[ 「え。」 ――-アクシデントのある光景――― ]
ザラメの晶を乗せた頭で綿菓子ちぎれて空に五つ六つ
太陽を追い落した月が創身を膨張して形骸化
肥大した気位でノヴァしたなら
綿菓子たちは一斉に滝のごとアラザンを降らせる
アラザンザンザザザンザンザンザン
アラザンザンザザザンザンザザザン
メンテナンスを抜け出した火星探査機の出したフィーバーは
一向に止む気配を見せない
大理石で出来た世界の床はパチンコ玉のスケートリンクとなる
そこに混じってパラパパパラザン
ザクザクザンザンアラザンパラザン
ザザザクザザザンパラザンアラザン
一歩
一歩 重イ槍ヲ
玉ヲ 粉砕 掲ゲテ
シ 直進 直進
或イハ 同僚ト
地ニ 衝突スル
メリ込 マデ
マセ 直進 直進
進ム ノ ハ 陛下ノ
女王陛下ノ スプーン
忠実ナ ト
ナイト フォーク
ヲ
探索
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ナイトPt:『勅令!勅令!』
ナイトAg:(その場にて敬礼)
ナイトFe:(その場にて敬礼)
ナイトAl:(その場にて敬礼)
ナイトPt:『探索カタ止メ! 探索カタ止メ!
散歩ヲ、最モ散歩ラシクスベシ! 散歩! 散歩! 至急! 至急!』
ナイトAg:
ナイトFe: 「え。」
ナイトAl:
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ザラメの晶を乗せた頭で綿菓子ちぎれて空に五つ六つ
ナイトPt:「天候良好」
太陽を追い落した
ナイトAg:「闇モ更也」
月が創身を
ナイトFe:「月影モ好シ」
膨張して形骸化
ナイトAl:「サヤカ也、サヤカ也」
肥大した気位でノヴァしたなら
ナイトs:「……ッ」
綿菓子たちは一斉に滝のごとアラザンを降らせる
ナイトFe:「…日傘ノ一ツモ有レバ散歩スルニ易イ幸イナ夜哉」
ナイトPt:「全ク散歩スルニ易イ」
ナイトAg:「全ク幸イナ夜也」
アラザンザンザザザンザンザラララガキュン 月の飛び散った白い夜の内を
アラザンザンザザザンザラザラララララララガシュン レースの日傘をして鎧が行く
ナイトは生まれつきナイトであるので
散歩という行為の経験がなくその詳細を知らない
槍を捨てた手の所在無さを
細い細い日傘の柄で埋めて直進する
アラザンの降り頻るスフィア
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ナイトPt:『勅令!勅令!』
ナイトAg:(その場にて敬礼)
ナイトFe:(その場にて敬礼)
ナイトAl:(その場にて敬礼)
ナイトPt:『散歩止メ! 散歩止メ!
横切ルヲ、最モ横切ルラシクスベシ! 至急! 横切ル! 横切レ!至急!』
ナイトAg:
ナイトFe: 「え。」
ナイトAl:
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――メンテナンスを抜け出した火星探査機の出したフィーバーは
ガシュンガガガガガッシュンゲゲガゴ ナイトAg:「我横切ル完了セリ」
一向に止む気配を見せない
ガゴンゴガッガシャガ ドガン ナイトFe:「我モ横切ル完了セリ」
大理石で出来た世界の床はパチンコ玉のスケートリンクとなる
ガシュテッ ガガドガギャバダガギャドッシャガ
ナイトPt:「Al!」
ナイトAg:「Al!」
ナイトFe:「Al!」
そこに混じってパラパパパラザン
ザクザクザンザンアラザンパラザン アクシデントに見舞われる前に!
ザザザクザザザンパラザンアラザン 勇士達の友情は世界を埋め尽くす鉛球よりも輝き
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ナイトPt:「女王陛下以上報告デス」
クイーンアクシデント:「使えぬやり直しじゃ」
ナイトPt:
ナイトAg:
ナイトFe: 「え。」
ナイトAl:
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ザラメの晶を乗せた頭で綿菓子ちぎれて空に五つ六つ…
>>485 突然失礼します 「詩」の定義すらわからんウツケて゜すがぁ
あなたの詩 とても好きですヨ 勝手ですねぇー
間尺に合わない裾上げ あれカガルって どーた゜っけ????
案の定 針で刺した親指 ぷくぅーと血だしながら〜 ウンウン宇奈月 夜更け
時々 ○きながら (酔っ払は何かとユルめ〜)鰻パイ頬張り……
ってヤシが居るぅ〜 * 迷惑なんで もうカキコせんのでご安心を *
◆utataFSiサンが更新してるとウヒャッって思う 勝手な期待 風邪ひかんでね
でもね 気が向いた時でいいから 続けてくれると めちゃ嬉しス♪
脅迫じゃないよお?ホントだよー ○はご想像の通りデス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ナイトAl ( ;゚д゚):「風邪ひかんでねテ、オ手前ガ寧ロ全ク無事ジャ無イッスシ…!!」
ナイトAg ( ・'ω`・):「鰻パイハ酔イ止メニ良イノカ…?」
ナイトFe( ಠuಠ):「柑橘類ヲ。グレープフルーツ推奨也!」
ナイトPt( ☼u☼) ┌┛:「コラ浮カレ過ギダ虚ケ共!」
クイーンアクシデント:「うぬらの出る幕など最早無い、去ね」
ナイトPt:
ナイトAg: 「え。」
ナイトFe:
ナイトAl:
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>486 、、マサカこんなモンの後でその様に仰って頂けるとは夢にも思いませなんだ。ありがとうございます。
ダメな子だというのは親がよく分かっているのですが、ダメな子程可愛いという小さい人間の哀しさ。
奇特な御仁に恵まれて幸せ者です。ダメな子ばかり産まないように精進したいと思いますがうーぬ…
[レター]
ペーパーフィルターの中でくすぶるコーヒーの音と遊びながら
ドリッパーから滴々と球状になって落ちる時間を慈しむ
黒やぎにとって待つ事とは
以前は全く
そのようなものでした
白やぎへの手紙を出してから
季節が一つ
変わろうとしていましたが
黒やぎはクリスマスの切ない胸で
毎朝郵便受けを開けました
気になると昼も覗いていました
夜には郵便受けに頭を入れ
アルミの背板をじっと見つめて
その奥に隠されている小部屋がありやしないか疑うのでした
大海の向こうに伸ばした糸は引けども引けども重力に弛み
耳に当てた紙コップには西風のやり取りが響くだけ
海の向こうとそこまでの海の道とは何て何て長いのだろう
黒やぎは大事に持った紙コップをざらり舐めまた耳にするのでした
ベランダ下の陽だまりに寝そべりふうと息をかけて土を飛ばし
つくしんぼう達がよちよちと地上に出てくるのを応援する
黒やぎにとって待つ事とは
以前は全く
そのようなものでした
てが みだした よ…
波風ばかりが雑音していた紙コップからそう聞こえた日
黒やぎはジグザグの階段を寝間着のままで駆け下りて
一階の郵便受けの扉を思いっ切りの力で開けました
からっぽ
海の向こうとそこまでの海の道はとてもとても長く遠いので
白やぎからの手紙はきっと
早くても2日はかかるのでした
でも
からっぽ
今までのからっぽとは少し違う
それは愛しいからっぽでした
だから黒やぎ
次の朝も
その昼も
そして夕も夜も郵便受けを開けて
暖かくなっていくからっぽを
何度も頬を染めて眺めました
そして次の朝
もつれながらのスキップダッシュの
黒やぎを出迎えたのは
白やぎからの手紙ではなく
今にもはちきれそうなからっぽ
からっぽは
昼には手もつけられない熱さとなり
夜には恐ろしい振動を始め
そして
さらにその
次の
朝
からっぽは死んでしまいました
もう黒やぎ
どうして良いやら分かりません
狭い部屋を
あっちへうろうろ
こっちへうろうろ
敷きっ放しの布団にドッサリ
バタバタして
死んだ振りをして
かと思えばまたムクリ起き上がり
冷蔵庫を開閉するのでした
とうとうそれでも納まらなくなり
黒やぎ
郵便受けの前へ下りていって
そこで一日待つことにしました
外では
ツバメ一家がお喋りを楽しみ
幼稚園児が列になって出かけ
犬がお婆さんを引いて散歩させ
耕運機が遅々と過ぎて行きます
黒やぎ
消火器の隣に座り込んで
時には立って
郵便屋のバイクの排気音を今か今かと落ち着き無く望んで
幼稚園児が列になって戻り
耕運機が遅々と帰って行き
豆腐屋のパーポーが鳴る頃
もう爪のもじもじもどうにも行き詰まり
振ってみる尾は擦れて赤くなり
黒やぎ
自分を追い詰めるモノから逃れるべく
がくがくと震える体を持ち上げ
他人の名前の書かれた郵便受けに手を伸ばして
バンッ
続けて
ダンッ
その隣
ダンッ
その隣
バンッ ダンッ バッ ダダッ
隣、隣、下、その隣、隣、隣、隣
扉を繰る手は加速する一方で
アパート中の郵便受けを開け放ち
黒やぎは
先月空室になったばかりの一つ下の部屋の郵便受けに
黒と白の動物の絵が描かれた封筒を
見つけたのでした
『黒やぎさま』
空気が
気道でつかえて
口を大きくぱくぱくさせても
肺まで届かない
どうにかして戻った部屋の中で
取り出した数枚の便箋には
海の向こうの空の色で
沢山の優しい言葉と
ごめんなさいが並んでいました
黒やぎの手紙を
何度も何度も読んだこと
余りに色んな折に取り出したもので
少し舐めたり齧ってしまったこと
そして本当に何度も読んだので
余白だけの筈が三口四口、
ついには全て食べてしまったこと
訥々と綴られていたのは
傷んでいない歯を無理に抜くような
白やぎのごめんなさいでした
同じやぎでしたから
黒やぎには白やぎの痛みが
自分のことのようで胸を掴みました
皮膚の
遠いところから寒くなって
心臓は火箸で混ぜられるような
絞り汁のような苦さ
黒やぎ
全てのごめんに大丈夫を云い
白やぎを抱きしめたくなりました
そうと噛んでみる角っこは
薄めた氷砂糖の悲しい甘さ
黒やぎは手紙を書くことにしました
何枚も何枚もひどく沢山のです
何度も読んでくれる白やぎが
食べきれないくらい大量の
心をこめた美味しい手紙を
前より頑張った
丁寧な字で
一時間に一本のバスの停留所でベンチに仰け反ってイヌシバを銜えながら
雲たちに二つ名を献上する
黒やぎにとって待つ事とは
以前は全く
そのようなものでした
が
鼓動が勝手に空に昇っていき体温は二、三度上がるような
耳と尻尾をパタパタとさせてお尻も振らずには居られない様な
黒やぎにとって待つ事とは今
そのようなものになりました
「トロイメライ」
穏やかな白鍵の波間で
とびうおがパタタタ手招く
ベルーガはヒレでその背を包み
立ち泳ぎで初めの人指し指
pで四分音符の「ド」
弱起。
R. Schumann, Op.15, No.7 トロイメライ
「ファ」と「ソ」と高い「レ」高い「ラ」の和音は
私の指にどうしても余り
はぐれた「ファ」の一音を足すのは
腕の中のおしゃまさんの役目
なぞられていく音を数えながら
出番を待つ手がつんと爪先立ち
「ファ」
無事に流れていく記号のカーヴに
とびうおは羽でもっともっとをして
息を閉じかけた旋律は
何度も芽吹く
弱起。
497 :
:2006/04/28(金) 11:10:42 ID:3gAzZlSe
穏やかな鍵盤の波間から
生じる波紋
海底の町を伝う
鱗の銀色で 「ファ」
きらり水面で ムーンサルト
森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森
投稿お疲れ様です&以上で今回の作品の投稿を締め切らせていただきます森
森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森
って書こうとしたけどもう立派なまとめができてたよフフフ・・・
、、、、、、、、、OTL
今回も投稿間に合わなかったけども。
ち云いますか前回分だってまだ作ってたりしますけど。。
でも締め切り告知まで遅れるこたぁ無いんじゃないの、しかも1時間も後でさ、って
悲しくやさぐれるから、どうにも捨てられなくてこんなところに貼ってみますよ。
あーステキな眺めザマス(棒読み
>>498 ヤギさんヤギさん
そんなことより、熱はいいのかと……
身体を労ってください(汗
[チャッチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー 〜ロック一曲〜]
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
土砂降りと叩き付けてギター
あらゆる間隙に装弾してベース
ドラムが合切を乗せて加速し
声は肉壁を0抵抗で透過
僕の奥で形をとる意味は生じると共に剃刀となり
僕を何層にもスライスして薄く細く解いてしまう
枝にかかった包帯が風に引かれて飛んでいくように
僕を形成しているものが砂時計の速さで攫われていく
それは急流に削られていく洲
抗う術の無い仕打ち
奪われきった後の蒼白がどのような僕であるのか若しくは
奪われきった後の空白が最早僕ではありえないのかを
半ば消失した意識で求めようとするけれど
丹念に打ち砕いてギターソロ
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
聞いたこともない歌詞が僕の口から小刻みに零れ
リフレインの暴風に嬉々として身を投じ去っていく
眼鏡が割れる
髪が乱れる
シャツのボタンがひどく邪魔になる
離陸するジャンボジェットの焦燥感
遠くの空の稲光
501 :
:2006/05/08(月) 15:35:18 ID:pVywIpRV
勢 い を 緩 め f か ら p へ
僅 か ば か り リ リ ー ス し て 見 せ た 後
本腰を入れたffでガイストまで根こそぎ引っ掴んで
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
消えてしまう
そのまま消して
音にだけ忠実になる体に
他の感覚機能は閉じた
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
脳裏でフラッシュ
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
霧散する存在からなら近付けるような白
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
空へ導くボーカルと
地へ縫いとめるギターの狭間で
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
足 スライドさせて脚 足
上昇カーブを描く道路を疾走
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
役職も風評も建前もてらいも
義務も責任も理性も感情も
粉々で
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
咆哮
チャチャッチャチャーン チャーチャチャッチャー
悲鳴に似た咆哮
502 :
:2006/05/08(月) 15:47:58 ID:pVywIpRV
そして
ダダンッ・・・
悪夢の後のような汗 汗 汗
ヲ、レスが1コある。
ヲ、しかもnote様だなんて、ぬ、タヴンお初。
・・・
・・・・・・?
ぬああああぁぁぁぁあ?!
うたた寝死人さん、選者を快く引き受けてくださいまして、ありがとうございました。
評、楽しみにしております。
[キノコ峰]
客も帰ったロビーの窓越しにダケカンバと話をしていると
背後からすいませんと掛けられる
見やればどこか草臥れた男
きのこみね、という所に行きたいのですが
どう行ったら良いのでしょうか
聞いたことの無い地名だった
売店係りもルームのおばさんも口を揃えて さあねぇ という
客でなかったこともあって丁重にお引取りを願うと
男はアナグマのとぼとぼで自動扉の向こう小さくなっていった
キノコ峰。
妙高‐火打の稜線に向かい私は思いを巡らせていた
それは余程キノコ繁る頂
冬虫夏草のちらほらに始まり
ナメタケ、ヒラタケ、カノシタ、シメジ
食べられるもの、食べられないもの、
小さな大きな長い丸い赤い白い茶色い複雑な
様々な
様々な菌(クサビラ)が埋め尽くす山
彼は道を見つけただろうか
罪悪感から思惟は男に
薄く太陽の臭いがしていた背広を枝や草に取られながら
キノコを踏みつけて進む男
それとは知られないように立ち昇る胞子は
彼の荒い呼吸を好機と
気管を下り肺に着床する
成長と分枝を続けやがて肺を突き破る菌糸の止め処ない
止め処ない
際限を知らない増幅
山から飛んでくる
実弾演習の砲撃音が
春の空に溶けていく
8月の 空気が辛口に仕上がった日には
キノコ峰の輪郭からもくもくと巨大な積乱雲が上がり
野尻湖に避暑に来るメリケン達を虚々とした双眸でねめつける
ヤンキー達は露知らずマッチョな笑みを浮かべて
娘に指してみせるのだ
「It's a great Nyudo-Gumo!」
長崎広島型の積乱雲をそうは呼ばないけれど in Japanese
5月の陽気が残雪を小さく
滑り染み込み水は山を下る
チェックインまであと1時間
私はダケカンバに向き直る
今日も麓のR18では
自衛隊の特殊車両が信号待ちをして
ヒラタクワガタの一列
>>499 お陰様で完治しました。
扁桃腺炎だそうです。 あな、熱を出せどひとり ゴフッゴフッ ed.
>>505 前日にやわらかい蟹様に頼みにいらっしゃる旨のレスを拝見してましたので
ビックリしてました^^ 貴重な機会をどうもありがとうございます。
んでもって恐れ多いッス、ガッカリされると切ないので楽しみにしないで下さい、、、、、、
楽しそうですねぇ春詩・・・・・・。(←春スキー)
投稿規程にないし、今度自分も皆さんのに並べてこようかし。
選者のレスが付かないという虚しさはありますがそりゃこのスレでも同じですしなぁ。
あー 公民館スレがなくなってしまったのがつくづく惜しい。春詩祭りとかしたかった、、、
[小壜の中の海]
雲島が浮かぶ海空の下を
僕は僕と歩いていく
サンダルの下は星の砂
ずっと下にはカルカノドン
手を引かれているのが僕なのか
引いているのがより僕なのか
空いている腕を大きくぶんぶん
2千の月でできている太陽
波打ち際にハナマルユキ
世界の大部分を浸した水は僕らの地を州のようにして
無数の鱗に金銀を惜し気もなく閃かせている
春は絶滅し
秋は行ってしまった
冬はおとぎ話の中に封印され埃をかぶっている
浅瀬の水は温かく
僕らの肌はもう白くはならない
いつかエラで呼吸する日が来ても
雲島が浮かぶ海空の下を
僕は僕と歩いていく
サンダルの下は星の砂
ずっと下にはカルカノドン
走ってみようかと向き直る
ねえ肩車してと伸びてねだる
困惑の後また大股でぶんぶん
2千の月でできている太陽
たゆたっているミズクラゲ
大きい方の僕は時より速く進んで僕を置いて老いてしまう
小さい方の僕は幼いままで変わる気配を全く見せない
いつだか流れてきた椰子の実はようやく小さい僕の背を抜いた
ここに並んでいつもの立ちション
僕ら2人 早く育てと願う
僕は唯一の遊具とするために
僕は自分の墓標とするために
シャツに駆け込んでくる風は哀しい
幸せを水平線の向こうのどこかに
ひょっとしたらのっぺりとした成層圏の奥遠くに
落としてきてしまったんだろう
海と雲に涙をとられ
泣けない風は縋り付いてきては
髪を掴まれ引きずられ去っていく
―――さようなら
雲島が浮かぶ海空の下を
僕は僕と歩いていく
サンダルの下で割れる乾く骨
ずっと下にはビルの亡骸
怯え手をぎゅっとするのが僕なのか
口笛を始めるのがより僕なのか
空いている腕を大きくぶんぶん
2千の月でできている太陽
蕩けるウミウシを啜るキチン質
この海はどこまで続いているのかなぁと僕が訊く
実はすぐそこまでしかなくって他は壁だったりなぁと答える
水平線に影はない
僕ら以外に声はない
明日壁に落書きしてこようか
叶わない事を口にして過ぎる
明日は続く
明日の明日も
魚になればどこかへいけるかな
裾を濡らして言ってみる
どこかに行きたいのと僕が曇る
空は青く
海は碧く
砂は白く
湿ったシャツはすぐ乾く
州には椰子の若木が1本あり
僕には 僕がいる
雲島が浮かぶ海空の下を
僕は僕と歩いていく
僕は僕と歩いていく
叫びは磨耗して返らない
雲島が浮かぶ海空の下を
僕は僕と歩いていく
サンダルの下は星の砂
ずっと下にはカルカノドン
ケンケンパしてみるのが僕なのか
立ち止まり振り返るのがより僕か
同一且つ交わらない魂
何年か先に横たわる別離
2千の月でできている太陽
白砂の州に大小の足跡
こんばんは。ではさっそく…。
いつもね ひとりで居る時に きれいな夕焼けをみつける
誰かにそれを知らせたいのに
いつもいない
だから
橙と紫のきれいなその夕焼けを とてもきれいなその夕焼けを
こっそり切り取り 大事に胸にしまった
雨の日の夕方に思い出そうと…
↑携帯からなので、読みにくかったらスマソ。
んはっ。
>>513 「ひとりで居る時に〜いつもいない」の流れからして、
「大事に胸にしまった」夕焼けは当然
誰かが来た時に一緒に見るのだろう、と思いきや
"「雨の日の夕方に思い出そうと・・・」"
、、、お手前どんだけ孤独スキーですか、、、、結局テイクアウトしても自分用ですかや。
こんばんはお仲間。ID検索とか面倒臭くてやりもしないナマモノをどうぞ許して下さい。
え、ちょっと、絡んでくんなよ孤独スキーなんだよワシャァ・・・って時は
適度に足蹴って華麗にスルーでお願いします。
>面倒臭くてやりもしないナマモノ
ケガナイ
冷蔵庫に保存しなきゃ
……構いたかっただけ、ゴメン
>>515すぐにレスついててびっくりしたよ!
ということで、こんばんはでつ。あなたの突っ込みがクスリときたので、また雇用と思ってるよ。
あ、ナマモノはお早めにお召し上がり下さい。
あ、俺もかまってちゃんだわ…(きんも〜☆
死にたいと泣き叫ぶ君
致死量に満たない劇薬
手首の浅い浅い傷跡
死なないでと言葉たち
聞こえない君は
それでも繰り返す
死にたいのなら
君は死んだほうがいい
もう 要らないから
君も優しくない僕が要らないから
519 :
名前はいらない:2006/09/22(金) 23:37:26 ID:xSd9nWk3
名前:ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ ◆PsyCHO8eyE :2006/09/22(金) 22:50:52 ID:nxu/TWm9
[削除依頼警告]
このスレッドは、GL5 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿の
スレッド 「掲示板の趣旨に無関係なもの」 に該当すると判断します。
削除依頼を望まないのであれば、自治スレ
>>519 「閉鎖的使用」を理由にしているレスの方が
まだ信憑性があったんじゃ、、、、、
522 :
名前はいらない:2006/09/22(金) 23:44:59 ID:xSd9nWk3
名前:ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ ◆PsyCHO8eyE :2006/09/22(金) 22:50:52 ID:nxu/TWm9
[削除依頼警告]
このスレッドは、「閉鎖的使用」 に該当すると判断します。
削除依頼を望まないのであれば、自治スレへ
>>521 荒らしに反応するから削除されないって原則もわからない可哀そうなコだから、
放置してあげて、、、
>>521 何ぞ拝見しているとずっと同じものを貼っているという訳でもないようなんですよねぇ。
ということは一応何を貼るかを選択→決定しているのかなぁと思ったのですが。
それにしてもどんだけあのオッ様のファソですかや、、
これは愛の力のなせる業でしょうか、可愛さ余って憎さ百倍、
裏返しの愛情乱反射して詩板スレッドにしきる雨のごと流れ弾。
てリロードしたら、あ・・・(喜
うほほーい!
アゲアラシとかってヤマアラシの何になんのか、絶滅危機指定動物ではないとは思うんだけど、あやつもいい仕事しますなあ
うたた寝さんがこんなにえー詩を書くお人だとは今の今まで知りませなんだ
ぶりっ
あ、潜水艦で出しきれてなかったみたいっす
すみませんが掃除しといてください(笑
>>525 どんなんだと思ってらしたのか、それが物凄く気になるところではあります。
えー詩かどうかは別としても、まぁ、詩を書かないカタツムはただのカタツムだと豚も云ってましたし。
[ツィマーマン]
わたしがおばあちゃんであったなら
孫はツィマーマンがいい
布団から首だけを動かして視線を投げる縁側に
逆光になっている癖毛の子はクリスティアン=ツィマーマンがいい
わたしが寝ている十畳の和室に
お友達のチョウリツシさんとお気に入りのピアノを運び入れて
トンテンカンテントントントトトン
「このフスマ!ショウジ!タタミ!
全てに反響して丁度良くなるよう調律したヨ、 ばあちゃん!」って
白髪ともじゃもじゃひげの向こうから
保育園に迎えに行ったころと変わらない笑顔を覗かせて
長い脚に合うよう椅子をうんと引き
ペダルを踏み踏み
弾きはじめる
ラヴェル
『優雅で感傷的なワルツ』
「ちゃんと聞いとけヨ、ばあちゃん!」と
自分の全霊を聴かせようとするくせ
ツィマーマン
一度ピアノに対すれば
鍵(ケン)と弦との海に潜り込み終えるまで浮き上がってこない
残されてわたし
またもや独りぼっち
椅子の上で展開される孫の活用形を見る
フォーク片手に睡魔と闘っていたツィマーマン
竿先の蜻蛉を捕まえようと忍び寄ったツィマーマン
難しいことを思案して慎重に口を開くツィマーマン
何だこれうまいよ!と目を剥き出しておはぎを頬張ったツィマーマン
積み木の最後の一つを置いてゆっくり手を離したツィマーマン
隣の席の女子の言葉に少なからず傷ついたツィマーマン
俳優ほどの千変万化
そして声無きそれら心の震えは
ピアノという声帯を介して
万華鏡の色硝子のように
和室いっぱいにキラキラと展開し連鎖し反復し反応し反発し混成され分裂し増幅して灯り瞬く
銀河から注ぐダイヤモンドダスト
そんな絶景の中でこときれ
お迎えの人と向こうの知人に壮大な自慢話を聞かせる
それがばあちゃんとしての最後の夢で
死に顔は湯船の『極楽、極楽』
無音より静かなピアノ、ピアノが
和室に薄く積もっていく
だから
わたしがおばあちゃんであったなら
孫はツィマーマンがいい
「良かったデショ」って子供の顔で覗き込んでは賛辞をねだり
覚めないわたしに「おーいばあちゃん」する
ばあちゃん自慢の癖毛の子は
クリスティアン=ツィマーマンがいい