神秘主義思想に興味があります

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1考える名無しさん
世界の、特に西洋の神秘主義思想に興味があります。
よろしくご指南お願いします。絶対読むべき本であるとか。
中世の神秘思想、ロシア象徴派の詩、スーフィズム、、、
明日また来ます。
2考える名無しさん:01/09/30 08:50
もしかして歴史板にたてるべきだったのかなあ
神秘主義思想とかって哲学じゃないのですか?
3考える名無しさん:01/09/30 09:38
やはりエックハルト、ヤコブ・ベーメ、あたりでは?
「神は私自身よりも私に近くいる」のだそうな。
4考える名無しさん:01/09/30 10:09
マイスター・エックハルトとニコラウス・クザーヌスは
岩波文庫にあるからすぐ読めるよ。
あの文庫にはイグナチウス・デ・ロヨラの「霊操」とかいう
神秘体験をするための手引書みたいなのも出ていたな。
(これは哲学ではないが。)訳した人はその筋では有名な、
イエズス会士兼禅の老師だそうな。
5考える名無しさん:01/09/30 13:07
そういうのに学問的に取り組んでるのは
哲学より文学専攻の人のほうが多いんじゃない?
6考える名無しさん:01/09/30 16:59
クザーヌスは、国文社からも数冊出ているよね。
7考える名無しさん:01/09/30 18:51
文学というより史学の仕事ですな
8考える名無しさん:01/09/30 19:53
9考える名無しさん:01/09/30 20:57
西欧の知の歴史はプラトンに対する脚註の歴史に他ならない。
というわけで、
プラトン『ティマイオス』『ピレボス』
プロティノス『エネアデス』
イアンブリコス『秘儀について』
プロクロス『神学綱要』
『ヘルメス文書』
偽ディオニュシオス・アレオパギテス『天井位階論』『否定神学』
(たぶん『中世思想原典集成』の初期ギリシア教父の巻)
くらいを読んでから
クザーヌスとかエックハルトでしょう。
終わったらルネサンスのフィチーノ、ピコ、ブルーノ。
スペインの神秘主義(十字架の聖ヨハネや聖女テレジア)は、
カトリック系の出版社がマイナーな文庫でけっこう
出してるからネットで調べれば見つかると思います。
以上、イアンブリコス以外は訳があります。
『中世思想原典集成』には、初期ギリシア教父からイスラーム
近代ドイツまで、けっこういろいろ入ってます。
新プラトン主義の入門書なら、最近『ネオプラトニカ』という
論集が二つ出たのでご参考までに。

>>5
哲学で取り組んでくれる人いないですかね、本気で。
穴だらけだし、将来性はあると思うんですが。
109:01/09/30 21:01
イアンブリコスは『ピュタゴラス伝』の訳があるはず。
忘れてました。
11考える名無しさん:01/10/01 07:03
早稲田の田島さんはどうよ?
岩波のエックハルト説教集の翻訳やってるけど。
12 :01/10/01 07:20
131:01/10/01 09:36
みなさん、ご親切にたいへんありがとうございます。
過去ログや皆さんの教えてくださった本を読むことから
始めてみようと思います。ピュタゴラスにはたいへん興味
があります。本を一冊読んでみましたが、それにイアン
ブリコスからの引用がたくさん載っていました。
私は哲学専攻ではないのですが、卒論を哲学的アプローチ
でせまってみようと思っています。それには神秘思想、
また東洋の神秘思想はかかせないのです。特に東洋が西
洋に与えた神秘主義の影響(?そんなのあるのかしら)
に着目しています。今バルトルシャイティスを読んでいます。
(これは図像学ですが・・・)

ホームページ見てきましたが、田島先生と言う方は、
新しくいらした先生のようですね?また酒井先生とい
うのはどんぴしゃりって感じですね。来年聴講してみ
ようかなあ。でも神秘思想ってあまり人気ないんですね、
私なんかこういうの好きそうな人って多いのだと勝手
に思ってました。澁澤龍彦おたくとか・・・人口少ないなら
極めてみようかなあ(←偉そう)
14卒業生:01/10/01 10:54
>>13
酒井先生って講義がユルくて人気のあの酒井先生かなあ?
だったら講義を取るより研究室を個人的に訪ねて行くほうがいいと思うよ。
そのほうが突っ込んだ話もできるだろうしね。
15考える名無しさん:01/10/01 18:52
>>13
新しいといっても、文学部に来てからそれほど経ってないだけ。<田島照久
それまでは同じ早稲田の商学部にいた。
エックハルトと禅が大好き。
161:01/10/01 18:56
いきなり訪ねてみるなんてそんな先生にご迷惑ではないでしょうか?
そこの専修の生徒でもないのに。
そういうことを試みたことがないのですが。
17考える名無しさん:01/10/01 18:59
>>16
手紙出す。
メール出す。
講義の前後にいるところを捕まえる。

電話は取り次いでくれないことが多い。
181:01/10/01 20:35
はあ、なるほど。やはりいきなりは失礼ですよね。
自分の家に知らない人が訪ねてきたらどきっとするもの。
19考える名無しさん:01/10/01 21:48
学内生だったらいきなり研究室に行っても大丈夫だと思うよ。
(もちろんその先生の性格にもよるけど)

講義に潜って、終了後に話しかけるのが一番楽かな。
自分は他大の先生に接触するときはそうしてる。
20考える名無しさん:01/10/01 22:40
>1
まあとりあえず井筒俊彦の『意識と本質』は必読ですね。
なんつってもカバーしてる範囲が広い広い。
禅。カバラ。宋学。老荘。易。プラトン。孔子。
真言密教。あとイスラーム哲学とか。とにかくいろいろ。
本居宣長、松尾芭蕉、マラルメ、リルケ、
サルトル、フッサールなども登場します。
文章も平明で格調高いし、絶対おすすめ。
岩波の青で出てます(今月ワイド版でも出るらしい)。
21円了像:01/10/02 00:29
このスレッドは「神秘思想」か「神秘主義」で立てるべきではないの?
「神秘主義思想」っていうのはおかしいだろ。
言っとくけど仏教も考え方では神秘思想のほうに入るからね。
まぁ、そのうち来るよ。
22考える名無しさん:01/10/02 01:46
いいスレ。
俺は仏教人だけどシュタイナーとか好きだし。
結局、どんな立派な哲学的論理でも我が心身の上で直証できなきゃ空しいと思うんだ。
俺にとってはその方法論こそが神秘主義なんだよな。
(●´д`;●)ハァハァ
231:01/10/02 07:59
>>21
そのとおりですね。
恥ずかしいことを言いふらす前に
指摘していただけて良かった。
>>20
入門書としてそれすごい良さそうですね。
それから読むことにします。
ありがとうございました!
>>22
じゃあ神秘主義は体験できなければむなしい思想になってしまうんですか?
でもそれ当然ですよね。
私は神秘主義によってもたらされた影響についてやるので、
むなしくても別に構わないのだけど、
実は私もいつか神秘的な体験をしてみたいって思います。

「意識と本質」を読んだらまたここに来ます。
ありがとうございました!
でも哲学板の方って意外と素人にも優しいのですね。
イメージと違って、たいへん親切にして頂きました!
2422:01/10/02 20:34
酔った勢いでよろしくないことを書いてしまった。
ごめんなさい。
むなしいというと言いすぎですが、直証した方が楽しい、とは言えるのではないでしょうか。
最後のオマケも猛烈に恥じています。
25ななし:01/10/02 20:57
スレッドとは逆の方向になるけど、「神秘主義をきちんと押さえた
上で」神秘主義の本質的な批判をしている本があったら教えて
いただけませんか? > 博識な方へ。

「と学会」や大槻教授的なレベルではなく、たとえば『禅思想の批判
的研究』松本史朗著、みたいな本格的なものを期待しています。
26もっか:01/10/02 21:18
井筒俊彦といえば、『意識の形而上学』が文庫化しておったな。
『神秘哲学』も文庫化してくれないかな。
27考える名無しさん:01/10/02 22:56
シュタイナーとかがまともに扱われてないのは
実体験(主観)が混ざると宗教学では必須のエポケー(判断停止)を
維持できないからなんだろーか。

本書いてる人って、ほとんど実体験者だったと思うのだが。
28どこかのお姫さま:01/10/03 00:00
>>11
田島さん,東京にいらっしゃられたんだ〜
ラッキー(はあと)
2922:01/10/03 01:06
25さん。
春秋社からでてる「瞑想の精神医学」安藤治著なんかは、思想というより医学・科学に近いけど、楽しめると思うよ。
あと、「批判」まではいかないけど、高橋厳先生の本も慎重に、押さえを効かせつつ神秘主義を語っているのでイイっすよ。
で、逆説めくけど究極の神秘主義批判と言ったらクリシュナムルティじゃないかって気がするんだけど・・・、個人的には・・・・・・。
30もっか:01/10/03 03:24
>「神秘主義をきちんと押さえた上で」
>神秘主義の本質的な批判をしている本
こういうのは意外と少ないね〜。
神秘主義がそのレッテルだけで否定的に語られる文章なら山ほどあるけど。
また、理性に基づいて「本質的な批判」をしたところで、
それはやっぱり理性の限界内に留まっているということで、
神秘主義の側からは「分かっていない奴」ということになってしまうのではないでしょうか。
31村井秀夫:01/10/03 03:26
『貪りの苦しみ』
人は どうでもいい 他人は どうでもいい
     悲しみ越えて 苦しみ越えて 私は集めた 財産
     俺の苦労を 誰にわかるか 俺の楽しみは これしかないんだ
     お金だけが 味方なんだ
欲張りだった あやまちだった 心しだいで すべては決まる
     物は どうでもいい お金は どうでもいい
悲しみいっぱい 苦しみいっぱい ガキの世界は苦しい
     食べよう リンゴ 石リンゴ 甘い ケーキ 胃が燃える
この世界 すべて皆 私の苦しみ
ジュースだ 石油だ 黒こげ 缶詰 爆弾 バラバラ
       財施極限 カルマ落ちたよ
      私は天界楽しいよ 財施の極限素晴らしい
あなたも真理を行って 私と天界行きましょう
     天界全てが快楽だ お金のカルマを断ち切って
貪り超越するならば あなたも私も天界だ
     正しい見解培って すべてに施しなすならば
プレータ世界を脱出し 長命・歓喜の天界だ
     現世の観念断ち切って 「すべては功徳の現れ」と
功徳の理論に精通し 天での自由と幸福を
      これはオイラのものだ すべて私のものだ
       《すべて私のものだ!!》
       これはオイラのものだ すべて私のものだ
見えない世界 知らない世界 私は知らない
       無明 救済 真理の伝播 真理だけが全てを明かす
     オイラ ガキの世界へ 落ちてしまったけれど
あなたはきっと 功徳を積んで 天へと至り 歓喜を
32村井秀夫:01/10/03 03:29
ガネーシャ体操 作詞作曲:麻原彰晃党首

1.みんなで楽しく ダエエヴァ
  みんなで楽しく ダエエヴァ
  踊って 歌って がんばって
  踊って 歌って 手をつなぎ
  僕らの 日本を 作ろうよ
  僕らの 世界を 作ろうよ
2.みんなで楽しく ダエエヴァ
  みんなで楽しく ダエエヴァ
  ひとり ひとり がんばって
  ひとり ひとり 手をつなぎ
  地球の 平和と 幸福を
  みんなの平和と 幸福を


3.みんなで楽しく ダエエヴァ
  みんなで楽しく ダエエヴァ
  みんなでみんなでがんばって
  みんなでみんなで手をつなぎ
  日本の 未来を 考えよう
  世界の未来を考えよう

4.みんなで楽しく ダエエヴァ
  みんなで楽しく ダエエヴァ
  ひとり ひとりの 応援が
  僕らの みんなの 応援が
  正しい 政治を 作るんだ
  正しい 社会を 作るんだ


5.みんなで楽しく ダエエヴァ
  みんなで楽しく ダエエヴァ
  ひとり ひとりの 一票が
  みんなの みんなの 一票が
  日本の 未来を 作るんだ
  世界の 未来を 作るんだ

6.みんなで楽しく ダエエヴァ
  みんなで楽しく ダエエヴァ
  楽しく 楽しく がんばって
  楽しく 楽しく 手をつなぎ
  日本の 政治を 考えよう
  世界の 日本を 考えよう
33考える名無しさん:01/10/03 17:50
日本の神秘主義的伝統というと、何になるんだろう。
34考える名無しさん:01/10/03 18:50

なんで神秘主義思想なんだ、神秘主義体験じゃないんだ。
麻原に直参しろ、上祐に泣きつけ。
ええい、臆病女め。
3525:01/10/03 19:24
>>22 さん

ありがとうございます。『瞑想の精神医学』 は↓ですね。
http://www.shunjusha.co.jp/book/36/36107.html
早速、手に入れて読んでみます。

>で、逆説めくけど究極の神秘主義批判と言ったらクリシュナムルティじゃないかって
>気がするんだけど・・・、個人的には・・・・・・。

クリシュナムルティの姿勢は好ましいと思いますけれど、哲学をベースにした
本質的な神秘思想への批判はしていないように思うのですよ。いわゆる「悟り
の境地」に憧れたり、おもねたりせずに哲学的に冷徹に解剖して欲しいのです
ね。

哲学者は禅とかに妙な入れ込みをし過ぎのような気がします。哲学者で大悟
を済ませた上で、禅を哲学的に根本否定(あるいは再構築)するような人が出
ないかしら(笑)。
3625:01/10/03 19:38
>> 30

>神秘主義の側からは「分かっていない奴」ということになってしまうのではないでしょうか。

ええ。ですから一度、神秘体験を済ませた上でその体験に飲み込まれずに、体験の本質
を哲学的にきちんと抑え込んでしまえれば…。でも無理でしょうね。井筒俊彦はそれにか
なり近いことをしたのではないかと思います。
37考える名無しさん:01/10/03 19:46
>36
西田幾多郎もいちおうそれをやろうとしたのでしょうね
38考える名無しさん:01/10/03 19:54
神秘主義よりも

これからは淫靡主義が台頭する
39考える名無しさん:01/10/05 19:41
>38
そんなのとっくの昔に擡頭してるって
40考える名無しさん:01/10/05 21:33

マイナー女の趣味だよ。
41考える名無しさん:01/10/08 04:23
>37
西田は禅だからなあ。
42考える名無しさん:01/10/09 21:07
>41
禅だから?禅は神秘主義とは違うってこと?
43考える名無しさん:01/10/09 21:26
age
44考える名無しさん:01/10/10 01:27
>>42
禅者でも神秘家でもないから、両者の体験が同一のものなのかはわからない。
45びたみん:01/10/10 01:29
カバラとかってのはどうなんだろね?
一時期はやったっしょ。
46考える名無しさん:01/10/10 01:42
カバラといえばショーレムか。
日本では今誰がやってるんだろう。
47びたみん:01/10/10 01:46
>>46

ショーレムってなあに?
48考える名無しさん:01/10/10 08:05
>>44
禅と神秘主義とを両方やってる人なんてそうたくさんはいないでしょ(笑)
西田は禅はちゃんとやってますよ
>>46
ショーレムってなに?
49考える名無しさん :01/10/10 08:07
ヘーゲルの全てが神秘主義だと思うけど
50考える名無しさん:01/10/10 09:59
神秘主義って物凄く陳腐。低能には丁度良い。
51考える名無しさん:01/10/10 22:18
>>48
ゲルショム・ショーレム。ユダヤの学者。
「ユダヤ神秘主義」(法政大学出版会)はカバラについての名著。
52考える名無しさん:01/10/11 00:08
ベンヤミン ショ-レムとの書簡集は救いようもなく泥のように暗い
      アドルノとの書簡集は構想の楽天的な展望と裏腹に現実の地位を得られない葛藤があって
      とてもダイナミック
53召喚士:01/10/12 06:18
随分前に「思想」カバラで載ってたよ。
創世記は「ベレシート(始めに)」って言葉で始まるんだけど。
それは、Bで、A(アレフ)では無いのは・・・
という阿字真言のような話もしていたね。
カバラ関係なら、漏れ詳しいYO。
54:01/10/13 05:04
神秘主義ってオカルト?
55考える名無しさん:01/10/13 05:33
>>54
一括りにすんな。
56考える名無しさん:01/10/13 08:37
神秘主義思想、フィールドワークも含めるとして
文化人類学経由で学ぶこともできます。
歴史学の研究室を訪ねるとよいでしょう。
57考える名無しさん:01/10/13 08:48
>56
神秘主義のフィールドワークって。。。
なにやるの?
58考える名無しさん:01/10/13 08:55
>>57
イタコの実地調査、やりたくありませんか?バリ島とかも行くよ。(エコエコ
59考える名無しさん:01/10/13 09:05
あ、西洋が御希望でしたか。それじゃプラハなんかどうです?
60考える名無しさん:01/10/13 09:14
他の人が神秘体験をして恍惚としているのを横から見てるのもなあ。。。
他人のセックスを見ているのと同じで、むなしくなりそう。
61友香:01/10/13 09:22
中田選手がひとりでイタリア行っちゃうみたいな感じ?
62考える名無しさん:01/10/13 09:26
ん?他人の体験を横から見るだけではありませんよ。
自分も恍惚体験してもらいます、というのは冗談ですが
本場のイタコの方と話したりロクスに立ったりすると、それなりに緊迫が伝わってきます。
むなしいというよりはある種の恐怖のほうが勝るでしょう。
大部分は霊験による恐怖というよりいわゆる狂気に対する恐怖ですが。
63日本人:01/10/13 17:01
>48
>禅と神秘主義とを両方やってる人なんてそうたくさんはいないでしょ(笑)

いいえ。いますよ。鈴木大拙がそうです。彼は日本の神智学協会の初代会長だった
はずです。(恐らく。)彼は神智学について、著書で言及していたはずです。

鈴木はウスペンスキ―とも面会して、彼の思想と禅との間に通じるものを感じた
ようです。そういえばクリシュナムルティとも面会したことがあるようですね。
鈴木、ウスペンスキ―両者共に。

クリシュナムルティ、シュタイナ―、ウスペンスキ―、この著名な神秘思想家達
が三人とも神智学協会に在籍し、後に全員が脱退しているというのは大変に興味深
いことですね。

 西田と鈴木は、友人だし。神秘思想家はよく調べてみればどこかでつながって
いることが多いですね。
64弁証法的理性批判放棄:01/10/13 23:05
http://homepage1.nifty.com/pdo/index.html
ウスペンスキーのページ
グルジェフも神秘主義だね。
65考える名無しさん:01/10/14 01:36
>>63
それちょっと気になります。
鈴木大拙のどのへんの本に詳しいか教えていただけませんか。
66∴オカ板との二重カキコ:01/10/14 02:41
 おとつい、オマル氏が戦場で負傷した際、片目をナイフでえぐりだし、
アラーに捧げたというのをTV聞いて、

 先週ぐらいに「邪眼の夢」を見たのを思い出した、まさに右目に
義眼もせず、深い穴をもった勿論髭も無い普通の初老の男性が、
私を試すように目の前でこちらを見ていたが、
表情は穏やかで、恐ろしくは無かった。

 というより、恐れては失礼だと思ったので、私はその深い
不思議な穴に、彼の想いを読みとるように気持を返した。

 あまりに、リアルだったので、今でも現実だったのか
夢だったのか判別がつかないほどだ。其処は私が週に一度
かよう病院の風景ににていた。

 オマル氏の話をTVで聞いた時点に戻るが、同時に
私は、北欧神話のオーディンが、片目をユグドラシル=
世界樹の泉に捧げ、全てを見渡す知恵を得た事を同時に
思い出した。

 フランスの人類学者、ジョルジュ・デュメジルによる
と、この種の神話構造は印欧語族に共通するものだが、
古来の日本や中国にも、同じ種類の神話構造が見られる
という。

 すなわち、単眼の呪術師、兼、大土木工事技術者
で、人を言葉により、魔術的に捕獲する、支配者
の片面である。
67日本人:01/10/14 06:50
>65

 私も人から聞いた話で詳しくわかりかねるのですが『鈴木大拙全集』(岩波書店)
の中で神智学協会について述べた箇所があるそうです。

 彼は日本の神智学協会の初代会長と書きましたが、正確には京都マハヤーナ・ロッ
ジの責任者だったようです。即ち支部長ですね。

 私は鈴木大拙については、余り詳しくないのでお話しするのもなんですが、彼は一
般に知られているより活動が多義に渡っていたようです。
6865:01/10/16 03:34
>>67
ぜ、全集ですか、、
暇なときにでも漁ってみます。ありがとうございます。
69考える名無しさん:01/11/03 03:15
グルジェフとかはオカルトになっちゃいますか?
70考える名無しさん:01/11/03 06:27
>>69
あ、それ自分も気になってます
711:01/11/03 22:11
お久しぶりです。今意識と本質の8章に入りました。
いよいよ、本質論第二型です。
神秘主義が出てきたのでわくわくしてます。

実は哲学本を読むのは初めてで、それなのに一番最初に読んだのが
この本であるというのはなかなかに幸福だったのではないかと思います。
全く予備知識の無い私にもとっても分かりやすい!
何か難しい話が出てきても、井筒さんが具体的な例を出してきたり
図示してくれるので理解できるのです。
それに紹介してくださった方が書いていましたが、
素晴らしい文体だと思います。
特に感動したのが芭蕉理解です。
この方の「絶対無分節」という考え方は独自のものなのでしょうか。
井筒俊彦さんについて調べてみたのですが、
慶応の先生で今はなくなられているということしかわかりませんでした。
コーランを訳されているみたいですね・・・?

私は脇から見ていることしかできませんが、
どうぞ神秘主義についてどんどん語って下さいね。
721:01/11/03 22:13
「絶対無分節」という考え方
   ↓
「絶対無分節」という用語
73考える名無しさん:01/11/03 23:01
神秘主義つーのは、まず実践ありきだからさあ。
アリスタ・クロウリーの例を持ち出すまでも無く、自ら結界を切って
黒魔術の実験に精を出してくれたまえ。
74考える名無しさん:01/11/04 12:47
神秘主義思想とオカルトの線引きはどのへんにあるのですか?
75考える名無しさん:01/11/04 13:32
>>74
誤解を恐れずに言えば
神秘主義思想は実践としてのオカルティズムを内包しているので
かかる線引きは不可能とは言わないまでも無意味では?
76考える名無しさん:01/11/04 14:44
オカルティズムを直訳して隠秘主義と表記することがありますよね。
オカルト=隠されているもの、と呼んで差し障りはないと思うのですが、
その「画されたもの」とは何であると皆さんはお考えですか?
77考える名無しさん:01/11/04 14:46
誤記:画された→隠された
すみません 
78考える名無しさん:01/11/04 23:42
知覚の扉が澄み渡れば、永遠の真実が明らかになるんだけどねえ。
79:01/11/05 01:42
阿呆発見。
80Kurihara:01/11/05 01:52
>>76
カントの言う物自体がその「隠されたもの」
の代表例では?
81オカルト指南者求む:01/11/05 03:24
私事で恐縮ですが、先日知人に紹介された神秘家さんに会ってきたのですが、
非常に興味深かったです。
その人は一通り、実践的な神秘思想?に精通していているのですが、
本人は生まれながらにそのような知覚に目覚めている方で、
自分の感じているものを文章で確認する意味で勉強しているらしいのですが。

神秘家さんはプラトンの例の洞窟の話を例に出して神秘体験を説明していました。
知覚の仕方の例えとして、我々は洞窟の中で焚かれる焚き火の影を見ているのに対し、
彼らは洞窟の外で太陽に照射された世界を見ているというあれです。
ことわざの「あなたがハンマーなら、世界は釘だけにしか見えない」と同じでしょう。

オカルトめいてきますが、そのような神秘的知覚をしたいというエロ心があります。
実践としてグルジェフワークであったり、チャクラ体操、座禅も入れていいと思うのですが、
を今後実行していこうと思う私は、すでにオカルトの人か?
82∴フォーチュンの弟子:01/11/05 03:30
「魔術」は楽しいよ。
83考える名無しさん:01/11/05 03:32
セリグマンの「魔法」でも読んどけ。
84∴・・・。:01/11/05 03:34
なんそれ?
85考える名無しさん:01/11/05 06:13
>>76さんへ
「隠されたもの」というのは、私見によれば
「語られないもの」と同義ではないか、と思います。
>>75さんのおっしゃる通りで、
実践の現場から「戻ってきた」先達者たちは、洋の東西を問わず共通して
その体験の核心部分については、「語れないもの」と表現している。

有名な釈尊の「拈華微笑」もそうですね。
釈尊は蓮の花をひねってみせ、
摩訶迦葉だけがその真意を分かった、
それは迦葉が釈尊と「同じ体験」をしたからである…つまり、
「語られないもの」=「(言葉で)語りようのないもの」=神秘体験の内実。

ちなみに、鈴木大拙と西田幾多郎は、親友で共に禅の実践者でもありますが、
両者の「体験」の内実については、多少違ってる感じがしてなりません。
何処が?とハッキリ言えない「感じ」なので…スミマセンが、
禅者として(学者としてではなく)は、大拙>>>>西田 という感じです。
86考える名無しさん:01/11/05 11:26
>>79
あんたブレイクの神秘主義思想を知らないの?
8720:01/11/06 23:15
>1さん
おお。『意識と本質』を楽しんでいただけてるようで
私としてもたいへんうれしいです。
で、「絶対無分節」はおそらく
井筒俊彦独自の用語だと思います。
「無分節」という捉え方は、神秘家の発想というよりも
言語哲学者の発想によるものでしょう。
88考える名無しさん:01/11/06 23:23
絶対無分節=人類補完計画の目指すところ

・・・ですよね?
89考える名無しさん:01/11/06 23:23
無分別的世界/経験を直接に観れるという考え方が神秘論。
(ゴータマだってそんなこと許容してない、後代、インドの正統思想が流入してそうなった)
無分別的なものは、「認識できない」という形でしか認識しえない。
90考える名無しさん:01/11/06 23:25
>85
鈴木大拙の方が西田よりずっと早くから禅をやってますよね。
西田は勿論公案は透っているけれど、印可とかは受けていなかったし。

でも僕は西田の方が好きです。つまりいやしくも言語で何かを語ろうとする以上、
「神秘主義」(悪い意味での)に逃げ込むことなく、哲学として明確に語らなくては
いけない、という潔癖さが好きなわけです。
ちなみに禅の人はあまり「神秘主義」と言われることを好まないような気がする
のですが・・・隠されたものなどは何一つない、全ては今ここに顕れている、
といった感じでしょうか。
91考える名無しさん:01/11/06 23:41
>>81
神秘体験をしたいというのはべつに「エロ心」じゃないでしょ。
体験せずに神秘思想を語るよりはずっといい。
ただやはり程度の低いものにはまると麻原くんになってしまうから、
それだけは気をつけた方がいいですよね。できれば禅の老師なり
ヨガのグルなりのちゃんとした指導者がいた方が。
92考える名無しさん:01/11/11 17:20
\ オレたっちゃ海の哲学者〜! ニャー♪   /
                   \ 沈んだ良スレを〜引き上げろっ! ニャー♪/
                                 ___
     ◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)三三(
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9385:01/11/11 18:14
>>90
そうですね。このスレの流れをみて、二人を並べて書いたのですが、
本当は、大拙=禅者、西田=哲学者、だと思っています。

禅の実践の場において、そこから先はもう言葉による思索とか
探究が邪魔になるという或る地点から、
西田は、立ち戻って、あくまでも「言葉=思索」に拠ることを選び、
大拙は、戻らずに、その先の領域へと踏み込んでいった、
そんなふうに、捉えています。
そして、両者の各々独自の歩みと、
にもかかわらず生涯続いた深い友情とを、とても稀有なものに
感じています。両者共に、著作もだが、人間性&生涯が、興味深い。
 なお、禅では「神秘」を云々することはなく、おっしゃる通り
隠されたもの=全て顕れている、わけです。
ただ、あらゆる宗教の根底は一つなので、これからはできるだけ
共通の用語を使って語る方がよいだろうと思うのです。
究極は「体験」でしかないにしても、そこへの途上はあくまでも
言葉に拠る思索と理解が基本であり、語り合うことで見えてくるもの
は非常に重要だと思われるからです。
94∴誰か・・・。:01/11/11 18:17
グノーシス詳しい人、おらん?
95考える名無しさん
>>94
詳しいわけじゃないけど、、、
ハンス・ヨナスの『グノーシスの宗教』人文書院、はどうでしょ。
どんなレヴェルを欲しているか解りませんが、良く纏ってると思いますよ。