卓球漫画総合スレ   

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1名無しさん@お腹いっぱい。
今ジャンプでやってるやつは卓球を馬鹿にしてるとしか思えん
2名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 16:56 ID:o0UNMf4r
>>1
ハゲド。現役で卓球やっててもあれは読まない。
3名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 17:23 ID:QXPlkZWG
今週のを読んだが何日そこらチャーハン作ったところで卓球は上手くならんよ
4名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 17:37 ID:NFq7U3f1
ピンポン以上の漫画は今の所ないな。
5名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 17:43 ID:yg+Re51B
『ピンポン』はやっぱり別格だと思う。
6名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 18:37 ID:72IyAjGi
稲中のおかげで卓球のイメージは…_| ̄|○
7名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 19:03 ID:EPxbHJJd
ハナっからsage進行ですか。
うちの部ではテニスマンガしか読まないけど。
8名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 19:14 ID:VZDvBJYZ
稲中は稲中で、弱小中高卓球部の空気をリアルに描いてる希ガス。
それに、なんだかんだで古谷実も松本大洋も、よく調べて描いてる。
球魂とかジャンプの奴とかとは、作品に対する誠実さが根っこから違うとおも。
9名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 20:09 ID:La6LyQjj
ピンポンもやっぱし映画だよ・・・
もう少し核心に触れてほしい。
バタフライが製作協力しただけまだましか・・・
昔あった「燃えよピンポン」なんて卓球を馬鹿にしてるとしか言いようが無い。
10名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 20:14 ID:VZDvBJYZ
映画の話は誰もしとらん。アレは糞。
と言うか、スレタイぐらい読みなさい。
11名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/30 22:04 ID:oi2hUKc/
球魂ってあったなぁ。
12名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/31 00:11 ID:lCc74cHB
昔、ジャンプで渋谷選手のことを描いた読みきりマンガがあったってご存知?
13名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/31 01:47 ID:mAtjhAdJ
知ってるけど現物見たことは無い
14名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/31 11:32 ID:oltFt8Ox
15名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/31 23:07 ID:XxtXYj7w
誰も知らないと思うけど昔チャンピオンで「スーパーゲーム」って
いう卓球のマンガがあったよ。
16名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/01 16:31 ID:HI14kHRD
唯一の書店売り卓球専門雑誌・月刊「卓球王国」誌上で
卓球漫画が連載されておりますが。

http://www.world-tt.com/new/new.html
ttp://www.world-tt.com/new/200409/8.jpg

【卓球コミック】Doubles!(ダブルス)
  画:太田康徳 原案:小川勇気
 第4回 (9月号に掲載)あらすじ:
 現在は昏睡状態の父・翔平から、4年前にしかられた記憶
――「お前にラケットを握る資格はない」――
その言葉が、大河を卓球から遠ざけていた。
しかし、ひょんなことから体育の授業で卓球をすることになり、
大河が模範を見せることに。
4年振りにラケットを握った大河は、複雑な心境で卓球台に向かう・・・

17名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/01 17:25 ID:KNMY0skH
>>16
卓球○国のオフィシャル掲示板で非難轟々だったやつですな。
18名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/01 19:52 ID:CYuGxpi0
13年くらい前、卓レポでも漫画があったよね。
明日に向かって打て(?)だっけ。
斎藤清物語よりも少し前の頃。
覚えている人いない?
19名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/01 21:53 ID:jvCCuV8V
ああ、絵が天空戦記シュラトのキャラデザの人だった。
金髪美形卓球部長。
20名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/01 23:03 ID:jyHaNBOc
球魂の大仏サーブを昔有野がめちゃイケでやってた気がする
21名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/01 23:05 ID:dUZgu1rf
稲中でブラッグスは死んでないってことがわかりました
22名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/02 12:28 ID:uWU3AHz+
必殺卓球人って知ってますか?チャンピオンで。
23名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/02 13:18 ID:I1F1boY1
犬上すくねの「ラバーズ」は、やっぱ駄目ですか?
一応、卓球漫画ではあるんだけど、ドラマの方が
メインといえばメインかなぁ。
24名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/02 23:18 ID:ptv8bJ1V
卓球戦隊ぴんぽん5

ダレモシラネーカ…
25名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/02 23:22 ID:xAvHKF/5
>>24
それは知らなかった。でも、文庫化されてるぐらいだから、名作なのかな。

ttp://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4592887182

↑この表紙をみるかぎり、現行のルールでは不可能なラバーの色でつね。
26名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 01:28 ID:qLqEfMeT
そりゃあ、戦隊なので
お約束の色にしたと言う事で
一応卓球部の活動が話のメインになってます
(へこんだ球をお湯に入れて復元するシーンがなにげに好き)
27名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/05 00:19 ID:nHvwBw5J
http://websunday.net/news/
ttp://websunday.net/news/kousin/news0804/ai.jpg

2004年8月4日
あの卓球の愛ちゃんがまんがに!!
アテネオリンピック直前特別読切第1弾『福原 愛物語』

いよいよアテネオリンピックが近づいてきた!
日本卓球女子史上最年少の15歳でオリンピック代表になった、
福原 愛選手の半生を初めてまんが化! 
3歳で卓球を始めてからオリンピックの出場をかちとるまでの
努力と感動のドラマを、『ふぁいとの暁』のあおやぎ孝夫先生が再現した! 
サンデー36号で、読切まんが43ページ+インタビュー記事で
愛ちゃんのすべてに迫るぞ!
28名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/05 17:52 ID:v7GhVD6q
今度愛ちゃんのゲームが出るそうですね。
29名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/05 22:12 ID:Ku7UjYcb
>>15
「スーパーゲーム」はすごかったな。
スマッシュで相手のラケットを粉砕する、試合で死者が出るetc…。
30名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/06 00:18 ID:n+KOVlXD
さすがチャンピオン。読みてえ
31名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/06 17:33 ID:A9zzqpbY
>>29
おお!知ってる人がいてウレシイ
もはや卓球とはいえない内容だったけど

>>30
「スーパーゲーム」「卓球」でググればあらすじが書いてあるサイトに
行けるよ
32名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/10 20:22 ID:rui2fcbE
ゆめぎわのらすとぼ〜い!

サントラはツボだったのになぁ。。
33名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/10 21:15 ID:k/xvxcIA
>>32
スーパーカー今全然方向性違うしね。
34名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/19 16:36 ID:Gf6dhNPV
しょうもない(下らない)スレをag
35名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/19 17:10 ID:oUZhgpIX
>>33
サントラは良かったけど映画は糞だったという意味では。
36名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/19 18:57 ID:lsFpah9u
>35 それ正解ね。
37名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/21 17:48 ID:vyQrEeiS
早売り見た人の話を聞くと・・・・・












来週のぷーやんは卓球のルールが変わっているそうです
38名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/21 20:41 ID:zCPd5bAo
凡ケン氏ね
39名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/21 22:48 ID:UXiCEKlb
スーパーゲーム見てみて-なー
40名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/22 01:20 ID:oEk5yucA
家に球魂っていう糞漫画が1巻だけある。
主人公は板間の床が抜けるくらいのバタンサーブをやります。
41名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/22 12:49 ID:P15xNYpN
凡ケン、大バカや。全く取材してねえな。テニスじゃねえんだよ!
42名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/24 10:34 ID:sNUoZGSJ
40-30って何だよ!凡ケン
43名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/24 20:59 ID:ei3jySvL
ハルピコラケット持ち方おかしい
44名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/24 23:17 ID:RpxISuzZ
ジャンプのは(テニプリ+ミスフル)÷3って感じ。
45名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/24 23:21 ID:ZlYgnC2R
凡ケンはギャグのつもりなのか…?こんな間違いは普通ないよな。
これほど漫画で不快感を与えられたのは初めてだ。
46名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/25 00:43 ID:4+jpd+bz
球魂の主人公のモデルは三田村なんだよね・・
47名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/25 05:15 ID:hKi6WFJT
球魂って打ち切られたの?
48名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/25 09:53 ID:cu8+5yO6
元祖卓球漫画と言えば「ダッシュ勝平」だろ!
49名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/25 23:55 ID:bcoUWbQF
>47

ちゃんと、最終回までやったよ
50名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/26 09:20 ID:ct1hlizT
マーガレットに連載されていた「白球を叩け!」。
後に「きらめきの季節(とき)」というタイトルで映画化。
51名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/26 23:46 ID:g+SF5Ue0
とりあえず








ぷーやん死ね
52凡ケン:04/08/27 00:52 ID:TOp376x5
どーせ卓球のルール詳しい奴なんていないだろ
適当に描いとこwww
53名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/28 09:32 ID:eT6vnSum
凡ケンはシェイクラケットしか知らないんだよね…
54名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/28 09:58 ID:5d2VHW/g
得点の入れ方テニスだしな
55名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/28 15:48 ID:nP7BgoXC
>>22
全巻持ってます
ヤクザな部長が活躍するギャグ漫画だろ

卓球うんぬんより、部長の悪どさが普通におもしろい
56名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/29 08:06 ID:dB9SPG3I
エッヂショットってラケット回さない方が
打ちやすいし速いよな?
57名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/29 12:13 ID:emNj8z/D
>>22
主人公が「同じフォームで別の回転をかける」ことを得意にしているという設定は
「ああ、取材してそういうのが卓球では大事だっていう知識を得たんだねえ....。」
...という感じ。
そのシーンの絵にはリアリティがなく、サイコミュみたいにウネウネとボールが
飛んでいくのでまあ冷々とわらえる...。
58名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/29 14:43 ID:zuWPSY3J
っていうか、何故にマッチポイントが40点なんだ?? それに、ジャック
なんとかってのはどう考えてもむりだよな。卓球がテーブルテニスと呼ばれて
いるからルールもテニスと同じとおもったんか?
59名無しさん@お腹いっぱい。 :04/08/29 22:05 ID:u7amGfSe
三年ぐらい前先輩とコーチが呼んでた漫画で、
変な顔デカのやつが顔のパーツを中心に集めてありえない凄まじいサーブを打った後
「射乱球・・・」とサーブの名前をかっこよく言っている漫画があったんですが気になってしょうがありません。
誰かこの漫画について知ってる事ありませんか?
60名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/29 23:45 ID:sECplrSl
朗報ですよ。ぷーやんが41号で打ち切りで終了しますよ。
61名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/30 00:26 ID:+bXAg5ic
>59

「球魂」だね。
62名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/03 00:43 ID:7zLicIh4
球魂は卓球マンガじゃないんだよ
リアリティをもとめちゃいかん
63名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/03 00:56 ID:ZEEKVZzx
すまん、リアリティのある卓球漫画って読んだことない。
64名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/04 01:16 ID:0YEw+ByZ
ピンポンと稲中
65名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/04 20:07 ID:7olxBrDq
映画のピンポンもけっこう好きだぞ
66名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/07 04:56 ID:oGav49/k
>>65
アクマ役の人はよかったと思う
ペコはどうかと思うけど窪塚以外に当てがなさそう、飛んだし
ドラゴンは当時映画スレでオーラが違うなんて散々言われてたな
おばば、小泉は完璧配役ミス

そんなおれも嫌いじゃない
67名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/07 06:01 ID:8YmwqrVI
全部適役だと思ったのは漏れだけ?
68名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/07 07:00 ID:atsj+UBF
アクマ、スマイル、チャイナ、あと個人的に夏木オババは新鮮で良かった。
他はダメや。
69名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/07 13:11 ID:Rtr6yggM
ぷーやん打ち切りキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(。  )━(A。 )━(。A。)━━━!
70名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/23 19:25:35 ID:o8NUi3Dc
卓球漫画といえば「ダッシュ勝平」だろ。
すぶり最高。
71名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/23 20:03:57 ID:kEoMwmZB
>>70なつい
72名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/23 21:42:18 ID:ksYbmrZH
必殺卓球人
73名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/06 21:09:40 ID:hEs4IBFM
ぷーやんスレは此処ですか
74名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/06 21:38:31 ID:nGqU6RGq
>>73

地上最速青春卓球少年ぷーやん8スレ目
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1094752766/
75名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/10/21 14:07:32 ID:zGrPiyor
ピンポンくらいだな楽しめたのは。
稲中は卓球漫画じゃないし。
76名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/10/26 20:24:33 ID:t59FakrW
古谷実は卓球経験者だな。逆に松本大洋は卓球経験者じゃない。
初期のスイング見ると明らかに分かる。ピンポンも途中からまともな
スイングに変わったけど1巻の頃は明らかに素人の振りで描かれてた。
77名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/10/27 02:11:12 ID:puktSla+
確かに松本大洋は卓球の素人。
「ピン☆ポン」連載開始直前は、越ヶ谷にあるタマスの道場に通って
ひたすら卓球の練習してる人たちを観察して、デッサン取ってたらしい。
78名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/17 22:05:10 ID:un0rpc6r
ピンポンあってるぞage
79名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/17 22:42:41 ID:un0rpc6r
アクマって新撰組の河合じゃん。なかなかいい演技しとるな
80名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/17 23:12:00 ID:un0rpc6r
今どきペンホルダー讃歌ですか、この映画は
81名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/27 17:03:39 ID:ZdPq7UGT
82名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/28 17:16:31 ID:3PS/yfcp
>>81
卓球漫画っつーよりフォモ漫画orz
でもワラタヨw
83名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/29 18:46:29 ID:g2SwkM7Q
>>81
うほっ!
84名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/29 19:39:07 ID:txPvu4NM
>>81
おもしろかった
85名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/29 20:00:05 ID:8g+24h4U
>>81
おもしれ〜!!
エンジン全開だな、描いたやつ!!
86名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/11/30 10:41:14 ID:J8WI31xX
>81
アヒャがw
87名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/12/09 23:02:45 ID:4S7D4z5e
小説だけでもリアリティ出して書いてくれる神はいねぇの?
88名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/12/10 16:25:11 ID:WxZJN0GO
じゃあリレー小説でもしない?
89名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/12/17 23:08:10 ID:eqnmb9Jt
>88
まずは簡単な設定からだな
主人公はペンドラでパワーだけで生きてきたようなヤシ。
全国常連の高校に入学して卓球部に入部するところから始まる。

名前は適当に考えて、折れネーミングセンスないから。
9089:04/12/17 23:10:35 ID:eqnmb9Jt
スマソ、了解得るの忘れてた。
ここでやるのはマズいよな。。。。近いウチスレ立てしてくるわ!
91名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:04/12/20 20:07:19 ID:1LrjIXNc
このスレ再利用でいいんじゃね?
主人公の名前は、鈴木卓郎(すずきたくろう)
やべえ!!電車男並にうれんじゃね
92ピーSK:04/12/20 23:59:11 ID:lPZgEwnm
「精一杯腕を磨いてきなさい!」
「身体に気ぃつけて、毎日しっかりご飯食べなさいよ。」
そんな故郷の父と母の言葉をふと思い出していた。

鈴木卓郎、15歳の春 静翔(じょうしょう)高校に入学。

ラケット一本を握りしめ全国常連である静翔高校卓球部の練習場の前まで来ていた。

「ヤバい!これ凄ぇ緊張するわ〜」

やはり、こういうのは顧問を通して部活の場に踏み入った方がよかったと後悔していた。
何にしても第一印象は大事だ。ましてや中にいるのは先輩達、突然入ったのではビックリしたり不審に思われるのではないか?
そんな考えが頭の中で渦を巻いていた。

「いやいや、何を考えてんのや。。。こんなところで躊躇してても意味ないがな!」

そうだ、こんなところで戸惑っていては先が思いやられる。パッと入ってパッと事を済ませば自分のペースなのだ。
一度スゥと息を吸い込み大きく息を吐いた。

「よしっ!!」

オレは冷たいドアノブにそっと手をかけた。
そのとき、突然背後から声がした。



偶然見つけたのでとりあえず書いてみました。
関西(兵庫〜大坂あたり)の方から来たという設定で関西弁にしてみました。
あとは89さんに任せます。
93名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:05/01/31 15:12:46 ID:bkITbS3L
何かの月刊誌にあったような。茨城が舞台。
94名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:05/01/31 20:24:10 ID:MEQy1jSF
「君は新入生かい?」

と背後で声がしたので振りかえると・・・

「はぅぁ!・・・orz」

振り返って見るとそこには七三分けでめがねをかけているデブ男が!
手には美少女フィギュアが・・・
そしてもう片方の手には卓球のラケットが・・・
そのデブ男はフィギュアをしまい卓郎の手を引っ張り中に入る
中に入ると・・・

「こんにちはキャプテン!」

という声が響き渡る。
部員の大半はぽっちゃり系でめがねをかけていたそうな・・・
それをみた卓郎はキャプテンデブの手を振り払い卓球部を後にする・・・
95名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:05/02/03 20:46:07 ID:5P632PaD
>>81
微妙
作者は卓球知ってるのか?
96名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!! :05/02/08 13:09:54 ID:whT/dq5l
97名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/12(火) 05:01:06 ID:nEQv3162
>>93
「卓球Dash!!」だな
98怒りシンジ:2005/04/17(日) 13:16:23 ID:E/z3PwEe
やっぱ稲中だよあれけっこうリアルだし^^
99名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/17(日) 14:34:06 ID:uRq/iLKh
しかし卓郎が部室を出ようとしたその時

「先輩新入部員ですか?」
なんと卓郎の後ろにひとりの女性がいた
100名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/18(月) 08:19:03 ID:w0OHfbL5
早く続きかけよ
101名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/18(月) 17:10:56 ID:RdFqxpUX
禿同
102名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/23(土) 09:41:14 ID:HLeY3zsx
「私は神山満月(こうやま・みつき)といいます。
卓球はまったく初めてですけど
皆さんの足を引っ張らないようにがんばりますので、
宜しくおねがいしますネ」

そう言うと満月はぺこりと頭を下げた。
それにつられて卓郎も頭を下げてしまう。

「どうして、君みたいな女の子が卓球を始めようと思ったん?」

満月は少し俯いて言った。
「罰ゲームです…」

卓郎は絶句した。
103名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/25(月) 17:53:27 ID:QRnDFKpf
これからエロい展開へお願い
10499を書いた人:2005/04/29(金) 07:50:16 ID:lZa2Xbnn
「この学校女子卓球部が無いの、けれどキャプテンが
 僕と勝負して勝ったら女子卓球部を作ってくれる
 って、けれど負けて男子卓球部に入ることになったの。」

「エエ!!キャプテンってそんなに強いの?」

「そうです」
105名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/29(金) 08:09:23 ID:lZa2Xbnn
続きかけよ
106名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/29(金) 08:19:17 ID:lZa2Xbnn
「ここ静翔高校は部員全員がオタクだけど卓球が超強いことで
 有名なの、けれどオタクだらけだから女子部員がどんどんやめていって
 女子卓球部が無くなったの」

「部員全員がオタク・・・・ うまくやっていけるだろうか?」
107名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/29(金) 08:29:13 ID:lZa2Xbnn
「卓郎くん、オタクなんて人聞きが悪いよ
 アニメ好きと言ってくれ」

「キャプテン!!」

「そういえば自己紹介がまだだった僕がキャプテンの
 桐山 秀吉 (きりやま・ひでよし)だこう見えても
 カットマンで関東大会の個人戦で準優勝だ」

108名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/29(金) 09:34:32 ID:SaPcx7QI
誰か つずき書いて
109名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/29(金) 18:46:11 ID:Z1xmNdX/
hayaku つずき書いて
110名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/29(金) 22:34:08 ID:Aejq+FCj
今日、島本和彦作の「卓球社長」
というコミックスが売られているのを発見した。
新しいようだ・・・。
しかし読んでみて、なんじゃこりゃぁ、だった。
ところどころアリな部分はあっても、かなりずれてるぞ、これ、
と思った。
111名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/30(土) 05:58:45 ID:LOMVWre6
卓球社長はちょっと・・・・・
112名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/30(土) 07:34:38 ID:gmoOxPAi
「キャプテン僕と勝負してください!」
「もし…僕が…」
113名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/30(土) 08:11:13 ID:gmoOxPAi
「もし…もし僕が勝ったら…、…キャプテンの妹をください!!」
114名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/30(土) 16:55:48 ID:W5437wAd
113は無しにして112から続き書いてくれ
115名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/04/30(土) 17:01:35 ID:W5437wAd
「もし…もし僕が勝ったら…,僕にキャプテンやらせて下さい」

「ok、ただし君が負けたらおとなしくプリキュアでも見てるんだな!!」

こうして卓郎は試合をすることになった。
116名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/08(日) 11:49:10 ID:FSPMTnaU
つずき書いて
117(^^;:2005/05/08(日) 11:54:54 ID:ZIRXXhqk
  |  |
 ――――――  
  |  |  ――――――――――――
     |
     ノ
118名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/14(土) 08:13:05 ID:adAkm9x6
|  |
 ――――――  
  |  |  ――――――――――――
     |
     ノ
119名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/14(土) 20:41:07 ID:nsjrMM0a
所     詮     卓     球
120名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/14(土) 20:54:58 ID:FLSZEWe8
>>102 神山満月ってフルムーンじゃん・・。
121名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/22(日) 02:31:44 ID:22XJHBuu
されど卓球…だといいが…
122名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/25(水) 21:21:12 ID:+cFVNstk
いい加減続き書けよ。
もう1ヶ月も続き書いてないし
ここまできたら気になるから誰でもいいから書いて
マンガ版の奴にも宣伝するとかイロイロやってくれ
123名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/25(水) 21:44:38 ID:+cFVNstk
6月8日まであと少し!2ちゃんねらーで革命を起こそう!!

アニメ「魔法先生ネギま!」のOPテーマ「ハッピー☆マテリアル」を
オリコンウィークリーチャートで1位にするプロジェクトです。

7 0 0 円 で 2 c h の 歴 史 に 名 を 残 さ な い か ! 

買うときは一つの店で買わないで、分散して買ってくれ

一つの店で20枚買っても1枚にしかカウントされないらすぃんだ
2ちゃんねるの力をみせてやろう


124名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/29(日) 13:36:52 ID:+RfmIOA8
6月8日まであと少し!2ちゃんねらーで革命を起こそう!!

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125名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/29(日) 21:11:48 ID:vIk6GkdA
スレ汚しになったら失礼。 続き書きます。

サービスは卓郎からだ。卓郎は得意の横回転サービスをフォア前に出す。
案の定、桐山は浮いたレシーブをしてきた。
(こいつ、たいした実力はないんじゃぁ・・・)
そう思いつつ、得意の3球目ドライブをストレートに放つ卓郎。
(決まった!!)
と、次の瞬間、卓郎のコートにボールが打ちつけられる音がした。
(何???)
桐山は左手に持っていたフィギュアをニタニタと見ながらいとも簡単に卓郎のドライブを返していた。
「甘すぎるよ〜 鈴木君。」
(嘘だろ、俺の3球目を取れる奴なんて見たことねぇぞ!)
2本目のサービス、卓郎はバックへスピードサービスを出した。
桐山はバック粒なのでそれ程の攻撃球は来ないだろうという考えの下だった。
しかし、卓郎の予想を裏切り、桐山は反転し、裏ソフト面で卓郎のフォア側へ球を送った。
卓郎は飛びつき、得意のフォアドライブを桐山のミドルへと打った。
桐山は予想外のコースに戸惑い、卓郎のドライブは桐山の脇の下を抜けて行った。
(よし、決まった!)
とおもったのもつかの間、桐山は反転したまま後ろに飛んだボールをロビングしてきた。
(マジかよ!)
しかし、パワーでは負けないと自負している卓郎だ。思い切ってスマッシュを打ち込んだ。
ボールは壁の方まで飛んでいき、ボールは割れてしまった。桐山は割れたボールを握り潰し、
「おぉ〜、なかなかのパワーだね〜。 しかしパワーで勝てるほど卓球は甘くないんだよ〜」
その後、卓郎は1-10とリードを許してしまう。 そこで桐山のサービス
桐山はわざと浮いたサービスを出してきた。 卓郎にはそれが許せなかった。
「うぉぉぁおぁぁ!」
卓郎は全身全霊を込めてスマッシュを打ち込んだ。 そのスマッシュは物凄いスピードで桐山の眼鏡を貫いた。
「ぐはっ!」
桐山はその場で倒れ、体育館中が大きな地響きに包まれた。
しかし桐山は無事だった。 そして桐山は眼鏡をとり、言った。
「僕を本気にさせる奴が居たようだね・・・ ウヒヒ。」
眼鏡を取った桐山はさっきとは別人のように目つきが鋭かった。 心なしか5キロくらい痩せたようにも見える。(気のせいか・・・)
そうして卓郎のサービス。 卓郎はまたしてもフォア前に横回転サービスを出した。
桐山は思い切って踏み込み、卓郎のバックへフリックをした。
恐ろしいスピードとスピンを伴ったフリックが卓郎のラバーに当たり、弾け飛んでいった。
こうして第1ゲームを落とした卓郎。そのまま、桐山に0-3で惨敗を喫してしまった。
「くそぉ!俺は何のために卓球をやってきたんだ!」 
怒りのあまりにラケットを床に叩きつける卓郎。
「君はまだまだ甘いね。」
「何?」
「君は僕を只のアニヲタだと思って挑んだ。多少なり相手を馬鹿にした部分があったから負けたんだ。そんな外見に惑わされていたらタイトルは取れんぞ!」
落ち込む卓郎に、追い討ちを加えるように言う桐山。そこで卓郎は言った。
「キャプテン・・・ 俺、決めました。」
「何だ?」
「俺、雑用でも何でもやります。だから俺を卓球部に入れてください! お願いします、キャプテン!」
桐山は溢れそうな笑みをこらえ、言った。
「キャプテン・・・フフ、いい響きだ。良かろう、これからはビシビシしごくからな! まずはプリキュアを読むんだな!」
「キャプテン、そりゃ無いっすよ〜。」
体育館に笑いが起きる。 しかしその中、桐山は壁に目を留めた。
壁には卓郎が打ったスマッシュで、その部分に穴が開き、周囲は黒く焦げていた。
「そういえば目が痛んできたな・・・ 僕、保健室行ってくるよ」
そう言うと、桐山は保健室へと向かった。
(鈴木卓郎か、やつは将来恐ろしい選手になるぞ・・・)
忘れられない日曜日の部活

                         つづく?

一応書いてみました。 駄目だったら飛ばしてください。
ついでに二人の用具も決めておいたほうがいいと思うのですが、如何でしょうか?
126名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/29(日) 21:47:00 ID:D3sH2ztb
部活が終わっても、卓郎はキャプテンの言ったことが忘れられなかった。
『パワーで勝てるほど卓球は甘くないんだよ〜』
今まで何人ものカットマンと試合をしてきたが、
あそこまで早く、卓郎のスピードドライブに反応できるやつはざらにいなかった。
元々、頭はあまり良くない卓郎だからこその一発ドライブ・パワーでゴリ押し戦法。
「強いカットマンてのは繋いでたらミスしねぇんだよな・・・」
そもそも1発屋の卓郎は体重をのせきって全弾フルパワーで打つため、返されたら終わりだ。
とは言ったものの返せるヤツの方が珍しく、返ってしまったと言った方が適切なことが多い。

卓郎は寝る前に今日の試合をもぉ一度振り返った。
「サーブからの展開はどぉだった・・・サーブがワンパターンじゃなかったか・・・」
ここまで試合を振り返ったて反省したのは生まれて初めてかもしれない。
それほどまでに忘れられない試合だった。 卓郎がそこから見出したものとは・・・


続きヨロ
127名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/05/30(月) 16:04:16 ID:29ahwGLA
>>125-126
イイ!(・∀・) 続きキボン
128126:2005/05/31(火) 23:51:49 ID:1Zo5rHXN
一晩考えた結果、でた結論・・・「やっぱ、キャプテンでもとれねぇようなドライブだろ!」
不器用で細かいことが出来ない卓郎にはこれしかなかったのだ。

月曜日からまた部活が始まった。 部活には参加するもののいまいち雰囲気になじめない。
「どぉ見ても、あれ(キャプテン)が関東準優勝には見えねぇんだよな(呆」
ラケットケースに貼ってあるプリキュアシールを眺めながら卓郎は呟いた。
[ とは言ったものの強さは肌に感じたわけだし、練習も真面目にやってるわけだ。複雑だなぁorz ]
そんなことを思いながらも卓郎は順番に練習をこなしていった。
・・・
・・・
・・・ところが、PM8時を過ぎても練習は終わらない。
試合の中でラリーが少ない卓郎は自分のスタミナの無さと 静翔の練習の厳しさを痛感した。
[ くっそ、2時間前からフットワークばっかじゃねぇか、足動かねぇぞ・・・ダメだ、もぉヤル気でねぇ。 ]
卓:「キャプテン!今日、高校の準備とかしに買い物行かなきゃいけないんですよ。」
キ:「まだ揃えてなかったの? 準備は早めにしろよ。 じゃ、お疲れ〜」
こぉして、うまく出し抜いた卓郎は棒になった足を引きずりながら家に帰り、そのまま眠りについた。

ふと、目が覚めると朝の4時、
「やっべ、風呂も歯磨きも予習もしてねぇじゃん!!」
足は筋肉痛でまともに動けなかった。 卓郎は朝風呂しながらマッサージをしつつ歯を磨いた。
窓を開けてもまだ薄暗い。 新鮮だが少し肌寒い春の風。
「うん、学校まで3時間もあるなぁ、何か1日充実しそうだww」
と言ったのもつかの間、卓郎は温かい布団の中で再び眠りについた・・・湯冷めして、窓の開いた部屋で。

案の定、卓郎は風邪をこじらせてしまった。
「馬鹿だな、俺。 ぅゎ、気持ち悪。  あ〜ぁ、授業どんどん進んじゃうなorz」
卓郎は自分の馬鹿さを悔やみながらも[この足で動かなくていい]と思うと気が楽になった。
それから3日後、風邪は意外にも長引いてしまったが、その間はずっと卓球のことを考えることができた。
「まず、スタミナが無さ過ぎるんだよな。 それから風邪引いて出来なかったけど筋トレもやらんといかんなぁ。
 そぉ言えば、青森山田(ヤマタ)高校ですら縄飛やってるんだっけ。 俺もやってみるか。」
こぉして、卓郎の自主トレ計画が完成した、、、ものの当分は勉強の方で忙しそうだ。

その次の土曜日、卓郎の携帯に電話がかかってきた。
同じ中学校で卓球部に所属していた小田 功助(おだ こうすけ)だった。

卓郎とは正反対のプレースタイルでとにかく繋ぐ。
パワーはないが、 練習熱心で基本に忠実で教科書のような綺麗なフォーム、知識も豊富で頭脳明快。
『強い』というよりは『うまい』といった印象だ。 ツッツキ打ちが得意でカットや粒の守備選手にはめっぽう強い。
欠点はといえば闘争心の無さだろう。 いつも笑顔で緊張感が全く感じられない、ネット・エッジで3回は謝る。
極めつけは「スマッシュを相手に当てたくないから」・・・腰が低くお人よしにも程がある。
卓郎とは相性が悪く勝てないが、大会では安定感がありコケることもないので平均的な成績は卓郎より上。
久しぶりにかかってきた功助と会話が弾む。

何気に頑張ってみたんだけど、けっこうメンドクサイね。 時間がもったいなかったorz
129125:2005/05/31(火) 23:59:02 ID:VzF1F7JZ
>>128
話の展開が面白いですね。
自分が書く際にうまく話をつなげられるだろうかorz
130名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/01(水) 06:30:38 ID:v/QgxjN8
omoroiyo!!
つずきキボン
131名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/01(水) 18:16:26 ID:I8XdrDzu
宣伝ウザいよ。
糞みたいなリレー小説を書くのは構わないけど、その腐臭をこっちに持って来るな。
132名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/01(水) 21:06:39 ID:8jKY222a
卓郎がいつものように練習に行くとそこにはいつもと違う
光景があった。
なんとあれだけいた卓球部員がいなくなってる
「キャプテン一体これはどうしたんですか!!」
「実は校長がアニメ研究部を作るのをOKしてしまったんだ」
「先輩は行かないんですか?」
「俺は学校の外でサークルやってるんで」
(やっぱりか・・)
「しかし残った部員君と僕を含めて6人しかいないんだ・・」
「6人っていうと団体戦ギリギリじゃないですか!!」
結局残ったのは卓郎と桐山、小田の他に三人だった。
「あれ、先輩そういえばこの部活の副部長って誰なんですか?」
「ああそういえばいうの忘れてたな、じつは副部長の煙山(ケムリヤマ)
は今怪我で休んでる。」
「怪我っていったいどうしたんですか?」
「奴は粒高のショートマン選手なんだがあまりのせこさに
相手のヤンキー風の奴が乱闘を起こしたんだよ。」
「そんなにせこいんですか・・・・」
「とにかく来週から復帰するそうだから煙山がいれば
他の誰かが一勝すればいいから」
「はあ・・(大丈夫なんだろうかこの部活)」

133名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/01(水) 21:30:01 ID:s8qFO/DF
しかしこうなった以上やるしかない。
卓郎は多球練習の球出しを頼んだ。
134名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/01(水) 21:35:22 ID:8G7f5H65
‐そして次の週‐
例のせこい男は部活へとやってきた。
「おぉ、煙山、復帰したか。」
「えぇ、おかげさまで。ウヒヒヒヒ・・・」
奇妙な笑い声を上げて煙山は練習場へとやって来た
「実は、お前が休んでいる間に部員が一人、入ったんだ。」
桐山と煙山はちらっと卓郎の方を見る。
「ぁ、鈴木と申します。宜しくお願いします!」
「彼が新入部員だ。なかなか見所があるやつだぞ。」
「そうか、では早速相手をしてくれるかな、ウヒヒヒ・・・」
数十分基礎練習をする卓郎と煙山。 
(今のところせこい雰囲気は見えてこないな、フォア打ちも普通だし・・・)
「鈴木君、そろそろ試合をしないか?」
「ぇ、えぇ!宜しくお願いします!」
煙山の真のせこさはこれから始まるのだった・・・
135126:2005/06/01(水) 21:52:41 ID:D3dTF7xb
>>131
sage忘れスマソ。
136名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/01(水) 22:11:10 ID:aNUTsKNp
一応、突っ込むと高校は4人でも団体戦OKなんだよね・・・。
137126:2005/06/01(水) 22:58:54 ID:D3dTF7xb
ラケットを交換する二人。 煙山のラケットもラバーも聞いたことの無い名前。
[なんだこれ? ヨー・・・ラ? ま、分かった所で意味ないかw]
卓郎にとって、線型がどぉとか戦術がどぉとかはガラじゃないのだ。

そして、ジャンケンをする二人。 ペンの卓郎としては是非サーブをとっておきたかった。
「最初はグー、ジャンケン・・・ポン」
ポンの声と一緒に、煙山はグーだった右手を引っ込めて左手でチョキを出した。
[ぅゎ、ビックリしたぁ。 セコイってこぉゆうことかww]
だが、適当に出したグーで卓郎が勝利していた。
「君、ジャンケン強いねぇ、ウヒヒヒ・・・」
煙山はコートチェンジをしてレシーブの構えをとった。
腕をダランと下げて、体を大きく揺らしている。 独特の構えで不気味だ。
[なるほど、粒と裏とでかく乱しようって訳ね。 だったら・・・]

卓郎は得意の横回転をフォア前に出したがバウンドが高くなってしまった。
煙山は台上で裏ソフトからクルリと反転しフリックでフォアに払う。
裏で返してくると思い回り込もうとした卓郎は逆をつかれ飛びついた。
しかし、ボールは予想以上に揺れて大きく空振りをしてしまう。
[あんだけ揺れると打ちにくいな。 縦回転に変えてくか。]
次のサーブでスピードサーブを煙山のバックに出して強打のために1歩下がった。
が、そのボールを粒で上から切り下ろし完全に勢いをころされた。
慌ててツッツいたがナックル性で高くういてしまったボール。
煙山はすかさず反転した・・・[ヤバい、打たれる!]
そぉ思って、大きく下がった。
次の瞬間、ボールが卓郎の台上で2バウンドした。
またも、完全に勢いを殺したストップをみせた煙山。 
[ んだよ、普通に強いじゃんorz ]
セコイと言われていただけに、予想外の展開で点を取られた。

だが、煙山のサーブにかわった。 ここから煙山が本性をあらわす。
「サッ!・・・・・・]
ドン! 足の踏み込み音とともにサーブは卓郎のフォア側を綺麗にノータッチした。
声を出してからサーブを打つまでの間、5秒。 集中力が切れた時のスピードサーブ。
[ぉぃぉぃ、ちょっと、長すぎだろ? 次きたら(間)外そ。]
そぉ意気込んでいた卓郎をよそに煙山はサービスモーションに入っていた。
ロートスからのミドルへのロングサーブ。 焦った卓郎は処理できずにレシーブミス。
[まだ構えきってなかったじゃんかよ! なんだよ。]
頭にきた卓郎はとにかく渾身のスマッシュを打ち込みたかった。
が、嫌なくらいに冷静な煙山はあざ笑うかのように小さく低く返してくる。
サーブになれば、絶妙な間の取り方と長短を使い分けて得点に繋げる。
サーブミスとエッジ、ドライブで2点しか取れず、
10−4 
煙山がマッチポイントとなり、卓郎のサーブ。
低い下回転を出した時、煙山が左手をあげた。
[ん、ネットか?] そぉ思った卓郎はラケットに当ててボールを取った・・・
次の瞬間、
「よし!ナイスレシーブ。」と言って煙山はコートを離れた。
唖然とする卓郎。
「先輩、今、ネットじゃないんすか? 手あげませんでした?」
「ぇ、でも審判はネットって言ってなかったし、君も言わなかったよね??」
「・・・」
結局、納得いかないまま1セットが終わった。
頭に血が上った卓郎は気持ちの切り替えができないまま0−3で負けてしまった。
11−4 11−5 11−2という大敗。

ちなみに、3セット目の煙山はサウスポーになっていた。
本来、両利きの煙山だが、卓郎はナメラレてると勝手に思い込み自滅していった。
138名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/01(水) 23:39:26 ID:aNUTsKNp
>>125
用具はとりあえずそれなりにベタなやつでいいんじゃないの?
卓郎はイオラスにカタパルトくらいにしておいて、
桐山はディフェンスUにタキSP、フェイントロングU。
小田はシェーク裏裏でオルクラに両面マークVでどうよ?
煙山は誰も聞いたことのないような用具を調べてみるか?w
139名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/02(木) 14:58:48 ID:fjBzz5j/
一応、調べてみますた。
煙山はヤサカのツーフェイスにヨーラのファキアー(粒高)とアームストロングのレッドマーク(裏ソフト)で
どんなもんでしょう?
どんなもんといってもまさに聞いたことのない用具だけどw
140名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/02(木) 18:09:44 ID:+bdwJy39
ドライブキラーにアタックエイトと大維388A4。
卑怯な感じがぷんぷん。
141名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/03(金) 02:28:41 ID:cYtKxAEl
>>140
大維は裏ソフト?粒高?
それに煙山は裏と粒という設定だから、アタック8はダメでしょ。
それにドライブキラーって用具マニアの厨房なら、誰でも知ってそうじゃない?
142名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/03(金) 05:58:01 ID:XgmBKpZd
アタックエイトなら粒的につかえるしいいんでない。
それに、全部が全部マイナーなのにそろえなくても。
とくにラケットはそれ自体が変化を作るわけではないし。
143名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/03(金) 06:38:54 ID:IoLSTBlD
JUICが出したふざけた値段のラケットとかどうよ
144125:2005/06/03(金) 21:47:32 ID:fhavcYZt
>>137
煙山の卑怯さが現れてますね〜

>>138
カタパルトではなくブライスはどうでしょうか? スマッシュ好きっぽいですしw

>>139
良いと思います。 マイナーすぎるほどですが(汗

>>140
一応裏粒だからアタック8は駄目かと・・・

145名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/04(土) 06:33:05 ID:MGGDxlQz
煙山に負けてイライラする卓郎
「あーーなんか病院送りにしたヤツの気持ちがわかる」
「もうちょっと集中してつなげようとしればよかったんじゃないか?」
小田がしれっと言った
「何か最近負けてばっかりだなー」
「じゃあ俺と試合する?負ける気はしないよ」
「言ったな!!じゃあ負けたほうがポカリ部員全員分買ってくることだ!」
「望むところだ!!今すぐ始めよう」
こうして卓郎はイライラしながら小田と試合する事になった
146名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/04(土) 07:01:36 ID:OYz0Fvnd
粒はノイバウアースーパーブロックを海外から取り寄せてるに違いない。
147名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/04(土) 16:40:09 ID:37svptqY
煙山の下の名前どうする?
148名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/04(土) 23:20:51 ID:7sOW39rr
煙山 霧生(きりお)なんてどうよ?
149126:2005/06/05(日) 18:56:10 ID:VkdDikit
サーブ権は小田がとった。
ナックルのハーフロングをミドルへ、卓郎は回りこんでギリギリ出たボールを持ち上げた。
が、ボールはオーバーして小田の得点に。 2球目も同じような形でレシーブミス。
卓郎のサーブ、下回転を小田のバック前に出した。 それを押し気味にナックルにして返す小田。
回り込んでドライブしたが、またオーバーしてしまう。

「はぁ!? 何で入らんかなぁ」とラバーを見つめながら嘆いた卓郎。
勿論、その理由を小田は分かっていた。
粒高との試合の影響で、ボールを強く持ち上げるフォームになっていた。
そこで、小田はナックルを多用しオーバーミスを誘っていたのだ・・・知識あっての作戦である。
卓郎はというと、怒ってる状態でそんなことに頭が回るはずがなく、力みまくり。

小田の戦術はこんな感じだ。
ハーフロングのナックルサーブを主にし繋いできたら攻め、時折、見せ球として猛烈な下でミスを誘う。
守っては、ナックルレシーブに当てるだけで回転を殺すようなブロック。
卓郎にイイ形で得点させて調子づかせないことに全力をそそぎ、自分のペースにもっていった。
150名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/06(月) 19:38:52 ID:bwKP3PVI
148でOK!!
151名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/06(月) 19:49:54 ID:bwKP3PVI
「クソ!!なんてざまだ」
結局卓郎は小田に惨敗し、明日までに部員全員分のポカリを買うハメになった。
ジュースを買いにスーパーに行くとそこには満月がいた。
152名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/06(月) 20:19:29 ID:SvZZVXfL
153名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/06(月) 21:59:04 ID:bwKP3PVI
buraisu------------------
154名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/07(火) 00:27:57 ID:YZHaznqN
>>152
>>153
どした?
>>144
一応、財政的な面や使いやすさも考えてカタパルトあたりが工房らしくて
いいかなと思ったけど、どうかな?
やっぱブライスの方が一発屋らしくていいかな?
それと神山満月の用具も一応。
ラケット ティモボルスパーク F トリプル21 B ハモンド
女子の用具というのがイマイチ分からないけど、とりあえず使いやすさ重視で。
BはスレイバーFXあたでも良かったが、蝶社が多すぎる気がしたからあえてハモンド。
155名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/08(水) 06:01:37 ID:2wxj+QMq
あとの二人の部員どうする?
一応名前だけは考えてみたけど?
滝 柚真(たき ゆうま)
雪村 蛍(ゆきむら ほたる)
なんてどうかな?
どっちか左利きにするとか
156名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/09(木) 00:24:26 ID:Ma7PTyQ0
滝は右シェークのバック表で桐山でもノータッチで抜かれることがあるほどの
フォア側へのスピードサーブと前陣でのカウンタープレーが得意。
台上技術にも光るものがある。
用具はSK7にハモンドプロαとスペクトル。
雪村は左シェーク裏裏で卓郎ほどの威力はないが両ハンドで連打が利き、前陣からでも後陣からでも打てる。
卓郎と小田を足して2で割ったようなスタイル。多彩なサービス技術も魅力。
用具は7P−2Aにキョウヒョウ3とスレイバーFX。

こんな感じでどうよ?
少しがんじがらめにしすぎたか?
126氏、こんなんでいいでしょうか?
157名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/09(木) 00:26:20 ID:qDfLIHEv
HIPHOP板から飛んできたんだが、ココは稲中のスレか?
158126:2005/06/09(木) 22:46:54 ID:whqtZqhH
えっと、ちょっと疑問に思ったのは、
>桐山でもノータッチで抜かれることがあるほどのフォア側へのスピードサーブ
桐山はカットマンだから、それをノータッチって無理あるんじゃない?
あと、俺は適当に書いてるだけなんで皆でノホホンとやっていきましょう。
159名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/10(金) 00:28:09 ID:YzItcfUG
>>158
まあじゃそこんとこは適当でいいですかね?
とりあえず得意みたいな感じで。
それと桐山以外の人物の戦績とかそこまで凝る必要はないですかね?
160126:2005/06/10(金) 22:12:43 ID:wQdTk+uM
書きたかったら書く、めんどくさかったら書かない。
本つくるわけでもないんだし、リレー小説だから自由にいきましょう。
161名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/11(土) 20:09:54 ID:EYL1yHIZ
>>154
いや、いまどきの女子はやはり裏表でせう。(意味不
162名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/11(土) 21:30:42 ID:AP4bMOd3
流れ切って悪いんですが、チャンピオンで卓球漫画やってますか?
163名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/12(日) 12:41:53 ID:Jr69f9/F
>>161
そういうわけでもないとおもうよ。
164名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/12(日) 17:00:32 ID:TZdy+0K/
とすと
165名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/12(日) 23:58:16 ID:iZ+7bg9p
「卓球社長」(島本和彦)

ワロタ!!
166名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/13(月) 00:13:20 ID:kBfC3P+c

粒高で股さすって逝くざます。ハアハア!
167名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/17(金) 06:20:07 ID:1hs5ipLl
harhetta
168名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/20(月) 06:16:58 ID:80oZz1Sm
続きキボン
169名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/20(月) 10:02:40 ID:8KZBZdU+
>>162
月間チャンピオンでヤンキーが卓球やってる漫画が載ってた。
単行本一巻は7月8日発売だと。
170名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/06/26(日) 15:29:29 ID:8phEqIx0
>>169
タイトルは?
171名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/07/03(日) 17:58:21 ID:EOU0IUNQ
>>170 卓球Dash!!

なんかよくわからないけど少年漫画板見たら評価意外に良かった。
これからの卓球漫画のために一冊買うか(`・ω・´)
172名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/07/04(月) 16:48:45 ID:TTlfnUwi
>>171
おもろいの?
173名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/07/07(木) 02:52:09 ID:FIC6Zzs0
昔「白球を叩け!」という少女漫画があった。
心臓病の女の子が主人公でかなりおもしろく感動ものだった。
ストーリーも絵もリアルでよいが原作はきちがいのものだった。
174名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/07/07(木) 20:21:46 ID:jKtVgJCJ
>>172
フツーにオモロイよ
175名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/07/22(金) 03:28:42 ID:dZVyOYWx
卓球Dashを買ってみました。
最初はあの髪型見て結構引いてたんですが読んでみると結構おもろいんですねー。
じわじわと人気でてくれば、と思います。今後の展開しだいとおもいますが
176名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/11(木) 17:46:45 ID:Obkj79/+
このスレ人いなくなったな前は大分いたのに
177名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/11(木) 18:18:34 ID:EKd3rxGE
みなさん!『球魂』とゆう漫画けっこう面白いですよ!
178名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/11(木) 18:39:48 ID:ZO7NXD34
糞じゃん。
大仏サーブ!!とかだろ
179名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/12(金) 16:11:59 ID:icjMRWoZ
ブックオフで4巻まで立ち読みしたが結構面白かったな、球魂。
家に欲しいとは思わんが、全館読んでみたくなった。
ギャグセンスは微妙だし絵もキモイけどな

ヒカルの碁の原作者と漫画家にジャンプで卓球マンガ描かせたら
卓球ブームになりそうだがどうよ
また中や韓からクレーム来そうだがなw
180善一郎:2005/08/21(日) 21:30:45 ID:b1Q4Uz/A
「ヒカルの碁」って韓国中国から反発があったの?
181名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/21(日) 22:53:35 ID:bCfK9Xfm
>>180
聞いた話だから話半分に思って欲しいが…
少なくとも韓国からはクレームがあったらしいよ
日本人より韓国人の方が強いだろ、とか韓国人の集まる碁会所が細い目の人
ばっかだった事に対してだったかな
だから後半、不自然なくらい美形で超強い韓国人が出てきたり。
もっと先の伏線貼っておきながらあそこで突然終わったのも、その辺の
軋轢がいろいろあったから…という説もある…らしい
182名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/21(日) 23:12:55 ID:bCfK9Xfm
>>180
ググってみたらワンサカ出てきたw

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=ヒカルの碁 韓国 クレーム&btnG=Google+検索&lr=

たぶん卓球マンガでも同じようなクレームがつくんだろうね
しかも日本式ペンは韓国発祥だとか言い出しそうw
183名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/25(木) 21:56:54 ID:Fa/OTQ1k
卓球Dash!!って割と面白いな
184名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/30(火) 18:05:37 ID:5pbqSyHo
月刊てとこがな…
185えのりかずき:2005/08/30(火) 20:52:28 ID:2HInqtCo
>>184
チャンピオン
186名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/08/31(水) 23:53:28 ID:ZbCWSYlS
高校から卓球始めて強くなった奴っていんの?
187名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/09/22(木) 15:22:50 ID:1yWPbnf6
>>186
世界チャンプの荻村伊知郎氏。
漢字間違ってたらスマソ。。
188名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/09/22(木) 15:24:49 ID:6N+0dZzu
星野選手は大学から始めて全日本取ったんじゃなかったっけ?
189名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/09/24(土) 14:37:58 ID:xGnCtSmQ
中陣ドライブのやり方わからんのー 誰か教えて 世界レベルの人って戦型みんなドライブなんだもん
190名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/09/24(土) 22:45:42 ID:b/7zkST4
>187、>188みたいな話聞くとやる気でるね
191卓球ジャンキー:2005/09/25(日) 00:58:12 ID:QKL8U2qR
>>173
「白球を叩け!」は、今から30年ほど前に映画に成ってた。
192卓球ジャンキー:2005/09/25(日) 18:29:28 ID:QKL8U2qR
193名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/11/06(日) 21:30:18 ID:LKqPxa5P
age
194名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/11/06(日) 21:49:23 ID:9QQ/riJm
>>190
昔はよかったね
195名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/11/08(火) 22:47:44 ID:LteJLA4K
卓球Dash!!(ピンポンダッシュ!)2巻発売記念age

卓球マンガとしてどうかはともかく、茨城県民ネタが笑えるw
このマンガで茨城の読みが「いばらぎ」ではなく「いばらき」だと知ったが
「いばらぎ」って打ってもちゃんと「茨城」に変換するなw
196名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2005/12/01(木) 22:06:12 ID:GIhIymVb
続きキボンヌ
197名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/02/14(火) 19:49:01 ID:tCeMDjxm







稲中卓球部は?








198名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/03/05(日) 18:24:35 ID:fg7L+xTv
必殺卓球人はお薦めできません
199名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/02(日) 22:36:06 ID:oNoBdBD5
わかるわかるw
あれ何年か前にブックオフで立ち読みしたけど、かなり微妙な(ある意味絶妙な)感じだった。てかあんなやつ(主人公)県チャンになれないだろ!
球魂のほうがまだおもしろい。そういや球魂の1〜9巻読みたいんだけど見つからない・・・
200名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/04(火) 10:02:50 ID:4jsRasXM
漏れ稲中に憧れて卓球部に入った。
201名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/04(火) 10:08:15 ID:M3/B7wSY
>>200
すげー
202名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/04(火) 14:51:17 ID:WN/pYeri
『球魂』はサイカ高編で終れば良かったのに…
203名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/04(火) 20:05:44 ID:OIbQTszm
>>202
球魂さ、俺10巻〜最終巻までは持ってるんだけど、彩華戦て9巻ぐらいまで続くの?10巻からが県大会だったから・・
俺的にはスグルは世界に羽ばたかなくていいから、もっとインターハイで苦労してほしかった。序盤は苦戦するけど、最後は圧倒しちゃうし・・
トミシンとか1セット目2点だよ?いくらスグルが強いっていっても・・あとスグルの世界戦とインターハイが平行だったから決勝まですぐだったし。
てか球魂、結構ルール無視してたりおかしいとこあるよね。。。ダブルスの打つ順がセット変わっても一緒だし、中国留学生は団体一回しかでれないはずなのに2回出てるし(これは演出上目をつぶってもいいけど)。
それと明彦除いて、なんでペンはキャラ濃かったりゴツイのばっかなんだろ・・
204名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/05(水) 11:47:08 ID:nu6nbGmL
>>151の続き    下手だったらすいません

神山は卓郎に気がつき話し掛けてきた
「あ、卓郎君。なにしてるの?買い物?」
「え、あぁ、ちょっと飲み物を買いに来たもので・・・」
卓郎は間違っても負けたからポカリを買うはめになった、などとは言えない。
「へぇ〜一度に6本も買うんだぁ。お金あるんだね」
「まぁ、たくさん買っておいて損はないかと思ったので・・・」
卓郎は少しあせってきた。もうポカリのことは聞かないでほしいと思った。
「ところで、もう部活には慣れた?」
と、突然神山が話題を変えてきたので少しほっとした。
「え?部活?あぁ、もう慣れましたよ。先輩もとても強いし・・・」
ここで、卓郎は煙山との試合を思い出して少し口ごもった。
(確かに強いけど納得できないんだよなぁ。なんか卑怯臭いし。)
卓郎が煙山からストレート負けしたことを知らない神山は
「いいなぁ。私どうもあのオタクなキャプテンとはそりが合わなくて・・・。あ、キャプテンには言わないでおいてね」
「いいっすよ。オタクなところを除けばキャプテンもいい感じの人なんすけどねぇ。」
「まぁ、あのキャプテンがオタクになったのにはそれなりのわけが・・・。あ、もうこんな時間。じゃあね、卓郎君。」
「あ、はい。さようなら。」
神山が去っていったあと卓郎は
(さっきキャプテンがオタクになったのにはわけがあるっていったな?オタクになるのに理由なんてあんのか?)
よくわからないまま卓郎は約束のポカリを買って店を後にした。

皆さんに検証して頂くためあえてageさせてもらいます。
205名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/07(金) 20:15:36 ID:U8NKRqao
誰も何も言ってくれないね・・・
俺的にはなかなかよかったと思うけど、桐山と煙山混同してないよね?
206名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/20(木) 21:33:10 ID:SZmcfC2m
age
207名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/21(金) 05:57:48 ID:PaYys13E
tuzuki-
208名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/04/21(金) 14:27:27 ID:+hk+5meD
kimoi
209名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/01(月) 20:23:21 ID:yIf+kDag
保守
210第1話:2006/05/06(土) 20:03:11 ID:akp0gH+W
ここは地方のとある村。その村の鷲峰という地区ではなにやら行事が催されていた。会場は鷲峰区民体育館。その入り口には『鷲峰杯卓球大会』―そう書かれた立て看板が置かれていた。
その中では白熱した試合が繰り広げられていた。大人、子供、男、女と老若男女問わず様々な人が40ミリのボールを打ち合っていた。
「おーっ、今日は卓球の大会か」
たまたま体育館わきを通りかかった村人の男性がラリーの音に誘われ、中に入ってきた。その男性はその大会に参加していた知り合いを見つけ、話しかけた。
「どうだい、高橋さん。大会の様子は。」
「いや、盛況だよ、太田さん。近くの市のクラブや中学生にも参加を呼び掛けたおかげでたくさんの人が来てくれた。」
「盛り上がってるみたいだな。ところで高橋さん。あそこにいる男の子は?なんか大人と試合してるみたいだけど」
太田はそこから少し離れた台で試合している少年を指差していった。たしかにその台には小学校六年生といったところだろうか、眼鏡をかけ少し髪が長くおとなしそうな少年が大人と試合をしていた。
211名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/06(土) 20:27:41 ID:akp0gH+W
「ああ、アレはウチのクラブに来てる、宮崎翔真(しょうま)君だよ。大人の部・Bクラスに出てる。」
「へぇ〜、あんな子がねぇ・・強そうには見えないが。カウントはどうなってるの?」
「セットカウントは3セット先取で今2セット取っているところだ。点数は9−0だな」
「なぁーんだ、もう終盤だな。やっぱちょっと強いっていっても大人にゃ勝てねーよなぁ」
「いや、勝ってるのは、翔真君のほうだ。」
「ほぉ〜・・・って、何!?あの子が?相手が弱すぎんのか?」
「いや、隣の市で1位になるぐらいらしい。しかも、1セット、2セット共に相手を0点に抑えてる。あの子はホントにつよいよ・・・」
「・・・なんつー小僧だ・・」

その試合が行われている台。
「オラッ!」
ドシュッ!切れ鋭いドライブが相手バックのコーナーを切ろうとする。打ったのは20そこそこの若い男性のようだ。しかし・・
「フッ!」
その威力あるボールを眼鏡の少年はいとも簡単にブロックしてしまった。ブロックされたボールは空気抵抗をうけ、ゆらゆらと動く。ボールに回転が掛っていないようだ。
「チッ」
男性はそのボールを打ったが、ネットにひっかけてしまった。
(ちくしょう・・・なんつーナックルだ・・ホントにコイツ小学生かよ?この地域に強いガキがいるなんて聞いたこともねーのに・・)
「10―0!宮崎、マッチポイント」
審判が告げた。あと一点で眼鏡少年の勝利らしい。相手の男性はというと・・かなり息があがっていた。
212名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/06(土) 20:48:33 ID:akp0gH+W
男性がレシーブ体制につこうとしたその時、眼鏡少年が口を開いた。
「あのー・・・俺、隣街のチャンピオンが来るってきいてすごい楽しみにしてたんですよ?なのに3セット目も10−0って・・これギャグですか!?ふざけんのもいい加減にしてくださいよ!ホントに1位なんですか?つーか卓球を知らないんじゃ?」
男性はものすごい顔になっていた。
「あ?おめーちょっとうめーからってなめてんのか?たしかにお前ラブゲームされそうだけどよ・・俺は一応、去年この県の国体代表なってんだ。県大会でもトップクラスになってる。今日はたまたま調子が悪いんだよ!」
「ちょっと調子悪くて0点?じゃあ、国体もたかが知れてますね。」
「てめー・・・」
「ストップ!今は試合中ですよ」審判が間に入った。
「あ、すいません。僕からサーブですよね?」
(このクソガキ・・・見てやがれ・・絶対ラブゲームにさせねー)男性はものすごい形相で少年を睨みつけていた。
「では試合再開」
一瞬の沈黙が走る。少年は構えたあと、ボールを高く投げ上げた。(投げ上げサーブ・・)
男性は相手コートを凝視している。ボールが落ちてくる。すると少年はラケットを引き始めた。
「シッ!」
少年はそのボールをえぐるようにきった。ボールの弾道は曲がり、変化しながら向こうのコートに飛んでいく。
213名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/06(土) 21:10:23 ID:akp0gH+W
(かなりキレてる・・横か。でも!)
バックコートに飛んでいったボールに対し、男性はまわりこんでフォアハンドの体勢をとる。
(少し、台からでちまったよいだな!)
バシュっ!男性はそのボールに対しフルスイング。スピードあるボールが放たれ、ボールは少年のバックサイドを切った。
「くっ」
「10―1!」
ブロックできず少年は下を向く。「ふぅーん・・なるほどね」
少年はぼそっと呟いた。
(何が、なるほどね、だ。俺のボールの威力にびびってんな。さっきまではドライブの威力抑えてたけど、もう容赦しねえぜ。ちょっとお前調子乗ってるからな。ここで逆転しておめーのその高い鼻、へし折ってやっからよ・・!)
その後も少年のサーブ、レシーブが甘くなった所を見逃さず、男性は両サイドへその威力あるドライブを打ち込んだ。・・・そして
「10ー9!」
ついに男性はあと一点のところまで追い付いていた。
(へっ、どーよ。追いついたぜ。こいつ調子こいといて、2セットでへばってサーブ・レシーブコントロール狂わせるなんて大したことねーな。)
男性が台につこうとする。すると突然少年が喋り始めた。
「いや〜やっぱ国体ともなると球速いですね・・・」
「はっ、お前さっきまでの威勢はどした?俺様のドライブは速すぎてとれねーだろ?」
214名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/06(土) 21:29:31 ID:akp0gH+W
「は?誰がそんなこと言いました?」
「あ?お前、俺の球速いっつったろ」
「たしかに言いましたけど、取れないなんていってませんよ?むしろ・・すごく叩きがいがあります」
「はぁ?お前こそ何言ってんのよ?俺のボールが叩きがいがあるだぁ?寝言は寝てからな?現にお前俺のボール取れてねえじゃねえか」
「だって、さっきのなんてあまり取る気ありませんでしたもん。さっきまでは完封してたんで、最後はあなたの球の威力でも試そうかな〜、なんて」
(!!!こいつ・・・マジで言ってんのか・・?たしかにこいつはよく見るとたいして疲れた様子も見せてない。むしろ落ち着いている。てことは俺は打っていのではなく、う、打たされていた・?)
男性の体に寒気が走った。
(じゃ、じゃあこいつはただ単に俺のフルスイングドライブ見るためだけに、俺が打てるようなボールを返してたってのかよ・・・マジでこいつ何者だよ?)
「威力は十分見せてもらいました。時間も押してますし、次行きますから」
(ぐっ・・・なめられたままで終わるかよ!)

サーブ権はまだ少年にあった。少年がまた投げ上げサーブを出す。するとまた台から出る、打ち頃の球だ。
(こ、こいつどこまでも・・)
さっきと同じように男性が回り込む。
(あいつも今回は本気でくるだろう・・・あいつの、ボールをシャットアウトするバック表のナックルブロックは脅威だ・・まだ、一回も返せてねぇ・・なら、)
男性はバックサイドへ打つ体勢を見せた。
(これでどうだ!)
215名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/06(土) 22:02:20 ID:akp0gH+W
男性は見事なボディワークで、フォアへパワードライブへ打ち込んだ。
「・・!フォア!」
少年は見事に逆を突かれてしまった。
「ぐっ!」
だが、少年は何とか反応し、やっとで相手のフォアへ返した。ボールは緩いに弧線を描いてコートに落ちた。そこへ男性がとびつく。「おっしゃ!バックががら空きだぜ!」
そのまま、ストレートへパワードライブを打ち込んだ。
(ああ、抜けたわ。コレでデュースか・・)
誰もがそう思っていた。男性もノータッチを確信していた。が、次の瞬間・・・
バチーーーーン!
強烈なミートの音がしたと思ったら、男性のバックへボールが抜けていった・・
(そ、そんなバカな・・・!)
会場が静まりかえる。そして・・
「じゅ、11−9!ゲームセット!セットカウント3−0で、しょ、勝者・・宮崎翔真!!」
『お、おおお・・・』
『うおおおおっ!!!!』
会場が大歓声に包まれる。

「痛てて・・」
床には少年、宮崎翔真が倒れていた。
「危なかった〜。なんとかカウンターできたぞ・・・」
そう、翔真は誰もが抜けたと思ったあのボールに追いつき、バックハンドのカウンタースマッシュを放っていたのだ。
気が付くと、相手の男性が目の前に立っていた。
「悔しいけど・・・お前の実力認めるぜ。見事なカウンターだった・・・調子こいてたのは俺のほうだったんだな・・県でトップだからって満足して・・全国じゃ全然勝てないくせにな・・・今日はありがとよ。俺もまだまだだ。明日から修行するぜ」
「いや!そんな!俺こそ、さっき失礼なこと言ってごめんなさい。なんかこの大会いかにもやる気ないって感じに見えたんで、やる気ださせようと思って・・でもあなたも本気になるの遅すぎですよ!」
・・・
「・・なっ?強いだろ?翔真君は。太田さん。」
「あ、ああ・・スゲエよ・・素人の俺でもわかる・・あいつはすごい・・!」

宮崎 翔真
来月、中学校に入学予定。
この物語の主人公である。
第1話・終わり
216名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/06(土) 22:20:07 ID:C6r1xU64
テニプリのような展開を期待
217名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/06(土) 22:23:17 ID:akp0gH+W
>>216
反応ありがとうございます!2時間かけて何とか書き上げましたが、結構いっぱいいっぱい・・
218おはぎ:2006/05/06(土) 23:54:58 ID:ipto5rQE
すっげ〜おもしれぇ〜っす。次楽しみです。なんか卓球の奥深さをうまく表現しとるとこが好きです。
219作者:2006/05/07(日) 04:57:41 ID:q9//N4sm
>>おはぎさん
ありがとうございます。そう言ってもらえると俺も時間かけたかいがあります!
文章で卓球描写するってことがすごい大変でした。このスレの最初にいる人たちはすごいです。それでなくても俺、文章力ないんで・・・
次回はいつになるかわかりませんが、なんとか書いてみます。
220名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/07(日) 11:55:28 ID:q9//N4sm
あげ
221名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/07(日) 19:48:58 ID:q9//N4sm
とある地方にある村、日昇(ひのぼり)村。その村の鷲峰という集落にその少年は住んでいた。少年の名は、宮崎翔真。今日、村の中学校の入学式を終え、明日に始業式を控えていた。

翔真の家は、山の中にある鷲峰でも奥のほうにあった。
「翔真ー、明日の準備ちゃんとしてるのー?」
女性の声がする。この女性は、翔真の母親、宮崎翔子だ。
「母さん!俺もう中学生だよ?ちゃんとしてるって!」
「ならいいけど・・気を付けなさいよー、あんたそそっかしいんだから。」
「わかってるよ!うるさいなー・・」
翔真は自分の部屋で、明日必要なものをカバンに詰めていた。教科書、提出プリント、・・・それともちろん、ラケット、シューズの卓球道具一式。
「へへっ、まだ明日からついに部活だ・・・中学校の部活か〜どんな人たちがいるんだろ・・」
翔真の顔はすっかりにやけていた。実はこの日昇村、各地域に卓球クラブがあるほど卓球が盛んなところなのだが、翔真の所属する鷲峰卓球クラブはとある事情で他のクラブとの交流が一切ない。
これまで他のクラブとの交流の経験がなかった翔真は、村のクラブ生が集まるこの中学入学をことのほか楽しみにしていたのだ。
「さぁ〜準備も一通り終わったし!早いけど、寝るかな!」
そう言うと翔真は着替え、ベッドに入った。


・・・のだが、
「・・・うわぁ〜・・明日の事考えてたら、目が冴えて、眠れな〜い・・」


翔真は結果、翌朝、遅刻した。
222名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/07(日) 20:21:46 ID:q9//N4sm
村立日昇中学校。日昇村、唯一の中学校である。スポーツが盛んであり、だいだいの運動部は県大会まで進み、強い部は全国まで勝ち進む。

翔真は中学校の初日の授業をすべて終え、最後にホームルームを受けていた。
「・・・というわけだ。あ、そうだ、今日から部活が始まるな。今から用紙を配るから、そこに名前とクラブ名書いて来週俺のとこによこしてくれ。まあ、今週は仮入部てとこだな」
担任がそう生徒たちに告げた。
(よしっ!キタ!)
翔真は嬉しさをこらえ、用紙が配られてくるのを待った。
(俺の入るとこなんて卓球部しかないし!さっさとかいて担任の先生に渡そう。)
用紙がついに翔真のところにも来た。
(さ〜て、名前・・宮崎翔真、と。部活名・・あ、ここに一覧表が載ってる!へぇ〜結構いろんな部活あるんだ・・野球、サッカー、・・・・アレ?)
翔真が自分の目を疑った。その一覧表には自分が最も欲する部活の名前がなかったのだ。
「う、そ・・・ここ、卓球部が・・・ない?」
223名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/07(日) 23:15:46 ID:PCm2ytA4
そう言えば、昔少年チャンピオンか何かで殺人卓球の漫画があったね。
球が割れる割れる。
タイトル思い出せないよ。
224名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/08(月) 19:48:11 ID:W2f6R4s1
たぶん必殺卓球人
225名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/08(月) 20:14:37 ID:W2f6R4s1
翔真は途方にくれていた。あれだけ待ち望んでいたものがなかったのだから。
「そんなぁ・・卓球部ないなんてまじかよ・・」
翔真が落ち込んでいると、となりの席から声がした。
「なんや!?この学校、卓球部あらへんの?あほちゃうん!」
(か、関西弁?)
翔真が驚いて横を向くと、髪がツンツンに立って、身長が170くらいあろうかという少年がいた。翔真が不思議がってその少年を見ていると、その少年は翔真の視線に気づいたらしく、
「ん?なんや、自分?何、さっきからじっとわいのこと見とんの?」
話かけられ、翔真がたじろぐ。
「いや、関西弁、めずらしいなって思って・・・ここ東北だし・・」
「あぁ、わいちょっと家庭の事情っちゅうんで去年の暮れに越してきたんや。そんだけ。」
「あ、そうなんだ・・あ、あとさ」
「あ?何?」
「さっき、卓球部て言ってたけど、君も卓球やってるの?」
「ん?ああ、まあな。せやけどここ卓球部あらへんやんか・・ふざけとるでホンマ。全中でれへんやん。」
全中―その言葉に翔真はひっかかった。
(全中て全国中学校体育大会、のことだよな・・?ふつうだったらただ大会とか言うところを・・もしかしてこの人、かなりの手だれ・・?)
「ん・・、今自分、お前も、いいよったな?ちゅうことはまさかお前も?」
「え・・?ま、まあ。小学生の頃から地元のクラブで」
「ほぉーなるほどのぉ。せや、今から教頭んとこ行かへんか?」
わけがわからず、翔真が訊く。
「え?なんで?」
「決まっとるやん!教頭に、卓球部作ってください、ゆうて直訴しに行くんや。お前もせっかく中学入ったんやから中学の大会出たいやろ?」
「え、う、うん」
「なら決まりやな。ほら、さっさと行くで!」
「あ・・ちょっと待ってよ!」

かくしてふたりは教頭のいる教務室へと向かうことになった。
(これから先いったいどうなるんだろ・・)
相手に流されるまま教務室に向かうものの、翔真は不安でいっぱいだった。
226名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/08(月) 21:01:27 ID:W2f6R4s1
「あぁーそういや自己紹介まだやったな。わいの名前は、坂本剣(つるぎ)。よろしゅうな。そっちは?」
「え・・?あ、お、俺は・・翔真。宮崎翔真。」
「しょうま?えらいめずらしい名前やのぉ。・・あ、わいもか。ガハハ」
続けてなんとなく翔真も笑う。
「・・あはは・・」
すると剣はいきなり翔真のほうを向いた。
「つーかさっきから思ってたんやけど自分、ちょっとネクラちゃうん?なんか、煮え切らん感じやし・・」
剣につっこまれ、翔真がたじろぐ。
「え・・いや、そんなことないと思うけど・・・でも、人見知りは結構するかも・・」
「ああ〜やっぱりな。自分大会出とったやろ?友達とかできひんかったん?」
「自分のクラブの主催する大会以外はあまり出たことなくて・・」
剣がため息をつく。
(なぁ〜んや、こいつ、自分とこの大会しか出とらんのかい・・さっき小学生からやっとるって聞いてちょっと期待してたけど、こりゃハズレやな。でも、ま、いないよりましやろ・・)
「お!なんやかんややっとる間についてしもたで」
剣の言う通り二人はいつの間にか教務室へ着いていた。
「じゃ、入るで。準備はええな」
「う、うん」
ガラガラガラー
「失礼しまーす。教頭先生居られますかー?」
剣が先頭に出てしゃべる。すると翔真のクラス担任である、小田原が出てきた。
「ん?ああ、お前らか。教頭先生なら奥のほうにいるぞ。」
「あ、そうすか。先生おおきに。」

「ああ、でも今他の生徒とも話してるみたいなんだ。だから話ならそいつらが終わってからな。」
「へーい。」
小田原の話を聞き終え、改めて教頭のところへ向かっていく。
(へぇ〜教頭先生に直訴しに行く人がいるなんて、なかなか熱心な人もいるもんだな・・)

そんな事を考えてる内についに教頭のデスクに着いた。たしかにそこには生徒が四人、教頭をとり囲んで話をしていた。
227名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/08(月) 23:39:34 ID:W2f6R4s1
「お、まだ話が続いとるようやな。翔真ちょっと待とうや」
「う、うん」
翔真たちが待とうとしていると、
「先生、お願いです!卓球部を作ってください」
と教頭と話してる生徒から意外な言葉が出てきた。まさか自分たちと同じことを考えていた人がいるとは・・・翔真は驚きながらもその生徒たちの話を聞いた。
「先生・・・俺たちは全中に出たいんです・・・なんとか許可をいただきたい」
「そんなこと言われてもだなぁ・・もう、会議で決まってしまったことだし・・」
教頭はすっかり慌てふためいている。
「先生!お願いします!俺たち、同じチームで全国出るのが夢だったんです!お願いします!」
「うぅん・・・そう言われても・・・あ、そうだ」
教頭が何か思いついたように言った。
「君達はまだ、1・・・4人しかおらんね?部活には最低6人必要だ。話はそれからだ」
教頭は今は取りあえず話を保留にしようという魂胆らしい。
「そんなぁ・・卓球するやつなんて他にいるか?」
一人はすっかり困っている。
「清ちん、しゃーないよ。教頭先生もダメっぽいこと言ってるし。それに全中なくたって俺らにはクラブあんじゃん!カデットとかは出れるでしょ?」
「充・・、そりゃそうだけど、僕たちの中学生活はこの3年間だけなんだ。カデットなら昔から出てるじゃないか。でもこれ逃したら全中は一生出れないんだぞ?」
・・・
228名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/08(月) 23:43:37 ID:W2f6R4s1
・・・
「じゃあ人が集まったら来なさい。それまでに先生方と話をしておくから」
「ちょいと待った!」教頭とそこにいた4人が声のしたほうへ顔を向ける。
声を上げたのは、もちろん剣だった。
「人数のことなら、大丈夫や。ここにもう二人おる。」
「君たちは一体・・?」
清ちんと呼ばれた少年が訝しげに尋ねる。
「わいらも同じ、卓球部をつくるためにここに来たんや。なぁ、翔真?」
いきなり話をふられ、ただただ翔真は首を縦に振る。
「・・ちゅうことです。教頭センセ。人数はそろいましたで。これでええんでっしゃろ?」
「ああぅぅ・・・しかしだねぇ・・」
教頭が決めかねていると、ある人物が出てきた。
「いいではないですか、教頭先生。」
「あ、校長先生・・でも・・」
「たしかにもう会議で決まった以上、予算は出せんが、道具なら去年まであったやつがある。それを使わせれば何の問題もないでしょう。」
「はっ、校長がそうおっしゃるなら・・」
教頭は校長に頭が上がらないようだ。
「さて、卓球部創設の件はもういいとして・・・、あとは顧問をどうするか、ですな」
「いや、校長先生、わいらで好き勝手やりますよって」
剣が言う。
「それはダメだよ。いくら、部活とはいえ、学校の課外活動ですからね。責任者が必要になるのですよよ。」
そう言うと校長は前に出て教務室の先生たちに呼び掛けた。
「どうです?誰か、どこの顧問にもなっておられない先生で卓球部を引き受けてくれる先生はおられませんか?」
先生たちはお互いの顔を見るが誰一人として手をあげない。
すると・・・
「あの・・・私、顧問・・やります!!」
ある先生が手を挙げた。

第2話・おわり
229名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/09(火) 19:18:43 ID:KKjDZqGS
あげ
230名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/10(水) 19:42:26 ID:dkNr2j1l
あげ
231名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/13(土) 21:58:26 ID:Zh+T1+eJ
あけ
232名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/21(日) 13:13:02 ID:J6ZuEvuY
マジおもしろい!!続き早く描いて
233名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/22(月) 02:46:43 ID:BVLN0v4Q
かなり読みやすい
面白いと思う
234名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/24(水) 18:51:46 ID:qc0H7uqb
>>232
お前が書けよ

235名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/24(水) 19:47:07 ID:9yD8h/Re
はいはいわろすわろす
236名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/24(水) 20:12:43 ID:qJFcIPhT
みなさんありがとうございます。
申し訳ないんですが、パケ代ヤバいんで来月まで待ってください
237名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/25(木) 19:35:17 ID:mfvCsm6W
はい
238名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/05/25(木) 20:12:37 ID:aWwHbxF4
ほんとに勉強になる卓球漫画ありますか?
239第3話:2006/06/01(木) 21:45:30 ID:SaLPcq9q
「あなたは・・神山先生」
校長が言う。見ると、髪が長くウェーブがかかっている、若く容姿の綺麗な女性がこちらへ歩いてきた。
「私がやります!やらせてください、校長先生!」
意外なほど気合が入っていたため、校長は驚いてしまった。
「おぅ・・やる気はあるようですね。でも、神山先生は今年教師デビューでしたよね?大丈夫ですか、負担になるのでは?」
「いぇ、卓球なら大丈夫です」
「・・・わかりました。じゃあ、卓球部の顧問は神山先生に頼みましょう。」
そう言うと校長は校長室へ戻っていった。教頭もデスクに戻り、他の教師たちもそれぞれ仕事に戻る。

「さてと・・・」
神山は翔真たちの方を向いた。
「じゃあ、みんな!はれて卓球部は成立したわ。各自道具をもって、卓球場へ行くわよ」

翔真たちは神山へ言われるまま、体育館わきにある卓球場へと向かった。中に入ると、卓球台が6台ほど真っ直ぐ設置され、ボール、卓球マシーン、防球ネットなど部活に必要なものは一通りそろっていた。
240名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 21:46:50 ID:SaLPcq9q
「へぇ・・道具ちゃんとあるんや」
「去年まではちゃんと部活として成立していたからね。昔は結構強かったのよ?ここ」
「昔て・・先生なんで知っとるん?」
「え?あ、私ここの卒業生なの。だからよ」
神山はそう言うとみんなの前に立ち、話し始めた。
「コホン、改めて挨拶するわね。私の名前は神山 藍。今年この日昇中に赴任したの。これから卓球部の顧問よ。よろしくね♪」
すると
「あの、先生」
さっきの清ちんと呼ばれた少年が口を開く。何か言いたげである。
「さっき、『卓球なら大丈夫』て言いましたよね?アレ・・・どういう意味ですか?もしかして、卓球は楽だ、とか思って言ったんですか?もしそうであるなら・・・はっきり言ってそんな顧問の先生いりません」
清ちんはまっすぐ神山を見て言った。
「あ・・、ごめんね。私、あなたに勘違いさせるようなこと言ったみたい。全然そんな意味で言ったんじゃないの」
241名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 21:49:00 ID:SaLPcq9q
「私、実は昔から家族と一緒に卓球をやってきててね・・ただ単純に卓球が好きなの。そんな好きな卓球なら少し辛くても頑張れるじゃない?だから大丈夫、って言ったのよ。
私は小学生の頃から始めて大学まで卓球は続けてたから、多少はあなたたちのサポートにはつけると思うし。でもなにしろ指導は初めてのことだから、至らない点も多いと思う。そこらへんは協力してね」
「ま、わいは大会出れるだけで十分やけど。でもま、卓球の事知ってるならとりあえずは安心やな。」
「だね〜、藍ちゃん、楽しくやろうね!」
充と呼ばれた少年がいう。そこへ清ちんが割って入る。
「こ、こら!充!お前、いくら若いっていっても先生だぞ?敬語使えよ!・・あ、すいません、先生」
清ちんは頭を下げている。どうやら充少年とは昔からの仲らしい。
「あ、別にいいよ?藍ちゃんでも。あなた達が呼びたいんなら♪・・・あっと、そうだ、これから部活始めるけど、その前にちょっとみんな自己紹介してくれない?
見たところみんな素人じゃないみたいだし。プレースタイルくらいは知っておきたいから」
みんなが顔を見合わせる。
242名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 21:50:25 ID:SaLPcq9q
「じゃ、じゃあ僕から。」
清ちんと呼ばれた少年である。髪はそれほど長くなく、背も160くらいだろうか。
「僕の名前は、塚本 清治(せいじ)。右、中ペン裏のドライブ型。高岩クラブ出身。」
高岩というのは日昇村にある地名である。
「じゃあ、清ちんが言ったんなら次俺ね!」
さきほどから清ちん清ちん言ってた少年。さっきからの言動を見る限り、あまり真面目な性格ではなさそうだ。
「俺、藤堂 充(みつる)!左シェークの裏裏ドライブ。あと清ちんと同じ高岩クラブ出身ね!みんなよろしく〜」
充が紹介を終えると、静かなたたずまいの少年が前に出た。
「俺の名前は・・・剛(ごう)。稲垣 剛。右利きで裏シェークドライブ、彩加川(さいかがわ)クラブ出身だ」
彩加川というのも日昇村の地名である。
「ん?じゃ、剛と同じクラブの俺〜・・・」
なんだか眠そうな表情をした少年が手を挙げる。
「俺はー渋谷(しぶや)和也っていいまーす・・。左のペン前陣速攻。あ、ペンは日本式ですー・・。よろしくお願いしま〜す・・・」
さっき直訴に行っていた4人の紹介が終わる。
243名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 21:52:14 ID:SaLPcq9q
「じゃ、わいやな」
剣が話し始める。
「わいの名は坂本剣。右シェークカット。よろしゅうな」
「ん・・・坂本、剣・・・?どこかで・・」
清治が腕組みし始めた。すると何か思い出したらしい。
「あ!坂本剣って・・去年、ホープスでベスト8になった!?」
ホープスというのは小学生の全国大会の5・6年生の部のことだ。剣は照れたように頭をかいている。
「あっちゃ〜、ばれてしもたか。自分、細かいとこまで見とるのぉ・・いかにも、わいは以前大阪のクラブにおった、坂本剣や」
(ホープス、8?・・やっぱすごい人だったんだ・・!)
翔真は驚いている。
(ていうか、まわりも結構強そう・・大丈夫かな・・)
「へぇ〜ホープス8?ウチも結構粒が揃ってるじゃない!・・・じゃ最後はキミね。」
神山が翔真の顔を見る。他のみんなも翔真のことを見る。
「お、お、俺、は、・・・」
緊張して舌が上手く回らないようだ。
「み、宮崎 翔真・・・。右のシェーク表裏・・」

「ふぅ〜ん、カットに左右のシェークドライブ、ペンの裏、表、そしてシェークの表、ね。戦型的には揃ってるわね!」
「よし!じゃあ、突然だけど。みんなこれから試合をやってもらうわ」
244名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 21:57:09 ID:SaLPcq9q
翔真たちの間に緊張が走る。
(さ、早速試合か〜・・・ワクワクだけど、緊張するよ〜)
(ほぉ・・ま、これからの仲間の実力を知っておくのもええやろ。)
(試合か・・・どんなやつが来ようと、俺は負けん・・!)
(油断はできないな・・)
(ひょ〜!試合か〜!藍ちゃんにいいとこみ〜せよ!)
(試合はいいけどぉ・・ふぁぁ〜・・眠ぃ〜・・)
若干そうでないのもいたようだが。
「百聞は一見にしかず!ただ聞いただけじゃピンとこないし、試合をみればよくわかるでしょ?ホープス8の剣くんの実力も実際見てみないとわからないしね!あ、試合は1人1回ずつのみ。つまり全部で3試合ね。あと一試合ずつ進めていくから。じゃあ・・・」
神山が紙を取り出す。「今から、紙配るから、名前書いて?抽選で相手を決めるわよ!」
翔真たちはそれぞれ名前を書き、神山に渡した。
「はい、みんな書いたわね。じゃあさっそく、ドゥルルルルル・・・」
神山は折り畳んだ紙を混ぜてどれがどの紙かわからないようにしている。
「テン!えと、第一試合は・・・剣くんと清治くん!」
245名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 22:02:37 ID:SaLPcq9q
二人がお互いを見る。
「おぅ、よろしゅうな。」
「くっ・・ホープス8・・、やれるだけやる!」

「じゃあ、二人とも真ん中の台に行って。あ、あと剛くんと充くんは審判お願いできる?」
「はい、わかりました」
「ほーい!」


剣、清治のふたりはユニフォームに着替え、台についた。二人が向き合う。そしてそのままサーブ権を決めるジャンケンを行う。
結果は剣が勝った。

「じゃあ、サーブはわいからで。」
「ああ。」
(ん?そういや、コイツ・・中ペンのドライブやったな・・。ちゅうことは当然、アレを使ってくるやろな・・)

「・・二人とも準備はいいわね。じゃあ、ラブオール!!」

(さーて・・じゃあ、こてしらべに・・)
ピッ
剣がトスを上げる。サーブはバックハンドサーブの構えだ。そして落ちてくるボールに対し、ラケットを高速でスライドさせ、横回転を与える。放たれたボールは清治のフォアへ飛んでいった。
「だぁ!」
サーブは長かったため、清治はドライブで剣のフォアにリターンする。そのボールに対し剣は、ラケットを高く構え、そこから切り下ろすような撃ち方―――カットで応戦する。剣は相手のミドルへボールを送った。
246名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 22:04:01 ID:SaLPcq9q
「だっ!」
ドン
清治はそのボールをさらにドライブで返す。今度は剣のバックへボールを撃ち込んだ。
「清治くんのドライブは回転量が多いわね・・・弧線がきれい」
神山が剣たちの試合を見ていう。
翔真もその試合をじっと見つめていた。

するとバックに送られたボールに対し、剣はバックカットの体勢をとる。その剣のラケットのバック面には、何やらブツブツした粒のようなものがついていた。

清治の回転量が豊富なドライブが来た。
「あいさつ代わりに・・行くで!!」
ガッ。剣はそのボールをスピードあるカットスイングでインパクトする。
するとボールは唸るように清治のミドルへ飛んでいった。
「!あのボール・・・」
翔真は何かに気づいたらしい。
「うおっ!」
清治はまたドライブで返球した。が・・そのドライブボールはネットを越えず、引っ掛かり、そこでシュルシュルと、むなしくネットとの摩擦音をあげた。
「ぐっ・・・アイツのカット・・・重い・・!」
清治が漏らす。
247名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 22:05:58 ID:SaLPcq9q
「みたところ、剣くんのラケットはフォア裏ソフト・バック粒高の、典型的なカットマンの組み合わせのようね・・・粒高は相手の回転が強ければ強いほど、それを利用し返すことのできるラバー。
おそらく、剣くんのスイングスピードも手伝って、あのカットはかなりの回転量になってるはず。・・・さすがホープス8になってることはあるわね」
神山はそう言ったが、翔真もまったく同じことを考えていた。
(神山先生のいう通りだ・・・あれが全国のレベル・・。)

ゲームは続き、今カウントは5−1。剣のリード。清治は剣のカットに苦しんでいたが、カットの回転量には慣れてきていた。
次は清治からのサーブだ。清治はトスをあげ、剣のバックへ長い横回転サーブを出す。
それを剣はバックの粒高で小さくカットし、清治のバックへ。剣は何やら構えた。
(ほら、バックに送ったで・・・そろそろアレを使ってくるやろ・・見せてみい!!)
剣のボールに対し、清治は回り込んでフォアハンドドライブを撃つ。すると、読みが外れたのか、剣は少し取り乱す。
(なっ・・・)
カッ!それでも剣は正確に返す。
248名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 22:07:18 ID:SaLPcq9q
(なんや・・?コイツ、アレは打ってきいへんのかいな?まさか・・・両面はハッタリかい?)
「おかしいわね・・・彼、清治くんて中ペンに裏ソフトを両面に貼ってるはずよね・・・今まではフォアにしかボールが来なかったら使わなかったとしても・・・今回、バックに長い下回転が来たというのに、回り込み・・?彼、まさかアレを使えないのかしら・・・」
神山も剣が思っていたようなことを呟く。

「だぁ!!」
ドシュっ
清治がまたドライブを打つ。
カッ
それを剣はまたカットで返す。対し、清治は大きくバックスイングをとった。十分に力をため、思いきりスイングする。
「らぁ!!」
バキーン!
さっきのよりも威力があるドライブが放たれる。しかし、剣は動揺せず、難なくそれを返す。
「くっ」
清治はまた思いきりドライブする。が、また剣に返される。
ドン カッ
ドン カッ
ドン カッ
そんなラリーがしばらく続いた。
(・・チクショウ・・・叩けど、叩けど、全然抜けねぇ・・)
(・・ふぅー。コイツのドライブ返すんは別に苦やないが、結構コイツしぶといのぉ・・)

249名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 22:09:05 ID:SaLPcq9q
カウントはいつのまにか10−4。もう1セット目の終盤だった。
清治はパワードライブを打ち続けている。
(もう、結構時間かかっとるし・・このセットはそろそろしまいにせな)
コッ
剣は今までとは違って次のカットをギリギリまで打点を落として打った。
そのボールを清治は相変わらず、バックスイングをとって打った。
ドッ
が、放たれたボールはコートを越えて遠くに飛んでいってしまった。
「あ・・・あれ?さっきと同じようなラケット角度と力で打ったのに・・・あっ、まさか・・」
神山が真剣な顔で語り始める。
「・・・剣くん、最後にナックルカットを混ぜてきたようね・・・!清治くんは今までずっと同じような撃ち方で打ってきた。
剣くんもなにも変化をつけてなかったから、いつのまにか清治くんのラケット角度が、剣くんの切れたカットを打つ角度に固定されていたのね・・・そこへギリギリまで打点を下げ、台の下で相手にインパクトを見せないようにして放った、回転がないナックルカット・・
当然切れたカットに対するのと同じように打ったためボールはコートをオーバーする・・さすがね。全国は伊達じゃないわ」

250名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/01(木) 22:10:37 ID:SaLPcq9q
1セット目が終わり、2分のタイムがかかる。
「ふぅ・・・。」
清治が息をつく。すると充が駆け寄ってきた。
「清ちん・・・珍しいね?あんなに打ちまくって・・あと普段なら打ち損ねないナックルカットも・・」
「ん?ああ・・・ちょっとホープス8って聞いて緊張しちゃったみたいだ。やっぱ、僕ごときのパワーじゃ打ち抜けなかった・・・頭にも血がのぼってしまってナックルにも気付かなかったみたい」
「えぇ!?大丈夫なの、清ちん」
「ああ、大丈夫。もう落ち着いてるよ。」
「ならいいけど・・・あ!そういえば、アレ使ってないみたいだけど?」
「まぁ、1セット目は様子見だしな。あとあっちもそれを待ってる気がしたから敢えて使わなかったんだ」
「なるほど〜そうだったんだ」
「あっ・・時間だ。」
清治が台へ向かう。
「さて・・・反撃に行くか!」
251名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/02(金) 17:51:34 ID:FQCXj7X6
かなりイイと思う
252名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/02(金) 21:40:02 ID:QSWGxVxg
ホントですか?ありがとうございます!
253名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/03(土) 18:51:04 ID:2PKCpjHh
この小説かなりいいよ!
254名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/03(土) 19:45:23 ID:FFngjDjv
ありがとうございます!
255名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/03(土) 21:27:12 ID:AqU67nIt
続き読みたい
お前が原作で誰かに画を描いてもらえよ
256名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/03(土) 21:54:12 ID:FFngjDjv
マジでありがとうございます。こんな好評になるとは思ってなかったんで・・・
漫画化ですか・・・いいですね!じゃあ、できれば絵が綺麗な漫画家の方、募集!雑誌は贅沢言わせてもらえばジャンプでw
257名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/03(土) 21:57:30 ID:FFngjDjv
あ、続きはもうちょっと待ってください
258名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/04(日) 00:38:25 ID:5mRX+RUL
俺もジャンプに投稿しよっかな
259名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/04(日) 17:26:20 ID:qhf7o1qE
好評になるもなにも実際おもしろい
てか、コレが連載されたら卓球のイメージ変わりそうだな
イイ方向に。
まぁ絵の上手いヤツが書かなきゃ意味無いが
260名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/04(日) 19:23:46 ID:lFTz2g6y
ジャンプならスラダン描いていた井上、マガジンならディアボ描いてる神谷、サンデーならあお高野球部描いてる田中がいい
261原作者:2006/06/04(日) 19:37:02 ID:8SNFwmtK
うーん・・俺のイメージとしてはあお高野球部の人がいいですかね・・・あおやぎたかお、もイメージには合います。あおやぎは前サンデーで愛ちゃんの読み切り書いてましたし。
262名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/04(日) 21:58:56 ID:lFTz2g6y
井上が描いてくれたら男からの支持率あがるよな
神谷はエロそうな女描くのが上手いから女子顧問が楽しみだし、田中が画的にはこの作品にピッタリ
263原作者:2006/06/04(日) 23:38:58 ID:8SNFwmtK
だけど井上雄彦だと、全く感じの違う作品になってしまうような・・・主人公の翔真とかどうなっちゃうんだろ・・かなりたくましくなってしまう気がするw
264名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/05(月) 00:38:34 ID:BJ8xli92
ヒント:ヤス


マガジンだとあひるの空の画もえーな
265名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/05(月) 01:50:32 ID:0HzMpE8f
青春系のマンガ書いてる人じゃないとギャクで
終わらされそう…
266名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/06(火) 05:50:25 ID:eOGtdJ1s
>>265
キャプテン翼とかな
267名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/06(火) 06:59:40 ID:idrYD7JV
ダブルス<最速<ピンポン
268名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/06(火) 23:31:33 ID:fPy1/od9
ダブルス<卓球DASH<球魂<ピンポン
269名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/07(水) 13:58:53 ID:wl/Ky9Fc
ぷーやん<<<<<<<次元の狭間<<<<<<ダブルス<卓球DASH<球魂<ピンポン
270第3話その2:2006/06/09(金) 20:11:29 ID:HeLdJ+9N
清治、剣が台につく。
2セット目は清治からのサーブであった。
清治が構える。剣もレシーブ体勢に入る。

(ふっ、クラブにいた、ゆうてもやっぱ田舎もんやな。さっきのラリーで体力もかなり消耗したやろし・・・ストレートで勝たせてもらうで。悪ぅ思わんとき)

スッ
清治がトスをあげる。そして1セット目と同じような感じでラケットを引き始めた。さっき見せた右回転サーブのフォームだ。

が、清治はそこから急激にスイングの軌道、速さを変え、バックにナックル気味のロングサービスを放った。

その放たれたサーブはスピードがあり、あっという間に剣のバックサイドを切るコースへ飛んでいく。
「なっ・・」
さっきと同じようなフォームから全く違うサーブが来たため、油断していた剣は面を食らう。
「くっ・・・」
タイミング外されながらも、剣はレシーブをフォアへ返した。

すると清治はそのポイントに移動し、すでにバックスイングをとっていた。
「速い・・・」

そしてそのボールが清治側のコートにバウンドした瞬間、清治はラケットを鋭く振り抜いた。
「んっ!!」
ドシュッ
放たれたボールは剣のフォアサイドを切るコースへ向かっていく。
271第3話その2:2006/06/09(金) 20:14:20 ID:HeLdJ+9N
「くっ!!」
剣が飛び付き腕を伸ばす。ラケットに当たるか当たらないかのギリギリのところだ。
が、
―――ギュンッ

そのボールはバウンドすると、剣のラケットを避けるように大きく曲がり、抜けていった。
「0−1!」

リターンできなかった剣が清治をにらむ。
(ぐっ・・・!こいつ、フォアを切るコースにライジングのドライブ・・・しかも・・カーブやと・・!?なんて嫌なボール打ってきよるんや・・!)
それを見ていた神山も口を開く。
「・・バックサイドを切るコースにサーブを出すことで、相手をバック側に寄せ・・
空いたフォアに早い打球点でドライブを打ち込む。それもカーブを掛けて。・・・あれを返すのは至難の業よ・・」

272第3話その2:2006/06/09(金) 20:16:17 ID:HeLdJ+9N

サーブ権はまだ清治にあったため、もう一回清治はサーブの構えをする。剣も清治を凝視しながら構える。
(ふん・・さっきは油断しとっただけ・・・これからや。覚悟しぃ・・!)
清治がサーブを始める。見たところさっきのサーブの最初と同じようなフォームだ。それを見て剣は少しバック側による。
(こいつ・・・なめとんのか・・!同じ手に引っかかるほど、わいは弱ないで!!)

すると清治は今度はそこから手首をやわらかく使い、ラケットをボールの下にくぐらせ、体の内側へ引き、
ボールが落ちてくるのに合わせて自分の身体の内側から外側へスイングした。
ボールには左回転が与えられ、そのボールはフォア前へ落ちる。
「!!」
剣はまたしても逆をつかれ動謡してしまう。
(く・・タイミングずらしてYGサービスかいな・・!とことん嫌なやつやで!)
「ぐっ!」
剣は右足を踏み込み、なんとかフォア前へラケットを出しレシーブする。ボールは清治のバックへ返る。
レシーブし終えた剣が清治のほうを見ると、清治は通常ペンホルダーの打球面になる、親指・人指し指をかける方の面ではなく、
中指・薬指・小指をそえるほうの面――裏面をボールに向け、ラケットを引き始めていた。
273名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/09(金) 20:50:32 ID:uDpIBjiE
続きキボン
274名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/09(金) 21:12:17 ID:HeLdJ+9N
すいません、ちょっと待っててください!
275 ◆f9Y./QYQPU :2006/06/09(金) 21:14:00 ID:5E4DW3wD
やっぱ、ダブルスでしょ
276名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/09(金) 23:48:11 ID:HeLdJ+9N
(あれは・・裏面打法!)
「チッ・・」
剣が舌打ちをする。

剣の言った、裏面打法とは――ペンのバックの弱さを補うために中国で開発された技術のことである。通常、ペンは表面だけで打球するのだが、
ペンはシェークと比べてバックハンドの角度が出しづらく、バックに長く出されるツッツキに対しては、ペンはフォアでしか対抗できなかった。
そこで中国はペンの裏面にラバーを張り、シェークと同じようなバックハンドを振らせることでその弱点を克服させようとしたのである。
開発当初は使い手がごく少数だったものの、現在では多くの選手が使うに至っている。

神山も清治を見て言う。
「やっぱり裏面打法使えたのね・・
まぁ一昔前とは違って今はもう、両面にラバーを張るペンホルダーには常識的技術になってるから、当たり前っていえばそうなんだけど・・・・
さっきはまさか使えないのかと思ってドキドキしちゃった〜」

ボールがついに清治コートに届く。
「・・・・ふっ!!」
清治はその裏面打法でさっきのフォアドライブと同じくボールのバウンド直後を捉え、
一気に振り抜き、バッククロスへとボールを放った。
277名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/11(日) 10:27:58 ID:V1O6jxYI
試合は続く。

「しっ!!」
ドン!
―――ギュン!
清治はライジングの、サイドスピンを掛けたドライブを放ち続ける。
「うっ!」
カッ
剣もカットで返す。が、剣には明らかに1セット目のような余裕はなくなっていた。


結局2セット目は清治が左右に曲がる両面ドライブで剣を11−2で圧倒。続く3セット目は球種を読み、タイミングよく攻撃をしかけた剣が11−7でとり返す。4セット目お互い一進一退を繰り返し、清治が13−11でとった。

そして、現在5セット目。カウントは9−9。
「だっ!!」
ドシュッ
清治がドライブを放つ。
「らっ!!」
カッ
対し、剣はカットで清治のバック前へボールを送った。

「くっ・・・」
コッ
ボールが低く短くドライブが打てないため清治はつっつく。
が、
清治のレシーブは少し台から出てしまった。それを見逃さず、剣がフォアハンドの体勢を取る。

「ふっ!!!」
ドシュッ
剣が清治のミドルにパワードライブを打ち込む。
「ぐっ・・・」
清治はラケットをボールに当てたものの、そのボールはネットに引っ掛かってしまった。
278名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/11(日) 10:29:09 ID:V1O6jxYI
「10−9!坂本、マッチポイント!」

(ふぅ・・・やっとマッチかい・・・やつもわいもだいぶバテてきとるな・・・さっきまではバックを裏面で打つ選手の弱点であるミドルに打ち込んでもなんとか返してたしの・・・)

(これ以上は長引かせとうない・・次で決めるで・・・!)
剣が構える。

清治もサービスの体勢に入る。
(マッチ取られたか・・・正直、全国8にここまで善戦できるとは思ってなかった・・・でも・・ここまで来た以上、僕は意地でも負けたくはない!!)
ピッ
清治がトスを上げ、テイクバックする。
(あのサーブを使う!!)
279名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/11(日) 10:31:25 ID:V1O6jxYI
清治がスイングを始める。何やら横回転サービスのようなフォームだ。
(来い・・!きっちり返したる!!)

トスしたボールが落下してきて、清治がインパクトしようとした、その時。

なんと清治は突然、手首、指を可動させボールに対して裏面を向けた。

「な・・!」

「るぁっ!!」
清治はボールをグリップし、強烈なアップスピンを掛け剣のフォアにサーブを出す。

(う・・・裏面、サービスやと!?こいつ、こんなものまで・・!)

サーブは逆モーション気味だったこともあり、剣が反応が遅れる。
「うっ・・」
なんとかラケットをボールに当てるも、

―――ポーン

サーブの強烈な回転のため、剣のレシーブは高く浮いてしまった。
「あっ・・しまっ・・!」
バックへ高く返ってしまったボールに対して清治は回り込む。

(や、やばい・・!!まだワイの体はフォアに残っている・・・今やつにシュートドライブでもバックに打ち込まれようものなら・・とてもやないけど、返せへん・・!)

280名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/11(日) 10:33:20 ID:V1O6jxYI
清治がシュートドライブのスイングを始める。
(くっ、万事休すか・・!)
が、

ズルッ
「・・うわっ!!」
清治は自分の靴紐を踏んでしまった。そのまま床に倒れ込む。
ドッ

コーン
コッコッ・・・
ボールがコートでバウンドし、床に落ちる。
「11−9!ゲームセット、ゲームカウント3−2で、勝者、坂本!!」


「ハァ、ハァ・・・わいは勝ったのか・・?」
剣がつぶやく。
(いや、そんな勝ち負けはどうでもええ・・・わいはアイツの認識を改めなアカン・・・)

倒れた清治に充が駆け寄る。
「だ、大丈夫〜!?清ちん!!」
「痛つつ・・ああ、体から倒れこんだから別に大したことはないよ。」
清治が起き上がって言う。
「良かった〜・・清ちん、試合惜しかったね・・・」
「・・ああ、ああ〜後もう少しと思ったんだけどなぁ・・まだまだだな、僕も。紐がほどけてるのにも気づかないないて・・」
「でも・・ナイスゲームだったよ!清ちん!!」
「・・うん。ありがとな、充。」



(コイツは単なる田舎もんなんかやない・・・。それどころか、コイツは・・・
コイツは間違いなく・・・
全国で戦える力を持っとる・・!)


第3話・終わり
281名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/12(月) 19:47:38 ID:tLlU6T7q
マジいい
作者最高
282名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/13(火) 19:40:31 ID:nVWZtUAR
ありがとうございます!書き込んでから誰からも反応がなくて不安だったんですが・・・
これからも頑張って書き続けます!
283名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/13(火) 20:22:42 ID:zY2yNiLb
乙。かなりよさげです
284名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/13(火) 20:36:09 ID:gWAu1dLv
皆W杯の方で行ってるんじゃないかな?
これからも頑張ってください。
285名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/13(火) 20:57:51 ID:nVWZtUAR
みなさんホントにありがとう。。。感激して涙出てきそうです・・
286名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/16(金) 13:32:15 ID:o1kg2fx/
まとめサイトを作らせていただけないでしょうか?
287名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/16(金) 13:57:18 ID:SJ1scBeL
試合の雰囲気が良くわかる、卓球ものの読み物じゃピンポン以来に楽しかったよ。
288原作者:2006/06/16(金) 17:45:54 ID:M+BSFPCD
>>286
え?僕が今ここに書いている小説のことですか?
>>287
ありがとうございます。好評価でうれしいです!
289名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/16(金) 17:49:45 ID:htkSQOBL
早く続きを書くんだ
ここにいるすべてがそう思ってるに違いない
290名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/16(金) 18:32:16 ID:9HPTE4ch
おもろい
291原作者:2006/06/16(金) 18:34:20 ID:M+BSFPCD
すいません・・・
ぼんやりとしたストーリーイメージはあったんですけど、ちゃんと決めてから書き始めたんではないので、
なかなか文章にできないときがあるんです。
あと俺受験生なのでなかなか時間とれなくて・・・
でもこんなにもみなさんが支持してくれているんですから、なんとか頑張って書きたいと思います!
292名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/16(金) 18:56:11 ID:o1kg2fx/
>>288
はぃ。よろしいでしょうか?
293原作者:2006/06/16(金) 21:10:36 ID:M+BSFPCD
>>292
その前に詳しいお話を聞かせて下さい。

・それはどういう感じのサイトになるんでしょうか?

・僕の著作権的なものはどうなるんでしょうか?
294名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/16(金) 22:09:31 ID:76mLsfHt
原作者さんトリップ付けておいた方が良いかも知れぬ
受験生ですか…
年齢は…?

# 俺も違ったタイプの奴その内書くからヨロシク
295原作者 ◆k2vlr5c8kk :2006/06/16(金) 23:16:08 ID:M+BSFPCD
もうすぐ二十歳です。悲しきかな、二浪です・・・
296名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/17(土) 00:47:21 ID:Bg/wjQAW
>>295
漫画書いてる場合じゃないのでは?w
297原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/06/17(土) 07:52:40 ID:o/Djpg91
>>296
おっしゃる通りです・・・でもコレはいつも休みとかに書いているんで、勉強に支障はきたしてない、と思います。
298名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/18(日) 01:04:27 ID:rpKRdRpx
すげぇ
299名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/18(日) 16:53:30 ID:pkCfllSD
二浪頑張れ!俺も二浪したんだ
300名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/18(日) 18:42:10 ID:rpKRdRpx
続き読みたいww
301原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/06/18(日) 19:00:39 ID:jjiOGIDp
>>299
ありがとうございます・・・今年はなんとか受かってみせます!

続きはもう少し待っててください
302名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/19(月) 19:44:59 ID:OxKDl0RG
>>300
この小説良いよ
俺も今年大学受験なんだ、お互い頑張りましょう!!
303原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/06/19(月) 19:57:12 ID:nWReG+KH
ここにくる人たちはみんな優しいですね・・・
>>302
はい、お互い頑張りましょう!
304名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/06/21(水) 01:34:59 ID:/saNi4UB
マロンに漫画化スレがあるんだが…良かったら出してみれば?
絵師が付くか付かないかは絵師の趣味次第だからどうなるかわからないけど

卓球知らないと描けないから難しいかな?
305原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/06/21(水) 18:38:15 ID:dVhiTSVk
そうですねぇ・・・卓球を知ってるかそうでないかで、表現の仕方がかなり違ってきますし・・・。取材とかを進めればわかってくるんだろうけど・・・ピンポンと球魂はまさにそんな感じでしたね。
306第4話:2006/07/02(日) 08:45:02 ID:U389vYjV

試合終了後、剣が清治に近付いてきた。
「なぁ・・・清治、やったっけ。お前、ホープスはどこまで行ったんや?そこそこいいとこまでいったんやろ?」
「え?ああ・・俺、出てないんだホープス」「なっ・・出てない、やと?お前ほどの実力があるもんがどうして・・?」
「ホープス県予選の日はちょうどウチの地域の恒例行事の期間と重なるんだ。それで出れないんだよ。ここらの地域はそういう伝統みたいのを大事にするからさ。小さい頃から出てるから、もう当たり前になってるし。」
「そうなんや・・・もったいないのぉ。そういやお前らさっき4人一緒に教頭に直訴に行っとったけど、お前ら結構付き合い長いんか?」
「うん、まあね。ウチの高岩クラブと剛たちの彩加川クラブって、地域が隣り合ってるせいか結構交流があるんだよ。合同練習とかも結構あるし。その合同練習の時とかに小学生の頃からよく四人で練習してたんだ。」
「ほぉ〜・・」
剣が頷いていると、神山の声がしてきた。

「それじゃあ、次の試合始めるわよ!ドゥルルルルル・・・」


神山が残った四枚をシャッフルする。
307名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/02(日) 08:49:19 ID:U389vYjV
「テン!えー・・次の試合は、藤堂 充くんと渋谷 和也くん!ということは・・・最終試合は稲垣 剛くんと宮崎 翔真くんね」

「!」
翔真が反応する。そしてゆっくりと剛の方へ顔を向けた。
(うわ〜・・・なんか静かで怖そうな人だな・・・。一体どんなプレーをするんだろ・・・・)

そして剛も翔真のことをちらっと見る。
(俺の相手はアイツか・・・アイツのことはよくわからんが、奴が何者であろうと俺は負けん・・・!)

神山が続けて言う。
「今度は翔真くん、カウンターお願いできる?」
「は、はい・・」
「それじゃあ試合する二人は台について。」
「は〜い!」
「ふぁ〜い・・」
二人が台につく。

充がため息まじりに言う。
「はぁ〜・・それにしても和也が相手かよ〜・・コイツとはもう長いこと一緒にやってきてるからな・・・・藍ちゃんにいいとこ見せれないかも」

和也もラケットをケースから取り出しながら言う。
「まぁまぁ充。別〜に大会でもないんだしさ〜・・・気楽にやろうや」
そして和也がラケットを握った。すると
「しゃっ、準備はいいぞ、充!さっさとフォアロング終わらせて、試合始めようぜ!」

308名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/02(日) 08:51:33 ID:U389vYjV
さっきまで眠たげな感じだった和也が、目をぱっちり開けやる気に満ち溢れている。

「・・ん?」
剣の目が点になる。
「ん〜・・あの〜清治くん?なんやあの渋谷ってやつ、あんなキャラやったっけ?」
「あ〜・・和也か。あいつちょっと変わってるんだよ。ラケット握ると性格変わっちゃうみたいなんだ。ほら、普段と卓球やるとき性格違う人っているっていうだろ?それじゃないかな」
「あ、ああ・・」
(そら、普段と卓球時の性格が違うみたいな話はよくあるけどもやなぁ・・・あの渋谷は極端すぎるやろ・・・どこかのテニス漫画やないんやし・・・アレはある意味変人やで・・・。)

309名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/02(日) 08:54:33 ID:U389vYjV
充と和也がフォアロングを終え、サービス権を決めるジャンケンをする。
和也が勝ち、和也はサーブを選択した。


「じゃあ、ラブオール・・」
翔真の頼りなげな声で試合は始まった。

和也がフォアサーブの構えからトスを上げる。そしてラケットを引き、充のバックに横の上回転系サーブを放つ。
サーブが短かかったため、それを充はフリックで和也のバックに返す。
キュッ
和也はそのボールに対し回り込みを始めた。そしてボールのバウンド頂点を狙いスイングを開始する。
「うぁっ!!!」
パチン!
高いミート音と共にスマッシュが放たれた。そのスマッシュボールに対し、充は中陣からドライブで応戦する。
「くっ」
カッ

その充のボールに対しても、和也は動きフォアハンドスマッシュを打つ。
「うっ!!!」
パチン!!


そのラリーを見ていた剣が言う。
「フットワークを使い、高い打球点でスマッシュか・・・まさにペン表速攻の典型やのぉ」
さらに和也はスマッシュを打ち続ける。
パチン!

310名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/02(日) 08:56:29 ID:U389vYjV
「に、しても・・」
剣が続ける。
「なんや、アイツのスマッシュ、エライ安定しとるのぉ・・・ボールがあまり直線的やないゆうか・・・」
剣があごに指をかけて考えていると、神山が話し始めた。
「ああ・・アレはドライブスマッシュよ」

「は?・・・ドライブ、スマッシュ〜?」
剣には訳が分からない。
「なんや?そのただくっつけたような単語。」
「まあ、俗語で一般的に広まってる言葉じゃないから分からないのは無理ない、か。ドライブスマッシュていうのはね、いわば回転を掛けたスマッシュのことなの。」


「??・・せやかて、ふつうドライブとスマッシュゆうたら、ドライブは回転打法、スマッシュは無回転打法で、お互い反対方向に位置する技術ちゃうん?やのに、回転を掛けたスマッシュて・・・」
納得仕切れていない様子の剣に神山が訊く。
「じゃあちょっと訊くけど、ドライブってなんで安定すると思う?」

「え?えーと・・そんなこと考えたこともあらへんかったな・・わからん・・なんでや?」

「それはね、ドライブには上回転が掛っているから、よ」
「?」
311名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/02(日) 19:05:42 ID:U389vYjV

「打ったボールはゆるい弧線を描くでしょ?ドライブもそれは同じなんだけど、
普通の順回転より上回転が掛っているためにボールの弧線が急角度になってコートに落ちるの」

「弧線が急角度・・?」
剣が自分の指を使い、ボールの軌道を描いてみる。
「あ、なるほど!急角度になる分、飛距離が短くなりコートをオーバーせずに安定して入るっちゅうことか!」

「そういうこと。ドライブスマッシュもその点を利用したものなの。」

「普通にフラットで叩くスマッシュは威力はあるけど、回転が掛ってないために安定しないの。まぁ裏ソフトの場合はそうでもないかもしれないけどね。でも表ソフトの場合、
安定するようにドライブを使おうにも表ソフトは回転に関しては限界があるし、せっかくの球離れの良さが生かせなくなってしまう・・・
そこでスマッシュの威力を保ちながらも、ボールを沈ませる最低限の回転を掛けて打球に安定性をもたせるための技術がドライブスマッシュ、ってわけ。」
「なるほど・・あいつはそのドライブスマッシュを打っとるから、あれほど安定して入ってるゆうことか・・・」
やっと納得して頷きながら剣は和也の方へ目を向けた。
312名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/04(火) 14:27:02 ID:9/tGty1q
これおもしろいと思う
早く続き書いてくれな。
313名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/04(火) 18:58:23 ID:2rCi5mVZ
オモシロス。あげ
314原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/04(火) 19:14:43 ID:t4l4UUoE
>>312
ありがとうございます。不定期になると思いますけど、なんとか書いていきたいと思います。
315原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/04(火) 19:35:59 ID:t4l4UUoE
>>313
ありがとうございます
316名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/07(金) 21:56:49 ID:vhOPrk3R
あげ↑
早く続きが読みたいbb
317名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/07(金) 22:35:34 ID:M4M9CIql
おもしろいb
早く続きが見たいけど、勉強を第一にね。
318原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/07(金) 22:59:07 ID:2XSpkM1d
すいません・・そしてありがとうございます。
暇見つけて書きます!勿論勉強も頑張ります!
319名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/09(日) 21:20:42 ID:HFrlgzCq
「あのスマッシュは安定性の上にミートもいいし、威力もある・・・試合の方もかなり押してるんやないか?」
剣はカウンターへと目を向けた。するとカウンターには、5−5と表示されていた。
「ん・・?結構競っとるやないか。どういうことや?」
「あのスマッシュ、さっきから打ってはいるけど大して得点にはつながってないわよ」

「え!?ほんま?」
そう言って剣は和也と充のラリーに目をやる。

パチン!!
和也が強烈なスマッシュを放つ。
コッ
それに対し、充は前・中陣からブロックで難無く返す。

「ほんまや・・・!アイツ、あのスマッシュを何本打たれても平然と返しとる・・」

清治が言う。
「まあさっきも言ったように僕たちは昔から一緒に練習してたからさ、相手のボールには結構慣れてるよ。僕らの中では返すのは当たり前だよ」
320名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/09(日) 21:23:13 ID:HFrlgzCq
「しかも、正確に返しているだけじゃないわ」
神山が割って入る。
「え?」
「剣くん、充くんのブロックする瞬間のラケットをよく見てみて」言われて剣が充のラケットを見てみる。

「・・・あ!」
剣が何かに気づいたようである。
「わかった?充くん、インパクトの瞬間に少しだけラケットをスライドさせてブロックに変化を与えているの」
充のブロックを見てみると、たしかに充はラケットを僅かではあるが様々な方向にスライドさせブロックに回転を掛けているのがわかる。回転が掛けられたそのブロックはバウンドすると、止まったり曲がったりした。
「でもさすがに昔から打ち合ってることはあるわね。変化ブロックもあまり効いていないみたいね・・・」
321名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/09(日) 21:24:44 ID:HFrlgzCq
しかし神山がそう言ったすぐ後だった。ラリーの状況が変わったのは。


和也は変わらずフォアハンドのテイクバックをとった。
しかし
――――クン!
「・・・ん!」
充のブロックは予想以上変化をした。タイミングをずらされ、和也がボールをうちあぐねる。
「ぐっ」
カッ
ボールは充のバックへ飛ぶ。
すると、その甘くなったボールを見逃さず、充が回り込んだ。

「いただきっ!!」
ビュンッ
カッ
充は和也のバックサイドめがけて左ききのシュートドライブを放った。
ボールはスピードこそなかったが、充のしなるようなスイングにより非常に強い回転が与えられ、バウンドすると鋭い伸びをみせた。そして打球点が早いことも手伝い、充のボールは和也のバックを抜けていった。
「よしっ!」
充がガッツポーズをとる。
322名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/09(日) 21:31:05 ID:HFrlgzCq
「ブロックではあない小さなスイングで、変化するほどの回転を掛け、
ドライブでは柳のようにしなるスイングでボールが急激に伸びるほどのすさまじい回転を与える・・やつのボールタッチの柔らかさは相当なもんやな・・!」
「多分、この村ではボールタッチで充に敵うやつはそういないと思うよ。クラブの大人でさえ、充のボールタッチの良さには舌を巻いているからね」

剣の顔が急に険しくなる。
(あの強烈かつ安定したスマッシュに、あのボールタッチ・・こいつらも只者とちゃうで・・レベルが半端やない!)

剣が清治に訊いてみる。
「なぁ、清治。アイツらはお前と良い勝負しよるん?」
「ああ、いつもみんなお互い勝ったり負けたりだよ。」
(・・・ちゅうことはやつらも全国レベルまで達しているわけか・・・)

323名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/09(日) 21:34:54 ID:HFrlgzCq
「でも今日はなんだか充が調子いいみたいだな。動きもいいし。どうしたんだろ?何か張りきる理由でもあるのかな・・・?」
「・・もしかしてあれやないか・・・?」
「え?」
そういう清治に対して、剣は神山に向けクイクイっと親指を立てる。
それに神山が気づく。
「ん?なぁに?」
「いや・・別に・・・大したことやないんで」
神山は不思議そうに
「??そぉ?ならいいんだけど・・」
といって試合の方に目を向けた。
清治がつぶやく。
「・・・なるほどね」

張り切った充はその後も勢いそのままに3セット連取。結局試合は3−0、充の勝利で幕を閉じた。

「藍ちゃ〜ん!俺のプレーどうだった?」
試合が終わるなり、充が神山に駆け寄る。
「うんうん、良かったわよ。特にドライブの伸びが凄かったかな」
神山に言われて充がはしゃぐ。
「やっほ〜い!藍ちゃんに褒められちった〜!!和也〜良いだろ!」

「くそっ!充、次は負けねーかんな!」
といって和也はラケットを置いた。すると
「・・・はい、お勤め終了〜・・眠ぃ〜・・ふぁあああぁ」

324名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/09(日) 21:40:41 ID:HFrlgzCq
そんな光景を見て剣が呆気にとられている。
「は、はは・・・ホンマ変わった奴らやな・・」
(・・・でも、間違いなくこいつらも実力はホンモノや・・ホンマえらいとこにワイも越してきたもんやな・・)



日昇中卓球部部内戦は2試合が終了した。

残す試合はあと一試合。稲垣 剛、宮崎 翔真の試合である。

第4話・終わり
325原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/09(日) 21:42:40 ID:HFrlgzCq
すいません、書き忘れ
>>319から第4話のつづきです
326名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/11(火) 22:53:24 ID:08MTOXRT
ゃっぱすごいね!おもろいもん
でもそんなに強いコばっかりだったら全中とか余裕そーW
327原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/12(水) 17:51:20 ID:k8lGbE7g
ありがとうございます。
余裕にならないように調整します
328名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/12(水) 21:34:31 ID:GnzKExPH
いや、調整しなくてもいいよ。
上には上がいるってことで(笑)
しょうまくんの試合早くみたい
329原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/12(水) 22:04:25 ID:k8lGbE7g
あ、言い方が悪かったかも知れないです。
もともと強敵は頭の中で作ってたんで大丈夫ですよ、って言いたかったんです。
翔真戦はもう少し待ってください
330原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/12(水) 22:19:31 ID:k8lGbE7g
すいません・・話噛み合ってなかったかも
331名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/12(水) 23:13:27 ID:qM+lJHJL
まぁとりあえず頑張って話を書いて下さい^^
本当、楽しみにしてるんで^^
332名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/13(木) 20:50:25 ID:3JtWMOfc
ワクワク
333名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/14(金) 00:25:24 ID:InMpknzP
早く続き読みたいなー
334名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/16(日) 20:52:11 ID:MkSWIjwF
休日だ!この機会を逃すなw買い手くれー
335原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/07/16(日) 23:17:55 ID:JR047Y0f
すいません・・・俺、ケータイから書いてんですが、定額じゃなくて、今月めっちゃパケ代ヤバいんです・・今書きためてるんで来月まで待ってください!本当にすいません!
336名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/20(木) 20:58:02 ID:DD641Gbp
ナヌ~~~~~~~~~~~~~~~~

まぁ気長に待つか。。。
337名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/27(木) 13:03:05 ID:aR/+Z3Zy
楽しみage
338P様:2006/07/27(木) 14:50:40 ID:0O0JfQeQ
そろっと書いて欲しいな〜
339名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/27(木) 16:06:21 ID:ouAR+bIE
もうすぐ八月だ〜
340Q様:2006/07/29(土) 12:23:29 ID:mzTOPmVC
あァ〜8月が待ちどうしい
341名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/07/29(土) 16:19:09 ID:s29hPtbn
いまは待つときだ・・・
342名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/01(火) 10:16:49 ID:a2jkvnWS
八月キターーーーーーー(゚∀゚)−−−−−−−−−−−!!
343名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/01(火) 11:42:52 ID:53aqcx6w
8月きたよ
344原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/01(火) 17:45:27 ID:7rWSzOV5
八月、なんですが・・・実は夏期講習等に追われて完全には完成してないんです。。。でも今日中には書き込むんで待っててくださいm(__)m
345名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/01(火) 20:11:39 ID:862fw5MD
がんばれげんさくしゃ
みんなが君を応援している
346名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/01(火) 22:02:07 ID:wc6VIDI3
ぁあきになる(/・ω・)/
347名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/01(火) 22:39:09 ID:a2jkvnWS
ガンガレ。超ガンガレ
348原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/01(火) 23:15:01 ID:7rWSzOV5
みなさんありがとうございます。。。
349第五話その1:2006/08/01(火) 23:16:57 ID:7rWSzOV5
「ついに残す試合はひとつね。じゃあ、翔真くん、剛くん台について。あ、あと最後は私が審判するから試合終わった人は休んでていいわよ?」

すると
「ごがぁ〜・・」
誰かのイビキが聞こえてくる。
見ると、和也が仰向けになって寝てしまっていた。
「お、おい・・・清治、アイツ寝よったで・・・」
剣が呆れ果てていたが、清治は冷静だった。「ああ、アイツ、いつもあんな感じだよ。大会でも寝るし」
清治はそう言うと和也から目を離した。
「・・さよか・・・。ところで清治、さっきの二人はお前同様ホープスには出とらんのか?」
「ああ、充の方は出てないね。」

(・・世の中わからんもんやな・・。まだ姿を現しとらん強いやつらがおるなんて・・。この村だけでもこれだけおるんやから、全国になればこういうやつが一体どれくらいおるんやろ・・・。
ん、充の方は・・?)
「清治、充の方は、ってどういうことや?お前ら四人みんながホープスに出てないわけやないの?」

「うん、ホープス予選と地域行事の日程がかぶってるのは僕たち高岩地域だけだから。和也たち彩加川は別にかぶってないから普通に毎年ホープスに出てたよ。
和也は去年は風邪で出てないけど、五年生の時は県大会3位、全国は32に入ってる。」
「ほぉー・・しっかり実績残してるんや、アイツも。」
そういって剣は和也の方を向く。が、和也はいびきをかき眠り続けている。
「がっ、ごがぁ〜・・」
(全然そんな風には見えへんけどなぁ・・・)
350第五話その2:2006/08/01(火) 23:30:02 ID:7rWSzOV5
一方、翔真と剛はユニフォームに着替え、ウォーミングアップをしていた。
神山が言う。
「じゃあ二人ともそろそろフォアロング始めて?その後はジャンケンね」
二人は言われるままフォアロングを始め、しばらくしたあとジャンケンでサービス権をきめた。

剛からサービスだったので、翔真が台につき、レシーブ体勢に入ろうとする。すると、
「宮崎 翔真・・・と言ったか、貴様」
剛がいきなり翔真に話しかけてきた。
「え、う、うん」

「貴様も素人ではないようだな・・・・しかし、残念だが、俺は誰にも負けるつもりはない・・・覚悟しておけ」
ビュッ
そういって剛はラケットを翔真に向けてかざす。
(・・・!)
思わず少し体を引いてしまったが、翔真が言う。
「・・・う、うん・・こちらこそ、お手柔らかにね・・?」
351第五話その3:2006/08/01(火) 23:38:02 ID:7rWSzOV5
その様子を見ていた剣が清治に言う。
「・・・清治、ひとつ言ってええか?・・・あの稲垣って・・中学生の姿したオッサンやろ?」

「あはは・・・ま、たしかに見えなくもないかな」
清治が笑う。
「いや!見えなくもないのレベル越えてるやろ、アレ!本気にオッサンやん!こないだ小学校卒業したやつの言動ちゃうで、今のは・・・・」
「僕はあんまり気にならないけどな・・アイツもいつもあんな感じだよ」
はぁ、と剣がため息を吐く。
「・・・ホンマお前ら変わったやつ多いの・・」

「そう?でもアレはたしかにアイツの性格でもあるけど、それだけじゃないんだ」
「?どうゆうことや?」
「自信の裏付けでもある、ってことだよ・・・実はアイツは去年のホープス大会、県大会では優勝、全国では16に入ってるんだ。同世代で自分を負かすやつはこの県内にはいない、と思ってるんじゃないかな」
(全国16か・・かなりのレベルやな・・。これはヤバいんちゃう?翔真のやつ。しょっぱなから県チャンプ、しかも全国レベルとはかなりきっついで・・)


「そういえばさ、剣。お前、あの宮崎ってのと一緒にいたけど知り合いなの?」
清治が剣に聞く。
「いや、わいらは今日クラスで出会ったばっかや。ってアレ?そっちはアイツのこと知らんの?アイツ、さっき卓球はクラブで小学生からやっとる言うとったで」
「え?い、いや、僕初めて見るよ?彼のこと。・・・おかしいな、他のクラブに僕らと同い年の子がいるなんて聞いたことないんだけど・・」
清治は首をかしげた。
352第五話その4:2006/08/01(火) 23:41:58 ID:7rWSzOV5
「じゃあ二人とも準備はいい?ラブオール!」
神山が試合開始を告げる。

剛がフォアサービスの構えをとる。
ピッ
トスを上げ、ラケットを引く。ボールが落ちてくる。

「んっ!」
カッ
ボールが放たれた。
バックへの横下回転ハーフロングサービスだ。
(!)
翔真が体を沈め、レシーブの体勢に入る。そしてボールに合わせ、少し持ち上げるような感じで剛のバックへと返した。
カコッ
それに対し、剛はバックハンドドライブの体勢に入る。
そしてしっかりとスタンスをとり、バックスイングを始める。

(俺のバックドライブ・・・貴様には取れるか?)
コッ
ボールが剛のコートにバウンドする。
剛はそのボールに合わせ、腰の辺りからラケットを前方に振り出す。


「―――せぃや!!!!」
ビュッ!!

バキ―――ン!!!

とてつもない速さでフルスイングされたラケットから、凄まじいほどのスピードボールが放たれる。

「あ・・・」
ボールは翔真のバックサイドを切り、抜けていった。
「1−0!」
353第五話その5:2006/08/01(火) 23:46:15 ID:7rWSzOV5
剣が唖然としている。
「なんや、今の・・!今のが中1のボールゆうんか?信じられへん・・!」

「しょっぱなから出してきたか・・・アレ。」
清治が言う。
「え?今のやつのことか?」
剣が聞き返したので清治が答える。
「うん。今のが、何を隠そう、アイツを県チャンプそして全国16にまで押し上げた、剛の十八番の居相抜きバックハンドドライブ・・・!
県大会であのボールをまともに返せたのはほとんどいなかったらしいし、全国でもかなり相手をてこずらせたって聞いた。恐らく、パワーでアイツに敵う中1は県内にはいないと思うよ」
「たしかに・・パワーだけ見ればは間違いなく全国トップクラスやな・・・!」

続けて剛がサーブを出す。
「ん!」
カッ
今度は翔真のバックに右下回転のショートサービスが放たれる。

(・・・)
カッ
翔真はそのボールに対し、ツッツキを使って剛のバックに送る。が、そのボールは少し高く、甘いボールであった。
それを見逃さず、剛が回り込む。
「はっ・・・チャンスボールだ」
そのままフォアハンドドライブの体勢に入る。
「ぬぁあっ!!!」
ドシュッ!
剛はフォアでも、豪快にフルスイングしドライブを放つ。
そしてさっきのボールと同じように、また翔真のバックを抜けていった。



「はぁ〜・・バックに劣らず、フォアも強烈やのぉ・・・」
剣がため息をもらす。「ちゅうか、翔真かなりキテるんちゃう・・」
すると・・
「え?なになに?どういうこと?俺も話に入れてよ〜」
充がいきなり割り込んできた。

「・・うん、人っちゅうんは多くの場合、自分の手に負えないものにぶつかった時萎縮したり、気力が下がったりするやろ?・・
今の2球は、おそらくあいつ、翔真が受けたことのないほどのボール・・そんなボールを前にしてネクラなアイツやから戦意喪失してるんやないかと思てな」
そう言って剣は翔真を見る。
354第五話その6:2006/08/01(火) 23:48:32 ID:7rWSzOV5
が、
翔真は意外にもあっけらかんとし、別になんとでもないといった感じの顔をして、ポリポリとほほを指で掻いている。

剣は拍子抜けしてしまった。
「あら?あいつ、全然変わっとらんな・・鈍感なんかそれとも、すごいんか?・・・まさか、な」

「まあばっと見、前者かな・・・・あと今の2球で分かったけど、剛のやつ、結構飛ばしてるよ。この試合早く終わっちゃうんじゃないかな」
「まぁ・・そうやろな」



その数分後・・・
「ん!」
ドっ
誰かがドライブを放つ。が、
ボッ
コッコッココ・・
そのボールはネットしてしまった。

「11−9!セットカウント1−0!・・・翔真くん、リード!」
355第五話・その7:2006/08/01(火) 23:55:33 ID:7rWSzOV5
「・・・あら?翔真、1セット目とってもうた」
「あれじゃない?剛のやつまだ多分様子見してるんだよ!ね、清ちん」
(様子見・・?さっき清治は、稲垣は飛ばしとるゆうとった・・・つまり全力で翔真を潰しに行ったゆうこと・・そんなやつがいきなり様子見に入るんか・・?
・・いや、でも最初の2球で翔真の程度がわかってそれから手を抜いたゆうことなんか・・?でも、そうだとしたら、手を抜いても大丈夫思うたんに関わらず、
セット取られたんか・・・?ああ〜もう何が何やら!!)

清治が言う。
「うん、多分、手違いでセット落としちゃったんだろうな。次からは取りに行くと思うよ」
剣が台のほうを向く。
(・・これはじっくりと試合を見守る必要がありそうやな)

一方、剛は
(・・?なぜだ?俺はなんで今のセットを落としたんだ・・・?わからん・・・別にアイツは変わったことをしていないのに・・・なんとなくセットを取られた・・そんな感じだ)

2セット目が始まる。今度は翔真からのサーブだった。
ピッ
トスをあげサーブを繰り出す翔真。右回転のサーブだった。剛のバックへ向かっていく。

サーブが短かったため、剛はツッツキをする。そのボールを翔真のバックを送る。
すると、翔真は1セット目は一回もしていなかった回り込みを始めた。
「んっ!」
カッ
翔真がそのツッツキに対し、ドライブを放つ。あまりスピードはない。
が、
「・・・ぐっ」
剛には取りづらいボールのようだった。
なんとかラケットを当てるものの、
パサっ
ボールはネットしてしまった。
「1−0!」
(こ、こいつ・・・さっきまでは気付かなかったが、まさかコースをついてきている・・?)

続けて翔真はふたたび同じサーブを同じコースに出す。
(ここは用心しておくか・・・)
コッ
対し、剛はストップをミドル前に落とす。
カッ
翔真はそのボールを踏み込んでツッツキで返す。

(!よし・・・!ツッツキが長い!)
「るあっ!!」
ドッ!
剛がそのツッツキに対し、フォアハンドドライブを放った。
しかし
ボッ
1セット目の最後と同じく、ネットに引っ掛かる。
「2−0!チェンジサービス」
「・・・!」
剛が翔真を睨みつける。
(こいつ・・・試合の最初よりも確実にツッツキを切ってきている・・!さっきネットに引っ掛かってしまった時よりも強めに打ったはずが・・・。相当な回転量だ・・・。)

356第五話・その8:2006/08/02(水) 00:02:30 ID:banTeVQw
サーブ権がかわり、剛のサーブになる。
(アップ系サーブ中心にして、ラリーに持ち込ませるか・・!)
剛がトスをあげ、サーブを放つ。
右上回転系のサーブだ。
カッ カッ
そのボールは翔真のバックに向かっている。
翔真はそれをショートで返す。
カッ

そして剛がまたフォアのスイングに入る。
(たしか、やつはバックに放ったドライブは取れていなかった・・・!コイツはきっとバックが弱い!!)
ドシュッ!!
剛がパワードライブを翔真のバックへ打ち込む。(おそらくこのボールは抜ける・・・よし、これから反撃に・・)



コッ



「!」
 「!」
「!」
「!」
「!」
(な・・・何ぃ!?)
翔真は前陣で剛のパワードライブを、球威を吸収し、見事にブロックしていた。

「あ・・あいつ、止めよった・・?あのボールを・・」
「しかも前陣で・・・僕たちでさえ中陣からじゃなきゃとれない剛の本気のドライブを・・・」

(こ、こいつ・・!)
まさか返されるとは予想しておらず、剛の動きがにぶる。
「っ!!」
カッ
それでもなんとかドライブで返す。

「・・んっ!」
そのドライブ対し翔真は、表を貼ったバックハンドで剛のドライブを抑えつけるようにしてブロックする。
放たれたボールは殆ど回転が掛っていない―――ナックルボールであった。
「ぐっ・・!」
剛はそのボールを強引にドライブで返そうとするも・・・
ぼっ
ボールはネットを越えなかった。

「・・・なんだ、なんなんだコイツは・・・」

剛は驚いていたが、他の皆も同様に驚き、言葉を失っていた。


そして、
「2−11!セットカウント2−0!宮崎翔真リード!」

「はっ・・はっ・・」
剛は完全に息があがっていた。
(つ、強い・・・今まで戦った誰よりも・・・・くそっ、どうすればいい?どうすれば・・)
剛は膝に手をあて下を向いている。
清治が声をかける。
「お、おい・・剛・・・。」
しかし剛はそれを聞かずにブツブツと独り言を言っている
357名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/02(水) 13:26:31 ID:xtEYQCuk
翔真かっこいい
続き頑張って
358名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/02(水) 19:16:25 ID:zH7Ml6DQ
翔真強いなぁ・・・
続きがんばってください
359名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/02(水) 20:23:54 ID:VNWdLpf+
序盤から飛ばしすぎるとネタが後先無くなるから気を付けて!
360原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/02(水) 20:52:43 ID:banTeVQw
>>359
そのことですが・・・もう結構感じています。
自分で創作とかすると分かるんですけど、ひとつの話をしっかり作ろうとすると、どうしてもそこに持ってる知識を全て出そうとしてしまうんですね。。。
だから、ずっと長いこと面白さを持続させれる漫画家さんや作家さんはすごいと思います。
とりあえず、最近展開がぶっとんでる某少年誌のテニス漫画みたく、ありえない必殺技の応酬みたいな展開にするつもりはありません。
これからも面白くできるかは自信ないですが、少しでも楽しんでいただけるように努力していこうと思います。
361名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 07:53:49 ID:TUDK/wdS
>>360
あんた偉いよ!
362名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 10:17:52 ID:lYGd97uq
>>360
いつも小説を拝見させてもらっています。
とてもおもしろく、続きが待ち遠しいくらいです
自分も現役の受験生なのですが、
お互いが第一志望の大学に入れるように頑張りましょう!
363名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 14:13:45 ID:hjhnb06F
登場人物の使用用具とかは後ほど・・・ですか?
364名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 16:30:11 ID:rnZ2hZi8
>>363
そういう設定は厨臭くなりがちだから、各自の脳内補完でいいんじゃないか?
365原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/03(木) 16:57:34 ID:Pqi1lFxu
>>363
一応、裏設定としては考えてあります。でも>>364さんが先に言ってくれた通りの理由で話には出すつもりはありませんでした。やっぱり、物語と試合展開を重視したかったので。
366名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 17:16:37 ID:/ZdzVg2e
今更って感じなんですけど、卓球王国のダブルスって漫画、終わっちゃったんですかぁ???
久々に買ったらのってなくて。
あれ、けっこうおもしろかったのに。
どういう結末か教えてほしいです。
367名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 19:22:43 ID:Pqi1lFxu
>>361
いえ、そんな・・ありがとうございます。
>>362
ありがとうございます。そうですね、お互い行きたいとこに行けるようにこの夏頑張りましょう。
>>366
どこらへんまで読んでました?大河が毛利に負けて、銀河が日比谷を倒して、次は銀河対毛利の決勝!てとこで終わりましたよ。
368366:2006/08/03(木) 19:58:01 ID:/ZdzVg2e
367>>ありがとうございます。
毛利と試合してて、オールドライブ!?でしたっけ・・
していた所まで見ました。
お父さんはどうなったんですか??
369原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/03(木) 20:15:02 ID:Pqi1lFxu
>>368
オールフォア、オールスマッシュでしたね。たしか。
父ちゃんはあまり触れないまま終わった気がしましたね。。。あと結局あの柴田って先生の正体も分からずじまいで終りました
370366:2006/08/03(木) 20:18:46 ID:/ZdzVg2e
369>>ありがとうございました!!
柴田の正体気になりますね〜・・・
なんか中途半端な感じで残念です。
途中で打ち切りになったんでしょうかね><
371名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 20:39:47 ID:Pqi1lFxu
う〜ん・・でもああいう専門誌で打ち切りとかってあるんですかね・・・?
そういえば、最初ってたしか銀河が大河にダブルス一緒に出てって言って→大河復活・銀河危機感→やっぱシングルスで・・
あの『ダブルス』てタイトルはいったい・・・双子(はツインズだけども)ともかけたのかな・・
372名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 21:00:18 ID:/ZdzVg2e
>>371 ですよね〜。
銀河がメンバーが足りないっていって大河をさそって復活したのに、
結局シングルス系になっちゃいましたね。
タイトルって・・・
しかも中学生のレベル高すぎだし!!
上の四人はたしか、全員中学生でしたよね??
高校生の自分としては、ビミョーに悲しかったです。笑
373名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 21:27:33 ID:Pqi1lFxu
でしたね〜。たしかに彼らは強すぎましたね・・・早瀬の同僚もいたはずなのに勝ち上がれてないし。

そういえば他にもダブルスはつっこみどころが・・・
例えば、全国カデット優勝したにも関わらず、地元の中学の同級生は大河が卓球してたことを知ってるやつがいない、とか
尾道キャッツにいたメンバーは何処へいってしまったのか、とか
真弓(ヒロイン?)、小学生の頃から大河たちの試合を見に行き、しかも尾道キャッツのジャージを着ていたのに、卓球にあまり詳しくない。とか
374名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/03(木) 21:35:29 ID:/ZdzVg2e
>>373おぉ〜!!いいとこつきますね〜
確かに・・・。
あと、途中からなんか銀河の雰囲気が変わってびっくりしました。
なんかこえぇ!!みたいな・・・^^;
なにはともあれ、【ダブルス】は好きです!!
375第五話・9:2006/08/06(日) 13:59:20 ID:uTku4loH
もう一回清治が声をかける。
「ご、剛・・聞いてるのか?」
しかし、また剛は黙っている。
(俺がサーブ権をもっている時、3球目を打つまでは俺が頭に描いたシナリオ通り・・。しかし、ドライブを打った後、そのシナリオがガラガラと崩れていく・・・!
いや、まさか3球目までも俺のシナリオ通りではなく・・アイツに打たせられているのか・・!?まさか・・そんな・・)

ふたたび声をかける。
「大丈夫なのか?おい、剛!剛!」
すると剛はものすごい形相で清治をにらみつけ、
「うるさい!少し
黙っていろ!!横から口を挟むな!!!」
清治に向かって、大声を張り上げた。
「・・っ、そんな怒ることないだろ・・ご」
また言いかけようとしたその時、
「やめとけ、清治」
和也が清治の肩に手をかけて止めた。いつの間にか起きていたらしい。
「俺は昔からアイツを見てる・・・アレはそうとう追い詰められてる証拠だ。そっとしておいたほうがいいよ。」
「で、でも・・」
「とりあえずアイツを信じようぜ」

しかしその後、依然として冷静なプレーをする翔真に対し、剛はがむしゃらにパワードライブを放ち続けた。剛のプレーは明らかに精彩を欠き、自滅的なミスも多くなっていった。そして、9−2。

「ぐっ!」
パギッ
ラリー中、翔真のボールを剛が無理矢理ドライブしたところであった。
が、しかし、そのドライブは台をオーバーし、床に落ちる。
コッ

コッ

コッココココッ・・・

「10−2!翔真くんマッチポイント。」

「くっ・・・糞っ!!!」

試合を見ていた清治が言う。
「剛・・相当あれてるな。」
和也が返す。
「あいつは一旦頭に血がのぼるとどうしようもなくなるタイプだからなぁ・・・でも、そこまで剛を追い込んだ宮崎もすごいよ」



剛は肩で息をしながら、翔真をじっと見ている。
「ふざけるな・・!」

カッ
剛サーブを出す。翔真からレシーブが返り、三球目ドライブを放つ。
ドッ!!
「俺はこの県でチャンピオンになった。全国でも・・たしかに16で終わったが、ベスト8決定戦で、3位に食い込んだやつとも互角にわたりあった・・!」
376名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/06(日) 14:04:07 ID:uTku4loH
再度、ドライブを放つ。
ドシュッ!!
「なのに・・・お前はなんなんだ!?この俺が何故お前のようにわけが分からないやつにここまで一方的にやられねばならない!?」
そのまま、バックハンドドライブの体勢に入る。

「俺は、俺は・・・!」
剛がスイングを開始する。
「絶対に認めんぞ!!!」
バキ―――ンッ!!!
強烈なボールが剛のラケットから放たれる。1セットのよりもインパクトが強く、威力も上がっている。


その時だった。

「・・・・甘いよ」
翔真がポツリと呟く。かと思うと・・・


バチ――――――ン!!!!!

「!!!」

強烈なミート音。

放たれたボールは剛の体へあたり上へ跳ね上がる。
そして、剛の目の前に跳ね上がったオレンジ色のボールが映る。

「カ、カ、カウン・・ター・・スマッシュ・・・・だと!?お、俺のバックドライブを・・・」
剛がその場に崩れ落ちる。

すると翔真が剛の近くに歩みよってきた。
377名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/06(日) 14:08:28 ID:XJdLrXHI
卓球DASHって漫画はどーなの??
378第五話・11:2006/08/06(日) 14:09:54 ID:uTku4loH
「稲垣くん、だったっけ・・・君は県チャンプになって、全国でも活躍したのかもしれない・・・それはすごいと思う。
・・・俺なんて、地元のクラブの大会しか出たことないし、自分がどこまで通用するのかもわからないんだから・・・・でもね、これだけは言えるよ」

剛が翔真の顔を見上げる。



「・・・・君の卓球じゃ、俺を止めることはできない」




「!・・・」剛は目を見開く。そして、
「・・この俺の完敗だ・・・宮崎翔真・・・。」


「11−2!セットカウント、3−0!勝者・・・宮崎翔真!!」
試合結果が神山から告げられたが
卓球場は静まりかえっていた。
和也も、清治も、充も、剣も驚きの表情を浮かべ黙ってしまっていたのだ。
それは神山も同じであった。

(・・・この子たちは、紛れもなく全員が全国レベル・・!きっと上まで行ける・・!でも・・宮崎翔真・・・。今の試合を見る限り・・・彼は中学レベルをゆうに超えているるわ・・・!一体、あなた何者なのよ・・?)

かくして、日昇中卓球部部内戦は幕を閉じた。
そしてこれがこれから巻き起こる、日昇中の熱い夏の始まりでもあった。

第五話・終わり
379名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/06(日) 22:46:43 ID:XJdLrXHI
age
380名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/06(日) 23:13:27 ID:XJdLrXHI
続き!!!!期待!!面白!!文章コピーしてまとめといていい??
381名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/06(日) 23:32:23 ID:XJdLrXHI
age
382原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/07(月) 01:22:55 ID:4UFWek74
>>380
感想ありがとうございます。

コピーしてまとめとく、というのはどういうことでしょうか?
あなたが個人で読むためだったら別に構いません。
しかし前にも誰かおっしゃったんですけど、まとめサイト、などになると、
すみませんが、色々問題が生じてくるので簡単に「はい」と答えることはできません。
383名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 09:27:39 ID:1Menn8B2
ここだと読みづらいから、Microsof office wardでにまとめて、
保存しとくという意味なんだけど・・・どーすかねぇ?
384名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 16:24:13 ID:FmOJZCIE
なんか楽しそうだな。
俺も卓球をテーマにした携帯小説書いてるんだが
晒していい?
創作文芸板の住人で、資料漁りにこの板に来たんだが。
385名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 17:21:51 ID:BPDLgHCu
翔真に惚れた
386名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 18:26:10 ID:1Menn8B2
さらしちまいな!!>384
題名とかをしっかりつけて他の作品とわけれるようによろしく!!
387384:2006/08/07(月) 19:11:33 ID:FmOJZCIE
なら晒す。
http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=kingmiyabe&BookId=1
卓球詳しくないから、地味かも。試合シーンとか少ないし。
毎日5ページ位進めるので、今は多めにみといてくれ。
文才ないので。
388名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 19:43:46 ID:1Menn8B2
文才ていうか、表現力とストーリーが卓球小説の鍵だねぃ!!
389名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 20:35:01 ID:FmOJZCIE
>>388
確かに。つーか、やっぱ俺のは地味すぎるかな。
390原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/07(月) 20:43:02 ID:4UFWek74
>>383
すみません、遅くなりました。
それは個人的にということですよね?それならいいですよ。
>>389
読ませていただきました。僕はああいう感じの好きですけど。ほのぼのとした感じで。俺なんかよりずっとずっと文章が上手いですし・・・
391389:2006/08/07(月) 20:58:22 ID:FmOJZCIE
>>390
いえいえ、原作者さんも上手いっす。
試合シーンは参考になります。
392原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/07(月) 21:13:16 ID:4UFWek74
>>391
いえいえ、そんな。ありがとうございます。
高校までの経験や先生から教えてもらったこと、読みふけった卓球雑誌などを参考に書いているのですが・・・
もともと文章力がないのでなんとか書いてる感じです。
試合表現の言葉がなかなか出てこないんですよね・・・
393名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 21:23:24 ID:8cjD+OJo
>>377
一応卓球はやってる
正統派かと言うと違う気はするがまぁ面白いと思うよ
394名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/07(月) 23:22:29 ID:FmOJZCIE
>>392
専門誌か、なるほど。
後は動画をみてイメージを膨らませるしかないっすね。
スピード感を言葉で表現するのは難しい。
これからも頑張って続き書くか。
395名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/08(火) 01:06:27 ID:x2amzmcU
さしでがましい話ですが、スピード感はほぼ表現しないで行ったほうが良いと
思います。実際に、翔真君物語(勝手に謎な名前でごめんなさい)は試合シーン
にスピード感を表現しているところがありません。文章ではなく音で余計な
説明を省いてしまい読者の想像力をかきたてています。スピード以外を
いかに面白くできるかの方が簡単で現実的でしょう
396名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/08(火) 08:04:56 ID:b6//rNw0
>>387の小説には擬音語連発の派手な試合シーンは似合わない気がする。
あくまで卓球クラブを舞台にした人間ドラマ、だよね。
俺は好きだ。続き楽しみにしとるよ。伊織くんはヒーローになりそうな予感。
397名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/08(火) 14:25:02 ID:x2amzmcU
人間を主軸にするか、卓球を主軸にするかで小説はがらりと違うかな
398原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/08(火) 20:13:29 ID:xfhuTO8I
>>394さん
バカチンとヒーロー、面白いです!続き期待しております
399名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/08(火) 21:25:03 ID:b6//rNw0
翔真vs.桂吾さん
熱い戦いになりそうだな。
400名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/09(水) 23:16:53 ID:jg7Ihp1w
age
401名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/10(木) 22:16:53 ID:AtbJ2Rtf
まさか・・・今月はこれで終わり??
402名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/10(木) 23:00:54 ID:LQHPqPul
>>401
漫画家は忙しいからな…

俺もちょっと囓りの部分だけ書いたんだけどどうやって晒した方が良いかな
403名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/11(金) 00:23:50 ID:sa2bAN/V
>>402
何を書いたかによる。
>>394のヤツ。地味にヒーロー物っぽくなってきたな。
これって、小説大賞の作品なん?
404394:2006/08/11(金) 12:01:55 ID:K9e6yXBk
>>403
そうです。エントリーしてます。
気に入ったら投票してもらえれば嬉しいかも。
とりあえず、ヒーローものっぽい要素も入れてます。
やっぱり、強くてかっこいいプレイヤーいないとね。
第二章は、息子との不仲に悩む、卓球好き親父の話を考えてます。
物語全編を通しては、伊織と桂吾、二人のヒーローのエピソードを
クラブの人々の視点から語らせてみたいと思っています。
405名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/11(金) 13:41:21 ID:sa2bAN/V
>>404
ガチやね。
出版されるといいな。
406名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/11(金) 13:41:44 ID:iyfgGjf0
翔真物語、友人に大好評!続編期待!
407名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/11(金) 20:32:16 ID:VYu68z34
ヒーローのやつ、10点マッチになってね?
408第六話その1:2006/08/11(金) 20:56:25 ID:xO88fXAf
カコッ カコッ
カコッ
ピンポン球の響きの良い音が外までも聞こえてきていた。
ここは日昇中学校の卓球場。卓球部の練習場でもある。
今、部活の真っ最中だ。

そこに顧問である、神山の声が響く。
「はーい!やめっ。じゃあ10分休憩ね」



翔真たち六人はラケットを台に置き、休憩時間になるといつも行っている水飲み場に向かった。

キュッキュッ

6人はそれぞれに蛇口をひねり、ゴクゴクと水を飲む。

「か〜っ、生き返るで、ホンマ」
水に濡れた口を拭きながら剣が言う。
「基礎練習ばかりだけど、結構キツイよね・・・」

今清治が言ったように、日昇中卓球部では、神山藍指導のもと、主に基礎技術の練習がメニューになっていた。
ゲーム練習の方は、基本的に各自が行っているクラブでということになっており、部活では部内戦以来2週間、行われていなかった。

「・・にしても、まさか翔真が鷲峰クラブ出身とはな」
剛が翔真を見て言う。
すると充も
「ほんとほんと!鷲峰って、どんなクラブが全然知らなかったしね〜。ましてや、タメのやつがいるなんて聞いたこともなかったし。」
409第六話その1:2006/08/11(金) 21:00:24 ID:xO88fXAf
それを聞いていた剣が不思議そうな顔をする。
「同じ村のクラブやのにこんなに違うもんなんか?」
「う〜ん・・・鷲峰って結構、村の奥のほうで僕達の岩谷や彩加川とも離れてるしね・・あと」
「あと、なんや?」
「実は剛たちの彩加川クラブの会長と鷲峰の会長てすっごく仲が悪いんだって・・。それで、彩加川の会長がいろんなとこで鷲峰の悪口言って、
関わらないよう言ってたらしいよ。あと彩加川の会長て村議会の重役で、お金持ちだったりするから近くのクラブの人たち頭が上がらないんだってさ。」
「へぇ・・大人もいろいろと大変やのぉ」
「でも、鷲峰て前から結構噂にはなってたんだ・・・実は、村一番のクラブなんじゃないか、って。最近はあんまり大会に出てこないけど、
少し前まではどこの大会でも上位に必ず食い込んでいたらしいし。鷲峰出身の人の多くが全国レベルの強豪チームに入って活躍してる、て話もあるしね。」
「・・そうなんか?翔真。」
剣から振られ、翔真が答える。
「え?・・・うん、そういえば、だいたい大会の翌日はクラブの人達、入賞したとかなんとかそういう話してたかな・・・賞状もたくさん飾ってあるし・・。
でも、彩加川の会長さんが言ってるような悪いクラブなんかじゃ全然ないよ?みんな優しいし、純粋に卓球が好きで集まってる人たちばかりだから」

「翔真が言うんやから、そうなんやろな。それに翔真がいるクラブなんやから、きっとレベルも高いんやろのぉ・・・今度行ってもええか?」
「うん。多分大丈夫だと思う」


近くにあった時計を見て、剛が言う。
「結構時間が経ったな・・・そろそろ行くか」
「せやな。はよ戻らんと神山にどやされるさかい」
「はははは!」

6人は笑いながら、練習場に戻っていった。
410第六話その3:2006/08/11(金) 21:03:24 ID:xO88fXAf
6人はその後一時間以上に及び練習を続けた。


「はい、やめ!」
神山が声を上げる。

「今日は、こないだの部内戦以来で、ちょっと最後に一試合やってみようと思うわ。みんなで適当に相手決めて始めてね」

翔真たちは集まり、ぐー・ちょき・ぱーでそれぞれ組み合わせを決めた。
「・・・おっ」
「あっ・・・」
見ると、翔真と剣の組み合わせになっていた。


「翔真と試合するんは初めてやな。よろしゅうな」
剣が翔真に言うと、不安そうな顔で翔真も答えた。
「う、うん・・・」

(さ〜て・・・相手はあの翔真や・・・こりゃ一筋縄ではいかんはずや・・カット打ち上手そうやし。ここは攻撃を織り混ぜて仕掛けてみるかのぉ・・)


10数分後・・・

ある一組の試合が終わった。
翔真と剣の試合だった。
スコアは、というと
11−7、11−6、11−6の3−0、ストレート。


勝ったのは・・・・剣だった。


「おい!翔真どういうことやねん!?」
剣が声を荒げる。

「わいはかなり気合い入れとったゆうんに、なんやお前のプレー!!手を抜いてたんちゃうん?」

「ち、違うよ・・・剣。俺、ちゃんとやってたよ・・?」
「あ!?あの試合でちゃんとやってたぁ?アホぬかせ!こないだの部内戦のお前とはまるで別人やったやないか!
・・まぁ、俺が崩しに使ったはずの攻撃は全てブロックしとって崩しになっとらんかったけど・・・お前、カット打ち全然入れとらんかったやろ!」

剣がそう言うと翔真は下を向きながら答えた。
「実は・・・・出来ないんだよ」
「で、出来ないて・・・何がや?」

「・・・・カット打ち」

一瞬、卓球場の時間が止まったかのように静かになる。
そのあと翔真を除く全員が叫んだ。

「な、何ぃ――――――――――――!!!!????」

第六話・終わり
411原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/11(金) 21:04:48 ID:xO88fXAf
すいません、>>409は第六話・その2です・・
412名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/11(金) 22:16:40 ID:iyfgGjf0
衝撃の展開だね!!いーーーーねーーー!!
413名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/11(金) 22:29:55 ID:Pgqumc9l
翔真カット打ちできないのか・・・
まるで福原愛だなw
414名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/12(土) 00:47:55 ID:pJ0E4b/Z
そういえば、翔真の得点ってブロックとカウンターじゃ・・・?
ドライブは打ってないなあ
415名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/12(土) 06:24:48 ID:ctnjUTmd
>>407
指摘どうも。修正しました。
416第七話・その1:2006/08/12(土) 09:27:39 ID:Uz50YNrj
わいの名は、坂本剣。何を隠そう、全国8のカットマンや。わけあって大阪からこの日昇村に引っ越してきて、現在、日昇中卓球部に所属しとる。
今は部活の練習中。相手をしとるんは宮崎翔真っちゅうやつや。コイツのために、カット打ちの練習を続けておるわけやけども・・・
話は一ヶ月半前に遡る。



『カット打ちできんて・・冗談やろ?』
『じょ、冗談なんかじゃないよ・・ホントに打てないんだよ?カットマンとは試合も練習もあんまりしたことないし・・・
それにあのカットで放たれたボールがなんとなく苦手なんだよね・・・』

『マジかい・・・』

『あ、あのさ!みんなはどうやってカット打ちしてるの?教えてよ!』
翔真がみんなに尋ねる。
まず剛が答えた。
『そうだな・・・簡単に言えば、ドン!といったとこか・・』
『?』
次に清治。
『うーん・・・んっ!!って感じかな』
『??』
続いて充。
『翔真!カット打ちなんて簡単だよ〜。カッ!って打てばいいんだもん!』
『???』
最後に和也。
『みんなそんな感じなのか・・俺の場合はカコッて感じなんだけど』
『????』
翔真にはみんなの言ってる意味がさっぱりわからない。
『・・ということらしいで。翔真』

『もう!みんなドンとかカコッとか擬音語ばかりで全然わかんないよぉ!!!』




「どりゃあ!!」
翔真が剣のカットを打つ。が、
パサッ
ネットに引っ掛かってしまった。
(はぁ〜・・・アレから一ヶ月半・・・。最初、全くできひんかった翔真のカット打ちも多少はよくなってきたけれども、まだまだ、って感じやな・・)
「・・翔真、お前は十分技術力があるんやで。おそらく、お前はこのチームのエースになりうる・・・
でもそのエースがカット打ちできんてカッコつかんで、ホンマ。」

「うん・・・」
(・・あそこまで、ブロック、カウンターが完璧なやつが、カットに対してはこれほどまでに弱いとはなぁ・・)
「とにかく!お前の課題はカットに対する苦手意識を克服することや!ええな?」
「うん・・わかった・・」

バン!
翔真と剣がそんな話をしている内に、突然卓球場のドアが開いた。
417第七話・その2:2006/08/12(土) 10:00:22 ID:Uz50YNrj
顧問の神山藍だった。
そして神山は大きな声をあげる。
「集合!」
何故かその声には少なからず怒りが混じっているようだった。
6人が神山のもとへ集まる。
清治が尋ねる。
「先生・・今日遅くなるから先に部活始めてて、って言ってましたけど・・何かあったんですか?」
「それは今からする話のあとに話すわ。ちょっと待っててね」

「入部から二ヶ月経ったけど・・・ついに来週から地区予選が始まることになったわ。」
「よ、予選?大会か!?」
6人がざわめく。
「ええそうよ。来週の金曜日・土曜日の2日間で、団体戦は初日の金曜日よ」
神山はそういって、団体戦の組み合わせが書かれた紙を各自に渡す。
「これは私の推測だけど・・・ここほどのレベルのチームは、はっきり言ってこの地区では存在しないわ。恐らく、普通に真っ正面からぶつかっても、余裕で優勝できるでしょう」
神山がひと呼吸おく。
「でも・・余裕だからってこの試合は無駄にはできないわ・・!私はみんなが全国へ行ける力を持ってるって信じてる。だから、各自ひとりひとり、課題をもって試合に臨んでね」

「先生・・・ちょっとええでっか?」
剣が神山に訊いてきた。
「いいわよ。なぁに?」
「今もろた紙・・・団体戦のことしか書いてないようなんやけど・・・シングルスはどうなってますのん?来週なんやから、組み合わせとか出来てますやろ?」
418名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/12(土) 12:32:05 ID:78Ls75/9
おっもしれーーー
俺もカットうち苦手
翔真一緒に頑張ろうぜーーーー!!
419第七話・その3:2006/08/12(土) 12:53:43 ID:Uz50YNrj
「・・そのことなんだけど・・ないのよ・・。」
「え!?どういうこと?藍ちゃん!」
「日昇中卓球部は団体戦のみで・・シングルスには出れないの・・・!」
「ちょっ・・・待てや!団体だけでシングル出れへんて・・そんな話あり得へんやろ!」
「・・・こんなことになったのも、あのハゲ教頭のせいよ・・!」
神山の表情がだんだん怒りの色を帯びてくる。
「さっき清治くんにも訊かれたけど、今日部活に遅れたのは、地区大会の会合があったからなの・・・。」


今から数時間前。教務室。
『ああ、神山先生。』
頭を光らせながら、教頭が神山に話しかける。

『あっ、教頭先生。』
『なんだか随分ゆっくりしておられますね・・・もう準備はできておるのですかな?』
神山は教頭の言ってることがさっぱり分からない。
『は・・はい?』
『たしか今日の三時半ぐらいでしたでしょう』
『ちょ、ちょっと待ってください!教頭先生。一体何の話をなさっておられるのですか?』
『何ってあなた、今日は運動部の地区大会の会合がある日でしょう・・・』
『え!?あの・・・初耳です・・』

『おや・・?こないだの教員朝会で話したはずですが・・・ああ!そういえばあの時、神山先生は用事で学校に来るのが遅れたのでしたな。後で話そうと思っていたのですが、忘れていたようですねぇ・・。私としたことが・・・面目ない。』
『は、はぁ・・・』
『ということで三時半からですから。会場は隣の市の総合会議場です。よろしく頼みますよ。』
420第七話・その4:2006/08/12(土) 15:31:39 ID:Uz50YNrj
『もうなんなのよ・・・いきなり・・!』
急いで準備をして、会場へ車を走らせる神山。

時間ギリギリで会場につくと、神山の同い年の教師で日昇中女子バレーボール部副顧問の中澤 美幸がいた。
神山が中澤に話しかける。
『ちょっと・・美幸ぃ・・・あんた、なんで一言いってくれなかったのよ〜・・はっはっ』
急いできたせいか、神山は息を切らせている。
『え?今日の会合のこと?だって、教頭が教員朝会の時、今いない神山先生には私が直々に伝えておきます、って言ってたし・・そんなことより藍、早く行かないと会合始まっちゃうよ。』
『えっ、あ!ヤバい!じゃあ、また後でね美幸!』
神山は駆け足で卓球部の会合が行なわれる会議室に向かっていった。
そんな神山の様子を見ながら中澤が呟く。
『・・・藍も大変ね』

ガチャッ
神山が会議室のドアを開ける。
見ると、もう会議が始まっていたようだ。席に座っていた人々が一斉に神山の方を向く。
『申し訳ありません!諸事情で遅れてしまいました』
深々と頭を下げる神山。
すると司会を務めていた男性が神山を見ながら言った。
『あら、女性の顧問の方とは珍しいですね・・・。遅れてしまったのはしょうがありませんね。どうぞ、空いてる席にお座り下さい。』
『あ、ありがとうございます!』
そう言って神山が席に着く。
そのまま司会が続けて言う。
『顧問の方には大会の要綱が書かれたプリントをお渡ししています。あなたは、どちらの学校の顧問の方ですかな?まだ来てない学校ですから・・・喜瀬谷中か浦阿波中ですかな?』
神山が手を横に振って答える。
『いえ・・・あの、日昇中卓球部なんですけど』
すると司会が不思議そうな顔をする。
『日昇中・・?おや?日昇中は今年三月を持って、廃部したのではなかったですか?』
『え?いえ、今年の四月にまた結成し直されたんです』
『おかしいですねぇ・・・県の卓球協会から貰ったリストには日昇中の名前がありませんよ?』
『え!?そんなはずは・・・』
『登録を申請するのは、各学校の教頭先生ということになってますから、もしかして、そちらの教頭先生が申請を忘れていたのではないですか・・・?』
神山は頭が真っ白になり、加えて沸々と怒りが込み上げてきた。
《あ、あのハゲ教頭〜!!!!》
421第七話・その5:2006/08/12(土) 16:55:52 ID:Uz50YNrj
「・・・というわけでね、団体は空きがあったからなんとか入れさせてもらったんだけど、
シングルスは、少し前に各学校から送られた選手名簿でもう決められちゃってて入れされてもらえなかったの・・・ごめんね、みんな」
そんな神山を充が慰めめる。
「いや!いいよ藍ちゃん!あの教頭が悪いんだから!藍ちゃんは悪くないよ!」

「その通りだな」
「せやせや」
「うんうん」
「気にしないでよ、先生」
「そうですよ、先生・・・」
充に続いて、他の5人も神山を励ます。
神山が目を潤ませながら言う。
「・・・ありがとぉ・・・みんなぁ〜・・」
「にしてもホントムカつくわ、あのハゲ教頭!!!さっき私が会合でのこと言ったらなんて言ったと思う!?
『あららら、申し訳なかったですね〜・・・いやまあでも、団体だけでも出れるんですから良かったではないですか・・ハハ』ですって!!謝る気なんてさらさらないのよ!?
私もう悔しくって・・!日昇中の卓球部て今まで大した成績修めたことないからきっとなめんてのよ・・・みんな!」
きっ、と神山がみんなを見て言う。
「絶対に全国に行くわよ!!このまま舐められてたまるもんですか!!みんなだったら100パー行けるからね!」
翔真たちは完全に神山に圧倒されている。
と、
「・・じゃあ大会に向けてちょっと気合いいれるわよ?」
「・・・?」
顔に?マークを浮かべた翔真たちを後目に神山が始める。
「いくわよぉ・・せぇのっ、3、2、1・・・・ダーっ!!!」
突然腕を上に突き上げて叫ぶ神山。
それを呆然と見る翔真たち。
(それ、プロレスやろ・・・)
剣が心の中でツッコむ。
「・・ちょっと、みんなもやってょ」
「え・・?」
お互いに顔を見合わせる6人。
「ほら、行くわよ?3、2、1・・・」

「ダ〜っ・・・」
6人は神山に言われるまま、なんとなく腕を上に振り上げ言った。
腕を上げつつ翔真は心の中で思った。
(こんなんで大丈夫なのかなぁ・・?)

第七話・終わり
422第八話・その1:2006/08/12(土) 22:35:39 ID:Uz50YNrj
太陽が眩しい。雲もあまりなく、非常にいい天気である。


ここは、とある市の総合体育館。なにやら中学生が集まっている。
今日、明日とここでは中学生の卓球の大会が開かれる。
今まさに、県大会のキップをかけ、少年少女が40ミリのボールを追いかけている最中である。


さて場所が変わり、ここは観客席。
何やら、出場選手らしき男子たちが話している。着ている体操着には“喜瀬谷中”とプリントされてあった。
「はぁ〜あ〜、みんなよくやるよなぁ。な、須貝」
「ホントホント!。この地区なんて県で一番レベルが低いて言われてて、県大会に進むことができてもどうせ、他の地区の海東(あみがし)中とかの強豪にボコられるのがオチなんだぜ?
バカだよなぁアイツら」
「な。俺らの学校も毎年ここでは優勝してるけど、いつも県大会じゃ強豪校にコテンパンだもんな?テキトーでいいのよ、テキトーで。どうせ全国目指してるでもなし・・・
内申書に部活動経験あり・県大会出場、とでも載れば俺ら的にOKだしね。」
「そうそう。あっ、もう試合じゃね?初戦どこだ?・・え〜と・・・・ひのぼり・・日昇中だって!」
「マジで!?楽勝〜。あそこ万年この地区の1回戦負けで有名だもんな!あと、聞いた?なんか顧問の話よると、
去年廃部して今年また結成し直したんだって!だからオール1年らしいよ」
「ウホッ!ラッキー!マジ楽勝じゃん!・・・おっ、時間だ。アリーナ行こうぜ。サクッと勝ってきましょーや、斎田くん」
「おぅ、出発〜」



そして、体育館フロア。第一コート。喜瀬谷中と日昇中のメンバーが整列している。

「それでは、只今より、喜瀬谷中と日昇中の試合を始めます。選手、互いに礼!」
審判が告げる。
「では、オーダー1番の選手、喜瀬谷中・斎田選手、日昇中・稲垣選手、前へ」

「お〜い、斎田、負けんなよ〜」
喜瀬谷中のベンチにいる選手がふざけながら声をかける。
「当たり前だろ・・日昇、それも1年坊なんかに負けるかよ・・」

「それでは、ラブオール!!」
審判が試合開始を告げた。
423第八話・その2:2006/08/12(土) 22:38:37 ID:Uz50YNrj
数分後・・・

バシュッ!!
強烈なパワーボールが斎田選手のコートを抜けていく。
「なっ・・」
「11−2!セットカウント3−0!勝者、日昇中・稲垣!」

「斎田がストレート負け・・?ウソだろ・・」
喜瀬谷中のベンチがざわついている。

「フン・・・毎年この地区で優勝していると聞いていたが・・期待外れだったな」
剛が斎田を見ながら言った。
「なっ、なんだと!?このガキ・・!」
斎田が剛に掴みかかろうとする。
が、
「失せろ・・技術のみならず、試合のマナーも十分にできていない貴様のような奴の相手など、している暇などない・・!」
「ぐっ・・・」
剛に睨まれながらすごまれて、斎田は思わず返すことが出来なかった。
審判が続ける。
「では、オーダー2番目の選手、喜瀬谷・須貝選手、日昇・藤堂選手、前に」
「きっと、強いのはさっきの稲垣ってやつだけだって・・!心配すんなよ、これから3本とりゃ良いんだよ・・須貝」
「お、おぅ・・・」
エースが負けて、すっかり喜瀬谷中ベンチは動揺してしまっていた。

一方、日昇中ベンチ。
「じゃあ充、頑張ってきてね!」
神山が充に声をかけた。
「うん!ドンとまかせといてよ!藍ちゃん」
そう言うと、充はコートへ向かっていった。

数分後・・

「そりゃっ!」
カッ
充が回り込んで左利きのシュートドライブを放つ。
「うっ・・」
放たれたボールは須貝のラケットを逃げるように曲がっていく。

「11−1!セットカウント、3−0!勝者、日昇中・藤堂!」

「あ〜あ、もう少しで3セット連続スコンクできたのにな〜・・」
充は残念そうな事をいいながらも、表情は余裕そのものだった。
対照的に須貝は、どうしようもない、と言った様子でベンチに帰っていった。


「お、おい・・斎田」
「・・・・ああ」
力の差を見せつけられ、喜瀬谷中ベンチはすっかり静まりかえっていた。


そして・・・
「11−0!セットカウント、3−0!勝者、日昇中、坂本・塚本組!ゲームセット!両校の選手は整列してください」

喜瀬谷中、日昇中の選手が整列をする。日昇の面々は涼しい表情をしていたが、喜瀬谷中の選手たちはみな下を向いてしまっていた。
424第八話・その3:2006/08/12(土) 22:41:59 ID:Uz50YNrj
「試合結果、3−0で日昇中勝利です!それでは両校の代表は握手を」
審判が促す。
日昇からは清治、喜瀬谷からは斎田が出てきた。
「ありがとうございました」
そういって手をのばしてくる清治。斎田もゆっくりと手を出す。
「あ・・・ありがとう・・・ございました」

試合後、喜瀬谷中は卓球部のメンバーを応援組も含め呼び出し、ロビーに集合していた。
顧問が口を開く。
「・・・というわけで、我が卓球部は負けてしまった。アレはしょうがない・・ここの地区の歴史の中でもまれに見るレベルの高さだ・・・。
しかし、わしも顧問としてお前らをサポートしてやれることができなかった・・すまなかったな・・。3年生は残念ながらここで引退だ。・・・今までご苦労だったな・・」
3年生はみんな下を向いている。
すると
「せっ、先生・・!」
斎田が突然話し出した。
「ん?何だ?斎田」
「あっ、あの・・俺、この大会にあまり賭けてませんでした・・毎年、ウチが優勝してたし・・・かなり調子に乗ってました・・。
あと練習も結構適当に過ごしてきていて・・・。」
「・・・。」
顧問も他の部員も聞き入っている。
「そんな適当にやってきたはずなのに・・・さっきの試合終わった後、俺・・・すごく・・すごく悔しかったんです・・・・!」
いつの間にか斎田の目には涙が溜っていた。
「分かったんです・・・部活は適当だったけど・・・俺、卓球が好きだったんだ、って・・!試合には負けたけど、何か大事なものを手にいれた気がします・・・。
俺、このままじゃ終われません・・。高校に行っても、卓球続けます!次こそは本気で取り組むつもりです・・!・・・先生!3年間、ありがとうございました!!!」
斎田が顧問に向かって礼をする。と、他の3年生もそれぞれ顔を見合わせ、頷き、声をあげる。
「せ、先生!俺も卓球続けます!」
「お、俺も俺も!」
そして
「先生・・俺たちからも言わせてください・・ありがとうございました!!」


顧問は生徒たちの心境の変化にすっかり驚いてしまっていた。
425第八話・その4:2006/08/12(土) 22:49:30 ID:Uz50YNrj
顧問は知っていた。目の前の生徒たちが適当にやっていたことぐらい。長年生徒を見ているからわかるのだ。
加えて、最近はそういう生徒ばかりになっていた。いくら教えても反応してくれない・・・やがて熱心に教えることも顧問自身忘れてしまっていた。
前なら毎年会いに来てくれていた卓球部卒業生も近頃はめったに来なくなってしまっていた。高校で卓球を続けるものも今ではほとんどいなくなっている。
もう少しで自分も定年・・割りきってはいた。「それが最近の若者の傾向なのだ。」
でも内心寂しくもあった。前までは「卓球」という糸で数多くの生徒とつながっていられた。同窓会を開き、一緒に杯を交すのが何よりの楽しみだった。
しかし、近年の生徒とは学校生活内ではつながってられるが、卒業後は何もなかったかのようにその繋がりがプツリと切れる・・・。
「これもまた人生か」そう思い込むことで必死に自分を慰めていた。「どうせ、今年の生徒も同じだ・・」そう思っていた。なのに・・・
顧問の胸に熱いものがこみあげてくる。
そうだったのだ。自分はずっと待っていたのだ・・この瞬間を。これからも“つながって”いけるというこの瞬間を。
「そうか・・・頑張れよ・・!何かあったらいつでもこい・・何でも相談に乗ってやるから・・」
せいっぱい涙を堪えて出した一言だった。


翌日のシングルスでは、今までとは全く違い、生き生きとプレーをする喜瀬谷中のメンバーが目に映った。
そして、シングルスに出場した3年生全員が見事、県大会出場を果たした。メンバー全員が満面の笑顔で、顧問もそれを見て目を細めていたという。


そしてその日の午後四時・・全ての競技が終了し、会場は静まりかえっている。
場内アナウンスが流れる。
『・・以上を持ちまして、地区大会予選は終了いたしました。・・ゴミは各自持ち帰り、忘れ物などないようにお帰りください。・・お疲れさまでした。・・』

壇上の机の上にはまだ書類が残っている。
その中に『県大会出場校及び出場選手名簿』と書かれた紙がある。その紙の上の方には優勝校・優勝者一覧、という部分があった。


[優勝校・優勝者一覧]
男子シングルス――喜瀬谷中・斎田克則。
女子シングルス――森平中・近藤早苗。

女子団体――森平中学校。

そして、男子団体――――日昇中学校。

第八話・おわり
426名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/12(土) 22:58:38 ID:RpekXoFo
やっぱおもしろいね(〃´▽`〃)続き頑張ってb
あとバカチンの方も何気にハマってるから両作者ファイトb
427名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/12(土) 23:16:51 ID:pJ0E4b/Z
二話連続、お疲れ様です。毎日小説が更新されてないか楽しみに見てます。
お体にきおつけて頑張ってくらはい!!
428原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/13(日) 00:25:54 ID:NjIFsXbe
>>426
>>427
ありがとうございます。
ちょうど今お盆休み中なので書けるだけ書こうと思って書いております。まぁ、勉強もしなくてはいけないのですが・・・ι
次回は県大会に突入する予定です。よろしくお願いします
429第九話・序章:2006/08/13(日) 10:10:10 ID:NjIFsXbe
地区予選から二ヶ月になろうとしていた。
七月下旬――梅雨も例年より早めに明け、晴れた日が続いている。

大きな白い建物が見えてくる。
ここは、県立総合スポーツセンター。
ここに県内の地区予選を勝ち抜いた者たちが集い、毎年、全国大会出場を目指して激しい戦いが繰り広げられる。

開場前、各学校の選手が入口前で待ち構えている。談笑する者、周りを気にしてキョロキョロする者、目をつぶって寝ている者、
虚空を見つめてこれからの試合へ思いを馳せるもの―――様々なものたちがいた。
そこに青いジャージを来た5人組が現われる。
「いよいよやな・・・清治」
「ああ・・今日のために頑張って練習してきたもんな」
「うん!ウチらきっと全国行けるよ!」
「・・・まぁ、油断は禁物だ」
「・・・ふぁあああ、眠ぃな〜・・・」

すると関西弁の少年が仲間の青いジャージのメンバーを見渡しながら言う。
「あれ・・?翔真は?」


入口前広場から少し離れたところ、そこにその少年はいた。
髪が少し長めで、メガネをかけた少年だった。
下を向きながら、体育館入口前広場を目指しトボトボと歩いている。
少年が不意に傍に植えてある並木を見る。
何か思うことでもあるのだろうか、悲しげな感じで並木を見つめる。
(県大会、か・・・。)
そこにさっきの関西弁の少年の声が聞こえてくる。
「お〜い!!翔真、何しとんねん?はよ来んかい!!」

「あ・・・うん」
そう答えると、メガネ少年は仲間たちのもとへ走っていった。



各選手それぞれの思いを胸に、県大会が今、幕を開ける。
430第九話・その1:2006/08/13(日) 14:02:44 ID:NjIFsXbe
『選手の皆さん、おはようございます。8時半より開会式を始めます。今フロアを開放いたしますので、それまでは各自練習をして、
その後ユニフォームに着替え、選手のみなさん、顧問の先生は体育館のフロアに整列してください。詳細な指示は後ほど行ないます。繰り返します・・』
入口が開き会場に入ると、すぐにアナウンス放送が流れた。

翔真たちは観客席に道具を置き、ユニフォームに着替え、フロアへ向かう。

その後、約40分ほど練習をし、司会の指示に従い、整列を始めた。

整列後、剣が周りを見ながら言う。
「ほぉ〜・・やはり県大会。いろんなとこから集まってきとるさかい、強そうなやつばかりやな・・・。ま、実際のほどはわからんけど。な、清治」
「しっ、剣、静かに!開会式始まるぞ」

選手たちのざわつきが消え、体育館中が静かになる。

司会がマイクで話し始めた。
『それでは、これから全国中学校卓球大会・県予選の開会式を始めます』

『それでは、まず始めに開会宣言・・』

(はぁ〜あ〜・・・県大会、かぁ)
翔真はさっきと同じことを考えていた。
『それではこれより全国中学校卓球大会・県予選の開会を宣言します』

(みんな強そうな人ばかり・・・ウチの地区以外はみんなレベルが高いって聞くし・・・。)

『それでは続きまして、選手宣誓、青ヶ崎中・飯田 啓介くん』
「はい!」

(みんな・・・全国目指してるのかな、やっぱ)

『宣誓!我々、選手一同は・・・』

(日昇も・・・全国を目指して練習してきたんだよな・・・。)

『・・正々堂々と・・』

(みんなかなり気合入ってたな・・・絶対行こう、俺たちなら行けるって・・)

『・・誓います!・・』

(でも・・・でも・・・俺はどうだったんだろう・・・本当に全国に行きたいと思ってたのかな・・?)

『青ヶ崎中卓球部部長・・・』
(いや・・俺は違う・・全国に何かを求めているわけでもないし・・・はぁ、昔はよかったな・・ただピンポン球打ってるだけでよかったのに・・・)
『・・飯田 啓介!』
(・・違って、今は・・・)
431名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/13(日) 22:51:29 ID:szdL1jnf
面白age
432名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/13(日) 23:10:01 ID:ctbYv7lK
時間の動きと翔真の思考を巧妙に表現した技法にGOOD!!
433第九話・その2:2006/08/14(月) 13:19:15 ID:sVyHIq1Y
ステージ横には各学校の顧問が並んでいる。その中に神山の姿も見える。
(いよいよ来たわね・・・・県大会!!みんなここがふんばりどころよ・・・!・・ふふっ、みんな良い顔してる・・・ん?)
神山には翔真の顔が目についた。それはとても悲しそうな、いや、寂しそうな・・なんともいえないような表情だった。
(しょ、翔真・・?)

『・・以上を持ちまして、開会式を終了いたします。なお、試合は九時から行ないます。各自、要綱のタイムテーブルを確認しておいてください。それでは、解散してください』
・・ザワザワ・・
開会式が終わると急にフロアがざわめきだした。

「みんな〜っ!集合!!」
神山が6人に向かって手を振って叫んだ。
6人が神山のもとに集まる。
「じゃあ試合について説明するわね。私たちは九時から試合が入っているわ。初戦の相手は、直河(なおかわ)中。話によると昔から県大会常連校で、以前ベスト4にも入ったことがあるそうよ。
なかなか強いみたい。初戦だし、正面からぶつかろうと思う。で、オーダーなんだけど、1番は翔真、2番は剣、3番ダブルスは和也と充。4番は剛、5番は清治ね。わかった?あとコートは第一コート。
みんな、気合いいれていくわよ!ダ〜ッ!!」
「せんせ・・・それはやめようや・・・」


(・・試合だ・・もうさっきのことは忘れよう・・。)
翔真は胸に手を当て心を落ち着ける。
すると・・
「翔〜真!!」
バン!
剣が後ろから翔真の背中を叩く。
「いった・・・」
「何さっきから暗〜い顔しとんねん!試合なんやさかい、テンションあげな!・・・あ!分かった!お前あれやろ?」
「え・・?何?」
「お前、カットマンと当たることを気にしてるんやな?たしかにお前のカット打ちはだいぶ上手くなったけど、試合ではひとりも当たってへんもんな?
県大会はこないだの地区予選より遥かにレベル高いらしいから、負けたらどないしよ思うとるんやろ?」
たしかにそう言われればそうであったが、今はそんなことを考えてはいなかった。
しかし、今、剣にさっき考えていたことを言っても心配かけさせるだけであろう。そう思った翔真は剣に話を合わせることにした。
「うん・・そんなとこ・・・結構緊張してて・・」
「ほら〜そんなことや思たで!まぁ、気にせんとき!もし翔真が負けても、わいらがサクッと勝ったるさかい!」
「・・・うん」

「・・・?」
そんな様子の翔真を神山は変に感じていた。
434第九話・その3:2006/08/14(月) 13:22:54 ID:sVyHIq1Y
そして、九時。
卓球台が綺麗にならべられ、今から試合を控えた選手がみんな向かい合って整列している。
そこに場内アナウンスが流れる。
『それでは、これより団体戦1回戦を始めます。礼!』
「お願いします!!」パチパチパチ・・・

一斉に選手が礼をし、その後観客席から拍手が巻き起こる。

「きゃ〜!!大会、って感じがするわね〜。私、このみんなが一斉に礼をして拍手が起こるやつ大好きなのよね〜!」
神山が、学生時代を思い出したのか妙にはしゃいでいる。
「あ!浸ってる場合じゃないわね・・じゃあみんな円陣組むわよ!」
「え・・まさか」
剣は嫌な予感がした。
「もちろん!ダーッ、よ?」
「・・・。」
6人全員が呆れかえっている。
「あ、藍ちゃ〜ん・・・マジでやるの?」
さすがの充も嫌らしかった。
「大マジよ!ほらっ!さっさと円陣組む!!」
「へ〜い・・」
6人が渋々円陣を組む。
「いくわよ〜・・日昇〜、3、2、1」
ここまでくればみんなもうヤケクソだった。
「ダーッ!!!!!」
6人全員が大きな声をあげ、円陣の中心に向け、拳を突き出す。



「・・ちょっ、おい見た?アイツら!?」
「見た見た!ダーッ、だって〜。恥ずかしくねーのかなー・・しかも3、2、1て・・ハッスルとごっちゃになってんじゃねぇか」

近くのチームがみんな日昇を見ながらヒソヒソ話している。
「あ!」
神山が何かに気づいたよう声を出す。
「そっか・・ハッスルと混同してたのね・・・ゃだ私ったら」
ポッ
そういって顔を赤らめる神山。
「・・そこやないやろ、顔赤らめるんは・・・!」
翔真たち6人はみんなゆでダコのように顔を真っ赤にしていた。
435名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/14(月) 14:49:54 ID:mnBqkAJq
おもしろ
436名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/14(月) 15:58:36 ID:3CpeRWg0
先生のボケっぷりがたまらん!!
437第九話・その4:2006/08/14(月) 17:53:41 ID:sVyHIq1Y
それを見ていた日昇中の対戦相手、直河中は・・
「・・・おかしなやつらもいるもんだな。ところで、東(あずま)。アイツらって実力的にどうなの?」
「ちょっとまってろよ、勇太。今、要綱の出場学校一覧みるから・・日昇中・・・。!・・あいつら一応、地区1位で予選通過してんな。しかもオール1年ときてる・・!
この地区1位て、たしか毎年喜瀬谷だったはずだけど・・あいつら、オール1年ながら喜瀬谷倒してきたってことか・・?」
「でも喜瀬谷がいる地区は県で一番レベルが低いことで有名じゃねぇか。喜瀬谷自体もそれほど強くないし・・・。
それに1年坊主ばかりだろ?あんまり注意する必要ねぇよ。それより次の試合・・・青ヶ崎とのこと考えたほうがいいんじゃねぇ?」
「う、うん・・」
(・・次当たる青ヶ崎はエースの飯田を筆頭に実力派揃い・・俺たちの地区の1位、海東(あみがし)に続いて優勝候補に挙げられている・・・
たしかに勇太の言う通り、マークするなら青ヶ崎の方が妥当・・)
そこに60を越えていようかという男性が現れた。
「東・・」
「あっ・・佐々木先生。」
「県大会にはだいたいの地区は4位までが出場できる。なのにあの地区から喜瀬谷が出てきていないところを見れば、波乱があったことは明らか・・
全く注意しなくていい相手でもあるまい。お前たちはまず目の前の試合に集中しなさい・・・。」
「・・わかりました。先生」
東が答える。


「それでは第一コート第一試合、直河中対日昇中の試合を始めます。一番手、直河・東選手、日昇・宮崎選手、前に」
ザッ
両選手がコートに向かう。
サーブ権を決めるじゃんけんをする。結果、東が勝ちサーブを選ぶ。
438第九話・その5:2006/08/14(月) 17:58:23 ID:sVyHIq1Y
(・・だけど、次の試合が気にならないっていったらやっぱりウソだ・・)
東が構える。
(あの強豪、青ヶ崎はどうやったら攻略できるんだろうか・・・。)
そしてトスを上げ、翔真のバックへ右回転サーブを放つ。

(飯田に勝てるやつは・・この直河にはいない・・。他のやつらにも勝てる可能性は低いかもしれない・・。)
翔真が東のバックにツッツキで返す。
(でも・・青ヶ崎を倒さなきゃ、全国は勿論、北信越大会にも進めない・・。青ヶ崎を倒せば、決勝の海東まで大きな山はない・・)
東がそれに対し回り込む。そのままバックスイングを引き、フォアドライブを放つ。
ドッ!!
(・・地区ではコテンパンだった・・おそらく決勝で当たっても勝てないだろう・・しかし、北信越に出場して上位に勝ち進めば全国の可能性も見えてくる・・。俺たちも今まで必死にやってきた。何が何でも全国へ行き・・)

パチン!!

「!」

ボールが翔真のバックストレート、東のフォアを抜けていく。
「かっ、カウンター・・!」
東が困惑している。すると、
「・・目ぇ覚めました?」
「!」
東が驚いて翔真のほうを振り向く。
「なんだか試合中なのに、別なこと考えてるみたいだったから・・」
すると次の瞬間、翔真は東をきっと見つめた。
「集中しないで勝てるほど・・・日昇は甘くないよ!」

(・・!この1年・・・)


「はは・・なんや、アイツも結構試合になると豹変するタイプやな・・先生もそう思わん?」
翔真の姿を見た剣が神山に言う。
「えっ・・ええ・・・そうね」
(今は試合に集中してるみたいね・・・でも、さっきのあの思いつめたような感じはいったい・・・。)


飛んでいったボールを拾いに東が自分のベンチ側に向かう。

佐々木と目が合う。
佐々木は縦に頷き、そのまま東に話かけた。
「まぁ、次が気になるのはしかたあるまい・・・なんといってもあの青ヶ崎だから・・・だがな、東。日昇に勝たなくては次がないということを頭に置いておかなくてはならんぞ・・・」

「・・はい!」

佐々木から助言を受け、気持ちを入れ直したのか、大きな声で返事をする東。ボールをしっかりと握り、コートへ戻っていく。
439名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/15(火) 00:39:49 ID:XUGGvrym
北信越の何県??
440名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/15(火) 01:15:56 ID:S/HtjB3m
翔真はどうしたんだろー??
441名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/15(火) 07:31:14 ID:4KCu+xml
>>439
後ほど、物語内で明らかにします。でも多分読者の方の中で「もしかしてあそこでは・・」と薄々感づいている人もいらっしゃるかもしれません。
442名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/15(火) 12:44:58 ID:wOxa/f22
>>426
ありがと。読んでくれる人がいるとマジ嬉しいっす。
一応、第一章のバカチン〜は無事に終わりました。
仕事キツイ時期に睡眠不足で書いたので、
ラストは自信ないっす。
推敲もロクにしてないし。
第二章は家族愛?っぽいテーマで書こうかと。
主役は、バカチン〜にも出てた早川のおじさん。
ペンドラの用具に対するウンチクや
昔ながらの卓球用品店の場末な感じ
とか表現できたら、と思ってるのだが、どうなることやら。
原作者さんの作品ほど燃える展開がなくてスマンです。
443名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/15(火) 19:47:18 ID:Z25WiHq1
ダブルスとツブ高の試合はいつだろー??
444原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/15(火) 20:03:00 ID:4KCu+xml
>>443
俺が書いてるやつのことですか?
445443:2006/08/16(水) 01:01:48 ID:g/AxxC2T
翔真の方です。。。
446原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/16(水) 06:22:03 ID:4UKoKBI2
>>445
もう少し後になります
447名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/16(水) 06:45:36 ID:J8XVzIHc
>>442の文章力に嫉妬。
バカチンはわざと拙い感じにしてたのかな?
俺も書きたいが、いきなりあんなんは無理ぽ。
448443:2006/08/16(水) 16:01:57 ID:g/AxxC2T
誰かと比べて書いたらだめじゃない?書きたいから書くべき。
もしくは誰かに見せたいから書く、みたいな
449原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/16(水) 20:05:30 ID:4UKoKBI2
俺もそう思います。
そんなこと言ったら、俺だって翔真物語(仮)書けませんよ!市民クラブの作者さんにくらべたら、俺のなんか全然だし・・・たまに読み返して、自分の下手さ加減にがっくりすることもあるし・・
450名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/16(水) 22:13:21 ID:KyUtiUmZ
20数年前キングでやってた、レッツスマッシュ知ってる?キングの休刊とともに消えた記憶が...
451名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/16(水) 22:49:30 ID:g/AxxC2T
文章がうまくてもストーリーつまらんかったら意味ないじゃん?
ストーリーうまくて文章下手でも「こいつもう少し表現がうまっかたらなあ」
って感じになって結局読む気になるけど、ストーリーが下手で文章うまかったら
「こいつ文章はうまいんだけどストーリーが・・」って感じになるだろ?
つまい大事なのは読んでて面白いかどうかだよん!!
452名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/17(木) 08:31:36 ID:c19zo8YH
市民クラブ、伊織がまた出てきたな。
なんか二章の卓球屋がピンポンに出てきそうなキャラだ。
展開がゆっくりだけど俺は好きだ。
ところでスタンドバイミーって何?
映画とかあんまり観ないから分からん。
453原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/17(木) 12:44:14 ID:jObxs5CL
>>452
四人組の少年たちが、発見された死体を見に旅していく、ひと夏の物語。みたいな感じだったと思います。
結構、有名な映画ですよ。
454名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/17(木) 20:08:29 ID:c19zo8YH
>>453
ありがと。
そんな有名なのか。勉強になった。
455名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/18(金) 22:16:51 ID:iXh4V1GI
スタンド・バイ・ミーは傑作。
なんか劇中に出てきたデブの子の話に爆笑した思い出が。
つーか、両作者頑張れ!
楽しみにしとるよ。
456原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/18(金) 22:48:13 ID:D2x5saMV
ありがとうございます。。。
最近、立て続けに書きこんだやつは、とにかく休みの間に書きまくろうとあまり熟考しないまま載せたやつで、後から見返すと展開的に適切じゃない行動させたりとか発言させたりしてしまってて・・・
で、いつもより反応があまり来ないから「あ〜俺の飽きられちゃったかな・・」とか思ってたんですけど
まだ読んでくださってる方々もいらっしゃるようですし、なんとか最後まで書きたいと思います。俺も受験なんで、完結までに年を越してしまうかもしれませんが・・・
いつもの如く、今月もパケ代がヤバいです・・でも、9話は図書館のPC使うなりして今月中に書き上げたいと思います。よろしくお願いします。
457名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/19(土) 07:53:16 ID:PLO5VB7i
>>456
頑張れ!
俺も今から東大オープン頑張ってきます!
458原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/08/19(土) 07:58:46 ID:MxUkuqEY
うおっ!東大オープン!?あなたはいつも見てくださってる現役の方ですね?
ありがとうございます。受験板だと結構二浪て叩かれるんですけど、ここの住人の方は優しいんで安らぎます。
どうか、頑張ってきてください!応援しています。
459名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/20(日) 15:10:25 ID:VjHU6i0V
       が                      が  が  が
 が   が  ん   が        が   が  が  ん  ん     が
がんばれが ん  ば   ん      ん   ん    ん      ん  ば
 ば  ん  ば          ば    ば      ば     ば ん
 れ  ば            れ    れ        れ    れれ        
                  
460457:2006/08/20(日) 16:06:26 ID:F3Os3HMT
>>458
すいません、東大オープンではなく東大実戦でしたね。
とりあえずは頑張ったと思います。
461名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/21(月) 08:33:54 ID:dk12jlzt
俺も読んでもらえると嬉しいっす。皆さん学生かぁ。
俺は脱サラ検討中のサラリーマンです。
マジで会社辞めたい。物書きになれたら最高なのですが。
市民クラブ、ケータイ小説大賞で入賞出来たら嬉しいなぁ。
無理か。
原作者さん、お互い頑張りましょう。俺は来月中には書き上げたいです。
462457:2006/08/21(月) 15:55:47 ID:T1NT64Vu
>>461
市民クラブもとても面白いですよ。
物書きもかなりきついらしいですね、友人に目指している奴が1人いますが。
463名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/21(月) 21:15:51 ID:dk12jlzt
>>462
わざわざどうもっす。
一応、何度か二次選考までは残るんだけど、そこからが…。
普段はホラーと恋愛モノがメインで、
市民クラブは初のスポーツ物です。
卓球の資料集めが難しいです。
今度読む時は、ぜひ投票を。100万円&出版をマジで狙ってるんで。
つーか、原作者さんもエントリーしてみません?
464名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/22(火) 02:19:23 ID:HntMokQE
投票しといた
465名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/22(火) 19:17:43 ID:Y85kDe9V
>>464
ありがとう。応援されるとやる気でます。
今は地味な話なので、
早く盛り上がるシーンに辿り着きたいっす。
466名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/22(火) 19:47:27 ID:X1o571pZ
期待、期待!!!
467名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/23(水) 06:33:41 ID:FW4zSPC/
俺も期待&応援で一票やってくる
てかマジ文章上手いのな。
2章とか、なんか文学っぽい
俺も書いてみようかな。
468名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/25(金) 08:38:26 ID:GYIEEXJG
翔真&桂吾あげ
球魂、いがいとおもろい
469名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/25(金) 22:21:29 ID:MXMrP3t7
まだかな〜。ドキドキ
470名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/27(日) 00:02:46 ID:2h2qYixN
原作者さんマダー
471名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/27(日) 20:39:59 ID:16EwoB4P
無理は禁物だけどね
472名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/27(日) 22:04:00 ID:c2VQjjTx
うまい 続きキボンヌ
473名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/28(月) 18:03:52 ID:Y4mbE5P+
>>387
投票してやるから続き書いてくれろ。
474名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/28(月) 21:53:46 ID:gEgcwHvI
ケイゴのモデルって佐々木?
475名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/29(火) 11:20:54 ID:aNXzx27i
いいよーいいよーいいよー
476名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/29(火) 18:58:58 ID:yO8Ka78k
もうすぐ九月♪
477名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/08/30(水) 21:53:44 ID:EQHefw66
>>474
桂吾くんと佐々木がライバルっぽいんじゃない?
んで、実在の選手は水谷桂吾=水谷隼?
つーか、コレ、かなりマニアックだな。よく勉強しとるよ。
国際試合の描写って難しくね?
478原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/01(金) 06:47:24 ID:7fQ1pJO6
おはようございます・・・
九月です。久しぶりに来ました。
なんだか、もう一方の小説家さんのほうがすごいことになってるようですね・・・俺書き続けてもいいのかな
479名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/01(金) 12:11:59 ID:auR4OWLr
原作者さんのも続き楽しみですよ
480原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/01(金) 20:21:07 ID:7fQ1pJO6
>>479
ありがとうございます・・・。最近忙しくてまだできてません。でもこの週末に書きたいと思います。
最近ネットから離れてて見てなかったんですけど
小説家志望さん(仮名)の市民クラブ、今日3話〜ヒバリまで一気に読みましたが
すごく面白いですね!
小説家志望さんが「原作者さんも・・」なんてレスがありましたが、俺のセリフと擬音だけの小説(もはや小説とも呼べない)なんて到底及びませんね・・・
481名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/01(金) 20:45:12 ID:EosNjNoM
二人の人間が小説を書いてこっちの方が面白いって考え方、俺はあんまり好きじゃ
ないな・・・・。小説は直接戦うものではないから、「〜と比べると」とか「及ばない」
はよしなさい。まして原作者と小説家志望の小説は題材以外はまったくの異質!
同じ原作から小説を作ったならともかく、>480原作者の言ったことは
野球と卓球で勝負させてるようなものじゃ!あなたは自分に自信を持ってくださいな!!
因みに、俺は原作者小説の大ファンじゃ!!期待してます!!
482受験生:2006/09/01(金) 21:17:09 ID:dMjGAHeX
俺も期待してます!
同じ受験生としても原作者さんを応援していますよ
483名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/01(金) 21:36:42 ID:7fQ1pJO6
>>481
>>482
ありがとうございます・・。みんな優しくてマジで泣けてきます・・・。
勉強も軌道に乗ってきて、順調な感じになってきました。これからはさらに忙しくなるかもしれません。でも少しずつでも僕は僕なりの作品を作って行こうと思います!!
484受験生:2006/09/02(土) 00:03:26 ID:dMjGAHeX
夏休みも終わりましたし、志望校に向けて頑張りましょう!
485名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/02(土) 20:12:48 ID:IYSyI0Qv
ニートになるなよ笑
486原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/02(土) 20:15:37 ID:gdhvxo3Y
>>484
はい、がんばりましょう!!
>>485
そうならないためにも頑張りますよ!
487名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/03(日) 00:42:58 ID:22dMJ2n/
頑張れぇ〜♪負け〜んなぁ〜力の限りぃ〜♪
488名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/03(日) 22:15:49 ID:B8/iN+qZ
はい、久しぶりの小説家志望です。
どちらかというと脱サラ志望というか。
、実は、俺、卓球のことあんまり知らないんすよ。
とりあえず、ピンポンと球魂を読んでイメージを膨らませ、
ビデオや雑誌や卓球板で情報集めてます。
だから原作者さんみたいに、こう、経験者をも楽しませるような表現ってのは
未だに分かってません、俺は。
というか、俺も翔真物語楽しみにしています。
いつか、世界観の共有とかしてみたいです。お互い語り手として頑張りましょう。
489原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/03(日) 22:42:58 ID:Tz+t/Cy7
>>488
いやでも小説家志望さんのは経験者が読んでもすごく楽しめますよ。試合の流れもリアルですし、今のヒバリでの国際試合の様子とかが聞いたことのないようなこと(エコノミーとか食べ物制限とか)まで書かれてあったりするし。
「よく調べてるな〜」と感心してしまいます(結構他のスレでもお見かけしてますよ。)。でも国際試合のは一体どこで調べてるんですか?
翔真物語(仮。俺も正式なタイトル決めようかな・・)読んでいただいてるんですね。ありがとうございます。たぶん明日か明後日あたり9話を終らせられると思います。よろしくお願いします。
490名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/03(日) 23:13:20 ID:22dMJ2n/
>>原作者
翔真物語は勝手に俺が言い出した奴なのに随分浸透しちゃいましたね。
ストーリー的には日昇中を主軸にしてるからちょっとあってないタイトル
でした。ごめんなさい
491名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/03(日) 23:36:12 ID:kewD3xkn
ライジングサン
492受験生 ◇dMjGAHeX:2006/09/03(日) 23:41:35 ID:dTMYEoDc
まあ今のところ翔真物語でいいと思いますが。
ただ原作者さんのこの先の話の展開しだいだと思いますよ。
493原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/04(月) 00:13:36 ID:1v289+LU
そうですね・・。前から考えたりはしてたんですけど、なかなかいいのが見つからなくて。
じゃあまあ、さしあたっては「翔真物語」で。

>>491
それは日昇→ライジングサン、てことですか?結構かっこいいですね。
494名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 01:39:39 ID:TgsF66bh
タイトル募集すれば?掘り出しものがあるかも
495原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/04(月) 07:57:50 ID:1v289+LU
>>494
そうですね・・じゃあタイトル名募集します!
何か思いついたら、ここに書きこんでください。よろしくお願いします。
496名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 09:09:28 ID:xkYd02pJ
RISING-SUN〜日出国の夢〜
497名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 10:12:27 ID:N4kcWYi1
ライジングサンはいまいちかっこ悪いかと。安易な感じが。
否定的ですまん。
498名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 13:16:25 ID:DX48RmAn
>>477
水谷桂吾のモデルは、昔、全日本で準優勝した、当時早稲田の糀谷(こうじたに)選手です。
その後、びわこ銀行で活躍したような。
初めてテレビで見て、彼の生い立ちと
試合のテレビ中継のすばらしさに感動して、
この話の原型を作りました。
初期設定では、右手が機能しなくなった桂吾が、
市民クラブで卓球の面白さを再確認する青春モノでした。
ちなみにタイトルは『ヒバリになれなかった人達へ』だったかな。

翔真物語は、翔真の「翔」の字が印象的なので、
「天を翔る」
なんてどうっすかね?
499名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 15:57:45 ID:xkYd02pJ
朝日が昇ったら
500原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/04(月) 19:48:20 ID:1v289+LU
いろいろ出てきましたね。
俺が独断で決めるのもなんなんでここの住人のみんなで決めたいと思うんですが
前のほうにある“〜日出国の夢〜”てサブタイトルはどうなんでしょうか・・・
501名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 20:09:03 ID:TgsF66bh
T&T
502名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 21:33:44 ID:xkYd02pJ
ORIGINAL-COLOR〜それぞれの詩〜
503名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/04(月) 23:16:00 ID:DX48RmAn
>>500
サブでそれだと重すぎるので、タイトル自体を軽くテンポの良いモノにした方がいいかもしれないっす。
群像劇にこだわるなら、
『スパイラル☆キッズ』
みたいに思いっきりポップにしてみるとか。
504原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/05(火) 00:21:31 ID:DT7w4C8V
ポップにですか・・・。う〜ん・・・そうですね・・。
やっぱ原作者的にはカッコイイのがいいですね。・・・すいません、みなさんに考えてもらってる身で。
もう自分だとダサいのしか思い浮かびません・・こないだぽっと浮かんだのは
『Sonic Athletes』(→卓球選手を表して)
・・・忘れましょう。やっぱ翔真を象徴するようなタイトルの方がいいかな・・・
505名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/05(火) 01:33:56 ID:fNmNuHzb
SUPURASSHU!!
ヒ・カ・リ
音速-sonic-チルドレン
ハテシナイ空
夢追人−ドリーマー−
ヒハマタノボル
ピースサイン
506名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/05(火) 13:20:16 ID:pEsanr6v
ツバメ

空を翔ると大空へと昇る、卓球の魅力である早いラリーつまり高速の意味を含めて
「ツバメ」です。シンプルで覚えやすい!「THUBAME」でもいいかも
507原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/06(水) 18:53:04 ID:7B3ezN4h
結構出ましたね。みなさんありがとうございます。
まだどなたか他に案があったらどんどん書きこんでください。
あと今まで出たやつでいいのがあったら書き込みお願いします。
508第9話・その6:2006/09/06(水) 20:40:51 ID:7B3ezN4h
再び東はサービス体勢に入る。
(そうだな・・・先生の言う通りだ・・油断できないな・・)
ピッ
東がトスを上げる。
「んっ!!」
カッ
サーブが放たれ、翔真のバックへ向かう。今度は横回転ショートサービスのようだ。

カコッ
翔真は右足を踏み込み、バックフリックで対抗する。
それに対し東は
「んっ!!」
シュドッ
先ほどと同じようにフォアドライブで対抗した。

コッ
翔真はそのボールを空いたバックへブロックをする。

キュッキュッ
ドッ!
東は動き、バックハンドドライブで返した。

東はその後もドライブ連打を繰り返す。



「あの東ってやつ・・・ドライブの嵐やの・・」
「うん・・・体を崩さずにあれだけ連打できるなんて・・・」


翔真と東の試合を直河中監督・佐々木がじっと見ている。
(東のボールは決して速くはない・・・。しかし、東には1つ特筆すべきところがある・・・それは優れたボディバランス・・!
そのボディバランスがニュートラル姿勢への戻りを早くし、それにより持ち前のフットワークも生かされる・・・結果、あれほどまでの連続ドライブ攻撃が可能になる・・。
たしかにボールのスピードはそこまでないが、あそこまで乱れず打ち込まれれば大抵の選手は・・・ん?)
佐々木が異変に気づく。
「おっ、おい・・」
「ああ・・」
直河の他の選手もざわつき始めている。

それは、東のドライブ連打を翔真は全てブロックで返して続けていたためだった。

東の顔が険しくなる。
(こっ、こいつ・・!いくら打っても平然と返してくる・・!攻撃はできても、ブロックが上手いやつは実際それほどいない・・けど、コイツは・・!)

佐々木があごに指をかける。
(ほぉ・・・あの宮崎という1年生・・・1、2本返せるなら分かるが、あれだけ連打されても全くブロックが乱れることがない・・・。)
509第9話・7:2006/09/06(水) 20:43:36 ID:7B3ezN4h
「くっ・・」
ポコッ
思わず、東が翔真のブロックをうちあぐねる。
すると
――――バチン!!
非常に早い打球点でカウンターが飛んでくる。

「っ・・!」
(・・速い・・!)
ラケットを合わせるも、
ガガガガッ
「ぐっ・・・!!」
パサッ
コッコッコココ・・
東の返球はネットを越えなかった。
東は自分のラケットを見た後、翔真の方を向く。
(こ、こいつ・・・なんて打球が重いんだ・・!本当に1年なのか・・?)

その後も東がドライブ連打、翔真がブロック&カウンターというラリー展開が幾度も見受けられた。


そして
「うっ・・!」
パサッ
東の打ったボールがネットに引っかかる。
「11−8!!セットカウント3−0!勝者、日昇・宮崎!」


「あ、東が負けた・・?」
「マジかよ・・」
直河ベンチがざわつく。
東がベンチに返ってくる。
「・・すいません、先生。」
「ふむ・・まさかお前がやられるとはな・・。彼は一体・・」
佐々木は落ち着いてはいるものの、東を落としたのは計算外といった様子であった。そのとなりでは、2番手の選手、後藤 衛が準備をしていた。
東が後藤に話しかける。
「後藤・・・あの宮崎とやってわかったけど、日昇はもしかしたらかなりやるのかもしれない・・。用心したほうがいい」
「ああ・・・言われるまでもねぇよ、東。俺たちは全国へ行くんだ・・・これぐらいの困難乗り越えなきゃ、その目標に達することなんてできねぇよ」
そう言うと、右手に使い込まれた日本式の単板ペンホルダーラケットを持ち、後藤はベンチから離れた。
510第9話・8:2006/09/06(水) 20:46:32 ID:7B3ezN4h
一方、日昇ベンチでは・・
「翔真、おつかれ〜」
試合が終わって引き上げてきた翔真を充が迎えいれる。
ベンチでは剣がストレッチなどでアップをしていた。剛が翔真に尋ねる。
「ストレートだったが・・どうだった相手は?」
「うん・・2セット目中盤までは順調に点を取れてたんだけど、それからは相手もすごく粘るようになってきて。ボールを振ってもなかなか抜けないし・・。声も出されてすごくやりづらかったな」
実際、東のプレーは失速することなく、逆に加速していったようにも見えた。ブロックをうちあぐねることも少なくなり、
憶することなく積極的にドライブ連打を繰り返していた。その食い下がる東を、最後はナックルブロックで翔真はなんとか振りきったのだった。
「うん、やつも3年・・今年で引退だからな・・・。この大会に賭けているのではないか?こちらから見ても必死さが伝わってきていたし・・」
(最後の粘り・・・何があの人をあそこまでつき動かしたんだろう・・。)
翔真は東の方を向きながら、そう思った。

そんな時、隣でストレッチしていた剣が動きを止めた。
「・・よし。アップ完了や。行ってくるで。」
剣がラケットを持ち、コートへ向かっていく。

コートで剣、後藤の二人が対峙する。
「それではこれより直河中・後藤選手、日昇中・坂本選手の試合を開始します。では両選手、ラケット交換を」
審判に促され、後藤と剣がラケットを交換する。
「・・・。」
後藤が剣のラケットを観察する。
(ブレードが大きい・・・それに粒高、裏ソフト・・。なるほど、コイツ、カットマンか。)
お互いチェックが終わり、ラケットを返す。すると後藤が口を開いた。
「悪いけど、負ける気はねぇぞ」
剣が返す。
「・・お手柔らかに」

二人ともコートにつく。
後藤がサーブの体勢になる。
(カットマンは嫌いじゃねぇ・・!見てろよ、みんな。あっちに傾きかけた流れを俺が変えてやる!!)
スッ
後藤がトスをあげ、ラケットをひく。
「ああああああっ!!」
カッ!
サービスが放たれ、試合が始まった。
511第9話・9:2006/09/06(水) 20:52:00 ID:7B3ezN4h
数分後。
ドン!
カッ
バン!
カッ
ドライブ対カットのラリー展開が繰り広げられていた。

セットカウントは2−0で剣がリードしている。
「うっ!!」
ドッ
後藤が剣のカットを打ち込む。
が、
ボッ
「ネット!7−10!日昇・坂本マッチポイント」

「くそっ・・」
後藤の表情は厳しい。
(コイツ・・ハンパなく、マジで強ぇ・・!打っても打っても抜けねぇし、カットもすげーキレてる・・!ウチのカットマンの米田なんて比べもんになんねぇな・・・。)

再びラリーが始まる。
ドン!
     カッ

(コイツ、なかなか崩れへんな・・!気力も動きも全然衰えを見せとらん・・・どうしても勝ちたいって感じやな・・・。・・・今ワイがマッチ取っとるけど、ヤツはまだ元気や。このまま試合を長引かせるわけにはいかん・・・決めにいくか)
     コッ
剣は後藤のドライブを打球点を落とし、台の下でインパクトする。

そのボールは後藤のフォアへ飛んでいく。
(短い・・!)
ドライブが打てないため、ツッツキをする後藤。
すると

ポワ―ン

打球が剣のバックへ浮く。
「なっ・・!」
(ちっ、・・・ナックルカット・・!)

剣はすばやく前に移動し、体をひねり、ラケットを胸に抱き込むようなバックスイングでバックハンドの体勢になる。
「・・・ほな、さ い なら!」

バチ―――ン!!
強烈なバックハンドスマッシュが後藤のバックを襲う。
(くっ・・)
「―――らあっ!!」
後藤は諦めずにフォアからバックへボールめがけ飛び付く。
しかし無念にもボールは後藤のバックを抜けていき、後藤はそのまま床へ倒れこんだ。

「11−7!セットカウント3−0!勝者、日昇・坂本!」

「ふぅ・・」
剣は軽く息をつき、ベンチに戻っていく。

「剣!お疲れ様!」
神山が声をかける。
「おおきに。・・にしてもしぶとかったわ、あの後藤っちゅうの。荒い卓球やったが・・・精神力はたいしたもんやったで。勝ちたい、上に行きたいゆう気持ちがプレーに表れとったもんな」
隣でそれを翔真がきいている。
(・・あの直河の人たち、そこまでしてに上に行きたいんだ・・・。・・よくわからないな、俺には・・・・。)
512名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/06(水) 23:19:44 ID:dShOSW8N
キターーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
513名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/06(水) 23:24:14 ID:dShOSW8N
連スレでスマン。原作者的にはでてきたタイトルの中でどれが一番良い感じなの??
一番重要なのは原作者がどれを良いと思うかだよー。
514名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/06(水) 23:36:34 ID:aWyVElBs
わっしょいわっしょいわっしょいわっしょいわっしょい
楽しいぜ(ノ><)ノ
515第9話・10:2006/09/07(木) 00:48:46 ID:wDpY4SNC
その頃、直河ベンチには後藤が戻っていた。
「みんな・・・すまねぇ!!!」
後藤が勢い良く頭を下げる。
「あんなデカイこと言っといて・・・1セットも取れないなんてな・・・。」
よほど悔しかったのか、後藤は体を震わせている。
「・・しょうがないよ。後藤。あっちの方が少し上だったってことさ」
「東・・で、でも・・あと1つで、俺たちは・・」
「・・たしかに、次負けたらおしまいだけど、まだ負けたと決まったわけじゃないだろ?・・それに、俺は勇太たちを信じてる」
そう言うと、東は横で準備しているダブルスの、沢村 勇太と原 大介の方を向いた。
原は唯一の2年レギュラーで、初の団体公式戦のためか若干緊張しているようにも見えたが、となりの沢村はきっ、とコートの方を見据えていた。

(二人には、いい試合見せてもらったな。たしかに二人ともストレート負けだったけど、どっちも最後まで諦めてなかった・・・。アイツらの頑張りは無駄にはできない・・!)
「よし時間だ。いくぞ、大介。」
「あっ・・はい」
「俺たちの試合は、絶対落とせねぇぞ」
「は、はい・・・」
「あとな、最後の・・・最後の1本が決まるまでは・・絶対気を抜くんじゃねえぞ。東と後藤の頑張りに俺たちが応えてやろうぜ」
「は、はい!!」


沢村たちがコートに着く。そこにはすでに、充と和也が来ていた。
すぐにじゃんけん、ラケット交換を済ませ、それぞれがコートにつく。
サーブは直河側・沢村、レシーブは和也だった。
「それでは、ラブオール!」
審判が試合開始を告げる。
「ふぁ〜あああ・・眠ぃ〜・・」
和也が大きなあくびをしている。すると
カッ!!

「!!――――おいっ、和也!サーブ来たぞ!」
「え・・?あっ・・」
来たサーブはスピードのあるロングサービスだった。 「んぐっ・・」
コッ
すっかり油断していたため、和也は上手くレシーブできず、直河のバックに甘くボールが入る。
すかさず、ボールの落下点へ、原が入る。ラケットを引き、スイングを始める。
「だっ!!」
バシュッ!!!!

「くっ・・!」
原がフルスイングで放ったパワードライブは予想以上にスピードがあり、充は触れることができなかった。
516第9話・11:2006/09/07(木) 00:52:11 ID:wDpY4SNC
「1−0!」
「しゃああああっ!!」「しゃああああっ!!」
沢村と原、二人が向かい合ってガッツポーズをとりながら雄叫びをあげる。

その後も直河の猛攻は続く。
ペン表の沢村は、表ソフトの球離れの良さを生かし積極的に台上から攻め、和也たちをひっかき回す。
そして2年の原は沢村が作ったチャンスに対し、小柄ながらも全身を使ったパワードライブで応える。


現在、カウントは9−5、直河ペアがリードしている。


(イケる・・!イケるぜ!!このまま押しきれば・・・、勝てる!)
沢村がそんなことを考えていた一方で、日昇側はというと・・
「ちょっと和也ぁ!!ちゃんとやれよぉ!全部お前のミスなんだから!」
充が和也に対して怒る。
「ああ、悪ぃ悪ぃ・・・。やっぱ県大会まで来りゃ、こないだの地区みたいに楽勝ってわけにはいかないわな・・・」
和也は直河ペアの見る。
「目も覚めてきたし・・・うん、じゃそろそろ全開で行きますか・・!」

次は充からのサーブだった。
スッ
充はボールを高く投げ上げる。
そして落下に合わせてラケットを引き、
カッ
インパクトした。かなりキレたサーブだ。
それに対し、沢村はボールへ体を寄せ、ラケットをオープンフェイスにしてボールに合わせる。
(コイツのサーブは厄介だ・・・慎重に角度を合わせて・・・)
そしてラケットをボールの下にくぐらせ、
「んっ!!」
カコッ!
瞬間的に手首を返し、フォアストレートへ押し出すようにフリックした。
(よしっ・・結構いいコースだ・・!さっきから藤堂とかいうやつにはやられてるが、相方の方の渋谷はトロい・・多分今のフリックを甘く返してくるはず・・。そしたら、原のパワードライブで、・・・?!)
沢村は自分の目を疑った。さっきまで、まるでと言っていいほど動いていなかった渋谷 和也がもうすでにポイントに移動し、今送ったフリックに対してバックスイングをとっていたからだ。
517原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/07(木) 01:11:37 ID:wDpY4SNC
>>513
ライジングサン、ツバメとかは好きですね。
あとキーワード的には『sonic』が好きです。
でも、特にツバメとかはそうなんですけど、タイトルに合わせて作品つくってきたわけじゃないので、なんかちょっとしっくりこないような・・・すいません!みなさんに考えてもらってるのに・・。
518名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/07(木) 01:52:43 ID:N7b5hazS
sonic-music
519名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/07(木) 14:05:17 ID:cFv0kzhh
>504が一番いいとおもうけど
他のはやっぱり卓球やってる人はセンス悪いのかなと
悪気は無いのだろうけど
否定的ですまん
520名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/07(木) 17:29:37 ID:istMN4dr
>>519
そういうオマエは何かアイデアないの?

翔真の得意技ってカウンターなんだよな。
なら
「カウンタードライブ!」とか普通にありそうなタイトルな気がする。
っていうか両作者頑張れ!
521名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/07(木) 17:33:13 ID:/KHvuYqQ
原作者的には翔真はどんな人間??
522原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/07(木) 18:13:33 ID:wDpY4SNC
>>519
ほんとですか?俺の案、いいですか?
>>520
そんな感じのなら、ちょっと前に「Rising Counter」ての思いつきました。でも「これはどうなんだろ・・」と思って出さなかったんですが
>>521
性格、ってことですか?
523521:2006/09/07(木) 18:15:13 ID:/KHvuYqQ
性格やら人間的というか人生的にとか
524原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/07(木) 18:55:29 ID:wDpY4SNC
>>523
そうですね・・
普段はのんびり、マイペースって感じだけど、卓球になるとすごい、みたいな、ちょっとありきたりwな性格ですね。
あと自分の卓球には自信はあるけど、どこまで通用するのかわかってない、って感じです
525521:2006/09/07(木) 21:09:43 ID:/KHvuYqQ
それを表現したタイトルを目指すノリでいいんじゃない??
翔真を象徴するようなタイトルがいいんでしょ?
526名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/07(木) 21:57:50 ID:N7b5hazS
ナガレル雲ノヨウニ…
527名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/07(木) 22:20:22 ID:istMN4dr
あと、翔真の話は
卓球以外の要素やストーリー展開があれば
タイトルつけやすいかもな。

市民クラブ作者、今、いる?
つーか、こっちも更新ペース上げてくれい。
528名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/07(木) 22:54:02 ID:/KHvuYqQ
雲とか結構合ってるねえ。いいじゃんいいじゃん
529原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/08(金) 00:10:16 ID:jZxzv4BH
うーん・・・タイトルって難しい・・
530名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/08(金) 00:57:18 ID:pSt5PTny
あだち充系のノリのタイトルにすれば??
531名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/08(金) 19:33:16 ID:oX6s5Y7m
レット
532名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/08(金) 21:29:15 ID:3fLqLidZ
『ネットです。』とか
533原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/08(金) 21:58:48 ID:jZxzv4BH
考えてみましたが、翔真をタイトルで表すのは難しいですね。。。。やっぱり卓球をイメージしたやつのがいいかもしれないですね。

ULTIMATE REFLEX〜音速を超えて
・・・もう非難覚悟で書き込みます。
534名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/08(金) 22:24:54 ID:oX6s5Y7m
SONIC-IMPACT〜てっぺんへ〜
535名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/09(土) 08:33:33 ID:BYE58Tvq
ラブオール
536名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/09(土) 13:45:11 ID:MiNPZJf7
>>527
ようやく見ました。
なんとかヒバリ終わったんで勘弁を。
仕事中なので、ではでは。
今晩も更新するつもりっす。
537名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/09(土) 20:09:45 ID:Hgwbiu55
>>536
いつも乙です!
いつも描写の上手さ、丁寧さに感心させられておりますよー
538原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/09(土) 20:52:20 ID:dfwdGTl0
>>534
>>535
どちらも捨てがたいですね・・・
>>536
あっ、小説家志望さん、お疲れさまです!
539名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/09(土) 20:56:23 ID:QhAzudqy
正直(翔真物語)が一番シンプルで良い気がする。
もしくは(SHO-MA)とか。

飾らないシンプルなものが良いのでは。
540名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/09(土) 22:14:44 ID:t7jMs485
でもキャラクターそれぞれが物語の目になってるからな
541名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/09(土) 23:37:46 ID:MiNPZJf7
>>537
>>538
いや、本当に疲れました。今日は3ページ更新で終了。
俺も今回は章のタイトルで悩みました。
最後は、運転中にラジオで流れた
「部屋とワイシャツと私」を聴いて、コレだ!って感じで。
この程度のセンスじゃ、翔真のタイトルも微妙なのしか思いつかないっす。
どっちかというと、俺もシンプルなのが好みです。
思いついたのは「インパクト!」とか。
542名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/10(日) 01:02:31 ID:MrpNWOQ/
紙ヒコーキとかはどう??
日昇中が一年生しかいないあたりとかの脆さとそれでも遠くまで飛ぼうと
する強さ(?)みたいな
543名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/10(日) 01:43:57 ID:915t9sIL
それならヒナドリのほうがいい
544名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/10(日) 08:59:19 ID:yJEeB3GX
オレンジ
545名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/10(日) 21:40:48 ID:MrpNWOQ/
Boys summer ボーイズサマー いかが??
546名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/10(日) 21:56:02 ID:llD9hAKn
話変わるけど、ジャンプで卓球漫画はじまるってよ。
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1157543341/404
547名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/11(月) 16:43:46 ID:r0Qg5JRl
市民クラブ投票記念age
548名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/11(月) 21:16:17 ID:u7ehbVvm
ダンデライオン
549名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/11(月) 23:29:06 ID:r0Qg5JRl
「卓球少年!」
とか爽やかでよくね?

つーか市民クラブ、ようやく桂吾くん登場か。
やっぱ、ヒーローは遅れて現われるもんだよな。
550原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/12(火) 19:03:43 ID:EgPQTBG8
みなさん、タイトル案色々ありがとうございます。

ところで
翔真物語(仮)ですが、今月は今の話をなんとか終わらせます。来月の頭にはできたら2話連続で掲載しようと思っています。
その2話で県大会編・完結、ということで、それをもって翔真物語をしばらくお休みにしようと思います。
ここを前から見てくださっている方々ならご存知と思うのですが、僕は今年受験で、そろそろスパートをかける時期、というのが理由です。
もし受験が終わった後も、掲載を希望してくださる方々がいらっしゃったら、来年2月の終わりにでも再開しようと思います。
楽しみに読んでくださってる方々、勝手で誠に申し訳ありません。ご了承ください。
551名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/12(火) 20:16:57 ID:oPqRVpBB
絶対再開してください!!!!!
552名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/12(火) 23:26:00 ID:F4JElIj0
>>550
ご苦労さまです。
俺も執筆の苦労は知っているので、気持ちは分かります。
また落ち着いたら、ぜひ、再開して下さい。
一読者として楽しみにしてます。とりあえず、来月の更新待ち遠しいっす。
553受験生 ◇dMjGAHeX:2006/09/13(水) 16:55:07 ID:Gczdnqmu
受験生の苦労はわかります。
お互い頑張りましょう!
554名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/14(木) 08:51:59 ID:VRF9OyM7
市民クラブ、そろそろラスト?
なんか創作文芸板じゃ、
誰かが飛行機事故でしぬんじゃ、
っていう意見があるけど。
俺には伏線とかよく分からないんだけど。
555名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/15(金) 03:11:11 ID:64uO1Pj7
556名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/16(土) 00:04:27 ID:on4PCo87
市民クラブすげぇ!中間発表で、いいトコいってるじゃん。
俺も投票しよ。マジ、本になったらいいな。
557名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/17(日) 06:42:33 ID:CJ06T0jn
なんか、少女漫画、あるよね。卓球戦隊みたいなタイトル。
誰か知ってる人いない?
>>556
今、読んできた。かなりイイな。
558名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/18(月) 06:58:05 ID:Hk+GadCs
タイトル、「ラブオール」とかどうかな?
と思ったけど恋愛モノみたいだな・・・orz
559名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/20(水) 00:17:03 ID:jUhtPhwk
久々に来ました。原作者さんいないと寂れてしまうなぁ。
市民クラブ地道に書いてます。
http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=kingmiyabe&BookId=1
感想やら投票やらしてくれると嬉しいです。
皆さんのおかげでランク入りできました。マジありがとうございます。
つーか、原作者さん戻ってきてくれ。
560原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/20(水) 21:44:38 ID:2lmLDktd
>>551>>552>>553
遅くなりましたが
応援ありがとうございます。

>>559
はい、なんでしょうか?
561受験生 ◇dMjGAHeX:2006/09/20(水) 22:30:04 ID:CT3Dn5Uk
>>560
調子はどうですか?
自分はやっと模試でも結果が出てきました。
お互い頑張りましょう!そして残りの小説も期待しています!
562名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/21(木) 07:24:01 ID:X7kpgTbp
>>561
俺はちょっといま微妙な感じです。こないだあったセンター模試、プレテストの結果はよかったんですが、記述がちょっと・・・社会の偏差値高かったんで、なんとか判定よくしてる感じになりましたけど。
お互いこの時期からつらくなってくると思います。でも踏ん張って乗り越えて行きましょう!
563名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/21(木) 21:04:51 ID:mU6zHaxM
まだかな、まだかな♪
564受験生 ◇dMjGAHeX:2006/09/22(金) 18:54:06 ID:ifP1oMHV
>>562
東大系模試の判定が良すぎてすでにつらいですね。
成績が下がった時のことを考えると・・・。
565 ◆w04q9IjhOE :2006/09/23(土) 06:33:41 ID:e5EFQDYr
どうでもいいが小説なんかはスレ違いでは?
どうしてもって言うなら新たにスレを立てた方が…
566名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/24(日) 00:46:02 ID:645kbtb/
いや、小説から漫画になった作品も結構あるからスレ違いではない
567名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/24(日) 01:39:22 ID:MGWSWQx+
まぁいいんでない?
卓球漫画のみなら過疎るの目に見えてるよ。
俺も結構ここの小説楽しみにしてるよ。
568名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/24(日) 04:54:12 ID:Ya4P7FaE
市民クラブの文章でおかしいところあるよ
伊織、インターハイ16歳優勝おめでとう
ってところ
569ティモボルスパーク:2006/09/24(日) 06:46:14 ID:v5w5cyoL
卓球はちゃんとしたスポーツだ
570名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/24(日) 21:40:11 ID:3A0vyidf
ジャンプで始まった卓球漫画はどうなんのかね
面白くても打ち切られる気がする
571名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/24(日) 23:20:38 ID:2zzbJk5T
>>570
kwsk
572名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/25(月) 07:07:26 ID:59cqc5Zg
ジャンプの奴は主人公が運動音痴でいろんな運動部を落とされて最後に卓球部に行き着く感じの漫画だった
573名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/25(月) 18:55:00 ID:pOf+dIWT
ぷーやんよりずっといい。
574名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/25(月) 20:09:32 ID:zBCpGnAx
ぷーやんは卓球漫画じゃないよ
575原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/09/25(月) 20:50:31 ID:S8A2dnCn
楽しみにしてた方ごめんなさい。。。間に合わないかも
576名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/28(木) 14:14:31 ID:pwYlVKNH
市民クラブ、ネタバレいかんのだろうけど、ちょっと感動した。もうすぐ終わりか。
俺も投票してみる。上位の他の作品よりはずっと面白いと思うし。
少しでも卓球がメジャーになれば、と真剣に思う。
作家志望、マジ頑張れ。
577名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/09/29(金) 23:17:19 ID:XjUjatY+
がんばがんばんば
578受験生 ◇dMjGAHeX:2006/09/30(土) 10:49:01 ID:ys5IFHBJ
市民クラブ感動したよ!
579誠也:2006/09/30(土) 15:43:25 ID:Lm+BFCHR
「卓球少女」
あれはひどいと思う。絵が稚拙すぎる。
逆に「ピンポンダッシュ」は知識がきっちり入っていていいと思う。
皆さんはどう思う? と初登場ながら堂々としたせりふ書く俺。
580第9話・つづき:2006/10/01(日) 02:42:14 ID:izd+Jb/S
(こっ、コイツ・・・もう・・?)

「だっ!!」
パチーン!!
高いミート音が響き、放たれたスマッシュは一気にクロス、直河ペアのバックサイドを切っていく。
「6−9!」
「よっしゃっ!!」

「は、速い・・、ですね・・」
「ああ・・」
(さっきよりも動きがよくなってた・・・)
「・・・でも、きっとまぐれだろ・・・あんま気にすんな、大介。」

充が続けて、ショートサーブを出す。沢村は先程と同じく、足を踏み込み、レシーブ体勢に入る。
(とはいえ、またあのスマッシュを打たれたらやっかいだな・・・よし、ここは・・)
ポッ
沢村はストレートのコースに小さくストップした。
が、ほんの少しではあるがボールのバウンドが高くなってしまった。
(少し角度を間違えたか・・・でも、これくらいの誤差なら・・)
その時だった。沢村の目に誰かがいきなり横から映ってくる。
和也だった。
足を踏み込み、台に覆い被さるようにしてボールに近づく。
(は、速い・・!)
そして、手首のスナップを十分に利かせ・・・
「よいしょっ!!」
―――――パチン!!
クロスにフリック強打を放つ。

「くっ・・」
原はボールになんとかラケットを当てたものの・・
パサッ
ネットに引っかけてしまった。
「9−7!」
(な、なんなんだ・・・アイツ。さっきまでのが嘘なくらい動きがいい・・・。いや、良すぎんだろ・・!)

その様子を見ていた日昇ベンチは
「うん・・・やっと動けてきたな。和也のやつ」
「そうね。今の2球はとっても表らしかったし!いいわね〜このまま逆転よ、和也、充!!」
剣は試合を見ながらこう思った。
(まさか、表速攻なのにスロースターターとはなぁ・・・)
これにはわけがあった。
実は和也は公式戦のとき自分の番が回るまではずっと寝ている。
試合の時、剣たちの会話に一切入ってこないのはそのためだ。
加えて和也はのんびり屋でマイペース。
普段の調子を出すには、体が暖まって動けるようになるか、相手の好プレーに興奮した時ぐらいだった。


和也と充の一度ついた勢いは止まらない。
1セット目は11−9で逆転。
2セット目は11−4で圧倒した。
581第9話・13:2006/10/01(日) 02:58:24 ID:izd+Jb/S
しかし、このまま日昇が押しきるかと思われた3セット目・・・
「んっ!!」
バシュッ!!!
原がフォアのパワードライブがノータッチで抜ける。
「6オール!!」
「しゃああああっ!!」
原が雄叫びをあげる。直河ペアも必死に喰らい付いていたのだった。
「よーし!いいぞー、大介ー!!」
ベンチから声援が飛ぶ。
(大介もよくドライブを打ててる・・!まだまだこれからだ!)
ピッ
原がトスをあげる。
「うっ!!」
カッ
原がサーブを放つ。が、コントロールを間違えてしまったのか、そのサーブは中途半端に台から出てしまっていた。
すかさず充が周り込み、フォアハンドドライブの構えに入る。
「だりゃっ!!」
カッ
――――――クン!
充は直河ペアのフォアサイドを切るように、左ききのシュートドライブを放つ。
(くっ・・厳しいコースだ・・!でも!!)
キッ
諦めずに沢村はボールを追いかける。
(大介も頑張ってんだ・・!3年として俺も・・!)
「らっ!!」
カッ
ギリギリのとこで追いつき、沢村はリターンした。
「おおっ!ナイス!」
直河ベンチも盛り上がる。
沢村は打球後、元に戻ろうと、右足と交差した左足を踏ん張ろうとする。が、その時変に足首を捻り
「・・・あっ!!」
ダン!!
床に倒れこんでしまった。同時にゴチッと鈍い音もした。
「ぐっ・・・」
沢村が顔をしかめる。
(くっ・・膝が・・・)
ドシュッ!!!
「7−6!」
「よっしゃ!」
どうやら沢村が返球したあとに、原がまた強打を決めたらしかった。
「先輩!やりましたよ!」
原は笑顔だが、沢村の表情は硬い。
「あ、ああ・・・いっつ!」
時々、膝からは激痛が走った。
「ど、どうかしたんですか・・?先輩。」
原は心配そうだったが、
「いや・・、なんでもない。・・さあ、このままセットとるぞ、大介・・!」
沢村は膝の痛みをこらえ立ち上がり、試合に戻る。
沢村は何でもないように振る舞っていたが、その後のプレーは精彩を欠き、ミスが目立ち始めていた。その間、一気に日昇は逆転。カウントは10−7になる。
さすがに直河ベンチも異変に気づき始める。
「勇太・・・あいつ、顔が青ざめてる・・・それになんだか右足を引きずってるような・・」
582第9話・14:2006/10/01(日) 03:02:56 ID:izd+Jb/S
佐々木は険しい顔で口を開く。
「まさか・・・さっき転んだ時に・・」
「!」「!」
東が反応する。
(ゆ、勇太・・・)
東は心配そうに沢村を見つめた。
「くっ・・・くそっ・・」
沢村の顔には膝の痛みのせいか、脂汗が流れていた。
サーブ体勢に入り、握っているオレンジ色のボールを指で転がしながら見つめる。
(今まで・・・全国目指してみんなで頑張ってきたっていうのに・・・あんなちょっとのことで・・!畜生・・・)
ピッ
沢村が高く高くボールを投げ上げる。
そして、ゆっくりとテイクバックを始める。
(でも・・・でも・・・この足が壊れようとも、俺は・・・!)
ビュッ
突然、沢村がスイングスピードを速めた。
カコッ!!
今までで最高のスピードのロングサービスが飛んでいく。
「!!」
「くっ」
コカッ
球速も相当速く、タイミングを変えられたため、和也は十分な体勢で打球出来なかった。
そのボールに原が反応する。
スタンスをしっかりとり、十分にバックスイングを引く。
「しっ!!!」
バシュッ!!!
強烈なボールが充のバックサイドを襲う。
「っ・・!」
コッ
ラケットをボールに向かって出すが、ただ当てるだけで甘い返球になってしまった。
ボールは直河側のバックサイドに高めに返っていく。
キュッキュッ
それに対し、沢村が周り込み始める。
ズキッ
「ぐっ・・・」
激痛が沢村を襲い、沢村の顔が思わず歪む。
構わずスイングをとる沢村。
そんな沢村の状態を察知した東が沢村に向かって叫ぶ。
「勇太!!あまり無理するな!!!それ以上動いたら・・お前の足が!!」

それを聞いていた沢村は
「東・・・今ウチは負けるかどうかの瀬戸際にいるんだぜ・・?今無理しないでいつ無理するっつうんだよ!!!」
コッ
ボールが直河コートにバウンドする。
沢村がスイングを始める。
「それに約束したじゃねえか・・・!絶対に、絶対に、俺たち直河は・・・全国に行くんだ、って!!!!」
「ぬああああああああっ!!!」
バキ―――ン!!!!!
沢村の放った強烈な一打がクロス方向に飛んでいく。
(いけっ!!!)

が、次の瞬間・・・・
バチ―――――――ン!!!!
強烈なミート音が体育館中にこだまする。
583第9話・15:2006/10/01(日) 03:09:07 ID:izd+Jb/S
「へへっ・・!これで完璧に汚名返上だろ?充」
和也が得意そうに充に言う。和也はそう、沢村の決死のスマッシュをさらにカウンタースマッシュで返したのだ。
沢村が天を仰ぐ。
「はぁ・・・。」
(完敗だな、こりゃ・・)

審判が叫ぶ。
「ゲームセット!勝者、日昇・藤堂、渋谷組!! 両校整列!!」
日昇と直河の面々が向かいあって整列する。
「只今の試合、3−0で日昇中の勝利です。礼!」
「ありがとうございました!」

礼が終わり、それぞれの選手ががベンチに返ってゆく。

直河ベンチの方では沢村が頭をうなだれていた。
「みんな・・・ごめん・・・・。最後の最後でやっぱ俺だめだった・・・・。もっとみんなと卓球したかったけど・・・」
「勇太・・・。たしかに勝てなかったけどさ・・・上向いてみろよ」」
東に促され、沢村は顔を上げる。
そこにはベンチにいたメンバー全員が立って沢村のほうを見ていた。
「ここにいるみんな、誰もお前のことを責めてないよ・・・だって、足を痛めてるのにあんな必死なプレイで俺たちを守ろうとしてくれたんだから」
「部長の言う通りっすよ!」
「なんか、こう・・熱くなりましたよ。沢村先輩!」
「・・!」
沢村の目から自然と涙が溢れ出てくる。
「あ、ありがとう・・・・みんな」
沢村は流れる涙を拭き、東に言う。
「なぁ、東・・・あいつら、日昇中さ・・・」
「・・わかってるよ。負けたから言う訳じゃないけど、きっと彼らなら青ヶ崎を・・いやそれどころか海東さえを倒してしまうかもね」
584第9話・16:2006/10/01(日) 03:16:42 ID:izd+Jb/S
その頃神山は拳を握り締め、小さくガッツポーズをとっていた。
(よしっ!!初戦突破〜!この勢いのまま優勝まで一気に・・)
「あの、もし、そこのお嬢さん」
「はいっ?」
神山が呼ばれた方向を向くと、直河の顧問・佐々木が立っていた。
「あっ・・直河中の・・」
「佐々木と申します。」
「あっ、私、神山と言います。今の試合どうもありがとうございました」
「いやいや・・・でもいいチームですね。特に、あの宮崎くん。あのブロックとカウンターは特筆すべきものがありますな」
「あ、ありがとうございます。」
「・・そちらはおそらく上位進出する力は間違いなく持っていると思います。しかし、優勝するつもりなら、避けては通れない“壁”があります。」
「“壁”・・・?」
「ええ・・・この県大会において現在6連覇中、しかも去年の全中において団体ベスト16に食い込んだ、強豪中の強豪・・・海東(あみがし)中。“壁”の正体です。」
「あ、海東中・・・」
「ほら、あそこにいるのが、海東の浅田監督ですよ」
佐々木が指さした方を向くと、数人の記者に囲まれた50後半の男が見える。

「浅田監督、去年の全国中学体育大会においては団体ベスト16に入られたわけですが、今年の抱負を語っていただけますか?」
「・・今年は去年試合に出たメンバーが3人残っています。今年は去年以上・・いやベスト8以上を狙うつもりです」
「おお〜」
「あと、監督。去年の県大会決勝は青ヶ崎中と大接戦の上、制しましたが、今回の県大会はどうですか?」
「・・・青ヶ崎は今年もたしかに強いです。しかし、どんな学校が来ようとも、海東は負けるつもりはありません」


「アレが・・・海東の監督・・」
「それとあともう一つ、難所があります」
「え?まだ他にも?」
「ええ・・・あなた方が次に当たる、青ヶ崎中。今年の優勝候補の一つであり、去年県大会決勝において惜しくも優勝杯を海東中に渡してしまった学校です。青ヶ崎は地元に青ヶ崎ジュニアというチームがありまして、そこの出身者が大半という話です。」
「青ヶ崎中・・」
「そうです。きっと苦戦を強いられることと思います。」
(・・海東に青ヶ崎か・・・。一筋縄ではいかないようね・・・。)
神山はもう一度、海東の浅田監督の方を見つめる。
(でも・・見てなさい。簡単には終わらせないんだから!)
585名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/01(日) 03:47:59 ID:aP6ESYXs
原作者さんおっつです
586名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/01(日) 04:19:10 ID:jTTZGrSP
面白い!!つい読みふけっちゃって気が付いたらこんな時間だった・・・
587名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/01(日) 07:44:11 ID:z6qerrAE
原作者さん乙です!いつもいつも楽しませてもらってます!
588第9話・17:2006/10/01(日) 13:27:28 ID:izd+Jb/S
ここは体育館二階のロビーのベンチ。そこには翔真が座っていた。
「はぁ〜あ・・・」
(凄かったな、直河の人たち・・・。どこからあれほどの気持ちが出てくるんだろ・・・・・・・)
(俺にはあんなに全国に対する気持ちなんてない・・・俺、場違いなんじゃないかな・・・)

翔真が頭を抱えて悩んでいたちょうどその時、神山がみんなを呼びに行くために二階へ昇ってきた。神山は視界に入ってきた翔真に気づく。
「・・?翔真・・?」
すると
「お〜い!翔真っ!」
「ん?」
違う方向から声がしてきた。翔真が下げていた頭を前に向ける。
声の主は剣であった。
「何しとんねん、こんなとこで。ほら、次の試合始まるさかい、行くで!」
「・・うん」
翔真は剣に言われるまま、フロアへと向かっていった。

「・・・?」
神山は翔真を心配そうに見つめる。
(なにかあったのかしら・・・朝も様子が変だったし・・)
「今年も決勝は海東、青ヶ崎で決まりかな。」
「!」
神山の後ろから会話が聞こえてくる。何やら、団体戦の話をしているらしい。
「だろうな。お互いの学校、全国レベルのやつらを何人も擁してるし。去年は海東、青ヶ崎に3−2だったけど、今年は結構ヤバいんじゃない?
・・・あとさ、今年こそは見れるんじゃね?両校のエースで我が県が誇る2大カットマン・・・海東・五十嵐正巳(まさみ)と青ヶ崎・飯田啓介の勝負がさ」
聞いていた神山は驚く。
「青ヶ崎のエースは・・・・カットマン・・!?」

第9話・終わり
589第10話・1:2006/10/01(日) 14:25:01 ID:izd+Jb/S
体育館の二階には外へ通じているガラス扉がある。そこを通ると、ベンチや自販機、テーブルなどが置いてある空間に出る。
そこのベンチに背の高い少年が目を瞑って腰掛けていた。
少年のジャージの背中部分には“AOGASAKI”と書いてある。
「はぁ〜あ・・」
大きく欠伸をする。
少年の名は飯田 啓介。青ヶ崎中卓球部主将である。
「ん〜・・・決勝まで大したとことは当たらないし・・暇だなぁ・・」
すると
「あ!いたいた・・!お〜い!!飯田っ!試合だぞ!!」
ガタイのいい別の少年が飯田に声をかけてきた。
「ん・・?この声は・・・玉置?」


飯田と玉置、二人ならんで歩いている。
「はぁ・・・次の相手、直河でしょ?あそこも東や沢村、後藤とそこそこのやつらがいて県内では力があるチームではあるけどね〜・・・青ヶ崎の敵じゃないし・・」
「そういえばお前は試合見てなかったな・・」
「・・?何?・・直河じゃないの?」
「・・・日昇中。それが次の相手だ。直河をストレートで倒したらしい」
「・・へぇ、驚いたね・・。僕らや海東から見たら決して強くはないけど・・県内で見たら五本の指に入る強豪校の直河を、聞いたこともない無名校がストレートで・・?」
「ああ。しかもオール1年らしいぞ。・・・注意したほうがいいかも知れない。・・いや、こちらが負けるとは思わんが用心するに越したことはないと思ってな」

「ふっ、ふふっ・・」
ふいに飯田が笑い出す。
「?」
不思議そうに玉置が飯田を見る。
「あっ・・ごめん。いやさ、決勝の海東までずっと暇だな〜・・って思ってたんだ。でも・・・今の聞いた分には・・少しは楽しめそうかな〜」
590第10話・2:2006/10/01(日) 14:29:16 ID:izd+Jb/S
体育館フロア第三コート。
日昇メンバーはすでに集合していた。
全員いることを確認し、神山は喋り始める。
「次当たるところは青ヶ崎中。この県大会において、海東に続く優勝候補と目されているところよ。しかも大半が地元青ヶ崎ジュニア出身で、全国経験者も何人かいるみたい。
今まで戦ったとことより遥かにレベルが上よ。注意してね。・・・じゃあ、オーダー発表するわね」
「一番、剛。二番、和也。三番ダブルスは充と清治。四番は剣。五番は翔真、よ。」
「翔真が五番?えらい後ろに出すんやな?」
「そのことだけど・・・このオーダーには意味があるの。次に当たる青ヶ崎だけど・・・そのエース飯田くんは・・カットマンらしいの」
「!・・カットマン?」
「それにさっき試合をちょっと見たんだけど・・・相当強いわ。おそらくストレートでは勝てる可能性は低い・・。」
「つまり、3−2勝負ゆうことか・・・。」
神山はちらっと翔真の方を見る。
(それに・・・さっきの翔真のこともあるしね・・。)

そこへ青ヶ崎中がやって来た。
「ほぉ〜・・・あいつらがその青ヶ崎かい・・・」
青ヶ崎メンバーは全員、白いジャージに身を包んでいる。
中には飯田の姿も見えた。
(・・・あれが日昇か・・・。)「先生、オーダー決めましたけど、いいですよね?」
飯田が顧問の小山内に訊く。
「ああ・・僕は卓球のことは詳しくはないからね〜・・君たちに任せるよ〜」
青ヶ崎の顧問は今年から新しくなったのだが卓球に関しては素人であり、大会などには引率としてくるぐらいにしか部活には関わってなかった。
「わかりました。じゃあみんなこのオーダーで行くから」
そう言って飯田はメンバーにオーダーを確認させた。
「ん・・!」
玉置がオーダーを見て反応する。
「飯田。お前、こんなところでいいのか・・?」
「うん。まさかうちが負けるとは思わないけどさ、あちらには期待の意味も込めて、ね?」

「それでは両校、整列してください」

審判はお互いの学校のメンバーがいることを確認する。
「それでは只今より、第二回戦、日昇中対青ヶ崎中の試合を開始します。礼!」
「それではオーダー交換して下さい。」
清治と飯田がオーダー交換をし、清治はそれを神山に渡す。
「どれどれ・・・。
!!!」
神山が溜め息をして、頭を抱える。
「どないしたん?先生」
「・・・見てよ、オーダー。」
そういって神山は剣に青ヶ崎のオーダーを見せる。
591第10話・3:2006/10/01(日) 15:06:10 ID:izd+Jb/S
「えっと・・一番・瀬賀、二番・玉置、三番・今川と西元、四番・川内、五番・飯田・・・・・。ってコレ・・!」
「ええ。翔真、当たっちゃったのよ・・飯田君に」
「ええ〜!?」
翔真はすっかり困惑してしまっている。
(ど、ど、どうしよう〜!?)
「これでますます翔真には回せなくなったわね・・。剣、和也、充、清治・・・頼んだわよ」
「わかったで・・・翔真、気にせんとき!わいらがお前に回る前に決めたるさかい!」
「そうだな」
「うん!翔真任せといてよ〜」
「うん」
「まー・・頑張るよ。ふぁああ」
(なんか一部頼りないのもいたけど)「ごめん・・・みんな。ありがとう。」

「では一番手の選手、日昇・渋谷選手、青ヶ崎・瀬賀選手、前に。」
和也が準備し終って行こうとすると、充が和也に声をかけた。
「おいっ、和也!お前今回は最初っから飛ばしていけよ!」
「はいはい・・・わかってるよ」
和也はラケットを握る。するとパッチリ目を開き、
「しゃあああ!どこからでもかかってこいや〜!!」

対する青ヶ崎の一番手は、瀬賀 宣大(のぶひろ)。一見したところ、右利きのシェーク裏ドライブマンのようだ。
(なんだ、コイツ・・・突然叫び出したりして・・・・でも玉置も注意しとけって言ってたし、まずお手並拝見、てとこか)
その後数球練習した後、サーブ権を決めるジャンケンを済ませる。
「それでは、渋谷トゥサーブ、ラブオール」
試合開始が告げられる。
和也がトスを上げ、ショートサーブを放つ。瀬賀はそれをツッツキで返した。
カッ
「しゃっ!一撃必中!!」
パチン!!!
和也のドライブスマッシュが放たれる。
(ん・・!)
コッ
瀬賀はそれを難なく返す。
「あらっ!?・・・もう一丁!!」
パチン!!!
再度スマッシュを放つ和也。
しかし・・
コッ
瀬賀はまたそれを平然と返す。

「なかなか決まらんな・・」
「うん・・・全部ブロックされてる・・」


(くそっ・・・!全然決まらない!!!少し崩しでもいれるか・・!)
和也は今度はスマッシュを打たず、軽く合わせるようにループドライブを放つ。
カッ

しかし
「・・・・なにそれ?」
瀬賀はまったく動じずにバックハンドドライブを放つ。
ドシュッ!!!
「なっ・・」
瀬賀のドライブが一気に和也のフォアを抜けていく。

「はぁ・・・」
頭をかきながら瀬賀が溜め息をつく。
592第10話・4:2006/10/01(日) 15:10:29 ID:izd+Jb/S
「もしかしてさ、お前、あんなので俺が崩れるとでも思った?・・・舐めすぎ。・・ちょっと最初は様子見ようかと思ってたけど、やめたわ。悪ぃけど、飛ばすぜ」


そこからはまさに瀬賀の独壇場だった。
和也のスマッシュは尽く止められ、両ハンドから繰り出される鋭いドライブ攻撃に和也は全く対抗できなかった。


「和也が・・あんなに・・」
「ああ、全く歯が立っていないな・・」
一方的な試合展開に日昇のメンバーは唖然としている。


1セット目、5−11。2セット目、4−11。
そして・・・3セット目。4−10、瀬賀のマッチポイント。


(くっ、このままじゃ負ける・・・こうなったら・・!!)
和也が左足を前に出し脇を締め、バックハンド体勢になり始めた。

「なんやアレ!?あいつ、バックハンドなんて出来たんかい?」
剣が驚くのも無理はない。今の今まで、和也がバックハンドを使ったことなど一度としてなかったからだ。
「ああ、実はバックハンドでもドライブスマッシュを打てるんだよ・・・・でもアイツはどうしようもない時以外バックハンドは使わないはず・・・」
(和也・・お前そこまで追い詰められて・・・)
ボールのバウンドに合わせ、和也はスイングを開始する。
(―――くらえっ!!!!)
バチーン!!!
放たれたそのスマッシュはクロス方向、瀬賀のフォアへ飛んでいく。
(ぬっ、抜けろ!!!)

「・・・・だから?」
ビュッ
瀬賀が鋭くラケットを振り抜く。
ズバーン!!!
ストレート方向へのカウンタードライブだった。
和也は全く反応することが出来ずに、その場に立ち尽くす。
「あ・・・あ・・!」
どすん
和也は愕然とした表情で尻餅をつく。
「ゲームセット!セットカウント3−0で、勝者、青ヶ崎・瀬賀!!」
593第10話・5:2006/10/01(日) 15:13:23 ID:izd+Jb/S
「・・・ひとつ言っとくわ。」
瀬賀が和也に向かって言う。
和也はゆっくり顔をあげ、瀬賀を見る。
「お前が打ってたの・・・アレ回転を重視したスマッシュだな?結構安定はしていた・・・・でもな」
「お前は得意技にしてるのかもしれないけど、あんなもん、俺にとっちゃ、ドライブより回転かかってなけりゃ、本来のスマッシュより威力もねえ、中途半端な技術にすぎねんだよ。出直してきな、1年坊」

和也にそう告げると、背を向けて瀬賀はさっさっとベンチに返っていく。
和也は呆然としたまま動くことができなかった。

清治は驚いていた。
「和也があんな一方的にやられるなんて・・・」
「へっ、さすが・・・。県の二強ともなると話が違ってくるゆうことか・・・」
神山の顔も険しい。
(さっき試合は見て分かってたけど・・・まさかこれほどまでとはね・・・アレが、アレが・・青ヶ崎中・・!)
594第10話・6:2006/10/01(日) 15:17:54 ID:izd+Jb/S
「・・・おい、お前ら」
様子を見ていた剛がいきなり口を開く。
「まだ試合は始まったばかりだ。たしかにあちらのレベルを見せつけられたが・・・負けたわけではあるまい。・・見てろ。」
剛はそう言い残して、コートへ向かっていった。

その頃、青ヶ崎ベンチには瀬賀が戻ってきていた。
「ふぅ。・・・おい、玉置。買い被りもいいとこだぜ。そこそこはできるけど、全然弱いじゃねえか」
瀬賀が玉置に言う。飯田は瀬賀に視線を向ける。
(県内ナンバー1のシェークドライブ・・それがウチの瀬賀 宣大。小学校の時から一緒だけど、アイツは全国カデットでも16に入ったこともある。そう簡単に倒すことはできないよ・・・・。)

ふいにとなりで誰かが立ち上がる。
「よし、じゃあ、行ってくる。」
玉置だった。ラケットを持ちコートに向かっていく。
(しかもウチの選手は半分が瀬賀クラスのレベル。瀬賀を倒せなきゃウチは倒せない。・・・今、コートに向かった玉置もそう。シェークの裏で、攻撃選手としては県内屈指のハードヒッター・・・)
ふぅ、と飯田は溜め息をつき、目をつぶりながら上を向く。
(とどめ、だな。・・・・・もしかしたら楽しめるかな、と思ってたけど、そうもいかないみたい・・・)
するといきなり周りがざわつき始める。飯田は変に思って、コートに目を向けた。
そこには意外な光景が繰り広げられていた。
ドッ!!
玉置がパワードライブを放つ。
ここまではいい。
そのボールをなんと相手もパワードライブで返している。
そう、県内屈指のハードヒッターであるはずの玉置と、相手の一年生がドライブを引き合っていたのだ。
「ぬあっ!!」
ドッ!!!
「うっ!!」
シュドッ!!!
お互いのパワードライブの応酬はほぼ互角、かのように見えた。しかし次第に状況は変わり始める。
「あああっ!!」
ドシュッ!!!
「ぐっ・・!」
明らかに玉置の表情が苦しくなっている。
(あの玉置が・・・押されている?)
595第10話・7:2006/10/01(日) 15:20:35 ID:izd+Jb/S
玉置には今の状況が信じられなかった。
(くっ・・なんだ、この1年・・!いや、本当に1年なのか・・!?こ、この俺が押し負けるなんて・・!)

玉置の表情を見た剛が言う。
「ふん・・・相当な剛腕という話を聞いていたがが・・・期待外れだったな」

「!!」
(このガキ、ふざけやがって・・・!)
「なめんじゃねぇっ!!!」
ドッ!!!
玉置は全力で剛のバックへドライブを放った。

「・・・悪いが、コレで終まいだ・・!」
剛が中陣から、フリーハンドを目の前に立ててかざし、バックハンドの体勢に入り始めた。
そしてボールが自分の方へバウンドしてくるとフルスイングでラケットを振り抜いた。

「――――せいやっ!!!!」
バキ――――――ン!!!!!
「なっ・・!」
(居相抜きバックハンドドライブ・・!まさか・・こんなやつが!!)
剛のバックドライブはその圧倒的なスピードで玉置のバックを抜き去る。
「ゲームセット!!セットカウント3−0!勝者、日昇・稲垣!!」

「・・・嘘だろ」
呆然とする玉置に向かって剛が言う。
「青ヶ崎よ・・・夕暮れは近いと思っていたようだが・・・残念だったな。日が沈むにはまだ早い・・・なにせ、日はまだ昇ったばかりだからな!」

「ぷっ」
様子を見ていた飯田が吹き出す。
(なんだあの子?面白いな〜。色んな意味でホントに中学生??・・・でも、彼の言う通り、寝る時間にはまだ早いのかもしれないね・・。)
596第10話・8:2006/10/01(日) 15:41:04 ID:izd+Jb/S
「では、続いて、日昇、藤堂・塚本組、青ヶ崎、今川・西元組、前へ」
審判が両ベンチに告げる。
「二人とも、ココは落とせないわ・・頼んだわよ」
「うん!よぉし!清ちん行くよ!」
「ああ」

「今川、西元。二人ともいつもの力出せば大丈夫。頑張ってね」
飯田が声をかけると、今川が答えた。
「そだねぃ。たしかに玉置が負けたのはちょっとショッキングだけど、そんなのにおたおたしてらんないしねぃ〜」
西元も答える。
「うん。とにかくあっちに向きかけてる流れを止めなきゃな」

両ペアが台につく。清治が相手の今川・西元を見る。
(えっと・・今川さんが左の日本式ペンドラで、西元さんが右のペ日本式ペンドラか・・)
サーブは日昇からだ。清治が構える。
トスを上げ、ラケットを体の内側から外側へとスライドさせ、ボールに左回転を与えて放つ。
レシーバーは今川だった。
回り込み、ラケット面をクロス側に向ける。
(クロスか・・!)
それを見ていた充は移動を開始する。
(おっ・・・意外と簡単にかかってくれたねぃ)
すると今川は急にラケット角度を変え、ストレートへとフリックした。
カコッ
「なっ・・!」
すっかりフェイクに騙された充は取り乱す。
「くっ・・」
カッ
充はなんとか飛び付いて、小さくカットするような形で返球する。
ドシュッ!!
しかし、続けて西元はドライブを充がいる方向へ早いタイミングで放つ。
「あっ・・」
が、充の体はまだそこに残っていたため、清治は動けず返球できなかった。
「どんまい。充。」
「うん・・・」

その後も今川のフェイクモーション、西元の絶妙なコース選択などの巧みなプレーにやられ、日昇はなかなか決定打が打てない。
「んっ!!」
カッ
充がループドライブを放つ。
が、西元はそれを非常に上手く処理する。
コッ
(くっ・・なかなか甘いボールが返ってこないな〜・・)
「充、まかせろ!!」
清治が裏面を向けラケットを引く。
「らっ!!」
ドシュッ!!
清治の十八番、裏面ドライブ攻撃だ。
しかし、
「おっと!」
カッ!
今川は難なくそれをカウンタードライブで返す。
(くそっ・・)
「くっ!」
ボコッ
充は打ちあぐね、放ったドライブがコートを割る。
「アウト!11−4!セットカウント1−0!青ヶ崎、リード!」
597第10話・9:2006/10/01(日) 17:38:22 ID:izd+Jb/S
「くそっ・・・」
「・・」
日昇ペアはなんだか雰囲気が悪い。
それはお互い自分の得意とする展開になかなかならなかったためだった。清治の裏面を生かした広角攻撃、充の伸びやかなドライブプレーはほとんど相手に封じられてしまっていた。
比べ青ヶ崎ペアは余裕の表情だ。

2ゲーム目も日昇の劣勢は続く。
ドッ!
西元がループドライブを放つ。ボールはエンドラインギリギリに落下した。
(深い・・・!)
充は慎重にブロックする。
コッ
が、ブロックしたボールは西元のドライブの豊富な回転量のために浮いてしまった。
バチン!!
そのボールを今川が早い打球点でスマッシュする。
ボールは日昇コートを抜けていく。
清治が充に言う。
「おい、充。ちょっとブロック乱れてきてるぞ・・あっちのドライブは回転かかってるんだから注意しないと」
「わかってるよ・・・!さっきからうるさいな」
「・・・おい、充。なんだよ、その言い方!」
二人の雰囲気がさらに悪くなる。
「ちょっと〜!!あの子たち、いつもは仲良いのに、なんで!?」

その様子を見ている今川は
「あ〜れま。仲間割れしちゃってるねぃ。・・・彼ら、ダブルスらしいダブルスやって来たことがないっぽいねぃ?」
「ああ、そだな。・・・まず塚本のサーブは回転の変化のせいで台から出てしまうことが多い。それにバウンドも若干高い。サーブコースが限られるダブルスでは、シングルスに比べてより的確なコントロールが必要になるんだ。
対し、藤堂は、台にぶつからずに踏み込んでレシーブできるという左利きの利点を全く生かせていない。そして・・二人ともメンタル面がなっていないな。
。・・片方の精神的な崩れはプレーにおいて大きな影響を及ぼす・・・。あともうひとつ、彼らプレー、完璧に自分中心だよ。
ダブルスはひとりでやるんじゃないんだ。相手のことも考慮しなきゃいけない。だけど・・彼らは全くそれができていないね。シングルの延長としか思ってないんじゃない?
・・・残念だなぁ、技術レベル自体は高いのに・・」

そして
「ゲームセット!セットカウント3−0!勝者、今川・西元!」
598第10話・10:2006/10/01(日) 19:20:12 ID:izd+Jb/S
「くっ・・」
「くそっ・・・」

清治、充がベンチへ帰ってくる。
(・・・ここで経験の差が出てくるなんて・・・。ダブルスのコンビネーションもそうだけど、今までは技術レベルで勝ってきてた・・・でもこの子たち、意外と不利な状況を打開する能力がないみたいね・・・。)

二人が翔真の方を向いて謝る。
「ごめん、翔真・・」
「僕もだ・・ごめん」
「・・・いや、そんな・・」
その翔真の隣で剣が立ち上がる。
「・・じゃあ行ってくるで。」
早くも剣は準備をし終っていたらしく、すぐにコートへと向かっていった。


「おつかれ〜」
飯田が今川と西元を迎い入れる。
「・・じゃあ次は・・・川内だね」
「はい」
川内が立ち上がる。川内は一年生で、シェークのドライブマン。青ヶ崎ジュニアの出身で、去年はチームのエースであった。
「まあ、お前なら大丈夫だと思うけど、後ろには俺も控えてるからさ。気楽に、ね」
「はい」


「それでは、サービストゥ川内、ラブオール」


剣と川内の試合が始まったころ、翔真はかなり悩んでいた。
(どうしよう・・・今だにカット打ちは得意じゃない・・・。それに相手はさっき神山先生に聞いたところ、全国レベルのカットマン・・)
カッ
ドッ
(たしかに今まで剣とカット打ちの練習はしてきたけど・・・)
翔真は頭を抱えて下を向く。
カッ
ドンッ!
(ダメだよ・・・俺じゃあ・・・!)


「ゲームセット!!セットカウント3−0!勝者、日昇・坂本!!」
「!!」
(うそ・・もう?)
翔真は思わず顔を上げる。いつまにか時間が経っていたらしい。
目の前に剣が歩いてくる。
「・・・バトンは繋いだで。・・・あとはお前次第や」
「・・・。」
「本当ならワイらだけで決めたいとこやったけど・・・でもいいことなのかもしれん。お前がわいらと一緒に全国目指すんなら、避けては通れん道やろしな。」
「っ・・・!」
翔真は思わず下を向く。
「とにかく、・・・頑張ってこいや」
「・・・うん」

翔真はコートへ向かっていった。
(みんな・・・俺なんかのために・・。・・・頑張らなきゃ)
599原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/10/01(日) 21:43:26 ID:izd+Jb/S
>>585>>586>>587
遅くなりましたが、ありがとうございます。今日なんとか10話終わらせたかったのですが終わらなかった・・・。
こないだ、十月は新作二編掲載と言いましたが・・・すいません。予定変更でこの10話で今年の翔真物語(仮)はおしまい、ということにします。翔真がラストなんでちょうどいいのと思うので。
もし楽しみにされてた方いらっしゃったらごめんなさい
600名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/01(日) 23:00:41 ID:zLuUUnfd
翔真、フォーーーーーー!!!!ふぁいと!!
市民クラブの人ごめんなさい!!初めて読んだんだけど、感動すましたーーーー!!!
601名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/02(月) 16:12:08 ID:X8sl3d8H
翔真キタ!
原作者さんもやるべき事をばしっと決めたら、はよ戻っておいで。ここは俺らが保守しとくけん。

ってか俺、マジで市民クラブ泣いた。つーか皆も投票してやれや。
作家志望もカモン!
602誠也:2006/10/02(月) 17:26:03 ID:Uxofnenz
すげージャン原作者サン。
ひょっとして電車男見たくここからメジャーへ
なんてことかんがえてる?
603名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/02(月) 18:03:09 ID:ZeaWVOTf
しょうまやっぱりかっこいいね。
頑張っていつでも戻ってらっしゃい。
しょうまもがんばれ!!
604名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/02(月) 19:33:38 ID:W/XXl8K2
来年が気になって受験に集中できない…。
頑張ってください!
605原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/10/02(月) 21:26:27 ID:2Nckects
>>601>>603>>604
ぶわっ(´;ω;`)
みなさんありがとうございます・・・俺が勝手にこのスレに翔真物語(仮)を載せてから早半年・・・。みなさんに応援していただいてここまでくることが出来ました。さっさと受験生活を終わらせて、きっと良い結果を持ってここに返ってきます!
10話の続きは多分今週中には終わると思います。

>>602
いやー、まさか。ただ趣味的に書いてるだけですよ。

てか俺忙しくてまだ市民クラブ、ヒバリしか読んでない!でもみなさんのレス見ると相当良さそうですね・・・すごい楽しみ!
606名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/02(月) 23:25:22 ID:ejMtdSKA
読んじまいな!!
607名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/04(水) 20:04:19 ID:7czbil7I
卓球好きなら読むべきじゃん。市民クラブ。ラスト泣いた。ヒバリにそういう意味があるなんて思わなかった。
つーか、レビュー読んでると卓球未経験の人の評価がいいみたい。
こういう草の根運動は大切にしなきゃな。
俺も5票入れたよ。だって携帯小説って結構、流行ってるし、ここで卓球の作品、しかも良質なモノがあるんなら、絶対にイイと思う。
ハードカバーに装丁された『市民クラブ』が書店に並ぶと思うとワクワクする。
608名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/05(木) 21:35:03 ID:K8UiXn7h
一人何票も入れて平気なんか??
609名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/05(木) 22:05:03 ID:hEHM0fcK
>>608
ケータイ小説大賞のコメント欄見るかぎりじゃ、みんな連投しまくりだよ。
1ページ3行しかないカスみたいな小説が、多重投票でランク一位になってる。
すげぇ悔しい。
市民クラブ、埋もれて欲しくないのに。
つーか、二章読み返して泣きそうだった。
夢破れた早川さんのケイゴに対する想いに。
あと、最終章のタイトル後の出だしが、一章の出だしと一緒なのが上手い。
俺も1日2票入れよう。もうダメかもわからないけど。

来年は翔真物語もエントリーして欲しい。原作者さん頼みます。
きっと、一般のファンが増えると思います。
610原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/10/05(木) 22:23:30 ID:sBM8QkGU
>>609
市民クラブはいいですけど、俺のはなぁ・・・卓球経験者向けに書いたから、擬音ばっかで解説省いてるし、表現力乏しいし・・・・
大幅に加筆・修正加えなきゃダメでしょうね。。。。
611名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/06(金) 16:09:00 ID:pO7Vy8iQ
一票入れてきたぜ。
マジで頑張れ。とりあえず一次突破するんだ。
ほんと、できれば映画化して欲しい。
612名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/07(土) 14:03:14 ID:eK2/TD+/
お久しぶりです。
脱サラ希望な市民クラブ作者です。
そろそろか、と思い、翔真見に来ました。
やっぱ面白いです。
原作者さん、いつまでも楽しみに待つので、是非、続きをおねがいします。

市民クラブ、ラストは正直、自信なかったんですが、気に入ってくれたみたいで嬉しいです。
感想とかもらえてマジで嬉しいです。俺も皆さんの期待に応えられる様、頑張ります。
613名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/07(土) 21:29:39 ID:pya//+Yc
市民クラブ作者よ、君の小説は僕に勇気と感動をくれた。
ありがとう
614名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/08(日) 13:42:25 ID:XOjNBBQ0
>>613
どうもです。そう言っていただけると嬉しいっす。
ほんと、書いた甲斐がありました。
やっぱ、感想もらえるのが一番嬉しいっす。
615名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/09(月) 19:21:19 ID:+su3EUYW
原作者、まっとるよ。
翔真がこれからが気になる。試合の緊迫感は、漫画より遥かにいい。

作家志望がんば!俺も投票したよ。最後のボールが上がるシーン、いいな。
卓球なのに青空を感じる。小説ならでは、ってかかっこよすぎやわ。布団の中で感動して震えてまう。
なんか、俺も久々に卓球したくなったよ。
616名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/09(月) 23:41:53 ID:m/nGsZ9s
おまいら最高
617名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/10(火) 08:32:07 ID:EJi4AWhj
宣伝用の自己PR作ったんですが、どうでしょう?


伊織はバカチンだ。
お坊さんみたいに賢そうな名前なのに、正真正銘の――。最後はふくれっ面してたっけ、アイツ。

――木村は意地悪く言った。「他にも、そうだな……市民クラブに帰ってきた水谷桂吾の話とか」

――「君の今やるべき卓球とは違うんじゃないのかね?」
雨足はさらに強まる。ワイパーを最高速にしても、視界が滲む。

――「お互い様だよ」俺は小さく呟いた。
どうせ日本語なんて誰も聞き取れやしない。

――「そうだ、私、おじいちゃんのお嫁さんになっちゃおうかな」
私は笑った。
おじいちゃんも笑った。

――宙高く舞うボールを見上げた。純白のボールは高く、高く昇って、やがて舞い降りてきた。


  少年は
  仲間達に見守られ、
  目覚め、
  そして飛翔する
  『市民クラブ』


――雲雀っていう鳥はさ、春先の澄んだ空をとんでもない高度まで、一気に飛ぶんだ。
そう、一瞬で溶けて見えなくなっちまうのさ――
618名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/10(火) 21:23:17 ID:J5PsadER
読みたいし!!
619名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/10(火) 21:54:47 ID:K3qKVXRp
>>617
最高!!
620名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/10(火) 22:24:54 ID:e4TREAmu
>>617
センスを感じた。何か鳥肌が・・・
621名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/11(水) 10:58:10 ID:Trtl8oyY
読んだよ。感動した。俺も一日一票ケータイから入れるぜ。
これだけの人が応援してるんだからなんとかなる。
622名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/11(水) 11:14:47 ID:hU1KL6iR
>>621
漏れも協力する。
プリンセスみたいなカス小説に負けてられない。
沢山の人に読んでもらって卓球のイメージアップ
につなげて欲しいもんな。
朝晩1票ずついくよ、漏れは。
623名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/11(水) 12:30:39 ID:Trtl8oyY
俺もガンバル
624名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/11(水) 23:03:36 ID:Ytu3GfzG
「お互い様・・・・・〜の部分をなんか変えたほうがいいかも・・・・・。
625名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/11(水) 23:57:11 ID:Trtl8oyY
結構、票入ってきたし!
何げに皆、優しいな。
この板の皆、オラに元気を分けてくれ!
市民クラブを本にするんだ!
作家志望よ!百万とったらちょっと分け前くれ!なんつって。
626名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/12(木) 02:34:10 ID:nu6wR3TT
マジで本になったら、神は翔真物語作者と、市民クラブ作者に晒しちまいな
って言ってた奴だな
627名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/12(木) 12:51:31 ID:dg0tbbYP
>>625
悟空かよ!
って感想に「感動した」連呼はおまいら?
ちょっとひねれ。
628名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/13(金) 09:04:33 ID:lvd9ZkGI
>>624
アドバイスどうもです。修正してみますね。
なんか有志が集まってくれて、ほんと書き手としては嬉しいです。
2ちゃんでこんなに嬉しくなることがあるとは思わなかった。
正直、物語を書き終えた時点で満足しちゃって、
入賞とかどうでもいいと思ってたんですよ。
打ったボールの行方なんてどうでもいい、みたいな。
でも、これだけ応援してくれる人がいる以上、俺も頑張らなきゃですね。
一次選考は16日の午後3時までなんで、もうすぐ終わりです。
一応、2100作品中、100位以内には入っていて、突破は微妙な所
みたいです。残すところ、あと三日。奇跡を信じて頑張らないとなぁ。
作者の責任といいますか。応援してくれている人のためにも
あきらめちゃ駄目だな、と。
本当、ありがとうございます。
629名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/13(金) 09:21:52 ID:7N2GQoKn
>>628
キター
ってか、洩れも投票するよ。埋もれさせてなるものか。月曜の締切までにやるだけやる。
630受験生:2006/10/13(金) 19:40:11 ID:t/oWOc3T
>>628
俺も一日一回は投票しています。
是非一次選考には残りましょう!
631原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/10/13(金) 20:32:12 ID:ng217GUl
最近、レスの伸びがいいですね。1年前、相当の過疎スレだったこのスレが・・・
コレも作家志望さんのおかげですね。
632名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/13(金) 20:44:39 ID:20fcbM0y
>>628

>正直、物語を書き終えた時点で満足しちゃって、
>入賞とかどうでもいいと思ってたんですよ。

そういう人が書いた物語だから、すばらしいものになったんだろうね。
俺も応援してるよ。
633名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/13(金) 21:43:15 ID:7N2GQoKn
>>631
いやいや、原作者さんがいなけりゃ、卓球の小説なんて書けてなかったですよ。
翔真くんには刺激をもらいましたし。
同じ路線じゃかなわないから、ああなったんですよね。
ヒーローを直接描くんじゃなく、
ヒーローの周りの人間の視点から描くってのは、
翔真物語を読んで思いついたものですし。
いつか、コラボとかやってみたいですね。
の前に翔真の活躍楽しみにしてます。再開頼みますね。
俺も頑張ります!
634原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/10/13(金) 22:18:41 ID:ng217GUl
>>633
いえ、そんな・・・
俺は作家志望さんを尊敬してます。あんなに素晴らしい作品を書けるんですから。表現も上手ですし・・俺は擬音でごまかしてるとこがありますからw

コラボですか・・・いいですね!是非、翔真物語を作家さんに書いていただきたいもんです。
あと、続き待ってくれるんですね。ありがとうございます。なんだかんだいって今月初め、終わらせませんでした。今少しずつ書いているので、来月頭に10話終わらせます。

てか、俺や受験生さんが受験終わって落ち着いたら、みんなでオフでもやりたいですね・・・俺だけかな?
635名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/13(金) 22:40:35 ID:GRZuVUFg
このスレいいひと大杉
636受験生:2006/10/14(土) 00:10:32 ID:mda7uB2U
>>633 >>634
やっぱりお互いが刺激しあっていい作品が描けたんだと思いますよ。
文才の無い俺にとってお二人は尊敬に値する人たちです。
大学が決まればぜひオフ会に参加したいですね。
637名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/14(土) 14:12:21 ID:xxyeQRnd
泣いても笑ってもあと三日!
皆、今日も市民クラブに投票すんぞ!
638名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/15(日) 12:13:02 ID:rh+qHy5B
P2ウンコすぎ
639名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/16(月) 02:03:15 ID:wGujv+AH
今日で終わり・・・・なの?
640名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/17(火) 09:01:33 ID:veGk+yWF
皆さん、どうもです。
一次投票は終わりました。あとは結果が明日発表になります。
結果はあんまり気にしてないです。
一番うれしかったのは、卓球やっている皆さんの応援され、
支持をいただいたことです。
書き手としては、この上ない喜びであります。
本当、ありがとうございました。
もちろん、『市民クラブ』自体はいつでも読めます。
翔真復活までの暇つぶしにどうぞ。

  市民クラブ作者
641受験生:2006/10/17(火) 21:42:22 ID:oUrn65wt
>>640
お疲れ。
642名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/18(水) 19:37:05 ID:VeweenuV
あんたの次回作or続き、外伝にきたい!!
643名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/18(水) 23:57:20 ID:4MlRlKST
いやぁ、ダメでした。応援してくれた皆さん、すみませんでした。
力及ばず。でも延べ一万以上の読者がいたのが嬉しいです。
来年、またチャレンジします。
卓球モノじゃないかもしれないけど。
あと、市民クラブのある俺のサイト、晒しておきます。
他にも短篇やら連載中のものやらあるので良かったらどうぞ。
来年は原作者さんに参戦して欲しいです。
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=kingmiyabe
では。
644名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/19(木) 10:46:59 ID:3PeGot6k
「モンキー」とかいうのが面白い。ちゃりんこの走り屋って設定が良いな。
スレ違いなんでsage
645名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/20(金) 00:04:57 ID:wjkjNHai
翔真〜!!!!!!

646名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/20(金) 11:46:16 ID:wv3qI99M
王国でやってたマンガって、どうなって終わったの
647名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/23(月) 12:36:15 ID:+JfGiYK1
今週のジャンプにあったフェイントサーブって初心者相手にお遊びでやるサーブだと思ってたんだけど、強い人にも効果あんの?
648名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/23(月) 12:57:21 ID:TXACMg2Z
>>647
ナックルとカットを混ぜるのはそこそこの奴には効果あると思う。
しかし愛シールドもそうだがジャンプのマン画はめちゃくちゃだ。
そのスポーツやったこともない素人が適当に書いとる。
649名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/23(月) 15:06:03 ID:+JfGiYK1
いや、ナックルとカットのどっちか分からないようにってのは基本じゃん?
俺が聞きたいのは腕をブンブン上下させるかどうかってトコ。

あと、コレ作者経験者だったはず。でも中途半端(なのかな?そこが聞きたくてさっきの質問なんだけども)なせいで未経験者には分かりにくく経験者には嘘っぽくなってるみたい。
絵は上手いのに…
650名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/23(月) 15:21:54 ID:TXACMg2Z
>>649
いやすまんかった。マン画の中でアキラが言ってるふりおろし、ふりあげ、ふりおろしの意味がわからんかった。
まあ、普通そんなことせんわな。
卓球やってたんが随分前で今はルール変わったんか知らんが伸ばした手のひらに球を静止させて15センチだったか真上にトスしてサーブせんとあかんはずだからそんなフェイクは無意味だと思うんだが・・・
トスせんとサーブ打っていいんならそんなフェイクも有効かもしれんが。
知らん間にチェンジサービスが2回おきになってたんも知らんかった。
オレの中では未だに21点ゲームで5点おきだったから。
まあ、卓球業界から10年も遠ざかってたから今のルールは知らん。
651名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/24(火) 12:21:19 ID:T24VrFzr
漫画板で経験者が解説してる。
細部のディテールに目を瞑ればまだやらかしてない。
652名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/24(火) 21:26:11 ID:VNHugX6U
てか、大分前に誰か言ったと思うけど、素人がスマッシュ完璧に打てたらダメよ
653名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/25(水) 01:33:58 ID:FqVKHAQL
上から腕だけで叩く打ち方なら誰でもマグレで打てるとは思う
漫画がどうなのかは知らんがw
654名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/26(木) 21:29:38 ID:JoI3pKFA
age
655名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/27(金) 21:13:52 ID:w3Cs6RjK
玄人の打ち方してたわ
656名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/27(金) 23:07:13 ID:fvg7GxIX
今ジャンプでやってるやつは卓球をバカにしてるしかおもえんってスレ主さんの漫画はなんて題名ですか?ブックオフにあるかな?
657名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/28(土) 00:01:34 ID:JxL2m8sC
なんとかかんとかぷーやんだな
あれは馬鹿にしてるというか卓球じゃない
658名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/10/29(日) 20:34:29 ID:f5A1STGi
計算できれば卓球できるってどないことやねん!!!
659第10話 ・11:2006/11/01(水) 00:42:40 ID:aGmsXd/W
川内はどうしようもないといった様子でベンチに戻る。

「すいません・・・飯田さん。・・・歯がたちませんでした」
息を切らしながら川内が飯田に告げる。
「まさか、お前も取られるなんてね〜・・・あのカットマンの子は一体・・?」
「最初気が付きませんでしたけど、アイツは・・・ホープスベスト8に入った坂本 剣です」
「え?彼が?彼、たしか大阪の卓武会ってとこの所属だったよね?なんでこんなところに・・・」
「さぁ・・・俺にはさっぱり・・」
川内が頭を傾げると、飯田は笑いだした。
「ふふっ・・・やっぱり面白いとこだな〜日昇。よいしょっと」
そう言って飯田は立ち上がりフェンスを跨ぐ。
「ワクワクしてきたよ・・ほんと」
飯田はそう言うとコートに向かっていった。


ちょうどその頃、体育館ギャラリーの通路を、とある少年が歩いていた。

(海東は例年通りのレベルってとこか・・・思ったほどレベルは上がってない・・・。これならリベンジも可能かもな・・・それにしても・・)
「ふー・・・。」
少年はフロアで行われている試合をざっと見ながら、溜め息をつく。
(・・・やっぱ全体的にレベルが低いな・・・この県は。できるやつらってったら、海東と青ヶ崎あたりだしなぁ・・・。あっ、そうだ、青ヶ崎もチェックしとかないと・・)
少年は青ヶ崎が試合をする場所に近い、観客席に座った。
続けてコートを見る。
(おっ、ちょうど飯田か・・!・・・どれどれ、ボコられるかわいそうなやつは誰だ?・・・ん?)
少年は、飯田の相手のゼッケンを見て、一瞬目を止める。
(日昇中・・・の宮崎・・・?)
そのまま顔も見る。その顔を少年よく知っていた。思わず観客席から身を乗り出す。
(っ・・!間違いない!!あの眼鏡小僧・・、翔真じゃねえか・・!!・・・そうか、あいつももう中学だもんな・・)
「あの、すいません」
少年は近くに座っていた男性に声をかける。
「なんだい?」
「あの、この日昇と青ヶ崎の今の試合状況を教えてもらえませんか?」
「ああ、別にいいけど・・君は?」
「あっ・・すいません。俺、福山 健(ふくやま けん)、ていいます。あの、翔真の・・・宮崎の古い友人なんです」
660第10話 ・12:2006/11/01(水) 00:47:56 ID:aGmsXd/W
「それでは、日昇中・宮崎選手と、青ヶ崎中・飯田選手の試合を始めます。・・・それではラケット交換を」
翔真、飯田がラケットをお互いに差し出す。
「・・・。」
翔真は飯田のラケットをじっと見る。
(へぇ〜・・両面裏のカットマンか・・。赤い方は粘着性の裏ソフト・・で黒い方は?)
くるりと翔真はラケットを引っくり返す。
(・・?なんだろ、この裏ソフト・・なんか普通と違うような・・・。)
「はい。」
飯田がラケットを返してきた。
「あっ・・・はい」
翔真もそのままラケットを飯田に返す。
(・・・ま、いっか。両面が裏ってことがわかれば大丈夫だよね・・)
「宮崎トゥサーブ、ラブオール!」
「んっ!」
カッ!
翔真は飯田のバックへロングサーブを放つ。
「・・・。」
(クルッ) カッ
飯田はそのサーブに対し、ラケットを反転し、赤い方のラバーでカットした。
「んっ!!」
ドッ!
翔真はドライブで飯田のバックへ再度攻め込む。
カッ
飯田はもう一度カットで返す。
「しっ!!」
ドッ!
翔真は、一転、フォアへ打ち込んだ。
「ん・・・。」
(クルッ) カッ!
飯田はまた赤いラバーの方に反転してカットする。
「らっ!!」
シュドっ!!
翔真は早い打点で続けて飯田のミドルに打ち込んだ。
「おっ・・」
飯田は上手く体を使いカットした。が、少しタイミングが遅かったのかもしれない。放たれたボールは翔真のコートをオーバーしていく。
「アウト!1−0!」
飯田が翔真を見る。
(へぇ・・・左右に散らして最後はミドルか・・・。攻めかたは良いかな・・・)

その頃日昇ベンチ。
「なんだ・・・心配していたが、案外しっかり打ててるじゃないか」
剛が言う。
「当たり前や・・・ワイとあれだけ練習したんや・・・そこそこは打てるで」

「しっ!!」
カッ!
翔真がループドライブを放つ。
―――――コッ
飯田は打点を落とし、ボールをラケットに乗せて、上げるような打ち方――フィッシュで返す。
「うっ!」
バチン!
翔真はフォアハンドのスマッシュで対抗する。
「っ!」
パギッ
飯田はそのボールをカットするも・・・
―――――コッ、コッ、コッコココ・・
ほんの数センチのところでボールはコートを逸れてしまった。
「アウト!11−7!セットカウント1−0!日昇・宮崎、リード!!」
「よしっ」
翔真が小さくガッツポーズをとる。
661第10話・13:2006/11/01(水) 00:52:01 ID:aGmsXd/W
「やった!翔真とったよ!」
そこへ翔真が帰ってくる。
「ふう・・・。」
「翔真、結構カット打ててたやないか。いつも実戦形式だとミスばかりのお前が。」
「うん・・俺はただ打ってるだけだったけどね・・・なんかみんな入っちゃってた」
(・・・『入っちゃってた』・・?コイツ、自分が意識して入れたゆう感覚ないんかい?・・・いや、でもそれだけ調子がいいゆうことやろか・・・)
「でも、ちょっと気になったことがあったんだ」
「?なんや?」
「なんかさ、あの飯田さん、今のセットずっと赤い方のラバーで打ってたんだよね・・」
「全部、赤い方・・?」
剣は腕を組み少し考える。
「・・もしかして片方に何か変化ラバーを貼っとらんかったか?もしそうなら多分次のセットはそれも使って、カットに変化を与えてくるかもな・・・。気をつけたほうがええで、翔真」
「え?うん・・・でも飯田さん、両面裏ソフトだったよ?」
「う、裏?粒高とかやなくて?」
「うん」
「さよか・・・ならあんまり気にせんでもええかもな。・・・でも、気ぃ抜いたらあかんで?まだ試合は始まったばかりやからな」
「うん、わかった。」
剣からアドバイスを貰い、翔真はコートに向かっていった。

2セット目のコールが告げられる。
今度は飯田からのサーブだった。
バックサーブの構えからトスをあげ、赤いラバーの方を使い、翔真のバックへ横下回転を出す。
「・・」
カッ
翔真は慎重にそれをツッツキで飯田のバックへ返す。
「・・ん?」
翔真が何かに気付く。いつ間に反転していたのか、飯田のバックのラバーが黒くなっていたのだ。
(でも、たしか裏だったし、別に注意しなくても・・)
飯田がラケットを引き、ショートカットをしようとインパクトしたその時
ツルッ
「!?」
(なんだ・・?今、ラバーの上でボールが滑ったような・・?気のせいかな・・)
放たれたボールは何やらふわふわしている。
「ん・・!」
翔真は再度つっつく。
すると・・
ポーン
翔真が打ったボールは高く浮いた。
(あれっ!?なんで?)
「アウト!1−0!」
「???」
翔真の頭は『?』で一杯になっていた。
662第10話・14:2006/11/01(水) 00:56:03 ID:aGmsXd/W
それを見ていた剣は
「・・・!せんせ、あの滑る感じとあの弾道・・・もしかして」
「ええ・・・アレはアンチラバーね。」
剣がため息を吐く。
「・・・まじかい・・!」
「どういうことだ?何があったんだ?」
「ああ・・飯田の使っとる黒いラバー・・アンチやったんや」

「アンチって・・あのツルツルとした・・?」
「ああ・・・通常の裏ソフトと比べ、摩擦力も弾力も極端にないラバー・・それが、アンチラバー。」
剣が説明していたところに神山も加わる。
「現在中国ナショナルチーム総監督の蔡振華、元全日本チャンプの前原正浩さんなどの活躍によって、一時期大流行した、いわゆる粒高と同じ変化ラバーよ。
現在、使用選手はごく少数だけどね・・・。」
「ほぉ・・・しかしそれほど流行った変化ラバーなら今でもみんな使うのではないのか?なんで少数なんだ?」
「たぶん理由の一つは、両面同色が禁止になったこと。」
「え?昔は両面同色でも良かったんですか?」
清治が尋ねた。
「ええ。でも、アンチの大流行のせいで禁止になったのよ。ぱっと見、アンチって普通の裏ソフトと変わらないでしょ?だから
試合中クルクル反転してどっちで打ったか分からないようなプレーが流行った。」
「そうか・・片方にスピンのかかりやすいラバーを貼れば、相手は対応が難しくなりますもんね」
「でもね、その結果、技術的に未熟な人でも勝てるようになってしまった・・・。これでは卓球が発展していかない・・・。
加えて当時から卓球は観客に分かりづらいスポーツという意見があったのね。その流れで国際卓球連盟は両面同色を禁止したの。」
「なるほどな・・」
剛が頷く。
「あとね、おそらく粒高と比べるとどうしても打球のバリエーションが下がってしまうから、みんな使わないんじゃないかしら?私の大学の同僚にバックにアンチを張ってた異質攻撃型がいたけど、
変に弱いボールが来ると変化をつけて返せないから相手にそこを攻められる、って言ってたのを聞いたことがあるし。」
「・・・まって?!・・・じゃ、じゃあそこを上手く攻めれば、このまま勝てるんじゃ・・!」
「たしかに上手く攻めれば、な。でも、考えてみぃ・・・戦ってるのは翔真なんやで」
「あ・・・。」
「きっとカット打ちにばっか気が行ってそっちまで頭が回らんのやないやろか・・・くそっ!!」
剣がフェンスに拳をぶつける。
663第10話・15:2006/11/01(水) 00:58:47 ID:aGmsXd/W
「ど、どうしたの?剣」
「なんで、なんで、気づいてやれへんかったんや・・・!翔真から黒い方が裏ソフト聞いたときにわかってもいいはずやのに・・・!」
(飯田のやつ・・・わざとやってたんやな・・!・・・)
その時、剣にある考えがよぎる。
(あっ・・!まさか翔真が1セット目のミスが少なかったのも、全部、飯田の作戦・・・!?アイツ、ボールの回転を適度にコントロールして・・!)
「みんな・・・」
剣が口を開く。
「な、なにさ、剣?」
「ちょっと聞いてくれへんか・・」
剣はメンバーに、飯田が1セット目赤いラバーしか使っていなかったこと、カットの回転量を調節して翔真に打たせていた可能性があることを話した。
「そ、そんな・・・」
「それが本当なら、翔真は・・!」

「アウト!」
審判のコールが聞こえる。
「!?」
「11−2!勝者、飯田!!セットカウント1オール!!」
「・・・!」
日昇メンバー全員が黙り込む。
「わかったやろ・・・飯田は完璧に試合を支配しとる・・・翔真はアイツの掌で踊らされてるにすぎんねや・・・」

翔真が帰ってくる。
「はぁ・・・はぁ・・。」
翔真はすっかり肩で息をしていた。それにいつになく汗をかいている。
剣が翔真に話かける。
「・・翔真、よぉ聞け。アイツはバック面、黒い方にアンチラバーを貼っとる。」
「あ、アンチ・・?ああ、あのツルツルしてるっていう・・?普通の裏じゃなかったんだ・・」
(そっか、じゃあさっきの違和感はそれか・・)

「せや。あのラバーは非常にナックルが出やすい。・・・でもそこがアンチの弱点でもある。そこを攻めていけばなんとかなるかもしれん・・・。
今からポイントを教えるからちゃんと覚えておくんやで」
「う、うん、わかった・・」


「楽勝だな、飯田」
玉置はそういって、飯田にペットボトルを差し出す。
「あ、悪いね・・・うん、こうも簡単に術中にはまってくれるとはねぇ〜・・・それに思ったほどカット打ちも上手くない・・・。ちょっとがっかり、だな・・」
飯田は翔真を見つつ、スポーツドリンクを口に含んだ。
664第10話・16:2006/11/01(水) 01:02:07 ID:aGmsXd/W
第3セットが始まる。
(さっき剣が教えてくれたようにやってみよう・・!)

カッ
翔真は飯田のバックへナックル気味のスピードロングサービスを放つ。
カッ
飯田はバックのアンチを使いカットで翔真のバックへ返球する。
(よしっ!!あの球だ!」
『当然ながら、アンチはツルツルや・・せやからそこに無回転のボールをレシーブさせれば、相手は回転を作れんわけやから、ナックルに近いボールが来るはず・・・!そこを叩くんや!』

翔真はラケットを下方向に引き、バックハンドの体勢に入る。
「しっ!!」
パチン!!
バウンド上昇期を狙い、飯田のバックへハーフボレーを放った。
(よし、これでまたナックルで返ってくるはず・・・次を叩く・・!)
翔真は早くも両ハンドで構える。

ボールが飯田の近くに達する。すると
クルッ
「え・・!?」
突然飯田は今までアンチを出していた面を反転し、通常の裏ソフトの面を出した。
(悪いね・・アンチを狙ってくるのは予想済みなんだよ!)
ガッ!!
飯田は強いインパクトでカットを切った。
回転量が多いカットが翔真のフォアに飛んでいく。

「・・くっ!!」
カッ!!
翔真は取り乱しつつもドライブを放った。
ボッ!!
しかし、ボールはネットに引っかかってしまう。
「あっ・・!」
「0−1!」
思わず翔真は自分のラケットを見つめる。
(・・・さっきのセットよりもカットがずっと重い・・あんなの、俺本当に返せるのかな・・!?)
665第10話・17:2006/11/01(水) 01:04:16 ID:aGmsXd/W
翔真は今のことを忘れるように横に頭を振る。
(つ、次取ればいいんだ・・次。)
続けて翔真は飯田のフォアへロングサーブを放つ。
飯田はカットでそれを翔真のバックへ。
「しっ!!」
翔真は強いミートでそのボールを飯田のバックへ叩く。

飯田はまた赤い方にラバーを反転している。
カッ!
飯田がさっきと同じように翔真のフォアへカットを放つ。
(きっとまた、かなりかかってる・・!今度は落とさないぞ・・!)
翔真がバックスイングし始める。すると飯田がラケットを反転し、アンチをバックにするのが見えた。
(――――そこだっ!!)
「しっ!!!」
翔真がさっきよりも勢いよくスイングし、ドライブを打つ。

(・・・かかったな!)
カッ!!
飯田はアンチでそれをカットした。
ボールは翔真のミドルへ飛んでいく。
(アンチで打たれたカットだ・・・あまりかかってないはず・・)
ボールが翔真のコートにバウンドする。
「うっ!!」
翔真はドライブを放とうする。
しかし、
(・・・!?)
ボッ!
シュル、シュルルル・・・
翔真のドライブはネットを越えなかった。
(・・・え?どういうこと・・?すごく重い・・)
翔真は驚きを隠せない。

「なんや・・今、ボトッと落ちへんかったか・・!?アンチで打ったはずやのに・・・あんなめっちゃキレてたかのように」
剣にもわけがわからない。
すると
「いいえ・・・アレは、アンチだからこそ、よ」
神山が言う。
「?どういうことや?」
「アンチは、さっき言ったようにほとんど摩擦力がなく、表面がツルツル。だから、相手が強い回転を掛けて来た場合、
フラットではなく薄めインパクトすればにそこでボールは滑る・・つまり、その回転をそのまま利用して返すことができるのよ」
「つまり、翔真は自分が打ったボールを相手に利用され、それで失点した、と?」
「ええ。」
「・・・。」
剣は言葉を失ってしまった。
(全国レベルとはいえ、アンチを使っとるゆうのがわかった時は、『なんや、用具選手かい』思うとった・・・せやけど、全然ちゃう・・・アイツは・・飯田はホンマ強い・・!!)
666名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/01(水) 07:54:59 ID:Y1tNRSP6
期待age

原作者さん!!大変面白いです!!とてもワクワクドキドキですw
667原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/11/01(水) 20:28:38 ID:aGmsXd/W
>>666
ありがとうございます。
続きは今週末あたりにのせたいと思います。
668受験生:2006/11/01(水) 21:55:33 ID:NFQTV/8a
無理しないでいいからね
669原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/11/01(水) 22:09:23 ID:aGmsXd/W
あっ、受験生さん、お久しぶりです。
この何週間か、かけてゆっくり書いてて、もうほとんど出来上がってるんで、大丈夫ですよ。
これでホント最後ですから。
670名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/01(水) 23:45:36 ID:aLB50kjA
夢がドキドキ♪ベイベェ〜
671名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/04(土) 22:07:18 ID:RNVqXz0j
あげ
672第10話・18:2006/11/05(日) 20:33:35 ID:32yDe7/4
ギャラリーではあの少年、福山が翔真たちの試合を見守っている。
(さすが飯田だな・・・駆け引きが上手い・・・。今のだって、わざとその前より回転が少ないカットをだす、相手は当然キレてると思ってるから強いインパクトで打とうとする、そしてそのボールを利用してカットを放つ。・・・
去年、県大会団体決勝ラストで負けたって聞いたときは驚いたもんだぜ・・・まあ、相手があの富樫だったらしいからしょうがないか・・)
少年は翔真を見る。
(どうする翔真・・?その状態のお前じゃ、勝機は薄いぞ・・)


そして・・
「11−6!!セットカウント、2−1!青ヶ崎・飯田、リード!」


「はっ・・・はっ・・」
翔真はとぼとぼとベンチへ戻ってくる。
「翔真・・!大丈夫か・・?」
剛が声をかけ、ペットボトルを差し出す。
「・・・。」
翔真は黙って、それを受け取る。
「翔真・・今のセットでわかったろうけど、アンチは相手の回転を利用することもできるようや・・注意せな」
翔真は黙ってドリンクを飲み続ける。
「お、おい・・・翔真?聞いとるんか?」
「コレ戻しといて・・・」
翔真は、剣の質問には答えず、剣にペットボトルを渡し、コートへと戻っていった。

「な、なんや・・・あんな翔真見たことあらへん・・・・。そこまで、追い詰められてるゆうんか?」
剣は上を見上げ、体育館の水銀灯を見つめる。
(仏さん・・・わいは神様とかそういうのは信じんのやけど・・あんたがもしいるゆうんなら、どうか、どうか翔真に力を与えたってくれ・・・!)
673第10話・19:2006/11/05(日) 20:38:15 ID:32yDe7/4
「それでは、フォースゲーム。サービストゥ飯田。ラブオール」
第四セットが始まった。展開は今までと変わることなく、飯田ペースで進んでいく、かのように見えた。
「・・・。」
カッ
飯田はカットを放つ。
(なんだか彼・・だいぶ粘るようになったな・・・。さっきのセットあたりから変な打ちミスはだいぶ減ってきた・・・)
今、カウントは8−5。
「アウト!」
(ん?)
「8−6!チェンジサービス!」
(アウトしちゃったか・・・おかしいな。入ったと思ったのに・・)
翔真の粘りとは逆に飯田のミスが少しずつだが、多くなっていた。
翔真が手で額の汗を拭う。
(よし・・・回転の理屈はだいぶ分かってきた・・!なんとかこのまま粘って・・!)

「うっ!!」
カッ!
翔真がドライブを打つ。
しかし・・
「アウト!!10−7!飯田、マッチポイント!!」
「あっ・・・」
「ふぅ・・・。」
(少してこずったけど、やっとマッチか・・・)
飯田がサービス体勢に入る。
「はぁ・・・はぁ・・」
(ま、マッチとられちゃった・・・・どうしよう・・。)
翔真は少し萎縮する。

カッ
サーブが放たれる。
「くっ・・・」
翔真はそれをつっつく。
ポーン・・・
サーブの回転はアップ系だったらしい。翔真のレシーブが飯田のバックへ高く上がる。
「あ・・!」
(なんで・・なんでこうなるんだろう・・・俺がみんなと一緒に全国を目指してこなかったからかな・・・?)
飯田はそれに対し、バックハンドでスイングを開始する。
「・・・日昇くんたち・・、オール1年だっていうのに、僕達青ヶ崎相手によく頑張ったよ・・・・バイバイ」
ドッ!!
飯田のラケットからバックハンドスマッシュが放たれた。
(あ・・・負ける・・・・・・。ごめん、みんな・・・・・俺のせいで・・・日昇は・・負け・・)
翔真は自分の言葉に違和感を感じた。
(・・『俺』のせいで・・!?)

数日前。日昇中卓球場。
『ついに、県大会だな・・・』
『せやな・・!どんな強敵が来てもわいらは敗けへんで!!』
『だよね!みんな、絶対、全国行こうね! ねっ、清ちん!』
『ああ、そうだな!!』
『みんな、やるわよ!!ダーっ!』
その時のみんなの言葉が翔真の頭を駆け巡る。
674第10話・20:2006/11/05(日) 20:42:11 ID:32yDe7/4
(・・・みんなと目標を共にしてなかった俺のせいで、日昇が負ける・・・!?)
飯田のボールが迫る。
(・・・そ、そんなの・・・!!)
突然ギン、と翔真の目つきが鋭くなる。
かと思うと、翔真は一瞬の内にバックサイドに周り込む。

「・・・!!」
コート中、さらにベンチ内にいる全員が、時間が止まったように感じる。
翔真のそのスピードに時間を吸い込まれたかのように。

「―――――いやだぁぁぁっ!!!!」
バキーン!!!
放たれたボールは一気に飯田のフォアを抜けていった。
「て、10−8・・」
審判は目の前の光景に驚きつつもカウンターをめくる。
「はっ、はっ・・・」
(俺には目標がないとか、そんなの、ここに立った時点で関係ないんだ。・・・せっかく日昇でできた友達・・・剣、剛、和也、清治、充、それに神山先生・・・。
俺はそのみんなの気持ちを背負ってここに、このコートに立ってる・・・!・・・だから、俺のせいで日昇が負けることなんてあっちゃいけないんだ・・・
俺はみんなのためにも絶対、勝たなきゃいけないんだ!!!!)

「・・!」
(な、なんだ・・!?スマッシュを、しかも周り込んでカウンター・・・?なんて非常識な卓球だ・・・・ )
さすがの飯田も驚いていた。

すると
「・・・。」
翔真はおもむろにストレッチを始めた。
腕を伸ばしたり、屈伸をしたり、首を回したりしている。
「・・・?」
それを飯田は訝かしそうに見る。
一通りストレッチが終わり、サービス体勢に入りながら翔真は飯田に目を向けた。
「飯田さん。」
「!?」
「・・・・飛ばします」
ピッ!
「ふっ!!!」
カッ!!
サイドを切るコースにサーブが放たれる。
(『飛ばします』・・?今更、そんな負け惜しみ言っても・・)
「遅いよっ!!」
カッ
飯田がレシーブし、翔真を見る。
「!」
翔真はすでにスイングに入ってる。そして、ボールがバウンドするやいなや・・・
「―――しっ!!!」
ドシュッ!!
ライジングでフォアドライブを放った。今までにないほどの球速だ。
「ぐっ・・!」
ボールは飯田のフォアを抜けていく。
「9−10!!」
「っ・・・!」
(何・・!?)
675第10話・21:2006/11/05(日) 20:45:30 ID:32yDe7/4
翔真は続いて、横回転のショートサービスを出す。

カッ
飯田はショートカットで合わせる。
翔真は体を沈め、ラケットを下方向に引く。
「しっ!!!」
パチン!!
翔真はハーフボレーで飯田のミドルを攻める。
タイミングが早く、加えて球速も速いため、飯田は十分な体勢でレシーブできない。
「くっ!」
コッ
その場しのぎの、当てるだけのレシーブになってしまった。ボールは翔真のバックへ向かう。
翔真はそれを見逃さない。体を充分に捻り、ラケットを振る。
「っ!!!」
バチ―――――ン!!!
翔真の得意技、バックハンドスマッシュだ。
圧倒的なスピードで飯田のバックを抜き去る。
「なっ・・・!」
(こ、こいつ・・・!)
「10オール!デュース!!」

「先生・・。」
日昇ベンチでは剣が神山に話しかけていた。
「翔真の戦い方・・・アレ、もろ対・攻撃選手用のもんやないか・・?」
「そうみたいね」
「今は上手く行っとるみたいやが・・・・相手はカットマンなんやで?守るのが仕事のようなカットマンにあんな攻めかたが長く通用するんかいな・・?」
「・・・。」
「・・アイツはいつもはあんなプレースタイルやないんやで・・・?わいは不安や・・」

バシュッ!!
「!?」
剣がコートの方を向く。
「12ー10!セット、日昇・宮崎!セットカウント、2オール!」
「あ、あいつ・・・!」
「私だって不安よ、剣。」
「でもね・・・もう私たちにできるのはひとつだけ・・・あの子を信じてやることだけなのよ」
676第10話・22:2006/11/05(日) 20:48:22 ID:32yDe7/4
「・・・。」
(まさか、逆転されるなんて・・・少し彼をなめていたかもしれないな・・・)
飯田はベンチで汗を拭く。その表情にはさきほどまでの余裕はなくなっていた。
「大丈夫か?飯田」
玉置が尋ねる。
「・・誰に言ってんだよ?玉置」
飯田は玉置をまっすぐ見る。
「たしかに今打ち込まれているけど・・・あんな乱打がそう長く続くはずないよ。・・・・大丈夫、俺は負けないよ、こんなとこじゃ。去年の借りを、海東のやつらに返すまではね!」

そう言うと、飯田はコートへ戻っていった。

「珍しいな・・・」
長谷川が言う。
「そうだねぃ・・」
「うん・・」
今川や西元も頷く。
それは玉置も一緒だった。
「ああ・・・たしかにな。県大会の序盤で、あいつがあんな真剣な顔するなんて・・・。そこまで飯田を追い込んだ宮崎とは一体何者なんだ・・?」


そして、第5セットが始まる。

「しっ!!!」
ドシュッ!!
翔真は攻撃の手を緩めない。
「っ!!」
カッ!
飯田もカットで対抗する。

カウントは6−6。

(何だ・・!?彼、全然失速していかない・・!さっきから全くペースが乱れていない・・!)

ボッ!!
「ネット!7−6!」
翔真のショットがネットにかかったらしい。

「・・・!?」
飯田が翔真を見る。
翔真は大きく肩で息している。
677第10話・23:2006/11/05(日) 20:50:52 ID:32yDe7/4
(長かったけど、ようやくピークに達したみたいだね・・・。よし、ここで波にのってやる・・!)
ピッ
カッ!
今まで、バックサービスしか出さなかった飯田がフォアサービスを繰り出す。
翔真はフリックで飯田のバックへ返す。
キュッキュッ
対し飯田は周り込みを始める。
「うあっ!!」
ドシュッ!!
飯田はフォアハンドドライブを打った。
「なっ・・!」
「飯田が攻めてきよった!」
日昇ベンチがざわつく。

(今まで僕は攻撃をしかけてはいない・・・きっと彼はタイミングを外してくるに違・・)
――――――バチン!!
「!?」
飯田のフォアのストレートコースへボールが抜けていく。
飯田は全く反応ができない。
「・・・かっ、カウンター・・!?」
「7オール!チェンジサービス!!」
飯田は唖然とした表情で翔真の方を向く。
「はぁ・・・はぁ・・!」
翔真は相変わらず、息が荒い。膝に手をつき、身をかがめている。「・・・攻撃してきても無駄ですよ・・・!」
突然翔真が口を開く。
「!」
「俺は・・・・あなたにコートを抜かさせるつもりなんて全くありませんから・・・!!」

「・・・!」
(こ、こんなにボロボロになりながらも、まだついてくるのかこの子は・・・!!)


その後も
「うっ!!」
ドシュッ!!
「ぬあっ!!」
カッ!
翔真が両ハンドで強打を放ち、飯田はカットでその攻撃を防ぐ、といったラリーが続いた。
両方のベンチのメンバーが固唾を飲んでそれを見守る。

「・・・おい、翔真ってあんなアグレッシブなプレーをするやつだったか・・?」
剛が言う。
「いや・・・いつもはブロックとカウンターが主体なはず・・・・あんな翔真、僕初めて見たよ・・・」
「せやな・・・あないに自分から打ち込んでいく翔真なんて、わいも見たことあらへん・・!」

「しかも、それでかつ冷静ね・・・。しっかり相手の回転を見極めて打ってるし、時折ストップを織り混ぜて、相手を上下に動かしている・・・。」
「ゴクッ」
剣が唾を飲み込む。
(ホンマ、すごいやつやで、お前は・・!)
678第10話・24:2006/11/05(日) 20:55:05 ID:32yDe7/4
上のギャラリーにいた福山も翔真をじっと見ていた。
(“リミッター”を解除したみたいだな、翔真・・・。久しぶりだぜ、そのお前を見たのは・・!)
「よいしょ」
すると突然福山は席を立ち、先程の男性に声をかけた。
「さっきはありがとうございました。俺、帰ります。」
「え?君、今いいとこだよ?あの宮崎って子、君の友人なんだろ?」
福山は微笑みながらこう言った。
「・・・もう、勝負は見えましたから。」
「・・そうかい・・」
「では。」
福山はその場を去っていった。
そして出口へ向かいながら、福山は嬉しそうに、それでいながら不敵に笑った。
(・・・待ってるぜ、翔真。北信越でお前をな・・!)

「・・あっ!」
男性が何かを思い出したように後ろを振り返った。
(名前を聞いたときから、ずっと引っかかってはいたが・・・まさか彼は、石川の強豪、北六奥(きたろくおう)中のエースの福山 健・・・!?)

一方、試合の方は・・
「うっ!!」
バシュッ!!
「ぐっ・・!!」
ガガッ!
パサッ
「ネット!9−10!日昇・宮崎、マッチポイント!!」
「翔真・・!」
「飯田・・!」

「はっ・・・はっ・・」
翔真はカウンターに目をやる。
(腕が痛い・・・。もう限界かもな・・・・でも、あと1点、あと1点取るまでは・・!!)
「はっ・・」
(立場逆転、か・・・。まさか、ここまでとはね・・!)
(僕も限界は近い・・・でも、僕も負けるわけにはいかない・・!)

翔真と飯田、それぞれがコートに構える。
飯田がバックサービスの構えになる。
スッ
「んっ!!」
カッ!!
飯田は横下回転のサーブを放つ。
僅かに台から出たそのボールに対し、翔真はフォアハンドドライブで対抗する。
「あああああっ!!!」
ドシュッ!!!
ボールは飯田のミドルへ飛んで行く。
「すぁっ!!!」
カッ!!
そのボールを飯田は、身体を捻り非常に上手く処理する。
「うっ!!!」
ドッ!!!
「ぐっ!」
カッ!!



もう何球打ったのであろうか。翔真、飯田がお互い忘れてしまうほど、ラリーは長く続いた。
679第10話・25:2006/11/05(日) 20:59:37 ID:32yDe7/4
ほかの試合は全て終わってしまっていたため、会場は静まり返っている。翔真と飯田のラリー音だけが会場に響く。
「しっ!!!」
バキーン!!
飯田のカットを翔真はバックハンドで打ち込んだ。
「んっ!!」
ガッ!!
飯田はそれを思いきり強いインパクトでカットする。
ボールは翔真のバックへ向かう。
ふいに翔真が少し構えを変えた。(・・・あの構えは・・!)
キュッ

コッ
翔真は飯田のカットに対して、ストップを使った。
おそらく飯田を動かすためだ、と周りの人々は思った。
しかし、予想よりも速く、飯田は翔真のストップに追いつく。
(さっきから君は何回かストップを使っていた・・・そのおかげでわかっちゃったんだよ、ストップをする時の構えがね!!!悪いけど、もうそれは通用しない・・!)
飯田が翔真のストップをインパクトした、その時。
フワー・・・
ボールが高く跳ね上がってしまった。
「なっ・・・・!」
飯田が驚く。
(、ナックル気味のストップ・・!?ま、まさか・・!)
(前、本で読んだことがある・・・表ソフトは、裏ソフトと比べてボールに接地する面積が少ないため、摩擦力がすくない・・・
よって、雨が降ったときどの湿気が高い日には、ラバー表面はよりすべりやすくなり、ボールが回転し、ボールの回転がそのまま返っていくことがあると・・・。
でも、今日は雨なんて降っていない・・。ま、まさかコイツ、意図的に・・!?)
キュキュッ!
翔真が周り込む。
そしてラケットを振り始める。

「くっ・・!」
「――――うああああああああっ!!!」
ドシュッ!!!!!!
ドタッ
翔真は体勢を崩し、コートの横に倒れ込む。

ボールは飯田のバックサイドを切って行く。そしてさらに、
ギュン!
シュート回転が掛っていたため、ボールはさらに曲がっていく。

しかし、そこへ飯田が迫る。
「―――――させるかぁ!!!!!」
カッ!!!
飯田が腕が届くギリギリのところで返球する。

ボールは高い放物線を描き、コートへ向かっていく。
そしてゆっくりと落下していく。
コッ・・・・・コッ、・・・コッコココ・・・
680第10話・26:2006/11/05(日) 21:01:57 ID:32yDe7/4
「あ、あ、アウト!!!9−11!ゲームセット!!セットカウント3−2で、勝者、日昇・宮崎!!!!」
ボールはほんの数ミリのところでコートを割ってしまった。

『う、う、うおおお!!!!』
『す、すげぇぇ!!!ひっくり返しやがったよ、アイツ!!』
試合が終わった途端、会場中がいきなり騒がしくなった。

「・・・。」
飯田ががっくりとうなだれて、ベンチに着く。
「飯田・・・。」
「ご、ごめん、玉置・・ちょっと待って・・!」
「!?・・・飯田」
飯田の目からは大粒の涙が溢れていた。
「な、なんかさっ・・目にゴミ入っちゃったみたいで・・・」
そう言って飯田はゴシゴシと目を拭う。
しかし、涙は止まらない。
「あ、あれ・・?おかしいな・・?拭いても拭いても・・止まらないよ・・・・」
「飯田・・・俺たちの夏は終わりだ。来年は、きっと川内たちが全国に行ってくれるよ・・・。」
「うっ、うっ・・うああああ・・・!」
堪えていた感情がどっと溢れ出し、飯田は声を上げて泣いた。

その頃、日昇ベンチ・・
「しょ、翔真・・!」
「翔真!!」
「よく、よく頑張ったわね!翔真・・」
みんなが翔真を迎え入れる。
「はっ・・はっ・・・うん!」
その顔はすっかり晴れ晴れとしていた。
「翔真・・」
剣が翔真に声をかける。
「あの攻撃的なプレー・・・お前はもう、『宮崎翔真』やない・・!」
「え?」
「お前は・・そう、『マシンガン翔真』やっ!!」
「ま、マシンガン・・?」
「せや!マシンガンや!!」
(・・・だ、ダサッ!!!!)
剣以外を除いたメンバーみんなが思った。
「・・とにかく、やったね!翔真!」
「ああ、このまま優勝まで駆け上がるぞ!」
充や剛たちが盛り上がり始める。
「翔真?」
その横で今度は神山がそっと声をかけてきた。
「その顔を見る限りじゃ、悩みごとは解決したの?」
「えっ・・?先生、知ってたんですか!?」
「もちろんよ。朝、様子が変だったからね・・・で?どういう答え?」
「はい・・・俺、今まで目標とかなかったんです。でも・・・」
「でも?」
「俺、剣や充や剛や和也や清治、それに神山先生・・・みんなと同じ夢を見たいんです」
「・・・。」
「それに、俺思ったんです。飯田さんと今試合して・・・もっともっと強い人たちと戦いたいって!!!」
「だから、だから俺は・・全国を目指します!!!」
第10話・おわり
681名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/05(日) 22:01:16 ID:maDrTddW
イイネイイネ(・∀・)
やっぱおもろいわb
682原作者 ◆gGlSpuDyH. :2006/11/05(日) 23:21:19 ID:32yDe7/4
ちょっと、最後一気に書いてそのまま載せちゃったので、変な部分がたくさんありましたね・・・

というわけで、翔真物語(仮)、今年はこれで終わりです。
今までなんとかついてきてくれた方々、また作家志望さん、受験生さん、本当にありがとうございました。
受験モードに切り替えて頑張ります。
683受験生:2006/11/05(日) 23:32:15 ID:e7W2sPLE
>>682
来年も翔真物語を期待しています。
お互い合格目指して頑張りましょう!
684名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/06(月) 21:33:14 ID:U44IklIt
お疲れ様!あんたが戻ってくるまでここは過疎りそうだなぁ
685名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/09(木) 22:00:02 ID:kmDanZOb
じゃ暇つぶしに翔真たちの用具でも妄想しようぜ
686名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/10(金) 00:49:16 ID:h+A/TN81
えっ?全員マイクロでしょ?
687名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/13(月) 19:11:50 ID:DpI6sjhB
688名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/14(火) 22:40:12 ID:BKTKpAJu
痛きもいスレ晒しage
689名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/18(土) 22:54:24 ID:sSQsJTsd
「だから、だから俺は・・市内ベスト16を目指します!!!」
690名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/21(火) 15:50:38 ID:ijkqpLnj
保守
691名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/21(火) 22:04:28 ID:+sInKKcn
俺も小説、原作者復帰するまでのせてみよーかなー
692名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/11/21(火) 22:13:43 ID:AVAg2Dyt
>>691
いいんじゃないですか?
693名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/01(金) 21:24:51 ID:A/Pno1G1
揚げ
694名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/02(土) 05:54:06 ID:fxjJeH1e
叩く奴が驚くほど少ないな…
695名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/06(水) 01:01:57 ID:hge92jAc
今週のP2にドラゴンこと風間もどきでてきたね
696名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/07(木) 20:51:29 ID:RPz2nec8
でてきたでてきた。
でもやっぱ卓球漫画はピンポンだよなー
697バタフライ『第一話』:2006/12/24(日) 22:57:29 ID:Ekkk0R+S
ここは北海道のとある市の体育館。公共の施設なので、一般の利用客がいてもおかしくないのだが、
この日はほとんど見ない。入り口のところに看板がある。『香梨オープン』
体育館から聞こえてくる音から察するにどうやら卓球の大会のようだ。


「あぁ〜、いらつくな!」
その少年は足をロビーの地面に叩きつけながらたまらず声を荒げた。手に持っていた空のペットボトルを
自分の荷物がまとめられているところに投げつけると、そのペットボトルは荷物にあたらず地面に直撃し、
明後日の方向へと飛んでいった。すると、そのペットボトルを拾ったちょっとポッチャリとした体格の
眼鏡を掛けた男がそれを如月のところまで持ってきて手渡した。
「そうイラつくな、落ち着け。せっかく決勝まできたんだから気持ちよく戦って来いよ。」
その男は少年の中学の顧問の先生である。卓球についてはある程度知識はあるが高いレベルでの指導は
できない、まあよくいるタイプの顧問だろう。少年は顧問を一瞬ニラんで、目線を反らして小さく返事をした。
 さきほどからイラついてるこの中学生。彼の名前は如月千秋。現在中学一年ながらも彼は今年の中体連で
全道BEST8に食い込み、全国に出場。戦型はカット主戦型。フォア面は裏ソフト、バック面はツブ高を使用している。
彼の詳細データは後にするとして、彼が何故ここまでイラついているのか説明しよう。
 『香梨オープン』というのは北海道、香梨市で行われている大会。結構マイナーな大会である。香梨市はあまり
レベルは高くなく全道で良い成績を残したのは如月だけ、というか如月ともう二人以外は大宮管内大会で負けてしまった。
団体も如月のいる香梨第二中学は市では優勝を飾ったが管内は決勝トーナメント一回戦で如月と例のもう二人の一人が
同じ中学でその彼がとったが結果、3−2で負けてしまった。
 結局何が言いたいのかというと、香梨オープンはレベルが低いのだ。つまり、如月にとっては優勝当然どころか、
全てストレートで苦もなく勝ちあがってこれるはずだった。

698『第一話』その二:2006/12/24(日) 23:03:43 ID:Ekkk0R+S
事実、周りもそう認識していたし如月自身もそうだと考えていた。
ところが、如月は三回戦であたった特別出場枠選手などというものに
1セットとられ、全てジュースに持ち込まれヒイヒイで勝ちを拾ったが、
そのせいで少し調子が狂い準決勝の例のもう二人の一人、雁屋中、
日ペン、ツブ高の裏面表の高宮にネットとエッジをされまくられたあげく、
表の調子が馬鹿みたいによくてフルセットまで持ち込まれたのだ。
普段は3−0で飛ばしている相手だ。
 特別選手枠というのは香梨オープンのスポンサーの社長さんが双別市という
ところにある中学の卓球部の顧問と懇意にしているので、そこの生徒が参加
することがあるのだ。三回戦で1セットとられた如月の怒りの矛先は自然と
特別選手枠制度に向いたのだった。
如月に声をかけた顧問は体育室に行こうとしたが歩みを止め、クルリと反転して如月を見据えた。
如月が不満気な顔で何すか?と聞くと如月の手のペットボトルを指差して一言、
「ポイ捨てはすんなよ。」
如月は手のペットボトルを見つめてへいへい、と小さく呟き近くのごみ箱に
無造作に突っ込んだ。体育室から歓声が聞こえてくる。どうやらもう一つの
準決勝が終わったようだ。
 準決勝の組み合わせは例の二人のもう一人、同じ中学の先輩渡辺とあの
特別選手枠で、そのくせに第3シードをちゃっかりいただいてた奴だったはず。
如月の予想では決勝のあいては渡辺なので勝つのはできるだろうが、全然
盛り上がらないと踏んでいた。
 渡辺は全道では三回戦で負けたが三位の奴にフルセットまで行くほどの
実力の持ち主だ。そうそう負けるはずがない。如月のことは苦手としているらしいが。
 体育室からのアナウンスがロビーに鳴り響く。
『男子、決勝戦を行います。一番、香梨第二中学如月君。126番、双別中学校、羽田君。
第7コートにお入りください。審判は香梨中学校渡辺君お願いします。』
そのアナウンスを聞き、如月の顔がこわばる。
「・・・・!渡辺先輩が負けた・・・!」
舌打ちをして怒りを発散するように壁を殴った。しかし、口元に笑みを軽く浮かべる。
そして荷物を背負って体育室へと向かい歩き始めた。如月の顔は何処かうれしそうだった。
699名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/24(日) 23:06:56 ID:Ekkk0R+S
↑の市の名前や大会名、人物名はフィクションです
700名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/24(日) 23:38:23 ID:6SqL3hnM
700get
701名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/25(月) 16:10:36 ID:0N7MjH+A
主人公が翔真と違うタイプだから
ストーリーも違ってきそうでおもしろい
期待age
702『第一話』その三:2006/12/26(火) 15:42:06 ID:K3mntAOH
如月が体育室に入ると、館内の熱気が異常にきつくさきの試合の盛り上がりが
うかがえた。相手と思われる男は既にコートの前でストレッチを始めている。如月を見つけた同じ中学のタメ年が声をかけてきた。名前はなんだったっけ。
「千秋、ナベ先輩負けちまったよ!」
「・・・・へぇ〜、試合はどんな感じだったの?3−2か?」
「半端なかったぜ!3−1だったけど、お互い中陣からバコバコドライブの打ち合い!地方の市内の大会じゃねえよ、あのレベルは!」
「ふ〜ん。アイツは強いの?」
如月の目線はジッと対戦相手を見据えていた。
「わや強いよ!俺もあいつに負けたしね。」
ああ、そう。
如月は返事をせずにコートに向かった。対戦相手のベンチコーチの姿に如月は見覚えがあった。
・・・三回戦のアイツじゃねーかよ!名前は・・・・大辻だったかな?
決勝用にフェンスで囲われたコートへと如月は入っていった。荷物を置いてジャージを脱ぐと、隣に顧問が現れた。
「俺がベンチはいるからな。」
如月は渡辺先輩を呼んで来てくださいと言いかけて止めた。渡辺先輩は審判だったので。
如月を待っていた羽田は渡辺と何か話しをしているようだった。
「アンタのとこの中学強いね〜。アンタの他に全道8抱えてるなんて。」
その言葉を聴いた如月は少し不快になった。自分が負かした相手に向かって
あんなことを言うなんて、正確が異常に悪いか単に配慮の欠けた人間か・・・。
 羽田のその言葉に対し、渡辺は如月を見ながら一言。
「アイツは俺の10倍強いよ。」

703『第一話』その四:2006/12/26(火) 16:08:30 ID:K3mntAOH
台についた如月は軽い会釈をして羽田とフォア打ちを始めた。
・・・ふ〜ん、フォームは綺麗だね。まあ、当然か。渡辺先輩倒すほどだし。
三回目のラリーがネットにかかり終了した時、羽田がジャンケンを
求めてきた。結果は羽田の勝ち。ラケット交換をし、羽田のラケット
を受け取った。
・・・裏、裏か。
如月はラケットから羽田の足に目線を落とした。大分筋肉で膨れている。
かなりフットワークがよさそうだ。
「君、カットマンなんだ?決勝戦だし盛り上げていこうぜ。」
微笑みながら話す羽田に如月は嫌悪を覚えた。
・・・なんだコイツ。盛り上げていこう?馬鹿か。
如月はラケットを返し礼をすると。軽くストレッチをして構えた。
 第一球目、羽田のサーブは大したモーションもない普通の下回転サーブ。
フォアコースに来たその球をフォアへと、ツッツキで返す。羽田はその球に
対しバックスイングをとる。それと同時に、如月はバックステップで台から距離を取った。
「ん!」
掛け声とともに如月のドライブがフォアに打ち込まれた。
・・・スピードは・・・並か。
そのドライブを難なくフォアカットで返す。
・・・回転も並だね。
少し浮いて、短く落ちたカットに対し羽田は再びバックスイングをとると、
今度は勢い良く踏み込んでドライブを打ち込んだ。すると、如月はラケット
を反転させ粒高の面でカットをした。バックにとんだその球に対し羽田は
素早く回りこんで、バックスイングの姿勢をとった。
・・・やっぱり、フットワークは良いみたいだね。
「んん!」
声ともに放たれたドライブは失速しネット前に落ちた。渡辺が1−0を
カウントした。
・・・全然大したことないな。この市内ならBEST4に残る力はあるけど、
渡辺先輩を倒すほどじゃないね。何をやってるんだか、渡辺先輩も。
その後も終始如月ペースで1セット目は11−5だった。しかし、羽田は
嬉しそうに笑っている。その笑顔を見た如月は身震いした。
・・・なんなんだコイツ?
704『第一話』その五:2006/12/26(火) 21:05:37 ID:K3mntAOH
ベンチに戻る羽田を見つめる如月。如月は驚愕した。羽田にアドバイスして
いる先生、
・・・村田貴宏先生・・・!
村田貴宏、中学時代第一回カデットで優勝。そのとき全国BEST8に食い込む。
高校時代も全国の上位ランカーとして暴れ回り、大学進学。全日本はBEST16が最高成績。
・・・中学教員になってとわ聞いてたけど、まさか双別中の顧問とわ・・・・!
顧問が村田先生だと知って如月は何故だか怒りがこみ上げてきた。
いや、嫉妬か。如月が羽田への嫉妬を楽しんでいる間に羽田は既に台についていた。
 如月がボールを握る。羽田をニラミつけ高く放り上げた。投げ上げサービスだ。
居合い抜きのごとくラケットを引きボールの斜め下を擦る。そのボールは第一バウンドから
急激に曲線を描き羽田のバックコースをえぐる。羽田はツッツキで返そうとしたがサーブの
異常な回転の前にボールはネット前に落ちた。如月の嫉妬は完全に怒りに変わっていた。
・・・村田先生に指導されといてこんな程度のサーブも返すこともできないのか!
如月がサービスの構えをとるが如月は自分の額にラケットを当ててなにやらつぶやいている。
「集中、集中、集中!ボールを追う、ボールを追う、反応、反応、
反射、反射、反射!・・・・うし!!」
・・・こいつマジで頭おかしいんじゃないのか?
「如月!お待たせ!今から行くよ!」
・・・呼び捨てかよ。多分、年下だからいいけど。
羽田は飛び跳ねると先ほどより低く構えた。如月は再び球を投げ上げた。今度はボールの側面を擦った。
狙い通り羽田のバックにボールは飛んだ。少し長くなったサーブに対し、羽田はラケットをほんのすこし
台の下に引くとボールが羽田の台が出ると同時に振り上げた。そのボールはカスッというカスリ音だけで
かなり高いループになって如月のコートに返ってきた。
・・・なんてやつだ!このバックドライブ、ほとんど手首で打ってるじゃないか!
高く浮いたボールの処理に困った如月はスタンダードにバックカットで羽田のコートに返した。
羽田は回りこまず、バックのリストループドライブで再度如月のコートに返す。
・・・くそ、タイミングが合わせずらい!
フォアに返ってきた球をフォアカットで羽田のコートに返す。しかし、回転負けしたのか
そのカットは少し浮いてしまった。羽田はミドルに来た浮いたカットに少しステップバックして
スマッシュを打ち込んだ。如月の正面にきたそのボールを咄嗟に反転してバックの裏面でロビングで返す。
その後、すぐさまラケットを反転しなおした。
・・・ロビングで粘って、チャンスを待つんだ!
しかし、羽田はそのロビングのライジングを狙ってスマッシュをまたもや如月の正面に打ち込んだ。
突然のライジングに同様したため如月はラケットを反転する間がなく、粒の面でとることになってしまい、
羽田のスマッシュはツブにあたり、ボールはほとんど伸びずに体育館の地面に落下した。
705名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/27(水) 05:36:42 ID:2GtFZ0II
卓球マンガはピンポンのマネでも登場人物の人間関係描いた方が絶対ウケると思うのにな…
706『第一話』その六:2006/12/28(木) 23:13:15 ID:T4JmKgTh
 たまらず、如月は羽田を睨んだ。
・・・お前、手抜いてやがったな!
1セット目は如月がレシーブから主導権を握っていたため、そのことを意識して
如月は大きく深呼吸し、台のセンターラインの延長上に構えた
・・・なんてことはない。レシーブで主導権を握れば負けない。そもそも、
こんな奴に負けるはずがないんだよ。
羽田は台の端に立つと自分の目線のあたりまでボールをトスした。
それにあわせ、如月が呼吸する。ところが、羽田のサーブは1セット目と
モーションが違う。トスと同時に羽田の背中が如月の方を向き、右腕は大きく
後ろに伸びていた。そこからラケットを大きくボールの落下に合わせてスイングしすると、
ボールに当たる直前に手首が小さく揺れた。ボールは第一バウンドから大きく変化し、
如月のバックに飛んでいった。如月は舌打ちをして、ボールにあわせ移動しながら腰を回して
ラケットを自分の首あたりまで引き上げる。バックカットの構えだ。しかし、
羽田のサーブは第二バウンドからさらにバック側に逃げるように変化しサイドを切った。
如月は台から出たボールに対し切りにいくも、移動が甘かったためボールはラケットの先端に
ギリギリ引っ掛かり、浮き気味に羽田のコートに向かうもネット前にコツコツと落ちた。
・・・コイツ、サーブから手を抜いてやがったのか!
如月のイライラはさらにたまる。羽田は少しニヤつきながらまたもや同じようにサーブの
モーションをとる。如月は先のサーブを考慮して今度はバックよりに構えた。
スイングまで先とまったく変わらない。しかし、羽田はボールに当たる寸前でラケットの
先端を引き上げボールの右側面を擦り、それと同時にステップバックする。ボールは先とは
対照的に第一バウンド後フォア側に変化し逃げていく。如月はそのサービスに少し反応するも
見送った。村田はその光景を見て眉をひそめる。
707『第一話』その七:2006/12/30(土) 20:48:41 ID:IlWSzIkt
カウント3−1
如月は再び、バックサーブの構えを取る。今度は投げ上げをせずに普通に
ボールをトスすると、ボールの下を素早く擦った。サーブは下回転で
短くなり羽田のバックコースに向かう。羽田は予想外のサーブに焦って
レシーブしたため、ツッツキは軽く浮いた。そこをすかさず如月はバック面の
粒高でプッシュする。その球をツッツキで対処したためボールは如月にとって
絶好球の高さになって返された。如月は素早く回り込み、羽田のフォアに
スマッシュを打ち込んだ。その球に羽田はカウンターで合わせ如月のバックに
返球した。
如月のスマッシュは相当のスピードが出ていたためカウンターはかなりのスピード
に至り如月は反応することすら叶わなかった。
「うし!」
羽田は笑顔でガッツポーズをした。
 その後、如月が何度か織り交ぜた攻撃は幾度となくカウンターであわされ羽田の
二本のレシーブミス以外は如月の得点はなく10−3のゲームポイントを迎えた。
如月の顔はかつてないほどに苛立ちで歪んでいた。
如月はバック側の端に立ち、フォアサーブの構えをとる。このセット、
羽田の二本のレシーブミスを誘ったのはフォアサーブだったからである。
ボールをトスすると同時にバックスイングをとると、落下に合わせスイングを
変えラケットを自分の体側に捻り込むとそこから横に勢い良くスイングした。
YGサービスだ。羽田のバックに向かう横回転にボールを羽田はバックで
押すように返した。その球をバックカットで返球する。羽田はカットに合わせ
ラケットを引きバックスイングをとる。ボールが羽田のコートでバウンド後
頂点を擦るようにドライブを放った。ドライブは如月のバックに直線的に飛んでいく。
如月は突如回り込みそのドライブをさらにドライブで合わせ、羽田のバックに
打ち込んだ。
羽田は冷静にブロックで返すと、如月はラケットを反転し
バックカットでストレートに羽田のバックに返した。羽田は腰を捻りさっきの
ドライブより更に後ろまでラケットを引いた。羽田のラケットがボールの側面を擦り、
ボールは曲線を描きながら如月のサイドを切った。
・・・カーブドライブ!尋常な曲がりじゃない!
如月は二・三歩踏み出して追うのをあきらめた。村田が険しい顔をする。
708『第一話』その九:2006/12/30(土) 20:53:19 ID:IlWSzIkt
「う〜っし!!」
羽田が飛び跳ねる。点数は11−3.観客席からざわめきが起こった。
「何者だよ、アイツ!」
「如月を三点で封じた!」
「おもしれー!」
「今日の如月はおかしいんじゃないのか?」
「お前、さっきの渡辺との試合見てねえのか?アイツ、メチャクチャ強いぜ!」
準決勝で如月にフルセットで負けた高宮は目を見開き、驚嘆している。
それもそのはずだ、如月の粘り強いプレイはセットをとられても必ずそれは
接戦となってきた。ましてやこの市内で如月を3点に抑えることのできる
プレイヤーは存在しないからだ。フルセットだった高宮も如月から取った
セットはネット絡みのジュースだった。場内の興味は完全に異端の選手
羽田に向けられていた。
 大辻は羽田に気を抜くなよ、と激を飛ばした。
「俺とやったときはあんなもんじゃなかった。ほぼ完璧なディフェンスで
ボールが抜けていく気がしなかった。」
大辻の激を聞きながら、羽田はスポーツドリンクを飲んでいた。すると、
村田が羽田を手招きする。村田は険しい顔つきでアドバイスをはじめた。
「あの子は少し集中力が足りないのかもしれない。」
「はい?」
羽田が思わず聞き返す。
「球際の執念が無い。とことん粘ってやろうという気合がない。何故かは
わからないけど集中力が決定的に欠如しているんだ。」
「ふむ」
羽田にもそれとなく思い当たる節があったのか、軽くうなずく。
「そこでだ、あえてボールを散らして打つ」
大辻が目を軽く見開く。
「球際の執念・・・というか、あまりボールを追う気がない。そこで、
フォアやバックに散らしてボールを打つんだ。わざわざ、ミドルに
打ち込んであまり動かずにすませてやる必要はない。集中力が足りないのは
むこうの責任だ。」
羽田は大きく笑顔を見せ大きくうなずいた。
 一方、如月ベンチ。
「どうした?如月。せっかく決勝戦まで来たんだから、しっかりやってこい!」
技術のアドバイスは如月には必要なかったので精神的なアドバイスをする顧問。
しかし、今の如月にはその言葉は苛立ちを増やすだけだった。
・・・せっかくだと?こんな大会、優勝して当然なんだよ!
二人が台に着く。すると、羽田が如月に声をかけた。
「なんで集中してないのかは知らないけど、あんた負けるよ。」
軽い調子ながらも真剣な雰囲気で話す。しかし、その言葉は如月の
さらなる怒りを呼ぶだけだった。渡辺が如月を心配そうに見つめている。
如月の苛立ちは更に高まった状態で第4セットは開始した。
709名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/30(土) 20:55:11 ID:IlWSzIkt
↑その八でした
710名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2006/12/31(日) 15:03:36 ID:Ez2Qbquu
>>708の最後の行は第4セットになってますけど第3セットでした
711『第一話』その九:2006/12/31(日) 15:08:55 ID:Ez2Qbquu
 第3セットも羽田ペースで始まった。羽田の三球攻撃からのカット対ドライブの
ラリーは村田のアドバイス通り散らして打った羽田が圧倒的優位に立ち、
如月が三球目に仕掛けた攻撃を羽田は二セット目同様にカウンターで打ち返すも
そのカウンターを更にドライブで如月が決めて何本かとることができたが
そのドライブから打ち合いになると如月は競り勝つことができなかった。
カウント10−6
 羽田がボールをトスすると横下のサーブが如月のバックコースを抉る。
如月は台上で軽くプッシュするとボールは羽田のバックコースに向かった。
羽田はラケット台の下から腰の下まで引くと勢い良く上に振り上げ
手首でさらに回転を加えた。ボールは高く浮き上がる。
・・・そのドライブはもう慣れたよ!
如月は粒のバックカットで返すとボールは羽田のバックに飛ぶ。羽田は回りこんで
フォアドライブで如月のバックコースを深く抉った。しかし、コースを読んでいた如月は
難無くそのドライブをカットで返す。台の真ん中にボールがバウンドすると、
羽田は踏み込んで勢いよくドライブを放った。如月はカットではなくブッロク気味に
対処したので羽田はテンポの変化に戸惑い、ただ相手のコートに入れるだけの
甘い返球をしてしまった。如月は前にでるとラケットを反転してバックドライブを放つ。
しかし、ボールはラケットのエッジにあたりあらぬ方向に飛んでいった。
ゲームカウント2−1
 羽田は完璧に優位に立った。ベンチに戻った羽田は村田、大辻ともに
後1セットだから気合入れていけ、みたいなことを言われて
スポーツドリンクを飲み、台に戻った。
 如月は顧問の言葉に全く耳をかさずタオルで大してでていない汗を拭いて
台に戻った。戻る途中の羽田と如月のすれ違いざま、羽田が如月に耳打ちした。
「お前、何でカットマンやってんの?なんで卓球始めたのよ?」
答えを聞かずに羽田は台についた。如月は台につくも逆方向を見て呆然としている。
・・・卓球を始めた理由??父さんの知り合いだかを見る付き添いで行った
卓球の大会の決勝戦がメチャクチャカッコ良くて、それで卓球を始めたんだ。
カットマンやってるのは、決勝で戦ってた選手がカットマンでそのプレイが本当に
カッコ良くて、その人に憧れて戦型はカットマンにしたんだ。そう、カットで
ドライブを何本も拾えるのが楽しくてというかカットとドライブのラリーが
凄く面白くて、だからカットマンを・・・・・。
如月の中に何かが舞い降りてきた感じがした。
・・・そうだ!俺がカットをやるのは・・・!
如月の顔つきが変わる。如月に舞い降りたのは集中力。そして、ヤル気。
振り向き羽田に向けてラケットを突き出した。
「羽田さん、もうこの試合はもう俺を抜かせません。あなたのドライブを拾い続けます。
あなたのドライブに競り勝つ!」
渡辺が如月の生き生きとした顔を見て静かに微笑んだ。羽田は満面の笑みを見せる。
「いいよ、お前!サイコー。こっからが本当の決勝戦だぜ!」
712名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/01(月) 00:01:58 ID:gm7B/eyo
あけましてオメデトー!翔真の原作者さん、受験頑張りよ!
713原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/01/01(月) 20:15:32 ID:rmwcyEHR
あけましておめでとうございます。
ついにあとちょっとです。最後まで頑張ります!!
714名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/01(月) 23:11:40 ID:gm7B/eyo
P2、激しくジャンプの後ろに乗り始めてるがな
715受験生:2007/01/02(火) 00:37:16 ID:pYCnDZzl
>>713
ひさしぶりです。
あけましておめでとう、あともう少し互いに頑張りましょう!
716名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/02(火) 10:28:54 ID:g2eqlsqS
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『今日も何気なく卓球板を開いたんだ、
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        そしたら一番上にこんな糞スレがあった』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


717名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/05(金) 22:12:08 ID:/q4xQPK3
age
718名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/11(木) 22:36:02 ID:2GbWzIiG
もうすぐセンター試験あげ
719原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/01/12(金) 20:00:51 ID:f8CTtx59
なんか2ちゃんねる閉鎖みたいな話になってますけど、もしそうなったらこのスレどうなっちゃうんでしょうか?


あの時まとめサイトつくってもらってればよかったのかな・・・。
720名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/12(金) 21:29:38 ID:pTnDV/YI
ここだけでなくて失礼な言い方だけど毎日ずっと2ちゃんばっかりやってる人もいるわけだからさ
721名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/13(土) 00:47:28 ID:Zb3FJ1t6
>>719の原作者へ
今からでも遅くないよ!!
722名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/13(土) 08:05:22 ID:4RK7mcFW
>>721
うーん、でも俺ずっと携帯からで家PC使えないし・・・
誰かつくっていただけたら幸いなんですけど、まぁ無理ですよね。。。
723名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/13(土) 18:08:36 ID:Zb3FJ1t6
>>722
お願いってか募集とかすれば??
724名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/13(土) 18:20:50 ID:5MAsA9xA
2ch閉鎖はたぶん釣り
725名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/17(水) 22:41:29 ID:mu4VbvxA
保守
726原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/01/19(金) 20:35:02 ID:9sjtI/Dg
明日はついにセンター試験!
受験生さん、頑張りましょう!!!
727名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/01/25(木) 21:51:02 ID:DpmXJdMl
田崎3位アゲ
728受験生:2007/01/27(土) 14:59:37 ID:dw9rq5qj
>>726
とりあえず二次は受けれそうです。ただここから二次を挽回しないと…
あと一応原作者さんの小説は私の方で保存してます。
729原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/01/28(日) 10:13:47 ID:gw2IPJUS
>>728
保存してくれてありがとうございます。なんかあの閉鎖は結局釣りだったみたいですけど・・・とりあえず良かったです。

お互いこれからが勝負ですね!春笑えるように、今を頑張りましょう!!
730名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/02/05(月) 19:46:50 ID:yeKrX23J
そろそろ決戦が近いage
731受験生:2007/02/09(金) 08:08:11 ID:2aOg8p6V
とりあえず今日初めての入試に特攻してきます。
732原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/02/10(土) 19:13:06 ID:7U8nb8X5
がんばってください!!
俺も来週上京します!
733名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/02/22(木) 20:32:05 ID:3L/mBA6B
落ちるなよ・・
734名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/02/22(木) 23:43:31 ID:iPczS49T
ドラゴン桜を読むんだぁぁぁぁぁ!!
735受験生:2007/02/24(土) 22:01:56 ID:oBJhi2um
明日が本命!
絶対受かってきます!
736名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/02/25(日) 00:45:54 ID:eghBkO/x
負けんじゃねえぞ・・・。
737名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/02/25(日) 01:01:50 ID:sG9GMo+V
がんばッ☆
738原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/02/25(日) 19:29:55 ID:o38IEHLT
>>735
とりあえず俺は滑り止め受かりました。
受験生さん、頑張ってください!!
739原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/02/25(日) 21:53:03 ID:o38IEHLT
すいません。。。俺応援するの遅すぎか・・・。
東大は二日間あるんでしょうか?あるんだったら、明日も引き続き頑張って下さい!!
740名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/02/25(日) 22:06:54 ID:KAUvKtwT
技術的に役立つ漫画ありますか?
おしえてください!
741名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/02/25(日) 22:27:46 ID:o38IEHLT
>>740
多分ほとんどないような・・・無理矢理挙げるとすれば、
月刊チャンピオンの「卓球Dash!!」、ジャンプの「P2!」、卓球王国「Dubbles!」ですかね
でもあんまり期待しないでください
742受験生:2007/02/26(月) 21:55:53 ID:q981vcZ8
>>733
>>734
>>736
>>737
応援ありがとうございます
原作者さんへ
とりあえず東大は終わりました。はっきりいって五分五分って所でしょうか?
滑り止めの早稲田は受かりました。
これから後期に向けて勉強頑張ります。
743原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/02/27(火) 10:06:11 ID:r3IGrRnS
>>742
お疲れさまです。発表までゆっくり身体を休めてくださいね。

実は俺も上に書いた滑り止め、早稲田だったんですよ(そんな上の学部じゃありませんけど)
744原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/02/27(火) 10:08:54 ID:r3IGrRnS
すいません!!!
後半の文章よく読まないままレスしちゃいました。
まだまだ気が抜けないんですね・・・・
頑張ってください!
745第11話・その1:2007/03/01(木) 17:50:50 ID:slhNz5Ov
観客席ではさっきの翔真たちの試合の熱はいまだ下がってはいなかった。
「さっきの試合すごかったなー」
「ああ・・まさか青ヶ崎が負けるなんてな」
試合を見ていたものは口々にそういった。しかし、その中で席に座ったまま動かない二人組がいた。
「せ、先生ぇ〜・・・青ヶ崎が・・!」
一方は小柄で身体の細い少年だった。
「うむ・・・。県内二大カットマンのひとり、飯田・・県下シェークドライブナンバー1の瀬賀、昨年のカデット県大会で優勝した今川・西元ペア、他数名の有力選手を擁する青ヶ崎が二回戦で負けるとはな・・・・」
片方は50後半はあろうかという男性であった。
「浅田先生・・!僕、みんなのところに行ってきます・・」
浅田と呼ばれた男性は無言で頷いた。それを見るとすぐに少年は席を立ちどこかへ行ってしまった。
「・・・・。」
浅田は腕を組み、眉間に皺を寄せる。
(日昇中、か・・・・・)
746名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/01(木) 21:28:31 ID:li/wIFd1
キターーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
747受験生:2007/03/02(金) 11:35:10 ID:6tjfLiX0
>>745
復活おめでとうございます!
748原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/02(金) 13:55:39 ID:RqzFxiN8
ありがとうございます。
入試の結果は散々でしたが、なんとか復活に至りました。
これからも少しずつ書いていきます。
文章は下手くそですが、頑張りますのでよろしくお願いします。
749第11話・その2:2007/03/04(日) 22:17:28 ID:6YxB6kXC
場所は変わり、ロビー。
さきほどの少年が階段を駆け降りてくる。
「みんな〜、大変だよ〜」
その声に何人かの少年たちが振り向いた。
「富樫じゃ〜ん。どうしたのよ?」
その中の眼鏡を掛けた少年が富樫に言う。
「柏木ぃ・・それがね・・・」
「うん。何よ?」
「・・・あの青ヶ崎が・・・・負けちゃったんだ」
(!?)
その瞬間、そこにいた少年たちの間に緊張が走り、笑い声が消える。
「まじで?本当かよ、富樫!」
「う、うん・・・本当だよ」
「へぇ〜・・近年で最強て言われてた今年の青ヶ崎が・・・」
周りがざわつき始める。すると、近くの椅子に座っている、体格ががっちりした坊主頭の少年が口を開いた。
「富樫・・・。青ヶ崎を倒した学校は?」
「五十嵐・・・!えっと、たしか日昇中とかいうところだよ」
「どこだよ?そこ?」
「聞いたことねーな」

「あ、あとね・・・」
富樫は少し躊躇いがちに言う。
「メンバーが全員1年生なんだって」
「い、1年!?嘘だろ?」
「オール1年に青ヶ崎が負けたってのか・・・?」
メンバーのほとんどが驚きの表情を浮かべる。しかし、五十嵐は冷静だった。
「ふっ・・・突如現れた新星といったところか・・・」
ふいに五十嵐が立ち上がる。
「みんな・・・相手はあの青ヶ崎を倒した・・・が、それは別に驚くことではないはずだ」
「・・・。」
メンバー全員が黙る。
「・・・なぜなら、それは俺たちもやらなければならなかったことだからな」
「・・・!」
「忘れたわけではあるまい・・・俺たちの目標はあくまで全国だ。・・・それを考えれば、青ヶ崎は勿論、次の日昇との戦いも当然越えなければいけないものだ。そうだろう?」

「そ、そうだよな・・!」
「ああ、全国で勝つために俺たちは頑張ってきたんだもんな・・!!それぐらい乗り越えなきゃ全国でなんて勝てねぇぜ!」
五十嵐の言葉でメンバーの表情から不安の色が消えていく。一方、富樫はとなりで感心していた。
(さすが五十嵐だな・・・あれだけ乱れていたムードを一気にまとめ直した・・!)
750第11話・その3:2007/03/04(日) 22:20:10 ID:6YxB6kXC
「試合というものは何が起こるかわからない・・・だがな、些細なことでいつも心を乱していては、到底、全国のトップへは行けないし、勝つことはできないぞ・・・・」
コクッ
メンバー全員が力強く頷く。その表情にはもう迷いはない。
「よし、普段の海東が戻ってきたな・・・」
そう言うと五十嵐はメンバーの前に拳を突き出した。
「いいか、みんな。相手にとって不足はない・・・勝ちに行くぞ!!!」
するとメンバー全員がお互いに顔を見合わせて頷き、叫んだ。
「――――オゥ!!!!!」
751名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/06(火) 20:05:30 ID:jcAI5m3j
五十嵐カッコヨス
752名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/07(水) 21:08:07 ID:JGdyFm6b
五十嵐・・・俺、お前がいたからここまで来れたんだよ
753受験生:2007/03/10(土) 17:05:08 ID:QCFUVJkh
なんか知らんけど、東大受かってた。
754原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/10(土) 19:20:13 ID:x/bqXwjg
>>753
おめでとうございます!!!!!いやー、俺も今日ずっと気になってたんですが本当に良かったですね!
755受験生:2007/03/10(土) 20:03:50 ID:QCFUVJkh
>>754
ありがとうございます。これで勉強しなくてすむと思うと・・・
オフ会ってやるんですかね?
756原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/10(土) 20:15:40 ID:x/bqXwjg
>>755
お互い春から(俺の場合やっと)大学生ですね!
俺、地方の田舎出身だから緊張します・・・

オフ会か・・・どうなんでしょ?なんか話してたの俺らだけだったから、みんなはやるつもりないのでは・・・?
やるなら、小説家志望さんにも来てほしいけど・・まあ無理か。
757第11話・その4:2007/03/11(日) 12:00:14 ID:evlnMzs7
現在、試合は三回戦、準決勝まで進んでいた。
日昇中は、町中南(まちなかみなみ)中と試合を行っている最中だ。
「うっ!!」
ドっ!!
相手コートへ強烈なパワーボールが飛んでいく。
「11−6!ゲームセット!セットカウント3−0!勝者、稲垣!!」
「しゃああっ!」
ガッツポーズを決め、雄叫びをあげる。剛である。
ベンチでは神山が頷いている。
「うんうん・・・剛ってば、調子いいわね!上級生が相手でも全く臆することがないし!それにまだ今日は1ゲームも落としてないわ」

続けて二番手の試合が始まる。
「うっ」
町中南の選手がドライブを打つ。コートにバウンドし、ボールは台を離れていく。
そしてドライブ回転、引力の影響でボールが床へと近づいていく。しかし、その軌道を遮るかのようにラケットが上から振り降ろされる。
カッ!!
日昇中のカットマン、坂本 剣だ。
放たれたボールはバックスピンがかかりコートに飛んでいく。
「くっ・・・」
相手の選手はそれをドライブで返す。しかし、持ち上げるだけで精一杯といった様子で、ボールは大してスピードが出ていない。それを剣は十分な体勢でラケットを引きカットする。
(!今度は球足が短い・・!)
相手の選手はそう判断し、ツッツキのテイクバックをとり、インパクトする。
が、そのボールは予想していたよりも高く浮いてしまった。
(っ!やべっ・・)
気付くと後陣にいた剣が前に出てきている。
「悪ぅ思わんといてな!!」
バチーン!!!
剣は浮いたそのボールをバック強打し、ボールは相手のフォアへ抜けていった。

「11−4!ゲームセット!!3−0で、勝者、日昇・坂本!!」
「よーし!いいぞっ!!剣!!」
神山が声をかける。
(剛に剣・・あの二人は好調を維持してるみたいね・・・あの二人は次の決勝の1、2は決定として・・・問題はダブルス、なんだけど・・)
そういって隣の台を見ると・・・
「って、充!なんでそこに出すんだよっ!!」
「いいじゃん、別に〜。ほら、点は取ったんだからさ」
カウントはセット2−1の8−6。出ているのは、清治と充である。が、二回戦同様、あまりプレイは噛み合っていないようだ。
758受験生:2007/03/12(月) 23:17:40 ID:uaFgoqAS
>>756
とりあえず東京で会いたいですね
759原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/13(火) 00:13:08 ID:CL8wHpsW
>>758
失礼ですけど、受験生さんて都内の人ですか?
760受験生:2007/03/13(火) 07:45:56 ID:G+wn81Oc
>>759
住んでいるのは神奈川です。
761原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/13(火) 22:04:55 ID:CL8wHpsW
>>760
じゃあやっぱ上京とかするんですかね・・・
まだ俺も引越しが完全に済んでないので、やるのなら落ち着いてからにしたいのですがどうでしょう?
762受験生:2007/03/13(火) 23:37:07 ID:G+wn81Oc
>>761
俺は自宅通いですよ。東京から全然離れていないんで。
そちらの都合が着いたら会いましょう。
763原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/14(水) 10:03:03 ID:8It78O6I
>>762
あ、そうなんですか。

じゃあそういうことで。
あと、実際の俺を見たら幻滅するかもしれないんで覚悟しておいてくださいw
764名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/17(土) 21:01:49 ID:bXOCNH5l
続きはまぁだぁ〜???????????
765名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/17(土) 21:50:33 ID:3c/TJQPC
馴れ合いは
メ ー ル で や れ
766原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/18(日) 01:06:51 ID:nE3Pp9kE
ごめんなさい
767名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/18(日) 22:40:16 ID:cjt1TUKj
続きまだかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ
768原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/19(月) 00:57:41 ID:yWu5TMpQ
すいません、続きはまだ先になりそうです。
てか来月になるかも・・・
769名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/21(水) 03:26:50 ID:037Hs6aW
カウンター
1

今日も姉貴には勝てない。

女の癖になんだってんだ、あのドライブは。
止められるわけねえだろう。

姉貴に勝つまでは卓球止めねえって決めたんだ。
そうじゃなきゃこんな地味な、未だに短パン履くようなスポーツやるかってえの。

ただ…
一体どうすりゃ勝てんだよ…

「9-6」

典子の声が響く。

「大丈夫かあ?今日こそは勝つ、とか言っといてー。典子ちゃんに審判までしてもらってー。」
「うっせえよ」

セット数2-1。俺が負けている。
あと1セット取られれば終了。最終セット、これも三点差で負けている。

「陵君、だいじょぶー?」

典子はこんなときでもにぱにぱしている。
こいつと居ると緊張感というものを感じない。

「大丈夫じゃ…ない。」

それを聞いて典子が姉貴に聞く。

「今日はなんでしたっけ?」
「典子ちゃんをおんぶで送る。」
「はは、楽しみー。」

俺はいつも姉貴と勝負する時に何かを賭ける。
今日の罰はさすがに、ちょっと避けたいと思っていた。

「まあ、ここから俺が勝つけどな。次、姉貴のサーブだろ。」
「あはは、勝てるもんなら勝ってみなよー。」
770名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/21(水) 03:41:37 ID:037Hs6aW
カウンター
2

「…重くない?」
「いや、…お前こそ汗臭かったりとか…」
「あはは、あたしチビだしね。汗それほど気になんないよ。」
「それならいいんだけど。」
「うん。…勝てなかったね。」
「…」
「まあ、全国レベルだもんねえ。」
「でも、男と女だし。年は4つも違うけどさ、一度も勝てないってのはやっぱりキツイもんがあるよ。今さらだけど。」
「…そんなに卓球やめたい?」
「やめたいね。」

俺はいつも、姉貴との勝負には「姉貴の卓球に付き合うのをやめること」を賭けている。

「卓球なんてさ…ダサイしさ。」
「…そうかな。」
「そうだよ…。高校入るまでに、姉貴に勝ちてえ。このままだとさ、高校入っても、卓球部入んなきゃいけないし。」
「卓球部、入んなきゃいいじゃん」
「夜姉貴に付き合いながら昼は違うスポーツなんて俺には出来ないよ。つうか中学のはじめも俺サッカー部だったんだ。」
「あ、そうだったよね。」
「でも結局無理だったんだよ、卓球とサッカーを一緒にやってくなんて。結局卓球部に編入さ。」
「いいじゃん、全国大会二回戦突破。」
「中途半端だよ…。そんならサッカーしてたかったよ。」
「……陵君、サッカー好きだった?」
「…好きって?」
「あたしは陵君が好き。知ってるよね。そういう感じ。」
「…典子かサッカーか、なら、…典子かな。」
「あはは、ならやめて正解だよ。だって陵君、あたしなんかよりずっと、卓球好きそうだもん。」
「…そうかあ?」
「そうだよ。だからあたしらこんなよく分かんない関係なの。」
「どんな関係?」
「恋人以上友達未満。」
「なんだよそれ。」
「はは…。ん、ここでいいよ。」

典子を下ろしてやった。

「抱きつけて満足。」
「抱きつかれて満足。」
「…いやだ、わたくし照れちゃいますわ…。」
「バカ。」
「へへ、じゃあね。」

手を振ってやると、振り返って歩き出した。
典子の言う通り、俺達はよく分からない関係である。

典子は前に、卓球に勝つまではこの関係でいたい、と言った。

…俺はそれほどに卓球が好きなのだろうか。
771名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/22(木) 21:23:26 ID:77c+8l5S
北着たキタキタキタキアキタキタキタイキアt!!!!
772名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/22(木) 21:26:36 ID:77c+8l5S
キテマセンデシタ・・・・。
単に焦りすぎでした・・・・。
773原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/03/23(金) 08:34:52 ID:jcWSA7Ic
すいません、入学の手続きやらで忙しくて・・・。
でも上にある「カウンター」、どなたかわりませんけど、面白いです
774名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/24(土) 16:52:53 ID:1xcy8LRA
このスレ、できたの三年前なんだな・・・・。今やってるのはもう
ぷーやんじゃないもんな・・・・。l
775名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/30(金) 10:17:38 ID:KlQhdSoL
続きまだ
776名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/30(金) 21:08:12 ID:sJmNn/Xk
リーチ目でた
777名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/03/30(金) 21:10:36 ID:sJmNn/Xk
777BIGボーナス!
778名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/02(月) 00:15:54 ID:Bb3OI1g9
続きボンヌ
779原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/04/02(月) 00:50:26 ID:erYb7CSN
いつも続き待ってくれてありがとうございます。
でもすいません、まだバタバタしててまとめれてないんですよ・・・
あと2週間ぐらいのうちに載せますんで!
780名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/02(月) 19:01:58 ID:Bb3OI1g9
ってかカウンターもまだ?
781名無もQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/05(木) 18:30:26 ID:t6nLzde1
今漫画なんて何やってる?
P2とかあのへん?
782名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/05(木) 23:16:45 ID:OSgsCUi1
イエス!サードストライクとパラダイムとう用語は押さえておこう
783名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/08(日) 22:57:53 ID:rDuckRqC
       
784名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/14(土) 18:24:22 ID:uGLF3eFh
作品投函待ち
785第11話・5:2007/04/15(日) 15:40:07 ID:fm5V7Avr
「あの二人なんだか上手く行かないわよね・・。二人にダブルスに必要な技術・戦術が欠けているのはさっき露呈してしまったけど・・・・
それ以前にあの二人動きがバラバラよ。繋げばいいところも自分で無理に打っていこうとするし・・・パートナーのことなんか考えてないって感じ・・」

「うっ!!」
ドッ!!!
清治がドライブを放つ。しかしボールはコートを割り、床に落ちる。
「くそっ・・・」
清治はあごに流れる汗を手で拭う。
(さっきの試合は負けたけど・・僕は部長なんだ・・!部長の僕がしっかりしないわけにはいかない・・・俺がしっかりしてみんなを支えなきゃ・・・!!)

「・・・はぁ」
そんな清治を見て充は少し呆れたように頭を掻きながらため息をついた。


試合は進み、10−8。日昇のマッチポイントになった。
(よし・・、相手の位置が少しフォア寄りだから、ここは・・)
清治がトスを上げる。
(ミドルにロングサーブだ!)
カッ!
「うっ・・!」
意表をつかれたのか、相手は動揺する。
「くっ!!」
しかし、瞬時に身体を捻り、うまくライジングを捉えカウンター気味で返球してきた。
(!上手く合わせてきたか・・・だけど、次の相手も十分な体勢ができていない・・・ここで充がカウンターを打ってくれれば簡単に得点できるはず・・・)
「・・・。アレ?」
しかし、清治の期待を裏切り、カウンターのタイミングだと聞こえてくるはずの打球音は聞こえてはこなかった。
(あ、あれ!?アイツ、台の近くにいるはずじゃ・・・ん!?)
清治が充の場所を探すと、あろうことか、充は後陣にいた。
(あ・・、あ・・、あいつ、何やってんだー!!!!)
「一度やってみたかったんだよね」
どこかの少年漫画で聞いたようなセリフを言いながら、充はカットのテイクバックをはじめ、そしてインパクトした。
カッ!!
ボールタッチに優れた充だからか、回転はよく掛っているようだ。
「なっ・・!カット!?」
まさかカットが来るとは思いもしていなかったのか、相手はうろたえる。
(だけど、しっかり合わせれば・・!)
町中南の選手はバックスイングを引き始める。が・・
――――グン!
バウンドしたボールは大きく曲がった。
(よ、横回転カット!!!)
786第11話・6:2007/04/15(日) 15:44:43 ID:fm5V7Avr
「くそっ!!」
ボコッ
相手が充のカットをうちあぐねる。結果、絶好のチャンスボールになった。
「んっ!!」
ドシュ!
清治はそれを上から叩き、スマッシュを放った。放たれたボールに相手は触れることはできず、その瞬間勝負は決した。
「じ、11−8!!ゲームセット!セットカウント3−1!勝者、日昇・塚本、藤堂組!!」

「なんとか終わったわね・・・。」
試合後、清治が充に詰め寄る。
「おい、充!!」
「ん?何、清ちん」
「何、じゃない!なんだよ、さっきのプレー!!カットなんてする場面じゃないだろ?」
「いいじゃん別に。こうして勝ったんだからさ」
「お前なぁ・・!僕がロング出したんだからあそこは前で待つべきだろ!!確実に勝つことを考えればお前はだなぁ・・」
清治が珍しく語気を荒げる。
すると充がピクンと反応する。
「黙ってきいてりゃさ・・・。そっち色々言ってるけど・・・・、サーブの前にサインしなかったの誰よ?」
「なっ・・」
(僕が・・・サインし忘れてた・・?)
「それにさ・・確実に勝つこと?ミスばっかしてた人が偉そうに何言ってんの?自分のこと棚にあげてさ・・・
悪いけど俺は清ちんみたいにボコボコミスしてないし。・・・清ちんになんか言われる筋合いなんてないよ」
「!!」
「俺には俺のやり方がある。・・・合わせる気なんてさらさらないよ」
「お、お前・・言わせておけば・・・僕の気持ちも知らないで・・!」
清治が充につかみかかろうとする。
「やめなさい!!!」
間に神山が入り、二人を止める。「何やってんのあんたたち!次は決勝なのよ?そんな状態でどうすんのよ!?」
「どうって・・・無理でしょこれじゃ」
充が冷めた表情で言い放つ。
「!充!あ、あんた・・」
「だからさ、藍ちゃん。清ちんとのダブルスも今日で解散・・俺はシングルス担当になるから」
「充・・!お前・・」
「ちょ、ちょっと・・・!何勝手なこと言ってんの?」
神山が慌てふためく。
「いいですよ、先生。」
「せ、清治!?」
「・・・俺もコイツとはもう組めませんから」
「・・・。」
神山はすっかり黙ってしまう。
「・・じゃ決まりね。・・・アクエリでも買ってこよ〜っと」
そう言って充はその場を離れていった。
「・・僕もギャラリーに戻ってます」
清治も同じようにその場を離れていく。
787名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/15(日) 16:11:35 ID:ELelT/98
ピンポンの原作ってあるんですか?
788名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/15(日) 16:16:49 ID:fm5V7Avr
ありますよ。
789名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/15(日) 17:46:00 ID:36jcmjwv
キタキタキタキタキラキラ!!!原作者光臨!!
790名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/15(日) 17:54:22 ID:GIVpyEkL
sage
791名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/15(日) 20:21:01 ID:ELelT/98
何ていう本ですか?
792名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/15(日) 20:34:40 ID:fm5V7Avr
>>791
映画のピンポンの原作だよね?

小学舘 スピリッツコミックス ピンポン 松本大洋
793名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/18(水) 19:53:08 ID:ST2V6/vx
原作者、お疲れ様だよ・・・・。
794原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/04/18(水) 20:05:36 ID:P6DPSv7i
大学のほうが忙しくてなかなか書けないんですが、空いた時間見つけて書いてます。
前回グダグダになってしまったのでそれは気をつけようと思っています。
もしかして前回で見切りをつけてしまった方もいらっしゃると思います・・・でも応援してくれる方々がいる限り頑張ろうと思います。これからもよろしくお願いします。
795受験生改め大学生:2007/04/19(木) 07:39:22 ID:OuR0a2D4
>>794
俺は応援してるぞ!
796名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/19(木) 20:32:04 ID:KdJXmYMi
俺も応援してるぞ!!
797原作者 ◆uMq7CtSP2I :2007/04/22(日) 19:16:29 ID:PFOpE5fp
今久々に昔のやつ見返してたら・・・・・
俺、>>276で乗せてない文章がある・・・
798原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/04/23(月) 02:27:47 ID:4N2lsrbB
トリップ間違えた。。。
799名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/04/25(水) 20:43:51 ID:WdGrR8aS
のせてのせて
800承太郎 ◆zO13wRhmbw :2007/04/25(水) 21:21:30 ID:kWdoO4da
age
801名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/05/03(木) 22:09:27 ID:rhIRDI6Q
作品街
802名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/05/12(土) 14:21:40 ID:wg2ImYu8
くぁげ
803原作者 ◆uMq7CtSP2I :2007/05/17(木) 20:00:44 ID:t1TpKpN5
もう少し待って
804原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/05/29(火) 18:01:28 ID:QiuezxNQ
またトリップ間違えましたね・・・・
でもみなさんたまに来てくれたりしてくれてるんでしょうか??
805名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/05/30(水) 20:21:42 ID:OMIK2Nv6
来続けてます
806大学生:2007/05/30(水) 20:31:15 ID:8CTWJXoz
俺も見に来てるよ。
807原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/05/30(水) 21:33:19 ID:cLYlgITb
ごめんなさい・・・なかなかかけないんです・・・
808名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/05/30(水) 21:51:06 ID:OMIK2Nv6
ゆっくり待ってますy
809原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/05/31(木) 01:11:32 ID:nNbKoWAc
ありがとう
810原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/06/05(火) 16:39:41 ID:wmvAKe6e
ずっと載せてませんでした、>>276の完全版です。

(あれは・・裏面打法!)
「チッ・・」
剣が舌打ちをする。

剣の言った、裏面打法とは――ペンのバックの弱さを補うために中国で開発された技術のことである。通常、ペンは表面だけで打球するのだが、
ペンはシェークと比べてバックハンドの角度が出しづらく、バックに長く出されるツッツキに対しては、ペンはフォアでしか対抗できなかった。
そこで中国はペンの裏面にラバーを張り、シェークと同じようなバックハンドを振らせることでその弱点を克服させようとしたのである。
開発当初は使い手がごく少数だったものの、現在では多くの選手が使うに至っている。

神山も清治を見て言う。
「やっぱり裏面打法使えたのね・・まぁ一昔前とは違って今はもう、両面にラバーを張るペンホルダーには常識的技術になってるから、当たり前っていえばそうなんだけど・・・・さっきはまさか使えないのかと思ってドキドキしちゃった〜」

ボールがついに清治コートに届く。
「・・・・ふっ!!」
清治はその裏面打法でさっきのフォアドライブと同じくボールのバウンド直後を捉え、一気に振り抜き、バッククロスへとボールを放った。

「く・・・」
剣は体勢を崩されながらもバックへと飛び付く。そしてボールが向かうコースへとラケットを伸ばす。

しかし
―――グン!
さっきのラリーと同じように清治の打ったドライブは剣のラケットから逃げていくように曲がっていった。剣はそのまま倒れ込む。

「2―0!」

(くっ・・やっぱり裏面打法は使えるようやな・・それは想定の範囲内としても・・あいつ、ドライブを自在に曲げてきよる・・めっちゃヤラシイ卓球やでホンマ・・)

試合のカウンターをしていた充が剣を見る。
(へへっ!清ちんを甘く見るなよ〜?清ちんはさっきのセットの最後無理に打ちまくってたけど、アレは本来の清ちんじゃない。清ちんの卓球はパワーにあるんじゃないんだ。)
(・・・さっきと今のラリーが物語ってる・・清ちんの一番の武器は、変化サービスやレシーブで相手のコースをついて、その中ペンでの両面打法を生かす・・・・前陣広角ドライブ攻撃!!)
811名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/06/05(火) 18:34:08 ID:DRWCSVbA
久々に市民クラブを読み感動
812名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/06/12(火) 13:49:57 ID:p9liKXTQ
sg;w


afgasfdg



qtfwe


sdgsd



ghehgrh


xcbcdf


ukjty




rthyet


ywywsry

813名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/06/19(火) 10:03:35 ID:/2f9bsb0
>>810
特定した
814名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/06/25(月) 00:15:57 ID:QWvMuc3I
降臨待ちをあきらめたらそこで試合終了だよ
815原作者 ◆uMq7CtSP2I :2007/06/26(火) 00:52:27 ID:IXOZEiAO
ほんとありがとうございます
816原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/06/26(火) 01:55:51 ID:IXOZEiAO
またトリップ・・・
817名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/07/25(水) 17:15:23 ID:TLo1GakB
ダブルス、再開してる!!

上のカウンターって奴は
きっと、姉ちゃんか典子は途中で
死ぬ気がする
あだち充作品みたいに
818名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/07/27(金) 14:46:31 ID:QE/WD5s+
このスレ、原作者来ないと伸びないなぁ
819名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/07/28(土) 16:34:37 ID:sUaNVD7p
伸びないな
820原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/07/28(土) 18:05:17 ID:kPUA8dwL
お久しぶりです。
もう少しで僕も夏休みに入るので、なんとか書けるんじゃないかと思います。
その時はよろしくお願いします。
821名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/07/29(日) 00:38:58 ID:9VpWouK6
バタフライ
第一話
「ここでテニスできんの?」

逆立ち気味の髪の毛の少年が隣のオカッパの少年に聞いた

「できるよ!ここはバスケも卓球もできるんだから」

オカッパの少年は答えを返した後に向き直って受付の手続きを続けた
彼らがいるのはとある市民体育館
髪が逆立っているのが真田千尋
夢みの市の月地中学に転校してきた
オカッパの少年は神田ユウマ
同中の在校生である。転校してきた千尋に真っ先に声をかけたのがユウマだった
ユウマはこの街を紹介すると千尋に言ったところ千尋は
テニスのできる場所に連れてって、と言ったらしい
千尋は前の中学ではテニス部だったそうだ

「真田君は入る部活決めた??」

受付を終えたユウマ

「う〜ん、迷い中」

前の中学ではテニス部だったが、月地中学にはテニス部がないのだ
当然、コートもない

「とりあえず、テニスするべ」

テニスコートへ行こうとした二人だが、テニスコートから
引き返してくる男たちとすれちがった
その中の1人が言う

「ったく、最悪だよ!この突然の雨!!」

ユウマと千尋は顔を見合す。ユウマは首を横に振る
「しょーがねぇ、雨が止むまでバスケでもするか・・・・」
ユウマは視線を外して、体育館を指差す
正確には体育館横の看板
その指先を千尋も目で追う
『体育館使用中(一般開放は現在してません)』
千尋がユウマの顔に目線を戻した
ユウマが口を開く

「じゃあ、卓球でもする?」
822第一話・2:2007/07/29(日) 00:40:52 ID:9VpWouK6
千尋の眉がピクリと反応した

首をタテに振る千尋
ユウマは「やった」と喜んだ

「お前、卓球好きなのか?」

「ていうか、ボク卓球部だもん」

「・・・・もっと早く言えよ」

ボソっと呟く千尋

「じゃあ、真田君の分のラケット借りてくるね」

千尋は小さくタメ息をついた

卓球場に着いた二人
卓球台は5台ほど並んでるが全て使用されている
ほとんどがオジサンオバサン
その中で一台だけ中学生くらいの子供が使っている台がある
そのうちの1人がこちらに気付き手を振っている
ユウマが手を振り返した

「山崎君!」

「おっす、ユウマ!・・・・相方誰?」
ユウマは千尋に視線をやってから千尋の手を引っ張り
卓球をしている二人に近づいていく

「紹介するよ、転校生の真田千尋君!・・・山崎君の相方はどなた?」

山崎の台を挟んで反対側にいるメガネをかけたクールな少年のことだ

「ああ、こいつも転校生の高月学士(たかつきがくし)」

ユウマが大きく目を見開く

「・・・ひょっとして、前の中学は神園中?」

学士はうなづく

「ユウマ、知ってんの?」

「知ってるも何も、だってこないだの中体連で
一年生ながらに県大会でベスト4に入って全国に行った有名人じゃん!」

千尋と山崎が同時に学士の方を見る。このときの千尋の表情は
なんとも形容しがたいものになっていた
823第一話・3:2007/07/29(日) 00:42:47 ID:9VpWouK6
「マジで?」

「山崎君、気付かなかったの?打ってたんでしょ?」

「だって、まだフォア打ちだし。そんな情報知らないよ。
コラ、学士!なんで黙ってたんだよ」

学士は目線をしたに下げて答えた

「聞かなかったじゃん」

「それより、みんなで変わりばんこに打とうよ!」

ユウマが提案すると、学士と山崎は頷いた
千尋の顔を見るユウマ

「・・・・オレはやだね」

キョトンとするユウマ

「さっきやるって言ったのに、なんで?」

ユウマを睨みつける千尋

「卓球なんでつまんねーんだよ!こんなヲタクなスポーツ!」

愕然とするユウマ
学士の眉がピクリと反応する

「聞き捨てならないな・・・・」

学士が千尋を睨む。山崎はセリフを学士にとられた

「真田、オレと試合しよう」

千尋、山崎、ユウマは耳疑う。学士は真剣だ

「誰が試合するかよ!勝てるわけねーだろ」

はき捨てるように言う千尋

「オレから一点でも取ることができたら、君の勝ちでいい」

千尋は眉をひそめる

「10−0からやるってことかよ!?」

学士は頷く。このとき、千尋の言葉にユウマは一瞬違和感を感じた

「オモシレー。俺が勝ったら、てめー卓球やめろ!」

「・・・・いいよ。」
824第一話・3輪:2007/07/29(日) 00:44:59 ID:9VpWouK6
二人を止めようとするユウマだが、もはや二人の世界が始まっている
山崎はこの状況を楽しんでるみたいだ
とりあえず、試合が始まってしまった
学士のラケットはシェイク。バック面はツブ高
千尋のラケットは体育館で借りた日式ペンラケット
ラバーは片面にしか貼っていない

千尋はかなり大きめにスタンスを取っていた

「あのスタンスってテニスなのかな?」

ユウマが山崎に質問する

「テニスってめっちゃ大きく動くのにあんな広くてできるか?」

そう、どちらかといえば卓球のスタンスなのだ

サービスを持ったのは学士
ボールを持った手を体の前に置く。軽くトスすると、
学士は腰を捻り、ラケットを左側に引く。
そして、ボールの落下にあわせてラケット右へと振りぬいた
ボールは学士のコートでバウンド後、曲線を描いて千尋のバック側へと飛ぶ
千尋は窮屈そうにバック側で打つが、ボールはあらぬ方向に飛んでいった。

「10−1だね」

二度目のサーブも同じコースに今度は下回転でだす
千尋のラケットに触れたボールはすぐに落下した。

対する千尋のサーブ
千尋は球出しのような前進回転のサーブ
コースは学士のバックコース
学士はラケットを高く振り上げる
球のバウンドにあわせて振り下ろした

「・・・・アイツ、カットマンなのか!?

山崎がユウマを見る
ユウマは静かに頷く
学士のカットはバックコースに飛び、二本目のサーブと
同様の結果となった。
二本目のサービスはフォアコースに行き、
学士はそれをフォアカットでクロスにそのまま返球した
千尋は下から弱々しく振ったが、カットの回転に負けて
ボールは落下した。
サービスチェンジ。
学士の二本のサービスは見事に決まり

「10−6だよ。後、六点で君の負けだ」
825第一話・5:2007/07/29(日) 00:48:05 ID:9VpWouK6
学士は冷たく微笑む。ユウマには千尋も笑っているように見えた
千尋のサービス
バック側の端に立つ千尋
トスを上げると同時にラケットを体の後ろ側まで引いた
ボールの千尋の胸辺りまで落下してきたところで
スイングが開始された。側面を擦られたボールは学士の
バックサイドを切る。学士は難なく追いつきカットでクロスに返球する
千尋は回りこむと、ラケットを台の下まで下げ、踏み込みながらスイングした。
かなりのスピードのドライブボールが学士のバックに飛ぶ
驚愕の顔をする山崎とユウマ

――――――やっぱり、真田君は卓球を昔やってたんだ
あのスタンス。そして、卓球が11点先取だと知っていた

学士は苦もなくそのドライブを返す
千尋は二度目のドライブを試みるが、ボールはネット前に落ちた

「・・・・回転量が上がったのか?」

山崎が顔をしかめる。ユウマが学士のラケットを指差す

「ツブ高ラバーだよ。千尋のドライブの回転がそれ以上になって
返ってくるんだ」

山崎は学士から千尋に視線を移す

「しかし、アイツ何者だ?あのドライブの早さはフツーじゃねえし。
卓球経験者なんてレベルじゃねえだろ」

だが、ユウマは千尋のドライブを苦もなく返した学士に驚いていた
学士は千尋のプレイにさして驚いていなかった
千尋の二本目のサービス
ラケットをの先端を跳ね上げ、ボールの右側を擦る
学士のフォアコースへとボールが飛ぶが
フォアカットで返球する
フォアに来たボールに踏み込み、ドライブをするが
ボールはネット前に落下してしまった
山崎が首をかしげる

「そんなにキレてんのか?あのカットわ」

ユウマが千尋のラケットをに視線を向けた

「カットがキレてるのもあるけど、真田君のラケットにも問題があると思うよ」

体育館の借り物のラケットでは学士の重いカットを返すには
明らかに不利だった
826第一話・6:2007/07/29(日) 00:59:52 ID:9VpWouK6
学士の台から出た一本目のサービスを
千尋はドライブレシーブするも、ボールはまたもやネット前で落ちた
ラバーの擦れる感覚があまりに足りなかった
学士の二本目のサービス
下回転のサービスを
ドライブはムリだと判断し、今度はツッツキでレシーブする
しかし、学士のサーブの予想外のキレと低さに
ボールは千尋の想像の軌道を描かずに
ネットにかかって、千尋側に落ちた

「これで10−10だよ。後二本でボクの勝ちだ。君は一本でいい」

千尋は学士を見つめて、口を開いた

「お前も後一本でいいよ」

学士は眉間にしわを集めて千尋を見つめ返す。
わかったと返事をしてゲームは再開された

「なんでわざわざ一本にしたんだろう?」

ユウマが疑問を口にする
山崎は千尋を見てから天井を見上げて答える

「プライドじゃね?」

千尋は手に持ったボールを見つめ考える
――――こいつのカットはこのラケットじゃ返せない
だったら、短めのアップ系サーブで浮いた球を三球目攻撃で仕留める!
千尋のサーブはネットを越えて、学士の台の真ん中ほどでバウンドした

「うまい!」

山崎が声を上げる

「あのサーブは台から出ないね」
827第一話・7:2007/07/29(日) 01:06:47 ID:9VpWouK6

学士は冷静にツブ高でプッシュ気味にレシーブする
千尋はバックに来たボールに回り込む
学士は立ち位置を少しバックよりにした
そこから千尋は腰の捻りで強引にフォアへとドライブを放つ
初めて学士が虚をつかれた。
学士はラケットに当てるのが精一杯でボールは高く浮いてしまった

「オレの・・・・勝ちだ!!」
千尋は渾身のスマッシュを放つ

「まだだ!」
その球をさらにカットする学士


「草試合のレベルじゃないだろ・・・・」

カットをストップする千尋

「・・・・甘い!」
学士が台に瞬間近づき、ツッツキをフォアへと打った

「アイツには揺さぶりが効かないのかよ!」

山崎もユウマも驚愕している

フォアに返されたボールに千尋はさっきより踏み込みをキツクしてドライブを放つ
ドライブのスピードは今までで一番だろう
828第一話・ラスト:2007/07/29(日) 01:08:12 ID:9VpWouK6
クロスへとボールが突き刺さる
体制を少し崩した学士にこのボールは取れないと思った刹那、

学士はその球をカットせずにドライブで打ち返した

「バカな!」

千尋は声を荒げるが、
無情にもそのドライブは千尋のフォアを抜けていった。

「・・・やべぇ・・・」

声を漏らす山崎

肩を落とす千尋。その千尋に学士が近づいていく

「オレの勝ちだね?」

学士を一瞥し、視線を落とした

「・・・ああ・・・・」

悔しさが声に滲んでいる

「そーいえば、オレが勝ったトキの条件は言ってなかったね」

千尋が学士を見上げる

「・・・好きにしろよ」

観念したように声を絞りだして言った
学士は笑みを浮かべた

「君には・・・卓球部に入ってもらおうか」

穏やかな口調で言われた声は先ほどのプレイに静まり返っていた卓球場に
響きわたった
829名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/08/02(木) 23:25:45 ID:exp1B3WL
原作者かも〜ん
830原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/08/10(金) 16:35:46 ID:KrPBEaSv
夏休みでも忙しさが変わらない・・
831名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/08/15(水) 15:23:54 ID:oGx0kYPp
あげ
832名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/08/20(月) 18:30:59 ID:NvWtLQWj
スンバラシー才能だね
833名無し・・・天才:2007/08/20(月) 18:57:43 ID:A5m3ZSuf
卓球マンガって・・・ジャンプ読まないから分からないけど、マンガ単行本で
ないのかな?・・・
原作者さ〜ん卓球マンガ描いてる(?)なら単行本にして〜w
834原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/08/20(月) 20:53:12 ID:XeQzTT7C
残念ですけど、画力ないんで・・まあ文才もありませんけどw

てか全然タイムリーじゃないですけど、どなたか新作をあげられたみたいですね。
835大学生:2007/08/21(火) 23:21:27 ID:4hI9KeSO
原作者さんも忙しいようですね。
早く続編を読みたいです。
836原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/09/09(日) 17:22:47 ID:kxEhYCm+
今月なんとかあげます!
837原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/10/01(月) 00:07:30 ID:0yVy27xT
すいません、できませんでした・・・
838名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/02(火) 22:58:19 ID:+i9SWAKj
age
839名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/02(火) 23:25:03 ID:XCMLcTle
原作者さんも大変だねー。無理しない様に!
・・・実は原作者さんの小説を趣味で絵を書いていたりする
840大学生:2007/10/07(日) 12:41:22 ID:qPGilSbF
あせらずに自分のペースで書いてください
841原作者 ◆gGlSpuDyH. :2007/10/07(日) 19:35:17 ID:ShP0ImUg
>>839
是非見てみたいですね!
>>840
ありがとうございます。
842名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/12(金) 12:18:03 ID:inI8CheV
http://www.tate-bue.com/index-main.html
これやるから許せw
843名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/13(土) 09:43:34 ID:qE5OYjdg

844http://p5209-ipbfp05obiyama.kumamoto.ocn.ne.jp.2ch.net/:2007/10/22(月) 17:48:24 ID:NFxkQK93
guest guest
845名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/25(木) 23:00:58 ID:nQlRFm9M
ゼロバウンド=ツバメ返し
846名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/25(木) 23:06:43 ID:SFhdiYjI
ゼロバウンドとか実際やってる奴がいない時点で漫画の世界
847名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/25(木) 23:38:38 ID:4BDr3y/E
んじゃあ打った時と打った後とでプレイヤーの位置が全く違うのも漫画の世界だから許せるのか?
848名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/26(金) 01:04:48 ID:5AkBP8+c
打ったら戻る真ん中へ♪
849名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/26(金) 07:51:29 ID:HlRgskC7
打球時:バックサイド(何故かフォアで)
遊部が返球したとき:フォアサイドでしゃがんでる

んん?
850名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/26(金) 17:50:44 ID:WEsftsrB
>>846
実際に出来る人もいるぞ
851名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/10/26(金) 22:06:07 ID:5AkBP8+c
マジで!?!?

852名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/08(木) 18:54:54 ID:wEbodIYo
俺も聞いた。

もと卓球部のやつがいってたけど、
世界に一人くらいいるらしい。

ただし、本当の世界トップレベルの人間しかできないので、
中学生では、さすがに無理だけど。
853名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/14(水) 20:11:13 ID:bfFSDSyu
馬淋とワルドナーできるよ
854名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/20(火) 14:40:16 ID:bXEOt97L
できるったって偶然発生する程度だろ
855名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/21(水) 19:43:48 ID:YvgcfmL8
お前、無知だな

馬淋はできるから

完璧ゼロのバウンドじゃねぇけど
856名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/28(水) 00:53:31 ID:n76z69Am
馬鹿かお前?
そんな芸当を「試合」でできるなら必ず映像として記録されて広まってるだろうが。
ワルドナーの動画は色々見たがそんなシーンはない。
857名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/28(水) 07:59:09 ID:d9BE02SA
馬淋ってだれだよ
858名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/28(水) 19:20:52 ID:6mLd2h0a
ワルドナーのも馬琳のもあるよ素人ども
859名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/28(水) 22:43:41 ID:MXgoadZk
ここって卓球漫画を語るスレなの?
それともオリジナルの話を書き上げるスレなの?
860名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/29(木) 23:26:36 ID:YbMQ0eVF
>>856
バカはお前だろ
人を否定するときは
しっかりとした根拠持て
861名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/30(金) 00:59:10 ID:aMgNhyNs
俺ガチでやった事あるよ。校内リーグ戦1位を決める試合の時。バウンドは…多分ホントにしてないと思う。台についてツーって感じ。
因みに「ネットイン→台から落ちるとこを、前に動いてなんとか横回転で返球→頂点が丁度台と同じぐらいの高さで返球(もちろんマグレ)→台に乗って(?)転がった」って感じだった。
相手は驚いてたけど、大事な試合だったのもあって、気を持ち直してた。仕方ないって割り切ってた感じかな。俺も浮かれないで、それより勝つ事ばかり考えてた。物理的に可能だと思ったからそこまで驚かなかったしな。
もちろんマグレなのは言うまでもないけど、そこまで奇跡的なもんだとは思わない。横回転で、台より低い所から、頂点が台と同じくらいの高さのボールを返球すれば可能性としてなくはない。そんな状況になること自体少ないが。
あと1回やったことある気がしたが、あとの1回はよく覚えてない。(これも上と同じような状態で)
こうゆうの書くと間違いなく叩くヤツがいるだろう。まぁ、それ承知で書いてるんだが。俺の予想じゃ全国で出来た人ちょっとぐらいいると思うよ。
ただP2でのアレは不可能だね。あの勢いじゃ威力的にも角度的にも有り得ない。ゼロバウンド描くなら草次郎だか誰だかの説明になるように描けば良かったのに。本格派じゃなくなっとるやん。
みんなどれぐらいの腕前なんだろ?
862名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/11/30(金) 23:05:39 ID:8587O6z6
試合風景とかは実際あった過去のものをまんま資料にして、ドロドロ(?)の人間関係とかをベースにしたら結構流行るんじゃないかなぁ…
863名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/01(土) 20:26:42 ID:YmvTG5Ic
劉国正とキム・テクスの試合とか

シュラガーとコンリンホイの試合とか

フツーに使うということか??
864名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/01(土) 20:47:40 ID:SEY0aSyU
昔読んだマンガを紹介できる「カココミ」サービス開始
http://news.ameba.jp/economy/2007/12/9032.html
865名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/03(月) 20:29:26 ID:6O7kgVVB
っていうかP2終わったね
866名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/04(火) 16:52:51 ID:hpcrRbua
>>865
ここはP2が始まる前からある
867名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/04(火) 20:39:07 ID:QvcbMUuv
ぷ〜やんのころからなかった??
868名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/07(金) 20:43:47 ID:25EqSdCB
age
869名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/11(火) 22:43:36 ID:eojBN2f0
>>867
っつーか>>1で言ってるのがぷーやん
870名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/12(水) 20:46:33 ID:xcDb3E9K
age
871名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/18(火) 14:17:45 ID:DDH2H8C4
>>860
人を批判すんだからそれなりの下調べくらいしとるわ。それすら察せないお前が馬鹿。
プロの試合中のゼロバウンドに酷似したスーパーショットくらい何度も見たが
完全な物は>>861みたいな偶然の産物だろう。狙ってできるわけがない。

そしてP2打ち切りどんまい。
872名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/18(火) 21:10:39 ID:V54v9yiU
>>871
日本語勉強しなおせ
人を批判するときの下調べで
それなりとかじゃなくて
オレはしっかりと調べろって言ってるんだよ

>>856ワルドナーの動画を色々見たが

ってのがそれなりの下調べ??
たかがしれてるな
しかも>>855が完璧ゼロじゃないけどって
言ってるだろ
卓球の世界より日本語勉強して来いよ
873名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/19(水) 23:13:39 ID:S2KlBSlH
>>872煽るねえw君はまず道徳勉強したら?社会で使いものにならないよw
わざわざ君如きに言うまでも無いと思ってたけど、下調べする前から
ニコ動・Youtube・etcの動画サイトの動画・p2pに流れてる動画、
卓球動画を保存してるサイトの動画はほぼ全部見てるんだよ。
>>855の言ってる事ってのは「ほとんど完全に跳ねない」ボールだろ。
そんなの偶然の産物でしかねえよ。
プロが放つ一級品の打球を適確に返して乗せられる技術があるなら今頃プロの試合はネットにエッジまみれだろ。
そもそも責められるべきは俺じゃなくて
>>854までの話の流れでいうゼロバウンドは完璧に跳ねないっていう前提のはずなのに
>完璧じゃないけどできるよ無知がとか阿呆丸出しの発言する>>855だろうが。
まあ君が>>855なら完全論破ついでに見苦しさと無知さを露呈したことになるがね。
これでもうこのスレに用無いし2度と顔出さないから後は好き勝手に喚くといいよ。
874名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2007/12/20(木) 18:40:11 ID:bOuNmIU1
取り合えず1月の赤マルジャンプに期待するか
まぁ正直ゼロバウンド出たときヤバイと思ったからなぁ…
そーゆー路線はテニプリに任せときゃよかったのに
875原作者 ◆gGlSpuDyH. :2008/01/06(日) 00:30:32 ID:+HVj/9Kd
お久しぶりです。
全然暇がない・・・
876名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/01/06(日) 00:41:45 ID:I/vwRmqs
ワルドナーの連続写真でゼロバウンドあったな
877名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/01/08(火) 21:04:49 ID:iBO02ora
赤マルジャンプまぁだ?
878名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/01/19(土) 23:35:14 ID:TivFn1jn
P2どんだけ
879名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/01/20(日) 01:39:37 ID:PlSreVY7
とりあえず卓球Dashの面白さは異常
880名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/01/21(月) 21:28:03 ID:8OWjmNCp
どこが
881名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/02/07(木) 14:28:35 ID:KSV6mHac
age
882名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/02/26(火) 19:49:13 ID:xKihfgML
age
883名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/02/29(金) 02:15:10 ID:blrZXtKG
今週のサンデーに読みきりの卓球漫画が載ってる
まあ完全なギャグ漫画だが。
884名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/03/04(火) 23:20:55 ID:pp95oqYC
原作者、元気ですかぁぁぁぁぁぁぁ!
885原作者 ◆gGlSpuDyH. :2008/03/05(水) 04:51:53 ID:SVNq/ZNz
元気ですよ!ありがとうございます!!

春休み中にはなんとか続き書きたいんですが…
886名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/03/18(火) 23:52:09 ID:QXreTnU3
age
887名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/04/01(火) 13:20:44 ID:Cm1JQhHr
age
888名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/04/01(火) 20:30:28 ID:8+TlwY8i
原作者はだいがくせいかつえんじょいちゅうなのかな??
889原作者 ◆gGlSpuDyH. :2008/04/02(水) 17:24:43 ID:3IasjtrJ
割と楽しんでます。飲み中心ですがw
近い内、続きあげます。
890大学生:2008/04/12(土) 10:55:25 ID:AMJysGOY
>>原作者さん
久しぶりです、続き期待してます。
891名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/04/28(月) 21:15:54 ID:DDIEMT0X
age
892名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/05/21(水) 00:07:45 ID:uO2Qd04o
age
893名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/06/18(水) 22:14:31 ID:CqVUrZSI
age
894名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/06/21(土) 16:16:14 ID:nnUl4De3
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895名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/07/09(水) 19:07:24 ID:UMosFWbN
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896名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/07/13(日) 23:00:14 ID:/UJODOaA
アニメ化されたのってダッシュ勝平しかないの?
89711話・7:2008/07/15(火) 03:49:24 ID:vGeSEZ4S
「ちょっと、ちょっと…!あの子たち一体何があったっていうのよ…」
神山は困り果てている。そばには剛がいた。
「おそらくさっきの青ヶ崎との試合の影響では…。県チャンピオンとはいえ、あそこまで完璧に抑えられるとは二人とも思っていなかった…相当ショックだったんでしょう。それが試合での焦りを生み…」
「あんな試合内容になっちゃったってことか…ま、結果的に相手が弱かったから勝てたけど…。」
神山の顔つきが険しくなる。
(なんだか仲が良いし、お互い組みたがってから正規ダブルスにしたけど…あの子たちは正直ダブルスがあまり上手くない…。それなのにあんなに自分勝手のプレーをして…。あんなので上手くいくほどダブルスは甘くない…地区や下のレベルで勝てても上じゃ通用しないわよ…。)
神山はちらっと剛を見る。
(…あの子たちは剛や和也て違ってあまり外の大きい大会に出たことはなかった…。だからまだ知らないのね…外を。)
はぁ、と神山はため息をつきつぶやいた。
「まだ『井の中の蛙』ってことか…。」
89811話・8:2008/07/15(火) 04:04:12 ID:vGeSEZ4S
そんな中、たった今、日昇中が試合を行なったギャラリーの上で、ノートにペンを走らせている人物がいた。
「じっくりと試合を見せてもらったが…なるほどな。」
海東中の顧問、浅田である。浅田はペンとノートを傍に置く。
(たしかに良い選手が揃っている…まず、去年のホープスチャンプの稲垣剛くん。さらに全国ホープスベスト8の坂本剣くん…なぜ大阪の卓武会にいた彼がこんなところにいるのかはよく知らんが…。)
(そしてさきほどあの飯田君を倒した宮崎くん…。さっきはあまりちゃんと見ていなかったからあまり信じられなかったが…これなら青ヶ崎中を倒したのは十分頷ける。…だが)
浅田が席を立つ。
(所詮はまだ何も知らないひよっこ一年生のチーム…。恐るるに足らんな…)
そしてゆっくりと振り返り、歩き出した。
(…日昇中の諸君、悪いが君達が勝者になるにはまだ早いよ…!)
899名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/07/22(火) 15:13:15 ID:JFkIUhor
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900名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/08/01(金) 00:22:59 ID:5TaAed3x
愛してる原作者
901名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/08/21(木) 14:23:58 ID:aWF8jUnr
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902名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/08/22(金) 13:45:42 ID:s+qPYo00
903名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/10/26(日) 14:30:34 ID:5igEoVXX
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904名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2008/12/27(土) 12:10:19 ID:oDg5jYYi
原作者さん待ってます
早く続きが読みたいです
905原作者 ◆gGlSpuDyH. :2009/01/01(木) 10:27:49 ID:Owoa4+g6
あけましておめでとうございます。

>904
ありがとうございます。
なかなか書けないままかなり経とうとしているのに、まだ期待してくれてる人がいて本当に嬉しいです。
近い内に続き載せるので待っててください!
906名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2009/01/08(木) 18:42:39 ID:hcoz0GBB
卓球Dashのスレ見つからん
卓球,Dash 以外何かあったけ?<検索
907名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2009/01/14(水) 15:05:24 ID:YdW8tmr+
卓球王国2月号のダブルス読んだ。
市ノ瀬が佐野の引き立て役になって終わるのかと思っていただけに
この展開は好感持てる。
908名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2009/04/05(日) 23:32:00 ID:yd2D0jh9
原作者さん
いつまでも待ってます
909名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2009/09/12(土) 16:30:39 ID:x8KxAnme
自分、友達にリアルに宮崎翔真って名前の奴がいるから一瞬ビビった
910原作者 ◆gGlSpuDyH. :2009/09/12(土) 20:54:22 ID:hPC87eDW
その名前たまたまだったんですけどねーw

ちなみに僕の引越し後の近所にも「しょうま」ってお店がありましたw



お久しぶりです。まだこのスレを見てくれている方、いらっしゃるのでしょうか。もう大学三年になってしまいましたw
なかなか書く暇がなく、そんなこんなしてる内に考えてた展開が先に違う卓球漫画で出てきてたりして、余計出しにくくなってますw

暇見つけてちょいちょい書いていきたいのでよろしくお願いします。
911名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!:2009/09/13(日) 08:34:58 ID:GiGv24Dv
>>910
おかえり

>>909
ありがとう
912名無しQ(・∀・)ノ゜サァン!!
ume