【大森荘蔵】

このエントリーをはてなブックマークに追加
69考える名無しさん:01/12/21 20:22
age
70考える名無しさん:01/12/21 20:56
>>47
>野矢茂樹さんは大森荘蔵を批判してるって話だけど。
オオモリ・スクールのまっとうな人たちは大森批判の上に自分の思索を積み上げている。
丹治・飯田・野矢・上村・村田等々

>>68
中島さんの解説は目をとおした事がないけれど,大森先生が論理実証主義って読み方が
あるのですか? それを経ていたとしても,彼のごく初期だけだと思うのですが・・・・
71 :01/12/21 22:59
思想家と言うのはやはり狂気に近い天才。
そういう才能がないのに「思想」を語ってしまう哲学者は単にだらけてるだけ。
そんななかで大森さんはほんとに誠実な、昔かたぎの「学者」だった。
中島なんてクソだよ。
72考える名無しさん :01/12/21 23:06
>そんななかで大森さんはほんとに誠実な、昔かたぎの「学者」だった。

彼ほど「誠実」と言う言葉が似合う人はいない。
73考える名無しさん:01/12/22 05:27
田島正樹の大森評が良かった。
「この人の思想はほぼ全面的に間違っていると私は思うが、
 それでもこの人は正真正銘本物の哲学者だ」
というようなやつ。
74考える名無しさん:01/12/22 11:30
>>26
>夢や過去の記憶は単なる言葉に過ぎない、というような大森の言語偏重

晩年の大森先生が言語から哲学的問題を考えていた事は確かですし,言語論的転回を
遂げたものにとって,とりあえず「過去・現在・未来とも言語で言い表されているも
のに過ぎない」従って,クオリアのようなものが<直接>扱われにくいのも確かです.
しかし,大森氏にしても,それを無視していたとまでいえるのでしょうか?言語を支
える基盤でありながら,言語での語りには正当な権利をもって現れ得ず,したがって,
問題としては扱われてはならない領域だ,と言うことではないのでしょうか?

晩年の著作をきちんと読み直したわけではないので断定は出来ないので,質問です.
75考える名無しさん:01/12/22 18:58
大森荘蔵が死んだ。彼は哲学者であった。
信じがたいことではあるが、本物の哲学者で
あった。現代日本において、ただ一人の本物
の哲学者であった。彼以外のすべての自称哲
学者は、偽物であったし、偽物である。だか
ら彼が死んで偽物だけが残った。
 大森は全く特別の存在であった。彼の哲学
が、哲学以外の何ものでもないことによって
特別の存在であった。彼の哲学には思想的要
素が微塵もなかった。彼は思想を持たなかっ
た。死ぬまで新たな課題に挑戦し、その挑戦
の成果だけを書き記した。彼は自分がこれま
で考えてきたことを解説的に語ることを決し
てしなかった。彼は、自分の考えが他の人の
考えよりも優位にあることを決して主張しな
かった。彼は自分の思想を語らなかった。彼
はつねに、それまで自分が考えてきた
すべてを、その時点での思想のすべてを疑い
思考の課題とした。彼は一時たりとも思想の
セールスマンにはならなかった。私は、他人
との比較において自分を捉えない、思想とは
異なる哲学の品位を彼から学んだ。
 驚くべきことに彼は哲学の学者ではなく、
ただの哲学者であった。
 もし大森がいなかったら、日本の哲学とは
薄汚い墓掘り人夫の業績争いの場に過ぎず日
本の思想とは、成り上がることしか念頭にな
い下劣な山師達の人気取り合戦の場に過ぎな
かったであろう。彼だけがただ一人、それ以
外の可能性があることを教えてくれた。彼だ
けが、哲学が可能であることを、身をもって
示してくれた。
 私は大森と哲学的議論だけを交わした。誰
かに紹介されたこともなければ自己紹介した
こともない。挨拶したことすら一度もない。
それでも彼は私のことを記憶してくれていた。
私は彼に自著を贈り、彼は私に自著を送って
くれた。お互いに礼状は一度も出さなかった。
彼が私の『<子供>のための哲学』に後半の
道徳論を含めて賛意を表してくれたという噂
を、人づてに聞いた。私は少し嬉しかった。

 『唯一の哲学者大森荘蔵』 永井均
76 :01/12/22 19:38
↑おつかれさまでした
77考える名無しさん:01/12/22 20:59
>>74

大森荘蔵は、よく「立ち現れ一元論」「論理実証主義」「行動主義」
などなどいろいろ言われてますが、年代順に読んでみるとかなり立場が
変化しているように思えます。全集で野矢氏も書いてらっしゃいまし
たが、一つの立場で徹底した時点であれこれと(たぶんあなたのおっ
しゃるクオリアも含む)取り込めないものに気がついて、さらに別の
立場に立って考察を再展開するというのが大森スタイルでしょう。
これまで築き上げてきたものに全然固執しないんですね、大森は。

>したがって,
>問題としては扱われてはならない領域だ

大森哲学にタブーというのはないのでは?
言語で表せないようなものは、われわれはそもそも考えることすら
できない、という非常に強い直観が一方にあり、それでも言語外
的な何かがあるという直観もあって、一方の直観に忠実に他方の
直観をすくい上げようと四苦八苦しているように思えるのですが。
78さとう:01/12/22 23:15
>>73>>75
ソース教えて
79考える名無しさん:01/12/23 00:16
怪しい奴だよキット。ごめんなさい、ファンの方。
80考える名無しさん:01/12/23 01:02
理論的正しさからいえばやはり野矢だと思うが、大森は哲学をやろうという気に
させてくれる。
81考える名無しさん:01/12/23 15:17
野矢による大森の「立ち現れ論」批判はなかなかみごとだと思う。
その結果野矢が見出したのは「実践の枠組みとしての実在」とか
「アスペクト論」だよね。
しかし何かが欠けているような気がする。なんだろう?
とにかく野矢を鵜呑みにしてはいけないという気分だけが残る。
82考える名無しさん:01/12/23 15:31
野矢茂樹のいい本教えてください。
「立ち現れ論」批判はどこに載ってますか?
83考える名無しさん:01/12/23 15:35
『心と他者』(けい草書房)です。
84考える名無しさん:01/12/23 16:31
あと、野矢の大森批判は
『哲学の迷路---大森哲学批判と応答』産業図書
『哲学・航海日誌』春秋社
にも載ってますね。
前者は重ね描き、後者は他者論の批判。
85考える名無しさん:01/12/23 16:36
>>80

確かにおっしゃるとおり。大森は哲学への意欲をかき立ててくれますね。
だからといって簡単に哲学できるというわけでもないのがつらいところ
ですが(笑)

柴田正良が「大森に騙されまいとするところからあなたの哲学が始まる」
とどこかで書いてましたが、まったく同感です。ただ胡散臭い・ばかばか
しい話ではなく、十分な説得力を持った怪しい主張だからこそ、どこかに
穴があるのではないかと探りたくなってしまう・・・
86考える名無しさん:01/12/23 21:46
大森荘蔵を前にして誰かが言った。
「あなたの言ってることが正しいのなら、この場で消えてみせてくれ」と。
だが大森は、消えてくれはしなかった…
87考える名無しさん:01/12/24 00:36
大森の教え子は幸せだと思うよ。
しかも指導料はほとんど税金でまかなってもらったようなものだし。
それを思うと俺は自分の大学に授業料納めることが理不尽に思えるぞ。
88考える名無しさん:01/12/24 02:16
>>86
なんてバチあたりな奴だ。
それもしかして中島?
なんにしても東大の学生なら税金の無駄使いだな。
ヤパーリ東大は法人化すべし。
89エピステメ:01/12/24 03:38
>47さんへ

解決したというより、もともと問題でないでしょ、
逆転なんかしていないでしょと
問題の発生場面を提示した。

しかし、光学と身体の位置あわせだけに終始し私は不満。
やっぱり左右逆転という、身体の右左了解とのギャップから
説き起こさないとあれって言う感じはぬぐえない。
これが「ミギ」っていう理解が鏡像の中で逆転してしまい
指示のパラドックスが一瞬起こるっていうのが実像だと思う。

大森の鏡像批判は痒いところに手が届いていない。
説き起こさなきゃ。
90エピステメ:01/12/24 03:45
>28

何処が間違っているのかいわないと
エラぶっているだけだ。
私が読んだところ哲学的に当たり前の記述だ。
間違ってなどいない。
91エピステメ:01/12/24 03:47
>88

大森の教え子は中島だけでない。
むしろ丹治、飯田、土屋俊とかのほうが有名。
92エピステメ:01/12/24 03:52
>82

>こいつ竹田青嗣におもいっきり馬鹿にされてたぞ。
アキレスと亀のパラドックスで。

竹田ごときが馬鹿にできる哲学者ではない。
またあなたが誰か知らぬが、こいつ呼ばわりすべき人でない。
とはいえ批判とあらば読んで見ねばなるまい。
出典は何処になりますか。
93考える名無しさん:01/12/24 13:04
それは『エロスの世界像』に収録されている。あと門脇もオオモリ
スクールでしょ。案外多いよね。
94考える名無しさん:01/12/24 20:43
age
95考える名無しさん:01/12/24 22:30
つられて「流れとよどみ」買ってきて読んでみました。
めちゃくちゃ面白いですね。なんか世界観変わるというか。
大森で面白い本って他に何があります?
でも後期三部作は難しいって話を聞くのでそれ以外。
96考える名無しさん:01/12/25 15:40
97ミラクル☆ポンチ:01/12/25 16:16
大森世界一!!
98考える名無しさん:01/12/25 16:49
後期三部作ってどれのこと?
99考える名無しさん:01/12/25 18:27
95です。
後期三部作って時間論のやつらしいです。難解だというのはよく聞きます。
100考える名無しさん:01/12/25 19:51
よければ著作名も。
101考える名無しさん:01/12/30 22:04
age
102考える名無しさん:01/12/30 23:34
>>92
同意。
竹田さんは哲学者ではないと思いますが。
分野違い。
こういう場合は、研究者課題目録(?)とかを見て専攻分野等を
見ておいたほうがいいと思われ。
103考える名無しさん:01/12/30 23:38
>>100
『時間と自我』
『時間と存在』
『時は流れず』です。

『時間と自我』が一番お勧めです。
104stoner ◆r4fKZlYs :01/12/31 03:58
>>103
何?!『時間と自我』がオススメなのか!
クソ、ウチのクソ大学の図書館には『時間と自我』が置いてないんだよな。
今年は大森を読んで締めくくろうと思っていたのに。
それでも、妥協して『時間と存在』と『時は流れず』だけ読んどきゃ大丈夫だろうとか思ってたのに。
一番のお勧めは『時間と自我』かよ!ブッコロス。
105考える名無しさん:01/12/31 04:04
3部作は、後になるほど論文が雑になっていきますよね。
大森流の、あのこなれた流麗な文体ではなく、勢いで書いて推敲しないまま原稿を
渡したという印象を受けます。おそらく健康上の理由で余裕がなかったのでしょうが、
そのせいか大森にしては難解で生硬な文体。その点で、『時間と自我』はいわゆる
大森風の名口調が味わえる最後の著作かと。
106stoner ◆r4fKZlYs :01/12/31 04:28
>>105
ああ、そうなのですか。良かったです。(何が?)。
確かに、「流れとよどみ」と比べると文体が違うような気がします。
そういうことを考えただけでも日本は惜しい人をなくしてしまったな、と思います。
107考える名無しさん:02/01/04 02:21
108考える名無しさん:02/01/04 07:27
大森の著作で一番おもしろいのは?
オレはやっぱり新視覚新論。初めて読んだのは大学3年の時だけど、
あのときの知的興奮は未だに忘れられない。

中島義道が「大森哲学の最高峰。大森の思考が凝集し白熱し、
神業とも言える域に達している」と書いているけど、まさに
そうだね。相当な力業ではあるけど、あれほど迫力を感じる哲学書と
いうのはそうお目にかかれるもんじゃない。
109考える名無しさん:02/01/04 12:03
>大森荘蔵が死んだ。彼は哲学者であった。
>信じがたいことではあるが、本物の哲学者で
>あった。現代日本において、ただ一人の本物
>の哲学者であった。彼以外のすべての自称哲
>学者は、偽物であったし、偽物である。だか
>ら彼が死んで偽物だけが残った。(永井均)

まるでオウム真理教だな。哲学を教えている者自身が
「大盛りは現代日本において、ただ一人の本物の哲学者
であった。」なんていってよく恥ずかしくないな。
結局、大盛りのように自分で考える哲学者が日本にはいない
から彼が注目されただけであって、それってそんなに
ほめられたことなのかい?弟子たちは、大盛りをあがめまつる
ことによって、「自分たちのような人間にはあんなまねは
できません」といういいわけにしているような気がするぞ。

だいたい中島だとか永井とかだって最近書くのは通俗本
ばっかだし。大盛りさんが泣いてるぞ。
110考える名無しさん:02/01/04 12:05
>中島義道が「大森哲学の最高峰。大森の思考が凝集し白熱し、
>神業とも言える域に達している」と書いているけど、

これも宗教みたいなもんだね。本物の哲学者だったら、
他人の言説を評価したり取り込んだりすることはあって
もあがめまつることはないと思うけど。
111考える名無しさん:02/01/04 13:41
ついでに、泥酔してゴミ箱で一晩寝たなんていうのも
大盛りが哲学者としてすごかったことなんて全然
表わしておらんぞ。そんなのアル中のおっさんなら
やること。

それなら、ギリシャの哲学者(だれだっけ?)
が空を眺めすぎて穴に落ちた方がすごいよ。
112考える名無しさん:02/01/05 21:29
そんなにすごいこと言ってるのかね、この人。
113考える名無しさん:02/01/07 14:50
がえg
114考える名無しさん:02/01/08 21:13
流れとよどみ読んだよ
115考える名無しさん:02/01/08 21:44
>>114
感想は?
116考える名無しさん:02/01/09 19:05
omofadjf
117考える名無しさん:02/01/16 20:44
あげます
118考える名無しさん
a