1 :
考える名無しさん :
04/11/08 21:22:53
2 :
考える名無しさん :04/11/08 21:23:44
よめません 2
>>1 乙。
ライプニッツの概説書としておすすめなものは何ですか?
即死防止
5 :
考える名無しさん :04/11/09 11:05:11
>>3 古いけど山本信の『ライプニッツ哲学研究』。最近復刊されたっぽい。
有名なLoemkerの選集についてるIntroductionもいい。
保全
9 :
考える名無しさん :04/11/12 13:05:29
モナドとノマドをよくまちがいます(・∀・)
ライプチッヒを訪れた折には お土産にモナド最中をどうぞ
ライプニッツっていう名前のビスケットがあるんだっけ。
>>11 佐々木能章の『ライプニッツ術』に書いてあったね。
あと、Googleでイメージ検索するとそのビスケット出てくるよ。
13 :
考える名無しさん :04/11/16 23:35:39
ライプニッツ原理て何なんだあ
14 :
考える名無しさん :04/11/17 12:55:12
>>3 山内志朗『ライプニッツ―なぜ私は世界にひとりしかいないのか』(日本放送出版協会)
ルネ・ブーヴレス『ライプニッツ』(文庫クセジュ)
佐々木能章『ライプニッツ術』(工作舎)
E・J・エイトン『ライプニッツの普遍計画』(工作舎)
下村寅太郎『ライプニッツ研究』(みすず書房)
15 :
考える名無しさん :04/11/17 16:00:49
下村さんの『ライプニッツ研究』は目次から判断する限り、ライプニッツの 「哲学」の解説というよりも、人間ライプニッツの解説のように見えるのですが、 どうなんでしょうか?最後に独立の小論文がついているようですが、 それ以外の記述は哲学に深く分け入っているのでしょうか?読んだことのある方、 ぜひ教えて頂けませんか?それから永井博さんの著書はどうなんでしょう?
石黒ひでみたいなのって違和感ない? フレーゲ以降の論理学で解説するとライプニッツの良さが消える気がするけど
17 :
考える名無しさん :04/11/17 16:21:10
あれは分析哲学をやるのが当たり前の土地でやるんでないと意味がない。
哲学史が全部ああなの? 分析哲学がすべてであるような社会はやだなあ。
19 :
考える名無しさん :04/11/17 17:12:49
>>16 違和感ありますね。でも、
>>17 さんのおっしゃっている通りで、
石黒さんのは当時の分析哲学の観点からのライプニッツ解釈に対する批判だった
ので、馴染んでいたんでしょうね。そもそも、ライプニッツを形而上学者として
真面目に研究するのは分析の影響が薄れてからですよね(米英の場合)?つまり最近。
ドイツではラッセル、クーチュラ以降も濃いのが出てたし、仏だと
Jalabertなんか。同じ時期でも英米は入門的な解説本しか出てないですよね・・・。
20 :
考える名無しさん :04/11/18 00:32:37
>>15 下村寅太郎の『ライプニッツ研究』は、よく纏まっていて良い本とだと思う。
いわゆる人間ライプニッツの解説ではなく、あくまでライプニッツ哲学の研究書ですね。
さらに確かこの本は下村が20代の時に書いている本なんだよね……。
そのことと当時の時代を考えると、なかなかの水準だと思います。
「人間ライプニッツ」と「ライプニッツ哲学」についてバランスよく知りたいなら、
佐々木能章の『ライプニッツ術』が良いのではないかと思います。
あと、E・J・エイトン『ライプニッツの普遍計画』(工作舎)は、かなり本格的かつ網羅的な
バイオグラフィ兼、ライプニッツ哲学の解説所だけど如何せん、重いし高いし厚い。
ちなみに山内志郎なら、あちこちの紀要とか学会誌に書いている昔のライプニッツがらみの
論文を読んだほうが面白いよ。
ちなみに「人間ライプニッツ」についてのみ書かれた本って知らないですね。
いろんな文献とか、ライプニッツ自身のテキストからあれこれどういう人間なのかを
想像しているけど、イマイチつかみきれていないですね。
カントやスピノザみたいに道学者っぽいところがないから、
あまりそういう方面でのアプローチは少ないのかな?
誰か知っていたら教えていただけるとありがたいです。
21 :
考える名無しさん :04/11/18 10:26:25
>>20 レスありがとうございます。そうですか、下村さんのは一応、「哲学」の解説なんですね。
それでは読んでみようと思います。
>ちなみに「人間ライプニッツ」についてのみ書かれた本って知らないですね。
伝記のようなものでしたら、一応、ライプニッツ伝記の古典となっている、
Guhrauer の Gottfried Wilhelm Freiherr von Leibniz -- Eine Biographie がありますよね。
英語のやつだと、Mackie の Life of G. W. Leibniz、Merz の Leibniz がありますが、
どちらも19世紀の作品ですね。最近のものだと、Aiton の Leibniz, A Biography、
あと、Mueller の Leben und Werk von Gottfried Wilhelm Leibniz: eine Chronik なんか
どうでしょうか?
私個人は Fischer のものが好きなんですが・・・。
ちなみに、Guhrauer (グーラオエル?)はエルトマン版のライプニッツ全集が出た時に、
エルトマンと「幸福な生について」De vita beata がデカルトのパクリかどうかで
論争してますよね、よほど個人としてのライプニッツを尊敬していたのだと思います。
そういえば、日本のもので、田中英三さんという方の『ライプニッツ的世界の宗教哲学』と
いう作品を読んだことのある方はおられませんか?どんな内容か知りたくて・・・。
22 :
考える名無しさん :04/11/18 12:23:53
>田中英三さんという方の『ライプニッツ的世界の宗教哲学』 たしか読んだけど、詳しくは忘れました。水準以上のものですが、比較的オーソドックスな 印象だったですね。 山内さんをあげるくらいなら、米山優さんの『モナドロジーの美学』、あれは現代思想っぽい。
>>21 エイトンの『Leibniz, A Biography』は翻訳で『ライプニッツの普遍計画』になっているやつですよね?
この辺は記憶が確かじゃないので、確認していないです。
ドイツ語のライプニッツのバイオグラフィについては、全く読んだことないです。
ドイツ語はあんまり読めないので、読むのはきついなあ。ドイツ語の辞書引きながらじゃなきゃ読めん。
あと、ライプニッツの日本語の研究書となると
酒井潔の『世界と自我』がありますね。
>>22 そうですか、「オーソドックス」と聞いて何となく想像がつきました(笑)。
>米山優さんの『モナドロジーの美学』、あれは現代思想っぽい。
残念ながら米山さんの著書は読んだことないですが、米山さんのホームページに
いろいろ翻訳の苦労話とかあってとても面白かったです。
現代思想というと、セールやドルゥーズなんかの解釈をいうのですか?
当方、そっち方面は極端に弱いので御教示願います・・・。
>>23 >『ライプニッツの普遍計画』
多分、そうだと思います。しかし「普遍計画」とは・・・。
>酒井潔の『世界と自我』
恐らく、山本信さん以来の本格的な研究書じゃないでしょうか?
ただ、トマスを妙にライプニッツに絡めてみたりするところに違和感をもった覚えがあります。
あと、ハイデガー関連のものですが、酒井さんはハイデガーのライプニッツ解釈である、
『論理学の論理的始元諸根拠』も訳されていますよね。
>>24 ドゥルーズには『襞』(『lLe plis』)って晩年のライプニッツ論があるね。
量も多くないし、読み物としては面白いなあと思ったけど、いわゆる
「哲学研究書」としては、あまり有効なものとは思わなかった。
ミッシェル・セールの『Le system de Leibniz et ses modeles mathematiques』は
確か一部分の翻訳はあったと思う。既に絶版で朝日出版の『ライプニッツのシステム』って
本だったような記憶がある。
ちなみに、1980年代半ばの現代思想に上記書籍の内容を紹介した論文が
掲載されていたと思うけど、そのコピーやメモを持っていないので不明。
あの分厚い本の翻訳か、要約を誰かやってくれないかなあ……。
>>25 ドゥルーズやセールがどういう方向でライプニッツ哲学を現代思想の諸問題に適用している
のかが気になります。ハイデガーは自分の存在論の枠内で読みつつも、やはり哲学史家としての
慧眼を具えた人なので、例えばライプニッツの論理学の解説などは専門家が読んでも
参考になるところは多いように思えました。実際、ハイデガーはクーチュラの
『ライプニッツの論理学』がライプニッツ理解には一番いいみたいなことを言っています。
ドイツではあんなに長いライプニッツ研究の伝統があるのに、クーチュラに注目していたのは
ちょっと面白かったです。それ以外ではマンケのものしか触れられていなかったですね。
しかもかなりきつい調子で。
しかし真面目にライプニッツ形而上学の深遠に入り込んでいくと、やはり一流の哲学者の
洞察なしには理解は得られないような気がします。その意味で、現代思想との連関が
気になります。
今は時間がないのでセールのあの分厚い本は読めませんが・・・。
ドゥルーズの襞は少しだけ読んだのですが、モナドがバロック建築とのアナロジーでないと
理解できないとか、モナドの有する有機的身体が「音楽サロン」とか・・・
エル・グレコの『オルガス伯の埋葬』がモナドの構造を表しているとか・・・
こ、これは大丈夫なのか・・・(汗
だ、大丈夫!
>>26 >こ、これは大丈夫なのか・・・(汗
だから、この手のことは読み物としては面白いってことでしょ。
別に漏れはライプニッツ哲学の研究者じゃないから、
このドゥルーズの読みはこれはこれで面白いと思うけどね。
トリビアの泉みたいに「へ〜」って感じかな。共感できる点もあるし。
ハイデガーの読みも、ある意味ドゥルーズと大差ないくらいのつもりで
読むのがある意味健全じゃないかな。ドゥルーズほどではないにしろ、
ハイデガーも読みはライプニッツに限らず、結構癖あるしね。
漏れは別に論文とか書くわけじゃないので、それほど他の研究動向とか気にしても意味ないし。
>>28 まあ、研究じゃなく趣味としてライプニッツを読む分にはドゥルーズみたいな解釈で
全然構わないと思いますが・・・
>ハイデガーの読みも、ある意味ドゥルーズと大差ないくらいのつもりで
>読むのがある意味健全じゃないかな。ドゥルーズほどではないにしろ、
>ハイデガーも読みはライプニッツに限らず、結構癖あるしね。
ハイデガーは確かに「癖」はありますが、結構、オーソドックスなことも言ってますよ。
前に言いましたが、クーチュラの研究を踏襲してライプニッツの論理学と形而上学の
連関を探っていますし、ラッセルやマンケの文献も挙がっていました。
まあ、確かにモナドを「現存在」とか言い出す辺りは疑問を感じますが、
ドゥルーズのような、なにやら意味不明な御伽噺のようなものではなくて、
ライプニッツがいかにアリストテレスやスコラから影響を受けているかの考察も
やっていましたよ。まあ、ハイデガーの得意分野ですからね。
ドゥルーズはなんか、伝統を完全に無視して完全に自分読解に走っているような・・・。
最近の研究書でもドゥルーズの解釈なんか相手にしてる人はいないなあ・・・。
騒いでいるのは流行に敏感な(踊らされている?)日本人だけかも。
まあ、論文書かない人とかには関係ありませんが・・・。
そういえば、ドゥルーズはゲルーの本などを挙げてましたが、 読んだことある人いますか?
ドゥルーズをいきなりおとぎ話扱いするのは、 安全ではあるがつまらない感じだね
>>29 え〜と、漏れは研究者じゃないので、現在のライプニッツ研究において
どの辺りが適切な解釈であり、なおかつ、どの辺りの研究業績は当然
押さえていて、さらに、どの辺りの論文とか解釈とか押さえていれば
「ライプニッツ研究者としてなめられない評価」を得るのかは分かりません。
一読者とすると、オーソドックスな解釈は、注釈とか翻訳とかを記載して
くれる人がやってくれているので、それで十分です。
ハイデガーとかドゥルーズとかの解釈を読みたくなるのは、
それ以上の「独特の解釈」を求めてじゃないですかね?
漏れはそうですけどね。
これ以上のことは、もしあなたが学生なら先生に聞いた方が
早くないですかね?
>ハイデガーとかドゥルーズとかの解釈を読みたくなるのは、 >それ以上の「独特の解釈」を求めてじゃないですかね? >漏れはそうですけどね。 いや、実はそうとも言えないところがあるのです。上にも述べましたが、ライプニッツの 哲学を、いわゆる「研究者」が文献学的に読解しても結局よく分からないところがあるの です。そういうところは、哲学の一般的主題とも関わってきますので、どうしても、 「哲学者」の読解が必要になってくるんですね。 だから、「独特の解釈」というよりも、真の「哲学的解釈」といった方が適切かも知れません。 例えば、ライプニッツの「表出」の概念などは、哲学の中では存在論や認識論に かかわっていて、ライプニッツがそれをどの論文でどう用いたかを論ずるだけでは 彼が結局何をいわんとしていたのか分からないまんまなんですよ。 実際、ライプニッツの研究史で重要な文献は、研究者のものではなく、哲学者のものですよ。 ラッセル、カッシッラーは言うまでもなく、クーチュラも論理学の方面でいろいろ寄与して ますし、セールだってそうです。ラッセル以前では、ドイツの大物哲学者と、 その影響下にあった哲学史家の解釈が主流でしたし(Erdmann, Zeller, Fischer等)。 まあ、趣味で読んでいる分なら、先生なんか気にせずに、自分の好きなように解釈して、 自分の好きな文献だけを読んでいればいいのではないでしょうか。誰も文句は言えませんし。 研究色の濃い文献は読むのも苦痛ですし・・・。
あと、ドゥルーズの解釈で疑問をもったのは、モナドをあまりに形象化し過ぎているように 見えたところです。まあ、ベルクソンのいうように、思惟には常にある根源的な形象が つきまとっているというのはそうなんでしょうが・・・これ以上はいいですかね。
>>33 研究者の解釈は「哲学的解釈」ではないのですか?
私は研究者の解釈も「哲学的解釈」だとおもいますけど…
あと、哲学者と哲学研究者はあまり厳密に分けても意味がないと
思う。カッシーラーにしろハイデガーにしろ「哲学研究者であり哲学者」じゃ
ないですかね?特にこの二人は「哲学史家」的な側面もありますよね。
ドゥルーズにしても、フランス現代思想系では一番その側面が強いタイプの
人だと思います。
漏れもそれほど詳しくは、ありませんが、いろいろな哲学者が
ライプニッツについて様々なところで言及しているということを
聞いたことがあります。
>>33 (続きです)
>まあ、趣味で読んでいる分なら、先生なんか気にせずに、自分の好きなように解釈して、
>自分の好きな文献だけを読んでいればいいのではないでしょうか。誰も文句は言えませんし。
>研究色の濃い文献は読むのも苦痛ですし・・・。
ちなみに漏れは研究色の強い文献の方が読むのは楽ですけどね。
ハイデガーやドゥルーズを読む方がはるかに難しいと感じます。
>ドゥルーズの解釈で疑問をもったのは、モナドをあまりに形象化し過ぎているように
これは「分かっていてやっている」ように思いますね。
この辺の話を突き詰めると『モナドロジー』そのものがモナドの形象化とも言える訳で……
>ライプニッツの「表出」の概念などは……結局何をいわんとしていたのか分からないまんまなんで すよ
確かに「表出(expressioだっけな)」の概念は、分からないですね。使用事例を整理してくれてい
る論文は見たことあるけど、結局それもよく分からないって結論だったし。
でも、哲学書を読むってそいうことを考えるのが楽しいから読みませんかね??
それを考えて自分なりの解釈を出してみれば良いのでは?
100%正しい答えなんて、誰も出せないし、もしかしたらライプニッツ自身が
苦し紛れに使っていたという可能性もあるかもしれないし。
ドゥルーズが「バロック」を強調しているのは、 (そこが真面目な哲学者を面食らわせるわけですが) ライプニッツの社交人としての側面を、 (公的生活においてはそちらの方がメインでしたよね) 逸話に陥らずに取り入れる方法の一つではないかと思ったのですが。 彼は『哲学とは何か』でも芸術に高い地位を与えていますし…
ライプニッツは古くて新しい哲学者だね。まだまだこれからだという感じ。
ドゥルーズは科学も尊重してるね。 そういう部分はカント的と言えるのかな。 ライプニッツは数学者としても超一流で 彼の哲学は狭義のいわゆる哲学書には収まりきれないところがある。
数学者としても超一流?そうなの? デカルトと同じように数学の枠組み作りには 貢献したかもしれないけど、実際に数学をしていた わけではないのでは?
表出の概念が何を意味しているのかわからない、って それこそ何を言ってるのかわからないな。 モナドとモナドの間には力学的な相互関係はないけれど、 一つのモナドは他のすべてのモナドについての情報を 保持している、という意味だよ。
>>40 微積分と記号論理学を基礎付けたのがライプニッツですよ。
>>42 数学に関して、適当なことは言わない方がいいのでは。
「基礎付け」なんてあいまいな言葉が許される世界じゃないので。
34(解析学)
(曲線に接線を引く問題について)1684年ドイツのG.W.Leibnizは
同じ問題を扱うのに際し、新しい記号dx,dyを導入して、接線の
傾きがdy/dxで与えられることを導き出し、これを求めるための
演算法を樹立した。
333(微分法).D(高階微分係数)
積の第n階導関数について、Leibnizの公式(r
184(数学基礎論).B(論理主義)
ところで数学を完全に記号化する努力は、古くはG.W.Leibnizにまで
遡ることができる。彼には、これについて"Dissertatio de arte
combinatoria"(1666)などの論文がある。
と、まあ数学辞典を見ていたら、微分積分の演算と関数の概念形成と
いった新しい数学ではなくて、級数の項目に「Leibnizの定理」なる
ものを発見。
80(級数).C(絶対収束と条件収束)
a_nが実数でΣa_n=Σ(-1)^(n-1)A_n(A_n>0)の形の級数を交代級数と呼ぶ。
(π/4 = 1/1 - 1/3 + 1/5 - 1/7 + ...みたいなものを交代級数というのかな)
交代級数Σa_nは|a_n|↓0ならば収束する(Leibnizの定理)。
266(超準解析)
1960年頃、ロビンソンはスコーレム以来知られていたPeano算術の超準モデルに
ならい、実数体Rの超準モデルを考えることにより、無限小超実数を導入して
ライプニッツ流の無限小解析を合理化することに成功した。
とまあEulerのような純粋数学の天才から比べれば数学の功績はそれ程多くないな。
> 「基礎付け」なんてあいまいな言葉が許される世界じゃないので。 数学の話じゃなくて数学史の話じゃねえの
>>44 いや、現代における数学史においても
「基礎付けた」とは言えないと思ってるんだけどどうだろう。
記号論理に関してはcombinatoriaを読んだことがないから
間違ってるかもしれん。
ライプニッツの哲学を研究するなら、岩波数学辞典に書かれてる内容ぐらいは 理解してないと怪しいものがあるね。現代の数学が、ライプニッツが積極的に 推し進めた記号による数学の影響下にある以上は。計算力はしょぼくても、 おおまかな概念ぐらいは理解しておきたい。まあ漏れには無理なので、 デカルトとライプニッツはスルーして、スピノザだけを読むことにしてますがw
>>45 うん。
>>43 の
> 「基礎付け」なんてあいまいな言葉が許される世界じゃないので。
というのが理由としておかしいと思っただけで、俺は、
・「基礎付けたか否か」という質問は「許される」、しかし
・その質問への答えは否
だと思う。だから
>>45 に賛成。
記号論理についても、ライプニッツが基礎づけたというより、
後の人が基礎付けた後になって歴史を詳しくひもといてみると
ライプニッツの業績が再発見された、という感じだったと思タ。
純理ざっと見るとライプニッツが一番出てくるんじゃない? カントぐらいまでの人は何でも屋だよな
>>46 デカルトとライプニッツをスルーしてスピノザ読んで面白いの?
ライプニッツはともかく、デカルトをスルーすると逆にスピノザ読めなくない?
カントが叩いているライプニッツは、 すでにヴォルフ化されたものだから、 だいぶ戯画的になっている。 同じ事はヒュームについても言える。
>>43 >数学に関して、適当なことは言わない方がいいのでは。
「基礎付け」なんてあいまいな言葉が許される世界じゃないので。
という論拠が数学辞典か。
>>47 記号論理がブールとフレーゲから始まるとして、彼らが直接依拠したのは
ライプニッツであることは間違いない。
>>51 > 論拠が数学辞典か。
じゃあちゃんとした論拠で説明してもらいましょうか。
あなたが来るのを待ってました。
なんの論拠もなしに勝手にベラベラ話す人よりはいいと思いますw
>>52 >直接依拠したのはライプニッツであることは間違いない
彼らはライプニッツの論文を読んでいたの?
数学板で、チューリングマシンの基本的な機能(プログラム
再投入可能)はバベジの解析機関に見出せるという話があったけど、
個人的にはそれってどうかなと思ってた。受けても受けなくても
どっちでもいい程度の影響なら、別にそこにオリジナリティーを
見出さなくてもよいのではないかと。
関係ないですが、
> ライプニッツはまた、2進数を系統的に研究している(1703年)。
> 現在のコンピュータは、この2進数をベースとしている。
http://homepage2.nifty.com/Miwa/Historic/Leibniz.html > パスカルの加算器は車の回転角で0から9までの数を表し
> この車の回転をバネ仕掛けで制御するものであった
http://www.geocities.jp/miwavp/E6-Geometry.html 2進数というのは、計算機を作ろうと思ったら誰でも思いつきそうだ、
と、素人は考えてしまいがちですが、パスカルは10進数で計算機を
作ろうとしていたらしいね。
>>53 (
>>52 )
>彼らはライプニッツの論文を読んでいたの?
少なくとも、フレーゲは頻繁にライプニッツに言及しています。
だからといって、ライプニッツの影響によって
フレーゲが論理学に革命を起こしたとは限らないと思いますが。
55 :
考える名無しさん :04/11/30 20:47:35
>>24 ドゥルーズもセールもすでに研究書がでてるし、それを読めばいいよ。佐々木さんも
セールにはご執心ぽい。
56 :
考える名無しさん :04/12/01 01:33:22
革命だってさ プ
>>53 51以降の書き込みは私ではないですから、勘違いしないでください。
数学辞典の引用をばかにしたわけではないですよ。
むしろ
>>43 の、
曲線に接線を引く問題について)1684年ドイツのG.W.Leibnizは
同じ問題を扱うのに際し、新しい記号dx,dyを導入して、接線の
傾きがdy/dxで与えられることを導き出し、これを求めるための
演算法を樹立した。
といういきさつは常識なのではないか、それを「基礎付け」と
いうのがいけないというのが解せなかっただけです。
たしかにライプニッツは数学プロパーではないですから、
オイラーやガロアと比較してもしかたはないと思います。
「基礎付け」という言い方があいまいであることはその通り。
あなたの言い分を認めますよ。
>>53 数学板で、チューリングマシンの基本的な機能(プログラム
再投入可能)はバベジの解析機関に見出せるという話があったけど、
個人的にはそれってどうかなと思ってた。受けても受けなくても
どっちでもいい程度の影響なら、別にそこにオリジナリティーを
見出さなくてもよいのではないかと。
まったく同感です。
で、フレーゲがライプニッツの論文そのものを読んだかどうかですが、
「算術の基礎」に引用されているライプニッツの文献は未刊行資料を
含みます。アーカイブに保管されている資料にあたった可能性は
高いんじゃないですか。だからってどうってことはないんですけど。
このスレ、マターリした展開なので、できれば長く 続いてほしいです。
「未刊行資料」て何よ? つか、あんた『算術の基礎』読んだの?
> 「未刊行資料」て何よ? ていうのは、 その未刊行資料の書誌情報を求めているのか ライプニッツの未刊行資料が山とあることを知らないのか 未刊行資料という言葉の意味がわからないのか どれ?
煽ってるんじゃないからね。 それに61≠51だから51に八つ当たりもしないように。
『算術の基礎』のどこで引用されておるか つうことだろ
>>60 はるか昔にねw
で久々に調べてみたら
>>58 で「未刊行資料」って言ったのは
間違いでした。スマソ
訂正。フレーゲはライプニッツを主にBaumann, die Lehren von Zeit, Raum,
und Mathematik(1868-69)から引用している。ただし、Erdmann版全集や
Pertz版全集(これはハノーファー国立図書館の原資料に基づく未完の企画)
も参照してるから、当時としてはライプニッツ自身の著述をきちんとふまえて
いたと言っていいと思うぜよ。
h
66 :
考える名無しさん :04/12/21 22:45:19
ほ
67 :
考える名無しさん :04/12/23 13:57:59
中公クラシックス 1/10刊 モナドロジー 形而上学叙説 ライップニッツ 著 清水富雄/飯塚勝久/竹田篤司 訳 下村寅太郎 解説�新書判�400P�定価1418円(本体1350円)
68 :
考える名無しさん :04/12/24 23:52:16
>>67 ずっと「とらたろう」と呼んでいるんだが、それで合っているのか。
69 :
考える名無しさん :04/12/24 23:53:56
氏らね
中公クラシックスはいらないから、早く岩波文庫のライプニッツを復刊しなさい。 まあ、工作舎があの馬鹿高い著作集が売れなくなるから岩波となんらかの 協議をしているんでしょうね。翻訳の質では河野訳の方がよっぽど上なのに。
2月に形而上学序説が復刊されるよ。
マジで? ということは当然単子論もその後で復刊か。 なんだかんだ言っても岩波さんは有り難いや。
>>70 工作舎より河野訳が上どころじゃないんだ。
工作舎版モナドロジーの翻訳は河野訳のぱくりだよ。
工作舎のモナの訳者は注釈を読めばわかるようにただの屑ジジイ。
岩波はあほな出版社だけど、河野先生のような
偉大な研究者と仕事をしたことだけは評価できる。
「単子論」「形而上学叙説」の解説は今読んでも
第一級の資料だよ。
>>71 そりゃあ、有難い。単子論もすぐ出るだろうね。スピノザ関係も連続で復刊されてるし、
やっぱり岩波文庫は偉いね。あとは、『精神現象学』を文庫化かな。
>>73 河野訳の単子論の訳注は大部分、ラタとブトルーの訳注のパクリなんですが・・・しかも、
そのまま翻訳してるくせに、引用元のソースも示していないのですが・・・。
(序文でラタとブトルーの名前を出しているだけ。)
これは今の学会では「剽窃」ですよ?
河野さんが偉いのは分かるけど、外国人の注釈を引用元を示さずに翻訳して
自分で書いたように見せるのは頂けない。工作舎版には、外国人の注釈は
すべて注が入っていますよ。
まあ、いずれにしても、河野さんの翻訳は素晴らしいです。それは認めます。
75 :
考える名無しさん :04/12/28 23:37:56
>>74 へぇ〜、そうなんですか。ちょっとがっかり。
ご指摘Thx.
ラタ/ブトルー、書名を教えていただけますか?
河野版注釈と対照してみたいので。よろしく。
>>75 Robert Latta, The Monadology and Other Philosophical Writings (1898)
Emile Boutroux, La Monadologie (12ed, 1925)
大学の図書館でどうぞ。河野訳の注釈は Latta の注釈をそのまま翻訳したものです。
河野氏自身のものは、哲学そのものとは無関係な校訂上のものだけで、
哲学に関してはすべて海外の注釈の丸写し(翻訳はしてありますが)です。
それでもまあ、序文で断っているし、河野氏の業績を微塵も貶めるものではないです。
ただ、参照元を示さないのがまずいだけです。
それから工作舎版の佐々木氏の訳にはかなり誤訳があるので注意。
弁神論に明らかに単語を読み間違えたような誤訳があるますし、デ・フォルダー、
デ・ボス宛てのラテン語からの翻訳がかなり怪しい。まあ、この点は独訳も
英訳も同じなんで仕方ないですけど。
>読み間違えたような誤訳があるますし ありますし、です。 >デ・フォルダー、デ・ボス宛てのラテン語からの 宛ての書簡の、です。 このパソコンは打ちにくい。
79 :
考える名無しさん :05/01/02 02:38:03
結論として、 石黒ひで本はしょせん分析哲学ということですか?
80 :
考える名無しさん :05/01/02 12:10:45
81 :
考える名無しさん :05/01/02 12:12:49
ホトケの厄落としか。 今年は行くかな。
sage
83 :
考える名無しさん :05/01/19 12:25:41
g
hoshuage
85 :
考える名無しさん :05/01/29 16:06:23
(`・ω・´)
86 :
考える名無しさん :05/01/30 04:37:24
87 :
考える名無しさん :05/01/30 06:17:26
88 :
考える名無しさん :05/01/30 11:45:06
そういえば昔、 アスキーの素人ゲーム製作大賞みたいなので、 ライプニッツの時代の学問研究シミュレーション みたいなのが受賞していたな。
89 :
考える名無しさん :05/01/30 12:16:12
>>88 第4回アスキー エンタテインメント ソフトウェア コンテスト
準グランプリ [賞金500万円]
『PRINCIPIA』プリンキピア
--------------------------------------------------------------------------------
17世紀のヨーロッパを舞台にした、科学者育成シミュレーションゲームです。
プレーヤーはアイザック・ニュートンを初めとする当時実在したの科学者になり、
科学の研究を行なっていきます。
最終的に功績が認められ、科学アカデミーの会長になることが目的です。
普段扱われないテーマをゲームにしたアイデアと、アイデアをゲームとして成立させ、
なおかつ完成度が高い点が評価されました。
ゲーム全編が史実に基づいて描かれており、当時の雰囲気を感じさせてくれる作品です。
保守
92 :
考える名無しさん :05/02/12 00:04:32
形而上学叙説復刊age
93 :
考える名無しさん :05/02/12 10:16:11
何ちゅうところに立ててんだよ
95 :
考える名無しさん :05/02/12 19:40:28
ワラタ
96 :
考える名無しさん :05/02/12 21:45:20
単子論は復刊しないの?
97 :
考える名無しさん :05/02/12 22:40:15
98 :
考える名無しさん :05/02/14 04:36:17
岩波文庫のライプニッツの復刊、期待age
99 :
考える名無しさん :05/02/17 10:07:08
Studia Leibnitiana...orz
100 :
考える名無しさん :05/02/17 10:10:23
それじゃライプニットですから
ラテン語名ライブニティウス
ドイツ語はできないけどフランス語はできる。 フランス語で読めるライプニッツの著作ってどれ?
モナドロジーは原語がフランス語でしょ
104 :
考える名無しさん :05/02/17 13:08:08
「形而上学序説」「弁神論」「人間知性新論」とか 長めのやつはみんなフランス語だろ
105 :
考える名無しさん :05/02/19 23:58:11
>>102 哲学がらみだとフランス語とラテン語が多いよね。
ドイツ語による哲学が本格的に展開されるようになったのはヴォルフあたりからなんだっけ。
107 :
考える名無しさん :05/02/20 00:40:13
「魔弾の射手」からだろ。
ライプニッツの仏文はうまいのですか?河野氏が『形而上学叙説』の翻訳の 中で「名文とは言えない」と書いてましたが、やっぱり遅く習った仏語は 嫌だったのかな。コストみたいな翻訳者がいたら(コストはライプニッツの友人で ロックの『悟性論』の仏訳者)、俺はずっとあとで習った仏語で書くよりも、 ドイツ語で書くよ、みたいなことをライプニッツ本人が言っておりますが、 苦労したのかなあ。まあ、彼の仏語は難解です。ラテン語も。
109 :
考える名無しさん :05/02/23 06:34:05
前スレで原典の翻訳してたのが「Lは美しい!」って言ってたよ。
まあ言語の問題は難しいよねえ。 西田幾多郎なんかも、日本語でなくドイツ語で書いていたら 20世紀の西洋哲学に大きな影響を与えたことでしょう。 しかしだからといって、ドイツ語で書いた方が良かったのか、は疑問。
西田がドイツ語で書いてたら単なる新カント派の亜流で 終わってた希ガス
日本人留学生が西だの独訳テキストをハイデッガーに見せたら「ヘーゲルに似てるね」ってポイされたらしい。
>>112 何を見せたのかにもよるけどね。
自覚における直観と反省とかなら、ポイされて当然って気もする
西洋人はもともと日本人が何を考えているかなんて興味ないでしょう。 興味はあるかも知れんが、所詮、興味で、本気で研究しようなんて気持ちは ひとかけらもない。そんな連中に西田の本を読ませても、いい加減な応答しか 返って来ないでしょうよ。 その点、ライプニッツは偉いですね。西洋で始めて本格的に易経の研究をしました。 まあ、興味本位だったのでしょうが、易の原理に二進法を見たりしているのだから、 すごい思想と認めていたことは確かでしょう。 ハイデガーのような、ちょっとヤバヤバなナチ系、ひとりよがり、ドイツ民族万歳、 桶屋の息子、ホルツベーゲ、アイン・ゴットよりも、人当たりがよくて、モナドで 予定調和万歳で、他国語で書いて、本人は歴史書編纂に追われてたライプッツ・マンセーで ありますが、何か?
最後が勢い余って「ライプッツ」になっちゃた。 あなたの同僚、ライプニッツ。
ライプニッツは面白く読める
117 :
考える名無しさん :05/02/26 11:40:08
>>108 そんなにライプニッツのフランス語って難解かな?
内容は難解だが、フランス語はそれほど難解には思えなかったが……。
現代思想系のフランス語の方がよほど難解だと思うけど。
ライプニッツがフランス語を遅くに習ったとは言っても、
20代でパリに数年住んでいたことも考えると「苦手」ってレベルじゃないでしょ。
もちろん母語じゃないからその不自由さはあったと思うけど。
まあ「美しい」かどうかは主観によるから一概にはいえないけど、
悪い文章ではないと思う。ライプニッツは仏語で詩を書いていたりするから
美的な言語センスがゼロだったとも思えない。
118 :
考える名無しさん :05/02/26 14:30:54
ライプニッツが西田を読んだら相思相愛。
モンブラン採用 きがない
>>114 ライプニッツまんせーは、賛成。ただ、やっぱり予定調和は
なんというか、「敵につけいられる」隙を見せているんじゃないかな、とは思う。あと
> 西洋人はもともと日本人が何を考えているかなんて興味ないでしょう。
↑これは、必ずしもどうかな、と。
西洋人でも本当に真摯な人は、日本人だろうと何だろうと優れた思想があれば取り入れたい、と
思ってると思いたい。
例えば俺らが
「ここに○○○というイラクの哲学者がいて、
彼はドイツ語を勉強してドイツ観念論等の西洋哲学を学び、
西洋哲学と伝統的なイスラム思想とを調和させた。
イラク国内では、彼は非常に高く評価されている。」
とか聞かされても、だからといってこの○○○さんにそれ程興味は持たないよねえ。
西田の西洋語訳については知らないけど、当時にそれほど良い訳があったとは到底思えないし
初期の「善の研究」や「自覚に・・」だけを訳で読んでもクソだと思うのは当然だし
それで西洋人が西田の真価を認められなかったとしても、彼らを非難するには当らない。
121 :
考える名無しさん :05/02/26 23:07:12
>>120 >ただ、やっぱり予定調和は なんというか、「敵につけいられる」隙を見せているんじゃないかな、とは思う。
これはどういう意味ですか?
122 :
考える名無しさん :05/02/27 00:06:13
>>120 あんたの「イラク」に対する偏見が良く伺えるレスだ
>予定調和はなんというか、「敵につけいられる」隙を見せているんじゃないかな これは予定調和説の批判者達のことでしょうか? 批判者と言っても沢山いますからね、同時代のフシェやベール、トゥルミーヌ、 やラミなんかもおりますよ。しかし、彼らの批判は概して好意的ですよ。 ライプニッツの教説が物理的影響説や機会原因説よりも優れていることは 認めていますからね。アルノーは結局、予定調和説と機会原因説の違いを 理解できませんでしたが。まあ、ボス宛ての書簡では、予定調和では 説明できないものが顕在化してきますが、これはまあいいでしょう。 それとも、ヴォルテール風の浅はかな批判でしょうか? これは『弁神論』を読んだ者なら、どれだけ間違っているかすぐに 気づくと思うんですがね。ライプニッツの予定調和はいわゆる楽観主義なんかとは 無関係で、実は物凄く厳しいものですから。神は普遍的な善を目指しているのであり、 個人の幸福なんかは実は二の次ですからね。そもそも、人間は「形而上学的悪」を 背負って生きていると言われてますから。 >西洋人でも本当に真摯な人は、日本人だろうと何だろうと優れた思想が >あれば取り入れたい、と思ってると思いたい 私もそう思いたいです。でも、どうでしょう、西洋人の東洋思想に関するレベルの 低さは目も当てられませんよ。仏典の研究はミュラーのような偉物がいますけど、 中国の思想なんかまともに研究している西洋の思想家なんかいません。 易なんかせいぜいユングが興味を持っただけで、あとはちょっと危ない精神世界系の 連中が変な翻訳を出しているだけです。レッグのような偉物はいますけど、 所詮、翻訳をしておわり、みたいな。日本人の西洋哲学の研究の水準と比べると、 もう比べるのもおこがましいくらいです。 西田なんかすごいのになあ。
単子論は復刊まだみたいだな
保守
さあて、今日もまたモナドだな。モナドのことならもう大分詳しくなったなあ。 ライプニッツはしかしそろそろ飽きてきた。扱いにくい哲学者だからさ。 主著がないし、宗教や政治に抵触する場合は意図的に意見を変えるし、 掴まえにくいなあ。ラッセルの意見が正しいとも思わないが(ライプニッツは 私家版の哲学と表向けの哲学の二つを持っていた)、単なる散発的な天才で あるのは確かでしょう。すごい人だけど、あのアカデミー版の全集はなんか 意味があるのか?本人は「灰みたいなもんです」って言ってたらしいよ。 ゲルハルト版で充分でしょうよ。あるいはあれを増補するくらいで。 最近のライプニッツ研究の動向をご存知ですか?アメリカの連中は ライプニッツを完全な観念論者、あるいは一部の奴は現象主義者にまで 仕立て上げて、相変わらず表象の調和ですべてを説明するのがライプニッツの 本領だとか抜かしておりますよ。やっこさん、そんなものを「形而上学」なんて 称しているのだからおめでたい連中ですよ。あとはまあ、歴史的研究が主ですな。 アカデミー版の出版は要するに歴史的研究を増やしているだけです。
結局「国力」と研究水準は一致しないってことだよな。 アメリカ流の哲学が隆盛を見せるのは理由があるが、 その限界も自明だ。 米国がローマ帝国の現代版という説はよくわかる気がする。 ヨーロッパ(=ギリシア)に対する関係を考えると。
>>126 アメリカのライプニッツの研究動向の詳細をもっとキボンヌ
ひで婆age
132 :
考える名無しさん :2005/03/24(木) 00:30:17
単子論、岩波で復刻したね!!
このスレの教祖様はライプニッツ!
134 :
考える名無しさん :2005/03/24(木) 03:34:16
石黒さんの本はもう今の英米圏の研究者はあんまり語らないよ。 一時の分析哲学からのライプニッツ研究はもう熱が冷めてるし、 大体あれは70年代のものですよ。 今はアカデミー版を基礎にした研究が主流です。 だから段々素人が入りにくい哲学者になりつつある。つーか、 ライプニッツ自体、素人向けじゃないしね。
136 :
考える名無しさん :2005/03/24(木) 15:38:06
>>ライプニッツ自体、素人向けじゃないしね。 確かにとっつきにくいとは思うけど、 近世形而上学ってやっぱり哲学の醍醐味の一つだと思うけどな。 デカルトとかスピノザもやっぱり面白いし。
137 :
考える名無しさん :2005/03/24(木) 16:19:19
ライプニッツの命題論理っておもいきりクソでしょ。
139 :
考える名無しさん :2005/03/24(木) 17:00:21
アカデミー版厨うざい
>>140 なんじゃそりゃ?ワロスwwwwwwwww
142 :
考える名無しさん :2005/03/24(木) 22:02:01
ここでも馬鹿を発見してしまいました ぱるーしあ
143 :
考える名無しさん :2005/03/24(木) 22:31:42
この板はバカが臨在してっからな
保守
さらに保守age
保守
からアゲしないでなんか情報書けよ。 何もないなら保守いらね。DAT落ちでいいんだよ。
>>147 大哲学者の基本スレは常に保持する必要がある。
定期保守は必要だ。
>>149 書きたい人が書きたいときにかけるようにするために
スレを保守しておくということが分からないのかな?
151 :
ローカルルール審議中 :2005/04/24(日) 13:59:39
「保守」 が延々続くスレの厨臭さもわからないのか、こいつは。 必要以上に寂れた雰囲気が出る。 書くことないならライプニッツの論文タイトルでも形式的に書き込めよ 形而上学叙説 あげ とか。 その方がマシ。
152 :
ローカルルール審議中 :2005/04/24(日) 14:03:03
そんなことより、ムニャイなんて面白いか?
>>151 >「保守」
>が延々続くスレの厨臭さ
そうか? それがいやならくだらん愚痴をこぼす前に
自分で書き込めばいいだろ?
俺は、厨臭くなろうがなんだろうが、
重要なスレは保守する。確かに保守の仕方には
もっと工夫があるべきだというのは甘んじて受けよう。
余裕があれば対処する。
スピノザは文庫でたくさん読めるのに、ライプニッツは全然だね。 スピノザ読んで面白かったから、比較する意味でもライプニッツ読みたい んだけどなあ。「部分が全体を表出する」っていう概念がなんか面白そうで。
まあライプニッツには主著がないからな。
leib
157 :
考える名無しさん :2005/05/24(火) 04:39:09
>>154 禿しく同意
システム科学厨ですが何か。カオス的な振る舞いの部分-全体と比べたい。
159 :
考える名無しさん :2005/05/29(日) 17:11:53
>>154 岩波文庫で『単子論』と『形而上学叙説』が読めるよ。
その他の短編も入っているし。
160 :
考える名無しさん :2005/05/30(月) 11:52:23
161 :
考える名無しさん :2005/05/30(月) 15:49:12
>154 「部分が全体を表出する」: 石を放り投げる。ある軌道を描いて落下する。 厳密に言えばこの軌道は宇宙に存在するすべての物質とこの石の相互作用の結果によって決定されている。 つまりこの石の運動は全宇宙を表現している。それを人間の知性が解読できるかは別として。 夜空を見る。アンドロメダ星雲が見える。それは自分の視細胞とアンドロメダ星雲の相互作用の結果起こる現象である。 このように自分が経験するあらゆる事柄は、全宇宙のある表現である。 すべての部分は全体を異なるように表現している。 そのように全体を表現しうる部分は、実は部分ではなく、固有の全体である。 すなわちモナドである。
AmazonでNHK出版の山内志朗氏の本が、3人によって褒められてるけど、 これでライプニッツに興味が湧く人がいるとは、正直信じがたい。 (だいたい「山内節」っていったい何よ) 逆に、ライプニッツつまんなそうだなと思わせてしまう内容だと思った。
163 :
考える名無しさん :2005/06/04(土) 10:14:02
>>162 私はライプニッツも山内志朗も面白いと思うけどね。
まあ、その辺は個人の知性と感性の問題なんであれこれ言っても仕方がないかな。
「山内節」ってのは、彼の他の著作や論文幾つか読んでみれば分かると思う。
ライプニッツも山内志朗も面白いと思う方からすると、
「この面白さが分からないか……かわいそうに……」という印象を受ける。
164 :
考える名無しさん :2005/06/11(土) 14:23:26
>>162 『普遍論争』を読めば「山内節」について腑に落ちるところがあると思いますよ。
どうして我々は神を必要としたのですか?
そろそろ俺もライプニッツに成り切って生きないといけない頃合いのようである
168 :
考える名無しさん :2005/06/30(木) 00:22:57
169 :
考える名無しさん :2005/07/10(日) 00:17:53
保守age
170 :
考える名無しさん :2005/07/13(水) 00:25:50
>>157 興味深く読みました.専門的な箇所はわかりませんので,「宇宙は巨大な量子コンピュータ」“It from qubit”など,
素人向けPRをした箇所についての感想だけ述べます.
少なくともライプニッツにとっては,実体から情報が生じるということになると思います.
ライプニッツは時空を現象と解釈する点では量子力学と同じといえるかもしれないが,
自然現象は連続的,実在(モナド)の世界は離散的というオントロジーをとるので,
時空の不連続性という中心的性質を量子力学が持つとされるならば,
それにもとづく著者の見解との比較はむずかしいように思います.
ただ,普遍的計算の思想との関係で,非常に興味深いと思いました.
みなさんはどうですか.
171 :
考える名無しさん :2005/07/13(水) 01:58:48
なにが離散的だよ Let's 氏ね
172 :
考える名無しさん :2005/07/19(火) 13:08:30
「人間知性新論」に関してうかがいたいのですが、 工作舎版とみすず書房版について、 訳の正確さ、注釈の充実度などの観点から、どちらが皆さんのおすすめですか?
二進法と微分を発明したライプニッツはすごい
ユーキャンオルウェゲッワァッチュッオン!
○| ̄|_ _ (|\ \ | | ̄| \ \
test
test
d
保守
保守
181 :
z :2005/08/24(水) 23:00:52
ggg
182 :
z :2005/08/24(水) 23:01:32
gggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggggg
183 :
考える名無しさん :2005/08/28(日) 02:43:02
_,.-‐"':" ̄~゙'ヽ、 __ _,---‐" ̄\ / ``ー‐-、 ノ \ / ヽ ;" ) / \ / ぐ わ | / |ノ/ \ / ら か | | )/.| ・ オ | | .い ら | | ,;';;,, /ノ | ・ レ | | ・ な | |::::.................:::::::::;;,'^;、::::::'''..,,_;、丿 | ・ に | | ・ い | /:::::::::::::::::::::::::::;"゙, /゙~゙`''::;'゙; | ・ だ. | | あ こ | `、;;::::::::::::::::;/ ),;' :.'.,、 | ・ っ | | る と | ,へノ `'''''"´ .:; .:::_ヽ | ・ て | | ・ Y \ .::; ::::ゝ .| ・ | | ・ ∧ \ ::::::、 .:;` | | | ・ |ヽ丶 \;; :::;;;;::..,,、. ::i | | | ・ | ` \;;;;/ `゙" \
184 :
考える名無しさん :2005/08/28(日) 21:10:52
もしかして英語読めたらライプニッツ読める?
いや、素数の積さえ読めればライプニッツは読める。
>>161 その文章だけみると、なんかすっきりしていてなんだか分ったような気になれる。
あらゆる個物(部分)が宇宙(全体)を表現(表出)している、と。だけど、実際は
デカルトやスピノザの哲学と照らし合わせて理解しないといけないところなんですよね。
私はまだデカルトの問題提起とその一つの解としてのスピノザってところが
まだよく分らない・・・。またライプニッツの哲学にはイギリス流の経験論に対する
問題意識も多分に含まれているだろうし。
>>184 ライプニッツ読むなら、ラテン語とフランス語が主。ドイツ語ちょこっと。
普通に日本語の翻訳で読むことからはじめればOKでしょ。
専門家になるわけじゃないんだし。もちろん原典を読めるに越したことはないけど。
188 :
考える名無しさん :2005/09/26(月) 23:47:10
結局石黒ひでの本ってどうなの? 分析哲学業界の人しかほめていないような気がする。
189 :
どなた様か書いてくだされ・・・ :2005/09/27(火) 19:36:44
190 :
考える名無しさん :2005/10/08(土) 01:52:43
>>186 いや、実はその「表出」概念は完璧ではない。それは非心理学的・客観的な表出関係について
語っているに過ぎない。よって、物体でさえ、世界は充満しているのだから、他を「表出する」と
言える。
しかし、ライプニッツが express とほぼ同義に用いる represent あるいは perceive は
これとは違っていて、「表象できる」のは精神的実体にのみ限られる。この場合、
部分と全体の関係は主観・客観の関係になっており、表出は心理学的・主観的である。
この表出概念は、前者と違って、直接的に近代哲学の大問題になるものです。
デカルトはむしろ後者の問題にかかわってくる。ライプニッツはしかし、デカルトのコギトを
孤立させないで、コギタータもコギトにひっくるめて考えるから、その辺がデカルトと異なる。
スピノザの表出は・・・忘れた。ともかく、デカルト、スピノザにこだわらなくても、
ライプニッツは読める。経験論からの積極的影響はライプニッツにはほとんど見られない。
近年の研究によると、近代哲学の影響よりも、スコラ哲学、古代哲学の影響の方が強いらしい。
デカルトからは勿論影響を受けてはいるが、スピノザからはさほどでもなかったというのが
現代の学者の共通認識。昔は逆に考えられていたけど。
191 :
考える名無しさん :2005/10/08(土) 02:03:07
>>184 ライプニッツの著作は英訳よりも日本語訳で多く訳されている。
ライプニッツの英語訳は、レムカーのものが標準だが、訳のクオリティーはあまり良くないし、
おそろしい誤訳がたまにある。しかし包括的な訳書だから、少し前まではライプニッツ研究に
かかせなかった。今ではダニエル・ガーバーのものが標準的だが、Amazon.com の
ジョナサン・ベネットの書評を見ればその程度が分かる。
つまり、英語が読めても、あまりライプニッツは読めない。勿論、有名な論文や、『弁神論』、
『新論』等は読めるが、これは日本語訳で優れたものがある。
問題なのは、ライプニッツの書簡がほとんど訳されていないこと。英訳でも、デ・フォルダー宛て、
デ・ボス宛ての書簡の完全な訳は出ていないし、出ているのはアルノー宛てとクラーク宛てだけ。
日本語訳でも、同程度。ただ、工作舎版は英訳より包括的に訳してある。しかし全訳ではない。
ライプニッツは主な書簡をラテン語で書いているので、まずはラテン語をやることを
お薦めする。仏語で書いたものはライプニッツはあまりやる気はないです。
難しくて諸問題と本当に格闘しているものはほとんど全部ラテン語で書かれています。
192 :
考える名無しさん :2005/10/08(土) 02:10:47
>>188 今の研究では石黒ひではほとんど読まれない。というか、ライプニッツを分析の文脈で読む試み自体が
時代遅れになっている。一昔前は、ライプニッツはこんな風に考えたと言われていた、
「真理とはすべての可能世界において真であるものである」
で、何故か、様相論理の先駆者みたいに言われたことがある。1970年代の話。
今でも一部、分析哲学手法でライプニッツを論じる人がいるけど、ものすごい少数派です。
ただ、過去の遺物でも重要な文献であるし、また巻末の参考文献に山本氏の本などがローマ字で
あげられていて、日本人なら読んでやりたいという気持ちになる。
ライプニッツって法学研究から学問の道に入った人でしょう? だったらライプニッツの思想には法学的思考法がかなり影響を与えてるように思う んだけど、ライプニッツの法学における業績あるいはライプニッツ哲学における法学の影響って研究されてるの?
君の卒論が決まったね( ´∀`)σ)´∀`)
195 :
考える名無しさん :2005/10/08(土) 13:37:41
>193 そういう尺度で測れないのがライプニッツ。
196 :
考える名無しさん :2005/10/14(金) 23:51:43
>>190-191 なんかうれしいな。ひさびさのチンポさんですよね。
これからもカキコお願いします。
保守
保守
199 :
wisteria-1 ◆3MvUSsmnEU :2005/11/11(金) 16:40:19
>>184 :考える名無しさん :2005/08/28(日) 21:10:52
もしかして英語読めたらライプニッツ読める?
数十年前だけど、訳本と英語訳(訳者は忘れた)で読んだけど、
英語版の方がわかりやすかった。
ライプニッツの文章は簡潔で(おそらく思考形式がロジカルで、
考えながら書くというより、考えがまとまった段階で書くから)、
他の哲学者みたいに関係代名詞を多用したり、カントみたいに、
「例えば私が・・・」のような表現はほとんど無く、
非常に読みやすかったように記憶している。
そのため、英語が得意なのであればだけど、
和訳よりは英語訳の方がいいと思う。
和訳だけでも、もちろん、問題ないけど。
>>184 私は下手の横好きで仏語と羅語を齧ったので、あまり英訳に世話にならずに
ライプニッツを読むことができたので、英訳が読みやすいかどうかは、判断
できません。英訳も見てみたけど、あくまで参考程度です。
一般的に哲学書を読むなら原典にあたるのが一番です。ただし、ライプニッツ
の場合、英訳と日本語訳のどちらが良いかというと判断に迷います。
個人的には英訳より、工作舎や岩波の日本語訳の方がレベルが高いと思います。
しかし、結局は読者の語彙理解によると思います。翻訳はあくまでも解釈の一
つと考えて、原典と複数の翻訳と比べながら読むのがベストと思います。
ちなみにライプニッツの文章は難解でもないし、カントのように無駄に長い
文章ではありませんが、「いつ、だれ向かってに、どのような意図をもって書
かれたか」によって、表現や語彙を変えているので、そのあたりの注意は必要
と思われます。
201 :
考える名無しさん :2005/11/12(土) 02:25:44
カントの文だって、当然 >「いつ、だれ向かってに、どのような意図をもって書 >かれたか」によって、表現や語彙を変えている だろうから、一概に「無駄に長い」とは言えんのジャマイカ。
202 :
考える名無しさん :2005/11/12(土) 02:33:20
ベルヌーイ家、シュバイツァー家と同様、 ライプニッツは優秀な家系・血筋だったの?
さあ。有名なビスケットがあるよな
204 :
wisteria-1 ◆3MvUSsmnEU :2005/11/14(月) 15:55:31
ま、ライプニッツは、ゲーテがドイツ文学の太陽だったように、 近世哲学の輝ける太陽ですね。
205 :
wisteria-1 ◆3MvUSsmnEU :2005/11/14(月) 16:02:19
>201 カントは、純粋理性を批判する、その意気や良し、なのですが、ときどき、思考の隘路に入り込んでいる箇所が目立ちますよ。 そこが、にんげんくさくて、嫌いではないですけど。
>>193 俺も凄く興味があるんだが。
この手の研究ってないの?
凄い人ぷりーず。
207 :
考える名無しさん :2005/11/30(水) 08:59:49
208 :
考える名無しさん :2005/12/01(木) 23:43:11
保守age
はじまるぞ ,;-‐-、 ,;-‐'゙、^:^ー、. i' / ;' ;゙゙ヽ、 / 、 r、.゙:、゙i ヽ! ┬ `'゙゙、/_r ヽ、 / i゙ー'^ー'‐'‐' ,,-−'' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''−,,, `i ゙:、 / ,;! / :ィ≠ミヽ) f ィ'下:::テz_ヽ | ゙:、 . / ,;: | r' iノjr1` i;; i ヾで辷ノ ヽ. | ゙i / ;;'_,! :::r'7 ::. ヾ=' ''=-=''' ^ ̄´ ヽ.. _,! ゙: .,ノー‐‐'''''" ゙7'ー :| :: _―‐ 、,,_,,----.. ゙) ゙; ⌒`i::゙ヾ、___,,! i'::::::ヾ;;:::::::: ゙: ヽ`l /´ _..,, _..、丶 /,;i' :::::::::::::;;ノ .゙ヾ;;:::::゙、::::; ミ ヾ,l 丿 / ! i` T"i ! i ヽ ヒ -''゙ 彡 ::::::;;;/ /// `゙゙゙''ヾ;;!_ 彡 "l,_l 丿 /‐'" ̄ ̄ ̄`'''ヘ i ゙レr゙,, ミ -‐'" \\\ . ,´::::::::: ヽ":/ _../ ゙、 `−,_i ,!、":::::::;;ヽ、 \\\ /`-_::、N l :゙、 `、,-−‐-;,.,;−‐ー,,′/,フ ノ (::::::::::;;;;;-ミ、 /// " ,,゙ i |_i" ゙、 ゙、 / / i l" i´ ', i,, .i ":::: / | ヽ i / / .|'" ヾ ゙,, i, i :::/ .{ i 工エェェエ工 / | \ '; _i _/," :::/ '、 ゙l; : ゙ー 、,,_____,,....‐''´, ノ '、` _ ̄,⊃ _,,=='´ "::::,' / \ ゙l;: ,,_;,ノ \ ヾヽ ':;ヽ ,と二_ ,ノ / /`''-、`'ー--─'"-ヽ、 ヽ
210 :
考える名無しさん :2005/12/13(火) 09:52:42
保守
保守
213 :
考える名無しさん :2006/02/10(金) 16:43:38
ライプニッツの表象について教えてみろ
214 :
考える名無しさん :2006/02/10(金) 16:59:25
しょうがねぇな。訊き逃すなよ。 モナドの内部が表象である。
215 :
考える名無しさん :2006/02/10(金) 17:11:25
モナドには窓がなかったと思うべ。 表象は内部か?
216 :
考える名無しさん :2006/02/10(金) 17:34:57
そうだ。モナドには外部への窓がない。 つまり、予定調和によって世界全体を映す内部こそ表象だって話だよ。
モナドには窓はないが、モナドそのものが窓みたいなものだから、 モナドに内部、外部という区分は無意味
218 :
考える名無しさん :2006/02/23(木) 13:43:20
河野与一の単子論が重版だとよ〜
『単子論』、 渋谷で入手しますた。
220 :
考える名無しさん :2006/03/01(水) 19:02:55
ヴォルテールのライプニッツ風刺ってかなりひどい。 小説『カンディード』にライプニッツをモデルにした パングロスという予定調和を唱える哲学者が登場する。 ライプニッツを知らない時はなんとも思わなかったが、 この偉人を知った後であらためて読み返してみると小説の アクの強さに気づいた。風刺小説が偽名で出版されたのも 焚書の厄に遇ったのも充足理由があったんだなとオモタ。 ライプニッツ哲学の影響下で書かれた思想詩としてはアレク ザンダー・ポープの『人間論』がお気に入り。岩波版は 翻訳が古すぎるので新訳を期待したい。ま、無理だろうが。 『単子論』や『形而上学叙説』だけでなく『弁神論』も 岩波文庫から出して欲しいとこだが。採算が合わないか。 とりあえず2006年はライプニッツ生誕360年、没後290年。
221 :
テカルド研究者 :2006/03/02(木) 01:15:36
45万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾 『嫌韓流2』発売中 駄作か傑作かは、買って自分で確かめよう
ライプニッツって業績の割には数学屋からも哲学屋からも 評判悪いのってなんでだろう?
224 :
考える名無しさん :2006/03/02(木) 12:26:39
日本であまり注目されないだけで、評判悪くなんてないんじゃない?
俺は言語屋だが評価してるよ で、ライプニッツって何やった人?
226 :
考える名無しさん :2006/03/02(木) 12:38:13
外交官
227 :
考える名無しさん :2006/03/02(木) 13:25:38
ライプニッツの関係したもので、分量的に最大のものは歴史書。 「何々家の歴史」の類だそうだ。
つーかそれが本業だし ヴェルフェン家の家史編集のためにありとあらゆる 家の歴史をあさってた
229 :
考える名無しさん :2006/03/02(木) 14:56:26
本業って何? じゃ、スピノザの本業はレンズ磨きか?
モナドって何ですか?
231 :
考える名無しさん :2006/03/02(木) 16:47:22
本業=生活費稼ぎ?
>>230 サマルトリアの王子が覚える呪文
でもムーンブルクの王女が覚えるイナバウアーと比べると無力
俺が読んだのだけかもしれんが列伝形式の数学史や哲学史の 本では業績はともかくいまいち評価がよろしくないよう に思ったんだが。 哲学、数理科学、文献学の各分野で一流の業績残した人って この人ぐらいだよね、その割には世間的知名度も低いよな。
234 :
考える名無しさん :2006/03/02(木) 23:34:54
>>233 ヨーロッパと比べて日本でのライプニッツ評価は低すぎるという意見は聞いたことがある。
ライプニッツの評価が低いのは本業が実務家というところが 大きいんじゃないのかな? 哲学や数学畑の人はあんまり実務家って好きそうじゃ無いし。
236 :
考える名無しさん :2006/03/02(木) 23:45:15
>>235 東洋的な「哲人」のイメージから程遠い、合理性(理屈っぽさ)一点張りに
見えるからなんじゃないの?
237 :
考える名無しさん :2006/03/05(日) 08:06:46
>>265 それは確かにあると思う。
ライプニッツは日本での「哲学者」のイメージから懸離れた人だし。
どうも、日本での哲学者のイメージって、カントやスピノザみたいな
俗世から一線置いているようなタイプが好まれる傾向にあるからね。
それは哲学者の一面でしかないのに。
この辺を誤解しているんで、日本人はいまだに西洋近代ってのが
理解しきれていない気がします。
238 :
考える名無しさん :2006/03/06(月) 14:04:22
ヒュームだって経済学者だったよ
>>233 坂部恵が、カントは200年に一人の天才だが、ライプニッツは1000年に一人の
天才だと言っていた。
240 :
考える名無しさん :2006/03/06(月) 17:45:12
それにしては知名度が低すぎる・・・
保守
保守
243 :
考える名無しさん :2006/03/32(土) 14:10:53
ライプニッツってなんでニュートンと和解できなかったの?
>>243 ニュートンの性格が悪いから
アカデミーでのニュートンの振る舞いを見るかぎり
非がニュートンにあるのは間違いない気がする
>>243 鶴光師匠が「奥しゃ〜ん、乳頭の色は?」と聞いたから
ニュートンに対してそれはあまりにも礼を失した質問であり
非は明らかに「鶴光の噂のゴールデンアワー」(ニッポン放送)にある
保守アゲ
247 :
考える名無しさん :2006/05/10(水) 02:28:57
age
248 :
考える名無しさん :2006/05/15(月) 03:02:04
カントやヘーゲルの本はかれらの大学での講義が本になってるだけなので、ぱっと見、むつかしそうでも、きちんと読んでいけば誰にでも理解できる。 デカルトとかライプニッツはわかりやすい言葉で書かれてるけど、長い人生での思索を簡明な言葉に圧縮して表現してるので、こちら側にそれを受け取るだけのものがナイト 日本の学界では桑木あたりから前者を拝む風潮が出来てしまった
>>248 野田又夫だったか下村寅太郎だったかの本でそんな内容の文章読んだことあるな。
>>248 同感
ところで、「桑木」って、厳翼?務?
保守age
252 :
lys :2006/06/09(金) 15:58:37
Leibnizは義浄や易(四書五経)をどのように読んだのかな。
保守
254 :
考える名無しさん :2006/06/26(月) 01:38:51
おもろ
255 :
考える名無しさん :2006/07/01(土) 12:38:03
モナドにひろがりも形もないんですよね、 モナドの複合体というのは物質と理解していいのですよね、 なぜ複合体になるとひろがりも形もできてしまうのか 理解できません。 でも、世界には物質とモナドがあると理解するのは間違いですよね?
物質って何?
257 :
考える名無しさん :2006/07/02(日) 08:49:59
精神と精神のはたらき以外のものはみな物質だと見てさしつかえありません。近代までの哲学は全部それです。
258 :
考える名無しさん :2006/07/02(日) 09:03:06
モナドが精神だったり魂だったりするということは、 モナドと物質の2種類の実体があると考えればいいのですか?
モナードロジー( ´∀`)
>>258 人間の精神を映し出すモナドと机の上のレモンを映し出すモナドには
レベルの違いがあるとされています
けれども、「モナド」と「精神」や「モナド」と「物質」という区分は存在しません
モナドにおけるレベルの違いが「精神」と「物質」の違いを生むのであって
「モナド」−「物質」及び「精神」という対立する二項がある訳ではないのです
モナドとmatiereの区別ならあるでしょ 本当に実在するものはモナドだけど モナドが知覚する表象のレベルではmatiereは存在する 虹と水滴の例によるライプニッツ自身の説明が わかりやすい 本当に存在するのは細かい水滴で、でっかいアーチのような虹が 本当に空に浮かんでいるわけではないのだが、 水滴のレベルまでズームアップして観察できない人間にとっては 虹があるように見える とかいうの
ごめん表象じゃなくて現象
263 :
考える名無しさん :2006/07/02(日) 11:47:50
>>261 虹を観測している人間の精神もモナド
「虹」は人間の精神(知覚というべきかもね)のモナドが映し出す水滴のモナド
たとえば、人間の知覚を超える、より高度なモナドであれば
水滴のモナドは「虹」という形ではない形で映し出される(だろう)
それから、モナドロジーがあくまで「理論」だということを忘れないでね
モナドが「本当に実在する」というのはちょっとどうかと思うんだ
264 :
考える名無しさん :2006/07/02(日) 11:53:29
おまいらは粗悪なモナドですね
>>263 > 虹を観測している人間の精神もモナド
何かそれ以外の読み方で読めるような書き方だった?
> モナドが知覚する表象のレベルでは
って書いたんだけどな・・・
ごめんね
> 「虹」は人間の精神(知覚というべきかもね)のモナドが映し出す水滴のモナド それとこれはさっぱりわからん この日本語を素直に読むと虹がモナドだと言っているように 読めちゃったんだけど そう解釈する根拠をモナドロジーで指摘してくれると嬉しい
うーんやっぱりわからん この例では水滴がモナドに相当して虹は現象 ってんなら俺の言ってるままだしね・・・ というか多分263は俺の言ったことを 別の言い方で言ってくれただけなんだね ありがとう
>>266 モナドとモナドの「関係」(窓のない生きた鏡の関係)が重要なんだ
ボクや君の精神のモナドがライプニッツの精神のモナドなら
モナドロジーのより高度な読解(映し出し)が可能になるだろうね
ぼくらの粗悪なモナド(笑)よりライプニッツのモナドはレベルが高いだろうから
269 :
考える名無しさん :2006/07/02(日) 20:43:11
デモクリトスの原子論のようなイメージをもつのは間違いなのでしょうか。 世界にはモナドだけがあって、モナドは物理的に実在するものではなくて、 つまり世界にはなにも実在しない? 観念論として理解すれば良いのでしょうか。
270 :
考える名無しさん :2006/07/02(日) 21:41:21
>>269 モナドはアトムではないって書いてなかったけ?
モナドロジーで考えれば、「物理的実在」とか「観念」とかを対立的に
とらえるのが間違なんじゃないかな。
271 :
考える名無しさん :2006/07/03(月) 15:15:36
モナドは真のアトムであってアトム=原子ではない、って書いてあるよ。
3節の Et ces Monades sont les veritables Atomes de la Nature et en un mot les Elements des choses. だね
保守
274 :
考える名無しさん :2006/07/20(木) 23:25:07
>>274 「a facsimile reprint of a 1875 edition by Weidmann, Berlin」
とあるので、発行年と出版社からしてゲルハルト版だね。
276 :
考える名無しさん :2006/07/21(金) 06:20:55
ライプニッツ初心者は、なんだかんだで岩波の単子論と形而上学叙説を 丹念に読むのがライプニッツ理解の一番の近道?
277 :
考える名無しさん :2006/07/22(土) 01:29:51
>>275 サンクス。安いので全巻一気に購入してみる予定です。
フランス語もラテン語もろくに読めないけど。
Leibniz は「ライプニッツ」では「ライブニッツ」と発音します。 「b」の音です。人名辞典みなさい。日本では勘違いされてきたけど すこしずつ表記もなおってきています。
280 :
考える名無しさん :2006/08/21(月) 19:06:42
ライプニッツ先生〜 神とか宇宙とかをモナドにしちゃっていいですか〜
281 :
考える名無しさん :2006/08/22(火) 06:42:48
この人の履歴すごいね。 数学者に見えたけど哲学も抜群にできてる。 デカルトの兄弟なのかな? もしかして本来は哲学思考の人だったみたい。
本職は歴史じゃないの、ライプニッツ。 数学と哲学以外でもいろいろ業績あげてますよ(歴史的に名前が残るのはこの二つだろうけど)
283 :
考える名無しさん :2006/08/22(火) 15:46:18
>>282 本職は法律家(&行政/外交官)だろ。それで雇われたんだし。
歴史の業績も、もともとは相続の証拠集めのためだし。
どうやって計算するのか知らないが、歴代の偉人や学者の知能指数を算定すると、 この人とゲーテが最高クラスだ、という話を聞いたことがあるぞ。
286 :
考える名無しさん :2006/08/22(火) 17:55:45
>>285 だってすごい人なんだもん。
この人の行いを見れば算定するほどの事でもない感じ、だよねー
287 :
考える名無しさん :2006/08/23(水) 17:35:21
288 :
考える名無しさん :2006/10/07(土) 15:26:32
僕はスピノザと対決した場合を想定してみたんだけど、 スピノザってライプニッツとも手を結んで初めて彼の 言い分が通る。そうでないと、その部分だけ彼の言い分 では考えられないところがあることになってしまう。 ライプニッツとは論争もできない奴だろうね。
日本語でおk つかスピノザはデカルトを一応理解しておけば、別にライプニッツがなくとも理解できないってことはないし ライプニッツ自体もスピノザをそこまで意識してはいないってことは定説だと思うけど
というか、時代の流れって、 スピノザ→ライプニツ じゃなかったっけ?
保守age
292 :
考える名無しさん :2006/11/12(日) 16:54:00
age
293 :
考える名無しさん :2006/12/04(月) 01:04:32
著作集高すぎ。工作舎氏ね
いやでも 他の翻訳書が高騰して工作舎に並んじゃったな
貧乏人は哲学書なんて読む必要なし。 それが嫌なら図書館で全ページコピーとか根性見せれば? どうせ買えねえとかっていってる香具師に限って、 買ったら買ったで読まないようなキガス
別にコピーせんでも、どうせ他に貸し出しの需要なんて無いんだから 延長して借り続けておけば良い
297 :
考える名無しさん :2006/12/12(火) 16:47:21
弁神論2巻は借りて読んだ。冗漫で期待はずれだった。借りたのは正解。
298 :
考える名無しさん :2007/01/21(日) 08:45:27
保守age
299 :
考える名無しさん :2007/02/04(日) 08:07:53
保守age
かっこいいと思って途中まで買い揃えた「ライプニッツ著作集」読んでない とりあえず揃えたいが最後の三冊が高い しかし揃わないと読む気がしない でももう読まなくていいような気もする
301 :
考える名無しさん :2007/02/24(土) 04:51:03
ライプニッツの偶然性の擁護について質問です。 「モナドロジー」の段落33に「思考の真理」と「事実の真理」と真実を二種類にわけ、 前者は必然的で後者は偶然的であると書いてあります。 つまり、「思考の真理」とはアプリオリな知識で「ソクラテスは人間である」といった 矛盾する命題が存在しえない普遍的命題を意味している一方で、「事実の真理」は 「ソクラテスは明日パリに旅行する」といった矛盾が存在しえる、また矛盾が存在 したとしても主語であるソクラテスの本質に影響はないものである。と解釈しています。 しかし、直ぐ後の段落36で「十分な理由は、偶然的真理である事実の真理の中にも、 必ずある。」と書いてあります。つまりあらゆる偶然的に見える事実であっても神による 「予定調和」で全てが仕組まれたものであり、「ソクラテスは明日パリに旅行する」と いった偶然的な事実の中にも無数の(人間には全て知ることのできない)原因が存在 しているということをライプニッツは主張しているというこですよね?ということは 全てが神よって必然を宿命付けられ偶然は存在しないという結論にはならないので しょうか? 恐らくありきたりでつまらない質問でしょうが、何とぞよろしくお願いいたします。
>「思考の真理」とはアプリオリな知識で「ソクラテスは人間である」といった >矛盾する命題が存在しえない普遍的命題を意味している一方で、「事実の真理」は >「ソクラテスは明日パリに旅行する」といった矛盾が存在しえる、また矛盾が存在 >したとしても主語であるソクラテスの本質に影響はないものである。 すいません、「矛盾」の使い方間違ってますね。「逆」とでも脳内変換しておいてください。 言わんとすることは分かってもらえるかと・・・。
303 :
考える名無しさん :2007/03/17(土) 16:57:20
保守age
sage
305 :
考える名無しさん :2007/04/22(日) 10:12:11
保守
306 :
考える名無しさん :2007/04/22(日) 10:49:42
ライプニッツ自身の著作で、岩波文庫の二冊の後、おすすめは何ですか? 。
307 :
考える名無しさん :2007/04/22(日) 11:29:36
おすすめじゃないけど、俺はこれが読みたい↓ ライプニッツの国語論―ドイツ語改良への提言 (単行本) ゴットフリート・ヴィルヘルム ライプニッツ(著)法政大学出版局
すみません、自分理系なんですがLeibnizといえば微積の基礎を築いた彼しか思い浮かばないのですが同一人物なのですか?
はいそうですどうかんがえても人類史上最大級の天才です
>309 どうもありがとうございます、彼は実に多才ですね!
311 :
考える名無しさん :2007/04/24(火) 00:09:02
>>306 おすすめはアルノー書簡ですよ。面白くて詠みやすいから。
313 :
考える名無しさん :2007/05/24(木) 11:56:39 0
初心者です。 モナドがよくわかりません。 「モナド=イデア」と思っても、だいたい正しい のでしょうか? よろしく。
314 :
考える名無しさん :2007/05/24(木) 12:10:09 0
基本的には、モナドは個物、イデアは普遍ですから、 まったく違うと思いますが
315 :
考える名無しさん :2007/05/24(木) 15:43:39 0
有難うございました。 さらに質問です。 モナドは、形相と質料のどちらに近い概念ですか? 初心者ですので、よろしく。
316 :
考える名無しさん :2007/05/25(金) 04:41:08 0
317 :
考える名無しさん :2007/05/25(金) 04:52:33 0
>>316 のリンク先にはどんなトンデモがあるのかと
わくわくしながら読んでみたらわりかしまともだった
トンデモなのは
>>316 の超低脳読解能力のほうであった
だいたいリンク先にはモナドの「ド」の字もないぞ
316=317=319です
>>319 が超低脳読解能力と思えんが。
少なくとも検討の余地はあると思う。
モナドは精神的実体だがイデアは客観的実体、 モナドは世界を構成する元素だがイデアはイデア界にある。
グダグダな比較をしてる閑があったら 『モナドロジー』くらい嫁ばいいのに。。。
325 :
考える名無しさん :2007/05/25(金) 12:24:50 0
>>323 意味不明なことを言っても、ダメだよ。
初心者の
>>319 は丸暗記でなく、考えてるよ。
だから
「モナドの明快な説明を御教授いただけば幸いです」
にコピーでなく、理解可能な言葉で答えなきゃ。
>>325 >>319 が引いてる箇所はモナド×イデアじゃなくて、プラトンの観念論×ライプニッツの観念論。
そもそもモナド論ってのは原子論の変種なんだから観念論ではないでしょ。
一言二言で答えれば「明快な説明」になるというものでも なかろうに。。。
モナド(単子)とはアトム(原子)に対する別の説明の仕方。 石をどんどん細かく砕いていくと、部分のある最小単位のアトムになると考えるのがアトム論。 部分のない最小単位になると考えるのがモナド論。 一個のアトムが別のアトムに影響を及ぼすことが出来るというのがアトム論。 できないと考えるのがモナド論。 以上で、モナドをイデアに置き換えられないのは明らか。
モナドは、モナド以外のどんなものとも違う(置きかえられない) んだから、そんな「説明」をどんだけ積み重ねても意味無い と思うんだけど。。。
明快に言うと、 モナド=極小の計測器 だよ。
>>330 ライプニッツ自身が説明をしてるんだからそれは無いね。
333 :
考える名無しさん :2007/05/25(金) 23:34:41 0
>>332 だから『モナドロジー』嫁て言っとろうが。
おまえバカ?
まあ、実際にモナドなんて無(ry
335 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 00:43:24 0
>>334 多分同意。
そもそも、モナド論ってまともな理論なの?
ライプニッツが天才なことは確かだけど、
天才のやったことがすべて正しいってことはないよね。
この世界の説明としては間違ってるが、モナド的な世界があってもいいと思う。
莫迦の言うことは常にバカバカしい
338 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 08:14:17 0
この辺りの流れでは、ちゃんと提案したのは (1)モナド≒イデア (2)モナド≒形相 (3)モナド=極小の計測器 だけなのだけど。 どうも眉唾な気がするのだが。 これよりましなアイデアはないの? 「責任転嫁」の「嫁」だけでは(ry
>>338 (1)(2)の見解については否定されてる。
違うっていうならプラトン全集とアリストテレス全集の中から
「世界は無数のイデアから成り立っている」
「世界は無数のエイドスから成り立っている」
って述べてる箇所を指摘してみて。無いでしょう。
モナド=ヒュレー(質料)ならまだ分かるが、それならライプニッツが
『モナドロジー』で「物はモナドとエイドスから成る」って述べてる箇所を
挙げないとだめでしょう。
プラトンやアリストテレスとは、世界の構成要素については、
思考の枠組みが違うんだよ。
340 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 10:05:15 0
>>339 >プラトンやアリストテレスとは、世界の構成要素については、思考の枠組みが違うんだよ。
ここまでは、同意。
しかし、ライプニッツとアリストテレスの目的(目指すところ)は、「世界を理解すること」で
同じと思いますが、いかがでしょうか?
すなわち、
目的は同じで方法がちがうのか?
目的までちがうのか?
どちらでしょうか?
341 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 10:27:57 0
>>340 些細なことを言わなければ、カントぐらいまでの哲学はみな目的は同じと思っていい。
その中で、目覚しい成功を修めたのが「物理学」だよ。
物理学に圧倒的な差をつけられたので、20世紀になると哲学は目的を変えたのだよ。
と思う。
342 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 11:33:36 0
>>338 君ね、「似てる(≒)」なんて話が「ちゃんとした提案」なのかよw
そんなんでいいんだったら、モナド=生きた鏡、でええやん。
ふざけんな氏ね
343 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 11:44:23 0
じゃあ「ちゃんとした提案」コンテストしようぜ まずは俺から モナド=物理的でない原子
344 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 11:51:19 0
馬鹿者を相手にするとロクなことがない
いまのところでは、
モナド=極小の計測器 (
>>331 )
に一票だね。
通りすがりの者だが、 『モナドロジー』至上主義者には感情的な人が多いね。 面白い現象だ。
なんで『モナドロジー』至上主義者も感情的な人もいないスレで そんなことがわかるのか不思議
348 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 13:18:16 0
>>343 間違った理論のどうでもいい概念に
「提案コンテスト」
なんて意味ないよ。
349 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 13:28:25 0
>>348 哲学には「真偽」はなくて、「人気」だけなのだよ。
350 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 14:26:26 0
モナドだって欲求を持ってんだ オレが感情的になって何が悪い ふざけんな氏ね
初心者です。 1:北極星にもモナドってあるんですか? 2:人間がいなくても、モナドってあるんですか? 3:モナドは生きてるんですか? 4:モナドがないと、人類はどうなるんですか? モナドロジー読んでないんですいません。
>>351 『モナドロジー』読もうよ。
哲学書の中では最短じゃないかってくらいの分量だし。
(内容はものすごく濃密だけど)
353 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 16:04:03 0
>>352 読んでも(1)〜(4)はわからないって、
先輩から聞いたんで質問したんですが。
わかりました。ともかく読んでみます。
354 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 16:17:40 0
>>348 まさか俺のレスを、
「コンテストに意味がある」と思って書いてるものと
受け取る奴がいるとはな
356 :
考える名無しさん :2007/05/26(土) 17:00:43 0
>>348 > 間違った理論のどうでもいい概念に 「提案コンテスト」なんて意味ないよ。
意味がないことなんてないよ。
「失敗学」ってあるよね。
モナド理論が失敗した理論だったとしても、その失敗から学べばいいんだよ。
モナドがトンデモ概念だったとしても、人気を得た時期があったことは事実だし。
面白い流れだ。
358 :
考える名無しさん :2007/05/27(日) 01:20:09 0
vinculum substantiale
もののつながり
>>360 vinculum substantialeは「もののつながり」じゃなくて
形而上学的なつながりなのでは?(最終的にはもののつながりでもあるんだろうけど)
ささ
363 :
考える名無しさん :2007/05/28(月) 19:40:32 0
>>353 >
>>352 > 読んでも(1)〜(4)はわからないって、 先輩から聞いたんで質問したんですが。
> わかりました。ともかく読んでみます。
読んだけどわからんかった。 信じたオレが悪かった。
>>356 哲学って大部分はトンデモ理論なんだよ。
>>365 釣りのつもりかもしれんが、同意。
「トンデモ理論でない哲学は、すでに科学になっちゃってる」
よねえ。物理とか。
数学や物理と比べちゃうと、 大抵の理論は多かれ少なかれ「トンデモ理論」になっちゃうよ。 相対的なのものだからね。 だから、問題は モナド論は形而上学としてトンデモか? なのではないのかな。
何故数学や物理が普遍性があってしまうのかと言うのを考え始めると哲学になる
最近出た『水声通信』17号の特集がライプニッツだね。 坂部恵、黒崎政男、山内志朗のシンポ、 論考に、佐々木能章「ライプニッツの現代的意義」 酒井潔「ライプニッツの自然言語論」、 松田毅「ライプニッツの「心の哲学」素描」など。
モナド=神
>>369 もう発売されていますか?
近所に大規模な書店がないので分かりません。
佐々木能章小先生の「ライプニッツ術」をもう一度読んでみようか。
>>373 佐々木先生の「ライプニッツ術」のあとがきに
「モナドはよくわからん」
と書いてあって、佐々木先生には好感をもってる。
研究者の資質としては「正直さ」が一番と思う。
376 :
考える名無しさん :2007/06/18(月) 22:45:24 0
『水声通信』の「甦るライプニッツ」特集は良かった。 座談会は小林康夫が司会ってのが頂けなかったけど、 他の論文も面白い。 特に山内志朗の座談会での話は、大航海の『中世哲学復興』の 論文とリンクしていたので、かなり楽しめますた。
377 :
考える名無しさん :2007/07/01(日) 08:55:15 0
保守age
プニ( ´∀`)σ)∀`)プニッツ保守
379 :
考える名無しさん :2007/07/14(土) 11:13:21 0
どっかで見たがライプニッツは 政治的意味合いで、弁神論を書いたらしい。 つまり実際はそう思っていないが、 あえて、形而上学序説モナドロジー、を書いたとか。ほんとか?ボルテールに 喧嘩売られたけど、ほんとは微積分ブール代数ユダヤがか?
380 :
考える名無しさん :2007/07/21(土) 22:19:05 0
定期保守age
381 :
考える名無しさん :2007/08/03(金) 23:10:08 0
保守age
山内志朗訳編『ライプニッツ・コレクション』ちくま学芸文庫。 ・・・なーんてものが出ないかのう
『ライプニッツ・コレクション』(ちくま学芸文庫)か…… 出版社で、そんな無茶な企画通るのかな… 出たら全巻買い揃えたいですけどね。
384 :
考える名無しさん :2007/08/27(月) 23:31:59 0
保守
385 :
考える名無しさん :2007/09/16(日) 18:01:30 0
保守
プニ( ´∀`)σ)∀`)プニッツ
387 :
考える名無しさん :2007/09/22(土) 17:13:53 0
物理学帝国主義
388 :
考える名無しさん :2007/09/22(土) 17:15:47 0
生物学帝国主義
389 :
考える名無しさん :2007/10/03(水) 22:08:35 0
保守age
390 :
考える名無しさん :2007/10/04(木) 19:03:30 0
形而上学叙説についてなるたけ詳しく書いているサイト教えて蔵際。 おねげーします。
391 :
考える名無しさん :2007/10/04(木) 22:19:57 0
日本語なら次のものがあります。 ・岩波文庫の河野与一の解説 ・工作舎 ライプニッツ著作集8巻 形而上学叙説 アルノー宛書簡 解説 ・中央公論社 世界の名著(または中公バックス) ライプニッツ・スピノザの解説 前者二つを読むのがベストと思われます。 ライプニッツに関しては、書誌以外の日本語情報はたいしたものはありません。 まだ、書籍の方が良質の情報があります。 で、以上の情報で満足できなければ、仏,英,独の形而上学叙説の書籍の解説等 を読むことを勧めます。
392 :
考える名無しさん :2007/10/27(土) 15:06:27 0
保守age
393 :
考える名無しさん :2007/10/27(土) 15:44:19 0
>>383 ちくま学芸ならあっても不思議はないと思うけど。
sage
395 :
考える名無しさん :2007/11/24(土) 08:51:26 0
保守age
396 :
考える名無しさん :2007/12/08(土) 15:57:20 0
保守
397 :
考える名無しさん :2007/12/23(日) 20:28:06 0
保守
質的差異と内的差異の関係について教えてください。
>>398 内的差異とは、モナドロジー §9 のこの部分のことですか?
il ne soit possible de trouver une difference interne ou fondee sur une denomination intrinseque.
400 :
考える名無しさん :2008/01/21(月) 08:32:14 0
>>398 さんではないのですが、どなたか居たら解説お願いしたいです。
ライプニッツがモナドが互いに他から異なるという点を質的差異と内的差異という
言葉を使って説明していますが。
この二つの関係について解説していただければと思います。
理解するためのきっかけになるような事柄でも構いません!
401 :
考える名無しさん :2008/01/21(月) 20:26:41 0
403 :
名無し :2008/02/04(月) 14:32:16 0
池田善昭という人、知っていたら教えてください。
モナドはライプニッツの妄想で、 カントは全く評価していなかった と訊いたのですが本当ですか?
405 :
考える名無しさん :2008/02/07(木) 22:58:53 0
ライプニッツは矛盾の原理をどのように理解していたと思いますか 例えば「Aかつ非Aは偽である」のように
406 :
考える名無しさん :2008/02/14(木) 01:35:34 0
文庫クセジュの『ライプニッツ』ってどうなの?
407 :
考える名無しさん :2008/02/15(金) 16:49:11 0
age
>>376 遅ればせながらそのレスを読んで、積みっぱなしだったその号を読んだ。
面白いね。山内氏がスコトゥスやり出したのがライプニッツを理解するためだったなんて知らなかった。
坂部・黒崎・山内の座談が良かったので、坂部の本をいくつか買うことにしたよ。
坂部さんは読んでるかも知れないが『ヨーロッパ精神史入門』がお勧め。絶版か?
>『ヨーロッパ精神史入門』 うん、座談でもその本が言及され、 山内の『普遍論争』のバウムガルテンの項目に参考に挙げられていたので、 古書で注文した。在庫切れっぽいね。 在庫切れといえば、八木雄二が創文社から出してたスコトゥス論も散逸してて泣く泣くあきらめた。
あ、間違えた。『ヨーロッパ精神史入門』は古書でもほどんど見つからなくってね。 amazonにも無く、bk1にしか見当たらなかったな。どうでもいい追記だけど。 しかしライプニッツ著作集がもうちょっと安ければ少しずつ買うんだけど… 肝心のライプニッツの著書がどんどん後回しになってる。
>>411 >>412 『スコトゥスの存在理解』かな?
確かに在庫切れっぽいねえ。都内の大型書店に在庫ないかな?
学生のころ図書館で借りて読んだが…。コピーあるかなあ。
ライプニッツ著作集は1万円はするからねえ。古書でも安くないし。
仏語読めるならポケット版が安く手に入るよ。
>>413 サンパウロから刊行されているスコトゥス論(福田誠二の『スコトゥスのペルソナ神学』)も置いてある
ジュンク堂本店にも、八木のその本はなかった。
仏語は片言で、すらすら読めるほどじゃないから、翻訳で読んでたまに原語参照するとか、その程度ぐらいしかできないのです。
まあ、ゆっくりポツポツ読んでみますね。
デカルトやスピノザの読解もおろそかにしてるので、着実にやっていくしかないようですし。
415 :
考える名無しさん :2008/03/01(土) 18:23:45 0
オルテガのライプニッツ哲学序説読まれたかた、どんな感じでしたか?
>>415 目次で大体の内容は想像つくんだけど、まだ本屋で中身を見ていないでつ。
他の新カント派に影響を受けた研究者のライプニッツ研究と比較してどうなんでしょうか?
あと、他のスペイン語圏のライプニッツ研究と比較してとか分からないと、
イマイチどう読んで良いのか分からないっぽいなあ。
"La idea de principio en Leibniz y la evolucion de la teoria deductiva"
の翻訳なのかな?
417 :
考える名無しさん :2008/03/23(日) 23:09:09 0
保守
418 :
考える名無しさん :2008/04/03(木) 18:15:43 0
レナード・クリスティン『現象学とライプニッツ』読んだ人いますかね?
419 :
SPHERE ◆ZS5FJPpAlk :2008/04/03(木) 21:38:22 0
>>400 不可識別者同一の前提を無視してしまうと、現象世界は例えば我々の感覚器官
に反映されているような多様な形態を持ち得なくなってしまう。現象世界の
最小構成要素である単子が質的に全く同一のものであるならば現象世界は複雑
な構造を展開することができないのである。
現象の多様な諸相は完全な対称性によって自己完結しているような単一の素材
からは導出されることがない。モナドロジーが時折多元論的であると呼ばれる
ことがあるのはそのためである。
量子論における「素粒子の完全な対称性が自発的破れを引き起こす」というの
は「粒子であると同時に波動」等と同じく"実相としては"本来決してあり得な
いことなのであり、それらの矛盾した言明の表現はおそらく別の位相に基づく
記述に置換して書き換えを行うことで相対化されるべき表現なのである。
420 :
SPHERE ◆ZS5FJPpAlk :2008/04/03(木) 22:05:21 0
>>419 の補足
ここで言う「現象の多様な諸相は完全な対称性によって自己完結しているよう
な単一の素材からは導出されることがない」というのは、位相空間上に展開さ
れる構造を成立させている要素が質的差異を全く持たない単性体のみで構成さ
れている場合には、色合いや音階・・等の表象された対象の「区別そのもの」
が成り立たなくなる、ということである。
421 :
SPHERE ◆ZS5FJPpAlk :2008/04/05(土) 22:02:18 0
単子論と可能世界の関係 "この私"の表象特性に基づき展開される全文脈つまりこの現実世界W1内部 での出来事の総体Pnは、この現実世界W1を含むあらゆる諸可能世界Wn 内部において単に可能的に真であるような文脈であるということ。 諸可能世界を貫く論理空間は人間的認識の感覚論的起源に先立つ全ての可能 的な文脈の総体を内に含む。つまり論理空間とは環境に内在する感性的な 情報形態の無限に可能的なあり方が構造化されている現象空間のことなので ある。 つまり我々の表象特性に基づく文脈によって展開される現実世界W1の補集合 としての他の諸可能世界Wn−W1とはまさに単子論における微小表象の世界 もしくは人間の知覚表象機能の外側に広がるいわゆる「無意識」のことを指し ているのである。
422 :
考える名無しさん :2008/04/14(月) 11:06:54 0
こういう掲示板書き込みで<のみ>社会とつながる、 というのがモナドの窓なのよ。
424 :
考える名無しさん :2008/04/16(水) 09:12:48 0
425 :
考える名無しさん :2008/05/14(水) 10:34:03 0
ライプニッツ
はじめまして。 実はカントの『純粋理性批判』の「反省概念の多義性」という章において 「第二に実在性(単なる肯定としての)は決して論理的に相互矛盾をきたさない、という原則は、概念間の諸関係についてならば全く真なる命題であるが、〜」B328 と書かれており、ライプニッツを念頭において書かれているようなのですが、この該当箇所がライプニッツの著作のどの箇所なのか分かりません。 どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
モナドは世界を反映し、2chはmixiを反映する。。。。 手元にある『ライプニッツ著作集1論理学』の178頁に「私は、現実存在するものは最も多くのものと両立する存在、即ち最大に可能な存在であると主張する」とありました(「概念と真理の解析についての一般的研究」)。 『弁神論』の主張のヴォルフ経由?の要約のようにも読めますが、手元に参考文献がないので今はこれ以上は分かりません。 図書館でまた調べてみます。
カントは『人間知性新論』に影響を受けているし、『純粋理性批判』におけるライプニッツ批判はロック云々と書かれているから、
あきらかに同書を意識したものだ。
>>428 >「第二に実在性(単なる肯定としての)は決して論理的に相互矛盾をきたさない、という原則は、概念間の諸関係についてならば全く真なる命題であるが、〜」B328
さて上記引用は単に「存在命題」(「本質命題」と違い必然性はない)を言い表していると考えられるが、
論理学の枠に留まらず、ライプニッツのモナド論全体の持つの弱点をうまく指摘していると思う。
433 :
432 :2008/07/02(水) 06:45:56 0
>>428 要するに、「実在性(単なる肯定としての)は決して論理的に相互矛盾をきたさない」という原則をライプニッツ自身がはっきりと著作のどこかで
書いてるわけではないし、それはカントも認めてることだ。
この原則を匂わせる箇所として、Willaschek は
>>432 の本の中で『弁神論』(I, §29f.)を挙げてくれてるけど、「ここが該当箇所だ」と言うのは
さすがに無理があると思う。
むしろ、すぐあとでカントが書いてるとおり、この原則はライプニッツのものというよりは、いわゆる「ライプニッツ−ヴォルフ教説体系」に属する
原則だと見るのがいいのだろう。
じっさいのところ、カントが念頭に置いてるのは、Willaschek が挙げている Baumgarten の Metaphysica §807 あたりなんじゃなかろうか?
Omnes realitates sunt vere positiva, nec ulla negatio est realitas. Ergo si vel maxime coniungantur in ente omnes, numquam ex iis
orietur contradictio. Ergo omnes realitates sunt in ente compossibiles.
あらゆる実在性は真に肯定的であって、いかなる否定も実在性ではない。したがって、もし或る存在者においてあらゆる実在性が最大限に
結合されたとしても、決してそこから矛盾が生ずることはない。それゆえ、あらゆる実在性は存在者において共可能的である。
http://www.ikp.uni-bonn.de/kant/agb-metaphysica/II4.html#807
434 :
参考 :2008/07/02(水) 23:07:25 0
「「十分な理由なしには何ものも生じない」ということは、その対偶をとれば「何ものかが生じているならば、それだけの十分な理由が必ずある」ということなのである。」佐々木能章『ライプニッツ術』pp141 (「二四の命題」および「モナドロジー」32参照)
437 :
考える名無しさん :2008/08/10(日) 12:07:02 0
形而上学叙説とモナドロジーはどちらから読めばいいでしょうか? 先に読んどかないとわからないところとかってありますか?
>>437 池田善昭「『モナドロジー』を読む」を参照しつつ『モナドロジー』を読むのがいいのでは?
ライプニッツの全体像を掴むのには向きませんが、、、
哲学に興味があるならラッセル『ライプニッツの哲学』(入手困難)、論理学なら石黒『ライプニッツの哲学』、 伝記なら『ライプニッツの普遍計画』、入門ならクセジュ『ライプニッツ』、哲学史に興味があるなら中公『哲学の歴史5』がおすすめです。
>>438 池田善昭「『モナドロジー』を読む」は、逆に混乱するんでない?
池田氏の著作にはハイデガーも論じた6p弱の『いわゆる24命題』が採録されており、そこだけおすすめです。
入手困難かも知れませんが講談社『人類の知的遺産 ライプニッツ』もおすすめです。 中世普遍論争、カントとの関連などに触れた増永洋三の解説は、下村寅太郎よりいいかも知れません。 原文は少ないですが、『弁神論』など断片が適確に収録されています。
保守
モナドとアトムの違いを考えてみた。 アトム論は、デモクリトスが。「物を半分にする、その半分にする、そのまた半分にして、 半分にして、半分して、半分の、半分の、半分の、半分の・・・・。ってやっていけば、 最後には分割できない最小の粒になるんじゃね? ヨッシャ、この粒が原子だ。 世界は原子でできている!!」と考えた。唯物論の発想であり、世界のすべては 物質でできているという一つの原理で説明しようとする一元論である。 デモクリトスを受け継いだのがスピノザで「世界の有り様は神の姿そのものなんだよ!!」と考えた。 それが神即自然の考え方である。神が世界を創ったのではなく、世界そのものが神様。
ライプニッツはこう考える。「ふーん、世界のすべては物質の動きね。そういう考え方ができるのは認める。」 「でも、円が見えたり、四角に見えるのは人間の認識に過ぎないだろう?」 「天体の動きを説明する原理もあるし、波の動きを説明する原理、物の動きを説明する原理・・・。 それだけじゃない。世界の認識の仕方だって沢山ある、人間が見えてる世界、猫が見ている世界、 犬が見ている世界、召使の世界、貴族の世界、王様の世界・・・。」 「これは凄い。世界観や原理は一つだけじゃないんだ。沢山の原理が存在するんじゃないか?」 と考えたのが多元論である。 「こんなに多くの原理や世界観を創ったのは神様だろうな。神はすごいから沢山の世界を作れた。 ウハッ、すごいぞ神様!」 と、この時代の人間らしく神を礼賛する。 「でも、待てよ。神はどうやって世界を創ったんだろう? アトムなはずはないな。 アトムじゃ物質の世界しか創れないし、アトムじゃ波も創れない・・・・・・」 「・・・・よし!わかった。きっと神様はアトムより小さい究極の最小単位を使って沢山の世界と原理を 創ったんだ。よし決定! それで決まり。うひゃ、俺って天才w」 こうして作り上げたのが、単子(モナド)である。 「モナドは超すっげぇ、なんでも創っちゃうよ。でもAの原理とBの原理は交わらない。 人間は猫の世界が知れないし、猫も人間の世界はわからない。」 これが"モナドには窓がない"である。 「神様が多くの世界を創って、各世界にアクセスできるのは神様だけなんだ、 その為の方法がモナドなんだよ。すごいだろ!」 こうして神だけが世界の因果を司ると考えたのである。それが予定調和なのだ。
446 :
名無し :2008/09/17(水) 13:01:47 0
お忙しいとは存じますが、どなたかライプニッツとドゥルーズの関係について 教えていただけないでしょうか?
>>446 >ライプニッツとドゥルーズの関係
まず君はどれほど知っているの?
ドゥルーズの『差異と反覆』ではライプニッツによる微分積分の発見が哲学史的文脈で時代の指標として評価され、 『襞』ではバロックのいびつさが折り畳まれた複数性として積極的に評価されましたが、 ライプニッツの論理学への貢献を第一に考える人からはその文学的評価軸?が敬遠されているようですし、 一般的なドゥルジアンはライプニッツを飛び越してスピノザの神秘主義?とニーチェのアナキズム?に向か うのでライプニッツは敬遠されているようです。 ドゥルーズは意図的に論理学を軽視しますが、記号表現の重要性(この自覚によってライプニッツは最初の近代哲学者 足りえている)を念頭に入れていますし、モナドと神の関係を1/∞と∞/1の関係だと看破したのは見事だと思います (クセジュ『ライプニッツ』参照)。 またドゥルーズは概念と観念、一般と普遍の違いを明確にしているので、文学的な評価軸しか持っていない とも一概に言えないと思います(柄谷『探究2』参照)。
ライプニッツは、日本で誤読されている可能性があると思うんだけどな。 俺のイメージでは、『涼宮ハルヒの憂鬱』なんですよ。 情報の世界があって、時間軸の世界があって、人間の感覚(超能力)の世界があって、 学校生活的な箱庭の世界がある。各世界にはそれぞれ最小の単位があり、 それぞれの世界の、それぞれのアトムになっている。 モナドは、各世界のアトムを形成する、究極の最小単位であり その世界にいる内は知ることが出来ない。だからモナドには窓がない。 他のアトムは他のアトムと干渉することができないと言うものだ、と読んだんだけど。
450 :
名無し :2008/09/19(金) 12:13:39 0
先日質問した者です。ご助言有難うございました。
451 :
名無し :2008/09/19(金) 13:14:16 0
ドゥルーズが晩年にライプニッツを選んだことはその思想全体的にはあまり意味は ないのでしょうか?記号と事件、はチラ見したのですが。変な質問ですみません。
452 :
名無し :2008/09/19(金) 13:15:32 0
ドゥルーズが晩年にライプニッツを選んだことはその思想全体的にはあまり意味は ないのでしょうか?記号と事件、はチラ見したのですが。変な質問ですみません。
453 :
名無し :2008/09/19(金) 13:16:10 0
ドゥルーズが晩年にライプニッツを選んだことはその思想全体的にはあまり意味は ないのでしょうか?記号と事件、はチラ見したのですが。変な質問ですみません。
454 :
名無し :2008/09/19(金) 13:26:25 0
452、453削除してください。初心者ですみません。
>>454 誰に依頼しているんですか?
こんなところで書いても削除されませんよ。
もっとも、この程度の内容で削除依頼しても、
削除人から無視されて終わりですね。それが2ちゃんねるという場です。
あなたは本当に近年まれに見る超弩級の初心者ですね。
456 :
名無し :2008/09/20(土) 12:20:28 0
私は最低の初心者です。すみませんでした。
457 :
C2 :2008/09/20(土) 12:50:25 0
ライプニッツはドゥルーズにとって、重要だと思う。pliはリトルネロより重要な概念だと思う。 僕はミルプラトーを精読したいと思っているが、シネマを読むころにはこの世にいないと思う。 ライプニッツとズレてしまったが。
458 :
嵐 :2008/09/20(土) 13:27:31 0
2ちゃんてクロいね。そこがおもろいんやけど。
459 :
吾輩は名無しである :2008/09/21(日) 16:22:33 0
思想「全体」という捉え方自体古いと思います。ニーチェ以降そのような解釈 はやはり古いとおもいます。
460 :
c2 :2008/09/23(火) 07:46:01 0
私は2ちゃんねるの「規則に従う」 このスレは終わりですか?
規則というより、設計と言ったほうが、近いか
462 :
c2 :2008/09/24(水) 18:32:59 0
設計ですか、ウィトゲンシュタイン的よりライプニッツ的にということですか?
463 :
考える名無しさん :2008/09/25(木) 18:15:14 0
このスレほんとに終わりですか? ライプニッツ好きな方いませんか?
464 :
考える名無しさん :2008/09/25(木) 18:55:17 0
M・セールは、ライプニッツ主義者か? 教えてください。
「正当なライプニッツ主義においては、説明というものはすべて証明でありかつまた計算でなくては ならない。」(邦訳セール『ライプニッツのシステム』p208-9) セールはその疑似数学的解釈を展開するなかで、ライプニッツの「ピラミッド」(『弁神論』)の 頂点にある静寂よりも、その下にあるノイズの生成を重視するので、ライプニッツ主義者ではない と思います(邦訳『生成』p210)。 セールによるライプニッツの新解釈が達成された暁にはライプニッツ主義者となり得るのかも 知れませんが、、、 デカルト主義に対抗するためにライプニッツを利用している観もあります。 以下邦訳『生成』p210より。 ///////// 私は無限のビラミッド、ライプニッツの『弁神論』の塔を見た。その尖塔は完全なアパルトマンであり、 あたうかぎり世界の最良のものである。そこでは調和が絶頂に達している。雑音もこの最良の場所におい てはあたうかぎり軽やかである。しかしいくばくかは雑音が必要である、この塩の粒、この最小のもの、 この調子はずれの七度和音がハーモニーを崇高にするのである。ハーモニーがいやが上にも完全になると きは、必要条件として雑音がある。ライプニッツ的ビラミッドはその最尖端でこの最小の雑音を聞かせる。 世界中で一番よいアパルトマンよりも多少低いアパルトマンではもっと強い雑音を聞かせる、尖塔からよ り広い下方に下降するにつれて、可能な世界はより悪化し、世界のハーモニー、音楽と平和は減少し、 響きと怒り(ノワーズ)が大きくなってくる。『弁神論』の塔は潜在的混乱の中に沈み板を下ろしている。 常軌を逸したもの、増大する非難、狂乱の憎悪の中に沈むためには、おそらく大して下降する必要はあるま い。ビラミッドは嘔吐をもよおすような響きと怒りの洪水から出る、それは耳を聾する喧騒から出る、そし てその尖端だけが平隠である。理性のオプティミズムは一つの限界である。私は一つのの例外だといいたか った、この世界は美しい音楽的な僥倖である。
追記:
「ピラミッド」はライプニッツ本人が弁神論ラストで言及したもので、セールの勝手なイメージではありません。
ちなみに、弁神論のラストにでてくるピラミッドにはアバンベンの批判(『バートルビー』、以下のサ
イト参照↓)があります。
http://takakuwa.at.infoseek.co.jp/texts/fff.html#27 また、セールの求めた生成、二重性などはそもそもライプニッツが内包していると考えることも可能でです。以下否定的な意味でのライプニッツの二重性に関する記述です。
<クーチュラー(『ライプニッツの論理学』)がいうように、矛盾律によれは「自同的命題(述語の主語内在)
は真である。」し、理由律によれは「真なる命題はア・プリオリの証明をもっている。つまりその命題で述語
は主語に含まれている。」だから、この二原理は論理的逆命題である、という彼の主張は、論理的あるいはこ
れらの原理の形式的側面に関してはその要点をついている。>
(『ライプニッツ著作集9巻』p217、モナドロジー32の西村裕作の注より)
467 :
考える名無しさん :2008/09/28(日) 08:20:48 0
>>465、466 ありがとうございました。
468 :
考える名無しさん :2008/10/03(金) 18:39:24 0
ライプニッツはスピノザとは違う方法で、同じ問題について、考察した人 なのでしょうか? 私は両者とも好きです。
ドゥルーズがかなりライプニッツとスピノザをつなげて解釈しています。
ドゥルーズによれば、ライプニッツとスピノザの最終的な違いは、多義性と(一義的)一元性ということにな
ります(参照:ネグリ『野生のアノマリー』p327)。
ただし、スピノザの思惟と延長の平行論は安易な一元論を許しませんし、ライプニッツの多義性は構成主義的
な一元論と紙一重だと思います。
二人の違いは、スピノザとライプニッツの図形の捉え方を検証するとわかりやすいと思います。
(微分発見以前の)ライプニッツはある一点に集約される交点に精神を見出し、一方、スピノザは限られた空間
内での図形のあり方に無限を見出しています。
参考図:
http://pds.exblog.jp/pds/1/200806/29/41/a0024841_21201094.jpg (『ライプニッツの普遍計画』p370より。点Aはそれを中心とする円周(物質=延長)からどのように類推して
も求められる最小点(精神=思惟)だが、物質として可視化出来ないにしても、確実に存在しているというも
の。)
471 :
468 :2008/10/05(日) 11:08:08 0
ありがとうございました。 私はまじめにチャート式数学、物理を勉強しようと思っています。 でも日本の思想関係には正直関心がない、というか、知識がないのです。 日本文学は好きですが・・・・
472 :
考える名無しさん :2008/10/07(火) 18:02:29 0
私は、ある方に付いてライプニッツを研究しています。 それについて、今後かける範囲で報告していきたいと思います。
473 :
考える名無しさん :2008/10/20(月) 05:49:04 0
今ライプニッツの一の多、多の一について考察しています。
474 :
考える名無しさん :2008/10/30(木) 18:26:44 0
今ライプニッツの拝中律 矛盾について、考えています。
拝むな
476 :
474 :2008/11/03(月) 05:57:01 0
排中律のまちがいです。 この間違いについて改めて拝ませていただきます。合掌
1663年の学士論文「個体化の原理についての形而上学的論議」または「個体の原理について」(Disputatio
metaphysica de principio individui)は邦訳されていないのでしょうか?
http://www.wisdomtex.com/Leibniz/1.html 初期ということで重視されていないのかも知れませんが、以下で断片的に紹介された言葉を読むとかなり
重要な論文だと思います。
「各々の個体はその全本質によって個体となるのである」(『人類の知的遺産ライプニッツ』p106)
「結論:したがって、どのものもその固有の存在[全性質]によって一である。 」
(『ライプニッツの普遍計画』p34)
『個体性の解釈学』(四日谷敬子)に書かれた「実体はその本質規定によって個体化される」も上記
の要約かと思われます。
唯名論と実在論の闘い(普遍論争)で、形式的には唯名論側に立ち、実質的には実在論に立ったその
バランス感覚は見事だと思います。
>>477 邦訳はなかったような……。
英訳か仏訳はあると思う。なんか読んだ記憶ある。
がんばってラテン語勉強するのもありかと思うけど。
omne individuum sua tota entitate individuatur.
Gerhard哲学著作集の目次 電子データでどこかにありませんか?
483 :
481 :2008/11/08(土) 15:21:04 0
485 :
481 :2008/11/08(土) 17:50:20 0
>>482 Bd. 4, Philosophische Abhandlungen 1684-1703
の内容目次はありませんでしょうか
487 :
481 :2008/11/08(土) 18:26:30 0
>>486 ありがとう
そこは検索で辿りつけましたが、全部でないですね
どうやらグーグルでDLできたようですが、もはやできません
489 :
481 :2008/11/08(土) 19:44:13 0
>>488 ありがとうございました
DL方法わかりました
pdfは画像データだけみたいですね
490 :
考える名無しさん :2008/11/09(日) 07:31:33 0
ライプニッツ←→ハイデガー
>>484 まさに訳しにくい概念で上の訳だとそれぞれ違う語になってる(〜によって、と言う部分)。
>>492 分かるとは思うけれど ens (étant, being)から来ている語で
ens であること、ens 性といった意味で、少なくとも盛期スコラのころから、
スコラ学的伝統の内部では使われていると思います。
いえ、 問題の引用箇所は最初期のものなので、スコラからでしょうけれど、 ライプニッツの著作で。
tota entitas という概念は、モナド概念に発展的に解消されるので、 ライプニッツの他の著作の中ではあまり出てこない
496 :
考える名無しさん :2008/11/12(水) 04:43:07 0
>>477 ライプニッツが実在論者というのはわかるんだけど、
>形式的には唯名論側に立ち
この根拠は?
>>495 >>形式的には唯名論側に立ち
>この根拠は?
普遍的なものを名前にすぎないとし関係を重視する唯名論は近代的なもの
であり、初期ライプニッツは機械論的な
この立場をとっていると思います。
1663年の「個体〜」論文でもドゥンス・スコトゥスを批判することで相対的にこの立場をとっていると読めます
(「個体化の原理をめぐって行われていた四つの一般的な見解の中でライプニッツの採ったのは、スアレスの唯名
論的な立場である。」『ライプニッツの普遍計画』p34)
また、モナドは唯名論的批判ののちに残されたものもので、実在論的アトミズムをそのまま発展させたものではないと個人
的に解釈しています。
さらに、超越的な普遍を否定する唯名論的立場は個体そのものの普遍性を称揚するのですから、今日のニュアンス
では「唯名論」というよりも「実在論」ということになると思います。
この辺りのニュアンスの逆転は"subject,object"でもおこったことで、専門家には自明のことかも知れませんが混乱の原因が
このあたりにあると感じています。
もちろん今日では、ライプニッツを(再評価された)スコトゥスや中世実念論とつなげて解釈するのが主流ですし、
そう解釈するべきだと考えます。
1663年の個体論文に関しては
>>478 でご紹介いただいたうちのラテン語原文しかあたっていないため、各種翻訳解説を
参照したあとまたご報告させていただきたいと思います。
>普遍的なものを名前にすぎないとし関係を重視する唯名論は近代的なもの ええっと、近代でどの時代を指すのかと ここで「唯名論」という言葉で何を指すのかによるけれど こうした立場は早くとれば12世紀のアベラールから(学説の名称としてもvocales、nominalesとして成立) 遅くとも14世紀のオッカムとともに存在していたというのが一般的な見解だと思います。
499 :
一人の合理論者さん :2008/11/12(水) 22:51:50 0
_,.-'"三三≧ー 、 | /三ニニ一─--、ヽ、 | モナドは最小の構成単位であり、 . /:r'" }:::ヽ | 複数はあり得ない。 /彡 ヽ:::', | 単純な実体であるので、他と交渉する窓を持たない i::::r' ___ ===、 ',::} .| モナドが唯一であり、相互関係がないので、モナドの !:::l /三_ミヽ rィ正テヾ V=,、 ....| 性質だけを実現する存在である __Vi /_テ''ラ゙ _} }、  ̄ }'',, 〉._ノ . {ヽ.ヾ r'" _,,>、 } / . ̄| . ヽ {〈 丿¨`ー'゙___ヽ 、ノ | ヽ、 ォ 《 _,ィ行iテLi,ィ¨li / | ¨゙ヽ i! `ニ三彡 ノ {.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙iヽ ー‐'' / ト、 ゙i ヽ、ー--‐‐ノ / 1ヽ ._} ヽ r'" / l:::::ヽ ,イ|\ / /:::: ::::
500 :
考える名無しさん :2008/11/12(水) 23:56:35 0
>>497 >普遍的なものを名前にすぎないとし関係を重視する唯名論は近代的なもの
であり、初期ライプニッツは機械論的な
この立場をとっていると思います.
確かにライプニッツは「関係」を重要視している。
ただ、ライプニッツの機械論はアリストテレスの目的因を排除したもの。
プラトン・ガリレオ・デカルト(皆、実在論者)に影響をうけたのであって、
唯名論と関連づけるのは疑問に思う。
僕もモナドについて考えたよ。
あくまでも、僕個人の考えだけど
ライプニッツは、結局アリストテレスの目的因を追放しきれなかった。
つまり、極小概念に「質」をなんとか組み入れようとしたのではないか。
デカルト・ニュートンは「量」の世界だけで満足した。
だけど、ライプニッツは「量」と「質」を切り離さず調和させようとしたのではないか?
>>500 > デカルト・ニュートンは「量」の世界だけで満足した。
> だけど、ライプニッツは「量」と「質」を切り離さず調和させようとしたのではないか?
だとしたら、ライプニッツの評価はさがるな。
デカルト・ニュートンが「量」と「質」を切り離すために、どれ程考察・努力したかをしらないのかね。
502 :
考える名無しさん :2008/11/13(木) 18:20:16 0
>ライプニッツは、結局アリストテレスの目的因を追放しきれなかった。 最初からしようとしていないだろ。何言ってんだ。もう少し勉強してから物を言え。
503 :
考える名無しさん :2008/11/13(木) 18:21:30 0
「純一」の自演リスト 機械的唯物論者・爆乳大佐・哲学者最高位・哲学者次席 飛べないカラス・弁証法的唯物論者・福原の雄猫・匿名係長 デアルカ・うあああ・ハルカ・唯識 小さなヨハネ・りくーつ・こねりー・虫に聞け・処刑ライダー VEGAN・比ヤング・ふま・プギャオ・絵里万・第三の波平
504 :
考える名無しさん :2008/11/13(木) 22:12:31 0
>>502 >最初からしようとしていないだろ
こりゃあ、お笑いだ。
初期ライプニッツは、アリストテレスを放棄して
プラトン数学実在主義を採用した。
だから、形式的なライプニッツ論理学が出来上がった。
アリストテレス目的因がまた復活するのは、
ロックの人間知性論の影響からだ。
>>501 >ライプニッツの評価はさがるな
物理学者としてはね。
>>468 >ライプニッツはスピノザとは違う方法で、同じ問題について、考察した人
なのでしょうか
違うと思うね。
もし、可能性があるとすれば
スピノザ≒ライプニッツではなく、スピノザ≒バークリだね。
>>501 >だとしたら、ライプニッツの評価はさがるな。
>デカルト・ニュートンが「量」と「質」を切り離すために、どれ程考察・努力したかをしらないのかね。
逆にそれが最近物理系でも再評価され始めているところじゃないかな。
当時の道具立てじゃ、ニュートンなんかの方が適切だったんだけどね。
506 :
考える名無しさん :2008/11/13(木) 23:57:51 0
>>502 >最初からしようとしていないだろ
こりゃあ、お笑いだ。
初期ライプニッツは、アリストテレスを放棄して
プラトン数学実在主義を採用した。
だから、形式的なライプニッツ論理学が出来上がった。
アリストテレス目的因がまた復活するのは、
ロックの人間知性論の影響からだ。
こんなのは全く定説でもなんでもない。初期の頃から実体形相論
とデカルト的機械論との双方に惹かれていて、結局はそれらを調停
する形で彼の哲学が完成した。ロックの影響などというのも偏頗な
解釈だ。それを強弁しようとするならその根拠をここで書いてみろ。
507 :
考える名無しさん :2008/11/14(金) 03:42:24 0
>>506 じゃあ、強弁させてもらおうか。
>初期の頃から実体形相論とデカルト的機械論との双方に惹かれていて,
@ライプニッツはローゼンタールの森で実体形相論を放棄し、
機械論を採用している(15歳)。では、実体形相論とは何か?
これは、中世スコラ形相論であり、アリストテレスの形相概念を
批判的継承したものだ。
そして目的因はアリストテレス・中世スコラ形相概念にしっかり含まれている。(中世でいえば 神=目的因)
A初期(結合法論・普遍記号など論理学に関する)文書のなかで、
「算術・代数、数の組み合わせのような計算・機械的(手続き・過程)は実際に実在している(頭の中だけでなく超越的に)
だから、言語(論理学)は、算術・代数、数の組み合わせのように開発すれば
後はそれらを計算・分析することによって真理にたどり着ける」と言っている。
これは、まぎれもなくプラトン(ガリレオ)数学実在主義だ。(君の用語ではデカルト的機械論だね)
508 :
考える名無しさん :2008/11/14(金) 05:05:05 0
続き >ロックの影響などというのも偏頗な解釈だ。 では、一度捨てた目的因はなぜ復活したのか?。 それは、機械論に限界を感じたからだ。 ライプニッツはロックの人間知性論に影響をうけて(もちろん否定的な見地からも) 人間知性新論を書いた。 人間知性論の中の「コナトゥス(傾向)」という用語に着目してみる。 そうすると、「コナトゥス(傾向)」=「目的因」という構図が浮かび上がる では、ローゼッタの森で捨てた目的因と人間新知性論の目的因の違いは何か? 捨てた目的因は、アリストテレス・中世スコラの自然学、形相論に含まれているもので、 再び見出した目的因は「心}だ。 つまり心と身体の考察によるものだ。 近世機械論者によって否定されたアリストテレス・中世スコラ目的因は ロックの心理的哲学によって形を変えて開花する。 「生得観念はない、では真っ白な頭の黒板に知識が貯められていく原動力は何か?」 身体との比較観念、印象、記憶、言語、単純 複合、情動、魂など使って、 経験論者は目的因を形成していく。 そして、ライプニッツはロックにたいしてこのように言う。 「生得原理は備わっている。しかしそれと違うものも存在している。それは ロックの第二実体=コナトゥス(傾向)=情動=身体=目的因であり、 これが深く意志に関与している」。 無意識と関連づけてもいいかもしれない。 まだまだ書きたいがこれで終わりにするよ。 反論待ってるよ。506君。
森の名前が変わってるのはいいとして、 >「生得原理は備わっている。しかしそれと違うものも存在している。それは >ロックの第二実体=コナトゥス(傾向)=情動=身体=目的因であり、 >これが深く意志に関与している」 これの出典ってどこ?
>>505 それじゃあ、デモクリトスの原子論と同じじゃない。
適当に言っとけば、そのうち誰かが「それらしいこと」を、厳密に言うということだ。
その「誰か」の方が一億倍偉いんだよ。
511 :
考える名無しさん :2008/11/14(金) 17:56:30 0
ライプニッツによる二進法確立は本当に偉大すぎる。 これがなければPCの開発も数世紀遅れていただろう。
512 :
考える名無しさん :2008/11/14(金) 23:54:34 0
>>509 人間知性新論に書いてある。ちなみに
508のコナトゥス(傾向)は、人間知性論でなく人間知性新論。
打ち間違えた。
514 :
考える名無しさん :2008/11/15(土) 03:18:37 0
なぜ、みんな「24の命題」について触れないだい? モナドにこだわるのはわかるけど、 モナドが主著と決まってるわけじゃないし、難しすぎるのではないかい? 155さんが指摘しているけど、ライプニッツの主著は現段階ではまだわかっていない。 ライプニッツの著作のなかで、 「24の命題」はライプニッツ入門にぴったりではないだろうか? 「24の命題」は、主著とはいえないけれど、 ライプニッツの世界の問い方、がわかりやすく短く書かれていると思うよ。 極論だと思うけど、「24の命題」を読んでピントくるものがなければ、 ライプニッツの考え方とは、相性は悪い・合わないという目安になるんじゃないかい?
↑のサイトの訳、微妙だね
このスレでみんなで訳すかい?
微妙でない誤訳多し
>>517 じゃ、とりあえずテーゼ1から
1. Ratio est in Natura, cur aliquid potius existat quam nihil. Id consequens est magni illius principii,
quod nihil fit sine ratione quemadmodum etiam cur hoc potius existat quam aliud rationem esse oportet.
1 自然本性の内には、何ものも現実存在しないよりむしろ何かが現実存在する理由が存在する。
そのことは「何ものも理由なしには生じない」という大原理からの帰結である。
同様にまた、他のものが現実存在するよりむしろ此のものが現実存在する理由も当然存在する。
おぉ、完璧ですね。 でも、ここのnaturaは自然本性としてしまうと強すぎる気もしますが。
521 :
519 :2008/11/15(土) 08:51:43 0
>>520 自分でもちょっと「自然本性」は強すぎるかなと思ったんだけど、「自然の内には」とやっちゃうと
「自然界には」とか「自然学の扱う領域の内には」という意味に曲解されそうだったので、
あえてくどい訳し方にしてみた。
ようするに、いかなる事物であれ、その事物の本性を考察すれば、そこにはその事物の実在根拠が
見出されるってことかと
>>521 うーん、確かにこういう文脈では訳しにくい語ですね。
すべての事物の(すべての)自然本性について語っているということを生かすために
多少ずるい訳としては「自然の本性の内には」とする手もあるかと思います。
523 :
519 :2008/11/15(土) 09:37:25 0
じゃあ、こんな感じに続けていくんで、適当に批判検討してくれ 2. Ea ratio debet esse in aliquo Ente Reali, seu causa. Nihil aliud enim causa est, quam realis ratio; neque veritates possibilitatum et necessitatum (seu negatarum in opposito possibilitatum) aliquid efficerent nisi possibilitates fundarentur in re actu existente. 2 その理由は何らかの実在的存在者、すなわち原因の内に存在している必要がある。 というのも、原因とは実在的理由に他ならず、 可能性と必然性(つまり反対を否定された可能性)に関わる真理が何らかの結果を生じさせるのは、 その可能性が現実に存在する事物の内に基礎づけられている場合に限られるからである。 ratio は理由より根拠のほうがしっくりくるかも
524 :
考える名無しさん :2008/11/15(土) 09:49:03 0
「自然界には」も可能性があるのではないだろうか? ここで強調されるのは、「何ものも理由なしには生じない」という大原理だから、 単純に「自然」と置いて解釈の余地残すのは、まずいのかなあ。
10番を見るとそれでも良いかな、という気もしますね。
>>515 二十四の形而上学的命題って、
最大原理のことを言ってるだけだろう。
最大原理は、一般性はないけど、「場合の方法」としては有効だけどね。
天才ライプニッツの主張の中心が、これでとなさけないな。
やっぱり、モナドだよ。
>>523 たしかにこういう文脈では「根拠」の方が良いかも知れませんね。
>veritates possibilitatum et necessitatum
ここの属格は、どういう意味での属格なのかなあ、というのはちょっと考えさせられます。
528 :
519 :2008/11/15(土) 12:02:57 0
>>524 事物の実在根拠が自然界の内にあるんだとすれば、「神が自然界の内にある」ってことになって
まずいんじゃないかと思ったんだけど、どうなんだろ
>>527 訳してて「可能性の真理」(veritas possibilitatis)ってのがよく分からなかった。
可能性の状態にあったものが現実化して、「真である」と言われるような状態になっている
という感じの理解でいいのかな?
529 :
519 :2008/11/15(土) 12:04:47 0
EXISTENTIFICANS ってなんか定訳ある? 3. Hoc autem Ens oportet necessarium esse, alioqui causa rursus extra ipsum quaerenda esset cur ipsum existat potius quam non existat, contra Hypothesin. Est scilicet Ens illud ultima ratio Rerum, et uno vocabulo solet appellari DEUS. 3 しかもこの存在者は必然的存在者でなくてはならない。 さもないと、当該の存在者のほかにさらに、当該の存在者が現実存在しないよりむしろ現実存在する原因を 探し求めなければならなくなるが、これは仮定に反している。 つまり、その存在者こそが事物の究極的な理由なのであって、それは一語でもって「神」と呼び慣わされている。 4. Est ergo causa cur Existentia praevaleat non-Existentiae, seu Ens necessarium est EXISTENTIFICANS. 4 したがって、現実存在が非現実実在に優越する原因が存在する。 すなわち、必然的存在者とは現実存在させる存在者なのである。
>>528 >
>>527 > 訳してて「可能性の真理」(veritas possibilitatis)ってのがよく分からなかった。
> 可能性の状態にあったものが現実化して、「真である」と言われるような状態になっている
> という感じの理解でいいのかな?
まず possibilitas は、5 あたりを見ると possibile と、それほど区別無く使われているようにも思われます。
veritas の方はどうなんでしょうね。
確かに現実化することまで含んでいるようにも思えますが、あるいは現実化ということは特に考えずに、
「可能的なものとしてある」「必然的なこととしてある」程度の意味のような気もします。
>>528 >
>>524 > 事物の実在根拠が自然界の内にあるんだとすれば、「神が自然界の内にある」ってことになって
> まずいんじゃないかと思ったんだけど、どうなんだろ
たしかに「自然界」という日本語にすると問題がある気もするけれど、
存在するものの総体という意味では問題がないように思えます。
うーん、どうでしょうね。
532 :
519 :2008/11/15(土) 12:56:33 0
>>530 たしかに veritas の内に existentia を読み込もうとしたのは勇み足だったみたい。
veritas(≒possibilitas) から aliquid(≒existentia) へ移行するためには、
現実存在する存在者が必要って文脈なんだし。
しかし、そうなると、possibilitas も veritas possibilitatis もほとんど同じ意味になっちゃうような気が・・・
>>532 >
>>530 > しかし、そうなると、possibilitas も veritas possibilitatis もほとんど同じ意味になっちゃうような気が・・・
実際のところ、ほとんど同じ意味だと言っても良いのではないかと思いますが、
possibilitas や necessitas がそれとして「成り立っている」ということを言うのに
existentia は使えない(使ったら existere してしまう)ので、こうした表現になっているのかなあ、という思いました。
534 :
519 :2008/11/15(土) 13:10:28 0
>>533 なるほどなるほど。おかげでかなりクリアーになったよ。
どうも、Veritas とか Wahrheit とかを見ると変に深読みしてしまう癖が付いてしまっていて困る。
>>534 確かに、その当たりの言葉は深読みさせられるケースもありますものね。
しばらく PC を離れるので本筋から離れた感想なのですが
>>523 で debet を「必要がある」と訳されているのに感動しました。
(necesse と紛らわしいと文句を言う人はいそうですが)
自分は、ついつい「〜なければならない」と西田風の文体で訳してしまうので。
536 :
519 :2008/11/15(土) 13:21:18 0
conatus ってライプニッツだとなんて訳すのがいいんだろう? やっぱり「努力」じゃ変かな 5. Sed quae causa facit ut aliquid existat, seu ut possibilitas exigat existentiam, facit etiam ut omne possibile habeat conatum ad Existentiam, cum ratio restrictionis ad certa possibilia in universali reperiri non possit. 5 ところで、何かを現実存在させる原因、すなわち、可能性に現実存在を要求させる原因は、 どんな可能的なものでも現実存在へ向かう努力をもつようにさせる。 というのも、或る特定の可能的なものに制限する理由は普遍の内には見出されえないからである。
>>523 >つまり反対を否定された可能性
意味が通らない
対立する可能性の否定
538 :
519 :2008/11/15(土) 13:36:19 0
>>537 necessitas を possibilitas の特殊なものと考えて、
「対立する可能性を否定された可能性」というつもりで訳したんだけど
意味通らないかな?
>>538 それでは、ギリシア以来の通常の意味での必然性にならない
540 :
519 :2008/11/15(土) 14:01:14 0
>>539 たしかにライプニッツの言い回しが特殊なのは認めるけど、
それは議論を possibilitas に集約するという意図があったからで、
意味は変わらないんじゃないか?
ほんとに意味まで違うというのなら、
「対立する可能性の否定」と
「対立する可能性を否定された可能性」の違いを教えて欲しい
EXISTITURIRE ってなんぞ 6. Itaque dici potest Omne possibile EXISTITURIRE, prout scilicet fundatur in Ente necessario actu existente, sine quo nulla est via qua possibile perveniret ad actum. 6 それゆえ、あらゆる可能的なものは現実に存在する必然的存在者――それなしには可能的なものが 現実に至る道は存在しないような存在者――の内に基礎づけられているという意味では、 あらゆる可能的なものは将来に向かって現実存在していると言うことができる。
>>540 必然性は「そうでないことがありえない」なので、「そうでない可能性の否定」となる(現代も同様)
「必然的にAである」は「Aでない可能性がない」
必然N、可能Pとすれば
NAは non P non A
>反対を否定された可能性
は P non non A
543 :
519 :2008/11/15(土) 14:43:35 0
>>542 既に書いたとおり「反対を否定された可能性」という訳語で意図していたのは
「対立する可能性を否定された可能性」のことなので、
P かつ non P non A
だよ。
確かに冗長だけど意味は変わってないはず
544 :
519 :2008/11/15(土) 14:45:29 0
訂正 × P かつ non P non A ○ PA かつ non P non A
訳を non P non A とも読みうることはわかったけど、 >necessitas を possibilitas の特殊なものと考えて がミスリードで、日本語として non P non A とは普通読まない
546 :
519 :2008/11/15(土) 14:53:23 0
>>545 うん、たしかにミスリードだった。
訳は「対立する可能性を否定された可能性」に改めることにするよ。
自分が参照した限りだと、
仏訳:c'est-a-dire des possibilites niees dans leur oppose
は自分の読みに近く、
英訳:or negativities in the opposition of possibilities
はあなたの読みに近いと思った
完了分詞をどうしても形容詞的にしたいんですね 普通理解されないと思います
>>541 >将来に向かって現実存在している
は
EXISTITURIRE
をどう解釈してるの?
造語じゃない?
あと actu に工夫は見られるけど
existere と混じる
549 :
519 :2008/11/15(土) 15:51:57 0
>>548 >EXISTITURIRE
>をどう解釈してるの?
こういう造語法の例が他にあるのか知らないけど、
existere の未来分詞 existiturus を無理矢理に第四変化動詞にしたんではないかと。
ググったら、existence-desiring とか thirst for Being とか Drang nach Verwirklichung
とか Durst nach Existenz とか出てきた。何なのコレ?
>あと actu に工夫は見られるけど
>existere と混じる
existere を「現実存在する」と訳すのは譲りたくないんだけど、それだと
actu existere が「現実に現実存在する」になってしまう罠。
今回は妥協して actu existere は「現実に存在する」と訳したけど
もう一工夫必要だよね。
しかし、actu を「現実態において」とか「現勢的に」とか訳すのは躊躇われる。
いい訳し方があったら誰か教えて
550 :
519 :2008/11/15(土) 15:56:46 0
すべての可能的なものが EXISTITURIRE するけれども、みんながみんな existere するわけじゃない。 EXISTITURIRE は「existere することを望んでいる」くらいが妥当だろうか 7. Verum hinc non sequitur omnia possibilia existere: sequeretur sane si omnia possibilia essent compossibilia. 7 しかしながら、ここから、すべての可能的なものが現実存在するということが、帰結するのではない。 もし仮にすべての可能的なものが共可能的であった場合には、なるほどたしかに帰結するであろうが。
551 :
519 :2008/11/15(土) 15:58:31 0
駄菓子菓子 8. Sed quia alia aliis incompatibila sunt, sequitur quaedam possibilia non pervenire ad existendum, suntque alia aliis incompatibilia, non tantum respectu ejusdem temporis, sed in universum, quia in praesentibus futura involvuntur. 8 だがしかし、或る可能的なものが別の可能的なものと両立不可能であるがゆえに、 ある種の可能的なものは現実存在するに至らないということが生じる。 なお、「或る可能的なものが別の可能的なものと両立不可能である」というのは、 同一時間という観点からだけではなく、万有に対してそうなのである。 なぜなら、現在のものごとの内には将来のものごとが包含されているのだから。
existiturire ≒ exigere existentiam ? 9. Interim ex conflictu omnium possibilium existentiam exigentium hoc saltem sequitur, ut existat ea rerum series, per quam plurimum existit, seu series omnium possibilium maxima. 9 さしあたり、現実存在を要求しているすべての可能的なもの同士が対立しているということから、 少なくとも次のことが帰結する。すなわち、最多数のものが現実存在するような事物の系列、 換言すると、すべての可能的なものの最大系列が現実存在する。
553 :
519 :2008/11/15(土) 16:41:16 0
>>551 の in universum は「同時間だけじゃなく過去・現在・未来の総体という観点から」というつもりで
「万有に対して」と訳したけど、ライプニッツはこの語を in generally くらいの意味で使っているみたい
なので、「一般的に」と訳し直すことにする。解釈は特に変わらない
554 :
519 :2008/11/15(土) 18:35:28 0
・determinata ってどういう意味だろう。明らかに特殊な意味で使われていると思うんだけど 10. Haec etiam series sola est determinata, ut ex lineis recta, ex angulis rectus, ex figuris maxime capax, nempe circulus vel sphaera. Et uti videmus liquida sponte naturae colligi in guttas sphaerica, ita in natura universi series maxime capax existit. 10 また、例えば諸々の線の中では直線が、諸々の角の中では直角が、諸々の図形の中では 最も容量の大きなもの――つまり、円と球――が確定したものであるのと同様に、この系列だけが確定した系列である。 また、液体が本性的に自ずから球形の滴へと集まっていくのが観察されるのと同様に、 万有の自然においても最も容量の大きな系列が現実存在することになっている。
555 :
519 :2008/11/15(土) 19:54:13 0
11. Existit ergo perfectissimum, cum nihil aliud perfectio sit quam quantitas realitatis. 11 したがって、最も完全なものが現実存在する。なぜなら、完全性とは実在性の量に ほかならないからである。 12. Porro perfectio non in sola materia collocanda est, seu in replente tempus et spatium, cujus quocunque modo eadem fuisset quantitas, sed in forma seu varietate. 12 なお、完全性は質料すなわち時間・空間を充満するもの――それがたとえどんな様態において あろうとも〔実在性の〕量は同一である――の内にのみ据えられるべきではなく、 形相すなわち多様性の内にも据えられねばならない。
556 :
519 :2008/11/15(土) 20:08:29 0
13. Unde jam consequitur materiam non ubique sibi similem esse, sed per formas reddi dissimilarem, alioqui non tantum obtineretur varietatis quantum posset. Ut taceam quod alibi demonstravi, nulla alioqui diversa phaenomena esse extitura. 13 そこからただちに帰結するのは、質料はあらゆる所で一様なあり方をしているわけではなく、 諸々の形相によって種々多様化しているということである。 さもなくば、可能な限りの多様性が獲得されることはなかったはずである。 別の場所ですでに証明した事柄――これ以外の仕方では決して多様な現象が現れることはないであろう ということ――については黙して語らぬことにする。 14. Sequitur etiam eam praevaluisse seriem, per quam plurimum oriretur distinctae cogitabilitatis. 14 さらに帰結するのは、判明に思考するための最大の可能性を生ぜしめるような系列が 優れていたということである。
557 :
519 :2008/11/15(土) 20:12:04 0
15. Porro distincta cogitabilitas dat ordinem rei et pulchritudinem cogitanti. Est enim ordo nihil aliud quam relatio plurium distinctiva. Et confusio est, cum plura quidem adsunt, sed non est ratio quodvis a quovis distinguendi. 15 さらにまた、判明な思考可能性は事物には秩序を、思考する者には美をもたらす。 なぜなら、秩序とは多数の事物の間の判明性をそなえた関係にほかならず、 混乱が生じるのは、多数のものが現前しているのに、それらのうちの任意のものを互いに 区別する根拠が存在しないときだからである。 16. Hinc tolluntur atomi, et in universum corpora in quibus nulla est ratio quamvis partem distinguendi a quavis. 16 以上のことから、原子は廃去され、さらには、一般的に、 その任意の部分を互いに区別するいかなる根拠も存在しない物体が廃去されることになる。 17. Sequiturque in universum, Mundum esse Kosmon, plenum ornatus; seu ita factum ut maxime satisfaciat intelligenti. 17 また、一般的に、次のことが帰結する。すなわち、世界はコスモスであり、装飾に充ちている。 換言すると、知性認識する者に最大限の満足を与えるように世界はできているのである。
558 :
519 :2008/11/15(土) 20:13:57 0
18. Voluptas enim intelligentis nihil aliud est quam perceptio pulchritudinis, ordinis, perfectionis. Et omnis dolor continet aliquid inordinati sed respective ad percipientem, cum absolute omnia sint ordinata. 18 というのも、知性認識する者にとっての悦びは美、秩序、完全性を認識することにほかならないからである。 その一方で、あらゆる苦痛は何らかの無秩序を含んでいるものの、それは認識者にとってという条件のもとでの無秩序にすぎない。 なぜなら、無条件的には万物は秩序づけられているのだから。 19. Itaque cum nobis aliqua displicent in serie rerum, id oritur ex defectu intellectionis. Neque enim possibile est, ut omnis Mens omnia distincte intelligat; et partes tantum alias prae aliis observantibus, non potest apparere Harmonia in toto. 19 それゆえ、事物の系列の中の何かを我々が不快に感じるとすれば、 それは知性認識作用における失敗から生じているのである。 じっさい、すべての精神があらゆるものを判明に知性認識することは不可能であり、 或る部分を措いて他の部分だけを観察している者の前に、調和がその全貌をあらわすことはありえないのである。
559 :
519 :2008/11/15(土) 20:15:49 0
20. Ex his consequens est in Universo etiam justitiam observari, cum justitia nihil aliud sit, quam ordo seu perfectio circa Mentes. 20 以上から帰結するのは、宇宙において正義もまた観察されるということである。 なぜなら、正義とは諸々の精神に関わる秩序ないしは完全性にほかならないのだから。 21. Et Mentium maxima habetur ratio, quia per ipsas quam maxima varietas in quam minimo spatio obtinetur. 21 また、精神に最大の顧慮が払われるているのは、精神を通して、このうえなく大きな多様性が、 このうえなく小さな空間の内において獲得されるからである。 22. Et dici potest Mentes esse primarias Mundi unitates, proximaque simulacra entis primi, quia rationes distincte percipiunt necessarias veritates, id est rationes quae movere Ens primum, et universum formare debuerunt. 22 さらに、精神は世界の原初的統一、第一存在者の最も近い似像だと言うことができる。 なぜなら精神は諸根拠――第一存在者を動かし、宇宙を形相づけるべく定められた諸根拠――を 必然的真理として判明に認識するのだから。
560 :
519 :2008/11/15(土) 20:19:31 0
23. Prima etiam causa summae est Bonitatis, nam dum quantum plurimum perfectiones producit in rebus, simul etiam quantum plurimum voluptatis mentibus largitur, cum volptas consistat in perceptione perfectionis. 23 さらに、第一原因は最高の善性をも備えている。すなわち、第一原因は事物の内に最大限の完全性を産み出すと同時に、 精神には最大限の悦びをもたらすのである。それというのも、悦びは完全性の認識において成立するからである。 24. Usque adeo ut mala ipsa serviant ad majus bonum, et quod dolores reperiuntur in Mentibus, necesse sit proficere ad majores voluptates. 24 そしてついには、諸々の悪ですらより大きな善に奉仕するに至り、精神の内に苦痛が見出されるということすらも、 必ずやより大きな悦びに貢献するに至るのである。 〈終わり〉
561 :
考える名無しさん :2008/11/15(土) 22:32:59 0
>>528 .事物の実在根拠が自然界の内にあるんだとすれば、「神が自然界の内にある」ってことになって
まずいんじゃないかと思ったんだけど、どうなんだろ
実在根拠を本質に見出してはきびしくなるのではないかい?
実在根拠は、「何ものも理由なしには生じない」という大原理から導かれのではないかい?
僕のイメージでは、
「何ものも理由なしには生じない」という大原理がまずあって、
自然はこの大原理によって包み込まれている。
だから、自然は「本質」も含まれているけど、
非本質とみなされる(例えば色とか)ものや、その他もろもろの要素全部が
「何ものも理由なしには生じない」という大原理から逃れることはできない、がテーゼ1の要点ではないだかい?
だから、ニュアンスとして自然全体なんじゃあないかなあ。
神については単に創造主として留めておくべきではないだろうか?
「理由が自然の内にある」(Ratio est in Natura)ってのは、たぶん二つの意味で読めるんだろうね。
(1)「自然の内にあるものはなんであれ実在根拠を持っている」という意味。
(2)「事物の実在根拠であるような存在者(つまり必然的存在者)が自然の内に存在している」という意味。
1番目の意味は
>>561 が説明しているとおりで、わりとら容易に受け容れることができると思う。
ただし、2番目の意味で受け取ると、「神が自然の内にある」(Deus est in Natura)という命題が出てきて
ちょっと受け容れ難いんじゃないかと思う。
ここは無難に(1)の意味で理解しとくのがいいんじゃなかろうかね
>>519 おつかれ
21の Mentium maxima habetur ratio の訳が気になる
564 :
519 :2008/11/15(土) 23:17:29 0
>>563 うん、そこはかなり迷った。
はじめは「諸々の精神のなかで理性が最も偉大なものとみなされている」って読むのかと思ったけど、
quia 以下がうまく繋がらないし、22以降で主題になっているのは ratio じゃなくて mens のほうだったから
その読み方は捨てた。
ratio quia 〜 で「〜の最大の理由は」って読み方も考えたんだけど、どうもうまくいかない。
一番自信ないとこなんで、代案があればどなたかよろしく
566 :
亀レス :2008/12/02(火) 16:38:18 0
ライプニッツ1663年個体論文(英訳↓)は、スアレスの見方を踏襲しスコトゥス
を批判する。
http://nam-students.blogspot.com/2008/12/leibniz-metaphysical-disputation-on.html スアレスは唯名論的見解を実在論的立場から主張する。
実在論者間の争いとして拡大解釈も出来るが、私見では概念論者(参照『普遍
論双』平凡社ライブラリー)という第三項と考えた方がいいと思う。
スコトゥスースピノザ
スアレスーライプニッツ
という系譜があることになる(スピノザは論文に未登場。ただし、実在論者としてのライプニッツは
逆説的にスコトゥスを継承することになるのでややこしい)。
概念論者として見ればモナドは新たな概念である。複数のモナドはあくまで概
念であり実体を概念的に分割する。
このもの性(haecceitas)は実在的にではなく概念的に付け加わる。
上記両系譜に比べるとハイデガーなどは出来事を捉え損ね、外的なものをも捉
え損ねている(レヴィナスの指摘通りだがレヴィナス自身にも同じ批判が当てはまる。
個別化、種が人種/言語的なネーションに限定されたものになるからだ)。
中世思想原典集成20近世のスコラ学(平凡社)参照
『スアレス形而上学の研究』(田口敬子)参照
568 :
亀レス :2008/12/02(火) 23:09:53 0
>>567 >>479 >Leibniz on Individuals and Individuation: The Persistence of Premodern Ideas in Modern Philosophy
>(
http://www.amazon.com/dp/0792338642 )
上記にところどころ断片的に訳されているのをまとめたものです。
>>567 ちなみに、
ハイデガーはprincipium rationis=根本命題のドイツ訳語のGrund-Satzを、プラトンが
使用したというギリシア語の<根底に定立されたもの>
に一旦翻訳することで正当化している。(『根拠律』第二時限)。
grund はベーメ(『無底と根底』)等神秘主義に根強く使われる用語。
賛否両論あるでしょうが、(英語が主流でも)ユダヤ神秘主義は意識化する必要がいまだあ
ると思います。
皆さんラテン語が出来るんですね。24命題、勉強になりました。 この流れで1663年「個体の原理ついて」もお願いできないでしょうか? あとドゥルーズがモナドを1/∞と定義していますが、妥当でしょうか?
570 :
考える名無しさん :2008/12/30(火) 14:51:32 0
このスレ復活してたんだな。 ウィトゲンシュタイン的に規則に従い、ライプニッツ的に計画を持って・・・
>>571 著作権って知ってる?
『論文マニュアル』の盗作事件のこともあるから、ひょっとしたら山内志朗からクレームがくるかもよ
山内氏の翻訳を参考にしましたが、英文からですが訳し直しています。
英訳から重訳する意味が分からん
Primae Veritaesは、生前未発表ということもあり、また形而上学叙説やモナドロジーとも内容がかなり重複するために 重視されていませんが(邦訳著作集でも未収録)、ラッセルも重要な箇所でライプニッツ哲学の要約として引用しており、 資料性が高いと判断しました。 ラテン語原典もあたりながら今後改訂していきたいと思います。 ご指摘ありがとうございました。
ミシガン大が出してるんだね Olms で買ってしもうた
579 :
考える名無しさん :2009/01/08(木) 22:52:41 0
某日記をみてたら、アルノーの名前の綴りを間違えてる人 を見つけました
だから?
581 :
123 :2009/01/12(月) 03:14:22 0
ずばり訊く? ライプニッツの後継者をあえて一人選ぶとしたら誰か?
フォン・ノイマン
583 :
考える名無しさん :2009/01/23(金) 18:30:03 0
「ライプニッツは、欺かない神についてのデカルトの推論をかなり警戒し、これに不共可能性
の水準で新しい根拠を与えている。神は戯れるが、戯れの規則を与えるのだ(略)。この規則とは
可能世界は神が選んだ世界と不共可能的ならば、存在にたどりつくことがないということだ。
ライプニッツによれば*『アストレー』のような小説だけが、われわれにこのような不共可能
的**なものの理念を与えるのである。」
(ドゥルーズ『襞 ライプニッツとバロック』邦訳 p110より)
*(Lettre a Bourguet,decembre 1714)
**または「共不可能的(incompossible)」
オノレ・デュルフェ作の『アストレ(ー)』は17世紀パリの貴婦人に流行ったロマン小説で、
日本では無名だが、今度エリック・ロメールによって(小説の一部が)映画化され現在公開中。
ストーリーは映画の公式サイトに詳しい。
http://www.alcine-terran.com/wagaai/trailer.html (公式サイト予告編)
可能世界なるものがデカルトのような推論によって本質に回収されるのを嫌ったライプニッツ
がラブストーリーを念頭においていたというのは面白い
584 :
考える名無しさ :2009/02/22(日) 07:07:21 0
保守age
585 :
考える名無しさん :2009/03/19(木) 00:37:42 0
保守age
587 :
考える名無しさん :2009/04/12(日) 20:19:12 0
保守
588 :
考える名無しさん :2009/04/26(日) 07:39:31 0
保守
589 :
考える名無しさん :2009/06/06(土) 14:05:31 0
保守
590 :
考える名無しさん :2009/06/21(日) 08:17:26 0
保守
オルテガの本いいなぁ
592 :
考える名無しさん :2009/07/05(日) 15:25:35 0
オルテガのライプニッツ本の評価ってあまりきかないが…。どうなんでしょう。
オルテガが忘却されてるからなぁ
594 :
考える名無しさん :2009/07/25(土) 08:14:26 0
保守
オルテガはここにおるってが
596 :
考える名無しさん :2009/07/27(月) 06:45:42 0
セカイ系はモナーってほんとうですか
597 :
考える名無しさん :2009/07/27(月) 07:13:24 O
モナーだよ
598 :
タイムボカン :2009/07/27(月) 07:28:03 O
コ
600 :
ニッツ♪ :2009/08/04(火) 05:22:39 O
601 :
考える名無しさん :2009/08/07(金) 23:16:40 0
なぜ、ライプニッツは宇宙論を書かなかったのか?
602 :
ぷに :2009/08/07(金) 23:30:59 O
じょ
>>601 monde論の代わりにmonade論を書いたから
604 :
考える名無しさん :2009/08/08(土) 00:00:34 0
モナド論は形而上学的存在論でしょ。 デカルト・ニュートンは宇宙論をしっかり描いているから、 ライプニッツはちょっと物足りないよね。
>>604 天才が書いた「冗談」だろう。
ライプニッツは天国で、「あの『冗談』を、未だまじめに読んでいる馬鹿がいる」
と笑っているだろう。
606 :
考える名無しさん :2009/08/08(土) 10:49:17 O
実は酔いも"今にいること"の感覚的娯楽だろ そういう意味では、本来「サウナ」とペアになるべきもんだ 知覚の感覚のおきどころが似ているし、毒素を汗によって流せるからな これがナノテクモqualityだよ
607 :
考える名無しさん :2009/08/16(日) 15:33:56 0
オルテガの本はタイトルとちがってあまりライプニッツに言及していない
608 :
考える名無しさん :2009/08/18(火) 22:39:18 0
山本モナド
609 :
考える名無しさん :2009/08/31(月) 06:03:37 0
保守age
ほしゅ
611 :
考える名無しさん :2009/09/20(日) 08:35:57 0
保守age
612 :
考える名無しさん :2009/09/20(日) 09:03:38 O
「ライプニッツとロック」をテーマにした書籍で、何か良いのないでしょうか。特に二人の記号観の違いみたいなのを知りたいです。
613 :
考える名無しさん :2009/09/20(日) 12:24:43 0
人間知性新論を読めば?
あ
ライプニッツ自身による『ライプニッツ論文集』所収の「ロック氏の人間悟性論に就いて」が短いので、 最初に読むのにおすすめ
616 :
試作 :2009/10/04(日) 12:33:38 0
ドゥルーズによるライプニッツの論理学原理 (参考:邦訳『襞』84、99頁) \//////// *相互的包摂 \////// 2同一律 \//// (例:結合法) \// /| \ / | 1矛盾律 /_\______/__|___ (例:アルファ \///// |/// ベット) \///*一方向|/// *自立的包摂 \/ 的局限|/// /\ 可能包摂|/// ___________/__\3充分理由律// /////////// (例:記号法)/// ////////// ↑ |/// 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 //////// ↓ |/// /////// 4識別不可能原理 |/// ////// (例:モナド) |/// ///// *一方向的局限不可能包摂|///
保守
618 :
考える名無しさん :2009/10/19(月) 06:07:18 0
保守
619 :
考える名無しさん :2009/11/01(日) 11:34:56 0
保守age
石黒ひでのライプニツの哲学買ってきましたお
621 :
考える名無しさん :2009/11/15(日) 08:36:46 0
保守
622 :
考える名無しさん :2009/11/21(土) 14:39:18 0
保守
なんでひたすら保守るの? なんか話題提供すればいーじゃん
誰にわからない「モナド」がなぜ評価されているの?
オートポイエーシス絡みじゃね
ホワイトヘッドも読んでみる。読んでる人います?
白頭はただでさえ難解なのに訳ひどすぎて読む気失せるわ
形而上学、自然観の面でライプニッツの次に読むべき物あればお勧めしてちょ
アリストテレス
保守
いきなりアリストテレスは(興味がわかないという意味で)むずかしいので、 ヘーゲル哲学史を批判的に読むのを薦める。
ライプニツ術の感想キボンヌ
>>631 >ライプニツ術
「ライプニッツの普遍計画―バロックの天才の生涯」を雑誌風に再編集したとしか思えない。
貴重な図版(計算機etc)や情報(風車制作etc)はあるが広く浅くなのでお勧めできない。
とにかく初心者でも(分厚いが)「普遍計画」を真っ先に読むべき。あるいは買っておくべき。
↑ 某店長さん?
635 :
632 :2009/12/18(金) 22:59:42 0
買っておくべきというのは索引及び巻末の参考文献表が充実してるから 利用価値があるというのがその理由。 著作集に興味がある人には便利。そうでない人にもわかりやすい、と思う。
637 :
632 :2009/12/20(日) 13:11:59 0
>>635 >世の中暇人ばかりではないので
同様に金満家ばかりでもないと思うので厳しい評価になりました。
(自分は二冊の内どちらを買おうとして迷って、「普遍計画」を先に買いましたが、
逆だったらと思うと青ざめます。)
これは一般論ですが、索引が充実している専門書の方が拾い読みが楽な場合が多々あります。
また、廉価版ライプニッツ入門書としてはクセジュ、シュプリンガー版の方がおすすめです。
638 :
635 :2009/12/20(日) 21:58:46 0
>>632 >>637 なるほど。同時期に両方買うっていう発想はなかったです。
『普遍計画』と『術』の両方買ったら1万円弱か……。
学生なら図書館とかで佐々木能章氏の紀要とか漁れば『術』に書いてあることは
大体読めるからそっちでも良いかもね。
よく考えたら、私もが読んだ順序は『普遍計画』→『シュプリンガー版』→『クセジュ』→『術』だ。
>>628 コリングウッド「自然の観念」でこのテーマを俯瞰できる。
ライプニッツについても言及している。
形而上学でならばライプニッツ→クリプキ
642 :
636 :2009/12/21(月) 23:03:07 0
>>640 ありがとうございます。
ラテン語の索引があるのは良いですね。買ってみます。
『ライプニッツを学ぶ人のために』(世界思想社) 資料編は充実しているが、日本語でどんなライプニッツの著作が読めるかという肝心のところはわかりにくい。 大学生がレポートを書く際の先行論文探しには必携だろうが、、、 あと、用語解説も役に立つが、ライプニッツを個体論者と断定するのが気になった。巻頭の山内論文が概念主義と いう第三項をせっかく提示しているのに、、、、 あとがきでライプニッツ研究者の少なさが言及されているが、実体論と個体論のアンチノミーのただ中で ライプニッツを評価することこそが、来るべきライプニッツ・ルネッサンスには必要だと思う、 (ライプニッツを実体論者と断定できない理由は、私見ではロックへの反論に現れる。)
644 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 01:36:14 0
ライプニッツは概念主義ではない。 >実体論と個体論のアンチノミー ???
645 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 01:51:48 0
>>628 ライプニッツは科学哲学を含んでいるから、
科学哲学者を読めばいいんじゃない、例えばマッハとか。
あと、ニュートンと対比しながら読むとおもしろいよ。
形而上学は難しい。
ライプニッツから影響を受けた後世の人達も、
形而上学は評価していない人が多いような気がする。
646 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 01:58:53 0
ライプニッツは何した人ですか?
647 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 02:04:53 0
何もしてないよ。 知の体系を築く事に失敗した。 あえて言うなら、アカデミー建設に関わった。
648 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 02:13:21 0
>>647 どうしてそんな人についてのスレがたつんですか?
ライプニッツは何か哲学で偉業をなしたから、スレがたつんじゃないんですか?
649 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 02:14:40 0
>>633 「普遍計画」以外読む必要ないと思うよ。
シュプリンガーは論理学者・数理学者ライプニッツに絞っていて、
偏っていた気がしたなあ。
650 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 02:24:21 0
>>648 じゃあ、その哲学の偉業を説明して欲しいなあ。
俺は、ライプニッツ哲学は思考術の範囲に留まっていると思うけど。
>>649 >ライプニッツ哲学は思考術の範囲に留まっている
例えばゲーデル数は、素数を使ったアイデア等、完全に結合法論のパクリ。
現代論理学の最高峰はライプニッツの影響下にある。
微分積分に関してもニュートンより考え方としては優れていると言われる。
個人的にはカントの批判哲学より可能性があると思う(スピノザやデカルトと並べて考えるべきだが)。
PCへと発展した二進法も含め、
たかが思考術、されど思考術、ということ。
追記:
「普遍計画」は書店側の要請でつけられた書名で損をしているが、伝記として
最高傑作の部類に入る。図版がもっとあればベストだが、、、、
652 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 03:41:14 0
>例えばゲーデル数は、素数を使ったアイデア等、完全に結合法論のパクリ。 ありえないわ。 結合法論や論理学は、「代数を参考にしよう」ぐらい しか言ってないんだけど。 似たような事言っている人、形式性に着目した人はたくさんいる。 微積なんかはるかにニュートンのほうが重要なんだけど。 教科書読みなさいよ、微小概念は限界があって ニュートンの極限概念が採用されてるんだけど。 結局、哲学者ライプニッツは何も成し遂げていない。 しかもライプニッツだってスコトゥスのパクリ。 他にも結構パクッテいるなあ。
超準解析もあるわけで、それは本当に「教科書」レベル
654 :
考える名無しさん :2009/12/23(水) 04:20:46 0
超準解析の存在によって ライプニッツ微積がニュートン微積に勝っている事にはならないんだけど。
ライプニッツが作った記号法を自分で使っているひとたちが そうと知らずライプニッツを批判するのは無知の暴露以外何ものでもない。 「教科書」が一日で出来たとでも思っているのだろうか? また、ライプニッツの数学論文は邦訳されたものは全体のわずかで、 こうした状況を変えない限り、対ニュートン論争は不毛なものに 終わると思う。 問われるべきなのは、 ライプニッツのモナドは関数の概念に支えられているというのは妥当か? 物理学の進歩がモナドを神秘主義に還元するとすれば、今日のわれわれの認識 もまた未来の視点からは神秘主義にすぎないと言えるのではないか? そしてそうではない可能性をライプニッツの哲学(論理学)はもっているのではないか? ということだ。
657 :
考える名無しさん :2009/12/26(土) 23:38:32 0
>ライプニッツのモナドは関数の概念に支えられているというのは妥当か? 一体、誰が言ったんだい?
ところで、みなさんラテン語ってどうやって勉強してます? ライプニッツはラテン語で結構書いているので、ちょっと読もうと思うと 必要になるんですけど、難しくてこまっております。
http://leibniz-japan.seesaa.net/ 当サイト「ライプニッツ研究会」Leibniz Symposium of Japanは、「ライプニッツ研究会」が運営する
研究サイトです。
「ライプニッツ研究会」では、17世紀の知的巨人であるライプニッツG.W.Leibnizの哲学研究を深める
ため、年に一度の学会「ライプニッツ研究会」をはじめ、各種セミナーおよび読書会を随時行っています。
当サイトでは、以上のライプニッツ研究会の活動を受け、1)各研究会のお知らせと研究成果の報告に
加え、本サイト最大の特徴である 2)「ライプニッツ・クロノロジー」の掲載など、日本における
ライプニッツ研究の最先端を利用者に幅広く提供することを目標としています。
>>647 形而上学除雪や弁神論は名著だとおもうのですが・・もしかして違ったのかな・・
ライプニッツは『自然法の諸要素』で様相の諸形象を次の図にまとめている。 可能的なもの| |することができる | 不可能なもの \ とは存在 / することができない \ 何かである 必然的なもの /(ないし真として存在)\ しないことができない / 偶然的なもの| |しないことができる | Possibile | |potest | Impossibile \ est quicquid /non potest \ fieri Necessarium / \ non potest non / ( seu quod verum esse) Contingens | |potest non | (著作集8巻?及びアガンベン『バートルビー』58、89頁、Cf. A VI, 1, 466) 古代から第4の偶然性が問題となって来たが、スコトゥスも言うようにこの(第1と第4の 共存という)矛盾は潜勢力の保存を妨げない。 カントは第2を第1に従属させ、潜在性の問題は様相のカテゴリーではなく(否定も含めて) 質のカテゴリーに入れた。
>>664 これって近代語の訳ってなんかなかったっけ?
>>666 仏訳はgooglebooksで少し読みましたが、扉の絵の解説はないようです。
(そもそも本文でライプニッツが解説していない)
その後、『アエネイス』からの引用が大半とわかりましたが、
『変身物語』からの引用箇所が確定できていません。
668 :
考える名無しさん :2010/03/21(日) 21:35:49 0
保守
669 :
考える名無しさん :2010/04/18(日) 07:56:21 0
保守
671 :
考える名無しさん :2010/04/28(水) 13:48:53 0
ライプニッツ著作集全10巻をなるべく低価格で買う方法を教えて くださいませんか?お願いします
672 :
考える名無しさん :2010/04/28(水) 17:32:15 0
図書館に行って、全集をコピー機でコピーするんだよ。 ライプニッツ全集は買い取るとか、高いとかコピーした全集には関係なく、基本的には独立してるだろ。 コピーなんて高が知れてるから何千円かで済むんじゃないの。 高値で譲ってもらったのと同じような理解力になれるんだ。 安いな〜。
>>672 全部コピーって…。どれだけ時間かかると思っているんだ?
下手をすれば時給換算でちょっとずつ買った方がマシってくらいになるんじゃね?
俺も絶版とかで購入できない書籍は全コピーってやったこと何回かあるけど
コピー後のファイリングとかも含めると、それなりに時間かかるし、管理がめんどくさくなる。
現在なら、なら全ページスキャニングでPDFデータ化とかしていたかも。
というか、ほとんどgallicaあたりで揃いませんか?
工作舎の日本語の全集のことだろ?672が言っているのは。 gallicaにゃ日本語のテキストはなかろう。
676 :
考える名無しさん :2010/05/13(木) 22:42:25 0
保守
677 :
考える名無しさん :2010/06/13(日) 21:18:23 0
保守
678 :
考える名無しさん :2010/07/26(月) 22:06:51 0
保守
679 :
考える名無しさん :2010/08/09(月) 21:57:13 0
保守
680 :
考える名無しさん :2010/08/30(月) 07:27:47 0
産業図書から出た『モナドの窓』読んだ人っていますか?