>>496 >意味の通じない言葉を並べることは、
>ある種信仰を神秘性をかもし出すのでないでしょうか。
そんなにたいそうなものじゃないですよ。
まあ、一言で言うと、「連想」です。
ちょっと
>>95の詩の前半の構造を図式化しましょうか。
「もしも・・・・のようだ」
↓
「みたいな」 「話」
「生まれてしまうまで」→「(卵)」 → 「(白)」 →「うさぎ」
↓ ↓ ↓
「(胎児)」→「生えそろわない歯」
↓
「待つんだね」→ 「(隠れている)」 → 「君は見たのかな?」
というように見ると、頭では意識されない部分が覗ける
ような気になったのではないかと思います、
そして、このようなメタファーの部分で、かなりの部分、
意味が連結していることを、悟られたかと思います。
もちろん、気づく人もいるだろうし、気づかない人もいる。
まあ、そんな程度の「連想」であることは確かです。
しかし、このメタファーというものは、ほぼ形式化、定格化していますから
あまり作用にブレがないものでして、特異な意味を概念に求めない限りは、
こういったメタファーの操作は、かなりの部分可能であるということ。
これは、知っておいて損はないと思います。
つまり文体を操作って言うのは、このメタを操作するということなのです。
そしてこの部分が、文章の流れというものを作ります。
で、文章のメタの部分ですが様々なタイプがあります。
1「文章の形式」
2「文と文との接続形式」
3「概念が持つイメージの集合の理解」
4「口調(感情)」
あと、けっこう難しいのですが、
5「その登場人物が、なにを思っているか、なにを話したがっているか」
それと
6「あなた(自分自身)が、文字を載せるそのときなにを強く表現したいのか」
でしょうか。
と、以上を踏まえていると、
だいたい文章というものは、開示されるようになります。
まあ桐孤さんも、一度書いてみてそういう技術的なことというものは、
勉強されて、なんとなくわかっていることだとは思いますが、
とりあえず。
なんというか、
自分が何を伝えたくて書いているのか整理してみることも
必要なのではないかなと思ったのです。
参考になれば幸いかなと。
あと、文章の流麗さだけを求めるのなら、たった原稿用紙1、2枚程度の
文章に、十時間、いや一ヶ月以上費やすことも、
それほど珍しいことではないと思いますし、
それに、自分の文体が気に入らなくて、出来上がった小説
すべて書き直すってことも、ないこともありません。
ぼくの場合は、しょっちゅうでした。
まあ、そんなときは、だいたい文体が悪い云々じゃなくて、
もっと基本的な、ストーリーや構造が悪いだけだってことに、
気づかなかっただけだったりするわけなのですけどね。
(ん、思い出ですよ)
でも、こういうやり方は、2ちゃんねるという"意味"の流れの早い場所では
不向きではあろうと思います。でもいちおう、やってみる価値はある、
そう思っています。
また逆に、2ちゃんねるを、他者によって、
作品の意味が固定されやすい場所と考えるのなら、
文章はあまり練らずに、ストーリーの流れに任せて、
ばしばし作品を発表し続けるべきです。
まあ、桐孤さんはおそらくこっちのタイプなのかなと思いましたが。
あなたの才能は、一見する限りでは文のしなやかさと、
文章の流れのよさ/(よどみのなさ)だと思います
うん、いろいろなものを見て、いろいろなものに触れて、
でいろいろやってみるのもいいと思うので、
そう、新しい発見が、きっとあると思うので、頑張ってみてください。
(でも気負っちゃだめですよ。)
以上が、私の素人の意見でした。