〜〜詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition〜〜
785 :
782:02/10/20 13:24 ID:6zgGWwBd
>>784 マイマイカムリ様
なるほど。了解しました。
確かに、双方は自然の流れの一環でであるのにも関わらず、
趣きあることだと受け止めるのは紅葉のみですね。
その(紅葉は悪行ではないが、活性酸素は悪行であるという)概念こそが、我々が紅葉を観察するという行動に起因するということなのだ。
…と、いうことで良いのでしょうか。
マイマイカムリ様はなかなか、哲学的な事をおっしゃいますね。
マイマイカムリ様の詩も読んでみたいです。(もしかして、もう投稿されましたか?)
実は、「悪行」ではなくて、「悪業」なんですけれどね。
わざと業にしてあるんですよ。
業=カルマというのをかけてみました。
ちょっとした漢字の変換法すら見落とす批評眼か…
あれはいらんこの言葉は使うなばかりで本質的な事に一切ふれないよな…
787 :
785:02/10/20 14:05 ID:qfWnhE8u
>>全身に転移した活性酸素の悪業が
>>メキメキと僕をむしばんでゆく
わざと悪「業」にすることで
この詩の主人公の病魔に犯されて行く、儚さとか、自然へあがらえないむなしさとか表現したつもりなのでしたが…。
ここの行はただ、それを述べたかっただけなので
>>紅葉も活性酸素も(ともに)自然(物)なはず。(一方を)「悪行」とは書かないところから(紅葉への観察も)始まるはず。
ということはまったく考えていませんでした。
こういう詩の見方は、とても斬新だと思いました。
ただ、やはり、自分の伝えたかったことがマイマイカムリ様には届いていなかったようです。
マイマイカムリ様は駄文ではないとおっしゃってくれましたが、
詩を作った張本人がこのような戯れ言をぬかして、自分の詩の意図を解説するようでは…それはやはり、私の詩がいかに駄文であるかという最たる証拠です。
少しでも、ましな文が書けるよう、精進できるよう、努力せねばなりません。
また、出直してきます。
批評有り難うございました。
漢字の変換を読み取るのはなかなか難しいからしょうがあるまい。
確かに批評家が詩の本質より、技法的なところや、詩の一行に固執しすぎているという感はある
批評への批評・反論などは雑談スレでやったらどうだい?
790 :
ミュージック:02/10/20 19:55 ID:Fr5Sf5Ya
もう
このアスファルトの国には
還るべきところもなくて
土にもならず
掃かれて
終わる
すべての葉っぱが
ひとりぼっちだ
もう
アスファルトしかなく
その下にも
そのさらに下にも
アスファルトしかなく
遠い古代に
落ちた葉は
何処へ行った?
すべての葉っぱが
ひとりぼっちだ
せめて
晴れた日には
風に吹かれて
転がりつづける
落ち葉たち
>>682 この詩だと葉が残りますよね、前半部の消えた鮮やかさと比較して
この残った葉の存在が最後に生かされてないかな。
そしてため息、これは冷たい吸った息、に比較すると
最後を閉めるには全体の冷たい雰囲気と比較すると苦悩の象徴にせよ
"なまあったか"すぎるんですな。やや書き込みが甘いかな。
>>683 結局は羅列の前と後にネガティブな感覚を提示しただけですな。
>>688 うーん、実際、この詩は素直だなと思いますです。
ザクザクした感じでこなれてはいなし
まあ、平凡ていえば平凡なんだけど
それが逆に全部味かなっていうか。
ガレージパンクのバラードっぽい感じで
俺は嫌いじゃないっすね。
>>698 このたくらんでいるような膂力を感じさせる
たくましさはいいんだが
2連目、これ花見が背景なんだよね。春かよ!
>>700 二連目はなかなかのもの。表現もいい言葉を選んでる。
>あぁ、落ち葉よ。まだ何者でもないものよ。
>人外の形相でおれにたった今踏みつけられ
特にこれらの部分は最高
一連目、三連目で勢いが完全にそがれてる。
イメージを枠にはめて、額縁をつけて、はい、これは絵ですよ
といってるようなもの。題で救われてるけど。
個人的にはちっちゃくまとめようとする意図がみえてちょっと。
>>701 安易なネガティブさに陥っているような感覚があるなあ
最後の救い、もちょっと突然で安直。
もうすこし、経路をしめしていけばいいものになったと思う。
>>703 よいものだと思う。ぼんやりとしたノスタルジーと
古いフィルムと秋の空気がちょうどマッチしてるんですよね。
後半部でフィルムの中と現実界での自分の行動を改行で
パキっとわけておくと気持ちよかったかも。ちょっと
イメージを捉えるのに時間かかるけど、どうだろな
これは好みの問題かな。
793 :
「氷解W 〜 1/fの揺らめき 〜 」:02/10/21 09:32 ID:m7H76Xlk
記憶に残る男の 行き過ぎた賭け
夢覚めやらぬ男の 途切れた男の 行き過ぎた賭けだった
別れた二人の結晶 残る面影 俺が
どれだけ こいつ可愛がろうと おまえに絶対かなわない
どこまで こいつ育てようと おまえに絶対かなわない
記憶に残る女の 行き過ぎた出会い
夜に舞う女の 途切れなかった女の 行き過ぎた出会だった
別れた二人の結晶 残る面影 お前が
どれだけ こいつ可愛がろうと おまえに絶対負けない
どこまで こいつ育てようと おまえに絶対負けない
記憶に残る女は 行き過ぎた相手と
夜に舞った女は 途切れなかった女は 次の男と歩きはじめた
別れた二人の結晶 残る面影 次の男よ
誰よりも こいつ可愛がって 俺を負かしてくれ
いつまでも こいつ育てて 俺を負かしてくれ
あいつより俺より長く こいつのそばにいてくれ
別れた二人の結晶 残る面影 こいつの瞳に
真実を読み取られているような気がして
>>704-706 ほのぼのした空気がいいですね。
日常生活のなかの秋の寂寥感がよく出てます。
いわゆる非凡なる平凡という感じかな。
最後から二番目の連がちょっと蛇足かも
>>713 ボッサと秋、だけでとりあえず普段着で無印良品とかの
ボーダー着てそうな郊外っぽいオシャレ脳エキスが
ドッピュドッピュほとばしってますな
とりあえずこぎれいな喫茶店辺りでコーヒーとケーキを
頼んでマターリするには最適というかなんというか。
>>717 表現は悪くないし見事なんすけど、展開が無い分どう対処していいか
わからない部分があるかな。入るとっかかりがないというか。
>>729-730 燃え上がるような紅葉、のイメージを
破滅的に拡大していった感覚はなかなかすごい。あと
紅葉の汚さ、これ書いたのは特筆に価するなと思います。ほんと紅葉の時期は
葉の裏にムカデとか貼ってて汚いの何の。それと死体の匂い、とか
リアリティが段違いですね。リアルさじゃなくてリアリティが。
本当に山の中は結構廃棄物とかがちょこちょこ捨てられてて死体があっても
ぜんぜんおかしくはない。
人間関係の非リアルさと相まって奇妙な感覚を出してます。
>>735 イメージのぼんやり感はちょっとアレですね
何も残らないし、流れもしない。
795 :
Leaf:02/10/21 16:44 ID:KWmlRuMz
796 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/22 00:44 ID:zw8WuXVM
>>778 インディアンサマーは、小春日和。別名、「小さな嘘つき」ですね。
二本目ってのも嘘だったりして。くすくす。微妙な季節感で面白いですが、
もっと季節を壊してもよかったのでは。「柿の実」とかね。
>>783 美しい情景描写です。しかし、直接的な表現が目立つのと、飛躍が少
ないのが欠点ですね。ボートの周りに展開する落葉の筏たち。生命の神秘に近
付けるためには、しつこいほどの描写が必要だったかも。
797 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :02/10/22 01:08 ID:zw8WuXVM
>>790 乾いた感傷が心に残ります。一つ問題にしたいのが、題名。音楽を奏
でているのが、落葉なのか、アスファルトの支配する世界なのか、語り手なの
か、はっきりさせると、『ミュージック』が形を帯びてくると思います。
>>793 だいぶ落葉から離れてしまったね…。独特な語り口で綴られる、破局
のリフレインは、落葉を連想させないこともないですが。「行き過ぎた」は、
「とおりすぎた」の方が意味が通りそう。内容も、もうひと味ほしかった。
>>795 Agastiaが美しいことばだったんで、調べてみました。インドに伝わる
予言の葉っぱ、だそうです。内へ、内へ切れ込んでいく宇宙ですね。土壌のパ
ートを閉じた世界にしたのは面白いけど、ちょっと息が詰まりました。
>>700 :青春と落ち葉 :02/10/15 15:52 ID:1OyHg4rT
断定や問いを多用するなら、モチーフが明瞭でないと。
「おれの心は荒くれ立つ」とは何?
「嫌な秋だ」という導入のみ感心。
>>703 :肩にすれ違う小さな落ち葉 :02/10/16 16:37 ID:FiuZrlS0
ごめん、やり直します。スペースを改行にして読んでみると、弛緩ではない
ですね。「映写機」とあるから、タブロー入りの中景が狙いかもしれないが
、ソフトフォーカスだけでは物足りない。「やわらかく吹き荒ぶ風」は疑問。
>>717 :名前はいらない :02/10/17 16:05 ID:l1Yhtgcf
首をひねるところが多くてタイトルを付け難い。「落ち着いた老人」から
「妖艶」という流れ。6行に2回も「妖艶」が続く。アスファルトでないなら
「古き黒き大地」と大時代なのも。
>>783 :落ち葉の宝刀 :02/10/20 11:51 ID:ZRpr6P8d
1行目からつまづく。「絶望の海」と「赤子」が認識しているのか。もちろ
ん「赤子」は認識していないが、そこは「絶望の海」と呼ばれているのか。
「のよう」のおかげでわけわからぬ。どちらでも好きなように読んでとは
いわせない。
>>790 :ミュージック :02/10/20 19:55 ID:Fr5Sf5Ya
「すべての葉っぱがひとりぼっちだ」とリフレインしながら「落ち葉たち」
では矛盾していないか。視線や視点に無自覚に思える。
799 :
名前はいらない:02/10/22 01:29 ID:DqymL8Lp
相変わらず切れ味のいい批評だ! >マイマイ
800 :
名前はいらない:02/10/22 01:39 ID:YCMwGji3
>マイマイカムリさん。
2ちゃんのコテ人気投票に今日の1票プレゼントいたします。
801 :
一葉:02/10/22 04:42 ID:R2Jt/14M
風に煽られて落ちる一葉
色を失い高い空に舞う
「何事だ…?」
眠りを覚まされた一葉
孤独の光に呵まれて
目を覚ます
高く高く舞い上がり
空から地面を見下ろす
夢のような気分で
されど刹那が過ぎ
あっというまに落ちる一葉
後は空をただただ眺めて
土に還り
また茂る青々とした一葉に
戻る日を夢見る
その前に
腐る事も知らずに
802 :
姫野義弘:02/10/22 05:20 ID:/2DbqO07
争わなくてもいいよ
苦しまなくてもいいよ
頑張らなくてもいいよ
反省しなくていいよ
変わらなくていいよ
俺はすごく幸せです
信じなくてもいいよ
803 :
をち婆の唄:02/10/22 07:25 ID:pYeLo8B6
落葉はらはら
落ちばが原
遠(をち)なる落ち場
をち婆(ば)が孕む
堕ちるをち婆
はらはらと
落とす涙は落葉色
涙は御乳(おち)の胸のうち
遠なるをち婆ヲチすれば
おちおち良い子だ
ねんねしな
をち婆は母になりました
母なるをち婆 小さないのち
婆は嬉々と乳をやる
ねんねんころころ暖かい
落葉のベッドは暖かい
落葉はらはら
落ちばが原
をち婆の歌う子守唄
今日も遠から聞こえます
耳をすませば聞こえます
804 :
fall 〜紅(くれない)の傷心〜:02/10/22 10:59 ID:sDSIDXsp
ブーツの音 響かせて
君が乾いた色に溶けて行く
冷たい落ち葉の色が 君のコートにも移り
遠くなる 背中はまだ すぐそこにあるのに
朝は無惨な 白さで
僕をここに取り残した
火傷のように疼く 心を風にあてて
見送る 背中が 雑踏の中へ
君が消えて 僕は一歩も動けない
愛しさの火は まだ消えてない
置き去りにしたのは 君ではなくて
本当は自分 わかっているさ
君が消えても やはり僕は何ひとつできない
愛しさの火を 燃やし尽くしてくれ
紅く燃える木々よ この心も一緒に
どうか お願いだ
落ち葉が 僕に降り注いで
落ち葉が 僕を埋めて行く
なにひとつ燃えあがることはなく
ただ降り積もって行く
805 :
落ち葉メタル:02/10/22 21:07 ID:nhl/qGRk
落ち葉ああああああああああああああああ!!
焼き芋おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
地球!資源!
再利用!!
地球にやさしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
腐ってたい肥いいーーーーーーー!!
YES!YES!YES!!!
落ち葉!落ち葉!落ち葉!落ち葉!落ち葉!
掃除した後!や き い も !!
や ? き み も !! や き い も ?
落ち葉あああああああああああああああ!!
利用!火事!注意!
落ち葉!ダバコ!山火事!注意!
落ち葉!落ち葉!落ち葉!
秋です!秋です!
食欲の秋ーーーーーーーーーーーーーーー!!
イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアー!!!
806 :
805:02/10/22 21:08 ID:nhl/qGRk
嵐ではありませんのであしからず!
まじめっすよ!
807 :
ふるふる おちば:02/10/22 21:45 ID:Y2DMAmHi
せかいは くうきで みたされた すいそう だよね
うすあおい すいめんが あんなに たかーいよ
いまの くうきは とっても つめたくって
しろくて ほっちゃりした にくまんが おいしい
ぼくが にくまん たべると ぽろぽろぽろ
たべるのが へたなわけじゃないのに ぽろぽろぽろ
ありさんにも わけてあげるんだ
おいしい しろい おちばが いっぱい ふってきて
ありさんは よろこぶよ
ちょこぽこ ちょこぽこ
コリドラスみたい
ぼくらには すいめんから かるーいのが ふってきて
ねったいぎょの フレークえさ みたいに ふってきて
ぼくらは それを ぱたぱたせっせと あつめて
たきびを たくんだ
トルストイひげのおじいさんが
むずかしそうな かおして たきびを たいているよ
ぼくも いっしょに いいかなぁ
わらって わらって
わらって やきいも
トルストイひげのおじいさんが にこっとわらった
おちばの けむりは すいめんに かえっていって
くもと まざりあって もうすぐ とうめいな あめを ふらせる
ああ いい きせつだね
808 :
木がその葉を落とす国で俺は:02/10/22 21:47 ID:EEYyvoTG
意外にもこの国の空は 俺達と同じ顔のつくりで
島の道を北西に進んだら着けたのではとすら思えた
「夏だからさ」と先輩は 目の奥を深くしたけれど
送電線の下の緑化工事に 俺達は接がれた
ワイヤーや縄を1日使えば軍手ごしに マメがちぎれ
石材や木を動かした晩は 腰の断面が重ならない
それでも俺は
先輩や部長達とおんなじ 譲らない重い踏みこみで
太陽が急かす日々を汗で浸し 陽炎であぶった
夏だったから
緑は腹からの勢いで強く 痛いほど生きていた
空気に混じりだす鋭角
そして葉が 落ちた
黄色 黄色 茶色 赤 黄色 茶色 茶色 茶色
木が一斉に葉を落とすさまは 俺の爪を剥ぎ緩慢に浮かすが
この国の 背景に過ぎない
冷える この地では 木を生かすために葉が死ぬという
ひび割れが駆ける痩せた幹 土中で裂け白を晒す根
枝も葉もそれを知っているから
全身の夏の形跡を 最後の暖かな樹液にして
すじと溢し 除き
葉を捨てて(捨てられ) 断ち切り(切られ) 身を震わせ一葉も残さず 残らない
809 :
:02/10/22 21:48 ID:EEYyvoTG
封筒の中で軽い”離層”は 事務的に指に傷を引く
秋が陰を増した動画は 視線にすら触れられない他人
あてもない葉は吹きだまり 葉脈も露わにかけらを散らす
戻れは しない枝
冬が来る
俺が曝されたことのない風がうろこを軋らせ 幾重もの渦で
昼を殺し
雪を 降らすという
俺達や秋を叩き潰すべく 迫る迫りせり上がる津波
「春になれば「春にさえなれば 「少しは ましだろう」
堪える 落陽の地表
だが 落ちた葉も抱いてくれるのか 春は 落ちた葉も
確かに春は 訪れるのか 冬は 過ぎるのか
綻びたスニーカーの傍
息を無くした葉の黒に 何千と霜が突き刺さる
注)離層 葉柄の基部に作られる特殊な細胞の集団 葉が離れて行く部分
>>739-740 ホラーと読めば面白い。
行を追うにしたがって、もっと緊張感を高めるような構成にすれば、
最後の一文も効いてくるはず。マイマイカムリ氏とややかぶったかな。
>>745 良し悪しは別にして、みつを的。
「姿違えど目指すは同じ」のような古風な表現が、説教臭さに輪をかけている。
これを素直に楽しめるかどうかは、読者個々の問題か。
>>748 小手先の表現が目立つし、感情やリズムの起伏にも乏しい。
刹那、一心に、あるが故など、日常語ではないのに、
詩的な語として平凡な表現を多用すると興をそがれてしまう。
>>749 これは誤爆だよね。ポップさはそれなりに秀逸。
>>750-751 「センチメンタル」という言葉を自嘲気味に使うのは、いい狙い。
自分で「センチメンタル」に言及しなければ、本当におセンチな詩になってしまう。
詩を書くことの滑稽さそのものを表現していると言ってもいい。
過度な饒舌さも含めて、主人公の弱さに共感。
>>771 いわゆるビジュアル詩であるが、このジャンルにとって最も大切なのは、
「絵と詩が切り離せないものであること」だ。この詩の場合、絵は単なる挿し絵。
そして絵を抜きに語れば、落葉の表現だなあ。としか思わない。まとめすぎ。
>>776 O・ヘンリー『最後の一葉』がモチーフか。
末尾の展開によって詩全体が「他人事」になってしまっている。
その付け足しを、僕は残念に思うのだが、他の人はどうなのだろう。
>>783 樹海を彷徨する自殺志願者と読んだが、これは作者のトラップに引っ掛った?
そう読むと、救いもなく冗長な感傷の詩と受け取れるのだが。
>>790 それは狙いなのかもしれないが、内容が空疎だ。
還るべきところのない落葉、という「事実」について語るだけに終わっている。
ひとりぼっち、という言葉が、悪い意味で空ろに響いている。
>>793 (僕はマカーなのでタイトル文字化けです)
妙な語り口(これが1/fの由来!?)が魅力だが、中身はあまりない。
視点には揺らぎがないのだ。それで単調になっている。
>>801 葉の心理描写をもっと深くしてもよかった。説明的でしかない。
葉の「死」が腐ることであるとしても、葉が夢見た「戻る日」は、
また別の「生」なのではないか。葉を人間に置き換えてみれば、そうなるはず。
腐ることは別段、悲しむべきことでもない。
>>803 これは秀作。言葉遊びがよく練られている。
後半になると疾走感がなくなってしまって残念。もっと加速してほしい。
813 :
楓の一葉:02/10/23 01:53 ID:VeQwoBtK
水の白銀は 和式便器ならではの色
妻の手入れも行き届いて 黄茶の染みのひとつなく
この水に空の青が映ったなら どんなに美しいだろうなぁ
思いを飛ばしながら 毎日便をひる
水の白銀に 楓の一葉
それはまったく「ある日、突然」でした。網戸を張った窓から
は舞い込んでくる筈もないものでした。深山の紅葉、といった風
情でしたね。私は便をひりに入って来て、何をするのだったか忘
れて、暫し見とれました。何か、待望のものが舞い込んできた。
そんな感じでした。
便意
便意 便意
便意 便意 便意 便意!
どうしようもなかったんです。私が便をひるためには、そいつ
の上にどうしてもしなくちゃならない。した後には、何がどうし
ても、流さなくちゃならない。どうしようもなかったんです。
初恋の女の子が差し出した手のひらの上にひるように、私は便
をひりました。かけがえのない想い出を流すように、私は水洗レ
バーをひねりました。どうしようもなく、それは流れて行きまし
た。
水の白銀に 映る幸せ亡くした顔
水の白銀は 和式便器ならではの色
妻の手入れも行き届いて 黄茶の染みのひとつなく
しかし手は触れられなかった どうしようもなかった
そこにあった楓の一葉は 遥か宇宙よりも遠くにあった
814 :
壁:02/10/23 12:54 ID:WiHIZ8by
町にはいろんな人が歩いてて
だけどそのうちのほとんどが一生触れ合うことのない人
いろんな人が歩いてるのだけど
かわいい女の子はめったにいなくて
でもたまには歩いてて
ひとりでこっちへ歩いてくる女子高生が
すごくかわいくて
すれちがうのがうれしかった
においを嗅いでみたりしようかな
でもにおいを嗅がなかったのは
女の子がひとりごとを呟いた
「せつないなぁ」
ってよく通る小さな声で
だから
815 :
_:02/10/23 12:55 ID:WiHIZ8by
ぼくは今すれちがった女子高生を
その背中を抱き締めてあげようと
はげしい思いに突き動かされて早足で
彼女まであと最後の思いきりの距離まで
近づいたのだけど
上から枯葉がふってきて
それがぼくらのあいだに
越えられない壁をつくった
壁のむこうで
彼女は止まることなく歩いていって
ぼくは壁を前に
立ち尽くすしかできなかった
足元には虫みたいなブナの枯葉が
ぼくをじっと見つめてて
ふと上を見あげると
枯葉が降ってくるような木はどこにもなくて
幾何学模様の空があるだけだった
あぼーん
最初は性器を隠した
女は次に乳首を隠した
なぜだかはわからない
僕たちは体内に爆発を隠して生まれてきた
噴き出す汗は太陽の肉汁だ
溢れ出す精液は精神の脳汁だ
丸裸で町へ出た
誰も俺のことを見てくれなかった
不思議だ
犬さえ俺のことを不思議がってくれない
夏の猛暑に私は痒くなっていたのだ
おまけに膝上には猫が住んでいる
あぐらをかいているのがたまらなかった
私は獣のように正座をするべきではなかったのか?
女は丸裸で歩いているのがたまらなく恥ずかしい
気づくまでもなくずっと恥ずかしかったのだ
通行人は男も女も老いも若いも犬も猫も
じろじろなめまわすような湿度で見るから
女はヤツデの葉を拾い 最初は性器を隠した
男はヤツデの葉を拾い 暴力だけを隠した
犬はヤツデの葉を拾い 噛って遊んだ
初めてのSEXの時驚いたことは
女の服を脱がすとそれが落ち葉となって
白いベッドにバラバラになって溶け
唾液色の染みをつくったことであった
818 :
ユグラドシル(世界樹):02/10/24 01:56 ID:4bRIZXU5
宇宙のどこにでも存在する黄昏の時。神々はとうに此処を去り、彼らの親星さ
えも輝きを、フレアを失い、赤色巨星と化しつつある。かつては生命に満ちあ
ふれたこの惑星に、今はただひとり、巨大な世界樹だけが立つ。
ひとつ、またひとつ、生命の火が消える度に、それを抱きかかえるようにして
世界樹は、その枝を伸ばしていった。荒廃しゆく世界に対抗するかのように、
あおあおとした葉と、頑丈でまっすぐな幹をたくわえて。メタンの霧につつま
れ、硫酸の雨を浴び、二酸化炭素の雲を貫いて、世界樹は立つ。
たった今、この惑星最後の、小さな生命が誕生した。かすかにふるえる、出来
そこないの有機物。それは細胞の形態を保つことすら出来ずに、生れて数秒後、
砕け散るようにして死んでしまった。生きる歓びと、生きる哀しみを全身に享
受して。世界樹は小さな屍体をしっかりと抱きとめる。
そしてその瞬間だった。あおあおとした世界樹の葉の一枚一枚が、燃え上がる
かのように、いっせいに紅く染まったのは。それらはゆっくりと枝をはなれ、
真紅の帯となって、明滅する蝶の群れとなって、空の深淵へと落ちていった。
横なぐりの風にも、硫酸の雨にも、揺らぐことなく。
世界樹は立つ。音もなく崩れ落ちるバベルの塔。真紅の帯は、明滅する蝶の群
れは、成層圏を超え、星系を超え、彼方へと落ちていく。その光かがやく二重
螺旋の軌跡は、かつて生命に満ちあふれた惑星への鎮魂曲(レクイエム)であ
り、哀しくも生き続けた思い出のすべてだった。
819 :
名前はいらない:02/10/24 02:11 ID:9dfwPTUW
お題は「落ち葉」です。
テーマに沿った投稿をして下さい。
820 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/24 10:10 ID:SHlnw5rm
お前ら、今のままじゃ「ドン亀賞」該当作品なし、だぞ!
人間の落ち葉=「ハゲorフケ」で、誰か書くべし!!
>>805 うーむ。息をもつかせぬシャウトの嵐。血管破裂させて死なんようにな〜。
しかし「落ち葉」から連想した言葉叫んでるだけっつーのは、バカっぽくて
親近感もてるな。「や?きみも」ぐらいか、ひねってあるのは。
その素直さに免じてドン亀ラリアット進呈!!ドン亀賞には程遠いぞゴルァ!!
>>807 なんだかTVCMみたいなかんじですね。まるだいハムあたりの
CMにありそうだなーっておもいました。アリをねったいぎょの
コリドラスにしちゃうのは、ちょっとごういんかなぁ?っておもい
ました。ぜんたいてきには、やさしくてあかるい、つめたいくうきも
かんじるいいさくひんだとおもいましたよ。
>>808-809 この詩は重めのリアリティーをもったつくりで、よく読み解けば
その現実にさえ辿り着けるのではないかとさえ思えた。落ち葉と
いうもののない南国から来た外国人労働者なのだろうか、作者は?
それともそういう人を身近に知っている人物か。どちらにしろ
丁寧な描写が生々しい。が、暗喩がひとりよがりになっているような
ところがあり、それが全体の印象と比較してちぐはぐな印象を受けた。
「夏だから」という説明が繰り返されるエンターテインメント流の
親切さと、読者を弾き返す暗喩とを、同居させてしまっては全体が
壊れるのではないだろうか。とはいえ、重みと凄みのある、外国人
労働者の「今」を表現した良い作品だとは思った。
。。。つ、疲れた(泣
822 :
名前はいらない:02/10/24 11:31 ID:XYxorRQ4
>>817 公序良俗をなんと心得るか! 馬鹿めが!
823 :
名前はいらない:02/10/24 11:34 ID:ahrQZFxg
馬鹿は
自らの馬鹿を
自覚できないから
馬鹿なのだ
825 :
名前はいらない:02/10/24 11:41 ID:xlDweeDu
826 :
名前はいらない:02/10/24 11:45 ID:HzFxYPt7
>>817 板を間違えるな! どっか逝けよ! バ〜カ!
828 :
詩も募集!:02/10/24 14:59 ID:7anU0RuM
829 :
名前はいらない:02/10/24 18:50 ID:asLyJSlG
締切は本日一杯です。
まだの方は急げ〜!
「落ち葉」をテーマに詩を書いて投稿してください。
詳しいルールは
>>2にあります。
830 :
暮色落葉:02/10/24 22:49 ID:rSlWKBMH
あの
舞い散る落ち葉は
誰の夢か
黄昏の
街路に音もなく
降り積もり
深まりゆく
秋の装いが
癒すのは
いったい誰の心か
黄金色の
秋風に吹かれて
こぼれ落ちた
ためいきは
あの赤子の掌のような
紅葉のものか
それとも
今
狂った小鳥のように舞い踊る
あの銀杏のものか
ああ
秋が私の心に降ってくる
秋が私を黄金色に染めて
今
私は哀しくも美しい落ち葉の
囁きを聴く
紫に枯れた樒が 姉の耳からさくさく出て
リノリウムの床を埋める 十月の夜
私は枯葉をザルいっぱい集めて 病室の水盆で焚く
テレビが見えなくなる前にと 毎晩焚く
薄い煙りが枯葉の来し方の
たぶん人々の姿を真似て ねじれ 裂ける
青い花びらみたいに ひらひらと揺れる炎
廊下では発情松虫が うっとりと鳴き
赤んぼ蒲団を着たきりの姉は かなり止まってる
火サスを見ているうちに 揉み砕いた枯葉
指先には お線香の匂い
せめて蕨餅くらい その肌が透けていれば
黄泉路に黒々と口を開けた からっぽの体内を覗けるのに
青い花びらみたいに ひらひらと揺れる炎
832 :
ドン亀 ◆YdTp8oxx7. :02/10/25 00:03 ID:LYAq59nP
えー。投稿期間を〆切りました。
これより審査期間に入ります。
審査員名簿は専用雑談スレのほうに載せときました。
専用雑談スレはageときました。
10月27日の0:00とともに審査投票を〆切ります。
「これは」と思った作品(何作でも)に1〜3点をつけて
簡単にコメントしてあげてください。何作でも選べますが、
多すぎる時はばっさり切り捨てるように。平均で3〜7作くらい
だと思います。
それではかかれーーーっ!!
>>804 「冷たい落ち葉」「朝は無惨な 白さで」と、
「火傷のように疼く」「愛しさの火」「紅く燃える木々」とのコントラスト。
なのだが、あまりくっきりして見えない。燃える木々の冷たい落ち葉、は違和感。
>>805 ドン亀賞狙いか。こういう作品は、自分に書けないので手放しで賞賛してしまう。
手放しで賞賛しつつ、評価は保留します。採点不能。
>>807 これも水と火のコントラスト。
全体からすると、「トルストイひげのおじいさん」部分が浮いて見える。
感情豊かな風景描写に対して、人間が登場する部分にむしろ人間味がない。
>>808-809 とてもきれいな表現も多いが、レトリックに酔っているところもある。
「黄色 黄色 茶色 赤」とか「秋が陰を増した動画は〜」の部分とか。
自然や地球といった縮尺でなく、「国」としたのは面白い。
ただ、魅力的な「俺」の視点が後半に薄れてしまうのが残念。
>>813 「水の水銀に 楓の一葉」は「便器に糞一本」の意だと思ったが。ほんとの楓だったか。
そうとう下らない抒情だが、丁寧な演出に引き込まれる。
最後に「宇宙」を持ち出すのも、全体をさらに下らなくしていて爽快。
>>814-815 むやみに他人に感情移入してしまう詩人の特性を逆手にとり、
ストーカー風味に仕上げたのが、この作品の個性。
何もない空からの落ち葉を「壁」と直感した感性はまさに詩的。
>>817 着想はとても評価したいのだが、うまく咀嚼して詩につくりあげられなかった感じ。
第一連はいらなかったと思うし、最後のイメージに持って来るには、
「唾液色の染み」というのは弱い。もっと鮮烈であっていい。
>>818 これも着想を評価したい。しかしそれを完成させる踏ん張りがあと一歩。
文体は説明的で神話的な響きに乏しく、成層圏、星系とスケールを増す語も、
語だけが浮いている。的確に作り上げれば、そうとうな普遍性を獲得できるのだが。