>>94 >>100 亀レス、スマソ。
哲学者に(科学的?)実在論の支持者が多くて、
科学者では道具主義がスタンダードだということの理由の一つは、
哲学者にとっては、日常的事物と理論的措定物の境界は曖昧だ、ということかも。
例えば「クォークなんて実在しないんだよ」「じゃぁ、このリンゴも実在しな
いというんですか?」というやり取りは、科学者にとってはナンセンスかもし
れないが、哲学者にとっては真剣な問題(?)。
あるいは、目に見える夜空の星は(日常的な意味において)存在しているとして、
地球から数百万光年のかなたにうかぶ巨大な火球は存在しているのか、それと
も端なる理論的措定物なのか。
> 真理に関する懐疑主義や相対主義、多元主義に陥る危険が多すぎる、
この点をさらに敷衍すると、哲学者が恐れていることの一つは、科学の対象の
実在を否定したら、日常的事物を含むありとあらゆる実在の否定、さらには日
常的な行為の道徳的責任の否定(例:「お前が殺したな」「あなたのいう被害
者が実在したことを証明してください」)につながることだと思う。
…と言ってみるテスト。
>>116 うん。
しかし、「科学的対象の実在性を否定すると日常的事物すべての否定につなが
る」というは自明じゃないけど、日常的事物と科学的対象(理論的措定物)の明
瞭な境界がないとすれば、その危険を考えざるを得ないと思う。