浅田彰スレッド part4

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235215
>>231

ちょっとよく分からないところがあるので、「浅田のモデルで思考を展開
して役にたった例」を私自身の場合で説明します。

>>230に書いたように、柄谷の言う商品と貨幣の循環を断ち切る手段として
の不買運動を可能にする為には、メタ・メタレベルへの介入が必要なのか?
などということを考えていたわけですが、歴史を見ればメタ・メタレベルへ
の介入こそが社会主義なんですね(まあ、この時点で浅田のモデルは社会主
義を裏返しただけじゃないか?と疑い始めたんですが)。そこで、システム
が単一だからだめなんじゃないか?複数のメタ・メタレベルのようなものが
あるんじゃないか?と思ったわけですが、それが実はLETS(地域通貨)であ
ると理解したわけです。さらに複数のメタ・メタレベルとは東浩紀の言う複
数のクライン菅であり、それが「複数的な超越論性」じゃないのか?だとす
れば文壇レベルで対立しているかのように見える柄谷と東には理論レベルで
は共通するものがあるんじゃないのか?などとも考えたわけです。
むろん、これらの全てが浅田の壺話から思い付いたわけではないですし、あ
の話は結局だめだろうということになったんですが、思考の土台の役割は果
たしている訳です。

まあ浅田は、「山形浩生という道場破りは、自分で道場を開くには、もっと
他流試合を重ねて腕を磨く必要があるようだ」などと言ってるようですが、
他流試合とは「細部にこだわらず相手の論理体系をとりあえず受け入れて、
その上で反論せよ」ということだと思います。
私が言いたいのもそんなところです。