昼には何を食べようかと友達と言い合う女子高生
夜遅くまで仕事をして帰ってくる人もいればそれを家で少し心配しながら
待っている人もいる
こういった日常生活が何も変わらず送られる
そしてみんなが何も変わらない毎日を幸せだと感じずに送り、
その中で楽しみ悲しみ、苦しみながら生きていく
そういった世界の中から私は姿を消す
そして忘れられていく
私はそれが怖い
みんなの記憶から私がいなくなって、
そういえばあんな子もいた
なんて言われて忘れられていく
私が死んでもこの世界わ終わらない
「家」
はみだし者の描いた文明が
子宮の稜線をまたぐ
人の砂漠
金色の骨
俺は千年の放浪を
苔むす墓の中で迎える
手は伸びるか
ニ百億の手は伸びるか
その先で凋落するものは何か
されこうべは削りたての梁に腰かけて
ハーモニカを鳴らす
はみだし者達の喉奥は
もはや
脈打つ黄道光をいじらしく掃くだけだ
「エレミヤ」
寂莫の 幕屋出ずれば
紫の 雲の林に
導かれ 御空仰ぎて
すすぎけり 心の芥
バベルの驕り 何かある
不義の栄えは 草の露
風吹かば消ゆ ただ空し
まことの法は 大盾小盾
獅子も侵さぬ 避け所
金の炎に 耐うがごと
心を尽くし 身を致し
保つ甲斐ある 法を求めよ
「思い出」
歩くとき、
なぜか右手右足が同時に出るきみは
まあ、どこにいたって浮いて見える。
そんな分かりやすい理由で
はみだし者
いち、に、いち、に、と行進の練習、なのに
どうしてきみはそこで にてんご があるわけ?
ああ、ずれてる、ずれてるよ、
となりの人が迷惑げだよ。
うつってる、どんどんうつってくよ、
いち、に、、、いち、に、、、
なんだよ、スキップになってる、このクラスみんなでスキップしちゃってるよ、
まあ、汗かいちゃって、まあ。きみ、天才なんだな、居残り特訓だな。
行進の練習なんてさ、うそついてさぼっちゃえよ。
先生、ぼく、あの日なんです。
そうか、おまえのあの日がどの日だか、先生、知らないけれど
おまえみたいなやつ、きらいじゃないよ。でもな、
ブルマは履くな
はみだしてるぞ。
534 :
名前はいらない:2005/05/29(日) 20:49:36 ID:Y7S3xTYa
∧ ∧
(´・ω・)o,..,,,,_ …あと2作品ですよぅ。
/ つ/ ,' 3 `ヽーっ
し―-,l ⊃ ⌒_つ )))
`'ー---‐'''''"
メガネボーイズ
金属バッドに歪む太陽
忘れられた白球が泣いてる
サイダーに焦がれる毎日と
藍色に靡くセーラー服を
交換するべく僕は繋がる
光を纏うカーテンの魔力
抱かれてみたいと思う気持ち
紙飛行機に乗せた無重力
漂う意味を知るはずが無い
上の空の青はどうしてこんなに綺麗なの?
素晴らしき泥のような
虹色の水溜りに溺れる
分けて欲しい
啜る水の喉越しを
分かって欲しい
水道水だと
「お料理」
とんとん とんとん
かち ぼぼぼぼぼ
ぐつぐつ ぐつぐつ
ぐにゅっ
僕は言ってやった
このはみだしもの!
537 :
名前はいらない:2005/05/29(日) 21:51:18 ID:Y7S3xTYa
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋
(´・ω・) <はい、審査開始ですよぅ。
/ o
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T | l,_,,/\ ,,/l |
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
了解です。しばしお待ちください。
>537
崖っ淵ですね・・・。・・・が・・・ガンバロっと・・。
「はみだし者」ちょっと難しいお題だったでしょうか?
仕事中にブルーハーツの「too much pain 」が頭の中で流れていたので
なんとなく、このお題にしました。
このお題、どの視点で見るかが問題になってくると思います(書くに当たって)。
「はみだし者」自身の視点でみるか、コミュニティー(枠)から「はみだし者」を見るか
客観的に(あるいは傍観者として)「はみだし者」を捉えるか。
さてさて、ゴタクは置いといて、、、、
なんにせよ
はみだしっぷりの見事な作品を優勝に選びたいと思います。
>>520 「牛肉〜そして、ビフテキ 」
面白いなぁ。僕はこういう作品は好きだなぁ。
「はみだし者」というよりも、江戸っ子の頑固さを感じたなぁ。
『ぬるい風呂にはへぇらねぇ!』みたいなのを。
「マックは牛じゃねぇ!」にドキッとしたけど、
それは昔、食用ネズミの肉を使っているバーガー店があるっいうて噂(流言?)を
思い出したから。
マックは100%牛肉を使っているでしょう。僕もよく食べるし。
(もちろんそういう意味ではないと思うけど・・・ね)
牛肉への熱い慕情を感じました。
>>522 「シティジパングワールドスペースマン」
カタカナ英語が散りばめられた、暴走する思想ですね。
「ノットライヤー」に笑った!
改行して連を作って欲しかったなぁ。ちと読みにくいっす。
最後で暴走が失速して墜落(帰着)するのが惜しいなぁ。
一気に何処までも突き進んで欲しかった。
>>526 「昼下がり」
はみだしてますねぇ。ちゃっかり、くっきり、ひょっこり、と。
迷いなくストレートに「陰茎」、はかなり好きです。もうここから目が離せません。
頭の中で「陰茎」「陰茎」・・・と、まぶたの裏で合唱しています!
でも、個人的に「泣きそうになる」は葉っぱ一枚で隠して欲しかったなぁ。
最後はそこに流れる風(作者の心の風)を一吹きして終わっても良かったかなぁ。
ちょっと客観的に落としていて、今までのつんのめった読み手の感情が足蹴にされた感じがしました。
ちなみに僕はボクサーパンツ派です。←関係ない。
>>528 「はみだしリーマン」
「はみだした」と言うか、ドロップアウトですね。しみじみしてしまいます。
七五調でコミカルに「リーマン」の侘しさを描いています。
が、でも、ちょっと七五調が乱れたりして(中盤)いまいちリズムに乗れない感じがしました。
([発音としての]「は」が多かったかな?)
個人的に朝、職場に向かう際、(時々ですが)自販機でカップ酒を買う50代半ばの
「リーマン」風の男の人に出会います(スーツを着て、それでいて、嬉しそうにお酒を仰いでらっしゃいます)。
なんだか、その人を思い出して、切なくなってしましました。
その人はもしかして、この「詩」のような境遇にあるのではないかと・・・。
あ。また関係ない事を言ってしまった。ごめんなさい・・。話を戻します・・・ね。
ええ〜っと、さすがに「パン屋でミミをもら」うのは行き過ぎかなぁ。と思います。
30円で売ってます。僕の近所のパン屋さんでは。でもさすがに。買う勇気はないけれど・・。
(また関係ない事を書いてしまった!!ううう・・・・・ごめんなさい。)
>>530 「私が死んでもこの世界は終わらない」
「詩」としての魅力は薄いと感じました。
でも、僕は作者さんの気持ちはよく分かります。
どこへ行っても自分は受け入れてもらえない。たとえ自分が死んだとしても「世界」は変わりなく日常で
自分が生きた証など、人の記憶の中にしかなく、それすらもいつしか忘れられてしまう。と。
その恐怖。自分への不甲斐なさ、もっと輝きに満ちて生きたいという願い。
でも、これは「はみだし者」ではなくて『疎外者』や『除け者』の感情だと思う。
>>531 「家」
某スレではお世話様です。
さて、詩の寸評をしたいと思います。(失礼ながら・・・・お許しください)
ううむ。「はみだし者」がやけに他の文体から浮いている気がします。
暗喩のオンパレードなので、僕なりに解釈してみたいと思います(が、間違っていたら申し訳ないです)。
「子宮」は『生命』、「稜線」は『時代』。「人の砂漠」「金色の骨」は『歴史(負の歴史)推移・遺跡的価値』。
(ちょっと中略)「2百億」はさすがに分からない・・・。「削りたての梁」は『新たな時代・その律・法』。
「脈打つ黄道光をいじらしく掃く」は『生命の現象(不可知な)を元の状態にする・綺麗なものへと変える』
・・・かな??
僕の脳細胞は貧弱かつこじんまりとしているので、この「詩」を理解し、さらに感銘を受ける所までには
ありつけませんでした・・。ごめんなさい。全ては僕の頭の細胞が悪いのです。申し訳ないです。
>>532 「エレミヤ」
「エレミヤ」調べてみると、旧約聖書の預言者さんらしいですね。
(もちろん僕は知りませんでした。高校の時に新訳は読みましたが・・・でも、今は忘れた〜)
で、普通に「詩」として読むと、古文なのですか・・・(汗)。
僕は高校時代古文は赤点ギリギリでした。
でも、、、ちょっと文法間違ってるような・・・気がほんのりします。
「何かある」って所と他にも・・・。
でもそれ以前に僕は「詩」とは全ての人のものであると考えます。
「詩」が有識者やインテリのみの娯楽物である事を嫌います。
僕は「詩」とは人間の心の現れであり、その表現と考えます。
なので、この「詩」は作者さんにおいては「詩」なのかもしれませんが、
僕には意味不明な言葉の羅列に思えてなりません。(あるいは作者さんの見栄っぱりの鰓の切っ先にしか思えません)
申し訳ないのですが、僕は、理解出来ない「詩」に感動したりする事などありえません。
(もしも著名な詩人の詩であってもドイツ語で書かれていたら読めないもんなぁ〜)
せめて、頭の悪い僕にもでも分かる言葉で、その世界を描いてもらいたかった。申し訳ないです。
>>533 「思い出」
たぶん学校の「思い出」でしょう。
そこでちょっと発達の遅い(あるいは知的障害の)トモダチの事を歌っているのでしょう。
学校とは奇妙な空間で、いろんな人が一緒くたに生活をしているから当然「はみだし者」も存在する。
そういえば、社会に出てからは知的障害の人を見ていない。出会うとしたら、電車の中くらいで、
なぜかみんな煙たそうな顔をする。あの頃ってもっと楽しく仲良くしてたじゃん??ってのがこの詩の
真意なのかもしれない、と勝手に解釈してしまいました。
「スキップ」になるのは傑作!最後は「ブルマは履くな」の寸止めでよかったかも・・・。
>>535 「メガネボーイズ」
うううん。切ないねぇ。
青春のひとコマ、ひとコマのスライドだねぇ。
若干表現に『ん?』と思う箇所もあるが(「交換すべく僕等は繋がる」「上の空の青」
「素晴らしき泥のような」)、全体的にトーンが統一されていて
感情移入しやすかった。このテーマで初めての「はみだし者」からの視点ですね。
疎外されているのではなく、枠に入れないで(枠から飛び出て)
諦めまじりな感傷が覆い被さる目ン玉が見た景色なのでしょう。
短い詩の中に贅肉が付いてるのが気にはなるけど、キチンとテーマを見据えた点は評価したい。
そして、なにより題(「メガネボーイズ」)がいいね!
>>536 「お料理」
うお!なにが出たの?「ぐにゅ」ってさぁ?気になる〜。
火を点けるのが面白い!
ちょっと難しいお題だったようですね。申し訳ないです。
僕は随分と昔から、団体行動や、集団生活が苦手で、「枠」に入ったり「グループ」に
身を置く事を拒否してきた、と思います。
なので、ブルハの「はみだし者」というフレーズが
気に入ったのかもしれません。(と、言い訳して、ごめん・・)
意外に「はみだし者」からの視点が少なかったのにはビックリしました・・・。
・・・で、審査します。
今回良かった作品は・・・・
正直、ピカイチはなかったです。(僕の中では。)
でも相対的に見ると、(と言っても、僕の判断基準ですが・・)
「昼下がり」「思い出」「メガネボーイズ」が好みです。
この3つをフルイにかけたら・・・・。
「昼下がり」が残りました。
感情を上手く入り込ませた仕上がりと、キワドイ表現が背骨を撫ぜました。
(個人的に「メガネボーイズ」を準優勝にしたいです。←個人的に)
では、
>>526 「昼下がり」の作者さん。次のお題をお願いします!
>>540 鍵盤さん
評価ありがとうございます。
「はみだしリーマン」書きました。
もっと自信を持ってはみださせたかったなぁ、と
今更ながらちょっと後悔。
某スレ・・・というのがどこかはわからないですが、
鍵盤さんとはよくすれ違っていたりする気がします。
>>526さん
おめでとうございます。
真っ直ぐなはみだし方・・・だと思います。
率直に言葉にできる強さが羨ましいです。
>>533「思い出」書きました。
鍵盤さん、丁寧に指摘してもらって勉強になりました。
いやあ、作中できみといってるのは私のことなのでした。
ぼくだとちょっとべったりきすぎるかと思って。
526さん、おめでとうございます。ぱたぱたと風を送る連がとても好きです。
>>535「メガネボーイズ」書きました。
イメージは、シンクロの出来ないウォーターボーイズです。
>>541 丁寧な読解ありがとうございます。
いや、酔っ払った勢いで5分で書けたのが嬉しくて投稿したんです。
特に暗喩だとか深い意味は無いと思います。俺自身も分かりません。
恐縮するのは俺のほうですよ。貧作でごめんなさい。
評価お疲れ様でした。
>>526さん
おめでとうございます。俺もこういうの書けるようになりたいっす。
輪郭の鋭い水彩画ですね。
548 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/05/30(月) 23:52:00 ID:haNe55u6
,,,,,,,,,_ 526書きました。
ミ゙6;;;;‘ 宀) 鍵盤さん、お疲れ様でした。
) (´・ω・) …飛び道具、だったのかな(汗)
/=(ノ ミ
|= | 個人的には、
>>535さんの詩が好きです。
ノ= ノ
∠,,,,ノU"U それでは。次のお題は…【自嘲】で、お願いします。
割愛トレイン
擦り切れて角が取れた無色透明ルービックキューブ
意味が無いけど遊び出したら止まらない パチパチパチ
満場一致の拍手 無数のシャッター音
さよなら君の睫毛 パチパチパチ
君は私の台詞にいちいち泣いた
あの言葉達は全部借り物だったの
自分の物にするのは至極簡単だったの
借りた言葉をトイレに招いて鍵を閉めて
壁と私の胸の間に言葉をきつく閉じ込める
言葉の歯を舌先で抉じ開けて舌を捻じ込んで
言葉の輪郭をつかず離れず掌の中心で撫で回す
膨らんでしっとりはり付いた言葉に指を差し入れる
言葉が熱いのか私の手が冷たいのか解らなくなるから
「優しくしてくださいよおぉきちんと僕を返してくださいよおぉ」
押し潰した言葉の呻き聴いて揺れに合わせて上手に腰を振りながら
仕上げに私が泣けば良かったの
車窓から
崖に爪を食い込ませぶら下がる猫を見た
猫に手を差し伸べる少年を見た
少年の手を引っ掻く為に猫は爪を手放した
落ちていった猫と少年の泣き叫ぶ姿を見た
私は型押しガムで遊ぶ ゴトンゴトン
達成感と甘さ刳り貫いて噛んで
味が消えない内に飲み込んで
ゴトンゴトン
550 :
Cコン ◆xZLF5v1eYM :2005/05/31(火) 13:06:33 ID:7J/M2ciu
よーーーっし参戦すんぞボケ
その前に「自嘲」の意味を調べんぞボケ
&ー&ー&ー&ーアンドーアンドー にん♪
&ーアンドーアンドーアンドー&ー&ー にん♪へい!
551 :
1:2005/05/31(火) 18:31:40 ID:0eFKCOQl
「俺を見ろ」
俺は世界一の殺し屋だ
しくじったことは一度もあるわけないね
日本中の植物の名前を全部というかほとんど知っている
だから山に潜んで何日でも生きていられる
食える野草の種類も知らない奴なんて何も考えずに生きてる証拠だね
殺し屋に一番必要なものは知識と知能なのさ
公衆の面前でもし知らないことに出会ったら
俺ならスーツの裏側に仕込んだ爆弾で自爆するね
俺は世界一の殺し屋だ
一番好きな人はもちろん自分だ
しかしそんな俺でも恋はするね
自分の次に好きな女が出来て
そいつももちろん俺にメロメロといきたいんだが
「お前のこと恋人にしてやってもいいぜ」っていったら
「ハゲ嫌い」って答えやがった
「これはハゲじゃない。剃ってるだけだ」って訂正したら
向こうも「ごめんなさい。あんたの全てが嫌いなの」って訂正しやがったから
俺はそのまま国道へ出てダンプ七台巻き込んで自爆したね
全治二ヶ月の重傷負ったよ
退院してすぐに世界一の殺し屋再開したけどね
552 :
2:2005/05/31(火) 18:32:35 ID:0eFKCOQl
なぜこんな話をお前にするのかって?
さぁなわからねぇ
ポエム大会で「自嘲」ってお題が出たからかな
でも勘違いしないでくれ俺は自嘲なんかしてるわけじゃない
俺はプライドの塊だ
俺を嘲る奴はその場で殺す
自分だって殺す
あぁそれで自爆したの? とか思ったならお前殺すぞ
俺は自分で自分を嘲るような奴は大嫌いだ
歪んだ口元を見ただけで殺したくなる
俺には自嘲なんてないね
あるのは恥だけだ
それと自爆だけだ
人間パーフェクトになったらもうそれ人間じゃなくて神だからね
ゴルゴ13なんてあれ親しみにくすぎるからね
あぁなんだか喋りすぎてしまったな
俺の話ばかりしてしまって済まない
今度はお前のことを話してくれないか
内容はなんでも聞いてやるが
口元歪めやがったら即射殺するからな
マンションの非常階段
忍び込んで見る僕の街は
夕日に血塗られ
やけに 綺麗で
僕は膝をあごにくっつけ
飛行機が行過ぎるのを
余った視力でぼんやりと見た
僕なんて このまま赤に溶けて
消えてしまえばいいのに
大袈裟な裏切りと無関心が
さよならの風船を飛ばし
風を呼んで 雲を導き
僕のひとりぼっちを
コンクリートに貼り付け
ちょっとお辞儀をして 消えた
百回憎んだ僕の街
百回恨んだ僕の街
僕はもう諦めたよ
千回分も諦めたよ
喉の奥で赤ん坊がむずがる
僕のちいさい赤ん坊がむずがる
泣いてるのかい?
いないないばぁをしてあげるよ
たかいたかいをしてあげる
欲しいものは何でもあげる
キリンさんかい?ゾウさんもいるよ
どうしたの?なにが欲しいの?
マンションの非常階段
忍び込んで見る僕の街は
夕日に血塗られ
やけに 綺麗で
僕は 笑った
555 :
名前はいらない:2005/05/31(火) 22:44:53 ID:qJHVuRuU
なんだかチョット照れくさい
夜中に布団で思い出す
昨日のあいつにあの場所で
語った台詞がぶり返す
戻らぬ時は壊れた物ぞ
残った記憶は鮮明に
真綿の首吊り
うつ伏せのまま
顔が熱くなる
もう何も浮かばない
もう何も考えられない
行き詰まりの自我は
苦笑を誘う
寝返り打ちすぎ
転がり続け
もう3時半
556 :
1/2:2005/05/31(火) 23:17:12 ID:SCu3k7YU
「 」
レポートが真っ白な顔で笑いやがる
まだ手つかずじゃねぇか
あと2日でどうやるんだ 嘲り笑う
ああそうさ やってやるさ 睨みつける
紙という宇宙空間の中にまだ星はない
真っ白な世界をいくら睨んだどころで
そこに何かが生まれるわけではなく
神による創造も未だ果たされてはいない
ビッグバンを起こしてやる
なんとしてでもやり遂げてやる
その気迫だけが
星のない銀河の渦から最果てへと
遠心力に負けるままに吹っ飛んでいく
557 :
1/2:2005/05/31(火) 23:17:52 ID:SCu3k7YU
あと2日しかない
虚空に広がる可能性の前に
うち崩れていく上と下のまぶた
原始宇宙よりも混沌とした
インスタントコーヒーを飲んだところで
記憶はついえている
気づけばもう最後の日になっていた
空白の悲鳴のようなけたたましい笑いが
戦乙女の見下した嘲笑が 諦めの境地へ誘おうと
この首をロープで結び 犬のように引きずっていく
負けるものか 宇宙の創造はできなくとも
やるべきことは 記号の羅列
わずか数十万の中からの 取捨選択と再配列
やり遂げた暁には酒の香りに包まれながら
うろんな目をして 微笑んでやる
睨み続けていた目を手元に落とす
参考資料 読んでない
数値の整理 やってない
558 :
侵話:2005/06/01(水) 00:05:29 ID:wV9/S5iv
連作です、はい。
『負に遠吠え』
夏休みが終わり
「卒業」という
無意味な血統
その愚かさに気付き
学を放棄した高校二年
履歴書だけで採用される
名門のブランド
それを捨てた今日を
悔やむ日はこないだろう
夢は崩れ落ち
また夢を抱いて
一足早く春を迎える
一人の時は
生きる意味だとか
人の価値だとか
あての無い答えばかりにものふけて
黒を白に塗り替える
力を欲しがった若き罪
559 :
侵話:2005/06/01(水) 00:06:24 ID:wV9/S5iv
同じ夜を過ごした友人達は
いつの間にかスーツを着て
ちゃんと飼われていた
馬鹿だと語った血統書付きで
夢は崩れ落ち
何度目かの春
足取り重く公園へ向かう
独りの時は
夢は何だとか
馬鹿は誰だとか
簡単な答えを知らないふりして
今日もお洒落な桜達を
遠い目で眺めたりして
汚れた作業着で煙草を捨てる
野良犬は俺だけで十分
野良犬は俺だけで十分
何もしていなかった
心が少し空白の風を送った
空はいつもの空なのに
いつも違うそらなんだね
空は血なんかじゃない
空はもっと広いんだ
空はもっときれいで
沢山の色を持っているよ
561 :
あえて匿名:2005/06/01(水) 00:22:18 ID:wV9/S5iv
え。コテふせてないとまずかったですか。
562 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/01(水) 01:40:55 ID:W2tfw9xF
>>561さん(あえて匿名でw)
何も問題有りません。名前の規定は無いですよぅ。
…で、さ。今、7作品ですよね?ね?
あと(多分)3作品募集中ですー。
「不問に処す」
嘘付きと呼ばれる僕は嫌いなのに
頭に浮かべる前にこの気持ち他人だなんて
受け入れられないよ
その場しのぎに手を会わせても
疑い方を知れない
背景しか造らない人混みの中で
躊躇って終了ブサーが鳴った
しくじった
いつもより少しだけ早い朝
職場に向かう途中のコンビニで
缶コーヒーとメロンパンを買った
貧乏くさいメニューだと
あなたはわらうだろうか?
秋風が吹きぬけるベンチに座り
むさぼるようにそれを食べる
夢も希望も何もない
格好わるいぼくの姿に
あなたは何をおもうだろうか?
こんなぼくでも
いつか どこかで また あなたに
会えたらいいと考えている
缶コーヒーをひとくち啜る
ため息が出る
メロンパンをひとくち頬張る
今日も一日がはじまる
毎日を生きるのに必死で
大したことを考えてるわけじゃない
缶コーヒーとメロンパンで幸せになる
ちっぽけな人間だと
あなたはわらうだろうか?
朝から晩まで自分を殺し
家に着いたら泥のように眠る
夢も希望も何もない
そんなぼくの毎日に
あなたは何をおもうだろうか?
こんなぼくでも
いつか どこかで また あなたと
話をしたいと考えている
メロンパンを一気に頬張る
鼓動がはやまる
缶コーヒーを一気に飲み干す
今日も一日がはじまる
衝動にかられても
自分の手は汚さない手段を導き
他人に押し付けるのが彼の基本
自虐的を装っても自己愛は人並み以上
競争心、対抗意識は剥き出しの癖に向上心はまるでない
口癖の「面倒臭い」とセットの言い訳を
今日も私は浴びせられる
私の首にかかる太い指
刻むのと壊すのは
自分のみに与えられた特権だと
自意識過剰は言った
欲と不満のど真ん中を貫いて
生き延びる人間 彼
それに寄り添う人間 私
567 :
名前はいらない:2005/06/01(水) 13:53:39 ID:1BGHbT/F
ヘヘ
(・.・) 10作品揃いました〜
゜(_)゜ 審査開始ですよ〜
`
568 :
雨@携帯:2005/06/01(水) 14:40:08 ID:rkJHEGWi
了解しました〜。
少し時間を下さいませ〜。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::: , ,、 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::: i! ,ノミ :::::::::::::::御免なさいごめんなさい
:::::::::::::::::::: !i r' ミ :::::::::::::もう少し待って下さい〜(泣)
::::::::::::::::::::::::::: ヽ('A`)ノノ` ::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: ( ) :::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::: ヽヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::
御免なさい、本当にお待たせしました。
えーとですね、この数日、ちょっと考え事をしていました。
別のスレッドで指摘された「ポエム大会で選ばれる作品の傾向」について。
こう云うのが良い作品だ、と固定概念が出来上がってるんじゃ無いか?って。
で…何日かを無為に過ごした後に到達したのが、これ。
『知った事じゃ無い!』
私には私の解釈しか出来ない、たったそれだけの事でした。
立派で公正な審査は立派で公正な誰かに任せる。
私は私の独断と好き嫌いで宣言する。一人の読み手として。
…長々と済みませんでした。では、行きます。
>>549さん。
これは…もう、大好き。言葉を手込めにする連など、実はテーマ作に名を借りた
私への皮肉じゃ無いのか?って位に痛くて刺さる。でも明日思い出すのは多分「形押しガム」。
何にせよ、ポケットに入れて自戒の為に持ち歩きたい詩、です。
>>550さん。
いや、審査対象じゃ無いんだけど、好きなんです。にん♪ヘイ!
>>551-552さん。
あはは、私だったら1000回は自爆しなきゃ(笑)うん。深い自省の伴わない
表面だけの「口元を歪める」自嘲なんて、確かに射殺に値するかも。
いいなぁ、この勢いと疾走感。
>>553-554さん。
紅くて切なくて痛い、完璧に仕上がった作品ですねぇ。
只、破綻しても良いからもっと生臭い言葉も欲しかったな、と贅沢を言ってみたり。
赤ん坊の連が格別に切なくて好きだなぁ。
>>555さん。
なんか、可愛いなぁ。【自嘲】の持つ寒さ、とは相容れないんだけど、
青くて渦巻いた熱量が溢れてて、あーもうこっちまで悶えてしまいそうだ。
「もう3時半」、この一行で獲得したリアルが効いてる。
>>556-557さん。
真っ白なレポート用紙が誘う、宇宙スケールの創造絵巻…って、おい。
見事な程の空回りっぷりに笑わされる詩、ですね。他人の悲劇は面白いなぁ。
オチの3行が寒くてサムくて、あぁこれぞ自嘲な感じ(笑)
>>558-559さん。
…野良犬にプライドは無いの?なんて余計な事が気になってしまいました。
うん。構成も流れも綺麗にまとまっている分、肉体労働者は負け犬だと定義された様で
ちょっと??な感じ。まぁ、只の難癖付けなんですが。
>>560さん。
爽やかな風を感じる、優しい詩、ですね。
…って、何処にも「自分」が出てきてないよ?
テーマからの飛躍はいいけど無視は勘弁して下さいな。
>>563さん。
自嘲、と呼ぶには早い、生の感情ですねぇ。明日、同じものを書いたなら
テーマに近づくのかも。何処に自分を置いて、どの角度から自身を眺めるのか。
自分を嗤う、って作業も多分その一つなんだよね。
>>564-565さん。
あなたは私の食生活を知っているのデスか?!メロンパンは朝食に最適。
…うん。自分を嗤う事と希望は、矛盾無しに成り立つんだよね。暖かい詩、ですねぇ。
幸せの意味、か。
>>566さん。
ぅえ、嫌な奴。同族嫌悪、なのだな。自分のことを描かれている様で鬱だぁ。
なんか共依存のケースワークを見ている感じで、詩を読んでる気がしないですよ。
言い訳を口にするのは控えよう…変に反省させられたりして。
573 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/05(日) 09:58:58 ID:Dq9gLl8j
【自嘲】、ってテーマを選んだ以上痛い思いをするのは覚悟してたんだけど、
考えていたより遥かに痛かったです。タコ殴り状態でKO寸前… orz
で、特に痛かったのは
>>549さん、
>>553-554さん、
>>564-565さん。
もうどれも好きで選べないんだけど、やっぱり優勝は一作だから。
>>564-565、「缶コーヒーとメロンパン」を選ばせて頂きます。
幸せの意味を問う温かさがね、嬉しかったから。
まぁ、今回は完全に独断で暴走してみました。
苦情も軽蔑も全て受け入れます。はい。
では…
>>564-565さん、次はよろしくですー。
574 :
555:2005/06/05(日) 22:44:54 ID:qXfZjvto
雨さん作品の評価ありがとうございました。
私としては、この様なスタイルでの詩作をしています。
それゆえ、狙った部分での感覚的評価をいただけましたので。
大変嬉しく思います。
再度、ありがとうございました。
雨さんどうも有り難うございました。堕ちていく主役になりきって書いてみたら、見事に突っ込みくらって自嘲気味ですwそりゃそうですね、はい。
審査お疲れ様でしたm(__)m
あと
>>564-565さんおめでとうございます。
雨さん評価・感想ありがとうございます。
「缶コーヒーとメロンパン」を書きました。ねむいです。
メロンパンは純粋に好物だからという理由で(笑)
後ろ向き過ぎず、前向き過ぎない言葉を選んだつもりです。
ちなみに前々回「情熱」を書いています。
(遅すぎますが)シナさん評価と感想ありがとうございました。
最近、内省的な言葉ばかりが出てきます。
自分に浸りすぎるといいことないんですけど(苦笑)
それでは次のお題は「エキストラ」で。楽しみにしてますー。
影が舞う
100万分の1のさみしさで
枯れ葉舞う
100万年目のトシツキを
ー駅、街路樹、電柱、シンボル
赤になった信号機
トイレットペーパーみたいな街
くるくる
どこまで紙がでてくるの?
くるくる
くるくる
ー駅、街路樹、電柱、シンボル
何万回も円をえがいて
視線を流せば
ここに川ができる
とても速くて
浅いように見えて 底無しに深い川
ー駅、街路樹、電柱、シンボル
いつまでも
わたしは溺れる
焦がれても
ミツカラナイモノ
ー駅、街路樹、電柱、シンボル
また信号機が赤になる
「缶珈琲」
見ている者と見られている者が居て
例えば冬の景色
雪など降らずとも冬だと知り得る
白透明の空気
朝陽の朧さ
また車輪が身を摩り下ろしていく
私の顎の下に肉でも付いていれば
珈琲は喉まで辿り着いてくれように
ただ座る事も出来ずに
壁に寄掛り
だらしなく両の手をぶら提げて
その手に缶がへばりついている
見ている人もなく
見られる事もなく
ただそれでも在る
目印のそれと一緒に
579 :
心霊写真:2005/06/07(火) 00:07:20 ID:f9+tQhuc
雨さんお疲れ様でした。
>>549割愛トレイン書きました。
もちろん皮肉なわけなくて嬉しいコメントありがとう。
ねむいさんおめでとーございます。
「もういっこ」
これでおしまいっていう前に
あと一日あったことに気がついたから
好きなところに散歩にでることにしました
ぽかん ぽかん
好きなのは空がうつる川辺です
低い木立ちが風に揺らされて
葉っぱの裏や表のみどりが
お別れではないのです
大声でさけびだしたい台詞とか
どうしたって答えてやらなきゃならない疑問とか
時間時間と重く大きく熱くなっていく約束のかたまり
遠くどれにももう触れないけれど
とてもお別れしたのじゃないのです
おしまいになるまで 待たせているものがあるのです
ぽかん ぽん
宙に浮いた今日には
始まりも終わりもありませんでした
おしまいのまえにあと一日あったから
川辺で子供らのけいどろに混じろうかと
もういっこ光る石を拾ってみようかと思ったのです
【問い掛け】
陽)動かない風景
届かない声と
聞こえない夢の塊
貴方はどこ?
私はここ!ここにいる!!
陰)今ここにいるのが
貴方でなければいけないわけは
きっとどこにもありはしない
変わりに麦酒の冷えたグラスが
じっとり汗をかいていても
何もおかしくないわけで
雑誌を2〜3頁捲るその仕草さえ
どこか無駄な感じがして
貴方がここにいる理由
それは一体なんですか
陽)今ここにある全てが全てで
今ここにないものはなくて良いもの
陰)操り人形の小人達
笑ってる…フリしてる
泣いてる…フリしてる
それでも想いは疼いてる
規則正しく並べられた音符の様に
奏でられるのを待っている
陽)別に良い景色を見るのには
高い所に登らなくても
心に太陽があるならば
いつでも見れる…見れるんだ
陰)沈まぬ太陽はないように
昇らぬ月もありません
それが世の理ならば
私も貴方もいないも一緒
陽)闇が如何に孤独かを
貴方は知っている
光がどれほど眩しいかを
貴方は知っている
それは太陽にも月にもなりうる可能性
陰)慣れてしまえばただの日常
必要とされない感情
貴方と私はただの偶像
陽)そん…
主)うるさいよお前ら
早く寝ろっ!
こっちは明日朝早いんだから(怒
陰陽)は〜い。。。
584 :
名前はいらない:2005/06/07(火) 02:58:05 ID:58Eyp3wf
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::: , ,、 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::: i! ,ノミ :::::::::::::::只今4作品ですよぅ。
:::::::::::::::::::: !i r' ミ :::::::::::::あと6作募集中ですよぅ。
::::::::::::::::::::::::::: ヽ('A`)ノノ` ::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: ( ) :::::::::::…ageてみるのでした。
::::::::::::::::::::: ヽヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::
585 :
北:2005/06/07(火) 05:05:36 ID:YMXtsRn0
「エキストラ浮き彫り」
林檎の静物を、100人の画家に描かせて、
どの林檎が本物の林檎にそっくりか、
お腹を空かせた豚に選ばせてみたとろ、
たった一人、画家に紛れていた詩人が描いた、
一本の木を選んでしまいました。
これに激怒したのはこの国の王様で、
詩人は国を追われ、豚はその場で丸焼きにされました。
この王様が臨時に雇われたエキストラだったというこが
世界中のニュースを駆け巡ったのは、
豚が骨身になって、詩人が飢え死にしたあとの話です。
ゼブラテレビニュース
-王様豚食い詩人追放-
王様:おいらやってねーよ!おまえらに担ぎ上げられてんだよ!
記者:おまえらってどこの誰ですか?
王様:ううう、夢だよ夢に魘されてんだよ!!
586 :
名前はいらない:2005/06/07(火) 07:07:25 ID:5XJvZzPX
「エキストラ」
エキストラが 主役に なったっていいじゃない
ただの通行人 A
3秒だけしか 映っていない
名前がでるはずのない その人にだって
本当は 名前が あって
両親が いて
もしかすると兄弟も いて
職業が あって
物語が 人生が あって
主人公の後ろをただ歩いていくその人も
画面に映っていない所では
友達と 談笑をして
辛いことがあれば泣いて
職場で 酒場で 自宅で
喧嘩もするし 肩も組む
きっとみんなそう
脇役で 主役
エキストラの意味は
「特別なこと」 だから
587 :
愛田谷善三 ◆K45XoPOb1Y :2005/06/07(火) 13:28:00 ID:C3PtLJVv
「主役妄想」
全員エキストラの映画のなかでは
登場人物の数だけの
主役妄想が頭をもたげる。
カメラは俺一人用に三十台はあるはずだ
シナリオは私の運命のために作られているはずだ
僕がこの映画の主役なんだ
少なくともあたしはあたしの人生の主役だわ
おいらが自分の言葉を選び
あたいが自分の服を選び
わしがわしの人生決めてきたんじゃ
わたくしがふってきた男たちは所詮エキストラだったわね
なんて
セットの街
全体を俯瞰するカメラ
カメラはただその一台だけの映画。
俺はこの街で
エキストラを肯定する。
花屋や政治家や歌手や実業家や乞食
非平等な役者たちを見下ろす
平等なカメラを直視して
ただ退屈だと呟く。
映画の中で新しい映画のシナリオを書いている。
この街の人ほどの数の主役が登場する
ただ俺の視点で綴られるシナリオ。
りんごの木の下で
君に出会い
ふたりで噛った
大きい真っ赤な林檎
噛るたび 違う味がして
恋に飢えた 僕の心
癒していった
たったひとりで噛る林檎はおんなじ 味しか しない
「天地無用」
だいたいさ、
あいつとあのこがヤッたなんて話をね、知るのが
ものすごく遅いわけですよ、ぼくは。
みんなが知ってて、ぼくが知らない間、
ぼくはなにをしてるかというと、
あのふたり、つきあってんのかなあ、なんて気にしてたりします。どうなんだろうなあ?
好きあってるんだったら、つきあったらいいんじゃないかなあ。
お似合いだと思うんだけどなあ。
まさか、ぼくになにか気をつかったりなんてしてないよね。
ぼくがじゃましてたりなんてしてないよね。
はい、してません。
ふたりはもうヤッてます。だいぶ前に。
情報通に言わせると、でも、つきあってはないそうです。
そしらぬ顔してぼくら仲良しです。
まあね、まあ、言わないでしょう、こういうこと、いちいち。
でもさ、彼女、なんでぼくにはヤろうよ、って言わないのかな。
ぼくはそれぐらいじゃ傷つかないのに。
そんなに大事に扱ってくれなくても、さ、
ぼくはぼくの意志で汚れない、よ?
『雑踏』
日陰のベンチでお弁当を開きながら、
通り過ぎる人をぼんやり見ているのが日課です。
美しくは有りません。
整然としても居ません。
誰もがそれぞれ汚れ、匂い、なにかしらの歪みを抱いています。
そして、誰もが係わりを持たず、弾丸の様にすり抜けて行きます。
足元から舞い上がる砂埃、誰かの投げ捨てた空き缶。
香水と汗と体臭と煙草と整髪料で澱み流れる大気。
醜く、猥雑で、そして、
どこまでもどこまでも熱く溢れる、ちから。
少し、眼を閉じて、息を吸い込んで、
お弁当箱はきっちりと鞄に仕舞ったのを確認して、
私も、雑踏を成す為に歩き始めます。
さっきより、ほんの僅かに高い体温で。
591 :
名前はいらない:2005/06/07(火) 19:50:55 ID:JBlYNx5y
゚ .
+ * ;;''""''';; 。
゚ ∈・,,,,,,,,,,ミ ∩ *
* . (・ω・`)/ <はい、審査開始ですよぅ。
。 ⊂ ノ
(つ ノ + 。
||| (ノ ||| | +
癒されるなぁ・・・AA
こんばんはー&審査了解です。もう少しお待ちを…
>>557 「ミツカラナイモノ」
自分には関係なく移り行く、街の風景を情緒的に描写。
出だしからリズムがいいですね。その世界に引き込まれます。
“わたし”が感じているものの切実さが文体から伝わってきました。
無駄を省いたというか、あそびが無いシンプルな詩といった感じ。
淡白になり過ぎている気がしないでもない…です。
>>578 「缶珈琲」
書き慣れているのかな、このテの文体。これが手癖だとしたら羨ましい。
詩らしい詩。今回の10作品のなかでは一番自分の好きな作風でした。
エキストラというお題には収まっていない感が。
>>580 「もういっこ」
エキストラトラック…ということかな?お題の使い方が巧いですねw
“おしまい”という言葉からはそのまま、死を連想しました。
“もういっこ”、“あと一日”という単語と
ですます調から主人公の決意にも似た覚悟が伝わってきます。
>>581-583 【問い掛け】 七瀬 刹那 ◆7IEehKLOVE さん
最後が本当に残念。このままこの問答を続けても確かに意味はないけれど、
主人公とその中の陰陽が乖離してしまっては…。
文章そのものにはセンスと力を感じました。陰にも陽にも好感が持てる。
この問答がもっともっと続いていたら、読ませるものになっていたのではないかと。
>>585 「エキストラ浮き彫り」 北さん
このコンテストを企画したのは王様なのかな?多分。そして何故エキストラ…?
世界観は面白いと思いましたが、話が全体的に解り難かった…。(自分の器が小さいだけか?)
>>586 「エキストラ」
お題の「エキストラ」ですが、私が真っ先に思い浮かべたイメージは
映画や演劇の、背景のような群衆でした。
しかしそれはあくまで主人公を中心とした視点から見た背景・群衆であり、
群衆は群衆で彼ら自身の視点で生きているわけです。
まあ、自分のイメージはこれだったっていうだけですが。
この詩はそんな観点から映画の主人公が“群衆を想う”詩なのかな。
うーん、当たり前のことを当たり前に書くだけでは物足りなかったりします。
優しい詩なのだと思うけど、私は少し残酷さを感じてしまいました。
>>587 「主役妄想」
586さんの詩と似ているようで実は全然違う観点の作品ですね。
クールな視線で街を、群衆を見ているといった感じ。
ちなみに私も主役妄想をしながら生活していますw (自意識過剰とも言う)
>>588 エキストラ=特別なこと。
最後の一文が取って付けたようで浮いている気がします。
>>589 「天地無用」
あー、これいいなぁー。何というか、せつないなぁ。
割り切っていそうで割り切れていない主人公の人間像に共感。
非の打ち所がないということはある意味完成されているということでしょうw
>>590 『雑踏』
雑踏の持つ孤独さと醜さと力強さ、そしてそのひとりとなる主人公の決意ですね。
私はどんなに歪んでいても、汚くても、ボロボロでも、
それを知っていながらも、生きている人が好きです。
うー。大変お待たせ致しました。こんなこと久しぶりでかなり疲れました…。
特に印象に残ったのは
>>578 「缶珈琲」
>>580 「もういっこ」
>>589 「天地無用」
>>590 『雑踏』
一番はじめにこれだと思ったのは「天地無用」でした。
完成度で言うと『雑踏』「缶珈琲」も高いと感じました。
「もういっこ」はお題の使い方が独特でよかったです。
ひとつを選ぶのはかなり難しいのですが、選ばなきゃ先に進まないのでw
>>590 『雑踏』
を優勝作品とさせていただきます。
認めたくないもの、生きていくうちに生じる汚れや歪みと
正面から向き合った、力強い作品でした。
それでは『雑踏』の作者様、あとはよろしくお願いします!
598 :
ねむい ◆yYGM98H44I :2005/06/10(金) 01:32:12 ID:ClDjZZJ8
あ…ageといたほうがいいかな?というわけでageます。
599 :
北:2005/06/10(金) 01:34:08 ID:EEpLMvlG
「天地無用」書きました。
ねむいさん、ありがとう。でも、日記どまりでしたね、これ。
>580 「もういっこ」が私の涙ツボでした。ぐっときちゃいました。
602 :
587:2005/06/10(金) 17:59:50 ID:7Xw1OiWZ
ねむいさん、ありがとうございました。
こんなに褒められると照れてしまいます。
お疲れ様でした。
603 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/10(金) 20:17:21 ID:YgmlD4tE
;;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋ 590書きました。ねむいさん、審査お疲れ様です。
( ´・ω・) …
>>580さんの作品が、むっちゃ好きですー。
(つ旦と)
と_)_) え、と。次のお題は…【悪】でお願いしますー。
604 :
名前はいらない:2005/06/10(金) 20:47:16 ID:CdV6UmKD
また雨かよ。変態イラネ
能力がないとわかったのならわざわざそれを進んで晒すな
慎みたまえよ
606 :
269:2005/06/10(金) 22:02:37 ID:Lm4XYDvO
580書きました。
ねむいさん、審査お疲れ様でした、ありがとうございました。
共感してくれる人が居たのかなと思うと嬉しかったです。
雨さん、おめでとうございます。
体臭フェチ!マンセー!!!
「悪の循環」
綺麗と無邪気に口にしたら
女々しき奴と笑う悪に出会い
想いを心に留める人となって
気付けば口にする人笑う悪となる
くるくるくるりの悪の循環
「野球をしたことがない」
すまなかったな、けんた
おれ、おまえのこと何も知らずにな
おまえ、もう小学生だよな、何年生なんだ
キャッチボールとかするのか?
おれは野球したことないんだ
得意だったのはドラクエだな
最近の子供はゲームしないと聞いたが、そうなのか?
じゃあ、2ちゃんとか見るのか?
見るんだったら、詩板にも来いよ、親子で煽りあってさ、
それよりおれの詩どう思う?
たまには昔話きいてくれよ
あのとき、おれはまだ大学院の学生でさ、
博士になって世界のいろんな場所で働いたり、
世界中の頭のいい人たちに会ってみたり
したかった。それで、おまえが六週目のときに おれは
おまえの母さんに堕ろしてくれと頼んだ。おまえの母さんは
おまえを産めないと知って、悲しそうだった。
そして苦しんで、他人になった
だから、けんた、おれはおまえとはキャッチボールできない。
野球したことないからな。
悪意無き悪意
「親父、醤油かして。」
「あいよ。」
「ちょっと、つっかえぼうしないで。」
「うっせーな。」
「巨人また負けてるなぁ・・・」
「そりゃあ、選手の選び方が糞なんだよ。」
「もう、負ける試合なんていいよ。チャンネル変えて。」
「金曜日って面白い番組ねーんだよな。勝手に回してよ。」
妄想癖のある豚と
金切り声の山羊と
目つきの悪い鶏が
命を貪る最中の会話
「コーラフロート」
自由が僕を不自由にする
平等が僕を不平等にする
盲目の詩人は自由な視野を唄い
不自由な恋愛は自由な愛を語る
僕は今、喫茶店で
入り口から2番目の窓際の席で
コーラフロートをかき混ぜている
空が青さを誇れば誇るほど
地の影は暗さを増す
コーラの色は
アイスクリームの白を目立たせた
僕らはコーラフロートの様なもので
アイスばかりでなく
コーラばかりでない
君の正義の旗の下
僕は悪になるばかり
でもこれだけは解って欲しい
それでも僕は君のことが好きなんだ
混ざればいいのに
コーラフロートみたいに
全身をけだるさが襲う
僕の落としたスプーンは
鋭く長い音で
僕を切り裂いた
「二色」
鴉の羽根がふってくる
真っ黒な羽根は自分にふさわしい気がした
赤く染まった部屋に黒く広がる液体が
真っ白になった頭をじわじわと犯していく錯覚に見舞われた
あぁ 人が死んだとだけ思う
勝手に自分で首を切り裂いた
僕は見ていただけだ
ただ見ていただけだ
僕は悪くない
僕は悪くない
必死に自分を弁護する言葉をつぶやき続ける僕を
窓に舞い降りたカラスがぎゃぁぎゃぁと笑った
黒く染まっていく世界に
ファンファンと音をたてながら赤い光が回っていた
「ああ、神様」
腹が減ったから可愛い花でも食べようか
時計草は12時40分20秒の位置だし僕の腕時計もぴったりこだし
愛しいあの子が来るはずの時間は40分をオーバーだし
モグモグモグモグ、まあ美味くは無いんだし、ペッ
時計草は一日の命で今開いている花も夜には萎んでしまうけど
新たに膨らんだ蕾が順繰りに待機して明日も一日静かに時を告げる
時計草は一度根をはると他の草花を食いつくして繁殖すると言う
雌蕊が三つに先割れてそっと触ると指が汚れて僕が汚れて気持ち悪い
可愛いなんて誰が言ったんだ、お前は気持ちが悪いよ
ああ、神様、花が言語を操らない世に感謝します
時計草、もしお前に声があれば課せられた進まない時間を一日中叫び続けるだろう
ある日はお前に負けじと叫び続ける雄鶏と目覚まし時計
ある日はランチバイキングに明け暮れるデブOL
ある日は、、、とにかく忙しき日常を狂わせる悪しき花だ
お前は言わば悪魔だ、迷惑だ、迷惑千万、雌蕊は三本、なんつってー
すると、茎が伸びて僕の首をゆるく縛って顎を撫でながら喋ったんだ
愛しいあの子はもう来ないよ
一面、時計草が揺れてクスクスと笑う花達に僕は包囲された
食い散らかして僕、緑色、食い込んでお前、赤色、僕の僕と
三本の雌蕊とぬらぬらと光ってこんなの嘘、嘘みたいに僕と雌蕊と
しゅるしゅると探り合い開いて閉じて繰り返しやめられないしやめないし
開く花びら追いかけていつまでたっても待ち合わせ
僕はどこにも行けないよ
615 :
にゃ丸:2005/06/12(日) 01:55:59 ID:tKj2lEhK
『テーマは悪』
テーマは『悪』なんだって?
そんなの今までよく考えたことないな。
仕方ないから『僕』の悪いとこでもあげてみようか。
極めて悪質 呆れる悪才
環境劣悪 性格最悪
飛び交う悪声 身につく悪癖
おまけに本日悪天
これだけ浮かんだ。
僕って結構酷い奴?
それでも死なずに、殺されもせずに生きてる。
…って素晴らしいね。
強い悪運 両隣に悪友
昔は悪童 秘密の悪巧み
まぁ、粗悪な僕で申し訳ないんだけど
僕が思う程悪いものでもないのかなって思うのよ。
今日も愛すべき悪友達に囲まれて、平和な学園生活満喫したし。
悪夢を空想 それが僕の悪癖
あ、明日は悪天も回復するって。
ほら、悪いことばっかりじゃないだろう?
今なら綺麗にオチ付けられそうだけど、
それじゃ嘘臭い気がするんだよね。
取り敢えず、明日一日生きてみて考えてくるよ。
616 :
M:2005/06/12(日) 05:42:59 ID:F2KhqmHV
[黒]
近づくのは容易いこと
涙すくえば緩む笑顔
ほらほら
捧げてあげましょう
君が喜ぶ
お菓子とキレイな宝石を
突き放すのも容易いこと
全てを見せれば、流れる涙
ほらほら
破壊してあげましょう
残るものは
僕と君の柔らかい右手
617 :
名前はいらない:2005/06/12(日) 08:10:33 ID:IJN/OMNL
「オウムとの談話」
悪って何?
彼はそう訪ねてきた
人を困らせることだよ と答えると
ぢゃあ何で人を困らせることが悪なの? って
そんなの分かんないよ
だったら人を困らせることは悪じゃないんじゃないか?
そんな訳ないじゃないか
じゃあ何故?
当たり前のことだから・・・。
彼は囀る。
ここから見える君の顔
小さな地下室の労働者のように
ただただ受容的。
六本足の君達の
後姿は用無しに。
今日も又、頭の中のオウムが訪ねる度に答えに詰まる。
*正義の味方*
変身するんだ
時々ぼくは変身して
悪いヤツをこらしめるんだ
それはとても良い事
みんなそれを望んでいて
ぼくにソンケーの眼差しなんかを
ビンビン向けてきて
それだけでぼくは強くなった気がして
もっともっと悪いヤツをこらしめようと思えて
(へーん・・・しん!!)
道端にタバコをポイ捨てするヤツがいたら
そいつの腕に年の数だけ根性焼きをいれてやり
電車の優先座席でお年よりを尻目に我が物顔で座っている連中がいたら
有無も言わせず次の駅でそいつらを降ろし お年よりを親切に座らせるんだ
夜の街は危険がいっぱいで 家出少女なんかに出くわすと
ぼくはそいつをちゃんとホテルに泊まらせてやって お仕置きのダンスを踊るんだ
なんていいヤツなんだろう ぼくって
悪徳政治家の家には火炎瓶を投げ込み
犯罪者の氏名住所なんかはネットへ垂れ流し
あぁ ぼくはまたソンケーの眼差しを痛いくらい受けるんだ 正義は快感!
でも 変身していない時のぼくは
だれもぼくが正義の味方であることを知らないんだ
だれもぼくが正義の味方であることを知らないんだ
620 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/12(日) 17:13:22 ID:f5FOuM2B
;;''""''';;
∈・,,,,,,,,,,ミ
W(・ω・`)、<はい、審査開始しますよぅ。
∈,゚ 〕と ,,) すこーし時間を下さいませー。
〔_ ̄∪ 〕
||‖~
 ̄
age
622 :
名前はいらない:2005/06/14(火) 23:20:31 ID:XI+H3FqB
ミスった!
age!!
「すこーし」?
どうぞゆっくり
す、済みませんでした。お待たせしました。
初めは「ちょっと」で済ますつもりだったんです。調子に乗ってましたー(泣)
しかし、例によって判断基準は独断と偏見です(笑)
>>609さん:「悪の循環」
さらっと流している様に見えて、世の中の骨格に刺さった言葉だなぁ。
DVとか共依存もこうやって受け渡されて行くんだろうね。
でもさ、裏返しにして「善」、とか優しさも循環してる、そう信じたいな。
>「くるくるくるりの」言葉のリズムが、とても魅力です。
>>610さん:「野球をしたことがない」
ひとが「生きる」事は、どうしても他人と絡み合う事でしかなくて、
その中を不器用にしか進めなかった男の、どうにも哀しい唄、なのですね。
これを「悪」と呼ぶには切なくて、でもやっぱり許されないんだろうね。
>「おれはおまえとはキャッチボールできない。」重い、言葉です。
>>611さん:悪意無き悪意
うん。私達は誰もが原罪に塗れてる。誰かの命を刈る事でしか生きられない。
それを自覚してしまった嫌悪感が、深く刻まれた詩だと思います。
何気無い日常会話が、かえって悪意を明確に示してて鋭いなぁ。
只、どこか傍観者的な視点を感じるんだよね。刺すなら自分の胸から。
>>612さん:「コーラフロート」
とても巧い詩、ですね。コーラフロートを比喩に使って悪の意味を語りながら、
きちんと最後に、「僕」の主観に収束させている。職人技を見ている様です。
ただ、個人的には、100%を語り切るよりも70%で留める方が好みかな?
>「混ざればいいのに」この独言が、なによりも切ないなぁ。
>>613さん:「二色」
…あー。赤と黒、闇と血。とても鮮烈なイメージを与えるものだと思います。
ただ、ね。単語のちからに頼り過ぎ、かな。丁度「服に着られてる」感じ。
良い感覚を持ってるんだから、既製品のイメージを継ぎ接ぎするんじゃ無くて
自力で言葉を捻じ伏せよう。
>>614さん:「ああ、神様」
うわあぁ、何だこれはこの世界観は。圧倒されてしまいました。
狂気を描いたものか、とにかく溜息が出るばかり。
…この詩に対抗する批評を書けたら、私も「詩人」を自称出来るんだろうな。
>>615さん:『テーマは悪』
楽しい詩、ですねぇ。こんなストレートに「悪」を考察しますか。
で、悪を考えるのに「悪」を含んだ単語を収集する、ちょっと考古学的なアプローチ。
なのにどうにも楽天的で、あぁ、この詩、好きだー。
>「それじゃ嘘臭い気がするんだよね」うん、お見事。
>>616さん:[黒]
これも、ね。きらきら光る単語を並べた、綺麗で弱い言葉です。
うん。皮膚を引っ掻いて傷を創るくらいの鋭さは有る。
でもね、本気で読み手の頭蓋骨にめり込む言葉を放つには、絶対的に足りない。
泥臭くても、自力で編んだ言葉の方が重いよ。
>>618さん:「オウムとの談話」
答えの出ない自問自答。蟻に託して語られる無力感。
言葉に出さない不安や苛立ち、自身への疑問までが裏から匂い立つ様です。
…ただ、「オウム」と「悪」の列記は、ともすると某宗教団体を想起させたりするので、
微妙に構成やタイトルを変えた方が、誤解を招かずに済むかも。
>>619さん:*正義の味方*
悪を語るには、まず正義を語るべき、でしたね。うん、良いなぁ。
この暴走ぶりが、正義を振りかざす傲慢を鋭く描いてて見事ですね。
最後の3行は少し焦点が違ってて、これも追求する価値が充分なんだけど
疾走感が多少損なわれる感じもするので、省いても良かったかもね。
628 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/15(水) 05:58:54 ID:3DNfYSqi
はぁ。読み応えの有る詩が多くてキツい審査でした。
どれも好き、なのですが…一作なら、今回は迷い無く。
>>614:「ああ、神様」を選ばせて頂きます。
久しぶりに鳥肌が立った、どうにも狂った詩(褒め言葉ですよ?)なので。
それでは。
>>614さん、次をよろしくです!
629 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/15(水) 06:23:26 ID:3DNfYSqi
630 :
名前はいらない:2005/06/15(水) 08:58:45 ID:p12Nja8q
「幸せ」
太陽を眩しいと感じること。
道端の石を蹴ること。
蚊の羽音をうるさいと思うこと。
母親に謝ること。
頭を掻くこと。
…手を失い、脚を失い、光を奪われ、話すことも聞くことも出来なくなった老人は…
今日も微笑んでいました。
幸せ。感じること。
>>625 雨さん、おつかれさまでした。
私も614さんのが好きです。
632 :
名前はいらない:2005/06/15(水) 14:13:56 ID:w/0xYx0m
なんだね、この雨って奴。
世話好きなんかも知れんけど、あちこち顔出し過ぎ。
黙って詩だけ書いとけ。ウザ。
「無題」
始発の小田急
朝焼けに
萌える多摩川
タリスカー
霞が晴れると
鮨詰めの連中とすれ違う
しんがりはいつも女
>>632 詩板のコテはみんな目立ちたがりな傾向があるから仕方ない(抑揚とか)
放っとけ
635 :
にゃ丸:2005/06/15(水) 17:27:48 ID:KaM+EBrv
雨さん、審査有難うございました&お疲れ様です(´∀`)
あと優勝された
>>614さん、おめでとうございます〜。
636 :
612:2005/06/15(水) 22:09:21 ID:QvJP0F4m
審査お疲れ様でした。
ありがとうございました。
637 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/17(金) 02:24:36 ID:WzLSrNw2
あ…済みません。
あと4時間程で48時間になってしまうのですが…
本当に勝手な事を言わせて下さい。
あと一日、24時間だけ待たせて貰えませんか?
>>614さんの詩には、本当に圧倒されました。
個人的には、出来るなら、この人に批評を貰いたいとも思います。
私的な事情で、詩板を覗けない可能性だってある。
何よりも…勿体無い、そう思っています。
勿論、ルールが有るのは判っています。
17日午前6時を越えても
>>614さんが現れない時には、私が次の出題を行うべきなのも。
うぅ、614さーん、早く出てきてーーー!!!
638 :
心霊写真:2005/06/17(金) 04:52:11 ID:/zqgGknM
遅くなって大変申し訳無いです。うー、ぎりぎりだ。
>>614「ああ、神様」書きました。
雨さん遅くてごめんよー。ほんとにごめんなさい。
あなた、いっつもごめんなさい&ありがとうだわ、ほんと。。。
審査もお疲れ様です&ありがとうございまぅすぅ。
次のお題は・・・
お題というかジャンルでお願いしたいのです。
最近暑さも増して怖い話が良い感じの季節ですよね。
なので・・・
『ホラー詩』 で、どうかお願いしますよ。
(そんなジャンルあるのかしら?思いながら)
∧_∧
( ´_ゝ`) おいしいお茶を飲みつつ
/ \ まったり投稿待ち♪
/ ∬ \
__(__ニつ旦と二 )__
ホラー、オカルト系の詩のスレといえば
ボルカ氏の「宵紅荘」というスレがあったな。
検索してみたらなかったのでもう落ちてるのか…。
640 :
名前はいらない:2005/06/17(金) 14:17:31 ID:qZSDp0s/
641 :
名前はいらない:2005/06/17(金) 18:10:57 ID:q1etKofE
『キオビ様』
昼間のママは優しいから好きです
でも夜のママは変な呪文を唱えるから嫌い
男の人二人と裸で踊るから嫌い
ハジャキオビジンツウリキ
「マーちゃん。キオビ様は魔の象徴の蜘蛛を
殺してくれるキオビベッコウバチの 神様よ。
ハマキオビジンツウリキ
だから怖がらなくていいのよ
今まではキオビ様が居なかったから
マーちゃんにはお父さんが居ないのよ
これで幸せになれるんだから。」
ハグモハグモハグモハグモ
「マーちゃんの中に魔が居るから怖いのよ
キオビ様に食べてもらいましょ
ハジャキオビジンツウリキ
キオビ様の卵をマーちゃんの中に入れたから
もう大丈夫よ。」
ハマキオビジンツウリキ
両の眼の奥がムズムズとうずく
ハマキオビジンツウリキ
鼻の奥がムズムズとうずく
ハグモハグモハグモハグモ
時折耳の奥でブチブチと音が鳴る
ハグモハグモハグモハグモ
ギリギリとブチブチと
嗚呼優しいママだ
ギチギチとブチブチと
ずっと優しいママなんだね
ずっと
642 :
名前はいらない:2005/06/17(金) 21:53:56 ID:KA2m3Juh
「音」
ながれオチル 崖の上から 瞳の大きな蝿が 見下ろした三体の
ワタシ 遂にツナがらなかった 幼い兄と 程ヨク熟シタその妹ヲ
鯉が麩ヲ食ベル 池に浮かべて ワタシ 握られてオチル その肉の棒ヲ
皿に盛り フォーク握り 汗滲んだナプキン握り
ながれオチル 血は股間に 未だ成熟しナイ
ワタシ 若芽ヲ摘み 擦りあわせる洗濯ヲ白い手拭いニするようニ
拙い兄と 熟し破裂しようとスル妹と 揺らす河原の砂利の回転
ワタシ 巨きな水を呑み天空ニ 溶けだしソウナ妹祭り上げ
解く 一筋ずつの包帯ごとに悲鳴上げる 烏 野菜に 添え
ワタシ 遂にツナがらなかった 妹 川底に沈め 祭り上げ
おかあさまがワタシをころした時に頂いた包丁で
河原に静かにシズカニ響く 回転は爆ぜる 転がりあう砂利と玉石の
643 :
名前はいらない:2005/06/18(土) 03:32:56 ID:kn2dS87j
黒い染みがひろがる
擦れ違う人たちの
憂鬱を吸い取るように
体が重くなる
ブヨブヨに太った
憂鬱の塊
あかりを掌でさえぎる
あかりは灯り続ける
眩しければ目を瞑ればいい
でも何もないところで
あかりが欲しければどうすればいい
嗚呼 地面が近い
目線の高さでの
狂騒
おもくなる
おちてゆく
644 :
叩かれに来た厨房:2005/06/18(土) 07:54:31 ID:PgeYrK1y
今を捨てあのころの
笑顔あふれた時が
来ればいいな
偽りの世界でも
いつの日か君がずっと
笑っている時が見たいな
そう…
いつまでも
偽りでも今を捨て
笑っている君がいれば
約束してよ
いつまでも
笑ってるっていう事
偽りの世界でも
どんな罪をかぶっても
あの時が来るのなら
僕はそれでいい
君が笑っているのなら
僕はそれでいい
645 :
名無し:2005/06/18(土) 08:24:20 ID:YQGukIJO
初めてみた 風景
私には 異様な
世界だった
君の暮らすこの国で
私は 知らずに
つらつら と 放浪しはじめた
ずっとおんなじ場所で暮らしていたならば
きりきり 涙を
流したり
バラバラ壊れるものも
なかった
あの日から
私は放浪の旅をし始めた
それはあなたを知る
旅であり私を知る旅であると
最近きずいた
そして旅をしながら
私はあなたを
知りたいと思う
今も片方の腕に
あなたが ちょこん
と座ってる だから
大丈夫
646 :
名無し:2005/06/18(土) 08:27:12 ID:YQGukIJO
>>645 ですが
タイトルは 「あなたと私と放浪」です。
647 :
幽霊1/2:2005/06/18(土) 10:37:37 ID:BXKAE10h
『幽霊』
ポラロイドカメラに写ってしまった無数の腕
イソギンチャクの触手のように僕の頭部を包み込む
何かの間違いだ 何かの間違いだ 何かの間違いだ
どんな「間違い」が考えられるのかね と現像屋は言う
例えば友達にイタズラされたのですよ
例えばハレーションが人の腕の連なりに見えるのですよ
例えば巨大なイソギンチャクが背後から・・・・・
その方が不気味だと思うがね と彼はニコリともせずため息をつく
そもそも幽霊の存在を恐がるから気持ち悪く見えるのさ と現像屋は言う
いや幽霊が恐いのではないのです
いや僕の頭にまとわりつくのが嫌なのです
いやそのたくさんの腕が・・・・・
わたしの腕にそっくりだと言いたいのかな と彼は袖をめくる
喉笛を鳴らして体が固まる
現像屋の肘から先は無数の腕に枝分かれしていた
648 :
幽霊2/2:2005/06/18(土) 10:38:48 ID:BXKAE10h
写真に写ったものはすべて具現化するんだ と現像屋は言う
そんなことは知ってますよ
そんなことに驚いてはいませんよ
そんなことよりもあなたは・・・・・
わたしが死んだ人間だと言いたいのだね と彼は寂しそうな目をする
違うのです 違うのです 違うのです
僕こそが死んでいるのです
断崖から飛び降りて命を絶ったのです
頭蓋骨はバラバラに砕けたはずなのです
そんな僕の頭を守ってくれたのは あなたなのではないですか
現像屋は何も言わず 奥の部屋までコーヒーを入れにいく
何十本もの腕を器用に使って 僕のためのコーヒーを持ってくる
「わたしは君を助けたかった」
その呟きが終わる前に現像屋を撃ち殺す
飛び散る液体 くすぶる硝煙
僕は邪魔者の後を追うように引き金に手をかける
「ワラッテ?」
ねぇ笑ってと君が呟く
首から下のない人形がけたけたと笑いながら呟く
壊しても壊しても次の日には頭は直っていてずっと笑っている
音をたてる全てのものが僕に笑えと命じているように思えて
叩き壊した 全部
なのに
どうしても人形だけは壊れてくれない
寒さに少し震える
ボタンのついている服は捨ててしまったし
靴も脱ぎ捨ててしまった
隣の部屋に行けば何かあるかもしれないけれど
ドアは開けたくない 何より歩きたくない
そうだ 鼓膜を破ってしまおう
何も聞こえなくなるから
そうだ 目をつぶしてしまおう
何も見えなくなるから
消えない
人形の姿も
笑い声も
悲鳴を上げるのが嫌だったから
自分の首を締めて
病院に捨てられていた人間の脈が一つ
切れた
『豚断罪』1/3
参事と顧問と顧問の間を
三角形を描いて飛び回る
自分のデスクから
まっすぐ伸びて参事
翻って顧問
折れ曲がって顧問
完璧な二等辺三角形を描くことで
僕は日々を賄っている
二等辺三角形システムは
完璧な集金システムだなんて
得意げに名づけてみたところで
より精緻なシステムに
断罪
され
断罪された僕 私は
何百何千の牛や豚 魚たち
に何百何千回殺され
血まみれの達磨さんになって
乱暴に覗き見られるはらわた
なんて極彩色の膿が噴出し
火脹れ蚯蚓腫れ
ムッツリとどす黒い血をドフドフ吐いて
汚い汚い汚いはらわた
『豚断罪』 2/3
輪郭が滲んで境界線が曖昧で
二等辺三角形のコントラストが
殺生のコントラストが
日々のコントラストが
そうだ
眼の話で言えば
コントラストを感知する
細胞
はだいたい1億2000万個それに
対し網膜が感知した
情報を脳に伝える神経は
120万程度しか
ないので
結局脳で再現されるお粗末な像は
脳なのだ
入力デバイスとしての眼が
入力デバイスとしての口が
入力デバイスとしての耳が
それを処理する脳が
僕を断罪する脳が
僕をふいに有頂天から逆さまに叩き落す脳が
泣き喚く脳が
あなたを悲しませる脳が
クソ脳が
『豚断罪』 3/3
僕は脳だ
これから一生の脳だ
点の集合を線と錯覚する脳だ
僕はマシだと錯覚する脳だ
殺した分だけ死ねと脅迫する脳だ
クソ馬鹿笑い
クソ馬鹿笑い
クソ馬鹿笑い
嘘つき
クソ馬鹿笑い
さぁ
イベリコ豚のアーモンドクリームソース
と生ビール
「一人遊び」
潰しても
潰しても
潰しても
蟻は集って来る。
いつまでも蟻は集って来る
皮膚の一部を食い破り
プチプチという音を奏でながら
蟻はどんどん入ってくる
モゾモゾとモゾモゾと皮膚の下で蠢く
列を成し、群れを成しモゾリモゾリと
くすぐったい様な
にやりと笑っているような感覚と共に
這い上がってくる
それが不快で潰しているうちは両手が塞がってしまう
だから首を吊れない。
こんなにも
こんなにも
こんなにも
蟻を潰しているというのに
ああ、なぜ蟻は絶えないのだろうか?
…まぁ、なんて愉快な一人遊び。
「救済」
曇天を割って光の柱が目の前に降ってくる
男根が自らの女陰を犯して
輪廻は完結している
すでに
幾千億の死者が 重なりあって
振り落とされまいとするうちに
肌を破ってなかへなかへ と
仏の眼球がぼろりと落ちて
めくらの穴から地獄が溢れた
ぼくは どうなって しまうのですか?
腐った水の匂いがする。
655 :
名前はいらない:2005/06/18(土) 20:13:00 ID:iyYc2Hg8
「屋根裏部屋の少女」
普段は隠している
赤いバンダナで額を覆っている
誰も見たことはない
彼女には四つめの目がある
656 :
食器ング:2005/06/18(土) 23:21:26 ID:uPy9G9uO
俺の名前は食器ング
この名に変えて半年間
渡り渡る板の旅
おかげで誰も覚えてくれない
ショッキン ショック 食器ング
16ビートで奏でる漏れ的メモリー
今日も心の都へユートピア
657 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/06/19(日) 00:22:51 ID:SgmX1jBN
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋ <…う、うわ!もう12作品来てるよぅ。
(;´・ω・) ごめんなさい締切りですよぅ…。
c(,_U_U 11番以降の判断は、心霊さんにおまかせだよぅ。
658 :
心霊写真:2005/06/19(日) 03:20:50 ID:/7pOO0qS
>>639そういうスレがあったのですか。
じゃあホラー詩と言うジャンルはありですね。
そのスレぜひ読みたかった。。。どうもです♪
ところで集まってますね。雨さんどうもです♪
ちゃんと12作品集まってますね。・・・12作品?
えーと、後ろから2作品は感想のみという事で
審査外でございます。ご了承ください。
さらっと流し読んでみたけど面白そう〜。
明日か明後日あたりに審査発表でございます。
遅くなった際はお茶でも飲んでお待ちください。
∧_∧
( ´_ゝ`)
/ \
/ ∬ \
__(__ニつ旦と二 )__
∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬
旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦
659 :
心霊写真:2005/06/21(火) 02:49:25 ID:XARLS/fx
∧_∧ …誰もお茶はいらなかったんだね…
( ´_ゝ`) ∧∧
_/⌒_|_ (゜Д゜ ) 拗ねるより審査が先だよ兄貴。
||/ ̄ ̄|| と |っ
|||MV .|| | )〜
 ̄|⊃ ̄/ し`J
| .//
>>641 :名前はいらない :2005/06/17(金) 18:10:57 ID:q1etKofE
『キオビ様』
はい審査開始します。何やらエロチックなんだね。
朝起きたら複眼になってるマーちゃんかな。
ハグモハグモハグモハグモの租借音(?)が不気味です。
マザーコンプレックスにトリツカレた少年はある意味ホラーですよね。
不条理で気持ち悪い表現がお上手。虫嫌いな人にはよりホラーだと思います。
>>642 :名前はいらない :2005/06/17(金) 21:53:56 ID:KA2m3Juh
「音」
叙情的ホラー。家族として繋がるための異常な儀式。
でもその家族には正しき儀式のような。
うーん家族ってホラーの背景に効果的だよねと思いました。
ぬるっとした手触りを感じるし浮遊感も感じるし。
ワタシ 若芽ヲ摘み 擦りあわせる洗濯ヲ白い手拭いニするようニ
拙い兄と 熟し破裂しようとスル妹と 揺らす河原の砂利の回転
この二行がとくに好きです。これまた何やらエロいよ。
っていうかこの詩の情景に常にエロさを感じるのは私が病気?
660 :
心霊写真:2005/06/21(火) 02:58:29 ID:XARLS/fx
>>643 :名前はいらない :2005/06/18(土) 03:32:56 ID:kn2dS87j
何もないところであかりが欲しければどうすればいい
ブヨブヨに太った憂鬱の塊を燃やせば良いんじゃないかな。
でも火種が無いか。あまり怖さは感じなかったです。
狂騒を狂騒とだけ表現するのでは無くなんか擬音とかあっても良かったかもです。
>>644 :叩かれに来た厨房:2005/06/18(土) 07:54:31 ID:PgeYrK1y
ちっとも怖くないよ。優しい詩だね。
ストーカーめいたものも感じないけどストーカー的怖さを表現したかったのかな。
だとしたらずいぶん可愛らしい。「こそあど詩」って感じだね。
>>645 :名無し :2005/06/18(土) 08:24:20 ID:YQGukIJO
「あなたと私と放浪」
いなくなったものに依存している感じかな。
だから大丈夫と意味不明に納得している心理がホラーかな。
小姑的に突っ込むなら「きずいた」じゃなくて多分「きづいた」ですよね。
>>647-648:幽霊1/2:2005/06/18(土) 10:37:37 ID:BXKAE10h
『幽霊』
面白い。ちゃんと怖いですし。オーソドックスな題と言うか
そのまんまな題もこの場合、効果的だと思いました。
前に私、少しだけ似たようなの(と言っても全然違う。出てくるものが少し似てるの)
書いたんだけど、こういう風に表現出来たらなと思った。絵が浮かぶ。現像屋。
崩れた頭部を支え続ける手。どうして現像屋は僕を助けたかったのか。
得体の知れない優しさこそ怖いのかもしんないな・・・とか思った。
終わり方も素敵。好きだしとても丁寧な作りで良いと思う。
661 :
心霊写真:2005/06/21(火) 02:59:34 ID:XARLS/fx
>>649 :名前はいらない :2005/06/18(土) 12:47:21 ID:H9r5b7+i
「ワラッテ?」
壊しても壊しても次の日には直っていてずっと笑っているって
こういう悪夢見るなー。嫌だ嫌だ。終わらないものは怖いです。
しかし震え上がるにはちょっと弱いです。
内面に向かいすぎている。狂った人間の悲しい死ですね。
総じて怖さより悲しさが勝ちますね。
>>650-651-652 :名前はいらない :2005/06/18(土) 12:49:39 ID:kWdPaTPh
『豚断罪』1/3
エッジが効いてるとでも言うのか。格好良いです。
全体的な形も好きです。三角形は三すくみでもあり
食って食われる永遠なる生命のダンススタイルだね。(何言ってんだか)
良いね。とりあえず馬鹿笑いが聞こえましたよ。イライラさせるけたたましさ。
残酷表現がダダダと溢れかえるのに読後に勇気が溢れるのはなーぜって感じの詩だね。
よく解らなかったのに格好良かったってわけです。
きちんと狂いましたね。「狂」って題なら文句なく優勝ですよ。
着地点の「イベリコ豚のアーモンドクリームソースと生ビール」が良い!格好良いわ〜♪
>>653 :名前はいらない :2005/06/18(土) 15:31:35 ID:snQPtoZL
「一人遊び」
ぞわぞわしました。小虫の足はこそばいね。
両手が塞がっている、だから首をつれない←淡々と狂っている感じが良いですね
読後に、私の友達が昔、畳を一生懸命雑巾で擦っていて
「なにしてんの?」と問うと…(中略)…私も一緒に何も無い綺麗な畳を
雑巾で擦っていましたっていう個人的思い出が蘇りました。
これを書いた人は、読んだ人に何かを思い出させる程に
大げささの無い静か目のリアルさの表現に長けているのかな。
662 :
心霊写真:2005/06/21(火) 03:00:54 ID:XARLS/fx
>>654 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/06/18(土) 17:46:20 ID:gpeCnoH2
「救済」
良いね。何が良いって特に題が良いです。
一気に読めて野次喜多inDEEPの地獄絵を連想してしまった。
ぼくのうしろから渦を巻いた汚水が襲ってくるような。
これは短さに収まり切らないで良いかもです。
ゼッケンさんは長くなっても助長にならない人なので、
というかそれもまた味な人なので(と勝手に私は思ってるので)
つい長いの期待してしまう勝手な私がいるのであった。。。
男根が自らの女陰を犯して輪廻は完結している←この表現が特に好きです。
審査外感想のみの
>>655 :名前はいらない :2005/06/18(土) 20:13:00 ID:iyYc2Hg8
「屋根裏部屋の少女」
三つめの目は普段、普通に露出しているのかな。
じゃあ四つ目も隠さなくて良いんじゃないかなとか。
その辺は譲れない乙女心かしら。シュールね。
しょーもな面白いです。好き好き。
審査外感想のみの
>>656 :食器ング:2005/06/18(土) 23:21:26 ID:uPy9G9uO
いってらっしゃいユートピア。
もうどの辺がホラーなのかわかんなくてごめんなさい。
お疲れ様です。結構好きです。
663 :
心霊写真:2005/06/21(火) 03:03:13 ID:XARLS/fx
∧_∧.
ミ( ´_ゝ`) 続いて審査発表〜♪
. ~~ノノ~~
ノノ
ノノ
ノノ
ノノ
"'`"`''"`'```"``'""
色々迷ったけど決めました。
「ホラー詩」という題にとても合っていたし面白く読ませてもらったので
>>647-678 幽霊 を書いた方が優勝です。おめでとうございます。
あと、
>>650-651-652 『豚断罪』の方のも好きだったな。
多分読み違い甚だしいと思いますが出来るだけ許してほしいです。
楽しかったです。投稿者の皆様、どうもありがとうございました。
664 :
641:2005/06/21(火) 07:36:01 ID:xTmOajFW
ただの宗教狂いの母親に。頭の中に虫の卵を入れられ。
殺されるだけの話しだったんです。
カタカナ文字は。母が唱える呪文です。 改行制限が面倒でした。
感想ありがとうございました。審査お疲れ様です。
>>662 おつかれさまでした。あ、お茶もありがたく。
力んで出したらホラーじゃなくてグロが出たって感じです。
642さんの好きですね、エロくて。ホラーというより怪談。日本の夏って感じです。
666 :
兎:2005/06/21(火) 16:08:37 ID:ypG/36/q
653です。
孤独過ぎたり過度に眠れなかったり、薬物の依存症の人は蟻等の無視の幻覚を
見ると聞きますが、何で虫なんでしょうね??
お茶が飲まれなかったのはきっと審査が早かったからなのでしょう。
そんな事を考えながら冷めたお茶を有難く頂きます。
667 :
641:2005/06/21(火) 22:02:07 ID:XeDjf9/3
>>666 幻覚ですら脳の創り出すものですから。
本人の概念の中から選択されています。
だから、薬物中毒の芸術家やクリエイターはその
関連した物に襲われる事も多々あります。
詩人であれば文字に襲われたいものです。
668 :
にいちぇ:2005/06/22(水) 09:11:51 ID:x07GFQft
評価ありがとうございます。m(¥¥)m
>>647-648の「幽霊」書きました「にいちぇ」と申します、はじめまして。
普段は酷田評吉先生の「辛口スレ」で評価人の真似事のようなことやっております。辛島口男先生やニコちゃんマン先生、侵話さんや愚鈍さんなど錚々たる批評家陣が熱心に活動しているスレッドです。未見の方はぜひ一度ご来場ください。
・・・などと宣伝かましてみましたがあまりにも丁寧かつ親切な詩の読解を試みているが故、投稿数増えるとこなしきれません。だったら宣伝すんな、という声が聞こえますが(笑)有望な詩人の方が増えてくると楽しみだなあ、なんて思ったりして。
最近まったく出てこない酷田師匠や辛島先生(爆)も復活してくれるかもしれないしね。
心霊写真さん、気に入っていただけたようで素直に嬉しいです。
実は心霊写真さんのHNから連想してストーリーでっち上げました。(笑)
ホラーは苦手な分野でしてホラー映画はもちろん推理小説読んでも恐くなって眠れなくなるような臆病者の私なのですが、逆に守備範囲ではないという気楽さから肩の力が抜けてスラスラ書けたような気がしております。
プロットだけはしっかり頭の中で構築しましたが、行間の余韻を響かせるためにあえて多くの説明を省いて謎めきとしての恐さを狙ってみたつもりです。
そんなこちらの意図を完璧に汲み取って読解してくださったようで感謝感激ヒデキ感激でした。(笑うとこね☆)
さて次の「お題」を出さなければならないということで色々考えたのですが・・・。
現在個人的に対人関係のトラブルに悩んでおりまして(涙)そんな人間関係の難しさと解決方法のようなものを伝授してもらいたい気分なんすよ。
てなわけで、人間関係におけるトラブル、諍い、誤解、喧嘩、などについての詩が読みたいのですが。
ただしドロドロしたものではなく希望を抱かせると言いますか、ハッピーエンドを予感もしくは成就する内容でお願いしたいところです。
注文が細かくてすいませんねぇ。(爆)
では「結果としてお互いを向上させるような人間関係におけるトラブル・喧嘩」のような内容の詩をお待ちしております。
もうね、張り切って寸評しますんで(笑)腕に覚えのある方々、よろしくです!
P.S.お茶、おいしくいただきました。重ね重ねありがとうございます。
670 :
名前はいらない:2005/06/22(水) 21:10:05 ID:yLLUV7W+
「衝動サディズム」
真っ白な夜空に黒い花火が打ち上がった
「ドンパパパドンパパパパパ」
その目がその口がその言葉が
黒い花火を打ち上げ続けさせる
考える暇なんてなく
意思無く落とし続ける鉄槌に
何らかの終わりがあると思いますか
ヒタスラオトシツヅケル
血液も嗚咽も叫びも
黒い花火を増徴させるばかり
ダレカトメテクダサイ
ただ今は悔いるばかりです
でもその友が笑いながらその話をする時だけ
少し救われた気がします
真っ白な夜空に打ち上がる
黒い花火の事を少し思い出しながら
街灯
昼行灯にもなれないくせに
夕暮れに黄昏るんじゃない
おれは怒っちゃいない ただ
お前がはっきりしないから
どうしたら良いかわからないだけ
照らすのか 消えるのか
どっちなんだよ?
なぁ 黙ってないで答えてくれよ
これじゃおれが馬鹿みたいじゃないか
頼む 早く
夜が来ちまうよ
真っ暗くなっちまうよ
道がわかんねーよ
帰り道
672 :
ツキ 1/3:2005/06/23(木) 01:51:57 ID:zV+ehl6I
ぼくは今、月にいます。
ここからは地球がよく見えます。
青く、かがやいています。
とてもきれいです。
ぼくのいた町のきたなさがうそみたいです。
あんなに明るい、青と緑の玉の上で
人はくらしているのです。
でも、ぼくはもうもどりたくありません。
ぼくは、にげてきたのです。
みんな何もわかっていないのに、
ぜんぶわかったようなことを言っています。
とうくから見るとこんなにきれいなのに
近くにいくときたない声が聞こえてくるはずです。
673 :
ツキ 2/3:2005/06/23(木) 01:52:29 ID:zV+ehl6I
ぼくは今、月にいます。
体育ずわりをして地球を見ています。
台風のくもが見えます。
とてもしずかです。
ここにいると色々なことを考えます。
でも、きっとそのうち何も考えなくなると思います。
もう、声は出ません。
出す必要もありません。
あのくもの下にはひとがいて、
海岸でマイクを持ってさけんでいます。
きっといっしょうけんめいさけんでいます。
だれかに何かを伝えるために声があるのです。
674 :
ツキ 3/3:2005/06/23(木) 01:53:19 ID:zV+ehl6I
ぼくは今、月にいます。
だれもいない月にいます。
今、ぼくは地球に帰りたいと思っています。
地球はここよりきたないけれど、
やっぱりひとりはいやです。
帰ったらだれかの声を聞きたいです。
だれかとお話をしたいです。
でも、まずチャーハンが食べたいです。
おかあさんがつくったチャーハンはおいしいから。
「きみよ、暁にゼッケンをつけて走れ」1/2
OP
ン、タタ、ン、タ、ン、タタ、ン、タ
欲と虚栄のパイナポー (高い城! 高い城!)
夏にへんなかっこで押し寄せる (群れ)
こざっぱりした中年の男ゼッケンゼッケン (私です! 私です!)
詩は表現じゃないんですよっ(唾)
認識されちまった日常をっ(唾)日曜夕方6時半の呪縛から解放しなきゃいけないんですよっ!
そうでしょっ、ね! ネ! だからそうしませんか、ぼくたち!
他人の言葉で飾り立て、やがては674、ひ・と・り・た・び☆
北 P.K.ディック 通行人 入沢康夫 園川 奥田民夫 (出演順、敬称略)
前回までのあらすじ
梁山泊といってもじつは108人いないのではないかなと思いつつ、
ポエム大会もいいよね、なんつか、鹿鳴館テイストっていうのか
よし、人生50年、出陣 の決意したその土壇場、
ホームドクターによって余命あと3秒を宣告されたゼッケンの運命はいかに
「きみよ、暁にゼッケンをつけて走れ」2/2
スリーツーワン、完。
死んじまってから言うのもなんだけど
ニーチェはきみに超人たれと言ったのかい?
言ったのならそれでいいさ。知ったこっちゃないさ。
オカドチガイの人生相談だぜ?
結果としてお互いを向上させるような喧嘩をしようなんて都合よすぎるぜ
夕焼け番長と河原で殴りあいでもするつもりかい?
別れと出会いしかないんだぜ、こんにちはと言ったらさよならするんだぜ
嫌いな人間を好きになれない自分を嫌って嫌いな人間をさらに増やしてどうするってんだ
ええ? ムカツク行進ネズミ算式に包囲網喰らい尽くす好意行為
嫌いだって言ってやれ、面と向かって心の中で。でも陰口はがまんしろ。
そうしたら詩を書くんだぜ。自分を好きになるために自分のためだけに。こんなふうに。
もしかしたらきみはもうちっとましなのを書くんだぜ。
うん そうですね
678 :
アヒル:2005/06/23(木) 19:11:44 ID:POgCeqsM
自分勝手で自己チューで
自分でも自分が嫌になる
友達もきっとそう思ってるんだろうけど
聞いてもきっと答えてくれない
でももし言われたなら
ちょっとショックをうけちゃうんだろうな
だけどやっぱり言ってほしいよ
そしたら君との距離が縮まる気がする。
679 :
名前はいらない:2005/06/24(金) 22:11:46 ID:Ve5C1aBQ
(⌒-=+=⌒)
// ’ ▼’ヽ
彡 V~~Vミ
i"''(´・ω・)<あと5作品募集中ですよぅ。
|=(ノ |)
l== !
人= ,,ノ
U" U
680 :
Sy:2005/06/24(金) 22:22:31 ID:YCy1lmWV
君が好きだった。
君を見つめるのが好きだった。
誰のものでもない君を。。
でも
もう違う、、
君はもう誰のものでもなかった君ではないから。。。
【回帰】
言葉に出してしまえば
全てが嘘になってしまう
そんな気がして
伝えたくても伝えられない気持ち
貴方が居てくれてよかった
実は全てが嘘の塊で
真実は闇の中なんて
そんなことを夢見て
口を噤んでじっと我慢していた
貴方が生きていてよかった
私の堅結びになった塊が
いつかふっと解けた時
他の誰でもなく貴方が
そばに居て欲しい
貴方が貴方でよかった
「夜」
うざってぇ
玄関で グローブ見つめて立ってんじゃねぇ
あの頃はかわいかった ってか
それとも あの頃はよかった ってか
わかんね 俺子どもいねぇからわかんね
でもアンタがあの頃を見てんのは わかる
そりゃ俺ももう「アンタ変わった」なんて言ゃしない
かといって俺が変わったつもりもねぇ
来たんじゃねぇのか 俺はそう思ってる
アンタもそう思って さっさと寝ろよ
いつか終わるさ
おい 電気消すぞ
前に目を通してたよ
「僕が愛した詩は」1/2
僕が愛した詩は
老いても決して失われることのない
生きることへの感動
それは活字でありながら
僕には詩人の肉声が聞こえた
詩人は語りかけない
詩人は叫んでいた
けれどもその叫びは
朗々と天に響く歌声でも
嗚咽をともなうような慟哭でも
なかった
本当に ただ純粋に叫んでいた
叫びがしなやかに僕の体内に入り込むと
だけれどまた一つ一つの言葉が
本来の意味を持って
息を呑むまもなく僕をぐっとしめつけた
僕は詩人と同じ情景をみた
僕が愛した詩は
老いても決して失われることのない
生きることへの感動
僕は詩人じゃないなんて
谷川俊太郎みたいに言い切ることもできない僕は
それでも人より少し言葉を巧みに操れる
「僕が愛した詩は」2/2
僕が愛した詩は
老いても決して失われることのない
生きることへの感動
それなのにまた断罪を下す赤い舌
平静を装っちゃいるが俺は毒の塊なんだぜ
皮膚を切り裂いて毒を撒き散らす
俺は俺のセンスのすべてをもって
お前のアイデンティティを潰しにかかる
そこには現実を表現するためのMethodが
容赦なく叩き込まれる
俺は止めない
俺は俺の知っている言葉を総動員する
演出もポーズもいっさいがっさい含めて
言葉が尽きるまで
この魂の毒が枯れるまで
僕が愛した詩は
老いても決して失われることのない
生きることへの感動
喉を潰して俺は
だからお前ら全部
抱きしめてやる
687 :
三毛猫:2005/06/26(日) 00:36:21 ID:nKe3qX3D
かなしくってないたんじゃない。
”無力だ”と泣きながらも
だきしめてくれるあなたのそのうでのちからが、
とっても愛しかったんだ。
想い、余って涙。
応える方法がわからなくて、必死にしがみついた。
688 :
雨:2005/06/26(日) 01:03:29 ID:ysrDeNCK
,. -──- 、
j, ヽ
< ___ 〉
,イ iト、 「,フ7''ト、`/
リ! !fJV 行テlkハ′<はい、10作品揃いましたよぅ。
|i从゛o ''ツル' リ 審査開始ですよぅ。
''´スi`;T ´,,.イ^′
l7'ー‐<7'" |
f 。 。 }'′ `} …マタノリオクレタヨゥ…
ゝ、^ / ハ
/ {.xフ / ',
,ゞニZー-、/ ハ
f´^ン'⌒ く >、_ノ∠)
ヽ.{、 _>、ル′
` ̄
689 :
にいちぇ:2005/06/26(日) 02:32:21 ID:Sz1aQ41z
あ、雨さんありがとうございます。m(¥¥)m
そして皆様投稿ありがとうございました。
しかしですねぇ。今回人間関係がどーのこーのというお題を出したわけですが、個人的には翌日すっきり解決してしまいましてねぇ。(爆)
もっと面白いテーマにすればよかった、などと喉元過ぎて熱さ忘れてる俺なんすけど。
・・・というのは冗談。(笑)
面白いのが結構集まったなあ、と今から審査するのが楽しみでワクワクしておるわけですが、今夜はやりません。(笑)
今ね、コンフェデ杯のブラジルVSドイツ見てるのよ。てなわけで何日かお待ち下さいね。
いっぱい書くから許してちょんまげ侍。
690 :
名前はいらない:2005/06/26(日) 12:10:26 ID:E+wg+7wO
691 :
にいちぇ:2005/06/28(火) 07:00:43 ID:XAXTnO5d
すんません。良い作品が多かったので審査難航しております。
それまで焼き鳥でも食べてマターリお待ちください。↓
∧_∧
( ´∀`) 遠慮なくどうぞ
( つ O―{}@{}@{}-
と_)_)―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- 豚
―@@@@@- ―@@@@@- ―@@@@@- ―@@@@@- つくね
―{}@{}@{}- ―{}@{}@{}- ―{}@{}@{}- ―{}@{}@{}- ねぎ
―∬∬∬- ―∬∬∬- ―∬∬∬- ―∬∬∬- 鳥かわ
―зεз- ―зεз- ―зεз- ―зεз- 軟骨
―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ 焼き粗挽きソーセージ
―<コ:彡- ―<コ:彡- ―<コ:彡- ―<コ:彡- イカ丸焼き
―>゚))))彡- ―>゚))))彡- ―>゚))))彡- ―>゚))))彡- 魚丸焼き
692 :
名前はいらない:2005/06/28(火) 10:41:57 ID:/0XLSqZn
>>682 刹那ちゃんって、女の子ちゃんだよね。いつもどこにいるの?
俺と付き合え!
>>693 ポエム大会でのナンパはやめてください。。
695 :
アヒル:2005/06/28(火) 20:10:41 ID:o1UZry32
681
お前に言われる筋合いないから。
ウザイよ。
アヒルのありゃ詩かね(爆)
小学生の絵日記以下だ
間違いない
そんなあなたは惨め
697 :
名前はいらない:2005/06/28(火) 21:21:04 ID:49944lRw
渇く
698 :
名前はいらない:2005/06/29(水) 00:54:17 ID:gSM2FSZc
ニーチェこのやろう!早く審査せんか!
永遠回帰のたくってんじゃねーぞ!!
699 :
名前はいらない:2005/06/29(水) 22:30:04 ID:aKJcND3W
まだかなぁ
700 :
名前はいらない:2005/06/29(水) 23:07:25 ID:uf+4B9CJ
ルール上の問題はございませんか?
ないはずだよ。
お題は三日以内に出すことになってるけど、
審査は審査員が納得いくまで吟味できたはず。
あせらず、また〜り待ちましょう。
あ。間違えた。お題は48時間以内だったね。ゴメン。orz
703 :
雨:2005/06/30(木) 16:57:03 ID:vN1xx5Q9
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋/⌒ヽ
(´・ω・) / |゚:: ゚;゚ ゚<夏ですよおぉぉおぅ!!
⊂ / ゚.;゚ /; :; 審査待ちageですよおぉぉおぅ!!
\ / 。゚ /.;.;:::
( //⌒ ̄⌒`´ ̄`〜ヽ'ー--、
_/ ιυっ ̄~つyへつ
/ フっιつ人´ / /つυ^っへ っっ
/ /つつ。o/ / / / ^つっへυっつ
_/ 〉o°o。 。 / / /°>つっっっつっっ
/ \γ、。 o 。 /o。/ /つっっつっつ
__/ `⌒ヽっ/ 。/ / っつ) っつっつ
=/ っっ τ-っつつっ、。| つ っつつつ
>>701 それでたとえば審査人が交通事故とかで帰らぬ人になった場合はどうするんだ?
審査を待ってる一人ですが、せめて何時までには結果をだしますよと、教えていただけないかしら
ちょいちょい見にくるのマンドクサ
707 :
にいちぇ:2005/06/30(木) 20:06:26 ID:AaPNQ+5d
おー、みんな本当にゴメンね〜。特に
>>705さん。
審査難航というより忙しかっただけなんだけどさ(笑)今日中に全部やる!と宣言しときます。
インディアン嘘つきません。あ、今日中というのは明日の朝くらいまでの意味なんだけどね。(爆)
過去ログ読んだら締め切りから一週間くらい審査までの時間が空いたこともあったみたいなんで、無理するより自分のコンディションの良い時にと判断してたんだけど。
俺、今回初投稿だったんでここのスレがこんなに人気高いとは知らなかったのよ。みんな審査を一刻も早く、そんで次のお題も早く、もう次の作品書きたくて書きたくてたまらないんだよおおお、っていう情熱がヒシヒシと伝わってきて感動しております。
ここ、いい雰囲気だね。システムも解りやすいしね。発案した人に感謝です。
そんでだ。
>>697さんのレス読んで悪いことしたなあ、と。
焼き鳥とかバーベキューみたいのだけで飲み物出してなかったね。
喉詰まらせた人はこんなもんでも飲んで↓もうしばらくお待ち下さい。(..)
∧_∧
( ´・ω・) 皆さん、夜のホットミルク&ホットココアが入りましたよ。
( つd□O
と_)_) d□~ d□~ d□~ d■~ d■~ d■~ d■~
708 :
697:2005/06/30(木) 22:29:48 ID:2JKS+GWU
ココアに焼酎混ぜていただきます。
ビール出しやがれ!
710 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 00:12:48 ID:9TZdjisq
さあ、お待たせポエム大会審査開始でーす♪
>>670 「衝動サディズム」
まずね、最初の投稿作からして唸りましたですね。「黒い花火」という比喩が不気味でもあり美しくも見えたり。
この一語が全体のトーンを決定し、内容的にも視覚的にも、更には「ドンパパパ」の音響的にもキーワードとなっている統一感は見事です。
しかし描かれている情況はすこぶるヘビーですよね。「意思無く落とし続ける鉄槌」「血液も嗚咽も叫び」そして「ダレカトメテクダサイ」という悲痛かつ病理的な文字通りの衝動。
ドメスティックヴァイオレンスやボーダーラインの攻撃性を思わせる現代的で理不尽な「病」。
ただ、二連で語られる主人公の懺悔とその被害者が「笑いながら」許してくれている様で読み手の私も少し救われました。「少し」というのは結末が完全なハッピーエンドではないということに尽きます。
まだまだこの物語は終わっていない。今後も花火を打ち上げてしまうのではないかという不安感は「黒い花火」を思い出してしまう最後の行で拭いきれていません。
もちろんこれは私の出した「お題」的にはジャストなエンディングではないというだけの話でして、一種の懺悔詩としては嫌味のない読後感でしんみりさせてもらいました。
評価=コブラツイスト/サディスティックス
>>671 「街灯」
これはですね、お題を出した時に漠然と「こんなのが読みたいなあ」と俺は思っていたのではないか、というくらい一読しただけで惹き付けられてしまったという逸品。
「おれ」は確かに「怒っちゃいない」けどぶっきら棒に相手の立ち位置の不明瞭さをなじっている。しかし連を重ねるごとに気弱になっていく台詞が泣かせます。(笑)
そして最後の「道がわかんねーよ 帰り道」で本音がついに明かされる結末はしみじみしますねぇ。照らすのか消えるのかどっちなんだよ?なんて言ってたくせに結局は照らしてほしいんだね!という「おれ」の男気溢れる照れ、とでも言いましょうか。
これは決して「弱さ」ではないんですよね。むしろ相手のこともしっかりと考えた上であえて回り道して自分の気持ちを告白してあげているような「強さ」の方こそを感じました。
無条件でカッコいい主人公です。共感してしまいます。
評価=ハウスオブブルーライト/メリルムーア
711 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 04:04:17 ID:9TZdjisq
ちょっとな、気分悪いし腹痛いから今晩はもうやめる。
インディアン嘘ついた。謝る。
続きは必ず書く。そんでちゃんと優勝者決める。
それだけしか約束できない。叩きたい奴は叩け。
713 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 12:12:14 ID:X6l/Wwbh
すまんすまん。
昨晩はホントに腹痛かったり辛口スレで俺のこと煽ってる奴がいたりでなんかやる気なくなってきちゃってさあ・・・。
せっかくの良スレなのにやさぐれちゃってごめんなさい。m(..)m
眠剤飲んでぐっすり寝たらもう大丈夫です。(恥)
てなわけでね、アパシーから一夜にして脱却したので(笑)審査の続き行ってみましょう!
>>672-674 「ツキ」
うまい。きれい。深い。三拍子揃った寓話風の傑作。
「青と緑の玉の上」「体育ずわりをして」といった表現もピタリと決まって美しすぎます。
しかし何よりもこの詩の肝は「声」。この一語に最大限の意味と暗喩を込めた作者の力量に素直に脱帽です。
「きたない声」を散々聞かされたが故に自分も「声は出ません」と逃避する。
ところが「海岸でマイクを持ってさけんで」いる本来ならば嫌悪感で耳を塞ぐはずの光景から「だれかに何かを伝えるために声があるのです」という前向きな発見をしてしまう主人公。
ここですよ。ここが凄い。普通ならば誰かの優しい呼びかけに心を開くのが定石でしょう。
それなのにこの主人公は一種の騒音からコミュニケーションの本質と人間に対する慈愛を見出すというアクロバティックな思索の深さ。
そして「帰ったらだれかの声を聞きたいです」と掃き溜めに鶴ならぬ掃き溜めに声を求めて自ら選んだ孤独を捨てて人間肯定にまで至る哲学的プロセスの美しさ。
もうね、素晴らしいよね。読んでて涙が出るよなあ。実際は泣いてないけど比喩としてね。(笑)
ラストの「でも、まずチャーハンが食べたいです」っていうオチも無理矢理ではないですよね。
つまりバツが悪そうに帰還する主人公の「照れ」のような感情がこの台詞を語らせているわけで蛇足では決してない。
最初から最後まで淀みなく完成度高杉晋作。「お題」にピッタリかというと少し違うんだけど、いいの、こんだけ美しけりゃ。問題なし。
評価=ムーンエイジデイドリーム/デヴィッドボウイ
714 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 15:09:11 ID:X6l/Wwbh
>>675-676 「きみよ、暁にゼッケンをつけて走れ」に返句その1
にいちぇでございまーす!(イントロ)お魚咥えたゼッケンとかいう奴〜♪
あんたのことよく知らんからさ、魚の一尾くらいくれてやるぜ。
出演者リスト見てもフィリップKディックと奥田民生しか知らない俺だけど。
ディックなら虚空の眼。民生なら大迷惑。
北って北杜夫か? それなら知ってる。ちゅうか文庫本でほとんど読んでる。
なーんてな。どうせあんたと仲いいコテハン連中の名前かなんかの羅列なんだろ?
俺はさ、この詩板発見したのが今年の4月くらいだからな。なーんにも知らないのよ。
それまでは(今でも)国際政治板常駐の別コテ論争野郎なのさ。
あるいはスポーツ実況でスレ立てして誘導役買って出たりしてる世話好き野郎なのさ。
メンヘル板で「貴乃花は病んでる」ってタイトルのスレ仕切ってたのも俺なのさ。
そんなわけだからよ。「にいちぇ」なんてHNも単なる捨てハンだからよ。
「超人」だとか「永劫回帰」とかのキーワードで接触求めてくる奴が多いことにちと困ってんだわ。
ま、フリードリッヒ・ニーチェは好きだよ。でも梅毒で死にたかねぇけどな。爆爆爆爆大和田爆。
715 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 15:10:13 ID:X6l/Wwbh
>>675-676 「きみよ、暁にゼッケンをつけて走れ」に返句その2
だからね。何が言いたいかというとね。俺のHNのせいでニヒリスティックなこと書いてくれたんだとしたらお門違いだよ、とか思うのアタシ♥
いや、違うか。ニーチェがニヒリストという世間に流布した誤解にS&B食品のゼッケン付けてる瀬古選手は染まっているのだね。
俺もまあ、哲学好きっすよ。うん。勉強しちゃったりしたのよ、昔。
じゃあ、親切に解説してやろうかっていうと、それほどお人好しじゃねーぞ。自分で勉強しなさい。
あとさ、自分のためだけに詩を書け、ってアドバイスみたいなのもらったような気もするんだけど、はっきり言って俺、詩は嫌いなんだよね。爆爆爆爆夢枕爆。
もちろん好きな詩人の一人や二人はいるさ。好きな詩挙げろ、って言われりゃ答案用紙の裏にまでビッシリ書いてそれでも足りなくて机にまではみ出してついでに隣の女の子の二の腕をシャーペンでツンツンしちゃうかもしんない。
でも好きじゃないんだ。詩が嫌いっていうより詩を真面目に書こうとする自分が嫌いなのかもな。言いたいことあんたならわかるだろ?
まあね、夕焼け番長ならぬアテネ五輪で2278のゼッケン付けてた室伏のアニキとハンマー投げのサークルを土俵に見立てて猫だましと八艘飛びでこいつら何やってんだ?とギリシャ人に訝られた爽快感はやっぱある。ごめんな。
明日を作る技術の東芝がお送りいたしまーす。いたしまーちゅ。(太鼓の音、そしてCM、さらに本編)
716 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 15:11:08 ID:X6l/Wwbh
>>675-676 「きみよ、暁にゼッケンをつけて走れ」に返句その3
フネです。わたしだけ魚介類じゃなくて疎外感。わたしのダーリンも「波」ですけどポエティックな名前なんで嫉妬しちゃうわ。せめて船底にびっしりくっついたフジツボにでも改名したい年頃。
ところで梅雨はじめじめしてて嫌ですね。でも続いてた空梅雨より降ってくれた方が農家の皆様的にも大歓迎ですよね。わがまま言っちゃ駄目駄目。あ、カツオ! ワカメのスカートめくっちゃ駄目でしょ!
さて今回のゼッケンさんは・・・・・。
@とても面白かった。
Aこいつ頭いいな、と思った。
B俺のこのレスで「お題」に沿った完璧な作品が出来上がった。
・・・・・の三本です。来週もまた見て下さいネ。んがちょちょ。
評価=鹿鳴館/三島由紀夫
717 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 16:21:22 ID:X6l/Wwbh
>>677 うん そうかもね
>>678 7行目までいいですよね。エンディングに向けての期待が徐々に高まっていきます。
しかし8行目の肝心なオチに疑問符マークが脳内で55万個くらい飛び交ってしまいましてね〜。
そうすると全面的に見直しちゃうおせっかいな俺なんすけど。
つまりですね、自分の欠点わかってる主人公なんだけどそれを自ら治そうという意志がないところが不思議なんすよね。
むしろそんな自分を叱って欲しいと言わんばかりのマゾヒスティックミカバンド。
それはそれでいいとして果たして本当に「君との距離が縮まる」のか?と果てしなく疑問なのです。
自分から「今までごめんね」とかなんとか言った方が解決の早道のような気がするんすけどね。
ま、それよりも先に述べたように気付いた欠点直す努力した方がいいっすよ。
評価=ディスタントラヴァー(LIVEヴァージョン)/マーヴィンゲイ
>>679 きぐるみかわいい
>>680 これ、どう考えても誤爆のような気がするのでスルーしていいですか?
あ、いい? じゃ、お言葉に甘えて。
>>681 おい、俺が今回審査員なんだから勝手に評価すんな。
718 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 18:58:00 ID:X6l/Wwbh
>>682 「回帰」
上手いなあ。うん。内容的にはありふれてるかもしれないけど、まとめ方がね、上手。
白眉は「貴方が〜よかった」の三連発。単なる繰り返しでなく言葉変えてきてるところがテクニックでもあり、この詩で「言いたいこと」でもあるという理想的詩心三段活用。
「真実は闇の中なんて そんなことを夢見て」のフレーズもドッキリです。真実は言葉にできないという確信をペシミスティックではなくロマンティックに解釈している作者のセンスオブワンダー。
そして「私の堅結びになった塊が いつかふっと解けた時」言葉の可能性にもう一度賭けてみるのかと思いきや「貴方がそばに居て欲しい」とピンクフロイドの曲名のような(笑)控え目な願望で幕を落とす。美しいし立派だよなあ。
あー。なんかね、最初に内容はありきたりみたいなこと書いちゃったけど、真剣に読んでたら中身も革新的かも。
お題にも合ってるしね。すれ違ってはいるんだけど前向き。高評価確定。
評価=七瀬ふたたび/筒井康隆
719 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 19:01:04 ID:X6l/Wwbh
>>683 「夜」
これね。もうね。ちょっと凄いの読まされちゃったなあ、と思ってるのね。
深読みいくらでも可能だし解釈も何通りも出来そうなんだけど、あえてそのまま読んでみるだけで恐ろしいほど伝わってきちゃう、という凄さね。
冒頭の「グローブ見つめて立ってんじゃねぇ」でガツンと一撃食らうよなあ。
そんで最後の「おい 電気消すぞ」でドバッと涙腺決壊だろ、普通。
これが「詩」の凄さかなあ、と真面目に思ったんだよね。意味やストーリーは小説にまかせろ、と。
詩でしか表現できないモノって確実にあるんだよなあ、って俺は中原中也とか立原道造はじめて読んだ中学生かよ、オイ!みたいなね。
そんな青臭い感動を期せずして覚えてしまった俺。笑いたい奴は笑ってもいいよーん、と。
せっかくだから自分なりの読み方も披露しときましょう。
ここはぜひとも自分の分身、もしくは幼い日に別れた親友・肉親の幻影、との対話・対立とでも読んでみたいところです。
良い意味でも悪い意味でも大人になってしまった自分とあらためて向き合ってみる勇気と潔さ。
「俺が変わったつもりもねぇ」と言いつつ本当は時間軸に沿っての変化は認めている主人公。
しかし「本質」のようなものは変わってないんだ、という自信。いや、そう自分に言い聞かせている根拠がないわけではない強がり。
「来たんじゃねぇのか」が「いつか終わるさ」に係っているところを見るとやはりこのトラブルは一過性のものなのでしょう。「本質」は変わってない、という説得でもあり宣言でもある。
力強いです。バットの芯で捉えた打球のような乾いた反発音が全編に渡ってこだましております。
評価=カムトゥマイベッドサイド/エリックアンダーソン
>>684 うわ。怪文書。審査に影響を与えかねない発言。困る。
720 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 21:43:08 ID:X6l/Wwbh
>>685 「僕が愛した詩は」
最初読んだ時ね、テクニカルすぎると思ったんだよね。文章としても「お題」への回答としても。
しかし今日何十回と読み直してたら素直に感動できてたりするんだ、これが。
あー、もう一度だけ読んでみた。やっぱ良かった。困った。(笑)
はっきり言って完璧かもしれない。しかしそれ故に模範解答のような気もしちゃうんだと思考の深淵に沈む俺。
そしてなぜ俺が最初、この詩を素直に読めなかったのかについて想いを馳せる。
つまり俺には作者のような「詩」に対する情熱はない。「詩」の素晴らしさは知っている。でもそれ以上に「詩」を嫌悪している自分がいる。
いや「詩」そのものに対する嫌悪ではないと言い直そう。あくまでも従来の「詩の概念」に疑問を抱いているのだ。
作者の言う「魂の毒」を撒き散らすことが文藝なのか?という根本のところで俺は悩んできた。これ本当の話。
「生きることへの感動 喉を潰して俺は だからお前ら全部 抱きしめてやる」という終連がいみじくも語っているように最終的には毒は浄化されて愛に満ち溢れているということは理解している。
しかしそれは倒錯した「愛し方」ではないか?なぜ喉を潰してまで苦悩する必要があるのだ?という想いは今でも拭いきれていない。
もっと軽やかに歌って構わないのではないか?そもそも「毒」なんか無視してワクワクするような快感に随って歌って踊ればいいのではないか?
そのような作品を軽視する傾向が特に我が国では顕著なのではないかと憤っていた我が青春の日々。私小説至上主義みたいのが日本の文壇をダメにしてるのだ!などとアジっていた青二才=俺。
そんな青さとは決別したはずだが「好み」というものはこの歳になっても大して変わっていないらしい。
・・・以上、評価とは関係ないモノローグでした。(笑)
でも作者の詩論にいくら異を唱えようともこの詩に対する評価は不変です。迷わず高得点。
評価=ポイズン/ベルビヴデヴォー
721 :
にいちぇ:2005/07/01(金) 22:19:56 ID:X6l/Wwbh
>>687 すごくきれいでまとまってて言うことなしです。短詩とはかくあるべきというお手本のような手際と内容にノックアウトされました。
「想い、余って涙」というフレーズの発見に感服。この駄洒落には見えない金言のようなキメ台詞に導かれて前後の連もまったく無駄がありません。
お題的にも直接的に書かれていない分、読者の想像力で充分補える対立と和解の風景。
いやあ、パーフェクトでしょう。しかし審査って難しいよなあ。
長い詩と短い詩ではそもそもジャンルが違うわけで甲乙なんて付けられないよなあ。
いやあ、マジで困った。そればっか。(笑)
評価=ホエンユーアーニア/ボビーハッチャーソン
さて。
すべて評価しました。
あとは審査結果の発表のみ。
ドキドキして待て。
俺はちと夕飯食べる。(爆)
722 :
にいちぇ:2005/07/02(土) 00:28:51 ID:1vk4jLHg
というわけで時間食いましたが(笑)栄えある優勝者の発表です!
(ドラムロール)
あ、ちと待った。(一同ズッコける)
もったいぶって審査基準を喋らせてくれぇ〜!(場内から怒号)
今回ね、俺がお題出す時に細かい注文出したのには意味があんのよ。
や、俺もさ、ここに投稿する前に少しは過去ログ読んだわけだ。
優れた詩もいっぱいあったし審査員の皆さんも丁寧に評価してて感心しましたよ。
でもこれは決して批判ではないんだけど、締め切り後に「実はこのお題の意図は・・・」みたいな種明かしが多いなあと感じたんだよね。
その方式だと審査する方は楽だけど投稿者はそんなこたあ知る由もないわけで中身より「運」に左右される危険性高いなあ、と。
だからあえて注文多くすることで公平さを保とうと狙ってみました。最初にこういう詩求む!ってのをハッキリ明示した方がいいのではと考えました。
そのことの是非は後の方に任せますが、結果としてこちらの望む詩が多数集まったと自負しております。(てめぇ新参者のくせに偉そうだぞ!の声)
しかしその結果、審査の方がより難しくなりました。(バーカ!の声)
困った、というのはここ5日ほどずっと思っていた真実であります。
でも決めなきゃしょうがねーよなあ。やだなあ。全員優勝にしたいのよ、マジで。
しかしこうなりゃ俺も男だ。細かい注文にしっかり応えてくれた作品、そして最後はもちろん自分の趣味で一等賞を決めさせていただきます。
(ドラムロール再び)
優勝は・・・・・
>>683 番!「夜」を書かれた「名前はいらない」さんですっ!(会場一斉にどよめく)
おめでとうございますっ!(万雷の拍手鳴り止まない)
しかしですっ!(なんだなんだの声)
>>684 さんの発言がこの作品に対してのものだとすると私としましては判断がつきません。(なんだこいつの嘲笑)
審議の赤ランプ点灯中ということで、どなたか裁定をお願いいたしますっ!(前代未聞だなの呆れた声)
ではサラバだ。みんな本当にありがとう。にいちぇより。敬具。
723 :
にいちぇ:2005/07/02(土) 01:36:57 ID:1vk4jLHg
あ、ごめん。
やっぱめんどくさいことになってもアレだから
>>683 番さんの優勝ということで確定のランプ点灯!ということで46。
例え過去作品だったとしても俺、読んだことないわけだから。
それに何よりも俺のお題にピッタリだしマジで感動したし一番自分の趣味に合ってたという事実は動かせませんです。
お騒がせしましたが、これで決定。
審査員特権で反論あっても受け付けません。文句は言わせないぞお。(笑)
というわけで
>>683 番さん改めましておめでとうございます。
次のお題、よろしくね☆
>>683 俺この詩読み取れなかったんだが、読みようなんだな、詩は・・・
>>718 にいちぇ氏
評価ありがとうございました。そして、御疲れ様
高評価いただきまして、大変満足しております。
私の拙い言葉の一つ一つに感想を付けてもらえ
大変嬉しく思います。
>>683 おめでとうございます。
726 :
683:2005/07/02(土) 09:01:05 ID:zqr1o09N
にいちぇさんオツカレー&ありがとです。
詩はオリジナルなのでご安心を。
てなわけで次のお題は「コピー」で。
727 :
「採集者」:2005/07/02(土) 14:55:22 ID:Pc/1O/6A
とことことこと
君の名前は既製品
君の仕事は荒野の上で
ビルの 設計図 を集める こと
その青焼きは世界の始まる混沌の朝に
神様達がばらまいた
そして夕焼けのセブンイレブンのコピー機で、店員に変な目で見られながら、コピーして、コピーして、コピーして、コピーして、コピーしつくされた都市の景観
あれ、劣化している!?
でも[元からです]って書いてあるし、悩んじゃうなあ
その夜、採集者は24匹の狼に囲まれながら眠るだろう
うわあん…うわあん……うわあん…………………………
『次の朝』
とことことこと
君の名前は既製品?
>>714-716 にいちぇさん、返句ありがとうございます。そしてあらためまして、ゼッケンと申します。
お察しのとおり、北さん(空き缶収拾スレ)、通行人さん(包茎和牛スレ)、園川さん(詩の構造スレ)はこの板のコテの方々です。
ただし、仲がいいとかわるいとかいう以前に、私が勝手に彼らの詩やら書き込みを見て、この人、すげーなーという私の一方的な片思いです。
それでも勝手に出演させてしまいました。みんな、赦してください。
ニーチェについては聞きかじりでお恥ずかしいかぎりです(ちなみに
>>698のレスは私ではないですよ)。
にいちぇさんの評価はおもしろいですね。
そのうち、辛口スレにもお邪魔させてください。
>>683「夜」は私もかっこよいと思います。
>>713 にいちぇさんはじめまして。そして評価ありがとうございます。
「ツキ」を書かせていただきましたねむいと申します。
褒めてくださるのはとっても嬉しいのですが、ちょっと褒めすぎですw(照
実はこれは1年以上前に書いたものに手を加えたものです。
そう、今回は書けなかったのです(ぉぃ
そのせいかお題とはズレてしまいましたね…。
投稿した後ずっと後悔していました。
>>683 おめでとうございます。力強い詩ですね。
「君の声」
誰よりも大人ぶっていた・・・「こんなもん」だと
君は知っていたのかなぁ?人を・・・
僕は知っていたつもりでいたよ、誰もみんなすべては開いていないんだと・・
僕たちは開いていたのかな?
僕はわからない・・・君ですら・・なのかな・・・
君も僕も 私もあなたも 愛にこがれてたんでしょ?
言葉が詰まるよ、愛なんて言葉の定義は君と僕
美化された死なんて あるんだろうか・・
自分自身のコピーが、奥底の支配者だと
もう・・何年?しってるの?自分のソンザイヲ・・
逢いたい。あいたい。
子供かな・・僕、くさい言葉ですら今なら本当に心から言える。
君の声 君の声が聞きたいんだ
忘れたくないんだ
さよならもありがとうもいらない
君の声が今すぐほしい
今なら言える・・・愛の定義は君と僕
731 :
既に書かれてしまったぼくたちへ:2005/07/03(日) 13:59:44 ID:i8KHataC
ぼくはいま産まれた
ぼくの書かれた紙だ
つぎのが産まれるまでの
いらないいのちだ
紙のなかにまあるい線で
さらさらと笑いながら
あした旧くなるのを待っている
埋もれるだけのいのちだ
よくあるいのちだ
本当にそうか
ぼくは前のぼくに重ねられ
他愛ないいのちの
五百枚目のいのちとして
生きるのではないか
輪郭をくり抜いたら
なんと分厚いぼくが
そこに立ち上がるのではないか
その時ぼくは紙の上から立ち上がり
みんなのほうへ体を向けるのだ
みんなはきっとぼくを
覚えてくれるのだ
その時ぼくの笑顔は生き
窓からの光が存在を刻む
「Copycat」
無意識のうちにどんどん感染していくのです。
友達を 口を
手を 目を
文字を ラジオを
テレビを 人を伝わって。
誰も気づかない、染まってしまったって。
どんどん蓄積されて
それはやがて芽吹き
大樹となり
実を落とす。
そしてそこからまた芽が生える。
同じ木を持つ
同じ種を持つ
それらは集まり森を形成する。
森に隠される大地。
そのサイクルの中で生まれた
影の無いほっそりとした私。
その姿以外知らない無知な私。
733 :
名前はいらない:2005/07/03(日) 23:51:10 ID:BJcViICP
「僕達」
与えられた言葉、作られた言葉
作らされた言葉に、出来てしまった言葉
首を切られたら、また生えるのか
湖面に映る月片の様に、無数に分かれるのか
神を讃える言葉のように、増え続けるのか
毎日毎晩斬りつけられる。僕達の様に
果てしなく続く、絶え間なく続く
煉獄の炎ならば、自由を与えてくれるのか
与えられた言葉、作られた言葉
作らされた言葉に、出来てしまった言葉
僕は僕の中に、増え続けていく
そんなあくる日、気付いたら
僕達は増え続けるしかなかったのです
「反物質」
あのこ に ぼく を うつす
ぼく に あのこ を うつす
おなじ ところ は とりのぞく
みなかった ことに する
ちがう ところ が すきだから
僕らの間に複写機
あのこがそれを求めても
拒否せねばならない
同じじゃだめだ
補完できないから
宇宙を崩壊させ
二人だけになるために
あのこ には ぼく に ないもの を
ぼく には あのこ に ないもの を
僕らは複写を拒否した
ただの反物質 に
すぎない
735 :
名前はいらない:2005/07/04(月) 03:54:53 ID:00WerFV1
736 :
名前はいらない:2005/07/04(月) 04:20:35 ID:00WerFV1
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋
(´・ω・) <現在7作品ですよぅ。
φ___⊂)_あと3作募集中ですよぅ。
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|. |
|ポエム大会.|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
コピーガール 君はいつでも何でもコピーする
コピーボーイ 教科書通りに上手くいくことは
そう多くあることじゃないんだ
今日も君はいろんなものをコピーする
それが何を意味しているかも知らず
その裏に隠された大切なもの
見落としたままで今日を終える
コピーガール 君はいつでもどこでもコピーする
コピーボーイ テレビで覚えた台詞を真似しても
それは自分の言葉じゃないんだ
何でこんなに人混みが心地良いの
このまま雑踏の中に埋もれていきたい
新しい何かを付け加えること
遠慮したままで夜を迎える
コピーガール 君は手当たり次第にコピーする
コピーボーイ ずっと探している答えの在り処は
その先にあることを信じて
今日も明日もコピーして
そのトナーがなくなるまでずっと
コピーガール 「私、最近わかってきたよ」
コピーボーイ 「僕は、少しずつ変わっていくよ」
少しだけ違う朝を迎えるんだ
コピーガール×コピーボーイ コピーガール×コピーボーイ
「生きる」
足を動かせ 首を起こせ
目を開けろ 口を開け
まばたきにも意思が必要か?
口から出る息を飲み込め 眼球を押し込め
動くことを拒否するのは自分ではない それは心
口を閉じ 舌を出せ
それはお前が望んだことか?
お前が望んだんじゃない。心が望んだのだ。
闇の中でうごめいても 光には届かない
それがお前の全てだろう
739 :
とぁる女のこ:2005/07/04(月) 16:44:35 ID:+lnEOsSt
「穏やかな死」
私が生まれたとき
私が泣いて
みんなが微笑んだ。
だから
私が死ぬときは
みんなが泣いて
私が笑っているような
そーんな人生が送りたい。
740 :
名前はいらない:2005/07/04(月) 20:20:48 ID:cjS/OqgP
__
,:'´::::::::::::::`ヽ
;':::::::::yvwvt::::゙,ヽ <はい、10作品揃いましたよぅ。
l::::::::ノ= =l::::::} j 審査開始ですよぅ。
゚・*:.。トnイ び び{n:ソ。.:*・
ヽハ:}、"ヮ"ノハノ
. ゙k' 〔水〕゙k'´
741 :
いいひとガウショ:2005/07/05(火) 07:21:37 ID:Kv9ogcrz
ちんちん車っ者っ者
742 :
梅干食べてねッ化マン:2005/07/05(火) 07:24:57 ID:Kv9ogcrz
まぁこれでシャアが出ても出なくても微妙な気分になるのは間違いないな
743 :
しんすけ:2005/07/05(火) 07:26:11 ID:dktHd4cX
マック ドナルドの女の子 神認定しました
神サイトおしえてくれてありがとう
744 :
福田:2005/07/05(火) 07:30:00 ID:dktHd4cX
今日も楽しくエロゲーム
僕はハーレムが大好きなんだ
ああ明日も明後日もハーレムがいいなあ
ねかまにギムさんああ気持ちいいよ
745 :
683:2005/07/05(火) 18:32:16 ID:C/o1AE6/
短気で集中力がない俺ですから、批評じゃなくて感想になりました
>>727 「採集者」
コピーにコピーを重ねてコピーが溢れてくると、どれがオリジナルなのか、
それどころか、オリジナルがどんなだったかさえ分からなくなってくる。
根源が希薄になっていく中で、採集者はなにを残したいのか、気になります。
>>730 「君の声」
特に前半は、詩のテーマが迷走しているようで、
そこにまた、わけもわからず悶々とする若さが感じられて、いいです。
結局ありがちな「きみとぼく」の話に終着してるのが少々惜しいですが、
まあ、あくまでもそれは俺の好みの問題です。
>>731 既に書かれてしまったぼくたちへ
いまのぼくは、つぎのぼくが生まれるのを前提に、他愛のないいのちとして生きます。
それを繰り返し、分厚くなったからこそ立ち上がれる、ペラペラだと立てやしないもん。
経験って大切ですね、それがいかに糞ったれで最悪な経験でも。
746 :
683:2005/07/05(火) 18:33:09 ID:C/o1AE6/
>>732 「Copycat」
循環していく模倣の文化。
その中で、纏った模倣を剥ぎ取ったときの、自分のか細さ。
動物はどうだか知りませんが、人間社会は模倣抜きでは生きていけません。
それこそが、人間である証拠だと思うからです、俺はね。
>>733 「僕達」
そういった世界観で詩を構築しようとされたのでしょうが、
「神を讃える言葉」だとか「煉獄の炎」だとか、浮ついているように見えます。
2連目まではそれでもよかったのですが、3連目でふいに世界が軽くなってしまいます。
「僕は僕の中に、増え続けていく」の発想は好きです。
>>734 「反物質」
ごめん、まず反物質に囚われすぎた。
俺無学なもんだから、反物質が何なのかがわかんない。
一応ネットで調べてみたものの、アインシュタインとか出てきて、お前誰だよ。
といった状況ですから、反物質のどんな性質を詩に活用しているのか皆目検討がつかないの。
まあそれはいいや。
詩はね、重ね合わせてずれている部分の異性を愛する異様な愛を感じました。
747 :
683:2005/07/05(火) 18:33:49 ID:C/o1AE6/
>>735 「コピー」
うん、やっていることは実に面白い、好きですよ、こういうの。
でもなんか足りない。
丸々コピーじゃなくて、ある程度一編の詩として成り立つようにしてるのはいいけど、
その分小さくまとまってしまっている気がします。
もっと、破天荒なコピーを見たかったと思います。
>>737 「コピーガール×コピーボーイ」
なんでもかんでも軽薄に同調しちゃうのを軽蔑する、
これまたどこかからかコピーしてきたような内容で終始するのかと思いましたが、
重ね着したコピーを自分なりに縫い合わせた服を着るふたり。
「少しだけ違う朝」が、空虚で、でも嬉しくて、いい感じ。
>>738 「生きる」
人とその心の分離、心が主であっても、大抵闇にもがくのは心の方であるのに、
この詩ではそれが逆転しています。
自由にならない「自分」と、自分の中にもうひとりいるらしい「心」。
その心に対する不快感と諦念がびんびんに伝わってきます。
>>739 「穏やかな死」
人生は自己満足だと思います。
どんなに悪辣なことをしてきても、死を目前に過去を振り返り
「ああ俺の人生楽しかったな」と思えれば、その人生は良い人生だと思いますし、
その心境は素直に羨ましいと思ってしまいます。
優勝は、簡素に美しく完成された俺好みの「Copycat」で。
じゃ次よろしく
>>732さん。
748 :
733:2005/07/05(火) 19:12:01 ID:Aygi2xP8
683さん評価ありがとうございました。
それです!って感じの評価で嬉しかったです。
これでここで描く意味が出来ました。
749 :
兎:2005/07/05(火) 19:46:59 ID:KKas2Rz0
683さん評価お疲れさまです。
732書きました。
早速ですが、次のお題は「裏と表」でお願いします。
683さん、評ありがとうございます。
そして兎さん、チャンプおめでとうございます。
今回は「コピーガール×コピーボーイ」を書きました、ねむいです。
書き始めは
>なんでもかんでも軽薄に同調しちゃうのを軽蔑する
>これまたどこかからかコピーしてきたような内容で終始する
つもりでしたが、気が変わり、このような形に落ち着きました。
結果的にはよかったと思っています。
751 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/07/06(水) 01:28:04 ID:E+u6Kghz
,.:::.⌒⌒:::::ヽ 683さん、審査お疲れ様でした。
(::::::::::::::::::::::::::::) 735書きました、いや貼りました。
(::::::::::::::人:::::::::ノ …まぁ、実験室レベルでしたね。済みません。
(:::: (´・ω・):ノ 個人的には
>>731さんの詩が好きですー。
 ̄/ つとl
しー-J 兎さん、おめでとうです!
雨1
おれの知らないところで
沢山の事が成立している
頭の良い高校生が人を殺したり
中年のおっさんが子供を攫ったり
悲しむ暇もないし
慣れてきた部分もある
実際 そいつら皆他人だし
おれに害は無いわけで
遺族の悲しみとか
可哀相だとは思うけど
学校の対応とか
良くないとは思うけど
夏の暑さには敵わない
梅雨の鬱陶しさには敵わない
でもさ
このまえ
小さいダンボールに傘を掛けてる女の子を見かけてさ
白いソックスも泥だらけでほとんど自分は濡れてるの
それなのに笑ってるんだ ダンボールの中の絶望に
それを見て横切るしかできなかった
急いだ振りをしてたんだ
真っ直ぐ見ることが 触れることが
怖かったんだ
雨2
おれ 悔しかった 情けなかった
哲学者にでもなったような気分で
悲しみとは? 寂しさとは?
問い続けては塞ぎ込む毎日
それすらも世の中のせいにして
もう 手遅れなんだろうけど
今からでも取り戻そうと思うんだ
住宅街の公園の砂場のトンネルを潜る水道水の気持ち
テーマパークの駐車場のアスファルトの上に降ろしたシューズの気持ち
誰かのために なんて
驕るのはもうやめよう
おれはおれとしておれらしく
そして いつか
ダンボールの中の絶望と
びしょ濡れのまま笑うあの子と
一緒の場所に立って見たいな
止まない雨も悪くは無いよ
「サイコロ〜THE すごろく〜」
ころころ
今の僕の「位置」は少し変わった
ころころ
いつのまに重「荷」を背負ってたんだろう
ころころ
成長するうちに「散」っているさくらもみたよ
ころころ
僕の人生は短いみたい「子」ももうできてしまった
ころころ
夕「暮」れの空を見て泣いたり 社会に溶け込み突き落とされたり
ころころ
ただ「緑」のあるゴールを目指していただけ
―おい、お前ばっかり勝つなよ
―いいじゃんいいじゃん
―畜生 もう一回
―よっしゃあ
ころころころころ
ころころころ
ころころ
ころ
こ
「駅前コインランドリー」
回転ドラム式の洗濯機に僕の非日常を詰め込む
混ざり合う昨日と今日
真っ白に洗いあがるかな
前より綺麗になったらいいな
Yシャツもトランクスも靴下も
上がっては落ち、上がっては落ち
日ごろの毒を全て吐き出して
僕は自販機で缶コーヒーを買って
椅子に腰かけて
自動ドア越しの朝焼けを眺めていると
たまには実家に帰ろうかなんて気にさせられる
乾燥機に移し変えられた僕の非日常は
文句一つ漏らさずに水気を失って
自動ドアの向こうでは
若い女の人が酷く疲れた様子でタクシーから降りている
その隣のベンチでは泥まみれのおじさんが鼾をかいている
辺りはすっかり明るくなっていた
「乾燥終了」のブザーが僕を打ちつけた
「だーれだ。」
窓の外から声が聞こえる
「かごーめかごめ……」
あぁ 懐かしいなと思って耳を済ませてみる
「後ろの正面だーあれ!」
その先は聞こえなかった
誰なんだろう
誰 なんだろう
笑い声が聞こえる
あぁ 自分の声だ
目の前にいる友達と話して笑っている“あたし”の声だ
だれだろう
私は だれだろう
私は 私
なんて呼べばいいんだろう
親から名づけられたその言葉“あたし”は今では独り歩きを始めて笑顔を作って
じゃぁ 私は誰なんだろう
名前のない 顔のない 姿もない
思いだけが頼りなくゆらゆらとしている 私は
「後ろの正面だーあれ!」
目の前に彼女がいる
独り歩きを始めた彼女がいる
それでも彼女は私だったのだから きっと私を呼んでくれるんだろうか
「だーれだ」
彼女の笑い声だけが ずっとずっと響いていて 答えを待つ私がずっと立っていて
757 :
名前はいらない:2005/07/07(木) 23:14:00 ID:NbBgEjil
[リバーシ]
これはこれでいいんだよ
あれはあれでいいんだよ
ここはただ風が吹いている
少し強い風だ
本当は草むらで寝転びたいけれど
汚れるんで大きい石の上で寝ている
好きな歌を口ずさみながら
悲しみの裏に喜びがあるように
喜びの裏にも悲しみはある
いっそのこと挟んじまえば
全てが幸せに変わるかもな
追記
君以外に好きな人ができました
それでも君のことは好きです
君は俺の心の中だけで生きるなら
俺と君は一つで
君も彼女を好きになってくれるよね
君も感じているか
この少し強い風を
758 :
☆オリ姫と彦星☆:2005/07/07(木) 23:41:15 ID:vd/HuvRj
間絶えず君とトキと共に過ぎた季節の中で
すれ違いも程々に夏を今迎えます…
偶然と言っちゃなんですが君ゎまだ僕が好きで
偶然と言っちゃなんですが僕も君が好き…
嗚呼〜七夕の短冊に記したぃっまでも二人一緒にぃられるょぅに
嗚呼〜七夕の短冊に記したぃっまでも二人一緒にいれるょに…
またこうしてこの歌を歌う秋風にも
凍えながらも下手なりにこの歌を歌います
嗚呼〜七夕の短冊に記したぃっまでも二人一緒にぃられるょぅに
嗚呼〜七夕の短冊に記したぃっまでも二人一緒にいれるょに…
759 :
ゆみみ:2005/07/07(木) 23:59:47 ID:fD8gq9Jb
七夕年に1度だけ、牽牛と織姫が会える日―――
切り離された、2人が会える、大切な日―――
けれど、たった1日で、2人は離れ離れに
離れるのは、嫌だけれど、離れるからこそ
2人の愛は深まるのかもしれない
>>760 不正ってことはないし、いいんじゃない?
「すれちがい」
眩しい朝日が東の空にのぼったら
ぼくはそっと目をとじる
そのまぶたの裏側で
君の瞳がひらくのを感じた
赤い夕日が山の向こうに沈んだら
ぼくは静かに目をひらく
あとはぼくにまかせて
暗闇で生きるのは得意なんだ
となりで寝息をたてている君の頬に
ぼくはやさしくキスをした
夜はぼくにまかせて
ひとりで生きるのは得意なんだ
GONさん、【2004年度】詩板年間傑作選を選ぼう スレッドで、同人誌掲載のために作者さんの
の許可を首を長くして待っています、、、7月13日原稿締め切りなんで是非お返事ください。
スレ汚し虫失礼しました。。
「黒×白」
今日、彼女とオセロをした
彼女は白、僕は黒
彼女が黒をひっくりかえして
自分の色に変える
オセロは結局引き分けで
お互い白も黒もつかなかった
そういえば、彼女も僕も
白にも黒にもなれないグレーな人種だったんだな
【人面疽】
左の乳房が、気付いた時には奇妙に捻じれた貌を形作って
ブラの内側から、這い上がる様な呪文を滲ませ始めた。
コノエロテンチョウガサワリニクルンジャネェクセェンダヨワキガヤロウメキモイヨチカヅクナ
ナンデババァハドイツモコイツモジコチュウナンダヨアアモウコウスイクセェンダッテノブス
ウルセェウルセェガキハオウチデネテヤガレテカハシルナナクナミゾニオチテシンジマエヨ
襟元から首筋を伝って自分だけに聞こえる密かな呟き
他人の目を気にしながら、一層の笑顔を貼り付けて微笑む。
ツカエネェヨテメェケンシュウカラヤリナオセマワリヲミロヨソクシロカンノニブイヤツハダメダナ
ダカラトオマワシニコトワッテルダロシタゴコロガマルミエナンダヨクソエロジジィメヒッコメヨ
アアアモウナンデオンナッテウワサズキナンダシズカニシテラレナイノカクサレドブスドモ
あんまり煩く言葉を垂れ流すものだから
三得包丁で乳房ごと切り落としてみた。
あっさりとゴミ箱に放り込まれる私。
生ゴミに埋もれながら薄れてゆく意識
なんて解放感。
ああ、やっと嘘から自由になれた。
766 :
名前はいらない:2005/07/08(金) 22:40:25 ID:rhGu8LNL
|┃≡
|┃;''""''';;
ガラッ.|┃,,,,,,,,,,,,・∋
.______|┃´・ω・)<はい、審査開始ですよぅ。
| と l,)
______.|┃ノーJ_
767 :
兎:2005/07/09(土) 00:46:44 ID:Q1N57lwf
詩を読んでみて感想の最後のところにテーマである「表と裏」について
頭に浮かんだ言葉を書いてみました。
>>752-753 よつめさん 「雨」
なんだか希望が持てるような詩で、言い訳をする自分に対する気持ちの変化とかが
わかり易く書いてある良いです。
他人のせいにしないで自分らしく生きられるよう頑張りたいです。
表裏:実体験と伝聞の世界
>>754 スプリング ◆0zNSR4UTEさん「サイコロ〜THE すごろく〜」
言葉遊びが入っているところが結構好き。
人生なんて双六みたいな物なのかもしれませんね
誰だって勝ちたいと思うもの。
表裏:サイコロ
>>755いぷ ◆ozOtJW9BFA「駅前コインランドリー」
息詰まりそうな日常での息抜きの場面。
混ざり合う昨日と今日、自動ドアの内とその外
しかも丁度朝と夜の境目
状況とかのつくりがうまいと思った。
表裏:空想と現実
768 :
兎:2005/07/09(土) 00:47:29 ID:Q1N57lwf
>>756 「だーれだ」
周りに馴染む為に分裂した自分。
その分裂した自分がメインになってしまったら。
残った私は何になってしまうのだろうか?
きっと答えはでないのでしょうね。
表裏:私と分身
>>757 「リバーシ」
嬉しい事と悲しい事は重複しないとは限らない。
あんまり意識したことは無かったけど
物事はそんなに簡単ではないようです。
表裏:事象に対する感情
>>758 ☆オリ姫と彦星☆
話の流れがわかり易くていいと思います。
ただ、秋風…ですか。
表裏:・・・ごめん、何も浮かばない。
>>759 ゆみみ
人との関係は近すぎると逆に壊れてしまう
だから、ある程度距離があるほうが上手くいくし
また、ありがたくもある。
そうかもしれませんね。
表裏:・・・何もでてこないや、ごめん。
769 :
兎:2005/07/09(土) 00:48:04 ID:Q1N57lwf
>>762 ねむい ◆yYGM98H44I 「すれちがい」
月と太陽の関係の様に
片方が起きている時片方は眠っている
なんだか少し寂しいですね。
表裏:君とぼく
>>764 「黒×白」
シンプル、それでいて何処かカッコイイ。
中途半端な人
グレーな人種。
私もその内の一人なのでしょう。
表裏:白黒
>>765 「人面疽」
本音を胸の底に沈めていたら
そんな自分に耐えられずある時爆発する
案外誰もが人面疽が心臓の上に発生する可能性を秘めているのかもしれませんね。
表裏:嘘と真
テーマがテーマだけにもっと内容が偏ってしまうんじゃないかと思っていたけど
予想よりバラけて良かったです。
3作まで絞ってどれにしようか悩んだのですが、
優勝は
>>755いぷ ◆ozOtJW9BFA「駅前コインランドリー」で。
770 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/07/09(土) 16:09:30 ID:1BRQNm/J
! ! ! ! !
! ! ___。__ ! 765書きました。
! / / l ヽ\ !…はい、性格超悪いです(笑)
! '⌒Y⌒Y⌒Y⌒゙ !
!! ('A`)| !個人的には
>>752-753、よつめさんの詩が好きです。
! ! ( )Ф ! !
! ! || ! !いぷ ◆ozOtJW9BFAさん、オメデトー!!
771 :
名前はいらない:2005/07/09(土) 17:27:55 ID:lC8Ibmk/
>>762 凄く良い感じです!何かの曲の歌詞にしたくなるような詩で
772 :
僕に名前は無い:2005/07/09(土) 18:06:39 ID:TythtnTU
いいんだよ
どんなことがあったって
理解してくれる人が
一人でも言えば
それはそれでいいんだよ。
自分に自信を持とうよ
自信過剰な人もいるけれど
そんな人はごくわずか。
普通の人は自信を
あまり持っていない…。
でも、自分から
自信を持とうとしてる人だっているんだから
あなたも自信を持とうよ
自信があれば何事もうまくいくはずさ。
自分のやることに自信を持って
そうすればきっと新しい道があるから
自分自身の自信をなくさないで
きっとあなたのことをわかってくれる人が
いるはずだから。
あなたのことを大事に思ってくれる人が
絶対にいるから。
だから自信を持とう
自分のやることに自信を持とう。
>>772 自信を持つのも構わんが、ルールは守れよ。
>>1を100回読み直せ。
774 :
お題通りじゃなくてすいません:2005/07/09(土) 21:36:30 ID:HLZFc8d+
人ごみに失う自分の影
見失った姿は振り向きもせず
灰色の空に紛れてく
冷たい手で握る缶コーヒー
アスファルト照り返す月
ギターケースに思いを詰めて
人ごみに消えてゆく歌
お待たせしました。
>兎さん
ありがとう。そして評価お疲れ様。
次のテーマは「ギャンブル」で。
幼馴染が、
大きくなったら結婚しようねと、
ゆびきりげんまんしました。
男の子はクローバーの硬い茎を結んで指輪を作りました。
女の子はクローバーの花ごと編みこんで王冠にしました。
指輪は女の子のくすり指に。
王冠は男の子の頭の上に。
幼馴染は、
大きくなったので結婚式をあげました。
誓いのくちづけかわしました。
新郎はローバーの硬いハンドル握ってゆっくりアクセル踏み込みました。
新婦はローバーの助手席から振り返り振り返りしながら手を振りました。
人の輪がふたりをお見送り。
空き缶がふたりに追いすがり。
なにを言いたいのかというと、ふたりはふたりとも、バージンだったのです。
>>764書きました
いぷさんおめでとうございます。兎さん、ありがとう&お疲れ様です
>>762「すれちがい」を書きました。
兎さん感想ありがとうございます。
そして、いぷさんおめでとうございます。私もいぷさんの詩が好きです。
>>771 ありがとうございます(*´д`*)
781 :
名前はいらない:2005/07/10(日) 23:12:45 ID:lreV/2b7
「ギャンブリーナ」
こんばんは借金増えたか?
トイレで一万
ホテルで二万
知ってるかい?
今日は知らない国で777人死んだらしい
どれも爆死だ
確信犯だ
資本主義者を狙い撃ちだって
こんな夜はお前を貸しきりたい
四万負けたの?
じゃあ五万で買うよ
五万プラスお前の好きなあのワインだ
酔っ払って忘れて
また明日も突っ込む
ギャンブリーナ
楽しいか?
楽しささえも忘れているのか?
ギャンブリーナ
電気は消すかい?
右から2番目のトイレ
あそこ首つったらしいぜ
ギャンブリーナ
子供は元気か?
782 :
名前はいらない:2005/07/10(日) 23:58:32 ID:UUFWyPsn
「運の無い男」
靴の中から針が出た
俺の靴の中からだ
他の下駄箱のりこえて
俺の靴に針が来た
何て運が無いのだろう
ふるいの塗り絵が分からずに
デタラメ塗ったら足チョンパ
みんなの足は残ってる
足チョンパは俺だけか
何て運が無いのだろう
塗り絵で三度足切られ
大きく学ぶの諦める
何て運が無いのだろう
無印会社に入れたよ
できる贅沢ゲームボーイ
運が無いだけなのだろう
俺は会社で日の目を浴びる
浴び過ぎちまって黒焦げだ
読書一日万ページ
家に豚が住み着いた
いつもキーキー喚いてる
豚が家に住む訳は
俺に運が無いからだ
なんて運が無いのだろう
なんで運が無いのだろう
783 :
鋭利マン:2005/07/11(月) 00:11:15 ID:wDe6DlJF
アンラッキーサニー
今日は日曜日
街には愛が溢れてる
一週間ぶりに会うカップルが
公園の噴水前でキスをしてる
今日は日曜日
街には光が満ちている
補助輪付けたチャリンコで
汗を輝かせ坂道を登る子供達
今日は日曜日
街には声が響いている
白球を追いかける坊主頭
泥まみれでも綺麗だった
今日は日曜日
僕は一人
暗く狭い五畳半の中
プラスチックに抱きついてる
運が悪いだけだ
僕は知っているんだ
今日という日が
どれだけ素晴らしいか
「賽の目」
自由になりたい
その女は俺の下でいつもそうぼやいていた
客の取れない女は捨てられる だから感じないようにしたのに と
それを面白がる客がいるから捨てられることもないと
そうやって熱帯夜に汗もかかずにつぶやくから
お前を狂わせたいと思うのだろう 俺も 他の野郎も
そのつぶやきは聞けなくなった
猿轡をはめてしまったから
死ねば楽になると思ったお前が手首を切ったから
お前を無理に買い取って 猿轡に枷をはめて
お前が泣くまで離さないと言い放ったら
どうすれば涙は出るのと返してきた
だけど 俺はお前に飽きた
払った金の分くらいは楽しませてもらった
でも本音を言えば未だ足りない
賭けをしよう お嬢さん
ここに賽が一つある
好きな目を選べばいい
その目が出たら自由にしてやる
そうでなかったら 一度人を殺してみたいんだ
好きな目を選べばいい
まぁ 選ばなくてもいい
何も感じないといったお前
それが本当ならば 自由になることに何の意味がある?
さあ 選べばいい
785 :
名前はいらない:2005/07/13(水) 09:02:43 ID:mRuCAvQu
' / / イ ,.ィ // l、 、 ヽ 丶
/ / /7「ハl. / トi、_jヽ i | ! |i
j イ / レl,_Li/ jイ/!7// l │
|ハ/i、jイr'.;.l.` 7:iヘトl lイ / l |
l]ゞi、ー' , 辷ィ 7rj l //
|ト[ト、 r‐ 、 イ/r'/l// <只今5作品ですよぅ。
`>ゝ´丶 -‐<7/ ク//
r‐ 、 ┴‐ ゝ、.]∠.ニ、,イ/<l/ あと5作品募集中ですよぅ。
〉 ー r' ' 7'´ i
{ l __ l r_'__ ィ'7 /
>、( ),. ィト---く 」
l | 厂 / / `ヽ |/7
ヽニ../フ´ト、_>)' ヘ/!ヽ
|T_j U--ヽヽ-'∠ゝ┴、
/ー--‐ 二-ヽ< 〉
L二,. - / 「ヽ__..rュ'」
786 :
名前はいらない:2005/07/15(金) 20:15:34 ID:AxVohKuz
『錯覚』
百円玉を親指でぴん、と弾く。
アスファルトに澄んだ音を響かせて転がってゆくコイン。
表と裏、どちらの目が出るのだとしても
誰もそんな事になど見向きはしないだろう。
百円玉を親指で何度も弾いては拾い上げて。
そこに教訓なり人生なりを埋め込む事は出来ると思う。
でも私には、閃きを放つ欠片を掴める瞳が無い
ありきたりを積む事だけが上手くなって。
ひときわ高く、
百円玉を放り上げて。
ほんの一瞬
ひかりを見た様な気がしたけど
きっと、錯覚。
アスファルトに澄んだ音を響かせて転がってゆくコイン。
もう、それを目で追う事さえ辛くて空を仰いだ。
表と裏、どちらの目が出るのだとしても
誰もそんな事になど見向きはしないだろう。
787 :
名前はいらない:2005/07/16(土) 03:18:49 ID:gOWsFrSG
『真夜中の切り札』
お金は賭けない
煙草の一本も賭けはしない
そんなポーカーを黙々と続けて
ルールは今や曖昧に
コールもレイズも親も子もない
それでも勝つと恐ろしくなる
自分に割り振られた「運」という名の切り札を
トランプなんかに使うものか
フルハウスを建てたい
ツウペアな君と僕
フラッシュを浴びて
僕は怖気づいた
自分にあてがわれた「ツキ」という名の災難は
交換しても逃げられまい
扇を開いて覚悟を決める
運とツキを手繰り寄せるのではなく
今はまだ早いのだと
手放したくて仕方のない僕の手に
ストレートな解答を重ねてくれた君
ほっとして ほっとして
切り札をそっと懐にしまう熱帯夜
『ギャンブラー』
荒れ模様
混戦必死のレース予想より
丁々発止
四角四面の腹の探り合いより
ポーカーフェイス
息もつけないカードの読み合いより
長期戦
何十何百先の決め手より
違うよ、違う
もっとリアル
四六時中 上がり下がりの
目が離せない 売り時買い時より
倍率何十倍
入り口狭い 社会デビューの競争より
勝ち組み負け組み
生き残り戦と化した 人生ゲームの駆け引きより
そんなんじゃない
ずっとずっとリアル
「一発当ててやる」 が口癖の
生身のあなたにとっての生身の相手なはず
ワタシ、の ココロ、を 当てて
789 :
名前はいらない:2005/07/17(日) 17:07:42 ID:OO4WkUTo
,..:.,_,,,/::ヽ,.,.:':.,
. ,.,:'::;:'/::::;:':;/;;;::::::ヾ:::ヽ;ヽ, .,
. ,..:':;:':::::::':::::::::i;ヾ_';;;';;::::::::::::::ヽ:ヽ'、
,.:'::::/::::::::::::::;_';::! '.;:::::i::::;::::::::::::',
. /::::::/:;:':::::;;:::/_,,';i',-__, ';:::}ヽ:';_:::;::::;:',
/::::::;':;.'';::::;'_!;'=' ' ~゙ヒ,,,';:}'-"!,、:';:::}、}
,'::::::;;',':;;,';:::!~l;'. ', ノ {!' ' ';!:::!';!
. /:::::,'7' -、.';:!. ゙'‐---‐'" ',_ i'';:,' '
. ,';':::::', ! ' し ` '‐r.' ; 。o ○(あと2作品!!!)
. /;':::::::ヽ,. ゙ i
. ,':;'::::::::::::::~'':::::ト、 __ ,'
. ,'::;':::::::::::::::::::::::::! ヽ、 ,. ‐"
. ,'::;'::::::::::::::::::::::::::i ` ‐ . _ _,...:‐'i::|
. ,'::;'::::::::::::::::::::::::::;' !~::::::::::::i::i
. ,'::;':::::;:::::::::-‐ヽ;~':..., !:::::::::::::::i::i
, '‐ ' ~ >‐''゙' ;:_.--、 'ヽ;...;:::::::i::i
. / ,.イ ~ヽ;_゙.."...':::)‐::;';',
. ,' f ,' .',~ '''' " ~'- ,
,' ', ゙'i , ` ,
,'. {. ,' 、 ヽ,. i
,' iヽ,. ,' ', ヽl
./ | ,'ヽ ,' ! ヽ,
......:::::::::::::::: ,! ' .,.'.... ! ',
「私の愛し方」
私が愛するとしたら
私が愛するとしたら
私はあなたなので
私はあなたなので
きっと束縛するでしょうね
きっとあなたと同じようになるのでしょうね
抑制するのかしないのか
ただそれだけをするのか
しないのか
ただそれだけ
ただそれだけ
791 :
世界征服:2005/07/17(日) 18:01:08 ID:iuLfm9wY
あいつらは
流れ星にしがみついて
無我夢中で狂った戯曲
いつまででも演じている
彼らは
あくまで風の赴くままに
跳ねたり、走ったりを繰り返して
自由に生きている
とにかく
彼らの一挙一動にあいつらは一喜一憂
突き抜けていった先の
未来はまったく見えていない
だけど
操っているのはあくまで、俺
あいつらも、彼らも
すべて、俺の思うがままさ!
俺、ギャンブルで世界征服!!
まだ、野望の膨張は止まらない!!
792 :
名前はいらない:2005/07/17(日) 18:19:11 ID:OO4WkUTo
///////
///////____________
///////  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
/////// (~) チリンチリン
/////// ;;''""''';; ノ,,
/////// ミ,,,,,,,,,,,,・∋ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/////// ( ´・ω・)( 氷 ) )) < はい、審査開始ですよぅ。
/////// (つ へへ つ \______
/////// //△ ヽλ ) ) 旦
////// l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
/////  ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄
//// ^^^ ^^^
ちょっと時間くださいね
専門的な知識に基づいた評価ではありません(できません)。
その辺りは、ご容赦ください。
>>778 「これぞギャンブル」/ID:C7cxYpijさん
なるほど、これはギャンブルですね。
冒頭からの、単なる事実の連続描写は、
このオチに繋げる為の必然的な「薄さ」だったんですね。
インパクトがありました。
二人がどんな青春を過ごしたのかが気になります。
>>781 「ギャンブリーナ」/ID:lreV/2b7さん
遠と近、両面からのアプローチすることで、
「ギャンブリーナ」の枠線が徐々に浮かび上がってくるようでした。
よく考え抜かれた作品だと思います。
周縁を彫り上げられたギャンブリーナ、
その中心を打ち抜くかのような最後の一文が光っています。
>>782 「運の無い男」/ID:UUFWyPsnさん
この作品全体が、
そのまま「運の無い男」へのアンチであると思いました。
結局、運を味方につけるには、多大な努力が必要であると。
運=才能ではないんだよ、と作者は言いたいのかなあと。
ただ、以上は私の主観的な読解であって、
実際には4,5連の解釈に手間取ってしまったので、
作者の真意を推し量ることができなかったのが残念です。
>>783 「アンラッキーサニー 」/鋭利マンさん
構成がシンプルで、親しみやすい作品に仕上がっています。
ただ1〜3連の、いわば「ラッキーサニー」に勝るだけの
冷たさ・諦念・絶望といった「負」の表現は、
「プラスチック」だけでは説得力不足かなと。
作品が作者の中、ひいては「僕」の頭の中だけで完結してしまっているのが残念でした。
>>784 「賽の目」/ID:Uzz9gXExさん
作中の「女」は何も感じないと言ってはいるけれど、
生きることに対する辛さに関してはどうなんだろう。何故彼女はリスト
カットに走ったのか。
この詩の一人称の言うように、「死」にカタルシスを求めていたのか、それとも、もっともっと単純な理由か。
この作品における「ギャンブル」は、本当は女を「買い取った」時点で終わっていたのではないか。
男は、自分から勝負をかけているつもりで、女の仕掛けた勝負に既に喰われていたのではないか。
作者の中でそこまで考え練られた作品であるのなら、脱帽するしかありません。
>>786 「錯覚」/ID:AxVohKuzさん
百円玉が一瞬放った光。
そこに何らかの意味付けを行うか否かというところで、
一種のギャンブル性が垣間見えますね。
「錯覚」と自分を納得させて、何度もルフランを続けていくんでしょうね。
「錯覚」から脱却しないことには、この詩に終わりはない。そんな構成が面白いと思いました。
>>787 「真夜中の切り札」/ID:gOWsFrSGさん
作詩の段階で自らに制約をかけたのですね。面白い試みだと思います。
少し表現に波がありますね。
「フルハウスを建てたい」「ツウペアな君と僕」は、ちょっと走り過ぎ
のような。
ここまで拘る必要もなかったんじゃないかと思います。
「扇を開いて」これはとてもいい表現ですね。
全体的にはよく纏まった作品だと思います。
>>788 「ギャンブラー」/ID:yqeHbe8Hさん
淡々としたギャンブルの場面描写から
「ワタシ」の心情描写への展開のさせ方が巧いと思いました。
助詞の「より」がここまで効果的に使えるものかと驚きました。
比較、起点、出自等様々な意味を含有するこの助詞によって、表現に深
みが増していますね。
これは個人的な好き嫌いの問題になるかもしれませんが、最後の一文は
もっと推敲できるかなと思います。
>>790 「私の愛し方」/ID:LnI33FzQさん
うーん・・・。
「私」は「あなた」の影のような存在であって、
愛し方も似通ったものになってしまう。
そうすることでしか自らのアイデンティティを維持することができない、
ということでしょうか。
「あなた」の束縛から離れても、自分は消えて無くなることはないだろ
うか。
確かにそこにギャンブル性を見出すことができますね。
でも、正直かなり解釈に苦労したので、読み違えてるかも・・・。
>>791 「世界征服」/ID:iuLfm9wYさん
ギャンブルを資本として、もっと巨大なギャンブルに身を預けている、
果てには、「世界征服」という大穴ダブル役満へと邁進していく。
良くも悪くも、まさに「ギャンブル」そのまんまの詩ですね。
そこから発展して、読者に訴えかけるようなものがあればよかったと思
います。
799 :
いぷ@携帯:2005/07/18(月) 04:02:47 ID:NPWbcupf
↑なんか読みにくくなってしまったorz
しかも連続投稿規制にひっかかるという大チョンボが発生したので携帯から失礼します。
えー、では。散々悩みましたが、発表します。
優勝は、
>>781 「ギャンブリーナ」/ID:lreV/2b7さん
に決定!
800 :
名前はいらない:2005/07/18(月) 04:47:31 ID:5HhlSoY2
糞
, ---- 、
/::(/、^^, :゙i <審査お疲れ様でした。
(( (ヨb |::l,,・ ・,,{:K〉 )) 786書きましたー。
\`l:ト、(フ_ノ:」/ …お金を粗末にするなって? orz
゙、 ヾ〃 / 個人的には
>>783さんの詩が好きです。
〉 |
>>781さん、おめでとう!
>>791書きました。
即興で書いてしまいました。ごめんなさい。
巣に帰ります。
>>781さん、優勝おめ
803 :
782:2005/07/18(月) 18:16:02 ID:lkfH3NIY
>>795 その解釈で有ってます。
運が悪いと嘆く人の大半が努力を怠っているケースが多いので。
4連目の意味は
無印会社はブランドも無いし無名の優良会社ですら無い
三流の会社で安い贅沢しかできない状態。という感じです。
5連目の日の目を浴びるってのは窓際族を指してます。
窓際は日が良く当たるので。それでやる事も無いので本読みまくり。っていう事です。
781を描きました。
いぷさん審査お疲れ様でした。
普段は、自分のサイトでしか描かないのですが。
最近、このスレを見つけて面白いので、参加させていただいていました。
自分が優勝する事を、考えていなかったため。今は少し戸惑っています。
雨さん、しさん、ありがとうございます。
次のお題は「くだもの」でお願いします。
805 :
江坂竹蔵(↑):2005/07/18(月) 20:02:29 ID:DIxmfqBt
あっ!?
いぷさん選んでいただいてありがとうございました。
「初夏の悪夢に果実の誘惑」
牡丹球の紅さに張り倒されて
頭強く打った俺に降り落ちる過去の残骸
近くにあった蜜柑を深爪した指で狙うと
角ばった蜜柑はたらたらと泣いて悲しんだ
俺が過去に積み上げた汚物たちはそれに紛れ、酸化し、ごまかそうと必死だ
このまま何もかも崩れて溶けていくことを濁った雲に映しながら
桃の軽薄な曲線に俺はまた惑わされて夏の悪夢を繰り返した
>>790 です。評価ありがとうございます。
深い意味はないです。
それなのに素敵な評価をありがとう。
私は愛する人がもしもうりふたつの双子みたいだったら この世がどんなふうに見えるのかなと想像しました。
自分を理解するのは自分しかいないとずっと思っていたから、もしも自分みたいな奴が恋人なら抱きしめてやりたいです。生意気で理屈やで、格好つけで、いつも愛に飢えている。
こんなのは中々誰とも上手くいきませんからね‥
さようなら
詩板
808 :
愚鈍:2005/07/18(月) 23:31:48 ID:zyAVBkHO
>>788『ギャンブラー』を書きました。初参加です、はじめまして。
いぶさん、審査お疲れさまでした&丁寧な解説ありがとうございます♪
誤読されることを覚悟で「より」(助詞)を使ってみましたが、いぶさんの
感想を聞いて救われました…。
他にもご指摘の通り、最後の一文で一番悩みました。手を加えると説明に過ぎてしまい、
くどくなってゆくばかりだったので、結局すべて削った一文だけで終わらせてしまい
ましたが、やはり尻つぼみな終わり方になってしまってますね(苦笑)。
終連としてもっと遂行すべきだナァと、今あらためて思います。
いぶさんの解説と感想、とても参考になりました。
また練り直して自分のノートに残したいと思います♪
>>781さん オメデトです!
809 :
名前はいらない:2005/07/18(月) 23:56:03 ID:pSKoJ41f
ギャンブルの詩あるから載せたかったorz
>>787 を書きました。
二度目の参加でHN変えておりますが、またぜひ挑戦させてください。
いぶさん、読んでくださってありがとうございます。
811 :
江坂竹蔵(↑):2005/07/19(火) 23:57:44 ID:D2oMLkpe
愚鈍さんありがとうです。
812 :
名前はいらない:2005/07/22(金) 01:58:43 ID:gVhgmSaw
【桃に射精】
買い物袋からころん、と転がり出たのは
白い緩衝材に優しく包まれた、濃厚な香りを放つ白桃。
人の尻にも似た、繊細な手触りの産毛を丁寧に撫でながら
ふと蹂躙したい衝動が頭に纏わり付く。
自身には無い器官の代わりに中指を屹立させて
白桃の割れ目にずぶり、と捩じ込んでゆく。
尚更沸き立つ淫猥な匂いと、掌迄滴る濃くて甘ったるい蜜が
けだものの衝動を呼び覚ます。
指を抜いて。
握り潰しながら舌をねっとりと這わせる。
舌と歯と唇と口腔の全てでその汁を味わう
頬から首筋へ流れる、生命の雫。
そして私は射精する。
ほんの僅かな絶頂感をことばに託して。
813 :
名前はいらない:2005/07/22(金) 15:40:24 ID:L/la2i/B
;;''""''';;
ミ,,,,,,,,,,,,・∋<あと8作品募集中ですよぅ。
( ´・ω・)
c(οU_Uっ
あっぷる あっぷる あっぷる あっぷる
あっぷる あっぱる おっぱい あっぱい
ぷるっぷる あっぷる おっぷる おっぱる あっぱい
じゅるっぷる あっぱる さくっふる めろっぱる
どりゅっふる めりゅっふる ぷるっぷる ぷりゅっぷる
どくっどっく ごきゅっごきゅ ぶるっぶる じゅるっじゅる
ずむぷるっぽわぷる ずむっぷるぽわぷる
はむっぷるふぉりゅふる はむっぷるふぉりゅふる
ぞぎゅ ぞぎゅ ぞぎゅ ぞぎゅ
じゅむ じゅむ じゅむ じゅむ
ぷるぷる ぷるぷる
ぽわぷる ぱいぷる
ぷる っぷる
おっぱる
おっぱお
815 :
名前はいらない:2005/07/23(土) 12:35:13 ID:f2GGbPZH
残り7作品
僕が齧るりんごには
今はもうそばにはいない
神様の味がして
それは少しばかり酸っぱくて
甘みはほとんどない
僕はそれを今隣に座っている
女性と一緒に齧っているのだけど
彼女はこの酸っぱさがとてもおいしいという
そして彼女は微笑むのだけど
僕らが裏切りを契約として手に入れた
自由ってやつは甘いばかりで
僕らを体のうちから腐らせていくばかり
それでも彼女が微笑むなら
僕は彼女と一緒にりんごを齧り続けるんだろう
「水蜜桃」
もいでしまって
腐る前に
地面に当たって
崩れてしまう
触れないで
桃の肌
指先ひとつで
弾けてしまう
滴る果汁は
どこまでも
芳ってしまうから
貴方に染み付いて
まとわりついて
其の舌ですべて
舐め取ってしまって
貴方の胃袋に私を
収めて欲しい
「葉っぱのない木」
赤茶色の幹を晒して
葉っぱのない木が そこに立つ
それは敢然と何かに立ち向かうかのように
それは人生を象徴するかのように
大きな意志を持って
そこに立っていた
僕は大きな木の根に腰掛けて目を閉じた
そこには宇宙の法則も
強い風も
人間の知恵もない
ただ
さみしくも力強い生命の営みが
はっきりと存在した
僕はかばんの中から
りんごを取り出して、座っていた場所に置いた
この木の運命はもはや
この小さな果実たった一つに握られた
数十年後にはこの木が再び緑に包まれるように
僕の願いを知ってか知らずか
命のかたまりは静かにそこに座っていた
819 :
名前はいらない:2005/07/24(日) 23:27:08 ID:ogS4HWOV
あと3つ!
820 :
糞:2005/07/25(月) 03:55:26 ID:ZB7QWKvI
二階から林檎を落とす
そっと地表に到達すれば
引力はぐいと押え付けて
きいろい皮はぐちゃぐちゃ肉にめり込んだ
落下する風はケレケレ笑う
アスファルトは蜜で汚れた
それを見た空の月は
ああ
あの林檎は腐っているよ
そう言って沈んでいった
『フルーツバスケット』
苺の君の前に立って
「イチゴ!」と叫ぶバナナな僕
蜜柑やメロンを見渡したあと
「バナナ!」と控え目な声の君
わざと遅れて
わざと転んで
すべてはオニになるために
三回目のオニになるために
罰ゲームの歌を唄うために
前日から用意していた歌謡曲
蜜柑でもメロンでもバナナでもなく
苺のために
苺のためだけに
苺のパックの一粒のためだけに
声を嗄らして唄ったあとは
「フルーツバスケット!」
教室をかき回してやる
822 :
名前はいらない:2005/07/25(月) 09:14:21 ID:sx4HOfEp
あと1!
「木の物 (1/2)」
だいぶ話をはしょって話そう
イチゴもメロンもスイカも野菜なのだと
禿げ上がった理髪店の親爺が言う
1年ぽっちで花が咲き 1年ぽっちで枯れてゆく
それが野菜 甘くとも野菜
「そんなことがあるものか!」
椅子から飛び上がり 往来に飛び出し
のんびりさぼっていた靴磨きをつかまえる
「おいイチゴやメロンやスイカは野菜か」
「おやおや旦那知らないんですかイチゴやメロンやスイカは野菜ですよ」
なまけものの靴磨きを突き飛ばし 向かいの忙しい洗濯屋へ
「ちょっと訊くがイチゴやメロンやスイカは野菜かね」
「ああ今日も暑いですねえイチゴやメロンやスイカは野菜ですよ」
心をなくした洗濯屋の首をネクタイで締め上げ 広場で謡う詩人のそばへ
「君なら知っているかなイチゴやメロンやスイカは野菜かどうか」
「それは感性が知っていること イチゴやメロンやスイカは野菜であると」
阿呆の詩人を大きく蹴り上げ1丁先の大聖堂へ
(「木の物(2/2)」)
「ああ司教様イチゴやメロンやスイカは野菜ですか」
「迷える子羊よ真実を教えようイチゴやメロンやスイカは野菜であるぞ」
堕落した司教に拳をおみまいし 川辺に住まう乞食の下へ
「教えて欲しいイチゴやメロンやスイカは野菜なのかい」
「所詮俺には無縁のことだがイチゴやメロンやスイカは野菜だーよ」
小汚い乞食を川底に沈め 僕は愛する妻の待つ家へ
「ぼくの味方はもう君だけだイチゴやメロンやスイカはくだものだよね」
「ええそうよあなたの言うとおりイチゴやメロンやスイカはくだものよ」
涙を流して妻を抱いた 星を眺めながらもう一度訊いた
「ねえかわいい君イチゴやメロンやスイカは野菜なのかい」
しどけない姿で妻は言った
「ええそうよあなたの言うとおりイチゴやメロンやスイカはお野菜よ」
締切〜
審査お願いします!
826 :
江坂竹蔵(↑):2005/07/25(月) 21:33:09 ID:RLN4Kg6Y
どうも、皆さんお疲れ様でした。
読み手と、書き手の感覚の違いは、どうしても否めないので。
先に、私自身テーマを「くだもの」としたのはスケッチ画を見たかったためだという事を、ここに書いておきます。
そして、基本的に感覚で物をしゃべるのでご了承ください。
>>806「初夏の悪夢に果実の誘惑」
こちらの作品は、自分の過去の情景と自分の置かれている立場とを。
くだものに換えて表現なされたものだと思われますが。
一行一行の表現は素晴らしいと思いますが、それが全体として見た時にまとまりのなさが目立ってきます。
>>812【桃に射精】
桃の汁気を表現するものとして、素晴らしいと思います。
文全体から、桃の汁気が出てきている感触のある詩ですので。
今回の私の読みたかったのはこの手のものと思いますが。
最後に、桃にザーメンをかけているのが食欲を失います。
>>814 この作品は、単語単語のオノマトペは大変おもしろいです。
しかしながら、全体をこの単語単語のみで構成されてしまうと。
言葉遊び感が残ってしまうのが否めないです。
要所要所での活用であれば面白かったと思います。
827 :
江坂竹蔵(↑):2005/07/25(月) 21:52:55 ID:RLN4Kg6Y
>>816 なんだか、私が読んで感じたのは。
胡散臭さが残ってしまう感覚がありました。
合間に入る、自身の伝えたい事には共感を覚えます。
>>817「水蜜桃」
メール欄で笑いました(笑)これは審査に関係ないですが。
丁寧で読みやすく、きれいな作品だと思います。
そのキレイさが果汁の濁りを奪いジュースのように感じてしまいます。
>>818「葉っぱのない木」
これは、文中にリンゴや果実は出ては参りますが。
木ですよね?
その雄大さの中に儚さを見せるのは美しく。素晴らしいです。
テーマが「木」であれば優勝です。
>>820 この短い行数の中に、これだけの世界観を出せるのは凄い事だと思います。
落ちたリンゴではなく。落とされたリンゴが腐っていたんですね。
828 :
江坂竹蔵(↑):2005/07/25(月) 22:03:32 ID:RLN4Kg6Y
>>821『フルーツバスケット』
この作品は、個人的に好きで。
フルーツバスケットを表すことでは文句なく感じが出ています。
そして、その中での感情の表れ方をとっても美しく出ていると思います。
ただ、くだものとして見れば、くだもの自体の絵が見えてこないのが難点です。
しかし、この方の作品は次回も拝見したいと思います。
>>823,824「木の物」
文中に出さずに、くだものを表現されたという点において。
表現力の素晴らしさを目の当たりにします。
本来、長い詩はあまり好きくは無いのですが。
この作品に関しては、一人一人の返答に行を使っていただきたかったので。
もう少し長く試みていただきたかったです。
今気付いた!9作品しかない!?
私にも
数えたら9個にしか、、、ww
830 :
名前はいらない:2005/07/25(月) 22:24:06 ID:4ztoK/Xo
…10作目で。
「昼下がり」
昼下がり
静かに蜜柑を含む。
剥いた橙色の皮がぽきん、と爆ぜて
目に染みる微粒子を空気に散らす。
咽喉をゆっくりと下ってゆく
甘く 酸い 鼻に抜ける恵みが
ほんの少し、
ほんのひと時、
壊れかけた私を癒す。
>827
木を描くことでりんごの存在感を逆に引き立てるというか、
果物の存在を裏に含ませようと思ったんですが、
今読み返せば圧倒的に「木」ですね。(りんごなくてもいいじゃない、みたいなね。)
失礼しました。そして丁寧な評価ありがとうございました。
駄文スマソ。
832 :
江坂竹蔵(↑):2005/07/25(月) 23:30:43 ID:RLN4Kg6Y
やりにくいですね(笑)
>>830「昼下がり」
昼下がりの光景の中蜜柑とのコラボレーションが。
確かに癒される感覚を増幅させてくれます。
短い詩ながらも、空間、情景、感覚の表現は素晴らしいと思います。
>>831アルファさん
いえいえ、ありがとうございます♪
今回の私の感覚で言うと、くだもの描写を一番に持って来たいので。
射精はいただけませんが。
>>812さんの【桃に射精】
の優勝という事でご了承ください。
>>812さんおめでとうございます♪
833 :
『日常時計』:2005/07/25(月) 23:42:14 ID:eV2tCO+a
いつもの日々が過ぎてゆく
ひどくゆっくりした秒針が
息苦しい…
それが幸せなことなのかもしれない
幸せさえも分かっていないのかもしれない
目に見えているものほど不確かさを感じる
見えないものは
自分自身が感じるもの
これだけは人とは完全一致はしない
心だけが
時間をすすめてくれる
834 :
名前はいらない:2005/07/25(月) 23:44:52 ID:eV2tCO+a
詩ってむずいんだな…みんなすげぇよ
>>828 今回821を書いた者です。
評価お疲れ様、そしてありがとうございました。
気に入ってもらえたようでとても嬉しいです。
また書く気になったら書きますのでよろしくお願いいたします。
>>828 今回821を書いた者です。
評価お疲れ様、そしてありがとうございました。
気に入ってもらえたようでとても嬉しいです。
また書く気になったら書きますのでよろしくお願いいたします。
837 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/07/26(火) 01:53:02 ID:sprch8XE
彡 彡 彡 彡 彡
彡 ブワッ..;;''""''';; 彡 審査お疲れ様でした。812書きましたー。
へヘ./ゝ、ミ,,,,,,,,,,,,・∋ …射精する器官は持ってないです(汗)
ノ\ | / ,' ' 彡
ソ \|/ ∧_∧ 彡 個人的には、
>>813が凄く好みだったり。
 ̄ ̄ ̄ \(´・ω・`) 彡
彡 0⊂ ヽo 彡 では、次のお題は…【倦怠】で、お願いします。
彡 ヽU Uゝ 彡
813w
840 :
名前はいらない:2005/07/26(火) 02:20:30 ID:23eYCYY9
ジンギスカーン♪ ジンギスカーン♪ ブリブリブリブリブリッ ブリッ♪
屁が出る10秒前! 9! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1! ブリッ!
>>832(快∀楽)オツ
>>812(快∀楽)オメ
書いてる途中に題1回かそこらでお題「春」かなんかの時に書いたの思い出した。
あん時も擬音語盛りだくさんでした(快∀楽)
スレ開いた時にぱっと「くだもの」が見えて一連が思い当たった時に、
あまり煮詰めずに感覚的に終始しようと思ってたんで、審査のねらい目には
少しずれてしまったようですな。
ではみなさんオツカレさんでした(快∀楽)ノ
君と僕との間に
長く吹き続けた木枯らしは
僕の衰えた肌を厳しく打って
水分という水分を空の青に
巻き上げてく
醜くしぼんでいく体の
毛穴という毛穴から幾千にも
積み上げられた死体が溢れ出ては
静かに地面に落ちていく
悲しみにくれるサンドバッグを
夕日に当てた時
そこからにじみ出る赤い血に
僕の体は洗いざらい汚されて
激しく波打つ体毛の中心で
漠然とした思いや概念が
ゆっくりと噛み砕かれて
ガリガリと音を立てながら
骨格を失っていく様を
僕は
口笛でも口ずさみながら
といって克明に記録していく
そして君が視界に入ったときに
悲しみが僕のへその辺りから
歯軋りをしながら飛び出して
唇を噛み締めて
いくつかの涙を流して
とっとと私は退去する
>>828 江坂竹蔵(↑)さんお疲れ様です。
ふとした空き時間に
>>823-824を書きました。
「くだもの」のテーマで、以前の自作(なんとcレ−ルデブー作?)
『好物の実』というヤツを思い出してしまい、西洋中世風になりました。
そう、もっと会話の部分や場所移動の部分を
長く書きたかったのですが、書き込みウインドに記される
行数を見つつ「長いのもなあ・・・」となってしまったのですよ。
時間もなかったしねえ・・・まあそれは私的な事情です・・・
ともあれありがとうございましたん。
>>812さん よろしくでーす。
『羽根の生えた人』1
空を飛びたいと願った人には羽根が生えたある日
私の背中には羽根がなかった
ニュースを聞きながら背中に手を当ててみる
やっぱりない 飛びたくないのか私 まぁいいか
洗濯をするために窓を開いたらそれなりな人間が飛んでいた
あの羽根 歩く時邪魔だろうな
それだけ 思った
チャイムの音にドアを開くと羽根の生えた男が一人 見知った顔
嬉しそうに羽根の話をしてから中に入ろうとして
「引っかかるんだけど、どうやって入ろう?」
帰れ そう言ってドアを閉めた
次の日、もっとたくさんの人が羽根を生やしていた
私の背中には生えなかったし どうでもよかった
三ヶ月 空はまた静かになっていた
誰もが気づいた
翼によってもたらされる自由など歩いていても大して変わりがないと
結局は自分の家に帰ってくるのだからと
世の中から ちょっと覇気が消えた
『羽根の生えた人』2
それから一ヶ月
彼と結婚して新居を構えた私の背には羽根が生えた
エレベーターに酔う私は 初めて羽根が欲しいと思ったから
旦那はテレビを見ながらくだらないとぼやいた
私はそんなもんだろうと返した
宇宙を飛ぶ人間のアニメが映っていた
次はあれかな。 あれはいらないな。
結局こうやって適度にいろんなことに絶望しながら他のものを求めていくんだろう
あぁー くだらなきかな世の中
そしてこののどかさが過ごしやすきかな世の中
「俺、死ぬのかその他か」
また同じ空だ、反吐が出る
何故お前らは笑顔なんだ
そんなに幸せなのか
無表情な抜け殻の群れが
俺の肩に鎖を乗せていく
鎖は肩から垂れ下がり
地方を這いずり回る
俺の膝はどこへ行った
鎖の重さで擦り切れたのか
俺は今、瞬きをしているのか
わからないが映像は入ってくる
俺は今、口は閉じているのか
唇の感触は無い開いているのか
口角から垂れる涎が
アスファルトと俺の頬を密にした
冷たくて気持ちがいい気がする
俺、死ぬのかその他か
「In My Room」 1/3
誰とも会わず過ぎていく夏休みは
僕の心をどうしようもなく憂鬱にさせる
昨日と何ら代わり映えのしない
今日という一日
かけがえのない一日
ねえ、誰か僕と話そう
誰か散歩に行こう
空を見よう ふたりで見よう
そして笑おう
ねえ、ちょっとそこまで
僕と並んで歩こう
途切れ途切れのトークで
窓の外では元気の良い子供の声
それに混じって聞こえる八百屋の罵声
程よい活気と湿気に彩られた
夕方の町並み
一日が終わる
ねえ、誰か僕と遊ぼう
誰か散歩に行こう
海へ行こう 山にも行こう
そして歌おう
ねえ、ちょっと遠くへ
僕と一緒に歩こう
この毎日から抜け出そう
退屈はこの上ない敵だ
平凡な一日は積み重なって崩れては
思い出に変わり僕を惑わす
昨日と何ら代わり映えのしない
今日という一日
I think all day in my room.
ねえ、誰か僕と話そう
誰か散歩に行こう
ドキドキしよう ワクワクしよう
そして踊ろう
この長い一日を
あっという間にしよう
重ねることなく並べよう
I think all day in my room...
851 :
糞:2005/07/27(水) 02:13:50 ID:j30bNe6i
「倦怠」
ああこれは
この感覚はなんというか
僕の鼻から入って肺へとゆっくり流れ込む
鈍く光る油というか重油であるし
僕の脚にいつの間にか絡みついていた
軟らかな鉛のようなまるで
鉛でできた重たい鎖なんだ
はやくそこから逃げ出せと
言ってくれる人もいるし
やっぱこのままはちょっとまずいかなと思うけど
でもなぜかこのどろ水はすすってもあまり苦しくはないし
どちらかというと良い匂いもするし
足枷も結構温ったかくてなんというか
他の人は知らないけど僕は
つまり意外と心地よかったりするから
だから僕はたとえここで溺れ死んでも
まあそれはそれでかまわないんじゃないかとも
思ったりするんだ
852 :
名前はいらない:2005/07/27(水) 02:36:44 ID:6JEp+4cx
ジンギスカーン♪ ジンギスカーン♪ ブリブリブリブリブリッ ブリッ♪
屁が出る10秒前! 9! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1! ブリッ!
853 :
名前はいらない:2005/07/27(水) 02:43:16 ID:OudOgLr3
/' ⌒ヽ
r'-●j●i _,,..、、、
ト ┏┓j ノ_ハ__ヾヽ
jー=ニi"_ i | i_、` ))( ) <あと5作品募集中ですよぅ。
r'::ヽ__|i|__〉`、 / ij‐-ヽ/ )))
i、 -〉ー--y ヽ ヾ_`ア /:::ト'、 ┌mァ
i\__,-'" __,)/ /::| i;;;/ |//"
i |i| ̄~| r'"jj" ̄"_,,..イ/
「試作機一号」
産んでくれてありがとう
倦んでくれてありがとう
膿んでくれてありがとう
踏んでくれてありがとう
汁がいっぱい出ました。
マスター、六甲のおいしい水を南アルプス天然水で割って
ママ、ありがとう、ママン、あんがとう、ママンがとう…
母さん、マンがとう。
みんなーっ、マンガト〜ゥ!
ぼくは海と空の間に挟まって浮かぶ胎児だ。あるいは宙ぶらりんの月だ。
段ボール箱のふたをなかから閉めたら、ガムテープ貼ってください。
あとはきみ、天地無用の意味を知ってください。
855 :
名前はいらない:2005/07/27(水) 08:19:35 ID:EMCP2Av5
もうずっと人大杉
携帯 でのアクセスについて
■とりあえずスレッドを読むには■
人大杉についてもっと詳しく知りたい
856 :
名前はいらない:2005/07/27(水) 13:03:37 ID:5avHtijZ
「時計」
今日もまた
開けた場所にある
数字の書いてある大きな円盤の
律儀にも定期的に動いている長い針が数字の12と重なると
大きな音を立てて円盤の下が開きその中の人形達が動き出すのです
人形の動きはまるで
生まれ 結婚をし 子供が生まれ 死ぬ事を表している様だった。
人形は死を表す頃になるととても疲れた形相で背を丸めているのだった
そして、それを長い針が12と重なるたびに起きているのかと思うと
何だかとても怖く思えるのだった。
だって、人形自身は繰り返していることに恐らく気がつかず
抜け出すことも 自ら違う幕を引くことも出来ないのだからだ。
12に長い針が重なるたび苦しんでいるように見える
その人形の動きを
やや目の下が暗く窪み 皮膚の皮が張りを無くし 猫背気味な僕は見ているだけだった。
江坂竹蔵(↑)さん、御礼が遅くなってしまいましたが
批評ありがとうございました。
くだもので真っ先に桃が出てくるってのは
実はエロなんでしょうかね、、、、
「死んだ魚の目をしてる」
藻のはえたプールに
子供達に投げ入れられた
大量の魚の腹が空をにらむ
14:30の犯行
犯人探しの放課後
ランドセルの奥に丸め込まれた水泳着から
塩素の匂いが拡散する。
あくび
あくびあくび
あくびあくびあくび・・・
空気感染
14:30のテロリストは
どんよりとした視線を
プールに向ける
死んだ魚と目が合った
彼もあくび
結局何もかわりゃしない
859 :
title:リーブビレッジ804:2005/07/27(水) 22:01:58 ID:Vww+mwO2
ねえ、右腕をすてた動物たちが、家の近くにやってくるよ きみも糸のからむ風? 同じように見えたよ
ねえ、それを背骨の時計台に持って来て、そこでまってるから、そこでまってるから
そうしたら指先まで きれいに並ぶように きっと明日の朝も 洞窟に寝ているから
ねえ、いまもきみはあの防波堤にいるのかい カブトガニを飼い慣らして
ねえ、いまもきみは不戦負のチェスを続けているのかい
返して、返して、投げたまま とむらう
そして また明日
恋は、道端の、はな。
詩は、酒の、さかな。
厭きる。
色は、ひも付きの、わな。
お金は、命の、つな。
逃げる。
861 :
名前はいらない:2005/07/27(水) 23:59:42 ID:aNjGMTIz
詩版パソでずっと見れないのは私だけですか?
ずっと、人大杉・・。
壷も利かないし。
862 :
名前はいらない:2005/07/28(木) 00:17:42 ID:wFa0IP0z
はい、10作品集まりましたので審査開始ですよぅ。
少し時間を下さい〜。
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(・ω・`) (゚Д゚ ) (゚−゚*) (・∀・`) (´▽` )
ミ,,"""""彡 ミ,,"""""彡 ミ,,"""""彡 ミ,,"""""彡 ミ,,"""""彡
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…名前入れて無かったですね。済みません。 orz
岩隈氏ね
寧ろイ`
お待たせしました。では審査行きますー。
今回のお題は【倦怠】、なので「飽和」と「澱み」を芯に選ばせて下さいね。
読み違い等ありましたらご容赦下さい。
>>843-843さん。
むしろ激しさを潜伏させた「滅び」に読めてしまう、詩だと思います。
哀しみを俯瞰出来る、しなやかな魂を抱いた方なのですね。
>>845-846さん。
何だか、質の高いショートショートを読んだ気分になりました。
>「適度にいろんなことに絶望しながら」この達観がとても気持ち良いです。
>>847さん。
死、以外の選択肢を「その他」と切って捨てた虚無感が見事です。
前半の苛立ちと、後半の冷ややかな終末の対比が味わい深いです。
>>848-850さん。
踏み出せないが故に、尚更世界を美しく謡えるのでしょうか。
英語表記が不自然に感じるのは、私個人のこだわりが理由なのかな。
>>851さん。
タイトルも内容も、真っ直ぐに【倦怠】を狙って進んだ潔い詩、ですね。
この生温かい腐敗を描写し切った筆力は、相当なものです。
>>854さん。
見事なことばのサーカスを見せて貰いました。
アクロバットの着地点が、なのに大きなズレを見せない凄みに言葉も有りません。
867 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/07/30(土) 11:36:57 ID:AVh429yH
>>856さん。
永劫回帰を思わせる人形群の動きに、背筋が冷たくなる作品です。
精緻な描写なのですが、説明過多の傾向が僅かにあるかも。
>>858さん。
>「大量の魚の腹が空をにらむ」この不吉でリアルな描写が、とても効いています。
死んだ魚に匹敵する閉塞感と、変えられなかった絶望。息の詰まる詩、です。
>>859さん。
暗喩を散りばめ、丁寧に構成を練られた完成度の高い作品だと感じます。
一歩引いて、希望を喪った者を思う寂しさ。美しい視点です。
>>860さん。
最小限にまで言葉を削った、俳句に通じる手法が楽しいですね。(…美人局?)
倦怠、と呼ぶには人生を謳歌し過ぎている気もしますが。
正直に言えば、詩の善し悪しでの比較は、私の手に余ります。
いかにテーマを追求したか、が判断基準です。
今回、いちばん「飽和」と「澱み」を感じたのは…
>>845-846、『羽根の生えた人』でした。
好きな詩、とか感銘を受けた作品、なら他にもありました。
ですが、【倦怠】の意を最も明確に捉えていたのは、この詩でした。
それでは。
>>845-846さん、よろしくお願いしますね。
868 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/07/31(日) 00:29:31 ID:GvTJP49e
雨さん、ありがとう。>866 854の感想。
凄みってのはいいすぎだろー、真に受けんなよ、俺、
とか言いながら、私の口許はにこにこしっぱなしです。
褒められるのがつくづく好きなんだね? 俺。
869 :
名前はいらない :2005/07/31(日) 01:14:20 ID:wfkbGLY/
暖かさと寒さが入り交じる風さんで目が覚めた。辺りに耳を澄ましてごらん。新しい声がほら
この前できた友達も、何時かお空に行くんだって。煙でまっくろになった体をこの気持ちいいシャワーが流してくれる。何時までも続けばいいな
おてんとさまが張りきってるみたい。すっかりシャワーが止んじゃった。友達は高いおじさんの所にお引っ越しするんだって さびしいなあ
目が覚めたら友達がねっころがっていた。どうしたのかな?高いおじさんから落っこちちゃったのかな?くすくす君はちょっとドジだもんね
寒さが体にしみる。僕の体もふーらふら。友達も落ち葉さん達のお布団で寝てるみたい。疲れてるんだね、早く体良くなるといいね
僕のまわりもすっかり白いお化粧。とてもしずかでいい気分。心地良くって、眠くなってきちゃった。おやすみなさい
870 :
847:2005/07/31(日) 03:06:25 ID:9nTHRS9v
雨さんありがとうございました♪
審査お疲れ様です。
はじめまして、「羽根の生えた人」を書いた安曇です。
雨さん、審査お疲れ様でしたっ。そしてありがとうございます。
あんな立派にみなさま審査されているので感性だけの自分がやれるか不安ですが、頑張ってみたいです。
それでは次のお題は「あした」でお願いします。
872 :
名前はいらない:2005/07/31(日) 17:46:36 ID:wT8lGUXh
お題「あした」
「END」
永遠とか疑問持たず信じていたあの頃
そして白紙に奇麗事ばかりを書いていた
終わらなければいいと僕は思っていいたけれど
それはエゴにまみれた戯れ事だった
自分ばかりを特別に見てた子供だった頃
明日また真実を知りあさってを悟る
積み上げた積み木も細胞も
いつかチリとなってしまうなら
明日という日さえもが絶望になるのだろう
でもそれが真実だからすべてに終わりがある
だから明日が今日の僕に語りかけてくる
874 :
事実:2005/08/01(月) 16:35:13 ID:D3qIjvV8
笑って呉れ
震えが止まらないのだ
座って呉れ
あいつの話を黙って聞こう
てんやわんやで世界が動き出す
いっそ壊れて遣ろうかと思うような噂話
真夜中に驚愕で蠢きあっている我らを
間抜けだと思うのならば思えば好い
私は何も分からない
水面下で秘密の会議が行われているらしい
私は何も分からない
あの人は何処へ消えていってしまったのだ
聞けば、もう何もかも終わった、と
見えないところで燃えていた
知らないあいだに燃えていた
風化現象は止まらない
明日になったら何も無い
眼前に在る事実を飲み下して、消化して
訳も分からないまま家路を辿っていく
明日になれば
輪郭も、鼻の形も、えりあしも、
髪型も、口の動きも、何もかも、
忘れていってしまうのだろうか?
ああ!
この狂った生理現象を止めて呉れ!
どうしようもなく俺は悲しいのだ!
875 :
名前はいらない:2005/08/03(水) 16:38:17 ID:iAFJJIgQ
あと8作品募集中ですよ
876 :
名前はいらない:2005/08/03(水) 18:09:43 ID:FSCzTf5c
何年も前から
向日葵を見ても“キレイ”としか言えなくなった
何年も前から
他人の中で
自分を確認するようになった
明日が繰り返される度
僕のこの感情すら
薄れてしまい
確認すらしなくなるだろう
877 :
名前はいらない:2005/08/03(水) 18:34:56 ID:IDOKdqy1
「明日はいらない」
今この瞬間の連続が時ならば
今楽しければそれでいい
楽しい瞬間が永遠に続くから
未来を想って絶望するならば
今を楽しくすればいい
未来はきっと楽しくなるから
今を楽しくできるなら
明日はきっと楽しいだろう
でも 今を楽しくできない
だから
明日はいらない
昨日作ったカレーが
やけに旨いのでびっくりした
俺が寝ている間に
誰かが作りなおしたのか
そんな筈はないそんな筈はない
変わったのはカレーではなくて
おれのほうかもしれん
よし明日になったら
今日カレーと明日カレー
食い比べてみれば良いのだ
でもそのときにはおれの隣で
明日のおれが
昨日のより旨いよとか言って
やっぱりカレーを食ってるのだろうか
訂正
3行目 ×俺 → ○おれ
880 :
名前はいらない:2005/08/03(水) 22:04:16 ID:qd8a1wea
「have gone」
ことある毎に『卒業』と当てはめて
違う線路を歩いて行くんだと
言い聞かせたものだ
いくら逃げても
自分の足跡は追ってこないし
追ってくるのは風 風
追い風。
全力疾走してやりたい気持ちは相変わらずだが
直射日光あついから足が付いてかない
甘えの対象としての空と大地の織りなすモラトリアム
陽炎がみえる。
この幼じみた心持ちを卒業しないことには
たなびく雲を描ききる崇高な芸術家にはなれないだろうと
とりあえず明日へ走る
881 :
名前はいらない:2005/08/03(水) 22:31:48 ID:gt8idg5S
鬱陶しい
一々明日に希望したり
一々明日に絶望したり
夏の朝日の上がりは早く
仕事があれば絶望するし
何もない奴は希望する
その事自体が俺を窒息させる
俺が野暮なのか
お前が野暮なのか
俺の明日の希望ってなんだ?
俺の明日の絶望ってなんだ?
ひょっとして今日なのか?
紫煙を燻らせながら
天井を眺め
ため息に似た深呼吸をした
882 :
名前はいらない:2005/08/04(木) 01:27:52 ID:3ZlppgG3
∧ ∧
ヽ(・∀ ・)ノ <あと3作品ですよぅ〜。
(( ノ( )ヽ ))
< >
聞いてもないのにようちゃんが
もっくりもっくり話し出す
小さな頃にたっぷり大人をしたから
大人になるのはやめにした
ロングロングタイムアゴー花咲かし
ようちゃんは42歳
コーヒー大好きヘビースモーカー
今朝も元気な子供のままで頭から走って
車に跳ねられて高く飛んでいきました
ようちゃんが子供に返っても
お母さんはいつまでも帰ってきませんでした とさ
ようちゃん元気ですか
ぼくは元気です
明日こそ二人で何かしよう
ようちゃんバレエ踊る
ぼく絵を描く
でも良いし
ようちゃんトランポリン飛ぶ
ぼく歌を歌う
でも良いよ
さあ
飛んで
それから
落ちていこうか
お花畑でコーヒーを
884 :
草薙:2005/08/04(木) 02:45:24 ID:h5YwQBwU
「あした晴れたら」
大切な人との別れ この悲しい気持ちをどこにやればいいのだろう
『永遠の愛は存在するのだろうか だとしたら…置いていかれた想いはどうすればいいのだろうか』の詩がふと頭によぎる
窓をみると 雨が降っている
この雨は 俺の心なのだろうか どしゃぶりの雨に 自分の心を重ね合わせる
君に会いたい…君に会いたい…
だけど それはかなわなかった だけど今は違う 今は俺には彼女がいる 大切な人だった幼なじみと同じ もう一人の大切な人彼女がいたから 今の僕がいる だから 彼女の『雨は上がったの?』にはっきりと答えがだせる
雨は上がったよ…
だから… あした晴れたら君に会いにゆこう
そして…
一緒に歩もう あしたとゆうなの光に向かって
885 :
ねむい ◆yYGM98H44I :2005/08/04(木) 03:26:03 ID:bfgTAfQ8
『明日天気に』
「明日天気になぁ〜れっ!」
踵を踏んだ靴が右足を離れる
かわいた砂のにおいのする園庭で
靴の行き先見つめたら
透きとおるような空の色
きっと明日はあの子とも
仲直りをして遊べるよ
きっと明日はあの事も
些細なことだと笑えるよ
明日天気になあれ
勢い余って寝転んだ
仰向け見上げた空の色
靴の行き先もう見ない
透きとおるような空の色
886 :
名無しがお伝えします:2005/08/04(木) 03:49:17 ID:vJWseXiu
今日も雨
昨日も雨
明日はきっと晴れるよ
でも
僕に明日が来ることはなかった
永遠に
闇の中に・・・
雨にうたれながら
明日を信じていた
僕にもう一度チャンスがあるのなら
きっと
きっと太陽を見れるよね
887 :
名前はいらない:2005/08/04(木) 06:18:19 ID:3ZlppgG3
|::::/:::::::::::::`.v,
|仏Nイ/1::::::::!
|'tノ` ,.ト//:;!<はい、審査開始ですよぅ。
| , fЛ' …って、11作品ありますねぇ。
ト、_‐,. ィ1!:r'
|jj'::::ヽ||::!|:| 11作目の扱いは、安曇◇aYXdNCiwさんにお任せ。
ト、::::::::ヾ:!!:|
|ミ〕:::::,イ:!!:|
あ、それから。
このスレッドはそろそろ容量が尽きてきましたので、次のスレッドへお願いします。
ポエム大会5
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1123103594/
888 :
名前はいらない:2005/08/04(木) 12:39:09 ID:W9w2c36G
君の素肌
プリンの味だ
桃みたい
あぼーん
890 :
糸氏小石 ◆jGMFq5sllI :
寂しさのあまりに爪を齧って飲み込んでしまった後はコーヒーが飲みたくなる
貴方を思い出して思い出しちゃってもう自分の思い出を消したくなって
だから苦い苦いコーヒーを飲みたくなるのに
コーヒーは貴方と別れてから飲むもんかって決めてるから
飲めない