植物をテーマに詩を書こう

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植物(花、木、草、野菜、果物etc.)を題材に詩を書いてください

名無しもコテハンも、遠慮しないでどんどん書こう

『詩』だけで埋まれば、草花溢れるスレになることうけあい

マタリいこうヨ!
2名前はいらない:02/05/07 07:49 ID:???

薔薇の香りに
眩暈を覚える
強すぎる程の薫り

今日こそは
この花束を届けに
あの人のもとへ

薔薇の香りの
あの人へ
この薔薇を届けに

眩暈する程
薫る
薔薇のような人へ
3紅雀:02/05/07 08:35 ID:nQ0I2hwY
明け方の花菖蒲の苑で
細面の美女に出会った。

元禄袖にぞろりと着丈長く、
涼しい目元。
水辺にたたずむ青鷺の様。

ただ、背丈が花菖蒲よりも
低かったことは、
この際気にしない。

こんな刻限に
花菖蒲の苑にいるのは
人ではないのだから。
4マリー ◆QgUBbgLg :02/05/07 10:12 ID:???
>>3
あぁ。。。和風メルヘン☆
青鷺の様な、静かに美しい何者か。
ぞくぞくしますわ!
5マリー ◆QgUBbgLg :02/05/07 10:13 ID:UNER2oPG
「のうぜんかずら」

どうして5月になると
思い出してしまうのでしょう?
遥かな尾瀬? いいえ
隣の家の のうぜんかずら

あの庭に一年中
のうぜんかずらの木は あった
それなのに なぁぜ?
花が咲くのは 夏の幻みたいだった

毎日を汗に覆われ
世界を視界の隅で捉える住宅街で
突然
目前に展開していたオレンジの世界

まるで宇宙でした
地上の天体観測よ
星雲をミツバチが旅して
ほら また新星が生まれた

引っ越しをしてから
世界はまた 視界の隅っこ
梅雨を挟むと思い出すのです
私の中に のうぜんかずら
6マリー ◆QgUBbgLg :02/05/07 11:11 ID:zjthIZhl
「たんぽぽの光」

たんぽぽと お話していたのは
何歳くらいまでだったかしら?

アスファルトから 切なそうに顔を出していた
通る人みんなに「こんにちは」と話しかけていた
小さいけれど 太陽のようにあかるかった

たんぽぽさん
久しぶりにお話しませんこと?

きっとあなたの寂しさも 安らぐことでしょう
きっと私の微笑みも 世界に向かって咲くでしょう
77th ◆3tOzzj2k :02/05/07 12:17 ID:???
久々会ったね 野川のホウライシダ 新芽はもう広がり終わってたね
もっと早く声かけてくれれば 水あらいしてあげたのに 
ちょっと期待したミヤマウラジロはやっぱりお陀仏だった。もう4年になる。
庭のメヤブソテツは元気そうだ。母のおかげ。君も だからそっとたのむよ。
8名前はいらない:02/05/07 18:39 ID:???
庭中薔薇畑にしたいと
たくらむ薔薇愛好家がいて
なぜだか今年は失敗してしまった
深紅の薔薇が咲かなかったのは
肥料をやらなかったせいではなく
きっとあのひとに虫がついたせいに違いない
9名前はいらない:02/05/07 18:42 ID:???
花がでてくる詩はありきたりすぎるからよほどいい発想しないとつまらんよ
10名前はいらない:02/05/07 19:34 ID:???
薔薇
あなたに私の色を吸いとらせる季節
あなたにこの気持ちをゆだね
あなたにこの色をささげる季節
他の花に目移りさせないよう
よりいっそう華々しく咲いてあげる
あざやかな色で
誰にも触れられないよう
気を付けながら
118・10:02/05/07 19:39 ID:???
誰か批評してくれませんか?
私、自分の言いたい詩しか書かないので、初チャレンジしてみたのです。
12ま。 ◆666.wrqU :02/05/07 19:40 ID:???
青い蔦が 私を侵蝕してゆく
いくら千切ろうと逃がれられない
この口から
耳から鼻から目から秘部から
私を 侵蝕してゆく
血管を伝い 肉を喰い
心臓を絡み取る 

先に待つのは美しい死
大地に根を張る
生きたままの死
そうして私の死を養分に
やがて赤い花が咲き誇る
うつくしい 死


青い蔦が 私を侵蝕してゆく
13ま。 ◆666.wrqU :02/05/07 19:46 ID:???
>>8さま。
私の読解力不足もあるのですが、視点がよく解りませんでした。
薔薇愛好家の視点なのか、他の誰か(8さまとか)なのか、
虫につかれちゃったあのひとなのか。
ちょっと解りづらかったです。

>>10さま。
トゲトゲした、他者を寄せ付けない高貴な感じなのに、
ケナゲに「あなた」を想うような感じが好きです。

……批評じゃなくて感想ですねこれ。(^^;)
うーん、あんまり気にしないで下さい。批評とか、苦手なんです。
まぁ、そう思う奴もいるってことで。
148・10:02/05/07 19:52 ID:???
ま。さま。
ありがとうございます。私は普段人に視点が狂ってるだの批評は言いたい放題なのに、自分のことはわかりませんね。(冷汗)
10は、一応、考えてみたのです。
感想、嬉しいです。
15名前はいらない:02/05/07 20:14 ID:???
>>12
>いくら千切ろうと逃がれられない
ちぎれる程度の蔦なら逃げられるべ?
>秘部から
ププ。すまん、笑った。
>心臓を絡み取る 
絡み取る、いいね。
>うつくしい 死
全身に蔦がブスブス入りこんでたらグロ。
目もつぶれてるんだし、あまり美しくないと思うよ。
吸血して育った花は赤くても毒々しいだけさ。
>青い蔦が 私を侵蝕してゆく
静脈を青い蔦にみたたてる少女でオトしませんか?
以上、感想まで。
16名前はいらない:02/05/07 20:18 ID:???
赤くても→赤く咲き誇っていても
みたたてる→みたててる
178・10:02/05/07 20:33 ID:???
      つるばら
逃れられないほど、愛して欲しい。
18ま。 ◆666.wrqU :02/05/07 20:35 ID:???
>>15さま。
ヒャアッΣ(゚д゚;)!
感想ありがとうございます。
批評スレ以外では、あまり他の人に感想を貰わないので、正直、驚きました。

>ちぎれる程度の蔦なら逃げられるべ?
本当、矛盾ですねコレ(^^;
千切ってもすぐ伸びてくる〜みたいなイメージだったのですが、
説明不足でした。
>>秘部から
>ププ。すまん、笑った。
ア、アハハハハハハッ(゚∀゚;)。
……失礼しました。
身体中の穴と言う穴、探した結果です。笑ってやって下さい(w
>全身に蔦がブスブス入りこんでたらグロ。
>目もつぶれてるんだし、あまり美しくないと思うよ。
>吸血して育った花は赤くても毒々しいだけさ。
リアルに考えてみると、自分でも吐きそうです。
……すみません。A・ジッドの地の糧のイメージがあったので、つい。
>静脈を青い蔦にみたたてる少女でオトしませんか?
う〜ん、凄いソレ、いいと思うのですけど、
私にはどうやって文章で表現したらいいのか……難しいです。
……推敲の果てスレに相談してみようかなぁ……

長くなってしまい、スミマセン。
感想、ありがとうございました。嬉しかったです。
19ま。 ◆666.wrqU :02/05/07 20:38 ID:???
>>18
うわっ長!
スミマセン、スルーして下さって結構です。
20名前はいらない:02/05/07 20:45 ID:???
身体中の穴と言う穴、
まんこ
処女まくのないまんこ
21紅雀:02/05/07 21:17 ID:ToENYk2r
植物好きなので、ここのスレ好きです。
>>5 マリーさんの「のうぜんかずら」、
夏の生命そのもののようなオレンジの花が
目前に浮かぶようです!
余談ですが、私のお気に入りの扇子は、
朱塗りの骨に金地の扇面でノウゼンカズラが描かれています。

>>7 の7thさん、シダ類のマニアックっぷりに満足です。
ミヤマウラジロが育つということは、暖かい地方にお住まいですか?
22名前はいらない:02/05/07 21:29 ID:???
アフォカオマエ 適当に検索して組みたてただけの 駄文だよ
7は
237th ◆3tOzzj2k :02/05/07 21:57 ID:???
>>21 ミヤマウラジロは日原です。胞子とってきてヘゴ棒で育てました。
ホウライシダは小金井あたりを流れている野川の壁際?に。これもヘゴ棒
で水栽培してます。よく売っているアジアンタムと違ってイチョウ形の葉が
大きくて茎の紫も鮮やかです。葉が枯れる前にハサミで切って黒紫の枝だけ
にしてなんか集めてました。
今ごろ高尾山は雑草みたいに孔雀シダ 紅シダ イヌワラビの七色版(虹シダ?)
おまけのシシガシラが雨に打たれながら頭をもたげ始めているころです。
24とっさん:02/05/07 23:32 ID:2r9AvhPF
オレが幼い頃のある日の事さ
プランターに並んだ一面のサルビアの花
君は無言でしゃがみこみ
突然花をちぎったんだ

君はなんで花をちぎったんだい?
おいしいミツを吸うためさ
そんな事したら誰かに怒られちゃうよ?
いいからお前も飲んでみろよ

みるみる甘いミツに酔いしれたオレ達は
最高の思い出を手に入れたんだ
サルビア色に染められた記憶は今でもよく覚えてる

お前と遊んだあの日々の事オレまだ忘れてないよ
二人でバカやった日もあったし
二人でケンカした日もあった
いつもオレが負けてたけど

サルビアを見ると思い出すんだ
お前と過ごしたあの日々を
戻りたい…もう一度あの日々へ戻りたい
そしてお前ともう一度あのミツを吸いたいんだ
もっとお前との思い出を増やしたい

山田のおじさんありがとう…。

25ダイスキ:02/05/08 00:02 ID:og/VBxMp
「いいんだよ」
清楚できれいな表情をしているけど
あかるく情熱を持っている
体がほそくスラッとしているけど
大きく口を開いて笑っている
そんな花に「ゆり」と名付けた
「それはシオンって言うんだよ。私じゃないの。」
君は微笑んでそう言った
別に花の名前に興味があるわけじゃない
花の姿 その香りが好きなんだ
「いいんだよ・・・」
26名前はいらない:02/05/08 00:31 ID:???
その惑星を象ったエクステリアの表皮には
紺碧の空を切り裂く漆黒の稲妻を映し出す
西方の悪魔よりもたらされた魔界のやさい
その名は。。。。。。。。。。。。。。。。。。西瓜
27碧谷 ◆T5I/FREE :02/05/08 00:46 ID:H7xORhTI
此処へ落ちたなら貴方はもう私の物
逃げようとしてもそう簡単に逃れられないわ
そうよ貴方を溶かして食べ尽くすまで
私の体が枯れ落ちるまで
でもその頃に貴方はもう何も残っていないわ
だってそうよ
貴方は私を生かすために落ちたんですもの

どんなに罵られようと
落としたら何も逃がさないわ
だって私は美しくはないけれど
残酷な甘い香りで貴方を騙し遂せる
強かなウツボカズラなんですもの

――――――
ウツボカズラについての解釈が間違ってなきゃいいですが。
ハエトリグサでも良かったかも。
28ドン亀 ◆kKwXqDyU :02/05/08 01:19 ID:???
>>27
なーんか獲物に対する「愛」がねぇな。。。松田聖子かお前は!!
29流季:02/05/08 05:45 ID:???

「紫陽花」

傘を片手に
紫陽花を探して歩く
雨の季節の太陽の花を

あの可憐な花の集合が
実は花びらではないと知り
驚き呆れた幼き日

笑顔の美しい年上の女性に
憧れ抱き重ね合わせた紫陽花
彼女が好きだと言ったその花

いつも行く公園の隅
微妙に色を変え咲く
紫陽花に救われたあの雨の日

紫陽花を巡る思い出は
とりどりに身のうちをゆく
時に儚く時に強かに
このうちに宿る

雨の降る日は
紫陽花を探して歩く
憂鬱な心を晴らす
とりどりの太陽の花を
30流季:02/05/08 06:05 ID:???
2連目「花の集合が」を「花の集合体が」へ訂正
31紅雀:02/05/08 15:34 ID:1W9EP7P3
>>29
流季さんの詩は、言葉に緊張感があって好きです。
32都立家政 ◆EROqdMNU :02/05/08 15:40 ID:???
ねぎを植えた。
ベランダにほってある。
カーテンを開けて
たまにみる。
洗濯物を干すついでに
たまに水やる。
こいつってば
根元のあたりで切ってやれば
また生えてきて便利。
ひじょうに便利。
毎日ねぎ食べてる。
味噌汁や納豆や肉野菜炒めや
色々入れたるねん。
ひじょうに便利。
好き。
33流季:02/05/09 03:56 ID:???
>>31 サンクス

>>32 にんじんの葉も役立つぞ
34流季:02/05/09 04:01 ID:???

ツツジの季節が来た
赤い花と白い花が
初夏の光に照らされる

赤い花びらの
自己主張が
白い花びらの
透明感が

それぞれに
初夏を彩る

ツツジの香りに誘われた
ミツバチの羽音が響く
35紅雀:02/05/09 09:55 ID:RvW6UaCy
>>23
かなりうちのご近所ですね。しかしあんなところに
ホウライシダが生えているとは。
最近、野生生物版の「野生植物限定スレ」が過去ログ倉庫
逝きになって落ち込んでいます。
>>32
私もネギとミツバを植えています……
最近は勝手にアパートの敷地内にブルーベリーを植えました。
鈴型の白い花は、ちょっと恥ずかしくなるぐらい愛らしいですね。
>>34
ツツジの花のみずみずしさが目に浮かぶようです。
個人的に、流季さんの詩は他のところに書かれているものも
含めて、やはり私の好みに合っているようです。

私は詩も、植物的なものが好きです。
感情の生々しいものよりも、ひんやりとした美しい言葉に
昇華された詩がいいですね。
36つなぎ:02/05/09 11:45 ID:???
野朝顔は夜中も咲いて
疲れた頃にしぼみはじめるような花
気がむけば炎天の中でも
半透明な花びらをしぼませることなく
咲いているような花
そんな気まぐれな
時間を気にしない
朝顔の種類の花
37流季:02/05/12 00:50 ID:???
>>35 紅雀氏(なんて読む?)
 オレも紅雀氏の書いた>>3 はなかなか気に入ってる
 もっと色々な植物の詩が読みたい
38青の羊:02/05/12 00:54 ID:+l9itfEl
>3いいっすね
39流季:02/05/12 00:57 ID:???
百合 2編
〜〜〜〜〜〜〜
1)

白百合は純血の花だと
人はみな言う
見る者を
惹き付けずにはおかない
あの純白こそ
魔性の色

魔性を抱く
白百合の花びら

〜〜〜〜〜〜〜〜
2)

強気で
あでやかな
百合の花

時にひっそり
おとすは
朝露の

40Nothing:02/05/12 09:55 ID:j5DOg9TA
彼は痛手をこうむった
野に咲いているのだから
誰のものでもないと思ったのだろう
摘み取っても咎められないと
うっかり踏みつけてしまってもかまわないと
彼には、見た目には可憐でつつましい花に見えた
彼が傷つけても傷つけ返すことはないと思った
しかしそう思わせるのはその花の常套手段だった
彼にしっぺ返しを食らわしたその花は毒花だった
自分によく似たその花の名は鈴蘭というらしい
41紅雀:02/05/12 14:35 ID:dQZKjoGK
>>37
「紅雀」は、そのまま「ベニスズメ」と読みます。
(読みにくくてスミマセン……)
流季さんと青い羊さんには、よく目に留めていただいて嬉しいです。
これを励みにもう少し多作になりたいです(・_・;
批評もできないので、感想だけ……

>>39 流季さん
キリスト教でいう「マドンナリリー」はイスラエルのあたりに咲く、
日本の鉄砲ゆりに似た百合らしいです。写真で見たものは、
鉄砲百合よりも小柄でした。
イスラエルの草原は園芸品種の原種となった植物の宝庫で、
聖書の中にもたくさんの植物が出てきます。
あでやかな花の多い中、人々は何故百合に惹かれたのでしょう。
流季さんの詩のように、花が魔性を抱えていたからでしょうか。
とはいえ、たくさんのものに囲まれている今の我々よりも、
昔の人々にとって、植物は一番身近な、想像を膨らませて思いを託する
発想の源だったのでしょうね。

>>40 Nothing さん
スズランは日本だと北海道に自生しています。
北海道では子供が実を口に含んだり、山菜取りの人がギョウジャニンニク
という山菜と間違えて摘み、食べてしまったりして中毒事件が起きています。
死にいたる例も少なくありません。あんなに可憐な姿をしていながら、
毒は強烈なのです。もしかするとスズランは、人の知恵を試しているのかも
しれませんね。
42名無しにて御免:02/05/12 14:56 ID:???
>>41
孔雀(くじゃく)を、紅雀にしたのかとオモテタ,,,,

雪国から

息も白くハァッとさせるアスファルト
雪との対色が実に鮮やかで
私なんかがそこにいると勿体無く思うほどである

道無き道へ進んで行くと
ところどころに穴が開いていた
と言うのは雪が消えたところなのだが
そこからひょっこり顔を出すのは雪割草

ただ白く 本当に白い
多分ここでしか味わえぬこの白さだろうと思った

仲間が豊富なこの花なのだが
ここには白き一輪しか見当たらない

これをみて雪国を想像されたら悲しいな
43名無しにて御免:02/05/12 14:59 ID:???
すみません、詩じゃないです。

それはさておき...
雪割草、知ってますか?
正式名「オオスミソウ:キンポウゲ科」

さまざまな色があるらしいですが、
この雪国ではみたことありません(泣
覆輪も綺麗だそうですが、知りません..

覆輪→「花びらが縁どりされたようにを色が付くのを」
44紅雀:02/05/12 19:50 ID:dQZKjoGK
>>42
紅雀は「コウジャク」ではなく、もっとちっぽけで
みすぼらしい「べにすずめ」なんです。もしも、私がもうすこし
達者な詩を書ける人になったと思われたとき、「コウジャク」と
呼んでいただけたら嬉しいです

それにしても
野生の雪割草を見ることができるとはうらやましい!
だいたい今野生で見られるのは新潟などの雪国、
白だけというのも雪割草の名にふさわしく風情がありますね…
逆に単色での群落はめずらしいかも
葉が「山」の字のように3つの頂点があるので
「三角草」(ミスミソウ)なんですね
もうちょっと葉の丸みを帯びたものを「スハマソウ」と
呼ぶそうです
45名前いらない:02/05/12 20:01 ID:???
あ、コウジャクなんていたのかな...?
「くじゃく」と言った当て字だと思っていたもので(^^;
失礼。
467th ◆3tOzzj2k :02/05/13 00:46 ID:Qn2PdUAf
>>44 ベニスズメ 調べたら目がくりっとしてて可愛かっです。昔 雄のキンカチョウ
を1羽飼ってたのを思い出して調べたら 錦花鳥 となかなかいい漢字もらってたんだ
と、、、名前を忘れてしまったことが淋しいです。緑のセキセイインコが欽ちゃんとい
う名前だったことは覚えているので..彼はきっと違う名前....
さっきまで キンカ からだと中国ハムしか浮かんでこなかった。
で、>>3 今ごろ読ませていただきました。失礼しました。笑っちゃいました。でも2回目
読んで二人とも花に寄せられる心が残っているからの出会いなのか再会なのかなって。
足立区のしょうぶ沼公園でデートしてしまったことなども思い出し、あそこの明け方は
いろいろ集まってそうだなと。     
4日前スズランの花が集団で仲良く枯れていた そんな季節でもあるのかな。
47名前はいらない:02/05/13 01:31 ID:Wckzjeq4
「雑草の名前」

ふと足元を見るとそこにある
雑草の名前がわからなかった
これはオヒシバ
あれはメヒシバ
それはわかる

少し離れたところにも
名前のわからない同じ草
こっちはツメクサ
あっちはスギナ
そんなのしかわからない

土手の上から見渡すと
信じられない数の雑草が見えた
それらのすべてに名前があるんだと気づいて
膨大な気分になった

知らない草には
勝手に名前をつけてしまおう
これは佐藤
あれはスティーヴ
それはがすぬき
あぁやめた

全部「雑草」で括ってしまわないと大仕事!
48つちお:02/05/13 01:33 ID:???
急ぐとも 心静かに 手をそえて 中にこぼすな 松茸のつゆ
49名前はいらない:02/05/13 01:52 ID:???
簪が作れる女芝
らっぱは夕方に聞こゆ白粉花
芹を摘んできてちょうだいと
母の声
50ドン亀 ◆kKwXqDyU :02/05/13 08:00 ID:???
「性器」

ぬらぬらと
濡れそぼった赤いツツジの花に
勃起した

加奈子の見飽きた性器よりも
植物の性器にそそられた

一緒に連れ歩いていた犬は
そんなもの見もせず先を急ぎたがる

また雨が来そうなので
仕方なく家路を急いだ

あんな他家の庭先で
挿入するわけにもいかないし
51名前はいらない:02/05/13 08:48 ID:???
>>50

亀も発情するんですかぁ?
52名前はいらない:02/05/13 08:51 ID:???
>>50 ツツジに欲情するか? フツウな!
53名前はいらない:02/05/13 08:58 ID:???
>亀だもの、不可能はないさ!(爆笑
こいつは多分、カツオブシにも欲情する・・。
54名前はいらない:02/05/13 09:00 ID:???
>>53 なんだそれ
55紅雀:02/05/13 09:12 ID:xsXFmP6C
>>45
赤い孔雀も、ありえない美しさでいいですね
ただそれを名乗るのはちょっとおこがましい現実の私。
もっとちゃちい者なんです……
>>46
キンカチョウやベニスズメ類は寒さに弱いんですよね
そのなかでもベニスズメはかなり強い方なんで、多摩川とかでは
野生化してるといも聞いたことがあります。
>>3読んでいただいたのですね。あれ、実は横山大観の絵から発想を
得ています。
>>49
それぞれの植物の季節が微妙にずれていますが、
それすらも幻想的で、子供時代を思い出させる詩は
つい感傷に浸ってしまいます。
>>50
かの牧野富太郎先生も「花は美しい性器である。」と
おっしゃっていましたから、よろしいのではないで
しょうか。(^v^)
56名前はいらない:02/05/13 09:24 ID:???
>>50 ドン亀
そのような駄文を書いたのでは
>ふぉるてちゃんが、悲しむぞ。
57名前はいらない:02/05/13 09:29 ID:???
亀ってなんだかシモネタ書いた時に限定して反響があるな(笑

58でび:02/05/13 09:33 ID:???
      , __ _,   _
 __,ー′    ヽ//
 \_/ .ノノ从从))/
   ヽ  | | l  l |/  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    `wハ~ ーノゝ <    うふうふ亀たん
      i^ヾf^1、   \________
      ヽ '^>´!
      ノニー'ト、'
     //   ! \
    /       ヽ
   〈  /      ヽ i
    ヽ/        i,ノ
     ` ァ‐ァr‐r ´
.     /、./ l .!
.    l! l\ ll\!!
.     ヽ_)l__ノ


59みるくきゃらめる:02/05/14 05:59 ID:???
くずおれそうな
僕の心を
支えるように立つ
向日葵の黄色

鮮やかな色の海に
隠れるように
泣き続ける
ある夏の午後

明るいばかりが
綺麗なばかりが
激しいばかりが

夏ではないんだ
60流季:02/05/16 02:17 ID:???
いつか
菜の花の咲き乱れる
彼の地へ
旅してみたいと
君は言った

白い枕辺に
長い黒髪を垂らし
僕が届けた
菜の花を見て
呟く君を
愛しいと思った

叶わぬ願いであるのに
叶えてやりたいと
切に思った

そんな
遠い昔の
君の面影を
僕は今も抱く

これは
春が訪れるたび
僕を苛む感傷
61流季:02/05/16 02:36 ID:???
>>41 紅雀氏
「べにすずめ」氏、うん、覚えた
色々、調べてくれて、サンクス。なんか参考になるよ
オレはインスピレーション重視だから
百合2編は写真で見てふっと思いついたんだ
62流季 ◆AgRUKIZE :02/05/23 06:17 ID:???

「紫と青のコントラスト」

藤棚の下で
遠い空を見る

何処までも続く空の青と
甘い香り振りまく紫と

そんな
景色を眺めながら

行けるわけもないのに
憧れ続けている

あの遠い遠い
異国の空の青を

藤棚の紫色に
埋もれながら
思う

63名前はいらない:02/05/23 08:44 ID:???
かぼちゃ かぼちゃ かぼちゃを食べると
アタマ アタマ アタマ悪くなるぅ。
64名前はいらない:02/05/24 02:22 ID:???
>>63
茗荷(みょうが)を食べると、物忘れが激しくなるって〜のなら、知ってるが?
65ReQ ◆G2175XBs :02/05/24 20:39 ID:???
大樹

山奥にある森林には

何年も何年も立ち続けた

大きな樹がある

まっすぐ立って

雨や雪にも負けず

立ち続けている

いつまでも

いつまでも
66まいむまいむ:02/05/25 03:58 ID:xJeiBRrp
「時計草」

今日は時計草に逢いたいと思う
僕の中のねじを巻いて
時間を正しく合わせて

伸びた蔓でも盤面に針はなくても
僕の中のねじを巻いて
時間を正しく合わせて
67名前はいらない:02/05/25 04:07 ID:???
時計草はね
太陽に時間を教える花です
だからいつも上を向いて咲いているのです
時計草よ
たまにはこっち向いて
何かしゃべってごらんよ
しばらくここに
立っているからさ

保全
69名前はいらない:02/05/31 11:24 ID:ql+85X6L
age
70名前はいらない:02/05/31 11:49 ID:???
時計草はね
強すぎるんだ
その顔も 遠くで眺めるのはいいけど
近づいてみると くどいんだ

あの巻きひげに 絡め取られそうで
咄嗟に 引きちぎったんだ
奴は 平気さ
何事も無かったように 繁るだけ
71名前はいらない:02/05/31 11:51 ID:???
>>8
私は、10より8が好きだけどな。完結でストレートで。遅レスでした。
72名前はいらない:02/05/31 21:15 ID:WCzzl4kA
税率を優遇された安い葉っぱに
火をつけて煙を吸う
安い自分
73Nothing:02/06/02 07:05 ID:TV2uUNMG
彼女はノアールだった
でも彼の前ではブランのフリをした
私にはわかったの
彼女は違うって
彼に警告をした
でも彼にとって彼女はブラン
私から見れば彼女はノアール
そう思いたかっただけ
そうなりたかっただけ
彼にとっての白薔薇に
74つなぎ:02/06/05 01:55 ID:???
藤の苗を買ったのですよ
いま どこに植えようかと
考えているところなのです
あの小さい藤の苗は
特別いいところに
植えてやろうと
考えているところです
もしも私が死んでしまっても
いつまでも咲き続けてくれるような
太い幹にしてやりたいので
特別な場所を考えています
75つなぎ:02/06/05 02:00 ID:???
月見草が咲いてはいますが
月の出が遅いことと
雲が分厚いことがかさなって
月見草達が不満げに
揺れておりましたよ
76紅雀:02/06/07 19:46 ID:j7bF2rFN
>>74

春日大社の
砂摺りの藤の精霊から伝言です。

長く生きると、生きた分、
多くの生き死に出遭います。
でも、悲しみに鈍くなります。
悲しみは年一度、
花房からこぼれ落つのです。
77cape:02/06/07 20:12 ID:???
あの丘の向こうで
咲き誇る花と
まだ見ぬ遠い空

あの丘に咲く
一輪の薄紅の花よりも
きっと美しい太陽

花のように
上を仰ぎ見る少女
78名前はいらない:02/06/07 21:29 ID:???
鈴蘭を鳴らそうとした子供時代
鈴蘭が鳴らないことを知った子供時代
鈴の形になったのが運命だとしたら、なぜ鳴らないのだろう?
人の形になったのが運命だとしたら、なぜ生きないのだろう?
人生が素晴らしくなかったとしても、
鈴蘭生が素晴らしくないかもしれないのだから。
(意味不明ダネ)
79名前はいらない:02/06/07 21:30 ID:???
君にも届くよホールインワン(余計意味不明)
80紅雀:02/06/07 21:43 ID:???
切通しを見上ぐれば
箱根うつぎ。
東国の花よ。
静は見たか?
義経と見たか?

金の挿頭(かざし)は剥ぎ取られ
裸の髪に
挿すは箱根うつぎの花房よ。
殿と箱根を越ゆるれば
静は何もいらぬぞよ
言葉しおらし、
姿いとおし。
追われ追われて
山の道、
昔昔の御物語。
81名前はいらない:02/06/07 21:47 ID:???
>78
よく解かるよ!タブン。
82サクマ式ドロップス:02/06/07 21:52 ID:???
78です。ありがとう。嬉しいです。>81
83恋紡ぎ:02/06/08 11:50 ID:???
悲しい風が吹く

温もり忘れた君の心
枯れ果てた土のよに

砕け去り風に舞い散る


舞い散った地で弱々しく根を生やし

飛び散る時を待つ




木々の葉と共に

84(kau-a):02/06/08 15:22 ID:dFJRfghV
ばら

処女を汚した様な真紅
棘が指を弾く時の辛苦
僕の精気とリンクするピンク
在り得ない蜜の味は
ただほろ苦く響く
85名前はいらない:02/06/21 03:13 ID:???
「パンジー」

ボクの庭に
三色スミレが咲きました
あんな風に
上手なバランスで
色んな色を抱えたまま
のんびり生きていきたいなと
そう出来たら最高だなと

そんなことを思いながら
初夏の日射しに目を細め
三色スミレに水をやりました
86chacha ◆cha/UWe. :02/06/21 07:05 ID:???
枇杷の実がたわわになっている
つよい日ざしが深緑の葉にゆれる
この国はいよいよ蒸暑くなってきた
わたしは木蔭に自転車をとめて
しばらくの間はるかな追想にふける
87名前はいらない:02/06/21 14:49 ID:???
綺麗な花を買いました
うつくしい薔薇を買いました
その移ろいやすい花びらの色に導かれて
だけど花の名前は
「プレイボーイ」
悲しくなって
それでも綺麗なその花を
家のお庭に植えました
私のプレイボーイさん
あんまり周りのお花を誘惑しないでね
あなたは私だけの薔薇なのだから
88chacha ◆cha/UWe. :02/06/22 19:28 ID:???
ドクダミの花で作ろうと思ったが、うまく作れない…(鬱
89霧都 ◆LWQf3H.k :02/06/25 03:02 ID:???
はこべを摘んだ

たんぽぽを摘んだ

つめくさを 摘んだ

鳥さんに 少し
ウサギさんにも 少し

ハムスターには
脂肪たっぷり ひまわりの種

食べて 眺めて 食べて
のんびり 植物採集
90紅雀:02/06/26 19:38 ID:ViXPAxPG
>>86
すごくイイ!!
私も転び生えの枇杷が枝もたわわに実っているのを見ると
日本の蒸し暑さと熱帯的な情緒を感じます。

ではドクダミで一篇。

<墓標>

誰のための白い十字架。
ひんやり湿ったこの土地は、
忘れられた思い出の墓場。

心の形を葉に託し、
臙脂の葉裏が風に手を振る。

何人の女が、ここで、
思い出を吐き出しただろう。
そして忘れていっただろう。

ドクダミは、
ここが思い出の墓場だと、
ほんの少し哀れんでくださいと、
涙顔の梅雨空に向かって
白い十字架の墓標を立てる。



91名前はいらない:02/06/26 20:14 ID:???

 「おめわり」

夏の陽射きらめく時両足を広げ感じた
いつかは射精する愛を探しながら
体を抱いてだせる
そっと勇気をください
今日もわたしとやらせてと
話しかけた私が軟派



92名前はいらない:02/06/26 20:16 ID:???

 草原のかがやきぃー ハァハア
93名前はいらない:02/06/26 20:17 ID:???
>>92 なるほどこの時間帯に症状が現れるのか
94名前はいらない:02/06/26 20:18 ID:???
薬をちゃんと服用しているか >いかいか
95chacha ◆cha/UWe. :02/06/26 21:01 ID:???
>>90 紅雀さん、どうも…
「白い十字架」の詩はさすがにうまいですね。
ドクダミは日蔭で、ひっそり小さな花を咲かせていて、かえって
いとおしくなります。
子供のころは、その名前から、てっきり毒だと思っていたのですが、
実は薬にもなるんですよね。
96紅雀:02/06/26 21:18 ID:???
>>95 chachaさん

私もドクダミは好きです。
この季節、ホタルブクロも野の花としては目立つのですが、
名前がファンタジーそのもので、こっちのほうが恥ずかしくて
詩に出来ないです(w
ドクダミは花の白さが清潔で、それでいて「毒」を思い起こさせる
名前が、なんとなく心惹かれます。でも、体にいいみたいですね。
その昔、近所の「先生」と呼んでいた、子どものいないご夫婦の、
ドクダミ茶を作るお手伝いをしたことを思い出したりして…
97ヽ(*´ー`)ノりゅんりゅん ◆mjdO.VgI :02/06/26 21:57 ID:wj/WGpbd
   「仙人掌」


手を触れることも許されず
ただ君を見つめるばっかり
ただ君に親近感を覚えるよ
でも
僕は尖ることしか出来ない

見せて 見せて 見せて
花火みたいな君の本当

怪我したってかまわない
尖った君がとても好きさ
その棘で僕を殺してくれ
まるで
ヤマアラシのジレンマ

見せて 見せて 見せて
雀蜂みたいな君の毒針

死んだってかまわない
死んだってかまわない
死んだってかまわない 
98名前はいらない:02/06/26 22:04 ID:NKXWqYjv
くだらないな。
99名前はいらない:02/06/27 22:14 ID:xXSX8HLs
<コ:彡
100名前はいらない:02/06/27 22:39 ID:???
くだらないを超越したつまらなさであります。
101名前はいらない:02/06/27 22:41 ID:???
ははは♪
102名前はいらない:02/06/27 22:48 ID:6YxmP8c9
<コ:彡
103chacha ◆cha/UWe. :02/06/28 00:20 ID:???
ドクダミの花がみんな「白い十字架」に見えてくる…
畏るべし、紅雀さんの詩の威力…
104Nothing:02/07/01 17:08 ID:K5Y4TJ4l
生きながら
死を育てる
体を苗床に
心はまだ息している
私の血を啜った鞠は
冷たく色を変える
穴は深くない
根が無数の鎖となり
私の喉を締め上げ
嗚咽を消し去る
そう暗闇と共謀して
牢獄の上に
咲き誇る紫陽花
決して墓標ではない
私は生きている
私は息をしている
かすかに、脆く


105名前はいらない:02/07/06 02:25 ID:???
ぎりぎりに植わった花
排気ガスに汚されても
太陽を目指して伸びる

名も知らぬ
うす桃色の
あの花が

好きだ
106紅雀:02/07/16 21:30 ID:1Z+VGDfj
<烏瓜>

あの女のため息は、
夏の夕暮れに花開く。

一足早い闇を薮に抱え、
一つ、二つ、と
ため息の形をした
白い白い花を
ほつほつと…

ため息は、
秋が来れば
怨念の赤い実を結ぶだろう。

その日まで
烏瓜は
女の恋心を元肥に
夏の宵を
ため息の花で飾る。

107悪夢(アクム):02/07/16 22:50 ID:Nz3Fj5gV

僕に近寄らないで下さい
僕は独りでも平気です
僕は淋しくありません
君の優しさなんて要らないよ
僕の心は潤せない
身体中にナイフを
心まで尖らせて
あの三日月よりも鋭いんだ
だって僕はサボテンだから

「サボテン」
108霧都 ◆LWQf3H.k :02/07/23 04:07 ID:???
艶やかな向日葵
前のめりの
憂鬱

象徴してる
太陽の下の
黄色と茶色

見失った 行く先
見失った 季節

希望の色だなんて
誰が決めたの?

どこまでも
鬱屈した気分

向日葵と一緒に 育つ
109霧都 ◆LWQf3H.k :02/07/26 02:25 ID:???
紫陽花の青と
向日葵の黄色
コスモスの赤

奇抜な三色
同時に咲く程
不安定な

北国の7月
110霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/02 14:54 ID:???
あり得ないものに
焦がれている

その名は平行植物
幻想の庭園に咲く
妖しの花

幻影に住まう
奇妙な植物

あなたの隣に
密やかに咲く
平行植物の
甘い誘惑に

気付いて いますか?
111chacha ◆cha/UWe. :02/08/04 14:07 ID:???
>>109 ウチ(関東)の近辺では、さすがに秋桜はまだ咲いていないと思います。
その三色を一度見てみたいものです。

>>110 「平行植物」なにやら得体の知れない、不気味な感じ…
「平行」というのは、垂直に伸びていかないという意味ですか?(何か勘違いしてるかな?
凌霄花(のうぜんかずら)みたいな、つる植物っぽいものを連想しました。
112霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/04 23:49 ID:???
>>111 chachaさん
言葉を交わすのは初めてですね。あちこちでお会いしてはいますが…。どうぞよろしく。

>109は、自分の家の窓から見える景色。
多分、台風とか、ヒートアイランドとかの影響を北国はもろに被るんだと思います。
そのせいで、気候が歪んでるんでしょうね。

>>110は、作者の名前はど忘れしてしまったのですが、「平行植物」という書籍から
そのまんまのイメージです。……古い本ですが、図書館で探せば恐らく出てくると思
います。
「平行」は空へむかって植物同志が群れて平行に伸びていくから、だと思います。
中に描かれた図表はそんな雰囲気でした。
あくまで幻想世界の植物ですが、もし、本当に存在したらちょっと面白そうですよね。
113chacha ◆cha/UWe. :02/08/05 11:54 ID:BMQwMwNQ
>>112 霧都さん、レスありがとう。(そういえば霧の都ってロンドン…?
「平行植物」面白そうなので探してみます。
114霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/11 02:16 ID:ANusEp3l
>>113 chachaさん
はい。探してみてください。でも、レポート調というか、学術書風なんで、途中で
飽きるかも……。その時は、図表だけでも、楽しんでください。
因みに、ロンドンは憧れの地です。一生、行けそうもないですが……。
「むつ」に合う文字を探していたら、自然と霧の都になりました。無意識って怖い
ですねえ(笑)
115霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/11 02:59 ID:ANusEp3l
枯れて萎んで消えていく
ちゅうりっぷ
来年の春を目指し
球根の中に蓄える

太陽の光
蝶々との戯れ
甘い水

それは
ちゅうりっぷが
抱き締めている

密やかな 夢
116霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/19 03:10 ID:AlHzJxyj
向日葵の溜息が
種を零して
来年へと繋がる

綿々と続く
命の伝達
溜息の重み
痛み

向日葵の黄色
鮮やかな晩夏
117紅雀 ◆YzUnlidE :02/08/19 08:51 ID:ad0Tu4+F
>116 霧都さん
この「植物スレ」、好きです。
霧都さんの新しい詩はさげ進行ですが、
折角ですからあげさせてください。
118Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/21 02:24 ID:RjTeTgM0
>>110 お、『平行植物』ですね。作者はレオ・レオーニ、イタリアの絵本作家です。
私は、ちくま文庫で持っていますよ。文庫版はもしかしたら、まだあるかも。

紅雀さん、見ているかな…。はじめまして、毎度おなじみのスカウトマンです。
ぶしつけですみませんが、梁山泊スレのゲスト審査員をしていただけませんか?
http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028646675/l50
テーマは「草」で、紅雀さん好みだと思います。
もしよろしかったら、ぜひぜひ。失礼いたしました。

ごめんなさい、あげます。
119名前はいらない:02/08/21 02:29 ID:pc2ZbCjM
>>118
紅雀さん、来られる時と、来られない時の波が激しいからねえ。

Canopusさんも、植物の詩、ここに載せてくらさい。
おいら、見たいです。はい。
120Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/21 02:35 ID:RjTeTgM0
>>119 そうっすね、古いやつですが、置いていきます。

『秋』

秋の森林浴は愉快だ
どれもこれもがルッソーの絵のように
漠とした緑で突っ立っている
掃き清められたような芝草
カラマツとクスノキの隣で
群生するリュウゼツランが一斉に花を咲かせている
永遠の処女の
あざやかなうすみどり
予定調和的に小鳥がどこかで鳴いている
心 奪われる 至福のひととき

桜並木を通っていく いちめんの草花で覆われた
小高い丘に登ると そこには野兎が一匹
その傍らに 芭蕉とかいう おかしな格好の
初老の男が座り込んで嘆息をついている
黄色い葉っぱを一枚 持っている
あれは最近の絶滅種
たしかイチョウという名前であっただろう
121Canopus ◆j1h.j3e. :02/08/21 02:36 ID:RjTeTgM0
続き。

(クローンに失敗したときいている
 それにしても あれは重大な規則違反
 管理局に通報せねば)

男の後ろ姿を見届けて 丘をあとにした
森の奥までまぶしく溢れてくる
木もれ陽に 目をほそめる
道ばたの立札に描かれた 青いヤギの
大きな黒い瞳が じっとこちらを見つめている
永遠のみどりの潮流
善人たちがくみ交わす笑顔
秋の森林を ひとり歩く
122名前はいらない:02/08/21 02:48 ID:pc2ZbCjM
>>120-121 Canopusさん
ありがとうございます。
堪能しました。
おいら、嬉しいです。

紅雀さんからの、連絡があるといいですね。
123霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/25 05:25 ID:EDHBVulY
>>117 紅雀さん
そうですね。ここは沢山の植物が咲き乱れるいいスレだと思います。
自分がsageなのは、面倒くさいだけなんで、お気になさらず。
時々あげると、いいこともある。
例えば、Canopusさんの詩が書き込まれたこととか。
これからも、色々な人の植物が咲き乱れるといいな。そんな気分です。
124霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/25 05:30 ID:EDHBVulY
− 花占い −

一枚ずつ
むしってみた
花占いが懐かしい

どちらにするか
思いあぐねて
花びらに込めた
願いが
一つ二つと散っていく様

あれは
どんな願いだったのか
あれは
どれ程の願いだったのか

もう 思い出せないけれど
125霧都 ◆LWQf3H.k :02/08/27 15:21 ID:3TAtD4FZ
− 風 −

我慢
できない
突風の
いたずら

花を 葉を
根や 茎を

力の限り
薙ぎ倒し
吹き飛ばす

突風の猛威に
耐えたものだけが
秋の入口へと
辿り着く

短い
冬までの
距離を
進んでいく

落ち葉に
彩られながら
冬を
静かに
待つ
126夜刀 ◆2Iit8Tn2 :02/08/29 20:47 ID:LbfpwzlW
【ひまわりと種】
鮮やかなる緑達 燃えるような色彩
太陽の化身達が やがて頭を垂れる
新たなる循環を 迎えんがために
ささやか色合い その身を変えて
種からはじまる 螺旋を紡ぐため

>>125 霧都さん
某スレのレスどうもです。俺よりむしろ、霧都さんの気分を害してしまったん
じゃないかと後悔してたので、正直ホッとしました。心配かけてすまんです。

それと今のHNは読む人任せです。「やと」でも「やとう」でもあるいは「よ
がたな」でも良い訳です。「ナイトブレード」でもね。元は「やと」ですが。

それにしても植物の詩は難しかったです。では四行詩に帰ります。いずれまた。
127chacha ◆cha/UWe. :02/09/01 09:53 ID:KM77lCnj
人恋しいの小石川
植物園に行きますた
ニュートンの林檎
メンデル葡萄
お気に入りの菩提樹
すらりと咲いた女郎花
針葉樹林を深緑の風
紫百日紅に揚羽蝶の群舞
姿やさしい赤松を映す
池の水面にはヤンマが飛んで
見所の多い広い園内を
散策しながらふと周りを見ると
草の絨毯
名札も何もない
雑草が生き生きとしてる
花の終ったシロツメグサが
微妙な緑の濃淡を作って
よく見ると蟻が飛蝗が
秋の到来に急かされている
何げに植物園で過ごした後半は
四つ葉のクローバー探しとなりますた

#梁山泊スレに投稿した詩のリライトです。
#このスレにもぜひ載せたい詩なので、再掲お許し下さい。
#Canopusさん、紅雀さん、ご批評ありがとうございました。(←梁山泊スレ
#なお、「紫百日紅」とあるのは、正確には「トウフジウツギ」です。
128霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/02 16:33 ID:zZ26o/hQ
>>126 夜刀さん
作品、沢山見かけます。やっぱり雰囲気あって、好きです。
「ナイトブレード」ってHNで、書いてたことないですか?何処かで見たような……。
勘違いだったら、すみません。
難しいなんて仰ってるけれど、自分はその詩、凄くいいと思います。
ひまわり、夏はやっぱり、ひまわりの詩ばかり浮かびます。不思議なんですが。


>>127 chachaさん
こんにちは。再掲全然オッケーだと思います。まあスレ主とかじゃないんで、自分が
言うのもあれですが。chachaさんの長い詩、貴重ですねえ。
一緒に、植物園散策してる気分になれますね。楽しかったです。
129霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/02 16:42 ID:zZ26o/hQ
− 平行植物U −

真っ直ぐに目指しているのは
宇宙(ソラ)の果てだろうか
地下深いマントルだろうか

伸長すること
増殖すること
そして
幻想を宿すこと

本当の目的もわからぬまま
幻影世界の樹木たちに

毒され
犯され
満たされ

現実と虚ろ
二つの狭間で
立ちすくんでいる


>>118 Canopusさん
詳しいんですね。チクマですか。文庫なら、自分も買えそうです。情報をありがとう
ございます。でも、いろんな意味で、さすがCanopusさんと思いました。
130夜刀 ◆2Iit8Tn2 :02/09/08 17:53 ID:DDvztcqP
【紫】
雨に濡れる朝顔
紫はなお深く
一夜明けて見れば
閉じた傘のよう

留まらぬ一瞬
砂時計の如く
心の裡の紫
永遠に残るとも

>>128 霧都さん
またも亀レスですまんです。なかなかここ向きの詩が出来んかったもんですから。
正直、褒められると・・・こそばゆいです。やはり縛りがあると詩を作るのは難しい。
話は変わりますが、「ナイトブレード」氏は別人です。他板には別の名前で出没してます。
ところで詩集とかって読みますか? 俺は1,2冊しか読んだ事ないんですけど。
>>127 chachaさん
以前は四行詩でネタを取ってしまって申し訳ない。
影響されて書いたのに恩を仇で返したようでなんとも・・・。
また美しい熟語の詩を書いてくれると嬉しいのですが。
131名前はいらない:02/09/15 03:24 ID:gRX0bzaa
わたすげが
黄色い菊の足下で
ぼんやり見上げている

蒼い空
132霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/16 02:47 ID:o7dhA3ho
>>130 夜刀さん
こちらこそ、遅くなりました。というか、一週間ぶりの詩板だったりします。(汗
別人さんですか、そうですか。勘違いどうもすいません。
ところで……詩集、ですかあ。
太田朋さんとか、茨木のり子さんとか、ですかねえ。高校生の時は、銀色夏生さんを
読んでいましたが……。とはいえ、普段は小説ばかりなので、詩集は余り読みません。
だから、他の人たちのように、詩論を戦わせる知識は皆無なのでした(汗
では、また。
133霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/16 02:58 ID:o7dhA3ho
雪に埋まっている
赤い花を
摘んだ

小さな夢を見た日
134chacha ◆cha/UWe. :02/09/17 09:22 ID:CXZvbb4q
レスがついているのに気づかず、失礼しました。

>>128 霧都さん、感想どうも。
改めて自作を読んでみると、いかにも軽くて粗い素描ですね。
これに懲りずに(w)、植物の詩ができたらまた書き込みみたいので、宜しくです。

>>130 夜刀さん
たいへん恐縮です。ネタを取られたなんて、ちっとも思っていませんので、
お気になさらずに…
(四字熟語など先に使われても、遠慮なく後からまた使いますので…w)。
最近は短歌ばかり浮かんできて(五七五・短歌板にまで遠征しているw)、
4行詩の方はちょっとスランプなんですが、そのうちきっと復活します。
135霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/18 03:28 ID:QpugrZxw
コスモスの上を
スキップしてる
小さな生き物

虫だったの?
それとも……

秋の日は
ロマン日和
夢日和

マーガレットも
さんざめく


>>134 chachaさん
はい。読ませていただける日を、とても楽しみにしてます。
136奈々氏の憂鬱:02/09/24 01:50 ID:vPpqU4Pd
百合の花

汚されたくないと
思うなら、顔を覗かせないがいいさ

摘まれたくないと
思うなら、美しくないほうがいい

けっして強くは生きたくはないのだろ?
誰かにかまって欲しいのだろう?
私を見て欲しいのだろう?
独りで居たくはないのだろ?

その重いプライドを脱ぎ捨てれば
蝶となりきっとあの月に帰れるさ
137霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/24 02:09 ID:faDgahlD
− 菊花 −

ゆらゆら 揺れる菊の花
青空見上げて 風受けて
ゆらゆら 揺れる菊の花

きらきら きらめく菊の花
夕立浴びて 虹眺め
きらきら きらめく菊の花

淋しい花と 目立たぬ花と
人の言葉も 気にかけず
ゆれて きらめく 菊の花

どこまでも 菊らしく
いつまでも 菊らしく

色鮮やかに咲き誇る
秋の菊花の健気かな
138奈々氏の憂鬱:02/09/24 02:55 ID:3gvoFh4Y
ひまわり

いつも私は彼に夢中
でも私には眩しすぎて、どんなに背伸びしても手が届かない

こんなに沢山の友達が彼の虜で色めき立ち黄色い声を上げている。
私なんて彼からは相手にされそうにもない

彼はとても偉大(おお)きくてみんなを楽しく、愉快な気分にするのだけれど
お相手が決まらないのでみんなうずうずしている。

私の心はもう真っ黒に焦がれて、もうぱらぱらと地にこぼれそうになっているのに
彼はいつも遠いところから笑顔だけを振りまいている。

激しい通り雨が私を打ち付け、それにまぎれて涙を流す。

そしてあたりが落ち着くと
彼はふっとどこかに出かけてしまう。
私の知らない所へ

でも私は彼が好き。明日になればまたあえるかな。。
139霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/27 17:47 ID:u5QJvLqj
重い、重い、重い〜〜
おいらの頭には、今年の夏が一杯詰まってて
すっげ〜重いんだってば

しおれてきた茎じゃあ
しなびてきた根っこじゃあ
こんなに重いもん、支えられないってば

ああ、いいよ、もう
その辺にばらまくから
風とか、台風とか、秋雨とか
天気の度合いがいい感じだし
ついでみたいにばらまいておくよ
本当は、重くってもう
耐えられないだけなんだけれどね

どうせ人間には
おいらの気持ちなんてばれっこないんだ


(以上、少しはすに構えた向日葵でした。ああ、>奈々氏の憂鬱様、自分悪気ないんで
気にしないでください……汗)
140奈々氏の憂鬱:02/09/27 23:13 ID:rJbGBQlG
>>138
いへいへ。。向日葵は詩題としてはロックスターのようですからねぇ。
霧都様の詩を毎日たのしみにしてるですよ。ご活躍をお祈りしますです。
141霧都 ◆LWQf3H.k :02/09/29 01:30 ID:PjSmLbsB
− 落葉 −

いっそ
勢いに任せ
風に任せ
あたり一面を
金色に染めるといい
綺麗なものも
穢れたものも
木の葉に被われ
冬へ向かうのだから


>>140 奈々氏の憂鬱様
ありがとうございます。(ご寛恕くださったことと、「楽しみ」と仰ってくださった
ことへの感謝)
とっちらかった詩も多い自分ですが、良かったら読んでやってください。
私も、奈々氏の憂鬱様の詩、楽しみにしています。
今後とも、どうぞ、よろしくお願いします。
142奈々氏の憂鬱:02/09/29 06:17 ID:W6QUAUts
-菫に寄せるミゼレーレ-

嗚呼!救いたまえ
無垢なる祈りを捧ぐ幼き魂
紫煙の聖衣をまといて
謳い奉ず一編のミゼレーレ

揺れる若葉の木漏れ日は
彼の憐れみの眼差し
ただ安息の静寂を願う

遥かなる明星よ
駆け往く春に輝き
道を照らせ
行き場を失い彷徨う心
風に払いて祝福の雨を降らせたまえ
143witch:02/10/12 00:52 ID:Q1aBg5Y+
保全
144ももいろぱんだ:02/10/13 23:54 ID:X/8iR+Ld
− 四季 の ゆめ−

さくら ちっちゃった
らいねん の はる まで おやすみなさい

ひまわり かれちゃった
らいねん の なつ まで おやすみなさい

こすもす しおれちゃった
らいねん の あき まで おやすみなさい

ゆき を かぶって
 つち を かぶって
  かれは を かぶって

おやすみなさい
145名前はいらない:02/10/14 01:31 ID:SMyqnqBa
>>144 スゴクイイ!(・∀・) カンメーヲウケタヨ ガムバッテ!
146霧都 ◆WISH/t.n/I :02/10/26 03:14 ID:pYogwnJz
− 紅葉一考 −

枯れてしまったのは
紅葉した木々の葉なのか
木々を抱く山々なのか

冬を迎える為の
一種のセレモニーとして
今年も、木々は色づき
その葉を大地に蒔く

とはいえ、これは地面がまだ顔を覗かせている
希望に溢れた土地土地の、話なのだが……
147たけ ◆g09RQuKuak :02/10/30 18:03 ID:vM9wgGZa
いきなり教えてクンで申し訳ありません。
室生犀星の「時無草」
女声合唱曲の隠れた佳曲とされています。
著作権が残っているのでここには載せませんが,検索すればMIDIで聴けます。

私も高校時代合唱部で愛唱し,とても好きなのですが,
トキナシグサで検索してもヒットしません。実在しない植物なのでしょうか。
148名前はいらない:02/11/01 02:52 ID:Kkn29RiU
>>147
ごめん、学がないので、分かりません。いっそ、質問スレをあげて、そこに書いた
方がいいかもしれません。
もしかしたら、それは俗名という奴で(ぺんぺん草みたいな)学名は別にあるのか
もしれませんよ。そのぐらいしか、アドバイスできることなくて、すみません。
149たけ ◆g09RQuKuak :02/11/01 04:18 ID:P/GHvdVt
>>148
ご親切にありがとう。スレ汚しだったらごめんなさい。
いいんです。それなら知ってる!と言う方はここを覗くかと思って。
急がないんです。
他板に植物に詳しい人がいたので,そっちで聞ようかな。
判明したら,また報告に来ますね。

150他スレの1:02/11/02 09:22 ID:Nq6tkic0
>>147
辞書で「ときなし(時無し)」を引いてみてはどうでしょう?
私もよくは分かりませんが・・・特定の植物ではないのかも。
151たけ ◆g09RQuKuak :02/11/03 04:50 ID:JdDeRMRH
>>150 他スレの1 さんアドバイスありがとう

某掲示板で植物と文学に通じた叔父様に教えていただきました。
萩原朔太郎の純情小曲集の「浜辺」にも時無草が登場するとのこと。
ttp://www.wao.or.jp/naniuji/hagiwara/junjou.htm#浜 辺
ttp://www.soraminet.jp/imaima/MIDI/tokinasi.htm   ←「時無草」

室生は朔太郎の親友であり,「時無草」をめぐって通じ合うものがあったので
はないか。仲間内で何かの草をそう呼んだのではなかろうかというのが叔父様
の推理です。
私は若い身中に伸びる願いや衝動の比喩のように思うのですが,穿ちすぎで
しょうか。

ちなみに時無し大根は種まきの季節を選ばない品種,
時無しの花は茶道ではキンセンカのことを言うそうです。
152名前はいらない:02/11/12 23:48 ID:jP4/Vc5C
− 春待つ森 −

末枯の森
雪にまみれ
春を待つ

今宵の月は
半分だけの
愛を注ぐ

届かぬ両手を広げて
末枯の森は
最後の一葉を
はらりと落とす

春待つ涙を
落とすように
雪の上には
燃え立つ金色
153ももいろぱんだ:02/11/17 23:33 ID:zI7iE2jX
>>145さん
どうもありがとう。うれしです。
154名前はいらない:02/11/19 10:18 ID:EkDdbbhQ
− 雪 花 −

雪の花
窓に張り付いて
冬を彩る

雪の花びら
空から舞い降りて
大地を染める

埋め尽くして欲しいもの
本当は私自身

雪の花
指先でそっと触れる
溶け去る瞬間
愛おしい雫

消してしまいたものは
本当は私自身

冬をいろどる
雪の花が
今日も空を舞う
155霧都 ◆WISH/t.n/I :02/11/29 03:01 ID:r7u8RlCd
− 悪意有る憧れ −

投げやりな木々は 雪を被って 時々風にまかせ 通行人に雪を落とす

静かな笑いが ひそひそと 木々の間に交わされる

声が 聞こえない人々は ただ冷たさに悲鳴をあげ
雪を落とした木への悪態を吐き ぶつくさとその背を丸め先を急ぐ

声が 聞こえる人々は いぶかしげに周囲を見渡し
素知らぬ顔の木を見上げ 不思議そうに歩き出す

ああ、そう彼らはただ 「歩く」ことの出来る人たちに
茫洋とした憧れを 抱いているに過ぎない

些細な悪意に その憧れを転換しているに 過ぎない

人は誰もそのことに 気づきはしないのに

些細な悪意に 転換せずにはいられない

木々達の 茫洋たる憧れには、誰も……
156あぼーん:あぼーん
あぼーん
157霧都 ◆WISH/t.n/I :02/12/04 01:02 ID:mpG/5agW
玄関ポーチには
上階の住人が育てる
桃色の花がいる

扉一枚隔てた向こうは
白と黒と灰色の景色なのに

桃色の花びらが一枚
コンクリートの床に
ゆっくりと落ちていった
158あぼーん:あぼーん
あぼーん
159名前はいらない:02/12/11 14:56 ID:UHtDqCbf
枯れ葉が一枚
アスファルトの上

日射しをあびて
ひなたぼっこしていた

道のどまんなかに
一枚の木の葉

みんなが
木の葉を迂回してあるく

みんなの
優しさがほのかに暖かい

秋の日の午後
160まま:02/12/11 15:09 ID:s8UeXWZs
使えん詩つくってんじゃねーよ。
俺のほうが数倍うまいから。いやまじで。
161名前はいらない:02/12/11 15:33 ID:UHtDqCbf
>>160
書いて。
そのためにあげたんだから。
植物の詩を増やしたいだけだよ。
162葉悟:はさと ◆Q9OkNLTZnI :02/12/11 17:37 ID:YwcaF+u1
雨の夜に白妙が舞い
冷たく白く
それは私の故郷の初雪のよう。

その思いは空間を錯覚させ
低空飛行をつづける羽虫でさえも
雪虫のように白をまとったようで
趣を醸し出しております。

手のひらに舞い降りた花びらは春雨と絡まって
溶けるかわりに肌に染みいって
私の骨を内から冷やしてゆきます。

そこで私は
体内の熱という熱をかき集め
紅蓮の肌を癒しながら
気丈に春を彩って見せました。

舞っているのは
白妙ばかりではありませんでした。
163葉悟:はさと ◆Q9OkNLTZnI :02/12/11 17:40 ID:YwcaF+u1

まことに季節外れですが。
寒々しい詩ですから、許してください。
164chacha ◆cha/xejyz2 :02/12/27 18:55 ID:0dTE6hqG
いつ咲くの スノー・ドロップ
女の子が 聞きました

しずかな夜 降りつもる雪
あたたかい部屋 湯気ふくケトル
まだ帰らぬ人 ひとしずくの鬱
どこかで雪が 落ちる音

スノー・ドロップ うつむいて
スノー・ドロップ 可憐な花を 
咲かせるのは いつ
 咲かせるのは いつ
165山崎渉:03/01/19 13:53 ID:33JLtwpT
(^^)
166名前はいらない:03/01/24 00:07 ID:K9qAs5a1
「 冬薔薇 」

真冬
共同アパートの玄関

深夜の蛍光灯
少し、切れかかった点滅

照らしているのは
茶色い蔓に絡みついた
桃色の薔薇

灰色の世界に
鮮やかに
桃色

通りすがり
目を奪われて
立ち止まった僕

焼き付いて離れない
灰色の世界に咲く
桃色の薔薇
167名前はいらない:03/02/10 07:33 ID:G7Ma5l/m
遠い昔
悲しい戦いのさなか
咲いていた 花の
子孫たちが

時を経て
戦いのない今を
揺れている

幾多の涙を受け
幾多の心を紡ぎ
巡る時を託し続けて

戦いのない
今を
揺れている

(変わらない花)
168名前はいらない:03/02/19 01:30 ID:OxqmaU/u
− 惜別花 −

元気でね、とか
いつでも帰っておいで、とか

花びらみたいに優しく
キミのうえに、言葉の雨
しとしとと降らせたりはせず

キミがいないことで
ぽっかりと空く穴を覆い隠して

立ち去るキミの背中を
黙って眺めていよう

誰かがキミに投げた花びらが
地面にゆっくりと落ちていった

キミが立ち去ったあと
惜別の花で被われた道が生まれたよ

とても、とても、綺麗な、道が生まれたよ
169A ◆193hE4YERU :03/02/20 20:23 ID:7N4BoiIx
モニタの横の
鉢植えは
もう動かないのか

お気に入りの中に
根が伸びている

いつか花は咲くのだろうか
種を残すのか
花は

暗い部屋
言葉を浴びる
窓の外
雪は かたくなに 融けないが

春は近い
170名前はいらない:03/03/06 23:26 ID:jn9bcHqV
−その日は、余りに空の色が鮮やかで−

木々が動かないのは当たり前で

僕が動けないのも当たり前で

見上げた空の色ばかり

ただこの心に焼き付いている

動かない木々とともに

見上げた空の色
171容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :03/03/17 04:25 ID:wzMsaB9u


おはなさん おなまえはなぁに?

どうして じっとしてるの?

どうして きいろいの?

どうして しゃべらないの?

ねぇ どうして?



172名前はいらない:03/03/17 05:01 ID:EFalvkT1
きれいな ことばで
きれいな おはなし
きれいな ひらひら
きれいが だいすき
きれいな おはなに
きれいは あつまる 
きれいに こいする
きれいな ひらひら
173名前はいらない:03/03/17 05:30 ID:cS6krNA/
水栽培の植物を持ち歩くのは大変だし
君はきっと忙しすぎるだろうから
どこか近くの土に返してやってくれ
今から暖かくなるんだし
きっと心配ない
雪や霜と仲良くなれて
春までの時間の長さが解れば
君が帰って来る頃には
花をつけて揺れているだろうから
きっと心配ない
174容量少な目 ◆/4.7OGB.Lw :03/03/17 05:40 ID:wzMsaB9u


こんな草原にも咲いて
こんな綺麗な花をつけて
のんびりと過ぎていく時間
人もいない 寂しい草原に
ただ咲いてる
ちいさな花
好きな人がいるのかな
きっと僕も いつかはきっと


175火尭烏 ◆lXZBPVO3GQ :03/03/17 14:03 ID:QaI7e98R
>>172
こういう風に心を弾ませるような詩は詩板では久しく見なかったですね。
読んでいて楽しいです。
176昼酔軒@まだ見習い ◆Noon.k9qCE :03/03/27 07:45 ID:16ASkz5N
太陽はまだ山の上 
白い絨毯は 
静かに姿を消す中 
ひっそりと厳冬の下 
小麦が芽を
おっかなびっくり出しながら
寄せ合うように 
緑色の絨毯を
大地に広げて
 
ほら 
春が来るよと 
命の息吹を
まだ寒い風に
靡かせながら 
囁きあっている
177名前はいらない:03/03/30 01:46 ID:X7hkZM38
おじぎそうをみて

ごめんなさいの気持ちが

素直に溢れるような

そういう温かさを

胸のうちに灯したい
178霧都 ◆SNOW/oy/Uw :03/03/31 01:45 ID:/aydwpeB
誤植でもいいじゃないか

真っ白いカタクリの花

群れて静かに咲いている

静かにそれを見ていよう
179名前はいらない:03/04/08 17:36 ID:h4IgbF3m
晴れでも
雨でも
曇りでも

花は変わらず咲くもので
君も変わらず笑うもので

春のプリムラか
夏のひまわりか
秋のコスモスか
冬の雪花たちか

そんなことには関係なく

美しいものたちはいつも
ただそれだけで目映い光を放つもの

だから、僕も
僕も又 相も変わらず詩を詠う
180山崎渉:03/04/17 13:52 ID:h0xijIvJ
(^^)
181名前はいらない:03/04/17 14:06 ID:GA3VjKfn
「紫陽花」

霧雨の露を纏い俯く花
雫に頭を垂れ
蝸牛と共に曇天を見上げ
いつ止むとも知れぬ六月にただ濡れている

未だ夏空開かぬ水無月に咲く花
紫陽花 願わくば貴方が咲いたその空に
雨散らす 初夏の風が抜けて行きますように
七色の 虹がその背を彩りますように

いつか きっと
長い雨を越えて 貴方という花が微笑みますように
182山崎渉:03/04/20 01:50 ID:3rQpfsMd
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
183名前はいらない:03/04/21 23:52 ID:O9D2l9aF
   
184名前はいらない:03/04/22 22:31 ID:ot6DB0lG
(なぜから保守なんだろう)


「 さくら 」

さくら
魔法のように
あの人を 連れ去る

さくら
散り散りに
消えていく 面影

さくら
取り戻せない日々の
愛しい 残像

さくら さくら
もうすぐ
春が 終わる

桃色絨毯の 贖罪
185名前はいらない:03/04/25 23:46 ID:WaXH56fC
気がつけば 周りに寄りかかれるものが何もないわたしは
地面に根っこを張って 上へ上へと 逃げるように伸びる

へろへろと力の入らない姿勢でも 何とか立っていられる
空の色をしっている だけど わからないことはいっぱい

わたしは今だって ただなんとなく 成長しているらしい
186霧都 ◆SNOW/oy/Uw :03/05/14 01:06 ID:M9iucUV+
− 散 歩 −

黄色い
ラッパ水仙の道

ゆるゆると
君と二人 歩く

少しだけ風の強い
春の ひととき

押し隠してる 溜息
気付かない君と
気付かせない僕と

二人で ゆるゆると行く

春らしい
水色の空
薄水色の雲

広がっていく
柔らかい午後
187山崎渉:03/05/22 03:33 ID:9hqkSSyZ
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
188しも:03/05/24 08:30 ID:nkQesnYf
「むらさきの花」

むらさきの花

土手に咲く

土手に緑

風に緑。

むらさきの花

名も知らぬけど

むらさきの花

美しい花

189芦屋:03/05/24 10:52 ID:DxL4Msgq


梅が持つのは
唯一の香

華やかに咲き散ってゆく
さくらほどの美しさはないけれど

梅が持つのは
唯一の香

瞳には映らぬ美しさ
190酔生無詩 ◆yx3WO1KT8A :03/05/24 18:15 ID:nPMgI3ZT
「支配の庭」

そこは支配の庭
法則が支配する
恐怖が支配する
沈黙が支配する
残照が支配する
嘲笑が支配する
悔悟が支配する
無秩序な花と緑

誰のために造られたのか
そんな問いかけは無意味

そこは支配の庭
反復が支配する
観念が支配する
退廃が支配する
驚嘆が支配する
憂鬱が支配する
自我が支配する
無秩序な花と緑
191名前はいらない:03/05/27 02:10 ID:P8qCDJ+h
やるせないまま

生きて
死んで

生まれて
育って
朽ちて

そんなことを
繰り返して

苦痛に喘ぐ僕らを

柔らかい視線で
木々が
包み込む

今日も
木漏れ日が
金色の歌を

落とす
192山崎渉:03/05/28 10:48 ID:91alohpq
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
193風の住む町:03/06/05 00:46 ID:UauNPej3


心の中に 木があればいい
雨に降られて 大きくなっていればいい
僕の心に 土があって 育っていればいい
枯らさずに育てられるだろうか
194名前はいらない:03/06/14 03:06 ID:zduCtlTG
思惑に捧げられた生け贄
灰色の天使が泣いている
善にも悪にもなれぬまま
子羊の葬列が回廊を往く

静寂は鼓膜に響き渡り
弔いの鐘は姿を変えて
太陽の下で揺れるため
ひまわりの娘に転生し

同じ時がまた巡るだけ

羽ばたけぬ子羊は繰り返し
思惑の生け贄として捧げられる
195名前はいらない:03/06/15 18:11 ID:laJbNRmv






















196名前はいらない:03/06/15 18:59 ID:LMch1+k1
風に吹かれ散りゆく花
踏み潰されて強くなる雑草
道端に咲く花
太陽に照らされて
皆生きてるんだ
197ベチュニア:03/06/15 20:54 ID:jYC0wmZN
アブラムシに犯されて
あたしの体は
もうぼろぼろ
はやく楽になりたい
でも楽になるすべを
あたしは知らない
今日も ただ ただ
水を吸い上げて
力なく
離れてく光を仰ぎ見ながら
暮れていく
198名前はいらない:03/06/15 21:34 ID:kGCws/6Q
ペチュペチュ

ペチュペチュ
199名前はいらない:03/06/15 21:47 ID:Z6wPWFjY
ここの土では育たない
咲きたいけれど居られない
貴方が揺れるの見てたいけれど

私はここでは育たない
咲きたいけれど居られない
貴方と会えるのここだけだけど

萎れてしまいそう
もう萎れてる
萎れてる

200名前はいらない:03/06/15 22:30 ID:0hucuxLH
201名前はいらない:03/06/16 00:30 ID:dc38ZIu4
「果汁」 あまずっぱい ほんのり恋の味 貴方だけにする どうしてなのかな? こんなの初めて 今までいろんな人を愛してきたつもりだったのに…。 たった 今 知った 恋の味
202 伝説の詩人:03/06/30 17:55 ID:8WLTMP6T
わたしを愛さないひとはない。

わたしを愛さないひとは、

わたしを知らない。

わたしは、すべての人々に知られるかもしれない。

でも、

本当は、あなたにだけ知られたい。

わたしを愛さない人はいないから、

わたしは、あなただけに知らせたい。

わたしを愛さないひとはいないということを。
203伝説の詩人:03/06/30 17:59 ID:8WLTMP6T
愛すべきひとは、
あなたのとなり
揺れている花

愛すべきひとは
あなたのそばに
捧げられ置かれた切花。

たとえ、枯れるとしても、
あなたがそばに、
わたしが枯れるまで
置いてくれるのならば。

愛すべきひとは、
あなたのとなり

見てほしい。
いつまでも、
枯れはてるまで。

204名前はいらない:03/06/30 18:03 ID:niRC2yjZ
今日も太郎君がやってきた
僕の細胞をむしりとっていた
痛みなどない 私は ただみつめていた
太郎君は犬を飼っているから散歩のコースらしい
犬は私の気をよんでくれる
いわゆる動物が幽体を感じることができるせいか
人にはわからない気を受け取る能力があるからだろう
私はいろんな生命を感じていた。
ただそれだけだった。あの日までは・・・。
205名前はいらない:03/06/30 18:07 ID:BNgS3ods
206紫恋:03/06/30 18:28 ID:hOJqF7Yp
命みじかし美しき華よ誰も恨まず咲き乱れ誇り高く散って逝く
限りある時の中に永遠の夢を観ながらいつかまた生まれることを祈りながら
207名前はいらない:03/06/30 18:58 ID:B9T+Q6u2
道端にタンポポが咲いてた
アスファルトの狭い亀裂の中
綿をつけたタンポポが一輪
風が吹く
子供たちが空に舞う
汚れた温い空気に乗って
どうするの?
どこへ行く気?
こんなところで
根を張る場所なんて無いだろうに
行けるの?
どこか柔らかい大地の上へ
行ってよ
上昇気流に乗って
どこまでも高く
どこまでも遠く
行っちゃってよ
208名前はいらない:03/07/01 05:46 ID:OFvxf+E/
「蔓草」

蔓草が生えてた
支えを捜してた
気紛れに哀れみ
枯れ木を地に差して
巻きついて咲かすは
どんな花かと待てば
蔓草はやがて枯れて
枯れ木はやがて倒れて
209伝説の詩人の血:03/07/01 19:02 ID:DrTAFhyn
命みじ〜かぁし〜
コヒセヨヲトメ〜
210nico:03/07/01 19:08 ID:yJu7UIag
 感覚産まれる

目の玉の奥の方から
まっ白な光がやってきて
私には
水面を見ていられない
そして
ドクドクと殻を割って
きれいな緑の茎が・・・

伸びて伸びてどんどん伸びて
死ぬ
まで 「ひかる」
喉が乾いて乾いてひからびて
死ぬ
まで 「のびる」

鋭い水の流れに
小さな白いタネ1つ。
211nico:03/07/01 19:19 ID:yJu7UIag
ねこじゃらしの繊毛
車のフチのフチの光
自転車の回転

瞳孔、拡大。

スネオの落書きの下で死にたいな
茎にうづもれて
めまい めまい めまい スル

緑の稲妻 銀色を帯びて
めまい あまい めまい スル

家の近くであんなにぬれることはもう
ないだろうな
無力すぎるし ぬるい。
 
 脱落墓地の予感
212nico:03/07/01 19:24 ID:yJu7UIag
衝動は生の確信
あきらめの連続で
花は枯れた
やさしい爆音に
いやされた
無機物の純粋さ
その温かさ。

壊されたいの。

きらきら濁って
生ぬるい湖に沈んでいく
口も耳も満たされていく
覚えているのは
雨を受ける白いはな
甘く存在する匂いだけ。

 水中花
213nico:03/07/01 19:31 ID:yJu7UIag
水たまりの黄色、黄色
フィードバック
ブルーパニック
愛の名知らない
焦んがり焼けたマグカップ
鼻血レター送った

私のリリー、泣かないわ
あせものできた裸
赤くキラキラした羽根
逆さまの机
さえ あれば
生きてゆける

 パイナップル・ジェリー
214nico:03/07/01 19:32 ID:yJu7UIag
リリー、リリー、空耳がするわ
215nico:03/07/01 19:38 ID:yJu7UIag
 そういえば

そういえば海が好きだった
そういえばオシロイ花や朝顔や
えんどう、コスモス一杯の緑が
好きだった

太陽を抱いて眠ったよ

そういえば全てが色鮮やかに
見えたことあったなあ
そういえば 沢山の人に支えられて生きてきた
忘れないよ 

おやすみなさい 
ありがとう
216クロタネ:03/07/01 20:28 ID:GAZ1xDKn
太陽の真似をしている あなたは だあれ?

わたしは 松葉牡丹
217名前はいらない:03/07/06 16:01 ID:lpZ93Lfv
 初夏に散れなくてね

化石になった蒲公英の綿毛をね

梅雨が説得してもね

灼熱が説教してもね

触らないでと怯えてばかりでね

 粉々になってね

彼のところへ行くって泣くんだ

口を無くすよ

目を無くすよってきかせたらね

 静かになったんだ


218名前はいらない:03/07/06 16:10 ID:oPEhT6T/
カサブランカ

あまりに匂いがきついので
軸を取るように教えられたの
あんまり見事に花を咲かせるので
香りは封印されたの
他の花々に嫉妬をされないよう
神様が私の性を
封印したの
蘭のようになりたかった
自分の欲望の赴くままに
219名前はいらない:03/07/06 16:32 ID:+OMCkgOD
>>217 (・∀・)イイネ!!
220たもい*R17:03/07/06 22:37 ID:0SRoMETy
>>219さん
とても嬉しいです、これ携帯から書いたのでした。(>>17
221たもい*R17:03/07/06 22:55 ID:0SRoMETy
↑あー、>>220の(>>17)は(>>217)でした。
222219:03/07/06 23:04 ID:scSOqbTL
はいはいヽ(´ー`)ノ 文体が柔らかくも的確だと思いましたよ。
辛いときの方が案外冷静に書けるものかもしれません。
いや、涙なんかが引いた後なんかのモーメントにね。んではでは。
223219:03/07/06 23:08 ID:scSOqbTL
柔らかいというのは表面だけのことで、その実は吐く言葉があるんだと思います。
まぁ がんがって、暴れるのは程ほどにね☆
224たもい*R17:03/07/06 23:19 ID:0SRoMETy
>>222-223
ぉー予想外にレス貰えた。
えっと深いお言葉・・・。
>暴れるのも/ はい、気をつけます(ペコリw
225名前はいらない:03/07/06 23:44 ID:lF/fY6EA
麦も葡萄も

甘い夢見る

その身の内に熱を秘めて

幸ある人もなき人も

同じ夢を見させてほしいと

添い寝をしては狂い死ぬ

甘い吐息に冷めやらぬ熱に

魂さえも魅了されて
226 :03/07/08 12:04 ID:8uKN0c3D
7年の凶作の後は、7年の豊作
227nico:03/07/08 19:06 ID:1WFr92x3
「そういえば」は私の遺書 です。
植物のように土に還えります。
228名前はいらない:03/07/08 19:25 ID:w3fvObaW
今 私の部屋にある
葉は 緑
彼方の 目も
緑だったっけ
もう 冷たくなってしまった
彼方の 目も
緑だったっけ
思い出したく ない
彼方の 目も
      緑だったっけ――
229ケン:03/07/08 20:16 ID:1brAUkW0
   雪花の桜

意識の枝に恋心の雪が降り注ぎ
風に揺れるよ雪の桜花

キラキラ輝く雪花桜の下で
振り向き見上げてくれるなら

はらはら雪の花びら舞い落ちる
花枝をかんざしにして

そっと貴女に渡すのです

いつも夢見た貴女の姿を

そっと見せてほしいのです
230名前はいらない:03/07/08 22:53 ID:cApUExo9
「夏の草の蜃気楼」

遠く水を求めた風が
プール帰りの子供たちと遊ぶ
喜びの風は背高草と踊る

今さっきまで太陽と
熱いくちづけを交わしていたのに
今はもう涼しげな顔

「お前は誰が好きなんだ」と虫どもがはやす
「そんなん一度もおらんわ」と少年が怒る

笑い走る子供たちにぶつかり
はっとするなり雲はもう一面に広がり
静かな後悔が背高草をしたたかにうつ

しかし優しい恋人は
涙にぬれた頬を撫で
再び熱いくちづけを交わしてくれるだろう
231:03/07/10 15:41 ID:TJix61yB
「勿忘草」

雪積もる頃から
部屋の中で大事に育てた「ワスレナ草」
「私を忘れないで」
そんな花言葉を秘めた「ワスレナ草」
卒業式
君に渡した
あれから1年
君はあたしをおいて
星になってしまった
永遠のさよならのとき
君の隣に「ワスレナ草」を添えた
「私を忘れないで」
あたしも君を
忘れない
永遠の19歳の君へ
232アダルトDVD:03/07/10 15:48 ID:+B9CzTIp
ここってなかなかいいと思いません?安いし
 
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233_:03/07/10 15:58 ID:3w7oIj0I
234名前はいらない:03/07/10 16:04 ID:R30BsTVJ
◎無臭性画像をご覧下さい◎
      ★見て見てマムコ★
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235芦屋:03/07/10 21:37 ID:nsZCjsYx
サヨナラ
と いった
あなたに渡した
勿忘草
あなたはきっと
名前さえ知らない
きっと そのままに
枯れてしまったかもしれない

私の一生分の気持ちだった

あなたは足早に
通り過ぎてしまったけれど
「わたしをわすれないで?」

236スイマセンデキゴコロナンデス:03/07/10 23:30 ID:qCaqqSmX
花の名前を教えてください
別れの際に
あなたがくれた青い花
水辺に咲くとあなたはいった

秋にはもう
僕の惨めな生活に傷つき
あなたとおなじに
去っていったのだけれども

立ち止まれない僕だけど
あなたとあなたの青い花を
かんがえるとき
僕は幸福に
太陽の陽を浴びて
立ち止まることもある

花の名前を教えてください
あなたが水辺に現れて
教えてくれることを
夢みる僕に
237山崎 渉:03/07/12 10:59 ID:Cc9F2JY5

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
238あぼーん:あぼーん
あぼーん
239名前はいらない:03/07/15 15:15 ID:e9akNDyh

240快楽童子 ◆plhXCa4.HY :03/07/15 16:30 ID:kr/dtgEn
縄のからまるチャペルで
二人は誓い合いました
永遠の幸福を 不変の愛を
指に通した激しい根は
お互いの誠実さを確かなものとしました

ばらばらと落ちる木の芽に祝福されて
階段を寄り添うように歩き
下までたどりついてふりかえると
視界いっぱいに 彼らが張りついていました

二人は高々と持ち上げられ
変わらない愛をここで成就するのです
ひからびても
息苦しくても
しがふたりをわかつまで
醜くゆがむ伴侶を愛しなさい
激しい根は
それがお互いへの
確かな誠実なのです


雨がふりだして
二人は静かに 降ろされました
241名前はいらない:03/07/17 00:49 ID:YLQrd5dB
涙の不如帰42歳
242芦屋:03/07/17 19:13 ID:WB/kCFpc
>>236
あの花は今?
忘れる事が出来ないのは私

庭に茂るアイビー
絡み付いて絡み付いて
忘れる事なんて出来ない

あなたに捧ぐアイビー
これなら枯れないわ
絡み付いて絡み付いて
ずっとあなたの傍に

もう一度あなたが受け取ってくれるなら


243名前はいらない:03/07/17 19:17 ID:Ea1uoJKB
妄想ですか?
244昼酔軒@助手補佐見習 ◆Noon.k9qCE :03/07/21 04:29 ID:7OwHU7Fy
初夏過ぎ松青々
眺めし古人何に思い至るか
年経て川の流れ絶え 変わるも
山緑のみ姿を今に留む
245名前はいらない:03/07/22 00:33 ID:715VdJOF
風紀あげ
246名前はいらない:03/07/22 01:33 ID:NnMYclHf
雨が降り雨は止み日が昇る

涙が出て振り切って笑みが漏れる

出た涙は後々強さに変わる
247名前はいらない:03/07/23 16:58 ID:E9PfFPEr
好きなスレなのでageておきますね・・。
248くみ。:03/07/25 17:25 ID:IaWnB30c
かわいそうに
かえられないのね

静かに立つあじさいは
色の無いあじさい

色素が無くて
同調できなくて
成分に従えないあじさい

かわいそうに
かえられないのね
出来るのは
頭蓋骨のような花を咲かせる事
それだけなのね


「白いあじさい」
249くみ。:03/07/26 08:51 ID:mRMzTY+t
棘があるのはきっと
身を守るためだけではないでしょう?

綺麗だから
妬まれないようにでしょう?

だって例えば
何の落ち度も無い花ならば
きっと生きてはいけないでしょう?

「薔薇」
250名前はいらない:03/07/26 18:57 ID:tUDUzrtt
>>246
なんか漏れのツボにハマったけど
スレ違い。
251蟲篭:03/07/30 18:38 ID:orDc8uzX

螺旋を描く 説を唱える
 輪廻転生に纏うのは死人花の蔦

 夥しい言葉に夢幻 独楽 点睛
 毒舌歌舞伎に酔えばそれは月下の死人花

 絡まり伝う道徳を玩び 地獄の炎天下で蔓延る死人の魂
 死人花と人は謂ふ  
 
 昨日 明日 旦 旦
是 凝ればの遊び歌  楽一楽座の遊び方
252芦屋:03/07/31 19:28 ID:inge4qfA

誰に気付かれる事もなく
ささやかに開く
紫の 可憐な花

夏の暑さに 
太陽が微笑む頃にはもう
君には 逢えない

植木鉢にさした
添え木に絡み付く
その蔓は しなやか

君に逢うためだけに
頑張って早く起きてること
知ってるのか 知らないのか
僕の 紫の 可憐な花
253:03/07/31 19:28 ID:VA5ZeWMB

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254山崎 渉:03/08/02 01:03 ID:GCypsXvY
(^^)
255霧都 ◆SNOW/oy/Uw :03/08/04 00:36 ID:MRuVtPSh
− 初 夏 −

白い雲
掴みたくて

背伸びする
ラヴェンダーの


一斉に
見えない手を
のばして

不思議な香り
ゆらめかせている
256名前はいらない:03/08/06 16:29 ID:WdSFm4Pb
水辺には水辺に咲く花の色が似合うように。
257:03/08/06 18:49 ID:EDNQH4QC
草木が眠る夜
何度もキスを重ねたね
あの公園で
すこし湿った芝生に身を横たえ
何度もカラダを重ねたね
あの公園で
もう二度と帰ってこない日々
あたしは忘れない
心と体で
君を愛したことを
あの公園で
木の香りが暖かい
風がすこし肌寒い
あの
公園で
258山崎 渉:03/08/15 12:31 ID:jFO+cPAl
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
259名前はいらない:03/08/15 16:25 ID:4fjDNORc
age
260:03/08/28 12:24 ID:V2yblR3X
植物は意外にも雲りの日が一番好きだったりしないかなぁ…
261あしやか:03/08/28 16:00 ID:yAjE9WF5
>>260
そうかもしれませんね。
晴れている間はせっせと光合成しないといけませんし。w

「晴天」

今日も照りつける日差しに
うんざりしながらも
この緑の手を
差し出さずにはいられない

まぶしい光は
私の体内(なか)に
沢山の恵みをくれるけど
日々繰り返すこの行為は
命を繋ぐ以外の意味などない

曇りの日が くればいいのに
怠け者の私が イチバン好きな天気
濡れる事もなく 
照らされる事もなく
穏やかな雲の下で 風に吹かれる
曇りの日が くればいいのに。





262名前はいらない:03/08/29 19:04 ID:1V3s28AP
木の下で友と語らう
暑い夏の日

人通りの絶えない
駅の前

その木は桜の木
町の人の、大切な桜の木


ある日、それを切ろうとした人たち
その木の優しさを、暖かさを、美しさを、豊かさを、
知らない人たち

町の人は、怒った、動いた
町の人は、その木の素晴らしさを、再確認した
そして、素晴らしさを皆に伝えた


それから二年後の夏
私は友と、その木の下で語らう
こうやって日常を見守ってくれる木と共に
263名前はいらない:03/09/07 20:10 ID:Z8KmgCTE
太陽が傾いて、世界は黄昏
木々の周りに、虫が集まる
公園の一角、夜を迎える
君と話しながら、木に囲まれて
蟋蟀の合唱を聴きながら
空は白い、色がない
ほら、向こうには月が見える
ぼやけて見える、月が
木々の放つ澄んだ空気のようにありたい
晴れない空のようにはありたくない
264名前はいらない:03/09/11 21:35 ID:huTje/8v

真綿の様な穂先が揺れる
薄のさざめく夕暮れを経て

鈴の音が舞う川辺の空を
儚き藍に染める頃

月はいよいよ満ち足りて
白光の中 影は連なる

凛とした眼差しは
尚淑やかに透き通り

人の世は今宵限りの花となり
君も又 麗しき月下の花となり
265名前はいらない:03/09/18 00:37 ID:Gq1lEBXD
  「もも」

滴り落ちる誘惑の蜜
白い果肉は誰がため
甘い果肉は誰がため
殻を満たした毒の心
時世を憂いて核の中

266名前はいらない:03/09/18 18:11 ID:iC2HeUHl
油桃に挿薬も
暗香漂う壷靫
妖惑の覗き穴
滑り堕つ鳴虫
267てす:03/09/23 04:43 ID:x5+W59wb
 にんじん。

私の可愛いにんじん。ソバカスだらけのその頬。
可愛いプスプリしたガマガエルの、氷室の上の死体。

可愛いその色と艶。ぞっとする、美しい書体。
ああ、神のどんな絵筆で、このブキブツは描かれたのだ。

にんじん。
その有機様の土臭さ。雨露に、色鮮やかに染まる炎。
土臭いドタドロしたナメクジの、鉛の融けた液体。

土臭いその針と毛。じつは何げに、滋養の肢体。
ああ、心の草地に這いつくばって、またビチビリとひび割れたのだ。
268霧都 ◆SNOW/oy/Uw :03/11/30 23:55 ID:GN3yQ/Nf
冷凍庫の扉
開けたら
ひょっこり
氷の花が一つ

今夜のおかずに
紛れて
静かに眠る
白い一輪
269名前はいらない:04/01/26 05:49 ID:0XuIbvjm
何者でもなく
春まで眠る

小さき手に握りしめた
思い出の未来
そっと隠して

生まれたばかりの君は
小さな欠伸をこぼす

花咲く春までそうして
柔らかな日射しにだかれて
どうかゆるゆると夢のまにまへと

祈る
270名前はいらない:04/01/31 14:52 ID:7kCeScxr
陽をあびて 三色菫 つぎつぎに 待っていたよと 春を呼んでる
271chacha ◆cha/xejyz2 :04/02/09 16:31 ID:FJtKP7Bn
イエローローズ
純硫黄の花
イエローローズ
地底の闇に咲く
イエローローズ
硫酸好きの生物が
イエローローズ
丹誠こめて育てた
イエローローズ
花言葉はなに?
イエローローズ
地球が答えてくれるだろう
272てす:04/03/04 00:06 ID:Xdp005IF
 軟禁鯊
軟禁鯊、汝の母は
 なぜ泣くの?
汝の母は
 なぜ泣くの?
 今は、枯れて
 枯れ果てて
 地球の重力に屈して
耐えて 望まれて 
 七色に色づく
 春と共に
 顔を出した
 幹上の芽に
 傾く、机上の
学名を 軟禁鯊
273☆キキ+キ゚Д゚♪ ◆qpmo.OOqAo :04/03/04 00:23 ID:WosELf5X


植物人間なんて言ったらダメだよ。
274名前はいらない:04/03/16 18:17 ID:9gIhEPz0
サクラ 1枚 ひらり


      雪に まぎれて ひらり


気のせい 気のせい 気のせい
      言い聞かせてみる 自分の五感


第六感が責めている

             嘘じゃない 嘘じゃない 嘘じゃないんだ


さくら サクラ 桜 櫻


             雪 ゆき ユキ


                      紛れてひとひら ひらり ひらり


                                          春 まだ 遠き 夢 の 後先
275一発屋:04/03/29 23:04 ID:9X0648rb
「桜並木でさよならを」

あなたと出会ったこの場所で
今日、あなたと別れるのです
あの桜並木の坂道で・・・

まだ咲かぬハナミズキを包みこむ
桜吹雪はあなたの涙なのです
永遠の別れを惜しむ涙です

やわらかな春の風に揺れる枝先に
ぽつんと載ったつぼみの中で
数えきれない想い出が詰まっているのです

あなたは何故花を咲かせるの、と
問うても、ただ黙って散るばかり
僕のつぼみを横目に 散るばかり

桜散り、木々の梢が緑に染まる頃
ハナミズキが寂しく
薄紅色の花を咲かせるのです

あなたと出会ったこの場所で
薄紅色の花を咲かせるのです
あなたの想い出を抱きながら

あなたの想い出を抱きながら
276名前はいらない:04/05/30 16:58 ID:SB6Gr6WA

実況スレ

NHKアーカイブス ◆ けやきの証言 荒行の造形
http://live8.2ch.net/test/read.cgi/livenhk/1085898098/
277てす:04/05/31 04:41 ID:gFkc5nvi
 
 ●】蝋燭【●
  
 軟禁鯊
軟禁鯊、汝の母は
 なぜ泣くの?
汝の母は
 なぜ泣くの?
 今は、枯れて
 枯れ果てて
 地球の重力に屈して
耐えて 望まれて 
 七色に色づく
 春と共に
 顔を出した
 幹上の芽に
 傾く烈火の影よ、机上の
 蝋燭の灯火よ
278名前はいらない:04/09/03 15:05 ID:HLSTuqdI
もうすぐ
ひまわりが……
花びらを土に還す

指先をかすめて
季節がゆっくり動く

だから
心で絡め取るように
過ぎる様を

じっと
じっと
じっと

見守る暮れゆく夏
279名前はいらない:04/10/12 21:23:28 ID:urwAV3vm
相変わらず
たった一株だけ
この10月の
秋空に映えて
咲き誇る
紫陽花の青

目映く
風に揺れている
280名前はいらない:04/11/08 02:26:30 ID:2OBo8Po5

目に見えないこの綺麗な地面から下側に
延びている根はすべて腐っている

どれほど愛を注がれても
どれほど水を注がれても
どれほど栄養を注がれても

それが訂正されることはない
ただひっそりと
己の腐敗をうちに止め始める
それだけのこと

くずおれて溶け出し流れることも出来ぬまま
ここで、こうして私は腐敗の色を深める
281名前はいらない:04/11/20 00:15:18 ID:+bQRE7WF
消えたがっているお前に怒り
あの頼りなげなすずらんだって頑張っているのに
そう言うと余計に消え入りそうになるお前に怒り
この怒りはお前を求めているからこそだと
どうやってお前にわからそう?
燃やしてしまいたいバカ野郎
282名前はいらない:04/11/20 02:39:35 ID:EoSDruZM
>>281
格好いい!
283名前はいらない:04/11/22 12:22:52 ID:M8CBMOlQ
あんまスマートじゃ無いなぁ。ありがちだし。
284名前はいらない:05/01/05 22:40:49 ID:wFeI/U2L
age
285ねむねむ ◆aOLjRoi1zs :05/01/06 00:45:05 ID:JcnSqzlP
「われもこう」

私は、薔薇の様な華やかさには欠けています
百合の様な芳しさもありません
鈴蘭の様に愛らしく微笑む事も出来ませんが
あなただけ
あなただけは気付いて欲しいのです

私も赤い花である事を…
286名前はいらない:05/01/06 01:50:46 ID:j4bph6GK
>>285
(  ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ
287名前はいらない:05/01/08 01:49:46 ID:PHdxenP1
言葉を持たないので花は美しいのだろうか
それを
ある人は愛情を抱きながら
無言でふみ潰す
殺意を向けずに殺すことができる奴隷

ある人は花に掛かる朝露に
慰めを見出し 愛情を注ぐようになるだろう


 排気ガスで黒ずみ
 冷たい北風
 静かな逢瀬

涙を知らず言葉を知らず 
ただ風に吹かれて

誰かに愛される限り
花の心は誰にも届かない
288すみこ:05/01/08 16:14:49 ID:nKMI1Bm0
あなたが唯一愛したカラーの花を
見つけてしまったから
買っては活ける私が居ます

私が花を活けるたびに
この花が好きだ、と独り言のように
あなたは嬉しそうに呟いていた

カラーの花の姿は、あなたの素っ気なさを思い出させる
そんなカラーの茎を切ったときの、あの瑞々しさは
素っ気ないあなたから溢れ出た愛を思わせる

あなたは自分に似すぎたその花を
無意識のうちに愛してしまっていたのね
どうして気づかなかったのかしら
私は、あなたの愛を受け止めるには
幼すぎたのかしら

カラーの瑞々しさに、あなたの愛を重ねてみては
泣いてしまう私が居ます

あなたがいつでも帰ってこれるように
カラーの花を活けて
あなた様のお帰りを、心より、心より
お待ちしております

あなたの愛したカラーと共に


289名前はいらない:05/01/09 22:05:30 ID:NpCLJAnE
薔薇ジャムと
菫の花の砂糖漬けと
ダージリンと
焼きたてのスコーン
290名前はいらない:05/01/09 22:14:12 ID:tNJFNcjN
一片の花びらが散る

あなたの愛を存分に吸収して
あなたの風に揺れながら

蜜を噴出して 潤していた瞬間
優しい光につつまれて 微笑んでいた瞬間

すべてあなたとわたしの中に仕舞って

一片の花びらが散る
291ねむねむ ◆aOLjRoi1zs :05/01/10 22:17:17 ID:R1wMbrz0
蘭の花を食べて
甘い薫りもその蜜も

全部ゴクリと飲み込んで

蘭の花をもっと食べて
アナタの胃の中で
溶かして
292名前はいらない:05/02/15 11:14:39 ID:053RyZh8
植物的なしあわせ

僕の幸せ
それはささやかなもの
植物的なもの
ただ この部屋で
静かな音楽を聴きながら
きみの電話を待っていたい

いや それは嘘
本当はちょっと贅沢
静かな 青い野原で
草のにおいを感じながら
きみの声を聴いていたい

いや それも嘘
本当は明るいブナの森で
森の息吹を感じながら
僕の想いを伝えたい
春の風とともに
293名前はいらない:05/03/11 05:01:26 ID:VSkusxXo

そんなことを言わずとも
桜はちゃんと散っていくんだ
僕らを置き去りにしてはらはらと
地面を花びらで埋めるんだ
294絹彦:2005/03/22(火) 22:29:43 ID:lfpIFuos
『さくら』

君のためのラブソングを
僕は書いていたい
けして君の見ない
君の知らない僕の場所で

僕のいない君の場所では
夜が君を
ばらばらに引き裂く

肉片と化した君を
暴力と差別が
容赦なく踏みつけるから
ついに君は
小さな黒い点になる

そんな君の上に
さくらの花よ散れ
何もできず
ここに立つ
僕の涙の代わりに
295KAWORU:2005/04/26(火) 22:41:23 ID:GLPwG4QA
「櫻少年」

誰にも知れず
誰からも触れられず
神秘のベールに包まれて眠り続けた
櫻少年

眸を開き見詰めて僕を
花びらを闇に散らす夜にそっと約束を交わそう
君と僕は蝶番の様なのだ
そら、何もかも同じ

君と僕は二人で一人
僕だけが知っていて僕だけを知っている君

月が煌めく蒼い夜櫻の夢現
花冷えに凍えたのなら二人寄り添って
このまま眠ろう
296KAWORU:2005/04/26(火) 22:47:55 ID:GLPwG4QA
「花影(かえい)」

霞み白き花影の下(もと)
裸足の君が立っている

朧月の虚空に夜風は音も無く吹く

花吹雪

雲の色は不吉に黒く細く棚引き
君は夜光虫の如く仄かに光り
静かに微笑んでいる

花嵐

吹き上がる花弁の最中(なか)
君の優姿いと幽玄なり
297KAWORU:2005/04/26(火) 23:00:18 ID:GLPwG4QA
「化櫻(げおう)」

水面に堕ちてゆく花片
また今年も春が来た証
水は絶えず瀕死の情熱を乗せて流れる
花は我が命なり
尽きたばかりの我が魂塊(こんかい)ぞ
櫻よ櫻
淡く脆い儚い花よ
我が亡骸をもう一度
甦らせておくれ
お前が毎年
花咲かす様に




298ハンバート ◆gwnULb/9mw :2005/05/28(土) 19:08:53 ID:ietAg+OD
花の上を歩く
つつじにしようと思う。俺はつつじと椿が好きだ
つつじの花の上を歩く
土曜日の夕方なので、気分が開放的になっている

空は白と灰色と青が混ざっている
一面つつじの赤い花の上を歩いているので
はっぱが濃緑の地平線をつくっている
そこから空の方に頭を出して歩く

これが椿だったら、椿の花の上を歩くんじゃなくて
俺が濃緑の葉を踏んで歩いていると
空から巨大な椿の花が、ぼとりぼとりと落ちてくるんだろうと思う


『花の上を歩く』
299ら〜:2005/06/09(木) 22:47:12 ID:BYHmrSn1
夏が好きですо
キミが花開くからですо

朝キミを見ると
励まされてるょぉな気がして
元気が出ますо

夕方ォレンジに光るものを
目から落としたトキゎ
キミも花びらの上を滑らせて
ゥチの歌を何も言ゎなぃで
聞ぃてくれますо

キミの大きく開いた花びらゎ
ぃっでもゥチを包んでくれますо
キミの奥に秘められた
繊細だとか優美だとかってぃぅ花言葉ゎ
キミにぴったりですо

ハィビスカスゎ今日も笑ぃかけてくれましたо
300名前はいらない:2005/06/09(木) 23:16:58 ID:sElZQx/c
今日もベランダに

三つのお花が咲きました

ハイビスカスのお花

でもたくさんお水が

必要です。
301名前はいらない:2005/06/09(木) 23:26:20 ID:sElZQx/c
今日もてくてく歩いていたら
赤いサルビアが静かに

花屋の隅っこに

咲いてました。

その横にはいろとりどりの紫陽花

今日も 静かに 癒されました。
302ハンバート ◆gwnULb/9mw :2005/06/12(日) 09:30:05 ID:rjzjP44C
蔓にかけられ土に食べられ引き上げられた
お芋ちゃん
甘くて赤くて触って固くて口に入るとやわらかい
うまい

『芋』
303ハンバート ◆4ps3xzW2Cg :2005/06/12(日) 09:39:12 ID:rjzjP44C
音に凝ったので出来れば
きれいなお姉さんに声に出して読んでほしいです。
304ハンバート ◆gwnULb/9mw :2005/06/13(月) 02:30:12 ID:7pRhzFlY
海面をいつも汚く塗り付ける藻が
白浜に打ち上げられた
打ち上げられて黒ずんだ
黒ずんで、生乾きの人の塩水の滴りももう好まずに
ひたすら一途にじめじめと
虫歯のように黒を穿っている

だったらそのまま固まっているといい
干からびた頃に
俺がまた来て笑うだろう

『蟹の話』
305 ◆cha/xejyz2 :2005/06/15(水) 09:33:36 ID:uFJrBwoj
矮性ひまわり
3株植えた
トリオの顔が
黄金にひらいた

ただ…
そっぽ向いてるんだよね
お互い。
306ハンバート ◆gwnULb/9mw :2005/06/16(木) 00:01:38 ID:OIna1fOJ
黄色いんだが
中に白いのがある
それ見たら噛め
したら甘い汁が出る
それを集めるまで
帰ってくるな

『ローヤルゼリー』
307ハンバート ◆gwnULb/9mw :2005/06/16(木) 00:22:17 ID:OIna1fOJ
爽やかに
笑うアゲハは花粉を散らし
露に映って雲にはばたく

うちのは室内栽培だ
窓下に見下ろす屋根の峰々固い海
下の緩い犬の粗そうも
ダイレクトに鼻につく

『草いきれ』
308名前はいらない:2005/06/16(木) 10:17:50 ID:162KaVbR
虫を食んだ時のようなにほい
奇をてらったような鮮やかさ
移り気に変化する
黄 橙 濃桃を格子戸の内より
欄棚
309ハンバート ◆gwnULb/9mw :2005/06/17(金) 10:36:57 ID:TMSvJo0v
何してるのかな
ご本を読んでるの
声はすらすら伸びて
ぐんぐん届く
海にかかった月のそばまで

『あさがお』
310あともうひとつ:2005/06/17(金) 14:29:50 ID:sgM//jiw
栄養ちょうだい
お水をちょうだい
光をちょうだい
新芽がすきなアブラムシをとって
空気をちょうだい
愛をちょうだい


私の家の観葉植物は
手入れが大変だけど

私はそれが好き
311ハンバート ◆gwnULb/9mw :2005/06/19(日) 20:02:46 ID:vd2RsfBy
青い空
広い海
爪先立って仰向いて
騙り者が来て撫でていく

大きな目
太いくちばし
なだらかな陵線を
ついばむカラスがよぎっていく

淫らな蜂と
刺す日差し
柔らかな朝
谷の木陰

『菖蒲』
312名前はいらない:2005/08/13(土) 17:41:51 ID:FT9w/K6T
いつかひまわりが
あの太陽を食い尽くす

僕の中で芽を吹いて
命を蝕む棘を持つ

醜悪な自分の
ヨゴレにまみれてる

夢の中で見た
一輪のヒマワリ

救いのない夏の
救いのない花弁が
立ち枯れて落ちる
313名前はいらない:2005/10/28(金) 02:12:38 ID:8yCqpWl8
猫の口許
首から提げたその口許に
浮かんで消えて
落ちた種
314chacha ◆cha/xejyz2 :2005/11/13(日) 16:55:50 ID:SBfJC3Jr
まだ咲いてるよ
夏のはな
さむい凩
ふるえてる
夜は眺める
オリオン座
まだ咲いてるよ
夏のはな
315 ◆zABAZSBt06 :2005/12/12(月) 22:39:18 ID:Oi/XazUz
【共生】
耳の中に入った綿毛は
どうやら
僕の脳を喰らい
育っているらしい

辞書には
こんな両者の関係を

「寄生」

と呼ぶらしい

でも頭に綺麗な花が咲いて
死ぬのも悪く無いな

と、言う事は

「相利共生」

になるのかな

…あ、今

花が開く
316名前はいらない:2005/12/20(火) 21:52:56 ID:5+iwrTIS
関連スレ 〔Dream〕「緑」をテーマに詩を考えよう〔Green〕
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1135082900/
317◇PLAYBOYc7c ◆VGMdSbKWD6 :2005/12/21(水) 00:29:04 ID:fxjCWs23
>87:名前はいらない :02/06/21 14:49 ID:??? [age]
318 ◆zABAZSBt06 :2005/12/21(水) 02:52:00 ID:J2ALV0W7
【冬桜】

冬の桜並木
ゴツゴツとした枝の間から
雪の花片が舞い散る
手に取ろうと
傘を捨て 手を広げた
触れては 溶ける
触れては 溶ける
置土産に冷たさを残して
君と僕の関係も
こんなもんだったね

頬を伝うのは
涙では無く
触れて溶けた花片
319ぁぃ:2005/12/21(水) 14:28:51 ID:SyMX/0Ck
桜の輝き 命の輝き

あなたにも見えるでしょう

あのころ輝いていた

彼女の姿

今は枯れかけている彼女は

桜の花のように

ゆっくりと

ゆっくりと…
320名前はいらない:2005/12/21(水) 15:49:38 ID:Jrj55UQb
窒素を取り込み
二酸化炭素を吸い込んで
ぐんぐんと成長していく緑の葉
茎は人の背丈より伸びていき
太陽に向かって大輪の花を咲かす
それもほんの束の間で
最盛期を過ぎた花はしおれ
茎は垂れ下がり葉はしなび
どんな栄養も効かなくなる
最期は種に希望を託し
全てをなげうって
枯れて死んで行く
そこからはかつての面影は感じられず
ただただ死の香りがするのみ
321名前はいらない:2006/01/15(日) 19:38:20 ID:qFWVevnJ
丈夫な葉を持ち
丈夫な花を咲かせる

私の希望になって下さい
共にオレンジの花を咲かせましょう
322chacha ◆cha/xejyz2 :2006/03/25(土) 16:27:13 ID:1GQ7P8re
咲きだすと散るのは速い
  散りだすと汚れるの酷い、まっ白な花。
323名前はいらない:2006/03/27(月) 08:06:59 ID:BQWlshv9
真っ青なシーツ一枚広げおく
笑み零れ降る白花の雲
324名前はいらない:2006/03/29(水) 21:03:24 ID:17uEPhu9
「根」

よれよれの根っこ
ちぎれそうで
たよりなくて

水を吸い上げ
栄養を吸い上げ
暗い中で吸い上げ

大風で幹が折れても
山火事で丸焼けになっても
根はひっそり
残っていた
325名前はいらない:2006/05/06(土) 23:50:03 ID:WUWn5s2M
326名前はいらない:2006/06/04(日) 18:59:39 ID:3/nxIV3e
!
327名前はいらない:2006/06/05(月) 02:53:18 ID:KC58l7Pu
植物園
植物園
閉館間近の植物園
一人ぼっちで植物園
楽しいな楽しいな
植物園
328快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2006/06/05(月) 23:45:44 ID:LxJzKSyy
花をあしらった彼女は
引きずった右足が美しい
329  ◆UnderDv67M :2006/06/06(火) 02:04:32 ID:+Axs7z2p
*1ばん
ぼーくはかーわいいー あおーむしー♪
おいしーいはっぱーは どーこにあるー

ぼーくはかーわいいー あおーむしー♪
じゃーまするやーつには つーのだすぞー

Oh- Oh- あおーむしー
うまれてみっかでつのだすよ

Oh- Oh- あおーむしー
とりさんのうんこにばけてるよ

*2ばん
ぼーくはすーてきーな あおーむしー♪
はをいっぱーいたべてー ちょーになるー

ぼーくはすーてきーな あおーむしー♪
おーきいめーだまーが こーわいでしょー

Oh- Oh- あおーむしー
あおくもないけどあおーむしー

Oh- Oh- あおーむしー
けむしといっしょにしないでねー

      _
    /ヾ;. `ヽ
   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
   (_・ヽ___/_ヽ// .. // ..  )
      〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪  モソモソ
330名前はいらない:2006/06/06(火) 02:17:05 ID:q3Dmde+q
躁か躁か
331れと:2006/08/01(火) 16:58:26 ID:tk2TCZFd

暑い、暑い、暑い。
僕達はこの暑さから逃れることも出来ずにただ我慢をしているのに
お構いなしで更に暑くしていくのは誰なの

痛い、痛い、痛い。
僕達はお前達の刃物から逃れることも出来ずに死んでいくのに
平気な顔で僕達を切り倒し殺していくのはお前達だろ

ほら、やっぱりお前達人間の仕業だった。
332 ◆cha/xejyz2 :2006/09/10(日) 20:06:29 ID:SUf+Sht0
> この木がね、
> マンション建てる
> ときにジャマ」
そー言われてる、
その木のきもち、、、
333名前はいらない:2006/09/13(水) 23:21:08 ID:4eo2lyzV
【きんぴら】

大根の皮と葉をささっと胡麻油で炒める
適当に合わせた醤油がじゅっ、とフライパンの縁で焦げる
(中身はホーロー鍋の中で含め煮の真っ最中)

これだけで御飯が進む

ほくほくで豊かな汁気のおでんが嫌いな訳じゃないけど
案外、切れっ端にも幸せは潜んでると思う。
334名前はいらない:2006/11/09(木) 17:46:29 ID:7cKMbauR
もうきんちは植物だらけだな
335 ◆Zd3bF.aITk :2006/11/09(木) 18:19:16 ID:Z8art4kc
レタスはナイーブ
風と共に揺れるナイーブ
光を浴びて葉をはちきらせたら
全ての野菜をスイープ
採れたてピカピカ
サラサラ血液サラッとお皿に
二人で食べてブレイク
マヨネをつけてむしゃむしゃ食べたら
食後はお昼寝ドリーム
食後はお昼ねドリーム
336名前はいらない:2006/11/14(火) 03:06:33 ID:RVK8BALL
ぬすびと

寄生植物宿りて散開
借りて満開ぬけぬけ展開
利点は快感不穏に再開
宿り木宿りて宿借り夜盗
やたら軽快八つ裂き感慨
337名前はいらない:2006/11/20(月) 06:26:46 ID:7KHDy3Tx
繁殖

種散る実散る未知満ちて見違えるよな満月
養う、育つ、生まれる
遷移線今一度再構成
みどり
葉脈脈々と生きている
眩暈
338山羊 ◆enX68O/pGI :2006/11/30(木) 01:46:51 ID:MjGImN/M
「ビオラ」

スーパーに行くたび店頭に並べてある黄色のビオラが気になるのです

酒よりも豆腐よりも佃煮よりももっと自分に必要な物だと思われるのです
339名前はいらない:2006/11/30(木) 01:50:05 ID:hGH/xfkv
へー知らんかった
340てふてふ ◆NsOuYBp0SQ :2006/12/16(土) 13:06:20 ID:yksDT5Z3
私のシクラメンは、
毎日、
泣いたり、
微笑ったり

忙しい
お日様がでると、にこにこ
雨の日は、少し、元気がない

そんな、シクラメンを
幸せだなと、思いながら
お水をあげる私
341青浄:2006/12/17(日) 22:02:38 ID:GufoZPQO
花は、清らかだから
好きなんだ

見ていると
この世の
あらゆる
汚いものを、

忘れられるから
342青浄:2007/01/13(土) 20:41:34 ID:PcU//Brn
そんなに、純粋ってわけでなくても、いいんじゃない?
土台が、腐ってなけりゃ。大切なものを、見失わなければ。
花は、心を洗ってくれるから。それが好きな理由だ。
心も、時々は洗濯をしたほうが良い。
343名前はいらない:2007/01/14(日) 20:59:07 ID:QT3rS3ij
『恐竜』

走ったら
いったっきりで戻ってこない
一番先端で消えちゃってもいいねん
鼻先でなんかに触れたいの
そんで一番光って、しんでいって
しんどいわボケ!
流れてそのまま何処かに行きたいんじゃ
多分何かそこは開けた場所だと思う。なんでやろ

腹減ったから
草食って不味くて吐いて

よー考えたら俺、肉食恐竜やん
344名前はいらない:2007/01/16(火) 06:44:34 ID:T8w4dL5S
おちたい
きえたい
芽吹いたら殻で包んで捨ててほしい
土にかえって
もう一度育つ
それでやっと会えたね
遠い君を夢見ていたよ
345名前はいらない:2007/01/16(火) 10:04:35 ID:Qdus9wKz
花びら一枚
花びら二枚…

風を揺らすもの無し
と知ったその日から
僕はうつ伏せている
346やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/01/16(火) 18:15:08 ID:5KIZvp+/
「八重桜と楠木」


子供の頃植えた小さな苗
くすのき クスノキ 大きくなあれ

母さんがまだ僕にやさしかったころ
僕は幼くて 世間を何も知らない子供だった
おもちゃは買ってもらわなかったけど
母さんは 植物はきれいな空気を作っているから大切にしましょうね と
非のうちどころのない母親の笑顔で
朝市でねだった苗を買った
僕は母さんのお気に入りだった八重桜の隣に植えた
お父さんより大きくなってね
僕はただただ嬉しかった
お父さんはあまり家にいなかった

春になると桜の花が咲いて
ひな祭りには潮汁と散らし寿司
ひしもちなどのご馳走が並び
おやつの時間にはあられと決まって桜茶が出た
僕はその塩付けにされた桜の匂いが好きじゃなかったけど
特別な思いがして母さんの期待を飲み干した
(続く)
347名前はいらない:2007/02/17(土) 13:45:21 ID:/l9gNhaS
銀紙降る日の枯れ枝は水を含んでおぼれていた。
348eng ◆gKCGnbBUZc :2007/02/17(土) 14:26:04 ID:KePkb7pJ
>>87
うほっ。この頃からわたしは詩板に居たのか。おどろいた
349名前はいらない:2007/02/18(日) 22:15:31 ID:foTzrBGa
あ、ここはたしか去年花が咲いていた場所だ
花のなまえもしらないけれど
今年も咲いてくれるといいな
350名前はいらない:2007/02/19(月) 00:43:18 ID:26/HloCW
好きな人をみたとき
菩提樹の木
みたいな人だなって思いました
351名前はいらない:2007/02/19(月) 00:47:11 ID:26/HloCW
>>343 夢で怪獣の夢をみたんだー
不思議だなぁorz

思い出した植物
と方々います・・
遠いから合うことはできません・・
同窓会もいくことができません
案内が届きません
親も破産して家もなく
数年は生きていましたが死にました
異常に貧乏ですいません
352名前はいらない:2007/02/19(月) 00:48:05 ID:26/HloCW
ってかさー
これだけ意地悪するのって
やつしかいなーーーーい!!!!wwwww
353名前はいらない:2007/02/19(月) 00:51:33 ID:26/HloCW
人間嫌いなんで
人とも話は
ほとんどしません
奇妙な感?ってゆーかついちゃって怖
354名前はいらない:2007/02/24(土) 04:49:15 ID:YU4sOkD2
はえとりそうの口を塞いでやりたい。
355さくらつばき ◆0rfYH6pLUw :2007/03/03(土) 07:54:06 ID:tl3rhjnE
「クッカバラ」

自分という存在が
何という気持ちも持たずに
安く値段の統一されたお店の中で
受け取ったツヤツヤした緑色
華やかに色付く個性は見せない
単に何もない光る薄い水分含んだその形
扉の側へそっと黙して
意識も分からず立っています
その健気な姿を認める度に
幸せを分けてあげます
君達と一緒に生活したり
顔を合わせることは少ないけれど
共存していると
気持ちがハッキリと確認出来た訳ではないけど
一歩道を進めている気がする
35619 ◆gwnULb/9mw :2007/03/03(土) 08:53:41 ID:9BO6+5Qx
こいつの詩、魅力ねぇー
わざとかっつーくらいひでえ
なまじ技術に傾くとかえってエグいね
こんなん読むとアンダーバーになりたくなる
357さくらつばき ◆0rfYH6pLUw :2007/03/03(土) 15:33:45 ID:tl3rhjnE
>>356
魅力ないて!!
そうかもなぁ。どうしたら良いんだろ。
わざとひどくはしてない…はず。どうすれば良くなるか教えてほしいー
35819 ◆gwnULb/9mw :2007/03/03(土) 15:46:57 ID:9BO6+5Qx
書くの止めれば
359名前はいらない:2007/03/03(土) 15:51:14 ID:IJXDD9vz
花は
そんなに美しくて
誰に恋をしているのだろう
36019 ◆gwnULb/9mw :2007/03/03(土) 15:59:06 ID:9BO6+5Qx
虫は
何が欲しくて羽音を鳴らすのだろう
361名前はいらない:2007/03/03(土) 17:32:07 ID:HKfXdNTe
モト冬樹はGUCCIゆうぞうと仲直しだろう
362名前はいらない:2007/03/05(月) 05:12:40 ID:wDGL6CFU
俺を知らない草花
俺を知ってる草花
くだらない噂話かな
風が運んでる
363名前はいらない:2007/03/05(月) 10:06:52 ID:Rg81Fqhi
花があなたに
微笑んで
それを見て私が
嫉妬する
あなたの視線を奪った
きれいな花が憎らしい
蝶だけが
私の醜さに気付いて
笑いながら踊っていた
364名前はいらない:2007/03/06(火) 01:13:50 ID:xKs58IeQ
蕾の標本
願わぬ未来
365名前はいらない:2007/04/07(土) 03:08:00 ID:8CU4mn3c
あたしより
植木がかわいいと
ママンが言った15の夜ぅ〜!
366名前はいらない:2007/04/07(土) 04:02:04 ID:jWBfEebx
肥沃な土壌に
植物の種をまいた15の夜
367北 ◆FUCKcjokcg :2007/04/07(土) 04:30:58 ID:/YCUSRXq
15の夜と草むしり
368名前はいらない:2007/04/07(土) 07:49:51 ID:hYRZL+Kp
また鉢が枯れた。
お水はたくさんあったのに。
陽もたくさん浴びたのに。
自ら枯れたその花はとて美しかった気はするが、はっきりとは思い出せない。
枯れたら終わり。
黒く腐ってゆくだけ。
美しく咲くことにいみなどない。
369やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/12(木) 11:15:05 ID:cCh7Bt+m
「こども」

僕の背には楠木
どんぐりの木より人気はないが
どんぐりの葉っぱより黄緑色がきれい
春にみあげると緑の種が
タンタタタンなっている

ピュウと風がふく
幹は太くてゆれないが
枝はカラカラ音してる

鳥が種を食べていく
僕の子供なのになぁ

お前に食われなかったら
足元に落ちて芽吹いたかも
なんて
日陰じゃかわいそうだろう
ちゃんと旅たたなくちゃ
ぼくみたいに
370名前はいらない:2007/04/14(土) 17:53:27 ID:aDonhGYZ
371名前はいらない:2007/04/23(月) 02:59:21 ID:5GT7RIOy
なけばいい

うろたえて為す術失って

なけばいい

咲け。

泣け。
372名前はいらない:2007/04/23(月) 12:56:14 ID:9+bgMheC
ある草は踏み潰されて
ある花は枯れていった
でも
ある草は元気よく育ち
ある花は華麗に咲いた

神様はひいきをする
373名前はいらない:2007/04/30(月) 01:26:20 ID:0sb6fY5L
だから
ある人はある人を好み
ある人とある人との愛を育むこともある
374名前はいらない:2007/05/13(日) 06:06:09 ID:oP/EXrym
蔓満つ器
375名前はいらない:2007/05/16(水) 17:43:57 ID:igQY6DlA
「とねりこ」

さらさらとねりこ まばゆい日差し
いつものように朝がきて
ああわたし、大きな羽が生えて
渡り鳥の群れにまじって飛び立つ夢をみたの

さらさらとねりこ 風に誘われ
息もつがずにダンスして
ああわたし、このまま手をとられて
あなたといっしょに遠くまで旅してみたい

さらさらとねりこ 日暮れのにおい
胸いっぱいにすいこんで
ああわたし、こんな清々しさかと思うの
わたしが知らないふるさとの丘も

さらさらとねりこ そろそろおねむ
いつものように目を閉じて

すやすやとねりこ
かすかなねごと
376快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2007/07/22(日) 02:32:07 ID:hpvHjpFW
「山を超えて」

大きなカリフラワーの上にゴボウが敷きつめられ
その上に彼女は寝ていた

ちいさなシイタケに座ったテントウムシたちはせわしく密談して
ニンジンを挿した容器の前でアリたちは列をなし律儀に頭を下げている
フンコロガシは上下さかさまのまま現れてどこか畏敬の目で見られていた

 僕が生まれるずっと前からそこにいて
 僕が死んでもそこにいるはずだった
 樹齢1000年の彼女は無残にちぎられて
 その大きな年輪をさらしていた

イノシシ長老がやってくるとみなが立ち上がりおじぎをした
ミツバチおばさんはすがるように長老に寄りチィチィとないた
長老は彼女の遺体に近づくとしばらくは静かに見つめあっていて
やがて山が破裂するほどの咆哮をあげた

 僕は彼らのそんな様子をじっと見ていて
 時々羽根がひらきそうになった

背丈がバラバラのみんなで彼女を運んでいく
いろんな香りにくるまれた、彼女を運んでいく
雨が肌に感じるほどに降っていて
ぼやけた空ではトンビたちが回っていた

すこし湿り気のある土の中に彼女は隠されて
草笛の音が美しく高らかに鳴ると

 おもいだす

 彼女のそばで休んだこと
 彼女のそばで遊んだこと
 彼女のそばで話したこと
 彼女のそばで眠ったこと
 彼女を守ったこと
 彼女に守られていたこと


羽音と遠吠えとうなり声の合唱が渦巻いていき
山には悲しみと怒りが立ちのぼり乱舞しあっていた

 僕の背中に長老の力強いひづめが乗せられると
 なぜか涙を見せてはいけないと強く思ってしまった
 でも下を向くと新しい土が盛り上がっているのが見え
 僕はうっうっうと泣いてしまった

山が、荒れている
僕の羽根も痙攣しそうになるほど震えだし
頭の中に真っ黒い蜜が広がる
誰ともなく悲哀と憤怒の矛先を求め津波のように山の下へ怒涛をはじめると
くちをあけても呼吸のできない僕は我を忘れて
山を越えた
377名前はいらない:2007/08/01(水) 10:43:28 ID:mjsp0Zgs
「茗荷」

茗荷 しゃっきり薄むらさき
食べすぎたらだめっておばあちゃんが言った

こどもはせっかく覚えた年表を忘れて
おとうさんはおかあさんにやさしくするのを忘れて
おかあさんはおとうさんに恋したわけを忘れて
年寄りはこの世が楽しかったのを忘れる

茗荷 去年のとこからすこしはずれてつんつん
どうせ根っこはつながってるんだから
拗ねてるだけなんでしょ

茗荷 あれから何年も何年も信じて
摘んでは食べてるのに忘れられない
茗荷 なんだかかなしい傷あとのいろね
さっくり切ったらむかしの涙がよみがえりそう

ね、茗荷  いくらあなたにちからがあっても
消せない思い出だってある
きっとおばあちゃんも遠いむかしからそんなの持ってるけど
知らんぷりしてかくしてる

茗荷 ほろにがく喉にしみてつんつん
だっておばあちゃんもわたしと同じ
女の子だったわけだし
378やさしいあくま ◆L5pYivMbF2 :2007/08/21(火) 22:04:15 ID:UxWgpp1s
>>377
これいい。
女の子らしくてでもなんかうなづける。
茗荷って題材もうまく周りと混ぜて使い切ってると思う。
379Canopus ◆Mq7vsSAC66 :2007/09/02(日) 23:35:50 ID:LibEMQhk
少しだけ推敲した。

『鱈の目』

おいしいおいしい鱈の目
ほじくりかえす おしたしにするといいんだ
てんぷらもぜっぴんだね 鱈の目
先っぽだけまあるくつまんでみる
まえばでやさしくねぶってみるよ
鱈の目 酢みそであえよかスープにしよか
山にはまだゆきがのこっているよ
あさいみどりのもえいづるきせつだよ
そこかしこにうるうると野生の鱈の目
じっとこっちをにらんでいるよ
そんなときはほほえみでこたえよう
鱈の目はほんとはやさしいから
とげなんてこわくないから
おいしいから
気をゆるしたしゅんかんにつみとって
ありがたくごちそうになろう 鱈の目
はーるがきーた はるがきた
しもきたはんとに はるがきた
だいどこできいきいさわいでるよ 鱈の目
生きたままゆでてしまおう 鱈の目
ちいちゃんがこっそりつまみ食い
こりこりとにこにこと
くちいっぱいほおばってるよ 鱈の目
わすれたくてもわすれられない
ふるさとのあじ
ふりむけば鱈の目
つくえのひきだしにかぴかぴの鱈の目
ごぞうとうのおしなにころしたての鱈の目
山のなかぞらにくろぐろとむすうの穴ぼこが
ほんのひとときこころとおなかをうめるためだけに
ああ 鱈の目
おいしいおいしい鱈の目
ごま目あえ目ホイルやき目はるまきバター目いため
 目おかかのせごもく目さんさいそば

(いただきまあす)
380鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/09/14(金) 20:49:36 ID:WO3VX76E
『しめじやろう』

しめじやろう このやろう
ふざけたやろう 休む間もなく
殖える殖える殖えるえるえるるるるるるるるる...

おまえはおれの中で殖え続ける
呼吸をするたびにわかるのさ
おまえはおれの深いところへもぐる
呼吸をするたびにおまえを感じる

おまえはおれを虜にするつもりだ
知っている

おれの深い中で殖え続けるおまえ
薄黄金色の衣を羽織って
綺麗だ

しめじやろう このやろう
ふざけたやろう けれどおれはおまえを
愛しちまったのさ
381 ◆soft/e/9Do :2007/10/02(火) 16:55:43 ID:R62hJ8Lk
 大きなクリの木の下で
 あなたとわたし
 楽しく遊びましょう
 大きなクリの木の下で

アフリカの夜に神様が降りてくる
だけど誰にも会えません
人恋しくなった神様は泣いている
神様は医者に通って抗鬱剤をもらいました

黄色い猿が目を覚ます
目やにでかぶれて
視界もかぶれて
砂の海に溺れる魚を眺めている
最後に残ったこの力
何に使う べきでしょう

 大きなクリの木の下で
 お話しましょう
 みんなで輪になって
 大きなクリの木の下で

世界について
世界について

クリの皮を剥きましょう
あなたの妻はわたしの妻です

 大きなクリの木の下で
 大きな夢を
 大きく育てましょう
 大きなクリの木の下で
382もうきん:2007/10/24(水) 21:51:16 ID:IRT/1hbg
「いつか」

むかご まるまる ころころ
探しにきてよかった

むかご 今夜は炊き込みごはん
あしたは素揚げに荒塩
あさっては

むかご 葉っぱが千枚あったらむかごも千
はやくみつけろって笑ってる

むかご 踏み入れば山ふかく
もうずっといていいよってどこかから声がする
タヌキが食べて イノシシが食べて
わたしも食べて むかご

ポケットいっぱい むかご
これ以上はまた今度
そろそろ帰らなくちゃ

山 愛してくれてる
山 いつもわたしは忘れて暮らしてるのに
あったかい
いいにおい ああいいにおい

もうずっといていいのにってどこかから声がする
大きな風がふいて

どんぐりがぱちぱち頬を肩を手の甲を脛を
ごめんね

もう少しわたし電車に乗ったりカード使ったりワイン飲んだり
いろいろムダなことするけど

最後の最後になったら
必ず帰ってくるからね
ここでいっしょに眠るからね

383名前はいらない:2007/10/25(木) 15:00:56 ID:pUdvJeBY
382 ええなあ、、、
  ありがとぅ おおきに。
   (談:どんぐり
384 ◆DummymO2O6 :2008/06/29(日) 00:39:04 ID:2Gdhrfko

【 血の匂いがする 】

呼吸をしているのがわかる。
植物園のガラスの壁に、水滴が
すぅ、  はあ、 すぅ、。。はあ。。。 。。。

誰へともなく、向けられた敵意、漠然とした吐息の霧、
毒は、含まれているとしても、私は許す。

緑色の肉体は、表面が白く、冷ややか。
すぅぅ、。。。はぁぁ。。。 


あぁ、寒い、おまえの心を読むと寒い
私の血管は葉脈じゃない、だから水を注ぐのはやめてくれ

雨滴がこんなに、あたたかい。
。。。うぅ、 ああ。。苦し! 鼓動しているのがわかる!
頭がい骨の内壁には水滴がついて、その中に
うぅ、 ああ、 はぁ、花が咲いているのだ。

土に浸みこんで、ひそやかに笑う。
カビも、コケも、ツタも、溜息をつく。
すぅぅ、。。。はぁぁ。。。 

私の体の熱が、毒なのだ。
植物園の中で、それが、漠然としているのではなく
うけとめられているという孤独に、傷つく。
385泡玉住人:2008/06/29(日) 01:22:10 ID:bAyGgxPT
たんぽぽ
 
白い綿毛に言葉を添えて
 
真っ青な空へ吹きかけた
 
ゆらゆらふわふわ登る綿毛
 
あの人のところに届くかな?
386名前はいらない:2008/07/17(木) 22:31:18 ID:7WH1Ry64
縷紅草の花
どれがどれだかわからなくなる
ああそうだったもう終わったのだ
つかまり損ねた蔓の行方
わたしの気持ち
387ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/09/13(土) 00:26:35 ID:yHvjisbJ
大好きなぶどうをたくさん食べて
紫色に染まった指先を
嬉しそうに僕に見せながら
無邪気に君は笑った

『ねぇ 見て マニキュアみたいだよ』

どんな些細なことでも素敵な魔法に変えてしまう
そんな君が大好きだった

君の周りにはいつも
幸せが一杯だったね

ななかまどの実をたくさん採って
誇らしげに僕に見せたこともあったっけ

『その実は食べられないよ』

笑いながら言った僕に
君は本気で怒りながら
木の上からその実を僕に投げつけてきたよね

赤い木の実の汁で汚れた僕の服を見て
やっと君は笑ったんだ

『あなたも秋の色になったね』って

あの頃の君は
いつまでもこどものような不思議な娘だった


そんな君はある日 都会へ 旅立った
『不思議探しに行くんだよ』
それが君と交わした最後の言葉

数年後
この町に帰って来た君は変わり果てていた
燃えるような赤毛に紫の口紅
マニキュアは黒だった

僕の知ってた可愛い妖精はもういない
彼女は都会の魔女に
なってしまったんだ
388☆*。・ちーたん・。*☆:2009/02/13(金) 22:34:15 ID:/6OyW9Qs
        『絆の花』


ほら、、、
君と育てた幹に、
絆って言う名の花が咲いたよ。。。
389名前はいらない:2009/02/14(土) 03:01:41 ID:Txf5L/SC
カモミール。花言葉。逆境における力?ごめん

私には、
390名前はいらない:2009/02/15(日) 02:29:58 ID:TB51rur3
ひまわりって聞くと、どんなイメージ浮かぶ?

彼女はそうやって僕に聞いた
午前2時、冬の都会の真ん中で

そうだな…夏休みって感じかな

彼女は僕の肩にぐいぐい頭を押し付けた

あたしんち、農家やってて、ひまわりもたくさん植えてた
だだっ広い絨毯みたいにひまわり・ひまわり・ひまわり…
今でも思い出せる
そこは世界から隔絶された場所だった
ひまわりが私をとり囲んで、空が小さくて、遠い


怖かった

391名前はいらない:2009/02/20(金) 20:38:18 ID:GAgD0RwT
あなたが うれしい時も
ずっとそばにいたよ
あなたが かなしい時も
一緒に雨にうたれたよ

あなたがつける成長の印
この調子だと追い抜かされるかもね

今年もオシャレして待ってるよ

392名前はいらない:2009/02/20(金) 20:52:32 ID:IIuVF6ed
ホームセンターに売られていた
勿忘草の花

大切な何かを忘れている私よりも
一人の人を忘れない勿忘草

あんなに可憐な色をしているのに

あんなに華奢なのに

花は小さいのに 静かに

ただ一人の姿を忘れない

勿忘草 

綺麗だね。
393やさしいあくま ◆L5pYivMbF2 :2009/02/20(金) 21:09:14 ID:v8kpZvIW
「椿」

花ごとおちた椿 うつくしいまま
瑞々しい赤を雪の上に散らす

美しく死ねたらいいのにね
なんだかんだと未練残して
書き置きなんかするから

椿の木はしゃべらないから
雪降り積もってもまっすぐ枝葉を伸ばし
行方を見守る

通る人々は言います
まだ生きているようですが
いいえ、
落ちた椿はすでに死んでいます

木は
花風呂のように
足元に広がったたくさんの花々を眺めては
時々積もった雪を降らせ覆い隠すのです

雪の下で冷たく凍るまで
何も見ずにおやすみ
394名前はいらない
庭に雑草が生えてた 毟り取ろう
お兄ちゃん その草はたんぽぽだよ
黄色い花と白い綿毛がかわいい たんぽぽだよ