詩人の血

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1しんしん
どれ位の量の詩人の血を集めれば思いは完結するんだろう
とにかくわからないので今まで吐いた自分の血でも集めてみます
やっぱり僕は詩を書きたいみたいです
そんなスレです
2名前はいらない:04/11/17 11:05:47 ID:KC6b04wD
うん。
3名前はいらない。:04/11/17 13:50:42 ID:BO75n1oy
こ。
4名前はいらない:04/11/17 14:40:27 ID:uLR5miRx
漏らし。
5名前はいらない:04/11/17 15:46:27 ID:P6p9Fxx6
ちゃってる僕の。
6   ◆PhxXOOBGGU :04/11/17 16:37:54 ID:41ISctaq
甚だしくとも「詩人」とでも称号を与えられる事で今までの愚行、即ち時間を無駄に使ってきた錯覚の努力が認められるとでも思うものか

滑稽な大義よ
7詩人:04/11/17 16:50:50 ID:BO75n1oy

よかいちタン♪
8むこうの317 ◆317..n/Ke6 :04/11/17 18:22:01 ID:89g400/k
というか、詩人の血って、凄い粘度高そうだよな、、、
ニンニク食え、ニンニク。

Let'sサラサラ血液。
9詩人:04/11/17 18:57:06 ID:BO75n1oy

そんなことはないゾ☆

自慢ですが、毎日珈琲豆乳を1ℓは飲んでます♪

ちなみに、絵柄が”鳥”のやつよりも、”ひまわり”のほうが飲みやすくて美味しいとです!!
10むこうの317 ◆317..n/Ke6 :04/11/17 19:02:26 ID:89g400/k
>>9
味で言えば、
豆乳+おから 飲む大豆
か、
スゴイだいず(濃さが違う)
が美味しいね。

つーか、調整豆乳飲んでる君はまだまだだな。
無調整飲め、無調整。話はそれからだ。
11:04/11/18 02:30:43 ID:gRIg7X72
>>1
書かないのか?
この程度の煽りに負ける程度の言葉か?
12しんしん:04/11/21 00:37:15 ID:YDfr5FhH
なかなか面倒臭くて詩のせる気がしねぇなぁ
すこしづつ昔の詩も書き移していくとするか
13名前はいらない:04/11/21 06:14:03 ID:Ccodmpqz
オッケェー、この板も刻んだ!
14名前はいらない:04/11/21 09:29:53 ID:y0zjmQ3s
>>12
ここはてめえのメモ帖か?

詩ねよ、おめえ
15名前はいらない:04/11/21 11:10:19 ID:gUd28RQq
>14おれも12を読んだときそれを書こうと思った
ここはお前のメモ帳か?って
16:04/11/22 02:31:34 ID:ftJE4YnD
…その程度、か。
17soft ◆ZYsoftMCT2 :04/11/23 19:30:11 ID:ZJoH5OCg
新スレおめ
18詩人:04/11/24 01:43:09 ID:UghyenXc

それでは・・ 今からココのスレは私専用のメモ帳ということで♪

☆ネッ マチュリカたーん☆

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=maturika75
19BLUE HAWAII ◆jvBtlIEUc6 :04/11/24 10:27:43 ID:KwXYBBCY
「ナイスガッツ」

デビットカッパーフィールドが自由の女神を消した

次の日学校がその話題で持ちきりになるとクラスメートの一人が
「あんなのたいした事ない。私ならもっと凄いことが出来る。
今からこの世界のすべてを消します!」と言って校舎の屋上から飛び降りた

グシャッ!?

一同「ナイスガッツ!!!」

その後みんなで何が消えたのかを点検しあったが
何も消えてはいなかった
どうやらアイツの試みは失敗に終わったようだ

みんないつもと変わらず楽しい学園生活を送っている
もちろん私も幸せじゃないと言ったら嘘になる

だがその日から
デビットカッパーフィールドの姿を見たものはいない
20しんしん:04/11/24 20:08:48 ID:aY6oYn5G
          コールドターキー

クリスマスまで随分遠いのにテーブルクロスの上には七面鳥
しかも随分冷たくて鳥肌物、ははは
悪い夢見てるんだろ、、、、ははは

夢とか希望とか静脈ひらいて注ぎこんでその結果って
今夜の晩餐は偉く豪勢だね、ははは
曲がりきらないその腕で何掴もうとしてたんだよ

こんなご馳走いらないよ
レンジのある裕福な家に送ってくれ

詩うたって、誤魔化した 注射して誤魔化した
やめらんねぇ、ははは 引き返せないって、ははは

ミミズ腫れした腕じゃ手を振ることさえも辛すぎた
、、、、、、辛すぎたんだ






21しんしん:04/11/24 20:34:03 ID:aY6oYn5G
           幸せな少女
少女は空を見上げた 真っ赤な太陽と目があった
遠くに見える家族で行った海 とても綺麗な青
大地には様々な草木が輝いてる 鮮やかな生命の緑
「あっカワイイ花嫁さん」少女は思わず声を上げる
汚れをしらない純白のドレス
手にはいつも持っているカサ お気に入りの黄色いカサ
早く帰らないと夜になっちゃう 暗い夜になっちゃう

少女はこの世界の全ての物を美しいと感じた
この世界に生まれて幸せを感じた

少女は家に帰るとカバンから絵の具を取り出す
「今日見たどんな色よりも、どんな物よりも美しい色を作るの」
この世界で一番美しい物を作ろうと全ての色を混ぜ合わせる

パレットの上には
今日、少女が見た全ての色がある 世界の色がある
これが世界の本当の色「灰色(グレイ)」だ
混沌の色だ
これが世界の真実だ
22名前はいらない:04/11/24 22:00:26 ID:lyOJ6ccZ
完全に題名に負けてるな。クソ詩もいいとこ。
23   ◆PhxXOOBGGU :04/11/24 23:38:40 ID:gxwYU8ok
>>22 君の言うとおぉぉぉぉり

ただコイツは光と視覚だけに頼っているだけの存在じゃねーかクダラネェ それならば画家は必要なくなる 実物を写真で取ればいいだけの事
誕生する前や眠りの時の色は黒のはず 真を目指すならば黒を大量に混ぜるはず 黒とは他なる色を吸収し成形する色 真実なる色は黒

貴様の主張だと地の自転や大気の流れ、生命の音までは表現できぬであろう 詩人と自称する生物のレベルもこの程度か 馬鹿馬鹿しい 
24soft ◆ZYsoftMCT2 :04/12/21 18:44:55 ID:1/HSG6RR
保守
25   ◆PhxXOOBGGU :04/12/22 20:22:34 ID:Dtg89OK2
>>24
捕手ってんならせめてageとけやグズ まるで俺様が馬鹿みたいだろーが
26soft ◆soft/e/9Do :05/01/27 18:06:18 ID:gPsc0LJl
保守
27名前はいらない:05/02/06 03:06:02 ID:X8sn/vCy
>>23
黒と透明はどっちが真実の色なんだろ。
28   ◆PhxXOOBGGU :05/02/11 21:10:04 ID:NhhH64Xa
真実なる色とはなにか 人間は色を認識するのは視覚に頼るだけの存在 太陽、電気、光。

光の届かぬ闇の中 そして暗闇とは黒なのか それとも透き通る透明なのか 

当たり前を当たり前で捉える事無き能力 その愚問に対し挑戦を挑む意義はあるだろう

そもそも光源無き世界とは目を瞑れば得る事の成し得る世界なのだろうか

そもそも空気とは色が一切に存在しないものなのだろうか ただ認識できていないだけかもしれない

目を閉じると見える色は黒く見えるが黒ではないのかな だって黒が色ならば色が無いのだから 

真実の色 この問を解き明かす為の思想の言語化か なかなか高尚な嗜好品となるかもしれぬ

真実と示すには多と示してはいけない 必要とされるのは個 

闇が支配するこの宇宙の中で 色が存在すれば様々を認識できるようになる 

そもそも本当に私たちは全てを認識できているのだろうか 色に頼っているのではないだろうか
29名前はいらない:05/02/12 01:10:20 ID:LzVzkvDN
なんでそんなくだらないイメージの詩を見せようとするの?
どうでもいい実在主義の講義受けている気分になってしまった。
またあーだこーだいっているよ 自分自身のふざけようが わからないのかという気分
30デラシネ ◆HDMUcC9vFA :05/02/13 23:58:55 ID:/muxBk3y
27です。  >>28 感謝。

31デラシネ ◆HDMUcC9vFA :05/02/14 00:25:07 ID:OeFjnANX
空気が極彩色だったら 素敵だけど気が狂う 透明でいい
だけど遠くの空まで透けて見えるのも不味い 青く隠そう ついでに海も青く
暗闇がずっと透明でも落ち着かない 黒く潰そう

色彩は光のフェイクなのか それとも意思なのか
見たいものを見たい色で見る目を持った私達

ならば本当に見たいと欲した時 真実の色も見えるだろうか
それとも意思を捨てた時 それが見えたりするのだろうか
真実とは有るものなのだろうか 

都合の良い光と認識の世界に
ここに在る筈の自分自身に
たまらない不安ともどかしさを覚えるのです

足元はとても危うくて
32デラシネ ◆HDMUcC9vFA :05/02/14 00:29:06 ID:OeFjnANX
空気が極彩色だったら 素敵だけど気が狂う 透明でいい
だけど遠くの空まで透けて見えるのも不味い 青く隠そう ついでに海も青く
暗闇がずっと透明でも落ち着かない 黒く潰そう

色彩は光のフェイクなのか それとも意思なのか
見たいものを見たい色で見る目を持った私達

ならば本当に見たいと欲した時 真実の色も見えるだろうか
それとも意思を捨てた時 それが見えたりするのだろうか
真実とは有るものなのだろうか

都合の良い光と認識の世界に
ここに在る筈の自分自身に
たまらない不安ともどかしさを覚えるのです

足元はとても危うくて
33デラシネ ◆HDMUcC9vFA :05/02/14 00:31:13 ID:OeFjnANX
空気が極彩色だったら 素敵だけど気が狂う 透明でいい
だけど遠くの空まで透けて見えるのも不味い 青く隠そう ついでに海も青く
暗闇がずっと透明でも落ち着かない 黒く潰そう

色彩は光のフェイクなのか それとも意思なのか
見たいものを見たい色で見る目を持った私達

ならば本当に見たいと欲した時 真実の色も見えるだろうか
それとも意思を捨てた時 それが見えたりするのだろうか
真実とは有るものなのだろうか

都合の良い光と認識の世界に
たまらない不安ともどかしさを覚えるのです

この足元はとても危うくて
34デラシネ ◆HDMUcC9vFA :05/02/14 00:36:07 ID:OeFjnANX
空気が極彩色だったら 素敵だけど気が狂う 透明でいい
だけど遠くの空まで透けて見えるのも不味い 青く隠そう ついでに海も青く
暗闇がずっと透明でも落ち着かない 黒く潰そう

色彩は光のフェイクなのか それとも意思なのか
見たいものを見たい色で見る目を持った私達

ならば本当に見たいと欲した時 真実の色も見えるだろうか
それとも意思を捨てた時 それが見えたりするのだろうか
真実とは有るものなのだろうか

都合の良い光と認識の世界に
ここに在る筈の自分自身に
たまらない不安ともどかしさを覚えるのです

足元はとても危うくて
35デラシネ ◆HDMUcC9vFA :05/02/14 14:30:43 ID:gBhFvFgm
うわ。連投ごめんなさい。
36   ◆PhxXOOBGGU :05/02/15 01:34:37 ID:XGa9Vu3I
詩とはなんであろう品物なのか どうして詩という分野に溶け込む人間が発生するのか

私はふと疑問の追求から発展した好奇心に従い身近な詩を探してみようと思った

選挙活動の一環とし幾度と無く繰り返されるパターン化された都合の良い主張に

留守番電話のボイスでさえ詩として扱われないだろうか 詩と似通う箇所は存在しないのか

人は困難な障害に対峙した場合に動揺した精神を宥めるため無意識のうちに自分なりの

結論を示し対処せんとする解決策を図ろうとする 答えを提出する選択は控えておきたい

結論を述べた場合"何故だろう"の疑問が払拭されが無くなってしまう自体を恐れたのかもしれない

その何故だろうと躊躇する悩みを大切にしていたい 疑問を愛する事は才の発展に繋がる品物だ

悩むという事 それは他から示された答えを否定する力と似通う部分があると思って良いだろう

"自分だけの答え"を示唆す行為は容易ではない 詩とは悩みを愛した人間達の語録ではなかろうか

しかしその答えの提示はNO それは他の分野との共通する結論だ では詩とはなんであろう品物か

終わり無き見える悩みとは恐ろしいものだ 自分なりに導き出された主張が詩なのだろう 

詩とは遠い品物だ 
37しんしん:05/03/01 17:30:24 ID:LMGL3Kx8
             『大切な物』

ある日 僕は一匹の犬に出会ったよ
すれ違い様 彼はカスレタ声でささやいた
「何時までそんな重くて窮屈な物を首からぶら下げてるんだい?」
「世界が全てを否定しても結構生きていけるもんだぜ」

僕らは「鎖」でつながっている

・・・・漆黒の闇ではにかむ様に三日月が笑ってた夜に
又 彼と出会ったよ 彼の首にはキンピカに光る「チギリ」の証
すれ違い様 カスレタ声で呟いた
「何かとつながるのも そんなに悪くない」
彼もはにかみながら笑ってた

あの日 窮屈に感じた鎖を僕らは「キズナ」と呼んだ

振り返って見ると彼の尻尾がかすかに揺れていた
38しんしん:05/03/01 17:41:25 ID:LMGL3Kx8
       『夷戒(えびす)』

仕事に向かう人の群れ
家路につく僕

皆そろって生気のない顔してるけど まだ僕よりマシ
カガミを見ると死人が立ってる
皆 流されるままレールの上を走ってきたと思うけど
電車にさえ乗れない人もいるんだ
走れない人間もいるんだ

仕事に向かう 人の群れ
波に逆らう 家路に着く僕

皆とはぐれて自分自身に気が付いた
でも
いつか僕も 群れの中で「安心感」を手にいれたい
39しんしん:05/03/01 17:54:16 ID:LMGL3Kx8
          『幸せとイフモノ」


100円玉 握り締めながら 坂を駆け下りる
あの曲がり角抜けたら お気に入りの駄菓子屋

あの頃は 100円玉でいろんな物が手に入ったけ?
ガムや煎餅 チョコにイカの燻製

何時の間にか 髭なんて生えてきて
何時の間にか 大人って奴になってた
何時の間にか たどり着いた やけに眺めのいいガケップチで
100円玉握り締めた
手のひらん中 幸せなんて捻りでやしねえ
ただ汗だけが噴き出してくる

今 俺は100円玉でどんな幸せが手に入る?
どれくらいの代償を払えば幸せが手に入る?
40しんしん:05/03/01 17:56:17 ID:LMGL3Kx8
『幸せとイフモノ」


100円玉 握り締めながら 坂を駆け下りる
あの曲がり角抜けたら お気に入りの駄菓子屋

あの頃は 100円玉でいろんな物が手に入ったけ?
ガムや煎餅 チョコにイカの燻製

何時の間にか 髭なんて生えてきて
何時の間にか 大人って奴になってた
何時の間にか たどり着いた やけに眺めのいいガケップチで
100円玉握り締めた
手のひらん中 幸せなんて捻りでやしねえ
ただ汗だけが噴き出してくる

今 俺は100円玉でどんな幸せが手に入る?
どれくらいの代貨を払えば幸せが手に入る?

41しんしん:05/03/01 18:11:27 ID:LMGL3Kx8
             『鼠の唄』

僕はネズミ 灰色にケガレタ体は
このグレーゾーンばかりの世界を生きる術

ぶら下がるチーズはいつもトラップ付き
銀色のピカピカ光る金網の中だけに存在する
手に入れるのは比較的簡単で
鈍感な奴等が気付かない位だけ削り取ればいいのさ

何よりタチが悪いのは
与えられる事になれたファットな飼い猫
ゲーム感覚で傷つけ弄ぶ
追い込まれたのは袋小路
大丈夫 窮鼠猫を噛む?

僕はネズミ 灰色のヨゴレタ体
どこかの歌手も歌ってくれたっけ
ドブネズミミタイニウツクシクナリタイ

僕は精一杯 生きているネズミ
灰色の世界で一番綺麗なドブネズミ
42しんしん:05/03/01 18:20:01 ID:LMGL3Kx8
           『ニワトリ=パンクス』

黄色いヒヨッコだった俺にも
生えてきたぜ 反逆の証(赤いモヒカン)
ノロマなふやけた世界の始まりを
ノロマなおまえに教えてやるぜ

朝から叫んでいるぜ
聞け!!チキン(臆病者)の歌を!!
43しんしん:05/03/01 18:27:30 ID:LMGL3Kx8
             『意志力』

意思という推進力でロケットを飛ばせ!!
意思という精神力でロケットを飛ばせ!!

突き抜ける先は限りない宇宙
余計な「重力」は足で蹴散らせ
「動」け! 「動」け! 「動」け! 「動」け!!

意思という推進力でロケットを飛ばせ!!
意思という精神力でロケットを飛ばせ!!


44しんしん:05/03/01 18:41:32 ID:LMGL3Kx8
           『客寄せパンダ』

昼下がりの動物園 明るい陽射し
平和な顔(つら)した人々が オレを見つめる
想像したのと違う オレの姿を見て 後ろ指をさす

そりゃ 生きているんだ 多少汚れるし 臭いもするさ

おまえらの先入観にはウンザリだ
オレは何時もササばっか食って 遊んでいるのかい?
なれないタイヤ遊びなんて とっくに飽きているぜ

おまえらの先入観にはウンザリだ
実際問題 生きるのに必死なんだ
ササだけじゃない 生きるためには何だって食うさ
おまえらも食ってやろうか

そりゃ 生きているんだ 多少汚れるし 臭いもするさ

目の周りが黒いのも よく見りゃ「クマ」だって気付いたかい?


45しんしん:05/03/01 18:58:31 ID:LMGL3Kx8
         『バイバイ サンキュー』

一度も通ったことのない道
ヘッドライトをハイビームにしても 先は見えやしない
ガラス越しから見える やる気のない交通整理
このまま 僕は 進んでいいのかい?
それとも 止まったほうがいいのかい?
彼のうつろな目が訴えかける
「君が決めた道だろ?進むか止まるか決めるのは君自身だよ」
そうか、、、、僕がきめるのか、、、、
行くタイミングも教えてくれないの?
 
僕は行くよ この道を行くよ
そう決めたときに 彼はけだるそうに
頭の上で 左右に手を振り 車を誘導してくれた
僕はその時 彼がしている様が
酷く不器用な「バイバイ」に見えたんだ
この先の見えない暗闇を進む僕への
無言の後押し

バイバイ 僕は行くよ
バイバイ 僕はこの道を行くよ

、、、、でも、、、、この道で家まで帰れるのかな?

酷く暗い道を一台の車が走っている
46しんしん:05/03/01 19:09:26 ID:LMGL3Kx8
             『代償』
#1
広いだけが取り柄の原っぱでイモムシを見つけた
ノロノロともがく様が凄く僕に似てる気がした
「緑色の葉の穴から見える小さな世界に少し飽きてきたんだろ?」
「空ばかり見てもしょうがないだろ、君には翼もないしね」
自嘲気味に僕は呟いた

忙しく日々は過ぎるけど 何一つ僕は変われない
あのイモムシのような青い幻想なんて胸に抱いてさ
いつまでも飛べやしないさ
47しんしん:05/03/01 19:18:37 ID:LMGL3Kx8
#2
月日だけが流れた
自分自身をただ慰める為だけに
葉々の上のイモムシを探した

彼の指定席だった 大きな葉
そこに在ったのは無数の穴と
彼が残した 小さな抜け殻だけ

「やあ、何処を見てんだい?僕は空を飛んでいるんだよ
こんなに素敵な翼があるんだよ」
と空から 彼の声
「穴だらけの世界に何時までもいる訳にはいかないよね」
と僕も呟いた
48しんしん:05/03/01 19:26:56 ID:LMGL3Kx8
#3
原っぱからの帰り道 僕の心のイモムシを潰してやった
青臭い臭いがした
すると別れたはずのイモムシが下卑た笑いを浮かべ言ったんだ
「やあ これで君もはれて仲間入りだ
空を飛ぶのは辛いぜ 羽を死ぬまで動かさないと墜落しちまうぜ
羽を休める安全な場所なんて皆無に等しいんだ」

最後に彼は僕に叫んだ
「ようこそ自由の国へ!!」
49しんしん:05/03/01 19:37:20 ID:LMGL3Kx8
       『快楽ビジネス』

冷めた目で女を上から見つめる
あぶく銭で買った くだらない快楽
一刻だけの優しい恋人

束縛も詰問も愛も邪魔な物は何も無い
ああ これはビジネスの話か クールな頭で処理しなきゃな

店を出て歩く
なぜか一人になりたがり 月を見上げる
情熱のリビドー抜き取られた後
いつも こんな気持ちになるのは何故だろう

ああ そうか
これはビジネスの話か クールな頭で処理しなきゃな

50名前はいらない:05/03/01 19:38:47 ID:GvPLEL1r
しんしんキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!! 
(・∀・)イイヨイイヨー
51しんしん:05/03/01 19:54:39 ID:LMGL3Kx8
            『僕の症状』

部屋のタンスから洋服を引き出し
町中の犬の首輪から鎖を外す
子供(ガキ)の持つアメは地面にくれてやる
死にかけの蝶を蟻の巣の前に放置し
炸裂するはずの花火を湿気させる
飼いならされた猫にはコブシで世間の厳しさを教えてやり
庭先に生えている腐った花は全部摘んでやる

ガンジガラメの世界の糸の絡まりを全て解き終わると
そこに裸の自分が立っていて狂った様に呟く
「俺を苦しめる楽園が壊れる様が愉快でたまらない」
体を掻きむしりながら唾を吐く
「俺は全てが憎い 濁った水の様に生きる自分自身も」

やばい
狂った自覚症状 残った後遺症
52しんしん:05/03/01 20:12:30 ID:LMGL3Kx8
          『夢ヶ浜』
ポケットの中には こぼれんばかりの白い砂
重くってなかなか 歩みが進まない
今日こそは捨てようと来た海岸線
そこには見渡す限り白い砂ばかり
皆ここで大人になる為に必要な物を
泣きながら ばらまいたんだろう
涙と水が混ざり ほら しょっぱくなってる

波打ち際 僕の砂と皆の砂で「城」を作った
「こんな所で暮らしたかったの」
顔中が僕の涙と皆の涙で しょっぱいよ

今にも崩れ落ちそうな 砂のお城を見て
空っぽになったポケットが寂しいと泣いていた

さあ そろそろ歩きだそうか

僕らは大切な物を捨てながら ばらまきながら
大人になっているんだろうか?

さあ そろそろ歩きだそうか
53名前はいらない:05/03/01 20:20:26 ID:5WTprAHr
頑張ってるね。
54しんしん:05/03/01 20:28:11 ID:LMGL3Kx8
       『大きな声で叫ぶ(インパルス)

今日も何も無い場所に帰り
パチリと部屋の中の明かりをつけ
胸の中に闇を灯す
何もすることもなくて ただ テレビを見て
心の無い笑みを浮かべる
何故 自分が笑っているのかも解らず
無性に涙が出る
何故 自分が この世界に生きているのか解らず
無償に悲しくなる

ー自分の存在意義を見つけたいー

テレビの音を最大限に上げ
皆に僕がココにいると教えてやる
隣の部屋から壁を叩く音がする
必死に僕に訴えかける

壁越しに囁く
「ああ 君もソコに存在(い)るのか 僕もココに存在(い)るよ、、、、
深く息を吸う
55しんしん:05/03/01 20:34:34 ID:LMGL3Kx8
好きだった娘に告白する前に遠くに行ってしまった
そんなどーにもならん衝動をかかえて4番に帰ってきました
まあ
一応メールで告ろうと思っているけど
そんな現状です おやしみ

56BLUE HAWAII ◆jvBtlIEUc6 :05/03/02 11:34:26 ID:VAMh+roh
俺のほうは、コンゴとフィンランドへ旅行する時は
自分とまったく同じ顔をした人間に出くわさない様
細心の注意を払っていきたいと思っている。
57soft ◆soft/e/9Do :05/03/03 22:08:05 ID:guLsWW+r

おおー!!
気づかんかったよ。復帰おめ。
58しんしん:05/03/06 19:56:24 ID:AT3cUsRe
>>ハワイ、そふとん
おひさしブリーフ!!!!無事、社会人になるリハビリもいい感じで
久々に人を好きになるって感情も復活し、健全に近くなったんじゃないかなー
でも告る前に地元にかえってるし、、、、鬱 orz
とりあえずこの気持ちを詩にしたいと思っています
次の休みにでもうpしようっと!!
んでメールで告白しようと思ってるわけだが、いかんせん距離が遠すぎるし
だめだろうな、、、、(近かったら確実に落とせる自身ありw)
もしOKなら恋愛3部作でもつくろうかなあとw
駄目なら傷心の詩だな、、、、、、
つうかひさしぶりの恋なのにタイミング悪いつーか
59しんしん:05/03/13 19:56:40 ID:tAsS1oS+
           「全てのロックスターへ」

#1
ビール箱の上で口ずさむ
汚いネルシャツに破れたジーンズ
小さい街灯の下 つまらない愚痴を
カスレル位の大きな声で叫んだ
人生に疲れた老人が冷やかす
「どうしたロックスター、そんな奇麗事を歌っても俺の胸には届かないぜ」

カートが死んだあの日から
「色あせていくより燃え尽きたほうがマシだって事を」
そんな遺言こそロックスターの生き方だと信じてきた

60しんしん:05/03/13 20:11:37 ID:tAsS1oS+
#2
俺は27歳になった その年の4月5日早朝
カートの様にショットガンを口に詰め込む
引き金が引けない 恐怖じゃない
何かが違うんだ 彼の言葉は何かが、、、、決定的に
気付くと太陽が真上に昇っている

一人で毛布にくるまって震えている俺を見て
ママが熱いミルクを入れてきてくれた
「大丈夫よ、ロックスター今、胸の中に流し込んだ
ミルク(情熱)が冷めないうちにステージに立ちなさい
皆が待っているわ」

そうさ 今朝死ぬ間際に気付いたんだ
死んだ奴がロックスターじゃない
輝く明日があるものこそロックスター
歌ってこそ(生きてこそ)ロックスター

空には俺を照らす大きなスポットライト
口ずさむはあの頃の俺の歌
悲劇に彩られた永遠の青年へのレクイエム
61名前はいらない:05/03/13 20:17:44 ID:LPUdVR5O
ある朝僕のちんこが
お前は俺のでっかいおまけなんだと打ち明けてくれた

言われてみれば、なるほど納得
僕はちんこが僕についてると思ってたよ
実は僕がちんこについてたんだね

全然協力的じゃない香具師だと悩んでたけど
すうっと気持ちが楽になった
今まで偉そうにしてて悪いことしたな
連れて歩いてやってるような態度でいたな

僕の方が大きかったから、なんとなく勘違いしてたよ
ちんこの話をよく聞いて、素直に生きればいいんだ
僕はちんこのおまけなんだから

ある朝僕のちんこが
お前は俺のでっかいおまけなんだと打ち明けてくれた

今日から僕はちんこに連れて行ってもらうんだな
どこへでも、ちんこの指す方へ
ちんこの行きたい方へ
62しんしん:05/03/13 20:26:34 ID:tAsS1oS+
            「僕の一日」

朝を教える耳障りな鶏の声
又何も起こらない一日を消化しよう
激しく今という時刻を叫ぶ彼の声に
いてもたってもいられなくて狭い部屋のドアを蹴り破る
耳には全てを遮断しようとヘッドフォン
好きな音だけ受け入れよう

何処に行こうとも決めずに唯、足を速める
やがて駆け出す 今だけは何も考えないですむ
諦めに近い安堵の呼吸
有の苦しみ 存在の痛み

擦れ違う人々に弱みを見せられず
にこやかに手を振る僕を見て
朝に僕を急かした鶏が滑稽(コッケー)と笑う
63しんしん:05/03/13 20:39:40 ID:tAsS1oS+
           「リリー」

ショーウィンドウの向こう君を見つけた
僕はうつむいて目をそらした
触れることは出来ない
君は高嶺の花 全財産かき集めても
あと少し足りない

きっと僕らは運命じゃなかったんだ
きっと他の誰かが幸せにしてくれる

次の日、知り合い中に頭を下げる僕がいた
やっと借りた 僕の思い全てを握り締めて
君を迎えにいった
僕が幸せにしてやる

もう
君はいなかった「一足遅いです」と
カウンター越しに事務的な返答

そう
帰り道 いつも思い出すのは
悲しそうにうつむいた
今は他人のリリー
 
64しんしん:05/03/13 20:49:39 ID:tAsS1oS+
          「適材適所」
24時間オープンのコンビニで
作り置きの愛をテイクアウト
レンジでチンしておいしいフリして過ごしている

なんてサディスティック
君の愛もこうやって手に入れたんだろう

なんてエキゾチック
一生そうやれば素敵じゃない

安いインスタントカメラで
みせかけの友情をハイチーズ
切り取られた偽の共有はとても楽だろう

なんてサディスティック
君の関係もこうやって手に入れたんだろう

なんてエキゾチック
一生そうやれば素敵じゃない

どうせ5分で消費する物 この位が丁度良い
65名前はいらない:05/03/13 21:03:45 ID:HSbWS40K
一体何をもって詩なんだろうね…
感情を吐き出すだけなら子供でもできる
定義すること自体馬鹿らしい?
66しんしん:05/03/13 21:05:51 ID:tAsS1oS+
              「採集癖」

世界で君と出会ったのが奇跡だなんて
青臭いありきたりな歌を聴きながらニヘラとさ

飛んでる白い蝶が欲しかった
偶然とか運命とか着飾って捕まえて
本当は俺の標本箱に飾りかっただけ

君だって俺がもう少し不細工で
金なんて持ってなかったら振り向かなかっただろう
純な演技してさ アミにかかったフリして
太股の奥にあるハネ見せつけてんだ

飛んでる白い蝶が欲しかった
でも本当は、どんな色の綺麗な蝶なら誰でも良かった
標本箱に飾りたかっただけ

世界で君に出会ったのが奇跡だなんて
カッコつけて歌うのさ
でも心の中ではニヘラとさ

口で甘い麻酔きかして
優しくピンで刺して抱いて寝てやるよ

愛してるぜ
愛してるぜ
愛してるぜ
愛せてるぜ

67しんしん:05/03/13 21:13:59 ID:tAsS1oS+
>>65
俺の中の定義では感情を吐き出してこそ詩だよ
ただ難しい言葉をならべたり、文学キドッテテモなんだかなーてかんじ
自分の思いを形に出来るとどんなものであっても詩だと思っている
だから
昔に他のコテと話してたときの結論「詩はオナニーと一緒」って事で
納得してるよ
逆に詩を高尚な物だと思っている人の作品はなんか陳腐に感じてしまう
何難しいこといってんだよ、みたいなかんじ
68g:05/03/13 21:21:31 ID:ADfZqlVF
「詩はオナニーと一緒」
そんな気がするよ 自慰行為だ
6965:05/03/13 21:23:46 ID:HSbWS40K
同感。
難しい言葉を使うなとは言わないけど、使ったからって詩とは限らないよな。
感情吐き出すのは自慰でしかないし、意味あるのかさえ分からない。

詩がそういうもんである以上、君の詩に共感することはあんまりないけど、何か伝わったよ。
70名前はいらない:05/03/13 21:38:18 ID:6GVQ6xmv
詩はオナヌーみたいなところもあるけど、
それを見る誰かの眼を意識しているとい点で(それが自分自身だとしても)オナニーとは違うとおもう
オナヌーみたく一方的にこちらからの視線だけがあるんでないと思うk
そんなんなら強い弱いわともかくとして感情が伴わないコミュニケーションがあるのかなぁ
コミュニケーション全てををオナニーとまできょくろんするなら詩もオナヌーなのかもとかおもった
詩はコミュニケーションとしての面もあるのでは 
ところでオナニーの上手さとフェラ○オの上手さってどうちがうのか気になる
フェらの上手さはわかるけどオナニーの上手さってよくわからん
71しんしん:05/03/13 21:44:36 ID:tAsS1oS+
      「僕と君」

「もし死んだら棺の中にヒマワリを入れて欲しいんだ」
過去の僕が呟いた
約束通りに君のあこがれた太陽を入れてあげたよ

夢見がちな君が言う
「今度生まれ変わったら太陽の様に生きるんだ
空から皆を照らし幸せにするんだ」
そんな事思い出したそばから
君を燃やした黒い煙が太陽を包み込んでいく
皮肉な結末に少しだけ笑いがこみあげた
リアルに目覚めた僕が言う
「君があんなに憧れた太陽は実は今の僕には
少し眩しいくらいだったんだ」

そうだ

ヒマワリの種をたくさん野にまきちらしたら
来年の夏はその下で
日差しにあたらないように静かに眠ろう
過去を思い出さないように夢を見よう
72しんしん:05/03/13 21:52:23 ID:tAsS1oS+
>>70

フェラはやってもらえるだけで行為として成立してんじゃん
オナニーってのはイってなんぼでしょう?
その過程はたいして意味がない、
何の精神の陶酔もない純粋な快楽に近いと思う
だから俺はオナニーが好きだ
いかに自分の気持ちを敏感に出来るか
それがオナニーや詩のウマイヘタの分かれ目だと思う
73しんしん:05/03/13 21:58:45 ID:tAsS1oS+
ホラ、オマエラモイッチャエヨ
スコシハラクニナルダロウ
74しんしん:05/03/15 21:45:37 ID:0cN2Udc4
              「一人ぼっち」

皆と同じ歌を聴いても
皆と同じ服を着ても
僕が僕という事には変わらないけど
だけど少しだけ
変わった歌を聴いて
変わった服を着たいんだ

今までそうやって生きてきたから
これからもそうやって生きていく

ゆえに心は「一人ぼっち」
75しんしん:05/03/18 20:09:26 ID:UPm4VbrO
          「思い出チョコレィト」

久しぶりに開けた僕の勉強机
出てきたのは10年位前の小さなチョコレィト
階段の踊り場で恥ずかしそうに貰ったけ

なんだか食べるのが怖くて
大事に胸にしまったチョコレィト
今日こそ食べてしまおう
綺麗なリボンされた思い出からでてきたチョコレィト
多少の劣化はやむをえない

さあ 大切だったチョコレィトを口にいれよう
今度こそ同化しよう もう受け入れられるさ

口にひろがる濁った味
少しだけわかる あの頃のカカオの味
でも何も感じない

思い出は劣化してしまうのだろうか?
それとも僕が大人になってしまったのだろうか?

そっと引き出しに戻した思い出チョコレィト
76soft ◆soft/e/9Do :2005/08/11(木) 04:39:21 ID:aGUeAh5d
よく落ちてないな
保守
77しんしんに近しい者:2005/08/22(月) 03:36:41 ID:5gBIybaP
えーしんしんは今…
78しんしんに近しい者:2005/08/22(月) 03:38:39 ID:5gBIybaP
どこにいるのーーー?
79すぐる:2005/08/26(金) 02:58:29 ID:trMqFuYn
おでもしんしんさん好きだったわぁ
もう来ないのかしら?
80名前はいらない:2005/08/26(金) 08:59:26 ID:mmU6nt7o
股間をみればちんちんがいるだろうが。こいつのクソポエム読むよりそっちいじくってほうがまし。
81名前はいらない:2005/08/27(土) 19:36:19 ID:+mrvvBwv
hosyu
82名前はいらない:2005/08/27(土) 20:01:00 ID:G0+37Vp1
君の髪も好き 脚も好き
でも馬鹿
83夢追い人 ◆3cvtgp0.XE :2005/09/02(金) 14:52:42 ID:o8FEzX89
初めまして。
しんしんさんの詩、素敵ですね
もう書かれてないのですか?
私は、まだまだ、この板では新参者ですが
どうぞ宜しくお願いします。m(_ _)m

しんしんさん、良かったら私のスレにも遊びに来てください。
お待ちしてます。
スレタイは「無題」です。
84soft ◆soft/e/9Do :2005/09/06(火) 11:42:11 ID:FIyzElmg
『詩人の血』
詩人は動かぬ旅人
時には持ちきれないほどの荷物を
時には水筒一つを
大事そうに持っていく

旅先であった女を
触れ 撫で 愛し
そして闇に押し込み
またどこかへふらふらと向かっていく

歩を進める度に 血がぽたぽたと地面に滲む
痛みを伴わず 色は思想と情念の残りカス

詩人は動かぬ兵隊
時には重い重い完全武装で
時には刀剣一つで
何かへ向かっていく

銃で 刀剣で
殺した子供達を
触れ 撫で 嘆き
そして下へ放り込む
快楽的正義的殺人鬼と化していく

歩を進める度に血がぽたぽたと地面に滲む
やがて 詩人の血の海となる

痛みを伴わず 悲しみも伴わず
思想と情念は混じり合って水蒸気となる
_____
PS. しんしんの帰りをここで何時までも待っている
85名前はいらない:2005/09/24(土) 21:49:32 ID:vVEiO3IK
あげあげ(^^)
86名前はいらない:2005/09/24(土) 21:57:24 ID:dJBSLYYd
えっまだのこっているの、、、、、、、、ちと感動した

いやまじでなんか感動した

87名前はいらない:2005/09/24(土) 22:01:16 ID:vVEiO3IK
もう書かないの?
88名前はいらない:2005/09/24(土) 22:05:44 ID:dJBSLYYd
書いてたら欝になりそうなんだよね
ふっきれられないんだ、詩を書いていたら長生きできそうにないんだよ
89しんしん:2005/09/25(日) 19:12:27 ID:vXaPDJYr
「ロングロングイエスタデイ」
#1
最初に一言といっておくが
これは昨日という日の話だ

天にも届く丘で男は今日も岩を削り続ける
自らの命をかけて求めるは「化石」
太古の昔に輝いていたはずの「生命のかけら」
だが
彼は自分の運命を知らない
夢を追いかけるあまり命を落とす
情熱に満ちた彼のヒストリー

永遠にも近い月日 それすらも私には一瞬だ

90しんしん:2005/09/25(日) 19:18:17 ID:vXaPDJYr
#2
天にも届く丘で少年が走っている
ふと何かに気付き足を止める
拾い上げたのは「夢をもとめ続けた男のかけら」
少年は嬉しそうにポケットからハンカチを取り出すと
優しく「彼」を包みこんだ
「化石」は少年の宝物 「男」は少年の宝物
91しんしん:2005/09/25(日) 19:25:30 ID:vXaPDJYr
#3
私はふと考える
私がいずれ滅びた後
「私が生きた証」を残すことができるのか
「私が生きた証」は誰かに必要とされるのか

今は「化石」となった「少年」を胸に抱きながら
私は一人
ただただ 自分自身が「カセキ」になるのを待つ
少年と彼が出会ったような奇跡が起こることを信じて

太陽が燃えはじめ 地球から月が生まれた事でさえ
ここでは昨日という月日の中に数えられている
92しんしん:2005/09/25(日) 19:31:41 ID:vXaPDJYr
ソフトン、他の人も みんなありがちょう w
過去の作品うpしてみた

実は新しい作品が生まれたこともあったが四番に戻る気になれなかったので
メモに残ってないやw
でもそういう感情は残っているわけだから詩は書ける気がする
詩は捨てる事は出来ても、表現者でありたい自分や感受性は捨てられないもんだね
だからファッション板で自分の服を晒したりしてたんだと思う
93名前はいらない:2005/09/25(日) 20:27:45 ID:XmqDXraL
「血」

知らない間に付いた汚れ
知らない間に付いた噂
そして 知らない間に付いた傷

今日も一生懸命に働いた
泥汚れになりながら
汗だくになりながら

傷跡が商品を汚した

… 怒られた

でも俺は何侘びを入れることなく
誤った、、、"すみませんでした"、、と

真紅の血はどこまでも偶発的だったけど
俺は なんか どことなく 嬉しかった
94名前はいらない:2005/09/25(日) 21:26:05 ID:+oC1eFHk
>>93
その詩好き。最後まで読んじゃった
95名前はいらない:2005/09/25(日) 22:22:03 ID:+oC1eFHk
ある瞬間がそうだった
美しいものを見たとき
時が止まる
桜の花の下で
電車から見える夜
水たまりに映る空
全てを無にする白
私をとりこにして
はなさない
ある瞬間
止まる時
流れゆく私の生きる力
止まらない深紅の美しさ
暖かく果てしない忘却
私の血は水時計のように
同じ早さで
私の意識に落ちていく
紅が美しいと思ったのは
それがはじまりで
96名前はいらない:2005/09/26(月) 17:15:29 ID:9OyGmt8H
>94
あなた いい人♥
97しんしん:2005/09/26(月) 19:40:09 ID:0UtwteDL
>>95
アシッドマンの世界を感じさせる詩ですね
もっと感覚的な言葉を多用
するスタイルにするといい感じになりそう
突き詰めると面白いスタイルだと思う

自分はどっちかというとオルタナティブなタイプの詩しか書けないので
シュールな感じもあこがれる
まあシュールな詩に中身をこめるのはかなりの力が必要だと思うけど
98しんしん:2005/09/28(水) 14:08:42 ID:yN8MwdHS
今日、カートの死に関する記事を読んだ
もしかしてカートは自殺ではなく他殺なのでは?という内容だった
死んだ事には変わらないし、不謹慎な話に聞こえるかもしれないが
俺はカートが他殺だということを信じたい
カートがいてグランジが生まれ(実際は違うと思うがw}本人が望む望まずかかわらずスターになった男
俺はカートの残りの人生が例えゴキブリのように惨めだったとしても生きていて欲しかった
口では弱音をはいてても君には生きていて欲しい
いくら死を美化する奴がいても俺はそれを全力で否定する

きっと誰だって生まれたら何かを残し表現者になるべきだ
表現者には途中降板なんて許されないん
途中でステージから降りる歌手やアクターなんて最初から存在しないに等しい
作品は完成させてこそ意味を持つ、人は生きているからこそ意味がある

俺は途中降板する人生は認めない
99名前はいらない:2005/10/03(月) 05:21:19 ID:iGHdz834
しんしんさん、お帰りなさ〜い!
私のところにカキコ有難う御座いました。
また、しんしんさんの詩が読めるのが楽しみです。

でも、書いてたら鬱になるの?
それなら、余り無理いっちゃ駄目だね。
無理して書かなくてもいいですからね。
100しんしん:2005/10/12(水) 18:04:28 ID:G/Z3HClB
よし、ひさぶりに刻むぞ!!!!!101!!!
101名前はいらない:2005/10/12(水) 18:09:20 ID:dK2QszhN
あ。あの逝かれバンド『詩人の血』ではないのね
102名前はいらない:2005/10/12(水) 18:11:29 ID:dK2QszhN
あの逝かれコクトーの映画『詩人の血』でもないのね。
103名前はいらない:2005/11/23(水) 09:39:36 ID:aU85nIIq
保守しときまつ
104あず ◆8YBpUCUZW6 :2005/12/06(火) 23:40:08 ID:AKABvhu4
「無能」

なにもないし。
なんでもないし。
あいたいからって
しらないことないのに。
ばかだねって。わらってて。
わらいたくて。
なんでもなくって。
なにもないから。なんでもないから。
そんなじぶんどうにか
こわしたくって。こわれなくて。
ないものをつくってみたら

全部死ネ キャハハ
105あず ◆8YBpUCUZW6 :2005/12/12(月) 01:27:54 ID:Im3IZ8G4
保守
106あず ◆8YBpUCUZW6 :2005/12/12(月) 01:29:58 ID:Im3IZ8G4
みすった
あはっ!あんた俺と一緒!カートは残念!アイツは無念!でも大丈夫あなたと俺は生きてます、彼らの音楽聞こえます、いずれ又!どっかでな!それでは皆さんさよならーコイツを偽りの親近感への記しとしまして
108しんしん:2005/12/15(木) 19:45:43 ID:5YpdTzv9
僕は人を愛することを覚え愛される事も覚えました
これからもっと幸せになれてそいれをうまく消化できたら
このスレにもきっと今までの僕とは違う思いを書き込めると思う

正直、この心境の変化の途中では詩をかけそうにも無い
109バイカー・オブ・ロマンス:2005/12/15(木) 23:58:43 ID:sFf1rAlQ
ハロー、ハロー、ハロー?奉仕的倫理の講義なんざ
糞面白くもなんとも無い。呼び掛けに対する返答も、耳の穴からじゃあもう聞えない。
俺達に有る物なんて最初かっら決まってるに決まってやがる。
後はどいつにくれてやるかさ!!
幸運をガソリンに変えて
不運のプラグで火を飛ばし良い加減なキャブレター
から生ガス吹くまで回しまくれそれからスロットルから手を放すなよ。
俺達に何が有る?
そんな事等興味はねぇが、今はこのスピードでぶっ飛ぶだけで十分さ!
オマエのマフラーは穴が開いてるだって?
大丈夫だ俺のマフラーなんか腹下で打った切っちまってもうどうにも成らねぇよ身体的保健授業なんて糞面白くねぇ、俺の幸せ何かに興味はねぇがどうすりゃ
良いかは知っている。
ただこのスピードのままぶっ飛ぶだけで十分さ!
その後の楽しみなんて
オマエが決めろよ
俺はぶっ飛ぶだけで十分だ!!
110名前はいらない:2005/12/17(土) 00:25:05 ID:9m/HKufF
しんしん雑談に来ないの〜?
111しんしん:2005/12/25(日) 15:28:09 ID:4eS9aYhy
            「聖なる夜が過ぎた後に勢いで書き込んだんだ」

今 僕の側に君がいてくれるから幸せなんだろう

「出会ったタイミングがよかったね」って笑いながら言われて軽く頷いたけど
そんな簡単に人を好きになれるほど僕は器用じゃない
「私にはもったいない人だね」ってそんな事はジョークだとしても言わないで
ただ側にいて笑ってくれるだけでいいんだよ  ホントだよ

君が側にいてくれて本当に良かった ありきたりでもそんな言葉が言える
クリスマスの朝6時に帰った君の残したぬくもりすら愛しいんだ

たった5分で書くことた僕の思いを知って欲しいなんて気付いて欲しいなんて思わないけど
こんな気持ちになれた事は感謝しているんだよ ホントだよ

今 僕の側に君がいてくれるから幸せなんだろう
今 僕の側に君がいてくれるから幸せなんだろう
今 僕の側に君がいてくれるから幸せなんだろう

何度もこんな言葉をコピーして貼り付けてたりして不器用な思いを刻んでいるんだよ

しわくちゃに年老いても君が側にいてこんな事思える事が出来たら本当に素敵だと思ったんだ
そんな風になれたら幸せだと今朝思ったんだ ホントだよ ホントなんだよ
112名前はいらない:2005/12/25(日) 15:30:58 ID:4eS9aYhy
×
たった5分で書くことた僕の思いを知って欲しいなんて気付いて欲しいなんて思わないけど

たった5分で書きあげた僕の思いを知って欲しいなんて 気付いて欲しいなんて思わないけど
113しんしん:2006/01/05(木) 20:28:06 ID:D2TvnoUI
        「カタツムリ」
胸の奥で響く鐘の音はなんだろう?
僕を蝕んでいく 音に負ける
微かに聞こえる 無言で溶かす

聞きたくない
雑言も 鼓動も
偽りの友の言葉も
聞きたくない
祈りも 嘆きも
甘いだけの愛の言葉も

耳を塞いでくれ
耳をちぎりとってくれ
聞きたくない 聞きたくない

追い込まれたのか 誘われたのか
僕を蝕んでいく 音に負ける
微かに聞こえる 無言で溶かす

僕から逃げ出した耳の奥のセンチメンタルな管を
殻の中にと追い込む
ただ雨の音が全てを聞こえなくする事を信じて
114名前はいらない:2006/01/05(木) 20:28:48 ID:D2TvnoUI
「ごまかしごまかし」
君まで 後 何メーター?
星まで 後 何センチ?
そんな言葉にすると楽になれる気がして
そんな回りくどい事考えたりして

輝いてる物には何時も手は届かない訳で

君まで 後 どれ位?
星まで 後 どれ位?

とりとめも無く淀んだフリをして
本当は愛する人もいないのに
本当は見上げる星も探せないのに


115名前はいらない:2006/01/05(木) 20:29:35 ID:D2TvnoUI
 「生きる」

きゅる きゅる きゅる
それは換気扇の音です

何のために回っているのですか?
そこに意義はあるのですか?

難しい事はわかりません
でもこうしてると落ち着くのです
ため息すら聞こえなくなります

そう風は吹いてるのです
確かに私が送りだしているのです

きゅる きゅる きゅる
これは私の音です
116名前はいらない:2006/01/05(木) 20:31:00 ID:D2TvnoUI
  「ロックンロール」         

大人達はキュウキュウにベルト締めて腹ん中抑えつけて
わざわざ自分自信ガンジガラメにしてバカみてぇ
少年はズボンをズルズル下げて笑ってる

少年は言う
「つまんない羞恥心がアンタを苦しめてる」
呆れ顔の大人がたしなめる様に答えた
「何でも見せつけりゃ良いってもんじゃないんだ
君が思う程に世間は甘くないぜ
ほらみろポリスマンが君を逮捕しに来たぜ」
少年はつまらなさそうに後ろを向くと
キュウキュウとベルトを締めだした
その矢先に満面の笑みで振り返り
ガサゴソとチャックから
怒りくるった天にそそり立つ一物を見せつけた
呆然とする大人達を余所に少年は叫ぶ
「品行方正になんてしてられねえぜ!!」

俺は本心を隠してまで社会に適応したくねぇ
そんなにキュウキュウ自分を締めつけるな

俺たちはもっと自由に生きていいはずだ


117名前はいらない:2006/01/05(木) 20:31:31 ID:D2TvnoUI
「バンプオブチキン」

通俗的な歌聞いて感情は高揚する
走り過ぎて酸素の回らない頭には
鶏の叫び声位のストレートさがここちいい

弱虫達の一撃に心を重ねてる
貴方の言葉が大好きだ
弱虫達の一撃に心を重ねてる
どんな生き方をすればいい

受動的な僕だから大きなホールで
貴方の声を聞いてるだけだけど
たまには小さい借り物の部屋で
ヒステリックな僕の声で貴方の言葉を代弁する
観客は数人 それは僕の大切な友達

伝えたい 伝わらない 貴方と同じ
伝えたい 伝わらない 臆病者の僕の声
そんな時に詩をかくんだ 自分の言葉で
誰かに伝わるようにと

酸素の回らない単純な頭に貴方の本音を響かしてくれ
強烈な一撃ぶちかましてくれ


118名前はいらない:2006/01/05(木) 21:06:24 ID:kjSVDFX2
>>113 >>114 とか好きです。
久しぶりにたくさん読めて嬉しくなりました。
119しんしん:2006/01/05(木) 21:15:02 ID:D2TvnoUI
過去スレのミラーを見つけたからコピーしただけだよw
120名前はいらない:2006/01/05(木) 21:20:33 ID:kjSVDFX2
そうでしたか、、
ファン失格w 逝ってきます!
121名前はいらない:2006/01/05(木) 21:27:15 ID:D2TvnoUI
ありがとう、お世辞でも嬉しかったよ
122名前はいらない:2006/01/05(木) 21:30:25 ID:D2TvnoUI
 「AM4:00の記憶」
久し振りにクダをまいてる午前4時
明日が休みっていう保証がねぇと
何時のまにかこんな事も出来なくなった自分に嫌気がさす
誰にも心届かない場所で本音ぶちまけても
誰一人耳を傾けてくれない気がしてた

それでも良いと貴方の首が縦に動く音が聞こえる
人は弱いからデタラメな嘘でも信じたくなるんだ
僕は弱いからデタラメな嘘でもつきたくなるんだ

もう夜が明けるよ
随分早い心替わりだな
今日はくだんない仕事の給料でも取りにいくか
今日はくだんない事忘れてドライブがてらに
昔の職場にいこうと思った午前4時

少し日の光をかんじた午前4時
123名前はいらない:2006/01/05(木) 21:31:24 ID:D2TvnoUI
「人生街」
移動手段の限られる狭い町
火葬場に運ばれる大切なあの人の亡骸
無邪気に遠足に出かける幼児達
明日に疲れ家路に着く夕焼け色のシャツ着たOL
誰かの悲鳴を聞いて現場にむかうヒーロー
夢と希望を両手に抱えて逃避行する銀行強盗
皆 デコボコした街道を標識守って走っている
もちろん僕も外見だけは立派なBMWにのって
社会の生き方を守って生きている
365kmの外回りをグルリと廻って決まった所でケーキと花束そんな約束された人生はいらない
、、、、、なんてね

夏の始まりの日に
蝉の抜け殻押し潰して
型にはめ込まれた弱い自分から変態して
僕は空飛ぶ体で喚いて泣いて生きるのさ

異様に大きなマフラー音の車を見たら飛び乗ってくれ
「ほら 助手席は空いてるよ」

、、、、頼むから指さして笑わないでくれ 

124名前はいらない:2006/01/05(木) 21:33:34 ID:D2TvnoUI
「利用」
意味もなく目からこぼれる涙を
見せつけられたから
その価値を考えた 
銀色のトレーに塩水ためて
林檎の変色止めればいい

ああ
僕も君の涙で変色出来ないように縛られてしまった
ああ
利用価値をためす為の林檎は切り刻まれてもう芽は出ない

昨日も 今日も 明日も 君はズルいよ
 
林檎を食べることしか知らない君と
もう芽が出る事は無いと嘆く僕と




に訂正

125名前はいらない:2006/01/05(木) 21:36:37 ID:D2TvnoUI
          「そういう世界を僕は捨てそして望む」
自分だけの丘に登ってる 息をしてる
誰もこの場所を丘だと認識できないだろう
でも好きだったあの子の赤い屋根の家も見えるし
懐かしく暖かいタンポポの匂いもする

ブラウン菅の中の偉いと言われる人が
自分の山を自慢していた
そこの頂上で呼びかけると
人々が返事もしてくれるって

僕もそんな所にいきたいけど
なかなか手にいれた景色を忘れらんない

思いふける僕の側を子供達がお尻の下に
ダンボールの魔法の絨毯で丘を滑りおりる
僕も小さい頃はなんなくこの丘を忘れる事ができたろう

夕日が沈んで子供達が捨てていった魔法の絨毯で
僕は転げ落ちながら丘を捨てた
子供達の無邪気な笑顔で
明日を夢みる事を思い出せたから

あの丘の景色を捨て僕は更に高い丘を求める
そしていつかは山を求める 終なき向上心

世界の登頂をした冒険家が
寒々とした氷だらけの世界で誇らしげに旗をたてる

それでも僕は丘を捨て頂を睨む

126名前はいらない:2006/01/05(木) 21:37:45 ID:D2TvnoUI
「ジレンマ」

「しかし」冒頭は否定の言葉ではじまった
ヒラリとページはめくられ着地した

泣いてんの?ハリネズミ
赤い目は御愛敬
笑ってんの?ハリネズミ
楽しかったのは観覧車が回る時だけ

もしも俺が可愛いハニーなら衣服ぬいで
甘栗さしだしゃチヤホヤされんかもしんねぇけど
世の中はいつも不条理

−ヒラリとページはめくられて予定外の所に着地した−

自分の場所はどこにある
今やハリネズミすらショーウィンドゥに飾られる時代

そうさ
そうさ 
本を閉じられないだけなのさ
127しんしん:2006/01/09(月) 11:42:18 ID:xpdrJcCe
桜花 回天 震洋
桜花 回天 震洋

瞬間に生きるを感じろ
君よ
瞬間に鼓動を耳に傾けろ

桜花 回天 震洋
桜花 回天 震洋

明日生きる事を望める事に僕は幸せ
128血っ血 ◆FMiYTdsunc :2006/02/23(木) 17:31:40 ID:AuwyWYl0
『献血出血ロックンロール』

ああ働いたさ 馬車馬みてえに
時給640円で 糞さ 味噌さ

でもな よく聞け ヘイ ベイビー!
初めて 一生懸命になったのさ

でもな よく聞け ヘイ ベイビー!
気がつけば 無心になっていたよ

でもな よく聞け ヘイ ベイビー!
気がつけば 血みどろになってたよ

血みどろの世界 Why Why Why?

解るかい ヘイ ベイビー!
血を拭う暇も無しで
献血 出血 大サービス!

ちなみに 俺は0型さ ヘイ ヘイ ベイビー!
流れでた血は あの時 どこまでも

深紅に近かったぜい!
129名前はいらない:2006/02/26(日) 11:07:57 ID:VZaxyEXx
age
が全てのハジマリ
130名前はいらない:2006/02/26(日) 11:09:10 ID:VZaxyEXx
)>128
運命感じた
同じタイミングで書き込んだらしい
131血っ血 ◆FMiYTdsunc :2006/02/26(日) 11:14:08 ID:cw2M/a7O
なになに
132名前はいらない:2006/02/26(日) 11:27:27 ID:VZaxyEXx
そしてなぜか本当にいるしw
133血っ血 ◆FMiYTdsunc :2006/02/26(日) 11:31:06 ID:cw2M/a7O
>>128はフラッシュにしてますよん♪
http://www.aquamarine.rm.st/flashpoem/
134名前はいらない:2006/02/26(日) 11:37:13 ID:VZaxyEXx
すごいねー此処も進化してるんだなーって思った
135名前はいらない:2006/04/12(水) 20:08:39 ID:/elAe+PP
age
136名前はいらない:2006/04/12(水) 20:10:41 ID:/elAe+PP
それそれー
137名前はいらない:2006/04/13(木) 23:49:27 ID:z6oN/2CS
わたしは手に入るもの探してるもの
138名前はいらない:2006/04/29(土) 18:13:39 ID:KMR4eo4e
bokuha
sitteiruyo

kimigakokoniitattekotoo
139名前はいらない:2006/04/29(土) 18:36:55 ID:gx5k0qXF
ふーん

どれくらいすごいの?
140名前はいらない:2006/04/29(土) 19:15:33 ID:5DSjWxNb
まあ呼んでみたらいいんじゃん。少なくともキャラはもっていたコテハンだったとおも。
141名前はいらない:2006/05/25(木) 14:53:08 ID:RjwFeFDT
あげとくか、よっこいしょういち
142も ◆GRAPFSBMio :2006/05/25(木) 19:56:31 ID:yNGeW5qK
実査収支ペーパーホルダー
明日締めます大黒カレンダー
今日も一日伝票整理
画面で確認ホットペッパー週末雨に合コン難波
平日JR何回シュレッダー
143も ◆GRAPFSBMio :2006/05/25(木) 20:04:10 ID:yNGeW5qK
お邪魔しましたm(__)mお食事酎ハイライム弐百九拾円也でした\(^O^)/合コン行きたくねー
144しん:2006/06/06(火) 20:58:06 ID:XVdXPa24
はじめましてしんしんさん
僕はしんっていいます
しんしんさんはもうスレに戻られないのですか?
145名前はいらない:2006/08/09(水) 19:08:45 ID:DH0lIG84
age
146 ◆soft/e/9Do :2006/08/15(火) 06:15:51 ID:L4Hp2OwA
『潜り門』
私がその門を潜ったのはそこに門があったからとしか言いようが無い
腰をかけ、目の前に灰皿があれば自然とライターと紙巻煙草を出すのと同じである

私はあのアパートの3階の窓際にいた
「見て、雪が綺麗だよ。真っ白だよ」と小さい私が言う
はしゃぐ私を隣に母はこう言うのだ
「まだ川に降る雪を見ていないのね」と

高校生の私は夜の学校でチューハイをぐびりぐびりと飲んでいた
夜の学校はただただ不思議な心細さを暗闇から発していた
飲んでいた友が夜の校庭を走り出す
みんなも痴呆になったように大声をあげながら走り出すが
私は千鳥足で途中でばたんと転んでしまったのだ
顔だけ上げたその視界はあの暗闇が無限となって現れた
私は光を発する何物も持たなかった

147 ◆soft/e/9Do :2006/08/15(火) 06:16:22 ID:L4Hp2OwA
20XX年の私は川の浅瀬を服を着たまま進んでいた
眼はうつろながら何かが写っている
その私の眼を私は覗き込んだ
懸命に覗き込んだ
しかし何が写っているのか私にはわからずじまいだった

XXXX年の私は直径50cmに満たない水溜りの前に座り込んで
釣竿を垂らしていた
話を聞くと水溜りなどではない、水深は計り知れないと言うのである
釣れるのかと聞くと歯のほぼ抜け去った口を大きく開け
ガハガハと笑いながら
とうに釣れている とうに釣れている
と……

その門を潜り終えた私は
手鏡で顔を見てみると隈が濃くなった以外に何の変化も無い
148 ◆soft/e/9Do :2006/09/18(月) 15:08:58 ID:jQDdGA1M
『カラスと朝』

カアカアカア
空は藍色 紫色

カアカアカア
寝ぼけた人間を見ながら
カラスが目玉を喰っている

カアカアカア
天照大神は朝食にハンバーグを食べ
ヤハウェは日課の火薬の整理をし
イエスは朝の体操として逆立ちを始めた

カアカアカア
カラスのような人間たちが群れをなして
自ら檻へ入っていく 
あくびをしながら
下痢を我慢しながら

カアカアカア
脱獄した人々はパジャマ姿のまま
日記を書き始めた

今日の日記の一行目
「パジャマとは自由であり解放であると今日もまた思う・・・・・」

カアカアカア
目玉を喰い終わったカラス
昼食は耳を喰うそうだ
149 ◆soft/e/9Do :2006/09/20(水) 06:43:01 ID:yji/Bn0J
『人間園 -自由害-』
私達は檻の中に入れられていたのだ
無限の檻の中だ

老いた猿どもが
ある猿は缶コーヒーを飲みながら
ある猿はパイプをふかしながら
興味深げに見物していくのである
静かに そして冷たく

私達は脱出を計画した
自由という光をただ目指して そう目指して
計画は難なく成功した
檻の鉄棒の間隔は何メートルもあったのである
これには、入っていた私達は全く気付かなかった

私達は檻を出て自由を噛み締めた
どこまでも行ける大地を
どこまでも広がる大空を
私達は噛み締めた

しかしどうだろう
私達は食うに困ってしまった
檻の中では餌を与えられていたが、外に出てはそれはないのである
ゴミを食べてみた 吐いてしまった
川水を飲もうとした 川は黒色に汚染されていた
寝る場所もなかった 私達は街の隅に固まって寝た
朝になると猿どもが私達を見つけ、取り囲みながら騒ぐのである
「人間がいるぞ!人間がいるぞ!」

自由はいつしか私達の影になった
捨てようにも影となった自由は容易に私達の後ろから離れないのである
150名前はいらない:2006/09/23(土) 17:11:39 ID:Dter5M/t
[削除依頼警告]

このスレッドは、GL5 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿の
スレッド 「掲示板の趣旨に無関係なもの」 に該当すると判断します。

削除依頼を望まないのであれば、自治スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1155999946/
にて、一週間以内にスレッドの方針を説明し、存続に対する詩板住人の合意を得て下さい。

期限 2006/09/30 23:00 まで。
151 ◆soft/e/9Do :2006/09/27(水) 03:45:29 ID:lrNg0051
『頻尿』
頻尿 頻尿
今日も頻尿
明日も頻尿
僕は男の癖に頻尿

ミサイル飛んできて頻尿
コーヒー飲みすぎて頻尿

日本国は頻尿
アメリカ合衆国は尿漏れ

頻尿 頻尿
またまた頻尿
明後日だって頻尿
僕は男の癖に冷え性

尿が詰まれば尿結石?
国民党は蒋介石?

溢れて頻尿
とめどない頻尿

僕の脳みそも頻尿
君は膀胱の干ばつ
152 ◆soft/e/9Do :2006/09/30(土) 03:16:18 ID:mHZcsXHl
『考』
人は時に盲目になるべきだと言ったのは誰だろうか
テレビで誰かがそう言っていたのだろうか
小説か何かのセリフにでもあっただろうか
それとも今私が思いついたのだろうか
もうそんな事もわからなくなってしまった

私は今までひたすら盲目になるよう努めてきたつもりである
瞼を閉じるのだ
そうするとぼやけてはいるが一筋の光が確かに見えていた
私は光に向かってひたすら歩いていた
いや走っていただろうか
馬にニンジンのような物で、その光の中へ向かう事を最優先にしてきた

しかし馬もいつか気付くものである
ニンジンをいくら追いかけても
その馬の顔がどんなに長くても
喰えないものは喰えないのだ

153 ◆soft/e/9Do :2006/09/30(土) 03:16:48 ID:mHZcsXHl
私は目を覚ました
私の目に映るその風景があなたにわかるだろうか
何もなかったのである
適切な形容する言葉さえもない

そこへ一匹の羽虫が飛んできた
その羽虫は
今までにどんな風景を見てきたのだろうか
今までにどんな物を食べ、どんな事をし
どんな事をされ、どんな事を

バチン
と私は思いきり両手で叩き殺した
叩き殺したのだ
そう 叩き殺したのだ
ここに一つの命が終わる
154名前はいらない:2006/10/05(木) 09:52:38 ID:mipPnnRo
「今日と言う記念の日に」
ふと懐かしくなり立ち寄った過去の最先端
私はあの日ここを帰り道への曲がり角と決めそれまでの日々に背をむけた
今も
私はあの悲しくて怠慢でそして素晴らしき日常を胸に抱えているが
変えられないと嘆いていた日々はすでにセピア色に染め上げられている
それは否定でも肯定でもなく私が私であった存在証明に極めて近い
155しん ◆SHIN46tkbs :2006/11/08(水) 23:03:56 ID:o2n+IJzI
どうもー
僕にも血を流させてくださいな
第二の常駐スレにするつもりです
では一つ投下します
まぁ落書きですがよろしく
156しん ◆SHIN46tkbs :2006/11/08(水) 23:06:16 ID:o2n+IJzI
「消し飛んだ町」

写真にしみがついてる
色が抜け落ち輪郭だけはしっかり残った
地図と地図の境界線の人
しかし笑っいる

手のあとが残っている道路にカラカラ回る自転車
紛れもない過去に押しつぶされる
声が表情を介して広がるグラウンド0
頭で どんっ どんっ って鳴ってるよ
157くろ ◆8YBpUCUZW6 :2006/11/27(月) 22:35:39 ID:3C8SIebH
かわいらしくて

【インスト】

たまにきつくて

魅力的で…

かわいらしくて…

えーっとそれから…

理由つけなきゃ
一緒におれん様な女

何を信じればいいんだ

何を信じているんだ
158名前はいらない:2007/01/22(月) 19:39:39 ID:UHvMeR4g
teikiage
159名前はいらない:2007/01/22(月) 19:49:59 ID:UHvMeR4g
詩を楽しむのは簡単さ、オナニーと一緒だよ
自分の気持ち良いところをなぜればいいさ

後はそうちょっとした想像力かな?
160soft ◆soft/e/9Do :2007/03/14(水) 00:12:13 ID:fX4Se73b
梁山泊の話の流れがつかめない
半年も留守にするとこうまでstrangerになってしまうのか
恐ろしいもんだ
161soft ◆soft/e/9Do :2007/05/02(水) 01:42:38 ID:ALpKcqP0
『失』
ふと思い当たってポケットに手を入れてみると
ナイ
無心にポケットを暴れまわしてみても、果たして
ナイ
ついにはポケットを裏返してだらしなく外へ生地を出してみても
ナイ

私の脳は次にはやれ机の上、雑然とした机の上
引っ掻き回したところでやはり
ナイ
次は机の引き出しだ、いやテレビの上だ、いやいやビデオデッキの上だ
もしやビデオデッキの中か、とそんな馬鹿げた事があろうはずもなく
ナイ

では一体どこにやったろうかと、一つ指を立てて額に押し当てるは
何か、探偵ドラマの見過ぎではないだろうか

そうしてハッと思い、そうだ電車の中に…いやそれはない
そうだ、あの喫茶店に…いやそれもないだろう

とそんな事を巡り巡っていくうちに
脳は汗をかき始め、ついに湿りすぎてふやけた海馬は
なくしたもの、無くした物、亡くした物、失くした物をすら忘れている

人間とは困ったもので
この数式の説き方だの、あの作家は何々大学を出て何々賞を取ってだの
そんな事をいつまでも覚えていながら
愛するものへの愛、怒るべきことへの怒り、悲しむべき悲惨さ
忘れてはならないもの
入れ物の脳はどこかへ置き忘れてくるのである

そして悪いことは重なるもので
何をナクシタノカ
それすら ナクシ ワスレテシマウ

ああ、私は阿呆だ
私の脳は不良だ
私は私である事をナクサナイデイラレルダロウカ
162名前はいらない:2007/06/26(火) 20:37:15 ID:cyZ4ZbvO
age
163 ◆gwnULb/9mw :2007/06/26(火) 21:27:18 ID:FmUzjdq+
・易者は手を見て考える

易者は手を見て考える
これからどうしようかと
頭の悪い子はどうするだろう
彼ら、彼女ら、それから僕、易者ではない

丸そうな・浅黒い・筋張った・及びその他の
肢体を肉と呼ぼうが
骨と呼ぼうが
ブラウザはそこにワイヤフレームを当て
様々の吟味を経つまた隔てつ
それを単に肢体と詠んでいた

「しかしこれは、グロテスクで気分が悪いね」
「こっちも見てご覧。見るだけで鼻が曲がりそうだ」
「あら、あれはどうかしら。きれいなんじゃなくって」
「僕は用途で考えたいね。少なくとも部屋には置きたくない」

どこで途切れれば印象的に余韻を残すか
さて分からないほど強烈な、世界群の朗読会
一参加者に過ぎない事に深く傷つく僕は
その事実を大いに否定した

一回分のチケット
七回分の回数券
通いのための定期券
これら保留のままに留め置かれた疑問
164soft ◆1unIKApLkA :2007/07/18(水) 15:49:26 ID:gVqzw/nb
時の流れになぞどうして身を任せられようか
自室の空気さえ私は吸う事を恐れた
空は青かった
気持ち悪いほど青かった
海も青かった
けれど間近に見れば海は深すぎて黒かった
鳥が墜落し魚は溺れ
私は口を縫って、目を潰し、鼻を削いだ
ラジオからビートルズが「なすがままにせよ」と歌う
出来っこないね、恐ろしいや
165名前はいらない:2007/08/22(水) 20:56:29 ID:hJvbLUWm
166名前はいらない:2007/09/06(木) 19:18:36 ID:5kJDmAZH
ブログ発見
ゴミの日々
167 ◆soft/e/9Do :2007/09/30(日) 18:23:54 ID:ryYZBO/0
『みっちゃんのうた』
みっちゃんが うんこもらした
みっちゃんが しょーべんもらした
みっちゃん べんじょだ
べんじょだ みっちゃん

ほれほれ おいらのうんこをおたべ
ないたってだめだい
みっちゃんがいけないんだぞ
ほれほれ おいらのしょーべんおのみ
にらんだってだめだい
おいらはけっしてわるくないんだぞ

みっちゃんのおっかさんが
ばかみたいにないているよ
みっちゃんのおとっつあんは
はくちのようにだまっているよ

みっちゃん あつかろうに
やぶいてやろう
へらへらわらうな
やぶいてやろう
みんなあつまってきた

みっちゃんは ぼろぞうきん
みっちゃんは ぼろぞうきん
くろくなったね なかもそとも


みっちゃん いなくなった
みっちゃん もやされた
みっちゃん はいになった

ゆうやけがじごくのようにあかくて
みっちゃんのけむりが
おちゆくひをみちづれにする

さよなら みっちゃん
またあした
168 ◆soft/e/9Do :2007/10/06(土) 21:30:11 ID:1WYR93yD
『ある日の不安』
強い光線が背中を焼く

誰だ 覗いているのは
誰だ 誰が俺を見ている
誰だ 俺を非難したのは誰だ

目をつぶる
地球が爆発するイメージが思い浮かぶ

目をつぶる
まぶたを見ている
暗闇の中のチカチカはやがて一転に集中し
破裂する
俺が破裂する

動悸がする
呼吸が荒い

やめろ やめろ やめろ

光線は360度、俺を照らす
焼く 焼き尽くす
溶ける 俺が溶ける

俺が溶ける
169 ◆soft/e/9Do :2007/10/06(土) 22:20:28 ID:1WYR93yD
『羽虫』
羽虫が飛ぶ
ニコチンとタールの霧の中を
羽虫が飛ぶ
窒息する

羽虫の死に際のヴィジョン

地雷が火を噴いてクロンボが足をふっ飛ばし
安モテルで女子高生が油まみれのハゲに処女膜を破られ
パブの地下一階で七歳の男の子が筋肉弛緩剤を打たれてアナルを犯され
ニューヨークの34階で時代遅れのLSD愛好者が鳥になり
東京湾の魚は目を失くし色素を失くし僕はソレを生物と認めない
北半球でありとあらゆるスイッチが押され
干上がった僕らは石油を飲み
太陽は遠ざかる
しあさっての方向からさざ波の心地よい音が聞こえ
内臓が飛び出てピロピロしている妖怪人間は
歓喜の声を上げすぎて喉が裂け血が噴出し
混血児たちは血をおいしそうに飲み
余るほどの血は体に塗りたくって
いつかの祖先の踊りだ、神にささげる踊りだ
高層ビルの屍骸で僕は吼える
君にむかって昨日にむかって吼える吼える吼える吼える

わおーん

羽虫は壁に張り付いて死んだ
170 ◆soft/e/9Do :2007/10/12(金) 02:39:03 ID:V8Jq8/xF
『相談:46歳主婦 要介護の義父について』

お義父さんは味噌汁をよくこぼします
ご飯やおかずはちゃんと食べてくれるのですが
汁物は苦手なようなのです
お義母さんは口に締まりがないと言って笑っています
私はお義母さんを殺したいです
お義父さんは味噌汁を半開きの口からだらだらこぼします
拭くのは私です

お義父さんは散歩に行きたいと私にせがみます
あーとかうーとかしか言いませんが
外を見ながら涙を流して私にせがみます
お義父さんの足は長い事動かしていないせいで
グロテスクなほど細いのです

お義父さんがまだ何とか言葉を喋れたころ
私によく言いました
「幸せが街に逃げてしまったんだ」

お義父さんは目が見えなくなってしまいました
私はお義母さんを細かくして庭に埋めました
お義父さんは光の刺激を頼りに
明るい窓の外へいつも顔を向けています
私達の住んでいる家は丘の斜面に建っていて
窓からは街が眺めわたせるのです

私はお義父さんを街に連れて行ってあげたいのです
どうしたらいいでしょうか
ノコギリやオノはありますし使い慣れています
171 ◆soft/e/9Do :2007/10/12(金) 03:00:13 ID:V8Jq8/xF
『耳をすますな』

目を凝らしてはいけない
すぐに目を閉じなさい
見てはいけない
決して見てはいけない

耳をすましてはならない
すぐに耳を塞ぎなさい
聞いてはいけない
決して聞いてはいけない

虚構です
私も貴方も虚構です
喜びも悲しみも哀しみも怒りも
虚構です

真実に接触してはいけません
私達はめくらでつんぼなのが
一番幸せなんです
172名前はいらない:2007/10/22(月) 06:18:30 ID:6gA8KX0m
173soft ◆soft/e/9Do :2007/10/22(月) 08:34:16 ID:ygrCz6Oq
『ピーピーピーシャラッラッラ』
ピーヒョロロ ピーヒョロロ
山の方の観光施設
林を切り開いた砂利道が通っていて
ぼくらは1時間300円で錆びた黄色い自転車に乗り
小鳥達の声を聴いた

ピーヒョロロローピギャーピギャーピギャー
ぼくが初めてパーソナルコンピューターで
世界全国60億人と繋がった時に
目の前の箱が発した悲鳴だ
何が悲しんだい いったい何が
人に使われることがかい
ぼくに使われることがかい

ピーヒョロロ ピーヒョロロ
大人になってから聞いたんだけど
あのサイクリングロードの小鳥達の
鳴き声は
スピーカーから出ていたらしんだ

ピピピピピッ ピピピピピッ
砂漠の真ん中で
ぼくの携帯電話は着信音を鳴らす
雨はずいぶん降っていない
174soft ◆soft/e/9Do :2007/11/04(日) 18:02:48 ID:uHrFOxJK
んー
175soft ◆soft/e/9Do :2007/11/29(木) 00:45:02 ID:CIgdYuNK
髪切ってセットして紙切って折り紙折って舌噛み切って

お・だ・ぶ・つ・さ・ん
176soft ◆soft/e/9Do :2007/11/29(木) 13:45:14 ID:CIgdYuNK
保存

『その瞬間』
例えばツルのように

口の中にコルト社の銃身の長いリボルバーを突っ込まれて
突起したフロントサイトがのどチンコを揺さぶり
何か喋ってみろと言われて白っぽいゲボが溢れて
引き金をひかれる
その瞬間

例えばアゲハ蝶のように

とてつもない多幸感のもとに
天使は平均的な光と笑顔を捧げ
神であるキリストは相変わらずノーパンで
彼の睾丸の皺を数えながら
白い部屋から旅立つ
その瞬間

例えば青リンゴのように

ジュース工場の量産されたおばさんおじさんと
量産された作業服と量産された帽子と量産されたマスクと
量産された賃金と量産された不満と量産された慣習と
量産されたバックボーンにこびりつく妻と夫と娘と息子と
量産されたジュースの、その蓋が閉められるコンマ1秒間に
瓶の中に虫が飛び込み、蓋は予定通り閉められる
その瞬間

例える事はもうやめよう

圧迫する、脳を圧迫する、人々の声と目と
地球の下らない悪あがきの引力を
ジェット噴射でズタズタにして
イノセンスのかけらも感じない青空を制圧する
その瞬間
177名前はいらない:2007/12/31(月) 22:07:46 ID:QYFHLgQS
あは あひ ひ
178soft ◆soft/e/9Do :2008/01/01(火) 23:18:53 ID:OLSDZzGG
『弟よ』
弟よ
君は僕より四年後に生まれた

弟よ
兄を見ろ
兄の辿った道を見よ
弟よ
僕は全く誰の指図も聞かずに森の中を歩いた
弟よ
僕が作ったその道を
その道を歩くか歩かないかは君の自由である

弟よ
僕は沢山の罠にひっかかった
弟よ
僕と同じ罠にひっかかってはいけない

弟よ
よく肝に銘じてほしいのは、頼れる存在とは何かである
男友達もガールフレンドも、君を置いてどこかへ去るかもしれない
しかし家族は動かない、いつでもここら君を見守っている

だから、弟よ
様々な誘惑があるだろう
様々な苦難があるだろう
もしどうしようもなくなったら
一時的にでも戻ってくるがいい
僕たちは拒まない

179soft ◆soft/e/9Do :2008/01/01(火) 23:19:24 ID:OLSDZzGG
弟よ
血の繋がりは時に悲しくもあるだろう
だが、弟よ
それはどうやっても断ち切れない

しかし、弟よ
僕たちが君を愛すから
君は受け取ればいい
黙って受け取るがいい
代金などいらない
君の輝ける未来を見たいのだ

弟よ
僕よりうまく生きるのだ
僕の生き様をようく見るのだ
兄はそのためにある

弟よ
僕の背中を見よ
背中の傷を見よ
弟よ
君は僕よりも美しい

弟よ
前を見よ
進め
遥か前方を見よ
進め

弟よ
今度は僕たちが君の背中を見る番なのだ

弟よ、行け
弟よ
180soft ◆soft/e/9Do :2008/01/02(水) 02:13:43 ID:FooPYcIu
指図は受けるものだった。間違い間違い
181名前はいらない:2008/02/27(水) 09:18:40 ID:zljmOspA
age
182名前はいらない:2008/02/27(水) 17:14:52 ID:TkNjeN0M

桜貝に似た電子手帳
君の詩
春雨滲み
困惑と憧憬の狭間
その指先の調べ果て
青く芳醇す思想

弾かれ
往き処無くした世界で
手にした
切符
期限など印されず
183名前はいらない:2008/03/06(木) 17:30:16 ID:5rjYYbWn
5月7日



「貴方は写真が無いから結婚式の時に困るね」って君が言ったから
「結婚式を挙げるつもりは無いから問題ないよ」って僕が笑った

写真嫌いの振りして、本当は自分を認めたくなかっただけ
この一瞬に映し出される醜い自分を残したくなっただけ

自分嫌いの振りして一番自分が好きで、
でも理想ばかり追いかけるから今の自分を受け入れられず
現実におかれた自分に気付いて、また嫌になる

今度の君の誕生日に籍を入れようって話したけど、調べてみたらあいにくその日は
日が悪いみたいで、それを君に伝えたら君はは静かに頷いた

「貴方は写真が無いから結婚式の時に困るね」って君が言ったから
「結婚式を挙げるつもりは無いから問題ないよ」って僕が笑った

もし今写真を撮るとして君のそばにいる僕は幸せそうに写るだろうか?
未来の僕に問いかけるのはまだ少し怖いけど、写真に写る勇気は少し湧いてきた、湧いてきたんだ

長々とくだらない事考えていたらさっき入れたコーヒーもぬるくなってしまっていて
でも君の肌の温度と似ていたからなんか安心して、これなら受け入れられると思った、思ったんだ
184しんしん:2008/03/06(木) 17:32:09 ID:5rjYYbWn
久しぶりにし書いた、、、、、しかも推古無しでw
なんか懐かしいなこの感じ。
もやもやが吐き出されたようで、まだ残っているような感じ。
185名前はいらない:2008/03/19(水) 21:56:13 ID:mvOEnpzy
異句
186名前はいらない:2008/04/14(月) 10:35:35 ID:9QkudABM
>>183素敵
187名前はいらない:2008/04/16(水) 20:14:24 ID:T38jQiDw
あげあげ
188名前はいらない:2008/04/18(金) 18:52:24 ID:2HnAQTbk
あがってないし
189名前はいらない:2008/05/29(木) 07:42:42 ID:JSQrFblR
age
190soft ◆soft/e/9Do :2008/06/24(火) 18:23:15 ID:889tKSoi
ぼくがきちがいになったとき
僕のお家の前の畦道を車は通りました
水田からは蛙の鳴き声がやかましく響きました

ぼくがきちがいになったとき
曇天を雲雀が突き抜けて
ぽっかり開いた雲の穴ができて
触れてみたかったけど手が届きませんでした

ぼくがきちがいになったとき
お母さんは泣きました
お父さんは部屋を出て行きました
ぼくは包丁をぶんっと壁になげて
コンチクショウと叫びました

ぼくがきちがいになったとき
土は呻き、電柱は軋み、空は涙を落としました
人々はぼくを取り囲みます

キジルシ キジルシ キジルシ キジルシ

ぼくがきちがいになったとき
それは夕焼けの終わり
白が黒に見えて、仕方なかった
だから打ったんです、あの娘を

ああ、ああ、いやだ、いやだ

ぼくがきちがいになったとき
あなたは抱きしめてくれますか?
191soft ◆soft/e/9Do :2008/07/23(水) 22:12:12 ID:MhDquqIV
「国家心中」

僕は危険
僕は希望
僕は破滅
僕は防衛

ねえ、饗応婦人はやめてほしいな
お茶を出されても
ケーキを出されても
僕は何にもいらないよ

僕は爆発したい
だってそのための僕だもの
僕は人を殺したい
だってその宿命を負ったのが僕だもの

一緒に死のう
一緒に死のう

使わなきゃいけないよ
持ってるだけで意味あるの?
とてもそうには思えないよ

一緒に殺そう
自分を殺そう

僕は核ミサイル
友達は幾人もいる
僕は核ミサイル

さあ、放て!
国家心中
天皇陛下万歳
192ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/19(火) 18:51:03 ID:RV9zTwXx
age
193ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/19(火) 18:54:30 ID:QXzu/dSS
これからは俺の口座に金振り込むようにしろ
稼いでやるから
194soft ◆soft/e/9Do :2008/08/28(木) 22:06:18 ID:IBwVN8aI
「人生」

絶望という陳腐な言葉じゃ表せない感情に
何度も何度も何度も何度も何度も
包まれ、思考は途切れ、また繋がり
その瞬間、堪えきれない痛みを
肉体的より、そう強大な精神的な痛みを
持て余してどうしようもできないなら
どうすればいいのか
誰か教えてくれるわけもなく
途方に暮れるわけにもいかず

魂よ 我が魂よ

貴様は何を俺に求めるか
貴様は何を俺に求めるか

逃げ場を失った鼠は猫を本当に噛めるか
試してみるがいい
自己をその場に置いてみるが良い
置けるものなら

他人に甘えたくて仕様がなく
自分に甘えたくて仕様がなく
放蕩する勇気もなく
ただ沈鬱する
ただ沈没する

嗚呼 嗚呼

魂よ 我が魂よ

貴様は何を俺に求めるか
貴様は何を俺に求めるか

定まったレールを実は踏み外したくなんかなかった
走っていることができなくなった
そうして俺は堕落した

言い訳を一人考えてみる
出来うる限りの沢山の言い訳を
それで繋ぐ命 それで繋いでいる命

人に平気で頭を下げた
舌を出す余裕など俺にはない

絶望という陳腐な言葉じゃ言い表せない感情に
どうにかこうにか蓋をする
それが人生なのか
195soft ◆soft/e/9Do :2008/12/26(金) 16:22:41 ID:ReHAZUGI
『青紫』
青紫は夕焼けの終わり 悲しい朝焼けの始まり

お前は遠くの方で、とても遠くの方で
豆粒のように小さく、黒のPコートとコーデュロイの茶色のズボンは
何だか見分けつかなくて
背景の雪を被った山々はお前を飲み込もうとしているよう

地蔵が群をなして、赤い布切れ、首に下げ
二、三の地蔵は頭をなくし、四、五の地蔵はカタワで
頭のある奴らはみな、血の涙を流す

俺は鉄柵に引っかかり、身動きすれば切り傷できる
兵隊さんがやってきて、重機関銃をセッティングして
おいおい、ラッパでも吹いてくれよと俺は懇願する

お前はいまだ、遠くの方で、とても遠くの方で
何かを叫んで、必死に叫んで
だけど俺の耳には重機関銃の凄まじい音しか届かない
春はあの山々の向こうにあるのに、俺は行く事ができない

青紫はボロアパートのガスコンロの火 踏み潰されたスミレの花の色
196soft ◆soft/e/9Do :2008/12/26(金) 17:09:34 ID:ReHAZUGI
『ハロー・イエロー・ブリック・ロード』
いいかい? 僕はこんな田舎を出てやるんだ
痩せた田畑をコンクリートで押し潰して
都会ごっこなんてやったって無駄さ
今のこの国を考えてみろよ
ミサイルでも飛んできて一度更地に直した方がマシさ

ハロー・イエロー・ブリック・ロード
どこまで行っても何も見つからないって?
そんな事誰も知りやしない
見つかるまで進むべきさ
人間の足は何のためにあるんだい
だってそうだろ、見知らぬ何かはこの黄色い舗道の向こうにある

君かい? 僕をあんな田舎に留めようとするのは
銀色の戦闘機が小鳥の声を押し潰して
林、川、山、あってないようなものさ
君の住む周りを見渡してみろよ
僕は旅立つんだ、そしたらこの田舎も愛せるかもね

ハロー・イエロー・ブリック・ロード
どこまで行っても何も見つからないって?
そんな事誰も知りやしない
見つかるまで進むべきさ
人間の足は何のためにあるんだい
だってそうだろ、見知らぬ何かはこの黄色い舗道の向こうにある
197soft ◆soft/e/9Do :2008/12/28(日) 20:20:46 ID:8r7Oggxf
『カラス』
 病院の個室に移された俺の爺さんは何かを、直截的に言うなら具体的な死をだが、それ
以上に他の様々な事を悟ったように見えるのである。季節は晩春で、爺さんは以前より陽
気になった。見舞いに来る人、来る人をくしゃくしゃに顔を歪めたした笑顔でもってして迎え
大騒ぎして笑い話をしたりする。客人は「気はしっかり持っておられる。立派なものだ」と私や
母にそっと小さく笑って言うのであった。そうではない、空元気を通り越して狂い始めた、と俺
は思う。意識的に狂い始めたのだ。それこそが悟りきった結論であったかのように思えてなら
なかった。
 爺さんは肝臓がんになり、胆のうがイカれたらしく、皮膚が黄土色に変わっていった。テレビ
では台湾のニュースがやっていた。「台湾はなあ、昔は日本の物だったんだぞ」と画面を見な
がらしみじみといった風に言う。爺さんは戦時中、徴兵され内地で訓練している間に終戦を
迎えた。「戦争に行きたかったさ。鉄砲撃ちたかったからなあ」と呟き、「今の若い者はたるん
どる。また戦争をやりゃいいんだ」と言った。時代錯誤も甚だしい、今もし日本国が戦争にな
ってもよく訓練された自衛隊がやる。赤紙で一般人をいきなり招集したってハイテク戦争では
役に立たないはずだ。しかし、戦争をやればいい、と言うこの老人に俺は少なからず驚きを感
じた。「なに、実際に戦地に行った事がないから、ああいう風に言えるのよ」と母は私に言った。
 爺さんはしぶとく生きながらえ、夏を目撃した。黄土色の肌に夏を、小窓から漏れる強い日
差しでもってして感じたはずだ。死に際の老人の病室は快適な温度にエアコンが設定され絶
えず涼しい風をそよそよと送っている。爺さんは相変わらず笑う。しかしそれはもう笑いとは言え
ない物になっていた。口元が微かに緩んで、ああ、笑っているんだなと見慣れた俺たちはわかる
のだが他所の人にはわからぬのではないか。
198soft ◆soft/e/9Do :2008/12/28(日) 20:21:29 ID:8r7Oggxf
 夏、早朝に激しい驟雨があり、風もあり、斜めに叩きつけられた、自宅の自室の窓を殴るよ
うな雨音に俺は目覚めた。驟雨は止んだ。無駄な早起きをしたものだ、と階下に降り、インス
タントコーヒーを入れ、明るくなっているカーテンをばっと広げた。俺の自宅の前には田圃が広が
っている。カラスが一羽、飛んでいた。田圃の稲はよく育ち、来る収穫の時のために縦横に等
間隔に網目のように糸が張り巡らされていた。カラスは何を思ったか、その田圃の中に急降下
して突っ込んだ。俺はそれを目撃した。田圃の中に何かめぼしい物でもあったのか何なのか、
とにかくカラスは強引に田圃の青々とした稲の波に沈んだ。さあ、出ようとするのが大変である。
飛び立とうとしても糸が絡まり羽ばたけない。うねうねと蛇行しながら田圃の中を進む。カラスの
進んだ跡は稲が踏み倒され、その道程がわかる。カラスはさかんに鳴いていた。すると周囲の
カラスがわらわらと集まってきた。十羽、二十羽、えい、もう何十羽いるかわからぬ。カアカアカ
アカアと物凄い騒ぎになった。助けを求めたのであろうか。何羽かが時折、田圃の稲をすれす
れに低空飛行して助けに行ったのかに見えたが、どうにもできようはずはない。やがて稲の波に
沈んだカラスは田圃の中央にまで進み、そこから動かなくなった。稲の波に沈んだままだ。他の
大勢のカラスたちはそれから三十分ほどあちこちを飛び回り、鳴き騒ぎしていたが、とうとう一羽、
また一羽と何処かへ飛び去っていくのだった。その顔つきは勝手な俺の見方だが悲しく見えた。
ついに脱出できなかったか、とその珍しいカラスたちの騒動を見物しおえたその瞬間、電話が鳴
った。病院に泊り込んでいる母からだった。俺の爺さんは今さっき死んだそうだ。
199soft ◆soft/e/9Do :2008/12/30(火) 02:42:54 ID:rNSGU8FJ
『お金は大事だ』
学生時代の話である
競馬に負け、電気炬燵の使いすぎで電気代がかさみ
NHKの集金人に「うちはNHK見ねえから」と思いっきりお昼のNHKニュースがバックに流れているのに言い放ち
そして二ヶ月に一回の水道代料金請求がその月に運悪く来て
アルバイトなんてめんどくさいから日雇いをたまにやるくらいで、その月は一度もやっておらず
ついに金が底を尽きかけた

日曜、競馬に賭けたのである
自信があった
外れた
無一文
ああ、無一文
競馬友達が哀れに思ったか、「千円貸してやるよ」と言って千円くれた
あと三日、日曜の夜、月曜、火曜、水曜の朝に仕送りが来る
しかしその千円でまず煙草を買い、残金七百円、さらにやっていられねえと発泡酒を二つほど買い
残金四百円
あっという間である
その日は軽い酔いに任せて寝てしまった

四百円であと二日、空腹を堪えるために煙草を馬鹿みたいに吸った
すぐなくなった
仕様がないと、ゴールデンバット一つ、百数十円
太宰め、よくこんな煙草吸えたものだと渋面作って将来を案じた

どうやら俺には浪費癖があるらしい
最後の一日、金は五十円と一円玉が六個、ゴールデンバット七本
何ということだ

みなみなさま、お金は大事である
いざという時のために貯金はするものである
ぜいたくは敵だ! その通りだ、恐れ入る
欲しがりません、競馬で勝つまでは
ん? ちょっとおかしいか? いやいや

さてその最後の日は結局梅干を食って水道水を飲みゴールデンバットを吸い尽くして過した
みじめさ、ここに極まれり、貧乏金なし、暇はあるからなおいけない、腹が減っていけない
空腹で寝付けず朝九時を待った
実家に電話する、「今すぐ仕送りを入れてくれ」「どうしたねえ」「死にそうなんだ」「はあ?」「いいから早く入金してください」
その足で駅近くの銀行へ、食ってないから力が出ず、歩いていくのに骨が折れた
通帳記載して五万円也、ああ助かったとその足で松屋へGO! 牛丼大盛り、ビール中瓶アサヒスーパードライ
生き返った心地であった

繰り返す、お金は大事である
餓死しそこなった人間がここに、日本国にちゃんとおる
そんな悪徳詩もどきである
200名前はいらない:2009/02/05(木) 03:12:04 ID:9s8ruHQ2
200
201名前はいらない:2009/05/10(日) 21:08:00 ID:NgiRHNI4
ある意味、伝説の男のスレをあgる
202しん ◆s6nhzTeSbw :2009/05/10(日) 21:11:41 ID:qlw7vbNw
ある意味っとどんな意味よ?
203名前はいらない:2009/08/06(木) 09:27:03 ID:UJqmeW2/
定期あげ
204名前はいらない:2009/10/10(土) 19:14:43 ID:3KwSV5bs
天才は死ぬ
才能m死ぬ
205soft ◆soft/e/9Do :2009/10/21(水) 03:55:49 ID:psWqUYi/
『K.Nakagamiへ』
昼間なのに
お天道様はこんなに
まさしく平等に世界を照らしているのに
この界隈は
人影もなく

砂利道を進む
足元からジャリジャリと
ふと見た長屋めいた平屋建ての家の窓に
目玉があって
ギョッとしたのは向こうの方だったらしい

自由って何だろうって僕は思う
何をしても自由なら 何もしなくても自由なんだ
変わる事を望むのも 変わらぬ事を望むのも

この国はおかしいんだ
政治学の観点から見なくたって
絶対おかしいんだ
大都会を除いて 何処の地方都市も
駅前から離れて郊外になったら同じような景色が
延々と続く
一体ここは何県だろうという気になる

今もってして 土着的な神話を構築する事は可能なのか
路地に生まれ 路地を見続け 路地を書き続けた小説家は
もう死んで十五年になるか

均一でよくできた最も成功したシャカイ主義国ニッポンの
夜更けは殊に物寂しい
206名前はいらない:2009/11/22(日) 18:12:23 ID:pGfWdTLg
ようこそ 詩の墓場へ
207名前はいらない:2009/11/22(日) 18:25:59 ID:lltRnoLJ
桃色ゾンビで結構、
208 ◆YAPoo/LC/g :2009/11/24(火) 22:19:45 ID:2yhqKlBD
「抱擁」

あなたはグスタフ
あなたはとグスタフ

きおくのグスタフ
かんじない

よじりねじりからみつよく
ねばりはりつくとけてゆく
きざむきざしはじめもなく
きんばくはがれはがれがれ

かんじないよ
よじってはねじりはりつく
きんぱくはがれはがれがれ

きざむきざしうすらぐらい

グスタフグスタフかれたほうよう
209 ◆YAPoo/LC/g :2009/11/24(火) 22:52:37 ID:2yhqKlBD
天に突き刺せ

我がチンポ

お天道様が御見えになってる

オナニーは二回くらいが丁度よい
210soft ◆soft/e/9Do :2009/11/29(日) 01:03:20 ID:YphW5eNa
『ゾンビ』
――まだ黒かったマイケルジャクソン踊るスリラー
――特大のスクリーンにて上映、上映
――満員御礼、永久リピート

死という現象がある
しばしば宗教上、それは救いになる
キリスト教、仏教、とまあだいたいの宗教だ
メメントモリなんてのがまあ典型というか何というか
それを取り入れた西洋の墓に刻まれるあれは
驚嘆の限りである

死を救いとして捉える
それは宗教に疑問が向けられるようになった後も
恐らくは変わっていない
ゴール地点のないマラソンなんて嫌になる
いや、嫌になるなんて言葉では甘いだろう
恐らくは私だったら絶望する

だからゾンビは恐れられたのだ
リビングデッドという物言いもするか
生き返る、それは聖人がやってりゃいいわけで
我らが我ら、次々に生き返ってはいけないのだ
人間の遺伝子レベルに刷り込まれた恐怖が、在る

死に、肉は朽ち果て、腐臭を放ち、身体という物質は
母なる地球へと還らなければならない
そうあって欲しい
そうではなくては困る

人はいつも終わりを求めている
始まりに期待を寄せ、その向こうに花道という名の終わりを夢想する

全人類の脳内にプラグインされたコードは送り続ける
終わりなきゾンビの踊りを
リピート、リピート、無限リピート

――まだ黒かったマイケルジャクソン踊るスリラー
――特大のスクリーンにて上映、上映
――満員御礼、永久リピート
211soft ◆soft/e/9Do :2009/12/07(月) 00:03:52 ID:Sj/lE+UK
『美しきかな、場面、腕』
衝動、衝動を抑えたい
ナイフがすっと腕を通過して
繊維の向こうに僕の骨を見た

ジッポライターを胸ポケットから出して
血が源泉からあふれ出すような利き腕の方の拳で
握り締めると血がぴゅっと吹き上がって
ニグロの顔にひっかかって
僕が殴ると、殴ると、殴ると
腕の神経はまだ麻痺したまんまで
ぽきんと折れてしまって
僕は

腕なしのカタワになってしまったんだけど
先端の硬い革靴でニグロの口目掛けて
蹴り上げてやると、ニグロも負けじと
口から血をだらだら出して
だらだら、だらだら
気持ち悪い
革靴に歯が何本も突き刺さっていて
弁償してもらいたいんだが、その前に
もっと蹴りたくなって
もっと、もっと、もっと
ニグロの口元をずっと蹴っていたら
鼻が豚みたいになっちゃって
マッカッカでぶっ潰れて肉が削げ落ちていて
何だか段々美しくなってきたなって僕は思ってしまったんだよな

折れちゃって、白かったり赤かったり、何か肉の筋なのか神経組織なのか
よく知らん、そういうブラブラしている僕の折れちゃった利き腕が妙に哀しげな
唄を歌いだすもんだから、ジッポライターを拾いなおして火をつけてやったら
思いのほかよく燃えて、ああ暖かいな、肩までレッドオブジェと化して
僕は柱時計の真似でもしよう
チクタクチクタク

ああ、日付がそろそろ変わるよ
わかるんだ
212soft ◆soft/e/9Do :2010/03/01(月) 02:08:39 ID:ALM8WSJR
わたしは歳をとる
たいていの人々は私を慰める
まだ若いじゃないか
そんな言葉は耳が腐るほど聞いた

夢を見ていいのは中学生までだ
とわたしに言ったのは国立大の教育学部に進学して
高校の古文の先生になった醜男である
醜男曰く、夢は高校生にでもなったら具体的な目標に置き換えるべきだ、だそうだ

わたしは自ら勝手に思う賤業に従事しサラリーを受けながら
獏とした夢をまだ見ているのだろう
未だに私は白昼夢でもなく、少しでも暇ができれば自らの夢を見る

わたしは作家になりたかった

いつまでそんなことを言っていられるか
そこの君、賭けをしないか
あいにくわたしは賭けには自信がある
毎週行っている競馬では過去に380倍を当てた男だ

わたしは思うのだ
夢は見ることをやめなけれ永久に見続けることができるであろう、と
そうじゃないか?
臨終の床にいて、まだ夢を見つめ続けて死んだ老人に
わたしはきっとなるのだろう
213名前はいらない:2010/03/04(木) 17:26:43 ID:gXHqKYC4
あげ
214名前はいらない
間違えた