時間論

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706すずめ
>>697 考える物理屋さん
実は、>>673では、「遺伝と経験(環境)ということ」を書いたのではありません。
(すみません。分かりづらくて)
もう一度目を通して頂ければ幸いですが、
「歴史上」とあるように、遺伝される前の段階のことを書いています。
(つまり、「概念」を獲得する時のことです。)
(いい方を変えますと、概念を獲得するために、
人間の脳の機能がどんな構造に進化したか、となります。)

また、「経験だけで」概念を獲得できるかを問題にしています。
(これを1さんはカントのカテゴリとして提起されています)
これは次のように言い換えられると思います。
(即ち)
三角形と円を区別できるためには、区別の基準が必要となります。
(ロボットを作るときのことを考えてください。)
その基準(概念)を人間の場合、どう獲得したのか?
多くの三角形と円を見る(=「経験」する)「だけ」で良いのでしょうか?
(私は、物理屋さんと同じように(?)それで「良い」と今のところ思っています。
ただし、次のようなことが問題となってくるのです。即ち、)

網膜上に映った(多くの)三角形と円は、やはり区別の基準がなければ、
基準として抽象化して保存できないのではないか?

というジレンマです。
これをカントは「経験からだけでは認識は不可能である。
先験的なもの(遺伝のことではありません)が必要だ」
としています。(哲学上の大問題だったのです)
私としては、概念実在論に行かざるを得ない(?)このような考え方は
あまり気に入っていません。
(ゼノン問題は私にとっては概念実在論否定の証左としてあります)

物理屋さん(そして、ほかの人たち)が、このジレンマ(類概念の困難性)を
うまく解決するシステムを記述できるかを、とても楽しみにしています。

いかがでしょうか?