おれ、した覚えねーんだけど、生まれた瞬間から勝手に契約されてるっておかしくね?
社会契約はあくまで社会の成立に必要な契約であって、
一旦社会が成立してしまえば個々人が契約を結び直す必要はないはずだが。
>>1 NHKと同じ、強制です。
道程卒業とともに、納税の義務と、政治参加の権利が発生します。
そういうことにムキになるのって、バカらしいとは思わんか?
5 :
考える名無しさん:2005/09/26(月) 01:11:40
おまえが忘れてるだけ。尻のところにバーコードがあるから
鏡つかって見てみろ。
>>1
↑__↑ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
'´/ l、ヽ <
>>1 さん、何いってんですかぁーちゃんと契約したじゃないですかぁー。
バサッ /i彡!リノ ))〉 \_______
. /ヽ Z「(l!゚ ヮ゚ノl.┌──┐
/ ゝノ⊂)卯!つ│≡≡│
(⌒Y´ '´(( く/_l| リ.│≡≡│
し'ノ .└──┘
nintendo.co.jp/n03/sf/npothers/pdf/ix.pdf
8 :
しろうと ◆AUSirOutoE :2005/09/26(月) 22:04:25
どっちかというと社会学板向きかなあ。
大昔の段階でその疑問は既出ですね。
>>2と別の一つの答えとしては、この国にいる時点で契約されているんです。
正確に言うと、成人になってなおこの国に止まっている段階で。
PCにソフトをインストールするとき、同意しないと使えないみたいな。
しかし、もちろん「嫌なら出て行け」という論法に疑問も出ます。
そういうのはおかしい、財産がなければ移住できないし、
また契約のない自然状態の国なんか残ってないと。
こういう話はホッブズ〜ロック〜ヒューム〜ルソー
といった系譜を辿ると出てきます。
自然状態の国はそれぞれの構成員が侵害に脅かされて暮らしているところでしょうか、
日本は自然状態であると、或る人は考えているってことだろうか。
どんな侵害が相互にあるのでしょうか。
確実に言えるのは、今の日本は自然状態じゃないですね。
簡単にいうと、法律(実定法)があって機能するかどうかです。
国家を法共同体と捉えれば、国があればその土地は自然状態ではないです。
自然状態についての捉え方はホッブズとロックでは異なります。というかみんな違う。
これも大雑把に見ると、ホッブズが万人の乱闘状態を考えるのに対して、
ロックはそこそこ上手く行くんじゃないかと楽観視します。つまり自然法がある状態。
現実的存在に法が適用されると、法の適用が国家であるとされているが、
国があっても自然状態であり得るようだ、常に法則を適用し続けている
ことが必要であるが、息が詰まるので、法だけでは国であると考えられ
のかと思われる。それなら、国は必要ではなく、法典があるだけで充分
であり、対立を解決し得るだろう。そうすると、共同体は法だけで充分
であるのだろうか。
>共同体は法だけで充分であるのだろうか。
ふふふ、もちろんそれは考えてあります。
「法律がある」ではなく、「法律があって機能する」と言いました。
法律を機能させるには警察のような暴力装置が必要でしょう。
ふふふ、キモイです。
14 :
【 淘汰圧 】:2005/09/27(火) 01:34:39
「明日から殺人を解禁しようと思うんだ…」
___, - 、
/ _____) _|_ l l .__|_ __
. | | / ヽ || _| |/ | 。 。 。
|_| ┃ ┃ || (__ /| ノ
_|_ l l __|_ __ (/ ⊂⊃ ヽ) /  ̄ ̄ ̄ \
.. _| |/ | 。 。 。 ! \_/ ! ( ( (ヽ ヽ
(__ /| ノ ,\ _____ /、 | −、ヽ\ !
ゝ/  ̄ ̄ ̄ \ /. \/ ̄\/ .\ |0 |─ |__ /
/ _____ヽ | | _┌l⊂⊃l | | ┌ - ′ ) /
| | / ─ 、−、! | | / ∋ |__| | | ヽ U ヽ <
|__|─ | 。|。 | | /`, ──── 、 | | ` ─┐ h ̄
( U` ─ o−i ヽ / \ .ノ_ .j ̄ ̄ |
ヽ、 u┬─┬ノ / ̄ ./ U ヽ- 、\ /  ̄ ヽ\
// /ヽ─| | ♯| / i U | ..) ) \ i ./ |\\
| | / `i'lノ))┘/ , ─│ u !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / | | |
| | |C |/ /| / ( (... .ヽ u /. |____|∈ __./ .| | |
|_|/ヽ、_/ ./ ` ─ /\ /ヽ  ̄ \-──| \|_|
| | |───/____i l=======l |_____ __\ |\ | |
|/ ヽ── |______\ l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \|
l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | |. | | | | | | | |  ̄ ̄ ̄ l
| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄.| |────| |. | | | | | |.──────| | ̄ ̄ ̄| ̄|
☆
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, -.─.-. 、
/_:_:_:_:_:_:_: : :\
____ l_─ _─ | : : :i
//・|・\|、 ! |)| |) | | : : :|
//`-●− ′\| ` o -´ ((_): :|
/ ─ | ─ ヽ - ノ、: : :ノ 「あれ以来、星がきれいね…」
_| 二. | 二 |>-、-_´ノ \´
(___|__ !へ \二)⌒ヽ
ヽ  ̄ ̄ ( _ _ ノ|
ヽ━6━━━━/⌒/⌒\  ̄ |
| /___\ / / \ |
, ┴ 、, ─ 、 ノ j/ / 丿 \__.|
| | | ̄ / / / \ | : :\
ヽ __ノヽ__ ノ(─(──-)\ ノ\ 人: : : ヽ
「万人の万人に対する闘争」を「社会契約」により終了させる話は、生物の
歴史の一面を比喩的に表現した話だろう。
ただ、これが行われた時期としては、原始人の時代当たりを連想してしま
いがちだが、実際はもっと古く、無脊椎動物が群生し始めた時期、あるいは
単細胞生物がコロニーを造り多細胞生物へと形態を変えていく時期まで
遡るのだろう。
ヒトがヒトを殺さないのは本能である。
例えば『高いところで足がすくんだり』、『ヘビやクモに嫌悪感を感じたり』
と同様なレベルの原始的なもので、脳内にこの機能を持つ回路が形成さ
れていると考えた方が自然でしょう。(あるいは、動物や昆虫が、 毒々し
い色のキノコを食べることをためらうのと同じレベルの話?)
もちろん、どちらも育った環境や、訓練次第では克服することができる
程度の本能だけどね。
( ) ゝ/ __ヽ
| | | / | h 「ちょっと、ぶっ殺してくる!」
, ── 、 __ i |-||
/ ヽ / ヽ (|| | /^ヽ
/ /)ノ)ノ // \∧/ ノ /ヽノ
| ///⌒ヽ / , ─/ ̄ ̄`─ ´ / ______/
ヽ /)─| ミ| / / ,-─ ′ ─────/
∠ (| |. ヽ__ノ> ( ̄ノ/ 感情 / −、 /
∠_ / ` /^\__ >  ̄ |─── |─┬┘ |───/
ノ (__ ヽ___ノ─┴ 、__ノ ̄ ̄/
/ ̄ ̄\┌─ ′ /^−、 -、_/ /_____ /
/ ̄ ̄ ̄⌒ヽ ( 丿 / | /─────/
\ / ̄/ (__ノ ̄ ̄ // /
本能 \/ / 「いけません!」
「いけない」という言葉は、誰かが誰かに禁止を要請する言葉。
要請を無視しうるかどうかは関係無い。
「殺してはいけない」と発しているのは社会。そしてそれに従わ
ない者には制裁を加える。ただそれだけのこと。これが『いけな
い』ということ。
なぜ社会がこのような要請を構成員にするかと言えば、殺人な
どの集団を乱す行為が頻発すると社会が不安定になるから。
この殺人等の行為を排除しようとする衝動はヒトの本能でもある。
ヒトのように集団を形成することで生存確率を上げてきた生物は、
仲間を攻撃する行為が頻発すると、集団の維持が難しくなるため、
これを抑制する本能が備わっている。
━ ┃┃ ━ ┃┃ ━
ミミ ━ ━ ━━
ミミミ━━┛╋┓ ━━┛╋┓ ━━┛
ミミ _____ 彡彡彡彡彡彡
ミミミ / / \|/ ヽ \ 彡彡彡彡彡
/ /| 0|∠ |ヽ ヽ、 彡 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
ミミ. | |\ `−○-´ /| | <
ミ | /| |\ 三|三/| | | _ < 殺人抑制本能解除装置
ミ | | |_|__|\_|/| |__| | |_| <
| | | | | ̄ | ̄| ̄| / / (___ ノ ∠
ミ __ ヽヽ\_/ ̄\___// / / ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
ミ(___)−===(T)== / 丿丿
ヽ__ /人間力ヽ | /
、 ,
, -─- 、 ′
/: : u:へ;;/ヽ\ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
/: : /: :| 。|。 |ヽヽ ∫ こ、これを使うと…。
´ |: : i : u : :- ●- : : :| ∠ ううん、考えただけでも
. |.: :|:/\ 三 | 三 /:! ∫ おそろしい。
′ ヽ:| : : : \_|__/:ノ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
/━━━(t)━━i
i ___◯□◯ノ
| \ヽ二二ノ丿
ヽ___/ ̄ヽ__i、
└---┘ └--┘
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
| 人間力は? |
ヽ____ _ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ∨
| 回収されたわ。|
ヽ____ _ / , -── 、
, -、 /: :\ ∨ /____ ヽ
/: : : ゝ┴─ '、 |⌒ヽヽ |__ i
. |.: :./ , ── \ |・ | ̄ 6) ノ
|;/ / / ,, ,,ヽ d ー ′ \/
| | (0l _0) | ヽ、_ l
| | o) ! ∠二二ヽ
ヽ、ヽ ー┘ ノ | i⌒ヽ |
┝━┯━o;┥ __|__|─ | |
/ \i __ i|.| ⊂、 __ノ |
@-( ヽ◯,;;_ノ◯  ̄ |───|
('ゝ )_)
生物の本来的な行動基準としては、他者の資源を容赦なく奪い、自己を際限なく
増やしていこうとするのが本来の姿であろう。
ところが人間をはじめ、群れることで生存確率を上げてきた生物は基本的にはこ
れをしない。仲間内で奪いあうと群れが維持できないからだ。逆にお互い助け合う
こと で淘汰をくぐり抜けてきた。
ヒトのこの群れを維持しようとする行動様式こそが、人間の価値観でいうところの
「善」なのである。我々の先祖が進化の過程でたまたま身に付けたもので、この
『善なる行動様式』を身につけることで厳しい淘汰を生き抜くことができたのである。
もちろん略奪や殺し合いも幾度となく行われてきたが、これも人間を滅ぼすには
とても十分ではなく、大局的に見れば些細なものでしかなかった。今現在、人間
が生き残っていること自体が人間が善であることの証明と言ってもいい。
本来「善」であるからこそ、他人の物を奪うなどの”生物として当たり前の行動”
が、「悪」として感じられるに過ぎないのである。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
| 【 淘汰圧 】は?|
ヽ____ _ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ∨
| 入院したわ。 |
ヽ____ _ / , -── 、
, -、 /: :\ ∨ /____ ヽ
/: : : ゝ┴─ '、 |⌒ヽヽ |__ i
. |.: :./ , ── \ |・ | ̄ 6) ノ
|;/ / / ,, ,,ヽ d ー ′ \/
| | (0l _0) | ヽ、_ l
| | o) ! ∠二二ヽ
ヽ、ヽ ー┘ ノ | i⌒ヽ |
┝━┯━o;┥ __|__|─ | |
/ \i __ i|.| ⊂、 __ノ |
@-( ヽ◯,;;_ノ◯  ̄ |───|
('ゝ )_)
24 :
考える名無しさん:2005/09/27(火) 17:51:16
>>1 最初の定義として、人間を
法的存在とするか、自然的存在とするか
どちらの立場をとるにしろ、実はどちらにも究極の論拠は存在しない。
だから、突き詰めると、神話的なものが必要にならざるをえない地点が出てくる。
>この国にいる時点で契約されているんです。
>正確に言うと、成人になってなおこの国に止まっている段階で。
>(しかし、もちろん「嫌なら出て行け」という論法に疑問も出ます。そういうのはおかしい、財産がなければ移住できないし、また)契約のない自然状態の国なんか残ってないと。
よく読むと、こういう論争にも、人間の定義をめぐる神話が影を落としていることがわかる。
人間が本来法的存在、とは、人間が本来哲学者的存在、ということでもある。
>法律を機能させるには警察のような暴力装置が必要
と考えるのは人間を法的存在・哲学的存在とみなしていないから。この点で
>どっちかというと社会学板向きかなあ。
とされるのは確かに理由がある。
25 :
考える名無しさん:2005/09/27(火) 17:52:08
>生物の本来的な行動基準としては、他者の資源を容赦なく奪い、自己を際限なく
>増やしていこうとするのが本来の姿であろう。
>ところが人間をはじめ、群れることで生存確率を上げてきた生物は基本的にはこ
>れをしない。仲間内で奪いあうと群れが維持できないからだ。逆にお互い助け合う
>こと で淘汰をくぐり抜けてきた。
他方、↑の
>助け合うことで淘汰をくぐり抜けてきた。 というあたりが
人間は本来法的存在・哲学的存在である、とする場合の論拠に使われる。
まさに↓の説明がその手法を指している。
>ヒトのこの群れを維持しようとする行動様式こそが、人間の価値観でいうところの「善」なのである。
26 :
考える名無しさん:2005/09/27(火) 17:52:50
さらに別の言い方をすると、
英国の系列は人間をアトム的存在とみなすことが基本。
(ほんとうは勿論こう単純に割り切れるわけではない)
さて、アトム論者は、社会なるものを構想するうえで、神話が必要になる。
(「アトムなのに、つながっている」ことを理論的に説明しなくてはならない)
ロックなどまさにそうだし、ヒュームやアダム・スミスなどでも同じ。
(これが彼らの「哲学」や「経済学」にも言えることには注意すべき)
他方、アトム論に対立する考え方を「哲学」と呼んでもいい。
>群れを維持しようとする行動様式
は、一見生物学的説明で、哲学とはなんの関係も無さそうだが、
実は、アトム論に対立する説明、つまり
人間を元来社会的存在と定義することからスタートする説明の起源にも通じている。
ただし、最初に書いたとおり、
この説明も「学問的であって、神話的なものをまったく含んでいない」ことには、
究極的にはならない。
分かる人は分かるはずだが、
アトミズム対フィロソフィアは古代から延々と続く論法。
そのところまでなのであり、何ならそれ以上だっていいということがわかる。
【契約】
(1)この契約に参加したメンバーは、他のメンバーを不法に殺してはいけない。
(2)上記(1)に違反した者は、死刑。
社会全員が、この契約に参加していると考えます。
ところで、社会には4種類の人間がいます。
(A)私は他人を殺さない。そして自分も殺されたくない。
(B)私は他人を殺さない。けど自分は殺されてもいい。
(C)私は他人を殺す。そして自分も殺されてもいい。
(D)私は他人を殺す。けど自分は殺されたくない。
これらのうち(A)は、上記の契約によって何ら不利益を受けることはありません。
また(B)も、上記の契約によって何ら不利益を受けることはありません。ですから
(A)(B)は、契約に参加したものと自動的に見なされます(すくなくとも、社会契約
論者が、彼らを契約に参加したものと見なすことに問題はないと解されます)。
さらに(C)は、「自分も殺されてもいい」のですから、契約に参加しても、また
参加しなくても、不利益を受けません。ですから(C)も、契約に自動的に参加した
ものと見なしてかまいません。
残る(D)は、社会契約に参加することで不利益を受けます。ですから(D)を契約に参加した
者であると見なすことはできません。(D)は社会全体の安全を脅かす者ですから、契約に
参加した者(によって構成された「社会」)は、積極的に(D)を「駆除」せねばなりません。
ところで(D)が契約に参加していない者であるならば、契約(1)は、(D)に対しては適用
されません。つまり契約参加者(によって構成される「社会」)が(D)を殺しても、
契約上なにも問題ないのです。
よって、社会契約は、社会の構成員全体によって結ばれたと見なすことができますし、
これを認めない者の生命・権利が社会から保障されないことは正当だと考えられます。
29 :
考える名無しさん:2005/11/15(火) 21:36:37
>1
大和王朝成立の時点じゃね?
部族の諸対立という自然状態から
各酋長が権力を朝廷というリヴァイアサンに渡した
軍隊はいらねえな。
解散して米軍に面倒みてもらおう。
31 :
考える名無しさん:2005/11/15(火) 23:42:00
>1
社会契約のハンコ押しちゃったの?
2ちゃんねらは生まれてすぐクーリングオフした奴多いよ
何で解散したのに、日本に軍隊があるんだよ。
33 :
考える名無しさん:2005/11/16(水) 16:04:58
社会契約説は歴史学的には誤りです
社会契約説は歴史学的な説ではありません。
35 :
考える名無しさん:2005/11/16(水) 19:41:00
歴史的な事実ではないが、「社会契約をしたことにすると、なるほどと思える」というものだ。
36 :
考える名無しさん:2005/11/17(木) 15:10:29
社会契約の「契約」は、法的意味での契約とは違う比喩的用語に過ぎないから、
1のいうような契約の自由という法的契約にまつわる原則があてはまらなくてもよいのです。
といえば終わり。
というか、契約って大体そんなもんではないのか。
実際に「した」というより、「したとみなされる」もの、というか。
銀行とか保険会社と契約するときでも、あんな厚くて小さい文字の
書類なんか隅々まで読む人はまずいないのに、サインをすると全部に
同意したとみなされる。
インターネットでソフトをダウンロードするときとかでも、
ずらずら細かい条文がたくさんあるのを全部読み飛ばして、
一番下にある「同意します」をクリックすると、全部読んで理解して
同意したとみなされる。
契約というのが、そもそもある種の「フィクション」なんだろう。
保険の契約はその契約が適法なら国から保護されるが、
社会契約にはその契約を保障する権威が(社会契約の以前には)ないってのが問題なんだよ。
そこで神ですよ!
時に厳しい試練を与えながらも、ヒトをヒトへと導いた『自然の淘汰圧』、
これが擬人化されたものが創造主たる『神』なのではないだろうか。
これは特に、ひろく広まった一神教の神にその特徴を見いだすことができる。
「隣人を愛せ」「勤勉であれ」などの『神の教え』は、淘汰をくぐり抜ける
ために身につけるべき、生き物としての性質であったと考えることができる。
すなわち「一生懸命エサをとる」「仲間同士協調しあう」ことなどが、厳し
い生存競争を勝ち抜き進化を遂げるうえで要求されたのである。この遠い記
憶が『神の教え』として、人々の心の奥にしっかりと眠っているのだろう。
|
| 「殺しあってはいけない…。」
|
| 「協調しないと生き残れないよ……。」
|
_______ /_____ヽ /淘汰圧\
/ - 、 -\ / | / −、−、| / /\ ヽ
/ , -|/‘|-ヽ|ヽ |__| -| ’|’ | |/|─┐\ ヽ
/ / ` -●-′ | ( `− o−l |ヾ j ̄||) j
| | 三 | 三 | ./\ __っ ノ ⊂ ̄ .`-/l
| | └┐ // \>┬─ ´ _|_: : : 、/ \
ヽヽ. / ̄ ̄ ̄ / i .| | | | ._____ `──´/ ヽ __
/━━━━o━´ |_|_|__|_| / i
/ |─┐| | | `uu)_uu) | |
| ヽ○ ノ○ ( `┬┘ )_) _|_ | |
(ヽ  ̄)_)  ̄ ̄ ̄ ̄ (uuヽ_ノ━━━l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ( _____ ノ
この自然のメカニズム、自分達を支配する目に見えない大きな力に気づいた
とき、生まれたのが創造主たる一神教の神だと考えられる。(一神教
>>42 )
生命↓ ___
/⌒/ // \
/ ⌒ ⌒ \ i / || /⌒ヽ←淘汰圧=神
/ ノ \ ヽ| i 3 || 3 | |
i ∠ U ー\ | ./ ̄⊂⊃ ̄ `ヽ| |
|_/ へ へ\_| i .| |
( | | (゚| |∠| | Vヽ、____ ノ\_ ! \
(/ ! ー 、 ー !/ / | l | `ヽ ヽ
\ _ ./ ─- 、ヽ__ノ ヽ\ i
(/ .>ー──イ( ___ ヽ ∨ /
┌=/ l \/=\ノ \(_,_,_ ノ | /
│ / | \ ヽ ヽ、_,_,_)
| / ─, − 、 , -< ノ | |
 ̄ ̄ヽ _(__i_)U (_、、_ノ'i ̄ ̄ ̄ ̄\ | |
一方、この概念を捕まえきれない段階では、この背後にある力に薄々気付き
ながらも、その表層的な現れである事象、山や太陽、海など個々の自然を信
仰の対象としたものと考えられる。(多神教
>>43 )
そもそもヒトは何故神を必要とするのか?
平たく言ってしまえば「苦しい時の神頼み」の対象として必要とするからだろう。
ヒトに限らず生き物は全て自然界の淘汰圧にさらされている。とりわけヒトは高い
思考能力を持つが故に、僅かな環境の変化や、偶然に左右される不安定な自ら
の立場を認識することができる。「一寸先は闇」。この精神的に不安定な状態を
少しでも軽減するため、何かに容赦を請わずにいられない。この容赦を請う行為
自体が精神を安定させる作用を持つ。
このとき、容赦を請うべき相手としては誰がもっとも適切だろうか?
当然、自分の生死を左右する力を持つ『自然の淘汰圧』そのものに直接お願いす
るのが一番だろう。自分たちを見張り、賞罰を与え、ある方向へと導く、目に見えな
い大きな力。この自然のメカニズムにぼんやりとでも気付いた人間がいた。
それを擬人化して神に祭り上げた。これが一神教の神の起源だろう。
では多神教の神々についてはどうだろうか?
当然、この自然のメカニズムに気が付かず、漠然とでも淘汰圧という全体的な概念
を掴んでいなければ、これを神として祭り上げることもできない。自然科学の分野で
も、この概念が体系化されるには、ダーウィンの誕生を待たなければならない。
たとえ漠然としたものであっても、この自然のメカニズムに気付くには、一種天才的
なひらめきを必要するだろう。 この淘汰圧という概念がまだ無い場合、ヒトは淘汰圧
そのものではなく、その表面的な現れでる事象を信仰の対象とする。
例えば、ある時は豊かな実りを与え、ある時は大噴火して怒りを表す山であったり。
ある時は作物に恵みの光をもたらし、あるときは日照りで苦しめる太陽であったり。
あるときは豊かな海の幸を与え、有るときは荒れ狂い人の命を奪う海だったりする。
そして、場合によっては身の回りにある八百万全てのものを神として、祈りの対象とし、
気休めでもお願いし、精神の安定を図るのである。
44 :
考える名無しさん:2005/11/23(水) 00:35:13
↑__↑ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
'´/ l、ヽ <
>>1 さん、何いってんですかぁーちゃんと契約したじゃないですかぁー。
バサッ /i彡!リノ ))〉 \_______
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ホッブズ・ルソー・ロックの社会契約説って読んだこと無いけど、
想像するに、無法状態だった石器人集団が契約に基づいた法治国家に
なっていった経緯を書いた物なのかな。
社会契約説というキーワードは中学校の授業で教えられたんだっけ?
授業中に友達が「そんな契約してないよ」と社会の先生にツッコミ入れて
た記憶があって、みんなも同感だったみたいだから、ホッブズルソー
ロックの時代も、そういう文句を言う奴が大勢いたんだろう。
法治国家に生まれて契約させられる事までをも契約した覚えはないって
いう俺の理屈も屁理屈だしな。なんか、どうでもいい議論だな。
社会契約は歴史的なものじゃないよ。
けどロックには歴史的なものと考えてたような記述がある。
カントははっきり自分の根源的契約思想は歴史的な原始的契約ではないと言っている。
「万人の万人に対する闘争」を「社会契約」により終了させる話は、生物の
歴史の一面を比喩的に表現した話だろう。
ただ、これが行われた時期としては、原始人の時代当たりを連想してしま
いがちだが、実際はもっと古く、無脊椎動物が群生し始めた時期、あるいは
単細胞生物がコロニーを造り多細胞生物へと形態を変えていく時期まで
遡るのだろう。
韓非子流の法に社会契約は必要ないからな
49 :
考える名無しさん:2005/12/14(水) 14:32:50
age
社会の場所に引っかかり易い人って病気だけど契約に従うか逆らうかできると社会人として生きるのよね。
51 :
考える名無しさん:2005/12/15(木) 01:23:11
子供の時は親の責任下で親の契約にしばられる。しかし成人して契約を結びたくなければ移民として日本をでるという方法がある。実際に悲惨な国の人はそうした選択もする。
さらに裁判や選挙やときに異義申し立てで契約に変更を求めることもできる。
弾劾裁判もあるよ。
53 :
考える名無しさん:2005/12/15(木) 01:42:33
仮に全くの未開地に何人かの人間が集まって国を作ろうとする。
その時そこには必ずしも契約書が必要ではない。契約書はすでにその形式が社会で認められている必要があるから。
さらに国と個人の契約ではなく、個人が構成員の集合としての構成体を認めるという個人相互の契約になる。
二重契約や見解の独自性もあるよ。
55 :
考える名無しさん:2005/12/15(木) 02:29:36
契約したから黙って従えではなく黙っていないことで正しい契約状態を維持させる必要もある。
56 :
考える名無しさん:2005/12/15(木) 03:50:40
57 :
考える名無しさん:2005/12/27(火) 13:56:52
珍しく、非常にためになるスレ!
特に淘汰圧の見解は素晴らしス!
58 :
考える名無しさん:2006/01/14(土) 00:23:17
↑__↑ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
'´/ l、ヽ < ・・・・・・・・・・・・・
バサッ /i彡!リノ ))〉 \_______
. /ヽ Z「(l!゚ ヮ゚ノl.┌──┐
/ ゝノ⊂)卯!つ│≡≡│
(⌒Y´ '´(( く/_l| リ.│≡≡│
し'ノ .└──┘
59 :
考える名無しさん:2006/02/15(水) 21:33:48
age
60 :
考える名無しさん:2006/02/18(土) 15:52:23
最初の政治的単位が一夫一婦の家族なら結婚制度が発生した頃じゃまいか
氏族共同体