「pray」。祈り。
これはお盆休みに故郷に帰ったときに聞くと
しみる曲ではないかな。
「迎え火」「束の間甦る」「川原の流れ」
「人の世に手繰り寄せてく」「夏祭り」など
祖先の霊をこの世に迎えるお盆の雰囲気を醸し出す
言葉がちらほらあるからね。
「京都だなぁ」って感じのする作品がこの「pray」。
沈んだメロディラインと低音を這う中村由利の歌声
も"霊的な磁場"を醸し出していて、雰囲気出ててよい。
つまり、「pray」には「古風」という言葉が
良く似合うということだね。そして
この作品は気持ち(想い)を表現したものではなく、
雰囲気というか、ある"空気"を表現しているね。
空気がそのまま振動して、詩の世界を自ら
作り出している感じ。あるいは、
主観性の不在というべきか。受動性の冴えというべきか。
AZUKI七はこの詩を書くにあたって、空気の流れに
素直であり、受け身に徹している。そして
その姿勢が、この詩に霊的な叙事詩性を与えている。
いきなりマウス壊れて俺も鬱。操作しにくい・・・。
「夢」のことだけどあれからGCの曲全部チェックしたら
出るわ、出るわ、ほとんどの曲に「夢」が入ってる。
これにどういう意味があるのかわからないけど。
「pray」は「水のない〜」の継承と言う意味で最も期待してた曲でした。スカイブルーが2ndの象徴なら
prayは核となる曲だと思う。
期待以上というか今の段階では「凄い・・・。」とただ唸るしかないのが実のところ。
日本的な「静・止・動」の「間合い」の概念とかフラクタル(自己相似性集合)とかは感じるけどまとめるのは難しいね。
霊的なものは気づかなかった、さすがだね。おかげでまた違った印象を持つことが出来たよ。
>>616 それは俺も感じてました。
あの詞はAZUKIの感受性の鋭さ、確かさを証明してるね。
なんとも素直で流れるような言葉の繋ぎ方が心地よさ、ヒーリング効果を倍加させてると
思う。
619 :
GCスレの住人:02/04/28 01:19
2ndアルバム発売記念ということでage
>>617 「夢」か。なぜ、AZUKI七がこれほど夢という
言葉に拘るのか?それは俺にも解りません。しかし、
「夢」、本当多いですよね。夢とは何か?と問いたくなる。
「pray」はGCスレの住人さんのイチオシなんですね。
ただ唸るしかない、というのは解ります。
批評の力が及ばないことを俺も感じたので。表面を
なぞることしか出来なかった。
(「pray」にはなにか"言霊"のようなものがある。)
間合いの概念。フラクタル。これらは気づかなかった。
「静・止・動」。体言止めできっちり纏めるところが
「静・止」で、副詞と動詞で流れをつくるところが
「動」ということだろうか。そのめりはりがよく効いていると。
そしてフラクタルとは意外な着想ですね。部分が全体の
縮小形になっている図形のことだったかな?フラクタル図形。
ここの辺は不案内なので、俺は沈黙するしかない(w
>>618 AZUKI七は「ミコ」だと前にGCスレでいったけど、その考えは
「pray」でさらに深まった。AZUKIは言霊のtranslator
ではないのかな?
622 :
GCスレの住人:02/04/28 03:22
>>621 「夢」というと「うる星やつら/ビューティフルドリーマー」という映画を思い出す。
GCの(AZUKIの)世界ってあれに似てると思う。
「pray」はイチ押しというか別格。(自分の中では)
「間合い」や「フラクタル」はおっしゃる通りの意味。間合いついては
曲もそんな感じ受けるけどどうかな?
中村の「日本的なものに影響されて作った」というコメントから
想像しました(「間合い」は歌舞伎とか剣道とか、フラクタルは日本庭園とか)
実は上に挙げた映画もフラクタル構造になってる
俺の知識はみんなマンガとか他人の受け売り。しかも浅い。だからあまり真に受けないで(w
(あー知識がもっと欲しいな。知識あったらもっとGCの曲楽しめるのに・・・。)
それとAZUKIが「ミコ」ってのはうなづける。「夢」を多用するのもきっと
意識してやってるわけじゃないんだろうね。
そういや「夢みたあとで」のシングルがセブンイレブン
でも売られているのを今日見かけた。
なにか場違いな感じがしたけど、
そこまでして、GIZAはGCの作品を売りたいんだね。
「芸術とは売れ残った商品だ」というテーゼは
販売促進に躍起な営業マンの耳にはまず響かない言葉
なんだろうな。
>>623 GC聴くようになって1年ぐらいだけど
その頃はほったらかしだったのに何故か急に力入れだしたね。
思うに倉木や愛内が思ったほど売れないのが原因ではないかな?
知名度に比べてファンサイトや固定ファンの多さとかも要因かも知れないけど。
他にメッチャEでは音楽関係者の評価が高いって言ってたな。
まービジュアル面もなかなかだけど。
売り上げは他にまかせてGCはマイペースでやらせてもらうてのが理想だが
現実はきびしいね。(芸術性保てるだろうか・・・)
>>622 「pray」の曲調は「静・止」でしょうね。しかし、
所々で「動」がある。平行線的な静的メロディー
ラインが続くかと思えば、ここぞという時にそこから
太陽が昇るかのように音域の動化がある。
このめりはりが曲調における「間合い」かな。
難しいけど。
626 :
びたみん ◆BWLMxAG. :02/04/28 04:20
GCは好きじゃないけど、素敵な批評するね。
感心して読んじゃう。引き込まれるよ。
音楽でもなんでもそうなんだろうけど、読み手の思慮の深さに
応じて、ソレはいろんな色を見せてくれるんだな。
だから、僕が「クダラネー」って思ってる音や歌詞の低級さは
音や歌詞の内にあるのではなくて、僕の側にある場合も多いんだろな。
逆に、「スゲー!」って思ってる音でも、読み方によって、
もっと深くそれを感じることができる、そんな可能性もあるわけだ。
ゾクゾクしちゃうね。
>>625 そうだね。あの絶妙の流れが「pray」の命だと思う。
その曲の流れに逆らわず、おもねらず、ときに日本的な写実も交えながら
詞をつけたAZUKI。繰り返しになるけど唸るしかない。