対話スレ 6

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635ザ・スミス:2009/08/17(月) 23:48:49 0
ニーチェもださいよね。神は死んだ、なんてさ。
神は生きてたことなんてないのにね。
そもそも神は存在するとかしないとかの範疇じゃないよね。
どこにでも偏在する時空を超えた天国のような場所と一体化してるから
もともと死んでるもととして生きてる、ってことになるし。

まあ今どきドストやニーチェを語っても古臭いってことかな。
636ザ・スミス:2009/08/17(月) 23:56:06 0
やっぱ言葉を問題にしなきゃ駄目だと思う。
ドストエフスキーやニーチェじゃそれがなかったじゃん。
せいぜい意味とか価値なんかを問題にしただけでさ。
言葉そのもののアポリアにメスを入れてないでしょ。
やっぱデリダなんかが強いのはそれをやったことだよね。
637ナレーション(第三層):2009/08/18(火) 22:54:30 0





ばかものどもは黙っておれ。




638ナレーション(第三層):2009/08/18(火) 22:58:51 0





自らが吐き散らした汚物の累積の中で、
いまだに女はどうでもいい話を続けようとしていた。




639ナレーション(第三層):2009/08/18(火) 23:00:04 0





誰が見ても地獄でしかない、此処、この場所で、である。




640ナレーション(第三層):2009/08/18(火) 23:02:03 0





それは最早、人間の精神とは言い難い「もの」であった。




641ナレーション(第三層):2009/08/18(火) 23:03:05 0





さっさと次の地獄へ行くがいい。




642ナレーション(第二層b):2009/08/18(火) 23:18:10 0
彼女の肝はすぐに取り出すことができる。とすると、それを母親にわたし
なさいという風水師の指示は、たいへんな好意である。それに、その言葉
に劇場主も黒社会も反対しないということは、二人の犠牲が間違いなく城
砦全体のためであり、みんなも自分たちに感謝しているのだ、ということ
の端的な証 拠であった。健康な娘の肝は、全員がほしがる貴重品である。
母親にというのはうれしかった。小蘭も微笑んだような気がした。自分の
肝は大陸の偉いさんに贈られるのかな、蘭芬はそう思った。妹の肝が母親
に返されるが、それでいいと思った。自分より少しわがままだった小蘭の
肝の方が薬効が高いかなと思って、喜んだ。仰向けになった小蘭の横に蘭
芬が添い寝をしている恰好になった。解体屋が小蘭の綺麗な乳房の間に包
丁を入れた。白い肌が裂けて、やや黄色味をおびた脂肪、その先に蘭芬に
は何とも分からない内臓が見えた。解体屋が乳房の下あたりをぐいと押し
た。小蘭の顎が上がり、小さな声がした。蘭芬は思わず小蘭の顔を覗き込
んだ。直後に目線を下げると、もう、切り開かれた胸の谷間から、小蘭の
肝臓が半分出てきていた。内臓だから美しくはないが、小蘭の命が飛び出
てきたみたいで、蘭芬はそっと撫でた。解体屋は何度も押しつづける。そ
の度に少しづつ小蘭の肝臓が出てきた。しばらくすると、解体屋が切り裂
いた胸に手を突っ込み、小蘭の肝臓を抱え上げた。蘭芬の手もそれを助け
る感じに自然に動いた。二人して母親にお返しする、そんな気持ちだった。
643ナレーション(第二層b):2009/08/18(火) 23:19:25 0
小蘭は蘭分の肩に頭をあずけて静かになった。十数年の短い生涯だったが、
それなりに 激しい生涯であった。小学校の教師をしていた母親に連れら
れ、共産党に追われて逃れてきた。後で来るはずだった父親は殺されたら
しいとの噂だけが届いた。母親は来ない父親を待ち続けて病気になった。
生活のために、その頃流行りだしたストリップの踊り子になった。思わぬ
ことに人気者になった。人気が徒になったか、城砦の解体を狙う香港政庁
への反撃のための生け贄に選ばれた。性器はえぐられて、マスコミ、常連
客に悲劇のダンサーの証として展示される。腰と大 腿の大部分は伝統の火
腿にされる。すでに妹の肉の下処理は終わった。二人の火腿はしかるべき
本土の高官に贈られる。腸などの臓器も塩漬けにする準備が整っている。
もっと下の幹部に贈られるのであろう。城砦の風水師の指示で、小蘭の肝
臓だけは病気の母親の薬になることになった。それはうれしいことであっ
た。そんな貴重品を分けてくれるということは、生涯母親の面倒をみ てや
るという約束も信じていいということであろう。それなら肉でもかまわな
い、正直な気持ちだった。城砦のなかは、もともと女の肉で商売するもの、
豚の肉で商売するもので占められていた。女の肉も豚の肉も同じ商売道具
である。同じ色である。同じ匂いである。女の肉の方 が少ない分だけ、少
し高い。それは資本主義の香港では当然である。本土ではそうでない こと
もあった。観賞用、使役用、食用、いろいろあるだろうが、大したちがい
ではない。二人の周りを取り巻いていた頭衆の後ろが騒がしくなった。蘭
芬の目に痩せた母親の顔が見えた。もともと悪い母親の顔色が、一層青ざ
めて見え た。劇場主が何事かを語りかけている。母親は、「小蘭は分かっ
た、もう手遅れだ、城砦のためになるのなら仕方がない、しかし蘭芬だけ
は助けてほしい」と嘆願していた。「あの娘の躍りがないと生活ができな
い」と叫んでいた。
644ナレーション(第二層b):2009/08/18(火) 23:21:09 0
劇場主が解体屋に合図を送り、解体屋が蘭芬の上体を起こし、母親に見せ
た。蘭芬の胸の赤い無惨な切り口が見えた。残った乳房が見事につんと立
っているために、いっそう片方の不在が目立った。「見たろう、蘭芬が小
蘭が欲しがるのでやったのだ、彼女はもう劇場では踊れない」劇場主の声
だ。母親が首を垂れた。蘭芬も申し訳がなくて、うなだれた。劇場主たち
は、本心では、蘭芬だけは残すつもりだったのだ。確かに彼のいうとおり、
蘭芬が自ら望んで小蘭にあげたのである。自分もかならず火腿になるとい
う証であった。「蘭芬が小蘭一人では可愛そうだという。いい姉妹だ」劇
場主の声。助手が促されて、切り出されたばかりの小蘭の熱い肝臓を抱い
てきた。「小蘭の願いだ、母親のお前さんにやることになった、これでお
前さんの肺病も大丈夫 だ」と劇場主。年老いた顔色の悪い母親が自分の娘
の肝臓をわたされ、蘭芬の目の前で、よろよろと座 り込んだ。肝臓を落と
しそうになって、あわてて抱き直した。「分かってくれたな、城砦のため
だ」劇場主の声に、母親がゆっくりうなずいた。「蘭芬の分は何をもらえ
る」突然、母親の声が響いた。一瞬沈黙があり、「調子に乗るな」という
黒社会の男のドスの利いた声がつづいた。「小蘭の肝だって、風水の先生
がいうから仕方なくやるのだ、調子に乗るな」「じゃ、あれならいいだろ
う」母親は小蘭の口元に落ちていた蘭芬の乳房を指差した。乳首は噛み切
られて小蘭の口の中にある。「あれなら、小蘭がもらったものだ、小蘭の
ものは内のものだ」隣人にはすぐ大声をあげる母親だったが、こわもての
お偉方に口応えをするのを蘭芬は初めて聞いた。黒社会はムッときたよう
だったが、これ以上老人に強く言うのも何だと思ったのか、黙 った。
645ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:16:24 0
解体屋がそれを黒社会の了承ととり、蘭芬の乳房を拾い上げ、水で洗って
母親にわたした。母親は受け取り、小蘭の肝臓とともに胸に抱いた。その
まま動かなくなった。十数年ぶりに抱いたわが子である。「じゃ、始めて
くれ」劇場主にうながされて、解体屋と助手たちが動き始めた。蘭芬の両
足首に別々に革のベルトが掛けられ、そのベルトが天井から下げられた滑
車付きの鎖に繋がれた。解体場の天井には数本のレールが敷かれ、そこか
ら数十本の鎖がぶら下がっている。そ れぞれの鎖はレールに沿って自由に
動かせるようになっている。城砦のすべての解体場が 同じような作りであ
る。そのうちの二本に蘭芬の足が繋がれたのである。解体場の奥の方には、
頭と四肢の先を失った豚の胴体が、十数体、直接鋭いフックに引っかけら
れてぶら下がっていた。 それに比べれば、蘭芬の扱いは丁寧であったと
いえるであろう。助手が鎖の滑車を引き、蘭芬の身体を引き上げ始め、解
体屋の合図ですぐ止めた。蘭芬の身体は、腰から上だけを宙に吊るされた。
背中の半分、肩、頭は床についたままである。さらに解体屋が腕を横に振
ると、助手が勢いよく、二本のフックをレールに沿って左右 に走らせた。
蘭芬の脚が、たちまち開き始め、ほとんど水平の限界まで開いて、蘭芬の
悲鳴とともに止まった。左右に開かれて、蘭芬の身体の位置もいくらか高
くなったが、それでも肩と頭は床についたままである。肉をしっかり固定
するには一番簡単な方法だった。脚がほとんど一直線に開いた。立った解
体屋の胸の高さに蘭芬の腰がきた。解体屋が例 の巨大な中華包丁を持ち、
開ききった蘭芬の脚の付け根の前に立った。解体屋の足の間から、蘭芬は
母親の顔を見ることができた。そのとき助手がバケツの水 を蘭芬の股間に
掛けた。包丁を入れる前に、解体屋はかならず水を掛けさせる。蘭芬は、
腰、胸をつたって落ちてきた塩分のしょっぱさに我に返った。母親のしっ
かりした目線と会った。
646ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:18:17 0
母親は、小蘭の肝臓と蘭芬の乳房を宝物のように抱きしめながら、娘の最
後をしっかりと見据えようとしている。蘭芬は、よかったと思った。お母
さんが見ているなら、どんなに痛くても大丈夫、もちろん激痛で大暴れす
るかもしれないけれど、でも大丈夫なような気がした。中華包丁は、真ん
中の硬い鋼を粘りのある鉄で挟んでつくる。切れ味も鋭いが、何でも 叩き
切れる強さももっている。中華文明の粋という者もいる。豚や牛のどんな
骨でも一撃で両断できる。同時に、柔らかい野菜を彫刻よりも細かく細工
することができる。巨大な包丁で一ミリ単位の芸術を創り出す。もっとも
それは北京の 方の得意で、こちらではそんなに暇なことはしない。が、し
ようと思えば、できる。そん な、最高性能の包丁である。小蘭でふつうの
火腿を作った。展示用の切り出しも工夫がなかった。蘭芬は小蘭以上の 素
材である。滑車にしっかり繋ぐこともできた。解体屋は、北京のどんな宮
廷料理にも負 けない火腿と、最高の『動かない人体芸術』を作る気になっ
た。解体屋の足の間からのぞいている蘭芬の眉がわずかにしかめられた。
備えていた激痛で はなく、ピリピリするような刺激が臍のあたりに走っ
た。スーッと蘭芬の腹を一筋の血が流れ、残った乳房の膨らみに押されて
赤い肉色を見せる切られた乳房の切断面に消え、さらに太い流れになって
喉元からコンクリートに落ちた。中華包丁の刃の手元の直角を巧みに使い、
解体屋は蘭芬の臍のすぐ上から、逆さに吊さ れているので実際は臍のすぐ
下なのであるが、蘭芬の皮膚を削がし始めた。それは北京の宮廷料理人が
前菜の大皿盛りのために、鳳凰の爪先をにんじんで削りだしているときの
ような繊細さであった。大柄な体格、大振りな包丁からは想像もできない
ような仕事ぶりである。解体屋もどこかからか流れてきた人間である。そ
の前身が何だったのか、誰も知らない。ただ蘭芬をさほど苦しがらせもせ
ず、美しい肌を美しいままでたちまち十センチも削がしてしまう技はただ
ごとではない。

647ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:19:47 0
厚さ五ミリほど、表皮と皮下組織だけを正確に削ぎ落としていく。蘭芬の
性器の縁から十センチほどの外周を剥いでいく。外周から性器のすぐ近く
までを剥がし、性器部分は残したままぐるりと一周するつもりらしい。剥
がした皮膚の下に左手を入れ、右手の包丁でどんどん剥いでいく。濡れて
貼り付いた絹のハンカチを剥いでいるようである。蘭芬の口は叫ぼうか叫
ぶまいかと開いたり閉じたりしたが、苦痛はその境を正確に維持している
らしく、結局声は出ない。喉元を流れている血の量も正確に一定で、蘭芬
を驚かすこともない。ほとんど水平に開ききった蘭芬の股間の上を、解体
人の中華包丁と左手がシャッシャッとリズミカルに移動し、外周を削ぎ終
わった。解体屋が蘭芬の身体から一度離れた。剥がれた皮膚は元の位置に
はらりとおさまり、わずかに見える丸い線を除くと、以前のままにもどっ
た。丸い線は臍の上、五センチほど入った太股、肛門と会陰の間をとおっ
て一周している。わずかに血が滲んできれいな楕円形であることがしれる。
解体場にホウという空気が流れた。蘭芬の母親も目を丸くして眺めている。
奇術を見ているようであった。先ほどまでの小蘭の解体は、これに比べれ
ば乱暴きわまりないものであった。解体屋が以前は北京のしかるべき料理
人であったことがはっきりした。もちろん、だか らといって何ということ
もない。今は城砦の豚の解体屋である。城砦には彼のような者がいくらで
もいた。解体屋は端に吊るされた豚の胴体から、直径三十センチはあろう
かというもも肉を切り出して蘭芬の横に置いた。助手が小蘭の解体の土台
になった豚を胴の真ん中で二つに切断し、それぞれを床に広げている蘭芬
の腕の上に置いた。蘭芬の右腕の上に豚の頭、左腕の上に豚の尻が乗った。
蘭芬は顔を左右に動かして、自分の倍も大きい奇怪な顔と、巨大な白い尻
から伸びている細いシッポを見比べた。なぜそんなものが置かれたのか、
蘭芬には最初分からなかったが、すぐ身動きができなくなったことに気づ
き、これから本格的な解体が始まることを知った。激痛に自分が暴れない
ための重しにちがいない。ただ、すぐ横に置かれたまん丸い豚のもも肉が
分からない。
648ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:21:29 0
解体屋が劇場主たちに説明をした。「明日展示する蘭芬の最高の『動かな
い人体芸術』を作ります。小蘭のを切り出して分かったのですが、女のあ
そこは、そのままでは貧弱です。切り出して飾っただけでは、豚のものも
変わりません。汚らしい肉にしか見えません。北京の大皿盛り、それも格
別のものを作らないとこの娘たちの気の毒です。蘭芬のあそこを薄く剥ぎ
ます。穴の底まで薄く剥 ぎます」疑わしそうな頭たちに、「できます、で
きます。まあ見ててください。もちろん初めてですが、私も少しは名の売
れた料理人だったのです。薄く削いだ蘭芬のあそこの肉を、この豚のもも
肉に張り付けます。もも肉が大きすぎる?蘭芬の肉は柔らかいですから倍
くらいには伸びます。ちょうどいい大きさです。綺麗な最高の人体芸術が
できます。本物より倍は大きくなりますが、それでやっと見栄えがする大
きさになります。もちろん穴の底まで本物ですから、見た者全 員がショッ
クを受けますよ。効果絶大です」「それに火腿の方も、最高になります。
薄くしか股間の肉を取りませんから、たっぷり肉の詰まった最高の火腿が
できます。どなたに贈られるか知りませんが、こちらも効果絶大、間違い
なしです。先にすました小蘭が気の毒になりますが、しょうがありません。
ま あ、できるだけ調整はしますがね」蘭芬は人ごとのように聞いていた。
性器周りの肉を半分は削がれていたし、妹の小蘭の 解体を見たばかりでも
あったが、現実感が薄かった。蘭芬の心が執着を完全に放棄したのであろ
うか。蘭芬は、母親も同じだったかも知れないが、自分の性器ができるだ
け美しく飾られて、 城砦を守るためにできるだけ有効に使われることはう
れしかった。自分の火腿が充実する のもうれしい。これまでは存外に楽に
切ってもらえた。ただ、これから先の蘭芬の臓器は格段に複雑に なる。ク
リトリスの根も抜かなくてはならない。穴の底まで薄く削ぐとは膣の円筒
形の肉を子宮まで半分の厚さで削ぐということであろうか。
649ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:22:56 0
解体屋が劇場主から先ほど切り出した小蘭の性器を受け取り、水ですすい
でもう一度頭たちに見せた。たしかに女性の性器であることも分かりずら
い。豚の性器との区別もつかない。小蘭の薄い陰毛と奇麗な皮膚の色がわ
ずかに若い娘のものであると知らせるが、そ れも定かではない。小蘭を切
り出しながら、解体屋はそのことに気付き、対策を立てていたわけで、や
はり ただ者ではない。解体屋は豚のもも肉の中央に、縦にうすく溝を作っ
た。その溝の真ん中に深い穴を掘った。巨大な中華包丁では不可能に思え
る作業だが、簡単にやってのける。掘った穴に太い指を入れ、穴をスムー
スに仕上げる。直径三十センチほどの丸い肉である。これいっぱいに蘭芬
の薄く切り取った性器を張り付け、膣の部分を今掘った穴にはめ込もうと
いう策である。小蘭の本物と比べると、完全に倍以上の大きさである。北
京の宮廷料理の誇張であり、九龍城砦の戦いの決意であった。解体屋は、
切り出した小蘭の性器を手の上にのせたまま、蘭芬に振り返り、話しかけ
た。「今説明したとおりだ。これからお前の大皿盛りを作る。お前のもの
は形も色もいい。み んなが驚くような最高のものができるはずだ。火腿
の方も、どんな北京のお偉方でも見た ことがないような、身の詰まった
極上品ができるだろう。妹の小蘭には気の毒だが、仕方がない。小蘭もお
前に負けるのなら、別に口惜しくもないだろう」床の蘭芬の顔を覗き込ん
で、解体屋は静かに話しつづける。蘭芬の顔は豚の頭と尻尾に挟まれて、
いっそう可憐であった。蠅が一匹飛び回っているのを、大きな黒い目が追
っている。「俺は全力を尽くす。自信もある。それでこれから俺がやるこ
とをお前に知らせて、お前自身に選択をしてもらいたいのだ。どちらにし
ろ、これからの作業は俺とお前の共同作業 だ。お前にもそれくらいの権利
はある。
650ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:25:14 0
最初にお前の股の皮を剥ぐ。もう大方は剥いだが、肝心なところは残って
いる。これか らが大変なところだ。お前の子袋の奥まで薄く剥がす。だか
ら、小蘭のときのように乱暴にばっさりやるわけにはいかない。少しづつ
少しづつ切り出していく」「俺も大変だが、お前も大変だ。時間がかかる
し、痛いはずだ。もちろんいくら叫んでもかまわない。暴れられると困る
が、それはできないからまあいい。剥ぎ取ったお前の皮をこの豚のもも肉
に張りつける。ただでさえ綺麗なお前の肉は引っ張られてもっと綺麗に見
えるはずだ。お前の肉のひだひだも伸ばされて少しすっきりする。今がよ
くないといっているのではない。今もいいが、もっと良くなる」「出来上
がりの大きさは、引き伸ばされて、この小蘭のものの倍くらいになる。大
きくなるが、ずっと奇麗になるのだから、気にしなくていい。おれが、さ
っきから気にしているのは、その素晴らしいお前自身の大皿盛りを、お前
が見たいと思うかどうかということだ」蘭芬はよく意味が分からなかった
らしい。きょとんとしている。「つまり、俺はお前に見てもらいたいし、
お前が最後まで生きていた方が、仕上がりも奇麗になる。だが、お前みた
いに若くて健康な娘が、少しづつ切り捌かれるとなると、元気なだけに痛
みも大変だ」「小蘭のように乱暴に処理するなら、時間もかからない。我
慢する時間も少なくなる。でも今回は、俺も時間をかけて最高の大皿を作
りたい。当然お前の苦しみも長くなる。それで、俺の質問は、もしお前が
自分の展示品を見なくていいなら、お前の細い首を最 初にさっと切ってや
ってもいいのだ。それだとお前は簡単に死ぬ。苦しくもなんともない。
ただ、それだと、お前は、最高のお前自身の展示品を見られない。どちら
を選ぶかって質問なのだ」
651ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:27:20 0
解体場の全員が固唾を呑んで、蘭芬の答を待った。「できるだけ叫ばない
ようにしますから、殺さないでください。もし泣いたりしたらご免なさい。
でもその時も、そのまま続けてください。妹の小蘭が我慢したのですから、
わたしも我慢します。小蘭より、丁寧に切ってもらうのですから、もっと
我慢します」少し時間を置いて、「わたしにも、先生の作品を見せてくだ
さい。わたしも最高に奇麗なわたしを見たい。劇 場でも、今日まで、みん
なが奇麗と褒めてくれたのですが、わたし、自分のそこを見たことがない
のです。わたし、わたしの火腿も見たい」「分かった。大変だろうが我慢
しろ。自分を豚だと思うと痛くない。豚は一匹残らず解体されるのだ。お
前も同じことだ。人だと思うな。お前は奇麗な豚だ。奇麗な豚の性器を剥
がして汚い豚に張り付ける。ただ、火腿は見られない。気の毒だが仕方が
ない。臍の下で真っ二つになって、それで生き続けることはできない。そ
れでもお前は小蘭の火腿を見られたのだ。小蘭の火腿もお前の次に立派な
火腿だった。それで満足しろ」蘭芬は、こくりとうなづいた。「じゃ、始
めよう」解体屋の声。蘭芬の母親が歩み出て、解体屋に小声で話し、蘭芬
の横に座った。蘭芬の腕全体を押さえていた豚の上半身と下半身が、肘の
先の方に移された。母親は、先ほど蘭芬が小蘭にしてやっていたように、
蘭芬の頭を自分の太股の上に置き、頬を撫でて、抱いた。蘭芬のいましめ
にいくらか余裕ができた。鎖がゆるみ、蘭芬の身体が斜めにかしいだ。解
体屋は助手をうながし、鎖をその分巻き上げさせた。「じゃ、始めよう」
もう一度、解体屋の声。臍の上の切れ目(逆さ吊りになっているので実際
は臍と性器の間の切れ目)から、左手を入れ、皮膚の剥がれた部分を持ち
上げ、裏返した。蘭芬の臍の下からクリトリスの手前までの赤い身が見え
た。
652ナレーション(第二層b):2009/08/19(水) 20:28:39 0
蘭芬が唇をなめた。自分の臍越しに解体屋の動きはよく見える。母親が彼
女の額にかかった髪の毛を払ってやった。中華包丁の角の刃の切れ味は鋭
い。皮膚と肉の境に軽く触れただけで数センチも切り進 む。中央のやや白
っぽく見える筋を残して、臍のすぐ上の一帯が剥がれた。解体屋が左手の
指でその筋を撫でると、蘭芬の全身がピクリと震えた。口をとがらしてい
る。蘭芬のクリトリスの根である。解体屋がしばらくそこを揉みほぐすと
蘭芬のお腹が微妙にねじれ始め、目が閉じられ た。母親が次の事態にそ
なえて、蘭芬の上にかがみ込み、強く抱いた。蘭芬の視界から解体屋が消
えた。解体屋は白っぽい根に刃を当て、押し切った。蘭芬の身体が跳ねた。
くぐもった声が漏れた。母親が抱きしめていなかったら、城砦中に響いた
叫びであったろう。蘭芬のクリトリスの根が切断された。解体屋はそのま
ま刃を進め、膣の周辺を綺麗に削ぎ剥がした。そして、削ぎ取った皮膚を
まとめて握った。解体屋の手に握られた白い皮膚は、切り残してある膣の
入り口だけで、蘭芬の本体の肉とつながっている。解体屋は左手に握った
皮膚の束を引っ張り上げた。膣との結合部分が引き上げられ、赤い身がそ
こで山型になった。引っ張りながら、肉と皮膚の結合部分に刃を入れた。
さっと一センチほどが剥がされ た。そのまま膣の周りを丸く進ませる。円
周を周り終わると、さらに左でまとめた皮膚の束を引っ張り上げ、また一
センチ分の刃を入れる。左手の皮膚の束がどんどん長くなってい った。母
親が上半身を立てたので、蘭芬にもその作業が見え始めた。下から見ると、
何かの手 品で、自分の膣の中からたたんだハンカチが取り出されているよ
うに見える。それがどんどん長くなっていく。もちろん奇術ではなく、最
初、蘭芬の皮膚が剥がされ、今は膣壁の粘膜が薄く剥がされている過程で
あった。皮膚はともかく膣壁の薄い粘膜を剥がす技量は驚異的であった。
653ナレーション(第三.〇一層):2009/08/19(水) 23:30:55 0





貴様らぬるくて反吐が出るよ。




654ナレーション(第三.〇一層):2009/08/19(水) 23:32:12 0





みうん・714、貴様らだよ。




655ナレーション(第三.〇一層):2009/08/19(水) 23:38:13 0





714てのは「2の章」の78-79とか、何回か話しに来てたやつだろ。
うまくからめねえからってちんけな逆恨みか?www
こんな糞みたいな女とつるみやがってwww




656ナレーション(第三.〇一層):2009/08/19(水) 23:39:32 0





ちいせえんだよw黙ってろってww




657ナレーション(第三.〇一層):2009/08/19(水) 23:43:25 0





あと誰だ、「藤田とかぴかぁ〜とかポールタイプの駄目人間」か?
タイプって何だよw糞みたいな書き方すんな>>625,626
ばかかおまえ?wwwww




658658:2009/08/20(木) 01:03:29 0
さて、これまで我々は多くの考察をしてきたが、

まったく何の異論も提示されていないことから

http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1249081984/2-31あたりで

行った論証はもはや自明のものとなった、

とみなすことができるであろう。

我々は下記の命題を導き出してきた。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●【命題1a】                                   ●
●X=みうんは継続的に深くA・B・Cの言動をチェックしている人間で、●
●A・B・Cのスレを糞スレになるように自ら荒らしている人間であり、  ●
●荒らすときは名無しや別HNを用いている。               ●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●【命題1b】                                           ●
●](みうん=佃煮マニア=えびね)のHNをつけた書き込みがあるときは荒れず、●
●](みうん=佃煮マニア=えびね)のHNをつけた書き込みがなくなると荒れる。 ●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
659658:2009/08/20(木) 01:08:50 0
>>655
>714てのは「2の章」の78-79とか、何回か話しに来てたやつだろ。

なるほど。ふむふむ。

さて、今度はこれまでの考察を続けるなかで、寄り道として、

714=Yについても考察していくことになるだろう。

714がどうしてこのスレに固執=粘着するのか、

ABCのうちの一人がスレ主だったスレを

なぜ714=Yは維持しているのか、

それはABCの立てたスレに対するリスペクトなのか、

それともルサンチマンが動機になっているのか、

そういった714=Yの心理を抉っていくことになるだろう。
660658:2009/08/20(木) 01:14:37 0
そこからさらに我々は

714=YとABCとの関係性とともに

714=Yとみうん=Xとの共通点についても

見ていくことになるだろう。

他板荒らしが確定した「みうん=X」と

「714=Y」のモチーフとの間の

意外な接点の多さに我々は気づくだろう。

名無し時代の「714=Y」が

どういうレスを入れていたかも

今や我々は充分に把握できるはずである。
661714:2009/08/20(木) 12:34:49 0
>>607
>714さんおひさしぶりです (´∀` )♪

おひさしぶりですが
僕はお盆休み中なので

〜〜 一回休み 〜〜
662658:2009/08/20(木) 23:03:31 0
>>661
まあそんな逃げ腰になるなよw

取って喰うわけじゃないんだぜ。
663ナレーション(第三層):2009/08/20(木) 23:07:56 0





口汚く罵られると自分がいい人に思えるのは小人の常である。




664ナレーション(第三.〇一層):2009/08/20(木) 23:09:59 0





>>661
貴様に言ってんだよ、なんとか言えやう゛ぉけ




665ナレーション(第三.〇一層):2009/08/20(木) 23:11:37 0





その一回休みの横についてる「〜〜」なんだよwww
ふざけてんのかおまえww




666ナレーション(第三.〇一層):2009/08/20(木) 23:14:39 0





おれらにはお前のいじけた心が丸見えなんだよww
わかってんのかこらwwww




667考える名無しさん:2009/08/20(木) 23:43:16 0
まぁ、自分宛のしかもたかが挨拶如きに必死でしがみついてるくらいだからなw
668ナレーション(第三.〇一層):2009/08/21(金) 22:07:42 0





なんとか言えや714
おい誰かこいつの別コテとか個人情報とか教えてくれやwww




669ナレーション(893層):2009/08/21(金) 23:49:50 0


わてはよー知らんけどやな

714ってナイヨくんじゃね?

「ぼく知らナイヨ」「ぼく関係ナイヨ」

っていうタイプの

男の腐ったような弱弱しいやっちゃねーかな。

中島義道ファンやから知れとるな


670考える名無しさん:2009/08/23(日) 19:23:14 0
犯罪者をかくまうのも犯罪である
671ナレーション(第三.〇一層):2009/08/24(月) 23:34:09 0





あいつは東洋思想を逃げ道に使ってるだけだよ




672ナレーション(第三.〇一層):2009/08/24(月) 23:34:50 0





それじゃ宗教じゃねえか、笑わせるなwww




673ナレーション:2009/08/24(月) 23:38:03 0
ちょうどその頃、女はクリトリスの包皮をめくり、先端を爪で刺激していた。
674ナレーション(第二層b):2009/08/25(火) 23:44:40 0
城砦の美術品の偽造屋が、神業的作業で薄い紙を削ぎ分け、一枚の本物の
リトグラフから二枚の本物を作り出してしまうのに似ていた。膣壁を削く
作業になってから、蘭芬の苦痛は消えた。先ほどクリトリスを裂かれたと
きの衝撃が、まだ頭の真ん中を真っ白にしていたが、不 快ではなかった。
今。蘭芬は、解体屋の見事な技の一番熱心な観察者であった。下から見上
げると、自分の股間の赤身が異様であった。でもそこは火腿になる部分で
ある。解体屋があれほどの自信をしめした以上、それは最 高の火腿になる
のであろう。剥ぎ取られ、今は解体屋の左手の中に握られている部分が性
の道具であり、赤身の部分 は食肉である。そういう目で見ると、奇麗な肉
である。自分の肉ながら美味しそうに見えた。無数の神経が集まるクリト
リスをまず切断し、蘭芬の全身を苦痛で満たし、その激しい苦痛が引いて
いく過程の中に、他の苦痛をすべて紛れ込ませる。それは解体屋のさすが
の技量であった。そのかいあって、蘭芬は静かに、穏やかな表情で解体屋
の作業を見ていた。いくら若くて弾力があったとしても、数ミリの厚みし
かない膣壁を、破らずに二枚に切り分けることは至難の業である。解体屋
は細心の注意を払いつつ、刃を進めた。 蘭芬が暴れないのはありがたか
った。巨大な中華包丁で微細な作業をすることはできる。しかしさすがに
突発的な動きに対処するのは不可能である。ここで蘭芬を驚かせ、ピクリ
と跳ねさせたら終わりである。蘭芬 のこれ以上ない美しい皮膚と膣壁を傷
つけてしまうであろう。そうだ、蘭芬、いい娘だ、そのまま、そのまま。
解体屋は心の内で声を出した。子どもたちが花を摘み花弁を引きちぎって
遊ぶように、蘭芬の花びらがちぎられ、中心の雌しべが引き抜かれようと
していた。解体屋の作業はすばやく、サクサクと蘭芬の粘膜を削いでいっ
た。クリトリスの位置から肛門の近くまで左回りに切り進み、また元の位
置に戻って、今度は右回りに肛門に向かう。
675ナレーション(第二層b):2009/08/25(火) 23:45:50 0
一周するたびに、皮膚の束を掴んだ左手を上げ、膣を引き出しながら作業
をつづける。皮膚と本体のつなぎ目は、終始山型に引っ張られ、蘭芬の股
間のすべての肉、脂肪に一定の張りを保っていた。その張力のために、蘭
芬の肉はきれいに割けていく。膣は少しづつ引き出されていたので、解体
人は同じ位置を切り込むだけで、最深部まで切り出すことができる。北京
の宮廷料理人の手練の技である。蘭芬は下から見上げながら、自分の内臓
が引き出されていく心許ないような不思議な感覚を味わっていた。下腹部
が微妙にへこんでいくように見える。クリトリスを切断されたときの強烈
な痛みの半分が去っていた。少しづつ、膣の粘膜が割かれている今の感覚
が戻ってきた。身体を伝わって直にサクサクという音が聞こえる。リズミ
カルな音がどんどん大きくなり、頭の中いっぱいになってきた。苦痛はな
かった。母親の手が、ときどき蘭芬の額を撫でる。幼い頃、眠る前にそう
されていたのを思い出す。今も眠る前なのである。クリトリスの根も白っ
ぽかったが、膣の底、子宮口も他の部分より白く見える。筋肉、繊維が多
いからであろうか。切り進んできた解体屋が、左手の性器の薄切りの束を
強く引き上げた。蘭芬の股間が高く盛り上がった。白い子宮口が覗いた。
蘭芬の膣は最深部まで粘膜を完全に切り離され、子宮が顔を出したのであ
る。解体屋は誇らしげに見物の頭衆を見回し、中華包丁を横に構えた。
「蘭芬、よく我慢した。ここを切り離すと大皿盛りの準備は終わりだ」下
の蘭芬に声をか けた。蘭芬は、ともかく一段落はしたのを知り、微笑んだ。
母親は、なぜか「どうも有り難うございます」と礼を言った。
676ナレーション(第二層b):2009/08/25(火) 23:48:56 0
解体屋は、左手の剥がされた性器の皮の束、逆さに吊られ山型に引っ張ら
れている股間、その間を繋いでいる白身肉に包丁をあてた。スッと押した。
蘭芬の若い肉はゴムのように弾けて、上下に走った。上に跳ね上がった性
器の皮が、解体屋の手を叩いた。膣口の肉が下に落ち、入口まで引き出さ
れていた子宮が勢いよく体内に戻った。蘭芬のへこんでいたお腹がふくら
み、少年の体型から娘の体型に戻った。助手が股間の傷口に丁寧に油紙を
当て、ガラガラと滑車を下げた。蘭芬は母親の膝を枕にしてコンクリート
に横たえられた。母親がしきりに「お前、大丈夫か」と繰り返している。
もちろん大丈夫ではないのだが、蘭芬は「大丈夫」と応えた。母親は安心
した顔をした。劇場主が合図を送ると、奥から五十センチほどの併盤用の
大皿が出てきた。併盤の併の字は、本来、手偏でなくてはならない。しか
し、こちらのワープロではその字を見つけられない。仕方なく、人偏の併
を使っている。併盤の意味は、何種類かの肉を使って作る豪華な装飾的な
料理のことである。この場合の何種類かの肉とは、蘭芬と小蘭の肉のこと
になる。大皿の上に、小蘭の性器がちょこんと載せられた。その横に、解
体屋が先ほど切り取っ た豚の丸いもも肉を載せた。こちらは大きい。こん
もり盛り上がって、小蘭の肉の数倍に見える。解体屋は切り取ったばかり
の蘭芬の性器の薄切りをバケツに入れ、丁寧に洗った。バケツの水がピン
ク色に変わる。しばらくして取り出された肉は、皮膚の面を見せ、奇麗な
肉色であった。蘭芬の皮膚を豚のもも肉に被せ始めた。中央の溝に蘭芬の
割れ目を合わせ、膣をあらかじめ開けておいたもも肉の穴に押し込んだ。
解体屋は、蘭芬の性器に太い指を差し込み、粘膜と穴をぴったり合わせよ
うと盛んに出し入れしている。蘭芬が下からじっと見ているのに気づき、
妙な笑い顔を作った。解体屋は、人気絶頂の踊り子の性器に指を入れる特
権を感謝していたのであるが、それが妙な顔になったのは、切り離す前に
入れたかったものだ、と不意に思ったからだ。
677ナレーション(第二層b):2009/08/25(火) 23:50:38 0
蘭芬の新しい膣ができあがった。彼女の皮と豚の肉の合体である。続けて
解体屋は、四方に蘭芬の皮膚を引っ張り、もも肉の底にまわして、ピンで
とめていく。たちまち豚の赤身は蘭芬の白い肌で被われ、盛り上がった白
い肉塊ができあがった。蘭芬の肌は、剥ぎ落とされる前より、引っ張られ
て透明感が増した。大陰唇は伸びきり、わずかな不透明感と脹らみが残っ
ている。小陰唇も色が薄くなり、形がすっきりした。蘭芬の股間について
いたときより、十歳は若返ったようだ。幼児のもののように見える。裏腹
にクリトリスは、根を切られて飛び出してきた。二、三倍に膨れたように
見える。包皮が完全に剥けている。蘭芬の股間にあるときは目立たなかっ
たが、今は、はっきりと白く見える。膣は大きく開いている。数センチの
奥まで覗ける。もちろん四方から引っ張られているせいで当然なのだが、
卑猥である。蘭芬の性器はある部分は幼くなり、ある部分は成熟して、全
体としては倍ほどの大きさになった。幼い大陰唇と小陰唇の性器が、巨大
なクリトリスを剥き出し、大きく膣口を開けて、大皿の上に載っている。
それは若い青年たちの空想の女性性器そのままであった。本物の性器より
はるかに本物であった。そのことが、横の小蘭の性器と比べるとすぐ分か
った。小蘭の性器はたしかに本物で、ほんのちょっと前まで、動いていた
性器である。それがすっかり真実感を失い、作りものに見える。切り取ら
れなかったら、あるいはしばらくは存在を主張できたかもしれない。しか
し、一度切り取られると、性器はもう性器ではなくなる。あれほど劇場を
沸かした小蘭の性器でさえ(妹の方が、見せっぷりという点では、姉より
気前がよかったのである)、今は、みすぼらしい塊り肉であった。それは
たとえば、どんな美人の愛らしい目であっても、抉り抜かれて目だけにさ
れたら、気味悪いだけで、だれも愛らしい目だとは言わないのと同じであ
る。
678ナレーション(第二層b):2009/08/25(火) 23:52:01 0
もちろん性器は目よりも、切り出された後の価値は普遍的に高い。それは
ここ城砦内で あっても、香港市街であっても同じである。目を抉り抜く犯
罪者と性器を抉り抜く犯罪者とどちらが多いかを考えれば、すぐ分かるこ
とではある。蘭芬の性器は切り出されて価値を高めた。さすが北京の宮廷
料理人である。現実の窮屈な制約から開放されて、空想、妄想、理想の性
器になったように見える。透きとおるような肌の色。微妙な大陰唇の脹ら
み。遠慮がちに襞を重ねる小陰唇。剥き出された巨大なクリトリス。開き
きり、奥まで見えている膣。すべての青年たちが納得する形の性器であっ
た。お祝いのときの特別な饅頭のように、大きくてふくよかな性器であっ
た。蘭芬もそう思ったし、母親もそう思った。誰もが知らず知らず触って
しまうような若々しい色合いと弾力。生まれたてのように汚れていないシ
ンプルな構造。それでいて真珠の大玉のようなクリトリスの下に、腕ごと
差し込めそうな大きさで膣がぱっくり開いている。天使と悪魔が同居した
ような性器であった。すさまじい存在感であった。蘭芬の性器は、差し渡
し五十センチの併盤のやや右寄りに置かれ、その横に妹の小蘭の性器が置
かれた。妹の性器の方が中身まで一緒に切り取ったという意味では本物で
あった。しかし、そちらは、つい二十分前まで生きていたものとは思えな
いほどに変色し、弾力を失っている。「小蘭のは汚いな」若い助手の一人
が思わず声に出し、あわてて口を押さえた。母親が顔を上げた。すさまじ
い形相であった。城砦の隣人に、やれニワトリを盗んだろう、自転車を壊
したろう、と何かと言いがかりをつけ嫌われていた母親であったが、それ
でもこれほどの顔はめったに見ない。「お前のものはそんなに奇麗なのか」
地獄の底からの声のようであった。「お前らのために切り出させてやった
のだ。城砦のために痛い目にあってやったんだ。それを、お前は汚いと言
うのか」「汚いと言われてまで、お前らにわたす義理はない。返してもら
う」母親はいよいよ猛り狂いだした。いつものヒステリーであった。
679ナレーション(第二層b):2009/08/25(火) 23:53:56 0
若い助手は青ざめ立ちつくしている。「お前のものはそんなに奇麗なのか」
もう一度繰り返した。蘭芬がいつものように「いいよ、もういいよ、お母
さん」となだめた。ただ小蘭の性器を汚いと言われたことは、蘭芬も悲し
かった。生きながら抉り抜かれる苦しみはどれほどのものか、正確には、
まだ彼女にも分からない。クリトリスの根を切られたときの衝撃で、いく
らか想像はできる。しかし、それは、いくら敏感でも小さな部分にすぎな
い。蘭芬の肌と粘膜は剥がれただけである。性器をまともに切り込まれ、
腰を切断された小蘭の苦痛はそんなものではなかったであろう。そうまで
して城砦に提供した性器を「汚い」と言われたら、それは小蘭は悲しいだ
ろう。これから自分も同じような処置をされるのであり、その後でどこか
の肉を「汚い」と言われたら、やっぱり悲しいだろう。ただ、蘭芬はその
若い助手を責める気にはならなかった。切り取られた小蘭の性器は、たし
かにみすぼらしかった。それはみんなが思ったことであり、青年だけの責
任ではない。また、みすぼらしくなったのは解体屋が何もしなかったから
である。小蘭の責任ではない。小蘭の性器はまったくふつうの性器だった
のだ。蘭芬の性器と比べてみすぼらしいといっても、それは解体屋が宮廷
料理人の技を使って、蘭芬の性器を特別に処理したからであり、彼女の性
器が最初から優れていたからではない。大体、あんな直径三十センチもの
山のように盛り上がった性器が実際に股間に付いていたら、歩くことさえ
できないであろう。膣だって、馬に入れてもらわなくちゃ。皿の上の蘭芬
の性器は、見せ物であり、ショーのための性器である。北京の宮廷用の性
器である。小蘭の、本物のままの実用品の性器が見劣りするのは当然なの
だ。それを青年が口にしたとしても、罪はないはずである。ただ「汚い」
と言ったことは、無神経に過ぎた。「お前のものはそんなに奇麗なのか」
母親はなおも言いつのっている。若い助手はいよいよ青ざめて震えていた。
劇場主と黒社会が小声で話し合っている。

680ナレーション(第二層b):2009/08/25(火) 23:56:34 0
青年は事態がただならぬのを悟り、振り返って逃げ出そうとした。「分か
ったよ、ばあさん。お前さんの気持ちは分かった。確かに、お前さんとこ
の娘だけに城砦の犠牲になってもらうのは気の毒だ。お前さんの気の済む
ように、その青年の奇麗なものを切り取ることにする。だれもそんなもの
をもらいたくはないが、それでばあさんの気持ちがすむなら仕方あるまい」
蘭芬は何かを言おうとしたが、母親に止められた。まあ、いいか、どちら
でもいいことだし、蘭芬は青年に助け船を出そうとしたのだが、止めた。
逃げ出そうとした助手は、左右から黒社会の人間に抱えられた。青年は盛
んに手足をばたつかせたが、専門家にはまったく通用せず、たちまち両足
を滑車に吊り下げられた。促された解体屋が、裾から包丁を入れ汚い青年
のズボンを切り開いた。さらに汚い下着が出てきた。「そんな汚い下着の
くせに、よく人のことを汚いと言えたな」母親はまだ毒づいている。蘭芬
がたしなめた。下着も切り裂かれた。陰毛が見えた。性器は縮んでほとん
ど見えない。「お前の自慢の奇麗なものが見えないじゃないか」青年は、
助けてくれ、助けてくれ、と必死に叫び続けている。吊るされているのは、
解体屋の助手である。知人の息子を預かったのである。解体屋も 穏やかな
気持ちではない。このばか息子のことを、その知人にどう弁解しようか、
と思いめぐらした。しかし、ともかく今は、目の前のお偉いさんの言うと
おりに動くしかない。それが城砦で長生きする方法である。解体屋の包丁
が偶然、青年の太股に触れた。軽く切れ、血が滲んだ。ギャッという絶叫
が上がった。全員が何事が起きたのかと、驚いた。それが、わずかな傷の
せいであると知って、全員の心が冷えた。小蘭は中華包丁が見えなくなる
ほど股間に切り込まれた。右から切り込まれ、左から切り込まれ、性器を
子宮まで抉り出された。骨盤から上半身と下半身を切り離された。肝臓は
母親のために抜かれた。
681ナレーション(第二層b):2009/08/26(水) 00:04:37 0
蘭芬もすでに片方の乳房を取られた。股間の皮膚と膣の粘膜を長時間かけ
て削ぎ剥がされた。それで、二人とも、青年のようには叫ばなかった。運
命を受け入れ、苦痛にたえようと闘った。この青年はわずかに包丁が触れ
ただけで、ほんの少し切れただけで、無条件に怯え切り、絶叫を上げる。
それで、小蘭の肉を汚いなんて・・・、解体場で一番温かかったはずの蘭
芬の心も冷えた。解体屋も、青年の父親の顔を振り払った。こんな青年で
は、どっちみちまともには生きられない。おちんちんはあってもなくても
同じだ。そう思った。気が楽になった。解体屋は、汚いものを触るように
青年の陰毛の中をまさぐり、陰茎と陰嚢を引き出した。小さな性器であっ
た。恐怖で醜く縮んでいる。子猿のもののようである。ぶよぶよして切り
にくい。青年の叫び声にうんざりしながら、解体屋は包丁を前後に動かし
た。他の助手が青年の胴体を左右から押さえていた。蘭芬が性器を剥がさ
れながら、ほとんど暴れず、小さな呻き声を出しただけだったのが、奇跡
のように思えた。クリトリスの神経を切断したときも、一瞬硬直しただけ
であった。それなのに、この青年ときたら、外に飛び出た邪魔者を切り取
るだけで、この騒ぎだ。男とはこの程度のものかと、しみじみ思う。青年
の絶叫とともに、陰茎と陰嚢を切り取った。包茎の先を摘んで床に投げた。
汚れた肉片が豚と人の血と脂肪で汚れた床に立った。肉片の下の方からは、
陰毛が生えている。まばらで貧しい感じだ。人の性器とは、貧相なものな
のだ。それだけを切り取るとよく分かる。とくに男性器は丸いゴミにしか
見えない。どんなに自慢の逸物でも、切り取ると驚くほど小さい。腰につ
いているときは、屹立して立派そうに見えたものでも、ミミズほどの存在
感もない。
682ナレーション(第二層b):2009/08/26(水) 00:05:59 0
「お前のものは、小蘭のものよりずっと汚い」母親が、その小さいゴミを
指差しながら、毒づいた。確かにその通りであった。青年は、抱えられて
出ていった。城砦には歯医者ほどではないが、医者もいる。黒社会の命令
であれば、なんでもする。適当に処理するであろう。尿道だけを確保すれ
ば、問題はない。青年の将来もそう暗いものではない。それなりの商売は
ある。母親と蘭芬の気持ちは、救われたようでもあり、いっそう救われな
くなったようでもあった。蘭芬には、ここまできた以上、火腿になる以外
の道はない。だらしのない青年に人生の選択がまだ残っているのに比べる
と、切ない。小蘭が待っている。そう思って、蘭芬は切ない気持ちを支え
た。母親のことは、城砦全体が守ってくれるだろう。青年の去勢も、その
決意を見せるためである。もう一刻も早く、全身を処理して欲しい、そう
思った。蘭芬の両脚が今度は纏めて鎖に繋がれた。そのまま先ほどより遥
かに高く吊り上げられた。母親は同じように蘭芬の頭を抱えていたが、そ
の抱えた頭も、床、太股の上、腰の高さへと見る見る引き上げられ、座っ
た母親の顔と同じほどの高さにきて、やっと止まった。男女であれば、顔
と顔が向き合い、逆さであることを除けば、抱擁するに適当な位置であっ
たが、母娘であればちょっと躊躇う。が、これは娘の最後である。母親は
頬と頬を逆さに合わせて、ひしと抱きしめた。助手たちが、蘭芬の身体に
バケツの水を何度も掛けた。白い身が鮮やかに浮き出てきた。股間と乳房
の削ぎ痕からわずかに赤い血が流れてくる。血の塩味か、城砦の水の塩味
か、母娘の涙の塩味か、二人は抱き合いながら、その時を待っていた。解
体屋は中華包丁を横に構え、蘭芬の正面に立った。「もういいだろう」と
声をかけ、母親を一メートルほど離させた。
683ナレーション(第二層b):2009/08/26(水) 00:07:16 0
蘭芬の臍の上に包丁を当てた。先ほど剥ぎ取った股肉のすぐ下であるが、
脚が閉じられているので、開いたときのように赤身は目立たない。蘭芬の
全身は真っ白に見えた。数ミリ、刃が蘭芬の肉に入った。真っ白な肉にわ
ずかに赤い血が流れ、息を呑むほどに美しい。そのまま解体屋は蘭芬の周
りを回り始めた。細い赤い糸が幾筋も落ち始めた。蘭芬は声を上げない。
またも解体屋は苦痛の限界点のすぐ下で作業をしているらしい。蘭芬は胸
を大きく上下させ、可愛い口を開いているが、それはむしろ逆さ吊りの苦
痛のためのようであった。解体屋は二周目を始めた。助手が水を掛けつづ
ける。蘭芬の美しい身体が赤く染まったり、白く戻ったりを繰り返した。
二周目は、さらに数ミリ深い。しかし包丁は正確に同じ位置をたどってい
る。手練の技である。三周目に入る。さらに数ミリ深い。傷口が目に見え
て開き始めた。蘭芬の口が悲鳴の形に開きかけて止まる。四周目で、蘭芬
の肉がめくれ始めた。アアッという蘭芬か母親の声が洩れ始めた。五周目
で、蘭芬の外郭が完全に開き始めた。その開いた口が外側にめくれ、内臓
が見え始める。すぐにゆっくりと各方向に流れ始めた。解体屋が蘭芬を離
れた。母親が蘭芬の頭を抱えに走り寄る。抱き取ると同時に、蘭芬の身体
が突然の満開を迎えた。内側から押し出されるように、真っ赤な花弁が次
から次に現れた。大輪の花であった。まちがいなく蘭の花である。上半身
が白いガクである。赤い花弁は臍の上で咲いた。その花の中央にすんなり
と伸びた脚が、めしべのように細かく震えていた。可憐な白い蕾から豪華
絢爛たる花が開いた。赤、紫、茶、黄、あらゆる色が同時に現れた。その
花の下で、母と娘が最後の抱擁を繰り返していた。解体屋は冷静に股間部
と繋がるパイプ類を捌き始めた。蘭芬はほとんど声も上げずに、その若い
身体を捌かれていった。すべてが終わり、母親は分けてもらった小蘭の肝、
蘭芬の乳房を抱きかかえながら、よろよろと立ち上がった。

684考える名無しさん

2ちゃんねるの粘着キチガイ

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