竹 輪

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570まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/28(水) 00:19:02 ID:Pj094dQq
「竹輪じみた話」

大正時代にハブの毒による県民への被害を抑止するために
インドからコブラを食うことで有名なマングースを輸入した沖縄
しかしマングースも人の子である うそ でも毒蛇なんか別においしくない
何にもなければそりゃハブも食べるが もっとおいしいものはいっぱいある
かくしてマングース君たちは農家のニワトリを襲ったり
西表島では天然記念物のアマミノクロウサギを食べちゃったりする
ハブは減らない ニワトリやウサギの方がうまいからだ ヘビはまずい
マングースは増える ニワトリやウサギが減る ハブは安泰だ
対策としてはマングースの天敵を連れてくるしかない
アフリカ辺りからライオンかなんか連れてくる 島に放す
しかしライオンも人の子である うそ マングースなんかよりうまいものを食いたがる
かくして農家の豚だとか牛だとかが狙われる 人間もマングースよりは食いでがある
もう 島はパニックである ライオンが増えちゃって外歩けません
対策としてはライオンの天敵をどっかから連れてくるしかない
でもライオンより強そうな生き物は なかなか思い当たらないのだ
ところがである ライオンは悠々とさとうきび畑かなんかを歩いていく
するとハブの尻尾かなんか踏んでしまう
怒ったりびっくりしたハブがライオンの足を噛む 毒液を注入して殺す
かくしてライオンはハブによって駆逐されましたとさ めでたしめでたし
竹輪じみた話だよな うん 竹輪じみてるよな うむ
571名前はいらない:2007/02/28(水) 00:23:36 ID:je/d7o2G
なんか暗号でもかいてあるんかな?
ここの掲示板orz
572まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/28(水) 00:24:58 ID:Pj094dQq
>>571
暗号じゃなくてですね、竹輪です。よろしく。
573まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/04(日) 04:20:14 ID:YdgB3xL0
「竹輪筋肉」

۞۝

であるからして、

ஆஔணஷோஜ௫௬௮௲
だったのだ。つまり、
ூஓஐஊ

なのであります。
574まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/05(月) 00:32:25 ID:BfCFRO6f
「竹輪カステラ」

甘い 卵たっぷりじゃないか
甘い 砂糖たっぷりじゃないか
甘い 小麦粉たっぷりじゃないか
甘い バターたっぷりじゃないか
甘い 蜂蜜たっぷりじゃないか

甘さを通り越して
これはもはや竹輪じゃないか
甘いのは嫌いなんだけど
通り越してりゃ嫌とはいえない
むしろ好き
好き 好き 好き 好き
好きだらけ
575まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/07(水) 01:47:37 ID:xv2wnj3+
「竹輪もたせ」

急に電信柱の影からヨボヨボの爺さんが出てきたので、ちょっとだけびっくりした。
これあげるから持っていきなさい、と言われて差し出されたのが一本の竹輪。
パックにも入ってなくてそのまま。思わず手を出すと、しわくちゃの手の平で一体何時間
握ってたのか、と気持ち悪いほどに生暖かい。だらん、と情けなく垂れるところも気味悪い。
返そうと思ったら爺さんはもういない。なんなんだ、と。こんなもんいらねえ、と。
しかし往来の中でポイ捨てするのは気が引ける。コンビニのゴミ箱かなんかに捨てよう。
しばらく歩いてると、いかにもガラの悪そうな男が後ろからついて来ているのに気づいた。
ちょっと立ち止まってみる。追い越してくれたらいいのになあ。
しかしその男は追い抜きざまに振り向いて、いきなり胸ぐら掴んできて、こう言うのだ。
おい、てめえ、俺の竹輪をなに勝手に握ってんだ、このやろ。
いえ、違いますよ、これ。
違わねえだろうが、このやろ、今、しっかり握りしめてんじゃねえか、このやろ。
いや、わあ、すいません、お返しします、はい。
わけがわからないが、その男のいでたちや顔がものすごく怖いのでそう言って返そうとした。
しかし男はそんな仕草をしても許してはくれないのだ。
ばかやろ、返しますだとお?俺の竹輪をキズモノにしといてなに言ってやがる、このやろ。
傷つけてないっす、ほら。
やっと返せた。しかし竹輪をさっ、と確かめて、さらに男の怒りはヒートアップしてしまう。
てめえの握ってた部分が凹んでるじゃねえかよ!弁償しろ、弁償、このやろ。
うわ、痛い、痛い、ご、ごめんなさい、うっ、ぐげっ。
いきなり殴られたあと、見事な蹴りが下腹部に入る。思わず座り込んでしまう。
あの爺さんのように、ヨボヨボの手つきでそっと握っていればよかったのか、と今頃思う。
でももう遅いようだ。いつのまにか、竹輪を奪い返した男の周りにさらに凶悪な顔をした連中が、
次々と集まっている。その数ざっと7〜8人。口々に、ああこりゃひどいな、などと竹輪を見て言う。
弁償するしかない、そう思った。財布を恐る恐る差し出す。
すると最初の男はこう言った。金には換えられねえんだよお、このやろ、と。
そしてそのままリンチだけが続く。本当に悪いことをしたんだ、と頭の片隅で思った。
576まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/08(木) 06:49:02 ID:UZOeY7q5
「竹輪熱」

ついに俺もかかっちまった
予防注射とか2000円もするからしてなかった
最初から予防するつもりなんかないけどさ
焼きがまわったとか言うなよ
焼かれたかったんだ、俺は
皮膚に焦げ目みたいな黄疸が出てるけど
つまりは内蔵もやられてるってこった
腸という名の長すぎる空洞が俺を貫いてる
まるで水道のホースみたいなやつさ
それが体ん中に折り畳まれてるんだ
奇怪な病気だよ
頭にはひじきの細いのがみっしりさ
俺はこのまま人間という状態になって
この日本とかいう土地で死ぬらしい
死に方としては悪くないよ
むしろずっと前から望んでたんじゃないかって
竹輪熱は当然脳みそも破壊するよ
考えすぎてた俺には好都合な症状だ
577ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/03/10(土) 02:46:46 ID:MiN4ubua
わーん長い間消えてて某スレに関われ無かったよぉ…。
悔しいからって即興は無謀ですか?

こっそり笑顔を切り取っていた。
竹輪のスコープ 丸いレンズで。
飽きる位に 眺めていたけど
飽きない位に 愛しているんだ。

その眼が この輪をつらぬいたなら
どんな姿を見せるかな。
もしもウインクしてくれたなら
物陰だって 食べられるのに。

いつでも君なら見つけられるよ。
竹輪のスコープ 丸いレンズで。
掴めぬその手を 欲しいと思って
心が君に 掴まれたと知る。

指先 こちらを指したとすれば
どんな姿になればいい。
もしも 全てを受け入れたなら
竹輪を全て 食べられるのに。

二人を祝うはずが片思いになってる…。スマソです。付き合う前だと思ってくださいw
578まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/10(土) 03:25:02 ID:cNyPXzSa
竹輪大会は永遠に続きます。だから実は期日制限などないのです。

>>577
一連目が完璧である。笑顔を切り取っていた、から始めるツカミの感覚。続いてお題である竹輪を
レンズ付きのスコープとして登場させる。この二行の順番代えると途端に後の方のリズム面で失速
するから日本語というのも実に奥が深い。倒置法のお手本。二連は物陰だって、の言葉が意味深だ。
物陰で食べるとも読めるし、物陰そのものを食べるとも読める。曖昧故の引っかかりではあるが、
引っかかりとは文字通りフックになる。ならない場合は意味不明で斬り捨てるが、これはフックと断定
するので高評価。三連で一連のリズムが活きて来る繰り返しの巧みさ。しかし見つけられる、で止めた
方が整合性から言っても個人的な好みから言っても良かったように思う。「よ」の付け足しが一連と
較べると語り手の口調に弱さを感じてしまう。そう考えて読み返せば、二連の「かな」「のに」に導かれて
しまったのだと思われることに気づく。「見せるだろう」「食べられるんだ」に私ならば書き換えたいところだ。
しかし掴めぬその手、と掴まれたと知る、の対比は上手い。四連が少し急ぎすぎたか。頭の二行は良い。
残り最後の二行が意味がわかるだけに惜しい気がする。竹輪スコープを食べて距離を縮める。この辺の
心境とオチを絡めた結末がもっとシャープであれば即興としてはかなりの高得点を望めたはずだ。
したがって3点は無理だが2点はあげます。あっ、でも祝ってくれたそうだから1点追加。都合3点。
投稿に感謝。

片想いというか最初から無意識に両想いだったんじゃないかなあ、ちくわあ、なあ。えへへ。
579ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/03/10(土) 05:04:07 ID:MiN4ubua
わ、詳細な評価ありがとうです!3点も貰ってしまった…(嬉)
実は自分、もともと詩人じゃなくて詞人だったりするのでした。

最後の2行は急ぎすぎましたね(汗)批評して頂いてああっ、ってなってしまいました。
それにしても竹輪で君を覗く、っていうツカミは既出じゃないかと冷や汗もんでした…。

いつかお祝いになりそうな詞や詩が書けたらまたこっそり書かせて下さい!
なんせ、竹輪大会に期日制限はないそうなので!
580螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 00:50:15 ID:kp9WeW4g
>>577 ダメットさん ごきげんよう
 ダメットさんの竹輪感伝わってきました
 ありがとうございます 
 竹輪に閃きを感じたり ダメットさんの竹輪気分を気が向いたとき
 気軽に書き留めておいてほしいな 楽しみにしております
 重ねて お気遣いをありがとうございます
 ここは万年竹輪大会会場でございますから
 いつでもどうぞ !
581まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/11(日) 01:15:58 ID:ZJZRhauq
>>580
竹輪さん、私の、

「片想いというか最初から無意識に両想いだったんじゃないかなあ、ちくわあ、なあ。えへへ。」

にもレスください。まんこ悲しいです。うそ。
582排 他 的 論 理 竹 輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 01:24:24 ID:kp9WeW4g
>>581
存在すら危うい僕達 大江戸線の切符を二枚重ねて迷子
二枚重ねて通過する改札 扉が腰下で開く 通過に価値を見出すなら
予測不可能な二人重ねて通過する時間があるとしても
予定調和なレールの上でくるっくる躍らせられて磨耗する前
赤く染まることのみ その前に青ざめるスリルが欲して
実に見えている情景も0OR1で煌びやかに街の景を成し
通過の一途 感情論など台無しに
発射いたします
「お出口は 竹輪 側です」
「お出口は 竹輪 側です」
「お出口は 竹輪 側です」
発車いたします
「本日も 竹輪発通勤快速竹輪経由 竹輪行き ご利用頂き まことに ありがとうございます」 
583排 他 的 論 理 竹 輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 01:27:40 ID:kp9WeW4g
「次は 竹輪 竹輪です 東海道線 銀座線 は お乗り 換え です」
「お出口は 左 側です」
「なお、電車とホームの間が 広く 開いて おります お降りの際は足元に お気をつけ ください」
「次は 竹輪 です お出口は 左 側です」
「間もなく21時40分発の 特急“竹輪12号”が 到着 いたします 白線の内側に 下がって お待ち ください」
「次は 竹輪 に 止まります」
「なお、車内での携帯竹輪のご使用は 他のお客様の ご迷惑になります ご理解のほどを お願い いたします」
「お出口は 竹輪 側です」
「電車と竹輪の間が 広く 開いて おります お降りの際は ご注意 願います」 
「間もなく 竹輪 です 竹輪 に 到着 します お出口は 竹輪 側です」

月夜に久しく遭遇していないことは恥じることではない
兎に角 光そのものにも照らされていない今日で丸一ヶ月
太陽光にもさらされず
それさえも惜しむかの強制深入り状態を欲していた結果の一つなのだろう
正確にいうと三十二日目だった 
そして満月のぼこっとした穴に導かれ
僕達は互いに手を取り合い何も増えていかない部屋を抜け出して
一時間も経っていない
月が綺麗ねなどとは最早口走ることもなく
敏感になったとしか思えない指と指
隙間とも分からなくなった密着 
静かに撫であいながら足の向くままに彷徨う
やっと当たり前なのか飢餓のようなものを覚えて僕達は紙幣の効力を思い返す頃に
近所にある公園のブランコに二人で乗ったときに響いた摩擦音とか
地上を冷たく掘り返すような光とそこに足を止める人々へ注ぐ光が
 
「本日も 竹輪発通勤快速竹輪経由 竹輪行き ご利用頂き まことに ありがとうございます」 
「この電車は 竹輪を出ますと 小竹輪 竹輪学園前 中竹輪 竹輪不動 上竹輪 の順に 止まります」 
「上竹輪で 急行竹輪行きに 連絡 いたします 次は 竹輪 竹輪です」
584まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/11(日) 01:30:49 ID:ZJZRhauq
>>582
あっ、すごい。照れるからやめろよう。←自分で書かせといてこういうこと言う奴。俺。
585まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/11(日) 01:32:19 ID:ZJZRhauq
あっ、やっちゃったよ。すまん。つか投下すんなら電話しろ、タイミングわからん。←逆ギレ。
586排 他 的 論 理 竹 輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 01:42:41 ID:kp9WeW4g

煌めきを讃えたよく待ち合わせたアブアブ前の喧しさとか
全て静けさ いとも簡単にすり替えた 
いいや全く煩さなど感じさせる暇さえ与えないほどに求め 
その手を握る 瞬間温もりが全身に伝う 
アブアブ前
アクセサリーショップで買ったという蝶の髪飾り 
銀色が耳元から髪を伝って髪の先 跳ねた腰付近で舞い上がる
カッツーン と髪飾りが転がる僕達の岐路に
こだましていくのはたった二人だけのリズムであったし
気まぐれ過ぎる僕達が外界を眺め降ろしながら浮上する
ひび硝子越しのエレベーターの中に望んでいたことは
銀の蝶が描いた軌跡を地上に探し 
互いに同方向を見つめて夜景を眺め入ることではなかった
最上階まで無開閉でキスすることに終始して 
ドアが途中で開くたびに現実という絵画になって
恥ずかしさにやっと夜景を眺めるんだ

I = YouのときI ⊕ You=0 
I≠YouのときI ⊕ You=1
I You ⊕ You I ⊕ 時間I=I You∨You I∨時間I
              =I You∨時間(I ⊕ You)

「次は 竹輪 竹輪 です 東海道線 京浜東北線 は お乗り 換えです」
「なお、本日雨のため 車内の床が 大変濡れて 滑りやすくなっております」 
「車内に 竹輪が 何本も 何本も 転がって おります」
「ご乗車の際は くれぐれも お踏みに ならないよう お気を つけ ください 次は 竹輪です」
「はい駆け込み乗車は おやめください」
「電車発車いたします 閉まるドアーに ご注意 ください はいドア閉まります」
「ドアードアードアードアー」
「なお 車内 たいへん混み合って おります」
「乗車の際は 中ほどまで お進み ください ドアー 閉まります ご注意ください」
587排 他 的 論 理 竹 輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 01:46:19 ID:kp9WeW4g

 揺れもしない車内ドアの開閉 気を取られている人々は降りる為に乗る
 手摺にしがみ付くのは座れもしないマイテリトリーの確保だけではなかった 僕達
 揺れているのは僕達開閉せわしな車内 乗るために降りる僕達は経験と履歴を
 とっとと捨てることもままならなく発射する為 満員の車内 何処の誰か分からなくてもいい壁らよ
 吊り革の取っ手の穴に目線を吊って僕達は僕等に ひっ絡まった視線 つり革が揺れているのを
 誰が僕達の連結のせいだと思うものか 下から上に落ちること手摺のシルバーは熱を帯びてゆく
 輝きは 握った手二つを貫いて ドア 締まります 締まります 締まります
 腰など振らなくても 発射します 通勤快速竹輪行き 発射いたします 発射いたします
 ズゴーズゴー響く地下鉄空洞 廻る 僕等 
 ズゴーズゴー見なくとも悲しいくらい覚えきった互いの身体 次は竹輪です 
 ズゴーズゴー下半身の密着のみで互いの身体の境界をも失ってしまえるから 発射いたします
 スゴースゴー上半身の隙間それがなければ耐え得ることもロジックに犯されて色が付き 発射いたします 
 ズゴーズゴー新宿越したら背後のオレンジ印の座席に座って今度は指がつるまで 次は竹輪です
 もうどっちが発射しているのかもわからないんだ 僕等は離れたら終わってしまうのか?
 なら手摺を捻じ曲げるほどの熱で繋がっていたい そうあの暗がりばかりの中で見たぬめっとした光
 確実なのはその光 それを失うならこのまま道理に従って死んじまった方がマシだ
 x XOR y=|x−y|
 衝動を浄写して止まない車窓 皆無な波紋に残るは交尾から尤も遠い所にある
 そのデジタリーな音声の子守唄に乗った スゴイスゴイコト
 僕等は等しく回想の列車に乗り落ちていくありとあらゆるものに連結しながら
 愛してるだなんて陳腐過ぎて吐けもしないまま 発射し続ける 暗夜三十一日で培った
 誰かしらに使った手立てテクニックなど捨てきった僕等が
 ズコーズコー見なくとも悲しいくらい覚えきった互いの身体 幾夜
 重ねても 次は竹輪です    
588排 他 的 論 理 竹 輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 01:51:19 ID:kp9WeW4g

「この先 竹輪駅での 人身事故のため 電車に 13分の 遅れが 出ております」 
「ご理解のほどを お願い いたします」
「最近車内では 置き引きや お忘れ物が 大変増えて おります」 
「網棚の 竹輪などには くれぐれも ご注意 ください 次は 竹輪 に止まります」
「この列車は 一両目から三両目までが 弱冷房車と なって おります」 
「なお、4両目から11両目まで 竹輪が 大量に 転がっております 竹輪を踏みますと 滑りやすく 大変 危険です」 
「吊り革や手すりなどに お捕まり ください」 
「次は 竹輪 です 山手線 千代田線 丸の内線は お乗り換えです」
「次は 竹輪 に 止まります お出口は 竹輪 側 です」

御徒町駅から放射状に広がる扇の人波 
駅前の横断歩道前 
「手作りよもぎもち食わねべか?」
背負い篭背中の曲がり腰につんのめりの影 
年老いた婆さんが訛りでいうよもぎもち値段 無愛想な信号青
僕等は同じガーリックの匂いとよもぎもちの唇で駆け抜けていくんだ
けばけばしく過剰な網羅を抜けて
ベッドへ 
互いにありったけの有給休暇を提出して
ずっと僕等は離れずにいたかったんだ

Exclusive OR

「はい駆け込み竹輪にご注意ください」
「駆け込み竹輪にご注意ください はいドア閉まります はいドア閉まります」
「はい駆け込み竹輪は危険ですのでおやめください 駆け込み竹輪おやめください」
「竹輪閉まります 竹輪閉まります はい電車発車します はいご注意ください 竹輪発車します」
「ご注意ください」
「車内 大変竹輪で混雑しております」
「座席にお座りの方は 足を広げたり 足を組んだりしますと 他のお客様の ご迷惑になるので おやめください」
589排 他 的 論 理 竹 輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 01:56:26 ID:kp9WeW4g

僕等は飽きっぽく眠りも醒めも早いはずだけど 
どうしようもなく望んでいる
望んでいた
吊り革の取っ手に視線を潜らせては
窓に映る隠れた手と手の行き場を確かめている
それでも尚空腹を覚えて
まだまだ離れたくないと願っている
三十二日目 僕等の行き先

「次の竹輪駅にて 急行竹輪行きの 通過待ちを いたします」
「本日雨のため 竹輪が濡れて滑りやすくなっております」
「傘をお持ちの方は他の竹輪様の ご迷惑にならないよう お願いいたします」
「はい3番ホームから 特急竹輪 発車いたします 駆け込み竹輪はおやめください」 
「はい竹輪閉まります ご注意ください」
「なお、車内での携帯竹輪のご使用はご遠慮願います」
「次は 竹輪 竹輪に 止まります」
「お出口は 竹輪 側 です」 
「電車と竹輪の間が広く 開いております お降りの際は 充分ご注意ください」 



「次は 竹輪 です」 
590螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/11(日) 02:11:49 ID:kp9WeW4g
>>581
>「片想いというか最初から無意識に両想いだったんじゃないかなあ、ちくわあ、なあ。えへへ。」
 というか前世も今世も来世も「次は竹輪です」それは わたくしが竹輪だから
 覚えているものを次に加速させているに過ぎないって見方の一つ
 小難しくも 気難しくも ほわーん 好きよ 確かに片思いの記憶は無いよね

>>584>>585 なにやってるのかな ? 連投解除ありがとう 
591まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/11(日) 02:23:03 ID:ZJZRhauq
うん、実は連投解除のつもりだったのだよ、えっへん。

「竹輪連投」

投げる 投げる 投げる 投げる 休まず投げる 投げ続ける
棒状のものをまっすぐ投げるのはラグビーボール投げるよりさらに難しいぜ
毎日投げる 毎晩投げる 毎朝投げる 毎分毎秒 投げ続ける
手首のスナップのちょっとした加減だフォームが固まるまでまだまだ油断するな
投げ 投げ 投げ 投げ なげー時間 投げ続け
目の前の壁は隙間なく竹輪の残骸 竹輪が幾層にも渡って万遍なく塗り固められた
さてと これをそのまま焼くのだ ここからまた忙しくなるぞ
592まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/11(日) 03:11:34 ID:ZJZRhauq
「竹輪塚」

つわものどもの夢が枯野をかけめぐり五月雨集めて岩に染み入る頃
竹輪塚はこんもりとした盛り土を安らかにきな粉色に輝かせて
夕日の沈む音を聞いているのです
死んだ竹輪に罪などなく 殺した竹輪に憐れみもなく
敵と味方が重なり合って 互いの健闘を讃えあい
健闘しなかった竹輪には 軽蔑ではなく 軽い笑い話にしてやって
全員が輪になって 竹輪の輪をそろえて 夜が明けるまで語り合うのです
楽しかったこと 面白かったこと ウキウキしたこと
土の下で ほら すぐそばでモグラがミミズを食べています
でも竹輪たちはミミズを助けることもなく モグラに文句も言いません
竹輪はもうおなかなんかすかない いい気分だからなのです

盛り土がボコッと陥没する頃 一匹の蝉の幼虫が這い出てきます
数時間後 大空へ羽ばたいた まだ柔らかいアブラゼミは
竹輪たち全員の笑い声を 暑い季節に向かって届けるのであります
夏が来ました 今年も広々とした夏がやって来ました
593まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/12(月) 06:55:19 ID:H/m9N4Pb

竹輪坂に春が来た 坂の途中にある家のブロック塀から大きく身を乗り出した桜の木
予告もなしに開花した朝 ふさふさと粒子の細かい風に揺れて 透き通った影を石の階段に落とす
陽だまりは まだセーターを一枚羽織っているけれど その色はからっと晴れた水色で
早起きの雀たちは 確実に昨日とは 何かが変わったことに気づいている鳴き声で
チュンチュン と チュチュチュチュと 陽だまりの中のパステルカラーに挨拶してる
坂全体の螺旋のうねりも 今朝だけはどこか照れ隠しのように 輪郭をぼやかせて
最初に通る人を驚かそうとでもするかの悪戯心が 逆にまだ夢の最中の寝室を震わせてしまって
いつもより1、2分早く近所の人たちを そっと気配が目覚めさせてしまうのだ
594まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/13(火) 23:39:29 ID:JiHLACf2
「実話竹輪」

今日、スーパーに寄ったら ちくわパン というのを発見した。
ちくわが入ってるのかと思ったら、穴の部分にチーズかなんかが入ってるだけだった。
竹輪に対する偏見にはひどいものがある、と私は思った。
そんな私は今、エスカップを飲んでいる。一本100円の特売品だったからだ。
595たまこん ◆IVVTBUqDhU :2007/03/14(水) 02:04:40 ID:3DzWbGL8
「ちくわパン」

今日、スーパーに寄ったら ちくわパン というのを発見した。
穴があいているパンだと思ったら、チーズが入ったちくわが入っていた。

「馬っ鹿じゃないのっ?!」山積にされたちくわパンに一瞥くれて立ち去ろうとしたその時。
ちくわパンがせせら笑った。
振り向きざま ちくわパンの山にカウンターパンチを一発…二発、三発!四発!!五発!!!
力なくぽてぽてと床に散らばるちくわパン。
泣くでも喚くでもなく 無表情のまま私はちくわパンを殴り続けた。
夕時 買い物客でごった返すスーパーの店内には陽気な音楽が流れている。
「シュガーのウエディング・ベルか…」
警備員に羽交い絞めにされ、ズルズルと引きずられていく私のつぶやきは
誰の耳にも届かない。
596まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/14(水) 02:12:56 ID:Zy6kwmqp
>>595
なんかよくわかんないけど謝る。
竹輪を独り占めにしてごめんよう。
違ったらごめん。と再び謝る。
597まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/20(火) 00:54:13 ID:fuCtiU8W
「竹輪雲」

あの、右上の方の細長い雲さ
そうそう、あれ
あの雲、なんか、丸まっててみえない?
なんか、穴でもあいてるようにみえるよ
ね、そうだろ
あれ、中、潜れそうじゃん
飛行機とかで中、入っていったら面白そう
あっち側に出るのかなあ
あっち側もどうなってるか見てみたいなあ
あ、なんか出てきた
ほら、穴と反対の方!
風船かな
あれれ、いっぱい出てきた
鳥にしちゃ飛び方が変だ
あれれ、こっちからも出てきた
なんだ、なんだ、色んなもんが出てきたぞ
ほら、一番でかいの、
あれ、魔法瓶だろ、どう見たって
598まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/20(火) 01:07:59 ID:fuCtiU8W
「竹輪岩」

これがかの有名な竹輪岩だそうです
なるほどね、ああ、そうか、丁度、このへんがね
飛鳥時代のものと言われておりますが詳しいことはわかりません
ほんとにね、何に使ったのかね、これ、特にここがすごいね、こりゃ
中に入ってみますか?
あ、これ入れるの?服汚れそうだけど、入り口狭いよねえ
やめときますか?
いや、そんな、別に怖いわけじゃないよ、入るよ、ちょっと上着、これ持ってて


今日もまた
日本の人口がひとり減った
 
599名前はいらない:2007/03/20(火) 01:30:22 ID:d7K8n8Sn
竹輪の穴とドーナツの穴の違いは何?
だから何?
竹輪の穴には穴という事実と時間が存在している。
いや、存在していた。
だから何?
マンチョの穴には竹輪は入るけど、
竹輪の穴にはティンポは入らない。
だから何?
600名前はいらない:2007/03/20(火) 01:32:09 ID:577yv76V
竹輪の穴にはどうやらまんこが入ったらしい
601螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/20(火) 02:20:06 ID:ERUIXTEw

 「竹輪界のひなげし」


赤く燃え延び行く丘のひなげし
緩やかな雨降りの丘にひなげし
丘越えて流れ出る赤のひなげし
雨情の矢先
掌落とせば
はたぱたと
薄地に伸び
広がり濃く
激しい雨は
山折谷折に
折り畳まれ
雨矢は生見
掌重ね合う
ひなげし揺れる雨に揺られる掌から
ぱあと放てば手と手の間に赤垂れて
雨の連なりは長いたんざくに変わり
丘は円筒
雨に打ちのめされ丘のひなげし
たおやかな雨たんざくひなげし
温もり流れ出る赤溶けひなげし
丘向こう見えぬ奈落のひなげし
内向こう両性具秘めたる丘には
ひなげし
602まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/20(火) 03:09:40 ID:fuCtiU8W
>>599
だから何?の畳みかけがいいと思った。
>>600
ある意味、それは正しい。
603まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/28(水) 01:15:22 ID:Fb2xVbh3

ここは竹輪坂 ネジの螺旋を辿るように登っていけば 景色も目まぐるしく移ろうパノラマ

春夏秋冬 春夏秋冬 それは等間隔のようで 実は少しずつずれていて

もくもく育った入道雲が 咲き誇る向日葵に新雪を降らすこともたまにはあるけれど

些細なことには目をつむり 頂上にある小さな赤い鳥居を潜れば

そこにはいつも 満開の桜 見上げる狛犬が二匹 背筋を伸ばして くうん と喉を鳴らしてる

 
604まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/28(水) 02:07:00 ID:Fb2xVbh3

粘土で竹輪を作って遊ぶ男の子と女の子。竹輪坂のふもとに住む兄妹だ。
青の着色料が午後の日差しによく映える。小さな手のひらが柔らかな土を伸ばしていく。
クリーム色の日傘を差した、和服の御婦人が彼らの横を通り過ぎながら、
「上手ねぇ」とひと声かけて坂をてくてく登っていく。子供達は竹輪作りに夢中で気がつかない。
竹輪坂のやや幅広い石段の途中にぺたんと座り込んだ幼い兄と妹は、どうすれば穴を貫通させる
ことができるのか、と、そればかりを考えていて、ああでもない、こうでもない、と、青い粘土を
ころころ伸ばしたり、突然ぐしゃっ、とつぶしたりして、日がな一日、知恵をめぐらせている。
その小さな人差し指で、掘り進めることを思いついたはいいが、細く伸ばした油粘土の柔らかさは
とても手ごわくて、もう一方の端っこに出る前に、途中で必ず突き破ってしまうのだ。
竹輪売りのおじさんが、いつものように天秤にした桶を背負ってそろそろと坂を下りてくる頃。
ようやく完成した粘土細工の竹輪は、まるで血をいっぱい吸ったばかりの沼蛭のように不格好で、
そのぼてっとした短躯にいびつな穴が開いているのだけれど、爪の間に粘土粕をめいっぱい
詰め込んだ兄の方は特に不満をあらわにして、思いつめた表情を一瞬覗かせたあと、思いっきり
坂の下へ向けて放り投げてしまった。妹がぱっ、と立ち上がって転がり落ちる粘土竹輪を追いかける。
そこへ竹輪売りのおじさんが通りかかって、不貞腐れたままの男の子に言うのだ。
「坊や。竹輪はそんなに簡単にできるもんじゃないぞ。おじさんだって何十年も修行したんだ」
竹輪作りの初心者はすぐに聞き返す。「どうやって作るの?」
「ははは。そうだな、作り方はわからなくても、いつのまにか出来ていることもあるんだ」
下の方から「おにいちゃーん」と呼ぶ声が聞こえてくる。
妹がえっちらおっちら精一杯の駆け足で戻ってくる。その手に握られているのは、間違いなく、
竹輪そっくりの形をした青い粘土だった。見て確かめなくても、幼い兄には、そこにはしっかりと、
穴が一本通っていることが、間違いのないように思えた。
振り向くと竹輪売りのおじさんはもういない。急に夕焼けが眩しくなっていた。
605まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/07(土) 03:12:55 ID:thCUjrPZ

竹輪坂では 今日も竹輪のような長細い石ころが ころころ転がって
まるで季節外れではあっても 風鈴のような可憐な音が 風に乗って響いているのです
耳をすまして聞いていると それらはアフリカの 親指ピアノみたいな音色で
石段の不揃いな幅によって 独特の音階も作られていくようなのです
606まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/07(土) 03:44:06 ID:thCUjrPZ

竹輪坂のてっぺんにある小さな神社で
毎日欠かさずお参りしているおばあさんがいます

「竹輪の神様、今日もいいお天気ですよ」

そんなことを呟きながら 賽銭箱に五円玉を一枚 ちゃりん
パン、パン、とかしわ手を打って
境内を竹ぼうきで さっ さっ さっ と掃いていきます
ちょろちょろ湧き出ている手水で 皺の深い掌を洗って

おばあさんは子供の頃から竹輪坂に住んでいる
だからきっと この坂の 昔のことや竹輪石のこと 色んなことを知っている

でも おばあさんにも知らないことがあって

それは さっきのお賽銭箱の中で
おばあさんの毎日の五円玉が 何枚も何枚も ぴったりとくっついて繋がって
黄金色に輝く 竹輪のような形で 箱の中に転がってるということ
607名前はいらない:2007/08/21(火) 22:57:09 ID:kaQDM+TG
608名前はいらない:2007/09/18(火) 10:04:43 ID:mbDjYeAT

.....
609ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/23(土) 20:15:09 ID:qLzqt76t
ウキィー
610ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/26(火) 08:42:59 ID:3S1wZSWo
きうぃ
611ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/09/21(日) 05:36:29 ID:w/Wx0ovO
おもしろい
612やさしいあくま ◆L5pYivMbF2 :2008/09/23(火) 13:51:38 ID:0OJOEUVg
「ちくちくわ」

長い長いちくわがありました
エリック・カールのはらぺこあおむしが
月曜日にぱくり
火曜日にぱくり
水曜日にぱくり
この話もなんとなくパクリ

次の週には10個の穴ができたちくちくわ
あおむしはさなぎになったので
ぼくがちくわをくわえると
美しい音色がでました
ドレミの歌を吹きながら思ったのは
やっぱりドの音がうまくでません

三年生の時の担任の先生が
トゥーと吹くときれいな音色が出るよと
教えてくれたので
吹き終わる頃には
ぼくは地面を忘れて
衣服を身につけているのも忘れて
そよ風がからだに吹き付けたのでした

さなぎは蝶になりましたか

ぼくは待ちくたびれて
ちくわをかじり
ソまでしかなくなった笛で
ちょうちょ の
曲を吹いて ♪ドーミーソ・ソーミ・ミ・ミー

たまに顔出して
♪ソーミ・ミー
穴のあくまで
613名前はいらない:2008/10/17(金) 18:29:57 ID:6NtfLhkY
君が穴あき竹輪で生まれてこようが

具入り竹輪で生まれてこようが

たいした違いは無いんだよ

喜びと悲しみを別ける一線なんて

か細いものでしか無いのだから・・・
614まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2008/11/17(月) 02:59:23 ID:7EPtj38V
>>612
竹輪を笛にするアイデアこそ既出なのだが、笛の穴を作った青虫と自分との
関係こそがテーマであり、しっかりと幼虫とさなぎと蝶の変化を書き切って
いるところがこの作品を一級のものにしている。かなりの高水準である。
シュールな味わいをそのまま楽しんでも読める作品ではあるが、あえて解読
を試みるのも一興なのでやってみると、三連で「ぼく」はすでに蝶になって
いるのであり、続く「さなぎは蝶になりましたか」というショートフレーズ
での読者への謎かけは、そのまま「ぼく」自身への問いかけに繋がっていく。
四連と最終連で「ぼく」は蝶になることを拒否して幼虫のままでいることが
暗示されており、また「穴をあける」作業に戻っているのだが、ここで竹輪の
笛を作っているのは青虫ではなく「ぼく」にすり替わっているところがこの
作品の最大の肝であろう。青虫という異物に示唆されるままに笛吹きという
作業に熱中する主人公なのだが、いつしか本人が異物自身と一体化して時には
蝶になって大空を舞い、さなぎとなって夢を貪り、幼虫となって蝶々の歌を
口ずさみながら成長への憧れを無邪気に表明する。しかしこの話が単なる逆方向
へのメタモルフォーゼではないことに気付けば、退行現象のようなネガティブな
印象に囚われることもない。つまり最終連は第一連にそのまま繋がっているので
あって、このエンドレスな物語構造は時間軸ではなく、垂直的な時間の流れとは
無縁なところで日々揺れ動く我々人間の精神的な波動のようなものを基準にして
いることに読者は驚かされるべきである。だとすれば冒頭の「長い長い」という
枕詞は昔話風ではあっても、時空間を超えてもっと渦を巻いた濁流の如き流れの
精神世界の螺旋階段の深遠を語っているとは言えはしまいか。(続く)
615まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2008/11/17(月) 03:00:41 ID:7EPtj38V
(続き)
もちろんそんな堅苦しいこと以外にもこの作品の面白さは容易に散見できるので
あり、一連の「この話もなんとなくパクリ」での笑いの取り方や 、続く二連の
「やっぱりドの音がうまくでません 」から連想できる壊れたクラリネットへの
オマージュなど、深みのある世界観に作者自身が溺れることなく、余裕を持って
楽しんで筆を進めている様子が、逆に本物の力量を示してもいる。
深読みをもう少し続けると、「ド」の音が出にくいということは蝶々の唄の歌詞
では「菜の葉に止まれ」の「菜」の部分が不鮮明ということかもしれない。つまり
蝶が止まるべき草花の種類が不鮮明という解釈もできるわけで、だとすると「トゥー」
と吹いてみた時のさなぎからの開放感は、蝶となった「ぼく」がついに止まるべき
花を見つけた瞬間と同一であり、作品全体のクライマックスを象徴してもいるのだが、
この短編の構造上、そんなクライマックスをもう一度味わいたいという願望が物語を
エンドレスにしているのかもしれず、あるいは蝶を夢見る時期こそが楽しいという
想いが、続く「待ちくたびれた」あとの幼虫と化した「ぼく」の楽しげな歌い方に
現れているのかもしれず、私としてはどちらでもいいのだが、読者の皆様におかれては
このように深い作品の重層的な面白さをぜひ感じ取っていただきたいと願って止まない。

評価=クラリネット・ア・ラ・キング/ベニーグッドマン楽団
616まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2008/11/17(月) 03:20:33 ID:7EPtj38V
>>613
穴あき竹輪と具入り竹輪の対比。その無意味を語りつつ喜びと悲しみという
正反対の単語で境界線を示し、その境界のあやふやさに言及するこの奥深い
悟りの境地のようなものにどのような解釈が必要だろうか。
そのまま読めばここでの竹輪は性的メタファーであり、穴あき竹輪はそのまま、
具入り竹輪とは具が刺さっている状態を指し示すのであろう。具ってなんだ?
という青少年には「ちんこ」と即答してしまうまんこ将軍であるが、では竹輪は?
という問いかけにも「まんこ」というより他はなく、あなたの前に道はなく、
あるのは道でなく「未知」なのだ、などとうまい事言ったつもりになって今夜は
もう寝たい。しかし人がいなくなったねぇ。散々俺のことを荒らしのように扱って
文句ばかり言ってた粘着すらいないという笑えるほどの閑散ぶりだが、俺が審査員
やめたら審査するとか言ってた奴はその後審査してたのだろうか。たぶんこの荒廃
を見ると絶対やってない、もしくはやっても盛り上げられなかったということだろう。
まあ、これからもポエム板なんてたまにしか見ないだろうが、たまには竹輪と一緒に
顔出しますよ。そのときはよろしくね、なんて。誰もいないのにひとりで喋ってる
ような薄ら寒さが怖いです。えーと、あと、まんこ。

評価=ボーダーライン/マドンナ
617名前はいらない:2009/04/22(水) 12:04:28 ID:T1DDDOLg
業務連絡 ま○こさん、見たらやる気出してください
618名前はいらない:2009/10/12(月) 19:35:33 ID:AcRN2ptB
619名前はいらない
>>606
ワロタw