《   マルティン・ハイデガー   》 

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669考える名無しさん
で、「存在と時間」は岩波、ちくま、中公のどれを読んだらいいんだよ!
670考える名無しさん:05/02/11 01:56:25
ちくま
671考える名無しさん:05/02/11 01:57:38
中公がよろし。
672考える名無しさん:05/02/11 01:59:30
そりゃ岩波だな
673考える名無しさん:05/02/11 02:03:18
創文社版にしろ
674考える名無しさん:05/02/11 02:10:46
中公クラッシクスは文庫だけどB6版で多少サイズが大きい。
それに三分冊だから行間も広くて読みやすく、また書き込みとかしやすい。
あともちろん、訳もいいね。解説も充実していると思うけど。
とりあえず個人的評価。
675考える名無しさん:05/02/11 02:14:01
一文一文、原文と訳が対に並んでるようなの出して欲しい。
676考える名無しさん:05/02/11 02:18:27
かえって読みにくいと思うよ。
677考える名無しさん:05/02/11 02:20:01
じゃあ、左のページに原文、右のページに訳。
678考える名無しさん:05/02/11 02:22:36
じゃあ二冊買えよになるじゃん。俺はそうしてるよ。
679考える名無しさん:05/02/11 02:25:23
理想社の翻訳が読みやすかったそうですが、
ちくまは、それと同じらしい。いまなら、ちくまがベストかと。

漏れはちくまですら、難しくてバターリでつが。
680考える名無しさん:05/02/11 02:28:55
原書と訳書にセンテンスごとに番号ふってよめ。
681考える名無しさん:05/02/11 02:29:52
本に金を惜しむな。
682考える名無しさん:05/02/11 03:10:20
499 名前: 名無しさん@そうだ選挙に行こう Mail: sage 投稿日: 04/07/11 13:27

訳の正確さから言うと原・渡邊訳(中公)と辻村訳(創文)が双璧なんだけど、
辻村訳はほとんど日本語になっていない上、訳語があまりに独特なので、総合的
にみてやはり原・渡邊訳が一番いいと思う。

細谷訳(ちくま)はわかりやすくしようとするあまり、変に言葉を補って、その結果
あきらかに誤訳になってしまっている箇所があるのが残念。

松尾訳(勁草)は独特のルビの振り方とふんだんな補足のおかげで、とてもわか
りやすくなっている。逆にいうと訳者の読み込みがあまりに強く反映されすぎて、
中立的に解釈することが難しくなっているのが難点。あと、値段が高すぎるし。

ただ松尾啓吉って、専門の哲学研究者じゃなくて、詩人なんだよね。アマチュアで
あそこまで訳せるというのは本当にすごいと思う。

506 名前: 考える名無しさん Mail: sage 投稿日: 04/07/17 13:42

ちくまの細谷訳は日本語がよく練り上げられていると思う。
結局中公版と比べると一長一短なんだが、
両方読み比べるぐらいのことをやって(もちろんドイツ語とも
照らし合わせることに越したことはないけれど)
じっくり読む努力をしてもよいのではないかな。
こと『存在と時間』のような古典中の古典に関しては。
683考える名無しさん:05/02/11 03:23:43
多分タームの原語を知っていれば、辻村訳が読みやすいと思う。
残念なことに、この訳書にはタームの対訳表や索引がつけられていない。
(わざとつけない方針だったらしい)
さすがに一番新しいだけあって、文法レベルでの読み間違いは少なそうだ。
原書と対訳するなら、お勧めだと思うよ。
684考える名無しさん:05/02/11 04:27:48
>>683
一番新しいのは、中公クラシックスの渡辺訳ですよ。
これはもともと中公世界の名著に入っていたものですが、
新しく新書化されるにあたって訳が全面改訂されてます。
最も無難なのはこの訳でしょう。
685考える名無しさん:05/02/11 04:48:40
そうなんだ。
全面改訂してるんだ。
でも、冗長な言い回し多くない?
686考える名無しさん:05/02/11 11:29:40
創文社のやつは、辻村の一存でSeinが全部「有」なんだろ。
キモイ。道元とハイデガーの両者を貶める行為だと思う。
687考える名無しさん:05/02/11 13:16:35
昔の日本の哲学業界がそれだけキモクテ病んでいたという証拠
688考える名無しさん:05/02/11 13:20:09
キモクサw
689考える名無しさん:05/02/11 23:50:00
同じちくま学芸でマイケル・ゲルヴェンの解説書ってどうなのよ?
690考える名無しさん:05/02/12 00:19:00
>>689
けっしておすすめしない
691考える名無しさん:05/02/12 00:21:42
>>689
なにゆえあんなつまらない本を訳したのかと、小一時間、、、
692考える名無しさん:05/02/12 00:28:33
>>689
ハイデッガーの原文読んでください!
693考える名無しさん:05/02/12 03:01:11
>>686
キモイ点に関しては、同意だよ。
だから、限定つきですすめているんだよ。
「タームの原語を知っていれば」と。

ある程度、無理やりなやり方をしないと、全集全体で共通タームで訳すのは無理だからね。
ハイデッガー選集のようにばらばらな訳はこまるだろう。
694考える名無しさん:05/02/12 03:15:06
Seinは「存在」でよし。「存在論的」もいちいち「オントローギッシュ」はいらね。
695考える名無しさん:05/02/12 03:31:59
>>694
俺もそうおもうよ。
だから…(以下同様)
696考える名無しさん:05/02/12 06:47:33
697考える名無しさん:05/02/12 07:11:54
やすいんですね。
698考える名無しさん:05/02/12 08:13:25
他に全集版のやつがあるよ
699考える名無しさん:05/02/12 08:29:51
円高万歳
700考える名無しさん:05/02/12 08:42:11
こんなのもある
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/3050035188/qid=1108165215/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-5259181-0314647
何故かユーズドの方が高い(それもべらぼうに)
701考える名無しさん:05/02/12 18:40:32
>>696 oder >>700
どっち買えばいいの?
702考える名無しさん:05/02/12 18:41:51
ふつう>>696だろ
703sage:05/02/15 00:40:18
結局ハイデガーはニーチェの「力への意志」をどのようにとらえていたのだろう?
704考える名無しさん:05/02/15 01:06:14
大体ドゥルーズと似たような感じじゃないの。
705考える名無しさん:05/02/15 07:16:19
>>703
あなた自身の目で『ニーチェ』を読めばいいんじゃないの?
706考える名無しさん:05/02/15 17:51:17
ドゥルーズとハイデガーのニーチェ読解は最終的評価から見ると真逆
707考える名無しさん:05/02/16 00:52:48
どちらも我田引水だが、
ドゥルーズの方がニーチェのイメージを一新したと思う。
カントの批判哲学の延長にいるという読みは面白い。
708考える名無しさん:05/02/16 01:03:24
でも、「力への意志」については近いんじゃないの?
ハイデガーがやるまでは、倫理とか心理学的な方向からの解釈が
殆どだったろうし。
709考える名無しさん:05/02/19 23:36:21
「ぃぃいいいんんん・・・・ひっぃぃぃいぃ・・ハンナさんのおマンコがぁぁぁひっぃぃ・・・擦れるゥゥいひぃぃ・・・」
「ねぇ・・・私をオカズにしてオナニーしてたんでしょ・・ねぇ?」
「はいぃっぃぃぃ・・・いひぃっはぁおおぉっぉ・・してましたァ・・・ハンナさんをオカズにしてェ・・おセンズリしてましたぁぁひっぃぃ・・・」
「そう・・・やっぱり。このデッカイチンポからザーメンいっぱい出したんだ?」
「ひゃぅぅ・・ハイッハイィィィッ・・ザーメン出しましたァ、ま、毎日ハンナさんをオカズにしてェおセンズリしてェおチンポ汁イッパイ出しましたァァ・・・」
「どうして・・・? どうして隠れるみたいにしてたの? ・・・えいっえいっ」
「ひゃぅぉおおおああああっ!? 擦らァ擦らないでヒッィィ」
「どうして? そーれグリグリ・・・」
「アヒッアヒッいぃいっぃうん・・・だってぇだってぇ・・・初めてェ・・ハ、ハンナさんを見た時からァ・・ひぐぅぅぅぅうぅっ」
「うんうん・・・? それそれ・・・グリュグリュ」
「ひぃぃい・・・す、素敵な方だなあってェェ・・・ヒン・・でも、でもぉぉおおぉおおおん・・」
「素敵? 私が?」
「はいぃぃ・・とっても素敵だなぁってェェェェ・・スレンダーでェ、明るくてェ、・・・でも、私、私ィィ・・・感情を表に出すのが苦手でっヒィン・・・いふぅぅ」
「そうなんだ・・・ゴシゴシ・・・」
「いぅぅぅぅん・・・はいぃぃ・・そ、それにィ、私ィ、フッサールさんやシェーラーさんやみたいにィッ・・ヒッ・・・カリ大きくないしぃぃいいい・・・スタイルよくないし・・・ハヒッ、おチンポばっかり気持ち悪いくらい大きくてェェェェ・・ひぃぃ・・」
「そうかなぁ・・・ハイデッガー教授はすごい可愛いと思うけど?」
「私ィ、性格もそんなに明るくないぃか・・らァ・・・きっと、ハンナさんに嫌われるって・・思ってぇぇ・・」
710考える名無しさん:05/02/23 21:56:20
「気遣い」のことを
「気違い」と誤読していました。
711考える名無しさん:05/02/24 16:40:03
昨日のトリビアの泉で「BEING AND TIME」を手に持っているやつが出てたな
なんかワラタ
712考える名無しさん:05/02/24 18:42:31
マジデカ
713考える名無しさん:05/02/26 00:09:52
>>711
観た観た。しかも心理学かなんかの教授で、しかも英訳の「存在と時間」という
わけわからん図だったね。
714考える名無しさん:05/02/26 22:14:38
BEINGが存在だったら、EXISTENCEは何よ?
715考える名無しさん:05/02/27 01:58:19
現実存在、だね。
せっかく九鬼が作った「実存」がなんとなく使えなくなっているから。
人生論ぽい響きゆえに。
716考える名無しさん:05/02/27 04:33:18
実存は使われなくなってんのか
717考える名無しさん:05/02/27 05:07:09
>>716
なんとなくサルトル・ヤスパース・ハイデガー哲学専用になっていると思う。
本当は禁じ手にしない方が訳語の幅が広がるのだろうけど、
あまりにも「実存の悩み」といった言い回しが通俗化しすぎてしまった。
718考える名無しさん:05/02/27 08:43:51
>>717
しかしそうなると特にハイデッガーで「実存論的」っていうのが「現実存在論的」になって、「存在論的」とかなり紛らわしくなるね。
いわゆる「現実性」とも混同しやすくなってしまう…
719考える名無しさん:05/02/27 10:52:17
ハイデガーの「実存論的」はそれでいいだろう。
>>715が言っているのは Existenzは「実存」よりも広い意味があって

つねに「実存」で訳せるわけではないということだろう。
カントやヘーゲルでもこの言葉は普通に出てくる。
720考える名無しさん:05/02/27 14:09:22
質問。存在と時間を読んでいると、
「現存在」と「実存」の違いに苦慮しました。
これを分けるなにかいい方法はないでしょうか?
721考える名無しさん:05/02/27 17:57:00
実存は現存在の存在ですが、これじゃ不十分?
722考える名無しさん:05/03/01 10:32:08
精神病理学者の木村敏さんは、名訳として、河出書房世界の大思想 辻村公一
訳「有と時(存在と時間)」をあげてます。
723考える名無しさん:05/03/01 14:20:29
木村敏は京都学派かぶれだからな。
だが、辻村公一と川原栄峰(この二人、訳は悪くない)が
ハイデガー研究にもたらした惨禍を考えると、素直に勧めるのは気が引ける。
724考える名無しさん:05/03/01 14:26:50
Existence=現存在(本来的には「現れたもの」の意)と訳す場合もあり。
725考える名無しさん:05/03/01 14:51:27
>>724
どこ?
726考える名無しさん:05/03/02 17:01:28
( ゚Д゚)ダーザイン!
727考える名無しさん:05/03/02 23:43:07
ガッ!!!





























ぬるぽ
728ローデガー:05/03/07 10:12:30
存在は爆発だっ
729考える名無しさん:05/03/08 22:59:29
存在とは





730考える名無しさん:05/03/08 23:02:36
フルティン・ハイデガー
『存在と股間』
731考える名無しさん:05/03/09 10:28:29
京都学派って何すか
732考える名無しさん:05/03/09 10:34:10
>>731
西田幾多郎を中心とした哲学者サークルのことだよ
733考える名無しさん:05/03/10 14:01:02
そよび体制擁護派よ。
734考える名無しさん:05/03/10 19:25:22
"そよび"?
735考える名無しさん:05/03/15 01:57:13
ハイデガーの「ヘーゲル精神現象学」って買いですか?
ハイデガーのマイヘーゲル理解バリバリ?
736考える名無しさん:05/03/15 02:18:52
論文「ヘーゲルの経験概念」読んだ方が早いと思う
737考える名無しさん:05/03/15 17:28:25
ちくま文庫の存在と時間読んでるけど、ギリシャ語が一回でると
その後はその単語がどういう意味かもう書いてくれないんだね・・・
738考える名無しさん:05/03/15 18:28:08
Holzweg(全集5巻)収蔵の「ヘーゲルの経験概念」は「精神現象学」の緒論のみを取り扱っているのに対して、
全集32巻の「ヘーゲル精神現象学」は、緒論以外の部分を扱っていると思われます。
両方読むのがいいと思われます。
739考える名無しさん:05/03/15 23:11:56
>>736 >>738
ありがとうございます。買って読んでみようと思います。
740考える名無しさん:05/03/16 00:04:08
>>709
顧慮的気遣いを描いた名文だな
741考える名無しさん:05/03/16 00:39:58
気遣いというより気違いだな
742考える名無しさん:05/03/16 10:19:11
絶対ジサクジエンだよね
743考える名無しさん:05/03/16 14:32:14
たぶんね。
744741:05/03/16 15:31:40
ちがうってw
745考える名無しさん:05/03/16 19:52:08
命書けるか?
746737:05/03/16 20:11:37
上巻半分、第三章まで読んだけどおもしろい!訳がいい気がする。
今のところそんなに難解じゃないし。学生のときに読んどきゃよかった。
747考える名無しさん:05/03/17 04:02:32
辻村訳を批判してる奴はちゃんと読んだか?確かに読み難いところはあるが、
正確でハイデッガーのドイツ語原文を知っている人には非常に親切な作りに
なっているよ。索引がないのは辛いが(ハイデッガー自身が拒んだ)、
日本語もしっかり練られていて、荘重な感じがして、俺はいいと思った。
少なくとも、専門でやる奴は一度は見ておけ。
それから、別に道元でもいいじゃねえか。なんとか日本の伝統的思想と結びつけようと
涙ぐましい努力をしているわけですよ。西洋哲学は西洋のものだから、西洋の
なかでのみ理解されなくちゃいかん、なんて言っていたら、それはヤバイです。
大体、君たち、何人よ?日本人だろ?そういう宿命を背負って、自覚をもって
西洋哲学を「外国の思想」として読む姿勢がないとまずいでしょ。
ハイデッガーが道元と同じ事を言っているとかじゃなくて、おれらはさ、
ハイデッガーを「直接に」理解することはできないわけよ。常に媒介がいるんです。
それがなんであれ、そういう媒介を必要とすること、それを自覚するのが大事です。
自分の身に知らず知らずのうちに染み付いている伝統を無視して、ハイデッガーを西洋哲学の
中に閉じ込める連中は、いわゆる西洋かぶれでしょ。かぶれは醜いよ。
西洋なんて君たち、大体、知らんだろ。俺も知らんが。
禅でも現代思想でもいいから、いわゆる自分の「解釈学的状況」を知るべし、で
あります。
748考える名無しさん:05/03/17 10:45:53
訳の質に文句言う香具師は少ない。
辻村の文化論的態度が、
「ハイデガー信者」と呼ばれても仕方のない帰依者を生んだ。
そしてそういう事実が忌避されている。

明らかにハイデガーの読解全体に悪い影響を残したからね。
749考える名無しさん:05/03/17 11:37:45
そうだね、別に道元でもいいけど、東洋人たるものは・・・という視点で
東洋文化に結びつけ無ければ邪道だと言わんばかりの、
閉鎖的で排他的な読解態度の方に問題がある。

そもそも創文社全集のSeinが「有」と訳で統一することになったのはこいつのせいでしょ。
「有」と訳したい人はそう訳してもいいが、反発も多いんだから、それを
全集で訳語統一の取り決めに組み込んじゃうような暴挙は、いくら何でも
常識的なバランス感覚を欠いているという他はないな。

750考える名無しさん:05/03/17 20:32:37
なるほど、そういう意味で辻村は批判されているわけか。
しかし、彼の研究はそんなに排他的なんだろうか?
ハイデッガーに「帰依する」のは確かに研究者の目から見れば頂けないが、
それはしかしその人の生き方の問題だから、俺はとやかく言わないけどね。
だけど、帰依したとしても、要するにハイデッガーに親近感を抱いた人の
解説と思えば、いいのではないか?帰依したからといって、それを
排除する必要もないでしょうよ。しかも辻村ほどの知識をもった研究者も
少ないし、どうしてそんな人がハイデッガー信者になったのか、という
問題も面白い。大体、後期のハイデッガーなんて、海外でもまともに
研究されていないのだから、多少の電波が出てきてもいいでしょうよ。

英語圏なんて後期はほとんどお手上げだし、ドイツ本国もどうだか。
(Ereignis の英訳、Enowning はひどいです。かなり批判されている模様。
英訳に比べたら、日本のハイデッガー翻訳の水準は格段に高い。
これはヘーゲルなんかにも言える。特に精神現象学ね。)
実は後期の研究は京都が一番進んでるという某研究者の意見を聞いたこともありますよ。

それから、どうしても東洋に結びつけるように強制しているのでしょうか?
彼の論文の読む限り、そういう強制は感じなかったですよ、俺の方は。

それから、「有」だけど、確かに全員の訳者にそれを強いるのはヤバイと思う。
その点は賛成する。他の訳者の解釈を意図的に操作しているのだからね。
そういう態度は頂けない。しかし、辻村の訳は優れています。だから、彼は
自分で全集百巻を訳すべきです。
751考える名無しさん:2005/03/22(火) 00:42:27
ハイデガーが「存在自体が作家の口を通して語る」というようなことを書いているのは、
どの著作でしょうか? 手掛りだけでも教えていただけると幸いです<(_ _)>
752考える名無しさん:2005/03/29(火) 17:41:23
この辺と関係あるのかな?
「言葉は存在の家です。その住まいに人間は住まうのです」(『ヒューマニズムについて』)
753考える名無しさん:2005/03/31(木) 02:38:55
『存在と時間』いま読了。あー疲れた。
時間の話が出てきてからよくわかんないところも
あったけど(時熟?みたいなw)、まいっか。
けっこう面白かったです。特に上巻。世界=内=存在とかいう
考え方には目からうろこが落ちまくり。
754考える名無しさん:2005/03/31(木) 16:06:57
ハイデガーの問題設定って別に新しいわけじゃないと思うけど。
世界内存在ってデカルトの存在論とは何が違うの?
755考える名無しさん:2005/03/31(木) 17:08:58
こういう対話になってない薄っぺらな独白のつぶやきあいってほんと気持ち悪いな
756考える名無しさん:2005/03/31(木) 17:56:49
>>755
お前のレス自体がそういう状況を打破していない
757ローカルルール審議中:2005/03/31(木) 23:52:19
ここか、チンポ太郎の自作自演スレってのは
758ローカルルール審議中:皇紀2665/04/01(金) 18:03:20
学校が休みになると「ガキデガー」が集まってくるなぁ。
759ローカルルール審議中:皇紀2665/04/01(金) 19:37:26
おめーらはどっちも読まないんだからどうでもいいだろ

760考える名無し:皇紀2665/04/01(金) 22:17:45
>>752
たしかに、すぐ後に「思索する者たちと詩作する者たちが、この住まいの
番人たちである」と続くもんな。
761ローカルルール審議中:皇紀2665/04/01(金) 23:34:43
自作自演が続くなぁ…。
762ローカルルール審議中:皇紀2665/04/02(土) 00:25:12
続くよね。うざいよね。
763ローカルルール審議中:皇紀2665/04/02(土) 01:40:32
>>760
でも、「作家の口を通して」という表現とはズレるな。
764ローカルルール審議中:2005/04/02(土) 04:38:56
>>754
その件については、未完成に終わった後半で、ハイデガーが語る予定だったと思うが。
765ローカルルール審議中:2005/04/02(土) 20:09:27
自作自演が続くなぁ…。

766ローカルルール審議中:2005/04/03(日) 03:42:19
>>760+763
学芸文庫の訳者の渡邉二郎が、訳注で、後期のハイデッガーは詩人を高く位置
づけている、と書いてるんですが、具体的にはどの辺りの著書(論文)を指して
いるんでしょう?
767ローカルルール審議中:2005/04/04(月) 20:52:19
>>753
木田元は「時熟は誤訳で時熟とか言われてもなんのことだかさっぱりわからない」って言ってるけどね
768ローカルルール審議中:2005/04/05(火) 01:32:46
木田元のおかげでハイデガーのオカルト化が食い止められている。
ドレイファス&門脇だと力不足。
769ローカルルール審議中:2005/04/05(火) 10:15:25
木田元の解説はなんだかんだ言ってもわかりやすい。
770ローカルルール審議中:2005/04/05(火) 11:21:44
木田元が死んだら日本のハイデガー研究は終わる
771ローカルルール審議中:2005/04/05(火) 19:56:27
死ぬ前に存在と時間をわかりやくく翻訳してください。木田先生。
772ローカルルール審議中:2005/04/05(火) 20:04:34
私の解説書を買いなさい。
773ローカルルール審議中:2005/04/05(火) 21:34:06
パイデッカー!
774ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 06:58:58
木田元の後継者っているの?
775ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 07:06:03
>>774
いない。
木田以外は木田が道元と安易に引っ付けるバカどもは哲学界から
消え失せろと呼んだ木田に嫌われている間抜けなバカ揃いしかいない。
この発言は木田の私の哲学入門に載っている。
木田が死ぬかボケるかした瞬間、日本のハイデガー研究はこれにて終了。
776ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 07:13:54
じゃあ木田元ご自慢の哲学書を読ませて思考を追体験させる
勉強会は何だったんだ?

あれで哲学者を大勢育てたんじゃなかったのか?
777ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 07:15:22
木田元曰く

「勉強会は全く創造的意味が無かった」
778ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 07:29:12
ないのかよ!
779ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 08:38:18
木田元ご自慢というか、オーソドックスな勉強法かと…。
780ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 09:01:13
ハイデガー自身にも原因があるんじゃない?
神秘主義的と言うか曖昧と言うか・・・。
木田さんはそういうのを極力排してる。
781ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 09:44:10
死ぬ死ぬっていうけど、そんなに年なの?
782ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 09:48:01
>>775
「ハイデガー拾い読み」にも、道元とからめてか、
存在という言葉を有と訳すよう強制されて
できあがった全集をこきおろしてたよ。

権利を独占されていて、訳し直すこともできないんだそうだ。
道元とむすびつけたくてしょうがない学者の元凶って、だれなの?
783ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:04:42
>>782
このスレの過去ログも読めんのか。
784ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:13:22
東洋哲学がいかに糞で鵺なのかよくわかりました。
785ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:16:19
>>784
てめえは別の意味で馬鹿。
道元はまともな著作を書いている。
糞なのは東西折衷を強制する連中。
786ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:17:53
でも、今の全集訳は概して支持されていないから、
次世代に希望がないわけではない。
787ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:18:03
>>782
すみませんでした、木田先生。
788ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:21:03
東西を折衷しようとすること自体が
オリエンタリズムに発する典型的な西洋的発想であること、
しかもそれを東洋人がやるのだから、
じつはオリエンタリズムの逆輸入となって
二重の意味で倒錯しているということ、
このことに気づかない連中がいつまでも後を絶たない。
789ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:31:33
しかし、東哲をむやみに蔑視するのは問題大きいよ。
俺も学部生の頃はそういうメンタリティあったが。

東西文明論や旧比較文学研究の流行が1950年代にあったので、
前世紀の遺物なんでしょう。
後期ハイデガーはちょうどその時期に重なっている。
790ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 10:50:45
>>784
>東洋哲学がいかに糞で鵺なのかよくわかりました。

東洋哲学はなぜ鵺なのか?
それは東洋哲学には現代哲学がなく、それどころか近代哲学もなく、
結果的に、西洋の現代哲学の中に東洋的なものをこじつけでもいい
から見出して生き延びようとして鵺になったんですね。
東洋哲学の西洋風味ということで、自虐的オリエンタリズムと言える
でしょう。
791ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 11:37:21
朱子学は体型的哲学とはいえないでしょうか?
792ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 11:42:25
790はごく普通のマジョリティとしての西洋哲学の研究者なんだろう。

それを言うなら、
古代哲学や中世哲学の研究者のある種の試みまでもが鵺になってしまう。

たしかに旧来の東西比較文明論に未来があるとは考えにくいが、
変な隠蔽さえ行わなければ、
昔の思想の現代性を探るのは必要だし有益と思うがね。

ハイデガーだってそういう思想家だったわけだ。
793ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 12:12:05
ハイデガー哲学は現象学的文献学にすぎないのだろう。
794ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 12:19:08
>>793
詳しく!
795ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 12:29:19
>>794
柄谷行人を勉強することだ。
そういうことが書いてある。
796ローカルルール審議中 :2005/04/08(金) 13:00:47
柄谷かよ・・・

そういえば木田元と柄谷が対談したとき、木田元があまり喋ってなくて物足りなかった
797ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 16:08:16
「有と時」のような訳は、翻訳として正確という評価もあったりする。
チンポ太郎も支持していたな。そういえば。
798ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 18:08:15
>>796
詳しく!
799ローカルルール審議中:2005/04/08(金) 21:58:07
>>797

チンポ太郎は「死尿スレ」で存在を有と訳すのは、事実存在と本質存在の両方が
表されるからで、道元とかは直接には関係ないし、和辻哲郎も「有と時間」と
訳しているとか言ってたよね。

ヘーゲルの翻訳でも、有という訳語は使うし。問題は、特定の訳語というよりも、
『存在と時間』という書物の全体的な翻訳でしょうから。

翻訳としては、自分も辻村訳は極めて正確で原書を参照する際は役に立つと思います。
ただ、ニュートンがニウトンなのは辛い・・・
800ローカルルール審議中:2005/04/09(土) 09:28:41
柄谷は生成と製作もしょせん二項対立とかいうことを言ってたな
801ローカルルール審議中 :2005/04/11(月) 11:30:25
>>798
http://www.logico-philosophicus.net/profile/KidaGen.htm
>・「アドルノのアクチュアリティ」【討議】(浅田彰+柄谷行人+木田元+徳永恂+矢代梓、
>『批評空間』第II期第12号、太田出版、1997、所収)
>アドルノ『否定弁証法』(作品社)の翻訳刊行を機に行われた討議。

これのことじゃないの?
ハイデガーと関係あるかわかんないけど
802ローカルルール審議中:2005/04/15(金) 13:04:25
柄谷は所詮評論の閾を出ないじゃない。
そんな持ち上げるほどのことか?
8030987:2005/04/24(日) 03:00:43
ハイデガー先生はもう降臨しないのですか?
ドイツでは3年前ぐらいに師フッサールとともに劇に出演中だったのらしいですが。
この劇の内容を詳しく聞きたかったなあ
804ローカルルール審議中:2005/04/24(日) 14:17:43
ハイデッガーってどうすごいの?読んだら人生にどう効くの?
805ローカルルール審議中:2005/04/25(月) 00:35:49
>>804
突撃命令に従う体を作ることができるとか
806ローカルルール審議中:2005/04/25(月) 01:07:58
>>804
死が怖くなくなる。その代わり生きるのが怖くなる。
807ローカルルール審議中:2005/04/25(月) 01:38:18
哲学とは死のことと見つけたり。
808ローカルルール審議中:2005/04/26(火) 09:38:55
>>804
少なくとも、良さがわからないような君の感性に
とっては、何の価値もない。
読んでみて、知的喜びが得られない君の知性では
ハイデガーどころではない、人生フリーターかニー
トどまり...
809ローカルルール審議中:2005/04/26(火) 20:16:57
釣れるといいですね。
810考える名無しさん:2005/05/02(月) 10:17:41
ケラケラ
811考える名無しさん:2005/05/03(火) 19:42:34
俺はハイデガーを読んで死にたくなったけどな。
中東の難民は可哀相だけどそれに比べて俺たちなんて幸福なのかしら、
という理論だろ。単なる唯我独尊となーんも変わらん。ハナクソレベル。
812はじめ:2005/05/04(水) 02:45:38
ハイデガーは中途半端な奴だよ。「存在と時間」だって偉そうにここまで書くなどと
最初に宣言しておいて結局書いたのは3分の2ほどだよ。そのあと死ぬまでに随分
時間があったのに結局書かなかった。多分自分の間違いに気づいたんだろう。
813考える名無しさん:2005/05/04(水) 02:51:22
要約

人間には開けない箱がある。しかし人間は開きたいと望む。
大半はあきらめてユダヤ的内在を生きようとするが、真理
を愛するものは絶対に開けようとすることをあきらめては
ならない。それがロマン主義だ。鍵で開かないならこん棒
で殴って無理やり開けてしまえ。それがナチズム。
そしてその結果、箱はペチャンコに破壊され、なおも開かれ
ていない。
814はじめ:2005/05/04(水) 03:00:59
そんなにいいものか?開いたら糞まみれだろう。
815考える名無しさん:2005/05/04(水) 03:19:04
>>814
釈迦は瞑想によって、イエスは信仰によって、三島は切腹
によって、ヒトラーは暴力によって、麻原はテロによって
証明した。じつはこの世界こそが箱の中なのだと。
816はじめ:2005/05/04(水) 03:21:10
>>815
あなたヒッキー?
817考える名無しさん:2005/05/04(水) 03:23:08
>>816
ヒッキー君が立てたスレに同時に書き込んではいるけど、
ヒッキーではないよ。
818考える名無しさん:2005/05/04(水) 04:07:00
結局どうあがいても普通の人間は「非本来的時間」の中でしか生きられないということなんだろ。
819はじめ:2005/05/04(水) 04:30:58
>>818
ハイデガー自身がそうであったようにな。
820考える名無しさん:2005/05/04(水) 04:43:41
非本来性を生きるしかないのにグーテンベルグの森をさまよい
発見しようとする不可能性こそがロマン主義というのが「存在と時間」。
ヒトラーと同じことしか言ってないな。
821考える名無しさん:2005/05/04(水) 05:34:42
ハイデガー読んで西洋文化を分ったような気になっちゃう人多すぎない?
そういう安易に理解した気になるようなものに、ろくなのがないんだけど。
学問なんて一歩進んで二歩下がる、これを繰り返すしかわないけだし。
822考える名無しさん:2005/05/04(水) 06:38:14
>>821
ジョークですかい?
823考える名無しさん:2005/05/04(水) 20:01:49
もう久しくハイデガーの著作や哲学に触れていなかったので
スペルやハイフンなど心もとないのですが、

「Sich-zeitigung」「sich zeitigen」は
翻訳書は全て「時熟」「時熟する」なのでしょうか?

それとも他の訳があったり、木田さんのように「己を時間化する・すること」というようなものがあるのでしょうか?
824人力飛行機:2005/05/06(金) 23:50:10
久しぶりに『真剣10代しゃべり場』という番組を見た。そこで強烈に感じたことは、個体の抱く関心、その伝わらなさをここに出てくる人間達が認められないことであり、その認められないことそれ自体が実は人間性への最高の冒涜かもしれないことへの鈍感さである。
825人力飛行機:2005/05/06(金) 23:56:28
ここに出席している若者達は〈関心〉という概念の持つ意味に無頓着であり、そのことによって〈関心〉という範疇の意義を骨抜きにしている。よって、彼等が他人の話を理解しようと多言を費やせば費やす程、彼等は他人の存在からは離れて行くという逆説に陥りざるを得ない。
826人力飛行機:2005/05/07(土) 00:15:48
それはハイデガーが批判した、〈有の水平化〉の端的なヴァリエーションだとも言えるだろう。そのparadoxをかほどに露骨に見せ付ける番組は皆無だという意味では稀に見る面白い番組である。また、かほどの有害な番組も有り得ないと思える。
827人力飛行機:2005/05/07(土) 00:24:54
communicationを促すことによって、実は核心的な場所から涯てしなく逸れて行くことを促すこの番組を見ていると、我々がdiscommuniction、すなわち対話の不可能によってむしろ最もよく生きることが可能になるのでないか、という逆説的結論を見るのである。
828考える名無しさん:2005/05/07(土) 01:51:10
>>827
ハイデガーは存在と時間で、主に何を目的にして所謂「たい落」批判をしたか理解してますか?
829はじめ:2005/05/07(土) 03:43:14
>>828
もちろん奴が言う所の本来的な生き方だろう。
830人力飛行機:2005/05/07(土) 08:09:03
この喋り場では最初に一人の人間の〈関心〉が提示され、次にそれに対する様々な指摘や疑問が突き合わされることになっている。ここで中心になっている理念とは、言葉から発語者の有を消去するcommunication、それによる〈一致〉の価値だと思える。
831人力飛行機:2005/05/07(土) 08:17:00
従って、ここで成し遂げられる〈一致〉や〈不-一致〉は〈有の忘却〉をあたかも前提条件のように地盤化しまっていることを意味し、よってここでの〈一致〉や〈不-一致〉に出席者が注意を払う必要は皆無に思える。しかし、事態は逆になっている。
832人力飛行機:2005/05/07(土) 08:24:59
見れば解るように、ここで発話する若者に共有されているのは、〈関心〉を他者に説得させられない言葉は低い言葉だとされているのである。つまり、有への冒涜がここで対話の前提条件である。ここで集う若者が実は知らずして何を象徴しているかは明らかである。
833考える名無しさん:2005/05/07(土) 16:53:58
無は無化するんですか、しないんですか?
834ファイ:2005/05/09(月) 23:22:15
またまたハイデガー論争始まっとるな。
ハイデガーがナチスを賛美していた資料がまた沢山出てきたらしいよ。
いつものとおり議論がかみ合ってないけどね。
835考える名無しさん:2005/05/09(月) 23:54:46
そしてファシズムに傾く要素が思想自体に内在しているか意見が分かれる
836考える名無しさん:2005/05/10(火) 00:37:39
これですね。
Emmanuel Faye
L'introduction du nazisme dans la philosophie
837はじめ:2005/05/10(火) 01:29:11
宿命だね。
838考える名無しさん:2005/05/18(水) 04:07:45
誰か存在と時間の英訳持ってないですかね?
エトムント・フッサールに捧ぐ 尊敬と友情をこめて
の部分、英語だとどうなってますか?
839考える名無しさん:2005/05/18(水) 12:04:39
>>838
Dedicated to
EDMUND HUSSERL
in friendship and admiration

となってます。Macquarrie & Robinson 訳より。
840考える名無しさん:2005/06/02(木) 17:15:15
age
841考える名無しさん:2005/06/03(金) 02:30:17
哲学への寄与論稿(65) (テツガクヘノキヨロンコウ)
性起から(性起について)

シリーズ(ハイデッガー全集 65)
著訳編者ハイデッガー、M 著
大橋 良介 訳 (オオハシ リョウスケ)
秋富 克哉 訳 (アキトミ カツヤ)
著者紹介訳者:大橋良介=大阪大学教授/秋富克哉=京都工芸繊維大学工芸学部助教授
本体価格A5判/628頁  8,500円 [新刊未刊]
刊行年月2005年06月
ISBN4-423-19644-1   c3310
内  容ハイデッガーの思索のいわゆる「転回」(ケーレ)と呼ばれる事態が進行して
いた1936−38年の時期に、生前の公刊を意図することなく書き記された覚書であり、
もう一つの主著と称されているものの、本邦初訳である。ハイデッガーの思索に訪れる閃き
の跡をただ黙々と記し続けた、281の断片的考察の集積である。このテキストは、ゆっく
り読まれることを要求する。訳語表(独和/和独)を付した。
目  次1先見 2響き 3投げ送り 4跳躍 5基づけ 6将-来的な者たち 
7最後の神 8有 訳語表(独和/和独)

http://www.sobunsha.co.jp/bookdates/ISBN4-423-19644-1.html
842考える名無しさん:2005/06/03(金) 03:20:46
今月でるの
高いけど600ページなら買おっと
843考える名無しさん:2005/06/13(月) 05:10:45
どなたか、特に「後期ハイデガー」について詳しく(正確に)
フォローしている入門書など、ご存知ありませんか?

後期というのは具体的にはケーレ以降のことを指すの
だと思いますが、簡単な入門書だと「存在と時間」などに
出てくる術語や問題系に多くを費やされ、「後期」と
いわれるものの核心やハイデガー自身の計画が、はっきり
と判らないでいます。

あるいは、どなたか「後期」ハイデガーの要点をまとめることの
できる方、いらっしゃいませんか?

簡単でまったく構いませんので、ぜひ教えてください。


844考える名無しさん:2005/06/13(月) 11:48:02
「存在と時間」ふまえない後期ハイデガー哲学って意味あるの?
まともな「存在と時間」の解説読めばその後どうなったかくらい
ぼんやりとでも解るでしょうに
845考える名無しさん:2005/06/13(月) 12:10:33
ラクー=ラバルトとか、
ああいう「詩学」の研究やっている人を読むといいんじゃないの?
846考える名無しさん:2005/06/13(月) 16:06:06

>>845

そうです。まさにどうして後期に「芸術」や「詩」が参照され
ているのかの理由を、理解してみたかったのです。

ラクー=ラバルトですね。調べて、読んでみます。
ありがとうございました。
847考える名無しさん:2005/06/13(月) 17:22:07
>>846
独文関係の本を読むといいんじゃない?
特にロマン主義関係なら、詩と哲学の関係についても詳しい。
848考える名無しさん:2005/06/14(火) 00:08:37
>>846
ひとまず『形而上学入門』と『芸術作品の根源』くらいは読まなきゃ駄目だろ
ハイデッガーの芸術論は前提としてその背後の存在論をおおづかみにでも
理解してなきゃ意味が無い

上の二つの著作はゴッホの農民靴とか同じ例を使って説明があったりするし
割とあっさり読める物だから第三者のコメンタールを読むまでもないと思うよ

>>847
ハイデッガーの芸術論とロマン主義との関係は調べてみると面白いかも
しれないけどひとまずここではベツモノでしょ

それこそラクーラ=バルトなんかを使ってハイデッガーの政治の美学化への
荷担とロマン主義との関係みたいなテーマをやるとか
ハイデッガーの思想からその必然性がどこまであったのかとか?
849考える名無しさん:2005/06/14(火) 02:05:04
>>848
ハイデガーの存在論に内在しすぎると、
「なぜシェリング→ニーチェ→ヘルダーリンと移行したか?」
が掴みにくい。
やはりコンテクストも知る必要有り。

とくにドイツ人のギリシア幻想については、
ラクー=ラバルトも言っているように、
ヴィンケルマン以後のドイツ思想の系譜を知らないと、
単にハイデガーの参照する思想家を読むだけになってしまうおそれがある。
850考える名無しさん:2005/06/15(水) 00:51:35
現在、「そま径」をかりて読んでみているところです。
その次に「形而上学入門」を読んでみます。

「なぜシェリング→ニーチェ→ヘルダーリンと移行したか?」
という所にやはり興味があるので、同時に文脈も他の文献などで
おさえてみたいと思います。

翻訳が古いせいで「存在」が「有」になっていたりと、そういう
ところが少々心配なのですが、論が丁寧につみあげられていて、
思っていたよりも読みやすい本だと思いました。

どうも、ありがとうございました。
851考える名無しさん:2005/06/15(水) 01:42:30
>>850
ちなみに新しい翻訳が「有」なんだよ…
その経緯についてはこのスレを全部読んでくれ。
852考える名無しさん:2005/06/15(水) 03:14:50
え?そうなんですか! あとがきをみると、
確かに88年と書いてあったので、
おかしいなーと思っていたんですよ。

わかりました。復習して、経緯を勉強させて
いただきます。
853考える名無しさん:2005/07/05(火) 12:06:38
>>841『哲学の寄与論稿』発売age
854考える名無しさん:2005/07/07(木) 04:39:59
前期 構想と自負
中期 格闘と挫折
後期 諦念と観照
855考える名無しさん:2005/07/14(木) 11:43:17
ちくま学芸文庫
ヒューマニズムについて
363ページより引用
『「存在」はみずからを「与え」、その「真理」を叶えさせ、ときにみずからを拒みさえする。』
856考える名無しさん:2005/07/24(日) 22:41:20
関連リンクです。

◆実存主義総合スレ◆
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/philo/1122049999/l50
857考える名無しさん:2005/08/12(金) 23:13:36
ああ 哲学の寄与論考がやっと訳されていたんだね・・・
話には聞いていたが翻訳がいつかいつかと思ってるうちに年月が過ぎもう四十近い
ネグりの「マルクスを超えるマルクス」にしてもそうだけど、研究者でもない読書人にとってはもっとチャッチャッと訳してくれないと・・・
858考える名無しさん:2005/08/13(土) 01:13:25
本国の全集を逐一翻訳していってるのなんて
日本くらいなんだろな
859考える名無しさん:2005/09/17(土) 23:34:58
9月下旬発売
定価4830円(本体4600円+税)四六判
トム・ロックモア著/北川 東子・仲正 昌樹 訳
《叢書ウニベルシタス823》
ハイデガーとフランス哲学
ISBN4-588-00823-4 C1310
前著『ハイデガー哲学とナチズム』からの発展的な考察。第二次世界大戦後、
すでにハイデガーとナチズムとの関係が周知となっていたにも関わらず、
フランス哲学のヒューマニスト的な伝統の中で、
ハイデガーが決定的主導的思想家となりえたのはなぜか。
その謎めいた現象の核心に迫りつつ、
ある思想が文化横断的に影響力をもつに至る「思想のグローバル化」の問題を提起する。
〔哲学・思想〕
860考える名無しさん:2005/09/17(土) 23:46:34
>フランス哲学のヒューマニスト的な伝統の中で、
>ハイデガーが決定的主導的思想家となりえたのはなぜか。

フランス人はバカだからだろ
どうバカなのかはこれ読めば分かるのかな?
861考える名無しさん:2005/09/17(土) 23:47:15
フッサール→ベルクソンときて、今「存在と時間」読んでる。
これ読み終わったら、次は何読んだらいいかな。
862考える名無しさん:2005/09/18(日) 00:56:13
現象学の根本問題の木田訳が延びに延びてるなぁ。早く読んでたいのに・・・
863考える名無しさん:2005/09/18(日) 01:40:27
ハイデガーってスピノザについて一言も語ってないの?
864考える名無しさん:2005/09/18(日) 01:49:47
>>772
「了解、ハイデッガー!」
865考える名無しさん:2005/09/18(日) 06:19:29
ハイデガーとデリダはスピノザ解釈から逃げがちだな
866考える名無しさん:2005/09/18(日) 11:22:20
逃げてるんじゃなくて、スビノザは自分らの哲学
(カント以降の超越論哲学を中心とした流れ)
にとってあまり重要でないと思ってるだけだろう
867考える名無しさん:2005/10/06(木) 20:46:56
861さん。全集第9巻『道標』なんか良いのでは?短い、しかし重要な論文が多数収録されています。ex.「形而上学とは何か」「根拠の本質について」「ヒューマニズムに関する書簡」etc.ちなみに「ヒューマニズム…」は中でサルトル批判が為されている事でも有名です。
868考える名無しさん:2005/10/07(金) 18:31:41
スピノザから逃げた訳じゃない。シェリング講義などでは存在論と汎神論の関係が
取り上げられてあるが、ここでスピノザはちゃんと論じられております。

それから、そもそも、スピノザというのはドイツ哲学の伝統にとっては外来の思想なんです。
ドイツ哲学の基礎はライプニッツが据えたものであり、その直後にカントが控えている。
そしてドイツ観念論の哲学が始まる以前に、いわゆる汎神論論争があった。
ここでスピノザはドイツ哲学の伝統に色濃く絡んでくるわけです。
レッシングは生前、ライプニッツの哲学を奉じていたと言われていたのに、実は
スピノザ主義者だった、なんてヤコービが言うものだから、そこから論争が始まったんですが。
しかし、たとえばシェリングなんかは実在論の典型としてスピノザを扱っているわけで、
所詮は体系的に展開された唯物論の好例に過ぎない。同一哲学期にはスピノザの実体と
自分のいわゆる絶対的無差別を同一視していたが、この思想はやがて乗り越えられるべきものになる。
ヘーゲルは確かに、哲学をやる奴はみんなスピノチストから始めないと駄目だよ、
なんて言っているが、ヘーゲルとスピノザを比較するような試みが出てきたのはほんの最近ですな。
興味がある人はマシュレの『ヘーゲルかスピノザか』を読むといいよ。

ともかく、ハイデガーがスピノザにあまり触れないのは、スピノザがユダヤ人だから
とかではないです。ハイデガー自身はスピノザの哲学を、近代哲学とスコラ哲学から
理解しなくちゃ駄目だ、って言っているんだから。スピノザの哲学は外来のものであるから、
ドイツの哲学者であるハイデガーはあまり扱わないだけで、これは彼がイギリスの哲学者に
ついてほとんど言及しないのと同じ理由。そう言えば、ハイデガーはフィヒテには殆ど触れないけど、
これはフィヒテ自体、影が薄いからしょうがない。
869考える名無しさん:2005/10/07(金) 18:43:07
それから、『根本問題』の木田訳を待望している奴がいるようだけどさ、
創文社の邦訳で充分と思うよ。というか、木田訳の存在意義が分からねえ。
単に Sein の訳語がみんな「存在」になっているとか、そういう下らない理由で
木田訳の方がいいと思っているでしょうか? はっきり言うが、木田の近代哲学に
対する理解はものすごく低いよ。その低レベルな理解でもって、『存在と時間』の
第二部の再構築をやるとか息巻いて、近代哲学の研究者にとっては当たり前のことを
いかにもハイデガーから学んできました、みたいな感じで気取って説明しているんだから。

ともかく、創文社の訳は非常に優れています。木田氏はこの上、何をしたいのか
分かりませんな。「ですます」調で訳すとハイデガーが分り易くなると本気で
信じている人だから仕方ないかな。まあ、異議のある人は、『根本問題』の
現行訳にどこに問題があるのか言ってごらんよ。

まあ、ヘーゲルの長谷川訳を誉めるような人にまともな学者はいねえなあ。
870考える名無しさん:2005/10/07(金) 18:49:21
ああ、ちょっと言い過ぎました。木田さんは現象学の研究者としては尊敬しております。
ただ、ハイデガーに関しては、ちょっと問題があるかと思っただけです。
あと、『再構築』の中で、デカルトやカントの邦訳者をけなすような発言が
あったので、それにちょっとカチンと来ただけです。だって、木田さんって
もう半世紀くらい前の研究のレベルなんだもん、近代哲学に関しては。

まあ、いろんな訳があるのはいいことです。ただ、学習者に迷惑をかけるような
ものはまずいよね。俺はそういう訳書をいくつか知っております。
被害もこうむっております。それを大学の先生方が薦めているのだから、
日本の哲学教育はどうなっていくのでしょうか。

まあ、それはいいです。スレの趣旨と違うし。
871考える名無しさん:2005/10/08(土) 00:00:20
俺の場合創文社訳、或はそれ以前の河出書房時代の辻村公一訳にはお世話になった。seinを有と訳してくれたおかげでハイデガーの意図がかなり掴めたからね。後にseinを存在で訳すのも読んだが先に有で読んで良かった。
872考える名無しさん:2005/10/08(土) 01:32:56
ようは辻村または大橋良介の一派の書き込みか
ウザス
873考える名無しさん:2005/10/08(土) 01:41:29
>>872

というより、木田元でハイデガーを学んだ連中の方がよほどうざいと思う。
辻村や大橋を読んでいるということはかなり勉強していることの証拠だが、木田ではどうにもならん。

あと、関係ないが、大橋のシェリングに関する論文を読んだが、実につまらん報告書みたいだった。
それから、西洋の性起と東洋の性起は違う、という発言も意味不明。
874考える名無しさん:2005/10/08(土) 01:44:30
いやいや(苦笑)参ったね。一派だなんて大袈裟な。木田の書いた『20世紀思想家文庫ハイデガー』にも世話にはなった。ただ翻訳に関しては辻村ので十分な気はしている。
875考える名無しさん:2005/10/08(土) 01:56:29
“木田ではどうにもならん!”と言われては実も蓋もないが。だが『現象学の根本問題』の意義とか、『有と時』の挫折要因とかを読んだのが木田の本だったのでね。そういった予備知識を教えてもらったという意味でやはり忘れられない書き手の一人だな。
876考える名無しさん:2005/10/08(土) 02:15:36
>>873
>木田ではどうにもならん

そうかもしれないが、辻村や大橋でもますますどうにもならんだろう。
そもそもどうにかなるような(例えば国際的に通用するような)日本の
ハイデガー研究者っているのかよ。

日本のハイデガー研究自体のレベルが低いのかもしれない。
877考える名無しさん:2005/10/08(土) 02:24:51
>>876

おい、君は辻村氏のどの著述を、大橋氏のどの著述のことを言っているのですか?
まずはそれを挙げてもらって、本当に木田の新書・文庫よりもどうにもならんのか証明して
貰わないとなあ。少なくとも、辻村氏のハイデガーに関する論文(特に真性に関するもの)は
面白いよ。

それから、京都学派に属する人々によるハイデガー研究をあなたは御存知ない?
西谷啓二の英語で書かれた論文を、君はハイデガーと東洋の哲学の関係を探る論文集で読んだことがない?
英語圏で出版されている、Heidegger: Critical Assessments という論文集があるから、
それの第四巻を読んでみなさい。君がなんも知らんことが分かるから。

あのなあ、ドイツ本国では、ハイデガーの後期哲学の研究は日本が一番進んでいるという人もいるんだよ。
そもそも、君のいう「国際的に通用するハイデガー学者」って誰よ? 名前を挙げてごらんよ。
878考える名無しさん:2005/10/08(土) 02:50:22
だからそういうのが学派丸出しなんだよ
879考える名無しさん:2005/10/08(土) 03:08:25
>>877
戦前ならともかく、
ハイデガーと東洋というテーマでやっている日本のハイデガー研究者を
私は信用しないし、興味もない。

>だから「国際的に通用するハイデガー学者」って誰よ? 名前を挙げてごらんよ

ドイツ系でパッと思いつく有名どころは、
古くはペゲラーあたりから、リーデル、フィガールとかかな。しかしドイツ語圏の
ハイデガー研究は、英・仏語圏の研究に質量ともに押され気味だろう。

英語圏だと、ドレイファスは有名だからいいとして、
Theodore Kisiel, William J. Richardson, John Sallisあたりは重鎮。

仏語圏は、デリダとかラクーラバルトとかは置いとくとしても、
Jacques Taminiaux, Dominique Janicaud, Jean Greisch, Francois Dasturなどが重要な仕事をしている。
880考える名無しさん:2005/10/08(土) 03:20:46
>>879

すまん、君を誤解していたようだ。つーか、俺は以下の意見に激しく同意だから。

>戦前ならともかく、
>ハイデガーと東洋というテーマでやっている日本のハイデガー研究者を
>私は信用しないし、興味もない。

それから、ドイツ系の学者はまあいいとして、ドレイファスはなんであんなに
受けているのかサッパリ分からん。なんであのレベルの理解でアメリカ人はすげーって
いっているのだろうか? 教えてくれよ、>>879

俺は Kisiel の仕事だけは評価する。まあ、そんな話はいいとして、
ハイデガー哲学の話でもしようか? ちなみに僕の名前は・・・



>
881考える名無しさん:2005/10/08(土) 03:22:42
ああ、あと、>>879よ、戦前の学者なら信用するのだな?
どうだ? 
882考える名無しさん:2005/10/08(土) 03:34:04
>>880
>それから、ドイツ系の学者はまあいいとして、ドレイファスはなんであんなに
>受けているのかサッパリ分からん。なんであのレベルの理解でアメリカ人はすげーって
>いっているのだろうか? 教えてくれよ、>>879

私も別にドレイファスなんか評価しませんよ。ただ自分の語り口を持っていて、
一つ一つ平易な日常語でハイデガーの文章をパラフレーズしてもらえる快感がある
というのが受けている理由なのでしょう。あと、なんだかんだで博識だし。
木田元的な役割を持つ人なのかもしれない。

>俺は Kisiel の仕事だけは評価する。まあ、そんな話はいいとして、
>ハイデガー哲学の話でもしようか? ちなみに僕の名前は・・・

どこかで読んだ文体。なんだかキナ臭いんですが。

>ああ、あと、>>879よ、戦前の学者なら信用するのだな?
>どうだ? 

まぁ同時代的にやっていたし、思考の強度が違う。
それに京都学派は既にある種歴史化していて、ハイデガー研究を越えた射程もある。

今夜はこんくらいで。
883考える名無しさん:2005/10/08(土) 10:59:58
辻村の文章は読む気がしない(それでも翻訳はいくらかマシ)
木田の文章は新書なんかで軽く読む以外に読む必要があると思わない

そもそも木田なんて古色蒼然たるハイデガー理解を平易な文章で
書き直してるだけなわけでドレイファスなんかとは比べ物にならない
気がするんだが・・・『世界内存在』以外のハイデガー論見てみれば
ドレイファスってそこそこ今日的な意味もある丁寧な仕事をしてるよ

あと京都学派うんぬんは今さらハイデガーと関係させて語る必要も
ないんじゃないかな?
884考える名無しさん:2005/10/08(土) 11:39:20
>>880はチンポ太郎だな。
885考える名無しさん:2005/10/08(土) 15:59:57
>>882

きな臭いよな、そりゃあ。相手が相手だもの。Kisiel を評価するのは、
彼がハイデガー関連の好い加減な論文集の編集をしたりするからではなく、
単に彼の The Genesis of Heidegger's Being and Time が面白かったから。
分厚い本だが、緻密に議論を積み重ねていって、特に『存在と時間』の第一編はテクネーの
解釈であり、第二編はフロネーシスの解釈であるという前々から慧眼の人には既に
気づかれていたことをきちんと文献学的に導き出したところだろうなあ。

>木田元的な役割を持つ人なのかもしれない

そう、僕もそれに同意する。結局、アメリカのプラグマティズムの伝統内での解釈だからなあ。
ハイデガーが執筆当時どういう思想的文脈に置かれていたのか、実は微塵も分かってないのでは、
この人は。マックス・シェーラーの影響なんてとてつもなくでかいのにどこにも出てこなかったよね。
それに彼のフッサールとハイデガーの関係の取り扱い方が気に食わないんですよ。
俺はちなみにこの問題を某スレで論じようとしたが、参加者なしでやめますた。
まあ、どうでもいいけど、ハイデガー読むのにウィトゲンシュタイン出されても困るわな。
技能の習得? 大丈夫か、アメリカ人?

>それに京都学派は既にある種歴史化していて、ハイデガー研究を越えた射程もある

いや、ハイデガーの批判としてはそれでも鋭いものがある。それを今日の、我々にとっては
我々の先生にあたる人々だが、そういうおじさん世代の人達が駄目にしている。
京都学派の叢書がちょっと前に大規模に出たけど、その解題のつまらんことはこのうえない・・・
886考える名無しさん:2005/10/08(土) 16:01:38
>ドレイファスってそこそこ今日的な意味もある丁寧な仕事をしてるよ

そうかなあ。俺は懐疑的だよ。どこらへんがいいのか具体的に Being-in-the-world から
挙げてくれないかなあ。読み直して見るから。

>>884

野暮な奴だな、君は。

せめて、マンコ次郎のお兄さんだよね?とか機転が利かないかな。
887考える名無しさん:2005/10/08(土) 16:17:01
>>885 の続き

その某スレというところで、自分は主に志向性の問題を論じようと思っていたわけです。
志向性は現象学の根本概念の一つ。ハイデガー自身はフッサールの研究がこの志向性という
現象を特に明るみに出したとして評価する。しかし、志向性の議論はもっと根源的に
理解される必要がある・・・それがハイデガーの現存在の分析論を背後で動かす主要な動機の
一つ。これは前々からいろんな人がいっております。

問題はこれをどう受け止めるか。たとえば、ここで名前のあがっているドレイファスは、
ハイデガーのいう志向性はフッサールのものとは根本的に異なると言って、それをむしろ
プラグマ的文脈から解釈していく。この解釈は充分正当性はあるけれども、ハイデガーが
志向性を「存在論的概念」として考えている限りは片手落ちの観がある。
志向性は存在理解を前提とするものである、というのがハイデガーの眼目。それがドレイファスの
議論では実践的な行為にすり替えられております。ウィトゲンシュタインのいわゆる「規則に
従う」ということ、この規則には根底がないということ、そういう風に読んじゃうんだから。

さあ、ハイデガーにとって志向性とは何でしょうか? これが現存在の超越性を可能にしている
限り、志向性は認識論にまつわるすべての問題を一挙に解決する魔可不思議な薬であります!

意見がある人はどうぞ。
888考える名無しさん:2005/10/08(土) 17:53:36
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889考える名無しさん:2005/10/08(土) 18:42:05
ドレイファスのフッサールからハイデッガーへのまとめ方は
あれはあれで十分マトモなものだと思うよ

世界内存在ってモチーフにおいてシェーラーの影響って言うほど
大きくも無いと思うし(だいたいあんなのトンデモだろ)ドレイファスの理解でも
歴史的な妥当性は十分高いんじゃない?

それよりも1930年代にギルバート・ライルが志向性について
すっげーシンプルにまとめてるんだが英米系のああいうスマートな
やり口は個人的に大好き
890考える名無しさん:2005/10/08(土) 21:32:05
>それよりも1930年代にギルバート・ライルが志向性について
>すっげーシンプルにまとめてるんだが英米系のああいうスマートな
>やり口は個人的に大好き

おいおい、現象学でいう志向性と、英米圏の心理学臭い志向性とはまったく違うぞ。
そもそも、心理学という領域でものをいうところじゃないから、特にフッサールとハイデガーが
志向性を語る時は。君は「志向的対象」をアンスコムのいう intentional objects と同一視しているでしょ!
それじゃあ、まずいんだあ。

>ドレイファスのフッサールからハイデッガーへのまとめ方は
>あれはあれで十分マトモなものだと思うよ

マトモですか、そうですかwww
そのまともなところを要約するか引用するかしてくれないかな? 彼のフェレスダールへの
反論があなたには充分に見えましたか? 俺は全然見えなかった。そもそも、志向性の概念を
プラグマティズム的にむりやり解釈して、現象学から引き離そうとするのが見え見えじゃないですか。
ああいう我田引水なアメリカ臭いまとめ方が好きなんだね、きみは。けしからん!
891考える名無しさん:2005/10/08(土) 21:33:08
>世界内存在ってモチーフにおいてシェーラーの影響って言うほど
>大きくも無いと思うし(だいたいあんなのトンデモだろ)

これは大間違えですよ。そもそも「環境繋縛性」「世界開在性」という概念を持ち出したのはシェーラーです。
こんなことはハイデガーの読者の常識だと思うが、そもそも、『存在と時間』で一番引用されたり
参照されているのは誰の著作でしょうか? シェーラーによって人間存在が homo faber と解釈された
こそ、ハイデガーは『存在と時間』でギリシア的人間規定(理性的動物)とキリスト教的人間規定
(人間を「神の子」と解する)を批判できたのではないですか? homo sapiens でも homo religiosus
でもない homo faber、これが現存在なんですからねえ。ハイデガーが「物」をプラグマータとして
規定するとき、これは物が根源的には道具であることを言っているのだが、それを使用するのが
homo faber、だから英米圏の連中はこれをごり押しでプラグマティズムにしてるんだよ、ローティーみたいに。
(あと、ハイデガーはシェーラーの多少生物学臭いところを完全に切り落とそうとしている。)

現存在分析の大部分をハイデガーはシェーラーの哲学に負うている、これは現象学の勉強をまともに
せずに、いきなりフッサールからハイデガーに入った人には分からん文脈かも知れんが、重要だと思うよ。
ハイデガーはハルトマンに対しては敵対的だが、シェーラーには常に先輩としての敬意を払っている。

あなたはシェーラーが死んだときに、ハイデガーが講義を中断してなんと言ったか御存知ですか?
「哲学がまたしょぼい方向に逆戻りしてしまう」と言ったのでした。

ライプニッツ講義のシェーラー追悼のところを読んでみるといいですよ。

あと、自分がドレイファスの解釈で疑問に思ったのは、そういうハイデガーの当時の思想状況を完璧に
無視して、恣意的に英米圏の哲学で解釈していくところです。これはこれで面白いが、ただそれだけの話。
それ以上、なんの得るところもない。

実はここだけの話ですが、アメリカ人は結局、なんて言いたいのか知ってますか?
現存在は脳である、というのが彼らの持論なんです! ププ
892考える名無しさん:2005/10/08(土) 21:48:15
いやギルバート・ライルがさその現象学の志向性についてまとめてるのよ
ドイツ語なんてわかんないイギリス人に『存在と時間』が前提としてる(であろう)
コンテクストを概観させるために

イギリス経験論的な問題意識とブレンターノの志向性がどう違うのかってのから
始まってフッサール〜ハイデッガーまでスパっとまとめてる

ドイツ人にしかわからん哲学やフランス人にしかわからん哲学なんかよりも
どんな人間でも理解できる哲学しようよっていう英米圏のスタンスは現象学界隈じゃ
受けないの?

心理学的だろうが現象学的だろうが存在論的だろうが実践レベルにお話戻して
組み立てなおすのは立派な哲学家の仕事でしょ(哲学史家の仕事じゃないにしても)
893考える名無しさん:2005/10/08(土) 21:51:45
>これは大間違えですよ。そもそも「環境繋縛性」「世界開在性」という概念を持ち出したのはシェーラーです。

あのね、これ読んだとたん木田元なんかがよくやる
昔っからある話をさもハイデッガーが発見したみたいな
物言いあるじゃん。あれ思い出した。
894考える名無しさん:2005/10/08(土) 22:09:05
まぁこういう村の言葉しゃべれないと話にならんよ
みたいな風潮ってハイデッガー関連じゃよくあるよね

犬だろうがドッグだろうがどっちでもいいじゃんと思ってる
ような人間にとっては

現象学的な志向性と心理学的な志向性は云々
存在というところを有といったら云々
ギリシア語がラテン語に転じたことで云々

こういうのはなんら本質的な話題じゃない
895考える名無しさん:2005/10/08(土) 22:10:40
>いやギルバート・ライルがさその現象学の志向性についてまとめてるのよ

それは知らなかった。情報乙。今度探して読んでみるよ。できれば書名教えてくれ。

ただ、その「スパっとまとめてる」のをどうまとめているのか、あなたが簡略に説明して
くれませんか? そうでないと、ライルの説明が良い、だけでは議論はできませんからね。

>心理学的だろうが現象学的だろうが存在論的だろうが実践レベルにお話戻して
>組み立てなおすのは立派な哲学家の仕事でしょ(哲学史家の仕事じゃないにしても)

まあ、そりゃあ、立派な仕事かも知れませんが、哲学者の仕事ではなくて、
哲学のリポーターみたいな人の仕事だと思いますよ。そもそも、哲学の発生においては、
哲学は「秘儀」だったんですから。
896考える名無しさん:2005/10/08(土) 22:12:02
>あのね、これ読んだとたん木田元なんかがよくやる
>昔っからある話をさもハイデッガーが発見したみたいな
>物言いあるじゃん。あれ思い出した。

木田さんは現象学の専門家だから、ハイデガーをどうしても現象学の潮流の中で見る。そうして
それは正当な見方だと自分は思うよ。自分は上の方で木田さんを徹底的に叩いたが、この点は
彼の見方に同調する。だって、ハイデガー自身がシェーラーをたびたび引き合いに出して、
シェーラーの哲学を批判的に摂取する中で自己の哲学を築いていったのだから、これを
無視するのは、デカルトを無視してライプニッツを読むようなものだと思う。
(勿論、これは言い過ぎで、ハイデガーにとってのデカルトはフッサールでしょうが。)


それから、別に、あなたの書き込みの趣旨は、ただあなたが「あれ思い出した」ということですか?
シェーラーの哲学とハイデガーの哲学を両側面から論じようとする気概も見当たらないし、
私が説明したことは一切無視ですか? それでは張り合いがありません。ぜひ、
シェーラーとハイデガーの関係を論ずることのどこが「トンデモ」なのか、きちんと
説明して頂きたい。

それから、あなたは、ハイデガーの現存在分析の起源はどこにあると思いますか?
彼が自分の頭ですべてひねり出したものと思いますか? ここには、フッサールの生活世界の
影響もあるでしょうし、シェーラーのみならず、ギリシア哲学の影響があまりに強く
あるわけです。その点に関して、あなたの聡明な頭脳に質問をさせて頂いておりますよ、先生!
897考える名無しさん:2005/10/08(土) 22:23:53
あと、あなたは、 Ernst Wolfgang Orth や Walter Biemel らが参加している、
Husserl, Scheler, Heidegger in der Sicht neuer Quellen という本を御存知ですか?

一読をおすすめします。英米圏の好い加減な研究書とは一味も二味も違うかも知れませんよ。
ちなみにこの本は三十年前くらいに出たばっかりなんだが。
898考える名無しさん:2005/10/08(土) 22:55:47
なにこの流れ
899純一 ◆Fn0dptrDJw :2005/10/08(土) 23:42:23
自作自演ですよ。
900考える名無しさん:2005/10/08(土) 23:57:17
>>895
とりあえずライルの『存在と時間』評の文献情報。

ギルバート・ライル
「ハイデガーの『存在と時間』」野家啓一訳
『現代思想』1979年9月・臨時増刊ハイデガー

原典は、

Gilbert Ryle
"Heidegger's Sein und Zeit"
Mind 38 (1929)
901考える名無しさん:2005/10/09(日) 00:24:02
え〜っと、これはハイレベルの叩き合いなのか
902考える名無しさん:2005/10/09(日) 00:26:22
そろそろ、「ハイデッガー」なのか「ハイデガー」なのか、
ハッキリしてもらいたいところですね
あ、「ハイデッゲル」はなしの方向で
903考える名無しさん:2005/10/09(日) 00:54:46
今どきことさらシェーラーを強調するなんて流行んない。
最近の人がわざわざ言及したがらないトピックの一つじゃない?

さすがに現代の検証に耐えないレベルのトンデモ生物学もどきが
混じった思想なんて読む気がしない。

現存在分析なんてそれこそアリストテレスの昔からある芸当だし、
それにハイデガからしてもシェーラーのお話なんて何を今さらって感じ
だったんじゃない?目配せはしとくけどねって感じ。
904考える名無しさん:2005/10/09(日) 01:12:47
>>903
私も基本的にはその考え方に同意だな。

仮にシェーラーにハイデガーの現存在分析の発想源のようなものがあったからとして、
だから何?って言いたい。いや、もちろん哲学史の理解が深まってくことは大事だし、
重要だとは思いますよ。

しかしハイデガーの同時代的な発想源をハイデガーの言葉をたどるだけで突き止め
ようとすることが、21世紀に生きる我々が現存在分析を引き受けるということに
とって寄与するとはとても思えない。

シェーラーの思想自体は言葉も発想も、もう完全に古くさくなっているし、
それならまだハイデガーが敵対していた新カント派の方がハイデガーとの関係で
読み直しの可能性があるだろう(ハイデガーのカント書が負っていた
ヘルマン・コーヘンの哲学とかね。これはドゥルーズがやっていることだけど)。

重箱の隅を突くだけの研究では先細りするだけ。
ハイデガーをどう新しく面白く読み直していく視点を出せるか、
そういう感覚って大事だと思うんだけどね。
905考える名無しさん:2005/10/09(日) 01:33:59
ダヴォス会議の時点でもはや新カント派的な立場でもなくなってる
カッシーラーに対して新カント派を攻め立てるようなケンカふっかけてる
ハイデガーはちょい素っ頓狂で笑える

そもそも同時代の人の考えに興味なかったのかな?他の人に批判されても
無視してたんじゃなく耳に入ってなかった?アドルノなんかが良い例だよね
(そもそもアドルノなんかハイデガーは何の興味も持たなそうだけど)
906考える名無しさん:2005/10/09(日) 14:48:36
ダヴォス会議って、あのVIPの社交パーティー?
907チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/09(日) 20:19:44
俺は議論を「哲学的」にしたくて、何時もまずは瑣末な文献学的な喧嘩を吹っかけ、それから
「じゃあ、そろそろ、哲学の中心問題へと移ることにしましょうか、頭の良い皆さん!」と
宣言するわけであるが、この宣言ののち、驚くような沈黙がおとずれる。

さあ、もう言わなくても俺が誰であるかは知っているだろう。マンコ次郎の親戚だ。

あたりまえだろう? 誰がいまさら本気でシェーラーなんか持ち出すかよ、ハイデガーを読む際に。
そんなのは、どん臭い田舎研究者がやることですよ! わざわざ君達のやる気を試そうとして、
シェーラーは重要だよ、なんて言ったわけです。大体、そんなにシェーラーが重要なら、彼は
現代においてもっと読まれているはず。

>それならまだハイデガーが敵対していた新カント派の方がハイデガーとの関係で
>読み直しの可能性があるだろう

そうか? それはないと思うよ。そもそも、新カント派なんてレッテルはどのカント学者にも
貼れないでしょう、カッシッラー自身が言っているように。ハイデガー自身、新カント派でもって
誰かを攻撃しているわけではなく、単に認識論と科学論の観点からカントを解釈することに
反対しているだけです。この考えでいくと、カント哲学の中にある形而上学的要素が「独断論」と
見なされてしまうから。そうして、『純理』の前半だけが重視され、弁証論は黙殺されることになる。

しかし、君は知っているだろうが、当時は既にこれに対して反動があった。マルチンが「存在論的
カント解釈」と呼ぶカント研究の流れです。ヴント、ハイムゼート、ハルトマン、そして
ハイデガー。

さあ、君のいう「読み直しの可能性」とはどういうものですか? それを具体的に提示して
もらわないと議論なんかできないよ? 君は俺がまえに書いたことも完全に無視しているし、
単に文献学的な雑談をしたいだけの大学の先生ですか?

思わせぶりな書き込みはいいから、正面から哲学の議論でかかってこいよ! 田舎先生!
908チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/09(日) 20:23:07
それから、

>ハイデガーのカント書負っていた
>ヘルマン・コーヘンの哲学とかね

さあ、君はそういう思わせぶりな発言だけで、ハイデガーがコーヘンをどう受容したかなんて
論ずる気はないでしょ? そういう知識を見せびらかしたいだけの馬鹿学生は死になさいってこと
ですよ!

ハイデガー自身、カント書の付録のなかでコーヘンに触れております。
しかし、それはハイデガーにとってあまり重要なものではなかった。それはこの付録が、
「1866年以降の哲学講座の歴史のために」となっており、カント研究の歴史を叙述するものであるから。
換言すれば、マールブルク学派の動向を追うもの。ただそれだけ。ハイデガーのコーヘンに対する
評価は高い。彼自身こう言っております。

「コーヘンは、カント的問題性の中心を、超越論的統覚の根源的な総合的統一において求めた。
実在性一般の構成の問題を、彼は純粋思考の遂行連関からする数学的・物理学的認識の対象の対象性の
根源への問いにおいて見た。科学的自然認識の超越論的・論理的根拠づけのこのように理解された
課題をもってすれば、哲学は自立的な、実証諸科学には原則的に行きつくことのできない問題圏を
獲得しなければならぬはずである。主観の道徳的・実践的および芸術的・形成的態度に対する理論的
認識の限界づけは、対応して広汎なカント解釈へと駆り立て、その解釈をコーヘンは、
彼の著作「カントの倫理学の根拠づけ」(1877)および「カントの美学の根拠づけ」(1889)において
述べたのである。」
909チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/09(日) 20:26:41
確かに重要です、しかし、ハイデガーのカント書がコーヘンに「負っていた」なんて言えるでしょうか?
君は、ドゥルーズ先生がそういっているから、という理由だけで、そういっているだけで、本当は
コーヘンの著作さえ、読んだことがないインチキ学生なのではないですか!

ハイデガーは、コーヘンのあとに、ナトルプ、カッシッラー、ハルトマン、ハイムゼート等に言及して
いるが、コーヘンだけがとりわけ中心的役割を演じているとは絶対に言えない。むしろ、ハイデガーと
同じ意識をもってカントを解釈したハイムゼートの影響などの方が甚大であると思われる。

なので、ドゥルーズがそういっているからではなくて、君自身がどうしてコーヘンを重視するのか、
コーヘンの著作等を参照しながら述べ、どこに問題点があるのか明確にし、それをハイデガーの
「強引な」カント解釈と比較し、本質的な点を指摘してごらんよ。

できないと言うのなら、それは冷やかしというものですよ、先生!


>重箱の隅を突くだけの研究では先細りするだけ。
>ハイデガーをどう新しく面白く読み直していく視点を出せるか、
>そういう感覚って大事だと思うんだけどね。

勉強しない馬鹿学生の最後の言い訳は何時もこれ・・・。

哲学は文献学じゃない!と彼らは異口同音に叫びたてます。まあ、本人はそう言いながら、
自分では哲学的問題の一つも提示したことがないのだから、困ったものです。

おめでたい連中ですな、勝手に人生哲学でも語っていて下さいよ。
910チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/09(日) 20:30:36
>>905

>そもそも同時代の人の考えに興味なかったのかな?他の人に批判されても
>無視してたんじゃなく耳に入ってなかった?アドルノなんかが良い例だよね
>(そもそもアドルノなんかハイデガーは何の興味も持たなそうだけど)

これは俺も気になる。確かに興味なかったんでしょうねえ。いや、耳には入っていた。
しかし、自分のことで忙しかったみたいだし、反論しても無駄だと思っていたに違いない。
サルトルへの言及は実に珍しい例。これはサルトルがハイデガー哲学を継承し、それを発展させたように
吹聴していたように見えたからでしょう。つまり、自分の哲学の亜流として攻撃した、と。
まあ、そんな話はどうでもいいけどね。


それじゃあ、皆さん、そろそろ、俺が前に言った、志向性の哲学的意義の話でもしませんか?

それとも、皆さんは文献学の話ばっかりして、本当は哲学の話なんてしたくはないんじゃないですか?

哲学の議論から逃れるために、好い加減な文献学的知識をひからかすのが皆さんの趣味でないことを
祈ります! ああ、神さま! 今日も世界が平和でありますように!
911専守防衛船:2005/10/09(日) 21:30:43
チンポなだけに青筋立てまくりですねw そんなに他人にツッコミたいのかしら?
≪志向性の哲学的意義≫とやらも先生から御開陳されたらいかが? 
面白ければチンポ先生の下品な尻にツッコミますよw 
912考える名無しさん:2005/10/09(日) 21:44:58
913考える名無しさん:2005/10/09(日) 21:45:45
>志向性の哲学的意義
俺は議論できるほど詳しくないけど、聞きたい!
914純一 ◆Fn0dptrDJw :2005/10/09(日) 21:53:40
自作自演ですよ。
915考える名無しさん:2005/10/09(日) 22:07:03
つくづくどうでもいいつくづく哲学って糞だな
916考える名無しさん:2005/10/09(日) 22:21:14
>>907
>あたりまえだろう? 誰がいまさら本気でシェーラーなんか持ち出すかよ、ハイデガーを読む際に。
>そんなのは、どん臭い田舎研究者がやることですよ! わざわざ君達のやる気を試そうとして、
>シェーラーは重要だよ、なんて言ったわけです。大体、そんなにシェーラーが重要なら、彼は
>現代においてもっと読まれているはず。

長いレス乙としかいいようがないが、
後出しで前言撤回して、こういうこと言う奴とまともに議論ができるとは思わない。
悪いが独りで吠えてて下さい。さようなら。
917考える名無しさん:2005/10/09(日) 23:06:24
何でもいいからドレイファス叩くためにシェーラーに触れてないこともちだして
(わざわざシェーラーを持ち出すなんて哲学史的にも今やちょい無理がある)
それをサラリとかわされたので薮蛇で突っ込んだ結果がコレですか?
918考える名無しさん:2005/10/10(月) 04:01:04
極右曲がりのチンポ太郎は遁走かいwww
919考える名無しさん:2005/10/10(月) 04:07:28
Warum bleiben wir in der Prowinz?
920考える名無しさん:2005/10/10(月) 04:21:47
1945ねん、はいでがあせんせいはさるとるたんにおてまみしました。
「きみのそんざいとむはさいこうです。ぼくとなかよくしてね」
さるとるたん、しかと。せんせい、しかとされました。ぶちぎれです。
ひゅうまにずむしょかんでネチネチいやみをつらねましたとさw

921考える名無しさん:2005/10/10(月) 04:28:45
「現存在の超越性」でしゅかwww
はいでがあせんせいはそんなことばづかいをしないでしゅ
922考える名無しさん:2005/10/10(月) 04:44:21
哲学の議論から逃れるために、好い加減な糞知識をひからかすのがチンポさんの趣味でないことを
祈ります! ああ、純一郎さま! 今日も横須賀が平和でありますように!
923チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/10(月) 08:24:30
うーん、いつもこんな反応なんだよね。ちょっとがっかりしたよ。

多分、今ここでレスしている人達は比較的新米の方々と思うが、哲板は昔は少しはマシなところでしたよ。

哲学の議論をしようと言ったら、ちゃんと対応してくれた人もいたし。

俺が過去に立てたスレを見てくれれば、哲板を少しでも「哲学」の板にしたかったという努力を
理解してもらえると思えるのだが。

初めて立てたスレは、

◆◇後期フッサール思想の根本問題◆◇
http://makimo.to/2ch/mentai_philo/990/990681617.html

それから、ハイデガーのシェリング解釈を扱った、

◆◇吉田松陰シンガポールに着く◆◇
http://makimo.to/2ch/academy_philo/1035/1035781801.html

たくさんスレを立てたのでパッとは思いつかないが、最近のやつでは、

◆◇全国死尿食べある紀◆◇
http://makimo.to/2ch/academy3_philo/1091/1091629556.html

◆◇現象学・再入門◆◇
http://makimo.to/cgi-bin/dat2html/dat2html.cgi?academy4/2/philo/1113453465/l20

そのほかは、上に挙げたスレのなかにリンクがあると思う。
924チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/10(月) 08:25:44
自分の判断によると、哲板の自治をみんなで議論したあとに、一気に哲板の住人のレベルが落ちた。
それは、この議論ののち、新板、つまり学問としての哲学板が生まれることを期待していた人達が
去っていったことが主要な原因でしょう。

自分も及ばずながら賛成派に回り、新板の必要性を説いたが、駄目でした。
その前後の動静を伝えるのが、上の「死尿スレ」です。

私は何度も厨房諸君を相手に粘り強く議論してきたが、それは、2ちゃんねるに意外に多くの哲学徒が
集まり、たまには有益な議論ができたからでした。しかし、今の哲板は死んでいます。
こういう黙示録的口調になるのは申し訳ないが、ハイデガー風に言えば「哲学の終焉」です。

そもそも、謙虚さがなくなりました。この板の住人のほとんどには。それで、本を読みません。
少しでも本を読んでいる相手を見つけると、哲学って文献学じゃないよね、と来ます。

ああ、嘆かわしいことですね。でもいいんです。僕は自分の道を行きますよ。

今、自分がこの板に帰って来る必然性はないですし、完全に浦島太郎状態であります。
925チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/10(月) 08:28:03
さて、レスするのも億劫ですが、


>後出しで前言撤回して、こういうこと言う奴とまともに議論ができるとは思わない。

私のシェーラーに関する発言の撤回をまともに受け取ったみたいですが、私が冗談口調でそれを
言っていることが分からないのですか? 私はあなたに敢えて譲歩してやったんですよ?
あなたがシェーラーの著作どころか、ハイデガーの著作もまともに読んでないことは知っています。
だから、「シェーラーなんて知らねえ!」と吠え立てるのではありませんか?

>わざわざシェーラーを持ち出すなんて哲学史的にも今やちょい無理がある
>それをサラリとかわされたので薮蛇で突っ込んだ結果がコレですか?

無理はありませんよ。上に最近の研究書をわざわざ出したし、現象学とハイデガーの関係を論じた本には
必ず両者の関係が扱ってありますよ。(例えば、スピーゲルバーグの『現象学運動』上巻を見て下さいね。)
まあ、こんなことを言っても、あなたたちはシェーラーそのものを読んだこともないのだから無理でしょうけど。

それから、「サラリとかわす」なんて言いますが、彼らの言い分は「シェーラーなんて知らねえ!」なんですよ?
それはかわしているというよりも、逃げているんですよ。自分の知らないもの、分からないものから。
926チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/10(月) 08:30:24
>「現存在の超越性」でしゅかwww
>はいでがあせんせいはそんなことばづかいをしないでしゅ

ライプニッツ講義の第二部を見て下さいね。そこでなんと言われていますか?
そもそも、この講義の第二部の第十一節の表題は、Die Transzendenz des Daseins ではないのですか?
第九節の b) なんて Intentionalitaet und Transzendenz ではないのですか?
現存在の超越(性)なんて用語はいくらでも出て来ます。

Wir wissen, dass Welt konstitutiv sein soll fuer die Transzendenz des Daseins. (S. 233)

あと、『根本問題』では、第九節でカントの知覚に関する議論を批判しつつ、超越の問題を扱っていますよ。
その b) の表題はなんですか? Intentionalitaet und Transzendenz ですよ?

まあ、皆さん、頑張って下さいね。
927チンポ太郎 ◆zh1F2ePgb2 :2005/10/10(月) 08:46:42

          , -‐'"´ ̄ ̄ ̄ ``ヽ
        /爪  ヽ `ヽ、`ヽ、   \
       / / !lヽヽ  \  \ \  }、
.       / l l l ヽ ヽ、_弐_ --ヽ _ヽノノ!
      /! ll__l ヽ-‐' "┴─`  l/rヌ、ノ|
      !l/fri刀     ///   >'〉} ノ!
         l〃 、 _      ,Lノノ |
            ',  ヽ'´ヽ    / | 「||l!,|  Ich habe es satt, mit 2ch zu spielen.
            ヽ、  ー'    / .| | | |!|  En d'autres termes, je ne reviendrai plus.
           ``ー-ャァ' ´ _」、lLl l!|
             __ノ /==三三ヽL
           / }ム/==ニ三-ァ-─‐ヽ
            」ll /O/ ニ, -'´ /    , -'´!
           i´{、/ //   /  , -'´   |
        / ̄  ̄ ー─‐'´   l      |、
       /l  /`ヽ           ノ     /」ヽ
       / l/   l     、   ヽ    / /'iヽヽ

It is really appreciated and extremely rare for Princess Mako to speak for Chinpo Taro.
She is also in despair at the loss of the greatest philosopher of our age.
And she has just decided to study harder than ever, to express her respect to that philosopher.
Live and let live. A bright future, she said, lies before us. Farewell!

デリダの訃報を聞いた時の自分を思い出した。さあ、俺もそろそろ、歩き出すかな。
928考える名無しさん:2005/10/19(水) 03:49:35
>>900
このスレ見て、その号を探した。
インターネットで630円でゲット。
929考える名無しさん:2005/10/19(水) 06:28:34
ついに「哲学の寄与論考」をアマゾンで注文した。8900円もしたが。。。

読むぞ
930考える名無しさん:2005/10/19(水) 20:50:35
「読んだぞ」ってカキコできるまで、
2chにゃ帰ってくんな。
2chなんぞ完読の邪魔よ。
931考える名無しさん:2005/10/20(木) 00:16:07
寄与論考を図書館でさらっと見たけどよほど目的意識持って読むか
良質なガイドでも無いとあれは読めないと思った
932考える名無しさん:2005/10/20(木) 00:27:42
何が良質のガイドになるだろうか?
洋書でも良いのでどなたか知恵をくだされ
933考える名無しさん:2005/10/20(木) 01:11:18
たぶんドイツ人でも同じだろうな
あんなの読めない
934考える名無しさん:2005/10/20(木) 01:47:44
じゃあフランス人でもアメリカ人でもいいや
935考える名無しさん:2005/10/22(土) 02:09:56
本が届いた 今から読むぞ・・・
936考える名無しさん:2005/10/22(土) 12:09:49
>>932
英語の本では、こんな論集がありますね。

Companion to Heidegger's Contributions to Philosophy
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0253214653/
937処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/23(日) 18:28:29
ああああ、理想社の細谷訳ハードカバー上下が欲しい、、、

筑摩の文庫もあるからと思って、食い詰めてウッパラしちまったんだよなぁ。
938考える名無しさん:2005/10/23(日) 18:31:15
細谷訳って読みやすいけど語の厳密さでは甘いって言われるよね
かといって辻村訳はもはや日本語じゃないし・・・

まぁ原文読む為のガイド程度ならどっちでもいいけど
939処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/23(日) 18:34:16
丸善で原著も買ったが、速攻でウッパラしちまった(ゲラ

瑣末な言葉の使い方はどうでも良いや。
940処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/23(日) 18:39:10
「ザイン」とか、止めろよなw ペテン師め。
スレ違い板違いだが。
941考える名無しさん:2005/10/23(日) 19:58:48
>>940
ああいうの始めるのは、いつだってあんたみたいな香具師だ
942処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/23(日) 20:11:42
トンだ言いがかりだな。俺は群れなんぞ作らねえよ。
943処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/23(日) 20:17:12
自然主義的態度(アカデミズム)と自然的態度(平均的日常性)を
区別するってことは重要だな。ハイデガーの存在論は後者の立場で
遂行されたが、それをやったのはアカデミズムの場だった。
『存在と時間』はだから未完に終わらざるを得なかったとか、ふと
思ったりする。こんなことは昔から言ってたかも知れないが。

だから『哲学への寄与』、前から俺もちょっと興味があるんだが。
944考える名無しさん:2005/10/23(日) 20:29:11
寄与論考読めたもんじゃなかった

翻訳以上にもともとのの内容の未整理具合と
詩的で神話的なことば廻しに

やっぱり自分にはガイドが必要だな
これはこう読み替えなさいとかこれを念頭に
理解しなさいって感じの
945処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/23(日) 20:32:29
ウィトの後期著作みたいだなw
946考える名無しさん:2005/10/23(日) 20:41:01
渡邊二郎の本を読め
947考える名無しさん:2005/10/24(月) 01:28:44
寄与論考まだはじめのところ・・・

「存在への問い」の重要性を強調する前置きが長いのは、いつもの事。
1935年の「形而上学入門」からどういう風に飛躍するのかが一番興味あったんだけど、もう冒頭からいきなり「第一の始元の後のもう一つの始元」という言葉が説明無く出ちゃって
?????

それを一番聞きたかったのに・・・
もう少し読みつづけるぞ・
948考える名無しさん:2005/10/24(月) 21:13:50
ヴィトはタイムの20世紀の思想家&科学者のベスト20に選ばれてるけど
ハイデガーは選ばれてないね

ヴィト>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ハイデガー

所詮言葉遊び思想家
949処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/24(月) 22:04:42
分析厨乙だな。ヴィトはハイデガーの存在への問いに
理解と共感を示しているけどね。
950処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/24(月) 22:16:43
経験主義の強いアングロサクソンの連中にはハイデガーは
その意味が分からないんだよ。大陸のスコラ主義の風土か
ら遠いから。この国は戦前はドイツの影響強かったからな。
951考える名無しさん:2005/10/24(月) 23:34:10
ローマ法の秩序が及ばぬ国に、形而上学がわかるわけない。
952処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/25(火) 00:55:58
これはまた香ばしいレスをw

次の方どうぞ。
953考える名無しさん:2005/10/25(火) 11:00:36
やっぱ未だにナチスうんぬんでそういうのには選ばれにくいんじゃない?
ローティの仮想小説でも読めよと言いたい
(ハイデガーが反ナチス親ユダヤになってアメリカ亡命→ノーベル文学賞もらう
ってのを彼の思想的に何の矛盾も無くなしえただろうってやつ)

なんかのドイツ年関係のイベントでもマレーネ・ディートリヒがベートーベンとか
アインシュタインとかの偉人に並んでたりとかちょっとナチス関連でのアチラの
感覚は理解し難いものがある
954処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/25(火) 17:32:39
ブッシュの阿呆は、野郎のジジイがナチ相手にぼろ儲けして財を
成したくらいだから問題ないんじゃないかな?

話が逸れるが。
955考える名無しさん:2005/10/25(火) 17:48:36
ブッシュをことさら馬鹿扱いする奴って総じてユーモアセンスに欠けるよね
マイケル・ムーアしかり
956処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/25(火) 18:36:39
小泉は犬っころさ。すれ違い。
957処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/25(火) 18:46:26
犬っころに哲学は無用だよな。ご主人様の命令に唯々諾々と
従うだけ。存在の意味なんか問う必要はない。ハイデガーな
んて読んでも分かるはずもなし。
958処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/27(木) 00:05:00
>>947
父なる神と子なる神みたいなもんか?
959処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/27(木) 00:14:45
おまいら、神業。
960処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/27(木) 19:22:12
・・・ま、いつものことだな(ゲラ

書き込みないんで連投になっちまうが、構わず>>943の続き。

 『存在と時間』におけるハイデガーの「自然的態度」というのは、文明の檻
によって自然を疎外した人工的自然環境を意味すると思う。ここから『形而上
学入門』における「惑星と技術の出会い」云々のナチ礼賛発言が生じて来たり
するんだろう。俺が『存在と時間』をいつも途中で挫折する理由もそこにある
んだが。
 ハンス・ヨナスの『グノーシスの宗教』の終わり近くの実存主義についての
考察が参考になるだろう。
961考える名無しさん:2005/10/27(木) 19:26:25
> 『存在と時間』におけるハイデガーの「自然的態度」というのは、文明の檻
>によって自然を疎外した人工的自然環境を意味すると思う。

ぜんぜん違うがな
962処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/27(木) 19:51:58
自然を道具存在としてしか見てないような記述多くないか?
人間存在が自然の一部であるという理解が欠けていると思う。
963考える名無しさん:2005/10/28(金) 00:52:44
『存在と時間』では「自然」概念なんてあまりでてこない
もちろん道具存在の総和が自然だなんて言ってない
「世界」概念とごっちゃになっとるだろ
964考える名無しさん:2005/10/28(金) 00:53:49
最近有名な、石ころと動物と人間の対比ってやつですな。
965考える名無しさん:2005/10/28(金) 03:53:10
寄与論考 ヘーゲルの現象学よりきつい
966処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/28(金) 07:15:34
>>963
>『存在と時間』では「自然」概念なんてあまりでてこない

だから、この時期は自然の風物には余り関心がなかったんだろ。
お前もグノーシス主義か?
967考える名無しさん:2005/10/28(金) 10:53:59
>>966
関心があったとかなかったとかそういうレベルではない。
ハイデガーは「自然」概念を援用することに一貫して警戒してたんだよ。
まずそれに気づけよ。
968考える名無しさん:2005/10/28(金) 11:03:53
そのせいで近世哲学を不当に蔑視していたけどな
969考える名無しさん:2005/10/28(金) 12:25:04
ハイデガーにとっての〈自然〉というのも面白いテーマですね。私にとってはハイデガーの意義はまず意識における〈自然〉に気付かせてくれたという点に尽きます。それは自由と責任という問いに重たい影を投げ掛けて来ました。この重たさが私にとってのハイデガーかもしれません
970処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/28(金) 19:28:22
>>967
で、ナチ礼賛発言も出て来た、という以下略
971処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/28(金) 20:03:00
ハイデガーは『存在と時間』という、自ら全く予想もしない結果を
もたらした著作とその大反響に自ら引きずられて道を誤った、と言
えなくもないか。
972考える名無しさん:2005/10/28(金) 21:44:07
ハイデガーの『有と時』を読むと、どうしても現有にとっての有という根拠について思いを延ばさざるを得ません。この根拠を失くす事がハイデガーの言う有の忘却です。この〈有の忘却〉問題への指摘は未だ有効性を失ってはいないと思えます。
973考える名無しさん:2005/10/28(金) 21:47:26
根拠なんてなくていいということになったんじゃなかったっけ?
974考える名無しさん:2005/10/28(金) 21:50:54
ドゥルーズの『差異と反復』という書物を読むと、中で精神病の概念と、その発病の要因について彼が書いている箇所があります。《精神病の発病要因は後から作られた物語に過ぎない》という意味が。あまりに空想的な発想に呆れざるを得なかった。
975考える名無しさん:2005/10/28(金) 21:52:14
それが?
976考える名無しさん:2005/10/28(金) 21:57:51
『有と時』中の現有の分析論について、あれは人間学としては、未だに有効性を失わないと私は見ています。ドゥルーズの人間精神についてのおとぎ話めいた記述と比較すれば、そのリアリティの強度は、その差異は明らかでしょう。
977考える名無しさん:2005/10/28(金) 22:00:46
>>976
なるほど、納得!
3回に分けないで1回で書ききってくれればよかったのに。
978処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/29(土) 21:07:46
キルケゴールが下敷きだからなw
979考える名無しさん:2005/10/29(土) 22:57:15
下敷きはあくまで現象学で、実存主義は現象学の決定的な穴を生めるための
パテみたいなもんだとおもうよ。
980考える名無しさん:2005/10/29(土) 23:27:51
一気にレベルが落ちた気がする…
『有と時』とか言ってる時点でお里が知れるけどね

大橋ですら創文社の訳はダメだよと言ってる
このご時世に・・・(それはそれでどうかと思うが)
981考える名無しさん:2005/10/30(日) 01:05:04
サルトルの晩年のフローベール論での〈乗り越え難い幼年期〉への眼差しは象徴的です。サルトルがハイデガー的思想圏に限りなく接近しつつあった事をそれは暗示している。私はそこにフランス現代思想の分水嶺を見る。彼が前期の自由論への疑問を自ら感じていたのは確かでしょう
982考える名無しさん:2005/10/30(日) 01:31:53
どうしてフランスってそんなにアレなんだろう・・・
ドイツ語圏の哲学も英米哲学も哲学研究だとおもうけど、
フランスのは研究じゃなくてファッションとかかっこつけなんだろうな・・・
そういう姿勢ってなんか醜いなぁ。
983考える名無しさん:2005/10/30(日) 01:37:06
>>982
普通にフランス哲学でベルクソン研究してますが?
何か文句あります?
984考える名無しさん:2005/10/30(日) 01:39:25
>>982
日本の哲学教授の偏見をあんたが受け継いでいるだけ。
フランスが共和国だから、
戦前の日本ではフランスに学ぶことは歓迎されなかった。
985考える名無しさん:2005/10/30(日) 01:40:31
その伝統は、戦後も引き継がれ、
ドイツ派が減った現在、
代わりに分析哲学による「大陸叩き」が強まる。
986考える名無しさん:2005/10/30(日) 01:45:52
982 みたいな偏見丸出しの香具師てホントむかつくよ。どうすればこういう人種無くせるんだろう。
987考える名無しさん:2005/10/30(日) 01:48:58
まあフランスの芸術ナショナリズムもそうとうなもんだから、
どっちもどっちなんじゃないの。
988考える名無しさん:2005/10/30(日) 02:24:24
昔「フランスってファッション野郎ばかりでいけすかねえんだよ」
とほざいていたドイツ観念論野郎が、
母親の買ってきたアニエスBのシャツ着てそのセリフ言ってたことに気付いて、
指摘したら顔真っ赤にしてたよ
989考える名無しさん:2005/10/30(日) 03:50:56
そうして前期サルトルを高く評価する批評家は後期サルトルにおける、真正ハイデガー的要素、すなわち現有は有が不可避的かつ自律的に反復する場所となる、その事に目を閉じてしまう。その軽視は彼等をしてアクロバチックな〈移動〉を得意技とする軽業師に仕立ててゆく。
990処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/30(日) 08:20:48
>>979
>決定的な穴を生めるためのパテ

メクラ栓みたいだなw
991考える名無しさん:2005/10/30(日) 08:57:05
ともかくサルトルなんか哲学研究の対象じゃないよ
992処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2005/10/30(日) 09:09:13
硬派なサルトル評論で良いのないかね。
993考える名無しさん:2005/10/30(日) 09:18:13
サルトルなんてハイデガー以上に政治的にヤバいと思うんだが・・・
やっぱ堅いことやるならハイデガーのほうが良いよ
あえてサルトル選ぶ必要は無い
994考える名無しさん:2005/10/30(日) 11:30:08
>>992
ある意味ドゥルーズ。
彼の哲学は「自我の超越」の継承。
995処刑:2005/10/30(日) 12:19:10
岩現木田の『ハイデガー』も「世界の世界性」の分析を解説するのに、真っ先に道具存在の話題に入るな…。
996考える名無しさん:2005/10/30(日) 12:23:49
だから何?極々当たり前のことじゃん
997考える名無しさん:2005/10/30(日) 12:35:37
3
998考える名無しさん:2005/10/30(日) 12:36:07
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999考える名無しさん:2005/10/30(日) 12:36:41
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1000考える名無しさん:2005/10/30(日) 12:37:27
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