2げっと
乙
乙です。
今度は荒らしたり文句ばかり言ってるヤツは来ないでほしいな。
乙
埋め
ウルトラ7
乙
8マン
平和にいけたらぃぃな
うん。そうだね。
スレ立て乙です。
見守るスレなのに荒れてると悲しくなりますよね…
スレ立て乙です。
本人登場の折りにはリアルで茶々を入れたい俺が居る。
好色さんはスレを建ててほしくなかったのでは?
夏休みだから厨坊がわんさか沸いてきて
U美タンが特定されるのはかわいそうだ。
>>13 それを確認するためのスレでもあるので、他人の妄想とか要らないです。
>>14 心配するのはいいんですが、こんな過疎板に夏厨がわんさか湧いたりしないので大丈夫です。
スレを落としたいのなら放置が一番ですよ。
otu
好色さんやディーラーさんはロムってるんだろうな。
あれだけ大学や職場特定できるように自分から書けば、いつかはこうなっていたよ
誰のせいでもない
そりゃあ
その通りなんだが
好色一代男を語るスレ
に変更だな
たてるだけ無駄だろ。くるんだったらお盆まえに来るはず。
そりゃあ
その通りなんだが
好色一代男を待ちわびるスレ
だろ
きっと
お盆休みを利用して沖縄旅行に行ってるはず
きっとクルー♪
きっとクルー♪
もういいからあきらめろよ。おまえらは頑張ったよ。
好色氏とU美さん達が
みんな元気で幸せだといいな。
沖縄にいらっしゃるなら
台風にお気を付けて下さいね。
最後はちょっと方向が変わった感じになったけど、乱交話、先生を食っちゃった話のエロさ、
別れと再会の涙と十分に堪能させてもらった。
4月、5月は上からも下からも液体がだだ漏れ状態だったなぁw
ログは大事に残しておきたい。
hoshu
もう終わりだろ。いつまでやってんの。
「懐かしむスレ」に変わったからw
好色さん…来てくれないんでしょうか…最後として、本当にオメデトウをアナタに伝えたかったんだけど…
現時点では、おめでとうじゃない可能性もある訳で・・。
そっかっ…あまり考えたくは無いが、その可能性も…無きにしもあらず…ですか
36 :
ほのぼのえっちさん:2007/08/18(土) 21:28:00 ID:Nil2MTfpO
好色さん
書けなくなった事情があるのですね。
でもここは見てくれていると信じています。
いろいろ辛い時に沢山救われました。
好色さんの一言一言は繊細で素敵でした。
本当にありがとうございました。
そうだヨ、私もいっぱい勇気もらったヨっ。でも、今の好色さんに対し書いて下さいはキツイかなと思います。ホントありがとぅ
みんな、「もう終わりだ」とか言ってるけど本当は来てくれる事を願ってると
思うょ。だから、無理せずに書けるところまででいいから書いてください。
何か張り付いて申し訳ないけど…見守るスレだから…ネもう少し、あと少し、待ってあげましょう…
おまいら、好色幸せになんていっているが、私生活暴露されちゃった人がいることはなんとも思わないのか?
結婚して子供もいるというのに、わかる人にはわかるぞ。俺が旦那なら承知しないがな
>>40 今さら何言っちゃってんだって感じだが、お前の考えなんて知らんがな(´・ω・`)
スレを落としたいとか思ってんなら、書き込んで保守とかしてくれなくていいから。
まぁた〜みんな、荒れちゃって…だめですよっ
>>41
オマエ、だめだな
おまいら、まだそんな事を言ってるのか
好色がU美の事を守りたいならもう書く事なんて出来ないはず
それくらい分かるだろ
物語にしてしまえば来て書けるだろうが、そうじゃなきゃ書かない
好色が自分本位で最愛の人を何とも思わなくて遊びにしてしまえば
あるいは・・だろ。
もうグズグズ言わずに静かに見守ってやれよ
|ω・) ジー
スレ見て泣いたのは初めてだったなぁ… 好色には感謝でいっぱいだ
「ごめん、仕事が忙しくて…」
とか言いながらひょっこり顔を出すような気がして仕方ないんだよな…
俺もまさかエロ掲示板に来て泣けるとは思わなかったよ
好色にはすごく貴重で感動的な体験をさせてもらったょ
ありがとう
そうですか…
同志の皆さん、腹をくくりましたか…
終了。
阻止。
終了。
54 :
ほのぼのえっちさん:2007/08/22(水) 01:44:04 ID:5J08HIqsO
さて、そろそろスレ1からプレーバックしたいのだが、どうすれば良いのかな?
55 :
ほのぼのえっちさん:2007/08/22(水) 01:45:49 ID:xfRP6vK10
スレ1読みてー
57 :
ほのぼのえっちさん:2007/08/22(水) 18:47:36 ID:5J08HIqsO
どうすればスレ1から‥‥‥( ̄〜 ̄)ξ
>>57 スレ1どころか移動前のスレから全てのログを持ってる俺様に
「携帯でも見れる、まとめサイト作って下さい」とsageで
土下座したら読めるかもしれない。
>>58 _| ̄|○< 携帯から見れなくてもいいのでまとめサイトつくってくだしあ
>>58 携帯で読める方向でひとつなんとか
<(_ _)>
PCからはどうしたらいいんっすか・・・?
携帯でもべっかんこで読めるよね
引越しで3週間ほど来れない間に何があった?!
好色さんはけっこう来てないのかな?もう来ないのかな?
65 :
ほのぼのえっちさん:2007/08/24(金) 20:47:25 ID:6CmLDoW4O
67 :
ほのぼのえっちさん:2007/08/25(土) 19:16:52 ID:vPBkungI0
ディーラーさん、できれば好色の現状を教えてもらえないでしょうか?
>>68 知りたいのはここのみんなも同じだ。
でもそういう詮索はやめようぜ
70 :
ほのぼのえっちさん:2007/08/27(月) 19:00:34 ID:hlWSI3dXO
うめ
そして伝説になった
・・・か
おいらもこの辺で最後のカキコとしよう
好色、色々ありがとう!
お幸せにな!!
この話しが妄想じゃなかったらとても幸せになってるとは思えないんだが・・・。
>>73 だから何だ。ここはお前さんの妄想を書き込むスレじゃないよ。
誰かの妄想に書き込むスレでもないからwww
しかし見守るスレではないことも確かだな
次スレは
見守りたかったスレ か
語るスレ だな
みんなかなり久しぶり。
暫く仕事で忙しいわ、突然海外に研修に行くことになったりで、とんでもない時間放置しちまった。
U美とは相変わらず仲良くやってます。沖縄にも行ってきたし、毎日が充実の日々です。守らなきゃいけないものがある生活ってのは、どんなに忙しくても張りがあって良いね。
オレが来てない間のカキコミ読ませてもらったけど、長く時間が空いたこのタイミングを潮時にするのが良いかなと思っています。
これから仕事なんで、終わったらまた来れなかったこの数日間の簡単な報告をして、それを最後にさせて下さい。てか、これが最後でも良いんだけどねw
みんな、ホントにありがとう。
おおおーーーー!
なんか奇跡が起きたような気分になった。
おかえり。
わずかな時間かも知れないけどよろしく。
おかえり。好色がいなくなるのは寂しいが、ここへの書き込みが現実生活に
影響される事も有るので好色の判断は間違っていないと思う。
実は俺も少し長めのものを書いてみたが大変だわ。
名無しでも支援されると嬉しいし、何とか応え様と思ってしまう事も有るだろうし。
貴方は十分に楽しませてくれたよ。
願わくば好色が無事に結婚した、と言う報告だけ、どっかの特定スレに入れる事を
約束してもらえんだろうか?このスレが残っていれば当然ここで良いんだが。
超感動。。
できれば、気が向いたときにでもチョクチョク遊びに来てょ
ありがとうm(__)m
お帰りなさい
正直に今、嬉しかった。
(;´Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ
私も嬉しかった。
なぜだかフッと力が抜けたわ。
今後のことは好色さんの好きなようにしてください。
伝説が再び現実に!
好色おかえりー
安心させてくれないから、悪い妄想の連鎖だったよ。コンチキショーめ
諦めつつも、お気に入りからの削除が出来ないでいたオレ
さあー好きなように締めてちょw
前スレのディーラーが本物だと信じてたバカは自己申告しろよw
>>80 約束しろとかうざいよ。
>>87 俺、本物だと思ってたよw
そういうふうにレスもした。
というかニセ者って決まった訳じゃなくない?
まあ、戻ってきてくれたのが嬉しいからどっちでもいいんだけど。
それと80のレスはお願いだからいいじゃない。
幸せな報告を聞きたいんだよ。
なっ?
おかえり。
無事で何よりだよ。俺もあらぬ心配しちゃったもん。
でも久々に現れてホッとしました。
>>88 お願いなのに約束してくれとか押しつけがましいんだよ。
もっと他に言い方があるだろ。
待っててよかった。
おかえりなさい。
待ってた甲斐がありました(^o^)丿
久しぶりにエロ&感動を頼みたいとこだ
サザムシ期待
4月頃の過去の・・・からずっと見てきたけど、好色氏とついにお別れになってしまうのか。
来てくれて嬉しいような、寂しいような複雑な心境だ。
ただいま。
暫くマジで放置して申し訳ないっす。まさか新しいスレまで立ってるとは思わなかったよw
先月の始め、これから忙しくなるから暫く離れる宣言をして、仕事もプライベートもマジで目が回るほど忙しく、過労死するんじゃないかとさえ思ったけど、何とか乗り切れました。
けど、気付けばもう8月も終わり、海外に行っていた時間もあるから、暑い暑いと言われた今年の夏の暑さもあんまり堪能出来なかったかなぁ。
ちょい前に仕事から帰ってきて、前スレのオレが書き込まなかった間の分を全て読みました。
待ってくれた人、これを期に書くのやめろとアドバイスくれた人、妄想だと茶化してくれた人、色んな人がいた様子だけど、信じて待っていてくれた人がいてくれたことはマジで感謝です。
おかえりのレスくれた人もホントにありがたいと思いました。みんな、これから先の人生、どこかで出会えたらリアルの友達になろうよ。
因みに、前スレ最後辺りに出たディーラーを名乗る方は、オレがここで書く友達のディーラーではないっす。Dはオレの忙しさをそれなりにわかっていたので、一段落するまではこのスレ見ていなかったみたいだしね。
じゃあ、もうあんまりよく覚えてない部分もあるけど、思い出せる範囲でこの約2ヶ月間の流れを書いていきます。
ああ、なんかすごくほっとしたよー
ほんの少しの間だけどおかえりなさい
さびしいけれど、好色のリアルの生活の幸せを祈ってるよ
支援!
久々にリアル紫煙できまつ(^^)
前スレの好色の最後の書き込みから、寝ないでwktkしていた漏れは勝ち組
とりあえず、前スレの何番だか忘れたが、友近とコンビ組んで外人の風貌でコントする人の口調で埋めてたレスに、何か笑えたw 殺伐とした空気の中、茶化しなのかもしれんが何か笑えたわw
えーと、河口湖旅行の二日目からかな。もう忘れてる部分も多いんだけど、思い出せる範囲で書きやす。あと、期待されるほどのエロ展開は…無いかも。申し訳ない。
まあ書いてきます。
河口湖旅行二日目 朝
「S君、朝だよ。朝食だよ〜ん」いつものように鼻をグリグリしながら起こしにかかるU美。
「…朝メシ?…オレはパス…」U美が立っている方向と逆を向き、布団を被るオレ。
「どうしてアナタはいつもこうやって寝起きが悪いのかなぁ…。はい、起きて!」体をゆさゆさと揺らしながら、意地でも起こそうとするU美。
コンコン、とドアをノックする音がして、U美はドアを開けに行った。
「あら、T君おはよ。どしたの?」どうやらTが来たらしい。
「そろそろ朝メシっすよ。…って、ベッド別々に寝たの?」どうやら部屋に入って来た様子のT。
「うん。別々。何で?」
「一つの乱れたベッドの様子が見れるかとワクワクしてきたんだけど(笑)つまんねーの(笑)」
「疲れてそれどこじゃなかったって(笑)しかもこの人まだ寝てるし…」
「ああ、こいつ寝起き悪いっすよね。合宿の時もいつも1番最後に起きてきたし…。おいS、はよ起きろ。メシだぞ」Tまでも起こし組に入るとオレも耐えることが出来ず、仕方なく起きることに。軽く顔を洗い食事が用意された部屋に行く。
窓から見る外の景色は、どんよりと嵐の前の静けさのような感じだった。
遅ればせながら…好色さん帰って来てくれてありがとう。
待ってましたぜ大将!!
朝メシを食べている最中…。
「今日もこんな天気っすけど、やっぱ卓球ですか?(笑)オレまだ聞きたいことが沢山あるんすよ(笑)」弁護士のWがDに聞く。『聞きたい事』が誰に対してなのかがすぐ分かるところが何ともきつい。
「午後から防風域に入るらしいね。それまでは河口湖を堪能するか。どうせ水に浸かれば濡れるだろ(笑)」
「お前、それチャレンジャー過ぎだから(笑)僕の弁護士人生これからなんだけどな〜」とか言いつつ反対すらしないT。とりあえず、今日は出来る範囲も決まったようなものだから、その中でお互い好き勝手にしよう、ということになって食事は解散。
部屋に戻るU美とオレ。
「ねぇねぇ、私たちは何やるの?」外の様子をガラスごしに見ながら尋ねるU美。
「…………………」
「ねぇってば!何やるの?って、また寝てる!」
「だって自由行動だろ?やりたいことは、今のオレにとってはこれだから…」
「ったく、何しに来たんだよぉ」ブツブツ言うU美。
またその時ドアをノックする音がした。
「はーい。開いてますよ〜」U美の返事にドアががチャリと開く音がした。
「失礼し…って寝てるのかよ(笑)」声の様子からDらしい。
「S、ジェットバイク届いたってよ。やらね?」
「なにぃ!ナイス運び屋!やるやる」ガバッと起き上がるオレ。
「ジェットバイク…?水上バイクってやつ?台風来てるのに?危なくない?何もこんな時にやらなくても…」心配そうな顔をするU美。
「お前なぁ、登山家に『何故山に登るのですか?』と聞くのと一緒だぞ。オレのマリンジェットは台風には負けねえ!」いそいそとウェットスーツに着替えるオレ達。
「救命胴衣付けた方がいいな」Dがオレに渡しながら言う。
「でもよぉ、これで溺れでもしてみろよ。明日の新聞に載るぞ?お騒がせ社会人として…。ま、オレはそんなヘマしねーけどなw」ワイワイと騒ぎながら準備を進める二人。
「あの…私は?今のキミ達の頭の中に私はいないね?」U美が不満そうに頬を膨らます。
「…お前はここで昼メシのメニューは何かな〜って考えてろよw」部屋を出ていこうとするオレとD。
「ばーか!溺れても助けてやらないからね!」
「お前に助けられるくらいなら、そもそも溺れねーよw」ナイスな捨て台詞で部屋をあとにした。
遅ればせながら、好色氏お帰りなさい!
お忙しかったのですねぇ
ご無事で何よりです。
体に気を付けて、U美さんとお幸せに!!
入籍なさったら時にでも
またチラッと来て頂けたらなぁと思います。
的支援。
湖畔に到着すると、メンバーが釣りを始めようとしていた。Tが連れて来た弁護士と、うちのナースの感じもかなり良いと見える。
「うお!お前ら入るの?」嫁さんの針にルアーを付けながら、オレ達の姿を見て驚くT。ペンションで借りた軽トラにジェットバイクを乗せて登場するD。
「うヘー。お前ら好きだなぁ。無茶して溺れるなよ」Oが釘をさす。
「あ!これ二人乗り出来るじゃんかっ!…私も乗りたいなぁ(笑)」
「何だよお前きたのかよ。昼メシのメニュー予想してろって言っといたろ?」
「やだっ!乗るもん!乗せて」
「そんなTシャツと短パンだったら、濡れて透けますよ?」Dの忠告に、すぐに部屋に帰りスパッツを履いてくるU美。
「上、どうしよ…」
「ったくしゃあねぇなぁ。オレのバッグにウエットスーツあるから着てこい。ブカブカだろうけど透けるよりはマシだベ」
「じゃあ、繰り出しますか」Dのケツに奥さんが、オレのケツにはU美が乗り出発。湖なのに、海くらいの波のうねりが最高だった。
「きーもち良いねぇ」ウォンウォンというエンジン音に混じって、U美の声がする。
「だろ?これが海だと最高なんだよ。周りに何もなくてね」
「なるほどねぇ。わかる気がするわ。じゃ、ちょっと運転代わって(笑)」
「は?免許持ってねーだろ?無理無理」
「え?これって免許いるの?そっか。じゃあ飛ばせ飛ばせ〜(笑)」後ろから背中をペチペチ叩いて責っ付く。
「風強くなってきたし、雨も本降りになって来たから、今日はここまでにしとくべ」Dが側に寄って来てそう伝えたので、素直に言うことを聞いて上陸。U美は相当楽しかったらしく、私も免許とろうかなぁ、何て考えてた。
陸に上がると、釣り組はもう部屋に戻っているようだ。陸に上がって改めて風の強さ、雨の強さを感じ、オレ達も急いで部屋に戻った。
ひとっ風呂浴びて冷えた体を温め、部屋に戻る。窓から見える外の景色はますます嵐のようだった。
「ふー、あったまったぁ。あれ、楽しいねぇ。今度は海で乗せてね」すっかりジェットバイクにハマった様子のU美。
「もうすぐお昼か。午後から何やるんだろうねぇ」オレの横に立ち、髪を拭きながらぽつりと呟く。
「さあ…。まあまだ時間は沢山あるからな。仕切屋がうまく仕切るんじゃね?」こんな話をしていたら、昼食のお呼びがかかった。
「このカレー、美味いな…」
「ホント。どうやって作ってるんだろ…」他の主婦の方々も口々に作り方を知りたいと言わせるほど、昼メシのカレーは美味かった。
「シェフ呼んでこな」Tの一言でDがシェフを呼びに行く。暫くすると、シェフのイメージとは程遠いにこやかな顔をしたオッサンが現れた。
「このカレー、めっちゃ美味いっすね」Tの言葉に満面の笑みで御礼を言うおっさん。
「やっぱ、お店じゃないと作れないカレーなんですよねぇ?」誰かの奥さんが尋ねる。
「いえいえ。そんな事はないですよ。良かったらお教えしましょうか?ご家庭でも比較的簡単に出来ますよ。他にお客様もいらっしゃらないので、暇なんですよ(笑)」このおっさんの一言に、願ったり叶ったりと飛び付く女性陣。オレ達男はひたすらカレーの味を堪能していた。
メシを終え、また部屋に戻った。U美は、さっき聞いたカレーのレシピを思い出しながらメモしている。
「昨日出て、美味しいって言ってたサーモンのクリームソースのレシピも聞いたんだ。今度作ったげるね」
「お前、前からそれ作れなかったっけ?食べた記憶が…」
「あれは我流。次はそこにプロの一手間を加えてですね…」
「ああ。まあ楽しみにしてるわ」レシピだ一手間だと言われても、何のこっちゃって感じだった。
「ジャージ着てまた体育館な〜」廊下でDの声がした。
「…また卓球か…?」うんざりするオレとは反対に、今日は絶対に勝つと気合い入りまくりのU美。オレより確実に若いな。
眠いや。ごめん。続きは明日で。
みんなこんな時間までありがとね。またあとで。
|= ・ω・)ノ~~
>>108 さっき起きた。
おつかれさん( ´∀`)ノ
好色さんがいる(ToT)
なんかここ数ヵ月だっけ?心にぽっかりと開いた穴が今埋まりましたw
最後の報告Cです^^
台風の日に水上バイクやサーフィンをしたり、
田んぼや畑の様子を見に行くのは駄目だよ。
>>100 おー、俺は
>>79だけどそれ書いたの俺だ。
笑ってくれてなんか嬉しいよ。
ついでに言うと新婚さんいらっしゃいネタも俺だ。
またついでにいうと、以前茶化して好色を怒らせてしまったのも俺だorz
あの時はすまんかった。
なんかネタばっかり書いてるけど、それも応援の一環のつもりです。
最後まで応援させてもらいます。
久しぶりです
また会えると思わなかったw
幸せそうで何より
これからも仲良くがんばって!
無事でなにより!お帰りなさい!
これこれwこの空気ww
久しぶりだなwww
おかえり〜
待ってたよ〜
おかえり〜、ずっと待ってたかいがあったよ。
凄く忙しかったんだな、体調崩したりしてないか。
おぉ!
ごめん、もう来れないと思ってました。
ディーラーさんにだけはトリップ教えておいてはいかがでしょう?
嘘の近況を語る人とか出てきそうで…
事実ならともかく、
嘘で2人の不和とか本当に聞きたくないんです〜。
親しき仲にも礼儀あり
だとオモフ
じゃあ、ややこしいけど
好色氏がもう一個ディーラーさん用のトリップつくって
一回それで書き込むのをIDで確認。
それをディーラーさんに教えてはいかがでしょう?
>>120 好色さんはどう思うか分かんないけど、私なら『なんでそこまでしなくちゃいけないんだろ?』って思う。
だったら、ディーラーさんはROM専だと宣言しちゃって、本人にも書かないでねって言うかな。
代わりに近況報告してもらうのも変な話でしょ。
マネージャーでもなければ親方でもないんだから。
こんばんは。
みんなホントにありがとう。
ディーラーの友達にトリップ教えるとかいうのは、やってもいいけどやるだけ無駄なんすよ。なんせ本人にここに書き込む気が全く無いわけで。オレが来なかった間に、状況を簡単に書いておいてとお願いしたけど、嫌がって結局書き込まなかったしね。
だからもしオレの友達を装ってここに書き込む時点で、それはオレの友達にあたる人ではないわけです。そこから判断して下さい。
戻ってきてくれて、ありがとう。
好色氏がエンデイング出すまで、見守っているよ。
ROM専のつもりが、嬉しくてついレスしちまった。
好色氏!我々は…待ったのだ!!
うぅ〜好色ぅ、おかえり〜(><)
うれじぃよう(ToT)
ほんとに帰ってきたんだね!!
ありがとう☆☆☆
126 :
120:2007/09/01(土) 00:40:40 ID:+Df7KiiNO
>>121、好色氏
誤解を与える書き方してごめんなさい。
ディーラーさんからの報告は、私も強制したり
期待する気はありません。
ただ、今回は具体的じゃなかったからまだ良かったけど
不和とか、どちらに不名誉な事を嘘で書かれたら
なんだか自分が勝手にですが、傷つくなぁ
って思っちゃったんです。
信じる要素がないから、ではなく
確実な偽物ってわかるようにしたかった。
でも
>>122の好色氏の言葉でそれは解決しましたね。
ご迷惑おかけしました。
久し振りに覗いてみたら…
好色氏キテターーー!!
俺は必ず戻ってくると信じていた。
今日はU美タソキテるんだろうから、ゆっくりしてくれ。
気長にカキコみ待ってるよ。
住人の皆様も色々と思うところは有るとは思うが、スレタイ通り『見守る』に徹しませう。
あくまでもこのスレの中心は好色氏なのだから。
好色氏も子供じゃないんだから、一々言われなくても自分で判断出来るのだから。
チラ裏スマソ
好色さんお帰りなさい♪
大事な時間を割いて書き込んでくださって
ありがとうございますm(_ _)m
読む楽しみが戻って来て嬉しいです♪
好色さんへ。
いつ書き込みが終わるか分からないから先に書いておきます。
So long,Good bye.
〜
>>107 からの続き 〜
とりあえず、言われた通りに着替えて体育館へ。折角の夏の素晴らしい時期に、こんなインドアで悶々と遊ぶなんて、今年は本当にツイていない。
「今日は…何やろうかねぇ…」幹事のDも、さすがにここまで室内に閉じ込められるとは思っていなかったらしく、集まってはみたものの…という感じだった。
「バレーでもやるか…」倉庫にしまってあるボールを見ながらOが言う。
「ネット張ったりするのダルいな。何かもっと手軽な…」Dのこの一言に、暫く考えていたTが、
「じゃあ、キックベースでもやるか。昔よくやったベ」この提案に、オレ達野球部OBは懐かしいと同意した。
キックベース(オレ達はフットベースと言っていたが)は、合宿中に雨でグラウンドが使えなかったり、体育館が空いていたりした時によく遊んでいた。ルールは野球と同じで、ただボールを転がして足で蹴るというシンプルさが面白かった。
それ以上に、蹴ってはいけないと言われていたバレーボールをガンガン蹴れるのが楽しかったのかもしれない。
「これ蹴って、先生に見つかって、体育館50周走らされたよな…」バレーボールを床に弾ませながら、懐かしむようにDが言った。
「ああ。あったなぁ。普段もっと長い距離普通に走れるのに、途中で足ガクガクしたわ(笑)」
「檀上に上がったり下りたりするちょっとした階段がメッチャきついんだよな(笑)」OBネタで悪いと思ったが、やっぱり昔を思い出すと話が止まらなかった。こいつらとは、良いことも悪いことも沢山やった。まあ悪い事の方が格段に多かったが。
「じゃあ、あそこが一塁、そこが二塁、そこの角が三塁でここホームね」Dが次々と決めていく。
「このラインとこのラインの間のにある2階にボール蹴り込んだらホームランね。で、もしホームランでガラス割ったら、打たれたチームが弁償ね」
「うわ(笑)懐かしいなそのルール(笑)」オレ達が当時採用していたルールだ。2階は、大体が暗幕を引くためにあるようなエリアで、ボールを蹴り込めばガラスが割れる可能性が高い。
だから、もしガラスが割れたら、割ったやつが悪いのではなく、ホームランを打たれるようなボールを投げた方が悪い、というルールだった。
「みんな、キックベースのルールわかる?」Tが聞くと、基本的な事はみんなそれなりに分かるということで、解らない場合は都度聞いてくれということでチームを二つに分けてゲームを始めることに。
なんで今更キックベース…と思っていたが、いざ始めてみるとかなりアツくなるのは、やはり元々スポーツで勝負の世界にどっぷり浸かっていたからだろうか。
「センセ、2ダウン満塁だぞ。分かってんだろーなw」
「う…うるさい!分かってるもん!」同じチームのオレの野次にガチガチに緊張して打席に入るU美。
「そんな力入ってちゃ撃てないっすよ(笑)リラックスして下さいっす(笑)別に撃てなくても死ぬわけじゃないんすから(笑)」Dに優しい言葉をかけられ、引き攣った笑顔で返すU美。相手ピッチャーのOが転がしたボールを思い切り蹴ったが、当たりがズレてピッチャーゴロ。
「何が分かってんだよw 何も分かってねーだろw」
「うるさいの!今の途中で曲がったから上手く当てられなかったんだもん!」真っ赤になって否定するU美。
「あれ?センセだからオレ手抜いて投げたたんすけどね(笑)」
「O君までそんな…。ふぇーん。ごめんなさいぃ〜」中学の一年間しかU美の姿を見れなかった奴らには、かなり新鮮に映ったらしい。みんなムシムシした体育館の中で、汗だくだくになりながら、笑顔で走り回っていた。
初めて参加した弁護士やナース達も、体を動かすのは久しぶりだとみんな楽しんでくれたようでよかった。
夕方前に体育館を出て、とりあえず汗を流そうと風呂へ。上がって部屋に戻りクーラーで涼んでいると、U美も暫くして戻ってきた。
「汗一杯かいた後のお風呂は気持ち良いねぇ」バスタオルで髪を拭きながらオレに話し掛ける。
「ああ。そうだなぁ…」嵐の中で揺れる木々を見ながら、曖昧な返事を返すオレ。
「折角の旅行でこんな天気はツイてないね…」オレの横に立って、窓の外を眺めるU美。
「『腰の辺りまで切れ込む、水着も見れない〜』だな…」
「おっ!サザン?研ナオ子?」
「サザンのつもりで唄ったが…。まあセンセの水着姿見てもなぁ…」
「何でそんな事言うかな(笑)私だって、水着着たら可愛いかもよ?(笑)」
「可愛いっつーか、もう水着って歳でもあるまい…いてっ!」二の腕を思いっきり抓られた。
その後、夕食に呼ばれて食堂へ。食べ終えて一旦部屋に戻り、また大広間に移動して二日目の宴会へ。
「何か、台風通り過ぎたみたいだな…」宴会の席、外に煙草を買いに行って戻ったDが言うと、ワーッと沸き立つ大広間。明日には帰らなければならないが、それでも少しは夏を満喫出来そうだ。
「あのー、突然なんすけど…、良いっすか?」弁護士のAが場を遮る。みんなの視線が一斉にAに注がれる。
「急な展開なんすけど、Rちゃんと付き合うことになりました」真っ赤になってみんなに伝えるAを支えるようにRも立ち上がり、ペコリと頭を下げた。
「おおー!」更に盛り上がる大広間。みんなでグラスを持ち、乾杯のやり直し。
「暫くは遠距離恋愛になっちゃうんですけど、SセンセとU美先生みたいに仲良くやっていきますので、色々教えて下さい(笑)」ニコニコと満面の笑みでU美に話しかけるRは、当然だが普段病院では見たことが無いような幸せそうな笑顔だった。
「A!お前にナースは100年早いんだよ!…くそ…オレももう少し結婚我慢してれば…」早くも酔いが回りながら更にビールを飲むTの頭を、奥さんが思いっきりひっぱたいていた。とは言え、一番満足そうな表情を見せていたのもTだったな。
その後、どう流れたのか覚えていないが、ウノ大会となり、一番ビリは罰ゲームという定番のルールでゲームは進んだ。昔と違ったのは、とにかくオレを負かして色々とカミングアウトさせようと、みんなで徒党を組んでかかってくる。
「…お前ら…、みんなで口裏合わせてドロ2重ねんじゃねーよ…何だよドロ2で二回りって…。ありえねーだろ…」
「合わせてねーよ(笑)早く22枚持ってけ(笑)」
「(´・ω・`)」U美との事を根掘り葉掘り聞こうとするみんな。元教え子の奴らより、その奥さん達の方がどうも興味津々らしく、かなり過激な質問もあった。
「んーと…それはね…」別に自分が負けたわけでもないのに、オレの代わりに真っ赤になりながら答えるU美。この辺、聞かれたことには答えるという教師体質が染み付いているのかもしれない。
夜半を回った頃、明日は台風が抜けるから、帰る前に少しでも夏を堪能して帰ろうということで、早めに宴会を解散。オレは部屋に戻りまたテレビを点けた。
「台風、どう?」少し遅れて部屋に戻ってきたU美がオレに声をかける。
「この辺はそろそろ抜けるっぽいな。ってかもう抜けたのか…?」
「おお!やっと青空の下で遊べるかも!台風一過できっと晴れるね。晴れ女の私のおかげだな(笑)」
「…センセって晴れ女なの?じゃあ何で子の二日天気悪かったんだ?しかも台風てw」
「う…それは…私より強い雨男か雨女がいたんだもん!…まあ良いじゃんか。最後少しだけでも晴れるよ(笑)」椅子に座るオレの膝の上に座りながら、顔だけこちらを向けて唇をくっつけるU美。アルコールで少しほてって赤くなった頬が、色っぽく感じた。
好色きてるのね。支援しやす
うお〜好色氏来てる!
久しぶり。忙しいみたいだね。無理しないで。
報告が最後とか、そんなこと言わないでくれ。
(;´Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ
台風の後地震があったんだっけ?
この報告でもう好色氏には会えないのか。
せめて結婚式までは来て欲しかったが・・・
結婚式だって、準備やら何やら忙しいしねー
好色氏がまた来てたとは!
もう2chでのフィーナーレに向かってると思うけど、もうちょっとよろしくな。
あ〜よかったよ。
何かあったのかと思って本当心配した。
カレーの作り方、またお暇な時によろしく。
好色さん…
今回の書き込みで、もうお別れですか。
寂しいです。
でも仕方ないですかね。
本当にお別れの時は告知してね。
前もって、いつの何時頃って。
皆さんでバイバイします。それから無事に結婚したら、何かの形で知らせてくれたら本当に嬉しく思います。
こんばんは。みんな本当にありがとう。
じゃあ前の続きを…。
「明日、少しでも遊んで帰りたいし、早めに休むか…」テレビを消し、ベッドに入るオレ。
「そだね。じゃあ電気消すよ〜ん」カチッという音とともに部屋が暗くなる。今日も疲れたな…。フーッと大きくため息をついた時、モゾモゾとベッドが動いた。
「おい、センセこっちオレのベッド…」
「あら?(笑)暗くて見えないんだもん(笑)」更にもぞもぞと押し入ってくるU美。
「見えないとかそういう問題じゃねーだろw てか見えて入ってきてるだろ。せめーよw」
「ん。大丈夫。U美ちゃんちょっと細めだから(笑)」ついにはオレの腕枕にまで到着するU美。
「うちみてーなダブルじゃねーし、せめーよぉ…」
「我慢我慢(笑)私と一緒に寝られるんだぞ?(笑)」暫くゴソゴソやっていたが、昼間のキックベースが相当効いたらしい。どちらからともなく深い眠りに入っていった。
4円
こんばんは。
好色さん。
セミのやかましく鳴く声で目が覚めた。カーテンを閉じている状態なので、まだ部屋はうっすら暗い。まだよく開かない目を細めて、ベッドの隣にあるテーブルに置いた腕時計を見ると、5:50だった。
「…久しぶりにこんな時間に目が覚めたな…」独り言を言って、まだ隣で気持ち良さそうに寝息を立てているU美を見る。
「このくそ暑い中、よく布団に潜って寝れるな…」もう一眠りと思ったが、何かやけに目が冴えてしまった。そっと起き出し、カーテンの隙間から外を覗く。台風一過、突き抜けるような青空だった。
「…やっと夏らしい青空だな…」帰らなければならない日に青空とは何とも皮肉な話だとは思ったが、すっきりしない天気のままこのバカンスが終わるよりは何倍もマシだと思い直し、オレはU美を寝かせたまま風呂に入りに温泉へ。
「…お、今日は早いな」浴場に入ると、先にTが入っていた。
「おお、おはよう。Tも早いな」洗い場で軽く寝汗を落とす。
「やっぱりさ、休みの日はこうやって朝っぱらから温泉なんかに浸かるのが贅沢だよなぁ」髪を洗い始めたオレの後ろ、浴槽に浸かりながら話し掛けるT。
「…お前、発想がオヤジ臭くなったなw まあ毎日忙しいんだもんな。休みの日くらいはそんな気にもなるか…」
「お前はそんな感じにならないの?」
「…いやぁ、オレの場合の忙しさってのはさ、朝も昼も夜も関係ないから、ゆっくり温泉に浸かる時間があるなら、その時間はとにかく寝ていたいなw 今日はセミに起こされて早く目が覚めたけどw」頭についたシャンプーを流しながら応えるオレ。
「医者は時間関係なく忙しそうだもんな…。人のために自分の命を削るか…。一生懸命勉強した割には随分と犠牲的な仕事だな…」
「そりゃお前も同じだろ。人の人生をかなり重く背負ってるじゃねーか」体を洗い終え、浴槽に入るオレ。Tと向き合うように座る。
紫煙
「U美ちゃんも、これから大変だな」オレが浴槽に座るのを待ったように話しかけてくるT。何と答えていいか分からず、微妙なはにかみで頷くオレ。
「でも、U美ちゃん幸せそうだよな。昔もそうだったけど、今はいつも心から微笑んでいるように見えるわ」浴槽の湯で顔を濯ぎながら言うT。
「歳よりもかなり若く見えるし、毎日充実してるんだろうな。お前がいるから、若くいたいと思ってもいるんだろうし」
「事あるごとにおばちゃんおばちゃん言ってるからなw」
「初日に見たときは、驚きで全く声が出なかったけど、お前らはお似合いだと思うよ。だから、末永く幸せになってくれ」妙に真面目な顔でオレに話し掛けるT。
「金とかそういうのに困ることはなさそうだから、お前の問題は過労死だけだな(笑)ものの道理でいったら、U美ちゃんが先にこの世からいなくなるのが普通の流れなんだから、お前も患者のことばっかじゃなくて、自分のこともちゃんと考えろよ」真面目な顔で語るT。
「イコールそれがU美ちゃんのためでもあり、夫婦における責任ってやつになると思うし…」
「ああ。そうだな。さすがに所帯を持たれている方の言い分は最もなことばかりで、いちいち頭が下がりますなw」
「茶化すんじゃねーよ(笑)U美ちゃんには幸せになってほしいだけだ。うちの(奥さん)も『U美さんには幸せになってほしい』って言ってたし。もしいい加減な事したら、お前多分刺されるぞ(笑)」
「こえー事言うなよw オレなりに頑張ります…」
「はっはっは。後はなるべく早くジュニアの顔を見せてくれ。そんじゃオレ先に上がるわ」ザバッと立ち上がり、浴槽を出ていくT。
「夫婦における責任…か…」浴場から出ていくTの姿を見ながら、オレは今までの人生で考えたことがないその一言の意味を、改めて深く重く噛み締めていた。
風呂を出て部屋に戻る。
「あ、おはよ。どこ行ってたんだよぉ。起きたらいないからビビったじゃんか」
「ああ、わりいわりい。風呂入ってた。気持ち良さそうに寝てるから起こさなかったんよ」バスタオルを折りながら答えるオレ。
「私より早く起きるなんて珍しいね。やっぱ天気良くてウキウキですか?(笑)小学生みたい。あはは(笑)」
「うるせーよw セミがやかましいし、お前が熱くて目が覚めただけだよ。天気良いっつったって、午後には帰らなきゃならないんだから、ウキウキも半減だわな」
「…そうなんだよね。今日帰るんだよね…」急にしんみりするU美。こいつの方がよっぽど子供っぽい。
「まあほら、来月になりゃ沖縄もあるし、うちらの仲間に入ったんだから、これで最後ってわけでもないし、楽しいことはこれからも沢山あるよ」この言葉に、少しだけ明るさを取り戻し、微笑み頷くU美。
「ほら、じゃあ分かったら顔洗ってきなよ」
「はーい。私もお風呂行ってこよ」バスタオルをハンガーから取り、部屋を出ていくU美。パタパタと遠のいていくスリッパの音を聞きながら、こいつともっともっと同じ思い出を共有したいと思った。
真っ昼間報告 乙〜
支援
もうこのペンションに泊まるようになって何年目だろう。最初は町の観光協会に紹介してもらった偶然で泊まったのがきっかけなのだが、もう河口湖に来ればここ!のような定番になっている。
部屋が綺麗とか、何年ごしの付き合いなので多少のわがままを聞いてくれるとか、良いところが沢山あるのが理由だが、中でも食事がどれも美味い。旅行最終日の朝食も、オーナーが朝焼きたてのクロワッサンと、人参のポタージュに取れたての新鮮な野菜のサラダなどだった。
「ここの料理は、それだけでやっていけるよね〜」料理の味については、男性陣より女性陣の方に評判が良い。新しく参加したナース2人や勿論U美も『旅館』という概念を大きく覆す料理の数々に感心しきりだった。
「今日お帰りですよね?昼食はどうされます?こちらで何かご用意致しますか?」朝食を終えた頃、オーナーシェフが顔を出し、聞く。
「それも良いんですけど、帰り際にどこかによって食べていきます」Dがみんなを代表して答える。
「そうですか。せっかく来て頂いたのに生憎の天気続きで…。お帰りまで水に入るんでしょ?ここは朝方はかなり冷たいですから、気をつけて。冷えたら今出した人参のポタージュ出しますから、遠慮なく言って下さい」
「毎年すみません」深々と頭を下げるDにつられてオレ達も頭を下げる。今年はたまたまオレ達しか泊まっていなかったのもあるだろうが、それでもかなり特別扱いしてもらっていると思う。
「あの〜、この人参のポタージュのレシピも教えていただけませんか?」誰かの奥さんがまた聞き、オーナーシェフも快諾、女性陣にまた料理教室が始まった。
それでそれで(^0_0^)
久し振りに
(´・ω・`)つC
腹減った
料理教室が終わるまで、オレ達男性陣は一服していた。そして、レシピの説明が終わった頃、ふとDがみんなを食堂で待つように言い残し、自分の部屋に戻った。しばらくして戻ってくるD。
「いやー。お待たせお待たせ(笑)ちょっとこれ取りに行っててね…」そう言うとDは、持っていた瓶をテーブルに置いた。何事かとみんなテーブルに置かれた瓶の中身を見る。
「うおっ!何だこれ!キモいもん持ってくんじゃねーよ!」ガタッとテーブルを揺らし、覗き込んだ瓶から離れるT。女性陣もキャーキャー騒いでいる。
「これさ、ざざむしっていうらしいんだけど、かなり高級なこの辺の珍味らしい。つっても買いに行く時間も無かったから、シェフに探して買っておいてもらったんだ」
「つーか、言ってる意味わかんねーよ(笑)お土産に買って帰るならまあ個人の自由だけど、何でここで開けるんだよ(笑)」Oのこの発言に、みんな最もだと目を伏せながら頷く。
「いやー、それがさ、こいつが食いたいって言ってたもんだからさ…」そう言いながら笑ってオレを指差すD。すっかり忘れていて不意をつかれた形でビビりまくるオレ。
「………まあ、食いたいってんじゃしょうがねーな………じゃあ見ててやるから早く食え(笑)」ほんの数秒前までの恐れ戦いた表情などどこ吹く風、早くも目が笑いながら言うT。
「ちょwww オレ食べたいなんて言ってねーよw こいつが勝手に…」
「わーったわーった(笑)わかったから早く食え。な?(笑)」
「せっかく買ったんだぞ。結構高かったんだぞ。結婚祝いのつもりで金出したんだから、その辺分かってもらった上で、さあ食ってくれ!全部食ってくれていいよ(笑)」瓶から皿にざざむしを取り分けるD。
「…え?これそのまま食べるの?ビジュアル的に無理だベ…」
「イケるイケる(笑)カブトムシの幼虫だと思えばイケる(笑)」
「いけねーっつーのw お前カブトムシの幼虫食ったことあるのかよ」
「まあそう細かいとこに突っ掛かるな(笑)早く食って遊びに行こうぜ(笑)」どんどん仕切るTとD。まさかホントに用意されているとは…。
サザムシきたーw
「ほら、早く食わねーと帰る時間になっちまうよ(笑)」Dが早く食えとばかりに箸でざざむしを突き、オレに近づける。
「珍味なんだから、フォアグラとかキャビアと同類でしょ?そう思ってたベればさ…。Sがいつも食べてるような物と同じ括りじゃん(笑)」笑いながら言うB。
「いつも食ってねーよ。粗食なオレには高級珍味なんて…」
「じゃあ記念に食え(笑)」当然だが、何を言っても聞く耳を持たれない。仕方なく腹を決めるオレ。
「…じゃあ…」
「ちょっと待て。食べる時は『食いしん坊万歳』的にやってくれ(笑)」
「食いしん坊万歳…?今松岡だっけか…」一斉に頷くみんな。
「…………今日は、ペンション〇〇にお邪魔しています。この辺の名産だというこちらを今日は頂きたいと思います…」何やってんだオレと思いながらも進行する。
「こちらは、何ですかね…」
「これは、ざざむしっつー虫です」現地の共演者の立場になって参加するD。
「ほう。ざざむしですか。虫なんですね。この辺では珍しいものを食べているんですね」皿を持ち上げ、ざざむしをよく見る。見れば見るほど減退する食欲。
「まあ食ってみれば分かりますよ(笑)高級な珍味ですから(笑)」
「ほほう。珍味ですか…。どうやって食べるのか、見本を見せていただけませんか?」
「見本なんて…、ただそのままパクッと。さささ、いってみて下さい(笑)」
「そうですか?…パクッと…?それでは…」覚悟を決めて箸でざざむしを挟む。
「S、カメラ回ってるんだから笑えよ。これ結婚式で流そうぜ(笑)」いつの間にかOがハンディを持って構えている。
「これ、佃煮なんだよな?マジで食用だよな?釣りの餌とかじゃねーよな?」
「松岡はそんな事言わねーべ(笑)食用だよ…………多分(笑)」
「………うっしゃ!………おりゃっ!」気合いを入れてざざむしを口に放り込むオレ。
「良く噛めよ(笑)ほら、笑えって(笑)引き攣ってるぞ(笑)」…当たり前だっつーの…。
昼間から乙です。
ザザムシΣ(・ω・;)!
本当に食べたんだ…C
顔を縦に手で挟まれ、無理矢理モグモグさせられるオレ。
「30回噛めよ(笑)消化に良いからな(笑)」強制的に30回噛まされて、そのまま飲み込む。
「お。飲み込んだな。どんな味だ?(笑)」
「どんな味って…、思ったより美味いなw 見た目だけ我慢できればイケないことはないなw」水を飲みながら答えるオレ。思っていたよりは食えるw
「案外美味しいみたいですね(笑)新婦のU美さん、こんな新郎を見てどう思います?(笑)」箸をマイクに見立てて握り、U美の前に差し向けるT。ハンディもU美に向けられる。
「え?あ…んーと…当分キス無しね(笑)」一気に盛り上がる一同、テンション下がりまくるオレ。
「キス禁止だってよ(笑)新婚早々可哀相に(笑)U美ちゃんが(笑)」Tの言葉にみんな一斉に笑いながら頷く。
「可哀相なのはオレだろ!何でこんな虫食わなきゃ…。ってか、食いたいなんて一言も言ってねーのに…」
「…あ、テープうまく回ってなかったな(笑)リテイクいきまーす(笑)」巻き戻して内容を確認していたOが、とんでもないことを言い出した。多分2匹目を食べさせたいからそう言ってるだけなんだろうが、必死に拒否するオレ。
「あ、松岡さん、もう一回お願いします。現地のおじさんももう一回お願いね」
「ほいほい(笑)」Tのお願いに快諾するD。そりゃお前は良いだろうよ…。
ざざむしを2回食べたところでようやく解放。
「あまりまくったな。土産に持って帰るか?」瓶をオレに差し出すD。
「いらねーよw これ以上食ったら夢で暫くうなされそうだ」じゃあ…ということで残りはシェフに渡し、結局オレ以外誰も口にすることは無かった。
「披露宴、楽しみにしてろよ(笑)つーか、披露宴やれよ(笑)」Oがテープを確認しながら笑って言う。
「『新郎、未知なる食べ物に挑む!〜異生物への挑戦シリーズ〜』っていうタイトルにしようぜ(笑)」
「おい!シリーズって何だ!シリーズって…。第二弾なんてやらねーぞ」
「固い事言うな(笑)次の挑戦考えとくわ(笑)」TとDが代わる代わるに話を進める。
「シリーズ化されたら、私もう今後一切キス出来なくなるじゃんかっ!(笑)」U美のこの一言に、更にその場が笑いに包まれた。
「良いんすよ(笑)こいつは中坊の頃からやってるんだから、そろそろ打ち止めっすよ(笑)」みんな笑いながらも、最もだという顔で頷く。
「オレ達が練習で苦しみの汗を流してた時に、全く逆の汗を流していた罰だな(笑)」Tが以前と同じ事を言い、笑った。
「アンタはそれしか頭の中に無いのか!」またもや奥さんにひっぱたかれるT。弁護士といった立派な肩書のTはそこにはいない。彼だけでなく、みんなが昔のままの自分に戻れる。勿論、オレも…。
あら、好色さんお昼からお疲れさまです。
今日はお休みなんですかね?
幸せそうでなりよりです。でも、もう報告がなくなるとなるとさみしいなぁ
10時を回った頃から湖へ。台風一過で天気は快晴、風邪はまだ少し強かったが、それでも夏の生温さを含んだじっとりとした風に、みんな釣りどころではなく、思い思いに湖に入って遊んでいた。
オレは連日のジェットスキーを堪能。ざざむしの仕返しとばかりにTやDに水をかけまくっていた。
少し沖でジェットスキーを走らせて岸に戻る。
「今の、結構大きかったんじゃね?」Oが、その場にいた女性陣達と話していた。魚か何かの話かと思い、その場に混ざる。
「外でこれだけ感じたんだから、結構大きいかもね〜」のほほんとした口調で返すH。ん?外で感じた…?自分の思っていたことと話が違うので、聞いてみる。
「今、地震あったんよ。外にいて感じたから、結構でかいんじゃないかってね」
「ああ、そうなの…」Oの言葉に相槌を打つオレ。しかし、それだけで終わるような話ではなかった。
「Sさーん。Sさんいらっしゃいませんかー?」暫くすると、ペンションのオーナー婦人がどうもオレを呼んでいるようだ。
「…はい?」奥さんの前に行くオレ。
「ああ、いたいた。病院からお電話が入ってます」
「…ああ、どうもすみません」オレは、バイト先の病院の担当患者急変の時の連絡先として、遠出をする場合は行き先の連絡先を病院に伝えて出かける。
「…最後の最後で仕事入っちゃったか…」隣を歩く奥さんに、お医者さんは大変ねぇ…、など労われながら、オレは、頭の中でどの患者だろうと考えていた。緊急な連絡を寄越さねばならないほど状態が悪い患者は思い当たらない…。
ペンションに戻り、電話に出る。
「…もしもし?」
「あ、S君だね?医局の〇〇です」病院は病院でも、医局だった。
「あ、先輩、どうしたんすか?何でこんなとこまで電話…」
「携帯かけても繋がらないから、病院かと思ってバイト先に電話したら、この番号教えてもらってさ。楽しんでいるところ悪いがスクランブルだ」
「…ん?事故か何かっすか?」
「君、河口湖にいるんじゃないのか?地震で揺れなかったか?」
「ああ、まあ揺れたみたいっすけど、そんなにでかくないっすよ?」
「そうか。震源は新潟みたいだ。医療チーム派遣するから、君は戻って待機してほしい」
「わかりました。夕方くらいになっちゃうけど…。なるべく早く帰ります」
「楽しんでいるところ悪いな。よろしく」地震、そんなにでかかったのか…。新潟って前もあったよな…あまりに酷だろ…。医療チーム派遣って事は、かなり被害が出てるってことだよな…。色々と考えながら受話器を置き、みんなの元に一足先に帰ることを伝えに行くオレ。
みんなの元に戻り事情を話す。
「…また新潟か…。ひでーなぁ…。可哀相に…」みんな表情が暗くなる。
「わりーけど、病院から呼出しだから、先帰るわ。輪乱してごめん」頭を下げるオレ。
「いや、だったらオレ達も出るか。地震の影響で高速のれないとかなったらやばいしな」Tの提案に、みんな頷く。
「まあでも昼飯食べて帰るくらいは余裕あるっしょ。T、わりーけどU美乗せてってやってくんねーか」
「ああ。そだな。じゃあU美ちゃん。うちの車で良い?」
「うん。よろしくお願いします」ペコリと頭を下げるU美。
部屋に戻り、荷物をまとめていると、U美が帰ってきた。
「手伝うよ」近くにあった服などをたたんでバッグに入れてくれた。
「何か、尻切れになって悪いな」
「ううん。S君が悪いんじゃないもの。大変だと思うけど頑張って」
「さんきゅ。オレは多分現地に行くことはなさそうだから、そこまで大変じゃないけどなw」
「ホント、何か凄いお仕事ね…」ニュースで、医療チーム派遣などの記事は、今まで何回か目にしてきたはずだが、まさか身近な人間がそれに関わるなんて、U美は思ってもいなかっただろう。
「じゃあ、落ち着いたら連絡するわ。センセも気をつけてな。Tの車はベンベだから、オレのと違って快適だぞw」
「ベンベ?…BMWって事?あれがそうなのね。じゃあしっかり味わって乗せてもらおう(笑)」オレにバッグを渡しながら微笑むU美。そっと近づいてキスしてくれた。
「…行ってらっしゃい。気をつけて…」
「ああ。って、キスは禁止にしたんじゃなかったの?w」
「あ、そうだった(笑)まあ良いや(笑)じゃ、頑張るのよ(笑)」
ペンションを出ると、みんながオレの車の前に集まってくれていた。
「気をつけてな。U美ちゃんはしっかり送り届けるから心配すんなよ」
「ああ。頼むわ」Tの言葉に軽く挨拶し、車に乗り込む。
「次は来月の野球大会で。それまで元気でな。過労死とかするんじゃねーぞ」DとOが代わる代わるに口にする。
ゆっくりと車を発進させるオレ。バックミラーにみんなの顔が見えたが、大きく曲がるカーブを過ぎると、それは夢であったかのように一瞬で姿を消した。
「…さあ、仕事だ」みんなへの未練を断ち切るように呟き、オレはカーステレオのボリュームを上げた。
>>「…行ってらっしゃい。気をつけて…」
[壁]・・*)(・o)チュ!
浦山氏
うちに帰ってから医局へ。
バタバタと忙しく、落ち着いて時計を見たのは次の日の明け方だった。仮眠室に行き携帯を見ると、メールが何件か入っていた。
みんなが無事に地元に着いた連絡と、仕事頑張れの激励、U美からもちゃんとうちに着いたという事と、激励のメッセージが入っていた。
「ちゃんと着いたか…」当然な事だとは思ったが、やはりちゃんと着いたことがわかるとほっとする。ホッとしたら急激に眠くなった。
ナースステーションに電話すると、今は落ち着いている様子だった。よし、この隙にとベッドに潜り込むオレ。意識が段々遠退く。夢と現実の境が曖昧になる。
旅行に行っていたなんて、めっちゃ遠い昔の話のような感じになって、うつらうつらし始める。3時間くらい寝れるかな…。
そんな期待はいつもの如くあっさり裏切られ、無情にも電話が鳴る。
「…あい…?」
「あ、センセ、〇号室の〇さんが、ベッドから落ちたらしくて額から出血して痛みを訴えてます。お願いしまーす」
「………………へい」受話器を置きながら大きなため息を一つ、気合いを入れて起き上がる。
「げっ!白衣着たまま横になっちまった…」付いたシワを手で伸ばしながら、夜明けの始まった院内を、オレは病室へと急いだ。
河口湖旅行報告・終
地震絡みでうちの派遣医療チームが一段落したのは、8月に入る直前辺りだった。その間、オレは医局、バイト、チームと、てんてこまいになって働いていた。
久しぶりに自分の家のベッドで寝れる。10日ぶりくらいにわが家へ車を走らせる。今年の夏はやけに暑いな…。被災地に派遣された先輩らも、一番辛いのは暑さ対策だと話していた。
オレには想像を絶する世界がそこにはあるのだろう。そんな事を考えると、オレばかりが部屋でのうのうと寝て良いものかと考えてしまう。
部屋に着くとシャワーを浴び、申し訳ないと思いつつもベッドに横になる。2週間ほど放置して換気されないままだったオレの部屋は、いくらクーラーを点けても全く涼しくなる気配もない。
それでも寝室は狭いから、徐々に涼しくなり始める。ようやく快適な室温になった頃、携帯がメールを着信した。
「ああ…、そういや暫く話してないなぁ…」U美から届いたメールを読みながら、最近忙しくて全く話をしていなかったことに改めて気付いた。電話してみるか…。メールを閉じてそのまま発信。
「もしもーし」U美はすぐに出た。たかだか10日あまりとはいえ、付き合ってからはほぼ毎日話しているわけで、何か妙に懐かしく感じた。
「よお。オレだよ」
「うんうん(笑)久しぶり。お疲れ様。元気?今日は話しても大丈夫なの?」
「ああ、やっと落ち着いた。病院の方は、だけどね」
「そっか。ご苦労様。大変だね。まさか自分の彼氏が、こんな形で時事ニュースに関わると思いませんでした(笑)」
「まあ、こんな事滅多にないけどな。てか、無いことを祈るよ。オレ的にも世間的にも…」
「だよねぇ…。何か今年はいつもに増して暑いし、現地の方は大変だろうなぁ…」しんみりするU美。
好色さんお帰りなさい(`・ω・´)C
「もう7月も終わりね」U美に言われて、改めて気付いた。
「ああ。もうすぐ8月か。全くわからなかったわ」
「あらら(笑)相当忙しかったんだねぇ。S君が忙しい間に、私は終業式があって、生徒達は夏休みに入ったよ。S君の母校さ、今年は甲子園に一番近いとか県内で騒がれてたけど、ベスト4だったかな…、あ、8かも。どっちかで負けちゃって残念でした」
「うお、騒がれるまで強くなったのかw そりゃ驚きだなw」
「ここ何年か、ずっと良い線いってるよ。甲子園も近いんじゃない?(笑)寄付金要請来るぞ〜(笑)」
「オレ、現住所明かしてねーもんw」
「バカだね(笑)そんなの実家に来るに決まってるじゃんか(笑)お医者様なんだもの、逃がすわけないじゃん(笑)」楽しそうにケラケラ笑うU美。久しぶりに話せてテンションも高いらしい。
「センセも夏休みなのか?」
「今年は夏季講習外れたから部活だけ。ちょっと楽できるかな〜」
「おお。何かわかんねーけど良かったな。存分に夏を堪能してくれ」
「少し長めに夏休み取って、そっち行って良い?お掃除とかしたげるよ」
「まじすか!?それは有り難い!」
「じゃあ、明日もう一人の顧問の先生にスケジュール相談してみるね」
「無理はしなくて良いからな」とはいえ、来てもらえるのは有り難い。
「了解。じゃあまた明日ね〜。久しぶりに話せて、今日はぐっすり眠れそう(笑)」
「そりゃ何より。じゃあおやすみ」電話を切った。オレの方がぐっすり眠れそうな気がした。
それは突然だった。
8月に入ってすぐ、医局から呼び出しがあった。
「おお、来た来た。こっちこっち」医局に入ると、高く積まれた書類の間から先輩が手を振っている。
「なんすか?」ぶっきらぼうに言い近寄るオレ。先輩はデスクの上をゴソゴソやっていたが、やがて一枚の書類をオレに手渡した。
「…研修…すか」書類にざっと目を通す。
「お前、院受ける予定なんだろ?ホントはオレが行く予定だったんだけど、この前の地震で予定が狂っちゃってさ、代わりに行かないか?この研修で論文仕上げてみたらどうだ?」
「ああ…良いっすね。って、マジで良いんですか?これ、海外じゃないっすか」
「パスポートあるよな?急だけど、仕事先と相談してみろよ」って事で、チームに相談したら快くOK。ホントに有り難いと思い、U美にもこの喜びを分けようと電話。
「…こういうことで、海外に研修行ってくる」
「ぇ?あまりに急じゃんか!私がそっちに行く話はどうなるの?」
「ああ、それはまた次回に…」
「ふーん。私より外国をとるわけか。…いいもーん。どこにでも行っちゃえ!帰ってくんな!」
「あ…あの…U美さん。たった5日じゃないっすか…。何もそこまで…」
「私に相談もなしに決めるのが悪いんだもん!乗った飛行機落ちちゃえ!」
「おいおい。メチャクチャ言うなよ…w 悪かったよ。穴埋めは必ずするから…」
「知らないもん!どこにでも行っちゃえ!」ツーッツーッ…。うお…マジで怒らせた…。やばい…。何だか良くわからんがやばい…。でも研修には行きたい。悩むオレ。こんなチャンスは滅多にない。
携帯のメール着信が鳴る。U美からだった。
『研修、頑張るのよ。沖縄までには帰ってくるのよ。あと、お土産買ってきてね。土産話じゃなくて、物だよ物。よろしくね♪』
「…なんだ。助かった…」思い付くありとあらゆる言葉で謝罪とヨイショのメールを返信し、数日後にオレは海外に旅立つことに。ま、5日間なんだけどw
沖縄に行った話はまた後で。
今回はエロ展開がなくて申し訳ない。
|= ・ω・)ノ~~
ありがとう!エロい展開が無くても、
好色氏の話しは、読みごたえが有るので、問題なしです。
個人的には、エロい展開無くても、十分楽しんでます。
続き待ってます。
でも体も休めて下さい。
なんつーか、ハイソな世界過ぎて
想像着かなくなって来ちゃったや
でもセンセが幸せなのは想像つくよ
二人で頑張ってね
努力あっての充実した生活は、ハイソとは言わん。むしろ失礼。
そうでもないだろ
好色氏忙しい中お疲れ様です。好色氏の話しはエロが無くても読みごたえがありますよ。
支援・支援・支援。
好色は話上手いよ!
いつもながら、感服しとります。
もっと読んで支援したいよ!!
紫煙
支援支援
好色氏もU美タソも大好きです
>>177 努力した結果ハイソな人たちだと思ってたよ
なんか不快にさせたなら悪かったね
イヤミじゃなく色んな意味で豪華な集まり、豪華な生活だと思うけど
その分、日々頑張ってるのも読み取れるから
>>184 俺も世界が違うなと感じてるから気持ちは分かるし、
あなたのレスに失礼なところはないと思うから大丈夫だよ。
みんなこんにちは。
沢山の支援、本当にありがとう。みんなの一言一言が、オレ達を確実に結婚に近づけてくれているような気がします。感謝、感謝っす。
〜続き〜
数日後、オレは海外へ研修に旅だった。整形外科医のスーパドクターの手術を目の当たりにして、大変な勉強になった。
右足の複雑骨折、普通なら切断まで頭に入れた判断をしていく中、そのドクターは、義足を極力避けようと徹底して骨の位置を整え、くっつけた。
長時間に渡るオペだったが、自分の足でこれからも歩いていける可能性が残った。障害は多少残るだろうが、あとはリハビリで限界近くまで元に戻すことが出来る。
まさに『攻めの医学』を垣間見た瞬間だった。オレが将来目指す道そのものだった。
中身の濃い滞在期間を終え、帰国。空港に着いて入国審査を終え、荷物を待っているオレ。
「あ、おーーい」荷物を持ってエントランスに出たところで、何か聞き慣れた声が聞こえる。振り返ると、U美がパタパタやってくる。
「お前、どうしたん?」
「迎えに来たんだよ〜ん(笑)おかえり〜」
「東京に来てたのか」
「うんうん(笑)来てたのだ(笑)で、お土産は?」
「がっつくなよw 直接お前のうちに送ったよ。あとはこれ(トランク)に多少入ってるけど、後で出すよ」空港の出口に向かって歩きながら話す。久々の再会が余程嬉しかったのか、かなりテンション高くオレの隣を歩くU美。こいつは本当に分かりやすい。
初のリアル紫煙だ!
いつも楽しみにしてます。
「ねぇねぇねぇねぇ、お土産何買ってきてくれたの?」
「おまwww 目的は土産かよwww」
「そういうわけじゃないけど、海外のお土産なんてなかなかもらえないじゃんか(笑)何買ってくれたのかな〜。マカダミアンナッツかな?(笑)」
「…ハワイ行ったんじゃねーって…」
「じゃあなになに?…あ…………そんな………ブランドのバッグなんて悪いなぁ……(笑)」
「何かやけにテンションたけーなぁ。勝手に決め付けんなw てかさセンセ、オレ海外に遊びに行ってきたわけじゃねーんだけど…」
「あーん。そんなの知ってるもん。お勉強お疲れ様。でも私はお土産が気になるんだもん(笑)」車に乗り込むオレ達。
「うっへぇ。ずっと置きっぱなしだったからメチャクチャ暑いな。ちょっと冷やそうか…」車の中の熱気は、耐えられないものだった。
「日本は暑いな…」近くの自販機でコーヒーを買い、車内を冷やしている間それを飲みながらU美に話しかける。
「あは(笑)国際人ぶっちゃって(笑)でも今年はいつも以上に暑いよね。天気も晴れ続きで、夏らしいのは良いけどね〜。海外は暑くなかったの?」
「まあ…。天気悪かったし。もう少しゆっくりしたかったんだけど、医局の金で行かせてもらってるからね…」
「そうだぞ(笑)ゆっくりする時は私も連れてかなきゃね(笑)」そろそろ冷えたかも、ということで車に戻る。確かに最初よりは大分涼しくなった。
「腹減ったなぁ…」車を発進させながら言う。
「おうちに帰ったら何か作るよ〜」
「うち着くまで時間かかるベ…」
「そんなにお腹空いたの?じゃあ途中でどっか寄る?」って事で、帰りの道中見つけた適当な店に入ることに。
帰る途中にあった回転寿司屋に入った。
「やっぱ日本食恋しくなった?」席に座り、回る寿司を見て選びながら話し掛けるU美。
「つっても5日間だろ。恋しくなる前に終わったよ」適当に皿を取りながら答えるオレ。
「海外行ってから、電話の一本もくれない薄情者だしね(笑)はい、お茶」お茶を入れてくれながらも、白々しい目でオレを見る。
「ありがと。ってパソコンからメールしたっしょ。時差あるし、何気に忙しかったんよ」
「ふーん。どうせ外国の女の子にうつつ抜かしてるんだろうなと(笑)帰って来たら鼻の下伸びてるし(笑)監視がいないから、好き放題出来たもんね?(笑)結婚前に羽伸ばした感じですか?(笑)」
「だから、遊びに行ったんじゃねーっつーのw もう少し長くいなかったら羽目も外せねーよ…」寿司を頬張りながら答える。
「もう少し長くいたら羽目外すつもりだったのか!くやしーーー!浮気者!甲斐性なし!」
「こんなとこで暴れるなw 良いじゃねーかよ。遊ばないでちゃんと帰って来たんだから」バタバタするU美を手で制しながら言う。変な時間に店に入ったので、他に客が殆どいないのが救いだった。
「まあ…それもそっか…あとはお土産次第だな…」皿を取りながら言うU美。
「提灯だよ」
「…え?提灯?『日光』とか『京都』とか書いてあるあれ?……………海外にも売ってるの?何て書いてあるの?」
「平仮名で『はわい』とか『ぐぁむ』とかw」
「そんなの嘘に決まってるじゃんかっ!ホントはどこ行って来たの?ヨーロッパ(某国)じゃないの?」
「いや、そうだよw『いーゆー』って書いてある提灯だなw」
「そこが嘘なの!…もう良いや…。疲れた…」こいつをからかうのが今は一番楽しく、幸せを感じる。からかわれている方はたまったもんじゃないだろうがw
支援
191 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/04(火) 14:58:25 ID:miZsjWoYO
それでそれで(^0_0^)
いいねぇ〜仲が良くて♪ 好色とU美さんの仲良しぶりを見る度、
うちも嫁さんと仲良くやっていかんなってつくづく思う
「それで…、研修って何するの?」気を取り直したU美が、寿司をつまみながら聞く。
「何するの?って…、研修だから、まあ勉強」
「手術したりするの?」
「オレがするわけじゃないけどね。えらーい先生がオペするのをみんなで見学して、講義聞くんだよ」
「ほーっ。手術見て来たの?」
「うん。複雑骨折してる足の骨つなぐオペ見てきた。あれは凄かった…」思い出すように言うオレ。
「ちょっとちょっと!そこまで詳しく言わないの!私は一般人なんだから…イタタ…」足を押さえながら言うU美。
「ああ、わりいわりいw ささ。食べようぜ」次の皿を取るオレとは逆に、すっかり食欲を無くしたらしいU美。
「…で、センセはいつこっち(東京)に来たの?」寿司を頬張りながら、聞く。
「良く食べるわねぇ…。そんなにお腹空いてたの?こっちに来たのは、一昨日の夜だね」
「そうなんだ」
「東京駅降りたらさ、もう暑さが違うのよ。ジトーッとするってのかなぁ、モアーッとするってのかなぁ…」
「ああ、まあ〇〇(地元)には無い暑さだわな…」
「それにさぁ、こっちって夜中もセミ鳴くのね。もうびっくりしたわ。最初何事かと思った(笑)」
「夜でも昼間みたいに明るいからな。オレも最初見た時は驚いたわ。セミも都会に住むと忙しいんだな。それに、暑さを誇張するような鳴き方するセミしかいねーし…」
「ああ、ジージー鳴くやつね〜」
「ミンミンもいるけど、ひぐらしとかツクツクホーシとか殆ど聞かないしな。風情が無いよな」
「…やっぱS君も田舎育ちなんじゃんか(笑)」ニヤニヤしてオレを見つめるU美。
「…ああ、夏だけは田舎の方が楽しいかもしれんねぇ」最後に取った皿の寿司をパクっと口に入れると、オレ達は立ち上がった。5日ぶりに食べる米はやたらと美味く感じた。普段は一週間ハンバーガーでも平気なのに…。
『いつでも食べれるけど食べない』のと『食べれない』のでは、気持ち的なものが変わってくるのかな。
会計を済ませて車に戻る。
「くそ…。少し放置するとすぐ暑くなるな…」車内の熱気にうんざりしながらエンジンをかける。
「日蔭に置いたのにねぇ…。こんな中に置き去りにされて亡くなっちゃう子供は本当に可哀相だよね…」
「な…。何を思いながら最期を迎えるんだろうな…。お前も同じ苦しみを味わえ!ってその子のバカ親に言ってやりたくなるし、同じ苦しみを味あわせたくなるよな…」
強めにかけたクーラーの音がやけに煩く感じた。しんみりする車内。U美の、こういうことを他人事としてでなく、自分への戒めとして感じれる部分が好きだ。
車を発進させ、駐車場から公道に出る。その境の歩道を子供達が元気に走ってくる。
「ありがとうございまーす」公道に出る前に、歩道にいる子供達を通すと、元気良くお礼を良い、頭を下げて前を通り過ぎる。
「うわ。この辺にもちゃんといるんだね。スレてない子(笑)」車の前を通る子供達を笑顔で見送りながら驚くU美。
「まあ、今から塾に勉強に行くんだけどな、あのガキ達w」
「夢が無いなぁ(笑)まあ都会にはなかなか天然素材みたいな子はやっぱりいないのかねぇ。やっぱ子供が出来たら田舎で育てたいなぁ」
「んむ。それはあるな。オレの子供なんて、生れつきひねくれてるだろうから、せめて自然の多い田舎で良い空気吸わせて育てないと、将来がやばいな」
「あははは(笑)平気よ(笑)純情純粋な私のDNAも半分含まれるんだし(笑)そこまでひねくれないんじゃない?(笑)」そうだと良いんですけどね…。
「中学生の頃からは知ってるけど、小学生の時はどんな子供だったの?」車は夕方に差し迫った町並みを走る。
「どんなって…。それこそセンセが言う『天然素材』ってやつじゃね?」
「カブトムシとかセミとか捕まえてた?」
「セミはとらなかったけどね。カブトムシはまあ…。たださ、オレが住んでたとこなんて、カブトもクワガタも腐るほどいたからな。大して珍しいもんでもなかったね」
「ああ、そうなんだ。私女だから、カブトムシとかにゆかりがなくて良くわかんないけど、身近に普通にいたんだねぇ(笑)」
「ガキの頃、都会ではカブトを金出して買うとか書かれた雑誌読んで、都会のヤツは金の無駄遣いするなぁ、山行け山って思ってたけど、近くに山自体がないのを知るのは、ずっと後になってからだったw」
「なるほど(笑)野球で忙しい毎日なのかと思ってたけど、そうでもなかったのね」
「リトルに入るまでは全然だわね。朝起きて公園にラジオ体操行って、そこでカブト探して、プール行って朝から夕方まで泳いで、夕方から近くの川で釣りして、うち帰って風呂入って寝る。こんな毎日」
「宿題は?(笑)」
「近くに同級生が男女で7人いたんだよ。みんなで割り振りして写しまくりw」
「まったく…(笑)子供の時から知能犯だねぇ(笑)」
「いかに楽するかって事には全力を傾けたからな〜。懐かしいなぁ。また夏休みが欲しいなぁ…」運転しながら遠い目をするオレ。
あの時代、今思えば本当に心から楽しんでいたんだな。悩みも何も無くて、何事にも全力で…。こんな自分には今後なかなか巡り逢えないかもしれない。
マンションに帰って来た。
「お、あんま暑くないな」ドアを開けると、思ったほど熱がこもっていない。
「そりゃ私が来て打ち水しときましたから(笑)」
「打ち水すんなw 水漏れで下の階から苦情来るだろw」
「冗談冗談(笑)」とはいえ、U美が来て換気していてくれたのは助かった。地震で忙しくてしばらく帰れなかった時は、部屋がなかなか冷えず大変な目にあった。
「トランク、ここ置くよ〜。使った下着とかあるんでしょ?溜まると面倒だから今から洗濯するから早く出して」
「え?もう夕方じゃん」
「下着も夏物もすぐ乾くでしょ」なるほどと思いバッグから使った服などを出す。せっせと身の回りの世話をしてくれるU美。
「なんか、いつも悪いな」
「これだけ尽くしてるんだから、見合ったお土産であることを期待してる(笑)」
「だから提灯…」
「だったらもう洗濯とかしないもん(笑)」
「あ、そういやここにも土産入れたんだった」ふと思い出し、そう言うとオレはバッグから土産の入った袋を取り出した。
「ほれ」
「わーい。ありがと(笑)開けて良い?」言うより早く開け出すU美。
「おお!お財布だ!って、これブランドじゃんか!無理しなくて良かったのに…。でも、ありがと」ニコニコしながら深々とお辞儀するU美。
「いえいえ。こっちで買うより安いしね」人の話など全く聞かず、今まで使っていた財布から中身を移動させるU美。良いんだ…喜んでさえくれれば…。
あんな好色な小学生は天然素材とは呼ばないw
的支援
洗濯もすっかり終わり、U美は夕食の準備。かいがいしく動くU美に感謝しながら、オレはソファでゴロゴロw
「食べたばっかだから入らないでしょ?」ジャージャーと何かを水で洗いながら話しかける。
「うん…。いや、そうでも…ないような…ああ、やっぱ無理かな…」
「何よその曖昧な返事(笑)お米食べたい?まだ変更ききますぜダンナ(笑)」
「ああ、そんなに気を使わなくて良いよ。因みに何にする予定なの?」
「暑いからさぁ、さっぱりするものが良いかなぁと。で、冷製パスタかお素麺か、だったらどっちが良い?」
「ほうほう。だったら素麺が良いな。向こうではパスタばっかだったんだ。しかもまずいし…」
「了解(笑)じゃあお素麺にしよう。やっぱU美ちゃんの作ったご飯が一番でしょ?あ、一番はお母様か(笑)」
「いやまあ…どっちも捨て難いな。センセのメシも中学の時から食べてるから、お袋の味と言えなくもないしな」
「あらら(笑)今日は随分と殊勝ですね(笑)雨降るかも(笑)洗濯物取り込まないとまずいかな(笑)」
「たまには良いだろw やっぱこうやってせっせと動かれると、有り難い気持ちになるんだよ。オレでも」
「そっかそっか(笑)良い心掛けですよ(笑)あ、コーヒーでも飲む?お茶が良い?」お茶を頼むと、水道を止めてお茶を入れてくれた。お茶の入った湯飲みをオレの前に置き、U美はオレの隣に座った。
「あれ?料理は終わり?」
「すぐできるもん(笑)あ、もう食べる?」
「なるほど。まだ良いや」
「でしょ。ああ、肩でも揉んであげるよ」立ち上がると、オレの背後に回る。
「何だ?どうしたんだ?いくらなんでも世話やきすぎだろ。あ、何か悪さしたか?怒らないから言ってみろw どこの壷割ったんだ?w」
「ばーか(笑)この部屋にツボなんか無いじゃんか(笑)それに、私はアナタと違って監視役がいないからって悪さしないもん(笑)」
「いや、オレだってしねーけどな…」
「フフフ…。今なら許してやらないこともないぞ(笑)早く言って楽になるんだ!」グイグイと肩を押すU美。
「いてーよw 何もしてねーよw」
「そっか。じゃあまあ今回はそうしておこう…」
「こんな忙しいたった5日くらいの間で、悪さなんか出来るかっつーの」
「…てことは、もっと長かったらしたんだな!もうっ!くやしーっ!」更に肩をグイグイ押すU美。逆に肩凝りが酷くなるかと思った。
それでそれで(^0_0^)
お客さん、鼻の穴広がってますよ?
・・・えっ?目なの?
「センセと二人でこうするのも、久しぶりだな…」肩を揉んでくれていた手を握る。久しぶりの柔らかさに何故かひどくホッとしたことを覚えている。
「私の彼氏は四六時中忙しいから、体壊さないでいてくれるかが心配。ホント、それだけが心配…」U美はオレの前に来て、オレの膝の上に座ると、そうポツリと呟いた。
「いつも寂しい思いばっかさせてごめんな」U美の髪を撫でながら言う。いつものように、優しい香りに包まれる。
「ううん。寂しくなんかないよ。S君に再会するまでの方が何倍も寂しかったし。今は幸せそのものよ(笑)だから、この幸せが少しでも長く続くように、願わくば私がこの世からいなくなるまで続くように、そのために私は私に出来ることをするの」
「…私に出来ること?」
「うん。だから一生懸命お料理を覚えて…あとは…」
「あとは?w」
「…それしかない…。私あんまり力になれてないなぁ…。…ごめんなさい…」うなだれるU美。
「いやいや。これで十分力になってるよ。センセと話しているだけで癒されてるし」落ち込むU美の髪の毛をクシュクシュしながら言う。くすぐったそうに肩を竦めながら微笑むU美の姿が可愛かった。
「U美…」
「え?はい?」相変わらず突然名前で呼ばれるとビクッとする。振り向いたその唇にキスをする。
「ん?…ん…」久しぶりに長いキスだった。
「………ふーっ。久しぶりだねぇ(笑)」どうやらU美も同じことを思っていたらしい。
オレの膝の上に乗っているU美を抱き寄せると。U美は何の抵抗もなくオレの体に身を委ねる。
「待ってました〜って感じ?w」
「全くガキなんだから…ムード無くなるじゃんか!(笑)まあそんなとこがS君っぽいけどね(笑)」言っている間にTシャツの上から胸を揉むと、ピクッと小さく震えるU美。
「触られるのも久しぶり?w」
「当たり前じゃんか。他の人になんか触らせないもん…」
「ベッド行くか…」ひょいとU美を持ち上げて立ち上がるオレ。
「…ちょっと待って…。シャワー浴びようよ。汗かいてるもん…」
「えーっ。汗かいてたってセンセのなら平気だよ」
「久しぶりだからちゃんと綺麗に…ね?(笑)」直前でお預けをくった形になりながらバスルームへ。
「お湯汲むとかまで言わないよな?」抱き抱えたままU美に聞く。
「うん(笑)さすがに言わない(笑)じゃあ洗ったげるから一緒に入ろ」ってことでU美を下ろす。いつものように先に入って自分の体の汗を流すU美。やがて終わると、これまたいつものようにオレを招き入れる。
「は〜い。じゃあこっちに来てね」バスルームのドアを開けると、U美はシャワーの前にスペースを作り、そこにオレを招く。
「流すよ〜ん。あはっ(笑)この筋肉ゴツゴツした感じ、久しぶりだな〜」シャワーを当てながら掌で体を撫でる。オレにとってはこの柔らかい感触が久しぶりなんだが。
手でボディソープを泡立て、ゆっくりオレの胸に広げる。
「気持ち良い?何かホント久しぶりに男の人の体に触ったわ…」確かに河口湖旅行前から約一ヶ月間、こういうことは出来なかった。昔からやってもらっていて、慣れきっているはずのこの行為もやけに新鮮に感じる。
「…ここも洗う?(笑)」U美が下からオレを覗き込むようにしていたずらっぽく微笑み、チンコをスリスリと擦る。
「聞く前にもう洗ってるじゃん…」
「あは(笑)気持ち良さそうな顔して(笑)」細くしなやかな指で、強く握ったり弱く擦ったり、さすがにもうオレのツボは心得ているようだ。
「…センセ、ちょっと口で…」久しぶりの快感に耐えられなくなったオレがお願いする。
「S君って咥えさせるの好きねぇ。男の人はみんな好きなのかな?でもまだダメだも〜ん(笑)」キュッとチンコを握り、そそくさと泡を流す。全身の汗が流れ落ちた。
バスルームを出て寝室へ。クーラーでひんやりと冷やされたベッドがやけに心地良かった。
U美をベッドに寝かせると、体に巻いたバスタオルをゆっくり外す。久しぶりに見る真っ白な素肌。思わず息を飲むオレ。
「こらこら。ノド鳴らすな(笑)てかそんなに見ないの。恥ずかしいじゃんか」両手で胸を隠すU美。その両手をどかし、ゆっくりと上にのしかかる。
キスから細い首筋を辿り、綺麗な肩のラインを丁寧に愛撫すると、早くも低い吐息を漏らし始めるU美。ああ、この喘ぎ声も久しぶりだなぁなどと考えながら、小さく盛り上がった乳房へ。
「この乳首、久しぶりだなぁ」片手で胸を揉みながら、もう片方の乳房の乳首を吸う。ふぅっとため息に似た喘ぎ声を発しながらオレの髪に指を絡ませるU美。
「この乳首は久しぶり…って、他の乳首は見てたの?うふぅっ…」
「なわけねーだろw てか、もしそうだったら、お前どうする?w」
「ん〜…、それは浮気したって事でしょ?殺すよ。彼氏がS君だから絶対許さないもん」
「オレだから?他の人だと許すの?何かそれ酷くね?オレにw」胸から腹に愛撫を移動させながら言うオレ。会わない間に全体的にちょっとふっくらした感じがしたが、裸は前より更に腹が締まって、前より綺麗なボディラインになっていた。
「他の人と付き合ったことなんか今は想定できないから、S君以外の人との事は考えられないなぁ。でももし浮気されても『あ、そう』程度かもね。まあその程度しか想ってないって事になるのかな…」髪に指を絡ませながら言葉を選ぶように話すU美。
「オレだと殺すの?」
「だって…絶対許せないもん。…それだけ想ってるんだもん…ううっ…あっ…」話している間にクリを攻めたら、びっくりして体を上下させた。
「浮気なんかしねーよw U美がU美のままでいる限りね。さ、股開いてね」ゆっくり両足を広げさせる。何度も言うが久しぶりの光景。いつもは股を開くとか凄く嫌がるんだが、今回は怖ず怖ずながら特に抵抗なく開いた。
「私年上だから…、心配…。若い子に目がいっちゃったら、私絶対勝てないもん…」頬を赤らめながら言うU美。
「そんな事しないよ。てかセンセ凄いな。もうメチャクチャ濡れてる…」明かりに反射し輝く愛液を見ながらゆっくりと指を近づけ、掬う。
「うっくっ…。だってだってだってだって…久しぶりなんだもん…気持ち良いよぅ…ああっ!舐めるなっ!」
「相変わらずしょっぱいですなw これがもっと気持ち良くなると酸っぱくなるんだよね」クリを指で弾きながら舌で愛液を舐め取るように愛撫すると、プルプルと小刻みに体を震わせながら喘ぐ。
「あ…味とか言うな…ねぇもう良いでしょ?今度は私が…」やっぱりクンニされるのはあまり好きではないらしい。必死で股の間にあるオレの頭をどかそうとしていた。
「ね、ね、こっち来て」U美がオレの髪を引っ張って股間から離そうとする。オレは体を起こし、左手でクリを刺激し続けながらU美の顔の横に座った。
U美はピクンピクンと感じ小刻みに体を震わせながらオレのトランクをずり下げようと手を延ばす。が、オレは座っているのでもちろん下がらない。脱げない。
「ううっ…私はもう良いからちょっと立って…」
「いやいやw こんなに濡らしてもっとしてもらいたいんでしょ?w」わざとクチュクチュと音を立てるように擦る。U美のトロンとした淫らな恍惚の表情は、今までオレがやってきたどの女性より色っぽい。
「…うっはぁん…口でしろってさっき言ったじゃんかぁ。だからしようと思ってるんだもん。脱いでよぉ…」トランクスのゴムの部分をクイクイと下げる仕種をしながらデカい目をトロンとさせてオレを見上げる。
「この態勢で出来るように考えてみw」オレは手マンを続けながら意地悪く言う。U美は、トランクスの腿の部分からチンコを引っ張り出そうとしたり、トランクスの上から咥えたりしていたが、ふと気付いたようにトランクスの前の穴のボタンを外した。
「お、気付いたか。てかおせーよw」
「だって…私の下着にはこんな穴ないから…舐めて良いですか?」トランクスから突き出たチンコを手でスリスリシゴきながら聞く。
「ダメw」
「ええっ!さっき舐めろってお風呂で言ったじゃんかっ!良いのっ!舐めても良いのっ!良いんだもん!」口を開いてチンコの先に近づけるU美。
「あ、咥えたらもうやめるからなw」言われた途端、ビクッとU美の動きが止まる。
「おチンチン…舐めてほしいんじゃないの…?」
「センセは舐めたいの?w」
「えっ?し…知らないっ…」赤らめた頬を更に赤くして答える。
「言えないなら良いやw」トランクスから突き出たチンコを無理矢理トランクスに戻し始めるオレ。
「ふぇーん。何で私ばっかりいつも恥ずかしい事言わされるんだよぉ…。舐めたいですぅ…これで良いんでしょ?」トランクスの中に戻させまいと手で押さえ、泣き真似をしながら言うU美。
「心が篭ってないなw」
「篭ってるもん!凄く一杯だもん!」
「分かった分かったw じゃあよろしく」やっとお預けが解けたとばかりにチンコを咥えるU美。久しぶりの生温い口の中の感触。唾液と舌の絡みで溶けてしまいそうな感じになる。
「ん…舐めにくい…よぉ…」U美が仰向けになり、手マンされる形で頭をオレの膝の上に置き、その態勢からチンコを咥えているので、かなり舐めにくそうだ。たとたどしく繰り返されるピストンの所々で、歯が当たる緩い痛みを感じる。
「センセも気持ち良い方が良いっしょ?w」もう大分濡れ濡れのマンコ。久しぶりだからか大洪水だ。
「気持ち良いのは良いけど…集中できないよぉ…。…あぁん…」両腿でオレの手を挟み、腰をよじる。それでも何とかフェラでオレを気持ち良くさせようとする姿に興奮した。
「…センセ、さっきから歯が当たるね。下手くそになったなぁ」意地悪く言うオレ。
「あっ!ごめんなさい。この態勢だと当たっちゃうんだもん…ここ?」歯を当てたと思う部分に何度もキスをして謝るU美。
「じゃあ…」オレは手マンをやめると、U美を膝から下ろして立ち上がった。当然とばかりにオレの前にひざまづくU美。
まずはトランクスを脱がすU美。
「久しぶりに見た?w」
「うん…」
「ガン見してんじゃねーよw スケベ女w」
「あ…ごめんなさい…」真っ赤になりながら優しく手で袋を包み込むように触り、スリスリと擦りながらチンコを咥える。
「うう…」久しぶりの快感に思わず声が出るオレ。かなり強く吸い付きながらゆっくりゆっくり愛おしむようなピストンに、ああ、やっぱコイツが経験した中で1番上手いなぁ…などと考えていた。
「センセ、久しぶりのチンチン美味いか?w」髪を撫でながらU美を見下ろして聞く。
「ふぐっ…ん…おいひぃ…でしゅ…」レロレロと舌を這わせながら答えるU美。その後、ゆっくりチンコをシゴきながら丁寧に袋の隅々まで舐めてくれた。
「久しぶりだから、先に出しますか…?」少し早めに手コキして聞くが、その行為自体が既に発射させようとしている。
「先に出して良いの?」コクリと頷くU美。立ち膝になってオレの乳首に舌を這わせながら更にチンコをシゴく力を強める。
「うわ…気持ち良い…」本当に久しぶりの快感がこんなに気持ち良いとは思わなかった。乳首を甘噛みしながらシゴく。唾液と我慢汁でグチャグチャになっているチンコが、シゴかれるたびにクチュクチュと音を立てる。
「う…出そう…」あまりの快感に耐え切れなくなる。
「おチンチンが…ピクピクしてる…気持ち良いですか?」またひざまづいてチンコを咥え始めるU美。さっきより更に強く締め付けて、ザーメンを搾り出そうとせんばかりに吸い付く。
「ううっ…イキそう…」
「んっ!どうぞ…。あ!その前に…」突然U美がチンコから口を離し、手も離した。
「何やってんの?早く続けてよ」直前でお預けをくらいムッとするオレ。
「私の事、好き?」オレを見上げて聞くU美。
「当たり前だろ」
「じゃあ、『U美愛してる』って言って(笑)言ってくれたら気持ち良くするから(笑)」
「そんなの言わなくたって分かるだろ…」無理矢理顔をチンコに近づけさせようと頭を掴むオレ。
「や!分かるけど言われたいの!…言ってほしいんだもん…」
「分かった。分かったからそう目をウルウルさせんなw 言うから…」
「」ん!(笑)早くプリーズ(笑)」
「愛してるよU美…。これで良いの?」
「キャーッ(笑)やったね!(笑)」
「今更喜ぶような事か…?」
「良いの!…じゃあ…飲ませてね。久しぶりのせーし。お肌ツルツルスベスベ(笑)」そう言ってまたフェラを再開するU美。
「う…。そんなに肌の質変わるもんなのか…?」再び生温い感触と快感に襲われ、立っている膝の力が抜けそうになる。
「…多分。ここ最近肌荒れ酷かったし。まあエッチしてないから欲求不満だったのかもだけどね(笑)誰かさん私の事ほったらかしで抱いてくれなかったしさ(笑)」
「…ごめん」
「そんな(笑)意地悪言ってみたかっただけ(笑)さ、早くせーし飲ませて。たっくさん出して良いよ…」ジュボッジュボッっという激しい音とグチュグチュという淫猥な音がミックスされ、発射に向かわせる本気のフェラに変わる。
「ううっ…くうっ…」U美の頭をぐっと押さえ、仁王立ちしている足の筋肉に力が入り、張る。
「んっ…んっ…んふぅっ…」リズミカルにピストンを繰り返すU美。オレはガシッと押さえたU美の頭、髪の毛に指を絡ませるように引っ張り、果てた。
「んふっ!!」さすがにU美も驚いたようで、目を見開きザーメンを受けるのはいつものことだが、その目はオレを見上げている。『うそっ!こんなに出るの?』と言わんばかりの顔で涙目になりながらオレの発射を必死に受け止めるU美。
「センセ、動いて…」
「ん…」思い出したかのようにハッとしてゆっくり頭を前後させる。手で袋を揉んで搾り出そうとする。
頭を掴んだ腕の力を緩めると、それを感じ取ったのかU美もピストンをやめて、ゆっくり口からチンコを抜く。唾液とザーメンが混じり合った白い一本の糸が抜かれたチンコからU美の口に伸びていたが、それを指で絡め取り、鼻で大きくため息をついた。
「まだ口に入ってるの?」全身の力が抜けたような快感に襲われながら、オレはU美に聞いた。
「ん」コクリと頷く。
「量多かったな。ティッシュに吐き出すか」よろよろと動いてティッシュボックスを掴もうとするオレを手で制し、首を左右に振るU美。
「……んっ!」いつものような、苦い薬を無理矢理飲み込むように頭を上下させ、ザーメンを飲み込む。口の横から入り切らないザーメンが、ツーッと垂れている。
「…ぷはっ!…はぁっ…はぁぁぁぁぁぁ…」肩で大きく息をしながら、口から漏れたザーメンを指で拭い、ペロッと口に入れる。そのまましばらく喘いでいたが、やがてまたオレのチンコを咥えて残りのザーメンも吸い出すように掃除フェラ。
「…ありがと」ガクガクとまた膝の力が抜ける感覚に襲われ、快感に一瞬気が遠退いた。チュポッと口からチンコを抜くU美。
「…ね、オナニーした?」いきなりのこの発言に驚くオレ。
「いや…やってないかな…」
「一ヶ月近く?…通りで…」一人納得するU美。
「どうしたん?」
「量はいつもに増して多いし、匂いも味も濃かった。粘りもすごくて喉に詰まりそうだったの」
「だからしばらく飲み込めなかったのか。無理して飲んでくれなくても…」
「これ、私の中にもらってたら赤ちゃんできたかもね(笑)惜しいことをした(笑)まあお肌更にツルツルになりそうだし、いっか(笑)」
「よく飲むよなこんなの…」
「愛情表現の一つですよ(笑)S君以外のだったら死んだ方がマシだけど(笑)」
「…深い愛情、ありがとうございます…」
「いえいえ(笑)回復したら、私の事もちゃんと愛してよ?(笑)一ヶ月ほったらかしにされたんだからねっ!(笑)」いたずらっぽく微笑むU美が愛おしかった。
ヤバい
連投スゴス支援〜
好色ガンガレ
なんかさ・・・これだよねw
回復までの間、腕枕してイチャついてた。久しぶりのU美の柔らかい女の感触にどっぷり浸っていた。
「…今日で夏季講習の前半終わりか…。みんなご苦労様だな…」時計に付いている日付に目をやりながら、U美が呟くように言った。
「え?こんなお盆ギリギリまで補習すんの?ゆとりなのに?」
「うん。ゆとりを強調するな(笑)ってか3年生だけね。もう受験まっしぐらだからねぇ…」
「3年だけかよ。やっぱゆとりか。そっか。もうそんな感じなんだなぁ。オレもそうだった…」
「おーい(笑)アンタは夏季講習サボってたでしょ(笑)しょっちゅううちに来てたじゃんか(笑)ゆとりより酷いじゃんか(笑)」遮るように言い、鼻をつまむ。
「だ、だからセンセんちで勉強をだな…」
「してなかったじゃんか(笑)真面目にやったのは高校入ってからでしょ(笑)ある意味ご両親より近くで見てた私に嘘つくな(笑)」
「あれ…記憶違いか…?オレ、何か真面目に勉強した気になってたw」
「それはさ、それまで野球やってて全然してなかったからだよ多分(笑)0が1になった程度じゃん?(笑)」なるほど、コイツ上手い事言うな…。妙に感心するオレ。
「0なのに、別に成績悪くなかったね。やっぱり医学部に行く素質あったんだろうねぇ」懐かしむように言うU美。
「いやぁ、ぶっちゃけさぁ、中学くらいまでの勉強なんて、真面目にやらなくてもそれなりに点取れるっしょ。たださ、そこで『オレは出来る!』みたいな勘違いして、高校に進んで中学と同じ生活してると、あっという間に落ちこぼれただろうけど…」
「ふむ。ちゃんと分かってたわけだ(笑)」
「いや、センセいなかったら気付かずに落ちこぼれに突っ走ってたと思うよオレ」
「ほう(笑)良い心掛けだ(笑)私がいて良かったね。感謝するように(笑)勉強も教えてあげたし(笑)」
「…の割にはいまいち成績も伸び悩んだけどな…」
「でも、高校3年生からドーンと上がったでしょ?ちょうど今の時期ぐらいから医学部の合格圏内に入り始めなかった?」
「ああ…、でもそれは高校野球引退したから…」
「ばーか(笑)そのくらいでいきなり上がるか(笑)私の壮大で綿密な受験対策プランの賜物なんだよ(笑)」
「またまたぁw」
「まあそれは言い過ぎだけど(笑)でも、高校1、2年はどの科目も基礎中の基礎しかやらなかったからね。成績にはなかなか反映されないのも当たり前だったと思うよ」
「基礎だけやってたのか…」
「キミが中学生の時、あ、コイツは勉強してこの成績取ってるわけじゃない。要領よくやってるだけだなって、キミが気付く前に私は気付いてたもん(笑)」
「え?そなの?」驚くオレ。
「だからさ、覚えたことが身に染み付いてるわけじゃないから、時の経過と共に忘れるだろうなって。だから、みっちり基礎を身につかせて、応用は野球引退してからで良いなとね」
「な、なるほど…」またもや感心するオレ。ちゃんとプランを練ってきちんと対策を立ててくれてたんだな…。初めて分かった。
「やっぱね、最後は努力がものを言うと思うよ。野球だってさ、才能だけでやってそれに寄り掛かりっぱなしだったら、早く頭打ちになるでしょ?そこにコツコツ積み重ねた努力を足して、その頭打ちのポイントを更に上に伸ばしていったと思うけど?」
「いや、正にその通りで言葉が出ませんな…」
「勉強だって同じだと思うの。コツコツ基礎から努力して一歩ずつ確実に進めて固めて、頭打ちのポイントを高めていけば、気付いた時にはガツンと成績が伸びるんじゃないかなって」
「…なるほど…センセってセンセだったんだな…」
「おーい(笑)まあ、S君の場合は野球に打ち込んでたでしょ?この子は何かに打ち込んで努力する才能があるなって気付いたんだよね。
その打ち込む力を野球から勉強に上手くスライドさせただけで、別に私は大した事してないんだけどね。実は(笑)要は自分の頑張りなんだけど(笑)」
「いや。なーんも考えず医者になりたいとかぬかしてたオレの勝手な言い分を真面目に受けてくれて、ちゃんと考えて引っ張ってくれたんだなぁ…」初めて聞かされた真相に、本当に感心と感謝しきりで言葉がでなかった。
「この子を何としてでも医学部に入れたいって思ったからね(笑)私も私なりに色々考えたわけですよ(笑)」
「センセさぁ、結婚してもセンセ続けたら?オレにしてくれたみたいに生徒どんどん引っ張ってやりゃ良いのに…」
「もう無理(笑)S君一人引っ張るだけでもヒーヒー言ってたし、それに…」
「ん?」
「S君に対してみたいに気持ちも入らないもん(笑)一人だけでもうお腹一杯(笑)」
「そっか…。勿体ないな…」
「良いの!(笑)S君が今のS君になってくれただけで、私は十分満足。幸せよ(笑)」オレの頭を撫でるU美。オレの人生、ツイてたな。マジでそう思った。
「さあっ!講義おしまい!もう元気になったでしょ?私も気持ち良くして…下さい…」すっと唇を重ねてくるU美。
「…ふうっ…うぅん…」胸を揉むと、また小さく喘ぎ出す。
「ね…もう愛撫は良いから…、あ、まだおっきくなってないのか…」サワサワと掌でチンコを撫でながら言う。
「もっかい舐めるから、早くおっきくして。早く欲しいの…」ゴソゴソとベッドを下へ下がり、二度目のフェラ。今度は射精させるためではなく勃起させるためなので、吸い付きも緩めだった。
「何かメッチャがっついてるな…」ジュポジュポとチンコを咥えてピストンするU美を見ながら言う。
「だってぇ。私はまだもらってないもん…」真っ赤になりながら早く大きくなれと言わんばかりにピストンを繰り返すU美。人生の恩人がチンコを咥えていると改めて思うと、いつも以上に興奮した。
「はい。…じゃあ…ちょうだい…」すっかり勃起して固くなったチンコを軽くシゴきながらおねだりするU美。
「じゃあ…。ゴムどうする?」U美を仰向けに寝かせ、股の間に入りながら聞く。
「今までだって最初っからまともに付けたことないじゃんか(笑)あぁ〜ん。焦らすなよぉ…」
「へいへい。ごめん」U美の入口にチンコの先をあてがう。が、そのままチンコの先でクリを擦るオレ。
「あっ…そうじゃない…。そうじゃなくてぇ…」
「これ、気持ち良くない?ここって気持ち良いんじゃないの?」
「あぁ…。き、気持ち良いけど…今は物足りないんだもん…」頬を赤らめて答えるU美。
「なるほど。スケベ女全開ってわけですなw」
「じ、自分ばっか私の口の中に出したい放題出しといて…スケベ女じゃな…んああああっ!」急な挿入に驚き、目を見開いて受け入れるU美。
「急に…入れるなぁ…あああん…」ゆっくり腰を振り出すと、そんなペースでは我慢できないとばかりに自分で腰を動かすU美。
「センセ、自分で腰振ってるよ?やっぱスケベ女じゃんw」
「くっ……ふうっ…違うもん…。動いてないもん…あああん。でも気持ち良いよぉ…」
「スケベ女でしょ?素直に言わないと抜くよ?w」
「やぁぁぁだぁぁぁ!」真っ赤になりながら首を必死に左右に振る。
「じゃ、抜くか…」ピストンをやめてゆっくりチンコを抜こうとするオレ。
「ああっ!待ってっ!待ってぇぇ!言うからっ!言います…」抜けないように自分で腰を擦り付けながら答えるU美。
「わた…私は…スケベな…女です…もうやぁっ…」首まで真っ赤になった顔を手で覆い隠す。
「やっぱりスケベなんでしょ?w で、どうして欲しいの?w」
「ええっ!?…続けて下さい…」
「何を?」
「だからぁ…、だからぁ…もっと沢山おチンチンでガンガン突いて下さいぃ〜。もう…恥ずかしくて死んじゃうよぉ…」顔が赤くなればなるほどマンコはグチョグチョに濡れ、かなり滑りが良くなる。それでも中はギュウギュウで、抜けないように必死に締め付けてくるようだった。
支援
「ねえ。くっつこ。こっちきて」両手を広げてオレを迎え入れるポーズをとる。オレは上半身をU美の体にくっつけた。
「…あ、汗かいてる…」オレの額の汗を指で拭い、夢中で唇を合わせてくるU美。ぴったり合わさった胸の、ピストンに合わせて上下に動くムニュムニュとした感覚が気持ち良い。
「U美、気持ち良いか?」
「うんっうんっ…きもっ…気持ち良い…です…」快感に耐えるように眉を寄せて喘ぐU美。コイツはこうやって挿入してからぴったり体をくっつけて抱き合うのが好きみたいだが、ただ背中に爪を立てる癖をどうにかしてほしい。
「いてっ!お前なぁ…、爪立てるならまだ我慢もできるけど、引っかくなよ…」
「あっ!ごめんなさい…。何かもうわけわからなくなって…。引っかいたとこ、舐めてあげる…」腰を浮かしてチンコを抜こうとするU美。
「そこまでしなくていいよ」再びピストンを再開する。
「あんっあんっ…。ごめんなさい…。あんっ…」背中に手を回し引っかいたと思う場所をスリスリするU美。まあオレもフェラで苦しい思いさせてるし、苦痛はオレよりU美の方が長いだろうから文句を言える立場ではないのだが…。
ktkr的紫煙
体位を変えようかと思ったが、U美が正常位のままが良いと言うので、そのまま続行。
「お前、すっげー濡らしてんな…」ピストンするたびにグチュグチュと淫猥な音を立てる結合部。
「あっ…あんっ…知らないもんっ…別にいつもと変わらないもん…」オレを抱きしめる力にも次第に力が入り始める。絶頂が近くなっていることを表す証拠だ。
「もうそろそろイキそう?」
「やっ!まだイキたくないっ!」
「おまwww そういうもんなのか?w」更にピストンのスピードを上げるオレ。
「あああっ!やだやだやだっ!まだやだぁぁぁぁっ!やだよぉぉっ!…………………あくっ……いっ……いっ…………」目を見開いてオレを見つめ、絶頂を迎えることを必死に拒否していたが、とうとう快感に屈したらしい。
目をキュッとつぶり、開いた両足でオレの腿をきつく挟み込み、髪の毛をギュッと引っ張った。
「…イッたか?」ピストンの速度を落としてU美を見ると、合わない視点が宙を舞い、口元が微かに動いて何か言おうとしているようだった。
「U美!」少し大きな声で呼び掛ける。ハッとした顔でオレに視点を合わせるU美。
「あ…イッちゃった…何かすっごく…気持ち良い…の……これやばい……」喘ぐことも忘れたように呆然とオレを見つめ、襲われた快感に浸っているようだった。
絶頂前にきつく絡めてきた足や腕の力は一気に脱力し、抜け殻のようにだらしなくぐったりしている。しかし膣の中の締め付けは相変わらず強烈なままだった。
「オレも2回目、良いかな?」U美の快感で魂の抜け切ったような表情にオレもまた高まる。
「ん…うん。出して…どこに出したい…?」もはや力も入らない様子で、それでも顔だけはしっかりオレを見つめて聞く。
「どこが良いかな」ピストンを続けながら考えるオレ。イッて更に愛液を大量に分泌させているらしく、結合部からはズチュッ、グチュッという更に淫らな音が聞こえる。
「な…中も良いよ…」
「ん?安全日なの?」
「計算してないから知らないけど…、出来たら出来たで良いじゃんか…」
「まあそれでも良いけど、折角ここまでまだ妊娠してないんだから、ウェディングドレス腹でかくなって着るの遅れるとかしない方が良いだろ」
「ん…。じゃあまた飲んで良い?」てことで、また口に出させてもらうことにして、再びピストンの速度を上げる。
「んあっ!あっあっあっ…」再び火がついたように激しく喘ぎ出すU美。
「ごっ…ごめん…。力入らなくて起き上がれないから…出す時は…私の口の中に…口の中に突っ込んで……」何故かこの一言がオレの欲情を刺激し、オレは一気に高まった。
「うわっ!もうダメだっ!」一気にチンコを引き抜くオレ。力無く口を開けて受け入れる態勢を作るU美。
「…中におチンチン突っ込んで良いよ…」
「…いや、そのくらいの開きじゃ入らなそうで…」
「あっ、ごめん」更にぐっと口を開くU美。
「ホントに良いの?」かなり我慢の限界だが、根元を掴んで聞くオレに、口を開けたまま頷いて返すU美。
「あっ!もう出る…じゃあ遠慮なく…」ぐっとチンコをU美の口に突き入れると、U美は残った力を振り絞るように手コキしてくれた。
「…ふぐっ!」いつもの咥内射精と違い、今回は正常位でオレが上からチンコを咥えさせる恰好なので、ザーメンが一気に喉の奥を直撃したらしい。むせ返ってビチャビチャッとザーメンを吐き出す。
「ゲホゲホッ!うぇぇぇっゲホッ…」激しく咳込むU美。
「お、おい。大丈夫か?」背中を摩りながら聞く。頷いて入るがなかなか咳込みが止まない。オレは寝室を出てキッチンに行き、ジュースを注いで戻った。
部屋に戻った時には大分落ち着き、シーツにこぼしたザーメンをティッシュで拭いていた。
「これ飲んで」グラスを渡すと一気にジュースを飲み干す。相当喉が渇いていたようだった。
「…ありがと。ごめん。(ザーメン)吐いちゃった…」グラスをオレに返しながら謝るU美。
「いや、大丈夫か?」
「あんな態勢で受け止めたの初めてだから、変なとこ入っちゃった…途中でやめたから、まだ全部出し切ってないでしょ?ここに立って…」
「いや、もう十分…」
「良いから。遠慮しないの」そう言うとU美はオレを前に立たせて、小さくなり始めたチンコを丁寧に掃除フェラしてくれた。
「…ほら、まだ出るじゃんか。気持ち良いでしょ?」残っていたザーメンを搾り出し、その後ティッシュで拭く。オレもU美のマンコをティッシュで拭いた。
「うお。また今日は随分でっかいシミ作ったなぁw」シーツにはいつもに増してでかい愛液のシミが出来ていた。やっぱりいつも以上に感じたようだ。
「ごめん…後で洗濯するから…」真っ赤になり顔を伏せるU美を愛おしくなりギュッと抱きしめる。
「水、もっと飲むか?」シミの上にバスタオルを置いたベッドに横になり、聞く。
「ううん。もう平気。ありがと」チュッとオレの頬にキスをしてくれたが、まだ力はしっかり入らない様子だった。
「今日は凄かったなw 久しぶりだから?これから少し間空けてやる方が良いんじゃね?w」
「そんな…。でも今日はわけわからないうちにいっちゃった感じ。いつもの感じも良いけど、これも悪くないな(笑)」
「やっぱスケベ女だなw」
「それを言うな(笑)この世でS君にしか見せない私の恥ずかしい姿なんだから(笑)」
「オレだけ…かぁ」何か妙に納得し、満足するオレ。
「もうこんな時間だ…」始めた時は夕方だったが、既に夜も結構良い時間になっている。
「9時か…」オレも時計を見て呟く。
「お腹空いた?お素麺茹でようか…」よろよろと立ち上がろうとするU美を手で制す。
「今日は、このグッタリすっきりのまま寝るかw」
「明日、すっごく早く目が覚めそうだけどね(笑)」そう言いながらベッドに入る二人。クーラーで冷やされたベッドはどこまでも冷たく、ピッタリと体をくっつけてくるU美はどこまでも温かかった。
C
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
待ってましたの、エロ展開!
読むと無性にシタくなるんだよなぁ。
ただのエロじゃなくて二人の愛情がしっかり伝わってきて羨ましいよ。
こんな恋愛してみたな…。
よかったよ(^0_0^)
好色さん!
次の展開、お手隙の時によろしくね。
いつも支援くれてる人、本当にありがとね。
あんまりレスが無いって事は、やっぱり事後報告は面白くないのかな…。
書けるようだったら、明日から沖縄編書いていきます。
|= ・ω・)ノ~~
>>228 そんなことないぞ。
ずっと待ってたぞ。
これからもお願いします。
せめて結婚式までは書いてくれ〜
>>228 みんな大人しくみてるだけかと。
おもしろく、っつーか嬉しくないわけがないよ。
禿同!
好色よ 頼むよ〜
見守るスレだしね(^^)黙ってみてる人は多いと思うよ。
それに、平日で時間が時間なんで、それぞれの空いた時間にまとめて読んでるσ(^O^)みたいなのもいるだろうし…
今後もよろしく(^-^)/
>>228 この駆け引き上手め!
誘い受けもU美さん仕込みか?
ここは専用スレなんだし
もし住人が少ないと好色が感じても
気にせず投下してほしい
>>228 そんなコトありませんよ(>_<)
いつ読んでも
何回読んでも
ココロがあたたかくなります。
今、仕事から帰って来てニヤニヤしながら読ませていただきました。
仕事前に読むと悶々としてしまうのでダメなんです(^_^;)
いつも幸せのお裾分け
ありがとうございますm(_ _)m
好色さん、人のラブラブな生活を聞いてここまで心の底から
嬉しくて、見守りたくて、応援したいと思うのは好色さんだけだょ。
だから、失礼かもしれませんが見守ってるみんなのために書けるとこまでは書いてくれれ
ば幸いです。
しえん
沖縄話待ってます。
うらやましか〜紫煙
あぁ〜ホンワカしえん(*´ー`*)ヨカッタヨカッタ〜好色氏ありがとうございます!
毎日楽しみにしてますよ。紫煙。
うぉー帰ってきてる!
是非是非沖縄編もお願いします
いつも面白いよー。
事後報告とか関係ないない。
>>227 あの、鼻・・ふくらんでますよ・・。
うざいAA自重しろ
AAって何ですか?
みんな見守ってるんだよ! 気にせず書いてちょ(^o^)/
支援支援
楽しみにしてますよ(o・v・o)
AAはアナルアスリートかな?
そーいや好色さんはアナルファックした事ありますか?
沖縄編ってことはママンクルー!!!
>>248 貴方は
もしかして
好色さんのママン萌え?!
しえん
>>228 多分ね、みんなの中に「終わったらどうしよう」っていう気持ちがあって
なんとなく書けない気分になってるんだと思う。
沖縄編お待ちしてま〜す。
>>247 アナルファックはU美がやるチャンスくれたけど、痛がって未遂でした。やっぱ普通にお互いが気持ち良いセックスが良いわねオレは。
みんなこんばんわ。台風凄かったわ〜。まだ北海道の方にあるんだっけ?現地の人は気をつけてね。
眠くなるまで続き書こうかと思います。サッカー観ながらだから遅筆になるかもだけど。
私は山田太郎物語をVideoで見ながら…。
気長に待ちます。
>>222 からの続き
「お〜いS君、朝だよ〜ん」二人で眠ったベッド、隣でU美がオレの鼻をつまんで口を塞ぐ。
「む…くるし…」
「起きようよ〜。起きるなら離したげる(笑)」返事が出来ないので首を縦に振って了解するオレ。
「よ〜し。さ、起きようね。いっぱい寝たもんね。時差ボケも治ったんじゃない?」隣でごそごそと起き出しながら言うU美。
「今、何時…?」目を擦りながら聞く。
「8時ちょっと過ぎたとこ〜」
「…人が起きる時間じゃないな…もう少し…」
「明日沖縄行くんだから、今日はその買い物付き合って。起きるの!」掛け布団をバサバサしながら言うU美。巻き起こる風が非常に気持ち良い。
「…あ、それ気持ち良いな。もっと扇いでくれw」
「起きる気ゼロじゃんか!じゃあどうしたら起きる?朝食で釣るかな?(笑)」
「ふ…朝メシくらいでボクの眠気は無くならないw」
「じゃあどうすれば良い?」隣で話し掛けるU美。昨日セックスしたまま寝てしまったので素っ裸だ。
「じゃあセンセ、口でしてw」
「は〜い。って、口でされるの好きねぇ…(笑)」いそいそとオレの下半身に移動しながら笑うU美。
「だってセンセのフェラ上手なんだもん」
「こんなのに上手い下手なんてあるの?」朝立ちしているチンコに舌を這わせながら言うU美。
「あるねぇ。センセは今までやってもらった人の中で一番上手いと思うよ。上手い人が彼女で良かったな」
「ふ〜ん。そんなもんかねぇ…」とはいえ、満更でもない様子で、口でチンコをシゴきたてる。
「うわ。気持ち良いなぁ…もうイッちまいそうだ…」早くも高まるオレ。ジュポジュポという咥えピストンする音に、U美の吐息が漏れるのが更に興奮した。
「センセ、悪いけど口に出させて…」
「うん」ピストンしながら頷くU美。耐え切れずにねっとりとした口の中に発射。
「昨日あれだけ出したのに、元気だね(笑)何か味も慣れたなぁ…」ごっくんしてから掃除フェラしてくれたU美。
「さ、気持ち良くしてあげたんだから起きようね。シャワー浴びよう。洗ったげるよ」ベッドから立ち上がり、バスルームに向かうU美。こいつはいつも元気だ。
紫煙
それでそれで(^0_0^)
おはよう。久しぶりに覗いてみたら・・・リアルのど真ん中じゃないっすか!
って寝落ち?。続き期待してます。
フェラで起こされるのいいなぁ…
寝る前に支援
おっと、うるみさん来てた オメ
sien
nobouken
U美がシャワーで昨夜の汗を落としてくれた。
「じゃあ、私は朝ごはんの準備があるから先出てるよ〜ん」言いながら風呂を出るU美。
「あいつは忙しいなぁ…」曇りガラス越しに脱衣所で着替える姿を見ながら呟き、オレは浴槽へ。久しぶりに浸かる浴槽が非常に心地良い。
風呂を上がってリビングに行くと、U美は朝食を作っていた。
「…朝から天ぷらか?」粉を溶いて掻き交ぜている様子を見ながら聞く。
「朝からそんな重いもん食べさせるか(笑)まあ楽しみにして待ってなさい(笑)」カシャカシャと音を立てて粉を混ぜる。確かに天ぷらではなさそうだ。
暫くすると、U美はホットプレートを引っ張り出して来てテーブルに置いた。
「…何?お好み焼きでも焼くの?」オレの質問に微笑みながらテキパキと準備を進めるU美。次第に、甘い、良い香りが部屋を包み出す。
「ああ、ホットケーキか。めっちゃ久しぶりだな。ガキの時焼いてもらった以来だ」
「お母様の味には勝てなそうだけど(笑)お休みの日の朝ごはんだから、パンに目玉焼きってのも飽きたかな〜と…はい」皿にホットケーキを乗せる。
「メープルシロップこれね。あとバター」
「あ、オレメープルじゃなくてハチミツが良かったな…」勿論うちにハチミツなど無い。
「あら、そうなんだ。ハチミツも買っといたよ」冷蔵庫から小さいハチミツを取り出し、テーブルに置く。
「うお。気が利くな」久しぶりに食べるホットケーキ。U美に作ってもらったのは初めてだが、その優しい甘さ、ふわふわ感はやけに懐かしく感じた。
「お母様ののホットケーキ、凄く美味しかったのね(笑)」懐かしそうに食べるオレを見て微笑むU美。
「いや、これも美味いよ。うちはホットケーキっつったら日曜の昼メシだったなって思ってただけ」
「ふーん。お昼ご飯だったのね」
「センセの子供の時の昼メシは?」
「え?……………うーん………何食べてたかなぁ……………」必死に宙を見上げ思い出そうとするU美。
「昔過ぎて思い出せませんかw」
「そんなことない!………って、あるなぁ…………。歳とったなぁ私………」
「だねぇw」
「同意しないの!全く…………」睨んでいた目が、少しすると微笑みに変わる。可笑しそうに笑うU美の顔は、出会った時からあまり変わってない気もするんだが…。やっぱちゃんと時間は経過してるんだなぁ…。
ごめん。昨夜途中まで書いていつのまにか寝てた。
何故かコピーしてあったから、その続き書いてアップしときました。
今は仕事中、これから忙しくなるので続きはまた後でにさせて下さい。なかなか先に進まなくてゴメン。
>>264 おつうー無理せずゆっくりおねがいします
四円
同志の方達、諦めずに次スレ立てて待ってたかいがありましたね!!!
好色氏お疲れ様です。無理せずゆっくりうpして下さいね。いつも支援してますよ。
朝食を終え、U美は後片付け。オレは海外研修中に溜まりに溜まった新聞を読んでいた。
「後片付け終了…と」エプロンを外しながらキッチンを離れるU美。
「何か気になるニュースはありましたか?(笑)」ソファのオレの隣に来て座る。
「いや…ああ、そういや買い物行くんだっけ?」
「うん。明日の準備しなきゃ」
「明日のって、別に普通で良いんじゃね?2泊なんてあっという間っしょ」
「それはさぁ、四六時中あっちこっち飛び回ってるアナタからしたら大した事無いかもだけど、私達一般人には壮大な計画なわけですよ」
「私“達”って何だw オレを括りから外さんでくれw」
「あはは(笑)じゃあ連れてって。服買いたいんだ」
「へいへい。おっしゃるままに…」立ち上がる二人。
「水着はどうしよっかなぁ…」
「……………(;^ω^)」
「…何よその顔。年増には水着着る資格無いってか!」
「誰もそんな事言ってないじゃないっすかw」
「顔が言ってたもん!もう!くやしー!」バシバシとオレを叩いて悔しがるU美。
「平気だよ。歳相応には見えないって。もっと若く…『あ、この人ちょっと無理してるなぁ』程度だよw」
「そっかなぁ…。って、全然フォローになってないじゃんかっ!早く買い物連れてってよっ!」コイツをからかってると本当に飽きない。
U美を車に乗せる。
「どこに行きましょか?」
「東京ミッドタウン!」
「…それは、買い物じゃなくて見学メインでは…」
「良いじゃんか別に(笑)どんなもんかこの目で見ておく必要があるんだもん(笑)」
「大して特別でもねーだろうに…」って事で、まあ言われた通り連れてった。
「あ!あれテレビでやってた!美味しいんだって!」目を輝かせながら興奮して指差す先は、どこも飲食店ばかり。コイツ何しにきたんだ…。
「ジェラートだって!美味しそう!食べよう!」
「ん?リヴァプールのか?」
「…リバプール?イギリスの?ジェラートってイタリアのだと思ってた」列に並びながら話す。
「…マジレスすんなよ。リヴァプールのサッカー選手いるだろ。まあそれはジェラードだけど…」
「そんなの私にわかるわけないじゃんか(笑)有名な人?」
「一昨年だかに日本に来たろ。トヨタカップで」
「ふーん」
「お前さぁ、彼氏がサッカーに関わってる仕事してるんだから、もう少し興味持たないもんかねぇ」
「興味はあるもん!あ、あの人は知ってるよ!えーと……………んーと………何とかジーニョ。コピー機だかのCMの…」
「ロナウジーニョ?」
「あ!その人だ(笑)スペイン人ね」
「…ロナウジーニョはブラジル人です…。FCバルセロナ所属ってだけです…。ああ、一応EU国籍取れたのかな…そこまではわからんが…」
「あれ?(笑)ブラジル人なのか(笑)…あ!じゃあさじゃあさ、あの人も知ってるよ!えーと…ランパード…?」
「何でジェラード知らないお前がランパード知ってんだよw」
「週給ウン千万とかテレビでやってた。…あれ?違ったっけかな…」
「何だその偏った知識w…で、ランパードはどこの所属?」
「んーとねぇ…、それも知ってる…んーと…あ!チェルシーだ」
「お、よく知ってるじゃん」
「チェルシーってお菓子あるでしょ。あれで(笑)」
「飴かよw お前の物覚える基準は食い物かw」
「だって…、サッカーよくわかんないんだもん。彼氏別にサッカー選手じゃないし…」まあそれもそうなんだが何とも…。
買い物を終えて昼メシを食べて車に戻る。
「いや〜買った買った(笑)ストレス発散になるねぇ」
「沖縄旅行にはあんま関係ない服ばっか買ったな。てか、センセ金持ってるなぁ。公務員てそんなに貰えるの?」
「何をおっしゃる(笑)これはね、アナタが大学行ってお医者様目指してる間にコツコツ貯めたものですよ。私より社会人デビューずっと遅いくせに、あっさり抜いたじゃんか」
「ああ、そうなのね」
「それにさぁ、ホントならもっとある予定だったんだけどね。誰かさんに結構使ったからね。6年くらい(笑)」
「あ、そうなの?そりゃ大変だったなぁ」
「おーい(笑)他人事みたいな受け答えするな(笑)」
「あ…ああ、オレ?ああ、オレか。ゴメン。6年かぁ…。ホントゴメン…」
「あはは(笑)ホントに気付かないで言ってたの?(笑)とんでもない教え子だな!」助手席から運転するオレの足の腿をパシパシ叩く。
「マジでゴメン」改めて6年とか言われると、ずいぶん長い間タカり続けたなぁと申し訳なくなる。小学校入って卒業するまでだもんなぁ…。
「まあ、私も好きでやってたしね。この数ヶ月で債務回収できたから良しとしようではないか(笑)これからは私がずっと出してもらう立場だし」
「いやまぁ…。6年でいくらくらい使わせたかなぁ…。それに医学部に合格させてもらった勉強…まあこれはプライスレスだな」
「むかーしさ、一回ちょこっと計算してみた事あるのよ。いくらくらい使ってるのかなぁって。誰かさんにね。でも、怖くなって途中でやめた(笑)」
「…誠に申し訳ございません…」
「本気で謝るな(笑)まあ今ちゃんともらってくれるから良いや。むしろこっちの方こそプライスレス(笑)」
申し訳ないと思いながらも、学生という甘えを当然のように言い訳にして、U美にはとんでもない散財をさせたんだな。自分で稼ぐようになってU美のしてきた事の大変さを改めて実感する。
まだ時間があるからと、軽くドライブ。とある大きな川の河川敷で車を止めた。
「しかし、今日も暑いねぇ…」
「だなぁ…」家族連れが何組か河川敷で遊んでいる。
「センセも水遊びしてくるか?w」小さい子供が母親と水浴びをしている様子を見ながら言うオレ。
「ホント、そうしたい気分だわ。S君こそ浴びたいんじゃないの?お手て繋いでいてあげますよ?(笑)」
「…ボクは、川で遊んじゃダメってお母さんに言われてるから…」
「それにしては、川で釣りしたりしてたんでしょ?守ってないじゃんか(笑)」
「…ねぇw」
「あ!じゃあさ、ひとつやってみたい事ある」
「ん?何だ?カッパでも捜すか?なかなか見つからねーぞカッパは…」
「何真面目に話してるのよ(笑)この車運転してみたい(笑)」
「は?これ?ってかあなたはオートマ限定じゃないっすか」
「うん。そだよ。だから(笑)ここなら平気じゃんか。広いし(笑)」
「そりゃ広さとかは平気だけど、車は平気じゃないのでは…?これ、買ったばっかなんですよ。結構高いんすよ?」
「知ってるもん(笑)良いじゃんか。ね?ちょっとだけ(笑)」
「しゃあねえなぁ…。ぶつけたりしたら婚約解消だからな」運転席を降り、U美に代わる。
「おお!私の車と全然違う!…で、どうすれば動くの?」ステアリングを握り、はしゃぐU美。
「…知らないの?」
「エンジンかけて…、隣で見てる限りはコレ(シフト)をここ(1速)に…。あれ?いかない…」
「クラッチ踏まなきゃ入らねーべよ」
「くらっち?…あ、コレか。コレ踏めば良いの?」クラッチを切りギアを入れる。
「よし!レッツゴー」意気込んでアクセルをふかす。当たり前だが、吹くだけw
「………………いや、だからw クラッチ切らなw」
「ん?離すの?」…ガクン。あっさりエンスト。
「おまwwww そのレベルで運転したいとか言うなw」
「あれ?あれ?(笑)もうっ!どうすれば動くの?教えなさい!」
「上から物言うなw クラッチとブレーキ両足で踏んでエンジンかけ直してみ」言われた通りにするU美。
「1速入れて、アクセル少し踏んでゆっくりクラッチ戻してみ………………ここ、今エンジン音変わったっしょ?」
「うん。変わった」
「そこでアクセル踏み込んでみ。で、サイドブレーキ切ってみ」いわゆる『坂道発進』の仕方を教えるオレ。ノロノロと動き出すNSX。
「おお!動きましたよ!やりましたね(笑)で、次はどうするの?」
「はいはい良かった良かった。次はブレーキ踏んで止まれ。クラッチも同時にな」言われた通りに停めるU美。
「あれ?止まっちゃったよ?ブーン、ブーンって加速しないね?」
「だって止めたものw それはまた今度だな…。今日はハンコあげられませんねぇ…こんな状態ではねぇ…」
「あーん。ブーン、ブーンってやりたいよぉ。自分でやってみよ…」『ブーン、ブーン』ってのは、どうもギアチェンジの事らしい。
「もうボクのNSXを虐めないであげてw 頼むからw」
「虐めてないもん!じゃあ、ヒントちょうだい」
「つーかさ、今のスタートの仕方だって、ホントのやり方じゃないんだよ。半クラとか言ってもわかんねーべ。良いんだよセンセはオートマ運転してれば」
「ちぇー。つまんないの…ケチ。メタボリックになっちゃえ」渋々運転席を降りるU美。
「おまwww 一言多いんだよw」
「だよね(笑)ゴメン。私も運転席降りてココ(助手席)座る間に、メタボリックになられたら私も寂しいなって思った(笑)」
「謝る理由がちげーだろ。まあ良いや。帰るぞ」車を発進させるオレの様子を、隣でガン見するU美。
「ああ〜…、なるほど…そうやるのかぁ…。よし!インプット完了!」
「…もう運転させねーよw」
「えーっ!良いじゃんか!ケチんぼだなぁ…」すっかり夕焼けになった日の光が川の水の流れに反射して、眩しいくらいにキラキラしていた。
うちに着くと、自宅の電話に留守電ありのランプが点滅していた。
「うお。自宅の電話に留守電入ってる。珍しいなぁ…」留守電再生のボタンを押すオレ。買ってきた服を早速出して試着し始めるU美。
「…もしもし?Sさんのお宅でしょうか?お世話になっておりますU美の母です。ご実家のお電話番号を教えて頂きたくてお電話差し上げました。よろしくお願いします」U美のお母さんだった。どうやら、明日うちの親と一緒に東京に来たいから電話をしたいらしい。
「おい、お前、ご両親にうちの親の番号教えてないのかよ」
「あれ?言ってなかったかな?じゃあ教えてやって(笑)それよりさ、コレどう?」買った服を着てオレに見せる。
「はいはい。似合ってるよーん…。ご実家の番号どれだっけ…」携帯でU美の実家の番号を探しながら答えるオレ。
「もうっ!見てないじゃんかっ!ふーんだ」
「店で着たの見たろw さっきと今でそう変わるかっつーのw ……あ、もしもし?Sです…」久しぶりにお母さんと話し、うちの番号を伝える。うちの親から電話させることを伝え、切る。
「あとは…うちの親に…」
「ねえねえ。コレは?似合う?可愛いかな?」
「お前…へこたれないのなw その性格羨ましいわw」
「違うもん!そんな答え聞きたいんじゃないもん!似合うかって聞いてるんじゃんか!」コイツ、こんなにマイペースだったっけ…?
次の日、いよいよ旅行当日。東京駅で待ち合わせをした。
うちの両親とU美のご両親、お姉さん夫婦が一緒にやってきた。
「初めまして。K美(お姉さん)の夫です。今日はお招き頂きありがとうございます。お電話だけのご挨拶で申し訳ございません」丁寧に頭を下げる旦那さんにかえって恐縮するオレ。
「まあまあまあ(笑)お義理兄さん、堅苦しい挨拶は抜きにして行きましょう(笑)」
「あんたは…誰のおかげで行けると思ってるのよ」お姉さんがU美の頭をポカリと叩く。
「いやホントにw 堅苦しいのは苦手なんすよオレ。気楽に行きましょう」お姉さんとU美、オレのやり取りに、少し打ち解けた感じの旦那さんは、やっと緊張して強張った表情を緩めた。
「親同士は、随分打ち解けてるみたいねぇ…」楽しそうに笑って話す両家の親。新幹線の中のたった数時間の中で大分仲良くなったらしい。
「だから、実家の近くの空港から各々出発して、現地集合で良かったんだよな…」ボソリと独り言を言うオレを目ざとく見ていた旦那さん。
「S君。それは勘弁(笑)嫁の親と一緒の新幹線ってだけでも緊張が解けないのに、飛行機まで一緒だったら胃に穴が開いちゃうよ…」小声で言ったが、お姉さんにもU美にも聞かれて笑われていた。
「遅れてすみませーん」向こうからバタバタと走ってやってくる妹。
「おせーよ。東京に住んでるお前が遅刻すんな」
「全く!時間にルーズに育てたみたいで恥ずかしいよ!」妹を睨むお袋にも、妹は素知らぬ顔、U美の家族に一通り挨拶を済ます。
「さあ!夏休みだ!しゅっぱーつ!」
「…明るい妹さんだね…」圧倒されるお姉さんの旦那さん。
「…すみません…」真っ赤になり、ひたすら頭をかくオレ。
空港に向かう電車に乗る。
「あ!おねーちゃん!冷蔵庫調子良いよ。ありがとね」U美に頭を下げる妹。ニコニコしながら答えるU美。
「あんた!先生に冷蔵庫買ってもらったの?…何考えてるの全く…。そういうのはお兄ちゃんに頼みなさいって言っといたでしょ!…先生、本当にすみません…」
「いいえぇ。資格取ったお祝いと大学卒業と就職祝いですから(笑)一つにまとめちゃってかえってすみません(笑)」お互い頭を下げ合うU美と母。
「…おい。コイツ(妹)にタカるくせつけさせたのはお袋かよ…。今まで散々タカられたオレにまず謝れ」
「は?兄として当然でしょ?タカられても痛くないくらい稼ぎなさい(笑)それがハングリー精神に繋がるでしょ(笑)」この母は…… orz
(´・ω・`)つC
サッカー見ながら支援(´∀`)ゝ
明日ミッドタウン行くのでオススメのメシ屋あったら教えてほしいと思いながら私怨
カツ屋
飛行機中にて…。
オレの右隣に座ったのがU美のお父さん。
「いやぁ、今日は本当にすまないねぇ。こんな事してもらったら、一生頭上がらないよ。あっはっは…」謝るも、やけにテンションが高いお父さん。
「いや、お忙しい中わざわざお時間を作って頂いて恐縮です。向こうに到着したらなるべくごゆっくりなさって下さい」深々とお父さんに頭を下げるオレ。
「うん。楽しませてもらうよ(笑)ところで、S君は将来的には地元に帰る気持ちはあるのかい?」沖縄旅行とは明らかに掛け離れた問いかけに戸惑うオレ。
「は、はぁ…。まあ長男ですから…。帰らないといけないかなと考えてはいますが…、親もそんなトシでもないし、私もやりたい事がまだありますから…」
「うん。それは分かるんだけど。先にこういうのを買うことを考えておいた方が良いんじゃないかなとね」ポケットから一枚の紙を取り出し、オレに渡す。
「…ん?分譲地…?土地ですか?」目を白黒させながらチラシを見るオレ。
「今、〇〇(地元)は、かなり開発が進み始めているんだ。そこは良い場所だよ。今のうちに土地押さえておいて、家建てるも良し、開業するも良し…」
「ちょっとお父さん!私たちは私たちのプランがあるんだから、ほっといてよ!」オレの左隣りに座るU美が、体を起こしお父さんを睨む。
「いや、今すぐって事じゃなくてな、この先長い目で見てだな…」娘に睨まれてオドオドしながら話すお父さん。
「良いの!私達は都内にマンション買って、もし望まれるならS君のご両親呼んで一緒に暮らすんだもん!」
「老いてからの都内生活は大変だろ。やっぱり地元でだな…」
「もしそうなら、ちゃんと私たちが話し合って決めるから、お父さんは黙ってて良いの!」オレを境に左右で言い争う父と娘。ヘラヘラと愛想笑いを繰り返すオレ。息が詰まって死ぬかと思った。
「とりあえず、この先色々出るものがありますから、この話は今は頭に留めておくということで…」争う二人に何とか割って入るオレ。
「ちゃんと嫌なものは嫌って言わなきゃダメなの!娘は、嫁に行ったらもう嫁に入った方の娘になるんだから、お父さんは出る幕無いの!親戚なの!し・ん・せ・き」
「おい、そんな事言うなって。お父さんがオレ達にって考えて下さっているんじゃんよ。有り難く思わなきゃ」
「S君は優しいなぁ。こんな娘で本当に良いのかい?今ならまだキャンセル…」
「それが自分の娘に言う言葉?お父さんは昔から余計な世話焼きすぎなの!S君だってかなりしっかりしてるんだから」
「それはお父さんにも分かるよ。そういう意味じゃなくてな…」
「まあまあまあまあ。折角なんだし楽しく行きましょうよ…」半泣きしたようになってなだめるオレ。胃に穴が開くと言ったお義兄さんの気持ちが大いに理解できた。
>>278 オススメは…ごめん。わかんないorz U美に言われるがまま連れ回されただけなんだ。申し訳ないっす。その日食べたのはイタリアンレストランでピザとパスタ。美味しかったよ。
サッカー観ながら書いてて、もう少し書き進めようと思ったけど、サウジの応援の炎の神殿みたいな音楽聴いてたら眠くなったから…今日はここまで(←『受験の神様』から引用)
それじゃ、またねーん。支援ありがとね。
|= ・ω・)ノ~~
センセかわええ…
ほのぼの羨ましい(*´∀`)
紫煙
U美さんってO型なのかな
O型の女の子って底抜けに明るくて、見てない所ではマジメなんですよね
俺、U美先生と不倫しますw
旦那の給与で遊びまくりーってね
好色氏乙です。娘と親の板挟みはキツイよなw、俺も経験あるからなと思いつつ支援。
>>275 ママンキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
好色さんお疲れ様ですw
しえん
「と〜〜〜っても、ラブリーなの!」ってポーズつけて言っても先生違和感なさそうだな。
好色のスレはいろんな人を引きつけるのか、馬鹿なコメントが増えたなあ。
こんにちは。
先週と今週はU美が来ないので何か調子が狂うね。2学期始まってなかなか忙しいらしい。
>>283 オレの報告カキコミもラストが見えてきたところであまり言いたくないが、冗談でも言って良い事と悪い事があると思わないかい?
>>280からの続き
数時間後、石垣島に到着。
「うわ!いい天気ね〜」大はしゃぎするU美にうちのお袋。タクシーに乗ってすぐに近くのリゾートホテルへ。
「夫婦二人で一部屋ずつ取ったけど、妹は親と一緒な」チェックインを済まし、ロビーで談笑するお互いの家族にそう告げていると、ホテルの人が部屋に案内してくれた。
「じゃあ、後で下で…」各々割り当てられた部屋に入る。オレとU美も部屋に入った。
「わー!凄い!景色凄い!」部屋に入るとパタバタとガラス越しに駆け寄り、外の景色に見とれるU美。
「こっち来てみ!早く!こっち、来てみ!!」窓の外を見ながら興奮してオレを手招きする。
「何でカタコトなんだよw」ボーイさんっての?ホテルの従業員の人から食事とか借りた大広間の説明を受け、オレはU美の側へ。
「…ああ、これは…。確かにカタコトになるかもな…」視界の先に広がる真っ青な海。そのどこまでも澄んだブルーと、早くも少し夕焼けがかったオレンジのコントラストに思わず息を飲むオレ。
「これ…、オーシャンビューって言うんだよね…。凄いね…綺麗だね…。私こんなの初めて見たよ…」人間、あまりに興奮すると放心状態になるのか、U美はその大きな目を開いていつまでもその景色にくぎづけになっていた。
>>283 いい話を聞いてるところなんだし、そーいうのはやめよーよ。
着替えてロビーに下りると、うちの親とU美のご両親がロビーのソファに座って談笑していた。
「お!良いところに来た!いやぁ、素晴らしい部屋だ!冥土への良い土産になる!」
「ちょっとお父さん!縁起でもない事言わないでよ!…まったく…」
「まあまあまあw お義父さんはものの例えでおっしゃったんだから、そうガミガミ言うな…w」引き攣った顔でまた間に入るオレ。機内での土地購入の話から、U美はお父さんにきつい。
何でオレが…と思いながら父と娘の機嫌をとっている姿を、面白そうにニヤニヤして見るうちの両親。くそ…今書いて思い出してもムカつくw
「あれ?妹は?」お姉さん夫婦はまだ部屋だろうと判断出来るが、妹の姿がない。あいつも部屋か…?
「ああ、何階だかにエステあるでしょ。予約に行ったよ」お袋が言う。呆れるオレ。
「えっ!エステあるの!?…良いなぁ…。私も予約してこよっかなぁ…」
「センセもかよw エステなんて地元でも出来るんじゃねーの?」
「U美ちゃん、予約しておいでよ。結婚式までに更に綺麗になっといた方が良いよ。お金は息子が出すから(笑)」
「ちょっとお母様…。ボク何でそんなにタカられなきゃならないの…?何か悪い事したかな…?」
「こういう突然のハプニングも乗り越える強い精神力を育てるためじゃないの(笑)」平然とこじつけを論じるお袋。
「いやぁ…。素晴らしい教育ですなぁ(笑)」お父さんが相槌を打つ。盛り上がる一同。
「…そりゃアンタらは楽しいでしょうよ…」誰にも気付かれないようにポツリと呟くオレ。せめてU美だけには同情してもらいたいと隣を見る。
「あれ…?」U美の姿が消えている。エステに予約に行きやがったらしい… orz
(´・ω・`)つC
本当は夕食までの間、少し外を散歩しようと思っていたが、すっかりロビーで話し込んでしまった。お義兄さんが輪に入りにくいんじゃないかと心配したが、暫くすると普通に合流し、会話に混ざっていたので安心した。
「S君!良い場所に連れて来てくれてありがとう!次は自分の稼ぎでせめて自分の家族だけでもここに連れて来れるように、オレも必死で頑張るよ!」
オレの手を握りながら話すお義兄さん。話を聞く感じ、稼ぎもオレと大差ないようで、地元の会社ではかなり貰っている様子だった。
「ふひひ(笑)。予約してきちゃった(笑)」暫くするとU美が戻って来た。
「何だその笑い方…w」
「一番高いコース予約して来た?私も予約してこようかなぁ…」お袋が呟く。
「おい!予約するのは勝手だけどな。オレはビタ一文払わないぞ!もう誰に見せる体でもねーだろに…」呆れながらも必死で支払いを拒否するオレ。
「そんな。お母さんだってまだイケるでしょ。お父さんも喜ぶでしょ」
「だったら親父に払わせろよ。オラ知らんぞ。まだイケるって…、勝手にどこ行っても構わないけど、オレは知らんからな」
「まあ、ケチねぇ。いつからそんなにケチになったのかしら。昔はもっと可愛い気があったのにねぇ…。アンタ、東京出て変わったねぇ…」
「ふざけんなw 今までだってオレが金出したのは、全部東京で稼いだ金だろw」
「S君とお母さんって、漫才してるみたいね(笑)ああ、こういうの見ると私も男の子ほしかったわ」楽しそうに笑いながら話すお義母さん。
「あらお母様。そんな事早く言って下されば。コレどうぞ。粗品ですけど…」そう言いながらオレを指差すお袋。
「よろしいんですか?(笑)本当に頂きますよ?(笑)」
「オレもお義母さんの子としてリスタートしたいわ!w」こんなアホらしい会話を繰り広げていたら、夕食の時間になってました…orz
家族漫才ワロスww
サッカー見ながら支援
ふふふふw
楽しい家族だねぇ的支援
夕食は、ホテル内にある和食のレストランだった。
みんなが一緒に食事できるスペースをということで、個室を用意してくれていた。
「それじゃあS君、上座へ」U美のお父さんに促されるが必死に拒否。
「S君が上座に座らないとみんな座れなくて落ち着かないよ」お義兄さんも責っ付く。
「マジで勘弁して下さい。じゃあ、オレの代わりに親父で…」
「オラやだよ。どう考えてもお前だろ」親父もアツく拒否。散々ゴネたが、U美と婚約祝いの席として、二人並んで座るということで渋々納得し、座るオレ。
「じゃあ、乾杯しましょう」親父がU美の家族にビールを注いで回る。
「じゃあ…はい」ビール瓶を持ち、オレにグラスを持つように促すU美。
「ああ、さんきゅ」
「今日はホントにありがとね。私、S君と出会えて本当に幸せよ。一生ついていくからね。頑張るからね」ビールを注ぎながらオレに話し掛けるU美。
「まあさ、大変なのはこれからじゃん?仲良くやってこう」ビールを注いで返しながら言うオレ。
「……………そこのお二人さん、二人の世界に入るのは部屋に戻ってからにしてもらえませんか?(笑)お腹空いたので早く食べたいんですけど…(笑)」妹の言葉にハッと我に返るオレ達。周りを見回すと、みんなニヤニヤしながらオレを見ている。
「さ…さぁ、食べますか!乾杯しましょう!親父、音頭とってくれ…ニヤニヤしてないで早く…頼むから…」顔から火が出るほど恥ずかしい思いで、オレは親父に乾杯の音頭を頼んだ。
「……まあこんな息子ですが、今後も末永く見守ってやって下さい(笑)それじゃ、乾杯(笑)」最後までニヤニヤされながら乾杯に移行。くそ…、しくったぜ…。
昨日、お袋の三回忌と、親父の一周忌に出てきたから、ウラヤマシイ、支援。
食事は、その土地特有の料理と世間一般的に思い浮かべる和食が、バランスよくコースで出された。
「このお魚、美味しいねぇ。沖縄のお魚って、締まりが無くてもっと大味なイメージだったけど、そんな事ないんだねぇ…」刺身を食べながら、その味にしきりに感心するU美。
「まあ、揚がったのは北海道なんだけどなw 直送ってやつだな」
「またそうやって適当な(笑)さっき、この海で今朝揚がったものですって仲居さんが言ってたじゃんか!」
「だから、北海道で揚がっても『この海』だろ。繋がってるんだからw 今朝釣れて空輸で直送したかもしれねーだろw」
「減らず口だなぁ(笑)」
「U美ちゃん…ホントにこんなので良いの?もう不憫で不憫で…」割って入るお袋。
「あは(笑)ホントにこの人で良いんです(笑)てか、この人が良いんです。予想もしない返答が返ってくるので飽きませんよ(笑)」
「困ったことがあったらすぐ言ってね。私はいつもU美ちゃんの味方だからね」
「お義母様…ありがとうございます!これからもよろしくお願いします」深々と頭を下げるU美にニコニコと笑って応えるお袋。このままずっと仲良くいってほしいものだ。
「あ、そうそう。Hさん。近くに結納入れさせてもらって良いですか?」頃合いを見計らって親父が切り出す。
「結納なんて…。こんなバツ1の娘もらって頂けるんですから、それだけでもう十分…」
「そうはいきません。こんな良いお嬢さんを嫁として頂くんですから、過去の事は関係ありません」親父の言葉に同意して頷くお袋。
「そうですか…?では…詳しい日取りはおいおい決めるとして、良き日に行うということで…」恐縮しながら結納を受け入れるご両親。そのお互いの親の様子を見て、ああ、オレ結婚するんだなぁ、と改めて思った。
299 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/09(日) 19:59:32 ID:MsKx3iTNO
@@@@
ハーフタイムに支援
サッカーよりここの方が面白いww
結納の話がまとまったところで、話はすぐに結婚式に移行。
「式は…U美さんの今のお仕事が段落してからが良いですよね?」親父が切り出す。
「え!?式挙げて頂けるんですか!?…本当に?」
「え?……はぁ……まぁ………え?オレ何か間違ってるか…?」お義父さんのあまりの驚き様にオドオドして周囲を見回す親父。
「いや。すみません。まさか式まで挙げてもらえると思ってなかったし…なぁ」そう言ってお義母さんを見るお義父さん。お義母さんも何度も頷く。
「前にご挨拶に伺った時にお約束させて頂いたじゃないですか(笑)」お袋が微笑みながら言う。
「そうですが…。いやぁ、一種の社交辞令かと…。いや本当にありがとうございます」深々と頭を下げるご両親。
「こっちの娘(お姉さん)はお互い初婚だったし式も挙げて頂けたけど…。U美は諦めていたんです。もらって頂けるだけで十分だと思っていたし…」感極まったのか、目が赤くなるお義母さん。
「折角なんだし、私達もU美ちゃんの花嫁姿見たいし。挙げましょうよ。ね?(笑)」お袋のこの言葉に、何度も何度もありがとうと言い頭を下げるご両親。
「…それで、時期は最初に言った時期で良いのかな?それとも、お仕事の方は続けていくの?」親父がU美に聞く。
「S君にも話させて頂いたのですが、家庭に入らせて頂きたく考えております」
「ということは、来年の3月一杯を目安としているって事かな?」親父の問いに頷くU美。
「S、式の事は何か考えているのか?」今度はオレに質問をぶつける親父。
「式はセンセが退職したらなるべく早く挙げたいんだ。身内だけで。出来れば海外で挙げたい」
「まあ!式を挙げてもらえる上に海外なんて…」目頭を覆うお義母さん。
「海外って、どこにするの?」お義姉さんが聞く。
「U美がタヒチが良いと言うのでそこにしようかなと…」
「ほう。タヒチか…。良さそうだな…」
「親父、知らないくせに無理すんなw」
「え?いや…あっはっは(笑)良し!オレの仕事の取引先に旅行代理店のヤツがいるから、今度聞いてみるよ」
「そんな安請け合いして良いのか?w ホントに頼んじゃうよ?」
「ああ。まずは聞くだけだけどな。まあ任せとけ」
「わぁ!お義父様頼り甲斐がありますね〜(笑)」
「いやいや。そんな(笑)」U美の言葉に嬉しそうに照れ笑いする親父。その姿に呆れるお袋と妹。
「じゃあ、式は良いとして、披露宴は?招待客はお前の方が多いんじゃないのか?〇〇(地元)の式場では不便そうだな」
「かもね。つーか、田舎でやるつもりはねーよw」
「じゃ、やっぱ東京で?高いんじゃないの?大丈夫?」今度はお袋が聞く。
「これ以上誰かがタカったりしなきゃ何とかするよ」
「…だってよ。気をつけなさいよ!〇(妹)お兄ちゃん大事な時期なんだから」
「おいw 元凶が言うなw」
「で、どこにする予定なの?希望はあるの?」オレの言葉を掻き消すように、矢継ぎ早で質問してくるお袋。
「んむ。グランドハイアットが良いなと。まあ予約次第だけどね」
「グランドハイアット?どこにあるのそれ」
「ああ、あれじゃないか?この前〇〇(地元の某市)にできたでっかい…」
「…親父よぉ…、田舎ではやらないってちょい前に言っただろ?そこが何て名前か知らねーけど、間違いなくそこじゃねーよ」呆れて返すオレ。
「グランドハイアットって、六本木ヒルズじゃない…?ひぇー。私の妹がまさかそんなとこで…」目を白黒させるお義姉さん。
久しぶりにリアルタイム支援
「六本木ヒルズなんて高いんじゃないの?だって…あの人達が住んでたとこでしょ?…ITの…」お袋の記憶は、大体一番大事な部分が欠落している。
「ああ、そだね。別にオレ達がそこに住むわけじゃないしw 1回くらい何とかなるだろ」
「六本木ヒルズかぁ。あ、この前お母さんさ、友達の娘さんの披露宴呼ばれたけど、そこも良かったよ。六本木より安いんじゃないかなぁ…」
「どこ?」
「えーと…お台場の…」思い出そうと宙を睨むお袋。
「日航東京?グランパシフィック?つーか、台場だって六本木に負けてねーだろw」
「そんな名前だったかなぁ…」まだ思い出そうとしているお袋。
「…ジョイポリス?…フジテレビ?」
「そこだ!」閃いたように視線を戻す。
「どこだよw 何で会社で披露宴出来るんだよw その娘さんがフジの人なのか?それとも旦那さんが?どっちにしても無理だベw」
「フジテレビじゃなくて、その近くにあるホテルよ!フジテレビくらいお母さんも分かるよ」真っ赤になるお袋。
「だったら変なとこで相槌打つなよw それにどっちも近いんだよw」良く聞くと、どうやら日航東京のようだったが…。地域差ってのは凄いな。つーか、無知って怖いね。
わがチーム勝利にて、腰を落ち着けて支援(´∀`)ゝ
式場は早く予約しろということで、旅行から帰ったらすぐにお袋が仕切ってくれることになった。
「アンタ、誰招待するかちゃんとリスト作りなさいよ!」
「S君の知り合いだと、現役のサッカー選手とか来るかな?」お義姉さんの旦那さんが聞く。
「うーん。都合が合えば来てくれるんじゃないですかねぇ」
「S君が診ているチームだと…今の日本代表選手がいるよね?彼らも知り合い?」
「はあ。まあ。知り合いというか、患者というか…。お義兄さん、サッカー好きなんですか?」
「そうなの。この人大学までサッカーやってたの」本人に代わってお義姉さんが言う。
「S君には申し訳ないけど、僕は〇〇のチームのサポーターなんだ。でも、S君がいるチームにも好きな選手がいるんだよね」少年のようにキラキラと目を輝かせて話すお義兄さん。
「あ…じゃあ今度サインくらいで良いならもらっときますよ」
「ホントか!?いやぁ良い義弟を持ったなぁ!嬉しいなぁ…」
「良かったわねぇ(笑)」隣に座るお義姉さんに頭をナデナデされてた。
「アンタ、なるべく沢山の選手に声かけて披露宴に呼ぶのよ」その様子を見ながらお袋がオレに耳打ち。
「そうしたいのは山々だけど、簡単にはいかないのよ…。みんな忙しいんだよ」こんな会話をしていると、もう片方からも耳打ちが。
「…ねぇ、〇△(某選手)って誰?」
「…センセは知らんでもよろしい…」
「ちぇー。けち。良いもん。興味持てって言うから持って聞いたのに…。こういうとこから非行は始まるんだもん」コイツは毎度一言多い。
308 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/09(日) 21:39:58 ID:078Tz6aE0
わーい,初リアルだー^^
的支援
sien
紫煙
食事も進み、オレは茶碗蒸しを食べていた。
「…で、アンタみんなに決意表明とか無いの?結婚後の抱負とか…」お袋が問い掛ける。
「………………」
「ちょっとアンタ何無視してるのよ!母親の言葉を…」
「うるせーな。それどこじゃねーよ!オレの茶碗蒸しに銀杏入ってねーんだよ」スプーンで茶碗蒸しの中、銀杏を探すオレ。
「ちょっとアンタやめなよこんな席で。恥ずかしいでしょ!」まあ、そうだよな。書いてて当時いかに冷静でないか気付いた。お袋、ごめん。
「茶碗蒸しに銀杏入ってるのが好きなのに…。くそ、責任者呼ぶしか…」大笑いするU美のご両親。
「まあまあまあ(笑)落ち着いて、ほら、じゃあ私の上げるから(笑)ね?(笑)ほら、銀杏入ったよ。良かったね(笑)」U美が自分の茶碗蒸しから銀杏を探しておれの茶碗蒸しに入れてくれた。
「いやぁ、落ち着いた青年だと思ってたけど、案外楽しいんだな…わははは…」豪快に笑うお義父さんの姿にみんなが連られて笑い、オレはハッと我に返った。
「S君でもこんな事あるんだね…(笑)」笑いを堪えながら、それでも一番U美がオレの姿に驚いていた。
「U美ちゃん、ごめんねぇ。こんな子供で本当に良いの?何か申し訳ない…」
「全くアニキは…」オレの家族全員が白い目で見ているのが分かる。
「すみません。取り乱しまして…」謝りながら、竜ちゃんと同じ事言ってるなあと更に恥ずかしくなった。
食事を終えてそれぞれ部屋へ戻る。
「すっかり暗くなったねぇ」部屋に入るとまた窓の外を見ながら言うU美。
「まあ、お楽しみは明日って事だな…」オレはベッドに横になりながらぼんやりと答える。遠征帯同とかで遠距離移動は慣れているつもりだが、やけに疲れたような脱力感があった。
「…………?」少し眠ってしまったのかもしれないし、ただ目をつぶっていただけなのかもしれないが、ふと目を開けるとU美がいなかった。
「…どっか別の部屋行ったか…」ボーッとしながら呟き、また目を閉じるオレ。しかしこのほんの数秒(数分かもしれないが)目をつぶっていた間に、頭はすっきりしていた。
オレはベッドから起き上がると部屋を出た。エレベーターで下に下りてフロントへ。そのまま外に出ようとしたところで携帯が鳴る。出るとU美だった。
「もうっ!どこ行ってるのよ!トイレから出たらいないからびっくりしたじゃんかっ!」
「ああ。お前トイレ入ってたの?全く気付かなかった。今はフロントにいる。これからちょっと外行ってくる」
「気付かなかったからって、何の伝言もなくいなくならないでよ!不安じゃんか!今から私も下に行く!」
「へいへい。すんませんでした」
U美を待つ間、フロントの近くにある土産屋へ。沖縄ならではの品々が並んでいる。オレは棒アイスを買って外に出て、階段に座りアイスを食べ始める。
「お待たせ〜。…あ〜っ!アイス食べてるっ!自分ばっか!」
「うるせーのが来たな…。行くぞ…」立ち上がって歩き出すオレ。しつこく食い下がるかと思ったが、案外すんなりとU美は後をついてきた。
最近、らんま1/2をみてるんだけど、本当に周囲がニヤニヤしている話を聞いて面白かった。
寝る前に支援
続きはまたお暇な時によろしくです(^0_0^)
旅行編続いてるけど、ちょっとここらで現況報告&コーヒーブレイク。
日曜の昼間、U美からメールが来た。
着信:昨日のライフ見た?私忙しくて見逃したの。録画した?してたら貸して
m(._.)m
↓
返信:ああ、見る気無かったけどチャンネルはそこだった。録画はしてない。
↓
着信:じゃ、どんな内容だった?わかる範囲でプリーズ m(._.)m
↓
返信:どーげーざ、どーげーざ、どーげーざ、どーげーざって言われてた。センセなんてわざわざドラマ観なくてもリアルで経験できんじゃね?w
↓
着信:あんな学校なかなかないじゃんか!誰が土下座させられたの?あと、受験の神様は見た?どんな話だった?
↓
返信:土下座させられそうになってた子は、可愛い子。名前は知らない。受験の神様は長門何たらが死んだ。葬式やって『今日はここまで』
↓
着信:何で亡くなったの?模試あったんじゃないの?行かなかったの?てか、長門って誰?
↓
返信:今日はここまで
その後電話がありまして、わかりにくいんじゃ!と怒られました(゚听)親切に教えたつもりだったのに…。
>>312 からの続き。
ホテルから外に出て少し歩くとヒーチがある。
「うーん。潮の香りはやっぱり夏だって思うよね」ザザーンザザーンと打ち寄せる波を見ながらビーチに立ち尽くす。
「ねぇねぇ。一口(笑)」
「またタカるのか。しかしアイスはあげられませんな…」
「良いじゃん。銀杏あげたじゃんか(笑)……ふひ。ふふひひひ…(笑)」思い出したように変な笑い方をするU美。
「…なんだよ」
「オレの茶碗蒸しに銀杏入ってねー!責任者呼べ!…あはははは(笑)」オレの口まねをして笑うU美。
「お前なあ、そんな事ばっかやってると海に落とすぞ」
「ほう。やってみたまえ。銀杏君(笑)」頭にきたオレはU美を持ち上げる。お姫様抱っこのまま海へ。
「ちょっと!嘘です!もう言いません(笑)」腕の中で必死に謝るU美。ザブザブと足を入れ海に進んでいく。
「ホント!ねぇ。もう言いません。ごめんなさぁいぃ…キャー」ドボーンという音と共に、U美は漆黒の海の中へ。
「もう!ホント信じらんない。本気で入れるんだもん!」波打ち際に座り、濡れた髪を絞る。
「東京が暑かったから、こっちが特別暑いとは感じないけど、水の中は温かいね」
「そっか。心臓麻痺って死ななくて良かったな。さ、帰るぞ」またホテルに向かって歩き始めるオレ。
「あーん。ちょっと待ってよぉ。ビチャビチャだよぉ…」
「フロントで笑ってもらえw」
「鬼ぃ、悪魔ぁ、甲斐性無しぃ」今日初めてU美と二人になって遊んだ。穏やかで癒される時間だった。オレはねw
(;´Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ
夜勤明けに支援
電車の中から支援
あれ、お子さんの姿がみえないけど、お子さんはお留守番?
sien
いつも忙しいなか報告お疲れ様です、ありがとう。
sien。
好色沸点低すぎw
仕事中に支援
支援
こんばんは。みんな支援ありがと。
>>321 お義姉さん達の子供は、お義兄さんのご両親に預けて面倒見ててもらったらしい。連れてくれば?って言ったんだけど、新婚気分に浸るとかで預けたらしいね。
〜
>>317 からの続き 〜
沖縄旅行・二日目
広く大きなベッドで、U美は一緒に寝たがったが、一緒に寝ると暑いからと別々に寝た。
どうやら朝になったらしい。先に起き出したのはU美だった。
「S君、朝だよ〜ん」いつものごとくベッドの縁に座って、眠るオレの鼻をつまんで起こそうとするU美。
「………………」もうただ目をつぶっているだけで意識はあるのだが、元々寝起きが悪いオレ。必死に寝たフリ。
「こ〜ら。起きるの!朝ごはん間に合わなくなるよ!」頬をペチペチと叩きながら起こしにかかるU美。
「…何かよぉ…、いつも鼻つまんだりよぉ…。何かもっと優しい起こし方はないのか…?」目をつぶりながら言うオレ。
「あ!やっぱ寝たフリしてたな!………いつも十分優しいじゃんか!………贅沢だなぁ…………」
「………………うおっ!お前、耳に息吹きかけんなよ!」耳に感じるU美の生温かい吐息。凄まじいくすぐったさに飛び起きるオレ。
「優しく起こせってから優しく起こしてやったんじゃんか(笑)S君って耳感じやすいのね(笑)……ウフッ(笑)」
「気持ち悪い笑い方すんな。そっちの方が余計目が覚めるわ…」
「はいはいすみませんでした(笑)早くシャワー浴びといでよ。髪の毛爆発してますよ(笑)」
「ああ…。朝メシって何時だったっけ?」
「あと一時間くらいかな」
「…まだ寝れるベ…」バタッと体を倒すオレ。
「お〜き〜ろ〜」腕を引っ張り起こそうとするU美。何かガミガミ言い出したので仕方なく起きるオレ。
「わーったよ。朝からうるせぇなぁ。ったく…」頭をかきながら体を起こすオレ。
「ちゃんと起きないのが悪いんじゃんか!私だって朝からこんなにうるさくしたくないもん!…こら!無視するな!こっち向け!人の話はちゃんと聞くの!」
「(´_ゝ`)」シャワールームへ向かうオレに、U美が後ろからずっと文句言ってた。
HVideo見ながら支援。
(^0_0^)
朝食は、別に借りた広間にバイキングが用意されていた。
「おお。おはよう」部屋に入ると、既に両家の両親が席に座って談笑していた。
「おはようございます」丸テーブルなので、昨夜のように座る席で揉めたりしないのが良かった。空いてる席にさっと座る。
「お姉ちゃん夫婦はまだかぁ…。呼びに行ってこようか?」U美がオレに聞いたが、もう少し待てと止めた。
「妹もまだか…」
「ああ、あの子起きたかな…」お袋が思い出したように言う。
「おいw せめて起こしてから来いよw まああれは起きないなら起きないままで良いな。一食くらい抜いても死にゃせん」
「妹さんだと酷いなぁ(笑)またタカられるよ?(笑)食べ物の怨みは怖いよ?(笑)」U美がニヤニヤしながら言う。
「…………よ、よし。ボクがちょっと起こしてこようかな…………」席を立つとタイミング良くお義姉さん夫婦と妹が一緒に部屋に入って来た。
「遅くなってすみません。昨日話し込んじゃって、寝るの遅くて…」お義兄さんが頭をかきながら席に座る。
「部屋出たらちょうど会ったから一緒に来たんだ〜」妹も一つ空いてた席に腰を下ろし、朝食が始まった。
バイキングといっても、中華の真ん中が回るテーブルあるじゃん?あれに洋食チックな料理が並んで置かれているので、わざわざ立って料理を皿によそりに行く必要はない。
「S君、取ったげるよ。どれ食べる?パンは食パン?バターロール?」U美がオレの皿を手に取って聞く。
「何でも良いよ。適当に…」
「U美ちゃん。分かってると思うけど、この子はウインナーさえ食べさせとけば文句言わないから(笑)バターロールを半分に切って、ここにこのマヨネーズを塗って…、あとこの野菜を少し挟んで、で、このウインナー乗せて…こんなの食べさせてやって(笑)」
お袋が簡単なホットドッグ的なものを作り、U美に渡す。
「なるほど。ウインナー好きなのはこういったお母様の味があるからなんですね〜(笑)分かりました(笑)はい」オレの皿に今作ったホットドッグと目玉焼きが乗って返って来た。
「おお。懐かしいなぁ。土曜日午前でガッコ終わって帰るとよく作ってもらったなぁ」パクリと口に入れると、野菜とかは当時とは違うので味が違うが、マヨネーズやバターのバランスは当時のまま。懐かしい味だった。
「あの…お母様……。私にも作って頂けませんか?懐かしの味というものを食べてみたくて…(笑)」U美の願いに喜んで作るお袋。出来たホットドッグを頬張り、美味しい美味しいとしきりに感心していた。
喜んで待ってる(^0_0^)
豚はどっか行け
朝食も終わり、あとは夕食まで各々自由に動こうということになった。
「お母さん達は散策と買い物」お袋のスケジュール発表に乗る形で、U美のご両親も同行することに。
「私達はダイビングの申込みして潜ってきます」お義兄さん夫婦はインストラクターを頼んでダイビングを楽しむらしい。
「オレ達は………どうする?」
「適当に(笑)あ、〇(妹)ちゃんは?一緒に来る?」U美が妹を誘う。
「そんな空気読めない事しません(笑)私も親について回ります(笑)」
「別に気を使う必要なんてねーよ?」
「良いから(笑)それに肌焼きたくないしね(笑)婚約者二人で仲良くやってよ(笑)」
「…やる事無いっつってんのに…」そんなこんなで各々の自由時間となった。
「せっかく海きたんだから、海入らないとなぁ…」部屋に戻り窓から外を見る。突き抜けるような快晴。真っ青な海。どこまでも遠い空は、まさに誰もが想像する夏そのものの風景であり、この景色だけで夏の全てを表しているような感じだ。
「私たちもダイビングする?」U美がオレの隣に立ち、やはり窓の外の景色に引き込まれながら言う。
「別にそれでも良いけど、やったことあるの?」
「S君だって無いじゃんか(笑)」
「ばーか。オレはライセンス持ってんだよ。じゃあお前は波打ち際でパチャパチャしながら砂山でも作ってるか?(笑)」
「え?スキューバの資格とったの?へぇ〜。やるもんねぇ〜」
「♪信じよ〜〜〜二人だ〜〜〜から、愛し合え〜る〜、永遠に〜〜〜〜♪」
「ん?それ何だっけ?」考え込むU美。
「生きて上がってこい先崎!」
「あ、伊藤英明君だ(笑)あのドラマか。なるほど、潜水ね(笑)」
「資格があるから海猿ってわけじゃ全然ないけどねw」
「じゃあ、コーチプリーズ(笑)」
「自信ねーよw やっぱインストラクター付けた方が良いんじゃね?」なんて話をしていたが、ウダウダ言っても時間が過ぎるだけだということで、外に出ることにした。
「……………あ、レンタルのジェットバイクだって。あれは?」外に出て海辺を歩くと、水上バイクのレンタルショップが。
「うし。借りるか」
「免許は?」
「一応持って来たのが良かったな」店に入り、手続きを済ませて2人乗りを1台借りる。
「ウェットスーツどうぞ、あと救命胴衣です」テキパキと準備を進める店員。オレは焼きたかったのでウェットスーツは着なかった。
「行ってらっしゃい。気をつけて〜」乗り場で店員さんに手を振られながら沖へ。必死に腰に手を回ししがみつくU美。
「…おい。見てみろよ」ある程度進んだところでスピードを下げてU美に言う。
「…ん?」背中にくっ付いていた頭を離し、オレの横から顔を出す。
「うわ〜〜〜〜〜〜!真っ青だ〜〜〜〜〜」辺り一面が海。河口湖のように対岸も見えない。前方は見渡す限り海。
「綺麗だな〜〜。すごいな〜〜〜」初めて見る景色に感激しきりのU美。
「あの球(ブイ)より向こうに行ってみて」
「捕まるっつーのw」
「あれって、ここまで泳いで良いよって印じゃないの?」
「…ここまで泳げますか?アナタは…。遊泳区域はもっと手前にあるだろ」
「ああ、これだとそこまでなのね」
「そそ。……………内緒だぞ?」
「ん?なーに?」
「運転してみる?w」
「うそ!………してみたい(笑)」ちょっとだけの約束で運転交代。オレが海に飛び込み、U美が前へ。そのあとオレが後ろに乗る。
「どうやるの?」
「そこ捻って加速。ブレーキ無いから水の抵抗使って減速。あとはチャリと同じ感じ、今のでわかると思うけど、完全にアクセルオフにするとそのうち沈むから気をつけて」言われた通りノロノロ進み出すU美。
「特に誰にぶつかるわけでもないし、もっと飛ばせw あ、あっちにバイクいるからそっちには行くなよ」
「よ…よ…よし!」アクセルをおっかなびっくり捻るU美。次第に慣れて大分上手くなった。
「海保に見つかるとやばいから、ここまでな」また運転を代わる。これが一苦労。
「これ、面白いね!私もライセンス欲しい!取っちゃおうかな」興奮冷めやらぬ様子のU美。
「これに乗るためだけの免許なら、すぐ取れるんじゃね?取っても良いけど、オレが他の仲間がいるとこだけで乗るようにしろよ」かなり本気の様子のU美。
陸に戻ると、昼をとっくに過ぎていた。
借りていたものを返し、店を出る。
「お腹空いたねぇ…」
「何か、沖縄ならではものが食べたいな」U美も賛成したので海とは反対の市街地へ。
「ソーキそばだって。食べたい」ということで店に入る。
「お、何だ。ここに来たのか」
「あれ?親父」どうやら観光組も昼メシタイムだったらしい。
昼食を終えると、少し海に入った。U美の水着は歳相応の感じのものを着ていて、子供っぽいU美が随分大人の女に見えた。
「あ、私そろそろエステ予約した時間だ」って事で海から上がりホテルに戻る。シャワーを浴びてエステに向かうU美。オレもシャワーを浴びてベッドに横になる。
「こんなとこで暮らすのも悪くないな…。何かドラマでそんなのやってたな…」そんな事を考えているうちに一気に眠くなった。少しだけ開く窓から入る熱風と、クーラーの涼しい風がうまく調和され、トゲの無くなった優しい風がオレを眠りに誘った。
U美が部屋に戻り、パタンとドアを閉めた音で目が覚めた。
「あら。起こしちゃった?ごめんね(笑)」
「エステどうだった?」大して興味があるわけでもないが、一応尋ねる。
「すっごい気持ち良かった。肌もスベスベになったし」腕を摩りながら、満足そうに言うU美。
「そりゃ良かったなぁ…」先の地獄絵図を思うと、見た感じ別にどこも変わってねーじゃん、とは口が裂けても言えなかった。まあ、エステとかしなくてもU美はいつも綺麗だしw (一応フォローw)
眠くなったので、今日はここまでっす。
支援ありがと。また近く続き書きます。
|= ・ω・)ノ~~
>>335 お疲れさん、無理せず余裕のある時に少しずつでいいからな
続きは気長に待ってるノシ
乙でした!
またボチボチと頼んますよ
> まあ、エステとかしなくてもU美はいつも綺麗だしw
> まあ、エステとかしなくてもU美はいつも綺麗だしw
> まあ、エステとかしなくてもU美はいつも綺麗だしw
毎度の事ながらご馳走様です
おはよう。
今日は久しぶりにオフなので、天気も悪いし一日中寝てようと思ったのに、さっきU美から電話で起こされた。何かの番組の録画を頼まれたと思うんだが、寝起きで覚えてなっしんw メールで寄越せよ…。
〜
>>334 からの続き 〜
「また外行くか?」体を起こしながら聞くオレ。U美はオレの隣に座った。
「買い物は明日帰る前にできるし、今日はたっぷり遊んだし、ゆっくりしてようよ」
「折角の沖縄、勿体なくねーか?」時計は16:00を表示していた。夕食まで後2時間ほど余裕がある。
「また連れて来てもらうから良いの(笑)今度は二人っきりで連れて来てもらうの(笑)」
「そっか。今回も二人が良かった?」
「ううん。良い判断だと思うよ。東京と地元だから、今後の話するにもなかなかね。お互い気を使って動けなそうだしさ。良い機会だったと思う」
「そっか。なら良かった」
「毎度毎度の母子漫才も見れたし(笑)ホント仲良いよねぇ」
「お袋か。前に話したけど、若い時にオレを産んだから、母親って部分がまだ薄かったらしいよ。しかも、高校までは一緒に住んでたけど、オレ合宿とかで殆ど家にいなかったじゃん?そういうのもあってね」
「なるほどねぇ。でもやっぱりお母さん大好きでしょ?(笑)」
「そりゃあなぁ。ここまで育ててもらって嫌いとか言ったら、オレ良い死に方しねーよw」
「あはは(笑)ちゃんと感謝してるんだね(笑)偉い偉い(笑)」髪をクシュクシュと撫でるU美。
「感謝してるのは、センセに対しても同じだよ。母親に対する感情とはちょっと違うけど、でも感謝してる。センセと出会えた事もね」
「…………そっか………」U美はやけに神妙な面持ちでオレの言葉を聞いていた。
sien
U美はしばらく黙っていたが、突然ベッドから立ち上がり、カーペットに正座した。
「どしたの?」呆気にとられるオレ。
「ちゃんと言ってなかったから…。S君、私をお嫁にもらってくれて本当にありがとうございます」深々と頭を下げるU美。
「ば…ばか。やめろよ…」どうもこういうシチュエーションは苦手なオレ。
「至らない部分だらけで本当に申し訳ないのですが、一生懸命S君についていきます。だから…」言葉に詰まるU美。
「分かったから。もうやめようよ。ほら立って」
「だから…………一生側にいて下さい……。S君が側にいてくれれば、私は強く明るいままでいられる…」
「ああ。オレもだ。まあとりあえず立ってよ。オレこういうのダメなんだよ」U美の腕を掴み、引っ張り上げる。
「私さ、これが初めての結婚だから(笑)」立ち上がりながら言うU美。
「お気持ちは分かるのですが、非常に残念な事に過去は消えませんねぇ…w」
「S君と付き合って、前の結婚がいかにママゴトだったかわかった(笑)…ホント、失敗したな…」オレの隣に座り直しながら俯くU美。
「ま…まあ何だ…。過去は消えなくても忘れられるからな。これからその過去を思い出せないくらいオレとの思い出で一杯にするように頑張るよw」
「ったくアンタはガキのくせに…。年下のくせに泣かせるような事言わないの!…でも…うれし………」ギュッと抱き着くU美。目が真っ赤だった。
ラブラブ羨ましい支援
おいらも目が真っ赤だ…的支援
そのままロマンチックな展開に移るには、残念な事に時間が無さすぎた。
少しすると部屋の電話が鳴った。出ると親父。
「ああ、部屋に帰ってたのか。そろそろメシだそうだ」
「ほい。わざわざありがと」
妹は、今日は洋食が良いと言ったが、参加者的に見ればどう考えても日本食、ワインより日本酒が似合うメンツが多いので、2日目の夕食は初日とは場所を変えるも和食メインだった。
洋風なテイストも取り入れた創作料理という売り込みの店だったので、妹も多少は満足した様子だった。
全員が席に着き食事が始まる。各々が今日一日の行動を楽しそうに語る。特に両家の親はかなり仲良くなった様子だった。お義姉さん夫婦は一日中海にいたらしく、二人とも綺麗に焼けていた。
「S君達は何してたんだい?朝の話だと、何するか決めあぐねていた様子だったけど…」泡盛にアテをつまみながらお義父さんが聞く。
「水上バイク乗って遊んでたんだ(笑)もうね、この人海のレジャーなら何でもお任せなんだよ(笑)」オレの代わりに得意げに話すU美。
「ほう。船とか運転できるのかい?」
「1級ではないですが、資格はあります」
「アンタいつの間にそんな資格取ったの?お母さんアンタが車の免許だっていつ取ったか分からないのに…」
「俺はお前がいつ医者の免状もらったかも知らんな…」お袋…、免許取ったからFD欲しいので、保証人になってと頼み込んだだろ…。それに親父…それはいくらなんでも無関心すぎやしねーか?w
「ああ、医師免許ってのは、医大の卒業証書がそれにあたるのかい?」お義父さんが話を変える。
「いえ。ちゃんと国家試験があって、合格すればもらえます。医師免許は医大出ないと受けれないんですよ」
「ほう。別々なのか。国家試験とか聞くとやけに難しそうだが…」
「国家試験って、司法試験とかのイメージありますからね。でも医師の国家試験はそう難しくもなかったな。卒業する方が何倍もきつかった記憶が…」
「なるほどねぇ。医者になりたいならとにかく医大に行くしかないのか」
「現状ではそうなりますね。医大に入るのが医者になるための最初のハードルですけど、そのハードルの高さもピンキリですよw」
「因みに一番難しいのは、やっぱ東大?」代わってお義兄さんが聞く。
「ですかね。理Vに入る人の頭を一回開いて見せてもらいたいですね。思考回路をw 後は京大とか慶応とかなんじゃないですか?今は知らないけど…」
何か医者の事ばかり聞かれるなと思ったら、どうやらお義姉さん夫婦、息子を医者に!と目論んでいるらしい。
「お義父様、お義母様は、S君をどのように医学の道に導かれたのですか?」お義兄さんがうちの親に聞く。
「それは私も興味あるな。S君は野球でも良い線行ってたんでしょう?」お義父さんも興味ありげに聞く。
「導くなんてとんでもない(笑)私、高校三年の三者面談まで、息子が医大志望だなんて知りませんでしたから(笑)」
「そうなんですか!?」
「面談の席でいきなり言ったんですよ(笑)私も当時の担任の先生も開いた口が塞がりませんでしたよ(笑)」母が当時を思い出しながら言う。
「あまりに突拍子もなくて、担任の先生も、まあ頑張れ、みたいな感じで全く相手にされてなかったですね(笑)」
「ほう(笑)」
「私も、もう少し現実的な夢を見るよう何回もその後言ったんですけど、それが秋になって段々現実味をおびた話になって来て、うわ、お金ないぞって(笑)」
「でも、嬉しい悲鳴だったのでは?(笑)」お義姉さんも合わせる。
「本人だけは夢を語ってたんじゃないんだな。現実を見据えて進んできたんだなって思いましたね。これは親として出来る限りはしないとと(笑)」父も当時を振り返る。
「まあよ。オレ以上にきちんと将来を見据えて、オレの目標を信じて引っ張ってくれた人がいるんだけどな…」オレが口を開く。
「ほう。やっぱり恩師の先生とかかい?やっぱ巡り会わせだなぁ」
「お義兄さんの言うことは大体合ってますが、ニュアンスが違いますw 恩師は恩師でも、U美先生ですからw」
「中学から付き合いがあったことは聞いたけど、そこまで深く関わったの?」
「医者になりたいって他人に話したのもセンセが最初です。私が勉強教えてあげる!と、始まったは良いものの、苦しい毎日だった…。地獄だなあれは…」思い出したように震えながら言うオレ。
「めちゃくちゃ優しかったじゃんか!話を作るな!」ポカッとオレの頭を叩くU美。
「当時はこの30倍くらいの力で殴られてましたからね… (((;゚д゚)))」呆れて何も返さなくなったU美。
「まあそれは冗談ですけど、勉強嫌いのオレをうまくリードしてくれたのは事実です。オレ、この人に一生頭上がらないんすよw」
「いっつも上げてるくせに(笑)」
「まさか妹がそこまでねぇ…。アンタ、そんなに熱意あったの(笑)」お義姉さんが笑って言う。
「別に熱意ってわけじゃないけど、一人くらいならどうにかなるかなと(笑)野球にのめり込んでたから、のめり込む性格なのは分かってたし。それを勉強に向かせただけ」さも平然と言って除けるU美。
「ま、医大に受かろうが医者になろうが、私との関わりはそこまでで、後はお歳暮とお中元もらえる程度の付き合いかなと思ってたんだけど…。人生って分からないものですよ(笑)というか、医大に入らせといて良かった(笑)」
「…よし!これはやっぱ医者にさせるしかないな!(笑)」お義姉さん夫婦が気合いを入れる。
「やりたいことやらせてあげなよ(笑)親に決められた将来なんて、本人にとっては何の面白味もないし、そういうのが重圧で自殺しちゃったりするんだから」
「さすがU美ちゃん。教育者ねぇ(笑)」笑いながらもお袋は感心していた。ま、教育者にあるまじき行為を十数年前にしてるわけですがw
今日はお休みなのね、支援
U美は花ざかりか牛に願いの録画を頼んだんじゃね?
沖縄旅行最後の夕食が終わり、部屋に戻る。
「散歩でも行くか」U美もついてくると言うので一緒にホテルを出る。その前に売店に立ち寄り、花火を買った。
「みんな呼んだ方が良いかな?」
「それに私が『うん』って答えると思う?(笑)二人で良いじゃんか」ということで二人で花火をすることに。
ビーチに行って、袋を開ける。
「何だよ。ショボいのしかねーなぁ…」
「ファミリー向けなんだからしょうがないじゃんか。てか、ショボくないのってどんなのよ(笑)」
「あるだろ。手に持ってはいけません的な、胸の高鳴りを一層煽るようなアツいメッセージが入った花火が…」
「煽ってません(笑)注意書きじゃんか(笑)危ないな全く(笑)」
「ちっ。『持ってはいけない』って事は『是非持ってやってみろ』って事なのによ…」
「どんな解釈よ(笑)」手持ち花火に火を点けながら笑うU美。シューッという音と共に辺りが明るくなる。
「ほら!綺麗じゃんか!やっぱ夏は花火だねぇ」
「…だねぇ…」オレも花火に火を点ける。
「なに線香花火なんてやってるのよ(笑)似合わないなぁ(笑)」
「派手なのが無いから、線香花火で夏のあはれをだな…」
「ぷっ(笑)ホント、無頓着なのか繊細なのか未だに全然分からないわ(笑)」「…ボクは繊細そのものさ…」
「そういうのに憧れる気持ちはよく分かるけど、無理はしないように(笑)」
「…また海に入るか?」笑いながら逃げ出すU美。この一瞬一瞬が本当に幸せを感じる。
sien
花火をやり終えてホテルに戻った。フロンと近くにある売店では、お袋が買い物をしていた。
「昼間あれだけ買って、まだ何か買うのかよ…」U美と一緒に近づくと、お袋は真剣な眼差しで土産物を選んでいた。
「そんな真剣に悩むなよw」
「やっぱさぁ、センス疑われたくないでしょ…」2つを手に取り、真剣に悩むお袋。
「お菓子にセンスもクソもあるかw」
「相変わらずバカな子だね。人間、食の記憶が一番記憶に残るのよ」
「ああ。わかりますね〜」お袋の言葉に同意するU美。
「そりゃ食い意地張ってるからだろ…。思う存分悩んでくれ…」部屋に戻ろうとするオレ。U美はお袋に『これが良いんじゃないですか?』などと土産選びに参加してた。
部屋に戻り、大浴場へ行こうと再び部屋を出ると、お義兄さんもちょうど風呂へ行こうと部屋から出てきたところだった。一緒に行こうということになって、二人で温泉に向かう。
「お、この時間なのに空いてるな」風呂場のドアを開け、お義兄さんの声が反響する。
「ホントだ。ツイてますね」二人で荒い場で汗を流し、湯舟に浸かる。大浴場にあった時計は10:30を指していたが、温泉はオレ達の他に誰もおらず、貸し切り状態だった。
タオルを頭に乗せて湯舟に浸かるお義兄さん。
「S君…」不意にお義兄さんに呼ばれ、びっくりして返事をするオレ。
「U美ちゃん、幸せそうで良かったなぁ」
「は・はぁ…。そっすね」どう返して良いか分からず、曖昧な相槌を打つオレ。
sien
「オレがK美(姉)と結婚してから何年してからだっけな。U美ちゃんが突然結婚するって言い出して、彼氏を親に会わせたらしいんだ」
「はあ…。それが前の旦那さんですか」
「うん。誰がこんな男と!みたいな感じだったみたいだけど、本人がきかなくてね。ゴリ押しで結婚しちゃったらしい。まあそんな結婚が上手くいくはずもないんだがね…」
「ですよね…」
「U美ちゃんはうちに来てよく泣いてたよ。親不孝しちゃったって。間違いに気付いて一番辛かったのは本人だと思うんだけどね」
「まあ、U美らしいっちゃらしいですね」
「あははは(笑)そっか(笑)でも、今回は間違いもないだろ。親不孝を返して余りあるくらい孝行をしたな(笑)」
「まだ答えを出すには早いっすw」
「S君。おめでとう。どうかU美ちゃんをもう悲しみで泣かせないでやってくれ。オレの義妹を…大事な義妹をよろしくお願いします…」向き合って目を見ながらお願いされた。
「はい…。ずっとオレが守ります」
「いやぁ(笑)オレにとってもいい義弟ができたよ(笑)サッカー選手のサイン貰えるなんてな(笑)」真面目な顔が急におどける。恥ずかしくなって真面目な話は長時間できないようだ。この人、オレに似てるなと思った。
温泉を出て部屋に戻ると、U美も温泉に行った様子だった。ベッドにバタンと倒れ込み、クーラーを強めて涼む。
「…明日帰ったらまた仕事かよ…」ベッドのひんやりした感触に身を委ねながら、気持ちは早くも鬱。さっぱりした体とは逆に、暗く重い気分に襲われる。
「ただいま〜。ああさっぱりした〜(笑)」U美が風呂から帰ってきた。
「おお。…お前…」U美のポニーテールに浴衣姿にハッと息を飲むオレ。
「ん?顔に何か付いてる?」
「いや。ポニーテール可愛いな。ずっとやってれば良いのに…」まだ目が離せないオレ。
「この前もそんな事言ってくれてたねぇ(笑)たまーに見せるから効果あるんだな(笑)」
「ああ、そっか。ならたまにで良いや」
「納得するな!S君に素で可愛いとか言われたの初めてだったのに、感激も終わっちゃったじゃんか!」
「え?オレのせいっすか?w」
「『オレ』のせいだもん!」
「そっか。悪かった。反省してるからちょっと肩揉んで腰押してくれ」
「マッサージ行ってくれば良いじゃんか(笑)てか、反省してないし(笑)」
「センセくらいの力がちょうど良いんだよ。100円上げるから頼む」
「おお!お小遣有り!良し!じゃあ横になって」ベッドに横になるオレ。ゆっくりと腰を押すU美。U美のマッサージは、オレにとってかなり上手いと思う。
しかし、U美さんの元旦那の話を聞くと
マザコンで基地外としか読み取れないな
向こうは向こうで、U美さんの事は同じように言ってるんだろうな
怖え〜
まさに検察側の証人だね
>>354 よっぽど幸福なのか、精神的に幼いね。
周りの色々が見えるようになればわかるよ。
そんな人を選んだ罪、
そういう人にさせた罪、
当然それはあるだろう。
ただ全て同格の方が珍しいぞ?
仮にそうだったとしても、今からそうじゃない状態で
側にいてくれるならいいと思うけどね
海外土産はなんだったのかなー
358 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/11(火) 23:32:03 ID:5RAALIYdO
しえん
楽しみにしてます
同じく心の底から支援
乙! 支援
寝る前に支援
つC
sien
こんばんは。みんないつも支援ありがとね。
>>356 海外から直接U美に送った土産は…内緒w U美は大喜びしてたね。あとはここにも書いたけど、財布ね。
〜
>>353からの続き 〜
「S君はいつも肩凝ってるねぇ…」ガチガチに凝り固まった肩を揉みほぐしながらU美が言う。
「こんなに凝ってると、頭痛くなったりとかしない?」
「いや…別に。しかし気持ち良いなぁ…」後頭部から肩、背中にかけてかなり熱く感じる。相当血の巡りが良くなってきているのだろう。
「こんなに凝ってるなら、やっぱプロにやってもらえば?せっかく今ホテルにいるんだし…」
「疲れさせて悪いけど、センセの肩揉みがちょうど良いんだよ。めっちゃ気持ち良いし…。てか痒くなってきた」
「うわ(笑)肩真っ赤だし(笑)血行良くなりましたねぇ。…運動不足ってわけでもなさそうだけど、凝り性なの?性格と同じで(笑)」Tシャツをめくり、赤くなった肩を見て驚くU美。
「オレ別に凝り性じゃねーしw つーか、どっちかってと飽きるの早いし…。腕と肩はなぁ…。医者になってから凝りが酷くなったなぁ…」
「ああ、やっぱ仕事忙しいからかぁ」
「いやまあ…。仕事してりゃみんなそれなりに忙しいっしょ。整形ってさ、骨折治すオペとかするじゃん」
「ああ、言ってたね〜」
「そういうオペで助手とかすると、部位持ち上げてたりするわけよ」
「ブイ?ああ…手とか足とか?」
「そそ。麻酔効いて脱力しきってる足とかさ、何時間も持ち上げてたりするわけ。力が入ってない人間の体ってさ、信じられないくらい重いんだよね」
「なるほどねぇ…。そりゃ凝るわねぇ…。はい、もっかい寝て」再び腰のマッサージに移行しようとするU美。入念に揉みほぐしてくれた肩は、すっかりカイロを当てられたように温かくなり、一気に睡魔が襲ってくる。
「何か眠くなったなぁ…」俯せになりながら、まったりした気分になるオレ。
「そんな大変な科じゃなくて、もっと別のお医者様になれば良かったのに…」
「…例えば?」
「内科とか…眼科とか…小児科とか…」
「知ってる科羅列してるだけじゃね?w それに、小児科とかめっちゃきついんだぞ。あそこは子供を診て親から文句言われるんだ。オレにゃ無理。内科は…ほら、やっぱメス握りたいしw」
「じゃあ眼科は?」
「うーん…。オレ、眼科医ですって感じしてるか?」
「ああ。眼科はないな(笑)メス持ちたいなら肺ガンとかとる科に行くってのは?」
「ガンのオペさせてもらうまで、何年も何年も盲腸とヘルニアの手術ばっかやらされるんだぞ。てか、今バイトで救命に行ってるから、そんなオペ結構やってるけど。まあさ、今の科でそれなりに修業積んだし、オレはここが楽しいんだよ」
「楽しいなら良いけど…。はい、おしまい。足も揉んであげよう」ふくらはぎを優しく揉みほぐすU美。本当に、このまま眠ってしまうかと思った。
コンコン、とノックが鳴った。
「…誰か来たな…」俯せのまま言うオレ。
「はーーーい。今開けまーーす」U美はオレの背中から下りるとドアを開けに行った。
「あ!お父さん。どしたの?」どうやら来客はお義父さんらしい。
「今、もうS君オネムだから…」
「いや、平気ですよ。何かありましたか?」体を無理矢理起こしてベッドに座る。
「何かお邪魔だったかな(笑)」頭を掻きながら部屋に入ってくるお義父さん。自分の部屋で呑んでいたのか、少し頬が赤い。
「これを一緒に呑もうと思ってね。U美、グラス」そう言いながらお義父さんは一本の瓶を差し出した。
「こっちで買った泡盛ですか…」
「うん。色んな人の土産に買ったんだが、試飲してみたら美味くてね。身内で呑もうと(笑)」
「では、お言葉に甘えて…」U美が二つのグラスに泡盛を注ぐ。
「センセは?」
「私こんなの呑んだら死ぬかも(笑)」自分で冷蔵庫からオレンジジュースを出して飲んでた。
「男ってのは、辛い立場だな…」突然お義父さんがしんみりと言った。オレは黙って泡盛を口に含む。
「こいつが前の旦那と結婚するってなって、あまりに強引な進め方に結局こっちが折れて結婚したは良いものの、U美はあっさりと出戻ってきた」
「…らしいですね」
「全く!とは思ったが、私は内心嬉しかった。まだ私の娘でいてくれることにね。このままずっと私だけの娘でい続けてほしいと思った」
「……………」どう返して良いか分からないオレ。
「と、思ってたら新しい彼氏を連れて来て、結婚したいとか言い出す…。何度同じ悲しみを味わえば気が済むんだと、私の側にいれば苦しむ必要はない。言ってやりたかったんだけどね…」泡盛をくっと呑むお義父さん。
「結婚したい人が出来たとこいつに言われたとき、また私の側からいなくなるかと悲しくなったが、同時に嬉しくもあった。そしたら…涙が出てきたよ…」
「そうですか…」
「S君、月並みな幸せで良いんだ。特別な思いなどさせてやる必要は全くない。自然体で感じられる幸せを…出来る限りたくさんこいつの思い出の記憶にさせていってやってくれないか?」
「…わかりました。不幸な目には絶対に合わせませんから」
「前に言ったかもしれないが、素直に明るく、人の気持ちが分かる人間になれといって育ててきました。あとはまだまだ未熟ですが、どうぞよろしくお願いします」土下座して頭を床に擦りつける。
「こっ、こちらこそお願いいたしますっ!」向き合って土下座するオレ。長い時間土下座しあっていた。
「やっと私の心残りも消えたよ(笑)」笑顔になり立ち上がってベッドに座る。
「結婚式を挙げることが決まったんだから…その…なんだ…」口ごもるお義父さん。
「はいw 綺麗な体型でウェディングドレス着せますw」察して言うオレ。
「いや、まあ子供が早くできれば出来たで、それもまた悪くはないんだけど…」
「全く!そんな心配お父さんがする必要ないの!何の話しかと思ったら…」酔い以上に赤くなり、頭を掻くお義父さん。やっぱり娘を手放すってのは、例えそれが娘の幸せだとわかっていても、どうしても納得できない部分があるみたいっすね。
支援
なんか泣けてくるぜ
サッカー観ながら支援
sien
風来のシエン
それから暫く、お義父さんの健康相談みたいな質問を受け、あまりに戻りが遅いからとお義母さんが部屋に迎えにきた。良い感じに出来上がったお義父さんを支えながら部屋に帰るご両親。
「やっぱ、娘を嫁に出すってのは辛いもんなんだな…」ベッドにゴロンと横になり、天井を見ながらU美に話し掛ける。空調のプロペラが音もなく回っていた。
「まあねぇ。特に私は2回目だしさ、どうしても上手くいってほしいんじゃないかなぁ。S君には相当なプレッシャーだね(笑)」オレが横になっているベッドに腰掛け、オレの髪を撫でながら言うU美。
「…オレ、今までの人生であんまりプレッシャーとか感じた事ないからなぁ…。いかに適当にやってきたかだよなぁ…」
「そんな事ないよ(笑)まあ今言ってたけど、特別な幸せなんていらないから。だから、ずっと一緒にいてほしい…」
「そりゃ当たり前だろ。幸せとかの前に、当然だわな」
「ううん。私、一緒にいられるだけで幸せだもん。今、毎日が幸せだなって思えるよ。自然にニヤニヤしちゃうほど(笑)」
「そっかw まあこれからも仲良くやっていきますか…」髪を撫でる手が止まり、U美の顔が近づいてくる。洗い立ての髪のシャンプーの香りが心地良かった。
「…もうこんな時間か…。お父さん部屋にいすぎだもん…」時計のAM1:30という時間を恨めしそうに睨むU美。
「明日も早いしなぁ…。うちらだけだったらいくらでも寝坊できるけど…」
「うん………。せめて……」オレのベッドに潜り込むU美。
「一緒に寝るのだ(笑)」
「へいへい。んじゃお休み」
「あーん。お休みのキスは?(笑)」ちょい前にしなかったか?と言わせる間も与えず唇をくっ付けてくるU美。堪らなく愛おしくなり、ギュッと抱きしめたまま眠りについた。熱かったけどw
沖縄旅行・最終日
いつものように、U美の鼻グリグリで目が覚めた。
昨日と同じように朝食を摂る。
「午後にはもう空港に行かなきゃならないので、買い物などは午前のうちに済ませておいて下さい」みんな各々頷き、部屋に引き上げる。
「私達も買い物行こう」U美に誘われるまま市街地へ。友達や同僚の先生達に土産を選ぶU美。オレもこの3日間、快くバイト当直を代わってくれた同僚や看護師のみんなに土産を買った。
「私達二人にも、何か思い出になるものを買おう」とU美が言い出し、連なった店を一軒一軒回る。
「ああ、このピアス可愛いなぁ…」とあるアクセサリーショップで、U美がショウウィンドウに飾られたピアスに見入る。
「値段も高くないし、買ってやるよ」
「え?良いよ良いよ。ほんの少し前に海外のお土産もらったばっかじゃんか。うちに直接送ってくれた物もあるんでしょ?もうそれで十分だもん。それに…」
「ん?それに?」
「もしピアス買ってもらえても、付けれないし…」
「ああ、穴開けてないのか。開けりゃ良いのに。どこに開けりゃ良いか診てやるぞ?ま、素人に毛が生えた程度の診断力だけどなw」
「うん。…それは有り難いんだけどさぁ…。学校がうるさくて…」
「ああ。なるほどね。それじゃあ…。退職してから開ければ?それまで飾っときゃ良いんじゃね?」
「…良いの?」
「遠慮すんな。らしくねぇなw」
「わーい(笑)ありがとー(笑)大好き(笑)」街中で思いっきりオレに抱き着くU美。
「やめろよ恥ずかしいw」貴金属の事はオレにはよく分からないが、キラキラと輝く綺麗な涙のようなピアスだった。
「うふっ(笑)来年の春が楽しみだ(笑)」
「まあ、穴開けるのすっげー痛いんだけどな…」
「え?友達が開けたけど、痛くなかったって言ってたよ?きちんと消毒して化膿するの防げば、痛くないって…」
「親からもらった大事な体に自ら傷をつけるんだから、それ相応の痛みはあるだろ…。根性焼きとか痛そうだろ?あれと一緒だよな…」
「あれは痛いに決まってるもん!ピアスは開ける専用の道具があるじゃんか。だから痛くないんだもん!」
「そうとばかりは限らんよ…w」思い切りビビらすオレ。
「ああ、そういや昔、ピアス穴開けようとして間違って耳たぶ落とした患者の縫合したな…」
「えっ!?そんな…あるの…?」すっかりビビるU美。
「すぐくっ付けたから良かったけど、遅れたら手遅れだったなぁ…」
「これ…返してこよう。ね?やっぱ親からもらった体に傷をつけるのは良くないよ。ね。今なら返品きくでしょ?レシートちょうだい」
「…ぷw お前からかってると本当に飽きないなw まあ下手打たなきゃ平気だよw あははは…」
「え?何?嘘なの?だよねぇ(笑)穴開けるのに耳たぶ取れたりしないよね(笑)S君お医者様だから信用しちゃうじゃんか!」頬を真っ赤にして照れ笑いするU美。こういった、真っすぐぶつかってくる部分が可愛くて仕方がない。…世間知らずだがw
ピアスのお返しに何か買ってくれるというU美。
「何が良い?何でもってわけにはいかないけど、リクエスト聞きますぜ」
「ん…。じゃあ…そこにあるビーチサンダルでも…」歩く少し先にある店先のワゴンに入ったビーチサンダルを指差すオレ。
「ワゴンセール480円って…。私そこまで貧乏じゃないもん!」
「そりゃ分かってるけど、無理に無理する必要もあるまいし…」
「思い出になる物だもん!…あ、一応思い出にはなるのか…。でももっと違うのにするの!」
「つってもなぁ。オレ別に今欲しい物無いしなぁ…」キョロキョロと辺りを見回すオレ。
「…あ、じゃあ腕時計は?あそこにお店あるよ」
「この前これ買ってくれたろ」現在腕にはめている腕時計を見せる。
「いくつか持ってれば良いじゃんか。買ったげるよ」歩き出すU美。
「でも…オレロレックスとかしかしないからな…」
「嘘ばっか(笑)そんなの一個も持ってないじゃんか(笑)」
「あ、わかる?w」
「私がそれあげる前に付けてた時計は?どこのメーカー?」店に入り、時計が飾られたガラスケースをキョロキョロしながらオレに尋ねる。
「んーと…シチズンかセイコーかな」
「嘘だぁ。部屋で見たときこんなマーク付いてたよ?………このメーカーじゃん?んーと…タグホイヤー…うわ。高いなぁ…」
「だから今してるこれで十分だよ。気持ちだけ有り難く頂くわ」
「私があげたそれ、前のよりランクダウンしてるのね…。ごめん…」
「いやw 金額の問題じゃないっしょ。センセが一生懸命オレのために悩んで選んで買ってくれたんだから、これが一番オレにとっては価値があるよ。だから、もう十分なんだ」それじゃ気が治まらないということで、前にくれた腕時計と同額程度の物を買ってくれた。
「電波対応、電池交換不要ってとこが良いな。さんきゅ」まさに無頓着なオレにピッタリ。
「スーツにもカジュアルにも似合うと思うよ。そのベルト」更に益々無頓着なオレに…(ry
時間を見ると昼近かったので、そのまま目についたレストランへ。
「ステーキハウスだって。何か『お肉』っての食べるの久しぶりだねぇ」そういやこの旅行中は和食がメインだったし、その前はオレは海外で不味いパスタがメイン。久しぶりの肉の食感を楽しんだ。
昼食を終えホテルに戻る。部屋に帰ってチェックアウトの準備。
「ああ…。夢のような3日間もいよいよ終わりかぁ…」バッグに私物をしまいながら、さも無念そうに言うU美。
「また来れば良いだろ」とは言えオレも、帰京後の仕事の事を考えると気が重くなる。
「ねぇねぇ。まだしばらく東京にいて良い?」U美がぽつりと言った。
「良いけど、少ししたらオレ地元に帰るぞ?野球大会に出るから」
「あ、そっか。じゃあそれまで一緒にいて良い?大会が終わる頃夏休みも終わるから」
「ああ。地元は25日までか。ってかもう8月も折り返してるのか。はえぇなぁ…」河口湖旅行から本当にせわしない毎日を送った事に改めて気付くオレ。
「今年の夏は…ここ数年にはない楽しい思い出が一杯できたよ…。ありがとね」U美が自分の荷物を整理し終え、オレの片付けを手伝いながら言った。
「まだ終わってねーだろw 野球大会の打ち上げとかも楽しいぞ」
「私も行って良いの?」
「当たり前だろw 河口湖旅行以上に教え子が一杯来るぞw」
「そっか〜。みんな覚えていてくれてるかなぁ…」遠い目をして昔を思い出そうとしている様子のU美。
「お互い変わってるだろうな。まあ前のメンバーも来るんだし、楽しめると思うよ」
「そっか(笑)まだ夏は終わらないよね(笑)」急に元気になるU美。子供のように純粋な目がキラキラしていた。
帰り支度を整えてロビーに全員が集まる。
「じゃ、チェックアウトしますね」来た時とは違い皆一様にテンションが低い。
「折角だし、ビーチでみんなで写真でも撮りましょう!」どんよりと澱んだ空気を振り払うようにお義兄さんが提案し、みんなでビーチへ。
「…またこういった家族単位でここに旅行に来れたら良いなぁ…」お義父さんが歩きながら呟く。
「じゃあ、みんなで毎月定期積立でもしますか(笑)」お袋は冗談のつもりで言ったと思うのだが、みんなが大賛成。言い出しっぺのお袋が口座を作り幹事をするハメにw
「S君、U美ちゃん、真ん中に」デジカメでポイントを合わせながら、お義兄さんが立ち位置を指示する。オレはこの『中心』とか『上座』というのが嫌で嫌でたまらない。集合写真などは、端っこに亡霊のように写っていればそれで良いのだ。
「今回はスポンサーでもありお祝いでもあるんだから。さあ真ん中へ」皆に促されて渋々前へ。にこやかに微笑む両家のみんな。満面の笑みで写るU美。その隣にオレが引き攣り笑いではにかむ、随分と奇妙な写真が撮れた。
空港に入り、搭乗手続。淡々と進み、刻一刻と擦り減っていく沖縄の滞在時間。やがて場内アナウンスが流れ、機内に入る。あれよあれよという間に機上の人に。
「…あんたもなかなか粋な事するじゃん(笑)」 行きとは違い、オレの隣に座ったのはお袋。この旅行がかなり楽しかったらしい。素直にお礼が言えないそのひねくれた性格にオレは似たんだなとつくづく思う。
「今度はね、またみんなで来たいよね。みんなのお金で。アンタばっかに頼るの悪いしさ(笑)」
「だなぁ…って、今更気付いたのかよw」
「U美ちゃん、しつこいようだけど、幸せにしてあげなよ。お母さん達はもうこれで十分だから」
「本当に十分と思ってるかどうかは疑問だけど、U美は幸せにするよ。持ってる限りの力で」
「ん?なーに?呼んだ?」オレのもう片方の隣、窓際に座って外を見ていたU美が振り返る。
「U美ちゃん。バカでバカでどうしようもない子だけど、末永くSをよろしくね」シートに腰掛けながらU美に頭を下げるお袋。
「あ、いえ。こちらこそです。至らない点がありましたらどんどん教えて下さい」U美もペコッと頭を下げる。
「ホント、良い子ねぇ(笑)」すっかりU美をお気に入りらしいお袋。嫁姑問題は安泰で複雑化することはなさそうだ。…いや、しないで…お願い。
東京駅に到着したのは16:30頃だった。
「東京の暑さは沖縄の暑さと違って耐えられないな…」シャツの胸元をパタパタと仰ぎながら、うんざりしたように言う親父。
「じゃ、まあここまでだな。気をつけて帰ってくれ」
「何だ。おまえも地元に帰るんじゃないのか?」
「今日は夜勤、明日はそのまま仕事なんだわ。週末には帰るよ。野球しにだけど」
「ああ、もうそんな季節か…」一緒に帰れなくて、一瞬淋しそうな顔をしてくれた親父。嬉しかった。
「S君」背中からお義父さんに声をかけられる。
「楽しかったよ。君と君のご家族と一緒の家族になれて本当に良かった。U美がまだ暫く東京に残るそうだけど、迷惑ではないのかい?君も何かと忙しいだろ?」
「いえいえ。逆に助かるくらいです。早くも家事全般任せちゃって、申し訳ないくらいです」
「そうか(笑)まあ遠慮なく使ってやってくれ(笑)」にこやかに微笑みながら話すお義父さんに、その一言一言に温かい笑みで頷くお義母さん。
「S君。今度はうちにも遊びに来てくれよ。いつでも大歓迎だし、息子の顔を見てやってくれ(笑)」お義兄さんも、別れの寂しさを振り払うように笑顔で話し掛ける。
「お仕事大変でしょうけど、頑張って。暇がもし出来たらいつでも遊びに来てね」隣でお義姉さんも微笑む。
「お二人ともありがとうございます。お元気で」たった3日だけなのに、ずっと昔から知り合っていたようなおかしな感覚にとらわれながら、オレはみんなと握手した。
「じゃ、私はお先するよ〜ん」別れを惜しんでいる間、一人携帯で誰かと話していた妹。U美の家族に挨拶を済ますと、そそくさと歩き出す。
「カズちゃんによろしくなw」
「今度紹介してね(笑)」オレの冷やかしにU美が上乗せ。振り向いて恥ずかしそうに手で制しながらエスカレーターで上がっていく。
「…あいつは別れの情緒ってのがないのかねぇ…」
「いや、あれで結構寂しいのよ(笑)」お袋が笑って言った。
「多分最後までいたら感極まるから、先に逃げたんでしょ。昔からそんな子だったし」
「…なるほどね」妹の意外な一面をこの歳になって知るオレ。
「じゃあそろそろ行きますか」時計を見て親父が言い、バッグを手に取る。
「それじゃあ皆さんお気を付けて。お袋、式場の件よろしく」
「分かった。アンタも体に気をつけて頑張るのよ。医者の不養生にならないように」
「ああ。さんきゅう」
新幹線ホームに入っていく2つの家族。厳密には3つだが。その姿が段々小さくなっていく。その姿を忘れまいと、ずっと見続けるオレ達。。
「…もうすぐ、みんなが家族になれるんだねぇ…」背中を見送りながらポツリと言うU美。
「家族かぁ…」改めて言うとどこかこそばゆい、しかし決して嫌な気分ではないその言葉を、オレはみんなの姿が見えなくなるまでずっと頭の中で繰り返していた。
〜沖縄旅行報告・終〜
しえん致しまする
(´・ω・`)つC
379 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/13(木) 12:37:44 ID:3nqfUW/g0
頼む。
これで報告終わりだなんて言わないでくれ、好色。
昼休み中に支援。
沖縄報告お疲れ様でしたm(_ _)m
いつも幸せのお裾分けをありがとう♪
sien otu
また続き書いてくれるよね?
いなくなるときは言ってくださいね。
天気良くて良かったね。
沖縄行きたいなー
支援ぐらいしかできないけど続けてほしいなぁ
結婚初夜の報告までとかは無理ですか…
>>385 気持ちは判るけど約束だし
気持ちよく見送らせて貰おうよ
好色とセンセが永久に仲良くしていくのを信じてるよ
お子さん欲しい2人の気持ちを抑えて
お義父さんとの約束守ってあげてね
出来れば今後も報告を書いて欲しいな。
読んでいると自分も幸せな気分になるよ。
お二人には最高に幸せになって欲しいと心から願ってます。
みんな読んでくれてありがとう。
復帰したときに書いたけど、『来れなかった数日間の報告を』と書かせてもらったので、沖縄旅行の後の野球大会+αまでは書かせてもらいます。
エロ展開は少ないからあんまり面白くないかもだけどね…。
拙い文章で読みにくくて申し訳ないっす。もう少しだけお付き合い頂けたら幸いです。
とんでもない。
忙しいのに書いてくれて感謝してます。
野球大会の話聞きたいと思ってたよー
支援
エロい話よりも幸せな報告が好きなんで俺には十分ですよー
そうゆう気持ちの人、少なからずいるはず…だよね?
20代前半にして性欲が衰退してきた俺、どうしたものかorz
インポになる前に嫁みっけて種付けしなきゃ(笑)
この文章力で『拙い』んなら、他の一般人は日本語以下って事だな、って、俺もだがw
ホント、好色氏の文章は読み応えが有る。
無理にとは言わないから、少しずつでも書いて欲しいな。
毎回好色氏の文章で幸せを分けてもらって、勇気付けられてます。
読み手の勝手な思いを押し付けて悪いんだけどさw
まぁ、前向きに検討してくださいなm(__)m
どんなに期間開いても良いから、スレが残ってたら
結婚式の模様も報告して欲しい俺がいる
これほどネットで感動できる話は、初めてだ。
読んでて目頭が熱くなる。
希望としては時々でいいから続けて欲しい。
・・・と独り言
俺も野球大会の話が早く聞きたくてたまらないw
好色氏も本当にご多忙らしいから、もし出来るのならばここまで見続けてきたのだからご結婚の報告だけでもして頂きたいです。
エロなんか無くても良いから二人の幸せな話聞かせて下さい。読ませてもらってると、こっちまで幸せな気持ちになれて嬉しいです。
支援してますよ。
もう約半年、ここを覗くのが当たり前のことになってしまった。
好色氏の話を聞けなくなってしまうのは、言葉にできない寂しさがある。
とりあえず二人の話はもう少しで区切りってことにしといて
今度はパパンとママンのおもしろ話を続けていけばいいと思うんだ
+妹
ここでの結婚報告が無理なら
「新婚さんいらっしゃい」に出て貰えないかな?
しえん
野球編も楽しみにしてます
いつも見てきたからここで終わるとは信じられない…
自宅警備員してる俺の就職が決まるまで続いてるといいな
今月末に関西で役員面接があるんだ。(当方千葉在住)
ここいらで決めるよ
前職ではIT系に入ったらエロサイト作らされたよw
エロ無しで全然問題ない
幸せをお裾分けしてください
テス
早く復旧しろ
>>366 お義父さん・゚・(ノД`)・゚・
>>375 ママンかわいいよママンw(*´Д`*)ハァハァ
夜勤中モバイルから支援
sien
好色さんもすごく忙しいと思いますが、これからはイベントだけでも
報告に来てくれたら幸いです。
こんにちは。
みんなレスありがと。とりあえずはオレが来れなかった間と、その後のちょっとした話まで書かせてもらうつもりでいます。今後の事は、書けといわれるのは冥利に尽きるけど、まだ迷っている最中です。はっきりしなくてゴメン。
>>398 両親の話で引っ張れる程ネタないよw 妹なんて余計にw オレ、前も書いたけど妹とあんまり一緒にいなかったからほとんど知らないんだよね。知ってるのはカズちゃんっていう彼氏がいるくらい。
>>400 新婚さん〜 については前も誰かに触れられたけど、冷静に考えて、こんな二人の話で出れるわけないでしょw 出たくもないけどw 恥さらすのはこのスレだけにさせてくれ。
>>402 自宅警備員からの転職成功を心から応援しています。今月末か…。何とかその辺までは書き続けるように頑張るから、面接頑張れ〜。
好色さん
ありがとう。書けるところまでこれからもよろしくお願いです。
好色さん、俺らに後ろ髪ひかれてると思うけど、無理はしないでね。
他の人も書いてるけど、俺も好色さんが居なくなるのは寂しいが、仕事も
忙しいだろうし、仕方ないよね。
結婚の報告だけ入れてくれると嬉しいなと思う。
映画館から支援
>好色さん、俺らに後ろ髪ひかれてると思うけど、
メルヘン乙
sien
沖縄から帰ったオレ。その直後からいきなり現実に引き戻される。
「…あれ?お仕事なの?」うちに着いて荷物を整理していたU美が、スーツに着替えるオレを見て言う。
「仕事だって沖縄で話したろ?」
「まさか今夜からだとは…。何か食事作る?軽いものでも…」立ち上がりながら言うU美。
「いや、多分病院行ったらもうメシが用意されてると思うから平気。それより、そのままぶっ続けで当直だから、帰りは明日の夜中だから」
「え?明日って明日?今夜じゃなく?」
「んむ。今夜の夜勤は救命。明日の日勤は整形。地獄ですよ…。センセが言ったように、マジで眼科とかに転科しようかな…」
「大変ねぇ…。眼科まで丸々変わらないでさ、美容整形とかやったら?(笑)」コーヒーを入れながら言うU美。
「美容整形か…。当たれば儲かりそうだなぁ…」髪を整えながらぼんやりと呟く。
「私はタダでやってね(笑)もうちょっと鼻を高くしてほしい(笑)」
「別にそのままで良いだろ。贅沢言うな。それよりもっといじらなきゃいけない部分があるのとちゃいますか?w」出されたコーヒーを一口飲んでニヤニヤするオレ。
「…え?どこ?…どこだ?目かな…」
「そんな!その目をいじったら勿体ない!」
「…えぇ!?じゃどこよ…」全く見当つかなそうなU美。
「…てことは、お前はその部分にコンプレックスは無いということですなw いやぁ、達観されてますなぁw 立派立派w」パチパチと手を叩くオレ。
「何よその言い方…。……あ、分かった!」ハッと気付いて自分の胸を見るU美。
「…オッパイ大きい子がそんなに良いわけ?」ジロッとオレを睨んで言う。
「誰もそんな事言ってないじゃないっすかw 被害妄想ですよw」
「…でも、オッパイの事言ってたんでしょ?」
「いやまぁ…。欠陥っちゃあ欠陥かなと…w」
「欠陥〜?あったまきた!(笑)もう10年以上昔からこのオッパイで興奮してる人が言う事か!(笑)誰かさんがちゃんと愛情込めて揉まなかったのが悪いんだもん!」
「ああ、チチ揉むとでかくなるってのは都市伝説だからw 悲しいかな、これは生まれた時からの運命なんですなぁ…」さも残念という風に首を横に振りながら言うオレ。
「哀れむな!(笑)大きさじゃないもん!形だもん!」
「大きくない人に限ってそれ言うよねw まあそう思ってないと救われないからな…。うーん、分かる分かる…。頑張って下さい…」
「頑張って下さいとか余計なの!全くコイツは…。オッパイはこのままで良いんだもん!」
「でもさ、なれるなら大きくなってみたいと思わない?w」
「…それはまぁ…。なれるならなってみたいかな…。って何言わせるのよ!」
「本音キタコレ (ノ∀` ) あ、ボクそろそろ出勤の時間だからw」椅子から立ち上がり、そそくさと玄関へ。
「バカッ!過労死しちゃえ!」それでも玄関までついてきて見送ってくれるU美。
「じゃ、行ってくるわ」
「………………」白々しい目でオレを見送るU美に、チュッと唇をつける。
「……………行ってらっしゃい。…頑張ってね♪」あっさり機嫌を治した様子のU美。つくづく大人だなと思った。半面、オレはとことんガキだな… orz
夜勤、日勤と激動の時間を経て帰宅。
うちに着いたのは深夜0:30前。
「…ただいま…」疲れ切った顔で玄関のドアを開ける。
「おかえりなさーい。お疲れ様〜」リビングからパタパタとやってくるU美。
「…ほれ、これ買ってきた」病院のすぐ側に一軒のケーキ屋がある。そこのケーキを買ってきて渡す。
「あ!ありがとー。これはケーキだな(笑)」箱の形を見てすぐ判断。
「わざわざ買ってくれたの?」
「すぐ近くにあるんよ。お見舞いとかにしやすくて繁盛してるらしいよ。たまーに買って持ってくと看護師さんも喜ぶから、味もなかなかなんじゃないっすか?まあ何でも食うんだけどな…」リビングのソファにへたり込むオレ。ネクタイを緩め、ぐったりと背もたれに寄り掛かる。
「お疲れね〜。ご飯まだだったよね?食べる?お風呂?」良く冷えた烏龍茶をグラスに注いでオレに手渡しながら聞くU美。
「腹減った〜。昼からろくに食ってないんよ〜」グビグビと烏龍茶を一気飲みして答える。
「あらまあ!じゃあすぐ用意するね」
「…S君、S君」
「…ん?」どうやら食事を用意しているわずかな間、ソファで眠ってしまったらしい。目を開けるとテーブルには既に食事が用意されていた。
「…ああ。わりぃ。寝ちまってた…」怠そうに体を起こすオレ。普段なら食欲もわかないところだが、余程空腹だったのかテーブルに並んだ料理を見て腹の虫が鳴る。
「ハンバーグは重かったかなぁ。もう少し軽いのにすれば良かったね。ごめん」
「いやいや。腹減ってるし久しぶりだし。何よりセンセのハンバーグ好きだから何の問題もないよ」早速ハンバーグをパクつくオレ。いつもの少し甘目のソースが余計に食欲を掻き立てる。
「ねぇ、首のとこ、何か赤いの付いてるよ?マジックか何か?」U美が食べながらオレの首をジーっと見つめる。
「ん?何だ?」言われた部分を指で擦っても落ちないらしい。鏡を持ってきてオレに渡すU美。
「…あ、ああ。これオペしたときの返り血だ。こんなとこにも飛んだか…」
「………へ!?返り血!?ちょっとそれホント!?」ガタッと椅子を後ろに引いて驚くU美。
「オペした時に飛ぶのよ。よくあるんよ。そのあと風呂入るんだけど、気付かなくて落とし忘れたな…」平然と言うオレ。
「そ、そう…。落とし忘れちゃったんだ…あはは…。なるべく気をつけた方がいいと思うよ…」引き攣り笑いしながらオレに言うU美。明らかに引いていた。
ガツガツとメシをかきこむオレに対し、すっかり食欲の無くなったU美。
「…これ、食べていいよ…」ハンバーグの皿をオレに差し出す。
「どったの?腹でも痛いの?ああ、沖縄のメシが口に合わなかったとか?」U美が残したハンバーグを食べながら、矢継ぎ早に聞く。
「ううん。そんなんじゃないけど…。てかさ、すごいねぇ。慣れなんだろうけどさ、よく平気で食べれるねぇ」呆れ顔のU美の、呆れの意味がいまいちよくつかめないオレ。
「………………あ、返り血?ごめん」ようやくハッと気付く。ウェットティッシュで拭き擦り落とす。
「やっぱ私には想像もつかない世界だわ…」
「オレだって最初は血を見るだけで震えてたんだけどね。やっぱ慣れだよな」
「わ…私は多分慣れないから…、よろしく…」まだ引いているU美。申し訳ないことをした。
食事も終わり、後片付けも済んだ頃には、いつものU美に戻っていた。
「ここのケーキ美味しいねぇ。前に買ってきてくれたやつより私は好きだなぁ」コイツが甘いものを食べる時は、本当に幸せそうに美味そうに食べる。
「こんな美味しいケーキをお見舞いでもらえるなら、私も入院する時はその病院に運ばれよっと(笑)」
「…食ってるの見つかったら、メチャクチャ看護師さんに怒られるぞ…」
「S君てさぁ、看護婦のことを『看護師さん』ってさん付けするよね?ナースとか言わないんだね」
「いや、全く言わないわけじゃないけど…。まあ、看護師さんいてのドクターですから…。頭が下がるよホント」
「ふーん。やっぱそういうもんなんだねぇ」
「医局に戻ると、本当に頭が上がらない看護師さんが何人もいるからなぁ…」不意に襲われた懐かしさを噛み締めるように思い出す。
「ああ、ケーキ美味しかった!完食(笑)」
「……………(;^ω^)」懐かしさも何もかもぶち壊された… orz
しばらくテレビを観ていた。
「今年の甲子園もいよいよ残り少なくなったなぁ」スポーツニュースを観ながら、ボソッと呟く。甲子園の終わりに夏の終わりを照らし合わせて淋しくなるのは、やはりオレも高校球児だったからだろうか。
「…はい。できたよ〜」U美がキッチンから戻ってきた。さっきの晩メシだけではどうも足りなかったらしく、何かないかと聞いたら消化に良いものをとお粥を作ってくれた。
「別にお茶漬けとかで良かったのに」お粥の入ったご飯茶碗を受け取り、スプーンで掻き交ぜて冷ましながら言う。
「この時間のお茶漬けはデブの元。メタボリックになりたいの?」
「お粥だって大して変わらねーだろ。食ってればどのみち太るだろ…」
「ん?何だ?そんな事言うなら食べなくてよろしい」オレから茶碗を引ったくろうとするU美。
「いや!この時間だからこそのお粥だよね!もう本当にいちいちオレのことを気遣ってくれて、頭が下がりますよ…」必死に茶碗を死守するオレ。
「分かればよろしい(笑)ま、別に私のお金で作ってるわけじゃないから、好きなだけ食べて(笑)」
「分かったから、早くセンセは洗い物してこい」お粥を一口。卵の優しい味が口いっぱいに広がる。
「ったくこのガキは…(笑)感謝の気持ちってのを知らないのか!…ああ…。私はこれから一生家政婦扱いをされて生きていくのですね…」嘆きながらキッチンに戻るU美。
「このお粥、美味いな。お粥を美味いと思って食べたのは初めてだ」U美の言葉を無視して言うオレ。
「でしょでしょ(笑)ネギがポイントなんだな。良かったねぇ。料理が上手な人が奥さんになって(笑)」
「歳食ってるだけだろうけどな…」
「…明日の朝ごはんに毒入れてやる…保険の受取人私に代えさせよう…」
「保険金殺人キタコレ (ノ∀` )」こうやって書くと、U美がいかに大人か分かるな。逆の立場でオレがこんな事言われたらキレまくるだろうし…。もう少し気をつけよう…。
それからU美と一緒に風呂に入る。
「センセ、風呂入ろうよ」テレビを消して立ち上がるオレ。まだキッチンで後片付けをしているU美。
「はーい。って、珍しいじゃんか(笑)」
「いや…なんとなく…」
「ふーん(笑)ま、良い心掛けだな(笑)でも悪いけど先に入ってて。もう少しで片付け終わるから、後で行く〜」ということなので、先にバスルームへ。体を洗い、浴槽に浸かっているところでU美が入ってきた。
「遅くなっちった。ごめん。もう体洗っちゃった?」真っすぐシャワーの前に進み、髪を洗い始める。
「センセ、沖縄行って少し焼けたな」背中の肩口が少し赤くなっている。
「ね。ちょっとヒリヒリ。日焼け止め塗ったのになぁ…」そういってシャンプーを流すU美。体を洗い始める。U美の後ろ姿を浴槽から見ているオレ。
「センセさぁ、歳の割にボディーライン崩れてないよな。すっげー後ろ姿綺麗なんだけど」
「『歳の割に』は余計です!(笑)というかね、後ろ姿だけ限定しないように(笑)」
「ああ、そういうわけじゃないんだけどさ。立つ姿勢が綺麗だから、チビのくせにスラッとした感じだし」軽く見とれているオレ。どう見ても30代も折り返した歳には見えない。
「あんまりジロジロ見ないの!恥ずかしいじゃんか!」シャワーをオレに向けるU美。
「うおっ!お湯かけんなw 分かったから。もう見ないからw」
「私が先に入れなかったからなぁ…」ブツブツ言いながらまたゴシゴシと体を洗い始める。浴槽にもたれてボーッとその姿を見ていた。
「私も入れて〜」体を洗い終え、浴槽に自分の入るスペースを空けるように頼むU美。
「はぁ〜…。やっぱお風呂は良いねぇ(笑)…キャッ!何?」オレと向かい合うように浴槽に浸かったU美の腕を引っ張り、後ろから抱きしめる態勢に。
「何?どうしたのよ(笑)今日は積極的じゃんか(笑)」いつものようにオレにもたれ掛かり、抱きしめた腕を軽く握りながら振り返り、ニヤニヤするU美。
「この態勢が好きなんだ」
「ふーん。昔っからこうやってお風呂入ってたからねぇ(笑)」汗ばんでほてったU美。微笑みながらそう言うU美の顔が色っぽかった。
「しかしねぇ…。S君も物好きだよねぇ。この体でその顔でお医者様なら、もっと若くて綺麗な子とも結婚出来たのにねぇ…」
「センセではダメなん?」
「私は願ったり叶ったりだけど(笑)勿体ないなぁって」
「センセが良いなと思ったんだからしょうがないだろ。将来ずっと一緒にいたいって思っちゃったんだから…」
「ふーん。その判定基準は?(笑)」
「昔の恩もあるし、あとは…オレの預金通帳から勝手に金引き出されて使われても、まあいっかーって思えたから」
「うわ(笑)ホントに?(笑)私の通帳一冊増えちゃった(笑)しかもなーんにもしなくても勝手にお金が増えてく夢のような…(笑)」
「それで調子に乗って使いまくると、あっさり揺らぐけどな」
「あはは(笑)冗談(笑)生活費をちゃんと入れてくれたら、その範囲でやりくりしますよ(笑)あ、あとお小遣ほしいけど(笑)私収入無くなるし」
「めんどいからセンセに任せるよ」
「じゃあ、お小遣は毎月1万円ね(笑)」
「え?それって少なくない?一人で食べるメシとかもそっから出すの?…タバコ代も?」
「当たり前じゃんか(笑)タバコやめれば良いじゃんか(笑)お弁当作ったげるよ(笑)」
「ああ…………そっか………。弁当は嬉しいなぁ。あははは………」
「そんな絶望的な顔するなよ(笑)冗談よ冗談。鬼嫁とか言われたくないし、ちゃんと考えてやりますよ(笑)」ホッとするオレを見て楽しそうにはしゃぐU美。笑うたびにお湯の波紋が広がる。
風呂を上がり、寝室のクーラーを点けリビングへ。
「はい、麦茶」麦茶をグラスに注いでオレに渡すU美。
「やっぱ夏って言えば麦茶だよね。昔は自家製だったけど。パック買ってね」美味そうに麦茶を飲み干すオレを見ながら、ニコニコしながら話すU美。
「へー。そうなんだ」
「そうなんだって、S君ちは麦茶作らなかったの?」カラになったグラスを受け取りながら言うU美。
「まあうちは…都会だったから…。ティーだな。ティー」
「はいはい(笑)何がティーだか(笑)麦茶の事そう教わったのか…。もっと私と早く出会えてたら、その英語は適切じゃないことを教えてあげられたのになぁ…。で、おかわりいる?」
「うん。くれ。っつーか。決め付けで話すんじゃねーよw」
「じゃあ麦茶作らなかったの?(笑)」
「いや…作ってましたが…」
「自分ばっか都会派きどらないの(笑)しかも、田舎者から見た間違った視点だし(笑)はい、おかわり」ニヤニヤしながら新しい麦茶が入ったグラスを渡す。
「麦茶ってさ、ガキの頃近所でたまに出してもらったんだけど、砂糖入れて甘くしてるうちがなかった?」また麦茶を飲み干して言うオレ。
「え?麦茶にお砂糖入れるの?それってどんな味?」
「どんな味って聞かれても…。麦茶が甘くなった味w」
「それが想像つかないから聞いてるんじゃんか(笑)」
「いやぁ、オレもアレには軽いカルチャーショックだったな。一口飲んでびっくりw 見た目麦茶だからな。飲んだら日頃飲んでる麦茶とは掛け離れた味だし」
「ふーん。子供用に甘くしてたのかなぁ」飲み終えたグラスを洗いながら言うU美。
「どんなつもりかは分からないけど、普通の麦茶しか飲んだ事ないオレには、気持ち悪くて悪くて…。でも他所のうちのだからさ、不味いっつって残したら悪いなと思って無理矢理飲んだよ」
「子供ながらに気を使ったんだ(笑)で、慣れた?」
「慣れるわけないだろ。甘いし余計に喉渇いたよ。それから怖くて他所のうちの麦茶飲めなくなったし」
「そんなにトラウマになったの?(笑)…まあ甘い麦茶は…なかなか想像つかないな」
「周りは農家で、畑仕事とかで疲れて、休憩に糖分補給するのに甘くしてたのかねぇ…。ガキのためだけに甘くするもんなのか?」
「それはその家の事情だろうからわからないけど(笑)でも少し興味あるな(笑)紅茶にお砂糖入れるようなもんじゃんか」
「紅茶は、生まれて初めて飲むときに砂糖入れたから、そういうもんだなって覚えるだろ。オレはでかくなってから砂糖入れなくなったし。でも麦茶とかお茶は最初っから無糖だったからな」
「なるほどね(笑)まあ言われてみればそうか。まあ貴重な経験できて良かったじゃんか(笑)」オレの隣に座りながら言うU美。
「センセはそういうの無いの?」
「甘い麦茶は無かったなぁ。友達の家で夏に出してもらったのは…。イナゴとか…。あれ何で子供の頃平気で食べれたんだろね」
「食べれたんだろね。って、オレはガキの頃から食えなかったよw あんなバッタ何で食うかな…。食う前に目が合ったりしそうでイヤすぎる…」
「バッタじゃないもん!イナゴだもん!」ムキになるU美。
「そんなんどっちでも変わらねーべよw ムシ食ってたのか…。よし!これから君を仮面ライダー、ライダーちゃんと呼ぼうw」
「そんなのやだもん!バッタじゃないんだもん!イナゴだもん!仮面ライダーはバッタじゃんか!」
「いや、論点が違うベ…w つーか詳しいな。さすがライダーちゃんw 乗ってるバイクは何キロ出ますか?w 変身ベルト見せて下さいw」
「うるさいの!夢がある子供にしか見せないもん(笑)」ムキになりながらもサラっとかわすU美。こいつ成長したな…w
もう十分に部屋が冷えた頃だということで寝室へ。
「おお。涼しくなってる」部屋に入りベッドにダイブするU美。
「ほれ、遊んでねーで寝るぞ…」
「冷たくて気持ち良いのに…」渋々立ち上がるU美。
「センセよぉ…。もうちっと歳の事考えてだな…」
「歳に触れないの!そっちがもっと早く生まれてくれば私は行き遅れなかったんだもん!」
「ムチャ言うなw」ベッドに入りながら苦笑いするオレ。U美もベッドにはいってきた。
「センセ…良い匂いするな…」髪やら肩やらをクンクン嗅ぐオレ。
「お風呂入ったばっかだしね。お休みのちゅープリーズ(笑)」
「へいへい」U美の唇に唇を付ける。髪の毛の良い香りが更に強まった。
「ねぇねぇ。溜まってるんじゃないの?(笑)」キスを終えるとU美がいたずらっぽく微笑む。
「え?いや…」
「石垣島で一回も出来なかったもんね(笑)口でしたげよっか?(笑)」
「いいよ。早く寝ろよ…」
「全く素直じゃないなぁ(笑)してって素直に言えば良いのに…(笑)ほら、下脱いで」起き上がり、下を脱がしにかかるU美。
「おい。いいって」言葉は拒否するが、されるがままに脱がされるオレ。
「何の抵抗もなく脱がされたじゃんか(笑)」チロチロと先っぽに舌を這わせ始める。やがてパクっと咥え込むと、唾液をなすりつけるようにゆっくりピストンを始めた。
「や…やっぱU美にやってもらうのが一番だな…」どんどん押し寄せる快感。生温いU美の口の中で、溶けてしまいそうな感覚を覚えながら、ボソッと呟く。
「私、S君のしかやった事ないけど、男の人はみんなそんなに気持ち良いの?」袋をペロペロ舐めながら聞くU美。
「さぁ…、気持ち良いんじゃないの?」くすぐったくも気持ち良い快感に襲われながら答えるオレ。
「ふーん。まあ私はアナタだけ気持ち良くなってくれれば他はどうでも良いんだけどね〜」再び咥え込んでゆっくりピストン。
「…すっごく固くなった…。私の中に挿れて良い?」
「じゃ、愛撫するわ」U美のパジャマを脱がし、早くも興奮で固くなっている乳首を吸う。
「うぅ…」喘ぎながら片手でオレの頭を撫で、片手でオレのチンコをスリスリとシゴくU美。
「センセ、あんまり触ったらイッちゃうんだけど…」
「えっ?もうそんななの?」驚いて手を離すU美。オレはクンニしようと下半身へ移動。
「んあっ…そこはいいっ!いつも何で舐めたがるのよ!」クリを舌で刺激され、ビクッと体を震わせながら恥ずかしそうに言って股を閉じる。
「だって、センセ気持ち良さそうじゃん。それにフェラばっかさせたら悪いべ。つーか何でそんな嫌がるの?」
「年下が気を使うんじゃないの!気持ちいいけど恥ずかしいんだもん。他のとこ舐めてくれるだけで十分…ああっ!やだってっ!」話している最中にマンコを舐め上げたら、大きくのけ反って反応する。
「あっ!いいってっ!もう十分。ね?もう気持ち良くなりすぎて困っちゃう!ね?…あぁん…もうやめてよぉ…。ああっ!わざと音立てるなっ!」
「必死過ぎてわけわからんこと言うなw 清潔にしてるから臭くないし、いつまでも舐めてられるなw」ジュルジュルと愛液をすするように音を立てて舐め上げる。
「…センセ、オレの事どんくらい好き?」
「んっ!…んん…?いっぱい好きよ。ああっ!いっぱいいっぱいいっぱい…あはぁっ!気持ちいいよぉ…おかしくなりそうだよぉ…」感じて紅潮している体が色っぽい。よく締まったウェストが、感じるたびにビクンビクンと震える。
散々クンニを続け、U美は喘ぐだけで拒否する気も無くなったらしい。
「さて…いつもながら目茶苦茶濡れたなぁ」
「…だってぇ…やめてって言ってるのにずっと舐めるのが悪いんじゃんか…。ああっ!まだ舐めるの!?もうやめっ!やめなさい!」
「おお!出た!教師口調w 可愛いなぁw」
「可愛くないもん!怒ってるんだもん!」
「わかったわかったw じゃあ入れるか…」ホッとしたように全身の力が抜けるU美。
「……………ん!?」
「いてっ!歯を立てるなっつーの」ぐったりとオレの挿入を待っていたU美の口を開かせ、無理矢理チンコを咥えさせたら、びっくりして歯を立てた。
「あ!ごめん…」舌先で噛み付いた部分をチロチロと舐め、それから全体にべっとりと唾液を絡ませる。
「じゃあ、四つん這い」
「え?後ろから来るの?」よろよろと起き上がり四つん這いになるU美。
「…………はぁぁ………」ゆっくりと挿入していくと、ぐっと背を反らしながら、ため息にも似た喘ぎ声を出す。
「…気持ちいい?」ゆっくりピストンしながらU美に聞くと、U美は声で返事をせず、ただコクコクと頷く。乱れだらんと垂れた髪の毛が、頷くたびにサワサワと揺れる。
「ああ…センセの中は最高だな…」ピストンを繰り返しながら思わず本音が口をつく。オレにとってそのくらいU美の中は気持ちいい。
「わ…私も…一番…気持ち良くて…………し…幸せ…」喘ぎながら声を絶え絶えにして言うU美。胸が下に垂れていつもより大きく見える。腰を振るたびにプルプルと震える胸を見ていたら、一気に高まった。
「やべ…いきそう…」
「あっ!やああっ!こんな態勢でやだもん!抜いてっ!」自分で前に出てチンコを抜くU美。
「んだよ…。気持ち良かったのに…」
「後ろから入れて終わるのはやなの!…犬じゃないんだから…」そう言うとU美は反転して仰向けになった。
「はい。お好きな時にどうぞ」正常位でオレを再び迎え入れるU美。ヌルッと潜り込むチンコが全て入り、肌と肌が当たりクチュクチュと淫猥な音を立てる。
「あああっ!いきなりそんな激しくっ…くぅっ………ううっ……あああん…」ききなりかなりのスピードでピストンするオレ。オレの腕に必死にしがみつき、快感に耐えるU美。
「うう…。いつもみたいに口に出したら怒る?」
「ああっ!良いよ!良いけど…質問に答えなさいっ!ああっ…」
「ん?」
「私の事どれくらい好き?あっあっ…」
「いなくなったら、オレ生きていけないかも…」
「…ホント?ホントにホント?」
「うん。ホント。すげー好き」
「よしっ!じゃあ飲んだげるっ!ちゃんと口の中に入れてねっ!」堪らなくなりチンコを抜くと、U美は少し体を起こし、あーんと口を開け、舌を出した。
「あんっ!」口のそばで射精したら、口の中に入らず頬に飛んだので、U美が握ってシゴいてくれた。舌に飛び出したザーメンが付き、見る見るうちに白くなる。
「ふむっ…」そのままチンコを咥えて搾り出すU美。ザーメンの粘り気と唾液が混ざり、いつも以上にねっとりとした感触に襲われる。
「…もう良いよ。ありがと…」オレのその言葉にゆっくりとチンコを抜く。頬に付いたザーメンを指ですくって口に入れる。そのままゴックン。
「ふぁっ!はぁぁ〜………………ごちそう様………」またチンコを舐めて掃除するU美。これがメチャクチャ気持ち良い。
「センセ、いつもありがとね」
「いえいえ(笑)本音も聞けたし嬉しかったよ(笑)はい、ちゅーしよ」
「え?精子の臭いすんじゃん……」
「だからぁ、私はこれ飲んでるんだから、匂いくらいで文句言うな(笑)」チュッと唇を合わせると、無理矢理口を開いて舌を絡ませてくるU美。
「……うわ。ディープするなよ。精子くせーな……」
「だからわざとやったんだもん(笑)慣れれば結構クセになるじゃんか(笑)」
「お前…慣れたの?…すげーな。つーかオレは慣れられません」
「毎回口に出されてればイヤでも慣れるって(笑)」
「オレは自分の口には出さないもの…………」
「あは。そりゃそっか(笑)」いなくなったら生きていけないと言われた事が相当嬉しかったのか、かなり上機嫌なU美。子供のようにはしゃぐ姿が可愛かった。
次の日、U美が作ってくれた朝食を食べ、オレ達は地元に向かって出発。
「大会って明日からじゃないの?」車の中、オレのバッグからグローブを出してはめながら言うU美。
「夕方にみんな集まって最後の練習するんだってよ。あっち(地元)に住んでる奴らは定期的に集まって練習してるんだから、わざわざオレまで引っ張り出さなくてもなぁ…」運転しながらボヤくオレ。
「去年は?」
「ちょうど徹夜続きでキャンセルしたっけな」
「ふーん。みんな会いたいんじゃないの?(笑)」
「お前見たらビビるだろうな。この前の奴ら以外。それがオレは楽しみで仕方ないw」
「そんな珍しいもの見るみたいに言わないの(笑)」
お盆も終わっていたし、さして大きな渋滞もなくオレ達は予定より早く地元に到着。
「まだ時間あるなぁ…」集合場所に指定された町の球場の駐車場に車を停めて腕時計を見る。まだ約束の時間まで2時間くらいある。当然他のメンバーの姿は見えない。
「この先がY中だよね。懐かしいなぁ。よくこの道通ってたなぁ」U美が懐かしそうに周りの景色を見回す。この辺はまだ開発が進んでいないから、風景は昔のままだ。
「時間までドライブでもしてるか…」オレもつい懐かしくなり、中学校に続く道に車を走らせる。丘の上にある中学校。周りに大きな建物もないので遠くからでも良く見える。
「…お、何だあれ」校舎は当時の面影を残したままだったが、その隣にでかい建物が連なっていた。
「新しい校舎かな?にしては作りが変ね…」オレに分からないものがU美に分かるはずもない。
「ちょっと入ってみるか…」部活なのか教師が出勤しているのかは分からないが、校門が開いていたので中に入ってみる。何か言われたらOBだと言えば厳しく追求もされないだろう。
校門をくぐると、校舎は更に急な坂を上がったところにある。学生当時は、ここを何十本もダッシュした。今は車であっという間に登れる。
「うわ。変わってねぇなぁ…」教員駐車場と書かれた場所に車を止める。他に車は数台止まっていて、校舎は静かだが誰か来ていることは確かだ。
「あ、給食センターだって。ここに書いてあるよ」車を先に降りたU美が、初めて見るその建物の正体を暴き、オレに教える。
「ああ、オレがいた頃まだ弁当だったしなぁ…」古い、歴史を感じる、所々にヒビの入ったコンクリート作りの校舎には不釣り合いな、銀色の近代的な給食センター。それでも出来たのはオレが卒業してすぐだったらしい。
「今のガキは恵まれてるな…」
「給食だと、温かい食事が食べれて良いよね」二人並んで給食センターの前に立ち尽くす。
「ねぇねぇ、合宿所ってどこにあったの?」しばらくして、U美がキョロキョロと辺りを見回しながら言う。
「ああ、体育館の裏。こっからじゃ見えないよ。って、センセ知らないっけ?出来てなかった?」
「あったけど、行かなかったし忘れちゃった。こっちか」歩き出すU美。砂利引きなので、歩を進めるたびに、ザッザッという音がやけにでかく響く。
「…あ、あの白い建物?」体育館の横から見え隠れし始める合宿所。
「そうそう。あれ。うわ、古くなったなぁ」校舎を見た以上に懐かしくなるオレ。ここには辛い思い出しかない。思い出しただけで吐きそうになるのに、今は違った意味で胸が熱くなった。
「懐かしいですか?(笑)」オレの表情が変わったのに気付いたU美。ニコニコしながら聞く。
「ああ…。不思議だよなぁ。もう二度と見たくないとまで思ってたんよ。でも、見たら…」言葉に詰まるオレ。
「それが思い出ってもんじゃないの?でも、それだけ強く印象に残ってるって事は、相当辛かったんだねぇ(笑)」
「毎日が地獄だったな…。逃げ出したいなんてしょっちゅう思ってたし。………でも…………楽しかったんだよな………」辛かった思い出の片隅から、仲間とバカをやって笑い合った日々がフラッシュバックする。
合宿所に近づくと、その日はどこの部も使っていない様子だった。
「あ、ここに使用日程が書いてあるよ」玄関の隣の壁に、予約表と書かれたでかいホワイトボードが貼り付けられていた。
「こんなの無かったな。オレ達がいたときは野球部専用みたいになってたし」
「…………夏休み中はどこも使ってないみたいね。というか、野球部ありませんよ(笑)」ホワイトボードを覗き込みながら微笑むU美。
「廃れたなぁ…。今強いのかなぁ」
「私の学校とは学区が違うから良く分からないけど…。名前は聞かないかなぁ。昔が凄すぎただけかもだけど(笑)」弱くなったもんだ…。少し寂しさを感じるオレ。
「あ、そういやさ、ちょっとこっち来てみ」U美を合宿所の裏に連れていくオレ。
「ここのガラスさ、オレとTで割ったんだよw」長く連なった窓の中の一枚のガラスを指差して言うオレ。
「なんで?(笑)」
「夜中抜け出して遊びに外出ててさ、顧問にばれて玄関で帰り待たれたんだよ。で、ヤベーなって話になって…。
ドラマでさ、ガムテープ貼って鍵の部分だけガラス割るシーンあるじゃん?中にいる奴起こしてガムテープもらって、それ真似してさ…」
「うわ(笑)悪いなぁ(笑)」
「したらさ、貼り方が悪かったのかドラマが嘘なのか、ガッシャーーン!って見事に全体が割れて、その音で顧問に見つかったw」
「自業自得じゃんか(笑)怒られたでしょ(笑)」
「怒られたけど、抜け出した事には全然触れなくて、『こんな事して手の神経切ったらどうする!野球もう出来なくなるんだぞ!』って、そこを目茶苦茶怒られたな」
「そかそか。顧問って〇先生でしょ?S君達の学年には期待してたみたいだったしね。『ダイヤの原石が沢山いる。素人目でも分かるほど凄い奴らだ』って良く私に楽しそうに話してたもん(笑)」
そういやコイツこの学校に赴任中は、顧問の隣のデスクだったんだ。色々聞いてたって言ってたな。
「凄いっつっても、全国出てすぐ負けたけどなw」
「出れるだけ大したもんじゃんか。こんな小さな町から…」
紫煙
いじりやすいからって、あんまりU美をいじめるなよ。
好色さん乙です
C
若いからって、あんまり無理するなよ!
それからグラウンドや学校の色々な場所をまわり、思い出に浸り終えたところで車に戻って集合場所の球場ヘ。待ち合わせ時間の20分前。
「…お、結構集まってるな…」駐車場に入ると、さっきとは違い何台か車が止まっている。
「あ、黄色い車。D君だ」U美がDの車を見つける。
「おお、やってるな…」駐車場の向こうに球場が見え、ジャージを着た奴らが思い思いに体を動かしているのが見えた。車を降り、トランクからバッグを取り出す。
「……あ!グローブ忘れた!」バッグの中をゴソゴソ探すオレ。グローブが入っていない。
「え?これ?」左手にはめたグローブを見せるU美。そういやコイツがずっといじってたんだった。
「忘れたかと思ってビビったわ…」U美からグローブを受け取ると、バッグに入れて球場に向かって歩き出す。
「…お。よお!よく来たな、事故んなかったか?(笑)」オレの姿をいち早く見つけて寄ってくるD。
「おお。河口湖以来だな。みんなもう来てるの?」
「んにゃ、まだ何人か来てない。あ、先生いらっしゃい」隣でニコニコしているU美に気付き、挨拶するD。
「こんにちは。この前はありがとね」
「みんなびっくりしますよ(笑)早く行きましょう(笑)」早くもニヤつきながら、U美をみんなの前に連れていくD。
「おお〜S。久しぶりだな。誰だ過労死したとか言ってたやつ(笑)」オレの姿を見つけた仲間が駆け寄ってくると、その場にいたみんなが寄ってきた。
「え?オレ死んだことになってたの?勝手に殺すなw」懐かしい面々と久しぶりの再会。会えない時間など関係ないくらい自然に言葉が出る。
「…で、その隣の綺麗なおねーさんは?奥さんか?」
「ああ、みんなに遅れをとりましたが、オレもついに結婚することになりまして…」盛り上がる輪。
「やっぱ東京の人は綺麗だなぁ。なんつーか、雰囲気っつーの?持ってるオーラが違うな…」仲間の一人がU美を見て言うと、一同納得して頷く。オレとD、他にこの前のメンツが何人か来ていたが、そいつらだけニヤニヤ。
「…私、この県在住です…」U美が困ったように言う。
「つーかよ、おまえらこの人見て思い出せない?(笑)」おかしそうに切り出すD。みんな口々に、会った事あるっけ?などと言っている。
「…H.Uです。みんなもう忘れちゃったか(笑)」一瞬の静寂。みんなな記憶の中で名前と顔を結び付けようと宙を見ている姿がめちゃくちゃ笑えた。
「U美ちゃんだよ。中1の時英語習ったろ?」Tが我慢できなくなって言う。
「U美ちゃん…………?………………U美ちゃん!?マジで!?嘘!?マジで!?」仲間の一人がハッと思い出して目を丸くする。みんなどんどん昔の記憶が蘇るらしく、丸い目がどんどん増える。
「U美ちゃんて、もっとポッチャリしてたよな…。でも面影あるわ…。うわー!マジやべー!(笑)」
「何だよ。おまえも惚れてた口か?(笑)」メンバーの一人が真っ赤になると、おかしそうにTが言う。
「思春期にこの可愛さはねーべよ…。前より可愛くなりましたね…。いや、綺麗になったって言えば良いのか…」
「あはは(笑)そんな(笑)でもありがと(笑)みんなも大人になったね。凛々しくなった(笑)」
「つーか、何でSと?……………おめー…何脅迫したんだ…」
「お前はそんな事する奴じゃないと思ってたのに…」
「いや、こういう奴に限ってするんだよ。高学歴だからタチ悪いんだよな…」
「先生!オレ達が今助けますから!」思い思いに口に出すヤツら。というかろくでもない事ばっか言いやがる。
「ちょwww 勝手にオレ悪者にすんなwww ちゃんと恋愛してだな…」
「うるせー!U美ちゃんに手出しただけでお前は悪の権化なんだよ!オレらのアイドルを…」
「おい!w おめーは先月から知ってただろw」一番ヤジってたのはTだった…。
「先生マジで変わらないな。つーか若いなぁ。うちの嫁さんと見た目変わらねーよ…」
「まだ先生やってんの?」みんなに次々に質問されるU美。ニコニコしながら答える。
「どこの学校でやってんの?」
「結婚したら東京行くの?」
「どんな脅迫受けてるの?」
「…………だから、どさくさに紛れてわけわからない質問するなってのw してねーよ脅迫なんかw」どうしても納得できない、というか悔しい奴らがTを中心に何人かで徒党を組んでいる。気付けば後から来た奴らも加わってワイワイ騒いでいた。
「こうやってみんな今でも集まって1つの事が出来るなんて、素敵な仲間だね。大事にしてね(笑)それから、私もこれからその輪に入れてね(笑)よろしく(笑)」ペコッと頭を下げるU美。
「はーーーーい。よろしくでーーーす」一同合わせて返事。
「『はーーい』ってw ガキじゃねーんだからよ…w」
「うるせー!おめーは黙ってろ!…で、どんな脅迫したんだ?告訴してやるから言ってみろ(笑)」
「…お前マジでしつこいなw」Tが最後まで一番うるさかった…。
昔の恩師との再会にしばらく沸き立っていたが、次の日に迫った本番に向けて最後の練習を開始。仲間のステップワゴンでジャージに着替えてグラウンドに戻るオレ。
「先生はここに座ってて下さい」Dに促されてベンチに座るU美。
まずは守備練習。
「S、ショート行け。オレがノックしてやるわ」
「久しぶりなんだからよ。最初は捕りやすいのを打てよ」Tに言われるまま守備につくオレ。行くぞ〜というのんびりした合図とは全く正反対、鋭い打球が横を抜ける。
「おら、ショート何やってんだよ。ザルか?」
「いつからそんなにデクのぼうになったんだ?(笑)」Tのヤジに一斉に囃し立てる一同。
「いきなりこんなの捕れるか!w まずは正面近くのだな…」
「次いくぞ〜」人の話など全く聞かず、次のボールを打つ。
「ちょwww こんなの捕れねーっつーのww」
「ギリ守備範囲だぞ。飛び付け!」
「U美ちゃんと遊びすぎて足腰弱ったんじゃねーの?(笑)」また囃し立てる一同。U美と結婚することで、意外なところから不満の声が挙がったもんだ。
その後、段々勘を取り戻したオレ。きついノックを繰り返してもらったのが結果的には良かった。まあ現役当時には程遠い動きだったけど。
「次、6ー4ー3な」鋭いボールを捕ってセカンドのDヘ。この動きがメチャクチャ懐かしかった。
「今のはフォースアウトしかとれないな。ショートの出だしが一歩おせーんだよ」
「何でもかんでもオレかよw 今のタイミングならゲッツーとれただろ」
「打者走者がイチローだったら無理だべ。ゴチャゴチャ言うなぁ!」
「イチローてw 志が高すぎなんだよw」何でも因縁つけてヤジる昔の仲間達。U美は、オレが虐められてるのが余程面白かったのか、大笑いしていた。
散々ノックで虐められたオレ。ヘロヘロになりながらベンチに戻る。
「お疲れ様。はい」ベンチに置いてあったドリンクを紙コップに注いで渡すU美。
「S、イチャついてんな!フリー(バッティング)だ」
「え?ちょっと休ませろよ…」
「オレらは定期的に集まって練習してるけど、お前は久しぶりなんだろ?だったらお前から撃って勘取り戻さねーとな」Tの言葉に、笑いながらそうだそうだと同意するヤツら。
「くそ…分かったよ。撃ちゃ良いんだろ…」バットをもって打席に入る。ピッチャーは当時エースだったO。
「まずは真っすぐな」そう言って振りかぶるO。構えるオレ。
ズパーン!
「…お客さん、入ってますぜ(笑)」キャッチャーのTが ニヤニヤしながら言う。
「速すぎだっつーのw いきなりこんなの撃てるか!w」Oはつい最近まで結構有名な実業団でプレイしていた。家業を継ぐとかで辞めて帰ってきたらしいが、衰えどころか当時より球の質が上がっている。まあ当然だが。
「お前には高校まで紅白戦ではカモられたからな…。ま、でもノンプロで最近までやってたオレが医者のお前に本気出したらあまりにも大人げないな…。わかった。5割で投げるわ」
「あはは…。そうだよ…。頼むぜ…」振りかぶって次の球。
ズバーン!
「…お客さん、2ストライクっすよ」
「…あの〜…、こんなに際どいとこに投げられたら、撃てるわけないんですが…。しかもさっきとあんまスピード変わらねーよw」
「…注文が多いなぁ。じゃあど真ん中に投げりゃ良いんだろ?ほら、次いくぞ」
「真ん中なら…」構えるオレ。
パスーン
「ストラックアウトォ!ナイスピーよ」
「ちょっとw ストレートじゃねーのかよw 今の明らかにチェンジアップだろw」
「U美ちゃんをとったヤツに撃たせてたまるか!」
「そゆこと(笑)」Oの言葉に合わせて笑うT。本音はそれかよ…。つーかバッティング練習にならん…。
支援
散々な目にあったが、久しぶりに昔の仲間達とやる野球は楽しかった。
「暗くなったから、この辺で切り上げようぜ」Dの言葉にみんなでグラウンドを整備して後片付け。
「このあと、うちでミーティングやるから、各々集合な」一旦家路につくメンバー達。
「お前らどうする?一旦実家帰る?先生は?」
「うち帰ったら出てこれなそうだから、真っすぐ行って良いか?」ということで、U美を乗せてDの家へ。
「あ、S君。この前地震どうだった?」車を降りると、元マネージャーのBがDの庭でバーベキューの準備をしていた。
「ああ。なんか途中で抜けてごめん。てーか、何やってんの?」
「奥さん方は打ち上げの準備(笑)あ、今日は前夜祭か(笑)」
「一昨年から、家族ぐるみでやってんだよ。まあ参加できる人だけね」Dが言う。この前会った奥さん、初めて会う奥さん、子供達。みんな楽しそうに準備していた。
Dに誘われて風呂に入り、上がって庭に戻ると、U美も手伝っていた。前に会っている人もいるが、既に打ち解けたように笑いながら準備に加わっている。
やがて一旦帰ったメンバーが続々と集まりだす。
「それじゃ…明日の必勝を願って…乾杯!」Dの音頭でミーティングという名の宴会がスタート。
「ここは東京と違って田舎だから、好きなだけ騒いで良いぞ(笑)近所迷惑なんて無いし(笑)」肉をオレの皿に入れながら笑うT。
「お前も早くこっち帰って来て開業でもしろよ」口々に無理難題を言う仲間達。
「まあ、でも今年は久しぶりに人数集まったな」
「お前、前うちに来た時、人が足りないとか言ってなかったか?」
「お?おう。あれから続々集まってな…。まあ細かいことは良いじゃねーか(笑)」どうやら騙されたらしい。
奥さん含め、その場のみんなに結婚の報告。みんなが嬉しそうに祝福してくれたのがオレも嬉しかった。まあヤジってる奴らが何人かいたが。
「…あ、そうだ。そういやさ。この前運営部から電話きたんだわ」Dがいきなり切り出す。
「なんかさ。今年から選手兼任監督ダメなんだってよ。形だけで良いから監督入れてくれって…」
今まではDがプレイングマネだったのが、今年は認められないらしい。
「どうする?誰か選手登録消して監督やる?」
「あ、じゃあオレが。形だけで良いんだろ?」立候補するオレ。
「お前が抜けたら誰がショートやるんだよ」
「去年誰やったの?」
「誰だっけ?持ち回りか?ダメだって。お前はショート」
「(´・ω・`)」
「あ…んじゃあよ、U美ちゃんにやってもらおうぜ(笑)」Tがとんでもないことを言い出しやがった。
「おお!それは妙案だな!オレ達のモチベーションも激しくアップだ(笑)」みんな次々と同意。U美に告げる。
「え?ちょっと待ってよ。私無理に決まってるじゃんか!」猛烈に拒否るU美。
「ベンチに入ってくれるだけで良いんすよ(笑)可愛い教え子達を助けると思って、ここは一つ(笑)」Dが必死にスカウト。ディーラーだけに口が上手い。
「え〜…。じゃあ…。ベンチにいるだけで良いのね?他のこと何も出来ないよ?」
「オーケーオーケー」
「よろしくっす」
「U美先生が監督か。やる気出た(笑)」みんな口々に同意。結局奥さん連中にまで説得されて、渋々U美監督が誕生。
「よし!じゃあよ。とりあえず目標は県大会だな(笑)」
「U美ちゃんを県大会に連れてこうぜ(笑)」
「女性監督でこんなに可愛いなら、他のチーム羨ましがるな(笑)」沸き上がる一同。
「県大会って、何チーム出れるんだ?」オレが尋ねる。
「今年はうちの地区が開催地区だから、4つだな。3つ勝ちゃ良い」
「去年は?」
「ベスト4。3決で負けて4位。ショートがドタキャンしやがって固定できなかったのが響いたな。初めて県大会切符落としたわ(笑)」
「…申し訳ない…」
「だと思うなら、活躍しろよ(笑)U美ちゃん傍で見てるんだから、やる気もかなりアップだろ?(笑)」Tが笑いながらプレッシャーをかける。
「まあ…頑張ります…」エラーなどしたら何を言われるか…。相手チームより身内チームのヤジの方がよっぽど怖い。
前から書き溜めていたものも含めて、結構アップさせてもらいました。
今回はここまでっす。次からU美を監督にしたオレ達のチームの大会本選です。
みんな、支援ありがとね。
|= ・ω・)ノ~~
か、監督!
やはり好色氏の話は面白過ぎるw
好色氏with昔の仲間達の話は暖かみがあって大好きですw
子供の頃、麦茶に砂糖を入れるのが普通だと思ってました。
読みごたえあったよ〜乙でした!
乙乙
ユニフォーム着たU美ちゃん監督ハァハァ(*´Д`)
名将?
闘将?
知将?
誕生の瞬間w
DAIKI?
omosirosuguru
&sien
支援
好色さんの話見てたらにやけてしまう…
うちのだんなは麦茶に塩を入れて飲むよ!!
あんまりおいしくない・・・
C
好色さんの話を少女漫画にしてほしい…
乾杯で飲んだアルコールも抜けたところで宴会…いやミーティングが終了。
「お前らどうすんの?実家帰るの?何ならうちに泊まるか?」Dが気遣いオレに聞く。
「いや。今から実家に行くのは悪いしU美もいるから、今日はU美の部屋に泊まるわ」
「そうか。じゃあ気をつけてな。明日遅刻すんなよ。夜更かししすぎて(笑)」ニヤニヤしながら言うD。
「…おめーと違ってオレはそんなにがっついてねーんだよ…。じゃあ、明日な…」U美を車に乗せ、U美の部屋に向かう。
部屋に着いたら、やはりここでも凄まじい熱気に襲われた。
「暑いねぇ…」エアコンを入れながら手で顔を仰ぐU美。部屋が涼む間に一緒にシャワーを浴びた。
バスルームを出ると、幾分涼しく感じる室内。髪の毛を乾かしたりしているうちに心地良い涼しさに包まれ始める。
「あ!背番号縫わなきゃね」ミーティングで渡されたユニフォームと背番号をバッグから取り出し、裁縫セットを持ってくるU美。
「あれ?私の番号もらい忘れた…」
「監督は番号いらねーの」
「あ、そなんだ(笑)」背中の部分に背番号を合わせ、ここかな?などとシミュレートしてから縫い付けるU美。
「私さ、不思議に思ってた事があるの」チクチクと針を進めながら言うU美。
「ん?何が?」やっぱ女性が裁縫する姿は良いなぁなどと思いながら、ぼんやりU美を見ていたオレ。
「少し野球分かってから不思議に思ったんだけどさ、S君てショートだよね?高校野球とかだとさ、ショートの背番号って6番でしょ?」
「ああ。ポジション番号は6だね」
「でもさでもさ、昔からS君5番付けてたよね?何で?」今も5番の背番号を縫い付けながら聞くU美。
「ああ。それか。オレさ、中1の秋の大会から背番号もらったんよ」
「うん。そうらしいね。知ってる」
「でさ、事前に登録メンバーを運営サイドってのかな。協会に提出するじゃん。それ書いたのがさ、監督(顧問)じゃなくて、野球部長(副顧問)だったらしいのよ」
「へえー」
「その部長がまたとんでもないほど野球素人で、監督に登録メンバーの名前とポジション書かれた紙渡されて、それ見て背番号割り振ったらしいんだけど…」
「うんうん」
「1=ピッチャー、2=キャッチャー、3=ファースト…とまあ通常通りに割り振ってったわけだけど、5=ショート、6=サードと間違えて登録したんよ。内野手を『横並び』でそのまま番号振ったわけだな…」
「なるほど(笑)それで5になったのね(笑)」
「最初その番号で試合に出たら、かなり調子良くてバカスカ撃ててさ。その後はゲンかつぎw」
「高校行っても?(笑)」
「ほら、オレって何気に注目選手だっただろ?センセの方が良く知ってんじゃん」
「うん。騒がれてたね」
「オレ=5番付けてショート、のイメージが強かったらしくて、そのまま5もらったんよw」
「なるほどね(笑)そんないきさつがあったのか(笑)5が好きだからこだわってるのかと思ってた(笑)」
「最初は嫌だったんよ。リトルでは6もらえてたし。ショートっつったら6だろって思ってたし。でも、気付いたら好きになってたんだよな…」
「へぇー(笑)まあ私は5付けてるアナタしか見たことないから、この番号が一番自然だけどね(笑)はい。活躍できるように祈りながら縫い付けたからね(笑)」
綺麗に縫い付けられた背番号。久しぶりに見る背番号5。心はすっかり高校球児の頃に戻っていた。
次の日、いよいよ大会初日。トーナメントで2日に渡って開催されるこの大会、前述したが上位4チームが今年は県大会に出る資格を得られる。
「いよ〜。おはよーさん」U美とオレが到着すると、メンバーは殆ど集まっていた。
「おはよーじゃねーよ。おせーの。早く着替えて来い」昨日着替えに借りたステップワゴンのオーナーにキーを借り、車の中でU美と着替える。
「ねえねえ。私その下着ないよ?」
「アンダーいらないだろ。そのまま副脱いでユニフォーム着れば良いよ」
「ソックスは?この上にこれ履くの?」思えば初めて野球のユニフォームに袖を通すわけで、分からないのも無理はない。しかしこのレベルが監督とは…。
「あ!私スパイクない」
「良いだろ無くても。別に走り回るわけじゃねーんだからよ。履いてきた靴履いとけよ」
「でも…革靴なんだもん…」怖ず怖ずと差し出して見せる茶色の革靴。どう見てもこれから野球しようという人が履く靴ではない。
「スポーツシューズとか持ってこなかったの?…しょうがねーな…これ履け」オレが履いていたスポーツシューズを渡す。
「…………ぶかぶか…」
「我慢しろ。嫌なら革靴履いて出ろ」革靴+ユニフォームは、素人目に見てもダサいと感じたらしい。大人しくシューズを選択するU美。
「よし、いくぞ」車を降り、みんなの前に戻る。
「うは(笑) めっちゃ可愛い(笑)」
「小さくて細いから可愛いな(笑)」
「キャップがまたナイスだな(笑)」ユニフォームコスプレが大好評のU美。
「…もうちょっと小さいサイズないかな…」真っ赤になりながら言うU美。
「それがうちのチームにある一番小さいサイズなんすよ(笑)しかし、それでも緩そうっすね(笑)」着慣れないというのもあり、かなり幼く見えるU美。しかも靴がでかいから、歩くたびにペタペタと音が鳴る。
「やべぇ(笑)絶対勝とうぜ(笑)」
「勝ってU美先生胴上げな(笑)」早くもテンションが上がりまくるメンバー。野球は男ばかりの中でやってきたから、女性のユニフォーム姿はかなり新鮮だった。
「あ!おーいTさん」オレとTが話していると、遠くからTの名前が呼ばれる。
「ん?…ああ、やっちゃんか。久しぶり〜」『やっちゃん』と呼ばれたその男が近づいてくる。
「お互いに頑張りましょう」日焼けした精悍な顔付きの彼は、爽やかさいっぱいの笑みで話し掛ける。
「頑張ろうね。あ、コイツ中学の連れでSっての。ショートやってた。覚えてない?」Tの紹介に軽く頭を下げるオレ。
「覚えてますよ!ああ…Sさんですか〜。初めまして。オレチーム〇〇のE.Yと言います。Sさんらの一つ下で、M中にいたんです」ペコッと頭を下げて自己紹介するやっちゃん。
「初めまして。よろしくっす。M中って事は、良く試合したよね」
「そうなんですよ(笑)いつも負けてて2位止まりでした(笑)あの時のY中強かったもんなぁ(笑)」当時を振り返るように懐かしむやっちゃん。暫く懐かしい話で盛り上がった。
「そういや、さっき登録メンバー表見ましたが、監督って女性ですか?」とやっちゃん。
「そうそう。女だからってナメるなよ(笑)凄腕の監督のスカウトに成功したんだ(笑)元PLの監督でな…」適当を言い出すT。
「PLの元の監督って、男でしょ?確か中村さんとかいう人じゃなかったですか?有名な人ですよね?」
「あ?ああ、そうか…。まあ言ってみればそのくらい有能な監督なんだよ(笑)あははは…」適当ばかりで言葉に詰まるT。高校野球やっててPLの監督知らなかったのかこいつ…。
「…日本語になってねーよ。適当なことばっか言うな。監督は飾りなんだよ。立てろって言われたから形だけ登録したんだ」
「何だそうなんですか(笑)でも女性監督なんて羨ましいですよ(笑)じゃ、Y中OBと当たるのは決勝まで行かないと無理ですけど、お互い頑張って、うちらで決勝やりましょう(笑)」さわやかに去っていくやっちゃん。
「…羨ましいってよ(笑)やっぱそうだよな(笑)」一人納得するT。
「社交辞令だろ…」呆れるオレ。
開会式が終わり、試合まで他のチームの試合を観ていた。うちのチームは第4ながらシードされているので、登場は2回戦から。1日の2試合と、2日目の1試合に勝てばベスト4。つまり県大会切符が手に入る。
「そろそろアップしようぜ。練習グラウンド使って良いってよ」Dがやって来てみんなに話す。練習グラウンドに移動するオレ達。試合する球場が4面。練習グラウンドが2面。かなりでかい全体図で、移動も一苦労。まさに田舎ならではの広さだ。
「Y中OB(正式チーム名は違うが)、第2球場に入って下さい」場内アナウンスが流れる。いよいよ試合だ。
「うっしゃ!チームU美ーズ(勿論これも正式名称ではないw)初陣だな(笑)きっちり勝とうぜ(笑)」Tがキャッチャーマスクを手に取りながら言う。みんなのモチベーションも良い感じで高まる。
こうしていよいよチームU美ーズは初戦を迎えるのであった。
sien&sien
これまた面白い展開w
ワクワク支援
俺んちも甘い麦茶だったな〜。
甘くない麦茶を飲んだときはビビった
by埼玉の山奥
相変わらず読んでると笑顔になれる文章ですな。
いつもながら好色氏の文才には恐れいります。
sien
sien
456 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/16(日) 00:46:20 ID:Y9LABJ7yO
壁|ω‘)つC
寝る前に支援だ!
最近背中痛くて寝れん…ストレスかな…?
俺も近頃、右に体をひねるような動きすると、背中の右側のあたりがピキッとなって、よく「イテテッ」て言ってるな。
好色氏の文章にほくそえみながら仕事中支援。
sien
トーナメント2回戦、オレ達にとっては初戦となるこの試合。相手はエンジンをかけて加速するにちょうど良い相手となった。
チームAは、投手力を中心に堅い守りで弱点の打撃力を補い、守り気って勝つチームカラーだ。
「各チーム代表、前に」ホームベースの近くで審判が呼ぶ。普段ならDの仕事である。
「U美先生、行って下さい。代表ですから(笑)」案の定DがU美に振る。
「え?私行くの?何してくれば良いの?」
「じゃんけんして勝ったら、裏攻撃取ってきて下さい」
「じゃんけんで勝ったら裏ね…はーい」パタパタとベンチから出てホームの近くに進むU美。相手チームと挨拶すると、じゃんけんして帰ってきた。
「どうだった?」オレが聞く。
「負けちゃったけど、相手が表選んだから裏になったよ〜」
「よっしゃ。結果オーライU美ちゃんのこの試合の仕事は終わった。あとはゆっくり見てて(笑)」
試合は一方的な展開となった。次の試合の事も考え、エース温存でスタートしたが、終わってみれば11-1で5回コールドの快勝。最高の形でチームU美ーズはスタートを切った。
「まあここはこんなもんだろうな」
「だな。練習試合やっても負けたことないし」さも当然とばかりに意気揚々と引き上げるメンバー。うちのチームって結構強いんだな…。オレは6番ショートでスタメン。4打数3安打の打点2。ブランクの割にはなかなかの成績だ。
続いて3回戦。うちらにとっては2試合目。
対戦相手のチームBは、うちのチームと同じようなカラーで、ノリを重視し打撃を中心としたチームだ。
「今度はエース出さなきゃな」
「S、お前は3番撃て。ブランク感じないくらい球見えてるわ」
「そりゃ、昨日あれだけうちのエースに全力投球されたら、それなりに見えるようになるっしょ」
オーダーを決めて、さっきに続きU美がオーダー表を持ってじゃんけんに行く。
「わーい。勝った〜(笑)裏とってきたよ〜」ニコニコしながら戻ってくるU美。
「でかした!(笑)」
「U美先生が勝ったんなら、オレ達も勝たないとな(笑)」
試合は、戦前に予想したような打撃戦にはならず、5回終了時点で1-1。軟式なので残りあと2イニング。
「くそ…うちの方が押してるんだけどな…」
「あんなピッチャー、前までいたか?」ランナーが出ても要所を締められる歯痒い展開。
「この展開はまずいな…」Tが呟くも、良策はなかなか浮かばない。
6回裏、1アウト2塁。チャンスながらバッターは8番と下位。粘りに粘ったが、結局セカンドゴロ。しかし定石通りの右撃ちが幸いして進塁打となる。
2アウト3塁。打席にはラストバッターのピッチャーO。
「次が最終回で打順トップからか…。ここは好きにさせるか」好きにさせるかといっても2アウトだから、撃つしかないのだが…。
「U美ちゃん。次の球投げ終わったら、Oにサイン出して」突然Tがわけのわからないことを言い出す。
「え?サイン?私分からないよ?」
「いや。適当で良い。テレビとかで観たことあるっしょ?Sの応援に来た時にも見ただろうし。鼻とか耳とか触るやつ」
「あ。うん。でもあれって適当に出してるの?」
「いや。本来はちゃんと決め事あるけど(笑)」
「なきゃ作戦じゃねーだろw」オレが突っ込む。
「だよね(笑)その決め事を私知らないんだけど…」
「うん。だから適当で良い。でも、さも平然と出して。触る部分も迷っちゃダメ」
ピッチャーが投球動作に入って投げる。カウント1ストライク2ボール。
「よし、今だ」Tの合図で、打席を外したOに適当なブロックサインを出すU美。
「もう少し長く」指示されるがままに顔や手のあちこちを触るU美。長々とサインを出しているので、相手キャッチャーがこっちを見ている。
「…タイム」相手チームがタイムを都ってマウンドで円陣を組む。その間にOが戻ってくる。
「サインの意味わかんねーよ(笑)」
「よく真顔で見てたな(笑)」Tのその一言で、U美のサインに何の意味も無かった事に改めて気付くO。
Oが打席に戻りこれみよがしにバットを短く持ち素振りを繰り返す。円陣を解きポジションに戻る相手チーム。プレイ再開。バッテリーのやけに長いサイン交換が続く。
「…ハマったかもな…」オレがポツリと言った直後、セットポジョンから投球開始。
「…あ!」U美が声を上げる。投げたボールはホーム手前でワンバウンド。キャッチャーが後逸。それを見て激しく手を回すO。突っ込む3塁ランナー。
「…U美ちゃんの采配の結果だな(笑)」
「ナイス監督(笑)」
「名監督(笑)」みんなから祝福の言葉をかけられても意味がわからないU美。
「お前の適当なサイン演技で、相手何かしてくるんじゃないかって硬くなって、ピッチャーが力んだからとんでもないボール投げたんだ」
「そそ(笑)こっちは今まで監督が動くような事なかったっしょ。サイン出したの今が初めてじゃん。この終盤に失点したら命取りだからね。相手も色々勝手に深読みして自滅する可能性があるんよ」
「それにうちはOがアウトになってチェンジしても、最終回は1番からだからね。ここで攻撃が切れてもあんまり痛くないんだな」オレとTが代わる代わる説明する事に、何度も納得するU美。
結局、その1点でリズムを崩した相手チームのピッチャーに乗じて、その回たたみかけるように更に3点を追加。5-1で勝利。
「いやぁ、思ったよりてこずったなぁ…」終了の挨拶を終えてベンチに戻り言うD。
「あんなピッチャーいるなんて知らなかったし。情報不足だったわ」Tもうんざりした顔で合わせる。
「しかし…。あの演技うまくハマったなぁ(笑)」メンバーの一人が思い出しながら笑う。
「ま、この勝利はU美監督の名采配ってことで(笑)MVPだな(笑)まあプレイヤーじゃないけど(笑)」
「良かったな。お前のおかげだってよw」
「え…。私何もしてないよ…(笑)でも勝てたし嬉しいな。えへへ…(笑)」照れながらもニコニコするU美。
「よし!とりあえずあと1試合勝とう!みんな明日も頑張って!」U美がみんなに気合いを入れる。
「おお!監督調子に乗ってキタ--(゚∀゚)--ッ!!(笑)」
「明日も名采配よろしくっす(笑)」U美ーズは、監督も含めて一つになった。
1日目の試合はこれで終了。U美ーズは2日目の準々決勝に駒を進めることになった。
その日も打ち上げでDの家に集合。会心とまではいかないが内容のある勝ち方にみんな満足し、会話もはずむ。
「しかしよぉ…。一番ブランクあるSがここまでやるとはなぁ…」ビールを注がれたコップを持ちながら、オレの隣に座るTが言うと、みんな口々に同意する。
「8の5だろ…。エラー無いし。トンネルとかかましたら思いっきり笑ってやろうと楽しみにしてたんだけどなぁ(笑)」
「だと思ったから慎重に捕ったんだよ…」
「さすが、愛する人が近くにいると違うな(笑)」
「愛する人って言えば、U美先生のユニフォーム姿、可愛かったなぁ…」みんな思い出すように宙を見上げる。
「これから毎年U美ちゃん監督にしようぜ」
「ちょwww オレ毎年出れねーよw」
「おめーは来なくても良いんだよ!」みんなでツッコミを入れる。
「お前、帰ったらU美ちゃんにユニフォーム着せてコスプレして遊ぶつもりじゃねーだろうな…」
「バカかw 疲れてそんな元気ねーよw」
「明日、いけない遊びしすぎて疲れてドタキャンするなよ(笑)」
「だからそんな元気ねーよw」
「まあお前はキャンセルしてもいいけど、U美先生は来させろよ」…オレ…いらない子になっちゃった…orz
名将誕生しえん
(´・ω・`)つC
@@@@
hagesiku sien
俺の中でのU美センセの名前は「ウニ美」
続きが楽しみ支援。
U美タンがユニフォームコスプレで裏の攻撃を?(;´Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ
つC
sien
@@@@
大会2日目。朝から猛烈な暑さだった。
「〇〇(地元)も朝からこんなに暑いのか…」球場に着くなりうんざりして言うオレ。
「今年は暑いな…」Dが答える。セミがやかましいくらい自己主張していた。
準々決勝。相手のチームCは、前年の準優勝チーム。昨年、うちのチームは準決勝でこのチームに負けたそうだ。
「正念場だな…」相手の練習の様子を見ながらTが言った。
「このチームって、そんなに強いの?」練習の様子を見る限り、至って普通な感じなんだが…。
「まずピッチャーが良い。Oと同じくらいのレベルかな。後は打線もかなり良い。ノーガードで撃ち合いしたらまず勝てないな」
「そんなに強いのか…」どうもチームCは、今年の優勝候補の筆頭に挙げられているらしい。
「嫌なところで当たっちゃったなぁ…」Tもさすがにこの時ばかりはネガティブな発言しか出てこない。
いよいよプレイボール。確かに相手の打線は昨日戦った2つのチームとは比べものにならないくらい強力だった。しかし先発のOも要所を締め連打を許さず、締まった展開で序盤を終える。
中盤、4回裏、ようやくチームU美ーズに待望の先制点。押せ押せの展開になるかと思われたが、その後不運が重なり1点止まり。
5回表、前の攻撃でたたみ込めなかったツケが返ってくるように、一気にピンチに陥るチームU美ーズ。ヒットとフォアボールを重ねられ、1アウト満塁。打席には5番。
タイミングを外すつもりで投げたチェンジアップに偶然タイミングが合ったような感じのように見えた。キィィィン!と綺麗な音を残してボールは真っ青の空に上がる。
「ライト!」Tが叫んでいるのを背中越しに聞きながら、オレはセカンドのベースカバーに入る。ライトはずっとバックし、一度こちらを振り返った。追い付いたか?ボールが落ちてくる。スローモーションのように永遠を感じる瞬間だった。
「行け!回れ回れ!」相手ベンチが一気に盛り上がる。ボールは風に乗って延びたらしく、ライトの頭上を越えた。走者一掃のタイムリー2ベースヒット。満面の笑みでベンチにガッツポーズする打者走者をセカンド塁上で呆然と見るオレ。
「とりあえずここで切るぞ」タイムを取って、マウンドに集まる。Tが真剣な顔つきで言う。まるで現役当時さながらの真剣な表情だった。
タイムを解いてプレイ再開。Oがその後をきっちり抑える。しかしゲームは終盤に差し掛かろうとしたところでスコアは1-3。その日の相手ピッチャーの状態から考えて、あまりに痛すぎる2点のビハインドを背負う。
その後お互い無得点。スコア1-3のまま最終回。
7回裏、チームU美ーズ最後の攻撃。
「…ここまでだなぁ…」Dがベンチで呟く。野球は9回2アウトから、などとよく言われるが、なかなかそう上手くはいかない。野球というものを経験すればするほど、先の展開を読んで自分の中に結果を出してしまう。
「ほら!最後まで気を抜くな!負けても良いから最後まで食らいつくの!」明らかに落胆の表情を浮かべ、暗くなるベンチ内の空気を読み取ったらしいU美。
「分かってるけどさ…。相手ピッチャーがあの調子じゃなす術無いって…」
「弱気な事を言わないの!私を県大会に連れてってくれるんじゃなかったの?」尚もけしかけるU美。
「それは分かってるけどなぁ。ちょっとこれじゃなぁ…」
弱気というより、付け入る隙が見つからないので困っている状態と言った方が正しい心境だったかもしれない。本来ならこれを打開するのは監督の仕事なのだが、うちの監督には荷が重過ぎる。というか無理w
「…よし!もしこの試合に勝ったら、料理作ったげるぞ!」U美に出来る、最大の励まし方だったのだろう。
「お前なw そんなメシくらいで釣られたら、オレ達甲子園にも出れたぞw」呆れるオレ。野球はそんな甘いもんじゃないんだ…。そうだよな…?みんなの顔を見る。
「……………何作ってくれるの?」ポツリと言うT。
「えーとねぇ…。何でも良いぞ!作れる物なら(笑)」
「S…今まで作ってもらったので美味かったのは…?」
「はい?w」まさか…、そんな単純なやつらじゃないだろう。
「なるべく簡単なのにしてね(笑)」
「S!じゃあ作ってもらいたいのは!?」
「…タマゴのコロッケ…かな…」勢いに負けて思い付いたものを答えるオレ。
「…じゃあそれね。よし!逆転すんぞ!」盛り上がるベンチ。
「タマゴのコロッケなんてめんどいじゃんか!何でそんな事言うかなぁ…。まあ良いや仕方ない。勝ったら作るぞ〜(笑)」
「おっしゃ!まずは先頭出ろよ!」こいつらって単純だったんだな…。
U美が『料理作るぞ宣言』をしている時には、既に先頭バッターが打席に入っていた。打順良く1番からの最終回。しかし1番はあっさりショーとゴロ凡退。
「てめー!何あっさり凡ゴロ撃ってんだよ!」ベンチに帰ってきた1番を激しくヤジるメンバー。
「え?何?どしたん?」さっきとは明らかに違うベンチの雰囲気に戸惑う1番。
「逆転したら、U美ちゃんがメシ作ってくれるんだよ!」
「適当やって勝手にアウト増やすなコラ!」
「えええ!?そういう事は早く言えよ!」がっくりとベンチにうなだれる1番。
打席には2番バッター。粘りに粘り、フォアボールで出塁。
「よっしゃ!良く見た!」次は3番のオレ。
「S、送りバントしようとか考えてねーだろうな。アウト増やすなよ」
「え…?だって内野ゴロ撃ったらゲッツーで終わりじゃん」
「撃たなきゃ良いだろ(笑)クリーンアップらしくちゃんと撃ってこい」みんなに散々けしかけられるオレ。
「…へいへい」
「お前はU美ちゃんのメシなんて珍しくもないだろうけど、こっちゃ滅多に食えないんだからな!凡退したらボウズだぞ!」
「ちょwww 何もそこまで…」ネクストバッターズサークルでバットにスプレーを吹きかけながら苦笑いするオレ。
「S」Dが近づいてくる。
「高校最後の大会、お前の三振で負けたよな」
「…ああ」
「甲子園あと一歩でな(笑)」
「…だったな…」
「今度は見逃し三振なんてダサい事するなよ。フルスイングしてこい」昔の記憶が鮮明に蘇りながら、オレはバッターボックスへ。高校球児時代に悔いはないつもりだった。良い思い出のつもりだった。
しかしそれは思い出したくない部分を掻き消すために、単に思い出を美化しすぎていただけだった。オレがいつも真っ先に思い出すのは、高校最後の見逃しの三振のシーンだった。
「…ぜってー撃つ」心の思いが言葉になって口をつく。相手ピッチャーは、いくら良いといっても疲れが見え、球威が落ちている。
2ストライク2ボール。追い込まれたが、不思議と焦りはなかった。頭の中には、何故かアウトローのボールを掬い上げるイメージばかりが浮かんでくる。
ピッチャーがセットから投げてくる。…アウトローだ。それはイメージに浮かんだ通りのコースだった。まさに奇跡。
無我夢中で振り抜いたバットから心地良い快音を残し、ボールはセカンドの頭上を鋭く抜ける。右中間に転々と転がるボール。ライトが素早く抑えてセカンドに返球するも、ファーストランナーは3塁に到達。1アウト1、3塁。
打席には4番のD。タイムを取ってDのもとに歩み寄るオレ。
「今回は(打順)回したぞw」
「ああ。待ってたわ。随分長い間な(笑)」Dがニヤリと笑いながら言う。
「ストレートの球威が明らかに落ちてるわ。アウトローのボールあそこまで運べたからな」
「みたいだな。つってもあんな怖いコース、オレには手出せないけどな(笑)」
1塁に戻り、タイムを解くオレ。バッターボックスに入るD。大きくゆったりとしたその構えに、学生時代の姿がフラッシュバックする。
「…抜けたぁ!」ベンチのメンバーが一斉に立ち上がるのが一瞬見えた。初球を叩いたボールはピッチャーの横を抜けてセンター前に。3塁ランナーがホームイン。1アウト1、2塁で2-3。得点差は1点。
次の5番バッターはセカンドゴロ。ゲッツーかと思ったが崩れて2アウト1、3塁。首の皮一枚繋がったとみんながホッとする。3塁ランナーのオレがホームに帰れば同点。しかし2アウト…。
6番バッターはストレートのフォアボール。2アウト満塁。バッターは7番のT。
「散々オレにけしかけたんだから、自分でコケるなよw」塁上から声をかけるオレ。
「うるせー!味方ヤジってんじゃねぇ!」必死に言い返すT。その言葉そっくりそのまま返してやりたい。
ピッチャーを代えてくるかと思ったが、そのまま続投。Tに対してカウント1ストライク2ボール、いわゆるバッティングカウント。
崩れかけている相手ピッチャー。このまま粘ってフォアボールを狙うのかと思いきや、次のボールを思いきり引っ張るT。
ボールは鮮やかに三遊間を抜けてレフト前へ。オレがホームに帰り、ついに同点。当たりが良すぎたため、セカンドランナーは3塁ストップ。2アウト満塁が続く。ここで相手ピッチャー交代。
「タイミングがワンテンポずれたな」相手の投球練習を見ながら呟くD。明らかに流れはうちに傾いていた。
白熱した試合は、かなりあっさりとした形で決着がついた。代わったばかりのピッチャーが、8番にストレートのフォアボール。押し出しでサヨナラゲーム。4-3で勝利。
「最後はあっけなかったな」ゲームセットの挨拶を終えてベンチに戻ると、Tが言う。
「みんな…お疲れ様。よく頑張ったね…」目を真っ赤に腫らしたU美が出迎える。
「うわ。泣き虫U美ちゃんはまだ健在なのか(笑)でも今度はいじめて泣かせてねーよな(笑)」おどけるT。みんなも一斉に笑う。
「コロッケ、よろしくっす(笑)今更だけど、タマゴのコロッケって何?イモじゃないの?」
「まあそれは出来てからのお楽しみって事だな…」オレがU美の代わりにDに答える。
「作ってもらえりゃ何でも良いんだけどな!(笑)」次の試合の事などどこかにいってしまったかのように、みんな達成感で一杯だった。
去年負けたチームに雪辱を果たした達成感か、はたまたU美の料理にありつける満足感か、準決勝は1-4でいとも簡単に負けてしまった。しかし、目標通り県大会への切符は手にすることが出来た。
「4チーム出れるから、3位決定戦は無いんだったな…」決勝戦を観戦しながらぼんやりと呟くオレ。視界の先には、マウンドに駆け寄り抱き合うやっちゃんの姿があった。
閉会式を終えて、Dのうちに集まる。3位ということで、もらった賞状とメンバーのメダルをテーブルに置き、みんなで宴会の準備。
「しかし…あの試合よくひっくり返せたなぁ…」出て来るのは準々決勝の話ばかり。
「オレ、久しぶりに燃えたわ。ガキに返れたな(笑)」みんなあの一瞬は童心に戻っていたらしい。オレもしかりだが。
「最後まで素人のU美ちゃんに助けられたな…」確かに、素人のU美だから最後まで諦めないでと励ました言葉に本気度が感じられたのかもしれない。
「はーーい。おまたせー」U美とDの奥さんが、銀のトレイに沢山の小判型のコロッケを乗せて登場。待ってましたとばかりに皿に取り分けるみんな。
「熱いから、よくフーフーしてね」
「はーーい」
「だから、ガキかっつーのw」一同何故かU美に返事するときは揃う。それがまた笑える。
「タマゴのコロッケって、どんなんだろ。早く食べようぜ」もう待ち切れないとばかりにせかすO。奥さん、子供達に行き渡ったところで乾杯。
「…………うめぇ!何だこれ!うめぇぞ!」テンション上がりまくりのT。奥さん達も口々に美味しいと、中身を研究していた。
「くそぅ…。おめーはこんな美味いメシをガキの頃から食わしてもらってたのか…。そしてこれからも…。許せねぇ…」
「おいおいw 昔はこんなんじゃなかったんだってw」
「それでも昔の味を知ってるだけ許せねぇ!」みんながオレを見て頷く。
「ちょっとちょっと(笑)S君はホント実験台だったんだから勘弁してあげて(笑)それより、もっと食べる?まだタネ残ってるから揚げれるけど?」
「いらないというわけがないじゃん(笑)よろしく(笑)」再びキッチンに消えるU美。作り方を習いに何人かの奥さんも一緒についていった。
「U美先生…、家庭的で良いよなぁ…。オレもSみたいに中坊の頃先生を虐めなきゃ良かった…」
「だよな…。くそ…。人生最大の失敗だ…」
「お前ら…。人生最大の失敗がそのレベルなの?幸せな人生だなw」
「うるせー!上から見てもの言うんじゃねー!」…見てないのに…orz
ちょおおおお
タッチよりおもれー
sien
久しぶりに言いたい。
好色、ちょっとDの家の裏へ来い!殴らせろ!
はっきり言ってオレ的にはエロ抜きでも楽しいよね、ぶっちゃけ
まー、好色にアレ(肘2回ポンポン)したいって言うのはアピールしておきたいよね
>>482 うん。エロ抜きで面白い
だから報告はもうじき終わりでも雑談しにはきてほしい
読むだけでハラハラドキドキしたぜ…
好色は脚本の才能もあるんじゃないか?
読んでるだけで頭の中にその場の雰囲気が描けて下手なドラマより楽しいです
出前で取った寿司。子供用にと焼いたバーベキュー、そしてU美のコロッケ。何とも妙な取り合わせだったが、みんな学生時代に戻ったかのようにがっつく。
「はーい。これで全部でーす。みんなよく食べるわね〜(笑)」既にカラになっているトレイに新しいコロッケを補充するU美。これで3回目の補充。全部で100個近く揚げたんじゃないだろうか。
このタマゴのコロッケは特に子供達に大人気。新しく揚げられたコロッケを拙い箸捌きで自分の皿に移し、ソースをかけて美味そうに食べる。
「どお?美味しい?」ニコニコしながら尋ねるU美に満面の笑みで頬張り頷く子供達。近い将来、こんな光景に出会えるのだろうか。
「お母さんにも作り方教えたから、今度はお母さんに作ってもらってね(笑)」
「うん。おねーちゃんありがとう!」その場にいる子供達にとって、U美は自分の母親より年上だ。それでもU美をおばちゃん呼ばわりしないのは、幼いながらに気を使っているのか、はたまた親の躾が良いのか、もしくはU美がそれだけ若く見えるのだろうか。
「センセ、今日はメシまで作らせちゃってゴメンね」Tが久しぶりにU美を先生と呼んだ。
「いえいえ。みんな頑張ったもんね(笑)ご褒美にしてはちょっとシケてるけど、このぐらいで許して(笑)次も頑張ってね」料理を作り終え、やっと一段落したU美が、ビールのケースをひっくり返した椅子に腰掛けながら笑う。
「次は県大会か。今までベスト8が最高だったから、その上行けたらまた何か作ってよ(笑)」
「…よし!じゃあベスト4以上で何かまた作るよ(笑)」ニコニコ笑うU美。
「くそぉ…。やっぱ中坊の時も高校の時も、こうやってSには飴あげてたんすか!?良いなぁ…」一人がさも悔しそうに言うと、みんなで頷き同じ表情になる。
「あげてないあげてない(笑)野球の結果に触れなかったもん(笑)」笑いながら否定するU美。
「でも応援に来てたんでしょ?影で応援してさりげなく料理奮発してたんじゃないっすか?」
「ああ。そういうことね…。内緒(笑)」
「それはイエスってことじゃねーか!くそ…お前ばっか…。オレなんて当時お袋か婆ちゃんの作ったメシしか食えなかったのに…」オレを睨みながら言うT。みんなそうだと頷く。
「こうやって美味いコロッケ食えたのも、オレが学生の時にコイツの料理腹壊しながら食って育てたからだよ?ホントに最初は笑える料理しか作れなくてな…」
「おめぇ…いつか殺す。うっかり事故装って殺す」
「おいw 弁護士が物騒な事言うなw」
「おめぇはもう楽しい思いを十分したんだよ!思い残すこともねーだろ(笑)」
「ちょっと!死なれたりしたら私が困るじゃんか!」U美…。分かってくれるのはやっぱこいつだけだな…。
「事故起こすなら、保険の受け取り私に変えてからにしてね(笑)」感激したオレがバカでした… orz
宴もたけなわになった頃、Dが口を開いた。
「今年の大会は楽しかったな。去年までは、優勝しないとここでの席なんて通夜みたいな感じだったし…」しみじみと言うD。
「ホント、今年はみんな楽しそうだね。帰ってきた時の顔見て、思わず優勝したのかと思っちゃった(笑)」Dの奥さんが、燃え尽きた蚊取り線香を交換しながら微笑む。
「不思議だよな…。こんなに楽しかったっけ?ってオレも試合中何度も思った」メンバーの一人が言うと、みんな口々にそうだな、などと同意する。やかましいくらいに鳴くカエルや虫の声。新しく燃え始めた蚊取り線香の匂いが夏の夜を一層引き立てる。
「…しばらく惰性でやってたのかもな。とりあえずみんな集まるイベントだし…みたいな。今回は勝つって明確な目標あったからな」Tが言う。
「まあ…久々のオレの参戦のおかげだよねw いやいや。礼には及ばんw」
「そうかもな(笑)」どうせ、うるせー!的なツッコミしか返ってこないと思って言ったオレは、予想外のTの返事に驚いた。
「今年の夏は、色々と思い出深い夏になりそうだ。U美ちゃんと約十年ぶりに再会。そしてオレ達の監督になってもらって、3位だったけど次に進める。メシまで作ってもらって…」
「T…」
「…そんなオレの心アイドルをおめぇは…。やっぱ許せねぇ!」缶ビールを思い切り振ってオレに向けて開けるT。勢いよく吹き出すビールがオレを直撃。
「…ビールはそうやって開けるもんじゃねーだろ!」オレも近くにあった缶ビールを振って開ける。みんなが同調しビールかけ状態に。
「S!結婚おめでと〜う!」
「幸せにな!U美ちゃんの事幸せにするんだぞ!」
「そうだぞ!幸せにしろよ(笑)」(←U美)
「末永くお幸せにね!」みんなが口々に祝福の言葉を浴びせてオレにビールをかける。
「いてーよw ヒリヒリするし目が開けられねーだろw」溢れる嬉し涙。オレはそれをビールの痛さにかこつけて、必死に目を擦った。
ビールかけの部分で目から汗が出ました的支援
エロ無しも最高です。思わず涙流しながら支援。
全米が泣いた!!
(TT)
心があったかくなるなぁ
既婚だけど、うらやましすぎ!泣ける〜!
どさくさに紛れて言うU美センセかわいい。
好色さんとその仲間の友情に涙した。支援。
sien
鳥肌がたったょ
最高!読んでて泣けてくる。
いい友達だね。
しえん
好色さんすばらしい才能の持ち主だ!!
最近ここでどんだけ泣いてるか・・・ 支援!
好色〜 ありがd
みんな、ありがとね。この連休U美が遊びに来ていたので、時間を見つけてちょこちょこアップしてたけど、楽しんでもらえたみたいで嬉しいっす。
今後の話はもうちょっと考えさせて下さい。ただ、みんなから頂けるメッセージは本当に有り難く、オレの力になっています。本当にありがとね。
祝福のビールかけから2時間ほどして、打ち上げは解散。それぞれ家路につく。ビールで濡れたシャツなども、夜ながら夏の熱気ですっかり乾いていた。
ふと携帯を見ると、着信のランプが点滅している。病院か…?携帯を開いて着信を見ると、実家からだった。
「…もしもし?」実家に電話するとお袋が出た。
「あんた、こっち帰って来てるんでしょ?少しくらい顔出しなさい。全く親不孝だね」
「おいw オレがいつも帰るっつーと、寝る場所が無いとか言って嫌がるだろw それに今U美も一緒だし…」
「U美ちゃんも連れて来れば良いでしょ。まだ夏休みでしょ。あんたより寧ろU美ちゃんに来てほしいのよ」遠慮なく言い切るお袋。
「あ、そうでっか。ビールと汗でベタベタしてるから、風呂入れるようにしといて」電話を切るオレ。
「センセ、お袋がさ、泊まる場所作ったからうちに来いってよ」打ち上げの片付けを終えた頃を見計らって、U美に言う。
「え?親子水入らずの方が良いんじゃないの?私が行っても良いのかな?」借りていたエプロンを外しながら言うU美。
「オレよりセンセに会いたいんだってさ。明日まだ休み?」まだ休みだと言うので、その日は実家に泊まることに。Dの家から実家は車で5分程度。先生のアパートまでは30分以上。酔いはすっかり覚めていたが、実家に帰る方が運転が楽で良い。
「じゃあ、またな。次は県大会で。医療ミス起こすなよ」口々に去っていく仲間達。
「うるせーよw 明日から仕事乙www しっかり働けよww」次々に出ていく車を見送りながら、オレも精一杯の厭味。
「じゃ、オレ達もそろそろおいとまするか」
「はーい」Dの息子(4歳)と遊んでいたU美が立ち上がる。
「まだ遊ぶ〜。帰っちゃダメ」駄々をこねる息子。
「〇君、ごめんね(笑)今日はもう遅くなったから、また今度遊ぼうね(笑)」頭を撫でながら諭すと、渋々納得する息子。
Dに抱っこされながらオレ達を見送る息子。
「…何か、オレ、ガン付けられてんだけどw」息子に思いっきりガンを飛ばされるオレ。
「ライバルだと思ってるんじゃないの?(笑)U美先生の事好きになっちゃった?(笑)」Dの奥さんが息子に問い掛けると、オレから目を離さずコクリと頷く息子。
「大変なライバルを持ったな(笑)こいつ何気に執念深いぞ(笑)」
「4歳のライバルか…。強敵だな…」
「〇君。バイバイ。おやすみ〜(笑)」助手席から運転席の窓越しに別れの挨拶をするU美。車を発進させるオレ。笑顔で手を振るD夫妻をバックミラーで見ながら、段々と加速するオレの車。
「…まだ睨まれてる…。夢に出そうだ…。オレ何もしてねーのに…」まだガンを飛ばしている息子の目線をバックミラー越しに感じながら、早くその姿を掻き消そうとアクセルを踏み込んだ。
あっという間に実家に到着。時計は20:30を表示していた。
「あらU美ちゃん、いらっしゃーい」玄関から迎えに出て来るお袋。
「あ、お母様。夜分こんな恰好ですみません。お邪魔します」丁寧に頭を下げるU美。
「…オレが帰っても、出て来た事なんかねーのに…」ブツブツと文句を言いながら車を降りるオレを放置し、さっさとU美を連れて家に戻るお袋。
「……………オレ、ホントにこの家の子供なのかな…。親父が釣りでもしてる時に、ダンボールにでも入れられて流れてきたオレを拾って、仕方なく育てたんじゃねーかな…」やけに長い独り言を言いながら、トランクかバッグを取り出すオレ。
「なおーん」ネコ…もとい、ライムだ。どうやら散歩帰りらしい。オレの足に擦り寄ってくる。
「おーおー。分かってくれるのはお前だけだな…」ライムを抱き上げるオレ。
「前よりちょっと重くなったな。良いもん食ってんだなお前…」綺麗な毛並みがツヤツヤしている。ライムはオレのニオイをクンクン嗅いでいたが、ビールの匂いが嫌なのか、あからさまに嫌な顔をする。
ライムを下に下ろし、一緒に家に入る。
「U美ちゃん、お風呂入っちゃったら?着替えとかない?」
「あ、あります。朝は私服だったので…」どうやら早速風呂に入るらしい。オレは玄関でスパイクを磨き、後片付けをする。
スパイクを磨き、グローブにワックスをかけたところでU美が風呂から上がってきた。
「あーさっぱりした(笑)お母様、お風呂いただきました」
「はーい。こっち涼しいからおいで。S、あんたも早く入ってきな。あ、ライムも一緒に入れてあげて」居間から声だけ聞こえる。
「は?ネコが風呂入るのかよ」
「入るようにしつけたの。お風呂にタライあるから、お湯汲んで入れてあげて。お湯汲めば勝手に入るから」
「やれやれ…。早速こんな扱いか…。じゃあライム、風呂入るか」スパイクやグローブを磨く様子を、オレの隣に座り興味津々に見ていたライムを風呂に連れていく。
「…これか…」確かにタライがある。お湯を汲んでバスルームにライムを入れると。テクテクと歩いてきてパチャパチャとお湯に入る。
「お前よぉ…。少しネコとしてのプライドを持てよ…」明らかに気持ち良さそうに緩んでいるライムの顔。オレが自分の頭を洗い、体を洗い終えるのを見ると、次は自分の番とばかりにタライから出た。
「…お前もシャンプーするのかよ…。あ、これか…」ネコ用のシャンプーを見つけ、ライムにかけて洗い出すオレ。抵抗一つせずに、気持ち良さそうに洗われるライム。
「…なおん」
「…はいはい。もっと洗えってか」更に体を洗うと、満足とばかりに気持ち良さそうに目をつぶるライム。
風呂を上がり居間に行く。居間では親父も機嫌よく笑っていた。
「…ライム風呂に入れたけど?」
「ああ。じゃあドライヤーかけてやって」
「…………あい」自分の髪を乾かして、そのままライムを乾かす。ツヤツヤした毛並みが更に綺麗になった。
「せっかく洗ったのに、舐めますか…w」ペロペロと毛繕いを始めるライム。一生懸命洗ったオレの苦労は… orz
居間では夕食に作ったらしい煮物で一杯やっていた。
「お母様のお料理、美味しいですね(笑)」煮物をつつきながら、その味にしきりに感心するU美。
「ありがとね(笑)この子はあんまり煮物は好きじゃなかったんだよね」お袋がオレを見ながら言う。
「そんな勿体ない(笑)お袋の味じゃんか(笑)」オレを見て笑うU美。
「だって…。ガキの頃は野菜より肉が好きだったから…」前も書いたが、周りに当然のように新鮮な野菜が存在する環境で育ったオレ。その有り難みを知るのは上京してからだった。
「あ、センセ、良いとこ連れてってやろうか」親父が風呂、お袋との会話も一段落したところで、オレはU美に言った。
「良いとこ?どこ?」
「着いてからのお楽しみ」U美を連れて外に出る。夜10時過ぎだったが、まだまだ熱気が残っている。
「いつもはこの時間だと涼しくなるんだけどねぇ…」家を出る際にお袋から渡された団扇をパタパタ扇ぎながら言うU美。
「センセって田舎育ちだけど、オレよりちょっと開けた場所で育ったよな?」家の裏山に向かって歩き出しながら尋ねる。
「まあ…大差ないけど…。でも確かにこんな場所は近くに無かったな…」暗い足元に転びそうになりながら、オレの腕につかまって耐える。
「うわ…怖い…」真っ暗な裏山。風にそよぐ木々がザワザワと揺れる。この音が怖いらしい。裏山の一本道を100メートルも進むと、そこは一面に広がるたんぼ。鮮やかな月の光がたんぼの水を照らしている。
「え?ここ?」たんぼの間の一本道を進む。昔は本当にたんぼしかなかったのだが、最近道が舗装されて、少し家が建った。
「もうちょい先」虫やカエルの大合唱を聞きながら更に先へ。
「着いた。よく見てみ」
「ん?……………………うわぁ………………綺麗………………凄い………」思わずハッとして言葉を失うU美。
「綺麗だよな。へたしたらもういないかと思ったけど、まだいて良かった」
「凄い……………ホント夢の世界みたいだね………」幻想的に点滅する無数の光。たんぼ一杯に飛び回る蛍。U美が言うように、確かに夢の世界のようにはかない光の筋が行き来する。
「いくら同じ田舎でも、センセのとこはこんなに蛍いないでしょ?」
「うん…。こんな一杯初めて見た………。綺麗だねぇ」まだ圧倒されているU美。まさに『ホタルの墓』の、画面一杯に蛍が飛び回るあのシーンそのもの。
稲に止まっている蛍を自分の手に誘導する。オレの右手に止まる蛍。
「そんなに光っていても、熱くないんだね〜。不思議だね。私にも触らせて」指を延ばすU美に蛍を渡す。
「潰すなよ。握っちゃダメだからな」U美の人差し指に止まり、一生懸命光る蛍。
「凄いなぁ。綺麗だなぁ…」蛍を稲に返し、ようやく落ち着いたらしい。
「S君と付き合って、私は今まで見たことない世界をたくさん見たな…。こんな短い間だけで、毎日が驚きばっかだよ。今まで何見て生きてきたのかって…」蛍の光を目で追いながら、一言一言を噛み締めるように言うU美。
「いつか、大好きな人が出来たら連れてきたいと思ってたんだ。それがセンセで良かった」センセの手をギュッと握るオレ。
「私、この風景絶対忘れないから…」U美もオレの手を力強く握り返してきた。
家に帰ると、どこから引っ張り出したのかオレの卒業写真がテーブルの上に乗っている。
「中学、高校は見てるんだよね?」お袋がアルバムをめくりながら言う。
「はい。ああ〜懐かしいなぁ(笑)子供だねまだ(笑)」幼さの残る当時の写真。その日集まったメンバーの写真なども見ながらはしゃぐU美。
「このメンバーって、いつも仲良かったんですか?」
「そうね。後援会まで作ったから、親同士も仲良いよ」
「他に仲良かった子は?」
「この子かな?」一人の顔写真を指差すお袋。
「ああ。そいつか。そいつは一番の親友だったな…」懐かしむように呟き、お茶を飲むオレ。
「今は何されてるの?」U美が尋ねたが、オレもお袋も答えられなかった。
「あ、ごめん。聞いちゃまずかった…?」
「んにゃ、そいつさ、死んだんだ」
「え?病気か何かで?」
「いや、交通事故。猛スピードで中央分離帯乗り越えて、反対車線の大型トラックに正面衝突したらしい」
「あ、そうなんだ…」しんみりするU美。
「そうそう。彼とうちの息子の間に、不思議な事があったのよ」お袋が思い出して切り出す。
「え?どんな事ですか?」
「あんた話してあげな」面倒事はすぐオレに振るお袋。
「オレさ、上京して大学通い始めて6月の頭頃だったんだけど、朝早く、まだ7時ちょい前にお袋から電話があったんだよ」話し始めるオレ。
「朝っぱらから何だと聞いたら、台所で弁当作ったときに使った油をそのままにしたら燃えたらしくて、火事になった!って」
「え?火事?」
「まあキッチンが燃えたボヤみたいなものだったらしいんだけどさ。もうお袋気が動転してて、何故かオレに電話よこしたんよ」頷くお袋。
「火は消したけど、火傷したし、足くじいちゃったみたいで動けないから、病院連れてってほしいと言うんだよね。
オレ東京だし、近くには親父が働いてる会社がある。学校に電話すれば妹もつかまるでしょ?何でオレ?って思ったけど、何かめっちゃ焦ってたから心配になって、大学休んで実家に帰ったのよ」
「うんうん…」U美が頷く。
「新幹線で帰って、新幹線から在来線で最寄りの駅に着いたのが3時間後だったかな。駅から家まで距離あるし、タクシーでも拾おうかと思ったら、この写真の彼に偶然会ったわけだ」
「彼って、このK君?」
「そそ。高校までは一緒だったんだけど、やつは就職してね。どうやらその日は休みだったらしい。で、家まで乗っけてってやるよって言われて、有り難くお願いしたわけだな」
「うんうん」
「実家に着いたら、お袋が手と足に包帯巻いて出てきてさ。聞いたら近所のおばちゃんに頼んで病院に連れてってもらったらしい。まあ来るのに3時間もかかるなら、そうした方が良いよな」
「かもねぇ(笑)」
「お袋はKを見て『あらK君久しぶり』なんて少し話して、お茶でも入れるから上がれっつったら、これから用事あるんだっつって、オレが帰るなら新幹線の停まる駅まで送ってくぞって」
「うんうん」
「折角帰ったからのんびりしたかったんだけど、学校あるし、お袋もとりあえずは心配なさそうだし、送ってもらうことにしたわけよ。車越しに、K君も頑張ってなんてお袋に励まされて出発したんだよな」
「だったね」今度はお袋が相槌を打つ。
「駅に向かう途中、もう昼だからっつってファミレス寄って二人でメシ食べたんだ。近況の報告とか昔話とかして、結構話し込んで帰ることになったんよ。オレは2時の新幹線にのって帰り、東京に着いたのは5時頃かな」
「うんうん」
「家に着いたのが6時前だったと思う。つまり朝7時半に出掛けて夕方6時前に帰ってきたんだよな」
「だね」
「ふと見たら、自宅の電話に留守電が入っててさ。再生したんよ。どうせ学校の友達から、サボるなよ的なメッセージだと思ってね。」
「誰だったの?K君?」
「いや、Kのお母さんだったんだな。どうも今さっきKが事故で亡くなったらしい。お通夜か告別しに良かったら出てくれないかというメッセージだった」
「あら…」
「オレを送った道中で事故起こしたのかと、オレは愕然としたんだけど、留守電が入った時間を聞いて浚に愕然とした」
「…いつ…?」
「7:43だったっけな。オレが家を出てすぐ。勿論お母さんはオレに一番に電話したわけでもないだろうから、亡くなったのはもっと前だったらしいけど」
「え…でもそれって…え?」
「計算が合わないんだよな。オレが実家に帰った頃には、やつはもうこの世にいなかったはずなんよ。でもオレはやつの車にも乗ったし、お袋もヤツの姿を見てる。でもその時彼はこの世にはいなかったんだよな」
「勘違い…でもなさそうね」
「留守電の時間設定が間違ってたかと思って確かめたけど、特に間違ってない。やつのお母さんにも聞いたけど、動転してて詳しく覚えてないって言ってたけど、でも電話したのは朝方なんだってさ。早朝に事故ったらしくてね…」
「不思議…というか怖いね…」
「あいつはオレを車に乗せてお袋に会い、更にメシまで食べたんだ。これは生きてるよな?w でもその時間、とっくにやつは死んでたんだよな…。何とも不思議な経験だった」
「親友に最後の挨拶したかったんじゃない?」
「夢枕に立つとかなら分かるけど、あまりにリアル過ぎるよな。あれはなんだったんだろう」
「まあこれは不思議な話だけどさ、病院にまつわる怖い話とか一杯知ってるから、今度話してもらいなよ。涼しくなるよ(笑)」ちよいビビっているU美を慰めようと、明るく話し掛けるお袋。けど…それ言ったらフォローにならんだろ…。
つC
こんな時間に背中が涼しくなりましたw
でも友人とか親族、彼女の霊ならあり得なくもないと思う22の秋
え?!
それって本当の話?
なんか怖いけど良い話だよな。
なんかもうちょっと詳しく聞きたい。
今週の好色劇場は外伝という感じw
しえn
おはよ〜ん。
今日は休みだっつーのに早く起きてもうた…。
>>506 マジ体験っす。大学一年で上京してすぐ。次の日の地方紙に載ってたけど、事故ったのは午前4時半頃で、病院に呼ばれた両親が駆け付けた午前時6時前には、既に心拍も止まってたらしい。
だからあの日オレが帰ったときに車に乗せてくれたのは誰なのか、お袋に挨拶したのは誰なのか、昼メシ一緒に食べたのは誰なのか。常識から考えたら、全て説明のつかない話なんだよね。
オレ別に霊感とか特別強いとかないけど、あれはオレだけじゃなくお袋も見てるからね。夢や幻では片付けられないような…。
お袋があの朝、何でわざわざ東京に住むオレにヘルプの電話をして来たのか。お袋は気が動転してたのもあるらしいけど、今だに説明できないらしいよ。
友達が最後に会いに来てくれたのか…つってもあまりにリアル過ぎて霊的現象と呼べないような…。でも確かにあの時間、彼はこの世にはいなかった。もし仮にいたとしても、病院のベッドの上だっただろうね。
落ち的には、好色を見送った後に事故ったかと…何か〜背筋がブルッタ
他のダチには、何にも無かったのかな?
たまには、線香上げに行ってけれ的シエン
>510
いったいどこをどう読んだのかと28時間くらい・・・
>>509 そうだよね。
好色さんのお母さんが、好色さんを呼んだところから始まっていたんだろうな。
亡くなった友人とは、ファミレスで他にどんな
会話をしたんですか?
彼の会話が、今思うと不自然だったとか…
「ねぇねぇ…。さっきのK君の事だけどさぁ…」オレの部屋に布団が敷かれていて、U美はそこで寝ることに。オレは居間…。布団の上に座り寝る用意をしながら、机の椅子に座っているオレに切り出す。
「ん?まだ気にしてるのかw 昔の話だよ」
「私はS君と違って、死の世界が近くにあるわけじゃないから、なかなかそう割り切れないもん」
「まあ…そうかもな。で、何?」
「うん。彼のお母さんから電話入って、その後お葬式とか出たの?」
「ああ。結局すぐとんぼ返りして実家に帰って、通夜前から手伝いに行ったよ。野球やってなかったけど、野球部の奴らと仲良かったから、今日のメンバーはみんな来たはず。まあ最初から行ったのはオレとDと…Oも行ったかな」
「ふーん…」
「何か、とにかく信じられなかったわけよ。体がグチャグチャで親父さんしか見せてもらえなかったみたいだし、普通納棺まで布団に寝かされるだろ?やつは病院から出る時点でもう棺桶に入ってたらしいから、顔しか見れない。余程痛んでたんだな」
「うわぁ……………」布団を被るU美。
「それから通夜になって、通夜当番つーのかな。線香当番。両親に頼んでオレとDとOと後二人、5人でやったんよ。自宅葬だったからやつの自宅に祭壇作って、そこで昔の話なんかしながら最後の夜を過ごしたわけだな。やつと」
「うんうん…」
「でさ、何時頃だったかなぁ。両親が休ませてもらいますって挨拶に来て、親戚の人達も休んで、オレ達だけになった時に、オレさ、その場にいた仲間にさっき話した不思議な話をしたわけだな」
「え?K君が寝てるとこで?」
「そそ。みんなさ、夢でも見てたんだろ(笑)みたいな感じで、一笑に付すってのかな。まあ信じられる話じゃないよな」
「…だよね」
「そのうちオレもわけがわからなくなって来てさ、あれはずいぶんリアルに見た夢だったのかもなぁ…。とか思いだしたわけよ。まあ夢では絶対説明がつかないんだけどw」
「お母様も会ったって言ってたしねぇ…」
「で、また思い出話を再開し始めた時、祭壇のローソクが全部一辺にバッと消えたんだよ」
「…え?」
「祭壇ってさ、電球でローソク見立ててるやつと、線香あげるのに本物のローソクやつと、両方あったんだけど、それが一辺に…5〜6秒だったかなぁ…消えてさ、また一辺にバッと点いたんよ」
「……………それはD君とかも見た?」
「見た見た。みんな言葉も動きも止まったもんw で、オレがさっき言った話は夢でもないかもな…って」
「…こわ〜」
「普通怖いんだけどさ、なんかその時は全然怖くなくて、安らかに休めって、それだけだったな…。自分が起こした事故だったらしいけど、無念だろうなって…」
「ふーむ…。不思議だねぇ」U美も考え込む。
「そんな心霊めいた現象なんて、一生体験することもないと思ってたから、貴重な経験でしたよw」
「…そ…そかな。あはは…。確かに貴重かも…」引き攣り笑いでごまかすU美。
「じゃ、寝るか。おやすみ」椅子から立ち上がり、電気を消して部屋を出ようとするオレ。
「あ!ちょっと!…ここで寝て…。じゃなきゃ私がそっち行く…」
「何だよw ビビったのかよw しょうがねぇなぁ…」U美の布団に入り込むオレ。一人用なので目茶苦茶狭い。
「…普通そんな話されたら誰でも怖いでしょ…」べったりオレに抱き着くU美。暑くてたまらなかった。
>>512 U美も「食事した時にどんな話したの?」「車の中ではどんな話したの?」「お別れめいた事言ってなかった?」って散々聞いてたけど、特に普通の会話だったんだよね。
例えば、数ヶ月前まで高校生だったから、その思い出とか、他の友達の近況とか。ヤツは就職、オレは進学して上京したから、仕事がどうとか東京はどうだ?みたいな話とか。あとは車や女性の話。いたって18〜19歳がする普通の話だと思うけど…。
別れる時も、駅で車降りて「じゃあまたな」って普通に笑って言ってたし。ごくごく普通なんだよね。
ファミレスで食べたお金も、オレは仕事してるからって奢ってくれたし。でもその時既にヤツはこの世にいなかったわけで…。誰が支払ってくれたんだろ…。
「送ってもらった上に、メシまでゴチになって悪いな」って言ったら「お前が医者になったらたんまり返してもらうからな(笑)」って笑っていたヤツの最後の姿がやけに鮮明に記憶に残ってるよ。
会社から支援
>>514 Kさんはよっぽど好色さんに会いたかったんだろうね。
有り難いことだね。
私は怖いと言うより素敵な話だと感じます。
やっぱり好色さんは素敵な方なんだろうなと思います。
Kの霊前にはもう報告した?
×ヤツの最後の姿
○ヤツの最期の姿
ママンのやけど事件の翌日が友人の事故だった。
好色氏とママンは2件の出来事のショックが大きくて、
日時を混乱してしまったのだ。
と無理に思い込みたいオレがいる。
激しく支援
続きが気になる・・・支援
>>517 この前の野球大会で帰郷した時に墓参りしたよ。ヤツもU美の事知ってるから、もし生きてたら何て言うんだろう…。
〜お詫び〜
急で申し訳ないんだけど、明日からまた当分忙しくなることになっちゃいました。今月一杯は余裕あるスケジュールだったんだけど、急に決まっちゃってね…。沖縄やら野球やらで、夏休みまとめて取っちゃったから、そのツケが返ってくるわけです。
この前みたいな長い間にはならなそうだけど、またしばらく抜けます。
一応もう少し報告を続けるつもりだったから、来れない間もちょこちょこ書き溜めて戻って来てアップするつもりでいるけど、その時どれだけ需要があるかで判断させて下さい。でも必ず挨拶には戻ってきます。それだけは約束します。
みんな、温かい言葉と支援をありがとう。またしばらく会えなくなるのは寂しいけど、一段落したらまた顔を出すから、もし待っていてくれるならその日にまた会いましょう。
中途半端なところで中断してしまって申し訳ないです。現在のオレ達は、来年の結婚式に向かって順調に進んでいます。また戻ってきた時に、その辺も報告させてもらいたいと思っています。
それじゃ、再会する日まで元気で。みんなまたね。
|= ・ω・)ノ~~
乙
なんというか、こちらこそありがとう
報告の続きが聞きたいのはもちろんなんだけど
くれぐれも無理せず好色の健康とU美さんのことを優先してね
自分はいつまでも待ってるので
待ってます
(´・ω・`)つC
好色さん
ありがとう。私ね、多分、U美先生と同じぐらいの年齢ぐらいだと思うんです。今ね、いろんなことに悩んでます。
U美先生や、好色さんの生き方を拝見してたら
私も頑張って人生やり直すことができるかな…なんて思えるようになりました。
主人が医師で、今、別居中なんですよね。
だからなんかね、いろいろ考えさせられたり、勇気貰ったり、生きる力を貰ったんです。
またいつか必ず帰って来て貰えることを信じてます。
さよならだけでも言いに来て下さいね。
寝る前に支援
好色氏、乙です
復帰する日を楽しみに待ってまつ
お体大切してください
好色氏
今日、治療のため人生初めて体にメスを入れることになっている俺。
会ったことはないが執刀医師が好色氏だったら不安も和らぐんだけど。
多忙な中、報告を続けてくれたこと本当にありがとう。
お二人の幸せを願いながら、また会える日を期待して待っています。
お疲れ様です。次を楽しみにしてます。
好色乙〜
仕事に集中して下さいな
お行儀良く待ってるわ
最後までキチンと見届けさせて貰いますぞい!w
好色氏乙です。
しばらく忙しくなるんですね、体に気をつけて頑張って下さい。
また来てくれる時まで保守しながら待ってます。
好色さん
御疲れ様です
御仕事がんばってください
続きの話を楽しみにしながら待ってます
好色さん
いってらっしゃい
待ってます
@@@@
好色サンいつも幸せのおすそ分けありがとうございます♪
楽しみにROMしております♪
お帰りを楽しみにお待ちしております♪
……一つお願いが…タマゴのコロッケの作り方を教えてください!
ライムちゃん、ハァハァ、
ウチのバカども、見習え!
ココに触発されて、元カノとヨリを戻したって以前書き込んだモノだけど、
ぶつかり合いもしたけど今日、最終的に婚約という事になって、2日ぶりに来てみたら・・・
今まで、勇気と希望、感動と笑い、エロを、ありがとう!
今後も余裕が出来たら、続報、お願いします。
体を大事にがんばって〜
落ち着いてからまた報告してください。
楽しみにしてます。
>>535 おめでとう!
好色氏と同様に末永くお幸せに^^
好色さん、お仕事がんばって下さいね!!!
待っているよ(^o^)/
おはよう保守
10時の保守
ほっしゅー
542 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/20(木) 18:06:56 ID:uJtSkTwBO
うめ
ほしゅ
544 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/21(金) 10:38:12 ID:7WZn4hU20
10時の保守
保守
待ってます
おまいら保守は1日1回でいいですよ。
>>543 sageは半角小文字で。
3連休の保守
カレンダーの休日なんて関係ないし(^^;)
今も仕事中だし。
>>547 保守と書いているが、実はワクテカで
何か書かずにはいられないのでは?
まぁ俺がそれなんだが(^^;)
そんな訳でワクテカ保守。
保守虫はうざい
>>549 あなたの様に、多少なりとも内容のあること書くなら、まだいいけど
必要以上に何度も「保守」だけ書き込まれるのは、埋め立て荒らしと
同じですよ。
wktkするのはいいんですが、本人が次に来るまでに、このスレが
保守のために埋め立てられて落ちてしまったら、本末転倒です。
こらこら!おまいら
何故に いつもこうなるのw
埋まったら次スレ作るんだからいいんじゃないのwww題名は見守るスレなんだけど好色さんは書き込みがないとやめるとか言いだすからな。
558 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/22(土) 11:39:02 ID:OL1WL6bX0
たくさん書き込みあった方が主もうれしいとおもうよ
>>558 意味なくてもか?
これだからメルヘン系は困る。
↑
メルヘン?
メンヘル?
感動したとか幸せにとかうらやましいとか適当に書いとけば好色さんも筆がすすむだろ。
通りすがりのアフォは
ほっとけやw
今回は好色が戻る約束してくれたから皆安心して待てるなぁ、
いつでも好色が入れるようにマターリ進行してこうぜ
566 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/23(日) 15:41:57 ID:PgU+QnqYO
さぶ
どうして好色氏が来ないとすぐに荒れるんだ?。
568 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/24(月) 10:45:59 ID:68ErxbT70
10時の保守
569 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/24(月) 11:21:22 ID:8Hem2xuuO
このていどでは荒れてはないだろ、むしろまったりだろ。
兎に角sageてくれ。
ageられると要らんムシが湧いてくる。
マターリ保守
ほしゅ
574 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/26(水) 00:46:10 ID:V6kHTGks0
好色スレまだあったww
好色一代男って名付けたのおれなんだぜ・・
575 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/26(水) 06:02:37 ID:w7ZhHdTYO
いやいや俺だから
>>574 その名付け親が今の今までどこに行ってたんだぜ?
本家スレか?
ほしゅ
ほしゅ
ほしゅひゅうま
保守飽き子
ほしゅ☆した
583 :
ほのぼのえっちさん:2007/09/29(土) 08:23:30 ID:eK8xt+9WO
ほしゅのあき
面接前に保守
月末に関西で面接があるから好色さんに月末まで続けてーって志願してたのは私です
好色さんもお仕事頑張ってるかな
俺も面接頑張って内定もらってくるノシ
↑もうどっちでもいいよ><
保守
ほしゅ
____ ______ ________
|書き込む| 名前:| | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_ 。
,'´r==ミ、 /
,_ _ _ 卯,iリノ)))〉_ _/_ _ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ `."-|l〉l.゚ ー゚ノl// ヽ < ここに「sage」(半角)といれなさぁい
'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ー"`` \______________
''y /x lヽ
l†/しソ†|
lノ レ
●ここはsage進行よ。
●安易なコピペは許さないわよ。安易にコピペするなら、852=ジャンクにしてあげる。
●次スレは
>>970よ。重複を防ぐためにしっかりと『宣言』しなさぁい。 重複スレを立てたら、852=ジャンクにしてあげる。
●次スレは立ってもテンプレを張り終わるまでに書いたおバカさんは、852=ジャンクにしてあげる。
●いい?守れないおバカさんは、852=ジャンクよ!!
すぽーつのあき
せいよくのあき
592 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/01(月) 13:46:12 ID:RsuIe03/0
あきらめのあき
あんじぇら・あき
むかい・あき
てか、何故にあきでひっぱる!
ほしーの・あき
好色まだかな。。
ほしゅのせんいち
598 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/02(火) 15:32:16 ID:NxF9hYh70
ほしゅのいってつ
599 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/02(火) 22:11:17 ID:ll7stpjOO
うめ
保守中うるさい
ほしゅの・まり
ほしゅのひかる
医師である好色氏の実態は…
ジャガ横田氏の夫であると推測。
ってことはジャガ=U美?
こらこら おまいら
U美先生の肉じゃがなら美味いはず
ジャガーはR美
おーじゃが、じゃがじゃが〜♪おじゃまんがっっ!!
おっ、けっこうこの肉じゃが・・・うめ。
うめじゃなかった、ほしゅだよ・・・orz
おまらい調子に乗るのもいい加減にしろ。
>>611 ×おまらい
〇おまいら
日本語でおけ?
間違えようのないものを本気で直す馬鹿
こらこらおまらいw
>>613 もっとオブラートに包んで言えよ
ハズカシイジャナイカ
(//ω//)
おまらい、楽しそうだな。
おまらい、いやつばっかりだな
2、3日毎に、覗きにきてるが、アホな書き込みでもあると、ホットするなぁ。
そんなおまらいが大好きさw
おまらい、仲いいな
おまらい、連休何してる?
漏れはU実さんみたいな素晴らしい彼女居ないから独りでドライブ中。他のヤツらは何してる?。
>>622 これから歯医者。
30越えても歯医者さんだけは怖い。
624 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/07(日) 19:01:32 ID:EmFNlK2e0
とりあえず今のところは今夜のF1が気になってるが・・・
やっぱハミルトンだよなぁ
あ
おらいは…
おいらは男だらけのドライブ。
たまに運転マナーのいいFDとかNSXのカップルを見かけると、つい好色&U美さんを思い出してしまう。
これから、バイト終えたカノが来る予定。
628 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/07(日) 23:52:18 ID:8mpWp6W7O
忙しい好色におまらいから生温かい応援の一言どぞ
↓
人肌のミルクのような応援
おまらい、人肌の恋しい季節になってきたな・・・。
おまらいさ、いい加減おまらい禁止にしないか?
らいらい言われると、藤崎マーケットっぽく見える。
>>633 おまらいこそおまらい使って・・・
あれ?
635 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/08(月) 22:02:47 ID:+ECBw/NK0
>>577 亀だが・・・5月上旬で見なくなってましたサーセンw
>>622 俺は仕事中なのさ。
>>624 ハミルトン、、、リタイヤしちゃったね。
アレはピットの指示が悪いのか、
ハミルトン自身の判断なのだろうか?
俺はノリックが亡くなってしまったのが悲しい。
ご冥福お祈りします。
>>635 けっこう早かったじゃまいかw
>>636 び、びっくりしたー。
ノリックとかいうから、マリックか?
いやマリックの物真似してた木梨(当時ノリックって言ってた)か?
って本気で焦った。
知らない人ではあるがご冥福を。
きっと好色も悲しんでるよね。
ほ
ほしゆ
ほしゅれっと
好色 元気かな?
元気が一番!
みんな、久しぶり〜。
まだ仕事中なんだけど、ようやくこれで一段落しそうです。ラストスパートっすね。
待っててくれてありがとね。今、久しぶりにスレをざっと見たけど、今更ながら聞かれてた事に答えさせて頂きます。
>>534 タマゴのコロッケの作り方。
1、少しかためにホワイトソースを作る
2、ゆで卵を作る
3、ホワイトソースに切った玉ねぎ、輪切りにしたゆで卵を混ぜる(グラタンみたいな感じ)
4、形を整えて、小麦粉、卵、パン粉を付けて揚げる
5、ソースを付けて食べる
6、ウマー
ホワイトソースが緩いと、コロッケの形がキープ出来ないので、少し固くするのがポイントみたいっす。
仕事が終わったらまた書き込みます。
|= ・ω・)ノ~~
644 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/11(木) 16:54:04 ID:DRfxM5aXO
好色あげ
おかえりーー
待ってましたw
好色キター!
おかえりー!
疲れてるだろうから無理すんなよー!
わーい。好色さんだー。
嬉しくて電車でにやける自分がこわいw
ホントムリはしないでね。
首を長くして待ってました。
忙しい中来てくれて、本当にありがとう。
ずっと好色氏のレスを読み返してたけど
来週、圧倒的な片思いをしてる娘に思いを伝えてきます。
勇気をくれてありがとう。
俺も待ってたぜ!
おかえり
おかえり。
俺も毎日チェックしてたよ。
ボチボチでいいんでお願いしますね。
おかえり
534さんじゃないけど卵コロッケ気になってました
ありがとう作ってみるよ
おまらいおまらい言ってたかいあったなぁ
おかいり〜(^^)/
おかえり〜!
妊娠中からココを見てて、好色氏の帰りを待つ間にシュッサンしてきましたよ。
好色氏と同年代の二児の母です。
報告楽しみにしてるよ〜。
お帰りなさいませm(_ _)m旦那様!
卵コロッケ、食いてぇ〜
こんにちは。
昨夜は仕事終わって帰ったら、いつの間にか寝てしまってました…。
もう季節は秋なのに、まだ夏真っ盛りの頃の話だけど、とりあえず前の続きをアップさせてもらいます。
>>513からの続き
次の日。寝苦しいまでの暑さとセミの声で目を覚ます。
「……あれ?センセがライムになっとる…」オレの隣で寝ていたU美は既に起き、代わりにライムがオレの顔の横で寝息を立てていた。
「ほれライム、起きるぞ」ライムの頭をポンと叩くと、物凄く嫌そうな顔をして体を持ち上げるライム。グーッと背を伸ばす仕種を見届け、鼻を近づけると、ライムも鼻を近づけ、チョンと朝の挨拶をした。
窓を開ける。時間は8:30。田舎の朝は東京に比べればまだマシな程度に涼しい。しかし今年はどうも、そんなの関係ねぇ!とばかりに外から熱風が入ってくる。
「…やっぱり朝のセミっつったらヒグラシだよな。ヒグラシに始まりヒグラシで一日が終わる…」夏の風情は田舎が断然良い。
部屋を出て居間に行くと、お袋がテレビを観てた。
「おはよ。っつーかワイドショー観てんのかよw U美は?」
「おそよう。U美ちゃんはご飯作ってるよ」そして良いタイミングで入ってくるU美。
「お待たせしましたー(笑)あ、S君おはよ。私早く起きちゃったから寂しいかなと思って、ライムちゃんに代わってもらったから(笑)」料理を運びながら笑うU美。
「代えるなよ。毛むくじゃらで暑いのなんの…」話している間にどんどん食事がテーブルに並ぶ。
「お袋よぉ…。U美とは確かに結婚はするけどよ、まだ今の段階では客人なんだぞ、客人。姑気取ってメシ作らせてんじゃねーよ」
「私が作りたいって言ったから、作らせていただいたのよ」お袋の代わりにU美が答える。
「作らせてって言われたから、甘えちゃった(笑)U美ちゃん、良い子すぎ(笑)」お袋はある意味オレ以上にU美を気に入っているかもしれない。
「朝からずいぶん豪華だな。じゃ、いただきます」
「お父さん仕事行っちゃったからね。料理食べれなくて残念ね(笑)」お袋の全く感情の見受けられない同情の言葉…。
「お口に合うか分かりませんが…」焼き魚に野菜炒め、筑前煮などが並んでいた。
「おお。美味いなこれ」筑前煮から蓮根をを一口、歯ごたえある食感と優しい甘さが口に広がる。
「うん。本当に美味しいわ。野菜炒めも強い火力で炒めたみたいで、パリパリ感が残ってる。お料理上手ね」お袋も大満足。
「冷蔵庫にあるもの使って良いって言われたけど、沢山入ってて何をどう使うか迷いました(笑)S君の部屋みたいに何も無いよりは何倍もマシだけど(笑)」
「え?この子の部屋何も無いの?調味料とかも?」
「お塩はあったかな。あとは…。でも最近私が買ってるから増えました(笑)」
「全くアンタは…。自炊しろってあれだけ言ったのに…」オレを睨みながらも呆れるお袋。
「自炊…したよ。大学一年の間くらいは。あとは…ほら、オレは外科医だから、包丁で指切ってメス握れなくなったら廃業だよ?廃業。だから自炊は控えてるんだ…」
「自分の指間違えて切るような医者に、人様の体を切る資格はありません」
「いや…………こりゃお兄さん痛いとこ突かれちゃったかなw」
「あはは(笑)明らかにS君の負け(笑)」U美がケラケラ笑う。悔しいが何も言い返せなかった…。
朝食も終わり、お袋がお茶を煎れてくれた。
「うわ。このお茶美味しい!」一口飲んでびっくりするU美。
「私の生まれは静岡だからね。新茶が出たりすると送ってもらえるのよ。あ、U美ちゃんも一袋持って行きなよ」
「え?お義母様のご実家って静岡なんですか?私の生まれも静岡なんですよ。ただ、私が生まれてすぐに福島に引っ越したので、全く記憶は無いんですが…」
「へー。奇遇ねぇ。静岡の人は気前が良いからね(笑)ウマが合うね(笑)」
「S君もお義母様のご実家に行ったことある?」
「うん。夏休みはしょっちゅう行ってた。近所の友達と沢山仲良くなったなぁ。みんな今何やってるのかねぇ…」部活や受験など、日々の学校での生活が忙しくなり始めてからは、なかなか行くことが出来なくなったが、沢山の思い出がある。
「ここは海のそばじゃないでしょ。私の実家は海のすぐ近くだから、歩いて遊びに行けるし、それがこの子には相当羨ましく思ってたみたいよ(笑)」
「海、そんなに好きなんだ(笑)」呆れながら言うU美。
「海をさぁ、防波堤あたりからボーッと水平線を見てるなんてさ、物凄く幸せを感じるんだよね」
「お母さんさ、一度アンタに聞いてみたいことがあったんだけどさ…」母親が突然話題を変えた。
「ここだけの話にしとくから、正直にね」
「…んだよ…」
「アンタさ、医療ミスってしたことある?」
「医療ミス?」
「右足手術するのに、左足切っちゃったとか、内蔵に針忘れてきたとか…」
「やんねーよw オペする方の足に『切るのはこっちだよ〜ん』みたいな印付けとく。つーかよ。オレのこの歳でそんなミスが起こる可能性の高いオペなんてやらしてもらえねーよ」
「サッカー選手の手術とかするの?」U美も質問を投げ掛ける。
「うーん。大体はオレが検査して、データからマッサージ的な治療で治る、とかオペしたほうが良いとか判断するんだよね。で、後はマッサージだったらリハビリの先生に従って、ということに」
「手術だったら?」
「病院に紹介状書いてそっちの病院でオペだね」
「アンタが切るんじゃないの?」
「スポーツの怪我の専門医みたいな先生がいるから、そちらに任す。後、どうしてもオレに切ってくれって選手は…怪我の内容によるかな…」
「そういうもんなのねぇ」
「多分、普通に整形外科の医局にいたらメスなんて月に2〜3回くらいしか握らないんじゃないかなぁ。オレはERで修業してるから、同年代ではかなり執刀してると思うけど」
「今の話聞いてるとさ、医学部って、勉強よりウデじゃないの?」
「まあ、医者っつったってみんながみんなメス握って切るわけじゃないからね。内科なんかは全く違うやり方で症状にアプローチしていくし、こういった臨床と、研究があるから、やっぱそれなりに学力が無いとついていけないと思うよ」
「なかなか大変な仕事だということは分かった。〇(妹)が落ちるわけだわ…」お袋が全てを悟ったように言った。
「え!妹って医者目指してたの?初耳だったわ」
「それとなく目標にされてたみたいよ(笑)まあ、専属の家庭教師はついてなかったから、なかなか厳しかったね」
「それでも薬学部なんて、凄いと思いますよ」U美が感心する。
「麻酔のお医者さんになりたかったみたい。北里?とか言う大学目指してたけど落ちちゃったね」
「麻酔科か。またシブいところ希望したなw」
「北里と、アンタの大学、後どこだっけ…。医学部3つ受けたけど、全滅だった」
「うちの看護科受けりゃ良かったのにw まああれが看護師になったらクランケが可哀相だよな…」
思わぬ妹の進路決定までの話を聞き、オレを目指してくれたのは兄として嬉しかった。医師は無理だったが、薬剤師として同じ世界にいる妹。自分なりに努力したんだろうなと思うと感心する。
「お母さんさ、前から聞いてみたいことあったんだけど」突然話を変えるお袋。
「なんだよ」
「アンタ、もし医者目指してなかったらどの道に進んでた?プロ野球選手目指してた?」
「医学部に行きたい、以外無かったから、他の道なんて考えたこともないな。入試で全滅してたら考えたかもだけど…」
「全滅してたらどうしてた?」
「うーん…。手応えそれなりに掴んでの不合格なら、浪人して医学部受け直したかなぁ。全く話にならないレベルだったら、やっぱ浪人はさせてもらっただろうけど、違う道に進んだかもね」
「違う道?例えば?」
「深く考えた事ないからわからないけど、教員目指したかな…。高校野球の監督もやってみたかったから、高校教師ね」
「へー。S君先生になりたい気持ちもあったんだね」U美が代わって言う。
「だって、そりゃさ…。あれだけ家族以外の人に面倒見てもらったんだからねぇ…。『教師』っつー仕事をかなり身近に感じるでしょ」
「ふーん。そっか(笑)」嬉しそうに微笑むU美。こいつが思っている以上に、オレの中でこいつの存在はでかい。
「じゃあさ、アンタはいつからU美ちゃんの事好きになったの?(笑)」お袋がニヤニヤしながら聞く。
「『じゃあさ』って、別に何の繋がりも無くね?………いつからだったかなぁ」別にトボけたわけでもなく、U美に対して持つ感情が恋愛に変わった時期は、何とも曖昧なのだ。最初からそれに似た感情を持っていた気もするが、でもその時オレは好きな子がいた。
「多分、好きになったのは私の方が早かったですよ(笑)」悩んでいるオレを見て、U美がフォローしてくれた。
「最初は、可愛い年下の生徒ってイメージしかなかったんですけどね(笑)どんどん大人っぽく、男らしくなっていく彼を見てて『ああ、私のタイプど真ん中だなぁ』と(笑)」
「でも、生意気だったでしょ?減らず口ばっかで」
「そうですね(笑)でもその辺は年上の余裕ってのかな。『可愛いなぁ』くらいしかなかったですよ(笑)」
「…もうこの辺で良いだろ。昔の話ほじくり返させるなよ…」
「アンタが何も話さないから興味あるんじゃないの!アンタなんて、U美ちゃんくらい心の広い人じゃなきゃ好きになってもらえないんだから、大切にするのよ!」
「…へいへい」歯に衣着せぬ、というか言い得て妙といえば良いのか、ズバリな事をお袋に言われ、オレには返す言葉が無かった。
食後のお茶も終わり、たまには墓参りでもしてこいというお袋の提案で、先祖にU美を自慢しに行くことにした。
「花はこれ持って行きな。あとヤカンに水入れてきなよ」テキパキと準備するお袋。
「水なんてお寺で汲めば良いだろ」
「アンタは親の何を見てきたのよ。お供えの水はうちの水を持ってくの」
「あ、そうなんだ。…そんな事言ってもよ…どうせ同じ水道水だろうに…。うちとすぐそこのお寺の水道だったら、同じ貯水池の水だろ…。更に誰が飲むわけでもねーのによ…」
「コラ!ブツブツ言わないの!」U美がオレの頭をポカッと叩いた。
「アンタはホントに『死ぬ』って事をドライに考えてるんだね…。医者だから?それとも昔から?」
死後の世界があるのかどうかなんてオレには分からないし、さして興味もない。人間は生まれた時点で死へのカウントダウンが始まる。
今の医学ではそれを拒絶することは不可能だし、オレが生きている間にそのカウントダウンを止める方法が発見されるとも思えない。その時が確実にやってくるわけだし、嫌でもその時に『死んだ後の世界』については答えを知ることが出来る。
「別に先祖を粗末にしようとは思わないけどね…。世話になったじーちゃんばーちゃんにならそりゃ丁重に扱うけどよ、他の先祖なんて会った事ないんだから、他人と一緒みてーなもんだろ」
「…ホントにドライだねぇ…。お母さん怖くなってくるわ。医者ってそこまで割り切れるもんなのね…」線香を手渡しながら唖然とするお袋。
「医者がどうのこうのじゃねーよ。お袋の子供だからだろ。じゃ、行くか」U美と二人、更に唖然とするお袋を尻目に家を出る。
家を出て100mも歩かないうちに、この地域の檀家が集まるお寺がある。坊さんが常駐しているお寺ではないし、建物も古い。昔は木々に覆われ鬱蒼としていたが、現在はうまい具合に間引きされて光の通りも良く、随分と小綺麗になった感じだ。
本堂の横に二つの小屋がある。
「ちょっとさ、そこの小屋から桶と杓取ってきて」うちで預けられた花を水場で整理しながらU美に言うと、トコトコと小屋へ。
「…ん?どした?」何も持たずに戻ってきたU美を見て、言う。
「小屋って、どっち?」
「あ、こっちから見て右」
「なんだそっか。左開けちゃったら変な車あったから、あれ?って思った」また小屋に向かって歩き出すU美。
「変な車?…ああ、霊柩車ね。昔の霊柩車らしいよそれ」
「ち、ちょっと変な事言わないでよ!気味悪いなぁ…」桶と杓を取り、急ぎ足で戻ってくるU美。
「別に現役で使われてるわけでもねーのにw 人力のやつだろ。使われてたのなんてずーっと昔だよ」U美から桶を受け取り水を汲み、本堂の裏にある墓地へ。
「古いお墓が一杯あるねぇ…」歩きながらキョロキョロ周りを見渡す。
「『なんとか霊園』みたいな、綺麗に整備された感じじゃないからな。昔っからある墓地だし、土葬時代からあるらしいからな。お、ここだ」うちの墓に到着。つい先日にお盆を終えたばかりなので、花は綺麗に供えられていたが、お供え物は無残に食い散らかされた跡だった。
「あっちゃー。汚れてるなぁ…」お供え物をちり取りに移し、墓石に水をかけて磨く。
「なんでこんなに荒れてるの?」U美も掃除しながら聞く。
「そりゃあ…。墓の中から霊が出て来て食べ散らかしたからだろ」
「またぁ〜。そうやってビビらせる〜。冗談で聞いたんじゃないもん」
「…冗談とは限らんよ…」
「え…?霊なんて食べるわけないじゃんか!冗談でしょ?冗談だって言うの!」
「ふっふっふ…。ビビっとるねぇw 霊が食うわけねーだろw カラスとかネコとかじゃねーの?w」
「だよね(笑)どうもこういう話は苦手で…。かといって全く受け付けないってわけでもないんだけど…」
「怖い物見たさってやつかw 今度病院の霊安室に連れてってやるよw」
「う…。そこは良いや…」引き攣った顔で笑うU美。
水を取り替え、花を取り替え、墓石を綺麗にして線香をあげた。墓の前にしゃがみ熱心に拝むU美。
「そんなに熱心に拝んでも、願い事なんて叶いませんよ?w」
「ご先祖様に挨拶してたんじゃんか。私もこの家の一員になるんだから」
「で、一員になる許可は取れた?」
「うん。ひねくれ者でまだまだ子供だけど、Sをどうぞよろしくってさ(笑)」
「アアソウデスカ」
「ねぇねぇ。この二人が御祖父様と御祖母様?」墓碑に彫られた名前の中から、没年が最近の二人の名前を指差して聞く。
「そそ。オレはその二人しかわからん」
「どんなお仕事されてたの?」
「じーちゃんは獣医師だったね。ばーちゃんは看護師だったらしい。じーちゃんが獣医やってるのは、幼心に記憶があるね」
「へー。獣医さんか…。孫がお医者様なんだから、きっと天国で鼻高々だね(笑)」
「それはどうかわからんけどw まあ可愛がってはもらったよなぁ…。無口な人だったけど、いつもオレの味方だった」
「そっか(笑)御祖母様は?」
「ばーちゃんだって優しかったよ。看護師だったからさ、包帯巻くのとかメチャクチャ上手いんだよ。野球で足怪我したりすると、いつもばーちゃんに湿布貼ってもらって包帯巻いてもらってたな」オレは今でもこの包帯を巻かれた感触が大好きだ。
「なるほどね(笑)S君は本当にご家族に恵まれたね(笑)」
「みんなそれぞれその家での幸せがあるんだろうけど、オレも十分可愛がってもらえたと思うよ。だから、もしこれから新しい命を授かれたなら、同じように可愛がっていきたいな」
「うんうん(笑)よろしいよろしい(笑)」ニコニコしながら頭を撫でるU美。こいつも恵まれた家族の中で育ったんだな。
すっかり綺麗になった墓石に再度拝み、後片付けを終えてうちに戻る。時計を見るともうすぐ昼だった。
オレの夏休みは今日までなので、U美を家に送った後、とんぼ返りで帰京しなければならない。もう少し実家でゆっくりしたかったが、早めにうちを出ることにした。
「じゃあ、世話になったな…」荷物を車に積んで、見送りに出て来たお袋にお礼。
「おう。世話したぞ。気をつけて帰って。少しは自炊しなよ(笑)」ライムを抱き抱えながら笑うお袋。
「お義母様。またお邪魔します。今度は個人的に(笑)」
「うん。いつでもいらっしゃい。U美ちゃんならいつでも大歓迎よ(笑)」
車に乗り込み、ゆっくりと発進させる。バックミラーに、ライムに手を振らせているお袋の姿が写っている。
「…やっぱりS君でも寂しそうな顔になるんだね(笑)」オレを覗き込むU美。
「…オレが淋しがってるのは、夏休みがこれで終わっちまうってことだ…」
「ふーん(笑)ま、そういうことにしときましょう(笑)」心の内を全て見透かされたようで、オレはひどく恥ずかしくなった。
「腹減ったな…」運転しながら時計を見ると、既に昼を過ぎている。
「うち着いたら何か作る?」U美が自分の腹を摩りながら言った。
「いや。朝も作らせたし。途中で食べてこう」
「おお!何食べるの?」
「うーん…。ああ、ちょうどこの先にオレの好きな店があるんだ。蕎麦屋だけど。そこで良いなら…」
「私が嫌って言うわけないじゃんか(笑)」ということで、久しぶりにその蕎麦屋に行くことにした。
その蕎麦屋は、その地域を流れる大きな川沿いに建てられている。川側は全てガラス張り、更にはテラス的な場所で、直接川の飛沫を浴びながら食べる席もある。
店に入り、クーラーが効いているということで、オレ達は室内へ。ガラスが張られている方の席に座る。
「何かメニュー多いねぇ…」お品書きをペラペラめくりながら、注文に迷うU美。
「好きなの食べな。あ、オレは鴨せいろね。あとイカゲソ天」
「あ。じゃあ私も同じの下さい」
「ゲソ天食べる?」
「おいしい?」
「オレは美味いと思う」
「じゃあ食べたい」
「じゃあ、ゲソ天2人前ね。あとお土産に包んでくれる?それも2人前」注文を終え、厨房に下がるお姉さん。
「ここの鴨せいろが好きなんだ」
「ふーん。地元から暫く離れてるにしては色々知ってるね」
「たまーに帰ると、お袋や友達があっちこっちに連れてってくれるんだよ」
「そっかー。ここは川のゆったりした流れが、何とも落ち着くねぇ」
「前によ、台風で増水してるときに来てみたんだよ。さすがに臨時休業かと思ったら開いてて、テラスは無理だったけど、この列の席で蕎麦食べたw」
「川、凄かった?」
「すげーなんてもんじゃw たまにさ、ガラスの下っ面に水が当たるんだよ。一般家庭だったら軽く床下浸水だろうなあれは」
「よく食べたね(笑)」
「このガラスさ、外の音聞こえないじゃん。それだけ厚いんだろうけどさ、その日はドウドウ聞こえて、怖さ倍増。つーか休業しろよw」
「全く危ないなぁ…」昔話に花が咲いている頃、ゲソ天登場。一口パクつくU美。
「サクサクしてるし、味しっかり付いてて、イカ柔らか〜い!」
「な?美味いベ?w」
「うん!ウマい!(笑)これは美味しいぞ!」
「今度は友達でも連れてくれば?そんな遠くもないでしょ?」
「うん。ここは良いお店だね。良いとこ教えてもらっちった(笑)」その後に来た鴨せいろもかなり美味いと感じたらしい。
昼食も終わりに差し掛かった頃、オレの携帯電話が鳴った。
「…もしもし…」医者は多分誰でもそうかもしれないが、オレはこの電話の着信音の類が大嫌いだ。
オレはあくまで病院にアルバイトで行っているから、症状の重い患者を何人も担当するような事はないが、これから院に入るとかで医局に戻る時が必ず来る。
沢山の患者の担当になってからの電話の着信ほど恐怖を覚えることはないらしい。
「…電話、病院から?」話し終えて電話を切ると、U美が聞いた。
「うん。オレの夏休みと代わってもらったヤツなんだけど、あと2日代わってくれって」
「えっ!てことはもう少し一緒にいられるの?」パアッと明るくなるU美の表情。
「トンボしなきゃと思ってたけど、もう少しこっちにいるか…」
「おお!ナイスじゃんか!うちにいなよ。今回はうちでラブラブだな(笑)」
「…ラブラブかどうかは分からないけどなw」
「良し!早速夕飯の買い物に行こう!どっか寄って(笑)」突然、まだ一緒にいれることになり、テンションが上がりまくるU美。オレ達は近くのスーパーに行き、駐車場に車を停めた。
「何食べたい?」食品売場をキョロキョロしながらオレに聞くU美。
「…別に何でも…」
「む!何だ?その気のない返事は…。メザシとタクアンにするぞ!」
「…肉が食べたいです…」
「お肉ね。何にしよっかなぁ…。ホイコーローでも作る?」
「作れるの?」
「味の素になるやつ売ってるし(笑)あとは野菜とお肉だけ」
「じゃあそれで」尚もキョロキョロするU美。
「美味しそうなジャガ芋があるね。肉じゃかでも良いかな…」ジャガ芋を手に取り、見る。
「じゃあ肉じゃがが良いな」
「良し!肉じゃがにけってーい」調味料は当たり前だが全て自宅に揃っているらしい。手際よく必要なものを買い揃えてレジへ。
買い物を終え、カゴから袋に移す。
「あれ?刺身なんか買ったのか?」刺身のパックを袋に入れるのを見て気付く。
「肉じゃがだけじゃ寂しいじゃんか(笑)良い色のお刺身があったからね」
全て袋に入れ、出口に向かい歩き出す。
「あ、私明日のパンをそこのパン屋さんで買ってくるから、ちょっと待ってて」スーパーのテナントっての?そこに入っているパン屋でパンを買うらしい。オレは荷物を持って暫くボーッとしていたが、パン屋の隣のファストフード店が目に入った。
「ソフトクリーム…か…」オレは小さい頃、よく日曜に両親とこういったスーパーに来ていた。
お袋が買い物をしている間、オレとオヤジは当然のようにこういったファストフード店で時間を潰し、お袋の買い物を待った。そこでよくソフトクリームやらアメリカンドックを食べさせてもらっていた。オレがウインナーを好きな一番の理由がここにある。
「すみません。ソフトクリーム、ミックスで」フラフラとファストフード店に立ち寄り、ソフトクリームを注文。更にアメリカンドッグとアイスコーヒーを注文した。
すぐに用意されたそれらをトレイに乗せてもらい、U美から見える位置に座る。
「先ずはソフトクリームだな」
自分に言い聞かせるように、更にウキウキしながらソフトクリームをパクリ。味はまあこんなもんだろう。牧場で食べるソフトクリームなどと比べるとやけに味気ないが、こういうところで食べるソフトクリームとしては、何となくマッチした味のような気がした。
次にアメリカンドッグを食べようと、ケチャップとマスタードを付けにカウンターに行ったところでU美が戻って来た。
「離れるとすぐいなっちゃうんだもん!しかも何か食べてるじゃんか!自分だけズルいもん!」
「お前も買ってくれば良いだろ。ヤキソバなんか美味そうだぞ?」
「さっきお蕎麦食べたばかりだから、一人前はいい。それを一口くれれば(笑)」
「またタカりですか…w」パクリとアメリカンドッグを頬張り笑顔でモグモグ…段々涙目になるU美。
「辛いよ〜。マスタード付けすぎじゃんか!」近くにあったオレのアイスコーヒーをガブ飲み。
「ちょwwwそれオレの…」
「にが〜〜い。アイスコーヒーのブラックは私飲めないんだった…」シロップとクリームを入れ始めるU美。
「オレのアイスコーヒー返せw」言われてハッとしたのか、新しいアイスコーヒーを買ってくれた。
U美の家に到着。夕方に差し掛かろうとしていた時間だった。
「先にお風呂の準備するね」見た感じ、部屋も風呂も汚れた感じもないし、シャワーだけで良かったのだが、綺麗好きのその性格が許さないらしい。風呂を洗い、部屋を掃除していく。
「何か手伝う?」さすがに何もしないのは悪いと思ったので、とりあえず的に聞いてみる。
「うーん…あ!電球変えてほしかったんだ」ごそごそと新しい電球を奥から引っ張り出し、オレに渡す。
「ここの蛍光灯のマメ電球変えて。あとさ、こっち側の電気点かなくなっちゃったんだけど、こっちも切れちゃったのかなぁ…」
「ふーむ。じゃまあマメ電球を先に変えるわ」テーブルを足場にして電球を変えるオレ。
「こんな時、背の高い彼氏がいるって良いなぁ(笑)」
「こんな時だけかよw …で、こっちは…」もう片方の電気カバーを外す。
「この蛍光灯、全部点かないの?」
「うん。そっちはマメ電球だけ点くの」
「てことは、グローランプがイカれたんじゃないの?新しいグロー無いよね?」
「んーと…、この辺に昔置いといたような…」ガサゴソと棚を探すU美。
「…これ?」
「ああ、そうそう。それ取り替えれば直るんじゃね?」グローを交換すると案の定蛍光灯に光が戻った。
「おお!明るくなった!凄いね!詳しいね!」しきりに感心するU美。
「いやいや。オレだって一人暮らしして長いからね」
「じゃあさ、ついでにこの前S君からもらったDVDプレイヤーの配線してくれない?(笑)」
「何だ。出来なかったのかよw」確かにオレが上げたまま、箱の姿でDVDプレイヤーが飾られていた。
「これよぉ、結構良いやつらしいよ。買うと高いらしいし」テレビに繋げながら話すオレ。
「ふーん。そんなのもらっちゃって良いの?」床を拭きながら答えるU美。
「オレのは今使ってるやつの方が使いやすいし。パソコンもあるしね。ゲームのスイッチャーまであるのか。って、これもオレがやったやつか…」
「そそ(笑)アナタと付き合って、テレビ周りが潤った(笑)」
「1にWii 2にPS2 3にDVD繋いだからな」配線の確認を終えた頃には、U美の掃除も終わっていた。まあワンルームだしね。
「ありがとね。これで配線とか電気の交換は問題ないな(笑)」
U美が出してくれた紅茶を飲みながらダベっていると、時間は夕方の6時になろうとしていた。
「それじゃあお料理作るね。S君はゲームでもしてる?」
「んにゃ。ここにあるソフトは全部うちから持ってったやつだろ。おとなしくテレビでも観てるわ」
「そっか(笑)じゃあ急いで作るね(笑)」またU美の手料理が食べられる喜び。夏休みが延期されたことを、心から感謝した。
「S君のお母さんが作る肉じゃがって、糸こん入ってる?」ジャガ芋の皮をすいすい剥きながら、U美が聞く。
「糸こんって、細いこんにゃくだろ?入ってたと思うけど…」
「へー。それは家庭的な肉じゃがですな(笑)お料理屋さんのとかだと入らないんだってさ。入ってた方が美味しいのにねえ…」
「糸こんて、そんなに存在感あるか?w じゃがと肉入ってればそれで良いような…」
「そんなの彩りもへったくれもないじゃんか。綺麗に盛りつけて、目で楽しまないと(笑)」
「腹に入りゃみんなぐちゃぐちゃに胃液で消化されますよ」
「こら!生々しいこと言うな(笑)あ、ねぇねぇ、ちょっと包丁握ってみてくれない?」すっかり皮を剥き終えたジャガ芋が、またいたの上に並んでいる。
「握ると良いことあるのか?」立ち上がり、台所に行くオレ。手を洗い、U美から包丁を受け取る。
「半分に切ってみて」言われた通りにストンとジャガ芋を真ん中から二つに割を入れる。
「ああん!何か手術っぽくしてくれるかなと思ったのに!普通じゃんか!」
「オペっぽくなんて、イモには出来ませんw」包丁をU美に返すと、リズミカルにジャガ芋を一口大にカットしていく。
「じゃあさじゃあさ、メスってあるじゃん?あれってよく切れる?」
「メス?そりゃまあ…。肉を切るやつだからな。切れなきゃ大変だろ」
「包丁より切れる?」
「多分ね。スパーーッて感じよ」
「凄いねぇ。怖くないの?間違ったらどうしよう…みたいな(笑)」
「そりゃ怖いよ。ただ肉切って遊ぶわけじゃないからな。神経切らないように、太い血管を切らないように、最新の注意で治療箇所まで進むんだ」
「私なら怖くてメス握るのも無理だな…」
「術部を大きく開けるオペならまだ良いけどさ、内視鏡でアタックとかだと、モニタ見ながら操作するわけで、なかなかシビれるね」
「ふーん。やっぱお医者様の世界は大変だねぇ」
「オペの度に怖いから、少しでも上手くなるように、常に全力投球だあね」
「私が病気になって、もし手術が必要になっちゃったら、S君に頼も(笑)」
「センセはオレの嫁になるんだろ?うちの病院だと、身内は切れないんだな。どこも同じだと思うけど」
「ちぇ。なんだそっか…。じゃあ、産婦人科に移って(笑)二人の子供を取り上げてほしい(笑)」
「婦人科か…勃たなくなるっつー話だからやだw それにさ、あんなとこから子供出てくるんだよ?ちょっとオレには抵抗が…。センセのそんな姿見たら、オレそのあとセンセのこと抱けなくなるかもw」
「あら(笑)苦手な分野もあるのね(笑)出産なんて感動的な話じゃんか。まあ言いたいこともわからないではないけど(笑)てことは、出産立ち合いも無理か…」
「分娩室の前で待ってるよ。ドラマによくあるシーンみたいにw」こんなアホらしい話をしていたら、肉じゃがが出来上がっていた。
私怨、リアルタイムでやらせてもらっちゃう。
テーブルに料理が並べられ、夕食開始。夏休みの突然の延期にウキウキしたのか、はたまたU美の手づくりの食事に連続でありつける喜びからか、鼻歌混じりに冷蔵庫からビールを出すオレ。
「あ、飲むんだった?言ってくれれば私が用意したのに…」キッチンにグラスを取りに行くオレの様子を見ながら言うU美。
「刺身と肉じゃが見たら飲みたくなった。センセも飲む?」
「ん〜…、じゃあ一杯だけ…」グラスを二つ、缶ビールを両手に持ち、テーブルに戻る。ビールを注いで軽く乾杯。
「ふぃ〜。やっぱりビールは苦手だなぁ」クッとグラス半分ほど注がれたビールを飲み干すと、ペロッと舌を出して苦そうな顔をするU美。
「昔っから飲めなかったもんねぇ。お義父さんは結構イケる口なのになw」
「こんな苦い物よく飲むよね。私はカクテルとかなら飲めるんだけどなぁ…」
「ああw お子ちゃまの味覚なのかw 甘けりゃ飲めるんだな。アルコールがダメってわけでもないのか。やっぱあのお義父さんの娘だなw」
「人を大酒飲みみたいに言うな(笑)」グラス半分ほどのビールで、ほんのり頬を赤らめるU美。真っ白い肌にピンクの頬が、大人の艶やかさを感じさせる。あまり見せないU美の『年上の表情』に思わず見とれるオレ。
「ん?どした?肉じゃが美味しくない?」
「…え?いや、美味いよ。センセの料理にまずいものなんて無いよ」
「え?そかな(笑)まあねぇ。ほら、私って家庭的じゃんか(笑)」
「…育ち盛りの時に出されたメシは、食えたもんじゃなかったけどな…」
「む!食べてたじゃんか!いっつも食べてたもん!残さず食べてたじゃんか!」
「おいw ムキになるなよw 調子に乗ってるから意地悪くしただけだっつーのw」確かに、レパートリーは少なかったが、U美の作った料理を今までまずいと思ったことは一度もない。料理が上手な女性と結婚出来る点は、本当にラッキーだと思う。
食事が終わり、U美は後片付け。オレは再びゴロゴロ。部屋は違えど、こんな光景も珍しくなくなった。
「…ねぇ」オレに背を向ける形でキッチンで洗い物をしているU美が話し掛ける。
「ん?」テレビ雑誌をペラペラとめくりながら返事するオレ。
「さっきから、同じ歌口笛吹いてるけど、それ何の曲?」
「…ん?どんなの吹いてた?」全く無意識に口笛を吹いていたオレ。言われてハッとする。
「♪〜(メロディラインを唄って)こんな感じの」
「…ああ!はいはいこの曲ねw 今センセが唄った部分くらいしか、オレも知らないんだよw」
「え?どういうこと?」ザーザーと皿に付いた洗剤を落としながら聞くU美に、オレは思い出しながら話し始めた。
好色の文章を読むと心が優しくなれるんだよなぁ。
ときどき、いや、しばしば勘違いしちゃうんだけど、
本当は
鬼 畜
なんだよね。
「この前さ、つっても地震があった後だから一ヶ月前くらい(7月下旬)だけど、病院で外来の当番だったんよ。整形の」
「うん」
「女の子がさ、お母さんと一緒に検査に来たんだよ。カルテ見たら、右足のスネを骨折してて、一週間ちょい前にギプス外れたばっかでさ、回復具合の検診ってやつだよな」
「うわ。子供でしょ?可哀相に…」洗い物が終わり、キッチンを拭いて後片付けを終わらせながら答えるU美。
「触診するから、診察ベッドに座らせてさ、短パンだから靴を脱いでベッドに腰掛けたんよ。その子がね。で、オレはしゃがんでその子の足を軽く持ち上げたら…」
「持ち上げたら?」
「その子がいきなり唄い出したんよ。『♪ひ〜ざまづ〜いて〜お舐めよ〜聖なるあ〜し〜♪』って」
「おお!今の口笛の唄だ(笑)そんな詞なのね(笑)」
「その子のお母さんがさ『コラ!その歌はやめなさいって言ったでしょ!ホントにすみません…』って真っ赤な顔して叱ってさ。
あまりにタイムリーな状況じゃん?前の検診の先生にもそれ唄って、その先生はめっちゃ不機嫌になったらしいんだけど、オレはあまりに面白くてさ。意味分かって唄ってるのか…w」
「で、これ誰の歌なの?」
「さあw 何かね…『怪物王女』だか『怪物女王』だかいうアニメで使われてる曲らしいんだよ。夜中にやってるのを録画して観て覚えたらしいよw」
「その子、子供でしょ?教育上あんまりよろしくない詞だね(笑)」
「意味分からずに唄ってるんだろうけどねw それから何故がずっと頭の中をその歌が巡ってるんよw その部分しか知らねーんだけどねw 抜けないんだよなw」
「で、聖なる足を舐めてあげた?(笑)」
「何かね、足を触るたびに唄うんよ。お母さんからやめろって言われても何回も唄うんだわw ホントに舐めてやろうかと思ったわw」
「意味分かって唄ってたら凄いね(笑)」可笑しそうに笑うU美。書いたらまた頭の中をこの歌のこのフレーズの部分だけが回り出した…。
おかえり〜
待ってたよ〜
C
ごめん
どうでもいいことだけど
何で身内は切れないの?
もちろん、タダにしてって言われたら断れないからだよ。
>>671 入局当初に先輩に聞いた話だと、身内とかだと余計な感情が嫌でも入って、オペ中にもし突発的なハプニングが起こったら冷静な判断が出来ないから、らしいっす。
まあそうじゃなくても、個人的に身内にメス入れるってのは抵抗あるんだけどね〜。治療とはいえ、体を傷つけるわけだしさ。
〜続き〜
夏休み延期はU美も相当嬉しかったらしい。その後もやけにテンション高く色々話してた。こんなに長くまとまった休みが取れるなんて、今の仕事に就いて初めてかもしれない。
「付き合う前からお医者様って忙しい仕事だってテレビとかで観て知ってたけどさ、ホントに忙しそうなんだもん」オレの隣に座り、そっと頭をオレの肩に乗せながらつぶやくU美。
「オレもなってから知ったわ。もうちっと楽に稼げる仕事探せば良かったな」
「せっかくの夏休みも、殆どあっち行ったりこっち行ったりで忙しかったけど、あとは仕事に戻るまでゆっくりしてね。明日は私もいないしさ」
「え?どっか行くの?」
「明日から部活です(笑)」
「そっか。センセも大変だな」もうすぐ9月なんだなぁ…、などとぼんやり考えるオレ。今年の夏は格別忙しかった。でも楽しかった。
「朝ごはん作っとくから、温めて食べてね」せっかくの休みなんだから、少しでもゆっくりさせようとする気遣いが嬉しい。
「いや。オレもセンセと一緒に起きるよ。オレばっか寝てたら悪いから。ま、出掛けた後にまた寝るけどw」
「あはは(笑)なら無理に起きることないじゃんか(笑)らしくない事するな(笑)疲れるぞ(笑)」
「らしくない事って…。オレほど気遣いの細かいヤツはそうはいないと自己判断してたんだが…」
「あら、そっか(笑)ごめんごめん(笑)まあ無理しないで良いからね。自分の事はなかなか客観的には見れませんよ。無頓着君(笑)」
「…お前、いつか脊髄抜いてやるからな…」
「そんな医学的な事言われても、よく分からないから怖くないもーん(笑)」
「てめぇ!」U美を押し倒し、アイアンクローをキメるオレ。
「いたーい!(笑)コラ!やめなさい(笑)頭が潰れるじゃんか(笑)アナタと違って、中身入ってないんだから!(笑)」パタパタと足をバタつかせるU美。
「あ、そうだったな。これは失礼…」
「あぁっ!納得したな!(笑)」オレのこめかみをグリグリしようとするU美とじゃれあいながら、この何とも平和で平凡な時間がずっと続くことを願った。
その後、一緒に風呂に入り、ベッドで軽くイチャついてたらいつの間にか眠ってしまっていたオレ達。
次の日、一緒に起きると宣言したオレの誓約はあっさり破られ、目を覚ますと既にU美の姿は無かった。
「お昼過ぎに帰ります。ラップ巻いてあるのは温めてね。あとお鍋にみそ汁入ってるから、それも温めて」テーブルに朝食と書き置きが残されていた。
「朝メシ作ってるのに、全く気付かず寝てたのか…」時計を見ると10:30 のっそりと立ち上がり、バスルームへ。
シャワーを浴びてすっかり目も覚め、せっかく作ってくれたんだからと一人の時は滅多に食べない朝食を有り難く頂く。食べ終わり、さすがに皿くらいは洗おうと後片付け。すっかり終わって時計を見ると、11:30前。やる事が無いってのはヒマである。時間が経つのも長く感じる。
「ヒマだなぁ…」その場にゴロンと横になりながら、わざと口に出して言ってみる。
「こっからセンセのガッコって近かったっけな…」頭の中で、学校までの道則をシミュレート。大体車で5分ほどだ。
「…うし。ヒマだし言ってみるか。陰に隠れて見るくらいなら怒られないだろ…」更に独り言を呟き、立ち上がる。久しぶりに『U美先生』の姿を見たくなり、オレはアパートを出て車に乗り込んだ。
sien
車を走らせて、U美の勤める学校に到着。道路に面した校庭の片隅にあるテニスコート。柵に平行するように並ぶ木々の陰に車を停めて、テニスコートにいる沢山の人影の中からU美を探す。
「…お、いた」学校指定のジャージの集団の中に、一人だけ明らかに色が違うTシャツ。U美はすぐに見つかった。ベンチに座り、生徒と何か楽しそうに話している。
「…懐かしいなぁ…」そこには、久しぶりに見る『教師、U美先生』がいた。オレの知っているU美先生より髪は伸びたが、遠目から見ているので年齢の経過までは分からない。U美は相変わらず人気があるらしく、男女問わず何人もの生徒が周りを取り囲んでいる。
「…みんな、良い笑顔だなぁ…」純朴で純粋な生徒達の笑顔。久しぶりに見る心からの笑顔に、オレはただボーッと生徒達を見ていた。
昼をまわり、どうやら今日の部活は終わりらしい。コートの一角に生徒達を集め、何か話している。終わるとみんなでコート内の整備が始まった。U美も一緒にトンボがけをしている。こういうところが生徒の信用を得られる要因なのかもしれない。
「…あ!おーい!」道路側にまでトンボがけをしながら歩いてきたU美が、オレの車を見つけ、手を振る。
「ばか!やめろ!」口を大きく動かし、派手なジェスチャーで止めるように言い、その場を去ろうとエンジンをかけるオレ。
「何よ!良いじゃんか(笑)来ちゃったのか(笑)」金網ごしに笑って話し掛けるU美。
「あ…ああ。来ちゃった…w じゃ…w」こいつ、生徒達の前でなんて事を…。オレの方がヒヤヒヤしながらその場を離れようとする。生徒たちもワラワラと集まって来た。
どうすんだよ。
「僕が、U美先生を君たちから奪っちゃう婚約者です」
とかいっちゃうわけですか。
照れるよなあ。
「ちょっと降りてきなよ(笑)」
「…は?」
「早く降りてきなよ(笑)」U美に促されるようにエンジンを止めて車を降りる。オレをテニスコート内に誘導するU美。テニスコートに入ると、生徒たちが一列に並んでいた。
「はーい。みんな。この人はねぇ…」U美が説明を始める。
「先生の一番最初の教え子なんだー(笑)」このU美の発言に、生徒たちは口々に「彼氏なんじゃねーの?」なんて冷やかしていたが、U美はどこ吹く風。
「私は最初、Y中って学校で先生やってたんだけど、その時の生徒なのよ(笑)こう見えてもね、とあるプロスポーツの専属のお医者さんなんだよ。このおじさん(笑)」
「お…おじさんて…」唖然とするオレを尻目に、生徒たちから一斉に歓声が上がる。
「ほら、挨拶挨拶(笑)」
「え…?何話せば良いの…?」
「みんなに、激励の言葉をひとつ(笑)」
「……あい……」くそ、見にくるんじゃなかった…、などと後悔してももう遅い。改めて生徒たちと対面すると、何を話すのかと楽しそうにオレを見ている。
「えーと……。U美先生の最初の生徒です…。みんなもこんな教師に英語習うなんて不安かもしれませんが………まあ頑張って下さい………」ボソボソと挨拶の言葉を述べるオレ。
「何言ってるか聞こえませんね(笑)」隣でヤジり、いたずらっぽく微笑むU美。
「みんなは自分の考えをちゃんと大きな声ではっきり話せる大人になりましょう(笑)」U美のこの言葉に、みんな笑いながら口々に返事。
「あ!せっかくだからさ。みんなこのおじさんにジュースでも差し入れてもらおう!(笑)」更に沸き上がる生徒たち。
「ま、こういうことだから、よろしくね(笑)」小声でオレに囁くU美。来るんじゃなかった…。どんどん勝手に盛り上がる生徒たち。
「みんな、このおじさんにお礼は?(笑)」
「ありがとうございまーす(笑)」
「ゴチになりまーす(笑)」口々にお礼の言葉を述べる生徒たち。
「は……ははは…。いえいえどういたしまして………。一応まだお兄さんね………w」結局、ジュースとアイスを20人分くらい奢らされた…。
ほほえましく4円
/|
|/__
ヽ| l l│<ハーイ
┷┷┷
リアル紫煙!
仕事決まらん私怨
仕事帰りにひさびさの支援
寝る前にほのぼのさせてもらったよ
ありがとう
ヤバい
好色の文体に…
既にヤミツキ状態になっているw
どうしてくれんだよ支援!
夜はU美タンのラブジュースをすすりまくって逆襲するに違いないよ(;´Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ
ライムちゃん、ハァハァ。
生徒に、手、出すなよー。
いつ読んでもほのぼのして良いね〜。お二人がずっと幸せであります様に。
支援。
お帰りなさい!タマゴのコロッケの作り方ありがとうございます♪今度チャレンジしたいと思います♪
では楽しみに支援♪♪
アイスとジュースを生徒たちに奢り、オレはこれ以上タカられまいと先に帰宅。
暫くするとU美も帰ってきた。
「ただいまー。びっくりしちゃったわ。来るなら先に言っといてよ(笑)」部屋に入るなり扇風機を回して、クーラーの風を更に自分に当てようとする。
「びっくりしたのはこっちだっーつの。しかも奢らせやがって…」
「そんなさぁ、全校生徒分出せとか言ってないじゃんか(笑)アイスとジュース、今のS君には大して痛くもない額じゃんか(笑)」
「額の問題じゃねー!つーか額も問題だ。ガキのくせにハーゲンダッツとか買いやがって。ドリンクだって一人一本ミニペットだと?10年早いんだよ」
「でも、みんな喜んでたじゃんか(笑)こうやってさ、『あ、自分も医者目指してみようかな?』という憧れを持つかもしれないよ?(笑)」
「けっ!あのガキ達が将来何になろうとオレの知ったこっちゃねーんだよ」
「まあまあそう言わないで(笑)可愛かったでしょ?みんな(笑)」
「えーー?……あの左から二番目に立ってたポニーの娘はなかなかタイプだったかな……」
「そういう事聞いてんじゃないの!ったく、エロオヤジだな…。捕まるぞ?」
「じゃあ、オレよりお前が先に捕まらなきゃなw」
「私のは時効だもーん(笑)」
「…ま、でもみんな素直だったな。センセも慕われてるみたいだし。このまま教師続ければ?」
「なんでよ(笑)そろそろ私も自分の幸せがほしいもん」
「玉の輿ですかね?w」
「まあ…それもちょっとは期待してる(笑)」
「けっ!本音が出たなw」
「だって、付き合ってこの数ヶ月の中で、これだけもらってるんだよ?」そう言って、部屋の片隅を指差すU美。そこにはオレが再会したときにあげたワインやディズニーランドで買ったぬいぐるみ。腕時計や指輪、海外からのお土産などがが綺麗に並んでいる。
「それにこのバッグでしょ。そしてお財布…。期待しない方が無理じゃんか(笑)」
「…そろそろ飴やるのはやめるか。釣った魚に餌をやる必要はないな…」
「ああん!いい子にしてるもん!いい子にはご褒美あげるじゃんか(笑)」
「…僕の人生、搾取されまくりだな…。不運な星の元に生まれた…」
「そんな事ないじゃんか(笑)U美ちゃんが奥さんになるんだよ?この世でたった一人しかなれないんだよ?(笑)良かったねぇ(笑)幸せだねぇ(笑)」頭を撫で撫でするU美。
「……腹減ったから何か喰いに行こうぜ…」立ち上がるオレ。
「ああ!まだ返事聞いてないぞ!……ちょっと着替えるから待ってよぉ…」ロフトに上がり、着替え始めるU美。暫くすると最近よく見るU美の恰好でロフトから下りてきた。
「どこ行こうかねぇ…」
「センセのオススメは?」
「外食あんまりしないからなぁ。してもファミレスとかだし…」
「じゃあ、とりあえずファミレスでメシ食べて、そのあとどっか行くか」
「おお!良いね!ファミレス代は私が持つから」
「玉の輿を気にしてるのかw 仕方ねーだろ。世間じゃそう見られるんじゃねーの?玉の輿ですが何か?くらいでいれば?w」
「そんな大きい顔出来ないもん」
「まあとりあえず行くべ。オラ腹減っただ」
「はーい」二人で部屋を出て、オレの車に乗り込む。
ファミレスで空腹を満たし、店を出てから時計を見ると、14:00少し前だった。
「あと半日、どっか行くか」
「うんうん。どこ行こか。あ、そだそだ。ご馳走様でした」ぺこりと頭を下げるU美。こいつはこうやって必ずお礼を言うから、奢っても嫌な気分にはならない。
「…海でも行くか…」
「遠くない?今から行くと夕方だし、夏の終わりだからクラゲいっぱいいるよ?」
「さすがに泳がねーべw サンセットビーチをドライブと洒落込むかw」
「おお!何かかっこよく言ったけど、要は夕方の海辺をドライブするのね(笑)さんせーい」
海に向かって出発。
昔は峠道を越えていかなければならなくて、目茶苦茶時間がかかったが、数年前にでかい幹線道路が出来たため、移動距離、時間共に大幅に削減された。
「ナビ出していい?」助手席に座るU美が、収納タイプのカーナビを外に出すボタンを押す。
「これはいつ見てもハイテクだね(笑)私にちょうだい(笑)」
「ナビ使うような場所まで行くのか?地図使えよw」
「MDも聞こう」オレの言うことは無視してどんどん話を進めるU美。
「私の好きなの持ってきた。ここだよね?」MDをバッグから出してプレイヤーに近づける。
「何聞くの?」
「僕たちの失敗(笑)」
「え?それて♪は〜るの〜 木漏れ日の〜中で〜♪とかいう、めっちゃ悲しい歌い方する森田なんとかさん?暗いよ〜。やめようぜ〜」
「あはは。ウソウソ。でも良く知ってるね。まだ中学生だったでしょ?」
「かなぁ。桜井幸子はオレのアイドルだったからなw」
「やっぱさぁ、ストライクゾーン狭いよね。桜井幸子にエビちゃんでしょ?理想が高すぎですよ…」
「センセだって良い線いってんじゃね?」
「え?ええ?そ…そっかなぁ………えへへへ(笑)」嬉しそうなU美。
「…あと10若きゃな…」
「ちぇーっ!どうせおばちゃんですよーだ。まあ許す(笑)」MDを入れるU美。
「………お。プリプリか。懐かしいなぁ…」オレもU美に教えてもらって大好きになった昔のバンド。久しぶりに奥居香の声を聞いた。
「君がくれた〜 靴を履いていた〜♪ この歌好きなんだ〜」リズムに合わせて体を動かすU美。
「『19 growin' up』か。プリプリらしい曲だよな」
「S君はどの曲が好き?」
「うーん…。『ロマンス』とか『バラ色の人生』とか…。あとアルバム『ラバーズ』に入ってる曲はみんな好きかな」
「ラバーズは分かるけど、他はずいぶんシブいとこついてきましたね(笑)」オレ的には、メジャーまでとはいかないがそれなりの知名度だと思っていたのに…。
地元に帰ると良く遊びに行く海岸に到着したのは、16:00を少し回っていた。
海岸沿いに車を止めて、車から降りて防波堤から海岸を覗くと、夕方に差し掛かってはいたが、まだ沢山の人が泳いだりバーベキューをしたりしている。
「今年の夏もラストスパートだねぇ…」その様子を見ながら、しんみりと呟くように言うU美。
「今年は暑かったし、色々あったなぁ…」この特に忙しかった2ヶ月間を思い出し、タバコに火を点けながらオレもしんみりと言う。
「今年の夏は、私の人生の中でも一生忘れない時間になったよ。本気で愛したい人と出会えたんだもん…」
「そっか。そりゃ良かったな」どうも、こういったラブラブシーンは苦手である。
「他人事みたいに言うな(笑)……でも、ありがと…ホントに……。今の幸せが一生続きますように…」オレの手をギュッと握るU美。
「続くさ。今の気持ちをお互いが忘れないようにしていればね」気持ちを込めて、U美に小さくキス。
「キスする時のタバコの匂いも慣れたな(笑)」
「オレ、あんまりヘビースモーカーじゃないんだけどね。子供出来たらやめるよ」
「ほほぅ(笑)良い心掛けだな(笑)」鼻をつく潮の香が心地良かった。海辺に住んでみたいというのがオレの夢なんだけど、車が錆びるのが早いのがネック。
「この先にさ、よく地方のCMで『新年開けましておめでとうございます』って新春の企業の挨拶CMに使われる海岸あるんよ。行ってみる?」
「へー。良く知ってるね。行ってみたい」ということで移動。
「ここ?」到着すると車を降りて、周りを見回しながら聞くU美。
「そそ。あそこの岩のとこ。二つ連なってるでしょ?あの間から太陽が昇ってる写真が良く使われてるね」
「ああ!知ってる!ここの写真だったのか〜」ずいぶんと信仰深い海岸らしく、神社が隣接している。
「ここの石とか砂持って帰ると、縁起良くないらしいよ。神が住んでる場所だから、そこから石とか持ってくと罰があたるらしい」
「詳しいねぇ」
「だって、そこに書いてあるもんw」少し先にある大きな看板を指差すオレ。
「おお。ホントだ。この神社、縁結びじゃん。お参りしてこ」言われるがままに境内へ。お参りを済ませておみくじコーナーへ。
「男性はこっちの箱で、女性はこっちの箱から引くんだね。出た2つの番号の差が20以内なら、ナイスカップルってことみたいだね」てことで、引いてみる。
「うお。オレ7番。大吉キタコレ (ノ∀` )」
「私は…31番…中吉か…」残念なことに、ベストカップルまでは勝ち取ることが出来なかった。二人でそのおみくじを神社の木に並べて結ぶ。
「私はS君についてくだけだから…。いつも信じてついていくだけ…」
「おう。オレも精一杯出来る事をやるよ。でもその前に…腹減ったな…」
「ったくムードないなぁ(笑)まあもう慣れたけど(笑)さ、じゃあ何か食べに行く?」
「海沿いっつったら寿司だな」
「贅沢ばかりさせてもらってすみません(笑)」
「は?お前の奢りだろ?値段の書いてない寿司屋に行こうぜw」
「私持つなら、回ってるお寿司屋さんへ…」
「あははは。ウソウソw さあ行こう」車に戻り、発進。近くの寿司屋を探す。
「魚市場の方に沢山あるんじゃない?」てことで、市場へ行ってみることにした。
>>681 この前、関西に試験受けに行くとか言ってた人?だったら残念だったね。でも前向きに挑み続ければ必ずあなたを必要としてくれる会社が見つかるさ。ガンバ!
U美が来てるので、変な時間にアップしました。これからほんの少し寝て、ディズニーランドにカボチャ見に行くんだとさ。オレ、外人でもキリシタンでもないのに…。
U美です。みなさんお久しぶりです。カレに一言書くように言われたので…
>>681さんへ
諦めずに、自分を必要としてくれるお仕事を探して、チャレンジし続けて下さいね。応援してますよ〜!
以上、オレとU美からでした。それじゃまたねーん。
|= ・ω・)ノ~~
あ、俺もしばらく仕事を探してるんだけど、、損したぜ!
いまごろねずみの国か。。。
好色さん、U美さん、ありがとうございます。
>>681です
テレビだけで有名なメーカーの子会社の試験を大阪で受けましたがダメでした。
諦めたくはないんですけど、選考落ちを繰り返すと投げやりな気持ちが出てきます。
どんな会社でも給料もらえればいいか…みたいな気持ちです。
ちょっと書きますと、以前働いた会社は表向きはすごくマジメな会社でした。
しかし実際には…アダルトサイトの制作だったわけですよ
いくら趣味で得たwebやプログラミングの知識といっても、あんな仕事には役立てたくないと思った次第です
エロサイトですよ?
親にも話せない仕事内容ですよ
ってなわけで今回は比較的大きな会社、資本がしっかりしてる会社を回ってるんですけどやっぱりハードルが高いですね
でも頑張ります
内定もらえた時にこのスレが残ってたら報告させてください
ではではノシ
>>695 プログラミングなら業界めっちゃ人手求めてるからガンガレ!!
ただ評判はちゃんと確認しろよw
地方によっての風習なんだろうけど
大吉のおみくじは当たりだから持ち帰って
翌年にその神社の木に結ぶってのもあるよね
二人が再会した夜の場景を思い出した。ほんと良かったよね
NSXは、アルミボデーだから海辺に住んでも、錆びないんじゃないかな?と素人からの助言です。
ボデーじゃなくてエンジンの中とか
見えないところが錆びるみたいだよ。
だから、海に近い店の中古車は買うなと言われたものだよ。
こんばんは。
>>697 大吉のおみくじは持ち帰ってお守りにするってならわしはうちの地元にもあるけど、そこは縁結び神社だから、木に二枚並べて結んできたわけっす。
>>699 ボディーは錆び付かなくても、エンジンルームのヘタりが早いみたいっす。Dも、浜沿いの車オーナーは、内陸より買い替え周期が早いと言っていたから間違いなさそう。こういう問題が無きゃ海沿いに住んでみたいんだけどね〜。
眠くなるまで続き書きます。眠くなるまでだから、すぐに終わるかもだけどw
>>691からの続き
港を目指して車を走らせるオレ。やがて沢山の船が陸に繋がれている風景が見え始め、大きな建物が見えた。
「あそこが市場でしょ?誰かいないかな…」
「この時間じゃセリもやってないだろうし、いないだろうなぁ…」市場の中へ車を進める。何人かの人がクレーンやらフォークリフトを動かしている。市場の掃除をしている人を見つけたので、U美が降りてオススメの寿司屋を聞く。
「このすぐ先だって〜。〇〇〇っていうお寿司屋さんが美味しいみたいよ」車に戻り、今聞いた情報をオレに伝えるU美。
「じゃあ、そこ行ってみるか…」
「夕方だから混んでるかなぁ…」とりあえず車を発進させ市場を出ると、すぐそこにさっき言われた寿司屋が。駐車場に止めて店内に入ると、多少混んではいたが、思っていたほどではなかった。
カウンターに二人並んで座り、店員に渡されたおしぼりで手を拭く。
「何いきますか?」大将が聞いてくる。
「任せます。オススメ中心に軽目から重いやつに流して」
「私もこの人と同じで(笑)」注文を終えて、お茶を一口。
「こういう時、慣れてる人と来ると安心できて良いね(笑)」
「慣れてなくても別に普通だろ?食べたいものがあればそれを、無ければお任せにすれば良いじゃん?」
「前に付き合ってた人とお寿司やさんに来た事あったんだけど…。オドオドしてさ、私もオドオド。二人でオドオド(笑)」
「もったいねーなーw 客なんだから堂々としてりゃ良いんだよw」
「そういうことが堂々と出来る人で良かった(笑)」
寿司は希望通り、光ものから赤身まで上手い具合でバランスよく出された上、美味かった。ボタンエビが絶品で、オレは最後はそればかり食べていた。
「ねぇ、S君…大トロ食べたい(笑)」
「食えばよかばい。好きなだけ食え」
「ホント!やったー!(笑)すみません大トロくださーい」こいつは本当に美味そうに食べる。この幸せそうな表情が見れるなら、多少の散財も痛くない。
空腹を満たし、コンビニで花火を買った。最初に着いた海岸に戻り、波の押し寄せる少し手前で花火開始。
「危ないって(笑)手に持つもんじゃないじゃんかそれ(笑)」
「これこそ花火の醍醐味だろw」激しい光が吹き出し、辺りが明るくなる。手に持って上から垂れるように光を落とすので、光の滝のように綺麗だ。
「火傷、気をつけなよ?でも綺麗だね(笑)リクエストプリーズ(笑)」
「おまwww 散々やめろって言ってたじゃねーかw」
「だって迫力あって綺麗なんだもん(笑)」U美は手持ち花火を、オレは筒の地面に固定してやる花火を手に持って乱射。
「Dとかだと、これ口に咥えてやったりするんよw」
「友達みんな危ないじゃんか(笑)でも綺麗だから許す(笑)」静かに打ち寄せる波の音が非常に心地良い。既に周りは薄暗くなっていたが、それでも海の広さをぼんやり見ていると、今ある悩み、苦しみなどどうでもよく感じてしまう。
「S君は、ホントに海好きなんだね」あまりにボーッとしていたからか、U美がオレの隣に立って言う。
「お袋の実家に連れてってもらい、海に連れてってもらったんだけど、初めて海見たとき、怖くて泣いたんだよなw」
「へぇー。珍しいね(笑)」
「打ち寄せる波の音が怖かったんだけど、おじいちゃん(お袋のお父さん)に、『海のずっと先を見てみろ。一直線だろ?水平線っていうんだよ。そして、あの線のずっと先には外国があるんだ』って言われてね。
凄い場所なんだなあって。それから実家に遊びに行くと、友達と遊ぶか、一人だったらいつも海。防波堤に座ってずっと見てたんよ」
「それが海が好きな理由か。納得できたような気がする。私も海好きになったような気がする(笑)」裸足になり、足元だけ水に濡れる。まだ生温い感じの海水。でも夏は確実に終わりに近づいているのだ。
支援
続きが早く読みたい
好色!
まだ結婚指輪買わないのかい?
福島にヒグラシいるの?
先に婚約指輪だよね
んだなw
710 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/15(月) 21:05:18 ID:+Ov8DwwP0
↑注意
712 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/16(火) 00:49:50 ID:xO0OArfrO
日曜に漏れもディズニーランドに行きましたよ的試演
みんなに内緒のお土産が婚約指輪だったんじゃマイカ?
と思ったけど、部屋に置いてあったから指輪じゃないね。
こんばんは。
京都旅行でプロポーズして指輪渡したって書かなかったっけ?あれが婚約指輪。結婚指輪はまだ買ってないね。結婚指輪くらいはU美の希望するものを選びたいので。外国からのお土産はまたちょっと違うっす。
>>703からの続き
「そろそろ帰るか」大分薄暗くなった周りを見て言うオレ。周りでは花火を始めたグループや、ロケットの笛がけたたましく連発して鳴っている。
「ね、ね、夏休みはいつまで?」車のドアを開け、U美を乗せようとしたら急に聞き出した。
「明日まで。次の日はチームの事務所行かなきゃならんのよ」
「明日までか…」少しがっかりしながら車に乗り込むU美。車は家路に向けて走り出す。途中、ソフトクリームという旗がはためいているコンビニを発見。U美に買いに行かせる。
やがて小さなコンビニ袋を持って戻ってくるU美。
「何だ。ソフトクリームそこで作ってもらうんじゃないのか」買ってきたのはアイスをソフトクリームに見立てたアイスクリームだった。
「これじゃないほうが良かった?」
「うん。店でうんこみたいにトグロ巻いてるが良かったな。まあ食えりゃ何でも良いけどw」アイスクリームをパクつきながら運転を再開。渋滞もなく、大体予定より早くU美のうちに到着。
「明日も部活?」
「ううん。明日は別の先生が当番。だから朝からでもどこでも行けるよ」
「そっか。どこどこ?」
「明日のお楽しみw」まあ大した場所でもないんだが。
二人で風呂に入り、二人で体を洗いっこ。U美の柔らかく、優しい体つきが心地良い。
「S君、疲れてるね。後でマッサージしてあげるよ」背中を洗ったときの固い感じに驚いたのだろう。整形なんて、肩凝り、腕痛、腰痛は職業秒のようなものだ。
ベッドに行き、U美はオレの体を丁寧にほぐしてくれた。
U美にマッサージしてもらうと、ちょうど良い力加減で、本当に気持ち良い。
「…下も溜まってる?(笑)」いたずらっぽく微笑むU美。スェッとを脱がすと、ゆっくり優しくフェラしてくれた。
支援!
って寝ちゃったか…
好色、お疲れさま
>>715 そうだった。京都で指輪渡したんだった。
好色さんごめんなさいです。
俺もマニュアル派だがアイス食べながら運転なんて絶対できない的紫煙
そりゃU美さんがアーンしてあげてるに決まってるよ。
こんにちは。
昨夜は一つだけアップしたけど、メチャクチャな文脈で申し訳ないっす。今読み返してみて、恥ずかしいのなんの…orz
ソフトクリームを買ってもらって、助手席にいるU美に食べさせてもらいながら運転。オレの夏休みは次の日までで、その日はU美も何も予定が無いから、どっか遊びに行くか、という話をしていたら、U美の部屋に帰宅。
うちに着いて一緒に風呂に入ったとこまで書きました。半分以上寝て書いてたから、今読んでみて『こんな事書いたのか』ってほど意識が飛んでました。まともに推敲してないから誤字までやらかしてるし…。まあ推敲してても誤字はやらかすんだけど…orz
今はまだ仕事中なので、また後で、今度は眠くなる前にちゃんと書きます。
失礼しました m(__)m
721 :
sage:2007/10/16(火) 18:50:26 ID:YGjGNmy8O
あたしは好色さんの誤字結構好きだよ
逆にそのままでいてほしいくらいw
ちゃんと書きたいことがわかるし読んでて和むんだよね。
ゴメン。間違えてあげちゃったorz
眠い時は無理しなくて良いからね〜(^-^)。
推敲って何て読むの?
意味もわからん…
アホでスマソ
推敲は「すいこう」ね。
小学校の故事成語で習わなかった?
「推敲」とは、文章を見直すことね。漢詩だったと思うけど、賈島だかいう人が(名前は曖昧)自分の作った詩の中で…
『門を推(お)す』にするか
『門を敲(たた)く』にするかで迷い、道中行き違った高名な詩人さんにどっちがより良いか相談した、みたいな話から出来た言葉で、文章を綺麗にするってのかな、そんな感じの意味。と何かの本で読んだかな。教科書だったかもだけど。
ま、オレはそんな難しい言葉の選択をしてるわけじゃないけど、アップする前に誤字がないか、脱字がないか、成立してない文章がないか、難しい言い回しになってないか、表現が自己満足になってないか、くらいは読み返して確認してアップするんだけど、
なにせ直筆で書いてるわけじゃないから、おかしな変換とかは見落としがちで…。一応、誤字りまくりでも推敲はしてます。まあしてこのレベルなんですが…orz
にしても昨夜の文章はあまりに酷すぎたのでお詫びさせてもらいました。
好色さんおはよ。
初めてリアルタイムで支援できるかと思ったけどこれから出勤だよ。残念。
>>728 お疲れ様。仕事ガンバ!
>>715 からの続き
その日、U美は終盤とはいえ生理中だった。エッチしても平気よと言ってはくれたが、無理に生理中にやるほどオレも盛ってはいなかった。
「…気持ち良かった?いっぱい溜まってたねぇ」フェラをして咥内発射したザーメンを全てゴックンしてから微笑むU美。
「何かオレばっか悪いな」まだ時折襲ってくる快感に身を委ねながら、一人だけ気持ち良くなっていることを詫びる。
「何言ってるのよ(笑)彼女が生理中だからって他の女に浮気でもされたらたまらないもん(笑)」冗談か本気なのかよく解らないコメント。
「浮気なんてしねーってw センセで十分満足してるからw」
「解らないよ〜?この人は(笑)その歳だったらやりたい盛りでしょ?(笑)」
「そうなの?オレ、やりたい盛りの年代なのか…。って事は、間違った行動選んでも世間は許してくれるって事だよね?」
「許すか!(笑)都合の良い解釈するな(笑)ホント、浮気したら殺すからね(笑)」
「それさ、マジなん?」
「確かめたいなら浮気してみれば?(笑)そこであなたの人生The end(笑)」手の平で首を斬る仕種をするU美。
「じゃあよ、もしお前が浮気したらどうすんだよ?」
「私は絶対しないもーん(笑)」
「絶対なんて言い切れないだろ」
「それが、この手の話は言い切れるんですよ(笑)良かったねぇ尽くしてくれる彼女で(笑)幸せだねぇ(笑)」
「う〜む…。もう少しオレも生きていたいしなぁ…」マジで考え込むオレ。
「こらこら(笑)考え込むな(笑)私もなるべく若くいれるように頑張るからさ(笑)」チンコをティッシュで掃除しながら言うU美。
「あの時、あなたが私に電話をくれた時点で私たちはこうなる運命だったんですよ(笑)引き金を引いたのはアナタです(笑)」
「ま…まあ…そうかもね…」掃除を終えて、いつものようにオレの腕に頭を乗せるU美。
「じゃあ、お休みのちゅープリーズ(笑)明日はどこ行くの?」
「ん?怪奇スポット。心霊スポットってのか」
「…え?……………。…………やめとこぉよぉ…」引き攣り笑いするU美。
「じゃあ、明日のお楽しみって事で。おやすみ」目をつぶるオレ。
「心霊とかやめよ?ね?何かにとり憑かれたら大変だよ?…お塩持ってった方が良いかな…」冗談で言ったのに、もう寝るどころの騒ぎではなくなってしまった。
次の日、8時頃にU美にたたき起こされた。
「…今から心霊スポットは、ちょっと早いべ…」まだタオルケットに包まりゴロゴロしているオレ。
「それはやめようよ。ね?なんかもっと楽しい場所へ…」朝メシを作りながら言うU美。
「他に楽しい場所があるか?この田舎に…」
「ん〜…、じゃあ映画は?今やってるのって何だ…?あ!西遊記とか?」
「お前…ホントに観たいのか?サルとブタとカッパ見たって、何の面白味もないだろ…。ああ、マジモンのカッパなら見てみたいが…」
「相変わらずの現実主義者ねぇ(笑)私は心霊スポット以外ならどこでも…」
「あ、西遊記って、水上あさみだっけ?あの娘出てるのか?…だったら見ておく価値はあるかな…」
「…動機が不純なので却下します…」
「結局心霊スポットだな。行こうぜ。ここからなら2時間ちょいだろ」
「え!?ホントにそんな場所あるの?てか知ってるの!?」
「知ってるよw 冗談だと思ってたのかw」
「ホントにやめよ?ホントに。お願いだから。今夜から私一人でしょ?絶対やだもん。怖くて泣いちゃうかもしれないじゃんか」猛烈に拒否するU美。
「わかったわかったw じゃあどっか他の場所に行くか。でもよ、心霊スポットは、心霊スポットじゃないと思って見ればあら不思議!ただの廃墟なんですねぇw」
「そんなの無理だもん!夏らしいとこに行けば良いじゃんか!」
「だから心霊w タイムリーだべさw」それでも激しく拒否るので、どっか別の場所に行くことにした。ちっ、チキンが…。
朝食を摂り、顔を洗って時計を見るとまだ9時半。チームの事務所に入るのは夜で良い。ただの資料整理なので特に時間は決められていなかった。
出掛けるために車に乗り込む。
「さてと…、どこ行こうかねぇ…」
「S君が行きたい場所は?って聞くと心霊スポットって言われそうだから…、綺麗だなって思う場所(笑)」
「綺麗な場所ねぇ。この辺にはねぇなぁ…」
「じゃあ遠出も可(笑)」
「お前な…運転すんのオレなんだぞ…」
「じゃあ私車出す?」
「いや、それは怖いから結構」
「即答しないの(笑)昔はあれだけ普通に乗ってたじゃんか!」
「だよなぁ。昔のオレは勇気あったなぁ…」感慨深そうに過去を振り返るオレ。
一応U美の名誉のために書いておくが、U美の運転は下手ではない。毎日通勤に使っているし、どこに行くにも車が必要な環境に住んでいるわけで、下手なわけがないのだ。たまに下手なのもいるけど…。マナー悪いってのか。
まあ、U美は運転に関しては腕もマナーも至って普通なんですよ。
「ちょっと足延ばしてみるか…」車を発進させるオレ。
「どこ?どこ行くの?」その大きな目に期待をいっぱい込めてオレを見るU美。
「…………廃病院」
「やぁぁぁぁだぁぁぁ!降りる!降りるぅぅぅ!降ろせ〜!停めろ〜!」ジタバタするU美。
「お客さん…、途中下車は出来ないんですよ…フフフフ…」更にビビらすとマジで泣きそうになったのでその辺でやめたw
車は高速に乗り仙台を目指す。市内に入り時計を見ると、ちょうど昼過ぎ。
「牛タン食べてこうよ」
「お!牛タン?良いねぇ(笑)」さっきまでの恐怖に戦いた顔はどこへやら。有名な牛タンの店に入り昼メシ。
「オレ、トロロご飯って嫌いなんだよな…」必ずセットで付いてくるトロロ。オレは子供の頃からトロロご飯が好きではない。
「美味しいじゃんか(笑)栄養もあるみたいよ?」
「トロロにしかその栄養分がなくて、その栄養分摂らないと生きていけないとかいうなら嫌でも食べるけどよぉ…。別に山芋から摂る必要もねーべよ」
「屁理屈と減らず口はホント昔から変わらないね(笑)じゃあ私に頂戴(笑)」
トロロを麦飯にかけて美味そうに食べるU美。牛タンは確かに美味かったが、トロロを食べているU美を見ていると一向に食欲がわいてこない。
支援
婚約者の運転技術の弁護をするところが、
好色さんらしくて微笑ましいな。
(^-^)//""ぱちぱち
支援
誤字脱字の話は終わっているけどひとつだけ。
夏休み延期ではなくて延長だよね。
今日 誕生日の自分も
好色氏と同じく歳上の彼女ができそうです
このスレの皆さんに幸あれ
好色氏
支援
(独り言)
結婚式の後ろ姿upで幕引きにしてほすぃなあー
30m後方からで結構。
でないと成仏できん・・・
藪からワガママでした。
勿論、却下でも結構ッスw
河童なら、
「河童のクゥと夏休み」ってのもあったのに。
良かったよー、多分ソッチ方面{違ったかな?}の遠野も舞台になってたし。
>>736 激しく、同意!
トトロうまいのに〜
とろろが付かない牛タン屋の方が絶対うまい。
とろろ美味しいじゃんか。
こんばんは。
サッカー観てましてん。1-0でずっと勝ってて、軽く風呂入って出たら1-1になってて、髪乾かしたり色々やってたら1-2で負けて試合終わってた。( ノ∀`) アチャー
席外してからのあまりの急展開にびっくりw 気合い入れて最後まで付き合ったのに負けかよ… orz
>>735 Happy Birthday!!
一日遅れたけど…。何歳か分からないけど、一つ歳を重ねたこれからの一年が素晴らしいものになりますように…。あと、彼女できたならお幸せに。
>>736 一応オレが約束してるのは、夏からもう少し先までの報告なので、式挙げる頃にはもうこのスレないんじゃないの?w もし、万が一続いたとしても、写真は勘弁。オレは良くてもU美が嫌がる。すまん。
あと、トロロはダメっす。とんねるずの『食わず嫌い』のコーナーで、渡哲也がトロロNGで、理由が…
「ハナ(水)食ってるみたいっしょ?」←アツく同意。
山芋擦り下ろしたのは食べれないんだけど、細切りにしてめんつゆかけて食べるのは、シャキシャキ感があって好きっす。
昼メシを食べ終わり、オレ達は車に戻り再び移動再開。やがて到着したのは松嶋。
「おお!松嶋にきたかったの?まあ私も初めてなんだけど(笑)」絶景を見下ろせるポイントに車を停める。もう夕暮れが始まっていたが、湾ではサーファーや水上バイクが気持ち良さそうにのんびり点々としている。
「ああ、絶景かな(笑)」
「なんだそれw」
「この景色を見た感想だもん(笑)」子供のように大きな目をキラキラさせて景色に見入るU美。夕日が正面から当たり、その表情をオレンジに染める。
「えーと、何だっけ?『松嶋や ああ松嶋や 松嶋や』だっけ?」
「ん?何が?」
「ほらほら、『奥の細道』」
「ああ、はいはい。で、その句は誰が書いたの?」
「奥の細道ったら松尾芭蕉じゃんか」
「……センセの時代は教えてもらえなかったのか?」
「ん?なあに?」
「そのさ、『松嶋や〜』って句は、狂言師だか狂歌師だかの原田坊だっけかな…が作った『松嶋や さてまつしまや 松嶋や』の『さて』が『ああ』に変わって今も残ってんだよ。松嶋では芭蕉は句は詠んでないの」
「え?『奥の細道』に載ってないの?」
「『松嶋や ああ松嶋や〜』ってのはね。『奥の細道』には、芭蕉の弟子だった河合曾良が……なんだっけな……『松嶋や 鶴に身をかれ ほととぎす』だったっけかな…。ちょい違うかもだけど。こんな句を載せてる」
「へぇ〜〜〜〜〜〜〜!物知りさんだね〜〜〜〜〜」多分、今までの中でU美に一番感心されたかもしれない。
「何でそんなに詳しいの?俳句研究会にでも入ってた?(笑)」
「そんな風流な趣味はねえよw 歴史物が好きだったり、昔の作品とか読むのが一時は好きだったんだ。ああ、古典ってのか」
「そんな事言っちゃって(笑)ホントは花鳥風月とか趣を感じてるんじゃないの?(笑)」
「『花鳥風月』って、年齢を重ねるごとに、花に趣を感じたり、鳥に趣を感じたり、花、鳥、風、月の順に人間は歳をとりながら趣を感じてくらしいね。まあオレは、目の前に綺麗な花が咲いていても、目もくれず踏み付けるからw 趣など全く無しw」
「あはは(笑)まあそれがS君らしいけどね(笑)でも意外な一面が見れてびっくりしたわ(笑)そういうの勉強に生かせば、もう少しランク高い医大入れたかもよ?(笑)」勉強だと思うとやる気無くなるんすよ… orz
もう夕方だし、オレは東京まで帰らなきゃならないしで、マリンスポーツを楽しむ時間も釣りをする時間もなく、ただ湾岸をドライブして、二日連続で寿司屋に入った。
「ちょっと最近贅沢しすぎですね(笑)」おしぼりで手を拭きながら、嬉しそうにするU美。
「そう思うなら、お前はカッパと干瓢だけ食え」
「え〜っ!お魚も食べたいもん!」
「しょうがねぇなぁ…。じゃあシメサバも良いよ。特別だからな?みんなには内緒だぞ?w」
「誰に内緒にするのよ(笑)あ〜ん!私光り物苦手なの知ってるじゃんかぁっ!」
「あ、そうなの?何でも良く食べるから知らなかったわw」
寿司屋でもたらふく食べて、満腹になった。散財しまくったなオレ。
「大将、『ほや』ってある?」一度食べてみたかった食材だ。
「ありますよ?出しますか?」
「おお!キタコレ (ノ∀` )」って事でオーダー。
「ほや食べるなんて、大人ねぇ…」U美が出されたほやを見ながら言う。
「ああ、そういうやつなの?オレ初めてなんだよ。センセ食べた事あるの?」
「1回だけね。でも無理だったな…」
「センセに無理なら、オレも無理かも…」ほやを一口…。予想はあっさり的中。
「…うげ。何だこれ。クソ不味い…」元々貝類の類はあまり得意ではないのだが、これは更に強力だった。
「頼んだんだから、ちゃんと食べなよ(笑)」
「…テイクアウトにしてもらって、海に帰していくか…」我慢したら食える、とかのレベルではない。Dがほや好きなのだが、アイツは一体どんな味覚をしているのか…。
結局、ほやは残して精算。店を出て家路につく。夏のその日は、まだ薄暗く明るさが残っていたが、時間は19:00を回っている。
急いでU美のアパートに戻ったが、到着したのは22:00前。これからオレは東京に帰らなければならない。
「じゃあ、またな」U美の部屋に置いてあった荷物をまとめ、部屋を出ようとするオレ。
「もうこんな時間だし、明日にしても良いんじゃないの?」引き止めようとするU美。
「明日は当直だから、今日中に仕事終わらせなきゃならないんよ」オレだって名残惜しい。
車に乗り込むと、見送りに出て来たU美。
「来週から2学期だからさ。次の週末にはまた東京行くね」
「ほいほい。んじゃ、世話になったな」エンジンをかける。
「じゃあ、また…って、泣いてんじゃねーよw」
「なっ泣いてないもん…」
「またすぐ会えるベさ。だから泣くなw」
「分かんないじゃんか!この帰り道でS君が事故起こして死んじゃうかもしれないし、仕事で過労死するかも…。そしたらもう会えないよ?……淋しいよぉ…」グズるU美。
「どさくさに紛れて縁起でもない話すんなw 大丈夫。また必ず会えるからw センセも頑張れよ」真っ赤な目をしながら小さく頷くU美。名残惜しいのはきりがないので、車を発進させる。
「気をつけてね。またね」手を振るU美に、窓を開けて後ろ手にオレも手を振る。やがてバックミラーからU美の姿が消える。
「さぁ…これからは仕事モードだな…」センチな気分を振り払うように独り言をつぶやく。それでもなかなか明るくならない気分。
「…あ、帰りに佐野インターでラーメン食べてこ」ぱっと明るくなるオレ。オレにとってセンチなんて、こんなもんで解消出来るんだなぁ…。U美が知ったら怒るだろうなぁ… (((;゚д゚)))
訂正
>>744 × 佐野インター
〇 佐野サービスエリア
インターでラーメンは食べれませんな… orz 申し訳ない。
今日はここまで。
|= ・ω・)ノ~~
リアルタイムだっ!
好色さん、いつもお話楽しみにしています。
お仕事お疲れさまです。
おふたりのほのぼのとした会話が大好きです。
最後2行でワロタ
748 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/18(木) 18:01:26 ID:V5C9Al3U0
お前ら、いいかげんにしろよ。
人物特定出来るほどに書き込ませておいて、あげ句に写真だって!?
調子に乗るんじゃない
あ、上げちまってた
地名隠せよ
「朝だよ〜ん」フェチの俺としては、目覚めの描写はkwskお願いしたいところだ
昨日のサッカー見てないや↓
甥っ子もまた叔母に惚れていて、未来の叔父さんを敵視するとみた。
756 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/19(金) 06:46:42 ID:3LIGAS+SO
福島
明日、とある試験を受けるんだ。
好色氏、国家試験受ける時になんかゲンとかかついだ?
あやかりたいんだけど…
鬼畜さんじゃないけど、国試経験者から一言
試験前日は充分睡眠をとること、徹夜で詰め込みなどもっての外
睡眠をとると頭が冴えた状態で試験に望めるし、
記憶は睡眠中に定着するので覚えたことを思い出しやすい
今夜は4−5時間でいいから休むんだ
鬼畜さんてw
私も過去に国家試験を受けましたが、
当たり前だが名前、受験番号を間違えない、マークシートのズレに注意。
わからないのは飛ばし、後でじっくり考え、終わってもギリギリまで見直す。
当たり前でごめんなさい。
3日連続で徹夜して、U美が来てるから病院に泊まらずに帰ってきた…。ら、U美ちゃんオメガと戦闘中だった。何回も全滅してやり直しているらしく…
「倒せないならスルーすりゃ良いんじゃね?」っつったら…
「(;゚д゚) ウソ…出来るの?」何時間全滅繰り返してたんだこいつ…。
>>757 大学受験とかの時は、U美が買ってくれた合格祈願のお守り持ってったけど…。国家試験の時は何もしなかったね。受かるときゃ受かるんじゃん?くらいの気楽な気持ちで受けたなぁ。
何の試験か分からないけど、頑張っておくれやす。良い結果になることを祈ってますぜ。
せっかくU美いるから、一言激励の言葉を…。
>>757さんへ
U美です。初めまして。何かを受験なさるとか伺いましたが、平常心で、今までお勉強してきたことを存分に発揮して、全力で頑張って下さい。明るい未来は、ほら、もうキミの目の前に!(笑)
p(^^)q がんばれー!
以上、高校受験前の生徒に対するようなメッセージだけど、オメガに勝てなくて半泣き状態のU美が書きました。かえって縁起悪いかも…。結果に対する苦情等は一切受け付けませんw でも全力で頑張れ!オレは全身全霊をかけて寝る。
|= ・ω・)ノ~~
763 :
757:2007/10/21(日) 07:00:26 ID:52TqZN6rO
>>758,760,好色氏,U美さん
ありがとう!
国試じゃないけど自分には大事な試験なんです。
昨日はちゃんと寝ました。
これからちょっと勉強してから会場に行きます。
軽い気持ちで頑張ってみる!
>>ALL
好色氏と関係ないカキコでスマソ
北海道はとてつもなく寒いですが、このスレのおかげで暖かいです・・・ 心はw
757は試験で実力出せたか?。
俺は、願掛けで1年間禁煙したよ。
別に、気を落とさずに来年ガンガレってことではない、決してwww
767 :
757:2007/10/22(月) 02:51:59 ID:Fyt33gWxO
自己採点では予想合格ラインに1点足りません…
諦めつつ少しだけ期待しつつ1か月後の発表を待ちます
タバコはもとから吸わないけど、ここ2週間は禁フェラだったよ
もっと長い期間吸うの我慢すれば良かったw
スレ違いになるので慰めは不要です
私の努力と運が足りなかっただけさ
だけど気にかけていただいて本当にありがとう
おはよーん。
>>767 試験お疲れ様。レス見たところなかなか厳しい状況のようですが、人事を尽くして天命を待ちましょう。
日本のプロ野球もメジャーも、いよいよ最後の大詰めだねぇ。
昨日はF1も最終戦で、なかなか楽しいブラジルGPだった。
ハミルトンが序盤からドタバタ、中嶋悟の息子はピットクルー轢くし、結末はライコネンが逆転でワールドチャンピオン。フェラーリファンのオレとしては大変に嬉しい。
今日松坂が勝って、シリーズに進んで、レッドソックスとロッキーズで、松坂対松井(稼)やってほしいな。すべては今日ですな。吉と出るか凶と出るか!
この前で8月の報告は終わったから、あと残りは9月の報告かな。時間見つけて書いていきます。
好色 よろしく
sien
もうすぐ好色さんとお別れかと思うと寂しいです(>_<)
>>744 からの続き
暑かった8月も終わり、まだ秋の気配すら全くない9月へと暦は変わる。
ちょうど一週間ほど前から、U美の勤める学校は2学期に入っていた。校内でもイベントが盛り沢山の2学期は開始早々から忙しいらしく、暫くは電話だけの毎日だった。
オレは、夏休みも終わり仕事に復帰。今までと何ら変わりのない、忙しい毎日に奔走していた。
9月には、土、日、月曜の3連休が2週続けてあった。その最初の連休に入る少し前…
「…もしもし?仕事中で忙しいんだけど…」その日はチーム当番だったので、普通に携帯を点けていたのが悪かった。某選手の診察中に鳴ったその電話は、お袋からだった。
「あら、じゃあ今はまずいわね。一段落したらかけ直してよ」
「へいへい」通話を切り、そのまま電源も落とす。
「お母さんからっすか?(笑)」診察中の選手が笑いながら聞く。
「ごめん。診察してる時に…。医者とかスポーツ選手とか関係ない生活してる人だからさw」我ながら変な言い訳だと思いながらも、とりあえず頭に浮かんだ言葉を並べる。
「先生くらいの歳で、お母さんから電話なんて、仲良いんすね(笑)」
「それは、オレがマザコンとでも言いたいの?w」
「いやいや(笑)普通にそう思っただけっすよ(笑)」
「どうかねぇ…w まあ良いや。それより、明日っから本格的なリハビリに入って良いよ。リハビリの先生に診断書回しとくから、メニューはリハビリ科の先生と決めてな」
「マジっすか!?ようやくここまで来たか…」大きなため息と共に、目頭が瞬く間に赤くなる選手。治療の長さ、サッカーの出来ない辛さ、焦り、沢山の苦しみを乗り越え、あと少しでこの選手は絶望の縁から立ち直れる。
「よく頑張ったね。ただ、まだ無理しちゃいかんからね。自分と、自分の体を大事に頑張ってくれ」カルテに診察結果を書き込む。治療を終えてリハビリに移るこの瞬間が、オレは堪らなく嬉しい。
「先生、ホントにありがとっす!」深々と頭を下げて診察室を出ていく選手。もう大きな怪我をしないようにと、部屋を出ていく選手の背中に祈りながら見送る。
「…今日は以上ですね〜」サポートしてくれる看護師さんが、診察の必要な選手はもういないことを告げる。
「ほい。お疲れ様」早速カルテ整理を始めるオレ達。
「あ、先生、処方箋出してもらえませんか?最近胃が痛くて…」看護師さんに頼まれ、問診した後に処方箋を書く。
「ありがとうございます。あ、そういえば、お母様からお電話だったんじゃないですか?」
「え?…ああ、そうだった」この数十分の間にすっかり忘れてた。
改めてお袋に電話。
「…もしもし?」
「仕事中にかけてくんなっつったろ。おかげでマザコン扱いされちまったわ」
「じゃあ、いつかければ良いの?アンタは夜なら捕まるってわけでもないじゃない?」
「………………だよねぇ……w」ちっ…、痛いところを…。
「で、何だよ」気を取り直して聞くオレ。
「ああ、えーと、披露宴会場決まったよ。予約しといたから、時間見つけて行っといで」
「おお!お袋もやるときゃやるんだな!グッジョブ!で、どこでいつやるんだ?」
「それがさ、アンタ凄いよ?ジューンブライドだよ?会場は〇〇」
「〇〇か。よく空いてたな〜」この時期から考えたら奇跡的な事かもしれん。
「詰め込めば500人は入れる部屋らしいけど、U美ちゃん側は何となく予想つくけど、アンタの方はお母さん全然分かんないからさ。一応もう1ランク大きい部屋も抑えておいてもらったから、今月中に行って決めてきなさい」
「りょうか〜い。お袋、さんきゅうね」
「お礼には及ばないけど、アンタ、結納のお金とかも準備しときなよ?」
「結納っていくら包めば良いの?5万くらい?」マジで知らないオレ。
「アンタ…。ご祝儀じゃないんだから…。U美ちゃんは5万の価値しかないって事なの?」
「ああ、そういうことなのね。…つーことは…プライスレスだな…」
「真面目に考えなさい」
「そんな、結婚相手を人身売買みたいな真似出来るかっつーの!」
「アンタはどこまでバカなんだか…。底無しだね」電話の向こうから大きなため息が聞こえる。呆れられたらしい。
「そ、相場はどんくらいなんだよ…」
「〇〜〇円ってとこじゃない?」
「うっヘ!そんなにすんのかよ!その金でファミリーカーの一台でも買った方が…」結婚て、真面目に段取り組むとメチャクチャ金かかるのね…。金持ち呼んで回収せな…。
「アンタは医者なんだから、その辺も考えて包みなさいよ。それじゃね」
「あ!ちょっ…」既に切れている電話。うちからの援助は無しっつーことか…。
9/15はチーム、9/16は朝から晩まで救命の当直が入っていた。U美にこの事を伝え、遠回しながらこの連休は無理っぽい事を告げる。
「ふーん。そうなんだ。まあ仕事じゃ仕方ないね〜」もっとゴネるかと思ったが、意外に冷静な対応に驚くオレ。そのまま世の中は連休へと突入。
16日、朝から引っ切り無しに運ばれてくる患者。救急車のサイレンの音を聞くと、激しく鬱になる。それでも何とか業務を全う、交代のドクターへ引き継ぎを行い、お役御免。
「折角の日曜も、もう夜かよ…」帰り支度を整えて外へ出ると、既に辺りは真っ暗。そこでオレは改めてその時の時間が23:00を回っていることに気付いた。
ぐったりと車に乗り込む。腹減った…、何か食べよう…。食欲はあるのだが、それ以上に睡眠欲が上回っているらしい。睡魔に襲われる前に急いで帰宅。
自宅マンションに着き、ドアを開けて電気も点けずにリビングに直行。ドサッとわざと派手な音を立ててソファに倒れ込む。
「…今日も忙しかったな…」消え入りそうな声で呟き、スーツだけどこのままで良いや。メシも今日は抜いて良いや。明日風呂入ろ…などと考え、そのまま眠りにつこうとした。
「…ん?何だ?この匂い…」随分と美味そうな匂いがする。隣の部屋からかな…。天窓開けっ放しで出掛けたか…。思考回路は止まる寸前。頭はどんどん眠りに向かっていく…。
「…ん?」周りをガサゴソする音に目を覚ますオレ。どのくらい寝たんだろう…。つーか、うるさくしてんのは何だよ…。電気を点けるリモコンを手探りで探し、スイッチオン。急な明るさの変化に目が開けられない。
「…あれ?」だんだん目が慣れて来て、後ろを振り返ったら、何とそこにはU美が立っていた。
「…お前…どしたの?」夢か現かまだはっきりしない意識の中で聞くオレ。
「どしたの?って、来ちゃったの(笑)」
「…ずっといた?」
「うん。ベッドルームに隠れてたんだけど、スルーして、しかもここで寝ちゃうからさぁ…。膝枕でもしたげようかなと(笑)」
「…そっか。悪いな…。全然気付かなかった…」
「スーツ着たまま寝ちゃうなんて、ホントに疲れてたんだね」U美がオレの髪を撫でながら言う。
「今日はオペを3つ…いや4つか…。さすがに疲れました…」
「ご飯は?食べて来た?」
「んにゃ。今は食うより寝たいから真っすぐ帰って来た」
「私の作ったご飯も食べれない?」
「いや…。腹は減ってるんよ…」
「じゃあ、今用意するね(笑)」パッと立ち上がり、テキパキと準備するU美。さっき嗅いだ美味そうな匂いは、隣の部屋からじゃなくてU美が作っておいた料理の匂いだった。
オレが相変わらず夢と現の間を行ったり来たりしている間に、手際よく料理に火を通して食事の準備をするU美。
「Sく〜ん、準備できたよ〜」ハッと目を覚まし、ソファから起き上がるオレ。
「何だ…?今日は随分と豪勢だな」テーブルの上には、チキンの照り焼きやらオムライスやら、オレの好きな料理ばかり並んでいる。
「はい、じゃあ座って(笑)」言われるがままに着席。
「S君、今日は何の日でしょう?(笑)」突然質問するU美。
「今日…?日曜日…。16日…。あ、分かった!」
「お!やっと気付いたか(笑)」
「じーちゃんの命日だな。もう亡くなって13年も経つのか。でも、それとこの料理には何の関係が?」
「お祖父さんの命日かもしれないけど、他にもあるじゃんか!(笑)」さっぱり分からないオレ。
「じゃあ私から言うね。…2*回目のお誕生日、おめでとう!これで少しの間、歳の差九つ(笑)」
「あ…ああ!オレの誕生日か!オレの誕生日にじーちゃん死んだんだったな…」何とも心から喜べない誕生日となっていたことに、10年以上過ぎてから気付いた。
「もう17日になっちゃったけどさ。まだ起きてる限り16日ってことで(笑)」U美がキッチンからシャンパンを持ってくる。
「ありがとな。てっきり忘れてたわ」
「ううん。特別な日なのに、大変だったね。ご苦労様です」シャンパンを開け、グラスに注ぐ。
「じゃあ、2*歳のS君の一年が、素晴らしい一年になりますように…。乾杯(笑)」グラスを合わせる軽い音が心地良かった。
「さあ、沢山食べてね」
「マジで大好きなラインナップばっかだな」チキンの照り焼きを頬張るオレ。やはり料理が上手な女性は良いな…。
「仕事の忙しさで、誕生日なんて全く気付かなかったけど、ありがとねセンセ。こっち来てから誕生日を彼女にここまで祝ってもらったのは初めてだわ」
「この前電話で、連休はお仕事って言ってたから、こっそり行って作って待ってようと思ったんだ(笑)」こんなに気が利く彼女で本当に良かった。
「あ、そだ。これ、プレゼント」包まれた箱を渡すU美。
「料理だけで十分だったのに。でもありがとね」プレゼントを受け取り、許可を得て開ける。
「うお、デュポンのライターだ。高かったろこれ」
「値段は気にしないの(笑)ゴールドよりシルバーの方が似合うから、シルバーにしたんだけど…」センスの良いU美が選んだ物に間違いはない。
「これ、音するのかな?」箱からライターを取り出し、着火部分のカバーを弾き上げると、キィィィン…という済んだ音がした。
「おお!良い音だね。かっこいいじゃん(笑)でもタバコは控え目よ(笑)」
「ヘいヘい。でもマジでありがとね。よくこんなの選んだなぁw」
「あげるものがなかなか無くて、同僚の先生の旦那さんに聞いてもらったの(笑)」
「そこまでして…。ホントにありがとな」何か今までの中で1番幸せな誕生日を過ごせたような気がする。好きな人に祝ってもらうってのは良いもんだね。
shien
sien
(´・ω・`)つC
いやぁ1番イイ時ですなあ〜ウラヤマ
結納金は「このお金でお嫁入りのお支度を整えてくださいね」
っていう意味のお金だよ☆相場も収入に比例するだろうからね。
サプライズの誕生日いいな〜!!
sien
激しく試演
夕食も終わり、すっかり空腹も満たされた。さっきまでは疲れ果て、朦朧としていた意識も、メシを食べたからかそれともU美のサプライズの登場からか、疲れを酷く感じることはなくなっていた。
「ねえねえ、今日くらいは付き合ってよ(笑)」洗い物を終えて、U美が冷蔵庫からケーキを取り出してきた。
「こりゃまた随分でかいなぁ…。って、センセが作ったの?」ワンホールっての?ケーキのあの丸い形。嫌いだからあんまり見ないんだけど、U美に言わせれば2〜3人前の大きさらしい。
「うん。私が焼いたの(笑)S君も食べないわけにはいかないでしょ?彼女お手製だよ?(笑)」いたずらっぽく微笑みながら、ケーキにローソクを立てるU美。
「はい。2*本立ちました。電気消して…と、はい、ハッピバースデー(笑)」ケーキの上に立てられたローソクの火がゆらゆらと燃え、何となく幻想的なテーブルに向かい合う二人の影を作り出す。
「ほら!フーって(笑)」
「ん?あ、ああ…」息を吸い込むオレ。
「一息で全部消せなかったら罰ゲームね(笑)」
「は?何で誕生日に罰ゲームやらなきゃなんねーんだよw」
「嫌なら頑張って(笑)」オレは小さい頃からケーキやら甘いものがあまり好きではない。親はそれを良く知っていたので、オレの誕生日にはケーキは出なかった。だから、もちろんローソクをこうやって消した記憶もない。
少し緊張し、照れながらローソクに息を吹き掛けると、部屋はやがて暗闇に包まれる。
「おお!一息で消したね(笑)お誕生日おめでと(笑)」
「は…はは…。何か恥ずかしいなw でもさんきゅう」電気を点けようと、手探りでテーブルの上にあるリモコンを探すオレ。
「ちょっと待って」暗闇の中からU美がオレの手を止める。
「S君…。生まれて来てくれてありがと。私と出会ってくれてありがと。そして…期待通りの大人になってくれて…ホントにありがと…」
ぽつりぽつりと噛み締めるように綴るその言葉は、この世に生まれた喜びなど大して考えて生きてきたわけでもないオレの心に、深く重く響いた。
「オレの方こそ…。夢を叶えさせてくれてありがとう…。これからはずっと一緒に…」言葉に詰まるオレ。目頭が熱い。
「……うん。ずっと一緒ね(笑)やだって言われても離れないもん(笑)」オレの手を抑えていたU美の掌に、ギュッと力が入るのを感じた。感極まったことをバレるまいと軽く咳ばらいをして、気を取り直して電気を点けるオレ。
「……さ、食べよか。味は保証しないけど(笑)あんまり甘くしたつもりじゃないけどなぁ…」目が真っ赤になっていたの、分かっていただろうなぁ。でもU美は茶化すでもなく笑うでもなく、ただ微笑んでスルーしてくれた。
ケーキにナイフを入れ、皿に取り分けるU美。
「S君の好きなフルーツいっぱい入れたからね(笑)」
「こりゃまた随分とボリュームあるなぁ…」取り分けられて小さくなっても、まだその存在感に圧倒されるオレ。
「ケーキ、何で嫌いなの?」
「さぁw 気付いたら嫌いだったw」恐る恐るフォークを入れるオレ。ケーキなんて、過去に食べた記憶がない程昔に口にした以来だ。
「………………どう?」モグモグと口を動かすオレを見ながら尋ねるU美。
「…うん。クリームの甘さが控え目で、フルーツの甘さが強くて…、これは食えるかも…つーか美味い…。」お世辞抜きでビビったw 普通に美味いんだもんw
「きゃー!(笑)U美ちゃんお料理上手すぎて困っちゃう(笑)…ま、別に困らないんだけど(笑)」
「なんだそれw 自分で突っ込むなw」嫌いな物を、試行錯誤して食べれるようにしてくれたU美。つっても、食えるのはU美が作ってくれたこのケーキだけだろうな…。
リアル紫煙 久しぶりでつ(;´Д`)
初リアルC
つ @@@@
好色さん誕生日おめでとう支援
漏れの脳内U美さんは昔の田中美佐子
結納金とか全く知らなかった俺だけど、どうせ結婚なんて無理だろうからどうでもいいや
たまごコロッケ作ったぉ
http://imepita.jp/20071024/798640 ※作る時の注意点
・タマネギは小さめに切った方がいいかも(粗みじんぐらいでもいい?)
・タマネギはホワイトソースに混ぜる前にバターで炒めておいた方がいいかも
・たまご多めが美味しいかも
・ホワイトソースは、かなり硬めに作って、成形前に冷蔵庫で冷やしておいた方がいいよ
・タネは塩胡椒でしっかり味付けした方がいいかも
結納金の相場が知りたいけど俺は軽自動車一台分の奥さんがもらえりゃいいや
中古軽トラの奥さんでもいいけどw
>>786 ありがと〜ん。
こんばんは。毎日何かと忙しくて、なかなか先に進めずに申し訳ないっす。
>>782 からの続き
ケーキを食べ終えた頃、時間は既に深夜の1時を回っていた。
「明日、お仕事は?」二度目の洗い物をしながら尋ねるU美。
「明日は休み……じゃない。夜勤だわ」連休最後の日の、しかも夜勤なんて……。思い出して暗くなるオレ。
「あら。じゃあ私は明日なるべく早く帰るね」
「んにゃ。別にいつも通りで良いよ。夜勤だって、別に寝ようと思えば寝れるし」
ぶっちゃけまず寝れないというのが実情だが、本人ですら忘れていた誕生日を祝ってくれたU美に、『休む時間なくなるから早く帰ってくれ』などと言えるわけもないし、言いたくもない。
「…平気なの?一人で休む時間とか欲しくないの?私が勝手に来たんだから、無理しなくて良いのよ?」オレが無理している事などすっかりお見通しの様子。
「まあ…、センセがオレとは何の関係も無い人だったら、早く帰ってほしいとか思うんだろうけど…。まあ関係ない人とは会わないけど…。センセは婚約者だし、一緒にいてくれた方がオレも疲れが取れるからね」
「そっか。なら良いんだ(笑)」ニコッと笑みがこぼれ、蛇口を閉めて手を拭きながらオレの側に座る。
「…前から思ってたんだけどさ…。このソファ、高かったんじゃない?」自分が座るソファを手で撫でながらオレに尋ねるU美。
「高かったんじゃないかなぁ…?」
「何よその他人行儀な答え(笑)」
「いや、ここに引っ越した時に、医局の先輩に引っ越し祝いでもらったんだ」
「ああ、なるほどね。お医者様だから高いのくれただろうね(笑)」
「何か買ってやるから、何が欲しい?って聞かれて、この部屋にあまり高価な物だと浮くから別にいらないって言ったんだけどね」
「そっか。にしては結構マッチしてると思いますけどねぇ(笑)…田舎住いの私がワンルームで、都会の年下が何でこんな…。世の中不公平だな!」
「悔しかったら医者になれw ま、あんま奨められんけどな…」
「あはは(笑)実情知らない私だったら、今の発言は『お高くとまって!』なんだけど、それなりにこの何ヶ月間見た感じだと説得力あるかも(笑)」
「でしょ?w 人のために自分の命削ってさぁ…。もしミスれば、医療ミスだ、訴訟だとガンガン責められて…」
「…大変ねぇ」
「患者からもその家族からも、救えば神扱いされる事多いけど、もし救えなかったら一気にヤブ医者呼ばわりだからな…。治るかどうかなんて、大半その患者の生命力次第なんだけど…」
「そなの?その人次第って事?」
「つーかね…、これはなかなか難しいんだけど、結局治療っつっても回復させるのは本人の回復力で、医者はその回復がスムーズに進むようにするだけなんよ」
「手術とかして治すじゃんか」
「それだって、切るのは医者だけど、治すのは患者でしょ。医者はさ、痛くないようにするとか、薬入れて回復を早めるとかしか出来ないんよ。生きるか死ぬかは自分次第なんじゃないかなぁ。まあ、オペミスで死んだとかなら、そりゃ執刀医者の責任だろうけど…」
「何か良く分かんないけど…」
「ま、こんな事言ったら怒られるかもしれんけど、人間何やっても、どんな名医が診たとしても、死ぬときゃ死ぬし、なりたての研修医が診たとしても生きるときは生きるってこったな。医者の手柄じゃない…」
「そんな淋しい事言わないの(笑)一生懸命勉強してなった立派なお仕事じゃんか」
「立派なお仕事…ねぇ…」そう見られることは有り難い。まあなかなか実情は…ね…。
「あ!もうこんな時間だ。」時計を見ると深夜2時前。ハッとしてU美が立ち上がりながら言った。
「お風呂沸かしてくるね。一緒に入ろ。疲れが取れますぜダンナ(笑)」パタパタとスリッパの音を立ててリビングを出ていくU美。タバコを咥え、さっきプレゼントされたライターで火を点ける。キィィンと澄んだ音が、ちょっと今までよりリッチな気分にさせてくれた。
暫くするとU美が戻って来た。
「じゃあ、私先入って、準備できたら呼ぶから。これバスタオルね」
「ほい。さんきゅ」バスタオルを受け取り、適当にテレビをザッピングしてると、やがてU美に呼ばれた。
脱衣場で服を脱ぎ、バスルームに入る。いつもは浴槽から顔だけ見せてオレを迎えるU美が、その日はシャワーの前で立って待っていた。
「は〜い。じゃあここにどうぞ〜(笑)」シャワーの前に置かれた椅子にオレを座らせると、ざっと体にシャワーを浴びせてから、髪の毛を洗ってくれた。
「痒いところはありませんか?(笑)」ちょうど良い力加減で髪を洗いながら尋ねるU美。
「無いっすw 美容院の真似すんなw」
「あ!美容院で思い出した。私さ、こっちで髪切りたいから、S君の行ってる美容室紹介してくれない?」
「…オレの行ってる店はボウズ専門の床屋ですが…」
「そんなの嘘だもん(笑)これボウズじゃないじゃんか(笑)」
「じゃあ、オレはカリスマ美容師に切ってもらってるから、ギャラ高いよ?」
「分かった分かった(笑)明日教えてね。短くしたいんだ〜」シャンプーを流しながら言うU美。
「ほう。短くしたいならボウズ専門店で良いのでは…」
「そこまで短くない!(笑)」
「ショートにすんの?顔小さいから似合うんじゃね?」
「ショートはちょっと…。そこまで自信が…(笑)程よく短くしたいの」
「ほう。失恋でもしたかね」
「失恋すると髪切るって、随分昔の事知ってますねお客さん(笑)」
「ああ、これって古いの?知らなかったざます」
「私がまだ中学生だった頃から言われてたよそれ(笑)」
「む…。つーことは…戦前か……?」
「ったく。言うと思った。はい、髪の毛終わり!立つの!」オレの頭をポカッと叩くU美。
「明治か?って言おうか迷ったんだが…。それだとあまりに不憫だからな」なお皮肉りながら立ち上がるオレ。U美は相手にしてくれなかった…。
「あれ?ちょっと筋肉付いて太くなった?」体を洗いながら、ちょっとしたオレの体の変化に気付く。
「お。センセも分かる?」
「うん。触った感じがちょっと違う。てかね、懐かしい…」自分の手でオレの体を撫でながら言うU美。
「県大会に向けて、ちょっと体鍛えてる…って、くすぐってーよw」
「ああ、ごめん(笑)昔の体、こんな感じだったよね?」
「昔はもう少し筋肉付いてたけどな」
「ふひひ(笑)逞しいねぇ(笑)」
「変な笑い方すんなw つーか、センセって筋肉フェチなの?」
「筋肉ムキムキは怖いからやだけど…。このくらいの体型を嫌いっていう女の人いるのかなぁ?」
「そりゃ十人十色だからなぁ。まあセンセが好きならオレは良いんだけど」
「スポーツマンです!って感じじゃんか(笑)県大会って、この前の?」体を洗う作業に戻りながら聞くU美。
「そそ。この前の試合で、体なまってるの痛感したからなぁ…」
「ほほ〜。なかなかストイックですねぇ。普通に活躍してるように見えたけどね〜」
「ま、素人にまで分かるほど劣化してなかったってことか」
「失礼な!私は監督だぞ!」
「ああそうだったなw」
「…でも…、ホントに逞しいね。ポーッとしちゃうかも(笑)私が付き合った人、S君以外にもスポーツマンはいたけどこんな綺麗な体してなかったし」
「ああ、そうでっか。べ…別にアンタの為に鍛えてるんじゃないんだからねっ!」
「お!それツンデレってやつ?(笑)」
「さぁw でも言ってることはツンじゃなくマジだからw」
「まあそれで良いんだけど(笑)はい、背中。…おお!こっちもなかなか…」背中を撫でながら言うU美。
「筋肉好きなのかw なかやまきんに君とか好きなのか?」
「だから、ムキムキマッチョは嫌なの!無駄な贅肉が付いてないこんな感じが良い(笑)」
「あっそ。ベ…別にアンタの為に鍛えてるんじゃないんだからねっ!」
「もう分かったから(笑)癖なの…?あ、そういう子が好みなんだな!(笑)」背中をパチパチ叩きながら笑うU美。
「違うし痛いんですが…。こんなややこしい性格やだっつーのw」
「私ツンデレになったげようか?(笑)」
「だから別に好きじゃねーって………ちょっとやってみてw」
「やっぱやだ(笑)」背中を再び洗い始めるU美。
「なんだよw 煽るだけ煽りやがってw 背中もいつまで洗ってんだよ。もう十分だよ」この言葉に、シャワーで泡を流すU美。
「…ほい。さんきゅ」綺麗に洗ってもらった後で浴槽に入ろうとするオレ。
「べ…別にアンタの為に洗ったんじゃないんだからねっ!」
「おいw チャンス伺ってた割にはイマイチだなw」
「ね(笑)私も言った後で、じゃあ何の為に洗ったんだ?って思ったもん(笑)」
「筋肉見たいからじゃね?そんなに見たいなら、ボディービルの大会にでも見学に行ってこいw 合法で嫌ってほど見れますぜ?w」
「だから…、ムキムキマッチョは嫌なんだもん!私も入るっ!」顔を赤らめて言うU美。いつものように後ろから抱きしめる形で浴槽に浸かる。
「…………センセ、オレと逆に肉付いてねーか?何かウエスト回りが…」
「う…。私もこれから絞るんだもん…。てか…何で分かるの…」
「お互い様ですなw」まあぶっちゃけ、もう少しふっくらした方がオレ好みなんだけどねw
久しぶりに二人で風呂に入って、何かめっちゃ楽しかった。別にただ体洗ってもらっただけなんだけどね。
「長風呂したからのぼせちゃったね〜」バスルームを出て体を拭きながら言うU美。程よく赤みがかった体が艶っぽい。
「のぼせたのは風呂にですか?w」
「……うわ。ナルシスト発言だ!S君ってナルシストだったの?(笑)無頓着君だと思ってたのに(笑)」オレの体も拭きながら笑うU美。
「どっちも違うがな(´・ω・`)」
「あはは(笑)まあどっちかってと無頓着派だよね(笑)この性格でナルシストだったら、私世の中の見方変わるもん(笑)」
「オレってそんなに無頓着かなぁ…」
「うん(笑)昔っから(笑)まあ他人にはちゃんと気を使えるから良いんじゃないの?(笑)はい、体拭き終わりました〜」バスタオルをオレの頭に被せて、笑いながらバスルームを出ていくU美。オレも服を着て後に続く。
寝室のエアコンを点けて、冷えるまでリビングで一服。
「寝る前は、ホントはカフェイン入ってない麦茶が良いんだぞ?」麦茶が無いので烏龍茶をグラスに注いで渡しながら言うU美。
「オレ、コーヒーとかがぶ飲みしてもいつでもどこでも寝れるからw」グラスを受け取ると一気に飲み干すオレ。
「まあ、そんな感じだよねぇ(笑)肩揉んであげよっか?」
「おお!それは有り難いな。くるしゅうない」
「む。何だその言い方は」後ろに回り、思いっきり肩を抓るU美。
「いてっ!いてーよ!分かった…」
「ごめんなさいは?(笑)」
「…許してつかわす…いてーよぉ…」
「ご・め・ん・な・さ・い…ほら、言ってみ(笑)」
「ご…ごめんなさい…」
「よしよし(笑)最初からそう素直だと痛い思いしなくて済むのにねぇ(笑)損な性格だねぇ(笑)」今度は優しく肩を揉み始めるU美。
「相変わらず凝ってるねぇ…。整体でも行ってきたら?」
「うん…。行くくらいなら寝てた方が…」肩揉みの快感に、一気に眠くなるオレ。
「ほら。やっぱり無頓着じゃんか(笑)少しは自分の体を労りましょうね〜(笑)」
「…ほい…。やばい。めっちゃ気持ち良い…」どんどん血行が良くなるのが分かる。
「ベッド、涼しくなったかなぁ…。寝よっか」寝室に行き、涼しくなった事を確認して、一緒に寝室へ。
「センセ…、今日はありがとね」ベッドに入り、改めてお礼を言う。
「何よいきなり(笑)」
「いや…。ホントに嬉しかったからさ」
「そっか(笑)喜んでくれたなら良かった…って、ちょっと(笑)」話している間に抱きしめたから、びっくりして避けようとするU美。
「…疲れてるんじゃないの?(笑)」
「それとこれとは別腹じゃね?まあ歳くったら分からんけど…」
「ふ〜ん(笑)はい、じゃあキス(笑)」唇を突き出すU美に唇をくっつける。
「…何か久しぶりだなぁ…」
「ね(笑)何か恥ずかしいね(笑)」
「んにゃ。別に…」首筋にキスをするオレ。
「…んだよぉ…。ちょっとくらい合わせてくれても良いじゃんか…」一瞬ビクッと体を震わせ、U美はオレの髪の毛に指を絡ませてきた。
リアルタイム支援
相変わらず微笑ましいですな
>>789 お、見た目そんな感じw
タマネギは、野菜炒めに入ってるくらいの大きさ。味付けはそんな感じっす。
U美に聞いたら、タネは冷蔵庫で冷やしても良いけど、ホワイトソースが冷めるまで常温に晒しておくのが良いみたい。
あと、タネにパセリ刻んで入れると彩りも良くなるとか。
グラタン想像して作るとベチャッて固まらないから、気持ち「これ固くない?」位粘りがある方が良いらしいけど、冷えればそれなりに固くなるみたい。
難しくはないけど時間がかかるからって、U美はあんまり作りたがらないんだよねぇ。
好色さんとお別れが寂しいからゆっくり書いてくれて構わないからね。
「はい。バンザイしよっか」Tシャツを脱がすオレ。やがて真っ白な肢体が姿を現す。
「おっぱい舐めていい?」コクンと頷くU美。まずは手で乳房の外側をなぞるように円を描く。
「……ん………」ピクッと体を反応させるU美。気持ちが良いのか、はっきり分かるほどの鳥肌を立てる。
「あ……やんっ…」右の胸を掌いっぱいで揉み、左の胸の乳首に舌先を付ける。ふうっふうっ…次第に荒くなる息遣い。
「センセの胸、小さいけどお椀型で綺麗だよな」胸を揉みながら言うオレ。
「そ…そかな…あっ…ぅん…」胸を揉みながら、舌はヘソ周りへ移動。少し肉が付いたが、まだまだしっかりくびれている脇腹を舐める。
「ううっ…ふぅん…」U美の手がオレの髪をまさぐる。また胸に戻り、今度はたっぷりと舌で愛撫。喘ぎ声と共に、ビンビンに固くなる小さな乳首。
「センセ、他に舐めてもらいたいとこは?」
「…ううん…平気」
「じゃあ下半身いこかw」
「下半身?もう十分だよぉ…」早くもトローンとした目、口調で答えるU美。オレはU美の股の間に入り、右足の太腿に愛撫。
「ひあっ!…うっ…あぁん…」一瞬びっくりしていたが、やがれされるがままになるU美。
「…濡れてるなぁ」マンコに指を滑らせたら、粘着性の強い愛液が指に絡み付いてきた。
「しっ知らないもん!」顔を真っ赤にして言うU美。そのままチンコをあてがうオレ。
「え?口でしなくて良いの?命令されるの待ってたんだけ……あ゛あ゛あ゛っ!」ズブリと中に入る感触。ゆっくりと徐々に奥まで貫く。大きく目を見開き、オレを迎え入れるU美。
「ああああん。入っちゃった…。入っちゃったよぉ…。久しぶりに中がいっぱいになってるぅ…」ゆっくり腰を振り出すオレ。リズムに合わせて、U美も喘ぎ声を出す。暫くそのまま正常位で挿入。U美の中はギュギュウと締め付けてきて、この世とは思えない快感を与えてくれる。
支援するお
「センセ、起き上がって」
「……はい」怖ず怖ずと上半身を持ち上げ、オレに抱き着く。この座位がオレは一番好きだ。好きな女の体を思いっきり抱きしめられる。
「んっんっんっ…んあっ」自分で腰を振って、オレのリズムに合わせて喘ぐU美。首筋を舐めながらピストンを繰り返す。
「んんっ!…キス…して…下さい…」言われた通りにディープキス。結合部のクチュクチュという音と、ディープキスのペチャぺチャという音が混じり合い、更に淫猥なムードを醸し出す。
「センセってさ、セックスすると丁寧な言葉になるのねw」
「ああっ!…………S君がそうさせたんじゃんかぁ…」
「前の人は違ったの?」
「ええっ?…違ったよ…あああん。気持ち良いよぉ」オレが倒れて騎乗位に。
「ふんっ、はあん、んっんっ」快楽を追い求めるように必死に腰を振るU美。小さい胸がプルプル揺れるのが物凄くソソられる。
「センセ、気持ち良さそうだねw」乳首をつまみながら、U美のペースでピストンさせる。
「わた…わたし…もうダメかも…。おかしくなっちゃいそうだもん…」急にピストンをやめて倒れ込み、オレに抱き着く。荒い息遣いのまま態勢をひっくり返し、そのまま正常位へ。
「あはっ!…ちゃう。…ちゃうよぉ!」腰を早めに振り始めたら、絶頂を迎える前なのか、両脚でオレの腰の部分をホールドし、手でオレの体に必死に抱き着く。
「いきたい?」
「うんっ!うんっ!いかせて…下さい…。…ああっくっ…いっくぅぅぅ!」オレを触る体全てに力が入る。そして案の定、背中に爪を立てる。
「…ううう…あはぁ…」今まで締めていた手や足の力が一気に脱力していく。
「あら。勝手にいっちゃったのね」
「ごめんなさい…。好きに出してくれて良いから…」既に体に力が入らなく、目は白目がち。ぐったりとオレを受け入れているのだが、中はギュウギュウと締め付けてくる。
紫煙
ピストンを続けていたら、オレもやがて果てそうになった。
「センセ、どこに出してほしい?」
「あんっあんっ…な、中に…」
「中はウェディングドレス着れなくなっちゃうよ?w」
「あんっ…じゃあ口で…」更にピストンを早めるオレ。
「あああああん!私またいっ…………いっちゃうよぉ!」
「一緒にいくぞ」コクコクと頷き、快感に耐えるU美。
「う、出る…」
「っちゃ…う…あああああ!」チンコを抜いてU美の顔の所へ。少し頭を起こしてチンコを咥え、激しくシゴくU美。
「…んっ!!」射精した瞬間、あまりの量の多さにびっくりしたのか、いつもより大きな声を出しながらザーメンを受け止めた。そのままゆっくり搾り出すようにピストン。途中で何回かザーメンを飲み込んだゴクッ、ゴクッと喉の音を鳴らした。
「ふはっ…ご馳走様…」そのままぐったりとベッドに倒れ込むU美。オレはU美の下半身をティッシュで拭き、隣に寝転んだ。
「…回復したら、口でやっていい?」
「ん?センセフェラ好きなの?」
「だって…可愛いんだもん。感じてる姿が(笑)」
「…回復したらね」おもむろに起き上がり、いきなりフェラを始めるU美。
「おいw 出したばっかだぞ?うはっ、何かくすぐってーよw」
「優しく舐めてれば平気でしょ?そのうち大きくなるじゃんか」小さくなったチンコをチュパチュパと吸い上げる。
暫くしたら、だんだんまた復活するチンコ。ジュボジュボと激しいピストンで更に勃起させようとする。
「気持ち良いですか?」袋を舐めながら尋ねるU美。
「ああ。めっちゃ気持ちいいよ」押し寄せる快感。U美のフェラは、相手を気持ち良くしたいという気持ちでやっているからか、優しく淫らで、今まで経験してきたフェラより段違いに上手い。まあ昔ッからだからね。ツボを押さえてるんだろうけど。
「いくぞ宣言しないで出してくれませんか?」
「え?いきなり口に飛び出してきてびっくりするんじゃん?」
「お願いします…ふんっふんっ…」本格的に絶頂に向かわせようと本気フェラ。オレはなるべく普通の表情でいきなり発射した。
「…んっ…んんんっ!」見る見る膨らむU美の頬。大きな目でオレを見つめ『まう出た?飲み込んでいい?』と聞いている。
「ペッて出していいよ」U美はチンコを咥えながら首を左右に振り、ゴックンした。チンコから口を離すと、口とチンコの間に唾液とザーメンの混じり合った白い糸が繋がった。それを指で搦め捕り、舌で舐めながら口へ。
「ご馳走様でした。おいしかった(笑)」しかし、こいつ良く飲めるなぁ…。
エロが終わったとこで、今日はここまでっす。
深夜なのに支援いつもありがとね。感謝感謝。
それじゃ、明日の朝からワールドシリーズあるから寝ます。
みんな、お休みなさいませませ…
|= ・ω・)ノ~~
好色さんお疲れ様です。まだまだ好色ワールドに浸っていたいのですが、スレ消化したら会えなくなっちやうんですか…淋しいです。いつもほんわかなお話をありがとう。
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
>>796 アドバイスありがとう。
野菜炒めに入ってるくらいって5ミリ幅ぐらいの太さかな?
1センチ幅ぐらいで大きめに切ったら、成形する時にちょっと邪魔だったんですよね〜。
とりあえず色々試して好みの大きさを模索して、もっと美味しくできるように精進しますw
せっかくなのでレシピとアドバイスのお礼に、似たような料理のレシピ置いておきますね。
婆ちゃんが昔よく作ってくれた思い出の料理なんですが、料理名は不明ですw
1.ホワイトソースを普通の固さで作る
2.ゆで卵を作って黄身と白身に分けて、白身を適当にスライス
3.鶏のささみを茹でて荒熱を取ったら手で細かく裂いておく
4.1に茹でたグリーンピース(冷凍可)と2の卵の白身と3を混ぜ合わせ、塩胡椒で味付け
5.4を器に盛って、フォークで細かく砕いた2の黄身をトッピングして出来上がり
グリーンピースが嫌いなら入れなくてもいいし、代わりにコーンなんかでもいいかも。
お好みでホワイトソースにとろけるチーズを混ぜ込むとコクが出ます。
砕いた黄身を完全に混ぜ込んで、表面をとろけるチーズで覆ってオーブンで焼いてグラタン
っぽくしても美味しいです。
たまごコロッケ並に面倒かもですが、気が向いたらU美さんに作ってもらって下さい( ´∀`)ノ
好色、起きろ!始まるぞ。
俺も今日休みなのをいいことに、昨日の夜から、浦和→セルティック→ワールドシリーズだ。もういい加減眠いぞwww
>>807 好色は「朝だよーん」じゃなきゃ起きれないのだ
また医龍が始まったから
好色氏をイメージしやすくなったね。
微笑ましいお二人素敵です。
ちょっと興味があるんだけど、医学的に膣ってどれぐらい広がるんですか?
ケツの穴も締まってる時はキュッキュッしてるのに、たまに極太のウンコ出てびっくりするし
ウンコって体内と放出後の体積が変わる?
他スレで聞け
赤んぼがギリギリ通らないくらいまで。
平気な人もいるけど大抵は出産時に無理だから
麻酔なしでハサミで切られる。
赤ちゃんの頭には大泉門と小泉門と言う、まだくっついてない骨の隙間があり産道を通る時に重なり頭のサイズが小さくなり通過しやすくなる訳だが、それでも通過は困難で会陰切開がなされると言うわけです。
こんばんは。
地上波でまたセルティック戦見てるけど、解説の外人が何言ってるかよく聞き取れん…。
〜
>>802 からの続き 〜
「S君、S君、朝だよ〜ん(笑)」相変わらず鼻をグリグリして起こそうとするU美。
「…………………」
「む!朝で〜す!」尚も鼻をグリグリしながら起こそうとする。
「……センセよぉ…。もっと優しい起こし方ないのかよ…」布団に潜り込みながら言うオレ。
「う〜む…」暫く考えて、冷たい掌でオレの頬を撫でる。
「あ・さ(笑)」仕方なくムックリと体を起こすオレ。
「はい。おはよ〜。朝ごはんもうすぐだから、シャワーでも浴びてきなよ」既にエプロンを巻いて料理を作っていたらしい。
「…あい」まだ半分以上寝ぼけているオレは、U美からバスタオルを受け取るとバスルームへ。
シャワーで目を覚ましリビングに行く。
「お、目が覚めたみたいね(笑)目玉焼き?スクランブルエッグ?ゆで卵?」
「…チーズオムレツ…」
「オムレツぅ?ったく…どこでそんな贅沢覚えたんだか…。えーと…とろけるチーズあったかなぁ…」冷蔵庫をガサゴソ探し出すU美。結局作ってくれるから好きだ。
「はい。チーズオムレツお待ちどう!」目の前にチーズオムレツを乗せた皿を置く。
「ナイフで真ん中を切ってみ」言われた通りにナイフで真ん中を割る。トロッと崩れるオムレツ。
「おお〜。これチキンライスの上に乗せたら、テレビでよくやる洋食屋のオムライスになるな」
「ま、玉子1個多く使ってるから、コレステロールに気をつけてね。チーズも入ってるし」
「ほいほい。いただきまーす」パンにマーガリンを塗ってオレに渡してくれるU美。至れり尽くせりで本当に有り難い。
支援
食事、後片付けも終わった。
「今日は何しまっか?」
「んーとねぇ…、あ!美容室紹介して(笑)」ああ、そんな事言ってたなぁなどと思いつつ、財布からメンバーカードを取り出し、渡す。
「今日行くの?」
「行ってきて良いかな?」ということで、電話するU美。オレをいつも担当してくれる美容師さんのスケジュールを聞いたら、お昼前が空いていたようで予約。
「あの人、なかなか予約取れないのに、ツイてたな」
「ね(笑)ばっさり切ってもらうんだ〜」
「失恋したのかね?」
「また同じ事言ってるし(笑)」U美は今までロングヘアだった。黒髪が綺麗に伸びていた。切ってしまうのはオレ的にはちょっと惜しいと思った。
「肩位までにしようかな。前髪少し動き付けてもらお…」早くも散髪後の姿をシミュレートするU美。
美容室は、うちから出て30秒もかからない場所にある。予約の少し前に化粧を始めるU美。ソファに寝転がり、その姿をぼんやり見ているオレ。
「……何よ。さっきからずっと見て」鏡越しにオレを見るU美。
「…え?…ああ。いやぁ上手に化けるもんだなぁと感心しててね…」
「そんなの見ないの(笑)私なんてかなり薄化粧なんだから、化けるなんて言わないレベルよ(笑)」
「ふーん。そんなもんかねぇ」
「看護婦さんとかでいない?厚い人。顔と首の色が違います!みたいな(笑)」
「よく見ないから分かんないけど、センセがそれやったら…。おばちゃんになったなぁと思うだろうな。何か感慨深いものがあるねw」
「まだすっぴんもイケるもん!厚化粧してないじゃんか!」
「はいはい。してないしてないw ムキになるな…。たかが化粧くらいでw」
元々すっぴんが童顔だから、薄化粧でも大分大人っぽくなったように見える。とは言え、歳相応にはどうやっても見えないだろうな。
U美は、予約の時間の少し前に出掛けて行った。オレはここぞとばかりに二度目の就寝。
支援。
かなり前のスレで、好色はドロドロ卵のオムラライスとかよりしっかり焼いた方が好きって記述なかったか?…気のせいかもしれんが。
一時間少し過ぎた頃、U美がカットを終えて帰ってきた。
「これどお?似合う?」肩よりほんの少し長くした感じで、前と横は今風の感じってのかな。全体的にさっぱりして活動的なイメージを表現していた。
「おお。なかなか良いんじゃね?」論文を読みながら答えるオレ。
「見てないじゃんか!これどう?似合う?綺麗?可愛い?ちゃんと見て答えるの!」
「ち、ちゃんと見て答えましたよ…。良いんじゃないっすか…?」正直、可愛くて直視できなかったのは内緒w
「ったく、手応えないなぁ。まあ無頓着君に聞く私が悪かったか…」
「そうかもね。さ、じゃあメシでも食べに行きますか」
「ふーんだ。こんな時は無頓着って言われ手も否定しないし(笑)」
二人で車に乗り込む。
「何食べに行くかなぁ…」
「行くかなぁ(笑)」真似するU美。
「センセ、何食べたい?」
「んー…、麺類かな…。お蕎麦とか…」
「センセも蕎麦好きなのか。よし、じゃあオススメの蕎麦屋に行こう」
「おお!オススメ!良いねぇ(笑)どこにあるの?」
「秩父の方」暇があるとよく行く蕎麦屋。地元の蕎麦がオレは一番好きだが、こっちにいる時はよくここに行く。
秩父の山道を進む。
「何か私の地元と変わりないような…」U美が景色を見ながら呟く。
「な。自然一杯で気持ち良いよな」連休最終日ということもあり、秩父は大分混んでいた。軽い渋滞に何度も巻き込まれ、2時過ぎに店に到着した。
>>817 基本的には固いのが好きなんだけど、チーズ溶けてトロトロなら食えるって感じ。オムライスとかは、玉子できちんと包んである方が好きだね。
サッカーも終わったし、今日はここまでっす。
読んでくれた方ありがとっす。それじゃあまたです〜。
|= ・ω・)ノ~~
好色乙です。また頼むよ
>>819 おお、勘違いじゃなかったか。
最近の洋食屋のオムライスは「ふわとろ」とかな卵多いよね。
自分もガキの頃食べてたような卵でしっかりくるまれてる方が好きだわ
裸エプロンって好色的にはどうなの?
>>822 裸でエプロンしてもらうの?シャレで良く言うけど、もし本当にやられたら引くだろうなぁ。オレは世に言う「コスプレ」っての?その世界が間近にあるから、衣装絡みのシチュエーションプレイにはあんまり興味ないね。
さすがに飽きたからか、最近みんなからのカキコミもぐっと減ったねぇw この辺で終わらせても良いんだけど、約束では9月くらいまでの話を書くことにしてたので、もう少しだけ書きます。
終わって寂しいとか、結婚まで書けと言ってくれてる人、ホントにありがとう。でもまあこんな状態だから、この辺で終わるのが良いんでないかと個人的には思ってます。
じゃあ、続き書きます。
>>818 からの続き
秩父の山奥の蕎麦屋には、昼をとっくに回ったのに結構な数の客の姿があった。とはいえ、店にはすぐに入れたし、注文してから出て来るのもそう時間がかからなかった。
オレは天ざる、U美は山かけの冷たい蕎麦を頼んだ。注文が運ばれてきた。
「あ、美味しそうだねぇ。獅子唐の天ぷらもらってあげても良いよ(笑)」天ざるについてきた天ぷらのラインナップを見ながら言うU美。
「いきなりタカるなw これはダメw」獅子唐の天ぷら、オレ大好きなのに…。
「じゃあ、何ならくれるの?(笑)」
「もらうの前提かw イモやるよイモ」
「わーい。ありがとー(笑)」喜んでサツマイモの天ぷらを取って食べる。
「お返しに山イモあげようか?」
「…………トロロ嫌いなんだっつーの………つーかよ………それ………何か……」
「しーっ!今何か想像を絶するくらい汚いことを言うつもりだったでしょ」U美が睨みながら言う。
「い…いや。滅相もないw」
「全く…。その辺がまだまだ子供なんだよなぁ…。他は良い線いってるのに………これ美味しいね(笑)」不満なんだか嬉しいんだかわかりゃしない。
昼食を終えて店を出る。帰りならがら軽くドライブ。
「ねぇねぇ、ドリフトって出来る?」いきなり突拍子もない事を言い出すU美。
「昔よくやってたからね。今でも出来ると思うよ」
「へー。ちょっとやってみて(笑)」
「おいw いくら山道だからっつっても、これだけ他車が走ってるんだから出来る訳無いじゃんよw」
「あ、そういうもんなんだ(笑)」
「第一、センセはドリフトってどんなやつか知ってるの?」
「んとねぇ…。……スリップ……させる……?」
「危ねぇなw 事故まっしぐらだろそれ」
「どんなんだっけ?(笑)」
「コーナーにスピード出したまま突っ込んで、後輪滑らせるんだよ」
「なんだ。じゃあやっぱスリップじゃんか(笑)」
「アア、ソウカモネ」
「呆れるなよ(笑)他に何か出来る?」
「昔はね…。ドーナツスピンとかスピンターンとかできたけど…」
「おお!やっぱ走り屋さんだったんだな。それやってみて(笑)」
「タイヤ減るからヤダ このタイヤたけーのに…。雨の日とかに見せてやるよ」
「おお!楽しみにしとこ」まあこう言っとけば適当に忘れるだろ…。
リアル支援(;´▽`)
「あ、そだ」家に近くなった時、ふと思い出すオレ。
「この前お袋から電話あってさ、式場予約できたらしい。会場二つ押さえといたから、どっちか一つに絞ってこいって」
「へ〜。どこになったの?」
「〇×□△」
「おお〜。凄い!夢みたい…。で、いつ?」
「ジューンブライドだってさ。詳しくは式場で聞けって」
「すごーい!…私がジューンブライド…。一生分の運使い果たしちゃったかも(笑)」
「随分みみっちい運だなw まあついでだから、式場行ってみるか。詰め込めば500は入れる部屋とそれ以上の部屋と押さえたらしいけど、500も埋まるかっつーの…」
ブツブツ言いながら運転するオレとは違い、夢見心地にボーッとしているU美。結婚式を挙げるって事、こいつにとっては本当に憧れてたんだろうな。
「S君は、何人くらい呼ぶの?」ポーッとしていたU美が、ハッと我に返り尋ねる。
「うーん…。医局絡みで50〜60人かな。あとチーム関連で30人くらいかなぁ。あとはバイト先病院絡みで10〜20人ってとこか…?」 「それにご両親の関係者とご実家のこ近所さん。あとは親戚でしょ?」
「近所は…20人くらいか。オヤジの関係はシラネ。親戚はオヤジは独りっ子だから少ないね」
「多く見積もって130人ちょっとってくらいかな?私は…全部で50人いるかいないかなんだけど…」
「両方合わせて200もいかねーのかw 押さえてもらってる部屋より小さい部屋は予約入ってるらしいから、そこ使うか他の式場見つけるか…」
「ま、着いてみてから考えよう(笑)」早くもウキウキのU美。まだずっと先の話なのにこんなに喜ぶなんて、本当に待ち焦がれていながら、半面諦めてたんだろうな。
式場のホテルに到着。ロビーで趣旨を話すと、ラウンジに案内してくれた。
担当の女性は大変優しく丁寧に式の進行を説明してくれる。どうやら、医者は自分が思い描いた人数より50人ほど多く見積もった方が良いらしい。教員も20人くらい予想より上乗せするのがちょうど良いらしい。
とはいえ、全て考慮しても500は到底遠い。お袋に最初に押さえてもらった会場を正式に予約。
「お料理などはこれから詰めていくのですが、外部からお呼びになられるシェフなどいらっしゃいますか?」いらっしゃるわけがありません。
「司会進行に、どなたか心辺りのある方はいらっしゃいますか?」
「あ…、それはいるかもしれないので、相談する時間を下さい」
「え?どんな人?」横から口を出すU美。
「某局のアナウンサー。結婚するときは司会してあげるねって言われてた。冗談かもしれんけどw」
「徳光さん?」
「接点ねーよw 局アナだっつーのw それに女性w」
「へー…。初耳…。やっぱ顔広いのねぇ…」感心するU美。
「その方にやって頂けたら、なお一層思い出深い式になるでしょうね(笑)」
「はぁ…。あとで聞いてみます」こんな基本的な話しから、ウェディングドレスはどうするかなど、外堀的な話を詰めてその日は終了。これから何度も足を運ばねばならないらしい。U美は地元だから、殆どオレが行かなきゃならんわけだ…。
「いやー、今日は良い日だ(笑)」返りの車の中で、U美のテンションは上がりっぱなしだった。
「なかなか良さそうな会場だったな」
「良さそうだけあって、値段もかなり高かったけど…」
「当分カップラーメンだなw」
「私の貯金使っても、かなり負担だよね…。ごめん」急にシュンとするU美。
「明るくなったり暗くなったり忙しいなw 金はなんとかなるだろ。多分w」これだけU美が待ち焦がれていたイベント、何としてでも実現させたい。U美の幸せがオレの幸せだってはっきり言えるから…。
家に帰ると、既に夕方も夜に近い時間になっていた。
「センセ、悪いけどオレ今日当直だから…」
「うん。分かってるよ。帰るね。昨日も今日も良い日だった(笑)」帰り支度をしながら微笑むU美。
「あ、何か結納入れるとか言ってたから、あとでその日の調整させてくれ」
「週末ならうちはいつでも良いけど…。結納までしてくれなくて良いよ?」
「ほら、ボクのお母さんがうるさいから…」
「そっか(笑)じゃあよろしくね(笑)」
帰りの車に乗ると、あっという間に寂しそうな顔になるU美。
「お前ホント分かりやすいなw また来れば良いんだからよ、そんな落ち込むなよw」
「…落ち込んでないもん。でも…また一週間会えないんだよね…」
「遠距離恋愛は辛いですか?w」
「そんな事ないけど…。早く一週間過ぎてほしいな…」
駅に到着。切符を買いに行くU美。ちょうど病院から呼出しの電話が入る。
「…ありがとね。早くお仕事行かなきゃ」いつの間にか切符を買ってU美が戻って来ていた。
「こっちこそ。誕生日祝ってくれてありがとね。気をつけて帰れよ」U美の頭を撫でるオレ。
「今日は私がここで見送ったげる(笑)さ、頑張って行ってらっしゃい」
「そう?じゃあ…」U美の手を優しく握り、離して歩き出すオレ。振り返るとずっとU美は微笑んで手を振ってくれていた。
U美の姿が見えなくなり、急に寂しくなるオレ。改めてU美の存在の大きさに気付く。
「さて…と…。働きまっか…」駐車場に戻り、淋しさを振り切るように声に出して言い、夜の街を病院へと車を走らせ始めた。
式の段取りとかってやっぱ気分盛り上がりますな
>>824 結構前にも言ったんだけど、飽きたって住人さんはいないかと思うよ。
みんなおとなしくしてるんじゃない。私もね。
私はエロ抜きでも今後も話しを聞かせてほしいと思ってるよ。
ここまで人の幸せ話を素直に聞けてるの初めてだしw
書くのは好色さんなわけだから好色さんの好きなようにしてくれればいいんだけど
飽きたからレスがないとか言われるのはやっぱイヤだから書いてみた。
自治厨がでるから控えてる人が多いんじゃないか
つづききぼん的しえん
>>824 不必要に荒れないようにカキコしてないだけだと思う。
結婚するくらいまで書いてくれるとうれしい。
(´・ω・`)つC
私も皆さんと同意見です
支援
俺も、このスレを
チェックするのが日課だしー
とゴネてみるw
私も個人的には続けて欲しいです°・(ノД`)・°・
私も全然飽きたりしてませんよ〜、毎日チェックするのが日課になってるしw。
支援支援支援支援支援です(^-^)。
支援
昔は「イケイケ系」で書いてたけど、今は余分な書き込みせずに静観するスレにしてますねー。
一時期、そういった書き込みで荒れたせいもあって、なんですけど。
辞める・辞めないじゃなく、普通に「見守るスレ」なんで
気が向いたら立ち寄って書いてくれれば嬉しいかな。
つ@@@@
みんなで支援しまくろう!
841 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/28(日) 21:05:03 ID:x8jeCAWxO
好色さんは支援が減るとこまったちゃんになるのはいつもの事だからWWW
支援が増えると早速変なのが出てきますね。
好色氏さみしんぼなんだよね。
みんな静かに見守ってるよ。
もう半ば習慣になってるんだからそんな淋しいこと言わないでください。
好色ぅ〜
なんなら一度、名無しの点呼してやろうか?
1スレ位、すぐに使っちゃうよ〜
なんちってw
>>842 そんなことないと思うけど。
もし841のことを言ってるなら
「こいつぅ〜」みたいなノリに感じるけど?
>>好色氏
830以降の人たちはみんないつも報告を待ってると思うんだ。
だから、支援し過ぎたり、楽しみって言い過ぎて
負担になったりしたくないし
色々訊き過ぎて迷惑かけたくないから大人しくしてる。
ここじゃわからないけどカウンターがあればすごく回ってると思うし
日に何度も確認に来てる人も少なくないと思う。
私たちは2人の幸せを信じてるから、
好色も私たちが待ってるのを
ちょっとだけでも信じてみて欲しいな。
見守り系な一人です。
好色よ、ここは義務ではない。
よって、すべて報告する必要はない。
だから、結婚までは書いてほしい。
また、見守り系に戻ります。
仕事中。定期見回り。
えっちねたの頃から読んでいます。
↑あたしも〜。
「過去の〜」なんたら言うスレから見ていて、
毎日チェックしてまつ
しえん支援sien
スレが終わったらもう書かない的な発言があったから大半の住人は無駄にスレを消費しないようにロムってるだけではないか?結構ロムてると思うぞW
851 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/29(月) 02:54:44 ID:81a1cEZ/O
あと149レスしかないんだな…
好色がいるならいつまででも覗きにくるぞ
みんなありがと。
支援されないからやめようかな…ってつもりで書いたわけじゃなく、ホントにこんなの読んでて楽しいのか?って自問自答してたら、あんなレス書いちゃったわけです。オレが書いてるのはネタじゃないから、面白く脚色とかできないしね。
ただ、見守るって付いてるけど、それなりに何か感想やら質問やら書ける人は書いてもらえるとこっちとしても書く気が増すし、その辺も考慮してくれると有り難いのは確かです。
このスレ終わったら終わりってのは、オレが「この時期の話まで書こう」と決めた辺りをアップする頃、このスレもいっぱいになる頃じゃないかと予想しての話です。
どう言えば良いのかオレ自身もよく分からないんだけど、結構自分のプライベートひけらかして、何の返答もなかったりすると、これ以上書く必要もないのかな?って思っちゃったわけです。それをオレの我が儘だとか「困ったちゃん」扱いで片付けられるなら仕方ないけど。
結婚まで続けるかどうかは、みんながいくら支援してくれても今は約束できないです。正直、U美とのエロシーンも最近はあんまり書きたくないし。
何か長々と脈略の無い文章でごめん。こんなどうでもいい日常の報告を楽しみにして、支援してくれるみんな、本当にありがとう。それはマジで感謝しています。
このスレは大好きなんだけど、
やっぱりこれだけ濃い内容を書いてるから、おれは好色氏のためを思って、
予定通りの引退をお勧めしたい。
もし好色氏の書き込みが、推測を排除するほど慎重になるなら、長く書いて欲しい。
ちなみに、エロなしで十分楽しいです。
>>829 からの続き
9月最初の連休が終わり、翌週には2度目の週末3連休。その連休前の金曜日にU美から電話があった。
「…もしもし」
「はろー。わたし〜」
「どったの?」
「週末、また通い妻して良い?(笑)」
「良いけど…。オレ日曜当直だわさ」
「当直って、夜勤ってこと?」
「そそ。帰りは月曜の昼ごろになっちゃうなぁ」
「じゃあ明日行って、いない間に洗濯したり掃除したりしたげるよ。どうせ溜まってるでしょ?洗濯物もゴミも(笑)」
「何だと!?オレはそんな……まあ溜まってますが…」
「今更隠すな隠すな(笑)それにさ、東京でお菓子買って帰りたいんだ」
「何で?買って送ったろうか?」
「それでも良いんだけどさ。数が多いのよ」
「何で?一人で食うの?ちょっとふっくらしたのに?」
「るさい!(笑)今ダイエットしてるもん!今日さ、学校で球技大会があってね、うちのクラスの生徒頑張ったからご褒美(笑)」
「ほほう。優勝でもしたの?」
「うん。水泳部門でね。リレーか」
「ちょwww 球技じゃねーしww」
「そうなの(笑)柔道とかも入ってるのに、名前は球技大会なの。変な学校だよね(笑)」校内スポーツ大会とかで良さそうな…。
「で、ご褒美か。そんなのうまい棒とかキャベツ太郎とか与えときゃ良いんじゃね?うまい棒はチーズ味が好きだなオレは」
「アンタと違って、今の子は舌が肥えてるの(笑)」
「けっ。ゆとりのくせに生意気な…。まあ良いや。あんまり構ってやれないけど、来るなら気をつけて」
「ほーい。ご褒美のお菓子はS君からのプレゼントにしてくれても良いよ(笑)」
「何でオレがゆとりのガキらに貢ぎ物贈らなきゃなんねーんだよw 大会中にドリンク位なら差し入れたのにな…」
「えっ!先に言っとけば良かった」
「まあ、バリウムだけどなw イチゴ味を贈っても良かったのに…。腹膨れて競技にならんけどw」
「どうせそんな事だろうと思ったもん。じゃあ、明日よろしくね」電話を切るU美。今の先生は何かと気を使って大変だなぁ…。
シエン。
ここっていいスレだよな。
書きたくないことは省けばいいし、毎日来る必要もないってみんな理解あるし。
好色も遠回しにじゃなくドンと要望したらいいんじゃね?
「色々書いてるんだから何か反応示せやコンニャロー!」とか。
次の日の土曜日、U美は昼間部活指導があったらしく、夕方過ぎに東京にきた。チームの当番からは外れていたので、東京駅まで迎えに行く。
「おーっす!(笑)」改札の向こうから手を振りながら小走りでオレの元に近寄るU美。
「おう。今回も事故らねーで来れたか。JR立派立派」U美のバッグを受け取ると歩き始めるオレ。
「ね、ね、ね。この辺に美味しいお菓子売ってるお店無いかな?」オレの後ろについて歩きながら話し掛けるU美。
「どんなのが良いの?鳩サブレとかで良いんじゃね?」
「ああん!ちょっと通っぽいとこ見せたいじゃんか(笑)」
「田舎もんが見栄張るなw まあ丸ビルにでも行きゃ何か見つかるんじゃねーの?」
「おお!今そこの人良い事言った!採用決定(笑)」てことで、新丸ビルっての?に移動。
「あれ美味しそうだなぁ」U美が指差すものは生ものばかり。
「ホントは自分が食べるんじゃねーの?w ふっくらしたのにw」
「違うもん!生徒へのご褒美だもん!あ、あのチョコレートにしよっかな」どうやら候補が見つかったらしい。
「チョコ嫌いなヤツにはどうすんの?」
「え?いるのそんな人…」
「そりゃいるだろw オレだって甘い物好きじゃないだろ」
「むー…。じゃあそういう大人な味覚の子には、ビターを買おう」
「チョコ自体が嫌いなヤツがいたら?w だからうまい棒で良かったんよ。あれは美味いぞ。みんな大好きだ。…多分w」
「チョコ食べれない子には…」結局鳩サブレも買ったU美。しかもチョコレート代はオレ持ち。
食った中坊達、感謝せいよ。あれ高かったんだからな。
買い物を終えて、近くの韓国料理屋で夕食。
「韓国の焼肉って、一回食べてみたかったんだよね」もはやウキウキのU美。
「この店のチヂミが好きなんだ。ちょっと他では食べれない味なんだな」注文した海鮮チヂミが届くと、早速パクつくU美。
「うわ!美味しい!私チヂミ始めて食べたけど、美味しいねぇ。何でこのお店知ったの?」
「うちのチームの選手に連れて来てもらったんよ。本場の味らしいよこの店。キムチとかめっちゃ辛いし」
「へー。色んなお店知ってるんだねぇ…」
「まあさぁ、金もらっても忙しくて使う暇ないから、結局食にいくわけだな」
「お金持ちも悩みはあるのか(笑)」テーブルに並べられた料理を、次から次へと平らげるU美。ダイエットしてるもん!のセリフはどこへ…。
本格的な韓国料理は初めてだったらしく、辛い辛いと言いながらも本当によく食べたU美。こいつの小さい体のどこに入るんだろう。
うちに着くと、ちょうど深夜0時を回る頃だった。U美は買ってきたチョコを冷蔵庫に入れ、自分用に買ったケーキを食べ始める。
「お前ダイエットしてんじゃねーの?w」
「こっちにいる間はお休み(笑)」すげー自分に都合の良いダイエットだ。
「そういえば、球技大会とは名ばかりのそのイベント、球技はあるの?」入れてもらったコーヒーを飲みながらソファに座るオレ。
「1年が男女共にバスケ。2年が男女共にバレー。3年は男子サッカーで女子卓球だったかな」
「あとの競技は?」
「男子相撲、男子柔道、男子水泳リレー、女子剣道、女子柔道、女子水泳リレーだったかな」
「球技大会っつーのに、各学年球技1種しかねーのかよw」
「何でこれを球技大会ってつけたんだろうね(笑)来月には陸上競技大会もあるから、スポーツ大会ではNGだったんじゃないの?」
「ほほー…」ゆとりのカリキュラムはよく分からん…。
「ねぇ、中学生の時に球技大会あったよね?何の競技に出た?」
「んーと…、1年の時は男女混合で野球だったな。センセも見てたでしょ?オレグラウンドでセンセと何人かで写真撮ったの持ってるし」
「ああ〜!あの町のグラウンド借りてやったやつだね(笑)」どうやら記憶にあるらしい。
「S君のクラス、強くなかった?」
「そりゃあなぁ…。後にエースになるOやら、レギュラーになるDやらTがいたからな。でもさ、1〜3回は女子チーム、4〜7回が男子チームが担当するルールで、しかもどんな形でも良いから必ず全員試合に出なきゃならなかったんじゃなかったっけな」
ガチで勝負していたら、うちのクラスが圧勝だったはずなんだが…。
「結構勝ってなかった?」
「優勝はしたんだけどね。女子から代わるときに3-12とかで負けてて、そこからひっくり返すのが辛かった。全員出さなきゃならないから、メンバーも取っ替え引っ替えだしね」
「2年生の時は?」
「バレー。クラス替えしたうちのクラス、今度はバレー部が集まっててこれまた優勝w」
「3年は?」
「バスケとサッカー。女子はバスケのみだったっけな。オレはサッカーに出たけど、他のクラスにサッカー部集団がいて結局3位だったか…」
「S君の学年って、9クラスあったよね?それでコンスタントに入賞したんだ。凄いねぇ」感心するU美。
「でもお菓子とかもらえませんですた(´・ω・`)」
「でも良い思い出じゃんか(笑)野球以外のスポーツもやっぱり得意だった?」
「ああ。オレの同級生にEって女の子いたじゃん。あの子がバドミントンやってて、他にも仲良い女の子がいっぱいバドミントン部にいたから、よく遊びに行ってた。結構上手くなってさ、バト部の子と対戦して勝って泣かせてもうたのは懐かしい思い出w」
「手加減してあげれば良かったのに(笑)S君なんて人気あったんだから、告白の一つくらいされたかもよ?(笑)」
「でも冬になったらセンセがいたし。まあこの辺で今のとこは手を打つかとw」
「ったく(笑)まあ良いけど(笑)」オレにとって、U美は当時から最高の女性だった。
エロ無しでいいから続けて欲しいな・・・
思い出に浸りながら眠りにつき、次の日曜はいつものように鼻を摘まれて起こされた。
シャワーを浴びて朝食のテーブルに着くと、その日は和食だった。
「体作ってるなら、魚の方が良いでしょ?」どうやら、県大会に向けて体を鍛えていると言った事を覚えてくれていたらしい。有り難く頂く。
「今日は、夜勤何時から?」洗い物をしながら尋ねるU美。
「今日は夕方からで、ちょっと早いんだよな。終わりはいつもより遅いのにな」
「そう愚痴らないの(笑)帰ったら美味しいご飯用意しとくから(笑)」
「マジでそれだけが楽しみだ…」
久しぶりに部屋でベラベラと話していたら、そろそろ出勤の時間が迫っていた。シャワーを浴びて、準備にかかるオレ。
「着替え持ってくんだよね?ワイシャツとネクタイと下着、このバッグに入れとくよ〜ん」U美が、着替えの支度をしてくれた。
出勤の時間になった。いつものように玄関で軽くキスを交わし、家を出る。今日の病院はうちからそう遠くはない。のんびり車を走らせたが、到着予定より早く着いてしまった。
車を降りて荷物を取り出す。その日は日曜日、外来がないので病院1Fはガラガラで寂しい。いつもは座る場所さえないくらい患者で埋まっている待合室も、今日は椅子だけが静かに並んでいる。
その待合室を抜け近道をして整形の医局を目指す。と、ここで電話。U美からだ。
「ほい。なに?」
「先生、着替え入れたバッグ忘れてますよ(笑)」
「あ、せっかく入れてもらったのにごめん。売店で適当に買うわ」
「持ってったげようか?(笑)」
「そりゃ有り難いけど、場所知らないでしょ?」
「最寄りの駅は?そこからタクシーででも行くよ」ってことで、最寄りの駅からの軽い道順を教える。
「無理しなくて良いからな」
「りょうかーい(笑)白衣姿のS先生を拝見に伺います(笑)」こいつ、マジで来れるのか…?まあなるようにしかなるまい。オレは医局へと急いだ。
今日はここまでです。
次は、初めてU美がオレの仕事現場に顔を出すシーンから書きます。
無理に支援しなくていいけど、それでも支援してくれる人、ホントにありがとう。支援の他に何か一言付け足してくれたら、尚一層嬉しいっす。ただ支援もらうだけでも相当嬉しいけどね。
それじゃ、またなり〜
|= ・ω・)ノ~~
四円
仕事現場に来るわけですか
いいとこで終わりますな、続きが楽しみです
同級生のEってあのEちゃん?なつかし〜な
チンぴくした。
そうか
大抵の人は旦那や彼氏の職場、分かんないのが普通だもんね。
俺の場合は職場結婚だったんで、何でもお見通し…orz
既にナースの何人かは(2人だっけ?)U美さんを知ってるけど、野球の時みたく病院でも人気者に
なってそうだな。
次回にwktk
eroなくても全然かまいません。
書きたいことを書きたいように書いていただければ
それで十分です。
負担の少ない形でなるべく長続きするのが一番いいです。
でもやめたくなったらやめてください。
ただひたすらに見守っていく所存であります。
何気ないやり取りおもしろいよ的しえん。
俺も先生との思い出を書いてるところからズット見てます。貴方のおかげで俺も過去の恋愛を
投稿してました。書き続けるのはかなり大変な事ですから、貴方がいつ辞めても仕方ないんだけど
無事に結婚した、ってところまで報告貰えると嬉しいです。
先生とのエロを書きたくない気持ちも理解出来るので、俺はエロ無し賛成です。
貴方の負担の無い程度に、書き込み続けて下さい。
好色氏ほんと素直じゃないね。
かわいいなぁ。
こちら側も無理強いする権限ないんだから、好色氏の好きなようにして下さい。
二人の幸せいっぱいな話聞かせてもらうとこっちまで幸せな感じになれます。
エロなんか無しの方が二人の幸せ感が伝わってきて良いかも。
エロイとこ以外は読み飛ばして、
エロイとこ読んで精液飛ばしてるのは俺だけか・・・
支援
忙しい中ありがとうございます。ただ体には気をつけてください。
U美さんのしゃべり方をマネすると彼氏が可愛くなったって喜ぶ。
U美さんのしゃべりは男のツボなのかな?
U美に嫉妬
こんばんは。
ワールドシリーズもあっさり終わってもうたね。もう少しワクワクしていたかったんだが…。
>>864 そうそう。そのEちゃん。U美とのHシーンは書くの抵抗あるようになっちゃったけど、また一段落したら学生当時の話でも書くよ。
>>866 夏に旅行に連れていった看護師さんがいる病院とは違う病院ね。オレ色んな病院に行ってるから。
>>781 U美と結婚するとかいう話が進み始めてから、さすがに書きにくくなったんよ。そのうち時間が出来たら違う話でも書くから、期待しないで待ってて。
>>861 からの続き
病院の夕食は早い。その日当直に行っていた病院も、18時を回るかどうか辺りから入院患者への配膳が始まっていた。
食事が終わり、消灯までの間にその日最後の回診がある。とはいえ挨拶程度の簡単なものだが、これを怠るとお年寄りの患者なんかからはあっさりとヤブ医者呼ばわりされる。
食事が終わった頃を見計らい、病棟の回診を開始するオレ。日々退屈な思いをして過ごしている患者からは、単なる話し相手くらいにしか思われていないかもしれない。
病室をひとつひとつ廻り、痛みを訴える患者には沈痛を、不眠を訴える患者には眠剤を出したり、いつもの当直通りの回診を進める。
「あ、先生」回診も終盤、残り少なくなった病室を出た時、看護師さんに声をかけられたオレ。
「ん?何?」大体こうやって小走りに駆け寄ってくる看護師さんに呼び止められる時は、オレにとってはあまり喜ばしくない報告が多い。回診で言い忘れたとか、薬を出してほしいとか、そんな軽い内容であることを祈りながら振り返るオレ。
「あの…………」何か口ごもる看護師さん。あれ?ちょっとシャレにならない事態か…?不安になるオレをよそに、看護師の口から出た言葉はそのどれでもなかった。
「奥さんがいらしてます」小声で耳打ちする看護師さん。
「…奥さん?どなたの?何かクレーム?」
「そうじゃなくて、先生の奥様ですよ(笑)」
「え?オレ独身だけど…………って、ああ!はいはいはい…。ラウンジで待たせといて…」ハッとするオレ。U美が来るって言ってた事をすっかり忘れていた。
「ラウンジですね(笑)はいはーい(笑)」ニヤニヤしながら去っていくナース。あいつ、ナースセンターでなんつってオレを呼び出したんだ…?
俺も看護婦に耳打ちされたい(;´Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ
回診を終えてナースステーションに戻る。
「先生、可愛い奥様ですね(笑)」ステーション内にいるナースみんなでニヤニヤ。
「あいつ、自分の事を奥さんだっつったの?」
「いえ。うちの者ですって」そりゃ奥さんだと思われるだろうな…。
ナースステーションと対面する形で、整形病棟のラウンジがある。まあでっかい部屋の談話室みたいなもん。
「おう。ご苦労」ラウンジに入りU美に話し掛けるオレ。夕食後でラウンジにはU美以外いなかった。
「…あ!」パッとこっちを振り返り、途端に笑みをこぼすU美。U美と対面する形で椅子に座るオレ。
「ふーーーん(笑)」一通りオレの姿を見回し、意味深に微笑むU美。
「なんだよ」
「ううん(笑)ホントにお医者さんなんだなって思った(笑)」多分、オレの白衣姿を見るのは初めてだったと思う。
「今まで何だと思ってたんだよw お茶飲むか?」近くの給湯機でお茶を汲むオレ。U美に渡す。
「ありがと。ほら、私はほとんど病院なんて来ないからさ。ちょっと新鮮…みたいな?(笑)」
「惚れ直した?w」
「うん。ちょっとね(笑)」素直に頷くU美。ただ白衣着てるだけなんだが…。
「先生、楽しいお話中すみません…」ナースが会話に割って入る。とある患者が薬を出してほしいとのことだった。
「ちょっと行ってくるから待ってて。後でメシでも食べよう」U美を残して立ち上がり、病室へ。薬を処方してラウンジに戻ると、さっき話に割って入ったナースと何やら楽しそうに話していた。
こっちは昼だから簡単紫煙
「あ、先生すみません。他の先生にお願いしようと思ったんですが見つからなくて…」ラウンジに戻ったオレに気付き、頭を下げるナース。
「いえいえ。仕事だから。問題なっしん」さっき途中だったお茶を飲もうとカップに手を伸ばすオレ。
「今ねぇ、S先生はいかに医者らしくないか聞かせてもらってた(笑)」U美がニヤニヤしながら言う。
「…何だと!?バカな!オレほど医者らしい医者が他にいるってのか!?」
「ね?こんな感じですから(笑)話しやすいんですよ(笑)歳も近いし」
「なるほど(笑)相変わらずバカですみません(笑)看護婦さんもこんなの相手にしなきゃならないなんて、大変なお仕事ですね(笑)」
「…U美ちゃん。ちょっと言い過ぎでは…」
「先生、この方婚約者さんだったんですね(笑)おめでとうございます(笑)」笑いながら祝福するナース。照れて頭をかくオレ。やがて時間が出来た看護師さん達が、代わる代わるやって来ては祝福してくれた。
「今日お休みでいないから言うけど、〇ちゃんが先生の事狙ってたんですよ(笑)」〇ちゃんとは、その日休みだった看護師さん。
「またまたぁw んなわけないっしょw」
「ホントホント(笑)先生結構人気あるんですよ?(笑)医者らしくないから(笑)」その場にいたナースみんなが頷くが、素直に喜べない…。
「明日この事〇ちゃんに報告だね(笑)先生嫉妬で刺されるかも(笑)」
「な…内緒にしとこうよ…。ボク痛いの嫌いだから…」
「刺されても、すぐここに入院できるから良いじゃんか(笑)」
「ちょっとU美ちゃん…。何でキミまでボクの敵になるのかな…?」
「話せる婚約者さんで良いですね(笑)ニコニコしてて可愛いし(笑)」後で分かったが、ナースみんなU美は自分達より年下だと思い込んでたらしい。
「先生、こっちはもう落ち着いたし、他の先生の休憩も明けたんで、お食事でも行ってきて下さい」話も盛り上がったところで、U美に気を使う看護師さん達。
「…良いの?」
「どうぞどうぞ(笑)ただ、PHSだけは持って行ってくださいよ?」
「了解。じゃあメシでも食べに行くか?」U美に尋ねる。
「え?食事ってどこでするの?」
「ここの上」
「病院で…?私食べれるかな…」
「ん?何で?」言ってる意味がイマイチ掴めないオレ。
「大丈夫ですよ(笑)病院って言っても、お見舞いに来た人とかが食べるレストランですから。栄養士さんがきちんとメニュー考えて出してるから、美味しいし健康ですよ(笑)」
「あ、そうなんですか(笑)病院って聞くとどうしても味の薄いお粥みたいなのを想像しちゃって…。すみません(笑)」照れて頬を赤らめるU美。
「そういう人多いですよね(笑)でもうちの病院の食堂は美味しいって評判ですよ。近所に住んでる人とかもよく食べに来てるし。隠れた名店って感じ(笑)」丁寧に説明して不安を取り除く看護師さん。さすが職業柄上手だ。
「じゃ、行くか。あとよろしくね〜ん」U美が持ってきてくれた着替えの入ったバッグを受け取り、ナースステーションに預けて歩き出すオレ。看護師みんなに深々と頭を下げて後をついてくるU美。
「この病院さ、増築を繰り返してるからちょっとめんどいんだ」
「うん。案内の係の人に聞いたら、エレベーターで昇って他のエレベーターで下りてまた昇るって。迷いながらここに来た(笑)」
「また昇ったり下りたり繰り返して上まで行くからw」開いたエレベーターに乗りながら言うオレ。
「へぇ〜。何か思ってたよりレストランだね(笑)」門構えを見て驚くU美。
「ここは一番新しく建てられた病棟のてっぺんだから、綺麗でしょ?」
「うんうん。いい匂いがして薬臭くないし(笑)白衣がいなきゃ病院とは思えない(笑)」
「白衣、脱ぐか?」
「ああん!やだやだ!ダメダメ(笑)かっこいいんだから(笑)」白衣好きかこいつ…。
食堂に入ると、面会時間は終わったので、一般のお客さんの姿はなかった。ナースや医師の姿がちらほら見える。
窓際の夜景が見える席に座る。
「何がオススメ?」メニューを見ながらU美が聞く。
「あ、えーとね、レディースセットってのが、低カロリーで量も多くて良いらしいよ。オレは食った事ないから知らんけど」
「おお!じゃあそれにしてみよう!ってかどれも安いね。大学の学食思い出すわ(笑)」
「安いよな。医者とナースは更に割引あるから、殆どタダみたいなもんだな」注文を終える。まだメニューを見ているU美。よほどこの環境が珍しいのだろう。
「お酒も置いてあるんだねぇ…。ホント、普通のレストランだね。でもさ、隠れてここに食べに来ちゃう患者さんとかいないの?」
「食事制限されてなきゃ別に良いんじゃねーの?つーか食事制限されてなきゃ病室でも普通のメシが出るからな。無駄金使う必要もあるまい」
「えっ!病院の食事ってタダなの?」
「んなわけあるかw あっさり破綻しちまうわw ここでメシ食べて現金で支払っても、病室のメシも月末払いか退院払いにカウントされるんだよ。事前にキャンセルしとけば良いのかな…。でも看護師さんの許可もらえないだろうな」
「ここだって栄養士さんが考えてるんでしょ?だったら同じじゃない?」
「何かあったときに大変だベ。ベッドで食事してれば、何かあったらすぐ横になれるし」
「なるほどね。しっかり考えられてるんだね」
「家族と一緒にここで食事したいとかだと、つい許しちゃったりするけどw」
「そこが先生らしくないところか(笑)今日さ、初めてS君の白衣姿見たけど、背が高い人が着る白衣ってかっこいいね。凛々しい感じ(笑)」
「ああ、そりゃどうも」
「こら!褒めてるんだから喜ぶの!」オレの頭をポカッと叩くU美。グラスに注がれた水で氷が溶けて、カランと渇いた音を発した。
始めて食べる病院内での食事。運ばれた料理を見て驚くU美。
「小さいけど、ステーキとか付いてるんだ。お魚もあるし野菜もあるし…。これは勉強になるわ…」何よりU美を喜ばせたのは、デザートについてきたケーキ。
「……うわ。おいし……」あまりに予想外の味だったのだろう。驚いてしきりに味の研究をしていた。
「こういうレストランって、地元の病院にもあるのかな?」
「でかい病院ならあるんじゃね?私立のね。中堅クラスだと売店が精一杯だろうな」いたくこの病院のこの食堂を気に入った様子のU美。さっきまでの不安はどこへやらw
「こんなにお腹いっぱい食べて400円は安いねぇ」値段にも大いに感心している。
「ま、オレが支払うから半額ずつなんだけどな」
「えっ!じゃあこれ200円!?安いねぇ。ホントびっくりした…」まあこれで、病院=病院食というイメージは払拭できただろう。
コーヒーを飲んで席を立つ。もっと話していたいが、オレは仕事中。なるべく早く病棟に戻らなきゃならない。
「ご馳走様でした(笑)」食堂を出ると、深々と頭を下げるU美。U美にとっては、今日は何もかもが新鮮に映っただろう。
邪魔しないようにうちに帰るというので、迷路のような院内を玄関まで送る。
「じゃ、気をつけて帰れよ」
「うん。邪魔してごめんね。看護婦さん達も優しい人ばっかでよかった(笑)」
「ここの病院はかなりきちんと教育されてるからな。オレから見てもスゲーって思う。どんなに忙しくても嫌な顔絶対にしないし」入院する立場になるのなら、こんな病院に入りたいとオレは本気で思う。
「それじゃあ、みなさんによろしくね。明日帰ってくるの楽しみにしてる(笑)」軽くてを振って歩き出すU美。
「あ!忘れてた。今度は救命見せて(笑)」少し進んで思い出したように振り返り、微笑む。
「救命の現場はお前絶対引くからダメw それに忙しくて構ってる暇もねーよw」
「そっか(笑)まあ良い体験できました。頑張ってね〜」夜なのに昼間を思わせるような街灯の下、テクテクと歩いていくU美の後ろ姿を見送りながら、オレも早く帰りたいと初めて思った。
今日はここまでっす。話はもう少し続けるつもりっす。
支援ありがとね。また今度会いましょう。
|= ・ω・)ノ~~
おつかれー!
好色さん お疲れ様でしたm(_ _)m
私も好色さんが名無しさんの時から見てます。
あまり書き込んでも邪魔かと思って見てました。
好色さんの文章はいつも温かい気持ちになります。
ありがとう。
どうか無理はしないでくださいね(^-^)
>テクテクと歩いていくU美
雰囲気雰囲気w
U美さんは「スタスタ」じゃなくて「テクテク」か「パタパタ」だよなw
俺も二度ほど入院したことあるが、全然大した病気やケガじゃなくても先生が様子を見にきて
くれたらグッと安心できたもんだ。
仕事が決まらず大阪まで面接に行ったのは良い思い出
やっと、内定もらえました。
年内に決まらなければ樹海か…なんて思いつめてましたが、なんとか年を越す事が出来そうです。
いつしか励ましの言葉をくれたU美先生、ありがとうございました。
ぶっちゃけやりたい事や将来が見えない中での就活で、すごい悩みました。
悩んでも悩んでもどうしようもなくて、ストレスからか昔の持病がぶり返したほどです。
人生終わりにしたいって何度も思いました。
でも、諦めなくてよかった。
『人生諦めてたけど、頑張ります』
それと、好色さん。
U美先生とのH話は割愛しても、好色さんの文が読みたいです。
俺も、元カノとのH話なんかは友達に話せるけど、付き合ってる現在進行形の彼女との話は…いくら友達でも話せないですから。
それでは、来月から新天地で人生リセット、心機一転頑張ってきます。
早く仕事覚えて、U美先生みたいな彼女を探します。
初恋は幼稚園の先生だったけど今頃おばさんだろうなー(笑)
ではでは、長文失礼致しました。
>>889 おめ!
でも「いつしか」じゃないと思うよ
好色の病院にうちのかーちゃん入院させればよかったorz
889氏おめでとう、良かったな。頑張れよ。
私も大阪。
頑張れよ(=⌒ー⌒=)
好色をはじめ人それぞれ、大事な節目が必ずやってくるんだな
こういう形で共感・共有できる事に感謝。
好色氏
個人的には非常に楽しみにしている。
エロがありでもなしでも。エロありの方が楽しいがw
なんだかな、幸せわけてもらってる感じだ。
無理にとは言えんが続けて欲しい
>>889 内定オメ!今後の活躍を祈る。
>>889 おめでとう!良かったね。新しい人生、頑張って。人間は、変わりたいと思った時から新しい自分が始まってると思います。
これからも良いことばかりじゃないと思うけど、自分が満足できるまで必死に頑張って下さい。
U美にも伝えとくよ。何気に気にしてたしね。
とにかくおめでとう。これからも頑張ってください。
>>884 からの続き
U美を見送って病棟に戻るオレ。
「先生、婚約したなら言ってくれなきゃ(笑)」整形の病棟でナース達に囃し立てられる。
「そ…そのうち言おうと思ってたんだけど…」
「でも、あの婚約者さん、良い人だと思いますよ(笑)滲み出るオーラってのかな。心の底から優しそう」オレの言葉に割って入ったナースの一言に、その場にいたみんながニコニコと頷く。
「はい!これで今までこっそり先生狙ってた人、残念でした(笑)あとは二人の幸せを祈りましょう」その場にいたナースの先輩格の人がみんなに忠告。
「そんな奇特な人いないでしょw」こんないい加減な男を好きになる女性なんているわけがない。
「プライドの塊!学歴の勝ち組!みたいなドクターから比べれば何倍も良いかと思いますがね(笑)ただ、私たちが考えているドクターとはちょっと違いますけど(笑)」
「ああそうですか。光栄ですわホント」ぶっきらぼうに言い切り、カルテに目を通すオレ。みんなも各々の仕事に戻り始める。
「婚約者さんから聞いたんですけど…」さっきU美と一番話していたナースが寄ってくる。
「婚約者さんって、一度失敗してるんですか?」誰にも聞かれないようにこっそり耳打ちするナース。
「あいつ、そんな事まで話したのか。ったく自分の恥部を…」
「でも、こんな私を拾ってくれたから、私は絶対に先生に尽くすんだそうです。毎日が感謝らしいですよ(笑)しっかりした方ですね〜。私もそうなりたいものです(笑)」U美の発言を随分真剣に受け止めた様子のナース。この子もきっと良い恋愛が出来るような気がした。
夜になり、少し仮眠。特に大きなトラブルもなく、病院でのんびり寝られたのは久しぶりだった。
翌朝の回診を簡単に廻り、その前に既にナースが体温と血圧を計り終えているのだが、それを見ながら話を聞く。
「〇〇さんは、今日手術ですね。執刀の◇◇先生の技術はしっかりされてますから、何の心配もいりませんよ。近い将来、何の痛みもなく自分の好きなように歩けますよ」軟骨が擦り減り、股関節が欠け始めた患者に、人工の股関節と交換するオペ。
「これ受けると、本当に歩けるようになるんですか?」どう説明を受けても、受けるのは患者。心配は尽きないのはよくわかる。
「麻酔で眠ってる間は、目が覚めたらどこを歩きたいか考えておいて下さいw」
「…はい。気分も大分楽になりました…。お忙しいのにすみません…」深々と頭を下げる患者。
「手術終わるまで、食事も水分も摂れないけど、少しの間我慢して下さいね」
「あのー…、私の手術は、先生も参加して頂けるんですよね?」
「はい。第一助手ですが。全力で頑張りますよ」ニコリと微笑みながら返すと、患者もその日一番の笑顔を見せてくれた。
「それでは、オペ室で会いましょう」軽く会釈し、病室を出る。
「先生が人気ある理由、分かったでしょ?あれだけ丁寧に説明されれば、いくらか不安も消え去りますよ(笑)若いのに良い先生ですね(笑)勉強ばっかやって医者になったのとはちょっと違うな(笑)」
「そんなことねーよw」とはいえ、同業に褒められたのは非常に嬉しかった。
午前の仕事を一通り終え、いよいよさっき話した患者さんのオペ。
患者は先にストレッチャーでオペ室に運ばれ、完全に麻酔をかけられる。そしてオレ達執刀医の登場となるのだ。
オペ室の前の長椅子に、その患者の親族が座っていた。オレ達を見て立ち上がり、深々とお辞儀する。
「心配しないで。必ず良くなりますよ」執刀医が、患者さんの息子さんの肩を叩きながら言う。
「センセ…」歩き出そうとしたオレの白衣を引っ張る子供がいる。患者さんからしたら孫なのかな。
「…ばーちゃんと、もっと散歩したい…。もっと色んなとこ行きたい…」まだ小学校低学年だろう。その男の子は伏し目ながらしっかりと自分の夢を口にした。
「先生達も頑張る。おばあちゃんも頑張る。けど、後少し頑張りが必要な時がくる。その時に君の力を貸してくれないか」子供の目線に合わせるようにしゃがみ、話し掛けるオレ。
「…どうすればいい?」
「今、先生に言ったことを、ずっと心の中で思っていてくれれば良い。その気持ちは、必ずこの向こう(オペ室)にいるみんなに届くから。指切りなw」指切りしながら大きく頷く子供を見て立ち上がり、オペ室に入るオレ。
ドアが開いて中に入ろうとした時、
「お兄ちゃん先生!ばーちゃんをよろしくお願いします!!!」伏し目がちに話していたその子が、しっかりとオレの目を見て叫んだ。オレは親指を立てて軽く微笑み、オペ室へ。
「執刀すんのオレなのにな(笑)」手を洗いながら苦笑いする執刀医。
「失敗したら怨まれますよw」
「おい(笑)怨まれるときだけオレかよ(笑)」
準備は整った。様々な気持ち、願いを背負ってオレ達はオペの場に立つ。
お、まだ続くのか!お疲れー。
オペが無事に終わり、患者さんが運び出される。
「お歳召してますから、すぐには無理ですが、長い目でリハビリすれば必ず痛みなく歩けるようになりますよ」執刀医の言葉にホッと胸を撫で下ろす家族。
「お兄ちゃん先生」さっきの子供が話しかけてくる。
「言われた通り、僕ずっと祈ってたよ。聞こえた?」
「おう。あの祈りが無かったら、先生達だけではダメだったかもしれないな。ありがとな。助かったよ。オレ達もおばあちゃんも」得意そうに微笑む子供。この子が大きくなるまで、おばあちゃんには是非長生きしてもらいたい。
ついでだが、つい最近この病院に当直に行った。おばあちゃんはまだ杖つきながらも力を込めて歩いても痛くないと喜んでいた。
ナースに聞くと、夕方になると必ずあの子がリハビリの手伝いにほぼ毎日姿を現すらしい。毎日大変だね、とナースが声をかけると、
「治してくれた先生達がもっと大変だったし、ここ(リハビリセンター)の先生も僕の何倍も大変。僕はおばあちゃんを歩けるようにしたら、お兄ちゃん先生みたいなお医者さんになるんだ」
と言ってくれたそうだ。医者冥利に尽きる言葉で、涙が出るほど嬉しかった。ま、オレが切ったわけじゃないんだけど…。
初心を貫徹したら、家族とはいえ人を大切に考えられるあの子は、きっと良いドクターになるだろうね。
うちに帰ったのは、連休最終日の月曜の昼過ぎ。
「ただいま〜」いつものように玄関を開けると、U美は風呂掃除をしていた。
「あ。お帰りなさい。先生(笑)」オレに気付き、茶化したように言うU美。
「先生はやめようよ…。それより腹減った〜。オペ終わって風呂入ってすぐ帰って来たから、何も食べてないんよ…」リビングのソファに鞄を置き、ネクタイを緩めながらもたれ掛かる。
「夜ご飯にシチュー煮込んでるけど、食べる?」
「んむ。良いねぇ」
「じゃあもっかいお風呂入って来て。また返り血とか付いてたらやだもん」前の出来事を相当深く根に持っているらしい。
「へいへい。大丈夫だと思うんだけど…」渋々シャワーを浴びに行くオレ。
「まだ調理途中ですがどうぞ」シャワーを浴びて髪を乾かしたところで、テーブルにシチューの注がれた皿が置かれる。
「フランスパンで良い?」
「何でも良いよ」メシを作って待っていてもらえるとは、非常に有り難いことだ。
「いただきまーす」早速がっつくオレ。
「そんなにお腹空いてたのね(笑)コーヒー入れる?」
「うん。濃いのよろしく」
「ほいほい」
「センセは食べないの?」コーヒーを入れている後ろ姿を見ながら聞くオレ。
「私はさっきパン食べたから平気」U美が作るベシャメルを使った料理はどれも美味い。
「おかわり」
「夜の分無くなっちゃうでしょ(笑)」
「水足せば良いんじゃね?」
「……病院だとかっこいいのに、うちに帰るとあのかっこよさはなくなるんだよなぁ…」呆れて笑うU美。
「おかわりのお恵みを…」
「はいはい。もう好きなだけ食べちゃえ(笑)」新しいシチューを皿に注ぎ、オレに渡す。
「あんな生活してたら、いつか体壊しそうね」ちょっとしか見ていないU美がそう思うほど、オレの仕事はハードに映ったらしい。
「でも大丈夫。私が健康は守ったげるからね(笑)」
「そりゃどうも。おかわりw」もはや呆れてものも言わなくなったU美。鍋ごと持ってきてオレの目の前に置きやがった。
「クリームシチューは牛乳たっぷり使ってるから、お腹壊すなよ(笑)」
「…こんなには無理です…」何が、健康は私が守ったげる、だが…。腹壊したら元も子もねーよw
今日はここまでっす。
読んでくれてありがと。
|= ・ω・)ノ~~
903 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/31(水) 05:02:22 ID:KMu1z1wmO
お疲れ〜
好色お疲れ様です。
俺もU美さんの様な彼女ホスイ。
料理上手、料理好きは結構いるけど
健康まで考えて作ってくれる女性は
子持ちでもなきゃ少ないよね。
それこそU美さんにそうさせたのは育ち盛りの好色で、
その恩恵を今受けている。
勉強を教えたU美さんも今幸せになる。
ちゃんとがんばったから故の
ハッピーエンドの物語がみんな好きなんだよね、
(物語=好色がネタって言いたいんじゃないよ
ボキャがないだけだから誤解しないで)
その後を聞きたい人も2人の幸せを
確信しているからこそ言ってるんだろうね
エロなくて全然構わないんだけど、板違いにならない?
明言はしないで書きたいことだけ書いてくれたらいいと思う。
乙乙乙
チビッコいいねぇ。是非将来医者目指して貰いたいもんだ。
ここPINK板だし、好色も気が進まないながらも書いてくれているのに、最近エロ部分を飛ばして読んでる俺ガイル。
ごめんねwww
908 :
ほのぼのえっちさん:2007/10/31(水) 08:55:20 ID:3Bd8QVL8O
俺もU美さんみたいな感じで若い彼女が欲しい。
好色氏お疲れ様です。
今未破裂動脈溜を頭の中に持っていて、開頭するかどうか悩んでます。
この手術受けない場合のリスクは、年1%ずつ破裂率が上がる事破裂した場合
33%死亡33%障害者33%社会復帰すると言うものです。
受けた場合のリスクは、5%前後で障害が残る可能性が有る事1%未満ですが死亡率が有る事です。
今35才で妻と子供の事を思って悩んでいます。
スレ違いですけどS先生にご意見を聞かせて貰えませんか?
脳外科の先生じゃないのに、変な事聞いてごめんなさい
気持ちは分かるが、ここで相談するのはどうかと。
それに、現在の破裂の可能性が書いてないからはっきり分からないけど、俺なら答えは出るよ。
>>909 お前、相談する相手間違ってないか。家族と相談しろよ。
>>909 ぶっちゃけどこで手術するのかわからないと何とも言えないし
細かい部位や経過、その他カルテにならかいてあるモロモロを
全て総合して909の担当医がどちらかを進めてくれているのに
それを知らない好色は安易に答えられないと思うよ。
むしろ医者だからこそ言えないんじゃない?
でも、すがりたい気持ちもわかる。
ナースだって好色みたいな医者は少ないって言ってるし
信用できるお医者様に出会えることは少ないからね。
ただ、年々破裂の可能性は上がってくじゃない?
そしたら手術しなければ今よりもっと大きくなり続けていく
不安を抱え続けて生きていかなくてはいけないってことだ。
健康体で生きている人にも明日天災や事故にあう可能性もある。
どちらを選んでも負けないで頑張って。
>>909 ご存知かも知れないけど、今はかかりつけの医者以外に「セカンドオピニオン」を求めることができるらしいから、
まだだったらやってみては?
ただし、医者がどんなに詳しく説明してくれて、客観的な見地からのお勧めプランは明らかでも、
1%を今どうするかと言う個人の決断に踏み込むことはできないと思う。
1%の不安に向き合えるまで、相手をしてくれるのが、担当医や家族なのではないかと。
909です。そうですよね・・専門じゃない先生に聞くのは、おかしいですよね。
ただ好色氏のような人間味の有る医師に聞いてもらいたかったんです。
楽しい雰囲気壊して、すみませんでした。
>>914 「専門外」じゃなく「担当外」なのが問題なんだと思う
でも914のことは応援してるから
>>914 こういったデリケートな話は、脳外科の専門医であっても検査データ抜きでは
判断材料不足で何も言えないと思います。
ご家族のこともあり、色々と悩まれるのは無理もないと思うし、
自分が同じ立場でも悩むと思います。
大切なことを慎重に判断するのなら、主治医さんからあらゆるデータを出してもらい、
別の病院でセカンドオピニオンをもらった方がよろしいかと。
好色氏に意見を求めることは賛同できないけど、
逆境に立ち向かい、よりよい結果を出そうとする貴殿を応援します。
どうかご自愛下さい。
>>909 その検査結果はドッグで見つけられたのですか?
>>909 前にテレビで神の手を持つお医者さんシリーズ見たけど、
腕とかの動脈から管入れて、動脈瘤のところにプラチナコイルを入れて塞ぐとか、確かやってた。
それなら開頭なしらしい。
そういうのは調べたの?
例えば弁護士に相談すると30分5000円とかかかる。
その払った金の分、真摯に相談に乗ってもらえるし、専門知識というのはそれだけの価値がある。
2ちゃんねるやネットで聞くのは安いけど、そんなところでお金をケチッてどうするんだと思う。
>>917の言うとおり、お金をきちんと払ってセカンドオピニオンを受けるべき。
できれば担当医に「セカンドオピニオンを受けたい」と断りを入れて。
そうしておかないとかえって担当医との関係がギクシャクしてしまうよ。
909です。皆様有り難うございます。
この脳動脈溜が見つかったのは、たまたまでした。
頭痛が3日続いたため軽い気持ちでMRI検査を受けた時に溜が有ると指摘されました。
造影剤を使った検査も受けて溜が有る事は、確定しています。
またその動脈溜の形が悪くコイリングは、難しいそうです。
今健康な体を傷つけて、障害をのこし妻や子供に迷惑かけるのは、何としても避けたいです。
既に3つの脳神経外科で、診察を受けています。
三人の医師の意見は、一人は、受けないのをすすめられました。
あと二人の医師には、受ける事をすすめられました。
皆様に色々なご意見をいただき、少し気が楽になりました。
有り難うございます。
こんばんは。
仕事終わってスレ覗いたら何か重い話題が…。
>>909 オレが答える前にみんなが答えてくれたから今更だけど、脳外が専門の主治医とよく相談して下さい。
オレは脳外は専門外だし、医者になってまだ数年のヒヨッコなわけで…。更に症状の詳細すら分からないオレに答えを求めるなら、主治医や家族とじっくり話し合った方がずっと有意義です。
切るかどうかを決めるのは最終的には自分の選択だから、信頼できるドクターを見つけて家族の理解を得て…、自分でやれると思うことは全部やってみて、そこで一呼吸おいて判断してみては?
障害や死を考えると、誰でも踏ん切りがつかないのは当然だし、守るものがある人は余計だと思う。だからこそせめて自分で出来る限りの手を尽くして、医者や家族との信頼関係をきちんと築いて下さい。
力になれなくて申し訳ないけど、せめてどの道を選択してもあなたにとって最良の結果になるように祈っています。
何だかんだ言って、おまいら優しいな(´ー`)
>>921 立ち入ったことを伺いますが、生命保険などにはきっちりと加入されてますか?
勧誘
>>924 もういいだろ
しかもそういう問題じゃない
927 :
ほのぼのえっちさん:2007/11/01(木) 07:19:41 ID:+xAEBse4O
うまい釣りだったな。
909です。好色氏貴重なご意見有り難うございます。自分の気持ちは、手術を受ける方に傾いて来ています。
理由は、今35才で、よく破裂する40代50代を通らなくてはいけない事
それと、この病気は、遺伝性が有る事です。
(母方に何人も破裂している人がいる)
近日中に病気に出向き手術する旨を医師に伝えようと思います。
好色氏並びに住人の皆様本当有り難うございます。
手術うまくいったら、また報告だけさせて下さい。
スレ汚しすみませんでした。
良い空気流れてるだけについつい一線を越えたレスをしちゃうんだよな
自重せねば・・・
931 :
ほのぼのえっちさん:2007/11/01(木) 17:35:25 ID:MeHr/GkbO
>>928 「いま ここ 自分 それが自分の人生」
(相田みつお)
生きてるんだから、頑張ろうぜ。
相田みつを だよ
間違えたっていいじゃない
人間だもの
>>909 ガンガレ
病に打ち勝て、スレ住人みんな手術の成功を祈ってるぞ!
937 :
ほのぼのえっちさん:2007/11/03(土) 16:12:04 ID:nCnqVuFZ0
ミスした。ゴメン。
>>909さん、まだ見てるかな。
自分は昔、8.5cmの脳腫瘍が見つかったよ。自覚症状が無くて、一週間発見が遅かったら
間に合わなかったらしい。結構ぎりぎりの状態だったけど、勇気を出して切って貰った。
今でも心持ち左手の動きが不自由だけど、リハビリを重ねてどうにか仕事も復帰した。
そして、今、特定疾患(これ書くと特定されちゃうのでゴメン)にかかって仕事も休んでる。
でも、最近また体調良くなってきたんでなんとか復帰しようと思ってるよ。
家族もいるけど支えてくれてる。家族がいるなら尚更直すべきですよ。
自分の専門ではありませんが、一言。
未破裂動脈瘤の治療については、まだ世界の医学界で「手術すべきかしないか」等の議論が続いています。
もちろん治療方式も器具も日進月歩で進化しているので昔より安全とは言えますが
それでも100%の安全はなく、失敗した場合のリスクが大きい治療なので、医者同士で意見が分かれているのです。
皆さん
>>909さんを応援したい気持ちはわかりますが、
「頑張って手術を受けろ」というのは現状では間違った方向の応援だと思います。
>>909さんが手術を受けるにしろ受けないにしろきちんと決断すること、
そしてその決断が
>>909さんの健康で証明されることを祈ってはどうでしょうか。