「精神現象学」が分からない。

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1考える名無しさん
ヘーゲルの考えていたことが全くイメージ出来ない。
彼の文章が自分のものに変換されない。
彼の体系を知識として持っていても、それが自分の中で
地に足の着いたものとして、ヴィヴィッドな哲学とならない。
だから読み終えても、感慨が無い。知を手に入れた実感が無い。

もう駄目だ。八方塞がりだ。鬱だ死のう
2考える名無しさん:02/01/05 20:14
>>1
まあ、そうあせらずにマターリしようや
3考える名無しさん:02/01/05 22:17
漏れも、二年前に読んだけど曖昧な印象しか残らなかったなー
4考える名無しさん:02/01/05 23:07
この板で精神現象学読めるやつ、どのくらいいるんだろう?
5考える名無しさん:02/01/06 15:54
いねーよ
6考える名無しさん:02/01/06 16:46
ヘーゲル全集の大論理学、全然売ってない。
精神現象学しかり。
7考える名無しさん:02/01/06 18:15
ね、みんな理解出来てるの?
分かった気になってるだけじゃないの?
8考える名無しさん:02/01/06 18:31
漏れは原本で読まされたけど、思想に着いていけんかったなぁ・・・
9考える名無しさん:02/01/06 19:00
ヘーゲルの生きた時代とか周りの状況とか意識してる?
現代に生きる我々にはいささか馴染まなくても当然でしょ。
10考える名無しさん:02/01/06 19:18
少しも馴染めないんだけど
11考える名無しさん:02/01/06 19:21
>>7
> ね、みんな理解出来てるの?
> 分かった気になってるだけじゃないの?
この板でそれを言い出すと
理解って何?という話になるぜ(藁
誤配…なんてそれっぽいタームを出して厨房ぶってみたり
12考える名無しさん:02/01/06 19:27
理解ってのは、>>1に照らし合わせると

ヘーゲルの言葉を自分の言葉に変換出来る
彼の哲学を、生き生きとした体系として自分のものに出来る
読み終えると、感慨なり知を獲得した実感なりがある。

分かる気がするけど、 なかなかそうはいかんわな。
13考える名無しさん:02/01/06 20:46
1は今ヘーゲルの墓の前で泣き崩れているらしい
14考える名無しさん:02/01/06 20:54
この頃はカントヘーゲルをおろそかにしてる奴が多いよな
漏れは違うよ
15考える名無しさん:02/01/06 21:01
>14
ハア?逝ってよし
16考える名無しさん:02/01/06 21:04
「全集」すら「売れない」し「売ってない」。
解らないと思ってるひとが多いから「売れない」のか?

「売ってない」から、チャレンジする輩が少ないのか?

(最も紀伊国屋書店には、原書は大小各種売ってるけど。)
17考える名無しさん:02/01/06 21:21
長谷川訳は例外的に売れたらしいよ。
宣伝も気合入ってた。
内容はともかく(w

生徒に読むなと公言する教授もいるらしい(w
18考える名無しさん:02/01/06 21:23
>17
はああ?ヘーゲル読む奴は逝ってよし。
19考える名無しさん:02/01/06 21:27
>>15‐18
哲学板にいて楽しいかい?
20考える名無しさん:02/01/06 21:46
生徒に読むなという教授は
 「俺が訳す!!」と、なぜ言わないのか?
 あるいは、「おれの訳したノートがあるから読め」と言わないのか?
疑問。
21考える名無しさん:02/01/07 15:17
つまり、みんなワカランってことね。
22考える名無しさん:02/01/07 18:57
ワカランっつーか、訳書がどれも駄目だろ。
23考える名無しさん:02/01/07 19:55
しかし、原本で読もうと思ったら相当本腰入れんと厳しいぞ。
24考える名無しさん:02/01/07 20:03
でも哲学の教授なら、各自、全部自力で訳すくらい当然
なのでしょ??
修士・博士・助教授と時間が在るんだから。
(研究成果を還元すべきだ)
25考える名無しさん:02/01/07 21:33
訳しても>>1のような状態に陥りそうで怖い
26考える名無しさん:02/01/07 22:12
「絶対精神のゴルゴダ」の捉え方が訳によって全然違う。
27考える名無しさん:02/01/07 23:29
1は死ぬのに何でスレ建てたの?それがわからん。
へーゲルより難解だ。
28考える名無しさん:02/01/07 23:34
よ〜し、精神現象学読書会始まり〜。

第一部 意識経験の学

緒論
一、絶対者のみが真なるもの、真なるもののみが絶対
29考える名無しさん:02/01/07 23:51
 哲学において、主題そのものに、即ち真実態においてあるところのものを現
実に認識することに取りかかる以前に予め認識について理解を得ておく必要が
あると「表象」するのは自然なことであるが、このさい、認識は道具であって
、ひとはこれを通じて絶対者を我ものとすると考えられているか、それとも認
識は手段であって、これを通じてひとは絶対者を見ると考えられているかのい
ずれかである。
30我輩は名無しである:02/01/08 00:11
ダメ訳文にはまりこみすぎるのも。
31考える名無しさん:02/01/08 01:41
「絶対者」って崇拝の対象となるところの神みたいなもんではないよね、ここで
は。ひどく抽象的でイメージしづらいですわ。
32考える名無しさん:02/01/08 01:49
>>29
ダメだ。全くワカラン。
33考える名無しさん:02/01/08 01:57
つうか、平凡社の樫山さんの訳の評価は?
俺結構いいと思うけど。
34考える名無しさん:02/01/08 02:18
質問。
高校生は、いきなり長谷川訳読んで理解出来ますか?
門外漢が邦訳で頑張れますか?
35考える名無しさん:02/01/08 02:27
>>29
長谷川訳との違いを明確にするため、こっちも引用してみた。

「哲学においては、主題そのものに、つまり本当に存在するものの
現実の認識にとりかかる前に、絶対者を我が物とする道具、あるいは
絶対者を見てとるための手段であると考えられる認識行為(作用)
について、あらかじめ理解しておく必要があると考えるのは、
ごく当たり前のことである。」
平凡社 樫山 欽四郎訳、P.100 L.1〜4
36考える名無しさん:02/01/08 02:29
>>35
おお。それはけっこう分かり易いぞ。

しかし、>>29を読んで意味を深淵まで取れるやつがどれほど居るんだと、
首を傾げたくなります。漏れがバカなだけか?
37考える名無しさん:02/01/08 02:32
>>36
まあ、前後の文脈も読まないと分からんからなぁ・・
いきなり文章出されても、なかなか理解出来んて
38考える名無しさん:02/01/08 02:33
>>36
いや、俺は訳が悪いだけだと思う。
真実態なんて、原語みればわかると思うけど、
訳が下手な証拠だよ。
39考える名無しさん:02/01/08 02:35
真実態・・・・

真実のベアーかとオモタわい
40考える名無しさん:02/01/08 02:35
>>37
緒論の一番最初だぜ?
その前に序論があることを考慮しても、
文脈うんぬんは、あまり関係ない。
訳がひどいだけ。
41考える名無しさん:02/01/08 02:42
長谷川訳はシドニィ・シェルダンなんかの超訳という感じ(w
これだけってのは戴けないけど、初学者にはいいんじゃない?
結局、本気でやったら原典あたる事になるんだし。
42考える名無しさん:02/01/08 02:53
>>29の出典はこれだね。

 岩波書店 ヘーゲル全集4 金子武蔵訳 75頁

ここは非弁証法的な、認識論と存在論の分離について語っているのかな?

長谷川訳は以下の通り。

 哲学において、事柄そのものに、つまり、真に存在するものの
 現実的な認識に、立ち向かう前に、絶対的なものをとりおさえ
 る道具、あるいは、絶対的なものを見つける手段と見なされる
 認識のありようについて、あらかじめ理解しておくことが必要
 だ、という考えが自然に浮んでくる。

「事柄そのもの」の原文は die Sache selbst で例の現象学の
「事象そのものへ」an die Sachen selbstを連想するね。
43考える名無しさん:02/01/08 03:02
フッサールは「ドイツ観念論のすべてが私にはいつも糞食らえという
感じだった。私は生涯にわたって現実を求めてきた。」と言ったらし
いんだけど(谷徹『意識の自然』勁草書房、218頁。)、ヘーゲル
も「現実的な認識」を強調していて、ヘーゲルの「観念論」は一筋縄
ではいかないことを伺わせる。
4429:02/01/08 08:39
>>35
おお、樫山 欽四郎訳わかりやすいなぁ。
>>42
長谷川訳もなかなか。
大学時代、金子訳と格闘していたとは・・・。
鬱だ氏脳・・。
45考える名無しさん:02/01/08 13:56
目次だけ読め。
15分もあればすぐわかる。
本文を読もうとするからわからんくなる!
サイキンノ、ワカイモンハ! ブツブツ・・・・
46我輩は名無しである:02/01/08 15:47
キミ達!コジェーブを読みなさい。
47考える名無しさん:02/01/08 18:28
この本が読める、というやつをあんまり見たことがない(w
先生も、曖昧な返事しとったわい
48考える名無しさん:02/01/08 18:38
古典だけに、それを極めるのも難しいということじゃて。

しかし、その点まだ純粋理性批判は読みやすいよなぁ・・・・
49考える名無しさん:02/01/08 19:29
>>34
まず長谷川訳の哲学史講義を読もう。
ヘーゲル思想の大体の流れが分かると思うよ。
哲学史講義読まずにいきなり精神現象学はいくらなんでも厳しい。

つーかもう読んだのかな?
50考える名無しさん:02/01/08 20:14
 もっと翻訳の問題点、引用して批評してくれ。
参考になる。

(ちなみにコジューブの翻訳は、信頼できるの??コジューブの翻訳者
に精神現象学役させれば良いのに。)
51考える名無しさん:02/01/09 00:23
>>49
講義の他にカントも必須だと思うのだが。
純粋理性批判入門講義ってのが出てて便利。
シェリングもできれば知っときたいよね。
52考える名無しさん:02/01/09 01:16
いや、それを言うならプラトン、アリストテレス、デカルトも・・・・
もう収集つかん
53考える名無しさん:02/01/09 02:43
>>1
激しく共感
54考える名無しさん:02/01/09 12:10
>>51
確かにその通りなんだけどそれを言っちゃうと際限なく遡らないといけないので
とりあえず講義あたりからがよいかと。
55我輩は名無しである:02/01/09 13:06
みんなも知ってる通り、コジェーヴの精神現象学の講義
が翻訳であります。
56考える名無しさん:02/01/09 19:39
がいしゅつです
57考える名無しさん:02/01/09 20:30
コジューブでヘーゲル理解するのって、どうなの?
バタイユさんたちはそうなんだろうが。
あんなことどこにも書いてない。金子訳には。
58考える名無しさん:02/01/09 20:32
コジェーヴ
59考える名無しさん:02/01/09 22:43
金子訳はもう捨てちゃいましょう
60考える名無しさん:02/01/09 23:05
>>59
いやよん。高かったのよん。
61考える名無しさん:02/01/09 23:08
しかし、カントを全く知らないでヘーゲルは読めないですよねぇ
62考える名無しさん:02/01/09 23:08
たしかに高かった・・・。上下巻で23000円だったとは。
今思うとためらいもなく買えた自分が不思議だ。
63考える名無しさん:02/01/09 23:35
>>61
そうでもないんでないの?
ほら、吉本隆明だって読んでるよ。フーコーと対談までした偉い思想家。
吉本はカント読んでないだろ
64考える名無しさん:02/01/10 00:03
コジューブじゃなくてコジェーブなんだ、間違ったスマヌ。
(浅田とかのタネ本なので、軽視してて読んでない)

しかし、吉本隆明の名前をここでだすなんて。
65考える名無しさん:02/01/10 00:30
>>64
吉本は「精神現象学」好きなんだよ。
引用しまくってるもん。
あんま、わかってない様子だけどさ。
66考える名無しさん:02/01/10 00:53
分かってないのに引用するのが、あの世代のダイナミズムなんです
67考える名無しさん:02/01/10 20:47
吉本さんは心的現象論とかなんとか、もどき論文書いてなかった??
68考える名無しさん:02/01/11 02:15
痛すぎる吉本あげ
69復讐する名無しさん ◆AI14zans :02/01/11 03:00
>>64
いえコジェーヴです。ブで調べるとあまりでてこないよ。
>>63
いやあの対談でマルクスとヘーゲルは同じだとかいう発言して日本
中にあきれさせてしまったから・・・
70考える名無しさん:02/01/11 19:43
あげ
71考える名無しさん:02/01/11 20:55
「コジューブじゃなくてコジェーブなんだ、間違ったスマヌ。 」
じゃなくて
「コジューブじゃなくてコジェーヴなんだ、間違ったスマヌ。 」
72考える名無しさん:02/01/13 15:18
この本に、意味のあることは書いてないよ。
73考える名無しさん:02/01/13 17:19
よんだのか?
74考える名無しさん:02/01/13 18:00
「精神現象学」を語れずしてヘーゲルを語るなかれ。
「精神現象学」を語れずしてヘーゲルの弁証法を語るなかれ。
75考える名無しさん:02/01/13 18:15
それぞれ、加藤尚武:編集と長谷川宏:著の『精神現象学』の入門書。
前者(の旧版)は評判が高いらしいけれどどうなんだろう?
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76ひゅーむ:02/01/13 19:46
>>75
加藤入門書の旧版は読んだことないですが、
今のものも相当に判りやすいですよ。
長谷川入門書は、恣意的なところがあるように感じられた。
でも、判りやすかった。
77正助 jtws003.zaq.ne.jp:02/01/13 20:34
旧版、新版どちらも読みましたが、
構成は新版の方が読みやすかったですね。
でも前者の方が分かりよい気がするなぁ。
7875:02/01/13 22:03
>>76-7
サンクスです。
7975:02/01/13 22:04
修正
×76-7
○76-77
80考える名無しさん:02/01/14 20:39
あげ
81考える名無しさん:02/02/08 16:02
82純丘:02/02/12 18:31
>>75

加藤先生の本は、オレンジ色のけたたましい表紙ながら、
 内容的には、いまの彼から想像がつかないほど、きまじめな印象。
  これも、取りかかりで、先にあらかじめ読んでおくと、
   原典の全体構造がよくわかって、だいぶ楽になるだろう。

いまや入手不可能ながら、
 東大本郷の大図書館にはある。
  ワシも昔、これをコピーに起こした。

なお、樫山先生の翻訳は、
 80年代にペーパーバックにもなっているはず。
  古本屋などでも、青い表紙をなんどか見かけたことがある。
83考える名無しさん
あげとく