時間論

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277Skinhead
>>274
ハイデガーが現象という時は、フッサールが創建した『現象学』の意味で
使っているはず。で、この『現象学』というのが、かなり強引な世界で
個人的にはスカだと思うんだが、ノリとしてはアウグスティヌスーデカルト
が編み出した「コギト」という主体概念が最も確実な諸学の基礎であると思って、
そこに事象が現れる様子を記述することで厳密な哲学を作ることを企投している。
こうしてすぐに問題になるのは言語とか貨幣、時間といった他者と媒介される
記号の問題であって、簡単にコギトが破綻しそうだが、
それがそう簡単には破綻しない。コギトにいろいろな構造を付与して救出される。
地平的構造とか脱自的構造とかいうのが、そこから他者と
交わりができることになる。
というけどねえ、思うに、これのどこが
確実で厳密なのか、わからん。
しかし、フッサールという人はニーチェの後で、そういう危しい方向を
打ち出してしまうんだから、何だかなあ。