311 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 08:01:43 O
近代合理主義は人をして自らの力で完全な者、即ち神に仕立て
上げる夢を与えた。その夢が失われたら何が残るだろう。
相変わらず無力で有限な神ではない人間だ。
人は人のまま死ななければならない。集団全体の完全性はもう、
そこでは保証されない。
312 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 08:24:53 O
何が俺神様、アタシ神様だ。そういう戯け話はアメリカにでも
出掛けてハクジンどもの前で主張して来い。キチガイどもめ。
313 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 08:52:20 O
宮
314 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 09:04:19 O
有限で無力な人間の現実を近代合理主義は隠蔽する。人をその
逃れ得ない死、宗教的問題について盲目にしてしまう。
哲学は妄想とは違う。キチガイのやるもんじゃないんだ。
315 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 09:18:47 O
神は自分が持ち上げられない岩を創造出来るかにアタマを悩ます前に、
この世界には自分自身が持ち上げられない岩を神が幾つ創造したかを
数えろよ。
316 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 09:31:50 O
俺は自分は有限で無力な人間なのは承知してるからそんなバカな
ことはしないが、もし自分が神か単なる人間か区別が付かないなら、
自分が持ち上げられない石の数を満足するまで数え続けるべきだな。
317 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 16:47:31 O
鉄アレイで殴られると死んでしまいのは神ではない。
318 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 17:13:27 O
キルケゴールがヘーゲル哲学に染まった連中を体系太りと執拗に
攻撃したのと、現代の有機的全体主義を攻撃するのは、意味合い
としては似てなくもないな。
319 :
考える名無しさん:2009/03/08(日) 17:17:00 O
ナポレオンの影響の濃いキルケゴールからすると、プロシアの
御用哲学者ヘーゲルの哲学体系は全体主義的イデオロギーに
映るせいだろうか。
ヘーゲルがナポレオンの影響受けてるんじゃないのか?
コジェーヴの本で読んだことあるぞ
321 :
考える名無しさん:2009/03/09(月) 04:32:41 O
ヘーゲルはナポレオンがプロシアに殴り込んで来た時は、
小躍りしたそうだ(ラッセル伝)。
しかし、若い時代の話だ。
322 :
考える名無しさん:2009/03/09(月) 04:39:18 O
自分は世界に一人しかいない。当たり前のことであり、当たり前で
ないことである。
323 :
考える名無しさん:2009/03/09(月) 16:43:55 O
この当たり前と当たり前でないことの間のどこかにカフカの
言うアルキメデスの一点があるわけです。カフカもキルケゴール
信者で実存主義文学のカテゴリーに入りますもんね。
324 :
考える名無しさん:2009/03/09(月) 20:15:52 O
世の中は「私は独りぼっちじゃありません」と言って、自分が
沢山いるのが普通なわけだが実存主義ではそうではない。
325 :
考える名無しさん:2009/03/09(月) 21:18:18 O
ダーウィニズムから始まった進化論的な進歩思想の第一次大戦での
頓挫から生じた一種の近代病だな。
オルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』はナチズムの勃興せる
ヨーロッパ、リースマンの『孤独な群集』は赤狩り中のアメリカ。
326 :
考える名無しさん:2009/03/10(火) 01:53:30 O
自分が沢山いるんでなく、自分がないんだな。自分がない奴ら
なんて珍しくもない。
世の中なんてもんは、ダーウィニズムなんて関係なしにそんな
ところはあるだろうけどね。
327 :
考える名無しさん:2009/03/10(火) 02:01:58 O
但し、自分とは何かを考えるには近代前なら神的な存在に自然に
関心が向くところを今の時代は中途半端な科学的知識が通せんぼを
してしまうという違いはある。
328 :
考える名無しさん:2009/03/10(火) 02:27:37 O
池田が常々強調したがった「私」が存在することの神秘は、近代前の
世界では神秘ではなかった。科学が神秘を禁じてしまうまでは。
329 :
考える名無しさん:2009/03/11(水) 01:26:10 O
もともと世界とは人智を越えた何かだった。近代科学という
強い道具が開発されてから、それを使って分析可能な範囲に
人類は世界を狭めてしまった。
330 :
考える名無しさん:2009/03/11(水) 01:40:37 O
現代でも愛国心とかテロとの戦いとか、非科学的なものは一杯あるけどね。
331 :
考える名無しさん:2009/03/11(水) 02:21:41 O
愛国主義の実在を科学的に証明する方法はないんだぞ。
332 :
考える名無しさん:2009/03/11(水) 02:48:11 O
案外と、この国は空間を埋め尽くす「日本原子」で形成されてたりする。
一切は「日本原子」の組み合わせで実在が可能になる。
333 :
考える名無しさん:2009/03/11(水) 02:52:51 O
あ、それとも日本人はみんな「日本遺伝子」の乗り物かも知らんな。
334 :
考える名無しさん:2009/03/11(水) 02:58:14 O
電子顕微鏡でRNAを観察すると一つ一つに日の丸が描いてあってさ。
sage
336 :
考える名無しさん:2009/06/28(日) 04:12:57 0
今時「実存主義」なんて言うのはやめて欲しい。
「実存思想」とか「実存哲学」と呼んでくれ。
今年は7/4に実存思想協会の大会があるね。
それからすぐハイデガーとサルトルを筆頭に持ち出すのもやめてくれ。
せめてヤスパースを読んでからにしてくれ。
ヤスパース舐めてる香具師多すぎ。
でもヤスパースは、つまんなんいだよ、哲学として。
ハイデガー>ヤスパース
は否定できない。
サイズ
〜実存は本質に先立つ〜
本質=俺も皆も只の人。
良い奴でも悪い奴でもない。
実存(現実に存在してる形、表層?)=貧乏人がブランド品に身を固めたら金持ちの実存として、もしくは金持ちが一ヶ月間ネカフェで寝泊まりしていたら、底辺ネカフェ難民として社会から判断される
つまり本質に関係なくその人の有形無形のステータスで社会からの扱いが変わる
↑でOK?
おkじゃない
342 :
デ(・∀・)シ ◆DFW30AT53Y :2010/01/07(木) 04:27:24 P
名付けたり論じたりには実用以上の意義がないんだよ
343 :
し:2010/01/31(日) 12:52:15 0
サルトル久しぶりにひらいたがまったく頭に入りませんな。
宇宙というのは如何にうまくできているのだろうか?
存在も宇宙原理から見れば割り切れる筈だが何せ人間には
無駄な「力」を行使する義務があるとかないとかわけの解らない
論理が存在するので割り切れる筈の心と体が割り切れない。
344 :
考える名無しさん:2010/03/13(土) 21:27:26 0
>>337 ヤスパースの哲学には「意識一般」が入って来る。
実存主義的であると見なされる思想は、孤独から出発するのが常だ。
346 :
考える名無しさん:2010/03/19(金) 12:16:27 0
フッサールの現象学を最後まで真面目に継承したのは、
ヤスパースかも知らない。その結末は現象学が出発点に
意図したものとはならなかったとしても。
ここに至るまで、コリン・ウィルソンの名が一度も出てないことについて。
新実存主義は、やっぱり宗教っぽくてダメですか?
『アウトサイダー』はポストバブルな俺の実存主義の門口になったよ。
「認識の聖者」を目指した異端者たちのアンソロジー集として、今の若い
奴が読んでも面白いんじゃないか?
「世の中が揃って人生の無意味を歌い上げている最中に、ウィルソンが
向上の旗印を掲げて進歩主義的な姿勢を崩さない点には一考に値する
のである」というような論評はあったな。
宗教っぽいというかオカルトだろ。アウトサイダーしか
扱わないと、サブカル的な世界観になってしまうから、
メインストリームの俎上には乗りにくい。
重要なのは、「むしろ良心の問題なのだ」。
アウトサイダーの話題が出てくるとはw
でも具体的にどう在るべきか、という指針は出にくい話題ではあるよな。
別に自分が「アウトサイダー」であると気づいたとしても、だから特別な存在になり得るわけでもなし、
超能力が使える(オカルトな方向は別として)わけでもないからな。
でも、これにスポットライトを当てて注目させたのはコリンウィルソンの功績だ
。
結局は「どう活きるべきか」っていう個人の問題に集約されるような気がする。生きて在る限りは・・・
「存在する、という自己認識への先鋭化をどう活かすか」という禅の大悟的な活用法しか思い浮かばんw
なぜならアウトサイダーの問題は、『世界との乖離』を起点とすると思うから。
「存在とは何なのか?」っていうゲシュタルト崩壊めいた違和感と虚無感という足かせを背負って
日常をしのいでいるのがアウトサイダーのイメージなんだけど・・・
人間は「あらゆることに慣れて」しまうから怖いんだ。戦争の恐怖にも、そして幸福にも・・・
惰性に生きることにも慣れてしまう、その予定調和の中で腐っていくことへの警鐘としても、
『アウトサイダー』の問題提起は普遍性があると思うんだけど・・・
効きの良すぎるドラッグみたいなもんだから、禁書扱いになってるんだろ。
当時は「サロン」の話題を独占したらしい。
「大人って汚ねえよ」って、皆で文句を言うのだ。
296 名前: 吾輩は名無しである 投稿日: 2008/08/29(金) 23:00:53
先日「性のアウトサイダー」を書店で立ち読みして面白いと思って購入し、
コリン・ウィルソンの存在を知りました。
しかし、この本にもネット上にも書かれている、
著者の最高傑作らしい「アウトサイダー」がどの書店に行ってもありません。
大学の図書館にもありません。
一体いつ読めるのか・・・
297 名前: 吾輩は名無しである [sage] 投稿日: 2008/08/29(金) 23:27:25
集英社文庫版のならたまーにブクオフとかでも見るけどね。
あれが売れてた当時はそういえば、新聞の(書籍の)広告欄にそれこそ、
毎日の様に(てかさすがにそれは大袈裟w)コリン・ウィルソンの名が
あった様な。
>>351 >効きの良すぎるドラッグ
これは言えてますねw
『アウトサイダー』、日本では例外的に売り上げが高かったらしいですが、
どうも、高度経済成長においての、企業が労働者を煽る
起爆剤に使われちゃった感があるんですよね……。
あと、カルト教団とか。
ウィルソンもロストジェネレーションから出発する評論家だ。
『アウトサイダー』は虚無と倦怠、あるいは荒廃の景色から
始まって、見者への希望に向けて道を切り開いて行く。
実存主義は、意地になって荒れ野に留まろうとするところが
あるんだが、ウィルソンには良くも悪くも前向きな姿勢がある。
「だが、それにしても、その人びとが、その場所から脱出しようと
いかに急いでいたことが。・・・しかし、真の努力とは、それとは
反対に、可能なかぎりきびしく思考をつらぬいて、この辺境の地の
奇怪な植物を子細に検討することなのである。不条理と希望と
死とがたがいに応酬しあっているこの非人間的な問答劇を、
特権的な立場から眺めるためには、粘り強さと明徹な視力とが
必要である。」
これはカミュの文章だが、隠者にしか出来ない作業かも知らない。
355 :
考える名無しさん:2010/04/09(金) 19:33:40 0
実存的であるということは、真に精神的であるということだ。
>>355 俺もそう思う。が、その客観的規定ってのは説明不可能。
"実存思想"と2ちゃんねる(&健康でいて不健康の)多くの人々とで噛み合わない所以。
せっかくキルケゴールスレなんだから、反省を唾棄して情熱を、とか哲学研究の見地からの反証とか意見を聞きたいデス。
あっちも俺だから構わんよ。キルケゴールは天才だったが、
レギーネを諦めて預言者になった。そういう言い方はできる
かも知らない。
「水平化」が取り上げられた『現代の批判』はナポレオンと
その戦争と戦争後がテーマになってる。大衆化社会の萌芽
みたいな話かな。
実存とは、さながら宿命にも似ている。
360 :
考える名無しさん:
というかその宿命に翻弄されていて、しかも宿命そのものの存在に気がついてない。
そういう人生を愛せるかどうかかな。宿命があると認めるのなら、極めて観念的な倫理
や道徳に自ら縛られている事になり実存的とはいえない。