309 :
264:
>>300 >なんというか、264さんへの批判では決してないのですが、正面から文の意味をとれず
>重箱の隅をつついてみたり、わざと嘘を書き込んでみたり・・・つまらないプライドを感じるんですよね。
>264さんの仰るとおり、そうしたつまらないプライドのために、振り回される方たちは大変だと思います。
申し訳ないが、この部分がよくわからない
自分はそういうことをしたつもりはないのだが
310 :
264:2010/12/29(水) 22:10:20 ID:icBaOLaQ
アジア勢の台頭について
欧米社会が成熟(老化)するにつれて、手間隙かかる上リスキーな音楽を
自分でするより、他の手段で稼いで消費する方を選ぶようになった
もっとも勉強不要で手軽に楽しめる音楽に大勢が傾き、クラシックは消費さえ
されなくなってきているが…
因みに演奏会に来るのはほぼ40代以上、多くは白髪(染めているけど)の老人で
平均年齢は日本よりずっと上
社会保障も厚く、上昇志向がなくなり、モラルは低下、楽をする方に流れている
大きな成功より、手軽な責任の伴わない小さな幸せを心地よく感じる
社会の持つエネルギーがどんどん下がっているのを実感している
まさに今の日本の行く末だと思っている
311 :
264:2010/12/29(水) 22:10:28 ID:icBaOLaQ
子供の教育も「無理をさせない」ことが大事で、年々質が下がっている
子供に「過度な」努力をさせることは搾取や虐待と同じ罪悪とみなされる一方、
親は子供に「頑張らせる」手間を惜しむという面もある
他方、発展途上にあるアジアは、子供の教育に非常に熱心
子供に「強制」することもタブーではないし、勤勉は今もって美徳
いわゆる「サクセスストーリー」に憧れて一家で頑張るエネルギーがある
子供も一家の期待を背負っているし、それが当たり前のことでもある
勉強でも音楽でもものすごい勢いで取り組んでいるのはアジア勢
中国、韓国の子供たちの本気度は恐ろしいほど
日本人はもう太刀打ちできないのでは…と思わせる
312 :
264:2010/12/29(水) 22:10:36 ID:icBaOLaQ
音楽では東欧勢も強いが、これは文化的背景だけではなく、やはり「途上国」としての
いわゆるハングリー精神があるためでもあると思う
将来十分豊かさを享受するようになってしばらくすれば西欧諸国と同じことに
なるのではないか
日本は現在「アジア勢」から「欧米勢」に移行中(もちろんスタンスとしての話)
今のコンクールブームが去れば、完全に移行すると予想
ほとんどが「成功は不可能」と実感するだろうし、社会全体が老化してきている
一部は依然エリートとして残るだろうが、あきらめと無気力の支配する層が
どんどん厚くなって、社会の雰囲気を決定するだろうと思う
313 :
264:2010/12/29(水) 22:10:46 ID:icBaOLaQ
また、アジア人にとってクラシックは「ずっと進んだ文化を持つ外国の」「伝統ある」
「上流階級の」音楽で、庶民には縁のなかったもの、または完全に禁止されていた
時代さえあるもの
強い憧れ=モティベーション
といったことが、西欧勢の没落とアジア勢の隆盛の一番の要因だと思う
314 :
264:2010/12/29(水) 22:10:55 ID:icBaOLaQ
留学先について
自分は先に留学先は将来アジアになるかも、と書いた
実は本当にアジアがクラシック留学のメッカになるとは思っていない
これは、将来西欧諸国には碌な教授がいなくなるのではないか、という意味だった
実際は現在も東欧出身の教授が多くいるように、西欧の音大にアジア系の教授が増えるだけで、留学先としては変わらず優勢を保つだろう
>>290も書いているように、現地でしか学べないことがたくさんある
クラシックはあまりに特定の地域・時代に強く結びついていて、その背景を理解することは不可欠だ
背景とは、作曲家やらエピソードやらだけではなく、言語・習慣・モラル・宗教・社交などの社会的環境、風景・気候・植生などの自然的環境、建築・絵画・文学などの文化的環境など全て含むとしたい
ある様式を理解するにも、その只中に身を置くことの方が写真を見るより意味があるというのは誰でもわかることだ
315 :
264:2010/12/29(水) 22:11:04 ID:icBaOLaQ
もちろん、クラシック音楽を「普遍的な美」として、完全に文化的文脈から
切り離して捉えるアプローチもあるだろう
その場合には必ずしもヨーロッパをめざさなくても、というより良い指導者さえ
国内で見つかれば留学自体が必要不可欠ではない
ヨーロッパの優位はブランド効果もあってゆるぎないと思う
アジアが留学先として選ばれるのは、教授自体に大変な価値がある場合に
限られるのではないか(もしくは同じ言語を話すとか)
>>290 フルトヴェングラーとナチス、ユダヤについては要再考