>>94 まあバカはほっとくとして、
現場の科学者が(真理ではなく)説明とその応用を探究の目標に据えること自体
については、別にとやかく言うような科学哲学者もいないと思います。
実際、真理という概念の得体の知れなさは伝統的にも折り紙つきで、
だからこそタルスキのような研究も出てきたわけですから。
もう少し哲学的に真理論として精錬してみれば、
>>94で述べられているような考え方は、真理の概念についての
いわゆる「プラグマティズム説」に繋がるようなものであると思います。
ただし、この哲学的主張自体は、現在では、あまり支持されてはいません。
最も大きな反対理由としては、月並みですが、
真理に関する懐疑主義や相対主義、多元主義に陥る危険が多すぎる、
ということが挙げられると思います。
もう少し話を広げて言えば、科学というのは一般に(その原義からしても)
ある種の知識の体系化として考えられているわけで、そうすると、
そもそも知識の概念にとって真理の概念がどのような関わりを持つものなのか、
といった問題にも広がっていくことになるでしょうが、
とりあえずはこの辺で。