1 :
無17歳:
スレを立ててもいいけど削除。
2 :
無17歳:02/11/24 02:39 ID:NAVr1hBq
削除しないと妄想が流れ始めます。
3 :
無17歳:02/11/24 03:34 ID:NAVr1hBq
今日は旅に出なかった。旅に行きなさい。そうすればするべき事を忘れて現実逃避です。
ところで今日も旅に出なかった。そして明日も学校に行くのでつまらない現実を思い出してしまいます。
きっと明日もろくに話す言葉は浮かばないのです。既に思い込んでいるので押さえつける感情が止まらないのです。
きっと明日の休み時間も暇です。明日は日曜ですが私は元気です。だから日曜に学校に逝ってテストを受けます。
ところでここは酷いインターネットですね。でも人を判断するのはうわべじゃいけないって言ってました。父が言いました。
呑んだくれだったら良かった。善良な父親が言いました。赤い顔で薄笑いながら言いました。嘘です。全て嘘です。
でも父親は青少年にとって超えるべき敵で壁なので、人は肉体的あるいは精神的に父親を殺さないといけません。
切れるから殺すのがいいのです。殺す殺すしね氏ね。そんなことを言いながら未だかつて、何かをしたことがあったでしょうか。
ところでこれは詩なんでしょうか。きっと詩ではないんです。だからレスが無いし相手が居ないし暇がつぶれない。
削除か。削除なのか。弱い人間は誰にも相手されずに削除ですね。削除人さんに依頼が行くのはいつでしょう。
新人さん。文学新人賞でも新人さん。でもほとんどはクズ。そして私もクズですね。
あんまり酷いと落ち込んで「ウザイ度」が上がっていくのです。
4 :
無17歳:02/11/24 03:37 ID:NAVr1hBq
「ところでお前らキモイ。意味不明な言葉並べてオナニーしてんなよ」
と他の板で誰かが言っていました。私じゃありません。私はそんな大それたことは出来ません。
いつまでもいつまでも人の感情を気にしているので、そんな恐れ多いことは出来ないのです。
つまりなんだか暇なんです。夜には眠くなるものですが私は眠くありません。血糖値も下がっていません。
つまりなんだか幸せなんです。いつもは苦しいことが思い出になっていますが、全部忘れました。
いまだと思い出せないだけです。思い出せるほど脳が目覚めたら、また始まるだけです。
私はいつでも暇ですが、それは悪い思い出を思い出したくないから、脳を麻痺させているだけなのです。
5 :
無17歳:02/11/24 03:43 ID:NAVr1hBq
「ひあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・。なんて気色悪いんだお前らキモイ。」
そんな事を他の板で聞きました。主に文学版で、というか文学版だけで聞きました。暇なようです。皆さん暇です。
私も暇なのでとても相性がいいことでしょう。つまりは本屋さんで破廉恥なマンガ本を読みふける、お隣さんのようです。
相手の事を何も知らない、でも共通している部分を見つけたからなんだか好きになれそう。そんな気分。
そして妄想。ところで妄想とは、つまらない現実を忘れて想像の世界を信じることですがこの板の人は。
みんなみんな。全員で目が醒めていますね。こんな夜中なのに、寝たスレに文句をつける人がいない。皆さんお暇じゃない。
暇じゃないのかそうか・・じゃぁ仕方ない。独り言を言うしかありませんが、詩的な文章のつもりなので削除はおかしいと思います。
現実で私を押さえつけるのは良心ですが、2chで押さえつけるのは削除人さんです。削除人さんの倫理です。
押さえつけているのに、それを感じさせないのが、職人さんの技ですね。要らないスレは削除削除。あぁすっきり。盲腸取った気分だ。
そんなに簡単に削除。ところで私もこんな迷惑なスレを立てておきながら、恨み言を言ってしまいます。仕方ないのです。
この世に起きる全ての事象は、私が目に入れて信じるものだけです。信じるものしか存在してはいけないのです。
信じられないならそれは嘘です。妄想です。小説です。詩です。冒涜です。死んでください。
巨乳とか呼ばれてる人たちは地球の外に出て行ってください!!
6 :
無17歳:02/11/24 03:51 ID:NAVr1hBq
暇やー。でも大阪さんのAAを見かけてしまった。私の生きがいはこうして妄想するだけなのに、多少の運動、多少の性欲で
紛れてなくなる。つまりはこの感情なんだな。私はこの感情を大切に出来ないながら暇を連発する。暇。
簡単で楽な感情に身を任せたら、人生楽だよ。苦労が無いよ。暇がつぶれてすぐ死ぬよ。くるよ。
悩み事が趣味です。しかし悩んでいると必ず心配性の人が、話しかけてしまいます。それは良いことです。でも私は悪い人です。
話しかけるような良い人は、よそに逝ってください。そしてボランティアでもして下さいな。私はどうせ暇なんですから、
同情するような人には失望しかさせません。自分が悩んでいるだろうと思って話しかけた。そしたらその人は嘘で悩んでいたのだ。
自分が恥ずかしい恥ずかしい。もうやってらんないイイヒト疲れた。そうやってまた偽善者が増えました。
とても喜ばしいことです。本当の不幸も幸福も無い人には、そんな中途半端がお似合いなのです。
死にたかったら死ねばいい、きっと私もそうしますから。人がするなら私もしますよ。ところで今日も外に出なかった。
7 :
~~~・━y(゚д゚lll):02/11/24 03:53 ID:OY/89VTy
適度に改行しろよ
8 :
無17歳:02/11/24 03:53 ID:NAVr1hBq
1.全くの新人と思われる人間がいきなり自スレを立てるのは控えましょう
つまり私のような思い上がりが人に迷惑をかけるなということですね!ここは酷いインターネットですよね!
馴れ合いの意味を分かる時は今です。今分かりました。「馴れ合い」その意味は、内輪で排他的で人の事を考えない。
いいところを言うなら、
仲間に優しくして、批判はせずに、誉めることだけで暇を潰す。
進歩は忘れて夢を見てー
9 :
無17歳:02/11/24 03:54 ID:NAVr1hBq
この駄文の有る部分を削除するだけで詩のようなものが出来るようです。
10 :
ヽ(*´ー`)ノりゅんりゅん ◆bnmjdO.VgI :02/11/24 04:11 ID:WBbK280q
なんかすげーな。まだ読んでないけど。
11 :
無17歳:02/11/24 04:17 ID:NAVr1hBq
そりゃあよかった。お役に立てずに光栄ですか。
12 :
見習い詩人 ◆TpsgpHAvDI :02/11/24 05:10 ID:PDL2Mr2B
私も今から読んで見ます。
13 :
たもい:02/11/24 13:04 ID:i7tkfKjo
>>無17歳
改行してたら40レスは行けてたと思われ。
んじゃパパ張り切って
これを詩スタイルに変造しちゃうぞ〜。
14 :
無127歳:02/11/26 06:18 ID:WdcbNuJQ
詩を書いている間はいつでも嘘をついていいんでしょう?
だからどんな感銘も受けるのは間違っているのです
ほげほげ
15 :
南仙崎夫人 ◆taebgZ.0HQ :02/11/26 06:22 ID:UZgI6ZTu
あら可愛らしい妄想系の新人様ですわね。わたくしのオナスレにもいらしてくださいな☆ウフフフフワ
ゆんゆん?ゆんゆん!ゆんゆん、らしい……。
17 :
無17歳:02/11/27 02:44 ID:dMN1PUDN
どうでもいい事でもないんですが、私は人にレスが出来ません。結局独り言に流れて迷惑をかけるからです。
そうそう、自分から進んで人に話しかけたのは何回あったことでしょう。数えるのもバカらしい、ところであおってしまったこの板で。
その人が見ているかもしれないのによくレスできますよ、この自分。でももういいんです。お気に入りから削除しちゃいました。
きっともうここから出ることはありません。一生一生一生と言うかこの板での一生。板の上に乗った鯉のような短い一生がおわり。
あg
18 :
白鑞金:02/11/27 03:04 ID:3N38vSzm
>>17さんへ
上げるときには大いに上げる。
下げるときには大いに下げる。
19 :
珈緋:02/11/27 03:26 ID:qxCMsfxt
今日、空き屋があったから秘密基地にしようかと思ったけど
よく考えたら不法侵入罪に問われるし、地主の許可がいるんだった。
トドの詰まり、他人のものを私物化(独占)しちゃいけませんぜって話。
20 :
珈緋:02/11/27 03:33 ID:qxCMsfxt
先日。いい感じのボロ屋があったから是が非でも描きたい!!
と思ったけど、よく考えたらプライバシーの権利がどうのこうので
あと人権侵害に問われて、ひともめふたもめ。地主の許可がいるんだってさ。
トドの詰まり、他人の土地を勝手に所有しちゃいけませんぜって、話。
21 :
無17歳:02/11/28 01:03 ID:dfkAyMoB
相変わらずわかりませんね。私もワケ分からないから仕方ないんですが私は元気です。中性的な魅力がすばらしい。
しかしどうでもいい事に目を向けて、さも深刻そうに悩むのは、天然馬鹿の特権です。つまり私は狙った天然なワケです。
すばらしいです。すばらしい人間のくずです。もっとイヂメテください。この世の人たちは私をもっとイヂメテください。
楽になれる関係なんて必要ありません。欲求は別に行きますが、私は私の倫理に従わないと死にます。いや、駄目になって自殺へ向かいます。
自殺できる根性が有るかなんて知りません。でもアニメが好きだ。小麦ちゃん。しかし話はつまらなかった。桃井さんの声は可愛かった。
しかしどうでもいい事が多すぎる。自分を忙殺することが多すぎる。わざわざ難しい言葉を使ってみたくなった。死ね死ね。死ね死ね。
どんなすばらしいアニメも私を満たしてくれません。だから私で作らないといけません。眠れー
無17歳さん
今更まともに読ませてもらいました。
とても、面白い。
>>17 これは私そぉですよ。
ガスぱんぱんでこの板見つけたので
何だかいつも独りで、ブツブツウジウジ言ってます。
他の所では、はしゃいだり馴れ合ったり色々してます。
ここではギコチ無い自分です。
て、こんな風にギコチ無い。w
おやすみなさいま。
23 :
名前はいらない:02/11/28 23:44 ID:kqpGDU9Q
どおしたの? 命がけでみんな、待ってるよ
24 :
無17歳:02/11/29 03:28 ID:1eMXryJV
さげ
25 :
無17歳:02/11/29 04:15 ID:1eMXryJV
もしこの板で最高の詩人さんが生まれたとします。その人は皆さんに賞賛されて妬む人もいない。スバらしい人です。
そんな人がいたらどんな風に誉められることでしょうか。
「まったく君はスバらしい!」「とにかくスバらしい」「僕らには何も分からないけどスバらしい」「もぉいいよ俺、詩を書くの止めるよ」
それが最高の誉め言葉らしいです。自分の中で。
人の頂点に立ったと思える瞬間が無いので、思い上がるだけですが
皆さんそんなにお暇じゃないので、妄想に付き合うことも無いのです。
26 :
名前はいらない:02/11/29 05:29 ID:8MBE1b6/
フウ〜ン、、、 そおだっけ ?
最高の詩人に、これからどんな人生を送りたいか尋ねたら
「詩人でない人生を送りたい」じゃなかったっけ、、、
子供の頃、どんな小説、詩、童話 、、好きだったの?
>>25 本当に凄い人が居たら、褒め称えるどころか声を掛ける事さえしないと思う。恐れ多くて。
某氏の掲示板が良い例だな(誰かは秘密)。
私が会った事のある偉い人たちはいつも誉められて嬉しそうでした。ゲームが上手かったからです。
私は高校に入るまでゲームが全てでありました。でも飽きたので最近はあまりやっていません。止めた途端に現実が迫ってきました。
すなわち学校から帰って遊ぶ友達もいないような奴は寂しい人間だということです。ゲームが友達でした。忘れてました知りませんでした。
お終い。
子供向け恐怖小説、白雪姫、赤ずきん、。これだけ、後は忘れて消えやした。読んだお話。
29 :
無17歳:02/11/30 02:00 ID:i/Ozn54x
あ
30 :
無17歳:02/11/30 07:01 ID:m5D+HbY8
私の新しい楽しみ。おえかき掲示板群を見つけた。穢れない2ch化してない日のあたる様な所です。
愉快な人達はたくさんいます。「ダーク系イラストお願いします!(流血歓迎)」「萌え萌えイラスト大募集(^◇^)♪」など
愉快な人たちです。まったく愉快です。あの人たちに一発ぶち込みます。どうしてそんなに幸せなのか。
己に問いただしなさい。そうして愉快に生きることは止めなさい。いい気味なのです。私が羨んでいるように見える。
それは違う。私は不幸だとは思わないので悩む顔も人に見せません。見せたくありません。そうしておいて隠します。
しかし感情を穿り出して同情してくれる人は面白がってあげます。なぜって優しい人は好きだからです。
いい気味だと思いつつ仕方ない。私はいい気になるのです。仕方ない。仕方ない。仕方ない仕方ない。
今日は晴れてる気分が悪い
31 :
名前はいらない:02/11/30 08:30 ID:+tD0MYq/
ohayo
それより、あっちはどうすんのよ
漏れ、てっきり 4thやスレowner,前批評家たちとチーム組んで、円滑に行くよう
準備ととのっているのだとばかり思い込んでいたよ
32 :
:02/11/30 14:50 ID:EzgU2lq1
33 :
無17歳:02/12/02 00:33 ID:QQbBAYtQ
<font size=6>てすと</font>
34 :
名前はいらない:02/12/02 01:39 ID:DJ8giSvN
Ahaha・・・・・・・
>>33タグは使えない、もう、理解したと思うけどね
36 :
名前はいらない:02/12/02 10:02 ID:N6QxZov6
37 :
名前はいらない:02/12/02 12:17 ID:92f9jX73
きもちわるっ
38 :
無17歳:02/12/02 15:52 ID:PXBK8iv2
きもちわるい人 秋葉原のお兄さん 相撲取りじゃない唯のデブ 家から出ない引き篭もり
きもちわるい人 考え無しに動く人 冗談が分からない人 不幸ぶる人
きもちわるい人 楽ならいい人 楽しげな人 哀しげな人
きもちわるい人 考え事してる人 二重人格な人 眼鏡の人
気持ち悪いかそうですか。それで人生終わります。キモイで人生終了ですか。
はぁ。詩だったら正直な心が書けるなんて、赤旗の新聞に投書してた人がおりますが
私はただ長いだけの駄文を圧縮処理するためだけにやってるんだから、それもどうなんだ。
39 :
無17歳:02/12/02 15:54 ID:PXBK8iv2
人を馬鹿にしながら次第に自分のことになっていきました。
自己批判が過ぎて自殺したのは太宰さん。その解釈で
40 :
無17歳:02/12/02 16:02 ID:PXBK8iv2
先生 1君がキモイです!! はいはい分かったわよ紅茶いれてね早くして。
先生 1君が切れてます!! はいはい分かったわよケーキ切っといてよね早く。
先生 1君が死にました!! はいはい分かったわよ包丁は熱湯消毒よ忘れないでよ。
せんせぇ!!放課後の準備完了です!! はいはい少しうるさいよ黙ってて。
1君が死にました 紅茶が冷えました ケーキにハエが止まってきました それがどうした主役はどこに
41 :
無17歳:02/12/02 16:08 ID:PXBK8iv2
明日来たら気持ち悪いって自分で言います 保険をかけたら楽になります
私は誰でも好きになれます そうでないなら 世界の破滅で宇宙の崩壊 一応私が世界です
私が世界です 私は真理です 私は宇宙です 神です 嘘ですすいません
軽い軽いよ軽すぎる もしやヘドの出しすぎでしょうか 自分に嫌気が差したんですか
42 :
無17歳:02/12/02 16:21 ID:PXBK8iv2
初めて詩なんか書いて見た もはや昔の文学少女は 家庭に入って普通のおばさん
夢を見た時幸せだったか 結婚まえには純潔だったか その時 夫を愛すると 誓いましたね そうですね
あなたは嘘はついてませんかね それが真実矛盾は無いです 軽々しい詩を並べていた時あなたは幸せでしょうかね
夢が広がる妄想世界が 広がり続ける 楽しいですか?
ある日大きな木の下で 夕日を浴びたら 愛すべき人と語りましたね 安い言葉で口説かれましたね
愛こそすべてと言いたいでしょうね あの日あの時あの場所で 愛を誓って青春ですよね
全く良いです嘘が無い あなたは嘘などついてはいません それは母との約束でしょうね
伴侶の文句は言いませんよね つねに夫は純潔ですね だれも穢れはしませんね
話の中だけ 紙の上だけ 書類が重なるデスクの上で 愛を誓って満足ですよね
愛の歴史が紙になったら 愛の証拠が歴史に記憶をされるんでしょうね データベースの中でしょう 特にパソコン 電子脳
43 :
無17歳:02/12/02 16:24 ID:PXBK8iv2
「リズム最重視」 あの人に言われた、だから守ろう、あの人は偉い。
44 :
無17歳:02/12/02 16:37 ID:tYzNFH1f
始める時には気分が悪いや 始めた後には気分が良いなぁ 今日も初めて良かったな
習慣づけなど大変ですけど 慣れてくるのが一週間後で きっと今日から続けて行ったら 六日あと
そうだそうだよ芸が無い 同じ言葉を繰り返してさぁ ゲーテやヘッセに 真似しないでよ言われるやぁ
太宰さんです。そうです。「どんな上手い文章書いても何百年昔に先回りされてるんです。意味が無いです。私は一体なんでしょう」
ま、悪いことは言いません。あんたら2チャンネラーに代表される
下界の凡人連中には、ベートーヴェンの晩年の弦楽四重奏がちょうどよいです
から、そのあたりをお聴きなさい。
間違えても、ぼくやドビュッシーの作品は聴かないように。
豚・に・真珠・でございましょう、ファッハッハッハッ・・・・・
で、ぼくのホームページK.OKADAワールド
(URL;
http://debu1957.hp.infoseek.co.jp/)には
あんたら2チャネラーには似合わない私の傑作の音楽がついていますので、
ぜーーーーーったいに来ないで下さいね。
46 :
無17歳:02/12/03 16:17 ID:tbsIvlAi
人の嫌い方が尋常じゃないです。その人も頭おかしいんだから別に怒る必要ないと思います。
やっぱり下らない事を書いていた。自分。
47 :
無17歳:02/12/03 16:36 ID:tbsIvlAi
本当にリズムだけで中身が無かった。今は落ち着いているので恥ずかしさに気づいた。
厭世まるだしはずかしい
49 :
名前はいらない:02/12/09 18:11 ID:3moaX6Rm
オマイラ 毎日、夜中に薄気味悪い文章書くの止めろよな。
散々にオモロイから、ちと手加えて送ってみ。
原型は変えんなよ。
50 :
:02/12/10 04:44 ID:ElKtvdhr
人の痛々しさを笑っていろよ。
自分が美しいと信じていろよ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
お・だ・ま・り、あたしを誰だと思ってるの? おそれ多くも、あ・た・し・よ。
52 :
soup ◆8nlcMzxscU :02/12/10 18:29 ID:YAmdPTIw
>無17歳
キミ、私が行く先々で出会うんですがw
53 :
名前はいらない:02/12/10 18:32 ID:e05j1Fz+
>
>>111 >住人が相手にしているのでは消しても意味がありません。
55 :
名前はいらない:02/12/10 21:26 ID:os3qGhVi
うんこ厨が消える時
川は流れ
私は残る
56 :
無17歳:02/12/11 16:11 ID:gQxKHOTo
多くの板にスレを立てるたびに、糞スレと罵られました。恐ろしいことです。
57 :
白鑞金:02/12/11 16:55 ID:w4ajzbJQ
>>56無17歳
そうですね、ホントに恐ろしいですね。相手がどんな人物なのか、実力者なの
か、ただ単なるハッタリなのかわからないだけに。いや、それともあなたへの
ある種の「愛」なのかも知れないですよ。ちにみに僕はサルトルのことを、
世界哲学史上まれにみる「元祖・粘着」(少なくともジュネに関しては)では
と思っています。オススメは「福翁自伝」/岩波文庫、「畜犬談」/太宰治/
新潮文庫「きりぎりす」所収。サルトルは初期の小説はよいと思います。「存
在と無」等の理論書になるとやおら粘着化する。いずれも人文書院から出てい
るところがこれまた面白いですね。
>>55 あなたに名前を付けてあげたい。「アホリネール」または「アオリネール」と。
58 :
白鑞金:02/12/11 17:05 ID:w4ajzbJQ
>>5617さん
>>57はあなたにも当てはまることかもしれない、ということを、僕は僕の経験
から付け加えさせていただきます。気をわるくしないで下さいね。
59 :
ああ、鬱な冬休み:02/12/29 11:57 ID:SgZ2Udz1
>> ?
60 :
名前はいらない:02/12/29 19:34 ID:4AkXSC/V
俺が始めてこの板に来た時ビックリした。
梁山泊うんたらって連中はなんだ?
選民意識を持った人のように自分があたかも他より優れており自分は別格と言わんばかりの勘違い集団。
しまいにはこの板だけでは飽きたらずフラッシュ板に芸術性では俺達の方が優れているなどと喧嘩売ってくる始末。
マジレスしましょう。
>>60さんは、多分詩に付いた寸評を見て、「偉そう」と感じたんじゃないかな。
他板からの人にはそう見えるかもしれないけど、詩と批評の間には一種の信頼
関係があって、批評人の断定口調や深読みも「お約束」として許されるものな
んですね。んで、点数を付けているのは、順位を決める「遊び」なんです。
いわゆる「審査員」は、自由参加なんですが、なり手が少ないんで、みんなボ
ランティアのようにしてやってくれているんですよ。
「選民意識」は、ない、ない。断言できます。ここの人たちはみんな「詩壇」
では一顧だにされない、無名の人ばかりです(例外はいるかもしれませんが)。
自分らは吹けば飛んで消えそうな存在だってことを自覚してますよ。まあ、今
では詩壇自体が飛んで消えそうな状態ですが(笑)。
フラ板にケンカ売ったのは、荒らしの人なんじゃないかな。
今、見てきたけど、途中いい感じだったのにね。
62 :
名も無き彫像。:02/12/30 00:10 ID:sc/3cCfC
>38
面白い。色んな居意味で面白い。
君は はし と はし の差を知るべきだ。
君は 十人十色 を知るべきだ。
63 :
懸けてるようですが↓:02/12/30 11:51 ID:18bkB89r
今こそ読み返せ!三島由紀夫の檄文
http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1035062870/ 199 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 00:45
>>197 どこかで勝負しますか?
負けたほうが切腹あるいは小指を詰めるというのではどうでしょうか?
………………………………………………………………………………
200 :吾輩は名無しである :02/12/05 00:47
>>199 いいよ。
………………………………………………………………………………
210 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 00:53
>>207 金では覚悟が足りません。あるいは来年の文學界新人賞などに
同時に応募して、負けたほうが指を詰めるという事でもいいです。
………………………………………………………………………………
211 :吾輩は名無しである :02/12/05 00:55
>>209 まちがいなく駆動は負けたら逃げるよ
………………………………………………………………………………
233 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 01:17
神奈川県相模原市栄町5−16サガミコーポ203号室
ここが僕の家です。くるならこいや。
………………………………………………………………………………
254 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :02/12/05 13:56
>>253 しかし腹を切るのであれば大きな勝負にしたいです。
三島賞受賞を賭けるなど。参加者のなかで受賞者が出なければドローでご破算。
参加者のうち誰かが三島賞を受賞し、負け組みがこぞって公開切腹ショウをすれば
とんでもなく話題性がでます。参加者全員の作品が候補に挙がればその時点から、
「このなかの誰が腹をかっさばくのか?」と文芸ファンならずとも息を呑んで選考
の進み具合に注目する事うけあいです。こういった身を賭した文学復興への方法論
こそが、三島の心意気を受け継ぐ事にも繋がるのではないかと思うのです。
永遠
1 :コロン :02/12/30 12:27 ID:EK6ESAfN
私の書いた詩を読んでみてください。よければ感想など
何時か永遠に
会える事のできない
遠い人
・
・
・
新車をドブ川でお釈迦にして ケジメつけに小指を突き立てる
人間なんてリンダリンダ 悪霊退散 現地解散 震えたまま眠る
私小説的な生活を演じるのには僕は疲れすぎているようで
物理法則を蹴っ飛ばしてニュートンに唾を吐きつけよう
化学反応でも起こしたように僕と君は唾液塗れになろう
あの荒野にも綺麗な花が咲いているのよ、と
まくらもとで母親は僕に語っていたものだけど
おいしいのかまずいのか、僕にはそれだけが大事で
さらに言えば悟りきっていたかのような彼女に嫌気がさして
また煽りたいと思ってはぐっと堪える日々を送った
かざりだらけのこの世界で、食欲だけがリアルだった幼い日々
66 :
山崎渉:03/01/20 07:47 ID:+E11ZKU0
(^^)
67 :
w(^_^)?:03/03/01 23:01 ID:KoWI/psi
【ありとあらゆる詩に批評家が勝手なタイトルをつけるスレ】
、、、コメントおつけします♡その数→(△▼△ )
誰か、勃てなよ
68 :
山崎渉:03/04/17 14:06 ID:h0xijIvJ
(^^)
69 :
山崎渉:03/04/20 01:50 ID:tQHi8HIt
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
70 :
山崎渉:03/05/22 03:33 ID:HGif30+j
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
71 :
山崎渉:03/05/28 10:59 ID:gH/nLI1G
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
72 :
山崎 渉:03/07/12 12:34 ID:Gu5iF5xl
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
73 :
山崎 渉:03/07/15 11:45 ID:7z6F/fGC
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
<HR><font color=tomato face="Arial"><b>I serched it again Eternity , </b></font>
76 :
山崎 渉:03/08/02 01:39 ID:GCypsXvY
(^^)
77 :
山崎 渉:03/08/15 14:03 ID:6uqIVx7n
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
78 :
名前はいらない:03/10/15 17:30 ID://ofM11T
m;:
79 :
名前はいらない:03/11/23 10:40 ID:I5O/ZImu
削除。
ステップ
ギャロップ
ストラップ
のめって転んで
照れ笑い
かかと回して逃げ出して
あとは知らんぷり
齧ってちぎって
ストラップ
もういなくなるよ
みえなくなるよ
テロップ
みんなうそだよ
信じないよ
ステップ
ギャロップ
悪あがき
消えるよ
もう滑走路にいないよ
帰らないよ
あまり暗くなると
森からくいくいなが来る
くいくいなは笑いながら
子供ののどをがっぷり噛みちぎる
爪が3メートルあるから
絶対逃げられない
くいくいなの牙は長い
ぺろりぺろり
緑色の舌でいつも手入れしてる
のどをいっぱいあつめて
魔物にうたを捧げるかかりだからね
くいくいなから逃れる手は
おまじないしかないんだ
となえながら向かっていくんだ
くえくえな
くえくえな
いがいがくりだ
くえくえな
覚えたね
信じている
チャラにしたい
裏切りたくはない
守っていきたい
守られたいのはこっちだ
放り投げたい
勝手に涙が流れ落ちる
ひりひりして不快だ
ただの水分に決まっている
地道に暮らしている
愚かにも舞い上がっている
沼底に潜んでいる
咲いて差し出している
閉じて乾いている
封印しようとあがいている
俯けば両の胸に涙は
馬鹿な恋を諌める力もなく
冷やす力もなく
↑誤爆でした
↓荒らしもする
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___)f^f^f^f^f^f^f^f^f^┐
| |~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~│
| | はい │
| / | こんにちは |
| / | みなさん |
∪ |___________|
\_)
↑こんにちは、の右が微妙にずれたので
悲しい
気をつけよう
↓煽り
くだらないことやってないでさっさと消えろ
甘いか…
まあいいや
「さくら」
さくらがさいた ぽん
さくらがさきはじめた
虎猫は無関心
指差したって見上げもしない
もちあげて花びらに鼻ちかづけても
いやな顔
さくらがぽこり、ぽこん
うっすら春のおとたてて
蜜柑の木は無表情
隣をちらりと見もしない
自分のことでせいいっぱい
枝に硬い棘
さくらが次々 ぽこぽこぽこん
もうとまらない
ポップコーンみたいにもうとまらない
これからはじまるさくらの洪水
街を覆うさくら 山を覆うさくら
さくらのなみ
さくらさくら
ぽん
あれ?
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___)f^f^f^f^f^f^f^f^f^┐
| |~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~│
| | 気にしない │
| / | 気にしない |
| / | |
∪ |___________|
\_)
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___)f^f^f^f^f^f^f^f^f^┐
| |~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~.│
| | 気にする? .|
| / | 気にする ? |
| / | |
∪ |___________|
\_)
↑スマン。無視してくれ(逃
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___)f^f^f^f^f^f^f^f^f^┐
| |~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~.│
| | これで .|
| / | どうだ |
| / | |
∪ |___________|
\_)
もうだめ
_
/ /|)
| ̄|
/ /
ああ、冷たくてかなしい
頬と手が泣く
両手でそっと頬をはさむと
ひゃあつめたい、ってどっちかが悲鳴をあげて
あったかい、ってどっちかが目を閉じる
どっちでもいいのよ
どっちかがどっちかで暖められれば
そんなふうにふたりで
あんまり期待しすぎないで、でも
やさしく信じあっていましょう
新しい春の風にそれぞれ
浸りながらでいいから
大切に大切にふたりを
ゆっくり重ねていけるように
ああ、荒んでかさかさ
心と手が泣く
両手でそっと心を包むと
がさがさ擦れて痛い、ってどっちかが嫌がって
すべすべで気持ちいい、ってどっちかが目を閉じる
どっちでもいいのよ
どっちかがどっちかで癒されるなら
そんなふうにふたりで
あんまり急がないで、でも
いちばん許しあっていましょう
不安にゆれる夜をそれぞれ
抱えながらでいいから
大切に大切にふたりを
まあるく育てていけるように
「かのちゃん」
メジロがね、あんずの木から飛んだとき
急にすごい風がふいてね
ふよよ、ってからだがうきあがっちゃって
きゃあ!ってメジロがびっくりしてないたの
いちごパイ半分に割ってかのちゃん
すこしあっためたミルク
春に出会うできごとはいつもかのちゃんを驚かせるばかり
きゃあ!ってないたの、ほんと?
おかあさんが思わずわらった
ほんとだよ、ほんとにそうないたの
だってかのちゃんきいたんだから
ほんとにきゃあ!っていったんだから
お城からさらわれてきたお姫様のおやつみたいに
不思議に静かな時間がながれて
こっくりミルク飲み干して、かのちゃん
あのね、おかあさん、さっきのはなしだけどね
やっぱりかのちゃんだけに、声に聞こえたかも知れないの
きゃあ!っていう声に
かのちゃんは人間だから思っちゃったかも
でもメジロは、ほんとにびっくりしてね
ぴゃ!みたいなかんじで、ふよよ、ってうきあがって、それでそれで
かのちゃんは、きっとかのちゃんがきゃあ!って思ってたから
それでそれで
ちいさなこころがふつふつと
訪れる季節のなかでゆれながらおとなにむかっている
たしかに育っていくかのちゃん
お皿のまわりにいちごパイのくずがいっぱい
わからないならそのまんまでいいよ
あなたはそういった
だからあたしは
わらいながらぽろぽろないたり
面倒くさそうに駅で手をふったり
夢中で時間作る算段しながら
気が進まないなんていったりしていいのよ
いい気なもんだと思ってるかもしれないけどほんとは
あなたの1000倍ぐらい心があつくて
あなたの1000倍ぐらい自分が怖いの
でも会えないのはいやなの
決められないなら困った顔してていいよ
あなたはそういった
だからあたしは
呼んでおいて知らんぷりしたり
寝てて聞こえなかったふりしたり
よそが気になるなんて嘘ついて
あなたの目を笑ったりしていいのよ
いい気なもんだと思ってるかもしれないけどほんとは
あなたの1000倍ぐらい自信なくて
あなたの1000倍ぐらいみっともないの
でもいっしょにいたいの
もういっそ
磔にしてガツンととどめさして殺して
そしたらあたしあなたの膝にしがみついて
裸の大声で大好きだって泣けるのに
いいてんきだからこうえんにいこうよ
りょうてにまっさおなそらのいろうつすと
まちきれずにさくらいろがひらひら
ひらひら
ふりかかるよ
すこしゆがんだよこがおも
おもいあしどりも
みんないまはわすれて
てのひらのそらにうけとめられて
つもるさくらいろ
みあげるとそらが
いいなあ、ってわらってる
ぽかぽかの
はるのひ
きみのそらに
さくらいろがあふれるよ
きみのてのひらのこころが
そらなんだよ
ひろくてやさしくて
さくらいろがつぎつぎまいこむ
きれいなそらなんだよ
クビナガゾウを捕えにゆくという男を
あたしにはとめられやしない
あなたがいるというならどこかにいるんでしょう
せめて効きもしないお守り作って
蚊取り線香やら血清やら持たせて
困ったもんだとあきらめて
そのうちどこぞのジャングルで
黄金色した巨虎に会い
残らず食われてお陀仏かもね
海竜の目玉を持ってかえるという男を
あたしにはとめられやしない
必ずあるというならどこかにあるんでしょう
せめて徹夜5日のセーター編んで
オイル染ませて強化して
港で小さく手をあげて
そのうちどこぞの海峡で
海賊船に襲われて
一発ズドンでお陀仏かもね
自分の心を確かめにゆくという男も
あたしにはとめられやしない
好きなだけ探せばどこかでわかるんでしょう
だけどあたしは椅子のまわりに
あたしをいっぱいふりまくだけ
のんびりすわって本をを読む
遠くにいけずにおろおろと
ちらちら帽子を垣間見せ
まわりをうろつくバカなやつ
「駅前商店街の風景そのまんま」
子供たちの自転車がすいすい通りぬける
軽トラックから大急ぎでビールケースが降ろされる
メンチカツとコロッケがただいま揚げたてです!
パソコンでお困りではありませんか?(猫なで声で)
ブロードバンドのご紹介をしております(しかも気弱に)
ビアードパパの店員たちが口々に叫ぶ
できたてのシュークリームはいかかですか!
おみやげにご利用くださいませ!
開店したての頃は毎日行列ができたのに
1カ月で客が激減してしまった
僕の詩集を210円で買ってください!(大声で)
10円はホームレスのために使わせていただきますから!!(強調して)
研ぎ物名人のおじいさんはもう去年で引退した
釜揚げうどんの老舗は花まるうどんに負けてあっという間に営業をやめた
狭いオリジンの店内は会社員で混みあい
大根バーガーの写真がモスにでかでかと掲げられている
警官はさっきからもうずっと
ちいさなおばあさんと立ち話をしている
にこにこと嬉しそうな、重ね着のおばあさん
ときどき警官の肩を叩いては笑い声をあげる
警官の頬に、やさしくあたたかな孫のほほえみ
きれいな若い歯並び
誰かがいてもいなくても
変わらず賑わい栄えて、いつか寂れて、また復興に燃えて駅前商店街
しかしどこの駅も同じようなもんだな、チェーンばっかりで
今生き残ってるのはこういうつまんない店ばかりだもんなあ
ろくな食い物屋がねえよ、とりあえずどっかにはいるか
なんだよ、この放置自転車の山はよ
駅から出てきたふたり連れのぼやきが風に乗る
尾崎豊になりきって熱唱する男の子に怖そうなおじさんが絡む
「もっと人のいないところでやれ、迷惑だろう、え?」
突然女の子みたいにかぼそい声で、男の子
「いや、その、人がいないとこで歌っても意味がないというか
その、やっぱり俺はごにょごにょごにょ…(消え入るように、僅かに涙目)
福しんから、春のラーメン「萌」登場!
たぶん2ちゃんねらーには想起されるものが違うだろう
カウンターに立つ女の子はこの界隈で密かに福しんの深キョンと呼ばれている
食事時でなくても、いつも大繁盛
限りなく不機嫌な顔つきでCDショップの主人が
めったに開かないガラスドアを磨いている
みんな新しくできたTUTAYAに行っちゃうから
和菓子店の前には赤いクロスのテーブル
桜の葉を輪ゴムにあしらって、お赤飯のパックが十個
老夫婦がずっと作り続けていて、どこの店のよりもおいしい
黒ゴマのふりかけかたまで几帳面な、いい仕事
誰かがいてもいなくても
変わらず賑わい栄えて、いつか寂れて、また復興に燃えて駅前商店街
明けて、暮れて、流れて、
継いで
ふかふかとしかれしはるのしゅうたんにまどいて
われはあゆみためらう
きみなきてむかうさびしきこころにもはるは
うつくしひどくうつくし
おとなくゆるるさくらえだ
うすくみどりのわかばもえ
かさなりみちはゆめのごと
いだかれしとおいうでのごと
やくそくはとうにたえおりよぶこえも
とうにかれおり
おいまつをふたりかぞえしかいがんは
いまもかわらで
わがこころたれにやどらんわがこころ
いまだもえおり
ただくるしくおいおり
よぎるかぜ ほおにきみなり
ゆくほしは おくるきみなり
よなよなの ゆめもきみなり
あたたかき けさもきみなり
ただよたびちせつなわれをえみついだきてふぶきのよ
きみはきえたり
やくそくはとうにたえおりよぶこえも
とうにかれおり
あたたかくしかれしはなのしゅうたんに
まどいてくつはあゆみためらう
きみなきてむかうさびしきこころにもはるは
うつくしつらくうつくし
あたたかきすべてきみのごと
うつくしきすべてきみのごと
なみだながれて
「桜の公園」
ストローみたいに吸っちゃだめなんだってば
ぷう、って吹くんだよ
ぷう?おならみたい
弟はもう口が横に広がっちゃって、ぷう、なんてできない
わざとしかめっつら作ってみせて男の子は、
だめだよ、ほら、顎にたれてるじゃないかへたくそ
すばやくポケットからティッシュの袋を出す
丹念に拭いてもらいながら、弟がまた笑う
しみるよおにいちゃん
にがいあじだねこれ、今ここから口にはいったよ
バカ、どんくらいはいったんだ、食べ物じゃないんだぞ
すこうしだけだよ、おにいちゃん
弟の口から突然
かぷっかぷっ
大きなシャボン玉が出てきちゃって
うわっ きたないなあ
逃げ出す男の子
でも夢中で追いかけてくる弟を注意深く横目で確かめていて
べそをかく5秒前見極めてわざとつかまる
またゆっくり逃げて、
待てえー、おにいちゃん待てー、
きゃーきゃーきゃーきゃーきゃー
笑いころげながらふたり遊ぶ春の公園にいつか
ジャングルジムが午後4時の影を落とす
弟の両手を水道できれいに洗う男の子
またね、こんど、すぐこんどね
迎えにきたおかあさんに抱かれて手をふって
遊びつかれた弟が帰っていく
うん、またな、このシャボン玉はあげるから
元気そうね、といったおかあさんに男の子は
まあまあだよ
あ、おとうさんもまあまあだよ
ジャングルジムの半分まで登ってふたり
ぼんやり夕方をみている
走り回った男の子の頬はとうに白く静まりかえって
何度も繰り返されるまばたきに気づかないふりをしながら
わたしのこころはちぎれそうになる
時間を30分ずらしたおとうさんがもうじき迎えにくれば
男の子はまた二人暮しの家にもどっていく
おとうさんがくるまでふたりで一杯やってようかねー、
あそこにちょうど自動販売機があるから
ぼくね、きょうはどうしてもコーラがいいの
なんだかコーラが飲みたいの
おにいちゃんから4年生のかわいい子供に戻って
男の子は甘えた声で言った
うん、あそこになかったらいっしょに探しにいって絶対コーラ見つけようね
わたくしは
こういう離婚をこころから悲しく思うものであります
こういう離婚をこころから憎むものであります
「結婚」
結婚した23歳のよるにあたしのおばさんは
すやすやねむるおっとのねがおをみていて
なにやらかなしくてかなしくて
ぽろぽろなみだがこぼれたそうです
結婚するきょうのきょうまで
うかれていてきづけなかったのが
どうにもかなしくてかなしくて
あとからあとからなみだがでたそうです
死別するのですね
わたしたちは
いちばんかなしいわかれがきまったのですね
もしそりがあわずにわかれたふたりなら
しんでもたよりがないままに
ずっとおたがいの死にきづかずいられるものを
死別するのですね
わたしたちは
いちばんかなしいわかれをえらんだのですね
そしていっすいもできずにおばさんはよあけまで
あさがおもようのゆかたでおっとのまくらもとにすわって
いろいろおもっていたそうです
それでも
きっとよかったのよ
いまおもえば、こんなにはやくわかれるのだから
これがいちばんよかったのね
いちばんくいのないわかれなのよ
にどとわかれなくていいわかれなのよ
まだわかかったおじさんのおそうしきで
まっしろなハンカチにぎりしめながら
うつくしいもふくのおばさんはつよい目であたしにそういいました
スレのテーマに沿って荒らしも入れる
,/ ,..:::=ー,..:-=-::、
(( 、、_/ i'´ / _....,_ `ヽ
、ヽ ミゞ ゝ ヽ/ ; r','"⌒~^'ー::、
''=,ミ -- ' ^ ~ ^ ニ _ ^ヾー-:、 ミ:、
∠./,:=ニニ - 二 =ー::、 ^ ミ 、 ー
,.::-=ニ'レ,.:--‐ ー--:: 、ヽ ヽ ミ ヾヽ
/ , ,.-‐i ;::::::-、 ! .;:::::;;;::;、 ; ヽ ミ 、ヽ、
〃 ./'i ,,:=:, 、 _ ,:=::.、 .; ニ ヾミ、_
,! i l,γ @> ゙:. .: k @ ミ:、 .i ,:-' 、^ミ=-
ノ. !,tゞニ彡'ノ : . ^ミ=ニイ、、 彡ソヘ ヾヽヽ、
/ . レ / :. '-、 :, / ,ソミ:、 〉 )
| / /ゝ、_ノ..,)ヽ 、 l i /ヽヾ j λ
! ヘノ/ノ川 !.ヘヾ、ミ、 i :l ハノ .)ノ人 ヽ、
!.i^'=ァ〜'T''⌒ナヾヘ ! i /`´
ヽ、`l ; /,/ / ./ノ
ヾ、i. ; 〃゙ / ,.ノ'´
ヾゝi_,ノ ノ/
ヽ、_,,../゙
`´
コテハン占有は違反だとわかってしまったからしたくないので
ここは誰が書いているのかわからない
新人・私物化・荒らしに煽りがテーマのスレッドです
だから荒らしも煽りもまじめにやります
「子宮頸癌で手術を受けた女のひとが あとからげらげら笑いながら話してくれた
遺書を書こうとしたら思いつくのは、いざとなったら暮らしの心配ばっかりだったのよ」から
貴方へ
この時期には決まってお腹を冷やすんですから充分注意して下さい
血圧が悪かったらまたお薬を頂いて、キチンと呑んで下さいね
新しい洗濯機はそのまま乾燥までできるそうです 分らない所は玲子に聞いて下さい
玲子はもうしっかり何でもわかっています きっと貴方の助けになります
14歳でも私達が思っているよりずっと大人ですよ
昨夜面会にきて長いこと二人で話をしました あの子は泣きもせずに
頑張ると笑ってくれました
梅雨が近づいたら早めに綿の靴下に替えて下さい あなたの足は蒸れ易いし
また水虫にでもなったら後々まで厄介です
急に書こうと思い立っても気ばかりせいて大切なことが浮かびません
きっとまだ本気では死ぬ覚悟がないからでしょう
それなら本来はこんなものを残す必要もないのかもしれません
あなたはこの所つむじのあたりが薄くなったと気に病んでいらしたけれど
私はあなたのおかおが何とも好ましくていたのですから
これから先あとすこうし薄い所が増えても気になさらずに堂々として
おいでなさい
余分な脂をあまり取らない様に、お嫌いでも魚を時々はお食べなさい
年をとって体が利かないのは辛いものですから、健康に留意して上手に
楽しく暮らして下さいね
悪いところは全部とってしまうから大丈夫だと先生が胸を叩いて
下さったので不安な気持ちはありません もう少し早く気づいておけば
こんな大袈裟な事にならずに済みましたのに
9時半には麻酔が始まるので、看護士さんが迎えにきます
それでは、行ってまいりますね
ふっくりと椿
艶やかな葉
びろうどの頬
ああ、春だなと思ったら
聞こえた
違う、僕たちは椿
ごめんね
空に溶けて桜並木
ゆめいろ
降り注いで花びら
ああ、春だなと思ったら
聞こえた
違う、僕たちは桜
ごめんね
梅の枝にあふれて
きみどり
柔らかな新芽
ああ、春だなと思ったら
聞こえた
違う、僕たちは若葉
ごめんね
119 :
名前はいらない:04/04/09 18:50 ID:7Y4TaMIa
「夜」
遠吠えに怯えていた小さな子供が
今はあなたも眠れないの、と囁く
騒ぐ風に耳をふさいでいた弱虫の子供が
今は窓を叩くリズムにわらう
あかりを消して膝をかかえれば
雨の音も胸にしみるなつかしいうた
なみだはてのひらにそっと落として
夜風にのべてとおく流そう
夜はおとなのともだち
育つ子供のためだけにじゃなくて
きっとかなしみを知ったおとなが
くるまるための毛布
迷わず眠りに走りこんでいたしあわせな子供が
今は見たい夢を追って焦がれて
おはようの声まで遊んでいた深い夢の子供が
今は夜明けの雲をひとり見ている
つらくても毎夜の闇にすがって
毎夜の闇に髪を梳かれて
おとなだから声を殺してないて
じっとこころを見つめて
夜はおとなのともだち
育つ子供のためだけにじゃなくて
きっとかなしみを生きるおとなが
安らぐための時間
/ /|)
| ̄|
/ /
あげてしまった…
「わたしを産まなかったおかあさんたちに」
母は弱かったので
きれぎれの時間をわたしは大きくなるまで
何人もの女のひとに育てられた
抱っこしてうたってくれたひと
しもやけの手をおなかであっためてくれたひと
幼稚園の送り迎えをしてくれたひと
トランプで負けてくれたひと
みつあみ教えてくれたひと
みんな年をとって
会うことも少なくなったけど
不思議にそのころそのころのそのひとは
今でもそれぞれわたしの母なのだ
ただわたしを産まなかっただけの、
たしかにいとしい母なのだ
おかあさん、とわたしはひそかに心で呼ぶ
小さいわたしの心をつむいで
育ててくれたひと
ちゃんと酢の味は薄くしておいたよ、と笑うあなたを
相変わらず不注意なんだから、と叱るあなたを
睡眠不足はだめよとくりかえすあなたを
眉をしかめてわたしのすり傷を見るあなたを
写真があるから来なくていいと笑う病床のあなたを
そのころそのころのそのひとは
どうしてもそれぞれわたしの母なのだ
ただわたしが産んでもらえなかっただけの、
たしかにやさしい母なのだ
おかあさん、と
わたしは懐かしく心で呼ぶ
「夏の日」
あなたの顔がみえない
怖いから何か言って
なんでもいいからはやく言って
悲鳴をあげかけたわたしの背に
さ や
ゆっくり指が書いた
ああ、わたしはさやなんだ
ふしぎなやすらぎが心を包んだ
ささくれて歩いてたさや
さむがりのさや、さめざめとさや
さめきったまま生きようとしてたさや
でも今はもうささやかれて、背が火になって、さや
なんの疑いもなく使い続けてきた名前
たくさんのひとたちに呼ばれては
ふりむいてきたわたしの名前が、今日
あなたに意味を教えられた
刻みこまれて、きりきりすいあげて
体中なみだに濡らして
もういちど呼んでください
おとなの名前の、さや
もういちどふかく刻みこんでください
あなたが呼ぶために、わたしはさや
もういちど
甘く溶けた背中に
どこかのスレで次スレ作るなんて言っちゃったけど、やっぱり作んないかも。
あれはあのままが良いのかもしれない。
どこかのレスを読んだ人よ、変なこと言ってスマンカッタ
125 :
124:04/04/16 15:06 ID:vmUQfuRM
誤爆スマソ
スレッドが消えてから,いつしか100年のときが過ぎ去っていた
しかし切れて風に消えたはずのイトはなぜか密かに
ジェイソンが死んでも死んでもよみがえるように
おそろしや
100年目の春
「春に」
雛 頭よりおおきな口あけて
おかあさんだけ待ってる
雛 ほんとはおかあさんより
持ってきてくれる柔らかな虫
待ってる
うらうらと若葉につつまれながら
どうにもおなかがすいて仕方ないの
ひたすらごはんが食べたくて
震えながら叫んじゃうの
おかえりなさいもいえないし
ごちそうさまもいえない
雛 なんにも知らないけど
ほんとうは全部知ってる
雛 いつかはおかあさんそっくりに
夢中で自分の雛を育てる
おかあさんが留守の寝床で
きょ、きょ、ぴきゅう、
歌の練習にいっしょうけんめい
まだ何週間もあるから
急がないでいいよ、雛
春の色に産み落とされた
まんまるの、鶯の
恋(ベクトルはひとすじに)
明日から俺は
頑固な革靴を履いて味気ない財布を持ち
短い髪に慣れよう
電車では大股広げてスポーツ新聞を読もう
ところ構わず仲間と大笑いして
株の相場にいちいち一喜一憂し
量販店で電気髭剃の替刃を探そう
すれちがう女子高生の太腿を横目でみたり
「11時以降ラストまで3000円!」の看板に
立ち止まって逡巡したりしよう
休日には黙々とジャージで洗濯をしよう
最新号のコミックから目を離さぬまま
淡々と700円の大盛り焼きソバを食べよう
だけどおまえだけにはすべてを脱ぎ去り
心細くおまえを求める心を見せよう
柔らかな俺をそっと渡そう
明日から俺は
金のない夜にはコンビニをあきらめて
飯を炊いてどんぶりによそい
生卵かけてかきこもう
辛い日の終わりには明かりを小さく残して
深夜番組に慰められながらいつか
うとうとと眠りに引き込まれよう
隣のやつに嫉妬したり
嫉妬まみれの自分にほとほと愛想が尽きて
誰もいないトイレで壁を殴りつけたりしよう
武士道にかぶれて五輪の書などを読み漁り
男は孤独だと強がっていよう
涙や隙を見せることは恥で愚かだと嘘ぶこう
だけどおまえだけにはすべてを投げ出し
目を閉じておまえに任せていよう
震える胸を抱かれていよう
「早朝」
朝6時のアメ横
マツモトキヨシの少し先
燃えるゴミから少しはなれたビルの隙間に
はちきれそうな剥き出しの脚が
6本
マクドナルドの大袋をついたてにして
すやすや天使が3人眠っている
もぞもぞ
ひとりめの天使が起きだして
真っ先にコンパクトのぞいて
ポケットとバッグの中を確かめてから
猫のようにしなやかな伸びをする
腕時計をちらりとのぞいて、
起きろよ、おいおまえら、朝だぞ!
2人目の天使は
もぞもぞ腋の下掻いて
3人目の天使が
大あくび
いったん店に戻ろうか、化粧直したいし
元気にテキパキ荷物をまとめて
あっという間に天使たちは消えた
きょうはどこで遊ぶの
かわいくて、いとしくて
たった一度きりのお祭りのなかにいきいきと
まぶしい天使たち
「庭」
寂しく年をとるより死にたいと言って
周りを心配させた女のひとが
70すぎてもしゃんとして
春にそわそわ生きている
あふれる花にわらってる
まだ早いのにいそいそと
夏の着物に帯を選ぶ
仏壇に供えられた
つばきもち
鈴カステラ
かしわもち
代わりにわたしが全部食べるのよ
ちらりとピンクの舌を出す
手間がかかるのにはりきって
野草を何種も植えている
こういう庭が今は
はやってるのよ
サギソウ
ムラサキシキブ
キランソウ
来年にはもっとふえるのよ 今度
スミレも株分けしてもらうの
寂しく暮らすより死にたいと言って
葬儀で声あげて泣いた女のひとが
70すぎてもしゃんとして
春に誘われ生きている
ふんわり包まれ生きている
訂正
>>130 下から2行目
ちらりとのぞいて→ちらりと見て
阿呆
「しりとり」
ね ねねねねこ
ころげまわってねこ
こいにおぼれて
てんてこまい
いけないっていってもしらんぷりのねこ
ね ねねねねこ
こまらせてねこ
こんなよふけまで
でかけてもどらない
いけないっていってもきいちゃいないねこ
ね ねねねねこ
こいしてるねこ
こんどはどこの
のらねこなの
のんびりあくびしながらよこめでにやりねこ
「遺産 笑う相続人」
美しい茶猫が車に轢かれて死にました
子供はありませんでしたが
やさしい虎猫の夫との幸せな暮らしでした
毎年春にはホームセンターで花の苗を買い
ささやかな庭をふたりで手入れして
休日には小さな車であちこち旅行にゆき
たくさん記念写真を撮りました
月に一度はコンサートに出かけ
夜道にはそっと腕を組んで歩き
すれ違う人目に少し照れたりして
初七日を過ぎたころ虎猫はキッチンの引き出しに
それは見事な鰹節を1本見つけました
つやつやと、かわかないように布巾にくるんで
夫のために毎日削っていた
妻の鰹節でした
ちゃねこ、と小さな文字が片隅に彫られていました
繊細な爪の、いとしい妻のサイン
ああ、僕の茶猫、
君の残した君のにおい、
虎猫は月夜のキッチンで
鰹節をなでて泣きました
けれども、ざらざらの舌で虎猫が鰹節に触れようとした瞬間
闇からいくつもの怒りに満ちた唸り声が
響いてきたのです
ゾロゾロとあらわれたのは
日頃ほとんどつきあいもない
妻の6人のきょうだいでした
にやにやと笑いながら一匹が言うには
このたびはご愁傷様です
もちろん、わたしも悲しいですよ
なんといっても血のつながった本物の妹ですから
さて、それはそれとしてですがね
その鰹節はあなただけのものじゃないんですよ
あなたには子がないんですから
ほかの猫たちはそれぞれてんでばらばらに座り
さも面倒臭いというように
顔を洗ったり毛づくろいをしたりしておりました
それでもときおりちらちらと抜け目のない横目で
様子を窺っているのです
ねえ虎猫さん
ちゃんと決まってるんですから
猫民法の「相続」を調べてごらんなさい
あなたがもらえるのはその鰹節の4分の3だけですよ
4分の1はわれわれ実のきょうだいのもんですよ
6人いるから、それぞれ6分の1ずつね
はて、と虎猫は思い出しました
葬儀のとききいた話では確かきょうだいのうちのひとりは、もう
ええ、あたくしはその未亡人ですが子が8人おりますの、と
見知らぬ白猫が進み出ました
6分の1はちゃあんと代襲相続で8人に権利がありますの
ふとった斑猫もゆっくりとたちあがって
わたしの夫も確かに今朝心臓マヒで死亡はしました
でも茶猫さんのあとに夫が死んだのですからうちは一般相続なんです
夫の財産は妻のわたしに当然その2分の1
あとの半分はわたしの5人の子供たちに均等に
いちどにたくさんのことを言われて虎猫は
目がぐるぐるまわりだしました
みなさん、つまりこの鰹節の4分の1はみなさんのものなのですね
そうです、そうです
一斉にまわりの猫たちが声をそろえました
にゃあにゃあ、にゃあにゃお
にゃうにゅう
最後にそうっといっぺんだけ
妻の背中のようにしなやかな鰹節のラインを撫でてから、
手入れのゆきとどいた妻愛用のナイフを取り出して、虎猫は
今ここで、みなさんにおわけします
ちょっとちょっと、それは困るんですよ虎猫さん
勝手なことされちゃなあ
虎猫の手首が激しく捕まれました
戸惑って、虎猫は
猫たちに囲まれて、ただおろおろと立ちすくんで
いったい
どうすれば
そうだわ
あなた、鰹節を買いましょうよ
大晦日に賑わうアメ横通りで
ぱっと目を輝かせて茶猫は夫の袖を引きました
せっかく苦労してためた貯金なんですもの
結婚記念のものを買っても残す子供なんてないんだし
だからふたりがずっとずっと大切に
一生少しずつ、なかよくもっていられる
一番上等な鰹節を買いましょうよ
ねえ、そうしましょう
指輪なんていらないわ
いいよ、君がそれでいいなら
ふたりのために買おう
アメ横中で一等気に入ったのを奮発して買おう
虎猫はなんだかきゅうっと妻がいじらしくて
茶猫の頬を思わず両手で挟みました
ああ、ここがこんな人ごみの中じゃなく
いつも散歩する静かな夜道だったら
すぐにでも君を抱きしめて、
わかってるわ、というように
茶猫はほんのりわらいました
煙草の煙をふうっと吐いて
疥癬もちの雉猫が猫なで声で言いました
ねえ、虎猫さん
あんただって世間ってものはわかるでしょう
そりゃあ、4分の3になってもその鰹節はなかなかのもんだ
それなりの値はつくでしょう
でもね、われわれにとってはどうなんですかね
コマギレになって、せいぜい大きい削り節程度
こんな屑節もらったって買手なんぞつくものか
それじゃ公平とはいえないんじゃないの、虎猫さん
こっちの要求は「当然の権利」なんだから
ね、子がなかったんだから虎猫さん
ほら、これが「猫民法・遺産相続」のコピー
赤線引いといたから今読んでみてよ、ここで
ねえ、ここにわたしの名前かいてもいいかしら
午後の穏やかな日差しに包まれて
夕飯の鰹節を削りながら
いたずらっぽく妻がいいました
あなたががんばってがんばって働いて買った
頑丈な船みたいにりっぱな鰹節
すみっこに
ちゃねこ、ってわたしの名前もいれておいてもいいかしら
もちろんさ、きみ
ふたりで買ったふたりの鰹節じゃないか
いや、むしろいつもいてくれるきみのものだよ
鰹節よりもでっかい文字で書くといい
ぼくの名前はいらないよ、だってぼくがきみの鰹節なんだから
嬉しそうに嬉しそうに茶猫は
ちょっと爪の先を研いで細字にするわ
ちょっと緊張するわね
待って、本番の前に一回練習、床のところで
いそいそ
いそいそ
少しまがっちゃった、と
桜色の舌を出して、首をすくめて
そうか、と虎猫は理解しました
この鰹節は妻の形見にはならずに
19人に異論のないように
分けられなければならないんだな
で、こちらの提案としてですけどね、虎猫さん
一番高く売れる一本丸のまま売却して
持分に応じて皆で公平に分けるのが、妥当だと思うんですよね
何度も言うようですが当然の権利なわけですから
美しい鰹節にはすぐに買手がつき
あっという間に売却されました
きょうだいたちが満足して帰っていったあとには
鰹節4分の3ぶんのお金を膝において
ぽつんとすわる虎猫が残されました
幾日かがぼんやり過ぎ
月はいつかイトのように姿を変えておりました
ねえ、君
君のきょうだいたちに会ったよ
毛色はそれぞれ違ったけれど
まるいかおつきが少しずつ君に似ていた
ぼくは1人っ子だったから
ちょっと羨ましかったよ
イトのような月は妻のやさしい目に変わり
あなた
ごめんなさいね
わたしがちゃねこなんて書いちゃったから
知らなかったの
子がないわたしの名義のものは
猫民法に従えば
全部をあなたにわたすことができないなんて
生まれてすぐばらばらにもらわれて
遊んだ記憶さえないきょうだいでも
こんなことになるなんて
知らなかったの
いいんだよ
みんな喜んでいたし
そんなことより
今夜の月は君のわらった目にも
すきとおった君の爪にも
ちょっと拗ねたときの君の丸めた背中にも
よく似ているじゃないか
虎猫はそれから一晩
月とはなしをしました
大きな翡翠の両目から
ぽたぽたなみだが落ちました
このお金全部で花の苗を買って
庭いっぱいに咲かせようか
空から君に見えるように
月はにこにこ微笑んで
そうね
多年草がいいわね、毎年たくさん増えるし
泣かないで
もう夜が明けるから
少しでもおやすみなさい
にゃおん
月は消えて
ぼくにもっとお金があって、と
虎猫は思いました
4分の1を買い取れたらよかったのに
でも有り金全部はたいた鰹節だったからなあ
猫はあんまり貯金も増えないしなあ
ほかに思いつける知恵も
猫だからないしなあ
なんだか仕事をしていても
気の抜けたような虎猫でした
その夜は月も
隠れるはずでした
「満天の星の下で、虎猫が」
ほしをつないで
ちゃねこ
そのそばによりそって
とらねこ
おおきくまわりに
ふたりのにわ
ああここにも
ああそこにも
君をつないで
ゆみなりにそってつないで
君のしっぽ
二列にならんで
君のかわいい乳首
夢中でほしをつなぐ虎猫の耳に
いたずらっぽく茶猫の声
このほしと
このほしをつないで
かつおぶし
かつおぶし座、ほらね
ほしたちも
くすくすわらっています
いつもふたりでいるじゃないの
月の夜にも
星の夜にも
雨の夜にはわたしが
まばたきしてるだけなのよ
ふたりでいるじゃないの
ねえ、わたしのカッコいい虎猫さん
わたしのカッコいい虎猫さん
それは茶猫が毎夜寝床で囁いた
口癖でした
虎猫はいつもわらって
うにゃうう(それはどうも)
ぺろぺろ(そういってくれるのは君ぐらいさ)
みょうう(もう遅いから眠ろうね)
茶猫はぐずって
にいいい(まだねむくない)
星のしたで虎猫はいつか
きらきらわらっておりました
なんの用事もないのに猫が
一番高い屋根にのぼって
夜空にわらっているときは
きまってそんなぐあいです
たぶんそんなぐあしです
「18禁 海辺」
星が闇を匿っているすきに
留め金をそっとはずして
あなたをむかえにいかせて
ゆうべのわたしを
少しこえて
あなたをむかえにいかせて
波の短い裾
尖る暖色の月
波の長い裾
滲む頤を
星がくすぐりあっている
やさしい鈴音をたよりに
あなたをむかえにいかせて
こんなに闇が許しているから
待つだけのわたしを
少しこえて
「夜勤」
え?こんな深夜にですか、そりゃまだ駆け出しですから出ますけどね
で、モノは?ええっ!父親が抱えて外を走ってる?しかも暴風雨!?
まいったなあ、アタシ濡れると水吸って重くなるんで…
大体外勤は苦手なんですよねアタシ体弱くって。
この仕事についたのも体力的に楽そうだったからで。気管支とか痛めちゃうと
母親が心配して煩くって…これでも結構親孝行なんですアタシ。親を心痛で老けさせるほど
馬鹿じゃありやせん。親に悲しい思いさせるのは最低でさあ。
えーと、データは…なーんだ、もう熱42度超えてるんだ。しかも幼児…オッケーオッケー
アイスホッケー…いや、わりとこの子すぐ楽になれるかもしんないな、よしよし
子供と遊ぶの得意なんですよアタシ、おいで〜おいで〜なんて誘うと何人も喜んで
走ってきちゃうんだなあ、昔からいつも
おっと、そろそろ時間だ。衣装はこれですよね?
うわーかっこいいなあ、やっぱり夜は黒びろうどのマントで決まりですよねえ。
、
やさしくやさしく抱っこしてやろうなあ、
すぐ済むんだからあんまり怖がらないでくれるといいなあ、
それじゃ行きますわ。うわっひでえ雨風だこりゃ。
なるべく急いで行ってやらなくちゃ父親も気の毒だ…
ピアノによる前奏、スタート。白い頬の、シューベルト。
訂正
>>151 最後
たぶんそんなぐあしです→たぶんそんなぐあいです
ぐあしって
ぐあしって
なに(沈没
「目」
ふっくらとぎんなん
うつるだけの目じゃみえないよ
ひろう目でなくちゃ
ふりあげたろうじんのつえに
いきるかなしみ
ぎゅうふんにまもられてめぶく
うつくしいりんごのたね
うつるだけの目じゃみえないよ
さがす目でなくちゃ
へやにふきこむすきまかぜに
そとのひとのさむさ
はしりはじめたでんしゃに
おくれてたたずむひと
うつるだけの目じゃみえないよ
おもう目でなくちゃ
かわりゆくかぜのいろに
めぐるきせつを
なみだのあとにきっと
たからものにかわるおもいで
うつるだけの目じゃみえないよ
おくる目でなくちゃ
うひゃ
頭2行抜けている
1連目
とげだらけのいえにかくれて
よりそうくりのこ
いしゅうをはなつふくをきて
ふっくらとぎんなん
うつるだけの目じゃみえないよ
ひろう目でなくちゃ
アホだ
↑頭2行→頭3行
南無阿弥陀仏
こんばんわ 見ています
さようなら さようなら
Handel 〜Lascia ch'io pianga
「夕焼け」
だんだん畑の畦道を
からすといっしょにあみだくじ
菜の花畑に紋白蝶
とんとん降りたら次の段
夕焼けは、まだかな
まだまだはやいね、まぶしいね
からすはわらってふりむいて
だんだん畑の畦道を
折れて曲がってあみだくじ
ならんで寝そべる葱の床
菱形 台形 扇形
夕焼けは、まだかな
まだまだはやいね、まぶしいね
からすはきれいな喉見せて
だんだん畑の畦道で
はるばるふもとを見下ろせば
ゆたかにひろがる水田を
さらさら風がふきわたる
夕焼けは、まだかな
はじまるよ、ほら、金色になるよ
これから、みるみる染まっていくよ
だんだん畑の畦道を
からすといっしょにあみだくじ
ななめにゆっくり大きくなあれ
目玉もぴかぴかきんのいろ
>>158 こんばんわ 夜更けです
眠りましょう 風のおと
5月6日午前中に突然始まる炎のような怒りスレッド(短期集中型)
「そうです、最初から不安でした
そんなことを今さら思っても
どうにもなりませんけど」
3月半ば、あなたは念入りな化粧でロイヤルホストに
現われましたね
仕事は5年やっていたので自信あります
当時なんか、5日でしあげたことも、と話し出すあなたに
笹さんは
いいえ、急いでやっつける類のことではありません
2週間さしあげますので、じっくり取り組んでください
いいものを期待しています、と丁寧に頭を下げて資料を渡しました
ああ、あの日からあたしは不安でした
どこがどうとか、うまく言えないけど不安でした
笹さんが怖いので口には出さずにいましたが
唐突に会話を断ち切ってマンゴープリンをオーダーしたり
トイレに行ったきり長いこと帰らなくて不安になりかけたころ
きれいにお化粧を直して戻ってきたり
関係のないご主人の仕事のことをこまごま話し続けたり
子供が習っている習字の若い先生が下手だとか
ふだんは本当にのんびりした性格なんですとか
ごちゃごちゃ
いろいろ
なんだかもやもや止めどなく
あたしはそのひとの毒々しいマニキュアが
決してのんびり丁寧に塗られたものではないのを
見ていました
昔から時間には正確なたちですので、
何度もあなたはそう繰り返したけれどそんなの言わなくても
最低限のルールなんだよ
沢さんが怖いのであたしはやっぱり
黙っていましたが
沢さんには見事な敬語を
あたしにはお姉さんのような馴れ馴れしい口調を
見事に使い分けるあなたに感心しつつ
打ち合わせが終わっても涎のように切れない
つまらない話に耐えておりました
(あなたの犬が病気になって大変で、車で病院に連れて行こうとしたら
暴れてあなたのおじいさんがどうたらこうたら)
沢さんが怖いのでじっと座っておりました
帰りがけにあなたはわたしに言いましたね
さ、がんばるぞ!子供も給食になるから楽できるし!
よろしくね、
そうです、最初から不安でした
そんなことを今さら思っても
どうにもなりませんけど
やっぱりこういうことになったじゃん
どうにも困ったことになったじゃん
きょうはもう5月6日じゃありませんか
約束の期日ちかくに確認の電話をしたあたしに
あなたは言いました
ええ、順調にやってるわよ
でもねえ、子供が一日中うちにいてバタバタしてるから
結構気が散るのよねえ
まあとにかく心配しないでいいから
(餓鬼と仕事の期日は関係ないんでい
邪魔なら檻にでもいれておけ)
などとは決して言わずに
そうですねえ、お子さんがいると大変ですね、
でも
よろしくお願いします、とにこやかに
あたしは念を押して電話を切りましたが
4月になってもなしのつぶて
メールで問い合わせてもなしのつぶて
笹さんが電話をかけるといつも
留守電
留守電
留守電
その仕事を受け取ってから
すみずみまでチェックして直さなければならないのに
しかもその締め切りは5月なのに
こんなに遅れてしまったら
あたしが徹夜しても徹夜しても徹夜しても
間に合わない
あたしは
あたしの締め切りを待つ4人にお詫びの文書を書かなければ
なりませんでした
こちらの不手際で遅れており
お約束の期日におわたしすることができません
重ね重ねお詫び申し上げます
こちらは一同全力を尽くしておりますので
…打ち込みながら悔しくて悔しくて
涙が出そうになりました
笹さん
あたしたちが悪いんじゃないけど
あたしたちが悪いんですよね
そうだ
俺たちのせいじゃないけど
俺たちのせいだ
いつもふんわりやさしいスカートの女の人が
そっとお菓子をくれました
いらいらしなくていいのよ、
のんびりしていなさい
ぽろぽろ
そうです、最初から不安でした
そんなことを今さら思っても
どうにもなりませんけど
連休まぎわにやっと電話口に出たあなたは
知らないでしょう
矢口くんが3日間ずっと心配して何度も電話かけてたこと
笹さんなんて
死んでるんじゃないかって
いってたのに
いそがしくてなんたらかんたらが急になんとかなって電話も何とかで
連絡する暇もなくなんとかで家中が、慌しくなんたらであると
子供の小学校が
何だって?
メールでも何度かお伺いしたはずですが(したんだよ何回も)、と言った
矢口くんに
ぱそこんがしゅじんのであまりわたしはさわれないししゅじんがこのごろぱそこんの
ちょうしが
おかしいといってるだとおお?
切れてやる
切れてやる
いつごろまでにいただけるか再度ご連絡くださいと
あたしのとこにはメールがきてるのに
今現在目処が立っておりません
申し訳ございませんが今しばらく、
重ね重ねお詫び申し上げます
うつろな目で文字を打つあたしに
先輩がにやりと笑って言いました
おまえは修行がたりないな
ええい、うるせい
そうです、最初から不安でした
そんなことを今さら思っても
どうにもなりませんけど
連休中家に篭って必ず仕上げて
6日の午前中にはきっと
くろねこびじねすたっきゅうびんでおくりますから!
6日の午前中にきっと!
連休中ほかの人も心配で3日と4日に電話かけてくれたんですよ
留守電に
くろねこびじねすたっきゅうびんが ね え
きょうの午前中に必ず!
あ と 30分 も あ り ま せ ん ぜ 旦 那
せいかくにはもう 20分
きって
×××ヤロー
↑
自主規制
ますよ
ねえ
そうです、最初から不安でした
そんなことを今さら思っても
どうにもなりませんけど
きょうまで休んじゃえばよかった
あーあ、こんなことならきのう○○を○○○なんてしないで思い切って
○○○○○にして○○○のある○○○○○まで○○できたのに
などと思いながら
あたしはいつから長い徹夜に入ることになるんだろう、
などと
思いながら、
もう午前中は終わろうとしています
なんということでしょう
なんということでしょう
全部あたしがわるいのね
なんにも悪いことはしてないけど
やっぱりあたしが悪いのね
悪いのね
…もう帰る
あたたかなふかいはるです
ひびみどりがこくもえて
なんのもんくもつけようがない
うつくしいはるです
そのなかを
うしのふんにすべってころんでくそまみれになったこどものような
ふきげんなかおつきで
あたしがあるきます
はるはきまずそうにまばたきをして
あたしからめをそらして
すこしきぶんをがいしています
ごめんね
春に疎まれて
擂鉢にこびりついた胡麻和えの残りのような
わたしのこころが歩いている
梢は
傾いで
鳥は
傾いで
花は「?」のマーク冠にして
夏ちかいやわらかな空気がゆれて
わたしののどから空気がうたう
sigh
sigh
sigh
↑題は「F」
訂正
>>163〜
>>176 実名はまずいだろうと思って一文字変えて打ち始めましたが
途中怒りでつい走ってしまい
約一名実名も混じってしまいました
沢さんごめんね
ゲラゲラ
2ちゃんねるなんて見ないでね
アーメン
↑訂正になっていない
そういえば煽りも荒らしもずっとやっていない
荒らし↓
くしゃくしゃ
新聞紙 涙腺
どうしていつもわたしは
紙くず
砂埃 土埃 春の埃 こそこそこそこそ
夏蜜柑の花粉 hokori
ぼとぼと
すごいにおい モッコウバラの花びら
さすが夏向き 黄色い雪のように
あとからあとから 風
ぱらぱら 春の嵐
海のにおいの風
hokori目にはいった
ヘタレだから
あらまあ
ポリバケツの蓋はずれて 涙が出てきた
がらんがらんどわらん、どた あとからあとから
あたしみたい 革靴にうっすら
パウダーシュガー
しゃがんだ膝にぽたぽた
砂をまぶして 革靴にうっすら
パウダーシュガー
たのしく遊んだあとのふり
「死んだ友へ」
くわなちゃんはわらうと
ほっぺたの肉がもりもりもりあがって
けっこう気にしてる
でも笑い上戸だからしょっちゅう
もりもりしちゃうの
あたしはその肉をつんつん人差し指で
つつくのが好き
くわなちゃんはバレーの地区戦の準決勝で
スリップしてボール受け損ねて
いつまでもいつまでも悔しがって泣いてた
日が落ちた体育館で
天然パーマのショートカットがふるえてた
くわなちゃんのうちは猫切らしたことがなくて
いつも必ず代々の猫が子供育ててる
うっかりコタツで寝転んで一匹圧死させちゃってさ、
ころころ笑うくわなちゃんの
そんなたくましいとこが大好き
あたしは近眼だからいつも先に廊下で
気づいてくれるのはくわなちゃん
わっ!って耳もとでさけんだりうしろから抱きついたり
でもあたしは見えないかわりに
遠いとこでもゲラゲラ笑ってるくわなちゃんの声がちゃんとわかった
くわなちゃん
くわなちゃん
必ず大富豪のとこにお嫁にいって
将来あたしがひとりで困ったりしたら
屋根裏部屋にこっそり一生置いてくれるっていったね
くわなちゃんふたりでチュッパチャプスくわえて
夕焼けのすずらん通りいつもいっしょに帰った
くわなちゃん
大好き
くわなちゃん
ずっと
くわなちゃん
いるよね
くわなちゃんすずらん通りに安い
カレーショップができたよ
書き直しにはいる(183と184は削除 これだけではくわなちゃんが
わからないから)
「風に乗ったくわなちゃん」
笑うとほっぺたの肉がもりもりもりあがるのを
いつも気にしてたくわなちゃん
でも笑い上戸だからどうしてももりもりしちゃう
人差指でつんつんつつくと
本気で怒って追いかけてきた
バレーの地区戦の準決勝でスリップしてボール落として
夕暮れの体育館にいつまでも残ってた
天然パーマのショートカットが悔しさでふるふるふるえて
もりもりしていない寂しい頬が悲しんでいた
くわなちゃんのうちは猫がとぎれたことがなくて
いつも代々の猫が子供育ててた
いつ遊びにいってもにゃおにゃおみゅうみゅう猫まみれ
踏まないように注意して歩くのがたいへん
炬燵でねころんだら1匹圧死させちゃってさ、なんて
たくましくゲラゲラわらったくわなちゃん
あたしは近眼だからいつも先に廊下で
気づいてくれるのはくわなちゃん
わっ!って耳もとでさけんだりうしろから抱きついたり
でもあたしは見えないかわりに
遠いとこでもゲラゲラ笑ってるくわなちゃんの声がちゃんとわかってた
くわなちゃんくわなちゃんの笑い声
大好き
チュッパチャプスくわえて商店街をわざと遠回りして
いっしょに帰ったね
あたしがともだちと仲違いしてヤケになってたら
自転車ふっとばしてあやまりにいってくれたね
くわなちゃん高校生なんてたいした話があるはずもないのに
話しても話しても話しても足りなかった
くわなちゃん襞スカートがテカるのを気にしてたら
一日置きに後ろ前に穿けって教えてくれた
くわなちゃん信金の制服のスカイブルーでわらって
こうなったら必ず大富豪と結婚して大邸宅に住んで
あたしが将来ひとりで困ってたら屋根裏部屋に一生おいてやるから
どーんとまかせておけよ、って胸はった
くわなちゃんくわなちゃんのへんなとこ
大好き
親指と人差指だけでボトルキャップやすやすひねった
誰よりも力もちでりりしくて爆弾みたいに熱くて
根性なしのあたしのおにいさんとおねえさんと
たぶんおかあさんも兼ねてた
エプロンの蝶結びがいつも縦になっちゃうあたしを
わらいながら直してくれた
くわなちゃんくわなちゃんやさしくて
大好き
あたしはメソメソのヘタレだったけど
くわなちゃんは絶対弱音吐かなかった
せっかく推薦で短大が決まってたのにおとうさんが死んで
行けなくなったときもあたしの前では
泣かなかった
くわなちゃんくわなちゃんの強いとこ
大好き
あたしがおばあさんになってもくわなちゃんはぶっちゃけた話とラスカルと
妙な占いとピアスとスポンジケーキとサンシャイン水族館と上下揃いのかわいい下着と
やさしいおかあさんと
ろくに話したこともない小田君が好きなまま
ヤマザキのロールケーキ1本いつも手で真ん中から割っていっしょに食べたね
かなしくても笑いとばすことを教えてくれたくわなちゃん
くわなちゃんくわなちゃんだけ
どうして
あたしおばあさんになるまでくわなちゃんをつれていく
おっきなピカピカの前歯ばーんと見せてわらった
豪快なぴかぴかのくわなちゃんのまんまつれていく
くわなちゃんくわなちゃん
大好き
くわなちゃんくわなちゃん笑いとばして
聞こえるよね
モスバーガーとケンタッキーの最新メニューをいつでも
かばんに入れてたくわなちゃん
すずらん通りにまたひとつカレー屋さんが
もうすぐオープンするよ
くわなちゃんくわなちゃんと
行きたい
「とき」
かなしいはずの思い出を
スカートの膝ですべらすと
するする光って虹のたま
つらいおもいは消えていて
たのしいことだけよみがえり
すべらせながらころがしながら
のんびりお茶などのんでいる
うっとりむかしを懐かしむ
かなしいはずの思い出を
あなたといっしょにきらきらと
右手ですくってきらきらと
「君のコートの」
君のコートのイトくずを
触れずにそっととりのぞこう
気づけばきっと傷つくだろう
きれいなはずの君だから
君の両耳をカナブンたちの
陽気な歌でふさいでおこう
聞いたらきっと傷つくだろう
たのしいはずの君だから
君の枕をカバーのように
吸い取り紙でくるんでおこう
知ったらきっと傷つくだろう
泣かないはずの君だから
ほとぼり さめないで
つむじかぜ うなっていて
惑いながら発つから
このとき 殺さないで
なみだ 数えていて
探しながらいくから
こころ 冷えないで
星の河 教えていて
きっとそこに着くから
「音を失ったコンビニで、あかちゃんが」
ベビーカーにかぶせたビニールカバーが
雨粒にきらきら
すやすやねむるあかちゃん
出ていくハンドルをつかんで
よびとめた店長が
ファスナーぜんぶあけてひらいたら
あかちゃんの背中に
ラーメンの袋のクッションがいつつ
あしのあいだにジャムパン
つながったマンナビスケットの小袋が
ふんわり膝にのっている
痛くないように
かたいものは裏のポケットに
おしょうゆ シーチキンの缶 ささみ入りおかゆの瓶
味ぽん
ひとつひとつゆっくり
おこさないように取り出されているうちに
ふっと目をあけたあかちゃんが
店長が持ったマンナビスケットみつけて
まっすぐ店長の目をみあげて
にっこり
めざめなのにわらった
白いソックスの足もぱたぱた
うれしいな、ってわらった
「糸車」
白い塔のてっぺんで
月あかりをたよりにあたしは糸車を回してる
ゆっくりゆっくり糸車
まばたきかさねて1センチ
ねじってなでてはつむいでく
ゆうべの猫がすりよって
にゃあにゃあお茶にしませんか
そろそろひといきいれましょう
ゆっくりゆっくり糸車
つくったイトの球に猫が
じゃれて、もつれて、あそんで
そうですね、疲れてつむぎつづけても
荒いイトしかできませんから
オオカミが番をする深い森の奥で
月あかりをたよりにあたしは糸車を回してる
あさっての猫がすりよって
にゃあにゃあおわりにしませんか
そろそろうちに帰りましょう
ゆっくりゆっくり糸車
不恰好に転がるイトの球に猫が
眉ひそめて、いらついて、爪たてて
そうですね、でも糸車をとめてしまったら
指先にさびしく糸端が残るようで、
降りる階段のない塔のてっぺんで
あたしは月あかりを
たよりに
いつか糸が地上にとどくまでのびたら
あたしはするすると伝って降りて
もっとふかい森のなかへ
一目散に駆けていこう
糸車をしっかりかかえて
きょうの猫だけ連れて
ゆっくりゆっくり糸車
少しきしんで糸車
「春の植え込みはふしぎだらけ」
さつき
これはつつじ
これもこれもさつき
ピンクのつつじ
まっかなつつじ
これはつつじ? それともさつき?
絞り咲きのあなたは?
角葉のあなたは?
声が出せるなら教えてほしいのに
歩道に沿って花の川
まっしろなさつき
つつじ
さつきつつじ?
わかんないよ
おとな色にかわりかけたベニカナメが
ゲラゲラわらってる
まだつぼみもないくせにアジサイまで
生意気にゲラゲラ
覚えてろよ
来年には、きっと全部当ててやる
199 :
名前はいらない:04/05/14 19:58 ID:AGPISDBG
「エアコン」
泣き声に気づいたとたん
母親は矢のように駆けてきた
あやされながらもなおむずかる
幸福な乳児
わたしは夜を歩き続けて
きょうもひとりでいる
わたしは憎んでいたのではなかったか
ひとりでは部屋さえ借りられない
保護者の同意がなければ誰にも認められない
わたしを
どうして出なくちゃならないの
母はかなしい目で言いました
あなたの部屋は、ここにあるのに
なにを考えているの
なにか学校であったの
どうして変わってしまったの
まずは、どこの御家庭にもいるヨコスジヤドカリを適宜用意し、10分弱、殻ごと塩茹でしましょう。
201 :
名前はいらない:04/05/14 20:00 ID:AGPISDBG
いつのまにか泣きやんで
母親の耳をひっぱってわらう
幸福な乳児
わたしは昼を歩き続けて
きょうもひとりでいる
わたしは苦しんでいたのではなかったか
すべてを家族に晒さなければならない
好きなように解釈されながら過ごすしかない
わたしに
だめになっちゃうの
わたしは繰り返すしかありませんでした
ここで守られていたらいつになっても
あなたたちの子供だから
出なさい、って誰かが
わたしのなかで
遠い日にあやされた思い出を
記憶の外に抱きながら
保証人を他人に頼む
車のローンを組む
雑踏に紛れて生きている
そうっとベビーカーにおろされても
乳児は気づかずすやすや眠る
きっと気分は母親に抱かれたまま
わたしはこうしてひとりになったことを
後悔してないぞ
ただ思い切り貧乏ではあるが
しかも心も
決して錦とは言えないが
エアコンが
ほしい
203 :
sage:04/05/14 20:24 ID:p06MN8Q9
>200
?
間違えてあげてしまったのは
申し訳なかったと思っているけど
書いてある意味がどうしてもわからない
このスレッドのなにかが気に障って
やめろと言っているのか
書いている途中にこういう形で挿入されるということは
そういうことだろうか
いくつものスレに同じレスを見つけたから
まあどうでもいいやね
あげないようにもっと気をつけよう
あーこりゃこりゃ
「鈴虫」
疲れた子供が寝つけずに
寝返りを何度も打つように
むずかるのした
邪魔しないように
息を殺しておりました
痛んだり喘いだりしてむずかりながら
ちゃんとひとりでととのえて
静かに終わっていきました
もういらない色で
体中を花畑にかざって
去っていきました
おつかれさま
もうだいじょうぶだから
たいへんだったね
でもがんばったね
鈴虫が
きこえないほどの大音量で
包んでおりました
「夜更け」
わたしもとおいどこかで
ねむれずにいます
本はおなじページを
散歩するばかりだし
ヴィオラとチェロは絡まったまま
ほどけません
だから、それまでを
ふたりですごしていましょう
眠りは小さな死です
あなたが川辺にいるのなら
澄んだ流れを追いましょう
あなたが山里にいるのなら
山鳥の声を探しましょう
わたしの
こころで
すててしまいたいできごとも
静けさに乗じてよみがえり
遠い不安はせっかちに
次々仲間を呼ぶけれど
それでも、それまでを
ゆっくり生きていましょう
眠りは小さな死です
あしたになる前の
小さな死です
「かのちゃん 3か4」
電話はつながったけれど
きこえてくるのは小さなはないきだけ
しかも異様に速い
かのちゃんだ
かのちゃんが出た
もしもし、かのちゃん?かのちゃんだよね?
蚊の子供が泣きだす一歩手前の声が
は い
あたしは笑いたいのをこらえて
もしもし、おかあさんはいますか
は い
今トイレにはいっています
小さな手が握りしめた受話器の緊張が
びりびり伝わってくるようだった
あ いまでました
(いや実況してほしいのではなくて)
あたしはもっともっと笑いたいのをこらえて
おかあさんにかわってくれますか
少しほっとした声になったかのちゃんが
はい、
かのちゃんかのちゃん、誰だか聞かなくていいの?
(ああっ)
(息をのむ音がきこえたぞ ゲラゲラ)
ど ち ら さ ま で す か ?
名前をいったら
なーんだそうかああなーんだああ
びっくりしちゃったよーなあんだあー
あのねおかあさんがねトイレだから
出なさいっていったからかのちゃんはこわいから
いやだっていったらさおかあさんが
おかあさんにかわってください
かわいいかのちゃん
いつもは早口の、かわいいかのちゃん
「森」
歯噛みして若き杉よ
樵はおまえの下枝を刈っている
全力の腕で
終日釜をふるっている
打ちひしがれて青き杉よ
樵はおまえに風を作っている
泥まみれの足袋で
枯蔦を取り去っている
絶望に満ちて強き杉よ
おまえは若く清い
樵も老いて愈々気高い
騒ぐ葉風を見通せ
若き杉よ
人間
釜をふるうことはできません
鎌ですそうですオバカです
がっかり
「神隠し」
あんまりかわいいので
神様がつれていった
あかいよだれかけの地蔵が
ひとつ峠にまつられて
村は忘れていったけど
幼かったいもうとの夢のなかに
いまでもあそびにくる
かきのはいろの
かきのはな
あじさいいろの
かたいつぼみ
あおばいろの
けむし
みえないけれど
あした
訂正
>>206 3行目
むずかるのでした
誤字の帝王
見直しましょう見直しましょう
はいはい
「5月」
5月の花屋さんはきれいです
いつもは急いで過ぎるだけのあなたも
少しゆっくり歩いてみませんか
歩道にあふれる植木鉢
大きなバケツにとりどりの花
たまには、見すごしてしまわないで
バラとチューリップしかわからなくても
生きるのにはたいして支障もありませんけどね
まあ、そう冷たいことを言わずに
ギボウシ
ソケイ
キンレンカ
やさしい斑入りのエキザカム
そうですねえ、春はけっこう毎日いろいろ
忙しいですね
リューカデンドロ
トルコキキョウ
ピーチシフォンのカラー
ミゼットブルーのクレマチス
気づいたらいつか葉桜が
街を覆っていましたね
スーパーキャンドル
リモリウム
セントポーリア、カヤリソウ
カヤリソウを窓辺に置けば蚊が来ないって
ほんとかしらね
重そうな首の黄色いガーベラ
ケースに隔離されて大輪のバラ
ずっとここにひとりいる5万円の胡蝶蘭は
なんだか少しさびしそうですね
熱い目のカンパニュラがわらいかけ
鉢からあふれてサフィニアたちが見上げ
ブルーファンタジアもみんなでうふふ、ふわふわ
今あなたに何かささやいた
きっと目があったのが
うれしくて、つい、
「はるのたんぼ」
この鏡の水平がもうすぐ
初々しく潤う芝生に変わる
強く育ち太陽を仰ぎ
やがて黄金を重ね大海になる
くりかえし
くりかえし守られる約束
春には夏を
夏には秋を教え
一年、また一年を生きるわたしに
秋には冬を
そして冬には春を待つ心を教え
わたしは幸福にその畦で
生かされている
「朝露」
勝負はわずか二手で決まる
慎重に計算してから
さりげなく、ぷつりと一手
なんともない
大勢に影響はない、と思わせておいて
とどめの一手を、ぷつり
朝露に輝く家はへにゃへにゃと
たちまち折りたたまれて落ちていく
あーっなんということをするんだ
俺が何をしたせっかく一晩かかって
覚えてろよこんなことが許されると
思ってるのか馬鹿野郎
あわてふためきながら
涙目の棟梁が全身で非難する
自分が逆立ちしたってまねできないからって
ひがんでるんじゃねえぞ
にやにやわらってわたし
そうじゃないよ、
その技術には常々脱帽してる
実際羨ましくもある
ただね
そこに大邸宅を建立されちゃうと
どうにもドアから出られないんだ
できれば次からは予定地を申請して
許可をとってくれないか
業師よ
「季節は」
むかしの春
なんにもおぼえておりません
でも春ですから
おかはのんびりめをさまし、たくさんみどりがうまれて
おかあさんはにこにこうれしなみだふいて
あたたかくかすむそらにとりたちもはねをかざして
やわらかくほほえむ季節だったのでしょう
とおい夏
わたしはうまれておりません
でも夏ですから
むしとりあみをもったこどもたちがもりをかけまわり
うみべにうつくしくこいいろのなみがよせて
すいかはたにがわにひえるのをやきもきまたれて
きらきらとおもいでの季節だったのでしょう
しらない秋
もちろんそこにはおりません
でも秋ですから
なつかしいきんいろのかぜがさとをわたりなでて
りすたちはどんぐりをせっせとあつめだし
まっかにうれたかきのきにいそいそはしごがかけられて
わたりどりのそらたかい季節だったのでしょう
ことしの冬ごろ
まだまだ春ですわかりません
でも冬ですから
「ストッキング」
ストッキングが嫌いだ
ぞわぞわする手触りが嫌いだ
両脚はお互い居心地の悪そうな顔色で
不本意に擦らないですむように
一日ガニマタで歩きたいなどと言う
外側から触れる手も
こんなに不快な感触はほかにないと
あからさまにいやな顔をする
つまり脚はストッキングに包まれるのも
その上から触られるのも嫌いで
わたしも脚とつながっているから
それに触る手にもつながっているから
当然嫌いなのだ
ああ夏の盛り
ストッキングの葬式
思うだけでわたしが死にそうだ
皮膚呼吸を断たれて汗ばみ張り付く地獄
脱いだあとの不気味な形などというものは
とても恐ろしくて言葉ではあらわせない
さらには急ぐ朝に爪が引っかかってしまい
穿く前に破れたときの絶望感ときたら
とにかく嫌いだ
ストッキングの両脚を組んでさりさり擦ってみるがいい
倒れそうになるほど気分が悪くなれる
ああ冬の葬式
防寒になりもしない薄皮
喪服だからソックスも穿けない
寒風すさぶ境内で出棺を待つ氷のつまさき
ストッキングが嫌いだ
一生嫌いだ
「さよなら」
いつもさよならは
あわただしくしたい
電車の時間とか仕事の約束とか
急に思い出したように
ゆっくりわかれてあるきだすと
あたしがふりかえったとき
あなたもふりかえってる
それがかなしいのさ
ふりかえるのは
もちろんいいのよ
もういっかいわらっててをふりあうのも
もちろんいいのよ
ただね、いつか
ゆっくり左右にわかれて
どちらもふりかえらなくなるひがくるかもしれない
それがかなしいのさ
あしたはだれにもみえないものだから
そうなってもちっともおかしくないふたりが
かなしいのさ
だからさよならは
あわただしくしたい
できれば曲がり角なんかの
ふたりの背中がすぐ消えるところで
>>225>>226 私もストッキングは嫌い
それでも
仕事ではかなければならない
暑い日も 足元から冷える日も
職業柄白いストッキングで
見るからに気持ち悪い
力仕事をすればすぐに伝線
支給されるのは年に4足
給料にストッキング代は含まれません
でも服を脱いだときにストッキングのままだと
彼氏は半月みたいな眼をして
破いてもいい?
って、うれしそうに言うのだ
229 :
三菱:04/05/21 02:46 ID:gQHCVg6c
私信 その前に
>>780さん
あなたは「ごめんなさい」と言いました
それがわたしには辛いです
いやな思いをさせてしまって、あやまりたいのはわたしなのに
今あそこに書くのはかえってよくない結果になる恐れがあるので
あなたには届かないけど、ここに置いておきます
以前この詩板でこんなレスを読んだことがあります
「最近すべてのレスが自分へのメッセージのような気がする」
もちろん、そんなことはあり得ないのに
もしかすると、今の彼女はそういう状態なのかもしれません
ひとつひとつ丁寧につけたあなたのレスに
辛い返事が来ないことを
わたしはわりとかなり本気で願っています
230 :
三菱:04/05/21 03:22 ID:Mh8WkHng
私信
スレッドはいきものだからいつも
思いがけない方向に流れを変えていくものだと
わたしは思っています
ただ、今回は以前わたしが「深呼吸」と書いたときとは
少しちがってきていますが
わたしはあなたのスレッドを「そのままの姿」で見ています
あなたが悲しいと言っても、励ますようなことはとても言えないし
気が晴れるようなことも、もちろん言えません
もう使わなくなった名前だけど、あなたと話すときには
わたしは「三菱」ですから
名無しであなたのスレッドに入ることはありません
第一あなたを「君」と呼んだことはないでしょう?w
231 :
三菱:04/05/21 03:23 ID:Mh8WkHng
荒れていればそのまんま
笑っていればそのまんま
癒されなくて悲しくてもそのまんま
訪れたことのないまちに流れる川を思うように
そのまんまです
>>780さんのように、静かにずっと「見続けている」ひとを
わたしは尊敬しています
わたしは大抵自分のことで精一杯で、バタバタ生きていて、
どうしても「自分がどう感じているか」ばかりが真ん中に
きてしまいがちですから
232 :
三菱:04/05/21 03:30 ID:Mh8WkHng
あなたがそこにいる間は、そのまんま
突然消えていったときには、そのまんま送ります
でもそのあとも、わたしは見たものを心にずっと
とどめていくのだから、何も変わったりはしません
233 :
三菱:04/05/21 03:36 ID:Mh8WkHng
…とここまで書いてきたところで
こりゃあ何を言いたいのかたぶんさっぱりわからないだろうな、と
思えてきちゃったので
突然ですが諦めて寝ます
あとはもうあなたの解釈力に縋るしか
おやすみなさい(って朝だけどね
私信終了
無礼なことをしてすみません。
考えたら貴方しか思いつかなかったのでつい口がすべってしまって、
貴方の作風すら覚えられていないというのは恥ずかしいことです。
読ませて頂きましたが、時間がないのであとでゆっくり
噛み砕いてみようかと思います。
貴方の存在には大変感謝しているので、
あまりぎくしゃくしたくないのですが、
今回ばっかりは少し真面目に謝らせて頂きます。
ごめんなさい。
それから、僕も相変わらずここを注意して見ていて、
貴方を応援したいと思っています。
「ごく些細なことなんですけどね」
近づくのを感知した自動改札機が
たちまちばたんと閉まる
ほんの少し 少しがかなしい
わたしの微かな何かが拒まれたようで
いつまでも
ヘタレだ
ホラー映画にみんなで盛り上がりまくる夜
おなか壊してるわたしだけトイレにかよう
ほんの少し 少しがかなしい
楽しさからすうっと遠ざけられるようで
いつまでも
ヘタレだ
新宿駅でいっせいに人々が降りたら
隣の女の人が端の席に移っていった
ほんの少し 少しがかなしい
見知らぬひとにふと疎まれたようで
いつまでも
ヘタレだ
「恋」
罠しかけて追い回してとっ捕まえて
びりびり引き裂いて生のまんま
口のまわりも両腕も血まみれにして貪り食ってやる
葉の陰の蜘蛛や芋虫もまるごと飲み込んでやる
そうして生きて帰る
帰ってこいとあなたが言うなら
あたしはずっと弱虫で
なんか肩とか腿とか夏でも出すのがいやだったけど
今もし無人島に運悪く
取り残されたら
島中の木ぎれかきあつめて大焚き火つくる
手が裂けても構わずに海岸まで運んでもやして
遠くを通る船が気づいてくれるまで絶やさずに
くべるものがなくなったら服全部脱いで投げ込んで
全裸で大きく手をふりまわして合図し続けてやる
そうして生きて待ってる
待っていろとあなたが言うなら
あたしはずっと弱虫で
人の喧嘩をみると怖くて目を逸らしたりしてたけど
今もしあなたが誰かに
小突かれたら
映画でみた通りにまずビール瓶をテーブルで割る
ふりかざして迷わずにかかっていく
股間蹴り上げて髪を掴んで顔面めがけて思い切り
膝ぶち当ててやる
立てなくなるまで椅子で殴りつけてやる
そうしてあなたを守る
守ってくれとあなたが言うなら
だけど失敗したら
ゆるしてね
葉にキスしたら
けむし
雨に歌えば
かえる
レジで喚いたら
おとこのこ
しっぽふって
いぬ
くたくたねむくて
カーテン
くるくるむかれて
りんご
あさって向いてわらって、
わたし
「おおでまり」
春の棺がちょうど立ちどまったとき
満開のおおでまりの木が
やさしくかげをおとしてくれました
まんまるにしろい何十もの花はひとつひとつが
ふっくりとわらうお地蔵さまのおかおのようでした
やわらいで、
ひとびとは少し深い息をして、
また春の棺はゆっくりと
あざやかなみどりの日差しををゆくのでした
お地蔵さまたちはたしかに横顔になって
見送ってくれていたようだったのです
信じられない
ことですが
>>236の頭がずっぽり抜けている
で 書き直し ↓
「恋」
あたしはずっと弱虫で
コキブリ1匹と格闘するのにも涙目になってたけど
今もし夕暮れのジャングルでひとり
迷子になったら
ネズミでもイタチでも油断してる猿でも
罠しかけて追い回してとっ捕まえて
びりびり引き裂いて生のまま
口のまわりも両腕も血まみれにして貪り食ってやる
葉の陰の蜘蛛や芋虫もまるごと飲み込んでやる
そうして生きて帰る
帰ってこいとあなたが言うなら
あたしはずっと弱虫で
なんか肩とか腿とか夏でも出すのがいやだったけど
今もし無人島に運悪く
取り残されたら
島中の木ぎれかきあつめて大焚き火つくる
手が裂けても構わずに海岸まで運んでもやして
遠くを通る船が気づいてくれるまで絶やさずに
くべるものがなくなったら服全部脱いで投げ込んで
全裸で大きく手をふりまわして合図し続けてやる
そうして生きて待ってる
待っていろとあなたが言うなら
あたしはずっと弱虫で
人の喧嘩をみると怖くて目を逸らしたりしてたけど
今もしあなたがからまれて
小突かれたら
映画でみた通りにまずビール瓶をテーブルで割る
ふりかざして迷わずにかかっていく
股間蹴り上げて髪を掴んで顔面めがけて思い切り
膝ぶち当ててやる
立てなくなるまで椅子で殴りつけてやる
そうしてあなたを守る
守ってくれとあなたが言うなら
だけど失敗したら
ゆるしてね
生涯治らない
馬鹿であるのだった
けれども馬鹿だから
楽しく生きていけるのだった
チューリップ畑で両手広げて
うふふ
きいろ
きいろ
しろ
きいろきいろあか
しろ、ピンク、
オレンジ、あか、
ね
咲いてるだけでこんなに楽しそう
だから
いいじゃないの
幸せに慰められるのが
ほんとはほんとの不幸せ
チューリップが幸せそうなら
それで救われるじゃないの
ね
あなたを少し
離れて
「時間」
肩にぱらぱらと縄暖簾の音をたてて
赤い頬の集団が店を出てくる
次にいく場所を真剣に検討する学生たち
街はとうに11時をまわっているけれど
彼らの時間はまだ続くのだろう
夜明け近くになって
朝刊が配られ始めるころまでずっと
わたしは覚えている
どうでもいいようなおしゃべり
でも、大切な時間
電柱に登ったり、通りかかった警官に絡んだり
繋がれた犬をからかって吼えられて慌てて逃げたり
転んでそのまま大の字で夜空見上げたり
鎌倉の海までなぜか車飛ばして
浜で全員びしょぬれになっちゃって
車のシートがざらざらの砂まみれになって
持ち主が本気で怒った
「親になんて言えばいいんだよ!」
住民の迷惑もかえりみずみんなで横並びして肩組んで
大声で替え歌うたった
つまらないことなのに笑いが収まらなくて
お互いのくちおさえあって、それでも
いつまでも笑った
わたしは覚えている
寝るところなんてどこでもよくて
食べるものなんてなんでもよくて
誰が誰の靴穿いてるのかもごっちゃになって
失恋してよれよれになった女の子の
髪をみんなで梳かしてパン焼いて食べさせて
銭湯に探検にいったけど結局根性なしだから
誰もはいれなくて逃げ出して
たわいもない、くだらない
でも大切な時間
もう帰れない
あのころ
よそに書いたのを回収
55 :名前はいらない :04/05/06 14:29 ID:++vV2Csr
「ある朝」
ある朝僕のちんこが
おまえは俺のでっかいオマケなんだとうちあけてくれた
いわれてみればなるほど納得
僕はちんこが僕についてると思ってたよ
実は僕がちんこについてたんだね
全然協力的じゃない香具師だと悩んでたけど
すうっと気持ちが楽になった
今まで偉そうにしてて悪いことしたな
連れて歩いてやってるような態度でいたな
僕のほうが大きかったから、なんとなく勘違いしてたよ
ちんこの話をよく聞いて
すなおに生きればいいんだ
僕はちんこの、オマケなんだから
ある朝僕のちんこが
おまえは俺のでっかいオマケなんだとうちあけてくれた
きょうから僕は、
ちんこに連れて行ってもらうんだな
どこへでも、ちんこが指すほうへ
ちんこが行きたいほうへ
297 :名前はいらない :04/05/07 00:05 ID:DWLkrSMc
目の色親の信条地域の慣習超えて飛ぶよ
薄口醤油も
黄色い水引の香典袋も俵型のおにぎりの形もなんのその飛ぶよ
油揚は三角?
赤飯は甘い味?
奈良漬だろうが味噌漬だろうが馴染んでやるさ
いつかあたしは
幾人もの悪戯小僧を育て上げて
町にどっしり根を下ろして
だれよりも強いかあさんになる
澄汁も上手にできるようになってやる
御義母さんの訛もそっくりにマスターしちゃる
ありふれた嫁姑の喧嘩も、たっぷりするけどね
連れてって
そこは真空だから
一気に飛び越せる
あんたとあたしの、
距離は
「幸せは確かに暖かくあたしたちの胸にも流れこんで」
もう、冗談じゃねえよ
洗車もワックスかけも今じゃ自分でやってるんだよ
こないだなんてネクタイが買いたいって言ったらさ
そんな細長い布きれに高いお金かけるなんて馬鹿みたいだって
ワイシャツの真ん中に何か下がってればそれで充分じゃないかって
本気で怒るんだよ
これが結婚前に2万のネクタイくれた女の言うことかよ
煙草もなんだか前より指に近くなるまで吸ってるんだ
節約、節約ってついね、頭にしみこんでて
うちに帰ってちょっと触ろうとするとさ
最低2回は石鹸で手洗ってからにしろってうるさいし
風呂にいれる係だけは死守してるんだけど
その間じゅう仁王立ちで見張ってるんだ
やれ関節は強くつかむなとか首の皺をちゃんとひろげろとか
爛れてるところは絶対に擦るなとか
もう、もうわかってるっちゅうのに毎晩毎晩やってんだから
3カ月半まではぷるぷるの桃みたいな肌だったのに
突然ある日あれ?と思ったらみるみる全身に真っ赤なのが広がって
アトピーは今結構珍しくないらしいけど
そっからはきょうまで、地獄よ
汗をかくとどんどん爛れるし
毎晩痒がってひどくせつなそうに泣くし
でも掻くと余計ひどくなるからだめだって
皮膚科の医者がこっちの気も知らないで
ベビー用ミトンはめさせて、爪で掻かないようにして
我慢させろって言ったってこれから夏だってのに
痒いところが掻けない辛さが解ってるのかいなあの医者は
お前ら知ってる? 赤ん坊の夜泣きって、ものすごいんだぜ
近所に申し訳なくて体が竦むほどの大声なんだ
皆さんすみませんすみません、って
心んなかでひたすらあやまってるんだけども
ガラガラガラ、ピシャン!
よその窓があちこちで閉まる音がするんだ
これはかなりこたえますよ
だって、俺はもともと人に迷惑をかけるのが
一番嫌いな人間なんだからね
ポリシーでもあったんだからね、誰にも迷惑かけないで生きるってのは
もうメタメタよポリシーも恥も糞もないよ
近所の人たちに会うと自然に口から
いつもうるさくて迷惑かけてすみませんとか自動的に
口走ってる俺ってさ
俺って何だったのよ
幸せな幸せな父親
どんなに愚痴をこぼしてみせたって
あたしたちはだまされやしない
幸せがあふれて弾けて
小さな喫茶店中にひろがる
いいから、もう写真みせてくださいよ、と
笑いながら言ったあたしのともだちに
だーかーらー、今持ってるのはきのう撮ったヤツだから
口のまわりもちょっと爛れてんのよ
先週持ってたほうがまだよかったんだけどな
適当に撮ったからピントも今ひとつで
実物はもうちょいかわいいのよ
これだとわかんないと思うんだよなあ
はいはい
ちゃんとみんなで、
うわああ、かわいい、似てますね、っていってあげるから
うらやましいなあ、あたしたちもほしいなあって
いってあげるから心配しないで
照れくさそうに
世界中でいちばん幸福な目をして
胸のポケットから定期入を取り出しながら、男のひとが、つい
「あんまり見るなよ、減るから」
「紫陽花」
なかなか、たいへんなことよ
成長が止んだその瞬間から
始まってるんだから
おそらく暮らしは平坦な毎日で
波乱万丈ワクワク遊園地じゃないと思うし
腰痛肩こりなんていう簡単なものじゃなくて
いろんなことが見事に大挙してやってくる
もしあなたが女なら
検診してても婦人科系の癌にかかるひとがちらほら
出るわよね
きっとすこうしずつ小皺なんかも
気にしないふりしててもめだってくる
もしあなたが男なら
不幸にして遺伝的に髪が薄くなることだって
あるわよね
体力があるつもりでちょっと走っただけで
筋肉が痙攣してのたうちまわる自分に愕然
水虫や痔は長く病めば慢性化してどうにもならないまま
一生背負っていくことになるみたい
真剣にメンテしていなければ着実に
歯槽膿漏にだって襲われちゃう
他所で脱ぐのを躊躇う靴
ウォシュレットなしにはできない用足し
近づいただけでわかるひどい口臭
水虫は入院なんかしたとき困るらしいわよ
痔は年とともにじりじり悪化し続けるらしいわよ
歯槽膿漏は結構めだつし全部やがて歯を失うらしいわよ
だんだん自分で飼いならさなきゃならないいろいろなことで
眉間の皺が深くなっていくわね
腰痛や痔がひどくて座るのがつらくて
すいてる電車でも立ってたほうがまし、というひとも
けっこういるし
もしあなたが女なら女性ホルモンが減少するにつれて
男のひとと同じように動脈硬化が進んでいく
誰も誰も逃げられない
どんなひとも避けられない
優しい約束、
老化
もちろん事故にあったり病気になったり強盗に襲われたりして
死ぬ可能性も万人に等しくあるけど
それを免れたって
髪を染めてもかつらかぶってみても
若く思われたくて体力増強に励んでも
サプリメント何十種類摂ったって
みのもんた教に陥っていろんな食べ物を
かわるがわる試したりしたって
そう、誰も誰も逃げられない
どんなひとにも窓辺から見えてる
不思議なお客さん
それが、老化
とりで生きてるかもしれないわね
誰かと寄り添ってるかもしれないわね
どちらにしてもみんなひとりひとりで
決してひとつにはなれないけど
能天気な若者が腹立たしくなるわね
日本の政治家はどいつもこいつも腰抜けで
昔はとてもいい時代だったような気がして
愚痴を言い始めたら
いつまでもとまらない
男のひとはゆっくり排尿障害がおきてくるわね
肥大だと思って我慢してたら前立腺癌だったってことも
よくある話だし
女のひとは閉経後みるみる骨密度が落ち込んで
指先や背中が痛み出したりするかも知れない
ひとりで生きてるかもしれないわね
誰かと寄り添ってるかもしれないわね
どちらにしてもみんなひとりひとりで
決してひとつにはなれないけど
能天気な若者が腹立たしくなるわね
日本の政治家はどいつもこいつも腰抜けで
昔はとてもいい時代だったような気がして
愚痴を言い始めたら
いつまでもとまらない
男のひとはゆっくり排尿障害がおきてくるわね
肥大だと思って我慢してたら前立腺癌だったってことも
よくある話だし
女のひとは閉経後みるみる骨密度が落ち込んで
指先や背中が痛み出したりするかも知れない
簡単な自動券売機の操作に戸惑うようになって
老眼鏡なしじゃ指の棘もレストランのメニューも
どうにも見えなくてお手上げ
あ、こんにちはお久しぶり、えーと、
どちらさまでしたかねえ、なんて
そろそろ記憶も危なくなってくる
たくさん傷つけたり傷つけられたりしたわよね
一生思い出したくない思い出もあるわね
会いたくても決してかなわない面影も
いつかいっぱい胸に抱いてるわよね
誰も誰もなおらない
受け入れて、のみこんで慣れては
次々増えていくあきらめ
それが、老化
括約筋は緩むばかりで
失禁がはじまるかも知れないわね
失敗が怖くて遠くまで出かけられないし
トイレのない観光バスにも躊躇
涙腺も緩むばかりで
昔を思い出しただけで泣くかもしれないわね
赤穂浪士なんかをテレビで見て
図らずも人前で涙、なんてこともね
たくさんのお葬式に出て
たくさんのお墓参りをして
たくさんの涙ながして
いろんなものを乗り越えてもいつか
体をひきずる朝が来る
これからどうなるんだろう、なんて
選べもしない死に方に思いを馳せて
呆けるよりも死を選びたいとか
呆ければもうどうでもいいやとか
痛くないように苦しくないように
何気なく死にたいな、なんてね
誰も誰も逃げられない
静かに受け取って見つめて
そっと纏う不思議な衣装
それが、老化
だけどね
病院に続く公園を歩きながら
ああ、これが最後に見る紫陽花です
今迄で一番きれいだなあ、ここを通ってほんとによかった、
なんてさ
入院するおじいさんが深呼吸して
なんとも幸せそうに言ったのよ
訂正
>>259 1行目 頭に「と」がつく
人間は「とり」で生きられるわけがない
ニワトリではないのだ
チリトリでも
シンメトリでも
…相撲取りという可能性はあるかも
バカは続くよどこまでも
「その存在だけで充分に傷ついている」
あたしはあたらしい女の子が
幼い気持ちをうたう詩が好き
恋を見つめられずにいられないくせに
変になりそうな自分に戸惑ってる
そんな、あたらしいひとの瞬間
陳腐だとか借り物のことばばかりだとか
脳内だとか経験不足だとか限りなく気儘な
大人の言葉にぺちゃんこになって
しくしく泣いてるのを見ると
せつなくてたまらなくなる
叩き潰さなくてもいいじゃないの
これからいくつもの恋に出会って立ちすくんで
走って舞い上がって傷ついていくきれいな心なんだから
はじめて立ち上がろうとしてる乳児の頭を
意地悪な他人がおさえつけるようなものでしょ
あたしはあたらしい男の子が
苦しい気持ちをうたう詩が好き
手探りでしかいられないくせに
自信を持ちたい自分と戦ってる
そんな、あたらしいひとの瞬間
青くさいとか傲慢だとか人生を語るなとか
甘いとか10年たったら出直せとか偉そうな
大人の言葉にきりきり舞いして
ぶるぶる拳を握ってるのを見ると
せつなくてたまらなくなる
嘲笑わなくてもいいじゃないの
これからもっと辛いことがエンドレスで押し寄せるなか
這って傷ついて越えていくきれいな瞳なんだから
じっくり見ようとしてしゃがんだ不思議な昆虫を
横から靴で側溝に蹴り落とすようなものでしょ
あたらしいひとをけっして
軽んじてはいけない
どんな瞬間にも、いつもそのときそのときまでの
成熟の頂点に必ずいて
美しく伸びた刃先を見せてくれる美しいひと
その鋭い煌きを、鮮やかな色を
傷つけてはいけない
「アナスタシア あなたへ」
3年前に初めてあった日には
頼りなく折れそうなほど
白い首の女の子だったのに
いつのまにかすんなり手足が伸びて
静かにおとなを見るひとみになって
さりげなくおかあさんのことをもう
「あのひと」と呼ぶ
やっと自分専用の携帯を手に入れて
嬉しくて仕方がない春をむかえた
まわりの小物や新しい学校の景色や
仲良しのともだちの顔や
初めて作った手提げ袋なんかを
ひたすら撮りまくっては楽しんで
色とりどりのメールといっしょに
送ってくるあなたに
おおきくなったね
アナスタシア
パールピアスの
おとなになったね
アナスタシア
迷彩色の渋いベスト
いつか初めてあなたにストラップをあげようとしたら
おかあさんが、もらってもいいっていうかな
なんて
べそかいてる赤頭巾ちゃんみたいに囁いた
アナスタシア
いい女になってくれ
あたしが惚れ惚れするような
いい女になってくれ
健やかに、優しく、そのまんま
親との不毛な争いなんかは
賢く回避していくんだぞ
「境内」
新茶は香って時間をとめる
あおく含んで茶筅が撓る
とろりと波立つあたしのこころ
きゅうっとしずんでひっそりこころ
群生していた鷺草がすっかりはらわれて
住宅用売地ののぼりがはためいている
懐紙にかわかしてなみだ
袂に古いどんぐり
ぎゅっとつかんでつむったとたん
ほろりと落としてひびわれて
バスはビールの広告を腹に見せながら
過疎化した商店街を通り抜けていく
先週買った鼈甲の簪
見えなかった半衿のうら
根付の小鈴がちらちら
ねえ、今年もこれからお寺でお茶会があるんだ
境内は戦前の気配を色濃く残したままで
300年を数える木々が鬱蒼と繁っている
ここに、このどんぐりを蒔いたら
あなたがはえてくればいいのに
もういっかいだけ
はえてくればいいのに
>>259そのものを
全部削除すればいいのだった
脱力
「スーパーマーケット」
ひっくり返ったてんとう虫のように
両手足をばたつかせて
男の子が拗ねている
うちにあるでしょう
どうせすぐ飽きちゃうんだから
いやだ
いやだ
大粒の涙を滴らせながら
悲痛な声をあげる男の子
わたしもあんなふうに
泣けたら
エスカレーターに乗る母親に
抱き上げられて
ガムを噛んでいる男の子
はやく帰らないとテレビが
はじまっちゃうよ
いそいで
いそいで
さっきのかなしみなど
微塵も残していない男の子
わたしもあんなふうに
生きられたら
「黒猫」
知り合いの猫がフェンスを潜って
道にひらりと出てきた
迷うようすもなく
すたすた歩く後姿をそっと
つけていったら
わたしの部屋のドアでぴったり
立ち止まって
にゃおう、と鳴いた
呼び鈴なんて押せない
ノックもできない
だって猫だもんね
だけどうちに来てくれたのね
猫
笑いながら追いついたら
振りむいた猫が
10倍の声で
にゃああああああああああおう!
「海」
あたしは浜に泣いていて
波はひたひた打ち寄せる
なかなかうまくいかないね
そんなにうまくはいかないね
なかなかうまくいかないよ
そんなにうまくはいかないよ
あたしは波に甘えてて
波はあたしを嘲笑ってる
あたしは浜に泣いていて
波はひたひた打ち寄せる
帰らないかも知れないね
願っちゃだめかも知れないね
帰らないかも知れないよ
願っちゃだめかも知れないよ
あたしは波にあやされて
波はあたしを数えてる
嘲笑ってる→(読み)わらってる
わたしは、と口に出したら
わたしなどどこにもなかった
いつもいつも主語は自分だな
自分のことしか言えないのか
悔しくて泣いた
あのころ
絶対に、と力を入れたら
そんなものどこにもなかった
誰がそれを信じるんだ
あると思ってればあるのか
苦しくて泣いた
あのころ
あなたが、と途切れたら
涙がぼろぼろあふれた
あなたは静かなまなざしで
いつまでも待っててくれた
言ってしまったら
嘘
「ゆめ」
ちいさなふろしきづつみ
ひとつ
あげましょう
はじめのむすびめ
といて
にばんめのむすびめを
といたら
ほら
わかりますか
こんや
あなたがみられるように
今までみたうちの
たのしいゆめばかり
ぎっしり
つめておきました
「苗木」
小さな苗木を庭に移し変えながら
母が言いました
あと50年ぐらいしたら
それは大きな栗の樹になるのよ
ええっおかあさんあなたはいったい
いくつまで生きるつもりですか
それとも
まさかこのわたしに世話をしろとでも
忙しくて必ず枯らしてしまうから
花瓶ひとつ部屋に置けないわたしに
それは恐喝と呼ばれるものではありませんか
いいのよ、
そんなこと言ってたな、って思い出してくれれば
あとはいいの
胸にとめておきましょう
でもたぶん無理だから期待しないでね
子供なんていつもきっと
そんなもんでしょう
恐喝 ではなく
もしかすると脅迫かも知れない
…まあいいや
どうせバカだから
「夏」
化学合成でできたから
微生物も助けてくれない
見上げた魚たちももちろん
しらけて背をむける
波も口に出さないけど
かかわっていたくないそぶり
陽のまなざしはぎらぎら
はっきりとあたし憎まれてる
しょうがないじゃないの
だって不燃ごみなんだもの
でもときどき疲れた渡り鳥が
あたしを見つけてまっしぐらに
降りてくるのよ
ちゃぷちゃぷ
ゆらゆら
とろとろ
いつまで続くのかしらね
こんな乾いた海の旅
どんなふうにすればあたし
うまく消えていけるのかしらね
でもときどきほんとにほんとに渡り鳥が
休むんだから
ああ、助かるよ!って
うれしそうなんだから
「ピラカンサス」
ピラカンサス
おかあさんが
好き
真っ白に包んで
撓る枝を
守ってる
ピラカンサスもうすぐ
花は終わり
ピラカンサス
おかあさんが
嫌い
重く揺れて
辛いのを
知ってる
ピラカンサスもうすぐ
花は終わり
「思い出」
横並びに手をつないで
いっせいに寄せるはずのひとつが
大きくしぶいてわたしを呼んだのです
濡れるのを忘れてわたしは
めがけて走り出したのです
たった一度の波だと思いました
待っていた生涯ただ一度の
波だと思ったのです
少し塩辛く力強く
わらってむかえてくれたのです
曇ったきょうの浜にはしずかに
同じ波ばかりが打ち寄せています
何もなかったように
何もなかったように
何もなかったように
「ナチュラル」
もともと腋毛が生えていないふりを
やめられたら
どんなに気楽だろう
清々しいだろう
くだらないことでは悩まないふりを
やめられたら
どんなに自由だろう
清々しいだろう
大人の分別を持っているふりを
やめられたら
どんなに楽しいだろう
清々しいだろう
人間を脱ぎ捨てて
山へ逃げ込んでしまいたい
そしてタヌキかキツネか
樅の木になって
顔面がちぎれ裂けるほど
大笑いしたい
「お命日に小津さんは必ず飛行機で四国に帰ります」
ははきとく すぐかえれ
とくせきてもどりしわれにきぬのしらぬの
ははきとく すぐかえれ
こときれてすでにひえおりこえなくわれは
ははきとく すぐかえれ
はなれすむななつのはるにおはぎとどきて
ははきとく すぐかえれ
あじきなくおわるるひびにこころすさめり
ははきとく すぐかえれ
そらすみて むねのすがしき
ちゅうふくのはかにひとりいこいて
ははきとく すぐかえれ
はかあれてすすきしげれる
そうのまぶたかたくつむりて
土葬のここにいまもねむれり
ははときく やまのみどり
ははときく くものみちすじ
「アンバランス」
左が微かに大きくて
右に少し柔らかく
左が余計にちからを持って
右の二重が深いです
アンバランスなそれだから
なかみはもっと危なげでしょう
広さの違う左右の窓に
ことりや魔女がすわります
熱さの違うてのひらに
雛が死んだり孵ったり
右のそばにはほくろがあって
左のうらに古いきず
右に傾いでいるときは
左を庇っているのです
アンバランスなそれだから
なかみはもっと不確かでしょう
望みもしない夢のなか
月夜に涙を隠します
いとしいものを憎んだり
無くしたものを探したり
だからあなたに
会いましょう
「夕焼け」
教えてください
わたしの暮れる日を
いいえ、本当に知りたいわけじゃありません
それはとても恐ろしい
でも時々、どうしても知りたくて
そんな心だけがあふれるのです
もし、ちかいのなら
今のすべてを投げ出してでも
急がなくてはならないことがあるようです
ずっと遠いのなら
このままゆっくり歩いてゆけるようです
きょうのこの歯噛みはいつか
懐かしく過去になれますか
それとも全てむくわれぬまま
置き去りにされて消えますか
いいえ、本当は知らないほうがいいのです
それでとても気楽
でも時々、もっと迷わずに行けるようで
そんな心だけがふるえるのです
教えてください
わたしの眠る地を
いいえ、本当に知りたいわけじゃありません
それはとてもかなしい
でも時々、確かめておきたいようで
そんな心だけがもとめるのです
もし、暖かいなら
ここに総毛立って反抗しなくてもいいようです
でも冷たいだけの寝床なら
ゆっくり遠回り遠回りでいきたいのです
きょうのこの日は思い出に
そこまで抱いていってもいいですか
そよそよ白い風がふく
ひとりぼっちのそこですか
本当は知らなくてもいいことなのです
それでとても自然
でも時々、もっと安心できるようで
そんな心だけがつぶやくのです
「夢」
ひとりで目覚めてしまったから
いまごろむこうの世界で
驚いているでしょう
横にいた孫娘が見えなくなって
あわててコタツの中をのぞきこむ
なつかしいおばあさん
またかならず
よりそいにいきます
ひとりで目覚めてしまったから
いまごろむこうの世界で
驚いているでしょう
柿もぎ娘が帽子と梯子だけ残して
このあとどうしてくれるんだ、なんて怒って
ギシギシ揺れる里の古木
たぶんかならず
秋の夕暮れにいきます
ひとりで目覚めてしまったから
いまごろむこうの世界で
驚いているでしょう
仲直りする直前に消えうせて
さんざん喧嘩したまま別れるのか卑怯者、と
半泣きで立ちつくすともだち
きっとかならず
あやまりにいきます
ひとりで目覚めてしまったから
いまごろむこうの世界で
驚いているでしょう
ぐしゃぐしゃ涙の頬がふっと消えて
いっしょに連れて行けとか言って嘘かよおまえ、と
げらげら笑うあのひと
いつかかならず
ついていきます
「猫」
たぶん追ってしまうから、
どうかおこさないで、ねこのしのびあしで
とおりすぎて
どうしてもひとりでねむっていなくちゃ
ならないの
おかしも、もうふも、あしあとも
のこさないでください
きっと追ってしまうから、
どうかおしえないで、すこしはなれたところで
しらんぷりして
どうしてもひとりでまよっていなくちゃ
ならないの
ささやきも、ランプのあかりも、こえだも
つかわないでください
かならず追ってしまうから、
どうかそばにこないで、いつものようにしっぽで
ひょいとあいさつして
どうしてもいまのままわらっていなくちゃ
ならないの
ことばも、しせんも、あついりょううでも、
なげかけないでください
「日差し」
ひとりぼっちがつらいとき
赤ん坊のころを思う
いちにちでも誰かが目を逸らしたら
生きてはいられなかったころ
誰かに抱かれて
抱かれてぐずって
ゆすられてあやされておっぱいをもらって
満たされて眠りについていたとおい昔を
わたしは懐かしむ
残っていない記憶を夢にかかる虹のように
織ってはひかりにかざし、重ねて
誰かに抱かれながら生きていた!
やさしくあやされていた!
あったかなおっぱいでおなかいっぱいになって
眠気に勝てないほど満たされていた!
わたしは空想する
眠る幸福なまぶたにはきっとぽかぽかと
春の日が宿っていたのだろう
そしてかすかに安らぐのだ
ずっとひとりぼっちだったのではない
今がひとりぼっちでも
「白熱球」
おとうさんの新しい勤務地は新幹線で2時間ぶんも離れていたし
卒業まで2ヵ月しかないからりえちゃんは学校のそばに下宿することになった
他の部屋はみんな働いている人ばかりだったから建物にはまだ誰の気配もなくて
なんだか知らない土地にぽつんと残されたようなりえちゃんだった
玄関の明かりも妙にわびしくて滅入るような色で
隅まで照らされていない天井が高くて
りえちゃんはわりとたのしそうにむかえてくれたし
あたしたちもすこしわくわくしながらついていったんだけど
これが、かぎなの
古くて重くて音叉みたいでしょ、
鍵音は廊下中に寒々とひびきわたってあたしたちの息はしろく
ソックスの足もつめたかった
2ヵ月だけだから机とふとんとテレビぐらいしかない八畳間はだだっぴろくて
4人でどんなふうにすわっていいかわからないほどだった
ゆうごはんのあとはなんにもないんでしょ
うん、ここのおばさんのごはんは、ごはんだけおかわり自由で保温してあって
へんなにおいのごはんなの
それに知らない人たちといっしょのテーブルだからなんだか緊張するよ
りえちゃんは少しわらった
おでんつくってみんなでたべようか
料理しないっていったのにお鍋ふたつもおかあさんが置いてったし
あたしたちは夕方のスーパーマーケットに4人でのしのしでかけていった
はんぺんとちくわと
がんもどき
だいこんはなんかいろいろむずかしいからやめておこうね
昆布はどうしてもおでんには不可欠だよね
いかのつみれだんご
えびのつみれだんご、それにじゃがいも
ゆでたまごいれて
三角のあつあげもいれて
あとは何よ
2ヵ月なんてすぐたつよ
暗い白熱球のいろがしみた長い廊下
昆布はふくれるってわかってたでしょ
ふえるワカメだってすごくふえるんだから
ちくわもはんぺんも、もう倍ぐらいになってるし
だいたいみんなひとふくろずついれればこうなるじゃん
おでんの素まだあるから鍋ふたつにするしかないね
なんか大変なことになってきたね
もう責任もてないかも
どうすんのよ
誰がよ
あ
沸騰したらどえらいことになってきた
イメージでは「侘しい明かりの下で細々と冬のおでん鍋」だったけど
現実はなかなか厳しいもので
鍋ふたつの淵までもりあがった魚肉練製品群と6つものゆでたまごは
威勢良くコンロのまわり中にべとべと汁をまきちらし続け
揉めて騒いでくたくたに疲れて9時をまわってしまった
あしたまた食べようね
10人分はあるかもね、りえちゃん
それまでふた閉めて見ないふりしてればすぐあしたになるよ
あふれそうなおでんにふたをして
こころぼそさにもふたをして
2ヵ月なんてすぐたつよ
寒々とひとけのない暗い廊下
知らない窓から手をふるりえちゃんにおくられて
あたしたちは角をまがったけど
白熱球の長い廊下がやっぱりわびしく目に焼きついて
あんなにおでんがあるんだからあしたもあさってもあたしたちがいくって
りえちゃんものすごくわかってるよね
捨て子みたいな気持ちにならないといいな、りえちゃん
だって、ちょっといただけのこっちまでさびしくなっちゃった
金曜日ぜったいとまりにこようね
3人は思い切りしおたれてそれぞれに帰ったのだった
ああ、もし今だったら、と
あたしは思う
ひとりで暮らしている部屋でぼんやり
なんだかいろいろ思う
缶ビールたくさん持っていって
みんなでLサイズのピザ2枚も頼んじゃって
ついでに歌などもうたって酔いつぶれてそのまま
全員寝ちゃって
どうしたらいいかわからないまま
ただめちゃくちゃな勢いであたしたちは
ひとけのない暗い小さな台所でおでんつくってた
笑い声でさびしさを吹き飛ばせるわけでもないのに
大騒ぎしながらおでんつくってた
「友人」
ふりむいたのはいつもの友人ではなくて
知らない目つきの白猫だった
口のまわりが赤くそまっていて
足でがっしりところころふとった野鼠を
押さえ込んでいて
動悸のする胸を隠しながら
あ、食事中ですね失礼、ごゆっくり、
またこんどね
すりよってきたのはあの白猫ではなくて
フレンドリーないつもの友人
まっしろな口はどこも汚れてなくて
撫でる私の手をピンクの舌で舐める
目を細めて
よみがえる光景を払いのけながら
あ、こないだのはね、見なかったことに
してるから
おまえのことも
見なかったことにしてやってるんだぞ
猫の目が微かに意地悪く光る
「無題」
きれいなのはおばあさん
日焼けして深い皺に覆われた
魚市場のおばあさん
首にかけた手拭で汗ふきながら
化粧しても流れるばっかりだから、と
わらう
もう年でしぼんできたらあんまり
汗もかかなくなったけど
この手拭がわたしのお洒落なのよ、と
なおす
きれいなのはおばあさん
茄子いろのがまぐちにあかい林檎の根付が
おばあさんのなかのおんなのこ
きれいなのはおじいさん
スーパーマーケットの駐車場で
一日立って車を誘導してる
痛む腰を伸ばしてさすりながら
孫が日能研の塾に行く費用になってる、と
満足
ロボットなみに単調な仕事だけど
ときどきちっちゃな子供が母親に促されて
いつもご苦労様ですなんていうんだ、と
てれる
きれいなのはおじいさん
二十歳のとき無理して買った渋いジッポライターが
おじいさんのなかのおとこのこ
301 :
猛禽:04/06/11 14:12 ID:q+2oYfHz
「ごあいさつ」 紫陽花がきれいな梅雨の日に
突然ですがこれでおわります。
あなたのこれからが楽しい日々に満ちていますように
あなたの季節が幸福にめぐりますように
くるしいことがあってもかならずこえていけますように
あなたの人生がわくわくするような旅になりますように
心からお祈り申し上げて、
お別れのことばに変えさせていただきます。
さようなら
302 :
猛禽:04/06/11 14:16 ID:q+2oYfHz
で、最後に荒らしていく
↓
へ
/ \
//ヽ/\ヽ, ひ
/ ヽ l っ
| (‘)(‘) |│ ひ
ミミミ>`‘ <ミミミ っ
/ | | \
/ | | ひ
| ヽ__ _丿 |
| LLl |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 丿 /
| / |/
| / /
「花火」
糊のきいた浴衣が
肩にまるくなじんだころ
川辺にひとつめの音
のぼっていくひかりのげんこつが
残響までを一心に生きるなら
わたしもきっと
あんなふうに
ひとすじにめざす魂たちに
きつくげんこつを握りしめたころ
川辺に最後の音
304 :
名前はいらない:04/10/30 21:13:34 ID:hRJLfL4w
宣 戦 布 告
こ の 糞 ス レ の 住 民 気 に 入 ら な い
文 句 あ る な ら 俺 様 達 の 良 ス レ を 荒 ら し て み ろ よ
そ れ と も 怖 く て レ ス す ら で き な い か ?
/∧ /∧
/ / λ / /λ
/ / /λ / / /λ
/ / / /λ / / /λ
/  ̄ ̄ \
/ / ̄\ / ̄\\
/ | ●| | ●| ヽ
| し ̄ヽJ し  ̄ヽJ |
| '""" |
| """" T" | T """ |
| """" | ノ | """ |
\ 丶 ___人___ノ /
\_ ヽ―/ __/ < かかってこいよ
/  ̄ ヽヽ \
/ ぷっ
俺様達はチキンなてめーらと違って堂々と↓に俺様達のスレ晒すぜ。
http://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/rail/1098362576/l50
307 :
名前はいらない:04/11/02 18:41:27 ID:4Ttaoe+L
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/gay/1097125478/l50#tag199 メンヘル板に今夜も 女 神 降 臨 中! 厨房(16) ◆9Xm6zmxuk
目線付きだがミキティ系の美少女に見える (しかし16ではないかも、制服が本当に厨っぽい)
学習能力無し! 昨夜あれだけ晒されたのに今夜も自分から尻をうpしている
なにしろメンヘラなので、上手に慰めればご開帳アリ(の筈!以前半角でオ●コ見せた)
慰め上手な貧乳好きジェントルマン、いざ集え!
同志諸君!益々集結中だっ!!声を大にして叫べっ「マムコ見たい」を大合唱せよっ!!!
308 :
猛禽:04/11/09 13:53:49 ID:b9wtefuB
/〜ヽ
(。・-・) プッ
゚し-J゚
309 :
名前はいらない:04/12/10 21:22:39 ID:5htJsj6p
宣 戦 布 告
こ の 糞 ス レ の 住 民 気 に 入 ら な い
文 句 あ る な ら 俺 様 達 の 良 ス レ を 荒 ら し て み ろ よ
そ れ と も 怖 く て レ ス す ら で き な い か ?
/∧ /∧
/ / λ / /λ
/ / /λ / / /λ
/ / / /λ / / /λ
/  ̄ ̄ \
/ / ̄\ / ̄\\
/ | ●| | ●| ヽ
| し ̄ヽJ し  ̄ヽJ |
| '""" |
| """" T" | T """ |
| """" | ノ | """ |
\ 丶 ___人___ノ /
\_ ヽ―/ __/ < かかってこいよ
/  ̄ ヽヽ \
/ ぷっ
俺様達はチキンなてめーらと違って堂々と↓に俺様達のスレ晒すぜ。
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/rail/1101119347/l50
310 :
猛禽:04/12/10 21:33:24 ID:Bt4f3LjF
/〜ヽ
(。・-・) あほ
゚し-J゚
ぼくはおまんこみたいですですがぐがーるがだめよんっていってみれません
312 :
猛禽:2005/04/28(木) 14:19:37 ID:jgpYMTJB
/〜ヽ
(。・-・) あほ
゚し-J゚
(訳1)
ぼくはおまんこが見たいんだけれど、ぐがーる(彼女)が
だめよん、って言うから、みられないんだ。
*ぐがーるは、名前からいって外国の女の子であろう。
「だめよん」という甘い響きから、持っていき方次第では
将来「いいわよん」に変わる可能性もある。
(訳2)
ぼくはおまんこ画像が見たいけど、うちのPCはアダルトコンテンツの
設定が非表示になってるからみられない。
*少年は、自分専用のPCがなく、親のを使っている。
アダルトコンテンツを表示したいが、まだできない。
「ぐがーる」は、グーグルの幼児語。
313 :
名前はいらない:2005/05/01(日) 02:42:45 ID:4R2m23us
314 :
猛禽:
/〜 ヽ
(;ーv-) ……
゚し-J゚